『あ~…暇すぎる…何かおもしれぇことねぇかな…』
青空の下、路地裏で空を見上げながら少年……空上昇(ソラウエノボル)
が呟いた
「痛ぇ…痛ぇよ」 「脚ぃ…脚がぁ」
路地裏に響く微かな声、其処には悲惨な光景が広がっていた
腕の骨が折れた人、足の骨が折れた人、既に意識がない人など10人ほど転がっていた
『てめぇらが俺にケンカ売って来たんだろ? ご丁寧に武器まで持って来てよ』
昇の顔が残虐に歪んだ、昇の周りには折れた角材、バット、鉄パイプなど一人を相手にするには過剰なほど武器が転がっていた。
『ッチ…これに懲りたらもう俺に突っかかって来るんじゃネェぞ…次来やがったら分かってんだよな?』
周りに転がっている不良達に言葉を吐き捨てた後、そのまま昇は路地を出て行った
此処が昇の分岐点だったのだろう…もし此処で不良に襲われなかったら、もし不良を倒すのに時間がかかっていたら
そんなifをかんがえても仕方がないのだろう
物語は今ここに始まったのだ