DQD 39話
草原の『ルラムーン草』が淡く光る光景は幻想的なものだった。
この世界に来て様々な不可思議な光景を見てきたが、この光景は眼福と言っていいだろう。
世界を旅する冒険者たちはこういう光景を目にしているため、冒険をする事が止められないのだろう。
ただお金を得るだけならば、もっと割りのいいものはたくさんあるからだ。
幻想的な光景を目にしつつも、トールは手にした『ルラムーン草』の不可解さにも思考がいく。
まずは昼間には見えず、夜間にのみ姿を現すという特性だ。
周囲に広がる『ルラムーン草』は、日が出ている時には影も形も存在しなかったものだ。それは昼間に草原を見て回って確かめている。
それなのに今は存在しているのだから不思議に思えてしまう。
それと『ルラムーン草』を二本以上同時に手に入れる事が出来ないという事だ。
『ルラムーン草』を手にした状態で他の『ルラムーン草』に触れようとした時、まるで霞か幻のように確かに見えるのに触れる事が出来なかった。
それならばと『ルラムーン草』を手放し地面においてから触れてみると、今度は触る事が出来た。そしてもう一本『ルラムーン草』を手に入れる事が出来た。
だがそこで先ほど地面に置いた『ルラムーン草』に目を向けると、そこに置いたはずの『ルラムーン草』は消えていた。
一瞬何が起こったのかが理解できなかった。確かにそこに置いた物が消えたのだ。
不思議な現象だったが、『ルラムーン草』はその存在そのものが不可思議だ。それにDQでは一度に一つしか手に入れなれないアイテムも存在している。
『ルラムーン草』もそんなアイテムの一つなのだろうと思った。
試しに何度か同じことを繰り返してみたが、やはり結果は変わらなかった。もう一本『ルラムーン草』を手に入れた時に、手放した『ルラムーン草』も消えていた。
ただその後、スラきちに『ルラムーン草』を咥えさせもう一本『ルラムーン草』を取ってみると、その時は手に入れる事が出来た。おそらく一人一本は手に入れる事が出来ると言う事だろう。
ちなみにガボにも咥えさせてみたが、子供のせいか、かしこさが足らないせいか、『ルラムーン草』を噛み千切ってしまった。仲間になって日も経っていないのだから仕方のないことだろう。
とりあえずトールとスラきちで『ルラムーン草』二本分を手に入れる事が出来た。
ゼシカ、バーバラも競技会のために手に入れたし、エイトとミーティアの二人も手に入れていた。
『ルラムーン草』は希少素材だし、群生場所も人があまり立ち寄らない場所にある。そのためそれなりの価格で売れるため、見かければ手に入れるのも当たり前の事だった。
こうして無事に入手出来て思った事は、確かにある程度のレベルに達していないと競技会に出るのは厳しいという事だ。
森の中で出会ったモンスターにしてもそうだが、最低でも迷宮の第二層をクリアー出来るレベルに達していないと太刀打ちできないだろうと思えたからだ。
さて、とにかくこれで第二試練の目的物は手に入れた。後は街に帰るだけだ。
『キメラの翼』を買ってあるため、帰り道の事は考えなくていい。
その後ゼシカたちに街へ帰るのを伝えると、ゼシカたちのほうも当然用は終えており、これで帰るとの事だった。
トールもゼシカたちも『キメラの翼』を掲げると、その場から消え去った。
****
一度さよならを言って別れた相手とその日のうちに再会することは非常に気まずい。
トールとゼシカ、バーバラの状態が正にそれだ。
『ルラムーン草』を渡すために赴いたトルネコの屋敷の正門前で、バッタリと出会ってしまったのだ。よく考えれば同じように競技会の第二試練を受けていたのだから、ここに来ることは十分にありえる事だった。
トールは当初、明日の朝一に持って行こうと思っていた。
だが『ルラムーン草』の存在の不安定さが気がかりだった。
果たして明日起きたときにもこの『ルラムーン草』は存在しているのか。
『ルラムーン草』の日が暮れてからしか姿を現さないという特性がある以上、この手に入れた『ルラムーン草』も何らかの処置をしなければ、一夜が明けた時に消え去ってしまうのではないか。それが心配になった。
トールがこのことを思いついたのは、街に帰って直ぐだった。
一度思い立った以上、もう無視することは出来ない。
それではどうするのかと言えば、一刻も早くこの『ルラムーン草』を渡して第二試練を終了させてしまえばいい。
そういうわけで、トールは宿に戻ることなくトルネコの屋敷へと向かった。
そこでゼシカ、バーバラと再び会うことになったのだ。
出会ってしまった以上、お互いに無視をするのは更に気まずさを増すだけだ。結局連れ立って屋敷の中に入る事にした。
日が暮れてからのアポなしの訪問だが、競技会参加者に対しては門戸を開いているらしい。すぐに係りの者が来て本邸の中に案内された。
見るからに豪華な置物が飾られている玄関ロビー、通路を通り案内された部屋には、第一試練の時と同じ老執事と数人のメイドがいた。
どうやらこの老執事人がトルネコ商会で競技会に関する事を対応する人らしかった。
「第二試練の競技者の方々ですね。それでは『ルラムーン草』と冒険者カードをこちらにいただけますか」
老執事の言葉に一瞬トールはゼシカ、バーバラと視線を合わせる。どちらが先に出すのか、一瞬そんな事が脳裏によぎったからだ。
「ちなみにどのような順番で出されても第二試練は合格です」
一瞬張り詰めた緊張感を感じたのか、老執事は言う。
事実トールは老執事が言った事を心配していた。
なるべく短時間で『ルラムーン草』を採ってきたが、第二試練の合格人数が何人なのか分からない以上、少しでも早い順番で合格した方が良いと思ったのだ。
合格が分かっているのなら何番でもかまわなかったが、この場ではトールが一番先に『ルラムーン草』と冒険者カードを渡した。理由は簡単、トールが一番近い場所にいただけだ。
老執事は渡された『ルラムーン草』を金属の筒に入れて蓋をすると、それを側にいるメイドに渡す。そして他のメイドから皮袋を受け取るとそれをトールへ差し出した。
「これは『ルラムーン草』の代金1000Gとなりますのでお納めください」
相場の価格は分からないがトルネコ商会として引き取っている以上、それより安いと言う事はないだろう。仮にも支援をするといっている組織が、代金をケチるなどと言うことをすれば格が下がるというものだ。
その後もゼシカ、バーバラと『ルラムーン草』を渡していった。
「それでは第二試練の合格、おめでとうございます。これより第三試練の説明を行ないたいと思いますがよろしいですか」
トールたちは頷く。
「それでは、お一人お一人個別にご説明しますか。それとも三人ご一緒でもよろしいですか」
「僕はどちらでも構いませんよ。一人ずつ出ないと不都合な事でもありますか?」
「いえ、こちらとしては何の問題もありませんが、一人で又は仲間内だけでの説明を求められる場合もありますので、一応の確認です。あなた方は同一パーティーではないようですので」
老執事はトール、ゼシカ、バーバラを見渡した。
「もう一度言いますが、僕は構いませんよ」
「私も別に問題はないわ」
「同じく」
「それでは説明させていただきます。第三試練は『聖竜グレイナル』の鱗を取ってきていただきます」
ゼシカとバーバラは驚いたような表情をして、お互いの顔を見つめあっているのが見えた。
「場所はドミール山。近くの村まではこちらから『ルーラ』でお送りします。ただ御自分で行く方法があるのでしたら、そちらを選択なさっても当方は構いません。村からドミール山までは徒歩で三日と言ったところでしょう。後は麓の洞窟からドミール山の中に入ってもらい、『聖竜グレイナル』のいる場所を目指してもらいます。そこで『聖竜グレイナル』から鱗を手に入れてきてください。期限としましては、第一試練を三日間、第二試練を17日間、第三試練を10日間、合計して30日間としています。つまりあなた方の期限は後25日となります。第一、第二試練につきましては規定人数がありましたが、今回に関しては鱗を持ってきた方が全て合格になります」
それだけ言うと一枚の用紙が手渡された。今しがた老執事が語ったことと同じ内容が書かれたものだった。
「それでは何か質問はありますか?」
トールは横目でゼシカとバーバラのほうを窺うが、二人は真剣な表情で考え込んでいるようで、直ぐに何かを質問するようには思えなかった。
それならばとトールは素朴な疑問を聞いた。
「今回は第二試練の時のように地図はもらえないんですか」
「はい、今回は用意していません。もし必要だと思われるなら、御自分でご用意ください。他には?」
地図の用意も試練の一つなのか、それとも用意する必要もないのか、どちらかと言う事だろう。
「鱗をとる方法はどんな手段でも?」
「『聖竜グレイナル』から手に入れるなら、戦って得るのでも、交渉して得るのでも、盗むのでも、どのような手段でもかまいません」
「聖竜グレイナルから」と念を押して言っている以上、他の参加者からの横取りは認めていないと思っていいだろう。トルネコ商会がそれを知る方法があるのかが知りたいところだが、直接試練とは関係ない以上教えてくれないだろうし、仮に教えてもらえたとしても、今それが正しいかどうか知る事が出来ない以上聞いてもしかたがないだろう。
「他に何かございますか」
もう一度老執事が見渡す。トールはこの場で思いついた疑問は聞いたし、ゼシカとバーバラもないようだった。
「ないようでしたら、説明はここまでです。それではご健闘をお祈りします」
老執事が一礼したところでこの場はお開きとなった。
その後はメイドに正門まで見送りを受けた。
これで第二試練は終了し、これより第三試練の開始となる。
今回の試練はとにかく『聖竜グレイナル』のところへ行く事を第一としなくてはいけない。そこでどうするかは行ってみなくては分からないだろう。
とりあえず明日一日は休みながらも街を回るとして、ドミーナ山のことも調べるべきだろう。
老執事の話から近場の村からドミール山までは2、3日だろうが、ドミール山がどのような山なのかが分からない。山の中に広がる洞窟があるようだが、それもどの程度の広さなのかによって探索日数が変わってくるだろう。
洞窟の地図があるわけでもないだろうから、マッピングをする必要もあるかもしれない。
ともかくどうするかは明日から良く考えるべきだろう。
ひとまず心の整理をつけると、ゼシカとバーバラのほうを見る。帰る前に一言挨拶をしておこうと思ったからだ。
その時ちょうどゼシカたちもトールのほうを向いたようで目が合った。
「ねえ、第二試練のお祝いにご飯でも食べに行かない?」
突然の誘いだった。だが昨日から一緒にいた事で仲間意識も多少はあるため、おかしい事ではないと思う。
「エイトたちも一緒にかい」
「あの二人はなしよ。屋敷の方にもう帰っているだろうから、これから呼びに行くのもなんだしね。それに今行っても二人の邪魔になるだけよ。だから三人でどう?」
「せっかくの美人のお誘いだからね。喜んで行かせてもらうよ」
少し迷いもあったが、ゼシカとバーバラとの繋がりをしっかりとしたものにするためにも仲良くなっておくに越したことはないだろう。
それに老執事の話を聞いたときのあの驚いたような反応も気になる。多分『聖竜グレイナル』関連だと思うが、ゼシカたちがトールを誘ったのに、少しは関係あるような気がしていた。
「それじゃあ行きましょう」
そう行って先に行くバーバラの後にトールはついて行った。
****
「じゃあ、第二試練突破を祝して、かんぱーい!」
「かんぱーい」
「かんぱい」
バーバラの音頭にゼシカ、トールが応えて、食事の始まりとなった。
連れてこられたのは、東区にあるレストランの一つだ。ゼシカとバーバラの宿屋の近くらしく、時折利用しているらしい。シックな感じの調度品で飾られた店内は落ち着いた雰囲気がしている。
街での事などの当たり障りのないことを話しながら食事をする。そして食事が一段落したところで、ゼシカとバーバラの何かを合図するかのように視線が交わすと、バーバラがコクリと頷いた。それに応えるようにゼシカも頷くと表情が変わり、そして口を開いた。
「少し真面目に話したい事があるんだけど、いいかしら」
「……ああっ、かまわないよ」
ここからが本番だろうな、とトールは思った。誘われた時点で何か目的があるだろうとは思っていた。
「今回の試練を合格した暁には、私たちの願い事を聞いて欲しいの」
「願い事?」
「そう、内容はまだ言えないけど、私たちにとってとても大切な事なの。もちろん聞いた後で受けるか受けないかは、あなたが決めることよ。でもその前に――」
「僕が第三試練を合格する事が前提条件なわけかい」
「そうよ」
トールは少し考える。
『ルラムーン草』を取って別れるときには、こんな相談を受けるとは思えなかった。
第三試練の内容を聞いて相談をする気になったのだろうか。いや、宿屋の場所は教えてあるのだから一段落した後に言う気だったのかもしれない。それがあそこで再会する事になったため今言う事になっているのかもしれない。
ただどちらの場合でも、今のトールでは相談できる事ではないのだろう。
「分かったよ。とりあえず話を聞くだけなら」
「ありがとう」
「いや、僕のほうにも都合があってね。こっちからも少し話があるんだ」
「話?」
「僕の方も第三試練を合格した後に話がしたい。いや、こっちのほうもお願い事と言っていいかもしれない。これはもし僕が第三試練を不合格になったとしても、話だけは聞いて欲しい。その話を聞いてどうするかは君たちで決めていいから、とにかく聞いて欲しいんだ」
これはフローラのことを頼む良い機会だと思った。もちろん内容を知るものは少ない方がいいため、この場では言わない。トール自身の手で解決できるならそれが一番だからだ。
ただ第三試練を合格すれば、競技者の人数も少なくなってきているだろう。そこまで行けば話してもいいと思えた。
「私たちの方が先に頼んでるんだから、それは構わないわ。それでどういう話なの?」
「いや、さっきも話したけど第三試練を合格した後で話したいんだ」
「……あっ、そうね。ごめんなさい。もう合格したつもりだったから、つい」
「えっ」
驚いたトールの声に、ゼシカは少し困った顔をした。
「そこまで言ったならもう言ってもいいじゃない」
バーバラの言葉にゼシカはため息を付くしかなかった。
「えーっと、こうなったらもう言っちゃうけど、私たちもう『聖竜グレイナル』の鱗を持ってるのよ。預かり所に預けてあるんだけどね。それに例えそれが駄目でも直ぐに代わりを貰える当てもあるし、実質もう合格はしたも同然なのよ」
「マジ」
「マジよ。わざわざこんな嘘つく必要もないわ」
確かにそうだろう。少なくともトールにこんな嘘をつかなくてはならない理由は思いつかない。と言う事は既に手に入れている。又は直ぐに手に入る当てがあるのだろう。
「それを僕の教えてもらうわけには……」
「駄目よ」
「ですよね」
話の流れから言っても、トールが自力で手に入れる事も願い事を話す前提の一つなのだろう。
「じゃあ、質問は?」
「……直接『聖竜グレイナル』に関係しない事ならいいわ」
「それじゃああの老執事が言っていた近場の村から2、3日でドミール山に着くって言うのはあってる?」
「そうね。森の中で迷わなければそれくらいよ」
「じゃあ、洞窟に入ってからグレイナルのところに着くまではどのくらい?」
「地図があったから迷わなかったけど半日くらいかしら。もちろん中で迷ったらどのくらいかかるかはわからないわ」
「その地図ってもらえる?」
「駄目。わたしたちもあなたが自力で鱗を取ってこられるのかどうかを知りたいの」
「だろうね、分かったよ」
とにかくこれで時間的に余裕があることだけは分かった。
「それでどうするの、話。今聞いてもいいけど」
「さっきも言ったけど後からの方がこっちも都合がいいんだ。合格してそっちの話を聞くときにこっちも話すよ」
「そう、じゃああなたが合格できる事を祈ってるわ」
「ありがとう」
****
ゼシカ、バーバラと別れた後は、そのまま宿屋に戻ると眠りについた。ビアンカ達と会ったのは翌朝だった。
朝、食堂であった時は驚かれたが、第二試練を通った事を知らせると喜んでくれた。ついでに新しく仲間になったガボも紹介した。子狼であるガボはここでも可愛がられる事になった。
そしてドランも帰ってきてトールの仲間の三匹がそろった事になる。スラきちが兄貴分としてまとめてくれているようで助かっている。
ビアンカ達は今日、休息日らしく迷宮に行かないため、三匹の世話を頼んでトールは街に出る事にした。
一応『聖竜グレイナル』のことを調べておきたいし、入用の物の買出しなどしたい事があった。
競技会のこともありビアンカ達は承諾してくれた。ビアンカ達にしてもトールにはなるべく協力するつもりでいたのだ。
ただ、今日中に街を出るつもりでなければ、夕食を付き合う事の約束はさせられた。これについてはトールにも何も文句はなかった。
街に出たトールはまずは図書館に向かった。『聖竜グレイナル』がこの世界でどういう存在なのか知っておきたかったからだ。
トールが知るDQⅨの『グレイナル』は空の英雄と言われる存在でドミールの里で崇められていたが、この世界ではどうなのか分からない。聖竜と言われるほどなのだから邪悪な存在ではないにしても、人に対して友好的な存在なのか知りたかった。
図書館に着くと、司書に『聖竜グレイナル』関係の書物を探してもらう。図鑑などの直ぐに分かるものならいいが、膨大な書物の中から特定の書物を探し出すことは容易ではないのだ。
『聖竜グレイナル』の名は知る人ぞ知るという程度でしかなく、一般人にはそれほど広まってはいない。
書物で語られていることはあまり多くなかったし、確実ではない事も書物の中で語っていた。
それでもその中で分かった事は、『聖竜グレイナル』はかつて勇者とともに戦った『空の英雄』と呼ばれた存在であり、本来は『竜の騎士』の騎竜だと言う事だ。
『竜の騎士』とは竜神族最強の戦士のことを指す。竜神族は強靭な身体・魔力を持つ存在であり、ある意味『勇者』と言う存在に最も近く、その名のごとく神の一柱に近い存在となる。
彼らの里はこの世界と天界の狭間に位置する場所に存在し、『聖竜グレイナル』は竜神族の里へと続く門を守る存在でもあるとのことだった。
微妙にDQⅧ、Ⅸ、ダイの三つが混ざっているようだが、これが正しいと言う保証もない。
ただどういう存在かは何となく分かった。
もし戦う事になった場合、果たして勝てる相手なのかと思ってしまう。まともに戦うような事がない事を祈るが、万が一の事も考えて心構えをしておく事に越したことはないだろう。
近くの村についても調べておいた。ドミールの里といわれるこの村はゴッドサイドの島から南東の方角にある大陸にあり、普通に旅していては期間内に行く事はできないだろう。『ルーラ』で送ってくれるのも分かる気がした。
地図を見てみても、村から山まで歩いて二、三日と言うのは間違っていないだろう。
今回の試練はその場所に行く事ではなく、そこから『聖竜グレイナル』の鱗を取ってくる事の方が目的として比重が大きいと言う事だろう。
これでとりあえず聞いた話に間違いはないであろうことは分かった。
次にルイーダの酒場を訪れる。要件は『クエスト』についてだ。
ただし受けるのではなく依頼する立場としてここに来た。
迷宮探索に重点を置いていたため、ほとんど『クエスト』には注目してこなかったが、今回第二試練で『クエスト』のような真似事として『ルラムーン草』を採取した時、自分もこのようにして素材を集める事が出来ないかと思った。
ルイーダに聞いてみると、登録料として一件に付き100G酒場に払えば『クエスト』の依頼は出来るとのことだった。
ゲームのように『クエスト』は請けることしか出来ないという思い込みがあったが、現実は依頼者にも請負人にもなれる。
『錬金釜』を有効的に活用できるトールにとって素材はあればあるほどいい。第三試練に行く前に、新しい防具もほしかったのだ。素材があれば新たに錬金出来る物もあるだろう。
『ようがんのかけら、きよめみず、かぜきりはね、まりょくの土、氷の結晶、雷の玉、光の石、よるのとばり、かがみいし、こうもりのはね、まじゅうの皮、まじゅうのつの、べっこう、がまのあぶら、やわらかウール、へびのぬけがら、どくどくへどろ、ネコずな、つけものいし、うるわしきのこ、げんこつきのこ、ちょうのはね、みかわしそう、さとりそう、あやかしそう、しろいかいがら、赤いサンゴ、緑のコケ、花のみつ、よごれたほうたい、これらの素材アイテムを一つ150Gにて買い取ります。総合計数が100になるまで受けつけます』
トールの記憶にあるゲームの売買価格とこの世界の道具などの売買価格はそれほど違わない事がこれまでで分かった。素材についてもトール自身が一度店でいくらで買い取ってもらえるのかを聞いてみたので間違いないだろう。
150Gも払えば普通に売るよりも倍以上の価格になるはずだ。ただ迷宮で拾える素材自体が少ないため、どれほど集まるかは分からないが、自分ひとりで集めるよりはいいだろう。
ただどの素材がどの程度集まるか分からないため、一応制限はつけておいた。
後はモンスター用の道具屋で従魔の輪の補充2個と、魔法の筒を4本買っておいた。
従魔の輪2個:1000G
魔法の筒4本:40000G
そしてガボ用の防具も手に入れた。ただ子狼のため武器は装備できず、防具も大きくなったら作り直しになるがしょうがない事だろう。
防具:けがわのマント(守+15)
他にも武器屋でトール用に新しい武器屋防具がないかを探したり、カジノに顔を出し景品で何か掘り出し物がないかと探したが、これと言って手に入れたい品はなかった。
残り一本の『ルラムーン草』については、日が昇っても無くなる様なことはなく、一本800Gで売る事が出来た。やはりトルネコ商会は多少の色をつけて買い取ってくれたようだった。
その内に時間も過ぎていき、この日は宿屋に帰ることにした。
第二試練を突破したお祝いにささやかなパーティーが開かれた。直ぐに旅立つつもりもないため、多少騒いでも周りに迷惑はかからないように、場所はトールの部屋で行なった。
フローラも久しぶりに顔を見せた。トールの顔を見てあからさまにホッとしているのが見て取れた。フローラも色々思う事があり、負い目のようなものを感じているのかもしれない。
トルネコ商会にいても特に何かをする訳でもないため戻ってきたらしい。
ただ競技会自体が終わったわけではないため、また戻ることもあるとのことだった。
トール、ビアンカ、フローラ、ソフィア、アリーナでの食事になる。もちろん仲間のスラきち、ドラン、ガボたちにも特製のご飯を用意させた。
食事をしながらの会話は自然と競技会の事になる。
アリーナは競技会そのものに興味があるらしく、第二試練の事を聞かれるが、やはり迷宮の第二層をクリアーするくらいのレベルが必要だろう事を言うと、難しい顔をしていた。
トールとしてはソロやハッサンのことも気になったためを聞いてみると、無事に第一試練は合格して現在第二試練の最中らしかった。とりあえずは予定通りというところだろうか。このまま合格していってもらえれば、フローラの件で保険になるだろう。
この後も競技会の事や他愛のないことを話しながら夜は更けていった。
****
さて考えるべきことは、今後どのように行動するかだ。ゼシカの言葉や、第三試練の期日として用意されていた日数から考えても10日あれば村から『聖竜グレイナル』のところまでたどり着けると思える。
それを考えに入れて一週間ほど、迷宮でレベル上げや宝箱探しをして能力の向上を計りたいと思っている。
これだけの期間があれば、酒場の『クエスト』で素材が集まるかもしれない。報酬の金はとりあえず100個集まったときのことを考えて15000Gをルイーダに前金として渡しておいた。
次の日から再び迷宮探索に入る。
『においぶくろ』でモンスターを引き寄せての経験値稼ぎをするために、まずは戦う場所を探す。
メタルスライムがいるため戦うのは15階にする。だがその階の中でもモンスターによって出現する場所には偏りがある。
まるで縄張りでもあるかのように、その階にいるモンスターでも出現しやすい場所とそうでない場所があるのだ。今まで迷宮探索をしてきて、そういう傾向があるのが分かってきた。
そのためメタルスライムを良く見かける場所を探すのだ。これは宝箱探しも並行して行った
そして場所を見当つけたら、いよいよ『においぶくろ』を使ってモンスターをおびき寄せる。
基本的にトールだけで戦い、仲間たちには後方で援護に徹してもらう。これは仲間になったばかりのガボの事が心配なため、スラきちとドランはガボの側で守ってもらおうという意図があった。
スラきちは魔法で、ドランは各種の息で援護してくれたし、ガボもまた『ほえろ』といった特技を使ってくれた。この『ほえろ』は幻影の狼を呼び出し、その狼が吼える事により、モンスターを竦ませる事が出来る。特技のおたけびと似たような効果があった。
一週間の内に順調にレベルも上がり、予想通り『クエスト』での素材も集まった。
『盗む』:スライムゼリー7個、鉄の剣(功+27)10個、とんがりぼうし(守+9、功魔+6、回魔+4)3個、まほうのせいすい8個、やくそう17個、まじゅうの皮12個、皮のぼうし(守+3、回魔+2)7個、レザーマント(守+8)2個、力のきのみ1個、鉄のよろい(守+18)1個
『落とす』:スライムゼリー5個、鉄の剣(功+27)3個、やくそう15個、まじゅうの皮5個、1個、皮のぼうし(守+3、回魔+2)3個、まほうのせいすい4個、とんがりぼうし(守+9、功魔+6、回魔+4)1個、レザーマント(守+8)1個、力のきのみ1個、命のきのみ1個
宝箱:やくそう3個、まんげつそう2個、まほうのせいすい3個、聖なるナイフ(攻+18)1個、きぬのローブ(守+3、功魔+3)1個、シルバートレイ(守+6)1個、あくまのタトゥー(素+8)2個、いかずちのたま1個、こうりのけっしょう1個、べっこう2個、てっこうせき3個、まりょくの土2個、ルビーの原石1個
鍵つき宝箱:けんじゃのせいすい3個、ちいさなメダル2個、ミスリル鉱石1個、いのりのゆびわ1個、ごうけつのうでわ(攻+12)1個、聖者の灰1個、ストロスのつえ(攻+18)1個、ふしぎなボレロ(守+20、攻魔+16)1個
クエスト:ようがんのかけら2個、きよめみず2個、かぜきりはね2個、まりょくの土1個、氷の結晶2個、雷の玉4個、光の石2個、よるのとばり3個、かがみいし2個、こうもりのはね4個、まじゅうの皮2個、まじゅうのつの3個、へびのぬけがら5個、どくどくへどろ2個、つけものいし1個、うるわしきのこ2個、げんこつきのこ3個、ちょうのはね3個、みかわしそう2個、さとりそう1個、あやかしそう3個、緑のコケ2個、花のみつ3個、よごれたほうたい5個(計:61個 9150G)
これにより錬金釜で作れるものも出てきた。素材も色々手に入ったため、それに合わせて錬金のための武器防具も探す。その結果見つけたのがビロードのマントだ。(ビロードのマント:3000G)
ビロードのマントについては前々から探していたが、どの武器防具屋でも見つからなかった。そのため個数が少ないレア物なのかと思っていたが、それは正しくもあり間違いでもあった。
見つけたのはたまたま立ち寄った服屋だ。下着類を買い足そうと入った服屋の中で、一般向けとは明らかに違う高級感の漂う一角においてあったのが、ビロードのマントだった。
よくよく考えてみれば、DQの装備の中には防御力はともかく見た目は防具と言うには程遠いものがある。ビロードのマントも見た目は貴族が着るような高級品の洋服にしかみえない。
店員に聞いたところこれらの高級品の服は、特殊な糸や制作方法で鉄の鎧並みの防御力はあるものの服であるため、武器防具屋で取り扱うことはないだろうとのことだ。
ただビロードのマントが手に入りにくいものであるのは確かなようだった。
錬金釜:
3種
【ビロードマント・よるのとばり・みかわしそう → やみのころも(守+37、みかわし率+2%)】1個
【やみのころも・こうもりのはね・あくまのタトゥー → しっこくのマント(守+42、みかわし率+3%)】1個
【ピンクパール・きよめ水・さとりそう → しんごんのじゅず(回魔+15、MP+15)】1個
【命の指輪・命の指輪・金のブレスレット → いやしのうでわ(守+4、自動回復大)1個
【ストロスのつえ・まほうのせいすい・いかずちの玉 → いかずちの杖(攻+28)】1個
【いかずちの杖・けんじゃのせいすい・いかずちの玉 → らいていの杖(攻+40)】1個
2種
【ターバン・よるのとばり → かげのターバン(守+13)】1個
【ちょうのはね・よごれたほうたい → ちょうネクタイ(守+3)】2個
【やくそう・やくそう → 上やくそう】20個
【上やくそう・上やくそう → 特やくそう】 5個
【いのちのいし・いのりのゆびわ → 命の指輪(守+6、自動回復)】2個
謝礼金:『かげのターバン』3750G、『やみのころも』33750G、『しっこくのマント』61250G、『しんごんのじゅず』16750G、『ちょうねくたい』4000G、『いやしのうでわ』20000G、『いかづちの杖』20250G、『らいていの杖』39000G、
レベルも上がり、装備も整えた。予定通り7日ほど時間をかけたが、それに見合うことは出来たと思う。
10日ほどの食料や、キメラの翼などの道具もその間に買い込んである。時間に余裕があれば肉の解体作業なども修めてみたいと思ったが、あいにくそんな時間はなかった。
もしこの街を出て外の世界を旅したいと本気で思えた時は修得するようにしようと思う。
今回の冒険には一応、仲間は三匹とも連れて行く事にしている。そのために魔法の筒を買ったのだ。何かあった場合は魔法の筒の中に吸い込んでおくつもりだった。
自転車は置いていくつもりだ。調べてみたところドミール山の麓の森は深く生い茂っているようで、自転車が走れるかどうか怪しい。更に言うなら洞窟内も無理だ。
『大きな小袋』の中に入らないわけではないが、それは中身が少ない場合だ。食料や予備の武器防具などを入れている今の状況では、厳しいと言わざるをえなかった。
残り日数は17日、少し余裕もみても時間は十分あるはずだ。これで足りないならやはり今の自分ではこの競技会に勝ち抜くための何かが足りないと言う事なのだろう。
トールはこの日街から旅たった。
――― ステータス ―――
トール おとこ
レベル:33
職:盗賊
HP:318
MP:101
ちから:105+5=110
すばやさ:84+60+5=149(+10%)
みのまもり:45+5=50
きようさ:94+70+40=204(+10%)
みりょく:53
こうげき魔力:41
かいふく魔力:51
うん:92
・装備
頭:しっぷうのバンダナ(守+11、速+20、回魔+8) → かげのターバン(守+13)
身体上:銀のむねあて(守+25) → しっこくのマント(守+42、みかわし率+3%)
身体下:ブルージーンズ(守+11)
手:あおのグローブ(守+5、器+40)
足:ちんもくのブーツ(守+9、素+5)
アクセサリー: スカウトリング
武器:光の剣(攻+70)
盾:ライトシールド(守+10)
こうげき力:217
しゅび力:141
言語スキル:4(会話2、読解2、筆記)【熟練度:42】
盗賊スキル:9(索敵能力UP、すばやさ+10、ぬすむ、器用さ+20、リレミト、ピオリム、しのびあし、盗人斬り、ボミオス、すばやさ+50、とうぞくのはな、器用さ+50)【熟練度:3】
剣スキル:☆(剣装備時攻撃力+5、ドラゴン斬り、メタル斬り、剣装備時攻撃力+10、ミラクルソード、はやぶさ斬り、剣装備時攻撃力+20、会心率UP、魔神斬り、ギガスラッシュ)【熟練度:2】
素手スキル:2(未装備時攻撃力+10、あしばらい)【熟練度:85】
ゆうきスキル:6(自動レベルアップ、ホイミ、デイン、トヘロス、べホイミ、ライデイン、いなづま斬り、マホステ、消費MP4分の3)【熟練度:61】
特殊技能:闘気法(オーラブレード、ためる)、スカウト、アバン流刀殺法(大地斬、海波斬、空裂斬、アバンストラッシュ(偽)、常時ちから+5、常時身の守り+5)
経験値:224728
――― 仲間のステータス ―――
スラきち ?
レベル:25
種族:スライム
HP:28
MP:38+15
ちから:14
すばやさ:41
みのまもり:26
かしこさ:51
うん:53
こうげき魔力:9+15
かいふく魔力:9
装備: モンスター袋の中にいるためアクセサリーのみ:ソーサリーリング(攻魔+15、MP+15)
こうげき力:14
しゅび力:26
言語スキル:1(会話1)
スライムスキル:5(自動レベルアップ、ホイミ、スクルト、ルカナン、リレミト、メラミ、フバーハ)
ドラン ?
レベル:16
種族:ドラゴンキッズ
HP:126
MP:0
ちから:87
すばやさ:71
みのまもり:53
かしこさ:36
うん:59
こうげき魔力:4
かいふく魔力:4
装備:
武器:魔よけのツメ(攻+43)【4000G】
防具:けがわのマント(守+15)
アクセサリー:命の指輪(守+6、自動回復)
こうげき力:130
しゅび力:74
言語スキル:0
ドラゴンキッズスキル:5(自動レベルアップ、ひのいき、つめたいいき、あまいいき、おたけび、かえんのいき、こごえるいき、やけつくいき)
――― ステータス ―――
ガボ オス
レベル:13
種族:聖白狼
HP:95
MP:29
ちから:41
すばやさ:50
みのまもり:23
かしこさ:21
うん:39
こうげき魔力:9
かいふく魔力:7
装備:
防具:けがわのマント(守+15)
アクセサリー:命の指輪(守+6、自動回復)
こうげき力:41
しゅび力:44
言語スキル:0
聖白狼スキル:2(自動レベルアップ、ほえろ、かみつけ、ぶつかれ)
所持金:13375G (預かり所:450000G)
Gコイン:26570
・持ち物『大きな小袋』
道具:やくそう(15個)、上やくそう(21個)、特やくそう(22個)、毒けし草(31個)、上毒けし草(5個)、特毒けし草(10個)、まんげつそう(4個)、きつけそう(11個)、おもいでのすず(5個)、せいすい(16個)、いのちのいし(4個)、まほうのせいすい(42個)、けんじゃのせいすい(4個)ばんのうくすり(3個)、ゆめみの花(5個)、キメラの翼(1個)いのりのゆびわ(2個)、ドラゴンシールド(守+25)1個、毒針(攻+1)、プラチナソード(攻+51)、ちからのルビー(攻+9)1個、銀のむねあて(守+25)、しっぷうのバンダナ(守+11、速+20、回魔+8)、まよけの聖印(守+4、即死無効)、いやしのうでわ(守+4、自動回復大)、まどうしのつえ(攻+7)1個、角つきスライムアーマー(攻+8、守+25)1個
大事な道具:モンスター袋、リリルーラの粉、オクルーラの秘石、自動地図、魔法の筒4本、従魔の輪2個
小さなメダル:8枚
・預かり所
素材:あやかし草(3個)、いかづちのたま(4個)、命のきのみ(2個)、うるわしきのこ(2個)、おかしなくすり(2個)、かがみいし(2個)、かぜきりのはね(6個)、きよめの水(6個)、げんこつダケ(4個)、こうもりのはね(19個)、こおりのけっしょう(4個)、さとりそう(3個)、スライムゼリー(34個)、聖者の灰(3個)、力のきのみ(3個)、ちょうのはね(3個)、つけものいし(1個)、てっこうせき(9個)、どくどくへどろ(2個)、花のみつ(3個)、ひかりの石(5個)、プラチナ鉱石(2個)、べっこう(2個)、へびのぬけがら(6個)、まじゅうのかわ(45個)まじゅうのつの(3個)、まりょくのつち(7個)、みかわし草(1個)、ミスリル鉱石(1個)、緑のコケ(2個)、やわらかウール(5個)、ようがんのかけら(3個)、よごれたほうたい(20個)、よるのとばり(2個)、ルビーの原石(5個)、ヘパイトスの火種(1個)
装備品:
頭:バンダナ(守+1)1個、皮のぼうし(守+3、回魔+2)12個、ターバン(守+6、功魔+3、回魔+3)5個、とんがりぼうし(守+9、攻魔+6、回魔+4)1個、きんのかみかざり(守+11、功魔+12)1個
身体上:布のふく(守2)1個、絹のローブ(守+3、攻魔+3)7個、たびびとのふく(守+4)1個、レザーマント(守+8)1個、やすらぎのローブ(守+9、攻魔+5、回魔+5)1個、くさりかたびら(守+11)1個、かくれみのふく(守+20、避+5%)1個
身体下:あつでのズボン(守+3)、けいこぎズボン(守+5)、鉄のひざあて(守+9)
手:布のてぶくろ(守+1、器+5)、たびびとのてぶくろ(守+4、器+30)1個
足:皮のくつ(守+1、避+1%)1個、皮のブーツ(守+2)1個、エンジニアブーツ(守+6)
アクセサリー:竜のうろこ(守+5)5個、スライムピアス(守+4)、きんのゆびわ(守+2)3個、きんのブレスレット(守+3)3個、ちからのゆびわ(功+4)、金のロザリオ(守+2、回魔+7)2個、あくまのタトゥー(素+8)2個、ひらめきのジュエル(攻魔+2、回魔+2)2個、はやてのリング(素+20)3個、ピンクパール(守+3)1個、
武器:ひのきのぼう(攻+2)1個、銅の剣(攻+7)1個、ブロンズナイフ(攻+10)1個、おおきづち(攻+10)1個、てつのツメ(攻+17)、鉄のつるぎ(攻+27)14個、はがねのつるぎ(攻+35)1個、石のやり(攻+8)10個
盾:シルバートレイ(守+6)2個
――― あとがき ―――
第三試練が始まりました。
次回は聖竜グレイナルまでの道中になると思います
トールは剣スキルを一応マスターしました。このまま使い続けてスキルを更に上げるのもいいですが、もう一つくらい武器スキルを修得してもいい気がします。
さて、2010年はこれが最後の投稿です。
それでは、また来年に会いましょう。