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[30955] 【習作】蟲使い【SAO二次創作】
Name: アントリオン◆50528fd9 ID:8a537026
Date: 2012/09/05 03:20
始めまして、アントリオンです。
以前投稿した時に、いろいろ失敗してやめてしまったのですが、
時間に余裕ができ、想像も膨らんできたので書いてみました。

国語というか文章能力が大変低いです。
間違いがあった際には、教えて下さると幸いです。

オリジナル設定多めです。
苦手な方は回避推奨

9月5日短いという意見が多かったため最初から書き直します



[30955] プロローグ
Name: antlion◆8ddef8d9 ID:28289c4d
Date: 2012/02/23 20:05
「蟲使い」とはその名の通り虫モンスターのテイムに特化した者のことだ。
ALO初期に1人だけ得ることができる「紺碧の蟲笛」はテイム補助アイテムの中でも虫系のモンスターのテイムの成功率を引き上げるアイテムであった。
このアイテムはALOで最初に公式が発表した一つだけしか存在しないアイテムであり、「唯一の道具」ということで驚きを産んだ。
しかし、それ以上に驚かれたことは、その条件が発表された時点で既にクリアされていたことだ。
「紺 碧の蟲笛」の取得条件は、なんと100体もの虫系のモンスターをテイムしなければならないというものであり、
それはゲームが始まってからすべてをテイム に、それも虫系だけをテイムしていなければ無理だと思われる数だった。
(実はテイムしたモンスターは雌雄が揃っているときに大変低い確率で子を産む。産まれたモンスターは親をテイムしたプレイヤーにテイムされていることになる。)
ALOでは獣や竜のように知能の高いモンスターのテイムは比較的困難であったが、一度テイムすれば大変心強い仲間になる。
虫や植物系のモンスターのテイムは比較的容易ではあるが、テイム後も意思の疎通ができなく、
さらには獣や竜系のモンスターより弱いのでほとんどのプレイヤーは数匹テイムした時点で効率の悪さに諦めていた。



[30955] 1引っ越し
Name: antlion◆8ddef8d9 ID:28289c4d
Date: 2012/09/05 18:45
おとぎ話やファンタジーの世界、そんな世界が眼前には広がっている。

雰囲気は中世とかそんなことはよく分からない、とにかく昔のヨーロッパの市場のように並んでいると勝手に自分で思い込んでいる店を歩き回っている。

ピンクや水色といった現実では自毛では存在しないような色も含め様々な髪色をした人、
2mも優に超えるようなガタイのいい男から成人男性の腰辺りの身長でありながら子供っぽくない女の人まで、
またそれぞれの人の耳は普通の耳、エルフ耳、猫耳というように異なっており服装もゴツイ甲冑から身軽そうな服、時代も文化もバラバラである。
まぁ、これは市場などの街中だからよりそうなのであるが。



ここは、現実の世界ではない。

よく作られたあくまで「偽り」の世界、データの世界、仮想現実、簡単にいえばそう、ゲームなのである。

アルヴヘイム・オンライン、略して『ALO』

多くの死人を出したVRMMO「SAO」の後釜であり、その発売となって、いくら安全性を謳っても世間の目は冷たいものであった。

しかし、娯楽大国の日本においては、人々のユーズにこたえた形となり多くのプレイヤーがプレイしている。

ここはそんな世界、そんなデータの中の市場なのである。







「ここがNPCの家具屋で、えぇと、PCのお店は・・・。あぁ、あっちか。」

その中を忙しそうにまわるプレイヤーの中に濃緑の髪でまあまあ長身の青年のプレイヤーがいた。


私の名前はグラウト、あくまでこのゲームの中の名前だが。
グラウトは英語のスペルでgrout、意味は建設用語だがセメントなどの隙間を埋めて補強する液体のことを指す。
自分の勝手な解釈で、「隙間を埋めるもの」として名前を自分で決めるゲームなどではこれをつかっていた。
専門用語でもあり他の人とかぶることが少なかったのもいままで名前としてつかってこれた理由であろう。
そうした、ことで私はこの名前が本名の次に自分を指す記号だと考えている。
ゲームの中のニックネーム、これは結構重要なんだと私は思う。
だからこそ「あああああ」のような名前は付けないし、つけたいとも思はない。
勝手な自分流儀である。

まぁ、実際の名前は普通が一番なのだが。
DQNやキラキラネームはご免である。
その点は、名前の字も響きも普通でありながら好印象な本名をくれた両親には感謝である。

まぁ、そうした名前談義というか私の勝手な持論はさておき、今日は引っ越しの日である。
まぁ、ゲームの中の話なのだが。
それでも、時間はかかる。内装を決めたりするには実際に見てからも結構悩むものである。
いくら仮想の家であるとしても、自分にとっては結構大事なのである。
それは、ベットである。仮想世界のベットは現実世界の粗末な布団の代用となる。
これは、最近自分が気付いたことであるが結構有名な話らしい。
寝つきが悪い人でもALOの高級ベットならば眠りやすいというものである。
理由は簡単で元々刺激が少ないAmuSphereで行うALOはベットに横になった際に不快感が少ない。
ベットのランクも単純に見た目と柔らかさできまるので見た目は普通でも少し高級なベットで寝れば寝つきがよい。
寝つきが悪く、寝坊しやすいじぶんにはうってつけであった。

・・・そうだ引っ越しだ。
まだどこからどこへ引っ越すかの説明がまだだった。
元々の家は音楽妖精族領でも「蝶の谷」に近い小さな小屋である。わけあってほとんど自分用のスペースがなくなってしまい、今回この引っ越しのために重い腰をあげたのである。
引っ越し先は、前から目をつけていた森自体を利用したアインクラッド第六層の町外れにある大きなウッドハウスである。
購入はしたものの手はつけてなかった。

今日は屋敷を自分用にリフォームするために専用アイテム「リフォームツール」という割かし高めのアイテムをNPCの家具ショップで購入した。
家具系のショップでは実際に家具を触れて選ぶことができ、その多くは備え付けのものの格段上の座り心地や寝心地であったため、訪れる人も少なくなかった。
しかし、消耗品でなければPCとの取引のほうが安いため、PCがいらなくなった中古のアイテムを流しているショップを訪れた。

「よう、グラウト。今日は納品か?それとも何か買いに来たのか?」

「こんにちはです、エギルさん。今日は買い物に来ました。」

「おう、お前さんにはいい商品を『安く』売ってもらってるお得意さんだからな、まけてやるぞ」

「ありがとうございます、ってか『安い』って自覚あるならもうちょっと高く買い取ってくれたっていいじゃないですか」

「ははは、うちは安く買って安く売るのがもっとうだからな。それに、」

「それに?」

「お前さんの願いどおりどこで誰に入手したかは秘密にさせてもらってるよ」

「はぁ、それを言われたら弱いんですけどね」

「あぁ、そうだ。それで何を買いに来たんだ?」

「今日はベットを見に来ました」

「あぁん、ベットォ? んなもんうちにはあんまりないんだがよ」

そう言いながら、エギルは操作すると目の前に商品の一覧が出た。
案の定、商品は10個もない。

「実際に出して、試してみていいか」

「あぁ、いいぞ」

その中でどれがいいかと出して見た目や心地を確かめてみると一番高いランクのベットが見た目も自分の希望通りシンプルで寝心地も良い。

「じゃあ、これ下さい」

「おお、そうか。これだったたら、んー、このくらいでどうだ」

エギルはパネルを操作すると目の前に値段が書かれ購入しますかという言葉とYES/NOというアイコンが出てきた。
しかし、値段は普通のよりだいぶ安かったのだが、日ごろの取引から考えるにもう少し安くしてもらうべきだと思われた。

「そこをもう少し!」

「うーん、じゃあ。しょうがねえ、これでどうだ」

「買った!!」

提示された金額は先ほどより、だいぶ安くなっていた。
今までは、だいぶ絞られてきたため遠慮なくその値で購入した。

「まいどあり、じゃあ今度も頼むよ」

「あぁ、またよろしくお願いします」

そう言ってエギルのお店から出ると、第六層に戻りいくつかのお店を適当にぶらぶらしてまわった。

この層に合わせてなのか花の種なども扱っており、現実のただの花もあれば手間がかかるがポーションを安く作ることのできる薬草の種なども多く置いてあった。

安くベットを買えて浮いたお金で適当に有用そうな花の種をいくつか買っていった。

家に帰ると荷物の整理をし、リフォームを始めた。
庭を含めたすべとの土地を建物にし、2/3を屋内の庭園のように地面を土にする。
建物は二階まで拡張可能なので庭園でない1/3のほうを二階建てにする。
庭園のほうはなるべくガラスのような日の入りをよくした。
ツールでのリフォームを終えると次は土仕事である。
元の家から持ってこれた植物を植え、買ってきた種もまいた。
買ってきたものは蜜に能力増加効果があるものを選んだ、木もALOの中の虫が最も好むものである。
そうして、「虫」たちのための環境を整えていった。
そうして見事に新しい我が家のほとんどが森に変わっていくのを見届けるとアイテムボックスにある大量の虫籠から様々な虫たちを新しい我が家に放した。
この虫籠もNPCのショップで買うと結構するのだが大抵のPCはすぐにこれを売ってしまうので市場にはあふれていた。
それを安く買ったのだ。まぁ、これはエギルに流してもらっただけだが。
エギル曰く「お前以外に、本当に必要な奴がいるかも疑問だがな」だ。
『ブリーディング』正確にこのスキルを表しているわけではなく、育成スキルとしてこう呼ばれるようになった。
『テイミング』からの派生スキルで、認知されるに雌雄がそろう必要があり時間がかかった。
初期から存在していたらしいのだが、それは同種のモンスターがテイムされた状態でポップされるだけで育成要素は少なかった。
それが今では、同種でなくても種類が近いモンスターで子供ができたり、テイムされたモンスターは戦闘の経験によりスキルを得られるようになったり一つ上のランクに変化するようになった。
例えばであれば、芋虫からさなぎ、蝶へといったものや単純にでかくなるだけだったりさまざまだ。
この新しいシステムも運営が変わってからだが、うわさでは元ブリーダーや生物学者がつくったシステムらしいのだが、多くのプレイヤーはその必要性を感じず、他のことをやってほしかったと非難されていたが、昔のことである。
今は、もしかしたらいらないと削られるのではないかとびくびくしていたが、元のシステムが優れているらしく、安心らしい。

一仕事終えると、眠くなってきた。
ベットを狭い方の我が家に適当に置き夕焼けをバックに箱庭の森を飛び回る虫たちを眺めながら眠りについた



あとがき・深夜に小説を書くもんじゃない、誤字が・・・



[30955] 2
Name: antlion◆8ddef8d9 ID:f96832ea
Date: 2012/09/05 20:20
朝起きると、目に入ってきたのは寝入った時の幻想的でファンタジーなALOの世界からかなりかけ離れたむさ苦しい男の一人暮らしの部屋だった。
今年入学した某北の大学からそれなりに近い月三万ちょいのアパートである。
寝ぼけながら睡魔との闘いになんとか勝った私は枕元の携帯で時間を確認した。
06:02と表示されている。確か24時間表示の設定であり、カーテンから入ってくる日の光より考えるに夜ではなさそうだ。
昨日はゲームの中といっても結構動きまわったため、脳が運動してつかれていると勘違いしたのか早くに眠ってしまったのだろう。
ベットのおかげも十分あるだろうが。
しかし、やはりALO内でのあの高級ベットの寝心地を思い出すと現実の自分の部屋にある布団がすごくみすぼらしく感じる。
いやっ、そんなこと言ってはこの布団は2m近くある(実際は185.2cmであるが一の位を四捨五入すれば2mである)自分のために送ってもらったものである。
現に、実家で眠るときに感じていたつま先が床と触れることがない、これは自分の中では重要なことである。

ボーとしながらもそうしたくだらないようなことに頭を巡らせていると設定していたアラームが鳴った。
06:30である。頭もだいぶすっきりしてきた。

「『寝落ち』したか。」
まぁ、当たり前なのだがそんなことをつぶやいた。
他のゲームはやっていないから知らんがALOではゲーム内で寝てだいぶ経つと自動ログアウトされる。そういうシステムである。
朝食を食べ終え、ALOにログインするか迷ったが課題やこれといった用事もないので、再びログインすことに決めた。
今日は休日である。だから昨日引っ越しすることに決めたのだが。

Amusphereを装着しウインドウからALOの起動を選ぶ、ログイン画面をいつも道理に通過しゲームにログインした。
ログインするとそこは新しい我が家の中である。
ゲーム内の時間も早朝であるのだろう、朝焼けが東側の窓から入り虫たちや木草花、池の水面に反射し輝いている。
私が見たかった風景であった、そのはずなのに、何かが足りなかった。
生き物の行動のランダム性が足りない?いやっ・・・。
風景の側にではないことはわかった。見ている側の自分に欠落しているものがある。
そう、それだけはわかった。

「やっぱり、ゲームってことなのかな。」



昨日は寝てしまい、結局しなかった自分用の我が家を作り始めた。
元々狭いから区切らずに一階から二階まで自分のスペースには扉はなくした。一階は茶色い家具を多めに配置した。
家具といってもテーブルやそのテーブルを囲むのに必要最低限の椅子などである。
あと水道はなくてもよいのだが、少し潔癖症な面もあるのか子供のころから身についた癖なのか分からないがALO内で外から家に帰ったとき手を洗わないことに違和感を感じてしまうので入口の近くの壁についてある。
二階はあのベットを部屋の窓のそばに、その反対側にアイテムボックスが大量に並んでいる。

「よし、はー、これでいいかな?」

部屋づくりはすぐに終わった。まぁ、シンプルな配置である。センスとかないんで・・・。

「次はお前らだな」

部屋づくりの後は、虫たちの確認である。
虫たちを『ブリーディング』するのにはだいぶ慣れてきている。
数は100匹ほどでどうしてこの数かというと全体として増減が少ないのがこのあたりであるからだ。
種類は十数種であるがその種類がすべて小型の虫モンスターである。
選んだのは、素材が高価というものも大半だがやはり見た目が良いからという理由で飼っているものも多い。

この『ブリーディング』は安定させれば、十分な収入を得られる。
掲示板などではネタで提案されるが、それまでの準備が特に大変でありやろうとする人はほとんどいない。
廃人の人々では趣味でやる人もいるらしいが、逆にそういう人たちは迷宮区で戦った方が得らしい。
なんか運よくこの環境を得られてしまった自分が申し訳ない。
このゲームが始まったばかりのときに話題性から手は出したものの、オンラインゲームの経験が皆無だった私は戦っている虫モンスターが捕まえることができると知り、馬鹿の一つ覚えでずっと『ハニービー』と呼ばれている最初期の一番弱い虫モンスターを乱獲していたのだ。
その結果、小型の飛行型モンスターに対しての立ち振る舞いの極意と少ないお金でなんとか買った町外れの小屋、そして二十匹ほどの蜂の大群である。
小型モンスターの中でも小さめであったため部屋に放してもそれほど窮屈ではなかった。
森で拾えたいくつかの花を町で買ってきた鉢植えに入れ部屋に置くと蜂たちがそれに群がった。
その様子は刺される心配がないという状況下では非常に愛らしいものであった。

しかし、それからしばらくたって蜂が増えたり減ったりするのに気がついた。
そして、運営による『琥珀の蟲笛』がアナウンスされた日、わたしはアイテムボックスの中にそれをみつけたのであった



「よいしょっと」

虫たちの死骸からアイテムを集めて、植物などにも栄養剤のアイテムを与えた。これでいいだろう。
テイムしたモンスターも永遠に生きているというわけではない、獣は竜の寿命は大変長く、スキルを上げたりランクが上がっていくと不死になるものまでいるそうだ。
それに比べ、虫の寿命は短いALOの一日は16時間、つまり種類によるが2/3となる。
ミツバチの働き蜂であった『ハニービー』は30日から20日の命に。
それでも今は、『琥珀の蟲笛』のテイミング確率向上効果のおかげで女王蜂『クイーン・ビー』のテイムに成功しており、『ハニービー』がいなくなる心配はない。

生産品のおおくはハニービーがまれに落とす様々なランクの『はちみつ』と羽や針などの素材である。
カブトムシ型の「レッド・スポテッド・ビードル」なども寿命は短く1ヵ月と少しで死んでしまう。

最近の目標は近頃発見された『ウインド・ワスプ』を働き蜂とする女王蜂『クイーン・ワスプ』のテイムである。
まぁ、今のところ一人では無理だろう。『ウインド・ワスプ』は『ハニービー』より大きく、HPは多くて攻撃も重い。それに針の攻撃には麻痺の効果もある。
それらがまわりにいる状態でさらに強い相手と戦うなんて・・・。

「はぁ、やっぱりむりだよなぁ。補正があったのに『ウインド・ワスプ』一体のテイムさえあんなに手こずったんだし」

リー―ン

突然、チャイムが鳴り驚いたが、すぐに来客を告げる音だと理解した。
「私がこの家を買った事もまだ誰にも言ってないのに、誰だ?」
と思っていると、もう一度チャイムが鳴らされた。


ドアを開けると、そこにいるのはかわいらしい猫妖精族の少女だった。
ただの猫妖精族ならばただ見とれただろうが、彼女は有名な猫妖精族の長であるアリシャ・ルーである。

「………………なんで、」

ガチャン

ドアを閉めた。

あとがき:モンハンの新しい武器と言われている「操虫棍」に胸が熱くなった。
昔からのランゴスタとかオトモにしたかったいう願いが叶う!
出てくるモンスターはweb版も含めのSAOで出てくるものや他作品、オリジナルのものを出して見ました。
オリ設定ばかりですいません(-_-;)


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