「カタログいくつか貰ってきたよ」
「なんのなの?」
「動画撮影のできるデジカメのだよ。コナちゃんはそこらのモデルより可愛いけど、撮る僕は初心者だからね。AV撮影に使われているような高性能のカメラは早いよ」
「そこはグラビアやテレビと言えばいいの。乙女にAV言うな、なの」
「ごめんごめん、最近そういうコナちゃんを妄想してばっかだったからついね」
「…………バカめ……なの」
「そのうちアングルとか編集にもこだわった二時間くらいのビデオを撮ってあげるから期待しててね」
「……………………約束、なの」
「コナちゃんはどういうのがいい?」
「ショウくんの……希望は、ない、の?」
「最近のデジカメだったら欲しい機能はたいてい揃っているからね、なんでもいいよ」
「なや……むの」
「こういう可愛らしいほうが落ち着く? それとも、こういう無骨なフォルムのやつのほうが燃えちゃう?」
「……こぉれ……いいの」
「へー、この真っ赤かなカメラ。うん、いいんじゃないかな」
「気に入った……の」
「赤は情熱の色だね。生命力に溢れる自己主張の強いカラー……これからのコナちゃんにはぴったりじゃないかな?」
「自己主張……と、いうのは初耳……なの」
「じゃあ、これを買うからさ、コナちゃんはこのカメラのレンズを向けられたら自分のエッチなところをしっかりとアピールしないとね」
「アピールする、の……?」
「僕はいろんなコナちゃんを知っているよ。料理がうまくて、お掃除だって大好きな、ぜひお嫁さんになってほしいいい子だよね。アニメとか大好きだけど僕とご飯するときの放送は録画にしておいてくれる優しい子。けど、撮影のときだけは切り替えたっていいんだ。気持ちよくなることだけを考えるとってもエッチな女の子になったっていいんだよ。カメラを向けられているときはとびきり淫乱になって男を誘うんだ。撮影のときは乱れちゃっていい。エロくて淫らな一面を出しちゃってかまわないんだ。
だから、コナちゃんはカメラを向けられたらエッチな気持ちにならないと――だよね?」
よりそうように、コナちゃんの可愛らしい肩に顔をのっけるように覆いかぶりながら語りかけていく。
ゆっくりとじわじわ~って胸を揉まれているコナちゃんは息を荒くしながらもうなづいてくれた。
このちょうど掌におさまる感じがなんともいえないなー。
「ぅん…………ゃっ……わかった、の。撮影のときぃ、わたしぃはエッチな女の子になるの」
「コナちゃんなら楽勝だよ。オナニーしているところを全国にさらしたい飛び切りの露出狂なんだから」
「露出狂じゃ、ない、のぉ……」
「えっ、マッサージ機に股間揉みほぐされてアヘ顔を撮られているって想像してごらんよ。――ほら、もっと起ってきた」
「ショウくんの指がイタズラするからなのぉぉ」
「はぁ……いつまでも触っていたいなぁ」
「無視するなーなの!」
「素直になったらもっと気持ちよくしてあげるよ、コナちゃん」
「ぷいっ、な――のぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
頬膨らむの可愛すぎ!
つい、やりすぎちゃったよ。
「待つぅの、よっとタンマなのよぉぉ!」
「舌足らずになってるコナちゃんはいいよねー。あー、このカメラが今手元にあったら永久保存するのになー」
「聞けぇぇぇぇぇなのっ!」
流石にこう暴れられると逃げられちゃうか。
今日は無理強いする気分じゃないから逃がしてあげるよ。もうすぐだしね。
「はぁ……はぁ……はぁ………………っん」
「吐息エロいね」
「ショウくん!」
睨みつけられちゃった。
ソファーの角にすっぽと収まるように体を押し込んで、両足を抱え込んだコナちゃん。
威嚇している小動物みたいで愛でたくなる。ガマンガマン。
「コナちゃん、僕はいったい誰に協力しているのかな?」
「ぅぅ……卑怯なの」
「その辺はちゃんとしっかりさせとかないとね。コナちゃんはデジカメとかの準備が整ったらちゃんと脱ぐんだよね?」
「それはその……ショウくんに撮ってほしいからなの」
「僕に見せてくれるなんて嬉しいな。そのときは気持ちよくなっちゃうんだよね?」
「わからないけど……たぶんそうなっちゃうの」
「発情しちゃうんだ。レンズを向けられただけで発情しちゃうんだね?」
「発情…………しちゃうの」
「レンズを向けられたらスイッチ入って淫乱モードになっちゃうんでしょ、コナちゃん」
「カメラのレンズを向けられたら、スイッチ入って、わたしは、淫乱モード……」
「乱れに乱れちゃう。ヌード撮影のはずなのにオナニー開始しちゃうんだ」
「あぅん、わたしはオナニーしちゃうの……」
「これまでの欲求不満を全部さらけだす『もう一人のコナちゃん』が出てきて激しくオナニー。僕にすべてを見せる」
「ショウくんにもう一人のわたしが全部見せちゃうのぉ」
「コナちゃんはやりすぎだって思うんだよ? けど、『もう一人のコナちゃん』はどんどん過激になっていく。僕にしてもらいたくてセックスアピールをしまくるんだ」
「そんなことまで……わたしは…………でも、ショウくんに触ってもらえるなら………………いいのなの」
「うん、そうしたら思う存分に弄ってあげるから――わかったね?」
「わかったの………………」
とろんとした目になったコナちゃんがちょうど眠くなったときにあわせて話を打ちきる。
もう、これ以上はささやいたって覚えていないだろう。
今の会話だってどこまで思い出せるか。
まぁ刻んだからいいけど。
「そうそう、コナちゃんに言っておくけど、自分がお酒に強いかどうかわかっていないのに、勧められるままにアンコール飲んじゃうのはどうかと思うよ。ちょっとしたマッサージでも酔いはさらに回っちゃうし。まぁ、ブログ完成祝いとかいって飲ませたのは僕だけど」
おねむになっちゃったコナちゃんに忠告だけして、抱えて、ベッドに運んであげる。
今日は襲わないからいい夢見てね、コナちゃん。
風邪ひかないように下着をかえてパジャマに着替えさせといてあげるから。
【今回の投稿分を読み返して思ったこと――「地の文をもっと減らそう。多ければ多いほどに主人公が誤解されちゃう」、です】