最初に
※この物語のショッカー戦闘員はオリジナルキャラです。
もしかしたら気に入らない方がいらっしゃるかもしれません。
そんなかたはこの作品のご覧をお控えください。
プロローグだ、イーーッ!
ショッカー基地・兵器廃棄場
ショッカーの基地に存在する失敗作の兵器を捨てている廃棄場。
その処理場に全身黒タイツを着た一人の男【ショッカー戦闘員】が居た。
「うぉーー!?こ、これは今は亡きショッカー怪人のサラセニアンを生み出した食虫植物【キングサラセニアン】!
それにこっちは蜘蛛男を生み出すために使われた蜘蛛!
おぉぉ…す、すごいぞ~」
どうやら彼この失敗兵器の山を掻き分け、様々なショッカー怪人を生み出す元となった生物などを見つけ出しているようである。
「ぬふふふ…やっぱり訓練よりもこのお宝探しのほうが何倍も楽しいなぁ…」
しかも宝探しを理由に彼は練習をサボっているようで、心なしか少し腹が膨れて太っているようにも見える。
「最近はとっても訓練が厳しくてやってられないし…何より我らがショッカーのマドンナ【蜂女】様が仮面ライダーにやられて戦闘員たちのほとんどはやる気を失くしてしまったし…」
戦闘員は俯き加減にブツブツと呟き、愚痴のように言葉を繋いでいる。
ちなみに彼は年齢=彼女いない暦なので、それなりに蜂女に気があったようである。
彼が休まずに兵器の山を漁っていると
「コードネーム鈴木ー、鈴木はいないかー!?」
「げっ!?あの声はコードネーム山田!」
廃棄場の大きな鉄製のドアを片方だけこじ開け、コードネーム山田と呼ばれたショッカー戦闘員がやってきた。
「え、えぇっと…あ!ちょうどいいところにでっかい箱が!」
慌てふためいていたショッカー戦闘員(鈴木)は近くに人一人は十分に入れる箱を見つけるとすぐさま中へ入り、隠れた。
「鈴木ー、鈴木ー!…いないのかなぁ?」
鈴木と叫びながら兵器の山へ近づく山田は不思議そうに首を傾げながら少しの間散策していたが
「むぅ~~…ここにはいないみたいだなぁ、ほかを探そう」
いないと思ったのか、駆け足で先ほど入ってきた扉にもどり、そのまま去っていった。
「……行ったか」
箱を少し開けて戦闘員は器用に目だけを動かし周りを見回した。
「しっかし、山田は何かと俺につっかかってくるなぁ…
もしかして…俺に気があるのか?」
鈴木は意外そうな顔をした後顎に手を当てて思考をめぐらしてみた。
(あいつ、何か顔も仕草も女っぽいし…
訓練終わりに何かと俺にかかわってくるし…
風呂は一緒に入ろうとしないし、こ、これはまさか!?)
と、箱の中から勢い良く立ち上がり。
「んなわけないか」
腹の辺りを掻きながら断定した。
「そんなことより宝探しの続きだぁ、っと!?」
戦闘員は箱から出て、兵器の山に近づこうとしたとき、足に何かを引っ掛けて転びそうになった。
「あっぶねぇなー!…しかし、なんだこれ?」
戦闘員はボタンがついている四角いスイッチに蹴躓いたらしく、それに気づくと拾い上げて観察し、首をかしげた。
「ショッカーの技術者はこんなおもちゃも作ってたのか?しかし何が起こるんだ、これ?
…まぁ、試しに使ってみるか
ポチッとなっ!」
戦闘員は何のためらいもなくボタンを押した。
すると
「ん、んんっ!?な、何だぁ!か、体が光ってるぅううううう!」
戦闘員の体を謎の光の粒子が包み、数分後にはそこにはタイツを穿いた男の姿はなくなっていた…。
とりあえず…イーッ!
ども、WORLD(OwO)です。
この作品ではショッカー戦闘員をミッドチルダへ飛ばして何か活躍をさせてみようと思って書いた次第です。
ちなみにこれともう一つオリジナルライダーを使った作品
【HOPPERライダーと少女たち】
と言うのを書こうとも思ったのですが、もしこちらで気に入らない等の感想が多数ありました場合は削除して、後者を書こうと思っています。
身勝手なヤツだとお思いでしょうが、出来る限り努力を尽くします。