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No.15296の一覧
[0] 車椅子な二人 [ジョジョの奇妙な冒険×リリカルなのは][Ganta](2010/03/08 18:19)
[1] 第一話[Ganta](2010/02/23 00:48)
[2] 第二話[Ganta](2010/02/23 22:13)
[3] 第三話[Ganta](2010/02/21 22:36)
[4] 第四話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[5] 第五話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[6] 第六話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[7] 第七話[Ganta](2010/02/21 22:39)
[8] 第八話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[9] 第九話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[10] 第十話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[11] 第十一話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[12] 第十二話[Ganta](2010/02/21 22:40)
[13] 第十三話[Ganta](2010/02/21 22:42)
[14] 第十四話[Ganta](2010/03/08 18:20)
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[15296] 第八話
Name: Ganta◆963a4144 ID:608809c7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/21 22:40
「ジュエルシード?」
「はい。僕らスクライア一族が発掘した、次元干渉型のエネルギー結晶体です」

今、私となのは、それからあのフェレット――ユーノ・スクライアというらしい――は、凄惨な光景になった動物病院を離れ、近くの公園で話し合っている。
ユーノの話によると、彼は「魔法」を使える「魔導師」であり、異世界から異世界へ古代の発掘物を移送しているところだった。そしてその途中で原因不明の事故が起きて乗っている船が沈み、発掘物の「ジュエルシード」が海鳴市近辺に散らばってしまった。
そこで彼は責任を感じて単身ジュエルシード回収に向かった、というのだが……只者ではないにしろ、フェレットにそんなことが出来るのか?少々疑問である。

「『次元かんしょうがたのエネルギーけっしょう体』……って、いまいち意味がわからないんですけど」
「簡単に言えば、とんでもなく巨大なエネルギーが詰まっている宝石みたいな感じかな」
「なあ、そのとんでもなく巨大、とは、一体どのくらいなんだ」
「全威力の何万分の1の発動で、小規模次元震が起こるくらい……あ、小規模といっても、ここら一帯が消し炭になります」

何だと。ずいぶん厄介な代物だなそれは。何万分の一でここら一帯ということは、エネルギーが全解放されると……考えないことにしよう。

「にゃぁ!?そ、そんな物だったの!?な、なんだか色々とまずーくない?それ」
「あ、でも条件が満たされなかったり、儀式魔法で無理矢理発動させなければ、まず自然に発動はしないよ」
「そ、そうだったんだ、よかったぁー」

大げさに肩を下ろすなのは。
内心、私もそうしていた。ジュエルシードは計21個だという。今なのはが封印したのを引いても20個ある計算だ。
何時爆発するかわからない不発弾みたいなものが20個もある町で、暮らしたくはない。

「待て。さっき『条件』と言ったな。それは一体?」
「ジュエルシードは『願いが叶う』宝石と言われています。恐らく、持っている人が何かを強く願ったりしたら、それがトリガーになって発動すると思われます」
「『願いが叶う』宝石ってのはロマンチックだけど、本当はすっごく危険なんだね。どうすればいいの、ユーノくん」
「さっきみたいにレイジングハートの中へ封印して入れておけば大丈夫。レイジングハートも、中に入っているジュエルシードの数だけ強くなるし」
『はい、ユーノの言う通りです。ですから、私をお使い下さい』
「うん、わかったよ。よろしくね、レイジングハート」
『All right, my master』

「頑張ります」と言わんばかりに胸を張るなのは。……どうやら、彼女はもうすでにユーノを手伝うことになっているらしい。ならば私は……

「では、私も手伝おうか」
「え、いいんですか!?」
「まあな。さっきやり合った暴走体みたいなヤツがまた出たら、我が家が狙われるかもしれない」

そう。折角手に入れた帰るべき家を、あの病院みたいにはさせない。そのためだ。

「……そうですか。本当に、ありがとうございます」
「まあ、あんな毛むくじゃら一つ倒せなかった私だ。あまり期待はしないでくれ」
「いえ、あいつを魔力ダメージ以外であそこまで痛めつけるのは凄いですよ」
『魔力の塊みたいなものですからね』

どうやらあいつは、実体ではなかったらしい。じゃああの時感じた「手応え」は何だったんだろう。
まあ、「スタンド」を切るときも手応えはあったし、それと同じようなものなのだろう。

「じゃあ、ユーノくん、ポルナレフさんも、また明日。次もこの公園で、色々お話しよ」
「ああ、解った」
「うん、さようなら、なのは」










なのはが公園を去った後、私とユーノは、はやての家に帰ってきた。ユーノの話を聞いたはやては、自分に魔法の才能があることを知り、驚くと共に大喜びである。訳を聞くと、

「スタンドも凄いですけども、やっぱり女の子は魔法ですやん。ほら、こういう風に「シャランラ~」って」
「その気持ちもわかるがな。魔法というのは、そう簡単なものでもないらしい」
「はい。自分の魔力を使いこなすだけの努力も必要だし、大魔法を習得するには、難しい魔法式に取り掛かる根気もいる。特にはやては魔力量が少ないから、なのはより上達するのが難しいかもしれない」
「それくらいならお茶の子さいさいや。努力も根気もたくさんある。それに、ユーノ君のジュエルシード集め、手伝いたいんや」
「……危険だぞ」
「自分から首突っ込んどいて、いまさら危険とか関係あらへん。ポルナレフさんだけに迷惑かける訳にもいかへんし」
「命が危険に晒されるんだ。私と出会ったときのチンピラとは訳が違う」
「わかってます。それでも手伝う」

……仕方ない。こうなった時のはやては梃子でも動かんからな。

「危ないと思ったら逃げろ。命は大事にしろよ」

認めるしかない。はやて自身の意思は、尊重するべきである。こうなったら、出来るだけはやてを守って戦おうか。……私だけで、倒せることさえ出来れば。はやてにも、なのはにも、こんな荒事には加わって欲しくない。



「やったあ!ユーノ君、早速魔法の練習や!」
「……ええと、はやて、もう夜10時なんだけど」


私も、はやて達に付き合って、スタンドの訓練でもしようかな。どれだけやれば、元の力を取り戻せるかは解らない。たとえ元に戻ったとしても、それでジュエルシードに敵うかどうか。
……それでも、守りたいもののために。


… To Be Continued !!





あとがき

劇場版を見た。泣いた。一期のストーリーを見直して、詳細なプロットを立てられた。それだけ。





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