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[28045] 《ネタ》IS おとめ座の転生  第0話、「何、ただのお知らせ板だよ」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/06 16:05
6月5日 指摘された部分を修正致しました。

6月6日 指摘された部分を修正致しました。


慣れてないのでこれからもミスが目立つと思いますが応援よろしくお願いします。

この小説は1~2週間に一回の投稿を目指しております。


  ******   ******   *******


?1「ふむ、第0話でも私は出番があるのか」

??2&3「「流石ですね隊長!」」

?1「なに、今回はダメ作者から言われたことを言うだけだよ」

?1「この作品ではぜひ主人公に言わせたいセリフを募集している。採用された方にはもれなく満足感をプレゼントだ。皆の阿修羅すら凌駕するセリフを待っている」






?1の盟友「やぁ、あの人が言い忘れていたことを補足するよ。実はこの小説、推敲とかしてないんだって。だから至らないところもあるかもしれなけどよろしくとさ。あと、独自設定もたくさんあるから気をつけてだって。
あと、この小説では僕の出番はないらしいよ。まったく、僕にも出番がほしいよ」



[28045] 第一話、「あえて言わせてもらおう、私の部下は最高だ!」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/06 16:01
「未来への水先案内人はこのグラハム・エーカーが引き受けた!」

ELSとの戦闘。

「これは死ではない。人類が生きるための………」

そこで、私、グラハム・エーカーはこの世を去った。そのことは後悔もしていない。未来のための礎となったと言うべきであろう。




「ここは……?」

真っ白でなにもない空間。そこに私は一人浮かんでいた。

「ふっ、私のようなものは死後も一人でいろとでも神が言ったのだろう」

私は罪を犯し過ぎた。しかし願うならあのオーバーフラッグス隊の皆と1度でも出会って話がしたかった。

「「隊長!」」

幻聴であろうか、今、ダリルとハワードの声がしたような……

「違いますよ隊長。俺達はここにいますって」

横を向くと、今まで何もなかったはずの場所にダリルとハワードがいた。

「ダリル……?ハワード……?」

「ええ、そうですよ。隊長。少し無理を言って来させてもらいました。あまり時間がないそうなんで伝えますよ」

そう、ダリルが言い、ハワードが繋ぐ。

「これから隊長にはある世界に行ってもらいます。そこで幸せに暮らしてください。俺たちは隊長と出会えただけで幸せですから」

「馬鹿を言うな!私の犯した罪は大きすぎる。なにより、お前たちより先には幸せにはなれん!」

「いえ、これはオーバーフラッグス隊全員の意思です。まぁ、隊員からの恩返しだと思って受け取ってください」

「だが…」

「グラハム君、あまり人の意思を無駄にするではない」

新しい声が響く。この声は、

「エイフマン教授!あなたまで!」

「それに、少し転生するのが早くなっただけじゃ。いずれは皆幸せになれるじゃろう」

「しかし…」

「それに、もう時間じゃ。何を言っても無駄じゃぞ」

その言葉を聞いて、自分の体を見ると、少しずつ消えていっているのがわかる

「隊長が俺たちの見本になってくださいよ。幸せのなり方の」

「もう、何を言っても無駄なのだしな。わかった。このグラハム・エーカーがフラッグの魂に誓う!幸せになってみせると!」

そう言うと3人ともほっとした表情をしてくれた。

そして、私はその空間から消えていった。



[28045] 第二話 「私の名前は織斑一夏」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/05/29 00:27
温かい光を感じ、私は目を開けた。

「ばぶばぶ(ここは……?)」

見ると、自分の手が小さくなっているのがわかる。どうやら私は転生できたらしい。しっかりと記憶を残して。

(むぅ、動きづらいな)

少し体を動かしてみるとわかる。まぁ、赤ちゃんの体だから仕方がないのかもしれないがやはり違和感がある。

すると、その動きに気がついたのか女性がやってくる。

「あら、起きたのかしら、一夏」

そう言って私を抱き上げる。たぶん私の母なのだろう。

しばらく、抱っこしてしてから、私を降ろす。すると、少女がやってきた。

「おーい、一夏。わかるか。お前の姉だぞ~」

顔は少し凛々しく、纏う気配もこの年にしては強いものだと感じるが、今はやさしい雰囲気をしている。



しばらくして、わかったのだが私の名前は織斑一夏で、姉は織斑千冬というらしい。そんな家庭に私は産まれた。




「わたしの名前はおりむら一夏。げんざい4さいだ。」

まだ、少し滑舌が悪いが4歳の体だ。仕方がない。

「今日は、姉上の友だちのしののの たばねという人のところに行く」

篠ノ之の家は代々古武術の家で、ジャパニーズ剣道の道場と聞いている。なんとも楽しみな事だ……。

「どうした?一夏。行くぞ」

おっと、少し考え過ぎたか。

「すまない。なにぶん楽しみなのでな」

そう言って、私は小さな体を動かして姉上に着いていった。





 *******        ***********

あとがき



どうも、一話一話が短い。まぁ、見切り発車したから仕方がないとも言えるが。

グラハムっぽく書けているだろうか……



[28045] 第三話、「私がおとめ座であったことをこれほどまでうれしいと思ったことはない!」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/04 00:32
篠ノ之家に着いた。そこは問題ない。だが、

「この私が道に迷うとは!」

この篠ノ之家であるがかなり広い。ジャパニーズ武家屋敷のような風貌を見て感動しているうちに姉上に置いて行かれてしまった。気付いた時には一人で孤立無援状態。必死に走り回った挙句こんな醜態を晒すとは…

「ワンマンアーミーとも言われたこの私が孤立状態をさみしく思うとはな…」

致し方あるまい。次に見つけた部屋に入り、人に道を尋ねようではないか!

「ここか……」

次に見つけた部屋であるが、なんだか危険な香りがする。この軍人としての勘を信じるか、

「ええぃ!迷うなど私らしくもない!それに男に二言はない!」

次に見つけた部屋に入ると決めたのだ。ならばそれを実行しないでどうする!

「失礼!」

そう言って飛び込むと、そこにはウサギの耳がつき、ドレスのような服をきた少女がいた。その少女はパソコンの前で何かをやっている。

「なに、私は暇じゃない。さっさと出て行って」

「失礼と言ったはずだ。すまないが道を教えてほしい」

そう言いながら私は近づいて行く。ここで道が聞けなければ、また私は路頭に迷うことになってしまうではないか!

「はぁ?そんなの自分で考えれば。私が知ったこっちゃないね」

どうも、この少女は不機嫌らしい。理由などは知らんが。

「ふむ、それは困るのだ。早く姉上と合流しなくては心配されてしまう」

姉上は少し過保護なのでな、と付け加えて言い、ある程度近づいたところでそれに気がついた。

「なっ!MSだと!」

その少女のパソコンには機動兵器の設計図があった。

「MS?何言ってんの?これは束さん特製のISだよ」

「IS?ふむ…とりあえず、この部分の装甲はいらないだろう。それでは関節の稼働範囲が狭まってしまう」

「えっ」

そう言って私が指したところの設計を見直す。その様子はとてもではないがすごい速度のタイピングで、同時にこのISとやらが特製らしいからこの少女が天才だとこともわかってしまう

「本当だ…」

そう言った少女はしばらく驚愕していたが、しばらくするとこちらに目を向け笑顔になろうとした微妙な表情でまた止まった。

「こ、子供…」

「むっ、一般的に見ればあなたも子供ではあるが?」

「そ、そうだけど…じゃなくてどうしてここの装甲がいらないって思ったの?」

「いや、単に昔乗っていた機動兵器の基本構造を思いだしただけだ」

とりあえず、フラッグは試験機であったからな。構造はしっかりと把握してできる行動とできない行動、無茶がどれくらい通じるかも確認しなければならなかったからな、テストパイロットとして。
その他の機体の構造もカタギリがうれしそうに語るのでな…ある程度は覚えている。

「へぇ、まさに『中身と外見が合ってない』だね、おもしろいな~。なんでこの世界にいるのかな?かな?」

「まぁ、致し方あるまい。私は幸せになると誓ったのだからな。どこの世界でもどうでもいい」

「ふぅ~ん。まぁいいか。束さんでも流石に転生はわかんないし、どうでもいいしね。でも、君には興味があるな~」

「そんなことは、どうでもいい。この機体にぜひ乗せてもらいたい」

やはり私は生粋のMS乗りらしい。このような機動兵器を見たときセンチメンタリズムな運命を感じた。この気持ち、まさしく愛だ!

「う~ん。乗せたいんだけどね。ISって女性しか動かせないんだよね。それにこの機体はちーちゃんのだしね」

「なんと!」

まさに無念!私は乗れないというのか……………

「ならば技術顧問にしてくれ、私は生粋のMS乗りだが盟友のおかげで少しは詳しいぞ。それに私は機体にうるさかったのでな。何が必要で何が必要じゃないかはわかっている」

「OKだよ。束さんも君に興味があるし、それに兵器は専門じゃなかったからね。君の意見が役に立つかもしれない」



[28045] side 千冬、「弟について」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/05 02:21
私の弟はおかしい。

いや、これだけ言うと何がと思われるかもしれないがおかしい。

なんだか子供っぽくないのだ。まだ、4歳なのに異常なまでにしっかりとしている。両親にも迷惑をかけないし、ほとんどのことは自分でやってしまう。

しかも、常時、自信に満ち溢れているというか芯があるというか、とにかく子供じゃない。

そして、なんだか日本人っぽくない。

いや、日本人なのだが、どうも日本文化好きの外国人のような言動が多い。

「これがsushiというやつか」とか「ジャパニーズ剣道」とかだ。

なぜ、日本人なのにこうなのだろうか。

そして、言葉づかいもなんだか子供じゃない。

一人称は普通の子供なら僕というところを、私としているし、大人相手でも一歩も引かない言動をしている。

この他にも、礼儀正しい、何故か体を鍛えている、独特の言い回しをするなどもあったな。

そして極めつけは、

「ちーちゃん!この子おもしろいね。束さんがここまで興味をもったのも久しぶりだよ」

あの篠ノ之束に気に入られたことだ。あいつはただの子供なら見向きもしないどころか余裕で泣かすだろう。まぁ私の弟ということで仲良くしてくれたかもしれないが、こいつに聞くと、

「ちーちゃんの弟じゃなくても興味をもったよ。あの子はまさに興味以上の対象ってやつだね」

と、いうことを満面の笑みで言ってくれた。その時にはこいつに一夏をやりたくないということでアイアンクローを決めさせてもらったが、



そして、今、

「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ふん!」

何故かこの道場の師範である束の父と死合をしている。試合でなく死合だ。一夏が剣道をやっていないのに師範が戦いたいと言ったのでほぼルール無しの死合になっている。

今、私と師範は大体同じくらいの強さだ。ただし剣道で。ここの篠ノ之道場は古武術が中心のため、実用的な武術が中心だ。もし、師範と私が死合いをやったら3分持たずに負けるだろう。

しかし、一夏は、

「切り捨て、ごめえええぇぇぇぇぇぇんんんん!」

「くっ!」

師範ともう5分以上やり合っている。しかも時には追い詰める形にもなる。

ただ、勝てはしないだろう。さすがに息が上がっている。子供の体力で大人にはかてないし、戦闘のスタイルが、一夏は小さな体と高速のステップで隙を作り一撃を当てようとするスタイル、師範は待ちで、一瞬の隙や崩したところに重い一撃を入れるスタイルだ、どちらが体力を使うかは明らかだ。しかも、師範の攻撃が子供の力では受けられなく、どうしても移動しながらかわす、もしくは受け流すしかなくなる。

「くっ!まいった降参だ」

やはり、予想通り一夏が負けた。最後は受けた竹刀が吹き飛ばされる形となった。


だが、強すぎる。師範は全国でも10強のうちの一人だと聞いている。
それをここまで追い詰める子供とは。しかも気迫がすごい。私は相対したらあの気迫にのまれるかもしれない。

「いい勝負であった。またいつか手合わせ願いたい」

そう一夏が言うと、

「うむ。こちらからも頼む」

そう師範が返し、握手をした。


そのあと、一夏は剣道の基本3時間でを覚え、帰ることとなった。




「どうだったか?一夏」

私は尋ねる。

「とても有意義な時間であった。また行きたいものだな」

そう返す一夏の横顔は今までみてきたどの顔よりも子供らしく、笑顔であった。



その後、私が篠ノ之道場に行くたびに一夏がついてきたことは言うまでもない。





  ******    ******   *******


あとがき

教えてくれ、俺はあと、何回グラハムがこれでいいかを考えればいい。




[28045] 第四話、「Mr.…いや、今の君は」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/05 21:32
「私の名前は織斑一夏。現在7歳だ!」

「何を言っているのだ一夏?」

「なに、男にはやらねばならぬ時もあるのだよ」

「???」

諸君、久しぶりであるな。前は4歳であったから約3年ぶりということか。

この三年、誠に大変であった。篠ノ之家に行くと、まず束殿のIS作りを手伝い、その後道場で剣道をやるといったことをしていた。そのおかげでIS作りはもう試作機も作り終わり、姉上に渡されている。国にも提出したのだが、相手にされなかったらしい。明後日、ある計画を実行する。これが決まれば世界も驚くだろう。

「そういえばだな、一夏。再来月の大会にはでるのか?」

「む、いや、興が乗らん。道場で稽古をしていたほうがよい」

横から話しかけてくるのは篠ノ之箒、束殿の妹で剣道娘だ。私も剣道はだいぶ上達した。今では、師範とも互角に戦えるようになった。この前、一度だけ大会に出たのだが、なんとも張り合いのない戦いであった。少し気合いをいれるとほとんどの相手が下がってしまってな。簡単に優勝してしまったよ。それ以来もう出てはいない。

「そうか…私は出るのでな。試合の後、アドバイスがもらいたいのだが、いいだろうか?」

「ふむ、それなら了解した。来年の全国大会までに教えられることは教えておこう。同門の仲であるからな」

今年の全国大会では、箒は入賞であった。まぁ、箒が当たった相手が優勝したので仕方がないといえばそうであるが。

箒とは2回目に篠ノ之家に行ったときに会った。初めは父親が同年代の子をほめているのが気に入らなかったらしく、私に挑んできたが、最終的にわかり合うことができた。それ以来、ライバルであり仲間でもある。

そういえば、この3年にあったことを語っていたのだな。IS、剣道以外にも大きなことがあった。


1年前、両親が突如失踪したのだ。家に帰って来なく、電話もつながらず、一時期姉上はパニックに陥っていたが、なんとか立て直してくれた。それ以来、実は篠ノ之家にお世話になっている。流石に女子高校生と小学生だけにしておくのはまずいと思ったのだろう。これには助かったというほかない。
姉上は、自分だけでなんとかしようとしていたので、だいぶプレッシャーがかかっているのがわかった。そこで、師範と束殿にお願いさせてもらった。
ついでに、姉上が思いつめないように、体を動かせるISの試作機を与えてもらった。体を動かすことで少しは楽になってくれたらのでよかった。

「それでは、また放課後会おう」

「ああ」

先ほどまでの会話は小学校への登校中のものだ。去年は一緒だったのだが、今年は箒とはクラスが分かれてしまった。だが、放課後は一緒に帰っている。






「放課後だ!」

「織斑君、静かにしようね」

怒られてしまったか……。


さて、いつもの通り箒を迎えに来たのだが居ない。

「ふむ…」

なかなかめずらしいことだ。彼女はほぼ100%近くの確率で迎えに行くと教室にいる。いなかったのは先生が特別に用事があった一回だけだ」

「失礼、箒はどこにいるか知っているか?」

近くにいた少女に聞くと、


「えっ、ああ、………」

「むっ、どうした?」

「わ、私は知らないよ…」

そう言って逃げてしまった。ふむ、なにかおかしい。教室を出て、別の生徒に聞くと、

「箒ちゃん?ああ、さっきいっぱいの男の子と屋上のほうにいってたよ」

む、これはもしやいじめとかいうやつでは。箒が負けるとは思わんがこれからエスカレートしても困る。ならば私がなんとかしなければ、

「たしかあれを持ってきていたはずだ」

あとは、あれの代わりとなるものがいるのだが、

そう、焦りながら考えていた、私の横を保険医が通り過ぎていった。む、これならば、




SIDE 箒


「やーい。男女」

私はいじめられていた。なぐりかかってもよかったし、たぶんそうすれば勝てただろうがしなかった。
私自身は口下手だが、なるべく友達はほしいとおもっている。それと、ここで問題を起こして両親に迷惑をかけたくない。私が耐えればすむ問題なのだから。

「なにも言わないのかよ男女」

それでも悔しいものは悔しい。でも耐えるんだ私。武士は耐えるものだろう。


そうやって耐えていると、いきなり声が響いた。

「待ちたまえ、少年たち!」

私を含めたみんなが声のした方を向く。そこには変な仮面をし、すその長い白衣を着たやつがいた。

「なんだ?こいつ」

いじめのリーダーが呟く。

「私の名前はDr.ブシドー。卑怯なやつは絶対にゆるさない男だ」

そういいながらよくわからないポーズを取る。これでわかった。一夏だ。あの変な男の子は一夏だ。

「なんだよ、こいつ」

「私のことなどどうでもいい。わたしはいじめはゆるさん。行くぞ」

そう言って走り出す。

それからは乱闘だった。ただし、Dr.ブシドーには攻撃があたらず、いいように反撃されていた。

「こんだけの人数がいたのに」

そう言うリーダーしかもう立っているものはいない。

「成敗!」

そういって、リーダーも倒したのであった。



「無事かね?」

そうかけられた声に私は首を縦にふることしかできなかった。

「そうか、ならばよい。さらばだ!」


そう言って去っていくDr.ブシドーの背中に

「一夏…」

とだけ声をかけると、

「私の名前はDr.ブシドー。決して、織斑一夏とか言う名前ではない!」

そう言って去っていった。その背中を見て、私はもう一度想い直すのだった。


『織斑一夏のことが好き』と……






  *********     *************


グラハム・エーカーって孤児だったらしいですね(ドラマCDより)

 
 そんな彼はまたこの小説では親をなくしてしまう。

親に恵まれないな……

いや、片方は自分が書いてるんだけどさ……



[28045] 第五話、「この世界は歪んでいる」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/11 22:57
原作?そんな道理、私の無理でこじ開ける!

 今回からさらに原作設定の崩壊が進みます。それでもいい人のみ見てください。




   ***********    *****************




「私の名前は織斑一夏。現在11歳だ」

「何言ってるの?一夏」

「男にはやらないといけないときがあるらしいぞ」

前回から4年か。再び相まみえるとは…この四年にあった出来事を紹介しよう。

まずは私の横にいる少女からだな。彼女は鳳鈴音。通称、鈴。私がDr.ブシドーのときに助けた者の一人だ。転校生で、中国から来ていたので日本語がうまく使えず、それでいじめられていた。私はいじめは絶対にゆるさん!それで、うまくやったつもりが彼女の執念に探しだされてしまってな。それ以来仲良くしている。今では大切な者の一人だ。

私を挟んで鈴の反対側を歩いているのはご存知、篠ノ之箒だ。ん?なぜ鈴と一緒にいるかだと?なにをおかしなことを言っている。確かに小学3年生の時に一時期隠れようとしたが、篠ノ之束から全世界に「私の家族とちーちゃんといっくんに手を出したらどうしようかな?かな?かな?」とメッセージが送られて来たので現在も平和に暮らしている。

篠ノ之家の仲もだいぶ良くなった。なに、私は対話のきっかけを作っただけさ。父親の師範と娘の束殿の両方に関係があったからな。少し機会を設けてみた。言い争いながらもわかり合うことができた。束殿は2年前にISのコアを467個作って失踪してしまったが、実は連絡は取れる。
初めは私だけが知っていた。これは客観的に見ると束殿との関係が薄いからだ。篠ノ之家は家族で、姉上は唯一の友達。それに比べ私は、ISの開発に携わったということも公表されていないので、親友の家族という位置づけだ。だから、初めは私だけであったが、世界が誰も束殿の行方を知らないと認識すると、姉上と篠ノ之家族には教えた。これは前もって束殿と決めていたことだ。
束殿は失踪する前に、

「私はこの世界を変えたいんだよ。この世界はいっくんの言い方では『歪んで』いる。その歪みを正す一歩となればいいと思ってる。それに伴う代償はなるべく私が一人で受ける。少しは迷惑かけちゃうと思う。ごめん」

と言っていた。それに師範は、

「私達は家族だ。そして私は父親だ。子は親に迷惑をかけて育つものだ。少しと言わず、いっぱいかけて来い。私達が支えてやる」

その言葉に束殿は涙を流しながらうなずき、いなくなった。

彼女はいなくなる前に私と箒に青い宝石のようなものがはめられたネックレスを渡してきた。曰く、「お守りみたいなものだからずっとつけててね」だそうだ。

私は覚えていたすべての技術を束殿に渡した。それは太陽炉を含めてだ。私は技術家ではなかったのでしっかりと覚えてはいなかったが盟友に熱く語られた断片的な記憶を呼び覚まして伝えた。それを彼女は使えるようにするために研究していたが、完成したかどうかは不明である。

ISができ、俗に言う『白騎士事件』というのが起きてから世界は変わった。女尊男卑の世界が進み、軍もだいぶ変わって来た。ISの国際条約であるアラスカ条約が結ばれ、IS学園が日本にできた。そして、昨年ISのチャンピオンを決めるモンド・グロッソが始まった。第一回の総合チャンピオンは姉上だ。今年ももう始まっている。今日は準決勝だ。順調にいけば今年も優勝であろう。学校があるので、仕方がなく録画したもので妥協している。本当なら行きたいのだが、行ったら行ったで乗りたくなってしまいそうなのでな。自粛している。

「にしても千冬さんって強いね。去年も見たけど、さらに強くなってるんじゃない?」

「当り前であろう。変わらない人間などほとんどいない。……この世界にはな」

人はみな、本来変われるのであろう。私は変われた。あの少年のおかげで。

「そうよね。もう前回より圧倒的だともう他の国は絶望的じゃない」

私の行ったことの後半は聞こえなかったか。その方がよい。この少女たちが背負う業ではないのだから。

「当り前だ。私の姉さんが調整しているのだぞ。あの人の努力も考えれば勝てない理由がないであろう」

箒は自分の姉を尊敬している。姉と比べられたこともあり、劣等感も持ったが、彼女はそれを乗り越えた。私はほんの少し前を向くのを手伝っただけだよ。





「放課後だ!」

「そんなことはわかってるわよ」

今日もいつもの通り3人でいっしょに帰っている。今年は三人とも同じクラスなのでな。迎えに行く必要がなくなったよ。

「今日は早く帰れば姉上の試合が見れるかもしれんな」

「急ぐわよ」「急ごうか」

「速いな」

私が呟いた瞬間彼女達は走り出した。まさに神速だ。





「流石だな」

「うむ」

たった今、姉上の試合が終わった。結果は言わずもがなだ。圧倒的と言った言葉が似合う試合であった。




翌日。まだ昼前。

「箒ー!一夏君!お買い物に行ってきてくれない?」

「了解した」「わかりました」

今の声は箒の母上だ。いつも世話になっているからな。これくらいはせんといかん。

「じゃあ箒はこっちの方に行ってね。一夏君はここ。そこが一番安いのよ」

主婦というものは大変であるな。私自身も姉上のために家事を覚えてはいるが、やはり母というものには遠く及ばない。

「じゃあ、一夏。行こうか」

「うむ」





「ここだな」

いつも買いにきているうちの一つの場所だ。人通りは多いとも少ないとも言えぬくらいのところだ。

「さっさと終わらせて姉上に激励の電話をしようではないか」

午後からは決勝なのでな。私も楽しみにしている。

少し顔をほころばせながら、店に入ろうとした時、後ろから手が伸びてくるのを感じた。

「ふっ!」

一瞬で手の範囲から抜け出すと同時に回し蹴り。相手が倒れたところを抑えつける。

「何者だ」

よく見ると、腰に不自然なふくらみがある。銃だ。そして、手にはハンカチ。たぶん薬品がしみこませてあるのだろう。

「くそっ」

「抵抗は無駄だと思え。主導権はこちらにある。何が目的だ」

周りが騒ぎ初め、警察が駆けてくる。それを見て、引き渡した。次の瞬間。

殺気!

私は立っていた場所から飛び退く。すると、一瞬前までいた場所を何かが通り過ぎていった。銃弾だ。

「二人以上いるというわけか」

銃弾が来た方向から狙撃してきた奴がいる位置を推測。

「そこにネズミがいたというわけか」

ビルの上にいた。私はそのビルに向かって走り出す。銃弾がいくつか飛んでくるがうまく狙いをつけさせないようにし、一気に近づいていく。

ビルに入り、階段を駆け上がる。屋上のドアを蹴り開けると同時に前転。撃たれた銃弾をかわす。

相手が銃を変える。あれは

「ショットガンか…」

私は非常用に差していたナイフを抜く。圧倒的に状況は不利。だが、

全力で横に飛ぶ。相手が銃を向けようとした瞬間に

「ふっ!」

ナイフを投げる。それは敵の手にしっかりと刺さり。

「ぎゃあぁぁぁ!」

痛みで銃を手放す。その時私は既に走りだしており、そのままの勢いで頭を殴りつける。

バコン!っといったいい音がしながら拳をぶつけられた男は10mくらい吹っ飛び、気絶した。

その男が持っていた無線機に連絡が入る。

「こちらβ3.4。ミッション完了。こちらβ5目標の家についた。偵察を開始する」



その男から武器を奪い取り警察に渡す。そして、ほとんど使わない携帯電話を急いで取り出す。まずは箒に電話をかける。定型句となっている留守番メッセージが届く。まずい!

いったん切り、鈴の方に連絡をかける。繋がった。

「めづらしいね、一夏が携帯から連絡をかけてくるなんて。なにか」

私はその声を遮り、

「いいか、鈴。絶対に外にでるな!家で警戒していろ。親にも伝えておけ」

そう言って切り、鈴の家に駆けだす。ここからなら5分で着ける。




鈴の家の近くには一人の男がいた。ふらふらと歩いているように見えるが、鈴の家の近くから離れないようにしている。

その男がバッグから無線機を取り出し、どこかへ通信を開始した。

私はその背後に近付き、通信を聞くことにした。

「こちらβ5、これよりミッションを開始する」

「こちらβ3.4、β1.2から通信がない。ミッションは失敗したものと考える」

「っ!なんだと。たかが子供一人に二人がかりで負けたのか」

「こちらも目標の抵抗が思ったより強力であった。もしかしたら危険かもしれない。早めに終わらせるぞ」

「了解」

そう言って通信を切った男に私は背後から近付き、一撃で急所を突く。

「ぐっ!がはっ」

そう言って倒れた男を先ほど警察からもらった強力な縄で縛りつけ、警察に連絡する。そして、鈴の家に入っていった。





「一夏!」

鈴がこちらを見て涙目で駆けてくる。両親も無事だ。

「無事であったな。よかった」

「よかったじゃないわよ。あんたは無事なの!」

「なに、この通り健康体だ」

「そう。よかった」

ほっとした表情をする鈴。その表情から本気で私のことを心配していたようなので少し無茶しすぎたか、と思ってしまう。

「これから鈴の家族には篠ノ之家の家にいってもらう。あそこなら束殿の作ったセキュリティが働いている。それに日本の護衛部隊も到着しているはずだ」

そう言って私は周囲を警戒しながら鈴の家族を送っていく。そして、篠ノ之家についてひと段落したところで携帯が鳴った。


「いっくん!箒ちゃんが!」

「わかっている。落ちつけ。場所は」

錯乱しているとも言える声をいきなり聞かせてきたのは予想していたが篠ノ之束であった。

「す~う、は~あ。うん、少し落ち着いたかな。場所はそう遠くない。箒ちゃんに付けておいた発信機が役立ったよ」

そう言って場所の説明をしてくる。大した距離ではない。

「いっくん。今、ちーちゃんが向かってる。ドイツ軍が衛星を使って見つけたっぽい。どうする?」

姉上が向かっているということは決勝を放りだしてきているのであろう。それにISも持ってきているはずだ。私が行かなくても解決してくれる可能性が高いし、なおかつ銃すらもっていない私では足手まといになる可能性もある。

だが、

「言うまでもない!箒は私の大切な人の一人だ。私がいかなくてどうする!」

「わかった。箒ちゃんを頼むね」

そう言って電話を切ろうとする。そこに束殿の呟きが聞こえた。

「これが変わることの痛みなのかな…」

私は電話を切り、家を飛び出し、走りだした。



[28045] 第六話、「今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/19 22:51
放置自転車を借りていき(借りる時には失礼!と言っておいたぞ)束殿から言われた場所につく、そこは海辺の倉庫のような場所であった。

「ここから見つからずには無理か」

見張りが何人もいる。複雑に入り組み、遮蔽物も多いが、流石に全く見つからないというのは無理だ。

「ならば、突破するしかあるまい」

こちらはナイフ一本。相手は銃も持っているしナイフももちろんあるだろう。だが、どうした。

「今の私は、阿修羅すら凌駕する存在だ!」

そう呟きながら、飛び出す。近くに一人でいる敵。

「なっ!」

それが彼の人生最後のセリフであった。一発でのど元を切り裂いた。

「今の私は手加減などせんぞ…」


そう言う彼からは、確かに阿修羅ですら凌駕する闘気が撒かれていた。


今、殺した奴から銃を奪い取る。陸兵よりは弱くはなるが、私も一応昔にいざという時のための訓練は受けている。

「これですべてか」

8発の弾倉が入った拳銃とアサルトライフルが一丁、その弾層が合わせて3つ。

「行くぞ」


今度見つけたのは二人組。まだ気付かれていないのは幸いだが、いつ見つかるかはわからん。

私は隠れていた影から飛び出し、先制にアサルトライフルで撃つ。不意打ちだったため二人とも倒すことに成功した。だが、銃の発砲音が敵に聞こえただろう。すぐに来るはずだ。


それからの私はワンマンアーミーながらかなりの活躍であった。低い身長と鍛えた体、そして第六感を生かして何人もの敵を撃ち殺した。ついさっきアサルトライフルの弾がすべて切れ、拳銃で一人撃ち殺した。


そして、束殿に言われた倉庫に着く。鎖が巻いてあったが、銃で撃ち飛ばした。

開くと中には箒が手足を縛られ、口に布を噛まされて放りだされていた。

「何とか無事であったか」

そう声をかけながら拘束を解く。すると彼女は、

「い、一夏~」

泣きだしてしまった。無理もない。こんな幼い少女がいきなり誘拐されたのだ。今までよく泣いていなかったと感心している。

「すまない。箒。ここは危険だ。すぐに逃げ出さなければならない。着いてきてくれるか」

すると箒は涙をぬぐって、しっかりとうなずいた。


倉庫を出て、逃げだそうとする。もう、銃の弾も少ないがあと少しだ。なんとかして見せよう。

最短ルートで逃げだそうとしていた私達の前に一人、敵が現れたがなんとか一発で射殺。

「こっちだ」

そう言ってさらに逃走を開始した私達の前に絶望が訪れる。

「おいおい、まさか子供一人にやられて誘拐した少女も取り戻されたのかい」

空から悪意のこもった声がかけられる。私達が上を向くと、そこには、


ミサイルを切りおとせるもの、戦闘機も無力化できるほどの余裕があるもの、絶対防御を持ち、陸の戦車などの攻撃すら防ぐもの


ISがいた。


「くっ」

意識してない中で声が漏れる。あまりにも絶望的だ。ISにはISでしか勝てない。そう言われている兵器に抗わなくてはならないのにこっちはなんだ?拳銃があと数発とあとナイフだけが武器で、さらに民間人まで護衛しなくてはならない。だが、

「それがどうした」

「ああん」

「それがどうしたと言っている」

「何言ってるんだい。ヒーロー気取りの織斑一夏君」

「そんな道理、私の無理でこじ開ける!」



「箒、私が奴に突っ込んだら逃げ出せ。これは命令だ」

「い、一夏…?」

「行け!」


それと同時に私はISへと向かう。

戦って勝てるとは思えない。だが、時間なら稼げる。

「はっ!ガキ一人でどうするつもりだ」

相手が量子変換されている剣を抜く。振り下ろされた剣をかわして、

ダーン!

拳銃で一撃撃つ、と同時に距離を取る。

「そんなもの、効かないんだよ」

生身の部分を撃っても絶対防御すら働かない。ほんの少しシールドエネルギーが削られただけだろう。

剣を相手に何とかかわし、隙を見て撃つ。そんな戦いが10分ほど続いた。

「チィ!ちょこまかとうぜぇ!」

またかわす。ISが人間を使っているかぎり、人間の関節を越えた動きはできない。その動きは速いが、中の人間がなっていなければ大した強さとはならない。

だが、こちらの体力は削られていく。ただでさえ自転車でここまできて、銃撃戦をしてきたのだ。いくら私でも体力の限界は近い。

だが、負けられはせん。ここで負ければ箒という人質のかわりに私という人質ができるだけだ。



体力の限界を気力でカバーし続けて何分が経っただろうか。私はもう限界を越えているがISはほとんど無傷だ。

「よく、ここまで持ってるじゃないか。さすがはブリュヒンデの弟と言うべきか」

私は返事をする体力すら残っていない。息はとても荒いし、全身から汗が噴き出てる。いつ崩れ落ちてもおかしくない状態だ。

「あと何分持つかな」

そう言って剣を振りかぶってくる。なんとかよけようとするが、足が動かない。

「くっ」

ここまでか。
そう思った私の前に何かが入りこんできた。


「よくがんばったじゃないか一夏」

間に合ってくれたか。そう思いながら、私の意識は落ちていった。





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なんという一夏無双。強すぎる?そんな道理私の無理で(ry)

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