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[28701] 【ネタ】 ゴーカイジャーVSスーパーヒーロー (旧タイトル:もう一つのレジェンド大戦)
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2011/09/26 17:54
 ・自分の手違いで書いたのが全部消えて、相当落ち込み、暫く書く気力が起きなかったのですが、来週のゴーカイジャーでギンガレッド役の俳優さんが引退したのに復帰するのを知り、再び書こうと思ってもう一度書きました。

 ・本当に今回はご迷惑をおかけして申し訳ありません!!

 ・以前書いていたのは、199ヒーロー大決戦のように話を進ませてからもう一度投稿し直そうと思っています。

 ・更新は私情で申し訳ないのですが、用事が立て込んでいるので以前と比べて相当遅くなります。

 ・感想掲示板での知らせで前の作品を発見できたので5、6話位まとめて出しました。

 ・今日から設定をスーパー戦隊と仮面ライダーに絞り、一新してやっていきます。

 ・前回の様な特撮ヒーロー大結集は今回のSSを書き終えてから挑戦しようと思います。

 ・以上の点を見て、読んで貰えたら幸いです。



[28701] 集結! 280ヒーロー!!
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2011/09/29 11:30
 地球は史上最大の危機を迎えていた。

 全宇宙を支配しようとする宇宙帝国ザンギャックの大艦隊が破壊の限りを尽くして人々を恐怖のどん底に陥れていたのだ。

 だが、地球にはその強大な悪に立ちはだかる戦士たちが存在した。

 愛と、夢と、平和と、人々の平和を守り続けてきた34のスーパー戦隊だ。

 しかし、忘れてはならない――この美しい星・地球を護ってきたのは彼らだけではないという事を。

 そう、仮面の下に哀しみを隠しながらも鋼鉄の騎馬を駆って戦った戦士――仮面ライダーたちのことを。

 スーパー戦隊が人の持つ光から生まれた戦士ならば、仮面ライダーは人が持つ闇から生まれた戦士。

 けれど、彼らの胸の内に宿るのは両者とも変わらない。

 そんな彼らが勢揃いした戦いこそが、世に言うレジェンド大戦である!!



 34のスーパー戦隊と仮面ライダーたちの尽力によって、市街地から遠く離れた場所にザンギャックの侵略部隊の大部分を追い込むことに成功していた。

 だが、その場にいるのは34のスーパー戦隊とザンギャックの部隊だけだった。

 仮面ライダーたちは、その場に追い込めなかったザンギャックの部隊を担当しているためだ。

 けれど、そのおかげで番外戦士たちもスーパー戦隊の元へ合流できていた。

 しかし、無尽蔵ともいえるザンギャックの戦力に流石の戦士たちも疲弊は隠しきれないのか肩で呼吸している者も少なくはない。

 だが、そんな状態であっても彼らは戦うことを諦めたりはしない。

 それを示すかのように、初代スーパー戦隊ゴレンジャーのリーダーであるアカレンジャーの号令の下に火蓋が切られ、ザンギャックの侵略部隊との戦いで各々が得意とする必殺技や個々の戦隊のメンバーによる合体技を炸裂させる。

 そんな激闘の中でゴーミンを殴り飛ばしたアカレンジャーがザンギャックの空挺戦艦を視界に捉える。

 その戦艦に備えられていた火器が地上にいる部隊ごと、スーパー戦隊に向けて放たれようとして――

『ファイナルアタックライド ディ・ディ・ディ・ディケイド!!』

 その電子音声と共にカード型エネルギーが空中に浮かびあがり、ジャンボ状態となった仮面ライダーディケイド・コンプリートフォームのディメンションキックがザンギャックの戦艦の大部分を蹴り砕いた。

 辛うじてディケイドの蹴りを逃れた戦艦も空中から、突如上空から出現したデンライナーとゼロライナー、市街地から飛んできた555・ブラスターモード、カブト・ハイパーフォーム、キバ・エンペラーフォームの飛翔態が放つ攻撃に次々と撃墜されていく。

 地上の方でも他の仮面ライダーたちが駆けつけ、スーパー戦隊と協力してザンギャックの部隊を倒していく。

 このままいけば、ザンギャックの壊滅は間違いないと思われた時――光が消えた。

 戦士たちが一斉に上空を見上げると、そこには――地球史上最大の脅威・大神龍が降臨していた。

 宇宙規模で侵略を続けるザンギャックと真っ向から戦える力を持つスーパー戦隊と仮面ライダーたちは異常と言う言葉すら生温い。

 その大いなる力は争いの原因にも成りかねない……逆説的ではあるが、それ程の力があるから地球は幾多もの侵略者に狙われたのかもしれないのだ。

 ならば、大神龍はその力を持つ戦士たちを消滅させるために降臨したのではないか――そんな考えが戦士たちの頭をよぎる。

 同時刻、月面に基地を持っているメガレンジャーを支援しているI.N.E.Tはザンギャックが増援に送り込んだ艦隊が大神龍によって消滅させられたことを知り、大神龍が地球に向かったことをスーパー戦隊と仮面ライダーたちに情報を送った。

 争いを終わらせる為ならば、どんな犠牲も厭わない大神龍……明確な悪と言える敵ではないが人々を護る為に戦うスーパー戦隊や仮面ライダーたちとは相容れない存在。

 しかし、ザンギャックとの激闘によってスーパー戦隊と仮面ライダーたちはその力を出し尽くした状況下で大神龍に勝てる可能性はある一つの方法を除けば存在しない。

 その一つの方法は――変身する力を失う代償に放つ攻撃のみ。

 けれど、それをすれば地球を護る戦士は一人残らず消えてしまうだろう。

 それにザンギャックの侵略部隊を倒したとはいえ、宇宙帝国ザンギャック自体を打倒した訳ではない――再び兵力を整えて地球を侵略しないとは限らない以上、それは避けるべき選択だ。

 だが、この状況を何とかしなければ今後などは無い。

「――皆、我々全員の力を結集して地球を護るぞ!!」

 そうして決断を下したのは――この場にいる誰よりも永く戦い抜いてきた歴戦の戦士・仮面ライダー1号。

「例え、我々が力を失うことになろうとも、何れ我々の志を継いでくれる戦士がきっと現れる――そうだろう、皆!!」

『――おお!!』

 そんな彼の言葉は、この場にいる全員の迷いを断ち切り――覚悟を決めさせる。

 34のスーパー戦隊と仮面ライダーたちの身体が光を発し、巨大な光球を象る。

 その光球の中心にいる仮面ライダー1号とアカレンジャーは、お互い向き合って頷くと大神龍に向けて突撃し

「「――ゴー!!」」

 その力を掛け声と共に解き放つ。

 戦士たちの力を結集したそれは大神龍を包み込み、宇宙へと弾き飛ばす。

 そして、大神龍は弾き飛ばされた先に出現した灰色のオーロラをすり抜け――この世界から存在ごと消え去った。

 だが、同時にレジェンド達は変身する力を失った――そして、時は流れ……



 後書き 今回から出て来るヒーローを仮面ライダーとスーパー戦隊に限定することにしました。
 それと、投稿する内容はレジェンド回だけにします……自分は未熟なのでそうしないと破たんしそうなんで(汗)



[28701] 響く、魔法!
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2011/09/26 23:35
 レジェンド大戦から数年の時が流れ、再び兵力を整えたザンギャックの魔の手が地球に迫り、人の闇が新たに生み出した異形ゾディアーツが人々の平和を脅かす。

 だが、それに立ち向かう新たな戦士が現れた。

 宇宙や別世界に散ったレジェンド達の力の内、スーパー戦隊の力を受け継いだゴーカイジャー。

 そして、新たに生まれた仮面の戦士――仮面ライダーフォーゼ。

 彼らは果たしてこれからどんな伝説を作り上げていくのか――派手に、キター!



 何処かの孤島にゴーカイジャーの面々は居た。

 ザンギャックが仕掛けた攻撃によってゴーカイガレオンが一時的に飛行不能になったからだ。

 そして、メンバーも二つに分断されている。

 マーベラスとハカセ、ジョーとルカとアイムの二つに。

 マーベラス達が魔法戦隊の一人だったマジレッドと出会っていた頃、ジョーたちは行動隊長を取り逃がして変身を解除しようとしていた。

「おっ! やるな、青年たち。流石、スーパー戦隊の後継者ってとこか」

 突然、後ろから聞こえてきた飄々とした声に振り向くゴーカイブルー達。

 そこには、修行によって心身を鍛え上げた鬼の中でも最高峰である響鬼がいた。

「――何者だ」

 そんな彼に冷たい声を返すゴーカイブルー。

 先程までザンギャックとの戦いの場だった所に普通の人間ならば近づかないだろう。

 だからこそ、この場にいる響鬼に警戒心を抱いているゴーカイブルーの判断は正しい。

 何より、優れた剣士である彼の観察眼は響鬼の一見気さくそうに見える立ち振る舞いでも相手が優れた戦士であることを見抜いていた。

「俺は鬼……いや、仮面ライダーって言った方が青年たちには解りやすいかな」

 返答する彼の顔に仮面ライダー響鬼の面影が浮かび上がる。

「仮面ライダーって……あの宇宙キター! とか言ってたヤツの仲間?」

 ゴーカイイエローは先日マーベラスからレンジャーキーとモバイレーツを借りてシンケンレッドに変身した学生がピンチになった時に颯爽と現れて、学生を助けた後も共闘して戦ったフォーゼのことを思い出しながら尋ねる。

「そう、仮面ライダー響鬼。よろしくな、シュッ」

 敬礼の様なポーズをとる響鬼にゴーカイピンクが尋ねる。

「それで、その仮面ライダーさんがどうしてこんな所へ?」

 彼女の疑問はジョーとルカたちの疑問でもある。

 ナビィのお宝ナビゲートには黒い服を着た人が良い事を教えてくれるという事だったが、目の前にいる響鬼は黒い服などは着ていない。

 そして、スーパー戦隊でない者が自分たちに接触してきた理由は何なのか。

「青年たちに、宇宙最大のお宝の手掛かりを教えようと思ってな」

 あっけらかんと言う響鬼の返答に、ゴーカイブルーたちは驚愕に包まれる。

「どうして、スーパー戦隊でないお前が宇宙最大のお宝のことを知っている!?」

「そりゃ、宇宙最大のお宝はレジェンド大戦に参加した戦士が持つ大いなる力を全て揃わないと手に入れられないからな」

「その大いなる力って何なのよ?」

 ゴーカイイエローは始めて知る大いなる力という見知らぬ単語を尋ねる。

「何、今の青年たちは34のスーパー戦隊の力を半分も使いこなせていないし、レジェンドキーのもう一つの隠された使い方も知らないだろう――それらを解消する力って思ってくれたらいい」

 そんな彼女の問いに更なる真実を教える響鬼。

 スーパー戦隊の力を持ったレジェンドキー……それのもう一つの使い方とは一体何なのか。

「私達が知らないレジェンドキーの隠された使い方とは何なのですか?」

「そう簡単には教えられないな……教えて欲しかったら、青年たちの内の一人が俺と戦って勝ったら教えるさ――当然、変身したままで構わない」

 そう言って、響鬼は腰に差していた音撃棒・列火を取り出してゴーカイブルーたちの出方を待つ。

 そんな響鬼に対してゴーカイブルーたちの心境は複雑だった。

 彼らは海賊の汚名を誇りとして名乗ってはいるが、生身の響鬼を相手に変身した状態で戦うような人間ではない。

 だが、宇宙最大のお宝の手掛かりである大いなる力を持ち、レジェンドキーの隠された使い方を教えてもらう機会を棒に振るう訳には行かない。

 そんな彼らを見ていた響鬼は――

「俺が変身してないから、手加減なんて考えなくていいぞ。俺達仮面ライダーの中には生身でもザンギャックの行動隊長とやりあえる人間もいる――勿論、俺もその部類だ」

 列火の先端から炎の気を集束させて、炎の剣を形成する。

「なら、俺が相手になる」

 ゴーカイブルーが響鬼の方へと進み出る。

 そんな彼へとゴーカイピンクが自分の持っているゴーカイサーベルを投げ渡す。

 二剣対二刀、戦士対剣士、仮面ライダー対スーパー戦隊。

 その戦いが始まろうとした時、モバイレーツの着信音が鳴り響く。

 それは仲間からの連絡であり、内容はゴーカイブルーたちとの合流だった。

「――ああ、分かった。今からそっちの方へ向かう」

 それを受けたゴーカイブルーは戦いを止め、ルカとアイムを連れてマーベラス達の所へ合流しようとする。

「……俺が持っている大いなる力を得ないで、レジェンドキーの隠された使い方も知らないままでいいのか?」

 そんな彼の背に言葉を投げかける響鬼。

「艦長命令だからな。それに、俺達は欲しい物はこの手で掴み取る――今回は諦めるが、次こそはお前を認めさせてやるさ」

 そう言って去るゴーカイブルーたちを響鬼は黙って見送り――

「仲間の為なら、大いなる力もほうっておいて駆けつけるか――青年たちならば、大いなる力を託せるな」

 その後ろ姿が見えなくなる間際に独白する。


 大いなる力を受け取り、マジレンジャーに豪快チェンジして行動隊長サラマンダムを圧倒してゴーカイジャーの姿に戻った彼らの手元にマジレンジャーのレジェンドキーが再び浮かび上がる。

 次の瞬間、マジレンジャーのレジェンドキーが一瞬光に覆われて消えるとレジェントキーの形は変わっていた。

「これは――」

 マジレッドのキーは響鬼、マジブルーのキーは威吹鬼、マジイエローのキーは斬鬼、マジグリーンのキーは轟鬼、マジピンクのキーは朱鬼の姿に。

「もしかして、これが先程の響鬼さんが仰られていたレジェンドキーの隠された使い方なのではないですか?」

 ゴーカイピンクは響鬼が言っていたことを思い出して事情を知らないマーベラスとハカセに話す。

「へっ、おもしれぇじゃねぇか――使わせて貰おうぜ、仮面ライダーの大いなる力って奴を!」

『ゴ――カイ、チェンジ!! カ――メンライダー、ヒ――ビキ、イ――ブキ、ザ――ンキ、ト――ドロキ、シュ――キ!!』

 モバイレーツの電子音声と共にゴーカイジャーの姿が光に包まれて、その姿を鬼へと変える。

 先程のマジレンジャーに豪快チェンジして放った連撃を受けて瀕死状態のサラマンダムには避ける余力は残っていない。

「音撃射、疾風一閃!」 「音撃奏、震天動地!」

 威吹鬼と朱鬼が放つ遠距離の音撃で身動きを封じられ、

「音撃打、豪火連舞!」 「音撃斬、雷電激震!」 「音撃斬 雷電斬震!」

 接近して近距離の音撃を叩きこまれたサラマンダムは爆散する。

 だが、宇宙から照射された光線によりサラマンダムは巨大化する。

 それに対応するべく、ゴーカイマシンをゴーカイオーに合体させて対峙する。

 ゴーカイオーのコクピットでマジレンジャーのレジェンドキーが三度輝き出す。

 それらをゴーカイダリンの鍵穴に差し込むと共にゴーカイオーのハッチから赤い龍と茜色の鷹が飛び出てサラマンダムに突撃する。

 その速度に対応できずに直撃を喰らい、吹き飛んでいくのを見届けた龍と鷹が重なって生まれた金色の龍がゴーカイオーと合体して――装甲(アームド)マジゴーカイオーが降臨した。

「――こいつで止めだ、ゴーカイマジロアー!!」

 装甲マジドラゴンの口から放たれる音撃波の波動を喰らって爆散するサラマンダム。

 その勇姿を崖の上から元マジレッドだった小津魁と響鬼が見ていた。

「――スーパー戦隊の力、今は彼らの所にあった方がいいですけど……響鬼さん、良かったんですか?」

「ん? 何が?」

「折角、ディケイドが別世界に行って発見した響鬼の力を彼らに託したことですよ」

「まぁ、京介やあきら達みたいな新しい鬼がいるから魔化魍に対しては心配ないよ。それに、俺達仮面ライダーの力は望めば戻ってくるからさ」

 そう言って響鬼は魁と共に、装甲マジゴーカイオーが飛び去って行くのを見届けた。





 後書き 今回スーパー戦隊と仮面ライダーの特性を組み合わせた大いなる力を出してみましたがどうでしたでしょうか?
 響鬼とマジレンジャーは同じ時期に放映した作品なので組み合わせて見ましたが、これからもずっとそうとは限りませんのでお楽しみに
 それにしても31話のチェンジマン、フラッシュマン、マスクマンの扱いが酷過ぎる……いくら、俳優さんが引退? または時間の都合があわないとはいえあんまりでしたね。
 けれど、オーレッドの変身する力を失っても戦うあの勇姿には年甲斐もなく感動してしまいました……無論、ジェットマンの凱やライブマンの丈の回も感動しましたが。



[28701] 翼と閃光、永劫に(未完成ですが、一応投稿します)
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2011/10/17 17:15
 木々が生い茂る所に、一軒の家――そのテラスに、三人の男女の姿があった。

「――どうしました? そんな深刻そうな顔をして」

 黒一色で統一された服装を来た神秘的な雰囲気を纏っている青年――かつて、仮面ライダーアギト達と戦って、アギト達の生き方を認めたオーバーロード。

 そんな彼の問いを投げかけられたのは――同じ黒い服を着た木場勇治と長田結花、オルフェノクの二人だった。

「僕達は、ここに居過ぎたのかもしれません。確かに、ここは僕達の様な人でない者には楽園でした。
 でも、そろそろ僕達は元の場所に戻ろうと思います」



「――あれがゴーカイジャー、35番目のスーパー戦隊か」

 眼下で行われている宇宙一の賞金稼ぎ・キアイドーとゴーカイジャーの戦いをビルの一角から見ている若者がいた。

 彼の両腕に巻かれているブレス……それは、鳥人戦隊ジェットマンの変身ブレスと余りにも似ていた。

 その青年の前で戦況は刻一刻と変わっていく。

 ゴーカイジャーはキアイドーに押されており、ゴーカイシルバーが弾き飛ばされると共に残りのメンバーがバイオマンやマスクマンに豪快チェンジして戦況を打開しようとする。

 だが、その攻撃の全てが悉く破られてしまう。

 唯一、レッドマスクの変身が解けていないゴーカイレッドがキアイドーの弱点目がけて殴りかかるが……それは既に読まれており、容易く防がれて斬り飛ばされる。

 その衝撃でゴーカイレッドに戻ってしまった戦況を見て、若者はビルから飛び降り――

「――クロスチェンジャー!」

 そう叫ぶと共に彼の身体を赤い光が包み、姿を一変させる――レッドイーグルという戦士の姿に。

 その姿はかつてのレッドホークの面影を感じるが、彼よりも鮮やかな紅やマスクの上部に位置する鳥の瞳は鷹よりも鷲を連想させる。

 彼はジェットウイングを広げて上空から、キアイドーに向かっていく。

「ブリンガーソード――!」

 左腰のホルスターから引き抜くと共に袈裟切りに放つが――

「ムッ――! ……ハハハ、海賊共以外にもこの地球(ほし)で俺と遊べる奴がいたとはな――!」

 敵も宇宙一を名乗る強者、上空からの奇襲の一閃にギリギリ対応して弾き返す。

 レッドイーグルはその勢いを利用し、反転した蹴りを叩き込んでキアイドーを後退させる。

「ククク、面白い、面白いぞ! 貴様ならば、俺の退屈を紛らわせてくれそうだ!」

 その手応えに歓喜するキアイドーを見据えながら、レッドイーグルは背後にいるゴーカイジャー達を肩越しに見ながら

「ゴーカイジャー、ここは俺が引き受ける。だから、お前達は一端引け」

 この場にいて邪魔者に成りかねない彼らに撤退の言葉を投げかける。

「ふざけんな! そいつは俺達の「海賊共の心配をしている暇など無いぞ――!」――ッ!」

 レッドイーグルの言葉に反論しようとしたゴーカイレッドのそれを打ち消すかのようなキアイドーの言葉と共に戦闘が再開される。

 陽が燦々とふりそそぐ下で、剣閃が穏やかな空気を切り裂く。

 レッドイーグルは動じない。その前方から疾走し、鉄すら斬り裂く剣を上段から振り下ろそうとしたキアイドーは、如何したことか剣を無理矢理正面に戻し、先程の疾走以上の速度で後退した。

 だが――。後退したキアイドーの喉から苦痛と歓喜が入り混じった声が洩れる。剣の刀身に皹が奔り、右脇腹を押さえた指の間から僅かだが――血が流れ落ち、地面に零れる。

 歓喜で染まった眼は、静かにこちらに構えているレッドイーグルの右手に、陽光を反射してきらめく刀身を見た。

 キアイドーの剣が迫る直前、彼は神速の速さで敵の脇腹を薙いだのだ。

「まさか……」

 と言ったのは、なんと、斬り合いを制したレッドイーグルの方だった。彼は今の一撃で何らかの致命傷を与えられると思ったのだ。

「……あの一撃に対応できるか。全力を引き出せてないとはいえ、バイオマンとマスクマンに変身したゴーカイジャーを打倒した実力は侮れないな」

 低い声がキアイドーの胸に、生まれてから久しい……否、初めての歓喜の種が芽吹かせる。

 彼の後退の際に出した速度は、これまで感じたことのない生命の危機によって生み出された最高速度。

 それなのに、この相手はそれを上回り、彼の腹を裂いたのだ。

 しかも、いとも容易く! 宇宙速度で放たれる弾丸ですらも防ぎ切る特殊装甲。

 それを今の刃は斬り裂いた。刃の性能もあるのだろうが、振るったレッドイーグルの技量によるものだろう。

「凄い、僕達が攻撃しても全然効かなかったのに……」とゴーカイグリーンが呟く。「……ああ。俺にもあいつの剣の軌道、全く捉えられなかった」それに続く形でゴーカイブルーが畏怖の念と共にぼやく。

 レッドイーグルの後方で驚いているゴーカイジャーを無視し、キアイドーは思案する。

 今回ザンギャックに依頼されたのは海賊共の始末。

 しかし、それよりも楽しませてくれる眼前の敵との戦いを優先したい。

 宇宙一の賞金稼ぎとしての信頼と戦いたいという願望のどちらを取るかということを。

 同時に、レッドイーグルから今も放たれている殺気の凄絶さに思わず歓喜する。

 ――こいつが、前回のザンギャックの地球侵略を断念させた地球の戦士か。

 キアイドーは、改めてこの地球に来たことを嬉しく思った。同時に、何故もう少し早くこの星に来なかったのかという無念さも胸の内に浮かぶ。

「それでどうする」レッドイーグルは静かにキアイドーに向けて話す。「まだ、戦いを続けるか? ――おまえ次第だ。本気で俺と戦うというのなら、この場は一先ず引け。この意味はおまえなら分かるだろう?」

「――いいだろう」

 キアイドーは歓喜の感情を抑えて返答する。

「だが、ここで引く前にお前の名を教えてもらおうか? 有り得んと思うが、このまま行方をくらまして勝ち逃げされてはたまらん」

 そう言って、右脇腹を押さえていた左手を離す。

 奇妙なことが起きた。

 手を離すと既にキアイドーの右脇腹の傷からは血は流れていなかった。

 キアイドーは再生能力や復元能力などは持っていない。ならば、どうして血が止まったのか? 不気味な空気が辺り一帯を支配する。

「天堂凱、鳥人戦隊ジェットマンの後継者――レッドイーグル」

 そんな空気の中でも、平然とした佇まいでレッドイーグルは返す。

「心配しなくても俺は逃げない。そして、お前の病に一番効く薬(はいぼく)をくれてやる」

 その返答に、キアイドーは満足したのか笑い声と共にこの場を去る。

 残された、レッドイーグルとゴーカイジャー。

 ジェットマンの後継者と名乗る彼を前にして、歓喜と驚きを隠せない者がいる……ゴーカイシルバーだ。

「て、天堂って、鳥人戦隊ジェットマンのレッドホーク・天堂竜さんのお知り合いですか!? 
 それにレジェンド大戦でスーパー戦隊の皆さんは変身できなくなったのに、どうして貴方だけ変身できるんですか!? 
 というか、レッドイーグルってジェットマンのメンバーにはいませんでしたよね!?」

 自他ともにスーパー戦隊を情報や実体験で知り尽くしたゴーカイシルバー・伊狩鎧は矢継ぎ早に自分の質問をレッドイーグルにぶつける。

「――お前は戦士じゃないな」

 だが、そんな鎧とは真逆の冷徹さで言い返しながら変身を解く天堂凱。

 同じガイの名を持っているが、静と動とでも言うべき対照的な2人。



 後書き スーパーヒーロー大決戦のSSを書いておくと言いながら、仮面ライダーの方の黒十字王ポジションに着く相手を考えている草語りです。
 そんな訳で黒十字王のポジションの敵をアンケートさせて下さい!
 1――PS2ソフト・正義の系譜で出て来る邪眼を創生王状態にさせて登場
 2――漫画版準拠の仮面ライダーEVEに出て来るショッカー首領の完全体を登場
 3――テレビ版準拠の仮面ライダーSPIRITSの大首領JUDOが門から完全に解き放たれる。
 4――これは自分のオリジナルですが、カード使用のライダーは契約モンスターやアンデッドの力を使っているのに、何故ディケイドはないのか? と思っているのでディケイドの力を持った怪人or怪物を出そうかなーと思っています。
 上記の4つの内からどれか一つを感想書きに書いてくれたら嬉しいです。
 因みに、今回のレジェンド回は『翼は永遠に』――ジェットマンの回です。飛ばし過ぎじゃん、と文句を言われるのを覚悟で書きました。
 そして、クロスさせるのは冒頭で分かると思いますが仮面ライダー555です。その理由は担当した脚本の人を知っている人ならば分かると思います。



[28701] ゴーカイジャー 仮面ライダーフォーゼ スーパーヒーロー288ヒーロー大決戦! プロローグ
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2012/02/06 02:33
 レジェンド大戦――それは280のヒーローとザンギャックとの戦い。

 34のスーパー戦隊が無尽蔵に現れるザンギャックの兵力によって巨大ロボを破壊されてもなお戦っていた頃、仮面ライダー達も地上に展開しているズゴーミン達と戦っていた。

『TRIPLE!SCANNINGCHAEGE!』 『『CELL BURST!』』

 その一つの場所で、空間すら斬り裂く巨大な斬撃と二条の閃光によってズゴーミン達は撃破されていた。

 しかし――

「ったく、しつこいったらありゃしないな」

 プロトバースが壊滅させた後方から続々と出て来るザンギャックの部隊を見ながらぼやく。

「でも、こいつらを放っては置けませんよ。それに、他のライダーやスーパー戦隊も別の場所で戦っているんです。俺達も頑張りましょう、伊達さん」

 仮面ライダーオーズ――グリードとの最終決戦で変身する力を失った彼は、海外に旅立っていたが同じ冒険家であり、仮面ライダークウガでもある五代雄介から今回のザンギャック地球侵略を聞き、再び戦う決意を固めて彼と共に日本へと戻ってきた。

 彼が今変身できているのは、タイムレンジャーと電王の協力による一時的な限定措置である。

 だが、その強さは真のオーズの時と遜色のない強さで、バースやプロトバースとの連携によって自分たちが担当しているザンギャックとの部隊と戦っていた。

「火野の言う通りですよ、伊達さん。それとも、暫らく戦ってないからもう疲れたんですか?」

「言う様になったね、後藤ちゃん」

 バースとプロトバースは今回の戦闘では、グリードが完全消滅したことによるセルメダル供給不足の懸念もあったが、鴻上会長がガラとの戦いや最終決戦において大量に出現した屑ヤミーの残骸から秘かに回収していた多量のセルメダルによってその問題も解消されている。

 だが、このままでは拉致が明かないと思ったのか

「伊達さん、後藤さん、特別コンボをやりますから撃ち漏らしはよろしくお願いします」

 オーズは昆虫系コアメダルを二枚取り出して、ベルトに差し込んでいるタカとトラのコアメダルと入れ替えてスキャンし、ガタキリバコンボになると共に50の分身を生み出す。

 その50の分身の内の8人は、再びメダルを入れ替えてスキャンする。

 そうして現れたのは、タトバ、タジャトル、ラトラーター、サゴーゾ、シャウタ、プトティラ、タマシー、ブラカワニコンボとなった8人のオーズ。

『『『『『『『『SCANNINGCHAEGE!』』』』』』』』 『プ・ト・ティラノ・ヒッサ〜ツ!』

 オーズの其々のコンボが放つ必殺技はザンギャックのズゴーミン達を瞬く間に撃破していき、その攻撃を免れたゴーミン達もバースが発動させたCLAWs・サソリの放つ7色の光線やダブルバースのバースバスターによって撃破された。

 これで自分達が担当していた地点におけるザンギャックの部隊は壊滅した、と思った彼らを責めることは誰もできないだろう。

 だが――

「――ズゴー!」

 そんな彼らの思惑を裏切るようにゴーミンの部隊がオーズ達に向かってくる。

 コンボの使い過ぎと持参していたセルメダルの全使用によってピンチに陥るオーズとダブルバース。

 けれど、彼らの仮面の下には絶望など微塵もない。

 それは何故か?

「「――サイクロンアタック!!」」

 翠の疾風がゴーミン達を吹き飛ばすことを知っていたからだ。

 それは新サイクロンを駆って放つ仮面ライダー1号と2号――通称、ダブルライダーが放った技。

「久しぶりだな、仮面ライダーオーズ、仮面ライダーバース。今再び、我々が共に戦う時が来た。他のライダー達や34のスーパー戦隊も決戦の場へと向かっている。
 君達も一緒に来てくれるな……?」

 新サイクロンから降りて、オーズとダブルバースに尋ねる1号ライダー。

 その問いに間を置かずに頷き返すオーズ達。

 それを見た1号ライダーは決戦の場に彼らを先導するかのように、新サイクロンを発進させる。

 それに続くかのようにオーズ達もライドベンダーを駆る。

 だが、そんな彼らの行く手を阻むかのようにズゴーミン達が現れて道を塞ぐ。

「本郷、奴らがまた出て来たぞ」

「ムッ、止むを得ん。多少時間はかかるが、蹴散らしてゆくぞ」

 1号達はズゴーミン達を蹴散らす覚悟を決めようとして――

『SKULL MAXIMUMDRIVE!』 『UNICORN  MAXIMUMDRIVE!』

 紫と碧の攻撃がその障害を吹き飛ばす。

 爆発が晴れるとそこには、仮面ライダースカルと仮面ライダーエターナルの姿があった。

 かつて風都を護ったライダー、恐怖に陥れたライダー、と言う余りにも対照的な生き方をした2人のライダー。

 そんな彼らと1号達が視線を交わしたのは一瞬――だが、それでもお互いの意思を伝えあうのは充分だった。

 ここを任せる、ここは任せろと言う意思を伝えあうには。

 1号達が通り去った後に、起き上ったズゴーミン達にスカルとエターナルは告げる

「「さぁ、お前の罪を……数えろ/さぁ、地獄を楽しみな!」」

 人々を恐怖に陥れた者達に、それ相応の罪/痛みを与えるべく。

 それに続くかのように仮面ライダーG4、リュウガ、オーガ、サイガ、グレイブ、ラルク、ランス、歌舞鬼、コーカサス、へラクス、ケタロス、G電王、レイ。

 そして――

「「ふん、映司のバカは相変わらず変わってないようだな」」

 アンクと鎧武者グリードも現れ、ライダー達と共闘してゴーミン達と戦い始める。



 ザンギャックとの決戦の場では、合流した全ての仮面ライダー達が各々の力を振るっていた。

 ストロンガーが地面に電撃の巣を張り、ガイアが巨大な稲妻を上空から飛来させてズゴーミン達を一掃する。

 王の名を冠するライダーと王であるライダー、ブレイド・キングフォームとダークキバの黄と朱の巨大な斬撃が地を割り、ゴーミン達を地の底に墜とす。

 その中に、お互いが肩を預けて戦っているライダーもいればスーパー戦隊の戦士と肩を並べて戦うライダーもいる。

 仮面ライダーの中でもフォームチェンジの際に、タイムラグがないRXとクウガ・アルティメットフォームのコンビは破竹の勢いでズゴーミンやゴーミンの区別なく撃破していく。

 野性的な戦いを得意とするアマゾンとシンはゴーミン達を時には切断し、時には脊髄を頭部ごと引っこ抜く。

 ビックバトンを使ってゴーミン達を打ち砕くビックワンの後ろをズゴーミンが斬り裂こうとすれば、V3に蹴り砕かれる。

 己を鍛えることにより、変身する力を得たマスクマン達と響鬼達は何処か通じ合う所があるのかその連携はこれが初めてかと疑う程に淀みがない。

 お互い記憶を、姉を失い、神と王という違いはあるが、超常の力の一端を持つZXとアギト・シャイニングフォームは赤と青という対極の閃光を纏い、ズゴーミン達を蹴り飛ばす。

 機械的なシルエットと同じXを仮面に刻んでいるXライダーとカイザの二人が同時に放った斬撃がXの字を描き、ゴーミン達を斬り裂く。

 その傍では、ゴーミン達が勝手に吹き飛ばされている。

 次の瞬間、黄金の羽と共に仮面ライダーオーディン、アクセルベントの効力が切れたオルタナティブ・ゼロ、クロックオーバーした仮面ライダーガタック、ザビー、ドレイク、サソード、キック・パンチホッパー、ダークカブト、トライアルの状態が切れた仮面ライダーアクセルが現れる。

 ザンギャックの地球侵略部隊は、あと少しで壊滅できる所にまで来た。

 そう誰もが思った時――光が消えた。

 戦士たちが一斉に上空を見上げるとそこには大神龍がいつの間にか降臨していた。

 争いを消し去るためならば、全てを消滅させる存在。

 その巨大なる存在から地球を護るには、ある手段しかない。

 しかし、それは戦士たち全員が変身する力を失うことを意味している。

 自分達が戦う力を失えば、再びやって来るであろうザンギャックに対応できる戦士は居なくなるかもしれない。

 それを考えれば、誰もがその決断を躊躇う。

 故に――

「――皆、我々全員の力を結集して地球を護るぞ!!」

 その決断を下したのは――この場にいる誰よりも永く戦い抜いてきた歴戦の戦士・仮面ライダー1号だった。

「例え、我々が力を失うことになろうとも、何れ我々の志を継いでくれる戦士がきっと現れる――そうだろう、皆!!」

『――おお!!』

 そんな彼の言葉は、この場にいる全員の迷いを断ち切り――覚悟を決めさせる。

 34のスーパー戦隊と仮面ライダーたちの身体が光を発し、巨大な光球を象る。

 その光球の中心にいる仮面ライダー1号とアカレンジャーは、お互い向き合って頷くと大神龍に向けて突撃し

「「――ゴー!!」」

 その力を掛け声と共に解き放つ。

 戦士たちの力を結集したそれは大神龍を包み込み、宇宙へと弾き飛ばす。

 そして、大神龍は弾き飛ばされた先に出現した灰色のオーロラをすり抜け――この世界から存在ごと消え去った。



「……ここは。……あっ! 大神龍は、地球は一体どうなったんだ!?」

 意識を失っていた映司は目を開け、暫らく呆けていたが直ぐに意識を覚醒させて地球がどうなったのかを確かめるべく、上空を見上げる。

 そこには、雲一つない綺麗な青空が広がっていた。

 ――良かった、俺達この地球を護れたんだ。

 そのきれいな景色を見て心の底から安堵する映司。

「――漸く目覚めたか、仮面ライダーオーズ」

 後ろからの声に振り向くと、そこには仮面ライダーカブトである天道総司と仮面ライダーキバである紅渡がいた。

「最初に言っておくことがあります――僕達仮面ライダーや34のスーパー戦隊は先程の大神龍を撃退するために放った光によって変身する力を失いました」

 天道の言葉を引き継ぐように、紅渡が真実を告げる。

 それに対して、映司はショックを受けるのでもなく服のポケットを探って二つに割れたタカのコアメダルがあったのを確認してから

「そうですか……でも、地球に住むたくさんの人を助けられたんなら、それもいいかなって俺は思います」

 そう答える。

 そんな映司の答えに二人は一瞬、驚くが直ぐにその顔を笑みに変える。

「ああ、そうだな」「ええ、本当に」

 そうして、三人とも空を見上げる――自分たちが護った綺麗な青空を。

 そして、時は流れ……




 後書き とりあえず、レジェンド回をやるよりもますは199ヒーロー大決戦の二次創作を先にしようと思います。
 ただ、時間の都合によって一気に完結までの内容を書くとなると一か月か一か月半先になりますのでちょくちょく投稿しようと思います。
 さて、今回出したキャラの内でバスコを凹るライダーを何人か出していますが分かるでしょうか? 
 もし、分かる人が居たら……あなたはデンライナーか、ゼロライナーに乗車……またはハイパークロックアップなどを知らぬ内にやったお方だと思います。



[28701] スーパーヒーロー大戦(※プロット紛いです)
Name: 草語り◆a91ccd23 ID:a04b2af1
Date: 2012/02/06 02:11
 遠い未来、30世紀の地球である事件が発生する――それは21世紀の地球で起きる大きな戦争の発端の一つ。

 かつて、地球を襲った悪の異星人の中でも類を見ない軍勢を誇ったザンギャックの皇帝の系譜は滅びてはいなかった。

 罪を憎んで人を憎まず、を体現した存在であるヒーロー達は、アクトズ・ギルの血脈を受け継ぐ幼い子供を殺すことはしなかった。

 しかし、9世紀が経った時代にてその子孫が復讐を果たす為に、己が身一つで時間逆行が出来るよう肉体を改造する。

 それを察した、タイムレンジャーのメンバーの四人は事前に取り押さえようとするが、一手遅れて過去への逃亡を許してしまう。

 ロンダーズファミリーと違い、30世紀の戦略や戦術の意味を亡くす武装技術をその身に取り込んだゲトウズ・ギル逮捕の為に、タイムレンジャーのメンバーは上層部に過去への介入を申請するが許可は下りない。

 正史において、彼らタイムレンジャーの介入が確認されているのは2000年の時とレジェンド大戦の時のみという理由故に。

 一方、21世紀の宇宙や地球でも動きがあった。

 ジャッカ―電撃隊と戦ったクライムの首領であるアイアンクローに指令を飛ばしていたシャイン――その実体は、10人ライダーと戦ったバダン総統だった!

 二十余年の時を経て、いま再び活動を開始したのだ。

 無謀な時間逆行の影響によって、ボロボロになって宇宙を漂流していたゲトウズ・ギルを回収し、30世紀の技術を超える驚異の技術力で更なる強化・洗脳手術を施すことで己が器にし――最凶最悪の悪魔・ディケイドが生まれる。

 マゼンダの体色、緑の複眼、強化スーツ――その姿は、奇しくも世界の破壊者と揶揄される仮面ライダーディケイドと同じだった。

 その力の確認の為か、時空破断装置を発展させる過程で得た並行世界への介入を果たし、把握していた世界はリ・イマジネーションのライダーも含めて全て破壊されてしまう。

 しかし、その惨劇を生き延びた青年もいた――それこそが、後の鳴滝本人である。

 再び、起点の世界へ戻ってきたディケイドは宇宙を航海していたゴーカイジャーたちを襲撃する。

 武装の威力や技術の圧倒的な差、破壊した際にカード化されたリ・イマジネーションのライダーの力によって、終始圧倒されるゴーカイジャー。

 辛くも逃げられたマーベラス達だったが、34のスーパー戦隊のレンジャーキーとナビィを奪われてしまう。

 このまま、宇宙最大のお宝は悪に利用されてしまうのか!?

 また、オリジナルのオールライダーと力を失ったレジェンド達とゴーバスターズが住む地球には仮面ライダーディケイドと仮面ライダーディエンドが訪れていた。

 偶然巡り合った元シンケンレッドである志葉丈瑠といつもの様に単独行動をしていた門矢士は、久々の再会に話を咲かせていたが、そこに召喚された魂無きシンケンジャーが襲いかかる。

 突然の事態に驚くも、士はディケイドに変身してレンジャーキーへと戻す。

 本来の力の持ち主である丈瑠は、ゴーカイジャーに預けた筈のレンジャーキーが何故地球に、それも実体化して自分を襲ってきたのを怪しむ。

 しかし、この事態はここだけではなかった。

 日本の各地で、本来の力の持ち主を実体化した戦隊が襲撃していたのだ。

 オールライダーとゴーバスターズも動いているが、人手が足りない。

 その事態を知って仲間を再び呼び出すべく、志葉家に戻った丈瑠を見送り、他の場所へ向かおうとすると上空から銃撃が降り注ぐ。

 回避しつつも上を見上げると、真っ赤な海賊船――ゴーカイガレオンから降りてくる六人の人影があった。

 彼らこそ、35番目のスーパー戦隊ゴーカイジャーだった。

 今ここに、スーパー戦隊と仮面ライダー――本来ならば交わらなかったヒーローが矛を交える!



 後書き リアルが大変忙しく、ネタこそ溜めてはいるんですがプロットが出来あがってなくて更新が滞りすぎて申し訳ありません<(_ _)>
 しかし、いよいよゴーカイジャーも最終回が近くなり、宇宙最大のお宝の全貌も明らかになりましたね。
 けど、本当にゴーカイジャーは恵まれていますよね……何たって、レジェンドが戦隊から最低一人でてくれるなんて!
 さて、今回のSSは自分なりのスーパーヒーロー大戦――言わば、妄想です。
 でも、スーパー戦隊VS仮面ライダーを公式でやるとは……このSSを書き始める頃はあり得ないと思ってましたが実現するなんてな――びっくりです。 


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