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[43392] 最強の能力者を目指して
Name: 焼けた固形物(謎)◆bc4e3002 ID:dce03103
Date: 2019/11/10 16:30


 とある廃ビルの屋上にとある少女がいた、あえて言うなら能力者である。そしてその名を「黒籐 火燐(くろふじ かりん)」という長い黒髪に綺麗な黒目をした少女である。

 皺一つ見当たらない制服を着ており、火燐は一つ溜め息を漏らすと目の前にいる相手に問いかけてみることにした。


 「私を此処に来させるなんて何の用よ?、それに貴方は誰なのかしらね?」


 少し不満気にそう言った火燐、そして見知らぬ相手の方はというと顔はフードで隠されており身長は特に高いという気もしないが体格かしして男、それに両手は黒い生地で作られたパーカーのポケットに入れられているが相手が自分と同じ能力者なら油断は出来ないと考え火燐は足裏の先に自身の体重を傾ける。


 「何の用かと?、“黒籐”と言えば日本有数の異能の一族として世間一般で知られている常識だ。しかも生まれてくる者全員が3系統の内の特化系だけしかいないという奇妙な点もある謎多き一族でもある」


 「悪いけど私はそれの“分家”よ....。それに能力の分類が『特化』『変化』『空間』の3つしかないのだから一族全員がの特化系しか生まれないのも不思議ではないわ」


 そう言って話を断ち切りこの場を去ろうとした火燐であったが、男からのとある一言で足取りが止まった。


 「君の姉は元気にしているのかな?、確か今は一種の災害レベルとまで認定された“大一級の犯罪能力者”の内の一人だったけ?・・・・・・・おっと失礼、帰ろうとしている最中には不粋な話題だったかな?」


 「・・・・・・気が変わった....、帰るのはまた後にするわ。その前に私の姉さんを侮辱した事を後悔させてやるわ!」


 「おっ!、その気になってくれて嬉しいよ」


 そう言って被っていたフードから素顔を晒してみせる男、顔立ちかして20代後半ぐらいだろうか。目付きは極端に細く、口元にはニッコリと微笑みを浮かべている。

 そして火燐はそんな男と対峙するように構えつつウォーミングアップがてら何度か軽く跳ねて自身の能力を発動させた、特化系というだけに全身の筋肉から力が溢れてくる。


 「まずは戦闘前の握手とでもいきませんか?」


 そう言って手を差し出してくる男、その様子に一瞬だえ火燐は動揺を見せたが自身を落ち着かせると男のさしのべた手に自身の右手を伸ばしたのだった。

 だがその瞬間、火燐の右手は男の手を掴むことなくすり抜けると男の懐に拳を叩き込んでやった。


 「うおっ!?」


 男の体は自動車にでも跳ねられたかのように屋上の宙を舞っていく。幸いにも体が落下するギリギリで男は設置されていた手すりに掴まれた様子、それに対して火燐には罪悪感という感情は抱いていないらしい。


 「ふん、挑発してきたのはそっちよ。だから卑怯だなんて言わせないわよ」


 そう腕組をして言った火燐であったが、その右手には男の腹部を殴りつけた時に感じた違和感が今もまだ鮮明に残っていた。

 簡単に言えば、火燐が殴ったあの時の男の体重は約10kg前後ほどという圧倒的なまでに軽いという奇妙な感覚である。


 「まぁ確かに先に仕掛けたのは俺ですから文句は言えないかもですけど」


 そう言って手すりから屋上の内側へと身を乗り出した男、どう考えてもあの軽さは男の能力によるものとしか言いようがなく火燐はこの時その男に対して不気味だと感じてしまっていた。


 「さすがは黒藤の一人、分家といえども並の能力者なら一撃で終わっているところですよ」


 「へー、つまりあんた自身は並の能力者ではないっていう事が言いたいわけ」


 「まぁ、そんなところです。それでは続けましょうか、能力者同士の戦いを......」


 先に踏み出したのは火燐、男の能力がどの系統でどんな能力なのかは分からないが攻めなければ勝てないというのも現実である。


 「ハァっ!!」


 身構えてすらいない男の胸部に一撃を入れ、男が飛ばされる寸前に男の服を掴み取って自身へと引き寄せると無防備な顔面へと床を強く踏み込んで放った火燐渾身の一撃を撃ち込み、そのままの勢いで男の体を床が崩れない程度に叩きつけてやった。


 「これで懲りたかしら? それに勝負の行方なんて最初から決まっていた、私に挑んだことがあんたの敗因よ」


 そう顔の潰れてしまった男へと言った火燐、だがまたしても奇妙な点が何箇所かあった。


 (第一に今回もまたこいつの体が異常なほど軽かった、第二に殴った瞬間こいつの体がクッションみたいに柔らかくて衝撃が吸収されていくような感覚に陥ったこと、第三に男の体からは骨の潰されたような鈍い音がしなかった.....。ホントにこいつ何者なの?)


 「表情からして気味悪がっているね、それにそこで立ち止まっていない方がいい気が・・・・・・」


 「へっ?......、えっ!?」


 男の顔面は綺麗さっぱり元通りになっており、それに加えて何か気不味そうな様子で視線を火燐の方から反らしている。


 「な、何よ? 私の顔に何かついてたりするわけ?」


 「い、いやその.....白...」


 男は倒れたままの状態からそう言って指差したのは火燐の制服のスカートであり、詳しく言うとその中の方である。


 「みみみ、見たの??」


 「その.....『イエス』、もしくは『ありがとう』なら君的にはどっちが良いかな?」


 「こ、こ、ころ......」


 「んっ?、“ころ”?」


 「殺してあげるわッ!!」


 そんな火燐の声と共に倒れたままの男の頭上へと振り落とされる右足、ギリギリ体を動かして回避は出来たがあまりの威力に屋上の床の一部が崩れてしまった。


 「おいおい、床に罪は無いだろ?」


 そう正論混じりにふざけてはみたものの、それは逆効果だったようで火燐は深く息を吸い込むと“ある事”を呟いた。


 「枷....、解除」


 すると忽ち黒かった髪は白く輝く白銀へと変色し、それに加えて瞳の色も赤くなり狂気めいた笑みを見せる。


 「これが黒藤家の歴史から古く伝わる“枷”の解除状態か.....。言い方を変えれば“能力の覚醒”といったところかな?」


 「あんたがどんな能力を使うかは知らないし興味もないけど、この場は力で圧しきらせてもらうわ」


 「いいよ、存分に俺にぶつけてきてくれ」


 そう言って両手を大きく広げる男、それに対して火燐は獣のように腰を低く屈めると四足で床を強く踏み込み、そしてミサイルが放たれるが如く勢いで目の前の男へと飛び出していったのであった。




[43392] 敗北
Name: 焼けた固形物(謎)◆bc4e3002 ID:dce03103
Date: 2019/11/30 23:39


 火燐は今、クレーターが出来てしまってている屋上の床に大の字で倒れていた。

 油断したつもりはない、負けるつもりも更々なかった。だが現実は予想していなかった方向へと傾いている。


 「私の....負け......」


 勝敗を分けてたのは男のはたった一発のパンチであった。もはや意識も朦朧としており何がどうたったかなど詳しくは覚えていないが、自身が殴り飛ばされる瞬間の男の腕は異様なほど長かったという事だけは覚えている。


 「まさか...、ゴム人間だったりして....」


 そう自身の言ったことに対して心の中で苦笑する火燐。それと男の方はもう既に去ってしまったのだが、去り際に何かを呟くと置き手紙らしきものを火燐の傍らに残していったのだ。


 「・・・・・・親族以外に私が負けるなんて初めての経験だわ、全く....」


 そう言ってまだ痛む頬を擦りつつ上半身をゆっくりと起こした火燐、すると男が残していった紙が視界の隅に映りこみ疑問ありげにそれを拾う。


 「電話番号....?、あいつの携帯のかしら??」


 


 その手紙の中には電話番号と共に名前が書かれており、それを見た火燐は無意識に口から言葉が漏れる。


 「幾....郁男..?」


 名前の欄には幾郁男(いく いくお)と書かれており手紙というよりは名刺に近いように思える。


 「取り敢えず.....、帰るとするかしら」


 一旦、脳で生じた数々の疑問を断ち切るようにそう言うと火燐は大きく背伸びをし制服に付いてしまった埃を払う。そして支度が済むと屋上の隅に置いてあった自身のカバンを掴み取り、助走をつけながら屋上の手すりを飛び越えていく。

 廃ビルの高さは屋上合わせて3階分もあるのだが、火燐にとってそこから着地することのは造作もないらしく落ちていく上で頬に少しの風を感じつつ迫り来る地面へと猫科を思わせる体勢で着地する。


 「いててて....、今日はちょっと無茶し過ぎたわね」


 体からは悲鳴は挙げるとまではいかないが、体が呻き声を漏らすように痛む。特に頬が痛むのだが、火燐はそれに対して明日の朝になって青アザになっていない事を祈るばかりである。






 ______ガチャ.....っ!


 「ただいま~、今帰ったわ」


 そう靴を脱ぐため玄関に腰を下ろしつつ言った火燐、すると家の奥の方から渋い男性の声が返ってきた。


 「おかえり火燐、今日は珍しく遅い帰宅だね」


 「うん、ちょっと色々と忙しくて」


 「若いうちはあまり無理はしないようにな火燐」


 リビングに入った火燐、そのリビングの奥にある台所では40代後半ぐらいであろう渋い面持ちの男性が何やら料理を作っており、その彼の名前は黒藤筑務(くろふじ つくむ)と言う。

 火燐にとっては父親ではなく“伯父”に当たる人物であり、家族関係についてはまた今度といったところである。


 「でっ、今日は誰かと喧嘩でもしたのかい?」


 その言葉で伯父に見せていた微笑みが火燐から消える。そして不思議そうな目で伯父の表情を伺っていると伯父がこんな事を呟いた。


 「君のことは君の母親が亡くなった時から僕が見てきたんだ、姪のちょっとした変化ぐらいは分かるようになるもんさ」


 「んー.....喧嘩ではないんだけど、率直に言って『負けた』わね」


 そう言うと疲れた様子でソファーにもたれ込んだ火燐であった。すると突然、伯父の料理を作っていた手付きが止まり驚いた様子で火燐の方を見つめてこう尋ねる。


 「負けた??、君にしては中々珍しいんじゃないか? 相手は何処かの組織の誰かさんとかかい?」


 「いえ、何かの組織に入るような奴には到底見えなかったわ。言うなれば同じ能力者同士との戦いを渇望する一種の変態ってところかしら?、それかもしかすると一昔前の“黒藤狩り”でもするつもりなのかしらね?」


 「いや~“黒藤狩り”か、あの当時は黒藤に関係する者を次々と襲撃する輩が多かったものだよ。まぁ、あの時は本家のところの先代の当主が周りから恨みを買いすぎてたのが原因だったらしいけど」


 そう笑い話をするように語る伯父ではあるが、その瞳は全くもって笑ってはいなかった。


 「どちらにしろ、相手は並の実力者でない事は確実.....。もしかすると本家よりも・・・・・・」


 「火燐、そういう物騒な話はお止めなさい。それにもし君の出会った奴が黒藤狩りを実行しても、君の姉でもある凛(りん)には敵わないさ」


 「ええ、姉さんの敵う奴なんて本家でも誰一人としていないわ。だって姉さんは・・・・・・」


 黒藤の歴史上、圧倒的なまでの最高傑作と言える。もしかすると世界の歴史上ですら敵う奴がいないとまで言えるのだが、火燐の言うその“姉”というのは実は異父姉妹の関係にあたるのだが黒藤の生まれなら珍しい事ではない。


 「一族の血を代々残すために血族同士での子作りは当たり前、そのせいで寿命は縮むわ虚弱体質な子が量産されるわで目も当てられない始末だわ全く....、それにまともな結婚を遂げた例の方が少な過ぎてそっちから数えた方が速いっていう話なのよ」


 「まぁ僕も、今君が言ったような一族の例にはみ出さずの身なんで何とも言えないが、やっぱり昔から火燐はかなり本家の事を嫌っているみたいだね」


 「当たり前よ!、今の本家の現当主なんて姉や妹どころか自分の娘にすら手を出す変態なのよ!」


 「うーん、僕の弟ながら憐れむべきなのだろうが、一族での当主の権限は絶対だ、それに当主に選ばれたという事は結果的に・・・・・・」


 「はいはい、他にいる兄弟の中で一番強いからこそ当主となった、でしょ? それはもう耳が千切れるぐらい何回も聞かされたわ」


 


 そう言って自身の頭を掻いた火燐、その様子からしても本家との確執は深そうである。


 「まぁ今はそんな話より、夕食まであとどれぐらい掛かりそうかしら?」


 「んー、米が炊けるまで20分.....。一風呂ぐらいは入れるとは思うけど?」


 「じゃあ言葉に甘えてそうするわ、今日は久々に動き過ぎたせいでスカートの中が汗だくになっちゃったわ」









 頭からお湯を浴びている火燐、だが何処か遠くを見つめるような感じであり内心では何か悩んでいる様子である。


 (新たな当主を選ぶためには今の当主が死去して後の当主争いに勝つか、当主本人を打倒するしかない......私は無理なのは分かるけど、“アイツ”なら....)


 今日、学校の帰りに挑んできたアイツなら.....。火燐はそう心の何処かで考えていた、もし力を貸してくれるなら・・・・・・。


 「・・・・・・バッカみたい!、第一アイツが勝てるなんて確証もないんだし.....」


 悩んでいてもしょうがない、そう自身の心に言い聞かせるように呟いた火燐。未だ捨てきれぬ一族の根本からの改革というあまりにも遠ずぎる夢を抱きつつ火燐は風呂場を後にした。












 「んー.....、どうすれば....」


 今はもう真夜中を回ったところであろうか、火燐はベッドの中で郁男という男から渡された名刺を見つめ悩んでいた。

 きっとアイツなら何とかしてくるという淡い希望。まぁ、そんなに現実は甘くないというのが世の中の定説なのだが・・・・・・。


 「あーもー!、決めてわ! 明日直接アイツに会ってから悩めばいいのよ!」


 もはや何か吹っ切れてしまった様子の火燐、このような調子で本当に夢を叶えることは出来るのであろうか......。




[43392] 協力要請
Name: 焼けた固形物(謎)◆bc4e3002 ID:dce03103
Date: 2019/11/16 21:52


 「唐突だけど、私に手を貸してもらえたいかしら?」


 「確かに唐突だな、言葉の意味としては通ってはいるが話の展開が分からないね」


 そう言って郁男はもたれている公園のベンチで背伸びをする、しかし火燐の声は止まらない。


 「あなた、黒藤狩りをしたいんでしょ? だったら私に協力して」


 「黒藤狩り?、あー確か自分の生まれる20年も前の話だったかな? まぁ黒藤狩りも悪くはないが、黒藤である君と接触したのは姉である黒藤凛の居場所を突き止めるためだしなぁ」


 「姉さんに用?、まぁ大方想像はつくけど.....」


 「黒藤の歴史上最強、および現世界最強なんだ。それなら彼女と戦うのが華ってものだろ?」


 「分からないわねぇ、あんたが何をしたいのかどうかも....」


 「僕の目標はただ一つだけ、世界最強の能力者になることだ。現在の世界人口は約80億人、それに今や三分の一は能力者の時代だ、比率を全体の3割としても24億人の能力者がいる。そんな中で僕は一番になりたいのさ!」


 そう両手を広げて言った郁男、すると火燐はツボにはまったのか突然笑い出した。


 「ははははっ!、あんたが姉さんに勝てるわけがないわ! どうせ負けるのがオチよ!」


 「それはどうかな?、現に日本有数の能力者一族の一員である君をあっさり倒したのだが?」


 「私なんて一族の中では並の上、それに上には上が居すぎて嫌になること間違いなしよ」


 「でっ、君は僕に何がしてほしいと?」


 「あーごめんごめん、実は明日一族総出の集まりがあって、そこであんたには今の当主を討ち取ってもらいたいの」


 「・・・・・話がざっくりし過ぎて訳が分からないし、なぜ僕が君に協力する前提になっているんだ?、それに討ち取るって君.....」


 「手短に言うと、私の彼氏として一族の集まりにあんたを招き入れて、当主に挑んで勝利してもらえればそれで全ては完了よ。それに当主の方は警察側にも恨みを買ってる節があるから黒藤家の者が殺されようと不問って事で済ますのが暗黙の了解だしね」


 「・・・・・悪いが、俺はパスさせてもらうよ」


 「姉さんの居場所を知ってる、って言ったら?」


 「少しぐらいは聞き耳を立てて聞いてあげようかな」


 「じゃあ、あんたが勝ったら私が姉さんの居場所を教える。だからあんたは絶対に勝つ!、契約成立で良いかしら?」


 「面白いね君、その話には乗せてもらう事にするよ」


 (本音を言えば姉さんの居場所なんて“あの日”飛び出して行って以来、誰も分からないんだけどね・・・・・)


 そう内心で思いつつどうしたものかと考えたが、それについて悩むのは事が片付いてからにしようと火燐は決めたのであった。


 「ところで君は、学校はどうしたんだい?」


 「今日は土曜日よ?、日付も分からないの!?、馬鹿なの!?」


 「協力者に対して冷たいなぁ君は.....、もしかして昨日僕に負けたをまだ気にしてるのかい? ストレスはお肌に良くないらしいよ」


 「怒ってもいないし悔しくもないと言えば嘘になるわ.....。だけどそれ以上にあんたの実力に嫉妬しちゃったっていうのが正解かしらね」


 「それは光栄だな、黒藤家の者にもそういう感情があるなんて初めて知ったよ」


 「私は黒藤の中ではハズレなの、それなりに力はあっても天才という大きな壁には絶対に叶わないのよ......その良い例があんたってところかしら」


 「それはどうもと言うべきか.......まぁ、僕がその当主とやらに勝った暁には君の姉の居場所を教えてもらうよ」


 「まぁ契約成立って事で、明日は頼んだわよ郁男」


 「一応、僕の方が君より一回り年上なんだけどなぁ......じゃあ僕は君のことを火燐ちゃ・・・・・・」


 「はっ?、ぶっ殺されたいの? 冗談でも止めてくれるかしら」


 「それじゃあ黒藤さん、明日は僕に任せてもらうかな」


 こうして結ばれた双方での約束、果たして無茶ぶりに近いこの計画は上手くいくのであろうか?



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