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[31003] (ネタ)ゼノブレイド×ニーア レプリカント
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2011/12/28 19:12
どうも、はじめまして。
この度に「そうだ、小説を書こう。」と思ったあきざくらです。

注意
私は初心者です。変な言葉の使いまわし、誤字が結構あると思います。
展開が滅茶苦茶だったり、意味不明だったりします。
また、このSSは「ゼノブレイド」と「ニーア レプリカント」のクロスです。
また、物凄いネタばれを含んでいます。
自己解釈が大量にあります。
その様な物が「苦手」、または「嫌い」という方は戻るボタンを押してください。






プロローグ

視点/ニーア

――意識が遠のいてゆく
―――どうしてこうなったのかがわからない
――――もう力も入らない

「……い………を…」
―――誰かが呼んでいた。でももう聞こえない。

――――「助けてほしい」と願った。願い続けた。でもこの場所には「自分」しかいない。

―――――シロもカイネもエミールもヨナもいない
―――――――もう駄目だと思った。そんな時、不意に声が聞こえた

なんて言っているかはわからなかったがこちらのことを心配してくれているようだった。

―なんて言っているかはわからなかったがとてもありがたかった。

――なんて言っているかはわからなかったがあまり関わらないでほしかった。
それが「自分のため」であり、「相手のため」でもあった。
あんな危険な目にあうのは俺だけでいいと思った。



今思えばどれくらいの罪を重ねたのだろうか?

デボルさんを殺し、エミールを見捨て、終いには「自分」の「存在」すら捨て、カイネをあの業苦へと連れ戻した。彼女の願いを聞き届けずに。
それでも彼女には生きて、生き抜いてほしかった。



そのあたりで、ふと聞こえている声に耳を澄ましていた。
――まだ「生きたい」と思っていたらしい。





―――――――――――自分から「自分」を捨てたというのに




視点/シュルク

「これでとどめだ!」
目の前にいる親友を殺そうとした女王蜘蛛にとどめをさす。
しかし、先程の一撃でも死ななかったらしい。

その時、未来視(ビジョン)が視えた。
その未来は自分に渾身の一撃を放とうとしている女王蜘蛛が視えた。
どうやら部下たちを殺した僕たちに一矢報いたいようだ。

確かに僕は傷だらけで、その一撃を受けたら死ぬだろう。
それでも、そんな状況でも、なぜか落ち着いていた。
なぜなら

自分のこの手には
自分が研究していた剣
僕たちが暮らしているこの大地「巨神界」の神が振るっていたとされる剣
「モナド」があった

このモナドには秘密があった。とても深い秘密が眠っていた。
正確に言うと「秘密」ではなくて「性能」な気がしないでもあった。

あと少しで予告された未来が来る。自分の死が予告された未来が。

モナドの1つ目の力 「バスター」
巨大なエーテルエネルギーを凝縮し、刃を作成、それを叩きつける。
とても威力が高くリーチも長いがエネルギーを大量に使ってしまうので乱発はできない。

モナドの2つ目の力 「エンチャント」
仲間に力を与え、機神兵の強固な装甲を切り裂くことのできるようになる力。
攻撃ではないのだが、仲間にも攻撃が通るようになるので、間接的には攻撃となるのだろう。それにエネルギーもそれほど使わないので、メリットも多い。

そして先程発覚した3つ目の力

それは

「みんなを……守る!」

ついに死を宣告された時がきた。しかしその蜘蛛の牙は彼にはとどかなかった。
モナドから出た「黄色い光」が彼を包んでいた。その隣にいる者も包まれていた。

これがモナドの3つ目の力 「シールド」である。
特定のとても強い攻撃をかゆい位にまで軽減できる、使いどころさえ間違えなければ、とても頼りになる力だ。

「これで、今度こそとどめだ!」
今度の攻撃は急所に当たったらしく、その巨体を地に還した。

不意に彼のとなりにいる男が口を開き、喋り出した。

「やっぱすげぇな!モナドは!機神兵共をぶったぎるだけじゃなかったんだ!」
その男は彼の幼馴染であって親友だった。彼よりは一回り大きな体だった。
名はライン。
「ライン、一つだけわかったことがあるんだ。」
僕はそのまま言葉を続けようと思ったが
「なんだ?」
と、相槌がはさまる。それでも大切なことなので答える。
「僕の見た未来は決定された未来じゃなくて、警告みたいなものだと思う」
「警告?」
そのまま言葉を続ける
「そう。何もしなかったら、何も出来なかったら、こうなるぞって言う警告。だから、僕はこの力を使って未来を変えようとおもう」
ラインも思ったことを言葉にする。
「そうだな、その力をうまく使えばきっと……きっとフィオルンも喜んでくれるさ」
フィオルンは昨日コロニーに襲撃があったときに死んだ。何もできない自分たちの前で。
「…そうだね。」
いつまでも自分を責めていては進めないので思考を断ち切る。

そのまま洞窟を抜け、視界が開ける。

目の前に広がる広大とも雄大ともとれる景色を見て 言葉を奪われた
となりにいるラインが口を開く
「いつ見ても、見慣れることはないよな、こりゃ」

言葉を取り戻し 今思ったことを言う
「あの空の向こうは……」
「俺達の敵〈機神界〉だ」

そして 憎しみを込めて言い放った

「僕たちの……敵」

周りを見渡していたラインが
「おい、あそこから登れそうだぞ」
確かにラインが向いていた方向にはかなり硬いツタが崖の上まで伸びていた。

登り終わった先には

―――このあたりでは見ないような黒い服を着た人が倒れていた


服には所々ファーやチェーンなどが付いていて、傷はなかった。
髪の長さはシュルクより少し長い位で肩にかからないくらいでなぜか紐の様なものがついていた。
顔は陰のあるような顔だった。
年齢は少し上あたりだろうか。

「大丈夫?!」
心配だったせいで声が少し大きくなってしまった。
もしかしたら寝ていただけなのかもしれないと思ったが返事はなかった。
「おい、どうした」
遠くをフラフラしていたラインがこっちにきた。どう説明すれば良いかわからず、
「人が……人が…」
あと一言「倒れていた」と言えず、ラインが物凄く驚いていたが、すぐに冷静さを取り戻し、脈があるか確かめた。

「……よかった、脈はあるみたいだ」

それを聞いて安心したが、とある疑問がわいてくる。
「こんな誰もいないところでどうして倒れているんだろう?」
当たり前の答えが返ってくる
「知らないけど…行き倒れたって訳でもなさそうだな」
確かに彼は痩せてはいるが、痩せ細っているわけでもない。

このまま放っておくとこのあたりの動物に襲われて知らないうちに死ぬかもしれない
だからといって、連れていくと身動きが取れずに共倒れするかもしれない

―――話し合った結果 この場所でテントを張って野宿するということになった
この策が最も安全だと思ったからだ

しばらく時がたち日が傾いてきた そろそろテントを張ろうとしたが
頭がボーっとして作業がはかどらなかった そのせいで3時間たってやっと完成した

視点/ライン

倒れている人を見つけたあとからシュルクの様子がおかしかった
気になったから、テントを張り終えて聞き出してみた
「なあ」
その声に驚いたように反応した後
「……なに、ライン」
いつもより暗い声でそういった。
やっぱり少しいつもよりおかしかった。
まどろっこしいというか、なんて言うか…
とりあえず、聞き出してみた。
「お前、なんかいつもよりおかしいぞ、どうしたんだ?」
シュルクが答える
「この人、家族や友達はいるのかな……」
そういうことか
「お前、テフラ洞窟でも同じこと言ったよな」
商隊が3人死んでいた所でも同じことを言っていた
シュルクは12年前のモナド探索隊の一員で、その時に親父やお袋さんを亡くしていた。
それでもシュルクは一人ではなかった 俺やフィオルン、ダンバンにディクソンもいた。
するとシュルクが口を開いた
「お母さんやお父さんはいるのかな…」
そろそろイライラしてきてしまい、
「居たっておかしかねぇだろ!」
と、かなり大きな声になってしまった
すぐに謝ろうと思ったが
「うん、そうだよね、いたっておかしくはないよね…」
と遮られてしまった
「僕は多分親に会いたいからこんなことを考えていると思う。でもみんながいてくれるから大丈夫だよ」
俺は何か言おうとしたが何と言えばいいかわからなかった
まだシュルクは言葉を続ける
「心配させてごめんね、ライン」
なぜシュルクが謝るのか
俺には分からなかった


視点/ニーア

夢を見ていた
病弱ではないヨナと普通に服を着たカイネと「見たものを石化させる目」がないエミール
――楽しそうに笑っていた
でも、俺の姿はない。
ヨナの兄なのに
―カイネを生かしたのに
――エミールを救ったのに
なぜか?

それは自分が最もわかっていることだった
「存在」が無いからだ。
「存在」を消したからだ。

その姿をずっと見ていた

場面が変わる
今度は共存している仮面の王と狼のリーダーだった
砂漠だった場所は木が茂っていた

――――そう、さっきからみているこの夢は
人々の理想、望みである

争いが無いこの「夢」の世界 
大切な人が殺されることのない世界

けれどこれは「夢」なのだ
夢が覚める
―とても虚しい
――もう一度会いたい
だが悲しむのはこの場所にいる「自分」一人
妹のヨナも、生かしたカイネも、エミールも
俺を知っている者はいない

だが本当にそうだろうかと思った

―その時、目の前に「魔王」がいた
――「魔王」の妹「ヨナ」もいた
―――その二人は俺の隣に座った

俺の妹のヨナと「魔王」の妹の「ヨナ」は違うが、同じである

「魔王」が口を動かす
いや「口」は動かない
でも「声」は聞こえた

「ごめんなさい」

そう言っていた そう聞こえた
一瞬誰に謝っているのかがわからなかった
だがその言葉のあとに

「あなたの大切な人を奪ってしまって」


この「魔王」も妹のヨナが大切だった
その気持ちはわかる
「俺」は「魔王」のかわりの身体なのだから
―――人間に作られた「人間もどき」なのだから
「魔王」は「俺」の「元」だった

魔王の妹「ヨナ」も口を動かす
「ごめんなさい」
一緒に謝っていた

「おにいちゃんはかほごなの」
ヨナは精神の成長が止まっている
本で手に入れた知識しか使えないのだ

俺も何か言おうと思った
「謝る必要はない」
つれない態度になってしまった
だが謝ることはない

むしろ「人間」たちはそれが狙いなのだから
滅びることが運命であり、生きようとした人達は俺達「レプリカント体」を作った
人達は「ゲシュタルト体」となり「レプリカント」に憑き生きてきた
が、そう簡単にはいかず「ゲシュタルト化」に失敗した人達はレプリカントを攻撃する
「崩壊体」となった


そう思考していた時、とある感覚が俺を襲った
目が覚めるような感覚だ

それがわかったような顔をした魔王はとあることを俺にした

手をかざしていた
手をかざしたあとまた別の感覚に襲われた

力が入ってくる 意識が戻ってくる

彼らの姿が霞んでゆく

夢は覚め、見たことのない建物の中で目が覚めた




はい、これでプロローグはお終いです
こんな駄文を読んでくださりありがとうございます
「ここおかしいよ」と思うところや
「ここ間違えているよ」というところがあったら教えてください
「どのように間違っているのか」「どのように直せば良いのか」も書いていただけると
ありがたいです
「短すぎる」「長すぎる」と思ったら書いてください長くしたり短くします
皆さんからのアドバイスや指示を参考にして精進します


オマケ
「あきざくらのクエストの様子」ニーア レプリカント編


包丁クエストにて
チタン合金を10個集めろとか言われた…
包丁1本でこんなに使うものなの…?

10個集めた後
やっと集まった…せめて5こあたりにしてほしかった…
せっかく集めたのなら武器強化に使いたい…

仮面の町復興クエストにて
丸太20個、鉄鉱20個、粘土20個とか
丸太と鉄鉱はまだいい買えるから
粘土20個ってどういうことなの
「何なのだ、これは!どうすればいいのだ!?」と言ってもおかしくなかった

砂嵐の中から襲ってくるマモノ討伐のクエストにて
あー会話してるから大体飛ばせばいいか~
「穏やかな話じゃないな」
…え?
ゼノブレイドのシュルクも同じこと言ってたよ!?
「穏やかな話じゃないですね」
狙ってやったわけではないと思うけどすごいかぶり方だな~
そして私はいつの間にかコントローラーを落としていた


皆さんもおもったことがあると思います
それではありがとうございました



[31003] 第一章 二話
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2012/01/01 15:33
視点/シュルク

「…い…ル…おき…」

ラインの声が聞こえる
きっと朝なのだろう
「おい、起きろ」

しっかりきこえてきた
起き上がり

「おはよう、ライン」

そのあとに焦った声で
「何寝ぼけてるんだ!昨日のやつがいねぇぞ!」
それを聞いて眠気が一気に覚めた
「ええ!?どこにいったの!?」
「わからねぇがテントの中にはいなかったぞ!」

では外だろうか
「とりあえず、外に出よう!」

テントの外に出るとラインが言っていた「見慣れることのない景色」が広がっていた
その景色の中に昨日倒れていた人が立っていた

それを見て一時的に安心するも、後ろからモンスターが迫っていた。咄嗟に
「あぶない!」
と叫んだ

彼はこちらの声に気がついて振り向いた…が
モンスターの攻撃のほうが早かった
そのせいで一発攻撃を受けてしまった
「下がっていて!」

そういったのだが無謀にも戦いに行ってしまった
「俺達もすぐ加戦するぞ!シュルク!」
その問いには答える必要もなかった

だが一歩遅かったせいでまた攻撃をくらってしまうかと思ったその時
回避した、僕たちの知らないやり方で
その後高く跳び、持っていた棒で勢いをつけて落ちた
その衝撃で少し時間が止まった気がした
彼がいたところをみると、
「おい……ウソだろ……」
地面が割れていた

だがモンスターは3体いた
どう見てもモンスターのほうが優勢だ

やっと到着し加戦することができた
「後は任せて早く逃げて!」
だが、彼は逃げなかった

ラインも彼を生かすために一言放ったが
「逃げる理由がない」
と戻ってきた
彼の声は不思議な感じがしたが、よくわからなかった。

そんなことより今は目の前の敵を倒さねばならない
僕たちが加戦したことにより3対3になり難なく倒すことができた。


「……助かった、ありがとう」
と言われ僕たちは

「襲われている人を放ってはおけないよ」

「そうだぞ、死ぬかもしれなかったんだぞ」
と言い返した

僕は気になったこと聞いてみようと思ったけど
「ここじゃ危ないからとりあえずテントに戻ろう」
テントに戻ってから話を聞こうと思う…が
「テント?」
と返ってきた どうやらテントを知らないようだ
するとラインが
「あそこに立ってる小屋みたいな建物だよ」と教えた
もしかしたら記憶喪失かもしれないとおもった


テントに到着し、事情を聴いた
「まずは、自己紹介からだね、僕はシュルク、こっちはライン」
ついでにラインの紹介も済ませておく
「よろしくな!」
と元気いっぱいにラインが言った
そして、彼も自分の名前を言った
「俺は、ニーアだ」
手短にそれだけいった
そして、色々と質問する
「どうしてあんなところに倒れていたの?」
と聞くも
「わからない」
それだけだった
次の質問を聞いてみた
「家族や友人は?」
と聞くと、黙り込んでしまった。
追い出されたとかなのか、虐待を受けていたというわけでも無さそうだ

しばらく返事を待った


視点/ニーア

目の前には俺のことを助けてくれた「シュルク」と「ライン」がいる
質問に答えようとしたが1つ目は本当にわからなかった。
2つ目の質問
「家族や友人は?」
と言われた

涙が出そうになったが、こらえた
この質問にも答えられそうにない

たしかに妹はいるし友人もいる
だが、その人たちは俺のことを知らない
だから

「いない」
と答えた



視点/シュルク


「いない」
そう答えられた時、まずいことを聞いてしまったと思った
自分でも答えるのはつらかった
なのに、ニーアに聞いてしまった自分を責めた

なぜいないという可能性を考慮していなかったのか


気まずい空気が流れている中、急にラインが
「なあ、どんなところに住んでいたんだ?」
と聞いた

その質問にはとても楽しそうに答えていた
「とてもやさしい人たちがいて、大きな図書館があって、水も豊富で、とても暮らしやすい良い村だった」
その言葉に疑問を抱いた
「だった?」
ラインが自分の気持ちを代弁すると
「ああ、ある日とてもつらい出来事が起きた」
息をのむ

重い口を開き、さっきとは違い、暗い表情で語り始めた

「巨大なマモノが大量のマモノを引き連れ村を襲った」

またしても酷いことを聞いてしまった
そして、彼をこれ以上傷つけないためにもこの質問は
「つらかったら、無理に答えなくてもいいよ」
「マモノ」がなにかわからなかったがこれ以上傷つけるなら知らなくてもいいと思った
ニーアは「そうか」と一言言った後
「では、この質問は答えなくていいんだな」
「うん…ごめんね」
やはりつらかったようだ

少々退屈そうにしているラインが
「なあ、そろそろ出発しないか?」
「…確かにそのとおりだけどもう一つ気になることがあるんだ、ニーア」
その気になることを聞いてみる
「なんだ?」
相手の返事を待ってから答える
「ニーアはこれからどうするの?」
かなり悩んでいるようだったが、意外と早く答えが返ってきた
「…行くあてもないが、俺でよければ、協力する」
…え?
一瞬何があったかわからなかったが予想外のことをいっていた
「いいの?」
もう一度確かめる
「ああ」
短くそう答えた わかりやすかった
ありがたさに胸を膨らませながら
「ありがとう!よろしくね!ニーア!」
「ああでも1つ問題があった」
その言葉にすぐ不安が襲ってきたが
「武器が無い」
解決方法が簡単な問題だった



視点/ニーア

「ありがとう!よろしくね!ニーア!」

そういわれてとある問題が浮かぶ
「1つ問題があった」

そういわれ不安そうにしているシュルクを横目に
「武器が無い」

先程使っていた棒ではいささか心許なかった
それでも答えはすぐに返ってきた
「ニーアはどんな武器が使えるの?」

なんだ、そのあたりのことか
「片手剣、大剣、槍だな」

正直に答えたのだが
「今は持ってないや」
するとラインが
「どうすんだよそれじゃぁ」
そんなことを言ったラインだが思い出したようにまた喋る

「あぁそうだ、この先に行商人がいるって聞いたことがあるな。今もいるなら何か調達できるかもしれないぜ」
その案を聞き、考えているような動作の後に
「その案がいいねそれじゃいこうか」

「テント」というものをしまい、30分ぐらいたった後出発した


歩いて1時間ほどたちいきなり目眩がして、足をついてしまった
そのせいでシュルクとラインが心配そうに見ていた

少し経つと目眩が無くなり違和感を感じた
立ち上がり左手を上にあげていた


視点/シュルク

いきなり膝をついたニーア
だがすぐに立ち左手を上にあげた
なにをするかとびっくりしたがその理由がすぐに分かった


彼の周りに赤黒い槍の様なものがでていた


「おい、なんだよありゃ…」
ラインですら絶句していた
「ニーア?ニーア!?」
何度も彼の名前を呼んでみた

僕の声が届いたのか、はっとしたようにニーアが反応した後

「どうして…」

視点/ニーア

「どうして…」
自分の周りには自分だけでは使えないものがあった
「黒の槍…」
それが「これ」の名前だ
シュルクとラインが近くにいることを思い出し、明後日の方向に飛ばす
一度出したらしまうことはできない、だから別の方向に飛ばした

「…大丈夫?まだ本調子じゃない?」
シュルクに心配させたようだ
「いや、大丈夫だ、心配しなくていい」
だが確かめたいことができた
二人には先に行ってもらって、確かめたいことをやってみた



視点/シュルク

「なあ、シュルク」
ラインにいきなり話しかけられた

「どうしたの、ライン」

何か聞きたいようだ
「さっきニーアが出してたやつのことだけどさ」

あの赤黒い槍の様なものか
あれはいったい何だったのだろうか

ラインがまだ言葉を続けていた
「あれがあれば武器なくてもいいんじゃねぇか?」
「それは…どうだろう」

あの赤黒い槍の様なものは強そうだからもう一度使うのに時間がかかりそうだった
そのためにも、せめて護身用の武器が必要そうだった

「待たせたな」
ニーアが追いついて合流した

「このさきに行商人がいるはずだ」
ラインの情報だとこの先にいるらしい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どうもあきざくらです
今回は前回より短いですが理由があります
誰か私に文才をください
もっと長くかけたらいいのですけどね
あと厨2な展開があったきがします
そういったものが苦手、嫌いだった人、私の文才ではこれで限界です。ごめんなさい。

登場人物(三人)
シュルク
端正な顔立ちで一見すると学者肌風の少年。
ラインとともに故郷を襲撃した機神兵を倒す旅に出る。
性格/誠実・博愛・直感
性別/男
種族/ホムス
年齢/18歳
迷台詞/穏やかじゃないですね

ライン
コロニー9の防衛隊の隊員でシュルクの幼馴染。
楽観的な反面、情感あふれる熱血漢で努力型
性格/根性・熱血・努力
性別/男
種族/ホムス
年齢/18歳
ネタ/ワイルドダウン

ニーア
どこか陰を感じさせる表情をした青年。
母も父もいなく、妹のヨナもいないので一人だったが、シュルクとラインに助けられた。
性格/俊敏・怪力・猛進
性別/男
種族?/レプリカント
年齢/21歳
公式/売春したことがある




ニーアの性格が酷いことになったので案があったらください詳細もいれてください。
ちなみに 俊敏/片手剣 怪力/大剣 猛進/槍 のイメージです 
なんかいろいろごめんなさい
あと言い忘れていましたが、ドラッグオンドラグーンとゼノギアスとゼノサーガは
プレイしていません
ではこんな駄文を読んでいただきありがとうございました




[31003] 第一章 三話
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2012/01/04 17:10
視点/ニーア

ラインの言っていた通り、行商人はいたが
何か困っているようだ

シュルクが話を聞いてきたらしい
「レッグ・アルドン、フィールド・ポニオ、メイカー・バニット、リーダー・ヴォルフがいて困っているみたいだったよ」
聞いたことのない単語が大量に出たが、まあそのうちわかるだろう

そんな事を思いながら俺は自分にあう武器を探していた
一応、片手剣、大剣、槍があったものの、ラインに
「杖とか使ってみたらどうだ?」
と言われ、杖も探している
確かにエミールが持っていたような杖を使うことができたのなら、出すのが早くなったりするのであろうが


…なかった

まあそれも仕方がないと思って、片手剣、大剣、槍で自分の手になじむものを探す


20分後
ようやく自分の手になじむものが見つかった

片手剣は何処の人が作ったかわからない先が曲がった剣を買った。どうやらそのあたりに落ちていたものらしい。「名前がないから自分でつけろ」と言われたので
「名もなき刀工の剣」と名付けた
5年前生活するためにポポルさんがくれた剣だ

大剣はこのあたりの技術で作られた無骨な剣を買った
これも名前がない様だったから考えてはみたが、よい名前が思いつかなかった

槍は良いものがなかったので「黒の槍」を出し、それをベースにし、「黒の槍」のレプリカをシュルクに作ってもらった。シュルクはなぜか満足そうな顔をしている。
名は「ブラックランス」。昔の言葉で「黒の槍」と言う…だったか

とりあえず、武器はこれでそろった。二人には世話になりっぱなしだな。
何か恩返し出来ることがあればいいが…。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/シュルク

意外にうまく、早く武器ができたので、少し上機嫌だった。
行商人さんの困りごとを解決するため、コロニー6へと向かうため、この街道を抜ける
そこには

とても広大な平原「ガウル平原」が広がっていた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/ニーア

こんなに広い平原があったであろうか
北平原より広い。あれより広い平原があるとは、思ってもいなかった

…少し歩くと角の生えた巨大な獣が近寄ってきた
とあることを思い出し、口笛を吹いてみた
そうしたらその周りにいた獣たちが自分の近くに寄ってきた

「ニーア、アルマとアルドンはわかる?」
シュルクの声が聞こえた、だが
「わからないぞ」

アルマやアルドンという生物なのか?

「アルマは小さめで角がないやつで、アルドンは大きめで角の生えている奴だよ」
まるで羊とヤギの違いのようだな

「ああそういやさ」
ラインがとある話を持ち出した
「レッグ・アルドンに困っていたよなあの行商人」

レッグ・アルドンとはこいつのことか
「この獣を狩ればいいんだな」
確認をし
「え?まあ、そういうことになるね」

「そういうこと」には慣れていた
「それじゃ、任せてほしい」

2人ともとても驚いた顔をしている

でも俺は気づいていた 二人がとても疲れていることを

いつも任せっぱなしだと悪いからせめてこういうことはやってやりたかった
「いいよ!」と言ってくるが
「休んでいてくれ」


…それに試したいこともあった

少し口論が続いた後、向こうがしぶしぶ引き下がった

シュルクの作った槍を持ち

息を整え

走って近ずく

槍を構える

そして

レッグ・アルドンに突き刺す

周りのアルマも襲ってくる

槍を上へ上げる

黄色の輪が広がってゆく

その輪の中にいる者は

彼以外鈍重に動く

輪が広がり終わった瞬間、彼は槍を振り下ろす

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/シュルク

それは、目に留まることはなかった

早い

何が起きたか分からない

今見えるのは赤黒い軌跡だけだ

後は…赤い模様の様なものは見えた

…だが、あれは模様なのだろうか、文字なのだろうか

「すっげぇ…」

僕もそう思う

彼が戻ってきた

「これでいいか?」

先程やったことに疑問はない……いや、ある

「ありがとう」

そのことは歩いているときに聞くとしよう

自分でも気がつくほどに興味がわいていた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/ニーア

視界の端に煙が立ち上っていることに気がついた

「…あれはなんだ?」
と、二人に聞いてみる

自分の視点の先を見て、ラインが
「お、ほんとだな。誰かがたき火して、うまいもんにありつけるかもしれないぜ!」

ここは平原、草が広範囲に広がっている。当たり前だが、そんなところでたき火をすれば「山火事」ならぬ「平原火事」になる。

「こんなところだ、たき火なんてしないと思うぞ」
「こんなところで、たき火なんてしないと思うけど」
声がシュルクと重なった。同じことを考えていたようだ

「うぐ…」
そのことを忘れていたらしい

「まあ、気になるし行ってみようか」


…視界の端に、赤い山の様なものが歩いていた気がするが、気のせいだろう



しばらくした後、シュルクがとあることを聞いてきた
「ねえ、さっき戦っていたときに出てきた、あれ…」
どう表現したらいいかわからないようだ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/シュルク


「『黒の幻影』のことか?」
あれは、そういう名前だったのか

「うん、その『黒の幻影』ってどういうものなの?」
「そうそう、あれ、すごくかっこよかったぜ!」
つくづくラインはほめ上手だと思う

ニーアは
「『魔法』の一つだ」
と答えた
だが、『魔法』なんて言うのは実在しないのではないかとまた疑問に思っていたが
「『魔法』って、あのおとぎ話出てきているあの『魔法』か?」
ラインも同じ疑問を持っていたようだ

その後、それに関する話が続いたが、かみ合わずに終わってしまった
彼の住んでいるところは、巨神の上層部と思っていたが、本当にそうなのだろうか

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キズナトーク「チタンとは?」
条件シュルク・ライン・ニーアの好感度が2以上


視点/ニーア


「なあ、ライン」

気になったことがあったのでラインに聞いてみる
「どうした?」
「俺の居たところに『チタン合金』というものがあったんだが、『チタン』とはなんだ?」

しばらく悩んだ後
「えー、あーっと…金属としかいいようがないな」

分からないようだ。

その時シュルクが熱弁し始めた
「チタンとは、原子番号22番の元素。元素番号はTi。チタン族元素のひとつで、金鉱光沢を持つ還移元素で、チタニウムと呼ばれることもある。地球を構成する地殻の成分としては9番目に多い元素で還移元素としては鉄に次ぐ。普通に見られる造岩鉱物であるルチルやチタ「シュルク、詳しく教えてくれるのはうれしいけど」…なに?」


「原子番号とか、元素番号とか、そのあたりの専門的な言い方だと、悪いけど全然わからないよ」

正直にそういった。しかし


「じゃあ、そのあたりを片っ端から説明するよ!」

…なぜか懐かしい感じがしてしまった。5年前に自分もそんなことを言っていた気がする
『数を教えて、質を得るつもりか?ふん、無謀な策だ』
そんな声が聞こえた気がした。

…むしろ聞こえてほしかった

キズナトーク終了

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/シュルク


そんな他愛もない話をしているうちに煙が立ち上っている現場へ到着した

案の定たき火はしていなかった、が
「こんなところに『バギー』が乗り捨ててあるぜ」
バギーとは簡単にいえば車である

「誰のだろうこのバギー…」
「バギーって何?」と言いそうな顔のニーアにはまたあとで教えるとして
乗り捨ててあったバギーを触ってみた

[これは…]
どこかの水場で男の子がレッグ・アルドンよりも大きなアルドンに襲われていた
これは未来視「ビジョン」だ

風景が元に戻る
だが、あのままでは男の子が危ない

「ライン!男の子が襲われる!モンスターに!」

気がついたのかこっちを向いた
「見たのか?どこだ!」

「わからない、でもどこかの水場だった!」
返答はすぐに戻ってきた

「よし、この辺りの水場をまわるぞ!」
すぐに水場をまわろうと思ったのだが
「ちょっとまて、どういうことだ」
と止められてしまった

すっかり教えるのを忘れていた。すぐに説明をする
「僕が背負っているこの剣、『モナド』って言うんだけど、この剣の力で未来が見えるんだ」

驚いている顔をしていたがすぐに表情をいつものように戻し
「今すぐには信じられない」

そういわれた。でもまだ続いていた
「…が、結果によっては信じるかもしれないな」

といわれ一安心した
それならば
「それじゃ、急いで探そう!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どうもあきざくらです
戦闘の表現の仕方がよくわかりません
どうすればいいのでしょうか?
「こうしたほうがわかりやすいよ」ということがあったら教えてくださいお願いしますorz
ところで、少年ニーアの髪形を見て「この髪どうなってるの」と思った人は私だけじゃない…はずです
あと、関係がありませんがバギィに眠らせれイビルジョーに捕食されたのは私だけでいいです(モンスターハンター3rd)
では、こんな駄文を読んでいただき、誠にありがとうございました。



[31003] 設定というのだろうかこれは
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2012/01/04 20:22
どうも今回は勝手な妄想を書いていこうと思うあきざくらです
簡単にいえばニーアの技「アーツ」と能力「スキル」を決めようと思いまして
また、いつもどおり何か案があったら書いてください



勝手な妄想1
黒の系を入れようとおもいます(タレントアーツ)として
想像するのは「いつでも使える」ものにしようと思います

黒の弾 エーテルアーツ
このアーツを使ったときにでる「突発キズナ」みたいなものに成功すると、
敵を追い回す弾をだす。大成功で3発増える。一発の威力は低い。

黒の槍 エーテルアーツ
直線状に飛んでいく槍をだす。時間が遅くなり「突発キズナ」の様なものに成功すると
一本増える。だんだん速くなる。八本まで出せる。

黒の手 物理アーツ
少し離れているところに円状の攻撃判定。威力は高め。
時間が遅くなる。「突発キズナ」のようなものに成功すると手が一つ増える。
最大5本まで。だんだん速くなる。

黒の暴食 オーラ
エーテル技を吸収し回復できるが、スロウがつく。

黒の轟壁 オーラ
エーテル技を無効化させるが移動できなくなる

黒の旋舞 オーラ
スパイクダメージ「400」を追加するが他の魔法が使えなくなる

黒の処刑 エーテルアーツ
自分から中距離の円状に武器をだし、これでとどめをさすと武器に敵が吊り下がる。
発動までに時間がかかる。

黒の幻影 エーテルアーツ
ニーアに似た幻影を出し、自分に近い敵に攻撃する。(中距離)
結構すぐに発動できるが、威力は低い。

というのが勝手な妄想1でした
「ここをこう変えたたら?」というのがあれば書いてください
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
勝手な妄想2

ガード崩しと回転切りと兜割りとダッシュ突きについてです。

ガード崩し
ガードを不可能にさせる。「崩し」が入る。ダメージは小さめ。

回転切り
100以上のダメージを2回与える。

兜割り(片手剣)
自分から小範囲の敵に大きめのダメージを与える
「崩し」が入る

兜割り(大剣)
自分から中範囲の敵に大きめのダメージを与える
「崩し」が入っている敵には転倒させる

ダッシュ突き
直線状に大きめのダメージを与える
「崩し」が入る


勝手な妄想2でした
性格スキルは無理です、ごめんなさい。
案があったら書いてくださいおねがいします。

こんな駄文にお付き合いありがとうございました



[31003] 第一章 四話
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2012/01/06 23:20
どうも、あきざくらです。
今回はグロ描写があるので、ご注意ください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


視点/ニーア

この目の前にある人が乗れそうなものは『バギー』と言うらしい
そして、シュルクには未来が見えるらしい
にわかには信じられない話だが…

「俺はこの『ビジョン』に何度も救われているんだ!」
とラインが隣で自信満々にそんなことを言っていた

そしてとある湖についた
近くに鳥がいて、それ以外には何の変哲もないただの湖で、何か目に留まることはなかったが、鳥から物凄い『強さ』を感じることができた

『ジャボス岩の休憩所』と呼ばれるところまで戻り、今度は坂を上って行くと、石柱が所々でている湖へとついた。
遠目だったが確かに何か巨大なモンスターに追われている子どもが見えた

「おい、シュルク、あれ!」
ラインはシュルクにそれだけ言って湖へ走り出した
シュルクを連れ、俺もそのあとを急いで追った


「うわああああああぁぁぁぁ!」
襲われてた子どもが恐怖のあまりに叫んでいた。
そしてそれを聞き、速度を上げ、剣を構えながらその子供を庇う様に前に立ち、攻撃を防ぐ。
「大丈夫か?少年」
ラインがその子供に問うがその答えは全く別のものだった
「あ…貴方達は?」
自己紹介をしてほしい様だったが
「自己紹介は後にしよう。それより君は早く逃げて!」
シュルクがそういってすぐに
「は、はい!」
と言い走って遠くへと逃げて行った

「ライン、ニーア、油断しないで!」
そんなことを言っていたが油断する暇などはない
「元よりそのつもりさ!」
とシュルクとラインが掛け合っていた

そして向こうも猛攻撃を仕掛けてきた
攻撃は大ぶりで注意していれば避けられる程度だったがかなり痛そうだ
俺のほうにばかり攻撃してくるモンスターたちに嫌気がさしたのか
「こっち見ろコラ!」
とラインが挑発していた
意味があるのかと思っていたが、モンスターたちはラインに攻撃を仕掛けるようになった

今がチャンスだと思い、離れて『黒の槍』を3本だけ打ち出す
一つは外したが残りの二発はモンスターに突き刺さり、血が吹き出ていた
そこにシュルクの『エーテル』を使った今の一番強い攻撃『バスター』が当たった
その攻撃をくらった一体は倒れて動かなくなったが、死んではいないようだ、
ラインを狙っている敵は未だにラインに攻撃をしていた

よく見るとラインは傷だらけである
シュルクがラインに
「大丈夫、落ち着いていこうライン」
といいながらシュルクの技『ライトヒール』をかけた

俺はまだ離れているが一気に片をつけるために少し近づく

「ライン、そいつを倒れている奴の近くに誘導できるか!?」
突然のことに戸惑っていたが
「え?ああ、一応できると思うが……何をする気だ?」
疑いと期待が混じった声を出していたが、倒すことに専念するため
「じゃあ、誘導してくれ!」

ラインの誘導が早く、すぐにモンスターは倒れているモンスターの近くへ来た
そして、この技は5年前、崖の村でやったきりで使っていなかったうまくできるだろうか

『黒の手』を両手分出し、跳びあがる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/シュルク

また彼が見たことのない事をやっている

彼は黒い手を二つ出し

その黒い両手を組み、振り上げる

ラインが危険だと悟ったのか遠くで待機していた
だが、それが賢明な判断だと後にそう思う

そして固まっているモンスター達にその手を振り下ろす

血が溢れ出た、いや、噴き出していると言ったほうが表現的にはあっていると思う

その血は彼にもついていた

その血は湖にまで流れていた

その湖は真っ赤に染まっていた

―だが、こんな殺伐とした風景に彼は平然としていた
――むしろ、彼にはこれが普通だったのだろうか
―――吐き気を催すほどに気持ちが悪かった
――――彼と戦っていたら僕たちに勝ち目はないだろう
―――――彼がいれば機神兵たちをすべて壊すことのできるのではなかろうか
だが、
「何も……ここまでしなくても!」
『言葉』が『気持ち』よりも先行しその『言葉』を放っていた

それが聞こえてしまったのか彼がこっちへ少しずつ近づいてくる
そして、彼も自分の思いを僕に伝えていた

「確かにそう思う人も他にたくさんいると思う……が、実質、人は襲われていた。またこんなことがあったら、しかもこいつらと同じ奴だったら、俺達はどう責任をとればいい!?」

彼にしては珍しく声をはって声を出していた

「そんなの、ただの考えすぎだよ!大体、このモンスターに何の罪があるの!?」

僕も混乱しているのか分かり切っていることを聞いてしまった

「『何の罪が』だと?では、さっきの子どもはどうなる!?駆けつけなければ死んでいたんだぞ!?」

「おい、落ちつけよおまえら!」

ラインが話に水を差す、いや止めようとしてくれているのだろう。が、

「じゃあ、ラインは今死んだモンスターが可哀想だと思わないの!?」
ラインにまできつく当たってしまった

「いいから、落ち着け!」

その一言ではっとする

今まで自分の言っていたことに後悔していた
「ニーアだって正しい事を言っているし、お前も正しいから、少し落ちつけ!」
その言葉に胸が締め付けられる
「ごめん、ライン、ニーア…」
素直にそう言ったのだが

「…あいつを追うぞ」
としか返っては来なかった


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
視点/ニーア

あの子どもはバギーのところにいた
シュルクはそのバギーをたった今直していた

「これでよしっと」
どうやら直ったようだ
「故障箇所は直したけど、エーテルが切れかかってる。エーテルを補充すればすぐ使えるよ」
「あ、ありがとうございます!」
感謝の念を表す言葉が発されていた
「じゃあ後回しにしていたことから片付けようぜ」

と紹介していく

「俺はライン、今バギーを直したのはシュルク、そんで、ずっとそこに突っ立ってんのがニーアだ」

と言われ
「よろしく!」

とシュルクが返す。自分もきっちり挨拶をする
「よろしくな」
シュルクにつられ同じことを言ったが、これで良いのだろうか?

そうしているうちに目の前の少年が自己紹介をする
「あの……僕はジュジュっていいます」

ジュジュか…言ってみるとかなり言いにくい名前だと思った
そんなことを考えているうちにジュジュがとある提案を持ちかけた

「あの、今日、野宿する予定とかはありますか?もしよかったら、僕達のキャンプに案内しようと思うんですけど」
確かに野宿する予定はないうえに、空が微かに赤くなっている。
「そうだね、特に予定はないし、案内お願いできる?」
シュルクがそう言うと
「はい!」
と元気よく答えた

そして大体のルート説明をする
「先程の湖に戻り、坂を登るととある大きな岩がみえてきます。その奥の森のさらに奥が僕達のキャンプです」
ジュジュはとてもわかりやすい説明をしてくれた

「よし、それじゃぁ行こうぜ!」
待ちきれない様子のラインがそう言った

そして血の混ざった先程の湖に着いた

さっきの喧嘩らしきものを思い出し、少し恥ずかしくなった
あんな些細なことでなぜ声を大きくしてしまったのか
らしくないことをしてしまった

そこから見渡してみると大きな岩が見えた
よく見るとその奥に木が生えている
「あっちであっているのか?」
よくわからないのできいてみる
ジュジュがその方向を見て
「はい、あっちで合っています」
たった今思ったことだが、ジュジュの口調とエミールの口調が似ている気がした

大きな岩に着いた
ここまで大きかったら道標にもなるかもしれない
いや、道標であろう

ふと空を見上げる
真っ赤だ。まるで血のように。
だが、視界の端は青かった
暗かった

――その光景を見た瞬間、怖さが込み上げてきた
―――なぜか?それは自分でもわからない

空から目を離すと、その感覚は無くなった
――何だったのだろうか

森の中に入った
木がたくさん茂っていた。あの文字の世界の森をそのまま絵にしたようだ。
しかし、文章ほどには木は生えておらず、目的地に到着した。



目の前には話し合っている人達がいた
そのうちの一人の女性がジュジュを見て怒ったような顔をしながらこっちへと向って来た
「どこへいってたの?」

威圧感のある声でそうジュジュに言う
「…まさか!」
心当たりがあるようにその女性は声を上げる
「言ったでしょ!私たちはここで待つんだって!」
ジュジュに言い聞かせるように叱る

「ごめん……カルナ」

ジュジュは謝って下を向いてしまった
彼女は『カルナ』という名前らしい
カルナはシュルクとラインを見てはっとした様にラインに問い詰める
「もしかしてあなた達コロニー6の人!?ねえ、みんなは生きてるの!?ガドは!?」

…この会話が始まってからずっと話についていけない

「ちょっとまて、一体何のことやらさっぱりなんだが…」
ラインの言っていることが正しい
シュルクがこれ以上話がややこしくならないように話す
「僕達、コロニー6を目指しているんです。」

彼女が肩を落とし
「そう……コロニー6の人じゃないのね……」
と言ったが、すぐに気を取り直し
「紹介がまだだったわね、姉のカルナよ」

ジュジュの姉らしい
「この人たちに助けてもらったんだ。シュルクさんとラインさんとニーアさん」

そしてあの時の提案を頼む
「ここで休んでいってもらおうと思うんだ。ねえ、いいよね!」
「ここで?」

そう言って少し悩んだ後、
「そうね、お世話になっちゃったみたいだし」

許してくれたようだ
だが、話は続く
「もし何か悩んだことがあるなら、相談して。力になれるかもしれないから」
とても明るい
希望を捨ててはいない。そんな目をしている


そんな時、入口からなにか足音がした
―理性が感じられないようなそんな足音
――ふと後ろを向いてみる
――――そこには……






















体が黒く、黄色い何かを纏った
あの忌々しき存在
「マモノだ…!」
『マモノ』がいた








[31003] 第一章 五話
Name: あきざくら◆f86ef1c7 ID:aa63730e
Date: 2012/01/14 17:06
突然ですがあきざくらです。
今さらですが言い忘れていたことを今言います。
私は設定資料集および、ドラマCDは持っていません。
なので、持っている方はこの展開はおかしいと感じる方がいると思います。
本当に今さらですが重要なことなので…
本当にすみません…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
















視点/カイネ

――私の知らない人が私の大切な人なのだろうか?

この『月の涙』という花で作った髪飾りは、おばあちゃんからもらった物ではない。
ましてや、私が自分で作ったものでもない。

―――では、一体だれが作ったのだろうか?

「カイネさん?」
隣にいる大切な仲間『エミール』が私に声を掛けてくれた
「…ああ、いや、なんでもない」
だが、エミールはこういうところには敏感で読心術でも持っているのではないかと疑い難い。
「またその髪飾りのことですか?」
そう、この髪飾りは伝説の花なのだ。店で売っているわけはない。

「早くヨナさんのところへ行きましょう」
肉親が誰もいない少女『ヨナ』
母も、父も、兄も、姉も、弟も、妹もいないたった一人の女の子である。
身寄りが誰もいないために私とエミールが世話をしている。

彼女には不治で死亡確定の奇病『黒文病』にかかってしまっている。
せめて残りの人生だけでも幸せにしてあげたい。


彼女の家にはエミールの執事『セバスチャン』からの手紙が届く。
しかし、彼女には真実を伝えているため、ポストの中身はいつも空っぽだ
「ヨナ、いるか?」

少し声をかける。そのあとに小さな足音が聞こえ、
「こんにちは、カイネさん、エミールさん」
彼女が出てきた

彼女の家にはベットが二つある
私たちは野宿をするから、ベットなどは使わない
では何のために?
どう考えても答えは出ない。出るはずはない。

そのとき、エミールがヨナに問う
「ポストやベットはどうして片付けないんですか?」
私が聞きたかったことを言ってくれた
ヨナはすぐに答える
「なにかてがみがくるかもしれないし、ベットは…」
そう言ったきり黙ってしまった
何か話題を探そうと部屋を見渡した

目に留まったのは彼女と裏切り者の『ポポル』『デボル』が写った写真が飾ってあった。
――だがなぜか違和感がある

この写真は左にポポル、真ん中にヨナ、右にデボルという構成になっている。
だが、ヨナとデボルの間には間があいている。ちょうど一人入るくらいの間が。
「…ヨナ、この写真は?」
それを聞いてすぐに答える
「わたしでもふしぎにおもうの。そのあいだには、ヨナのたいせつな人がはいるとおもうの」
確かにそれなら納得がいく。彼女が知らない人と写真が撮るわけがない。
それにこの写真は五年前の写真だ。

「あの…実は僕も不思議に思っていることがあるんです」

エミールが言った。そして語り始めた。
「僕が魔王の城でポポルさんからカイネさんを守るために僕がポポルさんの攻撃をくらったでしょう?」

そう、彼はあのとても生き残ることのできるはずのない爆発を受けたのだ。
だが、彼の身体は究極の魔法兵器『六号』の身体である。そう簡単に壊れるはずがない。

そして、話を続ける。
「あの後、『死にたくない』って思ったんです。それは、カイネさんとはまた別の人と会いたいがために死にたくないって思ったんだと今は思います」

それを聞いて私も少しだけ思い出したことがあった
「今、私も思い出したことがある。」
それを聞いてもらおうと声を出す。

「私はエミールと別れた後に泣いてはいなかったのだが、すぐには出発できなかった。なにかが引っ掛かったわけでも、名残惜しくもなかった。いや、エミールが帰ってくるのを信じていた。だから、立ち止まる理由はないと思ったのだが…」
そのとき、ドアのほうからドアを叩く音が聞こえた

「どうやら、時間切れみたいですね」
私とエミールは、異形な姿をしているため村人から嫌われている。
「…そのようだな、それじゃあ、またなヨナ」

少し残念そうな顔をするも
「うん、またね!」
と彼女のうちでの大きな声を出す

―――しかし
激しくせき込み始めてしまった。
とりあえず二階の彼女のベットに寝かせ、薬を飲ませた。そうしたらすぐに寝てしまった。

特にここにいる理由もないので家から出る。

私の髪飾りをくれた人もヨナの写真の間に入る人もエミールの会いたい人も
――――みんな、同じ人だろう
―――――その人は今何をしているだろうか?

――考えても仕方のないことだが、その人は今もずっと戦っているだろう
―――そう思う。なぜかそうとしか思えなかった。



カルナと出合った時ぐらいに時間はさかのぼり、視点/シュルク

今、またビジョン(未来視)がみえた
『深い谷の様な所で、ジュジュを助けようと今、目の前にいる女性が走り、変な形の機神兵が彼女を襲う』というものが見えた

威圧感のある声でそうジュジュに言う
「…まさか!」
心当たりがあるようにその女性は声を上げる
「言ったでしょ!私たちはここで待つんだって!」
ジュジュに言い聞かせるように叱る

「ごめん……カルナ」

ジュジュは謝って下を向いてしまった
彼女は『カルナ』という名前らしい
カルナは僕とラインを見てはっとした様にラインに問い詰める
「もしかしてあなた達、コロニー6の人!?ねえ、みんなは生きてるの!?ガドは!?」

コロニー6になにかあったのだろうか?

「ちょっとまて、一体何のことやらさっぱりなんだが…」
ラインの言っていることが正しい
これ以上話がややこしくなると色々とこれから大変だろうと思い、丁寧に事情を説明する
「僕達、コロニー6を目指しているんです。」

彼女が肩を落とし
「そう……コロニー6の人じゃないのね……」
と言ったが、すぐに気を取り直し
「紹介がまだだったわね、姉のカルナよ」

ジュジュの姉らしい
「この人たちに助けてもらったんだ。シュルクさんとラインさんとニーアさん」

そしてあの時の提案を頼む
「ここで休んでいってもらおうと思うんだ。ねえ、いいよね!」
「ここで?」

そう言って少し悩んだ後、
「…そうね、お世話になっちゃったみたいだし」

許してくれたようだ
だが、話は続く
「もし何か悩んだことがあるなら、相談して。力になれるかもしれないから」

コロニー6になにかあったのか聞こうと思ったのだが、ニーアがなにかに気がついたように後ろを向く

そこには、見たこともない不気味ななにかがいた。
体は真っ黒で、黄色い何かを纏っている。
そのとき、ニーアがなぜかとても低い声で
「…マモノだ」



と言い放った
これが彼の言っていたマモノなのだろうか?

だが、向こうから指示がはいった
「シュルク、ライン、その人たちを急いであの洞窟に入れろ!急げ!」
かなり焦った声に動揺するも、その指示通りに動く。

だが、
「洞窟にもいるよ!」
そう、洞窟の中にもいた。その中の寝込んでしまっている老婆がマモノに襲われそうになっていた。
「外は頼む。中が終わったら、すぐに加戦する!」
と、言い、老婆を庇った。
棍棒の様なものにふき飛ばされるも何でもないような顔をしていた。
そして行商人から買った剣でそれを倒す

外にいるマモノは見た限り二十は超えていた。
こんなにたくさんの敵を相手にするのは、初めてだった。
「私も戦うわ!」
とカルナが来たのはいいのだが、彼女に危険な目にあわせるわけにはいかない。
「カルナは下がっててくれ!」
ラインが言ったのだが
「甘く見ないで!私だって戦えるわよ!私の専門は治癒エーテル、どんな怪我だってすぐに治せるわ!」
「それだったら、怪我をした奴の治療を頼むぞ!」
それを聞いてカルナは
「…そうね、そっちにしましょう。…気をつけて!」
納得してくれたようだ

カルナを説得しているうちにニーアが中のマモノをすべて片付けたようで、後ろから声がかかる
「こっちは終わった。後は外だけだ」
とだけ言い、飛び出していく
そのあとに聞こえてきた言葉は、暴言そのものだった

「死ね!」
―と言い、小さなマモノを倒す

「殺してやる!」
――と言い、目の前の敵を薙ぎ払い、マモノを倒す、いや、『殺す』と言ったほうが正しいであろう

「落ち着いて!」
だが、その声も彼の耳には届かず、彼は剣を振り上げた。
彼を中心に黄色い円が広がって行った。
きっと彼は『黒の幻影』を使おうとしているのだろう。
剣を振り下ろす


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中のマモノがすべて片付いた後にさかのぼって、視点/ニーア

外はまだ片付いていないようだった。だが、そんな悠長なことはしていられない。

「死ね!」
―やめてくれ!
声が聞こえたような気がした

「殺してやる!」
―今攻撃をしたのは崩壊体なんだ!
気のせいではなかったようだ。

「落ち着いて!」
シュルクの声が聞こえる
確かにこいつらは崩壊体でなければ、襲っては来ない。
―もう、崩壊体はいないんだ!やめてくれ!
今いる奴らは全員崩壊体ではないようだ

攻撃をやめようとしたのだが、止まらない。
感情を制限出来ていない

殺す、絶対にころす、コロシてやル



―ああ、もう!
夢の中で聞いた魔王の声だ。それだけは分かった。

剣を振り上げる

――ああ、彼らは助からないのだな

振り下ろす。幻影が発動する。




彼らは死ぬ









その時、意識が途切れた



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

視点/シュルク

彼がいきなり倒れた。

目の前のマモノは慌てていた。

言葉はもちろん分からない。

それでも、それだけは分かった。

自分の近くに小さなマモノが来た

反射的にモナドを発動させ、斬ってしまったかと思ったのだが

「え…?」

はじかれた

「シュルク?」
ラインが驚いた声でそう言っていた

足元にいる小さなマモノはおびえていた

とりあえず、攻撃はしてこないようだ

空がうっすら明るくなっている

長い夜は明けたのだ












――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どうも、あきざくらです。
急展開なるものをやってみたくなったので、マモノを登場させました。これから、マモノがらみのことも書いていくと思います。それに、せっかくニーアとクロスしているから、ちょっとは、こんな要素を入れてもいいですよね。
あと、これからちょくちょく、カイネや、エミールや、ヨナのことを妄想しつつ書いていきます。提案があったら書いてください。参考にさせてもらいます。

オマケ?
感想、ありがとうございます!
実は、一番楽しみにしている事は、感想なんです。
私のこんな拙い文章を楽しく見てくださっている方がいるだけで、私は嬉しいのです。
こんな、駄文をこんなところまでお付き合いいただき本当に、本当にありがとうございました!



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