前書き
特に書くことがない(´・ω・`)
##########
苦節300年、ついに魔王を倒した俺は地球に帰ることになった。
魔王を倒したおかげで力が膨れ上がり異世界転移の魔法を修得できるようになったからである。
300年前、わけもわからず日本から勇者として召喚された俺はどこぞやのRPGみたく戦わされ、時には死にかけ、時には生きていることに感謝し、時にはガチで死んだ。
それでも戦い続けられたのは魔法という技術を覚えるのが楽しかったり、周りが美女ばかりだったり、どことなくゲームをしているような感覚があったりしたからだろう。
特に美女ばかりという点は他の理由と比べると頭が一つ抜けている。
地球で「ブサイク」だの「美人」だの言ってるのがあほらしくなるほどだ。
「地球人=ブサイク」で決めつけてもいいようなレベルだった。
だから俺も召喚されたときはかなり陰口を叩かれていた。
「あんなブサイクが勇者とかwwwwどっちかって言うと魔王じゃね?www」
「やだww魔王に失礼よwwww」
こんな感じである。本気で魔王と手を組もうかと思った。
まぁそういった陰口は召喚されて数日経つと俺の魔力が桁違いに大きく、かつ、さらに膨張していることがわかったおかげで次第に収まり、俺は一応崇められた。
耳に入らないようにされていたかもしれないので陰ではまだ言われ続けていたのだろうが。
しかし1年かそこらで人々の大半は俺の顔に慣れたらしく、曰く
「よく見るとそこまでブサイクじゃないかもしれない。」
だとか。深く傷付いた。
そんなこんなで300年、俺は色々寄り道をして魔王を討伐したわけだ。
当然女の子たちとはXXXなことしたよ? 美少女たちとのXXXはなんていうか『異世界って最高!』の一言でした。
でもさすがに300年も経つと、懐かしいなんて陳腐なものじゃなく、「どんな世界だったかなー」という純粋な興味で地球に戻りたくなるものだ。
「じゃあ行ってくる。」
「気をつけて行ってきてくださいね。」
「おみやげよろしくー」
「また100年後にー」
「あぁ、またな。」
その言葉を最後に俺は300年前の地球、俺が行方不明になった直後に転移した。