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[17927] 幼馴染は女王様(オリジナル)
Name: 無屁吉◆ab65b77c ID:01b3c9db
Date: 2010/04/24 20:54
 ※危険回避のための注意事項という名の言い訳
 
 ・ロリぃ。
 ・ショタい。
 ・スカあり。
 ・SMぽい。
 ・ラブい。
 ・鬼畜系。
 ・設定が無茶。
 などなどを予定しています。
 上記要素がダメな方は見ないほうがいいんじゃないかなあと、老婆心ながら申し上げる。
 
 あと、本作は無屁吉がお昼休みにちまちま携帯で打ち込んで書いた暇つぶしです。投稿自体はパソコンからしてますが、昼休みの暇つぶしという事情から更新間隔は長めになるでしょうし、飽きたら高確率で止まります。でももったいないから投稿します。こんなんでもよろしければ、どうぞ見てやってください。

 ※4/24追記
 そういえばすっげーどうでもいいんですけど、オサジョって略すより幼女って略したほうが素敵なんじゃないかと仕事中にひらめきました。そんなわけで二話以降のタイトルを変更します。
 
 では以下本文。
 


 幼馴染は女王様


 1.

 僕のクラス五年二組には、女王様がいる。名前は九院姫子(くいんひめこ)、クイーンなのかプリンセスなのかややこしいのはご愛嬌だ。容姿はまさに女王様というに相応しく、両サイドから二つにまとめた長い金髪(お祖父さんがイギリスの人で、地毛だ)と、少し吊りがちな大きい目がチャームポイントのかわいい女の子だ。そして僕の幼なじみでもある。
 その姫ちゃんは、放課後のほとんど使われていない旧校舎の教室で、机の上に腰掛け、ひざまずかせた裸の女の子に足の指を舐めさせていた。ぴちゃぴちゃという水音がリズム良く響く。二人の前には、やはり全裸の女の子たちが三人膝を抱えた――いわゆる体育座りの姿勢でこちらをじっと見ていた。彼女達は全員クラスメイトだった。
 女の子たちとは違って、姫ちゃんはきちんと服を着ている。薄い黄色のワンピースに赤いランドセル。ただ靴と靴下だけが床に転がっていた。
 僕はといえば姫ちゃんの少し後ろに立って、彼女達の行為を眺めていた。もちろん服は着ている。この場でたった一人の男子ということもあって、すごく浮いているような気がしていた。
 一見異様なこれはいつもの光景だった。女王様に奴隷が奉仕する当たり前の光景。そう、姫ちゃんは真実この少女達の支配者たる女王であり、女の子たちは皆奴隷だった。
「もういいわ」
 姫ちゃんの冷たい声に足を舐めていた女の子、明智さんが動きを止め、怯えを含ませた顔を向けた。
「下手くそ、ちっとも気持ち良くない」
 足の指は姫ちゃんの性感帯だ。僕ならば十分も舐めればイかせてあげられる。
「お仕置きよ。定規とリコーダーどっちがいい?」
 にやりと、姫ちゃんは唇を吊り上げる。明智さんは恐怖に小さく震えて、しかし顔にはどこか期待も浮かんでいた。
「じ、定規にしてください……」
「そう」
 姫ちゃんがこっちを見ないまま手を出してきた。僕も心得たもので、すぐに姫ちゃんのランドセルからプラスティックの三十センチ定規を取り出して渡した。
「ありがと」
 奴隷たちへとは違うやわらかい声。僕はにやけてしまうのを抑えられなかった。姫ちゃんの役に立てればそれだけでうれしい。
 パシンと姫ちゃんの手の中で定規がしなった。具合を確かめるようにそれを数度繰り返し、明智さんへあごをしゃくって後ろを向けと命じた。明智さんは素直に従い、四つん這いになりお尻をこちらに向けた。
「お尻をちゃんと上げなさい」
 机に座ったまま姫ちゃんの蹴りが、明智さんのお尻を打った。明智さんは「きゃあ」とかわいい悲鳴を上げて、従順に形のいい少し大きめのお尻を高く上げた。そのせいで明智さんのお尻の穴も、ぴったりと閉じた割れ目も全部丸見えだ。
「いい子ね」
 言うが早いか、机から下りた姫ちゃんの手が素早く動いた。パシィンッ! と鋭く乾いた音が部屋いっぱいに広がった。
「ひゃあんっ!」
 明智さんの白いお尻に赤い定規の痕がつく。見ている女の子たちは自分が打たれているかのように顔をしかめ、目を逸らした。さらに二度三度、パシン、パシンという音が鳴る。その度に明智さんも高く鳴いた。しかし、感じてるのは苦痛だけではないはずだ。
「はぁん! 痛い、痛いっ! けど、もっとぉ……!」
 それが証拠に明智さんは更なる痛みを求めている。見れば明智さんの割れ目から、透明な蜜がこぼれ出していた。僕の位置からは見えないが、きっと酷くだらしない顔をしているに違いない。視線を逸らしていたはずの女子たちがチラチラと羨ましそうに明智さんを見ていた。
「定規で叩かれて感じるなんて、明智さんはよっぽどの変態ね。ふふ、でも奴隷の素質はありそうよ」
「あ、ありがとうございます、九院さん!」
 パシィンッ! 姫ちゃんが思い切り定規を振り下ろした。明智さんが叫ぶ。
「女王様。そう呼ぶように教えたわよね」
 そして再びフルスイング。それを受けて、明智さんが「あひいいいっ!」と声を上げた。一瞬遅れて、プシュウと広げられた股の間から金色の液体が吹きこぼれた。絶頂し失禁したのだ。叩かれていただけだというのに。バタッと明智さんの身体が床に沈む。それでもなおおしっこは漏れつづけていた。
「勝手にイったうえにお漏らしなんて……悪い子ね」
 姫ちゃんはほんのりと赤くした頬を吊り上げて、明智さんの割れ目を叩いた。悲鳴を上げることもなく、明智さんの身体が跳ねた。
「リコーダー」
 姫ちゃんが再び僕へ手を伸ばす。僕は姫ちゃんのランドセルから袋に入った縦笛を取り出して、定規と交換した。姫ちゃんは袋を放り捨てると、れろりと色っぽく舐めた。
「悪い子にはお仕置きよね」
 言って、リコーダーの先を明智さんの割れ目にこすりつけた。瞬く間にリコーダーはてらてらとぬめり輝く。そしてそれを、明智さんのお尻にあてがった。
「ひ」
 ようやく我を取り戻したのか明智さんが小さく声を上げた。
「力を抜きなさい。裂けるかもよ」
「やっ! やめっ……!」
 懇願虚しく、姫ちゃんが手を動かした。
「あが――!」
 ずぶり、そんな音さえ聞こえてきそうなくらい豪快に、リコーダーがお尻の穴を貫いた。
「ひい……ひいぃ……」
 荒い息遣いで苦痛に耐える明智さん。姫ちゃんはお構いなしにリコーダーの挿入を続ける。
「すごいじゃない、前より入るようになったわ。もう半分も飲み込んでる」
 楽しそうな姫ちゃんの笑い声。事実明智さんの小柄な身体のどこに入ったのか不思議なほどだった。
「あひぃ、ふぅあ……」
「ふふ、感じてきてるわね」
 姫ちゃんは明智さんの脇腹を軽く蹴飛ばし、仰向けに転がした。そして明智さんの白いお腹に足を載せ、じわじわと体重をかけていった。それに伴って、むりむりとリコーダーが排出されてきた。ところどころに茶色ものがついているのは仕方ないと思ってあげるべきだろう。だが姫ちゃんは容赦しない。
「汚いわね。ウンチがついてる。ちゃんとお通じきてるの? 私、心配だわ」
「いやあ……いやあ……」
 明智さんは泣いていた。こんな辱めを受けたのだ、泣きたくもなるだろう。だが、姫ちゃんは、僕は同情などしない。これは彼女達への報いでもあるのだから。
 やがてリコーダーは先端だけがいまだしぶとくお尻に入っている状態になった。まるで口の代わりにお尻で笛を吹いているようにも見える。と、その時、
「――えい」
 ぐいと姫ちゃんの足が明智さんのお腹を強く踏み潰した。「ぐえ」なんて女の子らしくない悲鳴と一緒に、プピイーと高い音がなった。リコーダーの音色だった。
「アハハ! 明智さんはお尻で笛を吹くのね! でも、とても汚い音よ。それに臭うわ」
 姫ちゃんがお腹を圧迫したために、オナラが出てしまったのだ。その時にリコーダーが刺さっていたものだからあんな音がでる。笛には汚物がつくし、オナラで吹かされるし、女の子には屈辱的で辛い責めだろう。それだけに姫ちゃんが好むお仕置きだった。
「ひぐっ、えぐっ……」
 嗚咽をもらす明智さん。しかしその顔は、だらしなく笑っていて、よだれまで垂れ流していた。二度目の絶頂に達していたのだ。緩んだお尻からカランとリコーダーが落ちた。さらに小さな破裂音がいくつか聞こえ、茶色のかたまりがこぼれだした。
「あーあ、これもう汚くて使えないわね。明智さんにあげるわ。今度の音楽の時間は、それでやってね」
「は、はい……」
 うっとりとした泣き顔で明智さんが呟く。これだけの責めを受け、苦痛や屈辱感よりも快感の方が強いのだ。
 これが姫ちゃんが、女王たる由縁だった。決して、名前からそう呼ばれているだけではない。姫ちゃんは快楽を以ってしてクラスの女子を支配している。そのテクニックとカリスマは、いかなる苦痛であれ辱めであれ、強烈な快感と変換させるのだ。
「ショウくん」
 姫ちゃんが僕の名前を呼んだ。言いそびれていたが、僕の名前は岸将太(きししょうた)、姫ちゃんの家来だ。奴隷とは違う、姫ちゃんを護る騎士。
「好きな子、犯していいよ」
 まるでケーキを選ばせるような気軽さで、姫ちゃんは笑った。僕は「姫ちゃん」と言いたかったが、そうしてしまうと「今はそういうのじゃないでしょ」って怒るので、仕方なしに告げる。
「別に誰でもいいよ。あ、けど流石に明智さんは遠慮させて」
 スカトロセックスなんて御免だ。もちろん姫ちゃんのならば話は別だが。食べられる自信だってある。
「もう、何でもいいっていうのが一番困るのよ」
 結局怒られてしまった。でも仕方ないじゃん、姫ちゃん以外はどれでも同じなんだから。ちなみに、誰かを選べば選んだで姫ちゃんはやっぱり嫉妬して怒る。
「しょうがないわね、誰かショウくんに犯されたい人いる?」
 常識では考えられない質問に、倒れる明智さん以外の女の子がみんな手を挙げた。姫ちゃんの責めを見て出来上がっているのだろう、顔は上気して熱っぽい視線を僕にむけていた。しかし三人一度に相手するのは少し辛い。僕は困った顔を姫ちゃんに向けた。
「頑張って、ショウくんならできる!」
 だが女王様は僕にも厳しかった。僕はため息を一つ、上着を脱ぎ捨てた。
「姫ちゃんのご命令ならば」
 期待されたなら答えるのが男だ。僕は敵陣に切り込む騎馬のように、待ち受ける女の子たちに突っ込んでいった。二重の意味で。
 
 ◇
 
 姫ちゃんは四年生のころいじめにあっていた。その頃の姫ちゃんは人見知りするおとなしいまさにお姫様のような子で、活発な面があるなんて事は僕ぐらいしか知らなかった。
 いじめていたのは、転校生の女の子だった。彼女は姫ちゃんの金髪が気に食わなかったらしく、事あるごとにいちゃもんをつけていた。たちが悪いことに、優等生の皮をかぶったそいつは同性の心を捕らえるのがうまく、クラスの女子は全員姫ちゃんの敵になった。男子は積極的にいじめに加わることはなかったが、飛び火を恐れて無視に徹した。姫ちゃんの味方は、幼なじみの僕だけだった。
 いじめは陰湿で、狡猾だった。例えばものを隠されたりするときも、教科書や上靴など目立ちやすいものは狙わない。鉛筆や消しゴムなど、無くしてしまってもすぐに買い替えがきくものこそを狙う。それならば親や先生に隠された、盗まれたと言ったところで言い訳にしか取られない。実際に姫ちゃんと僕が訴えてもそうだった。暴力を振るう時も同様に、顔などは絶対に狙わず、お尻を中心に殴ったり蹴ったりされた。お尻を怪我したなど恥ずかしくて言えなかった。女の子ならばなおさらだ。
 僕は一所懸命に姫ちゃんをかばいつづけたが、護りきることはできなかった。姫ちゃんの味方をする僕もまた、同じ目にあいはじめたからだ。姫ちゃんは自分がいじめられる以上に心を痛め「もういいよ」て言った。だけどそれは僕も同じ気持ちで、どんな目にあおうとも護ることをやめるつもりはなかった。
 僕は姫ちゃんの事が好きだった。幼稚園のころからずっと。姫ちゃんもまた僕に好意をよせている。登下校はいつも一緒だし、今でも互いの家に泊まったりする。そしてこっそりキスをして、二人で照れ笑いを浮かべたりした。恋人同士だと公言してもいい。だから誰が敵だろうと、僕は姫ちゃんを護らなくてはならないのだ。……ならなかったはずだったのに。
 姫ちゃんは不登校になってしまった。自分がいなくなれば、僕がいじめられなくなると思ったのだ。
 この時点でようやく、姫ちゃんの両親が異変に気づいた。しかし遅い。姫ちゃんはもう彼等に心を開くことはなかった。何を聞かれても無視。持ち物を盗まれたと訴えたとき信じてもらえなかったのだから当然だ。困り果て学校側に問い合わせるも、いじめの事実は確認されてないの一点張り。それも当たり前の話で、教師は本当に気づいていなかったのだ。気づきもしないものを確認など出来ようはずもない。
 僕はいじめから解放された。それは姫ちゃんがいなくなったことで、奴らの気が済んだということではない。不登校を出したことで先生たちの目が厳しくなったからだ。しかし、喜びはなかった。姫ちゃんがいないから。
 僕は毎日姫ちゃんのもとに通った。姫ちゃんも僕にだけは会ってくれて、いろんな話をして過ごした。話題は楽しかった頃の思い出が多かった。
 そんなことが半年ほど続いたある日。姫ちゃんが興奮覚めやらぬ顔で僕を出迎え、「いじめられなくなる方法を見つけた」と言った。姫ちゃんは僕を部屋に入れると、鍵を閉め引き出しの奥から大きな封筒を取り出した。パンパンに膨らんだそれを、姫ちゃんはどうしてか開けようとはしない。僕はしばらく待ったが、もじもじしてばかりの姫ちゃんにじれて、勝手に封筒を開けた。そして僕の顔は真っ赤になった。
 現れたのは女の人の裸の写真が表紙の本。エロ本だ。他にも同じようなのが一冊と、エロいDVDが二枚出てきた。僕は姫ちゃんの意図がわからず、オロオロと視線をさ迷わせた。姫ちゃんはやはり顔をトマトみたいにして、それでも真剣な眼差しで僕を見ていた。
「言っておくけど、お兄ちゃんのだからね」
 そういってから姫ちゃんはぱらぱりとエロ本のページをめくると中程で指を止めた。そこには裸の身体を縛られ鞭で打たれている女の人がいた。
「こっ、これって?」
 上ずった声で、僕は尋ねた。
「これを見て」
 姫ちゃんが指した場所には「ご主人様から与えられるものは苦痛だって気持ちいい」とか「逆らえない。だってこんなにもいかせてくれるから」なんて書いてあった。だけどこれがどうしていじめられなくなる方法につながるのか、さっぱりわからない。僕がそういうと、姫ちゃんは「いい?」と一言置き、
「私たちがあいつらのご主人様になればいいのよ」
 と、得意げに言ってのけた。僕はその飛躍しすぎた発想に、戸惑いの声を上げる。
「どうやって、あいつらを従えるのさ?」
 こう言ってはなんだが、殴りつけたりしたところで言うことをきく相手でもない。それどころか逆に暴力を振るわれたと訴えられるのがオチだ。
「だからこれ」
 姫ちゃんは再び紙面を指差す。さっきの文章がそこにあった。
「気持ちいいことには逆らえないの。だからあいつらを無理矢理でも気持ちよくさせて、私たちに逆らう気をなくさせる」
「気持ちよくさせるって……」
「この本のとおり、い……いやらしい事よ!」
 姫ちゃんは真っ赤な顔をそむけて言った。
「無理だよ、こんなことやったことないもん」
「わたしだってそうだよ、だから……」
 姫ちゃんは再び僕の目を真正面から見据え、手をギュッと握ってきた。僕の心臓が高く跳ねた。
「一緒に、練習しよ?」
 その言葉に、僕の頭は真っ白になっていた。



[17927] 幼女2
Name: 無屁吉◆ab65b77c ID:01b3c9db
Date: 2010/04/24 20:55
 2.

 僕と姫ちゃんはベッドの上で正座し向かい合っていた。姫ちゃんの顔はかわいそうなくらい真っ赤になっている。僕も同じだろう、顔がひどく熱かった。これから何をすればいいのか、それはさっき二人で見たエロいDVDでわかっている。だが、互いに最初の一歩が踏み出せないでいた。そのまま三十分ほどがただ過ぎた。
「こ、こういうときっ!」
 姫ちゃんの突然の大声に僕は思わず身をすくめる。
「……こういうとき、男の子の方からなにかするものじゃない?」
「う、うん」
 その言葉に僕はようやく呪縛を解かれ、恐る恐る姫ちゃんのおっぱいに手を伸ばしていた。ちょん、と指先がほんのり膨らんだそこに触れる。姫ちゃんが身体を強張らせ、そして僕をにらんだ。
「普通、最初はキスからだと思うの」
「ご、ごめん」
 慌てて手を引っ込めると、僕は頭を下げた。
「いいよ、ん」
 姫ちゃんが目を閉じ唇を突き出した。僕も目を閉じると、姫ちゃんの頬に手を添え、ちゅっと口づけした。目を開ける。姫ちゃんはほんのり頬っぺたを赤くしてはにかんだ。
「いいよ」
 さっきと同じ言葉。だけど意味は違った。これは許可だ。僕は改めて、姫ちゃんのおっぱいに触れた。小さいときに触ったお母さんのとは比べものにならないくらい薄っぺらい胸だけど、触り心地は姫ちゃんの方がよかった。きっと好きな女の子のだからなんだと思う。
「ど、どう? まだ小さいから、そんなに気持ちよくないかも」
「ううん、ずっとさわっていたいくらい」
「そ、そう?」
 さわさわと僕が手を動かすと姫ちゃんがくすぐったそうに身体をよじった。
「やん、変な風に動かさないで」
「ご、ごめん」
 手を止め、そのままじってする。とくん、とくんと姫ちゃんの心臓の音が聞こえてきた。本当にこのままでもいいと思うほど、僕は姫ちゃんの感触に参っていた。だというのに姫ちゃんはさらに僕の心を掻き乱す。
「……直接触ってみる?」
「い……いいの?」
「ショウくんだから、いいよ」
 僕の手は震えていた。鼻息も自覚できるほど荒い。姫ちゃんはきつく目を閉じ、僕を待っている。
「服、めくるよ」
 返事は待たなかった。宣言通り姫ちゃんのトレーナーとシャツの裾を一緒にめくった。薄い膨らみと、そのてっぺんでピンクに色づいた豆粒のような乳首があらわになった。本やDVDで見た大人のものとは違う姫ちゃんのおっぱいに、僕の興奮は最高潮に達した。
「姫ちゃん!」
 僕は姫ちゃんをベッドに押し倒すと、可愛い乳首に吸い付いた。
「す、吸っていいなんていってない!」
 バシッと僕の頭を叩く。だけどやめられなかった。姫ちゃんのおっぱいからミルクが出るわけもないのに、ちゅうちゅうと吸い続ける。少ししょっぱい、姫ちゃんの汗の味がした。
「ば、ばかぁ……」
 涙声の罵倒に僕はようやく、我にかえる。姫ちゃんは真っ赤な顔で涙をこぼしていた。血の気の引く音がした。
「ご、ごめん!」
「ごめんじゃないわよぉ! 触っていいって言っただけじゃない! どうして吸うのよぉ!」
「ごめん、もうしないよ……」
 姫ちゃんを泣かせてしまった。その一事が僕の心をさいなむ。こんなんじゃ、あいつらと同じだ。そんなふうに思っていたとき、やっぱり涙声で姫ちゃんが続けた。
「なんでもうしないとか言うの!? 途中でやめないでよ!」
「へ……?」
「な、なによぉ」
「続けていいの?」
「ダメなんて言ってないじゃない……」
 グスッと鼻をすする姫ちゃん。
「もしかして、気持ち良かったの?」
「……よくわかんない。くすぐったかっただけのような気もしたけど、もっとしてほしかった」
「じゃあ、なんで怒ってたの?」
 その言葉に、姫ちゃんはキッとまなじりを吊り上げる。
「乙女心をわかってないからよ!」
「ご、ごめんなさい」
「まったく、きちんと順番通りしてよね。結局は全部やるんだから」
 ぷりぷりと怒ってた姫ちゃんを見て、乙女心は難しいんだなと思った。
「そ、それじゃあ、もういっかい……吸っていい?」
「う、うん」
 姫ちゃんの答えを待って、僕は再び乳首を口に含んだ。「あ」と姫ちゃんが小さな声を上げた。
「ど、どう?」
「やっぱりくすぐったい……でも、なんか変」
「変?」
「おっぱいの先からむずむずしたのが来て……気持ち悪いって感じじゃない」
「ひょっとして、そこから気持ち良くなってくんじゃないかな」
「そうかも……ねえ、もうちょっと続けて」
「うん」
 だけどもずっと吸ってばかりというのも芸がない。僕は乳首を歯で軽く挟んで、チロチロとなめた。
「ひゃんっ……」
 くすぐったそうな声。だけどやめてとは言わない。さらに僕は乳首を挟んだまま、歯を横にスライドさせた。
「あっ!」
「い、いたかった?」
 突然叫んだ姫ちゃんに、僕はへまをしたのではないかと不安になる。だが、
「ち、ちがうの……なんか、電気が走ったみたいにびりってきて……ねえ、今のもっとして」
「わかった」
 僕は姫ちゃんの乳首を軽く噛んで歯を動かした。コリコリという感触が伝わって来るたび、姫ちゃんが「あっ、あっ」と身体を震わせた。
「ショウくん、もっと」
 姫ちゃんがねだる。僕は嬉しくなって、もう片方の乳首を指でつまんだ。そしてクリッとこするように刺激する。
「あうっ、すごい、もっとして! 気持ち良いよ……すごいよぉ」
 ふと顔をあげると、姫ちゃんはだらしなくよだれを垂らして笑っていた。まるでDVDに出てきた女の人のよう。そう考えて、ピンと来るものがあった。
「姫ちゃん、『イき』そうなんだね」
「ふぇ……? そ、そうなの?」
「きっとそうだよ、DVDの人とそっくりな顔してるもん」
「イクって、すごく気持ち良くなることなんだよね? いまのより、もっとすごいの?」
「僕だってよくわからないけど、多分」
「なんか、こわい」
「やめとく?」
 そう尋ねると、姫ちゃんは首を横に振った。
「ううん、ショウくんにイカせてもらいたい……すごく気持ちいいところに連れていってほしい。……だめ?」
「だめなもんか」
 僕はそういって、姫ちゃんの乳首に集中した。なめて、かじって、つまんで、ひねって、吸って。思いつくかぎりの事をすべてし、姫ちゃんをイカせようとやっきになった。すると、姫ちゃんの様子がにわかに変わってきた。
「あっ、あっ! ビリビリきてる……! ショウくんの指から、お口から、気持ちいいビリビリがきてるよぉ!」
 身体を小刻みに震わせ、僕の頭を胸に押し付けるように抱きしめる。「むぎゅ」と僕は潰れたカエルのような声を上げ、ついうっかり姫ちゃんの乳首を強く噛んでしまった。
「いっ、ひいいぃぃいぁっ!?」
 次の瞬間、姫ちゃんは今まで聞いたことのない悲鳴をあげ、ビクンビクンと身体をけいれんさせた。
「ひひひ、姫ちゃん!?」 僕は慌てて身を起こすと、虚ろな目をして小さく口を開けたままの姫ちゃんの肩を揺さぶった。大変なことをしてしまった。やっぱりこんなエッチなことは子供がしちゃいけなかったんだ。もし姫ちゃんに何かあったら、僕はどうしたらいいのだろう。
「し、死んじゃうかとおもった……」
 はあはあと息を切らせながら姫ちゃんが言う。し、死なせてしまうところだったのかと僕は戦慄した。
「ショウくん……」
「は、はいっ」
 姫ちゃんの呼び掛けに僕は身をかたくする。何を言われても仕方がないという覚悟はあった。
「好きぃ……」
「ご、ごめっ……え? 好き?」
 ちゅっと姫ちゃんが僕にしなだれかかって、頬にキスをした。その顔はとても怒っているようには見えず、まるで今にもとろけてしまうのではないかと思うほど甘いものだった。僕は恐る恐る尋ねる。
「お、怒ってないの?」
「なんで? こんなに、死んじゃいそうなくらい気持ち良くなれたんだよ。怒るわけないじゃん」
 そう砂糖菓子の声で僕にささやく。僕は気が抜けて、へなへなと後ろに倒れ込んだ。嫌われなくてよかった。
「おかえし、しなくちゃね」
 倒れた僕の耳にそんな言葉が届いた。そして、唐突にズボンがずり下ろされる。
「えっ?」
 ボロンと飛び出したのは、おっきくなった僕のおちんちん。自分でやったことなのに姫ちゃんが「きゃあ」と目を反らした。
「なにしてんの!?」
 僕は慌てて前を隠すと悲鳴じみた声で叫んだ。
「お、おかえし……男の人はおちんちんいじると気持ちいいんだよね?」
「し、したことないからわかんないよ」
「じゃあ、してみよ?」
 答えを待たず、姫ちゃんはウインナーソーセージくらいの僕のおちんちんをにぎりしめた。
「いたっ」
「え、いたいの?」
 パッと手を離して、まじまじとちんちんを見る。
「DVDじゃ気持ち良さそうにしてたのに」
「子供のだからじゃないかな……ほら、DVDのと僕のじゃ形も大きさも違うし」
「そういえばそうだよね、ショウくんのはなんか袋に入ってるけど、あっちは蛇の頭みたいだったもん」
 この時の僕らは知らなかったが、参考にしたDVDはいわゆる裏モノで、モザイクなんかは一切掛かってなかった。おかげで勉強にはなったんだけれど。
「ねえ、これむいてみていい?」
 指先でちんちんの皮をつまんでのばして、姫ちゃんが言った。
「う、うん。でもあんまり強くしないでね。お風呂入ったときにむいて洗うんだけれど、けっこうひりひりするから」
「そうなの?」
「うん」
 ふぅんと鼻を鳴らして、姫ちゃんはおちんちんの皮に指をかけた。ゆっくりと手をさげていき、やがてピンク色の頭が顔をのぞかせた。
「あ、出てきた」
 姫ちゃんの楽しそうな声。だけれども、僕は痛みに耐え、無言だった。
「もしかして、がまんしてる?」
 姫ちゃんが僕の顔を覗き込む。「うん」と、情けないと思いながらも僕はギブアップした。
「普段はもうちょっとむけるんだよっ?」
 言い繕うと姫ちゃんは少し考え込んで、
「普段はお風呂でしてるんだよね?」
「う、うん」
「そっか」とつぶやき、姫ちゃんは一つうなずいた。
「濡らしてみたらむけるかも」
「濡らすってどうやって? 水なんてないよ」
「んー、ちょっと待って」
 姫ちゃんは口をもごもご動かし、少ししておちんちんの上に顔を寄せた。そうして、おちんちんの皮をさっきくらいにむいて、そこに溜め込んでいたらしいよだれを垂らした。
「んえ……」
 姫ちゃんのあまり上品といえない声と行為に、僕のおちんちんは体積を増した。生暖かい姫ちゃんの唾液が僕の先っぽをいやらしくコーティングしていく。
「これでいいかな」
 姫ちゃんはそういって、ぬるぬるになったおちんちんの皮をむこうとした。だけど滑りがよくなったそれはうまく掴みづらくて、ただこするだけになっていた。しかし、それが……、
「ひ、姫ちゃん……」
「え、やっぱいたい?」
「ち、ちがう。それ、きもちいい……」
「こするのが?」
「うん……」
 姫ちゃんは確かめるように二度三度と手を往復させた。そのたびに僕が表情を変えるのを見て成る程とうなずいた。
「そういえばこすってたりしてたもんね」
「あっ、先っぽもっとしてほしい……」
「ここ?」
 僕のお願いに姫ちゃんはまるでライターを付けるような動きで、露出した頭を親指の腹でこすった。びくんと、思わず腰を浮かせてしまう。
「ふふ、ここが弱いんだ……」
 そうとわかった姫ちゃんは、何度も同じ動きを繰り返す。しかし、唾で濡らしただけなのですぐに乾いてしまって擦りづらくなり、僕も痛みの方が強くなった。姫ちゃんが眉根を寄せる。
「またぬらしてもおんなじ事になっちゃうよね……」
 そうして待た少し考え込んで、やがて決心したような表情を浮かべた。
「よし」
 自分を励ますようにつぶやいて、姫ちゃんは口を大きく開けた。向かう先は、ぼくのおちんちんだった。
「え」と思う間もなく、ぱくりとぼくの分身は姫ちゃんに食べられた。暖かい姫ちゃんの口の中。動いた舌が皮の隙間に入り込み、先っぽをやさしくくすぐった。その瞬間、ぼくの背筋に寒気にも似た快感が走りぬけ、おちんちんの先から何か吹き出しそうになるのがわかった。
「姫ちゃんっ、はなしてっ! おしっこ、おしっこ出ちゃう!」
 このときの僕はおちんちんから出るものといえば、おしっこだという思い込みがあった。DVDで見てそれだけではないということは知っていたはずだったが、今まで出したことのないものをとっさに思い浮かべることはできなかった。
「えっ、うそ!」
 姫ちゃんがびっくりしておちんちんから口をはなす。その瞬間、ドクンとおちんちんが脈打って、今まで感じたことのない気持ち良さを撃ち放っていた。おしっことは明らかに違う放出感。さらにドクン、ドクンと脈打つたび僕の身体はあまりの快感に力を失っていった。
「なにこれ……?」
 姫ちゃんの呆気に取られた声に、僕ははっと身を起こした。そこにはとんでもない量の白いスライムみたいな液体に顔をまみれさせた姫ちゃんがいた。
「はあ……はあ……なにそれ……?」
 僕も息を切らせながら、思わず尋ねていた。姫ちゃんは顔を濡らしたままキッとこちらを睨んだ。
「ショウくんが出したモノじゃない!」
「そ、そうなの?」
「そうよ! 本当になにこれ、ねばねばしてそれにちょっと臭いよ」
「ご、ごめん……、でもおしっこじゃないと思うよ?」
「見ればわかるわよ……あ、思い出した、これDVDで男の人が出してたやつだ」
「え? そういえば、そんなの出してたね」
 ここでようやくそれを思い出し、二人して納得する。
「ねえ、これって気持ち良くなると出るんだよね? ……ショウくん、気持ち良かったの?」
「う、うん。すごく」
 正直な感想を伝えると、姫ちゃんは顔についた白いねばねば……たしかザーメンとか言っていたそれを指にすくって目の前で伸ばしていた。
「なんか、ショウくんが気持ち良くなって出たモノって思うと、可愛く見えてきた」
「ええ、それはちょっと……」
 楽しそうにそう言って、姫ちゃんはザーメンのついた指をペろりとなめた。そしてすぐに「うえっ」と吐き出す。
「な、なにしてるの!? ちんちんからでたやつだよ! 汚いよ!」
「大丈夫よ、だってDVDじゃ美味しいって飲んでたじゃない。……でも、私はちょっとまだ無理かも。これが大人の味なのね」
「そんなにまずいの?」
「まずいっていうか、苦くて……ショウくんも一回なめてみるといいんじゃない?」
 言いながら姫ちゃんはまたも顔にこびりついたままのザーメンをすくって、僕に差し出してきた。
「い、いらないよ」
「だーめ、私だけまずい味なめるとか不公平だもん」
「いやだってばあ……」
 首を何度も振って拒絶を示す。しかし姫ちゃんは容赦なく、指を唇に押し込んできた。
「うっ!」
 まずい! 苦い! しかもなんか無駄にプルプルしてるのが腹立たしい。思わず吐き出そうとするが姫ちゃんの指がまだ抜けていなかった。
「飲んで」
「い、いやらよう」
 涙目になって哀願する。が姫ちゃんはニッコリ笑って「飲んで」ともう一度いった。この状態の姫ちゃんは何を言っても無駄であると生まれて以来の付き合いである僕は知っていた。覚悟を決め、舌に乗ったままのザーメンを溜め込んだ唾液と一緒に嚥下した。
「い、イガイガする……」
 もはや僕は半分泣いていた。姫ちゃんが「ショウくん、えらい!」と褒めてくれたのが救いだった。
「……やっぱり、私もちゃんと飲まなきゃ不公平だよね」
 ぼそりとそんな呟きが聞こえたかと思うと、姫ちゃんは顔を拭うようにしてザーメンを集めていた。その量は僕が飲んだモノよりだいぶ多い。
「な、なにするの!?」
「飲むの。……んっ」
 ずずるっとまるでおそばをすするような音を立てて、手の平にたまった白い粘液を吸い込んだ。姫ちゃんはきつく目を閉じ、形のいい眉をハの字にしてやがてごくりと喉を動かした。
「けへっ……けほっ」
「だいじょうぶ?」
「う、うん……ごめん、お水持ってきて」
「わ、わかった!」
 僕は慌ててズボンを上げると、勝手知ったるなんとやらで台所に行って水をくんだ。姫ちゃんの家族は今誰も家にいない。両親は共働きだし、お兄さんは地方の大学にいる。実をいうと僕は姫ちゃんの親から家の合い鍵をもらっていた。昔からの付き合いだし、現状姫ちゃんと話ができる唯一の人間だからという理由もあった。「姫子をよろしく頼む」何て言われたが、頼まれるまでもない話だった。
「姫ちゃん、お水持ってきたよ」
「あ、ありがと……」
 お礼を言いながら姫ちゃんはコップの水をごくごくと飲んだ。そして水量が半分ほどになったとき、「ぷはあ」とかわいらしい声を出して、一息ついた。
「あーさっぱりした」
「よかった」
 僕がほっとした表情を浮かべると、対照的に姫ちゃんは沈んだ。
「ごめんね……さっきはなめただけだったから、あんなに飲みづらいって思わなかった。ショウくんに嫌な思いさせちゃった……」
「僕はべつに……」
 姫ちゃんが喜んでくれたなら、それだけで報われる。謝ってもらう必要はなかった。
「ねえ、ショウくんはお水飲んだ? さっぱりするよ」
「ううん。僕はちょっとだけだったから。平気だよ」
 実はまだ喉が変だったが、男の子の強がりだった。だけども見抜いているのか、姫ちゃんはコップを持ってこっちを見つめていた。
「……飲ませてあげるね」 そう言って、姫ちゃんは水を一口含むと僕の顔をおさえつけ唇を重ねた。舌が入り込んできて僕と姫ちゃんの口をつなげる通路を作る。そして一瞬遅れて人肌の温度の水が流れ込んできた。僕はそれをこくこくと飲み、口をはなした。顔がものすごい熱を帯びている。さぞかし今の僕は真っ赤になっていることだろう。
「どう? おいしい?」
 同じくらい真っ赤な顔をした姫ちゃんが尋ねてきた。
「……うん」
 そう答えるしかなかった。僕はつい「もう一口」とねだっていた。
「いいよ」
 そしてまた同じように水を口移しで運ぶ。味なんてないはずの水がどうしてかものすごく甘い気がした。まだ飲みたい。
「も、もう一回いい?」
「そんなにおいしいの?」
「うん、すごく美味しい」
「ふぅん……じゃあ、だめ」
「ええっ!」
 姫ちゃんの言葉に思わず声を上げてしまう。落ち込んだ僕に姫ちゃんはコップを差し出して言う。
「ショウくんだけずるいから、今度は私の番」
 そっぽを向いた姫ちゃんの横顔はたまらなく可愛かった。僕は一も二もなく頷いて、水を口に含む。姫ちゃんは目を閉じ唇をとがらして僕を待っていた。
「ん」
 姫ちゃんがそうしてくれたように、僕も舌で道を作って水を送る。
「んっ、んっ……」
 姫ちゃんが喉を鳴らして水を飲み込むたびぶつかり合った舌が絡む。くすぐったさと気持ち良さが半分ずつくらいのそれは、いつまでもそうしていたいとさえ思った。
「……んっ、おいしかった」
 唇を離して姫ちゃんが満足げに言った。
「ショウくんの味がしたよ」
「僕の味?」
「うん。甘くて、幸せな味」
 うっとりとしながら、姫ちゃんがつぶやいた。
「それじゃあ、僕がさっき感じたのは姫ちゃんの味だったんだ」
「甘かった?」
「うん」
「幸せだった?」
「うん」
「そっか、じゃあやっぱりそれは私の味だね」
 えへへと笑いながら、姫ちゃんはコップに目を落とした。
「なくなっちゃったね」
「おかわり、もってくる?」
「……うん」
 そのあとの僕らは練習の事などすっかり忘れて、姫ちゃんのお母さんが帰ってくるまでずっと水の飲ませっこをしていた。



[17927] 幼女3
Name: 無屁吉◆ab65b77c ID:01b3c9db
Date: 2010/04/24 20:55
 3.
 
 縄跳びのひもは実に便利だと思う。跳べるし、縛れるし、鞭のかわりにもなる。ついでに言えば色々なカラーがあって目にも鮮やかだ。
「んぐぅっ……」
 人気の無い体育倉庫の中、全裸の遠山さんはその縄跳びの紐で自由を封じられていた。腕はそれぞれ折り畳まれ、手首と二の腕をまとめるように縛られている。脚も同様で、必然的に肘と膝で四つん這いにならざるを得なくされていた。さらには縄跳びの持ち手の部分を口枷のように噛まされ、手綱がわりにされている。
「まるで豚ね」
 遠山さんの背にまたがった姫ちゃんが手綱を引きながらあざ笑う。遠山さんが首を強制的に上げさせられ「ひぐぅ……」となるほど豚のような声で鳴いた。お下げにした三つ編みがしっぽのように揺れる。
 だけれども彼女を見ながら僕は「どちらかと言えば牛じゃないかな」と思った。視線の先ではクラスで一番大きな、大人にだってちょっと負けてない遠山さんのおっぱいが、重力にしたがって垂れ下がっている。普通にしていれば形もいいのだけれど、今はまるでホルスタインのようだ。
「搾ったらミルク出ないかな」
 ついポロっと馬鹿なことをこぼした。
「搾ってみたら?」
 姫ちゃんもまた馬鹿なことを言う。
「出るわけないじゃない」「やってみなきゃわからないらよ。ねえ、遠山さん?」
 遠山さんは懸命に首を振る。無論、横にだ。
「わからないわよね?」
 語気を強めて繰り返し、お尻を定規で叩く。パシンと気持ちのいい音がして、遠山さんが小さく鳴いた。
「わ、か、ら、な、い、わよ、ね?」
 姫ちゃんが一音口にするたび一回お尻が鳴る。そうして全部言い終えたころ、すすり泣きの声とともに遠山さんが頷いた。
「ほら、ショウくん。遠山さんもチャレンジ精神を発揮したとだし、遠慮なくどうぞ」
 ニッコリと僕に笑いかける姫ちゃんに苦笑いを返し、遠山さんのおっぱいに手を伸ばした。ふよんという柔らかい感触。姫ちゃんには無いものだな、なんて思ってしまった。
「……今、失礼なこと考えたでしょ」
「ご、ごめん」
 一瞬ごまかそうかとも思ったが、姫ちゃんに嘘はつきたくないので素直に謝る。姫ちゃんは自分のおっぱいをしょんぼりと触りながらつぶやいた。
「私だって、もう少し成長したら大きくなるもん……」
「ごめんってば、僕は姫ちゃんのおっぱいが一番好きだよ」
「ほんと? 遠山さんのおっぱい気持ち良くない? 触ろうなんて思わない?」
「う、それは……」
 正直触り心地が良すぎて、手から離すのが惜しい。柔らかくて弾力があってすべすべしてて、しばらくは飽きずに揉んでいられそうだ。
「……うそつき」
「い、いや、ごめん!」
 慌てて手を離して、平謝り。姫ちゃんは片方のほっぺを膨らませた。
「いいもん……ショウくんがいっぱい揉んで大きくしてくれれば」
「う、うん! まかせてよ!」
「ならゆるしたげる」
 にこっと笑って、姫ちゃんは腕を鋭く振り下ろした。パシィィンッ! と今までで一番大きな音が遠山さんのおっぱいから聞こえた。
「んふひぃっ!」
「さ、早くお乳搾りして。遠山さんも待ちくたびれてるよ」
「オッケー」
 僕は腕まくりをして垂れ下がっている遠山さんのおっぱいに手をかけた。
「出るといいね」
 姫ちゃんにではなく、遠山さんに語りかけた。なぜならきっと、本当にミルクが出るか姫ちゃんが飽きるまで乳搾りは続くだろうから。まあ、出ることは無いんだろうけど。
「それっ」
 両手で輪を作り、遠山さんのおっぱいの中頃を潰すようにそれを狭めた。
「ひぎっ!」
 牝牛が鳴く。僕はさらに力を込めて輪を小さくした。「ぎぎぎ……」とプラスチックの柄を噛み締める音が聞こえた。
「出ないなあ」
「力が足りないんじゃない?」
「もう全力だよ」
 疲れて手を緩める。すると遠山さんも口の力を抜いたのか軋みは聞こえなくなった。代わりに「ふひい、ふひい」と乱れた息漏れがした。さらに口からはだらだらとよだれをこぼして、実にみっともない。
「わかった! 牛って乳首をぎゅっと搾ってるよね? だから遠山さんも乳首を搾らなきゃおっぱい出ないんじゃないかな」
「姫ちゃん冴えてるね、きっとそうだよ」
 わざとらしい僕たちの会話。遠山さんは次にどんな責めが来るのかを理解して、顔を青くした。
「んうんっ! んんーっ!」
 首をブンブン横に振って何事か言っている。だけれども僕には何がなんだかわからない……ことにする。
「どうしたのかな?」
「遠慮なんかするなっていってるのよ、きっと」
「さすが姫ちゃん!」
 そして僕は、遠山さんのおっぱいに見合った大きさの乳首をギュッとにぎりしめた。もちろん、大きいなんていっても手のひらからはみ出ることなんてない。小指の先くらいのかわいいものだ。しかし乳首というのは性感帯であり、実に敏感なところでもある。そんなところをきつく握り締めれば当然激痛が走るだろう。
「んぁあああっ!」
 ついに遠山さんはくわえていた持ち手を口から落とし、絶叫した。僕はそれに「あーあ、落としちゃって」と思っただけで、なんら戸惑う事もなく乳首を絞りつづけた。姫ちゃんがけらけら笑いながら手拍子を始める。
「リズムをつけて! いっちにーさんしー!」
 楽しげな声にあわせて左右交互に遠山さんのおっぱいを絞り上げる。
「いたいっ! やめてえっ!」
「牛さんが鳴いてるね、どうしたのかな?」
 ニヤニヤと姫ちゃんが遠山さんを見下ろす。
「もっとって言ってるんじゃないかな」
「ショウくん頭いいね! たぶんその通りだよ」
「ち……ちがっ!」
 う、とまで言えず、遠山さんは快楽に鳴いた。姫ちゃんがそっと割れ目を擦り上げたからだ。
「こんなに濡らして、止めてなんて思ってるはずが無いよね?」
「なんだ、結局感じてたんだ」
「家畜のくせに、いやらしい」
 遠山さんはただの奴隷ではない、それ以下の家畜奴隷だ。そして二番目にお気に入りのおもちゃでもある。ここでいうお気に入りとは、つまるところ二番目に姫ちゃんが憎んでいる相手ということでもあった。背から降りた姫ちゃんが遠山さんの割れ目に指を入れた。わざと大きな音を立て中を掻き回す。
「ミルクは出さないくせに、エッチなお汁だけはこんなにいっぱい」
「僕知ってるよ、そういうのって淫乱っていうんだよね」
 さすがクラスで一番勉強のできる遠山さん、淫乱の意味を知っていたらしく「違う、違う」と首を振っていた。
「淫乱じゃなかったらいたぶられて気持ち良くなるマゾだよね」
 僕がくすくす笑うと姫ちゃんがジロリとにらんでくる。
「ショウくん、家畜の言葉がわかるの?」
 おっと失言だ。僕はそんな気がしただけと首を振る。
「次やったらショウくんにお仕置きしなきゃならないからね」
「……お仕置きって?」
「一日チュー無し」
 僕は本気で慌てて「もう絶対しないよ!」と誓う。
「約束だからねっ。そうなったら私も辛くなっちゃうんだから……」
 もじもじと髪の毛を弄ぶような気軽さで、姫ちゃんは遠山さんのお尻の穴に指をねじ込んだ。細い姫ちゃんの指とはいえ、三本もいっぺんに入れられては苦しいだろう。
「いっ、ぎいぁう……」
 遠山さんのお尻の中でいいように指をうごめかせて遊ぶ姫ちゃんだったが、唐突に顔をしかめて嫌そうな声をだした。
「うわっ! やだ、もう……」
「どうしたの?」
「……ぐにってしたー」
「あー……」
 かわいそうに。僕は涙目のままの姫ちゃんの頭を撫でてあげた。
「遠山さんにきれいにしてもらえばいいよ」
「うん、そうだね」
 僕の言葉に姫ちゃんはお尻から指を引きぬいた。かわいらしい爪の間に、茶色の臭う汚れが付着している。しかし入口付近まで来ていたということは相当我慢していたのだろうか。遠山さんは学校にいる間トイレ一つするのにも姫ちゃんの許可がいるから、実は限界に近かったのかも知れない。むしろその状態で姫ちゃんの責めに耐えていた遠山さんを褒めるべきだろうか。
「はい、きれいにして」
 姫ちゃんが遠山さんの口元に汚れた指先を突き付ける。いやがると思うだろうが、遠山さんはうっとりとした顔で鼻を近づけ臭いを嗅いでいた。
「きれいにしろって言ったのよ」
 姫ちゃんの語気が強まった。形のいい眉毛を吊り上げて従わない家畜をにらみつける。
「ふぁ、い」
 遠山さんは恍惚としながら自分の汚物がついた指を清める。遠山さんは重度の臭い――いや、汚物フェチとして調教されていた。
「ん……ぺちゃ、んあ……」
 おいしそうに自分の排泄物を口にする。ここまでするのには骨が折れたが、姫ちゃんを裏切った報いを受けさせると思えばどうということはない。
「変態ね、自分のウンチがそんなにおいしいの?」
 遠山さんは答えない。行為に熱中しすぎて聞こえていないのだ。姫ちゃんは呆れたようにため息をついた。
「こういうところは全然変わらないね、美奈ちゃん」
 寂しそうに、懐かしそうに遠山さん昔のように呼んだ。僕はそれにほんの少し苛立ちを感じた。
 遠山さんは姫ちゃんの親友だった。姫ちゃんは人見知りをして、僕や家族の前以外ではすごく大人しかった。遠山さんも暇さえあれば本を読んでいるような物静かな女の子で、端から見れば二人の気質はよくにていた。そんなところから気が合ったようで、親友と呼べる間柄になるまで時間はかからなかった。
 僕は正直少し遠山さんに嫉妬していた。彼女が姫ちゃんと仲良くなってから僕と一緒の時間が多少ではあるが減ったからだ。だけども姫ちゃんが楽しそうなのでそれでいいのだと思うようにしていた。
 だけども姫ちゃんがいじめられたとき、遠山さんは助けるどころかいじめる側に回っていた。大人しい彼女は流れに逆らえなかったのかもしれない。そして遠山さんは周りに命じられるまま姫ちゃんのお尻に蹴りを入れた。怯えながら繰り出されたそれはひどく弱々しいものだったが、親友かと思っていた相手から受けた仕打ちに姫ちゃんの心はぽっきりと折れた。結局これがとどめになって姫ちゃんは不登校になった。
 僕と姫ちゃんは彼女の裏切りを忘れず、こうして今奴隷以下の存在として扱う事で復讐を果たした。しかし、これは姫ちゃんには言えないことだが、僕は復讐とは別のところで遠山さんの現状が嬉しかった。姫ちゃんから親友と呼べる存在が消え去ったからだ。姫ちゃんと親しくするのは僕だけでいい。
「ショウくん」
 姫ちゃんが僕を呼ぶ。今考えていたことに気づかれたのかと心臓が跳ねたが、心配は杞憂だった。
「トイレに行きたくない?」
「……そういえばちょっとおしっこに行きたいかも」
 僕は姫ちゃんの意図を察して笑う。
「おしっこだけ? 大きいのは?」
「そっちは全然」
「ちぇー」
 本当に残念そうに姫ちゃんは舌打ちした。
「まあいいや、それじゃショウくんおしっこ遠山さんに飲ませてあげて」
 遠山さんの口から指を引き抜いて、そのまま唇を開かせた。遠山さんが目を大きく見開き、涙を流しながら首を振った。だけれども下の口は正直で、早くよこせとばかりによだれを垂れ流しにしていた。僕はにやりと笑っておちんちんを出す。エッチをはじめた頃と違って、大人には負けるものの太く長くなり、皮もしっかりむけていた。姫ちゃんとの練習の成果であり、実践の経験を積んだ結果でもあった。
「しっかりくわえててよ」
 僕は無理矢理おちんちんを遠山さんの口に含ませると、そのまま喉奥をついた。「げえ」と苦しそうな声があがる。僕は二度、三度と腰を動かして温かい口内の感触を味わった。
「ザーメンじゃないからね、おしっこだからね!」
 姫ちゃんが釘を刺す。わかってはいるのだけれど、さっきまで散々姫ちゃんの責めを見学し、そのうえ柔らかいおっぱいに触れたとあっては、僕のおちんちんも我慢の限界だった。
「ごめん、一回出させて」
「……もう、しかたないなあ。でもちゃんと後で私にもちょうだいよ。いっぱいだからね!」
「うん、ありがとう」
 姫ちゃんの許しを得て僕は腰のスピードを上げた。
「んぐえっ……んぐっ! げぇっ……うぶっ」
 遠山さんの喉を突くたび普通よりも粘性の高い唾液が溢れておちんちんに絡み付く。乱暴に動かしているからか時たま歯が当たる。でもそれが程よい刺激になって、僕は限界が近いことを悟った。
「う、出そう!」
 僕の声に遠山さんが目を見開く。僕は遠山さんの頭を押さえ付けると、おちんちんの根本までくわえさせ、ザーメンを放出した。
「はふう」
 ため息と共にどくんどくんと脈打つおちんちん。遠山さんは苦しそうに目を白黒させ、顔を離そうとする。だけども僕がしっかりと捕まえているのでそれもかなわない。やがて「げへん」と変な咳をした遠山さんの鼻から飲み込めなかったザーメンが噴き出してきた。「きゃははは」とかん高い姫ちゃんの笑いが起こる。
「なにこれ、鼻水みたい!」
 さっきまで面白くなさそうにしていたのに、打って変わってご機嫌になる。遠山さんはまだおちんちんをくわえさせられたまま鼻だけで咳込んでいた。たまに噛まれかけて少し痛いのだが、致命的なことにならないだけましだろう。このあたりは調教の成果がよく出ていた。僕や姫ちゃんを傷つければどうなるのか、身に染みてよくわかっているのだ。
「あ、次出そう」
 ふとおちんちんにむずむずしたものを感じ、姫ちゃんに告げる。姫ちゃんはにやりと笑って「いっぱい飲ませてあげてね」と言った。
「うん」
 とうなずくが早いか、僕はおしっこをだしていた。どうして射精した後はおしっこがしたくなるのだろうなんてどうでもいいことを考える。
「んぐぅうぅっ!」
 じょれじょろじょろ……遠山さんの口中でそんな音がしたような気がした。遠山さんは懸命に喉を動かして汚水を飲み干そうとするのだが、量が多くてうまくいかない。ゴボゴボと口の隙間をこじ開けるようにおしっこが溢れてきて、さらには先のザーメンを流すように鼻からもこぼれてきた。
「これじゃ家畜じゃなくてただの便器ね」
 姫ちゃんがあざ笑う。そうだねと僕も相槌を打った。そして姫ちゃんはふと何か思いついたように口を開く。
「あーあ、ショウくん駄目じゃない、こんなにこぼして。ちゃんとトイレの中にしないで許されるのは幼稚園までよ」
 おしっこまみれの遠山さんを指差し、姫ちゃんが眉をひそめる。しかし険しい顔の中、目だけは笑っていた。
「僕のせいじゃないよ。このトイレが不良品なんだよ」
 遠山さんの口からおちんちんを引き抜く。ゴボリという音がして、おしっこが吐き出された。遠山さんは涙を浮かべて咳込みながらも、床にこぼれたおしっこに舌を這わせていた。もったいないとでも思っているのだろうか。
「おいしい?」
 姫ちゃんが優しい微笑みをたたえて尋ねる。しかし遠山さんはさっきと同じく集中してしまって聞いていない。姫ちゃんは笑顔のまま遠山さんの前髪を掴むと再び同じ問いをした。
「おいしい?」
「ひづぅっ!? は、はいぃっ! お、おしっこ、岸くんのおしっこおいしいですっ!」
 顔を苦痛に歪ませながら、遠山さんは必死に返答した。「そう」と姫ちゃんは満足そうに頷いて、「おいしいって」と僕に言った。
「姫ちゃんは家畜の言葉わかってもいいの?」
 僕がニヤニヤしながら尋ねると、姫ちゃんはなんでもないという顔をして、
「わたしは飼い主だからいいの」
 と言い放った。少しずるい。
「そういえば、ミルク搾りの途中だったよね」
 僕のジト目から逃げるようにして、姫ちゃんが手を叩いた。
「私ね、少し考えたの。ミルクって本当は赤ちゃんに飲ませてあげるものでしょ?」
「うん、そうだね。だから赤ちゃんができるとおっぱいが出るんだよ」
「そこなの。つまり遠山さんにミルクを出してもらうには、赤ちゃんを作ればいいのよ!」
 遠山さんの顔が青ざめた。僕らが何を言っているのか理解したらしい。
「い、いや……!」
 肘と膝だけの四つん這いで、遠山さんは器用に、必死に出口へと向かった。しかしそのスピードはあまりに鈍く、のんびり歩いてでも追いつけそうだ。
「すごいね、そんなに赤ちゃん作りたくないんだ」
 くすくすと姫ちゃんが笑う。
「あの手足でどうやって扉を開けるつもりなんだろう」
「さあ、でも見てればわかるんじゃない?」
 結果から言えば遠山さんは自分で開けるつもりはなかった。金属製の扉に体当たりをして、「助けて」と叫ぶ。僕らはそこでようやく遠山さんのそばまで行って、その泣き顔に平手を一発くれてやった。
「うるさいし、無駄だよ」
 氷の眼差しで姫ちゃんは家畜奴隷を見下した。遠山さんは息と同時に言葉も飲み込み、恐怖に瞳を揺らしていた。
「私たちが使う場所はきちんと下調べができてるの。この時間、この近くに来る人なんてほとんどいない」
 誰かに見られてしまえば終わってしまう遊びだからそのくらいの配慮は当然だった。だけれども、僕らは見つかるなら見つかってしまってもべつに構わない。ただその場合はできるだけ派手な騒ぎになることが望ましい。内々で済んでしまうことなどないくらいに。
「ほら、ショウくん。この牝牛に種付けしてあげて」
 泣きわめく遠山さんのお尻を割って、濡れそぼったおまんこをあらわにする。ピンク色の中にある真っ暗な小さい穴がひくひくといやらしくうごめいていた。
「うわあ、もうこんなにグチョグチョだ。逃げようとするほど嫌がってたのに」
「口だけよ、遠山さんは。親友だって言ってた相手に平気で蹴りを入れたりしたものね?」
 びくっと遠山さんの体が跳ねた。「違うの、違うの」とこびるように姫ちゃんの足元に擦り寄った。
「あれは、やれって言われて仕方なく……そうしないと、私もいじめるって言われたから……」
「ふぅん。でも、同じ事はショウくんだって言われてたよ。だけどショウくんは裏切ったりしなかった。どんなにいじめられても、辛い目にあっても、私を守ろうとしてくれたよ」
 少し照れ臭く感じるその言葉に、遠山さんは激しくかぶりを振った。
「わ、私はっ! 岸くんみたいに、強くない……姫ちゃんのことを自分の身にかえて守ろうとすることなんてできない!」
「あっ、そう」
 それだけを冷たくつぶやいて、姫ちゃんは僕に目配せをした。「やれ」と。
「それじゃあ、いただきます」
 僕はそんなことを言って、再び大きくなっていたおちんちんを遠山さんの割れ目に突き入れた。おっぱいと同じようにおまんこの中は柔らかく、そして姫ちゃんが言うように、いやがる言葉とは裏腹なうごめきがおちんちんを刺激した。
「いやっ! いやぁっ!」
 遠山さんは逃げようとするが、前から肩を姫ちゃんに押さえ付けられてそれもかなわない。姫ちゃんはおもむろにスカートをまくりあげると、器用にも腰と足の動きだけでパンツを下げた。姫ちゃんのどれだけエッチをしても変わらない、綺麗で可愛い割れ目が丸見えになった。僕のおちんちんが一際膨らむ。
「大人しくしてなさい。そうすればご褒美をあげるから」
「ご、ごほうび……?」
 遠山さんの動きが止まった。「そうよ」と姫ちゃんがうなずく。
「私のおしっこ、のませてあげる」
 その言葉に、遠山さんのおまんこがきゅうと締まりをよくした。思わずうめく。
「あらら、物欲しそうな顔してるわね。身動きもしなくなっちゃって、そんなに飲みたいの? 私のきたなぁい、おしっこが」
 侮蔑とともに、姫ちゃんはペッと唾を吐きかけた。それは狙い違わず遠山さんの顔にかかる。
「唾をかけられても嬉しいんだ。今度クラスのみんなで遠山さんを汚してあげようか? ふふふ……だらし無い目をして、想像しちゃったの?」
 姫ちゃんがあざ笑うたび、おちんちんに刺激が走る。そして遠山さんは舌を伸ばして姫ちゃんのおまたに顔を近づけた。平手がうなる。
「断りもなしに何をしようとしたの?」
「あ……あ」
「私にして欲しいことでもある? だったら言葉にしてもらわなきゃわからないわ」
「の、のませてください……姫ちゃんの」
 ふたたび乾いた音がなる。
「女王様でしょ。さっきは見逃したけど、本当はあなたになんかそう呼ばれたくないの。ううん、ショウくん以外の誰にも『姫ちゃん』だなんて呼ばせない」
「す、すみません。女王様」
「そう、それでいいのよ。……で、何を飲ませてほしいの?」
「は、はい! 女王様のおしっこをのませてください!」
 姫ちゃんは満足そうに頷いて一歩前に出た。遠山さんは嬉しそうに首を伸ばし、姫ちゃんの割れ目にぴったりと唇をつけた。すでに抵抗するどころか、いやらしく尻を振って僕の動きにあわせてくる。
「ふふ……赤ちゃんができるのなんてどうでもよくなるくらいに、私のおしっこが飲みたいんだ」
 喉を鳴らして笑う。遠山さんはこれまでの調教で、汚物をかけられたり、口にするたび強制的に絶頂をさせられていた。そのうちそれが刷り込みになって、汚い物が気持ちいいのだと思い込むようになってしまった。僕らがそうしたとはいえ、あまりにこっけいな姿だ。
「でも、だめ」
 唐突に言うなり、姫ちゃんは一歩下がる。「えっ」と遠山さんがこぼした。
「二度も私をあだ名で呼んだあなたには飲ませてなんか上げない」
「そ……そんなっ」
「だけど、頭にはかけてあげる。遠山さんの髪の毛におしっこの匂いをいっぱい染みつけてあげるわ。うれしいでしょ?」
「は、はいっ!」
 真実嬉しそうに遠山さんは返事をした。ところで、姫ちゃんはもっともらしいことを言って遠山さんにおしっこを飲ませないことにしたけれど、本当はそんな理由ではないことが僕にはわかっていた。おしっこを飲ませるのはさっき僕がやったプレイだ。同じことをすぐに繰り返すのは興ざめということなのだろう。
「それじゃあ、ありがたく受け取りなさい」
 宣言と同時に姫ちゃんの割れ目から金色の水流がほとばしった。男がする立ちションと違ってまるでスプレーのように拡散し、遠山さんの頭に降り注ぐ。ぎゅうっとおまんこが狭くなった。おしっこをかけられて感じているのだ。
「ああああんっ!」
 遠山さんが絶叫する。おまんこの本能が精子を求めてぐねぐねと動く。僕はとうとうこらえられなくなって、「うっ」とうめいた。
「ショウくん!」
 股からおしっこのしずくをこぼしつつ姫ちゃんが焦って叫ぶ。大丈夫、ちゃんとわかってるから。僕はザーメンを放つその寸前、遠山さんの割れ目からおちんちんをひきぬいた。びくんと大きく跳ねたそれは、先っぽから白い僕の子種をまきちらす。
「あっ、ついよぉ……」
 背中にザーメンを受けて遠山さんが恍惚とつぶやく。果たしてそれはおしっことザーメンどちらを浴びたことの感想なのだろう。そんなどうでもいいことを考えていると、彼女から離れた僕のそばに姫ちゃんがやってきた。
「ちゃんとわかってくれたね。ショウくん」
 嬉しそうに微笑みながら、濡れティッシュで僕のおちんちんを拭いてくれる。スーッとした刺激に僕はちょっと腰を引きながらも、「もちろん」と答える。
「ショウくんの赤ちゃんを産むのは私だけだもん。遠山さんになんか妊娠させてたまるもんですか」
 姫ちゃんのその言葉がたまらなく嬉しい。僕も濡れティッシュを取り出して、姫ちゃんの割れ目を綺麗に拭いた。黄色く染まったティッシュを丸めて投げ捨てた。ティッシュは緩やかな放物線を描き、僕らのおしっこと精液にまみれて絶頂の余韻に浸っている遠山さんに当たる。だけども遠山さんは気づいた様子もない。僕らはそんな彼女のすぐ横まで近寄ると思わず顔をしかめ、「ひどい臭い」と鼻をつまんだ。僕は息を止めながらも倒れる遠山さんの手足を解放すると用意させていたバスタオルを彼女に放り渡す。
「ほら、ちゃんと後始末して。ばれて一番困るのは遠山さんなんだよ」
 僕の言葉に遠山さんはのろのろと起き上がり自分の体と床を拭きはじめた。僕らはその様子を眺めながら、「やっぱり乳搾りはしたいよね」とか「誰か種付けてくれる男子でも探す?」などと雑談を交わしていた。遠山さんの片付けが終わったのはロリコン疑惑のある体育の先生あたりがいいんじゃないかという結論が出たあたりだった。



[17927] 幼女4
Name: 無屁吉◆ab65b77c ID:01b3c9db
Date: 2010/05/12 21:19
 4.
 
「今日こそきちんと練習するわよ!」
 学校から帰ってきた僕が部屋に入るなり、姫ちゃんはすごい剣幕でそう言ってきた。
「き、きちんとって、昨日だってあんなに練習したじゃない」
 思い出すのは姫ちゃんのおっぱいの感触と初めての射精の快感、そして口移しで飲んだ水の甘さだった。頬が熱くなるのがわかる。僕らはなんていやらしいことをしたんだろう。
「あんなのはまだ序の口よ。だ、だって……まだ、が、が、合体してないじゃない……」
 合体と聞いて僕はDVDの映像を浮かべた。男の人がおちんちんを女の人の割れ目に入れたあの行為。二人ともものすごく気持ち良さそうにしていた。それを僕と姫ちゃんに置き換えて想像する。ごくりと生唾を飲み込んだ。
「す、するの?」
「し、しなきゃあいつらいじめられっぱなしだもん。私たちは気持ちいいことを研究して、負けないようにしなきゃならないのよ」
「……うん、そうだったね」
 あのすさまじい快感を自由に与えられるならあいつらを支配することも現実味を帯びてきた気がする。姫ちゃんにいたっては死ぬかと思ったとまで言ったのだ。そんな快感、逆らえるはずがない。
「気持ちいい事には逆らえないってあながち嘘じゃないのかも」
 姫ちゃんがまるで僕の心を読んだように言った。驚いて姫ちゃんの顔を見るとほんのりと顔を赤くして僕を見つめていた。
「ほんとはね、練習なんて口実なのかもしれない。前のであんなに気持ち良かったのに、ショウくんと一つになったらいったいどれだけ気持ち良くなっちゃうんだろうって……そればっかり、ずっと気になってたの」
「姫ちゃん……」
「ねえ」と姫ちゃんが僕ににじり寄る。そして僕の手を取っておっぱいに当てさせた。小さいけれど確かに柔らかい感触。姫ちゃんの鼓動が伝わってきた。
「ショウくんは、こんなエッチな私、嫌い?」
「そんなわけないっ」
 思わず怒鳴り声を上げていた。姫ちゃんが少し驚く。
「どんな姫ちゃんでも僕は大好きだ。エッチでも、変態でも僕が姫ちゃんを嫌いになるなんてありえない!」
「ショウくん!」
 姫ちゃんが僕に飛びついた。姫ちゃんお気に入りのシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
「わたしも、ショウくんが大好きっ。大好きだから……一緒に気持ち良くなろ?」
「姫ちゃっ……ん」
 最後の「ん」は声じゃなくてくぐもった息。姫ちゃんの柔らかい唇が僕のそれをふさいでいた。それだけじゃない。僕の歯をこじ開けて姫ちゃんの舌が入り込んできた。初めてのことに驚いて、目を見開く。薄目で僕を見ていた姫ちゃんが「わたしにまかせて」と言っているように思えた。僕はまぶたを閉じた。姫ちゃんを疑う要素など何もないのだから。
「ん……」
 僕の舌に姫ちゃんが絡み付く。口移しで飲んだ水よりも何百倍も濃厚な姫ちゃんの味。僕の脳みそはまるでプリンになったように甘くとろけて、姫ちゃんのなすがままになっていた。やがて姫ちゃんがちゅぱっと音を立てて離れた。姫ちゃんの目はうるんでいて、顔は真っ赤になっていた。
「ショウくんも……」
 そう言って再び僕の口に吸い付く。僕は言われたとおりに姫ちゃんの真似をした。つるつるした姫ちゃんの前歯を舌先でこすり、やがてその奥に潜り込む。待ち構えていた舌を軽くつっついてダンスに誘う。水音が部屋に響いた。姫ちゃんが僕のおちんちんを舐めてくれた時のような、いやらしい粘着質な水音。こんなキス今までしたことがなかった。おちんちんが痛い。大きくなっていた。僕の手が勝手におちんちんを触る。ズボンの上から姫ちゃんがそうしてくれたみたいにこすろうとした。だけど、
「だめ」
 唇から離れた姫ちゃんに遮られた。
「ショウくんは私が気持ち良くするの。一人で勝手にしたらだめ」
「で、でも……こんなキスすごすぎて」
 もどかしさに泣きそうになりながら僕が言うと、姫ちゃんはいたずらっぽく笑った。
「これが本当のキスなんだって」
「そ、そうなの? じゃあ今まで僕たちがしてたのはにせもの?」
「にせものとまではいかないけど子供用ね。本当のキスは大人がエッチのときにする特別なやつで、すごく気持ちいいのよ。……気持ち良かったよね?」
 少し自信なさげに姫ちゃんがこちらを見てきた。僕は「うん」と返す。
「よかった。私だけなら意味ないから」
 安心した姫ちゃんはそのまま僕のズボンに手をかけた。
「ショウくんの……見せてね」
「う、うん」
 姫ちゃんが僕のズボンとパンツを下げた。勢いよくおっきくなったおちんちんが飛び出す。
「苦しそうだね、こんなに大きく膨らんで」
 そう言って、姫ちゃんは皮のかぶった先っぽに舌を伸ばした。その刺激だけで僕は痺れて「あんっ」だなんて女の子みたいな声をだした。
「ショウくんかわいい」
 かわいい何て言われて喜ぶ男の子は普通いない。だけど僕の場合姫ちゃんに褒めてもらえたならなんでも嬉しかった。
「たべちゃお」
 ぱくっと、おちんちんが姫ちゃんの口のなかに消えた。そして姫ちゃんは器用にも舌だけで僕の皮をむいていく。思わずザーメンを発射しそうになってしまうが、あんなまずい味で姫ちゃんをまた苦しめてしまうのは嫌だから頑張ってこらえる。そんな僕の様子に気づいた姫ちゃんがニッコリ目を笑わせて言った。
「出していいよ」
「で、でも」
「いいってば。それに、おいしいって思えるようになりたいの。ショウくんが出してくれるものならなんでも」
 そこまで言われてこれ以上の我慢をすることはできなかった。
「姫ちゃんっ!」
 僕は大好きな恋人の名前を叫んで、口のなかにザーメンを放った。おちんちんが脈打つたび姫ちゃんの目に涙がたまる。きっとあのまずさに耐え兼ねているのだろう。だけども僕はおちんちんを抜かなかった。いや、あまりの快感にとても抜こうなんて気さえおきなかった。それどころか自分でも気づかないうちに姫ちゃんの頭をおさえつけていた。
「あ……」
 ようやくすべてを出し切って、力の抜けた腕がだらんと落ちる。しかし枷がなくなったというのに、姫ちゃんはおちんちんを根本までくわえたまま動こうとしない。不思議に思って視線を移すと姫ちゃんは目をつむってじっとしていた。舌がおちんちんをくすぐるように動いているので、気を失っているとかではないらしい。と、そのとき姫ちゃんがパチリと大きな目を開いた。
「うええ……」
 そして口のなかに溜め込んだザーメンを手のなかに吐き出す。激しく咳込む姫ちゃんの背中をさすってあげていると、やがて僕に涙目を向けて、
「むりっ」
 と言い放った。だろうなあ。
「ショウくんは大好きだけどこれは無理! まずいし生臭いし喉に引っ掛かるし!」
「よくわかるよ。だからもう飲もうなんて思わないほうがいいよ」
「それもやだ」
 姫ちゃんが涙をためたまま僕を睨んだ。
「今はまだ無理なだけ。これから毎日口に出してもらって慣らす。意地でもおいしく飲めるようになってやる」
 何がいったい姫ちゃんを駆り立てるのだろうか。漫画なら背中に炎でも上がってそうな勢いだった。
「ところでそれどうするの?」
 姫ちゃんの手の平に貯まっているザーメンを指差して僕は尋ねた。
「捨てるのはもったいないよね」
「いや、捨てようよ」
「だってショウくんが出したものなんだよ」
 そう言って少し考え込んだ後姫ちゃんはおもむろに手の中のザーメンを自分の顔に注ぎ出した。
「な、なにやってんの」
「飲めないからかわりに顔にかけてるの」
 僕の戸惑いの声にも構わず、姫ちゃんは粘りの強い白濁した液体を顔中にかける。飲めない代わりにそんなことをするなんて、いったいどういう発想なのだろう。
 姫ちゃんの唾液がたっぷり混ざったザーメンは蛍光灯の明かりに照らされて、顔の上でとてもエロく輝いていた。萎んでいたおちんちんがすぐに固さを取り戻す。やがてすべて顔にかけ終わった後、姫ちゃんはうっとりした笑みを浮かべて「ああ」と感極まった声を上げた。
「すごい……生臭いだけだと思ったのに、なんだかとてもいい匂いに思えてきた……これがショウくんの匂いなんだね」
「姫ちゃん?」
 ひどくぼうっとしたその様子に少し心配になった僕は姫ちゃんの肩に手を伸ばす。そして触れた瞬間、姫ちゃんは「あっ」と小さく呻いて仰向けに倒れた。へらへらとだらし無く緩んでいる顔は堪らなくエッチで、イってしまったのだと理解した。
「そ、そんなに興奮してたの? 僕のザーメン顔に塗りたくって。触られただけでイっちゃうくらいに」
「うん……」
 僕も興奮していた。おちんちんが痛くてたまらない。そしてそれ以上にもっと気持ちいいことをとむずむずしていた。
「ひめちゃん」
 僕は回りづらい舌をなんとか動かしながら、ザーメンまみれの顔をとろけさせている姫ちゃんを押し倒した。もっと強い快感を得るにはどうするべきか本能的に察していた。
「ショウくん」
 姫ちゃんが鼻にかかった声で僕を呼ぶ。同じ気持ちでいるのだとすぐにわかった。
「ん……」
 僕は顔にザーメンが付くのも気にせず、姫ちゃんの唇を貪った。舌をいやらしく絡める本当のキスをする。そのまま手を姫ちゃんのズボンにかける。抵抗はない。
「下げるよ」
 一声かけてから、ズボンを下ろした。かわいらしいリボンのついたピンクのパンツが現れる。僕姫ちゃんのまたの間に体を置いて、パンツをまじまじと見つめた。
「や……そんなに見ないで」
「ごめん、無理」
 パンツの真ん中には染みができていた。僕は知っている。これは女の子がエッチな気分になったときにだすお汁なのだ。
「ひゃあんっ」
 姫ちゃんが鳴く。僕がパンツの染みた部分を舐めたからだ。暖かくて、姫ちゃんのエッチな匂いがすごく濃い。
「おいしい」
 今まで口にしたことがない奇妙な味だったけど、僕は確かにそう感じていた。少なくとも僕のザーメンなんかよりはずっと。
「やあ……」
 きっと恥ずかしいんだ。姫ちゃんは両目を覆っていやいやと首を振った。
「姫ちゃんの……お、おまんこ、見るからね」
「う、うん」
 僕は姫ちゃんのパンツを緊張で震える手で下ろした。
「す、すご……」
 小さい頃、一緒にお風呂に入ったときはただの一本線だったような覚えがある。だけど今こうしてパンツの中から現れた姫ちゃんのおまんこは、脱がせたパンツに汁でできた透明な糸を結び、いやらしいピンクの肉を輝かせていた。僕はわずかに開いた姫ちゃんの割れ目に指を伸ばし、それをさらに押し広げた。
「ひっ……うう」
 恥ずかしいのと気持ちいいのが一緒になったような声。それをBGMに姫ちゃんのおまんこを隅々まで観賞する。まず目に飛び込んで来たのは真ん中にある小さな穴だった。DVDでの勉強によるとここにおちんちんが入るらしい。しかし指でさえ入るかどうかわからないくらいの大きさだ。子供のおちんちんとはいえ、さすがに指よりは太い。果して僕らは本当に一つになれるんだろうか。
「だ、黙って見てないでなんとか言ってよぉ……」
 姫ちゃんの泣きそうな声に僕は我を取り戻した。
「ごめん。すごく綺麗で、エッチで見とれてた」
「エッチは余計だよぉ……ばかぁ……」
 姫ちゃんには申し訳ないけど本当のことだからしかたない。もう一つ見える小さな穴がおしっこの穴なのだろう。その少し上に厚い皮に包まれた豆粒くらいの膨らみを見つける。
「これが、えっとなんだっけ……」
 たしか女の子のおちんちんみたいなもので、すごく気持ちいいポイントらしい。それは覚えてるんだけれど、名前が出てこない。
「く……クリトリスだよ」
 姫ちゃんが小声で教えてくれた。
「そうだそうだ。そんな名前だったよね」
 栗とリスだなんてかわいらしい名前だなあ、なんて馬鹿なことを考えつつ僕はそのクリトリスに触れた。
「ひぐうっ!」
とたん姫ちゃんが悲鳴を上げて目を見開いた。
「わっ! ど、どうしたの? 大丈夫?」
「う、うん……なんか気持ちいいっていうか、いや、いいのはいいんだけれど、敏感すぎてちょっとこわい」
「へえ……」
 こんな小さなのがそんなに気持ちいいのか。だったらと僕は姫ちゃんのクリトリスに舌を伸ばした。
「ひゃうっ、ちょ、ちょっと!?」
 姫ちゃんの戸惑いの声は無視。僕はそのまま舌の腹でクリトリスをざらりと舐め上げた。
「ううんっ!」
 怖いといっていたわりにはきちんと感じてくれているらしい。おまんこから姫ちゃんのお汁がじんわりとあふれてきた。
「きもちいい?」
 わかりきったことを尋ねる。姫ちゃんは荒く息をしながらコクンと頷いた。僕はさらにクリトリスを攻める。舌でつっついたり、吸い付いてみたり。そのどれにも、姫ちゃんは過剰なまでに反応した。
「や、やあ……き、きもちよすぎて、すぐイっちゃうよぉ!」
「イってよ。姫ちゃんのだらしない顔、僕に見せて」
「うんっ! うんっ! みて! わたしがイっちゃうところ、だらしなくなっちゃうところ、全部見ててぇ!」
 おそらく無意識にだろう、姫ちゃんは腰をぐいと突き出して僕にもっとなめろと要求する。僕も姫ちゃんのエッチなクリトリスをまだまだ堪能したかったので、望むところだった。ぺちゃぺちゃと僕の唾液が姫ちゃんの豆粒を濡らす。すると下の口からもよだれを垂らし、勝手に濡れる。
「姫ちゃんのエッチなおつゆ、飲んでもいい?」
 答えなんて実は聞いていなかった。姫ちゃんが頷くより早く、僕はおまんこの中心にむしゃぶりついていた。DVDで男の人がしていたように、顔を激しく左右に振りながら溢れるおつゆをなめる。
「ひ、ひううんっ!」
 姫ちゃんが腰を引かせてのけ反った。だけど僕も逃がすものかと追い縋り、脚を掴んでさらに首を振ってなめた。
「しょ、ショウくんのおはながぁ! クリトリスにあたってるのぉ! いや、いや、いっちゃう!」
 びくんと姫ちゃんが跳ねた。それが二度、三度と続いてやがてとまる。
「はあ、はあ……」
 姫ちゃんの荒い息遣いだけが部屋に響いた。満足げにとろけた顔をしているが、僕は逆に険しい顔をしていたと思う。
「姫ちゃん」
 僕は掴んだままの脚をぐいと外側に開く。あまり体の柔らかくない姫ちゃんが小さく苦痛を漏らした。
「ショウくん、い、いたいよ」
「ごめん」
 謝りこそすれ、それが上っ面だけだということは姫ちゃんにもすぐわかっただろう。ぼくはもう、それくらいに限界だった。
「ショウ、くん? やだ、なんか、こわいよ……」
「ごめん」
 言いながら僕は立ち上がったおちんちんを姫ちゃんのおまんこにあてがった。熱く、濡れた感触が先っぽに伝わる。
「だ、だめだよ……勝手に入れたら。は、はじめてなんだから、ちゃんとしたいつものショウくんじゃないといや……」
「ごめん」
 僕の舌はもうそれしか言えなくなったらしい。姫ちゃんの懇願を無視してしまうほどに、僕の理性は壊れている。すべてはあんなに気持ち良さそうに乱れる姫ちゃんが悪いんだ。姫ちゃんが合体しようって言ったから、僕はそれに応えてあげるだけなんだ。
 後から思えば無茶苦茶な思考だったのだけれど、今の僕にはそんなことに構ってなどいられなかった。ただ、おちんちんを一刻も早くおまんこに入れてしまいたいということだけしか考えられない。
「ごめん」
 最後にもう一回だけ謝って僕は腰を前に動かした。
「やっ、ちょっ!」
 姫ちゃんの悲鳴。それが耳に届いた瞬間、おちんちんはぬるっという感触を味わって、
「あ、あれ?」
 姫ちゃんの割れ目をなぞり上げていた。
「なんで?」
 もう一度腰を動かす。だけど結果は変わらない。
「おかしいな、このっ!」
 しかしなんど入れようとしても小さな入口と、ぬるぬる滑るおつゆに阻まれてうまくいかない。姫ちゃんといえば、おちんちんが滑るたびにクリトリスがこすられるらしく、気持ち良さそうに鳴き声を上げていた。僕も気持ち良くないわけではないのだけれど、しようとしたことができない悔しさの方が大きかった。
「……ず、ずるいよ! 姫ちゃんばっかりきもちよくなって!」
 僕は今さっき姫ちゃんの意志を無視して挿入しようとしていた事実を棚に上げて、涙目で自分勝手に喚き散らした。酷く無様で情けなく、かっこ悪い。姫ちゃんに怒られたって、嫌われたって仕方ないと思う。だというのに姫ちゃんはそっと僕の涙を指で拭って、「ごめんね」だなんて謝った。
「……姫ちゃんがわるいんじやない」
 鼻をすすりながら僕はなんとかそれだけを言った。それくらいはわかっていた。
「ううん。一緒にって言ったのに私ばっかり気持ち良くなってた。だから、ごめんね」
 そういって、姫ちゃんはゆっくりと脚を開いて、指でおまんこを割って見せた。濡れた小さい穴が、僕を誘っていた。
「ショウくんももとに戻ってくれたみたいだし、今度こそ二人で気持ち良くなろう」
「……うん」
「じゃあ……合体しよう」
 姫ちゃんが目を閉じ、あごをわずかに上げた。僕はキスで応えながら、指で開かれてさっきより入りやすくなっただろうおまんこへとおちんちんを突き出した。
「う、ああっ」
 みしみしと僕の先っぽが姫ちゃんの穴を押し広げる音がする。
「き、きつい……!」
 僕なんかの小さいおちんちんでさえ姫ちゃんの穴には大きいものらしい。姫ちゃんが苦しそうに呻いた。
「だ、だいじょうぶ?」
「う、うん……。だいじょうぶ。だいじょうぶ、だから、はやく、さいごまで、いれて」
 吐き出す言葉も切れ切れに、だけど僕を心配させまいと姫ちゃんは無理矢理笑顔を作っていた。
「だ、だけど」
「いいから!」
「あ、うん!」
 それでも躊躇していると、最後には怒鳴られてしまい、僕は反射的に返事をしておちんちんをねじんでいた。さらに奥に進むと締め付けは痛いくらいきつくなっていた。だけどそのきつさを差し引いてなお、僕の脳みそには気持ちいいの信号が送られ続けている。初めて入る姫ちゃんの中はたまらなく暖かくて、ぎゅうぎゅうとおちんちんを絞り上げていた。正直、さっき一回出してなかったら僕は既にザーメンを放っていただろう。
「姫ちゃんのおまんこ……あったかいよ。きもちいい」
「そ、そう? よ、よかった……」
 額に脂汗をにじませ、姫ちゃんが嬉しそうに微笑んだ。
「わたしは、まだ、くるしいけど、ショウくんが、なかにいるのがわかるの。だから、こころがきもちいいの」
 その笑みは今まで見たどんな姫ちゃんよりも色っぽくて、大人びていて、そしてただ単純に綺麗だった。
「ね、うごいて」
「大丈夫?」
「じゃないけど、きっと動いてもらえたら気持ち良くなれると思うの」
 僕はDVDの女の人がはじめは嫌々言っていたのに入れられたとたんによがり声を上げていたのを思い出す。
「わかった、動くよ」
 宣言をしてから、僕はゆっくり腰をひいた。おまんこの肉がおちんちんに引きずられているのが感覚でわかる。
「ひ、ぎうっ……はあっ、ひい」
 姫ちゃんの苦しそうな声。肌ににじむ脂汗は量を増し、眉間には深いシワが刻まれる。
「ねえ、姫ちゃん。本当に大丈夫? 無理してない?」
「だいじょうぶだって、ば。そ、それより、ショウくんは、きもちよくなれてる?」
 頷くと姫ちゃんは嬉しそうに笑って、
「よかった。そういってもらえると、わたしも、きもちよくなれるよ……ねえ、もっとうごいて?」
「うん!」
 僕はたどたどしく腰を動かしはじめた。DVDで見たようにはいかない。だけどそれでも僕は快感を得ることができていた。姫ちゃんは相変わらず苦しそうで僕が動くたび呻きをあげる。
「あっ」
 腰をひいた拍子にずるんとおちんちんが抜けてしまった。僕は入れ直すべく慌てて下半身へ目をやって、絶句した。
「ひ、姫ちゃん! ち、血が……血が出てる!」
「うん。知ってる」
 さっきまで僕のおちんちんが入っていたおまんこからは、姫ちゃんのおつゆに混じって赤い血が確かに流れ出ていた。
「初めてのときは、血がでるんだって。お兄ちゃんの持ってたまんがに描いてあった」
 まるで他人事のように姫ちゃんは言った。僕は間抜けにもここでようやく気づいた。さっきから姫ちゃんが苦しそうにしていたのは、この痛みに耐えていたからなのだと。
「な、なんで言ってくれなかったのっ?」
「だって、おしえたらショウくんしてくれないじゃない」
「あたりまえだよ! 姫ちゃんを傷つけるようなこと、僕にできるわけない! 僕は、姫ちゃんを守らなきゃいけないのに。これじゃあべこべだ!」
「ちがうよ、そうじゃない」
 姫ちゃんはそう、笑った。
「私を傷つけていいのは、ショウくんだけなの。他の誰にもさせちゃいけないことなんだよ。だからこれは、ショウくんがしてくれなきゃダメなことなの」
「だ、だけど」
「ああ、もう。とにかくもうしちゃったんだから仕方ないでしょ! こんな中途半端なところでやめたら、嫌いになるからね!」
「あ、う、うん」
 嫌いになると言われてしまえば、僕にはもう逆らう術はない。
「じ、じゃあ、入れるからね」
「……なるべく早くイってね?」
「がんばる」
 なんだかんだ言って、やっぱり辛いんじゃないか。内心の思いは口に出さず、二回目の挿入を開始する。血で濡れ、ぱっくりと口を開けたままのおまんこに、やはり赤く染まったおちんちんが飲み込まれていく。コツを掴んだのだろうか、今度はスムーズに入れた。
「……痛かったら、声を上げてね。もう、やめないから」
「う、ん……」
 姫ちゃんの腕が僕の背中に回された。
「好きって言って。言いながら、動いて」
「好きだよ、姫ちゃん」
 リクエスト通りに囁きながら、僕はゆっくりと腰をひいた。背中に爪が立てられて、思わず悲鳴を上げかけた。だけども姫ちゃんはもっとすごい痛みを隠していたのだ、男の僕がこの程度で叫ぶわけにはいかない。
「姫ちゃん、我慢しないで」
 まだ懸命に歯を食いしばっていた姫ちゃんをうながすと、コクりと一つ頷いて大きく息をすった。
「いたいっ、いたいよぉ!」
 姫ちゃんが泣きわめく。だけども決して逃げようとはせず、逆に腰を突き出してさえいた。
「好きだ、姫ちゃん」
「ひうっ、あぎぃ! ショウくん、ショウくん!」
 僕の名を呼ぶ。早くザーメンをだせということなのだろう。催促されるまでもなく、限界はすぐそこまで来ていた。
「でる! ザーメン出るよ、姫ちゃん!」
「うん、うん! ショウくん、すきぃっ!」
「ぼくもすきだよっ! 姫ちゃんっ!」
 背筋に寒気にも似た震えが走る。次の瞬間には僕のおちんちんがびくんと跳ねて、姫ちゃんの中にザーメンを発射していた。僕が動きを止めたのに気づいて、小さな胸を大きく上下させながら、姫ちゃんが尋ねてきた。
「い、イっちゃった?」
「う、うん……」
 僕はぐったりとし、それだけをなんとか口にした。
「そう、きもちよくなってくれたんだ……」
「ひめちゃんは?」
「いたかった……けど、ショウくんだから、しあわせだよ」
 姫ちゃんは本当に幸せそうに微笑んで、ガクリと頭を倒した。
「ひ、姫ちゃん!?」
 僕は慌てておちんちんを引き抜いて、姫ちゃんの様子をみる。
「すぅ……すぅ……」
「な、なんだ……」
 姫ちゃんは健やかな寝息を立てていた。どうやら気絶しただけらしい。
「……こんなに無理して」
 僕は姫ちゃんの額に浮いた汗を拭ってあげ、行為の後始末をはじめた。さっきまで僕が入っていたおまんこを綺麗にしようと改めて覗き込むと、そこにはザーメンと姫ちゃんの血が混ざったピンク色の液体があふれていた。そのあまりに痛々しい光景を見た僕の心には、果して本当にこれであいつらを支配できるんだろうかという、ついさっき払拭したはずの疑念が渦巻いていた。



[17927] 幼女5
Name: 無屁吉◆ab65b77c ID:01b3c9db
Date: 2010/05/30 22:40
 5.

「……遅い。人を呼び出しておいて待たせないでよ」
「ごめん。掃除当番にあたってたの忘れてて」
 放課後の体育館裏、すぐ後ろが雑木林になっているそこで僕は一人の女の子と密会していた。姫ちゃんではない。女子で一番背が高く、小麦色に焼けた肌を持つ短い髪の少女。沢路華織(さわじかおり)だった。
 沢路は転校生の取り巻きの一人で、男勝りな女の子だった。女子よりも男子のグループに混ざって遊ぶほうが多く、自分のことを「オレ」と呼ぶような奴で、かつては僕とも仲がよかった。ただそれだけに、あいつがいじめに加わったのが不思議でならなかった。男子連中の中でも、そういうことがあると真っ先に止めに入るような性格をしているのに。
「ああ、いや、違うんだ。怒るつもりなんてなかったんだ。怒れるような立場でもないし。ただ、なんだか変な気持ちになって、緊張してるっていうか……」
 そんな僕の思考を知るはずもなく、沢路はむしゃくしゃしたように頭を掻きむしり、そして唐突に頭を下げる。
「ごめん。オレ、おまえにひどい事した。いまさら謝ったって遅いのかもしれないけど、本当にごめん!」
 深々と直角に体を折り曲げて沢路は謝罪していた。僕は一瞬虚をつかれてしまったが、すぐに微笑みを浮かべて「顔を上げてよ」という。
「謝ることないよ。だって沢路はあいつらと違って僕を蹴ったりしてないじゃないか」
「き、気づいてたのか?」
「うん。それどころか、僕に対する暴力がエスカレートしそうなときも、さりげなく止めてくれたよね」
 そう、沢路は僕にだけはなにもしてこなかった。そのうえ、今言ったようにかばってくれていた節さえある。
「あ……あれは、その……」
「ありがとう。沢路がいなかったら、僕はもっとひどい目に合わされてた。そのお礼をずっと言いたかったんだけど、なかなか機会が掴めなくて」
 そういいながら僕は沢路の手をとった。瞬間、あっという間に顔が真っ赤になって、「あう」と今まで見たことがない女の子の表情を浮かべていた。
「今日はそれが言いたくてこっそり呼び出したりなんかしたんだ。みんなの前で言ったりしたら、今度は沢路が大変な目にあうかもしれないしね」
「そ、そうか。そうだったんだ……」
 沢路はすっかり照れてしまって、胸の前で手遊びなんてしている。しかし、不意に不安げな色を顔に浮かべて、
「な、なあ……おまえ、オレのこと恨んでないのか?」
 そう尋ねてきた。
「全然恨んでない……って言ったら、嘘になる。おかげで姫ちゃんともうまくいかなくなっちゃったし、クラスでは孤立しちゃうしね。これで恨まないなんていえるやつがいたら、尊敬しちゃうよ」
 僕の言葉に沢路はショックを受けたらしく、「……そうだよな」とうつむいてつぶやいた。
「だけど、それ以上に沢路が僕のこと助けてくれたのがうれしいんだ。そうでなかったら、わざわざお礼なんかしようと思うもんか」 今度はまるで救助隊を見つけた遭難者のようにぱあっと顔を輝かせた。忙しい奴だなあなんて思う。
「ねえ、一つ聞いていいかな」
「え、あ、なんだ」
「沢路はどうして、僕のことを助けてくれたの? 下手をしたら沢路までいじめられてたかもないのに」
 僕のその問いに沢路は急に顔を真っ赤にした。
「り、理由なんてどうでもいいだろ!」
「よくないよ。知りたいんだ。ねえ、教えてよ」
 僕が一歩詰め寄ると、沢路もまた一歩退いた。しかし、沢路は赤い顔のままもごもごと唇を動かし、やがて上目遣いに(とはいっても彼女の方が少し背が高いんだけれど)僕を見ながら口を開いた。
「お、おしえてもいいけど、その前にオレも一つ聞きたいんだ」
「なに?」
「おまえ、さっき九院とうまくいかなくなったって言ってたけど、本当か?」
「本当だよ。姫ちゃんが学校に来るようになってから、まだ一度も会話してないし」
 僕の説明を聞いて、沢路は意外そうにした。姫ちゃんは一週間ほど前から再び登校するようになっていた。だけど姫ちゃんの周りには誰も寄って来ない。いじめに加わっていた連中で後悔の念がある奴らは気まずそうにして、中心だった奴らはうっとうしげにそれぞれ無視を決め込んでいた。これまでに話しかけてきたのは先生だけ。それすらも腫れ物を触るような態度で、厄介者だと無言で言っていた。そして僕もまた、いま口にしたように姫ちゃんが学校にくるようになってから、一度たりとも話したことがない。それどころか、家にも行かなくなっていた。
「言われてみたら確かに最近九院とはくっついてなかったよな。おまえらはちょっとやそっとじゃ別れたりなんかしないと思ってたけど。……あ、わるい。オレが言っていいことじゃなかった」
「別にいいよ。僕だってそう思ってたから。多分、姫ちゃんを守りきれなかった僕には用なんてないってことなんだろうね」
 うつむいて見せた僕に沢路が「な、なあ」と声をかけてきた。
「九院と別れちゃって、寂しいか?」
「そりゃあ、ね。もう結構たつから慣れたけど、それでもやっぱり寂しいよ」
「じ……じゃあ、さ」
 そこで沢路は急に口ごもり、だけども少しするともじもじしながら、とても小さな声でつぶやいた。
「お、オレが九院のかわりになってやろうか……?」
 かろうじて聞こえたその言葉に、僕は驚きの表情を形作る。
「か、かわりって」
「おまえらが別れることになっちゃった原因には、オレも関わってるし……お詫びって言ったら変だろうけど。もちろん、かわりなんだから九院がお前にしてたことならなんでもしてやる」
「そ、そんな……い、いいの?」
「う、うん」
 小さくうなずく沢路。だけど僕は首を横に振った。
「いや、やっぱりダメだ。沢路にそこまでしてもらうわけにはいかないよ」
「ど、どうしてっ?」
「僕と姫ちゃんは好きあってたからこそ、いろんなことをしてきた。だけど、沢路は僕のこと、男として好きってわけじゃないだろ?」
「え、いや、それは」
「沢路が責任を感じちゃってるのはよくわかったし、それで十分だよ」
 ありがとうとつけくわえ、僕はわらった。沢路はしかし納得がいかないように「あ、えと」なんてつぶやき、やがて「違うんだ」と言った。
「代わりになってやろうじゃないんだ。オレが、九院の代わりにして欲しいんだ」
 微妙にニュアンスの違う言い回し。僕は「えっ」とその意味するところに声をあげた。
「責任とかそんなんじゃない。それはただの言い訳なんだ。オレが九院みたいになりたいだけ。九院みたいにオレを女の子として扱ってほしい。そういうふうに見て欲しいんだ」
「さ、沢路?」
 早口でまくし立てる彼女の顔は湯気が出そうなくらいに真っ赤になって、さっきもしていたような女の子の目になっていた。
「さっき、岸を助けた理由聞いてきたよな。……オレ、好きなんだ。岸のこと。好きでたまらないんだ。だから、お前がいじめられてる姿を見ているのがつらくて」
「そう、だったんだ」
 僕は沢路の突然の告白に呆然としながら、それだけを返した。そうとしか言えなかった。
「わ、わかっただろ。だから、お前はオレに遠慮することなんてないんだ。お前さえよければ、オレを九院の代わりにして欲しい。してくれるなら、なんでもする。絶対にいじめさせたりなんかしないし、や、やらしいことだってしてもいい」
 沢路は必死だった。必死に僕に受け入れられようと、とんでもないことを口走っている。
「や、やらしいことでも?」
「う、うん」
「本当に?」
「し、しつこいぞ」
 真っ赤な顔を背け、沢路はぶっきらぼうにいう。
「じゃあ、さ」
 僕は沢路がこちらを見ていないのをいいことに、唇を鋭く吊り上げた。
「ためしにしてもらってもいいかな、いやらしいこと」

 ◇

 僕は雑木林の近くにある古い物置小屋に沢路を連れ込み、誰も入って来れないように中から鍵をかけた。ほこりっぽい臭いが鼻をつき、僕は思わず顔をしかめていた。小屋の中は薄暗い。小さなガラス窓があるけれど、そこから差し込む光なんてたかが知れていた。中はごちゃごちゃと大小さまざまなものがおかれていた。ざっと見渡すだけでも箒やスコップ、古い体操のマットや、ブルーシートで覆われた何かやらが所狭しと存在している。沢路が不安そうに呟いた。
「ほ、本当にこんなところでするのか?」
「いやなら、しなくてもいいよ」
 僕がそういうと沢路は首を横に振った。それは叱られた子供がすがりつくような仕草にも思えた。
「する。するから」
「よかった。それじゃあさ、沢路のおっぱい見せてよ」
「えっ、おっ、おっぱいって、おまえ!」
「できないの?」
 僕が眉毛をハの字にすると沢路は「九院のも見たのか?」と赤い顔で尋ねてきた。
「見たよ。それだけじゃなくて、もっとすごいこともしたけどね」
「も、もっとって?」
「おっぱい見せてくれたら教えてあげる」
 この台詞につき動かされたのか、沢路は勢いよくTシャツに手をかけ、そこでいったん動きは止まったものの、迷いを振り切るように思い切り脱いだ。
「へえ」
 シャツの下から現れたのは沢路らしいシンプルな水色のスポーツブラだった。体育の時なんかに思っていたけど、去年くらいから急に胸が大きくなって来ている。一緒に遊んでいるときなんか、男子の目は揺れるおっぱいに釘付けだ。
「あ、あんまりじっと見ないで……」
 まるで普通の女の子のように恥じらって胸を隠す。
「大きくなったよね、沢路のおっぱい」
「い、言うなよ。そんなこと」
 まあ、大きくなったといっても平均くらいではあるのだが。
「ねえ、ブラジャーも取ってよ」
「や、やっぱりとらなきゃダメか?」
「見たいんだ」
 僕がそういうと、沢路は小さくなりながらもじもじとして、「ええいっ!」と男らしい掛け声をあげた。同時に胸を隠していた手でブラを外した。
「おお」
 思わず感嘆の声を漏らす。沢路の形のいいおっぱいがあらわになったのだ。触らなくても張りがあるとわかる乳房はゴム鞠みたいで、つんと上を向いた乳首は小さく、乳輪もまた小さめだった。沢路は痛みにでも耐えるかのようにきつく目をつぶって、腕を後ろに回していた。そうでもしていなければ恥ずかしさのあまりリクエストに答えられないのだろう。
「沢路のおっぱい綺麗だよ。みんなうらやましがるだろうな、遊んでるときなんかほとんどの奴がおっぱいに注目してるから」
「こんなの邪魔なだけだ……」
「そう? 僕は好きだよ」
 そんなことを言いつつ僕は沢路が見ていないのをいいことに手をおっぱいに伸ばした。
「うわっ」
 指が乳首に触れた瞬間沢路は思い切り飛びのいていた。
「な、な、な何するんだよ!」
「何って、おっぱい触ったんだけど……まさか、見せただけで終わりになるなんて思ってた?」
「ち、ちがうの?」
「ちがうよ。もっとすごい事してるって言ったじゃないか」
 僕がそう笑うと、沢路は「あう」と黙り込んだ。
「触るから」
 僕はお願いでもなんでもなく、今からする行為をただ告げた。沢路は再び目を閉じる。
「……ひいっ」
 姫ちゃんのものよりも大きく、やや固めのおっぱいは握れば跳ね返すような弾力を備えていた。
「いたいよ……も、もっとやさしく……」
 かすれきったその声を、僕は聞こえないふりをしておっぱいを揉んでいた。そして唐突に乳首に唇を寄せた。先端に軽く口づけをする。指とは違う感触に驚いたのか、沢路はびくんと身をすくませた。
「な、なに?」
 気になるなら目を開けてたしかめればいいのに。僕は口に出さずそうつぶやいて、沢路の小さな乳首をくわえた。そして舌先でそれを転がした。
「ひゃあっ!」
 再び逃げようとしたが、僕はあらかじめ沢路の腰に手を回しており、その行為を遮ろうとしていた。しかし勢いに負けてしまい、沢路もろとも床に倒れ込むはめになった。ちょうど上半身の辺りが、三つにたたまれたマットへ沈む。
「きゃあ」
 とまるで似合わない悲鳴をあげて沢路が目を開いた。ちょうど彼女に覆いかぶさった形の僕と目が合う。
「あっ……」
 顔を赤くして沢路が息を飲んだ。僕はニッコリ笑って「押し倒してほしかったんだ」といった。
「ち、ちがっ……うむぅ!」
 僕は沢路にこれ以上の言葉は言わせないためキスで口をふさいだ。驚きに目を見開く沢路だったが、僕が口の中を舌で犯すとすぐにうっとりと目を閉じた。姫ちゃんが気に入っていたポイントを攻めただけだったが、どうやらここは沢路にも効果があるらしい。
「ぷは……ひどいよ……は、初めてのキスだったんだぞ」
「でも、気持ち良さそうにしてくれてたじゃない」
 唇を離したとたんに抗議してきた沢路に、そう返して微笑む。
「そ、それは……相手が岸だったから……。な、なあ、ずいぶん慣れてたみたいだけど、九院としてたのか?」
「うん。覚えてからは毎日ね。おかげで沢路を喜ばせてあげられたよ」
「もしかして……そのさきも、してたりするのか?」 興味半分、不安半分といった感じで尋ねてきた。僕は「その先って?」と白々しく聞き返す。するとさらに顔を赤くした沢路は目をそらしながら、
「え、えっち……とか」
 とつぶやいた。オトコオンナの割りには、意外と知識があるんだななんて感心しつつ、「もちろん」と答えてあげた。沢路はショックを受けたように目を軽く見開く。
「お、オレにもするの?」
「嫌だって言ってもするよ。だって姫ちゃんの代わりになってくれるんでしょ?」
 僕がそういうと、沢路はコクりと頷いた。
「嫌だなんていわない……だって、オレ、ずっと岸にそうされたかった……」
「うれしいよ」
 もう一度キス。今度もまたすぐに沢路はとろけてしまった。僕は乳首の先を指でもてあそぶ。口の中で沢路の舌が震えた。
「乳首、固くなってきたね」
「あ……やだ。いうなよ、そんなこと」
「なんで? 沢路が気持ち良くなってるって証拠じゃない」
 そんなことを言いながら、乳首をボタンのように押し込んだ。沢路が悲鳴のような声をあげた。
「痛い?」
「い、いたいけど……なんか甘いんだ。自分でしてるときも、こんなんなったことないのに」
「へえ、沢路オナニーするんだ」
 僕は意外な事実に軽く驚く。さっきから思っていたことだけど、沢路は案外いやらしい知識を持っているのかもしれない。
「え? ……あっ、ちがう! さっきのなし!」
 そしていまさら自分の失言に気がついたらしく、ブンブンと真っ赤な顔を左右に振った。
「別に変なことじゃないよ。僕だってするし。……ねえ、おかずは何?」
「き、きいちゃだめだろ、そんなこと」
「沢路のことはなんでも知りたいんだよ」
「ずるい……オレがそういわれたら断れないのわかってて……」
 ごにょごにょつぶやいていたが、それに紛れるようにして「少しエッチめな少女マンガとか……あとは、岸にされるのを想像して」と言った。
「へえ、僕にか。気持ち良かった? イケた?」
「う、うん……だけど、たぶんイったことはないと思う。よくわかんないけど……いま、岸にされてることのほうが気持ちいいから」
「そうなんだ。じゃあ、沢路をイかせてあげなきゃね」
「で、できるの?」
「もちろん、ただし、沢路が僕にすべてを預けてくれればね」
 僕のその言葉に沢路は「あずけるよ」と返した。
「だから、岸にイかせてほしい……」
「まかせて」
 僕は体をずらし、沢路のズボンの中に手を入れた。そのままパンツ越しにおまんこをいじる。
「あっ……ううっ」
 よほど恥ずかしいのか、沢路は手で顔をおおって唇を噛み締めていた。
「気持ち良くても、悪くてもちゃんと教えてほしい。探りながらやっていくから」
「あ、うん……きもちいいよ、そこいじられるの」
「そこじゃわからないよ。ちゃんと詳しい言葉で教えてくれなきゃ」
「え、あ、あう……岸、なんか漫画みたいなこと言ってる……」
 僕はその言葉に少しギクリとした。なにせ、沢路が言うとおりこれはエロ漫画からの引用だったからだ。それにしてもこんな台詞が書いてあるような漫画を読んでいる沢路は、結構むっつりなんだなと認識をあらたにした。
「漫画みたいなことを、僕にされたかったんじゃないの?」
「……いじわるだな、おまえ。こんな奴だなんて知らなかった」
「きらいになった?」
 沢路は笑って首を振る。
「ならない。それよりも他のみんなが知らないような岸の一面を見せてもらえたのが嬉しいんだ。なんだか、岸を独り占めできてるみたいでさ」
 あ、でも九院も知ってるのか、なんて少し残念そうにつぶやく。
「姫ちゃんは数に入れなくていいんじゃないかな」
 僕はそんなふうに返すと再びおまんこの攻めに集中する。中指を穴に埋め、親指でクリトリスをなぶる。
「い、いいよ……アソコがきもちいい」
「だからアソコじゃわからないって」
 苦笑いをする僕に、沢路は泣きそうな顔を見せた。
「ど、どうしてもいわなきゃダメか?」
「言ってもらわなきゃ沢路のどこをいじっていいかわからないもの」
 うう……とうめき、それでようやく観念したのか、かろうじて聞こえるくらいの声で「おまんこ」と言った。
「え、きこえないよ。そんな小さな声じゃ」
「……お、おまんこがきもちいい」
 今度ははっきり聞こえた。だけども僕はまた「え?」と聞き返した。顔が笑っているのでばれているかもしれない。
「おまんこ! オレのおまんこがきもちいいって言ってるのぉ!」
 沢路は何か吹っ切れてしまったのか、普段遊びで出す以上の大声で絶叫した。瞬間、僕の指はきゅうと締め付けられ、とろりとつゆがあふれた。思わずにやりとする。沢路は恥ずかしいことに快感を覚えるタイプらしい。ならば方針は決まった。
「おまんこだけ? 僕の指は別のところにも触ってるけど?」
 更なる恥辱を引き出すべく、いやらしい質問をする。
「クリトリスもすごいの! もっと、もっといろんなところをさわってくれよぉ!」
 沢路の頬は緩みきっていた。これは案外楽かもしれないと胸の中でつぶやいた。僕は沢路の願を叶えるため、クリトリスや乳首の性感帯を徹底して責める。
「いいよぅ……おっぱいも、おまんこも、クリトリスもぜんぶきもちいいよぉっ!」
 自分がどう感じているか叫ぶたび、沢路はさらに快楽を得ていく。僕はそろそろ締めにするべく、固くそそり立ったおちんちんを沢路の入口に当てた。
「……あっ」
 僕が何をしようとしているのかわかったらしい沢路が、不安と期待の入り混じった目を向けてきた。
「入れるよ?」
「う、うん……お、おれ、はじめてだから、やさしくしてくれよ?」
 沢路の言葉に無言の笑みで答え、僕は腰を押し出した。
「あっ、ああうんっ!」
 中は当たり前のように狭くて、熱かった。だが、想像していたよりも抵抗がない。それどころか、処女膜を破ったときに出る血も見られなかった。沢路もどうやら痛みを感じていないらしく、どこか拍子抜けした顔をしていて、はたと目があった瞬間慌てて言い訳めいたことを口走る。
「お、おれ、本当に初めてなんだからな! おまえ以外にこんな事してないんだ、信じて!」
「……信じるよ」
 僕は沢路の頬に軽く口づけて、言った。激しい運動をよくする女の子は、それによって自然と処女膜が破れてしまうことがあるという。男勝りの沢路もその口だろう。そのことを説明してやるとほっとした様子で息を吐いていた。
「初めてで痛くないなんてラッキーだね。これならすぐに気持ち良くなれるんじゃないかな」
「う、うん……でも、なんだか複雑だな。オレ、ある意味痛いのを楽しみにしてたんだ……。あっ! へ、変な意味じゃないぞ。ただその方が思い出に残るかなあって……」
 顔を真っ赤にしながらごにょごにょとつぶやいた。僕は頬っぺたにキスをしてやり、「忘れられないエッチにしてあげるよ。痛みじゃなくて、気持ち良さでね」と囁いた。おまんこが嬉しそうに締め付けてくる。この状態のきつさならば、姫ちゃんのものにも負けていないように思えた。
「動くよ」
「う、うん」
 沢路が頷くのと同時に僕は腰をへこへこと動かした。すでにたっぷりと潤っていたおまんこは、おちんちんの出し入れをわずかにも拒むことはなく、ただ僕に快感を与えてくれた。
「あっ! きもちいぃ! きしっ! おまんこ、ぐちゃぐちゃにかきまわされて、きもちいいよっ!」
 それは沢路にも言えたことらしく、腰を動かしはじめてすぐによがり声を上げていた。それどころか持ち前の運動神経を生かして、自分の腰を僕の動きに合わせてきた。
「あひっ、はひゅう! すごいよっ、もっと、おまんこの壁ひっかいてこすってぇ!」
「はは、沢路、ずいぶんいやらしいこと叫ぶんだね」
 あまりのはっちゃけぶりに、僕はつい吹き出してしまっていた。
「だっ、だってぇ……きしがぁ、きしがきもちいいところは教えろってえ……ああんっ」
「そういえばそうだったね。でもこんなに大きな声で喘ぎながら言わなくてもいいんじゃない?」
 喘ぎはともかく、大声に関しては僕がそう要求したからだろう。だけどそんなことは棚にあげ、おまんこを犯しながらクリトリスをいじってやった。
「ひゃあっ! クリも、きもちいい! もう、きしに触られるところはぜんぶきもちいいのっ!」
「そう、ぜんぶね」
 沢路の言葉が果して本当なのか、少し試してやりたくなった。クリトリスをいじっていた手をお尻の下に持って行く。くすぐったいのか沢路が身をよじり、「ひゃあ」なんて甲高い声をあげた。僕はそのままお尻の割れ目に指を滑らし、きゅっとしまった小さな穴に指先を突き入れた。
「うぎいっ!?」
 瞬間、沢路は目を丸くして首を反らせた。おまんこの締め付けも連動するようにきつくなる。
「な……なんで、そんなとこぉ!」
「沢路がどこを触っても気持ち良くなれるって言うから、こっちでも本当になれるかなって思って」
 本当だったみたいだねと僕はきついお尻の中で指を曲げ伸ばししながら微笑みかけた。
「や、やめてくれよぉ……はひっ、お、おしりなんて、やだぁ……」
「うっそだあ。だってお尻いじるだけで、おまんこが気持ち良さそうによだれ垂らして、締め付けてくるんだよ? こんなに悦んでいながら嫌だなんて思うわけないじゃない」
「そ、そんな……オレ、嘘なんて……」
 沢路はとろけた顔をしながらもなお、お尻で感じる自分を否定しようとする。僕は意地悪く「ふぅん」と無表情を作って見せ、「僕の指が気持ち良くないんだ?」そう尋ねた。
「ち、ちがう。そうじゃなくて、お尻の穴をいじられるのが……あひぃ!」
 ネジを回すように指をひねる。
「お尻をいじられるのが、何だって?」
 僕は痛いほどきついアナルをいじくりながら、腰を押し付けていた。
「おしりぃ……おしりがぁ……」
「気持ち良くても悪くても、きちんと教えてって言ったよね?」
 おまんこを感じさせてやりながら、お尻も一緒にいじる。沢路は今きっと、どちらがどう感じているのかわからなくなってるはずだ。それをお尻こそがきもちいいのだと錯覚させてやるため、追い撃ちをかけるようにして「お尻が、気持ちいいんだよね?」と尋ねてやった。
「あ……う、うん……たぶん、おしりが」
「大きな声で叫んで」
 おちんちんの出し入れをしながら、おしりをいじる。沢路が色っぽく鳴いた。
「お、おしりぃ! おしりがきもちいいのぉ! きしがいじってくれる、おしりがきもちいいんだよぅ!」
 いったん口にしてしまえば、後は段々その気になっていく。「その調子」とおだて、さらに沢路から絶叫を引き出した。
「おしり、おしりのあな、もっとほじって! おちんちん、おまんこにいれながら、おしりももっときもちよくぅ!」
 普段の沢路を知っていれば知っているほど、今の姿がこっけいでならなかった。いつも男子に混じって走り回っているようなこいつが、こんなにもいやらしい女の子をしている。僕は額に浮いた汗を拭いながら、そろそろ終わりにしようとスパートをかけた。
「あ、いいっ! おまんこいいよ! おしりもいいよぅ! へんになるっ! どうしよう、きしっ! おれ、へんになるっ! からだがとんじゃいそうだよぉ!」
 沢路が自身の変調を訴え、小刻みに震え出す。イキそうなのだ。僕は「変になって飛んじゃえばいい」と笑った。そしてとどめとばかりにお尻の穴を深く貫き、おまんこの奥をおちんちんで叩く。
「あっ、ああああっ! と、とんじゃうよぉおっ!」
 沢路は今日一番大きな悲鳴をあげ、まるでブリッジをするかのように背中をのけ反らせた。達したのだ。そのまましばらく痙攣していたかと思うと、ふと操り糸が切れたかのように崩れ落ちた。同時にまだ収まりのついていないおちんちんがずるりと抜ける。
「はあ、はあ……」
 荒い息を吐き、沢路は弛緩しきった顔でよだれを垂らしていた。僕は一人ズボンを上げると、ぐったりと、だけど幸せそうに微笑んだ沢地の痴態をただ眺め下ろしていた。
 
 ◇
 
 しばらくして、絶頂の余韻からさめた沢路が服を着ぬまま僕に抱きついてきた。
「すごかった……あれが、イクって事なんだな……」
「きもちよくなれた?」
「うん。なんか、病み付きになっちゃいそう……なあ、また、してくれるんだよな?」
 沢路が好色な目を向けた。僕は唇を歪めながらうなずき、「沢路が望むんならいくらでも」と言ってやる。
「期待してる」
「期待しててよ」
 そう笑うと、沢路も笑った。そして「なあ」と僕の肩にあごをのせてささやいてきた。
「オレもさ……九院みたいに『ショウくん』って呼んじゃダメかな」
 それは、沢路のお願いだった。しかし僕は「それは、嫌だな」と即答していた。
「どうしても?」
 食い下がる沢路に、「姫ちゃんと一緒にいたときのことを思い出しちゃうから」と返す。するとそれでしぶしぶながらも納得してくれたのか「そう、だよな」と僕の体から離れた。
「それじゃ、思いださなくなったら……そう、呼んでいい?」
 僕は曖昧に微笑むことで答えて「それより、そろそろ帰らないとまずいんじゃないかな?」と話の矛先を逸らすように携帯電話を取り出した。ディスプレイに表示された時計を見せる。時間はもう六時近くになっていた。沢路の家の門限はまさにそれくらいだったはず。
「あっ、うん……だけど、もうちょっと岸と一緒にいたいな。……だめか?」
「……その気持ちは嬉しいけれど、止めたほうがいい。沢路が怒られたりしたら、僕が心苦しいよ」
「そっか……うん、わかった。……じゃあさ! 途中まで、一緒に帰ろうぜ。これなら別にいいだろ?」
 すがるようにして提案してくるが、僕は首を横に振る。
「僕と二人でいるところをクラスの誰かに見られたりしたら、沢路に迷惑がかかるよ。それをさせないために、今日だって人気がいないところに呼び出したんだから」
「お、オレは別に気にしない! なんか言われたって大丈夫だし、なにされたって平気だ!」
「沢路が平気でも僕が気にするんだってば」
「うう……」
 沢路はあからさまに肩を落とし、しょんぼりとした声を出した。僕は「大丈夫、時間の問題だよ。そのうち一緒にいても大丈夫なようになるさ」とそっと抱きしめてやる。それだけで沢路は顔を輝かせ、「うん」とうなずいた。
「それじゃ、沢路先に帰りなよ。僕はここで少し時間をずらしてから出て行くから」
 そう言うと沢路はわかったと返し、少し気だるげに服を着はじめる。その様子を眺めている途中、僕はふと気になっていたことを思いだし、尋ねることにした。
「そういえばさ。沢路は僕をどうして好きになったの?」
 いじめが起こる前までは、確かに沢路とは仲がよかった。だけどもまさか恋愛感情を寄せているだなんて、かけらも気づきはしなかった。それだけに多少気にはなっていた。沢路は一瞬で顔を赤くしたかと思うと、恥ずかしげにうつむきながらも口を開く。
「……おんなのこ扱いしてくれたから」
 多分僕は間抜けな顔をしていたと思う。「は?」だなんてつい声に出していた。
「おぼえてない?」
「全然」
 というか、こいつを女の子扱いする男がいるとは思えない。僕も含めてだ。沢路は少し寂しそうにして「そっか」と呟いた。
「オレが転んで怪我した時のことは、覚えてる? 三年生くらいの話なんだけどさ」
「ああ、うん。なんとなく。転んでっていうか、吹っ飛んでだったような気もしたけど」
「はは、そうだったっけ」
 思いだすのは沢路が言うとおり三年生のできごと。僕らはお昼休みに体育館で鬼ごっこをしていた。そのとき沢路は鬼に追っかけられていて、ステージ上に逃げて行った。鬼ももちろん諦めずに追跡し、やがて沢路を飛びかかるようにしてタッチすることに成功した。だけども、それがちょうどステージの端にいた沢路を突き飛ばす格好になり、転落してひざをすりむき足首をひねってしまったのだ。
「まさか、僕が保健室に連れて行ったからとか?」
 怪我をした沢路に肩を貸し、保健室まで連れて歩いたことを思いだす。沢路は「それもあるけど」とはにかんだ。
「オレが血を出してるの見て『女の子に傷が残ったら大変だよ』って言ってくれたんだ。いままでずっと、親にだって男の子みたいに扱われてたのに、それがすっごく嬉しくて。それからだんだんお前のことが特別に見えて、気がついたら……好きになってた」
「そうだったんだ」
 確かにそんなことを言ったのを覚えてる。そうか、それが原因だったのか……あれ?
「……それ言ったあと叩かれたような気がするんだけど。『オレのこと女扱いするなー』って言われて」
 僕がじと目をすると、沢路は乾いた笑いでごまかした。しかしそれが通用しないと見るや、ぶっきらぼうに口を開く。
「は、はずかしかったんだよっ。仕方ないだろ!」
「まあ、いいんだけどさ」
 ぽりぽりと頭をかきながらそう言うと「わかりゃいいんだ」と偉そうにうなずいた。そして身だしなみをすべて整え終わると、沢路は開錠し、戸をあけた。まぶしい光に、僕は思わず目をかばった。日はまだ昇っている。しかしあと一時間もすればすっかり暗くなってしまうだろう。
「……誰もいないな」
 きょろきょろと首を出し、沢路は辺りを窺って言った。近辺に人気がないのを確認すると、物置小屋から飛び出して僕に向かって小さく手を振った。
「じゃあなっ、また明日!」
「うん。また明日」
 僕が手を振り返し、沢路の姿が見えなくなったとたん小さく息を吐いた。瞬間、
「あっ、そうだ」
 と沢路が首だけをこちらに覗かせる。僕はそれに驚いて、「うわぁ」と叫んでしまった。
「うわぁってなんだよ」
「いや、びっくりしただけ。どうしたの?」
 跳ね狂っている心臓を手を当てて何とか鎮めながら、僕は不満そうな顔をしている沢路に尋ねた。
「あ、いや……ちょっと言っておきたかったことがあってさ」
「え?」
 とたんに沢路は顔を赤くし、もじもじとしながらも僕の目を見て言う。
「き、今日はありがとう。岸のこと、もっと好きになった。それだけっ」
 沢路は自分の言葉だけを僕に叩きつけて、走り去って行った。僕は扉から首を出し、沢路の姿が消え去るまで見続けた。そうして今度こそ沢路が戻ってこないと確信すると、再び細く長い息を吐いた。疲れた。とにかく疲れた。僕はその場にへたり込み、
「……姫ちゃん、出てきていいよ」
 小屋の隅にあるブルーシートがかけられた大きな何かへ、そう呼びかけた。青いビニールシートがもぞもぞと動きだし、やがてそれを押しのけるようにして出てきたのは、頬をぷっくりと膨らませた姫ちゃんだった。手には赤いランプのついた機械――姫ちゃんのお父さんが持っていた、デジタルビデオカメラがあった。
「……楽しそうだったね」
 抑揚のない声で姫ちゃんが呟く。……僕は何か姫ちゃんを怒らせるようなことをしただろうか。僕は、すべて姫ちゃんの作戦通りに動いていたというのに。
 
 ◇
 
 僕らがエッチの練習を重ねに重ね、あらゆるプレイに快楽を感じられるようになったころ、ようやく初めてのターゲットを決めようという話になった。そして姫ちゃんの口から出てきたクラスメイトの名前が沢路だった。
「どうして沢路なの?」
 正直なところ、もっと大人しい女の子……例えば遠山さんだとかの方が初心者の僕らにはやりやすいのではないだろうか。あいつはすぐに手が出るから危ないと思う。僕がそう尋ねると、姫ちゃんは壮絶な笑みを浮かべて首を横に振った。
「美奈ちゃ――遠山さんはまだだめよ。もっと私たちが慣れてから、ド変態に調教してやるんだから」
 僕はその言葉に内心でにやりとした。だがそれが変な風に顔に出ていたのか、姫ちゃんが妙なことを聞いてきた。
「ショウくんはやっぱり、沢路さんをひどい目にあわせたくないの?」
「は? なんで?」
 本気で言っている意味がわからなかった。姫ちゃんが早口に続けた。
「だ、だって、ショウくんは沢路さんと仲がよかったじゃない」
「まあ、そうだね。多分姫ちゃんの次に一番遊んでた女子じゃないかな。……あれを女として見るかどうかは別として」
 男言葉で一人称はオレ。さらには下手な男子よりも腕っ節が強くて、ガキ大将的な性格をしているとあれば女と思うほうが難しい。しかし姫ちゃんは納得がいかないらしく、「むう」だなんてうなっていた。
「で、どうして沢路なの?」
「……理由はいくつかあるけど、一番簡単に攻略できそうだからかな」
「ええー」
 とてもそうは思えなかった。僕は思わず懐疑的な声を上げ、姫ちゃんににらまれてしまう。そしてこれ見よがしにため息をつき、
「気づいてなかっただろうけど、沢路さん、ショウくんのこと好きなのよ」
 僕が「えええっ!?」と叫んでしまうようなことを口にした。
「うっそだー。だって、沢路だよ? あのオトコオンナが誰かを好きになるなんて……」
「そんなんだからショウくんは乙女心がわかってないっていうの! そんなの沢路さんの態度見てればすぐにわかるじゃない! いっつもショウくんのことを目で追ってて、私たちをいじめてるときだって、ショウくんのことだけは絶対に酷いことにならないようにってかばってたんだよ!」
「……マジで?」
「マジ」
 少し思い起こしてみれば、確かにその通りだったかもしれない。でもそのときの僕は姫ちゃんが嬲られることで頭に血が昇っていて、沢路がどう動いていたかなんてまるで気にもとめていなかった。というよりも、あの場にいた連中はみな僕にとって敵でしかない。
「それにあの沢路さんがいじめに加わったのだって、私のことが邪魔だったからよ。私がいなくなれば、ショウくんを自分になびかせることができるかもしれないなんて思ったのかもね。でも自分からそんなこと考えるようなタイプには見えないから、多分あいつにそそのかされたんじゃないかな」
 あいつ――転校生のことか。たしかにあいつなら単純馬鹿の沢路にいらないことを吹き込んで、その気にさせることくらいはするだろう。そして正義感の強い沢路がいじめなんてものに一枚噛んでいたことも、なんとなくだが納得できた。
「……でも、本当に沢路は僕のことを好きなのかなあ」
 ただ、そこだけがどうにも腑に落ちない。姫ちゃんはじれったそうに「あーもう」とうなって、
「とにかく作戦通り、明日登校してから一週間は私に話しかけたりしたらだめだからね! そうやって、私とショウくんが別れたとか、仲悪くなったって沢路さんに思わせなきゃならないんだから」
「ああ、うん。それで沢路を物置小屋に呼び出して、エッチまで持ち込むんだよね」
「そう。そこまでの流れだけど、ショウくんからガツガツ押したらだめだからね。こう、脈がありそうな雰囲気をかもし出しつつ、相手から好きだって言わせるような、そんな状況を作り出すの!」
「難易度高すぎない?」
「そうかなあ? 多分、すごく簡単にいくと思うよ」
 不安げな僕に対し、姫ちゃんはものすごく楽観的に言った。
「で、ショウくんが沢路さんとエッチしてるところを、このパパのビデオカメラで撮影する!」
 じゃーんなんていいながら、姫ちゃんは少し型の古いビデオカメラを取り出した。とはいえ、さっきしたテスト撮影では十分な画質を確認できたので使用に何の問題もない。
「気持ちよくしてすぐ奴隷にできそうならば何の問題も無し。もしだめでも、映像があれば従わざるを得ないでしょ?」
「二段構えだね。さすが姫ちゃん」
「ふふん!」
 胸を逸らして威張る姿もまたかわいい。だけど僕は明日から一週間は姫ちゃんと話ができないのだと思うと、憂鬱で仕方なかった。
 
 ◇
 
「楽しそうだったね」
 もう一度姫ちゃんが恨みがましそうな目で僕を見た。
「た、楽しくなんてなかったよ」
「うそ。チューとかしてたし、なんかいろいろ甘い言葉ささやいてたし。私なんかもう一週間もショウくんとお話してないのに!」
「ひ、ひめちゃんの作戦じゃないかっ!」
 僕は慌ててそう弁明するんだけれども、ふくれてしまった姫ちゃんに正論は通用しない。つんとそっぽを向いて、「ショウくんなんかしらない」と言った。こうなったら僕にできることは「ごめんなさい」と謝ることだけだった。
「……いいよ。イってないみたいだし。それに免じて許してあげる」
 僕はほっと安堵の息をつき、そしてもし沢路の中に出してたりしたら一体どこまでの怒りをかっていたのかと想像し、顔から血の気を引かせていた。
「ねえ……まだ続けるの? 姫ちゃんと僕が仲たがいしたって思わせるの」
「つらいけど、まずは沢路さんを落とすのが先決だから。この調子だとあともう一週間くらいエッチ漬けにしてやれば、ショウくんなしじゃ生きていけなくなるわ。そうなったところで、ネタばらししよう」
「それまでの辛抱か……つらいよ」
「私も」
 僕は姫ちゃんを抱きしめ、その唇を奪う。沢路の唾液が姫ちゃんの唾液で上書きされて、清められていくのを感じた。僕の固くなったままのおちんちんが姫ちゃんのお腹に当たる。
「……こっちも、つらい?」
「うん」
 姫ちゃんの問いに、僕は素直にうなずいた。姫ちゃんはそっと僕のおちんちんに手を伸ばし、ズボンの上からさする。
「それじゃ……ここでしよっか。これまでの一週間分、全部まかなえるくらいに」
「……うん」
 そうして僕らは沢路の臭いが残る物置小屋で重なった。
 沢路がすべてを知るのはまさしくこの一週間あと。僕ら二人の手で快楽地獄に叩き落とされ、奴隷として服従を誓わされたときのことだった。


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