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No.25333の一覧
[0] 【完結】我が名はシン・アスカ[v&w](2011/01/27 01:02)
[1] 第1話 「瑞夢」 改訂[v&w](2011/01/15 15:30)
[2] 第2話 「混沌の先に」[v&w](2011/01/15 15:35)
[3] 第3話 「安寧」[v&w](2011/01/09 23:52)
[4] 第4話 「日常」[v&w](2011/01/11 13:32)
[5] 第5話 「新たな力」[v&w](2011/01/12 20:43)
[6] 第6話 「さまよう眸」[v&w](2011/01/17 14:26)
[7] 第7話 「悪夢」[v&w](2011/01/14 23:41)
[8] 第8話 「アスラン脱走」[v&w](2011/01/16 21:23)
[9] 第9話 「選びし道」[v&w](2011/01/17 21:52)
[10] 第10話 「プライド」[v&w](2011/01/18 21:40)
[11] 第11話 「届かぬ罪」[v&w](2011/01/20 00:05)
[12] 第12話 「勝利」 訂正[v&w](2011/01/25 21:43)
[13] 第13話 「最後の晩餐」[v&w](2011/01/23 22:52)
[14] 第14話 「戦士の条件」[v&w](2011/01/27 00:57)
[15] 第15話 「輝く明日を目指して」[v&w](2011/01/27 00:58)
[16] 我が名はシン・アスカ あとがき[v&w](2011/01/27 01:01)
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[25333] 第6話 「さまよう眸」
Name: v&w◆480fbd7e ID:915498b1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/01/17 14:26
「ミクに俺のヒットチャートを覚えさせるまで死ぬわけ無いだろ!」

笑顔と共に現れたハイネの一言目でした。
/(^o^)\ナンテコッタイ

原因は分かってる。俺だ。
昔に流行ったボーカロイドなんてソフトを教えなければこんなことには。
ここまでハマると誰も予想できねーよ。
さりげなくオリコンチャート(地球版)200位にランクインしてるのが恐ろしい。
パイロット職しながらこれなら戦争終わったらマジで世界トップ歌手になれる。

「シンには感謝してる。こんな楽しいことを教えてくれただけじゃなく命まで救ってもらった。」

ステラに殺されないようタッグを組んだ甲斐があった。
グフが大破したときは「あーこりゃ駄目かもしんないね」と思ったら当たり所がよくて生きてた。
急いで本国に送還する際に「俺のパソコンを……」とつぶやき続ける姿に敬礼を送ったことを鮮明に覚えてる。

「ちなみに俺のMSは新しく搬入したインパルスだとよ。それよか本国の部下を連れて来たかったが……すまん」
「いいですよ。ハイネだけでも十分頼りになりますって」
「そう言ってもらえると助かる。これから設定しなくちゃならないんで行くわ。あとでみんなで飯でも食おうぜ」

あいかわらずのテンションで安心した。
ところで小脇に抱えているノートパソコンはデータ構築用ですよね?
さりげなく初音ミクのシルエットが刻印されていて不安なんですが。

とりあえず見なかったことにした。



ミネルバのMS構成はデスティニーに俺。レジェンドにレイ。インフィニットジャスティスにアスラン。インパルスそれぞれにルナとハイネの5機構成になった。

ハイネは自分のインパルスの調整が終わってすぐにシミュレーションルームでパイロットを集めてミーティングを始めた。
現在のミネルバは柔軟なフォーメーションが組める機体が揃っている。パイロットの腕も確かで派遣部隊としても十分やっていけるほどだ。
同時に個人主義が拭えないザフト軍の意識改革の布石としてフォーメーションのデータ収集のための訓練も行っていく。

「そのデータとパイロットの腕前により友軍が危機に陥っても戦線を持ち直す、さらには押し返すようにしてくれ」

とハイネは話を切り出した。
全員ぽかーん状態。

「簡単にいえば超万能部隊として活躍しろってことらしい」

ハイネ、笑いながら言う台詞じゃない。

「しかし可能なんですか?」
「少数精鋭って聞こえはいいけど多勢に無勢だと潰されちゃうわ」
「俺もそう思う。せめてあと3人パイロットがいれば」

三人の言い分をうんうん頷いて聞き取り終わると嬉しそうに笑った。

「その通り! そんな部隊は無理だ。だが目標として設定するのはいいことだろ?」

さらに呆れる俺たち。
わかってるなら増員してもらいたい。
前みたいに一人で戦うなんてゴメンだ。


グダグダで不毛なミーティングはかなり早く終わった。
俺達は微妙な空気の中、シミュレーションで自分の訓練を始める。

小一時間経ち俺が出たのを皮切りに男3人も続けて出てきた。
シミュレーターはルナを除けば全員が慣れたもんで、おおよその戦闘ができる程度まで熟成してる。
ザクよりパワーのあるインパルスをルナは今ひとつ扱いきれてない。
ルナには悪いが暫く一人でシミュレーターに篭ってもらおう。
ハイネに聞いておかないといけないことがあるんだ。

ハイネに声をかけ報告することがあるとレイとアスランに話をし二人で食堂に向かった。



「ハイネ、一コーヒーでもどうです?」
「いーねー。ついでにミクの様子も見せてやるよ」

勘弁してくれ。
なんでいつもパソコンを持ち歩いているんだよ。
食堂の空いてる席に座ってコーヒーを待ってる間、ハイネから洗練された初音ミクの歌と踊りを拝聴。疲れを飲み干して質問を切り出す。

「ミーティングの命令。あれって本当なんでしょ?」
「ふふーん? あんな馬鹿げた命令が来るわけないだろ。本気にすんなよ」
「いや、ハイネの目は本気でした」

くだけた表情から一変、鋭い眼つきで周囲を見渡し小声で話し始めた。

「大真面目だ。このままだとザフト軍を維持できない。ただでさえ前戦争で人手が減ったのにすぐに戦争だ。人が足りないんだよ」
「それで組織戦を固めようとしたんですね」
「……個人プレーを悪くいう気はない。俺も好きだしな。でも連合側の数に対応しなくちゃならない。だからこそ対抗するための手段が必要だ」
「それでバランスよく部隊編成できる機体を集中して送り込んできたんですか」

面白くないがな。と言い放ち乱暴に残っていたコーヒーを飲み干すハイネ。その表情が渋いのは不味いコーヒーを飲んだからだけじゃないだろう。

「迎撃用のMSだったフリーダムが還ってきたのは僥倖だった。これで迎撃用MSの開発が一気に進む」
「迎撃用?」
「ああ。マルチロックシステムの開発が難航してたんだ。ザクやゲイツにフリーダムのバックパックを組み込んで数を用意してな。そのためのシステムだ」

あんなシステムで無双できるのはキラくらいだからな。
普通の赤服でも命中率は7割くらいのはず。

「恐らく議長は迎撃体制が整いきれるまで時間稼ぎをしたいんだろう。地球圏で俺たちに注目を集めさせたいんだ」
「だからあんな意味不明な命令まで……」
「俺達が時間を作れば本国が安全になる。そうすれば人員を前線なり民間なりに戻せるんだ。俺は議長の考えを尊重したい」

寂しそうな顔。
馬鹿な命令をしなければならないほど危機的状況なんだな。


「そして生き延びたらヒットチャートを……」

台無しだよコンチクショウ!



ハイネとの頭痛が痛い会話を切り上げ部屋に戻ってちょっと眠った。
正味15分ほどで目を覚ましシャワーを浴びてリフレッシュしてシミュレーターにもう一度向かう。
艦内はキラ・ヤマトがいるせいで戒厳令が解かれておらず行き交う仲間たちはうんざりした顔ばかりだ。

本当なら本国に送るべきだという主張もあったようだ。
襲撃されて奪還される恐れが高いのできないらしい。

・・・・・・そこは「出来ますよ!」と主張する部分では?

たぶんラクス・クラインの威光のせいだろうな。

「なんで戦場でしゃしゃり出た小娘の発言を意識するの? 馬鹿なの? 死ぬの?」

と声に出して撃ち殺されたときもあったなぁ……。


なんて感傷に浸ってたら着いた。
まだルナは続けていたらしく部屋の湿気が凄いことに。
……なんか背徳的な感じがしていいね!

しかし訓練開始から既に5時間は越えている。
あまり根を詰めて疲労を残すようなことになると大変なので止めることにした。

「そろそろ休めよ。まだ仕事があるんだぞ」
「もうちょっとなのよ。もうちょっとでコツが掴めそうなの」
「わかったわかった。最後に俺も付き合ってやるよ」
「ホント?」
「元愛機だったからまかせとけ」

というわけで。
ルナを膝の上に載せてシュミレーターにいます。
疲れて頭が回らないルナは俺の申し出をあっさり受け入れちゃった。
べ、別に狙ってやったんじゃないんだからね!
勘違いするなよ!

「ターンするときはこんな感じで、次はスロットをこう……てな具合」
「えっと……ここでこうして……出来た!」
「上手いぞルナ。基本動作はこれを軸にすればいい。時間がないからフォースシルエットを中心に鍛えとけば後は応用だけだ」
「ありがとう。ん~~~~~~っ……疲れたぁ」

安心して力が抜けたのかルナは体を俺の胸に預けてくる。
いいなぁ。こういうのいいなぁ。
ここで一句。

上から見えるおっぱいの 凄まじきこと山の如し。
シン・アスカ心の俳句

隠しカメラは、ちゃんとあった。
流石はヴィーノ。
あとでパソコンに保存しとこ。
ヨウランに採点してもらわないとな。
今回はいいとこまで行くだろう。

乱れた呼吸も収まってきてルナの揺れる頂き達も沈静化してきた。
俺も十分に堪能できたので満足。
よろめくルナの体を支えて一緒に立ち上がり、備え付けのタオルとドリンクを手渡した。
貪るように一気飲みしタオルで乱雑に頭をかいてさっぱりした表情を浮かべた。

頬を赤く染め心なしか潤んだ瞳に一瞬みとれた。
パイロットスーツっていうのがまたいいよな。

「ありがとうシン。おかげでなんとかなりそうだわ」
「別にいいさ。それよりシャワーを浴びてこいよ。ぶっちゃけ汗臭いぞ」
「もう……そういうこといわないでよね」

あれ? なんか指を絡めてモジモジしちゃったよ。
デレ期、デレ期なのか?
馬鹿な。まだアスランとメイリンを撃墜してないぞ。

甘酸っぱい空気の中で俺は激しく混乱していた。
どうする? どうするよ? 助けてライフカード!

1ちゃらける
2こっちも照れる
3なんとなく肩に手を置く
4いきなりハグする
5奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。


続く!


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