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[8687] 【ネタ】逆行最強系神聖ブリタニア帝国皇帝ナナリー(コードギアス)
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/12 01:04
前書き

壊れギャグを目指しています

短編連作を目指しています

主人公はナナリーです

題名の通りに逆行最強系です

不定期連載です

ネタであり、習作かつ、ノープロットですので、ご指摘、ご意見をお待ちしております



[8687] ぷろろーぐ的なナニか
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/12 01:01
「C.Cさん、逆行させてください」
ブリタニアで世界一のピサを焼くというイベントに来ていたC.Cは
いきなり、見覚えのありまくる仮面の正義の味方に拉致られて、かつての共犯者の妹と面談していた。
「ナナリー、いきなり人を拉致しておいて、それは訳が分からないぞ」
ナナリーは笑顔でうなずいて、とんでもないことを口走っていた。
「実は日本文化のサブカルチャーに、不幸になったり、悲しい結末を迎えた主人公が
 時を遡って、最強のモテモテで事件をやり直し、ハーレムを作って、めでたしめでたし。
 と、いう形式の物語があるのです。
 最強でモテモテなのに、なぜか最低系と呼ばれている不思議なジャンルです」
このブラコンは、最愛の兄を亡くして脳が腐ったのだろうか。だとしたら、あのシスコンがかわいそうだな。
そんな失礼なことを、C.Cは考えていた。
そんなC.Cを無視してナナリーは尚も語っていた。
「その最低系というものの形式に則り、最強っぽいナイトメアを開発させました。
 とりあえず、輻射波動のハドロン砲で絶対守護領域な感じのエナジーウィングで変形機構付きのナイトメアです。
 名前も形式に則り、円卓の騎士団の王の名前を取り、アーサーとしました」
「それは猫の名前じゃないのか?」
思わずC.Cはツッコミを入れてしまった。ツッコミを入れたあと何ともいえない敗北感に苛まれてしまった。
「まあ、そこはそれです」
それすらもナナリーは流してしまった。そして尚もツッコミどころ満載な台詞を吐いていく。
「で、肝心の最愛のお兄様なんですが、お兄様はモテモテで頭もとても良く、悲劇的な結末を迎えているので、
 逆行しているか、もしくはお兄様の悲劇を食い止めるために、誰かが逆行しないといけないのです。
 そして、その役目はお兄様の最愛の妹であり、ヒロインである私の役目だと思うのです」
「いや、ヒロインというなら、ルルーシュを想いながら死の寸前で告白していったシャーリーの方がヒロインっぽいが」
そこまで言うと、ナナリーからギアス以上の圧迫感のある視線が飛んできたので、C.Cはヘタレてしまった。
「うん、ルルーシュは最愛の妹のために世界を変えようとしたから、ナナリーがヒロインだな」
「C.Cさんはお兄様の共犯者であっただけあって、理解が早くて助かります」
そろそろ、このディートハルトが喜びそうなカオス空間をどうにかしたくて、近くに人間に助けを求めようとして
周りを見回した。
最初に目が合ってしまったのがコーネリアだった。そのコーネリアに沈痛な顔で頭を下げられてしまった。
次はカレンとそれに縋り付いて泣いているジノだった。カレンはどうもナナリーと同じテンションで居るから、
ナナリーと一緒に逆行する気マンマンなのだろう。そしてジノはそれを止めたくて縋り付いているというところか。
これはこれでカオスなので無視することにした。
ロイド、セシル、ニーナ、ラクシャータの科学者連中は並んでいるナイトメアの調整を行っていた。
この状況にかかわる気がないのだろう。蜃気楼をベースにランスロットと紅蓮とガウェインを足し合わせような機体が
ナナリーの言う最強KMFアーサーなのだろう。作ったは良いが神虎と同じく乗り手が居ないのではないだろうか、と心配してしまった。
自分を連れてきた仮面の正義の味方は、椅子に座って燃え尽きていた。
並んでいるKMFにランスロットがあったから、ナナリーの珍道中のお供を命じられたのだろう。
シュナイゼルを見た瞬間に、こいつもダメだと思ってしまった。
多分、手に持ってる書類はルルーシュにかかわった事件を解析していった書類だろう。
総てを諦めてナナリーのほうに注意を向けると、異常なテンションが続いていたらしく、未だに何かを語っていた。
「そう、いきなり自分を助けた、最愛の妹の面影を持つ謎の美少女パイロット。
 いつも邪魔をするランスロットを一蹴するその姿がまぶたに焼きつき、忘れられなくなってくる。
 そして、その謎の美少女パイロットと本格的に接触し互いに心惹かれていく。
 しかし、その美少女は未来から自分の悲劇を食い止めようとした最愛の妹だった。
 その禁忌のために、葛藤するお兄様。しかし二人は運命で結ばれている」
そんな、ナナリーをC.Cは冷めた目で見つめてしまった。
「あら、C.Cさん。どうかなさったのですか?」
「いや、ツッコミどころは1文節に3つまでにして欲しいなと思っただけだ」
「まあ、C.Cさんは相変わらず冗談がお上手で」
どうでも良くなってきて、C.Cはナナリーに聞いてみた。
「悲劇を防ぐなら、マリアンヌの暗殺を防いだほうが良くないか?」
「それも考えましたが、お兄様とラブラブしたいので却下しました」
それを聞いて、投げやりにC.Cは提案した。
「ほれ、最強ならギアスをやるから契約しろ」
そんなC.Cの言葉を聴いて、カレンは物凄い勢いで食いついてきた。
「ちょっと、C.C。ギアスをくれるなら私にも頂戴よ」
「あ~、いいぞ。それ」
かなり適当にC.Cは二人と契約した。
「C.Cさん。これは素晴らしいギアスですね。
 ニコッと笑うと相手が惚れるギアスです」
ナナリーの言葉を受けて、カレンも自分のギアスについて語った。
「私のほうは、相手を撫でると撫でた相手が惚れるギアスね」
いきなり、ニコポとナデポのギアス、無意識集合体は何を考えているのだろう。
この分だと、逆行できるんだろうなぁ。とC.Cは思ってしまった。

「さて、準備が整いましたし、C.Cさん。
 逆行させてください」
その言葉をうけて、カレンがアップし始めた。
「さあ、がんばっていくわよ!」
「多分、黄昏の間にいけば、何とかなるんじゃないのか?」
C.Cの発言で、初めて聞く単語が出たのでナナリーは思わず聞き返した。
「黄昏の間?」
「ああ、意識と無意識が交わる空間、過去の総ての記憶が集まる場所」
そんなC.Cの回答を受けて、ナナリーは問いただした。
「何処にあるのです?」
「中華連邦のはルルーシュが壊したし、日本の神根島のもルルーシュが壊したなぁ」
「ルルーシュが壊してばっかりじゃない」
そんなカレンのツッコミが入った。
「いや、ブリタニア首都ペンドラゴンにあったやつはナナリーがフレイヤで吹き飛ばしたぞ」
「そんな、じゃあ、どうすれば」
ナナリーが意気消沈するのを見て、C.Cは話の流れ的にこのカオスが終わるのかと期待した。
「その黄昏の間に続くと思われる遺跡なら、ブリタニア国内に幾つかあるから大丈夫だよ。ナナリー」
そんなKYな発言を元宰相閣下は言った。
「シュナイゼルお兄様、流石に頼りになります」
「ありがとう、ナナリー。これがその遺跡の位置の地図だよ」
そんな風に幾つか印の付いたブリタニアの地図をナナリーに渡した。
「では、出発です。カレンさん、ゼロ」
こうして、KMF3機は飛んでいった。
アーサーはどうやらナナリーが乗って行ったらしい、流石は閃光の娘だ。
そんなふうにC.Cは見送っていた。
シュナイゼルは淡々とC.Cに告げた。
「なに、ナナリーも飽きてお腹が空けば、帰って来るさ」
その言葉を聴いたC.Cは、「そうだな。私も世界一のピザを食べるか」
そう答えて、ナナリーとそのお供たちの幸運を祈った。

初投稿(09/05/12)



[8687] 逆行第一回 ルルC鉄板でナナリー涙目でござる
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/12 01:03
念願の世界一のピサを食したC.Cは、旅を再開しようとしたところで、
また仮面の正義の味方に拉致られた。
今度はやけに待遇が悪く、椅子に拘束されていた。
「さて、C.Cさん。申し開きがあるのなら聞きますが、何かありますか?」
そんなナナリーの発言を受けて、C.Cは口を開いた。
「いや、いきなりで訳が分からないから、最初から説明してくれ」
そんなC.Cの言葉を受け入れて、ナナリーはC.Cに告げた。
「そうですね。裁判官と検事と処刑執行人を兼務する私は裁判を公平に行わないといけませんからね」
そんなナナリーの発言はC.Cに黄昏の間で逆行できなかったのだろうか?、と考えさせた。
「C.Cさんのおかげで逆行できましたが、逆行先で問題が発生したのです」

ナナリーの話をまとめると、こうだった。
逆行して、事件に介入しまくったが大きな流れが換えることが出来なかった。
まあ、ルルーシュも言っている通りに戦術が戦略に勝てるわけがない。
しかも逆行して行ったのが、ナナリー、カレン、スザクの戦術は卓越してるが、
戦略は逆の意味で卓越してる人間達だった。
そんな中で、一つ目の転機がユーフェミアを救い出したこと。
こっちのスザクががんばったらしい。
こっちのスザクが、あっちのスザクにユーフェミアを拘束して引き渡したらしい。
ついでに、スザクが勝手に未来情報渡して、ジェレミアの登場でユーフェミアに掛かったギアスの解除を狙ったそうだ。
これによって、ブラックリベリオン時のスザクは退場。
これでルルーシュが捕まる事がないだろうと安心してたら、伏兵ヴィレッタ・ヌゥ登場。
ルルーシュはこいつに捕まって皇帝に献上されてしまったらしい。
そんなわけで、一年間の潜伏中に黒の騎士団をいろいろ支援したりして、ルルーシュ奪還を手伝ったそうだ。
ちなみに、あっちのスザクはラウンズになっておらず、ユーフェミアの療養中という名の軟禁に付き合っていたらしい。
で、バベルタワーでのルルーシュ奪還。
このとき襲ってきたロロをナナリーが嫉妬パワーで一蹴。
卜部の犠牲無しで、ルルーシュを奪還したそうだ。
この時すでに、3人の正体を向こうの私、カレン、卜部、スザクには、ばらしていたそうだ。
潜伏中の1年に場当たり的に行動してもダメだと反省して、ルルーシュ奪還後に3人の正体を明かして、
これから起こる事件を解析した書類をルルーシュに渡したそうだ。
書類を読んだあとのルルーシュは何か考えていたらしいが、正体をばらして自重出来なくなったナナリーが
ルルーシュに抱きついたり、クンカクンカしたり、モフモフしたりして何を考えていたかは判らなかったそうだ。
まあ、この3人にルルーシュの考えが判るとは思えないが。
扇たちの奪還は、既にロロを倒しているし、戦力がめちゃくちゃ充実してるので問題なく終了。
助け出した扇たちへの3人の紹介は、ナナリーが黒の騎士団後援者、カレンがあっちのカレンの従兄弟、
スザクもあっちのスザクの従兄弟という、ツッコミどころ満載の紹介だったらしい。
ちなみにスザクは前衛戦型ゼロの影武者としても幹部達には紹介されたそうだ。
あっちのカレンがこっちのカレンの乗る紅蓮聖天八極式改を羨ましがったため、データを渡して
あっちのカレン用に紅蓮聖天八極式ラクシャータverが開発されたそうだ。
無駄に充実した戦力と未来情報による戦略を立てたルルーシュのおかげで、あっちのナナリー奪還も成功。
ついでに中華連邦にギアス嚮団の場所をチクッて、対策終了。
その時にオレンジ確保して、ユーフェミアの治療完了。
蓬莱島に黒の騎士団100万人脱出、超合集国連合の樹立、そして日本の奪還成功。
楽勝モード入ったと思ったら、扇が裏切りました。
そのせいでゼロとゼロの正体を知ってる人間は日本を脱出しなければならなくなったそうだ。
このとき、どっちのナナリーも「扇氏ね」と呟いたそうだ。
ついでだからと、ラグナロクの接続を妨害して、シャルルを倒した。
この時、気付かなかったがルルーシュがコードを受け継いだらしい。
シャルルが死んだので、皇位継承の内乱が勃発。
オデュvsシュナの内乱で順当にシュナ勝利。
これで終わりかなと思ったら、いきなり黒の騎士団・扇グループによる日本クーデター。
これによって神楽耶がまた、蓬莱島に亡命。
流石にこの時は全員「扇氏ね」と呟いたそうだ。
扇グループをトップとする合衆国日本の超合集国連合の脱退。神聖ブリタニア帝国との同盟。
このアクロバティックな政治劇は、扇とヴィレッタの愛の奇跡(笑)らしい。
そして、神聖ブリタニア帝国から超合集国連合への宣戦布告。
グダグダになっている超合集国連合、ここでまさかのゼロ復活。
超合集国連合、神聖ブリタニア帝国に勝利。
ゼロ引退「私は力あるものが、力なきものを虐げるとき、何時でも復活する」宣言、そして伝説へ。

C.Cは話を聞き終わって、ナナリーに確認した。
「なあ、今の話でどうして私が申し開きしなければならないんだ?」
ナナリーは眉をピクピクと痙攣させながら、答えた。
「実はですね、お兄様のゼロ引退宣言後に、向こうのC.Cさんを抱き寄せてこう言ったんですよ。
 「C.C、俺はコードによって永遠を手に入れてしまった。その為、お前との契約を果たせそうにない。
  だから、C.C。せめてお前の望みが叶うまで、共にあろう」と、仰ったんです」
やばい、C.Cは本能が危機を警告してくるのを感じた。
「そしたら、C.Cさんはなんと答えたと思います?
 「いや、契約果たされてるさ。共に在ってくれるという、お前の意思によってな」ですって」
次はナナリーが体を震わせている。
「で、そのまま甘い雰囲気のままキスをしたんですよ!!!」
ああ、ルルーシュよ。お前の妹のおかげで、お前の居るCの世界に飛び立てそうだ。C.Cはそんなことを考えた。
「なんで! なんで! 私と向こうの私が、寝るときに左右を占領してC.Cさんの割り込む間なんて無かったのに!」
「落ち着け、ナナリー」
C.Cは落ち着かないことは百も承知だが、とりあえず声を掛けた。
「落ち着けますか! 何故! 好感度MAXだったのに! C.CさんENDなんですか!」
「知らん! ほら必須イベントを逃したから、はずれ1位として私だったんだろう!」
C.Cはやばいと思い、適当に口走っていた。
その言葉が心の琴線触れたのか、ナナリーは落ち着いていった。
「必須イベント……。そう! 必須イベントです!」
そして、必須イベントと言う言葉を繰り返していった。
「さすがC.Cさん。お兄様の共犯者だけあったことはあります。亀の甲より年の功ですね」
疲れ果てて、力なくC.Cは答えた。
「どうも」
そんなC.Cの様子に頓着せずにナナリーはカレンに話しかけた。
「さあ、カレンさん。出発です」
「おう! でも、ナナリー今度はこっちのジェレミアを連れて行ったほうが楽じゃない?」
カレンがいきなり被害者を増やす進言をした。
「確かにそうですね」
「カレン、冴えてるね」
同行者二人はそんなカレンを絶賛していた。
「オレンジ畑からジェレミアさんを連れて行きましょう!」
そんな風にナナリーは宣言した。
「でも、彼はアーニャと新婚だから、引き離すの可哀相じゃない?」
ゼロが気を使ったことを言ってた。
「なら、アーニャも連れて行きましょう」
ナナリーが答えた。C.Cは、問答無用なんだ、と思ってしまった。
「では、方針も決まりましたし、出発です」
ナナリーの号令で、ノリノリの出発が行われた。

そんなふうに、またC.Cは見送っていた。
シュナイゼルも、また淡々とC.Cに再び告げた。
「なに、ナナリーも飽きてお腹が空けば、帰って来るさ、そう信じさせてくれ」
その言葉を聴いたC.Cは、「そうだな」
そう答えて、ナナリーとそのお供たちの幸運を祈った。
そして、それをフォローしてるブリタニアの皆さんの幸運を祈った。

初投稿(09/05/12)



[8687] 逆行第二回 ルルカレ! メインヒロインの壁は厚かったでござる
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/12 19:49
今回の拉致実行犯は、元ナイトオブシックスの新妻でした。
「で、私を捕まえて、何をしようというのだ?」
そんな問いに、アーニャは淡々と答えた。
「カレンを助けて欲しい」
「カレンを?」
そうC.Cが確認するとアーニャは同意した。
「そう、カレンを」

ナナリーの元に到着すると、カレンが椅子に拘束され、ジノがそのカレンに縋り付いて泣いていた。
ナナリーはそんなカレンの前に立って、何かを語っていた。
「あ~、ナナリー。何でカレンがそんな状態なのか、説明してくれ」
「C.Cさん。私は今、カレンさんにSEKKYOUして、その後にOSIOKIしなければならないので、忙しいのです。
 そこに居るジェレミアさんから、説明を受けてください」
ナナリーはそう言うと、カレンに対してSEKKYOUを再開した。
「不精、このジェレミア・ゴットバルトが説明させていただきます。全力で……」
そう言って、ジェレミアの説明が開始された。

今回は、前回の反省点も含めて初手から、ギアスキャンセラーを持ち込んで開始した。
ギアスキャンセラー、そう忠義の騎士ジェレミアの参戦である。(新妻付き、幼な妻とも言う)
そんな最高峰の勝ち組であるジェレミアが最初に暴走した。
そう、ルルーシュとスザクの再会、私とルルーシュの出会ったシンジュクゲットー地下のクロヴィス親衛隊との接触である。
ここで、こっちのジェレミアが参戦、クロヴィス親衛隊を全滅させました。
全滅させたのは良いが、ルルーシュには味方とは思えなかったので、3人で逃走。
このとき、ジェレミアは3人を見失う失態を犯してしまった。
ジェレミアが暴走すれば、こっちのカレンも黙っていない。
シンジュクの虐殺を行わせるかと、クロヴィスの乗るG1ベースをいきなり輻射波動で、チン。
このとき、近くのナイトメアトレーラーから「僕のランスロットが~」という悲鳴が聞こえたらしい。
そうなると、ルルーシュへのアピールを忘れないナナリーも、シンジュクで無双開始。
シンジュクゲットーでの日本人虐殺はなくなったが、代わりにブリタニア軍虐殺が起こってしまったのは、歴史の皮肉だろう。
いろいろあって、あっちのカレンと、ルルーシュ達3人を確保したナナリー一行は、シュタットフェルト家到着。
カレンの義母が騒いだが、高貴な雰囲気でやんごとなさそうなナナリーと、いかにも高級貴族の高級軍人的なジェレミアを見て、
逆に歓迎してしまったそうだ。
ここで、あっちの私、カレン、ルルーシュ、スザクに自分達の素性を発表。
最初は懐疑的であったが、最終的には信じてもらえたらしい。
ここで自重しない女ナナリーのギアスがルルーシュに発動。
先手必勝でフラグ立ての行動をしたらしい。
そうなると自称ルルーシュの騎士カレンも黙っておらず、ルルーシュにギアス発動。
ギアスを悪魔の力として否定していたのに、あっさり使うとは、今は亡きルルーシュもびっくりだろう。
二人のギアスのせいで、場が混沌としてきたのでジェレミアのギアスキャンセラーでリセット。
想定と違うギアスキャンセラーの遣い方だったが、まあ、しょうがないだろう。
そんなわけで、ナナリーとカレンはギアス禁止条例を互いに結んだそうだ。
まあ、いろいろあって、あっちの私とルルーシュの契約を全員の立会いの下で行う。
ナナリーにとってはイベントの監視も含まれていたそうだ。
未来情報をルルーシュに渡して、これからの行動を検討。
そして、ルルーシュの掲げたのは、黒の騎士団結成と、超合集国樹立によるブリタニアの覇権主義への牽制。
それと、ラグナレク接続の阻止だそうだ。
黒の騎士団結成と聞いて、ナナリーが扇をチンしに行こうとしたが、あっちのカレンが止めたそうだ。
妥協として扇グループを黒の騎士団結成の中核にしないことになった。
まあ、この面子を中心にすればOKだから、扇グループを取り込む必要が無いしな。
チンされたクロヴィスは生きていて、後送されたそうだ。
お約束のごとく、コーネリア・ユーフェミア参戦。
河口湖での黒の騎士団結成宣言。
このとき、生徒会メンバーはホテルに行かないようにしたので、ニーナのガチレズフラグは無し。
ちなみにあっちのスザクは、最初のときから取り込み済み。
ついでに、ロイドはランスロットがお釈迦になったショックでダウン、それをセシルが献身的に介護して、二人はゴールイン。
だから、さっきセシルに会ったとき、やけに機嫌が良くブルーベリージャムを勧めてきたのか。
そして、藤堂と四聖剣を黒の騎士団に取り込み、蓬莱島に脱出。
超合集国樹立、日本の奪還戦争開始。
このとき、スザクは藤堂の下で戦っていたそうだ。
ここで、いつの間にか黒の騎士団に参加して、出世していた扇登場。
ブリタニアと勝手に停戦して、ゼロに対してクーデターを行う。
どうも、ゼロの正体がブリタニアの皇子なのが扇グループ的にダメだったらしい。
スザク、藤堂、四聖剣は神楽耶の護衛として、蓬莱島で天子ら超合集国上層部の護衛に当たっていたそうだ。
ちなみに、この時のナナリーのコメント「また扇か!」。
で、扇グループがゼロの正体を超合集国上層部にばらしたので、戻れなくなってしまったそうだ。
流石に神楽耶、スザク、藤堂は気にしない、というかバッチ来いな状態だったが、他の上層部がダメだったそうだ。
扇のイベントが起こってしまったので、ラグナレクの接続を妨害しに黄昏の間へ。
この時のメンバーが、逆行組とルルーシュ、カレン、あっちの私だったらしい。
黄昏の間で、シャルル、マリアンヌ、V.Vを倒したのは良いが超合集国に戻れないので、
ブリタニア皇帝になるという方向で話が纏まったそうだ。
ルルーシュの皇帝即位を行ったが、危惧していたシュナとビスマルクの反乱は起こらなかったそうだ。
シュナは、シャルルがダメだろうと感じていたので、消極的賛成。
ビスマルクは、シャルルが消えたけど、マリアンヌの遺児が居るからそれに仕えよう。
皇帝ルルーシュ、宰相シュナイゼル、将軍コーネリアのチートップリを発揮して、あっさりとブリタニアの国内統一完了。
あっちのカレンは、ラウンズになりました。
ルルーシュの覇権主義はやめるぜ宣言とナンバーズ開放宣言。
流石にブリタニアも疲れていたらしく、好意的に受け入れられたそうだ。
そして、ブリタニアの超合集国への参加表明。
超合集国上層部は戸惑ったが、まあ、ゼロだし良いかと受け入れモード。
ここで再び扇登場。
軍事クーデター的にブリタニアの参加を拒絶、流石にこれには神楽耶もブチキレ。
扇グループに対して、軍事法廷有罪を宣告。
それに対して、超合集国が実効支配していた日本の九州で扇グループがクーデター。
日本の建国を宣言。EUと組んで、ブリタニアとの宣戦布告。
これは日本がEUの属国になるとして、神楽耶がマジキレで、扇ジャパンに宣戦布告。
これによって、ブリタニアvsEU、合衆国日本vs扇ジャパンの構図が完成。
ルルーシュはシュナイゼル・コーネリアをEUに派遣。
ルルーシュは神楽耶の応援に軍を率いて参戦。
あっさりとルルーシュたち勝利。
合衆国日本は、ブリタニアにサクラダイトの10年の無償供給を行うことにより、
旧エリア11・現日本州をブリタニアから買い取ったそうだ。
超合集国はブリタニアの参加を受け入れ、新体制に移行。
超合集国最高議長・皇神楽耶、新黒の騎士団CEO・ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアで、ルルーシュ賢帝END。
カレンがSEKKYOUを受けてるのは、あっちのカレンがラウンズから后妃になってカレンENDだったからだ。
ちなみに、あっちのスザクは順当に神楽耶と結婚したそうだ。こっちのスザクは絶望したそうだがな。

「ですから、ギアスは人の意思を捻じ曲げる悪魔の力なのです。
 それに頼ったカレンさんを私は断罪しなければならないのです!」
「ちょっと! ナナリーだってルルーシュにギアスを遣ったじゃない、だったら同罪よ!」
そんな二人のやり取りを見て、C.Cは適当な感じに声を掛けた。
「まあ、二人とも落ち着け」
それにナナリーが答えた。
「落ち着けるわけ無いです! せっかくC.Cさんとのイベントを悉くつぶして、C.CさんENDは無いと思ったのに!」
それを聞いて、C.Cは、ああ執念だなぁ、と思った。
「そしたら、まさかの! カレンさんEND! これが落ち着けますか! トンビに油揚げを掻っ攫われた気分です!」
そのナナリーに対して、カレンが何も考えずに反論した。
「なによ! ナナリーはベタベタするだけで全然ダメじゃない! 向こうのC.Cや私はツンデレで攻めたからルルーシュが落ちたんでしょ!」
カレンの言葉を聞き、ナナリーは何かに気付いたように動きを止めた。
そんなナナリーの様子に、C.Cは嫌な予感がした。
「そう! カレンさんの言うとおり! 時代はツンデレです! デレデレの犬チックの時代は終わったんです!」
嫌な予感が当たって、がっくり来ているC.Cを無視してナナリーは暴走を続ける。
「ツンデレなんです! ちょっと冷たくするけど、それは照れてる裏返し、後でデレると効果倍増!
 流石カレンさん、お兄様の騎士になっただけはあります!」
そしてナナリーは嬉しそうに、ツンデレ、ツンデレと呟いていた。
その様子にドン引きしながら、カレンは「どうも」と呟いていた。

カレンが開放され、ナナリーが新たな道を発見し、出発しようかと言うところでゼロからストップがかかった。
「ごめん、これから超合集国の会議に出なきゃいけないから、僕の変わりに誰か参謀を連れて行ってよ」
その言葉に、C.Cはスザクが参謀役を務めていたのかと、驚愕してしまった。
そして、知性派の代表だった共犯者ルルーシュに謝れ、体力馬鹿と思ってしまった。
「ん~、そうですね。カレンさんの監視役としてジノさんの追加と、参謀役としてコゥ姉様を連れて行きましょう」
その言葉を聞き、カレンは嫌な顔を、ジノは至上の笑みを、そしてコーネリアは絶望を表した。
そんなコーネリアにシュナイゼルは、噛み締めるように言い含めた。
「頼む、コーネリア。ナナリーを監視して、そして自重させてくれ」
その言葉を聞き、コーネリアは戦場に向かう武人の顔で答えた。
「シュナイゼル兄上、お任せください。このコーネリア、一命を賭しましてもナナリーを抑えて見せましょう」
そんな二人の空気を読まずに、ナナリーはコーネリアに出発を促した。
「コゥ姉様、出発しますから、早く準備してください」
その言葉を受けて、コーネリアは出発の準備をした。
コーネリアの準備完了を確認したあとに、ナナリーは号令を掛けた。
「それでは、今度こそ、お兄様との桃源郷の為に、出発!」

そんなふうに、C.Cは今回も見送っていた。
シュナイゼルは祈るようにC.Cに告げた。
「なに、今回はコーネリアが付いているから、無茶はしないだろうさ」
その言葉を聴いたC.Cは、「そうだな」
そう答えて、結局こいつも妹に振り回されるルルーシュの兄弟なんだな、と思いつつ、
ナナリーに振り回されるブリタニア皇族の安寧を願った。

初投稿(09/05/12)



[8687] 逆行第三回 一期ヒロインのプライド ルルユフィで禁忌の壁を越えた
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/13 22:11
けだるい午後、セシルが結婚式場のパンフレットと見るというプレッシャーをロイドに与え、ロイドが仕事に没頭してプレッシャーをかわす。
そんな、微笑ましくも緊張感のあるやり取りを眺めながら、ブリタニア元宰相のポケットマネーで購入したピザを食べる。
穏やかなひと時を過ごしていたC.Cを拉致したのは帝国の先槍だった。
「で、お前が来たということは、コーネリアか?」
「はい、ご推察の通り、姫様がナナリー様に拘束されております」
実直に、しかしどこか焦りを浮かべてギルフォードは答えた。

ナナリーのSEKKYOU部屋に到着すると、ギルフォードが言っていた通りにコーネリアが椅子に拘束されていた。
「ええ、判っていましたとも。コゥ姉様にとってユフィ姉様が大事だというのは。
 ですが、いきなり暴走してルート確定するのは、やりすぎなのではないのですか?」
そんなナナリーにコーネリアは反論をしている。
「いや、しかしだなユフィの初恋を実らせたかったし、花嫁姿が見たかったのだ」
ナナリーはその言葉を受けて、眉をピクピクと動かしながら言った。
「だからといって、お兄様とユフィ姉様の結婚式まで参加して、さらに! 御二人の子供が生まれるまで向こうに
 滞在するとは思いませんでした」
「いや、その、それについては、すまない」
コーネリアはそのことについては、悪いと思ったらしく、素直に謝った。
C.Cは二人の様子を見て、ため息をつきながらジェレミアに言葉を掛けた。
「さて、ジェレミア。今回も説明を頼む。あとギルフォード、さっきの部屋から食べかけてたピザを持ってきてくれ」
「判りました。今回も全力で説明させていただきます」
そして、ギルフォードにピザを取りに行かせた後、ジェレミアの今回の逆行の説明が開始された。

今回のキーキャラは、ルルーシュと並ぶ2大シスコンの一人、コーネリアである。
一緒に参戦したジノは、某スパロボゲームで言う二軍クラスなので無視しても構わないそうだ。
事前の準備を行うために今回はシンジュク事変より前に逆行したそうだ。
ここでいきなりコーネリアが暴走、ヴィンセント・コーネリアカスタム(そろそろ専用機が欲しい)がブリタニアまで
ユーフェミアに会いに行ってしまったのだった。コーネリアも皇族の女、自重が出来なかったらしい。
そんなコーネリアに一同は驚きながら、追いかけるしかなかった。
ブリタニアの防衛ラインをあっさり突破、皇宮にナイトメアで到着、こっちのコーネリアがユーフェミアに再会。
ちなみに、この時あっちのコーネリアと会ったそうだ。
この騒ぎを聞きつけて、オデュッセウスとシュナイゼルが登場。
シャルルは、この騒動を俗事と割り切って、黄昏の間に引き篭もっていたそうだ。
ここでナナリーたちは自分達の正体を説明して、これから起こる事件の書類を渡したそうだ。
シュナイゼルは、書類を読んで何度か頷いて考え込んだが、オデュッセウスはナナリーたちに語りかけたそうだ。
「ナナリー、君が悲しみを背負って未来の世界で、死んだルルーシュの求めた優しい世界ためにがんばっている。
 そしてまた、この悲劇から私達を救おうと時を遡って、ここに居る。そのことについて、私はとても嬉しいが、同時に悲しいよ。
 君達が背負ったその重荷を、私達も共に背負って行きたいと、そう思うよ」
こんな風に言われて、ナナリーは兄とラブラブする為に逆行しましたと、言えなくなってしまったそうだ。
あっちのコーネリアとユーフェミアに尊敬の目で見られて、こっちのコーネリアは居心地が悪かったそうだ。
そんな風にしてると、シュナイゼルの考えが纏まったのか、こんな発言をしたそうだ。
「ふむ、とりあえずクロヴィスを本国に呼び戻そう。それと特派もね。
 君達の持ち込んだKMFを特派に面倒を見させよう。
 それと兄上、悲劇を回避するための覚悟は出来てますか?」
そういって、シュナイゼルはオデュッセウスを中心とした、シャルルに対するクーデターを宣言した。
オデュッセウスもそれに賛成、この超展開に流石のナナリーたちも驚いたそうだ。
そんなわけで、今回はルルーシュ主導ではなく、シュナイゼル主導で行動することになった。
最初はルルーシュとあっちのナナリーの確保から始まった。
シュナイゼルからのルートでアッシュフォードに二人の引渡しを要求。
その時、ユーフェミアが迎えに行くことが決定、二人を確保後にエリア11政庁で対面。
逆行一同の正体と今後を説明、流石のルルーシュもこれには驚いただろう。
こっちのナナリーがルルーシュに対してツンデレ発動。
「べ、別にお兄様のためにやったんじゃないんですからね」
どうも、何かがズレてるツンデレを披露したそうだ。これによりルルーシュは大ショック。
ルルーシュを慰めるためにユーフェミアとあっちのナナリーが駆けつけたそうだ。
この時、あっちのナナリーは良い笑顔だったそうだ。流石は閃光の娘だ。
ルルーシュとナナリーを確保したので、シャルルに対するクーデター開始。
この時の皇族は、オデュッセウス、シュナイゼル、コーネリア、クロヴィス、ルルーシュ、ユーフェミア、ナナリー。
これに逆行組みとラウンズを幾人か引き抜いていたそうだ。
このクーデターに他の皇族が反発、というか未来でルルーシュとナナリーに殺されるって聞いて、手と組むことが出来た、
オデュッセウス、クロヴィス、ユーフェミアが大物過ぎだ。
それをシャルルが見て、勝った方に帝位を譲ると発言したそうで、ブリタニアは2つに分かれて内乱状態に。
そして、順当にオデュッセウス側の勝利、というかチートキャラ満載で負けるほうが難しい状態だ。
オデュッセウスの99代皇帝戴冠、宰相シュナイゼルの続行によって、ブリタニアの混乱は最小限だったそうだ
内乱中に各エリアが騒がしくなったが、そこはコーネリアとルルーシュによって鎮圧されていった。
そんな中で向こうの私は、がっちりと身柄を押さえられてルルーシュと一緒にガードされていたそうだ。
これには、こっちのナナリーが激しく抵抗したが、しょうがないこととして説得されたそうだ、オデュッセウスに。
何気にオデュッセウスがナナリーの暴走を阻んでいるようだ、こっちのオデュッセウスが亡くなったのは非常に残念なことだ。
また、ギアス嚮団は今回も中華連邦にチクッたそうだ。
その時にブリタニアに逃げてきたV.Vを確保して、冷凍睡眠にしたそうだ。
まあ、V.Vは子供の体力だし軍人に差し押さえられれば抵抗できないだろう。
ついでに、アーニャの中にいるマリアンヌは、ギアスキャンセラーで成仏させたそうだ。流石のオレンジも嫁のほうが大事だったようだ。
大体の懸念が晴れたところで、オデュッセウスによるナンバーズ開放宣言。
これによって、各エリアはナンバーから開放されてブリタニアと同等の待遇を得られることとなる、
というルルーシュの政策と同じことをやったそうだ。
その為に最初は、総督はブリタニア人で、副総督に元ナンバーズということにしたそうだ。
で、日本は総督 クロヴィス、副総督 神楽耶で新体制に移行。
何気に、日本解放戦線はコーネリアとルルーシュによって壊滅済み。
このまま、終了かな、と思ったら。皆さんお待ちかねの、扇登場。
扇が藤堂たちと合流して、沢崎の九州上陸に合わせて日本で一斉蜂起。
この時のこっちのナナリー、「はい、はい。扇、扇」
この時、クロヴィスと神楽耶が東京租界で防衛線を引いて対応。
オデュッセウスがコーネリアとルルーシュを派遣。あと逆行組も。
あっさりと、沢崎と一斉蜂起を鎮圧。扇の隣にナリタ攻防戦で行方不明だったヴィレッタを確認したそうだ。
確認したときのナナリー「しまった! 扇とヴィレッタで化学反応してたか!」
大体のイベントも消化したようで、こっちのナナリーもそろそろデレ期に入ろうかなっと思ってるときに、
ルルーシュとユーフェミアの結婚発表。
この瞬間、こっちのナナリーが燃え尽きたそうだ。ちなみに皇族は母が違えば兄弟でも結婚可能だ。
そんな燃え尽きたナナリーを置いて、こっちのコーネリアはあっちのコーネリアと同じテンションで
ユーフェミアの結婚準備に取り掛かったらしい。
そして、そのままユーフェミアとルルーシュの子供が抱きたいと、我が儘を言って残っていたそうだ
ユーフェミアの出産後、すっかり老け込んだシャルルに初孫を見せに行ったら、シャルルがいきなり、
「ああ、我が求めた優しい世界が、ここにあった」と言って、泣きながら初孫を抱いたそうだ。

「今回はなんか、良い話に纏まっているな」
C.Cのそんな感想にジェレミアは、「ありがとうございます」と返した。
C.Cは「さて」と呟いて、ナナリーに向かって話しかけた。
「ナナリー、今回は慣れないツンデレをやった、お前の負けだ」
「そ、そんな、C.Cさん。私のツンデレは結構な攻撃力を秘めていたはずです。
 その証拠に、ちょっとデレた時のお兄様の反応が、すごかったですから」
動揺しながら、今回の作戦の有効性をナナリーはC.Cに言った。
しかし、C.Cは落ち着いてナナリーに宣告した。
「いいか、ツン期にユーフェミアに掻っ攫われたのだ。それを認めろ」
それを聞いたナナリーはがっくりと項垂れて、認めた。
「そうですね。今回は私の作戦ミスでした。オデュッセウス兄様に遠慮したのが仇となりました」
C.Cはナナリーに遠慮というのが残っていたことに驚いてしまった。
そんな状態にシュナイゼルは現われ、ナナリーに諭すように言った。
「ナナリー。3回行動をしたんだ。ここらで一旦、関係者を集めて作戦会議をするのを勧めるよ。
 このまま行動しても、同じことを繰り返す可能性が高いからね」
そのシュナイゼルの言葉を受け、ナナリーは復活した。
「そうですね。流石はシュナイゼルお兄様、頼りになります」
「ありがとう、ナナリー。会議室は取ってあるから、そこを使いなさい」
シュナイゼルに感謝したナナリーは、そのまま会議室に向かった。

やけに協力的なシュナイゼルに疑問を持ちながらC.Cはナナリーを見送っていた。
シュナイゼルはC.Cに告げた。
「なに、会議をしている間はおとなしくしてるだろう」
その言葉を聴いたC.Cは、面子を確認した。
ナナリー、カレン、ゼロ(スザク)、ジノ、ジェレミア、アーニャ、コーネリア。
確認後、これは会議が延びそうだな、そう考えた。

作戦会議開催

ナナリーを議長として、ルルーシュ攻略作戦会議が開催された。
メンバーは、ナナリーを議長として、カレン、ゼロ(スザク)、ジノ、ジェレミア、アーニャ、コーネリア。
また、オブザーバーとしてC.Cも参加させられた。

「では、お兄様攻略作戦会議を開催します。皆様の自由な発言をお待ちしています」
ナナリーの宣言により会議は開催された。
最初に発言したのはゼロだった。
「まずは、ユフィと僕の間にフラグが立ってから行動した方が良いかな。そうじゃないとユフィがライバルとして最後まで残るからね」
「なるほど、それは道理ですね。それは採用しましょう」
それを受けてコーネリアが次に発言した。
「それなら、ユフィを生き残らせる方向で行動しないと、向こうの枢木が敵対するからな」
「ふむふむ、それも採用ですね」
この様子を見て、C.Cは会議とは名ばかりの欲望を押し付ける話し合いか、と戦慄した。
「それならば、ルルーシュ様は何気に死亡フラグが多く、いつも死にそうな目にあってるので、陰ながら護衛した方がよいのでは?」
ジェレミアが発言をした、これは自分がルルーシュの護衛をしたいというアピールであろう。
そんな風に、互いの欲望がぶつかり合う会議は進んでいった。

「では、結論を言いますね」
そんなナナリーの発言を受けて、ピザを食べ終わり、そのまま意識を飛ばしてたC.Cは我に帰った。
そして、まとめられたのは以下のことだった。
スザクとユーフェミアのフラグを立てるため、スザク救出後にルルーシュと接触する。
ユーフェミアが死なないようにする。
ルルーシュのギアスが暴走してもフォローできるように、ジェレミアが常時護衛する。また暴走後、直に特製コンタクトを渡す。
黒の騎士団はなるべく結成する。しかし扇は即排除の方向で。
ヴィレッタはブリタニア軍で飼い殺しの方向で。
ルルーシュが接触するのは主に、ナナリーが行うこと。
カレンに、紅蓮を早めに渡すようにする。
アーニャの中のマリアンヌは早めに消す。

何とも欲望のぶつかった後が判る結論だな、とC.Cは思ってしまった。
そしてナナリーは、方針が決まったことでノリノリとなって、いつもの号令を掛けた。
「それでは、お兄様との未来のために、出発!」

そんなふうに、C.Cは見送っていた。
そしてシュナイゼルの望み通りに、ナナリーが自重することをピザ代の代わりと祈ってやった。

初投稿(09/05/13)



[8687] 逆行第四回 時空を超えた恋 ルルシャリにナナリーは恋を涙の味と知る
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/05/22 23:42
C.Cは、どうせ今回も拉致られるのだろうと、SEKKYOU部屋でピザを食べながら待機していたら、
戻ってきたナナリーにここぞとばかりに拘束された。
「C.Cさん、教育について語り合いましょう」
落ち着いてるように見えて、実際は切れている状態のナナリーが話しかけてきた。
「教育というと、アレか。子供の隠したエロ本を見つけ出して、机の上に並べたりするヤツだな」
「ええ、その通りです。私もお兄様相手に教育を行うように咲世子さんにお願いして行いました。
 まあ、私に似た女性のページに折り目がついていたと報告受けたので、お兄様への教育は許しましたが」
そういえば、ナナリーに似た女性のページに折り目をつけるとエロ本が発見されなくなると言って、ルルーシュがおまじないの様に、
折り目をつけていたなぁ、とC.Cは思い出していた。
「まあ、そこら辺は良いとして、問題はC.Cさんのマオさんへの教育です」
いきなりマオへの言及にC.Cは驚いてしまった。
「いきなりマオか! 今まで空気だったじゃないか!」
「ええ、確かに空気でした。それはあっちの私がお兄様に助けられるお姫様ポジションだったので、見逃していたのです」
正確にはルルーシュとスザクが助け出したんじゃないか、とC.Cは思ったがいつもの様にスルーされるので、黙っていた。
「今回はそんな空気キャラのマオさんのせいで、予定が狂ってしまいました」
だんだんヒートアップしていくナナリーを無視して、ジェレミアに声をかけた。
「何時ものごとく、説明を頼む」
「畏まりました。何時ものように全力で説明させていただきます」
そう言って、ジェレミアの説明が開始された。

今回は出発が遅れてしまったのか、あっちのスザクの強奪事件の時に逆行したそうだ。
これはいけないと、ルルーシュに接触するために向こうの私と一緒にクラブハウスでルルーシュを待ち伏せにしたそうだ。
突然、大人数が押しかけてあっちのナナリーが驚いたそうだが、事情を説明してギアスキャンセラーで目の治療をしたら、
受け入れてくれたそうだ。
ナナリーが受け入れればルルーシュも受け入れる。
そんなわけで、何時ものように紹介と、これからの事件の書類を渡して、一時接触は終了。
そして、早速行動開始。
最初にしたのが扇を名誉ブリタニア人にしたことだったそうだ。
イレブンや日本人だから、邪魔するんであって名誉ブリタニア人なら邪魔しないだろうとシュナイゼルが分析したそうだ。
サイタマゲットーでは逆行組とルルーシュで、コーネリア軍を撃破。でも真相知っちゃったから、退却するのを見逃したそうだ。
それからブリタニアへ行ってアーニャの中のマリアンヌを成仏させたり。
中華連邦に行ってV.Vを捕まえて、前のときのように冷凍睡眠させて事実上ラグナロク接続を失敗させたりしたそうだ。
まあ、ここら辺は3回も繰り返しているから、効率よく作業したそうだ。
そして、カワグチ湖での黒の騎士団宣言。
でも、中心メンバーが逆行組でブリタニア人が多いから、日本人からの支持がいまいちだったそうだ。
こんなことは想定外だったので、イレギュラーに弱いルルーシュも困ってしまったそうだ。
その為に、すごい勢いで正義の味方業を行ったそうだ。
そしたら、日本人だけでなくブリタニア人にも多大な支持を受けてしまったそうだ。
そんな状態で、ナリタ攻防戦。
日本人の支持が欲しいルルーシュは、犠牲にするつもりだった日本解放戦線に共同作戦を持ちかけた。
共同戦線なので、土石流は無しで黒の騎士団は逆落としのみで、コーネリア軍に肉薄したが、後少しというところで、
日本解放戦線が降伏、いわゆる勝負に勝って、試合に負けたという状態になったそうだ。
しかし、これにより日本人の支持も多大なものになった。
ここで、ルルーシュとシャーリーのデートが発生。
何気に良い雰囲気の時に、マオが出現。
ナナリーのお姫様ポジションをシャーリーが代理。これにナナリー(両方)がブチキレて特攻したそうだ。
二人のナナリーにフルボッコにされたマオは、戦略的転進を行って態勢を立て直すことに。
この時、お姫様ポジションを密かに楽しみにしていたあっちのナナリーのコメント「空気キャラウゼェ」
神根島にシュナイゼルが来るというから、黒の騎士団出撃。
ちなみに、藤堂達はナリタ攻防戦で降伏を受け入れられない日本解放戦線メンバーと一緒に黒の騎士団に吸収済み。
あっさりと、アヴァロンを撃沈、ついでにガウェインをゲット。
そして澤崎の九州戦役、コーネリア軍が対応する前に黒の騎士団が排除。
そのままの勢いで、合衆国日本を建国宣言。
そして、九州より東京租界へ向けて進軍して、各抵抗線を撃破して東京租界を奪取。
コーネリアとユーフェミアを捕虜としたが、賓客待遇で扱ったそうだ。
そして、改めてブリタニアからの開放宣言と建国宣言。
この時にユーフェミアにあっちのスザクのことを聞いて、全世界的に告白させたそうだ。
そして、合衆国日本の理念を現すために二人を祝福したそうだ。これによってブリタニア人も不当に扱われないことをアピール。
ここで、大々的なイベントとしてユーフェミアとスザクの結婚式をプロデュース。
こっちのスザクとこっちのコーネリアががんばったそうだ。
なお、あっちのコーネリア、ユーフェミア、スザクに逆行組の正体は捕虜になったときにばらしたそうだ。
で、結婚式のときに空気キャラの癖に、空気読めてないマオがまたしてもシャーリーを誘拐。
今度はルルーシュが助けに行ったそうだ。攻略法がわかってる空気キャラなのであっさりと死亡。
その後、ルルーシュとシャーリーはスザクとユーフェミアの結婚式に参加。
そのまま、二人は良い雰囲気のまま、合衆国日本建国の3年後に二人はゴールインしたそうだ。

「今回はラブストーリーが中心だったな。ん? そういえば扇はどうしたのだ?」
C.Cの素朴な疑問にジェレミアは答えた。
「名誉ブリタニア人として働き、その時にヴィレッタと出会いまして互いの関係に悩みつつ心通じ合わせる大人のラブストーリーを展開。
 その後、ユーフェミア様と枢木卿の結婚式により起こった。ブリタニアと日本の結婚ブームに乗じてゴールインしたそうです」
その答えを聞いて、シュナイゼルの的確な読みにC.Cは感嘆した。
そんな時にナナリーがC.Cに食って掛かった。
「そう! C.Cさんのあんな空気キャラの教育が悪かったせいで、お兄様をシャーリーさんに取られてしまったのです!」
そんなヒートアップ中のナナリーに、ゼロ(スザク)は冷静に語りかけた。
「ナナリー、今回のことで確信したけど、デートイベントがフラグ立てに重要なんじゃないか?
 僕もユフィと出会った直後にデートイベント行ったんだ。この時にユフィのフラグが立ったんだと思うよ」
そんなゼロにカレンは追随した。
「私も、ルルーシュと放課後に公園を一緒に行ったことあるわよ。これも一種のデートイベントね」
ナナリーはC.Cに視線で、デートイベントを行ったかどうか確認してきたので、答えた。
「私は共犯者だから、大抵一緒に居たぞ。高度な夜の学園プールデートイベントもやったしな」
3人の答えを聞いて、ナナリーががっくりと項垂れてしまった。
「デートイベント……。まさか、そんな必須イベントを逃していたなんて、最初にC.Cさんに言われていた必須イベントが、
 こんなところに隠れていようとは……」
黄昏ているナナリーにアーニャが慰めの言葉をかけた。
「大丈夫。今回は最大のライバルだったユーフェミア様を陥落させた。それに邪魔だった扇も封じ込めた。
 次もこの戦訓を生かして、がんばれば良い」
「アーニャ、ありがとうございます」
慰めを受けたナナリーは復活して、アーニャは満足そうに頷いていた。
「気にしない、友達として恋路を手伝ってもらったから、その恩返しをしたいだけ」
C.Cはアーニャの言葉に不審を覚えて、近くに待機していたスザクに聞いてみた。
「どういうことだ?」
「ああ、アーニャがジェレミア卿と一緒に居たいって言うから、ナナリーがジェレミア卿に問答無用で結婚させたんだ」
「それが新婚の真相か!」
あまりの力技に、思わずC.Cは突っ込んでしまった。
「失礼な。友達の恋を応援しただけです!」
ナナリーの反論に、モノは言い様だなとC.Cは思ってしまった。
ナナリーはヒットポイントが回復したようで、元気に号令をかけた。
「次こそ、私とお兄様のパラダイスを求めて、出発!」
「おお~」
気合の入っている組と入ってない組がはっきり分かれた返答を受けて、ナナリー達は出発した。

C.Cはナナリーたちを見送りながら、シュナイゼルに語りかけた。
「そろそろ、いろいろと諦めたらどうだ?」
しかし、シュナイゼルは希望を込めてC.Cに告げた。
「大丈夫、そろそろナナリーの望む結末が巡ってくるさ」
その言葉を聴いたC.Cは「諦めたな」と思った。
そして、いろいろと諦めてしまった元宰相閣下の為に、今度こそナナリーの望みが叶うように祈ってやった。

初投稿(09/05/22)



[8687] 逆行第五回 こ~どぎあす 反逆しないルルミレ
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/06/05 01:58
ソファーに寝そべり、何時ものごとく元宰相閣下にたかって注文したピザを食べながら、そろそろナナリーたちが帰ってくる頃だなとC.Cは思い馳せていた。
「うぉぉぉぉぉ!」
叫びながら部屋に飛び込んできたのは嘗ての共犯者の悪友、リヴァル・カルデモンドであった。
そして、C.Cを見つけた瞬間に早口で用件を伝えた。
「ミレイ会長がナナリーに連行されたんだ。コーネリア様が言うには、あんたが取り成せばナナリーも落ち着くって」
その言葉を聞いたC.Cは溜息を吐きながら立ち上がった。
「判ったから、落ち着け。私が取り成してやる」
その言葉を聞いて、リヴァルは顔を輝かせて礼を言った。
「ありがとう、助かるよ」
その言葉に頷きながら、ナナリーのSEKKYOU部屋にC.Cは向かっていった。

SEKKYOU部屋に入ったC.Cは微妙にえっちぃ縛られ方をしたミレイを発見した。
そして、何時ものごとくSEKKYOUをしているナナリーも発見した。
C.Cは溜息を吐きながら、ナナリーを宥めようとした。
「なあ、ナナリー。なんで、お前はいつもSEKKYOUをするんだ?
 しかも、今回は今まで無関係だったミレイを連れて来てだ」
そんな、質問とも叱責とも区別がつかないようなC.Cの発言にナナリーは律儀に答えた。
「それは勿論、私が最低系の主人公だからです」
「はあぁ?」
ナナリーの訳の判らない答えに、C.Cは思わず間抜けな声を上げてしまった。
そんなC.Cに更にナナリーは言葉を連ねた。
「前に最低系という形式についてお話しましたよね。その最低系には、必ず一回は誰かをSEKKYOUしなければならないのです。
 そう、SEKKYOUする材料が無ければ、その材料を捏造してでもSEKKYOUする! それが最低系主人公なのです!」
ナナリーが力強く断言した。そして更に言葉をC.Cを討ちのめす言葉を続ける。
「実は最低系主人公は、実力を隠さなければならないのです。
 所謂、本当はラウンズ級だけど、面倒だからエース級と言うやつです。
 本当はコレを行いたいのですが、指揮官たるお兄様に戦力を偽るのは、とても心苦しいので出来ないのです。
 他のメンバーにもやって頂きたいのですが、皆さんは軍出身者が多いので実力を偽るのは自軍の味方に対する裏切りだと考えていまして、
 それを行う事に否定的ですので、実力を隠す事が出来ないのです。
 ですので! 最低系主人公として、必須項目であるSEKKYOUは丁寧に行いたいのです!」
その言葉にC.Cは疲れ果ててしまった。
そして、SEKKYOUを行うナナリーの言葉が耳に入る。
「判っていましたとも! ミレイさんがお兄様を好いて居たという事くらいは! 実際に私もミレイさんなら良いかなと考えてました!」
それに、ミレイの言葉が答える。
「えっと……。ナナちゃんは過去に遡って、ルルーシュを助けようとしたのね。そして、ルルーシュを助けたら私を選んだ、と言う事ね」
冷静そうにそんな言葉を言いながら、ミレイが頬を染めてるのが更にナナリーは、お気に召さないようだった。
「そうです! お兄様がゼロにならずに居れば、C.Cさんもカレンさんもユフィお姉様もシャーリーさんも総てのフラグが死んで、
 私とのENDになる筈だったんです!」
ナナリーの言葉を聞いて、C.Cは何時ものごとくジェレミアを探した。
すると展開が読めていたのか、のど薬を口から散布して、隣の机に水差しとコップを用意してジェレミアが待機していた。
「頼む」
C.Cの疲れたような一言を受け、何時ものように実直にジェレミアは答えた。
「了解いたしました」

今回の話の発端はジノの何気ない一言から始まった。
「先輩がゼロにならずに反逆もしなければ、今までの女性達との接点って消えてナナリー様一筋になるんじゃない?」
その言葉に顕著に反応したのが、ナナリーとカレンだった。
この一言の為に、黄昏の間で一旦会議を開始。
結果、ラグナレクの接続を阻止しつつ、ルルーシュの反逆が行われないようにする事が決定した。
そして逆行開始、時期はシンジュク事変のかなり前にしたそうだ。
最初に行ったのが、ルルーシュへの接触。
何時ものように正体をばらして、これから起こる事への書類を渡す。
あっちのナナリーの目はジェレミアで治療済み、というか、コレが無いとルルーシュは話すら聞いてくれないらしい。
次に行ったのが、アーニャの中のマリアンヌの成仏。
で、V.Vの確保と封印。
ここまでは、馴れたもので流れ作業だったそうだ。
そして、あっちの私を確保するために内通者を用意したそうだ。それは、あっちのジェレミアだったそうだ。
こっちのナナリーが呼び出して、こっちのジェレミアとあっちのナナリー、ルルーシュコンボであっさり内通者になったそうだ。
で、暫くはノンビリと学校生活をやっていたそうだ。
あっちのジェレミアから毒ガスを取り返せと命令がきたと連絡があって、逆行組の出撃。
内通者ジェレミアの援護があって、あっさりとあっちの私を確保。
んでもって、あっちのジェレミアは毒ガスの確保が出来なかったという理由で責任を取ると言って退役。
純血派のリーダー後任にキューエルを指名したそうだ。この時の潔い態度にクロヴィスとキューエルが感動したそうだ。
まあ、実際にはジェレミアがルルーシュとナナリーを傍で守りたいと交渉して、その結果にアッシューフォード学園の教師に再就職するための
方便だったんだが。
あっちのカレンも死なずに、レジスタンス活動に励みながら、時が進む。
カワグチ湖のコンベンションセンターホテルへの観光である。
ゼロも居ないし、大丈夫だろうと考えていたら、やりました。草壁が襲撃したそうだ。
ルルーシュとラブラブする予定だった両方のナナリーがブチキレで、咲世子とあっちのジェレミア、逆行組の肉体派に殲滅させたそうだ。
というか、逆行組には肉体派しか居ないので全戦力で殲滅した事になる。
殲滅したのは良いが、存在がばれるとヤバイので、コッソリと脱出したそうだ。
しかしながら、クロヴィスは不審に思ったようで調査を行ったって、アッシュフォードに訪問。
ルルーシュとナナリー、そして逆行組のことがばれてしまったそうだ。
その時のクロヴィスの反応は、感動だったそうだ。
自分が気にしていた二人が生きており、しかもジェレミアが軍を辞めてまで護衛に就く。
しかも、時間を遡って自分達を救おうとした姉と妹。
この時のこっちのナナリーは「派手な歌劇を見せられてるようでした」と感想を述べたそうだ。
ついでに、この時にミレイとルーベンに逆行組の素性がばれてしまったそうだ。
ルーベンには資料を渡して、ミレイの幸せを守るようにこっちのナナリーが恩返しの代わりと頼んだそうだ。
それでもって、ホテルのテロ行為に対する報復としての、ナリタ攻防戦。
まあ、あっさりと勝利。
ちなみに、この時に片瀬と藤堂は脱出したそうだ。
追いかけようとしたら、NACから利益供与を受けている文官たちが邪魔をして追いかけられなかったそうだ。
で、日本解放戦線の日本脱出。
暫くは穏やかに過ごしていたそうだ。
なお、この時にルーベンがルルーシュとミレイにオーケストラや歌劇のチケットを渡していたそうだ。
クロヴィスが参加する日に合わせていたから、クロヴィスに対するリップサービスとナナリーは楽観視していたそうだ。
ちなみに、その時に参加メンバーはルルーシュにあっちのナナリー、ミレイの三人だったそうだ。
学園祭の開催。
世界一のピザを焼くということで、クロヴィスの見学があり、ホスト役としてルルーシュとナナリーが案内したそうだ。
ちなみにガニメデに乗って生地を伸ばしたのは、あっちのジェレミアで、マリアンヌの因縁深いガニメデに乗れる事に、感動していたそうだ。
学園祭の終了して、何日かしたら九州より澤崎の上陸。
コレによって、各地のレジスタンスが湧いたそうだ。
なお、扇グループは他のグループに吸収されて、ハーフのカレンは放逐されてしまったそうだ。ホテルテロの前の出来事だそうだ。
すわ、ブラックリベリオンと同じ状態か! と緊張したが、ルルーシュの助言によって行われていた日本人懐柔政策のおかげで、
決起した日本人は思ったより少なかったそうだ。
流石に拙いということで、九州の澤崎を叩く事にしたそうだ。
ちなみにレジスタンスは地方軍に任せたそうだ。
で、九州にて逆行組の無双開始。あっさり終了。
この時に扇グループはアッシュフォード学園を占拠しようとしたが、学生を人質に取ろうとした事であっちのカレンが反発して抵抗、
あっちのカレン、ジェレミア、咲世子といった人間最終兵器たちを相手に出来ずに、拘束されたそうだ。
なお、この時のこっちのナナリーのコメント「あ、扇を忘れてた」
そして、澤崎も逮捕して中華連邦に貸しを作り、クロヴィスもホクホクだったそうだ。
この時に逆行組の活躍を表彰しようとしたが、自分達は居なくなるので要らないといったそうだ。
そしたら、アッシュフォードにクロヴィスが男爵位を与えたそうだ。
この采配にナナリーやコーネリアは、なかなか粋な采配と喜んだそうだ。
こうして、不安材料も消えて、衛星エリアに昇格して、日本人たちの生活も楽になり、
それに伴って、芸術家のクロヴィスは日本文化の保護を始めて、日本人やキョウトの心を鷲掴みにしたそうだ。
穏やかに時が過ぎ、ミレイの卒業。
大学部に進学したそうだ。そして、更に時が過ぎてルルーシュの卒業。
この時に、アッシュフォードからルルーシュとミレイの婚約を聞かされたそうだ。
この不意打ちに流石のナナリーも唖然としたそうだ。
またしても、燃え尽きたこっちのナナリー。
まだ、逆転はあるかと粘ったが、流石に無理だったそうだ。
こうして、ルルーシュ・ランペルージはルルーシュ・アッシュフォードとなって、アッシュフォード一門の当主になったそうだ。
なお、ルルーシュとミレイの子供を、クロヴィスに見せたら大喜びで成長記とか言って、子供の様子をモデルに絵を描いたそうだ。

「なんというか、今回は穏やかな話だったな。というか扇はいつも絡むな」
C.Cのコメントによって、纏められた物語にジェレミアが補足する。
「ちなみにヴィレッタは純血派の女傑として歳月を重ねまして、こちらに戻る時点でも浮いた話が無かったそうです」
そんな風に二人で、しんみりとしているとミレイの言葉が聞こえてきた。
「ん~。ルルーシュって破天荒に見えて、実は常識的で情に厚いからさ。ナナちゃんが妹の時点でダメじゃないの?」
その言葉に、ナナリーが反論した。
「そんな事は在りません! お兄様はユフィ姉様にも手を出した鬼畜ですから、私にも手を出してくれます!」
「あ~、うん。ちょっと、考えたいから縄を解いてくれないかな?」
ミレイの言葉に、ナナリーは拘束を解いて、ミレイの言葉を待った。
「ふむ、ナナちゃんはルルーシュとラブラブしたいわけね。で、がんばっても他の女性にルルーシュを取られると言う事ね」
ミレイの言葉に、ナナリーは頷いた。
「その通りです。いくらフラグを潰しても、雨後の筍の様にフラグが湧いてお兄様を取られてしまうのです」
ナナリーの意見に、ミレイは頷いて意見を述べた。
「さっきも言ったように、ルルーシュは結構、常識的なのよ。そう見えないのは、常識的な自分を観察している自分を持っているからね。
 だから、人の意表を突いたり、人の行動を先読みするのに長けているのよ」
ミレイの分析に、C.Cは感心しながら聞いていた。
「だから、同母妹であるナナリーは攻略対象にならないのよ。ルルーシュの常識のせいでね」
「でも、ユフィ姉様のことは、どうなるんです?」
ナナリーが必死に反論した。だが、ミレイはそれを一刀両断にした。
「ルルーシュは皇族よ。だから常識の基準が皇族のソレなのよ。で、皇族は異母姉妹との結婚は許されているの。
 つまり、ユーフェミア様はルルーシュの攻略対象内なのよ!」
ドドーン、という感じでミレイは結論を述べた。
「そ、そんな……」
ミレイの結論を聞いて、ナナリーは打ちひしがれてしまった。
そのナナリーにミレイは、優しく囁いた。
「でも大丈夫よ、ナナリー」
「え?」
その囁きにナナリーはミレイの顔を見つめてしまった。
「私たちアッシュフォード生徒会はルルーシュと共にシャルル皇帝によって記憶を改竄されたわ。
 逆に言うと、記憶が改竄されている状態のルルーシュなら、ナナリーは攻略対象なのよ!」
「!!」
ミレイの言葉はナナリーに驚きと希望を与えた。
「流石です! ミレイさんは流石ですわ! 一時期とはいえ、お兄様と許婚であった事があります!」
「でしょう。ほら、もっと、褒めて、褒めて」
一気にテンションの上がったナナリーとミレイは、二人で騒ぎ出した。
「すごいです。ミレイさん。何でも言ってください。私の権限でどんな願いも聞き入れます」
「ありがとう、ナナちゃん。でね、お願いはね、次から逆行には、私も連れて行って欲しいのよ」
ミレイの願いにナナリーはあっさりと許可する。
「良いですけど、そんなお願いで良いのですか?」
「うん、うん。こんな楽しそうなイベントにミレイさんが参加しないで、どうするのよ」
そうミレイは笑いながら答えた。
「ですよね! では、新たな糸口が見えたところで、出発!」
高いテンションのまま、ナナリーは出発した。
それに釣られるように、他のメンバーも出発した。

C.Cはナナリーたちを見送りながら、シュナイゼルに語りかけた。
「そろそろ、終わりそうだと思うのだが、大丈夫か?」
シュナイゼルは落ち着いてC.Cに告げた。
「大丈夫だよ。それにそろそろ今の状態に慣れてきたからね。まあ、最悪の場合は私も参加するさ」
その言葉を聴いたC.Cは、多分ブリタニアで一番がんばっている元皇族に対して、心の中の応援を送った。

初投稿(09/06/05)



[8687] 逆行GAIDEN 私の想いよお兄様へ届け!!ハルケギニアのお兄様へ届け!
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:7746f93c
Date: 2009/08/09 16:25
ナナリーがやけに早く戻ってきたと思ったら、科学者連中を連れて再出発したのを見送ってから数日たった、ある日。
やけに疲れた状態のナナリーが帰ってきた。
「おかえり、ナナリー。今回のSEKKYOUは誰なんだ?」
C.C.がナナリーに今回の攻略キャラを聞くと、ナナリーはがっくりとしながら答えた。
「今回のSEKKYOUは無しです」
何時もと違うナナリーの様子に不審を覚えて、ジェレミアを探した。
すると、ジェレミアも心得ていたのか、直にC.C.に近づいて、話しかけた。
「では、何時ものように説明させていただきます」
「頼む」
C.Cの返答により、ジェレミアから何時もと違う物語が語られた。

今回、黄昏の間から出た世界は何時ものように過去の世界ではなく完全なる異世界であった。
あまりの事態に一旦撤収し、科学者連中を連れてくることにしたそうだ。
ナイトメアでの移動が不可能なのでアヴァロンに乗って異世界へ。
異世界に行ったメンバーは、ナナリー、スザク、カレン、コーネリア、ジェレミア、アーニャ、ジノのパイロットに、
ロイド、セシル、ラクシャータ、ニーナの科学者、最後にミレイの総勢12名。
普通に異世界にでも侵略していくようなメンバーである。
異世界なのでルルーシュの所在が判らないが、ここでナナリーの超感官が発動「お兄様の匂いがする」
どうにも方向性の間違ったキャラになってきているナナリーによって、ルルーシュが見つかる。
場所はトリステイン魔法学院の医務室である。
どうやら、ゼロレクイエムでの胸を貫かれた状態でルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという少女に召喚されていたそうだ。
トリステイン魔法学院にアヴァロンで乗り付けて、ルルーシュを確保しようと学園に乗り込んだが、そこの学院長に止められ、それぞれ情報交換を行う。
そこでナナリー側はルルーシュが使い魔として召喚されたことと、魔法が存在することを知り、
ルイズらの学院側はアヴァロンのような船を大量に保持している大国の皇帝を召喚したことを知った。
召喚した本人のルイズは、そこで畏まって緊張してしまったそうだ。
瀕死のルルーシュの治療したことにナナリーらは礼を言ったそうだが、畏まって恐縮したままであったそうだ。
そして、ルルーシュが目を覚まし、ナナリーとルイズのそれぞれから説明を受ける。
そしてルルーシュはナナリーらに「俺はルイズに呼び出され一命を取り留めた。それに世界にはもう俺は必要ないはずだ」と言って、
ルイズの使い魔になることを了承する。
それで納得いかないのはナナリー、そのためにナナリーはルルーシュがちゃんと正当に扱われるかを確認するために滞在することにしたそうだ。
そして滞在を開始すると、学院側のコルベールと言う教諭が、アヴァロンのテクノロジーに興味を持っていろいろと質問を行い、ロイドと意気投合する。
他にはギーシュという学院の生徒がナナリーをナンパしてルルーシュが怒り、ギーシュとジェレミアの決闘騒ぎが起こったりしたそうだ。
ちなみに決闘は、ギーシュが魔法を発動させたがジェレミアのギアスキャンセラーによって魔法を打ち消されてあっさり終了。
そんな風にすごしていると、学院がある国のお姫様であるアンリエッタが学院に来たそうだ。
そこでルイズはアンリエッタから今にも滅びそうなアルビオンという国の王子にあって手紙を受け取ってきてほしいと密命を受ける。
ルルーシュが行くことになるので、もちろんナナリー達も行くことになる。
そんなわけでアヴァロンで行くことが決定。
それを受けてコルベールがアヴァロンに乗りたいといって、コルベールも行くことになった。
アヴァロンに乗り込んだルイズら一行は、その進んだ技術に驚いたそうだ。
ちなみにルイズら一行の内訳は、ルイズ、キュルケ(ルイズ友人)、タバサ(キュルケ友人)、コルベール、ギーシュ、
ロングヒル(道案内)、ワルド(護衛)である。ちなみにそれぞれ使い魔も連れてきていたそうだ。
出発して半日でアルビオンに到着、襲い掛かってくる船が邪魔であるのとルイズが敵認定をしたのでナイトメアとアヴァロンのハドロン砲で無双開始。
ほぼ全ての船を沈めて、悠々と篭城していた城に到着する。
あまりの圧倒的な無双に、城では援軍と勘違いしたそうだ。
そして、ルイズが王子のウェールズから手紙を受け取る。なお、この時に敵を片付けるのをルイズが手伝おうとしたそうだ。
ルイズが言えば、ルルーシュが手伝う。
そんなわけでいきなり反乱軍討伐が開始される。
アヴァロン内にあったグラスゴーエアをルイズら一行に貸し与えて、作戦開始。
ルルーシュが作戦を立てて、コーネリアが陣頭指揮を執る、ナナリーやラウンズが戦闘をする。まさにチートキャラ乱舞であったそうだ。
なお、このときにロングヒルが仕送りしている孤児院が巻き込まれると困るといったので、ジェレミアとロングヒルが確保し行く。
このときに、ティファニア・ウエストウッドとその使い魔 平賀才人を確保することになる。
この平賀才人が実は平行世界の地球の出身であり、ルルーシュたちのことを物語として知っていたそうだ。
そこで、平賀才人はルルーシュたちの物語を裏設定込みでルルーシュらに語ったそうだ。
まあ、そんなこともあったが一週間で反乱軍を殲滅。
ほとんどの貴族が反乱に加わっていたのでアルビオンでは急速に中央集権が行われたそうだ。
アルビオンでの野暮用も終わって、トリステインに戻るとアンリエッタによってルイズらが誉められたそうだ。
まあ、トリステインに侵攻してきそうな反乱軍を殲滅してきたのだから、当たり前だが。
アヴァロンでの医療技術などを見せ付けられたルイズが病弱な姉であるカトレアの治療を願う。
これを受けてアヴァロンごとラ・ヴァリエール公爵領へ移動。
ラ・ヴァリエール公爵にルルーシュらの素性を説明して、カトレアの治療開始。
あっさりと完治。まあ、ラクシャータという医療技術に詳しい科学者がいたのが良かったようだ。
そんなこんなで、アンリエッタとウェールズが結婚することになったりして、そのときにルイズが強力な魔法に目覚めたりした。
だが、アヴァロンの技術を見てるので魔法に拘らなくなっていたそうで、そんなに嬉しそうでなかったそうだ。
そんな風に過ごしていたが、どうもルルーシュは戻る気がまったく無いそうで、ナナリーも諦めたそうだ。
ちなみにナナリーが諦めた理由はルルーシュがいつの間にかルイズの姉であるカトレアと恋仲になっていたそうだからだ。
で、ルルーシュ用に蜃気楼を置いて、アヴァロンで戻ってきたそうだ。

「そうか。ルルーシュは向うで幸福を見つけたのか」
C.C.が呟くと、ジェレミアもまた感慨深く頷く。
「はい、私としましてはルルーシュ様が結婚し、御子が生まれるまで居たかったのですがナナリー様が戻られると言いましたので……」
ジェレミアの言葉を聞き、項垂れているナナリーを慰めてるコーネリア達を見ながら、ふとシュナイゼルに声をかける。
「お前はナナリーを慰めなくていいのか?」
その言葉にシュナイゼルは落ち着いて答えた。
「そうだね。今回のことでナナリーも少しは落ち着いてくれると思うよ」
その言葉を聴いたC.C.は、元宰相が今感じている小さな幸福はすぐに吹き飛ぶことを確信していたので、そっと彼の幸福が続くことを祈った。

初投稿(09/08/09)



[8687] 逆行第六回 ねえ、ちゃんと反逆しようよっ! ルルコゥでリ姉妹コンプ
Name: ツチノコ酒◆6da3d43a ID:59941a44
Date: 2010/08/10 23:25
けだるい午後、セシルが結婚情報誌と見るというプレッシャーをロイドに与え、ロイドがラクシャータとナイトメア談義に没頭してプレッシャーをかわす。
そんな、微笑ましくも緊張感のあるやり取りを眺めながら、ブリタニア元宰相にたかったピザを食べる。
なんとも既視感に囚われる穏やかなひと時を過ごしていたC.C.を拉致したのは第二皇女の騎士だった。
「で、またお前が来たということは、コーネリアか?」
「はい、ご推察の通り、またも姫様がナナリー様に拘束されております」
実直に、しかしどこか諦めを浮かべてギルフォードは答えた。

C.Cは通いなれた廊下を歩いて、何時の間にかナナリーのSEKKYOU部屋になってしまった部屋に入る。
そして、何時ものようにナナリーのSEKKYOUが聞こえてくる。
「皇族であった記憶をなくしたお兄様が何故に、コゥ姉様に絆されるのですか!」
勿論、コーネリアはナナリーに反論する。
「いや、向こうの私が絆されたのであって私が絆されたわけではないのだ」
反論はしているが、その口調は弱弱しいものがあった。
ナナリーはその弱弱しい反論すら切り捨てる。
「私のSEKKYOUには関係ありません!」
ヒートアップしているナナリーに向かってC.C.は宥めるように声をかける。
「今回はコーネリアか?」
C.C.の声を聞いて、上がりまくっていたテンションを落ち着けてナナリーは答える。
「そうです。記憶の無くなったお兄様を攻略しようとしたら、なぜかコゥ姉様が攻略していたのです」
そんなナナリーの言葉を聞いて、コーネリアはゴニョゴニョと口にする。
「いや、私が攻略したのではなく……、向うの私が……」
そんなコーネリアに再び視線を移しながら、ナナリーは言う。
「私はコゥ姉様のSEKKYOUを再開します」
その言葉を聞いたC.C.はジェレミアを探す。
語りの準備をしていたジェレミアを見つけたので、C.C.は準備が終わるまで待つ。
準備が終わるのを見計らってジェレミアに声をかける。
「では、頼む」
「了解しました」
C.C.の言葉を受けてジェレミアは今回の行動を語り始めた。

前回は異世界に飛んでしまったりしたが、今回はちゃんと過去へ逆行できたそうだ。
シンジュク事変より前に逆行したが、ルルーシュが記憶を奪われるまでは大人しくしていることが決定しているので被害が最小限になるように干渉しつつ、潜伏する。
シンジュクやサイタマで虐殺が起こらないように干渉しつつ黒の騎士団の結成を見つめる。
シャーリーの父が死なないように手を打つ。ジェレミアが改造されないように確保する。
そして、行政特区でユーフェミアが虐殺宣言を行おうとした瞬間に、こっちのジェレミアでギアスキャンセラー。
キャンセラーを受けて気を失うユーフェミア、そこに慌てたゼロが「ユーフェミア、虐殺をやめるんだ!」と叫ぶ。
気を失ったユーフェミア、慌てるゼロ、叫ばれる「虐殺」の一声。ここで暴走したブリタニア兵がゼロを撃ってしまう。
あっさりとブラックリベリオンが再現してしまったそうだ。
流石にこれには、ナナリー達は驚いてしまったようだ。
そして、予定調和のごとくルルーシュが捕まったりする。まあ、黒の騎士団幹部はブリタニアに捕まらなく全員逃げられたらしい。
予想外な展開に驚いてしまうが、そこはナナリー達であるから予定通りに行動開始。
ルルーシュと生徒会の記憶を書き換えられたことを確認し、V.V.確保して冷凍睡眠。マリアンヌの成仏。
まあ、何時ものパターンというやつである。
あっちのナナリーに接触。そしてルルーシュの記憶を書き換えられており攻略対象になっていること報告。
ちなみに、この時にあっちのコーネリアとユーフェミアも居たそうだが、まあ何時ものように懐柔をしたそうだ。
そして、あっちのナナリーが気合を入れて封印ルルーシュに接触。
ロロについてはこっちのナナリーが「サイトさんから聞いた話では、私とお兄様の愛の結晶である可能性があるので殲滅はしない方向で」らしい。
見敵必滅だった今までの扱いから比べると格段に待遇を良くしたそうだ。
気合を入れたあっちのナナリーが何気なく封印ルルーシュに出会う振りをする。
ロロには口を出すなと命令済みなのであっちのナナリーはご機嫌にルルーシュとデートイベントである。
封印ルルーシュは儚い雰囲気のか弱い少女(ナナリー)に本能のように、何くれと世話を焼く。
そんな時に空気を読まずに妹を見守る、あっちのコーネリア参上。
勿論、ルルーシュはコーネリアの顔を覚えており、ナナリーの素性が判ってしまう。
そんなルルーシュに、あっちのコーネリアは姉としてナナリーを心配する心情をルルーシュに言う。
ルルーシュはそんなコーネリアの心情に大いに理解を示して、定期的にコーネリアと連絡を取ることになる。
そんなこんなで、1年がたったある日、黒の騎士団が賭場に行ったルルーシュの居るバベルタワーを襲撃。
あっちの私とカレンに接触しなかったために、黒の騎士団によるゼロ復活が起こった。
あとは、ゼロによる黒の騎士団の捕縛者の解放が起こる。
ここで切れたのがあっちのナナリー。
自分が攻略対象だったの、いきなり攻略されなくなって、かなり御冠だったそうだ。
その為、黒の騎士団殲滅命令を出そうとするが、あっちのコーネリアが宥めて、それの命令は無かったことに。
そんなこんなで、あっちのナナリーはゼロであるルルーシュに気づかない振りをしつつ接触を繰り返す。
勿論、コーネリアも同じく接触する。
ナナリーを連れて行きたいルルーシュが葛藤しつつ、何も出来ずに居る状態で、とうとう100万人のゼロ脱出を行う。
この時点で既に、V.V.は冷凍睡眠、マリアンヌは成仏、シャルルはその為に無気力状態。
帝国の内部はシュナイゼルが動かしている状態であった。
中華とブリタニアの婚姻政策を行おうとするが、ルルーシュが動くことを知ってるナナリーによって妨害される。
そんなわけで、ルルーシュは中華と東京租界のハードスケジュールを行う。
勿論、ナナリーによるデートイベントが大量に入ってる状態で。
体力の無いルルーシュがそんなハードスケジュールに耐えれるわけでなく、過労によりアッシュフォード学園にて倒れる。
慌てる両方のナナリーとあっちのコーネリア。
病院に運び込まれたルルーシュ。
ルルーシュが倒れたことで中華にゼロが居ないことを不安に思った扇達からの追求でカレン経由にゼロの正体がルルーシュであることがばれてしまう。
そして、藤堂によってルルーシュがブリタニアの皇子であることが判明。
黒の騎士団幹部にってゼロの死亡発表が出されることとなった。
騎士団に居た咲世子によって、ルルーシュに騎士団の情報が流れる。
それにより、ルルーシュは騎士団に戻れないことが判り絶望して、無気力状態。
そこに付け入ろうと、あっちのナナリーが奮闘するも無反応。
そんな状態で、シュナイゼルがダモクレスを完成して、全世界に紛争の停止を宣告する。
ブリタニア国内はシュナイゼルによって動いていたので混乱する。
勿論、黒の騎士団も同じく混乱することになる。
そこでコーネリアが全ブリタニアの戦力をまとめて、ダモクレスに進軍しようとするが国内が安定しないので軍事行動が行えない。
そこで、コーネリアは無気力状態のルルーシュに活を入れる。
どんな化学反応が起こったのか、ルルーシュは無気力状態から回復する。
そして、コーネリアが第99代皇帝になり、ルルーシュがその宰相となりブリタニアをまとめる。
そして、ダモクレスに進軍する。
フレイヤは開発されていたが、こっちのナナリーによりアンチフレイヤがあるので空飛ぶ要塞になっているだけのダモクレスはコーネリアによって陥落する。
あっちのナナリーも、じっくりとルルーシュを落とせばいいかと思っているところに、コーネリアとルルーシュの結婚発表&コーネリアの懐妊発表。
どうやら、コーネリアとルルーシュの化学反応は肉体的なアレだったらしい。
そして、宰相ルルーシュの主導により穏健な政策を行いブリタニアはゆっくりと変わっていたったそうだ。

「なんというか、いきなりな超展開があった気がするが、ルルーシュが落ち着いたなら良しとしよう」
そんなC.C.の言葉にジェレミアは頭を下げて言う。
「はっ、あちらのルルーシュ様は最後は活き活きと宰相として活動してました」
そんなジェレミアを見て、C.C.はふと思ったことを口にした。
「そういえば向うのお前は、どうなったのだ?」
その言葉を受けてジェレミアは答える。
「はい、あちらの私は成田で負傷しましたが、こちらのナナリー様によって回収され、そのままルルーシュ様の護衛として活動しておりました。
 最後にはその働きを認められラウンズになりましたが、コーネリア様の意向によりルルーシュ様の護衛なりました」
C.C.はジェレミアの報告により、頷き言う。
「そうか、あちらのお前もルルーシュに忠誠を誓っていたのだな」
ジェレミアはそのまま、無言で頭を下げる。
そしてC.C.はSEKKYOUをしているナナリーに向けて言った。
「ナナリー、今回は黒の騎士団のフォローを忘れた、お前の失敗だ。だから、コーネリアを開放してやれ」
ナナリーはC.C.の言葉に納得いくものを感じたのか唸りながら、コーネリアを開放する。
「ぐぬぬ。今回はコゥ姉様に美味しいところを持っていかれましたが、次回はきちっと決めてきます」
そしてC.C.の横目にナナリーは他のメンバーを集めて、出発の準備をする。

「そろそろ、お前の出番でないのか?」
C.C.はシュナイゼルに問う。
「まだ、大丈夫だよ。それにナナリーの仕事が溜まってきたので、代わりに消化しないといけないからね」
そんな、シュナイゼルの苦労性な言葉に、ルルーシュとの血のつながりを感じるC.C.であった。
そして、シャルルも結構な苦労性な性格をしていたな。と、そんなことを思い出しながら、C.C.はピザを食べるのであった。

初投稿(10/08/10)
誤字修正(10/08/10)


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