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[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて(転生、現実→ネギま) 10話投稿 反省で修正
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/25 07:30
2作目ですけど読みにきてくれてありがとう。
ネギま結構好きなので始めてみました。
更新頻度は時間があるうちは早めにします(大学生なので)
それでは下記のポイントに注意。



・独自解釈
・バランスブレイカー
・ネタ
・カオス
・厨ニ
・オリキャラ
・原作知識
・NEWイベント
・フラグ
・性別反転
・百合?
・だけどそこまでカオスじゃない
・血、および死の表現
・他の漫画やゲームの知識
・他ゲームや漫画の能力
・過剰表現
・いろんな意味でぶっとんでる
・境ホラ愛してる!
・型月愛してる!
・つーか川上作品愛してる!

これらを許容できる方はお進みください。
駄目な方は戻ることをオススメします

そして感想・意見・指導はいつでも募集!













世界は残酷だな、伸ばした先の手が届かないことを知りつつも伸ばしてみる。

伸ばしてみるが・・・ ・・・やはり届かない。

届かないのであれば、そこに手を伸ばす意味があるかどうか考えてみる。だがそれも
無駄であろう。

なぜならば、終焉とは必然である。

そしてその終焉は俺にも例外なく襲ってきていた。









――――――英雄願望。


誰だって一度はあこがれたはずさ。

憧れた事が無いとは言わせはしない。

特に男子。もちろん憧れるよな?


誰だって小さいころはテレビを見て、新聞紙でもくるめて、
それをヒーローが使ってた剣に

見立てて振り回す。

だけど大きくなればそれも幻想。夢だと分かる。

夢だと分かれば後は簡単、離れるだけだ。

だけど中々離れられないやつもいる、たとえば俺だ。

今になっても漫画やゲームに夢中、成人したってのに恥ずかしいったらありゃしない。
まぁ、一般的に言うオタクなんだろう。

漫画を読めばその世界の出来事に思いをはせ、
ゲームを遊べば世界の住人になろうと必死に想像する。

だけどどこかでは分かっている。それも幻想だと。
いつかやめて進まなければ行けないんだと、夢を見るのは甘えだと。

現実はきびしい!学歴!就職!友人!恋人!家族!生活!趣味!

どれもこれもめんどくさい物だらけだ。
いっそ全部投げ捨ててどっか違う世界にいければな、と願うのはやっぱり甘えだ。

だけどそんな幻想を俺は気に入ってる。なんだかんだ言って無いと生きていけないしな。

まぁ、いいわけ臭く感じるも知れないがつまり俺は今日は会社が休みなわけで家の近くのお店へちょっと散歩しているわけである。

だけどこの日が俺の日常の最後であった。
惜しむべきはPCのHDを処理してなかったことだろう。

事件は午後、散策しているときに起きた。

道路を見てみると赤信号なのに小さい子供が道路を渡っていた。
それだけを見るのであれば至極普通な光景。
逆に今時交通量の少ない交差点で信号を守るようなやつを知りたい。
まぁ、このときは小さい子供だったので仕方が無い話だったが。

危ないなと思いつつ見てると車がやってくる。止まる気配は無い。




――――――英雄願望。




非常に厄介なものだ。

気づいたらもう身は前に出ていた。

・・・ ・・・あ、これ俺やばいんじゃね?そう思うのもつかの間、3歩目からは
すでに雑念を消し去り、救うことだけに集中していた。

車まで20メートル子供まで3歩

車まで15メートル子供まで2歩

車まで8メートル子供まで1歩あれ、スピード上がってね?

車まで2メートル子供を投げる



――――――そして衝突。


全身の骨が折れるような音がした。弾き飛ばされる。腕が曲がる。
当たった角度が悪いのか当たった左肩からガキッ、っと肩が壊れる音がする。
腕の角度がおかしい。足も曲がってる。肘から何かが突き出てるように見える。
片目が見えない。
つーか交通事故ってこんなにすごいのか。そして腹が痛い。

頭が痛い。

目痛い。体が痛い。

痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。

痛くない。
おそらく痛すぎてもはや痛みすらなくなってきたのだろう。
なんか腹の辺りが生暖かい。これ血かなぁ、と考えてると投げ飛ばした子供が歩道の方からこっちを見つめる。
目がかすむ。だが、これで若い命が助かったなら今まで怠惰に過ごした人生にも意味があったのだろうと思える。

だが、

現実は容赦なかった。

「ぁ・・・ ・・・ぁあ・・・ ・・・!」

必死に声を出してみるが出ない。歩道にいる少女は気づかない、

そして


・・
・・・

ガシャン

割れる音がする。植木鉢の割れる音である。落下地点には・・・ ・・・



助けた少女の倒れた姿があった。

理由は簡単だ。植木鉢が少女に落ちたに過ぎない。高所から。

俺はそれを黙ってみるしかなかった。そして手を伸ばしてみる。

だがやはり届かない。

エミヤシロウもこんな感じで死んでいったのか?と考えつつ

俺は目を閉じた。

――――――つくづく救いのない世界だな、と心の中で自嘲しつつ。


その日俺は死んだ。


・・
・・・

ふと、暖かさを感じ目を開ける。周りは闇しかない。

「ヘロー。こんにちわー。誰かいませんかー。巨乳最高!・・・ ・・・。」

とりあえず四肢の動きを確認しながら声を出してみる。体に問題は無い。
声も出ているがなにも反応は無い。

「ここがあの世か。」

なんともつまらないことだ。死んだら暗い世界で一人ぼっちとは。

そう考えてた所、前方に光が見えた。
このくらい世界に突然出てきた光源、いやもう死んだんで驚かないですけどね。


光が収まるのを待ってみれば目の前には一人の女性が。

「始めまして。―――さん。」

名前を言われた。

「貴方は今心のそこからこの初体験を驚いてるでしょう。
 だけど貴方には今聞いて欲しいことがあります。よろしいでしょうか?」

「選択権なんてなさそうだがね。」

「なら話に移らせてもらいます。」

目の前に出てきた女性はなんか神様っぽい。
金髪長髪巨乳もろ俺のストライクじゃないかどうしてくれるんだ・・・ ・・・。
そろそろ俺も頭が駄目になったか。
それとも徹夜でああ0女0さま!とか読んでたのがいけないのかなぁ・・・ ・・・。
あ、あと服装なんかエロイです。

「・・・ ・・・。」

あ、やべぇ、こっち見てる!思考バレバレですか?
ポーカーフェイス得意なつもりなんですけどムリっすか?ムリですか?!
あ、でも思考読むのって結構趣味悪いよね。

「ご、ごほん。」

あ、視線ずらした!自分でもどうかと思ってたんだろうな。

「と、とにかく!話に移りますよ?実は貴方は死ぬ予定ではなかったのです。
 死ぬのはあの少女一人のはずでした。
 ですが貴方は本当はちゃんと天寿を全うするはずでした。
 だけど貴方の予想外の行動のせいで因果にほころびが出来てしまいました。」

「その程度で綻ぶとか因果。因果仕事しろ。」

「ご、ごっほん!」

あ、ちょっと焦ってる。

「貴方はこんな状況でよく冷静ですね。」

「激流に流されてるだけです。むしろ一種の悟りみたいな?
 どうせ理解できる範疇を超えているなら流れに乗るしかないので。
 諦めとも言う。」

自分の人生観みたいなものだ。

「・・・ ・・・話を続けますが本当は貴方は死ぬべきでは無い人間なのです。
 あの少女があの後死んだのは辻褄あわせのために死んでもらいましたが、
 そのせいで貴方の存在までも消えてしまいました。
 だから貴方には再び生きるチャンスが与えられました。」

「チャンスねぇ。」

その言葉にすこし惹かれた。

「貴方には異世界で二度目の生を受けてもらいます。」

「異世界?」

「ええ、並行世界ともいいます。貴方という存在さえ復活すればぶっちゃけ
 どこでもどんな形でもいいんです。」

「おい、ぶっちゃけんなよ。猫くらい最後までかぶれ。
 そしてなんで元の世界じゃだめなんだ?」

「ルールですから。」

さようですか。

「貴方の死に際、服からこんなものが見つかったのでこの世界に決定しました。」

見てみると手に握られているのはネギまの最新刊。

「適当だなぁオイ!」


ツッコミは入れておく

。っというよりなんかこのエロイ人に親近感わいてきた。

「その呼び方やめてください。」

えー。

「と・に・か・く、そういうことで貴方にはこの世界に零から生を受け、
 新たな人生を歩んでもらいます。
 その際に、こちらの不手際の謝罪の証として願いを三つまで貴方の意のままに叶える約束をいたします。
 貴方が行く先は全く安全ではないので死んでもらっては困りますので。」

「だったら何故安全な場所を選ばん。」

「上司の決定です。」

上司なら仕方が無い。つーかあの世にも社会あったんだな。

「それでは願いをどうしますか?」

そうだなぁ。零からということは生まれるとこから始めるからって事だから
身体能力系は基本全部アウトだから特殊能力かレアスキル系になるんだろうなぁ。

と、そこで思い出したのは今日の行動、何故死んだか、そして何をしようとしたか。
それをも出だしてすぐに第1の能力は決まった。

「第1の願いはエミヤシロウの所有する能力。」

あえて何とは言わない。言えばそれが2枠目までかさばりそう。

「なるほど・・・ ・・・これはゲームに出てくる能力ですね。
 投影魔術、解析、強化、心眼、そして固有結界ですか。
 武器に関する知識はこちらでサービスしましょう。
 しかし固有結界は再現不可能です。自分で頑張って習得してください。」

あ、やっぱりですか?まぁ、その程度は問題ない。予想してたし。

「で、次はどうしますか?」

許してくれる辺りエロイ人はいい人だ。

「エロイって言うのいい加減やめてください。」

「二つ目は戦闘知識。どうやって体を動かせばいいのか、
 どんなときにどう動かせばいいのか、それのつぎ込めるだけの知識を俺にインストールしちゃってくれ。」

「多少意識の覚醒時期が遅れますが問題ないでしょう。それでは最後はどうしますか?」

うんなんかむかつくからこの人困らそう。

「アンタが欲しい。」

「え?」

「俺について来い。一緒に来世楽しもうぜ。」

「ムリですって!一体何を考えt・・・ ・・・いや、上司もオッケーださないでください!」

冗談なのにオーケーでたのか。んじゃこれでいっか。

「冗談だったんですか?!って上司が笑顔・・・ ・・・!」

アンタ厄介払いされて無いか。

「気のせいです!それより本気なのですか?!」

「こんなエロくて弄りがいのある人間をどう逃がせと。」

「それが本音ですか!」

男は本能に逆らわん!





っというカオスをへて、俺はネギまの世界を魔術と背後霊をつれて行く事となった。
これからの人生はそれなりに楽しみだ。一通りの目標もある。
それは死ぬとき、思い知らされたことである。

現実とは理不尽である。

運命は絶対らしい。

ならそこに救えないものが出るのは必然だろう。

なら手を汚すことを躊躇うな。

正義の味方にはなれなくても、せめて

だれかの心の支えであることは出来るはず。

まぁ、つまるところ最初は女神さん(俺のネーミング)をからかって遊びたい
だけなわなんですけどね!


楽しもう。それが舞台に上がった者の役割でしょうし。





―――だけど俺はこのとき知らなかった。


お遊びのつもりの世界転生が優しさばかりでは無いと。








っと言うわけでプロローグでした。目標としてはプロローグ2,3をかいて
ネギま本編に間に合わせることですかね。
あと予想外なことに。こうなるはずじゃなかったのに・・・ ・・・。

どうしてこうなった!!!!

まぁ、アーチャー大好きですよ。

まぁ、かなり人を選ぶ作品になると思いますよ。
説明といきます。

エミヤシロウの能力=投影、壊れた幻想、心眼、強化、解析程度かな。
それに戦闘知識追加。これ+心眼で大抵の戦闘は楽勝じゃないでしょうか?
でも投影すごいですよね!色々作れて!

だってほら!ラノベで出てくる神格武装とかさ! (ぁ

まぁ、でも士郎君は自分の世界から装備を引き抜いてくるわけあの燃費だからこちらで投影魔術使用する場合はかなり消費が激しいようにしますよ。
ただでさえ型月系のスキルはどれもバランスブレイカーなんだから・・・ ・・・。

女神さんマジ不幸。

次回はプロローグpt2
どうなんだろ。気分とテンションでかいてるし。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて Prolouge Part2
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/23 10:47
2話目投稿。
じつはこれ、UBWルートクリアしたい気負いで書き始めました。
そして転生系って神様よくでますよね。ドジなの。でもツッコンだらおしまい
だと思います。誤字はなるべく修正します。
残りのコメ返しは最後にするよ。


そして感想・意見・指導はいつでも募集!













私はお父様とお母様と一緒に住んでいます。


お母様はすごい綺麗な人です。

お父様はとても強く逞しい烏族の戦士です。


最近妹が生まれたのでこれで私はお姉ちゃんになったそうです。

私はとても嬉しいです。だけどお父さんとお母さんはなにか困った顔をしてました。

私も羽を出しちゃダメとか言われているけどたまにこっそり出しています。

だって飛ぶと気持ちいいんだもん。

でもみつかったら怒られるのでほどほどにしています。








私たち家族四人は森の奥に住んでいます。

私はもう4歳になりました。

私の妹ももう生まれて半年です。後どれくらいしたらおしゃべりできるのでしょう?

私はその日がとても楽しみです。

そういえば最近はお母様が魔法を教えてくれ始めました。私はとても嬉しいです。
私はそんな幸せな家族四人の日々がどこまでも続くことを祈っています。









Side お父様と呼ばれる烏族の男

クソ!我が家は呪われているとでも言うのか!

妻が二人目の子供を授かって喜んだ。そして生まれたのはまた禁忌の白だった。

お蔭で娘二人は迫害にあり続けるだろう。だから私たちは里からはなれ森の中で慎ましく暮らしている。

朝には四つになった娘と畑をいじり、妻が料理をし、と静かな生活を送っている。
お蔭で娘は自分が迫害の証であるとはしらない。知らせるつもりも無い。
だがどうやら神様は俺たちを見逃してくれないらしい。

私と妻は人間と烏族という自分でも珍しいとも思う異種族間の夫婦である。
反対はもちろんされた。
脅迫も襲撃も受けたことがある。子供が生まれてそれはさらにひどくなったから私たちは逃げるようにこの森へ移ってきた。
だがやつらは俺たちをどうしても
逃がさないらしい。
事実、もうすぐそこまでにいて、包囲されているようだ。

娘はそれに気づかない。もちろんどちらもだ。まだそういうことに気づく年ではない。

味方はいないいるとしたら元魔法使いの妻が知り合いを呼んだという話だ。
どうやらかのサウザンドマスターの盟友の一人という話だ。いつのまに
そんな知り合い作った。

ともあれ、相手は・・・十・・・二十・・・といっぱいいるようだ。
それも烏族の屈強な戦士だ。

だが正直ここまで襲ってくるとは思わなかった。
追い出すまでは理解できようが殺しにかかるとはいくらなんでもやりすぎとしか言いようが無い。

だが家族を私は守らぬばならない。妻も杖を取って戦うつもりである。
だがどうみてもこちらの不利である。
勝機は家の周りに設置した魔法地雷などのトラップの活用なのだろうが、弱音は吐けない。

私は壁に立てかけてあった剣を取った長い間つかってた相棒ではあるが最後に使用してからかなりの時間が経過している。
腕は落ちていることだろう。

だが私はやる全ては家族のために。

「いいこにして家の中にいるんだぞ?妹はお前が守るんだ。」

そういって最愛の娘の頭をなでる。気持ちよさそうに目を細める。

「うん!わかってるよおとうさま!」

妻と目を合わせお互いの意志を確認する。

目からは確かな意志を感じる。

それゆえに、

俺たちは家を出た。










Side 年が四つになった少女


お父様は家の中で待っているように言いました。

私はいいこなので家で待つことにしました。ただしお母様もいってしまって寂しいので
早く帰ってきて欲しいです。

今日は何をしよう!

湖に行って釣りかな?

それとも森に食べ物を探しにかな?

毎日が発見でとても楽しいです。

だから私は待ちました。お父様の帰りを。


・・
・・・
・・・・
・・・・・



だけどお父様もお母様も帰ってきません。

お家の中もお外もとても静かです。

私はとても不安になりました。

だからたまには悪い子になってしまおう!そう思いました。

きっとお父様もお母様も怒るでしょうが、きっと最後は笑って許してくれるに
決まっています!なぜならお父様とお母様は自慢の両親だからです。

だから私は言いつけを守らず家から出ました。

家から出てみると誰もいませんでした。

どこかな?と思ったので周りを見てみると湖の方から音がしました。

それはナイフとナイフがあたるようないやな音でしたけどきっとそっちの方にお父様とお母様がいるのでしょう。
私は早く会いたくて駆け足で湖に向かいました。

湖につくとお父様がでっかい剣を持ってお父様よりでかい烏族の人と向かい
合ってました。お母様はなぜか草の上で眠っていました。

お父様はすごい疲れているように見えました。だから応援することにしました。

「おとうさま!がんばって!」

それを聞いてお父様は目を大きくしました。
そして急いでこっちへ走ってきました。
だけどお父様が走ったら大きな人もこっちへ走ってきました。

お父様がすぐ目の前で手を伸ばそうとしたらお父様が突然止まりました。
よく見ると私は赤くなっています。
お父様もお腹から何か出てきて赤くなっています。

よく見るとお母様の回りも赤くなってます。

大きな人が1歩下がるとお父様が倒れました。お父様の横へ行って私は言いました。

「おとうさま、おうちにかえろう。」

って。だけどお父様はは動きません。だからお母様を揺らしてみます。

「おかあさまおきておうちにかえろうよ。」

だけどおきません。

「すぐに家族の所へ送ってやる忌々しい餓鬼が・・・ ・・・。」

だけどお父様もお母様もおきません―――

―――血まみれで倒れる少女

突然知らない風景とともに頭が痛くなってきました。

死・・・ ・・・?いや死ってなに・・・ ・・・?

「・・・ ・・・親の死を見て狂ったか?」

何か言っているようですがそれよりも頭が痛い神経が焼ききれそうだ。

死ねとか言われてもそんなこと私はしらない。
ああ、死体は少女の倒れ方とにてるな。

少女って誰でしょう。

「子供といえど手は抜かん。」

煩い。こっちは頭が痛いんだ私のためにも黙っててください。

さらば。その言葉とともに大剣を烏族は上段から振り落とす。

そして私は―――

―――いや、俺は思い出した。












Side 襲撃者



とった確かにそう思った。だが見てみれば忌み子は避けていた。

「偶然避けられたか。次は無い。」

改めて眼前の忌み子を睨んでみる。だがさっきみた子供のような雰囲気はなくなっていた。

両手足を地面に立て四足獣の様な体勢、目はまっすぐこっちを見ている、そして
その目からは明らかな―――

―――怒気。

「・・・ ・・・関係ないな。」

そう、関係は無い。すでに二人を屠る為に自分以外の戦士がやられ、送喚されている。
これは当初予想していた被害とは全く違う。他にも森の中に魔法地雷などのトラップにも驚かされた。
相手はこちらが来ることを想定していた。
なら子供に戦いを教えていたと想定しても問題は無いはずだ。

そして目の前の忌み子を殺すためにも再び得物を構える。

変化が多少気になるものではあるが、それを超えられずして何が戦士か。








Side 俺

頭が痛い。つーかやばい助けてえーりん!

目の前を見てみると回避したせいで烏族・・・ ・・・きっと指揮官に警戒されている。

女神さんどこだろう、ふとそう思えば。

『ここにいますよ。』

といきなり横に現れた。

「うおっ?!」

吃驚して思わず手が滑ったが烏族の指揮官はこっちを警戒してたようで僅かに大剣を握りなおしただけですんだ。

『あ、頭に直接話しかけてます。あと注文の品は一応もう使えるようになってますよ。
 一応これ念話です。』

4年の間に結構俗っぽくなったな!

『そりゃあもう家にも仕事に戻れずひまですからね。
 この世界をあらかた見て回りましたよ。一応有休と思ってすごしました。』

マジでなにやってんだよ。女神さん、君に何があった。

『俗世に染まった。』

どうしてこうなった。

『それより戦わないの?』

忘れてた。知識から魔力の運用法と解析の使い方を参照する。

魔力の使い方はお母様・・・ ・・・はずい!

うん、四年もあれば染まるね。色々と。っとまぁ、

「解析開始。」

向こうは顔をしかめるが無視だ。馬鹿なやつだ警戒しないで攻撃してくれば
あっさり負けるのに考える時間をくれてる。


性別女
肉体年齢4歳
種族烏族及び人姿は人
魔力使用可能量少量
魔力不足により宝具形成不可


うわぁ、解析って便利だなぁ。つーか期待してた切り札つかねっすか。
つーか性別反転とかSSだけと思ってましたよ。

『割と余裕だね君。』

うっせぇ。

「何もしてこないのか・・・ ・・・?なら・・・ ・・・!」

死が迫る。頼みの綱の投影でも宝具は未熟なため使えない。なら、

「強化!」

四肢で地面を飛ばし距離を取りつつ大剣を回避する。
強化で体全体の身体能力を上昇させる。だがそれでもまだ不利。
烏族の指揮官は振りぬいた大剣をその反動を利用しつつ接近。

「甘い!」

心眼が警告する。だから心眼に導かれるままに・・・ ・・・

「あたらねえよ!」

森のほうへ飛び、回避し、逃げる。

「逃がすか!」

今のままではおよそ勝ち目は無い。つーか二十数年間キントレもしたことがないナイスガイがいきなり4歳の幼女になってどうしろと。
知識と心眼がなければ死んでたんだろうなぁと自分の存在のばちがいっぷりを後悔。

だが烏族の男は止まらない。得物を抱えつつこっちへ突進。

だがこっちも簡単にやられる気は無い。
翼を使い加速してくる相手にギリギリのところで森の中へ逃げ込む。

「チ。」

翼が邪魔になるため烏族の男は一度地に下りた。

その隙に俺は距離を取った。だがしかし、

なんというファンタジー・・・ ・・・ファンタジー恐るべし・・・ ・・・!

『貴女順応してるわよね。何気に。』

お前ほどじゃない。

だけあいつは許さない。絶対許さない。許しなどはしない。

幻想だ。この家族も生活も元は幻想。

だけどたしかにそこには笑顔の日々があったんだ。

え、セリフや考えが厨ニくせぇ?うっせぇ。

今最高にテンションノってんだよ。んでキレてんだよ。

だから俺は想像する。自分が読んだことのある知ってる確かな得物を。

『でも宝具は魔力量が少なすぎて作れないよ?』

しってるよ。だから別に特殊な能力のついた物じゃないよ。想像すんのはただの
ナイフだ。

その持ち主はかなり捻くれてる。心も考え方もそのあり方も。まぁ、本を読んで知ったか
のフリですがね!

「たしか・・・投影開始だっけかな。」

想像を始める創造するのは業物。しかしその存在に魔力は無い。

「――――基本骨子を想像」
「――――構成材質、創造」

やり方が本人とは違うのは勘弁だ。
詠唱って言うのは本人の一番やりやすい自己暗示っていうらしいしな。

「――――形状固定」
「――――存在固定」

「―――投影完了。」

イメージしたのは小説で読んだ妹思いの殺人鬼が持ってた得物。ナイフ。

『ただのナイフでしょ?それ特殊な能力も無い。』

たしかにそうだ。だけど必要なのはナイフ自体の能力じゃあない。必要なのは、

「憑依経験・・・ ・・・開始!」

何より必要なのは技術。知識としてはあってもそれは運用できるものではない。
ならできるようにする。

たぶん3合とも持たない粗悪品だ。それでも無駄じゃない。それだけは分かる。

そして俺は準備を始めた。






Side 烏族の指揮官



鬱陶しい。

「どこだ小娘!出て来い!」

森の中では翼は邪魔になるためたたんで徒歩で探していた。

「でてこい!」

だが素直に出るはずもなく、歩き回った。


・・
・・・

森の中を歩いていたその時、視界の端に何かが映った。

急いでかけつけて見ればそこには、

「布の切れ端?否、スカートの一部か。」

きっと逃げている間に運悪く引っかかったのであろう。
布切れをもっとよく見ようとしたその時、

「!!」

風切り音がした。

後ろへ飛び、自分へ迫ったものを見る、それは

「丸太か?」

おそらく森にあった破壊済みのトラップを再利用したものだろう。
だが単発では全く意味が無い。この程度ならテレフォンパンチと同レベルだ。
だから身構えた、そして予想してた通り、

背後から気配がきた。

右には木があり回避できないため左に飛ぶ、僅差で回避する

「そこだ・・・ ・・・!」

声はすれど姿は見えない。ならば、

「上か!」

上を見れば細長いナイフを両手で突き出すように落ちてくる影がある。
男はそれを回避するために得物を構えつつ後方へ飛ぼうとしたが、

「っ!」

足が何かに引っかかる、それを良く見ると

「草を結んで足を引っ掛ける簡易の罠か!」

そう言っている間に重力により惹かれた少女は―――

―――上から烏族の男の目を抉った。









Side 少女

浅い。心眼がそう教えてくれる。ゆえに得物を構え前へ出た。

チャンスはもう無い。怯んだ隙に止めを刺そうとする。

「小ざかしいわ小娘!!!」

あ、やばい、そう思って得物を受け流すように大剣の軌道を変えようとする。

「っぐぅ・・・ ・・・!」

直撃は避けるが反動で手がしびれる。使っている得物もすでに2回攻撃に使ってボロボロである。
おそらく次で壊れる。そうすると憑依でなんとかごまかしていた体運びも解除されて絶対アウト。

だが屈すわけにもいかない。だから、

「くるか忌み子。」

左足を前に出して半身を向けるように立つ。右手でナイフを引くように相手に向ける。
左手は攻撃を防げるように盾として晒す。おそらく無意味だろうけど。

「その意気や良し、されど未熟。今度こそ終わりだ。」

「終われるかよ・・・ ・・・!」

だから地面をけり後ろへ大きく跳ぶ。そして

「飛べぇ!」

得物を振り上げ無防備な体に対し思いっきりナイフを投擲。

「舐めるな!!」

だがそれも阻まれる。

『どうするのよピンチじゃない。』

うっせぇよ。大体4歳児の体にどうしろと。

もう手立ては無い。実際今のナイフ一本でも頭痛が激しい燃費わりー。
だから諦めるように目を閉じた。

だが続きは来ない。

目を開けてみる。

そこには胸を刀で貫かれた烏族の男がいた。

「き・・さま・・・は・・・・!」

「遅かったか・・・ ・・・。」

メガネをかけた線の細い男ってあれ近衛詠春じゃねぇかよ。

詠春さんステキーキャー!とか言ってみたかったが、

「間に合わなくてごめんね。」

そういって俺を見る目は悲しそうだった。
そしてお母様が・・・ ・・・口調ぬけねぇ・・・ ・・・が呼んだ知り合いって言うのが誰じゃ理解した。
そしてそれと同時に自分の立ち位置、そして妹がだれかわかった。

「始めまして、近衛詠春って言うんだけど君のお母さんの友達でね。」

俺が知ってる原作とは違う。
たしか原作では刹那は里から出ようとしたのを詠春に拾われるんだ。

『貴女の存在で多少なりとも流れが変わったのよ。』

そりゃあそうだ。だけど今の俺は4歳児。
それに相応しい行動をとらないと思うと若干憂鬱がかかった。

「だ、大丈夫かい?!」

心配してくれる。
生前?は心配してくれるような人がいなかったために結構うれしかった。

「大丈夫です。それより家には妹が。」

「なんだって?早く家に戻ろう!っと、その前に。」

と、詠春は湖の方へ向いた。

「君のお父さんとお母さんを弔ってあげないとね。」

悲しそうな笑顔を見せつつそういった。

自分では結構さめた人間だと思ってた。
でも今回は割りと感情的になった。だからだろうか、

「え、あ、大丈夫?」

涙がいつの間にか流れてた。


・・
・・・

結局、俺と刹那は詠春が引き取ることになった。俺もそれに依存は無い。
だけど俺は自分の認識を変えたほうがいいのかもしれない。

投影?魔術?チートスゲー!みたいなことは無い。
現実とは非常だって事。
そして命は儚いって事。

だから思った。強くなろうって。

せめて、妹を守れるぐらいには。






プロローグパート2終了っす。
あとプロローグ1,2回で本編始まるよそれでは軽い感想で言われたことに関して返事を。

>主人公上目線で神様腰低すぎ
デスヨネー。あ、いや、でもそうしないと転生能力付加者はじまんないし・・・ ・・・。


>エミヤとか古い
上で言ったとおりUBWルートクリアしたい気負いで綺麗なエミヤさんが忘れられない。


>テンプレ
デスヨry

出てきた能力や武器や色々の説明

心眼:知識や経験を参照してそのたびにもっとも有効な手段を導くスキル。
   心眼Aだと未来視クラスらしい。ここでは参照するていどのC。

投影:武器や道具を想像し、創造魔術。
   エミヤの投影よりは燃費が悪いと考えてください。

強化:魔力を通し道具や自身を強化する魔術。使えるのは自身を強化できる程度まで。

ナイフ:顔面刺青、耳に携帯ストラップの彼が使ってたナイフ。
    最初の方は大事そうに持ち歩いてるようなやつ。
    ただ愛着は無いから憑依経験でもあまりスキルをひきだせなかった。

憑依経験:物に宿る記憶やスキルを憑依させ、使用する。

烏族:形は人だけど鳥っぽい。翼が生えてて出し入れは出来ない。

女神さん:なんかグレた。


さて、今回はこれだけ。次回は時間が若干飛びます。こうご期待!
まぁ、一人でも楽しんで読んでくれる人がいればそれが本当に幸いなんですがね。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて Prolouge Part3
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:6b6a6e15
Date: 2010/09/23 10:48
3話目投稿です。
しかしアレですね。テンプレとかいわれてるけどそれでも読んでくれる人が
いるのは嬉しいですね。
本日の作業用BGMはタイナカサチよりimitaion。






「はっ!」

「せいっ!」

道場の中、俺は目の前にいる男を見据えた。手の中にある得物は木刀。
目の前に立つ男も木刀を構え相対する。

心眼に最善を模索させる。左半身を前に出すようにし、
木刀を水平に、相手へ向けて構える。

相手はこちらと同じを構えを取るがどこか余裕を感じさせる。

「行くよ。」

そういって、瞬間男が消えた。

心眼が今までの経験と知識から相手の行動の予測をつける!

「ハァ!」

気合とともに木刀を斜め左後ろへ振る。

「ぬ、やるようになってきたね。」



一撃を難なく防ぐ。

男の顔には余裕とも取れる笑顔がある。むかつく。

「そうでも無いですよっと!」

そのまま逃がさないためにも肉薄し、木刀の柄の部分で顔を殴りあげる。

だがそれを男は同じく木刀の柄で防ぐ。返しに蹴りを放ってくる。

それを同じく蹴りで封殺し、木刀を振るう。


一合

二合

三合

四合


と、木刀は当たるたびに加速する。おっさんあいかわらずつえーな。と一人つぶやく。

「まだまだ剣技だけなら負けないよ。」

「はっ!すぐに追い抜くさ!」

体勢をほとんど地面スレスレになるまで落とし地を蹴る。
それに対し詠春は木刀地面に突き刺すように振り下ろす。

それをやはり木刀で防ぎ、超低姿勢から顎へ向けての蹴り上げ。
なんか六兎っぽいけど気にはしない。

蹴りを予め予想していた詠春は後ろへ飛び、再び木刀を構える。

それに伴い俺も距離を開け、再び構え直す。両者共に前へ出ようとすれば、

「おとーちゃんたちせっちゃんしらへんー?」

そんなのんびりした声がして二人そろってずっこける。

「こ、木乃香ちゃん、刹那なら裏で素振りしてると思うよ。」

「ありがとねーちゃん!ほないってくるー。」

それだけ残して木乃香は行ってしまった。なんつーかいきなりくるのは心臓に悪いぜ。

「なんか木乃香がきてしまって脱力しちゃいましたね。」

「そうだな。今日はここまでにしよーか詠春。」

「そうですね。」

そういって片付けを始める。

ここは関西呪術協会本部の道場。ここの本部に俺と刹那は今住んでいる。

あの詠春の出会いから約5年がたった。
俺はあの日自分の認識の甘さを悔いて、それ以来鍛えることと戦うことをやめていない。

今の自分は白と黒の胴着に黒のロングなポニーテール、背は9歳児としては平均的だろうか。
結構激しく修行をさせてもらっているがそのせいであとあと身体になんらかの異常がでそうだ。

詠春とはいうと普段着という長らしかぬ服装であった。
どうやら今日は外で仕事があったらしいが、快く俺との模擬戦を引き受けてくれた。

俺は少しは強くなったと思う。こっちにきて俺はまず詠春に師事して神鳴流を習わせて貰っている。
心眼のおかげで一度見たものは知識として保存されるため、
すぐに使用可能な状態になるからサクサク覚えていける。
成長スピードにはびっくりらしい。

もちろん魔術の鍛錬も忘れていない。
幸い詠春は理解ある人間だから使用可能魔術に関してレアスキルだと説明した。
ナギやアルビレオと旅していたお蔭でどうやら魔術の基本的鍛錬を知っていた。
お蔭で投影できる精度も数も大幅に上がった。
だが所詮剣士、基本しかしらなかった。

だが知識だけ持っていても仕方が無いので俺は積極的に実践に連れて行ってもらっていた。
お蔭で訓練と実践の違いも体感できた。

だがまだだ。まだたりない。

『早く居間へ行こう。テレビの連続ドラマ始まっちゃうわよ。』

さらに俗世に染まった女神さんがいた。もうなんか最初の人と別人っていってもいい。
どうしてこうなった。

『いいーじゃない。』

俺は連ドラ興味ねーんだよ。みたらハマリそうで怖いし。

と、頭の中で雑談しつつも道場の掃除を終える。

時刻は朝9時。そろそろ朝餉の時間かなぁともっていればどうやら詠春も同じことを考えており、

「朝ごはんにしようか?」

と言ってきたので二つ返事で了承させてもらった。ここの飯うまいんだよな。

「木乃香は刹那くんとなかがいいね。」

と食堂へ向かいつつ喋る。



「そうだな。中が良いのはいいことなんだろうな。」

「そういう君は刹那君の事をそこまで構ってないみたいだけど。」

「俺は妹を溺愛しても掛かりっきりじゃないんだ。」

そう、俺の存在によって刹那の生い立ちは多少変わってしまった。
それをある程度修正するためにも刹那のことはなるべく放置して木乃香との良好な関係を築かせているのである。

・・・ ・・・せっちゃんかわいいよ!

「目がなんか一瞬やばかった気がするけど大丈夫かい?」

「気にするな。」


と話している間に食堂に

到着今日は朝ごはんはシンプルにシャケか。

「しかしうまいなここの飯。」

シャケを頬張りつつ話す。

「行儀が悪いって。専属の料理人だからね。」

俺も昔は自炊してたけどここまでじゃないからなぁ。いつか習っておくか。

「ああ、そういえば君に話があるんだ。」

「俺に?また仕事か?」

現場の仕事は結構手伝っている。お蔭でタカミチや刀子と知り合いにもなれた。
いや、タカミチと知り合いになったときの仕事は死ぬかと思ったけどさ・・・ ・・・。
つーか子供にあんなことさせていいのか・・・ ・・・?

「んー仕事ではないんだな、これが。」

某赤ワカメみたいに言うなよ。遊びたくなるだろうが。

「じゃあなんだよ。」

「麻帆良って学園をしってるかい?」

あー確かに学校いってなきゃやばい年だったなぁ。

「学校かぁ・・・ ・・・。」

「アレ、そんなに乗り気じゃない?」


「頭いいですから。」

大学は中退したけどそれなりに頭がいい自信はある。
天才少年の学力ってどれくらいなんだろ。
これで負けてたら俺へこむぜ。

「んーでも自分と同じ年の友達を作るのはいいことだと思うよ?」

「ぶっちゃけ同年代よりは詠春みたいな年上と話したりするほうが落ち着くんだよなぁ。
 あと神鳴流は習いたいし。」

強化と心眼では限界があるからな。ジャック・ラカンみたいなバグキャラ相手には手も足も出せない上に学園祭が始まればなんかインフレ開始するし。
今の俺が無双
できるっつーかまともに戦えるのは京都編だろうな、と判断。
だから学園祭までには修練に修練を重ねないといけない。
だから正直もうすでに知っていることに時間を重ねるわけにはいかない。

第一に、近衛詠春という最高クラスの剣士からまだ技術を盗みきっているわけではなくて。
まだまだたりない。
本気でやりあえばたぶん詠春には勝てるが本気で勝てるなら意味が無い。
余裕で勝てるようになるぐらい力が欲しい。



「んーいい話だと思うんだけどなぁ。」

「学業も大切だけど正直修行のほうがなぁ。あ、おかわり。」

ちなみに女神さんはテレビへ向かった。どんだけドラマ見たいんだ。
おかわりをもらいつつ詠春に話しかける。

「で、麻帆良で俺に普通に学生させて何がさせたかったんだ?」

「いやね、木乃香がそろそろ小学校へ入学する年だからね。」

「俺に護衛しろってか?刹那に任せろ。」

「それでもいいんだけど本人はまだ修練を積みたいとか言ってるよ?っていうか
 君より強くなることを目標としてるよ。」

「頑固だなぁ。」

「で、考え直せないかなぁ?」

「あー俺は学業には興味が無いんだよ。だから向こうへ行っても神鳴流習えたり
 修行を毎日させてくれるなら考えはするけど。」

「やっぱり学生になることは反対なんだ。」


まぁな、っとそういって再びシャケにかぶりつく。脂が乗っててうめー。



「んーだったらタカミチ君と刀子君に君の相手を頼もうかな。
 それでどうかな?」

「え、マジで?」

咸卦法興味あったのよね。アルティメットスキルって言うし。
っていうか自分が段々バトルジャンキーになっていく感じがある。
なにこれこわい。

「たしか魔法も使えたよね?僕よりもうまく教えてくれる先生がいっぱいいると
 思うよ。」

「そういわれると心が揺らぐなぁ・・・ ・・・。」

実際最高ランクの剣士といっても前線から離れて時間がたっているわけで、
全盛期と比べればかなり質は落ちるだろう。
それに比べれば現在も前線で活動しているタカミチや刀子に教えてもらえるのはいい。
それに魔力の運用は今持つ問題の一つだし。

なにより投影魔術は魔力の食いすぎ。
宝具クラスを作り出すのには数秒掛かる上に消費が激しい。
女神さんが言うには転生する際に体の属性を限りなく剣に近づけたが
完全にはムリだったらしい。そして何よりリスクがあるとも言ってた。

投影で宝具クラスを作るためには血肉の一部を必要とするらしい。
血肉の分が足りなければ魂から。
これは原作からの能力を再現する上では仕方がなかったことらしい。
魔術は一に精神を使用し、二に肉体を、三に魂らしいからな。
もう長い間こっちにきて原作の知識は大分衰えたけど。

だからなるべく頼りたくない。痛そうだし。


「まぁ、木乃香が行くのは今日明日ではないからゆっくり考えて欲しい。」

「それでもあと数ヶ月の話だろ?」

そうだね、と詠春がいって笑う。平和な日々だ。






Side 詠春



やっぱり苦い顔をされちゃったなぁ。

眼前で

シャケを頬張っている。見ればただの9歳児にしか見えないだろうが、

「おかわり。」

大食いなのにももうなれた。未だに食べすぎとは思うが。

5年前、発見したときに自分の倍もある烏族とトラップを使った勝負をしたときは
驚いたが、教えたことをすぐに覚えて言ったのにも驚愕した。本人は

―――俺は天才じゃなくて凡人。ただ覚えがいいだけ。

と言ってた。

その少女、憐はただただ力を求めていた。
正直危ないかもと思っていたが、楽しんでいるふしがあるから大丈夫だろう、と一応がんばってみる。

「うん、考えておく。」

正直幼少期を学校にも行かせず時間を全部修行に費やさせるのはどうかと思うな。
でも本人はかなり頭がいいし、前学力テストをしてみれば高校の問題を難なく解いていたところ見ると実際そうだし。

僕も簡単に返事を上げちゃう辺り子供に弱いのかなぁ。と思う。


「気にするなよそれも長所なんだろうよ。」

どうやら顔に出てたらしい。9歳児に諭される僕って一体・・・ ・・・?

と、そんな時、

「長!失礼します!お嬢様が・・・ ・・・!」

そう聞いて心臓が一瞬と待ったような気がした。

「どうした!」

「川に落ちて溺れそうに・・・ ・・・!」

そう聞いて憐と共に食堂を飛び出した。ここの近くに川は一つしかない。
今頃誰かの手によって助けられているだろうがそんなのは歩みを緩める
理由にはならない。最愛の娘が僕を待っている。






Side 憐


川のついてみればびしょ濡れの木乃香と刹那がいた。すっかりこのイベント
忘れていた。

木乃香も刹那も泣いていた。詠春は二人をなだめるために駆け寄っていた。

『アンタはいかないの?』と、ドラマを見終わったと思わしき女神さんが来る。

・・・ ・・・ここで俺がなんかしたら流れが変わるんだろ?

『そうよ。アンタの知る話じゃなくなっちゃうわよ?』

だから、その答えに、俺は刹那に近寄った。

「ごめんね、このちゃん・・・ ・・・あ、おねーちゃん・・・ ・・・。」

涙で顔がぬれている。俺の顔をすこし俯きがちにのぞく。それを俺は

「このアホンダラ。」

と言って頭に拳骨かました。

なんか木乃香も詠春も吃驚しているが気にしない。

「なんで泳げないのに川に飛び込んだ。」今の俺はおねえちゃんだ。

「このちゃんがおぼれそうになったからたすけないと。」必死な所がかわいい。

「いいか?よく聞けよ?」これで流れが変わるかもしれないが。

「おねえちゃん?」だけど必要なことだ。

「刹那、お前が飛び込まなくても方法は他にもあるんだ。分かってるよな?」

「で、でも・・・ ・・・。」

「他には思いつかなかったんだろ?それぐらい分かってるよ。」

そういって抱きしめる。

「おねえちゃん?」

「だけどな、お前には超すんごい強いスーパーなお姉ちゃんがいるんだ。」

『自分で言う?』

うっせぇ。こんなときぐらい好きに言わせろ。

「だからな?困ったときは大きな声で叫べ。
 お姉ちゃんはいつでも刹那の味方だからな?
 全部自分でやろうとせず誰かを、俺を頼るんだ。わかったか?」

刹那はすこしこっちを見つめ、

「うん。」

か弱くも、確かな返事をくれた。

『あーあやっちゃった。』

うるせぇ。お前はドラマでも見てろ。ちなみにお前の見てる再放送のシリーズあれ友人が犯人だから。

『ぎゃあああああああ!!!』


これぐらいやってもいいだろう。うん。


「うん、いい子だ。」そういって頭を撫でる。

そして決める。

「詠春。」

「なんだい?」横には震える木乃香抱きしめる詠春。

「俺、麻帆良行くわ。」

「え、じゃあ・・・ ・・・!」

「ただし学生はやんねぇ。学園長に頼めばなんか仕事を回してもらえるだろ?」

「うん、そうだけど・・・ ・・・まぁ、仕方が無いか。強制は出来ないしね。」

「ああ、だけど木乃香ちゃんは刹那が来るまで守ってやっさ。」

「どういうことだい?」と首をかしげる詠春。

それを俺は当たり前のように答える。

「木乃香の相手は刹那しかいないよ。今はまだ全然未熟だけどそのうち立派な神鳴流の剣士になる。
 それまでは俺が木乃香を守るって話さ。」

「刹那が来たらどうすんだい?」

「そんとき決めるさ。」

「勝手だね君は。」苦笑してるなぁ。

「それぐらいが丁度いい。」

うん、そうだ。それでいいんだ。

俺には俺のやり方があるってことだ。

別にバカみたいに原作を順守する気は無い。
ならせめて俺なりの幸いを求めて見ようじゃないか、と。そう思った。










というわけでプロローグ3終わりです。
せっちゃんかわいい!
今回は特別何も出なかったので、
ちょっとした現段階での主人公説明。

名前は桜咲憐 (さくらざきれん)
9歳児のバリバリの戦闘派。
神鳴流を習って最近は剣の勢いが怖くなってきました。
動きを記憶→知識化→心眼で即運用と言うひどさ。
ただし心眼なしで使用可能にするため難解も練習する。
式紙習得、気も習得。
一応奥義も使えます。
刹那を溺愛しかし表にはみせない。
趣味は鍛錬最近は料理に興味が・・・ ・・・。
現在魔力に関しては常人よりすこし高めな程度。
女神さんは最近連ドラにはまってる。

まぁ、次回も時間が飛びますから説明とかあんまし意味無いですがね。

次回は麻帆良で本編すこし前かな。

さて、それでは次回でお会いしましょう。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて Prolouge Part4
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:4f9adcb3
Date: 2010/09/15 09:52
第4話投稿完了。プロローグを早く終えるためにも
短めそして早めのうpです。テンション高い。
息抜き程度は確かに失礼だね。本腰入れて作業することにしました。
書くことは楽しいので。
行間小さくしてみました。


感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。






「ぐおおおおおぉぉ・・・ ・・・頭いてぇ・・・ ・・・。」

「馬鹿が!私のうええええええ・・・ ・・・。」

今現在俺はエヴァンジェリンのログハウスにいる。
事の発端はエヴァンジェリンと些細なことで始まった口論で殴り合おうとしたらタカミチに止められたため、
仕方なく酒で勝負することになった。
タカミチはすでに潰した。うん。つぶれたんじゃなくて潰したんだ。

「こんのクソ吸血幼女がぁ!敗北を認めろ!」

「貴様こそ認めろ鳥ぃ!」

そしてタカミチは無言。南無。

そこへ茶々丸が来た。

「憐様、学園長から高畑様と共に学園長室へ来て欲しいとのことです。」

「ぬらりひょんめ・・・ ・・・。なんのようだ・・・ ・・・。」

時刻はすでに朝の7時。学生が起き、活発に動き始める時間だ。

横においてある液○ャベを一気飲みする。

「ぷっはぁ~。」

「私にも寄越せ。」

「ほらよっと。」

投げて渡し、タカミチを起こしに掛かる。

「おきろ髭ダンディ!!」

腹を殴る。

「ぐふっ!な、な・・・にが・・・・一・・体・・?」

あ、おきたおきた。

「タカミチぬらりひょんがお呼びだ。行くぞ。」

「ぬらりひょんては本人の前で言っちゃダメだよ?」

本人の前でなきゃいいんかい。

「おい、憐!」

エヴァンジェリンがこちらを呼ぶ。

「なんだエヴァ。」

「また来い、勝負だ。」

「喜んで。」

「僕を巻き込まないでね。」

と言いつつも腰を上げるタカミチ。

「んじゃまたな。」

そういい俺はロウハウスを出た。

今麻帆良は休みである。だがそれもつかのまの物。
もうすぐ休みが開け三学期が始まれば麻帆良は生徒の声で溢れ騒がしくなる。

俺はそんな麻帆良でタカミチと同じく広域指導員をしている、理由は簡単だ。
タカミチと同じ職であればシフトが分かる故にいつ手合わせできるか分かる
上に積極的に体を動かせるからだ。

関西呪術協会を出て早8年、もうすっかり麻帆良の人間である。今年で17だ。
刹那もこっちへ来ているがやはりどことなく木乃香にはよそよそしい。
ここはネギ少年に任せよう。俺の仕事は刹那を愛でることだ!

っと話がずれた。
俺はこっちへきて以来ずっと鍛えてる。もうバトルジャンキーとかバトルホリックとか修行馬鹿とか言われている。
もちろん片っ端から殴るが。

タカミチには居合い拳と咸卦法を見せてもらったが咸卦法とはどうも相性が悪かったらしく、やってみようとしたらひどいことになったので諦めた。
ちなみに何があったかは教えない。
そして咸卦法を俺が使えないことをタカミチは喜んでいた。

刀子から習っていた神鳴流も数年前に習えることを全て覚えたために逃げられてしまった。
本人はもう二度と俺と戦いたくないとか言っている。
たしかに休みの日を占領してしまったからな。おかげでまだ刀子には彼氏の気配が無い。
ちなみに弓の修練もしたが才能ないなまったく。

エヴァとの関係は良好である。投影魔術っていう餌で釣って魔力や魔法に関する知識を大分分けてもらった。
お蔭で魔法も結構使えるようになった。
ただエヴァ自身は投影などの魔術を使えないことに憤りを感じていた。
吸血幼女ざまぁ。

魔術と言えばこの学園でその存在を知るのは少数。
誰も知らない物をいきなり使用して困らすのもアレなのでタカミチ、エヴァ、クソジジィには一応レアスキルとして説明してある。
無理やりにでも納得だ。一応詠春にも頼んだけどな。

クソジジィといえば見合い話だ。原作では木乃香にしきりに進めてたが俺にもやりやがった。
もちろん断ると一緒に燃やした。
ジジィの顔が引きつってるのを見て流石にやりすぎたかと思ったがタカミチがいい顔してたから結果オーライなんだろうな。

つーかジジィ味方いないよな基本的に。

それは置いといて現在俺とタカミチは学園長のところへ向かって麻帆良の大通りを歩いている。

タカミチはいつもの上下の白いスーツ。俺は青のジーンズを穿き、胸にさらしを巻いて
黒のYシャツにボタンを胸の1個以外は外すというラフすぎる格好。戦闘時はこの上から
黒いロングコート着るんだがそれはまた別の話。

「さて、ぬらりひょん見合い話を出すのに2千。」

「いや、賭けにならないって。」

「だよなぁ。」

期待裏切らないし。いい意味で。芸人が何かを理解してる。

と、そんな考えにふけっていると、

「おい!こっちはウチのナワバリだぞ!」

「しるか!黙って出て行け!」

なんて朝から騒ぎを起こす馬鹿共がいる。数で言えば10人ぐらいかな?

「行って来る。」

「ほどほどにね。」タカミチが同情の視線を送る。

そんな視線にも気づかず馬鹿ははしゃいでた。

「よろしい。ならば戦争だ。」

「こい!」

「阿呆。さっさと拳をしまえ。」

「げぇ、ブラック?!」

「誰だテメェ?」

んー?新入生かなぁ?外部の人かなぁ?いいのかな?かなぁ?

「し、失礼しました」土下座する生徒。うん。許そう。

「邪魔だ!とっとと消えろよ!」

うーんおしおきだなぁこれは。

「ば、馬鹿野郎逃げ・・・ ・・・わ、笑ってらっしゃる・・・ ・・・!」

「お仕置き決定。」

「テメェはさっきから何を・・・ ・・・。」

肩に手を置く。

「あん?」

肩を引っ張りつつ足を払い、体を回転させる。

「おおぉ?!」

そのまま足を掴み、

「そおおおおいいい!!!」

投擲。

「えええええぇぇぇぇぇ・・・ ・・・。」

遠くで何かぶつかる音がしたが問題ないだろう。

「さぁて次は誰が相手かなぁ?君かなぁ?それとも君かなぁ?」

なんかガタガタ震えてる気がするけど気にしない。俺が楽しければオッケイ。

「さぁ、始めようか・・・ ・・・!」

謝った方はのグループは心底同情の目を向けていた。


・・
・・・

3分後。

「そして誰もいない・・・ ・・・。」

全員殴り飛ばしてしまったので反省しなかった方は一人も残ってなかった。

「そんじゃケンカはほどほどにしろよ?あと俺にバレナイ分はいい。
 ただバレたら思いっきり殴るんで覚悟を。」

はーいと返事が来る。タカミチのところへ戻る。

「またせたな。」

「いや、時間掛からなかったし。さて、学園長のところへ行こう。」

そしてとぼとぼゆっくり歩いてった。わざとじゃねぇぞ?


・・
・・・

そしてたっぷり30分(普通は10分)かけて学園長室前へ到着。2回ノックをして。

「ぬらr・・・ ・・・学園長きたz・・・ ・・・来ましたよ。」

「何回言い直せば気が済むんじゃ。入っていいぞい。」

ドアを開けて学園長室に入る。

「あ、お見合いとか言ったら容赦なく燃やしますからね?」

なにか机の上の物を後ろへ隠す動きをするジジィ。マジだったのか・・・ ・・・。

「ご、ごっほん。今日呼んだのは他でもない、三学期からのことじゃ。」

「三学期ですか?」とタカミチが答える。

「うむ。ネギ・スプリングフィールドを知ってるかね?」

キター!原作キター!本編キター!プロローグ17年間長かった!マジで長かった!

だがここは冷静さをみせる。

「スプリングフィールド、ってつまりは。」

「そう、ナギ・スプリングフィールド唯一の息子じゃ。
 それが三学期から2-Aの担任にしようかと思ってのう。」

「待ってください学園長彼はまだ10歳ですよ?!」

「それが天才と呼ばれるほど頭が良くてのう。実際、学力は問題ないのじゃよ。」

「で、タカミチは元担任だから呼んだ意味が分かるが俺は?」

「お主は刹那や木乃香を通して2-Aの面々と知り合いが多いじゃろ?」

「まぁ、そうだが。」

実際刹那と木乃香を抜いて付き合いが多いのが仕事で龍宮真名、
木乃香の相室でよく顔を合わせてたから神楽坂明日菜、エヴァと茶々丸は言わずもがな、
ほかには四葉五月に料理を教えてもらった程度だろうか。

「それがどうした?」

「うむ、憐ちゃんをネギ君の副担任につけようかとの。」

「俺をあのカオス地帯に・・・ ・・・!」

「なんじゃ、いやか?・・・ ・・・やっぱり!」

「いや、オッケイむしろ楽しそう。」

イベントは保障されている。

「ぶちゃけ断ると思ってたのじゃが・・・ ・・・。」

「まぁ、俺が勉強するわけじゃないからさ。」

結局俺はこっちにきて勉強することはなかった。
ぬらりひょんも詠春も相変わらず事この頑固さにはまいったらしい。
義務教育とかしったこっちゃねぇ。

「高畑君もそれで問題ないかのう?」

「ええ、僕の方はこれで大丈夫です。むしろネギ君が心配と言うか。」

「おいおい、どういうことだよ。」

「自分に聞いてくれ。」

だろうね。自覚あるし俺。

「んじゃ俺は帰るわ。」

「その喋り方どうにかならんかのう。嫁の貰い手がでないぞ?」

「いいんだよ・・・ ・・・男に興味はないから。」

なんかタカミチとぬらりひょんが衝撃的な顔してるがまぁ無視しよう、
ウソをついていないしな。

さて部屋に戻るわけだが・・・ ・・・女神さんはまたドラマかどうせ。

そうして俺は帰りつつ考えた。もうすぐ始まるであろう少年の物語、
俺はどうするかを。

「その前に買い物だな。」

そうやって俺の一日は始まった。










次回から本編開始ですよ!
そして現在のステータス説明だよ!

胸はDぐらい。腰と尻は細い。
髪は黒のロングでポニテ。
上で説明した服装が普段着。スーツを着るときは
全身黒のスーツもちろんシャツも。ネクタイは嫌い。
神鳴流奥義は覚えた。
魔力の容量はかなり増えた。投影のリスクは今だ解決不可。
普段は使って無い魔力をどこかに保存してるらしい・・・ ・・・。
強化を使えば投影なしタカミチを倒せるぐらいには成長。
最近はエヴァを挑発して模擬戦相手にしてる。
ブラックや黒とか呼ばれている。不良の恐怖の象徴。
よく使う得物は短刀と長刀、あとは投擲用ナイフ。
刹那みたいに羽に嫌悪感は無い。

こんな感じ?ここまでテンプレかな?
まぁ、次回から原作に入ります。小さいイベントとかは飛ばす可能性
がありますので注意してください。


そして楽しんでくださる方ありがとう。問題を指摘してくれる方たちも
ありがとう。それではまた次回。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第1話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/15 09:53
プロローグやっと終了そして第1話ここから原作。
テンション高いので超早い投稿。
細部が原作と異なります。
さて、どうなるかね・・・ ・・・


感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。











俺はネギ・スプリングフィールドと会った事は無いタカミチから話は聞いているが精々原作の知識と話から聞いた程度だ。
これで判断するわけには行かない。

なにせ俺の存在で多少なりとも変わってる可能性があるからな・・・ ・・・とそこまで大きな影響与えられる存在でも無いがな。
もし俺の知っているネギだったらそれはそれで幸いだ。
なにせ俺の考えどおりに動かせるしことも俺の知っている知識で進めるからな。

なにより学園祭のインフレが始まる前までに俺も強くならないとな・・・ ・・・。
先は暗いなぁ・・・ ・・・。

「何落ちこんどるのじゃ?」

「気にしないでくださいぬらりひょん。」

「あれ?言っちゃった?マジで言っちゃったの?」

うっせぇ。それよりも、

「ネギ君は?」

「今こっちへむかっとるよもうすぐ来るはずじゃ。」

「そーですかい。」

「なんかワシに対してどんどん遠慮なくなっとらんか?」

「気にしたら負けだ。」

「負けなのか・・・ ・・・。」

どんどん落ち込んでいってるが気にはしない。
大体この学園でぬらりひょん相手に泣かされた連中は多いし。
すこしぐらい苛めても問題なかろう。

そこにコンコン、と音が鳴る。

「すいません、入ります!」

そしてネギが入ってきた。木乃香と明日菜の気配を感じるが、外で待っているのだろう。
しかしこういう細かい所は原作ではどうだったか覚えていない。
正直なにかが変わってても覚えて無い確率が高いなぁ。

ネギに関しては俺が知っている容姿であった。赤い髪にまだまだ幼さを残す顔、
体もまだまだ鍛えられてなさそうだけどふざけた量の魔力を保有している。
べ、別にうらやましいわけじゃないんだからね!

「失礼します!ネギ・スプリングフィールドと言います!」

おお、緊張しちゃって。頑張れ少年。
っとそういえば明日菜ちゃんと木乃香がいないな?
ドアの外に気配があるし外で待ってるのか。

「フォッフォッフォッフォよく来たのうネギ君。長いたびご苦労だった。」

「いえいえ、そんな・・・ ・・・。」

二人で会話に入る。一応二人が話してる間に今日一日のイベントを復習するか。

まず第一にこの場で俺が副担任につくことを出される。
次にネギ君を教室に連れて行くんだが、入り口でトラップに引っかかるも、
障壁で止めちゃったのが明日菜ちゃんに見られ疑惑を持たれる。
そのあとは本屋ちゃんを助けるのを見られて魔法がばれて、
パンツふっとばされた明日菜がブチぎれるんだっけ。
ああ、最後に歓迎会があったな、そういえば。

「・・・ ・・・と、言うわけで君には2-Aの担任をしてもらうことになってるのじゃよネギ君。」

どうやら会話は担任のことについてらしい。

「そして君の副担任には桜咲憐というのじゃが彼女がついてくれる。
 この学園にももう結構長いことおるし2-Aの生徒と何人かとも知り合いじゃから安心していいぞい。
 それに彼女は我々の関係者で魔法が使えるぞ。
 ちなみに高畑君と同じかそれ以上強いと思うといいぞい。」

おい、ばか、やめろ、それ以上言うな。

「え、タカミチより強いんですか?!タカミチもかなり強いはずなのに・・・ ・・・。」

おい、目を煌めかせるな。子犬のような目で見るな!ア○フルかお前!

「・・・ ・・・それよりクラスへ行かなくていいのかの?」

「「あ。」」

「そうじゃったのではもうすぐ授業が始まる憐ちゃんにクラスへ連れて行ってもらいなさい。」

「はい!よろしくお願いしますね桜咲先生!」

ああ、俺も教師になるわけだからそういう風に呼ばれるのかくすぐったい。
だけど全て背負わせるのも酷だしある程度の負担はこっちで支えられるようにがんばろう。

「授業中ならそれでいいけどなるべく憐と呼んでくれ。そっちの方が気がらくだ。」

「あ、はい!よろしくお願いします憐さん!」

さんはいらねぇんだけどなぁ。そうしてネギ君は部屋から出た俺はと言うと。

「ぬらりひょん。」

「なんじゃい?」

「どう見ても17歳に先生とか非常識なんですが?」

「ネギ君は9歳じゃ。それに
 学力テストで高校レベルをぶっちぎってるやつが何を言う。
 おぬしなら問題ないじゃろう?」

「はいはい。」

「ネギ君を頼んだぞ?」

「分かってるよ。んじゃ行くか。」


・・
・・・

学園長室を出るとしずな先生に明日菜ちゃんと木乃香ちゃんがいた。
そのままネギ君は明日菜に引きずられていった。

アグレッシブだなぁ・・・ ・・・。つーかこんなんだっけ原作。なんか違う気がする。

「桜咲さんもついに先生ですね。これからは桜咲先生って呼ばなきゃ。」

「勘弁してくれよ・・・ ・・・まぁ精々頑張りますよしずな先生。」

「ええ、まだ少年ですからね、あの子は。私たちで頑張って支えていかないと。」

「・・・ ・・・そうですね。」

しずな先生は評判がいい。胸囲的な意味ではない。
いや、ウソだ。ゴメン俺にはウソはつけないよ・・・ ・・・。
っと、話がずれたが先生としての評判もいい。
たまに見学させてもらったが要点を抑えたいい授業だったなぁ、と思考。

つーか俺の思考たまに支離滅裂。

「んじゃ授業があるんで俺は行きますね。」

「はい。それでは授業頑張ってください。」

そう言い、俺たちは分かれた。




クラスの前につくとネギ君がドアの前に立っていた。なんだか緊張してるが
頑張って前へ進もうと言う感じ。がんばれー少年!

ドアを開けて前へ進む少年。あ、そういえばトラップ・・・ ・・・。

「!」

ネギ君の頭に黒板消しが落ちてくる、だがそれは一瞬中空で止まる。
まさに原作どおり。明日菜ちゃんがネギに視線を向けている。
そして術を解除して黒板消しが頭に落ちる。

ゴホゴホいいつつも笑ってごまかすネギ君。ネギ君、明日菜ちゃんの目が笑って無いよ。
仕事遅いよ!

だけどネギの不幸は止まらない。足元注意だぜ。

立ち上がったネギ君は足を前に踏み出し、ロープを足に引っ掛ける。
そのまま転び、転んだ先で水の入ったバケツを頭から被り、
お尻にオモチャの矢が何発か刺さりつつも回転し、
教壇にぶつかった所で停止。哀れネギ少年。

「子供?!」とかそんな驚きの声がするそりゃあ子供が先生とか非常識もいいとこだ。

それを言ったらこの世界で1回も学校へ言ったことの無い俺はさらに非常識なことになるけどな!

とりあえずクラスの中へ入り、ネギ君の尻についてるおもちゃの矢を回収、バケツを頭からはずし、
まっすぐ立たせる。そして手を叩く。

「静かにしろー。席にもどれ。じゃ無いとヤキいれるぞ。」

一瞬でクラスが静まる。うん。これでいい。

その静寂の中、なんとか復帰できたネギ君が教壇に上がる。
それにつられて俺も教壇へと上がる。
そして意を決したようにネギ君が口を開く。

「え、えと、・・・その、ボクは今日からこのクラスでまほ・・・」

おい!

「・・・英語を教えることになったネギ・スプリングフィールドです。三学期の間だけですけど、
 よろしくお願いします!」

そういってネギ君は頭を下げた。90度。パーフェクトな角度だ。

クラスは静かだったがそれも一瞬、次の瞬間には・・・ ・・・

キャアアアアアアアア!!!!かわいいいいい!!!!

まるで咆哮と聞き間違えるような大声がクラスに響いた。
つーかこれ隣のクラスから苦情が来ても言い返しすることが出来んぞ。

そこに明日菜がネギのところへまで来た。睨みながらネギの胸倉を掴み、持ち上げる。
ひー怖い怖い。

「あんたさっきなんか黒板消しにしたでしょ?なんなの?いいなさいよ!」

ネギ君めっちゃ焦ってるな。頭んなかじゃたぶんオコジョになった姿想像してんじゃね?
っと、救いの手を出そうか。

「明日菜ちゃん。初日から先生の胸倉掴んで脅迫するのはどうかと思うぞ。」

「あ・・・ ・・・ご、ごめん。」

明日菜ちゃん焦ってネギ君を離したな。若干顔が赤い。
放っておけばショタコンの委員長が割って入ったのだろうが、
早めに話を進めるのも悪くは無い。

「そんじゃ全員席にもどれー。ネギ君の初の授業だ。しっかりさせてやれよ!」

「「はーい。」」

「あ、桜咲先生ありがとうございます。」

「気にするな。それより授業初日だ。気合入れていけ。」

「はい!」

そうやって原作の1日目は始まった。


・・
・・・

余談だが女神さんは部屋でテレビを見ている。










今回は短め。
そして言うこともそんなに無い。早く戦闘とかやりたいが
修学旅行編までは激しい戦闘お預けなんでしょうね。

質問があったので
>女神さんについて

女神さんは幽体で主人公以外には認知不可です。
術式だしてもムリ、と。

説明不足ですみません。

っと、読んでくれる方にひたすら感謝!

それではまた次回に会いましょう。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第2話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/15 09:53
第2話一日目後編だね。
色々がんばってます。皆様の指導を貰ってつくづく自分は未熟と実感。
改行に関してはもう少しどう変えて欲しいか言ってくだされば
なんとかします。あと自分王道大好きです。
主人公が偉そうなのはデフォです。そういう性格です。
それでは、

感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。









授業はあっけなく終わった。そしてネギ君は落ち込んでいた。
そりゃあケシゴムびしばし打ち付けられたり自分が元で争いが始まれば落ち込みはするよな。
とりあえず慰めておいた。

「ネギ君、まだ初日だ。そこまで気にする必要は無い。
 これから努力してちゃんとできるようになればいいんだ。」

「はい!」

だからア○フルはやめてくれ。俺も先生初日だったけどさ。

そしてこの後もイベントがあるわけだがあまり明日菜関係のイベはメンドイので俺としてはパス。
目撃するハメになるタカミチにはお疲れさんとしか言い様がない。
なにより明日菜のトラウマの1ページを飾ることになるのは確定的に明らか。

だとしたら次は歓迎会なのだが、それまで何をして時間を潰すかね・・・ ・・・。

「桜咲先生。」

なんか聞き覚えのある声に呼ばれた。

「はいはい、なんでしょうか?」

先生っぽくしてみる。

「ちょっといいですか?」そう言って俺に近づいたのは

「ああ、刹那か。どうした?お小遣いが欲しいか?」

「違います。」

「違うのか・・・ ・・・。」

「なんで残念そうなんですか姉さん・・・ ・・・。」

そりゃあ妹に甘えられるのは姉として本望ですから。

「姉さん、とりあえず話があるので外をすこし歩きませんか?」

「わかったよ。そんじゃすこし歩くか。」


・・
・・・

刹那と一緒に校舎からでて歩く。なんか大事なことを忘れている気がするが気にしない。
思い出せないのはたいしたことではない証拠だろう。

「で、どうしたんだ刹那。」

「いえ、長らくこうやって一緒にすごす時間無かったと思いまして。」

「そうだなぁ、前一緒に時間過ごしたのは仕事のときだったな。」

身内としてはどうかしてるのだろうがぶっちゃけ刹那には積極的には関わろうとしない。

自分みたいな明らかな異常者が触れたらこの世界そのものが壊れそうで怖い。
なにより転生者なんて言って嫌われでもしたら俺一生立ち直れそうにないぞ?
だからなるべく接触はしない。その代わり一緒のときは思いっきり甘えさせ、甘える。

「ええ、だからたまにはこうやって姉妹ですごそうかな、と。」

「ああーもう口調が固いんだよ。もっと崩して崩して。」

そう言いつつ刹那のほっぺをのばす。

「にゃ、にゃにをするにぇしゅかー!」(訳な、なにをするんですか!)

「もっと笑え!」そして離す

「痛いですよ姉さん!」

「もっと砕けろよ。お前は笑顔の似合うかわいい子なんだから。」

「姉さんのようにはいきませんよ!」微妙に怒り気味。

「俺みたいになれって言ってるわけじゃねぇよ。もっと楽にしろって話だよ。っと、
 ちょっと待ってろ。」

刹那が不思議そうにするが構わない。ここにはたしか俺でさえ一目置くあの店が
あるはず。多少の出費はやむなし。

「ああ、あったあった。おっさん抹茶とバニラ一つずつな。」

「あいよ!またよろしくな!」

目当ての物を購入し刹那の所へ戻る。

「ほら、姉さんの奢りだ。食え。」

「いや、これなんですか?」

「見ての通りアイスクリームだが?」

「いや、それは見て分かりますって。」

「馬鹿だなあ。お前より優秀で賢い賢姉の行動に疑問を持つなよ。食え。」

この賢姉っての一度使ってみたかったんだよな。なんかかっこいいし。

「はぁ、分かりましたよ。」

刹那は何か諦めた表情をして俺から抹茶味の方を貰う。ちなみに抹茶を買ってきた
のは刹那の好みだって知ってのことだ。好感度アップ・・・ ・・・!

「いや、無いですから。」

「なぜ分かるし。」

「姉さん顔に出てます。」

そう言い小さく笑う刹那。笑顔が見れたならアイスの料金は安い物だ。いやぁ、本当に
よかった。

「そういえば姉さん今日来たの新任の先生ですがあれは・・・ ・・・?」

「ああ、こっち側の人間だね。」

「それにしては無用心というか・・・ ・・・。」

魔法を使うわぁ生徒を抑えられないだぁ色々と未熟な部分が今は目立つが未熟であるということはそこに習い、
成長する余地があることである。
なにより未熟なやつほど頼もしいやつへ代わるということは原作が証明済みだ。

「まぁ、まだガキだからな。俺も手伝うし。」

「それですよ姉さん。」

「ん?どうした?」

「なんで姉さんが教師なんてやってるんですか?まだ17ですよね?」

あ、やっぱり聞かれた。

「あー学力テストみたいなのがあってな、それでほぼ満点取れば高校は飛ばせんだよ。
 若干ぬらりひょんに強引に通させたこともあるが基本俺は高卒扱いになってるんだよ。」

「なんか卑怯です。」

「俺より頭が良くなってから言え。」

「ううぅぅ・・・ ・・・。」小さくうなる刹那。カメラが無いことを悔やまれる。

そこで俺はアイスに口をつける。俺が食べているバニラアイスはここらでも評判の店の一品で、
少々値が張るのが唯一の弱点である。
口にアイスを含めばつめたいアイスにバニラの甘みと匂いが鼻をくすぐる。

「ん。うまい。」

素直にそう思う。
食べることが大好きな俺にとってこういうどこにどういううまい店があるかっていうのを覚えているのは死活問題である。
前は外食か学食を使っていたがさすがにサイフにやさしくないので木乃香に相談した所五月を紹介された。
お蔭で今は満足できる程度には料理が出来る。
依然五月に勝てる気はしないが。

「あれは高畑先生じゃないですか?」

刹那がさした方向にはタカミチがいる。なにかを追っているみたいだ。

「あー気にするな。あの男なら大抵なんとでもなる。」

別にイベントに巻き込まれたくないからではない!絶対違うぞ!

「そうですか?あぁ、そういえばちょっと教室まで一緒に戻ってもらえますか?」

「ん、構わないよ。」

そういいつつアイスの残りを食べる。またこよう。

刹那もアイスを食べ終わり一緒に歩き始めようとしたら、、

「キャアアアア!」

「・・・ ・・・本当に行かなくていいんですか?」

タカミチが行った方角からたぶん明日菜ちゃんの物だと思う悲鳴がする。
今頃ほぼ全裸の姿をタカミチに見られているだろう。かわいそうに・・・ ・・・。

「いいんだよ。それより教室行くんだろ?」

「ええ。そうですけど・・・ ・・・。」

「さ、行こうぜ。」


・・
・・・

教室への帰り道は特に何もおきなかった。途中でタカミチとネギと合流した。
明日菜ちゃんがいないのは服を着替えているためだろう。
そういえば原作との行動が若干違うがやっぱり俺の影響なのか?
まぁ細かい所で変化があっても大元には影響は無いからこの程度の変化は別にいっか。

そんなこんなを考えていればいつの間にか教室の前についてた。

「ほら、ネギ君ドアを開けて中に入ってみなさい。あ、憐君もね?」

俺はオマケかなんかかタカミチよ?お前原作ではもっとやさしくなかったか?
つーかお前が一番変わりすぎなんだけど。
ぬらりひょんに遠慮なくなってるわぁ不良を絞めるにもなんか最初あったときよりも力が入ってるわ。
なんかやっちまったのか俺。

ネギ君にドアを開けさせ、中に入ってみれば・・・ ・・・

「「ネギ先生!桜咲先生!2-Aへようこそ!!」」

クラッカーと共に歓迎の声がした。

「ささ、ネギ先生こちらへ。」

そういいネギ君は生徒に拉致られて行った。アワレネギ君は死ぬほど搾られるだろう。
俺もきっとネギ君が解放された後につかまるんだろうがたまには悪くない。

だから適当にジュースでも取って端っこにいるタカミチに合流。

「どうしたんだい?混ざらないのかい?」

「ネギが解放されればいやでも俺の番だろ。」

「それもそうだね。」そういって苦笑するタカミチ。

「それで、どうだい?」

「なにがだよ?」

「副担任だけどできそうか?」

「所詮副担任だ。ネギ君ほどの苦労は無いよ。大体ネギ君はいろんな意味で注目
 されているんだ。色々苦労するんだろうな。」

具体的に言えばエヴァ事件とか京都事件とかが筆頭で待ってくれてるが。

「そうだね。もちろん助けてくれるんだよね?」

「たまには。」

「たまにか。それは困ったな。」

そういい笑う。
タカミチは詠唱できないお蔭で魔法使を使うことはできないから魔法の才能があるネギ君に対してどう思ってるんだろうね。
いや、でもそんないやなやつじゃないから純粋にナギの息子ではなくネギ君として見てるのかな?

「あ、そろそろ来るみたいだよ。」

見てみればネギが解放されたようで女子の群れがこっちへ迫っていた。
俺今は女とはいえ、元は男だから囲まれるのはちょっとなぁ。
まぁ、大分なれたけどさ。
でもあのテンションだけはムリ。なぜ女っていつもあんなに高いテンションなんだ・・・ ・・・。

「先生!インタビューよろしいですか?!」

そういってテープレコーダーを突きつけるのは2-Aのパパラッチ朝倉和美。
このクラスでも行動力の高い方で魔法を自力で発見することの出来そうな人間リストにはいってたなそういえば。

「まず最初に桜咲って姓ですけどやっぱり?」

「ああ、刹那の姉だよ。」

「おお!では次に趣味は?」

「ケンカ。あと食事だな。」

「噂になっていたバトルジャンキーっていうのは本当だったんですね。
 あ、広域指導員って話ですが呼び名のブラックに関して一言。」

「もうちょっと他の名は無いのか。」

「ではネギ先生の10歳って言う異常性にかすんでいますが、
 先生も17と言う若さで副担任をしてますがどうやってそんな若さで?」

「一回人生やり直せばできるんじゃね?」

「では最後に彼氏いますか?」

「いないね。作るとしたら最低でも俺より強くないと。」

「インタビューありがとう御座いました!」

そんなこんなで歓迎会は続いた。途中でネギ君が必死にタカミチ相手に読心術をしていたのはどこかほほえましかった。
思わず朝倉からビデオカメラを借りて場面を保存したのは許されて欲しい。

途中古菲や超などに勝負を挑まれたが流石に今はやる気は無いので後日まだやる気があったらと言うことで話をつけた。
八極拳はこちらとしてもラーニングしておきたいものでもある。
まぁ、某スーパー八極拳士にはなれないだろうが、
いろんな技術や知識を溜め込むのは心眼もちとしては悪くないことだ。

そんなこんなでネギ君と俺の先生初日は終わった。





オマケ

「ただいまー」

『初日どうだった?』

「普通だった。つかなにしてんの?」

『見ての通りエアロビ。』

「・・・ ・・・。」

どうやら女神さんは最近自分の体系に不満があるようです。変わるかどうか
は別の問題として。









どうも第2話終了です。誤字はちょくちょく修正してます。
質問があったのでちょっと答えますね。

>年齢
10年後なんで主人公19、クラスは原作どおりです。のはず。
高校はもう卒業している年齢ですよ。

>明日菜の講義シーン
学園長室の前で木乃香としずな先生と一緒に大人しくしてました。
あまり細かい描写を飛ばしたくは無いのですが全部そのままにしていたら
つまらないと思ったので細部はちょくちょく変えていくつもりです。

あと当初は最強物予定でしたが沿うにはなりそうかどうか微妙なので一応
注意書きを更新しました。

作者は今現在アメリケで留学しながらSS製作中ですけど投稿速度は
課題の状況などによって変動することをご了承くだださい。
なるべく早く投稿することを心がけていますが
しばらく休む必要が出るときもあるかもしれません。

それではまた次回!



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第3話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/17 12:28
第3話日常編。
未熟ゆえに慢心せず、油断せず、力を抜かずに行きたいです。
改行を直してみました。どうでしょう?
なるべく感想を読んで指摘箇所を直しています。
やはり自分ひとりだとどうしても見逃すことが・・・。


感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。










「ふぁ~あ。ねみぃ。」

『夜遅くまで起きてるからでしょ』

「仕事だよ仕事。」

『・・・ ・・・ゲーム遊んでるのが?」

「そうだ。現代の子供の話題について行くための勉強だ。」

『言い訳はいいからとっとと出勤準備。』

「うーい。」

そんな感じに俺の朝は始まる。

「テレビはなんちゃん?」

「6ぅ~。」

その気になれば女神さんは現界できるそうだが魔力を使うため、めんどくて却下とのことである。
だからこうやって部屋を出る前にテレビをつけてチャンネルを放置している。
たまに念話でチャンネルを変えるためだけに部屋に呼ぶことは勘弁してくれ。

「はぁ、さて今日も頑張りますか。」



こうやって俺の1日は始まった。


・・
・・・

職員室でまずは授業に必要な物をそろえ今日教える部分のチェックをもう一度おこなっておく。
その後ネギ君の到着を待ちながらしずな先生などのほかの先生と意見や情報交換。
今朝の話題はもっぱらネギ君のことだった。しっかりしているようでまだまだ幼いからな。
皆ネギ君がちゃんとクラスをまとめられるか不安だった。
と、そこへ本人登場。

「おはようネギ先生。」

「おはようございます桜咲先生。」

元気に返事をしているつもりだが若干力が無い。
それもそうだろ、語ってはいないがネギ君はまたやらかしたからね。

どうやら昨日は例のホレ薬事件だったらしい。

俺の言葉が曖昧なのには理由がある。
何せ俺にはその騒動のメインの部分となっている記憶が欠けているからである。

まさか俺もかかるとは思わなかった。

ぶっちゃけこう見えて抗魔力は最低クラスなんだ。
女神さんにF~EXのどれくらい?って聞いてみれば。

『ぶっちぎりのF。食らったら当たったら死ぬ。リアルス○ランカーね!』

いや、流石にそれは言いすぎだろ。とは言うものの、
そんな評価を貰っている。ちなみに抗魔力って言うのはどれくらい魔術や魔力への抵抗が強いかだ。
お蔭で俺の戦闘スタイルは中距離から黒鍵の投擲か待ちによる居合いがもっぱらメインだ。

簡単に言えば俺にはホレ薬をレジストできないほど抗魔力低かったわけだ。

抵抗のある刹那や真名であれば問題はない。だが俺は基本外套で魔法系は防御してる。
だから今回つまり俺は、

見事引っかかってしまいまして。

効果が切れて気がついたときには肩で息をしている刹那と真名がいて、なぜかぶっ倒れている瀬流彦がいた。
瀬流彦に関しては本当お疲れ様としか言えない。今日仕事が終わったらなんか奢ってやるか。

余談だが真名から見た俺は新種の鬼に見えたらしい。人を鬼とは失礼な。
本当に自分がなにをしてたのか興味がある。しかし残念記憶が無い。

結局ネギ君は原作どおり図書館でフラグを立てようとして終わった。
そして俺が巻き込まれたのを後々しって今現在にいたる、そういうことなのだろう。

だからいつものようにネギ君を励まし、教室へと向かった。


・・
・・・

「それでは授業を始めます。」

授業は基本ネギ君が先導するスタンスだ。

「えーとここの文章をそうですね、超さんお願いします。」

「まかせるネ。 I have seen the end of the coast ・・・」

あまり馬鹿な連中を指しても授業が進まないことは分かりきっているのでネギ君には少々アドバイスをしている。
まず第一にバカレンジャーの存在を。関わってると終わりが無いことを。
次にこのクラスには学年トップがいることを。難問は解ける存在だと。
あとはどれくらいの頻度と難しさの問題で馬鹿を指せばいいか。

さすが頭がいいだけあって授業の進行に特に問題は見られない。
ちなみに俺はネギ君から2歩離れた横に立っている。
副担任ではあるがあまり目立つことは好きじゃないからな。

前に椅子を持ってきて座ってはどうですかと聞かれたが、

「それでは生徒の模範たる教師の態度じゃないよ。」

っと辞退させてもらった。


・・
・・・

授業が終われば補習タイム突入残るのは主にバカレンジャー。

「明日菜ちゃん?どこへいくのかなぁ?」

「げぇ、先生?!」

もちろん逃がしなどはしない。

「古菲・・・逃がしはしないぞ・・・!」

「い、イヤ~に、逃げようなんて考えてないアルヨ?!」

「あ、あの桜咲先生?顔が怖いですよ?」

「ネギ君。いいかい?教師たる物生徒のために心を鬼にしなくてはいけないのだよ・・・ ・・・。」


「な、なるほど。」

「ネギ先生が懐柔されたぞ!」

「最後の希望が!」

「桜咲先生のほうが鬼のようにしつこいアル!」

うっせぇ。もしかして図書館島フラグ折れないかと頑張ってんだよ。


・・
・・・

そんなこんなで本日は終了した。場所は変わって瀬流彦とガンドルフィーニと弐集院で居酒屋。
俺は法律上未成年だが麻帆良に常識は通用しないため普通に飲んでいる。
実際今の年齢と昔の年齢を合わせれば結構いってるし。
だけどたしか吸血幼女が魂は肉体に影響されるとか何とかいってたな・・・ ・・・。

「はっはっはっは桜咲君奢りで悪いね!」

バカみたいに明るい声で瀬流彦が喋る。

「奢るのは3杯目までだよ!それ以上ださねえからな?おい、4杯目に手を出してんじゃねぇ!」

「まぁ、まぁ、気にするなよ桜咲先生。」

「弐集院てめぇはさっきからおつまみしか食ってねぇだろうが!」

「絶望的に見方がいないな桜咲先生。」

「ガンドルフィーニテメェ見てるなら止めろよ。」

とは言いつつも結構楽しいから許してしまう。
瀬流彦は後で確実にしばくが。

「で、桜咲先生調子はどうだい?」

「どっちのだー?」

「両方といっておこうかな。」

「俺に関しては心配しなくていいよ。副担任なだけだし。それよりもネギ君だね。」

「ネギ君がどう思うね?」

「正直あの才能は羨ましいな・・・っとだけど別に才能に頼り切りなわけじゃないぞ?
 あの坊主はちゃんと努力をして頑張ってはいるよ。まぁ、女子中学生からすればかわいい弟?
 みたいなもんだろうけどな。まだまだ未熟だ。」

「はははこれは辛口だな。ただ皆ネギ君がどこまで期末試験の結果に貢献できるか注目してるんだよね。
 私としては頑張ってもらいたい所なんだがね。」

「うーん今結構話題になってますよねネギ君。
 一部では2-Aの次の期末試験の結果で賭け事とか。」

「教師が賭け事すんなよ・・・ ・・・。」

まぁ、ネギ君に関しては今はまだ未熟だけどそのうち未熟な部分を頼もしさへ変えるんだろうがな。
まずは目の前の壁を一つ一つ乗り越えていくことからだな。
・・・なんだこれ?なんか俺保護者みてぇ。

「な、なに頭を抱えてるんだ?ほら、もっと飲もうよ!」

その金は俺の金だろうが。

っとその時携帯電話がなった。よく見れば自分だけではなく横にいる魔法先生たちもだ。
っと言うわけでこういう時は、

「はぁ、せっかく調子が出てきたのになぁ。」

弐集院よ。お前の前にある皿の山は何だ。

「ああ、とっとと終わらせて飲みなおすか。」

「そうだなぁ。」





Side ガンドルフィーニ

学園結界は意図的に弱い部分を作ってある。
それは学園結界全体を守ると同時に侵入者のルートを限定するためでもある。

学園を守る大結界は高レベルな術者総がかりであれば何とか壊せる物だ。
だがもし結界に通りやすい弱い部分があればわざわざ破壊する必要もなく、
ただ単にそこを通ればいいという話しだ。

ゆえに俺たちはこうやって相手の進行ルートを大まかにだが分かる。

今回のチームは私、桜咲先生と瀬流彦君のチームだ。

私は銃とナイフの複合格闘術に魔法を、瀬流彦君は基本的な魔法使いタイプだ。
だが一番異質なのは桜咲先生だろう。
刀子さんと同じ神鳴流を修めてるとの話だが、一緒に仕事をしててもまだ一度もみたことが無い。

本人に言わせれば。

「使うときはピンチ。」

であるらしい。
移動速度も私と瀬流彦君より早く、すこし前を進んでいる。

すこし先に開けた場所がありそこに鬼や召喚された式が見える。
どうやら今回も本格的な侵略ではなくただの嫌がらせらしい。

そこで桜咲先生はスーツの中に手をいれ、こう呟いた。

「アデアット。」

聞いた話によると彼女のアーティファクトは倉庫、収納型のアーティファクトであり、
アーティファクトを発動させると空間に倉庫とのリンクを作って武器を引き出しているらしい。
ちなみに何故服や上着の内側かと言うと相手に取り出すまで得物を見られないためだそうだ。

目標は合計15体。小規模だ。

距離は残り二十メートル程度だろうか、瀬流彦君は詠唱に入るがまだ私の射程ではない。

「そんじゃお先に失礼。」

そういってスーツの内側から黒鍵といっただろうか?
短剣よりは細長い剣を4本取り出し、投擲した。

投擲した黒鍵は信じられない速さで前にいた鬼3体に刺さった。
そして、

「爆ぜろ。」

鬼が爆砕しまわりの式を巻き込む。これで残り10体。

「まったく私たちの分もとっておいて欲しいな。」

「悪いね。」

そういって射撃。

「その程度ではきかんぞ人間?」

だから射撃。射撃射撃射撃射撃射撃。
ひたすら一点を狙いつつ接近、そして魔力を通した得物で、

「切り裂く!」

攻撃中に桜咲先生がさらに劇はこれで残り8体。
だがしかし背後から気配を感じる、おそらく技後硬直を狙ったのだろう。

「サギタ・マギカ・セリエス・フルグラーリス!」

詠唱を終え、待機状態に入っていた魔法を発動させる瀬流彦君。ナイス。
お蔭でこちらを狙っていた敵に背後から攻撃でき、残り2体。

「いただきぃ!」

その最後2匹をやはりスーツの内側から黒鍵を取り出し、投擲。
まるで吸い込まれるように二本の黒鍵は相手の胸に刺さった。

「ばーん☆。」

そして鬼が爆ぜた。

「おい、まてそんな終わり方でいいのか?!」

「いいんじゃね?もっと力抜こうぜガンドルフィーニ。
 ほら、脱力脱力!」

なんか違う気がする。

「とりあえず飲みなおしましょ?弐集院さんの所も終わったそうですし。」

「そうだな。」




Side 憐

こんなわけで俺の一日は終わる。

部屋に帰ってみればだらーっとしている女神さんがいる。
すこしは動けよ。

『だが断る。』

ちくしょう。昔はこうじゃなかったのに・・・ ・・・!

『幻想を抱いて溺死しろ。』

何気におまえひどくなってるよな?

「はぁ、まあいいや。明日の準備でもした後にゲームでもやるか・・・ ・・・。」

こうやって期末試験を近くして平和(?)な一日が終わった。








っというわけで日常編です。
ホレ薬は回想っていうか思い出す感じで語りました。
次回は図書館島編かもしれない。
結構とんとん拍子で進んでいるので原作派にはあわないのでしょうかね?
でも原作そのままやると少々つまらないのでちょくちょくオリジナルイベントでもはさみましょう。
具体的にはカモ君参上時から。あのオコジョ使いやすいです。

それではまた次回。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第4話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/17 12:29
第4話期末試験編。
図書館島ェ・・・・。



感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。










「ここからここで・・・・こうか。」

「あら、桜咲先生今朝は早いのですね。」

「まぁね。」

もうすぐ期末試験。俺も一教師としてしっかり生徒におしえれるよう努力をする。
まぁネギ君もそれなりになれてきたようだけどまだまだ未熟であるわけで。
やっぱり手伝いは必須なわけだが。

「あー、いたいた桜咲君!」

そういって入ってきたのは瀬流彦。朝からやかましい男だ。

「なんだ?金なら貸さないぞ?」

「違うよ。学園長が呼んでるよ。」

ぬらりひょんが?まぁ、行ってみるか。

「わかった。今行くわ。」

・・・・・・わ?オイコラマテ今自然に行く「わ」とか言った?!
うわーマジで精神が肉体に引きずられてるわー。ショックだなぁ・・・。
心だけは男でありたいと・・・・もう遅いか。

「あ、いや、落ち込んでないで行ってくれると助かるんだけど。」

分かってるよそれぐらい。


・・
・・・

「でなんだいぬらりひょん?」

場所は学園長室、今部屋の中にいるのは俺だけだ。

「うむ、実は期末試験が近いのは知っておるのう?」

「近いっつーかもうそこだな。」

「それに合わせてネギ君に最終試験を持ちかけたのじゃよ。」

「最終試験?」

ん?この展開は・・・・?

「うむ。じゃがのう・・・・・。」



※1時間後っ!※


「ジジィいつかマジで泣かすわぁ・・・。」

「さ、桜咲君?なんかオーラがもれてるよ?」

いけない、いけない。
っと、タカミチか。

「で、どうしたんだい?」

「聞いてくれよタカミチあの妖怪子泣きジジィウチのクラスが期末で成績最下位だったらネギ君クビ!
 クビだってさ!しかも俺は高等部送り!あのジジィマジ泣かすわぁ。あの頭の中どうなってるの?
 つーか2-Aつったら万年最下位じゃねぇか。学年トップとかいんのにどうなってるの?」

「・・・なにげに呼び名がひどくなって無いか?」

「気にするな。それよりどうやってあの混沌としたクラスを頑張らせるか・・・・。
 やっぱネギ君を利用するか・・・?」

「あ、それなんだが桜咲君?」

「はぁ、学年トップ組みにはやっぱり頑張ってもらうしかないか。いや、もちろん他の連中にも頑張ってもらうが。
 あー全体的な底上げが・・・・・バカレンジャーがなぁ・・・・。」

「おーい。」

「はぁ・・・・。」

「あーそのバカレンジャーとネギ君が行方不明だよ。あと図書館探検部のメンバーも。」

「へぇ。面白い冗談だな。タカミチ、お前が冗談言う所を始めて聞いたよ。」

「・・・・・・。」

「え、冗談でしょ?」

「本当の話だよ?」

「・・・・。」

「・・・・。」

無言になる二人。

「ふははははははは!!終わったし・・・・。」

「諦めるの早いよ?!」

「担任がいないとかどうしろと言うんだ・・・・・。
 アレか、恐怖政治でもして頑張らせろと。」

「それはそうだけど・・・・。」

そして思い出した。ネギ君の居場所を。そしてなぜ行ったか。

「図書館島。」

と、ぼそっと呟いた。
だけどさ、1巻2巻の出来事とかもうほとんど覚えてねーよ・・・・。

「え?」

「いや、なんでもない。」

つか最近どうも昔のことが思い出せない。
昔といってもそれは前世のことだが、どこでなにをしてたか思い出しにくくなってきてる。
本格的にこっちの住人化してるのだろうか。

・・・・原作をメモにでも書いて保存しようかなぁ。

「ま、ネギ君が見つかるまでなんとかするか。」

「お、やる気が出たのかい?」

「高等部送りとか俺を羞恥で殺す気だよあのジジィ!
 あとスカートは断固拒否する。」

「そういえば男物しか着ないよね。」

「まぁ、あんなひらひらして寒い物はなぁ。
 はぁ・・・・、さて、期末に向けて準備を続けますか。」

「おお、がんばってね。」

こうやって俺はなんとかがんばることにした。それにしてもジジィ。
いつかシバク。泣かす。あと吸血幼女けしかけてやる。


・・
・・・

「ええ?!ネギ君とバカレンジャーそれに図書館探検部行方不明?!」

「しかも成績が最下位だったらネギ君がクビィ?!」

リアクションいいよなぁ、このクラス。

「皆さん頑張りましょう!」

ぶっちゃけネギ君がクビになる話はモチベになるので早々バラさせてもらった。
とくに雪広あやかの熱血っぷりはひどかった。さすがショタコン。
ぜひがんばってくれ。俺のために。

元々学年トップがいるわけで、結局平均を下げているのはあのバカ集団。
元々このクラスの連中は賢いしな。

「っつーわけでお前らに期末用特別コース組んだ俺に感謝な。
 宿題は3倍だ。あと軽く地獄見るけど我慢な。」

「「え。」」

「さぁ、始めようか。」

「えええ、ちょ?!」

俺のためにも手など抜かぬ!引けないのだ!絶対に引けないのだ!!


・・
・・・

だけ別にそればっかりじゃなかったりする。

「―――月―日、今日もネギ君は元気っと。」

今俺がいるのは図書館島の奥、ネギ君たちが授業をしている姿を眺められる場所があってそこから監視している。
バカレンジャー相手に毎日勉強を教え、図書館探検部のメンバーがそれをサポートしている。

「えーとここはですね、長瀬さん・・・・・。」

教材などが用意されている。よくよく考えればこんな所に教材も台所も食材があるのもおかしい。
すこしは疑問に思わないのか?ってああ、認識阻害の魔法が麻帆良にはかかってるんだっけ。
食料はアルのやつがおいてったのかな。

しかし10歳の少年が中学生に勉強を教えるこの絵ってどーよ。

「あ、姉さん・・・・。」

「ああ、刹那お前も来たか。」

「お嬢様が心配ですから。どうですか?」

「まぁ、この調子なら最下位脱出は行きそうだな。」

非番や暇なの時はなるべく見に来ている。まぁ、近くにはヤツがいるわけだが一応監視している。
ちなみに刹那がここにくるようになったのはほんのすこし前で、


「うわああああお嬢様ああああ!!!お嬢様どこですかああああ!!!
 今助けに参ります!!!!」


っと言う風に暴走していたのでとりあえず居場所を教えた。
そうしたらそのまま脱出させようとしたので何発か殴って行動不能にした所ジジィの思惑を話すハメになった。
まぁ、お蔭で落ち着いてくれたが。

つか刹那お前若干キャラ崩壊して無いか?もう少し自己を保とうぜ。
俺の言えたことじゃないけど。

ついでに言えばこのエリアは立ち入り不可なのだがぬらりひょんに監視と言うことで特別に立ち入り許可を貰っている。
監視という名目で魔道書や兵法書をあされる俺は超ハッピー。

しかしネギ君の受難はまだ始まったばかりと思うと同情しちゃいそうだね。

受難っていうよりは女難だな。


・・
・・・

※期末試験当日※

そんなこんなでネギ君とバカレンジャーと図書館探検部のいない授業は進んだ。
馬鹿がいない分かなりはかどったし、ネギ君のクビがかかってるために生徒のモチベは高かった。
愛されているなネギ君。

っというわけで俺の期末試験編はかなり平和だった。
むしろ俺と刹那が監視していたこと以外は原作どおりだと思う。
思う、といっているのは大分思い出せなくなってきてるからだ。

幸い吸血幼女戦や修学旅行編、などの大きなイベントは覚えていても、
こういう小さいのは段々記憶からかすれつつある。

っとまあ、ネギ君とバカレンジャーと図書館探検部は試験直前に帰ってきた。
どうやら原作の通り進んだようだ。
原作では雪広がクラスの勉強を先導っていうか奮起させてたが、
今回は俺がしっかり見た。だから悪く無い結果になるだろうと思ってたが。

まさかトップとるとはな!

ネギ君感激してたなぁ。

っとまぁ、これで春休みだ。もうすぐ新学期!
だが次は吸血幼女の出番。ネギ君で解決できるしとくにすることが無いなぁ。

まぁ、修学旅行で初見フェイト抹殺でも計画してみるか。
きっとムリだろうけど。
さて、下準備でも始めるか。礼装の作成とか。宝具のストックとか。
あと魔力の外部プールも必要だな・・・・。

とりあえず適当に頑張るか。







っということで今回は短めです。
副担任まで消えたら流石にやばいですよね。
個人的に期末試験編は結構印象薄かったのでこんな感じに。
次回は桜通りの吸血幼女編。
それではまた次回!



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第5話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/19 07:07
第5話吸血幼女編
空気ェ・・・・・・・。



感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。







「マレウス・アクィローニス!受けてみろ!」

空中、無詠唱で氷神の戦槌をエヴァは発動させこちらを狙う。
それに対し俺は地に足をつけ得物を構える。

「その程度で止められると思ってるのか?!」

「堕ちろ!」

強大な氷塊を放ってくる。
この呪文って大きくしないとコストに割が合わないんだよな。

だから俺はその氷塊の向こう側へいると思われる吸血幼女へ向かって飛ぶ。

「そうは行くかよ。結べ、蜻蛉切!」

そして得物を振る。

キィン、

っと言う音共に氷塊が真っ二つに割れる。
その向こう側で浮いている幼女が見える。

「お前さっきからなんか失礼なことを考えてるな?!」

「何故分かったし。」
得物をエヴァに向け突き出す。割断能力はまだ使用できない。
オリジナルみたいな即効ですぐに内燃燃料はたまらない。贋作故にたまるスピードも、威力も、距離も落ちているが、
俺が使える宝具クラスの武器では比較的使いやすい物だということには変わりない。
なにより能力を使用しても時間さえあれば勝手に燃料がたまる所がいい。
神格武装マジ便利。

「しかし相変わらずふざけた能力だっ!」

得物を強化された爪ではじかれた。だが距離を取らせはしない。
蜻蛉切を短く持ち、相手との距離を作らせないようにクローズレンジで戦う。

下段、上段、中段、上段、下段、突き、突き、突き、払い。

そして相手の心臓めがけて突く、しかしそれをエヴァは半身をよじるように回避、
そのまま回転しつつ回し蹴りを放つのを蜻蛉切の柄でガード。
その勢いで地面まで吹き飛ばされる。

「中々当たんないなぁ。」

「当たってたまるか!」

おっしゃるとおりで。

「サギタ・マギカ・セリエス・オブスクーリー!」

魔法の射矢・闇のやつか。

だがそれは俺に当たることなく目の前の砂浜で爆発した。

「目くらましか!」

砂煙により周りの視界は確保できない。
だが後ろから気配が来る。だからそれに相対するように蜻蛉切を構え、振るう。

「チィ。」

なぎ払うが地面はいつくばるように回避される。
エヴァの手にはすでに黒い魔力が集まっているのが見える。
距離はほぼ零。魔法の回避は困難だ。

「吹き飛べ!テンペスタース・オブスクランス!」

「まて、俺抗魔力F!防御礼装ないの!手加減してギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

零距離から思いっきり食らって吹き飛ばされた。


・・
・・・
・・


「慣れてない得物で心眼なしで戦ったのにひどい!
 無詠唱連続とかマジひどい!」

「油断してる方が悪い。それより似合いすぎてつまらん。」

「うるせぇ。」

場所はエヴァの別荘。いつものように戦闘訓練の相手をしてもらっている。
いつものように勝敗で賭けをしているが今回は、

「ほれ、さっさと茶のおかわりで。」

「ぐぐぐぐぐ。」

ゴスロリメイド服でメイドの真似事をさせられている。マジ悔しい。

「それを言うならお前の使ってる武器も反則だろう。なんだアレは。
 刃に写ったものを真っ二つにするとか反則臭いぞ。」

「アレには色々制約がつくんだけどなぁ。」

「それを抜いても高性能だ。次回から封印しろ。」

「テメェは俺をなぶるつもりか。」

「まだ神鳴流の技術があるだろ?」

「そりゃそうだが心眼なしで神鳴流やっても完璧には技を決められないんだが。」

残念だけど戦闘はほとんど心眼で生き抜いてるよな物なのよね。
心眼なしで戦っても精々タカミチよりちょっと下のレベル。
十分強いんだろうけど吸血幼女の相手はなぁ・・・・。

「コレで戦績は引き分けか。」

「本気でやって無いしノーカンに近いけどね。」

「それで今日はなんの様だ?別に暴れたくて勝負をふっかけたわけじゃないのだろう?」

「ああ、最近結構はしゃいでるようだね。桜通りの吸血鬼サン?」

事の発端は先日2-Aの生徒が保健室に運ばれたと聞いたことだ。
時期もじきだしそろそろ始まると思ってたが、

「なんだ止めにきたのか?」

不機嫌そうな顔をする。そりゃあ前から計画してた物だからね。
俺みたいに止める力のある人間(?)が介入したらイヤだよね。

「止めねーよ。俺は傍観に徹するっつー話だよ。」

大体俺が介入したらなんか変わりそうだし。

「それでは今回はそれを言うためだけに来たのか?」

まぁな。

「そうか。肩を揉め敗者。」

「勝ったと思うなよ。」

「もう勝負ついてるからフハハハハハハハハ!」

今度宝具全開にしてぼこってやろうか。
っていうかネタに付き合ってくれる辺り付き合いがいいな。

「はぁ・・・。ま、幸運を祈るよ。」

「やめろ。お前に祈られたら負けそうだ。」

実際にお前負けるんだけどな。電気の復旧時間には気をつけろよ?

そのまま2時間はメイドを続けられ俺は解放された。
すでに24時間は経っているので俺はそのまま帰った。

ちなみに罰ゲームとしてこのままの格好で帰宅するハメになった。
なんて羞恥プレイだよ・・・・・・。


・・
・・・
・・


『で、敗北に甘んじて帰ってきたと?』

なぜ帰ってきて正座で説教されないといけないし。

『ウチの子はあんな幼女に負けません。』

「いつからお前の娘に俺はなったし!」

っといういつものコントをする。

「さて、と今日は和食な気分。」

『アンタ主婦よね。』

「うるせぇ。」

女神さんが後ろから抱きつく。

『ねー。』

「んだよ。」

『湯煙スナイパーシリーズのDVD買って~。』

「どんなドラマだし。湯煙スナイパーとか一体何なんだし。
 つーかスナイパーが湯煙で見えないだろうが・・・・・。」

『最新作よ!』

「再放送でも見てろ。っと、まず一品と。」

そんなこんなで料理を作る。基本女神さんは俺がいない間は学校をさまよってるらしい。
よく友達の相坂さよと学校をはいかいする所を目撃する。
場所に縛られているのを女神パワーでなんとかしたらしい。

一応お前に預けてる魔力は俺の緊急用ストックなんですけど・・・・。

デーンデーンデーン

あ、携帯がなった。ちなみに着信音は暴れ○坊将軍のアレだ。

「はい、もしもし~。こちらスタイル抜群17歳性別メスです。」

『メスじゃなくてそこは女じゃないの?!』

「あ、ガンドルフィーニか。どうした。今日は俺今日非番のはずなんだが。」

『あーそれがエヴァジェリンがな、・・・・・。』

あの吸血幼女俺と分かれた後早速なんかしたらしい。
つーか俺の言質をとって即行動に移るあたり俺を警戒してたのか?
・・・・自分を過大評価しすぎか。

『・・・・・って言うわけでエヴァンジェリンを止めるように説得できないか?』

そういえばガンドルフィーニはどちらかと言うと中立派だったな。
きっと今学園長が魔法先生を止めようと必死に話をしてるんだろうな。

「悪い、エヴァに今回は傍観してるって約束しちまった。」

『あー、そうかー・・・・。困ったな。』

本気エヴァを押さえられるメンツなんてこの学園にはいるのだろうか。
あ、俺はもちろん魔力総量的にムリですよ?
大体無詠唱ずるいし。
あ、フラガラックでもこつこつ生産しようかな。カウンターになるし。

「もうそろそろ学園長がなんか説明すると思うからもうちょい待ってた方がいいぞ。」

そう言いつつ料理が完成したのでテーブルに移す。
今日は焼き魚と味噌汁、白いご飯に漬物。
やっぱ和食だよね。和食大好きです。
いや、生前はどちらかと言うと洋食派だったきがするんだが・・・・・。
京都生活で味覚が変わったのだろうか。

『そうか。こんな時間に悪かったな。』

「いいってことよ。じゃあな。」

電話を切る。

ガンドルフィーニはいい意味でも悪い意味でも働き者だからね。
たまに偏見で突っ走っちゃうところがあるんだよなぁ。
まぁ、それでも優秀なんですけどね。

「いただきます。」

そして晩飯を食べる。


・・
・・・
・・


「ごちそうさま。」

さて、食い終わったしテレビでも見るか。

「今日はなにがあったっけ。」

『ペンドラゴンボール。』

「どっかで聞いたことがあるきがする。」

『きっと気のせい。見てみようよ。」

「そうだな。」

テレビをつけてチャンネルを変える。
お目当ての番組が始まったので見る。俺は初見である。

※以下テレビ※

ルキウス≪ははは!クズめ!ゴミのようにだわ!≫

アーサー≪パーシバルのことかーーーーーー!!≫

ランスロット≪アーサーの髪の色が変わっていくぞ?!≫

ルキウス≪ま、まさか貴様が伝説のスーパーケルト人・・・・・!≫

アーサー≪エクスカリバーで切り裂いてくれるわーーー!≫

ルキウス≪わ、私の第3形態が負けるはずが無い!!≫

ランスロット≪あ、アーサーが怒ってる・・・!≫

※終了※

「俺コレどっかで見た気がすんだけど。」

『気のせいにするのがいいと思うよ。』

そうだね。そうするか。

「今日も投影でストック出切るものを作ったり礼装の製作でもしてねるか。」

こうやって桜通りの幼女編は始まった。どうせすぐに終わると思うけど。











本日の武装紹介

蜻蛉切:本多忠勝が愛用した槍で、天下三名槍の一本。
    今回使ったのは境界線上のホライゾンの物で、
    相手の名を取り込みそれを対象に割断(真っ二つに裂く)する。
    燃料は時間での自動チャージ。一度作ったら固定化以外は魔力を使用しないクリーンな性能。
    オリジナルならスマートに割断連発できるらしいけど贋作のためチャージする時間も、
    性能も色々ダウン。しかし使いやすいことには変わらないが槍は別に得意な武器じゃないため、
    今回のみの登場で終わるかも。

戦闘してたのは別荘で。たしか別送だと結界が聞かないから無詠唱ばんばん?
してましたたよねキティさん。 (殴り

それではまた次回!



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第6話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/23 10:48
第6話吸血幼女編その2
カモさんは情操教育に悪いとおもう。



感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。






あれから数日。
朝起きて見れば今日は見事に休日だった。俺ってうっかりさん。テヘ☆。
エヴァのところの魔道書を漁るのもいいが、
今は大事なイベント中だからほうって置いてあげよう。

そうすると得にすることが無い。
ネギ君もカモがきてエヴァ対策に忙しいだろうし。

『デートしよ!』

とは言え刹那の賢姉であり優姉である俺はほかの仕事を終わらせている。
礼装や宝具の手入れをしてもいいが天気がいい日なのにそれはあまりにももったいない。
さて、どうするか。

『だからデートしよ!』

冷蔵庫の中身を増やしておくか?
いや、十分に物が詰まってるから却下だな。

『なるほど、あくまでも無視と。女神なのにあくまとはこれいかほどに。』

とりあえず散歩でもするかなぁ。
運がよければなんかイベントに絡まれるだろ。

「必殺パロスペシャルゥゥゥゥゥゥ!!!!」

「イエアアアアアアアアアア!!!!!」

思いっきり食らった。

「なにやってんだよお前!現界までしてパロスペシャルってどうよ!!!
 しかもそれに使う魔力は誰から来てると思ってるんだ!!!」

「だって無視するんだもん!」

「キモイからもんとかやめい!」

「アンタだって最近気を抜いてるとすこし女言葉になってるわよ!」

「グハァ?!」

今のはクリーンヒットした。

「だ、大体お前本当は存在して無いはずだぞ?」

「認識阻害で何とかなる。」

「万能っぷり自重しろよ。」

「だが断る。」

「なら仕方が無い。」

つーわけで本日の行動が不本意ながらも決定した。
女神さんマジ女神さん。


・・
・・・
・・


つーわけで現在麻帆良の大通りを歩いている。
さすがに姿現されたままでは俺のストレスがマッハなんで幽体になってもらっている。

「平和だなぁ。」

来る途中で何人か暴れている生徒を見かけたが俺を見た瞬間土下座し始めた。
もう俺って一体なんなんだよ。
一種の恐怖統治者か。俺が最凶だ。戯言だな。

女神さんは相変わらず俺の後ろに浮かぶように抱きついている。
昔はもっと大人しく慎ましかったのにさぁ・・・・・・。

とりあえずまずは商店街へ。

商店街へつくと今日は人が多く、結構雑多である。
実は人が多いところはあんまり得意じゃないんだけどなぁ。

『んなこといってないで行こう!』

っとそこで見かけたのが・・・・・。

「ああ、先生か。」

「真名か。こんな所でどうした?」

「食料調達。」

「なるほどね。」

ガングロスナイパーである。

「失礼なことを考えなかった先生?」

「なぜ皆分かるし。」

「顔に出ているよ。」

「こりゃあぬるま湯に浸かりすぎたのかな。」

「分からなくも無い。ここは平和だからな。」

「アレも定期的なだけでそこまで強くないしな。」

「で、先生景気はどうだ?」

「まぁまぁ、かな?最近は仕事も減って楽だよ。嵐の前の静けさとも言うけどな。
 そちらは?」

「こっちも似たような物だよ。お蔭で商売上がったりだ。
 何かいい話があったら、」
 
「ああ、紹介するよ。」

「助かる。あと得物を持ち歩くのはどうかと思うぞ。」

実は数日かけて投影した得物を持ち歩いている。細い長い布の包みに入れて。
殺傷力はかなり低い得物なんだがな。っていうか使い方次第?

「500円玉を得物にするお前には言われたくない。」

びしばし飛ばすあれ結構痛いんだぞ。

「そう言われたら反論できないな。それでは私はまだ用事があるのでな。」

「ああ、さようなら。宿題ちゃんとやれよ。」

そう言って分かれる。そうだ、そういえば龍宮真名と言えば魔眼をもってたな。
女神さんのことは見えてるのか?たしか部類としては幽体を見る能力はあったはず。
そこらへんどうなのよ女神さん?

『たまにこっちをちらちら見てたわよ?』

うわぁ~。見られたかぁ。まぁ、見られたとこで別になんとも無いが。

『だよねー。』

さぁて次はどうする?

『たしか近くにおいしい甘味所があったわよね?』

女神さんとは五感を共有できるのでつまりは食えって言うことで。

『いいでしょ?』

はいはい。

そんなこんなで今日も楽しい一日が続いた。


・・
・・・
・・


「はぁ、結構遊んだな。」

お蔭で俺の財布が大分軽くなりました!

「しばらくはタカミチやガンドルフィーニにたかるか・・・・。」

『遊んだ遊んだ!』

どうやら女神さんも満足らしい。
そろそろ家に帰りますか。

『そだね。今日の晩御飯はー?』

なんか軽いもん。なにせ今日はいっぱい食べたので、
その分夜は軽くしないと食費が・・・・。

『ウチって結構貧乏だったのね。』

みんなは勘違いしてる!

教師ほど給料の安い職業は無い!!!
こんなの趣味でなきゃやってらんね!!!
副業が無いとマジ死ねる!
諸君!教師になりたかったら気をつけろよ?!

俺の大学の先生なんて一つの大学じゃ給料が足りないから他の大学でも教えてたんだぜ・・・。

まぁ、俺の場合魔法先生として働いてるから多少なりとも普通の先生よりははいりがいいんですが。

『ん、魔力の反応がするよ?』

誰だよ昼間から魔法使ってるアホは・・・・・。

って言うことで現場へ急行。


・・
・・・
・・


すばやく移動するために屋根から屋根へ飛びながら行って見れば、

「行きます!」

ネギ君がネコに餌付けをしていた茶々丸を襲っていた。
原作では確かエヴァと一緒にいる茶々丸を倒して戦力をそぎ落とすようにカモに洗脳されたんだっけ。
え、ちがう?

あ、アスナちゃん仮契約したのか。
魔力供給うらやましいなぁ。

『私とする?』

死んでも断る。

『もうすでに1回死んでるよ。』

確かににそうだったなぁ。なら別にいいのか?
つーかお前この世界の住人だからできないだろ。たぶん。

と、そこでネギ君が詠唱を終えたようで魔法の射手を放つ。

「やっぱ見過ごせないな。」

包みから長い棒を取り出す。

『あ、やっぱり助けるの?』

悪役が好きなもので。

ちなみに投影と言うのは精密なイメージを、想像を創造する魔術。
エミヤがやっているのはいわば「夏休みの最後の日に一気に宿題を終わらす」
っと言う感じだ。そのため脆い、通してある魔力は少ない、精度も悪くなる。
それに苦手な物を投影するのもランクが低くなる上に時間がかかる。

だから俺が考えたのは時間をかけて投影することだ。
コレにより苦手な物でも時間をかけて再現率を上げることが出来る上に、
戦闘中では無いので魔力を思いっきり使っても問題なし。
時間をかけて存在を固定、精密に創造し、現界させる。

そうやって試作として作ったのがこの得物だ。

名は鳳凰棍。某チート剣聖の使ってた物を再現してみた。

「憑依経験開始。」

頭の中に得物の持ち主の戦い方が入ってくる。
俺の身体能力じゃまだ大部分は再現不可能。
マジチートクセェなぁ、あのヒゲオヤジ!なんて身体能力してやがる?!
まぁ、実験には丁度いいんだが。

そして武器に眠る記憶から技を引き出し放つ。

「裂甲断!」

地面を思いっきり裂き、魔法の射手を全弾破砕する。
突然の介入者にネギ君が驚いてるな。アスナちゃんも驚いてるな。
でも一番びっくりしてるのは茶々丸だろうな。

「憐様?」

「茶々丸離脱しろ。エヴァに貸し一だ。」

「すみません。このご恩はいつか必ず。」

そういって茶々丸は飛んで離脱した。

「ああ?!って憐さん?!」

おお、驚いてる驚いてる。
しかしここで説明するのも面倒なので。

「アディオス!」

「えええ?!」

逃げる。
実験は成功したし。
威力はオリジナルからかなり落ちるがスキルも引き出せたし、
何より得物の消費を感じない。

これなら盾や礼装の作成もできそうだ。

「ま、まてぇい!!」

「待つかよ。」

瞬動って逃走。


・・
・・・
・・


『あんなふうに介入しちゃっていいの?
 怪しまれちゃうよ?』

その方が楽しいだろ。それより大停電は・・・

『明日ね。』

場所は変わって自室。風呂もメシも終わりのんびり中。

話しているのは何をするかだけ。

「ま、俺を警戒してくれれば俺を倒そうとして強くなってくれる。
 そう期待するのはまちがってるのかな?」

『ま、アナタに逆らう気は無いし、楽しければいいと思うなら、
 それで私もいいよっと今日は過疎忍者トットリ君だったわね。』

「過疎忍者・・・・タイトルからしてハッ○リ君のこの世界バージョン
 だって分かるけど内容が待ったくわからねぇ・・・・・。
 ペンドラゴンボールは大体予想できたけど過疎忍者って一体なんだよ・・・・。
 しかも鳥取が舞台らしいんだぜ・・・・?」

そんなこんなで意味不明なアニメをみつつ夜は更けていった。











第6話終了です。
感想版での返信は基本ここでやってます。
皆さんの誤字や矛盾の指摘は確認次第修正してますよ。
今回出た武装

鳳凰棍:空の軌跡3rdででた剣聖がつかってた根を勝手にSクラフトから命名。
    いや、2ndで同名の武器はありましたけども。
    おっさんチートすぎ。威力おかしい。性能おかしい。
    裂甲断→裂甲断で瀕死になったのは俺だけじゃないはずです。
    
これで投影で出現するバリエーションが増えるぞ!
持ち運びがつらそうですが。
あと基本でてくる武装は全部「武具」です。
「王の財宝」とか隠蔽用宝具みたいなのは生成できません。

それではまた次回!



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第7話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/23 10:49
第7話吸血幼女編その3。
今回は短いです。
カモさんは大事なキャラだと思います。
オチ的な意味で。
でも出番はありません。今は。



感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。








「頑張ってるなぁ。」

俺は今麻帆良大通りにある建物の一角の屋根の上にいる。
強化した目で遠くを見れば、

『やってるわねぇ。』

ネギ君とエヴァが戦っている。

「頑張ってるな。」

ちなみにこの場には龍宮真名もいる。
仕事としてこの戦いに介入しようとする者を排除するように頼んでいる。

ちなみに現在やく数人の魔法先生が睡眠弾により眠らされている。
ぬらりひょんでもやはり過激派すべてはおしこめないようだった。
まぁ、あの溶解ジジィも万能では無いってことか。

っと、

「9時の方向に二人だ。俺は大橋の方へいくから。」

「了解。」

真名さん腕はいいけどお金がかかるのよね。
まぁ、必要経費ってことでぬらりひょんからすこし巻き上げるか。

っと大橋近くのビル屋上へ移動。

眼下、エヴァを誘い込むネギがいる。

「つくづく甘いなぁ。」

拘束だけで勝てるはずが無い。
そしてエヴァほどの吸血鬼がいろんな魔法などの対抗策を持たないはずが無い。

・・・・まぁ、ナギ・スプリングフィールドに負けたあの姿は無様だったが・・・。

っとネギのバインドを茶々丸が破壊。
科学の力ってすごいな。
あ、でも原作通りか。

『先生。神楽坂明日菜がそっちへ向かっている。射殺か?』

なぜ殺すし。つかクラスメイトだろ?

「通してあげてー。明日菜ちゃんは舞台に必要な役者だよ。」

『了解。』

っとああ、ネギ君が血を座れそうになってるなぁ。

・・・・だが止まる。
あれ?吸わないのか?そう思っていたら。
エヴァが真っ直ぐこっちを見ていた。

『警戒されてるよん。』

手を振って何もしないとアピールしてみる。
睨み返される。

「こっわ?!」

『そりゃあ普段からケンカばっかりしてればそうなるわよ・・・・。』

デスヨネー。

お手上げをしてみる。
意図が伝わったのかやっとネギに噛み付こうかとして・・・・。

「おお、アスナキックだ。」

見事吹き飛ぶそしてオコジョフラッシュでめつぶし。
お見事。
俺に気をとらわれすぎだ。
もう一言。

ざまぁ!

『ざまぁ!』

まぁ、聞かれたらおわるせかいでも食らわされそうだけどね。
アレはマジ勘弁。思わずゲイ・ジャルグの魔力拡散能力で破壊してしまった。
凍ったら太陽剣グラムの太陽レーザーで考慮したぐらいだ。

もう二度と食らいたくは無い。
つーかアイツは俺という抗魔力Fの生き物相手になんてものを!

『私が言うのもどうかと思うけど見てなくていいの?』

見てみるとパクティオーを終えたナギとアスナが戦っていた。
とは言え動きは素人の物である。
それに対し茶々丸の動きは洗礼されており、明日菜のおされ気味だ。

「エヴァのやつノリノリだなぁ。」

見ててかなり手加減してると分かる。
無詠唱はない上に中級以上を使ってこない。
その上格闘術は一つも使用していない。

「アイツ本気でネギを襲う気はあるのかな。」

『楽しんでるからいいんじゃない?』

「はぁ、早く帰ってペンドラゴンボールの続きが見たい。」

見てたら結構面白かったので二人してはまったのである。
今では毎回録画するほどである。
録画できてない分は再放送まつしかないのかなぁ・・・・。

『今回はなんだっけ?』

「たしかアーサーのエクスカリバーが折れたんだけど製作スタッフがなにトチ狂ったか、
 折れたエクスカリバーはマーリンと妖精の泉から手に入れるの両方を再現してアーサーがついに、
 ≪エクスカリバー二刀流!≫とかそんな感じだったわね。』

「スタッフ大丈夫かなぁ。」

『明らかに病気よねぇ。』

うんうんと二人でうなずく。
でもああいう発想できるからある意味天才なのかもな。

『どうでもいいが戦闘を見ないのか?』

さすが真名。ナイスツッコミだ。

見てみるとネギ君とエヴァが魔法を打ち合い拮抗している。
いや、拮抗してるようでネギ君が押されているのか。

「どうでもいいがネギ君がんばるなぁ。教師になることのどこが魔法修行になるかとか疑問に思わないのか?
 そもそも認識阻害の魔法は麻帆良内部だけだろ?
 ・・・明らかにこっちへ送り出したやつ頭がおかしいよな。」

『そこは突っ込んじゃダメでしょ。』

「だってこうやって監視するだけでも暇でよぉー。」

『いやぁ、まぁ、アンタの存在自体に目的が無いんだし。』

「ですよねー。もってきたたい焼きでも食べるか。」

もぐもぐもぐもぐ。うめぇ。

『美味しいわねぇ。』

あ、停電終わった。
そしてそれに伴い大結界再起動、エヴァは叩かれた蚊の如く墜落。

「あががっていいぞ真名ー。」

『了解。指定口座入金によろしくな。』

「あいよ。」

そういって龍宮真名との通信が切れる。
さらばやとわれスナイパー。
そしてごめんなさい学園の魔法先生。

『そんなこと思っても無いくせに。』

あ、分かる?
でもね、

「最近自分の芸風を見つめなおしたんだ。」

『で?』

「もっとはっちゃけようかと。」

『十分してない?』

「ですよねー。」

『そんじゃ家かえってペンドラゴンボール見ましょ。』

「ちゃんと録画できてるかなぁ。」

『してなかったらオラオラするわよ。』

「あながち冗談じゃないから怖いんだよなぁ。」

そんなこんなで吸血幼女事件はあっけなく終わった。
ぶっちゃけ俺が介入したのはエヴァに邪魔が入らないようにしたことだけだ。
まぁ、それでも十分過激派には警戒させる材料ではあるが。

そう考えると過激派に何かいわれそうであたまが痛い。
まぁ、後悔はないんですが。




※数日がエヴァの家にて※

「ふん、感謝してやってもいいぞ。」

「これが噂のツンデレか・・・・・。」

「おお、マスターが高等テクニックを。」

「やっかましいわ!」

「あ、恩を感じてるなら礼装作ってるから材料頂戴ね?」

「本当に遠慮が無いな!」

『そこが素敵よ!!』

お前は黙ってろ。

「はぁ、好きにしろ。」

「そうか。ならついでに録画した迷探偵ロハンも見ようか。」

「なんだその異状に怪しいタイトルは。それにお前私の家をなんだと思ってる。」

でも一緒にちゃんと見てくれました。
なんだかんだいって結構構ってくれるエヴァさんであった。
ついでにネギ君の俺に対しての誤解を解くのにも協力してくれた。
なんかここまでやさしいと怖い。なんか裏がありそう。








ペンドラゴンボールがなんか自分でつぼって番外編で丸1話・・・いや、なんでもないです。
今回は武装紹介なしです。自分でも結構気に入ってるコーナー・・・・。
今回短め。吸血幼女編終了です。
間に何かはさむかして修学旅行編でしょうか?
修学旅行編でかなりフェイト君手加減してましたけど、
本気出したらどうなってたんでしょうね。

それではまた次回!



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第8話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/23 10:49
第8話くだらない日常。
超ギャグ回。いろんな意味で超展開注意です。。
憐さん偉そうなババァ口調に目覚める。
自分もどうしてこうなったかしりません。
でもなんか面白そうなのでもうこれでいいですよ。

感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。












※寮の部屋にて。

俺、憐の部屋は麻帆良中学部の角にある2名用の部屋を一人で使用している。
コレの使用に当たって簡易的な寮母の役割を果たすように言われているが、
それはめんどくさいので式を召喚してやらせている。(見た目は俺だ)

部屋にはもちろん防音、感知、魔力漏れ防止の結界が張ってある。
この部屋は俺の生活空間であり、
俺の簡易的な工房である。

本格的なのはそのうちエヴァに頼んで進化した別荘の中にでも作る。
ゆえに今はまだ簡易的なもの。

「――――創造、開始(マテリライズ)」

詠唱は自分用に若干アレンジしてある。
アレはエミヤシロウの物。
これは俺のもの。
偽者だらけの自分の所有物にすこしでも本物が欲しかった結果こうなった。

今回は投影魔術を利用した全くのオリジナル武器の作成。

知識のプールから情報を、
解析で得た情報は多い。だけど戦闘ではないので心眼は使えない。

つまりコレだけは自分の技術が全てである。

「――――基本骨子、想像。」

まずはベースとなる骨組みを考えてみる。
自分ともっとも愛称のいいものとは?
自分の戦闘スタイルを元に最適な形を想像する。

「――――構成材質、想像。」

解析やもっている武器や宝具の材質や材料の情報を参照する。
どれも伝説なだけあってすんごいことになっている。
それを必要な物だけ想像する。

「――――基本骨子、創造。」

ここから得物を実際に形として作り上げていく。
想像し創造されていくのは細長いシルエット。
それにすこしづつ魔力を通し、補強、固定化していく。

「――――構成材質、補強」

壊れないように慎重魔力を通す。
今までで最高の出来だ。

「――――神秘、創造。」

ここが一番難しい所である。
オリジナルは元は存在しない物、その上他の宝具の情報を流用してるため‘概念’が揺らぎやすい。
そして揺らげば揺らぐほど不安定になり暴走する。

ゆえに慎重に神秘を・・・・・

Ririririririririri!


最悪のタイミングで電話が鳴った。お蔭でタイミングがズレた。
思いっきり魔力や神秘が揺らいだ。
あ、これやばい。

『オープンセサミィィィィ!!!!』

窓を開けてくれる女神さんグッジョブ。
俺はそのまま今にも爆発しそうな未完成宝具を窓から思いっきり空へ、

「そぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!」

投げた。

そして爆発。

「な、なんだ?!爆発したぞ?!」

「アレ桜咲先生の部屋からだよ!」

「ならいつものことだな。」

俺が言うのもアレだが慣れすぎじゃね?

『二日に1回は宝具の暴走で窓から爆発物投げてれば慣れるでしょ。』

おっしゃるとおりで。
そんないつもの朝の出来事でした。









場所は変わって学園長室。
電話の主はぬらいひよんだった。

「危うく死ぬ所だったぞジジィ。」

「朝からお主なに危険物あつかっとんじゃ。思いっきり魔力感知できたんじゃが。」

「もっとはげろジジィ。」

「これ以上はムリじゃ!」

「ならその髭ひっこぬいてくれるわ。」

「相変わらずワシに容赦ないのぅ!」

このままでは話が進まないのでいじめるのはやめよう。

「それで俺の邪魔をしてなんのようだ?」

「うむ実はのぅ、ちょっと仕事を頼みたいのじゃ。ちゃんと特別手当を出すのでどうじゃ?」

「内容次第。」

趣味にはお金がかかるからいつでもバイトは歓迎。
最近女神さんも現界して活動してるためお金がかかり始めてるしなぁ。

「じつはのぅ、本国からあるアーティファクトの鑑定をしてもらいたいといわれてのぅ。」

「すればいいじゃないか。」

この学園には優秀なスタッフがいるし。

「それが探知魔法をかけても何をしても全く用途も効果も分からなくてのぅ。
 それでお主にたのめんかと思ったのじゃが。どうじゃ?」

悪くは無い話だ。
俺には解析があるからそれに頼りたいんだろう。
ただ、

「俺は武器系統じゃないと解析できないぜ?」

「大丈夫、ブツはこれじゃ。」

そういってジジィが机の下から一振りの短剣を取り出し、
机の上に置く。
それを俺はひろう。

長さは大体ダガーほどのもの、色は茶色で石造りである。
感じる魔力は微弱ながらもどこかしらから神秘を感じる。
長い年月を感じさせる一振りだな、と思う。

「見た感じどうじゃ?」

「なんか感じるね。借りるぜ。」

ジジィから短剣を借り受ける。
手に持ってみると中々重い。
魔力を通してみる。

「ちょ?!なにしてんじゃ?!」

「え、魔力とおしてるだけだけど?」

「いきなり発動しちゃったらどうするの?!」

「そん時はそん時で。」

「ワシがおかしいのかのう・・・・・。」

「気にするとさらに駄目な脳がさらにアレになんぜ?」

「・・・・・・・。」

「そんじゃ始めますか。―――解析。」

手に持っている短剣を解析し始める。
・・・骨子解明。
・・・材質解明。
・・・構成神秘・・・解明。

「ああ、なるほど。アレ、だけどおかしいなぁ・・・・。」

「わかったのかのぅ?」

「なんとか。でもそれならおかしいなぁ・・・・。」

「どういうことじゃ?」

「コレは古代の儀式用短剣で己がスキルや特徴を他社へ分け与え、
 自分の存在を継承させるための物。
 本来は自分の人格を丸ごとコピーして‘自分’という存在を絶やさぬよう増やし、魔法の研究を永久に一人格でおこなわせる、
 そういう理念の元作られたアーティファクトだな。」

「なんかかなり危ない物のような気がする物じゃが発動条件はなんじゃ?」

そこが問題である。

「それなんだよな。すでに何回か発動条件満たしてるんだけど分からん。
 んー俺が解析できるのはオリジナルの情報までだから、
 たぶん長い年月の間に変質したとかで発動条件が変わったのかなぁ。
 あ、ついでにこの短剣自体すでに結構劣化しててとてもだが人格のコピーや、
 技術継承は出来ないぞ。何か出来たとしても歪まれそうだな。」

「ふむ。仮に使えるとしても危なすぎて処分じゃな。」

麻帆良ならそういう処置だろうな。
まぁ、劣化してても解析したので劣化版は俺のコレクション入り、と。
再現しても一時的な間だけ自分の能力を付与って程度かな?

「そんじゃ返すな。入金よろしく。」

「おお、すまんのぅ。なるべく早くさせとくわい。」

短剣の刃を指で掴み柄のほうをジジィに向け渡す。
ジジィがもった瞬間短剣が光りだす。

「はぁ?!」

「いや、ちょ?!」

見事の短剣が発動していた。

「・・・発動条件は能力の受取者が刃を掴み付与者が柄を握ることか。
 なるほど。」

戦闘では使えなさそうだな。
あ、戦闘前なら何とかなりそう。

「いや、そう言っとらんでなんとかならんのかのぅ?!」

「いやぁ、もう発動してるからムリ。」

今から破壊してももうすでに神秘は解放されてるし。

そして光が消える。
まずは得物を投影し短剣を破壊する。容赦なく。おもいっきり。
これでこういう事態はもう無い。
つかジジィの人格コピーとかマジ勘弁。

解析を自身の体に通し異常を探す。
・・・異常なし。

「・・・・終わったのかのぅ?」

「・・・・そうみたいじゃのぅ。」

「「・・・・ん?」」

「・・・憐。もっかい喋ってくれんか?」

「・・・・・・・。」

「いや、無言になってもすすまんから。」

「うむ、そうじゃのぅ。」

「「・・・・・・・・・。」」

・・・・・・・・・・・・・。

『・・・・・・・・・・・。』

さすがの女神さんも無言。

そして、

「え、真面目にこうなのかのぅ?」

「さすがにこれはなにもいえんのうぅ・・・・・。」

『コレは無いわぁ・・・・・・。』

コピーされたのはジジィの言語っというか口調。
しかもなんだか微妙にっていうか古風な喋り方。
正しくコピーされてない・・・・。
もう俺死んでもいいよね?

「ふむ、コピーしたのは言語かのぅ?それに劣化された得物では十分な再現が出来ぬために、
 歪んだ形で概念の行使がなされたのじゃろうか。どちらにしろ死にたいのぅ。」

それにしてもこれはないわぁ。
17でババァ言葉とかマジないわぁ。(体が女ゆえ)











「ハッハッハッハッハ!」

「ガンドルフィーニ、お主どうやら死にたいようじゃな?」

場所は変わって超包子。今夜も飲む。
飲まないとやってられない。

ついでに言えばあの後ジジィを血祭りにあげた。
その上バイト料をあげさせて貰った。
コレでもまだたりないぐらいだ。
せめてこうやって頭の中だけは影響されないのがせめての救いだ。

「で、桜咲君のその口調直らないのかい?」

そうタカミチが問いかけてくる。
タカミチ・・・・お前だけが俺の理解者・・・・・
ん?
タカミチ君?何くすくす笑ってるのかな?

「ああ、ゴメンゴメンだからそんな目で見ないでよ。」

「はぁ、それが色々試したが中々直らなくてのぅ、手持ちのアーティファクトで破魔効果のあるものを片っ端から試したのじゃが、
 どれも効果がなくてのぅ。どうやらコピーというよりはインプリンティングみたな効果じゃな。」

「インプリンティング?」

瀬流彦が分からない、というような顔をする。
未熟とはいえ仮にも教師だからすこしは分かれよ。

「まぁ、言うなれば情報のすりこみじゃな。短剣を通しもち手の情報を他者へと上書きする、
 簡単に説明するならRPGのセーブデータを上書きする感じじゃろうか。」

「うわぁ、つまり回復はできないんだ?」

「まぁ、そうじゃな。」

「これで明日から指導して回るときさらに悪名が増えそうだね。」

「やめてくれタカミチもうすでに死にそうじゃ。」

『ざまぁ!』

お前夕食後のプリン抜きな。

『ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

女神さん苦悶中。

まぁ、直すには新たに上からインプリンティングすればいいのだろうが、
アレは洗脳やそういう類な上に脳はすごいデリケートだから正直あまり気が進まない。

つまり現状維持と。

「はぁ、頭が痛いのぅ。」


「ハハハハハハ!まあまあ、

飲んで忘れようよ。」

「・・・そうじゃな。いやなことは飲んで忘れることに限るのぅ。」

「そうだそうだ!」

現実は消えないが。

「あーそういえば聞いた?」

タカミチが話題を変えてくれる。
いいやつだがいい加減笑うのをやめて欲しい。
隠れて笑ってるのをみる方がつらいわ。

「修学旅行だけど京都だったのを変えるかもしれないんだってさ。」

「え、そうなの?」

「なんだか京都側がね・・・・・・」

もうそんな時期か。クラスもすでに3-Aになってるし、
吸血幼女事件もあっさり解決。
っていうより自分的には今回が一番ダメージでかいかもしれない。

まぁ、それは置いといて。

もうすぐ京都か。
とりあえず防具っていうか防御礼装は完成した。
自分でも中々の出来だと思う。
それに礼装を作成したお蔭で自分にはわりとこういう彫金や鍛冶、細工、
などの創作系が結構得意なのがわかった。

そりゃあ解析して宝具に使用されている技術を知識として溜め込めば当たり前のことだ。
特に鍛冶は投影でオリジナルを創造する上でのいい練習になった。

だがそのお蔭で時間があれば名剣クラスの物は打てそうだ。
これは金になる。
生憎と時間は無いが。

あとは宝具の作り置きをして修学旅行に備えよう。

この身は幻想、
役割なき役者
されど求めよう幸いを。

『にあわなーい。』

明日もプリン抜きな。

『ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

また憤る女神さん。

ん、コレぐらいゆるいほうがいいな。

「さて、修学旅行はどうなるのじゃろうな。」




余談だが、次の日授業で3-Aに大爆笑された。
プッツンした後からの記憶が無い。

その後暴君と言う通り名が増えたらしい。
はて、何故だろう。








っと言うわけで今回はあとがきです。
なぜか主人公が古風な口調になりました。
書いてて義経思い出しました。
短剣はオリジナルです。
魔法や魔術を追求するなら自分を残そうとするような魔法使いがいてもおかしくないとおもいまして。
ただこんなことになるとは・・・・。

まぁ、完璧イロモノ化がすすんでますが面白いのでスルー。

誤字指摘ありがとう御座います。いつもお世話になってます、

それでは次回は修学旅行編1ですまた次回に~。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第9話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/24 17:53
第9話修学旅行前の最後の日常編。
今回も短めです。
口調はさらにカオス化。
もうどうにでもなれって言うのが主人公の心境です。
激流に流されるんですね。わかります。
口調は腐キツネ様のを若干男っぽくしたイメージです。

黒コートの人「ダ・フォックスめ・・・。」
白黒メッシュの人「帰ったらケツ百叩きだな。」
覇気の人「これもまた修練・・・。」
腐キツネ様「ワシトんじゃう?!」

感想・意見・指導は常に募集中。褒めると犬のように喜びます注意。









フラワーちゃん≪ねぇ!何で戦う!友達になろうよ!≫

ですてぃにーちゃん≪ごめんね。でも負けられないの!!≫

おこじょ君≪フラワーちゃん集中しないとまけちゃうよ!≫

フラワーちゃん≪なら、なら・・・・・・・≫

ですてぃにーちゃん≪どうするの?≫

フラワーちゃん≪ぼろ雑巾になるまでいたぶった後に拷問にかけて無理やり友達にするの!≫

おこじょ君≪方向性がおかしいよ?!っていうか拷問にかける意味が無いよ?!≫

フラワーちゃん≪リリカル!マジカル!キルゼムオール!おこじょ君は鍋の素ぉぉぉ!!≫

おこじょ君≪僕もターゲットかよ!≫

フラワーちゃん≪フゥウウウハァアアアアア!!!≫


「このアニメだがのぅ、なんか妙にバイオレントではないかとおもうのじゃが。」

『タイトルが魔砲射殺少女フラワーちゃんだからねぇ。スタッフペンドラゴンボールのとこだし。』

「納得の病気率じゃな。」

元ネタの原型があるから怖い。
まぁいいや。ペンドラゴンボールの5巻から10巻までエヴァが借りたいつってたからもって行こう。

なぜか俺以上にはまってるが知らん。
責任も取らん。とりたくない。

「それではもう時間行くかのぅ。」

口調に関しては諦めました。
エヴァに笑われたときは本気で戦い始めたわ。

そしてジジィ絶対にゆるさねぇ。






一日の終わり、HRにて

「っと言うわけで修学旅行は京都に決定しました!」

「「わーーーーーい!」」

しっかり原作どおりである。
結局色々あったが俺は魔法先生ではあるが、
所属というか実家が関西呪術協会所属になってるのでオーケーらしい。

それでいいのかよアンタら。

「それでは本日の授業はここまでです。お疲れ様でした!」

ネギ君さわやかだなぁ。

それに比べて俺は意味不明な口調。

「はぁ・・・。」

「れ、憐さん大丈夫ですか・・・?」

「気にするでないネギ君、もう手遅れじゃから。」

「手遅れなんですか?!」

いいリアクションだ。
っと言うより麻帆良の人間は大げさに反応してくれるから楽しい。
まるで芸人の集団に囲まれているようだ。

「さて、それでは拙もじゅんびがあるでのぅ。帰らせてもらうぞ?」

「あ、お疲れ様です。」


・・
・・・

とはいったものの、実は準備はとっくの前に終わらせている。
こんな年になってもはしゃぐ自分が若干恥ずかしい。

そう思ったので時間を潰すためにも商店街を歩き始めた。
商店街を歩いていれば店のおじさんやらおばさんが

「お、先生!今日は魚が安いぞ!」

「すまぬが今日はもう肉に決めてある。また機会があったら買わせて貰おう。」

とかやったり、

「先生!新しいメニューを考え付いたんだが試食しないか?」

「おお、是非ともご賞味預かろうぞ。うむ。こんな機会を逃してはダメじゃな。」

とかしたり、

「ここは俺らのナワバリだぞあぁん?!」

「つまりお主らは拙に殺されたいのじゃな?」

といってフルボッコしたり、
今日も麻帆良の商店街は平和だ。

そんなこんなで町を歩いていると良く見る顔があった。

「あ、憐姉さんや。」

木乃香には幼少期を一緒にすごしたため姉さんと呼ばれることがある。
このちゃんカワイイ!

「憐さんこんにちわ。」

明日菜と木乃香のコンビはよくみかけるなぁ。
出発前の調整、最後の買い物ってところかな?
実は結構このコンビとは付き合い長かったり。

「なんじゃ、買い物か?」

「そやでー。憐さんは?」

合いも変わらず気の抜ける感じだなぁ。
まぁ、そこがいいんだろうけど。刹那は・・・ああ、いたいた。
遠くからのぞいてるな。

「拙は買い物も終わったし暇つぶしじゃ。」

「憐さん暇だったら一緒にまわらへん?一緒のほうが楽しいと思うんやけど?」

「悪いが今回は遠慮しとくかのぅ。せっかく楽しんでる所に水を差す必要もなかろう。」

まぁ、明日菜ちゃんが俺を警戒してるしな。
まだ誤解みたいなものは解いて無いし。まぁ、よくてエヴァ並に危ない人間と認識されちゃったかな?
今まで長いこと知り合いだけど魔法のことも隠してたし。

まぁ、勤務中の刹那に頑張れと目線を送っておく。
おつかれさん。そして京都は地獄だ。いろんな意味で。

「そうかぁー。そんじゃぁまたなぁ。」

「ああ、またのぅ。」

っとあっさり解散。
さて、断ったのはいいが特にやることも無いしどうしよう。

「あ、憐君?」

「ぬ、タカミチか。」

今日は声をかけられるのが多いな。

「こんな所でどうしたんだい?」

「いや、のぅ、準備を終えてしまって部屋で腐ってるのもどうかと思って散歩をしてたんじゃが、
 どうも暇でのぅ。」

「あ、ならすこし付き合ってくれるかい?さっきいい店を見つけたんだ。」

「おお、それはいいのぅ。さっそく行こうではないか。」

こうやって午後を潰した。
あとで食事をしてたことが明日菜にばれて悔しそうにされたのは秘密だ。
俺中身男なんだがなぁ。


・・
・・・

「っと言うことが本日あったのじゃ。」

『どうしようもないくらい普通ね。』

ですよね。

さて、どうする?

『ポケ○ンやろうよ!』

俺のコイ○ング軍団と勝負とな?

『アンタのアレステータスおかしくない?』

努力値頑張りましたから。ギプス装備したり。
それでも現界はあるけど。

さて、試作の礼装も完成して真面目にやることが無い。
データを取るにも実践じゃないとダメだし。エヴァ相手だけじゃ意味無いし。

・・・ネタに走るか?

『いや、走るなよ。』

「悩んでも仕方が無いのでこういうときはプリンでも食べるのがいいのじゃろうな。」

『プーリン!プーリン!』

「ただしお主のは無い。」

『なん・・・だと・・・?』

さて、いつまでもアホしてないで武装でも確認して寝るか。
つーか俺の一日ってあんま生徒とのからみないのな。








オマケ@エヴァの別荘

「おい憐。」

「なんじゃ。」

「お前憑依なんとかってやってるよな?」

「なんか問題でもあるのかのぅ?」

「前、棍を持って超回転してたアレはなんだ。」

「憑依した経験から再現した技じゃが。」

「ならナイフを使ってたときの急に獣のような変態的に動いた時のも?」

「憑依経験じゃな。完全再現無理じゃが。」

「反則すぎるだろ。」

「拙もたまにそう思う。」




っと言うわけで日常編でした。
次回から修学旅行!(キリッ
になるといいなぁ。 (遠い目
それにしてもあまりにも日常すぎるでしょ。
もう少しどうにかならないんでしょうかね・・・。
それではまた次回。



[21780] 魔法先生ネギま!幸いを求めてみて 第10話
Name: 火乱◆c5fc9823 ID:fe55871c
Date: 2010/09/25 07:29
第10話修学旅行の日。
あと感想読んでみたらやっぱり口調はやりすぎだと自覚しました。
反省&ここから修正します。自分でもたまに意味が分からなくなるときがあります。
暴走もほどほどにしないといけませんね。
あ、あとなぜか14万PV超えてましたありがとうございます。

感想・意見・指導は常に募集中。









「ジョジョオオオオオ!!!俺は元に戻ったぞおおおおおおおお!!!!!
 ヒャッハアアアアアアアアアアアア!」

『そこまで嬉しかったのね・・・・。』

見るに耐えない。変人すぎる。不愉快だ。見ていられない。むしろお前らしい。

そういう意見が多かったので頑張ってみた。
結果、精神の書き換えという危険域に手を出すハメになり、

「口調は元に戻ったが精神がちょっとアレだぜ!」

になってしまった。
柄治らないと思ってたのに治った。治した俺スゲェ。

『どうしてこうなった。』

「しらん!」

今日も桜咲家(姉)の朝は騒がしい。







「はい、おはよう。そのまま乗車してくれ。席は好きなところに。」

「はーい。」

「先生おはようございます!」

「はいはい。確認っと。ほれ、行っていいぞ。」

「ういーっす。」

っと言うわけで今は駅で生徒の乗車を確認している。
すでにネギ君は乗車していてあとは遅れている生徒を数人確認するのみ。

「ま、間に合った?!」

「遅いぞ朝倉。」

「ごめんごめん。機材を積み込むのに時間がかかっちゃって。」

「お前は修学旅行で何をする気だ。」

これでラスト。

「さて、もう出発するから乗るぞ。」

「はーい。」

返事だけはいいんだよなぁこのクラス。

新幹線に乗るのも久しぶりだな、と思う。
何せ最近はめっきり外の仕事を回してくれないぬらりひょん。
暗にネギ君の世話に集中しろとでも言ってるのか?
まぁ、いい。フェイトや月詠との勝負が楽しみだ。
ちなみに千草や小太郎はまだ弱すぎて話しにならない。
スクナは再封印が面倒なのでもしでてきたらエヴァと共に本気で消すつもりでいる。

一応エヴァにはいつでもでれる準備をしておくように言っておいた。

「あ、憐さん終わりました?」

そんなときにネギ君が来た。

「おう、終わったぞ。」

「そういえば口調直ってますね。」

「自分の脳をいじくるのはつらかった・・・。」

失敗すれば廃人確定だからね!

やりかたは解析した意志の短剣のアーティファクトの技術を利用したオリジナル宝具を使用した。
あと明日菜ちゃんに使用されている記憶改ざんの術もすこし真似させてもらった。
それを使えるのは学園でもアルビレオだけだから太陽剣グラムでドラゴンと戦うハメになったのは別の話。
色々と精神や記憶に介入する術を利用して人格の共生に至った。

なんか若干好戦的になったが気にしない。

「そ、そうなんですか。」

若干引いてるわ。

『そりゃそうだろ。』

「ネギ君はクラスの皆と一緒にいるといいぞ。俺はすこしはなれたところから見てるから。」

「あ、はい。分かりました。」

そういってネギ君は中に戻っていくと早速誰かに腕を引っ張られ強制連行。
人気者だな。ッハッハッハッハ。

まぁ、西の妨害がこれから入るわけだがそれまでは楽しませてもらおう。
スーツの内側に投影ずみの短刀をいじりながらそう思う。


・・
・・・

「私のターン!ドロー!」

「だが断る!速攻魔法バインド発動!ドローはできなくなる!」

「HA☆NA☆SE!」

あれ?俺普通にカードゲームに混じってね?
大人の対応どこへ行った。
つか中身こう見えてももう40いってるんだよ?
まぁ、いいや。

「ま、また負けた・・・。」

「先生強いです。」

綾瀬ゆえか、このクラスショタコンおおいよな。

「先生が使ってるのって私たちのあまりのカードで作ったデッキだよね?
 何でそんなに強いの?!」

「勝てないなら勝てる状況を創ればいい。一流では無いなら二流なりのやりかたがある、ってね。」

とシロウさんの真似をしてみる。

「おお、なんか先生かっこいい!」

「なんかとはなんだなんかとは。俺はいつでもかっこいい。」

「ええー。」

「ええーじゃないでしょう?」

そうして笑う。ああ、楽しいなぁ。

「さてお菓子でも食べるです。」

あ、待て、それは

「ゲコ。」

「「ゲコ?」」

カエルキタコレ。

「「キャアアアアア?!」」

「ばたんきゅーでござる。」

長瀬楓、アウトォー!
早速倒れたよ。

刹那に目配せをする。それに気づいて刹那が車両の外へ出る。
これで燕は真っ二つだな。

「か、カエルゥ!!!!」

「錯乱してんなぁ。」

「見てないでどうにかしろよ教師。」

「千雨ちゃん冷静だね。」

「私には何も見えない。何も聞こえない。」

「その現実逃避は正しいと思う。」

さて、ネギ君もいないな。

「落ち着け!気絶したやつをシートで横に移して窓を開けろ。
 そして開けた窓へ親の敵を相手するようにカエルを投げろ。」

「それでいいのかよ!」

「持ってても邪魔だし。」

ルールブレイカーで潰すのも面倒だし。

だがしかし文句を言いつつ皆カエルを処分する。
たくましいな。
お蔭ですぐにカエルはいなくなり、ネギ君が帰ってくる。

「ネギ君、カエルなら処理したよ。」

「あ、ありがとうございます。」

だが声に覇気が無い。それもそうか。
刹那我的だと思ってるからね。さすがカモ君。
口先の魔術師の異名は伊達じゃない。だが自重しろ。

「さて、この旅は本来のシナリオとはどうかわるのかね。」

誰にも聞こえないように小さく呟いた。


・・
・・・

京都に到着まずは清水寺。

「よし、なら挑戦よ!」

さっそくはしゃいでる。

「ふむ、なら飛び降りてみるで御座るよ!」

へぇ。ってあ?!マジで飛び降りやがったあの忍者?!
俺もダーイブ!!

「先生まで?!」

幸い途中でバカ忍者を捕獲、拳骨を1発叩き込んだあとに着地。
説教をした。

「自重しろ。」

「すまないでござる。だがしかし先生やはりできるで御座るな?」

お蔭でマークされた。勘弁してくれよ。

長瀬を解放したら今度は流れが音羽の滝へ行くこととなった。
たしか酒が混ざるんだっけ。
楽しいしなんか妨害がかわいいなぁ。

だが俺はここであまり見たくないものを見てしまった。
ネギ君たちは音羽の滝へ向かってしまい今は一般人のみ。
その集団の中、俺を見つめる目がある。
そいつは俺に前まで歩いてくると口を開いた。

「始めまして。」

「始めまして。自己紹介は必要か?」

「いや、いらないよ。君は有名だしね。」

「それで俺に何のようだ?」

「君は見ず知らずの人間に対して何の恐れを抱かないんだね。」

「本当に人間ならな。」

こっちをにらんでくる少年。背はネギ君と同じぐらいだろうか?
青い学生服っぽい物に身を包みながらも髪の白髪は目立つ。

「僕の名前はフェイト・アーウェンクルス。よろしく。」

「ちなみに俺の名前は覚えなくていい。どうせ忘れられなくなるからな。」

これが原作に無い俺とフェイトの出会いであった。
そして会話にネタをはさむのを俺は絶対に忘れない。






というわけで京都編1でした。
自分でも口調に耐えられなくなったので治しました。
ならなぜやったし。
基本は原作になかったイベを追加する感じです。
そのうち他にも転生者が現れるのかな・・・?
それではまた次回。


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