・Scene 37-7・
「では第二回、暗黒生徒会を始めたいと思います。議題は……」
「お兄様の件でしたら、私は興味がありませんわよ、暗黒リチア様」
クイ、と眼鏡を上げて座った目で宣言したリチアに対し、マリアは言葉どおりに興味が無さそうに返した。
「おや、暗黒ブラコンにしては意外な事を言うの、暗黒マリア。早々に風呂へ放り込んだ者とは思えぬわ」
「当然でしょう、暗黒守銭奴。あのような格好で人様の前に立たれるなど、身内として恥ずかしいですから」
「誰が守銭奴じゃ、誰が!!」
「ああ、暗黒無一文でしたっけ」
「む、無一文ではないわい!! ただ、ちょっと実権全部奪われてるだけじゃ!!」
「……それ、ちょっとどころじゃなく真剣に御身の大事ですよ、暗黒ラシャラ様」
にやりと唇をゆがめて言うマリアに、ラシャラががなりたてる。背後で、ユキネとキャイアが額を押さえて嘆息していた。
何処へ行っても変わらない、集まれば自然と訪れる混沌とした空間に、アウラは苦笑する。
天上に大穴の開いた警備管理室。
壁一面を囲う大型のモニターに映る映像の中では、未だ山賊の襲撃の跡が色濃く残る、硝煙燻る様が映し出されていると言うのに、懸命に現状把握に努めているモニター前のオペレーターたちの背後で、各国の権威者達がくだらない言い合いを繰り返していた。
「賑やかなのも結構だと思うが、いい加減方針くらいは定めた方が良くないか、暗黒……全員?」
「……無理に暗黒つけなくて良いんじゃないですか、暗黒アウラ様」
何なんだこの出来の悪いコント、みたいな目で騒ぎを見ていた剣士が、冷や汗混じりに呟いた。
「とは言っても、肝心の暗黒王子が来ない事にはのう。方針も何もなかろうて。此処は一応アヤツのテリトリーなのじゃから」
「あの、ラシャラ様? 一応暗黒アマギリ殿下よりもマリア様の方が優先指揮権が上なんじゃあ」
「腹黒を、付け忘れてる」
「……ユキネ。貴女は私の名前の前にその単語をつけることに何か強いこだわりでもあるのかしら?」
前も言っていたよなと、半眼で睨みつける主に、ユキネは無表情を貫いた。
「って言うか、何でアンタ達、あの馬鹿のあの姿を見てそんなに冷静なのよ!?」
だっがーん、等という擬音とともにちゃぶ台でもひっくり返しそうな勢いで、リチアが叫んだ。
「あの馬鹿の……」
「あの姿っていっても、なぁ」
くだらない無駄話に突入しかかっていた各人が、一斉に明後日の方向を見て考え出す。
「やっぱ殿下ですし、むしろあれぞ殿下って感じで違和感が無いからじゃないですか?」
「―――確かに、そうじゃの。最近のあの、精神年齢が二十五歳から十五歳くらいまで一気に下がったような状態の方が、むしろ従兄殿らしからぬ爽やかさだったからの」
投げやりに笑いながら言うワウアンリーに、ラシャラも然り、と頷いた。
「あのいじいじウダウダしていたのを指して爽やかと言うのもどうかと思いますけどね」
「――― 一応、マリア様のためだったんじゃあ」
棘も何もなく、只事実だからとあっさりと言い切るマリアに、キャイアが頬を引き攣らせた。
「と言うか、人が居ない間に何を話しているんだ、君ら」
入り口のドアの傍で、アマギリが頭をタオルで掻きながら室内を見ていた。
「あ、暗黒スケコマシ」
「黙れ暗愚従者」
「暴言過ぎません、それ!?」
従者を適当にあしらいつつ、部屋を突っ切ってモニター前のオペレーター達の処へ近づいていく。
「まだ少し、お母様の香りが残っていらっしゃるような気がしますが?」
「んなっ……!?」
ちゃんとシャワー浴びたのかと、通りすがりにマリアがあからさまな事を言った。声を引き攣らせたのはリチアで、アマギリは背中越しに肩を竦めるだけだった。
「そこのシャワー室、置いてある石鹸類が全部女王陛下が使ってるヤツだったよ」
「―――嫌なトラップじゃな、それ。流石は我が叔母とも言えるが」
「因みに頼まれたから私が入れ替えた」
「姉さん何やってるのさ!!」
オペレーターに指示してなにやら資料を出力していたアマギリが、ユキネの言葉に思わず突っ込みを入れる。
「お母様も年甲斐もなくバカンスではしゃいでらっしゃいますからね……」
「バカンスと言うよりも、遂に念願叶ったゆえ、ではないのか? ……遂に、じゃよな? ―――今回が」
「女の子がそう言う事を聞くもんじゃないよ。それから姉さん、答えようとしないで」
「……残念」
ラシャラの耳元に口を寄せていたユキネを、背中越しに止める。微妙に声が必死だった。
「それでお兄様、結局なんで今日―――昨日? いえ、昨日から今日でしょうか―――に、限ってお母様にお答えする気になったのですか?」
「だからさ、そういうの聞くの止めようよ……」
「え?あの格好で皆の前に躍り出たのって、聞かれるためじゃなかったんですか!?」
「んな芸人根性は無いわ! と言うか何時まで続くんだ、この苛め!!」
「―――それは勿論、お前が何かしら明確な返答をするまでじゃないのか?」
いい加減辛くなってきたのか叫ぶアマギリに、アウラは冷静な言葉を返す。無論、口元が微かに笑っていた。
「でないと納得してくれない方がいらっしゃる事ですしね」
「それ、私のこと? 私は、別に……」
「おお、顔が赤いリチアが見れると言うのも貴重じゃの。ホレ、従兄殿。責任とって甲斐性みせい」
「ああ―――いや、うん」
明らかな興味本位全開のラシャラの言葉に乗せられて、リチアと視線が交差してしまったものだから、アマギリも言葉を濁す他無かった。上目遣いに睨みつけられると言うのは、反則だろうと思っている。
―――と、言っても真面目に答えられるはずも無かろう。
先日ああいう事があった後だと言うのに、平然と別の女性と―――まぁ、色々と―――と言う事に関してなど。
怒りの視線を向けてくるのも当然で、むしろ何も言わない妹の方がぶっちゃけアマギリとしては怖かったりする。
チラ、と視線を送ってみると、妹は半眼で嘆息していた。
「そこでヘタれるくらいなら、お母様の誘いになど乗らねば良かったでしょうに……」
妹の言葉は刃の如く胸に突き刺さるのだった。
「いやさ、だって」
「だってじゃありません」
「……どっちが兄で妹か解らんの」
「むしろ母の如しですよね」
咎めるように指を突きつけるマリアの姿を、ラシャラとワウアンリーは感心深く頷きあう。
「五月蝿いよ従者」
「お兄様? そうやって直ぐに話を逸らすのは止めなさいと何時も言っているでしょう」
「御免なさい。―――じゃなくて、ええい! 話が進まないだろ、コレ!」
常の癖で速攻で謝ってしまったあとで、それを紛らわすようにアマギリは声を張り上げた。
しかし、少女たちは一斉に能面のような表情になってアマギリに指を突きつける。
「「お前のせいだ」」
「―――ですよね」
がくり、と項垂れてから、アマギリは半笑いで呟いた。むしろ笑わなければやってられないと言った体だった。
少し離れた位置で見物していた剣士が、胸の前で十字を切った。
「……とりあえず、埒が明きませんから一言だけ率直に言ってもらって、と言う形で宜しいでしょうか、リチア様」
「え? い、良い、けど……なんで私に聞くのよ」
溜め息を吐いて肩を竦めて尋ねてくるマリアに、リチアはビクリと肩を震わせる。
「いや、気にしているのは基本的にリチアだけだからな」
「何じゃ? 妾も気にはなっておるぞ」
「ラシャラ様は興味本位の出歯亀なだけじゃないですか」
「それ、キャイアもじゃない?」
「はいはい、それまで。いい加減待ちくたびれてる方もいらっしゃるんですから」
またぞろ騒ぎ出した少女たちを、マリアが手を叩いて留める。
何だか妹が最近一気に落ち着いてきたなと、アマギリはどうでもいい事を考えていたが、その妹に睨みつけられた。
早く言え、ということらしい。
「言える事なんて殆ど無いんだけどなぁ……」
「ほんの少しでもあれば、貴方の場合はそれで充分ですから」
頭をかいて罰の悪そうに呟くアマギリに、マリアが容赦なく告げる。
それで、アマギリも漸く決意がついたらしい。困った風な照れ笑いを浮かべて、言った。
「求められて答えられない人間に、誰かを求める事なんて出来ないんじゃないかって、思ってさ」
いっそ堂々と言い切って見せたのはある種男らしくも在ったが、同時に間抜けな物でもあった。室内―――オペレーターたち含む―――全ての女性たちの何とも言えない視線を一身に受け、流石にアマギリでも耐え切れなかったらしい。
明後日の方向を眺めながらポツリと一つ付け足した。
「―――後は、その場の勢いかなぁ。……久しぶりにアルコール入ってたから気分良かったもんで」
「結局それですか! 貴方、私の時もお酒に頼ってましたわよね!?」
突っ伏すような勢いでマリアが突っ込む。
「素面であんな恥ずかしい台詞の応酬できないよ!」
「それはつまり、アルコールを口にしていなかった私が恥ずかしい人間だと?」
「言ってないよそんなの! いや、ホント、嬉しかったから!」
頬を引き攣らせるマリアに、アマギリが慌てて言い重ねる。
衆目を集めてこんな台詞を堂々と言っている現実こそが羞恥モノだということに、本人気付いていない辺りが実に滑稽だった。
「微笑ましいと言うか何と言うか」
「と言うか、何気にマリア様もしっかり気になってたんですね、あんなに連れない態度だったのに」
「腹黒ツンデレさんだから」
見ている方が照れてくる、と言う気分そのままに頬を赤らめながら笑いあうアウラとワウアンリーに、ユキネがしみじみと頷いて続けた。
放っておくと外野を他所に何時までも続きそうな―――何処までもアレな方向に発展していきそうな―――会話に、ラシャラがやれやれと投げやりな気分で苦笑しながら口を挟んだ。
「しかし、なんじゃの―――つまり、叔母上は踏み台か」
「いや、そこまで外道言うつもりは無いけど。―――あ、でもあの人僕より余裕があるから、そう言う事になっちゃうのかなぁ」
したり顔で頷く従妹に、アマギリは苦い顔で突っ込む。自分でも、そういう意味にも取れるよなと思うところはあったらしい。
「まぁ、お母様がモーションをかけていたのは昔からですし、存分にお甘えになったら如何ですか? 積年の悲願が成就して、そのぐらいの方がお母様も嬉しいでしょうし」
その分、私は甘えさせてもらいますがと言外に告げているようで、アマギリは背筋が痒くて仕方が無かった。
「―――石の上にも三年」
「水滴も板を穿つってやつじゃないですか?」
従者勢は、基本的に状況の理解が早かったので落ち着いたものだった。ぶっちゃけた話、諦めの心境である。
キャイアは明後日の方向を見てノーコメントを貫いていたし、アウラは薄く笑うのみだった。
「―――アンタ、何時か刺されるわよ」
大きく息を吐いて、散逸した場を締めるかのようにリチアは言った。アマギリはその言葉に微苦笑交じりにこう返した。
「その時は、正面からでお願いします。―――後ろからだと、……抱きしめる事も出来ないので」
「―――っっ! ……言ってなさいよ」
フン、と首を振り払って、リチアは視線を逸らす。
ああ、やっぱり刺すのはリチアなんだとの周りの囁きも聞こえないフリをしていた。
「あの、良いでしょうか」
どうやら状況も落ち着いてきたらしい。
心持ち和やかな空気になったと判断して、剣士が声を上げた。
「何かな、剣士殿」
代表してといった風に声を掛けるアマギリに、剣士は隣で居心地を悪そうにしていた少女の示して口を開く。
「ハヅキさんのためにも、そろそろセレス君の救出のための話をして欲しいかなーっと」
「―――そうだ、ダグマイアっ!!」
剣士の言葉に、キャイアが状況を思い出したように叫んだ。周りの人間が余りにも落ち着きすぎて居たから、雰囲気に流されていたらしい。
「そうじゃの。貴重な戦利品に傷をつけるとは思えぬが、いい加減時間を取りすぎるのも拙かろうて」
従者の言葉に、ラシャラも頷く。
「ダグマイア君、ねぇ。―――セレス君とやらは、そっちの密入国者の手引きをした聖機師の事で良いのかな?」
剣士の傍に居たいかにも田舎娘といった風情の少女を指し示して、アマギリが言う。少女がビクリと肩を震わせた。剣士が慌てて尋ねる。
「うぇえっ!? アマギリ様、気付いてたんですか!?」
「そりゃ、気付くさ。僕を誰だと思ってるんだ」
「シスコン」
「マザコン」
「スケコマシ」
「所謂、女の敵じゃな」
「馬鹿よ、馬鹿」
「―――こう、ね。王子なんていう立場柄、一応報告が届いてるんだよ、入管とかから」
「ああ……なるほど」
格好付けて台無しだったから、アマギリは半分涙目で言った。剣士が頬を引き攣らせて頷いた。何ていうか、同性として見てはいられなかった。
「ん、で。まぁ此処はホラ、高級別荘地なんて場所柄、立場のある人が人様にいえないような密会をする現場としても使われたりするからさ、程度の低い密入国者は足跡だけ辿って、見てみぬフリをしておく事が多いんだよ」
だから別に気にしないで良いよと少女に笑いかけるも、しかしハヅキと言う名の少女は曖昧な顔で言葉に詰まるだけだった。
「―――とは言え、山賊を招きいれたとあっては、流石に只で済ますわけにも行きかねますけどね」
アマギリの温情的な言葉に添えるように、マリアが冷静に付け加える。
「でもそれも解ってて通したってのもあるしねぇ」
「それはあくまでこちら側の都合でしょう? 無自覚な行動が犯罪の片棒担ぎとなってしまっているのですから、少しは反省していただきませんと」
「えっと……どういうことですか?」
怯えて口を開けそうに無い少女に代わって、剣士が尋ねると、何故かラシャラが首を横に振った。
「―――ようするに、この山賊騒動は初めから予定されていた事態と言うことじゃろ」
「ええ!?」
「―――キャイア、何故おぬしが驚く。他国の王族を招くなど、それこそ常よりも万全な警備体制を敷くに決まっておろう。それを悠々と山賊どもが―――しかもピンポイントで妾達を狙ってくるのじゃから、何処かの誰かが状況をコントロールしておると考える方が無難じゃろうて。なにしろ、ここはこの従兄殿と、フローラ叔母のテリトリーじゃぞ。―――よもや、気付いておらなんだと……」
隣で悲鳴を上げた従者に、ラシャラが半眼で問う。キャイアは明後日の方向を見て誤魔化した。
ラシャラはため息を吐いてアマギリに視線を向ける。
「それだけ落ち着いておるという事は、従兄殿。とっくに救出部隊も向かわせておるのじゃろ?」
「と言うか、もう確保済み」
ラシャラの追求にアマギリはあっさりと肩を竦めて答えた。従兵に向かって指を鳴らす。
従兵は頷いて通信機を取り出し、何処かへと連絡した。
少し時間を置いてから、ドアが開かれる。
「ハヅキっ!!」
「―――セレス!?」
「あ、セレス君!」
扉の向こうから、歳若い大人しそうな少年が駆け込んできた。部屋を見渡し、剣士の傍に居た少女を見つけるなり声とともに駆け寄る。少女も少年の姿に気付いたらしい、少年に向かって駆け出す。
「ハヅキ、ああ、良かった」
「セレスこそ……」
笑顔と涙を交えて抱き合う少年少女達。
リチアが、アマギリの傍までより小声で尋ねた。
「―――アンタ、こう言うの見て自分の行動を省みたり出来ないの?」
「いやほら、僕は汚い現実知ってる穢れた大人なんで」
「泡沫の夢のような日々を過しているつもりの人が言える言葉じゃないですよ、それ」
頬を引き攣らせて答えるアマギリに、マリアが溜め息混じりに言った。
三人並び立ったその様子を、苦笑交じりに見ていたラシャラが、一つ頷いて言った。
「まぁ、何はともあれ、何もせぬままに一件落着と言うことかの」
「―――私としては、山賊の襲来が予定通りと言う件を激しく追及したいのだが」
何となく予想はつくがと、アウラは苦笑交じりに言う。
「でも良かったです、セレス君が無事で」
「あの子確か、剣士と同じクラスよね。一年生の癖にこんなトコで逢引とは、やるねー」
「立場があるんだから、仕方ない」
未だ抱き合い言葉を交わす少年たちを微笑ましげに見ながら、各々言葉を交わす。
穏やかな空気が場を満たし―――。
「ちょっと待ってよ! ダグマイアは!?」
キャイアだけが、焦ったように言葉を荒げた。
急速に乾く空気。皆、言葉に困るように視線だけを流し合う。
「ちょっと……何、よ」
その気まずい空気に、キャイアがおののく様に言葉を漏らす。ラシャラが冷静な顔で言った。
「―――従兄殿」
「なにかな、従妹殿」
アマギリもまた、冷めた顔をしている。その顔を見て、キャイアが何かに気付いたように叫んだ。
「アンタまさかっ、コレを利用してダグマイアを―――!?」
普段のアマギリとダグマイアの諍いを知っているがゆえ―――そして、どちらに感情の重きを置いているかを端的に表した言葉だった。
激昂の感情がそのまま叩きつけられたようなキャイアの言葉に、しかしアマギリは肩を竦めるだけだった。
「アンタはっ―――」
それを、肯定と受け取ってしまい、キャイアは元からの相性の悪さもあったのだろう、アマギリを睨みつけ一歩踏み出そうとした。
「止めよキャイア!」
「―――ッ! ラシャラ様……でもっ!!」
鋭い声で行動を制止する主に、踏みとどまりつつも反論するキャイア。ラシャラは反論は許さぬという視線を従者に送った後で、一つ嘆息して、アマギリに視線を送った。
そして、当たり前の質問をする。
「従兄殿。―――ダグマイア・メストはどうした? そこのものと同じく、山賊に攫われたようなのじゃが」
そこの、とハヅキを抱いたまま目を丸くしていたセレスを指し示して問うキャイアに、アマギリは一つ頷いて口を開いた。
「ダグマイア君でしたら―――」
※ まぁ、キャラが多いと喋らすだけで一苦労。多分今までで最高人数が一箇所に集まってる気がする。
因みにマリア様は毎年お歳暮片手に愛人に挨拶周りをするタイプ。
リチア様は一人になったときに考え込んで欝になるタイプ。
みたいな感じ。