数億、数万の時が流れた、しかし少年はその姿を変えず存在し続けた、それが彼にかせられた罪。
はるか地下、かつて人類最後の砦と言われたネルフ本部、しかし其処にはかつて有ったピラミッドではなく巨大な塔が立っていた、そして彼はその中に今も居る、知識の探求、この世の心理、とうてい普通の人間には理解不可能な実験、其処から生み出された知識の一部は現在地上で「錬金術」と呼ばれている、そして今彼の実験、研究の集大成が完成しようとしていた。
「ここをこうして、鋼材はSTMとLCL」
果てしなく大きく複雑な魔方陣、その中心で作業を続ける少年、名は碇シンジ、この世界を創造した少年である。
「できたっと、いやー!まさか魂のみの生成がこんなに難しいとはな!」そう言いながら汗を拭く仕草をするシンジ
今実験中なのは魂の生成、しかも霊体自身に呪文を刻み込むことで自己判断能力があり、さらに自分に絶対服従の機動兵士を作る所、本人曰く「暇なんだよ!暇!こんな事しなくちゃ気が狂うよ!」。
長すぎる時が彼の精神構造に大きな変化をもたらした。
「さてっと、じゃ!やるか」そう言いながら練成陣に力を込め、さらに己の肉体内に有るS2機関から多量の生命エネルギーを注ぎ込む、通常だとここで練成陣が不安定になり「向こう側」に肉体を持っていかれる、しかし其れを大出力の生命エネルギーで安定させ練成を続ける、そして生まれる新たな魂
{シュ~~~}辺りに多量の煙が舞う
「せいこうかな?それとも」ドキドキしながら結果を見るシンジ
煙が晴れる、其処には少々小さい甲冑があった、不意に其れが立つ
「お!成功だ!僕って天才!」はしゃぎ回るシンジ、しかしおかしい事にその場から一歩も動かない甲冑
「ん?おかしい?ちょっと覗いてみよう!」甲冑内の記憶を覗き込むシンジ
「ありゃりゃ、空っぽ、これじゃ何もできんな・・・書き込むか」そう言いながら何かブツブツと唱え始めるシンジ
そして{ゴーーーーーン!}何処から出したのか、ハンマーで額の辺りを叩く!
「いたーーー!」
「お!成功♪」喜ぶシンジ
「成功じゃ有りませんマスター!死ぬかと思いました!」
「いやさ、一々書き込むのめんどくさいから直接霊体に送り込んだんだよ、知識と一緒にさ」ハハハハハと笑いながら言うシンジ
「冗談じゃ有りません!下手したら魂自体が崩壊するかもしれませんよ!」
「ハハハハハ!良いじゃないか、終わりよければ全てよし!其れよりお前の名前、何てする?」
「?マスターが決めてくださるんじゃないんですか?」
「僕!んーーーーー、ポチ」「却下」「シロ」「G○と被る」
「下僕の癖して主人に口答えか!」ついに切れるシンジ
「私は貴方の下僕じゃありません!」言い返す甲冑君(仮)
「くそ!書き込みのときミスったか、仕方がないなお前の名前は・・・マテリアルだ!」
「鋼材・・・皮肉?」
「うん」言い切るシンジ
「仕方ないね・・・で?マスター、この後如何するんですか?」
「一応お前も完成したし、地上巡りでも行くか!」
「唐突ですね、もう少し考えてから行動してください」
「うるさい、行くぞ!」
「はいはい(全く!自分勝手だな!)」
そして彼ら(?)二人の冒険は始まった
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思うこと
眠い・・・お休み!