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[30682] 我輩は触手である。名前はまだ無い。(現実⇒ネギま)【8話6月3日中更新予定】
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:22480e8a
Date: 2012/05/30 06:45
 【内容説明というか趣旨説明】
 世界観としては漫画版の世界観です。
 この物語は原作知識を持つ転生者が主人公であり、原作の情報から推理した攻略法でターゲットを陥れて犯す事を主軸としています。
 その為に戦闘描写はほとんど無く、主人公の推理を延々と垂流す場面が多くなるかと思います。

 例)夕映は特殊なジュースを好む。⇒ 特殊なジュースを売っている自販機に罠を設置。⇒夕映GET!

 多分にご都合主義が含まれると思いますが、その都度「原作ではこうだったから」と言い分けさせていただきますのでお許し下さい。
 また、作者は雑誌派なのでコミックス化していない情報のネタバレがあるかもしれませんが、その点についてはご了承の上でお読み下さい。
 最後に作者は正真正銘のクズなので、その人格を投影したこの物語の主人公は「吐き気を催す邪悪」とおかっぱ頭の人に言われるくらいひどい奴です。

 わーにんぐ。
 以下のジャンルに嫌悪感を覚える人は悪い事は言わないのでお帰り下さい。

 ・転生キャラ(現実⇒ネギま)
 ・最強チート有(徐々に成長)
 ・陵辱
 ・レイプ
 ・リョナ
 ・触手
 ・原作主要男性キャラ及び原作脇役キャラの死亡
 ・グロ
 ・性転換
 ・ご都合主義
 ・原作キャラのヘイト
 ・ロリ(小学生~)

 含まれないジャンル。つーか作者が好きでないジャンル
 ・スカトロ
 ・原作主要女性キャラの死亡
 ・BL

 原作時期:麻帆良学園中等部3年進級前の春休みぐらい(単行本2巻15話目ぐらい)
 上記の説明文及び注意事項を確認のうえ、問題ないという方はどうぞご覧下さい。

 【参考】
 赤松健作品総合研究所の魔法先生ネギま!研究所(www2u.biglobe.ne.jp/~clown/negima/index.htm)

 【あとがき】
 更新は週一くらいを目指してがんばりますので
 感想とか応援の言葉をいただければ幸いです。
 無論、誤字脱字の指摘や罵声、私の考察に対する見解でもかまいません。
 作者はペットボトルのキャップ並みに器が広いので笑ってお受けいたします。
 (悔しい。でも感じちゃうビクンビクン)

 第0話 触手生活始めました(笑)⇒ メインターゲット:モブ
 第1話 運命を変えるのは人の意思(笑)⇒ メインターゲット:釘宮 円 サブターゲット:椎名 桜子、柿崎 美砂
 第2話 麻帆良学園都市考察(笑)⇒ メインターゲット:椎名 桜子 サブターゲット:釘宮 円、柿崎 美砂
 第3話 潜入! 魔法使いの街(笑)⇒ メインターゲット:モブ
 第4話 しかし、誰が見張りを見張るのか?(笑)⇒ メインターゲット:朝倉 和美
 第5話 触手男と幽霊女(笑)⇒ メインターゲット:相坂 さよ
 第6話 せってき!(笑)⇒ メインターゲット:村上 夏美
 第7話 ちう・ちう・トレイン(笑)⇒ メインターゲット:長谷川 千雨


 2011/11/29 注意書き・0話・1話投稿
 2011/11/30 改訂・2話投稿
 2011/12/07 改訂・3話投稿
 2011/12/11 改訂・4話投稿
 2011/12/15 改訂・5話投稿
 2011/12/22 6話投稿
 2012/05/04 7話投稿



[30682] 触手生活始めました(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:22480e8a
Date: 2011/11/29 02:17
 皆様方こんにちは、俺です。

 よくある感じで転生トラックに轢き潰されて死亡判定を王大人にもらった転生者です。
 前の人生はあえてこだわるような大そうな人生ではなかったのですが、残念ながら転生先は人間ではなくエログロ陵辱系にでてきそうな「触手」になっちまいました。
 今の俺の状態を例えるなら、マーブルのシュマちゃんを白くした感じです。

 なってみてはじめて分かるつらさなんだけど、不定形生物って根性で形作ってるから気が抜けないんだよね。
 生まれた先は渋谷の下水道(都市伝説で語られるような用途不明の地下空間)に生まれました。

 生まれた時はモンハンのギィギみたいなちっこい姿で生まれたんだけど、地下空間にたまる「陰の気」を喰らって少しずつ大きくなり、
 今では人間ぐらいの大きさになりました。

 「陰の気」なんて変てこなモノを栄養に出来るからには分類的にはUMAではなく、妖怪に含まれるんだと思う。
 その二つの違いについて詳しくは分からないんですけどね。

 最近では勇気を出して地上世界にまで顔を出してたりしてます。
 わずかな喧騒を頼りにマンホールまで辿り着き、蓋を押し上げた時に始めて自分がいる場所が現代の渋谷だってことを知りました。
 それまでは「ここが地獄か、まぁ現世では相当に屑だったので仕方ないか」とか考えていたんですけどね。
 まぁ流石に日の光に当たった瞬間に表皮が焼け爛れたときは苦笑しちまいましたがね。
 まぁ、それでも久しぶりに見る人間の姿はなんともいえない郷愁を俺に与えれくれましたよ。

 で、そこで反応しちまったんですよ。


 ・・・・・・【本能】が。


 思わず、その辺に歩いていた女をキャッチして寝床にしてた地下空間まで拉致っちゃいましたよ。テヘッ
 その後はまぁ皆様方の予想通りエロ展開ですよ。

 およそ30時間。

 撫て
 舐めて
 摘んで
 吸って
 挿れて
 汚した

 ・・・・・・徹底的にその体の隅々まで味わい尽くした。

 当然、ふつーの女性がそんな陵辱に耐えられるわけもなく。
 気づいたら初めての獲物の鼓動は止まってました。

 そこで俺が感じたのは「罪悪感」・・・・・・などではなく、「満腹感」。
 女性を陵辱していた時に感じた至福と体を駆け巡るエネルギー。

 皆様方、どうやら俺は本物の化け物に成り果てちまったようです。
 まぁ、人だった頃から化け物みたいな精神構造だったと自覚してたんで、ようやく「相応しい身体」を得たってところですかね。

 そっからは当たり前のように狩猟の日々ですよ。
 夜中にマンホールから這い出してその辺にいる女を掻っ攫って根城にしている地下空間までご案内しては犯すっていうことを繰り返しちました。
 特に美味に感じたのは・・・・・・やはりというか、処女でした。
 うら若き乙女が純潔が散らされる瞬間に発せられる絶望のエナジーがどこにあるかも分からない俺の腹を満たした。
 その為に最近では特に幼い獲物を求めて渋谷の地下路を這いずっていました。

 まぁ、渋谷の恐ろしいところは、幼いからって処女ではないところなんですけどね(苦笑)

 え?
 女はどうしたかって?

 カニバリズムの気は無かったんで汚水路に放り込んでおきました。
 南無南無。

 生きていくってことは何かを犠牲にするってことだから仕方ないよね。キリッ




 テレッテー 触手Aは「悪巧み」スキルを覚えました。



 え?



-------------------------------------------------
所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    :F(陰の気を見れる)⇒ E(人が持つ魔力量が分かる)
 ■生命力     :E(ゴキブリ並み)⇒ D(スライム並み)
 ■毒       :D(ほぼ無毒)⇒ C(催淫効果を持つ粘液)

・常時発動スキル
 ■悪巧み(NEW):悪いこと専門のひらめき。

・特殊スキル
 なし
-------------------------------------------------



[30682] 運命を変えるのは人の意思(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:22480e8a
Date: 2011/12/07 23:30
 皆様方こんにちわ。俺です。

 今回は報告すべき事象が発覚致しました。
 ななななんと、この世界は「ネギま」の世界だったのです。

 あれ?
 なんか「タイトルに書いてあるはボケ」って聞こえてくるぞ?







 第2話 運命を変えるのは人の意思(笑)






 何故ここが、「ネギま」の世界であるということが分かったのか?
 答えは簡単です。



 今、俺の目の前にいるのが「麻帆良学園中等部 3年A組」の椎名 桜子、柿崎 美砂、釘宮 円の三名だからです。



 ここで、彼女達をどのように捕まえたかを書かねばなるまい。

 俺が最近の流行である「裏路地で獲物が通りがかるまで待つタイプの罠」を張っていたところに彼女達がやってきた。
 恐らく、漫画でもあったように麻帆良を脱け出して渋谷までカラオケでもしに来たのだろう。

 近道をしようとでも考えたのか、薄暗い裏路地に迷い込んだ彼女達はカモネギって表現がぴったりです。

 しかしというか、今の俺の大きさ(ちなみに、今の俺の大きさは軽自動車ぐらいはあります)では彼女達全員を一網打尽にすることは出来ませんでした。
 まぁその時はまさか獲物がネギまのキャラだとは思わなかったのと腹があんまり減っていなかったので
 てきとーに一人か二人で十分かなぁと考えてたんですけどね。

 最初に捉えることが出来たのは柿崎 美砂だけだった。
 触手の間合いには椎名 桜子もいたのだが、彼女は何も無いところでこけて触手をかわしたのだ。
 今考えれば、あれは椎名 桜子の特有スキルと言っていい「強運」が発動したのではなかろうか?

 なにわともあれ。
 とりあえず一人GETだぜって、捕まえた柿崎 美砂をマンホールまで引き摺りこもうかと考えたときに、思いがけないこと事態が発生した。
 そして、それは俺にはとても好都合なことだった。

 「美砂!」

 目の前で繰り広げられる『非常識』にフリーズしてしまった思考からいち早く脱した釘宮 円が
 柿崎 美砂(非常識な事態に気を失ってしまった)の手を掴んで引き止めたのだ。



 もっとも、釘宮 円の力は少女のソレなのでまったく苦にならないんだが・・・・・・




 と、そこで俺の「悪巧み」スキルが発動した。




 柿崎 美砂を引っ張る力を緩めて、ちょうど釘宮 円の力と拮抗する様にした。

 「っく」

 釘宮 円が額に汗を浮かべ、全身の力を使って柿崎 美砂の手を引っ張る。
 しかし足りない、もう少し、・・・・・・私だけの力じゃ足りない。
 そう考えた釘宮 円が頼ったのはその場にいたもう一人の少女、そう椎名 桜子だ。

 「桜子っ、手伝って! こいつあんまり力強くないから、二人で引っ張ればいける!」

 友を救わんと懇願する釘宮 円の悲痛な叫び。
 しかし、椎名 桜子の反応は鈍かった。

 「え!? う・・・・・・うぅ!」

 椎名 桜子の、彼女にしか分からない直感が叫んでいるのだろう「行ってはダメだ」、「あそこは危険だ」
 そう彼女の中のアラームが鳴り響いているのだろう。


 そして、その直感は正しい。


 しかし、近寄らないことは友人を見捨てることと同義。

 どちらの選択肢を選んでもその先には地獄が待っている。

 およそ十秒。
 逡巡に揺れる瞳が定まった時、彼女は動いた。






 ---友人を助けに。





 良い覚悟だ、感動的だな。だが無意味だ。

 その後の顛末まで詳しく語ることは無意味だろうから簡単に説明させてもらう。

 触手の間合いにまんまと入ってきた椎名 桜子と釘宮 円を今度は逃しようの無いように全身を包み込むように捕獲し、
 全力でもって地下空間まで招待した。

 以上である。

 椎名 桜子は自身の強運の要である「なんとなく」という勘を無視した瞬間、幸運の女神から見放されたのである。

 
 -回想終了-


 そして今、この地下空間に至るというわけだ。

 「くっ」

 悔しそうな釘宮 円

 「ひっ」

 怯える柿崎 美砂

 「・・・・・・」

 呆然とする椎名 桜子


 少女達の容姿と呼び名から、「・・・・・・まさか?」と考えた俺は彼女達の身体検査(勿論、関係ないところまでじっくり調べました)を行い生徒手帳を獲得した。
 そしてそこにはこう書かれていた。

 麻帆良学園中等部

 そこに書かれた文字列を認識した瞬間、俺はあまりの至福に身を震わせた。


 あの・・・・・・あの・・・・・・穢れを知らぬ少女達が俺のいるこの世界に


 くひっ

 くひひひ

 くひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ

 最高に最低だ。
 こいつはつまらなくなってきやがった。
 テンションはリミットを振り切っちまった。
 これは行かねばなるまい。
 例えどのような危険があろうとも。

 あの2次元上にしか存在しなかった雌達の肌を、髪を、指を、口を、肉を、子宮を、心を、
 汚して
 穢して
 辱めて
 暴いて
 犯す。

 心踊るとはこういう事をいうのだろう。
 人の身では許されざる事が今の俺には許される。
 気づけば胸中には確立した「野望」が静かに、しかし確実に脈を打っていた。


 さぁ、では煮えたぎる野望の始まりとして「前菜」を喰らうとしよう。
 俺は、目の前の怯える少女達に卑猥な触手の群れを伸ばした。
 膨れ上がった意思は触手にも反映され、そのひとつひとつが意思を持つかのように動き出す。

 「っ!」

 伸ばされた触手に敏感に反応したのは黒髪の少女、釘宮 円だった。
 残りの二人を背中にかばい、気丈にも触手の塊である俺をにらみつけている。

 原作でも言われた「姉御肌」の性格の為だろう。
 勇ましいことだ。

 もっとも、震える体と涙目では逆効果にしかならない。
 むしろ嗜虐心を煽られてると勘違いしてしまいそうだ。

 しかし、それでも健気にも友人を守ろうと怪物に立ち向かう姿は凛々しくも美しい。


 俺の心の中に黒くてドロドロしたものが溢れて来る。


 あぁ、よし。
 こいつは徹底的に壊す。
 この少女の精神の柱をへし折おり、その瞳を絶望に染めてあげよう。
 黒々とした意思が心を満たす。


 その心の赴くまま俺は蹂躙と調教のプランをはじき出し、実行に移した。






 ぴたりと、俺は三人に伸ばしていた触手の動きを止めた。

 「?」

 突然止まった触手の動きに釘宮 円がいぶかしむ様な表情を見せる。
 が、その可愛らしい表情は目の前にゆっくりと太い触手が掲げられるまでの短い時間しか拝むことは出来なかった。

 ぐにゃりと、少女の前に晒された不気味な動きでその形を変えてゆく。
 蛸の脚のような形態から・・・・・・男性器の形態へと見る間に変化を果たす。
 太く脈打つ竿に、茸の傘のように広がるカリ。尿道や血管まで完璧に再現されたソレはまさに醜悪の一言であろう。

 「ひっ」

 恐怖に引きつる釘宮 円の口中からわずかに悲鳴が漏れる。
 その反応は未知のものに対する恐怖よりも、「既知の嫌悪感」による反応が強いように感じた。
 保健体育で習ったのか、それとも他の場面で見ることがあったのか、どうやら釘宮 円は男性器を既に見たことがあるらしい。
 もっとも、俺のはその辺のモノより一回り大きくしてあるし、粘液でぬらぬらと濡れているので彼女の知識を大きく裏切るモノなのだろうが

 俺は、即席のペニスを釘宮 円の眼前まで突き出した。

 「くっ!」

 俺の意図が分からずにペニスに怯えるだけの釘宮 円の手にすばやく細い触手を巻きつけ、念話を行う。

 今の俺は発声器官を持たない。
 念話も接触してない相手には届かないほどの脆弱さだがこの場では悪くない効果を見せてくれるだろう。

 『オマエガ、オレヲ、満足サセレバ。他ノ二人、無事ニ逃ガシテヤル』

 「っ!」

 「「?」」

 突如脳内に響く声。
 ソレはファンタジーでよく登場するテレパシーと呼ばれるものである事に釘宮 円は直ぐ思い至った。
 そんなはじめての念話に驚く釘宮 円だったが、残りの二人は突然釘宮 円の様子がおかしくなったことに対して疑問符を浮かべていた。

 「・・・・・・っ・・・・・・ほんと?」

 釘宮 円は「その身を差し出せば友人は見逃してやる」という内容を吟味し、わずかな逡巡のあとには恐る恐るといった声色でオレに問うた。

 『約束シヨウ』

 俺は念話で囁くと同時に、どうして欲しいかを、どんな卑猥なことを強要するつもりかを詳細なイメージで少女の頭へと送信した。

 「・・・・・・っっ! わ・・・・・・わかった、約束は・・・・・・守りなさいよね」

 脳内に送られた情報の量とその「内容」に少しだけ震えるのではあったが、結局は涙目で俺に約束の遵守を求めた。
 俺の回答は決まっている。

 『誓オウ』

 「・・・・・・・・・・・・・・・くっ」

 俺が誓い伝えた後も十秒ほど迷いを見せた釘宮 円だが、視界の端で触手が二人の少女に向けて狙いを定めている状況を見て、漸く意を決したようだ。

 まず、おずおずと伸ばされた小刻みに震える両手がペニスに触れた。
 にちゃ、という悪寒が走る感触に少女の手は一旦は停止したが、持ち前の負けん気で直ぐに行動を再開した。
 両の手で大きな輪を作り、ペニスをゆっくりと上下にしごく。
 はっきりといってその力は弱く、動きはロボットのようにぎこちないがその初々しさがまたそそるのも確かだ。

 もっとも、俺が何よりも愉しんでいるのは釘宮 円の表情だ。
 屈辱と恐怖に塗れ、瞳からついにこぼれた涙の美しさが哀れみを誘う。

 「円!」

 と、せっかくの楽しい時間に水を差すのは柿崎 美砂だ。
 恐らく、友人の突然の触手の愛撫を始めるという奇行に驚いたのだろう。友人思いの行動だが、この場では無意味でしかない。

 否、むしろ釘宮 円が「友人に見られながら性行為を強制されている」ということを認識してしまう分逆効果だろうに

 「あ・・・・・・・ちっ、ちがっんんぅ!」

 釘宮 円は友人に対してどのような状況であるか弁解したかったのであろうが、それを許すほど俺は気長ではない。
 首に触手を巻きつけ、振り向こうとしていた釘宮 円の顔を強制的にペニスに擦り付けることでその口をふさいだ。

 俺はそのまま、ペニスをゆり動かすことで釘宮 円に「休むな」と言う意思を伝える。

 「~~~~~~~~~~~!!!」

 自身の顔面を覆う異形とその粘液のおぞましさに身を振るわせて抵抗する釘宮 円だったが、「いいのか?」と強めに念話を送ると直ぐに抵抗は収まった。
 素晴らしい自制心。このような最悪な状況下でも自意識を保つのは彼女の強さであり、不幸だ。

 「ん・・・・・・んぅ」

 送られたイメージの通りに行為を再開する釘宮 円、そのまま俺の要望を満たす為に竿の部分に唇を這わせる。
 あまりのペニスの大きさに、頭自体を動かしながら、裏筋の部分を上から下まで刺激を与えてくれる。
 更に、単調な動きに飽いた時はイメージとして伝えれば釘宮 円はどんな要求にも従順に応えた。

 カリに舌を這わせ、浮き出た血管に吸い付き、ペニスを覆う粘液を啜る。

 たぶんキスすらしたことも無い無垢な少女の唇が自分からペニスに吸い付いてくるという光景は格別である。
 そしてエッセンスとして聞こえる残り二人の叫びが予想外に面白い。

 「まどかぁ! 正気に戻ってぇ!」

 「だめ・・・・・・やめてぇ!」

 柿崎 美砂と椎名 桜子の友を思う真摯な叫びに、釘宮 円は大粒の悔し涙をこぼした。
 心軋むような辛さだろうが、休めば二人を襲うと念を押してあるので弁解はおろか振り向くことすら出来ない。

 彼女達がいなければ粘液に含まれた催淫効果と行為に没頭することで何も考えずにすんでいたかもしれないが、二人の叫びが釘宮 円を現実に引き戻す。
 それどころか二人に見られていると言う事実に、
 そして「自分が変態として見られているかもしれない」という恐怖に釘宮 円の精神がすさまじい速度で磨耗していくのが感じ取れた。

 「んむぅ・・・・・・ひぅ・・・・・・・ぐすっ・・・・・・」

 少女の瞳からぽろぽろと涙がこぼれる。
 涙と鼻水、そして粘液に塗れた釘宮 円の顔はどうしようもなく淫らで、美しかった。

 そんな顔で「誘われて」おとなしく出来るはずも無く、獣じみた欲求が俺の意識をあぶりはじめる。
 いや、ふと気がつけば俺は膝立ちになった釘宮 円の股へと無意識のうちに触手を伸ばしていた。

 「んんん!」

 自身に忍び寄る脅威を感知したのだろう
 ペニスに顔を埋めたまま、少女が拒絶の声を上げるが直ぐに念話で自分の立場を思い出させてやる。
 その間もゆっくりと忍び寄っていた触手たちは少女の短いスカートに潜り込み、みずみずしい太ももすらも無視してまっすぐ少女の秘所に辿り着く。

 「っ!!!」

 ショーツ越しとはいえ、少女の最も敏感な部分を触手に舐め上げられた釘宮 円は全身を振るわせる事で触手の動きに応えた。
 その反応に気を良くした俺は、風に吹かれるカーテンのようゆらゆらと触手たちを動かし、秘所を攻め立てる。
 何十人という女を快楽の坩堝に落とした俺が本気で愛撫を行えば、まだ未成熟な少女であるとはいえ釘宮 円の女の部分を発情させることはたやすかった。

 「ひぃ・・・・・・はぁ・・・・・・いやぁ・・・・・・ふぁ・・・・・・やめ・・・・・・てぇ」

 口内から侵入した粘液の催淫効果と合わせて、少女の意識が快楽に支配されつつあることが手に取るように理解できた。
 その証拠に、ずるりとショーツの内部にまで触手が入り込み直に刺激を与えても釘宮 円は肩を震わせる程度でさほど拒絶の意思を見せなかった。

 「ふっ・・・はぁ、さわる・・・・・・なぁ」

 言葉としては抵抗して見せるが、どうしても甘いモノが混じってしまう。
 とはいえ、あまりの快楽の奔流にペニスへの奉仕が疎かになっているのは頂けない。
 といっても快楽と「快楽を感じているという事」に屈辱を感じている今の彼女に細かいことは出来そうに無いと判断した俺は少しばかり強引に事を進めた。

 細かい触手を使い強引に口をこじ開け、その口内にペニスを挿入させる。


 「んん!!! んんんんんんんんん!!!」

 釘宮 円が突如口の中に侵入してきた異物にの瞳見開き、抗議の意思を見せるが先ほどと同じく念話で黙らせる。
 そのままゆっくりと、しかしじわじわと抽挿を開始する。
 男性器を模してはいるが元が触手であるペニスは柔軟に形を変えて少女の唇、歯、歯茎、舌、頬肉、のどを無邪気に蹂躙した。
 途中で、釘宮 円がペニスを噛み切ろうとあごに力を込めたようだったが、少女の微弱な力では刺激ぐらいにしか感じなかったので不問にしてあげた。
 正真正銘の鬼畜なら前歯をへし折って立場をわからせてやっているところだろうが、せっかくの美しさが損なわれるだけなのでそんなことはしない。
 それどころか、ご褒美として少女の秘部への攻勢を強めてあげる。
 触手が少女の内部に少しだけ侵入し、とろとろに溢れてきた処女の愛液をかき混ぜ、吸い上げる。

 これには釘宮 円も喜んでくれたようで、奇声と共に途端にあごの力を弱めてくれた。
 俺ってば優しい。

 いちいちリアクションのかわいい釘宮 円に少しばかり調子に乗った俺は口内の更に奥までペニスの侵略を開始した。

 やはり汚れを知らぬ処女のディープ・スロートは最高で、俺の中で熱い何かが膨れ上がり、吐き出したいと言う欲求が暴走する。
 と同時に、秘部への愛撫を行っていた触手たちが少女の膣が衝撃がはじめた事を伝え、釘宮 円も絶頂が近い事を俺に教えてくれた。

 少女の開発具合に満足感を覚えるとともに、ソレならばとペニスの抽挿と秘部への愛撫を加速させる。

 ずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅ

 「んっ! んっ! んっ! んっ! 」

 酸素をまともに吸う事とすら許されぬ侵略。
 口内という敏感で、脳に近い場所を一気に攻め立てられた釘宮 円は、自身の思考能力が崩壊しつつある現状を素直に受け止めるしかなかった。


「 んっ! んっ! んんんっ!?ん ~~~~~~~っっっ!!!」


 それゆえに、クリトリスを探り出した触手たちがおぞましいほどの吸引力で少女の秘核を吸い上げたとき、
 釘宮 円は抵抗もできずに圧倒的な絶頂感に身をゆだねるしかなかった。
 人生で初めて感じる凄まじい快楽の波に真っ白にされた彼女の頭では、
 絶頂と同時に口内で発射された大量の精液がどれほど汚らわしく、おぞましいものであるかも関係なく


 釘宮 円は顔まで白濁液に犯されながら、友人達二人の目の前で無意識にソレをごくんと嚥下した。














 「いやぁ」

 「ひっ、こ、こないでっ」

 ぴくぴくと、釘宮 円が圧倒的な絶頂の残滓から開放されようとしていた時、わずかに残った少女の意識が何か、聞き捨てなら無い「音」を捕らえた。
 触手から開放された頭を、普段より鈍くしか反応してくれない頭を音の聞こえた方へと向ける。


 そして、釘宮 円の瞳に映し出された光景は絶望的といって差し支えないモノだった。


 数多の触手に囚われ、抵抗も空しく衣服を剥ぎ取られる柿崎 美砂と椎名 桜子の姿はそれほどまでに釘宮 円に衝撃を与えたのだ。


 釘宮 円の思考が急速に明確となる。
 だが、まず彼女が行った行動は触手に対する非難の声を上げることではなく、拳だった。
 振りかぶった拳が触手を打つ。が、無論触手の塊に少女の細腕から放たれた打撃が効く道理は無い。
 否、それどころか拳を初め釘宮 円の四肢がズブズブと触手の内に取り込まれていく。

 「っ!」

 未知なる恐怖に身を振るわせる釘宮 円だが、取り込まれたのは両手両足だけで、その意思が釘宮 円の拘束にある事が正確に伝わったのか、
 釘宮 円の口からは恐怖の叫びではなく今更ながらに非難の言葉が搾り出される。

 「やめろ化け物! 約束が、約束が違う! 二人を解放しろ! わ、わたしなら好きにして・・・・・・いいから!」

 「あんなこと事」までさせたのだから、約束を履行しろという少女の目から悔し涙があふれる。
 明確になった思考で思い返したのだろう、自分がどれだけおぞましい行為を受けていたのか、そして強制させられていたのかということを。
 拘束されていることもかまわずに出鱈目に暴れる少女に、俺はタイミングを見計らってそっと囁いた。




 決定的に少女の心を砕く、その言葉を。


















 馬鹿め、と。








 少女にその思念が届いた瞬間、暴れていた釘宮 円から力が抜け、その目は絶望に染まる。
 一人の少女の精神にひびが入る様に嗜虐心が満たされていくのを感じながら、俺は釘宮 円の身体を反転させ、髪を掴み、強制的に顔を上げさせる。
 その顔の先にいるのは、今まさに襲われんとする親友達二人の姿。
 触手の蹂躙に怯え、悲鳴を上げる釘宮 円の守りたかった者達だ。

 「いやぁぁぁあ、さわらないで! いやぁっ!」

 「ひっ、ひぃぃぃ、こないでぇぇ!」

 顔を上げろよ。今から最高のショーが始まるんだからさ、一緒に楽しもう?
 残酷な宣誓と共に友人二人が辿る悲惨なイメージの思念が少女の脳内に満たした瞬間、 


 「いやぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


 釘宮 円の口から地下空間を震わせる大絶叫が響いた。
































 「あはっ、んむぅ、・・・・・・ふぁ、んぁっ、へぅ!」

 「ひぃん、あぁっ! だめぇ、むりぃっ、あっ! あんっ!」

 釘宮 円の友人二人が処女を失ってから既に数時間が経過していた。

 最初こそ無様に泣き叫んでいた二人であったが、粘液の催淫効果とかなり丁寧に愛撫を繰り返した結果、
 少女達は歓喜の表情を浮かべて触手の陵辱を甘受できるようになっていた。
 特に柿崎 美砂などは素質があったのか心が弱かったのか、破瓜から数十分で自ら腰を振り触手に新たな刺激を求めていた。
 コーラス部で鍛えられた肺活量と天性の美声が、えもいわれぬ嬌声となって地下空間に響いている。
 椎名 桜子も心が折れたのか、抵抗らしい抵抗もせずにされるがまま。
 もはや二人とも喘ぎ声を隠そうともしない。


 まだ処女を失っていない友人が目の前にいるというのに。


 「・・・・・・・・・っ」


 ずっと俺に囚われたままの釘宮 円の口からわずかな吐息が漏れる。
 他の二人と同じく、惨めに衣服を剥ぎ取られ、抵抗もせずに快楽を受け入れる友人達を見る釘宮 円の瞳は、









 虚ろ





・・・・・・・・・・・・では、なかった。





 むしろその瞳は情欲に濡れ、どうしようもない熱を孕んでいた。


 当然の結果だ。
 先ほど釘宮 円の口内に吐き出した精液は粘液の数倍高い催淫効果を含むものだ。
 今頃は内臓から吸収されたおぞましい成分が彼女のつま先から頭までを犯しつくしているだろう。

 そして更には、友人達二人が陵辱されている最中も全身を愛撫し続けていたのだから。

 そのおかげか、全身を紅潮させた釘宮 円の薄い陰毛に彩られた秘唇は何もしていないのにひくひくと震え、秘核は痛々しいほどに真っ赤だ。
 今も、どろりとした濃度の高い愛液の塊が自然と滴り落ちている。

 少女が十分に追い込まれたことを感じ取っていた俺は、
 頑丈で美しい“おもちゃ”に優しく問うた。


 欲しいか? と、


 ナニが欲しいのかは聞かない。
 それはいまだに処女であり、蹂躙を待つ聖域を持て余し、抑えきれぬ熱を下腹部に溜め込んだ彼女が一番分かっているからだ。







 釘宮 円は歓喜と屈辱と意地を当分に混ぜた表情を浮かべ







 ・・・・・・それでも首を横にふった。





 ああ

 ああぁ

 ああぁ!

 それでこそだ!
 その強靭な意志を屈服させてこそ歓喜の瞬間がある!
 その美しい心を破壊し尽くすことこそ俺の望みなのだ!



 俺は歓喜の内に再度男性器型の触手作り上げ、少女の背後から内ももの間を通して秘唇にそえる。
 数時間前の釘宮 円であれば絶望に震えるか必死に抵抗して当然の状況であったが、
 その時に釘宮 円が浮かべた表情は歓喜の割合が多いように感じられた。



 ・・・・・・・・・・・・そしてもちろん。
 俺に無理やりに処女を奪おうというつもりは無い。



 にゅるりと、少女の熟した穴を避けたペニスがそのまま下腹部を撫でる。


 「ふぇ?」


 自分の大事な部分を素通りして股の間から突き出た異物を呆然と見つめる釘宮 円の姿は滑稽で笑いを誘った。


 今俺がやっている事は所謂、「素また」と呼ばれる行為だ。


 理解の追いついていない釘宮 円を尻目におれはペニスを前後させた。
 粘液と愛液に塗れたペニスの滑りは良く、何の抵抗もなく少女の柔らかな太ももの感触や秘部の硬さ、そして秘核の熱を俺に伝える。

 「そんなっ、いや、あつっ、あんっ、ふぁ、ひぃっ!」

 釘宮 円の口から隠しようのない甘さと疑問を含んだ喘ぎ声が漏れ出る。
 その疑問は「どうして犯してくれないのか?」というものだろうが、その疑問に俺が答える気は毛頭無い。

 しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ

 「んっ、んあっ、いぅ、あっ、あっ、ひぅっ!」

 軽やかなリズムとともに繰り返される異形のピストン運動。
 釘宮 円といえば秘唇と秘核をごつごつとしたペニスに好きなようにされた為に少女の肌は更に朱に染まり、膣が快楽に震えて絶頂の気配が濃くなる。

 更に言うのであれば、釘宮 円の腰もペニスの動きに合わせて大胆に動いている。
 恐らくは女の本能の動きだろう。
 本能の動きで自分がより感じるように娼婦のような妖艶な腰使いを披露する釘宮 円。

 その口からはとろけるような嬌声と絶頂の予感に対する歓喜の声が漏れ出している。
 
 「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、らめぇ、また、くる、くっ------・・・・・・え?」

 今まさに絶頂に至らんとしたその瞬間、よだれを垂らして喘いでいた少女の意識が異変を感じて現実に舞い戻った。
 その理由は簡単だ、少女を攻め立てていたペニス、その動きが止まったのだ。
 否、正しくは俺が強制的に止めたというのが正解だろう。
 少女の腰すら身動きできないようにがっちりと拘束する。


 「あ、あぁ、んぅ、そ・・・・・・んな」


 もう少しで絶頂というところまで押し上げられた少女のボルテージが徐々に醒めてゆく。
 しかし、彼女は気づいているのだろうか?




 振り返って触手の大元をチラリと見た瞳に情欲と不満に満ちていたことを。




 十分に時間を置き、絶頂の気配が去ったことを確かめると共に触手の拘束は弱まり、ペニスはぐちゅりぐちゅりと素またでの抽挿を再開した。

 「あっ、あぁん、ふぁぁああ!」

 先ほどよりも歓喜の割合が多い少女の嬌声が響く。
 「今度こそイける」とでも思っているのだろうが、これはの心を折る為の調教。
 無論絶頂は迎えさせない。


 何度も、何度も、絶頂の寸前まで追い詰め、そこで止まる。
 およそ同じことを数十回は繰り返しただろか。


 粘液の補助を受けているとはいえ、絶え間ない摩擦にさらされた少女の秘部は真っ赤に染まっていた。
 だがそれ以上に少女自身の白濁した愛液に塗れていた。


 絶頂感と快楽の高まりは別モノである。
 絶頂は迎えられないが、性感だけが延々と高まっていくのは拷問に等しい苦行であろう。

 最後など、イかせてくれない俺に対して殺意を含んだ視線を向けたのには内心笑わせてもらった。
 もう十分だ。
 そろそろいいだろう。
 機は熟した。





 俺は、十何回目かの絶頂を逃して荒い呼吸で苦しむ少女に向かって語りかけた。





 先ほどと同じ問いを、しかし今度は地獄から罪人を救う菩薩のように優しく問うた。




















 欲しいか? と






















 釘宮 円はわずかな逡巡を見せずに首を振った。



 もちろん、縦にだ。

 今、完全に少女の意思は俺に屈服した。

 その光景に心を感動に振るわせつつも、俺は超ド級のSなのでさらに少女に囁いた。


 なら自分で”お願い”をしなくちゃ。


 犯して下さいって
 イかせて下さいって
 私の腹の中を蹂躙して下さいって
 子宮が使い物にならなくなるまで掻き回して下さいって
 もう、我慢できないから滅茶苦茶にして下さいって


 出来るかい?
 そうやさしく問うと、釘宮 円は、、、

 「は・・・いっ」

 一も二も無く、首を縦にふった。


 いい子だ。
 俺は準備としてペニスを秘唇に重ね合わせた。
 それだけで少女の口からは「ふあぁ!」と歓喜の息が漏れ、身体全体をビクンと震わせ悦びの意を示した。


 さぁ、お願いしてみようか?


 「は・・・・・・いっ
  犯して・・・・・・下さい!
  イかせて下さい!
  私の腹の中を、蹂躙して下さいっ!
  子宮が、使い物にならなくなるまで、掻き回して下さいっ!
  もう、我慢できないんです! 滅茶苦茶にしてくだっ、あああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっっ!」

 釘宮 円が完全に堕ちた事を歓喜のうちに確認した俺は、彼女が最後まで言い終わるのを待たずにペニスを突き上げた。
 俺はどんなに愚かでも従順な犬にご褒美をあげる主義である。
 俺のペニスが釘宮 円の秘唇をこじ開け、未知の領域を蹂躙し、処女をあっけなく奪い、子宮口に到達し、更には食い破らんとばかりに突き上げる。
 そして溜め込まれた熱くて濃い精液を吐き出して一瞬のうちに少女の聖域の細胞一つ一つまで穢しつくす。



 「ふぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」



 釘宮 円は子宮を焼く歓喜と悦楽に全てをゆだねた。
 常人では味わうことの出来ないような快楽に脳を染めあげられ、凄まじいまでの絶頂を迎えた。



 その悦びに満ちた顔に、凛々しかった彼女の面影はかけらも存在していなかった。




 テレッテー 触手Aは「声」スキルを覚えました。
     触手Aは「度胸」スキルを覚えました。
     触手Aは「強運」スキルを覚えました。



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所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    :E(人が持つ魔力量が分かる)⇒ C(結界等の魔術の有無を見ることが出来る)
 ■生命力     :D(スライム並み)⇒ B(核が無事なら分裂して行動できる)
 ■毒       :C(催淫効果を持つ粘液)⇒ B(催淫体液+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運(NEW)  :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸(NEW)  :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声(NEW)    :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
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[30682] 麻帆良学園都市考察(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2011/12/07 15:36
 「うっんっ、あっぁっ、はっ、はげ、しいっ、うぁ、うぁっ、はっあぁっあぁぁぁ!!」

 「あっ、きゃっ、むぁっ、は、ひぃ!」

 「―――――――っ、ふぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」

 皆様方こんにちわ。俺です。

 俺は今、片手間で少女達をあやしながらとある事について考えています。
 あの原作の舞台であり、「魔法使いの町」である麻帆良学園都市に侵入する方法を。






 第3話 麻帆良学園都市考察(笑)





 まず侵入を計画するに当たって、麻帆良学園都市の「妖魔・悪魔」に対する防御能力について考えなければなるまい。
 俺が覚えている分の原作知識を足がかりにして考察を進めよう。

 麻帆良に侵入しようとした際に、一番の障害になるのはエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、通称ロリ吸血鬼だろう。
 原作でもカモ程度の妖精が侵入した瞬間気づいていたくらいだから、俺が結果内に侵入した瞬間補足されることは間違いないだろう。
 何せ今の俺はヘルマンと行動を共にしていたスライム程度の力を持っているからだ。
 今日、釘宮 円、椎名 桜子、柿崎 美砂を犯した際に得た凄まじいエナジーでソレぐらいの力はあると確信している。

 俺の能力についてはまた後に考察を行うことにしよう。
 今は麻帆良の考察だ。

 ここで、麻帆良学園結界「外周」ではなく「内部」での索敵能力について考察を進めよう。

 例としては先ほど思い浮かべたヘルマン達が丁度良いだろう。

 ヘルマン達一行は麻帆良学園内である程度自由に行動していた。
 雨というスライム達に絶好のフィールド+索敵から逃れるステルスがあるにしても、これはおかしいのだ。

 ヘルマン達はリョウメンスクナを撃破したネギパーティーに対してメガロメセンブリア元老院から送り込まれた刺客だろう。
 英雄の子の力量を確かめ、不出来であれば舞台から退場。
 もし使えると分かれば死ぬまで道化をやらせるつもりだったのだろうが。

 話がそれた。

 重要なのは、恐らくメガロメセンブリア元老院と繋がりのある学園長レベルしか「知るはずの無い」ヘルマン達の訪問に気づいたのがロリ吸血鬼ぐらいであったという事だ


 正義感の強い魔法先生や魔法生徒達が少女達を人質にとるという行為を容認するわけが無いのである。
 魔法先生や魔法生徒達が現れなかったことを考えると麻帆良学園結界「内部」の索敵能力はあまり高くないのだろう。
 更にいえば、カモの存在についても認識しているか怪しい。

 上位悪魔であるとされるヘルマンの脅威を感知できないのはあまりにも日和っていると言わざるおえない。
 もっとも、何故そうなってしまったのかについては想像がつく。
 ザジ・レイニーデイを初めとした力の強い魔族等が麻帆良都市内に存在していることを知られたくない学園上層部が意図的に索敵能力を落としているのだろう。


 これは俺にとって非常に重要なことだ。


 つまり、麻帆良学園都市の「妖魔・悪魔」に対する防御能力の話をまとめると、

 “麻帆良学園結界に侵入した瞬間にロリ吸血鬼に補足されてしまうが、内部まで入り込めば身の安全を確保できる”

 という事だろう。
 机上の空論に他ならないが、それを言っては何も出来ない。
 俺には自身の「野望」の為なら命をかける覚悟は十分にある。
 むしろ、命懸けで得た勝利こそ俺の魂を満たすものになるだろう。


 「・・・・・・・う・・・・・・ぁ」

 触手の大元にしなだれかかってきた柿崎 美砂の存在により意識が現世に復帰する。
 知らず思考に没頭していた俺は慌てて、名も知らぬ女からずいぶん前に奪った腕時計を見る。
 彼女達を捕獲し、調教を開始してからおよそ15時間が経過しようとしていた。

 あぶないあぶない。

 俺は時間を忘れて集中していた己を反省すると、柿崎 美砂の首を絞めて“落とした”

 殺しはしない。
 まだまだ彼女達は“遊べる玩具”だ。

 こうやって強制的に気を失わせて休息をとらせ、俺の体液で必要最低限の栄養補給をしてやれば経験上は3日は持つはずだ。
 もっとも、椎名 桜子の持つ「強運」スキルがどう作用するか怖いので三日もここにとどまる気はない。
 もう少し彼女達の身体を堪能したら俺は麻帆良へ向けて移動を開始するつもりだ。

 無論少女達はここにおいて行く。
 ただでさえ厳しい侵入ミッションの難易度を上げる気は毛頭無い。

 「運が良ければ」死ぬ前に発見されることだろう。
 可能性は恐ろしく低いと思うが。
 むしろ、発見されないほうが「幸せ」だった時はどうなるのかと言う興味があるが、それを知るのはまた今度でいい。

 俺は同じく極太の触手三本に口、秘部、アナルを犯されてよがり狂っていた釘宮 円を落とすと、更に椎名 桜子へ触手を伸ばした。

 しかし、伸ばされた触手をどう勘違いしたのか椎名 桜子は手に取り、口に含んで愛撫を始めた。

 「んちゅ・・・・・・ふぁ・・・・・・・・うにゅ・・・・・・おご」

 後ろでまとめていた椎名 桜子の髪はおろされ、更に俺の体液と汗に塗れて肌に張り付き濡れた髪はいつもとは違う雰囲気を少女に与えていた。
 勿論一糸纏わぬ全裸であり、全身は触手に締められた生々しいアザが細くて美しい裸体を淫靡に冒している。

 原作で無垢で能天気な少女だったモノが見せる痴態に俺の情欲は大いに加熱した。
 少女の口に含まれた触手を器用に分裂させて椎名 桜子の口内への愛撫を開始する。
 秘部と並んで神経が発達している口内への愛撫を、俺が本気出して行えばその快楽は通常の性交と同等かそれ以上となる。

 「・・・・・・んむぅ! ・・・・・・・が・・・・・・ごふ」

 脳に近い部分から直接送られて来る快楽の波に少女は苦しそうな声を上げるが、その表情と言えば蕩けきっている。
 しかし、口だけの愛撫では足りないのか椎名 桜子は自身の秘所へと手を伸ばし、更なる快楽を求めようとしていた。

 「ん! ふっ・・・・・・あぅ、・・・・・・・いぅ、・・・・・・あぁっ」

 少女の“壊れ具合”に満足を覚えた俺はそのまま考察を進めることにした。
 椎名 桜子を落とすのはもう少し後でも問題ないだろうという判断だ。

 次に考えるべきは、転生者としてネギまの世界に入り込んだ俺の事。
 いや、俺が転生の際に得た所謂チート能力の事だ。

 俺が固有スキル以外のスキルを獲得したのは処女を犯しだした頃だ。
 普通の女を犯した際は身体が大きくなるくらいで、特にスキルに変動は無かったが、
 そして処女を犯した際はスキルの増強だったり、新スキルだったりと安定しなかった。

 スキル強化が安定しない理由は恐らく、俺ではなく“犯した女達の側”に理由があるのだろう。
 推察だが、「素質の高い処女」を犯した際にスキルが上昇し、更に何らかの特性を持つ少女であれば新スキルを獲得できるというルールではなかろうか?
 その証拠に椎名 桜子達三人を犯した際には少女達各々の特性らしき新スキルを俺は獲得でき、さらに固有スキルも大きくレベルアップした。

 思えば、原作の3年A組は露骨なまでに異種才能が集められていた。
 想像だが、学園長あたりが黒幕でネギを英雄として大成させるための、言わば「英雄作成計画」の贄として選りすぐられた少女たちなのだろう。

 その3年A組の中でも、かなり非才・普通よりにある椎名 桜子、釘宮 円、柿崎 美砂の三人でこれだけの力を得たのだ、
 もし3年A組の全員を犯した時にどれだけの力が得られるのかは想像の埒外。
 まさにチート乙といわざるおえないだろう。

 勿論、無理ゲーといっていい3年A組完全攻略の為の障害は多いのは理解しているんだが。

 「――――――――つぁっ!!!」

 あぁ、ほったらかしにしていた椎名 桜子が自慰で勝手に逝ったようだ。
 俺はご褒美として彼女の口内と顔面に大量の精液を放ち、そのまま首を絞めて落とした。

 姦しい喧騒は去り、静かになった地下空間で俺は更に思考を重ねた。
 最後に考えるのは、一番重要な麻帆良学園結界「内部」に侵入する具体的な方法だ。
 といっても、この点については既に一定の結論が出ているのだが・・・・・・。

 侵入する際に最も重要になるのはなによりも「時期」である。

 先の通り、侵入の障害は麻帆良学園都市結界の外周に存在する感知魔法ラインとそのラインに侵入した瞬間にオレを殺しに来るロリ吸血鬼の存在だ。
 勿論、他の魔法先生に見つかる可能性があるがその場合は問題ないだろう。(原作を見る限りロリ吸血鬼と魔法先生がタッグを組むことは考え難い)
 魔法先生各々の能力は今の俺ではとても打破できない手練なのだろうが、俺の勝利条件は敵の打破ではなく麻帆良への侵入だ。
 そして、不定形生物である俺は生存能力に特化している。

 必死こいて逃げ回れば、なんとか、逃げ切れる、・・・・・・はず。
 楽観的である事については否定しない。

 むしろ意外に感じるかもしれないが今の俺にとって、もっとも都合の良い迎撃者はロリ吸血鬼なのだ。
 通常に相対するのであれば魔法先生など比べ物にならないほどの最悪の敵であるが、今この時期であれば話は別だ。
 原作知識と照らし合わせながら、先ほどの腕時計の今日の日付を見る。


 そこには「2003年 3月 26日」と表示されていた。


 ・・・・・・うひひひひひひひひひひひひ


 俺は本当に運がいい。
 この時期に麻帆良の存在を知ることが出来るなんて。
 もっと早くてもダメで、もっと遅くてはもっとダメ。


 あぁ、俺は本当に運がいい。
 この時期に潜入することが可能であれば、無理ゲーと化している3年A組完全攻略にも光明がある。
 結局は賭けになってしまうが、十分に賭ける価値があるギャンブルだ。


 「くひひひひひひひひひ」


 思わず不気味な肉声が漏れてしまう。
 まだ見ぬ勝利の未来像を妄想した俺はいきりたつ獣欲を抑えることが出来ず、気を失っている出来た三人娘の穴という穴に触手を侵入させる。

 「・・・・・・っ!」

 「んあっ!」

 「ひぅ!」

 わずかな休息を得た少女達が意識を取り戻す。
 絶望の現実へと

 そうだ、まずは2度と会えぬかもしれない彼女達の肢体を堪能しよう。











 そして理性と純潔を失い、色欲と諦観に染まった少女に飽きた時、俺という怪物ははこの地下空間から飛び出すだろう。











 麻帆良学園都市へと向かって。












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所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    :C(結界等の魔術の有無を見ることが出来る)
 ■生命力     :B(核が無事なら分裂して行動できる)
 ■毒       :B(催淫体液+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
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[30682] 潜入! 魔法使いの街(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2011/12/08 10:38
〈SIDE エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル〉

------パシッ

「・・・・・・チッ」

時刻は丑三つ時を少し過ぎた頃、学園都市の外郭結界から妖魔の類の侵入有りとの報が届いた。
自宅のログハウスで魔法の発動に必要な魔法薬の調合に勤しんでいた私は舌打ちで結界の報せに応えた。

ふざけた呪いによって縛られたこの麻帆良学園都市。
3年で迎えに来てくれるといった馬鹿者はどっかで勝手に息絶えた。
しかも、あの嘘つきがかけた呪いは頑健無比であり、約15年の月日が流れても健在。
その為に何年も何年も何年も何年もお気楽な中学生生活を強制されて不幸についてはうるさい私も流石に腐りきっていた。

しかし、そんな緩慢な牢獄にも一筋の光明が見えた。
それは魔法学校から最終課題として教師として麻帆良に就任してきた10歳の餓鬼。
ネギ・スプリングフィールドの存在である。

あのおたんこなすの血族であるネギの血を得ることが出来れば、この登校地獄の呪いを解呪できる望みがある。

そんな、久しぶりにやる気出して目標に向かって邁進して悪の策謀を巡らしている最中の侵入者である。
しかも侵入者の力は中の下くらいの力はあるようだ。

何もこの時期に来ることはあるまい、とあまりの間の悪さに辟易する。
これが一年前だったらいい暇つぶしになっていただろうに。

信仰心なぞ欠片も持っていないが、やはり神は己を嫌いなのだなと阿呆なことを考えてしまう。

先に語ったように、今私は魔法薬の調合等に時間を割いて対子供先生用準備を整えている。
齢10歳の餓鬼とはいえ奴の餓鬼だ、あまりなめるべきではないだろうという考えだ。
魔法の世界において血縁というのは重要なステータスになるのは常識だ。

そんな、久しぶりに心躍るイベントが控えている身としては、今夜の侵入者に対してあまり魔法薬や魔力を使うわけにはいかない。
しかしじじい(学園長)との契約で侵入者に対して迎撃しないわけにも行かない。

なんとも不自由な自身の状況に嘆息を漏らす。
もっとも、その間にも身体は自動的に戦闘の準備を整えていくのだが

さらにもうひとつエヴァにとって間の悪いことがあった。
今夜、エヴァの従者である「絡繰 茶々丸」は葉加瀬のラボで調整を受けている。
様々なセンサーを持つ彼女がいれば、今回の侵入者迎撃もずいぶん楽になっただろう。

「・・・・・・まったく。今回の侵入者は『運が良い』」

もっとも、そんな些細な事で結末は変わらないだろう。




侵入者の死という結末は。







「・・・・・・行くか」

準備を整えた少女は、蝙蝠を集めたマントを身に纏い夜の空に飛び出した。








第3話 潜入! 魔法使いの街(笑)






侵入者は簡単に見つかった。
というか、隠れてすらいなかった。
今回の侵入者である不定形のスライムらしき妖魔は、堂々と学園結界の末端にある橋のど真ん中をゆっくりのったり進行していたからだ。

妖魔の中には隠遁を得意とするものが多く、侵入者迎撃で一番めんどくさいのは対象を見つけることであると考えていた。
特に今回は従者の茶々丸がいないので一番の懸念事項だったが、それがこうも簡単に発見できたと考えると込みあがる笑みを抑え切れなかった。

「良い心がけだ。苦しまずに殺してやる」

口中からこぼれた独り言に、妖魔は敏感に反応した。

「ぴぎーー」「ぷぎーー」

と、エヴァに対して抗議なのか威嚇なのか良く分からない奇声を向ける。

(あぁ、知能が発達していないのか)

まぁ、隠れもせずに堂々と侵入していたことからも分かっていたことではあるが、そんなとこだろうと考えた。
たまにいるのだ、自然発生してまもない中位の妖魔が一等の霊地である麻帆良に引き寄せられて来る事が

知能が発達した妖魔とそうでない妖魔の差は歴然だ。
エヴァの中で今回の侵入者に対する警戒が最低ランクに設定される。
むしろ、こんな奴に時間をとられたということに対して腹立たしさすら覚えた。

「・・・・・・まぁ、もうすぐこの仕事ともおさらばだ」

自分に向けて慰めの言葉を呟く。
同時に、用意した魔法薬から最適と思われるモノを取り出し、妖魔に投擲する。

「“氷爆”」

妖魔に接触し、破砕したフラスコの中身が呪文に反応して奇跡を成す。

まるで液体窒素をばら撒いたかのように白い煙が一瞬にして広がり、
そしてピシィという音と共に、妖魔を中心として半径5メートル程が橋もまとめて凍りつく。
白い煙が晴れた後に残るのはグロテスクな妖魔の氷像のみである。

「・・・・・・」

その光景に満足するでもなく、当然として眺める。
そのまま無言で蝙蝠マントの浮遊魔法を解き、落下エネルギーと共に脚に魔力を込めて妖魔を“踏み潰す”
手で攻撃しなかったのはあんなものに肌で触れたくないという意思表示だ。

魔力のこもった一撃で凍りついた妖魔は硬質な音を立てて砕け散る。
魔法は妖魔の内部まで氷と化していたのか、妖魔は何千という破片になって砕けた。
砕けた妖魔の破片は大気に触れて解凍されると共に分解されて煙を上げる。

恐らく、妖魔の核である部分にダメージを受けたせいで形を維持できずに大気に溶けているのだろう。

「これで、おわり・・・・・・か?」

客観的に見れば誰がどう見ようと終わりである。
いまだに妖魔の魔力を感じるがソレは溶けきっていない大きな妖魔の欠片のものだろう。
しかしソレも直ぐに消えるはずだ。

「・・・・・・・・・」

しかし腑に落ちないものを感じる。
言語化し難いが、俗に言う「嫌な予感」というものだ。
だが、ここまで破壊されて再生するのはいくらスライム型の妖魔でも不可能だ。
妖魔を滅するために使用したのは液体窒素ではなく敵意を乗せた氷の精霊なので、無事に解凍されてひとつに集まるというのも不可能である。

十秒ほど、その場にて妖魔の朽ちてゆく様を見守り。
結局、問題は無いと判断してその場を去った。


エヴァの去った後、橋の上に残るのは煙を上げる妖魔の破片のみである。









・・・・・・橋の上には







エヴァがこの時に生半可な判断を下した自分を呪うのはもう少し後のことである。


〈SIDE エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル END〉



















はぁい皆様方こんにちわ。俺です。

今、私は橋の“下”にいます。
正確には、「橋の裏面」かな。

橋の上にいたのは、俺の肉の9割以上を使って作成した肉体で、固有能力で遠隔操作していた囮です。
いやぁ、見事に砕けて滅されちゃいましたねわが分身。

それ以上に見事に騙されてくれましたねロリ吸血鬼。

前回、「時期が良い」と語った理由のひとつがこれです。
今エヴァは魔力集めたりと子供先生の対策に大忙しな時期です。
なので迎撃に対してそこまで執着というか念入りに行わないのではないかという予想が見事当たってくれた感じです。

不安要素として存在していた絡繰 茶々丸の姿がなかったは運が良かったの一言だ。
生真面目な彼女がついてきていたらかなりやばかっただろう。

それにしても、と思う。
はじめて見るエヴァとその魔法は圧巻の一言だ。
エヴァの夜の一族として、否、生命体としての“格”の違いもひしひしと感じるし。
魔法も漫画で見るよりずっと荒々しく美しかった。
これから先やっていけるだろうかと若干弱気になったが、そこはいつかエヴァを犯しまくる日々を思って堪えた。


まぁ、ナニワトモアレ。


麻帆良への侵入、成功です。

こうして生存という形でヤバイ賭けに俺は勝った。
最大の難関ではないが、それでも大きな壁を越えたことは確かだ。

・・・・・・失ったものも大きいが。
大きいというのは比喩では無くそのまま身体の大きさだ、自動車並みに膨らんだ体積が今は子猫程度しかない。
これでは女を捕まえることも出来ないし、エロい事すら難儀するだろう。
あと、固有スキルがランクダウンしてしまった。
一応、保険として麻痺毒は予め精製しておいてたが、今のままでは新たに作り出すのは無理だろう。

これらは触手としての存在意義を問われる非常に由々しき事態である。
その為、これから少しの間は魔力回復の為に手強い3年A組を無視して他の手頃なターゲットが必要となってくる。




そして、俺の糧となるターゲットについても既に考えてある。




俺は第一関門を越えた事とこれから未来に待つ凶宴に思いをはせながら、橋に設置されていた排水溝にもぐりこんだ。

















〈SIDE 第三視点〉

誰もが寝静まる深夜、ここ麻帆良初等部女子寮の一室も静寂に包まれて・・・・・・・・・・・・いなかった。

ごぽごぽという不快音と共に洗面台の排水溝から“ナニカ”が這い出てくる。
這い出てきたナニカは、しばらく部屋の様子を確かめると、静かに寝室に移動した。

小学生のうちから共同生活を送ることで社交性を学ばせるためか、この部屋の2台の2段ベットにはそれぞれ1名の女児が寝息を立てていた。
つまり、計4名の小学生女子がこの空間に存在しているということだ。

ナニカとしてはカモネギな光景であろう。

首尾よく“当たり”を引いたことを理解したのか、不定形のナニカはぴくぴくと震えて歓喜を表した。
その後、ナニカは触手を器用に伸ばしてベットに取り付くと、そのまま女児の眠る布団の中に侵入した。
ちなみにベットにかけてあるランドセルには「雪」という名前が見て取れた。

「・・・・・・ん」

ナニカが女児、雪の足に触れたのか寝息とは明らかに違う反応を見せる。
敏感な体質であれば目が覚めてもおかしくない状況だが、少女の目は開かれなかった。

ナニカが注入した麻痺毒によって半身の感覚を喪失した為であろう。

その後、ナニカは足をくすぐったり、足の指を嘗め回したり、つねってみたりしたが、雪が起きる事は無かった。
麻痺毒の効果が十分に発揮されている事を感じ取ったナニカは、更に少女の穢れを知らぬ肌に密着しつつ奥へと潜り込んだ。

服の内側。
即ち、パジャマと柔肌の間に。

布団の中で雪のパジャマの裾からおぞましいふくらみが出来上がり、ソレは少しずつ雪の中心へと移動してゆく。

すねからふくらはぎへ

「・・・・・・」

ふくらはぎから膝へ

「・・・・・・ん」

膝から太ももへ

「・・・・・・ぅ」

そして、太ももから少女の身体の中心へ。

寝息に混じる幼女の初心な声がナニカの嗜虐心を高める。
ナニカがそこに到達しぴくん、とかわいらしく少女の身体が震えた。
それは無意識の行動というより、身体の反射というべき反応である。

およそ、1分ほど
ふくらんだ股間の部分で何かを楽しむ様に蠢いていたナニカは、その動きを止めて女児の固く閉じた秘唇に限界まで細くした触手を挿入する。

その動きは優しく、雪の敏感な部分を極力傷つけないようにする配慮が感じられた。

にゅるにゅると蛇のように不規則に動きながら聖域に攻め入る触手。
糸のように細かった触手の先っぽが、少女の膣で少しずつ大きくなる。
少しずつ少しずつ、毛玉のようなモノが更に体積を増やし、ビー玉ぐらいの大きさへ
そしてついに指程度のの大きさになったソレは少女の子宮に存在する純潔の証を

少女が成長した時、愛する人に捧げるはずだったソレを------





------触手は静かに破った。




その瞬間、雪と呼ばれる少女は処女では無くなった。
自身すらその事実を知らずに、少女の純潔はおぞましいナニカによって散らされてしまったのだ。
そしてこれからも、「その時」が来るまで少女が知ることは無いだろう。
なぜならば、少女の小さい身体で強姦されれば出来て然るべきの痕跡がまったく存在しないのだ。
外見上はまったくの無傷である。

その後、ナニカは雪の秘唇から流れ出る破瓜の証である鮮血が止まるまで舐めとると、ナニカは満足したのか移動を開始した。








次の獲物がいるベッドの上段へ









翌日、麻帆良初等部にて奇異な事例が発生した。
初等部女子寮から学校に通う者の大半が体調不良を訴えたのである。
軽い者の症状は僅かな痺れや微熱ぐらいであったが、ひどい者は救急車で病院に搬送されたのだ。

学校関係者は食中毒を疑ったが、その原因となるものが特定される事はかった。






 テレッテー 触手Aは「初等魔法」スキルを覚えました。
     触手Aは「火炎耐性」スキルを覚えました。





-------------------------------------------------
所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    :C ⇒ E ⇒ D(魔力を視認できる)
 ■生命力     :B ⇒ G ⇒ C(分裂しても少しの間であれば再生可能)
 ■毒       :B ⇒ E ⇒ C(催淫効果を持つ粘液)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる
 ■火炎耐性(NEW) :火属性に対して耐性を得る。

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
 ■初等魔法(NEW) :魔法学校で習う程度の魔法を使うことが出来る。
-------------------------------------------------

あとがき
ようやくプロローグが終了したって感じです。

そして謝ります。
エロが薄くて、むしろエロが無くてごめんなさい。

キリが良いところを考えたらここできるしかなかったんです。
次の話は12/10までには投稿しますんでどうかお許し下さい

スキル説明
初等魔法:ヘルマンが語った9つの戦闘用魔法以外でネギが修行前から使っていた魔法。
例)
・魔法の射手
・魔法の盾
・簡易治癒魔法
・幻覚魔法
・対象の夢に侵入する魔法
・接触式読心術
・記憶消去魔法
・記憶消去魔法!
・記憶消去魔法!!!

ちなみに、出力が弱いのと初等魔法レベルなので一般人にしか効かない。
魔法使いに対して効果を発揮したければ、かなり無防備なところを狙わないといけない。



[30682] しかし、誰が見張りを見張るのか?(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2011/12/15 23:27
〈SIDE 魔法先生〉

「凶悪な妖魔を野放しにしておけません!」

「これ以上被害者を増やすわけにはいきません! ご許可を!」

「学園長!」

麻帆良学園都市西部にある『特別教職員研修施設』の一室で、数名の魔法先生が学園長に詰め寄っていた。
特に学園長に妖魔討伐の許可を求めているのは、明石教授、ガンドルフィーニ先生、弐集院先生。
いずれも娘を持つ親として、今回の『事件』を見過ごせないのだろう。
特に明石教授は娘のクラスメイトが被害者だ。
心中穏やかではないだろう。
俺としては感情的になりすぎもちつけというツッコミを彼らに入れてやりたいところだが、それで注目されても嫌なので眺めるに留めておく。

今、麻帆良で行動可能な魔法先生のほとんどがここに集められている。
召集理由は『麻帆良周辺都市に確認された中級妖魔対策』である。
ちなみに魔法生徒は召集されていない。

あまりにも刺激が強すぎるのと、一般人のプライバシーが著しく害されるとの判断だ。

先ほど配られた“刺激が強い”資料に再度目を通す。
そこには今回発見された被害者にして幸運な生存者、麻帆良学園中等部に通う生徒達の詳細な情報が記載されている。

偶然にも妖魔の巣に迷い込んだ地下鉄鉄道職員に彼女達は発見された。
発見当時、彼女達はかなり衰弱していたが、外傷はほぼ無く、命に別状は無いらしい。

ただ、乱暴された形跡が確認された。
否、はっきりと『性行為の痕跡有り』と書類には記載されていた。
写真付きのこの資料を多感な学生に見せるわけにはいかないだろう。
更にいえば、相当な責め苦にさらされたのか精神的な状態も『酷い』ようだ。
今現在は麻帆良に移送中だが、到着次第『記憶消去』の措置がとられる事だろう。

書類に記載された文字列が私に少女達が受けた陵辱の凄まじさを如実に伝えてくる。

なんとも股ぐらがいきり立つ話だ。



こほん。
話を戻す。
渋谷の現在使われていない地下空間でこの少女達は幸運にも発見されたが、現場では少女達以外にも数十体の亡骸が確認されていた。
更に言えば、妖魔は根城にしていた場所から移動したらしく、今どこにいるのか不明だ。
ここ近年、首都近辺で妖魔が起こした犯罪の中ではトップクラスに凶悪な事件だ。
この規模の事件であれば『表の世界』でも大きく報道されて然るべきだが、警察内部に存在する魔法使いがいち早く妖魔の痕跡を見つけたことによって直ぐに情報規制がかけられた。
その後、自身らの手には余ると判断した警察上層部によって本件の対応は関東魔法協会に任されたという形だ。
無論、基盤の異なり、それなりの武力を有する組織の仲が良いはずも無く、『君達の便利な魔法で妖魔の存在に気がつかなかったのかね』というありがたい言葉も頂いている。
付き合いの長い向こうの連中とて、そう簡単に済む問題でない事は承知しているだろうに。

兎も角、今大切なのは渋谷に出現した妖魔への早急な対策が関東魔法協会に求められている点である。
しかし、その関東魔法協会のトップである学園長は先ほどから「ぐぬぬぬ」と呻いている。

学園長が悩んでいる点は派遣する人員の量と質だろう。

探査系魔法で対象が中位妖魔の可能性が高いという結果がでたとなれば、現地魔法使いでは返り討ちにあう可能性が高い。
だがここまで被害者がでてしまっているのだ、早急に妖魔を退治しなければ関東魔法協会の面子がやばい。
最悪なんの成果も上げられず、警察に「関東魔法協会に対応能力無し」と判断され、古くから付き合いがある関西魔法協会に頼られてしまえば関東魔法協会の築き上げてきた地位は崩壊する。
そしてそういう事が現実になる可能性は十分にある。

最悪な状況を防ぐ為には、そこそこの数の戦力を送り込まなければならないことは明白だ。
広大な東京地下にいる一匹の妖魔を探し出さなければならないのだから。

というのに、何故か学園長は主力魔法先生の派遣を渋っている。
世界樹大発光まで時間があるし、直近で魔法先生が必要となる懸案は存在しないはずだが・・・・・・?

まぁ恐らく、陰謀好きの学園長が裏で進めていた“何か”との兼ね合いだろう。

陰謀といえば大戦の英雄の遺児である「ネギ・スプリングフィールド」を受け入れたことには驚かされたものだ。
正直、最悪の火種になりうる“英雄の子”が麻帆良で一年間教職を勤めると聞いたときは転職を本気で考えた。
善行大好きな『立派な魔法使い』側の魔法先生は彼の来訪を喜んでいたが、俺をはじめとする魔法先生を職業としてこなしている者達にとって彼の存在は疫病神に等しい。
学園長によって情報統制がなされているが、もし外部・・・・・・特に魔法界にこの事が漏れたら復讐者がダース単位で襲撃してくるだろう。

しかも大戦経験者の魔法使いが、である。
なにそれこわい。

と、そこまで考えたとこで、うなっていた学園長が方針を決めたのか命令を発する。

「むぅ。わかった
 本件については明石くんに任せる。
 ガンドルフィーニくん、弐集院くんを補佐につけよう。
 そのほかに必要と思われる者を十名程度選別し、現地に赴いてくれ」

「はっ」

明石教授が敬礼と共に学園長からの命令を受け取る
その内容を簡単に説明するなら、本件の対応に魔法先生で“使える人材”の半分程度をあてるという意味だ。
魔法生徒にも“使える人材”はいるが、それでもかなり奮発した形だ。学園長は是が非でも本件を速攻で片付けたいのだろう。

抜けた人員分のカバーがどうなるか今から今後の夜勤シフトを想像して頭が痛い。

「いうまでも無いと思うが、妖魔は淫魔である可能性が高い。
 人員は男性メンバーで固めておくように」

「はい」

「きついとは思うが、一刻も早く妖魔を見つけ出して殲滅するのじゃ
 これ以上の犠牲者を出さぬためにも全身全霊で事にあたるように!」

「「「はっ!」」」

明石教授、ガンドルフィーニ先生、弐集院先生が気持ちの良い返事で応える。
これから彼らは麻帆良に帰ることも出来ずに東京でホテル暮らしだろうに、元気の良いことだ。

「居残り組みは欠けた人員分、広範囲を任せることになると思うが注意を怠らず職務に励むように!」

嫌です。

 「それでは解散!」

学園長の号令により、各魔法先生が慌しく動き始める。
その喧騒を醒めた目で見ながら、脳裏の片隅で考える。

もし麻帆良に件の妖魔が侵入したら大変なことになるな、と

〈SIDE 魔法先生 END〉










第4話 しかし、誰が見張りを見張るのか?(笑)










はい皆様方こんにちわ。俺です。

麻帆良に潜入して現在で今日で5日目です。
今俺はいくつかある麻帆良高等部女子寮のひとつで破瓜の血を啜っているところです。

いやあ、『初等魔法』スキルで記憶消去魔法を使えるようになってだいぶ楽になった。
運良く素質の高い子が初等部女子寮にいたおかげだ。
いちいち確認はしていなかったが、襲った少女達の中に弐集院やガンドルフィーニの娘がいたのかもしれない。

もっとも、記憶消去魔法を使う際に気をつけねばならない事がある。
魔法使いであれば魔法の痕跡を見つけることが出来る点だ。
なので今は初日の初等部の様に寮の全員を犯すのではなく、だいたいそのクラスで一、二名を襲うようにしている。
これで事実を知らないものからは『最近、体調不良の生徒が多いな』といった風に見えるだろう。見えたらいいな。

前の初等部で力を得た時に比べて効率はかなり悪いが、早々に麻帆良側に俺の存在を悟られるわけにはいかないので仕方が無い。

というか、初等部の件ははっきりいってヤりすぎた。
いくら早急に力を蓄える必要があるからといってもここは敵地。
本能の赴くまま行動していれば直ぐに滅ぼされてしまうだろう。自戒せねば。

そんな事を考える間に破瓜の血は止まったようだ。
声が漏れぬよう、触手で口を塞いだ少女に『記憶消去魔法』をかけ、恐怖に見開かれた瞳が虚ろになった事を確認した俺は少女のパジャマの乱れを直し、丁寧にベットに寝かしつける。
ベットメーキングもだいぶ手慣れてしまった。
最後に同部屋の子が起きていないか確認し、起きていなかったので内心舌打ちしながら部屋を出る。
出るといっても勿論ドアからではない、部屋に設けられた換気口からダクトへと潜り込み、部屋と部屋の移動を行う。
しかし最近はダクトの移動も苦しくなってきた。
今の俺は子猫並の大きさから大型犬並みに膨れ上がっている。
気合を入れれば中型犬程度の大きさにもなれるが長続きしない。
体重も順調に増えているので、このままゆくとダクトの移動は出来なくなる。
何らかの対策を講じるか、運任せでスキル獲得に期待するしかないだろう。

と、ダクトの中をズルズル移動していた時、廊下側から人の気配を感じた。

宿直の見回りだろうか?
興味を覚えた俺は、極限まで細くした触手をダクトと壁の隙間に滑り込ませ、廊下の様子を盗み見た。

そこにいたのは、













通称「麻帆良パパラッチ」朝倉 和美その人だった。














〈SIDE 朝倉 和美〉

最近、報道部に奇怪生物の情報が数件よせられていた。
曰く、『ナニカが通風孔ににゅるりと潜り込む姿を見た』とか『朝起きたらぬらぬらと巨大なナメクジが這った様な跡があった』とか『不気味な音が壁から聞こえてきた』とか
特に今回の張り込みの決め手となったのが、「何かおぞましいものに友人が襲われているのを見た気がする・・・・・・記憶がはっきりしないのだけど」という証言だ。

更に、寄せられた噂話以外にも報道部で情報収集したところ、ここ数日の間に『深夜の女子寮で蠢くナニカ』の噂がかなりの範囲に広まっていることが分かった。
子供先生の就任以降、めぼしいネタの無かった報道部の面々は嬉々としてこの噂の調査を開始した。

ジャーナリスト志望であり、とんでもネタが大好きな私もその中の一人だ。
チーフからは自身の住んでいる麻帆良中等部女子寮の張り込みを任されていたが、『ジャーナリストとしての感』に引き寄せられてここの高等部女子寮にヤマをはり、こうして潜入調査を敢行しているというわけだ。

そして今も、見回りを行っている最中である、・・・・・・・・・と




こつん



唐突に、壁から、異音が聞こえた。

呆けていたのは数秒、四肢を満たすジャーナリスト魂は身体をすぐに動かしてくれた。
音の聞こえた壁に耳をつけて、異音の正体を探る。

そしてまた、こつん、という音が壁の内側から響いた。
音は先ほどより少しはなれた場所から聞こえた様に思えた。

「っ!」

(移動、しているの?)

さらに、こつん、という音が今度はずっと離れた場所から聞こえた。

(間違いない! 移動している)

音の主が移動していると悟った瞬間、足は走り出していた。
走りながら震える手でポケットからデジカメを取り出し、持っていた懐中電灯を目線の高さに上げる。

こつん、こつん、こつん
何度か音を“見失い”そうになったが、なんとか音を追跡することが出来た。
途中、まるで遊ばれている様にすら感じたが、そこで足を止めるほど私の好奇心は錆びていなかった。

そして、人気の無いとある一室の前に私は立っていた。
ドアのネームプレートには『備品倉庫』と書かれている。
音の主はこの部屋の中にいるらしく、先ほどからドア越しにガサゴソという音が聞こえてくる。

ノブに触れて確認したところ、どうやら鍵はかかっていないようだ。
後はこのドアを開けて音の正体を確かめるだけ・・・・・・・・・・・・なのだが、ここに来て私の身体は動かなくなっていた。

B級映画に登場するようなグロテスクなモンスターがドアの向こう側にいるのではないかとついつい考えてしまったのだ。

深夜、単独行動、ジャーナリスト、うら若き美少女、そしてもうひとつ美少女。

そういえばと、冷静に自身のおかれている状況を並べてみればまさに『フラグの乱立』である。

しかし、引く事も出来ない。
ここで引いてしまえば、これから先ジャーナリストを名乗ることは出来ない。

でも怖い。

そんな、進退窮まった私の耳がガサゴソという音以外で、ナニカの声を拾った。


「・・・・・・ぁー」

(・・・・・・ッ)

神経を研ぎ澄まし、音の正体を探る。









「にゃー」







それは、なんというか、聞き慣れた、小動物の鳴き声に似ていた。

ていうか、猫だった。
猫の鳴き声だった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁー」

思わず口から盛大なため息が漏れる。

そりゃそうだ。
現実的に考えれば音の主が非現実的なモンスターより『侵入した猫』とかの可能性が高いに決まっている。

私は自嘲と苦笑を混ぜた表情で、ドアを開ける。

固まっていた手を動かして、ドアノブをひねる。

ここまで私をおびえさせた可愛い侵入者を見る為に


私はそのドアを開いた。











そして、懐中電灯の明かりの先にいた『ナニカ』を見た時、私の思考は完全に停止した。





〈SIDE 朝倉 和美 END〉




























釣れたクマー(AA略
そんな訳で、朝倉 和美ちゃんGETです。

騒ぐ前にドアを閉め、部屋に対して初等魔法スキルの「簡易人払い魔法」を発動する。
これで宿直にも気づかれないでしょう。

「・・・・・・ひっ」

ようやく、自失から立ち直った朝倉がドアからの逃亡を試みる。

---が、遅い。

「うわっ!」

瞬時に伸びた触手が朝倉の四肢を拘束して自由を奪う。
ただ、今回も『夢オチ』にするつもりなので、痕が残らないようにあまり強くは締め付けない。

そして締め付ける必要も無い。

俺はこんな時の為に残しておいた麻痺毒、その全て朝倉の全身に注射した。
効き目は抜群だ。
必死に触手から逃れようとしていた両腕両足はすぐにその力を失う。

「・・・・・・う・・・・・・・・・あ」

自身の異変に気づいたのか、恐怖に表情をゆがめた朝倉の口から意味の無い言葉と涎が漏れる。
俺の麻痺毒は、意識をそのままに、注射部位の感覚を失わせる効果がある。
ただし、性感の感覚だけは残るというご都合主義万歳な毒だ。

このまま、欲望の赴くままに衣服を破り捨てて犯したいところだが、あまり証拠が残るのは好ましくない。

とりあえず、俺は朝倉の服を脱がせ始めた。
まずは上半身から。

数十本の触手を器用に動かし制服の前ボタンを外し、次にワイシャツのボタンを外す。
直ぐに薄紫色の可愛いブラがお目見えした。

「・・・やめ・・・・・・・・・・っ」

恐怖で口がまわらないのか、朝倉の口から途切れ途切れな抗議の声。


無論、無視する。


一本の触手を朝倉の背に回し、ホックを外すと、ブラがずり落ちて良い感じに育った乳房があらわになる。
流石は規格外クラス3年A組ベスト4。
いいモノをお持ちだ。

優美な曲線で表現されたふくらみと、その中で淡く自己主張する桜色の突起。
ビューティフル・・・・・・!

抑えの利かなくなった触手が、朝倉の胸部に群がる。
触手同士が結合し、まるで人間の手の様な姿となり、乳房を掴む。
マシュマロに例えられる乳房の揉み心地やはり最高だ。
貧乳は貧乳でいじり甲斐があるが、巨乳は巨乳で弄び甲斐がある。
更にもうひとつ『手』の触手を作り、空いていた乳を掴み、マッサージ器のような激しい動きで上へ、下へ、と揉みしだく。
俺の手の中で様々な形に姿を変える肌色は視覚的にも最高の玩具だ。

「・・・・・・っ、・・・・・・・・・このっ。いいかげんに」

恐怖から抜け出すことに成功したのか、真っ赤に染まった顔で触手の暴挙に怒りを顕にする朝倉。
胸を弄ばれている事に対する怒りだと思われる。
もしかしたら、平均より大きく育った乳房に何か思い入れがあるのかもしれない。
なんにせよ、すいぶんと勝気な事だ。


自分の置かれている状況を正確に理解しているとは思えない。


俺は双乳への愛撫をいったん停止すると、
触手の先で分泌した催淫効果を含んだ粘液を乳首に塗りたくる。

同時に、上半身の脱ぎかけの上着と下半身のスカート、下着を手早く剥ぎ取る。
朝倉が『汚してしまう』前に回収という訳だ。


でも靴下だけは残すのが俺の正義。


「このっ! ・・・・・・・ぇ? ・・・・・・うぁ・・・・・・・そ、そんな」

全ての衣服を剥ぎ取られた事に対して怒りを見せた朝倉だが、その怒りは直ぐに別の感覚にて掻き消された。


---快楽によって


「んぅ・・・・・・うそ・・・っ・・・・・・でしょ」

乳首から断続的に送られてくる悦楽の波に気がついてしまった朝倉は意識をそらすことも出来ずに、頭の中を支配されてゆく。
視覚や聴覚を封じられた女性の性感が高まるのと同じく、四肢の感覚がなくなった事が性感の増幅につながっているのだ。
快感に戸惑う朝倉に気を良くした俺は、更に乳房への攻勢を強めた。

「はぁ、・・・・・・ふっ・・・・・・んぁ・・・・・・・くっ」

先ほどまでは激しく動かしていた動きを、今度はゆっくりと、円を描く様に左右対称に行う。
性感が増幅された朝倉はそれだけでも歯を食いしばって悶えた。

十分に毒が回ったことを感じた俺は『手』の触手を更に二つ増やすと、小さく勃起する事で自己主張を始めた乳首周りへの愛撫を開始する。

最初は指先の部分で触れるか触れないか、絶妙の距離感で乳首に断続的かつ微妙な刺激を与える。
指先が淡くかする度に「んっ」と、歯を食いしばって反応する朝倉の姿はなんとも良い光景だ。
原作の中ではあまり興味のわかなかったキャラだったが、こうして見るとなかなかそそる表情をする。

俺は嗜虐心の赴くまま、次のシーケンスに移った。
いったん乳首を攻めていた『手』達を止め、今度はしっかりと指と指で乳首を摘みあげた。

「-------っっっ!」

突然の凶行に素晴らしい反応を見せる朝倉。
電気ショックを喰らったかのように、身体を跳ねさせる。

「------っ! っ! ひぃ!」

脳を焼くような快楽の衝撃に、先ほどまで浮かべていた勝気な表情は涙目になって許しを請うような哀願へと変化していた。
この、芯のある女が屈服する際の表情が俺はとても大好きだ。
俺の玩具に成り下がった姿がとてもとても大好きだ。


もっと見せてくれ。


それからしばらく、俺は朝倉の乳房を蹂躙し続けた。

コリコリと、ダイヤルを回すように乳首の微妙な硬さを指で楽しむと朝倉はイヤイヤする様に首を横に振って答えた。

「ふぁっ、ひぃぃうっ、はぅ、うあぁぁああ!」

カリカリと、瘡蓋を剥がすように引っかいてやると朝倉の腰がぴくぴくと震えた。

「やっ! つぅ! あぐっ!」

ぎゅぅうと、摘んだ乳首を引っ張り上げると朝倉は涎を飛ばして絶叫を上げた。

「んぎぃぃぃぃいいいい!」


良い反応だ。
それ故に残念だ。
もっともっと、この玩具で遊びたいところだが、今の俺の能力ではコイツを飼う事が出来ない。

愛液に濡れた朝倉の秘部に粘液を塗りたくりながら、俺は考えた。

沢山の女を陵辱したが、朝倉や先の釘宮達は犯り捨てるにはあまりにももったいない逸材だ。
自身の生存を優先させているとはいえ、歯痒いことこの上ない。
犯して、壊して、陵辱の限りを尽くしたいのに俺の力の無さがそれを許さない。

いずれ、俺が力をつけた時にもう一度玩具達を迎えにいかねばならない。

その時玩具達はどんな顔をするだろうか?
もう一度、絶望に染まってくれるだろうか?
それとも、一度覚えた快楽の渦に再び悶えてくれるだろうか?

非常に楽しみだ。

俺は、そんな黒い意思を滾らせながら、束ねた触手を十分に濡れた朝倉の秘唇に添え------、
















------玩具に名札をつける程度の感覚で、朝倉を貫いた。


















〈SIDE 朝倉 和美〉


ふと、目が覚めた。
そしてまず重さと痛みを感じた。

何事かと自身の状況を確認すると、ダンボールやらなんやらが仰向けに倒れている私の上に乗っかっていた。
重たいはずである。

だが、身動きが取れないほどではない。

ダンボール達をどかして、ほこりを払いながら立ち上がる。
どかしている途中で、ダンボールに潰されていた下腹部や胸から鈍い痛みを感じて顔をしかめた。

(つっ! これは青アザくらい覚悟しといたほうがいいかなぁ・・・・・・。
 で、そうして私はこんなところにいるんだっけ?)

落ちていた懐中電灯を拾い、何故こんなことになっているのかを思い出そうとする。

(ええと、猫だっけ? あぁ、そうだ。変な音を辿ってここに来て、それで・・・・・・それで?)

確か、中から猫の声を聞いて、ここの扉を開けた。
そこまでは何とか思い出すことが出来た。


あとは眼前の光景から察するに、

(猫が驚いて暴れちゃったせいで、積まれていたダンボールが私に倒れてきたのか・・・・・・な?)

それで頭を打って気を失っていたということなら説明は出来る。



説明は出来るのだが・・・・・・納得できない。


なにか、大切なことを、忘れているような。

下腹部から感じる、特に強い痛みが思考を遮る様に頭を痺れさせる。

とその時、ピピピピと腕時計から音が響いた。

「げ! やばっ!」

それは予めセットしておいた定時アラームの音だ。
あわてて時計を見てみると、時計は現在時刻が朝の6時である事を教えてくれた。

(今から寮に帰って、着替えて、シャワーは・・・・・・・・・無理か!)

兎も角、早く撤収しなければ
もたもたしていると早起きしたここの寮生と鉢合わせになる可能性がある。

私は慌しくドアを開けて備品倉庫を出た。
ドアが閉まる直前、どうしてもきになって部屋に誰かいないか確かめたが、やはり誰もいなかった。

〈SIDE 朝倉 和美 END〉










 テレッテー 触手Aは「千里眼」スキルを覚えました。








-------------------------------------------------
所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    : D(魔力を視認できる)⇒ B(魔力、結界、霊体を視認できる)
 ■生命力     : C(分裂しても少しの間であれば再生可能)⇒ B(核が無事なら分裂して行動できる)
 ■毒       : C(催淫効果を持つ粘液)⇒ B(催淫体液+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる
 ■火炎耐性    :火属性に対して耐性を得る。

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
 ■初等魔法    :魔法学校で習う程度の魔法を使うことが出来る
 ■千里眼(NEW)  :半径1キロ圏内で視覚を“飛ばす”ことが出来る
-------------------------------------------------

あとがき
12/10に間に合いませんでしたごめんなさい。
急いで書いたから誤字脱字も盛りだくさんです。

やっぱり、いまのよわっちい触手のエロじゃあこのあたりが限界ですね。
感想でも、エロが薄いって指摘を頂いてるのに申し訳ない限りです。

スキル説明
千里眼:ゲームでよくある、主人公を俯瞰して見る『カメラ視点』に近い。
千里眼対策が施された結界内に侵入は不可。
視点はひとつだけで、同時に複数操ることは出来ない。



[30682] 触手男と幽霊女(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2011/12/15 23:15
はい、皆様方こんにちわ。俺です。

今から、とあるコンビニの前で薄幸美少女幽霊をナンパしますんでお待ち下さい。

「お嬢さん、お嬢さん」

「・・・・・・・・・・・・え?」

「ちょいちょい、こっちこっち」

「え? え? えぇぇぇえええええええ~~~~~~~~!!?」

「こんばんわ~」

「こ、こ、こ、こんばん・・・・・・わ?
 ってあなた誰・・・・・・というかなんなんですか!?」

「俺? 俺はしがない癒(ら)し系スライムですよ」

「ス・・・・・・スライムさんですか? そ、その、初めまして」

「はいはい、初めまして」

ご丁寧にどうも。

「あれ? スライムさん? もしかして・・・・・・私の事が見えてるんですか?」

「はい」

本当の事を言ってしまうと、俺の視界に写る幽霊少女はかなり曖昧だし、声も聞き取り辛い。
霊的視覚スキルが成長していなければ、視認することは出来なかっただろう。
恐ろしいまで存在隠蔽力。

「わわぁ! 初めてです! 私が見える人! ・・・・・・人?」

「うんうん。よかったねー。
 寂しそうにしてたから、思わず声をかけちゃったよ。迷惑じゃなかった?」

「いえ! 迷惑じゃないです。嬉しいです!
 わ、わたし、ずっと誰にも気づいてもらえなくて、寂しくて、一人ぼっちで!」

ぽろぽろと、少女の瞳から涙がこぼれる。
まぁ、ふつーに考えて60年も孤独な傍観者はきついだろう。
よく精神崩壊しなかったものだ。

とか考えていたら、幽霊少女は意を決したように表情を整え、まるで告白でもしそうな雰囲気で俺に語りかけた。

「あ、あの!」

「はい?」

「私と、友達になって下さい!」

「いいですとも!」

セックスフレンドでよければね?
という訳で、『幽霊少女 相坂さよ』GETです。











第5話 触手男と幽霊女(笑)










麻帆良には東京と同じく、地下に使用されていない空間が多数存在していたので、隠れ家を探すのはあまり困らなかった。
ただ、うっかり超一味のアジトに近づかないようには気をつけた。
ちなみに光源は魔法で確保してます。

俺はあの後、俺が正義(性戯)の妖魔である事を説明してから、いくつか確保していたアジトのひとつにさよちゃんを招待した。

「俺、日の光ダメだから、俺の住んでる所に来てくれる?」

とか騙ってみたら、さよちゃんはついて来てくれた。
ちなみに、『ついて』は『憑いて』という意味だ。
おかげで先ほどまでぼやけていたさよちゃんの姿がはっきりと見える。
そして若干肩が重くなった。

しかし、ここまで簡単に騙されてしまうのは現代人としてちょっと心配になる。


そんなんじゃ、悪い奴に騙されて食べられちゃうよ?
俺みたいな奴に。


しかし、ここまで純真だと、壊し甲斐があるなぁ。
ああでも、このまますっと騙してしまうのも面白いかな?
壊すのは後でいくらでも出来るけど、壊れたものはなかなか治らないし。
まぁ、出たとこ勝負でいってみようか。

「さよちゃん?」

「はい! なんですか、スライムさん」

ようやく俺の存在になれてきたのか、喜色いっぱいの返事。
苦節60年余、幽霊になってから初めて出来た友達が嬉しくて仕方ないらしい。

「さよちゃんは存在感が薄くて、気配が薄くて、幸が薄いのが悩みなんだよね?」

「は、はい。・・・・・・幸が薄いのは違いますけど」

「もしかしたら俺、その悩み解決できるかもしれない」

「え? えええええええええええ!?」

初めて話しかけた時と同じく、過剰な反応を見せてくれるさよちゃん。
そのリアクション芸人みたいな反応は、久しぶりのコミュニケーションで加減が分からないのかな?
それとも、『あの』クラスメイト達に影響されてしまったのだろうか?

「そ、それってどういうことですか!?」

詰め寄ってくるさよちゃんを宥めながら俺の考えを語る。

「俺が見たところ、さよちゃんは天性の才能で存在感を隠してるように見えるんだ」

「私は好きで隠してるんじゃありません!」

「うん。体質みたいなものなんだろうね」

だからこそ厄介なのだ。

「ど、どうすればいいんですか? 私もっとお友達を増やしたいです!」

「体質だから直せないことは無いと思うんだ。俺の考えが正しければ。
 でも、相当な荒療治になってきついと思うけど、それでも挑戦してみる?」

「はい! 私、がんばります!」

おぉ、さよちゃんの瞳に炎が如き闘志が見える。
なんて、扱いやすい娘なんだ。

「じゃあ、失敗しても怒らないでね」

俺は言葉と共に『手』の触手をさよちゃんに差し出した。

「はい、握手」

「え? あ、はい」

戸惑いながら差し出されたさよちゃんの手と俺の手が触れる。
触れるといっても、さよちゃんの手は不確かで、頼りない。
俺は、ともすれば通り抜けてしまいそうなさよちゃんの手と触れている『手』に意識を集中した。

「今から、さよちゃんに魔力を注入するから」

「ま、魔力ですか?」

「うん、魔力」

原作では魔力や気に反応していたみたいだから、まったくの無意味ということは無いと思われる。
あと、エヴァのダイオラマ球や魔法界など、魔力の濃いフィールドでは普通に認識されていたような気がするし。


一か八か、物は試しだ。


「上手くすれば、存在感が増して誰でもさよちゃんを見ることが出来ると思う」

そして、上手く実体化してもらえれば性交も可能だと思うが、勿論その事については黙っておく。

「!」

「でも失敗する可能性も高いんだ。どうする?」

最悪、魔力に耐え切れなくて消滅とかあるかもしれない。
3年A組完全制覇を目指している俺にとってはまさに最悪。

さよちゃんは少しの間だけ悩み、そしてしっかりと肯定の意を示した。


「お願いします。
 怖いですが、・・・・・・初めてのお友達であるスライムさんを信じます!」

友情と信用、信頼は違うと思うよさよちゃん?
ま、いちいち訂正しないけどさ。

「じゃ、送信開始」

麻帆良に来てから少女達を犯しまくって手に入れた魔力を、少しだけ“送る”

「・・・・・・ん」

反応は直ぐに表れた。
さよちゃんは頬を染め、少しとろんとした表情になる。

一瞬、どこかで見た光景と思い、直ぐに正解にたどり着いた。
仮契約の時とか、原作でネギから魔力を受け取った少女達が見せる反応にそっくりなのだ。

そういえばやっていることは変わらないのか。
これは好都合だ。あとから粘液をまぶす手間が省ける。

俺は腑に落ちて、更に魔力を送る。
限界を超えて魔力を送れば、固有スキルのランクダウンが発生しそうだが、今のところ問題は無いようだ。

魔力を送られているさよちゃんはどうかというと、繋いだ『手』が確かなさよちゃんの感触を感じていた。
完全な実体化とはいかないようだが、触手で感触を感じられる程度にはなっている。

と、少し強めに魔力を送っていたらさよちゃんがとある反応を見せた。
もじもじと、内股をこすり合わせ、何かに耐えるように眉間にしわを寄せたのだ。

「さよちゃん?」

「へ? はっ、はい! なんれすか!?」

顔を真っ赤に染め、慌てて取り繕おうとするさよちゃん。
だが淫魔である俺は、正確に彼女の状態を見極めている。
原作で絡繰 茶々丸がそうだった様に、他人の魔力で性的な快感を得ているのだろう。

「大丈夫? どこかおかしいところはない?」

やさしく、さよちゃんの体調を心配するように問う。

「えと・・・・・・その、だ、大丈夫です」

明らかに大丈夫じゃないが、言質はとった。
ちょっと弄んであげよう。

「本当? じゃあもっと出力上げるけどいいよね?」

「え! いや! その、できればもうすこしよわめっきゅあううううううううぅぅうう!!!」

答えは聞いてない。
一気に魔力を送り込むと、さよちゃんは悲鳴を上げて膝から崩れ落ちた。
ぴくんぴくんと、放心状態で座り込む姿はなかなかそそる。主に、嗜虐心を。

俺はマッサージチェアのような形態に変化すると、先ほどよりも実体化したさよちゃんの身体を触手で絡めとり、自分の上に座らせた。

「・・・・・・・・・・・・ふぇ? え? あの、スライムしゃん?」

「この体勢で魔力を送ったほうが俺も楽なんだ」

「ちょ、ちょっと恥ずかしいです・・・・・・・・・けど、スライムさんプニプニしててちょっと気持ちいいですね」

嬉しい事言ってくれるじゃないの。

「それより気づいてる? さっきよりも身体がはっきりしてるしてるみたいだけど」

「・・・・・・・・・ほ、ほんとです! 手があんまり透けていません!」

魔法で灯した光源に手をかざして自分の透け具合を確認するさよちゃんは凄く嬉しそうだ。

「よし。じゃあもっとずんずん魔力を送るからね」

「あ、あの、これならもう十分じゃないでしょうか?」

どうやら、さよちゃんは先ほどの未知の感覚に恐れをなしたらしい。


だ が 断 る。


この触手が最も好きな事のひとつは、哀願する女に対してにこやかに「NO」と断ってやる事だ

「いや、まだまだ実体化が足りないよ! 辛いかもしれないけど、俺もがんばるから!」

語調を強めて、わざとらしくのたまう。

「え? あ・・・・・、もしかして、スライムさんもつらいん、ですか?」

「うん。でも友達の為だったらこんなの屁でもないさ!」

嘘です。
ぜんぜん辛くありません。

「・・・・・・・・・・・・スライムさん」

うわぁ、なんか昔のサクラ大戦にあった好感度UPのSEみたいのが脳内で聞こえた。
びっくりするぐらい分かりやすい娘だなぁ。

「じゃあ、さよちゃんも辛いかもしれないけど頑張って耐えてね」

「は、はい。大丈夫です。泣き言なんて、言いません!」

「いい覚悟だ。じゃあ、止めてといわれても止めないからね!」

「はい! どんとこいです!」

はい、それでは触手式陵辱型悦楽マッサージチェア始動いたします。

まず、ドロワ(なん・・・・・・だと・・・・・・?)から伸びた両足にぐるぐると触手を巻きつける。
質感を取り戻しつつあるさよちゃんのおみ足が、まるで縄で縛られたように拘束される。
この世のものとは思えない(当たり前だが)ほどに白い肌に触手が食い込む姿は非常にエロティックだ。

「・・・・・・・・・・・・ん、・・・・・・・・・・・・ん、・・・・・・・・・・・・ん」

ゆっくりと、足の先から、ふとももへと魔力を送る。魔力を常時たれ流すのではなく、それこそマッサージチェアの様に断続的に。
魔力の波がふとももあたりまで到達する度にさよちゃんは俺にもたれかけている背を浮かして敏感に反応する。

そのまましばらく、足への愛撫を繰り返していると、さよちゃんの真っ白な足に変化が表れた。
白一色だった足が、桜色に色づき出したのだ。
さらにいえば、肌はしっとりと潤い、僅かに発汗しているように感じられた。
いまだに匂いこそ感じないが、どうやら順調に実体化が進んでいるようだ。

調子に乗った俺は、さよちゃんへの攻めを強める。
俺の上に腰掛けたさよちゃんの正面部分に触手を這わせ、連結し、まるで“亀甲縛り”の様に拘束を行う。

皆様方はアニメ『絶望先生』の一期OPをご存知だろうか?


あえていわせて頂くと、



セーラー服を縛ると、非常にエロい。



不可侵の象徴である学校制服を丸ごと辱めた姿は異常なほどの背徳感を醸し出すのだ。
特に、胸と下腹部だ。
制服によって隠されていた少女のスタイルが、触手の『縄』によって曝け出され、強調されている。
想定されていない扱いを受けたスカートは無様に乱れ、むしろ股間の位置を明確にしている。
亀甲縛りの網目から押し出された双乳には、理性を抉るような威力がある。

「・・・・・・・・・・ふえ? スライムさん? な、なんですか、これ」

生で見る『緊縛制服』に感動を覚えていると、自身の状態に気づいたさよちゃんが疑問の声を上げる。

「うん、えーと、ほら、密着してたほうが、魔力を送りやすいから」

「・・・・・・・・・・・・そう、なんですか」

本当に疑うことを知らない娘だなぁ。
いや、もしかしたら断続的に送られてくる魔力の波に思考回路が麻痺しちゃってるだけかもしれないけど。

とりあえず、少女の艶画像を脳内保管した俺は、さよちゃんをさらなる快楽の渦へ誘う為に各部位への愛撫を開始した。

肘掛の部分に置かれた手、強調された双乳、首、わき腹、お腹、それぞれになめる様に時間差をつけてじっくりと魔力を流し込む。

「んぅ・・・・・・あぅ、首・・・・・・だめ、です。くすぐったい・・・・・・っ! わきはっ・・・・・・んっ!」

俺の上で悶える少女。
肌の露出した部分は汗をかき、なんともそそる姿になっている。
さよちゃんは気づいていないが、亀甲縛りの絞めつけは少しずつ強くなり、制服や肌にしっかりと食い込んでいる。

さよちゃんが身体を震わせる度に、音をたてて更に強く食い込み、食い込んだ部分から送られる魔力でまたさよちゃんが悶える。

「・・・・・・あぅ・・・・・・ふぁ・・・・・・ひぃ・・・・・・・あっ・・・・・・くぁっ」

さよちゃんの悲鳴に含まれる“甘さ”がどんどん高まってゆく。
最初は俺に申し訳なかったのか、我慢していたようだが、終わり無く続く悦楽地獄に理性を保てなくなったのだろう。

「はぅ・・・・・・こんな・・・・・・だめっ、・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・んぅ」

涙をこらえて快楽を享受する少女。
無機質な地下空間だったが、少女の甘い熱が周囲を犯し始めていた。

良い仕上がりだ。
そして、俺も我慢の限界だ。
芳しき香りこそいまだに感じないが、視覚と触覚と味覚で十分に愉しんだ。
あと味わうとしたら、さよちゃんの雌の部分だけだろう。

俺の予想を超えて、さよちゃんの艶姿は美しすぎたのだ。
美しすぎて、妖しすぎて、淫らすぎた。
俺はもう、穢したいという感情を抑えきれない。
抑えるつもりも、なかった。

俺は性欲の猛りが望むままに、少女の尻に魔力を叩き付けた。
まるでスパンキングをするように、勢い良く放射される魔力がさよちゃんの尻を通り、その奥へと侵入していく。

「------あがぁ・・・・・・ひぐっ! す、すらいむ、さん・・・・・・うあっ! はげし・・・・・・っ、すぎますっ!」

暴力的なまでの魔力の奔流に、さよちゃんが抗議の声を上げるが、知ったことか。
まだだ。
魔力だけは足りない。

やはり、雌を抉ってこその陵辱だ。

俺は小夜ちゃんの小ぶりな尻の下に雄雄しいモノを出現させると、さよちゃんの霊体の一部であるスカート、ドロワ、綿パンツを無いかの如く突き破り、狙いを定めた。


「うぐっ! すらいむ、さん? すらいむさんっ・・・・・・すらいむさんっ!!」


自身の霊体に異変を感じたのか、涙混じりの声が必死に俺を呼ぶ。


なんて、良いBGMだろう。
俺はいとま無く、慈悲無く、躊躇い無く

ただ、悪意と本能に従ってさよちゃんの秘部を貫き、処女を奪った。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

目を見開いて声なき絶叫を上げるさよちゃんの姿に俺の征服心が満たされる。
だが、まだ足りない。

ずん! ずん! ずん!

それ自身が意思を持った獣の様に、さよちゃんの秘部を突き上げる雄雄しいモノ。
さよちゃんの繊細な膣の奥にぶつかっても、穴を掘るように、「奥へ」、「もっと奥へ!」と内臓ごと突き上げる。

そしてやはりというか、処女のうちに夭折したらしいさよちゃんの秘唇から赤い液体がこぼれるのもお構いなしだ。

「~~~~~~~っ!! ~~~~~~~~~~~~っ!! ~~~~~~~~~っ!! ~~~~~~~~~~~~~~~っ!!~~~~~~~~~~っ!!」

叫びすぎて、呼吸困難になり、顔が青くなったり赤くなったりしているが、大丈夫だろう。
だって、もう死んでるし。

「~~~~~~~~~~~っ!!! ――――――――――――――――――――――っっぅ! ~~~~~~~~~~~!!!!!!」

気絶したとしても、直ぐに引き戻される。
そして続く、陵辱の現実。

だが、終わりが無いわけではない。
俺の中で膨れ上がった『モノ』を吐き出せば、この凶行は終わる。

俺も限界をとっくに超えていた。

俺は雄雄しいモノを今迄で一番高く突き上げると、内部に溜まった汚泥を一気に解放した。


どこに?


さよちゃんの子宮の中に。




「―――――――――――――――――――――――――――――っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」



さよちゃんは自身の内部に発生した熱を感じ取ると、まるで鉄芯が入ったかのように「ピンッ」と背筋を伸ばし、




十秒後に崩れ落ちた。




























あの後、土下座外交を駆使して、「魔力が減って、本能がでちまったんすよ!」とか「つい、さよちゃんが可愛い過ぎて欲望に負けたんです!」とか「悪気はなかったんや!」

とかどっかの文珠使いみたいに言い訳しまくってみたら








許してくれた。





あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

(中略)

頭がどうにかなりそうだった… 慈悲の心だとか友愛だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…








ちなみに、時間がたったらさよちゃんの実体化は薄れてしまった。
俺が恐る恐る「もう一度、魔力注入する?」と聞いたら。


頬を赤らめた後に、こくんと可愛らしく頷くさよちゃんがいた。

















 テレッテー 触手Aは「存在隠蔽」スキルを覚えました。









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所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    : B(魔力、結界、霊体を視認できる)⇒ A(隠蔽・認識阻害を無効化)
 ■生命力     : B(核が無事なら分裂して行動できる)⇒ B(核が無事なら分裂して行動可能)
 ■毒       : B(催淫体液+麻痺毒)⇒ B(催淫体液+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる
 ■火炎耐性    :火属性に対して耐性を得る。

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
 ■初等魔法    :魔法学校で習う程度の魔法を使うことが出来る
 ■千里眼     :半径1キロ圏内で視覚を“飛ばす”ことが出来る
 ■存在隠蔽(NEW) :ステルス効果を得ることが出来る
-------------------------------------------------
あとがき
ようやく、麻帆良を自由に行動する為に鍵となるスキルを得ることが出来ました。
本当はもう少し後に取得する予定だったのですが、エロの少なさを反省して予定を繰り上げました。

あと、豆情報なのですが、固有スキルのB以上には結構な壁があるので、いくら3年A組といえども普通組では1人につき1ランクアップが限界です。


スキル説明
存在隠蔽:常時発動スキルではないので、任意で発動する必要がある。使用中は魔力を消費する。燃費は良い。
     常人であれば、存在そのものが認識されないので透明人間扱いとなります。
     魔法使いの場合は、視認されなければ気づかれない仕様です。



[30682] せってき!(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2011/12/22 19:05
はい、皆様方こんにちわ。俺です。

さよちゃんから『存在隠蔽』スキルを得たおかげで俺の行動範囲は劇的に広がった。
いや、正確には麻帆良で四つの場所以外での行動制限がなくなったというべきだろう。

その四つとは、関東魔法協会地下本部施設、エヴァの家、麻帆良学園中等部関連施設、図書館島だ。

あえて説明することも無いだろうが、この四つの場所には俺の『存在隠蔽』スキルが効かない可能性の高い者の行動範囲だ。
学園長、高畑、アルビレオ・イマ、エヴァ、ザジ、龍宮。
俺の『野望』を果たすためにはどうしても逃れることの出来ない難敵だ。
今はまだ打ち破るどころか、相対すればDEAD END確定のチートボスだが戦略次第では攻略は不可能ではない。・・・・・・と思う

なにわともあれ。
俺はまず、原作でも圧倒的な力を誇った『あの』能力を求めて行動を開始する事にした。
















第六話 せってき!(笑)













が、行動は最初から躓いた。

「スライムさん、どこかにお出かけですか?」

時刻は夕方。
ちょうど、拠点にしているところから移動を開始しようとしたところでさよちゃんに捕まった。

ちなみに最初の魔力注入から三日ほど経っているが、今のさよちゃんは昼には学校、夜になると俺のアジトという生活を送っている。
俺の魔力の効果なのか、ネギや他の霊感の強いクラスメイトに存在を認めてもらったらしい。

一昨日はずいぶんと嬉しそうに「同性の友達が増えました!」と報告してくれた。・・・・・・いろいろ考えていたので半分聞き流していたが。

「うん、お出かけ。ちょっとそこまで」

「そうですか・・・・・・、あの、スライムさん」

ああ、これは、もしかして・・・・・・

「なにかな?」

「私もついていって、いいですか?」

・・・・・・やっぱりですか。

昼間はクラスメイトと騒ぐことで今までの寂しさを埋めているらしいのだが、クラスメイトが下校してしまえばぼっちに逆戻り。
なので最近のさよちゃんは、下校時間と共に俺のアジトに入り浸っている。

まあ友人が出来た分、余計に孤独を実感してしまったのだろう。
理解はできるけど、俺にとってはあまり歓迎できない事態だ。

なぜなら、未だにさよちゃんは俺が善良なスライム(笑)と信じ込んでいるから、彼女の前ではっちゃけて強姦や陵辱なんて出来ないのだ。
レイプの件は本当に何かの間違いだと思っているらしい。
なにそれこわい。

ともかく、いろいろと予定の詰まっている俺はさよちゃんだけにかまけている訳にはいかないのだ。

「ごめんね。ちょっと一人でしたいことがあるんだ。悪いんだけど留守番を頼めるかな?」

「そう、ですか・・・・・・。わかりました」

涙目+上目遣いで俺を落としにかかるさよちゃん。


きれいな顔してるだろ。嘘みたいだろ。死んでるんだぜ。これで


「もう一日くらい小夜ちゃんと戯れていてもいいじゃない」と俺の脳内天使が悪魔の様に囁く。


――――が、俺は出来る触手である。
この展開を予想していた俺はとある策を用意していた!
所謂、「私に良い考えがある」というやつだ。

「―――留守番のお駄賃にお菓子を用意しておいたから」

「お菓子ですか!!?」

おお、食いついた食いついた。

「うん。あと、少女漫画も仕入れといたから」

「わわわぁぁ~~~!!」

俺が無断で借りてきた少女漫画を見せると、ぱぁ~っと顔を輝かせるさよちゃん。
まじちょろい。

「あぁ、でも」

「はい?」

「漫画はともかく、お菓子はそのままじゃ食べれないかな」

先日の魔力注入の結果、さよちゃんは軽いものくらいなら動かせるようになっているが、お菓子を食べて味覚を楽しもうとするのならば更なる実体化が必要になる。
この前も、俺の出した粘液を堪能していたし、さよちゃんに味覚が無い訳ではない。

「・・・・・・・・・・・・あ、うぅ」

意味ありげな俺の言葉と視線に数秒考えた後、小夜ちゃんは顔を真っ赤に染めた。
どうやら、俺の意図が正確に伝わったらしい。

俺は触手を一本伸ばすと、触手の先に魔力を溜めてさよちゃんに問うた。








「一本イッとく?」








結局、1時間ほど経過してから、俺は移動を開始した。

ちなみに本番まではしていない。既に処女を失っているというのに、さよちゃんの中には根強い貞操観念が残っているらしい。
全身を朱に染めて淫らに発情していたのに、俺の誘惑を耐えやがった。
なんて、強情で弄び甲斐がある娘だろう。
さよちゃんマジ天使。

まあしかし、俺の用意したあの少女漫画を読めば強固な貞操観念にも皹が入ってしまうだろう。
適当に盗んできたものだが、俺も試しに読んでみた。

あれで『少女』漫画というのは詐欺だ。

あのエロさは下手な青年誌を軽く凌駕する内容である。
あんなモノが小学生でも簡単に手に入るというのだからこの世界はステキに狂っていると思う。
流石に、あの少女漫画の内容はこの世界だけだと信じたい俺がいる。




とか益体の無い事を考えているうちに今日の獲物のいる目的地に着いた。




目的地は麻帆良大学敷地内に複数存在する講堂のひとつ。
ここではちょうど大学部第三演劇部が練習を行っている真っ最中である。

























〈SIDE 村上 夏美〉

「あー。今日も一日お疲れ様でした~~」

講堂付き女子更衣室のベンチにて、妖精の衣装のまま自分自身を労う。
今、私が所属する大学部第三演劇部では学園祭にて公開する演目の練習を定期的に行っています。
脇役だが役を貰えた私としては、落選した人たちの分までがんばろうと日々奮闘しています。
もっとも、役をもらえた最大の理由は「小さいから妖精にピッタリ!」というもの。

・・・・・・・・・・・・えぇ、どうせいろいろと小さいですよ。へんっ!

ともかく、今の私は練習を終え、スポーツドリンク片手に呆けている真っ最中です。
ちなみに大学や高校の先輩達はまだ練習中です。
中学生である私には門限の設定が厳しいので途中退室というわけです。

もちろん、私のほかにも中学生で役を貰えた子はいるのですが、もう更衣室は私一人です。
少し呆けすぎたのか、他のみんなは先に帰ってしまいました。

「~~ん? あれ? 先に帰ったんだよ・・・・・・ね?」

いつもであれば一緒に帰っていたんだけど・・・・・・あれ?
なんか記憶があいまいだな、動き過ぎて脱水症状かもしれない。水分を取らねば。

ズコーー、と
ほとんど中身のなくなったスポーツドリンクを一人で啜っていた、その時



ことん



更衣室のどこからともなく、物音が響いた。
加えて言うが、今私は一人である。
改めて言うが、この更衣室には私しかいない。
いないったらいない!

「・・・・・・・・・ははは」

口からは乾いた笑いしか出てこない。
ふと、最近女子学生の間で噂の怪談について思い出した。

曰く、夜中の女子寮で這いずりまわるラヴクラフトな生き物を見たとか
曰く、金髪幼女に襲われたとか
曰く、壁の中から不気味な音を聞いたとか
曰く、コンビニの店員がスライムのような何かを見たとか
曰く、夜な夜なの吸血鬼が町を飛び回っているだとか

ここ最近、季節外れの怪談話に周りの部員は盛り上がっていた。
結構人見知りタイプであり、そもそも怪談とか痛い話が好きではない私はそういった話の輪には加わろうとしなかったが、噂というものは聴く気が無くても勝手に耳に入ってしまう。
特に、麻帆良のパパラッチと呼ばれる朝倉 和美と席が近い関係でそれはもういろいろと知りたくも無い情報を私は知っていた。
空調が効いているにもかかわらず、寒さで身震いしてしまう。

もしや、その怪物が、あらわれた?
いやいやいやいやいやいや、ない、ないし、ないって、なくなって下さい。


現実的に考えてそんなのいるはずないし。
もっと大人になろうよ私!






あ、でも、大学の先輩が舞台周りは“そういうの”が多いって―――――






ダメだ!
この思考は打ち切り!
ご愛読ありがとうございました! 夏美先生の次回作にご期待下さい!


「あうあう」


ちょっとテンパってしまった私は、衣装の上に制服を着て即行で帰ろうかと一瞬検討するが、同時に自分で却下する。
衣装は代々演劇部で使用する大切なものなので、私のわがままで汚すことは許されない。
それに、もう四月になったとはいえ、寒さの残るこの時期に汗をかいたまま外に出たくないし。

とりあえず、私は精一杯の勇気を振り絞ってベンチから立ち上がると、妖精の衣装を脱ぐことにした。





―――――と、チャックに手を伸ばしたところで私はとある異変を察知した。





「・・・・・・・・・・・・」

(なん・・・・・・だろう、視線? を感じる?)

一応、アマチュアでも舞台役者の私は視線には敏感なつもりです。
一度だけ大舞台に立った時など、あまりの視線の圧力に呼吸困難になりかけました。
視線には力があるというのは持論ですが、その視線を「誰もいない正面から」感じるのは何の悪戯ですか神様。


改めて更衣室を見回し、誰もいない事を再確認した私は、拘泥していても仕方ないので衣装を脱ぎます。


肩紐の無いワンピース状の衣装なので、ニップレスを一緒に外したらもう上半身には何も身に着けていない。
私の慎ましい胸が外気に晒されると同時に、何故か羞恥心を覚える。

(いやいや、だれもいない。だれもいないから!)

心中で念じるように繰り返しながら、脱衣を続ける。
衣装をストンと落とし、タイツを脱げば後はあとはショーツだけだ。

(・・・・・・うぅ、シャワーどうしようかなぁ)

更衣室に備え付けられているシャワー室。
いつもであればシャワーを浴びて、汗を流してから帰宅する。
しかし、寮に戻れば(いいんちょのおかげで)通常より大きめな部屋に備え付けられた風呂に入ることも出来る。

胸を隠しながら、およそ一分ほど考えた後、シャワーを浴びてから帰ることにした。
いつもの習慣とシャワー室に逃げればこの嫌な雰囲気から逃れられるのではないかという淡い期待からだ。

手早く最後に残ったショーツを脱ぐと、私はロッカーからタオルやシャンプー等を取り出し、逃げるようにシャワー室のドアを開けて中にもぐりこんだ。

ショーツを脱ぐ時、先ほどとは違い、後ろからお尻へと強い視線を感じたが気の所為ということにしておく。

扉を閉めると、やはりというか『謎の視線』は途切れた。
いや、錯覚に決まっているのだが、そんな気がしたというだけだ。

一息ついた私は、カーテンで仕切られた個室の中から手頃なのに入り、シャワーのハンドルを回した。

しゃーーーーーー、と

ほどよく暖まった温水が脳天から降り注ぐ。
先ほどまでの怪奇現象で背筋が凍りつかんばかりであった身体に熱が戻り、自身の精神がリラックスして行くのが感じられた。

「ああ、生き返る~~♪」

自分でも年寄り臭い発言と自嘲しながら、全身についた汗を落としてゆく。
演目はミュージカル調で激しく動く演目であるのと、機能美より造形美を優先された衣装の所為で全身汗まみれだ。

(私がスレンダーなのは演劇の為なんです~)

自慢の美脚を洗い終えた後、谷間の影も形もない胸部を丹念に洗いながら自分自身に言い訳をする。
「貧乳はステータス」という言葉が世にはあるらしいが、演劇の世界ではまさにソレだ。
胸の大きい者に、少年役や青年役は出来ないのだ。
私は望んで貧乳に甘んじているのだ!


・・・・・・・・・嘘です。
ちづ姉とかいいんちょとか見てて揺れる胸に憧れないはずがありません。


とか、バカなことを考えている間に身体は流し終わったので次にシャンプーを用意する。
シャワーを浴びながら、髪に直接シャンプーを振り掛ける。

しかし、頭部に感じたシャンプーの量は意に反してかなりの量だった。

(うわわわあ。これ高かったのに~~~、・・・・・・・・・てあれ? ぜんぜん減っていない?)

あわててシャンプーの残量を確認するが、使用前と比べてぜんぜん減っていないように感じだ。
しかし、髪にはべったりと必要以上にシャンプーと思われる粘液が張り付いている。

(・・・・・・?)

狐か狸に化かされた気分になりながらも、とりあえず洗髪を開始する。









異変は、直ぐに現れた。







まず頭部が、それからシャンプーが滴り落ちた肌の部分が、熱を持ち出したのだ。
かゆみに似た何かが、くすぐったいような微妙な感覚が体中を駆け巡る。
まるで、肌という肌が敏感になったような感じ。

知らず知らずのうちに、頭を洗っていた手は止まっていた。

そのかわりに両手は全身をもう一度洗いなおしていた。
先ほどまではなんとも無かったのに、肌を洗う手の刺激は明確な何かを私の脳髄に伝えてきた。

自分の意思とは無関係に動き出した手は、次第に性感帯と呼ばれる付近を攻めだす。
はじめは躊躇いがちに、徐々に大胆に

「・・・・・・・・んっ、・・・・・・・・・・・・・・・・あぅん、・・・・・・・・・ふぁ」

乳首や秘部に手が触れるたびに、口から荒い息とはしたない声が漏れる。
端に追いやられつつある理性はこの状態に危機を覚えているのだが、背筋に奔る甘い感覚が行為をやめる事を許さない。

(んん・・・・・・あれ? 甘い・・・・・・?)

だらしなく開かれた口内に侵入したシャンプーの粘液は不思議な甘さを味覚に伝えた。
いつものシャンプーは苦かったはず・・・・・・・・・・・・などと思い巡らす事も無く、私は口内に侵入した粘液を嚥下した。
なんとなく、そうしたほうが『気持ち良くなれる』気がしたからだ。


予感は、直ぐに現実に変わった。


体内に侵入した粘液は、まるで身体を駆け巡るように私の体内を蹂躙した。
もう、シャワーの水滴にさえ、私の身体は悦楽を感じていた。


「―――はぁっ、ふっ、うぅっ、ふはぁっ」


犬みたいに息が荒くなるが、そんなのはどうでもいい。


今はただ、下腹部にたまった『熱』を吐き出したくてたまらなかった。


自然と両手が秘部に伸びる。


(あ、今、わたし、オナニー、してる。だめ。止まらないっ!)

流石にこの歳になってオナニーをしたことが無いなんて初心なことは言わない。
(むしろ、初オナニーの時にちづ姉に赤飯を炊かれたのはトラウマである)

しかし、自慰でこれほど昂ぶった事は無かった。
自身の異変を明確に感じるが、熱病に罹ったかのように火照った頭では思考を深化することが出来ない。

反して、私の指先達はそれぞれ明確な目的を持って行動を続ける。
左手の人差し指と中指が秘唇に隠された敏感な淫肉をさらけ出し、右手の爪がソレを引っ掻き回すたびに脳内が真っ白に染まり、あらゆる事がどうでも良くなる。

ぐちゅぐちゅ、という粘度の高い水音はシャワーの音や自身の喘ぎ声に負けることなく耳に届いた。
あまりの快楽に、足が震えて立っていることもままならず、思わずシャワー室の壁面に背を預ける。

「んぁあああっ! くふぅっ! あっあっあぁああっ!」

壁面に押し付けられることで下腹部が安定し、秘部への攻勢が激しくなる。
もはや完全に花開いた秘唇を押さえていた左手の指はぷっくり膨らんだ淫核へと移動し、痛々しいほど真っ赤なソレを指先で転がす。

「ひぅぅぅううううううう!!!」

全身に電気でも走ったかのような快楽が駆け巡る。
壁に身体を預けていなければ、膝から崩れ落ち、タイルの上で無様に衝撃していただろう。

「あああああぁああぁっ! ふぁあぁああああぁああっ!!」

もう、ここが講堂の一角に備え付けられて更衣室であることなどお構いなく、思うままに甘い絶叫を上げる。
きっと、廊下に人がいれば何事かとシャワー室に乗り込んで来るだろう。

そして、私の痴態を目撃するのだ。



もし、それが男の人だったら、ワタシハドウナルノダロウ?


その最悪の事態を想像するだけで、ずくん、と子宮が疼いた。


「んんんッ!!!」


きっと強姦される。
有無をいうことも出来ずに犯されて、滅茶苦茶にされる。
泣いても、謝っても、許しを請おうとも、蹂躙される。

そして、私は幼稚な自慰なんて霞むような快楽に支配されるだろう。

疼きを押さえる為に秘肉を引っ掻く力を強める。
強姦される自分を想像しながら、血が滲むほどに自慰を続けるが、それでもまだ足りない。

男の人のちんぽが私の処女を散らす時、もっと凄まじい衝撃と痛みが全身を貫くだろう。

想像の中で喘いでいる少女に少しでも近づく為に、指を秘部に差込み、蜜壷を掻き回す。


「んむぅぅぅううううううう! はぁあああっ!!! うあああああああああっ!」


内股が蜜壷から掻き出された熱い愛液の存在を如実に私へと伝えてくる。
ドロリとした愛液は、次から次へと溢れ出てくる。




もう、どうにかなりそうだった。




下腹部に溜まったマグマのような塊を吐き出したくて、堪らない。


(―――――あぁっ、もう、少しっ! もう少しでっ!)


「くるっ! うあぁああああ! いくっ! いっちゃうっ!!!」


限界以上に高まったナニカを感じて、口からよだれと共に絶叫が漏れでる。
絶頂の予感に自分の腰がぴくぴくと震えているのが不思議と理解できた。


―――くる


そう感じた瞬間、私は無意識の判断で力一杯に淫核を摘み上げた。


「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」


鍛え上げた喉から、音にならない悲鳴が放たれると同時に、私は床のタイルへと崩れ落ちた。
びくんびくんと、私の意思から離れた体の各部位が絶頂に震えているが、どうでもよかった。
ただ、脳内で暴れまわる悦楽の荒波に私の意識は食い尽くされていた。










その後、長い長い絶頂を終えたあと、がくがくと震える体を何とか起こして、壁を背に座り込む。
開かれた足と足の間から見える秘部は充血し、今なおぴくぴくと震えている。

自慰の最中もずっと流しっぱなしにしていたシャワーが肌を叩く感覚だけが妙にはっきりと感じた。

「うぁあ、ああぁあ?」

すこしづつ、意識が鮮明になるにつれ、自分のした「事」を理解してゆく。

(・・・・・・・・・・・・・・・ァぁぁぁああああああああああああああ! オナニーしちゃった・・・・・・いや、それどころか、盛大に・・・・・・!!!)



と、自身の犯した過ちに震え、慌てて目撃者がいないかシャワー室に視線を巡らせたら、











それは、そこに、いた。











「え?」







ナニカ。

例えようの無い、知識に無いナニカが、M字に開かれた私の秘部を正面から眺めていた。

羞恥心と恐怖が全身を駆け巡る。

(~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!)

「き、きゃあ―――あぐへぅっ!!!!」

肺活量いっぱいいっぱいの悲鳴を挙げようと反射的に頭を振るったその時、ゴチンという鈍い音と共に後頭部に衝撃が走った。


そして、
そのまま、
私の意識は闇に飲まれていった。






〈SIDE 村上 夏美 END〉



















どうやら、リアルJCのシャワー室オナニータイムは終わってしまったらしい。
記録に残せば後世まで残る“お宝”として名を残しただろう名演であった。
記憶媒体を持ってこなかったのは痛恨の一言だ。

ちなみに、言うまでも無いと思うが夏美嬢が頭からかぶった大量の粘液はシャンプーではなく俺の粘液だ。
『初等魔法』スキルの“幻術”と『存在隠蔽』スキルで透明人間と化していた俺は、他の部員を操ってさっさと帰らせ、夏美嬢のストリップからオナニーショーまでを愉しんでいたのだ。

で、そして本日のショーのクライマックスは睡姦という訳だ。

俺はまず夏美嬢の状態を調べた。
エロい意味ではなく、タイルの壁に思いっきり強くぶつけた後頭部の容態を確認する為だ。

「出血は無し。たんこぶくらいかな?」

意識は無いが問題は無い。むしろ好都合である。
とりあえず『初等魔法』スキルの“治療”を唱えて、たんこぶも目立たないようにしておく。


「これで良し。じゃあ、いっちょ犯っときますか」

自分自身で、癒した後に傷つける。
いろいろと破綻しているとは思うが今更なので気にしない。

俺はスライム状の形態のまま、夏美嬢の下半身に覆いかぶさった。
触手を伸ばさずに、このまま正常位の様に密着した状態で犯そうという心算だ。


そんな、油断しきった俺を











ぞぶりと白刃が襲った。









普通の刃物で切られた感覚とはまるで違う、刀身が焼きごての様に俺を焦がしているような感覚。

「お・・・・・・ご!?」

突然の事態に混乱しつつも、俺は襲撃者へと視線を向けた。

そこにいたのは―――――――――!
















〈SIDE 桜咲 刹那〉



麻帆良大学女子剣道部への出稽古の後、僅かな悲鳴が私の『人より優れた』聴覚に届いた。

(・・・・・・・・・・・・女性の悲鳴。悪漢でも出たか、捨て置けんな)

ここは中等部からあまり離れていない。
万が一にもこのちゃんに累が及ぶ可能性は“物理的に”断っておきたい。

早々に発見して、殲滅せねば

公私共に、悪漢退治を肯定した私はすぐさま他の剣道部女子部員に別れを告げ、大学構内を捜索を開始した。
断続的に届く悲鳴は甘さと熱を含んでいたが、情事についての知識は無いに等しいので気には留めなかった。





そして、とある講堂の更衣室に辿りを着いた。




(これは、人払いの魔法!?)

更衣室を覆うように仕掛けられた人払いの結界を見た時、刹那の意識は“悪漢退治”から“麻帆良侵入者への迎撃”にシフトした。

(妖気や魔力の類は感じなかったが、どういうことだ? いや、そもそもこの敵はエヴァンジェリンさんを乗り越えて侵入してきたのか!)

その事実に思い至った時、背筋に冷たいものが走った。
この2年間、護衛として麻帆良にいた身として、エヴァンジェリンさんの実力は嫌というほど知っていたからである。
特に侵入者の感知に関しては格別の信頼を置いていた分、敵の技量に空恐ろしいものを感じたのだ。

しかし、ここで躊躇っている暇は無い。
先ほどまで聞こえていた少女の叫び声が、先の絶叫以降途切れてしまっている。
最悪の事態を考えれば、突入するしか無いだろう。

意を決し、細心の注意を払って更衣室のドアを開ける。

(誰もいない?)

否、奥のシャワー室から水音が聞こえる。
被害者も加害者も、恐らくあそこにいる。

しかしここまで気配を消せる存在でありながら、どういうわけか私の存在はまだ気取られていないようだ。
空気で判断するが、間違いないだろう。

(ならば、奇襲で一気に仕留める!!)

覚悟を決めた私はシャワー室に飛び込むと、一息で“夕凪”を引き抜き、敵に襲い掛かった。




〈SIDE 桜咲 刹那 END〉


















(何故、桜咲刹那がここに!? ――って、ちがう。今大事なのは安全圏までの逃走!)

『度胸』スキルのおかげで恐慌状態から抜け出すことが出来た俺は、シャワー室に設けられた排水溝に意識を向ける。
あそこから、本体の逃走は可能だ。
狭い排水溝では、また体の何割かを失うことになるが、逃げることは可能だろう。

だが、それは桜咲 刹那が俺の逃走を見逃してくれたらの話である。


(・・・・・・・・・逃げられる間合いじゃないな)


白刃から溢れる不可視のエネルギーは『気』と呼ばれるものだろう。
魔力とは違う、人体が発する力。
それが、魔に属する俺の身体を焼いている。
今は夏美嬢の身を案じて攻撃の手を止めているようだが、俺が下手な動きをすれば刹那は自身の気を叩きつけて俺を消滅させるだろう。

俺は冷静に絶体絶命の状況を認めた。






で、あるならば――――――――――――後は俺のやり方次第だ。

初めて自身の命を賭けた場に立ったが、俺の心に怯えは無かった。
それは『度胸』スキルのおかげであるかもしれないし、俺がもとから持つ資質であったのかもしれない。

俺は冷静に原作知識を駆使し、『悪巧み』スキルと組み合わせて生存の道を探した。

反撃、防御、逃走、これらは全て悪手だ。
相対してみて良く分かった。桜咲刹那は強い。
今の俺では戦闘にすらならずに一方的に殺戮されるだろう。

結局、残された手は一つしかないようだ。
古今東西、使い古された手だ。


つまり、刹那をペテンにかけるしかないようだ。



なんとも俺らしいじゃないか。



どの道、刹那で躓くようなら3年A組完全攻略など夢のまた夢だ。
ならば、この窮地を脱する為に、己の命を賭けて正々堂々真正面から騙しきってみせようではないか。





「――この刀は夕凪! 貴様、まさか桜咲刹那か!?」

「―――な!」

正体不明の妖魔が、突然しゃべった事と自身の名を当てられた事に刹那が動揺する。
良し、たたみ掛けよう。

「問いに答えてもらおうか? 貴様は京都神鳴流剣士の桜咲刹那か?」

あくまでも高圧的に、問いを重ねる。

「・・・・・・・・・その通りだ」

刹那がのってきた瞬間、俺は笑ってしまいそうになる自身を必死に抑えた。
俺の言葉に反応したという事はつまり、刹那が交渉のテーブルに着いたということだ。
勝算が見えてきた。

「ならば話は早い。私は関西呪術協会天草家から情報収集の命を受けて麻帆良に潜伏している者だ。まずはその刀を納めてもらおうか?」

「なっ、貴様が関西呪術協会の者だというのならば、私に刀を納める理由は無い!
 今の私は関東魔法協会の命を受けてお嬢様の平穏を守る身の上だ!」

このまま滅してくれる、と意気込む桜咲に俺は待ったをかけた。

「ふん。その言葉・・・・・・・・・・・・どうやら貴様は何も知らずに飼われている様だな」

「・・・・・・・・・・・・どういう、意味だ」

今の刹那は非常に大きなストレスを抱えている。
そこを上手く突けば、関東魔法協会に不信感を抱かせるのは簡単だ。

「私を見逃してくれるというのなら、私の集めた情報を教えてやろう。
 私の特殊能力である存在隠蔽を駆使して集めた情報をだ」


何故存在隠蔽スキルが突破されたのかは今もって分からないが、俺の『存在隠蔽』スキルの性能については折り紙付きだ。
多少の信を得ることは出来るだろう。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・情報次第だ」


俺を見逃すという取引内容に眉をひそめた刹那だったが、情報の誘惑には勝てなかったようだ。
俺の肉体から刀を引き抜き、苦渋に満ちた顔で俺に情報を催促する。

「いいだろう。
 ではまず、情報がどう意味を持つのかを理解してもらう為に、今現在このかお嬢様が置かれている状況から説明してやろう」

「っ!」

刹那が最も知りたいであろう木乃香の情報を餌として、釣り針をたらす。
さて、刹那は食いついてくれるだろうか?

「お嬢様は一般人として生きる為に麻帆良へと移り住んだ。それが関西呪術協会における一般認識だ。お前もそうだな?」

「・・・・・・そうだ、私は長から直接そう聞いている。」

「お嬢様ほどの資質を埋もれさせる事の是非はここでは置いておく。
 その上で、今看過できない事態が発生している事をお前は理解しているな?」

「・・・・・・・・・ネギ・スプリングフィールド」

刹那は怨敵の名の様にその名前を吐き出した。

「正解だ。
 大戦の英雄の子、英雄の卵、ネギ・スプリングフィールド。
 そんな曰く付きの魔法使いを、関東魔法協会はよりにもよってお嬢様と同室に配しやがった」

まるで、魔法の存在に気づいて欲しいとばかりに

「この状況で、誰が『お嬢様は一般人として生きる』ってお題目を信じると思う?」

「・・・・・・・・・・・・」

既に同じ事を考え、悩んでいたのだろう。
刹那の顔は苦渋に染まっている。

「豆知識として教えてやる。魔法学校を卒業した魔法使いのお子様が一般人に魔法をばらしてしまう確率は非常に高い」

立派な魔法使いを目指すガキの大半は“魔法を使って”褒められたい”と願っているからな。
オコジョの刑も学校の罰ぐらいにしか考えていない。

「更に、お前が知っているか知らんが、ネギの父である『大戦の英雄』ナギは関西呪術協会の長、近衛 詠春殿の盟友だ」

「それが・・・・・・・・・どうした」

力なく反論する刹那。
まあ、当然の反応だろう。
普通であればそんなことには何の意味も無い。・・・・・・・・・・・・普通であれば。

「英雄の卵が本物の英雄になった時、その傍にはかつての盟友の娘。―――なんとも出来た美談だと思わないか?」

「・・・・・・ぐっ」

俺の提案する未来像を思い描いたのか、刹那がうめき声を上げる。

「そして、そうなる可能性は非常に高い。
 これは私の得た情報から出た結論だが、近衛 近右衛門はどうやら本気でネギを英雄に仕立てる心算のようだ」

「ど、どういうことだ!」

食って掛かる刹那を宥めつつ、俺は毒言を述べる。

「お前が知らないだけで、世界には大きな問題が満ち溢れている。
 それを解決する為には偶発的に現れる英雄を待っている暇は無いんだよ」

「だから、強制的にネギ先生を英雄に仕立てようというのか?」

「そういうことだ。証拠のひとつとして、お前も在籍している3年A組の存在が上げられる。
 立派な魔法使いは従者と組むのが一般的だ。そして3年A組にはお前が理解している以上に、各種の素質をもつ娘が集められている。
 この意味は分かるな?」

つまり、3年A組とは英雄の卵を育てる為の生贄の群れという事だ。

「・・・・・・・・・・・・そん・・・・・・・・・な」

「あと、こちらについては証拠が無いが、関東魔法協会の背後に存在する魔法界もこの『英雄作成計画』に一枚噛んでいるのではないかと私は考えている。
 あそここそ、他の何よりも滅亡の危機に瀕しているからな」

「そんなことが、何も知らない子供の運命を捻じ曲げることが・・・・・・許されるのか?」


「それは表の世界の言葉だな。現実を見ろ、世界には『許されざる者』が溢れているだろう」


「・・・・・・っ」


諦めるように顔を伏せる刹那を俺は内心微笑みながら眺めていた。
釣り針には上手く引っかかってくれたようだ。

「ふん。今このかお嬢様が置かれている状況を再認識できたようだな。
 ではここから先が取引材料として提示する情報だ。

 桜咲刹那、お前は600万ドルの賞金首である闇の福音を知っているな」

「・・・・・・・・・エヴァンジェリンさんは現在では麻帆良防衛の主力だ。賞金首であったのは昔の事だ」

「ああその通りだ。

 ―――――では彼女が半年以上前から行っている吸血を、関東魔法協会が黙認している事実については知っているか?」

「なっ!」

刹那の身体が驚愕に震える。

「この件が公になれば、闇の福音は更生したと主張する関東魔法協会の社会的信用はがた落ちするだろうな」

「バカなっ! そんな話信じられるか!」

「ふん。ならば桜通り付近で張り込みでも行うのだな。行動パターンから考えるに、次の『狩場』はあそこだろう。
 ちなみに、一般生徒にまで吸血鬼の噂は広がっているぞ」

意図して情報を流布しているのかは知らんがね。

「・・・・・・そんな、馬鹿な」

同じ人外に属する者として尊敬の念でも抱いていたのか、刹那の落胆ぶりは凄まじい。
っていうか、俺みたいな怪しい奴の話を簡単に信じるなよ。どこまで純粋なんだよこの小娘。

「闇の福音の狙いは、十中八九ネギだろう。それ故に関東魔法協会は黙認していると見るべきだ」

「それも『英雄作成計画』の一環という訳か」

「漸く、裏の流れを理解できたようだな。
 では桜咲刹那よ、想像してみるが良い。吸血鬼が本領を発揮するのは満月が一番高いところにある時だ」



さて、その時間帯に闇の福音がネギを襲った場合、ネギはどこにいると思う?



「俺は、自室で寝ていると考える。このかお嬢様と一緒の自室でね」

「ありえないっ!」

俺もそう思う。
俺は『刹那にとっての最悪の状況』を、さもそうなる確率が高いように話しているだけである。


「関東魔法協会の長である学園長はお嬢様の祖父だ! 実の孫をそのような危険に晒すわけが無い!
 そもそも、学園長は私を半妖と知ってなお普通の人間として扱うような人徳に篤いお方だ。
 そのような下衆の謀略を企てているはずがっ「教師と生徒を併せて約200人。この数字の意味をお前は知っているか?」―――っ!」


俺はまくし立てる刹那の言葉に重ねて、致命傷となりうる問いを突きつけた。


「・・・・・・・・・・・・わからない」


刹那は俺の言う数字がどんな意味を持つのか思考を巡らせたようだが、やはり分からなかったようだ。
当然である。俺がたった今適当に思いついた数字なのだから。

「やはりな。
 ―――――答えは、麻帆良に在籍する魔法使いの数だ。
 結局、奴らにとってお前はいまだに西の犬と思われているということだ」

「っ!!!」

いや西の『鳥』か、と嘯く俺を、刹那が殺気を込めて睨む。

原作でネギと初めて魔法使いの会合に参加した刹那は、ネギの「こんなに魔法使いの人達がいたなんて・・・」という発言に対して「私も知りませんでした」と語っていた。
木乃香の危機に際して、連携が必要となるであろう魔法使いの存在を刹那が知らない。
これはつまり、関東魔法協会陣営の桜咲刹那に対する不信に他ならないのである。

刹那自身も、関東魔法協会が醸し出している『空気』をうすうすは気がついていたはずだ。

「・・・・・・。」


信じていた学園長に裏切られたと感じたのか、刹那の身体がぐらりと揺らいだ。
エヴァの件と併せてワンツーフィニッシュだ。

「そんな・・・・・・・・・嘘だ、そんな話は嘘だ!」

口では俺から与えられた情報を否定する刹那だが、その本心は真逆だろう。
今まで溜め込んでいた不信の種が、俺の与えた悪意という名の栄養で一気に芽吹いたのだ。

「・・・・・・そんな、私は何を信じれば・・・・・・このちゃん」

虚空を見つめ、存在しない心友に哀願するように助けを求める刹那の様子にゾクゾクする。
やはり、この手の芯のある娘はその軸が折れた瞬間が一番美しい。




今は準備不足なので諦めるしかないが、いつか必ず刹那を地獄の底まで堕とすと、俺は自分自身に誓った。




「さて、私からの情報は以上だ。取引は成立したかどうか。答えてもらおうか?」

俺はまだ自失から立ち直っていない刹那に、追い討ちをかけるように聞いた。
その様子だけで、結果は見えているのだが。

「・・・・・・・・・・・・情報の意義は認める。さっさと、この場を去るがいい」














刹那は、悔しそうに表情をゆがめた後、出入り口を塞いでいた身体を動かした。














どうやら、俺は賭けに勝ったらしい。
表には出さないが、心中には安堵と喜びでいっぱいだ。


刹那は嘘がつけない娘なので、油断したところをバッサリという真似は出来ない。
なので俺の勝利は確定しており。ここで何かすればそれは蛇に足を描いた馬鹿と同レベルだ。

そう、普通であればここは逃げの一択だろう。
誰だってそうだろう。
それが普通ということだ。


しかし、俺は尋常ではないクズであり、出来る触手だ。
目の前に夏美嬢という食べ残しがありながら、おめおめ逃げ帰るという選択肢は選べない。















「何を言っている? この場を去るのはお前だよ桜咲 刹那」













「―――は?」


予想外の展開に刹那が呆けるが、構わず俺は続ける。


「ああ、そうか。自己紹介が遅れたな。
 私の名は『しゅましゅ』。召喚によって呼び出された淫魔に分類される妖魔だ。特殊能力は高レベルの手練で無いと感知できない存在隠蔽能力だ」

いきなり自己紹介を開始する俺に、聞き手である刹那は理解が追いついていないようで、頭上にクエッションマークを浮かべている。

「私はあらゆる探知を掻い潜る為に召喚者から完全に独立している。つまり念話や魔力供給のラインが存在しない、召喚時の誓約に縛られているだけだ。
 その為に、情報の受け渡しは念話によってではなく、物理的な手段でやり取りしている」

「・・・・・・それがどうした」






「随分と察しが悪いな、桜咲刹那。





 ――――――――淫魔である私が、ど う や っ て 魔 力 供 給 を 行 って い る と 思 う ?」






「まさかっ!」



刹那の視線が、全裸のまま気を失っている夏美嬢に向けられる。

「そのまさかという訳だ。
 ―――さ、理解したのなら出て行ってくれないか?」

「私が、級友を見捨てると思っているのか!」

激昂する刹那に対して、俺はあくまでも冷静に利を説いた。

「それで? ここで俺を消すのか? この麻帆良において唯一の味方ともいえる私を」

「―――貴様が、味方だと!?」

虫唾が走ると言わんばかりに刀を上段に構える刹那に、俺は平静を装って続ける。










「――――あぁ、お前がお嬢様と麻帆良から脱出する時、俺は唯一無二のお前の味方となる」









「なっ!!!」

今迄で一番の驚愕を顕にする刹那。
万が一の際には、命を賭けてでも果たさんと決意していた『麻帆良からの救出』を言い当てられたからだろう。
分かり易す過ぎです。

「理解したか? 存在隠蔽能力を持つ私がお前の味方であるという事を」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ」

「沈黙は肯定として扱う。
 なに、心配するな。記憶は消すし、傷も癒す。もちろん、殺しもしない。
 ただ処女を失うだけだ」

「・・・・・・・・・クズめ」

「お褒め頂き光栄の限りだよ、桜咲刹那。
 ではお帰りはあちらです。忘れ物の無い様に願います」

それとも、見学して行くか?
という俺の問いには、「ギシッ」という歯軋りの音が返ってきた。

一分ほど迷った後、刹那は行動に移った。







クラスメイトである夏美嬢を残したまま、シャワー室の外へと・・・・・・。







「桜咲刹那」

「なんだ?」

もはや一刻も早くこの場を去りたいのであろう、刹那は振り返りもせず、ドアの隙間から俺の声に応えた。

「おめでとう。これでお前も『許されざる者』だ。素直になれたご褒美にプレゼントをくれてやる」

俺は自身の肉の一部を分離すると、刹那に投げつけた。
刹那は視認すらせずに、肩越しでソレを受けとる。
ナイスキャッチ。

「なんだ、この不快な物体は」

俺の身体の一部を汚物の様に扱う刹那を無視して、俺は肉片の機能について説明する。

「それは私の一部であり、常に俺と繋がっている。つまり、ソレに話しかければ私に伝わるという訳だ。せいぜい肌身離さず持ち歩け」

「・・・・・・・・・今日ほど、わが身の不運を呪ったことは無い」

「知るか。せいぜい同室の龍宮真名に気取られぬように誤魔化せよ。アレはお前が思っている以上に出来る女だ」

「・・・・・・・・・・・・」

もう俺の用事は済んだと判断したのか、今度こそ刹那はシャワー室を後にした。

















ああ、最高だ。













真剣で刺された時には死すら覚悟したが、結果は望外のものとなった。





今、桜咲刹那は裏切ったのだ。
関東魔法協会を、クラスメイトを、自分自身を、





――――――――そして恐らく、何よりも大切にしている親友を。





一度道を踏み外せば、外道となる。
外道とは光なき道を歩む者の事だ。
誰の助けもなく外道から光さす場所に戻ることは不可能だ。

これから桜咲刹那を待つ運命は無明の暗黒だ。

俺がそうする。絶対にそうする。

堕とし尽くしてやる。
穢し尽くしてやる。
愉しませてやる。
狂わせてやる。

その命の悉くを漆黒で塗りつぶされた時、あの少女はどんな顔で笑うのだろうか?









気が狂いそうなほど、楽しみで愉しみで仕方が無い。








とりあえず俺は、身体の内側から無尽に溢れ出る凶暴なモノの捌け口として、直ぐ傍に転がっている少女に目をやった。

ごめんね夏美ちゃん。
今の俺はちょっと理性の抑えが効かないから、かなり激しくなっちゃうかもしれない。

壊れないように、頑張って耐えてね。



















壊れたら壊れたで、愛でてあげるから。













 テレッテー 触手Aは「変装」スキルを覚えました。









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所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    : A(隠蔽・認識阻害を無効化)
 ■生命力     : B(核が無事なら分裂して行動可能)
 ■毒       : B(催淫体液+麻痺毒)⇒ A(催淫体液(中毒効果)+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる
 ■火炎耐性    :火属性に対して耐性を得る。

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
 ■初等魔法    :魔法学校で習う程度の魔法を使うことが出来る
 ■千里眼     :半径1キロ圏内で視覚を“飛ばす”ことが出来る
 ■存在隠蔽    :ステルス効果を得ることが出来る
 ■変装(NEW)  :人や動物に変装することが出来る
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あとがき
タイトルが「刹那が敵」と「接敵」をかけたものだとはだれもおもうまいだからこのばでせつめいした。

今の刹那も十分にかわいいと前置きした上で、一番可愛い刹那は単行本四巻の刹那だと思っています(キリッ)
刹那は特に好きなキャラの一人なので、これから先は悲惨な展開が彼女を待っています。

展開の悲惨さと作者のそのキャラに対する愛情は比例します。


スキル説明
変装:魔力を消費する事で外皮を作り、人や動物に擬態することが出来る。
   元の体積からあまりにも逸脱したものにはなれないが、外皮の内側で収縮や膨張することで様々なものに変化できる。
   魔力の消費が激しい為、一日に何十回も外皮を作ることは出来ない。
   漫画登場キャラであれば変身可能。また、視認した人や動物にも変装可能。

コメント:存在隠蔽スキルとは別の次元のチート能力。



[30682] ちう・ちう・トレイン(笑)
Name: 雨男◆d2ee1179 ID:3bd583cc
Date: 2012/05/04 23:22
「こんにちわ。俺です」

「おかえりな・・・・・・・・・・・・って、誰ですかあなたッ!」

 夏美ちゃんからGETした『変装』スキルを使って、その辺の男子高校生の姿でアジトに帰宅したらさよちゃんにめっちゃ警戒されたので十分ほどかけて俺が「スライムさん」である事を説明し、『変装』スキルの事を伝えた。

「ふぇ~。スライムさんいろいろ出来るんですね」

(君のクラスメイトのおかげでね☆)

 とその時、さよちゃんが何かに気づいたように目を見開いた。

「・・・・・・・・・・・・つまり、思い通りに容姿を変えることが出来るんですよね?」

「うん」

 おや、さよちゃんが期待に満ちた目で俺を見ている。
 あ、なんかテインと来た。

 嫌な予感が。


「ちょっと、ちょっとお待ち下さい!」


 いつもふわふわとしたさよちゃんが機敏に動き、『少女漫画』を手にとって戻ってくる。


「その・・・・・・・・・、少々お願いがあるのですがスライムさん」

「あ~はいはい。なになに~、なんでも言ってよ」

 俺はもじもじと緊張した様子の小夜ちゃんに、諦めの溜息交じりで促した。






「あ、あのですね。この少女漫画の主人公になってもらう事は可能でしょうか」






 ああ、うん。

「この日本人の癖に白人種っぽくて、瞳孔が開ききっていて、まつ毛が針みたいに尖っていて、下あごの存在が疑わしい輪郭してて、高校生という設定自体に無理がありそうなコイツ?」

「は、はい! 行けますか!?」

 精一杯の嫌味をここでまさかのスルー。

「うん、いけるいける~。じゃあちょっと離れてね」

「宜しくお願い致します!」

 安く請け負う俺に最敬礼で頼み込むさよちゃん

 目を離しておよそ10時間ぐらいだろうか?
 半日にも満たない間にさよちゃんは完全に少女漫画に毒されてしまったようだ。ぶっちゃけ、腐っていないだけましなのかもしれない。


 さて、ここで俺はどうするべきだろうか?


 さよちゃんのおねだり通りに『イケ★メン』に変身し、甘い雰囲気を醸し出した後にPTAが白目を剥く様な少女漫画世界を再現すればいいのだろうか?










 否!!!!







 断じて否!!!!









 ここで必要なのは飴では無く愛の詰まった触sy・・・・・・じゃなくて鞭である!

 なによりも『さよちゃんマジ天使崇拝者の会』からの宗教裁判を回避する為にも俺はここでさよちゃんの目を覚ましてやる必要がある。

 ぽん、とわざわざ煙幕を張って姿を隠し、『変装』スキルを発動する。五体を形作っていた『皮』が蝋のように溶け出し、人としての形を失う。

 ちなみに、来ていた学生服は参考にした男子高校生から拝借したものなので脱ぎ捨てる。男子高校生の末路は言うまでも無いだろう。今頃食物連鎖の最下層連中仲良くしている頃だろう。いい肥料となって一花咲かせたら水でも撒いてやろうと思う。


 不定形とナマモノと化した体が俺のイメージにしたがって再構成されてゆく。再構成にかかる時間はおよそ30秒程度だろうか。この『変装』スキルを実戦で使用するには工夫が必要になるな。

「よし。できたよ~」

 あえて爽やかな声で煙幕の向こう側にいるさよちゃんに声をかける。さよちゃんからも煙幕で俺の事は見えていないだろう。



「おおおぉ! 今ここに全大和撫子の夢が具現化したのですね!」



 さよちゃんが見たこと無いテンションにっている。

 というか誰だお前は。
 お前のような天使がいるか。


 小夜ちゃんが煙幕の向こう側からこちらに飛び込んでくる。














 ――――小汚くて脂ぎったピザデブ中年男性(全裸)の胸板へと













「――――――――き、き、き、きゃ~~っ!?」

 アジトに絹を裂いたような少女の叫び声が反響する。

 さよちゃんは逃げ出した!

 しかし回り込まれた!!

 俺は捕まえたさよちゃんを抱きしめるとすりすりとほお擦り(無精ひげつき)をかます。

「きゃ~~~っ!!! きゃ~~~~~~~~~~っ!!!!」

 じょりじょり(乙女の柔肌に髭がこすり付けられる音)

「ぎゃ~~~っ!!! ぎゃ~~~~~~っ!!! ぎゃ~~~~~~~~~~っ!!!!」

 じょ~~り、じょ~~り(丹念に髭がこすり付けられる音)

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああっっ!!!」






 分かった事が二つ程ある。
 さよちゃんもいざとなれば躊躇い無く急所攻撃できるという事と、今の俺は急所攻撃を受けても何も感じないという事だ。


 へへっ、男として一抹の寂しさを覚える俺を笑うかい?

















 第七話 ちう・ちう・トレイン(笑)























〈SIDE 長谷川 千雨〉

 私、長谷川千雨はオタクである。
 細かく分類すると、アニメ等のサブカル専攻の隠れオタク系非腐女子である。
 そう、腐女子では無い。大事なことなので二度言った。世の中には「BLの嫌いな女子はいない」という名言があるようだが、嫌いじゃないからといって好きというわけでも無いのである。

 且つ、重度のネット依存症で某巨大掲示板に頻繁に入り浸って偶にまじめな考察とかぶちまけたりしている。ちなみに三日以上ネットが出来ない状況に置かれたら死を選ぶと思う。

 更に語ると、学校では地味メガネとして出来る限り空気と同化している私ではあるが、ネット上ではHP「ちうのホームページ」の運営を行っており、所謂コスプレ系リアルJCネットアイドルとしてネットアイドルランキングの上位ランカーなんだZE★
(我が秘伝の写真加工技術を知ったものに未来はにい)




 そんな、私が今何をしているかというと・・・・・・・・・。













 朝の満員電車に押し込められ、非常にイライラしている。[※1]











 いつもはもう少し余裕があるのだが、今日は他の路線が事故ったとかで限界突破しちまっている。

 経験上、もう少しすれば会社員とかが降りて余裕が出来る事は分かっているのだがきついものはきつい。イライラしている一番の原因は体にかかる重圧(物理)・・・・・・では無く、他人の体温・・・・・・でもなく。



 携帯を取り出せないことである。



 我ながら見事なネット依存っぷりである。
 まぁ、人ゴミも嫌いではあるのだが、そこは通学の為にある程度覚悟はしていたのでなんとか我慢できる。

(まるで身動きが取れん・・・・・・せめて混む前に携帯を取り出して置けばよかった・・・・・・)

 某巨大掲示板の下らないレスを見ているだけでもこの不愉快な時間は有意義なモノに変わっただろうに。
 ネットに繋がっている時の私の集中力はハンパじゃないので、例えば自室でパソコンに集中している時であれば部屋に誰か入ってきても気づかない自信はある。今も携帯を操作することが出来ればこの重圧も完全に脳の認識から外れるだろうし、それこそ痴漢に遭っても気づかないかもしれない(笑)







 ―――そんな風に思っていた時期が私にもありました。








 自身の異常なまでのネット依存について自嘲の笑みをこっそり浮かべたその時、電車が揺れた。
 この路線で通勤通学している者ならば既知の、いつも通りの震動であるが、








 私に限って言えばいつも通りとはいかなかった。







 電車の揺れに合わせて、私の後ろにいた何者かが体をよじり、体の向きを大きく変えたのだ。




 丁度、私の真後ろに立つように・・・・・・。



 今の私の状態を簡潔に説明すると、壁と男にサンドされているといった感じか。
 後ろに立った何者かは壁に向いて立っている私をまるで押しつぶそうとするかのように体重をかけてきた。どうやら後ろの奴は結構なピザ体型らしく、私のスレンダーな体は後ろの奴に完全に包み込まれてしまう。

(~~~~~~~~~~!!!)

 体全体で感じる他人の体温と耳元にかかる生暖かい息遣いが非常に不愉快だ。

(これは、あれだろ、もう犯罪だろ!)

 私は後ろの乗客が満員電車である事を良い事に、「リアルJCと合法的に触れ合うチャンスでぶぅ」とか考えている輩である事を察した。某巨大掲示板に出入りしていれば嫌でも分かる。
 世の中には「HEN★TAI」と呼ばれる、ラブクラフトも裸足で逃げ出すような名状し難い怪生物が蠢いている事を私は知っている。

(~~~~社会的に抹殺してやろうか・・・・・・・・・っっっ!!!)

 後ろの変質者に対して、18の処刑方法を考えていた時に気がついた。


 否、気がついてしまった。







 尻の部分に当たる・・・・・・ナニかを。






 まず感じたのは硬さ。
 ナニか、硬い棒状のモノを尻の神経が感知した。
 この時点で顔から血の気が引いた。

 次に感じたのは熱。
 薄いスカートの生地越しに感じる、『どうしようもない』熱量。
 ふらりと、昏倒しそうになったが満員電車の為なんとか倒れずにすんだ。

 回転が速いと自負のある私の脳は瞬時に理解した。今、私の尻にぐりぐりと押し付けられているモノが男性器・・・・・・俗に言うおちんちんであるという事を。

「ち か ん」の三文字が脳内に浮かんだのとまったく同時に、もう一度電車がガタン!! と揺れた。




 ―――――――そして、次の瞬間には電車の揺れ以上に私の心が揺れた。




 二度目の震動で尻に当たっていたモノがずれて、ブラウスのシャツの間にズルリともぐりこんできたからだ。

 Yシャツと肌シャツ越しの背中に感じる――――――――おぞましい体温。

(う、嘘だろ・・・・・・? まさか、直に・・・・・・あてていやがるのか?)

 つまり、今私の後ろにいる変質者はチンポをモロ出しでこの公共交通機関を利用しているというのか。


 おまわりさんこいつです。
 いや、マジで。
 何なんだコイツは! 魑魅魍魎の変態番付にそんなにも名を残したいのかよ!!!

 出来心とかのレベルを完全に超えた真性の変態に無防備な後ろを取られていることの恐怖は筆舌に尽くし難い。思わず、「ひっ」という小さい悲鳴が漏れてしまったが、周囲の誰にも気に留められることは無かった。



 いや、『不幸にも周囲の誰にも気に留められることは無かった』とするべきか。



 そんな風に益体も無い事を考えている間にも、変質者は次の行動に移っていた。
 このくそ狭い車内で、どうやってかは知らないが両手を器用に動かし、私のスカートをまくり始めたのだ。


 すこしずつ、すこしずつ

 電車が揺れるたびにゆっくりと、しかし着実にスカートが捲り上げられる。
 そして誰も見ていない、いや、誰にも見られる状況ではないとはいえ、公共の場であらわになる私の太ももと・・・・・・パンツ。
 この状況で羞恥心と危機感を覚えない奴がいるのならそいつは異常だ。

 そして、私はどうやら正常らしい。



(今この状況で何の慰めにもならないが!)



 ・・・・・・・・・つつつ

「ひゅっ!」

 いきなり太ももをなでられた為に、今まで出した事の無い声が漏れた。
 視界の端では今の声をいぶかしんだ何人かの乗客が音の発信源を探ろうとキョロキョロしている。

(私はここだっ、私を見ろ! つーか助けろ! 助けて!! ヘェルプミーーーー!!!)

 さわさわ

(っっっ!!!)

 更にもう一本の手も加わり、本格的に私のふとももや内股あたりを撫でる。
 肌に触れる汗ばんだ手が言語化できないほどに不快であったが、今度はある程度予想していた為に変な声を出すことは避けれた。

 いや、何で声を出すの我慢してんだ私。
 ここで声を上げても困るのは私じゃない後ろの変態の・・・・・・はず・・・・・・だろ?

 僅かに残った冷静な部分を使って脳内シュミレートを開始する。

 悲鳴を上げる。→ 変質者が周りの乗客に取り押さえられて万々歳。

(ってだめだっ! この動いてる満員電車じゃ誰も自由に身動きできねぇ!)

 むしろ逆上した痴漢に何されるか分かったものじゃない。
 しかもその時は衆人監視のおまけ付だ。二度とこの路線には乗れないだろう。

(・・・・・・次の駅だ。次の駅に辿り着いた時が貴様の最後だ!)

 脳内でRPGのボスが吐きそうな台詞を叫んでみた。

 でも実際には無言。

 後にして思えば、この時の私は変質者からしたら『絶好の獲物』でしかない。


 しゅる

( ―――!!!!!!)

 今の音は。
 変質者の指が。
 私のパンツに。
 指を這わせた音だ。

 精神へのクリティカルダメージを避けるべく、事実をなるべく分解し、段階的且つ客観的に理解を試みたが効果は今ひとつだった。

 つーか、肌に塗りたくられた変質者の汗が不愉快すぎる。
 ドンだけぶっ壊れた汗腺をしているのか知らないが、次々と染み出る変質者の『汗』で私の内股はもうベトベトである。

(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!)

 邪悪なナニカに肌を侵食されている気分。別の意味で肉体を犯されている感覚に軽く吐き気を催した。


 ぬるぬると、べとべとと、丹念に、執拗に

 腰骨の辺りを、尻を、太ももを、内股を、恥丘を

 肌触りを愉しむように、皮膚を犯すように。





 最早、『触られている』というレベルを完全に超えている。





 もうこれは、『愛撫』だ。






 未だに下着の内側こそ侵入されていないが、何の慰めにもならない。

 この状況では変質者の匙加減でどうにでもなるし、見えはしないけど多分今の私の下着は水分過多で肌に張り付いて下着としての役割を果たしていない。














 そんな男に好き勝手いい様にされている私が、無様に凍り付いているだけかというと―――――――そうでも、ない。








「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・う・・・・・・はぁ・・・・・・・ぁ」




(何息を荒げてんだ私!!!)

 まさか、この状況に興奮しているとでも言うのか。
 いや、確かに平静じゃいられないシチュではあるが、あるけれども・・・・・・










 ・・・・・・私の息遣いは、まるで、性的に興奮してるみたいじゃないか。











 意識した途端、嫌悪感以外の何かが体の内側から溢れてくる。
 その『何か』を分析しようとする心の動きを必死に抑制する。


(気持悪いだけだ、気盛り悪いだけなんだ! 他に何も感じない・・・・・・ダメだ! 考えるな! そんなっっっ――ッ!! ――――ッ!!! ――ッ!!)


 そんな、『誤った』事実に気付きそうになる思考を断ち切ろうと試みる私に不意打ち気味に新しい刺激が襲い掛かる。
 男は片手でパンツを上に引っ張ってさらに生地を肌に密着させ、残った片手で私のワレメを下着越しに撫で上げはじめた。

 敏感なそこを愛撫する男の指使いは非常に繊細で巧妙だ。

 しかも、腰を引いて男の腕から逃れようと動けば背中に当たる熱く滾ったナマモノの存在。

 私がいやいやと身を捩ってもナマモノが刺激されるのか、男は小さく「うっ」うめき声を漏らした。

(もう・・・・・・いやだ)

 まるで何をしても無駄。
 私の尽くが変質者を喜ばせる為にあると錯覚しそうになる。

 どんなに強がっていても、人より深い知識を持っていても、所詮は人生経験の足りない女子中学生。このような状況で平常心などというモノは地平の彼方へと吹っ飛んでしまった。




 そんな混乱と諦観の念に染まり、千々と乱れる思考の中に唯一つ確かなものがあった。




 それは、怒りと悲しみ――――――――――――――ではない。

 脳内を駆け巡る桃色の電流。
 それはとても甘く、甘く、甘く、甘く、甘く、甘く、甘く、甘く、毒が脳を痺れさす。

 くちゅ

「うぁ・・・・・・んっっ !!!」

 粘性の高い水音、股間から感じるパンツの湿り気があきらかに増している。
 それは無尽蔵な男の手汗の所為、・・・・・・・・・・・・だけではない。

 微熱に魘される下腹部から溢れた蜜も含まれている。
 私は認める気は無いが、客観的に見れば明らかだ。
 つまり、私の分泌した体液という事だ。



 その事実に男も気付いたのか、「ふっ」という勝ち誇ったかのような息が漏れて聞こえてきた。
 普段の私であれば「男の足を踏み潰したりなんなりで反抗しろよっ!!!」とか吠えていたかもしれないが、現実はそう簡単には行かないらしい。

 男の為すがまま。まるでお人形になった気分だ。

 ごそごそと、男に新たな動きがあった。
 股間への攻撃に満足したのか、右手は胸元へ、左手は背中の方へと回された。

 ずるりと、唐突にYシャツと肌シャツがスカートから引き抜かれた。

(・・・・・・なに、してんだ?)

 一瞬、男の行動の意味が分からなかったが、すぐにその意図が分かった。

 ああ違う。
 正しくは、『強引にわからさせられた』だ。

 べちゃりと―――――、背中に直接おちんちんが押し付けられたからだ。



「―――――――――――う―――ぁ」

 ・・・・・・なんだこれは、・・・・・・なんだこれは!

 こんな、おぞましい、狂ってるとしか思えない。
 ここは本当に現世か、日本なのか、いつもの通学路なのか?


 誰か嘘だといってくれよ。


 誰か・・・・・・助けてよ。


 日頃から周りの人間を見下すように生きていた私が、心から助けを求めていた。
 しかし、声は出せない。壁に向けている顔も動かない。

 魔法の力かなんかで後ろのデブだけをこの世から消し飛ばし、私の記憶を消してくれる存在を猛烈に求めていた。
 無論、そんな都合のいい存在は、存在しない。

 こんな、背中にペニスを貼り付けられた痴態を見られるぐらいなら死んだ方がましだと思った。




 今の瞬間こそが最悪であると、――――――そう勘違いしていたのだ。



 男の指がパンツの内側に侵略し、ワレメの中に指を突っ込まれるその時まで。




 ビクンッ

 敏感なところを攻められ体が勝手に動き、腰が引けてしまう。
 それにしても、男はこの満員電車の中で器用に腰を引いて、私の腰が動けるスペースを残しているらしい。

 ずるっ

「―――ッッ!!」

 腰を引いてしまうと、背中に突きつけられたおちんちんが背骨に沿って擦りつけられる。
 そんな熱せられた鉄棒じみたモノを押し付けられるのが嫌で、無理な体勢になっても壁側に腰を逃そうとすれば、変に力の強い男の腕によって阻まれ、また秘部を弄られる。

「――――ひぁッ」

 そして反射的に腰が引け、またおちんちんが背中に擦りつけられる。

(・・・・・・・・・・なんだこれ、・・・・・・これじゃあまるで、私が刺激してるみたいじゃねーか)

 手淫のように、背中を使って手コキ、足コキならぬ背コキを行っているのだ。
 どうしてこうなったし。未来過ぎるだろ。

 気がつけば男の生暖かい息が荒くなっている。

 そうか、そんなに私の柔肌が気持がいいのか。

 延々と、繰り返される、愛撫と自慰の連鎖。
 私には男を喜ばせるつもりなんてまったく無い。
 全て反射と生理的嫌悪の行動だ。

『―――――――――』

 何も考えたく無い。
 何も考えたく無い。
 何も考えたく無い。

 胸部に回された男の腕はというと、器用この上なくシャツのボタンを片手で外し、ニギニギとブラの上から胸の感触を愉しんでいる。

「うっ・・・・・・ぁ」

『――――――本日は――――ご―――』

 男の愛撫は異常なほどに上手く、秘部の入り口辺りの性感帯を余さず刺激する。
 分泌される愛液の量も加速度的に増え、内股に水滴の流れを感じた。

「くひっ」

 じゅ・・・・・・ちゅく

 私の状態を把握している男の、生理的嫌悪感を刺激する笑い声と卑猥な水音がやけに頭の中に響いた。

『――――――本日は、込み合いまして――――ご迷惑を―――』



 ふと、先ほどから耳に流れ込んでいる車内アナウンスに意識を向けると、どうやらもうすぐ次の駅に着くらしい。

 ああ、そういえば、さっき次の駅についたら何かしようとしていた様な気がする。
 なんだっけ。

 血が下腹部に集まっている為か、過呼吸気味だった所為か、意識に靄がかかっている。


 とか、考えている間に電車は停車した。
 駅に着いたようだ。
 大きな駅ではないので人の出入りは激しくないが、それでも満員電車なので多少の動きが発生する。




 ・・・・・・・・・・・・・・ず、ずっ、ずっずっずっ!!

「!!!! ・・・・・・ァ! ・・・・・・ッ!・・・・・・ィ!」

 その乗客の動きをチャンスとでも考えたのか、男が自主的に腰を振りはじめた。激しい動きではないが、それでも他の乗客にバレないのが不思議だ。

 いやむしろ、もうとっくに気付かれているのかもしれない。
 気付かれて、今の私の痴態を観察されているのかもしれない。
 後ろの変質者と同じ欲望を持つケダモノに私は囲まれているのかもしれない。

 そう考えた時、『―――ずゅく』と下腹部が蠢いた気がした。

 ああ、私の体は律儀だな。
 エロ同人みたいに、M気質を発揮して『見られている』状況に感じてしまったんだな。
 もうどうにでもしろよ。





 ―――――――――びゅっどぴゅっっ!!! びゅるっ!!




 そうして、私が放心している間に男がイッたらしい。
 暖かい・・・・・・いや熱くて火傷しそうなくらいの熱量を持った液体が背中に広がり、貼りつく。
 本当に、エロ同人みたいな凄い量が出てる気がする。いや、当然平均的な『射出量』なんて知らないのだが・・・・・・。

「本日は―――――――線をご利用いただき――――――――とうございます」

 とか考えている間に、電車のドアが閉まっていた。
 乗車率は相変わらず限界突破しているので、駅に着く前とついた後で特に変化は無い。

 私も特別に変化は無い。
 ちょっと背中に射精されたくらいだ。
 たいしたことなんてない。

 精神のダメージを受ける部分が麻痺している所為か、取り乱すこと事は無い。
 いや、むしろ安堵が大きい。

『出した』って事はこれでお終いだろう?



























 え?





 男が片手を使って水分でじゅくじゅくになったパンツをずり下げた。


 え?


 男が恐らく意図的にあけていた空間を詰め、腰を使って私を壁に押し付けるように押しかかる。最初の様に尻のあたりに男のおちんちんを感じた。
 ただし今度はパンツの存在は無い。


 え?


 更に男は驚異的な腕力で私の体を持ち上げた。いくら体重の大半を壁に任せているとはいっても、この不自由な空間で凄まじい腕力だ。
 私の状態を簡単に説明すると、地に足のつかぬ状況で男と壁に挟まれている。背筋とつま先を伸ばして、ようやく地面の存在を確認することが出来た。
 あと非常に重要なことだと思うのだが、尻に当たっていたモノが内股の辺りに存在している。ぴたぴたと、電車の揺れに合わせて右足と左足の付け根に交互に触れている。


 嘘だろ?

 もう終わったんだろ?


 男の片腕が口に、いや、顔の下半分を隠すように覆い尽くす。実にお手軽な物理『口封じ』だ。
 握力も相当なもので、声を出すどころか口で呼吸も出来ない。鼻で呼吸するしかないが、この状況では十分な酸素が得られない。
 男のもう片腕は今から行われようとしているアレを回避しようと無様に暴れる私の腰を捕らえ、固定した。


 ああああ


 男が腰を微妙に動かし『穴』を探す。
 おちんちんが肌に触れるたびに恐怖に私の肉体が震えた。
 内股を探索するおちんちんは私の反応を十分に愉しんだ後、ソコを見つけ出した。
 にちゃりと、体液を分泌する器官同士が触れ合った音が脳内に響いた。

 あああああああああああ

 男の「ふぅ、ふぅ、ふぅ」という荒い息が髪を揺らす。
 どうやら私の顔を覗き込んでいるようだが、眼球の動かし方を忘れた私にはその顔を見ることは出来ない。
 ただ、左右の方向に首をふる動きは何とか実行することが出来た気がする。
 無論、片腕によって顎ごと固定されている状況ではどうしようもないが、それでも拒絶の意思は伝わっただろう。




 その返答は「ふふ」という優越感に満ちた嘲笑だけだった。




 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

 ズルンッ!!!!!!!

「――――――――――ッッ!!!!」

 熱せられた鉄杭を体に打ち込まれた。標本に貼り付けにされる虫の気持を理解させられた。
 本当にそう思った。それほどの異物感が体の中心を侵食している。

(あ・・・・・・・・・・が・・・・・・・・・ぁ)

 凄まじい衝撃が何よりも精神を粉砕した。もう本当に何も考えられない。

 私が処女でなくなったなんて考えられない。
 私が通学電車の中で処女を失ったなんて知らない。
 私がピザデブの変質者に電車でレイプされて処女を失ったなんて絶対に信じない!!!

 一息で私の処女を奪った後、流石に自重してか男は直ぐには動かない。
 ピクンピクンと衝撃する私の反応を愉しんでいるのだろう。

 数十秒経って『観察』に満足したのか、ようやく男が動きだした。
 ゆるゆるとナメクジが這うような速度で引き抜かれ、入り口の抜ける寸前まで引き抜かれ・・・・・・。
 そして偶に電車が揺れる時に「ズッッ!!」と子宮の奥に突き刺さす。





 しかし、私に痛みは無い。
 勿論、快楽も無い。




 どうやら破瓜の衝撃と呼吸困難で脳がバグッたらしい。
 何も感じない。

 そのことに対して異常という情動さえ発生しない。
 焦点の合わない視界は男のピストン運動でひどく揺れるが、それぐらいだ。それくらいの空虚な脳内に何かがあった。

(――――――~~♪)

 あぁ? これは音・・・・・・いや音楽?

(~~~~~~~~~♪)

 電車内のモニターから流れる電子音がバグッた脳内で補完され元の楽曲が自動再生される。

(あぁ、ビブリオンのOPか)

 ズンッ!

(もうすぐ、最終回だし・・・・・・、ビブリオンのコスプレ写真でもうpするか)

 ズッ!

(あぁ、でも最終回の覚醒イベントで新コス登場もありえるから、もう、少し情報を待つか)

 ズズッ!

(まったく、ファンの期待を、うらぎるわけにも、いかないし、人気ものは、つらいぜ)

 ズンッ!!!

(あ、貫かれる度に、めがねと、壁が擦れて、る)

 ズンッ!!!

(メガネが、きずついたら、嫌だな)

 ズンッ!!!!

(ああ)

 ズンッ!!!!

(はやく、へやにもどって、ねたい)

 ズンッ!!!

(ねれば、なにも、かんがえなくていいし)

 ズンッ!!!!!

(おかされることもないしな)



 ―――――――――――――――――ドクン――ドクンッドクンッ!!!



 ふと気がつくと、下腹部の内側に熱いものが溢れていた。
 どうやら中出しされたらしい。

 男はもう一回射精しているというのに異常な量が放ったらしく、パンパンになった子宮が内臓を圧迫している。

 男が射精してしばらくは子宮の奥におちんちんの先端に押し付けて精巣に溜まった精液を全て吐き出しきろうとしているようだが、2回目の射精で流石に萎えたのか、ちいさくなったモノがずるりと私の中から引き抜かれた。

 同時に内股を子宮に収まりきらなかった精液が垂れていく。
 どうでもいい。


 今度こそ、今度こそ終わった。

 終わったものが何かなんて知らない。
 失ったものの大きさなんて知らない。
 これから先の事なんて知らない。

 だけど終わったんだ。

 もういい。
 学校なんてどうでもいい。
 はやく寮に戻って、シャワーでも浴びて眠りたい。
 そのまま目覚めなくてもいい。

(そう・・・・・・だ、早く帰ろう)

 終わってしまったんだから。









































と、思うじゃん?


























『―――本日は、非常に込み合いまして誠にご迷惑をおかけ致しました。お忘れ物の内容に御降り下さい』

 ふと気付けば、どこかの駅に着いたらしい。

 ああ降りなければという思考がまとまるよりも先に、がしりと腕が掴まれ、電車の外へと引っ張られる。


 出入りする人の動きに乗って私と・・・・・・・・・・・・私の腕を掴んだ変質者が電車から降りる。
 私が犯されている間に何駅か通過した気がするが、まだ女子校エリアには着いていないらしい。


(あれ? おかしいぞ?)


 何で男に引っ張られて降りてんだ私。

 ずりおろされた下着やYシャツなどの身なりはいつの間にか整えられているので、マジマジと観察されない限り性行為の痕跡は見つからないだろうが、中年のピザデブが女子中学生の腕引っ張ってるんだぞ、異常なことだろう?


 ツッコミどころ満載過ぎるだろ?


 なんで誰も関わり合いになろうとしないんだ?



 なんで誰も、私を助けてくれないんだよ!!




 おかしいだろっっ!!!?








 混乱する頭ではついに気付くことは無かった。無関係な他人にお節介をやく人間を普段の自分が忌避し、偽善者と嫌悪ていたという事を。





 男に腕を引っ張られながら周りを見るが、どうやらこの駅も先ほどの駅と同じく人気の無い駅らしく、通勤時間帯だというのに人の姿は疎らだ。



 あっという間に、男子トイレに連れ込まれた。
 初めて実物の男子トイレを見たが、女子トイレと違って個室が少ないのが妙に印象に残った。


 勿論、トイレに女子中学生が連れ込まれているというのに、誰も助けてくれなかった。
 だ~れも、たすけて、く~れ~な~い♪


 あはは、音程が来い。


 そのまま個室の中へ
 ここトイレは洋式トイレらしい。
 あまり清潔な感じではない。むしろ落書きなどがあって汚い印象が強い。


 男は便座の蓋を下ろすと、便座の上に私を座らせた。
 その後、男が私の腕を離してどこかへ行ったがすぐに戻ってきた。
 後から思うに、用具室にでもあった『清掃中』の看板をトイレの前に置きに行ったのだろう。


 男は個室に入ると、直ぐ様に鍵をかけた。
 はい、これで密室の完成ですね。
 個室は狭く、私と男は否が応でも密着せざるおえない。

 今になって、ようやく男の容姿を私の視界が捕らえた。
 スーツこそ着ているが、全体的に小汚くて無精ひげの目立つ脂ぎったメタボ気味な中年。
 簡単に言えばやっぱりピザデブ。

 普段であれば、半径10メートル以内に入られただけで眉をひそめただろう。
 女子中学生の嫌いな要素を集めて、じっくり煮込んだような醜悪さだ。

(・・・・・・・・・こんな・・・・・・男に)




 やっぱり、この世に神様なんていないだと、思った。




〈SIDE 長谷川 千雨 END〉




























 はい、皆様方こんにちわ。俺です。
 今女子中学生を男子トイレの個室に連れ込んでるんるんの触手です。

 ぶっちゃけ、電車の中で処女は奪ったのでここまでするつもりは無かったのだが、まぁお詫びというかサービスだ。
 どこの誰かに対してのサービスなのかは各々判断してくれ。


 ああ、それにしてもちうはかわいいなぁ。
 原作において中盤からネギパーティーに参加し、特に魔法世界編から特に重要なキャラへと成長した。
 常軌を逸した他の面々に振り回されつつも、自分なりを答えを持っており、相談役としてブレやすいネギが頼りにしていた。
 私が思うに、彼女の一番の魅力は『強がり』と『毒』だ。

 本編が始まるまでの思考設定の『自分は他の能天気な奴とは違う』という考え方の所為で尊大な口調になってしまい、そのくせ追い詰められたら頭の中でイライラしたり言い訳したりうろたえているちうたんはマジでかわいい。

 そんな、自意識の塊みたいな少女が、訳も分からぬままに理不尽に襲われ、抵抗も出来ぬままに強姦され、小汚い便所に押し込まれて汚いおっさんの暴虐に晒されようとしているのだ。
 これで燃えないわけには行かないだろう?

 ちなみに、今のちうは電車での初体験があまりにも衝撃的だったらしく、軽く意識がトんでいる。
 大体処女を失った時くらいだろうか?
 膣を貫かれながらいきなりアニソンを口ずさんだり、涎を垂らしながらぶつぶつと意味不明な事をしゃべる姿はいい感じに壊れていて非常にエロかった。



 いいレイプ目になってくれちゃってお兄さん嬉しい限りだよ。

(ちなみに、周りの乗客に気付かれなかったのは『認識阻害の魔法』を使っていた為である。)






 でも、せっかくのちうたんだし、もう十分に自失の状態も楽しんだし、そろそろ起こしてあげようかな。
 そのほうが面白いリアクションを期待できそうだし。


「もしも~し? 」

 ちうの目を覗き込んで、問いかけるが特に反応は無い。
 いや、焦点の合わない瞳から一筋の涙がこぼれた。
 どうやら、完全にぶっ壊れたわけではないようだ。
 経験から察するに今の彼女は、現実を徹底的に否定して痛みを受け流し、心へのダメージを回避するタイプの逃避だろう。
 であれば、こちらから歩み寄ればいいだけだ。


 ―――パンッ、とちうの頬を軽い力で叩いた。
 所謂ビンタだ。

「・・・・・・・・・」

 よしよし。景気付けに一発叩いてみたが、瞳の焦点が合ってきた。
 これならば十分に『戻ってくる』可能性があるだろう。


「君の名前は?」

「・・・・・・・・・?」


 疑問符に疑問符で返された。言葉の意味を理解する部分からお亡くなりになっているらしい。仕方ないので俺は、回収していたちうの鞄を漁って必要そうなアイテムを取り出した。
 まず取り出したのは生徒手帳。学生の必須アイテムだ。


「え~と、なんて読むんだこれ?」

「・・・・・・・・・」

「ちう? ・・・・・・いや、ちさめって読むのか・・・・・・じゃあ、『長谷川 千雨』ちゃん?」

「・・・・・・・・・っ」


 先ほど呼びかけた時と同じく無言ではあるが、今度はピクリと肩が震えた。

(よしよし)

「麻帆良女子中学校3年A組出席番号25番、長谷川 千雨さ~ん? お連れの方がお待ちです。至急現実へとお帰り下さい」

「・・・・・・・・・」

 ちうは俺のほうに向けていた顔をぷいっとそらした。なんともいじらしい反応じゃないか。嗜虐心がうずく。

 ちうの顎に手を添え、背けられた顔を強制的に俺の方へと戻す。
 少女の細首の力では俺の腕力に対抗することなんて出来ないが、それでも視線をそらして現実を直視しようとしないちうたん。

「だめだよちうちゃん。会話する時は人の目を見なきゃ」

「・・・・・・」

 今度の反応は僅かな意志を感じた。
 俺の腕の力に負けて、実際の動きとなることはなかったが首を左右に振ろうとしたのだ。

「え、違う? なにがかな? ・・・・・もしかして、『私は長谷川 千雨じゃありません。人違いです』って事?」

 肯定の意である、上下の力が俺の腕に加わる。
 内心、少女の可愛げのある反応に喜びを得ながら、俺はさてどうしようかと考えを巡らせ、そして面白そうな方法を閃いた。

 鞄に無かったので恐らくはポケットだろうと当たりをつけたら見事にあったソレを取り出し、ある機能を呼び出す。
 ソレとは携帯電話であり、ある機能とは写メ機能だ。

 パシャリ―――という電子音と共に少女の顔を撮影する。
 そして、データフォルダに保存された画像データを画面に表示させ、それをちうたんに見せる。

「ちなみに・・・・・・俺の探している長谷川 千雨ちゃんはこんな顔をしてるんだ。可愛いだろう?」

「・・・・・・・・・・・・は、・・・・・・はぁ、・・・・・・はっ」

 どうやら自分の造詣を思い出させることは名前を呼ぶことより強く作用したらしく、途端にちうの顔色が変わり、呼吸が荒くなる。


 いい兆候だ。


「もしもし? こんな人に見覚えありませんか~? 中学生時代に電車の中で変質者相手に初体験を済ませたビッチなんだけど知りませんか~?」

 携帯の画面から逃れようとする首の力は大分確かなものになりつつあるが、相変わらず顎に添えた手が許さない。

「・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ」

 瞳には光彩が戻り、だらしなく開いていた口は閉じられ、顔には渋苦の滲んだ表情が戻りつつある。
 まだ完全には自分を取り戻していないようだ、半覚醒くらいだろうか?

 調教するのならうってつけの状態だ。
 完全覚醒して泣き叫ぶ姿を眺めるのもいいが、偶にはこういう状態のを調教してみるのもいいかもしれない。

 そう考え直した俺は顎に添えていた手を離し、前髪を乱暴に掴んだ。

「―――ッッ!」

 ちうの痛覚が戻りつつあるらしく、ビンタした時とは違い明確に苦痛で顔をゆがめた。

「今から俺が質問をする。お前は答える。答えなかったら痛い痛い罰ゲームだ」

 オーケー? という俺の言葉に素直に頷くちうたん。
 『痛い痛い罰ゲーム』のところで爪で首筋を横一文字になぞったおかげかもしれない。
 ガクガクと震えるちうの足を見る限り、本能が死の恐怖を思い出したのだろう。

「じゃあ、簡単な質問から・・・・・・あなたのお名前は」

「・・・・・・・・・は、は、長谷川、千雨・・・・・・・・・」

 簡単な質問から始めたおかげか、ちうは素直に答えてくれる。
 よしよし、どんどんいこう。

「歳は?」

「じゅう・・・・・・よんさい」

「誕生日は?」

「2月、2日、生まれ」

「部活はしてるの?」

「帰宅部」

 なんか、図らずにAV女優の自己紹介みたいになってしまった。面白いからいいけど。
 どうせここまでは『素直に答えれば』痛い思いはしないということを教え込むだけの前座だ。
 ここからが本番だ。

「経験人数は・・・・・・?」

「・・・・・・?」

「今まで何人とSEXした? って事」

「―――!!!」

「経験人数」の意味がリアルで分からなかったようなので教えてあげると、途端に表情を歪めるちうたん。
 まぁ、それを俺に聞かれる事ほど屈辱的なことも無いだろう。

「・・・・・・・・・」

 俺の質問に答えようとしないちうたん。俺は悲しくなって髪を握る力を強め、更に空いていた手はちうの首筋に爪を立てた。

「ッッ!!」

 ちうがまた表情を変える、先ほどの苦渋の色から恐怖の色へと
 このまま固まられても嫌なので、優しい俺は正解を教えてあげることにした。

「経験人数は一人。そうだろう?」

 言葉と共に爪をより深く食い込ませる。

「くぅ・・・・・・・ひっく・・・・・・ふ・・・・・・・・・・・・ひっ・・・・・・ひ、ひとり・・・・・・です」

 瞳から大粒の涙をぽろぽろと零しながら答えるちうの顔は例えようも無く美しく、哀れだ。


「ん~。よく出来ました」


 首を掴んでいた指を離し、まるで猫をあやすかのように喉元を撫でてご褒美を与える。
 飴と鞭って奴だ。

「じゃあ、長谷川 千雨ちゃんは今どこにいる?」

 そして、質問は続ける。
 さあ、本当に(俺だけが)楽しいのはここからだ。現状をきちんと認識してもらおう。

「・・・・・・ふっ・・・・・・トイレの・・・ひっく・・・・・・個室です」

「そうだね、小汚い男子トイレだね。じゃあ、何でそんなところに千雨ちゃんはいるの?」

「・・・・・・引っ張られて、つ、つれて、来られました」

「誰に」

「・・・・・・・・・・・・あ、あなたに」


 一瞬の沈黙は俺をどう呼ぼうか迷ったのだろう。可愛いじゃないか。
 それにしても十分に追い込めたおかげかかなり素直になってくれたようだようだ。


 十分に追い詰めたんだから、後は突き落とすだけだね★


「じゃあ、今から何をされると思う?」

「―――ィッ!!」

 おお、おお、酷く怯えてしまって可哀想に。少しばかり慰めてあげよう。
 喉を撫でていた手を止め、いったん目の前で力を込めてゴキゴキと音を鳴らす。そして、喉から胸、腹、下腹部へと指を這わせてゆく。目的地は語るまでも無くつい先ほど陵辱した少女の秘裂だ。

 ごうごつした中指でワレメを下着越しに「ぞぞぞ」と愛撫する。

「今から、何をされると思う?」

「ふっ、はっ、ふぅっ、ひっ、ひぃ」

 呼吸が荒くなり、見開かれた瞳は恐怖で揺れている。恐慌状態の一歩手前ぐらいだろうか。いい感じだ。
 2回目の愛撫は爪を立てて、パンツが破れそうになるくらいに力を込めた。言外に『早く答えろ』という脅しを匂わせて。

 ミチミチという下着の悲鳴にあわせて、カチカチという音が聞こえてくる。音源はちうの口内だ。どうやら恐怖で震えて舌の根がかみ合わないらしい。なんて可愛いんだろう。


「三度目の質問。これが最後だよ。今から何をされると思う?」

「・・・・・・・・・・・お、・・・・・・・おか、され・・・・・・ます」

 ちうの口から嗚咽と共に言葉が漏れる。

「おかされる? 長谷川 千雨が今から強姦されるってこと?」

「・・・・・・・・・っはい・・・・・・、今から・・・・・・・・・私は、強姦されます」

 ああ、最高。
 やっぱりプライドの高い女の芯をへし折るのは何よりも楽しいなぁ。

「うん、正解。じゃあ、見事に正解した千雨ちゃんにはご褒美を上げよう」

 俺は髪を掴んでいた手も離すと、カチャカチャとベルトを外し、ズボンをパンツごとずり下ろした。
 ぼろんと、少女の眼前で世にも醜悪な肉棒が揺れる。

「―――――――――」

 初めてみた男性器に呼吸を止めて魅入るちうたん。

「今回のご褒美はこのさっき処女膜を破って射精したばかの汚れたおちんちんを口を使ってお掃除できる権利だよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ふるふる)」

 十秒ほどかけて俺の言っている事を理解したちうは、極自然に首を振って否定の意を示した。助けを求めるような哀願の瞳と合わせて、まるで「そんなこと無理です」と言外に語っているようだ。


 でもやる。


「はい、お口を限界まで開いてみようか?」


「・・・・・・・(ふるふる)」


 同じように頭を振ったちうの首を、両手を使って包み込んだ。少しづつ、少しづつ。まるで真綿で閉めるように力を込めていく。

「ごぼっ・・・・うぁ・・・・・・・・・・・・・ぐぇ」


 美少女にあるまじき声が漏れるが、私は一向に構わん

「お口を、開いてみようか?」


 二度目のお願いでは簡単にお口を開いてくれた。まったく、素直じゃないんだから。
 俺は首にかけていた手を外し、両の手を使って左右からちうの小さい頭を掴む。そして、半勃起した肉棒を少女の口へと近づけてゆく。迫り来る肉棒の迫力に負けたちうが口を閉じようとしたが、両手に力を込めて阻止した。

 まず、亀頭がピンク色の唇に触れる。だが所詮は通過点、そのまま口内に埋没していく肉棒。カリが上の前歯に擦れるのがちょっと気持いい。固まった舌が尿道や裏筋あたりを撫でるのも高得点だ。
 そのままズルズルと少女の口内をゆっくり進み、口蓋垂の手前あたりで止まる。全ては無理なようだが、肉棒の大半はちうの口に収まった。


「おごっ・・・・・ごほっ・・・・・・・げぇ」


 口内を異物に占拠された為に呼吸が上手くいかないのだろう。肉棒と唇の隙間から苦しげな呼吸音が漏れる。
 ちなみに、今の私のモデルとなったおっさんは結構毛深いほうだったので陰毛がちうの頬とかに当たっている。うんエロい。


「は~い、動くよ」

「んんんんんん!!!?」

 両の腕でがっちりちうの顔を固定したまま、肉棒のカリぐらいまでを口内から引き抜き、また突き入れる。
 ああ、引き抜いたときのアヒル口?になったちうの顔が結構笑える。

 抗議は当たり前の様にスルーです。


「~~~~~~~~♪」


 久しぶりのイマラチオに俺は上機嫌になっている。
 触手姿の時に似たようなことをやるのとは視覚的効果がダンチだな。人型だからでこそ出来る事ってあるんだね。新発見だよ。

「んんんんっ! んんんんんんんっ!!! んんんんんんんんんんん!!!!」

 少女は初めてのイマラチオに目を白黒させている。動き出した時は非力なりに両腕で頭を固定している俺の腕を外そうと足掻いていたが、それも無理と悟ったのか、もしくは酸素不足で両腕を動かす余裕すら失ったのか、今はだらりと力のこもっていない両腕が俺の動きに合わせてぶらんぶらんしている。

 少女の口内を汚しつくし、若干満足した俺は調教を次のステップに進めることにした。きゅぽんと少女の口から肉棒を引き抜く。
 ちうはぜーはーぜーはーと、男子トイレの淀んだ空気をさも上手そうに取り込んでいる。恐らく余裕が無くて気付いていないだろうが、その唇のにはこそぎ落とされた血の混じった精液の残骸がこびりついている。

 脇の下に両手を差込み、強制的に立たせて俺と位置を入れ替える。ちうの前にはドア、後ろには俺という状況だ。
 おれは便座をまたいでなるべく空間を作ると、ちうの頭をドアに押し付け、無理やり尻を突き出すような体勢にさせる。
 併せて、スカートのチャックを外して脱がせ、パンツはもう面倒だったので破り捨てた。

 俺の眼前であらわになる、少女の聖域。最高の眺めです。
 真っ赤に充血した秘唇の状態は無残の一言、穴から血と精液と愛液が零れてドロドロのぐちゃぐちゃだ。
 しかし、男を受け入れられないかというと・・・・・・そんなことはありえないだろう。

 俺の媚毒を含んだ濃い精液を中出しされたのだ。少女の精神に余裕が無い所為で気付いていないだけ、平常心の時に同じ毒に晒されれば燃えるような子宮の熱に耐えることなど不可能だろう。

 現に愛液はジュクジュクととめどなく溢れ、硬く閉ざされていた秘裂は充血してぴくぴくと震えて蹂躙者を待ち望んでいる。

「ひっく、ふあぁ、うぇっ、ひぐっ」

 自身の陰部が、身体がどんな状態であるかを持ち主でありながら把握していない少女は再び強姦されるという結末に咽び泣いているようだ。
 なんてもったいない。ここは先達者として教えてあげなければならないだろう。交わりの歓喜を。汚泥に塗れることの開放感を。悦楽の極地を!

 俺は無言で突き出されたちうの尻をひっぱたいた。パンッという気持のいい音と共にちうの美尻は震え、そして僅かな間を置いて紅い手形が浮かび上がる。

「―――ッッ!」

 突然、尻を叩かれたちうが歯を食いしばるように息を呑んだ。

「痛いか?」

「・・・・・・・・・ふっ・・・・・・・・はぁ、・・・・・・・・・・・・・いたいに、決まってん、だろ」

 おや? どうやら随分と精神が回復してきているようだ、漫画の様に不遜な口調に戻っている。
 もしかしたら、好き勝手やられまくった所為で自暴自棄になっているだけかもしれないが・・・・・・。まあ、ソレはソレで反応を楽しめるので良し。

「感じるのは痛みだけか? 下腹部に意識を集中してみろ、熱くなって疼いてるんじゃ無いのか?」

「・・・・・・っ。うるせぇっ・・・・・・・・・ちくしょぉお」

 人差し指の指先を秘裂に差込み、くちゅくちゅという厭らしい音を立てて肉壁をかき回すとちうの尻がいやいやと震えて抵抗する。

「くっひひ。抗うなよ・・・・・・ここからは本当にご褒美だ。お前が狂っちまうくらいに気持ちよくしてやるからしっかり受け取れよ」

 そう言いながら指を引き抜き、代わりにズブズブと少女のワレメに醜悪をな肉塊を埋没させてゆく。本日二回目のちうの膣。やはりというべきか、粘液の力によって十分に火照っているのを感じた。 あと、1㎝進む後とにちうが「う、あ、あ、あ、あ、あ、あ」とまるで痴呆のような声を出すので思わずめちゃくちゃにしたい衝動に駆られるが、ここは我慢だ。ここで好き勝手しても先の繰り返しでまたちうは現実から逃げるだろう。今度はもう帰ってこないかもしれない。

 そんな事態を避ける為にも、ちうにはここで徹底的に落ちて貰わなくてはならない。俺の為に。

 少しずつ少女の中に侵入していた肉棒が、膣の奥に当たって止まる。


「―――っううぅ、ひっく、ふぐっ―――」


 ちうが体内の異物感に耐え切れず呻いているが、今感じて欲しいのは異物感じゃなくて快感だ。言葉で責めつつ開発していこう。


「どうだ、2度目の肉棒の味は、今度はゆっくり味わえよ」

「うぅっ―――、まんがじゃ、ねーんだ、ぞ。ご、強姦されて感じる・・・・・・わけ、ねーだろう・・・・・・が」

 息も絶え絶えに、反論するちうちゃん。無理しちゃって可愛いんだから。

「ははは、そんなことない。気付いていないだけだ。お前の中はすごく嬉しそうに俺の肉棒を迎え入れてる。お前には素質があるんだよ。」

「うそ・・・・・・だ」

 俺の「素質がある」という発言が少女の心にクリーンヒットしたのか、ちうはぶんぶんと首を振って否定する。

「ホントだって、このどM。その証拠にホラ」

 俺は肉棒をゆっくり引き抜く。ズルズルと露わになる肉棒がカリの手前辺りでぴたりと止まる。

「―――それみたことか。今、お前の膣がキュってしまってチンポが抜けなくなった」

 どうやら相当俺のチンポが気にいったらしい。と続けると金切り声でちうが反論した。

「うそだっ!」

「嘘だと思うなら膣を締め上げるの止めてみろ。チンポが食いちぎられそうだ」

「・・・・・・・・・ッ!!」

 無論、ただの女子高生がそんなことを意識して出来るはずが無い。それでも無理な注文をこなそうとちうは膣のあたりに神経を集中し、そして知るのだ。
 自身の肉体から発せられる、切なる叫びを。

「・・・・・・き・・・・・・・・・・・・・く・・・・ちく・・・・・・しょう」

 ちうの口から、「はぁはぁ」という熱と色の篭った息が漏れる。どうやら開発は順調のようだ。

「あ~あ~。エロい吐息出しやがってそんなに欲しいのか・・・・・・だったらホレッ」

 ぬぷぬぷという音と共に先ほどより若干速い速度で押し込まれる肉棒。膣に意識を集中していたちうは「ひぃいぃいぃい」と、悲鳴にも似た喘ぎ声を上げる。

「嬉しそうな声だしやがってっ、なにがっ、ちくしょうだよっ、強姦されながら感じてるなんてっ、お前のほうがよっぽど畜生だよっ」

 ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!!!!

「うぁぁああッ! ふぁあっ! ひっっ! つぅああぁあああっっ!!」

 膣のつぷつぷとした肉天井をごつごつとした肉棒で削ってやると、ちうはスタンガンでもあてられたかのようにビクンビクンと背筋をはねさせた。
 ふとももやうなじには汗が浮かび、肌は紅潮している。これで「なにも感じてない」なんて幼稚園児の嘘よりもぺらい。

「な、感じてるんだろ?、認めちまえ、なぁ!」

問いかけながら、激しい動きから切り替え、再度ゆっくりとした動きに戻す。

「『きもちいです』って言え。言ったら今のよりもっと凄い事してやる。何も考えられないくらい、頭ん中を真っ白にしてやる」

「・・・・・う・・・・・あぁ・・・・・・・・」

 しかしまだ踏ん切りがつかないらしいちうは、ほんの僅かに頭を振って俺に抗った。



 はっ・・・・・・いいだろう。だったら現実で心を折ってやる。



 俺はちうの髪を掴むと、身体を捻らせて強引に顔が見えるようにする。そして、限界まで引き抜いた肉棒を「ずんっ!」と叩きつけた。

 「うぁああっ!!!」というちうの悲鳴と共に、パシャリという電子音が個室に響く。それはちうの携帯から発せられた撮影音だ。
 俺は先ほどと同じく、データフォルダに保存された取りたての写真画像をちうに見せた。

 そこにはどう見ても、百人いたら百人が『感じている』と答えそうな程に快楽に染まったいやしい雌の貌が写っている。
 呆然と、画像を見つめるちうに俺は問うた。

「この娘、どんな顔してる? このトロトロに溶けた表情をした女はどんな顔してる?」

「・・・・・・・・・・・き」

「き?」

「・・・・・・・・・きもちよさそう」

「分かってんじゃねーか。じゃあ、これはどうだっ」

 再び、ずずんと膣の最奥に亀頭をたたきつける。

「うあっ!!!」

「おら、どうなんだ? まだ気持悪いのか? これでもまだ気持悪いって言うのなら開放してやるよ。」

「・・・・・・・・・・・・・ッ」

 ちうの視線は携帯に写る自身の顔に釘付けだ。その表情を信じられないものを見るように、そして憧れるような熱っぽい視線。

「だが、もしもっと気持ち良くなりたいなら、言えよ。『気持ち良い』って」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きもち・・・・・・・・・」

「あぁ? ちゃんと、はっきり言え」

「きも・・・・・・ちい・・・・・・・・・・・きもちい・・・・・・・・・、気持ち良い気持ち良いきもちいいぃっ!!!」




 はい、調教完了。
 じゃあ、後は気をやるまで攻めてあげよう。俺だって、さっきから滅茶苦茶にしたくてうずうずしてるんだから。


 俺はいとも簡単に肉棒を引き抜くと、蓋の締まったままの便座に腰を下ろした。ちなみに肉棒の引き抜くときの「え?」という残念そうなちうの声は脳内に永久保存しておいた。

 俺の真意が分からず、壁に手を着きながらこちらの様子を伺うちうを俺は優しく抱き寄せ、俺の脚の上に座らせる。
 所謂、体面座位と言う体勢だ。

 雄雄しくそそり立った肉棒が俺とちうの間で起立している。腰ごとちうを抱き寄せると、恥丘の部分に肉棒が触れ、ビクンとちうの腰が揺れた。
 俺はそのまま後頭部からちうを抱き寄せ、唇に吸い付く。

 少しは抵抗されるかと思ったが、ちうはまったくの無抵抗でソレを受け入れた。調子に乗った俺は舌をちうの口内に侵入させ、ちうの舌を絡めとり、引っ張り出し、唾液を交換する。
 勿論、切なげにもじもじと動く腰周りをほおっておく俺ではない。
 両腕でちうを持ち上げ、狙いを定めて一息で突き入れる!

「――――――――――――ふぁぁあぁああああああああ!!!」

 途端に歓喜の叫びを漏らすちうたん。そこには拒絶の意思など一寸たりとも存在しない。
 しかし、随分と喜んでくれているようだがまだまだこれからだ。『何も考えられなくなるくらいの快楽』を、とくと味わってくれ。

 俺は『皮』の内側で不定形な部分を肉棒に集中させた。しかしただ単に大きくするだけでは芸が無い、おれは肉塊のところどころに塊をつくり。まるで真珠を埋め込んだかのような異様なフォルムに変質させてゆく。

 ぬちゃっぐちゃぐちゅっずりゅっごりゅ!

 天井だけに留まらず四方八方、ちうの柔肉を硬くなったモノで掻き乱す。



「―――――――――――――――――――――――――ッッ!!!!」


 10往復もする前に、どうやらちうは絶頂ったらしい。腰周りの筋肉全体が震えて俺の肉棒を締め上げる。
 そこに三度めのパシャリという電子音が個室に響く。


 どんな映像が写っているかは見るまでも無いだろう。まるで恋人とするようなディープキスを小汚いデブとするちうたんが絶頂に震えている姿だ。しかもちうたんは下半身こそ何も身につけていないが、上半身は学校の制服を着ている。さぞかしエロい画になっているという事は想像に難くない。

 カメラに気付いたちうたんは視線こそ携帯に向いているが慌てるでもなく、絶頂の余韻に震えている。

 俺は、ある程度ちうが落ち着くまでに自由な両手を使い、ブレザーとシャツの前を留めていたボタンを全て外し、かわいらしいブラとおへそを露わにさせる。
 流石人気コスプレイヤー、制服で隠されている部分も手入れがされていてとても宜しい。

「う・・・・・・あ・・・・・・・あ・・・・・・あ」

 抵抗するでもなく、トイレに連れ込んだときの様に焦点の合わないレイプ目で涎を垂らすちうちゃん。最初と違う点は『今は快楽に屈している』という点だろうか。
 手にはカメラがあるのにこの少女のエロい姿を後世に残さないのは大罪と考えた馬鹿な俺は、ちうの腕を取ると無理やりピースを作り、そしてもっかいパシャリとシャ ッターボタンを押した。
 更にもう一枚、残った片腕にもピースを作らせてパシャリ。

 おお、おれはちうたんの『アヘ顔ダブルピース』を手に入れた!

 地味に嬉しい。後でこのスーツの持ち主が持っていた携帯に転送しておこう。
 とか馬鹿やっている間に回復してきたようすのちうちゃんを足腰の力だけで跳ね上げる。

「きゃふぁっ!!」

 不意打ち気味に喰らった一撃に、ちうたんが崩れ落ちて俺の無駄毛の溢れる胸板にもたれかかる。
 気を失ったかというと、そうでもないらしい。なぜなら、ずれたメガネの奥で熱っぽい瞳が俺を挑発しているからだ。





 『こんなものか』って




 ははっ、・・・・・・オーケーオーケー。

 とことん喜ばして、膣の中を滅茶苦茶にしてやるよ。そんな生意気な顔二度と出来ないぐらいにな。


 ぐりゅっ、にちゃっ、ごりゅっ、ずちゃっ

「ああぁ!! ふあああぁあ!!! ひぐっ!! がぁっ! ひう!!!!」


 ぬちゅっ! ぐちゃっ! ずりゅっ!! ごぼぉっ!!!

「がぁあああ!!! うぁあああああッ!!! ひぁぁぁあああああああああああ!!!!」

 知らぬ間に、ちうの両足が俺の背中に回されていた。所謂、『だいしゅきホールド』と呼ばれる奴だ。・・・・・・こいつは、この女はやっぱり粘液の効果とかそういうのではなく素質があったのかもしれん。M気質というよりはセックス依存の。

 まぁ、そんなことはどうでもいい。今重要なことはちうたんががっちり俺の肉棒を食いついていて、引き抜く隙が無いということだ。
 もう一回中出しされてるからって随分と積極的じゃないか・・・・・・。


 まぁいいや、『欲しい』なら好きなだけくれてやる。


「いいぜっ、全部腹ん中にっぶちまけてやるっ! 受け止めてっ、俺の子を孕めぇっ!」

 俺は腰に溜め込んだ精液を勢い良く、ソレこそ間欠泉の様に吐き出した。あまりの勢いにちうの子宮は限界まで膨らみ、ちうが「あがががが」という壊れた人形のような声で白目を剥いた。その姿を眺めているのも楽しそうだったが、これからに期待できる少女が完璧に壊れてしまうのももったいないと思った俺は急いで栓となっていた肉棒を引き抜いた。

 ちうの真っ赤に腫れたワレメから、膣の衝撃にあわせて白濁液が噴出し、内股周りが精液に覆い尽くされてゆく姿を、俺は離していなかった携帯電話の動画機能でしっかりと撮影させていただいた。




























 その後、もう少しちうで楽しんだ後、画像の転送と携帯電話のアドレスを交換して俺は男子トイレを抜け出した。清掃中の看板を残しておいたのはせめてもの情けだ。
 ああでも、俺がいなくなって『人払いの魔法』の切れた状態じゃああんまり長くは持たないだろうな。その間にちうたんは正気を取り戻して撤退できるだろうか?

 もし、人間だった頃の俺が今の彼女の状態を見たら確実に襲っている。会社員に見つかるか学生に見つかるか駅員に見つかるか・・・・・・そのあたりの様子を見るのも楽しそうだが、流石に真昼間からあまり長居していると危険すぎる。ここは素直に帰らせてもらうとしよう。


 じゃあまたね、ちうたん。








[※1]1巻1話にて麻帆良内に電車(JR)が走っている描写及び、電車に乗って中学校近くまで移動していると思しき描写有り。もしかしたら、寮から学校の通学路に駅前が入っているという可能性もあるけど、まぁ今回は都合がいいので電車通学設定とさせていただきました。









 テレッテー 触手Aは「電子悪霊使役」スキルを覚えました。









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所有スキル一覧
・固有スキル
 ■霊的視覚    : A(隠蔽・認識阻害を無効化)
 ■生命力     : B(核が無事なら分裂して行動可能)→ A
 ■毒       : A(催淫体液(中毒効果)+麻痺毒)

・常時発動スキル
 ■強運      :確定されていない変動する状況が有利になる
 ■度胸      :危機に対しても思考能力や身体能力を十全に発揮できる
 ■火炎耐性    :火属性に対して耐性を得る。

・特殊スキル
 ■悪巧み     :悪いこと専門のひらめき
 ■声       :発声を行うことがきる。また声色は変更可能
 ■初等魔法    :魔法学校で習う程度の魔法を使うことが出来る
 ■千里眼     :半径1キロ圏内で視覚を“飛ばす”ことが出来る
 ■存在隠蔽    :ステルス効果を得ることが出来る
 ■変装      :人や動物に変装することが出来る
 ■電子悪霊使役  :電子悪霊の使役しクラッキングすることが出来る
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あとがき
しれっと更新。



スキル説明
電子悪霊使役:電子悪霊は、麻帆良のネットワークを守っている電子精霊の亜種
       電子精霊が防御に優れているのに対して、電子悪霊は攻撃に優れている。
       魔力消費はあまり高くないが、一度に使役できる数は多くない。

コメント:ちうの電子精霊が電気ねずみなのに対して電子悪霊は百足の姿で現れる。
     一度に操れる量はたかが知れているので、麻帆良の電子精霊群にとてもかなわない。
     つまり、エヴァや鬼神等を封じ込めている大規模結界の解除は実質、不可能。




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