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[28541] 【多発ネタ】転生戦隊ジュウリンジャイ【世紀末戦隊ゴレンジャイ】
Name: つしあき◆e3ecc7c7 ID:146aaaeb
Date: 2011/06/25 06:07

こことは違うどこかの世界、その世界に唇の厚い神様がいました。

神様はその世界の現状を非常に憂れいていました。

「なんや、おもろないなあ…」

何とかして、今の世の中をよい方向に導けないかと悩んでいたのです。

「人間性クイズをやりすぎてもうたんやろか」

「正直者を優遇したろうと思うただけやのに、第五次世界大戦が起こってもうたし…」

「次はどないしよか。荒廃した世界をどげんかせんといかんなあ(笑)」

新しいアイデアが浮かばずに酷く悩んでいましたが、まだ余裕もありそうです。

「なんや、ええヒントでもないやろか」

ふと、地上を見下ろすと、目に入ったのはひとつの風景でした。

とあるビルの屋上、日曜日の長閑な昼下がり。

大勢の家族連れが集い、その中でも子供たちが歓声を上げている。

子供たちは、カラフルな衣装に身を包んだ一団が飛び跳ね、走り回るたびに声援をおくっていた。

「ヒーローショウか…」

「………ええかもしれんなあ」

なにかを思いつきでもしたのか、神様の目は給食のカレーを楽しみにする子供のように純粋に輝き出していました。

「そうと決まったら、早速準備をせんとな」

「ええと、女神ちゃんはどこいったかなあ?」



コツ コツ コツ


近づいてくる足音に気づき神様が振り返ると、そこには美しい女性が神様を見下ろしていました。

流麗な踝まであるブロンドヘアー

彫刻のように、くっきりとした陰影を見せる鎖骨

失われたヴィーナス像の腕かと思わせるかのごとくたおやかに伸びた腕と、白磁器のような指

大き過ぎも小さ過ぎもしないが、上向きに自己主張する張りのよい乳房

すらりと美しくくびれた、腰から太ももにかけたS字ライン

程よく筋肉がつき、しなやかに引き締まった脚

大きく切れ長の目は軽く釣り上がり、秘められた意志の強さを思わせる

すっと綺麗な稜線を描く鼻

熟れたさくらんぼの様に、紅く瑞々しい唇

世界の誰もが振り返り、思わず求婚するであろう美貌

まさに、『女神』としか呼びようのない御姿

だというのに、そんな美貌に蜂蜜をぶちまけるかのように、不機嫌そうに眉間にしわを寄せる女神様。


「おお、女神ちゃん調度ええところに…」

「今度は、何の企み?」

神様の言葉を遮り、嫌そうに問いかける女神様に対して、神様はニヤニヤしながら返答をしました。

「企みなんて酷い言い様やなあ。ただ世界をようしようと努力しとるだけやないか」

「努力?どの口でそんな戯言をいうのよ。神が嘘をつくのはどうかと思うわ。私に面倒ごとほとんど押し付けてるじゃない。」

聞く気のまるでない女神様に神様は真摯に説得を続けました。

きっと、先ほどの案はそれほどよい案だったのでしょう。

「そんなこと言ったかて、わし女神ちゃんおらんかったら何もできへんし、女神ちゃんを信頼して任せてるんやで。きっと女神ちゃんなら何とかしてくれるって」

「…………私を信頼して任せるってのは分ってるわ。」

少し照れながらもそう言った女神様を見て、神様は万引きGメン(中年女性)ような目をしつつ説得を続けました。

「それやったらええやん。わしの新しいアイデア聞いてくれるか?」

一気に攻め込む神様。

「それとこれとは別よ、別。今まで何度同じようなこといって失敗を繰り返してきたのよ。」

しかし、女神差もの壁はまだまだ厚いようです。

どうやら神様は、閃いたことを女神様に実行させては、毎回失敗しているようでした。

「前回は、正直者を優遇しようとして、全世界で人間性を確かめる試練を出したら、国際関係が壊滅したじゃない」

「あれは、プライベートに留めとくべきやったな。ジュネーブでやったのはあかんかった。」

「前々回は、優秀な指導者を生み出すため力が支配する世界を作ろうとしたら、愛の力の前に腕力が負けてしまったのよね」

「あれは、人の愛という力の偉大さを思い知ったわ」

「前々々回は、人間の科学を進歩させるために、強力な魔物を放って人が作った機械に倒させようとしたわよね。結局、人間はほぼ全滅しちゃったて、元の状態に戻すのすごく苦労したのよ!!」

「あれは、魔物が強すぎたし数もやりすぎだったなあ。何事もほどほどにってことを学んだわ」

神様の失敗談をつらつらと述べていく女神様。

そしてトドメに、バッサリと切り捨てました。

「失敗ばかりじゃない」

「…おい、カメラ止めぇ」



~女神様をハタこうとした神様が、カウンターで金的されて悶絶中です。しばらくお待ちください~



30分後、そこには元気に復活した神様の姿が

「でもな、女神ちゃん。前回からわしも人間の作ったゲームやったり、漫画読んだりしていろいろと反省点を理解したんやで」

女神様の責める視線に、「ああ、屈服させて屈辱で満ちた目に変えてやりたいわあ」とS心を刺激されながらも、神様は必死に説得を続けました。

「そないなこと言わんと、聞くだけきいたってや。なっ、お願い。ほんまにお願い」

「ちょっ、ちょっと変なとこ触らないでよ!! あっ、そこ駄目!!」

「なっええやろ、お願い、先っぽだけでええから」

「な、何が先っぽだけなのよ……ぁっ。分った、分ったわよ、話だけでも、んっ!!、聞いて…あげるから手をどかしてよぉ…」

文字通り、神様の縋り付くお願いに女神様も断りきれず、しかたなくアイデアだけでも聞くことになったようでした。



********



「というわけでや、正義の戦隊ヒーローを作ろうと思うんや」

「ハァ…ハァ…… 何が、というわけよ。さっぱり分らないいのだけれど」

神様は、先ほどのビルの屋上風景から思いついた案を、女神様に説明し始めました。

「荒廃した世界を救うんは、やっぱりヒーローやろ?」

「それぐらいは想像付くわよ。でも、そのヒーローに何をさせるの?しかもなんで戦隊ヒーロー?」

女神様のもっともな疑問に理論武装する神様。

「まず、救世のヒーローちゅうたら正義の味方や。そして正義の味方っちゅうたら、子供から大人まで大人気の戦隊ヒーローしかおらへん。 そういった連中が、仲間の友情や愛情、市民を守ろうちゅう勇気が力となって強大な敵を倒すんとかカッコええ」

「まあそれは分るけど、カッコいいってだけで決めるのはどうなのかしら。それに悪の組織なんてあの世界にあるの?」

「こないだみたく、敵が強すぎたらいくらヒーローかて勝たれへんから、相手は人間や。世界の争いの裏で私服を肥やした悪人共を退治するんや」

「仕置人?それは案としてはいいけど少し地味じゃないかしら?」

前回までの失敗を生かしつつ説明する神様に、少しは見直しつつ女神様は疑問をぶつけていきました。

「そこは派手な能力を持たせて見た目も派手にしたらええ。悪人を一方的に蹂躙して溜め込んだ金や食料を、市民に分け与ええるヒーローにするんや。そしたら、噂も早よう広まりるやろうしな」

「噂云々はいいとして、一方的な蹂躙って……」

さすがにマズかったかな、と思いつつ神様は押し切ろうと攻め続けます。

「なんやったか忘れたけど、昔読んだ人間の本にな、『悪人に人権は無い』って格言が有ったん思いだしてなあ。一種の見せしめにもなって悪いことするやつも減るやろうし」

「それだけの理由で蹂躙はどうなの?見せしめってのは分らなくも無いけど」

やはり疑問を抱く女神様。

「正義のヒーローやからな、圧倒的な力で悪を倒すっちゅうのは、様式美みたいなもんやからしゃあないやろ」

独自の(無理矢理な)理論でねじ伏せようとする神様。

そしてついに……

「様式美ねえ……、まあ今までよりは失敗が小さく済みそうだし、有りっちゃ有りなのかしら?」

「おお、決まりや決まりっ!! 早速始めるとしよか」

多少思うところがあるのか、まだ少し悩んでいるものの、女神様の説得に成功したのでした。

神様はホクホクとした顔で、女神様は未だにしばしば唸りながら、戦隊ヒーローの詳細を決めていきました。

「それでその戦隊はどういう風に創るつもりなの?下手に力を与えすぎてもマズいと思うわよ。」

「それについては、人間の力を借りようかと思っとってな。」

「人間の力を?どうやって? 人間なんて何の創造力も無いじゃない。」

「まあ確かに人間には創造力はあらへんけど、想像力には目を見張るもんがあって、文化にはおもろいもんが多いんよ。そやから、想像力豊かそうな人間を戦隊メンバーとして引っ張ってきて、そいつらに戦隊ヒーローの能力案を出させるつもりなんや。」

「ああ、そういうこと。私たちはそれを審査して、実際に与える能力を選ぶって訳ね。貴方にしては悪くない案じゃないの」

「せやろ、せやろっ!!」

女神様に褒められたのがよほど嬉しかったのか、鼻息荒く頷く神様

「……で、成功すると思う?」

「もちろんや。」

「失敗したらどうするの? 今度は貴方が責任とって貰うわよ」

「おお、責任ぐらいいくらでもっとったるわ。指輪は給料3ヶ月分でええか?」

「誰がそんな話したのよっ!! 戦隊達が暴走したら責任とって鎮圧しなさいってことよ!!」

「……なんや、そっちかい。それぐらい指先ひとつダウンさしたるわ」

「まったく、少し褒めたらすぐ調子に乗るんだから」

ため息を吐き、呆れ顔をしながら文句を言う女神様をスルーしつつ、神様はたった今思いついたネーミングを口に出した。

「よしっ、こいつらの名前は『転生戦隊ジュウリンジャイ』で決定や」

「…………センス悪っ」

小さくつぶやいたはずの女神様の声が、やけに大きく響く中、新たな正義のヒーローがたった今誕生したのでした。



某掲示板SSスレでボソリと呟いたのタイトルが意外と好評だったので、内容を暖めていたら、ゴレンジャイクロスという劇薬を思い浮かんだため書いてみたもの。



[28541] 第一話
Name: つしあき◆e3ecc7c7 ID:146aaaeb
Date: 2011/06/25 06:08
~ OPテーマ 転生戦隊ジュウリンジャイ ~
                       作詞 kyoya
                       作曲 U-1 
                       歌  ANAGO

ジュウリンジャイ ジュウリンジー
蹂躙の戦士たちよ
ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
世界かける希望
転生戦隊 ジュウリンジャイ

足音が 聞こえないか
はるかな力を 手に入れて
五つのオリ主が やって来る
見せてくれ 未来へのファンタジィ

ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
蹂躙の戦士たちよ
ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
いつも君の後ろに
転生戦隊 ジュウリンジャイ

漆黒に 光るメダル
体をひとつに つなぐとき
殲滅の明日(あす)が 待っている
約束さ 終わらないファンタジィ

ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
転生の戦士たちよ
ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
次元越えて行こう
転生戦隊 ジュウリンジャイ

ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
蹂躙の戦士たちよ
ジュウリンジャイ ジュウリンジャイ
いつも君の後ろに
転生戦隊 ジュウリンジャイ

*************

*前回までのあらすじ

荒廃した世界を救う戦隊ヒーローを造り、悪人たちを懲らしめることにした神様と女神様。

神様の指示の元、女神様は世界から想像力の豊かそうな戦隊メンバーとなりえる人材をスカウトしてまわった。

そして揃った5人の個性的なメンバーが、神様にお目見えする日がやってきたのだ。



ここは神様との謁見室。

台上には神様と女神様が並び、お目見え前の最終打ち合わせを行っていた。

「で、とりあえず自己紹介を兼ねて、彼らの考えるヒーロー像(見た目)をあなたに見せることにしたから」

「あいかわらず仕事が速くて助かるわ。そんなら早速いってみよか」

どうやら準備が整ったらしい。

女神様が右手を前に出すと魔方陣が床に描かれ、まばゆい光を放ち始める。

そして、


テレテテテーテテー テテッ


どこか間抜けな、BGMが流れると同時に魔方陣上に5人の姿が現れた。

そして、各々ポーズをとりながら、

「ジュウリンレッド!!」

「ジュウリンブラック」

「……ジュ、ジュウリングリーン(ボソッ)」

「ジュウゥゥゥリンイエロォォォウ!!!!!」

「じゅうりんぴ・ん・く」

名のりを上げたのだった。




「………………………は、ははっ」

「………えーと、……………」

目の前の、予想を上回る、いや寧ろメーター仏恥義礼に個性的な面々に、神様思わず苦笑い。女神様思わず茫然自失。

「…」

「………」

「……………」

「………………………集合ーーー!!!!」

突然、神様が大声で叫んだ。

メンバーは、おずおずとポーズを解除し神様たちの周囲に集まり、再びポーズを取った。


「な、なあ、女神ちゃん。こいつら個性的過ぎんのんちゃう?」

「知らないわよ、わ、私の責任じゃないわ。昨日までは全員30才前後の人間(男)だったのよ。寧ろ地味過ぎ何じゃないかと思

ってたぐらいだし……。あなたが、各人好きな姿に転生させろって言ったのが悪いのよ」

「せ、せやかて、カッコいいヒーロー作りたかったし、見た目もカッコようなって欲しかったから……」

ひそひそと、動揺しながらも現状の確認を急ぐ神様たち。

「………とりあえず、過ぎたことを言ってもしかたないわ。見た目はともかく中身は素晴らしいかもしれないわよ。」

「………せやな、とりあえず聞いてみるか…」

神様たちは、不安をどこかに無理矢理どかして、無駄になると分かりつつも淡い希望を胸に抱き、質問を始めるのだった。



「……とりあえず自己紹介してもらえるか」

神様の不安そうな声に対して、メンバーの中で一番まともそうなレッドが自己紹介を始めた。

「ジュウリンレッド!!」

自信満々に叫ぶ、穴だらけの赤いコートを着て、眼鏡をかけた金髪ツンツンヘアー

腰に下げていた大口径の銃を構え、引き締まっていた顔でポーズ

服装はアレだが、確かにヒーローっぽさは有るし、強そうでもあった。

「……えーと、おまえのその格好は何なん?」

「人間台風です。」

「人間台風?」

「最強のガンマンです。悪人だとしても決して殺しはせず、万発万中の腕で急所を外して無力化する。弱き人々を助け、時には賞

金首を退治し、時には脅威から世界を救う。 愛というカゲロウを追いつづける平和の狩人・・・みたいなカンジ?」

「……思ったよりは悪くないのかしら?」

「たしかになあ。カッコと平和の狩人ってのがちょっとアレやけど、コンセプトは悪ない感じや。」

最悪の斜め上を想定していたためか、少し拍子抜け、寧ろ安堵する神様たち。

「そうでしょ、そうでしょ!! やっぱり正義のヒーローといったら、こうカッコよーくないと駄目ですよねー。見てくださいよこ

の右腕」

そういうなり右腕を振りかぶり、幾つもの顔と羽が集まった巨大な大砲状に右腕を変化させる人間台風。

「この腕エンジェル・アームは強大なプラント能力が秘められていて、その気になれば大都市の1つや2つ吹っ飛ばせるんですよ

。使うと寿命が縮むという反動が有りますが、そこら辺は節約していけば問題な…」

「ヒーローが大都市消し飛ばしてどないするんや!!! アホかっ!!!」

「……人殺ししないんじゃないの?」

神様のもっともな突っ込み(ハタキ[強])が入り、女神様が追撃する。

「い、いやーモチロンやりせんよ。あくまでそれだけの性能があるってだけですよやだなーー」

「…胡散臭っ!!」

「…胡散臭いわね」

「………」

「………」

「………」

二人に睨まれつつも、何とか平静を装う人間台風(偽)

「だ、大丈夫ですよー。信じてくださいよー。」

「………まあええやろ。ちゃんと手加減して使えや。一般人殺したらシバくから覚悟せえよ。」

「本当に気をつけてね。じゃあ、次いきましょうか」

女神様のお願いに悶絶している人間台風を無視して、神様は次のメンバーに話しかけた。




「……ええとお前はなんやの?」

「ジュウリンブラック」

「いや、そうやなくてその格好」

「……仮面の剣士」

「はいはい、それで仮面の剣士さんはどんなキャラクターなの?」

短身痩躯で黒いスーツに身を包んだ若者。何より目立つのは何か爬虫類の骨を加工した仮面であり、近寄りがたいオーラをかもし

出している。

赤で多少慣れたのか、衣装にはあまり深く突っ込まずサクサクと半紙を進める神様たち。

「最も大切な女性のために味方を裏切り、世界の破滅へと協力することを選んだ男だ」

「いや、裏切りモンはあかんやろ。」

「………(溜息)」

すでに諦めムードなのか神様たちの突っ込みも弱い。

「話は最後まで聞け、馬鹿者共が。……その罪滅ぼしとして、かつての仲間の子を英雄として育て、再び世界の危機に命を……」

「誰が馬鹿やとコラ!!、おい、ちょっ来い!!」

唯でさえ期待されていなかったのに、なりきって口癖を使う仮面の剣士。

だが、相手が悪かった。

そのまま、神様にアイアンクローをかまされ、裏に連れて行かれてしまった。


~大変残酷な光景が繰り広げられております。変わりに女神様のセクシーショットをご覧ください~


五分後、そこには元気に返事をするブラックの姿が

「おまえはそれで十分や、分かったか!!」

「イーーーーーー!!!!(泣)」

「特殊能力はせめてそのままにしたる。感謝せいよ。」

「イーーーーーー!!!!(喜)」

「次からは失言に注意してね」

「イーーーーーー!!!!(激しく頷く)」

さっきまでの暗そうなブラックとは打って変わって元気な返事、どこか悲しそうだが気のせいだろう。

「さー、次ーー!!」

神様も、すっきりしたのか気を取り直して次のメンバーに声をかけた。



「おまえ……」

「ヒッ!!!」

「びびらんでええ、はよ説明してくれるか…」

「ハッ、ハイ!!」

「大丈夫よ。ちゃんと自己紹介してくれればいいから」

「ハイイイッ!!!!」

先ほどの光景のなぜかかなり怯えて緊張しているらしい。

慌てて女神様がフォローにはいったが、緊張を解すには逆効果だったかもしれない。

「ジュ、ジュウリングリーンです。きょ、恐竜です。す、すすすすスポーツ、ば、万能でしゅ。」

「落ち着け、吃音るな、噛むな。」

「えーと恐竜君は他に何かすごい事できるの?」

「え、えーと、悪い子は食べちゃいますっっ!!!」

「いや、食べたらあかんやろ。グロ過ぎるわ。」

「ヒィッ!!!! ごめんなさいごめんなさいごめ……」

「謝らなくてもいいわ。食べなければいいだけよ。落ち着いてね」

女神様が安心させようと手を握るも、逆に余計緊張している。

どうやら神様の暴力よりも、魔法使い的な意味で女性に弱いらしい。

神様は神様でめんどくさいと思ったのか、女神様に任せることにしたようだ。、

「なんでそのキャラにしたの?」

「あの、僕、小さなころから病弱で運動できなくて、その、だから、何でもできるガチャピンが羨ましくて、僕も大きくなったら

あんなふうになりたいと思って………それで、その、僕は、こ、この姿を選んだんです。」

「そうなの、教えてくれてありがとうね」

「ハ、ハイ/////」

「頑張ってね!! でも食べちゃ駄目よ」

「ハイッ!!!!!!!」

元気よく返事をして、女神様に笑顔をみせる恐竜(中身32才魔法使い)

これは、間違いなく惚れたな。



「見た目はアレだけど、中の子は素直で良い子みたいね」

「まあたしかに、性格的には赤や黒よりはマシかもしれんが……恐ろしいわ、魔性の女め」

「うるさい。次行くわよ、次」

なんやかんやいいつつ、意外と評価の高いグリーンであった。



「さて、残り2人やが、どちらも地雷っぽいな」

「しかも大型地雷っぽいわね」

「………もうゴールしてもええ気になってきたわ」

「………同感だけど、一応最後までやらなくちゃ」

ひそひそと、残り2個の大型地雷について前評価を下す神様たち。

おそらくは、そんなに間違った評価でもないのだろう。

恐る恐る4人目に声をかけた。

「…………君は何?」

「ジュウゥゥゥリンイエロォォォウ!!!!!」

「うるさいわ。もうちょい静かに話さんかい」

「ハッハー、すまんな。しかしこの筋肉では仕方ないだろう」

「何がしかたないねん。訳分からんわ」

確かに訳が分からない。彼と話すには特殊な言語でも必要なのかもしれない。

「筋肉こそ全て、技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ!!!」

「うわ、何かかってにしゃべり始めたわよ」

何気に酷い女神様、生理的嫌悪感をひしひしと感じているらしい。

しかし、筋肉も気にせず、いや聞こえていないようで、演説を続ける。

「筋肉、それは己が肉体を守る盾にして、敵を打ち貫く必殺の矛。一度その身を鞘より抜き放てば、向かうところて敵はなし。そ

こに存在するは、紙切れ同然の滓ばかり。南斗により切り刻み、北斗により破壊し、元斗により焼き尽くす。背中の鬼が鳴けば、

いかなる者も打ち砕き、筋肉に聞けば、己を信じて裏切らぬ声を聞く。この身に纏いし筋肉は、時には己を大きく見せ、時にはダ

イヤのように凝縮される。筋肉とは無限の力、腕を振れば火炎を起こし、足を振れば鎌鼬が起こし、頭を振れば地震を起こす。我

が脳は考える筋肉であり、我が筋肉は考える脳である。筋肉の閃きは全てを予言し、叫びは全てを平伏さす。そして最大最強の筋

肉奥義として、ゆでり……」

「もうええ、無視して次や次、あと一人」

「そうね、頭痛くなってきたわ……」

先ほどからの筋肉との会話にうんざりしたのか、筋肉を放置して最後のメンバーに話しかけることにしたようだ。

さて、何回筋肉といったでしょうか?



「それで、最後におまえや。さっさと自己紹介して終わろう。ホンマに……」

「じゃあ、自己紹介するね。あたしはジュウリンぴ・ん・く(はーと)」

可愛らしい顔をして、ピンク色のウエーブヘアーを靡かせ、ピンク色の唇から甘い声で呟く。

彼女?こそジュウリンピンクであり、最後のメンバーである。

「………帰って良いかしら?」

すでに女神様は名前だけで折れかかっていた。

「………いやたしかに戦隊ヒーローには女の子が大抵1人2人居るもんやけどなあ。」

「でしょ、だから私がこの戦隊のヒロインなの」

まあ間違ってはいないだろう。大きなお友達にはとても人気が出そうだ。

「それで、特技とか能力はなんやの?」

「えーとねえ、被害にあって逃げている人の中から、可愛らしい童貞の子を助け出すことよ。そして、助け出した子の童貞を廃ビ

ルや、物陰で食べちゃうの。」

「「おいっ!!」」

2人しての突っ込み(ハタキ[弱])が綺麗に入り頭を抱えて唸るピンク。

「痛ったいわね。何するのよ!!!」

「何するも、ナニするもあるかい。正義のヒーローが童貞奪うってアホか!!!」

「良いじゃない、もてない中高生や大きなお友達にはすんごく需要があるわ。」

「それは分かるわ、分かりたくないけど。でもね……」

「なによ」

ヒーローというかヒロインというか、明らかに18禁な存在になりつつあるピンクに、女神様が一言告げた。

「あなた、転生前童貞だったじゃない。」

「………」

「………」

「………」

「うっ、うるさいわ!!!!!。童貞で何が悪いのよ!!!!。何で童貞が差別されるのよ!!!!。だからこそ私は私みたいな男を救うため

にこの姿になったのよ!!!!」

「………」

「………」

「わたしは、外見に左右されず、どんな男でも童貞を奪ってあげるわ。たとえそれが条例に触れてしまったとしても」

気高く、揺ぎ無い瞳を閉じ、胸の前で手を握り締めてまるで祈りを捧げているかのような彼女。

とても美しく、それは一種の宗教画のようであった。

「………」

「でもあなた、ロストバージンは可愛い男の子って決めてるみたいだけど」

「……良いじゃないの!!! 最初ぐらい好みのタイプにあげたいじゃない!!!!それぐらい大目に見いてよ!!!」

女神様にオチを付けられ、ちょっと焦った様だがそれでも決心は揺るがないようだ。

「……ええやろ」

「「えっ!!」」

「やってええ、しかし最後まで責任もてや」

「ちょっと、本気なの?」

「本気や、………わしも男としてな。年子の子供の気持ちも尊重してやりたいんよ」

「でも……」

「ええから……」

何か彼女の気迫に感じるところがあったのか、神様は彼女の背中を押した。

そして、女神様も止めなければと思いつつ、なぜか反対することができないでいた。

「ありがとう。本気で頑張るから、絶対あきらめないから……」

まさかOKが出るとは思っていなかったのか、彼女の目から涙があふれ出す。

「がんばれや」

「……がんばってね」

にっこりと笑顔で応援する神様。そして複雑な顔をしながらも応援の言葉を口にした女神様。

三人の中で何かが生まれた瞬間だった。



こうして、5人のメンバーが揃い、転生戦隊ジュウリンジャイが始動した。

ゆけ!! ジュウリンジャイ!!! 進め!!!! ジュウリンジャイ!!!!!

未来への希望は、君たちの手の中だ!!!!!!



酔った頭で書き上げた。

後悔はしていない。



[28541] 第二話
Name: つしあき◆e3ecc7c7 ID:c72033cf
Date: 2011/07/01 04:24
~ OPテーマ 転生戦隊ジュウリンジャイ ~
                       作詞 kyoya
                       作曲 U-1 
                       歌  ANAGO

     (略)





*************

*前回までのあらすじ

神様へのメンバーお披露目が行われ、個性的なメンバーが各々の力を見せ付けた。

神様たちは大きくそれに驚き、そしてその心意気に心を打たれることもあった。

そして、いよいよジュウリンジャイが始動したのだった。


あれから1ヶ月、ジュウリンジャイによる悪人退治は、そこそこの成果を見せていた。

しかし、次から次と沸いてくる悪人たちの数の暴力の前に、成果も頭打ちに成りかけていた。


ここは、神様の謁見質。

そこで神様と女神様が何か相談をしていた。

「なあ、女神ちゃん」

「なあに?」

「EXILEのコンサートチケット手に入れたんやけど、一緒に行かへん?」

「へー すごいじゃない。よく手に入ったわね」

どうやら真面目な話ではなかったようだ。

人気歌手のコンサートについてのことらしい。

「発売3日前から並んでな、アリーナ席前列ゲットしたったわ」

「3日!? どおりで最近見ないと思ったわ。仕事サボっちゃ駄目じゃない」

「ええやんそんなの。 あいつらに任しといたらええねん。それより、来週の金曜、朝10:00からや

から忘れんといてな」

「駄目よ。平日に仕事をサボっていくなんて」

「そうか? そんなら、安息日を金曜にかえてまおうか。」

「ちょっと、世界中混乱させてどうするのよ。」

「そんなら、有給使おうや。」

「もう有給ほとんど残ってないでしょ。病気のときのために少しは残しておかないとと駄目よ」

どうやら、神様は仕事をよく休んでいるらしい。

あまりそうは見えないが、病弱なのだろうか?

しかし、有給よりも先に安息日を変えるとは、さすが神様らしいスケールの大きな話だ。

「じゃあどうすんねん? チケットもったいないやん。女神ちゃんも行きたい行きたい言うてたやん



「それは、私も見に行きたいけど…」

『……あのー?』

「そんなら行こうや~。 少しぐらいサボったってバレへんよ」

「……もう、しょうがないわね。今回だけよ」

「おー決まり決まり。そしたらついでに東京観光とかどう?」

「あら、いいわね。私スカイタワー見に行ってみたかったのよ。」

なにやら観光もついでにすることになったようだ。

きっと、普段からストレスのたまる仕事場なのだろう。

『あのーすいませーん』

「ついでに、TDLも行ってみーへんか?」

「どっちかっていうとSEAの方が行ってみたいかしら。あっちはお酒も飲めるみたいだし」

「そうか、そんならSEAでええか。酒も飲むんも久々やなあ」

『あのーーー!!!すまっせーーーーん!!!』

と、ここで大きな声が神様たちにかけられた。

どうやら無視されていたのが、寂しかったようだ。

「なんやの? 人が楽しい話しとる時に…。もうちっと空気読んでほしいわあ」

『えーとですね。一週間前に、神様が言ったじゃないですか。「一週間やるから、何かパワーアップ

するアイデア持って来い」って。ですんで、みんなで考えてきたんですけど……』

「そんなん、どうでもよろしいわ。それよりもSEAでのコース考えんとあかんねん」

「まあまあ、一応今は仕事中なんだから、その話は後にして話をきいてあげましょ」

「あーーー。もうしゃあないなあ。さっさと終わらせいよ」

『ハ、ハイハイ。直ぐに始めますから落ち着いてください』

神様にキレられるのが怖いのか、おどおどしつつ準備をするメンバー達。

こうして、[第二回 カミの使いや チキチキ、より多く悪人を蹂躙するのはこの俺の能力(パァウア

ァァー)だ選手権]が始まったのだった。



「ほら、さっさとやらんかい」

『ジュウリンレッド!!!!』

「それはええねん!! さっさとやれ言うとるんや!!」

『では……『黄昏より暗きもの 血の流れより赤きもの……』』

「呪文が長いわ-ーー!!!」

どうやらレッドの新しい能力は呪文のようだ。

レッドに相応しく赤い呪文のようだが、神様は詠唱が長すぎてイライラしているようだ。

きっと、その間に悪人たちにやられないか心配なのだろう。

『『ドラグスレイブ!!!!』』


   ちゅっっど~~~ん


盛大な音と光、そして爆風を撒き散らし、呪文の命中地点から半径50mほどが跡形もなく砕け散った。

威力はすばらしく、伊達に長大な詠唱時間が必要なわけではないようだ。

しかし、神様はこめかみをヒクつかせながら、レッドにビンタをかまし大声で叫んだ。

「だから、一般人巻き込みかねん能力使うなっちゅうとるやろうが!!! このダアホ!!!」

ビンタされたレッドは、そのまま低空伸身ムーンサルトをしつつ、盛大な音と共に頭から着地した。

「このあいだ言われたこともう忘れたのかしら? もうちょっと学習能力を身に着けてよね」

「やり直しや。来週までに考え直してこい!!! このカス!!!」




「はい 次ーーー!!!」

『イーーーーー!!!!(ジュウリンブラック)』

「いやだから、それはもうええって」

『イーイーイーーー!!!!(黒の章)』

そう言うとブラックは懐からビデオテープ(VHS)を取り出した。

『イーーイイー、イイーイーイーー!!!!(これには人間のありとあらゆる悪の映像が記録されていて

、たとえ悪人でもこれを見ればほぼ確実に鬱になります。)』

「どうやってそれを見せるつもり? 捕まえてわざわざ見せてたら効率が悪いと思うけど」

『イイーイイーイイーーーネ!!!!(コンピューターウイルスを使って、悪人共専用の連絡サイトに流

します。一般人には見れないように、細工もしておく予定です)』

「まあ、悪ないが地味やなあ。それに鬱になったとしても悪事を働くのやめへんかもしれんし」

『イーーーーーイイーーーYeah!!!!(あくまで勢いを削ぎ、弱体化させるための補助的な要素として

考えてください。)』

前回の暴言で懲りたのか、非常に丁寧に喋るブラックに、神様たちの反応も悪くはない。

「まあええやろ。65点てとこか。」

「次も頑張ってね。もっといい成果が出せたらもとの姿に戻してもらえるかもしれないわよ」

『イイイクーーーーー!!!(恐悦至極)』



「はい 次ーーー!!!」

『ジュ、ジュウリングリーン!!!!!』

「もう名のらんでええって言うてるやん……」

『え、えーと、それじゃあ、い、行きます。『スィドリーム』』

控えめな掛け声と共に、薄緑色に光の塊が現れ、グリーンの周りをふよふよと漂い始めた。

また、その手にも銀細工によって装飾された金色の如雨露が現れた。

「あらあら、かわいらしい精霊ね」

『ハ、ハイ。 スィドリームって、イイい、言います』

「それでそのスィドリームはどんな能力なの?」

『あ、その、この如雨露で人の心の中で育つ『心の樹』の、せ、成長を操れるようになりましゅ。あ

、あと、夢の世界に世界樹って樹があるんですけど、そ、そのの一部を操ったりできます。』

あいかわらず女性への免疫が無いためか、ひどく緊張している。

「その樹を操作するとどうなるの?」

『あ、えっと悪人の動きを止めたり、自分を守ったり、で出来ます。』

「なんや、また補助系かい。もうちょっとこうカッコいい能力ってのが欲しいわあ」

『スス、ス、ス、スイマセン!!!! で、でも僕やっぱり、人が傷つくのが嫌だし、こ、この能力の本

当の持ち主も争いが嫌いな子だから……』

「いや、別に起こっとる分けちゃうから落ち着け。70点やるから。それに女子供なんかに人気でそう

ややしな」

「そうよ、もっと自分に自身をもってね」

『ハ、ハイ!!!!』

相変わらず真面目なグリーンの評価は悪くないようだった。



「はい 次ーーー!!!」

『ジュウゥゥゥリンイエロォォォウ!!!!!』

「もうええ、好きなだけ名のれや……」

『行くぞっ!!!! 超必殺『メガトンパンチ』』

相変わらず生理的嫌悪をもたらす筋肉を蠕動させつつ、イエローが吼える。

途端、左右の腕が二対へと増え、太さも二周り程大きくなる。

さらに全身に黄金に輝くオーラを纏うと、腰を低くし、二本の右腕を銃弾を装填するかの様に引き絞

った。

『うおおおりゃああああああ!!!!!!!!』

そして大きく、180°近く振りかぶった二本の右腕を腰の回転に任せ、全体重を乗せて振りぬいた。

 ドゴォォォォォォオオオオオオ 

凄まじい轟音と共に、土煙が立ち込める。

そして煙が晴れた後には、半径数m、深さ数十mに渡っては地面が粉砕されていた。

『どうだっ!!!! これが俺の新必殺『メガトンパンチ』よお!!!! この威力、濡れるだろう?』

「50点」

『なぁっ!!!! 何故だ!? 派手で、高威力、しかも範囲が狭いから回りも巻き込まん!!!! 何故こ

れでこれほど点数が低いのだ!!!!』

「気持ち悪いもの」

「派手で、強くて、一般人を巻き込みにくいんはええけどキショイ。女子供が見るもんやない。悪夢

見るわ」

まあ無理もないだろう。筋肉だけでもキツイのに、通常の何倍も暑苦しい攻撃を見させられてはたま

らない。

しかしイエローは納得がいかないのか神様に詰め寄った。

「そんな軟弱な精神でどうなるのだ!!! 女子供といえど強く在らねばならん。健全な肉体にこそ健全

な精神が宿るのだ。むしろ率先して女子供に見せて、筋肉に対する信仰を感化せねば並んだろう

がっ!!!! 筋肉こそ全ての力、そう全血全能なの…」

「じゃかまっしゃあ!!!!」

しかし、案の定、神様怒りのヤクザキックをモロに食らって10mは軽く振っ飛んでいった。

「ひでぶっ!!!!」

なぜか飛んでいる間に謎の叫び声をあげた彼の顔は、とても満足そうであったが。



「はい ラストーーー!!!」

『はーい ジュウリンぴ・ん・く(はーと)行きまーす。』

「で、どないや? もてない男は救えてんの?」

『もっちろんよ。初めてはかわいい男の子だったし、他にも沢山の子を筆卸してあげたわよ』

「……すごいわね。ほんとにやってるなんて」

『当たり前よ。でもね。最近ちょっと困っててね』

「ほうほう」

悪人を倒してはいないようだが、一般人(の一部)を救うことにかけては彼女は欲やっているようだ



しかし、そんな彼女にもToLaveるが起きているらしい。


『あたしはあくまで、お姉さんが優しくしてあげるって感じで行きたかったんだけど、もっとロリっ

ぽい方が良いって声もあってね、』

「うわっ!!」

『ちょっと!!!! そのリアクションはないんじゃない。男の子の夢を奪っちゃ駄目よ』

「そうやで、もっと優しくしたらんとあかんやろ」

「なんであなたまでそっちサイドなのよ……」

女神様に元気がないようだが、やたらと仲の良い神様とピンクに嫉妬でもしているのだろうか?

『そんなこんなでねー。あたしも新しい能力を考えてみたのよ。その名も『不定形生物』』

「なんやそれ? 普通に年いじれるだけじゃあかんのか?」

『最初はそれも考えたんだけどねー。 そのうち年齢以外にもいろんなオプションを欲しがると思う

から先に手を打とうと思ってね。』

「なるほどなるほど」

『不定形生物になれば、年齢はおろかケモナーや奇乳、はては触手までどんなプレイにも対応できる

容易ようになるわ。あそこの締め付けも自由自在になるし』

「すばらしいわ」

「なんでそんなに同意してるのよ……」

さすがに女神様も呆れている様だが、男の夢だ仕方ないだろう。

『ただねー、ちょっと欠点があってね。あまり長い時間変身していると、元の体に戻るときに時間が

掛かるようになっちゃうのよ。ケモナーぐらいならともかく奇乳や触手でプライベートをすごすのは

ちょっとね』

「まあ、何事も完璧とはいかんやろ。しかし、これは90点やるわ。目標達成したうえに先の需要まで

呼んでんやし」

『ホント!? よーし、これからも頑張っちゃうわよー』

「おお、頑張ってな。期待しとるよ」

「まあ、ほどほどにね。あと、子供の教育に悪いことは出来る限りしないようにね……」



こうして、新たな力を身につけたジュウリンジャイ。彼らの躍進はここから始まる。

いけいけジュウリンジャイ、頑張れジュウリンジャイ

正義心は僕らのために



「ところで女神ちゃん わしらもどうや?」

「? 何をよ?」

「ケモナープレイやケモナー」

「ば、馬鹿なこと言ってるんじゃないわよ。旅行の約束取り消すわよ!!!」

「あーそれだけは堪忍や、後生や。女神ちゃんとの久々のデートなんやから」


つづく



ローゼンよく知らないから間違ってたらごめんね。





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