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No.10094の一覧
[0] 萌え?・・・いや、むりっしょ?《ネギまエウ゛ァ憑依》[フィノ](2010/04/03 23:13)
[1] プロローグ[フィノ](2009/11/11 08:53)
[2] プロローグ 2[フィノ](2009/11/11 08:53)
[3] え・・・マジ?な第1話[フィノ](2009/08/01 22:15)
[4] 緊急指令死亡フラグを撃破せよ・・・な第2話[フィノ](2010/02/26 12:17)
[5] 現状の思考と考察・・・な第3話[フィノ](2010/02/26 12:20)
[6] チャチャゼロ・・・・ゼロ?な第4話[フィノ](2010/02/26 12:26)
[7] 良い日旅立ち・・・炎上な第5話[フィノ](2009/08/01 22:19)
[8] 学校とはとにも奇妙なところだな第06話[フィノ](2010/04/13 21:43)
[9] 人間交差点・・・・な第7話[フィノ](2009/08/28 15:17)
[10] 頭痛がおさまらないな第08話[フィノ](2009/08/01 22:21)
[11] 真実は小説よりも奇なり・・・俺のせいだがな第09話[フィノ](2010/04/13 21:44)
[12] モンスターハンター・・・待て、何故そうなるかな第10話[フィノ](2010/02/26 12:29)
[13] 復讐は我にありな第11話[フィノ](2010/02/26 12:31)
[14] 新たな一歩なのかな第12話[フィノ](2010/04/13 21:46)
[15] 肉体とは魂の牢獄なんだろうな第13話[フィノ](2010/02/26 12:36)
[16] 絶賛逃亡中?な第14話[フィノ](2010/02/26 12:37)
[17] 幕間その1 残された者、追うことを誓った者[フィノ](2010/04/13 21:48)
[18] ラオプラナな第15話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[19] 思い交差点な第16話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[20] 色々とな第17話[フィノ](2009/08/01 22:29)
[21] おいでませな第18話[フィノ](2009/08/01 22:30)
[22] 幕間その2 騎士と主と在り方と[フィノ](2009/08/01 22:30)
[23] 発掘も楽じゃないよな第19話[フィノ](2009/08/01 22:31)
[24] 嫌な確信が出来たな第20話[フィノ](2010/04/13 21:50)
[25] 予想しておくべきだったな第21話[フィノ](2010/04/13 21:59)
[26] あいつらも大変だったようだな第22話[フィノ](2010/04/13 22:14)
[27] 目玉だな第23話[フィノ](2010/04/13 22:35)
[28] 全て世は事も無しな第24話[フィノ](2010/04/13 22:37)
[29] 知らぬが仏、つまりは知らないと死ぬ事だな第25話[フィノ](2009/08/09 13:34)
[30] タヌキとキツネとだな第26話[フィノ](2010/04/13 22:38)
[31] 失態だな第27話[フィノ](2010/04/13 22:39)
[32] さて、どうしようかな第28話[フィノ](2009/08/24 18:15)
[33] 中々にヒドイ事をするな29話[フィノ](2009/08/28 14:04)
[34] 1と0の差かな第30話[フィノ](2009/09/07 12:08)
[35] 時間は勝手に進むものだな第31話[フィノ](2009/09/21 17:04)
[36] 英雄の横顔かな第32話[フィノ](2009/09/28 22:28)
[37] ボロボロだな第33話[フィノ](2009/10/07 00:20)
[38] 夜ももう終わりだな第34話[フィノ](2009/10/16 01:21)
[39] 事故だと思いたいな第35話[フィノ](2009/10/21 19:47)
[40] 幕間その3 曰く、チョーカッコいい男[フィノ](2009/10/29 02:12)
[41] 戦闘or日常さてどっちが疲れるかな第36話[フィノ](2009/11/04 14:11)
[42] 取り合えず叫ぼうかな第37話[フィノ](2009/11/11 13:22)
[43] 気のせいだと思っておきたかったな第38話[フィノ](2009/11/15 20:58)
[44] それぞれの思惑だな第39話[フィノ](2009/11/25 09:56)
[45] 美味しそうだな第40話[フィノ](2009/12/01 16:19)
[46] 互いの牙の間合いだな第41話[フィノ](2009/12/08 01:32)
[47] 幕間その4 仲良くなろう[フィノ](2009/12/08 20:14)
[48] 出発は明朝かな第42話[フィノ](2009/12/18 17:37)
[49] 強い訳だよな第43話[フィノ](2009/12/26 14:10)
[50] 商人・・・、なのかな第44話[フィノ](2010/01/22 01:29)
[51] ケダモノの群れだな第45話[フィノ](2010/01/08 19:08)
[52] 見たかったな第46話[フィノ](2010/01/19 00:19)
[53] 疑うな第47話[フィノ](2010/01/20 01:44)
[54] 無形の有形だな第48話[フィノ](2010/02/03 06:37)
[55] そして歩き出すだな第49話[フィノ](2010/02/03 15:55)
[56] 旅の途中だな第50話[フィノ](2010/02/17 19:39)
[57] 地味に変わってるな第51話[フィノ](2010/02/24 00:17)
[58] 到着、出会いと別れだな第52話[フィノ](2010/02/26 12:10)
[59] 幕間その5 爪痕[フィノ](2010/03/04 23:18)
[60] 難しいな第53話[フィノ](2010/03/06 23:40)
[61] 日常だな第54話[フィノ](2010/03/13 12:39)
[62] その後の半年だな第55話[フィノ](2010/03/22 14:24)
[63] 研究の日々だな第56話[フィノ](2010/04/04 18:01)
[64] すれ違う人々だな第57話[フィノ](2010/04/13 22:55)
[65] 花畑の出会いだな第58話[フィノ](2010/04/25 22:56)
[66] 幕間その6 メイド達の憂鬱[フィノ](2010/05/02 06:47)
[67] 幕間その6 メイド達の憂鬱 中篇[フィノ](2010/05/05 06:13)
[68] 幕間その6 メイド達の憂鬱 後篇[フィノ](2010/05/23 22:37)
[69] ありふれた悲劇だな第59話[フィノ](2010/06/24 21:58)
[70] それぞれの思いだな第60話[フィノ](2010/11/12 06:04)
[71] 強く・・・、なりたいな第61話[フィノ](2010/10/25 22:54)
[72] ブリーフィングだな第62話[フィノ](2010/11/12 14:41)
[73] 彼女達の戦場だな第63話[フィノ](2010/12/01 23:14)
[74] 彼の戦場だな第64話[フィノ](2011/01/26 13:43)
[75] 自身の戦いだな第65話[フィノ](2011/04/18 03:53)
[76] 狗の本分だな第66話[フィノ](2011/04/23 03:32)
[77] 対峙だな第67話[フィノ](2011/05/02 03:37)
[78] 懐かしいな第68話[フィノ](2011/07/07 22:33)
[79] 風の行方だな第69話[フィノ](2011/09/23 23:39)
[80] 彼に会いに行こうかな第70話[フィノ](2011/10/01 03:42)
[81] そんな彼との別れだな第71話[フィノ](2011/10/15 07:37)
[82] 小ネタ集 パート1[フィノ](2009/08/11 22:17)
[83] 小ネタ集 パート2[フィノ](2009/09/21 17:03)
[84] 小ネタ集 パート3[フィノ](2010/02/03 15:53)
[85] 小ネタ集 パート4[フィノ](2010/02/04 03:28)
[86] 作者のぼやき。[フィノ](2010/01/08 00:21)
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[10094] 小ネタ集 パート4
Name: フィノ◆a5d9856f ID:122d81a5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/04 03:28
小ネタ集 パート4








本編に関係あったりなかったり。
深読みすると、足元を掬われる小ネタ集です。
時間軸は無視してください。ついでに、さくっと呼んでいただければ幸いです。
作者の真面目脳が休眠したら増えます。SAN値が下がります。



『日常の一コマ』

麻帆良に来るにしても、来たにしても、色々な事があった。
まぁ、それでも死なずに、のうのうと生を貪れているので特に問題はない。
ついでに言えば、学生時代中華屋で鍋を振っていたので、中華料理と言うと食べたくなるのもまた人の性か、
ネギまの世界で中華といえば超包子なので、足を運んでいるのだが・・・、

「カップ麺を・・・。」

「コンビニで買ってきてください。」

今はまだ、コアラは優しい顔のままである。
今、食べたい物を言ってくれと言うのでいったのだが、
中々に手厳しい返し文句である。

「ポテトチップスを・・・。」

「スーパーで買ってきてください。きっと100円ぐらいで買えます。」

顔は優しいが、コアラの目が鋭くなっている。

「仕方ない。うまかっちゃんを・・・。」

「確か九州限定の袋麺でしたね、九州まで行って買ってきてください。」

コアラの目の周りに、ビジュアルメークが施された。

「ふむ、品揃えの悪い店だ。
 仕方ない、エスカルゴを・・・。」

「六月まで待って、アジサイからでんでんむしを取って食べてください。
 と、言うか、ここは中華料理屋台、超包子ですよ。
 イタリアンは頼まないで下さい。」

手に持ったお玉と中華鍋が、さながら剣と楯に見える。
うぅむ、からかい過ぎたか。

「すまんすまん、中華だったな、満漢全席を一人前・・・。」

そういった瞬間、五月が手に持ったお玉から中華包丁に握り替え、
包丁の腹でにんにくを叩き潰しながら、

「出来るわけないです!
 ここは屋台ですよ!?何処の世界に屋台で満漢全席を振舞う店があるんですか!?」

「ない・・・、のか?」

「エヴァンジェリンさん、屋台にあらぬ幻想を持ってませんか?」

そう、いながら今度は伊勢海老を殻ごと包丁で真っ二つにしている。
この食材があるなら作れそうなきがしないでもないんだが・・・、仕方ない。

「中華なら良いんだろ・・・、ピザまん。」

「中華!!それはコンビにグルメです!肉まんと言うならまだしも、何でピザまんなんですか!?」

コアラの額にKILLの文字が刻まれている。
ついでに言えば、さっきから振り下ろしている包丁がまな板にどんどんめり込んでいる。

「そもそもですね、お品書きがあるんですからそこから選んでください。
 と、言うか毎度こんな不毛なやり取りをしないと、気がすまないんですか?」

そう口を動かしながらも、鍋を振るい他の客達の分の料理を完成させているのだからたいしたものだ。
それに、ここに食べに来るようになって、既にこのやり取りも何度もやりすぎて最近は飽き気味かも知らん。
そう思いながら、お品書きに目を通し、

「悪い悪い、チンジャオロースと、酢豚を一人前ずつ。
 無論、酢豚にパイナップルを入れてくれ。」

そう言うと、五月は『はい。』といって料理をしだし、
出て来たチンジャオロースは、千切りピーマンの緑が目に美しく、香りも食欲を誘い、
一口口に含めば、ピーマンの苦味、たけのこのシャッキリ感、そして、牛肉の柔らかさと、
肉汁の美味さが三位一体となって口の中に広がり、しかし、ひとたび飲み込めば口の中に脂っこさが残らないという、
中学生が作るとは思えないできばえの料理が出てくる。

そして、酢豚も酢豚で、からりと揚がったから揚げに甘酢タレがかかり、
野菜も先に油通してあるのだろう、新鮮ながらも甘みがあり、目にも赤、黄、緑と美しく、
そして、最後のアクセントとして、甘いパイナップルの果汁が口の中を満たす・・・。

「五月、ウチに嫁に来ないか?」

そう言うと、五月も扱いがなれたもので、片手をパタパタさせながら、

「エヴァンジェリンさんも作れるでしょう。
 ご自分でどうぞ。」

うむ、五月が冷たい。
まぁ、多分あのせいなんだろうが、もう1度駄目元で頼んでみるか。

「さっちん、厨房貸してマーボ作るから。
 後、チャーハン追加。」

そう言うと、五月は料理をしていた手をピタリと止め、わなわな震えながら、

「アレを料理とは認めません・・・。
 なんですかそもそもアレは、何でマーボを作るのにガスマスクがいるんですか!
 レシピは普通のマーボと一緒なのに、なんであんなに辛いんですか!!
 それに、アレを作った時は酷かったんですよ、辺りからは『目がー目がー』って叫び声も聞こえますし!!
 後、さっちんって言うの止めて下さい、エヴァンジェリンさんに言われると、不幸とも薄幸とも取れる意味合いがにじみ出てます。」

まぁ、確かにあの時は酷かった。
ついでに言えば、さっちんと呼ぶたび、あの路地裏さっちんが頭を過ぎっているせいだろう。
まぁ、それはさておき、泰山マーボを再現しようと、取り敢えず辛くて赤い物を鍋に突っ込みまくって・・・、

「いや、最後の事故は五月のせいだろ?
 いきなり私のガスマスクは剥ぎ取るわ、『鍋を・・・、流しに捨てて。』って言っても食べろの一点張りだし。
 勇気が出て食べるまでに約30分、その間辺りは阿鼻叫喚の地獄絵図だったぞ?
 まぁ、美味かったけど。」

そう言うと、五月はチャーハンを作っている中華鍋やけくそ気味にガンガン振りながら、

「美味しかったから気に食わないんです!!」

そう言って出てきたチャーハンは、何処か塩辛く涙の味がした。


『必殺技』


「なに?」

「いや、だからよ・・・、必殺技とかあればなって思ってよ。」

時は進んで、ネギ達が新世界に行こうかと言う時に千雨からそんな相談を受けた。
だが、いくらなんでも出発直前に言われても困る。

「インドア派のお前に教える必殺技・・・、いや、そもそも必殺しないといけないのか?」

そう聞くと、千雨は何処か歯切れ悪く、

「いや・・・、なんていうかよ。
 私だけ一般人じゃ行っても皆の足を引っ張りそうでな・・・。
 チッ、らしくねぇこといったな。」

そう言って、手をヒラヒラさせながら立ち去ろうとするが、
さて何かないか・・・、千雨を見て思考しろ、彼女だから出せる、或いは彼女ならば出せそうな必殺技・・・。
該当技・・・、1件ヒット!!

「長谷川千雨!
 1つ・・・、お前ならば出せるかもしれない必殺技がある!」

「なに?」

そう言いながら、千雨は丸メガネを全反射させながらこちらを見る。
うむ、よくメガネが似合うこと。
と、それよりも技の伝授だったな。

「いいか長谷川千雨、これから教える物はごく一部の敵には文字通り必殺が可能な技・・・。
 そして、それを出せる物も限られている。
 各言う私でさえ出せるか解らん、それでもやるか?」

そう、凄みを利かせながら千雨に言うと、千雨の方もゴクリと生唾を飲みうなずき返す。
そうか、それならば、アレを教えなければならんな。

「これから伝習してやる、私と同じように動けよ?」

「お、おう。」

そう言って、俺がボクシング構えると千雨も同じように構える。

「いいか、これは技名を叫んで初めて完成する、私の後に続いて言えよ。」

そう言うと、千雨は頬に汗を1つ伝わせながらうなずき返す。

「よし、先ずは大きくきき手の拳を引いて!」

そう言って、拳を大きく引き、そこより出でるはかの英雄が使った必殺技。
この業があれば、英雄とだってきっと渡り合える・・・、はず!

「「食らえ必殺!!!」」

そして、大きく拳を打ち出しながら!!

「「メガネッコナッコー!!!」」

「・・・、オイ。これ効くのか?
 なぁ、これ本当に効くのか!?」

そう言いながらエヴァンジェリンのヤロウに詰め寄れば、

「効く効く、メガネスキーに大ダメージ確定。
 後、黒いワンピースとかあるといいと思う。」

そう真顔で返しやがる。
まったく、これでどうしろってんだか。

ーside近くて遠い世界ー


「む!」

「どうしたの、ライダー?」

「いえ、サクラ。今私の必殺技を継承しようとする者が現れました。
 ですが甘いですね、メガネ愛が足りません。」

「・・・、メガネ愛?」

「はい、サクラ。
 メガネ愛とは即ち、メガネを外したら美人ではなく!
 メガネを"して"初めて美人になる人の事を言うのです!!」

「・・・・・・・・・・・、ライダー、疲れてるのね。」


ーside新世界ー


「食らえおっさん!!必殺メガネッコナッコー!!!」

「ぐはぁ・・・!!エ、エヴァンジェリンのやろ・・・う。」

「ラカンさーーーん!!!」

目の前の筋肉だるまにパンチ一発。
効きかねぇと思ったが、なんでかこの筋肉だるまは血反吐を吐きながら、エヴァンジェリンの名を言いながら倒れやがった。
まぁ、実用性のある必殺技ってことか?

「ジ、ジークメガ・・・ネ。」


『レベルアップ中』


あいも変わらずアーカードにはオタクの血を飲ませ、そろそろどうなってるかなーっと思い、
ついでに暇が出来、インテグラの顔でも見ようとヘルシング家に足を運べば・・・・、

「よ、元気にしてるかインテグラ。
 土産はないが、何か欲しい物はあるか?」

そう言いながらシュタッと手を上げると、
インテグラはなにやら小難しい表情をしながら、

「頭痛薬があればもらおう。」

そう言いながら葉巻をふかしている。
ふむ、当面の面倒事はないはずだが、何があったのだろう?
そう思っていると、背後からカツカツとブツーの音がする。
あぁ、アーカードのお出ましかと思い振り返ると・・・。

「オイ、お前の格好はなんだ?」

「はっ!これだから小娘は困る。
 自身で調べず、それがどういったものかも知らず、ただただ他者に聞く。」

そう言って現れたアーカードは、頭には紅いバンダナを巻き、着ている服は何時もの赤い外套ではなく、紅いマント。
片方の手には金色の籠手・・・、で言いのだろうか?
指先は尖っているし、肘ぐらいまでの範囲はあるから多分籠手でいいのだろう物をつけ、
454スカールの改造拳銃を構えながら、

「キサマを殺してやろう、穿てケルベロス!!!」

そう叫びながら銃を撃とうかとしているが、

「黙れアーカード!!
 テレビが欲しいだの、ゲーム機やPCが欲しいだの言うのも目を瞑ろう。
 それを自身の棺の中にしまうのも、まぁ、目を瞑ろう。
 しかし、FF7とかいうのをやって以来、その格好はなんだ!!?」

そう、インテグラがアーカードに向かって叫んでいるが・・・・、

「なるほど、ヴィンセントか。」

そう言うと、アーカードは何処か嬉しそうに、
銃を下ろしながら、

「あぁ、リミットブレイクもクロムウェルを発動すれば可能だ。」

そう話してくる。
・・・、まぁ、なんだ。
流行に流されやすいのもオタクの性か・・・。
それに、棺の中にゲームとテレビを詰め込んだって事は、
あの棺がこの世界版アヴァロンとかになるんじゃないだろうか?
なにせ、アレはアーカード曰く最後の領土。
ん~、なんだかこのまま引き篭もりになってしまいそうなんだが。
そう思っていると、

「アーカード、ここに居ましたか。
 今日は新しい武器の引渡しだといったでしょう、地下に来てください。
 それと、マグダウェル嬢ご機嫌麗しゅう。」

そう言いながら、ウォルターが現れたが、
新しい武器と言うと、ハルコンネとジャッカルか。
そう思っていると、ウォルターが退出し、それに続くようにアーカードがウォルターを追う。
見ていてなんだか面白そうだと地下まで付いて行けば、

「どうぞ、これが新しい銃です。」

そう言って、ウォルターが差し出したのは原作どおりの黒い銃。
それを受け取ったアーカードは銃を見ながら、ウォルターの説明そっちのけであちこち弄繰り回し、

「くっ!これほどの屈辱はオスマン帝国幽閉以来だ!!
 ウォルター!!何故この銃を先に出さない!!
 白い銃でヴィンセントを気取っていた私は笑いものではないか!?
 これが今日から・・・。」

そう、八つ当たりとも取れるアーカードの発言に、ウォルターは毅然とした態度で、
なおかつアーカードに最後まで台詞を言わせず、

「銃の名称はジャッカルです。」

そう言い、さっさとセラスにハルコンネを引き渡している。

「・・・・。」

「・・・・、よかったな、笑い者
 これで2丁拳銃だぞ?」

そう言うと、アーカードは黒金の銃を見ながら、

「吠えろジャッカル・・・、ふむ悪くない。
 パーフェクトだウォルター。」

そう今更ながらにウォルター誉め、
その誉められたウォルターの方も、最初の方を聞き流していたかのように、だが若干の皮肉を込め、

「感謝の極みです、笑いもの。」

そう、昔のウォルターの表情をのぞかせながら笑って返すのだからなんとも。
そして、それに負けないようにアーカードも笑いながら、

「何かまわんさ、確か先輩はこう呼んでいたか、"散り神"ウォルターと。」

と、ウォルターがクソガキだった頃に、俺が面白半分につけたあだ名を呼ぶものだからなんとも。

クイクイ・・・。

なにやら服が引っ張られると思って、そちらを見ればハルコンネを担いだセラスが、

「エヴァンジェリンさん・・・、今からマスターのチェンジって無理ですか?
 こう・・・、もう一回がぶっと噛んでもらうとか。」

そう言いながら、俺の方に首を差し出している。
まぁ、もうアーカードの眷属になってしまったのだから、俺が言える事といえば。

「無理だな。
 死なない吸血鬼になったから、この先未来永劫、
 何年何十年何百年何万年とマスターと一緒だ。」

「・・・、人生って諦めで出来てるんですね。」

そう語る俺とセラスの前では、アーカードとウォルターが取っ組み合いの喧嘩をしているのだからなんとも。
強いているなら、オタク人格を侵食されたアーカードとワラキヤ公国軍に乾杯といったところか。


『とある局長の日記』本編関係なしVer


私はとある機関の局長をやっていて、家には2人の吸血鬼がいます。
ですが、この2人まったく言う事を聞きません。
その事を、私が幼い頃からお世話になっている執事に言えば、

「ファイトですお嬢様!では、私はこれから就寝しますので。」

「いや・・・、ウォルター?」

そう言って、ナイトキャップを被ってベッドに入って、愚痴を聞いてもらえず、
娘・・・、セラスの偏食を治そうと努力もしているのですが、

「セラス、血を飲め。」

「イ、インテグラ様・・・、そればかりは勘弁を。
 ほ、ほらこうして食事も!・・・・、ゴホゴホ。」

そう言って、折角エヴァンジェリンから貰った新鮮な血液は飲まず、
食べれない食事を食べては吐いてを繰り返すし始末。
そして、アーカードにお使いを頼めば、

「アーカード、魔物が出た殺して来い。」

そう言うと、アーカードは時計を見ながら、

「場所は何処だ?」

そう問うので、今から大体半日かかる場所と言えば、

「インテグラ・・・、我が主よ・・・。
 今は土曜の晩で、もう日付も変わる。この意味が解るか?」

そう聞いてきますが、私には解りません。
しかも、こうして押し問答をしている間にも魔獣の被害は広がります。

「知らん、とっとと行ってこい!」

そう言うと、アーカードは渋い顔をしながら、

「インテグラ、今から行けば日曜朝八時の黄金の時に間に合わん。」

そう真顔で返してきますが、

「そんな事知るか!!
 とっとと行けバカ!!今から言って、さっさと片付けてくればその時間には間に合う。」

そう言ってアーカードとセラスを送り出したのはいいのですが・・・、
ちなみに、そのときのセラスの格好は黒いボディスーツのような服に、ピンクのヒラヒラがついて、
『ぶっちゃげありえなーい』なんてほざいていました。
私からすれば、その服の方がありえません。

「まったく、お宅の構成員は何を考えているのですか!?
 出会った瞬間に額に鉛弾をぶち込むわ、その後マウントで、ボディがボディがボディがお留守だぜ!
 と、殴るだけ殴ってたら、今度はバイラッキーとかほざいて帰るわ!!
 ウチの神父はそのショックと、白い髪の少女を恨んでいるとかで、部屋中にその写真を貼って、
 周りからはロリコン扱いですよ!?
 ええ、何か言ったらどうです雌豚!?」

そう、目の前のバチカン第13課イスカリオテの局長が文句を言っています。
ですが、

「私の知る話ではない。とっとと消えろ雄豚。
 ウォルター!!ゴミを処理して地獄に捨てて来い!!」

そう言って、小うるさい雄豚を追い返す日々。
どうでも言いですが、バチカンの近衛兵の服・・・、赤と黒のストライプですが、一体何を主張したいのでしょう?
見るたびに、お前主張しすぎと叫びたくなります。
と、そんな私でも最近では、なんだかだいぶ彼等の扱いに慣れてきました。

「インテグラ、私宛に何か荷物が届いてなかったか?」

そうアーカードが聞いてきます。
そして、それに心当たりがあるかといえば、

「あぁ、今朝方8800円のPCパーツとDVDボックスが届いた。」

そう言うと、アーカードはこちらに手を差し出しながら、

「そうか、ならばそれを私によこせ。」

「あぁ、かま・・・・、いや、今から13課を潰して来い。
 そしたらくれてやる。」

そう言うと、アーカードは歯噛みしながら、

「私にはそれが必要なのだインテグラ!」

そうは言いますが、物は逃げません。
ついでに言えば、ちょうどいい所にライターも在ります。

「オーダーだ。13課・・・、いや局長でいいから殺して来い。
 さもなくばこれを焼く。ついでに、棺への電力供給を絶つ。」

そう言って火を近づけると、アーカードはセラスをつれて飛び出していきました。
そして数日後・・・、

「インテグラ、紙とGペンをよこせ。
 さっき小娘から血を貰ったら急に同人誌なる物を書きたくなった。
 目指すは壁、ゴールデンドーンを復活させる。」

そう言うアーカードの手には、明智慎一、木之下友、雑賀京一郎と銘打たれた血液が握られていた。


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