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[22790] 【ネタ】◯月◯日晴れ時々紳士(ネギま! オリキャラ 設定変更)
Name: 電波万歳◆411fd80d ID:10285d3b
Date: 2010/10/31 15:37










◯月◯日晴れ時々紳士







俺の朝は早い。朝六時五十五分に目が覚める。
早い……筈だ、うん。大人にしては遅いかもしれんが、心は永遠に子供だし。
体は大人、心は子供!
その名も、魔法先生紳士!

どう考えてもエロゲーです本当にありがとうございました。


朝七時。ニュースを見ながらトーストを齧るのが俺の日課だ。
こんがりオーブンで焼けたトーストにまんべん無く塗ったマーガリンの上にイチゴジャムを塗り、更にその上からオレンジジャムを塗り更に更にその上からブルーベリージャムを塗り更に更に更にその上からピーナッツバターを塗って更に更に更に更にその上からチョコレートを塗ったら完成。俺流特製甘々トースト。
……甘いもの好きで何が悪い。寿司にワサビ塗るヤツは死ね。嘘。冗談です。

ちなみにこのトースト、とあるバスケット少女……というか自分のクラスのファザコン生徒に本気で引かれたことがある。
そして話がクラス内で広まり、俺は担任二日目にしてクラス全員から「うわぁ……」と言われた。なんだか死にたくなった。窓から飛び降りようとしたら必死にパパラッチ娘やらバスケット少女やら本屋少女やらツインテール女やらに止められたが。

トーストに関して、癒し系料理少女には怒られた。ワリと本気で。恐かった。食材はもっと大事に扱おうと思う。でも甘々トーストは止めない。
あ。後、超超超巨乳のお姉さ……ゴホン!少女からは「糖尿病になりますよ?」と忠告された。おっぱい揉ませてと言ったら笑いながら断られた。諦めないでござる!


カリカリではなくクチャクチャとトースト(のような物らしい)を咀嚼しながら、テレビに映るニュースを見る。
綺麗な皆のお天気お姉さんが今日の天気を言っていた。全国的に晴れらしい。晴れを示す太陽のシンボルマークが日本列島上で輝いている。
俺的にはお姉さんの胸の方が輝いているように見えるが。
おっぱいおっぱい。


さて、食事も終わり、パッパッと皿を一枚割つつ片付けた所で、ニュースは占いになっていた。
今日の俺の運勢は普通らしい。俺はてんびん座である。星座を決める詳しいことは知らないが。
九月生まれがてんびん座になるんだっけ?まぁいいかそんなこと。
現在大事なのは明日に向かって紳士的にバックステップすることと、今日の運勢のラッキーカラーもしくはラッキーアイテムだ。


「今日のラッキーカラーは、虹色です!」


むむっ、虹色とな。
虹色と言われても、この前水道の淵に嵌っていた虹色の変なクワガタとカラオケで被ったきりの虹色アフロカツラしか無いのだが……まぁいい。
虹色のアフロを被って登校した所で何の問題も無いだろう。


被ってみた。意外と似合ってた。そのまま外に出て登校した。


「うん。似合ってると思うの多分先生だけだと思うよ。後かなりキモい。具体的には視界に入った瞬間吐き気がするくらい」
「そういった言葉がどれだけ人を傷付けるものなのかということを、最近の若者は分かっていないと思うんだ」
「そうだね。けどこれは明らかに先生の方がおかしいよ」

失礼な!俺は紳士だ!……じゃなかった。俺は正常だ!
登校中にアフロを被って何が悪い!登校中に頭を抑えてムーンウォークして何が悪い!口にクレープ加えて手を使わずにもしゃもしゃ食って何が悪い!ネクタイを鉢巻きみたいに巻いて何が悪い!「カ◯マ」歌って何が悪い!


それら全てを同時に行って何が悪い!


「充分悪いよ! ……というか先生?ここが麻帆良じゃなかったら絶対黄色い救急車呼ばれてるからね?そこんとこ分かってるの?」
「そしてお前はそれを喜び勇んで記事にするんですね分かります」
「よく分かってるじゃん」
「クソ!なんて女子中学生だ!」

笑いながら言うとか……このパイナッポーパパラッチ娘マジ容赦無いよ。誰か止めてくれよ。こうゆう子が将来酷いマスコミになるんじゃないのか?いや、ならないだろうけどさ。なんだかんだでいいヤツだし。
しっかし……俺なんかネタにした所で面白く……ない、よな?
走りながら俺はちょっとだけ真剣に悩んだ。

「それにしても先生、よくクレープ食べながら喋れるね。しかも走ってるのに……クレープ何も包んで無いのに崩れないし」
「世の中には人知れず魔法というものが存在してだな……」
「妄想乙」
「クソ!なんてz(ry」

真実は、いつも一つ!
事実を見抜けないパパラッチなんか嫌いだー!
まぁ、魔法なんざ使ってないわけですが。クレープを崩さずに口だけで食うなんてのは努力さえあれば出来るのですよ。

「という訳で和美。挑戦してみようか」
「何がという訳か分からないけど、クレープは貰っとくよ」

うむ。どんどん食べんなさい。
そしてどんどん栄養を付けなさい。
具体的にはそのおぱーいに。おぱーいに。

「何か邪悪な欲望が垣間見えるよ?」
「ハッハッハッ……早くしないとアイス溶けるぞ」
「わわっ!?食べ難い!走りながらクレープ食べ難い!!」

こうして俺はいつものよーに学校に登校しましたとさ。

ちなみに、学校に到着するまでにパパラッチ娘はチョコバナナアイスクレープを綺麗に食べ切ったらしい。
服にも零さなかったようだ。
畜生!胸元に零したチョコレートソースを拭くという理由で胸を揉む計画が!」

「アホかぁぁああああああああああっ!!!」
「あびばぼっ!?」

どうやら教壇の上で回想している内に声に出ていたらしい。
オレンジツインテール女のスーパーウルトラアルティメット跳び蹴りを顔面に貰った。痛い。めっちゃ痛い。なのにパンツは見えなかった。ちくしょう。

……スーパーとウルトラとアルティメットってどう繋げるべきなんだろうな。あいうえお順?アルファベット順?強さ順?

「教師に暴力を振るうとは!キサマ、覚悟は出来ているんだろうな……クククッ……」

そんな疑問はさておいて。
俺は何処かの悪役のような笑みを浮かべながら立ち上がった。
アフロを被った状態で、鼻を抑えて涙目になりながらだが。
うん、全然悪役っぽくないな。どっかの三下以下だわ。
だがしかし……しかし?俺の前に立つ跳び蹴り少女は、フンッと鼻を鳴らし、

「アンタこそ、生徒にセクハラしようとしたことについての覚悟はあるのよね?」
「マジすみませんでした」

男のジャンピング土下座で謝る。高度二メートルからの落下!着地ィ!!
気持ち悪ッ!と誰かが言ったが無視。無視。無視!
こんな若さで刑務所になんか行きたくないのですよ!

「はぁ……」

土下座を見て、彼女は疲れたようにため息を吐いて自分の席へと戻って行った。
ふむ。ため息をつくと幸せが逃げて行くというのに、勿体無い。

「誰のせいよ誰の……」
「まぁまぁアスナ。先生がああなのは何時ものことやん」

隣の席のこのかがアスナにこの世の真理を解いている。いいぞ!もっと(言って)やれ!

「さっさとホームルーム始めんかい!」
「あべしっ!」

が、魂を込めた応援エールは顔面に命中した上履きにより中断された。
本格的に鼻の骨の心配をしつつ、床に落ちた上履きを投げ返す。
生憎と靴の匂いで興奮するような性癖は……持ってるな。
変態と言う名の紳士と言う名の変態だし。あれ?一巡?

「んじゃ、出席とりまーす。というかこれ以外やることないんで出席とりまーす。アフロいい加減ウザくなったんでとりまーす。出席もとりまーす」
「せんせー。とりまーすがゲシュタルト崩壊しそうです」

と、一番最初の子……一番端っこの席に座った幽霊?の少女につっこまれた。誰も気がついて無いんで幽霊の類いなんだろう。どうでもいい。

「ふむ、いいツッコミだ。十七点」
「あっ、ありがとうございまって低い!?低いです!?」
「今のは九十点。景品としてこの脱ぎたてホヤホヤアフロを進呈しよう」
「いらないですぅぅううううううううっ!?」

虹色アフロ〜紳士のアクセサリーその二十七〜を机の上に置いてやる。
ちなみにこの会話。一応念話と呼ばれるもので秘かに会話しているのだ。
だから極一部を除き、傍目からは俺がニヤニヤ笑いながら机の上にアフロを置いているに過ぎない。……変人というか変態だな。だが、それがいい。

「何時も先生私の隣の席を見たり来たりするよね。なんで?」
「お前を愛してるからだよ……」
「おぉ、超大スクープ!記事にしていい?今の録音したし」
「冗談だ。というか告白するにしてももうちょいマシなシチュレーションでするわい!」

俺は紳士なんだぞ?
告白するとしたら夜景をバックに星空の元で告白に決まっとろう!

そこ。ガキっぽいとか言わない。

後何人か顔真っ赤というかなんで動揺してんの?ウブだなぁ……

「んじゃ和美はもういいな。次ー、四番綾瀬ー」
「……あれ?これ私とばされる流れ?私名前呼ばれてないよね?」
「チッ!!!!!!!!!」
「やっぱりそうだった!?って舌打ちの音大きい!大きいよ!そんなに嫌だったの!?」

盛大に右サイドポニー少女に舌打ちしてやった。明石先生にぞっこんのちょっと危ない子だ。

「空気読めよファザコン」
「なんか先生私に対する態度酷くない!?」
「貴様のお母さんっぷりが悪いのだよ!」

此方に猛然と抗議して来るバスケット少女に言い返してやる。
服がだらしないだのちゃんと椅子に座れだのタバコ吸うなだの箸をちゃんと使えだの授業中踊るなだの授業中音楽聞くなだのコアラのマーチ寄越せだの!うっとおしいんじゃい!
紳士はいつだって反抗期なんだぞ!?俺はお前の父親じゃないんだから!
しかし紳士な俺はその文句を抑えつつ、出席簿の二番に☆マークを付けるのであった。本当は◯なんだけど。

さて、取り敢えずアクシデントの一つ二つに構わず出席を続けて行く。

「綾瀬ー。いい加減下の名前でよんじゃだめか?あやせ、と、ゆえ、じゃ一文字楽できるんだが」
「ダメです。一文字くらい我慢してくださいです」
「じゃあゆえきちで」
「増えてるです!?」

普段無表情漏れっ子少女、ゆえ吉が何か喚くが無視するのです。

「亜子ー。今度新しく出来たジエットコースターに 行 か な い か ?」
「先生は私に死ね言うてはるんですか?」

とんでもない。僕は君の恐怖心を無くそうと思ってですね……けして気絶する姿を見て見たいという訳じゃ……

「アキラー。その胸やっぱり水泳のおかげ?」
「蹴り飛ばすよ先生……」

前まで殴り飛ばすだったのに……進化しちゃって。もぉう、お母さん寂しいわぁん♡
……うぇっ、吐き気が……オカマ口調なんてやるもんじゃないな。

「美砂ー。彼氏との仲はどうだ?」
「あれ?言ってなかったけ?もう別れたよ」

なんと!最近の若者はこんなにも早く別れてしまうのか!
付き合ってからどのくらい経っていたのか知らないけど!

「アスナー。今日のパンツは何?」
「クマパ……何言わせようとすんのよっ!?」

これだからツインテール女をからかうのは止められない止まらない!
真っ赤になった顔もいいね、そそるね。何が、とは言わないが。

「美空ァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
「ひゃい!?な、なんスカ……?」
「百円返せ」
「え、ええええ……何故今このタイミングで……しかも叫んで……」
「俺(紳士)に常識は通用しねぇ」

だが余りにもタイミングが悪いということで、返してもらうのはホームルームが終わってからになった。

「茶々丸!」
「はい」
「よし!」
「……?」

ガッツポーズを取った。特に理由は無い。強いて言うなら神(紳士)の導きである。
首を傾げ、此方をロボット少女は見つめて来る。今度混乱させたお詫びに世界の猫画像をやろう。

「円ー。特に無し」
「はい。でも先生そう言う時は次回が酷いんだよね」
「否定出来ないのが悔しい」

次回は少々自重してスリーサイズを聞くだけにしよう。

「クー。お前は不良どもを吹っ飛ばすの自重するように。紳士との約束だ!」
「分かったアル!」
「お前の分かったという言葉ほどあてにならないものは無い!」

じゃあ聞くなって話だよね。ゴメンね。今度うまいカンニングの仕方教えて上げるから。

「このかー、結婚してくれー」
「ええよー」
「「「「「ブーッ!?」」」」」
「冗談だ」
「なんやー」

全員から非難の目線と上履きミサイルが幾つか飛んで来た。痛い。めっさ痛い。
冗談だよ!アメリカンジョーク!本気で怒るなって!

「ハルナァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「ヒィイッ!?ど、どどどうしたの?」
「俺とタカミチのBL本売ってんじゃねぇぇええええっ!!そしてそれを図書館島に蔵書してんじゃねぇぇええええっ!!」
「あ、あははー」

この前間違って手に取ったじゃないか!
表紙見た瞬間ショックでロープから手ェ離して落下するとこだったわ!

「刹那ー。今度髪切ってくれ」
「私の刀は髪の毛を切るためのものではありません!散髪屋さんに行けばいいでしょう!」
「俺は、せっちゃんに斬られたいんだ!」
「自殺宣言!?後せっちゃん言わないで下さい!」

大声を上げてツッコんでくれるツッコミ役ってやっぱり大事だよね。
今はクラスの大半がツッコミが弱くて弱くて……。皆が驚愕で大きくツッコんでくれた、最初の頃が懐かしい。

「まき絵ー。暇つぶしに百メートルくらいのリボン作ったんだけど使う?」
「幾らなんでもそれは使えないよ……というか、それどこに仕舞ってたの!?」
「紳士のポケットは四次元ポケットである」
「それは未来から来た猫型タヌキロボットだよ!」

ズシン、と新体操少女の机を埋め尽くす感じの巨大ロールリボンを置いてやる。
が、流石に可哀想なので後で持ってかえってやろう。

「桜子ー。宝くじ俺の代わりに買ってくれー」
「自分で買えるからいいよー♪」
「これが、ラッキー少女の余裕、か……」

何処ぞの不幸な右手少年とは大違いだ。
まぁあっちはあっちでラッキースケベ大量にしてるけど。

「ネギー。髪の毛何時ものことながら長いな。幼女なのに」
「えーと、有難うございます……?」

純真無垢な瞳が痛い!
ツインテ保護者少女の目線も痛い!
まぁ、魔法少女も若干戸惑っているようだし、少しずつ大人になっているようで紳士は嬉しいよ!
あれだ、妹が汚い大人になっていくみたいな?いや違う。それじゃ逆に悲しい。
しかしなんとここで質問が飛んで来た。

「あっ、先生。一つ聞きたいんですが……」
「なんだ?」
「せ、先生はその、胸が大きな女性の方が好きなんですか?」
「うん」

即答した瞬間、クラスのメンバーがいろんな反応をした。
大半が自分の胸を見て落ち込んでいたが。はて、どうしてだ?

で、質問して来た魔法少女本人は。

「死のう……」
「いやいやまてまて待てぇ!?」

教室の窓から飛び降り自殺しようとしていた。くらーいくらーい表情で……
慌てて周囲の人間が止めに入る。
ギャーギャーと赤い長い髪を振り乱しながら幼女は叫んでいた。

「離して下さい!もう無理なんです!僕に生きる価値なんか無いんですぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「落ち着いてネギっち!大丈夫!大丈夫だから!未来があるじゃない!」
「そうだ、落ち着けネギ君!君の親がどうかは知らないがきっと可能性はある!」
「ハルナさんや龍宮さんみたいなバインボインに言われたくありませぇぇぇぇぇぇぇんっ!!」

窓枠に足をかけた幼女を必死に全員で止める。
最後は俺が「まぁ紳士は全ての女性を愛するから好みとかあんま関係無い訳だが」と言ったら落ち着いた。
やはり胸を気にしていたのか……今度まほネットでいいものが無いか調べてやろう。
皆が席に戻ってから俺は口を開いた。

「んじゃ次は真名。今度また頼むな」
「まぁ金さえ貰えれば文句は無いさ」
「え、えええええっ!?ちょ、ボインさん!先生といったい何を!?」
「ボインさんじゃない!龍宮だ!」

先程の暴走のせいで未だに興奮気味らしい。
結構席が離れている筈のゴルゴ少女に、魔法幼女が詰め寄っていた。早い、早過ぎるよ。兄貴もビックリの超スピードだ。
ちなみにまた頼むというのは、銃機についてのちょっとしたことである。

「チャオー。全自動肩揉み機作ってくれー」
「肩がこる程先生は仕事してないと思うガ?」
「んや。タカミチに使う」

アイツも仕事大変だからなぁ。
出張に学園の仕事に魔法使いとしての仕事に……
まぁ手伝わない俺が言えた義理じゃないけどな!働きたくないでござる!遊びたいでござる!
最低限の仕事だけで勘弁してくだせぇ……

「楓ー。忍者って水の上走るけど、どうやって走るの?」
「HAHAHA!拙者は忍者では無いでござるよ?」
「別に俺はお前が忍者だとは一言も言ってないがな」
「HAHAHAHAHAHAHA!!」

笑って誤魔化そうとすんな。
完璧キャラ別人だぞ。
そんなにばれたく無いならござる口調やめりゃいいのに……

「千鶴!胸揉ましてくれ!」
「先生、余り調子に乗ってはだめよ?」
「はいすみません」

一瞬で断られました。現実は非常です。
これが、歴戦の孟者の圧力ってヤツか……魔法を使っても勝てそうに無いぜ……

「風香ー。イタズラもほどほどにするように。新田先生が切れかけてたぞ」
「げっ、マジで?」
「マジで」

後でタップリ怒られるといい。
忘れてないぞ、担任になった日、水が入ったバケツを頭から被らされたのは!どこぞのファミコンゲームのマリ◯みたいになってバケツ被ったまま挨拶したからな。妖精が居ないから壁にぶつかりまくったし。

「史伽ー。チョコレート美味しかったかー?」
「チョコレート……?あっ!はい!美味しかったですー!」
「うむ。それは何よりだ」

この前たまたま街で合ったから試作品のチョコレートを渡したのだが……美味かったのなら何よりだ。
だが魔法幼女?チョコレート好きなのは分かるが睨むのは止めてやれ。ビビってるビビってる。

「ハカセー。この前くれた護身用スタンガン壊れた」
「はい、分かりました!どう改造しましょうか?出力を上げるだけじゃ面白くありませんよね」
「いや、直すだけでいいから」
「フォトンソードのように電子を半固定して……」

聞いてない。なんかブツブツとどっか別世界(?)のことを言い続けている。
ここはマッドサイエンティストは無視して先に進むべきだな、うん。

「ちう……いや、千さm……ちう」
「なんで二回言い直した!?一回だけでいいだろうというかなんでそのこと知ってやがるぅぅうううっ!?」
「紳士にとって不可能は存在しない」
「……ちくしょう」

疲れたように机に突っ伏す伊達眼鏡ネット少女。
毎回毎回ネットで人格を変えるのに疲れたのか。まったく、ネットアイドルというのも大変だな。

「キティ!」
「うるさい黙れキティ言うな!エヴァと呼べ!」
「キティって携帯で打とうとしたら予測変換でちゃんが付くんだけどどうしよう!?」
「知るかぁっ!?」
「後、エヴァって打とうとしたら予測変換でエヴァンゲリオンが出るんだけどどうしよう!?エヴァンゲリオンとか一回も打ったこと無かったのに!」
「携帯買い換えろ!」

金髪幼女吸血鬼の酷い一言。
バッ、おまっ。iPhoneの値段なめんなよこの野郎。マジで高いんだぞこの野郎!

「のどか」
「はいー」
「とある魔術のぉ!禁書目録のぉ!二十二巻はぁぁぁっ!!なんとぉ!?最後に上条がぁ!!」
「きゃぁぁあああああああああっ!?やめっ、やめてくださいー!!」

バッ!と超高速で耳を塞ぎ目を閉じる本好き少女。
他にもクラスの中で耳を塞ぐ奴が居た。
麻帆良なんでか知らんが二十二巻まだ入荷してないんだよな。俺はネットで予約してた訳だが。
しょうがない、この後貸してやろう。今日持って来てるし。

「夏美ー。ネタばらししないから耳を塞ぐのはもう止めなさい」
「本当酷いよ先生……」

ふむ、読んでいたのか。
ああいうヒーロー主人公に憧れてんのかな?地味だし。
保険委員も読んでたっぼいしな。

「あやかー。紅茶の葉またくれないか?」
「あら、もうきれましたの?」
「あぁ、紅茶ゼリーというのはかなり難しいから」

マジである。
お菓子つくりにおいては天才な自信があったが、紅茶ゼリーというのがこれまた難しい。
匂いや甘さやらゼリーの質感やら……特に匂いが上手くゼリーに込められないのが……修行あるのみ。

「という訳で五月。今度手伝ってくれないか?」
ーそういうことなら喜んで。

で、流れるようにお料理少女に協力を取り付ける。
うむ。癒されるなぁ。
数少ないクラスの癒し系として今後も頑張って欲しい。

「ザジ。サーカスまたやる時は教えてくれ。見にいくから」
「……」

無言でコクリと頷かれた。
会ってから二年経つが、彼女とのコミニケーションはかなり難しいと言わざるを得ない。
必要最低限のことは分かるからいいが。


これで三十二人。うちのクラス全員である。個性的だろう?


「やっと全員分の出席取り終わったぜ……」
「殆ど自業自得でしょうが」

ツインテ少女のツッコミが心に痛い!
しかし事実というのがなんとも。

「この怒りを納めるために居残り補習を行なわざるを得ない!五時間耐久で!」
「それ八つ当たりでしょうがぁぁああああああああああっ!!」

勉強キライキライの彼女は大層苛ついたようで。机を蹴って俺に飛び蹴り。
……あれ?これ不味くね?さっきは「跳び蹴り」だったけどこれは「飛び蹴り」だぞ?
しかも魔法は無効だし。
……あー、取り敢えずだ。


「白に茶色のクマパnアバランチッ!?」


メゴシャ!!といういい効果音とともに、俺は黒板と足にはさまれて気絶した。
へ、へへ……いい、パンチラだった、ぜ……


目覚めたら保健室のベットの上でした。



(文章はここで終わっている。この下はまだ書かれていない)









後書き




 電 波 (キーワード:紳士 甘いもの 幼女 日記帳)




オリキャラ説明
紳士。
甘いもの大好き。本名?何それ美味しいの?
紳士以外の何者でもないが、普通の紳士とは一線を介す。いあば紳士ならぬ神士である。
九月生まれ?てんびん座?二十歳?

ネギ・スプリングフィールド
女の子。出席番号十八番。
赤い長い綺麗な髪が特徴。
魔法使いの修行でやってきた。
十歳?幼女。




細かい設定?残念ながら無い。



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