・Scene 42-2・
「―――命削って皆のために頑張ります、か。何処の喜劇の主人公様だ、僕は……」
そういうの、劇とかだと大抵失敗するんだよなと、喉の奥を逆流してきた鉄臭い液体を強引に嚥下しなおしながら、アマギリは微苦笑した。
現実、冗談でもなく自分の意思で望んでそれをやっているのだから、おかしな話だ。皇家の樹の力を得たのは、ただ自分の知識欲を満たすためだけだったのだから、その使い道など全く考慮していなかった筈なのに。
「ガキの頃はホント、生き急いでたってことかな」
体が弱かった―――アストラルが安定していなかった事が原因らしいが、そうであるが故に、死を身近に感じていた。だから、とにかく生きている間にやりたい事をやり尽くそうと、焦っていたのかもしれない。
こうして、生き延びてしまっている今だからこそ解る自身の気持ちだった。
そして、当時ならば結果として死んでも構わないと思えていた筈なのに―――今は、死ぬのが怖い。
この幸せな余暇を、死によって終わらせてしまうのが、嫌だとアマギリは思っていた。
急速に自身から生きる力が失われているのを感じる。これ以上の光鷹翼の展開は、確実に致死に至る。
まだ、此処に居たい。もっとあの人たちと話して居たいから。
黒い聖機人、ガイアの生み出した膨大なエネルギーの奔流は止む事無く、光鷹翼の絶対の守りを突破しようと無駄な努力を続けている。
「いい加減に―――」
ふらつく足を、強引に一歩踏み出しながら、アマギリは蜘蛛の巣でも払うかのように掲げた腕を振り払った。
「―――してくれっ!」
一瞬、展開された三枚の翼が撓み、そして瞬間的に増幅されたエネルギーがガイアの放つ粒子砲のエネルギーをはるかに超越し、かき消した。
酩酊感の如く、視界が闇に落ちそうな所で、何とか踏みとどまり光鷹翼を消失させる。全身に掛かる虚脱感にふら付き崩れ落ちそうになる膝を、叱咤して堪え、立ち続ける。
後には、風穴の開いた外壁と、ぶつかり合う二種のエネルギーの放つ衝撃はによってボロボロに破壊された戦闘指揮所が残された。
振動と破壊のせめぎ合いが止んだ事で、身を伏せ、構えていた女性達がゆっくりと身を起こして辺りを伺う。
飛散粒子により椅子も机も、端末も溶けて崩れて機能を失った。
しかし、奇跡的に―――否、アマギリがそうと望んだが故に、人員に損失は無かった。
絶対必死のガイアの砲撃を、光鷹翼はその次元違いのパワーにより防ぎきったのだ。
「……なんつーか、風通しが良くなったな」
巨大なモニターが一面を覆っていた筈の指揮所の側面は、砲撃により見事に焼け崩れ、その存在を消失していた。
外壁は崖下から森ごと削り取られたようで、見下ろすまでも無く、視界一杯にバベルの座する聖地を奥に置いた霧混じりの深い渓谷の絶景が広がっている。
渓谷の狭間にポツリと小さな影―――黒い聖機神が正面を向いて見上げているのが、悪夢と言えた。
バベルに視線を移す。砲撃が止んでいた。弾切れの筈も無いから、きっと状況を窺がっているのだろう。
黒い聖機人もまた、掲げていた黒く巨大な盾を降ろして空中に立ち尽くしていたから、恐らく同様のはず。
「ってか、流石に三発目は撃てないかな。ガイアのコアユニットはともかく、ただの聖機人は持たないだろ……」
と、すればやるべき事は一つ。
呟きながら頷いて、アマギリは外の景色から視線を外して室内に振り返った。
「―――なに?」
女性陣が全員アマギリを見ていた。一歩引き下がりながら尋ねると、代表してラシャラが口を開いた。
「何もかにもないじゃろうが。一体なんじゃ、今のは?」
「おや、それをキミが聞くのか。こういうのを期待してついて来たんじゃないのか?」
アマギリはしかし、聞かれた言葉と応えて欲しい言葉の両方の意味を確りと理解していながらも、あえてずらした回答を投げ返した。ラシャラはその言葉の意味を取り違えず、詰め寄るように踏み出しながら尋ねた。
「ではっ―――やはりアレが女神の翼なのじゃな!?」
「まぁ、そんな感じかな。質問はそれで全部? ……全部で良いよね、それじゃあ、敵さんのんびりしてくれてる間に、とっとと皆、撤収して!」
驚愕の面持ちで先ほどの光景について尋ねるラシャラに、アマギリは何処までも軽い口調で応じる。そのまま手を叩きながら周りでぼうっと聞き耳を立てていたオペレーター達を急かす。
オペレーターの女性達は、当然のことながら疑問と混乱で頭がいっぱいだったが、側壁が抉れ剥がれ落ち、谷底からの風が直接吹き付けるようになっていた事もあってか、どうにか思考を働かせて逃亡のための動作を体に命じ始めた。
初めはどうしようもなくのろのろとしていたが、別車両から救護班もなだれ込み、本格的に遁走の空気へと移り始める。
「カタパルトはどう? 砲塔は?」」
アマギリは別車両からかけて来た人間の一人に尋ねた。
「は? ―――ハッ、殿下。最後部のカタパルトに関しては無事です。アレは元々動力が別口ですから。砲塔に関しましては、特にこの先頭車両に近いものから順に……」
「焼かれちゃったか。―――砲車のスタッフは無事だよね?」
「はい、その……防御力場、なのでしょうか。あの強固な障壁が水際で完璧に防いでくれましたので」
あの光り輝くエネルギー体は一体何なのでしょうかと、あからさまな疑問を浮かべる救護兵を、作業にもどれとアマギリは肩を叩いて押し出す。一々答えていられなかった。
カタパルトの動力は持ち込んだ機工人の熱核反応炉と直結してある。機能が生きているのなら、無事に時限設定で崖の向こうに向けてコクーンを発射してくれる筈だ。
そして、アマギリ自身の機能も先ほど光鷹翼の展開に成功した事から考えても、把握できるある程度の事は成果を出す事が可能らしい。
後は、時を待って動くだけ。その時も、ほんの直ぐ先の事だ。
「カタパルトは無事。―――って事は、何とか予定通りか」
「何が予定通りなのじゃ?」
やれやれと、撤収作業を眺めながら優雅な―――ふりをした―――仕草で指揮官席に腰を落として息を吐いていると、ラシャラが正面から腕を組んで覗き込んできた。
「偉い人から逃げないと、下の人は逃げずらいんだけど?」
しっしっと追い払うように手で払う仕草をするアマギリに、ラシャラはフンと鼻を鳴らした。
「お主が一番偉かろうが」
「いやホラ、嫁さんに血は残したから僕は残っても平気って設定で」
「……一体何時、妾とお主がまぐわったのじゃ、その設定だと」
ジト目で聞いて来るラシャラに、さてねと連れない態度で応じると、どうやら彼女もアマギリが他の者たちと一緒に逃げる気が無い事をはっきりと理解した。
逃げる気が無いのならば―――座して死を待つ性格ではないアマギリのやる事など、一つしかない。
「戦うつもりか」
渓谷の狭間で静止している黒い聖機人をを見やりながら、ラシャラは固い口調で言った。
「反則技もさっきので終いでね。そろそろ聖機師は聖機師らしく、ガチンコでぶつかってやろうかと、さ」
「向こうは反則の手段をまだ持ち合わせて―――いや、お主もじゃったな、異世界の龍よ」
「何のことやら?」
このままアマギリが聖機人であの黒い聖機人と対決する場合、いかに相手が強力無比なガイアのコアユニットを持っていたとしても、その攻撃を完全に防ぎきる事が可能な”女神の翼”を有しているアマギリのほうが有利であるに違いないと、ラシャラは当然そう考えていた。
事実は当然違う。
光鷹翼ならガイアの砲撃を防ぎきるのは事実だが、制御不可能な光鷹翼は、無制限にアマギリから生命力を奪う。必死の状況を回避するために鉄壁の防御をしけば、逆に死に掛ける目に合うと言う碌でもない状況だ。
無論、此処へ来る前からそれは解っていた事だったから、アマギリは限界ギリギリの状況まで光鷹翼の使用を避けていた。使えば碌でもないことになると解っていたから、二発目の直撃寸前まで温存していた。無論、敵を消耗させると言う意味もあったが。
それにしたって、自身の消耗が激しすぎるなとアマギリは内心で思う。
今もラシャラの追及をゆったりとした仕草でかわしているふりをして、その実肘掛に体重を預けておかないと前のめりに崩れ落ちそうなほど体に力が入らなかった。
消耗していると言うよりも、あの何時かの夜に語りかけてきた声が言う所の、”人としての機能”が死に掛けていると言う事なのだろう。
光鷹翼。
皇家の樹としての機能が自身の中で優先されて、”体を動かす”と言う人としての当然の機能がどんどん脇に追いやられている。そういう感触がある。
放っておけば、いずれこのまま―――。
実感として虚脱を覚えているがゆえ、その恐ろしい想像がどうしようもなく焦燥を沸き立たせる。
これ以上樹としての力は使えない。強くそう思うと同時に、恐らく此処から先は樹の力を使わねば厳しい戦いが待っているであろうことも、アマギリは正しく理解していた。
自滅なんて真っ平御免。何とか上手くやり切る方法は―――せめて、出力を絞る程度の事でも出来れば、だいぶ変わるのだが。
そのお礼代わりといっちゃあなんだけど、あの子にはあたしが作ったアンタの機能を安定化させる修正パッチと、瀬戸殿の仕掛けたロックを解除する解除コードを持たせておいたから。
―――”修正パッチ”。
「―――言っていたな、そう言えば」
唐突に、アマギリはそれを思い出した。
機能安定化のための修正パッチを、剣士に持たせたと、確かに語られた。
「従兄殿?」
「ああ、御免。ラシャラちゃんは、剣士殿の……いや、良いややっぱ」
突然呟いたのが不審だったのか怪訝な顔で尋ねてきたラシャラに、アマギリはそれを尋ねそうになって、しかし直ぐに止めた。益々怪訝そうな顔になったラシャラに、何でもないと苦笑して首を振る。
現状剣士が傍に居ない以上、その修正パッチとやらのありかが判明しても、意味は無いからだ。可能性に引かれて気を逸らす様な事は後の展開を考えれば控えたかった。
合流した後で、剣士本人にたずねれば良い―――後で、合流してから。
合流―――出来るのか?
自分の想像する未来のあまりの脆さに、アマギリは戦慄を覚えた。
嫌な予感。皇家の樹としての高次元からの観測能力の片鱗により感じられる、可能性の未来。
それが、近い未来にそんな現実が存在しないと、何処かで彼に悟らせている。
嫌な予感の原因は、光鷹翼の発動が齎す自らの”死”の幻視によるものだと思っていたのに。
それは乗り越えた筈なのに―――否、まだ乗り越えていないのか?
最悪の未来が遠のく気配が、まるで感じられない。まだ何かが起こるのだと、そうアマギリに強く訴えている。
「気合を入れるしかないって事かな」
皇家の樹の力は万能ではない。迫り来る脅威を退けるための一助になりこそすれ、それがあれば全てを防げると言う訳でも、実際の所はそうではないのだ。
同質の力、それを超える力、滅多にあり得る事は無いが確かに存在するそれらが向かってくれば、打ち破られる事もある。
ましてや今のアマギリは皇家の樹としては不完全。
「そもそも良く考えたら、マスターすら居ないんだよな僕。樹の癖に―――ん? マスター、居ないよな……」
居る訳が無い。アマギリは一応、確立した自我を持つ強力な樹に分類される筈だから、契約を交わすマスターも自身の意思で選べる筈だ。故に、選んだ記憶が無いのだからマスターなど居なくて当然である。
その筈だと、自分に何度も言い聞かせる。
「……従兄殿?」
「御免、本当に何でもないってことにしておいてくれ」
当然ながらラシャラが不信感たっぷりの目で見ていたが、気にしない事にした。
馬鹿な考えをしている場合じゃないと、そのまま体を起こす。ふら付きそうになるのがばれないように、そのまま二歩三歩と歩みを進める。
撤収は続いており、崩壊した指揮所内に残っている人間は、最早アマギリとラシャラを残して数えるほどしか居ない。倒れ臥していたダグマイアは、どうやら救護班が護送したらしく、いつの間にか姿が消えていた。
「と言うか本当に、そろそろキミ、行かない訳?」
振り返って―――その動作でバランスを取りながら直立に成功したアマギリは、自身の椅子に腰掛けていたラシャラに尋ねた。
ラシャラはアマギリの見せ掛けの態度とは違う皇族らしい優雅な態度で、肩肘に体を預けた仕草のまま、薄く笑った。
「―――ホレ、フラフラで今にも倒れそうな夫が死地に赴こうとしておるのじゃ。妻としては見送ってやらねばなるまいて、のう?」
フラっと一瞬本気で気が遠くなったのは、実際隠し切れないほどに消耗している事の証左だった。
微笑む少女に何と答えたものか、言葉に詰まるアマギリに、しかしラシャラは笑顔のまま肩を竦める。
「よいよい。大の男が意地を張って事を成そうとしておるのじゃ、妾は別に止めはせぬ。精々、悔い無きように暴れてくるが良いわ」
「―――そりゃまた、大人な発言だ事で」
「妾を何じゃと思っておる。国を追われた挙句、戦争の出汁に使われるような目に合っておる可憐な乙女じゃぞ? 大人にならねば、やってはおれぬよ」
参ったと言う風情で漏らすアマギリに、ラシャラは鼻を鳴らして答えた。
「ホント、強い女性ばっかりだよね、僕の周りは……」
「これで年上なら、妾もお主のストライクゾーンと言ったところか。―――おとといきやがれ、百年経ってから出直して来いと言った処じゃな」
「どんだけ低いんだよ、僕の評価は……」
明け透けなラシャラの言葉に、アマギリは半笑いで尋ねるより無かった。周りに居る女性達が強いのではなく、単純に自分が弱いだけなんじゃないかなと思い始めていた。
「評価を上げたいのであれば―――」
ラシャラは、笑んだままに外に向かって指を突き立てた。
指を突き立てる動作に合わせて、車体に振動が走る。
敵の砲撃ではない―――時限発射の設定が成されていたカタパルトから、コクーンが投げ出されたためだろう。
ラシャラの指が指し示すその向こう、渓谷の狭間に浮かぶのは、ガイアのコアユニットを所持した黒い聖機人。
「アレを、とっとと片付けて参れ!」
少女らしい威勢のよさに、アマギリは破顔した。
不安な気持ちは消えはしないが―――不安に立ち向かえる程度には、気力が回復した。
「了解したよ、ハニー」
肩を竦めて芝居がかった仕草で、そう答える。ラシャラは更に不敵に笑って応じた。
「おとといきやがれ、百年経ってから出直して来い―――吉報だけなら、受け取ってやるわ」
ニヤリと、欠片の愛も感じさせない笑みをお互いに向け合った後で、アマギリはくるりと外へ向けて振り返った。
座標、飛翔物体を追跡補整。亜空間航法システム、起動。
皇家の船・雨契。―――発進。
視界が一瞬で切り替わる。
勝ち気な少女の姿は最早遠く、眼前一杯に移るのは、深い谷底の森と、霧交じりの空気。その中を飛翔するコクーン。
標準的な航宙船の機能として備わっていた亜空間認識座標転位機能に基づき、気付けば、当然のように空間転位などしていた。ESP能力を用いてではなく、皇家の船のコアユニットとして、其処に組み込まれた機能を用いて。
それは間違っても、まともな人としての身体の活用法ではなかったが―――躊躇う気持ちすら、沸かなかった。
「当然のように座標固定でワープ・ドライブ……。人としての機能が”死ぬ”ってのは、こう言う事かな」
体が動かなくなるのは消耗、疲労から来るものではなく、単純に自分の中から”体を動かし移動する”という概念が消えかかっているからだと実感した。
「あんまり使わない方が良いみたいだな、ワープ」
テキトーにやった後に逃げる時に便利かと思い試してみたのだが、想像以上に今のアマギリの”人間としての部分”を圧迫していた。継続して使用していけば、いずれ人間であった事すら忘れてしまいそうである。
―――そんな事は御免だ。こんな面倒ごとさっさと終わらせて、僕は。
首を振り払い―――その動作すら重く―――気分を切り替え、空の上の人となったアマギリは、眼下、エナの海の中にあった黒い聖機人の姿を確認した。
弾道軌道を描くコクーンの上に着地。そのまま、形状記憶装甲の中に体を沈みこませる。
崩壊しかかった装甲列車から放たれた無人のコクーンと、突然空に降ってきた人影に戸惑うような姿勢で固まっていた黒い聖機人が、漸く状況を理解したらしい。盾を構え、大鎌を振り上げて、アマギリが落着したコクーンに向かって、接近してくる。
「遅いんだよ」
そう、遅い。コクーンは既に、喫水に着水を果たしているのだ。
振り被られた鎌が下されるよりもあまりにも早く、アマギリは聖機人のコアユニットまで到達していた。
起動―――流れるような仕草でコンソールに指を走らせ、機体を立ち上げていく。
物言わぬ鋼の骸の瞳に光が灯り、卵の中で屈められていた体をみじろきさせる。
背部の亜法結界炉が燐光を発し、持ち上げた首に、伸ばした両腕に形状記憶装甲が絡み、色づいていく。
頭頂の牡鹿のような枝分かれした角以上に顕著な変化は、膝を合わさったまま伸ばされた下半身にこそ現れた。
伸ばされた脚が関節に在り得ざる捻れを起こし、次第に分割され、背骨から続く竜骨のような形状へと変形しながら進捗していく。身の丈の倍以上の長さの、それが尾であると認識できるような頃には、そこに絡まっていた形状記憶装甲が蛇腹上の幾重にも重なった装甲を形成していた。
尾の先端には、いつの間にか、分銅のような衝角のような外殻の内部に、亜法結界炉を内蔵している。
鉛色の強靭な外殻。エナの水面でたゆめかされた身の丈以上の長さのある、蛇のような長く太い尾となった下半身。
半身半蛇のその威容は、―――まさしく龍。
顕現した異世界の龍は、先史文明の凶暴なる遺産を向かい討つべく、体をめぐらせる。
「敵は人造人間、こっちはさしずめ改造人間か。養殖モノ同士、容赦なくいかせてもらおうか―――よぉっ!!」
龍の騎乗席の中でアマギリは不敵に笑う。
振り上げられた鎌を真っ向から受け止めるが如く、強靭な刃の張り出した龍機人の右腕を突き出した。
※ タイトルロールの主人公機の登場が約百話ぶりとか無いわww
数えてみて自分でビックリした。
まぁ、戦闘シーン自体が少ないしなー。