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[17484] [TRPGネタ・コメディ]  おファンタジー脳 [D&D3.5E]
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/26 23:52
前書き


この話は、タイトル通りの脳みそを持つ主人公がいかにして生き残るか、という物語です。


D&D世界をベースにしたゆるいファンタジーコメディ物となっており、D&D3.5Eの用語が多数含まれております。
分かる人にしかわからないネタなので、分かる人がくすりと笑っていただければ幸いです。


本文はD&Dロゴの付いた製品のルールを使用しています。
また、場合によっては未翻訳ルールを出したりします。

ネタに詰まった場合はd20製品の投入も…



[17484] その1
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/26 23:43
やあ、みんな元気かい?

私は今日もこの糞ッタレな世界で元気に殺っています。
今も丁度、罠にかかった蛇を、15ft棒でしばき倒したところ。
代用武器なので倒すのに苦労しましたよ。
これで一晩休めば経験値が計上されるって寸法です。




会社帰りに事故 → 気がついたら赤ん坊に記憶をもったまま転生 → 生まれた世界はおファンタジーでした。
なんというテンプレ。そして困ったことに、よくよく観察してみればD&Dベースな世界。
これを知ったときの絶望感は表現のしようが無かったですよ? なにせ良く死ぬゲームですから。
一撃で殺されるのは良くある事で、前衛は死亡→復活→死亡→復活で敵のサンドバックになったりするし。
マスター次第では19/20で当たり、自分の最大HPの50倍のダメージを毎ラウンド叩き出すような敵も出してきたりする。
そんなマスターVSプレイヤーの骨肉の争いが日々繰り広げられているゲーム……
軍拡の果ては虚しさだけが残るというのに……



まあ、それが好きでやってたんですけどね☆



なんだかんだで順応しているわけですが、どうにも解せぬことがある。
女性の基礎能力高すぎです、なんですか50ポイントバイって。
あ、ちなみに男性は15ポイントバイのよーです。



…………。



フ○ック! 死ぬクソマスターめ! 氏ねじゃなくて死ね!
吟遊シナリオばっかやってんじゃねーよバーカバーカ!!
お気に入り女性NPCしか倒せないボス出してるんじゃねーよ!!
こんなクソ世界でプレイするくらいならまだフォーゴトンレルムの方が100倍マシだってんだ!!



……おっと失礼、どうやら鬱憤が溜まっていたようですね。
ああ、何故そんなことが分かるかというと、どうやら転生者の特権らしく、相手の能力値がある程度システム的に見れるからです。
能力値からポイントを逆算した結果、そんな結果となりました。
といっても知識・地域を要求されましたが。時間だけはこれまでに大量にあったのでTake20だ! とばかりに村の人間に全て試しました。
知識判定は同一固体に対して再挑戦できないのが辛い所、おかげで村中の人間に対して技能判定をする結果になっちまったぜ…



あ、元論俺は男ですよ?
こんだけ基礎能力が違うもんだから、もうね、村中カカア天下ですよ。
同年代の男の子が居なくて、年上の姉ちゃんたちから毎日いじられ続けている毎日です。
まあ、男で、更に体が弱かったからか、そこまでひどいものではありませんが…(具体的にいうとステータスポイントを割り振ってないので、全ての能力値が8)
つい最近そのシステムに気付けたので、能力値を割り振ることが出来ましたよ。
といっても15ポイントバイ…
たったの15ポイントでは、過酷な冒険には出れそうにもありません。
このままこの村でひっそりと人生を過ごすのも十分な選択肢でしょう。
田舎はまだ男女差別がそれ程でもないようですが、都会は酷いらしいですし…
どのみち将来は確実にカカア天下ですが… というかそもそも結婚できるかも怪しい。
なにせ魅力8。
水鏡で見た限りではそこまで不細工ではないとは思いますが、いかんせんぱっとしない。
これが魅力の能力値かっ


と、まあぶつぶつと将来設計を家の裏で考えていると、カーチャンに呼ばれました。
どうやら夕飯の支度をしなければならないようです。



言い忘れておりましたが私の家は4人家族で、母親と4つ上の双子の姉がいます。
父親はどうやら私が生まれる前に死んだらしく、顔も知りません。
カーチャンいわく、ワイルドな男前だったそうですが…



あ、突然ですけどこの村の成人男性の死因ナンバー1ってご存知です?
病気? 惜しいですね、近いけど違います。
野生の動物に襲われた? 残念、それも違います。
むしろ村近辺に野生動物が現れた日には村の女性総出で包丁やナタでもって狩りとられて、晩のおかずとなってしまいます。
おかげで付近の森まで行かなければ、遭遇が発生するということはありません。


…………。


正解は腹上死。冗談のように見えますが、ホントなんですよ?
おファンタジーな世界の田舎の村、そんなところの夜の時間つぶしと言えば酒を飲むかヤル位なもの。
そして不幸なことに、この世界の男性の耐久力は平均10前後、通常世界で見れば十分なのですが、相手が悪かった……
この村の女性の最低耐久力は14、平均でみると18は有ります。筋力も似たような感じ。
それだけあるとマッチョに聞こえますが、この世界の神様の趣味か、外見は普通です。
普通といっても、有り余るポイントの所為で皆さん軒並み魅力が高いので、美人しかいません。
まあ、もう見慣れましたが。(美人は3日で飽きるとはよく言ったものです)


それでまあ、あとは言わずもがな。 日々搾り取られて、ある日そのまま動かなく… (本人かムスコが)
……改めて考えると恐ろしい世界ですね!!
このままではさすがに不味いと考え、システム的に考えた結果、レベルを上げようという結論に至りました。
レベルが上がればHPも能力値も上がるので、少なくとも若い身空で…という事態は避けることが出来そうです。







そんなこんなで冒頭に戻るわけです。
空いた時間を見つけては森の中に深さ10ft(約3m)の落とし穴を作り、獲物が掛かるのを待っては倒す日々です。(もっぱらカエルやウィーゼル(イタチ)、時々蛇やイノシシを倒しています。狼と熊が引っかかっていたときは一目散に逃げましたよ)
這い出ることが出来ない敵を一方的に甚振るだけの単純なお仕事でした。
といっても常に警戒は怠らずに行動していましたが。(1Lvコモナーで狼とかは即死コースです)
システムとデータを理解してこその荒業です。


おかげでついに先日、めでたくLv2へとなりました。
これでコモナー1/ファイター1です。
転生者の特権か、特にこれといった修練を積むことなく色々なクラスを選択できるようですね。
ターゲットとなった動物達はあの後スタッフがおいしく頂きました。
え? レンジャー? なにそれおいしいの?
何故ファイターかといえば、単純に特技数の問題ですね。1Lvでは追加HP、ドワーフの追加HP、そして2Lvで巨人の追加HPを取り、今の最大HPは33となり、なかなかの数字となりました。
ちなみに一般成人男性の平均HPは4です。
もっともコモナー/ファイターで特技がHP増強系なんて、セッションではまずやりませんが……
この過酷な世界を生き延びるには、このようなニッチなビルドも必要なのです。
このままいけばそれなりに幸せな第二の人生が過ごせると思っていました……



甘かった… サッカリンよりも甘かった…



数年後、16歳になった私は村長(女性)に呼ばれて、村の集会所へと顔を出しました。
これまでの経験で3Lvになった私はコモナー1/ファイター1/サイオン1(シェイパー)となりました。
え? 成長早すぎ?
何を言ってるんですか、たったの18秒で経験点が万単位で入ったりするゲームですよ?
むしろ遅いくらいだと…
あ、ちなみにサイオンってのは超能力者のことです。ウィザードとかクレリックはお金が掛かるし、制限も多いので。
その点これは自分の能力だけでいろいろ出来るので便利です。火種無しにたき火したりとか。
括弧の中のシェイパーってのは得意分野ですね、この得意分野だとなんだか良く分からない精神物質の塊を使役することができるようになります。
まあ、まだ1Lvでしかないので12秒経過したら消えますが…
無いよりはマシでしょう。ほかにも攻撃手段はありますし。 むしろ重要なのは囮として利用できるという部分です。壁にもなりますし。
コモナー1Lvが勿体無いですが、再訓練をするようなお金は有りませんのでそのままです。
おかげで昔の貧弱坊やとは見違えるほどに成長しましたよ。(それでも平均的な女性と比べるとちょっと上という程度ですが…HPはあっても能力値の差は如何ともし難い部分がありますね)

「それで、いったい如何様なご用件です?」

集会所に入った私を出迎えたのは、村長と幾人かの女性でした。
といってもあまり大きくは無い村、全員見知った顔です。その中には二人の姉もいます。

「うむ、おぬしももう十六。そろそろ身を固める頃じゃと思っての。今日は見合いをしてもらおうと考えておる。」

おや、これは唐突な。
たしかにこのおファンタジーな世界では、この年で結婚は十分ありえるわけですが……
それにしたって、いきなり見合いというのも変な話ですね。

「はあ、それはいいんですけど、なんでまた見合いを? 普通こういうのは家同士の繋がりとかで自然と決まるものだと考えてたんですが?」

とりあえず、思った疑問を口にしてみます。
とはいえ、意中の相手が居るはずも無く(なんというか、高嶺の花というかそんなイメージが強くて恋愛感情まで発達しない)、適当に誰か相手が決まるだろうと考えていたわけです。

「ワシも昔はそう考えておったんじゃがの、オヌシの成長には目を見張るものがあってな。特に体力面ではかなり優秀と聞いておる」

まあ、たしかに特技3つをHPに費やした結果、いくら能力値差があるとはいえ、1Lvコモナー程度に負けはしないですが。
だがそれと見合いがどう繋がると言うのだろう?

「近年の男不足の所為で、このままではちょいと不味いという話はお前さんも聞いておろう?」

男は能力値の関係上、貧弱に生まれやすい。
その所為か男性が成人(16歳)するまでの死亡率は女性の10倍と言われているそうな。(むしろ女性の死亡率がほぼ0に近い値となっている)
そんなのが続くものだから当然男女比もバランスが悪くなってくる。(私の下の男の子は2人しかいないのに、女の子は15人もいる)
で、近隣の村も似たような具合なので他所から男を招き入れるのも難しい。
あ、ちなみに男性の旅人が村に訪れた際はすごく強引な手でもって、引き止め工作が行われていたりします。
このままだと村は衰退する一方だなーというのは以前から囁かれていたことですが、それとどう関係するんでしょう?

「ええ、一応は」

「そして村に年頃の娘が余っているというのも理解しておるな?」

その瞬間ギラリ、という目で私を射抜く女性陣の視線。

コワイデス、ヤメテクダサイ。

とりあえず頷く私。

「村のピンチ、余った年頃の娘、健康かつ体力自慢の男、ここまで言えば分かるじゃろ?」

まあ、なんとなくは…
さっさと男の子を量産しろと?
だが、それよりも気になった事が……

「……それはともかくとして、姉さん達がここにいるのは何故なんです? 親族代表ですか?」

「そりゃ、オヌシの見合い相手だからに決まっておろう」

「は?」

「兎にも角にも男の人口を増やさねばならん。そのためには姉弟であるとか些細なことは無視して当然。というかこんな田舎では常識じゃ」

「ちょ!?」

「ええい、もう面倒になったわい。さっさと剥いてしまえ。後のことは任せたぞい」

そういって集会所を出て行く村長。
いつの間にか複数の腕に捕まり、引きずり倒される私。
圧し掛かられ(組み付き判定に負けたようです)、一瞬で身動きが取れなくなりました。
ビリビリと破られる私の服。(布の硬度なんて筋力ボーナスで余裕ですよね)
あれ? これって普通逆じゃない?
ちょ、やめ、そこはもっとやさしく扱って!!
イタイイタイ、握りつぶされる!!





ら…らめぇ~~~~ッ!?






5日後、隙を突いて村から逃げ出した私は、この世界を作った神(マスター)は死ねばいいのに、と改めて思いました。





主人公ステータス

ザ・行き当たりばったりビルド
コモナー1/ファイター1/サイオン(シェイパー)1 (ECL3)
属性:真なる中立
HP35 [(4+9+1)+3+6+9+1*3]
AC10
ST +3/+0/+1 (頑健/反応/意思)
筋力10 敏捷10 耐久13 知力14 判断8 魅力8

・特技
ヒューマン1Lv :追加HP (最大HPに3点のボーナス)
      1Lv :ドワーフの追加HP(最大HPに6点のボーナス)
ファイター1Lv :巨人の追加HP(最大HPに9点のボーナス)
      3Lv :限界突破(ダメージを受ける代わりに超能力の威力が上昇)
サイオン1Lv :天与の素質(限界突破によるダメージをサイオニック収束を消費することで打ち消す)

・技能
 知識:地域 0.5ランク
 知識:自然 0.5ランク
 知識:宗教 0.5ランク
 知識:次元界 0.5ランク
 知識:ダンジョン探検 0.5ランク
 知識:神秘学 0.5ランク
 知識:地理 0.5ランク
 知識:歴史 0.5ランク
 知識:貴族及び王族 0.5ランク
 知識:建築術及び工学 0.5ランク
 職能<農耕> 5ランク
 製作<木工> 5ランク
 自己催眠 5ランク
 精神集中 5ランク


・装備
 クラブ*n本

・現状
村からそのまま逃げ出したので全☆裸


基本戦術:落とし穴等で敵が身動きできない状態にしてから一方的に攻撃する。


作者の適当な言い訳

中世ヨーロッパの貴族って近親婚だらけだったらしいよ!!
キャラクターの知力 = キャラクターの知識とは限らない
俺はここで秘められた7つ目の能力値、『プレイヤー知識』を開放する!!
メタを読むことによりDMのシナリオの崩壊率は30%向上し、キャラクターの戦闘能力はミニマム100%向上する!!


あ、D&D3.5Eは本当はもっと軽いゲームですよ? (冒頭のイメージに対して)
駄目なマスターとプレイヤーが集まるとアレがアレになるだけで。
ちょくちょく暇を見つけて書いていきたいと思います。




[17484] その2
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/23 00:57

あ、どうも皆さんこんばんわ。
あれから無事に村から逃げ延びた私ですが、今は森の中の木の上でひっそりと隠れています。
全裸なので夜風が少し寒いですが、夏前で助かりましたよ。
出来ればたき火とかもしたかったのですが、地面で無ければ出来ません。
単身で平地での野営なんて危険すぎてとても出来ませぬ。
野盗から見れば襲ってくださいと言っているようなもの。
まあ、今の私にはとられて困るのは命位しかありませんがね(HAHAHAHA



それはともかくとして、今後の指針を考えなければいけません。
何せ女性に恥をかかせたのです、このまま村に帰った日には…
と、いうわけでリスクは高いですが、このまま旅立つことにしました。
幸い全裸とはいえ、サイオニック能力があるので狩りや火種には困りません。
ナイフとかは適当に石を加工して代用しましょう。


明日になったら食料を確保して、何かしらの毛皮を入手して服を作りますかねぇ。
野生に戻るには精神が都会を知りすぎてしまっています。
なんにしても人前に出れる程度の体裁は整えたいものですね。
よし、明日からがんばろうと思い、寝ることにしました。


と、言うのが1月前のこと。

翌日気が付けばふん縛られてた状態で目を覚ました。
目の前には武装した女性の方々。
すわ追っ手か! と思いましたが見知った顔はおりません。
話をしてみればどうやら野盗の方々の模様。
どうやら、聞き耳を切っていた弊害がこんなところに出たようですね。


あれよあれよと言う間に奴隷商人へと売り払われ、都市の奴隷市に並べられました。
周りを見てみれば商人、買い手は女性ばかり。
奴隷は男性7の女性3といった所でしょうか。
どうやら男性の大半は娼館に買われているみたいです。
恐ろしい、逃げ出した先もまた地獄だったようです。


おっと、どうやら私のセリが始まったようですね。
価格は1500gp、初級マジックアイテム1個分ちょっとと考えると高いのか安いのか判断が付きません。
競り落とされたので所有者を示す焼き印がつけられるようです。
焼き鏝をもったおっさんがスタンバイしてますね、お仕事お疲れ様です。
しかし、おとなしくやられる訳にはいきません。
ヴィゴーを使用して一時HPを得ます。
これにより焼き鏝のダメージを実質無効化します。
しかし、焼き鏝のダメージって何ポイントなんでしょうね?
炎ダメージだとすると1d6で場合によっては奴隷のHPがマイナスになってしまいますが…
回復すれば死ぬことは無いので、たぶんそんな感じでしょう。


そうして馬車に積み込まれて娼館へと運ばれている途中なのですが…
ある程度人混みから離れたようです。
そろそろ逃げるとしましょう。
目的だった服は手に入りましたし、大きな都市にもたどり着けました。
価格を吊り上げるためか服の方もそこそこ出来のいい物のようです。
これなら特に歩いていても不審がられることは無いでしょう。


同じところに買われた奴隷の皆さん、馬車が揺れますのでご注意くださいませー



まずは鉄格子の嵌っている窓から進行方向を目視します
カーブに差し掛かったところを確認して、馬の足元にサイオニック・グリースを散布。
あれよあれよとバランスを崩した馬は転び、馬車が急停止します。

「「「うわーっ!?」」」
「なんだってんだ一体!?」

そんな叫び声を後ろに、サイオニック収束を使用して<限界突破>、アストラル・コンストラクトを馬車の外側に作り出します。
そして今は閉じられている馬車の扉へと攻撃を命じます。
がしがしと内側と外側から攻撃された馬車の扉は破壊され、日の光が馬車の内部へと差し込みます。


「今だ!! 外に出れるぞ!」

と叫び他の奴隷の方々を扇動します。
逃げるにしてもデコイは多いほうがいいですからね。

ハッと気付いて我先に逃げる皆さん。
一通り逃げ出した後に、警備の皆さんが追いかけていったのを見送ると私も馬車の外へと出ます。


辺りを警戒しつつ見回していると、こけた馬の先に御者と思しき人が転がっていますね。
急停止したときに前に投げ出されて落下、気絶したようです。
脈を診たところ特に異常も無いですし、これなら放って置いても良いでしょう。
行きがけの駄賃とばかりに荷物を漁らせて頂きます。
幾つかの貨幣の入った財布と… お、都合よくナイフをお持ちのようです。
ひょいひょいと回収して悠々と通りを歩いて逃げます。


他のみなさんも無事に逃げ切れればいいんですけどねぇ…


・メモ
主人公は11sp23cpを手に入れた。
主人公は小型用ダガーを手に入れた。



[17484] そも3
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/23 01:01

どうも、あれから無事に逃げ出した私ですが、奴隷の印である焼印は厄介ですね。
今は適当な布で隠しては居ますが、いつまでもそれは通じないでしょう。
対策をする為にも、一旦身を落ち着ける必要があります。
裏通りにある粗末な宿に止まることにしましょう。
こういった場合、金さえ払えば面倒な手続きの要らない場末の宿というのは便利なものですね。


さて、手には先ほど手に入れたナイフ。
そして奴隷の刻印。
まあやることは決まってるんですけどね。


というわけでざくざくと皮膚にナイフで傷を入れて、一気に引っぺがします。
高々1d2と1d6程度、最大HPから見れば大した事ありません。
1-2日で直る程度です。


あ、自然治癒の場合って1日にキャラクターレベル点(私の場合は3点ですね)回復します。
治癒判定に成功すれば更に倍なので余裕です。


え? 痛みに対して忌避感は無いのかってですか?
ありませんよ、そんなもの(きっぱり)

そもそも3.5EではHPがマイナスになるまでどれほど大きなダメージを食らっても、普通に飛んだり跳ねたりできますし。
というか、普通にダメージ食らうだけだと、見かけ上は五体満足であり続けますし。(手足を吹き飛ばしたりする基本ルールが無い)
システム的に考えるとそんな感じです。 つまりは痛みが鈍いんですよね。
痛覚が体の動きを阻害しないので逝く時はポックリと逝けますよ?
まあ、それでもちょっとは痛いんですが…
程よい痛みが段々と快感に… おっと何やら変な電波が入り込んだようです。
特に傷からの出血なんかは、特殊な効果が付与された武器で攻撃されない限り一瞬で止まります。
うーん、システマチック。


というわけで晴れて自由の身になった私ですが、今後生きていくためにも金を稼ぐ必要があります。
手っ取り早いのは街角で立つということですが、それでは何のために逃げ出したのかも分かりません。
なんだかんだで冒険者レベルは持っているので、適当な酒場とかで依頼を受けるのもありでしょう。
受けることが出来るかどうかは分かりませんが… まあ、やって見なければわかりません。モノは試しです。




と、いうわけで酒場です。 場所は宿屋の主人から聞きました。
酒場に来る前に服を一式揃え直しましたよ。さすがにあのままは不味いと考えまして。
あ、元の服は適当な乞食に上げました。きっと有効活用してくれることでしょう。


ここで仕事が無ければ適当な善の神殿に駆け込んで慈悲にすがるとしましょうかねぇ。
どの道、宿に止まり続けられるような金は有りませんし。
(通常、一般人が旅をする際に泊まる場所といえば、宿ではなく知人の家であったり神殿となる)


カランカランとベルを鳴らしながら中へと入ります。
まだ昼過ぎと言うのに、なかなか盛況なようです。
昼間から酒をかっくらっている者、酔いつぶれて寝ている者、何やら商談を行っている者、様々ですねぇ。
とりあえず開いているカウンター席に座り、マスターにエールを頼みます。
ぶっちゃけエールはあまり好きじゃないんですけど、話をスムーズに聞くコツはこういった細かいことの積み重ねです。
とかなんとか考えているとエールが目の前にドン、と置かれました。

「あ、マスターさんマスターさん。 ちょっといいですか?」
ひげ面の男性ドワーフのマスターに声を掛けます。

「おう、どうした若いの。 見ない顔だが旅人かね?」

「うん、つい昨日この街に付いたばかりでね。んで、いきなりなんだけど、どっかに良い仕事無いかな? そろそろ路銀が心もとないので稼いでおかないといけないんだ」

「ふむ、それならあっちの掲示板を見ると言い。 一般的な仕事の情報が載っとる。 やりたい仕事があれば紙をもってワシのとこに持っくれば詳細を話してやろう」

「ふむふむ、なるほど。 ありがとうございます。 おや? あっちの掲示板は何です? 色々と貼り付けられてますけど」

「ああ、あっちは冒険者用だ。 よほど腕に自身がなけりゃ受けないほうがいいものばかりさ。 とくに男だと厳しいものばかりだからな」

「へー あ、あとついでに適当に食事もお願いします」

と言って代金を渡し、少し早い晩飯を取る。
どの道夜は寝るくらいしか出来ないしね。
それなら早く寝て、早く起きて活動しようって事です。


もぐもぐとスープとパンを齧っていると、どたどたと団体さんがご来店のようです。
装備からみて待ちの警備兵の様ですね。


「店主はいるか?」

「へい、何でございやしょう」

「今日の昼過ぎに、大通りで馬車が襲われ、奴隷が何人か逃げ出した。目下捜索中ではあるが、逃げ出した奴隷を見かけたら必ず報告するように」

といって紙を何枚か店主に渡す警備兵。

「そりゃもちろんでさ。 あっしらもお上に逆らう気は毛頭ありませんからね」

「うむ、それでは次の店に移動するが、くれぐれも匿う様な真似だけはするなよ?」


そう言うとまたどたどたと出て行く警備兵の皆さん。
忙しそうですねぇ。
ああ、それはそうと…


「え、真昼間から馬車が襲われるほど治安悪いんですか此処って?」

「いや、普通はまず無いはずだがの。ったく、何処の馬鹿だよ、よりにもよって娼館の馬車を襲うだなんて」

「何が不味いんです?」

「そりゃオメェさん、盗賊ギルドと裏で繋がりがあるからに決まってるだろ。 盗賊ギルドの奴等、今頃顔に泥を塗られたってカンカンだろうよ」

「うへぇ、おっかないなぁ。 ま、首を突っ込まなければ良いだですけどね」

「そりゃそうだ」


うんうん、と頷きつつ食事を平らげる。
ま、この分なら大丈夫そうです。


「ごちそう様でした。 それじゃあ掲示板のほう覗かせてもらいますね」

「おう、めぼしい依頼があれば持って来い」


さーってと、お仕事お仕事。
めぼしいものはありますかねぇ。





[17484] その4(おまけ修正しました)
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/24 19:03
あ、こんばんわ。 先ほど振りですね。
私です。


とりあえず冒険者用の依頼でも見てみようと思い、掲示板を覗いて居る訳ですが…
本当にロクなのがありませんね。
山から下りてきた熊を倒して、とか下水が詰まったので掃除してくれ、とか。
低レベル帯で近付いてはいけないキーワードに「下水」「墓場」「水辺」が上げられます。
どれもロクでも無い敵ばかり出ますからね。


特に能力値ダメージに対する対処手段が乏しいレベル帯だと墓場はアウトです。
ミイラ取りがミイラになります。


下水なんかは金属を駄目にする粘体生物とか、やっぱりアンデットも出ますし、さらには亜人が住居を構えていたりします。
戦いは数だよ兄貴!
なにせ5%の確立で攻撃が必ず当たりますからね。ダメージが通るかどうかは別として。


水辺がヤバイのは、水中に引きずり込まれたら身動き取れないまま嬲り殺しになる確立が高いからですね。
金属鎧を着て水中に引きずり込まれたら、対策をしておかなければ死亡確定でしょう。


うん、出来そうなものは無いです。
諦めましょう。冒険も命あってこそです。
いくら報酬が高いとはいえ、そもそも一人でやるものじゃないですしね。
というわけで、通常の雑務系依頼の掲示板を覗きます。


「アルバイト募集! 日給1sp ホールスタッフ」
「急募 染色手伝い 短期ですががっつり稼げます!」
「庭の草刈してくれる人を探しています」


雑務ですねー
誰でも出来そうな内容で、かつ賃金も冒険者用と比べると、がくっと下がる。
そんな感じの依頼の中に…おや、変わった毛色のものが…


「魔術研究の助手求む」ですか。 日給3spとなかなかに高いですが、応募条件とかが書かれていませんね。

とりあえず剥がしてマスターに聞いてみます。

「マスターさーん これってどういう内容の仕事なんです? 条件とか詳しく掛かれて居ないんでその辺を重点的にお願いしたいのですが」

「ああ、これか。 仕事内容事態は小間使いみたいなもんだが、魔法に対して理解の有る奴が望ましいな」

「理解ってのは魔法を使えるって意味です?」

「いんや、秘術呪文と信仰呪文の違いとか、呪文構成要素が分かればいいらしい。依頼主はエルフだが、身元は確かだな」


ふむふむ、エルフのウィザード… <統合魔術>ですかね?
せっかくこんな世界に生まれたわけですし、魔法関係の仕事も体験してみるのも良いでしょう。


「なるほど、なら大丈夫そうですね。 とりあえず、この仕事請けて見ようと思うんですけど、何処に行けばいいんです?」

「おう、それなら……」


というわけで、場所を教えていただきました。
今日はもう遅いですし、明日向かうことにしましょう。
何だかんだで激しい一日でした。
全てのパワーポイントを消費していますし、6時間ぐっすり眠らなければいけません。
そうすることでまたサイオニック<超能力>が使えるようになります。
とはいえ、一日に3ポイント分しか使えませんが…


あ、ちなみにこの世界の魔法は大体<秘術呪文>と<信仰呪文>の二つに分けられていて、
前者が自身の力のみで発現する魔法であるのに対して、後者は神様の力を借り受けて発動する魔法です。
それ以外にも色々と違うところはありますが、大体そんな感じの理解で問題ないです。
基本的に魔法は1日に決まった数しか使えません。FFやDQの様なMP形式ではなく、ウィザードリィ形式です。
おかげで呪文選択にはいつも苦労しますが、サイオンの私には関係ありませんね。


ちなみにサイオニック<超能力>はMP形式です。
燃費は悪いですが、使いこなせばなかなかに強力です。
まあ、どちらにもいえる事ですが低レベルでは呪文使いはほとんど活躍できませんね。
目安としては3Lv呪文を使えるようになる5Lv目までは、死なないように後ろからクロスボウを打つだけです。
異論はあるかもしれませんが、呪文数が少なすぎて火力としても心もとないのです。
味方全員を支援するにも呪文の持続時間が短いですからね…


もっとも、ウィザードは高レベルになるとほぼ何でも出来るようになりますけど。
時間を止めたり、時間を増やしたり、願いを叶えたりとか、魂を封じ込めるとか。
え? メテオスウォーム? ああ、身かわしで何時もダメージ無効化されているアレですね。
ウィザードは支援職です、火力担当は前衛のお仕事ですよ?
魔法使って俺カコイイ!!したいのは分かりますけど、高々20d6程度のダメージでは名無しのデーモン・デヴィルも狩れません。
属性への完全耐性とかも多いですしね。


おおっと、うだうだとやっている間にもうこんな時間。
それでは皆様、お休みなさいませ。


・メモ
主人公は馬車からの逃亡クエストを完了した。経験点300を獲得した。
現在経験点は4726(次のレベルアップは6000)
主人公の所持金は8sp19cpとなった。



おまけコーナー
15ポイントバイと50ポイントバイの差が言葉だけでは分からないと思われるので簡単に説明。
前衛同士の場合の比較です。

前衛の場合(肉弾戦特化型同士として計算)
互いにファイター1Lvとする。武器はロングソード、防具はスタデッドレザーに木製ヘヴィシールドとする。
互いに人間とし、特技は武器熟練(命中に+1のボーナス)、強打(命中に-1、ダメージに+2のボーナス)とし、1Lv時のヒットダイスは最大値を使用するとする。


男性の能力値
筋力14敏捷14耐久11知力8判断8魅力8
最大HP 10
命中値 1d20+3 ダメージ1d8+4
回避値 17

女性の能力値
筋力20敏捷20耐久14知力8判断8魅力8
最大HP 12
命中値 1d20+6 ダメージ1d8+7
回避値 20

命中値が回避値以上になった場合、攻撃は命中し、ダメージを算出する。
HPがマイナスになった側が負けとなる。

男性側 20面ダイスを振って17以上(20%の確立)が出れば命中し、1d8+4点のダメージ(期待値7.5点)を与えることが出来る
女性側 20面ダイスを振って11以上(50%の確立)が出れば命中し、1d8+7点のダメージ(期待値11.5点)を与えることが出来る。

まあ、なんだ…
男性はイニシアチブで勝って(20面ダイスで相手より4以上高い目を出して)、
命中で16以上を出し、最後に8面ダイスで8を出せば勝てる!! かもしれない。
(HP0は満身創痍状態となり、動くとダメージを受けてHPマイナスになるが、1回だけアクションを行えるので反撃でばっさり相打ちの可能性高し)

ちなみに筋力を下げて耐久力を16以上にすると、男性はクリティッカルが発生しない限り一撃で相手を倒すことが出来なかったりする。

差が少ない低レベルでこれなので、高レベル帯では押して知るべし。
もっとも、それを何とかするのがこの話のメインなんですけどね。
高々能力値が高い程度で勝てないなら、世界はとっくにデーモンやデヴィル、悪の神々によって滅びてます。
むしろ怖いのは罠や仕掛け。問答無用で即死する場合が多々あります。
なあ? モンテ・クック先生。

だってシナリオに書いてるんだもん!! そりゃしょうがねぇな!(HAHAHAHA





[17484] その5
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/24 07:59
おはようございました、私です。

一日ベッドでぐっすりと休んだので経験値を手に入れたようですね。
もっとも、微々たる物ですが…
効率よく経験値を稼ぐなら、やはりモンスターの討伐や罠の解除ですね。
クエストクリアで経験値が入るなんてここのマスターは良心的なようです。
世界観以外は。
ほんと死ねばいいのに。クソマスター。


と、いうわけで昨日受けた仕事現場へと向かっております。
相変わらず警備兵の皆さんがうろうろしておりますが、ここは堂々と歩きます。
びくびくしてると逆に怪しんでくださいと言っているようなものですしね。
逃げ出した奴隷の数も多いですから、全ての顔を覚えているとは思えませんし。
あと、私は魅力低いですからね…

ええ、どうせパッとしない顔ですよ?
まあいいんです、冴えないなら冴えないなりに生きるのも人生ですし。


おっと、考え事をしていると曲がる道を間違えたようです。
いかにもスラムだのローグギルドに通じていそうな小道に入り込んでしまったようですね。
冒険者の心得、危険は極力避けろに基づき、さっさと大通りに戻りましょう。


「グエッヘヘヘ…ついに追いつめたぜぇッ!!」


おおう、なんと言う千葉ボイス。
間違いなく声の主はローグですね、男性の。
しかし、イベントですか。セッションにおいてこの手のイベントはDMの罠!!
と断じる所ですが、そうもいきません。
曲がりなりにも私にとっては現実ですし。
遭遇しておいて見捨てたら、それはそれで後味が悪い…
一応覗くだけ覗いてみましょう。


一応<隠れ身>をしてと…
ひょいっと


うん、なんですかねアレは?
幅5ftの一本道の行き止まり、そこにエルフっぽい女性がいますね。
エルフはエルフでもグレイエルフですが。
色白の肌に銀の髪、琥珀色の瞳。
間違いありませんね、厭世的な種族がこんな所で何をしているのやら。


で、その前にチンピラっぽいローグが4体。
うん、まあそれは良い。
だがな、何故お前達は幅5ft(約1.5m)の通路で一列になって並んでいる?
いや、まあいいんだけどさ、正直あまりにあんまりな光景ですね。


図にするとこんな感じですね。
____________________
|◎  ▲▲▲▲<ドッゴルァー
―――――――――――
                |○

◎ エルフ
○ 私
▲ ローグ


うーん、シュール。
私が5Lvウィザードなら迷わずライトニングボルトを撃ってます。
フレミングスフィアでも可ですが。
それはともかくとして、どうしましょうか。
このまま向かっても良いんですけど、さすがにローグ4体相手をナイフで行うのは面倒です。
HPが高いとはいえ、防具も何もありませんしね。


んー、見た感じエルフの方はウィザードの様です。グレイエルフでウィザード。
マンチの香りがしますね。
1Lvのウィザードなら間違いなく早咲きの弟子を取っていることでしょう(偏見)


<スリープ>を持っているかどうかは賭けになりますが、やってみる価値はありますかな。
遭遇ついでに小銭も稼がせてもらいましょう。
たしか1LvのNPCローグでも色々と持っていたはずですし。


と、いうわけで、相手の前に出る前に6秒瞑想を行い<サイオニック収束>を得ます。
お、一発で成功ですね。保険は可能な限り掛けるべきですね。
ではではいきますか。


「野郎ども、逃がさねぇようにしっかりとふん縛れよ!」

「へい、もちろん忘れずに麻のロープ100ft(約30m)を準備してやさぁ!!」

「馬鹿野郎!! そりゃ長すぎだろ!?」

「え、でも親分。 店にはこれしか売ってなかったんでさぁ」

「短く切って準備するとか方法はあるだろうが!!」



うん、堂々と前に出たのはいいのですが漫才に夢中でこちらに気付いてくれていないようです。
おや、エルフさんは気付いてくれたようですね。
手を振って挨拶をします。


それはともかくとして、さっさと済ませてしまいましょう。


「あのー お忙しいところ申し訳ないんですがちょっといいです?」

「だからオメェらは何時まで経っても下のままなんだ!! ああん? 今忙しいんだ、怪我したくないならとっとと失せな!!」

「まあまあ、落ち着いて下さい。 こんな天気の良い日にそんなに怒ってばかりだと健康に悪いですよ? 『昼寝』でもして落ち着いたほうがいいんじゃないですか?」
「昼寝だぁ!? おちょくってるかテメェッ!! おい、野郎ども先にコイツをボコボコにしてやれ!!」


ふむ、敵の意識は全部こちらに向いた様ですね。
といっても方向の概念のない3.5Eでは、注意を逸らしても精々が<隠れ身>や<手先の早業>に+2の状況ボーナス程度でしょうけど。
大して意味はありませんが、無いよりはマシでしょう。


「まあまあ、落ち着いて下さい。それよりも『昼寝』ですよ『昼寝』。この天気なら『魔法に掛かった』ような気持ちで『寝れる』と思いますけど、どうでしょう? ねぇ、そちらのお嬢さん?」


これだけ繰り返したのです、相手の真意看破に+2の状況ボーナスは乗るべきでしょう。
私のロールプレイという名の口(くち)プロレスにより、どうやら気付いたらしく、呪文が発動。
ばたばたと眠るローグの皆さん。
いやー 敵が1Lvっぽいローグ4体で丁度良かったですね。
やはり意志セーブの低い相手で、かつ低HDなら面白いように掛かりますねー
もっとも私のHDは3なので、どの道この人数なら巻き込まれることは有りませんでしたが。


うん、戦闘終了ですかね?
とりあえず、転がっている麻のロープで簀巻きにさせて頂きましょう。
この場合って自縄自縛になるんですかね?
そんなどうでもいい事を思いつつ今回はこれにて。



・メモ
主人公は高品質のスタデットレザーを4個 高品質のダガーを4個 高品質のダーツを3つとヘヴィクロスボウ1個、400gpを手に入れた。(ダンジョンマスターズガイド・NPCの項目の1LvNPCのローグの所持品より)
主人公は遭遇をクリアしたので経験点600を手に入れた。(脅威度1の敵が4体出現により1200点、撃退したのは2名なので人数で割って600点となる)
現在経験点5326 次のレベルまで674点
現在所持金 400gp8sp19cp
主人公はホクホクだ。



・おまけ
女性の1Lvのスペルキャスターが1Lvの呪文を使った場合、男性はどれくらいの確立で呪文に抵抗できるのか。

キャスターの能力値は呪文に必要な能力値が最も高いとする。
素の能力値は28となる。ここから更に種族によるボーナスが入った場合30となる。
この場合の呪文難易度へのボーナスは(30-10)/2で10となる。
1Lv呪文の抵抗難易度は DC = 10+呪文レベル+呪文に使用する能力値のボーナス となるので
DC21となる。
仮に男性のセーブが+3とすると、1d20+3で21以上を出せば抵抗に成功したことになる。
つまり、18以上を振る必要があるので、抵抗に成功できる確率は15%となる。

あれ? 意外と成功率高い?

ちなみに、魔法等に対して抵抗を行う場合、呪文に応じて頑健・反応・意志という3つのステータスで対抗を行う。
戦士系は頑健が高く、反応・意志は低い傾向にあり、呪文使いは頑健・反応が低い傾向にある。またローグやニンジャといった職は反応が高いが他が低いといった感じ。
ロールプレイングゲームなんだから役割分担です。
弱点も分担して全滅に対するリスクを分散させるわけですね。


<早咲きの弟子>
この特技を持つPCは、才能が有ったらしく1Lvから2Lv呪文を1つだけ使える(本来は3Lvにならなければ取れない)
ただし、呪文を使うためのチェック等が発生するため、必ず使えるとは限らない。
上級職の転職条件として2Lv呪文が使えること、というポピュラーな条件があるが、
一応FAQではこの特技では、その条件を満たせない、とするほうが良いという回答がある。
チッ
解釈を巡って色々と問題の発生しやすい特技である。



[17484] その6
Name: たらすきゅー◆1e9c01c1 ID:9de08f22
Date: 2010/03/26 23:15
どうも、金を手に入れてホクホクの私です。


よっと、一々全体を縛るのが面倒だったので、寝ているローグの手首と足首だけを縛ります。
本来なら親指同士を縛るのがいいらしいですが、別にそんな趣味は無いので。
<縄使い>の技能を所持していないので結構適当に縛ってたりしますが。
まあ、持っていたところで使う機会なんてほとんどありませんが…


なにせ、捕獲するだけなら魔法使ったほうが早いですしね。
その魔法も使えない低レベルでは、こういう技能の出番となるのです。
低レベルでシティセッション中心なら取っておくと良いかもですね、技能なら再訓練で割りと簡単に振りなおせますし。


あ、シティセッションと言えば…

D&Dで推理物は割りと無謀です。
心を読む、悪人を判別できる、むしろ殺害できる方法が多すぎて予想できない、敵が透明、別人に変身、密室へテレポート!!
とかやりたい放題なので、結局最後は殴り倒すだけですし。


じゃあマスター、ディティクト・イビルしますね?
あ、そいつ悪? じゃあ倒すか、みたいな。


D&Dは悪・即・斬が許されるゲームなんですよ? メリケェェェン
仲間にパラディンが居れば動機もばっちりです。メリケェェェン
むしろパラディンがサーチアンドデストロイ。
お堅い職なので属性による制限を多大に受けますが割りと強いですよ、パラディンは。
如何に属性の制限を受けずに最大利益を得るかは中の人次第ですが。


え? 仲間のウィザードが襲ってきた中立属性のNPCを拷問している?
パラディンの目の届かないところでやっているので良いんです。

え? 仲間のウィザードの属性が悪だって?
ちゃんと属性を偽装して中立の振りしているんで良いんです。




おっと、思考が脇道に逸れている内に縛り終えたようです。
特に急ぐようなこともないのでTake10で、とか言い張ります。


さて、道行く通行人を呼び止めて、憲兵を呼んでもらいます。
悪漢が通行人を襲っていたけど、返り討ちにあって捕獲されましたよーっと。
そして流れるように大通りへと移動する私。
エルフはどうするんだって? もちろん放置です。
このまま留まっても、どうせロクでも無いイベントに会うだけです。


さて、さっさとこの武器防具を売り払いに……っと、お嬢さんその手を離していただけませんでしょうか?
逃げようとした私の服を掴むエルフの女性。


「……助けてくれて…ありがとう」


うん? それはお互い様ですね。
私も助かりましたし。(懐具合的に)
敵の防具は全て売り払うのが冒険者のゴールデンルール。
襲撃者相手なら訴えられる心配もありませんし。

むしろ私は何もしていませんしね、移動して、喋っただけです。
というわけで、その手を離していただけませんか?
あまり憲兵とか法のイヌとは関わりたくないので。


「……お礼しなくちゃ」


いえ、平気ですから。
本当に何もしてないので、お礼をされる訳には…
むしろ、急いでるのでこのまま去らせてくれるのが一番のお礼なんですが。


「(ふるふる)……ダメ。 お父様が、ちゃんと恩には報いなさいって言ってた」


ノーセンキューでお願いします。 って、やばいですね、もう憲兵がやって来ました。
こんな時だけ仕事が速いです。ここで逃げると逆に怪しまれて不味い。
くっ、強制イベントの様ですね。
仕方がないので、大人しくする事にします。 



ああ、このまま無事に逃げ切れれば良いのですが…
まあ、無理でしょう。




メモ
・主人公は『ヒロインとの邂逅イベント1』に遭遇した。
・主人公は逃げ出した、だがヒロインから逃げることは出来ない!




後書き

風邪の所為で2日も寝込んでしまった…
それでも会社には行かないといけないのが現実。
こんなときに病気に対する完全耐性があれば…


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