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[9573] 【完結】【ネタ】魔法先生 ヨコヤま!(ネギま+ジャイアントロボ)(おまけ追加)
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e8ed70c7
Date: 2009/08/30 16:03
唐突に思いつきました。

たぶん20代後半くらいじゃないとネタがわからないんじゃね?
でもスパロボにも出たしそうでもないのか?


<2009/6/16>
とりあえず、第一部が完結したのでクロスネタを表示しました。
あとがきは『当初はクロスネタを表示しなかった』という前提で書いていますのでご了承ください。

<2009/7/17>
クロスネタを十傑集⇒ジャイアントロボに変更。
なぜかは、34話を参照してください。
というか、むしろネギまを消すべき?

<2009/7/25>
30話以降のフォントタグのミスを修正しました。

<2009/8/2>
タイトルに完結の文字を入れました。

<2009/8/30>
おまけエピソード追加









やあ、みんな、僕はセルバンテス・ダラー 。
ネギまの世界に転生した元一般人さ。

当然のごとくネギと同郷で、一緒に勉強をした仲さ。
悪魔襲撃はどうしたかって?

実は僕には特殊能力があってね、相手の精神に直接影響して幻術をかけることが出来るんだ。
その能力が土壇場で発現したおかげで、悪魔に見つからずにやり過ごすことができたんだ。

うん、僕もチートだと思う。
防御不可の幻術とかマジひどい。

まあそれは置いといて、麻帆良にネギと一緒にいるんだ。

うん、SSじゃよくある話でなぜか僕もネギと一緒にここで修行なんだ。
お約束だと笑ってくれればいいよ。

で、たった今ネギがくしゃみでアスナんの服をはじきとばしたところなんだ。
一緒にいるんだからとめろよ、そこのエロオコジョ。
うん、なぜか、カモが一緒にいるんだ。

まあ、これくらい本筋に影響ないだろ
HAHAHA!

「このエロガキーッ!!」

おお、ネックハンギングツリー!!
すげぇ。

たしか、ここでタカミチが来るんだったよな?


「ネギ君、よく来たな」

おお、来たきt…

( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?


あごひげに、スーツを着たダンディな教師…

うん、間違っていない。これだけならなッ!



葉巻を咥えて、モノクルをつけていてタカミチの数十倍はダンディな…って、オイィッ!?

「あ、タカミチ~!」

なんですとッッ!??


「やあ、君がセルバンテス君だね、ネギ君からよく聞いているよ。
 私は、高畑・T・タカミチだ」

だって…

その姿は…

どうみても…



衝撃のアルベルトッ!!!



居合い拳とか豪殺居合い拳とか感掛法とか超越してますよね、あなた?

魔法とか使えないとかどうでもいいですよね?

ていうかむしろ人類最強なんじゃないですか?

ここはネギまじゃないんですか?

落ち着け、俺! 素数を数えるんだ 2,3,5,7,11…

と、とりあえず自己紹介を…


「君がネギ君かい?」

「おや、神多羅木先生」

ん、ここで他の魔法先生がでてきてたっけ…ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええッッ!?!

「はじめまして、俺が神多羅木だ」


いや、違うでしょ!

たしかに指パッチンで鎌鼬発生させるけどッ!!

鎌鼬とか言うレベルじゃないだろ、あんたはッッ!!!

そこの素晴らしきヒッツカラルドォォッ!!!


その瞬間、脳の処理限界を超えた俺の意識は飛んだ。











うん、ネタです。

どこからどうみてもネタです。

ネタがわかんないのに、ここまで読んだ方ご苦労様です。

ごめんね、タイトルにクロス元書かなくて。

心より、ごめんなさい。

でも、ネタを読んだときにインパクト与えたかったんだ。



タイトル見てこの展開予想した方、貴方は予知能力者ですか?

そんな方は熱い感想を残してくれると嬉しいです。



一応、続きあります。

少し待っててね。





[9573] 魔法先生 よこやマ! 第2話 「・・・ありえない」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e8ed70c7
Date: 2009/06/14 23:03

っは!? ゆ、夢……じゃねぇぇぇえぇぇッ!!

気づいたら目の前にアルベルトのドアップとか!

惚れるじゃないかッ!!



って、いつのまにか、学園長室らしき部屋の前にいるぜ。

無意識で歩いていたのか俺?

まあ、いいや…もう、どうにでもしてくれ。

そう思ってドアを開けようとする…が、開かない?

あれ? ああ、これ引くのね?

と思ってドアを引こうとした瞬間

「ん? 手伝ってやろうか?」

「ああ、お願いしまs」


聞こえた声に反射的に答えてしまったぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!

「ただし、まっぷたつだがな」

やっぱりぃぃぃぃいいいいぃぃぃッッ!!!。

人生で最速と思われるしゃがみこみを披露する俺!!

頭スレスレをなにかが飛んでいったような気がした。

「い、いきなり、な、なにするんですかぁぁぁぁぁああああッ!!!」

涙目でヒッツカラルド、もとい神多羅木に詰め寄る俺。

「ん、手伝ってやったんじゃねぇか?」

「どこの世界に手伝うついでに扉ごと真っ二つにしようとする人がいますかッ!?」

「ここに」

「なにしてやったりな笑顔で答えてやがりますか、貴方はッ!?」

「ああ、気にスンナ」

「するに決まってるでしょうがぁああッ!!」

「ったく、ガキのくせに細かい奴だなぁ」

「細かいとかそういう次元超越してるでしょうがぁぁぁぁッ!!」

「どうどう…落ち着きたまえ、セルバンテス君」

アルベルtじゃなかった、タカミチが俺の肩に手を置き悟してくる。

うむ、ナイスダンディー!


「はぁ…もういいです…」

なんだろうこの無常感は…

さっさと学園長と話して今日はもう寝よう。

そう思った俺は、っていつのまにか一人称が”俺”になってる!?

もういいや、猫かぶるのも疲れたよ。

俺は学園長室に足を踏み入れた…


( ゚д゚) ・・・ハァ?
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?



「げぇッ!! 孔明ッ!?」







短い? いや、そこは多めに見てくれ。

これくらいのほうが書きやすかったんだ。

あと、学園長と孔明のつながりは腹黒さということにしてください。

そういえば今更だけど、クロス元宣言してなかったよね。

まあ、ここまで読んだ人はわかっていると思うけどGロボ、正確にはBF団です。

もっというと十傑集なわけだが。


あと、もうちょっとだけ続くんじゃ☆




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第3話 「俺が静止する日」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e8ed70c7
Date: 2009/06/15 00:03


学園長室に入るとそこにいたのは孔明でした。

うん、何言ってるか俺もわかんない。


「ふふふ、ようこそネギ君。そしてセルバンテス君。
 麻帆良学園は君たちを歓迎しますよ」

…胡散臭すぎる。

むしろ、あんたはアルビオレ役の方がそれらしかったんじゃ?

そう思うほどには、脳がこの状況に慣れてきたのかもしれない。

俺を平穏な生活に戻してくれ…

疲れたよ、パトラッシュ…


「さて、アスナ君、コノカ君そこのネギ君は君たちの部屋に同居することになる。
 よろしくしてくれたまえ」

「えぇ~ッ!! 学園長ッ! このガキg」

「おや?先日お願いしましたよね? 君たちの部屋にひとりルームメイトが増えると」

「で、でも! こいつ男ですよ!」

「こちらは女子とも言っていませんでしたが?」

「そ、それは…」

「ええやん、アスナ。この子かわいいえ」

「ほら、コノカさんもこういってますし」

「っく、わかりました!! わかりましたよ!」

「ふふふ、ありがとうございます。それでは朝礼があるでしょう。
 先に教室へ戻っていただいてけっこうですよ」

「はぁ…いこう、コノカ」

「わかったえ、それじゃ、またあとでな~ネギ君~」

そう言って、二人は部屋を出て行った。

ここは、『これも孔明の策か!』とでも言えば良いのだろうか?


「さて…ご苦労様でした。高畑君、神多羅木君」

ああ、やっぱりその名前なんだ。

「いえいえ、孔m、ごほんごほん、学園長からの依頼ですからな」

今、孔明って言おうとしたよねッ!? ねえッ!

「ふふふ、さて改めて自己紹介といきましょうか。
 私は近衛 近右衛門。この麻帆良学園の長をしています。
 昔は『策士』という二つ名を持っていましたが、一線を退いてからはとてもとても…」

いや、どうみても未だに暗躍してますよね、あなた?

「私は高畑・T・タカミチだ。昔は『偉大なる炎(ビック・ファイア)』に所属していたこともある。
 二つ名は『衝撃(ザ・インパクト)』と呼ばれることが多いな」

ああ、『紅き翼』じゃないんだ。っていうかもうアルベルトでいいじゃん。

「俺はヒッツk…ん、うん…神多羅木だ。俺も昔は『偉大なる炎(ビック・ファイア)』にいたな。
 二つ名は『素晴らしい(ザ・ワンダフル)』だ」

…明らかに、名前は偽名名乗っています。ありがとうございました。
ていうか、その二つ名でいいのか? あんたは?

というか普通に『偉大なる炎(ビック・ファイア)』とか言っているけど、そんな組織聞いたことなんですが?

いや、俺の中の人は知っているけど。
まあ、いいや。次は俺の番か?

「あ、はい。セルバンテス・ダラーです。今年魔法学校卒業して、ここには修行のために来ました」

「ああ、よろしくたのむぞ」

「おう、よろしくな」

そう言って、タカミチと神多羅木と握手を交わす。
名前? もういいんじゃね。

「?」

ん? なにか学園長が首をかしげているぞ。

「どうしました?」

「いえ…別にもう幻術を解いてもいいんですよ?」

「? いったいなにを言っているんですか」

「いえ、ですから、いつまでもそんな振りをしなくてもいいんですよ」

? なにを言っているんだろう?

「ふう、どうやらあまりにも完璧に自分に眩惑をしすぎたようですね。
 あなたは『眩惑(ザ・ダズラー)』と呼ばれた『偉大なる炎(ビック・ファイア)』の一員ですよ?」

( ゚д゚)ポカーン

は? なにその設定?

え? 俺? 俺なの?

俺って『眩惑のセルバンテス』なわけ? ええぇええええぇっ!?

あの人、Gロボ本編のとき、もう故人じゃん!


そして、わけがわからなくなった俺は現実から逃避するために再び意識を手放した。







あとがき

 みんなは、名前からもうわかっていたよね?

 実はオリキャラではなく、ちゃんと十傑集だったわけさ!

 まあ、すでに感想ではバレバレでしたがwww

 …ごめんなさい。

 あと、ネギ空気でごめんなさい。
 
 


 もうすこ~しだけ続くんじゃ。




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第4話 「全てはビックファイアのために!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e8ed70c7
Date: 2009/06/15 01:23


HAHAHA!

実は俺、十傑集だったんだZE☆

うん、何言ってるか、俺もわかんない。




っは、ゆ、夢…ってもういいっちゅうねん!!!

ていうか二度ネタだ、これは!!


孔明が言うにはどうやら、あまりに眩惑を強くしすぎて、周りはおろか自分も眩惑されているらしい。

ていうか自分の認識もいじるとか、ドンだけ~!!

どう見ても外見は普通の子供としか認識できないよなぁ。

すげぇな、俺! 実感無いけど…

ていうか、実際の年齢30越えてるらしいよ、俺?

どう見ても10歳くらいにしか見えてないんだけど?

エヴァの幻術の逆バージョンか(大人→子供)…

まあ、いいや。

「あ、あのそれで俺が、その十傑集だったとしてなんでこんなことを?」

「ふう…やれやれ、しかたありませんね。説明しましょう」

「おい、学園長! セルバンテスは死んだんじゃなかったのか!!」

タカミチが学園長に詰め寄っている。

…文字だけだと想像しづらいからもう孔明とアルベルトとヒッツカラルドでいいよね?

「落ち着きなさい、高畑先生。それも説明しますから」

「む…すまん」

「まあ、一言でいうと任務だったのですよ」

「「任務?」」

俺とアルベルトの声がハモった。

ヒッツカラルドはソファーでくつろいでいる。フリーダムだなあんた。

「ええ。そう任務です。ときに、我ら『偉大なる炎(ビック・ファイア)』の首領がどこにいるか知っていますか?」

「? いや」

アルベルトが首をかしげている。

「あの方は、10年前の魔法大戦の折に力を使い果たし、眠りにつきました。
 そして、その力が復活するまで魔法警察機構に捕捉されないよう身を隠しました」

「ああ、そこまではお前が話していたな」

もう学園長って呼んでいないですね、アルベルトさん?

「では、そのことにセルバンテスの死を偽装した極秘任務を考慮すると?」

ッ!?

「「ッまさか!?」」

俺とアルベルト、ついでにヒッツカラルドの視線が一点に集る!!

まさか…そんな…

俺と一緒に来た少年がいたと思われる場所にたたずんでいたのは

ネギ…ではなく白髪の少年…バビ、じゃなかったビッグ・ファイアその人だった。




ええぇぇぇぇえええ? なにこの展開ッ!?

ねぇ? ネギまは? ねえどこいったの?






あとがき

 だが俺は謝らない。

 ごめん。やっぱり謝ります。

 一発ネタと言っておきながら、なんか続いています。

 感想ありがとうございます。

 こんな実験ネタ作品読んでくれてありがとう!!!

 「「「すべてはビックファイアのために!!」」」


 あともう少し、少しだけ続きます。



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第5話 「奴の名は…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:83c19d21
Date: 2009/06/15 21:35
あらすじ

 じつはネギ君はビッグ・ファイアだったんだよ!!

 ΩΩΩ<ナ、ナンダッテ-


な、何を言ってるかわからねぇだろうが俺にも一瞬何が起きたのか分からなかった!
ネギ君だと思っていたんだがきづいたらビッグ・ファイアになっていたんだ。
俺も何をされたのかわからなかった。
頭がどうにかなりそうだった。(ry

…うん、もう自重する。



そうか、ネギ君はビッグ・ファイアだったのか、そうか…

で、そのオコジョ…いや今はでっかい黒豹ですけど。

アキレスも護衛で傍にいたと…

なにその史上最凶のオコジョ妖精。



とりあえずわかっていることは



…もう、ネギまじゃないよね、これ?

主人公、いないじゃん。



ああ、もういいんだ。人間諦めが肝心だよ?

最初に魔法先生がおかしかった時点で望みをすてるべきだったんだ。

ある意味、BF団、ていうか十傑集になんてまずなれないよ。

そう、これはこれでいいじゃん!

…俺死亡フラグ立ってないよね?

いいや、とりあえず話進めよう。


「で、これから僕たちはどうすればいいんですか?」

「とりあえずは当初の予定通りこのまま先生をやってください」

「はい、学園長!」

おおぅ! いつのまにかネギ君に戻っている。

ていうか、その状態じゃないとしゃべれないのか?

アキレスもオコジョにもどってるし…


あれ? なんかネカネさんがカモに下着盗られたとか言っていたような…


ゾクゥゥゥゥッッ!!


やべぇ…あの混沌の泥、俺を狙ってやがるッ!!

これは喋ると粛清フラグですね、わかります。

「では、頼みましたよ」

バッ!!

その場にいたネギ以外の全員が右手を掲げて叫ぶ。

「「「「全てはビックファイアのためにッ!!」」」」

おぉう、なんか体が勝手に…_| ̄|○

いや、これは、これで…



とか考えていると、2-Aに着きました。

「さて入りましょう。セルバンテス先生!」

そういって、ビッグ・ファイア様…でなくてネギ君が入っていく。

あ、黒板消し……って、あのオコジョ上から降ってきた黒板消し飲み込みやがった!?

…いや、もう気にするのはよそう。

孔明なら仕方ない。

十傑集なら仕方ない。

BF団なら仕方ない。

うん、これだ。

これで、精神の安定を図れるz…バタンッ!!

入ろうとして教室の中に目をやった瞬間、俺はドアを閉めた。

…ナンダアレハ?

一瞬、たった一瞬だったが、どうやら十傑集の身体能力を持つ俺は認識できてしまった。

あれはまあ、女子中学(?)生なんだろうな。

…長瀬 楓…たしかに忍者だったはず。

うん、俺の記憶だとそうだ。

見えたのはたしかに中学生に見えないナイスボディでした。




で、なんで赤いマスク、マフラーをつけているかなぁぁぁっぁあああッ!?

ちょっと待てッ!!

ここ学校だったよなッ!!?

アレはありなのか?

ていうか、ニンジャ(忍者ではなくてニンジャ)だからかッ!?

いくらなんでもありえねぇだろがッ!!

マスク・ザ・レッドォォォォッッ!!






あとがき

 なんかこうなった。

 マスク・ザ・レッドファンの人ごめん。

 ちゃんと変装はしています。

 姿かたちは長瀬楓そのものです。

 でも、やっぱり忍べませんでした。

 あと、感想ありがとうございます。

 感想あると励みになりますね!!

 こんな駄文でも読んでくれる人がいるのは、さすがは十傑集のおかげといわざるをえない。




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第6話 「もはやネギまのネの字もない」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:83c19d21
Date: 2009/06/15 23:25
あらすじ

 楓はニンジャでした。

 Oh、ジャパニーズニンジャ、アカカゲ!!


 …笑えよ、カカロット…


ハァ……考えるだけよそう。

十傑集なら仕方ない。
十傑集なら仕方ない。
十傑集なら仕方ない。
十傑集なら仕方ない。
十傑集なら仕方ない。
十傑集なら仕方ない。

よし、大丈夫だ。

まだいける。

では、改めて

ガラララッ!!

あの赤い仮面ヤロウは無視だ、視界に入れないようにして…

「え~、はじめましtぶふぅぅぅぅぅっっっ!!!??」

ちょ、そこ、だれの席だ!?

ええと、超鈴音か。

ああそっか、なぜか中国系で過去に重いものをもっていて、擬似瞬間移動のような能力があるからか?

って、納得できるかぁぁぁぁッッ!!

どうみても14歳は無理があるだろうが、そこのエキスパートの銀鈴ッ!!

BF団の皆さ~ん、そこにスパイがいますよ~!!

あ、そっかぁ、だからマスク・ザ・レッドが監視役でいるんですね。わかります。



……………

………

…さて、もういいよね。

マスク・ザ・レッド…まあ、一応変装してるし、まあ100歩譲って許容しよう。

銀鈴…まあ一応女性だし、目の保養になるからこちらも100歩譲って許容しよう。

…で、絡繰茶々丸…彼女、いや、あ・れ・は一体なんなのかなぁ?



ねぇ、コ・エンシャク?


ふ、ふふふ、ふふふふふふふふふふ

あの姿でどうどうと椅子に座っているとかねぇよッ!!

ていうか、マントくらい外して置けよ。

いや、それ以前に仮面はいいのか?

というか女子中学生の範囲で認められているのか、アレが!?



ああ、いいんだ。うん。

取り乱してしまったようだ。

仕方ない、奴なら何でもありだ。

たとえ、2-Aの席が全員コ・エンシャクでも奴ならありえる、とか思える時点で
あきらめよう。

もう好きにしてくれ。

周りの生徒たちも俺の形相にびびったのか顔を青くしてるしな。

うん、勝手にしてくれ…


俺、もうゴールしてもいいよね?


そう思った俺は本日三度目の夢世界モエラに旅立つのだった…





P.S.

あとで、確認すると春日美空がサニー・ザ・マジシャンでした。

2-A唯一の魔法生徒だからですね? わかります。


カオス過ぎるよ、このクラス!!




あとがき

 これにて一応完結となります。

 読んでくれた方ありがとうございました。

 コ・エンシャクは無口でザジかナンデモありっぽい茶々丸か迷いましたが、
 こうなりました。

 サニーはあの中ならもう普通です。
 目立ちません。

 っは、こう思わせることが孔明の罠かッ!!


 続編については気が向いたら作るかもしれませんが、とりあえずはここまでです。

 やるとするなら
 ①エヴァ編  →ビッグ・ファイア様に吸血鬼ごとき敵うわけねぇだろ。
           ていうか、先に十傑集がでるわ!
 ②修学旅行編→リョウメンスクナ=Gロボですね、わかります。
 ③学園祭編 →…え? まさか九天大王?
 ④魔法界編 →全てはビッグ・ファイアのために!!

 こんなかんじですかね? え?意味がわからない?
 またまた~。貴方の脳裏にはほら、世界超人対決が描かれているでしょう。
 それが答えです!

 ていうかネギがチートすぎてむしろ力出した瞬間終わるとか。
 学園長が策士すぎて全てが認識した瞬間に終わっているとか。
 魔法先生がチートすぎて、魔法界VS麻帆良学園で互角以上に戦えるとか。

 うん、強さのインフレって怖いよね?

 では、また機会がありましたらよろしくお願いします。






・・・そう思っていた時期もありました。

…っく、みんながッ!

感想でッ!!

配役なんてもの考えるからッ!!!

ネタが思い浮かんでしまったじゃないかッ!!!!

というわけで、もうしばらくだけこの駄文にお付き合いください。

では、ツギノカイマデサヨナラ…





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第7話 「これがエヴァ戦?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:2a4f0be2
Date: 2009/06/16 22:23
まえがき
 今回はちょっとネギマ分を頑張って入れようとしましたが、よくある展開です。
 見捨てずにいてください。




やあ、眩惑のセルバンテスだよ。

相変わらず実感ないけどね。

とりあえず幻術のことは体が理解したのか、ある程度は解除できました。

まあ、さすがに10歳だった先生がいきなり次の日に怪しいアラブ人になっていたら
大事だからね。

とりあえず今は軽めに幻術纏ってます。

それでも十傑集クラスじゃないと見破れないと思うんだが…



さて、歓迎会です。

カオスです。



というか、なんでコ・エンシャクがいるんだろう。

ウーロン茶を飲むたびに、床に流れ落ちています。

ていうかだれか指摘しろよ!!



で、なんでエヴァンジェリンもいるんだろう?

というか俺、睨まれてます。

ネギじゃないの? とか思いましたがよく考えたら、ナギとネギ関係なくね?

あれ? じゃあ、ナギは???

…まあ、いいか

今は、アルベルトのアカペラ聴いていよう。

あいかわらずダンディすぎる…






そして宴もたけなわというときにエヴァンジェリンに連れ出されました。

え? なんで?

とか、思っていると

「セルバンテスッ!!」

と叫んで抱きついてきました。

……………

………

…はぁあッ!?


「よかった、生きていたんだな! お前が死ぬはずはないと思っていたが本当に生きて会えるなんて!!」


頼む! だれかこの状況を説明してくれッ!!

「うぅぅぅ…よかった…本当に…ぅう…」

うう…KYだが、ここは本人に聞くしか仕方あるまい。

「あ、あの~? どこかでお会いしましたっけ?」

「!? な、この私を忘れたのか!!!」

「え~と、エヴァンジェリンさん…ですよね?」

「キティ。貴様はそう呼んでいただろう?」

「へぁッ!?」

「セルバンテス。どうしたんだ、一体?」

「えと…俺が、君を、キティ、と?」

「そうだ! 貴様の花嫁のこの私を忘れたというのかッ!?」

「ほわぁぁぁぁぁっ!? は、花嫁ッ?」

な、なにをしたんだ!? 前の俺!

ていうか眩惑のセルバンテスぅぅぅぅうううッ!! なにをどうしたらこうなるんだあぁぁぁぁぁぁぁああっ!???

とととととりあえずは情報の共有を、だななな

「え、えと、ですね? 実は私、前の記憶がなくてですね?」

「な!?  記憶がない、だと!?」

「え、ええ。どうやら自分の能力の影響らしいです」

「っく、なんたることだ! せっかく再会できたというのに!!」

「で、というわけでですね、これk「ふん、まあ、問題あるまい!」 …へ?」

「貴様がセルバンテスなのは間違いない。その高度な幻術、貴様以外に誰が使えるというのだ。
 貴様が記憶を失っていようと関係ない。そ、そのわ、私はき、貴様のものなんだからな!」

…なんだ、と? この好感度MAXはなんだ?

フラグ全開放状態なのか? ツンすらないデレエヴァだと!?

いったいなにをやったんだッ! 過去の俺ぇぇぇぇぇええええええっっ!!!!






後日、話を聞いたところによるとどうやら俺は幻術を駆使して、架空の英雄『ナギ・スプリングフィールド』として
魔法界で暴れまわっていたらしい。

で、そのときに闇の福音エヴァと出会い、カリスマと話術でBF団に勧誘したそうだ。

その条件として婚約したのだとか。


…はぁっ!? おい、前の俺。というか眩惑のセルバンテス…いったいなにをしてるんだ…




さらに後日孔明に詰め寄ったところ、ナギ・スプリングフィールドはビッグ・ファイア様がネギ・スプリングフィールドとして
休眠するための隠れ蓑のために俺の眩惑+情報操作で英雄をつく上げたのだそうだ。
(というか、一体どの時点からビッグ・ファイアが休眠するとか予測してたんだ?
 先読みというレベル超越してるんだが…)

そして英雄に惹かれてやってくる人材をBF団に勧誘していたそうだ。

で、その中にいた闇の福音はどうしても今後必要になると孔明は予測し、俺に内緒で例の婚約で吊り上げたとか。

しかし、その時すでに死亡の偽装を進めていた俺はそれを知らずにそのままウェールズへ。
対してはエヴァは俺の死亡を知り無気力になりこの学園で惰性で過ごしていたとか。

エヴァって登校地獄じゃなくて気力がなくてここから動かなかったのか…

というか、俺の死亡でそこまで落ち込むとかいったい何をしたんだ俺は? まじで?

そして、そこまでエヴァの心を読んで俺の偽装まで繋いで、学園にエヴァを囲っていた孔明マジ鬼畜。

って、オィィッ!! 普通にこえぇよ、この孔明!!










P.S.

そういえば本屋ちゃんのイベントはニンジャが助けてました。

「楓さん…っぽ」


本屋ちゃん、それあらゆる意味で茨の道だから!!








ネギまキャラとの絡みが足りないと、がんばって加えた結果がこれだよッ!!

エヴァンジェリン戦? どうやってもネギに絡む意味が見出せませんでした。

そして、ナギ=セルバンテス。

ちなみにナギは一人旅でした。

エヴァも魔法大戦も全てが孔明の罠でいいよ、もう。

今回の内容、自分でも意味不…本当にごめんなさい。

孔明の策の演出は俺にはやはり無理なのか…

だめだな、テンションが足りない。

次回にご期待ください。




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第7.5話 『(筆者の)惨劇に挑め!』
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/24 23:47

まえがき

 短いです。

 何故これを書いたのか…

 理由は17話のあとがきに書いてあります。

 今、一話から読んでいる人には、意味がわからないと思います。

 17話のあとがきまで読んだ時点で『ああ、そういうことか』とわかる人もいるかも知れません。

 これを読んだ時点で16話まで読んでいた人はなんのことかある程度予想がつくかも。

 ヒントは11話、13話はこの7.5話よりも時間的に前に書いてあったと言うことです。





唐突に学園長に呼ばれて一言。

「次の期末試験で2-Aが学年TOPになれなかったら、2-A全員もう一回2年生です」

「っは?」

「次の期末試験で2-Aが学年TOPになれなかったら、2-A全員もう一回2年生です」

「…あの?」

さすがにその条件は厳しすぎかと…

「まあ、実際にはそんなことはしませんが、すでにこのことは噂として流してあります。
 セルバンテス、貴方はこのことを聞かれたら、否定も肯定もせずされど信憑性を持たせるように。」

むずかしいな、おい。

「よく分かりませんが、わかりました」

「では、授業に行ってください」

「はい」




 ~2-A~

「「「「え~ッ!! 学年TOPを取れないと、全員留年んんッ!!!」」」」

「なんか、そんな噂が流れているってだけなんだけどね」

「ちょっと、朝倉さん! 真偽のほうはどうなんですの?」

「いや、私も調べてるんだけど本当かどうかまでは…って苦しいからいいんちょ」

「っく、みなさん!! 万が一に備え、今回の学年末テストはTOP狙いますわよ!!」

「でもなぁ…バカレンジャーが…」
「だよねぇ…」
「そうそう」

「では、貴女たちはもう一年、2年生でもいいとおっしゃるのかしら?」

「そ、そうは言ってないけどさぁ」


 ガララララッ!

「はーい、皆さん授業はじめますよ」

「「あっ、ネギ先生!! とセルバンテス先生!」」

「そ、そうだッ!! ネギ君! 私たち今度の学年末テストでTOPじゃないともう一回、2年生って本当?」

「いえ、僕は知りませんけど?」

「そっか…ねぇ、セルバンテス先生はなにか知らない?」

えっと、否定せず肯定せず信憑性をもたせる、だったか。

「そういえば…学園長がそんな感じのことを話していたような…?」

「「「「えぇ~ッ、ほんと~ッ!?」」」」

うん、いい方向に誘導できたんじゃね?


「ちょっと、なんかマジっぽくない?」
「でもでも、今までそんなことなかったじゃない」
「ひょっとして今までがそうだったから、ついに学園長の堪忍袋の緒が切れたとか?」
「ありそうで否定出来ないわね…」

「? 学園長って尻尾があるアルカ? やっぱりタダモノじゃないアル」

「!? く、くーふぇ…堪忍袋の尾じゃなくて緒、つまり紐のことよ」

「???」

「え、えっとね、つまり学園長がついに本気で怒ったかも知れないってことよ」

「そうアルカ~」

「と、とりあえず勉強よ!!」

「そ、そうね!」



で、こうなるとあるわけですよ。図書館島イベントが。

別に俺の進退がかかってるわけでもないし、べつに構いませんが。

…で、なんでネギ君の代わりに俺がいるわけ?

「だって、ネギ君には教室組みの勉強見てもらわないと!」

「…貴女たちも教室で勉強の方が良くないですか?」

「駄目ですッ! 私たちバカレンジャーが今更勉強したところで焼け石に水ッ! 
 最下位から脱出ならともかく、学年TOPになるためにはなにか革新がなければ!!
 そのためにはここにあるというメルキセデクの書が必要なのですッ!!」

えらい力入ってますね、綾瀬君。

「さぁ、みなさん! 行きますよ!!」

「「「おぉ~ッ!!」」」




で、見つけました。メルキセデク。

表紙にタイトル書いてありますね。

「こ、これが伝説のメルキセデクの書…!!」

綾瀬君感動してます。

「で、持ってみてどうですか? 頭良くなりましたか?」

本物かどうかは俺にはわからんしね。

「…なんか円周率が500桁くらい言えそうです」

「すごいじゃないッ!!」

「次、私、私~おぉ、なんか行けそうな気がする!!」

「すごい、すごい!!」


「で、誰が持ってテストを受けるんです?」

「「「「え?」」」」

「だって一冊しかないでしょう?」

「え~と、そ、それは…」

「そうだ! 本をばらして、みんなが少しずつページを持って…」

「いえ、それは駄目です。たしか、この本の全てを持ってメルキセデクの書として効果を発揮するとのことなので、
 ばらすと多分効果がなくなります。さらに元に戻すことができるかもあやしいです」

…なんか綾瀬君、博識ですね。

「じゃ、じゃあどうするのよ!!」

「そ、それは…」

「先生、何か考えはありませんか!」

「そうですね…では一つだけ」

「「「おぉッ!!」」」

「たぶんですけど、そんな分厚い本抱えてテスト受けると、カンニング扱いされるのでは?」

「「「おぉッ!! そういえばッ!?」」」

「うぅぅぅ…結局使えないと言うことですか」

「とりあえず、戻りましょうか」

「しかたないわね」
「残念でござる」
「はぁ…」

「で、綾瀬君、その本をどうするつもりですか」

「こ、これは…置いていきます…」

「おや、よろしいのですか?」

「私が持っていくと、絶対に誰かに自慢してしまうです。
 そんなことをすればこの本を狙っていろんな人が来ます。
 ひょっとしたら無理やり奪おうとする人だって出てくると思うです。
 本が原因で争うことは私はしたくない…です」

「はい、よくできました」

そう言って思わず彼女の頭を撫でてしまう。

「なっ!! なにするですかぁ!?」

「いえ、ちゃんと後のことを考えられましたからね。
 これは先生として褒めないと」

「う、うぅぅ」

「ま、学年TOPじゃなくても大丈夫なように学園長にお願いしますから、皆さんはちゃんと普通に勉強してください」

「「「は~い!(ござる)」」」
「仕方ないです」





結局、学年3位と言う結果に終わった2-A。

学園長からは

「よく頑張りました。ですがTOPではなかったので…貴女たち2-Aは」

「「「「どきどきどきどき…」」」」

「来年の一学期の間『2-A』として扱います」

「「「「「えぇぇぇぇぇぇ!!! そんなぁ…!?」」」」」

「ああ、安心してください。ちゃんと3年生ですから。
 ただ、クラス名が『2-A』というだけです」

「「「「「っほ…よかったぁ…」」」」」

「しかし皆さん、来年またテストで不甲斐ないようだと、そのクラス名が現実になるかもしれませんよ。
 ま、今回の点数を維持できればそんなことにはなりませんが」

「「「「「は、はいっ!!!」」」」」

「では、私はこれで…」



「よ、よかった」
「ほんとに…」
「まあ、1学期の間だけだしね」
「別に実害はないよね~」



 ~学園長室にて~

「さすがは学園長ですね。
 無理な目標を出して、生徒たちの努力を引き出す。
 まあ、達成はできませんでしたがやる気を出せばできると生徒たちにも自信がついたようです。
 ま、あの罰ゲームはちょっと面白かったですが」

「なにを勘違いしているのかは知りませんが、生徒たちの成績は二の次です」

「え?」

「いえ、ね。ああしておかないとまずいことがこれから起こるんですよ。
 具体的には、貴方の地の文の発言で筆者がピンチに陥ります」

…学園長が何を言っているのかわかりません。
というか、さりげなくメタ発言しないで下さい。

「それを誤魔化…ごほんごほん…まあ、彼女たちは『修学旅行が終わるまでは”2-A”です』ので。
 これが事実ですよ! み・な・さ・ん!」

学園長はどこを向いていっているんだろう?
ていうか、みなさんってだれ?



そして、おれは修学旅行から帰ってきて、事の顛末を学園長から聞き、戦慄することになるのだが…それはまた別のお話。





P.S.

 今回の件で一番割を食ったのは本来2-Aになるクラスでした。

 彼女らが1学期の間のクラス名は『2-A’(にのえーだっしゅ)』…

 さすがにむごいと思った。





あとがき

 おかしい? 最後の部分だけでよかったはずが、微妙にハートフル展開に…

 まあ、いっか。

 とりあえず、これで隠蔽完了!!!




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第8話 「ずっと孔明のターン」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:2a4f0be2
Date: 2009/06/16 23:40
前書き
 とっとと消化してしてしまおう、そうしよう!






そうそう、一応他の十傑集と顔合わせをしました。


十常寺(『命の鐘(マスターベル)』)は弐集院光と名乗ってました。 体型つながりですか?
イノチノシヘンと命の鐘の語呂が似ているので、てっきりクウネルさんかと思っていたんだけどなぁ。

残月さん(『白昼(ミッドディ)』)は普通(?)の大学教授でした。…違和感満載なんだがある意味違和感ねぇ…
なんでも受講したい教授No.1を誇っているそうです。
でもあなた、設定年齢は19歳ですよね?

瀬流彦先生は幽鬼(『暮れなずむ(トワイライト)』)でした。
影が薄いとかはいわないようにしよう。
ていうか、相変わらず二つ名の和訳がシュールですね。

で、びっくりしたのが我らがリーダー樊瑞(『混世魔王(カオス・ロード)』)が新田先生だったことですね。
スーツはいいけど、ピンクのマントはやめましょうよ。
無駄にダンディを発揮して、なんかえらい人気があるそうです。

カワラザキさん(『激動(ストーミィ)』)は明石教授やってます。
まあ、見た目は一番普通だし、とくに違和感は…ない?


以上が十傑集の状況です。


……………

………

…え? まだ残ってる?

ハハハハ、ソンナコトナイヨ?

……………

………わかった、教えよう…だが、後悔はするなよ?


残りの一人、怒鬼(『直系(ザ・ダイレクト)』)は…







葛葉刀子やってました。

というか、女装にあまり違和感感じなかったのが怖いです。



この日から、俺はイロイロ考えるのをヤメマシタ…



ん? エヴァ戦? そもそも呪いもかかっていないので発生すらしません。

ていうか、普通にBF団の団員扱いだそうです。

俺が死んだ(偽装)あと、次期十傑集とか言われていたけど「其の座はセルバンテスのものだ」といって
言っていたそうです。

ちょっとだけきゅんとしました。







そしていよいよ修学旅行です。
え? はやい? 知らんがな。


「で、学園長、僕たちを呼び出したのはどういう理由ですか?」

今、学園長室にはネギ君と俺の二人がいる。

「ああ、あなたたちの修学旅行先は京都なんですが、その際に関西呪術協会に新書を渡しに行って欲しいんですよ」

このイベントはあるのか…
とりあえず理由を聞いておこう。

「なんで僕たちなんですか?」

「ああ、向こうのトップ、近衛 詠春というんですが、私の息子なんですよ、ふふふふ」

ッはぁッ!?

「え、えと、学園長息子いたんですかァッ!?」

「いえ、養子です。年もほとんど代わりませんが?」

「…なんと言いましょうか。そう! 世界の修正力です」

「危険な発言はやめましょうよ…」

「冗談です。彼とはただ苗字が同じだけの赤の他人ですよ」

「そ、そうですか」

「ちなみに貴方のクラスの近衛木乃香さんは彼の娘にあたります」

そ、そこは同じなんだな…よかった…

「そんなVIPが、なぜこの学園にいるんですか?」

「ああ、向こうがごたごたしているんでこちらに庇護を求めてきたんですよ。
 内部のごたごたが終わるまで、とね?
 ちなみに一応東西の友好の証としての留学生という意味もありますが」

「なにか、傍から見ると人質にみえるんですが…」

「当然その意味合いもあります」

「さ、さようですか…」

即答かよッ!!

「ま、今回はお互いのさらなる発展を願うという意味で『英雄の息子ネギ・スプリングフィールド』を特使として派遣します」

そ、そうだった。架空の英雄とはいえその息子って肩書きは普通に通用するんだよな…

「と、まあここまでが建前です」

「は?」

「実はこれを餌に、向こうの不穏分子をあぶりだそうと思いましてね?」

「へ?」

「向こうの反魔法使い派最大派閥のトップ、内海というんですが最近彼の発言力が増していまして、
 このままいくと詠春の長の座も危ういのですよ。
 こちらとしては、向こうが一枚岩になるのは困る。適度に内部分裂していたほうがありがたいわけです。
 では、どうするか? 詠春の権力は現状すぐに上がりません。
 となれば、相手側の力を落とせば良い。
 今回はそのために仕組んであります」

今、普通に仕組んだと言いましたね?

「すでに、彼の働きかけによって、天ヶ崎千草という陰陽師がその魔法使いに対する復讐心を煽られ動いています。
 どうやら彼の地に封印されているリョウメンスクナノカミを解き放つつもりのようですね。
 そのために極東随一の魔力を誇る近衛木乃香さんの魔力を利用するつもりのようです。」

「え~と、では木乃香さんを護衛しろ、と?」

「いえ違います。攫わせてください」

「はぁっ!? な、なぜです?」

「わざわざ、こちらが特使を立てた理由は、麻帆良側の意識は親書を持った『英雄の息子』に向いていると思わせることです。
 ついでに『英雄の息子』がいるとなれば、詠春側の意識もそちらに向きます。
 相手からみれば対抗勢力の意識が近衛木乃香さんに対しては薄くなっている。そう思うはずです。
 つまり、あちらのお膳立てをするためにわざわざ『英雄の息子』を行かせるわけですね」

「しかし、さらわせる必要はないのでは?」

「さっき言ったでしょう。相手側の力を落とすため、と。未然に防いではトカゲの尻尾切にあうじゃないですか?
 相手側の策を完全に出させたとなれば、背後の人たちも自ずと出るものですよ。
 そこをつついて、こちらの有利とするのです」

「え~と、木乃香さんを攫わせることでこちらと長側の失点になり、さらにリョウメンスクナが蘇ることで長側の怠慢となる。
 相手はその辺りをついて長の失脚を騒ぎ立てて、表に出てくるのでその時点で反対勢力をあぶり出し
 その叛意を証明することで相手の力を削ぐ、ということでしょうか?」

「ええ、そのとおりです。ついでに言うならば、リョウメンスクナを復活させてしまったということで少なからず長側も力を削がれます。
 つまり、関西全体の力が総合的に低下します」

「そ、そうですか…」

「ああ、そうそう、もう一つ任務があります」

「なんでしょう?」

まだ、なにか策があるのか?

「実は、実行犯の天ヶ崎千草に働きかけて『完全なる世界』のフェイトという人物があちらに加わるようにしてあります。
 せっかくおびき寄せるので、ついでに排除してください。
 『完全なる世界』と我ら『偉大なる炎』の目的は重ならないないのでいちいち横槍いれらると困るんですよね」

はぁっ!? おいおいどこまで罠はってるんだよッ!!

「つまり、『関西呪術協会』と『完全なる世界』の二つを今回の件で弱体化させる、と?」

「あなたにはもう一つ任務があります、実行犯に加わる月詠という剣士を堕としてください。
 あなたの得意ジャンルですよ(邪笑)」

「へ? い、今なんと?」

「月詠という剣士を堕としてください。ああ、資料はこちらです」

資料を見てみる…なんでスリーサイズとかまで載ってるんだろう?

「え~と、どういう理由でしょうか…?」

「単純にこの事件が終わると、彼女は『完全なる世界』に組することになると思われます。
 こちらとしては今後、それが少々不都合になると予知しましたので、だったら取り込んでおこうと思いまして」

…取り込んでおこうと思いまして…じゃねぇよっ!!
ていうか、普通に予知とか言いましたよ、この人ッ!?

ただでさえエヴァの件でイロイロあるのに、さらに厄介ごとを抱えろ、と!?
そ、そうだ! やっぱり従わなかったんで思わず殺…

「ああ、退場させるつもりで動かないように。万が一そんなことをして逃げられると完全にこちらに敵対されてしまいますので」

「オレ、オワタ…」





P.S.
 このあと、孔明から相手の実行犯から黒幕までの情報や思考をこと細かく嬉々として説明されました。
 もはや予知とか予測とかいう次元じゃねぇ!!
 ひどいよ、この頭脳チート…もはや事象を操っているとしか…



あとがき
 孔明の策士っぷりの万分の一でも再現できていれば、幸いです。

 説明の穴等に気づいても、勢いで読んでスルーしてください。
 第一話の時点ではこんなところまで書くとは思わなかったので、世界観や設定はよく分からないことに…

 とりあえず、今後も勢いだけで書くことになると思いますので、あくまでもギャグSSとして読んでください。
 マジで。

 では、「ツギノヨルマデサヨナラ…」





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第9話 「こんな能力だったのか…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:040164c5
Date: 2009/06/17 23:44

まえがき

 非常に今更ですが、ダンディなセルバンテスでなければセルバンテスと認められない方は、ごめんなさい。

 中身は別人と考えちゃってくだしあ。







 



あれ、そういえば…

「あの、実行犯にもう一人、犬上小太郎っていう人物がいますが、これは学園長の差し金じゃないんですか?」

「いえ、たしかに私がこうなるように仕向けましたが、今回は特になにかする必要はありません」

今回は…か。
結局、全部孔明の手のひらですか、そうですか。

「ということは、今後なにかするということですか…」

「時期が来れば、わかります。
 ああ、あと修学旅行には生徒指導教員として新田先生と補助教員として瀬流彦先生が行くことになります」

…いや、原作どおりなんだが…

なぜか戦力過多に感じるのは間違いじゃないはずだッ!!

…それ以前にうちのクラスにもいるんだった…

原作知識当てになるんだろうか、というかあてにしてもいいんだろうか?





さて、今俺は、修学旅行に向けてエヴァの別荘にいます。

なんで、そんなところにいるかって?

この間判明したんだけど、実は自分に10歳の幻術かけているいるとき、その幻術の影響で肉体的限界も
その程度になるように暗示がかかっているようなんだ。

つまり、幻術を解いて元の姿になれば十傑集としての力が出せるはず! 
ということで全力を出してもかまわないような場所といったらここしか心当たりがなかったんだよね。
エヴァへの代償は献血で済みました。

良かった、それ以上を求められなくて…


それはそれとして現状どう考えても修学旅行では戦闘が起こるからね、自分がどれくらい動けるか把握しておかないと…

ごめんなさい。嘘です。超人とかいうのがどれくらいのものか興味津々です。



というわけで、まずは軽くジャンプ…って、うぉぉぉぉ。

20mは飛んだな…

次は十傑集といったらあれだろう!

まず腕を組みます。

前傾姿勢になります。

走ります。

…………………

…………

……ははっはははははははッ!!!

なじむ、実になじむぞぉッ!!

ステキ走法、最高です!!



今気づきましたが、普通に海の上走ってます。

うん、マジぱねぇ。

俺は人間の範疇に入るんだろうか?



あれだけ走り回ったのに、汗一つかいてないとか、どんだけ人類超越してるんだろう。

とりあえず、これならばそうそう遅れはとるまい。

ちなみに、戦闘はすべて十傑集というか俺が引き受けることになっています。なぜか。

孔明曰く「今はまだ時期ではありません。くれぐれもビッグファイア様を表に出さないように」とのことです。

…俺って世界でもTOP20くらいには入っていそうなのに、パシリ扱いです。

ていうか、眩惑の能力が応用利きすぎてとりあえず俺にまわせばいいやという風潮があります。

まあ、「わざわざ戦力を小出しにして様子見するより、最初からクライマックスで」という孔明の意見には賛成なのですが…





さて、早くも新幹線です。

駅で楓さんが職質受けました。

ていうか、刀を背中に差して持ち歩くなッ!!

マフラーたなびかせるなッ!!

仮面をはずせッ!!



…麻帆良の認識阻害結界のありがたさがよく分かりました。

仕方がないので、俺の能力を使ってごまかすことにしました。

というか、ぶっちゃけ尻拭いのために俺がいる気がしてなりません。

というか、新田先生もピンクのマントはマジ人目を集めるので外してもらえませんか?

え、茶々丸さんですか? 周囲のみなさんはたしかに一瞬目を向けるのですが、次の瞬間即座に目をそらします。

きっと、精神汚染が始まる前に記憶から消去するよう生物の防衛本能が働いているのでしょう。





それはそうとずっとエヴァさんが隣から離れてくれません。

ポッキーゲームやらなんやらマジ勘弁してください、お願いします。


そうそう、蛙が発生しましたが、瀬流彦先生が一瞬で紙に戻しました。

ありとあらゆる生物を自在に使役する事が出来るとかいう能力、マジ反則です。



なぜか、ネギ君が懐から手紙を出してツバメに奪われていましたが、楓さんのクナイで撃墜されていました。

刹那さんが刀を抜き放ったまま固まっていたのが印象的でした。

それよりも、その楓さんの動きを本屋ちゃんが見切っていたような気がしたのですが…

愛の力って偉大ですね。

あと美空さんに「おじさま」とか言われてかいがいしく世話を焼かれているようにみえる新田先生?

一応指導教員なので、他の車両を見に行かなくていいんでしょうか?


うん、もうツッコミが追いつかない。




P.S.

 ちなみに新幹線の外を残月先生がステキ走りで、明石教授が凧で併走していたような気がするのは気のせいに違いない。




あとがき

 修学旅行が始まりました。

 ちなみに元が紙なのに、暮れなずむ幽鬼の能力(鳥や虫、獣や植物に至るまで、あらゆる生物を自在に操る能力)
 が通用するのかと疑問に思った方にはこれを。

 「十傑集ですから」


 それはそうと、ここのところ微妙にギャグの切れが失速気味な気がします。

 というか何気に孔明の腹黒さを考えるほうが楽しかったり…

 まあ、じきにセルバンテス無双ができると思うので、そこまでは頑張ります。

 感想のおかげでまだ頑張れます。みなさんありがとうございます。

 では「ツギノヨルマデサヨナラ…」
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第10話 「過去の俺がヒドすぎる…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/19 00:24
まえがき

 今気づいたんですが、どうやらセルバンテスハーレムものとかいうジャンルになりそうです。

 いくら十傑集をだしても、筆者がアレだとこうなってしまうという典型ですね。

 うう、こうしないとネギまを話に絡ませられない自分の筆力のなさが恨めしい…

 







唐突ですが、木乃香君が攫われました。

とりあえず刹那君とアスナ君が追っかけています。

結局、アスナ君は関わってくるわけですか。

しかもなぜか、感卦法使えてます。

うん、素手でお猿の式神なぎ払ってますね。



原作と違う点はネギ君がいない点です。

…もはや原作ってなに? 状態ですが、気にしません。


え? 僕ですか? 幻術を解いてビルの上から追跡してますが、なにか?

とりあえず月詠が登場するまで、出待ちする所存です。

あ、善鬼、護鬼が一瞬で屠られました。

うん、アスナチート乙。

っと、そろそろか?



「にとーれんげき、ざんがんけーん!!」

ふははは、このときを待っていたッ!!

このまま月詠の背後をとる…! 

「あんさん、なんどすか~」

ほう、今の速度についてこれるとはなかなか…

「ふむ、私は」



「貴様もお嬢様を狙うものかッ!!」
「おじさまッ!!」

へ? え? 今なんかこの場で想定していなかった言葉が聞こえたような?

とりあえず反芻してみよう。

まず刹那君の言葉から。

『貴様もお嬢様を狙うものかッ!!』

うん。これはまあ仕方ないよね。だって今の僕の姿、どこからどう見ても怪しいスーツ着用アラブ人だもの。

しかもゴーグル付き。

これで警戒されないとかありえないよね?


で、次はアスナ君の言葉。

『おじさまッ!!』

この場にいるのは、千草、月詠、木乃香君、刹那君、アスナ君、そして僕。

…消去法で行くと僕のことですかぁ!?

え? どういうこと? ていうか知り合いなのか?

世界広しといえども、このような酔狂な格好をする輩はそうそういないはずなんだが…

っく、まあいい、いや良くないけど! 

とりあえず、ここは任務を優先だ!!



というわけで、二人を無視して月詠を戦闘を開始する!

「私の名はセルバンテス、月詠、君の相手は私がしよう」

「え~、うち刹那先輩がええんやけど…」

「なぁに、君のご期待に沿える程度の腕前は持っているつもりだよ」

軽口を叩きつつも、月詠の二刀流と僕の腕が何度も交差する。



うん、普通に素手で刀と打ち合えてるってどういうこと? 

やはり十傑集、そんじょそこらの超人とは一線を画するな!

で、剣(拳)撃のそんな中聞こえたアスナ君のつぶやき

「っえ? ガトー…さんじゃ、ない?」


…うん、今の一言で理解した。

きっと、俺が演じてたんだね、ガトーも。



…せめて、姿変えとけよ俺ッ!!

まさか、紅き翼全部俺☆とかしてないだろうな?

はは、まさかね?

…少なくとも詠春は違うから、大丈夫だよな・・・?



と、いつのまにか相手が撤退するようだな。

「っく、お嬢様も奪われていもうたし、いったん退くで! 月詠!!」

いつのまにか、刹那君が木乃香君を取り返したようだ。

「うふふふふ、あんさん、かなり強いわぁ…刹那先輩もいいけど、うち、あんさんにも惚れてしまいそうやわぁ」

「月詠ッッ!! さっさと帰るで!!」

「あーん、しかたありまへん。セルバンテスさんとか言いましたな? 次に会うとき楽しみしておきますさかい。
 今宵はこの辺で、ほな」

「ふむ、私も楽しみにしておこう」

そういって、転移符を使い千草と月詠は消えて行った。

…とりあえずこれで印象付けることには成功した、よな…

さぁて…



「あ、あの!」

「アスナさん、待ってください! 味方かどうかまだわからないんですよ!」

「で、でもあんな格好している人が2人もいるなんて思えないの!」

うん、僕もそう思う。

「しかし…っく、おい、貴様一体何者だッ!!」

刀を向けて言葉を投げかけてくる刹那君。

ここはどう答えるべきか?

「っは、そういえばさっきセルバンテス、と…まさか!?」

し、しまったぁぁぁぁッ!!
まさかアホの子なのは俺のほうだったとわッ!!



…あれ? ひょっとしてばれても問題なくね?

刹那君にばれても別にデメリットないよな?

駄目だったら、孔明がきっと何とかしてくれる!

「ふむ、まあ君が思っているとおりだ」

「やはり、セルバンテス先生なんですねッ!」

「ああ、そうだ」

「しかし、なぜそんな格好を…そうかッ! 相手から本当の姿を隠すためですね!」

いや、こっちが本当の姿なんだが…

「ちょ、え、ガトーさんがセルバンテス先生なの!?」

と、そうだそれだ!

「ああ、ちょっとすまない。アスナ君、君の言うガトーとやらはこの格好だったのかね?」

「はい、そうです…あの、ガトーさんじゃないんですか? いや、ガトーさんですよね! ですよね!」

「…ふむ、実は私は過去の記憶が曖昧でね、すまないがよく分からない…としか答えられないんだ」

「そう…ですか。でもきっとガトーさんですよ!だってその格好普通の人はしませんよ!」

…なんか微妙に凹む。

「あ、ご、ごめんなさい! でも、変ってわけじゃなくて、私はダンディだと思いますッ!!
 てか、カッコイイです! 憧れます! っていうか憧れてます!! むしろ付き合ってください!!」

…………こんなとき、どういう顔をすればいいか、わからないよ…

でも、過去の俺…あんたのことが一つだけわかったよ。

あんた、一級フラグ建築士なんだな。しかも回収(アフターケア)も一級かよ。

うん、そりゃ月詠の任務もまわってくるわ。

「ああ! 私ナニ言ってるんだろう! ガトーさんは恩人で、初恋の人で、そして…きゃー!きゃー!」


…だれかこの状況を何とかしてくれ…




P.S.

 迎えに来たエヴァとアスナ君のあいだで戦闘が始まりました。

 「この泥棒猫がぁッ!!」

 「ハンッ! おこちゃまにはガトーさんのみたいなダンディな人の相手は10年早いわッ!!」

 「フン、おこちゃまというがな、そいつと私は婚約者なんだぞ!」

 「私だって、ガトーさんのお嫁さんになるって約束したもんッ!!」

 「小娘がぁッ!!」

 「マセガキがぁッ!!」

 あーあーあー、俺は何も聞こえない、何も見ていない!!





あとがき

 うん、ネギがビッグ・ファイアなせいで話が作り難いったらありゃしない!!

 だれだよ、こんな設定にしたの!

 俺だよ!!



 さて、セルバンテス過去が一部明らかになりました。

 …ちょっと情報集めてるときにさ『カリスマと卓越した話術を用い時に敵さえ味方につける程の能力を持つ』
 とか説明にあったのを見て、一級フラグ建築士って思った俺は悪くない。

 


 はずだ…


 
 さて気を取り直して、次回どうしようかなぁ。

 なにか仕事中に思い浮かべばいいけど・・・

 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第11話 「ぎゃふん!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/19 23:51
修学旅行2日目です。

はははは、相変わらず2-Aはみんな元気だなぁ。

ほらほら朝ごはんちゃんと食べないか。

そんなことだと、ばててしまいますよ。


…ひそひそ …ひそひそ …ひそひそ

「あの~、セルバンテス先生?」

ざわ!

「な、なにかな? 朝倉君?」

「いや、その両隣の…」

「はははははは」

「だから、その両隣にいる…」

「はははははははは」

「…ねぇ、絡繰さん? いったいどうなってるの?」

「!?」

「へぇ…なるほど。アスナの想い人がセルバンテス先生ねぇ~」

「…」

「ふむふむ、それを知ったエヴァちゃんとアスナの間で先生の奪い合いが勃発、と…
 いよ、憎いね! このッこのッ!」

え? なに、これ?

「あ、あの、朝倉君? 絡繰さんの言ってることことわかるの?」

「うん、わかるよ。ほら目は口ほどにものを言うっていうじゃない?
 こう…目を見つめていると、声が頭の中に響いてくるのよね~」

いや、それ明らかに変だから、ていうか目をあわせられることに突っ込むべきか、
それとも頭に中に声が響いてくることを突っ込むべきか。

「いや~、まさか先生がそんなことになってるなんてね。両手に花じゃない!
 …あれ? アスナの想い人って? あれ?」

っち、気がつかなくてもいいことを!
なんとか話を変えなくては!!

「さぁて、今日はどこへ行きましょうか? エヴァさん、アスナ君」

背に腹は変えられない、ということでできるだけ触れたくなかったが仕方ない。
両隣にいる二人に声をかける。

「そんなの決まっておろう! 二人の愛を確かめに、だ!!
 ああ、場所なら問題ないぞ! 事前にしっかりと調べてあるからな」<エヴァ

「ナニ言ってるのよ! 先生は私とイくんだから!」<アスナ

「ハン、貴様程度でセルバンテスが満足できるはずがなかろう!」<エヴァ

「その言葉、そっくりそのまま返すわッ!!」<アスナ

あ~だこ~だ。

…いかん、なんとかせねば。

「あ~、二人とも? とりあえず奈良公園でいいですか」

「「!?」」

「い、いきなり野外で、だと…」<エヴァ

「わ、私は先生とならどこでも…」<アスナ


「…あ~、うん、先生は突っ込まないぞ」

「こんな朝っぱらからそんな突っ込むなどと…っぽ」<エヴァ

「や、やだ、先生…でも私はOKです!」<アスナ

「ち、違う、そっちの突っ込むじゃなくてな!」


………………………

……………

………っは、いつの間にか周りに人がいねぇッ!!



……とりあえず、移動しよう。

おーい、そこの妄想で鼻血出して畳に沈んでる二人!  おいていきますよ~








ふう、今日もいろいろあったな…

とりわけ、瀬流彦先生が奈良公園中の鹿を集めて戯れてたのが印象に残ったな。

かなり羨ましい、と思ったものだ。

まあ、それはさておき、原作なら今夜はネギ先生の唇奪っちゃおうイベントがあったわけだが
別に朝倉君に魔法バレしてるわけでもなし、エロオコジョは存在すらしてないし…

しかし、なんだこの嫌な予感は?


「セルバンテス」

「おや? 樊z… 新田先生、どうしました?」

「うむ、これを渡してくれと学園長から頼まれてな」

「手紙…ですか?」

「ああ、なんでも今夜10時に開けるようにとの伝言だ」

「10時に…ですか?」

「ああ、たしかに伝えたからな。では」

そういって新田先生は立ち去っていった。



…いかん、疲れてるな。あのマントをみて格好いいと思うなんて…

とりあえず、手紙見たら、速攻寝よう。


さて、10時になった。手紙を開けてみる。

『まず10秒間目を閉じなさい。
 
 続いて、この手紙を持ったまま、部屋を出て左に行くのです。

 突き当りまで行くと右手側に自販機があるので、そこで力水を買いなさい。

 そしてそのまま進んでください。

 右に階段が見えてきます。

 その階段の2段目に腰掛けて3分間目をつぶりなさい。

 3分経ったら2枚目の手紙を読むのです。


…? なんだこの手紙は?

まあ、学園長のことだ、何か意味があるんだろう。



階段まで来た。

3分間だったな。

では…



たったったった

ん? 誰かが近づいてくる。

夜更かししている生徒かな?

やれやれ、あとで新田先生に注意してもらわないと。

あれ? さっきの足音は…ッ!! 唇になにか感触がっ!!!

「って、アスナ君ッ!?」

目を開けるとそこにいたのは神楽坂アスナでした!

「な、な、なにを!?」

「えへへ…キス…しちゃった…」

いや、そんな瞳を潤ませて顔赤くしていわれてもぉぉぉぉぉッい!

か、体が動かん!!

「っち、先を越されたか! まあ、いい。そんな小娘などと比べ物にならん位ディープなのを…」

「って、オィィッ!! ん!?」

「ん…ぅぬ…ぁ」





…孔明の罠か…

2枚目にはこう書いてありました。

『いかがでしたか?

 とりあえずエヴァンジェリンをより強固に繋ぎとめるため、あなたと仮契約していただきました。

 まあビッグファイアのためです。むしろ喜んでやりなさい。

 あと、黄昏の姫巫女もせっかくなのでこの機会に引き込もうと思います。

 というわけで、こちらも手っ取り早く仮契約していただきました。

 彼女の魔法無効化能力は今後の戦略を考える上で貴重な手札となります。

 ちなみに、彼女の記憶が消えてたりとかはしてませんので、あしからず。

 
 いや、さすがは眩惑のセルバンテス殿ですな。

 素晴らしい働きでした。

 このまま、残りの任務も引き続き期待してますよ。』

…ビリビリビリッ!!!

あ・の・腹黒軍師がぁぁぁぁぁぁっぁあ!!

いつかかならずギャフンと言わせてみせるッ!!!!

…とりあえず今は、

「あの~、ところでお二人とも、その~」

「ん?どうしたセルバンテス」
「どうしました?」

「いや、その仮契約のことなんですが」

「ふふふ、いやなに、学園長に、今日の夜にセルバンテスと仮契約を結べる方法があると聞いてな」
「あ、私も私も~」

「なんでも朝から傍を離れないようにして、一日中べったりとくっついておくとセルバンテスの気も緩んで、
 夜にチャンスがあると言われてな」

…気が緩んだというか、むしろ朝から二人に挟まれて気苦労がひどくて精神的に疲れてたわけですが。
どう考えても、これが孔明の狙いですね。
そして、あの手紙でこちらの警戒心をといて、というわけですか…はぁ。

「せ、セルバンテスッ!! あ、い、いやだったか!?」
「わ、私じゃ駄目なんですか」

ふぅ、しかたありませんね。

「いえ、ちょっと私自身の問題ですので、君たちに非はありませんよ」

「そ、そうか」
「よかったぁ」

しかし、アスナの戦闘力は記憶がそのままだったせいなのか。
なんかやけに強いと思っていたが。

「とりあえず、今日はもう寝なさい。明日はいろいろありそうですから」

「ふふふ、仕方ないな」
「はーい」

二人ともカードみてにやにやするんじゃない。

「それでは、おやすみ」





ん? 封筒の裏面になにか書いてある?




   ”ぎゃふん”

 
 どうですか?

 私にぎゃふんと言わせてみた感想は?

               学園長 』


グシャ…




だめだ、こんなにハラワタ煮えくり返っているのに勝てる気しねぇ…





P.S.

 本屋ちゃんはニンジャを文字通り捕まえてデートを楽しんでいたようです。

 なにげにニンジャを逃がさずにデートさせるあたり結構見込みがあるような気がします。

 





あとがき

 書いてて思った、十傑集すら関係なくね?

 きっと糖分が足りていないせいだと弁解させてください。

 次はいよいよ戦闘が入る…よね?

 うーん、鳥居と映画村どっちに参戦させるべきか?

 悩ましい…


 それはそうと、このように日々更新できるのは皆さんの感想のおかげです。

 感想を読むと、「今日も書くかぁ」という気持ちにさせてくれますね。

 本当にありがとうございます。

 本編進めるのを優先させているため返信はちょっち難しいですが、しっかりと糧になっています。
 
 改めて、お礼を申し上げます。

 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第12話 「…っは、ゆ、夢か!?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/20 19:24


まえがき

 ヒント: 感想掲示板 鉄腕GINREI 

 キャラ崩壊がマジひどいことになっています。

 以上のことに注意し、用法用量を守って服用してください。








「で、学園長? 用はなんですか?」

今、学園長室にはネギ君と俺の二人がいる。

「単刀直入に言いましょう。ネギ君を特使として関西呪術協会にこれを渡してほしいのですよ」

ああ、結局のこのイベントはあるのk…ってえぇぇぇぇぇぇえええええぇぇぇッッ!!!??

ちょ、おま、それ親書どころか紙ですらねぇよッ!!



そう、孔明が懐から取り出したのは”シズマドライブサンプル”!!!

これってどんなイベントなの? ねえ? 京都火の海決定なの?

「ええと、これを渡すのはどういう意味が?」

「ええ、我ら関東と関西の中の悪さは貴方も知っているでしょう?
 まあ、魔法大戦の折にイロイロありましたからね。
 とくにこのシズマドライブサンプルはイロイロといわくつきでして…
 3本を集めたとき世界が終わるとか言われていて
 お互いに奪い、奪われたりとそういったことを繰り返してきたのです。
 で、今回はこのサンプルを相手側に預けることで
 『こちらは争う気は皆無なので仲良くしましょう』とそういうことです」

…どう考えても、あちらが戦火に飲み込まれる未来しか幻視できないのですが?

「えと…そんな危険なものを、相手が受け入れるのですか?」

「ああ、あちらとしてはこちらの手元にあるほうが不安なので喜んで受け入れてくれますよ。
 ついでに英雄の息子のネギ君にも一度逢いたいといっていましたから、いい機会かと」

ん? 近衛 詠春はいるのか?
そういやこちらが濃すぎたせいで、全然気にしてなかったな…

「えと、ちなみに相手側の誰に渡せばいいのでしょうか?」

「ああ、あちらのトップの私の息子の近衛 詠春ですよ。」

マジで息子なんですか…

「無論、書類の上だけですが」

ですよね~。

「ちなみに彼は『静かなる(ザ・サイレント)』の二つ名を持つ歴戦の勇士です」


ぶふぅぅぅぅぅぅっ!!?

その二つ名、どう考えても中条じゃねぇかっ!?

息子っていうか、むしろあんたのほうが年下じゃねッ!!

しかし…それだと…

「あのぉ、そんな重要な任務に私とネギ君だけでいってもいいのでしょうか?」

って言ってる最中に気づいたけど、ビッグ・ファイア様いる時点でどうにでもなるよな?

「ああ、無論、あちら側が会いたいのは『英雄の息子のネギ・スプリングフィールド』ですので、
 ビッグ・ファイア様を表に出してはいけませんよ」

「となると?」

「ええ。補助の先生として瀬流彦先生。
 生活指導教員として新田先生が随伴します」

「…むしろ相手に警戒されないでしょうか?」

「ああ、問題ありません。あくまでもあちらに対面するのはネギ先生とセルバンテス先生ですから。
 その二人はあくまでも修学旅行の手伝い要員です」

そ、そうですか。

しかし、相手にエキスパートとか緊張するな。





そういや新幹線で天ヶ崎千草がカエル仕掛けてくるんだっけか?

ん? あのロングの黒髪の売り子さん…きっとあれかな…ってええええええ、おいッ!!!


お前、幻夜だろぅがッ!!!

ていうか、女装かよッ!!!

マジあんたナニシテンノ?





…幻夜に気づいた超鈴音(銀鈴)の「この世全ての絶望」を背負ったような顔が印象的でした。

唯一の身内があれとか、まじ同情するね!







【木乃香が攫われて、列車での戦闘にて】


…なぜか巫女服着てる幻夜…まあ、それは万歩譲って置いておこう。

だが、しかし…そこの二刀使いッ!!

たしかに、両手に武器は間違ってはいない…が、しかし

逆に言えばそこしかあってねぇッ!!!

てめぇだよ、そこの鉄牛ぅぅぅぅっっ!!!!

なにあんたやってんの。

もうその格好は最終兵器(リーサルウェポン)の表現すら生ぬるいね!!

まじ、直視できないからッ!!

そのゴスロリ着てをノリノリで戦闘するのはやめろぉぉぉぉおおおおおぉぉぉおおぉっ!!

しかも派手なアクションするたびに、スカートの中が見えるんだよぉぉぉぉッ!!

だめだ、こいつ…はやくなんとかしないと…



【木乃香の実家にて】


「お父様~お母様~」

眼前の2人の人物に駆け寄っていく木乃香。

一人は、静かなる中条。まあ、前情報にあったしな。

…………………

…………

……で、なんでもう一人が呉先生なわけ?

ていうか、木乃香さん、お母さんて言葉に違和感感じないの?

頼む、だれか嘘だといってよ。

嘘だといってよッ、バーニィーッ!!






【最終決戦その1 鬼1000体 VS ???】


っく、流石にこの数では!!

「ふむ、手伝ってやろうか?」

そ、その声は!! 

「ただし、真っ二つだ」

パチン

スパッ!!

パチン

スパパッ!!

パチンパチン

スパッスパパッ!!

「神多羅木先生ッ!!」

神多羅木の指が音を鳴らすたびに、鬼たちが刻まれていく!

前面へ両手でッ!!

左右へは腕を交差してッ!!

時には背後へッ!!

その様はまるで踊っているかのよう!!



…シュールだ。



ちなみに、脇にいた弐集院先生が命の鐘を鳴らすと一瞬で300体ほど瞬殺されてました。
あれ? こっちの方が効率よくね?

ていうか『命を操る能力』って…



【リョウメンスクナ復活…って、ええええぇぇぇぇぇぇぇッッ!?】


祭壇にたどり着いた俺たちを待っていたのは、今まで何の障害にもなっていなかったフェイト・アールウィンス(草間大作)だった。

「あはははははは、今ここでリョウメンスクナが復活するよ!
 蘇れッ! G(ジャイアント)ロボッ!!」

いや、いま明らかにGロボって言ったよね、大作君。

ていうか、いままで散々雑魚扱いされたのがストレスだったのか、キャラが変わっている。
まあ、ロボのいない大作君じゃね~。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

地面を割って出てくるロボ!!!

で、でけぇ~…ていうか、【KEEP OUT】のテープで封印とか? それじゃ普通に解けるよねッ!



あれ、千草(幻夜)は?




「ふははははっ、ここにシズマドライブサンプルが3本揃ったッ!!
 さあ、蘇るがいいッ!! リョウメンスクナッ!!
 いや、大怪球(フランケン・フォン・フォーグラー)ッ!!!」

へ? りょ、リョウメンスクナが2体ッ!!?

いや、違う! Gロボで一面、大怪球で一面、あわせて両面…って大怪球、顔ねぇよ!




…どうみてもGロボと大怪球です。

さすがに俺一人じゃ無理です。

っは、そうだネギ君ッ!! もといビッグ・ファイア様ッ!!

っていねぇ!!!

プルルルルル

だれだよ、こんなときにッ!!! って学園長ッ!?

「はい、セルバンテスです」

「全て予測してました。一時間ほど前に応援を送っていますから、もうすぐ着くはずです。
 ああ、それとビッグファイア様は引いてもらってますので」

…ちょ、おま、予測していたって…いや、それ以前に関東から京都まで一時間とかッ!?

いや、間違いなくこれると思うけど!!




そして電話を切ると同時に声が朗々と響く!!

「「「「「我ら十傑集が集まれば、リョウメンスクナの一つや二つ!」」」」」

今、この京都に麻帆良が誇る魔法先生が終結したッ!!




魔法先生の力がリョウメンスクナを倒すと信じて…

ご声援ありがとうございました。















…っは、ゆ、夢か!?

昨日の衝撃が大きすぎたせいか、へんなもの見たな…






あとがき

 皆さんの感想から電波を受信しました。

 純正のネギまのキャラは木乃香のみ。

 それ以外のネギまキャラは空気どころか描写すらありません。

 当初のプロットでは修学旅行編はこのようなのを想定していましたが、あまりにアレだと気づいたため
 なんとかネギま準拠ですすめられないか、と考えたのが本編です。

 こちらはおまけとして、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

 では、引き続き本編も応援してください。





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第13話 「瀬流彦先生」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/20 22:22

なにか変な夢見たけど、本編には関係ないZE!



さて、今日はいよいよ総本山へ行く日だ。

今、思ったんだが自分が総本山へ行くってことは月詠がいるであろう映画村には行けないってことだよな?

…まあ、いいか。きっと最終決戦もあるだろ! そこでいいや。




そう思っていた時期もありました。

目の前にはでっかい蜘蛛と小太郎…そしてなぜか月詠…


孔明の策ですね、わかります。

というか、こちら側にはネギ君、私、アスナ君…そしてエヴァさん…

アスナ君が着いてくると言ったときは『おお、原作どおりっぽいぞ!(着いてくる目的は別として)』と思ったものだが、
エヴァさんが着いて来るとは…

「関西呪術協会に闇の福音が訪問っていいの?」とか思ったんだが、
「学園長がいうには、闇の福音がこちら側に完全に付いたと思わせられるので問題ない、というかむしろ推奨されたぞ」とのことでした。

そうですか…


ん? あれ? 自分らって表向きとはいえ東西和平のために行くんだよね?

なんで示威行為してるわけ?

まあ、たぶん『こちら(関東)側の戦力は充分整っていますので、そちら(関西)側がなにかするとどうなるかわかりませんよ』
てことだろう。

…これ、なんて高圧外交? いや、たしかに和平っていえば和平なんだが…


あと、こちら側には瀬流彦先生がいます。

…彼は体内に群雲虫という虫群を飼っているんだが、それを解放するとちっさくなるんだ。
いや、俺も良くわからんのだが…

で、そのちっさい瀬流彦先生、通称(?)フェアリー幽鬼がこちらのパーティにいます。

解放した群雲虫はそれぞれ2-A全員に張り付いています。

刹那君の見張りの式神不要ですね。

で、その結果、ちび刹那のかわりにちび幽鬼がいるという…
とらハを知っているなら妖精リンディさんが幽鬼に置き換わったのを想像してくれ。

うん。きついね。

ただし、能力は折り紙つきなんだが。



さて現実逃避はこれくらいにして…

改めて戦力分析してみよう。
まずは相手側
①土蜘蛛…アスナ君で瞬殺
②小太郎…まあ、それなりに動けるとは思う
③月詠 …まあ、それなりに動けるとは思う

で、こちら側
①ネギ …戦闘に参加させられるわけがない。よって除外。
②アスナ…すでに感掛法を操れる強者。
③エヴァ…いうまでもなく、最強の一角。
④自分 …まあ、一応十傑集ですから。
⑤フェアリー幽鬼…こんな姿でも十傑集ですから。

…いかん、なんという戦力過多。



とりあえず、

「私は月詠を抑えますから、アスナ君はそちらの少年を適当に妨害お願いします。
 エヴァさんと瀬流彦先生は万が一にそなえネギ君の護衛をお願いします」

「あらー? 先日の珍妙な格好の方いらしまへんのぉ?」

「いえいえ、それは…私ですよ」

そういって、幻術を解く。流石に強制的に10歳の戦闘力になってしまうあの姿では戦えないしね。

「ふふふ、よかったわぁ、こちらに来て。刹那先輩があちらがわなのが残念やけど、あんさんおるんやったら
 問題ないわ」

「多大な評価ありがとう」

「おい、けったいな格好のあんちゃん」

「なにかな、少年?」

「月詠のいうこと聞いてなかったんか? こちらは陽動で本命は千草姉ちゃんのほうやで?
 こないだの夜戦闘におった奴であっちにおるんは、神鳴流の剣士ひとりや。
 もっと慌てんでええんか?」

「いや、とくには」

「ハン!余裕やな、おっさん」

「まぁね…(だって、あっちには新田先生がいるんだぜ。いざとなったら群雲虫も動くし)」

ここまで、新田先生、瀬流彦先生が頼りになるSS見たことないよ、俺。


「しかも、俺の相手がその姉ちゃんやと! なめるのもいい加減にせんかいッ!!」

「ふぅ…少年、そういうのは彼女を圧倒できてから言うものだ」

「あのー、そろそろええでっしゃろか?」

「ああ、すまないね。では、はじめようかッ!」

そういって、戦闘を始める俺と月詠。

…戦闘をまかせられなくて、後ろでにらんでくるエヴァが怖かったわけじゃないからな!



「っち、しゃあないわ。さっさと片付けて、その後ろにひっこんどる西洋魔法使いで憂さはらしたるッ!」

「その余裕、すぐに消してあげる」

あっちもはじまったか。


私は拳、蹴りときどき熱射線を放出して戦いを進めていく。

え? 熱射線? 十傑集なんだからそれくらい当たり前じゃないか。

相手だって剣撃飛ばしたりするんだから、問題なしさ。

「フフフ、やっぱりあんさん強いわぁ」

「それはどうも」

「もっと斬り合い、殺し合い、愛し合いましょー」

「まだまだ甘い、な、と」

「あーん、あたらへん」

いや、手や足は刀を受け止めてるから当たってはいるんだけどね!

「ふむ、そろそろ名残惜しいがここらで終わりにしようか」

…月詠の愛し合いという台詞を聞いたエヴァから絶対零度の視線が飛んでいるからね…(汗)

「フフ、そう簡単には終わりらせまへんぇ」

「いや、これで終わりだ」

そういうと、相手の精神に干渉し、私の姿を見当違いの方向へ投影させる。
と、同時に注意を散漫にして一瞬の無防備を作り出した。

「なッ!? どこへッ!」

「ここだよ」

そして、即座に相手の背後に回りこみそのまま意識を刈り取った。



…やはり『眩惑』はチートすぎる。

一般人では対抗できんな。




一方、反対側ではアスナ君が小太郎を圧倒していた。

「ほらほら、さっきまでの威勢はどうしたのかしら!」

「っく…いいやろ!
 認めたる。あんたは女のくせに俺よりも強い!
 せやけど、なめるんやないで!」

そういうと小太郎は獣化をした。

髪は白銀となり瞳は縦に裂け、筋肉が膨張し一回り大きくなったように見える。
そして、その体から発する気は今までの数倍に達しようかというところだ。




だが、しかし、それでもまだアスナ君には届かない。

「右手に気…左手に魔力…”感掛法”!」

いままでのがただの濁流とするならばこれは洪水。
これまで数十倍はあろうかという威圧感に一瞬ひるんだ小太郎は、そのままアスナ君の攻撃に飲み込まれた…






「ぅ、うーん…」

「おや、気づきましたか?」

「あれ? うち縛られてる…?」

「ええ、今回は私の勝ちでしたね」

「そか…うち、負けたんか…」

「まあ、あなたはまだ強くなります。
 次回を楽しみにしておきましょう。」

力をセーブしていたとはいえ、戦闘がそれなりに楽しいと思うとは、俺もやはり男の子ということか。
いや、子が正しいかはわからないが。

「くやしいわぁ…」

「とは、いえおそらく次回の戦いが最後でしょうね」

「!? そんなんややわぁ…うち、もっと戦いたい…」

「ふむ…ではこうしましょう。次の戦いに勝ったほうが負けたほうに何か一つ命令できる、と。
 貴女が勝てば、今後貴女が望むとき望む場所で戦うとか、ね?」

「うーん、あんさんが勝ったら何を命令す…いや、いいどす。自分が負けたときのこと考えても仕方ないわぁ」

「では、次回を楽しみにしておきましょう」

「ええ、次の死合い楽しみやわぁ~」

「…ところで、ここからでる方法知りませんか?」

「ん? すんまへんけどうちはシランワァ」

「そうですか…となると少年も起こすしかないか」



「ほら、起きろ少年」

「っぐ…なんや、俺気ぃうしなっとんかい」

「ああ、そうだ。ものの見事にアスナ君に負けてな」

「ッ!?」

「さて、敗者は勝者の言うことを聞くのが礼儀だと思うのだが。
 ここから出るにはどうしたら良いかね?」

「…ッ」

「ふむ。瀬流彦先生」

すぅ、と小太郎の前に浮かぶフェアリー幽鬼。

「!? な、なんやそのけったいな虫はッ!!」

それを無視して、言葉をかける俺。

「もう一度聞こう。ここから出るにはどうしたら良いかね?」

「…」

「どうでした。瀬流彦先生」

「ああ、ここから98番目の鳥居の右側下にある札を破壊すれば良いようだ…」

「ッな!?」

俺も忘れていたが、『暮れなずむ幽鬼』の能力である全生物使役能力は、強力なテレパスの副産物ということ
だったんだよな…
つまり、幽鬼は相手の思考を読むことが出来るわけだ。

本屋ちゃんがいなくてどうなるかと思ったけど、同じような能力持ちがいて助かったぜ。


…瀬流彦先生が本屋ちゃんの代わりとか、もうね?




「ではな、少年」

なんか居たたまれなくなってきた俺は、そう言って小太郎と月詠を置いてこの場から去っていくのだった。

あ、向こうはどうなったかな~? 心配してないけど。





あとがき

 なんか、セルバンテスが「少年」とかいうと大作が浮かんできます。
 
 それはそうと、瀬流彦先生大活躍!

 すげぇよ、あんた!! こんなことになるなんて思ってなかったYO!


 そして、戦闘描写が苦手です。
 難しいですね。いちいち説明入れると緊張感無くなるし、かといって擬音だけだと意味不明だし。
 ドガッ、ボコッとかで済む漫画がうらやましい…

 では次回は映画村のシーンになる予定です。
 そういえばセルバンテス以外の一人称は初めて、か?
 どうしようかなあ…

 あと関係ないけれど、各話のサブタイは話を書き終わった後で適当につけているのですが、
 今回のは正直微妙だと思った。


 では『ツギノヨルマデサヨナラ・・・』
 
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第14話 「天ヶ崎千草の憂鬱」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/21 22:22

「な、なんやて…」

天ヶ崎千草は驚愕していた。

目の前のことが信じられない。




先日戦ったの変質者は、総本山の方に行くという情報を掴み、小太郎だけでは心もとなかったため月詠を随伴させた。

ついでにやけに戦いなれていたアスナとかいう嬢ちゃんもあちらにいったのは嬉しい誤算だった。

先日の戦闘のことを考えると、これで護衛は神鳴流の小娘一人。

ここまでは何も問題は無かった。



そして、式神を使い映画村にお嬢様を誘い込んだ。

さらにファンシー式神により一般人にの目を引き、さらにフェイトとかいう西洋魔術師を神鳴流の小娘にぶつけ
お嬢様から引き離した。

今、お嬢様は天守閣に追い詰められている。

傍にいるのは付き添いの先生がひとりのみ。

なぜか趣味の悪いピンクのマントを羽織っているが、まあ趣味だろう、と無視することにする。

ちょっとだけお父ちゃんに似ているのに動揺したけどな…

あのダンディさは反則やで。

まあ、この事態にもやけに落ち着いているように見えるのが気になるが、おおむね脳がパニックになって処理が追いついていないのだろう。

少しだけ心が痛んだが、無視する。

別に一般人の一人や二人程度ならば、見られたとしても問題は無い。

そう思い心に仮面をつけ、彼らの前に姿を現す。

フェイトが召喚した悪魔2匹が彼らに弓の照準をあわせているのが相手にもわかるように。

「ふふふ、動いたらあきまへんえ。そうなったら思わずこいつらの指が矢からはずれてしまうかもしれへん」


ここで、動いたら撃つ、などと命令を出す愚は冒さない。

人間がずっとじっとしているのは不可能なのだから。

それにわざわざ人質にもなりうるのに傷をつけるはずもない。

ゆえに照準は傍にいる先生のほうへ。

まあ、お嬢様にはどちらのほうを狙っているかなどわかるまい。

これはいわば脅し。目に見える恐怖は、人を容易に縛り、その心までをも縛る。

さぁて、お嬢様? うちの復讐のためにその身を捧げてくださいまし。

「さあ、お嬢様、こちらへ。そうすれば他の人はなんも関係あらしまへん」


そう、このときまでは”これで想いが叶う! うちの勝ちや!” そう思っていた…



「ふむ…もういいだろう、美空君」

「はい、おじさま」



「な、なんやて…」

お嬢様の姿が蜃気楼のようにぼやけ、まったく別の小娘の姿をとる。

馬鹿な!? こちらの護衛は神鳴流の小娘一人のはずでは!


「どうした? 鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして?」

「ほ、ほんまのお嬢様はどこやッ!!」

「それを私が言うとでも思うのかな?」

「ハッ! 忘れとるんや無かろうな? あんたらは弓で狙われとんやで」

そうだ! まだ状況はこちらが有利!

こいつらからお嬢様の情報を聞き出せばッ!!

「怪我したくなかったら、おとなしゅうお嬢様の居場所を教えるんや!」

「…」

返ってきたのは無言。

っち、しゃあない。恨むんやったら自分の頑固さを恨むんやな!

「脅しじゃないで、腕の一本でもやられたら考えも変わるやろ…放ち!」

それをキーワードにして悪魔より矢がマントの男へ飛ぶッ!

次の瞬間、男が矢に貫かれうずくまるのを…っへ!?

「なんやてッ!?」


矢がはじかれた!?

馬鹿なっ!

相手は直立不動のままだというのにッ!!

魔法を使ったような形跡すらないのに、いったいどうやってッ!?

「っ馬鹿な! もう一度やッ!!」

続けて悪魔共に矢を放たせる!

そして、その結果は


「あ…あほな…」


彼の前で再び矢がはじかれる!

見間違いやない。

あれは…

「銭…?」

彼の周りを銭…銅銭やろか?…が浮かんでいる。

「なんや…そのけったいな魔法は」

「魔法ではない。仙術だ」

「ハン! どっちでも関係あらしまへん。
 どうやら多少はできるみたいやけど、ハンパな実力は身を滅ぼすでッ!!
 ”本気で”撃ちぃやッ!!」

その言葉に呼応して、矢が今までとはまったく異なる速度で撃ちだされる!!

おそらく音速は超えているのでは? そう思うほど矢が弓から離れた瞬間にはもう相手の目前に達している。

一応、体の正中線は外しているが、下手をすると衝撃だけで腕の一本くらい吹き飛ぶかも知れない。

堪忍な。一瞬だけそう思った。




しかし、目の前の男は想像を超えていた。

「遅いな」

そう呟いている男の人差し指と中指に間に矢が掴まれている。

「私に当てようと思うならば、光速くらいは越えてもらわねば」

「んな、アホな…?」

なにを言っているのだ、この男は?

「千草、ここは退くよ」

「ヒィッッ!??」

背後から急に声をかけられたせいで普段出さない声を出してしまった。

「お、おどろかすなや新入り!」

だがしかし、たしかにこれ以上の戦闘は無理や。

いったん退いて体勢をたてなおす必要がある。

そう思った私は

「しゃあない、ここはいったん退かせてもらうで」

天守閣の方にも人目が注目してしまっている。

「せやけど、この騒ぎどう治めるんか見物やで」

悪役の台詞としては三流みたいだが捨て台詞をを残して去ろうと…


「茶々丸君」

「…」

マントの男が名前を呼ぶと影から人影が…あれは人なんやろか?…が浮かんできた。

そのまま、唖然としていると

「では、さらばだ」

そのでてきた人(?)のマントの中に少女と入っていった。

その後、再び彼(?)が自分の影に沈んでいき…そして誰もいなくなった…

………………

…あっちも逃げたぁッ!?

「っち、さっさと行くで!!」

今の現象を頭から追い出すように、私たちもここから去るのだった。


…あれは人やないんや、人やない…






心の中で囁いてくる『リョウメンスクナ復活させても無駄じゃね?』という言葉を無視して…水による転移をした。






P.S.

 よく分かりませんが、本屋ちゃんと楓さんが仮契約を結んだそうです。

 (楓さんは無理やり結ばされた、と言っています)

 学園長が「彼女のアーティファクトはそれなりに役立ちますからね。了承します」と本屋ちゃんに策を授けたそうです。

 まったく油断も隙も…ってこれはあれですね『孔明様が見てる』。

 どうやって情報を掴んでいるのかまったく不明です。

 あと、事前にアーティファクトが分かっているとか、相変わらず予知とかの次元超えてますね。 

 そして、魔法の隠匿はどうなっているのでしょうか。

 まあ、孔明の策なら問題無いな、うん、考えても仕方ない。







あとがき (という名の…)

 というわけで、千草さん視点でして見ました。

 いかがだったでしょうか?

 個人的には『負けプレイ、おもしれ~!』的なノリで、書いていて楽しかったです。

 久々にTRPGのGMやりたくなった。周りには人いないけどな(泣)

 たまには外伝で敵役一人称とか面白いかも知れん。

 具体的にはフェイトとか伯爵とか伯爵とか伯爵とか。


 あと前回セルバンテスが映画村の護衛でコ・エンシャクを忘れていた件ですが、筆者すら忘れていました。

 とりあえず出番は作りましたが…うん、劇中でも影から出現できたし何も問題は無い!

 フェイトは水溜りで移動できるし、エヴァも影で移動できるできるし問題ないな。

 …本当に指摘すべきは他人が体内に入るとか言う点…孔明直属だから仕方ない…っは!

 あ、ちなみにあまり描写してませんでしたが木乃香に成り代わっていたのは「春日美空」ことサr…サニーちゃんです。

 正真正銘魔法です。

 そういや始動キーは「マハリク・マハリタ・ヤンバラヤンヤンヤン」ですね?

 多分本編では出ないので、ここで発表しておこう!

  (…なにか外伝『魔法少女美空ちゃん』で書けばいいとか、電波があったけど…関係ないZE!)


 そして、脅威の夢オチ回となった12話ですが当初は平行世界の話として外伝??話とかで出すつもりだったのですが
 もう混ぜちゃえばいいんじゃね、と開き直り夢オチとなりました。

 さらに一応コンセプトとして十傑集無双を掲げましたので、九天大王が本編にでるかは現状難しいです。

 十傑集VS九天大王を期待している人は申し訳ない。

 もっと、戦闘描写が上手ければよかったのに…




 ついでに、たびたびセルバンテスの一人称が変わる件ですが
 ・10歳子供先生バージョン→僕
 ・眩惑のセルバンテスバージョン→私
 ・中の人バージョン(本音バージョン)→俺
 となっています。

 なので、ころころ一人称が変わっているのは筆者の仕様ですので気にしたら『これは孔明の罠だ!』と言って納得してください。


 また、指摘のあった『ヒッツカラルド』(”ィ”が抜けている件)ですが、とりあえず完結して板移動するときにでも直そうと思います。

 …しかし、このSS…赤松板には行けないよなぁ。

 その他板か?

 …いや、おとなしくチラ裏で満足しておくべきな気がしてきた。

 まあ、その辺はおいといて、完結したときに誤字脱字等を直すと言うことでご了承ください。



 しかし、いつもラストに書いている言葉がベターマンの次回予告後CM明けの表示セリフのパクリだと気づいている人はいるのだろうか…


 セリフがたまたま深夜の更新に合ってただけなんだからね!

 Wiki見たら「超人同盟」とかいうのをあったの思い出して『おおッ、超人繋がりで関係あるじゃん!』とささやかに思ってないんだからね!

 誰も突っ込んでないから、自分で突っ込んだわけじゃないんだからね!

 サヨナラだったかサヨウナラだったか不安に思ってるわけじゃないんだからね!



 ていうか、ベターマン自体マイナーなのは否定しませんが。

 いや、なんか最終回だけ言葉が違ったとかだったような気がしたんだが、完結時どうしたものか、と。

 だれか覚えてませんかね?(←本題)

 関係ないけどWikiを見たとき、ガオガイガーと関連があったことに吃驚した… 


 では『ツギノヨルマデサヨナラ…』










 そして、ここまで読んだ読者は次に『あとがきなげ~よw』と言う、と孔明が言ってました。
 





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第15話 「赤い仮面のニンジャ、堕つ!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/22 23:44
僕の名前はセルバンテス。

道中、反関東派に襲われたけど、流石は十傑集。なんともないぜ。



そして今、目の前に近衛詠春がいる。

なんでも、若かりし頃は神鳴流の使い手で「サムライマスター」の称号を得ていたのだとか。

「いやはやお恥ずかしい。昔の話です、昔の」

「いやいや、充分な活躍をされてきたからこそ今の地位があるわけでしょう。
 なんでも、かの魔法大戦の折には英雄ナギ・スプリングフィールドと一緒に戦ったとか」

「いやぁ、じつはここだけの話…私は魔法大戦には関与してないんですよ」

「は?」

「同姓同名のひとっているもんですねぇ」

「へ?」

「じつはネギ君にこちらに来てもらったのは、ちょっとそのことで口裏を合わせていただきたいと思ったからでして。
 こう、なんというか、詠春おじさんは父さんと一緒に戦って立派でした、とか。
 この人知らないとかいわれると、なにかと勘ぐる輩がでるかもしれませんしね」

「えと…」

「わかりました」

即答かよ! ネギ君!

これも孔明の策ですね、わかります。

「ところで、この場に自分もいて良かったのでしょうか?」

「いやいやセルバンテス先生、何を言ってるんですか。一緒にいたアスナ君から聞いてますよ。
 あなたはあのナギと行動を一緒にしていた、ガトウさんでしょう?
 あなたにもちゃんと口裏を合わせていただかないと」

「あ、ああ、そうですね!」

「それはそれとして、ナギと一緒にいた近衛詠春ってどんな姿だったんですか?
 見た人に会っても特に違うとか言われないので、そのまま通してますけど」

「えぇと、貴方と瓜二つでしたよ」

たぶん、展開的に幻術纏った俺だろう。うん。
とうか、詠春が関西の長についた背景に学園長の策が見えるんですが?

「そうですか。いやぁ、知ってのとおり私、元々神鳴流の出ながら関西呪術協会の娘さんと婚約してたんですが、ぽっとでの奴に
 娘がやれるか! もっと鍛えてこんか! と発破をかけられて魔法界に行ったもののあまりぱっとしなかったんですよ。
 それがですね、いきなり魔法大戦の英雄扱いとかされて吃驚したんですけど、それでお義父さんもなっとくしたのか
 ゴールイン、というわけです。それからなんかなし崩し的にこんな長の地位まで拝命して…
 いや、ほんと『英雄の近衛詠春』さまさまですよ、HAHAHA」

いや、あんたHAHAHAじゃなくて、少しは疑問に思えよ。

「あ、もちろん本物の『英雄の近衛詠春』は探しましたよ! でも魔法大戦後の足取りはさっぱりでして…
 ひょっとしたら貴方がたに聞けば何かわかるかも、とも思っていたのですが」

「いや、すいません。僕も知らないんですよ」

たぶん、あんたの目の前にいるけどな!

「そうですか」

このとき、俺は背筋に汗が流れるのを必死に抑えていた。
修学旅行前に学園長室で言われたことを思い出していたからだ。



 ~回想:学園長室にて~

今回の策を聞いた後、俺は学園長に聞いていた。

「しかし、学園長であればわざわざ関西の両陣営の弱体化を狙わなくても手中に収めることができそうですけど」

学園長は探るような目で俺を見た後、

「ええ。たしかに即座に関西を空中分解させることはできます。そして、そのまま私が手を貸したほうを勝利させることはできるでしょう」

『約束された勝利の券』ですね、わかります。
プラチナチケットですか。

「しかし、最初に言ったように、火種はくすぶっていてこそ意味があるのです。
 一度燃え上がってしまえば後は一つに固まってしまいます。
 それはまだ時期ではありません。
 最良の場面に最高のタイミングで最大の成果をあげるために、今回はこのような策をつかうのです」

「わかました」


 ~回想終了~



…学園長が言ってた即座に関西を空中分解させるって、『本物の英雄の近衛詠春』を出現させることだよな?

つまり今の詠春が英雄で無いとしたら、反関東派の連中は本物を担いでクーデター。

しかし、『本物の英雄の近衛詠春』は完全に関東、いやBF団の手の内…

労せずに関西を手中に収めることができる。

今回、これをしないのは……反関東派が勝ってしまうからか?

俺にはせいぜい推測できるのはこれまでか。

いずれ使う策なんだろうが、いったいいつからこの策を仕込んでいるのかを考えると…

やめよう、俺には理解できない話だ。


それはそうと…ここに残っておくべきなんだろうか?

原作どおりなら、フェイトが急襲してくるはずだが…

「ああ、そうだ。ネギ先生、セルバンテス先生、どうぞ今日はここに泊まっていってください」





接待を受けています。

今、この場にいるのは僕、ネギ、コノカ君、詠春、エヴァさん、アスナ君、朝倉君、綾瀬君、早乙女君、そして本屋ちゃん。

両隣は例によってエヴァさんとアスナ君に固められています。


え? 本屋ちゃんがいるのに楓がいないって?

うん、実は『いどのえにっき』で男だとばれたみたいなんだ!

今は庭で物理的に地面に沈んでるよ!!

ていうか、ほんとに奴は十傑集なのか自信がなくなってきた…

いや、むしろ本屋ちゃんが何者なのかマジわかんなくなってきたよ…




そんなこんなで宴会中。

まあ、特使として来たんならこれも仕事のうちだよなぁ…

出来れば、万が一のことも考えてネギ君は宿に戻ってもらいたかったが、仕方あるまい。

最悪、カモが何とかするだろう。

僕はおとなしくフェイト急襲をやり過ごして、リョウメンスクナ復活までもってけばオーケー。






そう思っていた時期もありました。




俺、絶賛石化中デス!


そりゃ相手側で最大戦力と思われるものを狙いにくるよね!

思いっきり油断してました。

ていうか10歳バージョンだと流石にフェイトに抗しきれなかった…

詠春? 一応頑張っていましたが、すでに全身に石化してます。

俺も残りは頭と右手しか動かなくなってきました。

まあ、俺一人いなくてもどうにかなるだろうから、心配はしてませんが…

ていうか、山場で脱落とか…あぁ…意識が遠のいていく…








あとがき

 この作品の80%は孔明の策でできています。

 どんなことも全て『孔明の策』になってしまう俺の想像力に乾杯。

 だって孔明便利すぎるんだもん。

 どんな穴があっても『私がそんなことも考えていないとも御思いで?』で解決しそうだし。

 筆者の『策士・孔明像』はこんなイメージです。

 
 ついでに全国1000人の近衛詠春ファンの方すいません。

 こんな感じになってしまいました。

 納得いかない方は、セルバンテス詠春が本物だ、と思ってください。


 しかし、おかしいな?

 セルバンテス無双に繋げるはずが、なぜこんな展開に?

 そして、本屋ちゃんの明日はどっちだ!!






 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』

 (“ヲ”を追加しました。情報ありがとうございます)




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第16話 「中の人が邪気眼を解放したようです」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/23 23:05


「おいッ!! セルバンテス!! 目を覚ませッ! おいッ!!」

…ん? あれ? もうリョウメンスクナ戦終わったの?

石化してると時間間隔がなくて困るw


「よかったぁ。上手くいった~」

え? 目の前にはエヴァさんとアスナ君と…ハリセン?

ええ? どういうこと?

「ん? ああ、これか」

そういってエヴァさんがハリセンを指差して、説明してくれた。

「これは、アスナのアーティファクト『ハマノツルギ』だ。
 いまはハリセンの形状を取らせているが、あらゆる魔法を無効化することができる反則的な武器だ」

「えへへ~」

「はぁ…」

「そして、その無効化能力は魔法によって及ぼされた全ての現象に干渉が可能だ。
 それを利用してお前の石化の魔法を解いた、というわけだ。
 で、なぜハリセンかというと、剣のままでは石化の効力ごとお前を叩き切ってしまうんで、石化のみに効果を与えるための形状として
 考えたのがこれだ!」

「頑張ったんだよ、私たち!」

そういって胸を張るエヴァさんとアスナ君。

しかし、剣からハリセンへの逆進化とは…なるほど…ていうかハマノツルギ便利だな。

それはそれとしてお礼は言っておかねば。

「ありがとう、エヴァさん、アスナ君」

「気にするな、私とお前の仲だ」

「当然のことだよ! セルバンテス先生!」

「しかし、アスナのアーティファクトがたまたまこれで本当に良かった。
 石化したお前を見つけたときは本当に焦ったんだぞ!!」

「あ、ああ、すまない…」

嫌なことがふと頭をよぎったんだが…学園長がアスナ君と仮契約をさせたのはまさかこのためか!?

だとしたらほんとに何者だ、あの人は…って、孔明でしたね。

なんて説得力だ。

自分で言ってて思わず頷いちまったぜ。


「っは、そうだ他の人たちも、解除しないと!」

「まて、アスナ! ここは犯人たちを追うのが先決だ!」

「なんでよ、エヴァちゃん!?」

「セルバンテスは戦力として申し分ないからいいが、他の奴ら程度ならわざわざ貴重な時間をかけて解除するよりはさっさと犯人を追いかけるべきだ」

「そ、それは…」

「なにより! セルバンテスをこんな風にした奴が目的を果たしてさっさと逃げるかも知れんのだぞッ!!」

「!? そ、それもそうね…わかったわ!」

「では、さっさと行くぞ」

「オッケー!」

そう言って走り出す二人。

俺も追いかけようと駆け出した、がしかし、ふと傍らに仮面ニンジャが倒れているのが目に入った。


「ん? あれは?」

見ると楓が伸びている。

「ああ、そいつか…」

エヴァがやれやれといった感じで話してくれた。

「あれは、私たちがお前を探している最中だった」

 

 ~回想:エヴァンジェリン~


「っく、どこにいるセルバンテスッ!」

「エヴァちゃん、こっちにもいないよ!」

「まったく、あいつに限って万が一はないと思うんだが…」

「あ、いたぁッ! あそこッ! って、なんか石になってるぅっ!?」

「な、なんだとぉ~ッ!?」

そうして、私たちはこの部屋にたどり着いたんだが…そこの楓がな…


「生き恥を曝すのも辛かろう? 助けてやるでござる・・・」

とか言いつつ貴様に切りかかろうとしてたんで

「あんたはアホかぁッ!!!」

「あぷろぱぁッ!!!!!!!」

とアスナがとび蹴りをかましてこの様だ。

あれは多分、のどかにやられた八つ当たりだろう。

ま、まったく、わ、わ私のせ、セルバンテスに手を下そうとするなど不届き者め!


 ~回想:終了~


「というわけだ。わかったか」

「…」

ごめん、こんなときどう反応すればいいか、わからないよ…

「さ、先へ進むぞ!」

「あ、ああ」

そういや、楓って原作だと援軍のメンバーにいたけど…ま、いっか…






しばらくすると刹那君が鬼共と戦っていた。

「ほう、一人でこいつらと戦うとは、なかなかやるではないか刹那」

「エヴァンジェリンさん!? それにアスナさんに先生も!」

「一人でよく頑張った。ここは私に任せて、君はエヴァさんたちと先へ進むと良い」

「しかし…」

「コノカ君が心配なのだろう? この程度の輩など私一人で充分だよ」

「おい、セルバンテス! 貴様が残るなら私も残るぞ!!」

「わ、私だって残ります!」

そう喋っている間は鬼たちは攻撃してこない。

足止め、というか時間稼ぎが狙いだからか。

まあ、攻めて即座に全滅させるよりは、防御に専念させて時間を稼ぐと言うのは悪い考えじゃない。

というか、むしろこちらの戦力を考えているなら正解といえるだろう。

考えたのは千草か?

あちらとしては1秒でもこの鬼たちが粘ってくれればいいという考えなのだろう。

「ま、ここに過剰戦力を集めるより、さっさと進める分は進んでしまったほうが得策だよ。
 それに私ならすぐに追いつくさ」

「…ふぅ、わかった。お前がそういうなら仕方がない。
 夫を立てるのも妻の役目だからな」

ぶふぅぅぅっっ!!

ここでそれを持ち出すか!

「あ~、エヴァちゃん! 何かってに妻宣言してるのよ!
 セルバンテス先生のお、お、お嫁さんには私がなるんだからッ!!」

「あ~、うん。その話は今はおいといて、さっさと先へ行きなさい」

というか、頼むから行ってくれぇ!

「ま、仕方ないな」
「すぐに来てくださいよ!」

「そ、それではセルバンテス先生、御武運を!」

エヴァの氷の射手により前方をふっとばして3人は進軍して行った。

「ふぅ、やれやれ。
 では、はじめようか? 諸君…といいたいところだが、悪いがとっとと終わらせてもらうよ」

そういって私は能力を解放する。

鬼たちの基本的に肉体的には一般人のそれを遥かに凌駕するが、精神にいたっては別に強固と言うわけではない。
つまり、私の『眩惑』がおもしろいほど効くというわけだ。
というわけで、

「狂いたまえ!」

その言葉を合図として、鬼たちは一番近くにいる同胞へ向かって攻撃を仕掛ける!

それがいたるところで発生し、1分と経たずに鬼の数は半減した。

2分経ち、3分経ったところで立っているのはわずかに数体。

それを、苦もなく叩き伏せる。

「ふむ、さてそろそろ出てきてはいかがかな?」

「ややわ~、気づいてはりましたん?」

そう言って、木陰から月詠が姿を現した。

わざわざエヴァたちを先へ行かしたのはこのためだ。

なんせ俺はこれからこの月詠を堕とさなきゃいけないんだから…はぁ…








あれ、そういえばネギ君は?







P.S.

 本屋ちゃんの愛読書は『マリ○様が見てる』『百○姉妹』。

 た、耽美な趣味ですね。

 





あとがき

 というわけで、セルバンテスはこんな復活しました!

 この作品のアスナの魔法無効化能力はチートの域に達しているということで、ご理解ください。

 あと、セルバンテスの眩惑ですがこれくらいできるよね? できるに決まってるさ!

 だって十傑集だもの。これくらいできないでなにが十傑集かッ!!

 という感じで、自己暗示かけつつ書きました。


 あと、感想にて楓が男とばれてのどかに沈められた件で理由の描写が不足してたようですので
 今回のP.S.にて補足しました。

 …あとは分かるな?



 そしてマスク・ザ・レッド…なぜこうなった?

 筆者の記憶では十傑集の中ではアルベルトに次いでカッコヨカッタ記憶があるんだが…

 これが『想い出は美化される』という奴だろうか…

 『破壊と殺戮に無上の喜びを感じる、殺人マシンといえる残忍な男』のはずなのに。

 そのうち良いことあることを願っておこう。


 なんか感想が一気に来ててすげぇ嬉しかった!!

 みんなありがとう!!

 そして、感想からまた一つプロットを思いついた。
 とりあえず、修学旅行後だな…

 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第17話 「俺を誰だと思ってやがる!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:e1504a91
Date: 2009/06/24 23:49


さて、これからが私の任務の本番かな?


「少しは疲れさせられるかと思うたんですけど、あんさん反則ですわ~」

「ふむ、悪いね。時間が惜しいもので」

「私との逢引もさっさと終わらせてしまうんですかぁ?」

「いや、約束だからね。思う存分やり合おう」

そう言って、なんとなくそれらしい構えをとる。

「ぁあ…ぞくぞくしますわぁ…分かり張ります? うちのこの感情…」

「さて? 私は別に戦闘狂ではないのでね」

「ふふふ、ほんにいけずやわぁ…」


二人の間に流れるのは、これから戦闘がはじまるとは思えない穏やかさすら感じる空気。

まるでお互いが旧知の間柄のような会話。

しかし、これから始まるのは間違いなく命を懸けた闘争!

徐々に張り詰めていく空気。

それに呼応したのか、辺りの木々がざわめく音すら聞こえなくなっていく。





そして、そんなことを実況している俺きめぇwww



ふ、俺はシリアスな空気に反逆するッ!!


とか思ってる間に月詠キターッ!



それはいつかの死合いの焼き直し。

剣と拳が交差するたび月詠の表情が歓喜に染まっていく。

そしてその表情に悦びが混じりだす。



うん、エロイ。



「あははは、ほんま、あんさん、最高、やわ~」

「それはどうも」

いったん息を整えるために距離をとる月詠。

「ふぅ…ふぅ…ふふふ、あれだけ斬りあい、ましたのに、息切れ、一つしないんです、ね」

「一応、自分が超人だという自負はあるがね」

「ふふふ。人を超えた人、ですかぁ。
 そんな人とヤリおうとるなんて、ほんま、うちイッてしまいそうやわぁ」

だからなんでそんなにエロいんだ、この娘は。

「あはははは、もっと、もっと、もっと、もっとぉッ!!」

「っく」

速度が上がったうえに重さも増しただとッ!?

これが、噂の、凶眼かッ!!


いつのまにか月詠の瞳が反転している。

「っち、足技だと!」

彼女の攻撃は両手の刀だけにとどまらず、蹴り、膝、肩、肘を織り交ぜて、あたかも雑技団のような変幻自在の攻撃となってきた。

押されている…

これは動かしようのない事実。

いかに以前の記憶・経験を持っていないとはいえ、この身は十傑集。

それがここまで押し込まれるとは!

「っは!」


なんとか距離をとる。

いや、取らせてもらった、か?

「追撃をしなかったのは何故かな?」

「さっきはあんさんが待ってくれはったやろ。
 次はうちの番や。
 それに…まだ楽しませてくれるんやろ?」

「ふむ、ご期待に沿えるかどうか…」

まずい、な。まだ余力は充分だが、こちらには決め手がない。

このままズルズルいくと押し切られる可能性もある。

なにせ、打ち合っていく度に剣撃が速くなっていくのだ。

正直、『なんというチート!』と言うしかない。

どうする、どうする?、どうする!?

今、俺の頭の中には有名な3択が並んでいる!

…結構余裕だな、おい…ってそんな場合じゃねぇ!

眩惑は使わないと決めたし…む、むむむ……おッ!

そうだ、これなら!!



そして、俺は構えをとる。

「それが構えでっか?」

「ああ、そうだ」

「ふーん、ほな再開しましょ?」

「来たまえ」

月詠との距離は十数メートル。




「では、いきまッ!? ぐッ!!」

それを一足飛びに近づいてくる彼女に向かって、俺はポケットから手を出すッ!!!

直撃を喰らい吹き飛ぶ月詠。

いや…

「ふむ、初見にもかかわらず、かろうじてとはいえ初撃を防ぐか」

当たった! そう思った瞬間、彼女が刀の鍔をかざしたのが確認できた。

「いたた…なんです? 今のは?」

とはいえ、予期していないところに迎撃を喰らったのだ。

それなりにダメージはあったようだな。

「これかね。そうだね…無音拳、とでもいうんだったかな?」

そう、原作にてガトウが使っていた技術。

この世界では俺がガトウなんだから使っても全然問題はないはず!!


…まあ、タカミチのほうが威力強そうだが…なんせアルベルトだもんなぁ…


とはいえ、我ながらいい技を思い出したものだ。

「さて、続きをはじめようか?」

「ふふふ、楽しおすなぁッ」

それと同時に突っ込んでくる月詠。

だが、使い勝手に良い遠距離攻撃を手に入れた俺は近接に付き合わず距離をとりながら攻撃を加えていく。

「その構えをしながら、それだけの速さで動けるなんて…」

うん、ポケットに手をいれたままの速度じゃないよね、これ。

でも、両手を組んだまま上半身を動かさずに列車より早く走れる十傑集にはなんの問題もないッ!!

そして、縦横無尽360度より無音拳を間断無く打ち込んでいく!

…やっててなんだが、これはひどいハメ技だ…

やってることは、ポケットに手を入れて相手の周りを旋回しつつ手を抜き出しているだけなんだが。


よし! この戦法は”オサレスタイル”と名づけよう! 見た目的に。


「かはッ!!」

徐々に見えない拳圧に耐え切れなくなってきた月詠はやがて直撃を食らう。

そして、一度喰らってしまえば、二撃目、三撃目と徐々に防御が遅れ始め…やがて

「くぁ…っがッ!!」

ドサッ!!

崩れ落ちる月詠。

「ぁははは、はは、は…あんさん、やっぱり強い、わぁ…」

「それはどうも、とでも言うべきかな?」

「ふふふ、うちの負け、どす。これだけ満足したのは初めて、ですわ…」

はぁはぁと息切れしながら、そんな真っ赤にして恍惚の表情で言われると、こっちとしても…ねぇ?

「ふむ、では賭けは私の勝ちでいいのかな?」

「はいな…ん…」

そういって月詠は起き上がり、三つ指を突いて

「不束者ですが、今後よろしゅうに…」

「あ、あぁ。よろしく」

…いや、わかってはいたんだ…うん、予想はしていたし、ある程度覚悟もしていた。

帰ったら学園長に策を授けてもらおう。

それくらいの働きはしてるはずだ、うん。

修学旅行中は月詠に離れてもらってなんとか修羅場回避を…

…っは!? ひょっとしてここに月詠置いておくとフェイトに回収される!?

まさか、つ、連れていくしかないのか?






P.S.

 月詠を負ぶってリョウメンスクナの祭壇へ向かう途中に俺は考え事をしていた。

 ほんとに俺は人類なんだろうか…?

 あれだけ動いて息切れ一つしていないとか…

 しかもその後すぐ人一人負ぶって苦もなく車並の速度で走るとか…

 ありえねーよwww

 

 エヴァとアスナから絶賛現実逃避中デス…







あとがき

 我ながら無音拳使わせるのはハマッたと思ったんですが、どうでしょう?

 『眩惑』封印すると戦闘で決め手ないよなぁ~と思っていたんですが、そういやセルバンテス=ガトウじゃん!
 と気づいたときの俺のキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!の心情は計り知れませんでした。

 あと、月詠が加わりました。

 なんでこんなことになっているかよく分かりません。

 学園長が変な任務を与えたせいです。

 すべては孔明の罠です。
 



 (ふと、あれ? と思って見直したら)

 ……うをぉぉぉぉぉッ!!

 (右へ)ゴロゴロゴロゴロ!

 (左へ)ゴロゴロゴロゴロ!

 な、なんて間違いをしてるんだ俺はッ!!

 ガトウをガトーと書いていたとか、そんなレベルじゃないぞ。これは!!

 …感想にも指摘されて無いってことは、誰も気づいてないよな?


 ならば、気づかれる前に、事実の捏造をッ!!




 (第7.5話を書き上げて)ふぅ…これでOK。

 というわけで自分の過ちを認めずに、覆い隠すことにした筆者です。

 具体的には第11話と第13話の誤りを、孔明が事実に仕立て上げてくれました。



 すげぇぜ、孔明! まさか筆者の誤りすら読んでいるなんて!!! 

 罰ゲームは修学旅行が終わったらきっと解除されてるはずです。

 


 (いや、最初は普通に修正しようかと思ったんですが、なぜか『孔明の策』になっていました…
  催眠術とか眩惑とかそんなちゃちなもんじゃねえ。もっと恐ろしい(ry)

 


 さていよいよリョウメンスクナ戦!

 誰を使うか…

 セルバンテスでGR-2使うのもいいし、コ・エンシャクで理不尽に戦うのも良いな。

 あるいは樊瑞で正面から叩きつぶすのもありだし、原作再現するようにエヴァに任せるのもなかなか…



 と、行きたいところだったのですが、仕事で出張にいくことになってまして…

 次回の更新は多分日曜日です。

 楽しみにしている方は申し訳ありません。

 その悔しさを感想にぶつければ良いと思います(゜∀゜)!!



 では『ツギノコウシンマデサヨヲナラ…』




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第18話 「あれ、十傑集は?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:ece35d8a
Date: 2009/06/28 21:44

まえがき

 いざ更新しようとして、作品探したら3ページも前だった…
 チラ裏速いですね…まじで。






 ~Side:エヴァ~

くそっ、さっきから嫌な予感が止まらない!!

なんだというんだ!

まさかセルバンテスの身になにか…

いや、そんなはずは無い!!

あいつがそう簡単にやられるはずなど…いや石化していたか…

いやいやあの姿ならまだしも、今の奴は本来の姿だ。

遅れをとるなど想像もできん。

ならば今は、奴の期待に応えるのみ!!

ん? あれは?


「まっとったで、ネェちゃん!」

「まったくあんたも懲りないわね。あれだけ力の差を見せてあげたのに」

「ん? アスナさん知り合いなのですか?」

「ああ、刹那は会ったこと無かったな。あいつは、昨日総本山に行く途中でであったかませ犬だ」

「かませちゃうわッ!! そこのチビ!!」

「! ほ、ほう? 今なんと言った、犬っころ?」

「チビにチビって言って何が悪いんや!
 こないだだって、そのネェちゃんの後ろに隠れとったくせに!!
 おおかた、あのけったいな兄ちゃんもどうせあの変な虫使った卑怯な手で月詠のネェちゃんに勝ったんやろ!!」

「…ほう」

セルバンテスのことを何も知らないガキが言うじゃないか…

「はん、図星かッ!!
 怖いんやったら、おとなしくひっこんどれや!!
 俺が用あるんはそっちのネェちゃんやしな」

「よくぞ吼えた…駄犬が…」

「だ、駄犬やtッッッッッッ!!!!!???」

ふん、この程度の圧で萎縮するとは、躾がなってないな?
そう思うだろう、刹那、アスナ?

ん? どうした、そんなに顔を青ざめさせて
まあ、いい、久々だよ。ここまですがすがしい気分は。

なぜだろうな?

くくく、これだけの気分にさせてくれたんだ、相応の礼はくれてやらねば、な。

「貴様に教育してやろう。
 吸血鬼の闘争が、どのようなものか!」


…貴様は100回死ね!



 トサ…

倒れ行く駄犬。
はっ、口ほどにも無い。


「「え?」」

刹那とアスナの呆けた声が聞こえる。

「どうした?」

「え、エヴァちゃん、一体何やったの?」
「一体何をしたのです?」

「ん? 別に。ただ私の幻術空間に引きずり込んでやっただけだ。
 流石にこんなところで大技を使う気はないし、時間も惜しい…なにより…
 
 実際に殺すわけにはいかんからな」

「(ねえねえ、それってその幻術空間とやらで殺し…)」
「(お、おそらくは…)」
「(だ、大丈夫なの)」
「(た、たぶんエヴァンジェリンさんの口ぶりから命に別状はないかと…)」
「(い、命以外は?)」
「(…)」

聞こえてるぞ。

「とりあえず、今回の件で人死には出すなと言われて…いや、一人は問題ないか」

誰かは知らんが、セルバンテスに手を出した報いは償ってもらうぞ。

「あ、あのエヴァちゃん?」

「ふん、さっさと行くぞ」

「え? あ、うん」
「わ、わかりました」





そして、湖に浮かぶ祭壇を見つけ近づいていくと

「まさか、こうまで早く来るとはね」

「察するに貴様が最後の砦、か?」

「そうなるか、な?」

「刹那、アスナ。お前たちは先に行け。
 私はコイツの相手をする」

「ふぅん。強気だね?
 あの場ではてっきりネギ君のお供の子供先生が一番の実力者かと思っていたんだけど」

「!? そうか、貴様がセルバンテスを石化した奴か…」

「だとしたら?」

「ここで…潰すッ!」

「へぇ、それができるとでも?」

「貴様こそ、この『闇の福音』相手に大層吹くじゃないか?」

それを聞いた白髪頭は、目をすぅと細めた。

「そう…どうやら僕は見誤ったようだね。
 つぶしておくべきは君だったか…」

「くくく、いや、私よりもセルバンテスの方が強いぞ」

「ふーん、つまり君が僕に勝てば、君より強いセルバンテスとやらは僕よりも上だと…そういうことかな?」

「そういうこともなにも、それが事実だ。
 さて、問答の時間は終わりだ。
 そろそろ消えてもらうぞ!」

「な!?」

その瞬間、相手の腕が千切れ飛ぶ。

「血が出ないとは、やはり人ではないな?
 人形か? まあ、どちらでもいいがな」

次の瞬間、白髪頭の体が崩れ落ちた。
あっけない。

「わざわざ、貴様の話に付き合ってやったのはこの場に糸を巡らせるためだ。
 とはいえ、もう聞いてないか」

「いや、こちらも罠くらい張っていたさ」

「!??」

背後から声が聞こえた瞬間、障壁を張っていたにもかかわらず吹き飛ばされた。
水を使った分身に転移か…
少々厄介だな。

「え、エヴァちゃんッ!?」
「エヴァンジェリンさんッ!?」

「っち…さっさといけ、アスナ、刹那。
 少しばかり、時間がかかりそうだ」

「で、でも」

「いいから、先にいけッ!
 私がこの程度に遅れをとるものかッ!!」

「わ、わかったわ。
 すぐ追いつくよねッ!」

「ああ、当たり前だ」

…やっと行ったか…さて

「ふん、では続きをはじめようじゃないか」

「そうだね、ここで君を倒せれば麻帆良の戦力は大幅にダウンする。
 悪いけど、ここで君をしとめさせてもらうよ」

「く、くははははははッ!! 馬鹿か貴様は?
 私がいなくなって大幅に戦力ダウンする?
 あはははははははっ!! っくっくっく、評価してくれるのは嬉しいが、私の力など麻帆良の総戦力の10分の1も無いわっ」

「闇の福音ともあろう君が、その程度の力しかないのかい。
 それはこちらの過大評価だったかな?」

「くっくっく…いやいや、貴様が想定している私の力にそれほど差は無いと思うぞ。
 貴様が間違っているのは、麻帆良の総戦力の方さ」

「へぇ…まるで君より強い奴がもっといるような口ぶりじゃないか」

「おや、そう言っているように聞こえなかったかい、ぼーや?」

「…」

無言で構えをとる白髪頭。
それから感じる覇気は、たしかに強い。
だが、それでもまだ理解の範疇の強さだ。
理不尽というほどの強者とは戦ったことはあるまい。

しかし私自身、奴に痛撃を与えられるかと言えば、難しいな。
遅れをとることはあるまいが、それでは私の気がすまない。
なにか、いい手は…

…ふむ、そういえばすっかり忘れていたよ。

「あぁそうそう、これは別に決闘でもなんでもないんだ。
 ゆえに1対1を貫く必要は無いな?」

「へぇ、闇の福音が僕相手に怖気づいたのかい?」

「別にどうとってもらってもかまわんさ。
 今、私にとって重要なのはいかに貴様に痛撃を与えられるか、だ」

「そう…」

奴が何事か呟いたかと思うとそこらの水が次々と奴の姿をとっていく。
ふむ、かなり高等な分身のようだな。
ま、どうでもいいか。

「では、私の従者を紹介しようか。
 こい、茶々丸ッ!」

そういって、私は学園長から借り受けた鬼札を切った…







P.S.

 いつも思うんだが、本当に女子中学生か? あの怪人。 byエヴァンジェリン






あとがき

 とりあえず、原作どおり小太郎の挑発イベントを起こしました。

 あれ? 原作から激しく乖離しましたよ?


 そして十傑集が出てこない初の回。 

 エヴァ無双はいりました~の巻き。
 
 そして、P.S.書いた後、”仮面を外すと美少女だった”とかいうのを思いついたがそれは無いと思い直した。



 それはそれとして、他を圧倒する強さを書くのが癖になるくらい気持ちいのですが…

 っく、なんという厨二病!
 これは完治は難しいかッ!?

 読者のみなさんにはギャグが少なくて申し訳ない。
 あと、待たせておいてこれかよ! とか思うかもしれない!
 ちょっと日を置いたらこうノリと言うか勢いをちょっと忘れてしまいまして…

 きっとセルバンテスが出れば大丈夫さ!
 筆者はそう信じてマス。


 さて、今回は少し間を空けてしまったのでお詫びと言うわけでもないのですがコメント返しに初挑戦!!
 対象の感想は17話投稿以降の分です。

 >ダイナル様
 >コ・エンシャクの正体ってロデムだった筈ですが
 >コ・エンシャク=茶々丸でロデム=カモ・・・って?

 一応、アニメの中では言及されてなかったと思うので、そういう扱いで。
 別に『分裂していたんだよッ!!』でも良いんですが、茶々丸とカモが融合して…まあ、そっとして置いてください。

 >arikun様
 ぴ~ぴ~ぴ~(口笛を吹きつつ)、申し訳ありませんが黙秘します。
 理由はあと2話くらい後で。

 >sg様
 本屋ちゃんには修学旅行後、あるイベントが起こる予定です。
 そして、次回コ・エンシャク無双?


 >ヴィクセン様
 千草、どうしようか考え中。
 やるなら樊瑞にフラグ立てるしかないんだが…
 
 >スカルバリア様
 一応、原作キャラは原作よりも自力が上がっている設定です。
 きっと十傑集参入による世界の修正力です。

 こう見えても小太郎も原作ネギを圧倒するくらいの強さでした。
 しかし、相対する相手が相手なので相対的に弱く見えてます。
 インフレって怖いですよね。
 
 >かめ様
 『孔明の策』『孔明の罠』この言葉を使うとあらゆる事象に納得できます。
 実に筆者思いの良い人です。

 以上、ありがとうございました。
 
 コメント返しは書きあがった時に時間が余っていたらまたやるかもしれません。



 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第19話 「世の中にはどうしても理解できないモノだってあるんだよ」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:db4afb40
Date: 2009/06/29 23:19

 ~Side:フェイト~

まさか、かの有名な闇の福音が麻帆良についていたとはね…

さすがに最初は驚いたけど、今ここで彼女を潰せば、僕らの目的は大きく進むはずだ。

そう思い、僕は魔法を行使する。

僕の体術は障壁に阻まれたものの、少なからず効くことがわかっている。

ならば僕がもっといれば?

その答えがこれだ。辺りの水を使い分身を三十体作り出す。
 
そして、それぞれが構えを取り彼女を取り囲んだとき、

「では、私の従者を紹介しようか。
 こい、茶々丸ッ!」

彼女がそういった瞬間、彼女自身の影から何かが出てきた?

なんだ、あれは?

…そういえば、彼女は人形使い(ドールマスター)の異名も持っていたっけ。

「それが君の人形かい?」

「そうではない。強いて言うなら、学園長の人形、か?
 ま、貴様の相手はこれでしてやろう」

ん? 意味が良くわからないな。
まぁ、いいか。やることは変わらない。

「そう、それじゃ、遠慮無く行かせてもらうよ!!」

そういって、10体を茶々丸と呼ばれた人形へ、残りを闇の福音へ向かわせる。

次の瞬間、人形は反撃も出来ずに三本の貫手と七本の石の槍に貫かれていた。

ただの虚仮脅しか…そう判断して闇の福音に意識を向けた瞬間

「なんだって!?」

かの人形に貫手をしていた三体の分身の首が飛んでいた!

そしてそのまま、周囲を囲んでいた人形の首も同様に飛ぶ。

あの人形が両手に持っているもの…あれは…鞭か?
くそっ! 僕が視認できないほどの速度だと!

そして人形ゆえに肉を切らせて骨を断つ、か…

「ふふふ、やるじゃないか。流石は人形と言ったところか。
 自身のダメージを気にせず闘い続けることができるとはね?」

「あ、当たり前だ(…今の致命傷にならないのか? 吸血鬼より不死身なんじゃ…)」

なにか、小声でぼそぼそ言っているな…

そうかッ!? しまったッ、呪文詠唱か!!

「っく、させないよッ!!」

分身を使い、彼女の詠唱を中断させに行かせる!

間に合うか?
しかし、彼女が呪文に気をとられているなら、あの人形の操作に若干のラグが生じるはず!
その隙を突く!!

「たかが人形風情がッ!! 『石の息吹』!!」

分身を一体人形に張り付かせ、水を使った転移で彼(?)の背後に僕自身が出現する!

!? 首が180度後ろに回ったッ!?

いや、人形だから問題ないのか!

しかし、もう遅いよ。

魔法を喰らった人形の全身が石化して、風化していく…って風化?

今の石化魔法にはそんな効力は無いはずだが…

しかし、現実にどんどん石化人形は風化していき足元に砂の山ができた。

まぁいいか…

「さて、残りは君一人…!?」


闇の福音の方を向こうとした僕が驚いたのは次の瞬間だった!

まるでビデオの逆回しのように砂の山から人形が再構成されていくだってッ!!

ま、まさか石化の解除がとっさには出来ないと踏んで、一度分解して再構成したのか!!!

っく、人形と言う利点をとことん利用した魔法か!?



「っく、まさかここまでとは、さすがは『人形使い(ドールマスター)』といったところか…」

「…(な、なんだあれは、本当に人間なのか! というか自身を分解、再構築とか? それは生物ですらないぞ!?)」


ふむ、彼女の顔色が悪くなっているようだ。

どうやら、あの分解・再構築は流石の彼女にも負担を強いるようだね?

ならば突破口はある!

僕は再び水による分身を生み出し彼女と彼(?)に向かわせ、転移を利用して僕自身による石化魔法を彼女たちに解き放つッ!!

闇の福音にはかすりもしないが、人形の方はその度に石化して風化、再構成を繰り返す。

そして、人形の周りにいる分身はそのことごとくを鞭にて消されていく…



もう幾度このやり取りを繰り返しただろうか?

時間にしてまだ10分と経っていないはずだが…

彼女自身には攻撃が当たらなくとも、あれだけ顔色の悪くなる大魔法を連発していればいかな『闇の福音』といえども…

っな!? 

彼女の顔色がもとにもどっている!?


「…(あれを理解するのはやめよう、うん、そうしよう…なあ、セルバンテス…)」

しかも、なぜか生暖かな視線を向けているだと!!


っく、やられた! ほんとは再構成の魔法はそれほど消費が大きくないのか!?

それを、彼女の顔色を見て好機と僕に勘違いさせていたのか?

まさか消耗戦に持ち込まれていたのが、僕の方だったとはね…

どうりで彼女からの攻撃が散発的なわけだ。

僕に一方的に魔力を使わせ、あちらは温存しておき、一気に攻勢にでるということか。

この僕が嵌められるなんて。


「さすがは600年を生きた吸血鬼『闇の福音』ということか」

「(私が本当に闇の福音だと)気づくのが遅いな。
 (しかし、いかんな。ついつい茶々丸のほうに気をとられて碌に攻撃してなかったぞ)」


消耗に持ち込んだことに気づくのが遅い…か。

どうやら本当に彼女の方が一枚上手だったようだね…

「っく、ここで君を倒すことはあきらめよう。
 でも先に行った彼女たち二人ではリョウメンスクナの復活はとめられなかったようだよ」

「なに?」

儀式の祭壇の方が明るく光っているのがここからでも確認できる。
そして、それに気をとられた闇の福音がこちらから視線を外す一瞬の隙に長距離転移を行う。

「今日のところはこれで退かせてもらうよ」

「しまった!!」

そう彼女が叫んで攻撃を加えようとするが、僕の転移にはもう間に合わない。


「それじゃこれd」

「そうは問屋がおろさないよ」

「な!? っが!?」

突如、横から声が聞こえたと思った瞬間、とんでもない衝撃が僕を襲った!?

「っぐ、っが、っは!!」

そして次々と衝撃が絶え間なく襲い掛かってくる!

くそ、防御が…とれ…な…

「やれ! 茶々丸ッ!!」

そして鞭が目の前に迫ってくるのを最後に、この僕の意識が途絶えた…





P.S.

 ふっふっふ、やはり出マチはしておかないと…




あとがき

 やはり負けプレイだと筆が進む、進むwww

 ザ・フェイトの盛大な勘違い。

 まあ、コ・エンシャク相手だと絶望的な戦闘を強いられるのはデフォルトでしょう。

 そして一言も喋ってないのにこの存在感!!

 なにげにエキスパート一番倒してるし、ていうかコイツが倒れる姿が想像つかないw

 この作品内の究極の不思議ちゃんです。

 さて、次で修学旅行編終わらせられるかなぁ?


 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第20話 「スクナ復活見てから殲滅余裕でした」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:2d696603
Date: 2009/06/30 23:24


ふむ、これでフェイト殲滅任務一応達成かな?

まあ、あれで消えたとも思えんが…


しかし恐るべきは『オサレスタイル』だな。

いくら不意打ち気味だったとはいえ、あのフェイトに反撃すら許さず一方的にボコれるってどうよ?

やっぱ十傑集は壊れです。間違いない。


それ以前に茶々丸が反則だったわけだが。

相手の攻撃無視して、一方的に攻撃できるんだもんなぁ…

あれはちょっと同情してやってもいい。


…………

……

…そろそろ現実逃避はやめようか。



「ほう、セルバンテスが自ら誘ったとな?」
「ええ、あんな情熱的に言われたら、うち参ってしまいましたわ。
 それにあんなに感じたの初めてですねん」
「ほうほう」

…あ、あれ? 今まだ春だよね? なんでこんな極寒にいるみたいなの?

や、やだなぁ、エヴァさん。終わる世界なんて使わないでよ。ははははは…


「っち、貴様がいい男なのは分かってはいるが、こう、なんというか…」

「まあまあ、うちは愛人でいいさかい、本妻はあんさんやて」

「! そ、そうか! そうだな。うむ! 浮気は男の甲斐性とかいうしな。本妻としては少々度量の広さを見せるのはやぶさかではない。
 そう! 本妻としてはそれくらいはな…ふふふ…本妻か…」

…え~と、それは丸め込まれているのではないでしょうか?
なし崩し的に月詠が愛人認定されてしまいましたよ?


…っは! そうだ、こんなことに時間をとられている場合じゃない!

今はリョウメンスクナを!!

「二人とも! 今はとにかくリョウメンスクナの対処が先だ! 私は先に行くぞ!!」


…未来の俺よ、頑張ってくれ!!

いや、結局自分なんだけど! ただの問題先送りだけど!! だって仕方ないじゃないかっ!!!




 ~祭壇~

「おぉ~、でかいな」

「うむ、でかいな」

「ほえ~」


私たちがたどり着いたとき、そこは怪獣決戦の場だった。

…神と仏像が戦っている!?



そう! そこにはいままで『お前ほんとに十傑集?』状態だったマスク・ザ・レッドが巨大黄金仏像ビッグゴールドの胸に下半身を埋め、
高笑いしながらリョウメンスクナをボコっていた。


…ナニコレ?


あまつさえ分身の術で巨大黄金仏像ビッグゴールドが十数体に分身し、さらに攻撃を加えていく。

…あの巨体で分身とか、ありえねぇ…

というか、なんというリンチ。

文字通り、リョウメンスクナが手も足も出ていない。

これはヒドイ…

ん? あれは?


「セルバンテスせんせ~!!」

「おや、アスナ君に刹那君、そしてコノカ君。無事でしたか」

コノカは刹那に背負われている。

「はい!」
「先生方のおかげです! って、貴様は月詠!?」

「ああ、待ちなさい。彼女は味方になりました」

「っへ?」
「っは?」

刹那が気を抜いたからか、コノカがずり落ちそうになる。

「ああ、ほらコノカ君が落ちますよ」

「あっ…っほ…」

うむ、セーフ。

「ところで、貴女たちがこちらについてからどんなことが起こったんですか?」

「セルバンテス先生…あの人の手伝いとかしなくていいんですか…」

ビッグゴールドを指差して、アスナが問いかけてくる。
そちらをちらりと見る。

あっ、なんか巨大手裏剣が飛び交ってる。
あれ? リョウメンスクナって腕2本だっけ?

…さっき4本あったような気がするけどまあいいか。


「手助け、いると思います?」

「…ですよね」

「で、いったいどんな超展開…ごほんごほん…どんなことが起きたんですか?」

「え~と、あの千草って女の人がコノカを使ってリョウメンスクナを呼び出したんだけど…」

「そこから先は私が説明します」

そういって、刹那が説明を引き継いだ。

「リョウメンスクナが復活しましたが、まずはお嬢様を取り返すことが先決と思い、アスナさんに千草とかいう陰陽師の注意を引いてもらって
 私が隙をついてお嬢様を奪還しました」

「ふむふむ。なかなかの手際です。
 やはり空を飛べると言うのは良いアドバンテージですね」

「!? 先生! 知っていたのですか!?」

おぉう。急に近づくな、びっくりするじゃないか。
しかし、ついつい反射的に羽のこと言ってしまったが…まぁ、いいか。

「ま、まぁね。学園長から聞いていたし」

とりあえず、学園長の名前だしとけば問題ないだろ。


「そ、そうですか…学園長が…」

「そうそう」

「そ、その…私のこと気味悪くはないですか? 羽が生えてるんですよ?」

ふむ、テンプレですね。わかります。

普通なら、綺麗だ、とか、俺は気にしないぜ! とか、格好良いじゃないか、とか言ったりするんだろうが…

それを聞いた俺は静かに祭壇の方を指す。


そこでは、分身した巨大黄金仏像ビッグゴールドが合体して超巨大黄金仏像スーパービッグゴールドとなった(名称は仮面の人が大声で叫んでいました)
よく分からない岩石生物(?)がリョウメンスクナでリフティングとかいうさらに意味不明なことしていました。

分身同士で合体とか、分身のはずなのに何故質量が増えているのかとか、なぜリフティングなのかとか突っ込みどころ満載だ!


「…あれと君、どちらが非常識だと思うかね?」

「…」

「ちなみに世の中には、衝撃波を指先から出しながら空を飛んだり、新幹線より早く走ったり、普通に水の上を走ることができる人だっているんだ。
 それに比べたら、羽で空を飛べるなんて、いたって普通だと思わないかい?」

「…そんなことできる人がいるんですか」

「私では、さすがに友人のように衝撃波で空を飛ぶことは出来ないが、新幹線より早く走ったり、水の上を走ることはできるよ」

「…そ、そうですか」

「そうだとも!」

「え~と…話の続きですが」

なんかスルーされたッ!?

「私はこの羽で飛んでいき、お嬢様を助け出したまでは良かったのですが、お嬢様を失ったリョウメンスクナが手当たり次第に暴れだし
 あれのパンチが目の前にせまり、もうだめだっと思ったときにあの仮面の人がリョウメンスクナに動きを止めて助けてくれたんです」

…なんか思ったより普通の登場だったんだな。


「凧で空中に浮かんでいるのとか、凧の糸の先がドコにもつながっていなかったとかいろいろアレでしたけど」

前言撤回!


「最初は仮面とマフラーから楓さんかと思ったのですが、男の人でしたし思わず『楓さんのお兄さんですか?』と聞いてしまったんです」

「ほうほう、それで」

「すると彼は『俺は”マスク・ザ・レッド”。ただの忍者だ』って言って、次の瞬間、突風が起こってリョウメンスクナを吹き飛ばしたんです。
 今思うとあれは彼の忍術だったように思えますが…」

…忍ぶ術と書いて、ド派手な効果、か…やっぱり忍ぶ気ないよね。


「そしてその突風がおさまった後、彼はあの仏像に埋まっていて、あとは先生が見たとおりです」

「そうですか」

お? そろそろ向こうも終わりかな。



…なんで、超巨大黄金仏像スーパービッグゴールドがさらに3体に分身してるの?

! まさかさらに合体するのか!? とか思っていたんですが


「「「忍法・八方崩し!!!」」」

全ての超巨大黄金仏像スーパービッグゴールドがそう叫んだかと思うと

一体が飛び上がり、空中でさらに3体に分身しリョウメンスクナを翻弄する!

さらに分身かよ! とか、もう相手のライフは0だし翻弄の意味なくね? とか心の中で突っ込みを入れたが
次の瞬間、俺は目を疑った。


地面にいた残りの2体が何か黒い霧のようなものをリョウメンスクナに吐き出したかと思うと、どこから取り出したのか3体それぞれの両手に
見るからに『爆弾です』と主張している導火線が着いた黒いものを持っていた。

一体ドコから取り出したんだよ! とか、 あの仏像の大きさから想像すると直径10mくらいあるんじゃね? とかいう爆弾とか
あれ? ひょっとしてあの黒い霧って火薬? とか突っ込んでいたような気がする。

気がするっていうのは、このときは完全に思考が停止していたんだ…

で、当然3体ともそれをリョウメンスクナに向かって投げつけるッ!!

このときあの場にいた俺たちの心は一つになっていたと思う。








「「「「「「それはねーよwww」」」」」」






あたり一面爆風に吹き飛ばされました。







P.S.

 気や魔法とかでなく、完全な物理攻撃でリョウメンスクナ滅ぶとかありえなくね?

 ちなみに山ひとつどころか3つくらい消し飛んでました。

 あれだけ派手な攻撃かまして、忍びとかマジありえません。

 ていうか、忍者の定義ってなんだろう?






あとがき

 というわけで、マスク・ザ・レッドオンステージでした。

 第17話のあとがきでリョウメンスクナ戦について述べたときに、彼をわざわざ外しておいたのに、まさか読まれるとは!!

 arikun様、あなたが孔明かッ!!

 (ある意味除外されていたせいで、逆に怪しかったかも?)



 あと超巨大黄金仏像スーパービッグゴールドはオリ設定です。

 普通に出来そうですが、原作にはありませんのであしからず。

 忍法・八方崩しは調べればすぐ分かると思います。

 
 リョウメンスクナは封印とかどうでも良くなったので退場です。

 しかし結局、仮面の彼はギャグキャラから逃れることは出来ませんでした。

 いや、筆者は大好きですよ。忍ばない忍者とか特に。



 …ビッグゴールド、略するとビッゴー>BIG・O>ビッグ・オーとか思いついたが、結局からませるのは断念しました。

 これ以上、カオスにすると筆者の力量限界を超えます。



 ついでに白状しておくと、当初の構成ではたしかに「我ら十傑集がそろえば、リョウメンスクナの一つや二つっ!!」やろうとしてました。

 が、しかし原作ですらエヴァ一人で片付けたのに、十傑集をそろえる必要なくない? と思い直したため没に…



 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第21話 「関西呪術協会、乙」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:c144bbb0
Date: 2009/07/01 23:09

まえがき

 今回は別作品のキャラが登場します。
 このSSを読まれている方なら、多分名前くらいは聞いたことあると思う(年代的に)のですが、分からない人もいると思うので少しだけ人物像を。

 腹黒上司と辣腕部下。
 
 事前情報として、そう思って読んでいただければ多少今回の話が伝わるかと思います。

 では、どうぞ~







「さて、リョウメンスクナも吹き飛んだことだし…とりあえず総本山に行きましょうか」

とりあえずはこれで任務は完了かな。


「セルバンテス」

「おや、新田先生?」

今普通に出てきたけど、なんでここに?

「いや、ネギ先生から呼ばれてな」

ふむ、ネギ君を万が一の危険から遠ざけつつ、助けを呼ぶために行動していた思わせる、ということか。

「それは、それは。しかしもう終わりましたよ」

「うむ、それはよく分かっている。
 で、これから総本山へ行くのだろう?」

「そのつもりですけど」

「そのことについてこれからの指示を学園長から受けている」

「…まだなにかあるんですか」

「そういうな。さて、残月先生、明石教授出てきてかまいませんよ」

「さすがは新田先生。ばれていましたか」<残月先生
「私ももう年かな?」<明石教授

「いえいえ、明石教授はまだまだ現役でしょう」<新田先生

…行きの新幹線の窓から見えたのは見間違いじゃなかったのか…


「麻帆良が誇る魔法先生がこれだけ揃って、いったい何をするんです?」

「いや、セルバンテス先生。私たちはあくまでリョウメンスクナ戦の保険だったんですが…」

申し訳なさそうに言う残月先生。

「くくくく…残念じゃったな、残月君。見せ場がなくて。
 せっかく『我ら魔法先生がそろえば、リョウメンスクナの1体や2体ッ!!』と台詞まで練習していたのにな、くくく」

「ば、ばらさないでくださいよッ! 明石教授ッ!!」

「それはすまんかったな…くくく」

「はぁ…まあ、ホントは私たちも必要ないだろうとは思っていたんだが、学園長が『いかなる場合にも保険は必要です』と言ってね」

「そ、そうか…」

「ま、一応これから最後の仕事があるからね」

「え? まだなにかありましったけ?」

「まったく、お主はいつも肝心なところで抜けておるの。
 これから総本山へ行って長側、反長側それぞれを弾劾するんじゃろうが」

「…あぁ、そうでした、そうでした」

…そういやそれが目的でわざわざリョウメンスクナ復活させたんだよな。


そうして、この麻帆良の総戦力の半分は占めていると思われる面子で総本山へ乗り込むのだった…




協会の広間には主だったものが集っている。

仕切っているのはなぜか新田先生です。

っく、あいかわらずのカリスマだ!

「さて、まずは近衛詠春。結界を過信して、娘を奪われ、リョウメンスクナを復活させてしまったことに対する申し開きはあるかね」

「いえ…面目のしようもありません」

「これだから外来は!!」
「そうだそうだ!」
「どう責任をとるつもりだ!」

「まあまあ皆さん、落ち着いてくださいよ。
 長も石化されていましたし、世の中にはどうしよう無いこともあるものですよ」

あれが反長側筆頭の内海か。
なだめているように見せて、傷口えぐりにいってるなぁ。
見た目はどこにでもいるような典型的中国人っぽい。
眼鏡かけてちょっとぽっちゃり系ですね。


…うん、今気づいたんだけど、俺あの人っていうか、キャラ知ってるかもしれない。
たぶん、配下に黒崎って名前の人がいると思う。

内海さんの口撃は続く。

「ふむ、どうでしょう? これを機会に長もまた魔法界に修行に行って往年の勘を取り戻してみては?」

「ぐっ」

「いえいえ、もちろん冗談ですとも。やだなぁ、そんな怖い目で見て。
 今、長がいなくなったら…あれ? なにが困るんでしょうね?」

「その辺までにしておけ。内海とやら」

新田先生から制止の言葉がかかる。

「あははは。これは失礼を。
 東からの使者がいる前で話すような内容でも無かったですねぇ」

「ふむ…たしかにリョウメンスクナが復活したのは長側の失態と言えるだろうが、
 それ以前にリョウメンスクナの復活を画策した者が究極的な原因と言えるのではないかね」

「ああ、たしかにそれはそうだ。
 で、その犯人の主犯格…天ヶ崎千草とか言いましたっけ?
 彼女は今ドコにいるんです?」

「彼女は今取り調べの最中だ」

「ふぅん? 彼女はいわば関西側。関東側が取り調べてもその心情から、
 白状したことが全て嘘と言うことも考えられると思うんですがねぇ」

万が一彼女から内海につながるようなことを言われても、今の言葉によって真実かどうかは確証は無い
ということを伝えたいのだろうが、その考えは甘すぎる。

こちらにいるのは策士・孔明だ。

「ふむ、まあもっともだな」

あっさり肯定した新田先生に少々面食らった内海。

「たしかに私たちだけで調べても信憑性が無いな。
 そうだ! ならばそちらからも幾人か彼女の取調べに参加してもらうのはどうだろう?」

「だからぁ、そもそも彼女が本当のことを話すとは限らないと」

「参加してもらえるかな黒崎君?」

「わかりました」

「「「!??」」」

いつの間にか、音も無く新田先生の後ろに人がいた。
ああ、やっぱり黒埼君だ。間違いない。
この人はある意味、典型的なできる日本人なんだよな~
切れ長の目で丸眼鏡かけてて、荒事もできそうなスポーツマンみたいな。

ていうか、あの人、関西側というか直属の上司の内海裏切ってんのかよ!!
関東側にすでに取り込み済みとか、どんな魔法つかったんだよ、学園長!!


「く、黒崎! 貴様! 関東に組するつもりか!」
「おい、内海! あれは貴様の部下だろう!!」
「貴様、関東のまわし者だったのか!!」
「これは黒崎君の上司である内海君の監督不行き届きでは!?」

口々に黒崎君を非難する反長側の重鎮たち。
まあ、彼らから見たら内海の腹心ともいえる人物が関東の魔法先生の言葉にほいほい頷いたことで
彼は関東側と繋がりがあると予想できるし、内海もひょっとして関東側? と疑心暗鬼になるだろうね。

それ以上に、腹心が完全に関東側に握られていると知った内海はマジ悲惨だな…
多分黒崎君は今回の件に関して(内海の腹心的に)裏の裏側まで事情知っているだろうからねぇ。

これで内海の生命線はこちらが握っていることが、内海には伝わったんだろう。

「…」

うん、呆然としてる姿見てると同情できるね。


「静かにしたまえ!」

あ、新田先生が一喝した。

「さて、今回の件、かの有名な『本物の英雄近衛詠春』であれば立派に納めていただけると信じておりますぞ」

「!?」

うん、何も知らない人が聞いたら過去の偉業に負けないようなこと期待している、とプレッシャーかけられたようにみえるだろうが
詠春からしてみれば、こちら側(麻帆良)が『あなたがこちらの納得のいく形で納められない場合、偽者と発表する』っていう脅しにも見えるよな…



結局、これにより内海はリョウメンスクナを間接的に復活させたことをこちらに握られ、
反長側は中心になっていた内海が関東とつながりがあるかも疑心暗鬼に陥り、反長側の中が以前ほど結束がなくなり、
長側もリョウメンスクナの失態があるので負い目を感じ、詠春自体も偽者と断ぜられないようにこちらの意を汲んで行動して
くれるというわけか…

…やっぱり学園長、真っ黒ですね…






P.S.

そういや、総本山へ向かう道中でアスナ君に聴きたかったことを聞いてみたんだ。

「そういえば例の仮契約の時、学園長からなんて言われていたんだい?
 まさか私がガトウだと聞いていたわけじゃないだろう」

「それはですね、修学旅行の前日くらいに学園長から呼ばれて学園長室に行ったんですけど…


 ~回想~

「そういえばアスナさん」

「なんですか学園長」

「じつは、貴方の想い人と修学旅行中に再会できるとしたらどうします?」

「えぇっ!? が、ガトウさんと会えるんですか!!」

「ええ、そのとおりです」

「ど、どうすればいいんですか!!」

「コノカさんの傍にいなさい。そうすれば自ずと会えることでしょう」

「わかりました!」

「ああ、あともし彼と仮契約したいのならば、彼と出会った夜にこの手紙を開くとよいでしょう」

「はい! ありがとうございます!!
 私、頑張ります!!」

 ~回想終了~

「って、感じでした。
 後は、手紙にあったとおり、朝からセルバンテス先生と一緒にいるようにして
 夜に……きゃっ! いやんいやん」

ほほにこぶしを当て左右に顔を振るアスナ君。

…てっきり携帯か何かで、修学旅行中にアスナ君に指示したと思っていたんだが、
修学旅行が始まる前から確定していた未来だったのか…



P.S.2

瀬流彦先生は宿で念のため見張りをしています。

ちなみに綾瀬君から宿にいる武道四天王(龍宮君・く~ふぇい君)に連絡があったそうですが

「楓がそっちにいる? じゃあ問題無いな」
「そうアルね」

で終わったそうです。

ある意味すごい信頼関係でした。





あとがき

 今回はまとめの回でした。

 一応サブタイトルは「堕つ」というのもかけてみました。
 

 え? ナギの家? 行く理由無いよね?

 …書いてて思ったんですけど、ネギの魔法バレ、ネギの弟子入りイベントがかけらも起きる要素が無いことに気づきました。

 ビッグファイア様があらゆる意味で超越しているので、この人がネギポジションだと原作イベントがことごとく…

 ていうか、この人の場合、周囲の超人があらゆる障害を排除しようとするので、何かあるほうがおかしい気がする。



 あとは感想で見かけた疑問に対してP.S.で説明してみました。

 まあ、孔明の策は後出しでも、先出しでも使える万能カードなので…



 ふと、ある意味これは未来日記なんじゃないかと思いました。



 そして感想を書いてくれてるみんな、いつもありがとう。

 リョウメンスクナ戦で笑っていただけたのなら幸いでした。

 個人的には忍者があそこまで行くとはまったく予想しておらず、書いてて『なんだこの理不尽な超巨大合体は』と首をかしげるほどでした(笑)

 まあ、十傑集だし…と違和感を感じなかったので思いつくままいった結果があれだよッ!!

 今回は戦闘ではないので例によって孔明のターンな話だったわけですが。


 そして、一応修学旅行前の孔明の説明で出てきた名前がまさかこうなるとは思うまい!
 一応、なんか野心持ってる人で真っ先に思いついたので名前使ってみたわけです。
 個人的にあの作品は神です。

 どうでもいいですね(苦笑)


 とりあえず悪魔伯爵イベントはプロットが頭の中に(笑)ある程度あるので、そこまでは勢いでがんばるYO!

 
 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第22話 「本屋ちゃんの覚醒」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:c144bbb0
Date: 2009/07/02 23:09

まえがき

 前回のはパト○レイバーです。
 カミソリ後藤は、出すと個人的に(キャラが好きすぎて)孔明に匹敵させてしまいますので自重です。
 (これ以上、オヤジ率あげると筆者の限界を超えるという…)







さて、修学旅行も終わったし、次は悪魔襲来かぁ。

こちらの戦力考えるとたいしたイベントじゃないな…



「はい、みなさん! 修学旅行は楽しかったですか!」

「「「はーい!!」」」

…あれ、なんかネギ君の声久々に聞いたような気が? あれ?

「さて、今日は編入生がこのクラスに加わります」

「「「「「おぉ~!」」」」」
「ええ!? 私の情報網にかかってないよ!」

朝倉君はテンプレですね。


「では月詠さん、はいってきてください!」

「はいな~、春日月詠です~。よろしゅうに~」

「「「「あ~ッ!! 修学旅行最終日になぜかセルバンテス先生と一緒にいた人だ!!」」」」

…ふっ、最終日は散々だったな…主にエヴァ君とかアスナ君とか月詠君とか…


で、麻帆良に戻って学園長に相談した結果がこれだよ!!

…なんで火薬庫に火種入れるような真似を…いや、たしかに入れるんならこのクラスしかないけど…

というか、学園長には彼女たちと俺との関係を何とかしてくれるように頼んだはずなのに、なぜこんなことに…


「それでは1時間目は月詠さんへの質問タイムと言うことで」

そぉい!! ネギ君ッ! 教師として授業しようよ!!

ていうか、『あれ? なにか違った?』みたいに首傾げないで!?

で、そこの自称麻帆良のパパラッチ!!

貴様、どこからマイク取り出した!

今、茶々丸のマントに手ぇ突っ込んだよね!??

ドコに常備してるんだッ!!

ていうか、茶々丸もなんとか言ったら……いや、いいです…



「で、ずばりセルバンテス先生との関係は?」

貴様! いきなりなに聞いてやがるッ!!

「セルバンテスさんとは愛人契約結びました~」

ちょ、おま、何をぬかしてやがりますかぁッ!?

「おぉぅ、なんという爆弾発言!! ちなみにエヴァちゃんはこれを聞いてどう思いますか!」

そっちに振っちゃらめぇぇぇぇぇ!!

「ふん、問題ない。私が本妻だからな!!」

ちょっ!?

「待ちなさいよ! 私だって!!」

アスナ君も参加しちゃらめぇぇぇぇっ!!


 ~~~


結局、エヴァ=本妻、アスナ=妾、月詠=愛人でケリがついたようです。

…よく分かりませんが! マジでよく分かりませんが!!!



中の人はNoと言えない日本人です。

…でも心の奥ではちょっと嬉しく思っている精神年齢○○才…

…ふ、笑えよ。


 
とかなんとかしているといつの間にか、放課後に。

で、ナニコレ?


「新田先生! 私を弟子にしてほしいアル!!」

「ふむ、残念だが私は弟子を取らない主義だ」

どうやら古菲君が新田先生に弟子入りを頼んでいるようだが…っておい!

「先生が今朝見せた功夫! アレをみて先生の強さがワカッタアル!
 今の私が逆立ちしてもアレには適わないネ!
 だから先生、私を弟子にしてほしいアル!!」

ふむ、強者は強者を知ると言う奴か。
しかし流石は新田先生。中国武術もばっちり習得されていますか。

あの身体能力で技巧も備わっているとは流石は十傑集リーダーですね。

「しかしなぁ…」

「おねがいアル!!」

「ふぅ、よかろう。明日の放課後試験を行う。
 それに合格すれば、弟子にしてやろう」

「あ、ありがとうゴザイマスアル!! 師父!」

「その呼び方はまだ早いな」

「私、絶対合格するアルよ!」

「まあ、明日の今日と同じ時間に広場にきたまえ。
 そこで試験を行う」

「了解アル!!」


…ひょっとして、ネギの弟子入りイベント? なのか?
なんか、全然違う気がするが…


「あ~、いた! ゆえ~セルバンテス先生いたよ!」

ん? 早乙女君と綾瀬君…と本屋ちゃんか。

「僕に何か用ですか?」

「先生! BF団ってなんですか?」

ぶふぉっ!!

「な、なんのことでしょうか?」

「無駄ですよ、先生。のどか! どうですか!?」

し、しまったぁぁぁっぁあ!?
本屋ちゃんのアーティファクトは!

「ふっふっふ、先生のリアクションがすでに関係あると白状しているようなものですが、のどかのアーティファクトでダメ押しです!」

っち、まさか魔法バレイベントが俺に対して起こるとは!?

ていうか、BF団バレってどんなイベントだよ!!

「さぁ、先生! きりきり白状するです!!」


どうする? ここは眩惑を使うべきか? というか、本屋ちゃんのアーティファクトがなによりの物証じゃねぇか!!
あぁどうするべきか…うん、こういうときは学園長だな。間違いない。

「ふぅ、仕方ないですね。着いてきてくれますか?」

「? どこへいくですか?」

「学園長室だって、ゆえ」

「…しかし、本屋ちゃんはためらい無くその本使うんだね」

「?」

「いや、ほら、人の心の中読むとかってあれじゃない?」

「ああ、のどかは元からその本がなくても他人の心はある程度読めるですよ?」

「…はっ?」

「テレパス能力です。日本風に言うと覚りですかね」

「え~と、どういうことですか?」

「まあ、詳細なことまでは読めませんが大まかな感情とか強く相手が思っていることは感覚的に分かるそうです。
 昔からそうやって他人のことが分かる所為で、人間不信になっていたですよ」

「…で、その本を使うとより詳細に読むことができると」

「今まで20%分かっていたのが100%分かるようになった感じです」

「そ、そうですか…」

…本屋ちゃんは元から一般人ではなかったんですか、そうですか。



 ~学園長室~

「学園長、入りますよ」

「どうぞ」

「え~と、わかっているかと思いますが」

「ええ。問題ありません。
 とりあえずそちらにみなさん座ってください」

「さて、のどかさん」

「は、はい!」

「とりあえず、私の心を読んでみてくれますか」

「え、え~と、はい。『近衛近右衛門』… … … …ッ!??? …!? …!!!!」

…な、なんだこの雰囲気は?

「学園長先生ッ!!」

うおっ! ビックリしたぁ…

「私、BF団に入ります。というか入らせてください!!」

はぁっ!?

え? ナニコレ? どういうこと??

「ふふふ、あなたならわかってくれると思っていました」

「私、頑張ります!!」

そういって、学園長と握手する本屋ちゃん。

…いったい何を見せたんですか、学園長…


「さて、残る貴方がた2人ですが…」

「わ、私もBF団に入れてほしいです!!」
「あ、私も私も」

「ふむ、入団すると言うことがどういうことか分かっていますか」

「非日常の入り口です!」
「ネタのためです!!」

…綾瀬…非日常にも限度があると思うんだ。
そして、早乙女。むしろネタしかないぞ!

「了承しましょう!」

学園長、即答かよッ!!

「のどかさんを引き入れた以上、親友のお2人も必然でしょう」

そ、そうですか。

「ええ、で入団に差し当たっては、セルバンテス君と仮契約してアーティファクトをゲットしてもらいます」

「ちょ、学園長ぉぉぉぉぉッ!!!!!!」

「なんですか? 別に減るもんじゃないしいいでしょう?」

「減りますよッ!! 具体的にはとある人物にばれたときに僕の寿命がッ!!」

「はぁ…なに言ってるんですか。今更3人も4人も一緒でしょう。
 それに本当は嬉しいくせに」

「あんたって人はぁぁぁぁぁぁっ!!」

「まあまあ、セルバンテス先生も落ち着いて」

そういって早乙女が宥めてくる。
で、そのまま顔を近づけて…ってぇぇぇぇぇぇ!?

「んむ…」

視界の片隅に学園長と本屋ちゃんがアイコンタクトをしているのが見えた。
どうやら学園長が俺の気を逸らした隙に仮契約の方法を思い浮かべ、それを本屋ちゃんが『いどのえにっき』に投影して、早乙女に見せたらしい。

…なんて無駄にスムーズな連携だ…
あと、魔方陣が最初から床に準備してあったってことは、最初からこのつもりだったんですね? 学園長!!


「ああああああ、ぱ、パル…?」

うん、綾瀬君が真っ赤になってますね。

「ぷはぁ!」

カードが虚空から現れる。

「おぉ! パクティオーカード、ゲットだぜっ!!」

いや、別にネタ台詞はいいから。

「さぁ、次はゆえっちの番だよ~」

「えぇっ! あぅぅぅ…」

「大丈夫、大丈夫。セルバンテス先生ってまだ子供だから! ノーカンよ、ノーカン!!」

…いや、実は三十路越えてるんですが…っは!?

本屋ちゃんが『ニヤリッ』と笑ったのが見えた! いや! 見えてしまったッ!?

…もっともやっかいな生徒にばれてしまったのかも知れない…


「あぅあぅ…わ、わかったです!」

「いや、わからなくていいから」

「セルバンテス先生、お願いです。(してくれないと、淫行教師年齢詐称で明日の麻帆良新聞に…)」

本屋ちゃんがお願いという名の脅迫をしてくる。
ていうか内心が透けて見えるんですが…

というか、親友がこんなおじさんとキスするのはいいのか?

(問題ありません。ただでさえゆえは出遅れているので、これくらい強引に行かないと!)

…なんか変な電波が本屋ちゃんから…って、これがテレパスか!?

「っく、わかりました。では、綾瀬さん…一応最後に確認しますが、いいんですね?」

「は、はいです!! お願いするでしゅ!! あぅ」

…とりあえず、未来の俺よ、頑張ってくれ…






P.S.

 本屋ちゃんの階級は『学園長直属』だそうです。

 …それって茶々丸と同じ…






あとがき

 刹那のこと先輩って言ってたとかいうことは学園長の前では些細なことでした。
 子供先生とかいる時点で1歳や2歳の年齢関係なくね? というわけで何も考えずに月詠3-Aに編入です。

 ごめんなさい。


 なぜか本屋ちゃんが超能力者になってしまいました。

 ごめんなさい。


 感想に『のどかのアーティファクトならBF関連がばれるんじゃ』というのがあったので、やってみた。

 なぜかしらんが、本屋ちゃんが強すぎる存在に!?

 ちなみに『孔明直属』=『コ・エンシャク』=『十傑集に匹敵』とか言う意味だそうです。

 とりあえず、最初の頃のような超展開目指してみたのですが…どうなんだろう、これは?


 そして、勢いのまま書いた7.5話の夕映フラグ回収してみた。

 な、なにを言っているのか(ry

 どんどん収拾がつかなくなっているが、まあ、なんとかなるだろ。

 ていうか、ネギまってラブコメでいいんだったよね。

 うん! たしかそのはずだ!
 
 だから、こんな展開でも問題ないはずなんだッ!!

 魔法の危険性とかそんなもの説いたりはしません。

 そんなシリアスは吹っ飛ばせ!! の精神です。


 マンネリを打破するためには超展開で読者置いてきぼりが常套手段だと信じて疑わない筆者です。(嘘)

 でもやはりマンネリ気味か? …ここは新キャラの投入しかないのか!?


 自分で何を言っているかわからなくなってきたので、この辺で。

 筆者の法則が乱れるッ!!


 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』






[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第23話 「最強魔法!?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:c144bbb0
Date: 2009/07/04 23:29
まえがき(7/4追記)

 話数間違えてましたので変更しました。
 それだけです。



おはろ~、みんな大好きバンテス先生だよ!

今日は古菲君の弟子入り試験の日。

お祭り好きな3-Aの大半がここ広場にいます。

授業? ネタが思いつかな…ゴホンゴホン! いたって平常だよ?


広場にはすでに新田先生と古菲が対峙してます。

「ではこれより、古菲君の弟子入り試験をはじめる!
 条件は簡単だ。日が暮れるまでに私自身に触れることができれば、君を弟子としよう。
 ちなみに私はここから一歩も動かない」

「なんか、簡単すぎない?」
「く~ならすぐできそうだよね~」
「大丈夫かな、新田先生…」
「おじさま…」

なんか外野が騒がしいけど、さすがにその条件は無茶じゃないかな? と俺自身も思わなかったり。
だって一歩も動かない相手に触れるだけとか、どんだけ新田先生側の難易度高いんだよ!!

「触れるだけで良いアルか?」

「ああ、そのとおりだ」

「ちなみに開始はいつからアル?」

「今から「バシンッ!!」だ。ふむ、圧倒的実力差のある相手に対して機先を制するのは良い判断だ。」

新田先生が開始の宣言を言い終わらないうちに古菲が攻撃を仕掛けたが、新田先生に拳が届く前に何かに止められている?


「こ、これは! お金アルか!?」

…銅銭だ。銅銭が空中に浮いて、それが古菲の拳を受け止めている!

ねぇ、魔法の秘匿は?


「ああ、これは私が修めた仙術だ。今回はこの仙術を持って相手をしよう!」

っは、そうか! これは仙術だから問題ないのか!!


…たのむから、俺に何も聞くな…


「やっ、はっ、ほぁっ!!」

流れるような古菲の連続攻撃だ。

が、しかし新田先生はその場で腕を組み仁王立ちのまま微動だにしない。

そして、古菲の攻撃はことごとくが空中に浮かぶ銅銭によって防がれている。


「どうしたのかね。これくらい突破できないようでは、私の弟子にはなれんぞ?」

というか、銅銭1枚で古菲の攻撃受け止めている貴方は何者ですか?

「っく、さすがは師父アル! 私の攻撃がまったく通らないアルよ」

銅銭が浮いていることには疑問持たないんですね?

そして、いったん距離をとる古菲。

「先生に触れると言うことは、私の攻撃が当たれば良いとみなしてかまわないアルか?」

「ふむ。まあ、よかろう」

「では…いくアル」

そういって、古菲は帯として巻いていた布を解き、それに気を通して武器とする!

「ほう! その若さで気をそこまで操れるとは。
 そして、それは布操術か」

なるほど、布も攻撃の一部として捉えれば、手足以外にも当てる方法が増えると言うわけか。

「はっ、やっ!」

「だが、私に届かせるにはまだまだ」

銅銭で布の攻撃をことごとく防ぐ新田先生。

…あの薄い布の直線攻撃をどうやって銅銭で食い止めているんだろう、と不思議に思ったりもするが、まあ十傑集だしな。



そんなこんなで早2時間。

もう日が暮れそうです。


「さて、そろそろ時間だが…」

「まだ、日は、沈んで、ない、アルよ!」

息も絶え絶えな古菲。

あれからもあの手この手、品を変えて挑むもすべて銅銭に阻まれた。

体力的にもそろそろ限界だろうが…

「はぁ…はぁ…すぅ…」

息を整え、一気に突進する古菲!

右手での一撃目、そのまま左の手刀で2連撃! さらに下段への蹴撃につなげるがことごとくが銅銭に阻まれる!!

しかし、そのまま背後に回り左右の3連撃を行うがこれも…って、あっ!

古菲の腰の帯がいつの間にか、まるで鎌首をもたげた蛇のように新田先生の首に突きつけられている!?

手で持っていなくても、操れたのか…ふむ、今まで両手両足からしか気を操れないかと思っていたが、このための布石か…

「ふ、見事だ。古菲君。
 約束どおり君を私の弟子としよう!」

「や、やったアル…」

そのまま、前のめりに倒れていく古菲。

それを受け止める新田先生。

それは、まるで一枚の絵画のようで…




そしてそれを見つめる春日美空君の『この泥棒猫ッ』と言う視線がなんとも言えませんでした。







そして、次の日とある原作キャラにあったのですが…

「君が英雄の息子『ネギ・スプリングフィールド』だね。私は高音・D・グッドマンだ。
 以後、お見知りおきを」

そういって現れた人は、ウルスラ女学院の制服を着て、お供に佐倉 愛衣を連れた高音・D・グッドマン、通称脱げ女、その人だった…


…顔が幻夜じゃなければもっと良かったのに!!!

ていうか、なんでいちいち女装するんだよ!

あるいは、変身能力もってんだから使えよ!!

ふ、ふふ、ふふふふ…もうゴールしてもいいよね?

久々に意識を失う、俺。




気づいたら、あたりは妖怪で埋まっていました。

…………………

…………

……

なんでやねん!?

っは! なんでこんなところに!? ていうか、この妖怪ども、俺になにかよーかい!

って、ちっが~うっ!!

あたりを見回すと幻夜、もといグッドマンさんと佐倉さんが妖怪ども相手に無双中です。

グッドマンさんが影で相手を縛り、佐倉さんがその相手に炎の矢で殲滅していく。

「おや、気づきましたか? セルバンテス先生」

グッドマンさんが影で相手をしながら、こちらに声をかけてくる。

「まったく…貧血でたおれるとはなっていませんね」

いや、別に貧血じゃないんだが…

「それにネギ先生はいつの間にか姿を消しているようだし、あれで英雄の息子ですか?」

…うむ、じつはネギ=ビッグファイアを知っているのは幹部クラスのみ。

エージェントには知らされていないのだ。

しかし、よかった! ネギ君が逃げてくれて。

万が一のことがあると何をされるかわからんからな! 主に学園長に!!


「まあ、いいでしょう! 愛衣ッ! さっさとケリをつけますよ」

「分かりました! オネニーサマ!!」


ちょ、おま!! なんだその呼び方はッ!!

まさか、とある条件で性別反転とかするのだろうか?

そして、俺が置いてけぼりの展開はさらに続く!



「フランケン・フォン・フォーグラー! いでよ、大怪球ゥゥッ!!」

まて、そこぉッ!? まさかそれが始動キーとか言い張るつもりかぁぁぁぁぁっ!!!

人名を、というか親の名前を始動キーにするなぁッ!

そして、いったい何を出すつもりだぁぁぁぁぁぁああああ!?


事態は俺が脊髄反射で脳内突っ込みを入れている間にも進む。

グッドマンの影から、いや地面から染み出すように黒い球が浮かび上がってきた!!

その大きさは直径5mほど。

ま、マジか!?

それは、俺たちの頭上に浮かび上がったかと思うと


「美しい夜をッ!!」

グッドマンのその言葉がトリガーなのか、あたりから音が消える。

というか光すら感じられないだとぉ!?

文字通り、あたりには闇しかなくなった…

な、なにが起こっている!?

そんな中、佐倉の声だけが頭の中に聞こえてきた。

「メイプル・ネイプル・アラモード 大いなるシズマ 其は古よりの定めの名 全てを司る三本の宝 黒き月は迷い子を 業火の淵に誘い賜う

 『バシュタールの惨劇』」


マテ! いいからマテッ!! その詠唱の言葉って!!
いや、それよりもその呪文名称、なんつったぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

次の瞬間、闇の中にいるはずなのに眩しさを感じ、そして…


ふと気づくとあたりには何もなくなっていた。


あれだけいた妖怪も、ちかちかしていた外灯も、木も草もグッドマンの服も…


…って、おぉぉいッ!!

なんで、服なくなってるんだよッ!!!

しかもなぜか両手を腰に当てて、高笑いしてるしッ!!

身に着けているのは黒いブーメランパンツ一丁のみッ!?

佐倉は佐倉で『オネニーサマ…っぽ』とかいってグッドマンをガン視してるしッ!!


たのむから! ホント頼むから!! お願いだから!!

誰か、俺をこのカオスからつれだしてくれぇぇぇぇぇぇッ!!






P.S.

 あとから聞いたところによると例の呪文は

 大怪球
  →効果範囲内のあらゆるエネルギーを消す。音や光はいうに及ばず、人が体内で生成できる力以外全てに影響するそうです。
   運動エネルギーすら奪うため、身動きも出来なくなるとのこと。
   ていうか、その呪文名はどうなんだ、と。

 バシュタールの惨劇
  →大怪球の影響下にある全てが対象。大怪球の術者と当魔法の術者が指定したもの以外の全てのものが消滅するそうです。
   問答無用すぎる…
   また、音がない世界なのに詠唱が聞こえるのは、大怪球の位相がどうとか…よく分かりませんでした。

 コンボ専用の魔法ですね。
 ついでにいうと、大怪球が使えるのはグッドマンさんのみとか。


 ………………このまほうはいろんな意味でヒドイ…………






あとがき

 新田先生と古菲の決着シーンはゴッドガンダムとドラゴンガンダムの初回の戦いの最後をイメージしてます。

 分からないですね(笑)

 でも、なんかあのシーンは印象に残ってるんだよな~。

 話はいたって普通の試合となりました。

 …普通?


 そして、ついにGロボの主人公(笑)にして究極の勘違い野郎、幻夜の登場です。

 とりあえず、影で相手の動きを止めれるらしいので影使いとしてみました。

 あと、高音なので脱げます。

 苦情は受け付けることが出来ません。

 え? ネギが魔法生徒とかと会うのは、学園祭編のとき?

 じゃあ、これは孔明の策ということで…

 あと、詠唱フレーズ見て、ん? と思った方多分当たりです。元にしたのはとある作品のフレーズです。
 ベターマンなみにマイナーですので。知らない人がほとんどかと思います。
 わかった方はニヤリとしてください。

 そして魔法ですが、きっと最強呪文の一角です。
 エターナルフォースブリザードに匹敵する厨魔法かもしれません。
 
 流石はA級エージェントです。

 とうぜんですがオリジナル魔法です。あしからず。


 さぁ、いろいろ突っ込むがいいさ!!!


 (今、とんでもない誤植に気づいた…

 いや、本編ではないから関係ないといえばないんだが、不覚ッ!!

 …とりあえずはほかっとこう。)


 ヒントは十傑集の対極の集団の名称。

 さすがにあとがきまでは孔明先生も面倒を見てくれないようです。

 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第24話 「筆者の辞書に自重という文字はなかった…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:c144bbb0
Date: 2009/07/04 23:28

まえがき

 とある人物がえらい変態になりました。
 読む際は注意してください。
 R-12くらいつけるべきか?






さて、このたびBF団入りした早乙女君と綾瀬君ですが、私自身、ナギのときの記憶が無く魔法の感覚を覚えていないため
エヴァさんに丸投げしました。

コノカさんも学園長経由で詠春さんからエヴァさんに魔法を教えてくれるよう依頼がありました。


というのは建前で、次期党首の可能性が最も高いコノカさんとこちらの結びつきを強めて置くために
学園長から詠春さんに指示をだしておいたそうです。
一応、向こうとしても最高峰の師事を得られるので反対することはしなかったとのこと。

本当に暗躍好きだな、学園長!!


 ~別荘内にて~

「さて、貴様らはこれから私の下僕となるわけだが」

エヴァさんが本屋ちゃん、コノカさん、綾瀬君、早乙女君を前に女王様発言を始めた。

「ちょ、ちょっと待ってくださいです!! 弟子じゃないんですか!」

「ふん、まったくなんでこの私がこんなことを…学園長からの報酬が無かったらこんなことはせんぞ!」

ちなみに報酬は俺の身柄1日自由権です。
本人の意思はありません。

あと、この場には桜咲君とアスナ君と月詠君がいます。
三人は、主に実践形式の戦闘訓練を行っています。
というか、アスナ君が放った技がアバンストラッシュに見えるのは私の気のせいだと思いたい。


「まあいい、下僕と言ったのは、とりあえず貴様らには半吸血鬼化してもらう」

「「「!?」」」

「な、なんでそんなことを?」

「ああ、簡単なことだ。人をはるかに超えるスペックで修行した方が感覚等は掴みやすいからな。
 とくに魔力の流れや体の動き等は、な。
 それに先にも説明したがこの別荘では外での1時間が1日になる。
 それの老化を抑制する意味合いもあるがな。
 貴様らはある程度の力がつくまで毎日ほぼここに入り浸ってもらうことになるので、
 それ耐えうるように体力等の底上げも兼ねての半吸血鬼化だ。
 返事は聞いてないッ!」

なんでも、学園長から1ヶ月ほどで一定の戦闘力を持たせて置くようにと指示があったそうです。
…悪魔襲来をすでに読んでいるというのか!?

「さて、全員首をだせ!」

「は~い」
「っく、仕方ないです」
「や、やさしくしてね」
「ハァハァ…美幼女に血を吸われるとか」


…俺は何も聞こえなかった。
ちなみに天候はエヴァの自由になるそうで、日中は曇りにしてあるそうだ。


そして、全員の血を吸い終わると

「どうだ、体の調子は?」

「ほぇ~、体が軽いえ~」
「す、すごいです!」
「こ、これが吸血鬼…」
「フハハハハ…なじむ、実になじむぞぉぉっ!!」


…あいつはもう知らん…

そうして、魔法の講習が始まった。

しばらくすると桜咲君とアスナ君と月詠君の3人が組み手の申し込みに来た。

「お、お願いできますか?」
「セルバンテス先生、お願い!」
「お願いします~」

「ふむ…まあ、いいでしょう。では」

そう言って、幻術を解く…って、しまったぁぁぁぁあ!!

ここにはこのこと知らない生徒がぁッ!?

そう思って、コノカ君、綾瀬君と早乙女君の方を見ると…


「はわ~、先生って変身できたんかぁ~」
「セルバンテス先生がおじ様に………お、おじいちゃんみたいな威厳とカリスマです…っぽ」
「体は子供、頭脳は大人…いや、体は少年、中身はおじさん、侍らすのは美少女ハーレムッ!!
 そして、夜には少年から中年へ… い、いける、これはいけるわぁぁぁぁあッ!!」

…と、とりあえず最後のヤツッ!!
なにが、どういけるというんだァッ!!?

「はぁ、もういいや…3人ともあっちに行こうか」

「!? 野外で4○!!」


もういいからお前黙れ!!

そして、桜咲君とアスナ君は顔を赤くしない!
月詠君は服を脱ごうとしないで!!
エヴァさんはついてこなくていいから!
綾瀬君も「わ、私もいくべきでしょうか?」と言わなくていいから!
そして本屋ちゃんはそれを煽らない!!



騒ぎが収まったのは30分ほど経ってからでした。


「試合前にえらい疲れた…」

「す、すいません…」

「あぁ、いいよ、いいよ。
 それじゃ、はじめようか?
 とりあえずは3人全員で私にかかってきなさい」

「「「わかりました!」」」


3対1なのに全員即答かよ!

そんなに強く見られているのか、俺は?
ならばご期待に沿わないとな!

「では、きたまえッ!!」


しばらく手足と剣撃が打ち合うが、これはなかなか…

最大攻撃力を誇るアスナの大剣。

リーチと攻撃力と剣速が同居している刹那の太刀。

そして、最速と手数で攻める月詠の小太刀二刀流。

っく、これはやりづらいな!


とは、いえ三人とも剣の腕のみで攻撃にきているため、まだ対応できる範囲だ。

「ふっ!」

いったん離れて、距離をとる。

「さて、そろそろ体も温まって来たし、ギアをあげようか?」

「「「!?」」」

三人ともが身構えるも、それは一瞬!

次の瞬間、3人ともがそれぞれ構えを取り向かってくる!



「剣技・乱れ雪月花!!」

「小太刀二刀流・回転剣舞六連!!」

「アスナストラァーッシュゥッッ!!!」



!? ちょ、マテェ!?

君たち! ちょっとイロイロマテェェェェッ!!!


攻撃に耐え切れず、海の方へ吹き飛ぶ俺。

何とか空中で体勢を立て直し、水面を蹴りながら、元の位置に戻る。


「さすがは先生ですね! あの攻撃を耐えて、さらに水面を走ってくるなんて!!」
「あ~ん、新技でしたのに~」
「結構自信あったんだけどなぁ」

「い、いや、君たちいったいどうやって今の技を?」


「ゲームから」
「漫画から」
「電波から」


…すごいね、君たち…ていうかオリ主たちもできるんから、原作キャラも出来ない理由はないよね。
っていうか、アスナ君、その回答はいろいろ危険だから!!




P.S.

 なんか本屋ちゃんの身体能力は半吸血鬼状態でA級エージェント並みにあるそうです。

 素で並みの魔法使いの戦いの歌強化済みよりも上なんじゃ…

 あの後、普通に剣士3人組と混ざって肉体言語で語ってました。

 もはやインフレってレベルじゃねーぞぉッ!!?






あとがき

 もはや、本屋ちゃんの戦闘力にはツッコまないでください。
 なんでこんなことになっているのか謎です。

 あと、パルはこんなことになりましたが、結構二次だとデフォルトですよね?


 感想見て気づいたんですが、そうですよね。

 単純計算で12人増えてるんですよね~

 そりゃキャラ一人ひとりに焦点当てるのが大変なわけだ…


 なんとか魔法先生たちの日常を書こうかと四苦八苦してますが、非常にむずいです。

 というか、絡ませ難すぎるのが若干名…

 台詞が無理…というのが一名…


 
 いつも感想ありがとうゴザイマス。

 なんとか続けられるのは、皆さんのおかげですたいッ!!

 今後とも、よろしくお願いすっとばよ!



 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第25話 「魔法先生たちの日常」(超々短編集)
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:8aeb25cb
Date: 2009/07/05 22:10

まえがき

 一発ネタの寄せ集めです。
 ぶっちゃけ起承転結の結のみです。





【アルベルト編】


「高畑先生、あそこですッ!!」

学内の乱闘に呼び出されたタカミチ。

「げぇッ! デスインパクトだ!」
「やべぇッ!!」
「にげろぉッ!!」

蜘蛛の子を散らすように逃げていく生徒たち。

それを一瞥し、

「ふむ」

おもむろに片手を掲げ、振り下ろす!!

次の瞬間、乱闘していた全員が吹き飛ぶ!!

「もう少し、場所を選ぶんだな…」

そう言って、立ち去っていくタカミチ。




「これだ! これがみたかったッ!!」

と、この乱闘を画策したイワンという生徒が遠くから驚喜していたと言う。




【樊瑞編】

「新田先生、あそこですッ!!」

学内の乱闘に呼び出された新田先生。

「げぇッ! デスダンディーだ!」
「やべぇッ!!」
「にげろぉッ!!」

蜘蛛の子を散らすように逃げていく生徒たち。

それを一瞥し、


「どこへ行こうというのかな?」

瞬時に、その乱闘に加わっていた生徒全員の横に新田先生が立っている!!

その数、30人ッ!!

そして、全員が同じ動作をし

「へぐぅっ!」
「ほぶぅっ!」
「ぐはぁっ!!」
「がっ!!」
「ほぁぁぁ~!」

吹き飛ばされる!!


そして、分身が”ぽん”という音とともに消えると、その場に立っていたのは新田先生ただ一人だった。

そのまま、ピンクのマントをなびかせ立ち去っていく…





「あぁ…おじさま」

木の影から顔を半分だけ出して呟いた春日美空の言葉だけが、空へと消えていった…





【残月編】


「残月先生~、ココがわからないんですけど…」

「ああ、ここは~~~」

「残月先生~、さようなら~」

「ああ」

「残月先生お疲れ様です」

「いえいえ」






…だれも彼の格好に突っ込むものはいない。

それが麻帆良クオリティ!





【十常寺編】

学園の敷地内にある、とある建物の席に一人の教師が座っている。

彼はしばらく瞑想していたかと思うと、”くわッ”と目を見開き、目の前のものを消滅させるッ!!


そして、彼の口に中に入った食べ物がゆっくりと咀嚼され、彼が口を開く。



「この美味、所持するところ秘密在り。魚肉熟成、神米酢、冬虫夏草それも良し…」



「聴けい!盛者必衰、命の鐘の響あり!!」


チリーン



「おおぉ、鐘がなったぞっ!!」
「よっしゃッ!!」
「これで今回の出店のメニューは決まったなッ!!」
「さすがは、五月ちゃんね!」
「(いえ…そんな私なんてまだまだです…)」

ここは、麻帆良お料理研究会の活動場所。
そして、その顧問である弐集院先生は美味いと感じたときにその手に持つ鐘を鳴らすという…

その鐘が鳴るということは、その料理は3ツ星なのだッ!!!



…将○の寿司の「拍手の安」かよ…



【マスク・ザ・レッド編】

え? 魔法先生じゃない?

いいじゃん、気になるだろ!



「楓ね~ちゃん、どこ行くの~」
「行くの~」

「いや…生き恥を晒しているやつを助けに、でござるよ」

そう言って立ち去っていく仮面忍者。


「あーあ、楓ねえちゃん、また『生き恥晒しているヤツを助けてやろう会』かぁ~」

「会員はおねえちゃん一人だけどね~」

「でも、人助けなんて、やっぱり楓ねぇちゃんはすごいよね」

「よね~」


…彼女たちは知らない。


彼女(?)の助けてやる=とどめをさすだということを。

ある時は二股がばれそうな男が実は5股をかけていることをばらしたり、

またある時は檄辛カレーを食べ苦しんでいる人に対して、水の代わりにメッコールを渡したり、

またまたある時はセクハラ疑惑がかかっている教師のセクハラ証拠写真を教育委員会に匿名で送りつけたり。


そんな彼女(?)の二つ名は人呼んで『マホラ・ザ・パニッシャー』。





【カワラザキ編】

ココは、麻帆良ロボット工学研究会。

今は新型の動作検証中だ。


「ふむ、耐久力がまだまだじゃの」

「なかなか、うまくいきませんね、教授」

「いや、何もう一息じゃ」


そして、検証が終わり…

「「「「お疲れ様でした~」」」」
「うむ、お疲れ様、ではな」

退室していく明石教授。


「なぁ?」

「ん? どうした?」

「なんで、動力部に電源入れてないのに、このロボットたち動くんだ?」

「ああ、お前は新人か!
 そりゃ、明石教授が動かしているからに決まっているだろ!」

「そ、そうか…」



激動のカワラザキ、彼の能力は念動力。




【幽鬼編】


「瀬流彦先生~! こっちお願いします~」

「あ、先生! この子もお願いします!」

「ああ、こちらは水が足りていないな。
 こっちは養分の与えすぎだ」

「「ありがとうございます!」」


ここは麻帆良園芸部。

もっぱら植物の声が聞こえるとの瀬流彦先生は引っ張りだこだ。
しかも、虫とも話できるらしい先生のおかげか害虫はなぜか寄ってこないらしい。

そんな先生に弟子入りしたいという生徒はあとを絶たない…




【ヒィッツカラルド編】

「あ! 神多羅木先生!」

「手伝ってやろうか? ただし真っ二つだ!」



「お願いします!」
「あ、先生こっちも~」


パチン! シュパン!

パチン! シュバッ!!



「「ありがとうございました」」



ココは麻帆良日曜大工部。

のこぎりを使わず、木材を切れる神多羅木先生は今日も大人気!

しかも、切り口が綺麗で切れ目を合わせれば元にくっつくほど。


生徒からの呼びかけに応え、今日の神多羅木先生の指パッチンも冴える!

部活の合言葉は「真っ二つ!!」






【怒鬼編】


校内で編み笠をかぶり堂々と歩くは葛葉刀子その人である。


そして、その後ろをぞろぞろと付いて歩くのは刀子のファンクラブ『血風連』。

全員編み笠をかぶると言うステキスタイルである。

なんでも刀子先生の編み笠の素顔を見たものは次の日には血風連に入っているとか。

現在の総人員数は300人を越えるともいわれている。


また、どうやら彼らは学園内の風紀委員の役割を果たしているらしく、なにか揉め事が起こると、
棍を振り回して空を飛んで現場に向かうとの報告もある。

編み笠をかぶると身体能力でも上がるのだろうか?

学園七十七不思議の一つとされているらしい。







【セルバンテス編】


「ということで、他の十傑集の日常が気になって調べていたというわけですか」

「は、はい」

「で、どうでしたか?」

「ま、麻帆良認識阻害大結界は偉大だなぁ~と…」

俺の声が震えているのが自分でも分かる。



目の前には、学園長とアーティファクト展開済みの本屋ちゃん、そして他の十傑集のみなさん。

「ふむ、しかし、みんなに黙ってというのはいただけませんな?」
「そうですな」
「ええ」
「少々罰が必要では」

「では、ここに『十傑集裁判』を開廷します!」


え゛あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁぁッ!!!




     ~完~





P.S.

 ふふふ、ちょっと気になって調べた結果がこれだよ!!

 あぁ、星が見えるよ○ラァ…





あとがき

 筆者にはこれが限界です。

 これらを呼んで『クスリッ』と笑っていただけなら、筆者冥利に尽きます!

  
 ついでに誰が面白かったとか好きだとか書いていただけると今後の戦闘キャラに変動が出るかも知れません。



 台詞が難しかったのは当然、十常寺です。
 仕方が無いので、既存の台詞の改変にしました。
 なんとなく味っ子を思い出してそれっぽいものを入れました。

 正直な話、アルベルトはシャワーシーンとか考えましたが、結局オロシャのイワンにオチを任せました。
 一番話が弱いのは筆者の力量不足です。



 ひょっとして、最近読者が置いてけぼりなんじゃないかと戦々恐々です。

 十傑集という時点で最初からほとんど置いてけぼりというのもありますが(笑)

 やはり一定のノリを保ったままというのは難しいですね。

 まあ、日々更新を目標にしているのでその日のテンションに激しく左右されているというのも原因でしょうが。

 ただ毎日更新じゃないと、とっくに筆者失踪になっている可能盛大なので仕方ありません(苦笑)
 

 それではみなさんもうしばらくこの駄文にお付き合い下さい。

 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第26話 「学園長の策に隙はナカッタ…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:8aeb25cb
Date: 2009/07/06 22:55

まえがき

 今回は孔明のターンです。
 例によってご都合主義ですので、ご注意を!






学園長室にて唐突に言われました。

「明日の昼ごろ、悪魔が来ますから」

はぁっ!?

「悪魔の名はヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン伯爵。
 6年ほど前に貴方たちがいた村を襲った悪魔です」

「そ、そういえば、そんなこともありましたね」

「まったく、忘れたんですか?」

「いえ、その最近いろいろとありすぎまして…
 まさか、その悪魔襲撃も、学園長の策だったとかいいませんよね? ははは」

「当然です」

「ですよね~。そんなことまで関わってませんよね~」

学園長は『コイツ何を言ってるんだ』的な目で見ながら

「当然、私の策の内です」

「へぁッ!? な、なんでですか?」

「まったく、記憶が戻らないものなかなか不便ですね。
 まあ、いいでしょう。
 最初に言っておきますと、かの悪魔襲撃は私が起こしたものではありません。
 ただ、利用しただけです」

「いったい誰がそんなことを」

「今は関係ありませんので省きますよ。
 あの村で実際の人間は全部で7名。
 貴方と、ビッグ・ファイア様、ネカネ・スプリングフィールド、アンナ・ユーリエウナ・ココロウァ、スタン、あとはアンナのご両親ですか。
 それ以外は弐集院先生によって命を吹き込まれた人形です。」

「なッ!?」

「架空の人物ナギの過去と現在を結びつけるためのスタンとネカネ。
 ビッグ・ファイア様の護衛としてココロウァ家と貴方。あとはアキレス殿もいますが」

…開いた口がふさがらないとはこのことか!?

「あの時点でこの村はビッグファイア様のゆりかごとしての役目を終えていましたので、特に必要はなくなりました。
 また、人形ゆえに少々周囲の町の人々も怪しみ出していましたからね。
 ちょうど良いと思い、人形たちを石化させて、表舞台から退場させることにしたのです。」

「ちょ、ちょっと待ってください! 今現在でもスタンじいさんとアーニャのご両親は石化中ですよね?」

「ええ。まあ、石化しているのは人形ですが」

「へぁ!?」

「襲撃時点ではすでに人形と入れ替わってもらっていました。
 ゆえに今あの村にいるのは全て人形と言うことですね」

いや、全て人形ですね、ハハハハっじゃなくてぇっ!?

「ああ、本人たちはどこにいるのか、ですか?
 アンナさんのご両親はアンナさんの修行を影から見守ってロンドンにいますよ。
 一応、変装してなら一緒に生活してもかまいませんとは伝えておいたので、家族で暮らしています。
 ただし、当然のごとく真相は秘密にしていただいていますが」

…そういえばアーニャからの手紙になんかすっごい嬉しいことがあったとか、今度会うとき絶対びっくりするからとか書いてあったような?

「ちなみにスタンですが、あれは仙術+魔法で姿を変えた新田先生ですよ。
 さすがにあなたの眩惑には劣りますがね」

「今までの話からすると、ネカネさんもBF団エージェントということですか?」

「ええ、そのとおりです。A級エージェントで、今も魔法学校にて潜入工作中です」

…工作中とキタか。

「で、今回その悪魔が来ますので、内々に消します。
 万が一あの悪魔の口から石化解除の方法などを言われては困りますのでね」

「石化が解けて、人形とばれる方がまずい、と。
 では、なぜ襲撃時点で消さなかったのですか」

「ああ、今回の裏にいるのは『完全なる世界』ですからね。
 この襲撃に利用する悪魔として彼が選ばれるためですよ。
 まあ、詳しくは言えませんが」

「さ、さようですか…」

「では、今回の罠の説明に移ります…」

…………………………

…………………

…………





 ~Side:悪魔伯爵~

さて、計画通り彼の生徒と黄昏の姫君を人質にしておびき寄せたものの…これは?

「ふむ、ネギ君? 君は人質を取り返しにきたのではないかね?」

「そうですよ」

「てっきり私はすぐにでも襲い掛かってくるのかと思っていたんだが、どうやら思っていたよりずっと賢いようだね」

「ははは、いやそれほどでも」

なんだ? なぜネギ君はここまで落ち着いている?
人質をとった私が憎くは無いのか?

「まあ、それはそれとして、約束どおり来たのですから人質は解放していただけるとありがたいのですが」

「ふむ…まあ、解放するのはかまわないが、それで君が全力で闘ってくれるのかね?」

「ちょっと人質が気になって、戦闘に身が入りそうに無いんですが」

どうするか、一応姫巫女以外はおびき寄せると言う目的は達しているが…
いや、他の魔法使いが乱入してくるともかぎらないな。
そのときのためにもここは人質を維持しておくほうがいいか。

「残念ながら、他の邪魔が入るとも限らないのでね。
 悪いとは思うが、私に勝たない限りは彼女たちはこのままだ」

「ですよね~」

? おかしい…これほどまで余裕を持っている理由はなんだ?
あたりに増援でもいるというのか?
それ以前に彼から感じるこの嫌な予感はなんだ…

「どうしました? 顔色が悪くなっているようですが」

「いやいや、心配には及ばないよ。
 そろそろ始めたいのだがいいかね?」

そういって構えをとる。

「おや? そちらは構えをとらなくていいのかね?」

「そちらこそ、その姿のままでよろしいのですか?」

「!? なっ」

まさか、私が悪魔だと知っている?

「ほう。私の正体を知っているのかね?
 ならば、なおさら君の態度は理解できないのだがね」

そういって私は正体を現す。

「ふはははは、私は君の仇なのだよ?」

「別にそのあたりはどうでもいいんですが」

なんだと!? 本当にこの少年はネギ君なのか!?

「き、君は私が憎くは無いのかね!?」

「まあそれほどは」

彼が返してきた返事はこちらの予想外の答えだった。

「き、君の村を襲い、村人を石化した私が憎くは無いと!?」

「別に」

っく、なんたることだ! ネギ少年がここまで腑抜けだったとは!?

「どうやら君に期待していた私が愚かだったようだ。
 仕方がないがさっさと任務を終わらせて帰るとしよう!」

「いえいえ、ここから帰られるわけにはいかないんですよね~。
 ま、これだけ時間稼げれば十分でしょう。
 皆さん、つかまったふりはもう結構です」

「なっ!?」

「キャアアアァァァァァァッ!!」
「ナ、コイツ、ラァァァァァァッ!?」
「ソ、ソンナァァァァァッ!」

スライムたちが一瞬で消滅した、だと!?
そんな馬鹿なッ!!


「さて、ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン伯爵…やっぱり言いにくいですね、この名前。
 まあ、いいか。
 あなたをここから帰すわけにはいかないですが、せめてもの情けとして心行くまで最後の戦闘をどうぞ。
 相手は、よりどりみどりお好きな相手をお選び下さい」

そうネギ少年が言ったと思うと、その姿がブレ、次の瞬間にはそこにネギ少年ではなく、怪しい格好をした中年がいた。

そして、私の周囲を囲むように人影がある!?

これらの人間たちから感じる威圧感、タダモノではない…

この私が人間に対して恐怖を覚えるだとっ!?


「さて、伯爵?
 最後の相手はどなたになさいますか?」


そう言われて、私が選んだ相手は…








 ~Side Out~


 「あ~、なんかあっち取り込み中ね」

 「そうやね、アスナ。でもスライムの中って意外と気持ちえかったなぁ」

 周りの女子たちがコノカから距離をとる。

 「…コノカ、あなた…」

 「え? 気持ちよくなかったん? なあ、せっちゃん!」

 「い、いえ、その、あの、わ、私は」

 「ま、まあ感性は人それぞれですよ」

 「しかし、意外と弱かったアルな?」

 「なんでも下級妖魔らしいからね~」

 「まあ、エヴァンジェリンさんの修行に比べれば、これくらい…ふ、ふふふ、ふふふふふ」

 「ちょ、ゆえちゃん! 衛生兵(メディック)、衛生兵(メディーック)!!」



 「しかし相手を逃がさないための結界張る時間稼ぐために、わざと捕まって欲しいとか頼まれたときはめんどくさいとか思ったけどね~」

 「何言ってるんですか! アスナさんなんて学園長から『囚われの姫君とか憧れませんか?』とか言われた瞬間、即OKしてたじゃないですか!」

 「な、ナニ言ってるかな!? セツナさんだって同じようなものだったじゃない!!」

 「わ、私も女の子ですから…」

 「ひ、開き直ったわね…」



 「はあ、私もあっちの人と戦いたいアルよ~」

 「だ、だめだよ、く~ふぇ。そんなことしたら………だよ」

 「わ、分かってるアルよ。の、のどかの邪魔はしないあるよ、ハハハハハ…」








あとがき

 例によって孔明による超設定暴露の回です。

 超展開は相変わらずです。

 ギャグが少ないですが、仕様です。


 そして、次回は悪魔VS超人対決ですが、誰と闘わせよう?

 10面ダイスでも振るか!?

 
 あと、関係ないですが、自分のPNが縦に並んでいるのを見ると、『おいおい、何連鎖してるんだ俺?』とか思ったりします(笑)



 そういえば、もうそろそろ投稿初めて1ヶ月か・・・

 思えば一発ネタだったのによくここまで…

 みなさんの感想のおかげです。

 もうじき100いくとか感激です!!

 アリガトウゴザイ~マスッ!(微笑みの爆弾調に)


 では『ツギノヨルマデサヨウヲナラ…』





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第27話 「悪魔の美学」(シリアス回)
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:8aeb25cb
Date: 2009/07/07 23:37

まえがき

 いままでと180度違う雰囲気です。
 今回だけは申し訳ありません。
 ちょっとテンションの関係でこうなってしまいました…




 ~Side:ヘルマン伯爵~

くくく、まさかこのようなことになろうとはな。

私に消えてもらうというのは虚言でもなく事実のようだ。

現に、今ここにいる人間たちから感じる力はこれまで出会った中でも最高級!

私の闘争心をみたしてくれるのは間違いないッ!!

「では、最初の相手は君にお願いしようか」

そう言って私は指を一人の男に向ける。

理由? 一番小物臭がするからな。

なにせ最後の戦闘なのだ。

ならば一瞬でも長くこの闘いを楽しまなければな!


「いいぜ! ただし、ひとつ訂正してもらおう!
 お前の最初の相手、ではなく最後の相手、とな」

「くっくっく、私も落ちぶれたとは言え、伯爵の位をもつ悪魔
 そう簡単に人には負けんよ」

「いいねぇ! 私の名はヒィッッカラルド。
 『素晴らしきヒィッッカラルド』だッ!!」


そう言うが早いか、彼はフィンガースナップをして…!?

嫌な予感がして、咄嗟にその場から飛び退るが腕に切り傷が出来ていた!

「ほぅ! 避けるとはやるじゃないか!
 そら、次々いくぜッ!!」

彼の指から音が鳴るたびに、私に向かって真空波が飛んでくる!

しかも、厄介なことに魔法障壁すら1秒と持たずに刻まれるとは!?

同じような効果を持つはずの”悪魔衝撃波”すら、彼の攻撃の前には真っ二つになる。

っく、ただの人間の攻撃とは思えんッ!!

徐々に傷が増えていく。

このままではジリ貧ではないかッ!

どうする? どうする! どうする!?

…………

……

…ふっ、人相手にここまで追い込まれるとはな。

くははっはははは! 悪魔である私が恐怖を感じる?

否、否、否ぁぁああッ!!

これこそが、悪魔である私が生を感じるこの瞬間! 歓喜することはあれ、なにを恐れることがあろうかッ!!


私は覚悟を決め、彼に突っ込んでいく

左腕が切断される!

腕の一本惜しんでいる暇はない!

このまま前へ! 押し通るッ!!

そして、拳を振り上げ彼に迫る。



だがしかし、気づけば私の目の前に、彼の手が…

そして、彼が指を鳴らし、体が左右に分かれていく…





「残念。それは虚像だよ」

「なっ!?」

「”石化の息吹”」


さて、まずは一人目、か…



「いやいや、お見事です。
 自らの腕を犠牲に相手に幻術をかけるとは、さすがは伯爵級です」

「いやいや、彼が油断していたからね」

「まあ、彼は出番がほとんどありませんでしたからね。
 その分張り切りすぎた、ということですかね」

「さて、次の相手も私が選んでよいのかね?」

「もちろんですとも」

…今ので、だいぶ消耗してしまったな。

おそらく、あと1戦もつまい…

なれば…

「ふ、ふふふ、貴殿を指名しようか」

そう言って、葉巻をくわえていた男を指定する。

「ふ、よかろう。
 この私『衝撃のアルベルト』が貴様の相手を務めよう」

おそらく、このものならば最後に満足の行く闘いをさせてくれるだろう…

「では、行くぞ!!」



………………………

…………………

……………

………

……

……

……



「はは、はははははは、私の負けだ…指ひとつ動かせんよ…」

地面に仰向けに倒れ、もはやどうにもならないが…

「しかし、いい気分だ…全力を出せたのは初めてだよ…ははは」

「ふん、こちらも楽しめた。
 礼を言おう」

「そういえば、最初に戦った者の石化は解かなくても良いのかね?」

「ああ、それに関してはご心配なく」

…そうか…最初から石化は問題としていなかったということ、か…

「さて、満足していただけたでしょうし、そろそろご退場願えますかな」

「…ああ…」

「では、安息なる眠りを…」




チリーン  チリーン  チリーン

鐘の音が鳴り響く。




最後の最後で満足のいく闘いができた。

…ははは…最初はネギ少年を試すつもりだったが、終わってみれば、私の終焉とはな…

しかし、楽しかった…


徐々に私の中の命といえるものが消えていく


ああ、これが


私の死か


……

……

……



 ~SideOut~





P.S.

 「な、なにをしているんですか? 楓さん!?」 
 
 ふと見ると、楓さんが神多羅木先生にクナイを刺そうとしていた。

 「いや、生き恥を晒すのは辛かろうと…」

 「刺さなくていいですから!」

 「しかし、なぜかこうしないといけないような気がして」

 「気のせいですよ!」

 「むむぅ」

 「はぁ…弐集院先生、さっさと治しちゃってください」



 その後、神多羅木先生は無事に復活できました。










あとがき

 ちょっと、ヒィッツのために久々に”お祭りGロボ”見た結果がこれだよ!!!

 テンションが別方向に突き抜けた!

 ヘルマンフルボッコを期待していた読者の人ごめんなさい。

 そんな人のために、ちょっとIfの選択肢バージョンを書きました。



 ~NG選択~

戦う人間を選べだと!?

「ふむ、ここはせっかくだから全員を選択しよう!」<ヘルマン

「「「「「「「!?」」」」」」

「伯爵たる私が人間相手に遅れをとることはないのだよ!」

「足、震えてますけど?」

「む、武者ブルイダヨ!!」

「まあ、貴方がそれでいいならかまいませんけど」

「ふっ、かかってきたまえ!!」

「では、さようなら」



ドゴォッ!! ガコンッ!! シュバッ!! ズドンッ!! ジャッ!!



「「「「「「「うわぁ…」」」」」」」<見学していた3-Aのみんな







 ということで10行足らずですが、これで脳内補完をお願いします(苦笑)


 無性にGロボMADが見たくなったので、これから巡回してきます。

 明日はもとの調子に戻るようにしますので、今回はちょっとお目こぼしを…

 
 あと、祝☆感想100突破!!

 みんな、ほんとにアリガトウゥゥゥゥッ!!!

 
 『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』





[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第28話 「天下一武闘大会ですね、わかります」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:2ca6f1fc
Date: 2009/07/08 23:12

「みなさん、先日の悪魔襲撃の際はご苦労さまでした」

ここは世界樹広場、主だったBF団の団員が集っている。
そして、中心にいるのは学園長。

「さて、みなさんにここに集ってもらった理由ですが、もうじき我らがビッグファイア様が完全復活を遂げます!」

「「「おおぉ!」」」
「「なんと!」」

「時期は、学園祭3日目。
 この世界樹に魔力が集ります。
 それをビッグファイア様が吸収することで完全覚醒へと至ります!」

「遂に…」
「ビッグファイア様が!」
「「「おおぉっ!」」」

「そして、そのときこそ我らが悲願が達成される時!!
 諸君ッ! 約束の時は近いッ!!
 全てはビッグファイアのために!!」

その場にいた全員が右手を掲げ唱和する。

「「「「「「「「全てはビッグファイアのためにッ!!」」」」」」」」」




「むっ! だれだ!!」

新田先生の声の先をみれば、偵察用の機械が空中に浮かんでいた。

「任せろ」

パチン!

神多羅木先生がすぐさま、撃墜する。

「誰かは知りませんが、私が抑えにいきましょう」

「いえ、それには及びませんよ。残月先生。
 もはや、この流れは止められません!
 今は、来るべき時に向けての準備を」

「…わかりました、学園長」

「では、みなさん、よろしく頼みましたよ」

そして、この日は解散となった。



…さっきの機械って、原作どおりなら超のはずだよなぁ。

やっぱり、世界中に魔法を認識させるのが目的なんだろうか?

でも、銀鈴だしなぁ…普通にビッグファイア復活阻止のためとかの方が納得できる…

まあ、学園長が良いって言ってるんだからかまわないか。





 ~学園祭1日目~


あっという間に学園祭当日になってしまった。

で、麻帆良武闘会予選会場にいます。

エヴァさんたちにいつの間にか『謎のアラブ人 オイル・ダラー』で登録されてました。

そして、クウネル・サンダースはいません。

…やはり、俺か? 俺なのか!?


どうせ、ネギ先生はナギを追いかけているわけでもないので、彼の存在自体不要なわけですが。



で、なにを血迷っているのか、十傑集全員参加してます。

予定調和ですね。分かります。

…帰りてぇ!



仕方が無いので、実況でもしようかな。



【予選A組】

始まった瞬間、二人を除いて全員吹っ飛びました。

アルベルトとエヴァさん勝ち残りです。

高畑先生、圧倒的ですね。



【予選B組】

始まった瞬間、二人を除いて全員舞台から逃げ出しました。

神多羅木先生が「真っ二つにしてや…」と台詞の途中だったのに…

哀愁が漂ってます。

ちなみにそのとなりで楓さんが跳ね返す気満々で構えていたのが、また哀れを誘います。

神多羅木先生と楓さんが勝ち残りです。



【予選C組】

いたって普通に、明石教授と残月先生が勝ち残りました。

二人で談笑してるだけに見えるのに、次々と人が吹っ飛んでいくのはシュール以外なにものでもありません。



【予選D組】

龍宮君と新田先生の羅漢銭コンビです。

銭が乱れ飛んでます。

もはや機関銃の域です。

というか、舞台えぐれてますけど?



【予選E組】

アスナ君と月詠君がタイマンしてます。

余波で次々と人が吹っ飛んでますね。

まあ、二人の決着が付く前に他の参加者が全滅するでしょう。



【予選F組】

葛葉先生とセツナ君ですね。

普通の武闘会って感じがします。

…人が吹っ飛ぶのを普通と言えるかはシリマセン。



【予選G組】

弐集院先生と瀬流彦先生です。

カオス空間です。

舞台上には鳥、虫、ロボットらしき人形(?)が乱舞してます。

手がつけられません。

これはヒドイ…



【予選H組】

私の組ですね。

私以外を狙うように眩惑して、早くも残り2人になったので終了です。

特におかしいことはありません。



残ったもう一人が本屋ちゃんじゃなければなッ!!

ていうか、なんで参加してるの?



【予選I組】

高音君と佐倉君コンビです。

普通に影縛りとかやってますが、誰も突っ込んでいません。

魔法じゃなくて特殊能力だからでしょうか?



【予選J組】

…なぜか茶々丸君が出場しています。

結果はもう見えているので、実況は終了です。



【予選K組】

舞台上☆全部血風連ッ!!

参加した血風連の皆さんは全員この組に集められたようです。

見分けがつきません。

ていうか、始まったときよりも人数増えてないか、あれ?

…見なかったことにしよう…




その他の予選はいたって普通のようでしたので、実況いらないよね?




はぁ…明日本戦でたくないなぁ…




P.S.

 「ところで、なんで本屋ちゃん、これに参加してるの?」

 「まあ…いろいろとあるんですよ。いろいろと………クス」

 …あれ? なんか妙に寒気が?






あとがき

 どうしようか迷った挙句こうなりました。

 熱い展開が待ち受けるかどうかは、筆者のテンション次第です。

 JAMProjectでも聞きながら書いてみるか?


 あと、感想で見たい対決を適当にあげてくれれば、そうなる可能性大です。

 まあ、1試合あたり最短3行程度で終わる可能性も否めませんが(笑)



 そして、お知らせというか予定というか。
 
 このSSはおそらく学園祭編で完結です。 

 魔法世界編は『うんそれ無理!』ということで、プロットがまったく思い浮かびません。

 一応、ネタが思い浮かべば外伝とかで書こうとは思いますが。


 それではみなさん、最後までお付き合い下さい!!



 『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』


 (仕事の都合により明日は更新できないかもしれません)






[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第29話 「麻帆良びっくり人間祭り」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:0d1d0f5d
Date: 2009/07/10 23:17


 ~麻帆良祭2日目:武闘会本戦~

…ふ、ふふふふ、ふふふふ、始まってしまった…

どうしてくれよう、この展開。

まあ、俺がどう思うとも、勝手に始まるけどね。

舞台上で朝倉さんがアナウンスしてます。

「さぁ、始まりました! 麻帆良武闘大会!!
 司会を務めさせていただきます、麻帆良のパパラッチこと朝倉でぇ~す!!」

自分でパパラッチとか…

「さて、今回の闘いのルールを説明します。
 基本は何でもあり(バーリ・トゥード)です。
 気でも超能力でも仙術でも魔法でも使っちゃってください!!」

!? ちょ、それは!



「おいおい、魔法だって?」
「気とかいってるよ。え、ギャグ?」
「ばっか、お前ら知らないのか! デスダンディーとかのあれ仙術だって!!」
「何言ってんだよ! あれはトリックあんだよ!」
「違います! あれはすべてプラズマです!!」
「ていうか、血風連の連中普通に棒を回して飛んでくるんですけど?」
「ああ、あれすげぇよな!! 俺も血風連入ったらできるかなぁ」
「それよりも、私は瀬流彦先生の植物と会話する程度の能力欲しいなぁ」
「え~、でも虫とかも寄ってくるんでしょ?」
「でも、動物とかの声も分かるらしいよ?」
「え、マジマジ!?」
「明石教授の無動力ロボットとか便利じゃね?」
「個人的には神多羅木の技とかカッコイイと思うんだけどなぁ」
「でもあれって人前だと結構恥ずかしくね?」
「ヨウジョ!ヨウジョ!!」



…麻帆良認識阻害結界が偉大すぎる件について……

ていうか、秘匿とかもうほんとにどうでもいいな、これ。


「ルールは相手を死に至らしめないこと、只一点です!!
 ただし、これに付随して万が一が発生する事態もあらかじめ禁止させていただきます。
 具体的には後遺症が残るような攻撃、殺傷力のある武器、銃や刃物等は禁止させていただきます!!」


…ほんとに、このルールでいいんだろうか?


「そして! 本選からは1試合ごとにまだ戦っていない残りの選手たちから組み合わせを抽選します!!
 つまり、誰と戦うかは直前にならないと分からない仕様になっております!!
 組み合わせの運も実力のうちと言う主催者サイドからの意見です!
 0試合同士の戦いが1回戦、1勝同士の闘いが2回戦、2勝同士の闘いが3回戦ようなものとお考え下さい!」



…筆者の都合ですね、わかります…

っは、俺はいったい今何をッ!?



「さぁ、ではみなさん!! まずは第1回戦!! 第1試合!!
 謎のアラブ人 オイル・ダラー選手 VS 素晴らしき 神多羅木選手 だぁ~ッ!!」


いきなりかよっ!!!?

1回戦からとかありえなくない?

というか、その修飾語はどうかと思うんですが、まさか自己申告とかじゃないですよね?



まあ、舞台に上がりますけど…

「くっくっく、セルバンテス。お前も運がないな。
 1回戦からこの私と当たるとは」

「あ~、とりあえず一言いいですか?」

「ん? なんだ?」

「さっきのルール説明聞いていたかと思うんですけど…真っ二つは致命傷になるので、あの技出したら多分反則負けですよ?」

「…………」

「………」

「…あぁ、審判」

「はい、なんでしょう?」

「悪いが、俺は帰る」

「はぁっ!?」

「悪いな、じゃ…」

そう言って、彼は舞台を降りていった。

…まじで攻撃手段あれしかないのか!?

………背中が煤けてるぜ………


「あ~、え~と……オイル・ダラー選手の勝利ですッ!!!」


寒い、極寒だ。

会場で釘がバナナで打てそうだよ。

1試合目から不戦勝とか…





「みなさん気を取り直して!! 第1回戦!! 第2試合!!
 デスインパクト タカミチ・T・高畑選手 VS 黒き流星 犬上小太郎選手!!」

…いたのか、小太郎!?

ふ、他がインパクトありすぎて予選では気が付かなかったな。

…あれ? そういえばヘルマンのときに来てたのか?

なんだか、蚊帳の外ですね…そして、きっとこれが最後の見せ場…か。


「はっ、そこのおっさん! 怪我したくなかったらさっさと負けを認めたほうがええで!!」
 
「ふん、若いな。
 元気があるのはいいが、もっと相手を知ることだ」

「悪いけど、俺はあの姉ちゃんしか眼中にないさかい、さっさと決めさせてもらうで!」

…それは負けフラグだ、小太郎君!


「おおっ! 小太郎選手が十数人に分身したぁッ!!
 そして、そのまま高畑選手に襲いかかっ……」

ぼちゃん!

「え~、高畑選手が手から衝撃波のようなものをだした瞬間、全ての小太郎選手が吹き飛び、場外へと落下しました!!
 勝者、高畑選手ぅ~ッ!!!!」

…この大会の司会者、相当辛くない?

実況盛り上がり的な意味で。


「ごほんごほん!! 続いて、第1回戦!! 第3試合!!
 ガンナー 龍宮 真名選手 VS 前回ウルティマホラチャンピオン 古菲選手!!
 さぁ、女子中学生同士の対決です!!
 みんな~、盛り上げていくよぉ~!!」


「「「「「おぉ~ッ!!!」」」」」」

「それでは、はじめ!!!」

…あれ? 開始の合図初めて聞いたような??



「ふふ、まさか古菲とこんなにはやくに当たるとはね?」

「アイヤー、まぁ仕方ないアル。
 悪いけど、私勝たせてもらうアルよ!」

「私も賞金を狙っているのでね。
 手加減せずにいくよッ!!」

その瞬間、龍宮君の手から500円玉がはじき出される!!

しかも、1発では終わらずに次々と古菲に向かっていく!

が、しかし…

「ふふ、残念アルね、真名。
 私にはそれくらいじゃ、通用しないアル」

「な、なな、なんとぉッ!! 古菲選手、龍宮選手の500円玉を全て掴みとっていましたぁ!!」


「やるね、古菲…」

口調は余裕だが、頬から汗が垂れていますよ、龍宮君。

「アイヤー、師父の羅漢銭に比べたら全然反応できるアルよ!!」

「そういや、新田先生に弟子入りしたんだったかな」

「そうあるよ!」

「できれば、後学のために新田先生の羅漢銭と私の攻撃がどう違うか教えてもらいたいものだね?」

ふむ、単純な攻撃では通用しないと思い、とりあえずは会話で隙を探るか。

さすがに戦闘に慣れているな。

だが、その会話は悪手だ。

と言うか、そのネタ選択が悪手だ!


「師父の攻撃は曲がるアル」

「は?」

「師父の羅漢銭は曲がるアル」

「え、え~と、打った500円玉に別の500円玉をあてて、みたいな跳弾的な意味で、かな?」

「いや、普通に曲がってくるアル。
 しかも、途中に螺旋を描いたり、360度旋回したりしてくるアルよ」

「………」

「こんな風に」

そう言って、古菲が500円玉を打ち出す。

「!?」

とっさに腕を前にかざして防御をする龍宮君!

しかし、その500円玉は龍宮君の周囲を文字通り旋回して、背後から攻撃を加えた!!

「へぐぅッ!」


…乙女の悲鳴ではない声が聞こえた。

「まあ、私は1枚動かすのがやっとアルよ。
 師父みたいに100枚単位はまだまだ遠いアル」

…仙術を教える新田先生がアレなのか、それともすでに多少なりとも使えるようになっている古菲君がすごいのか、判断に困るな…

ああ、これくらいじゃもう驚かないさ、ははは………………なんだろうね、常識って。

いや、俺が言うのもおかしいというのは自覚しているつもりなんだが…………はぁ…


「いたた…あ~、いったい今の攻撃は?」

起き上がった龍宮君が古菲君に質問する。

「師父が言うには仙術らしいあるよ?」

「仙術、そうか仙術か…」

納得するんだ………まあ、魔法の矢みたいなもんか。

「さて、それじゃ続きするあるよ!!」

「あ、ああ…」

「それじゃ逝くアルッ!!!」


ドンッ!!!


ボチャン!

「………」

会場が静まり返る。

古菲がその場で拳を打ち出したかと思ったら、10メートルは離れてたはずの真名が真上に吹き飛んで、場外に落ちた。

な、なにをいっているか(ry



…うん、どうみても遠当てですね。

威力がハンパなさそうですが。

ていうか空気の震えが観客席まで届くってどういうことよ?

あと、一瞬だったんだが真名の落ち方が車田落ちに見えたんだが………き、気のせいだよな?

まさか古菲、光速の動きとかのレベルまでいってないだろうな?

まさかな…


「しょ、勝者 古菲選手ぅ~ッ!!
 つづいて、次の試合は~

 第1回戦!! 第4試合!!
 本は友達 宮崎のどか選手 VS 仮面忍者 長瀬楓選手~!!」


ん? 舞台に上がってきたのは本屋ちゃんのみ。

「長瀬選手~? 長瀬さぁ~ん?」

朝倉君がアナウンスするが、出てこない。

「このままだと、長瀬選手失格になりますよ~!!」

しかし、出てこない…



 ~5分後~

「え~、長瀬選手がいないため、宮崎選手の不戦勝となりますッ!!」

「あらあらうふふ」

いや、本屋ちゃんそれキャラ違うから。

というか、その頬についている赤いもの………返り血とかじゃないよね?

…笑顔の表情とあいまってそこはかとなく怖いんですが。



「ま、まさかの宮崎選手の勝利です!!
 誰がこの結果を予想したでしょうか!!
 まさに大金星といえるでしょう!!
 今後の試合でも番狂わせがおこるのか!
 それでは、次の試合の組み合わせは~」


   ~続く~









P.S.

 仮面忍者は通路の途中でうつぶせに倒れていたそうです。


 『犯人はめそ…』と書き残して………




 ”めそ…”ってなんだぁぁぁぁっぁあぁああ!!!









あとがき

 書き始めたら、なんだかんだで1試合3行では終わらなかった件。
 ヒィッツがなにげにヒドイ扱いになりましたがデフォです。
 というか、指パッチンが殺傷力高すぎるだろ、アレwww ということでこんな結果です。
 予選はみんな空気を読んだのでしょう、きっと。

 あと、小太郎が文字通りかませ犬でした。
 まあ、仕方ないよね?
 ヘルマン戦からすら忘れてたし(苦笑)

 そして、脅威の伏兵古菲。
 なぜ、こんなことに…
 3-Aが人外魔境と化していくのが止められない!

 というか筆頭が本屋ちゃんという点でもう…
 ほんとにどこまでいくんでしょうね、彼女は?


 しかし、やっぱり武闘会とか燃えますね!!

 内容はほとんど戦闘してないけどな!!

 そして、残りの十傑集の戦闘が激しく難しい…
 武闘大会で魅せることができるか!?  

 
 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』
 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第30話 「先生…感想が欲しいです…」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:0d1d0f5d
Date: 2009/07/25 23:02
今までの試合結果

 1回戦 第1試合 セルバンテス○ VS ×神多羅木
 1回戦 第2試合 タカミチ    ○ VS ×犬上小太郎
 1回戦 第3試合 古菲     ○ VS ×龍宮真名
 1回戦 第4試合 宮崎のどか ○ VS ×長瀬楓




「それでは 第1回戦!! 第5試合!!
 麻帆良の良心 残月選手 VS ウルスラの影番 高音・D・グッドマン選手!!」

舞台上に上がる二人。

「ふふふ、残月教授とこうして戦えるとは光栄ですね」

「では、ご期待に沿えるよう努力をしよう」

「お手柔らかに」

舞台上で挨拶をする、二人。

しかし、そんなことよりも残月先生が麻帆良の良心ってどういうことだぁッ!?

むしろ、十傑集の中だと俺じゃねぇの?



「では、はじめッ!!!」



「出でよッ!! 大怪球ッ!!」

…試合が始まり、いきなり高音が大怪球を召喚したが、残月先生は落ち着いて

「ふ、我ら十傑集にかかれば大怪球の一つや二つッ!!」

そう言い放ち、次の瞬間会場の石が弾け飛んだかと思うと何百と言う針となり、大怪球に襲いかかる!!




どぉん!!





派手な音が、鳴り響き大怪球が爆裂した。

そして、あたりの爆煙がおさまったとき舞台にいたのは残月先生と




黒いブーメランパンツ一丁の幻夜でした。




なんでやねんッ!!?

ていうか、なぜ脱げるッ!!

誰得だよッ!!?



…客席のウルスラの制服着ている女の子たちがうっとりしているのなんて、見えてないんだからね!!

あまつさえ、「オネニーサマ…っぽ」とかいう台詞だって聞こえてないんだからねッ!!




審議の結果、高音はこれ以上の戦闘続行不可と判断されて、残月先生の勝利となりました。



…………審査員って誰?




「えぇと………続いて第1回戦!! 第6試合!!
 狂気の剣士 月詠選手 VS 麻帆良が誇るダンディー教師 新田選手!!」

月詠が持っているもの、あれは………馬鹿でかいナイフとフォーク?

どっから持ってきたんだあれは?


「よろしくお願いします~」

「うむ…」

…ああ、やっぱり新田先生ノリ気じゃないなぁ





 ~10分前・控え室にて~

「おや、どうしました浮かない顔して? 新田先生?」

「ああ、セルバンテスか。
 いや、いくら学園長の命とはいえこのような場で見世物になるのが、な…」

「一応、派手に人目を引くのがこの大会の目的ですし、これだけ話題になっているならもう目的は達成しているとみていんじゃないでしょうか?」

「? どういうことだ?」

「目的は達成しているので、別に勝とうが負けようがかまわないと言うことですよ」

「…それもそうか」

「まあ、相手によるとは思いますけどね~」

「いや、一考の価値はある」

「ははは、少しでもお役に立てたなら何よりです」


 ~回想終了~



う~ん、あの雰囲気だと新田先生負けることも考えてるよな。

舞台上では派手に剣撃が飛んでるが、月詠優勢で進んでいる。

「師父~! 頑張るアルよ~ッ!!」

古菲も応援しているが、本人に勝つ気がないとなぁ。

まあ控え室でも言ったとおり、目的は充分に達成しているからかまわないとは思うけど…

お、そろそろ決まるかな?

「これで決めさせてもらいます~!」

かいてんけんぶろくr

「おじさまがんばって~」



ガンッ!!




「あ~~~~れ~~~~~!??」

…あれ? なんで舞台上に新田先生しかいないの? あれ?



「勝者、新田選手ッ!!」


春日美空に向けて手を振る新田先生。

………新田先生、あなたって人は………




「続いて第1回戦!! 第7試合!!
 魔女ッ娘 佐倉愛衣選手 VS 血風連盟主 葛葉刀子選手!!」

「オネニーサマのためにも私は負けるわけにはいきません。
 葛葉先生、勝たせてもらいますよ!!」

「…………」


「ま、負けませんからね!」


「それでは、はじめて下さい!!」

朝倉の号令が試合の開始を告げる!


ぼちゃん


「「「「あ?」」」」
「「「「え?」」」」
「「「「は?」」」」

「な、なんとぉ~、葛葉選手、佐倉選手を瞬殺だぁッ!!
 一瞬で佐倉選手が場外に池ポチャ!!
 圧倒的な力を見せ付けましたッ!!」

ですよね~




「えと、続いて第1回戦!! 第8試合をはじめます!!
 メルヘン先生 瀬流彦選手 VS 刀子先生の僕 血風連B選手!!
 前へ!!」


…たしかに動植物と会話とか聞くとメルヘンなんだが……あれはメルヘンなのか?

あと、記号で選手登録するなよ血風連…


「「「「我等名前を血風連!奮う刃は相手を選ばず!逃げねば血潮の海となる!」」」」」

外野うるさいよ! 血風連全員で唱和とか!!

「「「「「瀬流彦先生お覚悟を!!」」」」

外野全員で言わなきゃならんのか…


って、血風連Bの棍が瀬流彦先生を貫いているぅぅぅっ!!?



と思った瞬間、瀬流彦先生の体が崩れていくッ!?

あれは群雲虫か!

そして虫共が棍を喰らい尽くす。

蟲使い恐るべし…


そして再び蟲が集り、瀬流彦先生が現れる…って、まてぇッ!?

さすがにそれは一般人にはまずいってッ!!


「きゃ~ッ!! 瀬流彦先生かっこい~!!」
「す、すげぇ…」
「あの先生最強じゃねぇっ?」
「蟲攻撃マジぱねぇ…」


…はいはい、麻帆良の結界すごいですねッ!!!!


このあと、血風連Bが負けを認めて瀬流彦先生の勝利となった…




ねぇ、あの蟲の群体相手にどうやって勝てと?









あとがき

 初めてタグ使ってみた。

 大文字使うと勢いが伝わるような気がする~。


 まあ、それはそれとして一般エージェントと幹部(十傑集)の実力差が激しすぎる気が…
 し、仕方ないよね?

 まだ1回戦だしね?

 

 …テンションが低いからかギャグのキレが悪いかもしれないのが心配です。

 ギャグの神様、略してギャグ神降りてこないかなぁ。
 なんならノリの神様でもいいけど…

 では、皆様次回もご期待(?)してくれると嬉しいです。


 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』






[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第31話 「えっと…コレ武闘会?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:0d1d0f5d
Date: 2009/07/25 23:01
今までの試合結果

 1回戦 第1試合 セルバンテス○ VS ×神多羅木
 1回戦 第2試合 タカミチ    ○ VS ×犬上小太郎
 1回戦 第3試合 古菲     ○ VS ×龍宮真名
 1回戦 第4試合 宮崎のどか ○ VS ×長瀬楓
 1回戦 第5試合 残月     ○ VS ×高音・D・グッドマン
 1回戦 第6試合 月詠     × VS ○新田
 1回戦 第7試合 佐倉愛衣  × VS ○葛葉刀子
 1回戦 第8試合 瀬流彦    ○ VS ×血風連



「さぁ! 1回戦も残すところあとわずかです!!!
 では! 1回戦 第8試合 ミスター味皇 弐集院選手 VS ロボマスター 明石選手!!
 いったいどうなるのかぁッ!!

 それでは、試合はじめッ!!」

「弐集院先生。どうです? せっかくなのでお互いの駒で戦うというのは」

「我異論無」

「さすがは弐集院先生。話が分かりますな。
 では!」
「いざ、いざいざいざいざぁッッ!」




ザッバーンッ!!




二人が掛け声を上げた瞬間、場外の水面を割って巨大なロボが現れるッッ!!

その数、合わせて6体ッ!!!




って、まてぇッ!!!

これはいいのかッ!! 

武闘会なのにロボはいいのかッ!?

いや、原作だと田中さんがいたけどぉッ!!

でもこれは、違うだろぉぉぉぉッ!!!!



「え~、審議の結果、武器扱いということでOKだそうです!!」

朝倉の声が響き渡る。



だから審査員って誰だよッ!?

ていうか、あきらかにそんじょそこらの殺傷武器より威力あるだろうがぁッ!!!


そうやって俺がツッコンでいる間に、ロボット大決戦が終わろうとしていた。


念動力によって動くロボと命を与えられて動くロボの闘いが…


……あれ? これはロボっていえるのか?


「勝者 明石選手~ッ!!」

あ、試合終わった…





「つづいて~ 1回戦 第9試合 ラヴ・ウォリアー 神楽坂明日菜選手 VS サムライガール 桜咲刹那選手!!」

ぶふぉぉっ!!

なんだ、その呼び名は!!


「ちょっと朝倉ッ!! なによ、そのラヴ・ウォリアーって!!!」

おお、本人からツッコミがはいった!

「いやいや、愛する人のためにさまざまな努力を行ってきたアスナならではの呼び名ってことでこれしかないでしょ!!」

「ちょっと! 色々問題あるに決まってるでしょ!!」

「では、試合はじめッ!!」

「ちょ、朝くr…」

ギンッ!!

「っぶないわねぇ!
 いきなりなんて、卑怯じゃない? セツナさん?」

「いえいえ、試合の合図はありましたよ?」

「ふーん」

「なんでしょうか?」

「べっつに~」

鍔迫り合いをしながら、会話を交わす選手2人。

ちなみに二人の得物は、アスナがミニスカ風巫女服で玉串、セツナが和風ウェイトレスで竹箒です。


ギギギギギギッ!!

…玉串と竹箒のせり合いの音じゃねぇよ…


「ふふふ、セツナさんお互いに動けないわね」

「ふふふ、そう、ですね」

「単純な力比べなら、私のほうに分があると思わない?」

「いいえ、そうとは限りませんよ!」

おお、セツナが徐々に押しはじめた。

気の練り方はセツナの方がまだ上か。

感掛法は多少集中する必要があるから、アスナはあの状態では出せないな。



「くす…どうしました。アスナさん? このままだと押し切っちゃいますよ」

「そうね、たしかにこのままだと、押し切られるわね……このままならね!!」

アスナがそう叫ぶと、玉串の紙垂がセツナに向かって伸びたぁッ!?


「っな!?」

とっさに顔を傾けてかわすセツナ。

しかし、そこに出来た一瞬の隙を突いてアスナが攻撃を仕掛ける。

「っく!」

セツナはかろうじて受け流し、散らし、後ろへ下がるが、その間にアスナの感掛法が完成してしまう。


「な、なんでしょうか!! 神楽坂選手からとんでもない突風が起こっております!!
 これが愛の奇跡とでも言うのでしょうかッ!?」

「審判うるさいッ!!」

思わず、審判にツッコミを入れるアスナ。

だが、その隙にセツナが攻撃を仕掛けることは出来なかった。

「あら、今の瞬間に攻撃を仕掛けてきても良かったのに?」

「そんなあからさまな誘い手に乗るほど耄碌はしていないつもりですが」

「そう。じゃ、こっちからいくわよ!!」

そういった瞬間、その場所からアスナの姿が掻き消えてセツナの眼前に現れる!!


速いッ!!


あの速度、ヒィッツカラルドに匹敵するぞッ!!!

だが、セツナもそれに反応して、竹箒から刃をッ………って、おいぃっ!?

仕込み箒とかマニアックすぎるぞ!!



ピィ~ッ!!

「桜咲選手、刃物持込のため反則負けです!!!」

ですよね~。


………でも、ロボがOKで刀は駄目とか納得いかねぇ………





「いやぁ、接戦でしたねぇ! それではいよいよ1回戦の最終戦です!!
 1回戦 第10試合 3-Aの不思議ちゃん 絡繰茶々丸選手 VS ツンデレヨウジョ エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル選手!!」

「おいぃッ!! 朝倉! 貴様何を言っているッ!?」

「ああ、ごめんごめん。間違えちゃった!
 セルバンテス先生ラブデレヨウジョ エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル選手!!」


って、おいぃ、何言っちゃってるわけぇッ!!!


「うむ、よし!」


あなたも何うなづいちゃってるわけぇぇぇぇえええっ!!!!


…ふふふ、あれ? おかしいな……なんで目から汗が出てるんだろう?



「ふ、茶々丸よ! まさか従者で貴様と1回戦から戦うことになろうとはな!!
 だがしかし、容赦はせんぞ!
 だから、おとなしく負けを認めるのだ!!
 というか、認めてください!!」


そうだな、主従対決か………………あれ主従関係あるのか?

というか、茶々丸がクウネル・サンダース並のチートに思えて仕方がない。

だって攻撃効かなくね?


「っく、そうか仕方がない!
 やはり戦うしかないようだな!
 往くぞ、茶々丸!!」


あ、いつの間にか試合始まった。



エヴァが先手必勝とばかりに鉄扇で茶々丸の首を狙う。

とりあえず、人体の急所っぽいところ狙うしかないよな…

そして、鉄扇が茶々丸の首に吸い込まれるように近づき



ゴトン


茶々丸の頭が胴体から落ちた…………

「へ?」
「「「「「は?」」」」」

エヴァと会場のみんなの声が微妙に重なり、数瞬の後

「「「「「「「「「「えええええええぇぇぇぇっぇえっっ!!!??」」」」」」」」」」」

「く、首が落ちたぞッ!!」
「あれってしししし死!!?」
「ひ、ひと殺、し?」
「お、おおおぃ!」

「え、エヴァちゃん…」
「ま、ままま、まて朝倉! わ、私はただの打撃しか与えていないぞ!
 胴体と頭が離れるようなそんな力を加えてはいないゾ!!!」

「で、でも茶々丸さんの頭が実際に落ち…!??」

「ど、どうしたあさくr…!?」


舞台の上を見ると茶々丸の胴体が頭を拾おうとしているところだった。



!??!!


絶句する会場の全員。(ただし十傑集と本屋ちゃんを除く)


はっ、これくらいは予想していたさ!!

…ああ…自分が一般人からかけ離れていることを激しく自覚するなぁ…(泣)


そして、茶々丸が頭をセット(?)し、エヴァに向き直r…


「~えいえんのひょうが こおるせかいぃぃッッッ!!!」

錯乱気味のエヴァがほぼ無詠唱に近い形で高位呪文を解き放ち、茶々丸を氷漬けにした!!

そして、そのまま

「ああぁぁああぁぁあぁあああッ!!」

場外に向けて、蹴り飛ばした…




ぼちゃん


ぶくぶくぶくぶく…



「え、えと…はいはい…はい。
 え~、審議の結果エヴァンジェリン選手の勝利といたします!!!!」

放心状態の朝倉が同じく放心状態のエヴァの勝利を告げる。


ガンバレ、超ガンバレ、朝倉~!!

この大会の司会者ならこの程度で放心するんじゃない!!









P.S.

茶々丸君は試合後普通に控え室にいました。

俺たちよりも早くに…

相変わらずの人外め。

というか、”こおるせかい”を抜けてきたんだろう?

…………

……

……


気にしたら負けですね、分かります。





「うぅぅぅぅ…」

そして今、俺のひざに上には半泣きでエヴァがしがみついてます。
なんか、庇護欲がそそられますね。

「な、なあ、あれやっぱり人間じゃないよな?」

どう答えるべきか…

しばし悩んだ俺はこう答えた。

「まあ、学園長直属ですから」

「………そ、それもそうか………」

「そうですよ」



ビクゥッッ!!


な、なんだこの寒気は!?




っは、本屋ちゃんがこっち向いてはるぅぅぅぅぅっっ!!!

ち、ちゃうねん! 学園長直属=人外ってわけじゃなくて!!

本屋ちゃんはちゃうねん!!


顔はなんとかポーカーフェイスを維持しつつ、必死に頭の中で弁解する。

とどけ、俺のこの想い!!!


しばらくすると、本屋ちゃんがこちらに微笑んでくれた。

っほ。助かった…そう安堵の息をつこうとした瞬間


本屋ちゃんの口の形が微笑みからどんどん口角が吊りあがり

…ニタリ…



それを認識した瞬間、久々に意識が途切れる感覚を思い出した……………

「おい、セルバンテスッ!! おい、どうしたんだ!?
 おいッ!!!」


ああ、エヴァ…俺の亡骸は諏訪湖へ沈め、て、く…







あとがき

 すいません。昨日は更新できませんでした!!


 というもの、面白げな長編SSを見つけてしまい、気づいたら1日中読んでいました。

 うん、すまない。
 でも、途中で止められなかったんだよぉぅ………


 さて、今回で1回戦が終了です。

 え? エヴァは修学旅行で茶々丸の異様さを見てたんじゃないかって?

 HAHAHAHAHA! 一応、あのときはまだ人間の範疇と認識してたんだよ、きっと!!!

 あとは、実際に相対しないとわからないことがあるんだよ!!!

 

 と、まあ上のことはおいといて、みなさん感想ありがとうございます!!!

 これでまだ、しばらくはイケル!!

 というわけで(?)、もしよろしければ1行でも良いので、応援のお便り(感想)を出していただけると筆者が狂喜乱舞します。



 それでは『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第32話 「激突 十傑集!!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:0d1d0f5d
Date: 2009/07/25 22:59
 1回戦 第1試合 オイル・ダラー○ VS ×神多羅木
 1回戦 第2試合 タカミチ    ○ VS ×犬上小太郎
 1回戦 第3試合 古菲     ○ VS ×龍宮真名
 1回戦 第4試合 宮崎のどか ○ VS ×長瀬楓
 1回戦 第5試合 残月     ○ VS ×高音・D・グッドマン
 1回戦 第6試合 月詠     × VS ○新田
 1回戦 第7試合 佐倉愛衣  × VS ○葛葉刀子
 1回戦 第8試合 瀬流彦    ○ VS ×血風連
 1回戦 第9試合 弐集院    × VS ○明石
 1回戦 第10試合 アスナ    ○ VS ×セツナ
 1回戦 第11試合 エヴァ    ○ VS ×茶々丸


というわけで、2回戦が始まるよ!


…実はさっき気づいたんだけどさ、第8試合2回やってたんだよね…

きっと司会の朝倉があまりの世界びっくり人間大会に驚いて、テンパッて間違えたんだろうね!

きっとそうに違いない!!


それを2回戦が始まる前に指摘したら「あははは、そんな間違い言ったっけ?」とスルーされました。



「それでは2回戦に入りたいと思いま~す!
 抽選の結果は…

 2回戦 第1試合 高畑選手 VS 明石選手 !!
 前へ!!」

「ふむ、高畑君が相手か」

「激動のじいさま、お手柔らかに」

「それでは、試合はじめッ!!」


「はぁっ!!」

タカミチの指から衝撃波が放たれるが、明石教授はそれを回避し1回戦同様ロボットを水中より呼び出す。

その数3体!

「次はこちらの番かな?」

そういうが早いか、ロボットより豪腕が振るわれ、目から光線が放たれ、口からミサイルが発射される!!!


…刀で反則負けになったセツナが可哀想に思えてくるのは気のせいだろうか…



タカミチはその全ての攻撃をかわすが、ミサイルの爆風により場外へ吹っ飛んだ!!

普通ならば、これで終わりだ!!

しかし、タカミチならば…


「「「「「「と、飛んでる!?」」」」」

会場の観客が驚くのは無理はない……今までの試合から、この程度驚くことか? とか思ってしまった俺はもう戻れないんだな…


タカミチは手のひらから衝撃波を噴出して空中で体勢を建て直し、そのまま明石教授を翻弄する!!

流石にあの速度で空中から衝撃波を間断無く打たれては、手の出しようが無い。

1体、また1体と制御が出来なくなったのか、あるいはダメージの所為かは分からないが、ロボットが水中に沈んでいく。

「むぅッ!!」

明石教授自身も徐々にかわしきれなくなって来たのか、衝撃波の直撃を受け場外に落ちt…いや、浮かんだ!!




凧に乗って!!



ドコから出した!、とか、糸の先はどこにある!! とか、風も無いのにどうやって!? とかいろいろツッコミどころが満載だ!!

だがしかし


「残念ですが、それでは身動きは取れますまい!!」

あれは豪殺居合いk…じゃなかった、上空からの特大の衝撃波により凧ごと水面にたたきつけられる!!



ドッゴーン!!!


盛大な水しぶきを上げて、明石教授が水中に沈んだ。

「しょ、勝者ッ!! 高畑選手~ッ!!!」


その宣言と同時に、明石教授が水の中から舞台上に飛び上がってきた。

「ふむ、もう年かな」

「いえいえ、紙一重でしたとも。
 最後の瞬間、あと数瞬遅ければ、私のほうがロボの攻撃を受けて撃墜されていたでしょうな」

「なあに、負けは負けじゃ。
 次の試合もがんばれよ」

「もちろんですとも」

そうして、2回戦1試合目が終わった。

試合らしい試合に観客も大歓声だね。

…相変わらず、一般人の武闘会とはかけ離れている気がするが。



「手に汗握る熱い試合でした!!!
 ではつづいて 2回戦 第2試合 オイル・ダラー選手 VS 葛葉刀子選手 !!」

っく、シードにはなれなかったか!!


で、女装十傑集の片割れが相手か…

そういや、楓に引っ張られて女装でもしたんかな…仲いいみたいだし…


まあ、そんなことはおいといて、正直正面からやり合って勝てるか?

…わからん。情報が少なすぎるんだよな。

仕方ない、最初からクライマックスといきますか!!

「では、試合はじめ!!」

朝倉の開始の合図とともに無音拳を数十発打ち込み、そのまま背後から追撃…!?


いないだと!!??


嫌な予感がしてその場から飛び退ると、真上から自在棍による攻撃が俺のいた場所を砕いた。

そして懐から鍵縄を出し、こちらに向かって投げつける。


っく!

だが、こちらもやられっぱなしではなく、要所に割り込み攻撃を行う。

そして、こちらの攻撃とあちらの攻撃が交わるたびに空気が震える!!

もはや観客には俺たちの姿は見えず激突音しか聞こえていないだろう。

舞台上で、空中で、時には水の上で…って、あれ?

水の上って場外じゃ?


余計な考えがまずかったのだろう、右足が沈む前に左足を出すことが出来なかった。

急に体勢を崩した俺につられたか葛葉先生も動きを止めた…止めてしまった。

そのまま慣性の法則で場外の壁にお互いにぶつかり、あえなく両者場外負けとなってしまった…


…っく、水の上はセーフならセーフといっておいてくれれば!!!






「え~、第2試合目の勝者は無しという結果になりましたが、試合はまだまだ続きますよ~!
 次の2回戦 第3試合は 宮崎のどか選手 VS 瀬流彦選手!!

 それでは試合はじめッ!!」


試合開始の宣言がされたが両者とも動かない。

…っは、良く考えたら両者ともテレパシー能力もち!!

ということは、きっとお互いに先の読み合いをして動けないに違いない!!


そのうち予測した攻撃で傷ができるんですね、わかります。





 ~5分後~


「おおぉ~! ついに動きが!
 お互いに舞台の真ん中に歩いていきます!!
 そして、そのまま……あ、握手です!
 握手しましたぁッ!!
 し、試合前の握手でしょうか!?」

「審判、私は棄権する」

「へ?」

「ではな」

そう言って、舞台から去っていく瀬流彦先生。



「え~と……み、宮崎選手の勝利です!!」


…何があったんだろう、マジで…








あとがき

 ……戦闘ネタが思い浮かばない……
 っく、なんという難しさよ!!

 カッコイイ文章描きたいです。
 精進精進、胸の奥の~全てを~


 なんかテンションがおかしく、あとがきが脈絡ありませんが気にしないで下さい。
 最初はまじめに戦闘考えていたんですけど、やっぱり無理でした。
 やたらとカッコイイタイトルでしたが名前負けです。


 でも、アルベルトはあまりにギャグにならない不思議。 


 次回、いよいよあの人が動くかも! 



 

 ひゃっほい、感想じゃ、感想じゃ!!

 ありがたや、ありがたや…

 マジサンクス!!

 一時期、ラストをユメオチにしてしまおうかと思ったこともありましたが、ここまで見てくれる人がいるなら! と頑張ってプロットを
 考えていますので応援のほどをよろしくお願いします。


 それでは『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』

 
 




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第33話 「え? 強制死亡フラグ?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:3bb1ad3f
Date: 2009/07/16 00:17
2回戦の試合結果

 第1試合 タカミチ    ○ VS ×明石教授
 第2試合 オイル・ダラー× VS ×葛葉刀子
 第3試合 本屋ちゃん  ○ VS ×瀬流彦



「それでは、2回戦 第4試合目です!!
 新田選手 VS 古菲選手です!!」

「師父、手加減は抜きアルよ!」

「それは君次第だ」

「アイヤー、頑張るアルよ!!」

「では、いざ尋常に」

「「勝負!!」」




 ~Side:朝倉和美~


あ~、開始って言う前にまたはじまっちゃったぁ!!

たまたま噂で聞いた『今年の麻帆良武闘大会はスゴイ!!』っていうのにキュピーンときたんで、司会者やらせて欲しいと先生に言ったら、
なぜか『やめたほうがいいと思うんだが…』と哀愁漂わせて言われたときは何事かと思ったけど、今ならよく分かります。

まさか、こんな人外対決だったなんて…いや、私も最初は『ぃやぁっほぅ!! スクープ!! スクープ!!』とか思ってたけどねぇ…

これは無かったわ…


ここまで価値観が変わる体験はそうそうあるものじゃない………ていうか、経験したくなかったわ………

今、目の前では超高速の舞踏が行われてる。
一昨日までの私なら、すごい興奮して実況していたんでしょうけど……たしかにすごいとは思うわよ。
でも、もうインパクトを感じないのよぉ~

ああ、なんてことかしら!!

物事に対する感覚がおかしくなっているのが、はっきりと自覚できるわ。

もう、ちょっとやそっとじゃ私の琴線を振るわせられないんじゃないかしら?

くぅ…麻帆良のパパラッチと呼ばれるからには、今後はこれ以上のスクープをなんとしても見つけないと…私の沽券に関わるわ!!


…あ、いつの間にか試合終わってた。

いけない、いけない。
お仕事はしっかりしないと!!!

「勝者ぁッ! 新田選手~ッ!!!」


…しかし、上空10メートルから落ちながら闘ってるのを見ても驚かないなんて、我ながらホント感覚が狂ってるわ………はぁ…



 ~SideOut~




「さあ、2回戦最後の試合です。
 シードで3回戦にいけるのは誰なのかッ!!!
 では、選手を発表します!!

 2回戦 第5試合!!
 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル選手 VS 神楽坂明日菜選手!!」 

「くくくく、ついに公の場で決着をつけるときが来たな、アスナよ!!」

「そうね! このときを待っていたわ。
 セルバンテス先生の本妻の座は渡さない!!」

「ふん! 渡すも何も最初から奴の本妻は私だと決まっていることだ!!」

「ふっふーんだ!! この試合に勝って認めてもらうんだもん!!」

「甘いな! 間違っているぞ!! 奴は私のもの、そして私は奴のものだ!!」


…たのむ、誰か俺を埋めてくれッ!!

なんという羞恥プレイだ、これは!?

お願いだから、俺を巻き込まないでくれぇぇぇぇええ!!!


「ふ、良かろう!! 貴様と私、どちらがセルバンテスの本妻にふさわしいか、思い知らせてやろう!!!」

「それは、こっちの台詞だよ! エヴァちゃん!!」



あ゛゛あ゛あ゛ああぁぁぁぁぁ…ねぇ、なんでコレに勝ったほうが俺の本妻になるみたいな雰囲気になってんの!?

ねぇ! 俺の意思は!?





…私のために争わないでッ!! とか言いたくなったのは俺だけの秘密だ!!


っは!?


視線を感じて振り向くと、本屋ちゃんがいどのえにっきを展開していました。

…………

……

……

いやぁぁぁぁっぁぁあああッ!!!!


居たたまれなくなった俺は、その場から10メートルほど跳びながら離脱した。



はぁはぁ…ある意味茶々丸より怖ぇよ、本屋ちゃん!!!



ん?

「誰かな?」

「あらあらばれてました?」

「いや、ただの勘だよ」

「本当かしら?」

「ああ、本当だとも」

そんな軽口を言いながら俺の前に現れたのは、なんちゃって女子中学生こと超鈴音だった。

…どうみてもコスプレにしか見えん。


「で、私になにか用かな?」

「ええ、あなたに用があるわ。セルバンテス先生?」

「!? な、何をいっているんだい? 私はオイル・ダラーというしがないアラブの格好をした謎のおじさんだよ」

「ふふ、別に他の人にバラスつもりは無いから安心していいわよ。
 私のお願いを聞いてくれる、くれないに関わらずにね」

「…ほう、とりあえず用件を聞いてみよう」

「あら、意外にあっさり認めたわね」

「まぁな…」

だって、銀鈴だしなぁ…

「ふふ、なら話は早いわ。
 明日、私に協力してちょうだい」

「残念ながら、明日は大事な用事があるのでね。君のご期待に添えそうも無い」

「ま、いきなりOKをもらえるとは思っていないわ。
 とりあえず、理由だけでも聞いてもらえないかしら」

「ふむ、いいだろう」

とりあえず、情報はあっても困ることはないしな。



「実は、私は女子中学生じゃないの」

「……いや、それは見れば分かる」

「そ、そう…それでね、女子中学生とは仮の姿! 実は私、未来人なの!!」


な、なんですと~ッ!?


「過去に来た目的は、魔法を世界に広めることよ」


ええ!? なんでここだけ原作に忠実なのぉッ!!??


「ふふふ、驚いてるわね」

「ま、まぁね。
 な、なんで、魔法を世界に広めようなんて?」


「BF団に対抗するためよ!!」

な、なんだって~ッ!!

「もうすぐ、BF団は世界へ宣戦布告する。
 そして、その戦闘力は一般人では太刀打ちできず魔法界も防ぐのがやっと。
 それに対抗するために世界に魔法を広め、BF団に世界規模で対抗するのが目的よ」

…そ、そんなことを…だが

「ふむ、それを私に言っても良いのかね? こう見えても私もBF団の一員なんだがね」

「ええ、知っているわ。”眩惑のセルバンテス”でしょう」

「ほう…ではなぜ?」

「ここからがあなたに話しかけた理由なんだけどね…あなた、もうすぐ死ぬわ」


「な!?」

「私に協力してくれれば、その死から救ってあげる。
 どう? 立派な取引でしょう」

それは脅迫というんだ!!
しかし、本当に俺が死?

まさか、これから始まるのがドミノ作戦とでもいうのか!?

どうする? どうする! どうする!?


「…君が嘘を言っているという可能性は?」

「信じてもらうしかないわね。
 でも、逆に否定できる要素もないでしょ?」

「…」

「ふふふ、明日返事を聞きに来るわ。
 今日一日ゆっくり考えてちょうだい」

「ま、待て!! いったい俺に何をさせるつもりだ!!」

「協力してくれたら教えてあげるわ。
 願わくば色よい返事を期待してるわよ」

そういって、彼女はテレポートして消えていった…


な、なんてことだッ!!

まさかこんなシリアス展開になるとは!?

そ、想定外すぎるゾッ!!!


いったい俺はどうすれば良いんだぁッ!?





おまけ


 ~武闘会会場~


「はぁ…はぁッ…や、やるじゃないか、アスナ!」
「え、エヴァちゃんこそッ!!」

「だが、セルバンテスの寵愛を受けるのは私だ!!」
「それはこっちの台詞よ!!」

「ふん、私には聞こえるぞ、セルバンテスが私を応援してくれている声が」
「わ、私だって聞こえるもん!!」

「現実を見れないとは哀れだな」
「そのままそっくりお返しするわ!」

「おい、セルバンテス! この小娘に現実を見せてやれ!! 私のほうを応援しているとな!」
「セルバンテス先生は私の味方ですよね!?」

二人同時に観客席の方を振り向く!

が、試合開始にはいたはずのセルバンテス(オイルダラー)の姿は見えない…

「「………………」」


その後、会場ではなにがあったかは誰も語ろうとはしなかったそうな…





あとがき

 遂に学園祭編が佳境に入りました。

 未来から来た超鈴音が魔法を世界に広めようと動き出す!!

 コレだけ見ると原作に忠実ですね。


 しかしセルバンテスは主人公らしく活躍できる機会はあるのだろうか?
 微妙に死亡フラグが立ってしまいましたが。
 がんばって回避させないと!



 毎度感想アリガトウゴザイマス!!
 感謝の気持ちを込めて、今回はコメント返しに挑戦です。
 (対象は14日以降に感想がある方です。外れている方も感謝です)

 >ヴィクセンさん
  いろいろインパクトを求めた結果がアレでした。
  とりあえず格ゲーであったら投げ出す難易度です。

 >sgさん
  十傑集からすると「魔法? なにそれおいしいの?」です。
  だって十傑集ですから~!

 >与作さん
  そういえば何気なく書いていたけど、アスナが特殊能力持ちになってる!?

 >tomatoさん
  ネギまのキャラがちゃんと立ってくれて嬉しい限りです。
  たぶんエヴァはヒロインです。

 >RRRさん
  ヒィッツが活躍=相手真っ二つなので、活躍の機会があるかは微妙ですwww

 >ふいごさん
  本屋ちゃんはもはや悪の秘密結社の女幹部状態です。
  そのうち卑猥な格好でもするかもしれませんw

 >木藤さん
  彼らの戦いは精神世界なので、私には観測できませんでした。
  でも、そのうち本屋ちゃんから口頭で聞けるかもしれません。

 >tttさん
 …文字が大きくなりっぱなし? 一応自分の画面だと大丈夫に見えるんですが、なんでだろう。


 そのほかにも、感想書いてくれている方本当にありがとうございます!! 



 あと、おまけ。


 ~超の行動理由の没パターン~


 超が魔法を世界に広めると言った。
 
 「な、なんで、魔法を世界に広めようなんて?」

 「教えてあげる。一般人からみれば超人も魔法も同じなのよ。
  それなのに、超人は自重せず、魔法のみが隠匿対象!!
  魔法使いは『自分たちが秘匿に一生懸命なんだから、超人も自重すべき』との理由で、第二次魔法大戦が勃発したわ。
  そして、超人対魔法使いで世界を2分して争い、未来は闇に閉ざされたの。
  だから、私は『魔法も最初から認識されてれば問題解決じゃない!』と過去を遡ってきたのよ!!」

 「………………」

 「な、なによ! その目は!!」


 ~ 完 ~



 最初はこっちで考えていたんですが『これが理由だとしょぼすぎるだろ!』と思い直して本編の形になりました。


 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』 




[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第34話 「強気に本気、無敵に素敵、元気に勇気!!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:ed0e5edf
Date: 2009/07/25 22:58
(注)タイトルと本編は欠片も関係ありません。あしからず。




死の宣告を受けたセルバンテスです。
まさか、こんな展開になるとは思ってもいませんでした。


いきなり死にます、っていわれてもなぁ…

ていうか、例え俺が裏切っても学園長なら予測してそうだし。
正直、他の十傑集を敵に回して勝てる気がしない…
むしろ余計に死期が早まる気がする。

やはり、超に協力するのは無いな。
危険があると判ってるなら、気をつければ回避できるかも知れんし、この身体能力ならそうそう遅れはとらんだろ。

っと、そんなことを思っていると銀鈴が近づいてきた。

「どう? 返事は決まったかしら?」

「ああ。残念ながら、君への協力は拒否させていただこう」

「そう…残念だわ」

「すまないな。正直、君に勝算はないと思うのでね」

「ま、駄目で元々だったし、きれいさっぱり諦めるわ」

「おや、諦めいいね?」

「さすがに幹部がそう簡単に寝返るとは期待していなかったわ。
 ただ、あなたに関しては死期という札があったから試みただけよ」

「なるほど…ところで説得に失敗した場合、君の存在が敵に伝わるとか今この場で君が捕まるとかは考えなかったのかい?」

「どうせ、あの学園長相手なら私のことはもうばれていると思っているわ。
 だからそれに関しては全然思うところは無いわね。
 そして、今ここで捕まるということだけど、私にはこの力があるから…」

そう言って、超はテレポートを行う。

「協力が得られなかったのは残念だけど…
 それじゃ、また後で会いましょう」

それだけを言い残して彼女は消えていった。

さて、一応学園長に報告に行くか。
おそらく知らないということは無いだろうが、な。



 ~学園長室~

学園長室に報告にいくと十傑集が勢ぞろいしていた。

「待っていましたよ、セルバンテス」

「これはこれは、みなさん御揃いで」

「ええ、本日ビッグファイア様が復活しだい作戦を開始します。
 また、世界樹の発光現象、つまり莫大な魔力を狙っての輩も多数侵入していますが
 現状脅威となるのはただひとり、超鈴音のみです」

「では、彼女を捕らえておけば良いのではないかね?」

「いえ、ここはあえて彼女を泳がせます。
 彼女はおそらく現時点でもてる戦力全てを持って攻勢に出てくると思われます。
 ここでそれを叩くことができれば、その後の作戦の障害となるものはほぼいなくなるとの予測がでました」

「なるほど。了解した」

やはり、全てお見通しでしたか…

「ふふふ、それではここにドミノ作戦の始動を宣言します!!」

「「「「「「「「「我らがビッグファイアのためにッ!!」」」」」」」」」


…やばいな、マジで死亡フラグ(ドミノ作戦)が見えてきやがった…

しかし、最大の死亡原因の戴宗はこの世界にはいないはず。

いろいろ調べてみたが存在の欠片も見つけられなかった。

だから、その辺とは関係ないはずなんだが…





 ~翌日:麻帆良学園祭最終日~


「おい、どうしたんだセルバンテス?」

「ん? ああ、エヴァさんですか…いや、ちょっとね」

「それはそうと昨日はどこに行っていたのだ。
 せっかくの私の勇姿も見ずに」

「い、いやまあ…」

「まあいい。今日はいよいよ武闘会の最終日だからな!
 ちゃんと見に来るんだぞ!!」

ああ、そうか。3回戦以降は今日だったか。

「ということは、昨日勝ったのはエヴァさんでしたか」

「ふ、まあな。おかげで今日一日貴様を独占する権利を得たぞ!
 くっくっくっく…」

あいかわらず、俺の意志はないんですね。

「さて、武闘会は午後からだからな。
 午前中はし、しっかりつ、付き合ってもらうゾ!!」

…なんだこの可愛い生き物は!?

こ、これが噂のモエーという奴か!

「ま、まあ、と、特に予定もありませんし、か、かまいませんが」

「そ、そうか!!」



と、あっという間に午前中が過ぎて午後になり武闘会場に移動した。

ん? あれはネギ君!?

「おや、坊やじゃないか?」

「ああ、エヴァンジェリンさん。こんにちわ」

「なんだ、私が優勝するところでも見に来たのか?」

「まあ、そんなところです」

「ははははは、分かってるじゃないか!
 気分がいいから特別に貴様に真の強者というものを見せてやろう!
 しっかり目に焼き付けておけ」

「楽しみにしておきます」

「ふふふふ、控え室に行くぞ、セルバンテス!」

「いや、私もう負けてるんですが」

「むっ、そうだったな…仕方ない、最前列で応援してくれ」

「はいは…!???」

あたりを突然の眩い発光が襲う!!


あれは世界樹の方かッ!!!

って、ええぇぇぇぇぇぇっ!!??


馬鹿なッ!

あ、あれは…




ジャイアントロボッ!!




世界中の隣にたたずむ巨大ロボ。

そして、再び世界樹が発光し、さらに影が増えた!!




…じ、GR2にGR3だとぉぉぉぉぉぉぉッ!!!





これが、超の切り札か!!

原作のリョウメンスクナロボよりはるかに戦力が増えてる気がする!


「セルバンテス!! とにかくあちらに行くぞ!!」

「わかった!!」

試合会場にいたタカミチ、残月先生、新田先生とともに世界樹広場へ向かう。


っく、そういえば超はテレポート出来たんだった!!

そりゃ、どこにでも現れることできるよなッ!


「しかし、いったいどこからあれが出現したんだ?」

え~と、たしか原作だと学園の地下で建造してたんだっけか?



 ~世界樹広場~

広場までたどり着くと超が世界樹に手を突いて肩で息をしていた。

「さすがに、速い、わね」

「そのロボットたちは君が準備したものかね?」

「ええ、そうよ」

「これだけの巨大なものを学園側に気取られずに準備するとはたいしたものだ」

「そう? 褒めてくれてありがとう。
 でも準備したのは私ではなくて草間博士とその息子の大作君よ。
 私は呼んだだけ」

「ほう…われらBF団以外にこれほどのロボット建造術をもつ者がいたとは」

「くす…残念だけど、ここにはいないわよ?」

「それは残念だな」


…なんだ、この嫌な予感は?

さっきから頭の中で警鐘が鳴り響いている。

超を、止めないと、なにかがまずい気がする。

しかし、俺の焦燥をよそに他の十傑集と超の掛け合いは続く。

「まあ、そのうち会えるんじゃないかしら?
 10年後くらいに」

「それは気の長いことだな」

「いいえ、それほどでもないわ。
 さて、こちらの息も整ってきたけど、そちらは良かったのかしら?」

「ふ、我ら十傑集ならばそのロボット程度ならば対応できる」

「そうね。たしかにあなたたち十傑集と呼ばれる幹部が全員相手ではいかなGシリーズでも荷が重いわね」

「分かっているではないか」

「ええ。だから援軍を呼ばせてもらうわ」


まさか…


「我らがもっとも警戒する組織、魔法警察機構でさえ今現在はトップのライセを除き我らに対抗できるものはいなかったと思うが?」

「ええ、そうね。たしかにこの時代にはいないわ」


まさか…


「でもね…今いないのらば、いる時代から呼べばいいのよ!!」

「超をとめろぉぉぉぉッ!!」


俺は叫びつつ、無音拳で攻撃を放つ!!!



だが、俺の攻撃は超が呼びだした人影にかき消された!!


「ごくろうだったな、超君」

「いえ…これ、が、私の、任務、です、から…」



「いったい、こいつらは?」

「タカミチ…おそらく、こいつらは未来において、我ら十傑集に対抗するために結成された奴らだろう」



「ほう、察しがいいな?
 まあ、我らが結成されたときにはすでに君、セルバンテスは故人だったがね」

!?


「これらのGシリーズも我らも10年後から超君が呼んだものだ。
 今、この世界樹には莫大な魔力が蓄えられている。
 それにより超君の時間移動能力を強化し、未来から戦力を呼び寄せる。
 これが今回の作戦内容だよ。
 さすがにいかなBF団策士とて、現在存在しない戦力を想定することはできまい!」


…俺はさっきから冷や汗が止まらない。
だって、だって!!


「さて、改めて自己紹介といこうッ!!」



影丸
 「まず1番手は影となり!」

無明幻妖斉
 「姿はあれど音は無し!」

静かなる中条
 「静かなれども振り向かば!」

ディック牧
 「十重に二十重に舞い上がる!」

大塚署長
 「菊の花びら!」

韓信元帥
 「浮世の湖面映り散る!」

神行太保戴宗
 「望みとあれば目にもの見せよう!」

大あばれ天童
 「我ら命の大あばれ!」

九紋竜史進
 「九紋の龍が天を貫く!」

「「「「「「「「「我ら魔法警察機構・九大天王!!!」」」」」」」」」




…俺の特大死亡フラグ(戴宗)キタァァァァァァァァーーーーーーッ!!!!!







あとがき

 まず最初にスイマセン。
 九大天王ですが、OVA版だとキャラがまったくつかめない人多数のため、中条と戴宗以外は漫画版のイメージです。
 そのため豹子頭林冲がいなくなったことをお詫びします。
 (名乗りは漫画版参照なので)
 まあ、今後九天大王の描写があるかどうかは別ですが(苦笑)

 あと、トップの方は魔法界から動けないという独自設定によりライセ様は麻帆良にはいません。



 というわけで、ギャグ無しでモエを目指してみましたがどうでしょうか。

 説明しておくと、この時代には九大天王は結成されていません。

 このあたりは”セルバンテス死亡後だったので(10-1=)9人で結成された”と言うエピソードを参照に。
 
 ほんとはこれらのことも本文に入れたかったのですが、ノリの関係上断念しました。

 …Gロボの知識無いと付いていけないSSですいません。

 あと、現時点で九大天王のメンバー自体はいるけども、まだ十傑集には対抗できないので
 実力がある未来から呼び寄せたということでひとつお願いします。

 なので今、この麻帆良に九大天王×2とかカオスな状況には間違ってもなりませんので!!




 まあ、もし書くとすると

 
「「「「「「「「「我ら現在魔法警察機構・九大天王!!!」」」」」」」」」

「「「「「「「「「我ら未来魔法警察機構・九大天王!!!」」」」」」」」」



「「「「「「「「「「「「「「「「あわせて、十八大天王!!」」」」」」」」」」」」」」」」」


 …コレはダメだ、十傑集でも勝ちが見えねぇ…


 ということになるので没です。

 




 ……あれ? 今気づいたけどもう完全にネギま関係なくね??


 …あぁ最初からでしたね(笑)


 さて、ここからギャグ路線に戻すか、シリアスで突っ走るかが問題だ…


 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』


 (しばらく更新できません…たぶん4日ほど…ほんとにごめんなさい)



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 第35話 「パワーバランス? ナニソレオイシイノ?」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:0e5871fc
Date: 2009/07/25 22:57


一言でいうなれば、そこはカオスだった。

人が文字通り空を舞い、ある者は空を駆け、大地が抉れ、大気が震え、巨大ロボットが格闘を行う。

この祭りに参加した者で現在残っているものは、十傑集と九大天王を除けば、3-Aの関係者のみ。


他の世界樹狙いの組織の魔法使いたちは、GRシリーズの魔力収奪機能によりただの一般人に成り下がったため、流れ弾ならぬ
流れミサイルやら流れ衝撃波、流れ手裏剣、あるいは流れ鎌鼬により屠られていった。


え? GRシリーズの魔力収奪機能?

どうやら、多数でお手軽な戦力である魔法使いを無力化し超人による掃討をスムーズに行うためにGRシリーズは開発されていたそうだよ。

これを聞いて思ったね。




ドコが魔法警察機構やねん!!!




思わず関西弁になるくらいのツッコミを入れてしまったヨ!

HAHAHAHAHA!!

…いや、魔法犯罪を取り締まると言う点では合っているのか!

たしかにBF団の下級構成員はほとんどが魔法使いだし、効果はあった。

あちらは全員超人だから、魔法が使えない影響無いしね。



そんな中、俺は死にそうです。

ていうか死にます。

世界意志なのか、俺の相手は戴宗。

そして、原作の修正力でもかかっているのか劣勢です。

俺とエヴァとアスナでかかっているのに押し負けるってどんだけ~!!


魔法が使えなくても吸血鬼の身体能力を持つエヴァ。

体内での魔力使用は問題無いのか感掛法使用済みのアスナ。

そして超人の枠に一応収まっているはずの俺ことセルバンテス。

この3人を同時に相手をしているのにむしろ競り勝っている戴宗!!

っく、流石はアルベルトと対を為す人物だ。

能力は単純な衝撃噴射だが、こと戦闘面においては単純ゆえに厄介極まりないッ!!


ちなみに他のメンバーは巨大ロボ(?)が操れる明石教授、弐集院先生、長瀬楓がGRシリーズを相手にしているが、
それはつまり十傑集の残り7人VS九大天王で人数的にこちらが不利。


それ以外のエージェントもいるにはいるがこちらの超人対決について来れるものはほぼ皆無。

一応、ロボット持ちがいるので何人かは猫の手程度の手助けにはなっている。


そんな中、韓信が次の一手を進める。

「ビッグファイアの身柄を押さえる!
 まだ完全復活していない奴ならば、問題ないッ!!
 残りのものは相手の足止めをッ!!」

そう宣言し、武闘会会場へ疾走する韓信。

そういや、ネギ君が武闘会場にいたなぁ…って、ヤバイんじゃ!?

あああぁぁぁぁ、でも俺もヤバイィィィッテッッ!!

うおっ、掠ったァッ!!


「ふん、前と同様、流石に一筋縄じゃいかねぇか!」

嫌な汗を流しながら、その言葉に反応する俺。

「ほう、その口ぶりからするからすると私は君と面識があるのかな?」

「ああ、つってもこの時代からすると未来だがな。
 なんせ、あんたを倒したのはこの俺だからよぉ!!」


あああぁぁぁぁぁぁっ!! やっぱりそういう運命かぁッ!?


「っち、貴様がセルバンテスを倒しただと!?
 馬鹿も休み休み言えッ!!」

エヴァが激昂して攻撃を加えようとするがやすやすと避けられる。

「こんどはこっちだ! ハァッ!!」

「エヴァちゃん、危ないッ!!」

すんでのところで、アスナが衝撃波をハマノツルギで掻き消す。

「やるじゃないかお嬢ちゃんたち」

「っち、魔法が使えれば貴様なぞ!!」


戴宗マジつえぇ…


しかし、この状況で学園長はいったい何をしてるんだ!!


って、アレは韓信!!

そして脇に抱えられているのはネギ君じゃないか!?


「諸君! ビッグファイアは我らの手にあり!!」

「「なっ!?」」


ビッグファイア様がこうもやすやすと捕らえられるだと?

…馬鹿な!?

他の十傑集もそれに気をとられ一瞬のうちに九大天王に抑えられる。

「しまっ!!」
「っく!」
「っちぃ!?」


「十傑集もこうなってはもろいものよ」

「ふん、勘違いするな。
 ビッグファイア様が貴様の手に無ければこの程度の戒めなど、どうと言うことはない」

「ふん強がりを。
 さて、あとはあの忌々しい学園長のみか。
 奴の居場所はどこだ?」


「いえいえお手を煩わせる必要はありませんよ、韓信殿」

そういって空中に学園長の映像が浮かぶ。

…魔法が使えないのにどうやって?



って、茶々丸ゥゥゥゥゥッ!!??




…どこにいたのか、いつの間にか姿を現していた茶々丸。

その茶々丸の目から空中に映像が投影されていた…

「っ貴様は、絡繰茶々丸!?」

即座に臨戦態勢となる九大天王達!


「ふ、九大天王の諸君あわてなくてもよろしい。
 別にいますぐ争おうというわけではないのですからね」

「ほう、まだ余裕だな、策士殿?
 首領のビッグファイア、幹部の十傑集は我らの手の内だと言うのに」

「いえいえ、余裕なぞありませんよ。本当にたいしたお手並みでした。
 特に魔法収奪機能が完成しているとは…我らが最先端だと思っていましたが。」

「ふ、こちらには10年のアドバンテージがある」

「なるほどなるほど。
 いえいえ、ありがとうございました」

「? なにを言っている?」

「いえこれらのGRシリーズがあれば作戦を3年は短縮できると思いまして」

「貴様いったいなにを!?」

「もうすぐわかりますよ」



カァァァァァッ!!!



学園長がそう言った瞬間、世界樹が一際発光し、そして一瞬でその光が治まった。


「ではビッグファイア様、お願いします」








「「「!?」」」




ドグシャァァァァッ!!!!



次の瞬間、GR2、GR3の足が吹き飛んだッ!!

そして倒れこむ2体のロボ。

「「「なっ!!?」」」

世界樹の上空に旋回するのは巨大な怪鳥。

ガルーダ、か?

どうやら、超音波による攻撃のようだ。

…あのロボたちの足を一瞬で破壊とかどれだけ強力なんだろう…



ガシィィィィッ!!!!



いつの間にかジャイアントロボが拘束されている!!

ロボを拘束するのは、それよりもさらに一回り大きい巨体。

「…ネプチューン」

だれかがそう呟いたの聞こえた。


そして…


「「「「こ、これは!?」」」」

九大天王を拘束する液状の檻。

「アキレスの檻?」



「ば、馬鹿な!?
 ビッグファイアはここにッ!」

そうして韓信の腕に抱えられているのは…春日美空ッ!!


「に、偽者だとッ!!?」

愕然とする韓信。

その隙に抜け出し「おじさま~!」とか言って新田先生の元に向かう春日。
…実の親はいいのか?




そして世界樹の根元から人影が浮かび上がってくる。

姿を現したのはビッグファイア様、その人だった…


さらには世界樹の像がだんだんとぶれていき、そこに塔が出現した。

あれは、まさか…



バ、バベルの塔ッ!?



ナ、ナンダッテー!!!






P.S.

 後日判明しましたが、高畑先生と春日さんは血縁関係には無いそうです。
 HAHAHAHA、どうやらGロボ原作とは関係ないようですね。

 そうだよな、誰と結婚してるんだ! って話になるよな!



 ……設定とか、そんなこと言う人きらいです……




あとがき

 先生、ギャグがたりません…

 あと、お待たせしてスイマセンでした。
 ぶっちゃけ自分でも何度書き直したやら…
 いざ、気負うと筆が進まないんです。

 まあ、言い訳はコレくらいにして、

 ちょっと展開考えるために、一話から読み直したんですが…面白いもの書けているじゃないか!
 とか、ちょっとくらい思っても良いですよね?

 しかし、クロス先(ネギま)よりもクロス元(Gロボ)の方が人数多いとか普通ありえない気がしてきた…


 さて、今回の内容にについて

 え? セルバンテスが弱い?
 ハハハハ、仕様です。

 え? ビッグファイアの護衛団が強すぎる?
 ハハハハ、仕様です。

 え? 九大天王がかませ犬っぽい?
 ハハハハ、仕様です。

 え? 韓信、三大軍師のくせに相手の策に嵌りすぎ?
 ハハハハ、仕様です。
 (まあ、作戦が上手くいっていると思って、慢心していたとかいうことにしてください。)

 え? ご都合主義?
 ハハハハ、孔明の策です。


 正直、皆さんのご期待に添えているかが心配ですが、こういう展開になりました。
 あと残すところ1~2話程度になるかと思いますが、最後までお付き合い下さい。

 (ちょっと都合により明日更新とはいけないかも知れません)

 では『ツギノヨルマデサヨヲナラ…』



 あと、指摘のあったフォントサイズの件を修正してみました。
 湯さんありがとうございました。



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! 最終話 「BF団よ、永遠なれ!!」
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:f51b7b37
Date: 2009/08/02 03:47

これまでのあらすじ

・ビッグファイア完全復活
・GRシリーズは学園長の手に
・九大天王捕らえられる
・世界樹=バベルの塔だった


…教えてくれ…俺はいったい何の作品に転生、いや憑依か? とにかく、この作品はいったいなんなんだぁ!
メタ発言するな?

っく、一般人の意識を持っていることがこんなに辛いとは!!



「さて、九大天王の皆様にはそろそろお帰りいただきましょうか」

あ、学園長が話しを進めてる。
ここは、流れに流されておくべきだ。間違いない!

「ふん、我らをこの程度で捕らえておけると思ったら大間違いだぞ!」

「なにを勘違いしているのか知りませんが、私はお帰りいただくと言ったのですよ」

「馬鹿め! 世界樹の魔力が満ちている今日の間は我らがこちらに存在することに何の障害も無い!」

そのままアキレスの檻を引きちぎり、茶々丸に攻撃をしかける九大天王の面々。
その攻撃は見事に茶々丸を捉え、その衝撃は彼女(?)の身を粉砕した!

「ふふ、その気になれば突破は簡単!そう言わなかったかな?」

おい、中条! それあんたの台詞じゃないからッ!?


「はははは、流石に十傑集に対抗するため集められた者達ですな」

って、学園長!
なんでバベルの塔から出てきてんのッ!!

まさか、学園長室から直結の隠し通路でもあるのか!?


「ほう! まさか我らの前に直接現れるとは思わなかったぞ!
 ここで、貴様を獲ればBF団は瓦解したも同然!!」

臨戦態勢をとる、九大天王。


「残念ですが、それは叶いませんよ」

「「「「「「なっ!?」」」」」」

学園長がそう言うと、九大天王の体が透けていく。

「馬鹿なッ!! まだこちらにいるための魔力は充分なはず…」

「はははは、このバベルの塔が世界樹だったことをお忘れか?
 ビッグファイア様がこの塔の魔力を吸収し正当な継承がなった今、この地の魔力は全てビッグファイア様の意思のままなのですよ!」

「なんだと!? そんなこと聞いたこともないぞ!」

驚く九大天王の皆さん。
ていうか、俺もそんな設定知りませんよ?

「当然でしょう。このことは機がくるまでは秘するつもりでしたから。
 しかし、GRシリーズが存在する今、全ての条件が整いました。
 では九大天王の皆さん、未来で会いましょう」

学園長がそう述べると九大天王が粒子と化して消えた。

そして、学園長が宣言する。

「さてバベルの塔も真の姿を現しましたし、まずはこの世界を掌握、そして魔法世界へと侵攻を開始します。
 GR作戦始動ッ!!」




  ~魔法先生 ヨコヤま! 完~












と、OVAならここで終わるんだけどね~

え? メタ発言するな?
ふふふ、そんなこと言って~w

気になってるだろ!


仕方ないなぁ。
少し語ってあげちゃおう!!


あの後、BF団が世界に対して宣戦布告し表の世界は一気に混乱の渦に巻き込まれたわけだ。
ちょうどネギまで超が世界に魔法を広めた方法でビッグファイア様が宣言してた。

…はじめて、ビッグファイア様の生声を聞たぜ。
あれは声だけで惚れるね!

まあそれは置いといて、その宣言の後、世界の主要な軍事施設に対して我ら十傑集が各々襲撃を行い一気に戦局はBF団に傾いた。
魔法界との門は一部を除いて優先的に破壊し、あちらからの介入を防いだのでBF団に抗する者たちが少なかったことも原因のひとつだが。


しかし、一時的にBF団に麻帆良を乗っ取られたものの、それを排除した学園長近衛近右衛門が世界に対して魔法使いのことを公開し、
それに同調した関西呪術協会や各地の魔法関係の組織がBF団に対抗するために連携をとった結果、徐々にBF団は押されていった。

そして今現在、その魔法使いと各国々の連合は、麻帆良に突然現れたバベルの塔の継承者にして魔法世界の英雄の息子
『ネギ・スプリングフィールド』を旗頭として対BF団組織『バベル』を作り、BF団と小競り合いをする毎日なわけだ。


…………うん、君達の言いたいことは分かる。何言ってんだって感じだよね?

なんで学園長がBF団に対抗する組織立ち上げてんの!!
そして、その対抗組織の旗頭がBF団の首領ってどんな自作自演だよッ!!?

コレを聞いたときマジ耳を疑ったね!!


ちなみに、超は私の話術でこちらの仲間です。

…笑えよ。
どうせ俺は一級フラグ建築士だよ!
回収すら華麗にやってのけるさ!!

………時々俺の能力マジ分からなくなるんだ…

まあ、裏を知ってしまった超を野放しにするわけも行かず、かといって未来に返しても彼女の能力だとまたこちらに介入してくるかもしれないし
こちらに取り込むのが一番なんだけど。

…ほんとは抹殺指令だったんだけどなんか忍びなくなった俺が掛け合ったところ「じゃあセルバンテスがなんとかしなさい」
と学園長に言われたんだけどね。

…どう考えても俺の自業自得でした。

一応、生き別れていた兄と会えたんでそれなりに悪くはなかったんじゃないかと…

でもやっぱり女装には泣いてました。
さらに『オネニーサマ』『脱ぎ魔』でダメージ倍!! で魂抜けてましたが。
…ガンバレ~


魔法世界はなんか大魔法結界の基点とかいうのが3箇所有り、それぞれにGRシリーズで襲撃→結界乗っ取り
→GRシリーズの魔力収奪を結界の機能に乗せることで魔法世界全域に魔力収奪→魔法使いが魔法使えなくなる
→BF団員は魔力収奪無効化アイテムにより一方的に攻撃可能
とかいう極悪コンボが成立し、もはや魔法世界国家は風前の灯!! 

となったところで魔法警察機構に亡くなったとされていた英雄が突如現れて、さらに魔力収奪機能無効化アイテムも少しづつ作成され
こちらの世界も小競り合いが続いている状態だ。



……え? 俺は何をしているかって?

説明したでしょ? 『亡くなったとされていた英雄が突如現れて』って。

うん、俺今ナギ・スプリングフィールドやってます!!

すごいね、英雄の名声って。
もう士気があがるあがる。
BF団なんて、目じゃないぜ!! みたいな?



………まあ、これも学園長の策なわけだが。





そして、今魔法警察機構の黄帝ライセの間にいます。

………なんだよッ! ライセの間ってぇッ!
来世か、来世なのか? 俺終わるのか!!


って思ったのも懐かしい思い出です。

あのときは、学園長にいきなり「では、黄帝ライセ殿に会ってきてください」だもんなぁ…

マジ取り乱した。
ほんとに俺、指令にかこつけて抹殺されるのかと思ったよ。

今はここに学園長とライセと俺しかいない。

「ふふふ、調子はどうですかライセ殿?」

「ああ、問題ない。GRシリーズにより魔法が制限され、特定のアイテムを持つものだけが魔法を使えることによる魔法の管理はうまくいっている」

見て分かるとおり、この二人はグルだ。

年々増加する魔法犯罪の増加に頭を痛めていたライセは『だれでも魔法が使えることが原因だから、魔法を使用できるものを制限できないか』
と考えており、学園長からの誘いに乗ったそうだ。

ちなみにBF団については、一般の生活者に大きな被害が出ないならば、必要悪として容認するとの密約を結んでいる。
被害が大きな作戦はともに筒抜けとなり、事前に潰すことが可能となっている。

そして、一般の軽魔法犯罪はそもそも特定の者しか魔法が使えなくなっているため激減。
魔法収奪無効化アイテムの流出に関してはBF団、魔法警察機構ともから鎮圧されるため、現在ほぼ皆無となっている。

そして、二人の腹黒対談は続く。

「それは重畳。うちのセルバンテスもお役に立っているようで」

「さすがは英雄といったところだな。対立していた各国家もこちらの陣営に協力してくれている」

「これで、こちらの世界の細かい紛争はなくなり、我らBF団という敵に対して一致団結できたわけですね」

「うむ。以前と比べて、下らんことで出ていた死傷者は明らかに減っている」

「まあ、敵の敵は味方といいますから」

「ふ、それに旧世界の対BF団組織の長が英雄の息子というのも効いているようだな。
 こちらはの父親、あちらはその息子。 そして、敵は悪の組織。
 これほど分かりやすい構図はあるまい」

「でしょうな。それくらい明確でなければ一般の者も分からないでしょうから」

「ああ。では、今後ともヨロシク頼む」

「こちらこそ」

「「永久なる秩序を」」

…うわぁ…


「さて、ではしばらくの間セルバンテスに戻ってもらいますよ」

「へ?」

「まったく、今日はいったん麻帆良に戻ってもらうといってあったでしょう?
 まあ、いいです。
 それでは入ってください」

「…………え?」

「なにをしてるんですか」

「こ、これに入るんですか?」

「そうですよ。ほら早くしなさい」

そういって学園長の羽扇が指しているのは




茶々丸…


いったいいつの間に、とかはもうどうでもいい。

ねえ、マジでこれに入るの?

「じれったいですねぇ」

いや、そうは言っても!
これはちょっと勇気いりますよ!?

「英雄がそんなことではいかんな?
 ほれ!!」

ドンッ!!!



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁっぁぁぁあっぁ!! 入るぅ! 入っちゃうぅぅぅッ!!」


ライセの念力(?)により茶々丸の中に強制入場させられた俺。

なんか、体中がぬるま湯に浸されているような、羽毛に包まれているような……意外と気持ちいいぞコレ!?
視界は真っ暗で何も見えないがな!!


そして、5分とも1時間ともとれる時間、この状態で過ごしたのだった。





…で、学園長室にいるわけですが。

なんか魔法界との間にある門とか関係ないな。

…コ・エンシャクだしなぁ。


部屋の中を見渡せば、ビッグファイア様と十傑集勢ぞろい…



「セルバンテスぅぅぅ! 逢いたかったぞぉぉぉぉおおおッ!!」

「うおっ!?」

いきなりとびかかってきたのはエヴァ。

「な、なんでここにエヴァさんが?」

「まあ、一応次期十傑集というか、メインヒロインでもありますし最後に出番くらいでも、という天の声があったといいましょうか」

あんたの天の声発言はメタでなくマジもんに聞こえるから止めてください、学園長。

「って、エヴァさん、いつのまに肩車状態に!?」

「久方ぶりなのだから、スキンシップくらいさせろ!!」


まあ、俺に拒否権はないですよね。

「で、学園長、なぜ本屋ちゃんもここに?」

「まあ、私の跡を継いでもらうつもりですし。
 とりあえず策士見習いとことですかね」

「さ、左様ですか…」

ほんとドコで何を間違えたんだろうなぁ…


っていかん、こんなことを考えると!

ああ、本屋ちゃんに黒い笑みがぁぁぁぁあ!!!






「っは!?」

「どうしたセルバンテス?」

「いや、なんだかスゴイ…スゴイ…なんだろう?」

「おちつけ!」

「あ、ああ、大丈夫だ」


「さて、皆さんに集っていただいたのは、これにてビッグファイア様の目的が完遂しましたので、その報告です」

「「「「「え!?」」」」」

「ちょっとまて、孔明! ビッグファイア様の目的が達成されただと!?」

「ええ、そう言いましたが?」

「だが、こちらの世界も魔法世界も統一されてはいないぞ。
 まあ、こちらはほぼ同じようなものだが…」

「別に世界征服が目的ではありませんから」

「「「「「なっ!?」」」」」

「ビッグファイア様の目的は『永久(とわ)なる秩序』
 そのためにわざわざ世界を二極化に持っていっているのですから」

「どういうことだ?」

「世界が大きく2つに分かれている現状、人々が属するとなると大抵このどちらかに加わりますよね?
 巨大な勢力がお互いに完全に敵対している状態でわざわざ第3勢力になるものはそうそうでません。
 まあ、出た場合はこの2勢力からともに狙われて潰されるわけですが。
 この2大勢力を管理している限り、この世界の秩序は守られているということになるわけです」

「しかし、それだと結局BF団で統一してもいいのではないか?」

「それだと、散発的にゲリラが起こるのですよ。
 まあ、私ならば抑える自信はありますが。
 ただ、ビッグファイア様は『永久なる秩序』をお望みなので、私がいなくなった場合のことも考えて、ですね。
 つまり一つの勢力しかない場合、それに追従できない者は個々に反抗します。
 それが2つの勢力がある場合は?」

「なるほど、二つは完全に敵対しているならば片方が気に入らなければもう片方に属するということか」

「ええ。そういうことです。
 そして、どちらかに所属しているならば我らにはどちらの動向も把握できるので何か過激なことを考えている輩は
 組織の上から制裁なり、敵対組織にリークして潰させてもいい。
 世界に対する被害は最小限にできる、つまり争いをこちらで管理できると言うわけですね。
 どうせ争いがなくなることはありませんから、いっそのことこちらで管理できるようにしてしまえば良いのですよ。
 必要最小限の犠牲、戦闘のタイミングの管理、これらにより秩序ある世界となるのです!!」

なんという出来レース!!
たしかにビッグファイア様の目的からすると世界征服とかよりはこちらの方が…

「魔法世界も同様です。ライセ殿もこちらの同士ですからね」

「奴が裏切ると言うことは?」

「ビッグファイア様とライセ殿は同郷…いわゆる異星人という者ですか」

っは!?
ナニソレ?

「ゆえにビッグファイア様がいる限りは、完全な敵にはならないでしょう。
 なにせ兄弟のようなものですから。
 そして、不老ですからバベル、BF団、魔法警察機構のTOPが変わることもありません。
 ネギはバベルの後継者で不老になったとかでもすれば良いでしょうし、それを狙う輩は前述同様潰します。
 BF団は“ビッグファイア様”ですから問題無いでしょう。
 魔法警察機構におけるライセ=不老は公然の事実ですし、まあ気にすることはないでしょう」

「了解した。
 ビッグファイア様の意思ならば、それを実現するのが我ら十傑集の務め」

「ご理解いただけたようでなにより。礼を言いますよ」

「ふっ、しかしコレが学園長の策か」

「ええ、そうです。

 こちらの世界の表をネギ・スプリングフィールドが!
 あちらの世界の表をライセ殿が!!
 そして両世界の裏側を我らBF団が!!!

 我が終(つい)の策『天下三分の計』、ここに為れり!!」



「「「「「「「「「全てはビッグファイアのために!!!」」」」」」」」」」」





  ~魔法先生 ヨコヤま! 完~






セルバンテスの中の人のぼやき
 
 よく考えると、勢力3つあるけど根元一つじゃないかぁッ!!!

 そして、本屋ちゃんってほとんど喋っていないのにあの存在感は反則だと思うんだ。

 …あと、俺ホントに主人公だったのかな?

 
 



あとがき

 ついに完結です!!
 最後のストーリーどうするかマジ悩んだ。
 当初はビッグファイアVSライセで相打ち→実はそれは孔明の策で3つの護衛団を継承した孔明+ヒィッツ+マスク・ザ・レッド+怒鬼VS残りの十傑集で
 世界の覇権をかけて決戦!! とか考えてたけど、なんか微妙に納得いかなったので最終的に孔明=天下三分の計を持ってきました。
 その結果、ライセと孔明がグルとか言う展開に…

 対抗組織のTOPがグルとかマジ怖いよね!
 
 というわけで、初心に帰ってインパクトを求めた結果がコレだよ!!!

 え? ネギま?

 やだなぁ、ネギ君が世界掌握したじゃないw
 …っは!? 原作どおりに、本屋ちゃん→ネギが成立すると、とんでもないことに!



 さて、楽しんでいただけたでしょうか?

 皆さんの貴重な時間を使っていただいた結果、少しでも読んで良かったと思っていただけたら幸いです。

 今後、この作品は外伝的ななにかを思いついたら、更新するかもしれない…といった感じになりそうです。
 あるいは感想を読み直した結果、加筆修正とかあるかもしれませんが『魔法先生 ヨコヤま!』はこれにていったん閉幕です。

 とかいいつつ、フェイトその後とかのネタが思いついた…まあ、気長に…


 みなさんご声援ありがとうございました!

 それでは最後に



 『全てはビッグファイアのためにッ!!』




 



[9573] 魔法先生 ヨコヤま! おまけエピソード 『○○達のお茶会』
Name: ばよえーん◆e1b78e48 ID:fef7bba7
Date: 2009/08/30 16:01


お久しぶりです。筆者のばよえーんです。

PVいつのまにか10万越えていたよ記念として短いですがおまけを書いてみました。

よろしければ、どうぞ。


(注1) 作中の人物達はあくまでも筆者による独自解釈のため、
性格が原作と異なる場合がありますので注意してください。

(注2) 作中の言動や陰謀など「それはねーよ」というものもあるかとは思いますが、
あくまでネタですので深く突っ込まないでいただけると助かります。




俺は今、魔法世界にいる。

あるときは、魔法警察機構十大天王『千の魔法のナギ』

あるときは、BF団十傑集『眩惑のセルバンテス』

またあるときはバベルの主ネギ・スプリングフィールドの盟友にして幼馴染の『幻術(イリュージョン)のセルバンテス』

しかしてその実態は…



超人的身体能力を持ちかつチート能力有りな現実世界からのトリッパーだ!!!



…いや、どこの世界にトリップしているかと言われると激しく疑問なんだが。


魔法警察の幹部がBF団に対抗する装置を作れば、ドコからともなく十傑集が襲い掛かり壊滅させ、
BF団の科学者が危険なものを開発すれば、なぜか魔法警察に情報が漏れて制圧され、
バベルの技術を狙って現世の国が陰謀を画策すれば、BF団のそれを上回る策でダメージを喰らい、バベルから非難をうけ国力衰退し、
BF団、バベル、魔法警察に属しないその他の勢力が魔法界に立ったかと思えば、なぜかBF団と魔法警察から波状攻撃で壊滅とかいう
素敵な世界です。


「フフフ、ライセ殿は相変わらずですな。十傑集に対抗するための戦力を整えるためといって、十大天王を結成し
 強大な力を持つものを管理しようとは」

「いやいや、学園長殿もなかなか…いや、今は策士としているんでしたかな?」

「ええ。今の私はバベル筆頭顧問の麻帆等学園長近衛ではなく、BF団策士孔明です。
 バベル代表はそちらにおられるビッグファイア様…ではなくネギ・スプリングフィールド殿ですから」

「そうでしたな」

今この場に裏表の世界のトップがそろい踏みです。
なんで俺はここにいるのでしょうか?


「そういえば、こちらの世界であの国がまた何かしようとしているそうです。やれ『バベルの技術力は世界のために解放するべき』だとか
 『3つの護衛団のひとつをここに常駐させるべきではないですか』とか、うるさくてかないませんね」

「ほうまたですか? ネギ殿も苦労が多いですね」

「ええ、いい加減何とか自重して欲しいものですが…」

「ふむ…ではBF団にて懐柔しましょう。そしてその後こちらとの繋がりをバベルに指摘させ、TOPを挿げ替えるということで」

「はっはっは、国のTOPというものは魔法界も現世も変わりませんな。
 それはそうと実はこちらの血の気が多い連中が例の魔法管理システムを利用してそちらに攻撃を仕掛ける作戦があるんだが」

「そうですか、ではいつものようにその連中が集ったところで十傑集にて沈めましょう。
 そのあとは、そちらの援軍が急いできましたが間に合わなかった、ということで」

「うむ。というわけだ、ナギ・スプリングフィールド」

「…はい」

…相変わらず、世界のTOPはみんな真っ黒です。






久々の休暇です。

流石に3組織に属していると、毎日何かしらの任務があって完全な休日なんて久しぶりです。


「ちょっと、エヴァちゃん! あんた最近調子に乗りすぎなんじゃないの」

「ほほう、貴様がそれを言うか、神楽坂アスナ? 貴様こそ『難攻不落(インヴァルネラブル)』とかいう二つ名の上、
 最近ではナギの右腕とか英雄の盾とか言われているそうではないか。
 わが身を魔法無効の盾として英雄をかばう姿はお似合いのパートナーだと魔法界では噂になっているとか!」

魔法無効化能力に加え、感掛法、大剣による物理防御もあり魔法界でもかなりの上位の戦闘力の持ち主で、知名度、実力ともに
十大天王に次ぐと言われているアスナ。


「なによ! エヴァちゃんだって過剰戦力になるから基本的に十傑集は他の十傑集と組むことができないからって、
 わざわざ十傑集の席を蹴ったっていうの知ってるんだからね!
 セルバンテスさんと一緒にいたいからってそれはどうなのよ!!」

闇の福音として返り咲き、BF団でも十傑集に匹敵する地位、実力を持つと言われているエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。


「な! ち、違うぞ。あ、あれはだな…そう! ヒィッツの奴が泣いて頼むから仕方なしにだな」

「ふぅ~ん」

「なんだ、その目は」

「まあ、お二人は良いですよね。任務があれば四六時中一緒に入れるんですから」

「なによ夕映ちゃん?」

「私が所属してるバベルだと基本3つの護衛団が出撃するので、そちらのように戦場のロマンスとかあんまり無いのですよ」

バベルの塔の後継ネギ・スプリングフィールドの懐刀、セルバンテス・ダラーの筆頭秘書として現世に名を馳せつつある綾瀬夕映。


…そしてなぜか自分の休日になる度、3人に捕まる俺。

一人になりたくて逃げようと画策するが3組織それぞれのパートナーが一致団結するとそれは無理ゲーとなる。


「でもその分大手を振って外でデートしているの知ってるわよ」

「そうだぞ。私なぞ、悪役だからな。そうそう顔を晒してなぞ歩けんわ」

「なななな、なにを言ってるデス! で、デートだなんて! あれは、その、そう! 視察です!」

「「ふぅ~ん」」

白い目を向ける二人。

俺は周囲の寒さに顔面蒼白ですが。


「そ、それはそうと、セルバンテスさんお茶のお代わりはどうですか!!」

「あ、そうだこれセルバンテスさんにお土産で買ってきたんだぁ、どうぞ!」

「し、しかたないな、私が手ずから食べさせてやるぞ、ほらあ~んしろ」

「ちょっとエヴァちゃん、ずるいわよ! だったら私もほらあ~ん」

「き、貴様、なに口に咥えて迫っている!!」

「だ、だったら私もです!」

「って、お前はなぜお茶を口に含んでいる!!」



「…カオスだ」

…相変わらず、修羅場には慣れません。

まだ、任務の方が気が楽だ…




ある日のBF団幹部部屋(?)にて


「どうした、セルバンテス? 悩み事か?」

「元気がないの? まだお主は若いんだからしゃきっとせんか、しゃきっと!!」

「まあ、なにがあったかは無理にとは言わないけど、話すと楽になることもありますよ」

「よし、話してみろ! 俺がその悩み真っ二つにしてやる!」

「見苦しい、仕方が無いから楽にしてやろう! さぁ話せ!」

「リーダーとしては、精神的なケアも仕事のうちだ。今日は飲みにでもいくか?」

「所持するところ秘密在り。盛者必衰、山有り谷有り、諸行無常の響き有り」

「我らは仲間なのだからな」

「………(ぽんと肩に手を置いて頷く)」


相変わらず十傑集の皆の心遣いが目に染みる…

泣いてもいいですか?




 ~完~



あとがき

 有能すぎる上司達、女性に迫られウハウハ、そしてこころあたたまる同僚とのやり取り。
 あまつさえ、世界トップクラスの実力持ち。

 なんという勝ち組!

 流石は主人公、と言ったところですね。


 そんな日常を書いてみましたがいかがだったでしょうか?

 短いのは申し訳ありません。

 とにかく、完結後もこうして読んでくださる方がいるらしいのは有り難いですね。

 ありがとうございます!



 最後におまけのおまけとして、あの人は今!! 




BF団首領の間にて


一組の男女が向かいあっている。


「代行。例の案件ですが…」

「ああ、その件ですか? 孔明様からこの指令書を預かっています」

「はっ! 了解しました!
 ただちに取り掛かります!」

「ああ、それと…」

「なんでしょうか?」

男が瞬きをした瞬間、目の前にいた女性の姿が消えて

「あまり不用意なことは考えないほうが良いですよ?」

後ろから声がするとともに、背中に刃物らしきものが当てられている。

「な、なんのことでしょうか?」

「ふふ、………」

ぼそぼそと何かを耳元で囁かれるていくうちに男の顔色がみるみる悪くなっていく。


「くすくす、あなた達はビッグファイア様のためだけに動いていればよいのです。わかりますね」

「は、はい! 全てはビッグファイアのために!」

「では、お行きなさい」

「っは!」


彼女は孔明直属の幹部。
十傑集に名を連ねていないものの二つ名を名乗ることを許されている実力者。

『禁断の(ザ・パンドラ)』のどか。

それが彼女。

BF団最凶と言われている彼女によりBF団の結束が緩むことは無い……






P.S.
異論・反論は認めます………



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