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[28821] 【チラ裏から】アイドルマスター THE TOP
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/20 20:33
アイドル。

この単語を聞いてあなたはなんと思うだろうか?

可愛い・きれい・歌がうまい・おもしろい

様々なことを思うだろう。

そしてこの話はあるプロデューサーとアイドルを目指す少女たちの物語。















『ピピピピピッ!』

「ぁ~朝、か…」

朝、それは気だるいものである。

どっかの誰か鳥のさえずりが聞こえるだのなんだのとさわやかに言っていた気がするがいうがしんどいものはしんどい。

『ピピピ』

「うるせ~」

俺は体を布団の中で反転させ、体を起こしながら時計の電源を切る。

「あ~っと、今日はバイト…あぁ、クビになっちまったんだっけか」

俺は昨日のことを思い出し、顔を右手の手のひらで隠し、少し憂鬱に浸る。

バイトをするたびミスをし、そのツケが回ってきてしまいクビになる。

理由はありきたりだが、実際なってみると金銭的にも肉体的にもしんどくなってくるものだ。

「はぁ、今日もバイト探しかなぁ」

俺は外出するための準備をして、バイト探しへと街にくりだした。




















「み、見つかんネェ…」

昼過ぎ、そろそろ一つは見つけたいところだったが中々見つからない。

街はビルが立ち並び、いかにも都会といった感じをかもし出しているが、俺にとってソレは「俺はお前より高いんだぜ」といわれているように感じて腹が立つ事もある。
まぁ、事実だから変えようは無いのだが…。

(そろそろ諦めて帰ろうかな)

俺は諦めて今日は家で大人しくしていようと思い、帰宅することにした。




その帰宅の途中、ふと上を見てみると小さなオフィスビルのガラスの窓に黄色いガムテープを貼った感じで小さく見栄を張っている場所を見つけた。

(へぇ、『765』か。結構凝ったやり方してんな。って此処何するところだ?)

もし何か仕事をくれるところならば是が非でも受けたいが…。

「どうしようか…」

俺はその場所で腕組をして、入るかどうか悩んでいたところ。


「君、どうしたんだい?」

「へっ?あ、あぁすいません」

突然中年の男性に声をかけられ、俺は少し驚いた。

ただその男性、俺の立ち位置からだと太陽の光のせいで顔が良く見えないのである。

「ふぅむ…」

そしてなぜか男性は俺の顔を見るなり何かを探るような目つき(表情は見えないが言動からそうだと判断した)で顎に手を当てて考え込んでいた。

(あ、あれ?俺なんか悪い事したかな…)

「あ、あの~」

さすがに俺も落ち度があったのかもしれないと思い、男性に謝ろうと声をかけようとしたところ

「君!私は君のその面構えを見てピーン!と来たよ!」

「……はいぃ?」

いや、そんな肩を掴みながら言われても話が読めませんよ。

そんな俺の心情など知らずに男性は話しを続けてきた。

「765プロには君のような存在が必要だ!…どうかね、この事務所でプロデューサーをしてみないかね?」



「い、いやいやいや、いきなり必要とかどうとか言われても急すぎますよ!もう少し詳しく説明してください!」

俺はさすがについて行けなくなってしまい、慌てて理由を説明してくれるよう頼んだ。

「あぁ、すまないね。私も少し熱くなりすぎたようだ。」

男性はやっと俺の肩から手を離して、咳払いをしたあと説明をしてくれた。

その理由を簡単に言うと

この男性が将来有望なトップアイドルの女の子たちを育てている765プロは人材不足であまり手が回らないらしく、様々なプロデューサーを探していたがあまり有名ではないこの事務所では人手を回してくれるほどの人はいなかったらしい。

そして事務所に帰ってきたところ、俺と出会い、勘的なもので俺が適任だと思ったらしく俺をスカウトしたらしい。

「まぁやるのはいいんですが、俺がプロデューサーとかでアイドルの子達は納得するんでしょうか…?」

「はっはっはっ、確かに最初は心配だろう。しかし彼女たちも根は良い子なんだよ?きっと会って見れば彼女たちも君を認めてくれると思うよ」

男性は豪快な笑いをしながらそう言った。

…なんだこの人、雰囲気がすっごく某パン工場のおじさんみたいに優しい感じがする。

「そ、そうですかねぇ」

さすがに俺も何度もバイトをクビなって来ているので、軽く弱腰になってきてしまったかもしれない。
現に足は軽く震えてるし、声も覇気が失せてきている。

「まぁとりあえず今日は見学、という形で見て決めてくれても構わないよ。我が765プロはいつでも君を待っているからね」

とりあえず、俺はこの提案に従い男性…いや社長についていくことにし、プロデューサーになれるのか自分で見い出したかったため、765プロへの入社の見学をすることにした。



そして俺は、彼女たちと出会う。

アイドルを目指し、日々努力する彼女たちと…。













(の の)あとがき

アニメを見てアイマスにはまってしまい、ついつい書いてしまった…。

ゲームやアニメとは違う感じになったりすると思いますが、がんばります!


あと、このごろPSPのアイマスのゲームがほしくなってきました。

真マジカワエエ。



[28821] 第1話『765プロ』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/15 17:49
職を探して転々としていた俺は、765プロというアイドルを育てる事務所に見学に来た。




「こ、ここが765プロか…」

「はっはっ、さすがに緊張するかい?」

俺は765プロの入り口扉で少々テンパッて扉を開けることを躊躇していた。

さすがに女性ばかりがいるようなイメージがある『アイドル事務所』で、俺のこのダボダボな服装を見られたら笑いものにされそうだと思ったからだ。

(もう少しまともな服着てれば良かったなぁ…あ、全部洗濯したんだった)

「き、君。大丈夫かい?なんだか空気が重たくなっているよ」

「え?あ、あぁすいません。」

(流石にずっと躊躇してちゃいけないな…おっしっ!)

俺は頬を両手で軽く叩くと、決心し、扉のドアノブに手をかけた。

「ふむ、どうやら決めたようだね。まぁ今日は『見学』だから、そこまで気を張らなくてもいいよ」

「はい、ありがとうございます」

俺は優しい声音で応援してくれている社長に頭を下げて、礼を言う。

…なぜだろう、今度は太陽じゃなくて日陰で社長の顔が見えない。

(まぁそんなことは置いといて、落ち着いてCOOLになって…)

『ガチャ』

「し、失礼します!」

俺は扉を少し早く開け、裏返ってしまった声であいさつを事務所内にいるであろうアイドルや関係者に言った。

そしてその事務所には…

「あ…ど、どうも」

「こんにちわ」

2人の女性しかいなかった。














「くっ…!」

俺はその後長い時間地面に手をつけて泣いていたと思う。

どうやら今日はアイドルたちのほとんどが野外での活動やオーディションを受けにいったりしているらしく、事務所には2人しかいないらしい。

「あ、あの大丈夫ですか?なんか…変なオーラが」

「だ、大丈夫です。アイドルですもんね、そりゃがんばってるんですよね」

「あはは、なんかゴメンナサイね」

緑色の髪をしていて、口元のホクロが可愛らしい事務員の『音無 小鳥』さんは俺の負のオーラに少し引き気味らしい。

そしてその隣にいる髪型をアップスタイルにしているメガネっ娘の『秋月 律子』は悪くもないのにお詫びをされた…すごい罪悪感だ。
ちなみに彼女はここの事務員兼アイドル候補生になっているらしい。

さすがにアイドル全員を見ることは初日では難しいのかもしれない、と俺は実感した。

「でも、2人の可愛らしい事務員さんを見れただけも儲けもんだな」

俺はとりあえず自分を奮い立たせるためにも、何か言っておいたほうがいいと思い、二人に向かって呟いた。

「ふふっ、ありがとうございます」

「う、う~ん。可愛いと言われて喜ぶべきか、事務員と言われて怒るべきか…」

小鳥さんは淑女らしく口元を手で隠して笑い、律子は腕を組んで複雑に眉間にしわをよせていた。

「まぁ、もうお昼時だし、皆も何処かで休憩して食事をしているのかもしれないねぇ」

「じ、時期が悪すぎた…」

社長の言うとおり、アイドルたちは休憩がてら食事をしているのかもしれない。

そうなると事務所に帰ってくる時間は遅くなるのは当然かもしれない。

「ってそういえばもう昼だったのか。…今日は軽いものしか食べてなかったなぁ」

「あ、それじゃぁ私おにぎり作りましょうか?」

「い、いいんですか!?」

俺の呟いた事に小鳥さんは気前良く乗ってくれて「私のでよければ」と微笑しながら言ってくれた。

「小鳥さん、私も手伝いますよ」

「ぜ、ぜひ!おぉ…美人2人のお手製おにぎりが食えるとは、俺はついてるのか!?」

2人は事務所の給湯室へ行き、俺はそんな2人に膝をついて両手を組んで崇めていた。

すると窓際に立っていた社長が俺に話かけてきた。

「君、入ってくる前よりもなんだかリラックスして雰囲気が違うねぇ」

「あ、やっぱりそう思いました?実はバイトの同僚とかからも言われてたんですよ『お前はリラックスするとキャラが違うな』って」

俺はその後も社長と軽く談笑しながら、おにぎりが出来るまで待つことにした。











「お待たせしました~」

「おぉ、シンプル・イズ・ベストなおにぎりだ」

俺の目の前には三角形に模られたのり付きおにぎりがホクホクと白い湯気を上げながら置かれた。

「どうぞ、召し上がってください」

「はい!よろこんでいただかせてもらいます!」

俺は手を合わせていただきますと言うとおにぎりを掴んで口に運ぶ。

「うんむ、うまい!」

「ホント、おいしいの~!」

俺はそのまま二口目にいこうと口を開けたが

「……の?」

「なの?」

「…」

「あふぅ…」

だ れ こ の 子 ?

「あぁ!?美希ぃ、アンタ何処にいたのよ!」

「あ、律子。ずっと待合室で寝てたの~。でも、おにぎりの匂いがしたから起きてきたの~」

「ふぅ~ん。…って、律子『さん』でしょーが!」

律子の迫力ある説教を受けてもなお、金髪の外人っぽい少女はマイペースに答えているようで流しているような口調でしゃべっている。

「え、え~っと。…この子は」

「あぁ、彼女は『星井 美希』君。プロポーションもダンスも有望なものなんだが、少し性格に難がある子なんだよ。」

社長は俺の質問に答えてくれて、俺は美希と呼ばれた子を見てみる。

「たしかに…出てるところは出てるし、顔も整ってていいですね」


「このおにぎりおいしいの~。…zzz」

「ちょっ!?コラー!事務所のソファーはベットじゃないのよー!ねーるーなー!」

「難はありますけど…」

でも寝顔も可愛いと思ったのは内緒である。


















俺はその後、社長の元により

「社長、俺…アイドル育ててみようかな、って思いました」

「ほぅ、それはいいことだ。」

社長はそれを受け入れてくれるように頷き、応答してくれる。


「社長…俺、アイドル、育てたいです」

「そうか…え!?」

社長は驚いたように俺のほうを向き、体を震わせている。

「いや、なんか美希を見てたら『こーゆー子をトップアイドルにしたら毎日がすごく楽しいんだろうな』って思って」

俺はいまだに寝息を立てている美希を見る。

「…zzz」

「それに、プロデューサーってなんか面白そうですし」

俺はこの日、












765プロに入ることを決意した。


















もちろん下心もあったがな…(キリッ











(**)あとがき

どうも、アニメのアイマスをアイシテマス。愛ドルです。

今回は結構オリキャラがプロデューサーになるのが急になってしまいました。

申し訳ありません。

しかし真は俺の(ry

アニメを見たり、真を見たり、涼を見たり。

そんなせいで投降は遅くなるかもしれませんが、がんばりまっす!うっう~!






[28821] 第2話『アイドル・その1』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/16 16:44
765プロのプロデューサーとして働く事を決意した日から数日後。

俺は様々なアイドルたちの面倒を見ることになった。

そのアイドルたちを今回は紹介しようと思う。











「きゃあああ!?」

『どんがらがっしゃーん!』

「うぉおっ!?こ、この声は…」

俺は事務所の階段付近から聞こえてきた声と騒音を聞き、急いでデスクから立ち退き、音のほうまで駆けていく。

そこにいたのは


「う~~…なんで踊り場に掃除用具が置きっぱなしなんですか~!?」

「だ、大丈夫か、春香?」

階段の踊り場にあった掃除用具につまずいたのであろう我が765プロのアイドルの一人『天海 春香』は女の子座りで動きもしない道具に軽く愚痴っていた。

彼女の特徴は髪を結んでいる可愛らしいピンクのリボンと、このように毎回ドジをすることである。

まぁ、後者は大抵自然的に発動するので、阻止するのは中々難しいのである。

前のダンスレッスンを見たときは足をもつれさせて盛大に尻餅をついていたなぁ…。

「ぷ、プロデューサーさん!?」

彼女は俺の存在に気づくと驚き満点の表情をして見てきた。

そんな彼女に俺は苦笑いで答えると、春香はゆっくりと立ち上がりスカートのゴミを払う。

「あははは、今日も転んじゃいました…」

春香は転んでいたところを見られて軽く照れていたようで、頬が心なしか赤い。

「す、すみません。すぐにそっちにいきますからぁっ!?」

『どんがらがっしゃーん…ころん』

階段を昇ろうとしたところ、偶然にも足元にあった雑巾で彼女は今日2回目の転倒を繰り広げた。

もちろんその後は一緒に事務所内に入り、打ったところの手当てをしておいた。








春香の手当てをしたあと、俺は書類の整理をするために机で仕事をしていると、


「ハム蔵ぉおおおぅ!どーこだーぁあ!?」

「うぇい!?」

ドデカイ声でペットのハムスターの名前を呼んでいるのは沖縄生まれのアイドル『我那覇 響』。
彼女の特徴は南国で育ったことを主張するような小麦色の肌と、買っているペットである。

彼女のペットはハムスターならまだ可愛いが、ワニやら蛇やら巨大セントバーナードやらで、一般では到底ありえない動物を飼っている。

「ハム蔵ー!」

さっきから響はずっとハム蔵を呼んでいるのだが、一向にハム蔵が姿を見せない。

さすがにおかしいなと思った俺は響を呼びとめ聞いてみる。

「どうしたんだ響?今日はえらくハム蔵がご立腹みたいだな」

「うぅ…。そうなんだよぉ、実は自分。ハム蔵が食べてたご飯がおいしそうだったからつい、食べちゃって…」

響は半泣きになりながらも訳を説明してくれた。
って言うか、ハムスターのご飯がおいしそうって…。

(まぁ、響らしいっちゃ、らしいな)

俺は軽く頭をかきながら響の頭を撫でる。

「プロデューサー?」

「仕事はまだ残ってるけど、ハム蔵探し。俺も手伝うよ」

「ほ、ほんとうか!?」

俺がそういうと響は驚いた後に礼を言ってきて、すぐさま一緒に探す事にした。


ちなみにハム蔵は待合室の春香のスカートの上で熟睡していたので、結構すぐに見つかった。
…なぜそこにいた、ハム蔵。
















そして時期は変わるが、ある日俺は2人のアイドルをオーディションに受けさせにいったときのこと。

「ちょっと、雪歩!アンタ何埋まろうとしてんのよ!」

「そ、そうだ。ていうか待合室に穴掘るな!」

「だ、だって私このオーディション受かる自信ないんですよ~!?」

オーディション前、そのスタジオの待合室で待っていた俺と二人のアイドルは不毛なやり取りをしていた。


俺と一緒にシャベルで穴掘って埋まろうとしていているアイドルの一人『荻原 雪歩』をウサギの人形を持っているアイドル『水瀬 伊織』は必死に説得していた。

「アンタここまで着といて逃げるつもり!?」

「で、でもぉ~~…」


俺の隣で説得をしている少女、伊織はアップのおでこといつも持ち歩いているウサギのぬいぐるみが特徴的である。
水瀬産業の令嬢でコネで765プロに入ったらしく、育ちはいいらしい。
まぁ、水瀬産業のことはよくは知らないんだが…。



「は、はうぅ~~、なんだか目眩が~~」

雪歩は自信を無くしたりすると何かと穴を掘って埋まろうとする癖があり、その所為か、事務所の床の修繕費の出費は激しい。
この性格を無くせば、顔もスタイルも良いアイドルになれるほどの力量は持っているのだが…。

「も、もうすぐ私の出番ですぅ~~」

「お、おい!?落ち着け、雪歩!」

俺はシャベルを持ちながらふらふらと危なっかしく動く雪歩をなだめるが、あまり効果はなく、その行動は止まらない。



すると突然

「あーもー…。うじうじしてないでどーんと行けばいいのよ!どーんと!」

伊織はそろそろ我慢できなくなったのか、怒声のような声でいいながら雪歩をなだめようとしていた。


「伊織…ちゃん?」

雪歩もその声を聞いて我に返り、不思議そうに伊織を見つめる。

「アンタはその性格さえ出さなきゃオーディションなんて目じゃないんだから、もっと自分に自信持ちなさい!」

(い、伊織が良いこと言った!)

俺は(ほとんど無い)胸を張る伊織を見ながら涙を流し、雪歩はそれで少しは自信がついたのか

「う、うん。私…がんばるよ!」

と小さいが、決意のこもった声で言い、オーディションへ向かった。











だが、俺たちはそのオーディションで雪歩の『苦手』とするものがあることに気づいたのは…


「お、男の人ばっかりですぅううううう!!?」

((や、やっぱりか…))

絶叫を聞いたすぐ後のことだった。


ちなみに伊織もオーディションを受けたが、事務所にかかってきた電話で、落とされたことを知った。

伊織はその日、審査員の愚痴を3時間くらい俺に聞かせていたのを覚えている。













(OwO)あとがき

うっう~!暑い夏ですね~。

どうも、愛ドルです。

今回は春香・響・伊織&雪歩のお話をしてみました。

え?肝心な入社のところが抜けてる?ハテ、ナンノコトデスカ?

すいません、嘘です。

でも、入社となると結構引っ張りそうになるので、数日たったことにしてしまいました。

とりあえず、がんばって書いていこうと思うので、涼ちんを見て疲労回復してきます!ww



[28821] 第3話『アイドル・その2』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/17 00:34
我が765プロのアイドルはまだまだいる。

今回も、他のメンバーを紹介しよう。











「「兄ちゃん兄ちゃん!」」

「ん?どうしたんだ、亜美、真美」

俺の目の前には顔も性格も瓜二つの双子アイドル『双海 亜美』と『双海 真美』が楽しそうな顔をしてはしゃいでいた。

ちなみに俺から向かって左側に結んでいるのが真美、右に結んでいるのが亜美である。

2人を瞬時に見分けるのは難しく、声の高低や、結んでいる髪の向き、服の特徴など様々な部分を見る必要がある。

まぁ2人はほとんど、ずっと一緒だから大抵は二人一緒に呼ぶことが多い。

「実は亜美たちぃ!すっごいことに気が付いたんだ~!」

俺の顔すれすれぐらいに顔を近づける二人。

こんなことして恥ずかしいと思わんのか…俺は、思う。

「ふ~ん。何に気づいたんだ?(息、息が当たってる!?)」

俺はできるだけ冷静を装い、2人に応答する。

いや、なぜか2人から『聞き返してよっ!』ってぐらいのオーラが出てたからで、ほっといたら泣き出すんだろうなぁと思ったからだぞ!

「ふっふ~!よくぞ聞いてくれたぞ、兄ちゃん」

顎に手を当てて何か変な空気を作り出す亜美に(いや、お前さっきから言ってただろ)と内心つっ込みを入れる。

「ふっふ~!真美たちが気づいたのはね~…」

真美はそういうと間を置き

「「胸を大きく見せるには、服の中に風船を入れたらいいって気づいたんだ!」」

…そんなことを豪語しやがりました。

「…さーて、仕事に戻るかー」

俺はなぜか引きとめようとしてくる二人を極力無視しながら仕事を再開した。















「あふぅ…眠いの~」

「馬鹿、もう昼過ぎだぞ?」

事務所のソファでうつらうつらとしてるのは『星井 美希』。

顔もルックスもボン!キュッ!ボン!で歌も完璧の才女だが、その所為か天狗になっていてほとんど動くことがない。

何でも出来るのはいいが、それをもっと磨いていけばトップアイドルもすぐに目指せると思うのは俺だけではないだろう。

現に彼女は一日約20回は異性に告られているらしい。

一体いつどこで告白されてるほどの時間があるのか教えて欲しいものだ。

「zzz」

「おーい、寝るなよー?」

俺はソファで寝息をしている美希の肩をゆするが、まったく起きる気配が無い。

こうなれば手段は一つ

「はぁ…わぁーおいしいおにぎりだー(棒読み)」

俺が美希の耳元でそう呟くと

『バッ』

「…おにぎり、どこなの」

美希は完全に覚醒した目で周りを探索し始める。

「ずずっー、やべぇそばうめぇ」

そんな至る所を探し回る美希を見ながらそばを食うのが、最近の日課になってきた気がする。
















「プロデュ~サ~」

俺の服のすそを掴みながらぷるぷる震えている少女が一人。

「どうした、やよい。また給食費か?」

「そうなんですよぉ!今月も給食費がはらえないんですぅ~!」

俺はその絶叫を聞きながら頭を抱え、どうしたものかと思案に耽る。

かえるのポーチを首にぶら下げ、オレンジ色のツインテールで、服もそれに合わせたかのようにオレンジの色が協調されている。

お金がほとんどない貧乏アイドル『高槻 やよい』は人の10倍以上はあるであろうはじける元気がチャームポイントの765プロのムードメーカーだ。

「まぁ、できる範囲でなら払うが…お前、今日何円持ってる?」

そう聞くとやよいはポーチの中をごそごそと物色した後、小さな声で

「841円です…」

「…全額払うわ」

彼女の家庭環境は厳しく、父親は職も収入も不安定で転々としているらしい。

…やべぇ、やよいの親父さんといい酒飲めそうだわ。

しかも5人兄妹の長女という事もあり、やよいは懸命にアイドルとして活動し、その収入で生活を楽にしてあげたいと思っているらしく、かなりしっかりものである。

「うぅ、ごめんなさい~」

やよいは目を潤ませながら俯き、謝罪するが、どうもこの雰囲気では俺が悪い感じになってしまう。

「大丈夫だよ、給食費ぐらいで俺がぶっ倒れるわけねーだろ。でも、踏み倒すなよ」

俺は軽くやよいの頭を撫でながら言うと、やよいはさらに目に涙を浮かべ、最終的に

「うわぁあああああーーん!ありがとうございまずぅーー!!」

「うぉい!?大声で泣きすぎだ!ていうか鼻水ふけーー!!」

号泣してあらゆる穴から出た水でスーツがぐしょぐしょになりました。

…クリーニング代も請求してやろうか、このやろー。



















「貴音」

「どうかなさいましたか?プロデューサー」

俺は銀色のロングヘアーと高価そうなドレスを着た可憐な少女、『四条 貴音』を呼びとめた。

「あぁ、実は今回のオーディションのことなんだが…」

俺は黒鞄からオーディションの書類を取り出し、貴音に渡す。

「オーディション、ですか?」

「そう、『月の標(しるべ)』って言うドラマの月から来た宇宙人役を決めるんだが」

俺がそこまで言い終わると、貴音が資料を読みながら何か難しい顔をしているのに気が付いた。

「どうしたんだ、貴音?もしかして、その役嫌だったか?」

「え、あぁ、いえ…嫌ということではないのですが」

貴音はそういうと何かブツブツと言い、俯いてしまった。

(もしかして緊張してるのか?)

オーディションで受かる事が少ないからうちのアイドルたちはほとんどがオーディションから緊張してしまうので、こういうこともめずらしくはないが。

(貴音はいっつも冷静だから緊張しないと思ってたんだけどな)

彼女にも意外な一面があると俺は知ったときだった。








(この役の宇宙人…何処か私と似ている…) 


















「プロデューサー、この書類、訂正があるんですけど」

「え、マジか」

「はい、ここと、ここ…あとこの出費なんですけど」

俺のデスクに書類を置いて指示してくれているのはアイドル候補生兼事務員の『秋月 律子』である。

特徴的なのは黒いスーツとメガネ、そして栗色の髪をうしろで結んで理知的な雰囲気をかもし出していることである。

彼女はアイドルとしてよりも、事務員としての経歴が長いため、俺は彼女と小鳥さんからプロデューサーとしての基礎などを学んだ、つまり彼女はプロデューサーとしては俺の先輩になるのである。

「そうか?でもこの出費は妥当だと思うんだが」

「でもこれをもう少し減らせば雪歩が掘った床の修繕費にまわせるんだけど」

「「う~~~む…」」

俺と律子は腕を組んで天井を見つめながら数分考え込んで、いい案を出そうと思ったが

「「どうしよう…」」

俺たち2人はデスクに突っ伏して嘆くしかなかった。




「俺なんか買ってこようか?」

「いいんですか?じゃぁ、アンパンで」






















(@@)あとがき

うぃーすっ!愛ドルですー!

今回は短いですが、出来るだけ頑張って亜美真美・美希・貴音・律子を書いてみました。

う~む。アニメの律子はなんか見てると嫁にしたkおっと誰かきたようだ。

そんなわけで『アイドル紹介編』も次回で終わり。

まこちー(真)!ちーちゃーん(千早)!あーずささーん(あずさ)!で行きます。



[28821] 第4話『アイドル・その3』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/22 10:34
さて、今回で765プロのアイドルの紹介を完結させようと思う。

…っていうか俺誰と話てるんだろうか?


















「プロデューサー!?良かったここにいたんですか!」

「むぐっ!」

俺は24時間営業のコンビニで買ったお昼のサンドイッチを頬張りながら事務所へ歩いていると、事務所の方向から律子が走ってきたのを見て驚いてサンドイッチを吐きそうになった。

「げほっ、げっほ!」

「あ、すいません。食事中だったんですか…」

律子は咳き込む俺を除き見ながら申し訳なさそうな表情をしていた。

慌てたり謝罪したり忙しいやつなんだなぁと思ったが、咳き込みまくっていたので、言うに言えなかったが

「げっふ!…ようやく治まった。で、何を慌ててたんだ、律子?」

「あぁ!?そう、実は大変なことが…あの、事務所に、あずささん…まだ来てないんですよ」

765プロの癒し系年長アイドルの『三浦 あずさ』さんは、おしとやかな雰囲気とマイペースな言動が可愛らしく、とても癒されるアイドルである。

髪はロングの藍色っぽい感じで、目じりはどことなく下がっており、胸がバインバインなのである。

だが律子の言葉を聞いて、俺はその他の彼女のやばい特徴を思い出した。

それは迷子になることである。

女性が迷子というのは言葉だけでは可愛いものだが、実際そんなもんではない。

あずささんの場合







『すいませんプロデューサーさん。私また迷子になっちゃって…




今、沖縄にいるんですけど』


『何処をどういったら事務所じゃなくてそこに着くんですか、あずささん!?

っていうかナゼ響の故郷にいるんですか、すぐに帰ってきてください!』

その電話から2日後の昼、彼女は事務所に顔を見せた。


そしてまたある時は


『あの、また迷子になってしまったんですけど…







私、今南極にいるんですけど』


『あずささーーーん!もしかして巨大フェリーで南極満喫しちゃってません!?

っていうか電話越しに外国人の声がメッチャするんですけど!?』

この電話から6日後の夕方、彼女は事務所に顔を見せた。




「プロデューサー…」

「分かってる、それ以上言うな律子…で、今日は」

俺はゆっくりと律子を見ると、彼女はどこからともなく取り出した世界地図を取り出し

「今日は、モンゴルで移住民族といるそうです」

恐らく彼女の帰還は3日後ぐらいだろうと、冷静に推測する俺はもしかしてすごいのかもしれない。

そしてあずささんがどうやってモンゴルの移住民族と親しくなれたのか教えてもらいたい。















ある日、俺は朝早くに目が覚め、中々寝付けなかったので諦めてかなり早い早朝出勤をしていたとき

「あ、もしかしてプロデューサーですかー!」

俺の後ろから元気なハスキーボイスで俺を呼ぶ声がしたの振り返ると、レッスン用のタンクトップを着てジョギングをしているらしい765プロのイケメン担当『菊地 真』がいた。

「よう、真か。こんな朝早くからジョギングたぁ熱心だな」

「えへへ、実は結構早くに目が覚めちゃって…それで寝付けなかったから走ってたんです」

彼女は一見男のような容姿と声で女性ファンが多く、本人はそれを嬉しいようで嬉しくないように思っているらしい。

真の父親は男の子がほしかったらしく、真が女として生まれてきても男のように振舞わせて育ててきたらしい。

親父さん、あんた良い娘を育てたよ。と、このことを初めて聞いた俺は心の中でそう思った。

「ところでプロデューサーはどうしたんです?出勤はこんな早くないんじゃ…」

「いや、俺も真と同じでさ、しかたないから早朝出勤してたのさ」

俺がそういうと真は「へぇ~」と感嘆の声をもらし、続けて俺にこう言ってきた。

「それじゃボクと一緒に事務所まで走りませんか?」

「え?」

いや、真よ。それは地獄過ぎる。

と、俺はそう言おうと思ったが、途中で言うのをやめた。

流石にプロデューサーとして、アイドルの苦労を分かち合うのは大切なことだと律子に教えられていたからだ。

(寝起きとスーツで走り難いんだが…)

しかし俺も男!ここは腹を割って真の提案に乗る事にした。

「あ、あぁいいぞ。そんじゃどっちが先に事務所につくか、勝負しよう」

「それいいですね!じゃぁ勝ったほうが負けたほうに命令して言う事を一つ聞かせる、っていうのはどうですか!」

俺はこの言葉を聞いた瞬間、自分の中で何かが弾けた。

(…真、お前はどうやら俺を本気にさせたようだな)

「ああ、いいぜ」

俺は軽く屈伸運動をして、準備を整え、真に合図する。

「(プロデューサーやる気満々だな~)はい、それじゃ。レディ…」

俺と真はまったく人が歩いていない歩道で足全体に神経を集中させ

「「ゴー!」」

事務所まで全力ダッシュした。


結果?

……聞くな

あと真のお願いは『頭を撫でてほしい』というものだった。

真、撫でているときのお前の安心しきっていた顔がとても可愛らしかったぞ!(脳内保管)



















ある日、俺が千早のボイトレの迎えにいったときのこと


「プロデューサー…」

「ん?どうした、そんな暗い顔して。お前らしくないな」

俺の車の後部座席の真ん中にすわっているのは『如月 千早』。

『歌以外に失って困るものは無い』と豪語するほど、歌に固執していて、その青みのかかった黒髪と他人を拒むような雰囲気を出している目つきが特徴てきである。

俺はこいつと初めて会ったときは『レッスンに熱心なやつだな』と思ったが彼女の行動や言動を聞いていくうちに『何か他人を受け入れないオーラを持つ少女』と思ってきた。

そんな彼女が今、俺に話しかけてきている。これは信頼を深めるチャンスである。

「…」

「どうした、何か悩みがあるなら聞くぞ?これもプロデューサーの仕事だからな」

俺は内心(決まった!)と思いながらミラーで後ろの千早を見ると

「くっ…」

…明らかに不機嫌そうでした、ありがとうございます。

(俺、何にも悪い事してないよね?ただ相談に乗るよって言っただけだよね?)

流石に俺もこれを見てショックあまり目から涙が出そうになった。

「はははっ…」

「?どうしたんですか、プロデューサー。涙が出てますよ…」

千早は俺が涙を流していることに気づき、少し心配そうな声音でたずねてきた。

「いや、なんでもない。なんでもないんだ」

俺は自分に言い聞かせるようにして呟き、運転していると

「とにかく、これで涙を拭いてください」

「うぇ?」

後ろから手を伸ばし、手に持った藍色のハンカチで優しく(俺にはそう思えた)話しかけてきてくれた千早に俺は逆に号泣してしまい。




「…安全運転で」

「はい!千早お嬢様!」

その日、俺は千早の下僕になってもいいと少しだけ本気で思ったのであった。



























(||)あとがき

アイドル紹介編これにて終わり!

いやー、何か最後辺り無理やりになってしまいましたが、どうでしょう?

読みにくいとか、なんでこうなってんの?とかいうことはドンドン直しますので、感想掲示板まで。

それでは次回から、アイドルマスター THE TOP 本編を始めたいと思います。



小鳥「…私も出たかったなぁ……」

愛ドル「きっと本編で出番があるよ!(いえねぇ、小鳥さんほとんど出る予定がないなんていえねぇ!)」



[28821] 第5話『仕事』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/22 10:42
「仕事、とってきまし…た」

「ぷ、プロデューサーさん!?なんでそんなボロボロに…」

「仕事取るだけで何があったんだよ~?」

765プロの事務所内の床に崩れ落ち、ボロボロになっている俺を心配そうに見ている春香と不思議そうにしている響がいた。

…俺もなんでこんなことになったか良く分からんのだよ。

「そんなことはいい!仕事だ。やよいとあずささんはいるか?」

俺がうつ伏せに寝転んだままやよいとあずささんを呼ぶと

「は~い。ってプロデューサー!?なんでボロボロなんですか~!」

「まぁ、プロデューサーさん。どうなされたんですか?」

給湯室から2人が出てきて、服装が荒れ果てた俺を見て心配してくれているのはうれしいが、こちらも時間がないのでそれは置いておかせて

「とりあえず、CMのナレーションの仕事なんですけど。」

俺はふらふらと立ち上がり、2人に別々の書類を渡し、説明を始める。

「やよいは近くのデパートの特売のCMナレーション。あずささんは医薬品のCMナレーションで」

「このデパート特売なんですかー!?…あっ、お肉が安いです~!」

「はい、分かりました~。」

やよいは目を輝かせながらナレーション用の書類を凝視し、あずささんはいつも通りの柔らかい声音で承諾してくれた。


もちろん仕事はアイドルに合うようにするのも大事だ。

CMで洗剤の清潔感を出すために『白』を強調するように、アイドルの個性を強調することも大事だ。

やよいに特売のナレーションを取らせたのは、彼女の元気のある雰囲気で『特売(セール)』という事を強調させるため。

あずささんは、癒し系なので、こういった薬品関係などが妥当かなと考えたのである。

…仕事のランクは低いんだがな。

「とりあえず4時から2人を送るから、それを覚えて置いてください。やよい、忘れんなよ」

「あ~!プロデューサー、私がそんな忘れっぽいって思ってるんですか~!?」

俺の軽い冗談にやよいは真剣な目つきで迫ってきた。

「あはは、冗談だよ、ジョーダン。」

俺は歩きながらやよいの頭をポンッと叩き、デスクにつく。


(しかし、弱小だから仕事取るのも楽にはいかないな…)

俺は頬杖をつき、今日のことを思い出す。

ファッション関係の本などのモデル会社にも交渉したが、中々うまく取り入れられず、何件か歩き回った結果がCMのナレーション。

「つくづく自分のプロデューサーとしての力量が知れるなぁ」

そう呟くくらいに俺の力量は低かった。

(だけど、俺が諦めたら皆との『ここの皆をトップアイドルにささせる!』って約束を破ることになる…)

俺は軽く深呼吸し

(おっし、もっとがんばるか!)

自分を奮い立たせた。














「ねぇちょっと」

「ん?どうした伊織」

俺が昼食のデザートのわらびもちを食べているとき、伊織が俺の服のすそを引っ張っていた。

…まぁ、こいつのいいたいことは目と態度を見たら大体分かる。

「この伊織ちゃんに仕事0ってどーゆことよ!」

少し半切れの伊織が俺に向かって怒声を吐いてきた。

「ゆーと思ったよ。ってか中々いい仕事を分けてもらえないんだよ。うちは弱小だからほとんど有名な事務所に持ってかれちゃって」

「なっ!?この愛らしい伊織ちゃんを全面的に押し出す仕事が無いですってー!?」

「いや、そこまでいうとらん」

伊織は、どこぞのプライドの高い戦闘種族のエリートさんよろしく体をワナワナと震わせていた。

「まぁ、もう少し目立てば仕事が増えるかも知れないがなぁ…」

「じゃぁ何か事件起こしてみる?」

「なんで俺にへばりつくような視線をぶつける」

やだぞ、俺は。

前科持ちにはならないように職を転々としてきたのに。その無敗伝説を壊したくは無いぞ。


「嘘よ。それにアンタが捕まったらこの事務所の信頼落ちゃうし」

「だからなんで俺が捕まる事を前提に考えるんだよ!?」

そのままプイッとそっぽを向いた伊織に少しイラッとしたが、同時にそれが様になっていることに気づき、気分がそがれた。

(黙ってればこいつもキレイなんだが…)

「何か言ったかしら?」

「イイエ、ナニモ」

目が笑ってない笑顔で話しかけられ、思考を読まれていたことに内心ヒヤッとしていた。

アイドルは読心術でも会得してるのかと思った今日この頃。












「プロデュ~サ~~」

「真、どうしt…」

俺は後ろから真が震える声で呼びかけてきたので、振り向いた。


「なんでボクの仕事がスポーツドリンクの宣伝なんですか~~…」

「…知らん」

真は半べそをかきながら俺に視線をぶつけてくるが、知らん振りしておく。

「大体お前の仕事のほとんどは律子が取ってくれてるんじゃないか?俺は関係ないだろう…」

「おおありですよ~~!ボクはもっと女の子らしい化粧道具とかの宣伝がいいんですー!」

真は駄々をこね始め、俺をポカポカと殴ってくる。

「イタタタ!おまっ、強すぎ!?」

だが威力は結構強く、女の子としては少々強すぎだろと思った。

「うわぁああ~~ん!」

その後は何とか真をなだめかせ、あずささんとやよいを現場へと送っていった。




迎えが終わって3人で帰ってきたとき、スポーツドリンクを箱ごともらった真が俺を睨みつけていたことをここに記しておく。




(OMO)あとがき

真可愛いよ真。

今回は短くなってしまったのですが、日常的な感じで書いて見ました。

仕事といえども受ける会社や、宣伝する人とかで印象が変わることもありますからね。

その辺は思考をめぐらせたよ。どう、真。

しかしこのまま日常だけっていうのもあれなんで、アイドルとしてのちゃんとしたのも書きますよ。

そして話が進むごとに新たな事務所たちが出てくるのか…否か。

信じるか信じないかは、アナタしだいですww。



[28821] 第6話『美希と響とナンパ男』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/23 20:06
『パシャ!』

「いいですね~、それじゃ今度は違うポーズいきましょうか?」

「わかったぞ!」

響がポーズを決め、それをカメラマンが褒めたりしながら撮っている。

ここはとある撮影スタジオ。

ガムシャラに仕事をもらえるよう、面接やらなんやらを繰り返していたとき、我が765プロについにチャンスが来た。

有名ファッション雑誌『LOVE×LIKE』のモデルとして、美希と響が選ばれたのだ。

この雑誌は若い女性をターゲットにしていて、俺も軽く見たがモデルもそうとう顔もスタイルもよかった。

そこにスタイルも顔もいい2人(もちろん事務所には他にも該当者はいるが、2人は若くてスタイルがいい)が載れば、765プロも表舞台にドーンと出られる機会が増えるだろう。

「はいっ、次で最後でーす」

「おぅ!キレイにバッチリ写るぞー!」

響は最後にモデルとしてふさわしい、堅くもなく柔らかすぎない自然なポーズを決めた。

『パシャ!』

「はい、ありがとうございました!それじゃ、次の方ー」

「はいなの~。それじゃプロデューサー、ミキ、行って来るの!」

「おう、あんまり緊張すんなよ」

俺の隣で待機していた美希は小走りしながらカメラの前に立ち、撮影を始めた。

『パシャ!』

「お、いいね!それじゃ今度はもっと自然な感じでいってみようか!」

「はい!」

美希はカメラマンの言われた通り、俺から見ても自然で違和感のないポーズに見え、美希のアイドルとしての実力に改めに感心する。

「いや~ベストショットですな~」

「…プロデューサー、鼻の下、伸びてるゾ」

「うぉぉ!?ひ、響!いつの間に…」

俺が美希に見とれていると、響が隣で冷ややかな視線を俺に浴びせていた。

「さっきからず~~~~~~~っと!ここにいたのに…プロデューサー、全然気づいてくれないからさっ」

「え、あ~~。ご、ごめんなさい」

そして今度は寂しそうな目で、俺を見てきたので、さすがに俺も罪悪感を感じ、頭を下げて響に謝罪した。

「むぅ、別にいいけどさっ…」

(く、空気が重い)

明らかによくない雰囲気を出している響の周りには不機嫌オーラがただよって、(俺の周りだけ)空気が重くなっているように感じ、話を変えることにした。

「そ、そういえば響。お前写真写りがよくなる方法とか知ってるか?」

「んぉ?ん~~。自分はよくわからないけど、ハム蔵はよく分かるみたい」

俺の質問に考え込んでいた響はそういった。

いや、ハムスターが写真写りよくなる方法知ってるってどーよ…。

下手すればハム蔵が(動物界の)トップアイドルを目指せるかもしれないと、半分本気で思った俺だった。



















「いやー、今日は疲れたな」

「美希が終わるまで待つのは疲れたぞー」

「きっと、それほどミキのルックスが良いってことなの!」

響は体をふらふらとさせ結構疲れているようで、美希はまだまだ元気はありあまっていた。


俺たちはスタジオの撮影を終え、軽くダベリながら事務所へ帰る途中だった。

(まぁ、ルックスがいいのは確かだけど…)

それを臆面もなく自慢するのもどうかと思うぞ、俺は。

俺が内心ツッコンでいると



『ぐぅ~~』


「ぅぅ…おなか減ったの~」

美希がお腹を押さえながら空腹を訴え、俺を見る。

「プロデューサー」

「はいはい、何を買ってきましょうか?お嬢さん」

俺がいつものように(美希が空腹になった2回目のときから実行)美希にいうと、美希は目を輝かせ、大声で

「高級ステーキ!」

「いやそれはむり」

こいつは俺の残り財産(12万と少し)を削り落とす気か!?

「え~~」

美希は残念そうにしながら俺を見つめてくる。

「っていうか、なんで『高級』ステーキなんだよ?普通のステーキでもいいだろ」

「やだ。ミキは高級ステーキがいーいー!」

「それはもっと仕事が入って裕福になってから奢ってやる」

俺がぶっきらぼうに美希はいい、近くのファミレスに入ったが、それでも美希はステーキが食べたいらしく、ずっと拗ねていた。


「あ、あの。ご注文は…」

「…ステーキで」

「いや、このファミレスのメニュー見ろ。ステーキのスの字もねーぞ」

美希は不機嫌そうにいい、店員がすっごく困っていたので、俺は美希に注意した。

…なんかこの女性店員、雰囲気が雪歩に似てるな。

「自分はチャンプルーで!」

「あ、はい!」

響は故郷の料理を頼んでいた。

そういえば正式にはチャンプルーていうんだな、俺ゴーヤチャンプルで覚えてたぞ。

とりあえず各自メニューを頼み、食べていると

「はむはむ。んんっ!?このデザートの『フルーツ白玉』、すっごくおいしいの~!」

美希が頬に両手をあて、幸せそうな顔をしているのを、俺は苦笑いしながら見つめていた。












「ふぃー、もうごちそうさまなの」

「自分も~」

2人はそれなりに食べ終え、箸やフォークを皿の上においた。

「そうか。んじゃ俺は払っとくから先に外で待っててくれ」

俺はそういうと2人を外へ出させて、金を払い、店を出た。



「え~と、2人は…おっ、いたいた。お~い!響~、美希~!」

俺は隣の小物売り場にいる2人を見つけ、歩み寄るが、

「ん?なんだあの男」

その隣に男性が立っている事に気が付いた。

「君たち、俺と今からお茶でもしないかい?」

しかもナンパの仕方が古い。

男の背は180mはありそうで、金髪のソフトモヒカンが印象的だった。

「美希たち、さっき食べたばかりだからもういいの」

「え、あぁ…そうだったんだ…。じゃ、じゃぁ今度俺が誘ってあげるよ」

男は美希の言葉に動揺したがめげずに、話すのをやめない。

や、やつは男の鏡か!?(嘘)

「いいの。ミキ、そんなモヒカン頭の人と一緒にいたくないの」

「なぁっ!?」

「あ、プロデューサーだ!そんじゃ自分たちはもう行くからな」

だが美希の豪速直球ストレート(モヒカンに関して)に、男も心が折れてしまい膝からくずれ落ちて真っ白になっていた。


(災難だな、あいつ…)

軽く心の中で同情しながら俺は2人と共に事務所に向けて足を進めた。
























「おい、北斗」

崩れ落ちているモヒカン男の前に、茶色のミディアムヘアの目が吊りあがった男性が声をかけていた。

「だ、ダメなのか…モヒカンはダメなのか…」

しかし北斗と呼ばれた男は美希にフラレて(?)ある意味ショック状態でブツブツと独り言を呟いていた。

「あー…これ、そうとう心折れみたいだよ冬馬。」

「そうか、それじゃ翔太。こいつ引きずってでも事務所に帰るぞ」

北斗を覗き見ていた緑色の長い髪をした少年『翔太』がミディアムヘアの青年に話しかけると、冬馬と呼ばれた青年は北斗の服の襟を掴んで引きずっていった。























(¥¥)あとがき

いやはやまさかの『Jupiter』登場。

プレイボーイの北斗に美希を口説かせたらこうなりました(笑)

今回はファッション雑誌のモデルということで、もしかしたら765プロも知名度が上がるのか!?



??「はっはっはっー!それはありえないなぁ!おっちょこちょい作者くん!」

愛ドル「その鼻につく声…。お、お前はぁ!?くr」

??「それはまだ言うなぁ!」



[28821] 超外伝・ぷちます・1ぷち『ちっちゃいアイドル「ぷちドル」』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/27 17:32
※このお話にはアイドル本人たちではなくぷちドルとプロデューサーぐらいしかでません。





アイドルが超絶的人気をえている現代。

様々なアイドルが世に送り出され、消えるか輝くかと言われている世界で…。

今日も765プロはあくせく働いていた!

だがしかし、このお話はそれとは違った『ぷちどる』たちと一人のプロデューサーの話である。












765ぷりょ・事務所内

「おーい、皆いるかー?」

俺はここ765プロ…じゃなくて、ぷりょでぷちドルたちをプロデュースしているプロデューサーだ。

え?職でんでんの話?ナンデスカ、ソレ?

「はにぃー!」

「うぉ、あふぅか。突然飛びついたらあぶないだろ」

「はに~」

俺の右腕に飛びついてきたのはこの事務所で一番の食いしん坊の『あふぅ』。

どこかの世界じゃ「美希じゃね?」って言われてるみたいだが、そんなの知らん。

あふぅは夏限定の茶色の髪を振り乱しながら頬を擦りつけ、俺の腕をガッチリホールドして離さない。

この時期はよく親しい男性だとかに懐いてくるので、現場に行くときは引っ付かれた人物(俺が大半だが)がそこに行かなくてはならない。

俺もそれで他のぷちドルたちの打ち合わせとかも延期せざるをえないのである。


…まぁ、ほとんどまともにしゃべらんがな。


「はにぃ!」

「分かった分かった。それじゃこんど遊園地につれてってやるか、大人しく腕から離れなさい」

そういうとあふぅはうれしそうにはにかみながら

「あふぅ…」

ソファで寝始めた。

「…ま、寝顔が可愛いからいいか」

俺は小さな毛布をあふぅにかぶせてから書類整理に取り掛かった。










俺が書類整理を終え、事務所の隅の花瓶に植えているはるかさんに炭酸水をかけて2匹に増やしていたところ

「めっ」

「ん?どうしたちっちゃん」

デスクの上で俺を呼んでいるのに気が付いたので近づくと、何やら困っているようすの『ちっちゃん』がいた。

「めっ…」

「ふむ、『今月の活動スケジュールの紙がない』と?」

俺が数少ない言葉を話すちっちゃんに翻訳して聞かせると、ちゃちゃんはこくりと首をうなずいた。

「あれ?確かこのあたりに置いといたはずなんだが…」

俺が首を傾げながらデスクの周りを探していると

「う?」

「…やよ。お前その手にもってるのなんだ」

デスクの一番下の引き出しを探したとき、スケジュールの紙をヤギのように食らっている『やよ』がいた。

「うぅ~!」

「いや『これおいしいですよ!』じゃなくてだな。…そんなにお腹減ってたんなら言えばよかったのに」

「もー!」

そのあとはちっちゃんがやよを何分か説教し、俺はそれをなだめるハメになった。

ちなみにスケジュールの紙は予備を何枚か印刷して俺の家などに置いておいたので、なんとか無事だった。















あるとき、俺が仕事帰りに街中を歩いていると

『らぁめん』

紙にそう書いて掲げている『たかにゃ』が身じろぎもせずに立っていた。

「たかにゃ、どうしたんだ?そんなの掲げて」

俺がそう聞くと、たかにゃは別の紙を用意してペンですらすらと文字を書いていく。

『空腹』

そう書いて俺に見せ付けてくると、小さく腹の虫を鳴かせていたので、とりあえず近くのラーメン屋で食事をすることにした。

「お、ここのラーメンうまいな!」

『この麺のコシと鶏がらスープ…職人はバケモノか!?』

たかにゃがラーメンを食べながら紙に書いて掲げるあたり、相当おいしかったのだろう。

今度暇が出来たらここで昼食を取るのもいいかなと思う俺であった。













(QQ)あとがき

どうも、昨日アイドルマスターSP(パーフェクトサン)を買った愛ドルです。

今回は少し本編のネタに困り、その代用として番外編として考えていたぷちます編を書いてみました。

とりあえず話を進めるごとに876とか961のぷちドルたちも出そうかなと思案しております。

後ぷちますの漫画は作者の辺りの店にはまだ置いてあるのを見たことがありません。

店ェ…。

とにかく今回も和んで弾けておっぺけペーになってもらえればと思います。



[28821] 第7話『大切な相棒(もの)』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/22 12:12
「あ、すいませーん!この機材そっちに動かしてくださーい!」

「照明!もう少し光弱めろー!」




様々なスタッフが大声で指示を出し合い、準備を進めていく。

今回は765プロもそれなりに知名度が上がってきたので、ついに念願のミニライブをすることが決定したのだ。

「プロデューサーさーん!こっち手伝ってもらえますかー!?」

「あ、はーい!」

もちろん機材の準備を手伝ったり、ライブの流れなどを決めたりするのもプロデューサーの仕事である。

俺は道具係の人に呼ばれて駆け寄って手伝いをする。

「うぉ!?お、おもぃぃ…」

「だ、大丈夫ですか…?」

俺は道具を持とうとふんばったが、中々あがらず、先ほど俺を呼んだ女性の道具係の人に心配そうに見つめられた。

…女性なのにこんな重いもの持てるとかすごすぎる。と俺は何とか荷物を持ち上げながら思った。


















「ふぅ~~~」

俺が手伝いをし終えて少し休んでいると

「プロデューサー、おつかれさまです。水どうぞ」

「ん?あぁ、律子か。ありがと」

俺の前に二本のミネラルウォーターのボトルを持った律子が現れ、それを受け取った。

「んくっ…。ふぃー!生き返る…」

「あはは、そんなに辛かったですか?」

俺が水を飲んでそう呟くと、律子が苦笑いしながら聞いてきたので

「あぁ。まさか小さなライブ一つでもこんなに体力がいるなんてな」

「そうですよね~。でもプロデューサー、あれだけ動いておいてよく倒れませんね」

「まぁダテに職を転々としてなかった。てことだろ」

俺の言葉に律子は「そうかも」といい、俺たち2人は小さく笑いあった。


「すいませーん!チェックお願いできますかー?」

「はーい!…それじゃプロデューサー。私チェックしに行くんで、ゆっくり休んでおいてくださいね」

「あぁ、すまんな」

律子はそういうとタッタッタという足音を鳴らしながらステージの最終チェックに行った。



一人になった俺は少し暇が出来たのでボーッとしていると、ふと楽屋で待機しているアイドルたちのことが浮かんできた。

(…てゆーか、あいつら今何してんだろう)

俺は水を全部飲み干して近くのスタッフ用のゴミ箱に捨てて、楽屋に向けて足を進めた。

















楽屋

「おーい、お前ら。準備は出来てるかー?」

楽屋の扉をノックしたあと、俺はドアを開いて中を見ると

「…うぅ」

「だ、大丈夫だよ伊織ちゃん」

「そ、そうだよ。きっと行きの車の中とかにあるって」

半泣きになっている伊織を中心に、やよいや真がそれぞれ慰めのような言葉をかけていた。

「あ!ぷ、プロデューサーさん」

俺の存在にいち早く気が付いた春香は俺のほうを見て気まずそうにしていた。

「よう春香。一体どうしたんだ?」

さすがに変だと思った俺は春香にどういう状況か説明してもらおうと思い近づいて話しかける。

「じ、実は…」






「しゃ、るる…がいなく、なった…」

「え!?」

俺はかすれた声で言葉を発した伊織のほうに顔を向け、状況を把握するため思考を働かす。

「シャルル、って確かお前がいつも持ち歩いてるウサギの人形?」

「ん…」

俺の質問に伊織は小さく頷き、俺はどうしたものかと頭を掻く。

「えっと、伊織。お前はシャルルがいつ、どの辺りで無くなったか分かるか?」

「さっき、しゃるるを出そうとして…カバンの中を見たら、なくて…」

(ようはさっきシャルルが無くなったのに気づいたのか…)

これは難関にぶつかった。と俺は実感した。

さきほどシャルルが無い事に気づいたということは

『カバンの中を確認するまでシャルルがどこに落ちたか分からないため捜索範囲が広すぎる』のである。

「これはヤバイな…」

「それに、もうそろそろライブが始まる時間ですし」

「そんなことになったらお客さんも入ってくるし、見つけるのが余計困難になるよなぁ」

俺がそういうと、伊織の表情は先ほどよりも暗くなり、体もぶるぶると震えていた。

「しゃ、るぅ……っ!」

伊織はもう完全に泣きに入ってしまった。

涙がとめどなく目から零れ落ち、楽屋の白い床に小さな水溜りが何個も出来ていた。




















「よし!伊織、俺に任せろ!」

『え?』

俺が大声で言うと、皆は俺に目線を向けて意外そうな顔と声をハもらせていた。

「…お前ら、もう少し俺を信用してくれ」

「い、いやそーいうんじゃないんです!まさかプロデューサーが…」

「さがしてくれるの?」

俺がショックで涙を流して春香になだめられていると、伊織が不安と期待に満ちた目で俺を見つめていた。

「あぁ、探すぞ。俺はお前ら全員のプロデューサーだ。アイドルの悩みは俺の悩みだ」

「ぷ、プロデューサーさん」

「さすがですプロデューサー!ボク見直しちゃいました!」

そんなに俺の言葉を少し度を越えた感じで受け止められた感じでプレッシャーがかかるんだが…。

ってか真。お前からすごい尊敬のまなざしが…。

だが、俺はすぐさま踵を返し、楽屋を出て行く際、伊織に

「絶対見つけてやるよ。お前の大切な相棒」

俺は楽屋をダッシュで出て行き、シャルルの捜索を始めた。











「シャルル…」

私は心配だった。

もしシャルルが誰かの手に渡って二度と帰ってこなかったら

その所為調子を悪くし、もしライブを失敗させてしまったら

そう考えるだけで頭が痛かった。

皆に迷惑をかけてしまう、そんなのは嫌だ。

皆は優しく「大丈夫」とか「見つかるよ」と言ってくれて嬉しかったが、やはり不安は消えなかった。



あの男の言葉を聞くまでは

『絶対見つけてやるよ。お前の大切な相棒』


なぜかこの言葉を聞いて私は少し希望を持った。

普通の人なら『また新しいの買えばいい』だの『そんなことでウジウジするな』というけど、アイツは…


プロデューサーは違う。

ただ純粋にアイドルの悩みを解決させるため、どんな可能性の低いことでも全力で
取り掛かろうとしている。

わがままばかりの私の、いつも高飛車な態度をとっている私の

本人にとっては大きく、他人にとっては小さな悩みもプロデューサーは苦もいわず解決させようとしている。

「それじゃ最初の方、お願いします」


「それじゃ自分、行ってくるぞ。…伊織」

「へっ?な、なに」

私が考えにふけっていると、出番が来たらしい響が私に近寄って

「はい、ハム蔵」

「ちゅちゅー!」

「え?」

ペットのハム蔵を私に渡してきた。

私は訳が分からずハム蔵と響を交互に見ていると

「自分、ハム蔵たちが怒って逃げ出したときさ、いっつも不安になるんだ」

「…」

私は響の言う事が分かる。だって、私もシャルルが壊れたときは必死で縫い付けたりしていたから。

「もし事故とかにあってたら…って思うと、すっご~く!怖くて

でも、プロデューサーが『俺も探すよ』って手伝ってくれると何か気持ちが楽になって、『絶対見つかる』って気がして来るんだ。

だから、信じてたら絶対シャルルも見つかるよ。」

「ちゅ~!」

響が手をぐっと握り締めて言い終わると、私の右肩にいつの間にかいたハム蔵も小さな手を握っていた。







(私、プロデューサーを…信じてもいいのかな…。)

私は目を閉じて、そう思った。

















(OHO)あとがき

ちょっとシリアス方面に目覚めてきた愛ドルです。

今回はライブ直前になんと伊織の相棒シャルルが紛失!?

プロデューサーはシャルルを見つけられるのか、そして伊織はライブをこなせるのか、次回を乞うご期待!…はあまりしないでくださいww

ちなみにライブ会場はゲームでも出てくるあの薄暗い感じのやつですかね。

楽屋は明るい使用です。

今日の迷文・涼ちん、声がカワユスギ。(//・・//)



[28821] 第8話『Diamond  Star』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/25 11:42
俺は伊織がいつも持ち歩いているウサギの人形のシャルルを探している

のだが…










「ここもない。あそこもない。…どこにあるんだ、シャルル」

俺は会場のあらゆる場所を探しているが、いまだにシャルルの姿も形も見当たらないのである。

楽屋の近くとか会場の玄関のあたりとか、伊織の通ったであろう道の付近などを探しているが

「成果ゼロって…」

俺は深くため息をつきながら手首につけている安物の腕時計を見る。

(もうライブも始まってるな。確か伊織は最後だったか…)

それまでにはどうしても見つけなければアイツも安心してステージに立てないだろう。

俺はまだ探していないような場所を絞ってから、そこへ駆け足で向かった。


















「伊織、大丈夫?」

「伊織ちゃん…」

今も落ち込んでいる私を出番を待っている皆が励ましてくれている。

それだけで嬉しいような、情けないような気持ちが混ざり合う。

「うん、私は大丈夫だから…皆は歌の歌詞とか覚えないとダメでしょ?」

「…伊織」

私が言うと皆はしぶしぶ『分かった』というように椅子に座って歌詞カードやメイクのチェックに入った。

やよいは椅子に座っても私のほうを何度か見ていたけれど…。

(っていうか、歌詞も頭に入ってきてない私が言うのも気が引けるんだけどね)

私はライブの日までに歌詞やダンスをキチンと覚えてきていたはずなのに、どうしてもそれが浮かんでこない。

(シャルル…)

私は今もシャルルを探してくれているプロデューサーに申し訳ない気がしてきた。

この仕事はどうやら彼が多くのライブ会場に掛け合ってやっととれた仕事の一つらしい。

(私…ミスせずに、出来るかな)

私は椅子に座ったまま俯くことしか出来なかった。



















「この袋は…違う。じゃぁあっちか!?」

シャルルを探していた俺はある重大なことに気が付き、会場のあちこちにあるゴミ袋をあさっていた。

「これか!…違うー!」

俺は頭を両手で抱えながら悶えた。

「はぁ~。この時間は清掃員がいるからてっきりゴミ袋の中とかにあると思ったのに…」

「ゴメンねぇ~。アタシがしっかり確認もせずになんでもかんでも袋に入れちゃって」

「あぁ、いえ。ちゃんとアイドルたちのことを見てなかった俺が悪いんです」

俺は清掃員のおばちゃんに掛け合ってゴミ袋が大量においてある場所を教えてもらってそこを探していたのだが、おばちゃんも俺の説明を聞いて罪悪感を感じたらしく一緒にシャルルを探してもらうことになった。

「でも確かにウサギの人形はあった気がするんだけどねぇ…」

「俺も会場のいたる所を探しましたから、後はここだけです」

おばちゃんは首を傾げながら呟き、俺はここに最後の望みを託して捜索を進める。

もしここで見つからなければ、シャルルは…。

(って俺が諦めたらダメじゃないか!ここは伊織のためにも絶対見つけなければならないんだ!)

俺は心の中で自分を奮い立たせ、袋の中をあさる。

(絶対見つけてやるからな、伊織!)



















「それじゃー、準備お願いします」

「あ、はい…」

ステージの裏側。
ライブのスタッフが大声で呼ぶ声がしたので、私の出番が回ってきたことを知った


今はやよいがステージで歌っている。

曲は『GO MY WAY!』で、お客の盛り上がりもかなり絶好調だ。

もし私が失敗すれば、この盛り上がりも無くなってしまうかと思うと体の震えが止まらなくなる。

(…怖い、出来る事なら今はステージに出たくない)

アイドルとしてこんな考えはダメと分かっていても思ってしまう。

私はシャルルがいないだけでこんなに弱く、脆くなってしまう自分の心に情けなくなる。

『絶対見つけてやるよ。お前の大切な相棒』

(っ!?私、なんでプロデューサーのことなんか…)

どうしても思い出してしまう。彼の偽りのない笑み、優しい瞳。

そしてこの言葉を。

「…きっと、今は諦めてるんだろうなぁ」

でももうすぐ私の番だ。しかもプロデューサーはまだ戻ってきていない。

どう考えても諦めたと思うのが常識だろう。

それに探していたとしてももう間に合わない。

[ありがとうございましたー!!]

やよいがマイクを通して持ち前の元気な声で客席に感謝の言葉を言いながら、裏に戻ってきた。

「良かったわね、やよい。お客さんも盛り上がってまくってたじゃない」

「うん。私もここまで盛り上がってもらえるとは思わなかったんだ~」

嬉しそうにはにかむやよいを見て、私は少し気分が楽になるのを感じた。

「伊織ちゃん…がんばってね!」

「えぇ、この伊織ちゃんにまかせなさい」

やよいの声援を受けていざステージに立つ。

(…客席、いっぱいじゃない)

でも会場は満員らしく、不安と緊張で視界がぼやける。

「え、えっと…」

(何してるの!?早く歌わないと…早く…)

私がマイクを両手に躊躇していると、客席もざわざわとざわつき始めてきた。

(そう、よね。こんなに躊躇してたらお客もざわつき始めて当然…


それに幻覚かしら、客席からシャルルが見え…え?)

私は驚いて客席をじっと目を擦ってみていると

ボロボロだけれど、確かに誰かがシャルルを天井に向けて掲げ、お客の群れからはみ出させていた。

(見つけてくれた…約束、守ってくれてた…っ!)

私は目の前が滲んでくるのが分かり、右腕で無造作に目を擦る。













「皆~~!!さっきはごめんなさ~い!実は私、こんなにいっぱいお客さんが来てるなんて分からなくてビックリしてたの~!


…でも、もう大丈夫。私がビックリした分、今から皆私にメロメロにさせちゃうからー!」




「うおおおぉおぉぉ!!伊織ちゃんでござるー!?」

「小悪魔伊織ちゃんバンざーイ!」

「すでに俺はメロメロだけどなっ!がんばれー伊織ちゃーん!」

私の言葉に会場は先ほどの静けさとは打って変わって激しい盛り上がり具合に変わった。


「それじゃ聞いてください!『フタリの記憶』!」


きっと彼は人形を片手に笑いながらこう言っていると私は思う。


『らしくなったじゃねーか』って。










                   (ありがとう)











(まwま)あとがき

曲名を出したのは商売目的じゃない!の愛ドルです。

シャルル捜索編はこれにて終了。

おい伊織が次の回からデレルと思ったやつ、期待してろww(ぇ。

でもいまだにデレの描写をしたことない(気がする)作者はどうしたら…?

誰か教えてーー!!まっこまっこりーん!



[28821] 第9話『プレゼント』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/27 16:54
ミニライブも無事成功し、トップアイドルへの道に近づいていく765プロ。

アイドルたちは日夜努力と活動を惜しまずに日々を送っていく中。

プロデューサーの俺は思った。








「こんだけかんばってるんだからプレゼントとか送ってやってもいいですよね?」

「マジメな話って、それですか?」

俺は小さなファミレス店の席で向かい側に座る律子に相談をしていた。

そんな律子は俺の案に表情を険しくして考え込んでいる。

がんばっているアイドルたちにプレゼント。

…と聞いてみると聞こえはいいが765プロもまだまだ裕福ではない。

13人もいるアイドル+αの小鳥さん(←後の律子の案)にプレゼントと、しかも女性となると男友達で買いあう安っぽいものではいけない。

お年頃の子もいれば大人なあずささんや小鳥さんにもそれなりの額を振り込む事となる。

しかも長い付き合いの俺だがいまだにアイドルたちの趣向・好みがよく分からないので、一番相談に乗ってくれそうな律子に頼んだのである。

「まぁ確かに、最近皆がんばってるしプレゼントをあげるのも気持ちが奮い立つからいいですけど…」

「出費とアイツ等のほしいものが分からんからなぁ…」

俺たち2人はファミレスの席で腕を組んで考えた結果。






















「まぁなせばなる」

「…なんでいきなり小物店なんですか」

考えててもラチが明かないので、小物店で見ながら選ぶことにした。

「とりあえず俺は女の子がほしそうなものは良くわかんないから、ほとんどは律子に任せることになると思うけど」

「まっ、そういうと思ってましたけどね。任せてください、私がキッチリプロデューサーが変なものを買わないように見張りますから」

「…なんか違う気がするぞ、律子さんや」

げんなりする俺を見ながら軽く笑いながらも、律子はしっかりプレゼントを選ぶために「まずはアクセサリー関係を見ましょう」と提案した。

「最近のアクセサリーって派手なんだなぁ」

「そうですか?美希とかは結構こういうの持ってるみたいですけど」

俺たちは互いに話合いながらアクセサリーを見る。

「お、この銀色の月がついた首飾りとか貴音に似合いそうだな」

「こっちのウサギの飾りつきのペンダントは伊織が喜びそうですね」






「この虹色リボン…春香につけさせてみたいな」

「マジメに選んでください、プロデューサー」











「この置物可愛らしいな」

「雪歩の優しい雰囲気と何処か似てますね」











「どうした律子?マグカップなんか見つめて」

「え?あ、いや…これ、小鳥さんとかにどうかな、って」

「あの人最近インカムが小さくなったって言ってたなぁ」

((ここにインカムあるわけ無いよなぁ…))













「プロデューサー、どうしたんですか?」

「ちょい、トイレ行ってくるから。お前先に外で待っててくれ」











そして数時間後

プレゼントを選ぶのに手間はとったが、とりあえず全員分は買えた。

「いや~今日はある意味いい仕事した感じがする」

「プロデューサー、前かがみになってたら姿勢が悪くなりますよ」

俺たちは店で皆に渡すプレゼントを買った後、事務所へ帰る途中だった。

俺は背筋を伸ばした後だら~っと体を前のめりしていたところ、律子に喝を入れられた。

さすがは765プロのアイドルのまとめ役だな。と俺は関心しながら体を起こしながら歩いた。















765プロ・事務所内

皆にプレゼントを渡し終え、俺と律子、そして小鳥さん以外の皆は家に帰っていった。

「小鳥さんコーヒーお待ち。ってもう付けてるんですか、それ?」

「はい。こんなオシャレな髪飾り貰えてとってもうれしいです」

小鳥さんは俺たちに蝶の形をした髪飾りをつけながら嬉しそうに微笑んでいた。

「いや~ホント良かった良かった。今回のプレゼントの件は成功だったな」

俺は頷きながら律子を見ると、律子はなぜか浮かない顔をしていた。

「どうした律子、そんな昔の俺みたいな鬱なオーラを出して」

「うぅ…まさか皆の分を買うのに必死になりすぎて自分の分を買い忘れるなんて…」

どうやら皆のプレゼントのことばかり考えていたために自分のプレゼントを買うのを忘れていたようである。

(まぁ、わざわざ『自分のプレゼント』を自分で買うのはな)

俺は苦笑いしながら落ち込む律子の肩を軽く叩いてやった。

「…あ、そうだ。律子、ちょい待ってろ!」

「うわっ!?どうしたんですか、いきなり大声で?」

俺は大変なことを忘れてしまっていたため、声が大きくなって律子を驚かせてしまったらしい。

俺はそれを謝ったあと、自分のカバンの中から袋を取り出し、袋の中の四角形の箱を律子に渡す。

「ほれ、お前の分だ」

「え?わ、私の?」

律子はオドオドしながら俺と四角い箱を見比べる。

「びっくり箱じゃないから安心して開けてみろ」

「は、はぁ…」

律子はゆっくりと箱を開いて中身を取り出す。

律子はその手に持っている箱の中から出したものをマジマジと見つめていた。

「この緑色のマグカップ…!まさか!?」

「へへっ、お前が店の中でじーっと見てたから、もしかしてと思って買っといたんだ」

俺は少し照れくさくなって笑っていると律子は嬉しそう笑っていたが、すぐに不思議そうに質問してきた。

「確かにこれがほしかったんですけど…一体何時買ったんですか?プロデューサーはずっと私と一緒にプレゼントを選んでたのに」

「え?あぁ。俺がトイレに行ってくるって言ったときあるだろ。実はあんときにな」







『プロデューサー、どうしたんですか?』

『ちょい、トイレ行ってくるから。お前先に外で待っててくれ』



「あ!?あの時ですか!」

「そう、あの時」

律子は俺の行動に驚いたのか呆れて呆けていたのか良く分からないが、少しの間動かなかったが、急にクスクスと笑い出した。

「ぷ、プロデューサーも、男らしい一面ってあるんですね」

「なっ!当たり前だ!…ってそんなおかしい事だったか?」

俺はベタすぎたかなと思っていたが、律子は「いいえ」と首を横へ振って満面の笑みを浮かべてお礼を言ってくれた。

「プロデューサー、今日はありがとうございました。

…私、このプレゼントをプロデューサーと思いながら大事に使いますから」

「ははっ!なんじゃそりゃ」

「ふふ、プロデューサーさんも隅に置けませんね」

俺と律子と小鳥さんはその後も笑いを絶やす事がなく、談笑に花を咲かせた。



















そして次の日、律子は俺のプレゼントしたマグカップをさっそく使用しながらイキイキと仕事をしていた。


プレゼント大作戦は大成功だった。























(^p^)あとがき

カルピスちょーだい。愛ドルです。

今回はプレゼント大作戦編ということで、事務員兼アイドル兼地味員担当の律子さんを登場。

だがそこに惹かれる好きになるぅ!!

え?伊織は?デレはどうしたって?

しりゃぁせんよ、そげなこと(ぇ










おまけ

伊織「べ、別にプレゼント貰ったからって嬉しくなんかないんだからね!!?」

内心(こ、このペンダント…すごく可愛い)



↑のセリフは好きないおりんの表情・言い方などでご自由に脳内再生してください。

(//゜ロ゜//)ツンデレいおりん…マジ可愛ええ
(作者、脳内再生後の一言)



[28821] ぷちます・2ぷち『876ぷりょのぷちドル』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/07/27 17:31
最近ちっちゃんのいとこの『りょーちん』というぷちドルが所属している876ぷりょがそれなりに人気を掴んできたらしい。

ちっちゃんはそのりょーちんからライブのチケットを2枚送られてきたので、プロデューサーの俺を誘って、見に行く事にしたらしい。



ライブ会場

「めっ」

「はいはい、頭の上に乗せてあげるから暴れないで」

ちっちゃんは俺の頭の上に乗るのが好き…というか頭の上から見る景色が好きらしい。

ちっちゃんは俺の頭の上に乗ると先ほどの暴れっぷりとは打って変わって大人しくなり、俺の頭から落ちないように俺の頭をがっちりと体全体でホールドした。


『ワアアアアッ!!』

「お、始まるみたいだぞ」

会場の客が歓声をあげる中、ステージの上には三人のぷちドルたちが立っていた。


「いぇーーぃ!」

「いえ?」

「いぇーい!」

左端のピンク色の衣装を着た876ぷりょぷちドル『まめたん』が大声で叫ぶ中、水色の衣装を着た『えりー』が疑問系で小さく声を放ち、緑色の衣装を着たりょーちんも大きく(さほど跳んでいないが)ジャンプしながら叫んだ。


「りょーちんかわええよー!」

「まめたんサイコー!」

「えりー!愛してるよえりー!」


「おぉ、すごい盛り上がりだな」

ファンの盛り上がり具合に俺も押されかけ、これなら人気も上がるだろうなと納得した。

「もー!もー!」

「え?いや、鼻の下なんかのばしてないって、ただ凄いなと思っただけだよ」

俺の頭をビシビシ叩きながらちっちゃんは怒り心頭で、中々許してはくれなかった。

ちっちゃんは結構俺に懐いてるため、もし変な目で女性を見れば、数分はおしおきか制裁(ハリセン)が下る。

そして数時間後、ライブも終わり、俺たちは許可を貰って876ぷりょのアイドルたちと対面することとなった。



「おーー!」

まめたんは俺を下から眺めて感嘆し、

「だれ?」

?をかならずつける(らしい)二文字だけ喋れるえりーは首を傾げながら質問し、

「ぎゃおん!?」

「めっ」

りょーちんはいとこの姉・ちっちゃんを見て驚いていた。

「どうも、765ぷりょのプロデューサーです」

「おおっーー」

「おぉ?」


まめたんとえりーは手を叩いて拍手をしてくれたが、



「ぎゃおおん!」

「もー!」

ちっちゃんは嫌がるりょーちんを捕まえて遊んでいた。

「こらちっちゃん、ダメだろ?3人はライブ終わりで疲れてるのに暴れたら」

「…(こくっ)」

俺はちっちゃんをりょーちんから引っぺがして説教をして、謝らせる。

「…(ぺこり)」

「!?(ブンブン)」

どうやらりょーちんは遠慮しているらしく、『別にいいよ』的な意味で首を左右に振っていた。






こんな眺めをみて一言








「…和むなぁ」

「「?」」
















(><)あとがき

短いだと?気にするな!な愛ドルです。

ぷちます2話というわけで876プロのアイドルを愛ドルがぷちドル化したら劣化しちゃった、てへっ!

…クオリティが自分でも低いと評価しておりますが、こちらはあまり気を張らずに読んでいただければと思います。

まぁ、いざってときは読まなくてもいいんですけどね!(←なげやり

それではまた、本編で!



[28821] 独り言【見なくても大丈夫です】
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/05 10:11
・最初に・

お久しぶりです、愛ドルです。

最近は夏休みの宿題で時間を取ってしまって更新が出来ませんでした。

今もまだ勉強を進ませるために(といってもすぐに挫折するが)がんばっています。

…とりあえず今日も今日とて勉強前にアイマスのアニメを見るために某動画サイトに行き、そしてアイマスのアニメ第5話を見ました。

最初は良かったんだ…。

響が可愛らしく扇風機の前声出してたり、まさかのスケジュール(ほぼ)真っ白だったり、伊織の怪談怖かったり、胸のデカイ765メンバーを見て千早が「くっ!」といったり…。



でも最後を見たら





竜 宮 小 町 始 動 だ と ! ?



ってことに驚きと不安を隠せなくなったww

次回予告を見る限り嘘ではないようで…。

また恐ろしい悲劇が起こるのか…そして「アイドルになるぞ!りっちゃんは!」と信じていた俺の気持ちは何処へいくのか…。













ま、でも、面白いのでよしとしよう←(深く考えてない



[28821] 第10話『歌の交換』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/05 23:52
※この本編での持ち歌は複数あることになるものとおもいます。

後、もしかしたら持ち歌が違う場合もございますので、

そのあたりは感想板で報告してもらえれば幸いです。



まじ @ヮ@ のの @ヮ@ ヮ



9時ごろ・765プロ事務所内




「皆、歌を交換して歌ってみないか」←サムズアップ



・ ・ ・ ・ ・

「ぷ、プロデューサーさん?」

「い、いきなりどうしたんですか?」

「道に落ちてた物でも拾って食べたんじゃない?」

俺のいきなりの提案に皆それぞれ戸惑いを隠せないようで、事務所内はざわざわとし始めた。

あと伊織、俺は道に落ちてるものを食うほど飢えてはいない。

「いや、ちょっと説明不足だったかな。俺が言いたいのはだな…」

俺は小さく咳払いをしたあと、少し間を置いて

「皆はもっと色んなジャンルの曲に触れたほうがいいかなぁ、と思って」

「なるほど。皆の持ち歌はバラード系からヒップホップ系とか、幅は広いほうですからね」

俺の説明に律子が顎に手を当てながらフムフムと頷く。

さすが俺の先輩兼アイドルだ。中々鋭い。

「そう、皆歌の幅は広いのにどちらかと言うと『自分の持ち歌』に固執しがちだろう?」

「でも、それだと自分のイメージが壊れるから、ファンの皆さんは戸惑うんじゃないでしょうか?」

雪歩は小さい声だがめずらしく自分の意見を主張してくる。

雪歩も俺が見ない間に生長してるのだろうか…。

俺はうれしい反面何かもの悲しい気もしてきた。

が、ソレは今関係ないので、ドブにでも捨てておこう。

「確かに、ファンのイメージも大切だ。でも無茶振りの多い番組で突然

『この曲って歌えますか?』

って自分とは真逆のイメージの歌を言われることもあるだろうからな」

「それの予行演習も兼ねてってことだな!それなら自分、なんでも歌えるから安心だぞー!」

響は自信がかなりあるようで、ふんぞり返って胸を張っていた。(なぜかハム蔵も)

「そうか。だったら最初は響に試してもらおう。…で、誰の曲に」

俺が周りを見渡して誰の持ち歌を歌ってもらおうか考えていた矢先

落ち着きのない響とは真逆の性格の人物を見つけた。

「そうだな…。よし、ここはあずささんの『隣に…』で行こう。」

「あらあら、私の歌でいいんですかぁ?」

あずささんは少し不思議そうに首をかしげたが

「はいさーい!了解したぞー!」

響は異議はないようなので、『隣に…』の音と歌詞を少しだけ聞かせて、時間を少し縮めたものを歌ってもらうことにした。

仕事?…ホワイトとでも言って置こうか。






     ♪この~坂~道を のーぼーる~たーびにー




響が歌を歌い終わったあと、皆は大きく拍手をした。


「すっごーい!響さんってこーゆーのも上手に歌えるんですね!」

「いつもは明るい歌を主に歌ってたからねぇ…意外な発見ですよ、プロデューサー!」

「あぁ、響とはイメージがまったく違う曲なのに違和感がほとんどなかったな」

皆も響の歌唱力に驚いていたが、提案した俺自信もまさかここまで違和感なく歌われると驚かざるをえなかった。

「へへっ、自分、何をやっても完璧だから当たり前さー!」

「コラコラ、上手くできたからって調子に乗りすぎるなよ~?」

響は鼻を擦りながら天狗になっている響に念を押して言ってやったが、満面笑顔満開でいるあたりおそらく聞いてはいなかった思う。

「さぁて…次は誰に歌ってもらうかな…」

俺は再び周りを見渡して歌ってもらう人物を探していると

「ねぇねぇ兄ちゃん!真美も歌いたーい!」

「だったら亜美もー!」

「うぉっ!?お前ら、いきなり下から現れるなよ!」

俺の両側からはさむように出現した亜美・真美の2人に俺は驚いて少しこけそうになったが、体制をたて直し

「歌うのはいいが…誰の持ち歌を歌うんだ?」

俺がそう聞くと二人は顔を見合わせた後、にっこりしながら

「「まこちんの『エージェント夜を往く』!」」

…いや、あれは黒歴史に近いだろう。

俺は一度2人がこの曲を事務所内で歌っているのを聞いた事があるが、

『溶かしつくして』という歌詞をこの2人は『とかちつくちて』と歌っていた。

…十勝(とかち)!?

とか最初は思ったが、よく考えるとあれにそんな歌詞はないので二人の活舌の問題だったのだろうが…。

え?中の人の問題?…知らんなぁ。


「うーむ…」

「「ね~え~、いいっしょ~?」」

2人は目をウルウルさせながら俺にせまってくるので、ここまでくるとNOとはいえなかったので、歌わせることにした。

まぁ、今日は歌わせるのが目的だし、活舌は別に大丈夫だろ。





       ♪もっと たーかめて果てなく こーころーのおーくまーでー




2人が歌い終えたので、

「あはは、やっぱり自分の歌を歌われるのって照れますね…」

「ミステリアス系に亜美・真美の元気系がプラスっていうのも悪くはないのかもしれませんね」

(皆なぜ『とかちつくちて』はスルーなんだな…)

おそらくあれは俺にだけ聞こえる魔法の単語なんだろうな。そのうちポポポポーンってなるんだろうな。

真は頬を少し赤く染めて照れくさそうにしており、それを見た亜美・真美コンビがいじっていた。


「さて、次は…」

俺は周りを見渡す前にこの企画(?)にもっとも乗らせてみたい人物を思いついた。


「…千早」

「はい、何ですかプロデューサー?」

俺は千早の肩を軽く叩いて呼ぶと、千早は首をかしげて振りむいた。

そして俺は少し間を置いて

「…『おはよう!!朝ごはん』」

「む り で す」

「何ぃ!?」

俺の案をコンマ1秒で斬った千早に俺は説得を持ちかける。

「なんで断るんだよ?これも歌の練習にはもってこいだろ?」

「む、無理ですよ!?あの歌は高槻さんが歌うからいいんじゃないですか!」

千早は明るい系の歌をどうしても歌いたくないようで、必死に抵抗をしてくる。

もちろん俺はめげずに説得をする。

「まぁまぁ、軽く歌うだけでいいんだ。」

「でも…」

「頼む!」

俺の執念の説得に千早も少したじろぎ、少し考え込んでいた。


「す、少しだけなら…」

「ほんとか!」

俺は嬉しさのあまり千早の手を掴んで、崇めるようにしていた。











え?結局どうなったって?

…『おはよう!!メカご飯』になったといっておこう。






あと、千早はそれから数週間俺とまともに話をしてはくれなかった。

さすがに悪い事をしたなと思ったので、がんばって千早に歌関連の番組を入れようと思ったが、中々入らなかったので、余計話をしないどころか、顔すら見てくれないようになった。

「……」


「千早ぁああああ!ごめんんんんんん!!」














(´O`)あとがき


どうもメカご飯は食えねえなと思う、愛ドルです。

今回は本当は亜美・真美も回にしようと思っていたのですが、(ある意味)路線を変えてこっちを書くことにしました。

伊織は今回もデレませんでした。

とりあえず歌わせた曲とアイドルを書いておく(意味はないが)

亜美・真美『エージェント夜を往く』(とかち(ry

春香『9:02pm』(なぜ最後にヴァイといった

真『ポジティブ!』(途中でキャラ崩壊

あずさ『GO MY WAY!』(途中で歌詞を間違えたが可愛いから許す!

雪歩『I Want』(「そこに跪いて」の部分で皆で跪いてみた

響『隣に…』(あれ?意外といけるかも…

やよい『蒼い鳥』(この後公開!?

美希(熟睡のため断念

貴音『魔法をかけて!』(タカネサマーー!!(゜p゜)じゅるり

伊織『First Stage』(最後に恥ずかしそうに「べ、別にあんたのために歌ったんじゃないんだからね!?今回はそういう目的でしょ!」

律子『relations』(本気を出してくれました

千早『おはよう!!朝ごはん』(通称『メカご飯』












やよい『蒼い鳥』


「♪あおいーとりー もしーしあわーせー」



『どうしてあの暗い曲がこんなに明るく聞こえるのだろうか…』

(爆睡中の美希以外)全員一致の不思議な(やよいの)話でした。



[28821] 裏・1話『ある日の日常』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/10 23:48
裏ということでレベル4ぐらいの春閣下降臨。

キャラが崩壊しても「おそらく春閣下のせいだろう」と思ってください。

↑のように納得できなければ「おのれディケイドぉおおお!」か「許さん!」と叫んでBACKしてください。

本編との関わりは薄いものかと。

伊織のツンデレがほしい?程度は低いがくれてやろう!


真編




「プロデューサー!なんですかあの仕事!?」

「い、いやだから…俺じゃなくて律子に言えよ」

765プロの事務所内で椅子に座っている俺の肩を掴みながらおいおいと涙を流している真。

なぜこんなに切羽詰っているのかというと、貰った仕事が

『男らしすぎた』からである。

「なんですかあれ!?なんでボクが崖に登った後に栄養ドリンク飲まなきゃいけないんですか!
しかも途中で死にそうになるんですよ!そんなときに

『ファイトー!うぉー!』

なんて言ってられませんでしたよ!」

「で、でもCMでは言ってるじゃん」

俺は苦情では納まりきらないほどの文句を真から受けていたが、電源の入っていたテレビを指差さすと

『ファイトー!』

『うぉー!!!』

「「……」」

ケイン○スギもビックリの男気あふれる「うぉー!」の叫び声と復帰の仕方である。

「……」

「ま、まぁもっと有名になればそのうちグラビアみたいな仕事が来るよ」

俯いて黒い雰囲気を纏う真は返事をすることもなく給湯室へ入り、雪歩に手厚く慰められたそうだ。


後このCMは多くのシリーズがあり、ジャングルだったり砂漠だったりと(吹っ切れた)真の男気が評価され中々好評だったそうだ。

近くグラビアどころか女性向けのファッション雑誌とかは来ないのかもしれないと俺は思った。

ちなみにCM関係者から貰った栄養ドリンクは俺と小鳥さん、社長と律子でおいしくいただきました。














やよい編


「見てください!この新鮮なカニ!」

「わぁ~!すごいですー。これなら一匹でも一杯食べられますねー!」

やよいは今通販の番組で新鮮なカニを紹介している。

カニは獲れたてギチギチで、大柄ながら身もたっぷりつまっていそうなものだった。

しかしやよい…何かお前の目が獲物を狩るチーターのようになってるぞ…。

「でしょう?きっとやよいちゃんの家もこれ一匹でカニパーティーができるね!」

「はい!あ、でもやっぱりこのカニさんもとてもおいしそうですよ。それに…



身も詰まってそうですし」

『……』

やよいの本性たれながしの生々しいセリフにスタッフもろとも背筋の凍るような寒さを覚えたそうな。















春閣下編

「プロデューサーさ~ん!ケーキですよ、ケーキ!」

「おっ、きたか春香の特性手作りケーキ」

春香が給湯室から少し大きめの手作りショートケーキを持ってきた。

雪のような白いクリームと4分の1ぐらいにカットされたいちごがスポンジの生地の間から見えているため、とても食欲がそそられてきた。

「どうぞ、食べてみてくださいっ」

「まぁ事務所には今、俺と春香しかいないわけだし、全部貰っちゃおうかな?」

春香はケーキを小さくカットして小皿に移し、俺に渡してきた。

「んむっ……おぉ!うまい。この生地の柔らかさ、そしてクリームといちごの甘さが絶妙なドッキングを果たしている…」

俺がありのままに思った感想を言うと春香は「褒めすぎですよ」と照れながらもうれしそうにしていた。

「ホントに春香ってお菓子作りうまいよな。今度教えてくれよ」

「あっ、いいですよ。……もちろん2人だけで、ですけどね」

「ん?なんか言ったか?」

俺は後半部分の言葉が聞こえず、春香に聞いてみるが

「え?何にも言ってませんよ」

と言い、ケーキを次々とカッティングしていく。

そしてそれを褒めながら食べていくうちに、俺は急に眠くなり、意識が途絶えた。












「…ふふっ、プロデューサーさん。寝ちゃいましたか…少し入れすぎたかな」


“睡眠薬”















双海亜美・真美編


「兄ちゃん!ゲームしようよ」

「え、でも俺携帯ゲームとか持ってないぞ?」

「大丈夫だよ、真美の貸したげるから!」

休憩していた俺に亜美と真美が薄型のPS○を渡してきたので、ゲーム対戦をすることになった。

「よっ!ほぁ!てぃやぁー!」

「うわっ!?マジか…ってこれ動けないぞ!?」

「んっふっふ~!そのキャラの技は当たると一定時間動けなくなるんだよー」

まぁそんなこんなで遊んでいたら休憩時間も近づいてきたので、切り上げる事にした。

「すまんがそろそろ仕事に戻らないと」

「えーっ、兄ちゃんとじゃないとつまんないよー」

「そうだよー」

亜美と真美が手と足をブンブンと振り乱し駄々をこね始めてきた。


「お前ら2人でやればいいんじゃないか?」

「ダメだよー」

「だってウチラじゃタイムアップまで生き残るんだもん」

(ようは俺と対戦したほうがタイム内に決着がつくのか)という悲しいツッコミは心にとどめて置いて、今は仕事に戻らなければならない。

「とりあえず仕事が終わるまではダメだ」

「「ぶー…」」

2人は口をタコにしてぶーたれているがこっちも仕事に専念しないと律子にぶーたれる(ぶたれる)からな

とかいう寒いギャグをする俺もそろそろおっさんの仲間入りだろうか?

今なら親父の気持ちが少し分かる気がした。







「プロデューサーさん…ワタシイガイノオンナトシャベッチャダメデスヨ?」


あと寒気もした。















伊織編


「まったく、なんでこのスーパーアイドル伊織ちゃんの今日の仕事が、このあっつーーーーい屋外でなのよ!?」

「と言っても、まだまだスーパーが付かないからこうやってCDを宣伝しながらファンと接するんじゃないか」

伊織の今日の仕事は新曲『Here we go!!』を(CDショップ前で)宣伝していた。

「ったく、これじゃ私のきれいな肌が焼けちゃうじゃない」

伊織はぶうぶうと文句を言う割にはしっかりと仕事をしていた。

「あ、これ私の新曲なんです、良かったらどうぞ。

…サインですか?ちょっと待ってくださいね~……はいどうぞ!」

「水瀬 伊織の新曲で~す!…あ、ファンの方ですか?いつもありがとうございます!」

伊織はしっかりとファンと接し売り上げも上々だ。

そしてそろそろ枚数も少なくなってきたので、伊織を休ませる事にした。

「伊織。お前はそろそろ休んどけ、日焼け止めも塗りなおさないとダメだろ?」

俺は伊織に優しく言ったつもりだったが、なぜか睨みつけられた。

「はぁ…アンタねぇ、歌を歌ってる本人(アイドル)が宣伝しないでどうすんのよ!

それに…アンタだけじゃ色々と大変だから、手伝ってあげるわよ…」

「伊織…」

「か、勘違いしないでよね!?あくまでも私はこのCDが売れ残らないようにするために、なんだから!」

そういうと伊織は俺とは逆の方向に顔を向けて、宣伝を再会した。

彼女は気丈に振舞っているが心の芯はまっすぐな努力家だ。

いつかはアイツラと共にトップアイドルにしてやりたいと思った。



















裏・あとがき(◎Ⅲ◎)



ぷちます3巻とREADYの初回限定CDを買った、愛ドルです。

ぷちます3巻読んだら笑えてきました、さすがだぜはるかさん!

CDのほうはDVDも付いていたのですがなにぶん家族がいるので全員いないときにしかTVの大画面で見れません。

でもCDは聞いた。伊織がメインだろ新曲ェ…。(ちなみに『おとなのはじまり』のこと)

あと今回は裏ということで、話を作ってみたんですが、本編との関わりは薄いかもしれません。(特に春閣下は)

まぁそんなことより皆でREADY!をランキングで一位にしようぜ!←バカの発想

はっ!?し、しまった!俺は奈々様の存在を忘れていた…。

奈々様ーーーーー!!←何か移り変わった



[28821] 第11話『亜美と真美とヤキニクマン』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/12 11:48
日曜日の8時ごろ、765プロ事務所内

この時間は亜美と真美にとっては至極の時間である。

今も俺と小鳥さんがいる中でもテレビに釘付けで、両手を握り締めるほど夢中になっている。

ちなみに2人が来るのはいつもはもう少し遅いのだが、『ヤキニクマン』なる番組がする8時より前には事務所に入ってくるそうだ。
理由は「早く家でないと初めから見れないもん」だそうだ。
(小鳥さん談)

てかお前ら俺より早ぇよ…。俺でも8時すぎに出所だぞ。


『くらえ、カビ男!ヤキニクパァアアアアンチ!!』

『ぐぎゃああああ!?』

テレビには野太いの声持つ戦隊的な衣装を身に纏った男と、攻撃を受けて甲高い声を出しながら倒れ行く全身カビを生やした怪人が映っていた。

「やったー!またヤキニクマンのだいしょーりー!」

「やっぱヤキニクマンってめちゃ強いよねー!」

亜美は両手を上げて喜び、真美はソファーから立ち上がって両手を握っていた。

このヤキニクマンは子供向け番組の特撮ものらしく、いまや子供のみならず大人にも絶大な支持を得ているらしい。(亜美・真美談)

後2ndシリーズも放送されるらしいし、映画化も期待されているらしい。

…すげーなヤキニクマン。

「亜美もヤキニクマンみたいにこー、シュババッ!て動いてみたいよー」

「真美はヤキニクパンチとか出来たらいいなー。だって瓦とかパリリーン!て出来そうだもん!」

亜美は忍者みたいに左右にすばやく動く仕草をしてみせ、真美は右手を上から下へ瓦を割るような仕草をした。

「お前ら、そんな異色すぎるアイドル目指すなよ…」

瓦が割れるアイドルとかもはや何モンだよ。

だが2人はそれほどヤキニクマンが好きなのだろう。現にこんなに朝早くに事務所で見るぐらいだし。

「いいじゃ~ん、亜美もヤキニクマンみたいにかっちょよくなりたいもん」

「そしたらヤキニクマンみたいに焼肉モリモリ食えるモンね~」

「ヤキニクマンってそんな脂っこいキャラクターなのかよ!?」

一体どんな番組なのだろうか…一度見てみるかな、と思った矢先、事務所の電話が鳴ったので俺は受話器を取って電話に出る。

「はいもしもし、こちら765プロ…はい、はい…っ!そうですかありがとうございます!ウチでよければよろこんで!はい、それでは後ほど…」

「どうかしたんですか、プロデューサーさん?」

横からお盆を持ってお茶を淹れてきてくれた小鳥さんが不思議そうに俺に話しかけてきた。

…もしかして俺、今変な顔してる?

「あぁいえ、ただ仕事の電話で…『ヤキニクマンの2ndシリーズの歌をそちらのアイドルに歌ってもらえませんか?』って」

「「きゅぴーん!」」

俺は謎の効果音を口ずさんだ亜美・真美を見てみると、どうも怪しい雰囲気が漂っていた。

すっげー『もちろん私たちが適任だよね?』と言わんばかりに目を光らせてこちらを見ている。

「…2人とも、午後からは録音しに行かなきゃならないから、後からFAXで届く歌詞に目通しとけよ」

「「は~い!」」

なんとも元気な返事と共に2人はFAX機能のある電話機の前を歌詞が届くまで占領していた。















午後



レコーディングが始まるまでにはウキウキ気分だった2人。



しかし、今録音をする部屋の中には亜美と真美の2人が話し合いをしていた。

「どうしたんだ2人とも。もうそろそろ録音する時間だぞ?」

俺は2人の様子が気になって部屋を訪れた。

「あ!にーちゃん聞いてよ。真美の歌い方が全然ヤキニクマンみたいにゴゴゴー!って感じじゃないんだよー」

俺が入ったのと同時に俺の気づいた亜美が相談の原因を話してきた。

「ご、ゴゴゴー?…なんだかよく分からんが、もしかしてきちんと歌えてないのか?」

「歌はきちんと歌えてるんだけど…」

「なんかヤキニクマンのイメージと違うんだよねー…」

2人は腕組みをしてうーんと唸り始めた。

確かに歌と言ってもイメージは大切だろう。

悲しいドラマの歌はどこか悲しげに、バライティ色が強いドラマの歌は花のように明るい。

それに小さい子供はイメージを大切にするから、もしイメージが違えば戸惑うだろう。

「そうだな…そのヤキニクマンってお前らにはどういうイメージがあるんだ?」

俺の質問に2人は少し考えた後

「迫力がある!」

「何か楽しい!」

「「そんで面白い!」」

「最後は同意見だな…まぁ、そういう感じのイメージを持ちながら歌えばいいんじゃないか?それにもっと表情に工夫して見たり」

俺の言葉を聞くと2人は「おぉ!」と納得すると同時にさっそくイメージ作りに取り掛かった。

「真美はもっとほっぺたあげたほうがいいよー!」

「じゃぁじゃぁ亜美はもっと口大きくあけてみなよー!」

2人は楽しくイメージを作り始め、終いにはスタッフからも「ヤキニクマンのイメージとピッタリでしたよ」と言われた。

さすがに熱烈的なファンのあの2人が歌えばヤキニクマンのイメージも引き出せるだろうな。

















そして、時は流れてヤキニクマン2ndシリーズ放送の日。



「にーちゃんにーちゃん!早くしないと2ndシリーズの1話が始まっちゃうよー!?」

「あー待て待て。そう急かすな…よし」

俺はある程度書類整理を終えて2人が待つテレビの前へと足を運んだ。



『ヤキニクマン!2ndシリィィイイイイイイズッ!』

「「おーーー!!」」

その後は2人が真剣にテレビの前に鎮座し、それを見ていた俺は少しおかしく思いながらも2人とともにヤキニクマンを見た。


















あれほど面白いものはないだろう。←はまった




















裏の話!




961プロの社長室。そこには大型のテレビと偉そうに椅子に座っている一人の男がいた。

彼は961プロの社長黒井。ある種の噂ではテラ子安とか言われてるとかいないとか。

彼には日曜の8時、毎週楽しみなものがあった…それは

『ヤキニクマン!2ndシリィィイイイイイイズッ!』

「うぉおおおお!始まったぁあああ!」

ヤキニクマンである。

社長室の隠し部屋にはヤキニクマンのグッズがあったり、保存用・観賞用・実用の三種の仁義も完璧な狂信的なファンである。

毎週高画質で録画は必須である。

「く~くっくっく!待ちわびたぞ、ヤキニクマンのセコンドシリィイイズウウウウ!!」

なんか発狂しすぎて色々おかしくなるぐらいファンである。















あとがき(~А~)

ヤキニクマンとかマジ串田ヴォイス、愛ドルです。

まじ串田さんかっこいいっす、タトバ最強っす。

亜美と真美はヤキニクマンのファンでありながら黒井マジ信者という恐るべき裏設定。←かってに作った

次回、ヤキニクマン!筋○マンと夢のコラボ!(嘘

それでは~。



[28821] 第12話『過去と今~蒼い鳥~』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/16 21:55
「や、やっととれた……」

俺はこの時もうクタクタで、今にも倒れそうだった。

この前の歌の交換で千早に『おはよう!朝ごはん』を歌わせた後、無視という名の軽蔑を受けてから俺は必死で

『歌』の仕事を探し回っていたのである。

 『歌』 

の仕事である。誰だ今くちばしつけてアヒルの練習とかいったやつ。

…まぁ、それは置いておくとして。


「千早~、明後日の午後から歌の仕事だ」

「はい…ってプロデューサー、大丈夫ですか…」

千早は給湯室から現れて、俺を見るや否や正直な感想を言った。

ちなみに表情はいつもとそんなに変わっていない…俺本気で心配されてんのかな。

「気にするな、いつものことだ。それよりお前に謝らなければならんことがある」

「謝らなければならないこと、ですか?」

俺はクタクタの体をなるべく起き上がらせて、千早と向き合う。

「あぁ、仕事は明後日にあるんだが…お前、明日オフだったろ?」

「はい。それがどうかしたんですか?」

「いや、歌の仕事にでるんだから前日はレッスンさせといたほうが良いと俺は思ったんだが、今月は明日しかオフ取れなくて…千早、どうする?

明日も事務所に来るか?手の空いてる時間は俺もレッスン付き添えるけど」

俺の提案に千早は少し考えた後

「大丈夫です。レッスンは家でも出来るので、明日はお休みさせてもらいます」

「そか、すまんな、大事な休日の日に羽のばせられなくて」

そんな頼りない俺に千早は「いいえ、少し一人でレッスンもしてみたかったんで」と言いながら、また春香たちのいる給湯室へ戻っていった。













翌日


『最近はプロデューサーとしてがんばってくれているから、私からのプレゼントとして』

「高木社長からオフを貰った」

他のアイドルは小鳥さんと律子が見てくれているのでありがたいが、どちらかといえば俺はあの2人にこそ休んでもらいたいと思う。

社長にオフはいらないといってみたのだが、どうやらあの2人にも相談していたらしく3人共々「休んでくれ」らしい。

しかしなんとも突然な休みなので、家にいても暇だったので散歩以外するようなこともなく、安価なセリフしか言えなくなってきた。

「俺休日の散歩で3時間くらい歩いてるな…」

足もそろそろ疲れてきたので、そのあたりで休もうと思い俺は何処か休めそうな場所は、と周りを見渡していたとき

「…あれ?千早じゃないか」

俺は包装された花を優しく両手で持ち、何処かへ向かっている千早が見えたので、意外に思っていた。

(あいつ家でレッスンしてたんじゃないのか?…いや、さすがに千早でも外の空気も吸いたくなるだろうな)

しかしただ出かけるのならいいとして、あの手の中の花は何なのだろうか。

「…どうしよう」

俺は好奇心で千早についていくべきか、見なかったことにするべきか悩んでいた。

もしここで千早を追いかければ間に合うかもしれないが下手すればストーカー行為である。
しかもストーカーしていたのがバレテ俺(プロデューサー)ということになればあいつは俺を二度と頼ってはくれなくなるだろう。

だが!

アイドルを守る側としてはアイドルのある程度の事情は知っておきたいところである。
それも俺は伊織や真ならともかく、千早の家や生活についてはほとんど知らないわけである。

…貴音?アイツハモウソレハオソロシクテカタレナイ。

「…ついていってみよう」

もうストーカーとでもロリコンとでも呼ぶがいいさ、と心の中で勝手に吹っ切れて俺は千早を追いかけることにした。

















千早についていこと数分、彼女は近くにある墓地へ足を運んでいた。



「…ごめんね、最近はここにこれなくて」

千早はある墓の前にしゃがみこんで墓石に向かって何か喋りこんでいた。

俺は近くの墓石に隠れながらそれを見ていると、驚きの事実を見つけてしまった。

それは墓石に彫られている名前である。

(如月…ってえぇ!?あの墓って千早の家の…でも、一体誰の墓なんだ…)

「最近はね、仕事がどんどん増えてきたんだよ?…歌の仕事はあんまり来ないんだけどね」

(…ゴメンナサイ)

俺は墓に隠れながら少し憂鬱そうな千早の言葉に謝罪するほかなかった。

そして墓石に喋りかけている彼女の声はどこか嬉しそうで悲しそうな、なんともいえない微妙な感情が交じり合っているように思えた。

「…私、明日歌番組に出るんだ。それもゴールデンの」

(確かに明日千早が出るのは結構有名なゴールデンで生放送の歌番組だったな…)

その番組ではうまくいけば有名になれるとも言われている、いわば『歌手の登竜門』的な番組なのだ。

「でもね?私、うまく歌えるか不安なんだ」

(…何?)

俺は初めて聞いた、いつも歌に全てを込める千早が今『歌に対して大きな不安』を持っていることに。

彼女にとって歌が全てであり、それを磨く事で何かを得ることができるのだと俺も周りも思っていた。
そんな彼女が唯一なくてはならない『歌』に恐怖に似たものを感じている。

「いつもマジメに発声練習やボイストレーニングをしているのに、いざ明日歌うとなると体が震えてきちゃって…」

彼女は両手で自分の体を抱きしめるようにしていた。

俺の隠れている場所では彼女の背中しか見えないが、その顔はおそらく不安を感じているだろう。

「…私、あなたの姉として…失格、かな?」

(……姉?)

俺は千早の家族構成についてはあまり首をつっ込まなかったので、姉という単語から推測することができなかった。

そして

『ツルッ』

「んうぉっ!?」

「!?だ、誰!」

俺は知らぬ間に前のめりになって話をきいていたので、掴んでいた墓石から手を滑らせて顎から地面に打ち付けてしまうはめになった。

後千早にも気づかれてしまった。

「ぷ、プロデューサー!?…どうしてここに」

「あ、あはは……すいません」

その後千早にここまで付いてきたことについて話すことになった。














「なるほど…プロデューサーの考えは理解できます。
しかし、さすがにストーカーまがいのことをするのはどうかと」

「マジすいません」

千早から説教を食らっている俺は、ただいま絶賛土下座タイムに突入している。

そのあとなんとか許してもらい、墓について教えてもらった。


「ここ、私の弟の墓なんです。…昔はよく私が弟に歌を歌って言われて、仲の良い姉と弟だって近所でも評判だったんです」

「…そうか」

千早は何処か遠い目で墓を見つめ、俺はそんな千早の目に何が映っているのか、まったく分からなかった。

「弟はある日、交通事故で死んだんです。幼いころの私と母の目の前で」

「なっ!?」

俺は驚いて千早を見た、突然大切な家族が目の前で死ぬ。

それは幼い彼女にどれほどの傷を負わせたのか。

そして彼女は少し俯き加減で話を続けてくれた。

「それから家族はバラバラになってしまったんです。
母は弟が死んでからは毎日泣いて、父はなんでそのとき弟の手を離したんだって怒ってばかり…。

そして2人は離婚しました。…まぁ、当然のことでした。

完全に私たち家族の歯車は壊れてました。弟の死があってからは…」

「……」

千早の目はうっすらと涙ぐんでいた。

こんなときこそプロデューサーの俺が何か言うべきだと思ってはいた、だが何も言えない、それが現状だった。

「…それに弟は酷いんですよ?私の声まで奪って言ったんですから」

「声を…奪う?」

俺は意味が分からず、首を傾げたが千早はすぐに疑問に答えてくれた。

「弟が死んだあと、なぜか私は声が出せなくなったんです。…でもある日泣いたはずみで声を出す事ができましたけど」

「そうだったのか…今の千早からは想像も出来ないな」

「どういうことですか?」

今度は俺ではなく、千早が疑問符を付ける番だった。

彼女は俺のほうを不思議そうに見て、俺はそんな彼女を不思議とキレイだと思った。

「え、えっと…。ほら、千早って歌がうまいし声量もプロ並みだから、意外だなって」

「…そう、ですか?」

「あぁ、弟さんが欲しがるのも一理あると俺は思うけど」

しかし俺の発言が気に食わなかったのか、千早は少し不機嫌になってしまい、俺と(弟さんの)墓石とはまったく別の方向へ顔を向けてしまった。

「戻ったから良かったですけど…私は許しません。弟のことを…」

「でも、『本気』で嫌いにもなれないんだろ?大切な人だから」

俺のこの言葉を最後に俺と千早は数分黙りこくったままで、聞こえるのは風音だけだった。

「…あ」

しかし千早が何かを見つけたらしく、俺も千早が見ている方向を見た。

「…あれは、ツバメか?」

そこには優雅に、素早く飛行する一匹のツバメがいた。

2人でじっとそのツバメを見ていたが、やがて鳥は俺たちのすぐ近くで飛行して


「んぉ?」

「すごい、ツバメがこんなにも人の近くに、しかもプロデューサーの頭に乗ってる」

千早は何処か感激したようで、「動かないでください」と俺を制して、ツバメを優しく捕まえようとした。

「もう少し…」

(…顔が近い!)

千早はツバメのほうに意識が行き過ぎて、俺は千早に意識が行き過ぎていた。

というのも、正面から千早がツバメを捕まえようとするので、俺と千早の距離は縮み、顔も結構至近距離にあるのだ。

『バサバサッ!』

「あっ…」

「逃げられたな」

後少しというところでツバメに逃げられたらしく、千早はどこか残念そうで、浮かない顔をしていた。

さすがにまた黙りこくるのはいやなので、今度は俺から話しかけることにした。

「もしかしたら…あのツバメ、オマエの弟さんに頼まれてきたんじゃないかな?」

「え?弟に、ですか…」

「そう、『お姉ちゃんをはげましてあげて』ってさ」

千早はキョトンとした気の抜けた表情をするので、さすがに俺もメルヘンすぎたと思ったが

「…そうかもしれませんね」

千早は俺のほうを向いて、軽く微笑を浮かべていた。

「でももしかしたらあのツバメが弟だったりして…」

「おぉ、なんか信憑性あるなそれ」

千早にはもう暗い雰囲気がなく、俺もそれを感じ、話がしやすくなっていた。

「そうだ、プロデューサー。私の弟と話をしてみません?」

「へっ?俺がか?でも、あんまり話すようなことないぞ…」

「大丈夫です、弟はプロデューサー自身に興味があると思いますから」

そう千早に諭され、俺は墓石の前にしゃがみこみ、話をすることにした。

「え~、どうも。千早からどう言われてるか分かんないけど、千早の…って千早だけじゃないけどプロデューサーです」

それから何時間か千早も混ざったりしてしゃべり、俺たちは帰宅することにした。

そこで千早が

「プロデューサー、私明日の番組でがんばって歌います。弟にも聞こえるぐらいに」

彼女の悩みも消えたようで、今日は少し充実した日だと俺は思いながら俺は帰った。

街を茜色に染めながら沈む夕日とどこかでなく“鳥”の声を聞きながら。





















あとがき(◎ロ◎)

千早のストーリーをぱくったんじゃないよ!題材にしたんだよ!(言い訳

アニメのアイマスのファーストアルバムが楽しみな、愛ドルです。

今回はあの泣ける千早√の話を私なりにアレンジしてみました。ぱくったんz(ry

彼女は暗い過去を持ち、それ故他人との接触をほとんどしていない。

そんな孤独で健気な彼女に惚れるプロデューサーもいるのでしょう。(現にユーチューブで作者も見て千早が好きになった

そんあプロデューサーの方々の有名なセリフ、それは!!

「千早ー俺だー!結婚してくれー!」

G 

J



この名言は永遠に語り告がれてほしいですww。



[28821] お試し版『Y@NDERE M@STER』【キャラ崩壊少アリ】
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/17 15:50
誰だいま春閣下って言ったヤツ、ちょっと飲みにいくぞ。

昼ごはん(朝ごはんではない、決して)食ってたらなんか思いついたキャラ崩壊アリアリのヤンデレ版アイマス。

とりあえず書いていく。

ヤンデレ版のアイマスなんてアイマスじゃない!っていうプロデューサーのお兄さん・お姉さんは本編が投降されるのを待っててね!

後本編とはまったく関係ないよ!

作者とのお約束だよ!

見ちゃダメだよ!絶対だよ!?(念を押しすぎ












伊織編

嫉妬√



伊織邸の地下室

「ねぇ、アナタは私の…なぁに?」

俺の目の前には、幼い少女が無邪気に質問を投げかけていた。

分からない、なぜプロデューサー俺が伊織邸の地下室で鎖につながれているのか。

「…何かしゃべりなさいよ」

地下室は暗く、天井につけられている蛍光灯もほとんど消えかけていた。

そのなかで異様なほど明るい純白のドレスに身に纏っているのは他でもない、俺の担当アイドルの“水瀬伊織”だ。

「…そう、何も喋る気がないのね。でも、必ず喋らせてあげる…



アンタとあの泥棒猫の関係を」


伊織の目は暗がりのせいか、それとも俺が何日もここで繋がれているせいで疲れているのか、濃い墨汁をありったけ混ぜたように黒くよどんでいた。

そして、その瞳には俺という存在しか写してなかった。

「でもアレよね。

この私という主人を持ちながら、他の女に目を向けるなんて…

下僕は下僕らしく、ご主人様のこと優先するのが常識よ。

あんなオンナといるなんて…ユルサレルトオモウ?」

伊織はいつから壊れたのだろう。

最近は伊織もトップアイドルまっしぐらで多くのファンと仕事を手に入れていた。

俺はそんな伊織を見てすごいと思う反面、多忙な仕事に追われる日々を過ごしていた。

そんな俺を見かねた社長が、

「もう一人プロデューサーをつけたらどうかね?」

というので、俺はぜひと言った。

そして俺の助手的存在の女の子が副プロデューサーとして席を置いた。

最初は仕事を教えたり飲み誘ったり普通の先輩後輩の関係だったが、いつしか彼女とは将来支えあうほどの関係を結んでいた。

俺たちは仕事中は熱心に取り組み、仕事終わりや休日は恋人として日々を楽しんでいた。

だが、それは壊れた伊織にとっては苦痛以外の何者でもなかったらしい。

「ねぇ、アンタは主人の私と雌猫のどっちと結婚したい?」

光を写していない目が俺の目を捉え、一秒も離さない。

もしここで彼女を取れば俺は殺される…だが


赤いペンキをぶちまけたように濡れた純白“だった”ドレスを着た少女と、俺の彼女“だった”もの。

俺はどちらを取れば幸せになれるのか、分からなかった。
















あずさ編

あずさ√編(分からない人はユーチューブで探してみてね!)後日談的ヤンデレ√



「アナタ…朝ですよ。起きてくださ~い」

「ん…あぁ、あずさ…おはよう」

朝、俺のすぐ耳元でどこか抜けたようなのほほんとした口調の女性が起こしにきた。

彼女は“三浦あずさ”。元アイドルで今は俺と婚約している女性だ。

俺は妻である彼女と同棲しながらプロデューサー業を続けていた。






「さぁ、準備して仕事にいかないと。また電車に乗り遅れますよ~」

「そうだな、早く準備しないと」

俺は朝食を食べ、仕事へ出かける準備をなどをしている。

あずさは口では俺を急かしながらも、手早く準備を手伝ってくれるので、俺もうれしい限りである。

ただ、彼女には困ったこともある。


「それじゃ、いってきまーす!」

「あぁ、待ってください…まだやらないといけないことが」

俺の腕を掴んだ彼女は、女性とは思えないほどの力で俺を自分のもとへ引っ張り抱きかかえる。

そして俺の耳元へ口をゆっくりと近づけてくる。

「…もしプロデュースしている女の子たちにばかり気を取ってたら…







ワタシ、嫉妬してその子たちをどうかしちゃうかも」

「っ!…わ、分かった。キモに、命じておくよ…じゃぁ」

毎回恐ろしい妻の発言に俺はまだ慣れてはいない。





















ヤンデレ・あとがき(^^)


ねぇ、アナタ今「なんだよ、話短いじゃねぇか」って言った?

…いいじゃない短くたって、だって短かったら

















アナタがワタシを見てくれる時間が増えるじゃない。



昼飯に思いついたんだ、コウカイハシテナイ。

他にもあるにはあるんですがなんか色々言われそうなんでやめました。

伊織編とあずさ編を書いてみたんですが、

独占欲の強そうな伊織はPを監禁、はてはPの彼女を…。

運命の人を信じ込むあずささんは、Pに思いのたけを激白。P蒼白。

作者はヤンデレ好きですが、書くのは苦手です。

しかも原作(オリジナル)ありの作品でのヤンデレはキャラの個性がどうも生かせづらいんですよね。

まぁ、短編風味で見ていただければそれはそれで…。



[28821] 第13話『見て驚け!聞いて驚け!589プロ!』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/17 16:55
作者「誰だ今フリーダイヤル500-500とか言ったやつ。」












「おつかれさまでしたー!」

「おつかれさまです!」

今日はやよいが出演するドラマ撮影があった。

今取り終わった最後のシーンはセットを使っていたので、出演者の中には、もう楽屋へ帰っていったり、台本を見ながらうまく演技が出来ていたかを監督に聞いている人もいた。









「さて、やよいは楽屋にいるらしいし、早くつれて帰らないと…」

俺は関係者しか通れない通路で、やよいがいる楽屋を探していた。

しかしここはかなり広く、今回のドラマは初回ということもあってそれなりに人が多いので、この通路の右も左も今日のドラマ出演者の楽屋で満杯だった。

「えー…おっ、あったあった。やよいー、入るぞー?」

『あ、プロデューサーさん!どうぞー!』

俺はやっとやよいの楽屋を見つけだし、扉をノックしてやよいから承諾を受けてから部屋へ入る。


「やよいー、そろそろ事務所にもど」

「「「わーーー(シュバッ)!!」」」

「うぉおおっ!!?」

俺が扉を開けた瞬間女性特有の声の高さと匂いをもつ何かによって顔・上半身・下半身に飛びつかれて後ろに倒れてしまった。

「ぷ、プロデューサーさーん!?だいじょーぶですかー?」

「わーい!」

「この人のお胸あったかーだよー」

「…スリスリ」

やよいが心配して駆けつけてくれる足音と、謎の3つの声が聞こえ、俺はまず両腕で顔にしがみついている何かを引き剥がした。

「よいしょー!」

「わー!たかいたかーい!」

…まず驚いたのは言うまでもない。

俺の腕にはまだ小学生らしき舌ッ足らずな喋りで喜んでいる少女がいる。

髪は少女らしく黒色のツインテールで、顔も喜怒哀楽が激しそうな感情豊かそうな子だった。

彼女は仰向けの俺に上から持ち上げられているので、もしここで離せばこの子の体は重力に逆らって下落ちる。

いうなれば

ここで離せば彼女も俺も危ないだろう。

しかしまだ俺の上・下半身にへばりついている何かがいるので、迂闊には動けない。

俺は腕で彼女を持ち上げながら顔を動かし、残る2つの存在を確かめた。

…驚いた。

「…ん?だよー」

「…はてな」 

俺の上半身には響と真を足したような活発そうな子で、髪は栗色のショートカットヘアーだった。

下半身には口で擬音をしゃべる腰まで伸ばしている紫色の髪が印象的な不思議系の少女が、いまだに俺のふとももに頬を擦りつけながらそこにいた。











数分後

「なるほど、この子たちも同じドラマに出てて、話をするうちに仲良くなったのか」

あの後なんやかんやでやよいに助けてもらい、説明を受けていた。

「はい!この子たち、589(こやく)プロに所属してるんです!」

「こやくプロ?…そんな事務所があったのか」

俺はなぜかじっと俺を凝視している3人娘に顔を向ける。

「さっきプロデューサーの顔に飛び込んだのが『芦乃(あしの) ララ』ちゃんで、

胸にに飛び込んだのが『加美 実花(かみの みか)』ちゃん

それでふとももにスリスリしていたのが『杉浦 月野(すぎうら つきの)』ちゃんです」

「…分かりやすい説明ありがとうやよい」

どうやらこの3人は589プロの所属で、今日もドラマで役を演じていたらしい。

「それでこの3人、すっごく演技がうまいんですよー!私も驚いちゃいました!」

「へー、そうなのか?…まぁ最近は子役の育成にも手を入れてるところもあるからなぁ。

あ、俺も自己紹介しないと。

俺は765プロでやよいたちのプロデューサーをしてるんだ」

俺は感心しながら3人を見て、自己紹介をしていると、3つの椅子のうち、一番右側に座っていたララちゃんが

「…わー!」

「ってうぉ!?」

またしても飛び込んできた。

しかし先ほどのフェイントとは違い、どこか動きたそうにしていたので、何をするかは大体予想が付いていたので、優しく受け止めてあげることができた。

これもいたずら好きの亜美・真美のおかげで鍛えられた技である。

「にゃぅ~~」

「プロデューサーさん、ララちゃんにすごく懐かれてますね~」

「ははっ、こんな可愛い子に好かれるなんてうれしいかぎりだよ」

俺の胸に顔をうずめているララちゃんの頭を撫でながら、娘を持つ父親の気持ちが分かるような気がした。

この子は真とやよいを足した感じだなぁ…。

「わたしもなでてー!だよー」

こんどは真ん中に座っていた実花ちゃんがとててと走りよって俺のズボンをくいくい引っ張る。

語尾の「だよー」はどことなく響の「だぞー」と似ている感じがする。

「…くいくい」

その後に続いて一番左に座っていた月野ちゃんも、擬音を口にしながらねだって(?)きた。

…っていうかこのミステリアス感、貴音に似てるな…。

「むぅ…やーやー!プロはわたしのなのー!」

ララちゃんは俺の腕の中で体を大きく揺さぶりながら俺の撫でている方の手をがっちり掴み、赤子のように嘆いた。

っていうか、きちんと喋れたんだね。

月野ちゃんもしゃべれるのかな…今度ドラマを見てみよう。

後プロってなんの?

そう思っていると、下の2人も黙っていられないようで

「わたしもなでられたいー!だよー」

「ぷんぷん」

ご立腹らしく、今にも俺の脚から登って来そうな迫力がある。

「とりあえず順番だ、順番…ってあー!?やよい、早く戻らないといけないんだった!」

「あ、そういえばプロデューサーさん。私、もう帰らなきゃでしたよね?」

俺はララちゃんを床に優しくおろして、帰る準備をする。

「もうかえるの?」

「…ゲロゲロ」

「あぁ、ゴメンネ。それじゃ先に失礼させてもらうよ」

俺は寂しそうに見つめる3人の頭を撫でてから、やよいと共に車の場所まで向かった。















「3人ともー、迎えに来た…って、どうしたの?そんなヘラヘラして」

やよいたちが楽屋を出てから少したった後、今度は秘書スタイルの女性が楽屋に入ってきた。

「あ、プロちゃんだ!」

「あのねーわたしたち、かっこいいおにいさんにあたまをなでてもらったんだよー」

「ポカポカ」

3人は女性のほうへ駆け寄ってはヘラヘラしていた理由を話した。

「おにいさん?…ここのスタッフかしら?」

女性は終始、首を傾げていた。















あとがき(8 7 8)

ついに登場オリジナル事務所!愛ドルです。

まぁ、読んでてもなんのこっちゃと言う人も多いでしょうが、作者のオリジナルですから。

まぁ、最近は芦田真菜ちゃんとか子役が注目されているので、これを書く前から温めていた『589プロ』を登場させました。

誰だ今妄想のしすぎっていったやつ。

細かい内容はおいおい設定集として出すので、話だけを楽しんでください。

決して投げたんじゃない、後、プロデューサーはロリコンではない…と思う。



[28821] 第14話『子の心親分からず』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/20 22:40
ある暑い日のこと。

765プロに2人の来客が来た。




「雪歩のアイドル活動をやめさせてもらいたい」

「真をあんなプリンプリンの女の子に育てた覚えはない!」


「……はぁ」

その来客は雪歩の父と真の父であった。

雪歩の父(以下雪父と略称)はいかにも『頑固一徹』の四文字があてはまる岩のように頑強そうな顔と小麦色の肌をしており、

真の父(以下真父)はとても若く、聞けばカーレーサーらしく体はそれなりに鍛えられていそうだった。

「えっと…お2人は娘さんのアイドル活動を反対と」

「反対というより今すぐアイドルなんか辞めてもらいたいですね」

「娘じゃない!息子だ!」

雪父は眉間に皺を寄せて全否定の発言、真父は…アンタ自分の子供の性別を分かれ。

俺はこの状況の中、下手なことを言えばあの雪歩と真、あの二人のアイドル人生をここで終わらせる形となってしまうかもしれないと怯えていた。

仕事を取るときとは違う圧迫感と息苦しさ、よくバイトでも失敗すると味わった感覚だがいまだにキツイ。

「と、とにかく!あの2人も思うことはあると思いますし、ご家庭でキチンとお話を」

「いらないな」

「いりません!あとうちの子は息子です!」

何を言っても押し返される。

俺はさすがに俺も言い返す言葉が見つからず、じっと俯いたまま思考をめぐらせた。

(ダメだ!俺はこのまま2人のアイドル活動を何の抵抗もせずに終わらせるのか!?しかし、ここで抵抗すれば余計…)

どう考えても結論はループするばかりで、結果はどれも同じ。

「…これ以上ここに長居しても、時間を浪費するだけですな」

「真は連れて帰らせてもらいます。あと、アイドルも辞めさせてもらいます!

…あと、ウチの子はm(ry」

2人の父親は席を立ち、客室の扉へ向けて足を進めた。

それを俺は俯いたまま、認めるしかなかった。

(…俺はあいつらのプロデューサーなのに、あいつらを支える人間としてここにいるのに、なぜこうも無力なんだ)

自然と組んでいた手の指に力が入り、顔が熱くなってくる。

2人が客室の扉に手をかけ、部屋を出ようとした











「「まっ、待って(ください)!」」

「っ!?雪歩、真!」

しかし2人が扉を開けた先には真とその後ろで少し隠れ気味にいた雪歩が立っていた。

父親2人は最初は驚いていたようだが、すぐに自分の子だと分かると表情を引き締め

「帰るぞ、雪歩。ここにいてもしょうがない」

「真。今日は早く帰ってすき焼きを食べよう!」

雪父は雪歩を流し目で見ながら事務所の扉に足を進め、真父は真の手首を握って楽しそうな表情をしていた。

それでも俺はここで止める事ができない。

事務所のメンバーもそれ相応に聞き耳を立てて話を聞いていたのなら、きっとあの2人も聞いていただろう。

(…さすがにこんなヘタレプロデューサーじゃ、あの2人も幻滅してるだろうな)

俺は自分でも驚くほど消極的になっていた。

だが

「か、かぇりま…せん」

「いやだ!それに今日はボク、そうめんを食べたい気分なんだから!」

2人は違った。

真はともかくとして、あの雪歩が自分から反抗するのには俺や事務所メンバーも驚いたであろう。

真は自分の父親に目をじっと見据えながら反抗し、雪歩は控えめだが小さな声で反抗していた。

「…なんだと?」

「…ま、真が、ついに反抗期に!?」

2人の父親はそれぞれ驚き、雪父に至っては目がかなり開くほどの驚きようである。

「…雪歩。オマエいつからそんな親に反抗するようになった?」

「ま、真?父さんのこと嫌いになったのか?…う、嘘だといってくれぇえええええ!」

雪父は扉に向かっていた足を今度は雪歩へと向け、真父はなんかすごい発狂のし様である。

「お、お父さん…。私その…」

「雪歩、顔を逸らさず、しっかり相手をみてはっきり言ってみなさい」

雪歩はしどろもどろになりながら言葉を繋ぎ、言葉を発し、

それを雪父は一つ忠告した後は静かに雪歩の言葉を聞こうとしていた。

「…わ、私、アイドル、続けたいです!こ、こここれは絶対、かっ、変えません」

「……なぜだ?」

「え?」

雪父は雪歩がなぜアイドル活動を続けたいのか、ということに疑問があるようで、少し伏せ目がちに雪歩に語りかける。

「確かお前がアイドルになったのは友達がそこに応募したから、と言ってなかったか?」

「あ、はい…。でも、今は違います」

雪父の方をまともに見れていなかった雪歩がこのとき、まっすぐ雪父の顔を見ていた。

そしてその目はとても力強く、滅多なものでは崩れないという決心がこもっている様に感じれた。

「何が違う?」

「確かに最初は友達が勝手に応募しちゃって、受かっちゃって…。

その時はアイドルって人前に出なきゃいけないし、とても怖いって思ってました。

でも今は違うんです。

アイドルになることで私は自分を、変えようって思いました!」

雪歩は少し怯え気味に両手をぎゅっと握り締め、体も震えていた。

だが、彼女特有のその通った声は震えず、きっちりと聞こえた。

「私には大事な事務所の仲間もいます!」

俺はこのとき、雪歩がこんなにも強かったのだと今思った。

「自分を変えたいって、こんなにも強く思いました!」

いつも仕事現場に行けば穴を掘ったり掘ろうとしたりして、弱気だった彼女がこんなにも強くなっているなんて、そばにいた俺が一番気づくべきことに気が付けなった。

「それに…私が変わったってことを、一番知って欲しい人もできました」

「……」

雪歩の心の声を聞き、少しの間ができた。

「…そうか」

雪父はそう言うと被っていた小さな帽子を被り、扉へと足を向けた。

「雪歩」

「は、はぃ…」

扉のドアノブに手をかけ事務所を出ようとしたとき、雪父は背を向けたまま我が子の名を呼んだ。

「…アイドル、がんばりなさい」








「……はいっ!!」

そういうと雪父は事務所の外へと出て行った。









「真ー!父さんが悪かった!嫌いにならないでー!なんでもするから!」

「じゃぁアイドル続けさせてよー!」


「ダメだ!アイドルなんか女の子がするもんだろうが!」

「父さん!?ボク女なんだけどー!」

この2人はなんやかんやで数分後、和解しました。







あとがき(OTO)

誰が呼んだかやよいたーーーーん!愛ドルです。

おそらくどの世界にもあるであろう、職業への親の反対!

しかしその職業に運命を感じた子!

これこそ家族で最大の親子喧嘩でしょうね。

雪歩の父親は巨人の一徹ならぬ『頑固一徹』。

しかしその頑固さは我が子への愛情から来る厳しさでもあるでしょう。

…まぁ、あんな可愛い子ほったらかす親も親になるからなぁ。

しかし我が子の変化と強い決心を感じた雪父は最後に雪歩への応援の言葉を。

(T T)泣けるで!

次回はなんか発狂した真父と真の和解編!…すると思ったカー!

……なんかすいませんでしたorz。



[28821] (約二名)御好評に付き『Y@NDERE M@STER』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/22 15:56
おい誰だ今春閣下(ry

ヤンデレって書きづらいよね、でも読んでる側としては背後から視線を感じてても面白いからいいけど。(ぇ

前回もいいましたがキャラ崩壊が嫌だというお兄さん・お姉さんは亜美真美を見ながらやよいを思い浮かべて本編更新を待ってください。

それでも「ヤンデレ…嫌いじゃないわっ!」って人はどうぞ。
















千早編

依存(?)√


海外への進出を果たした俺と千早、言葉が分からなかったり仕事が少なかったりと言う感じだが、あまり不自由なくアイドル活動を続けている。

「プロデューサー…何処に行くんですか?」

「え?どこって…仕事の打ち合わせとか色々あるから…」

「…そう、ですか」

しかし最近千早の様子がおかしい。

慣れない海外生活からか、日本にいた頃とは違い、自信がなく、彼女特有の覇気らしきものも感じられない。

「大丈夫だよ、打ち合わせと言っても軽いものだし、ほんの数時間で帰ってくるから」

俺の言葉に千早は軽く頷き、それを見た俺は部屋を出た。









プロデューサーが部屋を出て行った。

「………っぁぁぁぁあああああ!!?」

それは私にとって苦痛イガイノ何者でもなく、ただこの胸の苦しさだけが私を襲う。

「ぉって…いかなでぇ…おぃてっかないでぇ…」

最近プロデューサーが私の目の前からいなくなると起こる謎の苦痛。

私は昔これと似たようなものを味わった気がする。

そう、何か、タイセツナモノヲウシナッタキガスル。

「だ、め…っーーー!!」

でもそれとは違う、モット、モット苦しいもの。

何かは分からないけれど

きっと


















プロデューサーが帰ってくるときには、私はオカシクナッテシンデルカモシレナイ…。


















貴音編

なんじゃこりゃあぁあああ!!√


「アナタ様、気分はどうですか?」

最悪だ、としか言いようがない。

俺の目に一番印象的に残るのは彼女、貴音の鮮血のような紅い瞳。

それはまるで闇で人の生き血をを吸う吸血鬼のようであり、寂しそうなウサギのようでもあった。

「…アナタ様、最近私の声に反応してくださらないのはなぜでしょうか?

最近は妹のほうとばかりしゃべって…私、気がおかしくなりそうです」

オマエの気はすでにおかしい。

両手を胸につけて目を閉じ、苦しいとアピールしている彼女に向けて目で言う。

俺をまったく知らない場所へ連れてきておいて、あげくの果てには縛り上げられているのだから。

こんなことをするやつはすでに気が狂っているだろう。

「…お姉様、時間です」

「もうですか?…それでは私の時間は終わりましたので…また、アナタ様にご寵愛を受けたく存じます」

彼女はそういうと部屋から出て行く。と同時に、貴音に似た少女が入ってくる。

「…今日も私を愛してくださいね、ダンナ様」

俺は幸せなのだろうか?
















亜美・真美編

だーれだ?√


今日は久しぶりに休みを貰った。

すると亜美・真美から誘いの電話がきて、家に招待された。

「しかしお前らが俺を家に誘うなんて、珍しいな?」

「そうかな?普通だと思うよー」

家では真美が出迎えてくれて、リビングでは亜美が熱心にゲームをしていた。

「あっ、兄ちゃん!」

「うぉ!?ははっ、お邪魔してるぞ」

俺に気が付いた亜美は元気そうな声を出して、ゲームそっちのけで俺に抱きついてきた。

しかし亜美、ゲームのほうやられてるぞ…。

それを亜美に伝えたが、亜美は「そんなことどうでもいいよ」とそっけなく言い、俺に甘えてきた。

真美も「ゲームより兄ちゃんが来てるんだからそっちを優先しないと。お客は大切にっていったの兄ちゃんでしょ?」とさも当たり前のように言った。

…ゲーム好きのこいつらが珍しい。

とも思ったが、アイドルとして成長してくれているのはそれはそれで嬉しかった。










数時間後

「しかしただ家にいるのも暇だな」

「そう?真美は楽しいよー。兄ちゃんがいるし」

「亜美もー!」

2人は楽しいかもしれないが俺は暇だ、と言うのも大人気ない気がするので言わなかったが、さすがに暇である。

「そうだ、何処かに遊びにいかないか?お前らの好きなとこ連れて行ってやるよ」

「「じゃぁ兄ちゃんの家!」」

「いや、やっぱやめよう」

さすがに小さな女の子を2人も家には入れられない、ましてやこの2人を入れれば大変な事になりかねない…。

仕方ないので「ゲームでもするか」と俺が言うと、二人は勢いよくソファーから立ち上がった。

「ど、どうしたんだ?いきなり立ち上がって?」

「ううん、ゲームなら面白いのがあるから」

「それをしようと思っただけだよ」

2人はニッコリ笑いながら言うが、それは何処か寒気を感じさせる妖艶な笑みだった。

「兄ちゃん、前に亜美と真美、どっちがどっちか当てるゲーム、したよね?」

「ん?あ、あぁあれか。どっちが亜美か~、とかどっちが真美だ~とか」

活動の合間の時間、2人が提案してきたので、がんばって全問正解したやつだ。

「実はね、あれのもっと難しいのがあるんだ」

「だから、それしようよ?」

俺は別に断る理由もなかったので、「いいぞ」と一言いうと、2人の指示通りに後ろを向いておいた。

「亜美たちはちょっと部屋を出てくるから」

「追いかけてきちゃダメだよ~?」

2人に分かったと伝えると、リビングの扉がしまる音がしたので、俺は少しの間待つことにした。














「…長すぎないか?」

あれから数分はたっただろうが、2人は一向に姿を見せない。

まさかかくれんぼとかに変更したんだろうか?と思い、2人ならやりかねないし、このまま待つのも退屈なので、2人を探す事にした。


「亜美~、真美~。どこだー?」

色々と部屋を探してみたが、まだ調べてないのは二人の部屋だけだった。

「…ここか?」

まず近かった亜美の部屋をノックしたが、応答がない。

さすがに女の子のプライベートまで見るのは気が引けたので、中には入らなかった。

次にもう一つ奥にある、真美の部屋をノックした。

「…いないな」

こちらも応答がない。

家の中にいないとは言う事は外に出たのかもしれないと思い、俺は玄関に向かおうと足を向けたとき


「兄ちゃん?ここにいたんだー、探したよー?」

驚いた。

まったく知らない少女が俺のすぐ真横に立っていた、気配も感じさせずに。

俺は腰が抜けて、廊下でしりもちをついてしまった。

「あっ、兄ちゃん驚いてるー!…それに私が誰か分かんないっしょー?」

長年アイツラのプロデューサーをしてきた俺なら何をしていてもどっちがどっちか当てられたかもしれない。

だが今は違う

目の前の少女は2人のトレードマークの髪を留めるゴムバンドをとり、服に赤黒い液体を付着させて、左手には血に濡れたカッターナイフを持っていた。

考えられる事は一つ、亜美か真美、2人のどちらかが…もうこの世界にいないということだった。

「さぁ、兄ちゃん」

分からない。

「私は」

わからない。

「亜美か、真美」

ワカラナイ。













「どっちでしょーか?」














ヤンデレ・あとがき(#^^)ピキピキ


ねぇ…なんでこっちを見てくれないの?

私あなたのためならなんでもするよ?

×××だって○○だって…なんだってするのに。













なんでそのオンナトイルノ?




やぁ、ヤンデレの度合いが低い、愛ドルだよ。

今回は千早と貴音、はては亜美・真美のお話でした。

え?ちょっとぶっ飛びすぎてわからなかった?

そこはチミの妄想力の出番だよ。

誰だ今亜美・真美2人にヤンデレられると思ったやつ、俺もそれ書こうと思ったよ。

ただ亜美・真美は髪留めのゴムが無くなったらどっちがどっちかわからないでしょう?

2人が死のバトルロワイヤルしてるのは想像しただけでも…うぉう!?

ちなみに答えは…アナタの心の中にありますよ。

千早編では…まぁ、ミンゴス?いやちげーよ。

彼女はどちらかというと依存する側なんじゃないかなー、と言う安直な考えからプロデューサーがいないと壊れた時計のように…。あぶぅ!?

彼女にとって今一番傍にいて欲しいのは…“Pだけ”ですからねぇ。

え?彼女がどうなったって?…さぁ。

貴音編…妹GJ。

ミステリアスにミステリアスをかけた感じの話。

ようは「なんじゃこりゃあああああ!!?」←そのまんま。

Pは一体何処にいるんでしょうねぇ。もしかして月のkおっと姫ちんがきたようだ。

あと妹、GJ←しつこい。

なんか貴音よりも妹を書きたくなったのは気のせいだろうか…。



[28821] 589プロの設定
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/08/31 23:11
どうも、最近ガチで声優を目指してる愛ドルです。

とりあえず589プロのネタバレを少々含みながらの設定紹介です。















『 589(こやく)プロダクション 』

社長・神前 玲奈 (かんざき れいな)

特徴

・主に子役の育成を手がけており、役者でありながらアイドルとしても育てることもしている。

・プロデューサーはほとんどが女性で、男性社員赤面ものである…らしい。


おもな所属アイドル

アイドルユニット名『☆☆☆(三ツ星) GIRLS』

芦乃(あしの) ララ

・名前の由来は『マルモリ』で有名な子役の彼女。

活発的で、気に入った相手であればどんどん愛情表現する。

それゆえ765プロのプロデューサーがリア充になりそうである。



加美 実花(かみの みか)

・名前の由来はないが、どちらからでも『かみのみか』と読める。

語尾に「~~だよー」をつけるおてんば娘。

響に似ているため、そのうち張り合うとか思ったやつ、ちょっと一緒にジュース買いに行こうぜ。

マジで765プロデューサーリアzy(ry


杉浦 月野(すぎうら つきの)

・名前の由来はないが、雰囲気的には貴音を思ってつけた。

貴音を思っただけにミステリアスな雰囲気で、行動などを口でしゃべる。

後日、プロデューサーはドラマを見たが、普通にしゃべっていたらしい。

ちなみに少しハスキーボイス。

おい765プロデューサーリア(ry。



三人に共通するのは人懐っこいのと、プロデューサーの呼び方が

女『プロちゃん』 男『プロサー』

…男のほうはつっこむな。

ちなみにユニットとしての活動は良いらしく、紳士たちがライブ会場を埋め尽くす。

たまに歌詞を間違えたりするが、お兄さんたちはそんなことできれないぞ!

誰だ、今歌は気にするなっていったやつ。



















まぁ、こんな感じですかね…。

投降してないので文が適当になってきたなぁ。

とりあえず、お待ちを!



[28821] 第15話『夏が終わるよ、秋が来る』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/09/16 19:30
水着のおねいさんが激減するこのごろ。

夏の締めくくりに一話…。



「そろそろ夏も終わりかなぁ…」

ある晴れた日。

魔法以上の愉快な事が毎日起こる

765プロの事務所内。


夏が過ぎていくことに嬉しさと寂しさが混じる中、小学生低学年が作った俳句のようなものを頭の中で考えた。

夏が過ぎれば秋がくる。

そんな自然の法則に人間は流されていく。

「…なんて、ガラにもないこと考えてるのはなぜだ?」

ちょうど事務所には誰も居ない。

小鳥さんもアイドルの皆たちも今日は外で活動している。

…もちろん社長も。

しかし、どうにも活動できない人間がただ一人。


「俺か…」

デスクに体ではなく顔を横たわらせ、これまでの活動を振り返ってみる。



「まさか、バイトを探すフリーターのところからアイドルを育てるプロデューサーに昇格するとは…」

これを電話で聞いた親は最初「あんた嘘がうまくなった?」

と信じてくれなかったが、今は仕送りもそれなりにしているので、信じてもらうことができた。



「最初はどたばたしてて、仕事もロクになかったなぁ…」


765プロは業界では『弱小』というレッテルを貼られていた。

それ故にか、仕事もCMのちょっとしたものぐらいしか入らなかった。


(そういえば“何故か”知らないけど、仕事とるたびにボロボロになったな)


ホント、“何故か”知らないが…。



(でも今じゃそれなりに実力も仕事も付いてきたし、皆をトップアイドルにする大きな一歩…いや、それ以上に歩を進めたかもしれない!)


ライブやドラマなど、表の舞台でも彼女たちが堂々と出られるようになったのはとても良い事だ。




しかし、ここからが闘いでもある。



(資料を見るに…961プロのジュピターとか、589プロの☆☆☆GIRLS…東豪寺プロの魔王エンジェル。
他にも強敵がたくさんいる中、皆は色んな壁にぶつかるかもしれない)


噂では裏で審査員の買収があったり、他の事務所に裏の組織を使ったりして手を出す事務所までいるとか。


(…この事務所に審査員を買収する金も裏の組織を動かす権力もないんだけどね)


しかし、もしこの大きな壁にぶつかれば並みの精神力や忍耐力では耐え切れないだろう。


(雪歩が一番危ないかもしれないな。

でも美希もああ見えて心のほうは弱いんだよなぁ…)


でも、自分の育てているアイドルを一番知っているのはプロデューサーである自分自身だ。


彼女たちを支え、強く育てる。

それが自分に与えられ、求められている。



(夏はもう終わる…



でも、俺たちはまだ終わらない。)













俺はゆっくりと椅子から立ち上がり、事務所の出入り口の扉のドアノブに手をかける。






「めざせ、トップアイドル!!」












あとがき


まず、最初に。

まちがって文を書いてる途中で更新してしまい、申し訳ありませんでした。

そして、久しぶりの更新ということで、元々無い文章力が低下していました。

これは感覚を取り戻すためと、夏の終わりの締めくくりみたいなものとして書きました。

アニメのほうはジュピターが目立ったり、876プロが出たのを見てテンションあがったり、さすが!まこちー!と思ったりさせられました。

え?ネタバレ?

見なかったことにすればいいんだよ(棒読み


あぁ、それと言い忘れました。


体育祭をがんばり、課題テストで燃え尽きた愛ドルです。



[28821] 一人ごとし
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/09/21 14:15
らいだ~せん・でん!とぉっ!

・チラシの裏

[29859] 【ネタ】彼女の狂気は停まれない【15禁表現アリ】








・独り言


作詞が出来るがこれをここでいっても

「で、何?ww」

って言われて「んじゃ作詞してやるよ!」

って空気にはしたくない、愛ドルです。


声優になるために日々ユーチューブで(関係ない)歌の練習をしたり、土曜日の堀江たんの【天たま】を聞くのを日課にしています。

しかし、中坊が目指すには険しいですね。

高校は声優とはまったく関係ないし、ましてや将来のこともほとんど見えていない。

でも、声優に俺はn(ry



後、これからのTHE TOPの行方が分からなくなりそうです。

ですが、あまり深く考えずに【メカご飯】でも聞きながら見てください。

ではでは。



[28821] 16話『新プロデューサー誕生!』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/09/22 23:47
作者「え?オリジナルキャラの性別はなんにするって?

もちろん 全 員 女 で ! 」(ぇ

















秋に入り少し肌寒くなった頃、765プロに吉報が舞い込んだ。


「え~それでは。

765プロの新プロデューサーからあいさつを!」

小鳥さんが嬉々とした表情で隣にいる一人の女性に注目を浴びせる。

「は、はいっ!

え、っと…本日から765プロでプロデューサーをさせていただくことになりました。

名前は『紀野 純(きの じゅん)』といいます。

これからよろしくおねがいします!」

そういうと女性…紀野 純は風切りそうな速度で頭を下げた。


彼女の容姿は黒髪のツインテールと、少し主張の激しい胸が特徴的な、いたって普通の女性だ。



「おぉー!これまた美人なねぇちゃんだー!」

「あ、新しいプロデューサーさん…プロデューサーさん!これってすごいことですよね!?」

「でも、胸はミキのほうが大きいよ?」

「……くっ!」←(紀野の胸を見て


皆、新しいプロデューサーの誕生に興味津々で、亜美・真美にいたっては今にも食いかかりそうなほどである。

「これで少し肩の荷が降りますよ」

「まぁ、これで律子もアイドル復帰に一歩近づいたな」

この後、顔を真っ赤に染めた律子に長々と説教されたのは言うまでもない。












「えっと、ご指導よろしくお願いします。先輩!」

「せ、先輩て…まぁ、別にいいけど」

とりあえずは彼女にプロデューサーの主な仕事の指導をすることになった。

律子は俺が適任と言っていたが…あれは完全にこっちの手を増やしたな…。悪女め。

「とりあえず、君はここに来たばかりだし、アイドルの名前と顔を覚えてもらって、軽く小話でもしてもらおうかな」

「はい!…と言っても、テレビでよく見たりしてるんですけど」

「そうかも知れないけど、アイドル本人の雰囲気や特徴はテレビや雑誌の記事だけでは分からないこともあるし、ね?」

「なるほど…勉強になります!」

元気に返事を返してくれるのはこちらとしてもうれしい限りである。

しかし、彼女に尻尾と耳があったら某軽音楽部のにゃんにゃん言う子みたいになるだろうな。









  数分後

「どうだった?ウチのアイドルたちは」

「はい。テレビや資料だけでなく、直にアイドルと接することで分かる事もあるんですね!」

彼女は全員のアイドル個人との顔合わせ&トークをやりこなし、何か得るものがあったようだ。

「…でも、伊織ちゃんは」

「それ以上は言わないほうがいい」

得たく無いものも得たようだが……。















「プロデューサーたるもの、最初からスケジュールを完璧とまでは言わないけれど、合わせることも大事だ」

「突然のキャンセルとかがありますからね」

彼女も中々鋭い。

伊達にプロデュース関係のところに通っていたわけではなさそうだ。

(それに比べて俺はバイトバイトの日々だったからなぁ…)

時たまこの近くで働いている義姉に金を取られたこともあったな。

あのときは本気で警察に訴えようとしたら、チョークスリーパーキメられたなぁ。


「あ、あのー?先輩、どうしたんですか?」

ふと我に返ると、目の前には後輩の紀野が、上目遣いで心配そうに見つめていた。

「いや、少し義姉に(悪い)念を送っていただけさ」

「?」

後輩は首を傾げていたが、分からないのは当然である。













「ま、まさかアイドルに同行して仕事が出来るなんて…感激です!」

「感激するのはいいけど、今は録音中だから。音響さんに迷惑がかかるよ」

「あ!す、すいません…」

後輩は少し声のトーンを落として音響さんに謝る。

ここで大事なのは曲の録音は歌い手だけの問題ではない、という事だ。

その声を録る音響やギターなどで曲に肉付を加える演奏者や、宣伝をする会社など、その一つの曲やCDに様々な人が関わっているのだ。

もし面白半分で音響が勝手に声をいじったり、わざと楽器の音を外したり、嘘の宣伝をしようものなら恐ろしいことになりかねない。

そして収録の邪魔するなんてことをプロデューサーがすれば、事務所の評判はがた落ちだ。

「一人のファンじゃなく、一人のプロデューサーとしての自覚を持たないと、アイドルたちにプロデューサーとして認められないよ」

「はいぃ…」

まぁ、反省してるようだし、これ以上は何も言わないでおこう。


















『プロデューサー』

私の父の家系はそれなりに腕のたつ敏腕プロデューサーの血を引いているらしい。

私は純粋に数々のアイドルたちを世に放つ父の姿に憧れ、いずれ父のようにプロデューサーとなり、

アイドルたちをプロデュースしたいと思った。



「でも、現実は甘くないなぁ…」

初日からプロデューサーじゃなく、ただの追っかけと変わらない行動までするなんて…。

「サインを貰おうとするのも、普通プロデューサーはしないよね…」

ちょっと自信なくなってきちゃったな…。

そんな風に事務所の屋上で自虐的になっていると


「どうした後輩」

「!?せ、先輩!」

両手に缶コーヒーを持ちながら先輩のプロデューサーがやってきた。

「い、いえ少し一人になりたいなぁ、って」

「奇遇だな、俺もなんだよ」

その言葉を聞いて私はもう一つの缶をもらいながら少し呆然とした。

(先輩も一人になりたかった?)

私が少し不思議に思っていると、先輩はコーヒーを少し呑み

「いやぁ、実は今日仕事でごたごたがあってね。それで仕事場の空気が悪くなった、って伊織に延々愚痴られて」

「はぁ…」

先輩は少し遠い目をしていた。

先輩も嫌な気分になるんだなぁ、と思うと同時に、心の中で『諦めちゃダメです』、と思った。

「でも、伊織は難なく仕事をこなしてたから空気も良くなったよ。

俺もまだまだ力が足りないな」

「!そ、そんな。先輩はすごいですよ…」

「ははっ、こんなことに会うのも慣れてるからいいけど…。

でも、こんなところで自虐的になってる場合じゃないよな。

あいつらはその場その場でがんばってる、だから俺もあいつらががんばれるように努力しないと」

(…まるで先輩が私をはげますために言ってるみたい)

自意識過剰かもしれないが、私はそう思った。

でも、先輩の言葉は何処か説得力があり、私の枯れ果てかけていた心に潤いを取り戻させてくれた。











『あー!もう!あのバカプロデューサーは何処いったのよ!

まだ話は終わってないわよ!』

『い、伊織ちゃん落ち着いて~!』

『あ、あぅ~~』

『雪歩!?廊下に穴掘って埋まろうとしちゃだめだよ!』



「……やっぱ一人にはなりきれないな」

「あはは…私も手伝います」

「サンキュー、後輩」


私、がんばって一人前のプロデューサーになります!。

















あとがき(O*O)

やぁ、最近少しネタに困ってきた、愛ドルだよ!(某ネズミ風

後、最初の言葉通りオリジナルキャラとかは9割の確立で女性になるぞ!

男は嫌いだ!(ケンカ売ってんのか?

嘘です!男はあんまりこのSSで出したくないからです!

だってアイドルで男はジュピターだけで結構ですよ…。

あ、涼ちんは別だけど。




[28821] 色々疲れたあげく『Y@NDERE M@STER』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/10/22 00:44
テストやらなんやらで疲れましたぜ…。

更新がまったく出来ないうえに、ストーリーの構成もいまいち…。

という訳で、つなぎのヤンデレマスターで行きましょうか、Pさん。














雪歩√

あなたと…




「プロデューサー!」

「ん?おぉ、雪歩。撮影、済んだのか?」

「はい!」

俺に向けて年相応の可愛らしい笑顔を振りまくのは、今をときめくスーパーアイドル、萩原雪歩だ。

「そうか。

しかし、最近じゃ男性にも慣れたみたいで良かったじゃないか」

「はい。

プロデューサーのおかげで、もう男の人を見てもそんなに怖くなくなりました!」

雪歩は事務所に入ったときから男性恐怖症で、俺を見たときもビクビクしながら凝視してたからなぁ…。

しかし、長年の下積みと努力の甲斐もあって、男性恐怖症もほぼ無いに等しいほどになった。


「あ、あの…プロデューサー?」

「うん?どうした」

雪歩は俯きながら、モジモジしており、どこか恥ずかしそうにしていた。

「も、もし時間があるのでしたら…その、一緒に街に買い物とか」

「時間か……あぁ、後は夕方に雑誌の取材ぐらいだからな。

街で買い物してても、大丈夫だろ」

そういうと、雪歩は顔を輝かせて俺の手を掴み、急かしてくる。

「プロデューサー!早く行きましょう!」

「おいおい、そんなに慌てるなって…」

俺は雪歩に手を引かれながら、街へと繰り出した…。















『プロデューサー、知っていますか?

私がアナタを好きなことに。

私はアナタがいたから変われたことに。

私がアナタを見ている事に。

私がアナタの“全て”を知っていることに。

私がアナタの色に染まりたいと思っていることに。』



ー プロデューサー、いつか一緒になる時が来て、もし2人が死んだら、

        同じお墓に埋まりましょう。 -















雪歩√

私が弱い理由(↑の話とは関係なし






「雪歩。今日の握手会、怯えまくりだったな…」

「す、すみません。やっ、やっぱり男の人は…」

まぁ無理も無い。

雪歩はただでさえ男性が苦手なんだ、それが有名になってファンやらなんやらが多くなってその大半が男性なのだから。

「でも、男性に慣れる努力は一緒にしてきただろう?

それで、少しの間だけど男性には慣れたんだから」

「で、でも…あんなに大勢いたら、私…っ!」

「雪歩!」

雪歩は握手会の(彼女にとっての)悪夢を思い出したのか、後ろへ倒れそうになった。

それを俺は間一髪で受け止めて、雪歩を事務所のソファに横に寝かせた。


「とりあえず、まだ仕事があるから休んでおけ…。

もししんどくなって帰りたくなったら俺に言えよ?」

「はいぃ…」

俺はそう雪歩に言いつけて、何か食べるものと冷やすものを買って来ようと、席を外した。












「…プロデューサー、行ったかな?」

雪歩はPが事務所から出て行くのを確認し、事務所内に誰もいないことも確認した。

「…やっぱり、プロデューサー…迷惑に思ってるのかな?

私が弱いのを…」

雪歩はそういうと














口元を吊り上げて笑った。





プロデューサーぁ?私がなんで気弱な女の子だと思いますか?

それはねぇ…』











「そうすれば、アナタは私のことダケを構ってくれると思ったからですよ?」

雪歩はソファに横たわりながら、Pが帰ってくるまで、Pのことだけを考えながら含み笑いをしていた…。















あとがき、だZッ!!

お久しぶりおはこんにちばんわ。愛ドルです。

文章力と構成力が日に日に減っていき、妄想力と中二病率がシンクロ率を100%を越えました。

今回は雪歩にライトをあて、さわやかなヤンデレ?と暗いヤンデレを書いてみたつもりですが…。

前者、DO考えてもラブコメですありがとうございました。

最近アイマスのヤンデレSSがあったりしたので、そういうのを見て




一人、喜びに浸ってます。




それと876プロの子たちのPになった、という設定でのヤンデレも書くつもりですが、なんか叩かれそうなので、少し保留気味です。

589のほうも書こうと考えたが、あんなロリ少女たちに何をさせられるんだろう…と思い、破棄してやりました。

(^^)/そんなときは時代設定を変えればいいって、どこかの先人が言ってたよ!

…年齢変えて書くか!(!?)



[28821] 17話『月は太陽の光、拒む』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/12/03 22:44
我が765プロも、どんどんと軌道に乗ってきたころ、俺と千早はとあるスタジオで番組の収録を行っていた。

この番組はトークと歌の両方を使う番組で、歌を歌った後にこうして番組MCなどとトークを展開していくのだ。

正直トークの苦手な千早には荷が重すぎたかと思ったが、本人の歌が歌えるのならという意見もあり、入れた仕事だ。



「千早ちゃんはキレイなだけじゃなくて、歌もすごいうまいよね~!

やっぱりそういうのは毎日のトレーニングの成果とか?」

「はい。

やはり歌を歌うためには日々のトレーニングと喉のケアを忘れない事です」


「あ、あぁ、やっぱりそうだよね…。

えぇっと…そういえば、最近何かはまってるものとかは?」


「洋楽のCDを聴く事…でしょうか」

MCのほうも中々のベテランではあるが、先ほどからの千早のまじめすぎる返答に少し焦燥感を覚え始めたらしい。


とりあえず俺も千早に『もっとトークを展開話題を!』とか指示を出すが、やはり一言二言で話題は途切れていく。


「それじゃ、今一番歌を聞かせたい人とかは?

ほら家族とか友達とか」

MCのストックも付きかけてきたのか、少し投げやりな雰囲気になってき始め、何気なく振った話題。

しかし、千早は少しくぐもった声で

「…特に、いません」











収録が終わった。

歌も歌えるというので、この番組に出演したのは良かったが、やはり話すことが苦手な私では、場を盛り上げるような話は出来なかった。

(…家族、か)

あのMCの人は悪気はないのだろうけれど、私の心と記憶の奥深くにしまっていたものがよみがえってくる。

思い出したくも無い…いやな思い出。


「千早ー!お疲れ」

「プロデューサー…」

プロデューサーは水の入ったペットボトルを手に持ちながら、私に歩み寄ってきた。

「いやー今日の歌も中々良かったぞ。

特にサビのところ、声が良く通ってた」

「ありがとうございます…でも私」

「あぁ、トークのほうか?

ははは、まぁ最初は皆あんな感じだろ?また次で取り返せばいいさ」


プロデューサーは私の失敗も陽気な笑いで流してくれるが、きっと頭の中ではそうとう悩んでいると私は思った。

この人は…そういう人だ。










そして、プロデューサーと事務所に帰ろうとしていたときに、私は不吉なことが起きそうな雰囲気を感じていた。

「う~テレビ局内でも寒いところは寒いな~!…そういえば近くに自販機があったっけ。

千早、悪いが入り口の近くで待っててくれるか。何かあったかい飲み物買ってくるよ。

何がいい?」

プロデューサーは「なんでもいいぞ」と言ってくれたので、「ミルクティーをお願いします」と頼んでおいた。

「おっし、分かった。すぐ戻ってくるから待ってろー!」

そういいながらプロデューサーは自販機があるところまで駆け足で去った。


ソレと同時に

「あなた…如月 千早、よね?」

私の後ろに、いつの間にか同い年くらいの少女が立っていた。

「え、えぇ…そうだけれど。あなたは…」

私は突然のことで驚いたが、すぐに冷静になり、相手を睨む。

「私?私ねぇ……











『あなたの思い出したくない過去』を知ってる女ってとこかしら?」


「なっ!?」

「知ってるわよ。死んじゃったんでしょ『弟』さん。交通事故で――」



……その後の記憶はあいまいだ。

ただその少女が離れていく足音と、廊下のネズミ色の床がやけに目の前にあったこと…




そして

















               『私は声を失った』











あとがき

急展開過ぎてナンジャラホイ!って人たち、愛ドルです。

いやまぁね、アニマスの千早が声を出せなくなってしまったのを見て、『SSで使えるかな』と思いまして…。

結果、急展開になりました。

しかし正直あの回はストーリーも歌も神でしたね!泣きそうでした!(←ナゼ泣かなかった俺!

そしてはるるんいい子でしたww皆もね。

後、この話であるアーティストの歌詞を軽く引用しようかなと思ったが、やはり色々面倒なことになると思いやめようかなと。

『ソラニン』って曲なんですけども、映画のタイトルでもあり、アジカン(長いので省略)ってグループの曲なんですが、

大切な人との別れ、みたいなテーマなんです。

あの神回をみたとき、千早の境遇とこのソラニンの歌詞が結構マッチしそうと瞬時に思いました。

次の本編にもこのソラニンのことを少し出そうかなと思案中です。

ぜひ聴いてみてください。




[28821] 18話『太陽は沈み、月は闇に呑まれる』
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/12/10 00:29
        ―千早が声を失った。―


その原因も、治し方も、俺は知らない。

だけど……










      ―せめて、彼女を信じることをやめたくはない。―












俺が自販機で飲み物を買って千早の元へ戻ると、彼女は力なく床に座り込み、息苦しそうにしていた。

一大事と感じた俺はすぐさま救急車を呼び、病院へ。







「千早の…彼女の様態は!?」

俺は薄暗い診査室で、千早の様態を記録してある紙を見ながら渋い顔をしている医者に問い詰めるように聞く。

「落ち着いてください。彼女の体は健康そのものです。

特に様態に変化はありません」

「そ、そうですか…。良かった」

安堵した俺は椅子に座りなおし、軽く息を吐く。

しかし、闇と言う暗い影は俺と彼女を離す気はないようで、医者は少し言いにくそうにしていたが、やがて口を開いた。

「しかし…どうやら患者の“声”は、どうにもならないようで」

「え?」

俺は一瞬、医者の言っている意味が分からなかった。

千早は確かに息苦しそうにしていたが、ちゃんと話は出来たし、声も出ていた。


「声…って、彼女とはちゃんと話しを」

「いや、日常的な会話に支障はないと思われますが…。

歌を歌うと言うことになると、声が出ないようで」


俺はその後、余命宣告のように、医者の一言一言を聞くこととなり…


『精神的なショックで声が出ない』だの、『治し方は分からない』だの。

言葉の節々しか覚えていないが、それが千早にとってこれからの人生を左右する重大なことだと分かった。



そして闇は俺たちをあざ笑うかのように謳う。

声が出ない千早に

“来週のソロライブに声が出せないまま出ろ”と言わんばかりに…。
















961プロ・社長室



「フゥーハッハッハッ!愉快だ、実に愉快だ!」

「…耳障りなんだけど」

961プロの社長室では、黒井社長と千早と同年代ぐらいの少女がいた。

黒井社長はうざl…失礼。

黒井社長はチェスの駒を動かしながら、高らかに笑い、黒い革製の椅子に座る少女は冷ややかな目でそれを見ていた。

「おぉっと!これは失礼したねぇ。

しかぁし、あの憎たらしい765プロの如月 千早がこうも簡単に堕ちるとは…。

想像するだけで笑えてくるよ!」

黒井社長は手を止めることなく駒を動かしていく。

もちろん、その駒の色は黒である。

「そう…」

少女はそれをつまらなさそうに見つめながら、つぶやいた。

「んんっ?なんだか満足してない顔だな、“如月 千鶴”。

これで如月 千早が消え、晴れてキミが真の歌姫になったと言うのに?

これだけ満たされているのに、どこに不満を持つと言うんだ?」

「これだけって…重要要素一つだけじゃない」

少女、千鶴は呆れた顔で黒井社長にもっともなことを言う。

しかし黒井社長は「ノンノン」と人差し指を振り、椅子から立ち上がる。


「如月 千早はもはや銃で落とされた小鳥も同然!

如月 千早の過去を知るキミの情報と、彼女が歌声を失ったことを世間に広めれば…」

「…彼女のファンは幻滅して、いなくなるって訳?

私の情報にウソも混ぜて」

「クククッ!!ハーッ八ハッハ!

そうだ!そして765プロのアイドルの泥に触れたファンどもはその触れた部分を洗うべく、

か な ら ず!

この私…いや、キミのところへ、と言ったほうが正しいかな?」


黒井社長は満足そうに千鶴の顔を覗き込むが、千鶴は覗き込まれると同時に立ち上がり、社長室を出て行こうとする。


「おやおや、もうお帰りかなお姫様?」

黒井社長は口元をこれでもかというほど引き上げ、笑いながら千鶴へ皮肉にもとれるように言う。





「えぇ、どうやらここに私を救う騎士(ナイト)はいないみたいだから」


そして社長室の扉がしまった。











あとがき

まず一言。『千早は大丈夫です(いろんな意味で)』

アニメじゃPが大変なことになるし、春香は心が病んできてるし(春閣下じゃなく)…。

誰かー!春香を助けてー!

作者「その役目を俺に!」(ぇ

おい誰だ、今Pの追悼式みたいなことし始めたやつ。

大丈夫だ、彼は死なない。(キリッ

あと、ソラニンの歌詞は載せません。

捕まりたくないからww



[28821] 【ゆっくり】詩を書いてみたよ【スルーしてね!】
Name: 愛ドル◆a5a94fad ID:c79832cd
Date: 2011/12/10 00:39

     【あなたを感じて…】
(千早をイメージして)


あなたは夢を見て、生きている

私も夢を見てる。

でも、私は夢を見ても、夢を見ながら生きるなんて器用なことは出来ない。

でも、あなたはそれができる。



“夢と仲間と愛と希望”



あなたに惹かれる要素は、あなたを幸せにする。


でも私には夢しかない。


でも私にはあなたがいる。


あなたはそれを聞くと「おかしいね」と笑ってくれる。

私もつられて「そうね」と笑ってしまう。


私には夢しかない。


でも、あなたと言う“パートナー”がいる。

あなたが私の背中を押してくれる。


あなたが背中を押してくれるとき、


私はあなたを感じている。

あなたを感じて…。







あとがき

特にないよ!

でも、見てくれるとうれしいよ。


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