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[17035] 【ネタ】馬鹿とスキマと幻想旅【習作】 現在第一話改定終了 アンケート設置
Name: 朱炎@ケモテイラー◆a3269c53 ID:328a1cf6
Date: 2010/09/18 20:55
注意事項

これは作者の脳内垂れ流しで作られたノープロット作品です

話が進むことで以下の要素が含まれる可能性が多大にあります


・原作崩壊なバカテス

・二次設定な東方

・シリアス?なにそれ?シリアルならあるかも

・お嬢様口調のゆかりん

・なんか賢い明久

・下手すると明久より賢いチルノ

・ムッツリーニ無双(対さとり)

・雄二と輝夜の(悪)知恵比べ

・秀吉とリグルの意気投合

・次元を超えたツッコミ

・超長不定期更新

・突然の投稿ストップ(出来るだけ完結させる気ですが)

などなど……


それでもいいという方はどうぞ、めくるめく幻想の旅へどうぞ



[17035] プロローグ 「婆とスキマと暗躍中」
Name: 朱炎@ケモテイラー◆a3269c53 ID:328a1cf6
Date: 2010/07/21 15:44

それは、胡蝶の夢

そこは、まほろば

ゆえに彼らは旅をする

在るべき場所に戻るため









――――某日某所――――

「やはりこちらから修正するのは骨が折れますわね」

「そうかい……どれくらいかかりそうだい?」

「そうですわね……このままでは軽く見積もっても2~3年」

「なるほど、“このままでは”、ね」

「ええ、このままでは、ですわ」

「で?どうすればいいんだい?」

「あら?まるで対応策があるかのように言いますわね?」

「女狐が、そのくらい用意してあるんだろうに」

「……ふぅ、昔はあんなに可愛く素直でしたのに、どうしてこんなのに育ってしまったのかしら?」

「確実にあんたのせいさね。で?対価はなんなんだい?」

「今回はいりませんわ」

「…………今度は何を企んでるんだい?」

「あら心外、こんなに可憐な乙女が何を企むと?」

「ハッ!何が“乙女”だい、あたしの数十倍生きてる存在がナマ言うんじゃないよ」

「あら、“可憐”は否定しないんですのね」

「揚げ足を取るんじゃないよ――――それで?あたしは何を?」

「ふふっ、別に貴女は何もしなくてもいいのですよ?」

「あ?どういうことだい」

「簡単なことですわ、“あなたは”何もしなくていい……強いて言うなら心配でもすればいいのです」

「だからどういう――ああ、なるほどそういうことかい」

「そういうことですわ」

「しかし、それは対価なんじゃないのかい?さっきはいらないなんていっておいてずいぶん早い変わり身じゃないか」

「いいえ、これは交換条件ではなく必要条件ですの」

「必要?」

「修復するには、彼方と此方を因果で結ばなければならない、けれど私一人の因果では一方向ということもあり、先ほども言ったように2年はかかってしまう」

「――けれど此処から向こうへ因果を繋げば双方向の繋がりとなる……かい?」

「むぅ、やっぱり可愛くありませんわ。あぁ、昔は舌足らずに『おねーちゃん』なんて慕ってくれてたのに……」

「あの頃はあんたがそんな胡散臭い奴だとは欠片も思わなかったからねぇ」

「うさっ……コホン、そうですわねぇ、此処の生徒に常に騒ぎの中心になるような人物はいますか?」

「逃げたね……ああ、とびっきりイキのいいのが居るよ、憎たらしいくらいのがね」

「それくらいのほうが面白いというものですわ」

「あんたらしいねぇ、【紫(ゆかり)】?」

「ええ、これが八雲の紫ですもの。それじゃあ頼みましたわよ、【藤堂 カヲル】学園長?」








それは、二人の黒幕

そこは、学び舎の一室

ゆえに二人は画策する

己が望むものを手にするため



[17035] 第一話 「馬鹿と日常と非日常」
Name: 朱炎@ケモテイラー◆a3269c53 ID:328a1cf6
Date: 2010/09/18 20:53
夏の一騒動も終わり、厄介な姉さんが一時的に向こうへ帰ってから一週間、僕はこのつかの間の平穏を思いっきり楽しんでいた。

「明久君、今日は明久君のためにお弁当を作ってきました♪」

……楽しんでいたんだい(泣)




馬鹿とスキマと幻想旅 第一話 「馬鹿と日常と非日常」




今日も今日とていつものメンバーでお昼を食べようと屋上に着いた僕の耳に飛び込んできたのは、惨劇の始まりを告げる鈴の音だった。

「………………え?」

たっぷり十秒ほどの間をおいて反応する僕。

「よかったじゃねえか明久、最近のオマエの食生活には俺も心を痛めてたからな」

おもいっきり良い笑顔でのたまう雄二。しかし、その笑顔の中で目だけは僕の不幸を愉しんでいるのがありありと見える。
そもそも、そう思ってたのなら僕に昼飯を奢るくらいしてくれるものじゃないのか!?

「…………(グッ)」

常の表情を変えないムッツリーニは、されど親指を突きたてたポーズをする。
目に宿る光は、まるで死地に赴く戦友を見るかのようで。

「まぁそのなんじゃ、骨は拾ってやるからの……明久、ワシはお主のことを本当は……グスッ」

秀吉にいたっては僕の未来を想像して泣いている。
きっと秀吉の中の僕は既に鬼籍に入っているのだろう。
僕としては“本当は……”の続きが気になるのだけど。

「へぇ~、瑞希ったら、アキのため“だけ”に作ってきたんだ、アキ“だけ”のタメニ……」

なんだか美波から殺意の波動を感じたんだけど?
しかも、美波のその一言はさらなる波乱の呼び水となって。

「あ、 もちろん皆さんの分も作ってきましたよ!? ほら♪」

どこからともなく取り出される可愛い風呂敷は、どう見ても一~二人分のお弁当を包むような大きさじゃあない。
それこそ四、五人分以上の量があっても包めるサイズだ。

「「「…………え?」」」

さっきまでの僕と同じ反応をする雄二達。
もちろん僕もまさかこれほどの規模だとは思わなかった。
もうちょっと少量だったら雄二やムッツリーニを囮にすることも出来たけどこの量では確実に全員に行き渡る。

「今日のは自信作なんです! 時間があまったので一緒に飲み物もつくってみました、明久君どうぞ♪」

「うっ、すっごい美味しそう……、やっぱり瑞希は最大の敵なのね……」

美波がなにやら言っていたけど、もはや僕達の耳には入らない。
そう、姫路さんの料理は見た目“だけ”はマトモなため、一見しただけでは気づかないのだ。


これが、スプーン一匙で人を容易に殺傷できるくらいの致死性を持っているバイオ兵器であることに!!


目の前にだされた重箱の中に入っているのは目を見張るほどに作りこまれたお弁当(という名の姫路さん印の究極バイオ兵器)で、今姫路さんが僕に渡そうとしている特製ドリンクはあの世への片道キップで、きっとこの試練を乗り越えたら僕は伝説の宇宙戦闘民族と同じ力を手に入れていて、地球の平和を守るために宇宙や未来からの刺客を倒すために戦うようになって、時折仲間が息を引き取ったりするから七つ集めれば何でも願いが叶う玉を集めたり……、そうか!!

「雄二!僕はこれから願いを叶えてくれる至宝を探しに旅にでるよ!!」

あの七星玉ならこのバイオ兵器を普通の料理に変えてくれるかもしれない!

「現実逃避をするなこの馬鹿、と言いたいところだが今回ばかりは俺も同意しよう!」

雄二は僕に賛同してくれた、

「…………人数は多いほうがいい」

ムッツリーニも同意を示してくれた、

「そうじゃな、わしも一枚かませてもらおうかの!」

そして秀吉すらも参加を決めた。
僕達四人が集まればきっと龍球も集められる!!

「よし、そうと決まれば早速出発するぞ!」

「「「応!」」」

雄二の号令に従い、僕達は────逃げ出した。

「え? え、えぇ!? あ、明久君!?」

「ちょっと!? アキ、坂本!? あんた達突然どこに行くのよ!?」

後ろで姫路さんや美波が何かを言っている気がしたけど、僕らは命のほうが大事だ。
一刻も早くこのお昼の屋上(という名の処刑場)から脱出するべく、僕らは階下へと逃げ出し──いや、旅に出た。

そう、あの時はまさか本当に旅に出ることになるとは思いもしなかったのだから。







どうにか我らがFクラスの前に無事にたどり着いた僕達は一斉にため息をはいた。

「……どうしてこうなったんだっけ」

自然と僕の口からもれ出た言葉に雄二が反応する。

「おまえがまた塩と水だけの生活に戻ったからだろうが、このバカ」

「失礼な! 今回は砂糖と胡椒、味の素だって食べているというのに!」

半年前は塩すら危なかったんだから、むしろ贅沢というものだよ!

「以前も言った気がするが、それはやはり舐めるというのが正しい言い方じゃと思うのじゃが? それに、実際ほんの一週間前と比べたら姫路がああ言うのも無理はない話じゃろうに」

秀吉が僕と雄二をいさめる。
そう、実際姉さんが帰ってから一週間で僕の食生活は姉さんが来る前のレベルまで戻っていたのだ。
それを見かねた姫路さんが僕を驚かせるために僕達に内緒で作ってきてしまうのも分かる……、無差別殺戮兵器という名のお弁当だけど。しかも全員分とは流石に思わなかった。
……そういえば、いまさらとはいえ美波は姫路さんの脅威を知らない。大丈夫だろうか?

「しかし、突然旅にでるなんて言い出したときにはこの暑さと姫路の料理の存在で壊れたかと思ったぞ?」

「一体どういう思考をすればあんな突拍子の無い言葉がでるのかのう」

「…………不可解極まりない」

「皆結構ヒドいこというよね!?」

時折僕はこの友情を疑いたくなる。

「なにを言ってるんだ明久、俺達は誉めてるんだぞ?」

「騙されるかぁ!!」

コイツとの友情はただのまやかしだったんだね!
それよりも、今は姫路さんの事だ。
僕達は結局逃げ出しただけで、屋上に戻ればあの産業廃棄物(姫路さんのお弁当)が待っている。
優しい姫路さんの事だから、僕達が戻ってくると信じて待ってくれているだろう。
……今回ばかりはその優しさが恨めしい。
それに、美波の事も心配ではあるけど……、やっぱり自分の命が惜しい、ゴメン美波。

「雄二、どうする?」

それでも僕達がいつまでも戻ってこなければ不審に思った美波が探しに来るくらいはするだろう。
そんなときには頼りになる代表様に聞いてみるのが一番だ。

「このまま教室に居ても見つかるのは分かり切っている。ならば昼休みが終わるまで絶対に見つからない場所に居ればいい」

なんとも都合のいいことをのたまったFクラスのA級戦犯様だった。

「確かに道理にはかなっておるが、そんな場所はこの文月学園にはないのではないか?」

文月学園、それが僕達が居るこの建物を含めた学園の名前。
文月学園は他の学校には無い特殊な試み(こころみ)がされている試験校だ。
そのため、学費が異常に安く、毎月金欠に陥る僕なんかはとても助かっているのだけど……。

「まぁ、普通に考えたら確かにそうなるな」

こいつ、殴ってもいいかな?

「…………雄二、もったいぶるな」

そうだった、今は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているんだ。

「そうだよ!早くしないと美波が来ちゃうよ!」

むしろ、美波の安全のためには僕らが人身御供になった方が良いのかもしれないけど。

「もったいぶる気はなかったんだがな、簡単な事だ。探しに来たとしても相手は姫路と島田だからな、最初は男子更衣室をと思ったんだが」

「秀吉が入れないもんね」

「だからわしは男じゃと何度言えば――」

女の子をそんな所に入れる訳にはいかないよね!

「ああ、まぁそんな所だ」

非常識な雄二もそこら辺はわきまえてるらしい。

「……わしはもう疲れたのじゃ……」

秀吉が何か呟いたようだけど、小さすぎてよく聞こえなかった。

「…………ならばどこに?」

バックに縦線を背負い始めた秀吉を置いておいて、ムッツリーニが雄二に聞く。

「なぁに、俺と明久にはそれなりに縁のある場所だ」

僕とコイツがそれなりに縁の有る隠れ場所? どこだ?
Fクラスは……あの二人も入れるしそもそも隠れてない、却下。
Aクラスは……雄二を差し出せば霧島さんは許可してくれるだろうけど、姫路さん達は最近霧島さんと仲が良いからバレる可能性が高い、却下。
他にも色々と候補を出していくうちに僕は恐ろしい事実にたどり着く。

「まさか……雄二!?」

コイツ、なんて事を考えつくんだ!

「お?流石の明久でもわかったか、その通り、学え──」

「補習室なんて、僕に死ねと言うのかっ!!」

やはりコイツは僕の事を殺したいらしい、なんて奴だ!

「なんでそうなる!? 大体そんな事をしたら鉄人に捕まって地獄すら生温い補習地獄の始まりだろうが!! それなら俺は姫路の弁当をとるぞ!!」

言われてみれば確かに、姫路さんのインド象すら倒せる料理と鉄人の補習地獄の二択ならば僕も姫路さんの料理をとる。
料理なら雄二に押し付ける事も出来るしね! まぁ、今回はそれが出来ないから逃げているわけだけど。
でも、それなら雄二はどこの事を言ってるんだろう?

「で、結局どこに行くのじゃ?」

秀吉の催促に雄二が答える。

「馬鹿のせいで遅れたが、学園長室に行こうと思ってる」

「ババa……学園長の所?」

確かにあそこなら美波も来ないだろうし、鉄人に捕まって補習地獄になることも無いだろう。
けど……

「…………理由も無しに入っていけるのか?」

そう、仮にもこの文月学園の学園長が居る部屋だ。何の理由も無しにホイホイ入れるものじゃない。
……結構理由無しに入ってる気もするけど。

「そこは問題無いな。一応あのババアに聞きたい事もある」

「聞きたい事?」

わざわざ好き好んであのババアのところに行くなんて……、よっぽど大事なことなんだろうか?

「ああ、この間の騒動は覚えてるだろう?」

この間の騒動……、おそらく召還獣の妖怪化の事だろう。
そう、この文月学園が試験校たる由縁、それが試験召還システムと言われるオカルトと科学と偶然が産み出した試験法だ。
この文月のテストには問題の上限というものが無く、時間内で望むならばいくらでもテストの点数を底上げできる。
そして、取った点数に応じた強さをもった本人の分身、通称「召喚獣」と呼ばれる存在によって視覚化し、争わせることが出来る。
だけど、このシステムはオカルトとなにより偶然によるところが大きいためか、いまだに完璧に制御することが出来ていない。
その証拠が雄二が言った騒動なんだけど、詳しく説明すると長くなるから知りたければ原作の『馬鹿とテストと召還獣 6』を読んでね。
……僕は何を考えてるんだろうか。

「あの妖怪騒ぎの事かのう?」

「ああ。あの時ババアが言っていた事で少しばかり聞きたい事が有ってな、それをダシにするつもりだ」

聞きたい事ねぇ、コイツのことだからきっと無意味じゃないんだろうけど。
むしろ次回の召喚戦争の仕込みかもしれないしね。

「ま、そこら辺の事は俺に任せておけば問題ないだろう」

確かに、僕が口出し出来るような事じゃないよね。

「それじゃあ美波が来ないうちにさっさと行こうよ!」



…………今思えば、この時に学園長室を避難場所に選ばずに素直に美波に捕まっていれば、生死をさまようだけですんだのかもしれない。いや、それも嫌だけど。







「邪魔するぞ、学園長」 ←雄二の失礼なセリフ

「邪魔しますね、ババア」 ←僕の丁寧な挨拶

「いきなり喧嘩を売るとはいい度胸だねぇ!?」 ←激昂したババアの怒声

ノックもせずに学園長室のドアを開け放った雄二の第一声がコレ。
雄二の奴、いくらババア【学園長】が相手だからって失礼にも程がないか?
僕もそれなりに礼を逸してるほうだけどコイツほどじゃないと思う。

「いや、明久の方が礼を逸してると思うのじゃが?」

「…………(コクコク)」

そんな!? こんなに礼儀正しく挨拶したというのに!!

「突然何の用だい……、と言いたい所だけど、今回は随分と良いタイミングで来るもんだね」

良いタイミング? なんだろう、嫌な予感しかしない。

「あ? そりゃ一体何の事だ」

学園長こと藤堂 “ババア” カヲルのセリフに噛み付く雄二。
しかし、当の本人はそんなことを気にも留めずに後ろのほうに向かってつぶやく。

「紫、コイツラ……特にアホ面を曝しているその二人が先のご所望の人材さね」

そんなババアが目を向けた先に居た人物は────




────その底冷えするほど綺麗な目で、僕達を“見て”いた。









その出会いは、恐らく必然

されどこの世は、偶然に支配されている

ならばこの必然は誰が定めたものか

この時、彼らの“日常”は別の“日常”へと

彼らにとっての“非日常”へと変わった



───────────────────────────────

あとがき

初めまして、朱炎と申します。

今回の話、とりあえず紫に出会うところまで書こうとだけ考えて書いてたら無駄に時間が掛かっちゃいました。

……一人称ってかなり難しいですね、その人物をなるべく壊さないような地の文じゃないといけませんし、原作の井上さんはよく明久の文体を崩さないでいられるなぁと(原作者だから当たり前といえば当たり前)

まぁ、もともと地の文が苦手ってのもありますが(プロローグみたいな会話文オンリーの方がサクサク進む)

この作品は注意書きにも書いた通り、完全ノープロットで進んでいます。
それゆえ矛盾なんかが多くなっていくと思いますので、誤字・脱字・矛盾点を見かけましたら適当な感想と一緒にそれとなく教えていただけるとチルノと一緒に踊り狂います。

一応、入れてみたい場面なんかはメモしていますが、なにぶん不精な性格なためそこまでいくのにどれだけ掛かるやら(汗

ちなみに、私は命蓮寺の毘沙門天を信仰していますが、皆さんは彼女に耳と尻尾はついてる派でしょうか、ついてない派でしょうか? 私は……投稿名で分かるかとwww



2010.7.25 初投稿

2010.9.18 大幅改定



[17035] 今後のアンケート
Name: 朱炎@ケモテイラー◆a3269c53 ID:328a1cf6
Date: 2010/09/18 21:12
二ヶ月以上更新なしとかなにやってんでしょうね
まぁ、言い訳は多々ありますが、そんなこと聞いても読者は楽しくないでしょうからひとつだけ自己満足のタメに言わさせてもらいます


───バイト先がつぶれて無職になっちまっただ


そんなわけで、どうも朱炎です

今回上記の理由もまぁありますが、それ以上に続きを書くに当たって悩んでいることがありまして、いっそのこと読者の皆様に投げt アンケートで決めてもらおうと思いまして、このページを取らさせていただきました

居るかは分かりませんが、この作品の続きを楽しみにしてくれた方には申し訳ないですが、今後のためにご協力お願いします


それではアンケートですが、主に明久達の行動についてになります


1、基本的には明久達バカテス勢は固まって動く

2、明久と雄二の二人で固定、秀吉やムッツリーニは一定の場所のみ

3、バカテス勢は明久のみ固定

4、その他(希望をどうぞ)

⑨、明久とチルノの二人(?)による珍道中


次に、幻想郷に落とされて最初に向かう場所について、次の中からお願いします

A、紅魔館

B、永遠亭

C、守矢神社

D、命蓮寺

F、その他(ご希望の場所名もどうぞ)



ありがとうございました、次回は出来るだけ早く上げれるように頑張ります



[17035] パイロット版 馬鹿とスキマと幻想旅
Name: 朱炎@ケモテイラー◆a3269c53 ID:328a1cf6
Date: 2010/07/21 15:49
初投稿日時2010/03/05

これは、初投稿作品になります
本来ならば消すなり修正するなりするところですが、あえて違和感などをそのままにしてありますそれでもよければスクロールしてください
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 今、僕らが居る場所は小高い丘の上で、360度見渡す限りの、見慣れない大自然が広がっている。
 現代日本では、まず見れないであろう自然に目を奪われたのは数瞬だ。

 僕の隣には筋骨逞しい悪友・クラス代表の坂本雄二と僕らのHERO(Hを除けばEROだ)・性職者ムッツリーニこと土屋康太、そしてFクラスの清涼剤・男の皮を被った美少女の木下秀吉が並んでいる。
 そして、そんな僕らの目の前には――金髪の美人なお姉さんが、胡散臭い笑みを浮かべていた。


               ☆


 『二年F組代表、坂本雄二、並びに、同クラスの吉井明久、土屋康太、木下秀吉の4名は、至急学園長室まで出頭しなさい。繰り返します――』
 
 「アキ?今度は一体どんな罪を犯したの?正直に白状なさい?」
 「そうですよ、明久君?今ならまだ精々が補習室程度で済むはずですよ?」
 「美波!?姫路さん!?どうして僕のことをそんなに疑ろうとするの!!?」
 今日はまだ僕は何一つ問題になるような行動をしていないんだけど!!
 現在、僕はFクラスの教室で数少ないFクラスの女子である姫路瑞希さんと島田美波から尋問を受けている。
 「そもそも、僕だけじゃなくて、雄二やムッツリーニも膝の皿が割れるように痛いぃぃぃぃ!!」
 「た、確かに、坂本やアキだけならともかく、木下まで呼ばれるのは珍しいわね……」
 「そう思うならなんで金槌を僕の膝に落とすのかなぁ!!?」
 そんなだから彼女にしたくない女子ランキングで堂々の二連覇達成なんて偉業を達成して――
 「――ねぇ、アキ?何か言ったかしら」
 イヤァ、美波サンハ今日モ綺麗ダナァ。
 ……はっ!?僕は何を考えていたんだっけ?
 「……美波ちゃんばっかりずるいです、私だって……」
 姫路さんがなにやら呟いているようだけど、僕には聞こえない。……最近姫路さんこうなることが多いなぁ。
 「明久よ、何をしておる。呼ばれておるのじゃ、早く行かぬとまた小言をもらうはめになるぞ?」
 そう声をかけてきた秀吉のおかげで、学園長室に呼ばれていること思い出した僕は、姫路さん達をなだめて、教室を後にした。


               ☆


 「来てやったぜ、ババァ」
 「相変わらず口の悪いガキだねぇ」
 軽口をたたく雄二に、同じく軽口をたたくババ……学園長(藤堂カヲルという名前だ、とてつもなく似合わない)。
 そして、その学園長の隣にたたずむ、見慣れぬ美人さんが一人。
 透き通る様なウェーブの効いた金髪を腰の辺りまで伸ばしている。
 目元はパッチリとしていて、どこか幼さが残っているものの、その口元は妖艶の一言がよく似合う。
 屋内にもかかわらず差している日傘と、足首までを覆うワンピース型のフレアスカートは優雅さと可憐さを際立たせている。
 そんな一つ一つのパーツを見れば完璧と言えるほどの容姿も、一歩引いて全体を見ると、どうにも歪んで見える。
 「で?俺達を呼んだ理由はそこに居る人と何か関係でも?」
 雄二の言葉に、僕の意識は再び泰然としている学園長に戻る。
 「そうさね、――お前らはこの間の召喚システムの不具合を知っているだろう?」
 ――試験召喚システム、この文月学園が世界に注目される理由の最たるものだ。
 文月学園は世界でも類を見ない試験法を採用している。本来、試験というものはまず、最大点、いわゆる満点と呼ばれるものを設定し、その枠内に収まるように問題を作る。しかし、この文月学園ではその最大点が設定されていない。その代わりに、試験時間内であれば、無限に問題を解いて、点数を上げていく事が出来る。
 そして、その点数と密接に結びついたのが、先ほど出た試験召喚システムだ。これは試験でとった点数を擬似的に視覚化することで、一種の競争心を刺激するためのものであり、コレを利用して行う下克上システムのことを試召戦争と言う。(出展、吉井玲)
 その召喚システムが現在不調に陥ってるんだけど……
 「それと、僕達とそこにいる人と何の関係が有るんですか?」
 そう、呼び出された僕らとその召喚システム、そしてそこに居る女性に関係性が見出せない。
 「いやなに、今回は別にお前達でなくてもよかったんだがね。少しでも事情を知ってる者のほうがいいかと思って呼んだんだよ」
 「で?本音は?」
 「不良どもの厄介払いさね」
 「「このくそババァ!!」」
 雄二と僕の全力の叫びにも、涼しい顔を見せるババァ長。
 「はて、ならば何ゆえ事情を知らぬワシやムッツリーニ――康太まで招集を?」
 「…………不可解」
 秀吉とムッツリーニが意見を挟む。確かに、その意見で言うと、僕や雄二ほど事情を知っているわけでもなければ、問題児でもない秀吉とムッツリーニが呼ばれた理由がない。
 「そこからは、私がお話いたしますわ」
 ふと、鈴を転がしたような声が響く。
 声は先ほどから黙って微笑んでいた女性から聞こえてきた。
 「まずは自己紹介からですわね。はじめまして、私はとある地の管理者、八雲紫と申しますわ。“賢者”なんて呼ばれたりもします」
 超然とした態度、優雅で気品の有る、それでいて安心よりも不安を呼び起こすような声。
 「そうですわね……あなた達には――試験召喚システムの開発者――と言ったほうが理解しやすいでしょうか?」
 その声は静かに、驚愕の事実を言ってのけた


               ☆


 『試験召喚システムは、科学の力だけで成り立っているわけではありません』

 『私が統べる地、魔法や妖怪といった忘れられたモノの楽園“幻想郷”という場所と、不可視のラインをつなぐことで成り立っています』

 『つまり、そのラインに何かしらの影響があれば、試験召喚システムに不具合が生じます』

 『今回の場合、本来一定の力を注ぐのみだったラインが、幻想郷で起きた“異変”によって、歪んだのが原因になります』

 『ラインは大きな力に耐え切れず、結果、本来よりも大きく、そして妖怪に近い姿で顕現してしまう』

 『これを抑えるだけの科学はまだこちらにはありません』

 『ゆえに、修復するには文月学園(こなた)ではなく幻想郷(かなた)で作業しなければなりません』

 『しかし、私にもやるべきことがあるため、そう簡単には手を出せません』

 『そのため、古い友人に頼んで、幾人か人手をそろえてもらったのです』


               ☆


 「至極簡単に噛み砕いて言うならば、システムの修復の手伝いとして、貴方方を呼んだのですわ」

 ――八雲さんの長い話は要約してしまえば、とても簡単な話だった。
 ただし、魔法だの妖怪だのといった危険要素が無ければの話だ。
 普通なら信じられない話だけど、彼女の話を僕らは信じていた――いや、信じざるをえなかった。

 現在、僕らの視界を埋め尽くすのは青空と、――眼下に広がる白い雲。
 
 つまり、お空の上から落下中です☆

 「どどあそdじょあかhじぇんふぁいあぁぁっぁぁぁぁld!!!!」
 もはや何を言っているのか自分でもわからない。
 解説中の八雲さんに向けられた僕らの疑惑の目に気づいたのか、

 『百聞は一見にしかず、論より証拠。まずは実際に“幻想”を目の当たりにしましょうか』

 という声と同時に感じたのは浮遊感、気が付いたらこの状況だった。
 さて、この状況で「そんなことが信じられるか!」と言える猛者は居るだろうか?
 居たら返事をしてください、僕はその人になら一生をささげてもいい。
 とりあえず、どうにか震える喉とか、体を避ける風とかと戦いながら僕は不満を口に出す――

 「たたた助けて!ドラ○も~~~~ん!!!!」

 ――多分、僕の人生でワースト3に入るくらいに情けない叫びだった。


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