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No.17211の一覧
[0] 魔法少女リリカルなのはWarMaster(なのは×洋ミニチュアゲーム、オリキャラ介入)[カラス](2010/09/27 00:57)
[1] 第一話[カラス](2010/03/14 05:00)
[2] 第二話[カラス](2010/03/11 14:25)
[3] 第三話[カラス](2010/03/11 22:10)
[4] 第四話[カラス](2010/03/12 04:07)
[5] 第五話[カラス](2010/03/13 03:57)
[6] 第六話[カラス](2010/03/14 00:27)
[7] 第七話[カラス](2010/03/15 05:55)
[8] 第八話[カラス](2010/03/15 06:01)
[9] 第九話[カラス](2010/04/01 19:01)
[10] 第十話[カラス](2010/04/19 03:02)
[11] 第十一話[カラス](2010/05/26 00:24)
[12] 第十二話[カラス](2010/08/17 02:19)
[13] 第十三話[カラス](2010/09/27 00:56)
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[17211] 第四話
Name: カラス◆3e236f0a ID:966563b6 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/03/12 04:07
怪しげなフェレットを見つけ、動物病院へ頼んで手当てをしてもったなのはは塾へ急いだ。
友人と授業中に相談した結果なのはは、7時の夕食時に家族へフェレットを預かれないか訊く事にする。
すると、ものの1分も経たずにありきたりな台詞とともに承諾された。

確かに両親が営業している翠屋は飲食店だが、高町家ではなく商店街の中で営業されている店だからこそあまり関係ない。
また、兄や姉は動物嫌いと言う訳でもなく、特に依存は無いとの事だった。

夕食後、すずかやアリサに高町家で引き取れる事をメールで報告すると、
なのははケータイを充電器に挿して風呂の時間まで何をしようかと考えていた。
すると、フェレットを拾った時と同じような少年の声が響き、なのはは声に集中する。

『僕の声が聞こえますか。僕の声が聞こえるあなた、どうか力を貸してください。』

その声を聞いたなのはは忘れ物をしたと家族に告げ、夜の街を走った。
向かう先は声がする方角でもあり、フェレットを預けた場所。
そう、動物病院だ。
なのはは少し家族に申し訳ないと思いながら助けを呼ぶ声に応え、走る。
それがなのはの人生を変える一大事件となるとは、なのはは思いもしなかった………。



小動物用のケージの中で目覚めたユーノは自分の体の調子を調査し、念話通信によって限りなく少ない確率ではあるが協力者が駆けつける事を願った。
と言え現実は苦しく、自らが探していたモノが化け物となって動き回っている様をケージの格子越しに目の当たりにする事となった。

ジュエルシード。それは次元干渉型エネルギー結晶体で、思念や魔力などに反応して簡単に暴走する特性を持っている。
この地球と呼ばれる世界のこの地域に拡散してしまったそれを回収するべくこの世界へやって来た………はずだった。
ジュエルシードの一つに遭遇し、目の前で暴走したそれを追跡していた。
森林公園へ向かうそれを追跡中に謎の武装組織に遭遇。
武装組織は結界の中を自由に動き回り、こちらを攻撃してきた。
本来このような結界の中へ干渉する場合、魔法を使用するそぶりも見せずに彼らはこちらを攻撃してくる。
結果、暴走したジュエルシードの存在を見失い、彼らに追撃される羽目となった。
彼らはこの世界の文明クラスでは見られない装備を持ち、時空管理局で禁じられている質量兵器をさも当然のように使用する。
一体何者なのか、ユーノには見当が付かなかった。
ただ、彼らはユーノ・スクワイアにとって協力を要請する事は難しい脅威でしかない事は確かだった。

それの追っていた物とは別のジュエルシードの暴走体が目の前に浮いており、手当てを受けたとは言え回復しきっていない彼を始末するべくこちらを威嚇している。
姿は黒いもやのような姿で、それに赤く光る眼が特徴的だ。窓ガラスをぶち破って進入して来た所を見ると、物理的な破壊はお手の物のようだった。
モンスターは体の一部を振りかぶり、ケージごとユーノを潰しにかかった。

瞬間ユーノは小さいフェレットの体を包み込むように球体のような魔道障壁を生み出す。
スフィア・プロテクション。これは砲弾の攻撃にも耐え切れる防御魔法の一つであり、ユーノの得意魔法の一つだ。
金属製のケージはひしゃげ、ユーノが通ることができる穴が生じた。

ユーノは今がチャンスと言わんばかりに穴を潜り抜け、ケージを飛び越えて窓の外へと飛び出る。
挙動を見て分析した結果、単純なパワーだけはあるようだったので有利な広い場所に移動する必要があった。
力勝負では負けてしまうし、何より結界魔道士は結界魔道士なりの戦い方がある。
今協力者の支援が期待できないのなら、今ここで事態を収縮させる他無い。

そう意気込んで窓の外へ飛び出し、そのままいつもより遅い走行スピードで木へ駆出す。
狙いは足止めと撹乱。木の元まで走ると、その勢いを使って木へと跳ねた。
それを馬鹿正直に追って来たモンスター。予想通りに木にぶつかると同時にユーノは逆方向へと跳ねる。
しかし予想外にもそこにはビックリした顔の同年齢だと考えられる少女が立っていた。
着地した後にユーノは少女へ狙いを定め、大きく跳ねる。
するとユーノは少女に受け止められ、少女は尻餅をついた。

「一体何?」
「来て………くれたの?」
「しゃべった?!」

なのはには理解しがたい光景が広がっている。
黒いもやのような生物が木や塀を破壊して蠢き、自分の腕の中に居るのは人の言葉を話すフェレット。
夢であればよかったのだろうが、自らへ倒れこんだ木を押しのけるとモンスターはなのはへ向かって吼えた。
恐怖にすくんだなのははユーノを腕に抱えたまま一目散に逃げ出した。

逃走するなのはへユーノは自分の境遇やなのはに素質があることを簡単に話す。
ある物を追ってこの世界へやって来た事、なのはには力の素質があってその力を貸して欲しい事。
しかしこの時ユーノは謎の武装組織の事は自分も事情がわからないので伏せることにした。
不正確な情報を渡して断られても問題はあったし、今はそこにある脅威に対応する必要があった。

そこへ先ほどのモンスターが空から強襲して来る。
まるで道を遮る様に着地したそれを回避するべく、なのはは電柱の影へ隠れた。

「どうすればいいの?」
「これを!」

少女のどうしようもない叫びに応えるべく、ユーノは首に下げた赤い宝石をなのはに渡す。
ユーノは手短にそれの使い方を伝える。
心を澄まし、パスワードを詠唱する。それだけだ。
その間ユーノは周囲に障壁を展開してモンスターを威嚇する。
そしてユーノの詠唱を復唱する形でなのははパスワードを詠唱し始めた。

「この手に魔法を。レイジングハートセットアップ!」
[Stand by ready, setup. Wellcome my master. Auto building start.]

魔力の本流が立ち上り、障壁を警戒して退いていたモンスターが何らかの行動に対して警戒する。
それと同時にその内部から白銀の杖を持って武装し、バリアジャケットを纏った一人の魔道士が姿を現す。
杖の名は不屈の心。銀の柄に金の頭、そして赤に輝く宝玉。
それはインテリジェントデバイスと呼ばれた高級な兵器の戦闘形態とも言えた。


「戦闘が始まったようですな。」

魔力の本流が立ち上る様をルーカスとハンスは双眼鏡で見ていた。
先日の少年の念話の声が響き大まかな方向は判明したものの、不可解な事がいくつか発生していたため様子を見る事にしたのだ。
管理局の手先と思われる少年が、ロストロギアのような物体を使用してモンスターを生成していた事。
そのモンスターについては犯人である少年を追撃していた部隊が始末し、材料だと思われる宝石状の物体を回収したが、これの正体が不明かつ危険であった。
本来は少年を適度に疲弊させ捕獲する作戦だったのだが、オートカノンの爆発に巻き込まれて逃げられてしまった事は大きな痛手だった。

もう一つはこの海鳴市に対して強力な魔力がつい最近放出されていたと言う事。
カメラ付き観測ビーコンに保存された映像およびデータを解析すると、その魔力特性は雷だったと言う。
この地球と言う世界は魔法とは無縁な世界である。
つまり、この一連の騒動は青く輝く宝石状の物体もしくはとり逃した少年が何か重大な鍵を握っているのではないかとハンス達は考えている。
その為この少年を捕獲もしくは交渉して事態の収拾を図るのが現在の目的となっていた。

「昨日の目標は腕の立つ魔道士だったはずだが。」
「確かにあの少女は素人としかいいようがありませんね。」

防御は防御範囲の外側へと魔力が限りなく漏れ出し、移動速度を強化する訳でも飛行する訳でもなく少女は普通の速度で走っている。
防御に魔力を大量に放出すると言う行為は通常の魔道士では有り得ない光景だ。
何故なら一般的な魔道士にとって魔力は弾丸であり、動力源でもある。
その魔力を無駄に使うなど、資源の無駄遣いに他ならない上、それは死に至るリスクが急上昇してしうまうと言っても過言ではない。
特に魔法には銃のようにリロードと言う概念は無いため、魔力切れは機動力、防御力、火力の低下を招く事態なのだから。
陸戦でも空戦でも魔道士としては初歩的な移動法すら行っていない事でもあり、一歩間違えれば死に至るような戦闘の中では有り得ない光景だった。

「次はなんともはや冷や汗のするような戦い方をするものだ」

ハンスはそう言うと、防御をデバイスに任せて展開しつつ同時にデバイスのバレルを展開し始める少女の姿をまじまじと見ていた。
この時点でハンス達は確信する。少女はただの素人ではない。力技によって道理を無理で貫く素人なのだ。
少女はデバイスのバレルを展開させ、彼女自身の主砲を放つ。
桃色の閃光が一撃でモンスターの防御を貫き、四散どころか消滅させるに十分すぎる威力を発揮した。
それが、人間に突き刺されば想像を絶するダメージを与える事だろう。

「ヴァンクイッシャーキャノン相当の砲撃に堅牢な装甲。中身は素人だとしても戦うには骨が折れる相手ですね。」
「では主よ、次の行動は決定したのかね。」

砲撃を見届けると、装甲車にも似た車両の中へハンスたちは乗り込み、走り出しながら今後の事を話し合っていた。
戦闘が終結し、なのはとユーノ、ハンスとルーカス二組は本拠である住居まで帰還中。
尤もなのはは徒歩で、ハンスは車で移動しているのだが。
ルーカス達から見れば、予想外の戦闘能力を持つ相手を目の当たりにした事もあり様々な対策を練る事にした。
確かに先程の戦闘終結直後を狙って襲撃すればある一定の成果は手に入るだろうが、魔力と言うリソースは敵の方が上であることは確かではあるし、
まだ素人は手の内を見せていない。ともなれば予想外の反撃を食らう可能性のほうが高いと言えた。

「緑色の少年と先程の少女を少し泳がせ、然るべき時に行動を起こす、それでよろしいでしょう。」

昨日は緊急事態だったとは言え、ルーカスはむやみに交戦する事をよしとはしていなかった。
しかしルーカスはこの状態を良しとはしていない。
何故ならこのままでは時空管理局による本格的な行動が始まることは確かではあるし、結果この世界が管理下に置かれる事すらも十分有り得る。
それはルーカスにとって避けたい事態だった。

「では彼女らとはいずれ一戦交える事にもなるでしょう。」

とハンスは答え、ルーカスは彼女らを効果的に捕捉する算段を考え始めた。


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