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[25580] 機動戦士ガンダムSEED REBIRTH 【オリ主転生もの】
Name: レイキャスト◆32d40ec3 ID:1c4881f1
Date: 2011/01/25 17:11
初めましてレイキャストと申します。
このSSにはいくつか注意点が。

1.典型的な転生ものです。さらにはオリジナル機体も登場します。
2.最強・・・とまでは行かなくても結構ズルいと感じる場面があるかもしれません。
3.少々おかしな設定なども見受けられるかもしれません。

ピン!と来たアイデアを気の向くままに書き連ねるので更新は不定期になりがちですが、長い目で見守ってください。よろしくお願いします。

*更新情報
1月1?日・スレ開設&PHASE-00投稿
1月25日・タイトルを修正



[25580] PHASE-00:コズミック・イラへ
Name: レイキャスト◆32d40ec3 ID:1c4881f1
Date: 2011/01/25 17:07
機動戦士ガンダムSEEDREBIRTH(オリ主転生モノ)

俺―工藤恭一の最期は実にあっけなかった。
ゲームセンターで“連合vsZAFT”を遊び倒した帰り道でのことだ。
信号待ちをしていたところに飲酒運転の車が交差点に突っ込んできて、はねられた。
当たり所が悪かったらしく、即死だった。せめてもの救いは、俺が咄嗟にかばった女の子が無事だったこと位だろう。
そして、俺はガンダムSEEDの世界―コズミック・イラに生を受けた。

「何している!行くぞキャサリン!」
「ごめん!今行く!」

コーディネイターの女性、キャサリン・ラーハルトとして。

―――

コズミック・イラ15年。万能の天才として、世界中にその名を知られることになった男、ジョージ・グレンの告白を切っ掛けに遺伝子操作をされたデザイナーベビー―コーディネイターが誕生した。
ありとあらゆる面で遺伝子操作をされてない人種―ナチュラルを上回る資質を先天的に備えていた彼らだが、反コーディネイター運動組織“ブルーコスモス”の迫害により、ほとんどのコーディネイターは宇宙に生活の場を移した。それが“プラント”である。
コズミック・イラ70年。ある爆破テロを受けて結成された地球連合はプラントに対して宣戦布告。農業用コロニー、ユニウス・セブンに核ミサイルが撃ち込まれ、万単位の人命が失われた。
これを受けたプラントは“自由条約黄道同盟―Zodiac Alliance of Freedom Treaty”。通称“Z.A.F.T”を結成。核兵器を封じるために地球圏のあちこちにニュートロンジャマーを展開、地球連合との武力衝突に突入する・・・・・・。
と言うのが、私が。正確には私の前世が覚えているコズミック・イラについてのおおまかな解説だ。
『毎週買うとガンダムの全てがわかる!』をキャッチコピーにした雑誌で仕入れた知識がほとんどだけど。
女に生まれてから、最初は男だった頃のクセが残っていて何かと気苦労は絶えなかったけど、ネカマで培ったノウハウのお陰で何とかやっている。

「で、我々プラントは最新鋭の科学技術を提供する代わりに、理事国から食料を受け取っているのであるからして・・・―」

座学の講義は退屈なもの。これは国境どころか、世界が変わっても変わらない。
改めて、生まれ変わった私について話そうと思う。
名前はキャサリン・ラーハルト。年齢は16才。プラントでは成人として扱われているピチピチ(死語)の女の子。
父のグレッグ・ラーハルトはプラント最高評議会議員。母のマリア・ラーハルトは元々父の秘書をしていて、私はその二人の間に生まれた一人娘。それもアプリリウス市在住とプラントでもエリートに分類される素質はあった。と言うかエリートになっちゃった。
12才位の時、士官学校へ見学へ行った際に乗ったシミュレーションで素人とは思えないほどの成績を叩き出したのだ。
これでも私は“連合vsZAFT”でよほどのイロモノ機体以外は一通りやってきたのだ。シミュレーションに入っていた機体は少し仕様は違ったがプロトジンとほぼ同じ。楽勝だった。
で、それを買われた&父さんの勧めで士官学校に入学し、現在に至っている。
学校と言うことで、当然同期入学もたくさんいるのだが・・・・・・。

「ニコル、次の問いってなんだっけ?」
「えっと、ここをこうしてこうやって・・・。後は習ったとおりに証明すればできますよ」
「なるほど。ありがとね♪」

そう、その中でも特に仲が良いのが緑の髪の彼、ニコル・アマルフィを含めた五人の男子生徒ってわけ。
寡黙で不器用なアスラン、いっつも仏頂面をしているイザーク、斜に構えているディアッカと優しい目をしたラスティ。
実際、女友達の間でもアスランとニコルは結構人気がある。その二人と友達ってだけで私にとってはちょっとしたステータスみたいになっている。

「よ、キャッシー。ノート見せてくれないか?」
「えー?アスランかイザークにでも頼んでよ」
「そこを曲げて何とか・・・。な?」
「しょうがないわね・・・はい。ちゃんと返してよ」
「サンキュー♪」

まあ、なんやかんやで結構楽しくやってる。
連合との戦争が始まってもうすぐ1年近く経つが、士官学校に入った今でもまだ戦火はテレビを通してでしか見たことがない。でも、訓練で怪我人が出たりすると嫌でも『戦争に行く準備をしている』って気になる。
そして、私たち六人は無事に卒業し、任官することとなった。それも、支給されたのは赤い制服。俗に言う“ザフトレッド”。卒業生の中でも優秀な成績を修めた僅か20名しか選ばれないエリートの証だ。
私はその日の夜にあまりにも嬉しくって両親に真っ先に連絡したのは、内緒(はぁと)
でも、このころはまだ私は気付いていなかった。コズミック・イラの歴史に『私』と言う不確定要素が入ったことで、全く違う未来になってしまうことに・・・・・・・・・・・・。


・後書き
遂にやっちまったぜ・・・・・・。
拙いところもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。



[25580] PHASE-01:『G』強奪作戦
Name: レイキャスト◆32d40ec3 ID:1c4881f1
Date: 2011/01/30 09:32
士官学校を卒業してから一ヶ月の研修後、配属された先はクルーゼ隊。
そう、SEEDシリーズを通じての重要人物が隊長を務める部隊だ。
アスランとニコルは最初からここに配属されていたらしく、別の隊で研修を受けていたイザーク達ともここで再会した。
で、私たちは今、初陣にして失敗が許されない任務を遂行すべく、本国から真っ直ぐとあるコロニー―ヘリオポリスへ向かっていた。

「ん~・・・!噂には聞いていたけど、流石はザフトの最新鋭艦ね」

今私がいるのはナスカ級高速戦艦、ヴェサリウスの船室。そこでゆっくりくつろいでいた。
居住性は戦闘艦艇の割にはなかなかのもの。と言っても、実際に戦艦に乗ったことはないけど・・・・・・。

《まもなく、ポイント座標パープル・トゥエルブを通過します。パイロットはブリーフィングルームに集合してください》

艦内放送で呼び出しがかかった。運命の時が、私に訪れた。それは私以外の赤、アスラン達も同じ。

「さて、行くとしますか」

私は立ち上がって制服の襟を正すと、船室を後にした。

――――

「では、作戦の最終確認をする。作戦エリアはオーブの資源衛星、ヘリオポリスだ」

ブリーフィングルームの一番前、スクリーンの脇に立つ白い制服の男が説明を始める。
彼が隊長のラウ・ル・クルーゼだ。
仮面を着けている所為もあって表情はよくわからない。一応前世で彼の正体と過去は知っているけど、伏せておいた方が良いわね。誤射と見せかけて殺されたら堪ったものじゃないし。

「まず、モビルスーツ隊でヘリオポリス周辺の敵部隊を惹き付ける。その隙を突いて別働隊は内火艇で内部に侵入し、連合の新型モビルスーツ六機を全て奪取しろ。
ミゲルはジン一個小隊で別働隊と共に侵入し、離脱支援を任せる」
「はっ!お任せ下さい」

母艦で陽動を仕掛けて、その隙に本命を狙う。このテの作戦では最も無難な戦術だ。
ん?六機・・・?『五機』じゃなくて?
私は隊長に質問しようと思ったけど、止めた。重要なのは任務で、他は二の次だし。でもやっぱり気になる。

「では、作戦は予定通りに行う。各員、配置に着け!」
『「了解!!」』

私たちは立ち上がってクルーゼ隊長とアデス艦長に敬礼し、パイロットスーツに着替えるべく移動する。もう後戻りは、許されない。

―――

ミゲルの率いるジン三機に護衛されながら、私たち六人が乗る内火艇はヘリオポリスに向かう。
これから死地へ向かうと思うと、皆緊張した面持ちになるのも肯ける。
かく言う私もそうだ。きっと鏡で自分の顔を見たらガチガチに表情が固まっているかもしれない。

「あのさ、お前らはどう思うよ?今回の任務」

で、決まってこんな空気を解そうとするのがディアッカである。彼と知り合いでホントに良かった。

「やるからには、何が何でも成功させる。と言うかディアッカ、もっと緊張感を持て!緊張感を!」
「だからといって、その所為でドジって死んだら意味ないだろ?」
「俺はそう言うことを言っているんじゃない!大体、貴様は・・・」

で、ディアッカの発言にイザークが噛みついて・・・。また始まった・・・・・・。
士官学校時代からずっと、ふとしたことでいつもご覧の有様だ。『喧嘩するほど仲が良い』もどの世界でも変わらないのかしら?この二人?

「その位にしておいた方が良いぞ、二人とも」
「ラスティの言うとおりだ。緊張を解すのも良いが、ほどほどにしておけ」

で、いつもはアスランかラスティ、たまにニコルが見かねて止めにかかる。

《お前達、もうすぐ外壁に取り付くぞ。準備をしておけ》

ここでミゲルのジンから通信が入る。いよいよ出番ね・・・!
内火艇はゆっくりと外壁に着地する。私たちはヘルメットの気密を確認すると船外移動用のバックパックを背負い、自動小銃を持って外に出た。
そして、モビルスーツが二列に並んで入れるほどのハッチから私たちは内部に侵入する。
すぐ近くの崖の上から双眼鏡で見てみると、六台の巨大なトレーラーが幹線道路を移動している。ビンゴだ。

「向こうは搬入作業の真っ最中・・・。やるなら今だな」
《それじゃあ、手筈通りに行かせてもらうぜ》

ミゲルの乗るジンが跳躍して下へ降り、手に持ったライフルでトレーラーの周囲を銃撃する。
他のジンもそれに続いて前進し、攻撃を開始した。

「よし、行くぞ!」
『「了解!」』

バックパックに着いたロケットを噴かして、私たちはトレーラーのすぐ近くまで接近する。
近くにいた兵士がこっちに気付いて銃を向けるけど、ニコルの放った銃弾で倒れる。

「よし、チャンスだ!行くぞ!」
「OKだ!」

その一瞬の隙を突いてイザークはすぐ近くの『1』と書かれたトレーラー、ディアッカはそこから少し離れた『2』と書かれたそれの中に消える。

「あっちは成功みたいだな。三人とも、急ぐぞ!」
「ああ!」
「は、はい!」
「わかったわ!」

自動小銃で応戦しながら、私たちは他のトレーラーに歩みを進める。

「じゃ、二人ともお先に」
「アスラン達も、気をつけて下さい」
「ああ。幸運を」

私は『4』、ニコルは『5』と書かれたトレーラーの中に入る。
〈となると、ラスティが『3』でアスランは『6』か・・・。ちょっとずれるけど原作通りね〉

モビルスーツが立ち上がることも考慮されている構造らしく、荷台部分は吹き抜けのような状態で、人口の青空が見えていた。
そこに横たわる暗灰色の巨人。両肩は前世で見たウィングと似ているけど、それ以外は見たことがない。
「コードネームは“テンペスト”、“竜巻”って意味だったかしら?」

私は急いでコックピットに乗り込み、ハッチを閉めてOSを立ち上げた瞬間我が目を疑った。

「うっわ・・・、ひっどいOS乗っけてるわね・・・。いくら機体が優秀でも、動かせる人間がいなきゃ意味ないじゃない・・・」

とは言え、立って歩くくらいなら問題は無いレベルだ。そこはナチュラルの技術陣の底力だろうか?

《ニコル、キャサリン、そっちはどうだ?》

連絡を取るために開けっ放しにしていた通信からイザークの声が流れる。

「こっちはもうすぐ行けるわよ。ニコルは?」
《待って下さい、もう少しだけ・・・。これで良しと。行けます!》
《ようし、急いで帰るぞ。クルーゼ隊長に渡すまで、壊すんじゃないぞ。特にキャサリン》
「わかってるわよ!それくらい」

私はイザークに反論しつつ、私の機体―テンペストのシステムを起動させる。
“General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver ___Synthesis System”
“ガンダム”、とでも読むのかしら?
機体を立ち上がらせると、前方に同じくトレーラーから身を起こしたシンプルな後ろ姿の機体と大型の銃器を背負った機体が目に入る。
後方確認用のサブモニターには曲面主体の機体。おそらくニコルが乗っているのだろう。

「“デュエル”と“バスター”、それから“ブリッツ”・・・。これも同じか。っと、武器が無くちゃ話にならないわね」

私はコンソールにテンペストが使用可能な武器を表示させる。

「“イーゲルシュテルン”に銃剣付きビームライフルが一丁。それからビームサーベルが二本に・・・複合武装シールド?・・・へえ、先っちょに大型のビームブレードとマシンキャノン・・・凄いわね。
こっちの300mm散弾砲って俗に言うショットガンかしら?」

武装から見るに、テンペストは中~近距離高機動型。私好みね、これは。
スラスターを噴かして飛び立とうとすると、すぐ前のトレーラーから一機のモビルスーツが立ち上がり、四肢と頭は白、胴体は赤と青に変化する。

「お?ラスティも成功したみたいね。PS(フェイズシフト)装甲搭載か・・・」
《気をつけろ、みんな!あれに乗っているのは地球軍の士官だ!!》
「ええっ!?」
《ラスティの奴・・・!クソッ!!》

アスランが発した言葉に私は耳を疑った。解ってはいたけど、それでもショックだわ。
となると、アスランが乗っているのはあの赤い機体―イージスか・・・。
戦闘は・・・ああ、ダメだ。FCS(火器管制装置)が使い物にならない。
格闘戦もダメ。モーションパターンが不足どころの問題じゃないわ・・・・・・。

《お前達、ここは俺がカバーする!先に行け!!》
「でっ、でもミゲルは・・・!」

白い機体―ストライクの前にミゲルのジンが立ち塞がった。
ナチュラル相手に彼が不覚を取るとは思えないが、万が一のこともある。

《適当に切り上げて、俺もすぐに引く。だから、行け!》
「・・・わかったわ!」

私はテンペストに有りっ丈の武器を両手と背中のマウントに持たせて飛び立つ。
ヘリオポリスから脱出し、ヴェサリウスの僚艦であるガモフへと帰還する道中。私は何だか、胸騒ぎが治まらなかった。

――――
はい、やっちゃいました。レイキャストです。
このSS、前々からアイデアはあったのですが、中々文章化する機会にいたらず今回ここで投稿させて頂くことになりました。
作中に登場するこのテンペスト、デザインはストライクとマブラブオルタナティブの戦術機、武御雷を足して2で割って、背中にストライカーパックのジョイントじゃなくて兵装マウントを設けてあります。
詳細な設定はいずれ別の機会にでもアップします。結構やっつけですが、次回をお楽しみに。


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