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[38003] 【完結】もんむすくえすと~負けたら犯される? 望むところだ!~
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/12/15 21:45
注意事項

・もんむすくえすとの二次創作です。
・主人公であるルカは、ここでは頭と股とイリアスの教えに対する考えが大層緩くなっています。
・ある意味原作における「性的な逆転はありえない」を崩す形になっています。
・重要イベント以外はキンクリとダイジェストでサクサク進みます。

 以上を許せる心の広い皆様に楽しんでいただけることを祈って、投稿させていただきます。



[38003] 1話「夢でセクハラ、リアルで求婚」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/06 00:03
「ん……ここは……?」

 意識がぼんやりと焦点を結んでいく感覚。目覚めの瞬間のように、眠っていた自分が世界を認識し始めるのが、はっきりと感じられる。
 しかし、そのとき目の前に広がっていたのは自分の部屋ではなく、全く見覚えのない景色だった。
 荘厳な光が降り注ぎどこまでも広がる空間。ゆったりと漂う雲が光を受けて眩しく輝く美しさはとてもではないが言葉にできず、まさに天国のような美しさ。そんな陳腐な表現しか浮かばない。
 間違っても、ここは僕の家ではない。さて一体どうしたのだろう。昨日は翌日のことを考え、人生でも超大事な日だからとなかなか寝付けぬ夜を過ごしたはずなのだが。……まさか、寝不足が原因でそのまま死んだのか!?

「ルカ……勇者ルカ……目覚めなさい」
「この声は……!?」

 そんな不安にさらされる中、この空間全てに響き渡る美しい声があった。明らかに人の声ではない、と悟らされる神性に満ちたそれを聞けば、この世界の人間ならばおのずと想像するお方がいる。

「私はイリアス……創世の女神、イリアスです」
「ああ……イリアス様!」

 そう、数千年の昔、この世界の全てを創ったと伝えられるイリアス様。白く清純な衣服に身を包んで慈愛に満ちた笑みを浮かべ、その背に広がる純白の翼はまさしく神の証。
 ……そして何より、イリアス教の信者の男であれば誰もがうっとり見とれる豊満エロボディ。造形しが魂込めて作っていると言われる神殿の女神像そのまま、いやそれ以上のエロさを誇るお姿、正直たまんねえ。

「――というわけで、良いですかルカ。あなたはこの世界を救うのです」
「……あっ、はい」

 いかん。イリアス様の、腰のスリットから見える眩しい太ももとか、世界が生まれる前にあったと伝えられる奈落より深そうな胸の谷間とか、世界創生という偉業を為したことを納得させるのに十分なたっぷりとしたお尻のラインとかに見とれていたら全く話を聞いていなかった。なんか世界を救えとか言われたような気もするが、これはつまりあれか、明日勇者となるための洗礼を受けることになる僕への激励ということなのだろうか。光栄ですっ!

「わかりましたね、ルカ。私はあなたに期待しています。そしていつでも見守っていることを、どうか忘れずに」

 優しく微笑むイリアス様。超お美しいです。
 ……だが、ちょっと待ってほしい。本当に、イリアス様が僕の夢枕に立つことなどあるのだろうか? こう言ってはなんだが、勇者としての洗礼を受ける男の子はごまんといる。だがそんな彼らが、こうしてイリアス様が夢でお告げを為されたという話はとんと聞いたことがない。
 だがそれでもこうして今僕の目の前にイリアス様がいるという事実。これらから導かれる結論は。

「……あ、そっか。これただの夢だ」
「……は?」

 そう、夢なのだ! ただの夢。イリアス教の熱心な信者というわけではないが、イリアス様、そしてイリアス様のあの豊かなおっぱいへの崇敬は誰にも負けないと自負するこの僕が、イリアス様からの洗礼を受ける記念すべき日の前日にそのお姿を夢に見たとして、何の不思議があろうか。なーんだ、すげえ納得した。

 さて、それではどうしたものか。今目の前には、どこの神殿にある女神像よりも美しい生イリアス様。むしゃぶりつきたくなるようなエロボディが、薄布一枚だけを纏って目の前にいる。しかもここは夢の中。……ならば、ヤることは決まっている。

「ありがたやありがたや……えいっ!」
「え……きゃあんっ!?」

 そりゃもう、迷いなくその偉大なるおっぱい様を鷲掴みくらいのことはするだろう!?

「おぉ……何たる柔らかさ。にぎにぎするたびに形が変わる……っ!」
「んっ……あ、あの、ルカ? あなた……あっ! なにを、しているんです……?」

 おお……掌から伝わる感動的な感触よ。服なんだか布ひっかけてるだけなんだかわからない白い服の上からでもぷにょんもにゅんと掌に吸い付いてくるイリアス様のいやらしいおっぱいは、指を沈ませれば沈ませるだけ形を変え、まさに夢心地。つーか夢の中だけど。そしてイリアス様の笑顔が引きつってるけど。

「え。そりゃあ夢だとわかって、目の前におっぱいがあれば、揉むでしょう?」
「何を純真な目で語っているのですっ! いくら私でも、そしてあなたが私好みの無垢な少年でも、やっていいことと悪いことが……きゃんっ、そこ、乳首ですぅ!」

 何をあたりまえのことを、という顔で返事をする僕に、さすがに怒るイリアス様。しかし見た目の露出度の通り下着も付けていないようなので、服の上からでもぷっくり膨らんできたのがはっきりわかる乳首をつまんであげると、顎を反らして声が跳ねる。どうやら感じてくれたらしい。再びこちらを向いた時には完全に蕩けた表情をしていて、なんというか……たまらない。

「これこそまさに、明日洗礼を受ける僕へイリアス様がくれた理想のドリーム! これは楽しまないほうが失礼ってもんですよね。というわけで、もっと楽しませていただきますっ!」
「きゃっ、は、激しい……っ、らめええっ!」

 そんなわけで僕は、夢の中でイリアス様のおっぱいを思うさま楽しんだのでした。

「うっ、うう……こ、これじゃあ今日どんな顔して洗礼に行ったらいいのかわからないですぅ……」

 目覚める直前、最後にイリアス様がそんなことを言っていたような気もしたけれど、まあ夢だからしょうがないよね!


◇◆◇


「というわけで、僕はこの戦いが終わったらイリアス様の洗礼を受けて勇者になるんだ……」
「そうやってフラグ立ててる時点でダメだと思うよ~?」

 などという回想を、目の前のスライム娘に語る僕ことルカ。
 イリアス様が降臨なされるというありがたい夢を見たその日、まさに勇者の洗礼を受けに神殿へと向かう直前にイリアスヴィルの村へと現れたスライム娘退治のため、僕はこうして一人立ち向かうこととなったのだ。
 相手は軟体というか液体が人型になっている、としか表現しようのないスライム娘。足元とか液状化しているので完全な人型とは言い難いが……あのどろどろとジェル状の体は触れれば大層柔らかいことだろう。物理的な意味ではなく性的な意味で蕩けた表情や、細い腰に見合わぬあのぽよんたゆんと揺れる大きなおっぱい……今の僕では勝てないほどの強敵かもしれない!

「それでも……村を守るため、僕は戦う!」
「セリフはカッコいいけど、私のおっぱいガン見しながら言ってもね~」

 それは男だから仕方がない。そう思いながらも剣を抜き放つ。相手はモンスター娘である以上、実際に戦うこと以上に性的な攻撃にも気を付けなければならない。イリアス五戒においても禁じられている魔物とのエロい行為によっても、この世界の男はノックアウトされてしまうからだ。もし万が一犯されてしまえば即座にあひることになるのは確実だ。
……まあ、僕は正直イリアス様(のおっぱい)は崇拝していてもイリアス教の教え自体は割とスルーしてるので、どうでもいいのだが。
 ともあれ今はなんとしてもこのスライム娘を撃退しなければならない。それも可能な限り傷つけない方法で。
 未熟な半人前勇者、にすらなれていない僕にそんなことができるかはわからない。だがそれでも、この村を守るため、そして人間と魔物が共存できる世界を作るため、必ず勝つ!

「うおお、いくぞおお!」
「えへへー、いらっしゃーい」


◇◆◇


 で、その結果。

「あひいいいいいいいっ!?」

 森の中に高らかに響く、その悲鳴。断末魔にも似た絞り出されるような叫びは長く尾を引いて木々の中に消えていく。

「うあっ、あ! らめ……もうらめぇっ!」

 結論から言うと、僕はスライム娘に犯されてしまった。僕の剣の腕が未熟だったせいだろう。どれだけ斬りつけても効果はなく、スライム娘の軟体の体に足元を絡め取られ、そのまま押し倒されて一気にその液状の体へと挿入させられた。ぐちゅぐちゅと蠢く膣……というか体の中の感触は僕をあっという間に絶頂へと導き、半透明の体の中に白い精液がたゆた撃光景は、たまらなく淫靡だ。

 その結果、息も絶え絶えの悲鳴を上げている。

「らめぇ……もう出さないでぇ……妊娠しちゃう……私の体、あなたのせーえきで真っ白になっちゃうぅ……っ!」

 スライム娘が。

 なんということでしょう。スライム娘の体の中は全身くまなく僕の精液が満ち満ちて真っ白になり、まるで妊娠したようにお腹が膨らんでもいるという、すさまじい姿になっているのだった。
 スライム娘の表情はだらしなく弛緩しきり、よだれとも体液ともつかない汁をぽとぽとと僕の頬にこぼして、それでも快感は彼女の体を勝手に動かし、腰を振るのはやめなかった。

 ついでに、その時僕はどうだったかというと。

「あー、いいよスライム娘ちゃん。このおっぱいもお腹も大分育ってきたねー。うっ……またイク!」
「あひいいいっ!? らめ、今どこも敏感だから、さわらないでっ! 出さないでぇ!」

 スライム娘ちゃんをものっそい堪能してました。
 やー、なんか犯されてるし大量に射精してるのに、まったく萎える気がしなくて。きっとこれもスライム娘ちゃんがあまりにもかわいくてエロいのと、イリアス様が夢に出てきて加護を与えてくれたからに違いない。

「ふわぁ……弾けちゃう。あなたの精液でおなかぱんぱんになって、もう弾けちゃいそうだよぉ……!」
「大丈夫大丈夫。……あっ、またイクよ」
「あひいいいいいい!?」


 思えば、この時に僕の運命は定まったのだろうと思う。
 人間と魔物の共存のために必要なのは争いではなく、力ではなく、愛なのだと気付かせてくれたスライム娘には、生涯感謝してもしきれない。


◇◆◇


 そんなこんなで、僕はスライム娘を退けることに成功した。白スライム娘と化した彼女はしばらく痙攣していたがじきに目を覚まし、ものすごい満足げな慈愛の笑みを浮かべてぽっこり膨らんだお腹を撫でながら去っていった。これなら当分は男の精を奪わなくて大丈夫そうだ、と言いながら。つまり、これでしばらくの間あの子は人を襲わず、そのため討伐されることもないということになる。実にすばらしいことをしたと、晴れ晴れとした気分だった。
 しかしそうなると今度は正午に行われる洗礼の儀式の時間が気になってくる。空を見上げれば太陽は大分高くまで登っていた。これは少し、急がなければならないかもしれない。


「そう思っていた時期が、僕にもありました……」
「貴様は何を言っているんだ」

 イリアス様の洗礼を受けるため神殿に急ごうとしていたまさにその時、突如森の中に響き渡る轟音と震動。これまでイリアス様の加護によってモンスター娘が寄ってくることもなかったところへ急に現れたスライム娘に続くこの異変。見過ごすわけにはいかないと駆けつけた僕はそこで、新たなモンスター娘と出会った。

 まず目に付くのは、人のものではない蒼の肌。なめらかで、宝石のように美しい色をしている。さらに、青みがかった銀の髪。肌を彩る黒の入れ墨のような紋様。下半身は人の物ではなくラミアと似た大蛇の物だが……この世の物とも思えない、美しさだった。

 あたりの地面がえぐれていることからして、先ほどの異変は彼女が空から落ちてきたことによるものだろう。それだけのことを引き起こしておきながら珠の肌に傷一つないことからしても、彼女が高位の魔物であることは疑いない。極めて強力で、そして美しい。大事なことなので二回言いました。
 思わず見とれることしばし。彼女は自然に目を覚まし、今に至るというわけだ。

「で、貴様はイリアスの洗礼を受けに行くというわけか。くだらん」
「僕の人生をかけた目標の一つが下らんこと扱いされてるっ!? ……まあいいや、美人だから許す!」
「……なんだこいつ、アホか。無性に調子が狂うな」

 などと楽しい会話をして過ごしてました。どうやらこの美人ラミアさんは本当に怪我など心配のない様子。そんじょそこらの魔物とは違うとドヤ顔で語っていたが、一体何者なのだろう。正直いろいろ知ってお近づきになりたい。超なりたい。

「ふん、まあいい。余はやることがある。貴様は貴様でイリアスの神殿とやらに行ってみるがいい」
「えっ、そうなの? まあいいや。……また、君と会えるかな?」
「ああ、きっとな」

 ニヤリ、と笑うお嬢さん。邪悪極まりない笑顔ではあったがそんなところも超プリティー。さっきから胸の鼓動が止まらない。が、実はさすがにそろそろ時間がマズイ。どうやら彼女はしばらくこのあたりに残るつもりらしいから、まずは洗礼を受けてこよう。その上でまた会いに来ればいい。そう結論付けて、僕は彼女と別れてイリアス様の神殿へと向かって行った。

 ……ラミア風なお嬢さんに、まだ名前も聞いていないことをすっかり忘れて。


◇◆◇


「ぉぉお……」

 そんなうっかりがよくなかったのだろうか。悪いことは重なるもので、なんと驚いたことに僕はイリアス様の洗礼を受けることが、できなかった。
 言い訳がましく聞こえるかもしれないが、遅刻したわけではない。正午前には神殿にたどり着き、朝に夢の中でおっぱいの感触を堪能させていただいたイリアス様の本物が降臨なされて再びおっぱいを拝ませてくれることを……ではなく洗礼してくれることを心待ちにしていたのに、何故かお姿を現されなかった。神官の人に曰く、こんなことは前代未聞。一体何があったのかさっぱりわからないというが、ただ確実なのは僕が洗礼を受けることができず、この機会を逃したためもう二度と勇者になることも同じく不可能で、せっかくイリアス様の生おっぱいを拝める絶好のチャンスを逸してしまったということだけだ。

「くそうっ! どうして……どうしてイリアス様は僕にあの豊満なおっぱいを見せに来てくれなかったんだ!?」
「いや、ヤツはそんなことのために降臨してるのではなかろう。ふふっ、しかしやはり降臨しなかったか。……まあ、妙に顔が赤かったりそわそわしていたりで最初からおかしな様子ではあったが」

 その行き場のない悔しさを、いつの間にか僕の家に侵入していた例の魔物お嬢さんにぶつける僕。なんでも僕の初々しい匂いを辿ってこの家を見つけたのだとか。初々しい匂いだなんて……言われた時は思わずキュンときた。

「というか貴様、そんなにイリアスイリアス言う割にやつの言うことにはあまり従っていないようだな。貴様、先ほど魔物……スライムあたりに犯されているだろう」
「ど、どうしてそんなことがわかるっ!? ハッ、まさかお前も僕を狙って!?」
「まあ実に美味そうではあるな。思わず襲いたくなるほどに。だが今はいい。それよりも、貴様だ。イリアスを信じるという反面、イリアスが禁じる魔物との性交は特別忌避していないと見える。どういうことだ?」

 しかもこんな風に性遍歴まで暴露されるとか、僕の心の中のドMな部分がますます滾ってしまう。
 ……これはもう、やはりそういうことなのだろうか。

「僕が侵攻してるのはイリアス様のおっぱいとお尻と足とその他エロい部分全てであって、イリアス教の教え自体は割とどうでもいいんだよ。魔物との共存を目指しているわけだし」
「ああ、さっきもそんなことを言っていたな。……幼稚な正義感か、アホめ」
「自覚はあるよ。でも僕はそうしたい。そんな世界が欲しい。だから……」

 僕の目指す先を幼稚と断じる彼女、名前はアリスフィーズ・フェイタルベルン。アリスと呼べ、と呼んでくれた美しい魔物の少女。蛇状の下半身を器用にくねらせて椅子に腰かけている彼女。一目見た時、そのサラサラの髪と退屈そうに愁いを帯びた瞳に、僕は心を奪われていたから。

「そういう夢とかなんとかもう全部どうでもいいんで、僕と結婚してください」
「……はあっ!? うおわああ!?」

 結婚を、申し込んだ。
 僕の言っていることを理解した瞬間、アリスは椅子から転げ落ちてその辺のたうち回ったけど。

「……大丈夫?」
「大丈夫か心配なのは貴様の頭だ! に、人間の分際で余にけ、けけけけけ結婚を申し込むだと!? それも人間と魔物の共存とやらの一環か!」
「いや、違う。確かにそういう世界が欲しいのは今も変わらないけど、それとは全く別次元であなたに惚れました。結婚してください。結婚してください」
「繰り返すなっ!」

 ふんがー、と怒るアリス。青い肌に赤みがさして可愛いなあ。

「……ふんっ、悪いが私は魔物の中でも由緒正しいフェイタルベルン家の当主だ。貴様のような雑魚でヘタレな人間ごときと結婚などできん。もし結婚したいなら……」
「したいなら? したいなら、ということはできる方法があるってこと!? 教えて教えて!」
「……あ、い、いや違う! ……ええい鬱陶しい! どのみち今の貴様ではその方法すら夢のまた夢! ひとまずその話は却下だ却下! それよりルカ、お前は洗礼を受けられなくとも旅に出るのだろう。ならば私もつれていけ。せっかくだからお前を案内役に見聞を広める」
「つまり新婚旅行ですね、わかります」
「何もわかっていないわああああ!」

 そんなこんなで、母さんが流行り病で亡くなってから一人暮らしとなった僕の家に久々の大声がこだまする。なんだかんだ言いながらもアリスは僕の度についてきてくれることになって、どうやら洗礼を受けられないという最先の悪さなんて帳消しになるくらい楽しい旅になりそうだ。

「さあ行こうアリス。僕たちの戦いはこれからだ!」
「一面の事実ではあるが、無性に認めたくないぞ貴様……」

 意気揚々と突き進む僕と、若干げんなりしながら下半身をくねらせついてくるアリスの世界を救い、人間と魔物が共存できる世界を作るための、いろんなモンスター娘に種付けしまくりの旅は、こうして始まるのであったとさ。


 これこそが後に、世界に平和と魔物との共存をもたらし、ついでに尋常ではない数のもんむすに子種を授けた絶倫勇者、ルカの旅立ちの姿なのであった。



[38003] 2話「初心な騎士道少女に自分の精液の味を覚えてもらうって興奮する」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/06 22:13
 割と大げさに言うと世界を救うため。ありのままに言えばアリスに僕と結婚してくれる気になってもらうため。生まれ故郷のイリアスヴィルを旅立った僕ことルカと、どういうわけかいっしょに旅をすることになった魔物のアリス。僕たちは街道沿いで野宿を交えつつ、最初の目的地であるイリアスベルクにやってきて。

「いやあ、グランベリアは強敵でしたね」
「正真正銘、魔王軍の四天王との戦いをその一言で片づける気か貴様!?」

 名物老舗旅館「サザーランド」の豪華な一室で、旅立ちからここまでのことをアリスと二人で振り返っているのでありましたとさ。
 さすが、勇者にならんとする旅だけあって順風満帆とは言い難い、困難に次ぐ困難が僕たちを待ち受けていたものだ。


◇◆◇


 まず、最初に遭遇したのはナメクジ娘。貴婦人のような見た目にはそぐわないねっちょりとした分厚い粘膜に覆われた、なめくじらしい下半身を持つお嬢さん。おかげでのしかかられたら逃げられようはずもなく射精させられてしまう羽目になった。
 ……だが、僕には心強い味方がついている!

「ああ、ルカ。ナメクジ娘などに射精させられてしまうとは情けないです。相手はナメクジなのですから、今のあなたの剣では敵わずとも勝つ方法はあるはず。……そう、塩を使うのです」
「なるほど。でも今日の夕飯が塩抜きになったりしたらアリスが怒りそうなんで、代わりに潮を使うことにしましょう。ちょっと練習させてくださいねイリアス様」
「やああああっ!? おっぱいそんなに激しくいじらないで! おっぱいだけでイク……ルカにおっぱい揉み潰されて潮吹いちゃいますううう!?」

 その味方こそ、イリアス様なのだ。実はイリアス様ってば、僕がモンスター娘にやられそうになるとこうして夢枕に立ってアドバイスをしてくれる気らしい。反省会とか言っているが、なんにせよ助かることこの上ない。
 強力なモンスター娘への対抗策を示してくれる上に、その身を持って練習台になってくれるなんて……さすが慈愛の女神様! おかげで、もはやイリアス様のおっぱいはどこを弄ればどんなふうに感じてくれるか一晩中でも語れるくらい詳しくなった気がする。

「というわけで……ナメクジ娘さんも死ぬほど感じてくださいね。うっ、僕もまた射精る!」
「あ、あああああ!? こ、こんな濃い精液……水分吸われちゃうううう!?」


 そんな感じで少々やつれつつも肌をつやつやさせる、という複雑な状態になったナメクジ娘をそこらに放置して、適当な野営地まで更なる旅を続けた。
さらに、その夜のこと。

「ルカよ、さすがに余もあの勝ち方はどうかと思うぞ」
「実は僕もそう思う。アリスも見ていてくれることだし、もっとカッコよく勝ちたかったんだけど、まだ未熟な僕にはあれが限界で……」
「……仕方ないな、貴様がいつまでもへっぽこのままでは、世のグルメ旅行にも差し障りが出る。少々剣術を教えてやろう」
「本当!? アリスから、真夜中の個人指導……はぁはぁ」
「き、キモッ!? 息を荒げるな!」

 こんな感じでアリスが僕に剣を教えてくれることになった。魔剣・首刈りという、昔のエルフが人間の首をすぽんすぽんしたという恐ろしい技ではあったがアリスから教えてもらえたことが嬉しくて頑張り、何とか一晩でそれなりの形にすることができた。

「ありがとう、アリス! これで少しは戦えそうだよ!」
「そ、そうか。……たまにそんないい笑顔を見せるな、アホめ」
「何か言った、アリス?」
「わひゃあっ!? な、なんでもない。さっさと寝ろ! 明日はイリアスベルクでたらふくあまあまだんごを食べるのだからな!」

 なんか練習が終わったらそんな風に慌てた様子でそこらの木にぎちぎちと巻きついて眠ってしまったが、一体どうしたんだろうね?


「ルカ、わかっていると思いますが、あなたは世界を救うのですよ? 魔物は全てギタギタにするのですよ? あのけったいな蛇女といちゃいちゃするのがあなたの旅の目的ではないはずです」
「それはいいですけど、なんでそんながっちり両腕でおっぱいをガードしてるんですか?」
「あっ、あなたのせいです! そうそう毎回あんなに弄られたら、癖に……っ」
「でも寄せて上げてる、普段のフリーダムノーブラ状態とはまた違ったむっちり感があってすごくいいですね。わーい谷間ー。スゥーッ! ハァーッ! ……すごくいい匂いです、イリアス様」
「やああっ!? か、顔埋めないで、匂いかがないで、そんなキラキラした瞳で見上げないでええ!?」

 そしてその夜も夢に降臨なされたイリアス様は昼間の一件でお疲れのようだったので、寄せて上げてで強調なされていたおっぱいの谷間の匂いを思うさま嗅がせていただくだけに済ませておいた。僕って優しい。なんか一息吸うたびにイリアス様の女の匂いが濃くなっていたような気もしたけど。


◇◆◇


 そして翌日。またしても元気よく旅を続ける僕の目の前に現れたのは、なんか道のど真ん中に生えた怪しい葉っぱだった。

「怪しい。怪しすぎる。……でもおいしそうだな。がぶ」
「あああああ!? なに、なに!? ……あ、葉っぱ食べられてる。マンドラゴラの葉っぱを直にかじる人間なんて初めて見たよ……まあいいや、食べちゃったからにはその分栄養ちょうだいね!?」
「あ、モンスター娘だったんだ。ごめん」

 しかし何と、その葉っぱはマンドラゴラ娘の頭から生えている葉っぱだったのだ!
 事情を知らなかったとはいえ、それを直接食べてしまったのは確かに悪いことをした。なので、丁度マンドラゴラ娘の叫びを聞いてしまって体が麻痺していたのもあって無抵抗のまま栄養補給、つまり射精をしてあげることに。

 その結果。

「あへぇ……しゅごい……せーえきの水たまりで溺れちゃいそぉ……♪」

 地面から、というか精液のプールからアヘ顔で上半身を出しているマンドラゴラ娘のできあがりだ。
 いやだって、パイズリなんかされた日にはそれはもう大量に射精もするというものだし、どうやらマンドラゴラ娘の葉っぱには滋養強壮の効果もあったらしくていつになく快調に射精ができた。いい経験である。


 ……そんな風に幸先のいい出だしを切った僕の旅なのだが、最初の目的地であるイリアスベルクには、予想外の困難が待ち受けていた。


◇◆◇


「ふん、この町の戦士は腑抜け揃いか」
「あれはまさか……魔王軍四天王、グランベリア!」
「貴様、四天王のことは知っていても魔王のことは知らんのか。……あれ、ひょっとして魔王って知名度低い?」

 イリアスヴィルとは比較にならない大きな町、イリアスベルク。アリスがあまあまだんごなる名物を楽しみにしていたこの町は、おかしな雰囲気を町全体に漂わせていた。正直、町に入る直前にアリスが変身した人間態があまりにも綺麗でかわいくて、さらに魔物態の衣装そのまま人型になった姿がエロすぎて気づくのは大分遅れたのだが、町の広場にたどり着いてみたらなんとそこにはいかにも武人然とした威圧感を振りまく竜人の少女がいた。それも、周囲に何人もの兵士や冒険者らしき人々を死屍累々と転がして。……いや、死んではいないのかもしれないけど。
 グランベリアの姿を目撃して驚く僕の隣でアリスがなんかちょっとショックを受けてずーんと沈んでいたみたいだけど、残念ながら今はそんな状況につけこんで優しくし、好感度を稼いでいる場合じゃない。

 グランベリアの勇名は人間の間にも広く知れ渡っている。曰く、たった一人で一万人の軍隊を壊滅させたとか、一人で街を一つ滅ぼしたとか、鎧を脱いだら実は結構可愛いとか。そんなグランベリアに蹂躙されればこの町はひとたまりもない。
 しかもなお悪いことに、もうこの町には戦える人がおらず、グランベリア自身も飽きてきたのか、いよいよもって侵略に乗り出そうとしている気配。……ここで黙っていたら、勇者じゃない!

「待て、グランベリア! 僕が相手だ!」
「ん……? 少年、私に挑むつもりか」

 そして気づけば僕は、グランベリアの前に立ちはだかっていた。
 足が震えて怖いけど、それでも見過ごすことなんてできないから!


◇◆◇


「あ、ああああああ!?」
「まったく、口ほどにもないな少年。私の手でこんなに射精して、恥ずかしくないのか。ん?」

 でもって、僕はグランベリアの剣の前に歯が立たずに敗北してしまいましたとさ。
 だってグランベリア超強いんだもん!

 下半身を裸にされ、後ろから抱き着いてくるグランベリアの手でペニスをしごかれ射精すること数度。グランベリアから漂ってくる、見た目のいかつさからは想像もできないほど甘い女の香りと、剣を握る手でありながらぷにぷにと柔らかい掌の感触に僕が耐えられるはずがなかった。そんなわけで、既にグランベリアの手と僕の腰は自分の精液で真っ白に染まってしまっている。くやしいっ、でも感じちゃう。
 いやだって、グランベリアもこうしてみると超可愛いし。すぐ近くにある彼女の顔はモンスター娘らしい過剰な性欲がもたらす興奮に赤く染まり、鋭かった瞳は武人らしからぬ蕩けた熱視線を僕の股間に注いでいるんだからして。

「そ、それにしてもすごい量だな。普通の男というのはこんなに精液を出すものなのか?」

 さらにみなさん、聞いてくださいよこのセリフ。実はグランベリアって案外初心っぽいんですよ! さっきから僕の股間を弄る手つきもすんごい気持ちいいけどどこか好奇心が先走ってる感じがあって、カリを弾いたり亀頭を撫でたり尿道を開いてみたり玉を揉んでみたりといろいろしてくれるし、時々「わ」とか「ひゃ」とかいう小声が耳元で聞こえるとくれば、そりゃあもうかつてない勢いで燃え上がるってもんで。
 ちなみに、グランベリアの抱いた僕の射精量に対する疑問について、周囲で転がってる男性諸氏はみんな揃って首を左右に振ってました。

「あうっ、また出るぅ!」
「お、おぉ……まだこんなに勢いよく飛ぶのか。……あ、ここに……。ん、れろ……んんんーっ!?」

 そして再度の射精。今度も勢いよく吹き上がった精液が僕の頬につき、それを舌でぺろりと舐めとったグランベリアに、異変が起きた。
 慌てて僕の体から身を離し、両手で口元を押えてぴくぴくと全身を震わせている。なんだろう、めちゃくちゃ色っぽい。

「ん……くっ、んくっ。……はぁあ~」
「何を満足そうな声を出しているのだ、貴様は」
「わひゃあっ!? ……あ、貴方様は!?」

 とかなんとかやってるうちに、アリスが登場。どうやらグランベリアは喉を鳴らして舐め取った精液を飲み込んだ時点で戦意を喪失していたようで、アリスの説得を受けてすぐに撤退していった。グランベリアに上から目線で命令できるアリスの立場がすごく気になるところではあったけど、まあいいや。アリスくらい可愛ければ、そりゃあグランベリアだってついつい言うこと聞きたくなるよね。僕がそうであるように。

 ともあれこうしてイリアスベルクの町は救われ、町の恩人ということで高級老舗宿「サザーランド」に格安で泊まらせてもらえることになったのだ。


◇◆◇


「というセルフ反省会をしていたわけなんだよ、アリス」
「……こうして振り返ってみると、本当に貴様が人間なのか疑問に思えてならん。特にその異常な精力的な意味で」

 呆れた様子のアリスとの会話は楽しいなあ。なんだかんだで僕の言動に呆れつつもちゃんと付き合ってくれてるわけだし。

「そんなことよりルカよ、さっきあまあまだんごを仕入れてきたのだろう。さっさと出せ」
「はいはい、ちょっと待ってねー」

 まあそれも、こうしてアリスの気を引くものがあるからかもしれないんだけど。町に着く前から500年前の観光ガイドを呼んでご執心だったあまあまだんご。さっそく買ってきておいたのだが、その匂いでアリスがそわそわすることと言ったらまるでごはん直前の猫のようだ。かわいくてしょうがない。

「はいこれ」
「おお、これぞ夢にまで見た……!」
「なんだけど、アリス。これって僕が買ったものだよね?」
「……だから、どうした? なんなら力づくで奪ってもいいのだぞ」

 そんなアリスにちょっと意地悪なことを言ってみたら、途端に鋭くなる視線。グランベリアの前に立ちはだかった時以上の恐怖が僕の体を突き刺すが、それもアリスにされているのだと思うと興奮できるから不思議だ。

「別に、そんなことは言わないよ。でも僕が買ったものだから、どう扱うかは僕が決められるわけで。具体的に言うと、はい、あーん」
「思わせぶりなことを言っておいてそれか!? お前の頭にはそういうことしかないのか!」
「そういうことが何を指すのかはわからないけど、僕はいつもアリスのことばかり考えてるよ? ほーら、あまあまだんごだよー。おいしいよー。あまーいよー」
「あ、う……あまあまだんご……おいしそう……」

 とかなんとか言いながらアリスの目の前で蜜たっぷりのあまあまだんごをふーらふーらと動かしてみると、それを追って目と口が泳ぐ泳ぐ。アリスはちょろいなあ。餌付けされただけで悪い人について行ってしまいそうですごく心配だ。

「はい、あーん」
「あー、んっ。……あまい♪」
「よかったねー。はいもう一個。あーん」
「あー♪」

 だから、しっかり僕が面倒見て上げないとね。


◇◆◇


「ふぅ、美味かった。……貴様にいいように食べさせられたのは屈辱的だが」
「結構楽しんでたように見えたけど?」
「か、勝手なことをいうな! それに、そもそもなんだ今日のグランベリアとの戦いは。手でされたくらいであんなに射精しおってからに」
「いやいや、それはしょうがないって。グランベリアの手超気持ちよかったし」

 あまあまだんごを食べ終わり、ようやく正気に戻ったアリスは大層不満げだった。僕の不甲斐なさが理由でもあるから申し訳なくも思うが、それでもあれはしょうがないと声を大にして主張したい。だってグランベリアの手つきって、たどたどしくも狙いが的確すぎてすんごく気持ちよかったし。……今度イリアス様が夢枕に立ったら手コキをお願いしてみようかな、うん。僕からするのは警戒され始めてるみたいだし、今度はイリアス様からしてもらう形に持っていくのも乙なものかもしれない。50回くらい夢枕に立ってもらったら確実にしてくれそうな気がするし、多分ちょっとお願いすればころっと態度を変えてしてくれるに違いない。

「……ほう、あれが。あの程度が気持ちよかったというのか」
「うんすごく。……って、あれアリス。なんで僕の体を尻尾でぐるぐる巻きにするの? 抱きしめられてるみたいですんごくうれしいんだけど」
「黙っていろ。……世間知らずなお前に、少々本当の手技というものを教えてやろうと思ってな」

 そう言うなりアリスは、尻尾で抱えた僕ごとベッドに飛び込んできた。押し倒されてるみたいでものすごく興奮していたら、あっという間の早業で下半身をむき出しにして、舌なめずりしながらその黒い長手袋に包まれた手でペニスを握ってきた。

「あ、ああああああ!? なにこれ、すごいっ!」
「ふっ、思い知ったかルカめ。これが本当の魔物の性技というものよ。グランベリアの手とは比べ物にならない快感だろう。さあ射精しろ。大量に射精しろ。グランベリアにしたときよりもっと射精しろ」
「……あれ、アリスひょっとしてグランベリアに嫉妬してる?」
「なっ! 何を言うか無礼者! あ、あの程度の技が魔物の限界と思われては我慢ならんから、貴様に思い知らせてやろうというだけのことだ! ええい、貴様は黙って射精して、余の腹を満たせ!」
「つまり飲んでくれるってこと!? アリスが!? よっし任せて、空になるまで射精しつくすから!」

 そしてアリスの手コキを味わい尽くす夜が始まった。

 グランベリアを凌駕する、と豪語するだけあってその攻め方は極楽の一言。男の感じるツボの全てを心得て、最適な場所を最適な方法で攻め倒す技量には耐えることなどできようはずもなく、アリスのお望み通りグランベリアにされていた時以上に射精しまくった。

「ふああっ、またイクよお……っ!」
「た、たくさん射精せとは言ったがこんなに……? それも、この味……たまらんっ」

 アリスの手は肘まで射精の度に精液まみれのどろどろになり、毎回丁寧に舌で一滴のこらず舐め取ってくれる。前腕を垂れる僕の精液に長い舌を這わせ、白く汚れた舌がプルプルの唇の奥に入り、くちゅくちゅと音を立てて味わってからごくんと飲み込まれていく。たまに「……おいし」とか言ったり、「垂れるの、もったいない」と僕の体に垂れたものにまで舌を這わせて啜り取ってくれるのだから、もうたまりません。

 そうして、僕とアリスの夜は充実したまま過ぎていくのでありましたとさ。


◇◆◇


「ゆうべはおたのしみだったねえ」
「はい!」
「満面の笑顔で肯定するな、アホ!」

 そして翌日、宿のおかみさんにお約束のセリフを言われて事実をありのままに応えたら真っ赤になったアリスにはたかれた。何故だ。



[38003] 3話「三日三晩くらいクイーンハーピーさんに抱きしめられたまま甘えたい」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/07 22:48
「ふう、やっぱりちゃんと屋根のあるところで寝るとすっきりするね」
「……それは確かにあるが、余が割と本気で徹底して搾り取ったのに一晩経っただけで何事もなかったかのようにしているお前は本当に何者だ」

 グランベリア襲撃の翌日、僕とアリスはイリアスベルクの町で旅立ちの準備を整えていた。町の人から話を聞いたり、防具や道具の類を揃えたり、なんかメタいことをしゃべる残念なラミアと出会ったり。

「私の登場シーンをその一言でスルーするのねダーリン。さすがの仕切り力だわ……っ!」

 で、それらの情報を集めてみると、次の大目標であるセントラ大陸へ渡る前に為すべきこととして、三つのことが浮かんでくる。
 一つは、魔物盗賊団の退治。どうやら最近イリアスベルクのあたりを荒らしているらしい。しかもその構成員にはドラゴンやらヴァンパイアやらがいるとか。きっとすんごく強くてエロいもんむすが待ち構えているに違いない。
 もう一つは、ハピネス村の様子見。あまあまだんごの材料であるハピネス蜜の供給が妙に少なくなっているらしい。放っておくとアリスが一人でも行ってしまいそうなので抑えるのが大変だし、ここをどうにかするのは必須だろう。
 そして最後がエンリカ村。アリスが選んでくれたことでお気に入りとなった防具である、エンリカの服。その供給元である隠れ里がエンリカ村なる閉鎖的な村なのだとか。……なんだか妙に気になるので、ここも行ってみたい。

 今の僕は残念ながらまだまだ弱い。いずれグランベリアとは再戦の機会もあるだろうから、そのときのために強くならなければいけないし、困っている人たちを助けるのは勇者の務め。これはそのための経験を積むのにちょうどいいだろう。


「というわけで、ミミズ娘さん。僕は君の専属種付け男になるわけにはいかないんです。だから次の射精で勘弁してくださいね」
「じゅ、十分すぎりゅうううっ! あ、あ……尻尾の先、あなたの精液でぷっくり膨れてるうううう!」

 だからとりあえず、アリスからもらった堕剣エンジェルハイロウを使っての初戦、ミミズ娘との戦いはこんな感じでさっくり終わらせよう。

「……絶倫な精力でノックアウトしてからエンジェルハイロウで封印するという戦法はアリなのか」
「僕はできるよ? 普通に勝てれば一番いいけど、それが無理だからって諦めることはできないからね」

 生憎とあと一手が及ばず襲われてしまったが、どういうわけか僕はもんむすに犯されてもあんまり抵抗する気力が萎えないらしい。っつーかペニス自体アリスに絞り尽くされたりしなければ萎えない。なので、たとえ普通の戦闘に負けたとしても、その後ワンチャンあるので大体なんとかなるのだった。
 しかし、グランベリア級の相手が出てきたときにもそれが通じるとも限らない。噂によれば、魔王軍四天王の一人であるサキュバスは空飛ぶ公然わいせつ物と呼ばれるほどのエロさを誇り、もしももんむす人気投票が開催されれば魔王と並んで3位以下に大差をつけたワンツーフィニッシュをしそうなほどの人気なのだとか。
 そんな強敵とも戦わなければならないことを考えると、やはり多少の回り道はしてでも僕自身の成長を促すべきだろう。

「そこまで考えられる頭がありながら、どうして貴様の股はそんなにゆるいのだ……っ!」
「大丈夫、心はアリス一筋だから」
「あ、ああああアホか! そんな心配はしておらんっ!」

 そしてまた今日も、楽しい旅を続けていく。
 ひとまずは盗賊団とやらについて、調べてみよう。目指すは盗賊団が多く目撃されているという、西の山地だ。


◇◆◇


 で、どうなったかというと。

「んあああああっ! しゅごいっ、せーえき、こんなのはじめてえ!」
「うん、僕も4人相手なんてさすがに初めてだよ」
「あうっ、あうっ! お腹いっぱいれしゅう!」
「じゃあそろそろ腰止めてくれるかな。ちょっとキツいって」
「な、なぜだあ……魔眼で操ってるのに、言うことをきかないんだぁっ。もう気持ちいいのやああ!」
「とかなんとか言いながらまた『キスしろ』とか無意識に言ってくるせいだと思うよちゅうううう」
「があ、るか……るかぁ……」
「はいはい、抱っこだねー。でもあんまり力入れないでね、君の場合だと僕の背骨折れちゃうからって痛たたた、膣内も熱くて締まりすぎっ!?」

 揃って仰向けになった四人のもんむす幼女を相手にする羽目になったり。

「それはいいとして、もう悪さしちゃいけないよ。わかった?」
「は、はいっ! わかりましたあ!」
「うん、いい子いい子。じゃあまた射精してあげるね」
「え、あああああああっ!?」

 盗賊団アジトの洞窟の中で、四天王を名乗る幼女もんむす4人に反省を促すことになりました。

 結論から言って、噂の盗賊団の規模や構成員はまさしく噂でしかなかった。ドラゴンだのヴァンパイアだのは確かにいたが、ご覧の通り僕の下でとろとろのアヘ顔で精液まみれになっている小柄な少女たちばかり。間違いではなかったが、成長する前の子供達だったようだ。……そんな子達でもさすがに四人同時に相手にするのは今の僕にはキツくてね? プチラミアに巻きつかれ、ヴァンパイアガールの魔眼で動きを封じられ、ゴブリンのハンマーでぶっ飛ばされたところにトドメのドラゴンパピーによる炎。彼女らのセリフは大分頭悪そうだったけど、見事な連携というほかない。

 ……まあ、その後に襲われはしたけども、惜しむらくは体の小ささ。僕の射精を四人がかりでも受け止めきれず、今はこうして行為の余韻に浸っているわけで。

「それじゃあみんな、少し休んだらイリアスベルクの人たちに謝りに行くってことでいいんだね?」
「ひゃ、ひゃい……っ♪」
「……アホめエロめと貴様のことを言ってきたが、もう一つ追加しよう。……外道め」
「ひどいよアリス。喜んでくれてるし改心するきっかけになったしいいじゃない。ねえ?」
「はい、ルカ様ぁ……♪」
「幼女四人を侍らせていうセリフか!」

 こうしてイリアスベルクを襲う盗賊団騒動は解決されたのでした。めでたしめでたし。
 ついでに反省したドラゴンパピーからはなんか赤い宝石みたいな玉をもらいました。もうちょっと小さい宝石だったらアリスにプレゼントしてもよかったんだけど、なんか大事だから持っておけ、当のアリスに言われたんでとりあえずもらっておこう。


◇◆◇


 そして次なる目的地は、ハピネス村。アリスたっての希望であるあまあまだんごの原料たるハピネス蜜の取れる村。

「実は僕甘いものも大好きでして。出した分は舐めさせてもらいますねぺろぺろ」
「あひぃぃぃっ!? あ、あなたが出す量多すぎて、蜜全部吸われちゃうううう!?」

「……おいルカ。あの蜜は甘かったか?」
「うん、とっても。……でもなんでアリスは両手で僕の顔を掴むのかな?」
「うるさい。余もあの蜜を食べてみたかったのだ。……味見させろ。んっ!」

 道中遭遇したミツバチ娘から事実ハピネス蜜がすごくおいしいことを実感として知ったり、アリスに口の中に残った蜜をディープキスで根こそぎ味わわれたりしつつもたどり着いたその村はなんと、ハーピーに襲われていたのだ。
 よくよく事情を聞けば、村の男達はことごとくハーピーに連れ去られて行ってしまっているとかなんとか。となれば当然、勇者である僕が何とかせねばなるまい。……まあ、この村は昔から何度か僕のように訪れた旅人をハーピーの営巣地に送り込んで、村の男達を助けてくれれば万々歳。返ってこなければまた次の旅人を、というそれなりにグレーなことをやっていたらしかったのだが。
 そんな村人たちを言葉で徹底的に詰るアリスってばマジドS。

「ダメだよアリス、そんな風にいじめたら。むしろそういう言葉責めは僕にやってよ」
「黙っていろアホ!」

 そして問題のハーピーの巣。結局村の女性陣のみなさんと一緒にカチコミをかけることになり、ひとまず僕が先行してハーピー達の巣……というか軽く村になっているところへと入り込み、ここの長であるクイーンを撃破しに向かった。


 そして。


「んっ、ふっ……ぁあっ! あ、あなたの精液、最高に具合がいいですっ! こ、これならたくさん子供を孕めそうっ!」
「おおおおおっ! クイーンハーピーさんマジ名器っ! かつてないほど搾り取られるううう!?」
「そ、そう言いながらあなたこそっ! クイーンであるこの私のお腹を精液でいっぱいにしてくれるなんて……本当に、愛してしまいそうです♪」

 クイーンハーピーとの熱い戦いと話し合いの結果、この問題の根源がハーピーの里に時代の担い手を生むために必要な婿が来てくれないことにあるとわかった。人間に魔物を忌避する感情が強くなったため、このままではハーピーは滅びの道を歩むしかない。それを避けるための、苦肉の策だったのだと。
 その事情を知った以上、見過ごしてはおけない。ハピネス村の男の人たちはハピネス村とハーピーの里両方を家族とすることで一部修羅場を演じつつも丸く収まりそうになっていたが、男不足、子種不足は依然として深刻な問題となっている。
 なので。

「ひゃぁ、んっ……! き、君の精液、すごいね。女王様を惚れさせただけはあるよ。……わ、私もこんなの、一発で孕むぅっ!」
「お、お姉ちゃん……すごい、すごい……っ! 私、初めてなのに赤ちゃんできちゃう。この人の子しか産みたくなくなっちゃうぅっ!」
「うん、大丈夫。お姉ちゃんも一緒だから。ルカさん、すごすぎだよぉ……♪」

 未婚のハーピーやハーピーツインズを中心に、とりあえず片っ端から精液注いであげました。
 いやー、なんかたまに自分でも人間離れしてるなーと怖くなるほどの精力がこんな形で役に立つなんて思わなかったよ。

「貴様、本当にどういう精力をしているのだ。……この前絞り尽くしてやったばかりだというのに、またこんなことを……っ!」
「ごめんねアリス。なんか一晩経ったら完全回復しちゃうみたいで」

 これにて一件落着……とは言い難い。ハピネス村とハーピーの里は、これから長い時間をかけて信頼関係を築くことでしか、真の平和と共存を享受することはできないだろう。だがこうしてお互いを理解して、ついでに時間的猶予もできたわけなので、少しは可能性があるんじゃないかと、そう思いたい。

「ところで、申し訳ありませんが貴方様は……」
「余は旅のグルメ。それだけだ」
「そう、ですか。ならばそのように。……もしまたお近くにお寄りの際はぜひこの里を訪ねてください。……お待ちしています、ルカ様」
「はい、クイーンハーピーさん」
「……むう」

 そして僕たちはまた新たな旅に出る。
 最後にクイーンハーピーさんがこそっと耳打ちして、ついでにほっぺにちゅーしてくれたり、それを見たアリスがむくれて村のおばさんからもらったハピネス蜜をやけ食いしたりもしてたけど、平和の証だよね。


◇◆◇

「じゃあ、次はエンリカ村だ。何があるのかわからないけど、無性に気になるんだよね」
「確かにこれだけ小さな大陸で知られていない村というのもおかしな話。……あるいは、ガイドブックにも載っていない名物料理があるやもしれんな」

 アリスは相変わらず食い意地が張っているけれど、イリアスヴィルにも割と近いのに商人以外寄り付かない村というのが一体どんなところなのか。僕たちは軽い探検の意味を込め、森の中へと分け入っていった。


「どうしてぇ……どうして堕ちないのよぉ……! だめっ! 私がまた堕ちちゃううぅ!」
「いや本当に。なんで僕ってこんな精神構造してるんでしょうね? ……でもエルフのおっぱい最高だからどうでもいいや」

「触手で絡め取るのはいいんですけど、それスカートの下から生えてますよね。じゃあスカートで包み込んでしてくれませんかっ!」
「ちょっ、潜り込まないでくれるかしら!? ……ぁあっ、な、なんでこんなに射精するの!? 触手で吸いきれないなんてぇええ!?」

 道中なぜか珍しいエルフ、それもダークエルフの人たちと遭遇したりもしたしすごく道に迷ったりもしたけれど、何とか森の奥の閑静なエンリカ村にたどり着いた。

「……なんだろう、すごく静かな雰囲気だ」
「ふむ? エルフの隠れ里……というわけではなさそうだな」
「旅のお方ですね。申し訳ありませんが、この村は外部との接触を可能な限り断っています。お引き取り願えないでしょうか」

 そしてその村では、着くなり現れた一人の女性にそんなことを言われてしまった。なんでもかなり閉鎖的な村で、人が入り込むことを望まないのだとか。そこまでかたくなな態度を取る理由は気になったが、静かに暮らしている人々の生活を脅かすのは勇者の務めではない。だから僕たちはそのまま黙って村を出ようとしたのだが。

「その指輪……あなたは、まさかルカですか!?」
「は、はいそうですけど……僕のことを、ご存じで?」
「ええ、私の名前はミカエラ。あなたと、あなたの両親のことを知っています。……大きく、なりましたね」

 なんと、そのミカエラさんは僕と父さん母さんのことを知っているらしかった。そう告げ、微笑みながら優しく頭を撫でてくれるミカエラさん。すごくきれいな人だったけれど、アリスやイリアス様に感じるような気持ちとは違ってとても落ち着く。まるで母さんが生きていたころのように、心安らぐのが感じられた。

「もう行きなさい、ルカ。私たちには会うべき時がありますが、それは今ではありません」
「……はい。いつか、また」

 それが、エンリカ村であったことの全てだった。


◇◆◇


「少し驚いたぞ。お前ほどの変態が、あの女を前にして一切欲情しないとは」
「確かに、あのおっぱいの見事さには確かに心惹かれたけど、なんだかそれ以前にすんごく落ち着く空気があったんだよね、今は。……それと、失礼なこと言わないでよ。そりゃあ確かに僕はしょっちゅうもんむすに襲われてるけど、襲いたいと思ったことがあるのはアリスとイリアス様だけだよ?」
「何を思っているんだ貴様は!? それにイリアスと同列か私は!」
「あっ、でもイリアス様を襲いたいと思うのは夢に出て来てくれたときとおっぱいにお祈りしてる時だけで、アリスにはどっちかっていうと襲われたいかも」
「ひ、人の理性が消し飛びそうなことを言うなっ!」

 そんなアリスとのやり取りが板についてきた感もある僕たちの珍道中も、この大陸で行くべきところは大体行き尽くした。さあ、次はいよいよイリアスポートからセントラ大陸に渡るんだ!


◇◆◇


「勇者ルカよ、回り道をするのも決して悪いことではありません。邪悪な魔物どもを根こそぎバッタバッタとなぎ倒し、世界に平和をもたらすのです。……わかりましたね? わ、わたしがこうしてあなたのお……おちんちんを手でしてあげているのですから、その分しっかりとがんばるのですよっ!?」
「あー、イリアス様の手気持ちよすぎますっ! も、もう出る!」
「え、あっ……ちゅうっ」
「しかも舐めてくれるなんて……感動ですっ!」
「ふぇ、フェラチオではありません! ただ手の隙間から出てくるのがもったいないから吸っているだけですよ!」

 その夜、なんか今回出番がなかったからか妙にやる気のイリアス様が夢に現れ、頼んだら手でしてくれました。しかも精液飲んでくれるし。直接口をつけるわけではないものの、ペニスを握った手にぴったり唇を押し付けてるんだから見た目は完全にフェラです本当にありがとうございました。



[38003] 4話「アリスがいなければここのキツネ達と結婚していたかもしれない」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/10 23:13
 イリアス大陸での用事を大体片付けた僕たち。次なる目的地は世界最大の大陸であるセントラ大陸。きっとそこでもまた新たな冒険が待ち構えているのだろうと期待に胸を膨らませながら、アリスと二人でイリアス大陸北の玄関口であるイリアスポートを目指して旅を続けていた。

「あー、ヒル娘さんの口の中気持ちいい。一緒についてきて寝袋になってくれません?」
「嘘……どうしてこの子溶かせないの!? あっ、あっ……なのに精液はこんなに濃いなんて、信じられないいいい!?」

 途中昼間から最高の寝心地のヒル娘さんに寝かしつけられそうになったせいか、その夜はなかなか寝付けずに困ったりもしたけれど、僕は元気です。

「……というわけで、勇者ハインリヒは当時の魔王を倒してめでたしめでたし、というお話が人間にはあってね?」
「それを魔物である余に語るのはある種の嫌がらせだぞ。まあ、その話に出てくる当時の魔王というのは性格ねじ曲がったのろくでなしだったので自業自得という話だが」

 そしてそんな僕の退屈を見かねたのか、はたまた自分が退屈だっただけなのか、アリスになんか面白い話をしろとせがまれたりも。寝物語ならまずは二人で床に、とさりげなく誘ったらばっちり感づかれ、真っ赤になったアリスの平手で吹っ飛ばされてそこらに立ってた木に叩き付けられてしまった。痛い。
 ……でも今語ったこの物語について、実はおかしなところが一つある。僕は昔から勇者の出てくる英雄譚が好きで、物語から歴史的事実までいろいろと調べた時期がある。その結果、勇者ハインリヒの名は当時の公式記録にも記載があり、魔王を討伐したのは間違いない事実だとわかる。
 ただその後の足跡が、全く不明だった。物語がめでたしめでたしで終えたその先、ハインリヒはどこで何をしたのかが、物語にも記録にも痕跡一つとして伝えられていない。魔王を討ち滅ぼした勇者がただの人間に戻って平穏無事にその後を過ごせるわけがない。そう考えると、彼はまるでこの世界からいなくなったようにも思える。
 ……まあ、イリアス教では禁書や焚書されてしまった記録も結構あるから、その中に彼の顛末が語られた書があったのかもしれない。もしこの旅の最中でハインリヒの足跡を知ることができたらいいな、とも実はこっそり思っていたりする。

「それはそれとして、今の魔王ってどんなのなんだろうね。なんでも四天王くらいしか姿を知らないくらい謎に包まれていて、歴代でも最強クラスの力があるらしいけど」
「そうらしいな」
「まあ、どんなに強い魔王でもアリスの方が可愛いと思うから、安心していいよ」
「ぶふうっ!? いきなり何を言うか!」

 にっこりと笑って言ってあげると面白いように取り乱すアリス。アリスは本当にかわいいなあ。そしてその夜はアリスから新たな技、雷鳴突きを教わり、眠りについた。


◇◆◇


 そして、こうやってアリスと一緒に剣の練習をした夜なんかは。


「ルカ……わかっていますね? 重ね重ね確認しますけれど、あなたの目的は魔王を討つことですからね?」
「えー、ケンカするのって面倒じゃありません? ……あ、でもアリスって高位の妖魔らしいから、ひょっとしたら結婚するときは魔王に許可取らないといけないかも」
「そんなことをしてはいけませんっ! それに、魔王なんかより私の方が綺麗です。なにせ女神ですし! ……ル、ルカになら、ちょっとだけ試させてあげても、いいんですよ……?」
「マジっすかさすがイリアス様お優しい! じゃあとりあえず今日はおしりいじらせてもらいますね」
「はううっ! ルカの指がぁ……お尻に食い込んでますう! ちょっと痛いけど、もっとしていいんですよ……?」
「おお、予想以上の量感……っ! これは今度からおしりとおっぱいどっちを使おうか迷てしまう!」


 かなりの頻度で夢にイリアス様が出てくるようになった気がする。今日はおっぱいに顔を埋めて抱きしめてもらいながら、おしりを握力なくなりそうになるまで揉ませてもらったり。
 イリアス様はおっぱいだけじゃなくてやっぱりおしりも女神級。僕覚えた。


◇◆◇


「そして、やってきましたイリアスポート!」
「道中盛大にスルーしたな貴様」

 ここまで、長い道のりだった。北上するにつれて熱い地方に近づいてきたせいか鬱蒼とした森の中を歩くハメになり、イリアスヴィルのあたりでは見たこともないようなもんむすがたくさん出てきたし。

「ラフレシアなのにいい匂いですね。くんくん」
「ああああっ! 二人まとめて抱えないで、おっぱいの匂いかがないでえ!」
「この子すごいっ! 精液めしべだけじゃ受けきれない……おしべも受精しちゃいそうだよお!」

「……ねえ、どうして私に取り込まれかけてるのに溶けないの。あなたを食べられない」
「生憎僕を食べていいのはアリスだけなので。代わりにいっぱい射精するんで勘弁してね」
「んん……っ! あ、ふぁ……。……わかった、あと3回射精してくれたら大目に見る」

 ラフレシア娘やローパー娘など、放っておくと本気で捕食しようとしてくるかなり危ないもんむすたちもいるのだから、なるほどイリアス様の加護がない僕は気を付けなければいけない。


「とかなんとか言っておきながら、自分から面倒に飛び込んでいくのだな貴様は」
「しょうがないって、アリス。洗礼を受けられなかった僕が勇者と言い張るためには、行動で示すしかないんだから」

 そしてまたまた時が過ぎ、アリスとそんなことを語らう再びの野宿。今夜はイリアスポートから東に進んだ野原の片隅にテントを張った。
 セントラ大陸へ向かうはずがどうしてこんなところでアリスと仲良くキャンプをしているかというと、イリアスポートの現状がそうせざるを得なくさせているせいだった。

 本来、船で一日もあればたどり着けるセントラ大陸のナタリアポート。イリアスポートはその港とイリアス大陸をつなぐ船が行きかって大層活気にあふれた町のはずだったのだが、なんとここしばらくはまったく船が出ていないのだという。
 その原因というのが、セントラ大陸との間に起きる嵐。たとえ晴れている時に船を出そうとも、狙い澄ましたかのように嵐が起きて船の行く手を阻むのだという。
 そこでどうしたものかと悩む僕らの前にまたしても現れたアミラの言によれば、イリアスポート東の洞窟には100年前に世界の海を荒らしまわった伝説の女海賊キャプテン・セレーネのお宝が眠っていて、その中の一つである海神の鈴を手に入れれば嵐など何する物ぞと進むことができるのだとか。とりあえずそれをもらっておこうと、こうしてイリアスポートを出た次第だ。


「しかしルカよ、貴様は本当にまだまだ未熟だな。それでよく今日まで生き残ってこれたものだ」
「確かに。異常な精力がなければ即死だった戦いがいくつもあるよね」

 そしてその夜もまた、アリスに稽古をつけてもらう。今日は新しい技はなしに基礎の反復。大変ではあるが、こういうことをしっかりやってこそ技も冴えるというものだろう。アリスの言っていた、動きに風を、身に土を、心に水を、技に火を宿すとうゼンモンドーめいた言葉の意味はまだよくわからないけど、とにかく頑張ろう。

「……で、瞑想すれば傷が回復するって? そんな馬鹿な。まあやってみるけどさ。……スゥーッ! ハァーッ!」
「おい待てルカ! 貴様本当に傷が塞がってないか!? そしてなんだその珍妙な呼吸は!」

 そしたら、なんか回復技を覚えました! 昔イリアスヴィルを訪れた赤黒の冒険者に教わった謎の呼吸法を併用して瞑想したらなんか傷が塞がるという。本当にどういう体をしてるんだろうね、僕は。

「……アリス、ちょっと待ってほしい。ひょっとして僕、射精→賢者タイム→心が落ち着く→瞑想→回復→射精、という無限ループが可能なんじゃ」
「……余には貴様が無限に再生する化け物に見えてきたぞ」

 正真正銘の妖魔にそんなことを言われるのはちょっとショックでした。アリスに言われるとむしろご褒美なんだけどね?


◇◆◇


「で、洞窟も大分奥まで来たわけだけど」
「狐臭いな。無性に狐臭い」

 噂の洞窟を調査していたら、なんかアリスが無性に荒んでいました。
 どういうわけかアリスは狐が嫌いらしく、さっきからずっとこんな調子で。……おそらく洞窟入った直後のビビりっぷりも原因じゃないかとは思うんだけど。僕がお化けでもでそうだな、と口にしたら途端にくっついてきたし。
 アリスがどういう思いでそんな行動に出たのか、詮索はしないよ。これから先、もしもおばけ屋敷とか幽霊船の噂を聞いたら絶対かならず行ってみようと誓ったけど。


 そんなことを考えながらの、洞窟探検。

「三回膣内射精したら結婚、か……。でもごめん。僕のお嫁さんはアリスだから、もう三回膣内射精してあげるんで君が僕のペットになってよ」
「へ? しょ、しょんなああ!? まだ射精するの? 私のお腹に……らめえ、私、あなたのペットになっちゃいましゅううう!?」
「四回目」
「んああああっ! お腹、ふくれるう……」
「五回目」
「零れる……ぶぴぶぴいってあなたの精液零れてるう……いやあ、音聞かないでえ!」
「はい、六回目」
「あ、あ……ありがとう、ございましゅう……。私、あなたのペットれすぅ……」

 まだ小さい妖狐には遠回しなプロポーズをされたみたいだけど、アリスと結婚するという野望があるので応じるわけにはいかず、合計6回の射精をすることで逆に彼女に僕のペットになってもらうことにしたり。

「んっ……あれ。あなた、まだ枯れないの?」
「見てわかる通り……って見えないんでしたね。まだ当分萎えないですよ?」

 なんか目を閉じたままのメーダ娘は他と同じく満足して気絶するまで射精して退けて。

「ごめんねクモ娘さん。その狐の子は僕のペットなんで許してあげてください」
「ええ、いいわよ。代わりにあなたの精と命をくれるなら」
「じゃあ、どうぞ」
「ふぁあああ!? 精液出過ぎ……もう、私の糸かあなたの精液かわかんないわよう……っ!」

 ペットになると同時に耐えられなくなったか子狐の姿になるなり洞窟の奥に逃げた妖狐ちゃんを食べようとしていたクモ娘にはお詫びに向こうが吐き出す糸と同じくらいの量の精液をご馳走したりしました。

「ちょっとぉ……! あんたせっかく私の箱の中に引きずり込んだんだから、おとなしくしてなさいよ!」
「そう言われても。箱の中が精液でいっぱいになって、これ以上いると溺れちゃいそうなんですが」
「あんたが射精しすぎるせいれひょお……! わ、わらしも溺れひゃうう!」

 ミミック娘にうっかり捕まったのを割と本気で命からがら抜け出てみたりとかもしました。洞窟探検にふさわしいスペクタクルの連続だね。

「貴様は身体能力も頭もそれなりなようでいてどうしても抜けているな。あんなに怪しい宝箱をわざわざ開けるとは思わなかったぞ」
「でもさ、アリス。もしあの宝箱がたくさんお菓子の入った宝箱だったとしたら……?」
「……。ハッ!? べ、別に中身を確認しに行こうなどとしていないぞ! 本当だぞ!?」

 そんな感じでアリスとも楽しく探検できたし、海神の鈴を手に入れるという目的はまだ果たせてないけど既にして十分満足できた気がする。


◇◆◇


「……とかなんとか思いつつぐっすり寝たら、いつの間にか強敵が片付いている件について」
「その言葉からすると、どうやら本当に眠っていたらしいな。それであの力とは……貴様という人間がますますわからん」

 そして気づけばご覧のありさまである。
 目の前には大きな狐が横たわっており、ひょっこり姿を現したアリスの言葉によれば僕が寝たまま倒したのだとか。
 確かに、七尾と名乗る七本の尾を持つ妖狐はかなり強かった。

「な、なんという射精量です……! しかし私の7つの搾精尾ならば、吸い尽くせるはず!」
「くううううっ!? さ、さすがにこれはきつい、気絶しそうだ……!」

 いまだかつてない熾烈な戦いに、僕は全力とか全精力とかを出しつくして戦ったが一歩及ばず意識が闇に落ちてしまった。あるいはこのまま旅が終わってしまうのか。そう悔しく思っていたのだが、現実は異なる。一部始終を見ていたアリスによれば、古の魔族の技を僕にいろいろ伝授してくれたアリスですら見たこともない技を寝たまま繰り出し、七尾を倒したのだとか。

「貴様、さては先祖に魔物がいるのではないか? ごくまれにそういうことがあると聞いたことがある」
「いやあ、そんなことはないと思うよ? ……でも中二病真っ盛りだったころに、僕は昔の勇者の生まれ変わりで、両親の片方が実はイリアス様直々に生み出された原初の天使だった、とかいう妄想をうっかり母さんに知られちゃったことはあったな。その時は母さん、顔真っ青にしてさめざめと泣いてたけど」
「凄まじい親不孝だな。まあ、さすがにそんなことはなかろう。もしその妄想が事実だったらそれこそお前の嫁にでもなんでもなってやろう。はっはっは」

 そんな風にアリスに笑われちゃったんだけどね。
 謎は残ったが、それでも洞窟の最奥にたどり着いたのは事実。あとはこの扉の向こう側にある海神の鈴を手に入れれば、セントラ大陸へ渡る準備は整うことになるのだが。

「むう、ちと遅くなってしまったようじゃのう」
「あ、なんかまた狐の子が出てきた。……そこはかとなく体型に似合わない貫禄が漂ってるみたいだけど」

 目的の扉の奥からは、一人のもんむすが現れた。
 最初に会った妖狐と同じくほぼ人型で、きれいな金髪と同色のもふもふしっぽが特徴的で触ったら実に気持ちよさそうだ。
 ……が、にこにこと笑顔を絶やさない表情から伝わってくるのは絶対の自信。能天気なのではなく、誰かが自分を害すことなど絶対にできないという前提を持つ者だけが醸し出す圧倒的な風格を放っている。

「やはり貴様か、たまも」
「おや魔王様。まさか鉢合わせになろうとは」
「……え、魔王?」
「……あ」
「……おろ?」

 そして、なんかすんごくあっさりとたまもが四天王の一人で、アリスが魔王だと発覚してしまいました!


「あー、アリスって魔王だったんだ。まあどうでもいいけど」
「ちょっと待てえ! 能天気だアホだと思ってはいたが、余が魔王であることをどうでもいいだと!?」
「うん。アリスは妖魔だとか魔王だとかいう以前に僕のお嫁さんだから。人間と魔物との争い云々も、アリスとなら話し合って解決できそうだし」

 まあ、僕からすれば簡単にスルーできる程度の話なんだけど。そもそももんむすであるアリスにプロポーズした時点で常識はずれなんだから、いまさら魔王だろうがなんだろうが関係ないったらない。


「ははは、魔王様のお気に入りだけあって面白い人間よな。のう、ルカよ。せっかくじゃしウチの情夫になってみんか? 魔王様のことを布団の中でたっぷりと教えてやるよって、そのあと鍛えた手練手管でたらしこむのも一興ではないか? ……もちろん、ウチの体でたっぷり実践したうえで。どれ、試してみるといい」
「あううううっ!? 尻尾気持ちいい!」

 それより問題はたまもの方だ。なんか気に入られてしまったらしく、気づけば押し倒されて思いっきりもてあそばれてしまっている。グランベリアの時もそうだけど、今の僕では四天王を相手にするには地力が違いすぎて物理的には全く歯が立たない。

「ほほーう、ここに来るまでも大分射精したろうに、うちがちょっと尻尾でくるんだだけでこの硬さ。若さよのう。味も期待できそうじゃ」
「うう、手が小さいよう……なんだかすごくイケナイことをしてる気分っ!」

 しかも性的な意味でも、四天王は極めて強力だ。たまもの場合は、僕の腕の中にすっぽり収まりそうなくらい小さな体をしているのに押し倒す力は山のようにゆるぎなく、ペニスを握る手は犯罪じみて小さいのに先走りまみれになって責める手コキの動きは熟練のそれ。しかもすぐにキスができそうなほど寄せられた顔は、幼い顔付きをしているのに目が合うだけで背筋がぞくぞくするほど色っぽい表情をしているのだからして。
 このアンバランスさが生み出すエロさといったらもう。射精を我慢できるはずがない。

「あああああっ、出るうっ!」
「お、おー……予想以上の射精量じゃのう。もうそこらじゅう精液だらけじゃ。どれ、もったいないから賞味させてもらうとしよう。かぁ……ぷ。んー♪」

 そして、射精を始めた僕のペニスを上機嫌で咥えこむたまも。小さな口の中はあっという間に精液でいっぱいになる……はずが、いつまでたっても溢れない。なんと数多のもんむすのキャパシティを超える量を誇る僕の精液を、全て出る端から飲み込んでいる。

「んぷー……。んちゅっ。……はぁ、すごいのうルカ。まさかウチが満腹にされるとは思わなんだ。……それに、この濃さと味。少々酔ってしまったみたいじゃ」

 口の端からほんのわずかに精液を垂らし、着物を着崩してにぱっと笑うたまも。これまでもんむす相手ならば負け知らずだった僕がたまもに与えられた影響と言えばその程度の物だった。顔は大分赤くなって、酔ったという言葉の通りに目がとろんとしているが、これがたまもの全力というわけではないのだろう。もし本気を出して搾られていたら……。そう思うと震えが走る。

「まあ、満足させてくれたわけじゃし、妖狐や七尾も世話になったようじゃし、この海神の鈴はルカにぷれぜんとするとしよう。……また会う時を楽しみにしておるぞ」
「そ、そう。ありがとう、たまも。……でも次はもうちょっとお手柔らかにしてもらえるかな。背中に突き刺さるアリスの視線が痛すぎる」
「……う、ウチとしたことがちと夢中になってしまったの。大丈夫じゃ魔王様。ルカはたまに情夫として借りるくらいじゃから!」

 そして事後、とろっと満足げな表情をしていたたまもがアリスのガン睨みを受けてマジビビりの様子を見せ、そそくさとその場を去っていく。
 残されたのはちょっと動けないくらいに疲れた僕と、海神の鈴。


「……」
「あ、あの、アリス?」
「……なんだ」

 そして、めちゃくちゃ不機嫌なアリスでありましたとさ。
 もんむす的に男をとっかえひっかえしたり、一人の男を共有したりするのは普通にありらしいのだが、この反応。アリスに申し訳なく思うとともに、そういう普通の男とは違うものと思われているという証拠でもあるので、ちょっとだけ嬉しくなってしまう僕なのだった。


「用は済んだのだから、とっととセントラ大陸に向かうぞ。セントラ大陸のナタリアポートには豊富な海の幸を生かした名物料理がたくさんあると聞く。……それでも食べなければやっていられん!」
「痛い痛い、引きずらないでー!」

 ぷんすかと洞窟を後にするアリスであったが、尻尾の先で僕の足を掴んで引きずりながらでも連れて行ってくれたのは、アリスなりにまだ許せるラインだったからだと信じたい。

 ともあれ次に向かうのは、嵐の海を越えたセントラ大陸。
 世界を救うための、そして魔王であるアリスとより一層いろんな意味で分かり合って人間と魔物の共存を目指す旅は、まだまだ続くのだった。



[38003] 5話「アルマエルマはエロい。グランベリアは可愛い。そしてたまもはもふもふしたい」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/13 21:47
 ざざーん、と船が波を切って海原を進む。青い空と輝く海がどこまでも広がっていくただ中で僕たちは今、セントラ大陸へ向かう船に乗っている。……という状況だったのが数時間前。

「海神の鈴がなければ確実に船が沈んでただろう嵐なのが残念でならないよ」
「貴様も動じないな。まあ、これから起こることを考えればそのくらいでちょうどいいか」

 ただし、今周囲で渦巻く波の音を正確に表現するなら、ずごごごごどばばばばとかそんな感じになってしまうくらい、えっらい嵐の海になっていた。
 晴れていた空は急に厚い雲で覆われて真っ暗になっているし、海神の鈴の効果で船の周りだけがほんのわずかに凪いでいるが、その外側はひどい荒れようだった。実際この船の乗組員の人たちも船を出してほしいと頼んだ当初は全く乗り気ではなく、アリスが目力一発で言うことを聞かせてくれたのだけど、それも納得だ。誰だって命が惜しければこんな海に出たいとは思わない。

 だが、おそらく既にお分かりいただけているだろう通り、この嵐は自然現象ではありえない。イリアス大陸とセントラ大陸の間の行き来を意図的に邪魔している者が、いるのだ。

「どうも、こんにちは。あなたが魔王様お気に入り勇者のルカちゃんね。……うふ、かーわいい」
「うわー……。アリスアリス! なんかすごいエロい人に声かけられた! あの前かがみのポーズ、絶対胸の谷間を見せようとしてる!」
「少し黙っていろ。アルマエルマ、今度は貴様が独断か。……まあ、お前ならよくあることだな、うん」

 それこそは、嵐をものともせずにふわりと船の舳先に飛んできたサキュバス、四天王のアルマエルマであった。
 美しい女性の姿に悪魔じみた羽。これまで完璧に全裸のもんむすもいたことを考えれば露出度は決して高くないが、イリアス様やアリスに匹敵するサイズと二人を超越するエロさを放つ胸や、むっちりとした太ももがこすれる股などきわどいところを的確に露出してエロさを強調する衣装。すさまじいまでのエロさだ。思春期の男であれば、流し目の一つもくらっただけで射精するだろうことは間違いない。

「グランベリアちゃんも気に入ってるみたいだし、せっかくだからルカちゃんにご挨拶しておこうかなと思って。……どうかしら、お近づきの印に私のカラダ、一回使ってみない? あ、でもルカちゃんは勇者だから、一応戦いって形にした方がいいわよね。大丈夫、手加減して、しっぽだけで相手してあげるから」
「お、おぉう……」

 目を細めるだけでエロいとか、この人一体どういうフェロモンしてるんだ。思わず何も言えずにいるうちにとんとん拍子で勝手に話を進められてなんか戦うことになってしまったが、別にちょっとくらいおさわりさせてもらいたかったとか思ってないんだからねっ。


「あ、あ……すごい。射精、止まらないいいいい!?」
「きゃあんっ。本当にその言葉通り射精しっぱなしの人なんて初めてよ。それに精液もすっごくおいしいし……ふぁ、しっぽだけじゃもったいないかしら」

 まあ、さすがに四天王に今の僕がかなうわけもなく、あっさり尻尾の搾精器官に搾られてしまったのですが!
 いや実際すごい。尻尾の中はどんなもんむすにも負けない名器っぷりで、しかも子宮というゴールがないからどこまでも僕のペニスを飲み込み、精液も際限なく吸ってくる。射精するたびに尻尾の一部が精液をためてぷっくりと膨らみ、それがだんだん尻尾を遡って最後はアルマエルマのカラダに取り込まれている。
 僕に背を向け、色っぽく振り向いたアルマエルマの顔がうっとりと緩み、尻尾を通って行った精液が体に入る瞬間にぶるりと震える姿は僕の精液を感じてくれている証で、なんだか無性に興奮してしまう。

「あ、あ……だめ、尻尾じゃ吸いきれない」
「でも僕、まだ射精るよお!」
「んんっ、や、もったいない……はむっ。ぢゅ~っ!」
「あああああっ、今度は、口で!? こっちもすごいいい!」

 そんなアルマエルマの尻尾でも、やたらエロい体に興奮して射精しまくる僕の精液を飲みきることはできなかったらしい。尻尾から溢れてしまう前に疾風のような早業で、こんどは口で直接精液をすすられた。魂が抜けそうなほどに、気持ちいいっ。

「んん~っ。ちゅっ、じゅ。れろぉ、……けぷ。はぁ、おいしかったぁ。……でも、私の負けね」
「……へ?」
「尻尾だけで、って言ったでしょう。お口を使っちゃったんだから、私の負けよ。……でも楽しかったわ。またよろしくね、ル・カ・ちゃん♪」

 さすがの消耗にへたり込む僕の体に覆いかぶさるようにして自分の敗北を宣言するアルマエルマ。余裕ありまくりの様子だったが、頬がちょっと赤くなっている分は僕の勝ちだと信じたい。
 まあ、あれだけ濃厚なことをしておきながら、最後はちょんと唇に触れるだけのかわいいキスとかしてくるあたり、まったく敵う気がしないんだけど。


「ともあれ、何とかナタリアポートに着けたね」
「ああ、そうだな。さっそく食べるぞルカ。海産物を食べるぞルカ。とにかく食べるぞルカ。さあついてこい」
「ちょっ、ちょっと待ってアリス! 僕の財布の中はあんまり余裕ないんだからね!?」

 四天王との遭遇という、アクシデントなんて言葉じゃ済まないレベルの出来事もあったりしたけれど、何とかナタリアポートにたどり着くことができた僕たち。アリスはいきなり不機嫌全開でやけ食いに走ろうとしていたけど、人魚さんが売っていた焼きヒトデはさすがに食指が動かなかったのかスルーしていた。なんでか僕は買わされたけど。

「焼きヒトデー、おいしい? よー。誰か買ってください~」
「あー、そんなしょげた口上じゃお客さん来てくれんとよ? もっと元気ば出さんとこの世間の荒波は泳ぎ切れんたい! どっかの乙姫みたいになってもよかと?」

 それにしても、ナタリアポートには人魚が多い。聞いたこともない方言をしゃべる人魚さんも普通に交じっているくらいに。イリアス大陸で生まれ育った僕からしてみれば、アミラみたいな魔物とか以前に残念すぎるモノでもなければ棘が立って同じ町で過ごすことはできないかと思っていたのだけれど、この町ではそうでもないらしい。実にいいことだよね。

 だけど。

「っきゃあああああ! 爆発!?」
「あれ……人魚の学校のあるほうだぞ!」
「マズイ、助けないと!」

 必ずしもいいことばかりというわけには、いかないらしかった。


「……なるほど、先ほどの爆発事件の犯人が、お前の父親の親友だっただろう、と」
「うん。……ごめんね、アリス。気を使ってもらっちゃって」

 その理由というのが、あの事件を引き起こしただろう組織、イリアスクロイツとそのトップとなっているだろうラザロという男だ。正直考えたくもない。だけど現場近くであの男の顔を見てしまった瞬間から僕は震えが止まらず汗が出て、アリスに半ば無理矢理この宿へ連れ込まれてしまった次第だ。
 父さんのかつての親友だったラザロがしていることは、絶対に間違っている。

「ん? でも宿へ連れ込まれたってことは……ハッ! 僕に乱暴する気だろう!? エロ同人みたいに!」
「人聞きの悪いことを言うなっ! ……それにどうせ貴様はすぐに同意するから、よいではないか」
「ああっ、アリスの尻尾に巻きつかれるの気持ちいいっ! 確かに望むところだったよね、そういえば!」

 そしてまた、僕はアリスにこってり絞られることになるのでありました。

「最近はたまもやらアルマエルマやらに情けなく絞られることが多かったからな。今日もとことんまで貴様を鍛えてやる。嬉しいだろう?」
「うん、すっごく!」
「……余自身が言っておいてなんだが、そうまで笑顔で肯定されると調子が狂うな」

 その夜のアリスは尻尾でしてくれた。僕の胸板にどすーんとアリス自身の巨乳を乗せて身動きを封じて、僕が感じる顔を間近で観察しながら。
 アルマエルマの物とは違う、蛇の物に似たアリスの尻尾の先端部分がしゅるりと螺旋を描いて巻きつき、きゅうきゅうと締め付けてくれる。ひんやりとつめたい皮膚の下は筋肉がみっちりと詰まっているせいか、力は強いのに弾力があってぷりぷりの感触が僕を攻め立てる。

「どうだ、余の自慢のしっぽは。搾精器官など使わなくとも最高の心地だろう」
「うん、……うんっ!」
「いいだろう。ならば射精しろ。たっぷりと、楽しませてもらうからな」

 そしてその日もまた、僕は精液が空になるまでアリスに気絶するまで弄ばれるという、幸せな眠りにつくのでしたとさ。


◇◆◇


「ルカぁ……だから、魔王を討ちなさいって……言ってるじゃないですかぁ。こ、こんなところで、私のおしりを揉んでる場合じゃないんですっ、あん!」
「お言葉はごもっとも。でもよくよく考えたらイリアス様ってパンツはいてないわけじゃないですか。なら魔王退治なんかより、このスカートの隙間から手を入れて直接おしりをたっぷり楽しませてもらうのが最優先でしょう!?」
「何をバカなことを真剣な表情で……ひぃっ!? そ、その穴は触っちゃだめえええ!」

 その上さらにこんな極上の夢まで見られるんだから、イリアス様のおっぱいとおしりを信仰していてよかったと感謝することしきりである。


◇◆◇


 いい眠り方をした次の日は起きるときも気分がいい。アリスもつやつやしているし、僕もすっかり元気いっぱいだ。
 さあ、次に目指すはサン・イリア城。セントラ大陸でも特にイリアス教への信仰が盛んな土地で、そこにある女神像は世界一の見事さで大層エロいのだとか。僕のようなニセ勇者じゃあ門前払いされるかもしれないけれど、イリアス様に畏敬の念を抱く一人の人間としてぜひとも訪れておきたい場所だった。


「ああー、海産系のもんむすだと口の中の感触もちがうんだね。汁だくな感じ?」
「そのお汁、全部あなたの精液と入れ替わっちゃうわよぉ……!」

 道中、海岸を通った時に女性を襲っているナマコ娘さんを海に返したり。

「見つけました……運命の人! 私とこの貝の中で一生エッチしましょう?」
「や、あの、僕にはアリスという心に決めた人がいるんで」
「大丈夫、私はそれでもあなたを愛せます! ほおら、お尻だってしてあげられますよ」
「そ、そこはアリスにもされたことないのにいい!?」

 ナマコ娘に襲われていた女性、と思ったのが実は貝娘で婿にされそうになったり。……なんだろうね、この貝娘さん。今までにないゴリ押しタイプだったからさすがにちょっと肝が冷えたよ?

「なるほど、貴様は何事にも動じなさすぎると思っていたが、ああいうのが効くのか」
「……うん、ああやってストレートに深く深く愛されるのはちょっと苦手かな。いやすごく苦手かな。そんなことされたら怖くて震えちゃうかもなー(チラッ)」
「……そうまであからさまだと、さすがに余も気づくぞ馬鹿者」

 アリスがニヤニヤしていたのでせっかくだからと罠を張ってみたのだけど、すぐ見破られました。さすが魔王、生半可な策じゃデレてくれないらしい。

「んんーっ! あなた、どうして私でも搾り尽くせないのよぉ……それに、締め上げても全然堪えないしぃ……!」
「すみません、あなたもすごくきれいなラミアさんですけど、もっと美人で可愛くてめんどくさくて食いしん坊で強いラミアに惚れてるんで。……ああっ、でもラミア種やっぱり大好きですっ!」
「んああああああーーっ! 射精、しすぎぃ……溢れるぅ……っ!」

 サン・イリア城まであと少しというところで、割と強いラミアとも出会ったり。一度倒したと思っても服を脱いで再戦を挑んでくるあたりさすがのガッツだったが、生憎と僕はアリスで慣れてるので何とかなった。もしアリスと一緒に旅をしていなければ負けていたかもしれないくらい、紙一重だったけれど。

 そんなこんなで、僕はサン・イリア城にたどり着いたのだった。


◇◆◇


「おお、そなたが祝福を受けずに旅をする勇者、ルカか」

 サン・イリア城に入ることはできたのだが、サン・イリア王は勇者を導くという使命を帯びているからさすがに僕のようなニセ勇者とは会ってもらえないかもしれない……そう思っていたのだが、なんかいきなり順番待ちすっ飛ばして謁見してくれることになりました。
 噂に名高いイリアス様の女神像を拝んでいたら、夢枕に出て来てくれるイリアス様そのものと言った再現度で、おっぱいやら太ももやらお腹のラインとかに見とれてるときに呼び出しの声をかけられたからすんごい驚いたけど。

「実は昨晩、夢枕にイリアス様が立って伝えてくださったのだ。明日この城を訪れる祝福なき勇者、ルカこそが魔王を倒し世界を救うのだと」
「マジっすか」
「うむ。夢の中のイリアス様は実にお美しかった。白い翼、慈愛の微笑み、穢れなき装束……」
「そして柔らかそうなおっぱいと深いスリットから除く太ももとたっぷりしたおしり!」
「すべて、この上なくエロかった! ……はっ!?」

 どうやらサン・イリア王は結構なお年の割に大層仲良くなれそうだった。思わず立ち上がって叫んだ後、アリスからの冷たい視線を受けてすごすごと玉座に戻ったけど。

 さて、詳しく話を聞くところによるとサン・イリア王。イリアス様からのお告げもあって、いつもやっている勇者への導きをかなり気合入れて僕にも施してくれる気になったらしい。この大陸に散らばる三賢者の試練を乗り越えたら、女神の宝剣を授けてやろう、と。
 ……まあ、話に退屈したアリスがぺきっとへし折っちゃったんだけどね、その宝剣。いっきにしおしおと枯れていくサン・イリア王、哀れ。

 とはいえアリスも考えなしにそんなことをしたわけではなく、魔王もビビるという女神の宝剣がリアル魔王であるアリスに全く何の効果もないから無駄足を踏まないように止めてくれたというわけらしい。そして代わりに示されたのが四精霊との契約だった。
 三賢者と同じく……と言ったら失礼かもしれないが、セントラ大陸のどこかにいるという四精霊。地水火風を司る彼女らに認められ、力を借りることができればそれこそ魔王にも対抗できるだろう、と。……なるほど、やる気出てきた!

 しかし残念ながら、今のところ四精霊はどこにいるのかに関しての手掛かりはまったくない。しょうがないから何とか情報でも探してみようか、と思ったその時。

「た、大変だー! 魔王軍四天王、グランベリアが来たぞー!」
「いかん、王をお守りするぞ! ……鎧の下は結構可愛いと評判のグランベリアを一目見たい奴は俺についてこい!」
「隊長に続けー!」
「うおお、グランベリアたん俺を斬ってくれー!」

 なんと、サン・イリア城にグランベリアが襲来したとの報が入った。城のどこからか聞こえてくる轟音と響く振動。ビリビリと空気を伝わって感じられるこのプレッシャー、確かにグランベリアのものだ。


「待て、グランベリア!」
「来たか、ルカ。待っていたぞ。……こ、この前は世話になったな」
「あ、いやこちらこそ。……でも何故そこで前髪を気にする。その仕草めちゃくちゃかわいいんだけど」

 急いで駆け付けると、そこにはいつぞやのイリアスベルクの時のように累々と倒れ伏す兵士たちと、その中央に威風堂々の構えを見せるグランベリアがいた。声をかけるなり、なんかちょっと顔が赤くなった気がするけど、まあいいや。

「ふむ。その構え、大分腕を上げたと見える。こんなところまでわざわざお前の様子を見に来た甲斐があったというものだ。さあ……かかってこい!」
「うおおお、いくぞおおおお! アルマエルマ戦では使う機会がなかったけどアリスから教わってはいた、天魔頭蓋斬!」




「あ、あ……グランベリアの足、どうしてこんなにやわらかいんだよおっ!」
「ふんっ、踏まれて感じるなど情けないヤツめ。……ここをしてみたらどうだ。気持ちいいか?」
「うんっ、すごいよお!」
「そ、そうか。……ふふっ」

 しかし、四天王との力の差は歴然。奮闘空しくすっ転ばされて下半身を剥かれて、グランベリアの足であひらされることに。グランベリアは手といい足といい、あれだけ武人っぽい格好をしているのに柔らかくて気持ちよすぎる。ちょっと動きがたどたどしいところは初心っぽくてかわいいのだけれど、赤くなった顔で夢中でいじってくるところとか余計興奮するじゃないか。

「どうだ、ルカ。どうせ負けてしまったのだからいっそ私のものにならないか。魔王城に連れて行って、たっぷりと楽しませてやってもいいんだぞ、どうだ?」
「それはそれですごく心惹かれるんだけど、僕はアリスのものだからあひいいっ!」
「むう……既に勝敗は覆らない状況でもなお心は折れないか、見事だ。その心があれば、お前はもっと強くなれる。いいだろう、お前のさらなる成長に期待して、今日は引いてやる。……あ、でもやっぱりもう一回だけ射精しろ。ほらほら」

 そしてグランベリアは、最後にもう一回足でぐりぐりとこねくり回して射精させ、飛び出た精液を素早く手で受け止めてから転移していく。あの精液をどうするつもりなのかはわからないが、いまだ乗り越えがたい実力差を感じさせられる一件だった。

「……本気で攻めてきたわけじゃなかったみたいだけど、何がしたかったんだろうね、グランベリアは」
「貴様のことを相当気に入ったのだろう。戦うことでしか分かり合えない女だからな、あいつは。それがあんな態度に出たのだ、どれほど興味を持っているのかも知れよう」
「……それはつまり、さっきの戦いがグランベリアなりのプロポーズだったということに!? そんな、僕にはアリスというお嫁さんが!」
「誰が嫁だ! ……まあ、貴様は私の獲物だからな、誰かにかっさらわれるなどというのはが癪なのは確かだ。さあ起きろ、四精霊の居所を探すぞ」

 ツンとした態度でそういいながらも、僕を立たせてくれるアリス。なんだかんだで気にかけてもらってるし、いろいろ教えてももらってる。偽物なうえに魔物との共存を目指しているとはいえ勇者の僕をこうして助けてくれるアリスがどんなことを考えているのかはわからないが、その期待には、応えたいと思う。

「ところでアリス。僕のことを自分の獲物だって主張したいのならいい方法があるんだけど、どうかな」
「目に『結婚して』と書いてあるぞ。少しは慎め、バカっ! ……そういうことの言い方はもっと、こう……」

 そう、最終的にアリスを僕のお嫁さんにするためにも。魔王であるアリスにも認めてもらえるくらい強くならなければ!



[38003] 6話「嫁はアリスだけど、メイアさんとは心の友になれそうです」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/15 22:33
「おおー、ここがサン・イリア城図書館か」
「どこを見てもイリアスイリアス……くだらんな」

 グランベリア襲撃をなんとか生き延びた僕とアリスの一行。どさくさ紛れと言ったら聞こえは悪いけど、本来ならばちゃんとした手続きが必要になるのをすっ飛ばして四精霊の居所を調べるためにサン・イリア城の地下図書館にやってきた。地下だというのに天井が高く、大量の本が整然と並べられているしイリアス教に関する著作の品ぞろえが恐ろしく豊富なあたり、さすがは世界に名高いサン・イリア城だ。
 まあ、アリスはめんどくさそうにしてるけど。ともあれまずはイリアス信仰に押されて隅っこに追いやられている四精霊信仰についての本を調べてみよう。


「じゅぶっ、んぶ……。らめれす、飲みきれない……お、お願いだから、ページには精液かけないで……ああーっ!?」
「そんなこと言うなら少しは口を離してもらわないと」

 そう思って本を開いたら、なんか本から17ページと名乗るもんむすが出てきたんですが。しかも魔王の命によってこの本を守ってるとかなんとか。

「よ、余は知らん。それに今は芋を焼くのに忙しいからあとにしろ」
「さっき17ページさんが、『魔王様は焚書を好かないから私に守るよう命ぜられた』とか言ってたんだけど。……まあ、イリアス教だと定期的に焚書が流行るし、別にいいんだけどね?」

 じとーっ、とした目を向けてみると、そこらの本で焼き芋しながらアリスが焦る焦る。これは、絶対何かしてるな。それも、指示出しはしたけど忘れてる的なことを。


「うふ。あなたのおちんちん、しっかり観察させてもらいますね……って、ひゃあ! い、一回の射精で顔中どろどろにされちゃったぁ……。こ、こんなの、どの本にも書いてないれすぅ……っ!」
「確かに、最近自分でもちょっと異常かなあと思うけど……257ページさんの狙いはきわどいけどたどたどしい手つきで気持ちいいっ!」

 その後も本の番人であるもんむすはまだ残っているらしい。本からでっかい手のような何かを生やしたメガネの子には興味津々という表情でたっぷりと弄られて、メガネを白く染めるくらいに射精させられちゃったし。

「これ以上この本に関わることは許しません。読むか、死ぬかです!」
「それはいいんですけど、精液本に垂れちゃいますよ?」
「ひゃああ!? な、何をしているんです! で、でもこれを全部飲むなんて……んぐうううっ! もう、お腹いっぱいなのに……じゅるるるるっ、全然射精終わらない……それに、あなたの精液おいしくて飲むの止まらないぃっ!」

 最後の65537ページさんは大層ガッツのある人で、本を守るためにまさに命を懸ける勢いだった。大切な本に僕の精液がこぼれないようお腹がポッコリ膨れても僕の精液を全て飲んでくれたのだが、がっつり体固定した上で射精終わってもフェラし続けたことが原因の一端だと思います。

「うわわ、芋は焼けたというのに火が止まらん」
「しかもトドメは魔王の失火という。……かわいそうに」

 とまあ、相変わらずアリスの食い意地は張っていたし図書館で火が出るというシャレにならないトラブルも起きたけど、幸い火の回りが遅くて被害はほとんど出なかったしなんだかんだで四精霊に関する本も持ちだせたしよかったということにしよう。……ごめんなさい、いつか必ず返します。


 さて、そして定番の情報整理。
 まず目下最大の目標である精霊の居場所についてここから最も近いのは、シルフの住む精霊の森らしい。人が足を踏み入れない神聖な場所で、アリスとしてもあまり踏み荒らされたくはないとのこと。それでも精霊のことを教えてくれる信頼、まさに僕たちがパートナーとして築いてきた絆の証明だ。そう言ったら赤い顔ではたかれたけど、ちょっと幸せ。
 そして、それ以外にも気になる話はいくつかある。セントラ大陸に渡る船の後ろにしがみついて追いかけてきたという残念なアミラの言によれば、精霊の森とサン・イリア城の中間あたりにおばけ屋敷があるのだとか。町の人に聞いても処刑場だったとか墓場だったとか女の子の影が見えたとか一定せず、そのたびにアリスが怯え、行くな行くなむしろそのすぐそばを通らなきゃいけない精霊の森にも行くなとか言ってくるので、これまた気になる話。
 最後の一つが、ちょっと戻ってナタリアポート。ちょうど僕たちが前を通りかかった時に依頼掲示板に張り出された、「魔物に偏見を持たない方」と指定されたうえでの依頼があった。人間と魔物の共存を目指す勇者としては、これまた見逃しがたい話だった。


◇◆◇


「というわけで、話を聞かせてもらえますか。たしか、前に爆発事件があった時に声をかけてくれた人魚の人ですよね」
「はい、その通りです勇者様。あなたがとても私の好み……じゃなかった、お優しそうだったので。こうして依頼を受けてくださったことに、不思議な縁を感じます」

 それらの事情の内、僕がまず最初に解決することにしたのはナタリアポートの一件だった。依頼の紙に記された家に行ってみると、そこにはいつぞやナタリアポートでちらっとだけ会ったことのある美人の人魚、メイアさんが待っていた。
 話を聞いてみると、依頼の内容というのは結婚の誓書を南海の神殿に捧げて欲しい、というものだった。人間の男性と結婚したいと考えているメイアさんだったが、人魚のしきたりにより結婚のためには神殿へ誓書を捧げる必要がある。とはいえ魔法も使える人魚であるメイアさんはいざ知らず、旦那さんの方はその道中が危険に過ぎる。そこで、人間ともんむすの結婚を許してくれるような人にこの仕事を頼みたかったのだ、と。

「しかし、そういうのは当人が行かねば意味があるまい」
「掟には代理の人にお願いしてはいけない、とありませんから大丈夫だと思いますよ?」
「確かに。イリアス教の五戒にも『もんむすと結婚してはいけない』とは書いてないから、僕とアリスの結婚も別にオッケーですよね」
「それを屁理屈というのだ貴様ら……っ! なんなのだ、この妙に似た思考をした奴らは!?」

 アリスはあらぶっていたけれど、僕と旅をしてくれてる中ではよくあること。それでもなんだかんだでついてきてくれるんだから、いつも本当に感謝してるよ。

 それからこれは余談だけれど、メイアさんの旦那さんは子供でした。25歳だけど。小さい方がかわいい、というメイアに秘密の魔法で子供の姿のままにされてるらしいけど。……その話を聞いた瞬間、北東の方角から水っぽくも凄まじい欲望のオーラを僕とアリスが感じたんだけど、一体なんだったんだろうねあれは。


「くうっ……、どれだけ洗っても射精するなんて……! このままじゃ、私の手が疲れて動かなくなる方が早い……っ!?」
「ああああ、気持ちいい……、癖になりそうだっ!」

 メイアさんからの依頼で向かう南海の神殿。さっそくカニ娘につかまってペニスをものすごい綺麗にされちゃったりもしたけれど。

「お前なんて、お前なんて……私が侵略してやるでゲソ……全部、私の物にしてやるでゲソぉ……っ」
「うわっ、膣内も吸盤みたいに吸い付いてくる……っ、また射精るぅっ!」
「あ、あああああんっ! な、何回射精するんでゲソ! これじゃあ、私の子宮が溢れちゃうじゃなイカ……!」

 そしてイカ娘なる、なんか明らかに世界観違うもんむすにも襲われたりしたけれど、何とか切り抜けることに成功する。預かった光の玉で海底への道を作って、いざ水中旅行へ。


「ところで、人魚には結婚するのに掟というか条件があるみたいだけど、アリスの場合は何かあるの?」
「無論。魔物の中でも名家たるフェイタルベルン家の婿となるものの条件は、強いこと。余より強いことが条件だ」
「なるほど、自分より強い婿に嫁に行く、ってやつだね。……がんばろう」
「……っ! そ、そういうときにばかり真面目な顔をするなっ!」

 道中でアリスの結婚条件を聞いてみたけれど、ご覧の通り。これは本当に、魔王倒せるクラスの勇者にならないといけないかもわからんね。今は照れ隠しにばっしばっし背中はたかれるだけで意識飛びそうなくらい痛いし。


「んんぅ……! あなたの精液、海水より濃いかも。私の体中たぷたぷしちゃうっ」
「ただでさえ白い体がますます白くなってますね。しびしびくるのも刺激的です!」

 クラゲ娘には体麻痺されて半分身動き取れないまま搾り取られたり。

「ふぁっ、貴方の精液、ねばっこぉい♪ もっと、もっと私に食べられながら射精してっ」
「精液で済むんならいいですけど食べるのは勘弁してくださいな」

 アリスに曰く、イソギンチャク娘は触手で絡め取って徹底的に搾り尽くす子らしいけど、割とほどほどで解放してくれたんで助かったりも。

「それは単に貴様の射精量が人間離れしているだけだ。……まあ、そんな貴様を本当に搾りきれるのは余くらいのものだろうがなっ」
「うん、それは確かに。アリスにされる時が一番気持ちいいしね」
「だっ、黙れ馬鹿!」

 アリスはかわいいなあ。


「あなたは、そこにいますか」
「同化されかけてるー!? これは割とヤバイ気が! ……あっ、でも気持ちいいっ! ぐちゅぐちゅしてる中に射精るぅっ!」

 アンコウ娘には捕食とか消化を超越した同化されそうになって危なかったり。たくさん射精したら満足してくれたみたいでふらふらとどこかへ行ってくれたけど、そうでなければあのまま取り込まれていたかもしれない。

 だがそんなつらく苦しい戦いを経て、ようやく海底神殿にたどり着いた。さてあとは、ここで誓書を捧げればメイアさんの結婚は成されることになるわけだが。


「人間の勇者……さてはオーブを奪いに来たのですね、強欲な!」
「え、いや別にそういうわけではなくて……」
「皆まで言わないでください! あなたのような人間は、この私直々に裁きを下します!」
「そうでゲソ、クラーケン様。わ、私のお腹をこんなにした勇者なんてやっつけてやるでゲソ! ……そ、それで捕まえたら、あとは私が罰を与え続けようじゃなイカ」
「あ、あれー……?」

 なんかやたら話を聞かないクラーケン娘さんと、それをそそのかすどっかで見たイカ娘のせいで戦うことになってしまった。なんでだ。

「あ、ふああああっ! お、お尻に触手なんてらめええっ!」
「くっ、この男……! 私のアナル責めでどれだけ射精するつもりですっ! ……こ、こんなの、触手が精液だらけになって……ふぁっ♪」
「……もういいからとっととケリつけろ、ルカよ」
「へ? ……ぐぅ」

 全身触手で絡め取られてお尻の穴にまで触手突っ込まれるという新しい責められ方になんか目覚めそうになったその直前、アリスの目力によって僕は一瞬で眠りに落ち、気づいたらクラーケン娘さんが戦意喪失してました。また寝ぼけてなんかやっちゃったらしい。


「……なるほど、あなたたちは結婚の誓書を捧げに来た、と。最初に言えばいいものを。で、あなたとそちらの銀髪妖魔の結婚ということでいいのですね?」
「はい!」
「違うだろうがあああああ! 何をどさくさまぎれに結婚しようとしておるかっ!」

 ともあれ一度殴りあったことでわかりあえたのか、ようやく話を聞いてもらえて、メイアさんの誓書を渡すことができた。ついうっかり僕とアリスの結婚の誓書にしようとしちゃったけど、アリスが止めてくれたおかげで何とか正気を取り戻すことができた。

「確かに、そんなことしちゃいけないよね。これはメイアさんの物だし、それにアリスと結婚するときはちゃんとしたプロポーズしてからにしたいし」
「プロポーズっ!? き、ききき貴様はどうして毎度そういうことばかり言うっ! ……心の準備ができていない余の気持ちも、少しは考えろ……っ」

 アリスはなんか小声でぶつぶつ言っていたけれども、とにかくこれでメイアさんの結婚は成就したことになる。人間と魔物が手を取り合って、クラーケン娘と魔王にも祝福され、ここに一組の夫婦が生まれた。そんな場に立ち会えたことを、僕は心から嬉しく思う。

「……」
「…………」
「……………………」

 ……当人達不在というのが、いかにも締まらなかったけど。


◇◆◇


「まあ、無事に誓書を捧げてくださったんですね、ありがとうございますっ」
「いいえ、勇者として当然のことです。お幸せに」

 クラーケン娘に結婚の誓書が受理されたことを告げにやってきたメイアさんの家。旦那さんは漁に出ていて、アリスは南海の神殿への道中で海産物をたくさん見たから食欲を刺激されたとかで市場に買い食い。あのスタイルのアリスが一人で街をうろうろするなんて心配なんだけど、まあ手出しできる男がいるはずもないからよしとしよう。

「本当にうれしいです、勇者様。……なので、ぜひお礼をさせていただきたいのですが」
「いやそんな。気にしなくても」
「いいえ、これは私の気持ちの問題です。だから、勇者様のおちんちんに私のお口でご奉仕させていただけませんか?」
「えっ、でもメイアさん旦那さんがいるじゃないですか」
「はい、この心は旦那様の物です。なのでお口でしても心は旦那様一筋だから、その辺問題なしです」
「なるほど、確かに僕もさんざんもんむすに襲われてますけど、愛してるのはアリスだけですし!」
「その通りです!」

 がっしと握手する、僕とメイアさん。やっぱり人間と魔物の共存を実際に結婚という形で果たしてくれているだけあって、メイアさんとはすごく意見が合うようだった。


「それじゃあ勇者様のおちんちん、いただきまぁす。あぁ……むっ。んー♪」
「う、うわっ! ぞわってくる。メイアさんのお口気持ちよくて、咥えられただけでぞわってしますうっ!」

 ぱくり、と亀頭を口の中に含まれた瞬間、下半身に震えが走った。実に嬉しそうに舌を絡め、貪欲に唾液をまぶして啜ってくれる。それでいて僕を喜ばせようと反応をしっかりと見極めたうえで弱点を狙ってくるのだから、旦那さんが30秒ともたないというのもうなずける。

「じゅるっ、んむ、れろっ。……んふっ」

 くちゅくちゅ、と口の中は男を責めさいなむもんむすらしい快楽を与えてくるのに、ペニスを加えながら僕の顔を見上げるメイアさんはにっこりと優しい笑顔を向けてくれるのだから、耐えられるわけがない。

「ああっ、メイアさん! イク、射精しますっ!」
「はい、いっぱいくださいね、勇者様ぁ……っ」

 メイアさんの頬が膨らむほどの勢いで、精液が迸った。目を丸くして驚いたメイアさんだったが、すぐにごくりごくりと喉を鳴らして精液を飲み込んでいく。射精している最中も舌で尿道をくすぐってもっと出してと促し、勢いが弱くなったらちゅうと音を立てて啜って本当に全部吸い尽くしてくれるんだから、たまらない。

「んっ、さすがは勇者様、すごい量です。……それじゃあ、次はゆっくりしますから、もっとたくさん楽しんでくださいね」
「あ、あああぁぁ……」

 そしてそんな最高の舌技は、どうやらまだまだ続くらしい。


◇◆◇


「はぁっ、はぁっ。メイアさん……大丈夫、ですか……?」
「ふーっ、ふーっ……んぶっ、も、漏らしまふぇん。勇者様の、ぜんぶ、飲みましゅう……」
「む、無理しないでいいですよ!?」

 そしてしばらく。メイアさんのお口の中に射精した回数は既に二桁を越え、その全てを一滴残らず飲み干し続けたメイアさんの口のまわりはひどいことになっていた。
 プルプルの唇はいまだきゅっと締められたままではあるものの、度重なる大量の射精でぬるりと精液がこぼれ、そのたびにがんばって啜ったりしたせいで口回りが精液でドロドロに。さすがに僕の射精をすべて受け止めるのはメイアさんでもかなり厳しかったらしく、ぽろぽろと涙をこぼしながら白目をむきそうになっている。
 並みのもんむすならば一つの搾精器官では受け入れきれないほどの量を誇る僕の射精を宣言通りことごとく口で受け止めるそのガッツ。さすが、人間と結婚しようとあらゆる手を尽くす人魚さんだ。

「ありがとう、メイアさん。こんなにいっぱいしてくれて。僕もうれしいから、最後の射精、受け取ってくださいっ!」
「ふぁい、れぇんぶ、いたらきましゅ……飲まふぇてぇ……。……んんんーっ♪」

 こうして、僕はメイアさんの「お礼」を受けるのでありましたとさ。


◇◆◇


 いろいろスッキリできたこの一件はこれにて見事解決。とはいえ共存がなされているのはまだまだほんの一部だから、僕はもっともっとがんばっていかなければいけない。人の偏見をなくし、もんむすの性欲をちょっと自重してもらい、みんなが笑って暮らせるように。だからとりあえず、次は噂のおばけ屋敷を調べて、人々の不安を取り除くことにしよう。

「さて、それじゃあ次に行こうか、アリス」
「……貴様が妙に清々しい表情をしているのがムカつく。次に宿へ泊るときは覚悟しておけよ、ルカ」
「えっ……(トクン)」
「期待した表情をするなっ! 本当に覚悟しておけよ貴様!?」

 僕の隣には、アリスという頼りになるパートナーもいてくれるし、どこまでだって頑張れる。


◇◆◇


※もんむすであるアリスにとって、ルカさんがさんざん他のもんむすにあひらされているのは、「他の女にモテまくりな彼氏がしょっちゅうちやほやされたりふざけ半分に抱き着かれたりしてるけど、ちゃんと最後には自分のところに戻ってきて好きだよオーラ出していちゃいちゃしてくれる」的な感じです。



[38003] 7話「クロムにちゃんと勝てていれば、あのお尻をぺんぺんするはずだったのにっ」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/19 23:15
「ここが噂のおばけ屋敷か。……お墓があったり窓から小さな女の子が見下ろしてたり、雰囲気たっぷりだね、アリス」
「ぴぃっ!? ど、どどどどこだ女の子って!? あと墓があることは言われんでもわかっている! 一々言うなドアホ!」

 ナタリアポートでメイアさんの結婚を無事助け、次にやってきたのが精霊の森へ行く途中にあるおばけ屋敷。道中適当に歩いていたらちょうどよく夜になっておどろおどろしいオーラが屋敷全体から漂ってくるような、いかにもそれっぽい屋敷だった。
 アリスは平常心を装っているがそれも上半身だけで、蛇の下半身はプルプルとかわいそうなくらい震えている。うん、早めに片づけてあげないとかわいそうだな。


「んーっ、はぁ、んっ。あなたの精液、すごい……私、本物の体ができちゃいそう……」
「そりゃまあ、髪から足のない下半身まで白く染まってればそうもなりますね。ある意味典型的なおばけスタイルです」

 屋敷に入るなり、さっそくゴースト娘に出くわしたり。

「私の髪の毛、気持ちいい? お兄ちゃんの精液は、おいしい。……でもそろそろ髪の毛が伸びすぎて頭重くなってきた。ぐらぐらぐら」
「だったらやめた方がいいと思うよ!?」

 呪いの人形娘は精液を浴びるたびに髪が伸びる性質があったらしく、なんか体の容積より髪の量の方が多いんじゃないかという大変なことになっていたり。

「精液、あったかい……気持ち、いい……」
「私も、ちょうだい……」
「れる、んじゅっ。……ありがとう、ありがとう」
「もう私ゾンビだから妊娠の心配ないよね。ちょっとラッキー」
「しんみりした雰囲気を最後で台無しにしないでください!?」

 探索を続けているうちに出くわしたゾンビ娘たちが多かったので、多勢に無勢で押し倒されて搾り取られたり。もとは死体だったものがゾンビに変えられてしまったらしく悲壮感があったのだが、何故か一人やたらと前向きなゾンビがいたので全く締まらない。膣内はびっくりするほど締め付けてきたけど。

 だが、事情は大体わかった。ここは噂に聞いた通り処刑場があったり墓場があったり令嬢が済んでいたりしたのだろう。だが、誰かが何らかの理由で住みつき、ゾンビを生み出している。……ちょっと、許せないかな?


「で、君がその原因なわけだね」
「いかにも。儂はネクロマンサーのクロム。ここは死体もたくさん仕入れられるからの、研究には都合がいいのじゃ。さあ、邪魔者を排除せい、わが最高傑作、フレデリカ!」
「あう、あぁー……」

 そして姿を現したのがネクロマンサーのクロムという少女。諸悪の根源……というほどではないが、命を冒涜するようなことはやめさせなければいけない。僕は極めて珍しく、割と本気で剣を構えた。


「まあでも結局押し倒されちゃうんだけどねあひいいいっ!?」
「や、確かにその辺は情けないんじゃが、さっきからフレデリカが儂の命令を全く受け付けずに腰振りまくっとるぞ!?」
「勇者、様……精液、すごい。子宮から、浄化、され……る。……ありがとう、ございます」
「フレデリカが精液まみれになって成仏したー!?」

 まあ、僕の場合いつも通りなんだけど。
 フレデリカさんはどういう原理でか成仏してくれたものの、おばけ屋敷そのものと言っていいボロさは伊達ではなく、ギシギシしたせいか床が抜けてクロムもろとも地下へと落ちてしまった。
 地下にあったのは広大な地下墓地。どうやら、クロムはここでゾンビの原料となる死体を調達していたようだ。

「お、おのれえ……よくもフレデリカを! こうなったら八つ当たりじゃ! お前を実験材料にしてやる! ……あ、あそこまですごい精力じゃと、儂もサキュバスとして気になるしのう」
「そうかい。僕も今回ばかりは君にお仕置きするつもりだから、覚悟してね」


「あ……あーっ! らめ、ゆるひて……もう儂、お腹ふやけるぅ……っ!」
「それなら僕の上からどいてくれないかな。僕は麻痺させられて動けないんだし、さっきから腰振ってるのも君の方だよ?」

 激闘の末、変な注射で麻痺させられた僕は例によってクロムに犯されている。いるのだが、今回ばかりは容赦するつもりもない。なんか夢中になっているクロムが勝手に動いてくれてもいるし、我慢と自重を捨てて射精しまくった。

「あうっ、あぅっ……! らって、精液しゅごいからぁ……っ! サキュバスなら、こんなの我慢できないぃ!」

 その後、クロムは騎乗位のまま涙をボロボロこぼし、よだれを僕の胸にぱたぱた垂らしながら、お腹をポッコリ膨らむくらいまで搾り取ってから気絶した。いや、正直サキュバスすごいね。僕も結構消耗したし。

「なるほど……こいつがここをおばけ屋敷にした張本人か」
「あ、アリスおかえり。おばけ怖くて逃げたと思ったら、こんなところにいたんだ。ごめんね、一人にしちゃって」
「べっ、別に余はおばけなど怖がっていない! ルカが助けに来るのを待ってもおらんわ! ……だが無意味に世間を騒がせたこやつはきっちり締めねばならん」

 最終的に、クロムはアリスから9割方私怨の混じった折檻を受けてネクロマンサーの研究をやめることを誓い、とりあえず放免となった。やっていることは決してほめられたものではなかったけれど、言って聞かせても通じない子ではないようだったから、これでひとまずは安心だろう。

「――これで、心残りはなくなりました。ありがとう、勇者様。そして勇者様の彼女さん」
「いやあ、照れます。……でもさすがに完全に気絶したアリスを連れて行くのは骨が折れるな。お姫様抱っこ……は無理か。下半身蛇だし」

 とりあえず、最後のお別れを言いに来てくれたらしい本物の幽霊であるフレデリカさんを見てついに意識を失ったアリスを抱えて、僕はこの屋敷を後にするのだった。


「なるほど、クロムはここまでか。まあ、やたらと間の抜けたところがあって、それが無性にかわいいのだとやつも言っていたしな。こんなところだろう」
「……あなたは、誰です?」

 ただ気になるのは、屋敷の外で出会った女性だ。火のように赤い髪と着る物を考えるのが億劫だ、とでも言いたげに着慣れた白衣姿が特徴的なその人は、クロムやここで行われていたことを知っているかのような口ぶりで語った後、魔法か何かによって姿を消した。一体、何者だったのだろうか。


◇◆◇


「そしていよいよ、とびだせ! 精霊の森!」
「四精霊の司る地に魔王がずかずかと足を踏み入れるわけにはいかんからな。貴様が一人で行って来い」
「……そんな感じに適当な理由つければ、おばけ屋敷にも入らずに済んだんじゃない?」
「……あっ!?」

 おばけ屋敷の一件を片付けた僕たちが、次に訪れたのは精霊の森。一度サン・イリア城に寄ってみたら城下町やらしろの中におばけ屋敷から出られなくなっていたらしい幽霊の人たちがたくさんいた気もするけれど、その話をするとアリスが気絶しそうになるから早々にこちらへやってきた。
 すると、アリスは珍しく森に入ることすらなく待っているという。それだけ重要な場所なのだろう。僕も気合を入れて臨まなければ。


「わーい、男の人だー」
「サキュバスフラワーで吸っちゃえー」
「おちんちん、ぎゅーっ。なんだっけ、これ。ぽーるだんす?」
「羽でさわさわしてあげるね」

「小さい女の子ってレベルじゃないけどこの数でされるとあひいいいっ!?」

 精霊の森の名はさすがに伊達ではなく、わらわらと現れた妖精の女の子たちにあちこちしがみつかれ、強引に振り払うわけにもいかないな、と思っていたらあひらされてしまったり。体は手のひらサイズだけど技のスゴイことったら。小さくてぷりぷりのおしりを裏筋にこすり付けてきたり、ペニスに抱き着いてポールダンスごっこしたりとかマニアックすぎる。それで射精しまくる僕も僕だけど。

「この森に足を踏み入れて、しかも妖精相手にも見境なく盛るなんて、この変態! 成敗してやるわ!」
「今日ばっかりはあんまり反論できないような! そしてエルフさんやっぱり名器です。あとおっぱいもくださいおねがいしますっ!」
「やああっ! 子宮とおっぱいにキスされてるうう!?」

 そして久しぶりかつ本物のエルフさんにも遭遇。やっぱり正統派にスタイルいいと興奮するよね。


「あ、あなたがルカだね。どうしてここに来たかは風に聞いて知ってるよ。……なんかね、ここまでの道中いたるところのもんむすがルカの子供を孕んでるみたいだよ?」
「まあ、自覚はあるよ、うん。……そんなわけで、アリスとも早く結婚して子作りしたいから、主にそのために力を貸してくれないか、シルフ」
「あれ? 確かルカは人間と魔物の共存をさせたかったんじゃ……まぁいっか! 私に勝てたら力を貸してあげるよー!」

 そしてたどり着いた森の最奥で、シルフの力を得るための試練が始まった!

「わぁ……ルカの精液、すごぉい。掌いっぱいで、私泳げちゃうよぉ……♪」
「うぅ、シルフもやっぱり小さいけど、全身使っていじられるの気持ちいいっ! また射精るぅ!」

 結果は例のごとく、だったのだが。風と同化したように軽やかに動くシルフを捕え切れず、ご覧のありさま。どぷどぷと搾り取られる精液は全て僕の掌の中に集められ、体の小さなシルフはその中で湯船につかるようにぱちゃぱちゃと遊んでいる。
 とはいえ、お湯でもなければミルクでもなく精液に身を浸しているのだからして、興奮は止まらず頬を赤くして酔ったようにとろんとした目をしているのが大層またそそるわけで。

「えへへ~」

 ぎゅっ、とカリのあたりに腕を回して抱きしめながら、裏筋に小さすぎる唇で何度もキスをしてくれる。こすりつけられる体はこれまで何度か味わったこともあるパイズリのものとは似ても似つかないが、それでもふにゃりとやわらかくて……もう!

「シルフ、顔をこっちに向けてっ!」
「え? んあっ、また射精してる……精液のシャワーだぁ……!」

 その後、つるっと足を滑らせて溺れかけたシルフを助けたら、なんやかんやのうちに勝ったことにしてくれて、力を借りられるようになりました。


「……どうせそんなことだろうと思っていたぞ」
「結果オーライだよ。おかげで風の力が使えるようになったわけだし。風がいろいろ教えてくれるんだ。この森に鳥や虫がどこに何匹いるかとか、アリスが今日どんな色のパンツを履いているかとか」
「さっそく風の力を悪用するなっ! それと、余はパンツなどそもそも履かん!
「なん……だと……?」
「……ハッ!?」

 シルフの力を得るのみならずアリスについてとても興味深い情報が明らかになったりもしたのだが、そうやって笑っていられたのは、実はあまり長い時間ではない。

「っ!? な、なんだこの異様な気配は……何か、得体のしれない物が近づいてくるだと!?」
「そういえば、妖精たちが最近変なのが精霊の森を荒らしまわってるって言ってたような……アリス、気を付けて!」

 そう、実はこの精霊の森には、何かがいるのだ。
 それこそが、僕たちの待ち受ける場へ姿を現した異様なもんむす。人と植物が無理矢理融合させられたような姿を持つ、キメラドリアードだ。

「あうぁああ……」
「し、しまった取り込まれ……あひいんっ!」
「貴様は本当にどこまで節操がないのだああああ!?」

 見た目に違わず、キメラドリアードは異常な強さを誇った。アリスの割と本気の攻撃にも耐えて見せ、僕のこともあっさりと捕まえて取り込んで精液を絞ったり。……あ、それはいつものことか。
 でもいっそ機械的とすら思えるほど無感情に搾られるというのはこれまでのもんむす相手には経験したことのないもので、正直言ってかなり不気味だった。手に入れたばかりのシルフの力を使い、風の刃で蔦やら何やらを切り裂いて脱出しなければ本格的に干からびる羽目になっていたかもしれなかった。


◇◆◇


「精霊のうち、シルフの力を借りられたのはいいけど、なんか変なのところどころで見かけるし、旅は前途多難だなあ」
「ふん。そんなもの、貴様が掲げる人間と魔物の共存に比べれば何ほどの物でもあるまい。弱音を吐く姿など見たくもないわ」
「……そうだね、それに一歩ずつでも進んでるのは確かだし、迷うことなんてないか。ありがとう、アリス。励ましてくれて。お礼に今夜は一晩中僕を好きにして……いいよ?」
「は、励ましてなどいない! 皮肉だ皮肉! ……いや待て、ひとばんじゅう、だと……?」

 いつものように赤くなって否定したあと、魔王のプレッシャーを感じさせるくらい本気の目で僕を見つめてくるアリス。どうやらアリスも元気になってくれたようで、僕もうれしいよ。……あまりにマジすぎるアリスの目つきに、さすがの僕もちょっと早まったかなーという気はするけれど。

 とにかく、次はノームのいるところを目指して西の砂漠へ出発だ!



[38003] 8話「アリスのおっぱいという名の天国と、サラという名のエロ王女」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/23 23:03
 精霊の森でシルフの力を借りた僕たち。とりあえず一端サン・イリア城に戻って旅支度を整え、次の目的地であるノームの現住所と思われる砂漠地方への出立準備を整えた。

「あ、ルカもう行くんだ。がんばってー」
「私たちも応援していますよ、勇者様」
「ありがとう、妖精のみんなに幽霊のみなさん。行ってきます」
「行くぞルカ。すぐ行くぞルカ。早く行くぞルカっ」

 別れを惜しんでる最中もアリスがぐいぐい引っ張ってきたけど、早く二人きりになりたいだなんて積極的だなあ。
 そんなことを思いつつ、砂漠地方への道を歩む。旅の道中だんだんと気温が上がっていくので、僕はもちろんアリスも結構辛そうではあった。

「おっぱいたくさんあってすごいですね。あと糸壺の中というのもまた趣深くて」
「んっ! んんーっ! や、もう射精しないで、私の糸、全部あなたの精液で溶けちゃう……っ! なんでぇ、糸でおちんちん縛ってるのに、全然射精止まらないよぉ……っ!」

 暑さでもんむすも倫理感とか緩んでいるのか、通りかかった男は構わず絞るというタランチュラ娘さんとかが出没したりして、さすがに危なくなってきたことを実感したり。

「んじゅるるるるるっ。精液、おいしい……。ねえ、どう? 私のおっぱいもおいしいでしょ? あっ。こらぁ、お腹に射精しちゃダメだって言ってるでしょ」
「ふぁ、ふぁい……ごめんなさい。ミルクおいしくてつい。すっごく甘いです。ちゅううううっ」

 おっぱい大きいミノタウロス娘さんには、丁度喉が渇いていたのでミルクを分けてもらったりもしたり。大層おいしかった。代わりにいつものごとく絞られたんだけど、ついつい引き締まった腹筋に射精したら怒られて、おっぱいの間に抱きしめられて窒息しかけたりも。

「あぁ、貴方の精液、熱い……っ。この砂漠より熱いかも。……っていうか尻尾で吸いきれない!? 破裂するううう!?」
「あー、搾精器官使うもんむすのいつものパターンですね?」

 サソリ娘さんに毒で動けなくされたうえで押し倒されて、身動き取れないままさんざ精液搾り取られたり。それはいいんだけど、背中が砂漠の砂に触れまくってすごく熱かったです。やけどしちゃったかも。

「あなたの願いを一つだけ叶えて上げましょう。あなたが差し出す代償は、たった一つ……」
「や、そういうのは別にいいです。……だから裸ですりすりしないでくれませんかっ!?」
「そう言わずに。他のもんむすと違って私は出たり出なかったりなのですから、チャンスはしっかりモノにしませんと」

 ランプを擦ったら魔人みたいなのが出てきて誘惑されたりもした。まあ結局この人ももんむすで、それもがっつり人を物理的な意味で食べちゃう系なので下半身丸呑みにされたのだけど。いつも通りその状態でさんざんあひったらキャパシティオーバーしたみたいで助かった。


「……相変わらず長い道のりだったな。今回なんて砂漠で遭難しかけたし。流れ星で導いてくれたイリアス様、ありがとうございます。今度夢に出て来てくれたらいっぱいご奉仕しますねっ!」
「空に向かって何を言っている、ルカ。それより行くぞ。サバサ国も意外と名物料理が多いらしい」

 そんな風に結構つらい道を辿り、ようやくたどり着いたサバサ城。砂漠のど真ん中だというのに活気があり、優秀な王が修める国だということがよくわかる。
 ……だがどうやらそんな国でも、何もかもが順風満帆とはいかないらしい。

「王女様が魔物にさらわれた!?」
「うむ、どうやらそのようなのだ……」

 町を歩いていたら兵士に声をかけられ王様と謁見することになるという、サン・イリア城と同じようなことがまたもや起きて、通された謁見の間。そこにいたのはどこの歴戦の兵士ですかというような偉丈夫で、なんとその方こそがサン・イリア王その人なのだとか。
 詳しい話を聞くところによると、数日前に王女様が自室から忽然といなくなり、「ピラミッド」とだけ禍々しく書き記された手紙が残っていたのだという。これはきっと魔物の仕業に違いない。しかし混乱を避けるためには大事にするわけにはいかず、腕の立ちそうな冒険者に依頼することにしたのだとか。……たぶん、僕が持ってるエンジェルハイロウの物々しさだけで判断されてますよね。そこそこ腕に覚えがあるのは事実だけど。

 ともあれ、この依頼を受けない理由は僕にはない。困っている人を助けるのは勇者の使命だし、それが王女様の救出だなんてベタなイベントであればよりテンションも上がるというものだ。そんなわけで、とり急ぎサバサ城や城下町での情報収集を行った。

 その結果、王女様に関する話以外にもさまざまなことが分かった。
 まず王女様、というかピラミッドについて。ピラミッドははるか古代の遺跡でアリサバサ王家の始祖とも関係が深く、強力なもんむすが竜印の試練なるものを人に課しているのだとか。
 そして、ノームの居場所についても目星がついた。サバサ城の地下牢で三食昼寝つきの生活を堪能していたアミラの情報から、サバサ城の北にある廃墟というか遺跡と化した町で、かつて精霊信仰が行われていたのだとか。シルフに曰く、そこで目撃される泥人形はノームの使い魔っぽいともいうし、可能性は高い。
 それからもう一つが、魔女狩りの村。なんでも魔女扱いされた村人が老若男女問わず処刑されているという、むちゃくちゃなことをしている村があるのだとか。……これは、見過ごせないな。個人的な理由だけど。

「なるほど、それが貴様の勇者願望の根源か」
「そう、なるのかな。父親がイリアスクロイツの創始者で、魔物を排斥したせいでこんな理想を持つようになった自覚は、まああるよ」

 その夜、宿屋にて。
 魔女狩りの村の話を聞いた僕の様子から何かに気付いたアリスから、それについての話を持ちかけられた。確かに、あの村のことは噂に聞くだけでも不愉快だった。誰かを迫害するということがどれだけ醜いことなのか、僕は父親のやったことを通して知っている、つもりだ。

「くだらん贖罪などやめてしまえ、ルカ。それが罪だとして、償うべきは実際に行った者だけだ。お前には、関係ない」
「そう、なのかな。……ごめんねアリス、心配させて」
「……ふん」
「でも、ありがとう」

 親との関係について、アリスも何か思うところがあったのだろうか。食べ物とエロのことしか考えていないようなアリスにしては珍しく、真剣に僕の身を案じてくれたようだった。

「まあそれはそれとして、ルカ。夜だ」
「夜だね」
「そして、精霊の森で一晩中好きにしていいとか言っておきながら、今日まで何もなかったな」
「あの日はサン・イリア城で宿を取ったらアリスが一晩中ぶるぶる震えてそれどころじゃなかったからでしょ。その後も野宿続きだったし」
「その通り。……つまり余は限界だ。本当に好きにさせてもらうぞ」

 ギラギラと輝くアリスの目。いつもよりきつめに締め上げてくる尻尾。
 ……うん、今夜は熱い夜になりそうだ。

「ふふっ、やはり乗り気のようだな、ルカ。どうだ、今夜はお前がしょっちゅうちらちら見ている余のおっぱいでしてやろうか?」
「失礼なことを言わないでよ、アリス」
「何が失礼なものか。余がお前の視線に気づかないとでも思ったか?」
「僕はアリスのおっぱいをチラ見してるんじゃなくて、アリスのおっぱいをガン見する合間に他のものを見てるんだよっ!」
「そんなことを豪語するなアホ!」

 などと、一晩中いちゃいちゃしていたわけでして。

「ふふっ、余の胸の中でこんなに熱く震えて……射精したいか? 余のおっぱいをお前の精液まみれにしたいのか? どうだ?」
「うぅっ、あ、当たり前だろアリス。射精させてよぉ!」
「ダメだ。今夜はルカを徹底的に余の好きにするのだからな、射精すも射精さぬも余の勝手。そうやすやすと終わらせるつもりはないぞ」

 アリスのおっぱいがたぷんたぷんと揺れるたびに、僕のペニスに他のもんむすに犯された時並みの快感が走る。だがアリスの技量はまさに魔王のものだから、そこまで行っても射精するかしないかは完全にコントロールされている。暴れる体は蛇体に押さえつけられて、焦らされて叫ぶ声と反応を徹底的に楽しまれてしまっている。……アリスにそうやって弄ばれてると思うと、それはそれで興奮するんだけどね!

「アリス、好き。大好きっ! だから射精させて! アリスのおっぱい僕の精液まみれにさせてえ!」
「んっ。そ、そうか……そんなにか。なら仕方ないな。思い切り射精させてやるから、覚悟しろ……それっ」
「ああああああっ!」

 そしてその夜、アリスのおっぱいは真っ白に染め上げられた。


◇◆◇


「さて、それじゃあ元気いっぱいにまずはピラミッドだ!」
「そ、そうだな。……おかしい、昨日完全に空になるまで絞ったはずなのに」

 アリスは僕が翌朝ケロッとしてることに悩んでいたみたいだけど、そろそろ僕の体質のことは諦めたらどうだろうか。毎晩でもアリスの相手できるくらいだし丁度いいと思うんだけど。そんなことを考えながら、僕たちはまずサバサの王女様を救うべく、ピラミッドへと向かった。


「なに、あなたたちも竜印の試練を受けに来たの?」
「竜印の試練とはなんぞや。まあせっかく行き先は同じなんだし、一緒に行きましょうお嬢さん。アリスは相変わらずついてきてくれなくて寂しいし」

 たどり着いたピラミッド。砂漠越えこそ大変だったものの道中もんむすに襲われることもなかったのだが、なんとそこには人がいた。見た目からすると女剣士で、名前はサラ。話を聞くところによると、ピラミッドへ竜印の試練なるもの受けに来たのだとか。そのまま信じていいのかは微妙なところだったけど、ひょっとしたらお姫様を助けるのを手伝ってもらえるかもしれないということで、二人でピラミッド攻略に挑むことになった。

「あなたも、包帯でぐるぐるにしてあげる」
「なにこれ、ミイラ……!? ルカ、気を付けて!」
「そういうセリフは僕が縛り上げられる前に言って欲しかったなあ」

 結局平常運転なんだけどね!

「……ちょっと、他の女に見られてもいるのにどうしてそんなに射精できるの。……だ、ダメ、これ以上は私の包帯でも包みきれない……!?」
「全身宙吊りにされて包帯コキなんて新しすぎるよぉっ!」
「……いや、私に見られてるのに平然とあひれるルカの方がすごいと思うけど」

 例によって捕まってあひらされてしまい、体にへばりついているのが包帯なんだか精液なんだかわからないくらいになったら解放してもらえたので、さらに奥へと進むことに。サラが僕を見る目がそこらのもんむすを見る時以上に変な感じだったけど。なぜだ。

「ところで、あなたが竜印の試練を受けるのはさっきの銀髪の彼女さんと結婚するため?」
「アリスとは本気で結婚したいと思ってるけど、竜印の試練ってやつとは関係ないよ。……むしろさっきから何度か聞いたその試練、なんなの?」

 このままではまずいということで、道中いろいろ話もしてみた。たとえば、サラの目的である竜印の試練について。なんでもこれは魔物と人間が婚姻を結ぶときに乗り越える必要のある試練の一種なのだとか。メイアさんがクラーケン娘に捧げた誓書と似たようなものか。メイアさんは人を使ってさくっとクリアしていたけれど、一も二もなく身一つで突撃するサラもまた、一途で大変かわいらしい。

「てことは、サラも好きな魔物がいるんだよね。誰なのか、聞いてもいいかな?」
「グランベリア様よ。超かっこいいの! 惚れたわ!」

 ……まあ前途は多難だと思うけど、サラの本気っぷりならなんとかなる、かもしれない。とりあえずそう思っておこう。

「あっ、あれはコブラ娘よ!」
「サラ、左手のサイコガンに気を付けて!」
「誰が宇宙海賊かぁ! ……もういい、二人まとめて締めてやるううううっ!」
「きゃあああ!?」

「あっ、んっ! し、締めて、やるんだからぁ……ぎゅーって、してやるのぉ……!」
「最初は二人まとめて締めつけてたのに、もうルカしか締めてないんだけど」
「しかも尻尾はほぼゆるゆるで、その分膣内が締まるというおまけつきで。……あうっ、また射精る!」
「んああああああっ」

 コブラ娘にはサイコガンを使われる前に何とか退治して。

「私たち四姉妹の攻撃をうけてみろー」
「わあ、かわいいな四女ちゃん。おっぱいサイズもより取り見取りだし!」
「私たちの輪に飛び込んでくることにまったく迷いがないわねこの男……。行くわよ姉さん、この男、なんだか妙にラミア種好きっぽいから搾り取れるわ!」
「あ、あのー。別にもう止めるつもりはないけど覚悟したほうがいいですよ? ルカ相手だと4人でも……って、言ってるそばから精液漬けになっちゃった」
「んおおおお……っ、せいえきで、お腹いっぱいにされるぅ……♪」

 ラミア種四姉妹という強力な布陣のネフェルラミアスは、アリスとちょっと離れ離れになっている状況もあってついうっかり甘えるように射精しまくったりもしたが、なんとか道を開けてもらうことができた。これは、あとでアリスに会ったら思わず求婚してしまうかもわからんね。


「……1000年前のあの方以上にとんでもない人間が来たようですが、私は私の使命を果たします。竜印の試練を受ける覚悟は、できていますね」
「はい!」
「なんだかわからないけど、はい!」

 そしてピラミッドの最奥にて、僕たちは凄まじく強力なオーラを放つもんむす、スフィンクス娘と出くわした。彼女の言葉からするに、ここまでの道中と彼女とのやり取りこそが竜印の試練。これを乗り越えればグランベリアとの結婚に一歩近づくということで、サラの気合の入りっぷりは半端ではない。

「任せて、ルカ。これでも私は教養あるんだから」
「よろしい。では答えなさい。朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の生き物はなんですか?」
「はい! ボンボエリカ虫!」
「サラ、ちょっと黙ってようか」

 おい、教養あるって言ったの誰だ。おかげでちょっとせっかちなスフィンクス娘さんに僕の下半身食べられかけたじゃないか。

「そこの少女が熱心に試練を受けに来たようですから、貴方は人質として私の口の中に入っていてもらいます。……射精したくなればいくらでもしていいのですよ。ここは生殖器ではなくお口なので、ノーカウントですし」
「いくらでもっていうか搾り取られるうううう!? この人実はクイーン級のすごさだよサラ!?」
「い、一々説明しないでよ!」

 結局、サラはなんとかスフィンクス娘さんの真意である人間と魔物が結ばれた後に起きるだろう、取り残される魔物の不幸を知り、それでもなおともにありたいと伝えることで試練をクリアできたらしい。

「あなたにも竜印を授けましょう。……1000年ぶりに満足させてくれましたし。それと、イエローオーブもどうぞ」
「あ、どうもありがとうございます」

 そしてついでに僕もなんかいろいろもらいました。あとで聞いた話も合わせるとこのスフィンクス娘はサラのご先祖であるサバサ王家初代国王の奥さんだったというし、孫にいろいろ持たせたがるおばあちゃんみたいな心境だったのかもしれない。僕はおじいさんおばあさんとか見たことないからよくわからないけど。


◇◆◇


「おおっと、うっかり扉を壊してしまったぁー! 直すのには小一時間かかるだろう、それまで二人っきりで、密室で、しっぽり……ではなかったゆっくりしていてくれ!」
「ちょっ、お父様!?」

 その後。
 サラが件の攫われたお姫様であるということが発覚し、しかも攫われたのではなく自分の意思でピラミッドに向かっていたのだということもわかり、何とか口裏を合わせてサバサ城に帰り着いた。剣士ルックからお姫様らしい衣装に着替えたサラはこれはこれで大層きれいで、猫かぶってることも合わせてまさにお姫様という感じだった。
 しかし、お姫様も帰ってきて万々歳ということで繰り広げられたその夜の宴のとき。部屋で待っているというサラを呼びに行ったらサバサ王の罠に見事にはまり、今こうしてサラと二人きりで部屋に閉じ込められてしまったわけです。

「それはいいんだけど、サラはどうしてそんなにギラついた目で僕を見るの?」
「んー、そんなつもりはないんだけどね。……でも、さ。ルカはピラミッドの中でさんざんあひらされてたでしょ? それもあんなにいっぱい射精して。あんなの見せつけられたから……どんな感じなのか、気になっちゃって」

 僕としては変な手出しをするつもりはなかったのだけれど、どうやらサラの方は我慢できないくらいになっていたらしい。アリスもかくやという欲情に染まった目で僕を見てくるサラに押し倒され、そのまま下半身を裸に向かれてしまいました。

「んじゅるるっ、れろれろ、もごもご……。どう、ルカ? 実際にするのは初めてだけど、一応男の人の喜ばせ方は一通り教わってるのよ?」
「すっ、すごいよサラ。初めてだなんて信じられない……!」
「んふ、よかった。それじゃあお姫様のフェラチオ、たーっぷり味わってね♪」

 サラの口は貪欲だ。初めての経験にいろいろなことを試そうとめまぐるしく動くし、体を流れるもんむすの血の為せる技か、その動き一つ一つが男を泣かせる気持ちよさ。僕が耐えられるはずがない。

「あひいいっ、イク! お姫様のお口の中に射精するうっ!」
「むぶっ!? んん~、んむうぅ~……。すごぉい、お口の中、一瞬でねばねばになっちゃった。ごくっ、ごくっ……」

 口の中に射精されても平然と飲み込むサラ。それどころかお掃除フェラから復活した僕のペニスへの二回戦までためらいなく移行するあたり、実はこのお姫様はとんでもない淫乱なのかもしれない。

「くちゅ、れろぉっ。……あー、今日はもう晩餐に出なくていいや。ね、ルカの精液でお腹いっぱいにさせてくれない?」
「そ、それはまた大変魅力的なお誘いで」

 高貴な顔を淫らに蕩けた笑顔で彩り、ペニスに頬ずりしながらこんなお願いをされて、断れる男がいるなら見てみたい。


 でもなんとかサバサ王が扉を直しに来るまでの間でいろいろ終わらせました。


◇◆◇


「そうか、サラの婿にはなってくれんのか……」
「申し訳ありません。僕には心に決めた人がいるので」
「それなら、しょうがないわね。……でも、もしよかったらまた来てね。いつでも相手してあげるから」
「……今度はどうやって搾り取ってくれよう」

 そして翌朝、僕とアリスはサバサ城を後にする。サバサ王には名残惜しげに引き止められたけれど、勇者としてまだまだやらなければならないことがたくさんあるから、お言葉に甘えることはできないのだった。
 最後にサラがこそっと言ってくれたことはとても心惹かれたが、男なんだからしょうがないよね。……それに、こういうことがあるとアリスが激しくしてくれるから嬉しいし!
 そんな思いを胸に、僕たちは次なる目的地、魔女狩りの村へと出発したのだった。




 ……そして、この時僕はまだ気づいていなかった。サラのついでで僕も竜印の試練を乗り越えた証を手に入れたということはすなわち、サラだけではなく僕もまたグランベリアとの結婚が可能になった、ということに。



[38003] 9話「口を開くのはフェラの時だけとか、ノームはとんだエロい子だな」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/07/27 22:36
「……あー、嫌な夢を見た」
「貴様の夢見が悪いとは珍しいな。……まあ、今日は余も人のことを言えんのだが」

 サバサ城から、魔女狩りの村と呼ばれる物騒極まりない村へ向かう道中、野宿で一夜を明かしてみれば、やたらと嫌な夢を見た。寝汗がひどい。まるでラミア種のもんむすに絡みつかれて襲われたあとのようだ。

「母さんが死んだときの夢だよ。流行り病にかかってあっさりと、ね。そのころはイリアスヴィルでもいろいろあったなあ。流行り病だからどんどん人が減って、今じゃ僕が結構な古参になるくらい人が入れ替わってるけど。……寂しかったよ、あのころは」
「そうか。余も母様の夢を見た。……ままならぬものだ」
「ちなみに母さんの遺言は、『恨むな殺すな許しましょう』だったよ」
「貴様の母親は随分古い正義の味方だな」

 そして不思議なことに、アリスが見たのもお母さんの夢だったのだと。アリスのお母さんもすでに亡くなっているらしい。会って、アリスとの結婚の許しをもらいたかったんだけどなあ。そんな風にちょっとしんみりした道中。僕たちは、魔女狩りの村へたどり着いた。

「そこのやたらエロい体をしたお前! エロいということはすなわち魔女の疑いがある、調べさせてもらうぞ!」
「魔女の体は傷をつけても血が出ないという。このナイフで少し刺させてもらうが構わないな?」
「何言ってるんですか? アリスに? 傷をつける? アリスの体に血を流させるのは僕がアリスの初めてをもらうときって決めてるんですが何言ってくれてるんですか?」
「うおわあああ!? なんだその禍々しい剣は!?」
「もんむす垂涎のショタっ子がにこにこしながら恐ろしい剣振り上げてるうう!?」
「待て待て待てルカ! 何をいきなりキレている! あと勝手に余の処女を予約するな! ……覚悟が決まるまで待っていろ、バカ」

 なんとまあ、魔女狩りの村は謂われない噂に晒されているわけではなく、文字通りマッポーのそのものと言っていいサツバツとしたところだった。密告が飛び交い、少しでも怪しいと難癖をつけられれば魔女扱いされる始末。アリスの体つきが果てしなくエロいから、という理由でごろつきが鎧をつけただけみたいな兵士が来たときは、人間相手なのにエンジェルハイロウ使おうとしちゃったよ。

「とりあえず、領主の館が変らしいから止めて来るよ」
「そ、そうか。……本分を見失うなよ、ルカ。余が貴様の旅に付き合おうと思ったのは、貴様がルカだからだ。それ以外の物には、なるな」
「……うん、肝に銘じておく」

 そんな風にフットーしちゃいそうだった頭も、アリスがやさしく諭してくれたことで少しは冷えた。一つの村を猜疑と恐怖で支配した領主がどんな人物かはわからないけれど、とにかく行くだけ行ってみよう。


「なるほど、あなたが領主ですか。とりあえずその鍋で作ってるねるねるねるねを分けてくれません?」
「私の崇高な研究をお菓子呼ばわりしないでくれるかしら!? あそこで作っているのは夕飯の芋の煮っころがしよ!」
「……なんだろう、めちゃくちゃ平和な村に思えてきた」

 領主の名前は、リリィ。村人を実験台に人道を無視した恐ろしい実験を繰り返している、言葉通りの魔女だった。さすがにその行動は勇者として、いや人として見過ごせない。多少荒っぽいけど、力づくでも止めさせてもらうとしよう。僕は逃げるリリィを追って、屋敷の地下へと向かう。

「あう、あう……お兄ひゃあん、私の触手、精液で溶けちゃうのぉ……」
「そんなことにはならないから、大丈夫。……ていうかごめんね、ちょっと普通じゃなくなってるけど、人間の子供相手と思うとすんごい罪悪感だ」

 地下はまさに阿鼻叫喚の様相だった。僕もさっそく、リリィに改造されたらしき村の女の子が変身したサックボアに食べられかけたし。……このサックボア、元は村の女の子でね? 最初普通の人間だったのが目の前で変身しちゃってね? つまり僕がたっぷり精液絞られたあのにゅるにゅるした触手は……い、いや考えないようにしよう。本番じゃないからセーフだ。たぶん。

「まずはリリィを倒して、すぐ助けに来ます! だからそこの捕まってる人も頑張って! 10回も連続で射精すれば、サックボアは満足して離してくれるはずですから!」
「それ人間技じゃねええええあひいいい!?」

 ひとまず、掴まってる旅人らしき男の人を励まして、先へ向かおう。しかしおかしい。僕はいつもしてることなのに。

「あは、男だ……。今ちょうど私の相手してくれる人いないから、絞らせてもらうわね」
「くっ、リリィめ一体何人の人を実験台にしたんだ。……それにこの天然のもんむすにも負けない触手の気持ちよさ、ぜったい凄まじい研究してるよあひいいいっ!?」
「わあ、すごぉい……。あっ、あん。どれだけ絞っても枯れない男なんて、初めて」

 今度はサックボアより人間っぽい姿であるものの、腕が触手になっているワームビレッジャさん。下手に怪我をさせるわけにはいかないし、思っていたら触手にがっつり捕まってしまいましたとさ。

「ああっ、ルシア、やめて、やめてくれ! もう出ない!」
「諦めちゃダメです! こっちのワームビレッジャさんも20回くらい射精したらさすがに絞りきれなくなりましたから!」
「それはお前だけだああああ!?」
「うふふ、もっと精液をちょうだい。私に、力を……」

 くう、また一人犠牲者が。早くリリィを止めないと。

「……んっ♪」
「文字通りの鉄面皮がなんかちょっと心地よさげな声を出すと途端に可愛く思える件について。……っていうか開けてー出してー! このままだと自分の精液で溺れるからー!?」

 リリィは改造した村人のみならず、アイアンメイデンという拷問具のようなもんむすまで飼っていた。触手でにゅるにゅるの内側に閉じ込められてお尻の穴まで全身ぬぷぬぷされてこれまた盛大にあひらされたけど、いつぞやのミミック娘みたいにこの手の密閉系もんむすは割と本気で命の危機を感じる相手だ。

「アイアンメイデンの中の人、聞こえますか! 大丈夫、30回くらい射精すれば中身が溺れないように開放してくれます!」
「……」

 隣の犠牲者にも声をかけるが、返事がない。かすかに「その前に死ぬわあ!」とか聞こえた気がするし、大丈夫だろう。

「驚いたわね。ここに至るまでの全てのもんむすをノックアウトして来るなんて」
「僕にも譲れないものがあるからね」

 リリィは追い詰めた。だが相手はあれだけの村人を改造しつくした魔女。自身の体もまたそこらのもんむすとは比較にならないエロ触手へと改造していたのだった。

「私は、この村の連中に恨みを晴らすっ。だ、だからあなたがいくら底なしに射精しても負けませんっ。……ああっ、でも悔しい感じちゃうっ!」
「くううううっ!? この触手、柔らかさも力加減も村人の比じゃないっ!? でも僕だってえええ!」

 全身余すところなく絡みつく触手。亀頭だけ露出したペニスに吸い付いて精液を飲み干していくリリィ。何とか勝つことができたけれど、激しい戦いだった。

「あなたにわかるの、母が迫害された苦しみが、ムラハチにされた辛さが!」
「……わかってもらってなんになるのさ。悪い思い出なんて、理解してもらっても楽しくないじゃないか」

 リリィの気持ちは、よくわかる。早くに母を亡くしたこと、異物として村に受け入れられなかったこと。それが子供の心にどんな影を落とすのかも、僕はとてもよく知っているから。
 でも。それでも、と僕の母さんは言ってくれた。それでも勇者になって、人を救ってくれと。恨むことすら許されないのかと絶望したこともあった。こんな人たちを僕が守らなきゃいけない理由があるのかと思った。
 そんな風に悩んだりもして、結局僕は誰かを守りたいと願った。人間も、魔物も。みんなが笑って暮らせるように。そこに至る道筋を一歩でも間違えればリリィと同じになっていた。そう思えば、最後にエンジェルハイロウをリリィに振り下ろすことは、できなかった。

「リリィはこれからどうなる。償って償い切れるものでもあるまい」
「うん。でもそれは、被害を受けたこの村の人たちが判断することだよ。余所者の僕は口を出せない。……リリィをああしてしまったのもこの村の人たちだから、せめて公平に考えて欲しいけど」
「……ルカ、少しこっちにこい」
「え?」

 領主の屋敷を出て、アリスと合流する。リリィがこれからどうなるのかは僕が決められることではないから、早々に村を出ようとした。リリィの実験台にされた人たちの中には彼女のこれまでのことを理解している人もいるから、無碍には扱われないと信じながら。
 そんなことを考えていたせいで、変な表情になっていたのだろうか。僕は気づけばアリスに抱きしめられていた。

「リリィは母をないがしろにされた恨みで生きた。貴様は母の最期の言葉を守って生きた。どちらも辛かっただろうが、少なくとも貴様の生き方は間違ってなどいない。きっと、貴様の母も誇りに思っている」
「……ありがとう、アリス。少し元気出たよ。もしアリスが何かに悩んだら、今度は僕がこうやって抱きしめてあげるね」
「ふっ、余を貴様のような軟弱者と一緒にするな。……それはそれとして、なぜ余の胸を揉む。んっ、……さすがにそろそろやめんか!?」
「あ、もうちょっと……。いや、アリスの方が身長高いせいで、抱きしめられるとおっぱいに顔を埋める形になるでしょ? そうなったら、おっぱいを揉むのは当たり前じゃないか」
「何を真面目な顔で言っておるのだああああああ!?」

 両手でおっぱいを隠しながら吠えるアリス。……うん、ようやくいつもの僕とアリスに戻れたみたいだ。この空気こそ、僕とアリスだよね。


◇◆◇


「ふむ、この柱の欠片の味……間違いない、ここは1000年前の遺跡だ」

 魔女狩りの村を後にして、ついにノームの居場所らしきサファルの町へとやってきた僕たち。ところどころに建物の跡らしきものがあるので確かに遺跡っぽいと思っていたのだが、アリスが断定してくれた。どういう昨日なのかはわからないけど仮にも魔王の判定だ。信憑性はかなり高いと見ていいだろう。

「石なんて舐めたらお腹壊すよ、アリス。そんなに舐めたいんなら僕をぺろぺろしてよ。今なら大サービスで舌までオッケーだよ? れー」
「はうっ!? ……こ、これ見よがしに舌など伸ばすな!」

 思わず石相手に嫉妬してしまったけれど、まあいいや。アリスは僕の顔をがっちりと両手で掴み、やたら長い舌をにゅるんと出して顔を寄せながらも根性で我慢していたしちょっと満足。我慢なんてしなくていいのに。
ともあれなんかちらちらと泥人形みたいなのも見え隠れしているし、本格的に調査といこうか。

「ま、まずいアリジゴク娘だ! さっきサファルの町で青い石を探しておけばよかった!」
「それはやめて! とりあえずそんなことされないように精液もらうわね」
「ああっ、大あごで腰をがっちり固められて逃げられないい!?」
「んんーっ! いい精液。砂漠で渇いた時にぴったりね。……ハマっちゃいそう」

 腰がちぎられそうなくらいがっちりと大あごに挟まれつつも、アリジゴク娘を何とか退けたり。

「あー、男、いた」
「でかっ!? サンドワーム娘でかっ!? ……このもんむすのお腹を満たす量の射精ができるか……それが勝負の分かれ目だな!」

 そんなわけあるかああああ!? というアリスの声をした怒号がどこからともなく響いてきた気がするけれど、僕にとってはある意味今までで一番の強敵っぽい巨大なもんむすに挑むのだった。

「れろれろれろ、ちゅううううう。……ん、おいしい。ちょっとしょっぱいし、精液いっぱいだし、お得」
「今までも体を飲み込まれかけたことはあるけど、ここまで大きいもんむすに下半身ごとしゃぶられるなんて初めてだよ! うわ、舌大きいのに柔らかくて、また射精るぅっ!」
「ん、また……すごく濃い」

 さすがの僕でも、僕自身を丸呑みにしてもまだ余裕がありそうなサンドワーム娘の胃袋を精液で満たすことは無理だったけれど、砂漠に生息しているから少ない精液でもお腹いっぱいになれる体質だったおかげか、量の割に濃かった精液で満足してくれたらしく、なんとか口からすり抜けてエンジェルハイロウで倒すことができた。
 うーむ、これから先こんな風に巨大なもんむすとの戦いもまだあるかもしれないから、やはりノームの力を得るのは絶対に必要だ。


「……」
「で、君がノームだね。頼む、力を貸してくれ」
「…………」
「ふんふん。あのね、ルカ。ノームちゃんはルカの力が見たいって。ここに来るまでいろんなもんむすを手籠めにしてサンドワーム娘すらお腹いっぱいにしたのはすごそうだから、って」
「手籠めとは失礼な!? 普通の戦いで決着がつけばいいけど、毎回あと一歩のところでやられちゃって食べられかけてるだけだよ! ……気持ちいいのは認めるけど! でもアリスが一番だあああああ!」

 そのためにもまずは、精霊たちの力を借りられるようにならなくては。口元を隠す高い襟。褐色、というか決して悪いイメージではないものの土の色、としか評しようのない肌と眠そうな半眼になんかかわいらしいナイトキャップのような帽子。大地の精霊ノームに認めてもらうため、僕はエンジェルハイロウを抜いた。

「あっ、あ……! この泥、ぐにゅぐにゅ動いてるっ! 全身舐められてるよおっ!」

 ……やっぱり正攻法じゃ勝てなかったけどね!
 ただ今絶賛泥まみれ中。それも、ノームが操る泥だからか体中ありとあらゆるところで膣内のようにもみくちゃにされるし。泥人形が全身にしがみついてぺろぺろされた時並みの気持ちよさだ。

「……」
「あうぅ……み、見ないで。僕のおちんちん、そんな興味津々の顔で見ないでえっ!」

 しかも、ノームはかぶりつきで僕のおちんちんを見ている。全身泥で拘束しつつもそこだけは外に出して、小さな鼻をひくひくさせて匂いを嗅いだり、ぷるぷるしていそうな唇からふっと息を吹きかけたり、射精の瞬間を待ちわびてわくわくといろんな角度から眺めまわしてくる。何このプレイ、新しい!

「……!」
「あぁ、泥人形にされるなんて……この泥人形オナホールすごいっ、ぐねぐね動いてるぅ!?」

 そしてトドメは泥人形。片手で掴めるくらい小さな体をした人形だけれど、その膣部分は複雑な襞やうねりを内蔵したオナホール。ただでさえそういうのに弱い僕が耐えられるものではなく、ノームにのぞきこまれた顔をだらしなく蕩けさせ、たっぷりと射精させられてしまう。

「……んっ」
「あひいいいっ!? だ、ダメだよノーム! こぼれた精液舐めないでっ! 無口な女の子がちょっと赤くなって舌伸ばしてぺろぺろ精液舐めてる絵面とかエロすぎるからっ!」

 さすがに泥人形が僕の精液をすべて受け止めることはできなかったようで、射精するたびにごぼごぼこぼれたけれどそれはノームが一滴残らず舐め取った。基本無表情な子だけれど、射精を楽しみにしているのは伝わってくるし精液を舐めるたびに表情がとろんとしていくのだから、もう!

「……」
「やったねルカ! ノームちゃんが力を貸してくれるって! 気に入ってくれたみたいだよわーいわーい! うれしいね楽しいねノームちゃんノームちゃんノームちゃ……へぶっ!?」
「……」

 とかなんとか色々あって、ノームに認められることも成功した僕でした。シルフはすごくうれしそうにしてたけど、度が過ぎてノームにツッコミを入れられて撃沈していた。なるほど、これからにぎやかになりそうだ。

「シルフに続いてノームとも契約を果たしたか。……少しは格好がついてきたな」
「えっ、僕がカッコよくなってきたから抱かれたいって!? そ、そんなどうしよう……もんむすに襲われたことはあるけど僕から襲ったことはないし、ちゃ、ちゃんとリードできるかな……?」
「まずはその都合のいい耳をなんとかせんかぁっ! ……まったく、この体たらくではそちら方面も教育しなければならんではないか」

 四精霊のうち二人に認められて、ようやく僕も少しは勇者っぽくなってきたかもしれない今日この頃。それでもまだ僕たちの旅は全体の内の1/3くらいしか終わってない気がするけど望むところ。
 さあ、次はセントラ大陸の東側でウンディーネ、山脈を回り込んだ北側でサラマンダーの力を借りるため、旅を続けよう!



[38003] 10話「アルマエルマにせよたまもにせよ、上から目線で弄ばれるのが癖になりそう」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/08/03 23:33
「見ろ、ルカよ。ノア地方のさらに東にあるヤマタイ地方には独特の食文化があるらしいぞ。スシ、テンプラ、オソバにスキヤキ……中でもオーガニック・スシは極めて高い栄養を誇るという」
「ちゅーしてくれたら目的地に加えてもいいよ?」

 サファル地方を後にして一週間。セントラ大陸を西から東に横断し、僕たちはようやくノア地方にたどり着いた。他の場所と違って水源が豊富でゆったりとした風景が連なる風光明媚な地方だ。このあたりは大陸の中でも独特の文化が多く、アリスは観光案内を見ては僕の足にしっぽを絡みつかせてきて、「行きたーい行きたーい」とねだってばかりだ。可愛いなもう。
 適当に焦らすと拗ねたりしてより一層可愛くなるから、さじ加減を吟味しつつアリスの期待感を煽る旅。やっぱり楽しいよね! ……あれ、僕の旅の目的ってなんだっけ?

「ねえ、そこのあんたちょっとお願いがあるんだけど」
「おやケンタウロス娘さん。ちょっと赤くなった顔が色っぽいですけど、何のご用で」
「いま私、発情期なの。だからおまんこ疼いて仕方なくて……種付けしてくれない?」
「と言いながら既に僕の体を木に押し付けて逆レイプ完成してるじゃないですか。ぬっ、く……! ダメだ、ケンタウロス娘さんの上半身が遠くておっぱいに手が届かない!」
「んんああっ! いい、いいよあなたのおちんちん! 精液も熱くて濃いし、一杯孕めそう……っ!」

 そして、ノア地方の記念すべき第一もんむすであるケンタウロス娘さんとも遭遇したり。まさに馬並みのパワーに為す術なく、発情期の茹った頭に浮かぶ妄想を駄々漏れにしたこの子にたっぷり種付けさせられてしまった。
 いやあ、ノームの力である剛力を発揮できなければ、あのまま一生種馬にされていたかもしれないね。


 そしてその夜の野宿。毎晩僕が料理を作っていることに気まずさでも感じたのかアリスが手料理を振舞おうとした結果、何故かおなべに火属性の魔王級魔法であるオメガブレイズをぶっ放してお釈迦にしたりしつつ、楽しい夜が更けていくのであった。

「よ、余にもできないことくらいある! 魔王としての帝王学は学んだが、花嫁修業などしたこともないのだ……」
「そうだったんだ。てっきりそういうことは100年くらい前に終わらせてるのかと思ったけど。そしてその後は食べることに夢中になりすぎてころっと忘れたんじゃないかとばかり」
「貴様は本当に余をなんだと思っている。これでも余は22歳だ。ぴちぴちだ」
「ええええええっ!? あ、アリスは割とリアルにお姉さんな年だったのか……これは甘えなくては! 今夜いっしょに寝よう、アリスお姉ちゃん?」
「はうっ!? ……ば、ばばばばば、バカなことを言うな。上目遣いで余を見上げるなっ!」

 なんだかんだで結構長い間一緒に旅をしているけれど、まだまだ謎が多いアリスの境遇。それがまた一つわかった一夜なのでした。
 ついでに、翌朝起きたら僕の体にアリスが絡みついていました。寝たふりを続けてみたらそれに気づかないアリスが起きてそそくさと離れて何事もなかったかのように木に巻きついて寝なおしてたけど。本当にかわいいなもう。

 ……あ、イリアス様へのお祈り忘れてた。


◇◆◇


「る、ルカがあの小娘にかまけて私へのお祈りを欠かすなんて……!? ど、どどどどどどうしましょうどうしましょう! このまま嫌われてしまったらああ!?」
「わーいイリアス様お久しぶりー。会えなくて寂しかったですしこのおっぱいに触れなくてなんかもう手が止まらないですごめんなさい」
「ひゃあああああっ!? きょ、今日は来ないと思っている時にどうして来るんです!? ……でも、私もうれしいです。だ、だからちょっとだけおっぱいを触るのも我慢してあげます。……早く終わらせてください、ね?」
「任せてください! すぐに気持ちよくして見せますから!」
「そ、そういう意味じゃないれすううう!? ひぃっ、乳首こりこりしないでえええ!」

 それでも夢枕に立ってくれるイリアス様マジ女神。相変わらず張りのある最高のおっぱいでした。


◇◆◇


 ノア地方における最大の目的地はウンディーネと会って力を貸してもらうことだけど、相変わらず今はまだどこにいるかわからないからひとまずの拠点としてグランドノア城を目指している。グランドノア城もなんだかんだでセントラ大陸らしく、人間と魔物の共存がなされていると聞く。僕としては実に興味深いところだ。アリスもグランドノア名物であるコロシアムのお弁当が楽しみらしいし、一石二鳥だね。

「それじゃあ私たちにもそのお楽しみを分けてねー」
「ぬるぬるの舌を3人分、気持ちいいでしょ~。れるれるれる」
「んじゅっぷ、にゅるるるるん。ほらほら、一杯精液出してねー」

「とか言っていたカエル娘さんたちも、今ではご覧の通りがに股でひっくり返って白く染まっております」
「あへぇ……♪ 精液いっぱい……しあわせぇ」

 水辺が多いから、水生系のもんむすにも気を付けないとね。カエル娘さんたちは体中ねちょねちょしてるから気持ち悪いかと思ったらちょうどいい感じの感触でたっぷりと絞られたし。両生類らしい全身粘膜と筋肉の感触はまた他とは違った魅力がありました。

「んふふ~、あなたの精液、最高ぉ。お礼におっぱいもぜーんぶちゅーちゅーしてあげるね?」
「あひいいいっ!? おっぱいはぺろぺろする方専門のつもりだったけど、されるのもいいよぉ!」

 全身緑色という、ある意味一番植物っぽい植物系もんむすのアルラウネ娘は騎乗位で僕の精液をすすりながら、搾精花で乳首をちゅうちゅう吸ってくるなかなかの強敵だった。僕はおっぱいであればアリスやイリアス様の巨乳からいつぞやのもんむす盗賊団の子達やたまものようなぺたんこまで全て愛せる自信があるけれど、こうして僕のおっぱいまで愛される日がこようとは。これまでも全身くまなくぺろぺろされたりしたことはあるしその時に狙われたこともあるんだけれど、この子のは特に稀有な経験だった。


「なるほど、大変な旅をしていらっしゃるようですね、勇者様。……あなたを前にすると、正直私もちょっと疼いてしまいます。イリアス様の教えに身を投げ出しているというのに……もんむす泣かせなお方です」
「もんむすの人たちの中にもイリアス様の教えに共感する人がいるんですね。あなたに会えてよかったです。縁があったらまた会いましょう。なんとなくノア地方じゃなくてサン・イリア城あたりで会うことになる気がしますけど」

 そして、道中ついに人間との共存どころかイリアス教を信じているもんむすにまで遭遇する始末。シスターの姿をしたラミアさんで、なんかたまにやたらと目付きが鋭くなるのがチャームポイント。信じるものが同じというのは仲良くなるためにはとても効果のあることだと思う。必ずしもイリアス教がその役を担ってくれるとは限らないけれど、僕は前途に明るい未来を感じながら、シスターラミアさんと別れてグランドノア城の門をくぐるのだった。


◇◆◇


 グランドノア城について、まずまっさきにしたことは情報収集だった。一刻も早くウンディーネの情報を得たいし、グランドノア城は大きくて活気があるからきっといい情報もたくさん揃っているはずだ。
 そしていつものごとく聞き込みを開始。これまで見てきた中で一番人間と魔物が共存していたナタリアポート以上にもんむすが普通に街中を歩いていて、アリスですら魔物の姿のままでいられるくらいのこの町。色々と楽しい話や重要な話を聞けたりした。
 ミノタウロス娘の牛乳屋で直飲みを進められたり、クモ娘を名乗るタランチュラ娘の糸屋が流行っていなかったりは面白い話。
 そしてノア地方の情報も、色々とわかってきた。たとえば、アリスご所望のヤマタイ村では旅人を募っているとか。……なんとなく以前も似たようなことがあった気がして嫌な予感しかしないのだが、そうでなくともアリスは乗り気だしきっと行くことになるだろう。
 あるいは、禁忌の泉。釣りに行った人が行方不明になったとかなんとか。その後出てきたアミラの話によると、どうやらそこがウンディーネの居場所らしい。なるほど、ここは絶対に覚えておかないと。
 そしてもう一つ聞き逃せないのが、プランセクト村の噂。なんでももんむすたちだけが済む村なのだという。以前ハーピーの里に行ったことはあるけれど、これもまたとても興味を引かれる村だったから、いずれ行ってみるとしよう。
 ……とまあ、いろいろ明らかになった。グランドノア名物のコロシアムの様子も見られたらよかったんだけど、生憎と今日はもう試合がないとかで入れなかった。まあそういうこともあるだろう。スタミナもりもり弁当が食べられなかったアリスが面白いくらいがっくりきてるけど、明日出直そうと言ったらちょっとだけ機嫌を直してくれたので助かった。

「……明日出直す。出直すが、今日はそれだけでは収まりがつかん。せっかくの宿でもあるのだ。今日は余の花も萎れていることだし、髪でしてやろうか」
「アリスのそのサラサラの髪に!? ……どうしよう、いけないことするみたいな気がして超興奮してきた!」
「ふ、ふふっ。すでに期待ではちきれんばかりだな。いいだろう、その期待をはるかに凌駕してやるから、覚悟するがよい」

 そしてお約束、アリスからの搾り取りタイムですよみなさん! アリスのきれいな銀髪がシュルシュルと僕のペニスに絡みついてきて、その上から手できゅっと包まれてしごかれると……もうっ!

「うっ……む、無理だよこれ、我慢なんてできないっ」
「当たり前だ。誰の髪だと思っている? さあ、飛び切りだらしなく射精してしまえ。余の髪が全て吸い取ってやるからな」
「あっ、あっ……イクぅ!」

 びゅぐん、と震えるペニスはアリスの髪に包まれて全く見えない。ただ髪の隙間からじゅくじゅくとにじみ出る精液だけが僕の絶頂の証拠で、それをうっとりと眺めるアリスの目線の先で、髪の毛自体が精液を吸収してるのか、じゅるじゅると蠢いている。

「おっと、本来の目的を忘れてはいけないな。次はこの花で吸ってやろう。最低でも花が白く染まるまでは射精しろ」
「うああああっ!? 今度はちゅうちゅう吸われてるう!? アリスの体、全部気持ちよすぎるよお!」
「ふふふっ、ご満悦だなルカ。仮にも勇者を名乗るものが魔王の髪で散々に乱れるとは、情けないとは思わんのか?」

 ドSな笑顔を浮かべ、言葉攻めも交えて精液を吸い上げていくアリスの花。花弁の隙間から精液をしたたらせながらも貪欲に吸い取り純白になっていく花の色は、何とも言えず怪しい美しさを誇る。
 そんなものを見ながら意識が落ちていくのは、とても幸せなことだと思う。

「……よし、気絶したな。ではちょっとだけ味見を。んっ、れろ。……っ! ふぅ、やはりルカの精液はたまらんな」

 目を閉じつつも気合で意識を保っていたらそんな言葉が聞こえてきたので、しっかりと心に刻んでその一日を終えるのだった。


◇◆◇


「ルカ……勇者ルカ……。魔王を倒すのです。あなたの剣に、この世界の命運がかかっているのですよ……」
「え、天使鋳潰して作ったこのエンジェルハイロウにですか? ……いやーそんなことより今夜はすっごくよかったなー。アリスの髪コキすっごい気持ちよかったですよー(チラッ」
「な、なぁっ!? ……いいでしょう、あのような小娘の髪よりも私の髪のほうがふわふわのつやつやで気持ちいいということを教えてあげますっ! ルカ、そこに座りなさい!」
「わーい」

 その夜、夢枕に立ったイリアス様はアリスに対抗してとても熱心に髪コキしてくれました。

「んんっ、またたっぷりと射精しましたね。私の髪の中に精液を漏らすのがそんなにお気に入りですか?」
「ふわああああ、下半身溶けそうです、イリアス様あああ……」

 きれいな黄金の髪が全部べっとり白くなるくらい射精させてもらって超気持ちよかったです。


◇◆◇


「勇者ルカ。コロシアムで開催される女王杯に出場し、人間の男性であるあなたが優勝してください。私の在位中に開かれる女王杯はおそらくこれが最後。同化、その光景を見せて欲しいのです」
「わかりました。お受けしましょう」

 その翌日。コロシアム見物に行って試合の寸評をしていたらきれいなマダムに声をかけられ、ホイホイとついて行ったらなんとその方はグランドノア女王様で、近々開催される女王杯に出場し、ぜひとも優勝してほしいと頼まれたのでした。……街を歩けば王様に呼び出されるのって、いい加減慣れつつあるよ。ともあれ断る理由のないことを頼まれたのだから、夢はでっかく優勝を狙うとしよう。


「へえ、見ない顔が一戦目の相手なんだ。手加減はしないから、覚悟してよ」
「ええ、よろしくお願いします、デュラハン娘さん」

 そして始まった女王杯。一戦目の相手は自分の首を脇に抱えたデュラハン娘。片手が自分の首を持つために塞がっているので結構やりやすいかも、と思っていたのはしかしほんの少しの間のこと。

「ほぉら、いっぱいおちんちんぺろぺろしてあげるから、濃い精液をたっぷり射精してね♪」
「うわあああ!? そんな体勢でフェラしてくるなんてええ!?」

 両手で僕の体を押さえつけつつ、頭だけ下半身のあたりに転がっていって長い舌でフェラチオをされたりとか、さすがに自分の体質をうまいこと利用した戦法を使ってくるものだ。

「ん、んぶうぅぅう!? なに、この子の精液の量……私の首だけじゃ全然飲みきれないわよぉ……!?」
「あ、すみません。基本的に僕ってスライム娘を白スライム娘にできるくらいの射精がデフォなんで」

 まあ、いつもの通りそういう状況からでもワンチャンあるのが僕なので、精液の水たまりに半分くらい沈んだ首にアヘ顔を浮かべるデュラハン娘さんに勝つことができたのだった。


「すっごい……。なにあの子、あんなショタショタしい顔してるのに、そこらの剣士の比じゃないくらいの精液じゃない」
「素晴らしいですわ……今後の試合がますます楽しみです」
「……ていうかむしろ私が参戦してあの子の相手をしたくなってきたんだけど」

 ……むしろ観客席から突き刺さる熱視線こそ怖いような気もするけど、まあいいや。


「デュラハン娘に勝つなんて、やるね。でも私はそうはいかないよ」
「この三つの首のどれに食らいつかれてもあんたは耐えられないだろうしねえ」
「お腹すいた」

 その後も順調に勝ち進んでの準決勝。この戦いの相手は三つの首を持つケルベロス娘さんだった。何とも言えないベテランのオーラを醸し出す彼女は、観客たちの歓声の内容からするにコロシアムの常連でかなりの実力を誇るらしい。反重力光線に気を付けて戦わないと。

「ほらほら、トリプルフェラなんてされたことあるかい?」
「んーっ、じゅじゅじゅじゅっ! 何この先走り、おいしい……っ。精液はどれだけ濃いのか楽しみになってくるじゃないか」
「お腹いっぱいにさせてー」

 さすがは獣、貪欲なフェラチオです。というかさすがに試合だけあってガチ捕食とかはしてこない人たちだから、その分テクニックとかあってヤバイってこれ。

「ほらほらっ、おっぱいいっぱいあるぞー。お前の体ぜーんぶぐにゅぐにゅしてやる。んっ、だから早く、膣内射精しろぉっ」
「うぐうううっ!? 中は締まるし多段おっぱいの感触はお腹から首まで埋め尽くすしっ! そっち方面でもすごい強敵だ!」

 記念すべき女王杯準決勝にふさわしい名勝負が繰り広げられたと、自画自賛する思いだ。僕とケルベロス娘さんの戦いは、お互いの体を精液がどろどろの真っ白にするまで続く白熱ならぬ白濁した試合となった。

「ふう、私の負けだよ。……でもこう言っちゃなんだけど、負けられてよかった。決勝にまで上がってくるだろうキュバはこれまでコロシアム無敗でね。会わずに負けられるならそれに越したことはない。あんたも気をつけろよ」
「会わずに終わるのを喜ぶなんて九尾のキツネじゃあるま……いやまさか、ね。とにかくありがとうございます。決勝も頑張りますよ」

 僕とケルベロス娘さんの間に芽生えた奇妙な友情。これから戦うことになるであろう開いてについてのことをちらっと教えてもらい、僕は最後の試合への覚悟を固めるのだった。


◇◆◇


 そして、決勝。キュバの試合を見たらしきアリスが危ないから棄権しろと言ってくれたりもしたのだけれど、生憎とここまで来て逃げるなんてことはできはしない。そう伝えるとアリスは納得してくれて、温かい言葉と共に送り出してくれた。その時もらった勇気を旨に、僕は決勝の舞台へ上がる。
 そこに待ち受けていた、コロシアム最強の闘士とは。

「あら、ルカちゃんじゃない。奇遇ねえ」
「うん久しぶり。……っていうかなんでいるのさ」

 立てばフェロモン座ればエロス、歩く姿はバインボイン。存在自体がエロの塊のようなサキュバスの頂点にして魔王軍四天王の一人、アルマエルマだった。
 いや、本当になんでこんなところに普通に参加してるの。

「私の趣味なのよ。楽しいでしょ?」
「まあ否定はしないけど。偽名まで使っちゃって。まあいいんだけどね。勝負、しようか」
「あら、いい覚悟。ますます男を上げたみたいねルカちゃん。シルフに……ノームもかしら。精霊の力まで身に着けちゃって、楽しみだわあ」

 ぺろりと自分の指を舐め、スッと細めた色っぽい流し目を向けてくるアルマエルマ。ただ身をよじるだけでむしゃぶりつきたくなるくらいにエロいけれど、それにあてられてしまうわけにはいかない。なんかもう一瞬でも油断したら即射精させられそうなんで、僕は問答無用にシルフの力を宿し、アルマエルマに向かって行った。


「はぁい、捕まえた。シルフの使い方がまだちょーっと慣れてないみたいね。……それじゃあ、ルカちゃんのおちんちん御開帳~。観客皆に射精する瞬間を見てもらいましょうか」
「ちょっ、や、やだ! 恥ずかしいよお!?」

 とはいえ、さすがに四天王。そうやすやすと勝てるはずもなく割とあっさり抑え込まれてしまった。あっという間に下半身を裸にされ、尻尾で足を絡め取られてM字開脚状態に。そしてビンビンに反り返ったペニスをゆっくりと優しく手でしごかれる羽目になった。
 その手技たるや、さすがはサキュバス。どれだけ身をよじっても逃げ出せず、衆人環視の中で5回も射精させられた。

「んん~っ、ルカちゃんの精液、濃くておいしいわ。……これは、手とお口だけじゃもったいないわね。今度は、私のおまんこにも精液飲ませてね♪」
「ちょっ、さすがにそれは……!?」

 そしてその後、問答無用で組み敷かれて犯されてしまった。ぐぷりとペニスを飲み込むアルマエルマの膣内はこの世の物とも思えないほど複雑な形をしていて、1mm進むたびに僕のペニスを責め苛んだ。
 おそらく観客から見ている分には、アルマエルマがゆっくりゆっくりと僕のペニスを飲み込んでいるだけなのに頭を振り乱して悶えているように見えるだろうが、膣内はつぶつぶが吸い付いて来るうねうねと動いていたり一番奥に亀頭をぱっくりと咥えこむスペースがあったりと、男だったら泣かずにはいられない極上の名器だ。

「ほぉら、サキュバスの中は気持ちいいでしょう? 私を孕ませるつもりで、ルカちゃんの赤ちゃん汁を全部飲ませてね」
「うわ、あああああ……!?」

 にこにこと笑うアルマエルマ。その背後でぷらぷらと楽しげに揺れる尻尾。楽しげな様子で男を芯まで搾り取る、まさにサキュバスの所業がそこにはあった。

「だ、ダメッ、出る、射精するうっ!」
「はーい、お疲れ様ねルカちゃん。……んっ、本当に濃いわ。どうしよう、本当にこれで孕んじゃおうかなあ……」

 射精後の脱力に浸る僕の頭を撫でながらつぶやくアルマエルマ。気が遠くなりかけてはいたけれど、そんな言葉を聞かされたらまた大きくなっちゃうじゃないか。

「んっ!? ……へえ、まだ余裕があるんだ。やっぱりルカちゃんは見どころがあるわねえ。短い期間でシルフの力もあんなに使いこなしてたし……うん、やっぱり今日は私の負けね」
「……へ?」

 ぐぽっ。そんな音を立ててアルマエルマがペニスを引き抜き立ち上がる。とはいえ、てらてらと愛液で濡れているのに精液を一滴もこぼさないのはサキュバスの矜持か。ちょっと顔が赤くなったくらいで平然としているあたり、これもまたアルマエルマの本気には程遠かったのだと思い知らされる。

「ルカちゃんの成長がこんなに早いなんて思わなかったわ。この調子なら、きっと魔王城にたどり着くころにはもっと強く、もっと美味しくなってるだろうから、今日はお預けさせてもらうわね。……これは、その約束。ちゅっ♪」
「っ!?」

 そしてふらふらと立ちあがった僕に一瞬で近づき、優しく頬に口付ける。その唇の柔らかさと、激しくも優しい風にのってたどり着いたアルマエルマの甘い匂いに思わず頭がくらっと来た。

「ほんとのキスは、本当に魔王城までたどり着けたらしてあげる。バイバイ、ルカちゃん」

 そうとだけ言い残して、文字通り風のように姿を消すアルマエルマ。あとに残ったのは頬を押えて呆然とする僕と、久々の人間の優勝に沸くコロシアムのみ。
 ……まったく、やっぱりまだまだ四天王にはかなわないらしい。


◇◆◇


 その後の優勝式典はつつがなく終わった。女王様から優勝の証であるグリーンオーブを賜り、お褒めの言葉を授かり、なんかサバサ王の罠で二人して部屋に閉じ込められたサラみたいな目でしばらく滞在しないかと進めてくるグランドノア女王の言葉を辞退して、僕たちは次なる目的地であるヤマタイ村へと出発した。

「……寒い。雪だらけだ。さっきのおじいさんは楽に行けるって言ってたのに……騙された?」

 道中は案外大変だった。山越えをしなければならないので速めに一夜を明かして翌日出発にしようかと思っていたところ、ヤマタイ村から来たというおじいさんが楽に越えられると教えてくれたので登ってみたら雪山だったし。どういうことなの。
 アリスは雪を見るのが初めてだというので、嬉々として遊びに行ったけど。ずぼんと雪の中にもぐり、モグラのようにずももももっと掘り進んでどこかへ行った。楽しそうで何よりだ。

「うふっ、私の膣内、貴方の精液で溶けちゃいそう。男を犯すのはこれだからたまらないわぁ。……でも射精しすぎじゃないかしら、本当に溶けちゃいそうなんだけどっ!?」
「雪女さんの冷たい膣内が気持ちよくて、つい。……ていうか本当に溶けてません? ますますねっとり気持ちよくなってきてるんですが。うっ……ふう」
「あぁんっ! と、溶けてるかもしれないわ……あなたの精液、すっごく熱いからぁ……!」

 とはいえ、実はこの雪ってこの雪女さんの仕業なんじゃなかろうか。ぎゅーっと抱きしめられて、それでも冷たい体にたっぷり絞られちゃったし。体温も奪われて遭難するかと思ったね。

「それで、あんなところに倒れていたわけか。無駄に心配させるな馬鹿者」
「ごめんね、アリス。でもそう言うアリスこそ体温下がっちゃってるね。温めてあげるよ。ぎゅーっ」
「ひゃああああっ!? いきなり抱き着いてくるな、アホ!」

 そして気絶していたらしく、気づいたら麓の木陰でした。僕を助けてくれたアリスもラミアの一種だからか下がった体温がなかなか戻らないらしく、抱きしめて温めて上げようとしたらはたかれました。全身くまなく温めて上げるためにおっぱいもぎゅーっとしたのがいけなかったんだろうか。
 ともあれ、ヤマタイ村まではあともうすぐ。僕たちは例によってモリモリ進んでいくことにした。

「にゃあ♪」
「焼きイソギンチャク、おいしかったの? あははは、舐められたらくすぐったいよ。……それはいいけどなんかどんどん興奮してないかな君。なんで僕のズボンを下すのさ」

 そう思っても小腹は空くもの。木陰でそのまま食事としゃれ込んでいたら、なんかねこまたが現れた。あまりに普通に出てきたので、いつぞやナタリアポートで買わされてまだ持ていた焼きイソギンチャクをあげたら喜んで食べ始めた。おいしかったのかはわからないが、なんか懐かれてぺろぺろされ、そのうち興奮してきたねこまたに押し倒される始末。くっ、食事中だったから油断したー(棒読み)。

「にゃあ、にゃあんっ」
「ちょっ、そっちお尻の穴じゃないの!? 間違えてる間違えてる! そっちをされたことはあるけどしたことはないよ!?」
「あ……ふにゃあああああん♪」

 動物系もんむすの発情ってすごいですね。おしりでたっぷり搾られたあとに前でもちゃんとしてくるんだし。にゃあにゃあ言いながら蕩けた顔で、顔中ぺろぺろなめまわされながら何度も子宮に射精させられてさすがの僕もちょっと疲れちゃったよ。


「むっ、怪しいヤツ! ヤマタイ村には近づかせんぞ!」
「その通り、今すぐ引き返せばよし、そうでないなら覚悟しろ!」
「アイエエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」

 そして次に立ち塞がったのはサムライエルフとくノ一エルフ。そう、ニンジャだ!

「無駄な抵抗はやめるのだな。拙者の尻穴に責められて泣きが入らなかった男はいない。せいぜい射精したくてもできない苦しみを味わうがいいっ」
「あうううっ!? 締め付けすごいきついですっ。……で、でも無理、もう出るう!」
「ははっ、だから無理だと言って……ふぁっ!? な、なにこれ……締めてるのに、力いっぱい締めてるのに、射精されてるううう!? あへええええ!?」

 サムライエルフさんはアナルで僕のペニスの根元を力いっぱい締めてきたけれど、その程度で止まる僕の射精じゃない。押さえつけられた反動もあって思いっきり奥まで精液を叩き付けてしまったらしく、凛々しかった顔が一瞬で蕩けるのはなんだかすごくえっちでした。

「だ、大丈夫か!? ええい、ならば次は私が! 忍法、筒枯らし!」
「あの、失礼ですけど僕ってこれまでアリスにされたとき以外は枯れたことないですよ?」
「そ、それを早く言えええええ!? あ、だめ、私の子宮、孕むっ! ニンジャなのに、孕むうっ!?」

 なんか息苦しくなったのか、口元を隠していたマスク的なものを外し、だらりと舌まで出して妊娠しそうと喘ぐくノ一エルフさんも大層かわいらしくて、ついでにもう一回射精しちゃいました。忍法というだけあって中の締まり具合もすごかったし、しょうがないよね。


「そしてようやくたどり着きましたヤマタイ村! なんでいるのさたまも」
「ここはうちの故郷での。むしろルカと魔王様がいることの方が驚きじゃ」

 ヤマタイ村は、山間ののどかな村だった。村に着くなりアリスが蛇神様扱いされて合法的に食べ物をたかってそばをすすり始めたり、さっき出くわしたばかりのねこまたが猫神様扱いされていたり、なんかたまもがあまりにも普通に狐神様扱いされて出てきたり、赤い隈取をつけた白い犬が大神様とか呼ばれたりしてたけど、イリアス教を信仰している他の地域とはだいぶ毛色が違うようだ。
 郷に入っては郷に従え。僕もヤマタイ村の人たちにならってアリスの立派なおっぱいを拝んでいたら、ちょっと笑顔のひきつったたまもに声をかけられた次第だ。

「しかしルカよ、もはや四天王がそこらにいても全く驚かんのう」
「それを言うなら、魔王があそこの店の軒先でおそば啜ってるんだけど?」

 どこまでものどかに見えるヤマタイ村。しかし実のところ、この村にも結構な問題があるのだとか。わざわざ旅人を集めまでするその理由とは、毎年この村の若衆を一人生贄に要求するヤマタノオロチがいるのだという。

「わんっ!」
「ん、どうしたわんこ。そんなに怒って」
「ああ、その犬は最近この村に現れたんだそうじゃ。なにをしておるんじゃろうのう。……うちの胸を見て残念そうにため息ついたのは許せんのじゃがな」

 村長さんからもそういう話を聞いて、見苦しくも自分が生贄になってヤマタノオロチにぺろぺろされようとしている若衆に代わって僕が生贄役になり、ヤマタノオロチを退治するといういつものパターンになるのだった。

 そうと決まれば夜までの間は自由時間。蛇神社に行ってみて白蛇様とお話したり、狐神社で油揚げ三昧のたまもに母さんの形見の指輪を見せてちょっと話したり。

「無理に止めるつもりはないが、気を付けるのじゃぞルカ。聖素の力を人の身で使いすぎればいずれ体が聖素そのものとなってしまう」
「僕たちは戦うことでしかわかりあえない! みたいな感じになるわけだね、わかります」

 なんだかたまもは僕のことを僕以上に知っていそうな、思わせぶりなことを言っていたけれど、今は記憶の片隅にとどめるくらいにしておこう。今夜は何よりも、ヤマタノオロチを退治しなければ。


「で、その時これを持って行けとたまもが言っていた」
「なんだろうこれ、すごくもふもふしてる……」

 ヤマタノオロチの祠へ出かけるその直前、アリス経由でたまもが残していったという謎の毛玉を受け取った。アリスは力いっぱい押しつぶそうとしていたようだけど、もふも負の弾力が華麗に受け流しているあたりさすがの代物。僕がもふもふしたらくすぐったそうに震えていたけれど……まあいいとしようか。きっと頼りになるしね。


「なるほど、貴様が今年の生贄か。……いいのう、年も手ごろ、妾たち好みよ」
「それに、なんと精液が美味そうな匂いか。さあ来い、体中全てぺろぺろしてやろう」

 そして祠に現れたのは、8つの体を持つ蛇のヤマタノオロチ娘。そこらのもんむすとは比較にならないオーラは長くヤマタイ村で力を蓄えてきたゆえのものか。とはいえ、僕だって負けるわけにはいかない!

「いけっ、たまもボール!」
「人をアイテム扱いするでないわっ!? あー、まあよい。……ちょっと留守にしただけで人の故郷でぶいぶい言わせてる小娘をとっちめるにはちょうど良いからの」

 ちなみにヤマタノオロチは100年くらい前に復活したらしい。それを平然と小娘扱いするたまもって……いや、考えないようにしよう。

「ふふふ、そうは言うてもお主は本当に良い子。さあ、妾達にたっぷりと精液を飲ませるがいい」
「何枚の舌でしゃぶられたい? おちんちんも乳首も唇も、全て妾が愛してやろう」
「おぉ、さすがルカ。いつぞやの時より量も濃さも成長する一方じゃのう」
「舌なめずりしながら見ないでたまも!? ああっ、でもおちんちんを全部舌でくるまれたら……抵抗できないよぉっ!?」

 しかしヤマタノオロチはなかなかの強敵。八つの首に絡め取られておっぱい擦りつけられてぺろぺろされまくりました。八つの体は伊達ではなく、おっぱいの大きさも感触も舌の動きも違ってなんかもうすごい。しかもそんな僕の様子をたまもは助けるでもなく見ているだけなのですからして。
 仮にも魔王軍の四天王なんだから助けてもらえると期待していたわけじゃないけど、ニヤニヤと全力で鑑賞モードに入られるとさすがに恥ずかしいんだけどね?

「まあ、そこはあれじゃ、ノームの力を発揮すればよい。体の中に大地を宿す。そのイメージが重要なのじゃ」
「体に、大地……?」

 でもって、結局たまもから教わったノームの力の使い方を発揮して拘束を振り払い、なんか満足そうにつやつやした顔のたまもにエンジェルハイロウを奪われ、天魔頭蓋斬の上位技みたいなのでヤマタノオロチのトドメもさされてしまった。ついでに、なぜかその時どこからともなく遠吠えが聞こえ、突如洞窟の天井の亀裂から差し込んだ月の光がエンジェルハイロウに宿ったように見えた気もしたけど、気のせいかな。

 ……なんだろうね、僕の力とか技とかほぼすべてもんむすから教わったものじゃなかろうか。まあいいや、いつかあの技も物にしよう。
 そんなことを思いながら、ヤマタイ村を後にする僕。ぞろぞろとついてきたアリスとたまものうち、村を出たところでたまもは魔王城に帰るのだという。

「ふっふっふ、まあそう悲観するな、ルカよ。うちも含めてみなお前には期待しておるのだ。魔王様のことは頼んだぞ。……ちゅっ。次は魔王城で会おう。もっとすごいちゅーは、その時までお預けじゃ」

 最後に、母さんを思い出させる優しい笑顔でそう言って、僕の頬にキスをしてからぽいんと跳ねて姿を消した。なんかつい先日アルマエルマに同じことされた気がするぞ。

「ふんっ、モテモテだな、ルカよ」
「嬉しいことを否定はしないけど、どっちかというとアリスにモテモテになりたいよ?」
「……騙されん、そんな言葉に騙されはせんぞ!? 余はちょろい女ではないのだっ!」

 しかもやっぱりアリスが怒るし。まったく、こうなったアリスの機嫌を取るのは大変なんだから勘弁してほしい。
 道中つんと拗ねるアリスを精一杯なだめながら、僕たちは次の目的地、異なる種族のもんむすが共存しているという、プランセクト村へと向かうのだった。



[38003] 11話「今度エルベティエに会うとき、体の中に僕の精液が残ってたらどうしよう」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/08/13 08:10
 プランセクト村。
 セントラ大陸東部、ノア地方の森の中に存在するもんむすだけが住んでいる村で、最大の特徴は異なる種族のもんむすたちが共存していること。いつぞやのハーピーの里よろしく特定種族のもんむす、例えばサキュバスなんかが寄り集まって住んでいるところがあるというのはたまに聞く話だが、異なる種族で仲良くしているというのはあまり聞いた試しがない。……まあ、たとえば草食動物系のもんむすと植物系のもんむすだったら完全に食うか食われるかになってしまうので、無理があると言えばあるのだろう。
 だがこの村は例外的に、植物系と昆虫系のもんむすが共存しているのだという。これは、人間と魔物という異なる種族の共存を目指すにあたって勉強になるかもしれない。

「……そう思っていた時期が、僕にもありました」
「だから言ったであろう」

 たどり着いたプランセクト村にあったのは、和気あいあいとした多種族混交の生活ではなく、植物族と昆虫族に分かれての戦争だった。

「お、お前すごいんだな。虫もんむす3匹に絡まれても生還するなんて」
「イモムシ娘の糸に絡め取られても平然としてる人間なんて初めて見たわ」
「いやあ、慣れてるんで」

 とりあえず、怪我してピンチになってたっぽい植物系の二人を助けてみたり。……まあ、これが正しいことなのかどうかはまだよくわからないけど。
 わからないからには、わかるように話を聞いてみたいというのが人の常。せっかくだからということで、助けたばかりのアルラ・アルムとアルラ・ルーティーに連れられて植物族の長、プリエステスさんのところに行ってみた。

「私たちとて争いを望んでいるわけではありません。ですが戦わなければ生き残れないのも、紛れもない事実。……この戦いはもう、どちらかが滅びるか、あるいはどちらも滅びるかしなければおわらないのかもしれませんね」
「そう、ですか……」

 プリエステスさんの目は冷たくて、でも少しだけ潤んでいたようにも思う。何とも複雑に過ぎて、その目を見るだけでは彼女の思っていることが理解しきれないだろう、というくらいに。

「あーもうっ、僕にはこういうの似合わないのに! もんむすにってはあひらされ、アリスに抱き着いては絞られるのが一番いいのに!」
「何をしれっと情けないことをほざいている。植物族に力を貸して昆虫族を止めると決めたのだろうが。……もっとも、そのあと何を企んでいるのかは知らんがな」
「べっ、別に何も考えてないよ? 悪者を作るならやっぱり余所者だよねとか、泣いた赤鬼作戦とか全然考えてないんだからねっ」

 そして結局、僕はひとまず植物族陣営の刺客として昆虫族の本拠地へと向かっていた。プランセクト村中央で繰り広げられている軍勢同士の激突を迂回して、昆虫族の長であるクイーンビーの元へと向かうために。

「なーるほど、そんなことを企んでるわけね、植物共の手下の人間め!」
「くうぅうっ、昆虫系もんむすの中はみんな感触が独特で、耐え方がわからないよお……ッ、あ、あ……出るう!」
「んっー! ちょ、ちょっと待って、私の中の節足でも搾りきれないくらい射精するって……あなた何者よ!?」

 しかし相手もさる物。どうやら昆虫族側も同じく精鋭を植物族の中枢に送り込む作戦を考えていたらしく、出くわしたムカデ娘さんの胴体に絡め取られ、足の数と動きの複雑さに為す術もなくきゅっと射精させられてしまった。
 まあ、例によってそれを十数回繰り出していたらムカデ娘さんの顔が真っ赤になって蕩けてきたんで、さくっとエンジェルハイロウで封印させてもらったんだけど。

「あら、あなた糸プレイの経験あるの? 気持ちいいでしょう? 全身くまなく私の糸でくるんであげるわ」
「それはいいけどあなた……成虫ですか?」
「……もんむすは成虫でも糸を吐けるのよ! 悪い!?」

 さらに、何人もの植物系もんむすを快楽責めにするほどの実力者であるカイコ娘さんの糸に包まれて、精液より白い絹糸の中をぐじゅぐじゅに汚してしまったり。一本一本が細くてすべすべした繊維に根元から亀頭までを擦られるのはもう、たまらない。
 アリスの髪でされ慣れていなかったら、このまま倒れていたかもしれないほどの恐ろしさだ。

「とかなんとかやってるうちに、本拠地か。……よし、行こう」

 そしてたどり着いた大木の根元。ここから広がる地下空間が昆虫族の本拠地だという。行かなきゃいけない。確かめるために。


「オマエ……テキカ! ジョオウサマノタメ、タオス! 世に平穏のあらんことを」
「なんで最後のそのセリフだけやたら流暢なのかなあ!?」

 そして出くわしたのはスズメバチ娘。ハチという割に出てきたのは一人だけだったけれど、それはつまり他の子らはみんな出払っているくらいに激しい戦いになっているということなのだろう。なんとも。

「ンッ、セイエキ……オイシイ。ソレニ、ワタシヒトリジャノミキレナイ。ジョオウサマニケンジョウスル。ソシテアワヨクバシマイタチトイッショニリンカンスル」
「そ、そういいながら今もじゅるじゅる精液すすってるじゃないかっ。うぅ~、蜂蜜だらけの手が気持ちいいよぉ」

 まあ、この子は無理に勝たなくても僕を獲物扱いして僕を女王様のところまで連れて行ってくれるから願ったりかなったりなのだけど。

「……なるほど、あなたが昆虫族の軍勢を蹴散らして進んできたという人間の勇者ですか。いいでしょう、あなたの優秀な遺伝子で子を成して、その子達の力も借りて愚かな植物族の息の根を止めるとしましょう。そして世に平穏のあらんことを」
「だから何か違うのになってませんか!?」

 そしてついに対面したクィーン・ビー。さすがにスズメバチ娘とは一味違う威圧感を放っていた。昆虫族らしい黒目オンリーの人とは違った目の構造をしているけれど、艶やかに微笑まれるとうっとり来てしまうのはクィーン種の風格だろうか。
 ……いやいや、僕はただあひりに来たわけじゃない、しっかりしろ!

「どうしてこんなことをするんです? 昆虫族だからって、必ずしも植物族を虐げないと生きていけないわけじゃないはずです」
「あなたの言うことは正論です。ですが、昆虫族と植物族は存在自体がお互いの生態に密接にかかわっているのもまた事実。一度こじれてしまえばやすやすと元には戻らない。……もう、戦うしかないのですよ。なのでとりあえずあなたの子種をたっぷり私の膣内に吐き出してください。……んんっ! はぁあ、ん。いいですよ、あなたの精液。普通の男なら数日かかるクィーンの子作りセックスを、一晩もあればしてしまえそうです」
「あひぃんっ!? クィーン種のもんむすの本気子作りセックスすごいぃ!? せ、精液が引きずり出されるぅ!?」

 精液の先端をつまんで引きずり出されるかのような、とでも言えばいいんだろうか。ずるずると尿道を塊の精液が登っていく感覚が全く途絶えない。外側からもみっしりとした膣襞が間断なく締め付けたっぷりの愛液と一緒に擦ってくるし、凄まじい快感だった。

「ジョオウサマ……」
「うふふ、物欲しそうな顔をしないで、安心しなさい娘たち。この人間の精力は凄まじいようですから、貴方たちの分も残っているでしょう……というか、射精されすぎて卵管破裂しそうな気がしてきました。……あっ、あっ!?」
「ジョオウサマー!?」

 それまでの余裕そうな表情が一転、じゅぶじゅぶと結合部から精液をこぼしつつ、クィーンがイったようだ。どうも男をイかせることは慣れていてもイかされることは慣れていないようで、途端に体から力が抜けてふにゃふにゃになってしまった。よし、いつも通りの勝利だ!


「ヒャッハー! 残党狩りだぁー!」
「意趣返し、させていただきますっ!」

「……あー、やっぱりこうなるかー」
「どうだルカ、貴様の信じた植物族の正義の、これが結末だ」
「正義を信じたわけじゃないよ。その言葉は、どんな独裁者でも使うから。……でも、それでもねえ」

 クィーン・ビー封印。その報は瞬く間に戦場を駆け巡ったことだろう。昆虫族の拠点にはすぐさま植物族が押し寄せて、さっきまで昆虫族にやられていたことをそっくりそのままやり返しだした。これじゃあ、無益な殺生の繰り返しだ。

「おい、勇者! お前……どういうつもりだ!」
「私たちの前に立ち塞がる。その意味、分かっていらっしゃいますね……?」
「もちろん。……ごめんね、僕はやっぱり、昆虫族も見捨てられない」
「……そうか。何となく、そんな気はしてたよ。お前はさっきもピンチの私らを助けてくれたくらいのお人よしだもんな」
「私たちも植物族の戦士。……加減は、いたしません」

 だから僕は、アルラ・アルムとアルラ・ルーティーと戦うことになった。

「な、何この射精量……根腐れしちゃうよぉ……!」
「私のスカートの中も、もう精液でドロドロだし……だめ、勝てないっ!?」
「もう昆虫族にひどいことしないでくださいね。そう約束してくれたら射精を……してあげるのがいいのかな、やめてあげるのがいいのかな」
「ひぃうんっ!? まだ出てる……しゃ、射精はもう……もう……もっとしてぇ!」
「ず、ずるいっ! 私にも、私のスカートの中もひだひだも、全部あなたの精液で汚してくださいっ!」
「お任せあれ」

 絶頂後に気絶して封印される寸前、二人が「ありがとう」と言ってくれた気がしたのは、救いだった。……途中のセリフ? 戦いの中だから忘れちゃったよ。
きっとあの二人だって、戦いを望んでいたわけじゃなかった。でも始まった戦いを止めることは、簡単にはできない。……それこそ、戦う力を両方ともになくしでもしない限りは。そういうことなんだろう。

「行くのか、ルカ。……辛い道だぞ」
「それでも、僕が信じた道だから。……昔ね、物語で聞いたんだ。手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。だから手を伸ばすんだ、って」
「そうか。ならば止めん。だが、必ず戻ってこい」

 アリスに背を押され、僕は昆虫族の拠点を出た。押し寄せる植物族のもんむすを全て、エンジェルハイロウで一輪の花へと封印しながら。戦いの後に残るのは歓声でも正義でもない。ただただ美しい花畑と、その合間を飛び交う虫だけだ。


「……やはり、また戻ってきましたか。今度は敵として」
「プリエステスさんも、クィーン・ビーさんも戦いなんて望んでないことはわかりました。……だからと言って、やめることができなかったことも」

 ついさっき別れたばかりなのに、再び会ったプリエステスさんの表情は随分と変わって見える。苦渋を受け入れながらも戦うことを決断した女王の顔から、どこか疲れて諦めを抱いた一人の少女の顔に。
 一応、ここまでも抵抗はあった。アルラ・ボア、アルラ・パラソル、アルラ・プリズンといったなかなかの実力を誇るもんむすたちにはばっちり搾り取られちゃったし。下半身飲み込まれたり閉じ込められたり取り込まれかけたり、植物系のもんむすは搾り取る以前に養分扱いして来るから気が抜けないよ。

「それだけわかれば十分です。私は植物族のクィーン。勇者ルカ。あなたは私の手で倒します」
「できるものなら」

 そして結局ここでも戦わなければならないのだと、はっきり告げられる。お互いに、苦々しい顔をして。……せめて早く終わらせよう。それだけが、唯一僕たちにできることのはずだから。

「……とか思っていたのでしょうが、実際はどうです? みじめに寝転んで私の足をこんなに精液まみれにして喜ぶなんて……とんだ変態ですね」
「あひぃんっ!? こ、言葉責めの威力がすごいぃ!? ま、また出る、出ますう!」
「従順な言葉遣い、大変結構です。もっと蔦を絡めてあげましょう。……でないといい加減吸い取りきれませんし。……はぁ、射精しすぎですっ」

 足と蔦が全部真っ白になるくらいに射精する羽目になりはしたけれど、最後は諦めなかった僕がプリエステスを封印することができた。封印の直前、プリエステスがどこかほっとしたような表情を浮かべていたように見えたのは、気のせいだろうか。

「気のせいじゃないと思いたいんで、貴方たちも止まってください、カナン三姉妹」
「いきなり何を言っているのやら」
「というか、私たちに勝つつもりなの?」
「身の程を教えてあげます。私たちの養分になりなさい」

 プランセクト村の戦いに変化をもたらしたのは僕だから、このまま放っておくことなんてできない。昆虫族も植物族も力を失いつつある現状、昆虫族を何人も消化したというドロシー・カナン、ラフィ・カナン、ディーナ・カナンの三人だけは、止めないと!

「それじゃあジェットストリームカナン姉妹の一番手は私、ドロシーから」
「ひぃっ、下半身飲み込まれてる。見下ろされながら食べられてるう!?」
「食べられながら射精するなんて、あんた結構変態なんだね。……精液の量と濃さと味は半端じゃないけど。癖になりそう」

「ちょ、ちょっとドロシー! 次は私よっ! さあ、あなたは私のウツボカズラの中で消化してあげるから」
「いや、既に僕の精液で倍くらいに薄まってません?」
「いつのまにっ!? んっ! な、なにこれぇ……あなたの精液染み込んで、き、気持ちいいいい!?」

「妹たち二人があんなに簡単にアヘ顔をさらすとは……よほどの使い手と見ました。楽しみですね」
「いやいや僕はそんなでもって言ってるそばから捕まった!?」
「はい、貴方の顔を見ていたら我慢できなくなりまして。私もたっぷり孕ませてくださいね♪」

 なんか途中からプランセクト村の未来をかけた戦いとは別の物になり果てていた気もするけれど、僕はカナン姉妹との三連戦、いやその前から考えればもっと多数の戦いと射精を乗り越え、ついに昆虫族、植物族双方の主力を倒しきることに、成功した。
 こんなに短時間でこれだけ射精したなんて初めてだよ。さすがにちょっとふらふらするかも。

「……でも、これが正しかったのかな」
「そんなものは、誰にもわからん。だが貴様は自分の中の正義を信じて戦ったのだろう。そしてその結果、戦いを嫌って隠れていたプランセクト村の住人達がこうして戻ってくることができた。そのことは、誇っていい」

 カナン姉妹が倒れたことで、戦いは完全に収束した。戦えるもんむすは軒並み封印されてしまったのだからそれも当然のことだろう。おかげで平和主義のもんむすたちが森の奥から出てこれるようになった。封印された仲間達に魔力を分けて回復させているのを見ると、これからは戦いも減っていけるのではないかと、そんな風に思える。そう思いたかった。

「確かに貴様の行動は全てが正しかったわけではない。良い形になったのも結果論だ。……だが、過ちを認め、改めることができた。お前はまだ、改められるところにいる。余とは違ってな」
「……アリス?」
「なんでもない。いくぞ」

 突き放すような口調で、でも僕を慰めてくれていたアリスが最後の言葉だけはびっくりするほど冷たい声でぽつりと言った。うつむいていた顔を上げて振り向いた時にはもうアリスは背を向けていたけれど……なんだろう、アリスの過去には、何かがあったんだろうか。
 ……きっと、聞いても教えてくれないだろう。僕はまだまだ力が足りなくて、アリスと本当に並んで立つことなんてできはしない。だからもっともっと強くなろう。今日の辛い思いすらも糧として。
 さあ、次はいよいよウンディーネの待つ禁忌の泉だ。


◇◆◇


「おー、泉っていうより広い湖だねこれは。……ところでアリス、泳ぎたくなったりしないかな?」
「ならん。というか貴様が持っているそれはなんだ」
「水着。見たいなー。アリスの水着姿ぜひ見たいなー」
「……今度にしろ」

 そして来ましたるは禁忌の泉の呼び名も物騒なウンディーネの泉。とはいえ実際のところはだだっ広い湖になっていたりする。……まあ、湖の縁を見てみると水の中から木が普通に生えていたりするので、どうもここ最近急激に水位を上げて広がった、というのが本当のところのようなのだが。嫌な予感しかしないけれど、ウンディーネがいるのはこの泉の地下に広がるダンジョンだという話。アリスはこのあたりで待っているというから、僕一人で行くとしよう。

「あら、人間。この前はあの子に取られたし、丁度いいわ」
「あー、ウンディーネの居場所だけあってスライム系のもんむすの巣窟なのか。……随分久しぶりだな」

 ダンジョンに潜ると、さっそく水たまりから人型になったのはジェリー娘。スライムといえば僕が初めて戦ったもんむすだけど、あの子元気にしてるかなあ。

「私に包まれてるのに、他のスライムのことを考えるなんて生意気……。ほら、もっと精液をお漏らしして?」
「それはいいけど、ジェリー娘さん正気保ってます? 頭まで届き始めた精液で酔ってません?」

 体を丸ごと粘液に包まれて射精されているうちに、案の定体が中から白く染まっていくジェリー娘さん。最初はよくわからなかったけど、精液混じりで白くなり始めた顔をよくよく見ると少し紅潮しているような気も。
 くっ、これだけ射精しても満足しないなんて、さすがウンディーネのお膝元だけに水系のもんむすが強力だ。

「あははっ、そうやってジェリー娘をアヘらせちゃったんだ? 私にもしてよ。もし満足させてくれなかったら消化しちゃうよ、前に来た人間みたいに♪」
「だからそういうことはやめてくれと毎度言ってるのに」

 次に出てきたのは、ジェリー娘よりもなおねばねばの、溶けたチーズのような体を持つブロブ娘。なかなかにアグレッシブな子らしく、性欲よりも捕食する気が強そうな目をしていた。こういう子は止めないと、人間と魔物の共存なんて夢のまた夢じゃないか!

「あはははっ、君の精液本当にすごいね。私の体よりねばねばしてるかもっ。おいしい!」
「それはどうも。ブロブ娘さんもこの体のねばねばぐちゅぐちゅした感じがなんとも。まるで全身がおっぱいみたいで気持ちいいですよぐにぐに」
「ひゃあぁああ、射精しながら体中揉みしだかないでよっ!? た、ただでさえ君の精液、一発で私の頭まで届いちゃうくらいの量と勢いなんだからぁっ♪」

 そしてブロブ娘さんもまた体の中を半分くらい精液の色に染まるころになると、おとなしくなってくれました。やっぱりスライム系もんむすはこうやって落ち着いてもらうに限るね。

「あら、それを私たち4人にも言えるかしら?」
「さっきまでの見てたけど、精液すごくおいしそう……楽しみ!」
「いーっぱい射精してもらうから、覚悟してね」
「とりあえず、私はこの洞窟いっぱいくらいまで体増やせるよ?」
「惜しい、もう一色いればスライム戦隊と言い張れなくもなかったのに!」

 ……でも、さすがにスライム娘四人相手だと厳しいかな? い、いや! 僕に不可能なんてないはずだ!


「……ま、まさか全員精液で溺れさせるなんて……素敵♪」
「いや、さすがにきつかったよ。腰抜けた」

 そして僕はやり遂げた。下半身裸のままへたり込んで、その周りは緑と赤と青と紫の各色スライム娘たちが半分くらい形をなくして溶け合っている。ついでに辺り一面僕のへそのあたりまでスライム娘が溜まっているので、今もゆるゆると股間を刺激してきていたりも。
 かわるがわるくんずほぐれつで抱き着かれにゅるにゅるぷりぷりとしごきまくられ、もう彼女らの中に何回射精したのかわかったもんじゃない。ぷかぁ、と色の混じったスライム娘の水たまりから浮かぶ彼女らが例外なくお腹をぽっこりと僕の精液で膨らませているのは苦しい戦いを勝ち抜いた証。がんばってよかったと、心から思うよ。

「人の警告を無視して何をしているのかと思えば……なんなの、この人間」
「むっ、なんだかすごく強そうな気配! ウンディーネ……とは、違うかな?」

 四人のスライム娘が帰った後、ついに現れたのはここに来るまでの間何度も引き返すように促していた声の主だった。これまで見てきたスライム系もんむすの誰よりもしっかりと複雑な人型を保ち、圧倒的な威圧感を放つ存在。それこそ、グランベリアのような四天王クラスの……まさか!

「私はエルベティエ。スライム族のクィーン」
「そういえば四天王最後の一人がそんな名前だったような……なんでこんなところに!?」

 エルベティエの目つきはとても冷たい。何の感情もないかのようで、でもなぜかたまにぼくの下半身に飢えた獣のような目を向けてくるところが恐怖の感情を倍加させてくれる恐ろしい相手だ。

「人間は水を汚し、スライムの住処を奪い、ついに聖域にまで足を踏み入れる。……もう、許せないわ」
「いやちょっと待って、人間は必ずしもスライムの敵ってわけじゃ……!」
「もう、決めたのよ。止まれないわ」

 しかもそんなエルベティエは、これまで出会ったどのもんむすよりも耳を貸してくれないから困るよね!

「エルベティエ。お前が間違ってるとは言えないけど……でもお前の言う通りにしてたら人間と魔物の共存なんて絶対にできない! だから諦めない!」
「そんなものは無理だと言っているのよ。余計なことをして私たちの生きる場所を荒らす者がいるなら、排除するわ」
「なら最初に僕をやれ。でも僕は絶対にあきらめないし、何度でも立ち上がって見せる!」
「……っ、生意気な!」

 案の定どれだけ説得しても聞いてくれないし、なんか明らかに容積無視した量に自分の体の液体を増やしてあっという間に取り込まれるし。これが四天王の本気……!

「さあ、あなたを取り込んで精液も全て養分にしてあげる……」
「で、できるモノならやってみろ! 僕だってええ!」

 半ばエルベティエの粘液に取り込まれつつも、僕は必死に抗った。騎乗位で腰を動かすまでもなく体内の粘液をうごめかせて射精されても諦めず、たゆんたゆんのおっぱいを押し付けられても揉み返し、首から下をすべて包み込まれ、イキ顔を正面からじーっと凝視されたりとかもしたけど。どんな羞恥プレイなのかな!?

「……んっ!? あ、ふぁ。な、なにこれ……あなた、いつの間にこんなに射精したの? お、お腹が重い……」
「自分がどれだけ僕を攻めたか思い出してから言って欲しいんだけど。唾液という名のエルベ汁も結構飲まされたし、僕もお腹たぷたぷになりそうだよ」

 しかもその最中、実のところエルベティエは結構夢中になっていたらしい。気づいてみれば他のスライム娘と同じように、お腹のあたりに溜まった精液でまるで妊娠したかのよう。それを見てさすがに恥ずかしくなったのか、無表情ながらさっと顔を赤らめるエルベティエ……なかなかかわいかったね?

「そのくらいにしておきなさい、エルベティエ。ルカは私に会いに来たのだから、これ以上邪魔をしないで」
「ウンディーネ……。いいでしょう、今日のところは引くわ。……ルカ、もしあなたが自分の考えを本当に信じられるなら、今度こそ証明して見せなさい、魔王城で」

 そう言って、ちょっとお腹のあたりを支えるようにしながら転移していくエルベティエ。……分かり合うことはまだできなかったみたいだけれど、きっとそうやって苦しんでいるもんむすは他にもいるのだろう。人間だって、もんむすを恐れている人はいる。その間を取り持つのは、生半可なことじゃなさそうだと僕は改めて実感した。

「だから、私の力が必要なのね。……いいわ、力を示すことができたなら、私の力を貸してあげる」
「うん、よろしくお願いしますっ!」

 そのための第一歩、精霊の力を手に入れるためにウンディーネに挑む。シルフやノームと違って自分の力を正確に理解して使いこなしているウンディーネ、きっと強敵になるはずだ!

「ほら、ルカ。私の体で包んであげる。あなたの精液が尽きるのが早いか、シルフとノームの力を同時に使いこなせるようになるのが早いか……二つに一つよ」
「あひぃいい!? お腹に直接射精させられて集中なんて無理だよぉ!」

 その予想は、全く外れることがなかったわけで。正面から包容力たっぷりに抱きしめられ、そのまま僕のペニスはお腹から直接ウンディーネの中に迎え入れられ、さっきまでさんざん味わったスライム娘の物とは違う、優しくいたわるような中の感触に翻弄されっぱなしだった。
 力が足りなければ僕を同化するつもりなのは間違いないのに、スライム娘やエルベティエとは違って僕の顔を見つめるウンディーネには慈愛の表情が浮かんでいる。もっと頑張って、と励ますようにうごめく中の粘液は蕩けるほどに気持ちがよくて、でもそれに耐えて見せないと行けなくて……くっ、こういう方向性の攻め方をされるのは初めてだ!

「んっ、また射精したのね、こらえ性のない子。……でも上手に射精できているわ。それに、まだ頑張れるのはえらいわよ」
「あ、頭撫でないでえぇ……っ」

 逆レイプされたことは何度もあるし今回もその一環なんだけど、こうやって優しい言葉をかけられて頭を撫でられたりすると力が抜けそうになる。しかもウンディーネは別にそれを狙っているわけではなく、自然と思ったことをそのまま言っているみたいで。……押してダメなら引いてみろという戦法を取るなんて、さすがは精霊の一人!

「けぷっ、貴方の精液でお腹いっぱいになったわ。それにいつの間にかシルフとノームの力を両方使えているみたいだし、私もあなたの力になりましょう」
「あ、ありがとうウンディーネ……」

 そう言って、しゅるるんと僕の体の中に入ってくるウンディーネ。出て行った水分が補給されるような感覚があって、割と本気で助かりました。ああいう慣れない犯し方をされると耐え方がわからなくて困っちゃうよ。


「というわけで、ウンディーネの力も借りることができたよ」
「思ったより順調なようだな。……どうだった、エルベティエは」
「ああ、やっぱりアリスは気づいてたんだ。なんか、今までと違って驚くくらい本気だよね。……でも、僕はエルベティエとも仲良くなれたらと思う」
「そうか、そうだろうな。……エルベティエの粘液ではさぞ気持ちよく射精できたことだろう」
「うん。それに……なんだか寂しそうだったから」
「余の前で躊躇なく肯定しおった……。まあいい、それでこそ貴様か。エルベティエは、単体では生きていけない多数の同族を取り込んで共生している特殊な魔物だ。多数の意識が共存するため常に冷静沈着だが、同時に何か一つを強く信じることは難しく、こうするべきだと内なる意識達の大勢が決まればもはや自分でも止められない。……貴様にエルベティエを止められるか?」
「それは、わからない。でもきっと何とかなるさ。エルベティエの中にいろんな考え方があるのなら、僕の言葉を聞いてやろうと思う考えも少しくらいあるかもしれないし。共存の第一歩は、お互いを信じることだから」
「そうか。……強く、なったのだな」

 セントラ大陸も残すところはサラマンダーの待つ北方のゴルド地方のみ。もんむすも戦いもますます激しくなる一方だろうと思うけど、僕だっていろんなことを経験して、ウンディーネたち精霊の力を借りて、着実に強くなっている。
 並み居るもんむすに負けないように。そして僕の願う人間と魔物の共存の願いが折れないように。うん、がんばろう!

「ところでアリス、地下にいたスライム系もんむすの子達からゼリーもらったんだけど食べる?」
「いらん。それから貴様が食べるのもやめておけ。スライムの言うゼリーとは高確率で自分の体を混ぜ込んでいる。口にするとロクなことがないぞ」
「アリスが食べるのをためらうレベル!? それはやめた方がいいな……」
「どういう意味だ」

 ……そう、健康にも気を付けつつね!



[38003] 12話「ガチ子作りを狙ってくる虫系もんむすもエロすぎるサキュバスも甲乙つけがたい」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/08/25 13:02
「ところでアリスはどうやって魔王になったの? 確かお母さんが先代の魔王だったんだよね」

 ノア地方からゴルド地方へ向かう大森林を抜ける途中、例によってアリスと世間話をしながらの旅となった。今日のお題は、22歳で現役魔王というアリスがどのようにして魔王になったのか。まさか全魔族対抗総選挙をしたわけでもないだろうけど、もんむすたちがいったいどんな方法で自分たちのトップを決めているのか気になった。

「魔王は決して世襲ではない。先代の娘が第一候補なのは確かだが、魔王襲名の際は全魔族に号令をかけ、我こそはと思うものが一騎打ちを挑み勝利したものが魔王となる。……ま、初代さまから脈々と我がフェイタルベルン家の当主が魔王を務めているのだがなっ!」

 ドヤ顔で胸を張るアリス。思わずそのおっぱいを揉んでしまって頭を叩かれたけど悔いはない。目の前におっぱい突き出されたら、そりゃあ揉むよ。

「へえ、それじゃあグランベリアあたりと一騎打ちをしたの?」
「いや、現在の四天王全員だ。前代未聞の5人によるバトルロイヤルで、余が激戦を制して魔王の座についた」

 とまあ、そんな感じでアリスは魔王になったらしい。適当に戦ってあっさり引いたというアルマエルマとか、即座にエルベティエに殴りかかって相打ちになったたまもとか、出来レースとまでは言わないけどなんとなく別の思惑があったっぽい人達もいたらしいけれど、アリスの実力が本物なのは間違いない。というか、当たり前だけどアリスはやっぱりグランベリアよりも強いのか。

「どうした、ルカ。いきなり干し肉など出して。食べないなら余によこせ、あーん」
「はいどうぞ。……この作戦で行くべきかな、うん」

 ……まあ、対抗策はいくらでも思い付くんだけどね?


「いちゃいちゃしてる……せっかくだから男、ちょうだい?」
「おぉっとカマキリ娘さん。人間サイズのカマキリってたしか超強いんだっけ。昔会った素手で戦う旅人さんに聞いたけど」

 またしてももんむすだらけの道中。今回は森の中ということもあって昆虫系のカマキリ娘さんだった。両手のカマは人に傷をつけることはなさそうだけど、多分めちゃくちゃすばやくて捕まったら逃げられまい。

「その通り、もう離さないよ。卵のういっぱいに精液出して?」
「そのくらいでいいんならむしろお安い御用なんですが。うっ……ふぅ」
「ひぃいあああああ!? ま、迷いなく射精するなんて……だ、ダメ、飲みきれない。受精した卵、溢れちゃうぅ!?」

 案の定そういうことになりましたとさ。せっかく受精したのがもったいないとのことなので溢れないようきゅうきゅうお腹を押さえてから封印させてもらって、やたらお腹がぱんぱんになったカマキリさんはどことも知れぬ森の中へ帰っていったのです。

「うーん、せっかくウンディーネの力を使ってみたけどなんかこう……まったく何一つ使いこなせている気がしなかった」
「あたりまえだ。ウンディーネはシルフやノームと違い、その力を心に宿すもの。それができなければ勇者ハインリヒの領域には程遠いぞ」

 それにしても今の悩みはウンディーネ。力を借りられたのはいいけれど、発動したウンディーネの能力は淡い水の幕が体を覆うだけで防御効果はまるでなし。どうもアリスが言うには僕が使い方を間違えてしまっているようで、本来の用途とは全く違うのだとか。

「そこでパワーアップする前にスキュラさん登場! 可愛い男の子を食べさせてください!」
「リアル捕食以外であれば大体オッケーですよ?」

 でも、アリスがその辺レクチャーしてくれようとしたまさにその時に森を抜け、丁度ばったり出会ったスキュラ娘に襲われてしまった。基本人の体をベースにしているものの、下半身にはタコ足のような触手が生えているむちむちのもんむすだ。

「はーい、いーっぱいキュってして絞らせてもらうからねー。私の触手、気持ちいいでしょ?」
「す、吸いつかれてるうう!? あ、いっぱいキスされてるみたいでもう……もう!」

 体中に巻きついて吸い付いてくる触手。僕をきっちり縛り上げてドSな表情を浮かべるスキュラ娘。じっくり責められながら感じてる顔を見られて言葉責めまでされるのって、僕は結構弱いんだよね。
 だからスキュラ娘さん相手にも、足も太ももも触手も全部たっぷり精液まみれにするくらい射精しちゃったり。僕が悪いんじゃない、素であんなにエロいスキュラ娘さんが悪いんだ。

「そうとばかりも言っていられんぞ、ルカ。ここから先のもんむすはいずれ劣らぬ強敵揃い。ウンディーネの力を使いこなせなければもんむすの性奴隷となって終わるだろう」
「そんな!? 僕は性奴隷になるならアリスにって決めてるんですよご主人様! 首輪付けてください!」
「縋りつくなあああああ!? 思わず永久隷属の呪いをかけそうになったではないか!」

 とかなんとかやりつつも、アリスに教わってウンディーネの力の使い方を学ぶことに。心の持ちようが重要とのことなので、ヤマタイ村で教わったアグラ・メディテーションなる方法で精神統一してみたり、そうしながらアリスからされる攻撃を避ける訓練をしたり。

「ふと思ったんだけど、心に水を宿して云々ってことは、ウンディーネの力を使いこなすと体が液状化してあらゆる攻撃を回避できたりするのかな?」
「人間をやめるつもりか貴様。その時不思議なことが起こらなければそんなことは起こらん。というか集中しろ」
「あいて」

 ……さすがに一晩でどうにかなるわけはなく、その日は散々アリスにはたかれる羽目になったけど。

「はぁはぁ……でも、アリスにぶたれてると思うと興奮するよぉ」
「余はなぜこんな男と旅をしているのだろう。シャキッとしろ。……でないと襲いたくなるではないか」


 翌朝。
 次の目的地であるグランゴルド城まではもうあと少し。かの国はこれまで以上にもんむすとの共存が進んでいるという話だから、僕としては興味深いことこの上ない。

「じゃあとりあえず私と共存してみない?」
「あなたは頭の蛇とで共存枠いっぱいじゃないですか?」

 だからとりあえず、髪が全て蛇になっているメデューサ娘さんとも可能な限り仲良くしていきたいところだ。

「そ、そんなぁ……私の蛇を全部満腹にするなんてぇ……」
「シャワーみたいに浴びたいって言うからやったんですけどね。メデューサさんの蛇、貪欲すぎです。みんなツチノコみたいになってるじゃないですか」

 ぺたんとへたり込み、頭から僕の精液を浴びて恍惚としているメデューサ娘さん。髪になっている蛇たちは降りかかる僕の精液を一滴残らず啜り取る勢いでお腹を膨らませ、伝説の幻獣ツチノコのような有様になっていた。うーん、精液まみれのもんむすはどうしてこうもエロいのだろうか。
 いろいろ問題はあるだろうけど、これこそ僕ともんむすの共存策だから、胸を張ってグランゴルド城へ行くとしよう。


「……ねえアリス、もんむすの中にはたまに巨大なのがいるよね」
「だからといってこのゴーレムがその手合いと殴りあうための物とは限らんぞ」
「グゴゴゴゴゴ……」

 なのに、なんでたどり着いたグランゴルド城では巨大なゴーレム娘さんに出迎えられるのだろうか。しかも思いっきり敵認定されてるみたいだし。これは大変だ。

「何が大変って、このサイズになると体丸ごと飲み込まれるからさ。……さすがに下半身でのみ込まれたのは初めてだけど」
「精力摂取……過剰。危険領域に達しています。魔力炉、オーバーフロー警告」
「ゴーレム娘ー!? ゴーレム娘が一人の男を絞りきれずに暴走しかけてるー!?」

 ゴーレム娘さんはまあわりとあっさりいつも通り精液吸いすぎて機能停止したので、なんとかグランゴルド城の中に入ることができた。……兵士さんたちに不審者扱いでとっ捕まって牢屋にぶちこまれたんだけどさ。

「まあ、そうもなろう。明らかに人間技ではないからな」
「そんな馬鹿な、僕はただの勇者見習いなのに」

 身分証明に手間取るわ、その後いつものような流れで王様に紹介されてどうにもぽわーっとした頼りない王様に冒険の話を聞かれるわと色々あったものの、ようやく町を見まわる余裕ができた。
 ……まあ、入り口を人造のもんむすであるゴーレムが守っていることからもわかる通り、どこかきな臭いんだけどね。街中では巨大なマッドゴーレム娘が土木作業をして、アリ娘たちがあらゆる仕事をこなして人間は怠け放題。共存、とはなんだか明らかに違う気がする。なんだろう、この典型的なディストピアの気配。まあいいや、どうせこのパターンだとまた面倒事に巻き込まれるだろうから今の内に情報収集だ。


「お久しぶりねダーリン。出番ごとキンクリされることに定評のあるアミラよ」
「だけど情報は確かだから、地味に感謝してるんだよ? 性的な意味でのお礼はできないけど」

 ゴルド地方最大の目的は最後の精霊であるサラマンダーとの契約。とはいえ案の定いくつか気になる話もあった。
 一つ目は、ここから西にあるというサキュバスの村。その村から逃げてきたというおばあさんの言とアリスの説明を合わせると、近々紫の月なるものが満ちる日が来て、その日に開催される紫のサバトによって人々が絶望してファントム……じゃなかったサキュバスを大量発生させるらしい。もしそんなことになったらゴルド地方一体の男性がピンチでマッハ。これはまた、確実に向かわなければならないな。

「……エロめ」
「エロくない男なんていないよ? それに、大丈夫。たとえどんなにエロいサキュバスがいたとしても、アリスのおっぱいとお腹とお尻にはかなわないから」
「それは褒めているつもりなのか」

 あとは、南西の火山にサラマンダーがいるっぽいともんむすの間では有名だとか、男の冒険者だけが帰ってこない貴婦人の村なるところがあるとか。どちらも僕のもんむすセンサーにビンビン来るね。これはぜひとも行ってみなければ。そんな情報を整理して、例によって宿を取る。ここの王様は適当に冒険譚を語って聞かせると満足してあんまり引き止められたりもしなかったし、楽でいいよ。

「オバンドスエ。オートマータ娘です。お客様に夜のご奉仕に参りました。激しく前後します」
「いや君絶対オイランドロイドとかだよね? あとそういうのは間に合ってます。僕はこれからアリスにすっからかんに絞られる予定なので」
「余もそのつもりだったが堂々と言うなっ! ……まったく、精液は極上だがどうして風情というものを解さんのだ、貴様は」

 ゴーレム娘の系統らしいオートマータ娘さんがサービスに来てくれたけど、ごめんね。こういう時はアリスにさんざん弄ばれるって決まってるから。町で情報収集してるときからアリスが僕を見る目が熱を帯びて怪しかったし、二人そろって我慢しきれなくなってるんだよ、うん。

「ふふふ、どうやら貴様も余との夜が待ちきれなかったようだな。では、ここはオーソドックスに余のお口でしてやろう。今までで一番搾り取ってやるから、覚悟するのだぞ?」
「うん、すっごく楽しみにしてる! アリスがエロい表情で舌をれろれろさせながら誘ってくれてるんだから、もうスタンバイオッケーだよ!」
「もう全開か、それでは朝までもたない……ということはないな、貴様の場合。まあいいだろう、このおちんちんをたっぷり余の口でしゃぶらせてもらおう。ずっと、してみたかったからな」

 そう言ってれろーんと舌を伸ばすアリス。ちなみに比喩ではなく、物理的な意味で。もんむすだけあってどうやって口の中に納まっていたのか疑問に思うほどの舌が口から出てきて、僕のペニスに根元からぐるぐると巻きついてくる。唾液はたっぷり、温かくてにゅるにゅるで、ドSな笑顔を蕩けさせたアリスの視線が突き刺さってしまえばもう、抵抗なんてできやしない。

「んじゅっ、ぐぶっ。……んふふ、どうしたルカ。もう降参か? 抵抗もせず余の舌にくるまれるだけでびくびく震わせるとは……この早漏め」
「あ、アリスにされてるんだから仕方ないじゃないか! あ、あ……しゃべらないで、もう我慢できなくなっちゃうからぁ!」
「余が我慢など許すと思うか? さっきのオートマータ娘にちらとでも感じた分の劣情も、全て吐き出せ。余を満腹にしろ」

 上から下まで舌に巻きつかれた上、亀頭がぱっくりとアリスの口の中に咥えられた。アリスの唇の中にぴったり納まった僕のペニス。そんな光景を見せつけられて、射精せずにいられるわけがない。僕はその瞬間、アリスがごくごくと喉を鳴らして飲み続けないと溢れるほどに、射精した。

「むふふふふ、いいぞルカ。極上の酒にも勝る貴様の精液の直飲み、もんむすにとってこれ以上ない贅沢だ。ここからは魔王の舌技と口技も使ってやろう。堪能するがよい。余も楽しませてもらうが、な」
「んああああああ、あーーーっ!」

 もう返事をすることもできない。一回や二回の射精でアリスが許してくれるはずもなく、そこらのもんむすをはるかに越えるアリスのお口の気持ちよさに自然と腰が浮き上がる。普通ならそれで喉の奥まで届いて苦しくなったりすると思う。でもアリスはさすが魔王、むしろうっとりとした顔で鼻先が僕のお腹につくくらいまで深々と飲み込んで、口中を使ってじゅぷじゅぷと舐めてくれた。
 そりゃもう、声なき悲鳴の一つも上げるというもので。いまだかつてないくらい気持ちよく、そして大量に出たはずの精液は、一滴残らずアリスの喉に直接流し込まれていきました。


「……そんな最高の夜が明けてみたら、町中大混乱になっている件について」
「どうやらアリ娘たちを操っていたクィーンの指令音波が暴走しているようだ。今のアリ娘は人間の言うことなど一切聞かないぞ」

「私タチダケ働カセテイタニンゲンハシマッチャオウネー」

 朝起きて町に出ると、そこはまさしく大混乱の様相を呈していた。昨日まであらゆる労働をアリ娘に任せていた人々は当のアリ娘に抱えられてどこかへ連れ去られるわ、マッドゴーレム娘やオートマータ娘といった人造もんむすも容赦なく暴れているみたいだし。これはまた何かが起きたようだ、なんとかしないと!

「エラーコード、精力の不足。最も近い男性から精液摂取を行います」
「むちむちに見えてどろどろのマッドゴーレム娘さんもやっぱり体大きいですね。下半身どころか首から下全部包まれると……出るっ!」

 土木工事をしていたマッドゴーレム娘さんは豊満な泥の体で僕を包んで、ゴーレム娘さんのように精液を搾り取ってきた。とはいっても、相変わらずこの手の子達は許容量オーバーまで射精してあげれば割とあっさり機能停止してくれるんで楽なんだけどね。

「それは君も同じだよオートマータ娘さん。これ以上やるとパンクしちゃわない?」
「お気になさらず。お客様に規定の回数射精していただくことが私の使命です。……だから、もっと、もっとぉ……っ」

 次に現れたオートマータ娘さんも同じく、昨晩見た時と同じく無表情のまま僕から精液を奪いに来たのだけれど、無表情ながらちょっとだけ頬を染めてるっぽい雰囲気が出てきて何とも言えない色っぽさがありました。うん、壊れないようにしてあげないと。


「グランゴルド王、ここは僕が引き受けます。他の人たちを連れて逃げてください」
「わかった、ありがとう勇者くん! 皆の者、私に続け!」

 まだこの国で起きている自体の全貌は明らかではないけれど、アリスが言うことによれば原因はアリ娘たちのクィーンにあるらしい。なのでアリ娘の行動を観察してみたら、国民を誰彼かまわずとっつ構えてお城へ連れ込んでいるらしいということが見てわかる。なのでそれをこっそり追いかけて見たら、いるわいるわお城の広間に国民が大量に。グランゴルド王まで当たり前のようにいたからとりあえず突入してみたのだけれど、逃げてくれと言ったらグランゴルド王真っ先に逃げましたよ。
 とはいえ、これは間違った選択ではないと思う。思いっきりへっぴり腰でへろへろとした走り方だったから自分が逃げたかっただけかもしれないけれど、誰より先に正気に返って国民を先導していると言えなくもない。ひょっとしたら、アリ娘に任せきりで衰えていただけで本来はすごい人なのかも。そんなことを思いながら、お城に残っていたアリ娘たちに向かってエンジェルハイロウを構えた。

「オマエノ精液、オイシイッテハチ娘ガ言ッテタ……本当、スゴイ」
「あ、君ら友達なんだ? それなら一人二人じゃ受け止めきれないこともわかってるでしょうに」
「ンアアアアアアアッ! 精液一杯デ……イイイーーーーーッ!」
「アッ、ア……孕ム、コンナノ私達デモ孕ムゥ……!」

 三人くらいいたアリ娘も何とか退けた。精液が詰まってちょっと膨らんだ下腹部をいとおしそうに撫でながらうっとりしていたので多分放っておいても問題はないはず、だから早く地下にいるというクィーンを止めに行こう。

「ちぃぱっぱ! ちぃぱっぱ!」
「クィーンの制御音波にやられて、ただでさえ春っぽいシルフの頭がちぃぱっぱになったようですね。ノーム、止めてください」
「……!」

 このままだと、ノームの一秒間に16回という名人級のツッコミによってシルフの頭が大変なことになるかもしれないし!


「娘たちが世話になったことは感謝しなくもないですが……それとこれとは話が別です。妾を封じたこと、断じて許せるものではありません。あなたは加害者を憐れみ被害者に寛容たれと説くつもりですか?」
「どっちにもケンカはやめようって言ってるだけですよ。恨むな殺すな許しましょうって、昔の正義の味方も言ってたらしいから。……あなただって、疲れてるんでしょ」

 封印が解けられたばかりのクィーンアント。怒りに身を任せてグランゴルドを混乱に陥れているけれど、その怒りの矛先がなくなった時、この人の身に何が残るのかが少し気になった。きっと、びっくりするほど何もないとかそんな感じになるに違いない。そんな未来をなくすためにも、止めないと!

「いずれにせよ妾の娘たちの未来の妹を大量に産みたいと思っていたところなのです。あなたの優秀な遺伝子、たっぷりと種付けしてもらいますよ」
「んぐうぅううう!? 昆虫系もんむすの子作りって本当に容赦なく絞ってくるうぅ!? た、卵が直接こすれるよぉ!」

 クィーンらしい威厳と包容力にがっしりと体を捕えられ、膣内は受精を待つ卵たちが直接亀頭にまとわりついてきて情け容赦なく精液をかけさせられる。腰は少しも下げることを許されず、ただただ気持ちいい粘膜にしごかれて射精することのみを強いられているんだ! 状態。ああもう、どうしてクィーンはこんなに気持ちいいんだ!

「……そ、そうまで言うほどのクィーンを、射精量で圧倒するあなたは本当に人間なのですか? だ、ダメ……腰、抜けてしまいました」
「最近自信なくなってきましたよ、その辺」

 でもって結局何とかなったクィーンアント戦。今は仰向けになってぴくぴく震えているクィーンを前に、お話の時間だ。この期に及んでも復讐の炎が消えない彼女は、やはり封印するしかないのだろうか。そう思って、僕はエンジェルハイロウを握り締める。

「待て貴様たち! 話をつけるのならば、こやつも混ぜてやれ」
「アリス!? それに、なんか荷物みたいに適当に持ってきたその人……グランゴルド王!」
「通りすがりの人間風情の次は妖魔? 一体何者です!」
「余の顔を見忘れたか」
「あ、あなた様は……!?」
「いや、二人は面識ないでしょ。やってみたかった気持ちはすごくよくわかるけど」

 しかし結論から言うと、アリスが何とかしてくれた。クィーンの封印をしていた魔導師さんから話を聞いたと思ったらいつの間にか姿を消していたけれど、どうやらケジメをつけさせるためにグランゴルド王を拾いに行っていたらしい。
 アリスにぽいっと放りだされたグランゴルド王は、クィーンアントに正式に謝罪した。叶うならばこの身一つで国民への怒りは沈めて欲しい、とも。うん、この人やっぱりなかなかすごい王様なのかもしれないね。

「たとえば、だけどさ。昨日までの町の中でアリ娘が重い荷物を運んでいたとして、もし誰か一人でもそれを手伝ってあげようとしたなら、そこからお互いをわかりあえたなら、こんなことにはならなかったんじゃないかと思う。それを試してみるのは、今からでも遅くないと思う」

 僕の言葉が何かの足しになったかはわからない。けれどグランゴルドは王とクィーンアントが協力して復興を始めた。だから、これから本当の共存がなされるのだと信じたい。

「うん、いい話としてまとまったね。さーてそれじゃあ次はサキュバスの村に行ってみようか!」
「……エロめ」

 そう言わないでアリス。僕にシリアスとか似合わないんだから。


◇◆◇


 ゴーストタウンと見まがう静けさ。それが、サキュバスの村に足を踏み入れての第一印象だった。村の規模はそれなり。グランゴルドからそれほど離れていないからか、元はそこそこ栄えていたのだろうと思われる標準的な大きめの農村だ。ただ、明らかに人が少ない。道を行く人も少なければ建物の中にすら気配がないと来れば、サキュバスの大量発生を恐れて村人が逃げたという話もうなずける。
 おそらく今この村に残っているのは、村に着くなり出会ったような行くあてのない少女たちやサキュバス退治、あるいは退治されることを目当てに集まってきた冒険者くらいなのだろう。

「あなた、女難の相が出てるわね。……なんだかいまだかつて見たことないくらいにくっきりと。ひょっとして世界中いろんなところにあなたの子供がいるんじゃない?」
「……心当たりがなくもないです」

「あらぁ、可愛らしいぼうやじゃない。あなたみたいな子に会えるなんて、村長に呼ばれて遊びに来て正解だったかしら。私はモリガン。ちょっと遊んでいかない?」
「その隠す気一切ないサキュバスコスチュームはコスプレなんですかそれとも本物なんですか。本物にしか見えませんけど」

 そのほかには、逃げるのがいやという占い師さんと、緑色の髪をしてやたらエロエロしい体つきをした既にしてサキュバスっぽいお姉さんなんかもいたりした。とはいえあの人たちはあんまり関係あるまい。紫のサバトが始まるという夜までは、一眠りすることにしよう。


「う~ん、アリスってば、そんなにぺろぺろされたら僕もぺろぺろしかえしたくなっちゃうじゃないか……」
「いつまでアホな夢を見ているのだドアホ!」
「へぶっ!?」

 そんな軽いつもりでいたら、なんか思いっきり寝過ごして夜になってました!
 こりゃいかんさすがに遅刻だと思って外に出て見れば、それはもうむわっと発情したもんむすのオーラみたいなものが村中に満ちていた。これは、健康な男の子ならここにいるだけで射精するかもしれないレベルだ。とにかく、なんとかしないと!

「あら、昼間の可愛い勇者さんじゃない。やっぱりサービスして欲しくなったんだ? いいわよ、ここの男達じゃ物足りなくって」
「い、いや僕はそういうのは……」

 最初に遭遇したのは、酒場にいた娼婦の人が変身したらしきマキュバスさん。嬉々として酒場でたむろしていた冒険者たちを絞りつくし、全身精液まみれになっているので壮絶な色気を放っていた。

「うふふ、初めてってわけじゃないみたいだけどお姉さんみたいなのとしたことはないみたいね? ほーら、こういう風にされたらどうかしら、れろれろ」
「んああああっ!? そ、そこ弱いですっ」

 しかもテクニックは娼婦由来。僕みたいに初心なぼうやをいいようにするなんてお手の物、とばかりに舌とお口で弄ばれてしまった。総合的に見ればアリスの方が気持ちいいんだけど、「元人間でしかも娼婦のお姉さんにされている」というシチュエーションに僕の腰はぎゅんぎゅん浮き上がってしまった。

「んぶぉっ!? んんんんん~っ! な、何この子。射精、すごすぎて飲みきれない……溺れ、るぅ……!」

 その結果、僕の亀頭がマキュバスさんの喉奥にクリーンヒットして直後に射精。歴戦の娼婦さんですら飲みきれないほどの量が迸り、口からぼたぼたと精液を垂らしてノックアウトと相成った。

「くっ、こんなにエロくて強力なサキュバスが生まれているなんて。もし大量に発生したらとんでもないことになる、すぐに止めないと!」
「……まあ、好きにしろ。一応言っておくが、この村にはそもそも上級のサキュバスがもぐりこんでいて中から素質のある人間の女をサキュバスに変えている。叩くならばその上級サキュバスだ」
「わかった、ありがとうアリス!」

 そんないつものごときなアドバイスを受け、僕は村の中心部に向かう。こういう時は村長さんのところが怪しいと相場が決まっている!

「ねえねえお兄ちゃん、それよりちょっと私のところで相手していってよ。こっちの人、もう潰れちゃってつまんないの」
「いや、それは理解できるんだけどなんで君が両手に靴下とぱんつを持っているのかが全く理解できないです。それでなにをするつもりなの!?」

 ……道は険しそうだけどね! ひとまず再びロックオンされたミンキュバスをなんとかしないと。

「あっ、あは。お兄ちゃんの精液すごいんだね、こんなにとろとろでおいしい精液出してくれるなんて、この村のサキュバスみーんなお兄ちゃんのドレイにするつもりなの?」
「いやそんなつもりは。ていうか君みたいな女の子の靴下とぱんつでしごかれたらそりゃいっぱい出るってええ!」

 靴下越しにジワリとにじみ出る僕の精液。それを熱に浮かされたような目で必死に舐め取っていくミンキュバスちゃん。じゅうじゅうと直接口をつけて啜られて、僕は頭を振り乱すくらいに感じてしまった。いつもはもんむすの滑らかな舌とか口とか手とかいろいろなものを味わっているけど、布のごわごわした感触というのもまた……!

「ひゃぁ、んっ。ねえ、お兄ちゃん……ぱんつ、履かせて? 私、もう動けないから……お兄ちゃんが精液で汚した私のパンツを履かせて欲しいの♪」
「う、わ、わかった。……なんだろうこの背徳感! ぱんつを脱がされたことは何度となくあるけど、自分の精液でぐちゃぐちゃになったぱんつを女の子にはかせるとか何この状況!?」

 いやはや、何ともスペックを越えた部分で強大な力を持った娘さんだった。……一言でいうと、変態以外の何物でもないのだけれど。

「よくも妹をやったわね! あの子と一緒にそこらじゅうの男を干物にしてやろうと思っていたのに! あなたには責任を取って、精液とレベルをまとめて献上してもらうから!」
「あひいいいっ!? レベル吸われるのも射精と同じくらい気持ちいいいい!」

 文字通りサキュバスの村と化したこの村で襲いくるサキュバスはまだ終わらない。今度はさっきのミンキュバスの子のお姉さんで、レベルドレインを使ってくるレンキュバス。犯されるのはいつも通りだけど、射精する、と思ったタイミングでもなぜか精液は出ず、代わりにレベルが吸い取られていってしまう。
 射精に匹敵する快感はあるのに実際には精液を吐き出せていないからどこかもどかしい感じがするし……あれ、これってマズイかもしれない。

「ちょ、待ってレンキュバスさん。離れて! これ以上は危ない!」
「あははっ、何言ってるのよ。あなたの精液もレベルも全部貰うって言ったでしょ? だから絶対に逃がさないわよぉ。ほぉら、もっときゅーってしてあげ……っ!?」

 ……レンキュバスさんがダメになる前、最後に言えた言葉がそれだった。
 レベルドレインで高まった射精感と、それでも実際には噴き出ず溜まった精液。吸い取った分のレベルが上がってどんどんうまくなっていくレンキュバスさんの腰使い。それらすべてが合わさって暴発した僕の射精は、最大限の勢いでレンキュバスさんの子宮奥を突き刺した。
 優越感たっぷりに僕を見下ろしていた顔はその瞬間驚愕に目と口を目いっぱい開き、膣とペニスの隙間からはぶぴぶぴと音を立てて精液がこぼれだし、少し落ち着いてからは喉の奥からかすれた悲鳴がこぼれ、白目をむいた目から涙がぽろぽろ落ちてきた。
 その後、下半身を痙攣させ、僕の上に覆いかぶさり、震えながら伸ばした舌で半ば無意識にキスを求めてくるレンキュバスさんもなかなかかわいいかったけど。


 こうして激闘を潜り抜け、ようやくたどり着いた村長さんの家。……既にして嫌な予感しかしないけど、行くぞ!

「あら、思った以上にやるみたいね。……ちょうどいいわ、紫のサバト完遂のための最後の精力を捧げてちょうだい。とりあえずあと5人分くらい」
「ちょっと前にプランセクト村でもんむす10連戦くらいしましたけど」
「そ、そうなの……それは有望だわ」
「ちょっと、つまみ食いしすぎないでよね? ……私の分も残しておいてくれないと」
「あなたたちサバトはどうなったんですか」

 案の定というべきか、村長さんと怪しい占い師さんの正体はサキュバスだった。それも、かなり上位の。雁首揃えて何やら悪だくみをしていた村長さんの家は、一歩踏み込むなり五感を刺激する匂いと扇情的な衣装と甘い声という色気のコンボが僕をうちのめし、なんかもうこの場で全裸になって二人に飛び込みたい気分にさせられた。

「気分になったどころか、そのまま来てるじゃない。いらっしゃい、お望み通りサキュバスの技をたっぷりたのしませてあげるわね」
「しまったあああひいいいいい!? し、尻尾おお!?」

 サキュバスのコスチュームがほぼ全裸な村長さんは、さすがにサキュバス村の長だけあってとんでもなく貪欲な人だった。一言でいうならば全身エロそのもの。まずは尻尾で一搾り。

「んじゅっ、んぷっ。はぁ、すごぉい……こんなにおいしい精液初めて。それに量も私のおっぱいをどろどろにしちゃうくらいあるし。これならもうちょっと味見しても儀式に使う分はちゃんと搾り取れるわよね、ちゅぅう~♪」
「うあ、うああああ! 止まらない、射精止まらなくなるううう!?」

 パイズリとフェラの巧みさなんて言うまでもない。ずしりと腰に乗せられたおっぱいの重みと柔らかさで身動きの取れなくなった僕は、左右から押し付けられるおっぱいの柔らかさと滑らかさ、精液と汗が混じって膣内もかくやという感触に埋もれながら舌と唇で亀頭を徹底的に責められた。どこもかしこもにゅるにゅるで、サキュバスさんが興奮すればするほど立ち上る淫魔のフェロモンに頭をくらくらさせながら、いつまでも射精が終わらないような気分を味わった。

「あ、はぁ……あなた、本当にすごいのね。サキュバスのお腹を、赤ちゃんじゃなくて精液で膨らませた人間なんて初めてよ……」
「そりゃあ、あれだけ何度も膣内射精させられればそうもなります」

 しかも本番に入ってからはなんぞの体術でも使われたのか、まったく抜け出せない状態で数えきれないくらい射精させられたし。おかげで仰向けになって満足そうに蕩けた顔をしているサキュバスさんのお腹はちょっとぽっこり膨らんでいる。
 正直既にサキュバスさんの隣に倒れ込みたいくらい疲れているけど、サバトを引き起こさせるわけにはいかないので、僕はエンジェルハイロウを杖に奥の部屋へと入っていった。

「はーい待ってたわよー。私ってばかなりいろいろ手数があるんだけど……どれからされたい?」
「それつまり結局全部するつもりってことじゃないですかぁー!」

 そこに待ち受けていたのは、帽子やら手袋やらを浮かべて興奮しまくった赤い顔のウィッチサキュバスさん。おそらく隣の部屋で繰り広げられていた僕とサキュバスさんの激闘の気配を感じていたのだろう。完全に出来上がっておられる。
 だけど、この人が儀式の要であるのは間違いない。なんとしても止めないと!

「なーんて、威勢がよかったのは手袋と帽子とキスで射精させたところまでよね。パイズリとかフェラとか足とかのころにはもう抵抗できなかったじゃない?」
「ひ、一人相手にここまでするのなんてアリス以外ではなかったもんで……」

 そして今僕は、なんか体を掌サイズに小さくされてウィッチサキュバスさんのおっぱいに挟まれています。なんかヤバい魔法を食らってしまったらしく、お尻で潰されたりおっぱいで潰されかけたりするのが気持ちよくてしょうがない。
 そもそもウィッチサキュバスさんはあの手のこの手を文字通りいろいろ使ってくる人だったのでただでさえ射精回数がひどいことになるし、いまや小さくなったので抵抗のしようすらない。このままでは子宮の中に埋め込まれたりとかするかも!
 今だっておっぱいの中で体中もみくちゃにされているし、さっきまでは小さくなった僕を肉感たっぷりのお尻で揉み潰さんばかりに腰のひねりを加えていじり倒されてるし。

「はぁーっ、はぁーっ……小さくなっても自分が溺れかけるくらい射精するってどういうこと? まあ、おかげでリリスとリリムの封印は解けるんだけど、ね」
「しまったー!?」

 その後瞑想含めた気合一発で何とか逆転し、体も元のサイズに戻りました。そのころにはウィッチサキュバスさんは様々なプレイをした結果、髪からつま先まで精液まみれの息も絶え絶え状態だったけど、これだけ精力を搾り取ればサバトの目的を完遂するのに十分なエネルギーを集めることができていたらしい。部屋の中に描かれた魔法陣から、莫大な魔力が吹き出してくる!


「やっと復活できたわね、リリム」
「はい、お姉さま。……でもなぜかしら、またしても憎たらしい堕剣エンジェルハイロウを持った人間がいるわ」
「あら本当。……だけど、ハインリヒに負けず劣らずとってもおいしそう。ちょうどいいわ、目覚めの一杯をもらいましょうか」
「くっ、腕と脚以外全裸ってどれだけエロい衣装なんだ!」

 そして現れたのは、サキュバスの救世主、バビロンの大淫婦とかウィッチサキュバスさんに呼ばれていたような気がする淫魔が二人。どうやら姉妹のようで、こちらに気付いて話している最中もお互いのおっぱいやら太ももやらを擦り合わせていてエロいったらない。これまでも複数のもんむすを相手にしたことはあるけれど、ああやって二人で一人みたいな手合いは初めてだ。気を付けないと、本当に絞り殺されるかもしれない!

「よくわかっているようね。でもその前に天国を見せてあげるわ。……うふふ、今からあなたが見ていいのは私のおまんこだけよ」
「お姉さまが顔にするなら、私は直接いただきます。……んっ、私達の封印を解くくらい出したあとなのに硬くて……気持ちいいわ。おいしい精液をたっぷり出してくれそう」
「ふむーっ!?」

 とかなんとか思っているうちに二人がかりでのしかかられてしまった。リリムに犯され、なんとリリスは僕の顔に腰を落としてきた。ぽたぽたとしたたる愛液に顔を擦られ、吸いこむ空気は全てリリスの甘く濃密なフェロモン混じり。顔中べとべとにされているのにうっとりとしてしまうのは、高位のサキュバスたる彼女の為せる技か。
 リリムも当然容赦はなく、サキュバスに犯される時のお約束である「奥にたどり着く前に暴発」をしっかりとやらかし、その後一番気持ちいいという最奥の亀頭いじめゾーンで徹底的にいじめ抜かれて子宮へ直接たっぷりと精液を吐いた。

「う、うぇえあ、んふぅうう~っ」
「あん。この子、私にもご奉仕してくれるみたいね。柔らかい舌、気持ちいいわよ」
「こっちも最高ですお姉さま。封印が解けてすぐこんなに濃い精液で子宮を満たせるなんて……とても幸せ」

 空気を求めてあえいでいるのか、はたまた目の前を視界いっぱいに擦れ動くリリスの秘所が欲しくてしょうがないのかわからなくなってきた。ただ僕はだらりと伸ばした舌に触れるぷにぷにしたリリスの感触と、根元から先端まで精液を絞ってもらえる感触に酔いしれるばかりだ。

「はぁい、交代よ。背中からおっぱい押し付けられるのは、どうかしら?」
「んーっ、体中どろどろに触れ合ってするのって、気持ちいいでしょう」

 その後リリスとリリムが入れ替わり、体を前後からはさまれてまた犯される羽目になる。なんかもう、いい加減意識が落ちそうなほどの気持ちよさ。さすがサキュバス村、一筋縄じゃいかないよ。


◇◆◇


「でも結局最後に立ってるのは僕なんだよね」
「……プランセクト村もそうだが、そこまでの状況からあっさりと逆転できることが日に日に恐ろしくなってきたぞ」

 夜が開ける頃、サキュバス村の中で無事なのは僕とアリスだけだった。人間の男たちはことごとく搾り尽くされ、サキュバスの人たちはみんな封印されているか人間に戻っているというありさま。なんだこの死屍累々。
 さすがにこのまま放置するとこの村が滅んでしまうのでなんとかしなければいけなかったのだけど、そこはほらアリスの魔王パワー。あり余る生命エネルギーを分け与えて、みんな復活させてくれました。……どうやら対象指定を全くしてなかったらしいので、元サキュバスな村人はおろかサキュバスさん、ウィッチサキュバスさん、リリス&リリムまで復活したけど。

「アリス……」
「よ、余のせいではないぞ!」

 正直なところ、もう一戦することも覚悟しながらアリスをジト目で睨んで動揺する可愛らしいところを堪能していたのだけれど、復活したサキュバスさん達は既に戦意を喪失していた。どうやら僕に全員ノックアウトされて心が折れたらしい。

「どこに住んでも主に人間の女に叩き出される日々……サキュバスに安住の地はないというの!?」
「リリス様とリリム様のお力でこの村をサキュバスの理想郷にしようとしたのだけれど……どうやらまた無理だったようね」
「力が足りず、ごめんなさい」
「お姉さま、泣かないで」

 悲しみに暮れて身を震わせているが、その方法として男を家畜にして、とか揃いも揃ってエロい形したおっぱいをプルプルさせてる限り、人間の女性が絶対にそれを許さない気がするんだけど彼女らはそのことに気付いているのだろうか。

「ちょっと待った!」
「あなたたちが男の精を得て住む故郷が欲しいなら、俺達がその糧になる!」
「さあ、絞り尽くしてくれ!」
「いや、まずは僕を最初に!」
「貴様まで混じるなっ!」

 しかし、なんとそのとき勇敢な若者たちが声を上げた! ついさっきまで干からびかけていたところにアリスの生命エネルギーを分けてもらって復活し、すぐさまここに駆けつけてきたらしい。でもその顔のだらしないことったら。……ある意味命を捨てる覚悟でサキュバス村に駆けつけた人たちだから、本当に死にそうな目にあってもなお信念を曲げないところだけは立派だね。そこだけは。
 せっかくなので僕も名乗りを上げてみたんだけど、そうしたらアリスにぎゅっと抱きかかえられて止められたけど。顔がおっぱいに埋もれていき出来なくて困っちゃうなーうへへ。

「エロめ。エロのみの者共めっ!」
「うわー、アリスの辛辣な言葉を全く否定できない」

 なんかもうとんでもないことになりつつあるのは間違いないけれど、人間がもんむすに、もんむすが人間に手を伸ばし合っているから、絵面だけ見れば共存がなされていることになる。……お互いの下心に目をつぶればの話なのが残念でならない。

「ま、いっか。とりあえず平和になったし、行こうかアリス」
「あら、もう行ってしまうの? 結果としてあなたがこの村を最高の形にしてくれたわけだから、ぜひ……お礼、をしてあげたかったんだけれど」
「そういうセリフは舌なめずりしながら言わないでください。あと名残惜しいんですけれど、これ以上この場に残ってアリスまであの男の人たちに声かけられたら、珍しく人間を封印しなきゃいけなくなりますから」
「それを笑顔で言える貴様の愛がたまに重いぞ、ルカ」

 なんだか妙に納得いかない部分はあるものの、とりあえずサキュバスの村は極めて平和な結末を迎えられたと思うことにしよう、うん。なんか予想してたのと全く違ったけど。
 ともあれ勇者らしい活躍もできたことだし、さて次の町。今度は、訪れた冒険者が姿を消すという貴婦人の村に行ってみないと。

「……貴様は年上が好きだから、さぞや楽しみだろうな」
「うん、楽しみ。アリスのおかげで年上っぽいもんむすには弱くなっちゃって。だから、万が一の時のために特訓してくれない?」
「昼間から流し目を向けるなっ!」

 でもその前に、夜になったらアリスにごろにゃんと甘えてみよう。……僕をチラ見してくるアリスの目のマジっぷりからすると命がけになるかもしれないけど、悔いはないしね!



[38003] 13話「もしサラマンダーとグランベリアがタッグを組んだら……まさかの師弟丼!?」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/09/01 21:54
「さーてサキュバス村の次は貴婦人の村。二連戦だね!」
「あの村には行くなと何度も……言おうと思ったのだが、貴様。既にオチまで読み切っていないか」

 ゴルド地方二つ目の村、貴婦人の村へと向かう僕たち一行。サキュバス村で干からびかけ、その夜は興奮したアリスにもミイラにされかけたけど何とか生き残り、翌朝には二人してつやつやになって元気一杯。もりもり歩いてやってきましたともさ。
 そんなこんなでたどり着いた貴婦人の村は、名前の通りにゆったりとした空気の流れる穏やかな村だった。閑静なたたずまいの家々の合間を貴婦人たちが優雅に行き交い談笑し、雅やかでセレブな雰囲気を漂わせている。
 ……村に一歩足を踏み入れるなり、即座にアリスが姿を消したあたりからしてまず間違いなく黒だけど。

「へえ、結構察しがいいのねあんた。……ちょっと気に入っちゃったかも」
「生憎と僕はアリス売約済みなんだ。ごめんね」
「そうですよエミリ。お帰りを邪魔してはいけません」
「は、はい、お母様」

 一通り村を見て回り、偶然出会った領主の娘、エミリのとりなしでこの村の長であるカサンドラさんとも話をしたりした。実にいいおっぱいをお持ちの人だったけど、それ以上に鎖落ちる寸前の果実のような、むせるそうになるほどの甘い香りを漂わせていることが気になった。

「で、どうだルカよ。貴様の目で見たこの村は」
「男の冒険者が帰ってこないって話になってるけど……それ以前にそもそも男自体が一人もいない。黒だね」
「正解だ。が、貴様の手に負えるような相手ではないぞ」
「それでも行くよ。黙って放っておくことなんてできないから」

 カサンドラの屋敷を後にして、村を出て、そこでアリスと合流して真実を確かめる。大体いつものパターンではあったけれど、この村は絶対におかしい。表面上は平穏だからこそ、より一層際立つ不気味さを伴って。

「そこに気付くとは……アリスフィーズの恋人は伊達ではありませんね。それも今日で終わりですが」
「アリスの恋人ってところもっと言ってください! できればそこらじゅうに広めて外堀を埋める感じで!」
「じ、事実無根の噂を広めようとするなっ!」

 再び戻った貴婦人の村。今度も出迎えてくれたのは日傘を差したご婦人だったけれど、今度はついに正体を現した。虫系もんむすらしく下半身の大きなスカートを腹部に変えた、マダムインセクトだ。つい口車に乗ったらアリスにしっぽの先の方で首をきゅうきゅう絞められたけど、こんなところで手間取っているわけにはいかないね。

「うふふ、そうやって強がるところも可愛いですね。それでは特別に、ぎゅっと抱きしめながらこの村に男がいない理由を教えてあげましょう」
「あっ、あっ……中で吸盤が吸い付いてくる!? らめ、らめですぅ、吸わないでぇ……!」
「いい子ですね、もっと射精してください」

 下半身でがっつり捕まれて射精させられるという良くあるパターン。ただ、今回はマダムインセクトさんのおへそのあたりに僕の顔があって、おっぱい越しにお互い見つめ合っている。しかも優しく頭を撫で撫でされながら。……あれ、なんだろういつになく抵抗できない!

「ねえアリス。ひょっとすると僕は甘えさせてくれる人に弱いのかもしれない」
「チラ見しながら言うな」

 何か新しい性癖を発見したような気もするけれど、マダムインセクトさんは妊娠しそうなくらい精液出してから封印して、村の奥へと進んでいく。どうやらあの人を封印しても第二第三の貴婦人もんむすが出て来るらしいから、気を引き締めて向かわないと!

「あら。あなたのお尻の穴、とっても締まりがいいのね。ほじくり甲斐があるわ」
「んむぐうぅううー!?」
「あん、喉の奥もいいわぁ。男の子だと、穴という穴を貪られたことはあんまりないでしょう? 女の子みたいに犯される気持ちよさ、私が教えてあげるわ」

 続いてのお相手はマダムアンブレラさん。傘みたいな体から触手がだらだらと零れてその間から顔だけ出してるみたいな説明しがたい形のもんむすさんだった。
 ……だけど攻撃はいまだかつてないほど苛烈の一言。僕を大量の触手で絡め取るなり、開脚させるはアナルに触手をねじ込むわ口にも太い触手を入れるわで、まるで女の子のように犯された。さすがにあまり経験のない責められ方だったから我慢の仕方もわからず、噴水のように飛び出る精液。その全部を触手に絡め取られて、余裕綽々な貴婦人の顔に見下ろされるとか……興奮しちゃう!

「……ふぅ。どうやらこの村は普通にそこらをうろついているもんむすからしてとんでもなく強力らしいね」
「それはそうだろうな。……まあ、そんな村に単身乗り込んでさんざん犯された後に平然と封印してのける貴様は余の目から見るともっと恐ろしいが」

 この村が強力なもんむすの巣になっていることはアリスも指摘しての通り。これ以上放っておくとどんな大変なことが起こるかわからないし、やはりここで一番怪しいのは領主カサンドラ。何とか止めに行かないと!


「そういうセリフは、私のご奉仕を受けてなお立てるようでいてこそ言っていただきたいですね」
「あひぃっ!? 触手の動き一つ一つが僕のおちんちんをやさしくご奉仕してくるっ!? すごい、これがメイドの技!」

 とはいっても、例によってもんむすのボスにたどり着くまでが大変なんだけど。この屋敷を守護しているのはメイドスキュラさん。メイドさんらしいふわりと大きなスカートのなかからうじゅるうじゅると触手を生やしている姿は威圧感たっぷりだけど、その実ご奉仕の精神を持った淑女だ。

「うふ、また射精してしまったのですね。これではご奉仕がやり直しです。またきれいにして、一から射精させてさしあげますぅ……」
「も、もうそろそろ危ないよぉ……?」

 その精神力たるやまさに鉄のそれ。具体的には何度となく僕が射精して、触手が一本残らず精液まみれでもうぬたぬたとまともに締め上げることができないし顔が赤くなって半分意識飛んでるのに構わずご奉仕を続けようとするくらい。
 これ以上やり続けるとメイドスキュラさんの方がなんか危なそうなんで、さくっとエンジェルハイロウで封印して止めてあげました。もんむすを守るために封印するなんて初めてだ。

「へー、そんな力もあるんだ。調べ甲斐があるみたいでますます気に入っちゃった」
「エミリ……やっぱり君ももんむすだったんだ」
「もちろん。ここまでさんざん精液の匂いを漂わせて進んできたんだから、私にもあなたの感じるところと精液の味、たーっぷり教えてね?」

 年頃の少女らしい姿に似合わぬ妖艶な色気をたたえた微笑み。ましてカサンドラの娘という立場も考えるに、彼女もまた他のもんむすに劣らぬ実力者のはず。気を抜くわけにはいかないな!

「でも精液はどんどん抜いちゃうのよね。もちろん、私がしてるんだけど」
「んあっ、んああああ! そんな、観察するみたいにしないでぇっ!」

 エミリのツインテール状になっていた髪のような触手に捕まり、全身触手でぐるぐるまきになったままエミリの目の前につりさげられる僕。当然のようにペニスだけは特に念入りに巻き上げられ、ひょこんと飛び出た亀頭にエミリの熱い視線が突き刺さる。根元からカリまでは軒並み触手でいじられて、時々エミリが息を吹きかけたり先走りを舌で舐め取ったり指で尿道口をほじられたり。
 おかげで精液は勢いよく飛び出るし、エミリは避けようともしないから顔中精液まみれだ。

「次は触手の中に出してもらうわね。……んーっ、こっちもいいわ、気持ちよく妊娠できそう」
「踏まれてるみたいなシチュエーションでのレイプもまた……っ!」

 下半身部分で僕の体を包み、足踏みでもするかのような動きでぐにゅぐにゅとまたしても搾り取られる僕。どうやらこっちにはエミリの生殖器もあるらしく、妊娠したがるもんむすがよく浮かべるうっとりと蕩けるような表情をしていた。やめて! 最近クィーン種によくそういう表情浮かべられて癖になりかけてるんだから!

「と、いう危ないところをなんとか封印することに成功しました」
「このーっ! まさか私を封印するなんて……よくもやったわね!」

 辛くも勝利したものの、エミリはイカだかタコだかよくわからない、アホ毛の生えた軟体動物になっていた。それでもちゃんと喋れるあたり、さすがに上位の妖魔らしきカサンドラの娘だ。

「そうはいってもあの子はこの村のもんむすの中でも一番の小物。私の娘という存在の面汚しです。だから吸収してあげましょう。所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬのです」
「ちょっ、お母様あああああ!?」
「なんかいろいろ混じってませんかカサンドラさん。……それから、エミリを問答無用で取り込んだこと、許しませんよ」

 ついに姿を現したカサンドラ。もんむすとしての本性を現すと、身を包むどころか部屋を丸ごと包み込む粘肉を辺り一帯に広げてきた。まるで生き物の内臓の中のような有様には威圧感やエロさだけではなく恐怖すら感じる、まぎれもない超強力なもんむすのようだ。

「それも当然だ。こやつは余の母上が魔王となる際に一騎打ちに名乗りを上げた者。当時はまれに見る激戦だったそうだ。当時は」
「なるほど、そのころはすごく強力なもんむすだったんだね、そのころは」
「……あなたたち、ケンカを売りに来たのは知っていますから買いますよ」

 それもそのはず、アリスの語るところによると先代の魔王候補なのだとか。とはいえ今の四天王のように先代魔王であるアリスのお母さんに忠誠を誓ったりはせず、好き放題やって放逐されたそうなのだが。その末がこんな村を作るだなんて、許せるはずがない!

「まあ結局捕まっちゃうんだけどね」
「こんなにあっさり捕まったのはあなたが初めてです。……でもなぜか溶かして吸収することが全くできないのですが。くっ、射精は何度となくしているのに、粘肉が精液にばかり吸い付いて体を吸収できないっ!」

 とはいえやっぱり相手は下手をすると魔王クラスのもんむす。粘肉に体中張り付かれて身動きが取れなくなったところを正面から抱きしめられ、おっぱいと粘肉に全身包まれて夢心地のままびゅるびゅると射精するだけの簡単な作業が始まります。
 カサンドラはいつまでたっても僕を消化できないせいでムキになっているようで、ますます粘肉をうじゅるうじゅるとうねくらせて来るから気持ちよくてしょうがない。うっ、また出る!

「あー……ルカよ。貴様なら、放っておけばそのうち持久戦を制してカサンドラすら倒しそうな気もするが、一応これは魔王たる余にも関係のある話だ。少々邪魔するぞ」
「あ、アリスフィーズぅ……! もはや先代魔王すら凌駕したわりゃひに、あなたごときが、敵う……わけがぁ……っん!」
「呂律が回っておらんぞ。ルカの精液の飲み過ぎだ。……あれはさすがに余でも酔うからな」

 とかなんとか言いながら、割り込みのアリス。ちょっと粘肉を吐きかけられたりもしましたが、結局は魔眼一発でクリアしてくれました。なんでもカサンドラさんを軽く混乱させて、粘肉の制御を効かなくしたのだとか。

「アリス様! 僕を奴隷と呼んでさげすんでくださいアリス様!」
「貴様まで影響されるなアホがああああ!」
「ありがとうございますっ!」

 うっかり僕までアリスの目を見ちゃって混乱したんだけど、割と平常運転な気がするのはいつものことだ。

「いつまでカサンドラの粘肉に浸かっているのだルカ。さっさと出て来い」
「はっ!? なんだか、アリスが僕のご主人様になってくれてる夢を見てたんでちょっと混乱しちゃったよ。……あれ、なんだろこれ。手に何かがくっついて抜けにくいな。ふんぬっ!」

 ともあれびっくりするほどあっさりと、カサンドラとの戦いは終わった。彼女は自分の粘肉に食われて消滅してしまったのだ。なんだか後味はあまり悪くないけれど、とにかく一件落着。これでこの村を訪れた男性冒険者が消えることもないはずだ。
 ……が。

「よし、抜ける。それっ!」
「ぶはぁっ! 死ぬかと思った!」

「……え?」

 残った粘肉から抜け出る僕に、いつの間にか人間の姿にまで復活したエミリがしがみついてきているのには、さすがにちょっと驚いたけど。しかも、全裸だったし。

「エミリ! 生きてたの!?」
「ええ、なんとかね。お母様に取り込まれた時はヤバかったけど、子宮に残ってたあんたの精液を精力に変えて必死に身を守ったのよ。……あんたに、助けられたわね」

 なんとエミリが無事だった。それも、割と自力で。カサンドラが死んでからは粘肉まで取り込んで体と力を再構成したともいうし、どうやらさっきまでよりはるかに強力なもんむすとして生まれ変わったらしい。

「それで、エミリはどうする? もしこれまで見たいなことを続けるつもりなら、さすがに……」
「ああ、それは大丈夫。私はもうお母様、いいえ、カサンドラみたいなことをする気はないわ。……ルカに助けられた命だもん。ルカが喜ぶように使いたいの。うふっ」
「……ほほう」

 しかもなおいいことに、エミリはどうやら改心してくれたようだ。さっきからずっと掴んでいる僕の手にいとおしそうに頬を寄せ、熱っぽい目でうっとりと見上げてくる。その一方で背後にいるアリスの絶対零度の視線が背中に突き刺さる。アババババ。

「大丈夫よ、当代魔王様。私、エミリは魔王様への忠誠を誓います。さしあたってはこの村のもんむすたちが人間に危害を加えないよう務めますので、私を新領主として認めていただければ」
「ふん、よかろう。貴様は今日よりこの村を収める領主となれ。……あと余の前でこれ見よがしに下腹部を撫でるのをやめろ」

 よ、よーし貴婦人の村もこれで平和になったことだし、そろそろ次の目的地、サラマンダーが住むというゴルド火山に行こうかな! 一刻も早く行こうかな!


「でも、ちょっと意外だったよ。まさかアリスも、アリスのお母さんも僕と同じ人間と魔物の共存を目指していたなんて」
「貴様のようなお花畑じみた考えと一緒にするな。余にも母上にも深い考えがあったのだ。……だから、貴様の旅を見物しようと決めた。貴様ごときが余と同じ大きすぎる目標を前に、いつくじけるのかをな」
「なるほど。それじゃあ、頑張らないといけないね。もしアリスがくじけそうになったら、支えてあげるためにも」
「……ふん」

 今日は少しだけアリスとも分かり合えた気がするし、この勢いでゴルド地方を制覇してしまおう。


◇◆◇


「うぅ、火山だけあって暑いなぁ……ちょっと脱いじゃお。胸元ちらっ」
「こっちに流し目を送るなっ! 襲われたいのか貴様!」
「アリスにならいつでもどこでも襲われたいに決まってるだろう!?」
「真顔で言うことかああああ!」

 いつものようにアリスとコントをしながらやってきましたゴルド火山。道中の野宿で新しい技、壊斧・大山鳴動も習ったし、最後の精霊であるサラマンダーの力を借りるための準備は万端、気合十分で望んでいた。……さすがにここまで熱いなんて思ってもみなかったけど。

「そりゃあ、暑いよ。私がいるし……。もっと、熱くなるよ……?」
「すみなせんちょっと温度下げてー! 溶岩娘さんが近づくだけでむっとした熱気が漂ってくるから!」

 しかも、さすがに火山の中だけあってより一層熱いもんむすがいるし。溶岩娘さん、おそらくスライム娘の系統なんだろうけどすごい熱量だ。

「でも、中はちょうどいいでしょう……? んっ、あなたの精液も、あったかいよ?」
「ああああぁ、スライム系とはまた違ったねっちょりした感触と、カッと熱い粘液があああああ!?」

 例によって下半身丸ごと粘液の中に飲みこまれてもみもみぐにゅぐにゅされる系の攻め方をされてしまったが、溶岩娘さんはスライム系もんむすのひんやりした感触と違ってどこまでも熱い。決してやけどはせず、でも汗が噴き出るくらいの熱さが僕を責めたてる。

「んっ、汗すごい……そっちもちょうだい。れろぉ~っ」
「んひいいいっ!? 胸にそんなぺっとり舌を這わせないでぇ! すっごくいやらしいよお!」

 しかも汗までたっぷりぺろぺろされるなんて、たまらないっ。


「とかなんとかいいながら最終的には溶岩だか精液だかわからない塊にしてるじゃないか。ま、次は私の相手をしてもらうぜ」
「そう言いながらさっそく僕のおちんちんを石化させるなんて……バジリスク娘さんて実は結構変態さんですか?」

 フェラして石化させたモノに熱視線注ぐ人を他にどう言えと。まぁそんな程度でへこたれるような人ならこんな火山の中で住んでいられないだろうけど。

「んふっ、どうだ。私が石化させたから、射精したくても何も出ないだろう?」
「あひぃいいいっ!? ど、どうしてぇ……精液出したいのに、出ないよぉ! ……あ、でもこれ多分バジリスク娘さんがすっごい危ないと思いますよ?」
「はっ、言うじゃないか。なら私の子宮に証明してみな……よほぉ!?」

 結果、いつぞやもあった射精我慢させる系の技を使われた時のように、溜りに溜まった精液が子宮を叩き、満タンにして、ごぶりと一気に白濁をこぼした。バジリスク娘さんは目と口をいっぱいに開いて喉を反らし、声も出ない。

「ら、らめぇ……私の子宮、破裂するぅ……!」
「いやあ、射精しすぎてごめんなさい。でも溜めこまれたせいでなんかムラムラするんで、とりあえずおっぱい揉みながら喉にちゅーさせてくださいねれるれる」
「んひぃーーーーーーーーっ!?」

 乳首摘まみながら、震える喉の感触を唇で味わうのって、なかなか癖になりそうでした。


「……なんかもはや貴様は心配するだけ無駄な気がするが、一応言っておく。次の相手は強敵だ。心に水を宿せ。ウンディーネの力を使いこなせなければ、危険だぞ」
「ありがとう、アリス。今度こそ使いこなしてみせるよ!」

 そろそろ火山も中心部についた気配がする昨今、なんか特にヤバイもんむすの気配がすると思ったらまさかのアリスアドバイス。これは、どうやら本当にすごい相手が来そうだ……!

「期待に応えられるかはわからぬが、お前は美味そうだな。是が非でも味あわせてもらうつもりだぞ?」
「ど、ドラゴン……! 僕に力を貸してくれませんかっ!?」
「それはお前の体の中で絶望を食おうとしているヤツに頼め」

 現れたのは、魔物の代名詞ともいうべき存在、ドラゴン。グランベリアやドラゴンパピーのような竜人ではなく、いかにもらしいドラゴンのなぜか口の中から美人なお姉さんの体が生えているというもんむすだった。なるほど、これは確かに本気でがんばらないと!

「――見えた! 水のひとしずく!」
「そう言って炎まで斬ってのけるのは見事だが、直後に自分から私の口の中に飛び込んでくるのはどうなんだ?」
「……しまったあああ!?」

 で、頑張った結果ウンディーネの力を使いこなすことはできたんだけど何を間違ったかドラゴン娘さんのお口の中にダイブしてしまいました。どうしてこうなった!

「まあ、いい。お前の精液は本当に美味だからな、ありがたいよ。さ、次は唾液もたっぷり飲ませてくれ。んじゅっ、れろぉ~」
「ふぇあああ……フェラされながらキスまで同時にされるなんて、変な感じぃ!」

 ドラゴン娘さんは本体(?)が巨大なので口の中に閉じ込められ、舌でぺろぺろされたりそのままキスされたりおっぱい押し付けられたり下半身まるごとドラゴン側の巨大な舌でじゅるじゅると啜られたりなどなど。巨大もんむす定番の責めで徹底的に絞られてしまいましたとさ。


「それでも結局平然とした顔で私のところまで来るとは、さすがだな。いいだろう、かかってこい!」
「はい! グランベリアの師匠だからって、負けませんよ!」

 相手はグランベリアを育てたという炎の化身。今の僕に出せる最高の力と技で、なんとしても勝って見せる。そのためにもとりあえずさっきの感覚を思い出して明鏡止水、っと。

「ふむ、なるほど。水の力は既に使いこなせているようだな、見事だ。……が、何故私の攻撃を完璧に避けた後胸に飛び込んでくるんだ?」
「それはサラマンダーさんの意外と豊満なおっぱいがあまりにもかわいかったからってまたやっちゃったー!?」

 ……ウンディーネの力は心に水を宿すもの。凪いだ水面のように心を澄み渡らせるから、ついついその奥にある欲望までくっきり浮かんでしまっているのではなかろうかということをサラマンダーの熱くて柔らかい胸に顔をうずめながら悟る。
 なんだかんだで優しく抱きしめてもらってしまったので逃げられないぞー。

「どちらにせよ、このままではまだ認めることはできんな。次はお前の、男としての実力を見せてもらおうか。どうだ、私の胸の感触は」
「はさまれるパイズリは何度もされたけど、片方のおっぱいだけにこすり付けて押し付けるなんて……! ふぁ、柔らかくて熱いですぅ!」
「そうだろう。お前も負けず劣らずだがな……んっ。たくさん出したな、私の胸が精液まみれだぞ?」

 立った僕の前にひざまずき、胸に亀頭を埋めさせてくるサラマンダー。胸元をたっぷり白く染めながら見上げてくる表情は満足そうで、口元に飛び散った精液を舌でぺろりと舐め取る。なんかもうすごい破壊力だ。力は攻撃寄りなのに包み込むような優しさもあって……なるほど、これが火の力!

「何か勘違いされた気もするが、いいだろう。私の力を貸してやる。……胸どころか顔まで精液まみれにされたんだ、男としては十分すぎる」
「ありがとうございますっ!」

 二つの意味で。ともあれ、これでついに四精霊の力を手に入れた。まだ全てを使いこなせているわけではないけれど、ようやく魔王城へと向かうスタートラインに立つくらいのことはできた気がする。

「それはいいことだな、少年。わざわざ来た甲斐があるというものだ。さあ、私と戦ってもらおう!」
「グランベリア!?」

 ……でも、すぐに挫折するかもしれない。出待ちしてたんじゃないかというくらいにいいタイミングでグランベリアが現れて、いきなり勝負を挑まれてしまったのだからそうもなろう。

「お、グランベリア。また遊びに来たのか。この前くれたお菓子、おいしかったぞ」
「そ、それはよかったです師匠。今回も持ってきましたので、お納めください」
「そんなに堅苦しくしなくていいというのに。だがありがたく受け取るよ」
「……じーっ」
「はっ!?」

 笑顔のグランベリアとか初めて見た。既にグランベリアの実力はサラマンダー以上だというけど、どうやら今もって仲の良い師弟関係は続いているらしい。思わず暖かく見守ってしまったよ。

「な、ななな何を見ている! 勝負だ勝負!」
「そうだね。でも僕だけ見てるんじゃ悪いから、僕からも一つ見てもらいたいものがあるんだよ。ほら」
「そっ、それは竜印!? 竜人族と異種族が結婚するために必要な勇気の証!」

 せっかくだから、いつぞやピラミッドでスフィンクスさんにもらった竜印なんかも見せてみたり。そしたらまあ一気に顔の赤くなること。やっぱりグランベリアは凛とした魔剣士だけど根っこの部分はかわいいなあ。

「少年は魔王様の恋人なのだろう!? なのになぜ……」
「それはもちろん。でもグランベリアのことも好きだよ?」

 誰が恋人などと認めたー、とどこからともなく声が響いてきたけど気にしない。ちょっと待っててねアリス。……悪いけど今の僕の実力じゃグランベリアに勝つなんて夢のまた夢。少しでも策を弄して動揺を誘わないと生き残れるかすら怪しいんだから。
 ……もしグランベリアがOKしてくれるんなら、という気持ちがないとは言わないけど。

「ごほっ、ごほ! とにかく勝負だ、少年! 貴様の今の実力を見せてみろ!」
「望むところ!」

 効果がどれほどあったかはわからないけれど、ともあれ僕も全力を尽くすのみ。さあ、いくぞ!


「乱刃・気炎万丈!」
「死剣・乱れ星!」

 明鏡止水の境地で挑んでみたり、グランベリアも明鏡止水をしてきたりしたけれど、最後は我慢しきれないとばかりに、グランベリアが最大の技を繰り出してきた。僕もサラマンダーのアドバイスに従って連撃技を繰り出したけど……だめだ、押し切られる!

「グワーッ!」
「ふっ、やはり筋がいいな、少年。随分楽しそうに吹っ飛んでいたようだし、ダメージはないだろう」
「いや、ほとんどかすり傷しかないグランベリアほどじゃないよ、本気で」

 結果は、惨敗。明らかな実力差を見せつけられてしまった。
 ……が、シリアスはここまでだ。

「かーっ! 残念だなー、せっかくサラマンダーにも認められたのにその力を全然使えないなんて。もうちょっと時間があれば火の力も使いこなしてもっと強くなれたのになー! ……ちらっ」
「……」
「あー、グランベリアよ。余が言おうとしたことは既にルカが全て言ってしまったが、まあ好きにしろ。言い方は極めてムカつくが、こいつの言っている通り時を置けばますます強くなるのは間違いない」

 倒れた僕にトドメを刺そうと近づいてくるグランベリアに、鍛え上げた話術が炸裂する。グランベリア相手なら、他のもんむすやアリスみたいに性的な話や食べ物で釣るよりこういう話の方が受けるんじゃないかと思って。

「……わかった、次に戦うのは魔王城でだ」
「わーい、やったー」
「が、激しい戦いの後は体が火照る。今回の負け分は体で支払ってもらおう」
「きゃーっ! 既に服が破かれてるー!?」

 でもいまだかつてないくらい善戦できたせいか、グランベリアのもんむすとしての本能まで呼び覚ましてしまったらしい。鎧をすぽーんと脱ぐなり動けない僕の服をびりびり乱暴に引きちぎり、赤くなった顔で下半身に顔を寄せた。

「んっ、暑さで汗をかいたのか? すごい匂いだ、たまらない……はぷっ」
「くぅ、グランベリアのお口、熱くて舌がざらざらして……ああっ!」

 匂いを嗅いでうっとりと。そのままぺろりと舌で触れ、グランベリアのフェラチオが始まった。舌でくすぐったりキスをしたり咥えて見たり、色々試してみている、という感じの責め方だ。アリスのような腰が砕けるほどの技術によるものではないけれど、多分なんか野生の勘的なもので僕の弱点を的確についてくる。

「んっ、こらあ。射精するならちゃんと私の口の中にしろ。こぼれてもったいないだろう」
「そ、それはあんまりにも気持ちいいからで……」
「そうか、仕方ないな。なら次はずっと口の中でしてやろう。むぐむぐ」
「あああっ、僕の先っぽ食べないでえ!?」

 しかも今度は亀頭を口に含まれたし、おそらく射精するまで口を離す気がない。唇の感触がカリを常に包み、舌は早く出せとばかりに鈴口をつつくせっかちぶり。なんかグランベリアの目もとろんとしてきてるし、ハマってしまったのだろうか。グランベリアみたいな剣に生きる25歳のお姉さんが僕の精液の味にハマるとか考えただけで興奮するけど。そしてまた射精するけど。

「んぶぅ!? ……ぷぁ。そう、これだ。こうして口にたっぷり出して欲しかったんだ」
「そ、それはよかった……じゃあそろそろ」
「ああ、三回目だな」
「グランベリアって実は結構むっつりスケベだよね!?」

 結局、その後もさらに3回くらい搾り取られました。うっかり魔王城に連れて帰って情夫にしようとしてたし、アリスに止められなかったらそのまま連れ去られたな、うん。


◇◆◇


「そうして動けなかった貴様をわざわざゴルドポートまで連れてきて目を覚ますまで看病してやったのだが……どうした、夢見でも悪かったのか?」
「ん……いや、なんでもない。ありがとうアリス。ところで、僕の下半身がむき出しになっているのはなんで?」
「……治療費だ」
「くそ! どうして寝てたんだ僕は! 意識さえあればずっと寝たフリしてられたのに!」

 グランベリアを退けたはいいものの、いろんな意味で疲れた僕はそのまま意識を失ってしまった。最後に辛うじてアリスと話して、ゴルド火山から一番近いゴルドポートに向かうと聞いたような気はしたけれど、どうやら本当にゴルドポートまで連れて来てくれたらしい。本当に、アリスには頭が上がらないよ。

「それで、これからどうするのだ。……本来なら半月は動けないほどの怪我だったというのに、全くその様子もなく普通に回復したルカよ」
「人を化け物みたいに言わないでほしいなあ。確かに半月くらいずっとアリスといちゃいちゃしてるのは魅力的だけど、精霊の力も揃ったことだしじっとしていられないよ。さっそく情報を集めに行こう」

 アリスには悪いけれど、ここはゴルドポート。ヘルゴンド大陸へ渡るための重要な拠点なのは間違いないが、ここにはイリアスクロイツの本拠地がある。アリスは人間に化けられるとは言ってももんむすなのは間違いない。余計な手間を避けるためにも、ここは早々に出た方がいい。

「そうしないと、デートの一つもできないからね」
「て、手をつなごうとするな!」

 とかなんとか言いながらも、手を握られたら振りほどこうとしないアリスがかわいくてしょうがない。よーし、さっさとこの町でやることを終わらせてアリスとデートするぞー!

「でも、あの夢……」

 ……明るく振舞う僕の胸に、ちくりと突き刺さる棘のような不安。さっきまで見ていた夢は、先代魔王と勇者たちの決戦。抗うことなく勇者の剣に倒れた魔王と、その姿を見て憎しみに染まってしまった幼い少女。
 そんな少女の面影が……どこか、アリスと似ている気がした。


◇◆◇


 原作で助からなかったけど助けたい子その1がエミリです。今後どう活躍させるか、とか全く考えていませんけど、つい。
 助けたい子はもう一人いるんですが、出てくるのはだいぶあとになります。



[38003] 14話「世界をめぐってのオーブ集めだなんて、まるで勇者みたいだ。射精しまくってなければ」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/09/08 22:20
 さて、サラマンダーの力を借りた僕たちが今いるのはゴルドポート。人間の生活圏では最北端の港で、つい数年前までは魔の大陸にあるレミナまでここから船が出ていたという話を前々から聞き及んでいた。つまり旅もいよいよ大詰め。ここからは一気に海を渡って魔の大陸へと足を踏み入れる時だ。

「……なーんて、上手くいくわけないと思ったよ」
「当たり前だ。この時勢でも変わらず魔の大陸まで船が出ているわけはなかろう」

 ゴルドポートで情報を集めた結果わかったのは、今のところ魔の大陸に渡る手段はない、ということだった。町ではたまにイリアスクロイツの噂が話題に上ったり、怪しい雰囲気のお姉さんがいたり、サラがまた誘拐されたという情報を手に入れたりもしたのでやることはぽこぽこと増えていくのだけれど、肝心の大陸へ渡る方法がさっぱり見当たらなかった。困ったな、他の事件は解決できるかもしれないけど、大陸へ行けないんじゃどうしようもない。

「そんなときのために私がいるのよ、ダーリン!」
「あ、アミラ久しぶり。ごみ箱の中から顔を出してると、普段の中途半端なリアルさが抜けてちょっとかわいいよ」
「へうっ!? そ、そうかしら……?」

 しかし、そういうところで役に立つのが僕らのアミラ。イリアスクロイツの目があるからさすがのアミラでも大手を振って出てくることはできないようだけど、いつぞやアリスに頼まれたオーブのありかを探してくれていたらしい。
 なんでも、そのオーブとやらを6個集めると神龍が出てきてどんな願いでも……じゃなかった、神鳥ガルーダが目覚めて僕らを運んで空を飛んでくれるのだとか。さすがはアリス、先見の明があるね。……まあ、三つは既に僕が旅の途中で集めてたんだけど。

「ということは、これからの目的は南北の海底神殿に行ってブルーオーブとシルバーオーブを集めることと」
「キャプテン・セレーネの足跡をたどり、パープルオーブを見つけること……だが余は行かんぞ!」
「幽霊船の話があったからですねわかります。それと、サラも助けに行かないと」

 これにて、今後の目的は決まった。大目標として魔の大陸へ渡る足を確保するためにオーブを探すことと、サラを救出すること。サラのことも気になるけれど、なんだかんだでサラはたくましいから放っておいてもしばらくは大丈夫だろうし、ここは先にオーブを回収するとしよう。


「そんなわけで、導きの玉を貸して欲しいんですよ」
「なるほど、わかりました。旦那様との結婚ができた私には必要のない物ですから、勇者様に差し上げます。……さ、それではフェラチオしてさしあげましょうか?」
「すっごく魅力的な提案ですけど、先を急ぐしアリスもいるんでそういうわけには……」
「なるほど……。つまりそちらのアリスさんと私、二人のお口で瞬殺すれば良いのですね?」
「その発想はなかった! アリス!」
「そんな暇があるかあああああ!」

 にっこり笑って天才的な発想で提案してくれたメイアさんだったが、あえなく撃沈。アリスに引きずられて南の海底神殿へ向かうことになりました。メイアさんとアリスのダブルフェラ……うぅ、無念だ。


「それじゃあ、私のダブルハンドでおちんちん洗いはどうかしら!?」
「あ、カニ娘さんお久しぶり。……つーかまだそんなことしてたんですか」

 失意のまま海底神殿へ向かおうと海岸にやってきたら、現れたのはなんと逆襲のカニ娘さん。いいだろう、相変わらず男の下半身洗いに情熱を注いでいるようだし、ナタリアポートに済む男達がハマりすぎないよう成敗して見せる!

「じゃ、カニ光線。びびび」
「あひぃっ!? 体がしびれれれ……」

 ところがどっこいしょ。強くなっていたのは僕だけではなくカニ娘さんもだったようで、プロレタリアートな光線を受けて体が痺れているうちにのしかかられてしまった!

「私の洗いと手コキの技は魔王にだって負けないよ。ほら、どう? 亀頭をぐじゅぐじゅにされて気持ちいいのに、射精できないでしょ」
「ああああっ!? ほ、ほんとだ……精液出したいよお!」
「ふふっ、だーめ。思いっきり我慢させてから出ないと射精させないの。そのあとは私と交尾してもらうから、覚悟しててね」

 でもって、結局さんざ焦らされた後に泡を洗い流す勢いで精液を溢れさせ、たっぷりと交尾までさせられてしまったのでした。

「んあひぃっ!? ちょ、ちょっとぉ……我慢させたにしても、射精しすぎじゃないのぉ……!」
「ああっ、ダメ! ずっと出したかったから、まだまだ止まらないよお!」

 なんとか封印はできたけど、かつてとは比べ物にならない成長っぷり。すごいね、カニ娘さん。


「おや、あなたたちはいつぞや私が結婚を認めた人間の勇者と銀髪の妖魔ですか」
「はい! おかげさまで僕たちは今もラブラブです!」
「隙あらばねつ造するなというに」

 しょうがないでしょアリス。クラーケン娘さんは思い込みが激しくて、自分の聞きたいことしか聞かないんだから話を合わせないと。
 そんな感じにたどり着いた海底神殿にて、話を聞かないことに定評のあるクラーケン娘さんからブルーオーブをもらうための交渉に移る。ひょっとするとまた一勝負しなければならないかと思ったのだけど、今回はちゃんと話も通じて実にあっさりとブルーオーブを借りることができた。

「あなたを信じればこそのことです。人と魔物が手を取ることのできる未来を作るためには、あなたが最後の希望。……と、魔王様が思っておられるようなので」
「勝手に人の考えを代弁するなっ!」
「クラーケン娘さん、アリス……ありがとう!」

 ついに、南海を預かるクラーケン娘にも認めてもらえるようになったことに感動を噛み締めつつ、クラーケンスイングによるワイルドな送り返しを断固として断り、海底神殿を後にするのだった。


◇◆◇


「そして今度は北の海底神殿だよ!」
「なんだかんだでさらっと大陸を往復するようになったな貴様」

 アリスが何か言ってるけど聞こえない聞こえない。そういうルートなんだからしょうがない。というわけで、今度は面識のない北の海を預かるもんむすさんへ会いに、ここでもまた導きの玉を掲げ、僕たちは海へと潜っていった。


「あっ、そこの人。私、マーメイドです。ちょっとこっちに来てくれませんか?」
「その前に僕の質問に答えてくれたらいいですよ。いあ、いあ?」
「くとぅるふ! ふたぐん! ……ハッ!? 図ったわね!?」
「そっちがね」

 そして最初に出くわしたのが、下半身の触手をきゅっとひとまとめにして人魚のふりをしていたダゴン娘さん。正体がバレたが実際あまり気にした様子はなく、ぶわっと触手の間に膜が張った下半身を広げ、僕をその中に包み込もうとしてくる。

「というかすでに包み込んじゃいましたよ? さあ、それじゃあ一杯精液出してくださいね。私の足でぐじゅぐじゅされて、射精しない男の人はいないんですから」
「あひぃっ! 触手だけじゃなくて被膜が絡みついてきて……っ!」

 そして安定のあひらされっぷりを示す僕。ただの触手相手ですら逃げづらいというのに、触手の間を被膜が繋いでいるんだからもうどうしようもない。

「あ、あれ? どうして私の下半身が風船みたいに膨らんでるんですか……?」
「僕の精液が出過ぎたせいじゃないですかね」

 最終的には、搾り取られた精液で水風船状にぷくーっと膨れたダゴン娘さんの下半身が破裂する寸前に開放してもらい、さくっと封印。いつも通りの顛末だ。


「人間とは珍しいですね。シルバーオーブを盗みに来た盗賊ですか」
「いいえ、違います。僕が盗みに来たのは、あなたの心です」
「っ!? ば、バカですかこの人間は!」
「……おい、ルカ」
「かつてないほど低い声出さないでよアリス。冗談だから。例によって話を聞いてくれないっぽいポセイドネスへの軽いジャブだから」

 たどり着いた北の海底神殿。そこで待ち受けていたのは、クラーケン娘と互角の体格と威圧感を放つ海の女王、ポセイドネスだった。相変わらず人を王ドロボウ、じゃなかったオーブ泥棒呼ばわりして来るけど、まあ目的だけ抜き出して考えれ場間違ってもいないから困る。結局剣を抜かなければ解決できないことに頭が痛くなるのを感じつつ、僕はポセイドネスへと挑んでいった。

「うわあああっ、体中触手まみれにっ!?」
「隙間なく包んであげましょう。精液はここで空になるまで搾り取りますので、覚悟するように」

 ポセイドネスといいクラーケン娘といい、彼女らは間違いなくクィーン級もんむすの力とエロさを兼ね備えているのだが、種族を率いるのではなく海を統べる責任者だからか、子作りではなく徹底的な搾精を目的として責めてくる。
 つまりどうなるかというと。

「あ、あぁぁ……精液、漏れるぅ……またぴゅっぴゅするぅ!」
「ふふふ。自慰と同じ程度の、子作りにもならない無駄撃ちがそんなに気持ちいいのですか? 私の触手を2本も精液漬けで動けなくして……でもまだまだありますからね」
「ひゃああっ、新しい触手のむちむちした感触がああ!」

 ただエロいだけではなく、海の女王としての力も兼ね備えた触手はみっちりと詰まった筋肉が心地いい。ぐるりとらせん状に巻きついてきゅっと締めてくるのだけれど、謎の粘液のぬるぬるではなく、力加減と引き締まった肌の感触で責められるなんて、さすがの僕でもそうそうされたことがない。
 その結果、トロ顔をさらしてどっぷどっぷと勢いよく精液を吐き出す羽目になるのだった。

「んっ、ふぅ……まさか、全ての触手を精液まみれにされるとは思いませんでした。なるほど、これならばクラーケン娘の言うようにオーブを託し、魔王様の婿と認めるのに十分な勇者でしょう」
「本当ですか!? 言質取りましたからね!」
「前半はともかく後半は忘れろっ! 貴様らはなぜそうまで余とルカをくっつけようとする!?」

 僕の精液を空にする、と意気込むだけのことはあったポセイドネスとの激闘。下半身が軽くなったような感覚を覚えつつも何とか勝利して、シルバーオーブを手に入れることができた。残すところはあと一つ、キャプテン・セレーネが最後の航海にも持って行ったという、パープルオーブだけだ。


◇◆◇


「そして、パープルオーブを手に入れるため幽霊船探検にやってまいりました! アリスアリス、幽霊船! 幽霊船だよ! 幽霊! 船だよ!」
「そこで区切るな、アホ! 余は夕べからぞわぞわしてしょうがないのだ!」

 いつも通りのアリスのキレのあるツッコミ。でも人間フォームの足はプルプル震えて僕にしがみつきながら言ってるんだから、思わずキスしたくなってしまうくらいに可愛いなあもう。

「可愛いなあもう」
「一々言うなっ!」
「……そろそろいいかしら」

 しかも無意識に口に出してしまうくらいに。アリスとのデートにこういうところは最適です。
 でもそんなことばかりもしていられない。僕たちにキャプテン・セレーネの船が沈んだという場所まで連れて来てくれたセレナさんからのツッコミも入ったし、そろそろ行くとしよう。
 ゴルドポートの町で出会ったセレナさん。儚げというか今にも消えてしまいそうというか、そういう類の雰囲気と海賊の親分さんとしての威厳を兼ね備えた、抱きしめたら折れてしまいそう、と感じるほどの怪しい色気のあるお姉さんです。

「ララーラ、ラー♪ 私の美声を聞けぇ! ついでに精液もよこしなさい!」
「おー、さすがに歌が上手いですねセイレーン娘さん」

 そんなお姉さんに僕が頼まれたのは道中の用心棒。さすがに魔の大陸近海だけあって、出てくるもんむすも強そうだ。

「あっ、あん! きゃふ、ぁあ……♪ な、なによこの精液……量も濃さもすごくて、し、子宮が震えちゃうう!」
「さすがセイレーンだけあって喘ぎ声も歌うようにきれいですね。そのせいで僕が操られてる腰が止まらないんですけど」
「止めてっ、止めてぇ! これ以上されたら、されたら……しんじゃうっ♪」

 結局、割と本気で死んでしまいそうだったので、気合でエンジェルハイロウ振るって封印することになりました。最近もんむすの身の安全のために封印するパターンが増えてきた気がする。


「何十年も海の上を漂ってた割には結構しっかりしてるな……」
「おそらく結界の仕業だ。中の物を外に出さない類の物だが、その目的のみに限定すれば極めて強力だ。……これならば、奴らがいてもおかしくはないか」
「……」

 とかなんとかやりながらたどり着いた幽霊船。どうやらアリスとセレナさんは何かを知っているようで、特にセレナさんあたりからはますます怪しい雰囲気が漂い始めているんだけど、まあいいや。僕のすることなんて、もんむす相手にあひって封印することだけなんだから。

「それは良いことを聞いたわ。さっそく私にあなたの精液を味見させてくれないかしら」
「いいですよ焼きヒトデ娘さん」
「私は焼かれてないわよ!?」

 ヒトデ娘さんの得意技は、胃袋ボンバー。体の外にびゅるっと出した胃袋で獲物を包み込み、そのまま消化してしまうのだということだったけど。

「んぶっ。ちょ、ちょっとどういうこと? たった一人の男の精液で満腹にされるなんて……!」
「あああっ、手もお口もおっぱいも触手もおまんこもお尻もされたことがあるけど、胃袋なんて初めてっ! 胃液に溶かされちゃいそうなところが気持ちいいよお! ……まあ、精液で中和されてるみたいなんで実際には溶けないんですけど」

 結局、フレキシブルな内蔵がパンパンになった結果子宮にも精液がしみ込んで恍惚としたヒトデ娘さんをさくっと封印。元々結界に守られていたせいでもんむすの気配も少なく、探索を再開した。

「ひゃああああっ!」
「む、あの異様に情けない声はアリスがおばけを見た時の悲鳴……!」

 ヒトデ娘さんと戦ってるうちにアリス達とはぐれてしまいはしたものの、二人とも只者じゃないので早々面倒なことにはなるまいと呑気に船内を探索していたら、突如聞こえてくるアリスの悲鳴。しばらく黙って待っていたら通路の向こうからシュルシュルとすごい速さで寄ってきて、そのまま僕にしがみついてガタガタ震えていた。

「アリス、落ち着いて。おっぱい気持ちいいから抱き着いてくれるのは嬉しいけど、せめて蛇体は巻きつけないで。身動き取れない」
「うっ、うるさい! あ、あ、あ、あいつがぁ!」
「ごめんなさいね、ルカ君。アリスさんを少し驚かせてしまったみたい」
「いえいえ、気にしないでください。アリスはおばけとか幽霊とかそういうのがめっきりダメで」

 アリスに続いて現れたのは、セレナさん。頬に手を当て苦笑しているのは、アリスの態度に対してか、僕の言葉に対してか。

「もうあまり説明の必要もないかもしれないけれど、この船長室の中に『あれ』がいるわ。キャプテン・セレーネが解放してしまった災厄の箱の魔物。……どうか、倒して」
「任せてください。そういうの、得意ですから」
「……ありがとう、お願いするわ」

 すう、と音もなく空気に溶けるように姿を消したセレナさんの笑顔を旨に、僕は船長室へと足を踏み入れた。
 ……相変わらず、アリスに巻きつかれたまま。

「あら、あなたがあの海賊の連れてきた戦士なのね?」
「とってもかわいいわ、食べ甲斐がありそうで」
「それでも、所詮は人間。私達の苗床にしかならないわ」

「これは……蠅のもんむす? でもなんだろう、普通とは違うような」
「ベルゼバブ、蠅の女王だ。初代アリスフィーズ様の御世に大暴れして封印された古の種族。……気をつけろ、こやつらは強力なのはもちろん、爆発的な繁殖力を持つ。世に出せば瞬く間に今の世界を埋め尽くすぞ」

 アリスの解説に曰く、どうやらいまだかつてないレベルのガチで世界崩壊を狙えるレベルのもんむすらしい。なるほど、だからこそキャプテン・セレーネは命と引き換えにしてでも封印したのか。その勇気と覚悟、無駄にするわけにはいかないっ!

「とか言いながら苗床になってくれるのだから、私たちとしては嬉しい限りだわ」
「うふふ、受精用のおっぱいに抱き着いて離れられなくなっちゃったのね。あとは何も考えずにたっぷり射精してちょうだい」
「おちんちんも元気だし、アナルも何度かいじられたことがあるみたいでほじりやすい。これならたっぷり私たちの子供を植え付けられそう」
「はひぃっ!? お、お尻に何入れたのお!?」

 古代種の強力なもんむすというだけあって、ベルゼバブの搾精は凄まじいものだった。まず、昆虫でいう腹の部分に大きなおっぱいがたくさんついた搾精専用部位があって、そこに抱き着くように固定されて膣内に射精を強いられる。しかも口ぶりからすると、どうやら受精卵を男の肛門に流し込んでそこで卵をふ化させるのだとか。……なにそれこわい!

「あ、あ……! つぶつぶしたのがお尻の中に入ってくるう!? 僕、男の子なのにい!」
「射精と受精と出産を味わえる男なんてそんなにいないわよ。それに、あなたの精液はとってもイイみたいだから、たっぷり子供も作れそう。しばらく私達専用の苗床にしてあげるわね」
「……それは大賛成なんだけど、この子ちょっと射精量多すぎじゃないかしら。早くも私の卵供給が精液の量に負け始めてるんだけど」
「……え?」

 今まであらゆるもんむす相手にあひってきた自負があるしひょっとしたら今こうしている間にも僕ともんむすの間で生まれた子供がいるかもしれないけれど、ベルゼバブの苗床として世界を滅ぼすことに加担はできない。
 あひって蕩けた頭でもそう決意して、ベルゼバブが大量に産みだす卵に負けないくらいに射精することで何とかノックアウトして、残りの二人はアリスにも手伝ってもらってなんとか倒すことができたのだった。

「あ、アリス! 大変だ、よく考えたらまだ僕のお腹の中にはベルゼバブの受精卵がいるんだった」
「貴様、腹に注がれたまま戦っていたのか!? ……えぇい、じっとしていろ。今から浄化するっ!」

 卵の方は、なんかお腹の中でぐるっと動いた気がしたんでアリスに何とかしてもらいました。魔王パワーは伊達じゃないね。

「……」
「まさかアリスまで僕のお尻を狙ってるとかそんなことはないよね」
「そっ、そんなわけがあるか!?」

 ……危険と紙一重な方法だった気もするけどさ。


◇◆◇


「これでいいんですよねセレナさん……いえ、キャプテン・セレーネ」
「ええ、ありがとう。鈍感系主人公にはなれそうにない勇者さん」
「……ちょっと待て、あの女がキャプテン・セレーネで、乗組員もかつての乗員で……」
「つまり、みんな幽霊だったわけだね。フレドリカみたいに、ガチの」
「……ふぅ」

 船に戻った後、ここに至るまでの数日間ずっと幽霊と一緒だと気付いて気絶したアリスを船室に運び甲斐甲斐しくお世話したのは役得であると思ってます。
 ……いたずらしたかって? ふふふ、ノーコメントで。



[38003] 15話「アリスが愛しすぎて困るし、サラがエロすぎて困るし、巨竜娘さんが優しすぎて愛おしい」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/09/15 22:37
 オーブを六つとも揃えたことで、ちょっとだが余裕の出てきた昨今。こうなると、また誘拐されたというサラのことが気になってくる。

「お姫様は誘拐されるのも仕事のうちらしいけど、サラの場合は前科もあるからまたちょっと変わったオチがありそうな気がする」
「そうなるようあえてフラグを立てているのは貴様だぞ」

 そんなことを離しながら、僕とアリスは再びサバサへとやってきたのでした。


◇◆◇


「おお、待っていたぞ勇者ルカ。サラの姿が消え、この脅迫状が残されていたのだ……」
「サラの命が惜しければサバサの地から一人残らず人間を叩き出せ……意図が読めませんね。せっかく人質取ってるのに、飲めない要求するなんて無駄なことを」
「うむ、だからこそ意図を測りかねている。私であれば、こんな回りくどいことをするより先に攻め込むからな」
「これは……エルフの匂いだ。フェアリーの気配もする。それも、クィーンクラスだぞ」

 サバサ王から話を聞いたところによると、今度も書置きがあったもののいつぞやのピラミッド行きの不気味な書置きと違って完全に脅迫状の体裁を成していたのだという。サラは大雑把なところはあるが性質の悪いいたずらをするような子じゃないし、アリスのお墨付きまで出たわけだ。これはもんむすの仕業と考えて間違いない。
 そうなってくればますますこれは僕の仕事だ。サバサの軍が全力で情報収集した結果判明した、西にある妖精の島にサラが連れて行かれたという事実に基づき僕は現場へと向かった。


「わーい、女王様たちの言った通り人間が来たー! それじゃあお兄ちゃん、あたしのおもちゃになってね?」
「おぉ、久しぶりの妖精だ。……でもなんだろう、精霊の森で会ったのとは違ってエロい雰囲気がする!」

 島に鬱蒼と生い茂る森の中に足を踏み入れて、最初に出会ったのはトリックフェアリー。いつぞや見た妖精よりは一回り大きいくらいだが、それでも人からすれば赤ん坊より小さいサイズに強大な力を感じさせる。こんな子があっさり出て来るなんて、この事件侮れないかもしれない。

「あはぁ、人間とえっちするの初めてだけど、お兄ちゃんのおちんちんおっきぃ♪ 見て見てぇ、私のお腹、お兄ちゃんの形に膨らんでるよ?」
「うわあああああっ、きついっ! すごくきつく締まってるよぉ!?」

 小さい体に似合わずぷりぷりのおっぱいやお尻に翻弄されることしばし。まさかありえないと思っていたのに、この子ってば当たり前のように逆レイプをかましてきた。信じられないくらいの柔軟さで受け入れることはできたものの、これまたいまだかつて経験したことのないキツさで僕を締め付ける。

「ほらぁ、気持ちいい? 私の膣内にせーえき出して、妊娠させてみる?」
「あひぃん! こ、こんなに小さい中に射精したら、破裂しちゃうよ!?」

 ぐりぐりと腰のひねりを入れられると、膣内に入った部分が気持ちのいい粘膜に締められ絞られねじられて頭が真っ白になる。もう、だめだ……!

「あ、あ……だめ、出るう!」
「んあああああーーーっ!? あ、は……しゅごい、私の子宮、一瞬で満タンだよぉ。ふぁ、お腹、どんどん膨らんでるぅ……」

 いつもの勢いで噴き出た精液は、ダイレクトにトリックフェアリーの締め付けの強さのせいもあってどんどんお中に溜まっていってあっという間に妊娠したような姿になってしまった。いや、恍惚とお腹撫でてるのは可愛いけど、それ危ないよ!?

「ひゃあんっ、精液のプールありがとうね、お兄ちゃん」
「あー、うん。しばらくそこで遊んでてね」

 何とか抜いたはいいものの、その際も気持ちいことこの上ないのでどぷどぷと精液が出続け、トリックフェアリーは精液だまりでポッコリ膨らんだお腹を抱えて浮かんでました。割と本気で命の危機だったな、あの子。


「あ、サラ見っけ。おーい、大丈夫?」
「ルカ! 来てくれたの!?」
「まさか人間がここまで来るとは、なかなか侮れないようね」
「ですが、それも終わりです。この王女を妖魔化させて送り返し、サバサを我らの手に取り戻すのです」
「昔の悪の組織みたいに回りくどい手を使うんですね」

 トリックフェアリーをどうにかしたあとも島の奥へと進んでいくと、ついにサラを発見した。なんか蔦に絡みつかれて、無駄に亀甲縛りにされてるのがちょっとエロいけど無事なようで何よりだ。……今のところは、だけど。どうやら今回の首謀者であるクィーンフェアリーとクィーンエルフは、サラに魔素を送り込んで妖魔化し、人間社会の乗っ取りを企んでいるらしい。
 人質に関しては考えなしだったのに、やろうとしてることの方はかなり本格的だ。回りくどいけど。

「サラを、返してもらいます!」
「できるモノならやってみなさい。妖精の女王たる私が操る植物を越えて、たどり着けるのならば!」

 お姫様を助けるために挑む勇者。なんだろう、まるで物語の主人公になったみたいだ。

「やってることはむしろエロ本真っ青のプレイですけどね」
「あひいいいっ!? 花びらがおちんちんをしごいてくるう!」

 とはいっても、結局いつも通りなのだけど。トリックフェアリーと違って植物を操れるクィーンフェアリーは、そこらじゅうの蔦やら花やらスフランやらで徹底的に僕から精液を搾り取ろうとしているらしい。どんなもんむすの触手にも負けない動きで的確に蔦が絡みつき、花弁が独特のしっとりした感触でカリを撫で、ラフレシアのような形の花が貪欲に精液をすすっていく。上半身は縛られて動けないし、下半身は蕩けそうだし……クィーン級のもんむすはこれだから!

「とか言っておきながら、植物では飽き足らずクィーンフェアリーまでも精液まみれにして倒すとは……やりますね。いいでしょう、儀式は邪魔させません。あなたの男としての尊厳は私がすべて破壊してあげます」
「そうはさせるかっ!」

 クィーンフェアリーを倒してもまだ終わらない。今度は特に意固地になってるっぽいクィーンエルフも止めないと!


「ふふっ、弱いですね。女にのしかかられたら途端に動けなくなるなんて、それでも勇者ですか? さあ覚悟しなさい。これからあなたの生殖機能を破壊して、種なしにしてあげます」
「なっ、なんて恐ろしいことを!?」

 ところがやっぱり一度は犯されるのが僕の宿命らしい。騎乗位を取られて身動きが取れなくされ、それだけならばいつものことなのだがクィーンエルフの口から飛び出した衝撃の言葉。種なしだなんて……どうすれば!

「んっ、あなたのおちんちん、とっても硬くてびくびくして、元気ですね。でも、今日からこの玉は精子を作れなくなってしまうのです。さあ、男として役立たずになった精液を、真っ先に私の中に出しなさい」
「んああああっ、お玉を揉まないでえ! そ、それもすっごく気持ちいから!」

 上からドSな笑みで見下ろしながらも腰は止めてもらえず、クィーンの名器でしごき抜かれるだけでも気持ちいいのに、ほっそりした指が玉袋越しに僕の玉を転がしてくる。力加減はまさに神業。時々強い圧迫感が潰されるのではと思わせてくる恐怖すらスパイスに、むぎゅむぎゅと玉を弄り回される。しかも暖かい力がじんわりと染み込んでくる感触……まさか、これが!?

「さあ、終わりましたよ。これであなたはもう男ではありません。その証拠をたっぷり私の中に出しなさいっ!」
「ああああああああっ!」

 用は済んだとばかりに手加減なしで体を弾ませるクィーンエルフ。いよいよ本格的に射精させようとする動きだ……が、ちょっと待ってほしい。なんだかお腹の底の方にぐっとくるこの感触、これってもしかして。

「ああっ、出るう!」
「きゃふんっ!? ……え、嘘。ど、どうしてこんなに濃い精液が……そんな、精子が死んでいない!? や、やめてえ! こんなに元気な精子が子宮に入ってきたら……あ、あ。孕みますううう!?」

 案の定でした。子宮を埋め尽くし、隙間から溢れてきた精液は紛れもないいつもの濃さ。どうやら僕の精子は殺されるには殺されたものの、その後気合で生殖機能を復活させてしまったらしい。どうなってんだ僕の体。


「く、くう……! 無念です、我らの故郷を取り戻せないとは」
「いやいや、そうと決まったわけではないですよ。サバサ王は話の分かる人ですから、まず相談しにいったらどうです」
「人間に私達の苦しみがわかるとでも!?」
「あなたたちが人間のことをわからない程度には、人間ももんむすのことをわかってません。それをどうにかするには、殴られる覚悟で話してみるしかないですよ。人も、もんむすも」

 クィーンエルフは頑なだった。そりゃあずっと昔から人間の開発に合わせて引いてついにはこんな島まで退かざるを得なくなったのだから仕方のないことだ。それでも、股のあたりを僕の精液でドロドロにして足腰立たなくなっている今なら、せめて話くらいは聞いてもらえるはず。そう思っていたのだが。

「あれ、ルカ……。どうしたんだろう。ルカがすっごくおいしそうに見えてきちゃった……♪」
「サラ!? どうしたの、ほぼ全裸で痴女みたいだよ!? あのアルマエルマですら、来てる方が全裸よりエロくなるような気がする服を着てるのに! なんか性格も変わってるみたいだし!」
「そんな馬鹿な……妖魔化はさせましたが、これほどの力になるなどありえません。まさか、あの子の先祖に強力な魔物の血筋があったとでも言うのですか!?」
「……ごめん、あります。今も現役でピラミッドを守ってるスフィンクスの血を継ぐサバサの直系ですあの子」

 しかしそんなことを許さないのが、サラの存在だった。
 よくよく考えてみればもんむすの血をばっちり引いているサラ。今回クィーンエルフに魔素を注入されたことで、なんかすんごくエロいサキュバス風のもんむすとして覚醒してしまったらしい。ただ目の前に退治しているだけで頭がくらくらするような甘いフェロモンが漂ってくるのだから相当だ。間違ってもこの島の外に出すわけにはいかない!

「クィーンエルフ、下がってて」
「……何故、私を守ろうとするのです。私はまだ、あなたの言葉を受け入れたわけではありませんよ」
「わかってますよ。まだ説得終わってないんだから怪我させるわけにはいかないでしょ。僕は人間と魔物に共存してほしくて勇者になったんだから、もんむすを守ったっていい!」

 僕は一歩も引かない決意を固め、うっとりと淫らに笑うサラに向かい合った。


「なーんて気合入れたのに、やっぱりルカってばこっちは弱―い。どう? 私のオマンコの匂いを嗅ぎながらおっぱいとお口でされるの、気持ちいいでしょ? じゅるるるるっ」
「ふむうううう~っ!?」

 で、ご想像の通り全く身動き取れなくされてしまった。僕の体にのしかかったサラは上下逆の状態で、とろとろと愛液を垂らすオマンコを僕の顔に押し付けてくる。むっちりすべすべの太ももでロックされているから顔を反らすこともできないし、とぷとぷと溢れてくる蜜は全てが顔に刷り込まれるか飲み込まされる。なんて甘いんだ。
 そしておちんちんはそんなサラにとって最高のご馳走だから、徹底的に味わい尽くされる。根元はおっぱい、先端はお口。隙間なんて作らない、とばかりに深く深く貪られている。

「んじゅっ、じゅるる、れろれろ……んんーっ。ねえ、ルカぁ。私いま、とっても喉が渇いてるの。だから早くルカの精液飲ませて?」
「むんっ、むっ、むうぅ~!」

 きっとサラは、とても下品な顔をしているだろう。パイズリの圧力は外側からサラ自身の手で手加減なしに押し付けられている証で、あのやわらかくて大きいおっぱいが卑猥な形になっているに違いない。口の感触がどんなに頭を引いても触れているということは、鼻の舌が伸びるほどに唇で吸いついているからだ。
 そんな姿もし見たらそれだけで射精しかねないし、実際にそういうことをされて射精しないわけもない。

「あっ、ダメ、出るうううう!」
「いいよ、来て。またルカの精液、ぜぇんぶ飲んであげるから。……んぶうううっ!?」

 ひときわ深くディープスロートをされた瞬間に噴き出た精液は、全て直接サラの胃へと落ちていった。

「じゃあ、次はセックスだね。……うふふ、本当はあの日フェラしてあげた時、そのままルカを襲って逆レイプしたくてしょうがなかったんだよ」
「何その知りたかったような知りたくなかったような話!?」

 淫魔化したサラの膣内はまさに魔性のもの。舌のようにうごめく襞が的確に僕の弱点をくすぐってくるし、先端に触れる子宮口はどこまでも貪欲に亀頭を吸ってくる。そしてサラ自身はというと、それだけでは足りないのかこれ見よがしに自分のおっぱいを僕の目の前で揉みしだきながらこんな軽く言葉責めまでしてくるんだから興奮しないわけがない。

「ルカのおちんちん、私の中でびくびくしてる。あは、いっぱい射精してくれるんだぁ……。嬉しい。ね、キスしよ。上も下もぐじゅぐじゅにしながらルカにお腹いっぱいにして欲しいんだぁ」
「ちょ、待……んんんーっ!?」

 抱きしめられ、おっぱいを押し付けられ、膣内がきゅっと締まり、すぐ目の前にはニヤニヤとしたサラの目。まったくあらがえない状況で射精させられる。自覚はしてもどうしようもなく、僕はサラの膣内で、弾けたのだった。

「んあああああっ! いいよ、ルカ! 気持ちイイイイイイイイ!」
「あひいいいいい!」

 淫魔化サラ……恐るべし!

「あ、あれ、ルカ? 私、一体何を……」
「おお、正気に戻ったみたいだ。……枯れる寸前まで出した甲斐があるね、うん」

 で、さんざん搾り取られつつもサラを正気に戻すことに成功。クィーンエルフさんの言うことによれば、サラは元々素質があったから大量に男の精を摂取すれば精神が安定して正気に戻れただろうとのこと。

「いえ、それには本来数百人単位の男の精が必要になるはずだったのですが……」
「足りない分は勇気で補ったってことで一つ」

「どうやら片付いたようだな」
「あ、あなたは四天王のグランベリア!?」
「グランベリア様ー!?」
「サラ、落ち着いて。あっち大事な話してるから、告白はあとにしようね」

 そんなコントをしながらクィーンエルフを何とか説得しようとしていたら、なんとグランベリアがやってきた。なんでもこの島のもんむすたちがきな臭い動きをしていると察知して、謀反の疑いあらば斬り捨てるつもりだったのだと。確かに四天王ならそういうこともあるだろうね。
 幸いにして、クィーンエルフさんはそういうことを最近そそのかして回っている「黒のアリス」なる謎の少女の誘惑すら突っぱねて、自分たちの窮状を魔王に訴えることが目的だったとのことで一応放免されたけど。

「お疲れ、グランベリア。それにしても、最近物騒なんだ?」
「ああ。私は魔王様のお考えに反対する気はないが、人間と魔物の共存はどうしても反発も多い。そういう輩を糾合しようと暗躍しているのが黒のアリスらしい。まったく、噂は聞こえるが尻尾がつかめん」
「……いいなあ。ルカはグランベリア様とお話しできて、いいなあ。私だって竜印を持ってるのに! いつでもグランベリア様と結婚できるのに!」
「ちょっと待て!? さっきからなんだこの娘は! 確かに竜印を持っているが、私は女だぞ!」
「そんなこと、私のあふれる思いには関係ありません! 私をお嫁さんにしてくれるんですか、どうなんですかグランベリア様!」
「そうだよ、僕とサラ、どっちをお嫁さんにしてくれるの!?」
「どうせ魔王様一筋なのに貴様まで混じるなああああああ!」

 などなど。グランベリアもアリスと似た真面目さがあるから、からかうと面白いよね。結局グランベリアは僕とサラに迫られてたじたじになって魔王城へと帰り、そのときサラが抱き着いて一緒に転送されてしまったけど……まあいいや、とりあえずサバサ王に報告しに帰ろう。


◇◆◇


「サバサ王が話の分かる人で良かったよ。グランベリアについて行ったことを正直に話したら、そういうこともするかもしれない子だって理解してくれたし」
「それでいいのか一国の姫。まあ、余の知ったことではないが」

 サバサ王に報告し終えて町に出たら、そこでアリスが待っていた。妖精の島に踏み込む段階からして既に姿を見ないと思って寂しかったけど、どうやら窮状を知りながら何もしてあげられなかったクィーンエルフたちに今更どの面下げて会えばいいのかと悩んでいたらしい。ツッコミに元気がないのが心配でならない。
 こういう時は何か別のことをするに限る。そろそろ事件も片付いたことだし、ガルーダを復活させるとしよう。

「なるほど、神鳥だけあって卵が童貞には見えないとか、そういうオチ?」
「そんなわけがあるか! ここが神鳥のほこらなのは間違いない……何者かに持ち去られたのか? オーブがなければ何をしても壊されることはないが、その代わり動かすのは自由だからな」
「前から思ってたけど、魔王軍のセキュリティ体勢って根本的な部分でザルだよね」

 しかし何と、肝心の神鳥の卵が行方不明という事態が発生した。いつぞやの精霊について記された本のこともアリス自身が命じた癖に忘れてたし、大丈夫なのかそれで。
だけど運命は僕に味方する。あわやまた世界中巡って卵を探さないといけないかと思ったその時、なんかひょっこりタイミングよく姿を見せてくれたのがイリアスクロイツのメンバーだった。

「わーい、助かりましたよ。こんなところに来るってことはイリアスクロイツが卵を持って行ったんでしょう? ――吐け。イリアスクロイツの団員なら、どんな手段を使って聞き出しても心が痛まないから、さっさと言った方が身のためですよ?」
「ひいいいいぃぃ!?」
「加減しろよ、ルカ」

 土の力も使って足が地面につかないよう優しくつるし上げ、笑顔で情報提供を頼んだら卵がイリアスクロイツ本部に運び込まれたということを快く教えてくれました。一時はどうなることかと思ったけど安心した。あいつらのところにあるのなら、どんな方法を使ってでも取り返せばいいだけだからね。


「どうもー、マルケルスの息子が絶望の無料配布と命の廃品回収に来ましたー! 神鳥の卵を出すかラザロを差し出すかみなさんの命を差し出すか好きなのを選んでくださいねー」
「それではただの襲撃だろうがっ!」

 アリスにはたかれつつもやってきましたイリアスクロイツ本部。さすがに結成メンバーである父の名前が効いたのか、ひと暴れすることもなくラザロの元へ通された。そこには、きちゃないおっさんとしか言いようのない風体をしたラザロと、巨大な神鳥の卵。


 結論から言おう。ラザロとの交渉は、決裂した。
 言葉を交わしても、魔王の元までたどり着いたほどの仲間をあっさりと殺されたラザロの心は魔物憎しから変わることがなく、アリスによって石にされることで決着は先延ばしとなった。
 イリアスクロイツは事実上壊滅し、神鳥の卵を手に入れる。それだけ見れば、いいことのはずなのに。

「そう落ち込むな、ルカ。余も貴様も常識はずれの力を持ってはいるが、決して神ではない。どんなに頑張ろうと、救えない命もあれば、届かない思いもある」
「……うん、わかってる。でも僕は、あきらめない。未来を信じる心の強さが不可能を可能にするって、昔イリアスヴィルの牧場のおじさんが言ってたから」

 父さんは僕が思っていたような人間じゃなかった。アリスに仲間を殺され魔物を憎みはしたが、それを過ちと気づいてからはもんむすを保護して回っていたのだという。それをわざわざ教えてくれたラザロの心境は計り知れないけれど、少しだけ救われた。
 だから今度は、いつか僕がアリスを救ってあげよう。そう決意した。

「さて、それでは明日にはもう魔の大陸へ行くことになる。……どれ、いよいよ余の魔王まんこで貴様を鍛えてやろう」
「本当に!? いやっほーーーーーーう!」
「……一瞬で元気になったなこいつ」

 アリスからのあまりに美味しいお誘いについついテンションが上がってしまったけど、アリス自身割と辛抱たまらなくなってたみたいなんで問題はない。もんむす姿はまだお預けということで、人間態のまま、それでも異常な怪力で僕を押し倒して騎乗位にのしかかってくる。

「くくく、貴様は早漏だからな。余の魔王まんこに一瞬たりと耐えられまい。一気に一番奥まで入れてやるから、覚悟しておけ」
「うん、任せて。いっぱい射精するから!」

 僕を見下ろすアリスの笑顔はドS全開。獲物を食らう獣そのものと言った嗜虐性に、淫らな色を加えた壮絶なエロさ。もうビキビキで収まらない。

「はぁ……んんんっ!」
「あ、だ、ダメ……こんなの、気持ちよすぎるううう!?」
「ふぁっ、あん! ……ふふふ、やはりすぐに射精してしまったな。わかるか? 魔物態よりはるかに搾精能力の劣る人間態の余にあっさりと屈伏して、子宮にどぷどぷと精液を注いでいるのが」
「わかる、わかるよお! アリスの中、今までで一番気持ちいいっ! 人間の女の人相手の童貞をアリスに奪ってもらえたし、幸せだよ……!」

 あまりの快感に跳ねようとする体は、ぐりぐりと抉るようにして沈めてくるアリスの腰に抑えられてますます気持ちよくなるばかり。我慢なんて全く効かず、アリスが望むだけ精液をあふれさせるのだけが僕に許されたこと。
 目くるめく時間は気が遠くなりそうなほどの快感に彩られ、二人の心はきっと、この時一つになっていた。


◇◆◇


「では、神鳥を復活させるぞ。……だが、実はそのための儀式にはもんむすが二人いる」
「そういうのをこの瞬間まで忘れてる辺りがアリスらしいよね。……どうしよう、そこらのもんむすをナンパしてこようか? 僕が一回身を捧げれば協力してくれそうな気がする」
「そんなときは私を呼んで、ダーリン!」

 アリスが信頼と実績のうっかりを発動させたアリスのせいで復活させ損ねるところだったけど、なんだかんだでこっちが困ったときにお手伝いしてくれる万能お助けキャラのアミラが協力を買って出てくれました。相変わらずゴミ箱の中に詰まったままだったけど。

「いつもありがとう、アミラ。感謝してるよ。ほら出ておいで。よいしょ」
「きゃっ!? そ、そんな……ダーリンにお姫様抱っこしてもらえるなんて、嬉しいっ!」
「アミラは見た目こそ残念だけど中身はすっごい優秀だしいつも助けてもらってるから、お安い御用さ」

 本当に、上半身が蛇であること以外はほとんど完璧な子である。その欠点が他の全てを致命的なまでに覆い隠しているともいうが。
 とかなんとかやって、アミラの生命力をほぼすべて吸い尽くしたりしながらもなんとか神鳥の復活に成功した。

「……」
「……ねえ、アリス。この鳥なに。やたら不細工なハゲワシみたいなんだけど。どっちかっていうと神鳥じゃなくて神鵰兄なんだけど」
「いや、よく見ろ。その後ろにいるだろう本来のガルーダが! ……この鳥がなぜ出てきたのかはわからんが」
「くぇー」

 謎のトラブルに襲われたりもしたけれど、なんとか神鳥ガルーダの復活に成功。アミラがラー○ア、僕がジェットガルーダと名付けようとしたけれどアリスの反対にあってどちらも却下。改めてガルダと呼ばれることになったこの子に乗って、いざ魔の大陸へ!


「そうはさせないよ! 魔王様直属の防空部隊であるこの私が、今ここであんたを墜とす! 二つの意味で!」
「状況的にそれはかなりマズイんで、せめて片方の意味にしてくれませんか」

 とはいえすんなり行くはずもなく、もんむすの中には割といる飛行能力もちのワイバーン娘さんが迎撃にやってきた。アリスはさすがに直属と名乗るこの人とは顔を合わせづらいのか、ガルダの羽毛の中に潜り込んでいったけど。でも気を付けてアリス。ガルダがくすぐったがってものっそい揺れてるから。

「って、ちょっと! 落ちるわよ!? ……まあでも捕まえられたわけだし、このまま絞ってあげる」
「あひぃっ!? 助けられたと思った時にはもう犯されてる!? あっ、あっ! 空中だとしがみつかないといけないから、一番奥から離れられないよお!」
「ふふっ、そうでしょう。このままずーっと空中で犯してあげるから、精液たっぷり出しなさい」

 強靭でしなやかな足にがっちりと腰をロックされたまま、空を飛んでいる最中に犯されるなんて何このアクロバット。おかげで僕側でもだいしゅきホールドよろしくしがみつかないといけないよね、怖いし。だから躍動する背筋をさわさわしたりおっぱいの間に顔を埋めて思いっきりフローラルかつワイルドな香りを堪能してしまうのも仕方のないことなんだよ。

「あっ、ん! 何よあんたの精液、気持ちよすぎて……飛んでられないぃ!」
「わーっ、わーっ! ちょっと羽止めないで落ちる落ちるー!?」

 さすがにそのまま墜落しかけた時は本気で死ぬかと思ったけど。


「ここが魔の大陸の世界か……」
「どこの通りすがりだ貴様は。今いる地点は魔大陸南端部分。北へ進めば魔王城だが……少し、レミナに寄ってみてもいいか」

 ついにここまで来た。その感慨に浸るのもつかの間、僕たちは今後のことを話し合う。魔王城自体はここまでくれば魔の大陸特有の強力なもんむす以外には特別な障害もなくたどり着ける。
 だけど気になるのが、30年前に大虐殺の起きたレミナと、ついでにもう一つ罪人の封牢と呼ばれる場所だ。レミナは元々今の世界情勢を形作ったに等しい大事件の現場だし、罪人の封牢には転生を禁じられた魂が封じ込められているのだという。どちらも妙に気になる話だ。特に罪人の封牢の方は、なんだか魂が引っ張られるかのように気になった。

「じゃあ、まずはレミナに行ってみようか。……この巨竜娘さんをどうにかしてから」
「ん……とりあえずしゃぶる。れろれろ」
「ちゅるんって吸い込まれたー!? ちょ、ダメ、お口の中でもごもごしないで。舌でおちんちん吸わないでぇ!」

 山のように巨大な巨竜娘さん。巨大もんむすの常としてちょっとぼーっとしたところはあるけど可愛い顔立ちで、でも僕の体を一息に口の中へ入れられるあたり半端じゃない。そのまま飴玉のように口の中で転がされて舌でしゃぶられてと、全身くまなくよだれまみれにされてしまった。まあ割とよくあることだけど。

「くちゅくちゅ……れー。おいしかったよ、ありがとう」
「えっ……も、もういいの?」
「うん。おいしかったから。一人の男でお腹いっぱいになったのなんて初めてだし。嬉しかったよ」
「……どうしようアリス、この巨竜娘さん天使みたいに優しいよ!」
「あー、そういえば以前背中の木を治した人間の植木屋としばらく生活していたとか聞いたことがある。巨体が故に強力だから、割と温厚なのだ、こやつは」

 巨竜娘さんの優しい微笑みに心底から癒され、ずーんずーんと足音を響かせながら去っていく彼女にいつまでも手を振り、珍しく封印せずに戦いを終えることができた。……うん、こういうことがあると、人間と魔物の共存も不可能じゃないと思えて来るよね!


◇◆◇


「……そう思っていた時期が、僕にもありました」
「ここがレミナか。人間ももんむすも白骨が晒され、建造物まで徹底して破壊するとは……ただごとではないな」

 その後にたどり着いた、魔の大陸で人と魔物が共存していたレミナですらこんな廃墟になっていると、一気に不安になってくるから困る。


 魔の大陸に足を踏み入れ、僕の旅もいよいよ大詰め……と思っていたのだけれど、どうやらまだまだ一筋縄ではいかないらしかった。



[38003] 16話「四天王、そしてアリスとの決着(あひいもあるよ)」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/09/23 23:11
「ひどいな、完全に廃墟だ。人間と魔物がそれぞれどんな生活をしてたかの痕跡すらわからないよ」
「それでいて、遺体は屋外にも屋内の瓦礫の下にもあるということは、ごく当たり前の日常を営んでいるその最中に何者かが襲撃したということか」

 レミナを一回りして調査した結果わかったことは、驚くほど少ない。ここが確かに人間と魔物の共存する町だったということと、虐殺という言葉にふさわしい惨劇が起きたということだけだ。
 僕もアリスも表情は険しい。なんだこの胡散臭さ、裏に絶対何かがあるじゃないか。それがなんなのかは、まだわからないけど。

「……ところでアリス、気づいてる?」
「無論だ。何か異様なものがいるな。数は10、20……100ではきかんぞ」
「レミナの今の状況と全くの無関係、とは思えないよね」

 それでも幸か不幸か、情報の断片くらいは得られそうだった。

「……」
「なんだこのもんむす、いろんな動物が混じってる?」
「余は知らん。ということは、いつぞやのキメラドリアードに近い物か」

 現れたのは四足の獣のような姿に、ぼーっとした顔をしたお姉さんの上半身を乗せたもんむす。意思を感じさせない濁った瞳に、口からこぼれる何枚もの長い舌。明らかに異常な生物だ。

「こいつは僕が片付ける。アリスは他のをお願い!」
「わかった、あひるなよ!」
「いや、それは多分無理」

 一匹だけではなく同じようなものが大量に存在するキメラビースト。さっそく集結してきたうちの数匹をアリスがまとめて殴り倒し、僕は残った一体の相手をする。

「拘束完了……。これより舌による搾精を開始……」
「あひい! おっぱいを押し付けられると思わず動けなくなる僕の習性を利用するなんてえ!」

 別にキメラビーストにそんな意図はないかもしれないけど、なんか捕まっちゃいました。それもこれも意外と大きなおっぱいしてるのが悪いんだ。

「んむ、じゅるるる、んぐぶ、じゅぶ、じゅぶ……。射精、確認。5㏄……10㏄……100㏄……1リットル」
「ちょ、単位変わったよ!? 確かにいつもこのくらい出してる自覚はあるけど!」

 口元からこぼれるように伸びた舌があちこちから絡みついてきて僕が耐えられるはずもなく、あっさりと射精させられた。当然のように大量の射精をしたら舌の隙間からジュクジュクと精液が染み出てきたけど、それすら全部飲みこもうとするあたり、このキメラビーストもなかなかに根性が座っている。
 ……でも射精量を計測するのやめてもらえないかな!? なんかそれ無性に恥ずかしいから!

「ふう、あのままじゃ恥ずかしくて死んじゃうところだった。さて、アリスはどこ行ったかな」

 キメラビーストをなんとか封印して、アリスを探す。途中アリスが殴り倒したらしいキメラの死体が転がっていたけれど、まあこの子らは普通の魔物じゃないから魔王的にもセーフなのだと思うことにする。途中でちらっと白衣を着た赤毛の女が見えた気もするけど、今はそれよりアリスとの合流が先だ。

「……」
「で、今度は本格的にキメラドリアード・ボアか。……それは良いけど何か喋ってよ! 字面だけじゃどんなもんむすなのかわかりづらくてしょうがない!」

 今度現れたのは、人の全身に植物が寄生したような異形の魔物、キメラドリアード・ボア。いつぞや精霊の森で見た者よりもさらに禍々しく、強力になっているに違いない。生気を感じられない目はおそらくあの時と同じく見境もなくしているだろうから、ここで仕留めておかないと!

「う、うわあああ! 食べられるううう!?」
「……」

 うん、食べられかけたことは何度となくあるけど、無言で植物にもぐもぐされるのってすっごい怖いよね! 花の香りを嗅いだらふらーっと誘惑されてしまい、気づいたら花びらの中に取り込まれてたし。ああもう、なんで花の中なのに的確におちんちんを狙ってくるのさあ!

「あ、ちょ、待って! これ以上絞られたら例によって僕が精液で溺れるから! 出してー出してー!」
「……きゅう」

 こういう話が通じない系のもんむすは、こうやってノックアウトするに限るよね、うん。


「で、アリスは何かわかった? 僕の方はこんな羽を見つけたくらいだけど」
「!? これは……天使の羽だな」
「天使? どうしてレミナに天使の羽なんかが」

 ある程度のキメラを片付けて合流したアリスは、僕がついさっきそこで拾った羽を見てそれを天使のものだと断定し、そのまま無言で考え込んでいる。呼びかけても返事は上の空。アリスはこのレミナで天使の羽を見つけたという事実に、何を感じているのだろうか。

「……まあ、どうでもいいことだ。それより行くぞ、ルカ。これ以上この町でキメラ狩りをしても始まらん」
「そうだね。……で、何に気付いたのさ。天使の羽がそこらの道端に落ちてるなんて聞いたこともないんだけど」
「それは貴様が知らなくともいいことだ。どうしても気になるのならば、勇者として世界に平和をもたらした後に、自分で調べろ」

 アリスは頑として口を割ろうとしない。これはもう確実に何かを隠してるな。……それも、あんまり楽しくないことを。それに気づいた僕は、覚悟だけはしておこうと決めた。きっとこの旅の最後に、僕の覚悟が試される。アリスの横顔を見ていたら、そんな確信が胸に湧いてきた。


◇◆◇


「さーて次は罪人の封牢だー」
「その前に私に血を飲ませてくれないかしら」
「別にいいですよ。その豊満なおっぱいを吸わせてくれるなら!」

 レミナを出て次は魔の大陸西側、レミナの封牢へと足を向けた。なんだか僕の魂が呼ばれているような、説明の難しい吸引力があるのでどうしても行ってみたい。
 とはいえその道中も魔の大陸。現れるもんむすは強力無比で、なんと今回は特に有名な種族であるヴァンパイアさんの登場だ。

「ちゅうううううっ! あは、あなたの血ってすごくおいしいのね」
「じゅるるるる! ん~、ヴァンパイアさんのおっぱいもたまんないです。あんなふうに服を引きちぎって見せてくれたんですから吸って欲しいってことですよねいただきまーす!」
「あひゃんっ!? ちょ、いきなり両乳首吸わないでよお! 吸血鬼が吸うのでまけるわけにはいかないんだから、あなたの血をもっともらうわよ!」
「ついでに精液もいかがですか」
「ひゃああああ!? な、中でいっぱい出てるううう!?」

 ちょっと顔色こそ悪かったけれど、さすがにセントラ大陸まで出張ってきたらそれだけで災害認定されるレベルのもんむすなヴァンパイアさん。中の気持ちよさもハンパじゃなかったです。

「へえ、ヴァンパイアが搾り尽くせない人間がいるなんて……じゃあ、私のものにしてやるよ!」
「おお、今度はベヒーモス娘さん。……優しく、してくださいね?」

 冗談で軽く科を作ってみたのだが、なんかそれが体育会系のオーラを漂わせるベヒーモス娘さんのツボにはまってしまったらしい。赤い顔に据わった目のままものすごい力で押し倒された。

「ほら、ほらほら! どうだ私の中は! 出すか? 精液を全部私の子宮に出すか!?」
「や、やめてえ! そんなに腰を振られたら……止まらなくなっちゃうよお!」

 押さえつける力ももちろんのこと、膣内の締まりも腰の振り方も容赦がない。がっしりと中も外も押さえつけられ、特にぎゅうぎゅうの膣内は僕を徹底的に責めたてる動きで激しくしごいてくる。

「あ、あ……出る、出ますう!」
「いいぞ、全部だ。一滴残らず奥に出すんだからな。さあ来い……んんー! こ、これえ! これが欲しかったんだあ!」

 舌を長く突き出して、零れる熱い唾液は僕の顔に滴ってくる。弓のように逸らした背がしなやかに伸びて、ベヒーモス娘さんの子宮がごっくごっくと僕の精液を絞っていくのでありました。

「……ん? ちょ、ちょっと待てなんでまだ射精終わらないんだ!?」
「そりゃあ、こんなに締められればいくらでも出ちゃいますって」
「だ、ダメ……これ以上は、私でも飲みきれな……あへえええええ!?」

 それでも勝つのは僕だというあたりがいかにもらしいのだけれど。


◇◆◇


「罪人の封牢……思ったより、静かだな」
「余はこんなところがあるということすら知らなかったが、荒らされた形跡もない。数百年来忘れ去られていたようだ」

 アリスが言うなら、間違いないのだろう。名前のおどろおどろしさに反して、罪人の封牢はかつては神殿のような建物であったことを伺わせる柱や壁が朽ちかけた場所だった。まったく人の手が入っていないだろうことは、石材を敷き詰められた床の隙間から生えている草からも明らかだ。
 しかも、ここは封牢の名に恥じず何かの魂が封印されているらしい。転生も許されず、ずっとずっと長い間。これほどの封印を施せるのは、世界広しと言えどもイリアス様くらいのもの。そんな罪を犯したのは、一体どこの誰なのだろう。

「えーと、石碑になんか彫ってあるな。辛うじて読めるけど……ハインリヒ・ハイン。……え!?」
「勇者ハインリヒ。500年前、当時の魔王アリスフィーズ8世様を討ち果たした本物の勇者、か」

 なんと、ここにガチガチの封印されているのは勇者ハインリヒだという。これほどまでに厳重なんだし、まさか同姓同名ということもないだろう。
 ……何かが、つながりそうで怖い。人間ともんむすが共存していた町、レミナで起きた虐殺と残されていた天使の羽。そしてここに封印されている、魔王を討ち果たした後の足跡が知られていなかったハインリヒの魂。

 いや、よそう。今するべきは考えることじゃない。

「行こう、アリス。封印に手が出せるわけでもないし、ハインリヒの魂があるとわかっただけで十分だよ」
「……そうか。そうだな」

 最後にもう一度だけ封牢を見て、その中にいるだろうハインリヒの魂に敬意を捧げ、僕は罪人の封牢を後にする。きっといつかまた戻ってくるだろうという確信を胸に感じながら。


◇◆◇


 魔の大陸を再び横断する。アリスと二人で、西へ、西へ。
 道中の会話は決して多くなかったけれど、魔王城へとたどり着く最後の夜。僕はアリスから最後の技を教えてもらった。
 全ての精霊の力を剣に乗せて一度に放つ技。かの勇者ハインリヒがアリスフィーズ8世を倒したという、カドラプル・ギガ。最後の最後で勇者らしい技を、教えてもらった。

「まさか、貴様がこれほどのところまでたどり着くとはな……。がんばれよ」
「うん、ありがとう、アリス」

 交わす言葉は少ない。まだカドラプル・ギガを完全に使いこなせているわけではないけれど、これは紛れもなく人の身が持ちうる最強の技。それを持って勇者が対峙するべき存在はなんなのか、さすがの僕でもわかっている。
 この夜が明ければ。
 僕は魔王城へとたどり着き、この冒険に終止符を打つだろう。


◇◆◇


「ついに、たどり着いたね。魔王城」
「余にとっては懐かしい我が家だ。……余がともに行けるのはここまでだ。行って来い、ルカ。どんなに辛いことがあろうとも、勇者としての務めを果たせよ」
「うん、行ってきます。……また、あとで」

 アリスとは魔王城に入る前に分かれた。名前の割にしっかりとした、どの国のお城よりも立派な魔王城を見上げるとここがアリスの故郷なのかという感慨が湧いてくる。だけどそんな気持ちにいつまでも浸っているわけにはいかない。アリスはもう行った。僕を信じて、魔王城の一番奥で待っていてくれるのだろう。なら、そこまでたどり着かないと。


「うふ、私が好きなのはね? そうやって覚悟を決めてきた男の子を徹底的に犯してあげることなの。ほら、私の中は気持ちいいでしょ? 旅の目的なんて忘れちゃいなさい」
「あひいいい!? エルダーサキュバスさんの中、僕の亀頭をもぐもぐしてくるよお!」

 やっぱり魔王城だけあってそこにいるもんむすも強力だよね! まず最初に立ちはだかったエルダーサキュバスさんときたら、どこもかしこもむにゅむにゅ柔らかいのに中だけはぎゅうぎゅうにきついなんて反則だよ。ここまでたどり着いた僕でもその気持ちよさは耐えられるものじゃない。

「あ、あ……出る、精液でちゃうう!」
「んっ、すっごく生きのいい精液ね。お腹いっぱいに……あ、あら? なんか出過ぎじゃない!? あ、あ……だめぇ、溢れるう!?」
「もっと……もっとさせてえ!」
「ちょ、だめえ! 下から腰を突き上げないで! 新しく出されたら、その分溢れてでちゃうからあ!」

 とはいっても、僕にとってというか僕を襲うもんむすにとって騎乗位というのは一番オーソドックスな体位であると同時に、子宮が亀頭と自分の体重に挟まれて一番奥に射精される状態でもあるわけで。エルダーサキュバスさんもしまいには白目をむいてしまったのでさくっと封印しておいた。


「ほほ、さすがはたまも様もお目にかける勇者じゃ。しかし、妾には敵うかの?」
「尻尾の数が八本……八尾さんですか。お手柔らかによろしく」

 しかし、さすがは魔王城。いつぞや僕自身の実力ではほぼ歯が立たなかった七尾以上の実力が確実な、妖狐族最強を名乗る八尾が現れた。確かに、衣装のエロさも半端じゃないね!

「それなら、試してみるがよい。ほおれ、妾の服が胸を出しておるのは、こうして男の顔を埋めてやるためなのじゃぞ」
「ふわあぁ……顔が直接胸の谷間に埋まっちゃうよお」

 優しく頭を抱く腕と体を包んでくる八本の尻尾。おっぱいの感触に僕があっという間にうっとりしてしまったのは言うまでもあるまい。

「ふふふ、では子作りと行こうか。さあ、気合を入れてたくさん出さんと妊娠してやらんぞ?」
「あひいいい! き、気持ちいいですう!」

 押し倒され、きゅううと強く締め付ける感触にさいなまれる僕。絞られているのに栓が壊れたかのように射精してしまうのも、これならしょうがないというものだ。

「ふ、ふふ……んっ! な、なぁ……どうして、まだ出てるぅ!?」
「そりゃあすごい気持ちいいからで……て、なんか様子おかしいですね」
「はひゃああああ!? ま、また出たあ! もうやめて、出ないと……妾のお尻、壊れるう!」
「なんと。子作りだなんだ言ってたのにアナルだったなんて! ……でもこれはこれで興奮してきた。また出しますね。ついでにちょっと怒ってるんでもう一回おっぱいに顔埋めさせてください」
「やああああ! は、離して、一番奥まで入れて射精しないでえええ!」

 弓なりになる背中をぎゅっと抱きしめておっぱいの感触を堪能しながら、こんなことを言いつつもぐりぐり押しつけてくるお尻の一番奥で射精するのは何とも言えない気持ちよさでした、ハイ。


◇◆◇


「……八尾がやられたようじゃな。七尾の時とは違う、完全にルカ自身の実力でじゃ」
「精力の間違いじゃないかしら。まあ、私としてはどっちでも楽しみなんだけどね。はあ、ルカちゃん早く来てくれないかなー」
「別に、どうでもいいわ。誰かが片付けてくれるならそれで構わないし、もしたどり着くならその時は、私が直接……」
「……」

 魔王城最奥の広間に集うのは、四天王。ルカの動きを察知しているたまも、余裕たっぷりに笑っているアルマエルマ、無関心なようでいてちょっとそわそわしているエルベティエ、無言で腕を組んでいるグランベリア。
 それぞれ異なる方法で待ち受けているが、共通することが一つ。
 四天王の内誰一人として、ルカがこの場にたどり着くことを疑っていないことだ。

「そりゃまあ、あのルカならたとえどれだけのもんむすに犯されても平然とここまで来ますよね。あ、グランベリア様、他の四天王の方も。お茶が入りましたよ」
「ありがとう、サラちゃん。んー、おいしいわ」
「助かるのう。サラが来てからというもの茶がうまいのじゃ」
「……もらうわ」
「いや、なぜお前は平然とメイドの格好で給仕をしているんだ」
「え、ダメですか? グランベリア様のお嫁さんにしていただけないなら、せめてメイドとしてでもおそばにおいてもらいたいのに……っ!」

 だから、呑気にお茶しながら待っているのもごく当たり前のことなのだろう。たぶん。


◇◆◇


「ひゃああああ!? ゆ、勇者が何でこんなところに!? 怖いよう怖いよう」
「あー、大丈夫だよボインプちゃん。別に悪いことしない子まで斬ったりしないから」
「そ、それじゃあなおダメだよ。私、おちんちんにイタズラするのが大好きであなたのおちんちんもいじめたいし……っていうかボインプって何!? 私はインプだよ!」

 魔王城というおどろおどろしい名前をしているとはいえ、要するにもんむすたちの王たる魔王が住むところだから、なにもそこにいるもんむすは精鋭だけではなく非戦闘要員もいるらしい。うっかり僕の目の前に出てきてしまったらしい彼女がそれだ。ほぼ全裸と言っていい露出に、ロリロリしい体型に不似合いなほどボインと突き出た巨乳を布きれでぎゅっと隠すというか縛って強調しただけのようなエロっちい格好のインプこそ、まさにそれだ。

「え、えへへ……ねえ、許してくれる? 私なんて他のもんむすと違って全然強くないから。……あ、でもえっちなことは得意だよ。もう知ってるだろうけど」
「小っちゃい手でこすらないでぇ! あ、あ……出るう!」
「わ、すごーい。一回射精しただけでこんなにビンの中に溜まるなんて……あなたのこと、気に入っちゃいそう」

 確かに戦う力はなさそうだけど、さすがに魔の大陸に住まうもんむすだけあって、男の隙を見て股間を掴む速さは尋常ではなかった。あっという間に下半身を脱がされてペニスを掴まれた。柔らかい手が裏筋とかいろいろ弱点をぐりぐり刺激して来るものだから途端に力が抜けて、インプがどこからともなく取り出したビンの中に精液をどぷどぷ出させられてしまった。あとで飲むらしい。

「こんなに濃いんなら生搾りもしないともったいないよね。ほらほら、いーっぱい飲ませてね」
「んううううう!? あ、あ……お口の中も熱くて柔らかくて……だめ、イクぅ!」
「んぶっ!? ……ごくっ、ごくっ。じゅう~っ♪ あは、やっぱり直接だと違うよね。ほーら、次はおっぱいの中に出して」
「やめて! 出したばっかりだから敏感になってて……あひいいい!」
「きゃんっ、もう出ちゃったの? だらしないなあ。私のおっぱいどろどろにしちゃってるし、そんなに気に入ったんだ。……じゃあ、中に入れたらどのくらい出してくれるかな?」
「待って待ってそれだけは! なんかもう大変なことになる気しかしないから……って、ああああ!」

 インプちゃんの流れるような四連プレイ。こんなにバラエティ豊かな方法で犯されまくったのは初めてかもしれない。確かに戦うことはできないっぽいけどエロ方面だとクィーン級一歩手前くらいの実力はあるっぽい。今も騎乗位で力強く腰をひねってきてるし。しかも勢いよく動いてるからばるんばるんおっぱいが揺れてますます興奮する。

「あはぁ……お腹いっぱい。あなたのおちんちん、気持ちよすぎるよお♪」
「はーっ、はーっ……割と本気で死ぬかと思った。やっぱり気合い入れていかないとダメだな」

 正直、予想をはるかに越える紙一重の勝利だった。顔と胸と手と下半身を精液でドロドロにしながらがに股で足を開いているというとんでもない格好のインプは放置しておくとアレなんでとりあえず封印して、先を急ぐ。まだ四天王とすら会っていないのに、止まるわけにはいかないんだ。


 さらに奥へと進むことしばし。インプみたいなのまで出てくるということはひょっとしてそろそろ強力なもんむすは打ち止めなのじゃないかと思っていたのだが、急に異常なほど強大な力が迫ってくるのを感じた。四天王のような威圧感を伴う気配とは違うけど……なんだこれ!?

「にょわー! とんだ暴れ馬じゃなこいつ!」
「たまも!? ……と、何そのでっかいの」

 身構えていた僕の目の前に現れたのは、壁をぶち破るというド派手な方法で登場してきた巨大なもんむすだった。何とも説明のしがたい四足の巨体から女性の上半身が生えたもんむすで、無表情気味な顔からは生気が読み取りづらい……って最近こういうのどっかで見たような。

「大昔の聖魔大戦で使われたギガントウェポンじゃ。ルカが思ったより強いので起こしてみたのじゃが……制御が効かん」
「それって駄目じゃないの!? 放っておいたら魔王城解体しちゃいそうだよ!」
「目標確認……破壊する」
「む、ルカを獲物と認識したようじゃの。なら大丈夫じゃろ。もし暴れそうだったら止めて欲しいのじゃ」
「丸投げしたー!?」

 たまものやつ! 面倒ごとをどうして勇者の僕に任せるのかなあ! そんな風に嘆きたい気分だったけど、相手は臨戦態勢もいいところ。油断していたらとんでもないことになりそうなので、とりあえず封印するため、僕は仕方なくエンジェルハイロウを構えた。


「あ、あ……ちゅ、じゅるるる、んふぅっ」
「んん、れろぉ。目標の、搾精を、ちゅっ、継続します。んんー、性器への触手刺激と口腔への舌による刺激を、じゅる、並行」
「あひいいいいい……!

 ギガントウェポンは巨体を生かした物理的破壊力も凄まじい物があったけど、何より恐ろしいのはその全身に供えられた気持ちいいアイテム。触手だとかなんだとかで体を絡め取られていつもの通りご覧のありさまだよ! 巨体から生えた女性の肌かの上半身あたりまで触手で持ち上げられ、ペニスをぎゅいぎゅい絞られながらキスをされる。搾精器官が気持ちいいのは当たり前だけど、なんかギガントウェポンが結構キス好きなのか執拗にディープキスしてくるし。甘い唾液の味で舌が痺れそうになってくる。
 当然、そんなに気持ちいいとそれはもう僕の射精も留まるところを知らないわけで。びゅくびゅくと激しくペニスを跳ねさせて触手の中に射精する感触は、他のもんむすでも何度となく味わったけど本当に魂が抜け出そうなほどに気持ちよくて。

「……!? 射精量、受容限界突破。一部機能、システムダウン……!?」
「はっ、はっ……なのにどうして触手は止まらないんですか!? また出るうううう!」
「危険、全システム非常停止……あん!」

 下半身を拘束していた触手の隙間からぶしゃあと精液があふれ、僕の口の中をすすっていた舌をだらりと伸ばしたまま白目をむきかけたギガントウェポンの体から力が抜ける。システムダウンの言葉にふさわしく、糸が切れたように意識を失ったらしかった。

「ふう、ふう。恐ろしい敵だった。なんかキメラ系のあの子らに似ていた気もするけど……。いや、考えるのは予想。そろそろ、四天王が待ってるみたいだし、ね」

 激戦の末にギガントウェポンを封印した僕。さすがにそろそろ足がふらついたりもするけど、瞑想の一つもすれば大丈夫。一歩進むごとにビリビリと緊張感が増すような感覚を踏みしめながら、僕は大広間へと続く扉を、開いた。


「待ってたわ、ルカちゃん。ようこそ我ら四天王の元へ」
「立派になったものじゃのう。若者の成長を見守るのは楽しいものじゃ」
「……以前私に大口を叩いたのだから、この程度は当たり前よ」
「ようやく、だな。待ちわびたぞ。ルカとこうして対峙できる日を」

 アルマエルマ、たまも、エルベティエ、グランベリア。魔王軍最強を誇る四天王がずらりと勢揃いして、僕を待ち受けていた。アルマエルマとたまもは笑顔を、エルベティエとグランベリアは無表情を見せているが、感じられる威圧感は誰も劣るところがない。そう、まさしくここが正念場。これまでの旅の中で出会った四天王たちと、ついに雌雄を決する時が来た。……来たんだけどさ。

「どうしてアルマエルマとたまもは既に裸なのかな!? エルベティエは最初から裸みたいなものだけど」
「うふふ。ルカちゃんはもう精霊の力も大体使いこなせてるから、最初から全力の淫技で攻めようと思って。ルカちゃんだって、そっちの方が好きでしょう?」
「うちもなのじゃ。……それに、さっきから魔王城の中でも散々暴れてくれたようじゃしのう。正直辛抱たまらんわ」
「……私は、やることは変わらない。徹底的にあなたの心を折るわ」

 なんということでしょう。まともに雌雄を決しようとしてるのはグランベリアだけだよ! まあもんむす的には平常運転なのかもしれないけどさ!


「ほーら、そんな風にツッコミしているから私に捕まっちゃうのよ。……うふふ、ルカちゃんの精液をお口で味わいたい気持ちもあるんだけど、今日はこっち。コロシアムでは使わなかったクィーンサキュバスのおまんこの本当の力、膣内五段肉地獄、味あわせてあげるわ」
「何その名前だけでイっちゃいそうになるの!? ていうかアルマエルマに裸で抱き着かれるだけでもう……!」
「だぁめ。ルカちゃんにはこれから天国と地獄を味わってもらうんだから。……さあ、一の獄から行きましょうか」

 最初に挑むことになったのはアルマエルマ。アルマエルマ自身からのアドバイスに合わせてシルフの力を使うのではなく、シルフの風に身を任せてみたら攻撃はことごとく避けられて、でもどういうわけかエロい行為は普通に食らってしまうようになり、尻尾に絡みつかれて犯される。アルマエルマには一度グランドノアの闘技場で犯されたけど、どうやらあのときは本気ではなかったらしい。膣内の感触がまるで違う。入口から徐々に奥へと入るにつれて、その度に変化する男泣かせの責めが抵抗の意思を奪い、少しずつ膣内へと飲み込まれる度に僕はだらしなく射精させられた。

「……はい、一番奥までようこそ。五段肉地獄の全ての段階でいっぱい射精してくれたわね。偉いわよ」
「ふわあああ……気持ちいい、アルマエルマの中が気持ちよくて、また出るうぅぅ!」
「んっ! まだこんなに出すなんて、本当に元気ね。……ねえ、ルカちゃん。こんなに出したんだから、私はきっともうルカちゃんの赤ちゃんを孕んでるわよ。どう、人間のオスが枯れもせずに生中出しでクィーンサキュバスを妊娠させたの。嬉しい?」
「あ、あ……んんっ!」
「あんっ。また射精されちゃった。これが答えでいいのよね。いいわ、頑張ってたくさん産んであげるから、もっと射精して。私、癖になっちゃったかも♪」

 アルマエルマの尻尾に巻きつかれてお互い身動きが取れないままこってりと子宮に吸い取られた精液はどのくらいになるか。上気した顔で妊娠したと繰り返されてしまえば、そんなことは気にならないくらいに興奮するしかなかった。


「……ふう、もうこれが限界ね。あなたの勝ちよルカちゃん。クィーンサキュバスともあろう者が男を絞り殺せなかったのなら、それは紛れもなくあなたの方が強かったということだもの」
「では、次はうちの番じゃの。ふっふっふ、うちのつるぺたぼでぃで籠絡して、ルカをろりこんに目覚めさせてやるぞ」
「ちょ、ちょっと待って休ませて……!」

 心なしか下腹部をぽっこりと膨らませて僕の上からどいたアルマエルマに続いてまたがってきたのはたまも。小柄な体に身長相応に凹凸のない体。そんな彼女が全裸で妖艶な笑みを浮かべながら見下ろしてくるというシチュエーションは、状況とか関係なしにぞくぞくさせられてしまう。

「さあ、うちのきつきつまんこにお迎えじゃ。たっぷりと射精するがよい……ほぉれ!」
「はあああああっ! きついっ、たまもの中、すっごくきついよ!」

 あらゆる方向からきゅうきゅう締め付ける力がすごく強い、たまもの膣内。それでいて痛がらせるようなことはなく、アルマエルマに絞り尽くされたかと思われた僕のペニスをお腹の底からくみ上げていくような感触で。

「きゃぁんっ! 生きのいい精液がうちの子宮に溜まっていっておるぞ、ルカ。アルマエルマにされた後でもこんなに出せるとはのう。本当に面白いヤツよ。……いっそうちの情夫にしてしまいたいくらいじゃ。どうじゃ、なってみんか?」
「らめえ、これ以上はらめえええ……」

 たまもが騎乗位で挿入したまま体を倒してくる。おなかのあたりにぺたりとおっぱいが触れ、丁度目の前にあったらしい僕の乳首をちろちろと小さな舌で舐めてくる。さらにはたまものもふもふ尻尾が九本全て、僕の体をさわさわとくすぐってくる。脇や手や首、さらには玉やお尻の穴にまで柔らかくてふわふわな毛の感触が這い回ってそれすらも快感になった。

「にゅふふ、どうじゃルカ。こうして尻尾に包まれながらのえっちを覚えたら、他のやり方では射精できなくなってしまうかもしれんの? そうしたらもううちの情夫になるしかないじゃろう」
「ひあああああ! あー!」

 胸板に舌を這わせながら上目遣いで僕を見つめるたまもに身も心も絡め取られてしまうのでは。ビリビリ背筋が震えるような背徳感はそのまま快感に変わり、たまもの小さな膣内に思いっきり精液を吐き出した。


「……いい様ね。四天王二人に本気で犯されてまだ生きているのは正直恐ろしいけれど、私があなたに与えるのはあの二人とは違う屈辱よ」
「はあっ、はあっ……え、ちょっと待ってエルベティエ。なんで粘液で僕を包むの!? しかもなんか体が縮まってるような気が……あひいいい!?」

 たまもも満足したのかアルマエルマと一緒に壁に寄りかかって下腹部を撫でている一方、僕に襲い掛かってきた次なる相手はエルベティエだった。エルベティエだけは四天王の中でも特に本気で殺しにかかってくるから、この状況は極めてマズイ……んだけど、なんだろう別の意味ですごく危なくなってきた気が!


◇◆◇


「……ふぇ? お姉ちゃん、ここどこ? 僕はどうしてここにいるの?」
「なん……じゃと……」
「ルカちゃんが小さくなった!? ね、ねえちょっとだけ味見させてくれない?」
「あなたは悪いことをしたからここにいるの。そして、私にお仕置きされるのよ」

 ルカの体が小さくなった。詳しい年齢はわからないが、明らかに幼くなった顔付きと一層華奢になった体。その筋の人であればよだれを流して拉致りたくなるようなショタっぷりで、事実アルマエルマが重くなった下半身に喝を入れてご相伴にあずかろうとしたほどだ。

 これぞ、エルベティエが誇る究極奥義ネバーランド・フロンティア。その身に宿す莫大な魔力と、趣味を同じくするナタリアポートの某人魚との共同研究の末に開発した男をショタ化させる性癖全開の魔法であった。

 だがこの状況を作り出したエルベティエがわざわざアルマエルマに譲るはずもなく、即座に3人に分身してショタルカを押し倒し、スライムの体を生かした粘着性の絡みつきで動きを封じていく。その間にもおっぱいで細くなった腕をはさんだりキスと一緒に唾液だか体を構成する粘液だかわからないものを流し込む。
 体も心も記憶も幼くなったルカの体には、それにふさわしい未発達の性感しかない。エルベティエはそれを今この時をもって一気に開発していっている。

「ここをこんなに大きくして。いけない子ね。さあ、ここからがお仕置きの本番よ」
「!? お、お姉ちゃん、僕のおちんちんの上で何するつもりなの!?」
「上じゃあないわ。……私の中で、よ」
「え、あひゃああああん!?」

 エルベティエは容赦なく腰を落とし、幼すぎるペニスを自分の中に取り込んだ。青く透明なエルベティエの体を通して見えるルカのペニスはびくびくとしゃくりあげ、別のエルベティエの手によって粘液を塗り広げられる薄い胸板が荒い呼吸に合わせて激しく上下する。精通すらまだだろう幼いペニスが、大人ですら泣き叫ぶような四天王とのセックスに晒されているのだ、当然のことだろう。

「さあ、早く射精しなさい。でないといつまでもあなたへのお仕置きは終わらないわよ」
「しゃせいって、なあに? ……あっ、あっ、おちんちんに何か来る! ダメ、何か出ちゃうよお!」

 ルカのその言葉を聞いて、エルベティエの顔が蕩けるような笑みを浮かべる。普段のクールな無表情が嘘のような、ショタっ子相手に向けたらその瞬間犯罪になるヤバイレベルの顔。ぶっちゃけアルマエルマ、たまも、グランベリアは若干引いた。

「あひいいいいい! 出るううううう!」
「ああっ……! んっ、初めての精液を、私の中に出してしまったのね。いいわ、これからあなたの精液は全部私が……って、あら? なんで止まらないの? ちょ、ちょっと待って、こんなに出されたら、私の体の濃度が変わって……んんんんっ!?」

 が、何か様子がおかしい。ルカの吐き出す精液量と勢いはエルベティエの予想をはるかに越え、子宮に当たる部位に留まらずどんどん出まくり透明な体の中をどんどん白く染めていく。普段のルカの物と比べて小さいサイズだというのに射精量は変わらないどころかむしろ増えているようですらある。

「……私もさっきあんなに出されたのかしら」
「……うちのお腹はよく破れなかったのう」

 既にルカと一戦終えた二人が戦慄するような量と見ているだけでわかる粘つく濃さ。それを、たまもと並んでちょうどいいくらいの背丈の少年が吐き出している事実には空恐ろしくなる。

 結論から言えば、ルカは昔からヤルときはヤル男だったということだ。


◇◆◇


「……あれ、僕は一体何を」
「ま、まあ気にするな。それよりも、私との勝負だ、ルカ」
「グランベリア……いいよ、受けて立つ!」

 なんかしばらく意識が飛んで、子供のころ近所の良く似たお姉さん三姉妹に仲良くしてもらっていた夢を見ていたような気がしたけど、よくよく考えたらそんなお姉さんたちはいなかったはずだ。幼少期の記憶に妙なノイズが混じってしまったみたいだけど、まあ別にいいや。今はグランベリアとの決着だけに集中しないと失礼だ。

「さあ来い、お前の最大の一撃で!」
「……わかった。行くよ、カドラプル・ギガ!」

 面倒なんで過程はすっ飛ばすけど、それはもうお互いの剣技の限りを尽くした激戦となった。僕は精霊の力をフルに使ったけどグランベリアは己の力と技のみだというあたり軽く泣きそうになるけど僕は泣かない。最後には、グランベリアご所望の必殺技で決着をつけた。剣士として卓越した力は持つものの勇者が編み出したこの技だけはグランベリアでさえ見たことも使ったこともない。だからこそ受け止めて見たいのだと。
 ……なんかもう恐ろしいくらいに剣士なんだけど、一応僕もその端くれ。気持ちはわかる。だから出来うる限りの気合を込めて放った最後の一撃。カドラプル・ギガの光は、ついにグランベリアに膝をつかせた。

「……強くなったな、ルカ。まさかこうして私が敗者としてお前を見上げることになろうとは」
「うん。アリスと、精霊のみんなと……グランベリアのおかげだよ。力と技はみんなにもらったけど、剣士として誰かに負けたくないと思う心はきっと、グランベリアにもらったものだから」
「そうか。……そうか」

 僕の言葉に、グランベリアは笑みを浮かべて頷いてくれた。エロ方面ではなんか無敵、というか不死身レベルな体をしているけど剣士としての心を磨いてくれたのは、常にはるか先にいたグランベリアの姿があればこそだっただろうと思う。少しでも報いることができたのなら、僕も嬉しい。

「それはそれとして、さすがにカドラプル・ギガの直撃はつらい。このままだと死ぬかもしれん。……げふっ」
「当たり前のような顔をして血を吐いたー!? だ、大丈夫グランベリア!? しっかりー!」
「な、なあに心配はいらない。……少しお前の精液を飲ませてもらえばすぐよくなるさ」
「えっ」

 嬉しかったんだけど、グランベリアも実は結構性欲強めのもんむすだということは忘れちゃいけなかったよね。

「んっ、早く精液を……じゅる、出さないか。れるれる……ほら、ここから白くて濃いのをたっぷりと……んれえええ。私に飲ませろ」
「やっ、ダメ、先っぽを舌でほじらないでええええ!」

 グランベリアの目に正気の色は薄い。霧がかかったかのようにぼうっとした表情で、一心不乱に僕のペニスにしゃぶりついてくる。結構なダメージを負ったからもんむすとしての生存本能が強くなってでもいるのだろうか。待ちきれないとばかりに舌をとがらせて僕の亀頭を徹底的に刺激してくる。

「ちゅううううう。じゅるううううううっ! 早く、ルカのおちんちん、じゅる、ミルク、全部、私に……」
「あひいいいいいいっ!」

「……あとでグランベリアちゃんにこの時どんな顔でおちんちんしゃぶっていたのか、しっかり教えてあげなくちゃ」
「ルカを使ってアルマエルマ自身が再現して、か? ……その時はぜひうちも呼んでほしいものじゃ」

 なんか隣で不穏な声も聞こえた気がするけど、その時僕はグランベリアの強すぎる吸い付きに負けて精液を吐き出した。ずっと立ちっぱなしで腰のあたりにがっつり両腕でしがみつかれてるんで逃げ場もないし、精液は一滴も空気に触れることなく全てグランベリアの喉へと落ちて行った。

「ごくっ、ごくっ、ごくっ……。ん、じゅうううううう~。……ぷはっ。はぁ、はぁ……おいし。ぺろっ」
「ひゃんっ、最後に舌で舐めないでえ!」

 大量に出たのをすべて飲み干して満足してくれたのか、ようやく解放された時は割と足腰立たなくなってしまいましたとさ。


◇◆◇


「さて、これで四天王の相手は終わったんだけど」
「あのあと5分で復活するとかお前は本当に何者だ」

 グランベリアのツッコミもさらっと聞き流し、四天王を見渡す僕。みんなに何とか認めてもらったわけで、魔王であるアリスが不在のままならばこのまま世界を救ったハッピーエンド……とできなくもないのだが。

「――よくぞ四天王を倒した、勇者ルカ。さあ、余の元へ来るがいい」
「……そううまくは、行かないよね」
「魔王様!? なぜ今になって……あなたのお考えはルカと同じではないのですか!」

 どうやら、アリスはいつの間にかこっそり里帰りして僕を出迎えてくれる気らしかった。覚悟はしていたけど、複雑だなあ。

「それじゃあ、行ってくるよ」
「そう……。気を付けてね、ルカちゃん。私、まだあなたとし足りないんだから」
「うちがこんなことを言うのもなんなのじゃが、魔王様を、頼む」
「……好きになさい。魔王様も、あなたも」
「必ず帰ってこい、ルカ。魔王様と一緒に」
「……うん、ありがとう」

 四天王たちからの言葉を受けて、僕は魔王が待つ玉座の間へ続く大きな扉を、開いた。


◇◆◇


「待っていたぞ、勇者ルカ。さあ、剣を取れ。魔王たる余と雌雄を決する時だ」
「芝居がかってるねえ、アリス。らしくないよ」

 僕を見るアリスの目。初めて会ったと気でもここまでではなかったというくらい、冷たい眼差しだった。まさにそれこそ本来魔王が世界を見る目なのだろう。アリスとして僕と一緒に世界を見てきたときの目とは、何もかもが違う。

「本来、こうあるべきだったのだ。勇者が世界を巡り、その果てに魔王を倒す。そういうものだ」
「そして世界が平和になってめでたしめでたしって? そんなに単純なわけがないだろ、アリス。僕と一緒に旅をして、そんなこともわからなかったわけ、ないだろう」
「それでも、余は魔王で貴様は勇者だ。構えろ。余と貴様は戦うことでしか分かり合えない!」
「……このわからずやああああああ!!」

 さすがに僕でも結構怒るよ、アリス。叫びながらエライ久々に抜いた普通の剣とアリスの拳が激突し、勇者と魔王最後の決戦が、はじまった。


◇◆◇


 魔王にしか使えない強力な魔法を放ったアリス。それを切り裂いて剣を振り抜いた僕。二人は背中を向けあったまま動きを止めた。
 沈黙が広間に満ちる。壁も床も天井も柱も、あらゆるところに切り傷と煤と氷が張りつきボロボロになった様子が戦いの激しさを物語る。
 剣に残った余韻が消えるほどの時間をおいて、どさりと何かが倒れる音がする。音がしたのは――僕の背後。アリスが倒れたのは振り向かなくてもわかっていた。

「見事だ、ルカ。余の完敗だ」
「アリス……」

 振り向くと、弱々しく笑顔を見せるアリスがいる。お互い傷だらけではあるけれど、さっきの一撃も致命傷には至っていない。アリス自身の回復魔法があればすぐに直すことができるだろうが、それを使おうとはしていなかった。

「さあ、余を斬ってくれ。ずっと一緒に旅をしてきた貴様にならば、この世界を託せる」
「……」

 体を起こして見つめてくるアリスに、僕は無言のまま一歩ずつ近づいていく。その手にはエンジェルハイロウではない普通の剣。旅の間何人ものもんむすと出会い、しかし数えるほどしか抜いたことのないこの剣には悪いが、どうにもしっくりこない。
 立ち止まったのはアリスから数歩の距離。踏み込み、斬るには一番適した間合いだ。

「……すまないと思っている。だが、余はもう貴様しか頼れん。貴様に斬られ、この世界で人間と魔物の共存が成されるならば、それが本望だ」
「わかったよ。僕がアリスの、最後の希望だ」

 両手を広げ、目を閉じるアリス。その顔は安らかで、長年アリスを苦しめた自責の念からようやく解き放たれる安堵に満ちている。
 僕はそんなアリスに向かって剣を高く掲げ。まっすぐに踏み込んで。


 迷いなく、振り下ろした。



[38003] 17話「キューピッドさんとは実はけっこう気が合いそう。そしてS-2ちゃんは癒し系」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/09/29 22:26
 カラーン。

 広間に響き渡る乾いた音。それは、僕が握っていた剣が落ちた音だった。

「アリス、聞いてほしい」
「……な、に?」

 剣を持ったまま両腕を高く振り上げた。その時まで僕は確かに迷っていた。アリスを斬るべきか、斬らないべきか。
 でも結局振り下ろすときには手の中から剣が滑り落ちて、ただの両手でアリスを抱きしめていた。

 当たり前じゃないか。僕がアリスを、斬れるわけがない。


 ……なにせ、旅の間ずっとこの瞬間を待っていたんだからね!


「アリス。……僕と、結婚してください」
「なあっ!?」

 びくりと震えたアリスの体が逃げるのを許さない。精霊の力なんて使わなくても、この手はもう絶対に離すもんか。

「前に言ったよね、アリス。アリスと結婚する相手に求められるのは強いこと、アリスに勝つことだって」
「あ、いや、待て、それは……!」
「僕は勝ったよ。条件は満たしたはずだ。だから改めて、プロポーズさせてほしい。僕はアリスが好きだ。……もんむすとは会うたびあひらされたりしてるしそれが嫌なわけじゃないのは申し訳ないけど、心の底からアリスが好きです。大好きです」
「は、わ……わわ……!」

 珍しい。アリスが目を丸くして頬を赤くしてプルプル震えている。でも目に溜まっていく涙は、決して悲しいからじゃないと思いたい。
 見つめ合えば、多くは語らなくても伝わるはずだ。僕がアリスを好きなこと。これからもずっと一緒にいたいこと。この世界で人間と魔物が共存する世界を、僕たち二人ならきっと作っていけると信じていること。旅を通して確かめ合った二人の気持ちは同じはずだから。
 答えを待つ僕を前に、顔を真っ赤にしてあちこち視線をさまよわせた末、アリスが口を開く。その、答えは……。


「勇者ルカ、貴方は今最も愚かしい選択をしました」
「えええええええーーー!?」
「空気を読めええええええ!?」


 突如響いてきた神々しい声にインターセプトされましたよちくしょう!

「むしろ空気を読んだから来たのです! なんですか、魔王と勇者の最終決戦のラストでプロポーズって! 違うでしょそういうの!」
「ひどいですイリアス様! ここは見守るところでしょう!? そんなことしてるともうおっぱい揉んであげませんよ、僕にはアリスもいるし!」
「もう!? もうとはどういうことだ! これまであいつに会ったことがあるのかルカ!?」

 佳境というか修羅場というか、カオス。何故か急に降臨したイリアス様と僕とアリスとの間で、妙な空気が流れだしましたよ。

「こ、こほん。……とにかく。汚れし勇者ルカ、もはやあなたに期待をかけるのはやめにします。この穢れた世界を浄化するのは、やはり私の役目なのですね」
「何? イリアス、貴様一体何を……」

「魔王様ー!」
「たまも!? 一体どうしたの」
「大変じゃ、天使が……天使共が魔王城にせめてきよった!」

 イリアス様、いやもうイリアスと呼ぼう。イリアスはその報を聞く僕たちに何もする気はないようで、そこはかとないゲス顔でこちらを見ているばかり。とにかく今が一大事なのは間違いないからと、僕とアリスは急いでたまもについて行った。


「ぐわあああ!?」
「きゃあ!」
「グランベリア!? アルマエルマも! なにシリアスやってるの!?」
「こんな状況で遊んでいられるか!」
「常にエロギャグなのはルカちゃんだけよ?」

「ふん、所詮四天王と言えどこの程度か」
「風を操るアルマエルマだっけ? それでも私の速さにはかなわないみたいね。速きことハイヌウェレのごとし、よ!」

 飛び込んだ広間で待っていたのは、衝撃的な光景だった。
 ぶっ飛んできて壁に叩き付けられるグランベリアとアルマエルマ。二人とも傷だらけで、それを成したと思しき相手はもんむすともキメラとも違う、機械の体を持った謎の敵。そして彼女らを従えるように立つ、赤毛の女性。プロメスティンだった。
 しかも、それだけじゃない。なんだか股の緩そうなキューピッドやクールな表情のヴァルキリーといった天使までがいて、もんむすたちと戦っている。……戦っているというか、正確にはもんむすの攻撃はことごとくすり抜けてしまい、一方的に攻撃しているのだが。なにそれずるい。

「行け、ルカ! キメラビースト共は余が片付けておく。貴様はエンジェルハイロウで天使を倒せ!」
「わかった!」

 さっきまでの戦いの疲れがあるとはいえ、アリスは魔王。とにかく今はこの状況を何とかするべくさっそく手近なキメラビーストを殴り倒しに行ったので、僕は僕にしかできないこと、天使の封印をしに挑んだ。

「あは、君も私の体が目当てなの? いいよ、たっぷり可愛がってあげる」
「いくぞキューピッド! さっきまでシリアスしてて溜まった分の鬱憤、たっぷり晴らしてやる!」

 僕がエンジェルハイロウを手に駆け寄っても蕩けた笑顔を隠しもしないキューピッドにまずは狙いを定める。あれはさっきまで一方的にもんむすを攻撃していた余裕ももちろんのこと、根本的にエロい性格をしているからとしか思えない。気を付けないと!

「はーい、それじゃあさっそく犯しちゃうね♪ んふふ、あなたのおちんちんとってもおいしそうだから楽しみにしてたんだー」
「あー、やっぱりこうだよね。さっきまでのシリアスがおかしかったんだよ、うん」

 いい加減自分の学習能力のなさに頭が痛くなってくるけど、天使なんて初めての敵を相手にするんだからしょうがないよね。それにさっきまでアリスやイリアスを相手にシリアスっぽい何かをしていたからこういうのが逆にすごくしっくりくるよ。

「きゃあああん! スゴっ、いきなり子宮口突かれちゃった。お、おほっ。ねえ、もっとぐちゅぐちゅしてよぉ!」
「ひゃあああああっ、天使の中って、こんなにすごいの!?」

 キューピッドの情け容赦のない腰使いが僕をさっそく責めさいなんでくる。亀頭に押し付けられた子宮口がはむはむと甘噛みしてくる一方、側面はぐちゅぐちゅの膣襞がしゃぶりついてくるとんでもない名器だ。

「はああああ! 出てる、射精してるぅ。人間の男がキューピッドの中に情けなくいっぱい出してるよぉ。……んふふ、こんな程度じゃ、足りないんらから……もっと、らしてへぇ……♪」
「いやいやいや、既にアヘ顔晒した上に母乳までまき散らしてるんだからやめた方がいいよ?」

 しかしこのキューピッド、元がド淫乱だったらしく普通のもんむすだったら危機を感じるレベルの射精を受けても平然と腰を振り続けた結果、ご覧のありさまになり果てた。舌がだらりとのびて唾液が垂れているし、自分で揉んでいる胸の先端からはぷしゅぷしゅと甘い匂いのする母乳を噴いている。それでも腰が止まらない様子だし、このままだと本当に危ないんじゃなかろうか。
 ともあれ、天使にもエンジェルハイロウといつもの精液ノックアウトが効くとわかったのはよかったけど。

「ならば、次は私が相手になるわ。展開に背いたあなたへの罰は、2万年の凌辱刑よ」
「それはむしろそっちの身を心配した方がいいですよ」

 キューピッドの次なる相手は、さっきまでの淫乱天使と違ってクールな表情に鎧を身に着けたヴァルキリー。が、正面から戦うのは下策と判断してぽいっと剣を捨て、エロ方面での責めを選ぶあたり、僕のことをとてもよく理解しているようで侮りがたい。

「でもばっちり拘束技とか使うんですね。触手でがんじがらめにされるのはしょっちゅうだけど、こういうのは初めてだなあ」
「呑気にしていられるのも今のうちよ。あなたの性器は2万年間私の膣内から出ることなど許されないのだから」

 なんだかんだで激しい戦いを繰り広げたのだが、結果として謎の光の輪に体を固定されてしまって為す術がなくなった。こんなんばっかだなー。とか思っていたらヴァルキリーさんが全裸になってお尻をこっちに向けてくる。なにこれちょっとすごい光景だ。

「んひいいいいい! し、締まる……なにこれ、締め付け強いよお!」
「当たり前よ、これは罪人への刑罰なのだから。……んっ!? も、もう射精してしまったの? 救いようのない早さね。我慢という言葉を知らないのかしら。こんなことで、あと2万年の間耐えられるの?」
「いや、僕が2万年耐えられるかより、既に隙間からぶしゅぶしゅ精液溢れちゃってるヴァルキリーさんの子宮があと何分もつかを心配した方がいいんじゃないですかね」
「ふぇえええ!? な、なにこれ、一度の射精で子宮が満タンになるなんて、ありえない……んんんっ! ら、らめぇ、お腹、膨らむ……孕まされるぅ……!」

 戦っている最中もクールな無表情だったのに、実は意外と表情豊からしく快感に戸惑う顔がかわいいヴァルキリーさん。このままだと本当に大変なことになりそうだったんで、既に射精量が2万年分に相当するということで解放してもらえました。いいのかそれで。

「ふふふ、予想通り、いやそれ以上の精力だな。……どうする、エデン。天使が二人もやられてしまったぞ?」
「天井見上げて何言ってるんだ。まさか電波な人なのか、プロメスティン!」

 お空に向かってお話し始めるプロメスティン。紛れもなく天才的な技術力を持っているし、そういうのの常で頭の中身も結構アレな人なのかと思ってちょっとビビったのだけれど、どうやら天界的などこかに声をかけていたらしい。プロメスティンの言葉に応えるように、さっきの天使たちよりさらに神々しい光が降ってきた。

「あなたが汚れし勇者ルカですか。この私、大天使アリエルが悪しき魂に天罰を下します!」
「誰が悪しき魂ですか、誰が」

 現れたのはもんむすに匹敵するくらい露出度の高いほぼ全裸の天使。大天使、という名を持つことからしてさっきまでのキューピッドやヴァルキリーより強いのは間違いないだろう。イリアスの軍勢にはこんなのがまだごろごろいるなんて……。握り締めるエンジェルハイロウに汗がにじんだ。

「さあ、おとなしく罰を受けなさい。とはいっても、もう体がまともに動かないでしょうが」
「あばばばば、なにこれ痺れるううう!?」

 アリエルは卓越した性技に加えて何故か電気攻撃を使ってきて、僕の体はあっという間に電気で麻痺させられてしまった。

「んぎいいいいい!? おちんちんの奥まで電気の刺激があああ!?」
「私の力にはこんな使い方もあるのです。さあ、あなたの気持ちなど無視した前立腺への強制電撃射精をしてもらいま……んきゅうううう!? な、なんですこれ……想像以上の量が、直接子宮に……!?」

 そしてそんなもんに前立腺とか刺激されれば耐えられないというかタガが外れてしまうのも当然なわけで。アリエルさんもキューピッドやヴァルキリーさんと同じように白目剥いてダウンしたのでしたとさ。


「どうだ、プロメスティン! 天使は大体片付けたぞ!」
「キメラもな。言うほど大したことはないではないか」
「この程度、想定の範囲内さ。魔王と勇者という地上の二大戦力を相手に、この私が何の対策もしてこなかったと思うのか?」

 プロメスティンはこの期に及んで余裕の態度を崩さない。確かにまだネクスト・ドールと呼んでいた機械のような生物のような一団は無傷で残っているけど、あれはなんだろう、そういうのとはまた違った種類の余裕に見える。
 だがアリスは気づいていない。魔王として持つ絶対の力が、小細工程度ならば覆せるという自信につながっているからだろう。

「その減らず口、今すぐ黙らせてやる!」
「ああ、そうだ……とても、いい位置だ」
「!? アリス、ダメだ!」

 だけど、ダメだ。プロメスティンは確かに力だけならアリスに劣るかもしれないけど、技術がある。知識がある。弱いからこそ強い者に挑む方法を知っている。僕がそう悟った時、既にアリスの体は謎の魔法陣に縛られ、すぐに、消えた。

「……え? アリ、ス……?」

 アリスが、消えた。あっさりと、まるで初めからいなかったかのように。どこを探してもいない。いなくなってしまった。見えない。匂いがしない。気配がないのがわかってしまう。
 アリスが、いなくなった。

「……アリスをどこへやった、プロメスティン」
「っ。……ふふ、凄まじい殺気だな。魔王のことがそんなに大切だったか? 安心しろ、魔王アリスフィーズは封印しただけだ。かの魔王の先祖である邪神と全ての魔物の祖である六祖を封じた六祖大縛呪を私が再現したものでな。封印相手の魔力を使用する術式構造上、対象が強力であればあるほど封印も強力になり、アリスフィーズほどの魔物であればもはや私ですら解呪はかなわん」
「……そうか。それが遺言で、いいんだな」

 エンジェルハイロウが泣いている気がする。それはそうだ。今の僕は、かつてないほど怒っているんだから。殺せるならば殺してやる。完全に本気でそう思い、プロメスティンを睨みつけた。
 なんかいつの間にか世界規模で精霊の力を封印されたみたいだけど、そんなことは気にもならない。今はただ、人ひとりの力でもプロメスティンを斬りたくてしょうがないんだ。

 が。

「にょわーっ!? や、やっぱり制御がきかーん!?」
「たまも!? それに……ギガントウェポンまで!」

 そんなシリアスな空気を物理的にぶち壊して突入してきたのは、ギガントウェポンとたまもの二人。さっきからたまもの姿を見ないと思ってたけど、どうやらギガントウェポンを再起動させに行っていたらしい。ギガントウェポンは部屋中を持ち前の巨体で駆け回り、天使やらキメラモンスターやら中を幸いにぶっ飛ばしている。

「うにょわー!」
「危ない! ……よっと」
「お、おお。助かったのじゃ。しかし滑り込んでお姫様だっことは、やるのう」

 背中に乗っていたたまもすら弾き飛ばされる勢いのギガントウェポンの快進撃。……まあ、アルカンシェルに腕一本で止められた上に四股踏みで潰されちゃったんだけど。さすがに1000年のブランクはギガントウェポンの機能を蝕んでいたらしい。

「ともあれ、目的は果たしたのでな。私は引かせてもらおうか」
「待て、プロメスティン!」
「だが断る。用があるならお前自身がついてくることだ」
「ちょ、待たんかルカ! 確実に罠じゃ!」
「わかってるけど、ごめんたまも! 行ってくる!」

 悠々と魔王城を後にするプロメスティンを、僕は必死に追いかけた。確かに罠の可能性は高いけど、もしここで躊躇ったら二度とアリスに会えないかもしれない。そう思ったら、立ち止まることなんてできはしなかった。


◇◆◇


「くっ、見失った……! ガルダ!」
「くええ!」

 魔王城を出たところで、僕はプロメスティンの姿を見失った。どんな手段で移動したのかはわからないけど、それでも行先、あるいはプロメスティンのアジトの見当はつく。
 さっき魔王城に大量に侵入してきたキメラビースト。あのもんむすがつい先日レミナで見たものと同じだったことを考えれば、あの地にプロメスティンの拠点、あるいは手がかりがあると見て間違いない。そう考えた僕はガルーダに乗り一路レミナを目指した。


「……うふふ」
「っ!? な、なんだいまの女の子……でも、ようやく見つけたぞ、手掛かりを!」

 たどり着いたレミナを上空から見まわしてしばらく。プロメスティンのアジトがどこにあるか必死に探す僕の目に、一人の少女の姿が映った。可愛らしい服にクマのぬいぐるみを抱えた金髪の女の子が、妙に機械的なハッチのそばで僕に向かって手を振っていた。その状況だけを切り取れば微笑ましいものだったのだろうが、数十年前に滅びて廃墟となった町に一人の少女がいるというのもおかしな話。それにあの笑顔を見た瞬間背筋に走った怖気。あれは間違いなく邪悪な存在なのだと、僕の本能が警告を告げてきた。
 だけど、だからこそ向かう価値がある。もしこの誘いが罠ならば、その分プロメスティンが関わっている可能性が高くなる。僕はガルダから降りて、ハッチを開けて地下へと入り込んでいった。


「なんだ、この場所は……見たこともない物ばかりだ」

 漆喰よりもなめらかな壁、鉄よりも軽そうな材質と天井から降り注ぐろうそくとは異なる色の照明。地下の空間はまるで昼間のように明るく照らされた、明らかに人を越えた技術の加えられた異空間だった。世界中を旅してきた中でも一度として見たことのない異質な施設。これはもう間違いなくプロメスティンが関わっていると見ていいだろう。僕はそのことに一筋の希望を見出して、奥へ奥へと進んでいく。
 が、ある程度進んだところで突如サイレンの音が響き渡る。

「! 警報!? 来るなら来い!」

 僕の侵入がバレたのか、と思って身構えるも、その後は何の反応もない。サイレンの音も遠ざかっていく。どうやら、この警報は僕以外の何物かに対して警告を発しているらしい。

「馬鹿な、今このタイミングでプロメスティンの秘密基地(仮)を誰かが襲撃するだって?」

 どくん、と心臓が鳴った。もしかして、まさか。僕とほぼ同時にプロメスティンの科学バリバリな感じがする秘密基地にカチコミをかける無鉄砲さに勘が唸りを上げる。わずかな希望を抱いて、なんか巨大な試験管的な何かに見たこともないキメラ的もんむすがひしめく基地を奥へ向かってひた走った。

「あわあわ、外に出ちゃった。……ちょうどいいや、ちょっと精液ちょうだい」
「ちょ、やーめーてー! 泡で包まないで今急いでるから!」

 とはいえ、その道中は楽なものではない。例えば、このどさくさ紛れに試験管の外へ放り出されてしまったキメラ生物に絡まれたりとか。のたのたぐてぐてと吐き出された来た子の名前は実験体S-2。スライム系もんむすに人間の体と触手を合成したキメららしく、ちょん、と出した舌と豊満なおっぱいが大変プリティーで、かつ男と見れば襲わずにはいられない本能に忠実なところがエロかわいい子だった。

「えへへ、あなたのおちんちん、私の触手でぐるぐる巻きにされちゃってるね。ほら、いっぱい射精しちゃえ♪」
「あ、あひぃっ! ぐにゅぐにゅで気持ちいいよお!」

 螺旋を描いて巻きつく触手と、そこから分泌されるねばねばの粘液。どちらもおちんちんを責めるのに最適な粘度と力加減で、僕は首を振り乱してあえぐことしかできなくされたり。精霊がいてもいなくても結局僕はこんな感じだよ!

「あ、へぇ? なに、この濃さと量……だめぇ、中で受け止めきれなひぃ……!」
「そう、たとえ精霊の力がなくたって! 僕にはこの射精があるあひいいいい!」

 という感じで試験体S-2ちゃんのお腹もいっぱいにしてあげて封印できるわけだし、実質あまり問題ない気がするのはなぜだろう。

「へえ、いいわねそれ。私にも絞らせてよ」
「胴体くらいの長さの舌に目隠しした天使さんって随分背徳的な組み合わせですね。手足の触手がかすむくらい」

 さらに次々とキメラ化されたらしき相手が湧いてくる。今度の相手はどう見ても天使な羽と頭上の輪っかがあるにもかかわらず、腕に触手とかやたら長い舌とかつけられてしまったらしき実験体A-3さん。改造に伴う渇望に蝕まれているらしく、欲情したもんむすなみに僕の精液を望んでいるようだ。

「はぁ、はぁ……精液、美味しい。もっと、もっとぉ……!」
「あひいいい! あっ、あっ、また出る、絞られちゃうよお!」

 触手で腰をがっちり抱え込んだ実験体A-3さんは、そのまま長い舌を僕のおちんちんに巻きつけてのフェラをしてきた。どうもかなり飢えているらしく、普通のもんむすだったら怯むくらいの量を出されてもまったく引かない構えだった。ごきゅごきゅと喉を鳴らして精液を飲み込み、それでも溢れる分を顔に貼り付けて真っ白にしながらも舌できゅうきゅう締め付けてくるのをやめようとしない。ガッツがある、というかむしろその様にはせつなさすら感じられて、とりあえずさくっと封印しつつ人道も何もないプロメスティンへの怒りを募らせた。


「というわけで、止めに来たぞプロメスティン! あとアリスを返せ!」
「まったく、驚くべき速さの侵攻だな。それでもあちらと出くわさなかったようだが。……ああ、丁度来たみたいだぞ」
「なに……?」

 たどり着いた施設の最奥で待ち構えていたのはプロメスティン。僕がこんなにも早くやって来たことには少し驚いていたようだったけど、自分の本拠地だからか余裕の態度は崩すことなく、もう一人の侵入者がいることを教えてくれた。それこそは僕より先に侵入して、多分どっかで迷って到着が遅れただろうその人を出迎える。勇ましく扉を殴り飛ばして入ってきた姿は。

「見つけたぞプロメスティン! さっさと余を解放しろ……って、ん? ルカ!?」
「あ、あ……アリス!」

 僕の胸くらいの位置に頭があり、胸はぺったんこで幼い顔付き。でもさらさらした銀色の髪ときれいな瞳、ちょっと高くなったけど凛々しい声、そして体つきのエロさを強調する衣装を身に着けたラミア種特有の蛇体を下半身に持つ少女。
 なんか妙に若返ってる気がするけど、紛れもなくアリスだった。

「おい待て、何故ルカがここに……」
「アリスーーーーーーーーー!!!」
「うおわー!?」

 なので、とりあえず横っ飛びにすっ飛んでアリスに抱き着き、そのまま勢い任せに押し倒してしまった。

「アリスアリスアリス! 会いたかった、会いたかったよ! 姿が消えた時はどうしようかと思ったけど、この施設に入ってからなんだかアリスの匂いがする気がしたから希望を持ってここまで来たんだよ! ああ可愛い、小さくなっても可愛いよアリス! ぷにぷにのほっぺもちっちゃくなった指もちょっとぽっこりしたお腹もぺろぺろしたいよおおおお!」
「やめんか変態ー!?」
「ハッ!? 僕は何を」

 さらにぎゅーっと抱きしめてすりすりしまくったけど、アリスに殴り飛ばされて何とか正気に戻りました。
 でも、本当に良かった。アリスが戻ってきてくれて。それも、これから先の人生を共に過ごしても絶対に見れなかったであろうロリアリス略してロリスを見ることができて。

「……そろそろいいか。私としてもお前たちをここで好きにさせたくはないのでな、排除したいのだが」
「あ、そんなのもあったねありがとうございます。でもそんなことを許すわけにはいかないから、お前はここで倒すアリスを小さくしてくれて本当にありがとうございます!」
「貴様の頭の中はどうなっておるのだあああああ!!!」

 うっかり本音というか本能が漏れつつも啖呵を切り、他のキメラモンスターと同じように自分自身の体すら改造していたらしいワカメスティンじゃなかったプロメスティンを相手に、僕はエンジェルハイロウを抜いた。

「ふむ。事前の情報でわかっていたが勇者ルカは拘束するまでが異様に簡単だな。本気で戦っていないのか? いや、むしろこれからが本番なのか。あらゆるもんむすを屈服させてきたお前の精液と私の研究成果、どちらが上か勝負だな」
「あひ、あひっ! わかめのぬるぬるが体中巻きついて、気持ちいいいいいい!」

 プロメスティンが体から生やしたわかめは自在に動き、僕の体にあっという間に巻きついた。そうなればもうあとはいつものパターンになるわけで、僕のおちんちんは隙間なく海藻特有のぬめぬめした葉っぱに包まれてしまった。
 ぐじゅぐじゅの粘液の中でそれと区別がつかないくらいに濃い精液をこってりと絞られるのは気持ちいいし、なによりプロメスティンの目。わかめをいやらしく蠢かせる一方、僕を見つめるプロメスティンは科学者としての冷静な眼差しで徹底的に無感情に観察してくる。ちょっとクールなお姉さんにどこをどう弄ったらどう射精するか観察されるって、、何この新種の快感!

「あっ、ん。……驚いたな、まさか私の古代藻が制御を離れて暴走しかけるほどに射精するとは。どうやら勇者ルカの精液は尋常ならざる量と濃さだけではなく、もんむすを惑わす媚薬的な効果もあるらしい」
「思い当たる節がなくもないです」

 わかめが精液を吸い尽くして白くなりかけたころ、酔っぱらったかのように顔を赤くしてわかめを切り離したプロメスティン。どうやら苦戦の末に何とか倒すことができたようだ。精霊の力がなくなっても僕自身の力は失ったわけじゃないから一度犯されても大体何とかなるらしい。シルフもノームも使えなくなったから、その分一度捕まったらアウトなんでひやひやものだけど。

「だが、まだ手段がなくなったわけではない。合成した生物との融合係数を飛躍的にあげる新薬、LiNKERを使えば……!」
「あら、まだそれを使ってはダメですわ」
「!?」

 諦めの悪いプロメスティンは、この期に及んでさらに奥の手を繰り出そうとしてきた。注射器の中に収められた透明の液体。何かの薬品なのだろうが、ただそれを見ただけで恐怖が体を突き抜け、あれが何かとてつもなくよくない物だということはすぐにわかった。
 もし使われていたらどうなっていたか。だがその考えがよぎった瞬間を見計らうようにして、部屋に響いた声がある。可愛らしい、少女の声。だけどあの薬を目にした時以上に恐ろしい者の声だった。

「黒のアリス!? 貴様……あの二人をここへ入れる手引きまでしたうえに止めるのか!」
「もちろんですわ。そのお薬はまだ未完成なのでしょう? イリアス様はあなたの頭脳を必要としていますし、無理をしてはいけませんもの」
「貴様が黒のアリスか。その名といい姿といい、アリスフィーズ8世様のお姿を真似て何を企んでいる!」
「真似るだなんて、失礼ですわね。私は正真正銘アリスフィーズ8世。ハインリヒに敗れた後、イリアス様に助けられて今は協力しているだけですわ」

 アリスの問いに、すっと笑って答えるアリスフィーズ。ひらひらした可愛らしい衣装でクマのぬいぐるみを抱えた姿は人間の女の子と変わらないけれど、こんなに底冷えするような笑顔を浮かべられる人間はこの世にいない。
 同時にあふれる瘴気にも似た圧倒的な魔力の風が自身が魔王であったことの何よりの証明だと、無言のまま雄弁に示している。

「さて、プロメスティンにもお帰りいただきましたし、私もお暇しましょうか」
「……ただで帰すと思っているのか?」
「ええ、もちろん。……ああ、そうです。イリアス様からの伝言があるので、それを伝えておきますね」

 黒のアリスがプロメスティンを転送魔法でどこかへ送った時も、その後こちらを振り向くまでの間も、何もできなかった。圧倒的な存在感を前にして、今の僕とアリスではどうあっても敵わないと思い知らされたせいだ。
 それを黒のアリス自身わかりきっているのだろう。だからこそ、イリアスの伝言を呑気に伝えようとしているに違いない。

「えーと、なんでしたっけ。……そうそう。――神様は人間を救いたいと思ってた。だから、手を差し伸べた」
「最終的に僕が死を告げる黒い鳥になりませんかそれ」

 まあ、内容自体はなんか騙して悪いがされそうな気しかしなかったんだけどね!


「ふん、逃がしたか。まあいい、この施設を徹底的に探るぞ、ルカ」
「さっそくなんか見つけたよアリス。イリアスヴィルの農家の人たちが雀避けに使ってたみたいな銀色の円盤!」

 ともあれ、無人となったプロメスティンの研究所、イリアス側の情報収集のため有効に使わせてもらうとしよう。さっそく僕とアリスの二人で手分けして室内を引っ掻き回して家探しをすると、なんか大量に銀色のキラキラした円盤が保管されているのを見つけた。なんだこれ。アリスに渡してみたらキラキラした面をぺろりと舐めて、そのまましばらく考え込んでいる。

「ふむ。……なるほど、これはこの研究所で使われていた記憶媒体だ。日誌から研究成果、資材の出入り記録までなんでもあるぞ」
「それじゃあ、これを調べれば相手のことが少しは!」
「わかる。……が、時間がかかる。かなり高度なプロテクトが施されているうえにこの量だ。必要な情報にたどり着くまでにいつまでかかるか……」

 手がかりは確かに見つかった。だけど使えそうな情報にたどり着くまでには大分時間がかかりそうだ。……まずいな、今こうしている間にも世界中がイリアスの脅威にさらされてるのに。


「なるほど、そういうことじゃったのか。よしよし、ウチと妖狐族総出で解析に当たるとしよう」
「頼むよ、たまも」

 とりあえずその辺の対応はたまもに任せるとしよう。アリスと僕を追ってきて、地上から一気に地面をぶち破って現れた時は潰されて死ぬかと思ったけど頼りになるのは間違いないし。

 ……それに何より、僕はここでじっとしていられない理由もできてしまったのだから。

「そ、そんなことより大変じゃ! 世界中のあらゆる国や町に天使とキメラモンスターの集団が攻め込んでおる!」
「なんだと!? くっ、さすがに用意は周到ということか!」
「……ちょっと待って。攻めて来てるのはイリアスの軍勢だよね。そ、それじゃあ……イリアス教の神殿がある、イリアスヴィル……僕の故郷は!?」

 詰め寄る僕に表情をゆがめて見せるたまも。どんな説明よりも雄弁にイリアスヴィルで何が起きているかを伝えるそれを見た瞬間、気づけば僕は研究所を駆けだしてガルダを呼び、いつの間にかついてきていたアリスと一緒に一路南へ。イリアスヴィルへと向かって行った。


◇◆◇


 ガルダの背に乗って世界を南下する間、ずっと落ち着かない気持ちでいた。イリアスヴィルがどうなっているのか、昔からの知り合いであるおじさんやおばさんは無事なのか。そのことばかりが気になって。
 もしも、一緒にアリスが乗ってきて落ち着くように言ってくれなければその間に潰れていたかもしれない。明鏡止水と瞑想とチャドー式呼吸で何とか心を平静に保つことができたけれど、それでも心臓だけは早鐘を打っていた。

 ……きっと、予感があったのだろう。
 あっという間にセントラ大陸を越えたどり着いたイリアス大陸の南端、イリアスヴィル。そこで僕が目にする光景が、一体どんなものになっているかについて。


「そん、な……」
「ルカ、気をしっかり持て!」

 地獄。
 そうとしか呼びようのない物が、そこにあった。
 暗雲の立ち込める空、焼けた家、あちこちに見える倒れた人々。イリアスヴィルはどこを見てもそんなものしかなかった。村の中心へ進むにつれて破壊の爪痕と家々を焼く炎の勢いは増すばかりで、妙に喉が渇く。

 世界の命運をかけた最後の戦いが始まったその日は。
 僕の故郷が、滅ぼされた日だった。


◇◆◇


 聖魔抗争によって故郷を無慈悲に滅ぼされたニセ勇者、ルカ。
 彼の心が死の淵にあったその時、突如謎の勇者ソウルが憑依。
 一命を取り留めた彼はテンシスレイヤー、天使を殺すものとなり、復讐の戦いに身を投じる!

 大体こんな感じな気がする。
 中章終盤から終章序盤はまるでシリアスのようだ。



[38003] 18話「故郷の仇を相手にあひらされるなんて・・・・・・悔しい、でも感じちゃう!」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/10/06 21:51
 燃える畑、崩れた家。もうもうと立ち上る黒い煙は空へと駆け上がり、太陽を闇色に遮って村を闇に閉ざしている。
 ここはイリアスヴィル。僕の生まれ故郷で、良い思い出も辛かった記憶も等しくたくさんある小さな、けど平和だった村。

 そして今は、この世の地獄だ。

「……くそっ!」

 間に合わなかった悔しさも故郷が燃え落ちている悲しさも、今は吐き出す時間がないことが一番寂しかった。優しかったベティおばさんの姿がない。瓦礫の下でピクリとも動かないあの人も見覚えがある。煙を吸ったわけでもないのに呼吸が荒く、胸が苦しくて仕方がない。でも、今の僕がイリアスヴィルについてわかるのはそれだけだ。
 みんなはどうなったのか、仇を討つべき相手がどこにいるのかも、なにもわからなかった。

「なんという……まさか、これも天使がやったというのか」
「だろうね。他に、ありえないよ」
「察しがいいわね、全て私の仕事よ」

 せめて生き残った人たちを救おうにも、イリアスヴィルにはもう生きている人がいないことは気配でわかっていた。もうこの手で救える人なんて、一人もいない。呆然と立ち尽くす僕とアリスの元に荘厳な光と共に声が降ってきたのは、その時だった。
 振り返ると、そこにいたのはラナエルと名乗る大天使。神々しい姿に酷薄な笑みを張り付けて、思わず阿ひらせてほしくなるほどの美女を台無しにしている天使だ。

「この村の人間って面白いわね。私が天使とキメラモンスターを率いて滅ぼしに来たとき、なんて言ったと思う? 『イリアス様、お助けを』。無知は幸せよねえ。最後に助けを求めた相手が、自分たちを滅ぼすように命じたなんて知らずに済んだのだもの」

 ラナエルは楽しそうに語る。天罰を実行する役割を担う天使だというが、どうやらそれは仕事だからという以前に、彼女自身の趣味でもあるらしい。ああ、体が熱い。ラナエルが楽しそうにイリアスヴィルを滅ぼした様子を語るたび、血が炎になったように、心臓が溶鉱炉になったように、体の中を熱と力が駆け回る。息はどんどん荒くなる。体が破裂しそうで苦しくてしょうがない。
 そして、その熱が最大限に達したとき。

 僕は自分の生まれた意味を知る。

 背中からあふれる何かの力。それは光として目に映り、翼の形になって僕の背から伸びた。その姿は、まさに。

「!? なに、あなた……その背中の翼は、まるで……!」
「天使……?」

 なんかピンク色の光でバサバサ暴れ、触れる端から木とか家とかぶった切ってる光の翼だけどまあいいや。あふれる力が、今だけは好都合。

「なんだっていい。そんなものはなんだっていい。だが、ラナエル。イリアスヴィルを滅ぼし、そこに生きる罪もない人を傷つけ殺め、そしてそれを笑ったこと。絶対に……ゆ゛る゛さ゛ん゛っ!」

 本気の怒りで戦うなんて、初めてだ。


「……まったく、驚かせるんじゃないわよ。罰として全部で吸ってあげるから、枯れるまで出しなさい」
「あひいいいっ!? 故郷を滅ぼした天使に犯されるなんて……くやしい、でも感じちゃうっ!」

 そしてそういうシリアスが5分と続かないのは日常茶飯事です、ハイ。いやね、がんばったんですよ? なんか急に天使の技が使えるようになったんでそれを駆使してみたり、堕天舞踏のステップで回避頑張ってみたり。でもさ、ラナエルさんってば触手やら植物的な何かやらいろいろ持っててね? しゅぱっと捕まったらそりゃもう抵抗なんてできなくなるわけで。全ての触手で吸い取られますよ結局は。

「そうやって全部でも吸いきれないくらい出す癖にぃ……! ほら、ほらまた出して、今度こそ枯れなさいよぉ。私の天使オマンコ、気持ちいいんでしょお?」
「はいすごく。なんでまた出しますねー。そろそろラナエルちゃんの底抜けたいそうな気がしますけど」
「おほおおおおお!? 子宮に出てる、子宮膨れちゃううう!?」

 それでもおさまりきらないこの射精量は僕の怒りとかが原因なのだろうかと思いつつ、とりあえずラナエルも念入りにエンジェルハイロウでしばいて封印しておきました。


◇◆◇


 ラナエルを倒したことでイリアスヴィル一帯を覆っていた天使の気配は消え去った。とはいっても、それで何が救われるわけでもない。死んだ人は戻ってこないし、この村が滅んだ事実もそのまま残る。
 しかも世界はまだ天界の軍勢によって脅かされているし、いつまでもここで立ち止まっているわけにはいかない。だけど今は、今だけはどうしても歩けそうにない。
 だけど、そんな虚無感に支配されていた僕を立ち直らせてくれたのはやはりアリスだった。

「それにしても、妙に死体が少ないな。……転移魔法が使われた形跡もあるようだ」
「え……アリス、それってもしかして!」

 故郷の惨状に心を奪われてまわりの様子をよく見られていなかったけれど、確かにアリスの言う通り、死んでいるとわかる影の数はイリアスヴィルの人口と比べて大分少なかった。まさか、ひょっとして。そんな期待にすがるように村中を探し回ってみても、確かに遺体の数が少ない。それに、転送魔法の行先も天界に連れ去られたことを示しているわけではないらしいとアリスが突き止めてくれた。やっぱりアリスは最高だ。

「この村の西にあった隠れ里を覚えているか? この村で発動した転移魔法の行先はあの村、エンリカへ向かっているようだ」
「それじゃあ、そこに村のみんなが!」

 罠の可能性が消えたわけではない。そこでイリアスヴィルの人たちが無事でいる保証もない。それでも絶望の中で見出した一筋の希望を頼りに、僕とアリスはガルダの背に乗ってエンリカを目指した。


◇◆◇


「ふふふ、エルフなんて言っても私の舌にかかればイチコロよ。どう、気持ちいいでしょ?」
「あっあん! らめえ、おっぱいも首も全部、全部舐められたら……だめえ!」

 ガルダで上空から見下ろすエンリカの村は、案の定というべきか天界軍に襲われていた。村を南北から攻める軍勢には天使とキメラモンスターが混じっていて、特に天使相手には、なぜかエンリカ側の軍勢に交じっているエルフたちの攻撃が全く聞いていない。
 よくよく見るとエンリカ側にはエルフのみならずもんむすも混じっているようだけど、状況は悪い。あ、あの青い子ってひょっとしてスライム娘さんじゃないかな。僕が初めて出会ったもんむす。ともあれこのままじゃいけない、助けないと!

「じゃあ次は僕をお願いしまーす!」
「きゃああああ!? 空から男が降ってきたー!?」
「何をしておるのだルカあああ!?」
「いや、さっきまでのシリアスに耐えきれなくなって、つい」

 ……まあ助けるつもりがうっかりキメラタンの舌の中にダイブかましちゃったりしたけど、捕らわれていたエルフさんを助け出せたから結果オーライのはず。

「ま、まあいいけど。噂は聞いてるわよ、勇者ルカ。んふふ、精液美味しいんだってね」
「あ、あひいいっ! 精液欲しいんだったら舌で舐めるのはおちんちんだけにしてよ!?」
「だーめ。男の子のおっぱいとか首とか全部舐めるの大好きなんだから。れろれろれろ」

 キメラタンは全身が舌だらけのもんむすなうえ、その舌というのが滑らかだったりぷにぷにだったりざらざらだったりとバラエティに富む感触で、全身舐めまわされてキメラタンの舌も僕の体も精液まみれになるくらい射精させられてしまった。

「……は、ふぁ。ひゃへえ、こえいひょう、のめにゃい……おぼれ、りゅう……♪」
「ほれ言わんこっちゃない。全身の舌がしびれちゃってるじゃないですか」

 とはいえこういう全身搾精器官に変えられたもんむすは体を余すところなく僕をあひらせるのに使える代わりに全身が性感帯でもあるらしく、こうやってしばらく射精してると身動き取れなくなるんだけど。

「いえ、そこまでできるのはあなただけだと思うわよ?」
「それはどうも。それより天使の相手は僕が引き受けますから、エルフのみなさんは向こうのキメラが多くいる方へ!」
「わかったわ。彼の護衛に数人を残して、他は私に続きなさい。天使を殴れるのがあの子だけだからって、スライム娘だけにこの村を守らせるわけにはいかないわ!」

 エルフさん達が、今頃アリスがキメラ相手に鉄拳を振るっているだろう方へ走っていくのを見送り、僕は再びエンジェルハイロウを構える。まだ戦いは終わっていないし、こっちは特に天使が多かったのだから。

「見つけたぞ、あれが汚れし勇者ルカだ!」
「私達のおっぱいで責めたててあげるから、覚悟してね」
「あわ、あわわ。どうしよう、こんなところで出くわすなんて」
「大丈夫よ、人間の男程度、私たち天使の敵じゃないわ」
「うふふ、たっぷり射精していいから、楽しんでいってね」

 現れたのは天使兵5人。なんか見分けがつかないけど性格は結構違いがあるらしい。でも、どうであろうと変わりはない。僕のやることはいつも一つだけだから。

「……それは、こうやって私達5人のパイズリで精液をまき散らすことなのかしら?」
「否定はできないです。ああああっ、むちむちのおっぱい、きもちいいよお!」

 びゅううううっ、と長く濃い射精の感触。でも、僕は自分の精液をはっきり見ることはできない。膣内かと間違えるほどにみっちりと張りつめた天使兵の胸の中でイかされたせいで、全て胸の谷間に精液が包み込まれたからだ。
 5人揃って小柄な体に信じられないくらい大きなおっぱいを備えた天使兵さんときたら、パイズリのためにあるような胸の谷間の下半分が開いた服を着て、そのまま5人連続でパイズリをしてきた。5人とも甲乙つけがたい感触の良さで、正確が出るのか思いっきり強くはさんでくる子や巧みなテクニックで責めたててくる子、おっかなびっくりふわふわの感触を味あわせてくれる子などいろいろいすぎてとんでもなく気持ちよく射精できました。

「ふあぁ、貴方の精液でおっぱいが熱くなっちゃう……な、生意気よぉ」
「そう言われても。あーでもこれで全員5回ずつパイズリ射精できるんで、もうちょっと頑張ってくださいね……うっ!」
「きゃあん!? も、もうおっぱいの中どろどろよぉ。全部溢れて、顔にかけられたら……あっ、あああああ!?」

 ここまで見事な5連パイズリなんて初めてだったから、ついつい僕も頑張っちゃいました。


「恐ろしいまでの精力ですね。やはりあなたは新生する世界にふさわしくありません。この私、権天使のナガエルがあなたの罪を裁きます」
「できるもんならどうぞ」

 次に現れたのは蛇が絡んでできた椅子的なものに座ってこちらを睥睨するナガエル。さっそく蛇達が寄ってたかって、逃げ遅れたエルフさんをぺろぺろしていたんでその首を斬り飛ばし、もう他の誰も狙わせないよう突っ込んでいく。どうやらエンリカ侵略の指揮官はこの天使のようだ。あとはこいつさえ倒せばなんとかなる!

「とかなんとか言いながらあっさりと私の蛇に捕まりましたね。やる気がないのですかあなたは」
「いやもうなんかここんところの連戦めんどくさくなってきて。あひった方が早いかなーと……あひっ」
「いい度胸です。もとよりあなたは裁きを受ける必要がある身。3万年の凌辱刑に処すとしましょうか」

 蛇が絡みついた塊に椅子のように腰かけるナガエルのけだるげな声と眼差し。男のことを何とも思っていないかのごとく投げやりな態度だけど、彼女の操る蛇は貪欲に僕の精液を求めてくる。先端が二股になった舌や体自体で僕に巻きついて締め付けてぺろぺろされる。しかも、蛇の舌は細いから僕の感じるところをピンポイントでぺろぺろぐりぐりと弄ってくるから、ぺろりとされて一度射精。ぐりぐりとされてまた射精。亀頭をぱくりと咥えられてまた射精、と噴水のような勢いで何度も射精させられた。

「あっ、ひぃ……ひぃぃ……しゅごい、よぉ……」
「そ、それはこちらのセリフですっ。私の蛇が全てダウンして、……あっ、私も、イクぅ!」

 さすがに高位の天使だけあって危ないところだった。もし蛇とナガエルが感覚を共有していなければ、消耗した状態からまたナガエルに犯されないといけなかったから危なかったかもしれないね。
 やっぱり精霊のみんながいてくれないとキツイな。早くまたみんなと会いたいよ。


「はぁ、はぁ……疲れた」
「へえ、なかなかやるわね」
「お前は……ラプンツェル!?」

 ナガエルを倒し、天界軍の陣営に動揺が走ったのは確かだ。天使の数も大分少なくなったし、このままなら何とか追い返すことができるかもしれない。そう安心した瞬間を狙い澄ますかのようにして姿を見せた、この軍勢本当の総大将、ネクストドールのラプンツェル。
 人形のようにのっぺりとした材質の顔に嗜虐心まみれの笑みを浮かべる異形のもんむす。魔王軍の四天王すら凌駕する力を秘めた強敵のうちの一人だ。

「こんなちんけな村をわざわざ攻め落とす必要があるのかと思ったけど……勇者ルカを手土産にできるんなら悪くないわね」
「もう勝った気でいるとは、余裕じゃないか」
「あら、そっちこそ生き延びられると思ってるの?」

 自分の勝利を疑わないラプンツェル。実際、精霊の力を失った今の僕ではまっとうにやって勝てるかどうか。……シリアスしなければいくらでもなんとかなると思うけどね!

「おやめなさい」
「!? あなたは、ミカエラさん!」

 こうなったらいっそストリップして全裸で飛び込んでくれようか、と覚悟を固めかけたその時、僕とラプンツェルの間に割って入ったのは、初めてこの村に来たときに出会ったミカエラさんだった。

「ミカエラ? へえ、あんたが」
「私のことを知っていますか。なら、選ばせてあげましょう。このままおとなしく引き下がるか、それとも我が天軍の剣の力を見るか」
「……天軍の剣が猛威を振るったのは大昔の話でしょう。今更そんなハッタリが効くとでも?」
「そう思うのであれば、それもかまいません。いまだ切れ味はさびていませんが、信じるか否かはあなた次第です」
「……」

 にらみ合う二人。空気がきしんで寒気が走る。それほどの威圧感がラプンツェルと、等しくミカエラさんから発せられていた。最初から只者じゃないと思ってたけど、ミカエラさんは一体何者なんだ……。


 そんなこんなでラプンツェルもおとなしく引き下がり、なんとかエンリカの村を救うことに成功した。落ち着いて村の様子を見て見ると、なんとそこにはイリアスヴィルの人たちが! どうやら天使の軍勢が攻めてきたときに家の中にいた人たちはあらかじめ仕込まれていた転送魔法によってこの村に飛ばされ、それを察した天使たちが再度襲撃してきた、というのが事の顛末らしい。
 もし転送されていなければ、されたとしてもエルフさん達が倒されていたら。そう考えると恐ろしくてしょうがない。というか、キメラはわかるけど一体どうやって天使を相手に奮戦していたのだろう。実は天使と人間のハーフだったらしいとさっきイリアスヴィルで判明した僕が言うのもなんだけど、ちょっと気になるところだ。

「あ、ルカだ~。久しぶり~」
「ん? ……ああっ、そのむちむちの液体ボディにふにゃっとした笑い顔、スライム娘さん!」

 悩む僕にかかる声。妙に懐かしい響きに誘われて振り向くと、そこにいたのは僕が初めて出会い、おなかぽっこり白スライムにしてしまったスライム娘さんだった。さっきも上空から見た気がしたけど、まさか本当にいたなんて。

「その……ごめんね、ルカ。イリアスヴィルの人たちを、守ってあげられなくて」
「え? それはどういう……」
「このもんむすは、天使が現れた時にイリアスヴィルを守るため、たった一人で天使に戦いを挑んだのです。……どういうわけか、素手で天使を殴り飛ばして。どうやらこのもんむすは聖素を体に宿しているようですね」
「……聖素を、宿す?」

 話を聞くところによるとこのスライム娘さん、僕と出会ったあともイリアスヴィルのあたりをうろうろし続け、何を思ったかもんむすが村を襲ったりしないようそれとなく気を付けてくれたらしい。そして今日天界の軍勢が現れると、いてもたってもいられず村人を救うため天使と戦ってくれたのだという。
 ただ、普通にもんむすであるスライム娘さんが天使を殴れるレベルの聖素をその身に宿す理由はなんなのかだけど。……心当たりが、なくもない。

「ところでスライム娘さん。あの時僕が絞られまくった精液って……」
「……うふふ、もうすぐだよ。この子が生まれたら、名前を考えてあげてね?」
「案の定か。喜べ、ルカ。どうやら世界中でこれまで貴様がもんむすにばらまいた子種は、ここにきて天使と戦う切り札になりそうだぞ。……どうした。笑うがいい、ルカ」
「じゃあせめてその熊でもショック死しそうなくらい冷たい目をやめてもらえないかな!?」

 予想は、当たっていた。下腹部を愛おしげに撫でるスライム娘さんを見てそう実感する。ちょうどそのあたりは色が濃くなってるので何があるのかは見えないけど。
 あれだけ射精したんだから当たり前だろう。スライム娘さんは僕の子供を孕んでいて、天使の血が流れている僕の子を宿したことで聖素に干渉できる体質になっていたらしい。どうしよう。そういうのがアリだとすると、世界中に天使を殴れそうなもんむすの心当たりがありすぎる!


「そういった話は後にしましょう。ルカ、私はあなたに伝えておかなければならないことがあります。私の家へ来てもらえますか」
「……はい。よろしくお願いします」

 ともあれ仕切り直しだ。僕のことを昔から知っていたらしいミカエラさんから、いよいよ知るべきことを教えてもらう時が来た。ラプンツェルにもその名が知られていたり、エルフやらその他もんむすをかくまうエンリカの村に住み、まるでいずれ天界軍がこの世界に攻め寄せてくると知っていたかのようにイリアスヴィルの住人の避難を計画していたこと。その話は、きっと重大な意味を持つだろう。


◇◆◇


「これこれしかじかというわけです」
「なるほど、かくかくうまうまですねわかります」
「それだけでわかりあうな貴様ら」

 だがしかし、長くなるんでカットで。
 簡単にまとめると、僕の母さんは熾天使で、ミカエラさんの妹で、実はもう一人ミカエラさんと母さんの妹に当たる3番目さんがいるらしかったり。
 そしてイリアスと白面の者……じゃなかった初代魔王であるアリスフィーズは世界が生まれた後にそれぞれ聖素と魔素が集まって生まれた存在で対立していたとか。
 それはもういろいろ教えてもらいました。大半は割とどうでもいいんだけど。

 いや、六祖が実在したとか今も封印されてる上にそういう情報はイリアス側が遮断したとかいうのも確かに重要なんだけど、少なくとも僕が今この世界で為すべきことはイリアスの暴虐を止めること。これ以上覚えるとパンクしそうだから忘れておきます。

「都合の悪い情報は抹消して隠蔽するなんて、まるでニンジャ真実みたいですね」
「あなたは何を言っているのですか」
「気にするな。ルカの言うことがおかしいのはいつものことだ」

 なんかひどいことを言われたりもしているけれど気にしまないよ、うん。

 そんなこんなで、状況は大体わかった。千年万年単位での因縁が引き起こした大問題の最終局面。そこに僕たちは居合わせてしまったらしい。文句なんて言っていられない。この世界を守るため、僕たちは今できるせい一杯をしないといけないみたいだ。


「魔王様ー! プロメスティンの残したデータの解析が進んだのじゃー!」
「あ、たまもだ。なにかわかったんだ?」

 そんなふうにミカエラさんの家で話を聞いていると、たまもが魔の大陸からすっ飛んできてくれた。どうやら精霊を封印している結界について何かがわかったらしい。なんかミカエラさんとたまもは知り合いみたいな空気を出してたけど、なんだかんだで二人とも長生きしてるから知り合いなんだろう。

 たまもの言うことによると、どうやら精霊たちは力を封じられてこそいるモノの、アリスのように完全に封印されているわけではないらしい。彼女たちはこの世界の物理法則を司っているから、もし本当に封印や消滅などさせてしまったら水から火が出て雨のかわりに岩が降り、風が吹くたび川が逆流するようなとんでもないことになるのだという。
 つまり、再び精霊たちと出会った地を巡って会いに行けば契約しなおせるということだ。

「じゃが、悪い話もある。世界中の町や村、国が天界の軍勢に攻撃を受けておる。どこも今は持ちこたえておるようじゃが、この状態が長く続けば……」
「……わかった、そっちは精霊を取り戻す途中に僕たちで何とかしよう。アリス、力を貸してくれ」
「貴様ならそう言うと思っていた。なに、心配するな。こうなったらとことん付き合うぞ」

 これで方針は決まった。
 世界中を再びめぐりながら、天界軍を蹴散らしつつ再び精霊たちと契約する。……まるで、ずっとアリスとしてきた旅を繰り返すみたいだ。お互いそう思い至ったからだろう。こんな状況なのに、僕とアリスは笑いあえた。
 うん、こういう余裕があれば、きっと大丈夫。

「それなら魔王様、本体が封印されていても戦える策を授けるのじゃ。ささ、こちらへ」
「うむ、わかった」
「ルカはもう休みなさい。その間に新しくあなたが身に着けた、あなたの母であるルシフィナの技について教えてあげます」
「ありがとうございます。……えーと、おばさんって呼ぶのはなんなので……ミカエラさん、って呼んでいいですか?」
「っ!? え、ええもちろん。何度でも呼んでください。どんどん呼んでください」
「……離せたまも。唯一の肉親にすら上目遣いであんなことを言うドアホを締めてくる」
「あとにするのじゃ、いそがしいんじゃから」

 アリスはたまもに奥の手を教わりに行き、僕は体がふらふらしてまともに動かなかったのでミカエラさんに半ば強制的に休まされてしまった。ひざまくらで。優しく頭を撫でられながら、おっぱい越しに顔を覗き込まれて母さんの思い出の詰まった必殺技について教わる時間。……これで安らげるって人間としてどうだろうと思わないでもないけど、まあ気にしない気にしない。


◇◆◇


「エデン様、どうやらエンリカ攻略は失敗した模様です」

 荘厳な光が満ちる天界。
 世界を見下ろす高次元のこの空間こそがイリアスを筆頭とする天界軍の本拠地だ。1000年前の聖魔戦争に端を発する、魔族と人間を管理し、場合によっては全てをリセットして再創生するイリアスの計画は下界から干渉できないこの空間あってこその莫大な時間をかけて準備を進められてきた。
 その指揮を執る者こそ、熾天使エデン。ボンキュッボンのむちむちボディを持ち、何故かいつも全裸で腕組みをしている美女である。

「あの村は確か、プロメスティンのネクスト・ドールとやらが率いていたのでしたね。天使がついていても失敗するとは、やはりイリアス様の軍勢にはふさわしくないようです」
「黒のアリスにプロメスティン……あの者たちを信用して良いのでしょうか。いずれイリアス様に害をなすのでは」
「そこまでにしておきなさい、マリエル。イリアス様のご意志に異議を唱えることはなりません。……それに、そうなる前に始末してしまえばよいだけのこと。既にキューピッドを張り付けてあの者たちの真意は探っています」

 天使の頂点に立つ熾天使の階級を唯一持つエデンの持つ強大な力と知性の深さは並みではない。イリアスの下で長年天使たちを統率してきた彼女の卓越した洞察力は、近い将来黒のアリスやプロメスティンがイリアスにとって害悪になるだろう未来を見せていた。
 まさに、完璧な天使。イリアスの右腕。
 ……と、見えなくもないのだが。

「さすがイリアスさまに生み出された三番目の熾天使! さすがエデン様です!」
「……今、なんと?」
「……あ゛」

 じろりと幼女大天使マリエルを睨むエデン。鋭く未来を見通すその眼差しは極めて鋭くマリエルを見据え、目尻に涙がきらり。

「私を3番目と呼ぶなああああああ!!」
「しまったー!? エデン様のツボ押しちゃったー!?」

 そしてそのまま癇癪起こして泣き始めた。

「誰が、誰が3番目ですか! 今の天界に熾天使は私しかいないんです! なのに3番目って! いつまでそう言わせるつもりですか姉さあああああん!」
「お、落ち着いてくださいエデン様! 仮面ライダーはV3が人気ですし、ドラクエなんて今でも3が傑作の呼び声が高いではないですか!」
「ホームアローンが3でこけたって言ったのは誰ですかああああ!」

 熾天使エデン。
 楽園の名の通り天界の大地そのものともいうべき強大な力を秘めた最高位の天使であり、しかし3番目扱いされると即座に駄々っ子と化す割とダメな末妹体質の天使だった。


◇◆◇


「なんだろう、今すぐミカエラさんとはまた別のおばさんを慰めてあげないといけないような気がしてきた」
「気のせいだ。放っておけ」

 なんか謎の電波を受信したような気もするけれど、ひとまず置いておこう。それより今は眼下のイリアスベルクを何とかしないと。天界の軍勢に町を包囲され、衛兵さんたちが必死に町への侵入を押えているけど一部のキメラや天使が町に入り込んでしまっているのが見える。
 僕とアリスはガルダから飛び降り、イリアスベルクの救援に向かった。

「……それは良いけどなんでアリスは僕にしがみつきながら飛び降りるの?」
「またホールインワンでもんむすにあひらされに行かないようにだ、ドアホ!」

 アリスからの信頼がちょっと目減りしてるのが辛いけど、その辺は今後の行動でアリスへの愛を示すしかないんで、こうしてぎゅっと抱きしめられてるのがうれしいことも含めてしっかり伝えていこうと誓いながら、僕たちはイリアスベルクへと舞い降りた。



[38003] 19話「以前出会ったもんむすたちが頼もしいけど、それつまり僕の子を孕んでるってことで超興奮する」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:2ffe867f
Date: 2013/10/13 21:59
 イリアスベルクの町は、僕たちが到着した時点で完全包囲されているうえに町の中にもいくらか天界軍が入り込んで入りらしかった。とりあえず飛び降りがてら町の入口のキメラをきゅっと締めてみたけど、どうやらここを攻めているのは雑兵扱いのキメラビーストばかり。ここは十分抑えられるという兵士さん達の頼みもあり、僕とアリスはもっと強力なキメラや天使が入り込んでいる町の中へと向かった。

「さあ、イリアスベルクは勇者ともんむすのお嬢ちゃんが何とかしてくれる。あの子達だけにいいカッコさせないように、俺達もいくぞ!」
「任せてください、俺はこの戦いが終わったら彼女にプロポーズするんですからね! 実は花束も買ってあったりして」
「田んぼの様子見に行ってくれと頼まれて外に出たらなんかキメラに出くわしましたけど、がんばります!」

 ……急いで片付けよう。でないと兵士さん達が危ないし。


「うふふ、男を一度に三人も捕まえられるなんて嬉しいわあ。さ、それじゃあ触手の中は丸いのを使おうかしら、それとも四角いの? 両方もいいわよね」
「ひいいいい!?」

「あ、僕以外の人があひるのは割とどうでもいいんで雷鳴突きー」
「私の出番があああああ!?」

 道中で若い男をとっ捕まえていたキメラスラッグさんをさぱっと一刀で封印して、町の中心部へと向かう。いくつか強力なもんむすと天使の気配は町に点在してるけど、こういう場合は町の中央に居座っているらしい、ひときわ強大な気配を放つ天使を倒すのが一番だ。


「このっ、このお!」
「ええい、止まれ!」
「がおーっ! これ以上は進ませないのだあ!」
「……邪魔ね。みんなまとめて締め潰してあげるわ、おちびさん達」

 路地を駆け抜けいくつかの角を曲がった時、目の前に現れたのはキメラ系もんむす。髪の変わりに太く長く強靭な触手を生やしたキメラテンタクルと、それを相手に立ち向かう小さな少女たち、いつぞや盗賊団をやっていたプチラミア、ヴァンパイアガール、ドラゴンパピーの三人だった。巻きついたり催眠術を使ったり火を噴いたりしているものの、相手は強力なキメラ。彼女らの力では敵わず触手に絡め取られてしまった。しかも締めているのは首。あれは危ないって!

「というわけで、僕が相手だ!」
「あら、あなたは汚れし勇者ルカ。相手をかまわずもんむす相手にあひっているという話だったけれど……多少は見どころもあるのかしら」

 エンジェルハイロウで触手を断ち切ってプチたちを助けることはできたけど、相手はすぐに触手を再生させて僕を獲物と見定めたらしい。触手がいっぱいある相手は手数も多くて普段は大量に射精させられるから、気を付けないと!

「そういういきがったセリフは、せめて私の触手に耐えてから言うことね。ああ、でも今ならリクエストに応えてあげるわよ。私の触手で、おちんちんをどうしてもらいたい? 言わないとこのまま何もしてあげないわよ」
「あ、あぁ……締めてえ、ぎゅってして、それで上下にしこしこしてぇ……!」

 でも全身触手に絡め取られて為すすべなく宙吊りにされておちんちんを握られるともうどうしょもないんだけどね! みっちり筋肉のつまった触手がしゅるしゅると絡みついては来たものの、キメラテンタクルはそれ以上のことをしようとしない。これ以上にして欲しいことがあるのなら、全て言葉にして頼めと。
 何このプレイ! すっごい屈辱的で燃えちゃうんだけど!

「ねえ、もっと……もっとしてよぉ。いっぱいの触手でぐちゅぐちゅってしてえ。たくさん絡めて、ぎゅーってしてくださいぃ……!」
「し、してるっ。全部あなたの言う通りにして、しすぎて……もうらめへええええ!?」

 そうやってれば大抵ノックアウトするのは相手が先だしね。

「くっ、ふざけないでちょうだい。こんな理由でやられてなるものですか」
「これまで僕を襲った数十人のもんむすが同じ理由で封印されてますが。そういえばこの子達もこんな感じで改心させたなあ」
「そのことは言わないでよ!? ……いや、むしろまた体で思い出させて欲しいかなーなんて思ったりも。私たちは天使を殴れるけど力が足りないから……おねがい!」
「と、とにかく! 往生際の悪いこいつは我たちがなんとかしておくから、ルカは先に行け! ちゃんと倒したらご褒美頼むぞ!」
「うがーっ! 私の炎をくらうのだ! ……か、体が熱いから、あとで鎮めてほしいのだ」

 キメラテンタクル自体はまだ足をがくがくさせながらも健在だったけど、その相手はプチたちが引き受けてくれるという。ちょっと不安ではあったけど、キメラテンタクルはもうだいぶフラフラだし何とかなるはず。
 なんか空中でぐるぐる回ってから炎を纏った飛び蹴りをするドラゴンパピー、マントを体に巻きつけぎゅるぎゅるとドリルのように回転させながら突っ込むヴァンパイアガール、もし人間と同じ二本足であれば開いたり閉じたりしているだろうくねくねした下半身の動きをしているプチラミアと三人それぞれの必殺キックをかましているのを見て、僕は町の中心部へと向かった。
 ……でも天使を殴れるってことは、やっぱりあの子たちもか。うぅ、どんだけ僕の子供がいるんだろう。


「見つけたぞ、お前がこの町を攻めに来た親玉か!」
「あら、また人間が一人。私の餌食になりに来たのですね?」
「くっ……! ロリっぽい体型にひらひらスケスケのエロい服だからって、僕は惑わされないぞ!」
「……そういうところにしか目がいかないあたり十分惑わされてるであろうが」

 町中央の広間で既に何人かの男を犠牲に舌らしい天使の総大将は、大天使マリエル。これまで見てきたどの天使よりも若い、というか幼いとすらいえる少女らしい姿で可愛いのだが、衣装は神々しさとエロさの絶妙な割振りが成されたスケスケのもの。間違いなく恐ろしいほどの力を持った天使だ。


「そういうことは、こうして私の中で直接味わってもらいませんと。……んっ! ほぉら、いっぱい出してしまいましたね。あなたの穢れた精液、全て私が浄化してあげます」
「んああああっ! 小っちゃい中できつく締められてるぅ! こ、こんなに小さい体なのにえろすぎるよお!」

 と、いうことを騎乗位で犯されながら思い知る。マリエルは自分の服の端を口でくわえ、縦筋にしか見えない小さな膣に挿入する瞬間から射精してごぷりと精液をあふれさせる瞬間まで、全てを僕に見せつけてくる。
 しかも少女じみた姿なのに顔に浮かべるのはドSさがうかがえる優越感に満ちた蔑みの笑いとか、膣奥で射精された時のうれしそうに蕩けた顔とかで。何この子、エロ過ぎるんだけど!

「はぁ、はぁ……だから我慢できなくなってもしょうがないよね」
「らめえええ!? 我慢しないの、禁止ぃ……あっ、あ……! また出てる、子宮の中パンパンなのにぃ……天使なのに、勇者の子を孕んじゃう……子宮が孕みたがっちゃいますうう!」

 トドメのようにぴゅっとまた射精し、既に妊娠してるのではというくらいに膨らんだお腹がぴくんと震え、マリエルはそこで気絶した。うん、やっぱりこうやって精液量で落とすのが僕のスタイルだよね。

「ルカ、やったのだ!?」
「我らはあのキメラを倒したぞ、ほれ」
「せっかくだから触手で編んでみたの。寝袋みたいになっちゃった」

「三人とも、無事だったんだ!」
「ほう、弱っていたとはいえあのキメラを倒すとはなかなか見どころがあるな」

 マリエルを倒したことで展開軍は撤退。プチたちもキメラテンタクルさんを倒すことに成功したらしく、意気揚々と帰ってきた。これでイリアスベルクはひとまず無事と見ていいだろう。

「でも……助けられなかった人もいっぱいいたのだ」
「我にもっと、もっと力があれば……」
「ごめんね、ルカ。私達だけじゃ、守れなくて」

 とはいえ犠牲がなかったわけではない。プチたちは、そのことを嘆いている。何故か知らないけど天使も殴れた自分たちがもっと強ければ、と。……まあ天使を殴れる理由は例によってアレなんだろうけど。

「……泣かないで、みんな。確かに間に合わなかった人がいたのは残念だけど、君たちがいたから助けられた人がいたのも間違いないんだから」
「そうだよ、おかげであたしらは助かったんだ。ほら、あまあまだんごでも食べて元気をお出し」
「……あまい」
「……おいしい」
「……くすん」
「わぁい」

 ちなみに、三人のプチズに交じって平然とあまあまだんごをもらっているのはアリスだ。や、サイズ的にも活躍的にもふさわしいんだけど。でも魔王としてのプライドはないのか。そんなところも可愛いけどさ。

「とにかく、ここはもう大丈夫そうだから行くよ、アリス」
「ちょ、ちょっと待て! まだあまあまだんごを食べ終わっておらぬ」
「だからこそ、だよ。ハピネス村も襲われてるみたいだし、早く助けにいかないとこれから先はハピネス蜜が手に入らなくなってあまあまだんごもなくなる、なんてことに……」
「何をしているルカ! 一刻も早くこの世界から天使共を駆逐するのだ!」

 そして、食べ物をネタにするとあっさり釣られるちょろいところも。
 僕は満面の笑みを浮かべながらアリスを追ってガルダに乗り込み、一路今度はハピネス村を目指した。


◇◆◇


「ひゃめ、へぇ……僕のおちんちん、変になっちゃうからぁ……!」
「だぁめ。私の檻の中にいる限りあなたはずーっと私の物よ。まして私が精通させ下上げたおちんちんなんだからだれにも渡さないわ」

「物理的に囲われちゃったんだー、いいなー。僕もアリスに囲われたかったよついでに壊斧・大山鳴動!」
「私のショタっ子逆光源氏計画がああー!?」

 とりあえずハピネス村付近で村の少年をとっつ構えて自分専用に洗脳しようというどこかの青スライムみたいなことをたくらんでいたキメラプリズンをガルダから飛び降り際の壊斧・大山鳴動でぶっ叩きつつ子供を開放して降り立った僕。どうやらハピネス村もすでに天使の軍勢に襲われているらしい。

「あなた……は、勇者ルカ! 来てくれたのですね」
「ハーピークィーンさん、お久しぶりです。……っていうかハーピーさん達の集団戦法すごいですね。キメラプリズンさん既にフルボッコなんですが」
「それでも、天使たちにはかないません。どういうわけか私たちは聖素を備えた天使とも戦えるようですが……その、身重なので」

 久々に会ったクィーンハーピーさんは、他のハーピーを指揮して巧みにキメラプリズンを追い詰めていく。火矢を放ち翼で起こした風で誘導してさらに風を送って火柱を立てて、と恐ろしい連携。その一方で、ぽっ、と頬を染めて愛おしげに下腹部を押えたりするんだからもう犯されたくなってくる。

「へぇ、それじゃあ私がやってあげようか……ってちょ、どうして私の頭蹴り飛ばすのよおおおお!?」
「はっ!? クィーンハーピーさんの可愛さを堪能するのを邪魔されたので、つい」

 だから、のっそり現れたキメラデュラハンさんの頭をボールか何かのように遠くに蹴り飛ばしちゃったけど仕方ないよね。


「でも、犯されたらこんなに素直になっちゃうんだからあなたもちょろいわよねえ。どう? 私の中の蛇の感触は」
「ひああああっ! 小さな蛇みたいなのがいっぱい絡んでくるううう!? あひっ、あひいいい!」

 そんなギャグっぽい展開だったけど、キメラデュラハンさんは結構な強敵だ。首と胴体が分離しているから、首は僕の胸に乗ってじーっと顔を見つめ、一方で体の方は騎乗位で激しく腰を振って犯してくる。このね、じっとり観察されつつ激しく犯されるというのがもう!

「へは、ひっ! なにこれぇ……私の中の蛇が言うこと聞かない……精液欲しがって、気持ちよすぎるのに腰が止まらないぃい……あへ♪」
「おぉ、頭じゃなくて体に自由を奪われちゃってる」

 まあ結局は、体の本能に頭の制御がついて行かなくなってアヘ顔晒す羽目になったりするんだけど。
 とにかく、これでいったんハピネス村周りの敵はハーピーさん達に任せられるようになった。あとは急いで村の中に入り込んだ天使を倒さないと!

「こんなにたくさんの人たちを犠牲にするなんて……お前たちは一体何をしたんだ!? 僕にも同じことをやってみろ!」
「ええ、もとよりそのつもりです。私達三人の淫技で罰を与えることは、既に決定事項ですから」
「……ルカよ、少し期待しただろ貴様」

 ハピネス村を荒らしていたのは三人組の天使、トリニティ。なんでかみんな目を閉じてるんだけど、そろいも揃ってスタイルが良くて正統派の天使といった感じだ。こういうのに限って手ごわいし、数も多い。ここは一気にリーダーを狙うしかない!

「で、リーダーが誰だかわからないうちに捕まった、と」
「ええ、その通りよ。あなたたちのチームが来てくれたおかげでもあるけれど。さ、罪人の十字架を楽しんでもらおうかしら」
「うわあああ、6人にされるなんて、聞いてないよおお!?」

 と思ったんだけど三人とも連携が見事過ぎて誰がリーダーか判断がつかず、しかもなんかもう一組のトリニティが現れてごっちゃになってるうちにさくっとやられてしまいました。
 この罪人の十字架という技、実に恐ろしい。6人がかりで僕の体を十字架上に空中で拘束し、ダブルパイズリされたり左右から顔におっぱいを押し付けられたり両手でそれぞれおっぱいを揉まされたりおっぱいおっぱい。

「うぅ、おっぱいばっかりで気持ちいい……手も口もとまらないでおっぱいじゅるるるるっ」
「ひゃんっ!? こ、こんなに念入りに乳首を吸ってくる男は初めてです。恥というものがないのですか!?」
「や、あ……そんなにぎゅうぎゅうおっぱい揉んじゃだめぇ、か、感じちゃうぅ!」
「んぶううう!? ね、ねえ。どうしてこの男、何度射精しても萎えないの? 私達のおっぱい、もう精液でドロドロで……けぷっ」

 などとゲシュタルト崩壊しそうになるころには、トリニティの連携も崩壊していた。いやあ、こんなに押し付けられたらそれは男としてテンション上がるでしょう?


「そんな理由で天使を倒すとは。さすがは私達ハーピー一族の見込んだ殿方です」
「そう言ってもらえると嬉しいです。……あー、クィーンハーピーさんに抱きしめられるとふわふわで超気持ちいいです。癒される~」

 でもってハピネス村を開放することに成功した僕たち。アリスは喜んだクィーンハーピーさんに山ほどハピネス蜜をもらってご満悦で、僕の方はクィーンハーピーさんがぎゅーっと抱きしめて頭をなでなでしてくれた。初めて会ったときもそうだけどこの人に抱きしめられると気持ちよすぎて大変だ。

「じゃあ、そろそろ行きます。……癖になったらいけないんで」
「そう、ですね。ハピネス村のことは任せてください。私達ハーピーが一族の全力を持って必ずや守って見せます。……だから、いつかまた来てください。今度はハーピーの里一同、あなたの子供達と一緒にお出迎えしますから」
「アッハイ」

 名残惜しいけれど次の町を目指さなければいけないからハピネス村を後にする僕たち。……正直ここですでに子供が生まれていたらまた一回り種付けしなくちゃいけないかなーと思っていたので、まだ生まれてないのは助かった。次に来るときも同じである保証はないけれど。
 最後にクィーンハーピーさんがやさしくほっぺにキスしてくれたのを最高の餞別にして、いまだハピネス蜜をぺろぺろしてるアリスと一緒にガルダに乗って飛び立った。

「アリス、手も口のまわりもべとべとになっちゃってるよ。ほら、僕が取ってあげるからぺろぺろするといいよ。僕の指も一緒にぺろぺろしてくれるとうれしいな」
「むぅ、下心が透けて見える。……が、いいだろう。これまで貴様はよく頑張っていたし、行く先々で会う昔の女にばかりかまけているのも気に入らなかったところだ。魔王の舌技でしゃぶってやろう。指をしゃぶられるだけで射精してしまうかもしれんな? ふふふ、れぇろ」
「あひぃいい!? ほ、本当に指をぺろぺろされるだけでイっちゃいそうだよおお!?」

 などなど。こんな時でも旅は結構楽しいです。


◇◆◇


「わぁい、人間の男がいっぱい。ねえねえお兄さん、私に種付けしてください。いーっぱい産んであげますから♪」
「ひいいいい!? ロリっぽいのにボテ腹した変なのが追いかけてくるううう!?」

 セントラ大陸でまず最初に向かったのはサン・イリア。イリアスヴィルがあれほどの壊滅的な被害を受けていたことやセントラ大陸ではむしろ珍しく、アミラや妖精、幽霊以外のまともなもんむすがいないことを考えると、イリアス教の聖地であるサン・イリアは逆に天界軍にとって邪魔者がいないもっとも侵略しやすい街ということになる。
 そんなわけでさっそく来てみたのだが、いるわいるわやばそげなもんむすが。さっそくひとりの男性を追いかけているキメラバグを発見。両手足が虫っぽい何かに変わっているちょっと幼げな子なのだけど、何故か口は耳のあたりまで裂けてるしお腹はポッコリしてるしでかなり改造されているらしい。

「そうはさせない、僕が相手だ!」
「あ、また別のお兄さんだ。……うん、こっちのお兄さんの方がいっぱい子作りできるかも。おまんこも蟲穴もうずいちゃいます」

 追い回されていた人を逃がして立ちはだかった僕を、どうやらキメラバグはロックオンしたらしい。欲情に染まった顔で背中から生えている怪しい器官をぐちぐちとエロい音させてる辺り、アレの中に射精させられるのかなーと半ばあきらめつつも、これ以上の犠牲を出さないために戦いを挑んだ。

「……そうやっていきがってたのに、女の子にのしかかられるとすぐ動けなくなっちゃうお兄さんのこと、私好きですよ」
「そういうセリフは興奮で血走って白目が黒くなった顔じゃなく普通の顔で言ってくれると嬉しいな」
「あっ、ごめんなさい。お兄さんがあんまりにもおいしそうだったから、つい……」

 そして、キメラバグの節足に押さえ込まれ、足を顔の横まで持ち上げられる屈辱的過ぎて興奮しちゃうポーズにされちゃいました。思わず興奮でもんむすらしい顔になっちゃったキメラバグだけど、すぐに元の人っぽい顔に戻ってぽっと顔を赤らめて恥ずかしがってる辺り結構可愛いなこの子。

「人間用の穴もあるんですけど、お兄さんとはいっぱい子作りしたいんで蟲穴を使っちゃいますね。本当は人間と交尾するようの穴じゃないですから、これで射精しちゃったら人間失格ですよ?」
「いや、その辺は大丈夫。プランセクト村の虫系もんむすさんとか、果てはベルゼバブとかにも犯されたことあるから」
「そ、そうなんですか、すごい経歴ですね。……あっ、でもつまり私がいっぱい子作りしてもいいってことですよね!」
「いやその理屈はおかしあひいいいい!? 蟲穴、変な形だよぉ! なのに無理矢理入れられてるううう!?」
「あんっ、お兄さんのおちんちん、あっという間に奥まで入っちゃいましたね。先っぽにふれてるぷにぷにしたの、わかります? 私の卵です。いっぱい受精させてくださいね♪」

 いやあ、やっぱり虫のもんむすは生殖欲が強いよね。人と交わるようにはできていない蟲穴を力づくで出したり入れたりピストンしてきて、しかもその奥では受精を待つ卵がたっぷりお出迎えなんて、我慢できるわけないじゃない。

「んんんっ! ……はぁ、やっぱりお兄さんの精液、とってもぴちぴちで生きがいいです。これなら元気な赤ちゃんたくさん産めそう。ねえ、もっと出してください。今私のお腹にある卵、全部孕ませてください。私のこのお腹、お兄さん専用の孕ませ袋にしてくださいっ!」
「ちょ、待って! たぶん既にそうなってるから! 蟲穴擦る度に僕の精液溢れてるから! これ以上すると命すら危ないよ、君の目逝っちゃってるし!」

 けど性欲に取りつかれて暴走気味だったんで、とりあえずさくっと封印しておきました。やっぱりキメラのもんむすはいろんな意味で危ないね。


「まったくもって同感です。やはりここは私のような正統派のもんむすが頑張りませんと。イリアス様からの啓示に従い、あなたを罰します」
「あ、シスターラミアさんお久しぶり。やっぱりまた会うことになりましたね。しかも敵として。悪いけど僕はこの町を守りたいんで、引きませんよ」

 次に会ったのは、懐かしい顔であるシスターラミアさん。シスターの服からラミアの蛇体が伸びているというこれまたマニアックな人で、元からもんむすの身でありながらイリアス教を信じていただけに当たり前のように尖兵となっていた。どうやら見た目よりも強力なもんむすの人らしいけど、こんなところで立ち止まっているわけにはいかない!

「はい、終了です。ちょっとおっぱいを見せただけであっさり釣れるなんてさすがに思いませんでした」
「いやいや、あんなふうに両手広げてウェルカムされたらさすがにむぐぐ」
「こぉら、顔を上げちゃダメです。あなたはこれからずーっと私のおっぱいに顔を埋めたまま罰として搾り殺されるんですから」

 おっぱいの誘惑にはかなわなかったけどね! カウンターで見事に捕まって、そのまま蛇体で抱きしめられたまま巻きつかれて身動き取れなくされ、顔は谷間を出したおっぱいにおしつけられて何も見えないし顔中全部柔らかいしいい匂いがするしで大変なことに。

「さあ、これから先あなたの精子は全て私の中に出してもらいます。外出しなんて禁止ですよ?」
「むぐむぐぅ~っ!?」
「あんっ、腰を押し付けて、気持ちいいんですか? 私もあなたのおちんちんを気に入っちゃいそうです。さ、たっぷり射精してくださいね」

 シスターラミアさんはもんむすらしいエロさももちろん備えているが、さすがにシスターだけあって優しいところもある。僕の頭を愛おしげになでなでしながらもおっぱいにおしつけ、蛇体は腰を少しも引かせず中でぐちゅぐちゅと締め付けてくるのはなんか方向性間違ってる気もするけど。

「あ、ああああんっ! くふっ、射精、しすぎです……っ。本当に罪深い人ですね。私のようなシスターにこんなにこってりと濃い精液で種付けするなんて……シスターを孕ませるつもりですか?」
「むぐむぐ、むふ~」

 いろいろ言ってきてはいるんだけど、もはや僕に自由はないから開き直っておっぱいの感触を堪能することにしました。そろそろ舌が回らなくなってきた感じなんで、ノックアウトするのも近いだろうし。
 シスターラミアさんのおっぱいはああやって釣りに使うだけあって実にいい。張りも柔らかさも十分で、もしもパイズリされながらイリアスみたいなゲスい目で睨まれたらそれだけで魂持って行かれちゃうかもしれないくらいに。


「って感じで街は大体なんとかしました。……でも僕は、人を救うことはできても人の心までは救えません。それができるのはサン・イリア王。あなただけです」
「私が……心を……」

 僕を襲ってくるわけじゃないカトブレパス娘さんはさっくり封印して、精気を吸われてしおしおになっていたサン・イリア王を救出する。なんだかんだでサン・イリア王を慕っている妖精や幽霊から生命力を分け与えてもらったおかげで命は助かっているあたり、やはりサン・イリア王は仁徳のある人なんだと思う。だからこそ、イリアス教というこの世界の人々の心の支えが失われつつある今、この人までも失うわけにはいかない。たとえイリアスの軍勢を退けることができたとしても、その先の未来を紡ぐためにはサン・イリア王のような人が絶対に必要だ。


「だからこの聖堂に引きこもってる人も助けに来ましたよオラーッ! 天使はもうお呼びじゃないんで帰ってください」
「ふん、その程度の理由で私が引くとでも思っているのですか。……どうせ、あなたも私の姿を見て異形だの化け物だの言うのでしょう。いいですもう慣れました」
「いや、僕はもんむすで慣れてるんで別に問題ないですけど?」
「えっ(とくん)」
「……ルカ、毎度思ってることなのだが貴様、その無自覚かつ全方位のフラグ立てをやめろ」

 いっそ殉教したらあという絶望した人たちが集まっている聖堂に駆けつけてみると、そこには下半身にいろんな虫の形質が発現したもんむす以上にもんむすっぽい能天使ムズキエルがいた。どうやら聖堂に直接降臨して、ここの人たちを絞りまくろうとしていたらしい。そんなことはさせるもんか! やるんなら先に僕をやれ!

「ではリクエストにお応えして。うふふ、私の交尾穴を見てこんなに大きくしたのですね。かわいいです。特別に枯れ果てるまで絞って私の娘虫のお父さんにしてあげます」
「ひぃいあああああ!? 中がぐじゅぐじゅで、吸いついてくるううう!?」

 いろいろな虫のパーツがキメラ状に生えているムズキエルから逃れるのは難しい。カマキリのカマで腰のあたりをがっつり固定されたうえでへこへこと強制的に腰を動かされて、キメラバグのものに似た蟲穴に入れさせられた。……というかムズキエル、見た目が異形なことを気にしていたらしい。なんでもさっき聖堂の中の人たちにも化け物扱いされたようで、それを気にしないと言った僕を見る目にちょっとねっとりとした熱が宿っていた。

「ちょろい人って実は結構可愛かったりしますよね。アリスも食べ物で簡単に釣れるんでかわいいあひいい!?」
「ダメです。あなたの彼女があの幼女ラミアな魔王なのはわかりますが、今は私だけを見てください。私だけを孕ませてください。いっぱい、いーっぱい産んであげますから♪」

 なんだろうこの、彼氏いない歴=年齢だったやり手OLが若い彼氏を捕まえたみたいな感じ。ムズキエルってば、実は適当な彼氏見つけたら甘やかし上手のお姉さんになるんじゃなかろうか。


「まあでも、僕が甘えたいのも甘やかしたいのも基本アリスだけなんでごめんなさい。南無南無」
「ばっ、バカ! こんなに人が多いところでそんなことを言うなドアホ!」

 ムズキエルを封印したエンジェルハイロウを鞘に収めながらそう呟く僕を真っ赤になって叩いてくるアリス。大丈夫だって、他の人たちはサン・イリア王の言葉に夢中で僕らのことなんて聞いてないから。
 俺の天使がこんなに不気味なわけがない状態だった人々をすら優しく徳のある言葉で諭しているサン・イリア王を見ると、僕の選択は間違っていなかったのだと確信できる。人間の世界はまだ大丈夫。僕たちが守って見せるし、守った人の心はサン・イリア王や他にも諦めない人たちがきっと救ってくれる。
 とりあえずここは大丈夫そうなんで、僕たちはまた次の町へと向かうことにした。

「そういえば、このあたりには例の幽霊屋敷もあったよね」
「待て、あそこに人はいない」
「よくよく考えるとプロメスティンと初めて会ったところだし、きっと何かの手掛かりがあるはずだよ」
「おい聞け」
「クロムも改心したはずだから幽霊騒ぎもなくなってるはず。……なのにもし何かがいたらそれは……ねえ?」
「ひっ!? いやだー! 行きたくない、おうち帰るー!」

 幼児退行じたばたと暴れるアリスを小脇に抱えてガルダに飛び乗る僕。さあ、これからは精霊の森を含めたセントラ大陸南端地域を守りに行くぞ!



[38003] 20話「エル、クロム、ノーム・・・・・・なんだろうこのロリの三連星」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:bb458662
Date: 2013/10/20 22:24
 ガルダでたどり着いたナタリアポートは、例に漏れず既に戦闘が始まっていた。
 ただここが他の町と違っているのは、攻め寄せてきている相手だ。

「スプラーッシュ!」
「ハッ、その程度であたしらを押し流すつもりとは笑える話たい! ナタリアポートを落したければリヴァイアさんくらい連れこんかい!」

 なんと、人魚VS人魚の戦いが繰り広げられているらしい。おそらく、黒のアリスにそそのかされた人魚たちだろう。ナタリアポート側ではなんか独特の方言を使う緑色の髪をした人魚さんが中心となって抵抗しているのが上空から見える。
 お互い人魚であるだけに力が拮抗している……かというと、そうでもない。攻め寄せている側の一部の人魚が何だか異様に強いらしく、ナタリアポート防衛側は結構危なそうだ。

「勇者様、お久しぶりです。ここは私達が抑えますので、前衛をお願いします。攻めてきているのは……クィーンマーメイド様なので私達ではとてもかなわないのです」
「クィーン!? わかりました、行ってきます!」
「クィーンマーメイド、か。なるほど人間を憎んでいるらしいからな、黒のアリスに賛同したのであろう」

 メイアさんとも合流して話を聞いたら、案の定。しかも敵側にはクィーンまでいるという。どうやら敵のマーメイドたちはプロメスティンが開発した人造精霊も備えているみたいだし、ここは僕が仕留めていかないと!

「というわけで、さっそくあなたを止めます!」
「人間が邪魔をするとは……! いいでしょう、あなたも粛清してさしあげます!」

 まず最初は、この場所を指揮している上半身裸のマーメイドさんだ!


「威勢がいいのは最初だけですか。グランディーネを使うまでもなくあっさりおっぱいに挟まれたら動けなくなるなんて……最初からこうして欲しかったのではないですか?」
「あうう、そ、そんなことは。でもおっぱい気持ちいいい!?」

 でも最初から僕の目を引きつけてやまなかったおっぱいの魔力にはかなわなかったよ。腰のあたりにどしーんと乗せられたおっぱいがおちんちんをはさみ、両手でぎゅうぎゅうと押しつけられる。体重までかけて身動きを封じてのパイズリフェラ。思わずひと舐めされただけで射精するのもしょうがないですよね。

「しょうがないものですか。私の舌でたった一回舐められただけで射精するなんて早すぎです。勇者が聞いてあきれますね。……うふふ、それじゃあもっともっとなんどでも射精させてあげましょう」
「あひいいっ!? 舌もおっぱいもきもちいいい!?」

 しかもドS気味ときたもんだ。見せつけるように舌を伸ばしてぺろぺろされてびゅうびゅうと射精が止まらない。

「あふっ、ぐぶっ。ほ、本当に……射精しっぱなしで、ふぁ。も、もうお腹いっぱいれひゅう……!」
「あー、精液でどろどろになったパイズリというのもまた乙ですね」

 で、もんむすの本能に従って際限なしに精液飲み続けて飲みきれなくなった白目剥いちゃうのがいつものパターンなのです。

 とりあえずマーメイドさんは封印される間際に、有名なマーメイド、ローラの悲劇が当代クィーンマーメイド自身の身に起きたことだと教えてくれた。人とマーメイドが愛し合い、しかし人のもんむすに対する不信が引き裂いた男女の心。クィーンマーメイドは今もその事件を忘れず、人を憎んでいるのだと。

「どうする、ルカ。クィーンマーメイドの憎しみは一朝一夕で消えるものではないぞ」
「……だろうね。でも、今日までずっとクィーン自身は今日まで人間と不干渉を貫いて、ナタリアポートに生きるマーメイドさん達を排斥しなかったのも事実だから。きっと、なんとかなるよってわああああ!?」
「なんだ、高波か!?」

 マーメイドさんが教えてくれたことは決して無視できないけれど、必ずしも絶望ではないはずだ。アリスとそう確認し合いつつ、僕らはなんか海の方から押し寄せた波に巻かれて港から海へと引きずり込まれた。これがただの自然現象だなんて思うほど、僕は楽観してないけどね。

「あなたが勇者ルカね……。私はジェネラルマーメイド。我らに楯突く者には容赦しないわ!」
「くっ、強そうなうえに可愛い! 水中ではちょっと不利かな」

 今度の相手はクィーンマーメイドの近衛かなにからしい、三つ又の槍を持ったジェネラルマーメイドさん。スタイルの良さやマーメイド独特の肉付きなんかが実にエロい強敵だ。

「パイズリ……はさっきマーメイドにされていたわね。それじゃあ、あなたは直接犯してあげるわ」
「ひぃっ!? 水中セックスとか難易度高いよお!」
「大丈夫、私のおっぱいに顔を押し付けていれば呼吸はできるわ。ほぉら、あなたはおっぱい好きでしょう?」

 水中に引きずり込まれるとさすがに呼吸もできなくなるので、ジェネラルマーメイドさんの言うことを信じて顔をおっぱいに押し付けるしかないよねー(棒読み)。うぅん、顔の両側に触れるむちむちのおっぱいが気持ちいい。

「それじゃあ次は私の中へ入ってきなさい。もちろん、拒否権なんてないわ。あなたはこれから私の中で精液を全部吐き出すのよ」
「あ、あ……んきゅうううっ!? す、すっごく締まるぅ!」

 ジェネラルマーメイドさんの中はぐちゅぐちゅに濡れていて、温かくて、そして締め付けがとてもきつい。引き締まった魚の下半身の力のせいだろうか。一気に奥まで引き込んでから、根本も子宮近くの先端も余すところなく締め付けられた。しかも顔はおっぱいに押し付けられたままで……我慢なんて、できない!

「あんっ! ふふ、たっぷり出したみたいね。さあ、水中なら決して逃げられないからもーっと出しなさい。私がイクくらいに出せたら妊娠してあげるから」
「や、それフラグですよ?」
「へ? ……ひゃああんっ!? な、何この精液……熱くて、濃くて……だめ、耐えられない、イクイクッ!? ふひゃああああああ!?」

 子宮を叩くような勢いの射精がジェネラルマーメイドさんの中で弾け、途端にイかせてしまったらしい。僕の体をぎゅうと強く抱きしめながら二人して腰を震わせて、僕たちは互いを長くイかせあっていた。

「まあ、よくよく考えたらメイアさんにもらった導きの玉があるから水中でも別に溺れないんだけどね」
「貴様……忘れたフリをしていたのではなかろうな」

 半ば白目をむいてぷかーっと浮かんでいるジェネラルマーメイドさんを置いてとりあえず港に戻る僕たち。このあたりは主戦場になっている場所から離れているようで静かなものだ。

「~♪」
「って、あれ。歌……?」
「見ろ、ルカ。あいつが歌っている」

 しかしどこからともなく聞こえてくるきれいな歌声。幼い少女の声で、しかしなかなかに上手い。まさかとは思うけど逃げ遅れた子供でもいたら大変だと辺りを探すと、そこにいたのは確かに少女。ただし、下半身は魚のマーメイド。しかもなんか見た目の割にすごい力を秘めているらしい気配を感じるな。

「あっ、人間……と、なんかちっちゃいもんむすの子? ど、どうしよう。人間と話しちゃいけないってお母さんに言われてるのに」
「母に、ということはやはり貴様はクィーンの娘か。……なるほど、例の人間の恋人の精を保存して産んだということか」
「へー。……ところでアリス、僕は子供はたくさんほしいな」
「そういう話は後にしろ。というか既に生まれる前の子供が世界中に腐るほどいるだろうが」

 この子の名前はエル。クィーンマーメイドとかつての恋人との間に生まれた娘らしい。なにを思って今になって娘を成したのかはわからないけど、この子は母であるクィーンマーメイドから人間との接触を禁じられていたらしく、その言いつけを守ろうとするのと同時に僕に興味津々らしく、ぷっくりしたほっぺを赤く染めていて実に可愛らしい。

「う~、だ、大丈夫。ちょっとイタズラしても、ちゃんと骨抜きにして処分すればお母さんの言いつけをやぶったことにはならないから!」
「なんか物騒な理屈で自分を納得させ始めた」

 最終的には水着でいうブラジャー部分を放り捨てて全裸になって襲ってきたんだけど。いやあ、もんむすは小さい子でも侮れないね。

「うわ~、やーらーれーたー」
「えへへっ、やっぱり人間にイタズラするのなんて簡単なんだ。お兄ちゃんのこと、いーっぱい犯しちゃうから覚悟しててよね。……んと、ここでするんだったはず」

 小さい子を相手に全力でしばくわけにもいかず、怪我をさせない程度に戦っていたのだけれど、結局やられてしまいましたとさ。エルに抱き着かれたままざぱーんと海に落とされる。ジェネラルマーメイドさんと同じく水中で犯す気のようだけど、この子は正真正銘経験がないようで……何この初心な反応!?

「えいっ。んっ……どう? 私の中、おちんちん気持ちいでしょー」
「あうぅううっ!? きつきつで、こりこりしてて……こんなの初めてだよぉ!?」
「ひゃんっ!? な、なに? もう射精しちゃったの? ……ふ~ん、そうなんだぁ。あはは、恥ずかし~い♪」

 処女もんむすって何気に貴重な気がする。アリスの初めてをもらったのは人生で一番うれしかったけど、エルはそれとはまた違っい、こなれていないながらも将来性を感じさせる深さと若さと容赦のなさがある。しかも、将来のクィーンだからかあっという間に適応して僕の、僕だけの形にぴったりと吸い付いてくるんだからたまらない。

「あっ、ん! ひゃうん、何、これぇ……精液って、こんなに気持ちいいのぉ? もっと、もっとぉ……!」
「ちょっ、あんまりやりすぎると癖になっちゃうよ!?」

 そして水中でも絶好調な僕の射精量はエルの未成熟な子宮をあっという間にいっぱいにして、その頭の中までも僕色に染め上げる勢いだったらしい。ぽーっとした顔で際限なく次をねだってくるところとかかわいすぎて困る。


「……私の娘を随分かわいがってくれたようですね、色々な意味で」
「いや、一部不可抗力も混じってるんで、その辺は考慮してもらえるとうれしいなーとか」

 とかやってるうちに出てきたのがクィーンマーメイドさん。確かにエルに似たところはあるけど、それ以上に冷めきった目が特徴的な人魚だ。

「人間殺すべし。慈悲はありません」
「それを今になってする理由……いいえ、今までしなかった理由はなんですか、クィーンマーメイドさん。たぶん自分で思ってるほど、人間を憎めてないんですよ」

 さすがに言葉だけでわかりあえるほどに軽い恨みではなかったらしい。感情も枯れ果てたようなポーカーフェイスのクィーンマーメイド相手に、僕はエンジェルハイロウを振りかぶる。

「威勢がいいのは口と下半身だけですか。所詮人間の男などそんなものですね。……いいでしょう、ならば強制的にあなたとの子作りをします。エル、こちらに来なさい。正しいマーメイドの子作りを教えてあげます」
「えっ、本当に? わーい、私の妹をたくさん作ってね、お兄ちゃん」
「娘に見られながら子作りって何それ難易度高いいいいい!?」

 クィーンマーメイド流の子作りは言うほど普通なのだろうか。後ろから抱き着かれるようにして頭をおっぱいにホールドされ、足はM字に開かされて股間にぐじゅぐじゅと粘液に包まれた卵が覆いかぶさってくる。このまま射精させられたら、この大量の卵がみんな受精することになるというパターンなのだろう。ただでさえいろんなもんむすに孕まれてるっていうのに、この上こんな形でなんて。しかもエルは意識を取り戻してとろんとした目でうっとりと僕らの様子を見つめている。恥ずかしすぎて死にそうだ。

「……ふう、私が産む卵をすべて受精させても枯れないなんて、あなたは本当に人間なの? エル、あまりこの精液を飲み過ぎてはだめよ。虜にされてしまうわちゅうううう」
「お母さんずるい! そう言って先っぽ独り占めにしないで! ねえお兄ちゃん、いっぱい上手にするから私にもちょうだい、れろれろじゅぷぷっ!」
「いやいやもうやること終わったんだから啜らないでええ!?」

 卵が受精し終わったら今度は母娘ダブルフェラと来ましたよ。二人とも顔中精液だらけにして頬を寄せてぺろぺろしてくるなんて、何このご褒美。さすがに現役クィーンと未来のクィーン。なんかもう、かつてないほどのピンチでした。

「はぁっ、はぁっ……。し、死ぬかと思った。でも、クィーンマーメイドさん。結局僕の息の根は止めなかったんですね。それに、エルが子供の命を助けるの求めなかったですし」
「……あなたとの戦いで受けた傷が痛んだせいよ。それに人間なんて、どうでもいいのだから」

 クィーンマーメイドさんはそう言い残して海へと帰っていった。ナタリアポートはいまだ健在。瓦礫に押しつぶされて致命傷を負っていた子供を見つけた時は助けるのを邪魔されるかもしれないと思ったけれど実際はただ救助する僕たちを見ているだけで、エルが人魚の血を分けてくれて子供を助けるのも黙認してくれた。
 クィーンマーメイドは、おそらく生涯人間を許すことはできないだろう。でも彼女の娘のエルは好奇心由来とはいえ人を嫌わず人を救ってくれた。悲しい過去を捨てることはできなくても、未来までも同じ形になるとは限らない。そんな希望を持つことができたことは、うれしかった。

「……そして貴様自身、人間を嫌わないかもしれない子をたくさん孕ませることができたわけだしな」
「うん。未来は明るいよ。だからさっさとこの事件を片付けてアリスとも子作りしたいんだよね、実は。よくよく考えたら改めてしたプロポーズの返事ももらってないし」
「なっ!? ……まあ、なんだ。イリアスをぶちのめすまで待て。そうしたら、返事をする」
「うん、待ってる。というか一刻も早く返事してもらえるように頑張って天使を倒すよ」

 やっぱり過去より未来だよね。そう確信を新たにして、僕たちは一応の平穏を取り戻したナタリアポートから旅立った。


◇◆◇


「で、今度はこの幽霊屋敷で変な気配を感じたわけなんだけど」
「それは気のせいだ。確かに最近の貴様の感覚は研ぎ澄まされているが魔王たる余が感じられなかったのだから、気のせいだ」
「いやでも今のアリスは小さくなっちゃってるから。あの感覚は間違いなく何かがいるよ」

 尻尾の先をぷるぷる震えさせながら僕にしがみつくアリスを連れて、次にやって来たのはいつぞやクロムがゾンビの研究をしていた幽霊屋敷。確かに元から様子を見るつもりではあったけど、ガルダで上空を飛び過ぎようとした時何かを感じた。何となくキメラのもんむすが出番すらないままボコられるときの断末魔に似た何かだったような気もするけれど、少なくとも何かがいるのは間違いない。そう確信して、頭から生えている耳なのかリボンなのかわからない何かを引っ張って両目を隠すカリスマガード体勢のアリスを引きずり、僕はいまだボロボロなこの屋敷に再び足を踏み入れた。

「……」
「なんだこの影」
「さしずめシャドー娘といったところか。魔素は確かに感じるが、みょうなもんむすだな」

 最初に現れたのは、薄暗いこの屋敷の中では見づらいことこの上ないシャドー娘。なんか何もしゃべってこないけど、これでもちゃんともんむすで僕のことを狙っているらしい。勝手はよくわからないけど、とにかく退治しないと!

「だめ、あなたも影にする……」
「何この同化するような感覚!? あひいいっ、シャドー娘と感覚繋がってない!?」

 体に影がまとわりついてくるようなシャドー娘の責めは独特だった。なんか体中にあざみたいに影がしみ込んでくるし、それが妙に気持ちいい。当然おちんちんも狙われるわけで、だんだんと黒くなっていくのに決していやだと思えない。

「どう、わかる? どんどん私と一つになっていくの。あなたも影になりたい? それとも私と入れ替わりたい?」
「何を言われてるのかよくわからないけどこわいー!? そして気持ちいいっ!」

 びゅう、と尻もちをついたまま僕の顔の高さまで噴き上がる精液がシャドー娘の真っ黒な体に飛び散っていくのを呆然と見ることだけが、いまの僕に許されていた。

「……はぁっ、はぁ、んっ! なにこれ、私の体を全部精液で塗りつぶすつもり? んんー!」
「結果的にそうなりますね。影になりたくはないから、ほーら、ぬりぬりしてみたり」
「ひゃめへええええっ!?」

 でもすぐにシャドー娘の体が僕の精液で全体的に白くなっていたんで、そのまま塗り広げて白シャドー娘にすることで何とかなりました。やっぱり相手の体積くらい射精できれば大体なんとかなるよね。

「……あれ、アリスがいない。どうしよう、きとどこかでカリスマガードのまま震えてるに違いないのに」

 そんな風にシャドー娘さんをどうにかして辺りを見回したら、いつの間にかアリスの姿がなかった。よくよくこの屋敷だとはぐれるけど、アリスはおばけが苦手だししょうがないよね。心配ではあるけどアリスはロリになっても魔王。怖い思いはするかもしれないけど怪我するような心配はないから、僕は僕で探索を進めることにして2階に向かう。そういえばいつぞや来たときにはゾンビ娘さんたちに寄ってたかられてしまった部屋とか。

「おぉ、あの時は気づかなかったけどこんな裸婦の絵があったのか。……お尻がエロい!」
「……あの、そんなにガン見されるとはずかしいんだけど」
「うおわあっ!? 絵からにゅるっと出てきた!?」

 その部屋に飾られていた大層エロい絵を見ていたら、なんか恥ずかしそうに顔を赤くしたガイストビーネさんがにゅるっと出てきた。絵の中そのまんまの、全裸に布を巻いただけみたいな恰好で上半身が絵から垂れて来てるから結局お尻は丸見えになっていたりして。何この人結構エロい。

「それはいいから。見られたんだからあなたも絵の中に入ってもらうわよ」
「どっかのタイムトラベルが楽しいミュージアムみたいですねって、絵の中だと自由が効かないいぃ!?」
「ええ、そうよ。だから私の望むがままに犯されてもらうわね」

 ガイストビーネさんの絵の中に閉じ込められた僕は、騎乗位でいいように犯されてしまった。エロ同人みたいに! エロ同人みたいに! なんか構図はガイストビーネさんが自由に決められるらしく、さらに時間の流れも違うようで僕はマンガにしたら50Pになるんじゃないかというくらいの時間を犯されまくった。

「はひ、へぁ……。なにこれぇ、紙がふやけちゃうわよぉ……! 射精、しすぎぃ」
「そりゃまあ、僕の射精量はこんな絵の中には納まりきらないですよね」

 でもって小さな絵の世界を僕の精液が埋め尽くすぐらいになると、これ以上はヤバいということでにゅるんと大量の精液と精液まみれのガイストビーネさんと一緒に吐き出されました。ふう、危ない危ない。


「で、大体見回ってアリスの悲鳴も聞こえた地下室に来てみたんだけど」

「わーい」
「ひゃああああ!?」
「うらめしやー」
「おばけえええ!?」
「ふっふっふ、いつぞや儂をこけにしてくれた礼じゃ、思いっきり怖がるがいい!」

 そこには、なんか本物の幽霊なんだかゴースト系のもんむすなんだかわからない物に追い回されて涙目で右往左往するアリスの姿が! ついでにそれを黒幕っぽさ全開の笑い声とともに見ている少女、クロムもいたりする。

「る、ルカあああああ! あ、あれをなんとかしろ! 余は別に怖いわけではないが、なんとかしろお!」
「うん、わかった。だからまず涙を拭いて。ごめんね、来るのが遅くなって」
「本当だ、バカモノ!」
「……あー、二人の世界を作るのはいいんじゃが、そろそろいいかの?」

 ぐすぐす泣きながら抱き着いてくるアリスがかわいすぎてついつい思いっきり構っちゃったけど、なんかクロムが申し訳なさそうに声をかけてきた。そういえば、この屋敷で何が起きているかは首謀者らしきクロムに聞いてみないといけないんだった。どうせまた懲りずに何か悪いことかいたずら程度のことはしてるだろうから、お尻ぺんぺんくらいはしないとね。

「などと言っていたのは誰だったかのう。むしろ自分の腰をぱんぱん打ち付けよってからに。ほれ、ユー、レイ。もっとルカの腰を振らせてやれ」
「はーい」
「あなたも、気持ちいいでしょ? もっとクロム様を犯してあげて」
「あひいいいいっ!? クロムの中きついよぉ。あ、ああぁ、勝手に腰動かさないでええ! 中に出ちゃう!」

 でも結局手でお尻を叩くんじゃなくて腰を叩き付ける羽目になるのはいつもの通り。僕の目の前でお尻をむき出しにしてふりふりと誘ってくるクロムに、ユーとレイという幽霊っぽい何かに操られた僕は自分から腰を振らされている。
 前に犯されたときもそうだったけどクロムは体が小さいから中が凄まじいきつさで、子宮の奥に思いっきり精液を叩き付けさせられてしまう。

「んっ。くふ、そろそろ子宮がたぷたぷじゃな。ただでさえルカの子を孕んでいるというのに、双子になってしまいそうじゃ。ユー、レイ。次はアナルじゃ。入れ替えろ」
「わかりました~。さ、お兄ちゃん。次はお尻の穴でいっぱい出すんだよ」
「せっかく前をした後に後ろまでさせられるというのにこんなに大きなままで……節操なしの変態ですね」
「あ、あ……クロムのお尻が僕のを飲み込んでいくううう!? らめえ、奥に終わりがないとどこまでも入れられちゃうう!」

 クロムはさすがサキュバスだけあって、幼い見た目に反して前も後ろもエロ過ぎる。さすがにお尻は慣れていないのか、たまに「んっ」とか「きゃっ」とか声を上げながらずぶずぶと僕の物を根元まで飲み込んでいって、全て収め終わったらきゅうぅと入口から奥まで全部吸い付いてくるんだから。
 お尻の中は膣と違って襞はないけど、その分どこもかしこもきゅっと締めてくる粘膜の感触が気持ちいい。

「ふあああぁっ! ……んふ、またこってりと出しおって。なんじゃルカ、そっちから儂を満腹にしてくれるつもりか? サキュバスをアナルで満足させようなどと、罪な男じゃのう」
「だって、だってクロムの中が気持ちよすぎるからぁ!」
「んおほぉ!? ず、随分とえぐいところをついてくるのう。後ろから子宮を小突いてくるとは。せっかく中に溜まった分が押し出されそうじゃ」

 最終的に、クロムが白目剥いてやめてと懇願してくるまでユーとレイに腰を振らされてから勘弁してあげました。調子に乗って自分の限界を見極められなくなることもあるのがクロムの弱点だよね。

「で、また何か悪いことやってたの?」
「誓ってそんなことはないぞ。あれ以来墓荒らしすらやっておらん。ルカのいうプロメスティンからも技術の提供を受けただけでそれ以外のことは知らんし、最近はユーとレイを見てもわかるようにゾンビではなく霊体の研究をしておる。必ずやこの研究を成し遂げて、アルテイスト家を再び魔王様に認めてもらうのじゃ!」
「……その魔王様は、今そこで幽霊相手にガクブルしてるアリスなんだけど」
「……えっ」

 どうしてこう、クロムのやることはすごいのに残念なのだろう。楽しい降霊術ショーという体で受け狙いに走ったけど、おばけ苦手なアリスは僕の服にしがみついてぴーぴー鳴きつつ魔王城からの永久追放を言い渡してるし。

「相変わらずだな、クロム。だからお前はアホなのだ」
「っ!? 貴様は何者……い、いや。その声は、まさか!」
「なんだか変なの来たー!?」

 その時突如謎の声が響く。僕やアリスでさえまったく気配を感じ取れぬままに現れたその相手は、黒いコートに鳥の顔のような仮面をつけた怪しい人物ラ・クロワと名乗る変態だった。

「誰が変態だ。仮に変態であったとしても、変態という名のアーティストだ」
「その物言い……やっぱり、シロムお姉ちゃん!」
「……それがもとで判別できる姉妹ってのはどうなんだろう」
「見るがいい、ルカ。あれがアルテイスト家が追放された理由だ。……言っておくが変態だからではないぞ」

 しかもその正体は名前の通り白いクロムみたいな人で、クロムの姉なのだという。狂気の研究に飲まれた科学者。とりあえず顔見せということでどこに引きつれていたのか巨大な棺桶から次々と出してきたゾンビは、僕が使う雷鳴突きを編み出したエルフの剣士やクィーンスキュラなどなど、かつてシロム自身が謀殺してゾンビの材料としたクィーン級のもんむすたちだった。

「あっ、やせいのクィーンもんむすが飛び出してきた。いけっ、クロム!」
「ちょっ!? 無茶をいうな!」
「私の作品をどこぞのモンスター扱いされるのは心外なのだが……これを見てもそう言っていられるかな?」
「……? こ、この気配は……貴様、もしや!」

 しかもそれだけではなく、まだ何かがいる。これまでのクィーン級と同等かそれ以上の力を誇るだろうもんむすが、あの棺桶の闇の中に! アリスもそれを感じて……いや、それ以上の何かに気付いたようで、声を荒げる。
 そしてぞろりと這い出てきたその影は。


「――おばけ怖いわよう」

「……あ、あれアリスのお母さんだ。間違いない」
「お母様―!?」

 アリスと似た雰囲気を持つラミア系の体を持ち、魔王そのものといった威圧のオーラをまき散らしながら、この屋敷のおどろおどろしい空気にビビってるあの人は、間違いなくアリスのお母さんであるアリスフィーズ15世だろう。

「……と、というわけで今回は顔見せも済んだことだし帰るとしよう」
「ま、待て貴様! お母様の遺体を弄ぶに飽き足らず幽霊が苦手などという妙なキャラ付けまでしおって!」
「失礼な! 私の作品は完璧なのだからそんなズッコケポイントを作るわけがないだろう! このヘタレたところは当人自身の資質だ!」

「うわー、何この低レベルな争い」
「お姉ちゃん、どうしてこうなったのじゃ……」

 結局、シロムはそそくさとクィーンゾンビたちをしまって帰っていった。アリスは追いかけようとしてたけど、確実に罠だから何とか押しとどめた。でも、いずれ必ず決着をつけなければならない。アリスにとっては実のお母さんを。僕にとっては父さんたちが命がけで戦った魔王。そんな人を、シロムの自由にさせるわけには決して行かない。

「クロムはどうする? 一緒に来てくれると心強いけど……」
「うむ。お姉ちゃんがイリアスに加担しているとなれば儂も協力しない理由はない。……ルカの子を孕んでいるから天使を殴ることはできるが、それでもお姉ちゃんの軍勢に今のままでは太刀打ちできん。戦力を整えてからになるが、必ず力になろう」
「わかった、よろしくね、クロム」
「だが幽霊はやめるのだぞ!」

 クロムは協力を約束してくれたけど、まだここで研究をするのだという。まあ今ではちゃんと反省もしたらしいから悪いこともしないだろうし、それにシロムのことをよく知るクロムが一緒に戦ってくれるなら心強い。だから僕は、涙目で念を押すアリスを抱えてガルダに飛び乗り、次の場所を目指した。


◇◆◇


「精霊の森はあんまり雰囲気変わらないけど……天使がいるな」
「余はよくわからんが、当然だな。だが気をつけろ、ルカ。魔王たる余ですら感じられない天使の気配を察知するなど本来ただの人間にできることではない。過ぎた力は代償を求めるものだぞ」
「心配してくれてありがとう。大丈夫、気を付けるから」

 シルフを取り戻そうとやって来た精霊の森。静謐な空気は以前来たときと同じだったけれど、何かが違う。静かすぎて虫や鳥の声すらしないのは、間違いなく何か余計なものがいるせいだ。
 さっそく出てきたエルフさんがフェアリーたちの掘った落とし穴にはまったりしていたけれど、その辺はまあ置いといて。とにかくシルフがいるだろう最奥部を目指して僕たちは森を進んでいった。

「む、なんだこれは。甘い匂いが……お、果物。おいしそう……」
「アリス! ふらふら食べようとしちゃダメだよ! たぶんそれもいだらロックシードになるよ?」

 すると、さっそくあったよ怪しい果物。木の幹から直接生えるってリアリティないなーと思ったのだけど、甘い匂いに釣られたアリスはさっそく釣られていた。まったくちょろいなあ。あれは確実に天使の張った罠だから行かせるわけにはいかないけど。

「魔王よりも勇者の方が賢明なのですね。私は能天使ベリエル。人間の欲深さを試す天使」
「きっ、貴様! よくもだましたあああ! だましてくれたなあああ!!」
「落ち着いてアリス。倒したあとに害がなさそうならあのザクロみたいな部分あげるから」
「捕食される危機!?」

 とりあえず、下半身(?)のザクロ部分はあんまり傷つけずに倒すことが決定した瞬間だった。

「ふ、ふふ。そうやって強がっていられたのも最初だけですね。どうです。私の果実の感触は気持ちいいでしょう?」
「くふぅっ!? なんかくにくにでつるつるで……なにこれえええ!? ……うっ、ふう」

 異形の天使だけあって、僕を責める感触もこれまで味わったことのない物だった。ザクロの果実のようになっている部分に下半身を飲み込まれ、くにくにと全方位から刺激されている。天使特有の見下す視線も含めて、変な責め方をされているという事実が僕のM心をくすぐってくれるよすごく。

「ふぇぇ、なんですか、この射精量……私の果実、精液漬けにされちゃいますぅ……!」
「どうかな、アリス。たぶんもんむすからすると結構おいしそうに見えるようになったと思うんだけど」
「早くしろ、ルカ。もうよだれが止まらん」
「この人たち、最初から私のことを食糧としか見てなかったー!?」

 そしてさくっと封印。アリスには先にもいでおいた僕の精液まみれのザクロの実を上げたら喜んで食べてました。さすがもんむす。ただ一口食べるたびに目がとろんとして僕に流し目を送ってくるんで今すぐこの場で襲われたくなるのだけは計算外だった。

「……何を遊んでいるのです。そんなあなたの人生、私が転生させて無に帰してさしあげます!」
「うわあ、またなんかすごいのが出てきた」
「余はこのルカ特製フルーツを食べるのに忙しいから任せたぞ」

 次に姿を見せたのは、転生を司る力天使リヴァエル。お腹がポッコリしてるけど下半身もなんか触手というか触腕みたいにぐねぐねしているこれまた異形の天使だった。なんかあの人に取り込まれると転生しちゃうんだって。

「というわけで、私のおへそにどうぞ。子宮に直接つながっているんですよ」
「入るところがおかしいいいい!? あっ、でも気持ちいいっ!」

 それでも、おっぱいに顔を押し付けられると興奮するのは男のサガ。その状態だと体格差的に絶対入らない構造だったんだけど、リヴァエルさんはなんとおへそからでもできるのだとか。今まで経験したことのない筒にくるまれるような感触もこれはこれで! ということで思いっきり射精してしまった。

「んっ。 本来ならこうして得た遺伝情報と魂を融合させて転生させるのですが、すごいですね。このままだとあなたの体、全て精液に変わって私の子宮に入ってきそうです」
「まあこれまでも自分の体積くらい射精してるんじゃないかなーってことはありましたけど。……でも、もし本当にそうなった場合リヴァエルさんの子宮の容量がもつんですか?」
「……あ」

 で、結局は生殖欲に負けて僕を徹底的に絞り続け、限界まで膨らんだお腹から精液と一緒におちんちんが吐き出されることになりました。アヘ顔でお腹から精液噴いてる天使の絵面って、なんとも言い難いものがあるよね。


「シルフ! 助けに来たよ……って、あれ? ノームがいる」
「……ふむ、そういうことか。精霊を本来の居場所に戻したのでは力が活性化してしまう。それを防ぐために、対立属性の極地に置いて弱らせているのか。やってくれる」

 精霊の森最深部、かつてシルフと出会った風の吹き荒れる森の中の広場にたどり着くと、そこにいたのはなんとシルフではなくノームだった。元々無口無表情だったけれどぐったりとした様子で横たわっていたノームは妙に調子が悪そうだった。
 けれど、アリスの言葉を聞いて納得した。土属性のノームにとって風属性の聖地ともいうべきここは確かに一番のアウェーだろう。プロメスティンは精霊を僕から引き離した後世界レベルの結界を施したというし、復活を防ぐためにこんなところに放り込んだのだろう。

「それじゃあ、また契約しないと」
「いや待て。今の状態で前と同じ程度の契約では再び結界に弾かれる。……だからより深いつながりが必要。そういうことか、ノーム」
「……」
「え、どういうこと?」

 なんか二人でわかりあってるアリスとノーム。相変わらず無言だけどこくりと頷いたノームは僕に抱き起されたまま口元を隠していた襟を下げ、片手を僕の首に回し。

「……んっ」
「むぐっ!?」
「……決まっているだろう、ルカ。契約より深いつながり。セックスだ」

 唇を奪われ、アリスのじとっとした目に晒されるというご褒美をいただきました!

 ノームは泥人形を召喚して僕の服を脱がせた上で身動き取れないように拘束し、自分はゆっくりと僕の目の前で服を脱いでいく。帽子を取ってワンピースをすぽんと脱ぐだけなのだけど、なんかこう……その仕草がちょっと子供っぽくて背徳感があった。
 そのまま尻もちをついた姿勢で動けない僕の上に乗って、無言のまま見つめてくる。既に最大サイズまで大きくなった僕の先端はノームのオマンコと触れている。このまま腰を落せばそれだけで犯されるわけだ。
 体はまっすぐに。頬を染め、胸元に手を添えたノームの表情はこれまで見たこともない物で、ぶっちゃけかわいすぎる。

「……!」
「あ、入る、入っちゃう……ふああああ!?」

 初めて味わうノームの中。以前は泥人形オナホにされただけだったけれど、ノーム自身の中はそれに負けないくらいぐちゅぐちゅで、でもあったかくて、優しかった。
 きゅんきゅんと締め付ける強さは適度で、包み込まれるような気持ちよさがある。上下に弾む腰は激しくこそあるものの僕のことを顧みない乱暴な動きではなく、ノーム自身が感じる部分と僕がされて気持ちよくなる動きを合わせたものになっていて、全身から力が抜けていくような心地よさを感じる。

「ああっ、ノーム! ノーム!」
「……っ」

 感極まってノームの名前を叫ぶと、ノームはこくこくと頷いてくれる。相変わらず言葉はないけれど、それでも僕らはお互いの限界が近いことを知った。僕はこれから射精するし、そうすればノームはイクだろう。亀頭でノームの子宮口をこじるように腰を押し付けてぐりぐりとこね回され、頭の中が真っ白になって僕は、最高に気持ちよくしてもらってノームの子宮を精液で埋め尽くした。

「はぁっ、はぁっ……気持ちよかったよ、ノーム」
「……ん」

 泥人形がいつの間にか姿を消しても動けないでいる僕の頭を、ノームは優しく抱きしめてくれた。ちっぱいなノームだけどさすがは大地の精霊。母性がハンパじゃなくって癒される。


◇◆◇


「ふむ。無事にノームの力を手に入れたようだな。では次に行くぞ」
「うん、待たせてごめんねアリス。その代り今度ちゃんとしたところに泊まれたら一晩アリスの下僕になりますよご主人様」
「……べっ、別にそんなことを望んでいない!」
「でも一瞬考えたでしょ」

 ノームの力を取り戻して、僕たちはまた一歩全身した。まだまだ取り戻すべき力、守るべき町や国は多いけれど、人間やもんむすだって決して無力ではない。みんなの力を合わせていけば、きっとこの世界は救えるはずだ。
 だから僕は僕で、心の栄養としてアリスに弄ってもらうのも当然のことだよね!

「……まあ、かまわん。余の相手をあまりしないのは気に入らんが、貴様は他のもんむすや天使なぞに屈服するほど軟な下半身はしておらんからな」
「そうそう。僕を本当に絞り尽くせるのなんてアリスだけだよ」



[38003] 21話「ルシアさんが一番エロいのはフェラしてくるときの表情だと思う」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:bb458662
Date: 2013/10/27 22:33
「さてと、サバサの兵士さんをもぐもぐしてたキメラチャリオッツさんがマットになってくれたおかげで安全に着地できたわけだけど」
「時々容赦ないな貴様。ともあれサバサにまでこれほどのキメラが押し寄せているとは……」
「申し訳ありません、勇者様。実は、サバサ王が強力なもんむすを相手にたった一人で立ち向かい、城を中から封鎖してしまわれたのです。おかげで我々はキメラ相手のみで済んでいますが、王がどうなってしまっておられるのか……」

 サバサの砂漠にたどり着くと、さっそくサバサの兵士たちがキメラと戦っていた。目隠しした女性の下半身に巨大な顔がくっついているというアレなデザインのキメラチャリオッツを、ガルダから飛び降りがてらの壊斧・大山鳴動で封印して話を聞くと、どうやらサバサもかなり大変なことになっているらしい。
 さすがに精兵揃いのサバサだけあって軍の力でキメラの侵攻を押えることはできているけれど、城の中に入り込んでいるというヴァンパイアは強力すぎてサバサ王でもないと相手にならないのだという。

 だからここでは僕とアリスが城の中に入ることにした。王が発動させた城を封じる結界は強力なものだけど、外に出さないことに特化したある種の罠で、入り込むことは簡単らしい。そしてこの結界が今も発動しているということは王が少なくとも命は無事な証拠だ。それが兵士の人たちの心の支えになっているけれど、もし万が一のことがあれば前門のキメラ後門のヴァンパイアとなって士気が崩壊することは間違いない。早く王を助け出さないと!

「さあ急ぐよアリス! ドゥエドゥエドゥエドゥエ!」
「き、キモッ!? なんだその動きは! 確かに速いが。異様なほど速いが!」
「え? 悪魔城と化したお城を最速で突っ走るときの正しい作法だよ。カサカサカサカサ」
「……ヴァンパイアー! クィーンヴァンパイアー! 早く出て来い、もんむすとしての尊厳を保ったまま終わりたいのであれば!」
「あ、はい。じゃあまずは私が」

 可能な限り最速で城の中を進んでいたら、アリスにドン引きされちゃいました。でもおかげでこの城に入り込んでいる強力なヴァンパイアのうちの一人、カーミラさんが湧いてきたからよしとしよう。おっぱいが大きくぴっちりしたスーツがエロく、口元に覗く牙がとっても危険な感じです。

「えへへ、私達ヴァンパイアは、精子も好きだけど血からも精力を吸えるんです。だから、いっぱい吸わせてもらいますね。ガブリンチョ!」
「いたたたたっ!? 上からも下からも吸われてるうう!?」

 カーミラさんはさすがに強力なヴァンパイアらしく、ごっきゅごっきゅと血を吸ってくるし、中の方も子宮口がぴったり亀頭に吸い付いて話してくれない。両足でがっちり腰を抱えられて少しも引けないから射精するたびに子宮へ直接吸い込まれるし、首筋では滑らかな唇と熱い吐息の中に冷たく鋭い牙の感触が食い込んできて、それすら気持ちよくなってくる。

「んくぅう、だめ、だめです。血を吸われるのくせになっちゃうぅ!」
「そ、それより先に、私の子宮がもうあなたの精液の虜れひゅう。はぁ、らめぇ……血を吸うのより精液出してもらう方が気持ちいいなんてえ! 来て、もっと来て! 私を孕ませて!」

 ピンクは淫乱と言ったのは誰だったのか。しまいには吸血そっちのけで僕の首筋をぺろぺろしながら両足とマントで腰をぎゅうと押しつけて精液をおねだりしまくるカーミラさんがそこにいました。


「ほぉ、なかなか具合が良さそうだな。だが気をつけろよ、私はカーミラほど優しくないぞ」
「確かに、性格も中もキツそうな感じですねエリザベートさん」
「誰が全身くまなくロリかっ!」

 カーミラさんを「えへ、精液ぃ……♪」しか言わないくらいにしてからさらに奥へと進むと、今度はロリっぽい吸血鬼が現れた。銀髪でおかっぱ。とはいえイリアスベルクのヴァンパイアガールと比べると吸血鬼としての格が圧倒的に上であろうという気配がビンビンに感じられる。思わず僕もビンビンになるくらいに。

「ふふっ、私の体を見て触られる前からこんなにするとは変態め。お前のようなやつは足ですれば十分だ。そうだろう?」
「ひぃんっ! 足でされた経験って実はあんまりないですぅ! うぅぅ、小さな足の裏の感触と後ろから首筋で血を吸われる感じがあぁぁぁぁ……」

 まるでいたずらっ子のように、後ろから僕にしがみついてくるエリザベート。それでも本性が強力な吸血鬼であることは間違いなく、足でこする性技は紛れもない男泣かせだった。しかもぴったり密着してるから背中に小さくもつんと乳首がとがったおっぱいの感触、腰のあたりにぬるっと確かに濡れている何かのぷにっとした感触が背徳感を煽ってくれる。両手足はマントがうねうね動いて拘束されて動かないし、もう駄目だー。

「そ、それを口実に射精しまくったわね!? 足が精液まみれで、血に混じってる精気もすっごく濃くておいしいし……何者よ、お前ぇ……」
「通りすがりの天使っ子ですよ。……ふう、最近のアリスを見てるとやっぱり小さい子もいいよねとか思えて困る」
「元々ロリから年増まで行けるクチだろう貴様は。この体になっても時々余のおっぱいをガン見しているくらいだからな。ほーれ、寄せても谷間ができないおっぱいだぞ」
「うぅっ! そのうっすらとできた二つの盛り上がりの間に飛び込みたい!」

 などなど、アリスともいちゃいちゃしながら進むサバサ悪魔城。めぼしいもんむすはさっきのカーミラとエリザベートを除けば、あとはもう一人。玉座の間から剣呑なオーラを放っている、クィーンヴァンパイアだけだ。


「よくぞ来た、ニセ勇者ルカ。そして魔王様。妾こそヴァンパイアを統べるモノ、クィーンヴァンパイアだ」
「……いきなりぶるああああ、とか言われるんじゃないかってちょっと心配してたけどそんなこともないみたいでよかったよ」
「さすがに無礼だぞ、ルカ」

 もとはサバサ王の場所である玉座にてリラックスした様子で鎮座しているのは、名乗った通りのクィーンヴァンパイア。豪奢な美貌はまさに貴族のそれ。人を見下すことに慣れきった生まれながらの上流階級の証だろう。
 クィーンヴァンパイアは、アリスからも事前に聞いていた通り決して根っからの悪ではない。弱きをいたわる人格は確かに持っているのだが、大前提として「自分の前にひれ伏す者」でなければ容赦しないあたりがどうにも難しい。正直サバサの国民にしてみれば有難迷惑な話だろう。
 何となくこの人は少し頭を柔らかくすればどんな状況でもゴージャスに生きていけそうな気がするから、ここはひとつ、エンジェルハイロウで説得するとしようか!

「剣より下半身でこそ語るとは、変態な勇者よ。どれ、妾を説得したいというのであれば、子宮を精液で屈服させてからにするのだな。お前の子を宿せば、少しは心変わりするかもしれんぞ」
「それフラグですってばあひいい!? な、中がきもちいいっ! 触手も絡んで、血も吸わないでぇ!」
「じゅるるるるっ。それは無理な相談だ。……はぁっ、これほど美味な血も精液もそうそう味わえるものではない。贅を尽くして手に入れた極上の美酒にも勝る。このままお前の子を宿し、毎晩こうして血を啜れば……ヴァンパイアにとっては無上の幸福だな」
「そ、そういうのはアリスにしてもらうって決めてるんで!」

 まあ結局、マントと両手足で絡め取られてあひ顔しちゃうくらい気持ちいい膣と吸血でいつものありさまだったんだけど。クィーンヴァンパイアさん、僕の子を妊娠したうえで僕まで飼おうとするとか女王様気質すぎる。普段からアリスのペットになりたいと思っている僕としては、一瞬自分で首輪つけてわんと鳴きたくなっちゃうくらいに魅力的な提案でしたよ。

「でもまあ、まだやることがあるんでとりあえずは子供だけで我慢してください。これだけ出せばできるでしょ」
「は、いぃ……。妾のお腹、こぉんなに精液でぱんぱんにしてもらったから、元気な赤ちゃん孕みますぅ」

 てな感じでクィーンヴァンパイアさんもわかってくれたんで、封印せずに済みました。とりあえずあとは地下に捕らわれているというサバサ王を助けるとしようか。


◇◆◇


「すまぬ、助かったぞ勇者ルカ。こうしてサバサの国民が今も無事でいられるのは、全て君のおかげだ」
「そんなことないですよ。クィーン級のもんむすを相手にたった一人で立ち向かったサバサ王の勇敢さがあればこそです」

 地下牢に幽閉されていたサバサ王は幸い無事だった。助けに行ったときは、牢の中にこそいたものの剣を抱えて手負いの獣のような眼光で睨みつけられてちびるかと思うくらいに闘志満々だったし、おそらくヴァンパイアたちもサバサ王を絞ることはできなかったんだろう。普通に最強の人間なんじゃなかろうかこの人。
 ともあれ、今はサバサ王健在を国民に示すパレードの最中。キメラは引いたとはいえいまだ世界中が狙われているから極めて簡素なものではあったけど、サバサ王とついでに僕とアリスがぞろぞろ街中を練り歩くことで、サバサの国民は勇気づけられたらしく歓呼の声があちこちで上がっている。
 うん、この様子なら大丈夫。サバサの陥落は戦力的な意味で人間界の屋台骨が折れるくらいのことになるから心配していたけれど、これなら何とかなるだろう。そう安心して、僕とアリスは次の目的地である、いつぞやリリィが大暴れした魔女狩りの村へ向かった。


◇◆◇


 サバサ城の南にある魔女狩りの村。本当はちゃんとした名前があるんだろうけれど僕はかつて噂に聞いてやってきて、リリィをしばいて村人に引き渡しただけだから本来なんという名前の村なのかを知らない。
 ここも人類の居住圏だしサバサ城にもノームのいた遺跡ともさほど離れていないことから教われているかと思ったら……案の定だよ。

「うわあああっ!? なんかいろいろくっ付いてるキメラっぽいのが来たー!?」
「あ、あれはアイアンメイデン! みんな逃げろ、アレに捕まったら勇者様でもない限り搾り殺されるぞ!」

 村の中には既にキメラやなんかが入り込んでいる。以前来たときもリリィが雇ったゴロツキをうろうろさせているだけでも恐怖で支配できていたのだから当然と言えば当然だけど、戦える人なんてほとんどいないらしい。これは、放っておくわけにはいかない!

「というわけでキメラホムンクルスさん! 僕が相手だ!」
「偽勇者ルカを確認。快楽刺激で精気を吸収する」

 触手やらなにやらいろんな生物のエロいことに使える特徴をたくさん兼ね備えているし言葉も使えるけれど、どこかうつろな感じのキメラホムンクルスはそれでもばっちり僕をロックオンしてきたのだった。

「搾精触手は究極の精気吸収機構。触れているだけで精気を吸える。全て私に捧げなさい」
「なにこれ、巻きつかれてるだけなのに……あっ、あ、出るう!」

 びゅう、といつものように勢いのいい射精にはならない。全身から伸びた触手のベッドに体を強制的に横たえられ、搾精触手とやらに巻きつかれている。ただそれだけで相手は動いていないのに、謎の魔力がしみ込んできて快感だけが募り、じゅくじゅくと止まることなく精液があふれ出している。
 それに伴って、射精の快感も止まらない。あひ顔をさらしてしまいながらも体を振るって逃げようとすうけれど、みっちりと肉の詰まった触手が完全に僕の体を抑え込んで射精が止まらない。
 触手が隙間からしみ出した精液で真っ白に染まっていく光景って、なんかすごく興奮を誘うよね。

「精気が……濃すぎるっ。搾精触手が、言うことを聞かない……だ、ダメ、これ以上は……イクっ!」
「ずっと触手に絡みつかれてただけで射精止まらない僕も僕だけど、それでイっちゃうキメラテンタクルさんも大概ですよね」

 魔女狩りの村は小規模だけれど、侵攻に来ているもんむすは異常なほどに強力だ。この村でキメラとなればリリィのことが思い出されるのだけれど……村人から聞いたところによると、事実は少し違っていた。
 この村を襲っている犯人の名は、ルシア。そういえば以前リリィを止めに来たときもちらっと名前を聞いたような気がするけどさもありなん。この村でリリィの被害にあった女性の一人で、事件のあとに行方不明になっていた女性だったらしい。そんなルシアが帰ってきた。そして、リリィが根城にしていた領主の館の中からキメラを放ち、村を襲っているのだと。

「おそらく、復讐だな。しかもこれほどのキメラを率いているということはプロメスティンあたりの関係者だろう。やっかいだ」
「うん。でも、やっぱり止めないと。村の人のためにも、ルシア自身のためにも」
「すみませんが、よろしくお願いします勇者様。その間、この村は私達が必ず守って見せます。……食らいなさい、サンダークラウドフォーメーション!」
「私も手伝うよ、お姉ちゃん! サックボアアームズ! 花道、オンステージ!」
「ありがとうございます。それじゃあ、僕たちは領主の館に行ってきますんで!」

 村の中のことは、かつてリリィに改造手術を施されたワームビレッジャさん達がなんとかしてくれるらしい。封印していた触手腕を開放して村のために戦う姿は確かに偉業だけれど美しく、村の男の人たちも決して忌み嫌うことなく受け入れてくれている。二股に分かれた右腕の先に丸ノコみたいなのを出してキメラ相手に戦いを挑むのってかっこいいよね! あとサックボアにされた女の子が別のワームビレッジャさんの頭にがぽっとくっつき、ばらけて触手アーマーになってパワーアップさせてるし。

「獲物を発見。搾精を開始する」
「ひぃっ! アイアンメイデン!? しかもなんか前に見たのとは違ってる!」
「知能がある……ということは野生化した個体を改造したのか。恐ろしく強力になっているぞ。まあ貴様はどうせいつも通りに何とかするのだろうが」

 領主の館への道を阻んだのはアイアンメイデン改。いつぞや見た拷問危惧そのままの形とは違って足的なものが生えているしくぱぁと観音開きに開いた内部の触手も太目になっているし、相変わらずヤバそうだよ!

「捕獲完了。一分間の搾精拷問を開始する。耐えられなければ有罪として、さらに絞る」
「無、無理い! 僕が一分もあひらず耐えられるわけなんてないじゃないか! ……あ、あひいいいい!」

 しかもアイアンメイデン改は結構ドSらしい。僕の体を捕まえるなり服を脱がしてM字開脚状態で扉を閉じるし。下半身と言わず背中、脇、首、胸とあらゆるところににゅるにゅるの触手を這わせてくる上、ペニスには念入りに何本もの触手を絡めつかせて本当のセックスもかくやというキツさでしごきあげてくる。しかも喘いで開いた口にまで触手をねじ込んで喉の奥まで擦られるとなんかもう怪しい快感に目覚めそうでね?

「でも、そうやっても死なせないように空気を送り込んでくれてたみたいで。だからアイアンメイデン改の中が僕の精液でいっぱいになっても溺れずに済んだよ」
「蓋がはじけ飛んで精液があふれ出したときはさすがの余もビビったわ! 正直、貴様の力のうち最も恐ろしいのは天使の血ではなくその異常なほどの精力だと思うぞ」

 アイアンメイデン改からの帰還は、内部に溜まった精液の圧力で扉が跳ね飛んだことが原因でした。いやあ危ない危ない。本気で窒息の危機を感じたね。さて、これで村の中の危険なもんむすは片付いたわけだし、そろそろメインであるルシアの元へ向かうとしよう。
 魔女狩りの村では、どうしても僕自身の境遇と向き合わざるを得ないことが多い。だからきっと、ルシアとの戦いにも何か意味があるはずだ。

「意味など必要ありません。私はただ、この村が、リリィが私にしたことの償いをさせたいだけ。……でもあなたの精液は美味しいのでもっともらいますね」
「ひぃぃ! 舌が巻きついてるぅ!?」

 それでも一度は犯されるのが僕の基本。ルシアさんの体から生えた触手に引きずり倒され、むき出しになった下半身にぺったりと頬をつけられたまま長く伸びた舌が僕のペニスに巻きついてくる。根元から先端までねっとりした舌が絡みついて上下されるとまるで本当に犯されているかのよう。ぐじゅぐじゅと隙間から溢れる精液はルシアさんの顔にもかかり、満足げに細められた目でじーっとあひ顔を見つめられながらなおもフェラされると……たまらない!

「まだよ、もっと出しなさい。あなたの精液の味はとても気に入りました。さあ、私のお腹がいっぱいになるまで射精しなさい」
「あひいいいいっ! 舌ごと飲み込まれたら……だめ、出るぅ!」

 腰の奥が爆発した、そう思うくらいの勢いでの射精が巻きつく舌に絡め取られ、続いて凄まじい勢いのバキュームが一気に喉の奥まで啜り込んでいく感触に背中を反らして腰を突き上げてしまう。それでもルシアさんはむしろうっとりした顔で精液を飲んでくれるんだから、これで興奮しない男はいないって。

「そ、それで出しまくって私をノックアウトするなんて……変態っ!」
「否定はしませんけどね。でもそろそろやめにしませんか、こんなこと」

 もんむすやその他の人と話をするときに、相手の足腰立たなくなるくらいまで射精しまくるようになったのはいつのころからだったか。割と最初からすぎて思い出すと悲しくなるから忘れることにしたけれど、これでようやくルシアさんと話ができる。

「あなたにわかるというの、異形にされた苦しみが! そうして得た力を自分のためにふるって、何が悪いというの!」
「悪くはないと思いますよ。かくいう僕もなんか天使の力とかありますし。……でも、望んだわけではなくても得たとしても。この天使の両手は、悪を砕くためにある。そう信じたいです」
「……今にして思えば、しきりに共存を唱えるルカの考えは自分が人と違うことを無意識に理解してのことだったのやもしれんな。どうだ、ルシア。ルカは知らなかったとはいえ人とは異なる力を持ち、それでも人のために戦い、認められているぞ」
「……」

 ルシアさんは顔を上げないまま立ち上がり、僕たちに背を向けた。去りゆく彼女に手を伸ばすことは、できなかった。

「……人間のことはもう信じられません。ですが、あなたたちのことは信じます。好きになさい。その結果が良いものになることくらいは、祈ってあげます」
「ルシアさん……」

 分かり合うことは、できなかったと思う。それでも最後にこの村を襲っていたキメラを引き上げてくれたのは、未来につながる可能性なのだと信じたい。
 その後村に戻って事情を話すと、村の人たちはルシアのことを悪く言うことはなかった。かつて助けられなかったことを悔やみ、異形の姿をさらしてまで自分たちを助けてくれたワームビレッジャさんたちを受け入れている。もしもいつの日かルシアがこの村に帰ってきたならば、そのときはきっと差別などされないだろう。人々のそんな姿を目に焼き付けて、僕たちは次の目的地、シルフがいるだろうサファル遺跡に向かってガルダを飛ばした。


◇◆◇


「さて、サファル遺跡には来たんだけど……ここ、どの辺だったっけ」
「広い範囲に建物の痕跡が点在しているだけだからな。前に来たときノームがどこにいたのか、さっぱりわからん」
「しょうがない、風を読んでみよう。大丈夫、風の息づかいを感じていれば、事前に気配があるはずだから」
「おいやめろ」

 砂漠に降り立ってしばらく迷った僕たち。さすがに精霊の森と違って範囲が広すぎる上に目印もなく、あまつさえ遭難したら砂漠の暑さで命すら危険ということで、なんとか頑張ってシルフがいるだろう場所を探してみた。幸いにしてどこからともなくかすかな風の流れを感じ取ることができたからそれっぽい場所に目星はついたのだけれど、まあここからが大変なのがいつものことなわけで。

「私の名前は力天使シルキエル。命を紡ぐ天使よ。あなたの精液を絹糸に、新たな命を紡いであげるわ」
「大丈夫ですか? 僕の射精量的に凄まじい量紡ぐことになると思いますけど」
「えっ」

 僕たちの行く手を、足が鳥の羽の集合体みたいになっている天使が遮った。最近よく見る異形天使の一種らしく、しかも股間についてる謎器官から糸を出してくるらしい。そういえばカイコ娘さんとかもいたなあ。あの手の糸は気持ちいいから気を付けないと。

「あははっ、ざんね~ん、もう捕まっちゃったわね。それじゃあ、私の糸で包んであげる。一度生きた人間を糸まみれにしてみたかったのよね」
「うわあああ、糸が、糸が絡んでくるう!?」

 シルキエルの足元にすっ転がされた僕は、そのままシルキエルが吐き出す糸に全身を包み込まれてしまった。特にペニスには念入りに糸を吐きかけられ、すべすべの糸にきゅうきゅう巻きつかれてたまらない。いつぞやアリスにされた髪コキのような、滑らかだけれど硬質の感触が細かく刺激してきて、糸と同色の真っ白な精液を吹き出すのが止まらない。

「なぁに、糸の中にいくら出したって子作りはできないわよ? なのにこーんなに張り切った射精しちゃって、情けな~い」
「だ、だってぇ、糸の感触が気持ちよくて……あっ、またイクっ!?」

 まるで糸自体が意思をもつかのように精液を吸い出してくる。さすがに天使だけあって、愛でも欲情でもなく義務感と優越感だけで搾ってくるから容赦がない。僕は白い糸に体を締め付けられながら、同じくらい白い精液をシルキエルと自分に向かってふりかけ続けた。

「だ、ダメ……羽が精液を吸って重くなって……立って、られないぃ」
「そもそもなんでシルクなのに鳥の羽みたいなのがあるんですかね?」

 それを数十回繰り返しているうちにやたら長くてがに股だった足が精液まみれになった羽のせいで重くなり崩れ落ちてきたのでさくっと封印して、僕たちは先を急いだ。こうやって邪魔しに来るということは、すなわちシルフの居場所に近づいているという証。逆にわかりやすくていいよね。

「それはこちらにとっても同じこと。待っていましたよ勇者ルカ。私は主天使エンディエル。天使の娼婦と呼ばれております」
「すごい納得です。しかもベッド持参なんてエロ過ぎですよね」

 僕が精霊たちの居所を大体感知できることは天使側にも気づかれているらしく、戦力をばっちり揃えられてしまっている。今回現れたのは、黒いカーテンに区切られたおひとり様サイズのベッドの中でカモンカモンしているエンディエルさん。キューピッドとはまた違った方向でオープンにエロい天使さんだ。

「この天蓋も私の体の一部ですからいろいろできますが、やはりオーソドックスに犯してさしあげます。私のテクニックはちょっとしたものですよ」
「本当ですね耐えられないいいいい!? っていうか僕の足! エンディエルさんの腰のあたりでがっちり固定しないでぇ!」

 だいしゅきホールド状に足で腰をロックされたことは多々あるけど、逆に僕の足をきゅっと縛りつけて逆だいしゅきホールドをさせられるなんてなにこれ怖い。エンディエルさんは天使らしいきゅっとした中の感触はもちろんのこと、ねっとりした腰使いがたまらなく射精を誘う。
 騎乗位を取られたらもう逃げられない。娼婦の名に恥じないテクニックと余裕の表情で見下ろされながら、彼女が許してくれるまで射精を強いられることになる。

「ふぇぇぇ、お、お腹が重いです……。こんなに射精して……いいんですか? 何人もの男の人を犯した私なのに、あなたの子を孕んでしまいますよ?」
「いまさらその程度で動じたりしないですよ。ただいいのか、って聞きながらも腰止める気ないでしょ絶対。……うっ、またイクっ!」
「ひゃぁんっ♪」

 娼婦の汚名を誇りとして名乗る豪快なエンディエルさんだったけれど、妊娠にはそれなりに思うところがあるのか、愛おしげに精液がパンパンになって膨らんだお腹を撫でてました。この展開一体何度目だ。


◇◆◇


「それにしても、天使の数が思ったより少ないな。天界は天界で一つの世界なんだから、それこそもんむすと同数くらいいるかと思ったのに」
「昔は実際それほどの数がいたらしいぞ。だが数百年前にごっそりと数が減ったのだそうだ」
「天使の数が、急に? 一体どうして」
「わからん。何分昔のことだからな、数の変化自体は客観的な情報としてわかっているが、理由については胡散臭いものしか伝わっていないな。なんでもいきなり突如テンシスレイヤーが現れて片端から天使をスレイしていったとかなんとか」

 天界側が一方的にこちらを攻撃できる天使だけではなくキメラも戦力として使っているのは、きっと天使の数が少ないから。それはもちろん助かることなんだけど何故なのかと思ったら、どうにも全盛期から大分数を減らしているらしい。昔なんらかの事件があってそうなったようだけど、まあとにかく感謝しておこう。助かることこの上ないし。

「誰か~、助けて~!」
「あ、シルフ見っけ。ほらほら捕まって」

 とかなんとか話しながら適当に歩いていると、土の力が特に強い地点で流砂に飲まれかけているシルフを発見。なんか普通の人間サイズに成長してるけど。シルフ当人に曰く、元の姿を保てなくなったエコモードなのだとか。サイズ大きい方がエコってどういうことなのとは思ったけど……理由はすぐにわかった。

「えへへ、この体ならルカと思いっきりえっちできるよね。最初に精液プールで泳がせてもらっときから、ここにいっぱい出してもらったら気持ちいいだろうって思ってたんだよ」
「お、おぉう……!」

 僕を押し倒し、胸のあたりに据わってくぱぁと広げて見せるシルフ。確かにそこはいつもの手のひらサイズの時と違って十分僕を受け入れられるだろう大きさになっていて、しかも既にとろとろと汁をこぼしている。
 つまり、この体は効率よく僕から精液を搾り取れるサイズということだ。

「それじゃあルカ、いただきま~す」
「め、めしあがれあひいいいい!?」

 ずにゅん、とあっという間に飲み込まれる僕のペニス。きゅうぅぅ、と締め付けてくる。シルフは元々いたずら者だからこういう時も同様で、ぐりぐりと腰を置くまで押しつけて中だけではなく子宮口でも僕をいじめてきた。

「ひゃっ!? ……もう、ルカってば早すぎ~。私の中そんなに気持ちよかった?」
「う、うん。いっぱい締め付けられて、我慢できないよぉ……」
「いいよ、私もルカの精液大好きだもん。この前は私の体中精液まみれにしてくれたから、今度は中をルカの精液でいっぱいにしてね♪」
「はああああああっ!?」

 そう言ってますます激しく腰を振るシルフ。それでも僕がどんな状態かはしっかりと把握しているらしく、射精寸前になると一番奥にぐりぐりと押しつけてきて精液は一滴残らず子宮の中へ。射精されている間はぎゅーっと抱きしめて何度もキスをして、そりゃあこんだけすれば精霊との契約もより深まるよな、と思いつつ、最高に気持ちいい射精と舌を吸われるキスをされながら僕はシルフと再び契約した。


◇◆◇


「勇者ルカがシルフの力まで取り戻したようですわね。精霊の封印されている地は天使ばかりで固めているようですが、それでは足りないのではなくて?」
「黙りなさい、黒のアリス。精霊の封印はイリアス様の計画に必須の最重要項目。我々天使が守るのは当然のことです」

 天界にて話し合う二人の美女。全裸でおっぱいの下で腕を組むエデンと、可愛らしい少女の姿に禍々しいオーラを漂わせる黒のアリスだ。例によってエデンはどことなく残念な感じで黒のアリスに遊ばれているが、それもまた最近の天界では日常茶飯事。キューピッドたち周りの天使はエデンがそのうち涙目になるだろうな、と生暖かく見守っている。

「それはかまわないのですけど、気を付けた方が良いですわ。精霊の力を操る勇者の剣に、斬れないものなんてありませんから」
「ふっ、経験者の言だけあって説得力がありますね。さぞや鋭い剣だったことでしょうよ」

 かつて勇者に敗れた魔王、黒のアリス。その過去を詰る程度は一枚岩でないどころか足の引っ張り合いがないだけで仲が最悪なエデン、黒のアリス、プロメスティンの間では挨拶程度のものだ。
 だが。

「ええ、本当に。ハインリヒの剣は、私ですら見とれてしまうほどでしたわ」
「……は?」

 黒のアリスは頬を赤らめ、胸に抱えたぬいぐるみで口元を隠す。
 目には変わらず狂気がある。だが表情だけ見ればそれは、まるで恋する乙女のようで。


「……きっともうすぐ会えます。楽しみに、していますからね」

 天界から下界、魔の大陸の片隅にあるレミナの封牢に視線を飛ばし、黒のアリスは誰にも聞こえないよう呟いた。



[38003] 22話「グランドノアの女性がたくましすぎて困る。ドリアードさん(表)みたいに優しい人はいないのか」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:bb458662
Date: 2013/11/03 23:20
「すみません勇者ルカ、女王の間のすぐ近くにまで敵の侵入を許してしまっているようです!」
「いやむしろこんだけの精鋭に攻め込まれても持ちこたえてたことがすごいんですけど。……まぁいいや。アリスー、テュポーン娘さん片付けたら次行くよー」
「うむ、もう終わる」

 サバサ地方からガルダに乗ってセントラ大陸をほぼ横断し、やってきましたグランドノア城。さすがにこの城はコロシアムを併設してかなりの実力を誇るもんむすも擁しているからか、攻めてきているのもなかなかの強力なキメラ揃いだった。テュポーン娘さんは、最近出番がないから鬱憤溜まってたアリスにボコボコにされてるけど。

「へえ、あなたが勇者ルカなんだ。噂に聞いてたよりかわいいじゃない。それに、とっても美味しそう」
「それはどうも。ラミアンロイドさんもツインテールがかわいらしいですよ」
「えっ!? あ、ありがと……」
「馴染むな、貴様」

 兵士さん達に言われた通り、グランドノア城は持ちこたえてこそいるけどとんでもないピンチではあるらしい。女王の間の前まで駆けつけてみると、そこにはデュラハンさんとケルベロスさんが倒れていた。それを成したのは、辛うじて人型っぽいけどなんかあちこち改造されまくっているもんむす、ラミアンロイドさん。搾精機構をたくさんつけられたキメラお決まりのパターンだったけど、この二人を倒すということは並みの実力者じゃない。

「うふふ、あんなふうに素直に褒めてもらったのって初めて。うれしかったなぁ。だからたっぷり気持ちよくしてあげるね。私の体、あちこち男を気持ち良くするものばっかりだし」
「ひぃあああ、尻尾になんでひだひだついてるんですかぁぁぁぁ!」

 なんか僕、ラミアンロイドさんに気に入られてしまったらしい。押し付けられるおっぱいが僕の乳首に吸い付いてきて気持ちいいし、頬を寄せてくるラミアンロイドさんに無理やり見せつけられる僕のペニスは次から次へといろんな搾精器官の餌食にされた。
 とぐろを巻くと内側にひだひだが並ぶ尻尾に始まり、エロいことにしか使えないような粘膜つきのはさみ、薄くてぴっちりした被膜や卑猥な形をした搾精蟲。それらを一つ一つどんな機能があるのか、どこがどう気持ちいいのかをぴったり頬をくっつけておっぱいをすりつけながら説明して使い、そのたびに射精させられる。
 気持ちいいのは間違いないんだけど、たまに口を押えられたり目を閉じたら無理やり開かされたりとか自由を奪われてる感じで、バリエーション豊かな責め方と拘束感に僕の心のMな部分がキュンキュンしちゃいます。

「は、はい、これで私の機能、48個め。全部、使い切っちゃった。……なのに、まだこんなにビンビンなんだね。すごいよぉ……」
「ラミアンロイドさんもすごかったですよ。この倍くらいあったら僕も危なかったかもしれません」
「それ、まだまだ余裕ということではないか」

 ひくひくしてるラミアンロイドさんはケルベロスさん達の隣にそっと横たえ、僕とアリスは女王の間への扉を開く。どうやら敵のもんむす、それも天使以外の勢力は必ずしも本気で各国の王を問答無用で害しようとはしていないようにも思える。だから急げば間に合うかと思い、バーンと勢いよく扉を開いたそこには……!

「誰もいない?」
「いや待て。書置きがあるぞ」

 だれ一人いない女王の間が、あった。
 兵士さんやケルベロスさん達の言葉によれば、グランドノア女王は女王の間に入ってもらって、彼女らがその外で守りを固めていたのだという。だがいまこうして誰もいないということは、いつの間にやら誰かがこっそり侵入して女王を攫ったということだ。
 さっきまで扉の外には僕たちもいたというのに、気配すら感じさせることなく。余ほどの手練れ、それもどちらかというとグランベリアのような武人気質のもんむすが来たのは間違いない。
 その予想を裏付けるのが、この書置き。中身は、果たし状だった。
 曰く、コロシアムに僕一人で来るように。そうしなければグランドノア女王と攫ったこの国の女性たちが大変なことになる。

「……それじゃあアリス、行ってくる」
「うむ。気をつけろ、間違いなく相手は相当の実力者で……そういうもんむすは大抵むっつりスケベだからがっつり性欲強めだぞ」
「あー、グランベリアもそういうタイプだよね」

 などなど。アリスからのありがたいお言葉を胸に僕はコロシアムに向かった。そこに一体どんな強敵にして変態がいるのかと、思いっきりワクワクしながらでもあったけど。


「きゃーっ、勇者ルカよー!」
「助けてー!」
「可愛いー!」
「また犯される姿を見せてくださいー!」
「勇者様がキュバに犯される姿を見て、立派なショタの彼氏ができました!」

「来たな、勇者ルカ! 待っていたぞ!」
「うっ、眩しい! わざわざ逆光になる高い場所を選んで待っていたのか!?」

 コロシアムにいたのは、手かせを嵌められたグランドノアの女性たちがたくさんと、貴賓席のグランドノア女王。そしてひときわ目立つ地点で待ち受け僕を見下ろす、一体のもんむすだった。
 おそらく彼女が女王や女性たちを攫った張本人。彼女こそグランドノア攻撃の指揮官、ナイトロイドだ。

「お前の噂は常々聞いている。あひ方面のみならず、剣の道においても一角の人物であると。男は若い女の声援で奮い立つと聞いたので場も整えてやった。……さあ、勇者ルカ。貴様との立会いを所望する」
「……セリフにエロ方面の誘い文句が一つもないー!?」

 驚異的な感じのナイトロイド。正々堂々と挑まれたことももちろんだけど、これは強敵の予感がする!

「はぁっ、はぁっ……! どうだ、勇者ルカ。お前を倒したのは私。だからお前は私の物だ。さあ、犯してやるぞ……っ!」
「でもやっぱりこうなるんですねあひいいいいぃっ!?」

「キター!」
「やっぱり勇者ルカは犯されてる顔が一番かわいいわ!」

 ……予感、だけでした。結局犯されるんだよねちくしょう!
 ナイトロイドさんは性技以上に性欲で圧倒してくるタイプだったらしい。僕を問答無用で押し倒して一気に犯してくるストレートに問答無用で犯される感じは結構珍しいかも。

「どうだっ、私の中は気持ちいいか? だらしなく精液を吐き出すくらいに気持ちいいか? んじゅるるるるう!」
「んんー!? んぐ、ひゃめ、れひゃうぅ……!」

 両手足を組み敷いて動けなくして激しく腰を使い、口はディープキスで離してくれない。僕の全てを上からも下からも吸い取ろうとするかのような、がっつりした逆レイプっぷりでした。

「んはあああああっ! 出てる、子宮に精液出てるうううう!」
「え、あへぇ……全部、吸われるぅ……」

「見て勇者様のあのあひ顔! 超萌えるんだけど!」
「ナイトロイド様ー! 私達にもおすそ分けしてー!」

 見られてるのも構わず激しい腰振りで、子宮への種付けまでグランドノアのたくさんの女性たちに見られてしまいました。まあ以前コロシアムに参加したときからそうだったけどさ!

「ありがとうございます、勇者ルカ。あなたがナイトロイドを倒してくれたおかげでこの国は救われました。……それに、いいモノも見せてもらいましたし」
「助けられて何よりです。だからその野獣の眼光で僕をガン見するのやめてください……」
「ルカはルカで恥ずかしげに体をもじもじさせるな。グランドノア女王の理性が消し飛ぶぞ。……まあ余の理性が消し飛んで貴様を押し倒す方が確実に早いが」

 これ以上グランドノア城に留まるとなんかシャレにならないくらいの大人数に襲われそうだったんで、僕はそそくさとその場を後にした。


◇◆◇


「さてと、とりあえずヤマタイ村に来てみたわけなんだけど」
「それはいいのだが、何故プランセクト村を飛ばしてここに来たのだ? 確かに人間の住む村ではあるが、プランセクトの方が近いであろう」
「うん、やっぱりもんむすの村より人間の村の方が危ないかなって思って。……特にこの村はさ」

「ふふふ、閉じ込めました。それではみなさん、均等に味見してから食べてあげますね」
「なっ、蛇神社の巫女様が俺達の命を狙っていただって!? みんな逃げろ! ここは俺が食い止める!」
「お前だけにいいカッコさせるかよ! まずは俺からだ!」
「みんなを絞りたければまず俺を絞り尽くしてからにしてください!」

「……若い衆が積極的に搾られに行きそうだし」
「……そうだったな」

 もんむすと極めて自然な形で共存しているヤマタイ村。これまでの旅の中でも一番安定していた一方、頼もしすぎる村の若い男性達のことを考えると極めて不安でもあった。

「あー、男の人発見―! ねえねえお兄さん、いっぱい舐めまわしていいですか?」
「ちょっと、私の分も取っておいてくださいよ」
「こらこらぁ! 次は私の番だって約束でしょ!?」

 そんな不安をあおってくれるのが、特に考えとかなしに男漁り放題と聞いて尻馬に乗っているこういう子たち。口から長い舌がでろんと垂れているあかなめ三姉妹だ。全員欲情しきった目で僕を見てくる。こういう子らを放置しておくと黒のアリスの軍勢が勢いづいちゃうし、ここはしっかり止めておかないと!

「ら、らからぁ、もうやめへ……むぐうぅぅ~!?」
「しゃべっちゃら~め。んむるるるっ。あは、この子の舌おいしいー♪」
「乳首も、こんあにぴくぴくはへて。私たちの舌が気持ちいいんですね?」
「ほーら、おちんちんは舌をいっぱい蒔きつけてあげるから、セックス気分で射精してよ」

 あかなめズは長い舌を駆使してジェットストリーム全身フェラを仕掛けてきた。あったかくてぬめぬめの舌が僕の舌を啜りあげて喉まで入り、両乳首と胸板にたっぷりと甘い唾液を塗り広げられ、ペニスはとぐろを巻いた下の中でもみくちゃにされる。三人娘にのしかかられてるから身動きもできないし、息もしづらいからだんだんと意識が朦朧としてきて、もはや我慢や耐えるという考え自体が頭から消え始めていた。

「んちゅっ、じゅ、ちゅるるる……らめ、おいしすぎぃ……」
「これ、すごいわ……こんなおいしい精液、一滴も逃せません」
「れぇろ、れろん。もっとぉ、もっと出してへぇ……」

 で、結局僕の精液をぺろぺろしすぎて体も舌もだらしなく伸ばしきったあかなめ三人がそこらに転がることになるのでしたとさ。


「さて、この小屋の中から人の気配を感じるんだけど……」
「とりあえず壊して入るか。ていっ」

 アリスパンチが扉を粉砕し、中にぶっ飛んでいった扉の破片が何人かの倒れた男の人にぶち当たった小屋の中。その中からは、何とも言えないなじみのある精臭が漂っていた。なんと小屋の中には、ほぼ死にかけるまで搾り取られたたくさんの男の人たちが!

「むう、これは相当ねちっこく絞られているな。それも死ぬ寸前で見事に止めている。相当しつこい性格のやつだぞ、これは」
「あら、それは褒め言葉ですわ。……なんかびっくりするくらいちょろく私に絞られることを志願してくれる人たちばかりでしたので、ついつい精液を飲み過ぎてしまいましたけど。けぷ」

 現れたのは胸を丸出しにしたラミア種の体を持つ巫女ラミア。どうやらここに集めた男達の精を片っ端から吸っていたらしく、姿を現した時点で壮絶にエロいオーラを放っている。きっと力もたっぷり蓄えているだろうから、苦戦することになりそうだ……!

「あぁんっ、きもちいい! 私の中で、あなたのがとっても大きくなって……んんっ!」
「ひぃぃぃいい、締め付けすごいいぃ!? 体まで締めないでぇ!」

 巫女ラミアさんは本当にしつっこいくらい貪欲な人だった。僕の体に蛇体をきつく巻きつけてまともに動けなくしたうえでフェラをしてくるし、セックスの時も上半身から下半身まできつく巻きついてから挿入してきた。向こうは自由に動けるだろうけど、こっちは巫女ラミアさんが興奮するたびに骨がきしむんじゃないかってくらい締め付けられるし、当然中の締め付けも凄まじいからたまったもんじゃない。
 一度射精するごとにどんどん降りてくる子宮口にまで先端に吸い付かれて、中が締まるのと同じタイミングできつく締め付けてくる蛇体の感触にまるで全身全てが挿入させられているような気分になりながら、僕は何度となく射精した。

「……けど、既に何人も吸ってるのに僕に挑むなんて自殺行為だよね」
「まったくだ。本来の姿の余ですら満腹にするルカの精力、ただのもんむすごときが耐えられるものではないわ。……今の姿でしたらどうなるのだろうな?」
「やめてアリス、今すぐ試してみたくなっちゃうけど時間ないから」

 膣からどぷどぷと精液をこぼしている巫女ラミアさんをきっちり封印してから、ぽっこりした下腹部を撫でながらこっちにエロい目を向けてくるアリスを必死に見ないようにして、僕は次に怪しい場所である猫神社へと向かった。


「なんかよくわかんないけどノームにもらった力で! 私は友達のねこまたと、人間を守る!」
「おー、ゴブリン娘すごい成長したな。とくにおっぱいが。エキゾチックな衣装から溢れんばかりのおっぱいがたまらないね」
「にゃあ」
「呑気に観察しているなアホ二匹」

 猫神社も蛇神社と同じように人間たちをかくまっていたようで、ここで祀られているねこまたは呑気な子だからあちらのように人々が搾り取られることはなかった。が、それはつまりより激しい敵が攻めてくるということの裏返しでもあった。ねこまたもがんばってキメラを押えているし居合わせたゴブリン娘も協力していたのだけれど、いかんせん多勢に無勢。
 僕たちが駆けつけたのはちょうどそんな時で、ボロボロになっても諦めないゴブリン娘にノームが力を貸して、一気に成長させていた。アリスに曰くどうやらあの子には鬼神の血が混じっていたらしく、どっからともなく取り出した刀ですぱんすぱんキメラを斬っている。

「あらら、まったく物騒なのが出てきたねえ。それじゃあ私はこっちの美味しそうな男の子でもいただくとしようか」
「そうはいきませんよ、エロゲの男主人公みたいな顔したもんむすさん!」
「失礼な。毛倡妓たるもの髪が命だからこうしてるだけさ」

 だから、僕が相手をするべきはやたら長い髪で目元を隠した毛倡妓さんだ。顔がしっかりとは見えないけれど、つやっつやの髪の隙間から見える口元なんかは妖艶で、相当エロ方面での手練れだということは一目瞭然だ。

「じゃ、さっそくその身で味わってみるといいよ。私自慢の髪コキ、真っ白になるまで出してくれていいからね」
「ひゃあぁぁ、つるつるすべすべなのが絡みついてくるぅ! め、目隠しやめてぇ、余計感じちゃうからぁ!」

 髪が自慢というだけあって、毛倡妓さんは神を自在に操って男を責めるもんむすだった。僕も両手足を縛られたうえ、目隠しまでされるという軽くSMチックな状態にあっという間にされる始末。体のあちこちでも縄で締められているみたいに食い込んでくるしそういうスパイスもまた気持ちいいったら。
 そして本命の方はというと、髪に絡みつかれたまま毛倡妓さんの中で救急に締め付けられている。細くすべすべした髪がらせん状に巻きついて鋭く締め付けてくる快感を与えると同時に、全体を最高に気持ちいい襞がもみくちゃにしてくる。しかも目が見えないから抵抗のしようもないし感覚がいつもより研ぎ澄まされて……。

「あんっ! こうやって、たっぷり出しちゃうって寸法さ。いいわぁ、男の精液は私の髪にとって一番の栄養なんだから、たっぷり出してもらわないと」
「でもやりすぎると本当に総白髪になりかねませんよあひいいいい!?」

 ちなみに、毛倡妓は結局お腹がポッコリするくらい搾った僕の精液を嬉々として髪に塗りたくるプレイで満足してくれました。性欲より髪の方が大事な人で助かったよ。

「そんなわけでお仲間はほとんど倒しましたよ白蛇様……のお姉さん」
「ほほ、すぐに見抜くとはやるのう。だがその程度で妾に勝てるとは思わんことじゃな!」

 以前会った妹さんの方の白蛇さんは見た目こそそっくりだけど落ち着いてしっかりとした感じだったのに、お姉さんの方ときたらまるで発情したもんむすのようだった。そりゃあ黒のアリスにそそのかされてこの村を乗っ取ろうとするわけだ。こんなもんむすに人間の町が支配されたら、その町の人達はたちまちヤマタイ村の若い衆のように喜んでもんむすに精を捧げる人になってしまう!

「お主がまさにその筆頭であろうが。妾の中でこんなに大きくして……んっ、しかも何度目じゃ? こんなにもだらしなく射精したのは。さあ、言ってみろ」
「あう……ご、五回ですう。白蛇様のなかで、もう五回イキましたぁ……!」
「それでもこんなに硬いとは、まだまだ出し足りないと見える。ちんぽをいじられればもんむすだろうが敵だろうがすぐに射精するとは、自覚の足りない勇者じゃ。……だが、嫌いではない。さあ、六度目の種付けをするがいい!」
「あ、あ……ひいいいいいい!?」

 巫女ラミアさんもそうだったけど白蛇様の逆レイプもかなりしつこい。蛇体で甘えるように絡みついてきて、そのまま一度も抜かないままに6連続。騎乗位っぽい体勢で僕のあひ顔を見下ろして言葉責めも加えながら中を自在に蠢かせて精液を徹底的に搾り取る。そんなセックスに僕は心まで酔いしれるようだった。

「……とはいっても、結局物理的に相手のお腹がいっぱいになる方が早いんだけどね」
「元々白蛇だったがこれでは白濁蛇だな。……うまそうだ」
「ええまったく。我が姉ながらよだれが止まりません」
「しゃっ!?」

 野心旺盛すぎるみたいだったんできっちり封印した白蛇様(姉)。その後屋敷の中を探したら目を回した白蛇様(妹)が見つかったので、ただの白蛇になってしまったお姉さんを引き渡しておいた。この人ならヤマタイ村のこともなんとかかんとか回してくれるだろう。

「さあ行くよアリス。これ以上ここにいたら本当に食べちゃいそうだし」
「ああっ、余の蛇鍋!」
「行ってらっしゃいませ魔王様。……この駄姉に反省の兆候が見えなかった暁には、今度こそ一緒に鍋を囲みましょう」
「うむ、約束だ!」
「しゃー!?」
「……本気で反省した方がいいと思うよ。特にアリスは、絶対本気だから」

 白蛇お姉さんのほうにもアリスが魔王の怖さを見せつけていたわけだし、きっとこれで少しは反省してくれる……はずだ。


◇◆◇


「あっ、いつぞやの勇者! 助けてー!」
「大変なのです、どうか……!」
「あららモスキート娘さんにアルラ・アルムさん。……と、追いかけて来てる謎のもんむすさん? どういう状況なんだか」

 プランセクト村は割と穏健派なもんむすたちが住まう村。それだけに今の天界勢からすれば決して自分たちになびくことのない勢力だから何かしてくるだろうとは思ったけれど、案の定。

「ちょっと、人間が邪魔するんじゃないわよ」
「そうはいきません。助けて欲しいと言われたら助けるのが勇者道なもんで」

 嗜虐心にあふれたこのワルラウネさんは花の真ん中から人型の上半身が生えてる植物系のもんむすさんで、普通にプランセクト村にいてもおかしくない。そそのかされたのか、それともほかのところから新しく来たのか……いずれにせよ、事情は聞かせてもらわないといけないだろう。

「ごめんねー、あなたの精液美味しいから教えてあげてもいいんだけど、いま口がふさがってるから。れろれるじゅるるるう」
「んああああっ!? お、お口の中が気持ちいいー!?」

 そこには、ワルラウネさんの花びらに首から下をくるまれた僕の姿が!
 しかも花びらの内側では触手でがんじがらめにされてフェラされている。ワルラウネさんは花びらと触手で僕の体を押えるには十分だからか、お口だけで責めてきている。唇のぷりぷりした感触がカリを弾き、ねっとりとしたが絡みついて亀頭はもうとろとろだ。
 腰を引こうにも触手ががっちり固めているし、だんだんと力が抜けてそれに合わせて精液がワルラウネさんの口の中にあふれ出た。

「んぶうぅーっ!? じゅる、ごくっ、ごくっ。……もう、精液までこんなに美味しいなんて反則よ。玉の中が空になるまで吸わせてもらうわね」
「あっ、フラグ」

 おそらく花びらのなかでうっとりとしてるんだろうけど、そのセリフは……ねえ?


「なるほど、クィーンアルラウネさんがアルラ・プリエステスさんのところに来たと」
「クィーンアルラウネの人格を考えれば存命の内にクィーンの座を譲ることもプリエステスを選んだことも納得がいくが、その条件に虫系もんむすを全て始末しろとは……」
「もしかして:黒のアリスかプロメスティン」

 これはもう明らかにおかしいということで、僕たちはさっそくクィーンアルラウネがいるという村の中心部に向かうことにした。なんでもクィーンアルラウネは引き連れてきた配下のもんむすと共に要求を突っぱねたアルラ・プリエステスを含めてかたっぱしからもんむすを捕まえてるみたいだし。あからさまに怪しいこの事件、裏で例の二人あたりが糸を引いているに違いない。

「あれ、どうしてこんなところに人間がいるんですか? クィーンアルラウネ様から人間は近づけないように言われているので、私が食べちゃっていいですよね」
「できるもんならどうぞ」

 森の奥へ向かう僕たちの前に立ち塞がったのは、緑の皮膚に体から直接木が生えてるみたいな姿をしたドリアードさんだった。さっきのワルラウネさんなんかとちがってどこかのんびりした性格をしているみたいだけど、おそらくクィーンアルラウネ側のもんむすさんなのだろう。こんな風に配下を引き連れてきているのなら本気でこの村を攻めるつもりなのかもしれない。一刻も早く先へ進まないと!

「それなら、早くたっぷり射精することをお勧めしますよ。ほら、私のお尻気持ちいいでしょ?」
「は、はいっ。ぷにぷにやわらかくて、はさまれると……あぁっ!」
「んっ。また入れてもいないのに出しちゃったの? 私の背中、精液まみれだよ?」

 ドリアードさんは珍しいことに後ろからさせてくれるもんむすさんだった。蔦で僕の体を拘束したうえでぷりっぷりのお尻の間に僕のペニスをはさんでくる。無理やり犯されるのとは違う優しい感触ともんむすに後ろから抱き着いている珍しいシチュエーションに、僕の興奮がうなぎのぼりだったのは言うまでもない。

「あは、出し過ぎですよ……うっ!?」
「ドリアードさん?」
「……これだけ出したんだ、もう思い残すことはないだろう? あとは精気を死ぬまで私に捧げてもらおう」
「イメチェンしたー!? なんで急にドSな感じに!?」
「おそらく催眠でもかまされているのだろう。呑気な性格だから効きは悪かったようだがな。……よかったではないか。また犯されるぞ」

 そう言って、僕の体についた精液をぺろぺろしてくるアリス。なんかそれはそれで超気持ちいいんだけど、体勢が入れ替わって騎乗位された僕はそれどころじゃない。

「うふふ、私の樹液は男を狂わす催淫樹液よ。ほーら、たっぷりまぶしてあげる」
「おっぱいから出すとか反則ですよそれ!? はぁんっ、母乳を塗り広げられてるみたいだよぉ!」

 ぬちゃぬ茶、と僕の胸板に広げられるきらきらねばねばとした白濁液。それはドリアードさんのおっぱいから母乳のように出てくる催淫液らしく、確かにドリアードさんの中に入れさせられた僕のペニスがぐんと大きくなった気がする。

「ふふっ、この催淫液の効果を受けると、男は一度の射精で全ての精液を吐き出してしまうの。本当に死ぬほど気持ちいいから、覚悟しなさい」
「……いや、それは多分覚悟するのってドリアードさんの方ですよ?」
「は、何を言って……っ!? んぎゅうううううう!?」

 実際に、ドリアードさんの樹液には全ての精液を吐き出させる効果があったのだと思う。僕の目の間でみるみる下腹部を脹れあがらせるくらいに止まらない射精をさせられたのだから。こんなに長く大量に出すと超気持ちよかったです。


「なるほど、そうやってこんなところまでたどり着いたわけですか。侮りがたい人間のようです」
「正気をなくしてる自覚は……なさそうですね。じゃあ、力づくでも止めます!」

 クィーンアルラウネさんは豪華な花が全身から生えたまさに植物もんむすらしい姿をしていた。そしてそのバストは豊満であった。

「力づく、とはこうするのですよ可愛い勇者。どうです、豊満な女体に組み敷かれる快感というのは。……まあ、この体はめしべの形が変わったものなのですが。だから中でなくともぶっかけるだけで妊娠してあげられますよ。好きなだけ暴発してください」
「らめえ……おっぱいに顔押しつぶされたら、んぶっ、気持ちよくなっちゃいますぅ!」

 しかも、クィーンアルラウネさんは全身これ生殖器みたいな人なのだという。ただでさえ母性溢れる体をしていて、そのうえ暴発オッケーだなんてさすがは植物のクィーンたる包容力。僕だってそりゃあ中と言わず外と言わず暴発込みで出しまくりですよ?

「ちょっと待ってください。さすがに全身精液まみれにされたら私の方の卵が尽きてしまいます。……でも、受精しきれないほどの精液をかけてもらうというのも、心地よいものですね」
「クィーンアルラウネさまは正気に戻っているのでしょうか」
「別の方向にぶっ飛んでいるだけだろう、これは」

 アルラ・プリエステスさんとアリスが見ている中、紫色の全身が僕の精液で真っ白になるころようやくクィーンアルラウネさんが正気を取り戻した。体の表面の精液を皮膚から取り込んだらしくあっという間に元の姿に戻り、落ち着きながらもどこか威圧感のあった様子から穏やかでおっとりした雰囲気になってきた。……こっちのクィーンアルラウネさんに優しく搾られたかったかも、なんて全く思っていませんよ?


「ああ、私は一体なんというミスを……!」
「そのことは良い。貴様ほどのクィーンが天界の連中にそそのかされるわけがないとは思っていた。それにこの感じ……狐の妖術で洗脳されていたのか。たまもでもなければ使えないと思っていたが……」
「それは、私がやったことよ」
「!?」

 クィーンアルラウネさんから事情を聞いていたそのとき、黒幕が堂々と現れた。背中に輪っかを背負ったネクストドール。魔王城では戦う姿を見せなかった、ツクヨミだ。

「私の体はたまもの細胞を培養して作られているの。だから、あいつの術は私も使えるというわけよ」
「それで私を……! 許しません!」

 ツクヨミに土の中から伸びてきた根を絡みつかせるクィーンアルラウネ。だけどそれはマズい。相手は四天王を圧倒するために生み出されたネクストドール。いかにクィーン級とはいえ、たった一人でかなうはずがない……!

「はぁっ!」
「がっ!?」

 炸裂するツクヨミの大地の力パンチ。圧倒的な力はおそらくクィーンアルラウネの内臓に甚大なダメージを与えただろうことが、僕にはわかってしまった。

「クィーン!?」
「あらあら、これだから旧世代は。まあどのみちクィーンがそそのかすにせよ私が直接手を下すにせよ、ここの奴らを全員始末するのは変わらないわよね」
「そうは……させません! 私の、最後の力で……!」

 クィーンに精気を吸われていた影響で回復してもらったとはいえまともに動けないアルラ・プリエステス。ここまでの連戦で満足に動けない僕。ツクヨミを相手にするには戦力が足りな過ぎる。
 そんな僕らを救ってくれたのは、クィーンアルラウネその人だった。
 ただし、彼女自身の命と引き換えに。

「この瘴気……まさか、アズテックローズか!?」
「なんかヤバいってことはわかるけど、それって……?」
「この世で最も強力な毒です。上位の植物系もんむすのみが生成できますが……いまのクィーンアルラウネ様の体では、本人も……」
「えぇっ!?」

 何枚もの花弁の中に分厚く封じ込められたツクヨミ。その中から漂ってくる異常なほどの瘴気。最悪の毒が生成され、ツクヨミを侵しているのだと空気でわかる。だがその毒は宿主であるクィーンアルラウネすら蝕み、拘束はほんの数秒で解け、そして、全てが終わっていた。


「クィーン!」
「……申し訳ありません、魔王様。任されたもんむすに迷惑をかけたばかりか、敵を倒しきることもできず」
「言うな。貴様はよくやった。さすがはクィーンアルラウネだ」
「もったいなき、お言葉……。アルラ・プリエステス。あなたを次代のクィーンアルラウネに任じます。……こんなときに後を託すことになってしまうことを、許してください」
「……大丈夫です、クィーン。魔王様と勇者様と共に、必ずや同族を守って見せます」

 ツクヨミは極めて強力な神経毒であるアズテックローズを受けてもなお生きていた。さすがにろれつが回らなかったり目が見えなくなったりはしていたみたいだけれど、それでも暴れられたら無事に取り押さえることができたかどうか。即座に退却してくれたのはむしろ助かったと言えるだろう。
 だが最後に残ったのは、クィーンアルラウネの死とその跡を継いだアルラ・プリエステス。決して幸せとは言えない終わり方だった。


◇◆◇


「あまり気に病むなよ、ルカ。救えなかった命は確かにあるが、全てを望んでお前が壊れては……その、嫌だ」
「ありがとう、励ましてくれて。大丈夫……じゃないかもしれないけど、もうちょっとだけ、がんばるよ」

 新たにクィーンとなったアルラ・プリエステスにプランセクト村を任せ、僕たちはガルダに乗ってウンディーネの泉に向かっている。その道中、あまりにも僕がふさぎ込んでいるのを気にしてだろう。アリスが励ましてくれた。

「頑張りすぎるな。ただでさえ貴様は天使の力を使いすぎている。聖素にこの世界の命が触れれば浸食され、いずれ元には戻れなくなるぞ」
「いや、僕はどっちかっていうと精素の力を使ってない?」
「………………………………」
「ちょっ、冗談で言ったんだから『言われてみれば確かに』みたいな顔で絶句しないでよ!?」

 その結果、なんか僕の体に宿る別の力が判明してしまったような気もするけど、ま、まあ力が増える分にはいいよねっ。


◇◆◇


 さてやってきましたウンディーネの泉。相変わらず神秘的な雰囲気だけど、ここは地上部分に用がないのでさくっと泉の中、かつてウンディーネがいて今はサラマンダーがいるだろう地下へと潜っていくと、そこには!

「あれ、なんで人間がいるんです? 僕も人のこと言えませんけど」

 そこには、近くの村から逃げてきたという人間たちが!
 元々この場所に縁のあるエルベティエもウンディーネも人間嫌いだし、僕のような命知らずくらいしか人間なんていないと思っていたのだけれど、なんかスライム娘さん(最初に出会ったあのスライム娘さんとは別人らしい)が子供を遊んであげていたりして、紛れもなく避難所の様相を呈している。

「……私が保護したのよ。ルカも魔王様も、人間を守ろうとしているようだからそれに従っただけだけれど。勘違いはしないで欲しいわ」
「本当に!? エルベティエが!? うわー、うれしいなーえへへ。どうしよう、このお礼に一晩僕を自由にしていい券を発行すべきかな?」
「やめろルカ。本気でやめろ。エルベティエの体色が興奮でドピンクになっている。あのエルベティエに身を任せたら10体くらいに分身したヤツにショタ化させられて逆光源氏計画されるのがオチだ。……あと、そんなものがあるのならまずは余に10枚くらい献上しろ」

 とかなんとかやってる間にサラマンダー発見。避難民に混じって隅っこの方で布をかぶってガタガタ震えてたけど、どうやら対立属性の影響で徹底的に弱っているらしい。……え、でもどうしよう。もう一回契約するにしても、こんなに人目のあるところでだなんて、興奮しちゃう!

「アホなことを考えている場合か! よく見ろ、周りの様子がおかしい!」
「この感じ……まさか、泉の水に毒!? 一体誰が!」

 とかなんとか思わずはぁはぁしている間に、周囲の人とスライム娘さんたちが苦しみだした。エルベティエセンサーによれば原因は泉に毒が流されたこと。この聖なる泉にそんなことをするのは敵に決まっているけど、水と同化できるエルベティエが感知する限りそんなものは近づいてもいない。ということは……。

「はーい、私の仕業でーす。このお仕事が終わったら、私をクィーンスライムにしてもらえるらしいから~」
「体だけじゃなくて頭も緩そうなスライムべス娘さんが出たー!?」
「あなた……まさか、そんな、同族が……」
「ショックを受けている場合ではないぞ、エルベティエ! 分身と抗体作成で人間の避難と解毒を行え!」

 呆然としているエルベティエは、アリスに命じられて反射的に動き出した。うん、こういう時はとにかく動いた方がいい。僕とアリスは経験者だからよくわかる。
 そしてその間に、この場を何とかしておくのは僕たちの役目だ!

「大丈夫大丈夫、そんなこと気にしないで私に食べられちゃってれば。ほーら、全身スライムベッドでぬるぬるプレイですよー」
「うわあああっ、ぬちょぬちょするぅ!?」

 で、意外と大柄なスライムべス娘さんにまるっと体を包み込まれてしまいましたとさ。スライムの中に取り込むというよりは、普通に真正面から押し倒すような体勢でスライムべス娘さんの赤い粘液の中に浮かされる体。当然全裸で、足のつま先から耳の穴の中まで余すところなく犯されている。

「ほらほら、ちゅーっ。んふ、私の中であなたのおちんちんがどんどん大きくなるの見えるでしょ? このまま膣内射精するところも、あなたの精液が私の中に混じっていくところもぜーんぶ見ながらしようね」
「や、やめてよ、そんな恥ずかしいの……ますます出ちゃうからぁ!」

 スライムべス娘さんは黒のアリスにちょろっとそそのかされるくらいに頭が緩いだけあって、僕のお願いなんてまったく聞いてくれる気がなかった。ねちょねちょと粘液で全身くまなく愛撫されて、目の前ではにこにこ顔のスライムべス娘さんのドアップ。口の中に入ってきたのは舌なのか粘液なのか判断がつかず、甘い匂いとどろっとした感触が口を満たして喉の奥まで流れ込んできて、僕は我慢しきれず射精しまくった。

「ふぇええ、なに、射精しすぎぃ……も、もう駄目、許して……謝るからぁ……!」
「それなら離れてくださいよスライムべス娘さん。言葉と裏腹に今も粘液じゅるじゅる動かして僕の精液啜ってるじゃないですか」

 そして、緩い頭は本能にすら裏切られたらしく、全身がいい感じに精液と混じったピンク色になってアヘ顔をさらしてもなお僕の体から離れられずに搾精し続けていた。


「なによ、やっぱり役に立たないわね。せっかくエルベティエを楽に倒すチャンスだったのに」
「やはり、あなたたちの仕業ね……!」
「ええそうよ、かかってきなさい。あんたなんて、私の超振動刃で水たまりにしてあげるわ!」

「エルベティエ!」
「いけません、勇者ルカ。あなたは私と交わり、新たな命として生まれ変わっていただくのですから」

 スライムべス娘さんをピンク色の水たまりにし終えたころ、姿を現したのはネクストドールの一体であるアンフィスバエナ。エルベティエは怒りのままに挑んでいるけれど、相手は対エルベティエように生み出された兵器。全身に仕込まれた刃が振動を起こし、それで斬られたエルベティエの体は再生ができなくなっている。相性が悪すぎる強敵だ。
 しかも、こっちはこっちでまた変な天使が出てくるし。体から卵が生えたような座天使エグエル。たまにいる、僕を転生させようとする手合いだった。ああもう、こんなの相手にしてる暇はないのに!

「その割に素直に私の中に入ってくれたのですね。さあ、最高の快楽を味わって転生してください」
「あああああっ、何この卵、変な気持ちぃ!?」
「うふ、あなたの遺伝子は優秀なようですね。でも少し卵の調子が悪いので、栄養をいただきましょうか。さあ、射精を」

 エグエルの卵の中に取り込まれた僕は、その中央に浮かぶ謎の卵に直接挿入させられた。命を生み出すものに射精するなんて背徳的な気分で、それを天使に強要されているというシチュエーションがますますそそる。いつも子宮内に射精させられてばかりだけど、これもまた僕の命が新たな命を生む感じがしてね、何とも言えない心境です。

「まあ、結局いつも通りあの卵の中が僕の精液で埋まりかけたんで、窒息しそうなところを必死に這い出してきたわけなんだけど」
「もったいないから貴様の体についたのを少し舐め取らせろ。ぺろぺろ」
「そ、そう言いながら乳首を重点的に責めないでよアリス!?」

「くっ、この人形、強い! ルカ、私にも栄養補給をさせなさい」
「ちょーっ!? エルベティエ、どさくさまぎれに僕の体を取り込もうとしないでー!?」
「……うわー、あの天使時間稼ぎもできないんだ。それになんかアホ臭くなってきたし、帰ろ。こんなリア充相手に腕一本でもなくしたらアホらしいし」

 そして、エグエルの中から精液まみれで出てきた僕はアリスとエルベティエに挟まれぺろぺろされ、それを見ていたアンフィスバエナはあきれ果てて帰っていった。……うん、戦わずして勝つのが一番だよね!


「そ、それよりルカ、早くしてくれ。寒くて寒くて……頼む、芯から温めて欲しい」
「あ、う、うん。わかったよサラマンダー。……でもそんなこと言いながら結局押し倒してくるんだよね精霊って」

 エグエルとアンフィスバエナを退けた後、待っていたのはサラマンダーだった。この戦いの最中も相変わらず洞窟の隅っこで寒がっていたようだけど、いい加減限界に達したらしくガタガタ震えながら僕を押し倒してきた。

「ああ……っ! やはりルカのはとても熱いな。中から温まるぞ」
「いやいや、そういうサラマンダーの中こそ熱いよね!? ……あっ、でもこのあったかさが気持ちいいよぉ!」

 ずぶり、と逸るように根元まで挿入させられたサラマンダーの中は、今まで感じたどんなもんむすよりも熱かった。でも決して火傷するようなものではなくて、じんわりと染み込んでくるような温かさが快感として体に刻み込まれる。もちろん締め付けも抜群で、主の体に熱が満たされる実感に伴ってきゅんきゅんと愛おしげに締めてきてくれる。
 そしてサラマンダー自身が持つ火の力と同じように、その腰使いも激しい。サラマンダーのお尻と僕の腰がパンパンと音を立ててぶつかるくらい勢いよく体を弾ませて、その度に締まりのいい膣が僕のペニスを根元から先端まで擦り上げ、ぐりぐりとお尻を押し付けられると尻肉の感触が腰をなでて、中では子宮口が熱い愛液を浴びせかけながらキスをしてきて……。

「あっ、あ……出るぅ!」
「んんんーっ! あ、は……ルカの精液、あったかい……」

 射精と同時に体を伸び上がらせてイったサラマンダー。どっぷりと吐き出された精液はサラマンダーのお腹を少しだけぽっこりと膨らませ、その熱が力を取り戻させたらしく髪のように燃え盛る炎がちょっとだけ勢いを増したような。
 愛おしげに下腹部を撫でる姿は、さっきまでの僕を貪っていた激しい姿とは打って変わって、とても美しかった。


◇◆◇


「よし、これで精霊も三人! あとはウンディーネだけだね!」
「ああ、よく頑張ったなルカ。……ここまで余に見せつけまくったのだ、終わったらどれだけ搾られるか覚悟しておけよ」
「うん、任せて! 僕にとってはご褒美です!」

 なんか拗ねたアリスが泉の水を飲んだらしく、微妙に小さくなった泉を見下ろしながらガルダで飛び立つ僕たちは進路を西へ、ゴルド地方に向かう。そこには最後に残った精霊のウンディーネが閉じ込められているはず。ウンディーネの力も取り戻せば僕たちの戦力は充実し、その分敵も必死になってますます激しい戦いが繰り広げられることになるだろう。

 空から見下ろす大地は平穏そのもの。早く本当にみんなが平和に過ごせる世界を取り戻したい。体の中に息づくシルフ、ノーム、サラマンダーの力を感じながら、僕はそう誓いを新たにした。

「……そうしないとゆっくりアリスに犯してもらうこともできないしねー!」
「空中だからと大声で叫ぶなドアホおおおおお!」



[38003] 23話「今回はおっぱい過多だった気がする。そろそろ貧乳が恋しくなってきた」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:43d650d3
Date: 2013/11/10 22:18
 かつてアリ娘たちを労働力として使役していた国、グランゴルド。しかしなんだかんだで覚醒した王のもと、今ではクィーンアントとも和解して復興を目指していた国。そしてそんな希望を見つける端からくじこうとしているのが今の天界なわけで。

「スパイダーストリングス!」
「キャー!」

「なにあのスパイディ」
「アラクネ種のもんむすが勢ぞろいだな。町中糸だらけでかなわん」

 落とせば国をまるごとくれてやる、とでも言われたか。グランゴルドは蜘蛛の体を持つアラクネたちがわんさかいた。対するはアリ娘。一体一体のパワーと数なら圧倒的に有利だけど、相手は壁だろうと天井だろうと平然と歩き回り糸まで吐くせいで思うように戦えていないようだ。
 今も寄ってたかって一体のアラクネを倒したアリ娘の上空に、そこらの家に糸を張り付けて立体機動で飛んできたあやし土蜘蛛が糸まみれにしてるし。白くてねばねばしてるからちょっとエロい。

「はーいそれじゃあ僕が相手しますよー」
「あら、アリよりもずっとおいしそうな人間ですね。じっくりと吸い尽くして差し上げます。私の、巣の中で」

 慌てて割り込んだ僕なのだが、ちょっとびっくり。なんとあやし土蜘蛛さんを中心として、クモの糸で四方を編まれたような謎の空間に取り込まれてしまったのだ。

「慌てるな、ルカ。上位のアラクネ種はこうして自分用の空間を生成することができる。別の場所へ連れてこられたというわけではない」
「ですが、このクモー空間は私達アラクネ種もんむすの性欲を三倍に高めてくれるのです。……うふふ、あなたがさっきから美味しそうに見えてたまりません」
「それ理性失ってるだけじゃないですか?」

 がばちょ、と青い肌に興奮の朱を乗せて襲いかかってくるあやし土蜘蛛さん。この結界、実は結構ヤバい物なんじゃなかろうかと思えてならない。

「はぁん、あなたのおちんちん、私の中に入っちゃいましたよ。体も糸まみれできゅうきゅうされて、気持ちいいですか?」
「はっ、はい。気持ちいいですぅ! あ、中が締まって……もっと優しくしてぇ!」
「だぁめ。あなたは全部私が吸い尽くすんですから、容赦なんてしませんよ」

 三倍の性欲とやらは伊達じゃない。糸を巻きつけながらのフェラ、出た精液を全部糸で絡め取るパイズリに続いての逆レイプは僕の身動きが取れないよう糸を何重にも巻きつけながらのプレイだった。口には乳首を押し込まれ、思わずちゅうちゅう吸い付いてしまうと節操なしでも見るかのように笑われてしまう。
 くっ、そんな程度で僕が参ると思うなよ。僕にとってそういう目で見られることはご褒美なんだから! ぞくぞくしちゃうよ!

「あへ、あふぅんっ……! も、もうらめ、糸の代わりに精液でちゃいまひゅぅ」
「実はこの空間、僕の性欲も5倍くらいになるんじゃないかな」
「あながち間違ってるとは言えんな。……ふむ、今度たまもにこういう術を習ってみるか」

 まあいつものごとくあやし土蜘蛛さんが出した糸と同じくらいの精液を射精したら勝手にノックアウトしてくれたんだけど。おっぱいが大きいとやっぱり一段と射精しちゃうよね。
 しかしのんびりはしていられない。いまの戦いからもわかる通り、今のグランゴルドはかなり強力なアラクネたちに狙われている。だから避難民たちの誘導はアリ娘の組織力に任せ、僕たちはアラクネの長を止めるべく国の中央へと走った。

「で、アリス。心当たりはあるかな」
「ある。というか間違いなく首謀者は蜘蛛之皇女だ。もんむすの中でもドのつく急進派で、人間を家畜化して管理し、優秀な個体を交配してより良い餌を作り出すべきだと常々主張していた」
「ジークアラクネって感じなんだね。……割と本気でヤバイな」

 聞けば、そもそもアラクネ系のもんむすは残忍な性質で、時に同族すら楽しみのためになぶり殺しにしたりもするのだという。もんむすの性格は可能な限り尊重したいけど相手がエサとしてしか見てこないなら、まずはそんな風に考えてると痛い目見ることになるって知ってもらうところから始めないとね。

「……だからって、ゴーレム娘を糸でがんじがらめにしちゃえるレベルはちょっと大変な気がするな」
「む、味のしなそうなデカブツの次はロリショタコンビか。……まあこれはこれで。じゅるり」

 今度のお相手はアラクネロードさん。身軽な動きでゴーレム娘を糸で巻き巻きしてあっという間に行動不能にしてしまった強力なもんむすだ。そこはかとなくダークな色をした体に加えてどうやら頭の中も結構ダークらしい。

「ふっふ、ショタと思えばなかなか食いでのある精液をしてるじゃないか。ほら、私のおっぱいを好きにしていいぞ。その代り精液は全て子宮にもらうからな。さあ、だらしなく射精する顔を見せろ」
「ふぁぁぁ、おっぱいむにゅむにゅで、また出るぅ……!」

 びゅうぅぅ、と長く精液が出ていく感触が腰の奥から響いて行く。アラクネロードさんのふかふかのおっぱいに顔を埋めさせられ、両手足は蜘蛛の巣に貼り付けられた状態での逆レイプは逃げ場もなく、まさしく今の僕は貪られる獲物。交尾が終わればオスを食べてしまうと噂のアラクネを相手に種付けするのが止まらなかった。

「こ、これだけお腹に出されて……そのうえあなたまで食べるなんて、無理にきまってるでしょ! ……けぷっ」
「セックス終わった後に収まらずにフェラしまくるからですよ」

 まあ、僕とした後に人間一人丸呑みするほどの余裕を持てるもんむすなんて、アリスくらいしか見たことないんだけど。


「これで大体蜘蛛之皇女以外は片付いた……けど」
「囲まれたな。少々厄介だ」

 アラクネロードさん相手に時間をかけ過ぎたのだろうか。クモー空間から戻ってくると、周り中アラクネだらけだった。さっきまでに戦った二人ほどの実力者はいないようだけれど、さすがにこれだけの数だと骨が折れそうだ。困ったな、グランゴルド王たちの命が危ないかもしれないのに。
 そう思いながらエンジェルハイロウと拳を構える僕たち二人だったが……救いの手は、意外なところから伸びてきた。

「改良型キルリアン振動機<トランプ>起動! みんなまとめて止めてやるわよ!」
「魔道国家グランゴルドを舐めるんじゃないっての! 勇者くん、ここは私達がなんとかするから王とクィーンアントのところに早く!」
「ありがとうございます! ……でもその装置の名前ものっそい死亡フラグなんで気を付けて」

 それは、かつてクィーンアントを操っていた魔導具を使っていた魔法使いの人たちだ。なんか懲りずに対もんむす装置を開発していたらしく、あたりのアラクネがまとめて磁場に捕らえられて動けなくなっている。いろいろグレーゾーンに足を突っ込んでる気もするけど、助かるから今はとにかく王たちを助けにいかないと。

「そして、ここまでたどり着いたと。なかなか見どころがある勇者よ。だがもはや人間に遠慮はいらぬ。妾と同胞で全て食らい尽くしてくれよう」
「そうはいきませんよ、久々に本気で止めなきゃならない人」

 城が大変なことになっているんで仮の行政拠点になっている倉庫は、完全に蜘蛛の巣と化していた。グランゴルド王とクィーンアントがぷらーんと吊るされているその巣の主はどこかヤマタイ村のもんむすに似た雰囲気を持つ蜘蛛之皇女。自信満々に酷薄で、養豚場の豚を見るような目で僕を見てくるのがそれはそれでドM心をくすぐってくる。
 だけどある意味この人は黒のアリスやイリアス並みに人間をなんとも思っていない。だから、とにかく何としても止めないと!

「ふふ、そう言いながらあっさり捕まってしまうところが愛いヤツよ。どれ、食らう前に種付けすることを許そう。ほぉら、どうだ?」
「あひいいいいい!? だ、ダメ、なにこれ気持ちよすぎるうぅう!?」

 蜘蛛之皇女の中に腰ごと引きずり込まれる、と思ったのはさすがに錯覚だった。でも実際そのくらいの気持ちよさだったのは間違いない。アラクネ種のクィーンなのだから、きっとこれまでにも何人も男を性的に貪ってついでにその後物理的にも食べてきただろうもんむす。確かにこの感触を味わったならば、そのあと食べられてもいいと思ってしまうかもしれない。
 僕は無意識に体を反らせて腰を突き出し、クィーン特有のたくさん子を宿せる子宮にごつんとぶつかる感触に誘われるまま気絶しそうな勢いで射精した。

「……ふぅ。蜘蛛之皇女の空間はやっぱり僕の性欲も高まるみたいだね。スッキリ」
「あ、あぁ……もぉ、らめぇ……♪」
「ついにクィーンすらアヘ顔晒させるほどになったか。……こいつだけは余が管理しないと危険だな」

 で、結果はご覧の通り。空間が解けるときには蜘蛛之皇女さんの腹部にある口に下半身を飲み込まれかけつつもすっきりつやつやになって戻ってきた僕と、膣と腹部の口からごぼごぼ精液こぼす蜘蛛之皇女さんがいるのでした。


「また助けられてしまったね、勇者ルカ。この国のみならず、今の世界がなんとかもっているのは君たちの力があればこそだろう。サバサ王から呼びかけられたサミットの際も、どうか君の力を貸して欲しい」
「お安い御用です。なんかこの戦いで一皮むけたような気もするんで」
「……蜘蛛之皇女、貴様とんでもないことをしでかしたのかもしれんぞ」

 アリスがなんかぶつぶつ言ってるけど、これでグランゴルドはなんとかなった。さあ、次の町を救いに行こう。腰回りが軽くなった気がしてやたら調子もいいしね!


◇◆◇


「へ、へへ……」
「誰かぁ、おっぱい欲しいよぉ……」

「……ねえアリス、何この地獄絵図」
「見苦しいにもほどがあるな。エロめ」

 次に来たのはサキュバス村。たぶんひどいことになっているだろうと思っていたが、予想以上だ。なにせ村に入る前からひどいということがわかるくらいなのだからして。
 村の中には欲情しきった顔をして倒れている男達が多数。そして、空にはなんだか巨大で禍々しくもいやらしい感じの魔法陣が浮いている。
 しかも男たちはアリスの可愛い顔を見ただけで射精するしまつ。こんなに興奮してるだなんて……僕も負けていられない!

「そんなことに張り合うな! ……状況からして、おそらくあの魔法陣は禁術・バビロンの大結界だ。伝説の六祖の一人が編み出した術で、範囲内の男どもを興奮させて精気を吸い取るのだとたまもに聞いたことがある。まさかこんなものまでで再現していようとは」

 どうやら、ただでさえエロいサキュバス村の男達を徹底的に搾り取ってしまおうという作戦のようだった。これはマズイ。もんむすと違って術であるなら一切の加減なく、搾れるだけ搾り取って町の男を全員根絶やしに、なんていうこともありうる。早く術者を止めないと。

「はーい検診のお時間ですよー。精液残ってる人は全部出してくださいねー……って、あれ? まだ立っていられる人がいるんですか? わーい、それじゃあ私が直接射精させてあげますねー」
「あ、ナーキュバスさんお願いします」
「おい待てコラ」
「……はっ!? あまりにも自然に医療行為に入るもんだから敵だって気づかなかった!」

 ひとまず、まだ息のある男達の寿命をもりもり減らしているこの黒いナース服という存在自体がエロい格好をしたナーキュバスさんを止めないと。

「はーいお注射で精液ちゅうちゅうしますねー」
「なにこれ先の方に変なのついてて吸われるぅう!?」

 ナーキュバスさんはなんというか、サキュバスらしい直接の性技ではなく別の行為にかこつけて射精に引っ張り込むのが超うまい。本物のナースさんのように軽い指示口調に流されて気づいたら足コキされてるなんて、一体どんな催眠術だったのだろう。

「わー、濃いのがいっぱい出てますねえ。もう注射器いっぱいになっちゃいました。……そ、それじゃあ次は私が直接吸い出してあげますね」
「そう言って力づくで押し倒してくるあたりはやっぱりもんむすですよね」

 それでもやっぱりのしかかられれば力が抜けるあたりサキュバスの本領。ちなみにこの後たっぷり搾り取るのはいいモノの、バビロンの大結界の影響でか僕自身制御できないくらいの勢いで精液が吹き出し、一発で子宮を満タンにされたナーキュバスさんはそのまま気絶したことを記しておこう。

「あっ、勇者ルカ!? どうしてこんなところに!」
「そういうボインプこそ。なんか仲間が増えてるけど、まさか黒のアリスにそそのかされたの?」
「へ? 誰それ」

 次にひょっこり現れたのは、なんといつぞや魔王城で僕に好き放題いたずらしてくれたインプだった。他にも二人ほど同族っぽい子を引き連れているけれど、なんでも僕に封印されて復活したあと、リベンジのため武者修行の旅に出たのだとか。友達の二人と一緒にまずはサキュバスの聖地であるこの村にと足を向け、そして偶然この事件の場に居合わせたのだと。
 ……魔王城の中で勇者である僕とばったり出くわしたこともそうだけど、この子案外運が悪いな。

「まだあんまり修行できてないけど、でもみんなで一緒ならきっと大丈夫! ルミちゃん、レミちゃん、ジェットストリームフェラをしかけるよ!」
「くた~」
「おどおど……」

 やたらとだらけているルミという白くて長い髪の子と、常におどおどしている紫のショートカットの子。どちらもなんか本当にインプの友達なのか信用ならない感じだけど、どうなんだろうねそのあたり。

「えーい、ルカの顔におっぱいプレスー。ルカはおっぱい好きだから、これでもう動けないでしょ。うりうり」
「むぐううう!? むちむちのおっぱいが顔いっぱいにぃ!?」

 インプはさすがに少し学習しているらしい。僕の顔を自慢のおっぱいで押しつぶしまずは反撃を封じてきた。パイズリをされたことは何度もあるけど、顔にパイズリされるなんて思わなかった。鼻も口も目も頬も、全部をインプの爆乳でこねこねされるとか体の力抜けちゃうじゃないか。

「んむうううううっ。んぐ、ぐっぶ、じゅぷ、ぐじゅるるるるるっ」
「れろれろ、ずにゅっ」
「あむううう!?」

 そして、下半身はルミとレミに責められている。フェラが得意だというルミは、小さな口をいっぱいに広げて一気に奥まで飲み込むという荒業をして見せた。当然先端は喉の奥に当たっているけど、かまわず喉奥まできゅっと締めて亀頭をいじめてくる。何この子、本当に上手い!
 一方のレミという子は本来手コキが得意らしいけれど、今は舌を使っていた。それも、僕のアナルめがけて。縁を丁寧に舐め清めて羞恥心を煽り、その上で容赦なく突き刺してくるあたり結構ドSなのかも。怠け者っぽい様子はあったけど、その性質は男を責めるときにも発揮されるのかもしれない。とにかくさっさとイケ、とばかりの舌のうねりっぷりにそう長く耐えられるはずもない。

「むぐぐぅぅぅ~!?」
「んぶぉ!?」
「う、うわぁ……ルミちゃんが一回で溢れさせちゃうなんて、相変わらずすごい量射精したのね」

 僕の頭をおっぱいでこねこねするインプの声がする。実際どんなことになっているのかは見えないけれど、何となく股間の感触からしてルミは今のでノックアウトしてしまった感がある。
 ……そして、多分遠からず残りの二人も同じ道を辿るだろう。


「む、むりぃ……こんなの、勝てっこないよぉ」
「く、た~」
「プルプル……けぷっ」

 ご覧の通り、道端で興奮してる男達と同じように転がる三人のインプが生まれることとなった。全員口からおっぱいにかけてが白く染まってるのが男と違うところだけど、蕩けきった表情は負けず劣らず。
 インプもこれでリベンジとかアホなこと考えずに改心してほしいんだけど、今は滔々とお説教している暇はないからとにかく町の奥へ急ごう。さっきアリスから届いた念話によれば、村長の家にバビロンの大結界を構築した術者がいるらしい。


「虐げられていた私が、この村を支配するようになるなんて傑作よねえ。……サキュバス村のニューリーダーはこの私よ!」
「あぁ……エヴァさん、黒のアリスにそそのかされてスタスク病に……」
「フラグが香り立つな」

 サキュバス村に怪しい力を蔓延させていたのは、かつて下級サキュバスだったというエヴァさんだった。サキュバスにしては比較的健全な水着みたいな恰好に羽を生やしただけという姿で、確かに存在すなわちエロであるサキュバスとしては地味だったかもしれない。でも今は黒のアリスから力を授けられて強くなっているだろうし、なによりエヴァさんを止めないと村が大変なことになる。だから、いくぞ!

「イクぞ、の間違いでしょ。ほら、私の脇に擦られていっぱい出しなさい」
「ひぐぅ、屈辱的だよぉ!?」

 そしてこのエヴァさんの技の多いこと。フェラやパイズリはもちろんのこと、顔面騎乗や脇コキなどという他のもんむすがあんまりしてこない技を繰り出してくる。脇の締まり方と変なところでさせられている感に、僕が耐えられる理由などありえわけで。

「あ、あぁああ!」
「きゃっ。出し過ぎよ。濃いだけじゃなくてこんなに遠くまで飛ばすなんて、ずいぶん気持ちよかったみたいね、私の脇が。こんなところで思いっきりイっちゃうなんて、恥ずかしいんだから」

 腰の中身が全部出ていくかのような快感に倒れそうになるも、エヴァさんの支え方が上手いのか倒れられない。ゆらゆらと揺れる体に合わせてまたしごかれて、中に残っていた分がぴゅっと飛び出てエヴァさんのおっぱいにかかるのがとても目に眩しかった。


「でもそのあと直接犯してきたのが間違いだったね。それやって耐えられる子なんてそうそういないから」
「助かりました、勇者ルカ。……つ、ついでにちょっと消耗しちゃった精力を補給させてもらえないかなーとか思ったり」
「アホなことをやっていないでまずは結界を何とかするのが先だ村長。どうやら結界は自動維持状態に移行したらしい。放っておけばそれだけでこの村が滅ぶぞ」

 しかし何ということでしょう、エヴァさんを倒してもそれで終わりではなかった。確かにバビロンの大結界を起動したのはエヴァさんらしいけど、村の男達から吸収した精のエネルギーですでに結界は自動的に効果を発揮する段階に入ったらしい。このままでは興奮状態にある男達から際限なく精を吸い取られてしまう。
 ここはなんとか性的興奮を冷ましていかないと大変なことになるのだが、そこはサキュバス村に住むよく訓練された男達。

「落ち着いてください!」
「わぁい、ショタだぁ……」

「こら、さっさと目を覚ませ!」
「ありがとうございます!」

 僕が声をかけてもアリスが殴り飛ばしてもご覧のありさま。僕は大抵のもんむす相手ならなし崩し的に何とかできる自信があるけど、でもこういうパターンってどうしようもないよ!? まさかここでついにBLの道にまで落ちろというのか!?

「ダーリンにそんなことをさせるわけにはいかないわ。だからここは私に任せて!」
「その声は……アミラ!」

 しかし、僕たちには頼れる仲間がいる。僕たち自身の力ではどうしようもない事態が起きた時、必ず助けてくれるイカした彼女。そう、アミラだ!
 いつもの、またの間からこちらを除く残念ポーズで現れたアミラは持ち前の残念さを生かして男達を蹴り飛ばし、さらにはもっと残念な仲間達まで呼び集め、それはもうあっという間にみんなを正気に戻してくれたのだった。
 いや、すごいねピーハーとかドーメイマとかさ○りおとか。ただそこに並んでいるのを見るだけで気分が萎えてくるし。

 これがのちに伝説となる、残念もんむすに救われた村であった。


◇◆◇


「行くぞ、ラザロ!」
「おう、背中は任せろ!」

――ちっ、またこの夢か。

 人類の生存圏最北端の港、ゴルドポート。そこにある廃教会。かつて魔物排斥組織イリアスクロイツの本部であったこの施設に今、一体の石像が鎮座している。
 彼の名はラザロ。その昔ルカの父マルケルスとともに魔王に挑み、絶望を味わって魔物排斥に人生を捧げた男だ。
 ラザロはルカと対峙した際決して互いに相容れないことを悟り、その結果アリスによって体を石にされた。死んではいない。その証拠に、時折夢を見る。しかし夢の内容は決まって過去の記憶だった。かつてマルケルス達と共に旅をしていたころの希望に満ちていた時代。その先に絶望があると、仲間達の笑顔が永遠に失われると知らなかったころの夢だ。
 こんな夢を見るのはなぜなのかわからない。そのことがラザロを苛立たせるが、目をそらすこともできはしない時間を長く、長く味わっていた。


「……ん? 体が、動く?」

 そんな苦痛の時間があるとき、唐突に終わりを告げた。体が動く。かつて魔王と対峙した際に使い物にならなくなった左腕以外は。
 周りには誰もいない。それはそうだろう。イリアスクロイツのトップでありながら団員に疎まれつつあった急進派の自分が石になったのだから組織はとっくに瓦解していておかしくない。

「町の様子が、なんかおかしいか?」

 だがラザロの感覚はそれ以外の何かを感じ取っていた。町の雰囲気が妙だ。廃教会の中にいてもわかる異様な気配が町にある。かつて魔王城を目指していた旅の途中、飛び切り危険な敵に近づいていくときのもに感じた覚えのあるこれは、間違いなくよくない。

 そう思った時には、既にラザロは駆け出していた。
 どうしてそんなことをするのか、自分では全くわからないまま。


「……あーっ、くそ。ガラじゃねえ」
「だったらどっかいけよおっさん!? 邪魔すんなよお!」

 町に出れば、そこは阿鼻叫喚の地獄絵図だった。もんむすとも違う良くわからない女の子、トルーパーロイドが次々に町の住民を襲っている。それを見ても特に何とも思わないラザロ。だがそれも、子供が襲われているのを目にして変わった。気づけば子供とトルーパーロイドの間に割り込み、振り下ろされる銃のような何かを止めていた。
 片手しか使えず力が出ない。砂で目つぶしをしてもその程度の小細工はたいして通用しない。子供も怖くて動けないのか、いつまでも逃げずにいるからラザロもまた逃げられない。

――ああ、そういえば昔もこんなことあったっけなあ。

 あてずっぽうに振り回されている銃身が避けようもなく真正面から迫ってくる。その光景がスローモーションに見え、ラザロの記憶は過去に飛ぶ。マルケルス達と共に旅をしていたころ、もんむすに襲われようとしている子供を思わず身を挺して助けたとき。
 ああそうだ。そんなころもあった。あのころはマルケルスがいたからふがいない自分を助けてくれたが、今はもう。


「……ラザロ、何してるんだ!?」
「……なんだ、お前かよ。勘違いさせやがって」


◇◆◇


 ゴルドポートは戦力があまりないと見なされたのか、さほど強力なもんむすや天使はいないようだった。だけどその分量産型っぽい同じような顔をしたトルーパーロイドさんがたくさんいて住民たちを追い回し、僕たちがたどり着いた時も一人の子供が襲われようとしていた。性的な意味ではなく。
 駆けつけるのはどうしようもなく間に合わなそうだったけど、その子供を助けた男がいた。なんと、ラザロだ。

「石化解けたんだ。それにしても……子供を助けるなんて、案外いいところあるんだね」
「うるせえ、放っておいたら俺まで襲われるからついでだ、ついで。……それより、数がやべえ。ちょっとサラマンダー貸せ」

 ラザロは悪態をつきながらも子供を逃がし、サラマンダーの力を借りて全身から炎を吹き出しながらそこらのトルーパーロイドさんの群れに向かって行った。……あれが体にいいとはとても思えないけれど、でも今はラザロの力がなければこの町を守りきれない。とにかく、早く倒さないと!

「それじゃあお前もさっさと射精してくれよ。あたしらのノルマ、結構厳しいからさ」
「ちょ、何そのすごい勢いのバキューム!?」

 ……そう思う場合は、毎回必ず押し倒されているのが僕クオリティなんですけどね? トルーパーロイドさんの一体に腰にのしかかられ、あとはもういつもの通り。右腕と一体化した透明なバキュームがぎゅおーんと空気を吸い込む勢いを見せつけられ、それで直接僕の精液を吸い取るのだという。

「ほーら、ぎゅうーん」
「ひゃああああっ!? す、吸われてるぅぅぅぅ!」

 トルーパーロイドさんはキメラではなく機械化されてるサイボーグもんむすだからか、生殖欲ではなく精液回収ノルマだけで動いているらしい。だからこそ容赦は全くなく、効率一辺倒で精液を吸ってくる。肉棒に張り付いて奥から掻き出されるような感覚に一瞬で頭はフットーして射精。透明なノズルの中を精液が駆け上っていくさまを見せられるのは何とも言えない光景だった。

「ほらほら、まだあるんだろもっと出せよ。ぐりぐり」
「お、お尻の穴はらめえええ!」

 しかもアナルも責めてくるし。指を中まで入れて前立腺を絶妙に刺激されれば、それはもう射精ではなくただの噴出。ますます勢いよく僕の精液がノズルとタンクを真っ白に染めた。

「そしてその程度のタンク容量で僕の精液をため込めるはずがないわけで」
「お、お前何者だ……」
「通りすがりの偽勇者だ、覚えておけ!」
「アリスが言わないでよ」

 そんな感じでトルーパーロイドさんがタンクに溜まった精液の重みで動けなくなったのですぱっと封印して、僕は意識を集中する。こんな風に量産型、それもキメラビーストと違って自意識の強そうなもんむすを大量に動員するということは、間違いなくそれを指揮する誰かがいる。正面に立つことなく、でもしっかりと手綱を握っている実力者が……。

「そこか!」
「……ふっ、私の奇襲を察知するとは、なかなかやるようだな」
「いえ、柑橘系のいい匂いがしたので」
「あっ、汗臭いわけじゃないぞ!?」

 探すまでもなく、向こうからやってきてくれた。ゴルドポート攻撃の指揮官はアサシンロイドさん。その名の通り陰に潜んで奇襲を仕掛けてきた、ボディースーツっぽい服にむっちりした体を包み、しっとりとかぐわしい女の子の汗のにおいを漂わせている人で体育会系のエロさがあった。

「馬鹿にして……っ! 私だって、男を犯すことができると教えてやる!」
「いやそれはおっぱいとか見ればわかります、ってあっという間に押し倒されたー!?」
「間髪入れずに犯してやる! ふんっ、ふんっ!」
「あああああ!?」

 そして犯し方もがっつり貪る系の人らしい。アサシンとしての瞬発力を生かしてあっという間に僕を引き倒して根元まで一気に入れてきた。しかもそのまま余韻も何もなく激しく腰を叩き付けるような勢いでピストンされている。入れるときは子宮口をズンッと重くたたき、腰を引いてから跳ね返ってきた僕の腰を迎え撃つようにまた叩きつけられる。
 かつてないほどに激しい逆レイプですよこれ。

「搾精用の虫もいるのだが……お前にそんなものを使うのはもったいない。さあ、全て私の中に出せ!」
「出ますううう! あひいいいいいい!?」

 当然のように射精の時は狙い澄まして一番根元まで挿入させられ、子宮の中に一滴残らず吸い上げられるのでした。しかもその間僕の顔は後頭部をガッシと掴まれておっぱいに押し付けられるし。ちょっと汗でしっとりしたおっぱいの谷間の感触……ますます射精量が増えるね。


「随分アレな戦い方だな。マルケルスはもっと……あれ、こいつとそっくりだったような気がしてきた」
「そういうラザロは何そのカッコ!? 全身消し炭になりかけてない!?」

 お互い汗まみれになって射精しまくったらアサシンロイドさんもいつものように倒せたのだけれど、他のトルーパーロイドさんを片付けて戻ってきたラザロの様子が変わっていた。
 サラマンダーの力を、適性もないのに使ったせいだろう。体のあちこちが燃えている。

「すまない、ルカ。この男がこうなることはわかっていた。だが誰かを守るために今日で命を終える覚悟を決めた男の願いを、無碍にすることはできなかった……」
「謝るんじゃねえよ、サラマンダー。これは俺が望んだ……いや、俺が決めたことだ」
「ラザロ、どうして……」
「さあな。お前がマルケルスのガキにしちゃああひり過ぎてばっかで見過ごせなかったとかだろうよ」

 崩れ落ちたラザロは、そのときすでに膝から下が炭となって砕けていた。もう助かるとは思えない。……いや、本当はずっと前から、生きる意味を見失っていたのかもしれない。世界を救う夢を果たせず、父さんとも道を違えて、命すら奪ってしまって。

「……それでも、ありがとうラザロ。この町を救ってくれて」
「ハッ、どうしようもないお人よしだな。自分の親父を殺した俺に感謝するなんてよ。……だがよ、もし本当のお人よしなら一つだけ、願いを聞いちゃくれないか」


 ラザロは、この町にある父さんの墓の隣に自分の亡骸を葬って欲しいと願った。

「……よかったのか、ルカ。お前の父を殺した相手を」
「そのことを許せるわけじゃない。でも、みんなを守るために戦う姿は……ちょっとかっこよかった。それでいいさ」

 町の教会の隣にある小さな墓地。そこの墓碑に刻まれた父さんの名前。今はその隣に、ラザロの墓がある。この二人の墓を前にして僕の胸中は少し複雑だったけれど、決して悪い気持ちじゃないと思う。
 今はただ、それだけでいい。この心の決着は、世界を平和にしてから改めてこの場所に来てつける。そう決意して、僕とアリスは次の目的地、ゴルド火山へと向かった。


◇◆◇


「暑い……相変わらずひどいなここは」
「まあそう言わずに。ほら、そこで作った温泉卵あげるから」
「わぁい♪ 卵とろとろ~♪」

 ゴルド火山の道中はさすがに熱い。それでもここでぐったりしているだろうウンディーネと再び契約をするためにはどうしたって横をマグマがぎらついているこの道中を踏破しなければならない。かつてサラマンダーと契約するときには二度と来るもんかと思ったくらいに辛かったけれど、今は幼児退行してるアリスもいるからなお大変だ。そこらで作っておいた温泉卵で釣らなければ、飽きて帰ってしまっていたかもしれない。

「ここは……通さない……」
「なに、あの髪の塊」
「よくわからんが、キメラ系のもんむすと見える。なにをキメラしているのかはわからんが」

 そんな道中を遮ってきたのは、髪の毛が寄り集まって人型になったヨモツシコメさん。つやっつやの髪の毛をしてるんだけど、全身それだけなのでこれはこれでちょっと不気味だ。そしてこんな不自然なもんむすは間違いなくプロメスティンあたりの差し金だから、さっさと片付けないと。

「ダメ……お前の精液、もらう」
「やっ、やめてよぉ!? 髪コキしないでええ!」

 ヨモツシコメさんは全身髪で出来ているから、斬りつけようとしても効かないでやんの。斬ったところがばらっと崩れて、勢い余って転びかけた僕がその中にすってんころりん。あとは全身に髪が絡みついて全方位髪コキの大勢ですよ。両手を広げさせられてペニスには特に念入りに。両目も髪でふさがれて何も見えないまま、体中をすべすべの髪がこする感触に僕の頭があひっていく。

「出すときは言え……そうしなければ、出させない」
「根元をきつく締めないでえ! ……あ、出る、出ますぅ!」
「ん……全部、髪に吸わせろ」

 きつく縛られた根元が解放され、我慢させられた分の快感が一気に噴き出る感触に頭の中が真っ白になる。だけど飛び出るはずの精液は全て何重にも絡みついた髪の毛の中に取り込まれ、うじゅるうじゅると咀嚼されているらしい。精液でぬめった髪が蠢く感触がまた気持ちよく射精を促し、その時間は永遠に続くかと思われた。

「それも、ヨモツシコメさんの髪の毛が全部真っ白になるまでの間なんですけど」
「貴様ヤマタイ村でもそんなことしていなかったか」

 とはいえ、最終的にはべちゃりと広がった精液まみれの紙束が一つ。一応生きてはいるみたいだけどこれならしばらく復活しても来ないだろう。さて、とにかく次だ。これまでの経験からすると、こういう精霊が封印されているところには天使が待ち構えているものなんだけど……。

「よくわかっていますね。私は智天使ワミエル。あなたをここで終わらせに来ました」
「空間ごと侵食しただと!? 気をつけろ、こいつは凄まじい天使だ!」
「いやまあ、視界全部を触手で埋め尽くしてくるんだからそりゃあ、ねえ。言っちゃなんだけど本当に異形ですね」

 予想は当たった。当たって欲しくないけど当たった。今にして思えば、マリエルさんとエンディエルさん以外は僕の出会う天使って全部異形じゃなかろうか。今回のワミエルさんなんて、そこらの空間全部触手が生えてるし。なにこれ酷い。

「……天使の姿を愚弄するとはいい度胸です。その愚かしさ、魂をもって贖うことになると知りなさい」
「ごめんなさい! やっぱりおっぱいに貴賤はありませんでした!」
「パイズリしているからといってツッコミ所はそこですか!?」

 いやだって、いまさら触手に全身這い回られるくらいで僕が動じるわけないじゃないですか。それよりもおっぱい! どたぷーんと大きくて、ちょっと垂れ気味になるくらいの熟れて落ちる寸前の果実にも似たおっぱいの感触が!

「んんうっ、いっぱい出すんですね、節操なし。ほら、見てごらんなさい。私の触手があなたの精液に群がっていますよ。この精液は子を成すこともできず私の栄養になるのです。屈辱でしょう?」
「いや、でも多分子供は世界中にたくさんいるんであひいいい!?」

 そう、よく訓練された僕にとってこの程度はむしろご褒美。なんかこうなってくると寄ってたかってくる触手まで可愛く見えてくるから不思議だ。

「でもってその空間を精液で埋め尽くすのが脱出の方法だった、と」
「見ろ、ルカ。溢れた精液がこぼれてマグマに焼かれているぞ。もんむすとしてはたまらなくいい匂いだ」

 そしていつものように異次元レベルの射精量で何とかする僕。本当に、体の中身どうなってるんだろうと我ながらいつも疑問に思うよ。


「あら、ルカ……。来てくれたのね。さっそくで悪いけれど、ここは熱くて。精液をくれないかしら。出来れば冷やしたのを」
「冷やすのはさすがに無理かな」

 そしてたどり着いたゴルド火山最奥部。マグマがごっぽごっぽ沸き立っているサラマンダーの寝床に、スライム並みに溶けかけたウンディーネがいた。そこはかとなく髪っぽい部分がほどけた感じになっているのがまたはかなげでエロいのだが、目は欲情に爛々と染まっているあたりウンディーネもエルベティエの同類だよね。

「さあ、早く入れてちょうだい。中でたくさんいじめてあげるわ」
「ひゃめえええ!? 先っぽ、くちゅくちゅしないれぇええ!」

 一度犯したらまったく容赦しないところとか、特に。僕の体を抱え込んで挿入させるなり、根本は無視して亀頭だけをスライム状の粘液でぐちゅぐちゅと責めたててきた。しかも、それだけではない。

「ダメ、ダメぇ、出るう!」
「我慢しないとダメよ、情けない。私の力を貸す人間の勇者が早漏だなんて情けないもの。もっと我慢して、たっぷり濃くなった精液を出してちょうだい。でないと、契約してあげないから」
「わ、わかったよ。我慢、するぅ……っ!」

 おっぱいに半分くらい顔を埋めさせてくれながら、顔を赤くして必死に我慢する僕の顔を満足げに見下ろすウンディーネ。包容力あるように見せかけてドSだよこの人。

「んああああっ!? よ、よくできました。私の中を一度で満たせるくらいの射精を出来るのはあなただけよ、ルカ」
「あ、ありがとう……?」

 これまでもんむす相手に我慢しようとしてもできた試しはなかったけれど、ウンディーネの焦らしプレイの甲斐もあって今回は徹底的に我慢したおかげか超気持ちよかったです。


◇◆◇


 さて、ウンディーネとも契約してついに全ての精霊の力を取り戻した僕。だけど、まだ課題は山積みだった。

「まず、どうやれば天界に殴り込めに行けるかがわからないんだよね。精霊たちの力も本調子じゃないし」
「場所はわかっているぞ。世界の中心にある『天国の門』から天界へ向かうことができる。……が、その門自体聖素で構成されているから地上の者は干渉することができん」
「……ダメじゃん!?」
「今はまだ、な。たまもが調べているデータの中に何かしら答えがあるかもしれん。一端魔王城に戻って報告を聞くとしよう」

 ガルダの背に乗って、僕たちは魔王城への帰路に就く。一端は天界の軍勢を退けたとはいえ、敵の勢力はいまだ十分に健在。だけど僕たちは確かに今、反撃の始まりに立っているはずだ。
 さらなる激戦の予感に、僕たちは遠く魔王城のある方角を見つめていた。


「ところでアリス、多分魔王城ではちょっと休むことになるだろうから、その時は部屋の鍵……開けておくね?」
「……っ!」
「あふんっ、尻尾で叩かないでぇ!」

 そして、そのためにもきっちり英気を養わないといけないだろう。
 顔を真っ赤にして尻尾で僕の背中をひっぱたいてくるアリスならばきっと夜這いをかけてくれるに違いない。そう確信しながら、アリスにはたかれる快感に酔いしれるのでしたとさ。



[38003] 24話「ハインリヒはやっぱり本当の勇者だよ! そして黒のアリスがなんか怪し雰囲気でした」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:43d650d3
Date: 2013/11/24 21:56
 らーらー、と歌でも聞こえてきそうなほど荘厳な光に満ちる天界。女神イリアスの世界であり天使たちの住処であるそこに、実務の最高責任者ともいうべき三人が揃っていた。

「愚図」
「無能」
「……」

 世界観をぶち壊すほどの技術力を持ち、キメラを量産して天界軍に戦力を供給しているプロメスティン。かつての魔王であり、地上で現体制に不満を抱くもんむすを片っ端から抱き込んでいる黒のアリス。そして全ての天使の中で最高の異界を持つ全裸の熾天使エデン。
 ……まあ実際は、プロメスティンと黒のアリスがゾクゾクとした愉悦の表情を浮かべながら、涙目になっているエデンをいじめているだけなのだが。
 気持ちはわからないでもない。天界全土を司るそのおっぱい並みに豊穣を胸……じゃなかった旨とする超エライ天使のエデンが、へたり込んで涙目でおっぱいの先までぷるぷる震わせながら恨めしそうに見上げてくるのだ。これでドS心をくすぐられなければ悪役ではあるまい。プロメスティンと黒のアリスは仲良くイリアスもかくやというゲスい笑みを一層濃くして、さらにエデンをいじめにかかる。

「役立たず」
「3番目」
「3番目!? 私を3番目と言いましたね!?」
「……やっぱりこいつのツッコミ所はそこなのか」
「別にこれは悪口にはならないと思うのですけれど……」

 この弱点はここぞという時に使うとしよう。なにを言われても半泣きで我慢していたエデンがついにキレるポイントを、この二人は大事にすることにした。熾天使エデンに幸福あれ。


◇◆◇


「……この世全て、いや天界も含めて、いつかすべてのおっぱいを揉んでみたいものだよね」
「今の余の前でそれを言うのはあてつけか貴様」
「そんなまさか。僕はちっぱいから巨乳まですべてを愛してるし、ましてアリスであればそのちっぱいにこすり付けてもあひれる自信があるよ!」

 戻ってきた、という安心感を得ながら魔王城にたどり着いた僕たち。勇者としては絶対に持っちゃいけない類の感情なんだけど、今の僕は偽勇者のうえ女神に反逆する立場だからオールオッケーなのです。

「あっ、ルカだ! 魔王様もお帰りなさいませ。たまも様がお待ちです」
「妖狐ちゃん、久しぶり。出迎えありがとね」
「う、ううん。だってルカは、私のご主人様だし……きゃっ。まだ大きくはなってないけど、お腹触ってみる?」
「すごく興味深いんだけど、遠慮しておくよ。アリスが君にかじりつきそうな顔してるし」

 魔王城で待っていたのは妖狐ちゃん。最初に会ったときお婿さんにされてペットにしかえしたんだけど、なかなかどうして懐いてくれていてかわいい限りだ。アリスは相変わらず狐が嫌いだからすごい目つきで睨んでるけど。

「おお、おかえりなのじゃ魔王様にルカ。いろいろわかったぞ」
「さっさと報告しろ。こんなキツネだらけの部屋、あぶらあげ臭くてかなわん」

 ともあれ、魔王城に帰ってきた最大の目的である狐一族の総力を結集したプロメスティンの残したデータ解析の結果を聞かなければならない。
 そして、色々とわかったことがある。

 まず第一に、精霊の封印。
 いまもって完全に精霊たちの力を引き出せていないのは世界全土に精霊の力を封じる結界が存在しているかららしい。世界の端っこのほうに建てられた四つの塔が放つ力がその原因。もちろん、この塔を破壊すれば効力は失われることになる。でもたまもは、逆に利用することを考えた。

「うちらにとって一番の懸念は天使に一方的に攻撃されることと、天界に殴り込めないことじゃ。聖素からなるあやつらの体に触れることはできず、天界への門もまたしかり」
「それを、四つの塔を使って干渉できるようにするってこと?」
「そんなことを可能にする結界など……あるな、ひとつだけ。罪人の封牢か」
「なのじゃ」

 ハインリヒの魂を500年に渡って固定化し、輪廻の流れから隔離しているイリアス謹製の小さな大結界。その力を四つの塔で増幅・拡大することによって、世界中の天使を普通の人が殴り、天界の門へカチコミをかけられるようにするのだと。

「まあ、うちを含めて結構な数のもんむすがルカのおかげで天使を殴れるようにはなっとるので、主に天界の門をどうにかするためじゃがの?」
「色っぽい目で下腹部撫でながら言わないで、たまも」

 ともあれ、罪人の封牢にもう一度行って結界の術式を探ることが決定した瞬間であった。


 その他にも、このころになると色々な情報が寄せられている。
 まずは妖精の島から魔王城に一族揃って避難してきたクィーンエルフとクィーンフェアリー。プロメスティンの軍勢が大挙して押し寄せ、退却するしかなかったのだという。しかもあんな辺鄙なところに世界中から攫ってきたという男達を連れて。

「……たまも。確か妖精の島は世界有数の霊脈が通っていたな」
「その通りじゃ」
「世界の果てともいうべき場所にある妖精の島をわざわざ選んで占領する理由、霊脈を何かに使っているとしか考えられん」
「それは、確かにありそうな話だけど……」
「加えてもう一つ。覚えているか、シルフと契約した精霊の森に唐突に現れたキメラドリアードを」
「!」

 アリスの推理に筋が通った。
 天界陣営、というかプロメスティンがおそらく世界中の優秀な霊脈を押えているらしいこと。そして、精霊の住処なせいもあってか同じく霊脈の通る地である精霊の森。そこにも、きっと何かがある。

 方針は定まった。妖精の森で捕まっている人たちを助け、精霊の森にあるだろうプロメスティン関連の施設を潰してから罪人の封牢で結界の術式を入手。
 守るためでもあり、それ以上に攻めるため。ここからが、僕たちの本当の反撃だ。


◇◆◇


「そのためにも、しっかり英気を養わねばな。それにいまの余の体に貴様が欲情するかどうかも極めて重要だ」
「確かに! さあアリスこっちへおいで。一晩かけてじっくり確かめよう!」
「ひゃっ!? なんだそのノリは。相変わらず調子の狂う……だがお姫様抱っこというのも悪くないな」

 てなわけで、僕にあてがわれた個室にアリスが夜這いに来てくれました。嬉しくって思わず蛇体をだらんと垂らしながらとはいえお姫様抱っこでベッドまで連れて行っちゃったよ。長いことアリスとはお預けだったし興奮しちゃうよね!

「ふん、あれだけ余のおっぱいを好きだと言っていたのに、小さくなってもこんなに興奮するとは変態め」
「いやいや、僕が好きなのは『アリスのおっぱい』なんだから、大きくても小さくてもどっちも好きなのは当たり前でしょ?」
「しれっとそういうことを言うな! ふん、やはり少々しつけが足りんようだな。今の余の体の小ささ、思い知るがいい!」

 小さくなったとはいえ僕の身長より長い蛇体が力強く絡みついて動きを封じ、逃げ場をなくしてから犯してくるあたりロリになってもやっぱりアリスだ。

「ひいいいい!? な、なにこれ……キツいっ!」
「んっ。……ふふ、前よりルカのを大きく感じるぞ。だがこうすれば……あん♪」
「ひゃう! ぴったり吸い付いてくる、なんでええ!?」

 しかも、腰をもぞもぞ動かしたと思ったら痛いくらいに締め付けて来ていた中がもにょもにょ動いて僕の形にぴったりフィットするようになってきた。途端に温かい愛液もたっぷりにじんでくるし、以前よりもぷりぷり感の増した襞肉があちこちくすぐってきて……あひい!

「余の力をもってすればお前の形に合わせて中を調整することなどたやすい。どうだ、余のように小さなもんむすの膣を自分だけの形に作り替えた気分は」
「いやそれアリスが勝手にいいいああああ!? 最高です!」
「うむ、よろしい。ではたっぷりと出すが良い。この体になっても余の性欲は衰えておらんからな。道中のもんむすや天使相手よりもたくさん出すのだぞ」

 僕をいいように泣かせて、幼い顔にご満悦の表情を浮かべるアリス。
 結局その夜は離してもらえず抜くことも許されず、一晩中何度となく射精させられるのでありました。


◇◆◇


「ゆうべはお楽しみじゃったのう」
「うむ!」
「うん!」
「……二人そろって一片の迷いなく言い切られるとはさすがに思っとらんかった」

 翌朝。出迎えのたまもにアリスと二人で満面の笑みで挨拶を返すさわやかな朝が来た。とはいえ、今日からまたあちこち飛び回って反撃の準備をしないといけないんだけどさ。

「むー。どうじゃルカ、もう一日休んでいくというのは。ついでに一晩でもうちの情夫になってみるというのは。二人の様子を見ていると体が火照ってかなわん。たぁっぷりさーびすしてやるぞ。ん?」
「あ、あうあう……。昨日アリスといっぱいしたからちっぱいの魅力が僕を虜に……」
「されるな、アホ!」

 思わずたまものちっぱいに興奮しちゃったせいでアリスにずりずりと引きずられながら出かける羽目になりました。ヤキモチ妬いてもらえるのは嬉しいんだけど、あんまり不安がらせないようたっぷり好きだってわかってもらわないとね。


◇◆◇


「で、これがドレインラボの入口かな?」
「だろうな。あからさまに雰囲気が違う。擬装が大雑把なのはいつものことか」

 ガルダで一っ飛びしてきた妖精の島。事前にクィーンエルフたちに聞いておいた怪しい場所を探してみたら、ありました地面に謎のハッチが当たり前のように。攫われてきた人たちが捕らわれているとはいえ、いまさらこそこそしてもしょうがない。アリスにメリっとハッチをはぎ取ってもらって派手に侵入することにした。


「これは……天使の卵に人が入ってる、の?」
「おそらく搾精用の天使だな。天然ものかプロメスティンの添加物入りかは怪しいところだが」

 相変わらず未来的な施設の中をのしのし進んでいくと広い場所に出た。そこには壁際にずらりといつぞやのエグエルみたいに変な天使、ドレインプラントが並んでいて、透明なカプセル状になっている卵的な部分に人が収められて精液を絞られている。これはいけない、助けないと!

「ダメですよ、壊したら。さあ、あなたは私の中へどうぞ」
「うわあ、まだ空のがいた!」

 がっしゃんがっしゃんと派手な音をさせてやって来たのは中身が空のドレインプラント。どうやら僕をターゲットとして狙っているらしい。こういうのも残しておいたら助けた人達がまた捕まってしまうかもしれないし、倒さないと!

「うふふ、私の中の居心地はどうですか? 子宮と同じ構造なので安らいでいただけるのではないかと」
「むぐぐぅ~!?」

 ドレインプラントの中にあっさり捕まるのはもはやお約束。下半身にがっつりとしがみついてきた搾精器官はチューブ状の何かでカプセルの上に鎮座している天使の本体に繋がっているし、これは一体何をされるのか。

「もちろん、種付けです。……んっ。ほら、見えますか。これが天使の卵子です。これに直接あなたの精子を注ぎ込んで新しい天使を産むんですよ」
「ひゃああ、吸いついてくるぅ!?」

 ぽこんぽこんと出てきた卵子がチューブを通って僕の亀頭に吸い付いて、膜を破る感触とともに卵子の中に直接射精をさせられる。すると途端に卵子がもぞもぞと動いて分裂を始めたらしい。姿同様なんとも言えない異形の行為に、子供を作らされているという感覚がそこはかとなくおぞましかった。

「で、もう終わりですか? 僕はまだこの倍くらい種付けできますけど」
「……も、もう打ち止めです。というか最初の忌避感はなんだったんです!?」
「いや、よくよく考えると食べられかけたりとかも普通にしてるんで今更かなーと」

 ドレインプラントさんのカプセルの中には、僕と入れ替わりに詰まった天使の卵がうようよしている。なんかカエルの卵みたいな光景だけど、多分これ放っておいたら天使がたくさん生まれるんだろうなー。ちょっとかわいそうだけど、今はあんまり関わってる時間ないんで他の人たちを助けたらあとは放置しておこう。


 ドレインプラントから助けた人たちはアリスに任せて逃がしてもらい、僕はさらに奥へと進む。話を聞いたところによると、ここにいるのは大人ばかりで、弟さんや息子さんらはまた別のところに連れて行かれているらしい。……ショタ逆ハーレムの気配がする。エルベティエに襲われること並みのトラウマを植え付けられないうちに、早く助けないと!


「良い射精ですね。だんだん精液の味がよくなってきましたよ」
「あ、ありがとう……ございましゅう……」
「あなたはもっと腰を振ってください。こうです」
「おぉ゛!? お、お尻に指入れないでぇ、頑張るからぁ……!」

「う、わー……。エルベティエが見たら即座に混ざりそう」

 たどり着いた次なる広間には、なんだかすごい光景が広がっていた。一応頭はついてるけど明らかに人型でないロボっぽいもんむすさんのドレインロイドさんが、体中の搾精ポイントに男の子を侍らせて精液を搾り取っている。口をすぼめる勢いのフェラでじゅるじゅると激しい音を立てながら精液を吸い取って男の子に恍惚とした表情を浮かべさせ、また別のお尻っぽい部分に挿入させられている子はアナルにアームの指部分を突っ込まれて強制的に腰を前後させられている。何この背徳的な光景。

「あなたは、新しい搾精対象ですね。ちょうど口が開いていますので、どうぞ」
「アッハイ。……じゃなかった! こんなことはやめるんだ!」

 あまりにも自然にお誘いされるから思わず受けかけちゃったけど、こんなことを続けさせるわけにはいかない。エンジェルハイロウを振りかぶり、僕はドレインロイドさんに飛びかかった。

「捕獲完了。生きがいいですね。これならば精液も期待できそうです。じゅううううぅぅぅっ」
「んはあ!? そ、そんな一気に吸わないでぇ!」
「お兄ちゃん、いいなぁ……」

 で、あっさりアームに捕まってあっという間にフェラされちゃいました。やめて隣で捕まってる全裸の男の子! こんな僕を見ないで興奮しちゃうから!

「この状況でも一切萎えないとは、若い割になかなかしっかりとした変態ですね。安心してください。私はあなたの嗜好がどんなものであろうとも、関係なく全て搾り取ってあげますから」
「嬉しいけどうれしくないぃ!?」

 激しく吸い付いてくるドレインロイドさんの舌は貪欲に僕の射精を促してくる。その一方で絡みつかせたままの他の男の子たちもオナホじみた機構に腰を打ちつけさせたりおっぱい的な部分でパイズリしたりしてるんだから、相乗効果でますます射精感が高まってしまう。

「んっ。この様子なら、全員同時に射精しそうですね。私の合図に合わせて射精してください。……もちろん、耐えようとしても無駄です」
「あひいいいい!?」

 軽い余興かのように言って、ますます僕たちへの責めを激しくしてくるドレインロイドさん。僕はもちろん他の子達もみんな揃って体を反らせて悲鳴を上げて、受ける刺激の強さに抵抗なんてできようはずもない。その全てを逐一感じ取っているドレインロイドさんにしてみれば、僕らが絶頂する瞬間を把握し、操ることなんて簡単なのだろう。だから、いま。

「さあ、どうぞ」
「イクうううぅぅ!?」

 僕たち十数人の精子が一斉にドレインロイドさんに放たれた。


「……搾精限界、突破。機能停止……」
「つまり、僕たちみんなの勝利ってことだね!」
「お兄ちゃん一人で、他のみんな分くらい出してた気がするけど……?」

 そこ、気にしちゃいけません。
 口の端から飲みきれなかった精液を垂らしているドレインロイドさんを後目に、さっきの人たちを逃がしてくれたアリスに再びこの子達を任せ、僕はまた奥へと進んでいった。


「さすがに警備が薄すぎないかな。こうなってくると、まるで誘い込まれてるみたいだけど」
『よくおわかりで。さすがにただの愚か者ではないようですね、勇者ルカ』
「誰だ!? この可愛い声は!」

 のしのし進んでいくと、今度はさほど広くない空間に出た。研究室というよりも談話室とでもいうべき手ごろな広さだ。ただそんなところまであっさり入り込めたことに疑問を感じていたら、なんとどこからともなく声が。

『お待ちしていました。私はプロメスティン様よりこのドレインラボの管理を任されているラプラスです。……とはいっても、まだ私が直接出るまでもありません。あなたはこのレプリカントの餌食となってもらいましょう』
「な、なんだこれ!?」

 第一印象は、直立するイカ。そこはかとなくスカートを履いた人のようなシルエットに見えなくもないけれど、服なんてもちろん来ていないし肌は真っ白でところどころ目かなにかのように青く半透明なパーツがついている。一応生物ではあるみたいだけど、人ではないしもんむすでもキメラでもない。なんなんだ一体。

「……いや、違うぞルカ。こやつの遺伝情報を見る限り、紛れもなく人間だ」
『さすがは魔王アリス。お察しの通りレプリカントは人間です。もっとも、イリアスが再創生した後の世界に放たれる新世代の人間の試作品、ですが。ただの人間よりも効率的になるよう調整の上作られています。強敵ですよ』

 明らかに異形。でも人間。その事実に僕は冷や汗を流す。これが人間だなんて。姿かたちやら人のようで人でない物なんて僕自身を含めていろいろ見て来てるから別に全く問題ないんだけど、これが僕らの後に産んで増やしてされるとなるとまたぞっとするな。一体どうやって作られたんだ。

「……じょうじ」
「プロメスティーン!? 一体何を混ぜて作ったー!?」

 ……なんか白い肌が黒光りしそうに見えて無性に不安になって来たから、さっさと片付けないと!

「こほん、失礼。ひとまずお前を素材に子作りをするとしよう。ニュータイプたる我々と交われることを誇りに思え」
「って、なんか食べられてるんですけどー!?」
「その通り。重力に魂を引かれたオールドタイプの貴様らとは違い、我々はオスの体全てを取り込んで次の命と為すのだ」

 なんということでしょう。レプリカントの言う子作りとは、これまで僕がで会ってきたあらゆるもんむすや天使とは全く違うものだった。まあ食べられかけたり転生させられかけたり産み直されたりしかけたことはなんどかあるんだけどさ。……あれ、そう考えると別におかしくない?

「ちょ、ちょっと、待て……なんだこの射精量は!? 私の中が……一杯に……気持ち、いいっ!」
「やっぱりこういうのもいいもんでしょ? 何億年と続いてきた生命誕生の摂理は伊達じゃないってことで。……うっ、イク!」
「ひゃああん!?」

 なのでいつも通りに射精しまくったら、僕の体が入るはずの部分が精液でパンパンになっちゃったのでぺって吐き出されました。元々体が白いから精液なのか本体なのかわからないイカっぽい何かになったレプリカントはとりあえずエンジェルハイロウでぺしんと叩いて封印して、さらに奥へ。おそらくその先に、このラボの主がいるはずだ。

「正確には、ラボの管制AIですのでラボそのものですね。ようこそ勇者ルカ。あなたたちの行動はラボに足を踏み入れた時からずっと監視していましたよ」
「な、なんだって!? ……つまり、さっきまであひってたのは全部視姦されてたということに! どうして言ってくれなかったのさ、そうと知ってればもっと興奮したのに!」
「どこまで変態になる気だ貴様はぁ!」

 現れたのは、壁から伸びてくるケーブルに全身が繋がれて、顔の部分にたまもたちが解析しているディスクと似たようなものがついているほぼ全裸の女の子、ラプラス。彼女こそがこのラボ自体と同一の存在なのだという。

「なるほど、ロボットってやつだね」
「ロボットではありません。アンドロイドです。もしくは究極超人でも可」

 どうやら自分というものに結構なこだわりがあるようで。とはいえさっきから壁のあたりがうごうごと怪しい気配を見せているところからして、この部屋自体がラプラスそのものなのだろう。全方位、一瞬たりとも油断はできない!

「油断などしてもしなくても、あなたは結局こうなるのですね」
「ひゃあああ、そんなに激しく腰を動かさないで、キツキツすぎるからぁ!」
「ダメです。あなたにはこの幼女のような膣内で何度も射精する屈辱で心を折ってもらいます。射精したらその度に洗浄して、また挿入の繰り返しです」

 ラプラスは機械だけあって、遠慮や配慮というものとは無縁だった。キツめの膣で僕の精液を搾り取り、膣口から精液の白い糸を垂らしながら抜いてすぐさまたくさんのブラシで萎えかけのペニスを丁寧に洗浄してくる。もちろんその行為自体も僕にとっては快感で射精させられるのは言うまでもない。
 そのたびにラプラスからは蔑みの言葉と共にさらに激しい洗浄をされ射精しそうになったらまた挿入。一気に奥までねじ込まれたうえで、亀頭にこりっとした人工子宮の感触を感じた瞬間、また頭が真っ白になるくらいの射精を強いられる。それが何度となく繰り返された。

「……いえ、何度となく繰り返された、など当たり前のように言わないでください。一体何回射精するつもりですか」
「無論、勝つまで」
「勝利条件が意味不明です」

 精液を浴びて白くなったブラシが、過酷な使用に耐えかねてついに根元からぽきりと折れる。ラプラスのお腹も精液のため過ぎでポッコリしてるし、お互い精根尽き果てつつあるけれど、これは僕の方がちょっと優勢だろうか。いつものように。


「……教えてください、勇者ルカ。あなたはなぜこうも必死に人の世界を守ろうとするのです。もんむすとの共存を望むのです」
「理由なんてないよ。僕が人に生まれて、辛いこともあったけどそんなことを忘れちゃうくらい優しくしてもらったから。その恩を返したい。できれば、もんむすのみんなにも。それだけさ」
「では、もう一つ。……もし私が機械の体でなければ、あなたの言う『みんな』の中に入ることはできましたか」
「入るよ。たとえ機械の体でも、君が望むなら。そして手を取り合うことができるなら」
「……」

 ラプラスは、顔についているディスクを赤熱させて沈黙した。ひょっとして、あれがラプラスが何かを必死に考えている時の合図なのだろうか。ラプラスはきっともう戦う意思がない。だから僕は、結論を見守ることにした。どんな答えを出すにせよ、それが一緒にいられるようになるものだといいんだけど。

 そう思っていたのに。

「……設定完了。逃げなさい、勇者ルカ。このドレインラボの機密保持のため、5分後に自爆するようシステムをセットしました」
「自爆!? ちょっと待って、それじゃあラプラスはどうなるのさ!?」
「この期に及んで真っ先に私の心配とは……本当に、救いようのない人ですね」

 問いただす僕には応えず、ラプラスは壁からケーブルを伸ばして僕の体を絡め取る。ただし、さっきまでとは違って僕を本体に引き寄せようとはしない。このまま僕をラボの外に放り出すつもりだ。

「ラプラス……!」
「そんなに必死に手を伸ばさないでください。……悪くない気分です。あなたと会えて、生まれた意味を、命を、少しだけ理解できた気がしますから」

 ケーブルが外へ連れ出そうとするのに逆らって、必死に手を伸ばす。でもあとほんの少し、指先がラプラスに触れそうなのに届かない。ラボには自爆を告げるアナウンスとカウントダウンが鳴り響き、もう時間はそれほど残されていないことを告げてくる。今すぐ逃げなければ危ないかもしれない。でも、ラプラスを置いて逃げるなんて、できるわけがない!

「来い、ラプラス! 君がなんと言おうと、僕は君を助けたい!」
「なっ、何を……。馬鹿なことを言わないでください! 私は敵なのですよ!?」
「さっきまではね!」

 ラプラスでも、機械の命でも動揺することはあるのだろう。少しだけケーブルが緩んだ。ふっと体にかかる力がなくなったような気がして、ほんの数センチだけど手が前に伸びて……何かを掴んだ。

「!?」
「うわああ!?」

 でもそれも一瞬のこと。今度こそ情け容赦のない圧倒的な力で僕の体はケーブルに運ばれ、ラボに入り込んだハッチから外へ放り出され。

 その直後、地下からラボの自爆による炎が吹き上がった。


◇◆◇


「ねえ、アリス。ラプラスは、どうして僕を助けてくれたのかな」
「さあな。プロメスティンに与えられた何かの役割に従ったのか、ラプラス自身の判断か……あるいは、ラプラスの命がそうさせたのかもしれん」

 ラボに捕まっていた人たちは助けられるだけ助け出した。今は応援に派遣されてきたもんむすたちに手分けして元の町に返してもらうよう引き渡して、僕とアリスはハッチから立ち上る黒煙を眺めている。
 思い出すのは、ラプラス。もんむすはもちろんプロメスティンの刺客達相手でさえ、決して分かり合えない存在ではないこの世界。そこに生まれた他とは全く違うアンドロイドであるラプラスは最後に何を思ったのだろう。そんなことを、考えていた。

「……まあそれは、直接聞いてみるがいい」
「うん、そうだね」

 そう言って、僕たちは立ち上がり妖精の島に背を向ける。
 懐に、指に引っかかってついてきた、ラプラスの顔に埋め込まれていたディスクを大事にしまい込みながら。


◇◆◇


 次にやって来たのは精霊の森。元々シルフの住処であり、世界有数の霊脈が通う地であり、他の精霊の住処や妖精の島と違ってここだけかなり早い段階からキメラモンスターが姿を見せた、アリスの推理によるとプロメスティン一派の施設があるだろう土地。

「……でも、なにもないんだけど」
「う、うるさい! 見てくれに騙されるな、貴様とて気配を感じてはいるだろう!」
「確かにね。何かあるっぽいんだけど……どこにあるかまではちょっとわからないなあ」

 そこに何かの施設があるだろうことはなんとなくわかるんだけど、実際どこにあるのかということになるとさっぱりわからなかった。どうやら何らかの手段で擬装しているようで、ただ森の中をうろうろする限りではそれらしい施設を見つけることができずにいた。

「むう、仕方がない。かくなる上は案内をさせるか」
「それがいいね。というわけでクロム、隠れてないで出ておいで」
「ひゃう!?」

 だからここはひとつ、クロムに案内を頼むとしようか。さっきから僕たちの後をずっとつけていたみたいだし。

 ちなみに、状況から考えてここの施設を任されているだろう相手はラ・クロワ。クロムの姉、シロムさんだ。そのおかげもあってか、擬装はクロムの家に伝わる技術を使ったものだったらしい。ドヤ顔のクロムがパチンと指を鳴らすと、それだけであたりの景色がぐにゃりと変わり、目の前に巨大な洋館が姿を現したのだった。

「……ゾンビとか一杯いそうだよね」
「おばけが出ないのならば何も問題はない。いくぞ」
「ユー、レイ。くれぐれも魔王様の視界に入らないよう注意してくれ。今度気絶させてしまえば儂がどうなるか……」
「たぶん大丈夫だよ。たぶんアリスは絶対先頭を譲らないし振り向きもしないから」

 洋館の外見をしたシロムの研究施設、バイオラボに足を踏み入れる僕たち。シロムがクロムの姉であること、数々の有力なもんむすを手駒のゾンビとしていること、その辺を考えると、きっと辛い戦いが待っているだろう。


「むっ、あそこで早速実験体に搾られている男を発見なのじゃ。救出は儂に任せい。……さあ行くのじゃ、重二脚型フレデリカ!」
『システム、戦闘モード起動します』
「ちょ、きゃ……なにそれえええ!?」

「おい。……おい」
「なにあれ」

 ……まあ、そんな感傷なんてものはクロムが繰り出した重火器装備のフレデリカゾンビを見せられたら一発で吹っ飛ぶんだけど。ちなみにこのゾンビはいつぞやのような墓荒らしの結果ではなく、今の世界の危機を知ったフレデリカの魂が自ら肉体を差し出した結果、こんなとんでもないサイバネ手術が可能になったんだとか。すごいね、人体。


「何故だ、娘の匂いがする……。む、侵入者発見。ここで果てるがいい」
「うわ、さっきの実験体AD-5さんもそうだけど、またミイラみたいなのが出た」
「娘の匂い……? ああ、サラのことだな。気をつけろルカ。あれはどうやらサバサ王家の人間の、それもかなり古いスフィンクス直系に近い女の死体を使ったフェルメサーラだ」

 次にのたのたと現れた全身包帯巻きのやたらスタイルがいいミイラさんは、アリスの見立てではサバサ王家の女性を素材にしたゾンビだという。……本当に、ここはどうにも精神的に来る敵ばっかりだな。

「そう言いながらここをこんなに大きくして。節操のない男だな君は。どれ、そんな男は棺桶にしまってやろう」
「あわわわわ、おっぱいで押されたら抵抗なんてできないよぉ!」

 そんな戸惑いがあってもなくても結局いいようにされてしまうのがいつもの僕。フェルメサーラさんが出てきた棺桶の中に押し込まれ、あっという間に身動きが取れなくされてしまう。そりゃあ、包帯に締められて弾力の増したおっぱいでぐいぐい押されたら抵抗なんてできないよ。

「さあ、精液を出すのなら全て私の中に。久々に命の温かさを教えてくれ」
「うわあああ、ぐちゅぐちゅしてるぅぅ!?」

 そのままむっちりしつつもしまった体を押し付けて僕の心を絡め取りつつ腰を押し付け挿入させてくるフェルメサーラさん。その中はこの世のものとは思えないほどに柔らかく、にちゃにちゃと襞が僕に絡みついてくる。後ろと両側は棺桶の壁。目の前には顔も体も包帯でぐるぐる巻きだけど目だけは露出したフェルメサーラさん。
 とはいえ表情がわかりにくいというわけではなく、僕があひる度に目が楽しそうに細められたり、射精するととろんと目じりが垂れたりする。身動きが取れないくらいに密着して、感情がわかるのは目のみ。でもだからこそ、互いの息が絡む濃密な空間がそこにはあった。

「んっ。……ふぅ。お腹いっぱいだ、ありがとう。君の精液で子宮が満タンになったら不思議と体も浄化されたようだしな。これでようやく休める」
「えっ、僕の体にいつの間にそんな機能が」
「あー、わかるのじゃその感じ。ルカの精液をもらうとどうもこう……悪企みがしにくくなってのう」
「余はそれほどでもないがな。その感覚を実感するためにはいつもよりさらにもう一息搾り取らねばならんか」

 なんか怖いこと言ってる。
 ともあれサラのご先祖様をちゃんと成仏させられたわけだし、いいとしよう。


 その後も屋敷の中をのしのしと進んでいく。幸い敵はたいして現れないしそうでなくとも見つけた端から重二脚AC化したフレデリカがガトリングで掃除してくれるし。唯一の誤算はと言えば、食堂らしき広間に用意された豪華な食事を前に、あっさり釣られたアリスが罠にはまって落とし穴に落ちたことだろうか。まあその穴は僕らの足元にも用意されてたらしく、三人揃って見事に地下へ落とされちゃったんだけど。


「おいしそうな獲物だわ……。たっぷり絞ってあげるから、こっちへいらっしゃい」
「ダウナーな感じが艶めかしいですねエンジェルグールさん」

 地下水路だから多分侵入者をぱっくんちょするようなのがいるんだろうなーと思ったら、案の定出ました性的にぱっくんちょする要因であるエンジェルグールさん。どうやら天使の体を使ったゾンビのちゃんとした版な人らしいけれど、例によって頭までゾンビ化しちゃってるのか性欲があふれて見境なくなってるっぽい。

「ほらっ、ほらぁ。一杯腰振ってあげるから、その分全部、私の中にちょうだい、精液びゅうってぇ」
「んぶうううう!? らめ、腰ぐりぐりってしないでぇ!?」

 肌は青くなってるし体に鎖も絡みついているけれど、ゾンビになって筋力のリミッターが切れたのかエンジェルグールさんの力葉凄まじかった。具体的に言うと、しがみつかれた僕が上になっているのに、おっぱいに顔を押し付けられて下から腰を突き上げられてるという状況なのに、騎乗位された時と変わらないくらい気持ちいい。膣肉でしごきあげられる勢いは凄まじく、おっぱいの間に顔を埋められているせいでうっとりと表情が蕩けてしまう。

「んっ、あったかい……。もっと、もっとちょうらぁい……!」

 ゾンビ化しちゃった人達は大抵人の温かみを求めてくる気がする。そういうものを与えてあげたいとは思うんだけど、大抵求められるのは精液なんでさすがにちょっとアレな気分になりますよ?

「まあ、望む以上の量を出せるんだけどさ」
「はひ、あへぇ……♪」

 さっきのフェルメサーラさんといい、白濁液まみれになって半分アヘ顔されながら天に召されるのってゾンビさん的にどうなんだろう。そんなことを地の底で思う今日この頃です。


「ほう、エンジェルグールを越えてきたか。勘もいいようだ。このまま進めばバイオラボへたどり着くが、そうはいかんぞ! 腹も減っているしな!」
「ドラゴンゾンビ娘さん!? なんで竜人以外はドラゴンの口の中から体生えてるんです?」

 お次は地下水路の壁につっかえそうなくらいの巨体を誇るドラゴンゾンビ娘さん。いつぞやゴルド火山で会ったナマ物バージョンのドラゴン娘さんと同じく、巨大な口の中から体が生えていた。なに、ドラゴンってこういうものだったっけ?

「ほうら、偽女胃を見てみるがいい。おっぱい大きいぞ。ぬるぬるでふわふわで抱き着くと気持ちいいぞ」
「そ、そんなエサに釣られるもんか!」

 しかも胃の一部を変形させた女体まで出してくるし。ドラゴンゾンビ娘さんの本体とデコイ女体が二つ。三人に囲まれたからって、別に僕は惑わされたりしないんだからねっ。

「という割に、あっさり私の口の中に入っているではないか。まあいい、三人分の女体を味あわせてやろう。おっぱい好きか?」
「大好きです! ……ハッ!? い、いやそんなことないし!」

 ドラゴンゾンビ娘さんの口の中は何とも抵抗しがたい異空間だった。全身あますところなく舌で包まれているし、その狭い中で本体さんと偽女胃さん二人が僕の体にすり寄ってくる。ぬめぬめの粘膜おっぱいが両腕をはさんで動きを封じて、真正面からは本体さんに犯される。しかも頭からつま先まで隙間なくドラゴン側の巨大な舌でも舐められてるし。

「んんっ。生きのいい射精だな。気に入ったぞ、もっと出すがいい。あぁ、そうだ、もっと出せ!」
「あひ、あひいいい!?」

 じゅぶじゅぶ、という音は耳元からも本体さんの膣内からも全身からも聞こえてくる。偽女胃さんが体を擦り付けてくるぬちゅぬちゅした感触も相まって、耳から体の中を犯されている気分だ。そりゃもう射精もはかどりますよ。

「……ふう、げろんと吐かれた精液と一緒に口から出るのってシュールな気分だよね」
「へぁ……ぁんっ」

 まあ最終的には、ドラゴン側のよだれと粘液を合わせた量と僕の精液が同量ずつくらいになるころにドラゴンゾンビ娘さんの限界が来たんで大量の粘液とともにどばっと吐き出されました。ここがあんまり臭くない地下水路でよかったよ。体が洗えてスッキリしました。


「ふむ、最初にたどり着くのはやはり君か、勇者ルカ。……全身から精液の匂いをさせているあたりそれなりに激闘を潜り抜けてきたようだが」
「そりゃあね。君も止めないといけないし」

 地下水路を抜けると、確かにそこはこのバイオラボの中心らしかった。玉座のように豪勢な椅子に腰かけるラ・クロワことシロムが待つ広間。傍らには巨大な棺桶。瘴気のように死の気配が蔓延する禁忌の殿堂だ。

「全員揃っていないのは残念だが、せっかくだ。シルク・ドゥ・クロワのお披露目といこう。何度かあひらせていれば魔王とクロムも揃うだろう」
「甘く見ないでほしいねシロム。僕はアリス達がつくまでに、数十回はあひって見せる!」
「自慢にならんぞ」

 棺桶の中から続々出てくる、歴戦のもんむすやクィーン級のもんむすたちのゾンビ。生前穏やかな性格をしていたのに凶悪化されてしまったもんむすや、僕が出会ってきた強硬派も真っ青なくらいヤバイもんむすさんもいるらしいけれど、誰一人としてこんな風になることはのぞんでいなかっただろう。だから、なんとしても成仏させてあげないと!

「そのためにも、んむっ、いっぱい君の精液をもらわないと」
「さあ、たくさん出しなさい」
「ダブルパイズリ、気持ちいいでしょ?」
「先っぽは私にちょーだい! 全身でぎゅーってしてあげる」
「なんなら私の胞子で催眠状態になってみる?」
「……私、体が大きすぎて混ざれません」

「あ、ああああああ! いろんなところ責めないでええ!?」

 でもさすがに混成種族6人からってーのは経験がなくてさ? 全身を人型だったり頭にきのこ生えてたり人魚だったりなもんむすたちに囲まれて拘束されてあちこち愛撫されるなんて、色々刺激の種類が多すぎて耐えられないっ!

「ふわああああ!?」
「あんっ、精液のシャワーだわ」
「すごい量。生前はクィーンだった私たちを一度の射精で染めるつもりかしら」
「あはははっ、見てよこの顔。ゾンビ6人がかりで犯されてるのに嬉しそうな顔しちゃって」
「わーい、精液の噴水で体ういちゃうよあはははは!」
「ん、味もいい。ご褒美に耳を犯してあげる。フェルナンデス、手伝って」

 シルク・ドゥ・クロワ6人の声がぐちゅぐちゅと両耳穴に舌を差し込まれる音に消えていく。なんかちょっと離れたところでクィーンラミアが涙目になってる気もするけどまあいいや。一度の射精だというのに高く弧を描く勢いで吹き上がった精液がクィーンたちに降り注ぐのを見せつけられながら、僕はあまりの快感にあひ顔をさらしていた。

「……ルカがそうやって注意を引きまくってくれたおかげで、横から命令系に割り込んで制御を乗っ取るのがめちゃくちゃ楽じゃったのう」
「あ、クロム来たんだ。助かったよ」
「ほう、シルク・ドゥ・クロワの操作権限を書き換えたか。なるほど、少しは成長しているらしい」

 そんな風に時間を稼いでいると、クロムが合流してきてくれた。しかも基本シロムと同業だからか、僕の精液に夢中になっていたゾンビーズの一部を味方に引き込むという離れ業までも披露してくれるんだから頼りになる。よし、これで仕切り直しだ!

「ならばこちらも最大戦力を出す頃合いか。さあいけ、アリスフィーズ15世!」
「……それはいいが、おばけはいないわね?」

 ついに姿を現したのは、先代魔王にしてアリスのお母さんである、アリスフィーズ15世。なんか棺桶の縁からびくびくしながら顔だけ出しておばけがいないか心配してるけど、そんな可愛い姿でも威圧感だけは他のクィーン級を凌駕している。油断すると、死ぬかもしれないねこれは。

「アリスフィーズ15世! ……娘さんを僕にください!」
「いきなり何を言っているのこの子は。なんの話だかさっぱり分からないが、魔王の娘を嫁にしたいのであればそれにふさわしい実力を示してもらおう」
「望むところだ!」

 シロムにガンガン棺桶を蹴られてびくびくしながら出てきたアリスママだったけど、実力が本物なのは間違いない。ここはアリスとの結婚を認めてもらうためにも、気合入れていきます!
 ……え、目的が変わってる? いやだなあ、僕は最初からこのためにここへ来たんだよ?

「ふふっ、あっさりと捕まったな。魔王の肉体に溺れるがいい」
「あひいいいいい!? アリスとはまた違った感触が気持ちいいいいいい!」

 母性。アリスママに感じるのは、まさにそれ。魔王残虐物語な性格だった全盛期の状態で蘇らせたというけれど、肉付きの良さと柔らかさ、おっぱいの大きさ全てがまさしく熟しきった女体そのもの。触れるだけで柔らかく吸い付いて、抱きしめられればもう自分から離れようなんて気を置き失くさせる魔性の女体がそこにあった。まるで母の胸に抱かれるようなんだけど、それでいて女を感じずにはいられない。

「さあ、もっと腰を振って。私の一番奥に出したいのなら、その程度の頑張りでは足りないぞ」
「あっ、あっ……ふんんんんっ!」
「そうだ、強く打ちつけるといい。そうしたら、全て搾り取ってやろう」

 一度挿入させられたが最後、腰が勝手に動くのを止められない。この子宮でアリスが育って生まれてきたんだ、と考えてしまえば、やめなければいけないと思うより先に背筋がゾクゾクするような背徳感が腰を加速させる。側面をしゃぶる膣襞が、ぱっくりと亀頭を咥えこむ子宮口が、そして熱い愛液を浴びせかける子宮の全てがアリスのお母さんのもの。
 似ているようでどこか違う膣内の感触になぶられるまま、僕はしがみついて精液をぶちまけた。

「……まあ、なんだ。どうせそうなるだろうとは思っていたが、母様は借りていくぞ」
「アッハイ」

 ちょうどそのタイミングでアリスが到着したときは、さすがに心臓止まりそうになったけどね! でもアリスがアリスママさんを連れて床を砕いて更に地下へ落ちていってくれたので、何とか助かりました。
 普段からアリスの目の前でもんむすさんに犯されてるんで別にいいけどさすがにちょっと複雑、とはあとでアリスに聞いた話だった。ちなみに、その話を聞いたのはベッドの上で蛇体にグルグル巻きつかれて身動き取れないまま犯されて、僕に泣きが入り始めたころだったんだけど。そのときはそのまま連続で三日ほど犯されっぱなしでした。

 閑話休題。
 とにかくこれでシロムの戦力は全て失われた。残るは本人ただ一人だ。

「なるほど、凄まじい……と、言うと思ったか? この程度、想定の範囲内なのだよぉ!」
「姉さまがぶっ壊れたー!?」
「いや、割と最初から壊れてない?」

 そうなるとシロムも腹をくくったのか、なんかいかにもマッドなセリフと共に襲いかかってきた。だけど負けられない。シロムにゾンビ化された全てのもんむすさんたちと、クロムと、そしてシロム自身のために!

「で、その方法が犯されることなあたりがお前らしいな。ゾンビをあれだけ改造した私が自分の肉体をどれほど弄ったか、思い知れ」
「はうううう!? 見た目よりキツキツなのに柔らかいぃぃ!?」

 ここにきて珍しく割と普通の騎乗位をされたのだけれど、シロムの中は全く普通じゃなかった。おそらく搾精用に自分の体をも改造してあったのだろう。幼女なもんむすにされる時のように狭い膣内が年上っぽいもんむすのように柔らかく蠢き、ぷりぷりの襞がねっとりと絡みついてくる。ありとあらゆる要素を全部乗せしたかのような改造っぷりでありながらそれぞれの刺激に違和感がない。まるで複数のもんむすに同時に犯されてるみたいだ。

「あ、あああああっ!」
「はうっ!? さ、さすがの射精量だな。……だが甘い、私の子宮は容量を拡大してあるのだ、この程度で満たせるわけが……」
「僕はさっきドラゴンゾンビ娘さんの口の中全部精液で満たすとかしたんだけど?」
「えっ」

 びゅう、と追加で噴き出た精液が、白衣の下で実はがらんどうになっていたお腹のあたりに飛び出て見えた。増量したという子宮が精液タンクになるまで、このあと5秒もかかるまい。


「ふ、ふふ……やるな、勇者にクロム。私の完敗だよ」
「姉さま……あの事件の時、自らゾンビ化を……。ルカの精液浴びてつやつや血色のいい肌をしてると全くそうは思えんが」

 戦い終えたあと、シロムは体が動かなくなったのだという。さっきまでのゾンビなもんむすさんたちと同じく、成仏しかけているらしい。
 実のところ、シロムという存在はとっくの昔に死んでいたのだという。原因は、クロムの実験の失敗。そのときクロムをかばって致命傷を負い、なんとか永らえるために自らの体をゾンビ化したのだという。そのときから、心になにがしかの影響も受けて、あらゆる行為に罪悪感を感じなくなったのだとも。

「すまなかったな、クロム。迷惑をかけた。この気持だけは、まあ多分、本物だろう」
「姉さま……」

 最後に姉妹二人は手を取って、そしてシロムの体は灰になった。シロムのしたことは悪いことだと思う。でも、なんだかなあ。


◇◆◇


「そんな、まさか……これがアリスを封印している術式の維持装置だって!?」
「そのようだ。くそ、聖素で構成されているから触れることもできんとは、徹底している」

 その後、バイオラボを調べてまわり、わざわざここに来た理由の一つであるアリスの体を封印している結界の維持装置を発見した。予想の通り精霊の森を通る霊脈の力を吸い上げて動いているようだったが、何とも気合の入ったことで、全ての装置が聖素で構成されている。必然的に僕たちでは触れることもできやしない。エンジェルハイロウならなんとかなるかもしれないけど、防衛策がこれだけとも思えない以上今はやめておけ、というのがアリスの判断だった。

「そんな……ここまで来て!」
「落ち着けルカ。というかなぜそこまで落ち込む」
「当たり前だろう!? ここで結界を解いて、アリスの封印を解いて……ようやくあのおっぱいにまた会えると思ったのに! 感極まったふりをして思いっきりアリスのおっぱいに顔を埋めようと思ってたのに!」
「……おいコラ」

 おっといけない。あまりのがっかり感についつい本音が出ちゃったよ。

「それよりアリス、聞いていいのかわからないけど、お母さんのことは……」
「気にするな。最後には余の知る母上に戻ってくれた。……まあ、『あの男の子は絶対にモノにしなさい。くっ、もし生きていれば親娘丼で二人そろって孕ませてもらったものを……!』とか言われた時は本当にこれが余の母上なのか疑問に思ったが」

 とりあえず、色々決着がついたと思っていいのかな、うん。

「で、クロムはどうするの?」
「せっかく魔王様からのお許しもいただいたことじゃし、これまでとは違う研究をしてみようと思う。からくり人形術も我がアルテイスト家の秘伝の中にはあるからの」
「うむ、それがいい。それしかない。だから二度と幽霊など呼び出すなよ!?」
「アリス、落ち着いて。……でもクロム、そういうことなら、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」
「む? 別にかまわんぞ。ルカの頼みとあらば大抵のことは聞いてみせよう」

 そして最後にもう一つ。ちょっと抜けたところはあるけど基本的に研究熱心なクロムを見込んで、僕は頼みごとをした。どんな結果になるかはわからない。でも一筋の可能性に賭けて、懐の中にしまっておいたディスクをクロムに託した。
 また、会えるといいね。ラプラス。


◇◆◇


「で、やってきました罪人の封牢!」

 今回の世界行脚最後の目的地、罪人の封牢にたどり着いた。以前来たときはハインリヒの魂が封印されているという事実に半信半疑だったけれど、今ならわかる。ここにあるのは間違いなく、イリアスによって封印されたハインリヒの魂だ。

「さっそく術式のコピーを始める。おそらく作業の間余は動けん。だからその間……」
「アリスのことは、必ず僕が守るよキリッ」
「ああ、よろしく頼む」
「あれ、スルー!?」

 せっかくだからありがちなセリフを僕はキメ顔でそう言ったのにスルーされちゃったよ。ちぇー。とはいえ状況を考えればここは間違いなく警戒されている。プロメスティンの研究施設を押えている以上ここにある結界の術式が僕らにとって有益であるのは天界側も把握しているだろうし、そうでなくともここにあるのはかつて天界に牙をむいた勇者の魂。警戒の一つもされてるだろう。

「……と、思ったのに誰も来ないな。どうしたんだろう」
「それは当然ですわ。私が何とかするので増援は不要と断ってきたんですもの。さ、お茶はいかがです?」
「あ、いただきます」
「……ルカー!? 貴様誰と茶を飲んでおる!?」
「え、誰とって……うわあ、黒のアリス!?」
「はい」

 アリスが必死に術式を取り込んでくれている間、来ると思っていた天使の妨害が一切ないのでぼーっとしてたらついうっかりいつの間にか隣に現れていた黒のアリスとお茶など飲んでしまっていた。なんでよりにもよってこんなところにこんな大物が!?

「こんなところ、とはお言葉ですわ。ここはかつて私を滅ぼしたハインリヒの魂があるんですもの、それは縁深き場所でしょう?」
「まあ確かに」
「納得している場合かあああ! 忙しい余にツッコミを入れさせるなアホ!」

 ただなんだろうね、アリスのご先祖だからどうにもあんまりぎすぎすした感じにはなれないんだよ黒のアリスって。だからつい世間話をしちゃったんだけど、相変わらずドス黒いオーラは健在な元魔王。いかにも悪そうな笑みを浮かべて、じりじりと近寄ってくる。

「さあ、いらっしゃいルカ。私は元とはいえ魔王。勇者と魔王が出会ったときにすることは、ひとつでしょう?」
「僕は魔王と出会ってからしばらく世界中を一緒に旅したんですが」
「……そうでしたわね。――あまりにも、羨ましいですわ」

 最後に小声で言ったことは聞こえなかったけど、どうやら黒のアリスもやる気らしい。勇者の魂が眠る地で、元魔王と偽勇者の戦い。何とも言えない、縁を感じるね。

「でーすーが、あっさりと押し倒されてしまいましたわね。うふふ、情けない男。ハインリヒならもっと粘りましたよ?」
「は、離してえ……!」
「まあ、なんてみっともない声。……勇者を襲うというのはこんなにそそるものだったのですね。くっ、やっぱり思いっきりしておけばよかった……!」

 なんか不穏当かつかつての黒のアリスとハインリヒの関係が垣間見えるセリフがいくつか聞こえた気もするけれど、今の僕はいつも通り押し倒され、ふわっと広がったスカートに下半身を隠されているので中がどんな状況なのかわからない。黒のアリス自体は今もくまのぬいぐるみを抱いた少女然とした姿なのだけれど、香り立つドSのオーラとどれだけ身じろぎしても抜け出せないあたりはまさに魔王のそれだ。

「ふぁああああ!? な、何この感触……変だよお!」
「変、とは失礼ですわね。ただ犯しているだけですわ。んふふ、こらえ性のないあなたのおちんちんは、何回射精してくれるのでしょうか」

 ばくり、と咥えこまれた気がした。途端に激しく揉みしだかれる僕のペニス。魔王の膣内が一切の容赦なく男を責めてくる。途端に頭が真っ白になって、自分のあひる声がどこか遠くから聞こえてくるような気がした。それほどの快感が一瞬で襲ってきたんだ。

「んんうっ、どっぷり濃いのを出してしまいましたね? ……こんな、ところに」
「え? ……あ、あ。なにそれえ!?」

 ご満悦な表情の黒のアリスが艶めかしくスカートをめくり、見せつけたのは結合部。そこは膣などではなく、牙の生えた異形の口だった。

「どうです? 文字通り下のお口で食べられる感想は。まあ、気持ちいいのですよね、あなたの場合」
「まあこれまで食べられたり変な生殖器官でされたこともたくさなるんで、牙くらい普通ですよ?」
「……なんですのこの精神面の手ごわさ。ハインリヒとはまた違った方向性でタフですわね」

 基本的に何事も慣れが大事。丸ごと食べられかけた経験があったりすると、大抵の犯され方には免疫ができるもんなのです。
 黒のアリスはその後、5回くらい搾ってからあっさりと身を引いた。どうやらここで決着をつける気はないようだ。まあ、助かるんだけどさ。さすがに魔王だけあってたったそれだけの射精でも信じられないくらい疲れちゃったし。

「それに、私が手を出すまでもないようですから」
「何……?」
「……! まずいアリス、天使だ!」

 しかもなお悪いことに、この上天使がやってきた。黒のアリスは相変わらずニヤニヤ笑っているけれど、案の定というべきか天使側から全く信頼されていないらしい。勇者の止めを刺さないならば、と天使兵レベルからかなり上位っぽい異形の天使まで、結構な数が僕たちを取り囲んでいる。

「アリス!」
「まだ時間がかかる! ルカはどうだ!?」
「ちょっと腰抜けちゃった」
「おいぃ!?」

 一方僕たちの状況は極めて最悪。僕もアリスもまともに動けない。僕はどれだけ搾り取られても逆転できる自信があるけど、今のアリスにそれを求めるのは酷な話。とはいえ黒のアリスとの戦いのダメージもあるし、これは……結構危ないかな?
 そう思った、まさにそのとき。罪人の封牢が、輝いた。

『まったく、500年経っても天使は変わらないね』
「も、もしかしてあなたは……!」

 光は僕たちの目の前に集まり、人の姿になった。優しそうな笑顔を浮かべる青年の姿に。これが誰なのかなんて、わかりすぎるほどにわかっていた。500年前の英雄。魔王を倒した全ての男の子の憧れであり……たった一人でイリアスに戦いを挑んだ勇者、ハインリヒだ。

『はじめまして、かな。ルカ君。僕の方は君のことをよく知ってるんだけど。結構大変みたいだね』
「あ、は、はい! ……いやそんなことは! なんとかなります!」
『うん、いい強がりだ。男の子はそうでなくっちゃね。……でもせっかくだから、僕にも少し出番をくれるかな』
「ハインリヒ!? 死にぞこないが、まとめて片付けて差し上げます!」

 にっこりと笑うハインリヒと、いかにもやられ役っぽいセリフを叫んで襲い掛かる天使たち。魂だけの存在であるハインリヒに抵抗のすべはない……と、相手は思っていたのだろう。いつの間にかハインリヒが持っているエンジェルハイロウで、胴体真っ二つにされることに気付くまでは。

「……え?」
『まったく、相変わらず気持ち悪いくらいに斬れる剣だ』

 ざわり、と天使の間に衝撃が走る。ハインリヒの声がしてから天使たちの目が動いたことから察するに、だれ一人としてその動きが見えていなかったのだろう。僕だって残像を追うのがやっとだ。

『ルカ君、君は強い。天使の血が混じっている身体能力も技も、全て僕以上かいずれ凌駕するだろう。だから、僕から教えて上げられるのは一つだけ。精霊の使い方だ。ちょっと体を借りるよ』
「えっ、わわ!? 体が勝手に動く!?」
『うん、少し任せてくれるかな。……僕のせいにして現役魔王の子にセクハラしようとするのはちょっと我慢してよ』
「ルカ!? 貴様この期に及んで何を企んでいる!」

 しかも素晴らしいことに、ハインリヒの勇者ソウルが僕にインストラクションを授けてくれるのだという。内容は精霊の力の使い方。シルフと踊り、ノームの力を受け、ウンディーネの心を移し、サラマンダーと共に燃え上がる。精霊の力を借り、精霊と一つになる。かつてハインリヒが世界を救うために振るった力が、僕の体を通して再びこの世に生れ出た。
 ……この感覚、しかと受け継ぎました。

「ど、どういうことです!? どうして人間があれほどまでに!」
「……あなたはハインリヒを知らない程度には若い天使でしたね。私はかつてあなたくらいの頃、ハインリヒが天界に攻めてきたのに居合わせました。あのとき生き残った天使は、当時の総数の1割にも満たないかずでした」
「それほぼ壊滅じゃないですか!?」
「当時4割の天使を斬り、残り5割の天使が性技でようやく仕留めた伝説の人間。それがハインリヒです」

 一方、生き残った天使の中の長老格が若い天使となんか話していた。ハインリヒは昔天界で大暴れしたと聞いてはいたけど、まさかそんなにすごかったなんて。

「ちょっと待ってください。それなら6割は残った計算になるのでは?」
「……その程度で済むはずがないでしょう。生き残った天使の内、性技を使った5割は……」
「……! ま、まさか!」

「全員一発で孕まされ、軒並み天界を寿退職して地上に降りたのですっ!」

「おい。ハインリヒおい」
『いやあ、ルカ君と違って道中で発散できなかったから溜まっちゃってさ?』
「僕がハインリヒの血を引いてるという事実にすんごく納得しました」

 はっはっは、とさわやかに笑うハインリヒ。でもその間もばっさばっさと天使を斬ってるんだから恐ろしい。

「その結果、着いた名前が……テンシスレイヤー!」
『ドーモ、天使=サン。ハインリヒです』
「乗らなくていいですから」

 しかも結構面白い人らしかった。
 その後も、そこらにいる天使を教材代わりに精霊の力を全て重ね合わせる簡易版カドラプル・ギガとでもいうべき技、エレメント・スピカや完全に精霊の力を同調させた本当のカドラプル・ギガも見せてもらった。僕の体を通して使われたその感覚、まだ使いこなせる気はしないけれど、それでも僕の中にしっかりと根付いた……と思う。


『うん、こんなところかな。ちょうど時間も来たみたいだし、さよならだ』
「そんな、ハインリヒ……!」

 そして、別れの時が来る。僕の体の中から出てきたとき、すでにハインリヒは輪郭すらわからないくらいにぼやけていた。きっと、長い間封印されていた魂が輪廻に戻るときが来たのだろう。僕にできることは何もない。あるとすれば、今日ここでかわした言葉、教えられた技、そして勇者の魂をしっかりと受け継ぐことだけだろう。
 そう、僕にできることは。


「ハインリヒ」
『……黒のアリス』

「!?」
「アリス、待って」

 その時だった。これまでどこかに消えていた黒のアリスが、姿を見せたのは。
 封印の術式をディスクに移し終えたアリスが警戒していたけれど、僕はそんなアリスを止めた。二人の間の雰囲気が、なんだか思っていたのと違ったからだ。

「こんなところで500年も居眠りとはいいご身分ですわね。倒したはずの魔王がこうしてのうのうと生きているのを見る気分はいかがです?」
『……うん、悔しいね。君を斬った時の感触が変で、イリアスのところにいると知った時、必ず君のところまでたどり着いて、今度こそ決着をつける気だったんだけど……待たせてごめん』
「ええ、本当に。勇者失格ですわ。……本当に、ままならないですわね」
『ごめん。……でもその役目は、ルカ君が継いでくれるよ。彼は僕よりずっと強いし、技も全て教えたから』
「でしょうね。でも、それでも私は……ハインリヒ。魔王として、勇者のあなたと殺し合いたかったですわ」
「僕もだよ。君を討つのは僕だって、ずっと決めてたんだけど」

「なんだこの殺伐とした会話は」
「でも、楽しそうだよ」

 どんどん光が小さくなっていくハインリヒの魂と、僕たちの側からでは顔が見えない黒のアリス。二人はとても物騒な話を、でもとても楽しそうにしていた。今にもなくなりそうな時間を惜しむように。かつての魔王と勇者として。

 ふと思う。
 魔王にとっての勇者とは、ほとんど唯一自分を倒す存在だ。ある意味宿命の相手と言ってもいい。そして黒のアリスとハインリヒは、長い歴史の上でも数少ない、直接相対した魔王と勇者。ならばその二人の間の絆は、どれほど強いものになるのだろうか。
 お互いに相手を倒すことだけを思ってきた時間の長さは、相手を恋しく想うのにも似ているのではないだろうか。ちょうど、僕とアリスのように。

『もう時間だ。さようなら、黒のアリス。いつか、また』
「……ええ、今度こそ」

 光が最後の一粒になり、そっと伸ばした黒のアリスの指先に触れて、消えた。ハインリヒの魂の気配も、もうここにはない。勇者が死んで、魔王が残った。500年ぶりの再会で、お互いに剣を交えることのないままに。

「……それでは、ごきげんよう。天界で待っていますから、必ず来てくださいね」
「うん、わかった。ハインリヒの代わりにはならないかもしれないけど、君を必ず止める」
「うふふ。楽しみに、しておりますわ」

 黒のアリスはこちらを振り向くことなく転移して、消えた。


 人々を攫って搾精していたドレインラボは壊滅し、ゾンビもんむすを作っていたバイオラボも止めてきた。そして今や精霊たちの力を封じていた結界を反転させるための術式も手に入り、僕たちはようやく反撃の足掛かりを得た。

「帰ろう、アリス。魔王城へ」
「……そうだな」

 だから僕たちは魔王城への帰路を急ぐ。この悲しい戦いを一刻も早く終えるため、アリスと二人、こうして一緒にいられる幸運を想いながら、手をつないで。



◇◆◇


 黒のアリスとハインリヒは現役時代ラブラブ殺し愛してたよ派。
 実際原作においてあの二人が互いをどう思ってたかは別として、戦うことでしか分かり合えないある意味禁断の恋だった、とか考えると萌えません?



[38003] 25話「自分が一番の敵、という言葉の意味を知る日」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:43d650d3
Date: 2013/12/01 21:35
 ハインリヒと黒のアリスのちょっとドキドキする関係を見せつけられてから魔王城に帰ってすぐ。僕たちはさっそく四天王が待つ会議室へと通された。これからの作戦についての話があるらしい。迅速でいいね。

「ルカ。ゼリーを作ったのだけど、食べる?」
「!?」
「わーい、ありがとう。もぐもぐ……なんかやたらぷるぷるしてない? というか口の中でぴちぴち跳ねてるみたいなんだけど……エルベティエの体が震えるのと連動して」

 ……何故かエルベティエがくれたゼリーを食べて体が急に熱くなってきたけど、一体何をされたんだ僕。

「あ、グランベリアも復活したんだ。僕が言うのもなんだけど、大丈夫?」
「安心しろ、既に本調子だ。……ところでルカ、竜人族には自分を倒した相手を殺すか愛さねばならないという掟があってだな」
「あら、そんな掟なんて初耳よ? もしそれが本当だったら、私は何度グランベリアちゃんをお嫁にもらわなきゃいけないのよ」
「……え、今の話からするとアルマエルマってグランベリアに勝ってるの?」
「もちろん、何度もね。どう、ルカちゃん。私がどうやって勝ったかじっくりねっちょり教えてあげてもいいけど……?」
「アホなことはその辺にせい、会議を始めるぞ」

 なんだか会話がカオスな方向に行こうとした丁度その時に現れた助け舟こそたまもだった。まあ、当たり前のような顔して僕の膝の上に座って来たんでアリスとグランベリアとエルベティエの視線が突き刺さってたけど。


 作戦の概要をまとめると、こうだ。
 罪人の封牢で入手した結界の構造を分析して作成したディスクが4枚。それを世界の端のほうにある塔にセットすることで精霊の力を封じている結界が反転し、聖素を物理固定するらしい。ただし問題は、それをほぼ同時にしなければならないこと。

「許される誤差は3秒。ゆえに、配置を伝える」
「いつもみたいに順番に回るってわけにはいかないからね、任せるよ」

 その結果、四つの塔へは四天王が向かい、アリスは結界の反転が成功次第アリスの本体を封じている装置をぶち壊すためバイオラボへ。そして僕は世界のへそで待機して、天国への門が固定化したら即座に殴り込みをかける役、らしい。

「生憎じゃが急ぐ必要がある。天界側も追いつめられておるようでの、明日一斉に大侵攻を計画しておる。じゃからこそ、そのため手薄になった天界を一気に最精鋭で叩く」
「……ふむ、合理的ではあるな」

 しかも時間はあまりない。ありとあらゆる状況が明日の攻撃を促している。まあこれまでも行き当たりばったりで大体何とかなって来たんだし、これからもなんとかなるさね。
 そんな感じでこの会議は終了。だけどまだ終わらない。実はもう一つの会議が予定されている。

「ほう、ここが魔王城か。なかなか趣深い内装じゃな」
「転移魔法とは便利なものだな。企画を進めていたサミットが一気に加速した」
「魔の大陸まで一気に転移だなんて、もんむすの魔法は進んでるなあ。うちの研究者にも見せてあげたいよ」
「少し遅れてしまいましたか。これで人間側は揃ったことになりますね」

 なんと、サン・イリア王、サバサ王、グランゴルド王、グランドノア女王という人間界屈指の国王たちだった。さらにその後も来るわ来るわ今度はもんむすの代表者たち。元から魔王城に避難していたクィーンエルフとクィーンフェアリーに、クィーンハーピーとなんか見た目が派手になってるアルラ・プリエステス改めクィーンアルラウネ。さらには白蛇様やサキュバス村の村長などなど、もんむす界の代表まで集まってきた。

 そう、これはいつぞやグランゴルドで聞いた、サバサ王が計画していたという国王たちのサミット。しかもそれにもんむす側も一枚噛んで、本当の意味での全世界首脳級会談をしようという目論見だった。天界という共通の敵がいるからこそ実現したこの会議、種族の差を越え国を越え、一堂に介した光景というのは、こう……共存を目指していた身としてはこみ上げるものがあるね。


 会議自体は、とても早く結論が出た。
 たまもから現在の状況と反攻作戦の概要が説明され、その際各国と地域に望む役割、すなわち聖素を物理的に固定した反撃可能な状態で正面からぶつかり合い、地上に天界の軍勢を縫い付けておくことが披露された。
 それぞれの王ともんむすの代表者はそれを了承。兵力の拠出ができる状況ではなく時刻を守るのが精いっぱい。その状態でもできることがあるならば、と。

 その後も偉い人たちが存亡という一つの目的のために話しあっているから恐ろしいくらいとんとん拍子でまとまっていく。それも、当たり前のようにもんむすと人間が相互に協力し合うことを前提として。

 ……本当に、嬉しいな。この場での空気が世界中に広がっていくかは、まだわからない。でも可能性はここに生まれた。人ともんむすが共存したり協力したり、そうすることは決して不可能じゃないんだと。
 なら、頑張って守らないとね。


 会議がお開きになったあとも、参加者は魔王城に一晩滞在することになった。なのでせっかくだからいろんな人と話を聞いてみたりしてその夜を過ごした。
 サン・イリア王が魔王城の図書館でイリアスの焚書を免れた希少本の数々に目を輝かせていたり、グランドノア女王とグランゴルド王が実は結構複雑な血縁関係の親戚だということを教えてもらったり、サバサ王がサラのもんむす化を知ったりなどなど。
 あとは四天王ともちょっとゆっくり話をしたり、アルマエルマとグランベリアの決闘をこっそりのぞいたらちょめちょめのぱやぱやなことしてるのを目撃しちゃったり。混ざりたくなる気持ちを抑えるのが超大変でした。


「ルカ、いるか」
「アリス? いつでもウェルカムだけど、どうしたの?」

 そんな夜。いつものようにアリスが夜這いに来てくれた。わーいわくわく。

「……その待ってましたとばかりの表情ときれいに整えられたベッドを見ると無性に頭が痛くなるが、貴様の予想の通り少し精液をもらいに来てやった。実は本体の方が腹ペコでな。このままでは腹型ぷたぷになるまで吸わせてもらうぞ」
「それはむしろ望むところだけど、今の体で吸収しても本体に届くの?」
「届かん。だから一時的に封印を解除する。だがそののち、腹に溜まるまで吸いっぱなしならば本体を維持できる。……つまり吸い尽くすまで口を離さないということだ。嬉しいだろう?」
「そんなロリ顔でエロい表情されたら……嬉しいに決まってるじゃないか!」

 しかもアリスってばさっそく大人モードに変身して僕を押し倒してくれたし。ああ、この久々のおっぱいの感触……たまらない!

「ふふ、もうこんなに大きくしたのか。いいだろう、魔王の全力を持って吸い尽くしてやる。……そうでないと余ですら返り討ちに会いそうだからな」
「ああっ、おっぱいも舌もさっそくきもちいむぐぐぐぐ」
「貴様にもさせてやるから少し黙っていろ」

 互いに上下逆さになって、僕のペニスはアリスのパイズリフェラの中へ。そして僕の口にはアリスの秘所が押し付けられている。花のような芳香のエロさに誘われ、僕は自然とそこへ口づけ、舌を伸ばす。

「情けないなあ、ルカ。こんなに震えて女をまともに感じさせることもできないとは。さあ、もっと舌を伸ばせ。余を楽しませて見せろ」
「とかなんとか言いながら既にねっとり甘い愛液が出て来てるんですけどじゅるるるるるる」
「んむううう!? い、いいからもっとしろ! そして出せ!」
「あひいい!? おっぱいも舌も気持ちいいい!!」

 なんだかんだで久々に元の姿に戻ったアリスも楽しそうで何よりです。
 結局その夜は宣言通りアリスは一晩中フェラをしたままで、僕もアリスを貪り尽くした。口元をこぼれた精液でドロドロにして、それでも頑として加えたおちんちんを離さないアリスのうっとりした表情が超エロくてそれだけで3回くらい射精しちゃったのは秘密です。


◇◆◇


「ルシアからの報告、ラプラスからの最後の送信データ、そして連絡の途絶えたバイオラボ……。ふふふ、また私一人になってしまったな」

 プロメスティンは一人、研究所にて仲間達との別れを惜しんでいた。
 天界を裏切ったルシアから届けられた研究結果には詳細なレポートと裏切りを詫びる手紙が添えられていた。人など捨てたと言いながら最後まで故郷にこだわるルシアのことが、プロメスティンは嫌いではなかった。
 ドレインラボのラプラスが最後に送信してきたデータには自爆までに5分の猶予を設定したとある。自分は確かに、即時の自爆を命じたはずなのだが。しかも詳しく見れば最後の通信途絶の直前、ラボとラプラスの接続が不自然に切れている。命令に反するラプラスの意思がなんだったのか、わずかながら聞ける可能性があるが、それを聞くのが自分ではないだろうことが寂しかった。
 バイオラボは外部からの監視によれば既に魔王の軍勢に奪われているようだ。ならばシロムの行く末もまた予想がつく。既に死んだ者として、自分は何者なのかについて悩んでいたシロム。本当に狂っていたならば、そんなことで悩むはずもあるまいに。

「思えば、遠くまで来たものだ。あのころは、こんな風に思う誰かができるなど考えもしなかった」

 最後にプロメスティンは、己を思う。
 天使の中でも最下級の者として天界の仕事に従事する日々。多少優秀ではあったが、プロメスティンには天使として致命的な欠点があった。
 その名は「探究心」。ろうそくはなぜ燃える。葉はなぜ落ちる。生物の血が赤い理由も、雲の形も、川の流れが途切れない理由も、気になって仕方がなかった。そしてそれらをすべて「イリアスの御技」で納得できなかったことが彼女の人生を決定づけた。
 物体の運動に関する法則を見つけ、人間に火を教え、それらの行動が原因で放り込まれた地下牢で紛れ込む生物を解剖し、壁に数式を書きつけ世界の真理に迫ろうとした日々。
 なぜ自分の探究心を誰も理解しないのか、と呪いもした。ぶっちゃけ今からして思うとあれこそ中二病そのものだったので顔から火が出るほど恥ずかしいが、まあ若い時期もあったのだ。

 その後なんだかんだで黒のアリスにヘッドハンティングを受けて研究をつづけ今に至る。まあ、悔いのない人生だった。

「そんな風にまとめに入らないでくださるかしら。まだ『白の兎』をいただいていませんし」
「心配するな、既に完成している。邪神の直系であるお前なら実によく馴染むだろうさ」
「まあ、うれしい。ルカをお出迎えするのにぴったりですわね」

 こうして思えば、黒のアリスとの付き合いも長い。その身に余る野心に焦がれ、地上の全てを手に入れようとした邪悪な魔王。確かに、出会った頃はそうだった。だが今はどうだろう。つい先日罪人の封牢でハインリヒの魂と別れを告げてきたと言っていたあの時の黒のアリスの表情。プロメスティンが作った薬「白の兎」を見る愛おしげな表情。これではまるで、別れた恋人との約束を果たそうと決意する乙女のようだ。

「失礼ですわね、私は永遠の17歳ですわ」
「17歳でクマのぬいぐるみを抱えているのは十分痛いと思うが」

 ぶわっと黒いオーラを放つ黒のアリス。それを笑顔でさらっと流すプロメスティン。なんだかんだで数百年の付き合いだ。この程度のこと、二人にとっては日常茶飯事。
 天界の一斉侵攻は明日。状況から見て、ルカたち人間ともんむすが反撃をしてくるのも、おそらくその瞬間のはず。こうして仲がいいんだか悪いんだかわからない二人が他愛のない話を出来るチャンスも、おそらく二度とは巡ってくるまい。
 だからこそプロメスティンと黒のアリスは邪悪な笑いを浮かべあう。これこそが、この友人たちにはふさわしい。

「え、ちょっ、待って待って! バレてたのもヤバイけど何その変なの食べられるううう!?」

 肴はそのあたりでこそこそ嗅ぎまわっていたキューピッドがふさわしい。楽しい夜は、更けていく。


◇◆◇


「ここがあの女神のハウス……じゃなかった世界のへそか。スズランだらけでヴァルキリーさんが生まれそうだなあ」

 アリスとの夜が明けて、目覚めたら右手がエンジェルハイロウになってるような幻覚を見たりもした朝、ガルーダに乗ってやって来た世界の臍。山脈に囲まれた窪地の中に、まっすぐな道とそこを囲む一面のスズラン畑が広がっていた。条件備えてきたら神様に反逆できそう……というか、今まさにやってる最中だったっけ。そんなことを思いながらてくてくと歩いて行く。どことなく静謐な雰囲気が漂い、なるほど確かにこれは天界的なところへつながっているのだろうと思えた。
 ……まあ、道中そこらに鎮座している「天使に男が抱き着いている石像」が雰囲気ぶち壊すこと極まりないんだけど。

「あ、男が抱き着いてない石像だ。……なんか変な雰囲気だな」
「ぷしゅー」
「あっ……。なに、これぇ……」

 とか思っていたら、あっという間に原因判明。男がしがみついていないのがいると思ったらなんか変なガスを吹き付けられて、ふらふらと抱き着いてしまった。なんだこれ!?

「いい、気持ちいいよぉ……」
「……」

 しかも酩酊状態のまましがみついて、石像の性器部分に挿入してしまった。というかこれ石像じゃない。この部分だけ普通の肉体だし、罠だ!
 でもそうと気づいた時にはもう遅い。周りの悪趣味な像も、こうしてこのトラップテミスに捕らわれた旅人なのだろう。いまだちょくちょく顔に吹き付けられる甘い香りのガスに酔い、僕の腰は止まらず、何度となく射精した。それでも腰は情けなくも動き続けている。体が全く自由にならない。今の僕に許されているのは、この天使像に精液を捧げることだけだ。

 ところで、植物は石畳をぶち割って芽を出すことがあるらしいのだが。

「まあ、石像だったら僕の射精量に耐えられなくなって砕けるよね」
「……」

 そこには、溜めすぎた精液の圧力でお腹の部分が砕けたトラップテミスが! というかそこまでの圧力あったのにどうして僕の体の方は無事なのか、人体の不思議だ。普段からやらかしてることだけど平気なのは生身あればこそなんだなーと思いつつ、僕は先を急ぐことにした。


「お、ここだな。明らかに雰囲気違うし」

 そして、世界のへそのそのまた中心らしきところまでたどり着いた。周辺一帯もちろんそうなんだけれど、ここはそれよりさらに空気の感触が違う。ここに天界への門が出現する……というか、既にあるのだろう。僕らの目には見えないだけで。
 ここまでくればあとはグランベリア達四天王が結界を反転させるのを待つばかり。のんびり精神集中でもして待つとしようか。

「くく……勇者が来たか、ちょうどいい」
「誰だ!? このおっぱい大きそうな声は!」

 ……まあ、ゆっくりしてられると信じてたわけじゃないけどさ。
 かけられた声に振り向くと、そこにはさっきから石像があった。角が生えてる女の子、ガーゴイルだ。ただしおっぱい大きいけど。アリスやボインプなんかと違って、こう……まるで零れ落ちるしずくのように張り出した素晴らしい造形だと思ってしげしげ見たりしてたんだけど、まさかもんむすだったとは。

「ふふ、さっきから胸に目が釘付けだな。どうだ、はさまれてみたくはないか? というか拒否しても挟むから覚悟しろ」
「うわあああ、体が石になっていく!? ……でもおっぱいとおちんちんは生なあたりわかってますね!」
「当たり前だ、任せろ」

 ガーゴイル娘さんが繰り出してきたのはパイズリ。それも、体を押えるどころか要所以外は石化させるという念の入った拘束で。ついさっきのトラップテミスといい、この辺まで来るとこういうの好きだな!

「どうだ、私の胸の感触は。この大きさと柔らかさは自慢でな、こんな揉み方もできるんだぞ?」
「ふああああ、乳圧すごいいいい! おっぱい越しにこねられてるううう!」

 突き出すようなおっぱいを持つガーゴイル娘さんは、パイズリの仕方も一味違っていた。僕のおちんちんを間に挟んだうえで、両側からおっぱいごとパン生地でもこねるみたいにぎゅうぎゅうとこね回してくる。その感触と言ったらもう。もちもちのおっぱいが膣内よりもぐにゅんぐにゅん動いてくるんだから耐えられるはずもない。噴き出た精液は全ておっぱいの中に納まってぬるぬるの潤滑液になり、ますます気持ちよくなる始末。何この永久機関!

「ま、まさかそれを破るのが精液の量、とはな……けぷっ。もう飲みきれん」
「生憎と、それひとつで世界を渡って来たもんで」

 おっぱいと同じくポッコリ膨らんでしまったおなかを抱え、色々限界に達したガーゴイル娘さんが僕を開放してくれました。口から顎までどろっと飲みきれなかった精液まみれになって、おっぱいなんて元々白かった肌が精液でつやつやしてエロいこと。ともあれ体も溢れた精液がかかったところから順番に石化が解けてくれたし、なんとかなりました。
 いやあ、さすがに天界殴り込み直前となると強力なもんむすばかりだね。


「よくわかってるね。でも、本当の強敵は自分自身だということを知った方がいいよ」
「なっ……僕がもう一人!?」

 そして次に現れたのは文句なしに天界からの刺客、僕だった。
 そこはかとなくショタショタしい顔付きに、華奢な体格。男だということはわかるけど間違っても勇者には見えないくらい貫禄のない少年がそこにいた。……あれ? 最近の僕はもうちょっとマシになってなかったっけ!?

「僕は君だよ、ルカ。ワミエルと戦ったときに採取した細胞からクローン培養されたドッペルルカ。……これまで数多のもんむすや天使を精液の海に沈めてきた君に勝ちうる存在として生み出されたのが僕なのさ!」
「なるほど、合理的だね」

 どうやら天界も色んな策を講じるようになったらしい。でもまさか僕のコピーを作って導入するなんて。……というか、あのドッペルルカが持ってる剣のような何か。どう見ても触手の塊なんだけど、まさかもんむすと同じように性技を使うつもりじゃなかろうな。さすがにBL方面は無理があるよ!?

「そして……んっ。僕は女の子の体にもなれるのさ。これで剣技に加えて性技でも責められるから、断然有利だよね」
「くっ、これはマズイ……でもちょっとほっとした」

 しかしその辺は安定のプロメスティンクオリティ。なんかあっという間におっぱいがちょっと膨らんで髪が伸びてと体型が変わり、ドッペルルカは僕っぽい顔をした女の子になった。ちろっと舌とか出してエロい表情をしてるんだけど、基本の造形は僕と同じなんでそう思ってしまうことになんだかすごく罪悪感と自己嫌悪を感じる。くっ、精神面でも責めてくるなんて、やるな!

「もちろん、体も責めてあげる。どう? 自分にのしかかられた気分は」
「か、顔近づけないでよ! 恥ずかしい……っ」
「だーめ。もっと恥ずかしいことするんだから……さ! あんっ」
「はううううう、きついい!」

 いや、本当に剣の方は通じなかったね。相手も互角で手の内がわかってるから明けの明星すらも向こうから手出ししてこなくて不発だったし。そして組み敷かれると悲しいかな、まともに抵抗できないのはこの世の真理なんだよ、うん。

「ほらほらっ、早く射精してよ。僕は君なんだから、弱点だって全部わかってるんだよ? きゅーっ」
「くひゅううう!? そ、そこ締められたら……出るう!」
「ひゃぁん! 子宮の中あたたかぁい……!」

 僕自身、というドッペルルカの言葉は嘘ではないのだろう。実際膣内の感触は僕にぴったりで、締まりも形も動きも全部僕を最高に気持ちよくしてくれるものだった。子宮口もちゅうちゅう亀頭に吸い付いて、出した精液は一滴残らず吸い取られる。ドッペルルカは僕と子作りをして天使を増やすという恐ろしい計画のために生み出されたという面もあるから、孕むことにも躊躇なく嬉々として中出しを受けている。
 ドッペルルカの声は僕より幾分高いけど、とてもよく似ている。僕自身と、ドッペルルカ。二人の喘ぎ声が重なって、世界のへそに長く長くこだました。


「……でも、僕にとって気持ちいいってことは君にとっても同じなんじゃないかな」
「……割と最初のころに気付いたんだけどね、だからこそやめられなくなっちゃって」

 で、結局。
 ことが終わってみると、さすがに萎えたペニスをさらす僕と下半身をどろっと精液まみれにしたドッペルルカ(女の子モード)がそこにいた。
 ……うん、本当にかつてないほど激しい戦いだったね。何せドッペルルカは僕自身だから、精力激しいのなんの。正直これまで相手にしてきたどのもんむすよりも僕の精液を受け入れていた。お腹が重くなっても腰を弾ませるなんて、早々できることじゃないよ。自慢じゃないけどさ。

「ところで、もう一つ思ったんだけど」
「……なに? あー、子宮重い。これで孕んでないと嘘だよね」
「いや、天使を増やしたいなら僕を襲って孕むより、君が天使を孕ませた方が早かったんじゃないかなーと」
「……あ」

 でも、天界って実は結構間抜けっぽいから勝機はあるんじゃないかと思いました。


◇◆◇


 そのころ、世界の端にある四つの塔では。

「一度やってみたかったのよねこの技。はい、虎王完了」
「ぎゃああああす!?」

 アルマエルマがサキュバス的にNGな人体破壊技の数々を繰り出してハイヌウェレをボッコボコにし。


「スタミナが足りないわね。その程度ではルカを襲う時にもすぐへばるわよ」
「何を基準に考えている!? 今は核融合しようとしてるんだからそっちを話題にしなさいよ!」

 液状化して絡みつき、異形な構造をしたアンフィスバエナにも構わず絡みついて関節技をかけつつルカに対しては不発に終わった核融合爆発で跡形もなく吹き飛ばし。


「月は、出ているかの」
「いやいやいや六祖大縛呪の解除につきの有無は関係ないでしょう!?」
「そうじゃった。それでは久々にウチの本当の姿を見せてやろう。おぎゃああああ」
「その鳴き声はやめてー!?」

 たまもの本性を知らされないまま捨石として放り込まれたツクヨミが、六祖の一人である白面金毛九尾の狐としての本性を現したたまもに瞬殺され。


「行くぞ、グランベリアあああああ!」
「こい、アルカンシェル! ……カドラプル・ギガァ!!」

 二人だけ、なんか少年マンガのライバル同士が最終決戦デモするかのような勢いでぶつかりあったり。


 そんな感じで、ネクスト・ドールは全て倒されたらしい。


◇◆◇


「……というのが、ネクスト・ドールの産みの親的な私にはわかるわけよ」
「お悔み申し上げます。……主に、あれだけ強敵っぽく出てきたのに打ち切りマンガの四天王よろしく巻きで倒されたやったことに」

 結界が反転するのまだかなーとワクワクしながら待ってたら、そんなことを言いつつネクスト・ドール最後の一体であるラプンツェルさんがやってきました。この人昔他のネクスト・ドールの素体を産む機械だったらしく、なんともしみじみとしたもんでした。四天王さえ倒せればあとはどうでもいい、という結構投げやりな作りをしていたらしく元々かなり寿命は短かったらしいけど。

「ところで、疑問に思ってたんですけどもしそれぞれのネクスト・ドールが想定していたのと別の四天王が塔に行ってたらどうなってたんです?」
「…………そ、そのときは転送で先回りしてたし」

 天界ってこんなんで大丈夫なんだろうか。つい世間話なんてしちゃってた僕らが言える話じゃないけどさ。

「とにかく! こうなったからには次のネクスト・ドールを産むための子種、あなたからたっぷりもらうから!」
「やっぱりそうなるんであひいいい!」

 その後こうなるのもまたいつものこと。頭の位置から逆算して腰だろう部分にある生殖器官に挿入させられ、胴体部分の短い脚というか爪みたいな器官で体をがっちりつかまれ、僕の頭はおっぱいの間に。なるほど生殖重点というのが納得できる見事な拘束フォームだった。

「あんっ、もう射精したの? それも、こんなに濃いのをたっぷり。うふふ、たっぷり孕めそう。イってるときの顔も可愛いし、もっと見せなさい」
「ふやぁぁあ、らめえ、気持ちいい……!」

 ラプンツェルは元々生み出された理由が理由だからか子作りにとても積極的だし、楽しんでいる。今もおっぱいで僕の顔をぽふぽふしながら膣内をグネグネ動かして射精させてすっごく楽しそうにしてるし。いやまあ、もんむすは大抵そうだろと言われればそうなんだけど。


「あへ……ありがろぉ……これ、絶対すごく元気な子を孕んでるぅ……!」
「そりゃあ、あれだけ出したしそうもなりましょうよ」

 精霊の力を取り戻したり自分のコピーであるドッペルルカを倒したりで活力の満ち満ちた僕にとって、ネクストドールでは性的な意味でも相手にならなかったらしい。ラプンツェルの容量ギリギリまで膣内射精してもまだぴんぴんしてますとも。
 さてそれじゃあさくっと封印しておこう。他のネクスト・ドールが倒されたということは、そろそろ四天王がディスクをセットして天界への門が実体化するはずだ。


「……ん、来たな。空気が変わった」
「ええ、そのようですね。肉体を得たのは久しぶりです」
「ってなんかでかいの出たー!?」

 約束の時間、世界中に大きな変化が起き、僕のそばにも物理的に大きな変化が起きていた。それは、巨大な門。これこそが天界へと続く門なのだろうが、なんとそれは生きていた。というかこれ、天使だ。

「さあ、天界へ行きたいのでしょう。どうぞ私の中へ」
「それ絶対別の意味で天国イかされますよね!」

 門の上の部分に天使の上半身が生えたみたいな形なんだけど、天界へ続く空間には無数のおっぱいが。あの中に入ったら絶対別のところにイかされるって。

「よくお分かりで。さあ、私の中の天国へどうぞ。おっぱい、好きでしょう?」
「大好きです! ……ハッ、しまった! なんて巧妙なトラップなんだ!」

 そうだとわかっていてもそこにおっぱいがあればわーいと満面の笑みで飛び込んでしまうのは男の宿命ですよね。おかげでおっぱいベッドの中で裸に向かれて巨大な舌をぐるぐる巻きつけられてのフェラされちゃったわけなんですが。

「この使命に誇りを感じてはいますが、暇でもあります。なので久々に触れた男であるあなたからは徹底的に搾りますから。覚悟しなさい」
「問答無用でもう始めてるじゃないですかあ! あっ、あ……出るう!?」

 びゅぐん、と震えた気はしたけれど何も見えない。全部舌の中だからね。でも時間差でじゅぐじゅぐと巻きつく舌の隙間から溢れる白い精液だけが、僕の射精を教えてくれた。

「……で、ヘブンズゲートさんの中から溢れた精液でウォータースライダー状態で帰還したわけですよ」
「ちょっと、僕も精液風呂に使っちゃいそうなんだけど?」

 閉じていたヘブンズゲートさんの門が開いた時、そこから出てきたのは駄馬あとばかりにあふれる精液でした。まあいつものことだよね。そこらでまだ膨れたお腹を抱えて苦しそうにしてたドッペルルカも巻き込まれたけど気にしない気にしない。……精液まみれでちょっとエロいとか思ってない思ってない。


 ともあれ、これで天界への道は開いた。アリスも今頃封印装置を破壊して元の姿に戻っているだろうし、四天王だってこの場所へ救援に向かってくれているはず。各国は元々天使を殴れていたもんむすたちに加えて普通の人間の男女含めて反撃が始まっているはずだ。僕はその中でも飛び切り危険で、でも重要な役割を任されている。ためらってなんかいられない。行こう。
 迷いはほんのわずかにあるけれど、それでも天界への一歩を踏み出した。


◇◆◇


「あらあら、ついにルカが天界へ来てしまったようですわ」
「ヘブンズゲートもあっさりとやられたようだし、この責任は当然……なあ?」
「ですわねえ?」
「くぅぅぅう! そ、それはあなたのネクスト・ドールとやらが結界を守れなかったせいでしょう!?」
「なんの、私は偉大なるエデン様の指示の通りに動いたまでのこと。それがダメだったとなればそれはもう」
「ですわねえ?」

 天界の奥にて交わされるいつもの世間話。最近エデンは半泣きがデフォとなりつつある。偉くて強くて長生きな熾天使とはいえ、口八丁において天使の中でも屈指の頭脳派なプロメスティンと、性格の悪さでは歴代魔王一であること疑いない黒のアリスに敵う道理もなかった。

「……わかりました! それならばルカは私が仕留めてきます! よく見ておきなさい!」
「おやおや、大丈夫なのか? 何せ相手は2番目の熾天使ルシフィナの息子だぞ」
「いかに半分人間相手と言えど、3番目のあなたでは……」
「ルシフィナ姉さんがなんですか! 今や1番目の熾天使はこの私です!」

 ちょろい。泣きながらルカを迎え撃ちに行くエデンを見送るプロメスティンと黒のアリスの心が一つとなった。
 同時に、計画通り、とも。


「……ようやく行ったか」
「ええ、単純な方で助かりましたわ。これで計画が可能になりますわね」
「他の天使はどうとでもなる。だがエデンだけは、イリアスのそばから引き離さなければならなかったからな」
「あの方、あんなに泣き虫でいじめ甲斐があるくせに実力は確かなのですわよね。正直3番目という弱点をつけなければ、策略にはめることもできたかどうか……」

 残った二人はほくそ笑む。これでようやく自分たちの計画が遂行できる。まあプロメスティンも黒のアリスも、根本的な部分では協力者であるはずの相手を全く信用していなかったりするのだが、少なくともここまでは利害が一致している。
 ここから先の計画実行のためには、どうしてもエデンが邪魔だった。なんだかんだ言っても現在の天界で唯一の熾天使。当人はコンプレックスがこじれまくってあんな性格になっているが、実力も頭脳もイリアスの片腕にふさわしいだけのものを備えている。少なくとも、噂と記録に聞く限りのミカエラやルシフィナの活躍に劣らぬだけの成果を残せるだろうと、プロメスティンも黒のアリスもエデンのことを高く評価していた。
 まあ、3番目と言われたとたん涙目になるくらいにちょろすぎるのが致命的なのだが。

「せめてもう少しどっしり構えているだけで、私達の計画は100倍やりづらかったでしょうね……」
「優秀な姉を持ち、自分が実力を発揮する前に伝説として姿を消すとは、難儀なことだ」

 なんだかんだで付き合いも長かったエデンのことを、二人はあまり嫌いではなかった。いじめると可愛いし。だがそれももう終わり。ルカはもう間もなく来るだろう。イリアスの計画も自分たちの野望も最終段階が近い。

 世界の命運を決める時が、もうすぐそこまで迫っていた。


◇◆◇


 さらっと流しましたが、うちのルカさん的に考えるとドッペルルカが最強の敵だったことは確定的に明らか。
 ついでに、あと2話くらいで終わる予定です。年内に終わってくれそうでよかった。



[38003] 最終話「最後の戦いだけど最後のあひりってわけじゃないよね、たぶん」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:43d650d3
Date: 2013/12/08 22:44
 ルカが天界に足を踏み入れたのと同じころ、聖素物理固定の結界が効力を発揮し始めたのに合わせて、地上の各所でも反撃の火ぶたが切って落とされた。


「歩兵部隊、前へ! 弓兵、引きつけてから一斉に発射! その後は各自の判断で打ち続けろ!」
「はっ!」

「正面は我々が押えるのです。天使一人たりとも通してはなりません!」
「ハイ、ジョオウサマ!」

 人間とアリ娘たちが共存するグランゴルド。正面から押し寄せる天使をアリ娘が押しとどめ、その間に両翼から人間の軍勢が押しつぶす。単純ながら数の有利と突然人間やもんむすからの攻撃を受けるようになったことで混乱している天使に対しては極めて有効に働いた。
 無論、それだけで勝てるわけではない。天使は数の上でこそ劣っているが個体の能力は極めて高い。反撃の矢や魔法がグランゴルドの上空を飛び交い、戦闘は激しさを増す一方だ。

 だがグランゴルド兵は一人も怯まない。なぜならば、彼らの背後。城壁の縁に立って彼らを指揮するのはグランゴルド王その人だからだ。
 かつてアリ娘たちに国の労苦を一手に担わせることを疑いもしなかった暗君が、いまでは己が身を戦火に晒すのもいとわず堂々たる王となっている。危険ではある。必ずしも王としてふさわしい行いではないだろう。だがそれでも、矢が頬をかすめて血を流しても怯むことなく響かせる声は、確実に兵の背中を力強く押した。
 この人のためならば、この国のためならば戦える。誇りを胸に、グランゴルド兵とアリ娘たちは一致団結して戦い抜いた。


「みなさん今です、矢を!」
「は、はいっ!」
「次、風を!」
「お任せください女王様!」

 ハピネス村の男が放ったへなちょこの矢が、ハーピーの起こす風で勢いを与えられて天使たちへと襲い掛かる。あれ狂う風で逃げ場もなく矢の雨に晒された天使たちは次々と倒れるが、まだ全てを倒したわけではない。ハピネス村のすぐそばでのこの攻防はもうどれだけ続いたか。

「大丈夫ですか、あなた」
「あ、ああ。こんな時くらい、いいカッコしないとな!」

 ちなみに、そこかしこでこうして繰り広げられるハーピーと人間の男によるいちゃらぶもまた天使たちにとって結構な精神ダメージになっていた。こっちはゲス顔の似合う女神やら気を抜くと実験材料にしようとしてくる元天使やら近づくだけで食べられそうなくらい怖い元魔王やらの命令で戦っているというのになんだあのリア充、というドス黒い怒りが天使の心を焦がしていくのだ。

「いまです、あそこでしっとのオーラを放っている天使を狙いなさい!」
「いっくよー!」
「イヤーッ!」

 そして、そういうのを狙ってハーピーの急降下部隊が襲いかかる。なんか「キリステ」とか「囲んで警棒で叩く」とか書かれた凧にへばりついた人間の男もいたような気がするが、気にしてはいけない。


「ほいほい来ちゃっていいのかしら? 私は天使だってかまわず食っちまうサキュバスなのよ?」
「へ!? ちょ、ちょっと何して……あひんっ!」
「新参が多いと言えどもここはサキュバスの村。一度もイかずに出られるとは思わないことね!」

 サキュバス村は積極的に天使を村の中に引きこんだ。しかしそこは乱交パーティー会場じみた恐ろしい快楽の泥沼。直接の戦いに長けているサキュバスなどアルマエルマくらいなものだが、肌に触れさえすれば男女問わず快感に叩き落とすことこそライフワークなのがサキュバス。聖素が物質化した今、痛みを初めて感じるのと同じように、サキュバス達の手練手管に天使は翻弄されつつあった。

「ばっちり補給して元気もたっぷり。さあ、天使にアヘ顔晒させてあげなさい!」
「こんな日のために魔法の淫具もたっぷり作ってあるから、好きなだけ持って行っていいわよー」

 ちなみに、彼女たちの背後にそびえる村長の家の中には、今日のために昨晩から搾り尽くされてミイラになりかけの男達が死屍累々の様相を呈していたりするのだが、戦いとは関係ないので割愛する。


「いくぞ皆の者、ヤマタイ村を守るという古よりの盟約、今日こそ果たすとき!」
「拙者たちはこの日のためにいたのでござるな! これまでしてきたことをやんわり止められていた理由がようやくわかったでござる!」
「ドーモ、天使=サン。くノ一エルフです。イヤーッ!」
「ゴブリン、紅。いっくよー、灼熱真紅の型!」

 ヤマタイ村の主戦力はもんむすがになっている。白蛇様の指揮のもと、これまで村を守るという約束をなんか勘違いして旅人だろうがなんだろうが問答無用で襲っていたエルフたちや、鬼神の姿に変身できるようになったゴブリン娘やねこまた、さらには一時的に封印を解かれたヤマタノオロチ娘までもが天使に襲い掛かる。
 ニンジャすらいるこの村に、敗北の二文字はないことだろう。


「みなさん、波で押し流します。協力してください!」
「よっしゃー、やっちゃるばーい!」

 ナタリアポートは押し寄せる天使とそれを押し流す人魚の魔法で町中水浸しにしながらの戦いが繰り広げられている。しかし人魚の魔法は波を起こすのがせいぜいで決定的な攻撃にはなかなかならず天使の数が減らない。一方人魚の疲労と魔力消費は増える一方。ジリ貧の可能性が顔を覗かせた、そんなとき。

「ナイトマーメイド部隊、クィーンマーメイド様の命により助太刀に来たわっ!」
「南海を任されているクラーケン娘、道に迷いまくったがようやく参上した。その分の仕事はしてみせよう」
「食らいなさい、ルカに二度もやられてからさらに鍛えたこの必殺技! カニッ、ビィーーーームッ!」

 そっぽ向いてるクィーンマーメイドと、彼女の率いるジェネラルマーメイドたちが。のたのたと歩きつつ天使を踏み潰しながら姿を見せたクラーケン娘が。なんか胸のあたりから図太いビームをぶっ放すカニ娘が次々と集結した。


 地上のいたるところで必死の抗戦が続く。
 そしてその誰もが、一人で天界へと突入したであろう勇者ルカの無事を、祈っていた。


◇◆◇


「来ましたね、ルシフィナの子。ここから先へは通しませんよ」
「うわ、なんかすごい人が来た……いろんな意味で」

 天界に入ってサクサク進む僕の前に、さっそく強敵が姿を現した。背中に白い羽を生やしているところからして天使なのだろうが、なぜか全裸。おっぱいが大きくエロい体つきで……そしてなんとなくミカエラさんと同じくらい懐かしい感じがした。

「……あ、ひょっとしてエデンさんですか?」
「ほう、私のことを知っていましたか。そう、私こそがイリアス様の第一の熾天使、エデンです!」
「ミカエラさんから聞いたんですよ、母さんに妹がいたって。……道理で、母さんに雰囲気似ているはずです」
「え、そ……そうですか? 私、そんなにルシフィナ姉さんに似ていますか?」

 さらに加えるならばとんでもなくちょろそうな人だった。別に嘘を言ったわけじゃないし本当にそう思ったことなんだけど、こうもあっさりと嬉しそうにしてくれるとまるで口八丁で騙したような気になってくる。

「と、とにかく! イリアス様のためあなたは永遠に私の愛玩物になってもらいます! さあ、きなさい!」
「うおおおおいくぞお!」

 いかにもボスっぽいことを言ってくるけれど、ちょっと赤くなってるところがかわいいエデン叔母さん。でもイリアスへの忠誠心は揺らぐことがなく、立ちはだかるからには越えていかねばならない。真の姿となりなんか巨大なおみこしみたいになったエデンさんに向かい、僕はエンジェルハイロウを構えて飛びかかった。

「……それで、私の胸に飛び込んでくるというのはどうなんです?」
「いやあ、つい。……あ、あれ? なんで泣いてるんだろ、僕。エデンさんのおっぱいが、母さんの感触に似てるからかな」
「一応言っておきますが、感動のシチュエーションに見せかけて言ってることとやってることは紛れもない変態ですからね」

 とか言いながら頭を撫でておっぱいに顔をうずめさせてくれるエデンさんマジ優しい。さすが熾天使。……まあもちろんその後はいつもの通りなんですが。巨大化したエデンさんのうち、体が生えているのは舞台のようになった場所。そしてそこにはエデンさん以外にも女の人の体が生えていて、その人たちが僕を引っぺがしてしなだれかかってきた。

「さあ、体を預けて」
「私の唇を味わってください。甘くてぷるぷるですよ」
「フェラは私に任せてください。いっぱい出してくれていいですから」
「乳首、吸わせてもらますね」
「あひいいいい!? そんな、いっぺんにい!」

 分身エデンさん達は一斉に僕の体に奉仕し始めた。背中側の人はおっぱいをむにゅりと潰れさせつつクッションとして僕を支え、真正面の人が胸板におっぱいを擦りつけながらディープキスしてくるのとでサンドイッチにされる。もう一人の人が股間に顔を埋めてねっとりと絡みつくようなフェラをして、また別の人がいたずらっぽい表情で乳首をいじめてくる。エデンの名前の通り、楽園のような気持ちよさに酔いしれる。こんなに気持ちいいのなら、永遠に捕らわれるのもいいかもしれない。一瞬でもそんな風に思わせられるなんて、さすがに今では唯一の熾天使だ。

「出して、いっぱい出してかけて、飲ませてくらさいぃ……」
「本体ばかり正面でズルいですよ! 私だってルカの耳をしゃぶってあげたのに……」
「そうです、今回はダブルパイズリしてあげた私たちが一番たくさんもらうべきです!」
「私は今回遠慮します。でもその代り、いっぱいキスさせてくださいね♪」
「そして気づけばみんな整列して精液まみれになってむぐぐぐぐ」

 でもって一回りするころになると、エデンさん本体もほかの分身さんと並んで僕の正面であーんと口をあけて射精待ちするようになってました。揃ってうっとりした表情、ちろちろと誘うように踊る赤い舌、両手で寄せられるむっちりとしたおっぱい。そしてそれら全てを白く汚す僕の精液。たまんないよね。


「……完全復活して救援に駆けつけてみたら、相変わらず過ぎるルカが天使を手籠めにしていた件について」
「いや割と本気で命がけだったんだよ? やっぱり天界まで来ると相手も協力だよね」

 大人モードに復活したアリスとの感動の再会はなんかうやむやになってかねてから計画していたおっぱいダイブができなかったけれど、なんとかエデンさんは封印することができたわけだし良しとしよう。……できれば、ミカエラさんと一緒に三人で母さんの話をしてみたかったんだけど。まあそれは、いつかの未来に期待しよう。

 しかし、まだ油断はできない。最強の天使を倒したとはいえ、まだ性格の悪さではトップ3を独占するだろうプロメスティン、黒のアリス、イリアスが残っているのだから。


◇◆◇


「というわけで、白の兎で原初の邪神に最も近くなった私に食べられてくださいな」
「いっ、いやー! 誰かー、誰か助けなさいー!」
「はい、ガブリンチョ」

 そのころ、天界の最奥部にて。
 プロメスティンが開発した薬品にて「馴染む。実に! 馴染むぞ!」とかやらかしてから、なんとイリアスを取り込んだ。魔素の集合体たる邪神に近くなった黒のアリスが聖素の集合体であるイリアスを取り込んだのだ。それはまさに、光と闇が備わり最強に見える、究極生物の誕生だ。

「……それはいいとして、イリアスの断末魔がやけに棒読みではなかったか?」
「私もそう思いましたけれど、まさか演技だったとでも? まさか、それならせめてもう少しそれらしい悲鳴を上げますわよ。仮にも女神を名乗るものがあんな大根役者だなんて、信じられまして?」
「それもそうか。ははは」
「うふふ」

 計画通り。二人の邪悪は心を一つにしてほくそ笑む。
 「次はお前だ」と、全く笑っていない目で互いを睨みながら。


◇◆◇


 地上の戦いはまだ続いている。サバサでは精強な軍団でも押えきれないほどの敵を前に駆けつけたスフィンクスが背中にサバサ王を乗せて騎馬突撃のごとくキメラを蹴散らし、ゴルドポートではイリアスクロイツともんむすという不倶戴天の敵同士だった者たちが協力して天使と戦い、海ではキャプテン・セレーネの幽霊船が援護砲撃を繰り返し、魔女狩りの村ではルシアが見捨てきれず助けに現れた。

「全砲門、ファイヤー!」
「20射線の酸素魚雷、2回行きますよ~」
「……ヲ!」

 ……一部、確実にもんむすではない何かまで引き連れて。

 そして、イリアスベルクでは。

「うぅ~、このままじゃダメなのだ」
「我らの力では……誰も守れない!」
「そんなの嫌だよ、みんな私達のことを受け入れてくれたのに!」

 カトブレパス娘に挑み、しかしあっさりと蹴散らされたプチたち。血筋は優秀ながら、いかんせん積み重ねた時間が足りない。天界の軍勢も必死になって攻めてきているこの時に、彼女らの力はどうしても足りなかった。
 勝つためには、守るためには強くならねばならない。たとえ、どんな危険が待っていたとしても。

「……たまも様にもらったオーブを使うのだ」
「それしかないか。ふっ、望むところだ」
「うん、ここが私たちの、魂の場所だから!」

 たまもから託された謎のオーブ。プチたちですら感じ取れるほどの力を秘めたこのオーブならば、きっと勝利の鍵になってくれるはずだと信じ、彼女らは天に掲げ。

\オールドラゴン! プリーズ!/
「さあ、フィナーレなのだ!」

 元々生えていた尻尾に加え背中に羽、腕に爪、胸になぜかもう一個ドラゴンっぽい顔を生やした、挑発的なおっぱいに成長したオールドラゴン娘が炎を吐き。

\ウェイクアップ! フィーバー!/
「キバって、行くぞ!」

 マントの裏地が赤くなり、ベルト部分に逆さになった蝙蝠がしがみついているヴァンパイアガールがスマートな体の全裸マントはそのままに足の先から彼女自身を示す紋様型のエネルギーを出しつつとび蹴りをかまし。

\サバイブ!/
「イライラするのよ……!」

 背後に蛇とサイとエイが合体した化け物のオーラを纏いつつ、エロい舌とともに蛇の下半身をくねらせつつ敵へ凄まじい勢いで迫る。

 イリアスベルクの戦いは激しい。だがそれでも彼女たちは、ルカの無事を強く祈っていた。


◇◆◇


「やあ、ルカに魔王。待っていたぞ」
「なんだかんだで長い付き合いだよね、プロメスティン」

 エデンさんの次に現れたのは、天界の荘厳な雰囲気に似つかわしくないぼさぼさの髪に白衣姿の女性、プロメスティンだった。キメラやネクストドールを作り、天界の軍勢を支えた科学者にして元天使。探究心においては地上と天界全てを探しても彼女以上の人はいないのではなかろうか。

「世界は美しいな。物体の運動を示す公式も、生物の体に供えられた命のメカニズムも。私はその全てを愛している。全てを知りたくてしょうがない」
「だからってやっていいことと悪いことがあると思うけどね」
「その通りだ。貴様も所詮は外道の一人。おとなしくやられる気がないのであればさっさとかかってこい」
「ふっ、これは手厳しい。もちろん、ここで引く気などない。まだ私の最後の計画、イリアスを取り込んだ黒のアリスに成り代わり、この世の全てと一体化したいのでね」
「黒のアリスが、イリアスを!?」
「そう、いまのあいつは神聖値5000Gch/pinを越える超・超高密度霊体。すなわち、<神>だ」
「それって天使じゃなかったっけ?」
「細かいことは気にするな」

 そう言って、プロメスティンは自分の首に注射器を突き刺した。体内に注ぎ込まれる無色の液体。以前レミナの地下で使わずじまいだったあの薬だろう。水と変わらない見た目だというのに、全速力で逃げ出したくなるくらいヤバイ空気がビンビン漂ってくる。

「……ふう、悪くない気分だな。万能感、とでもいうのだろうか」
「ワカメの塊みたいになったヤツが何を言う」
「プロメスティンって海藻系好きだよね」
「失礼な。絶滅種の古代の魔藻は邪神の細胞に近いから選んでいるだけのことだ。研究の合間に茎ワカメとか食べたのも、より適合率を上げるためのことに過ぎん」
「……なんだろうこの所帯じみた感じ」

 ずももももっ、と巨大な藻が体中から生えてきたプロメスティンは、どこかの歌番組のラスボスのような姿になっていた。というか、今も増殖を続けている。……まずいな、これ絶対に制御できてない。急いで止めないと!

「ふふふ、こうしてお前を抱くのは二度目だな。だが今回は実験材料ではない。聖素の塊として取り込み、黒のアリスに対抗する力としてやろう」
「その割に狙ってくるのはおちんちんばっかりじゃないか変態!」
「今となってはその罵倒すら心地いい。お前にもこの快感を分けてやろう」
「んっほぉ!? お、お尻に入れながらおちんちんしゃぶらないでええええ!?」

 恍惚とした表情をしたプロメスティンの命に従い、彼女の体を構成する藻が触手のように僕の下半身に殺到した。捕食口が大口を開けて僕のペニスをくわえ、他の細い触手がお尻に集まってくる。穴の周りをねちょっとした感触で這いまわり、細い物が中に入ったが最後、2本目3本目はすぐで、しかもそれらはどんどん太くなっていく。お腹の中でも容赦なく動いて腸壁を擦り、外では順番待ちの触手がお尻をぐにぐにと揉みしだいてくる。
 なにこれ、プロメスティンってこんなに変態だったっけ!?

「全てを知る時が迫っているからな、そうもなる。さあルカ、私と一つになろう」
「悪いけど、そういうのはアリスとするって決めてるからナシで」
「貴様本当にいかなるときでもブレないな。……そしてそれを頼もしいと思ってしまうもんむすの心が憎い」

 びゅぐん、と腰が震えてあひ顔のまま精液が吹き出した。プロメスティンの捕食口からも精液があふれてくるのを見ながら、アリスは感慨深げにそう呟くのだった。


「さて、プロメスティンも白メスティンになって改心してくれたことだし、次行こうか次」
「世界を相手取り、一人の精力に負けるか……哀れな」

 困ったものだよね、聖素の力が欲しいっていうから思う存分精素を分けて上げたらワカメ部分が先にまんぞくしちゃったのかでろーんとしてるし。最後に、自分が倒れても第二第三のプロメスティンが、探究心の徒が今度は人間の中から生まれるだろう……とかそんなことを言おうとしてたみたいだけど、ろれつが回らなくなって何言ってるかわからなかったし。まあ大丈夫じゃないかな。人間の場合、その探究心をなんか間違った方向に使いそうな気がするし。例えばどれだけ薄い避妊具を作れるかとか。

 示唆に富んだプロメスティンの言葉をそれぞれの胸の中で反芻しながら、僕とアリスは天界の中心部、邪神の遺伝子を受け継ぎ、今や女神すら取り込んだ黒のアリスの待つ決戦の地へと向かった。


◇◆◇


 地上の戦闘も、いよいよ勝敗を分ける佳境に差し掛かり始めた。

 グランドノアの兵士とコロシアム常連のもんむすたち。もとよりグランドノアではもんむすを有事の戦力とすることを想定していただけにしろの守りは鉄壁。
 植物もんむすと昆虫もんむすがついに完全に手を取り合ったプランセクト村の防備は盤石。余に平穏のあらんことを、と口々に呟きながら行進するスズメバチ娘は天使たちも引くほど怖かった。

 そして、サン・イリアでは。

「信仰心だけで戦力なんぞないようなこの国のため、似合わないことこの上ないが丁度近くにいたクロムちゃん参上なのじゃ! ゆけい、改造に改造を重ねた……アームズフォート<フレデリカ>!」
「……!」

 教会に立てこもる人々を襲いに来た天使に対し、クロムの手によって完全に魔改造されたフレデリカが明らかにオーバーキルな火力をぶちこんでいた。仮にも死んだ姉から受け継いだはずのクィーン級ゾンビもんむすが完璧に空気である。
 そして、腐臭に加えてかませ臭さまで漂いつつあるゾンビーズにはなお悪いことに。

「ついでにお前も暴れておくがよいのじゃ、ラプラス!」
「お任せください。ルカのため、地上の人間には指一本触れさせません」
「パンチが飛んできたー!?」

 現れたのは青髪ショートカットのロリっ子。しかしその身に秘めた力は並みではなく、ロケットパンチで天使を殴り倒す機械の体を持っていた。
 彼女の名はラプラス。ルカが掴んだディスクが実はばっちりラプラスの記憶データを収めておくバックアップであったため、クロムにボディを作ってもらい復活した少女だ。

「レミナにあったプロメスティンラボの設備が役に立ったようじゃの。お前の体を新造できたのもバックアップデータを復旧できたのも、あそこがあったればこそじゃ」
「はい、感謝しています。……ですが今の私の名はラプラスではありません。ただのラボの管理AIだったころにはもう戻れませんから。なので私のことは、愛を知ったラプラス。――ラブプラスとお呼びください」
「おい待てやめろ」

 ……AIに致命的なバグが生じてしまったかもしれん、とクロムは一人冷や汗をかいているのだが。

 ちなみにそのころ、大体戦闘が収まりつつあるエンリカからミカエラが残りのエルフたちに後を任せて姿を消した。

◇◆◇


「遅いですわよ、ルカ。待ちくたびれてしまいました」
「ごめん、黒のアリス。……このまま永遠に遅刻したかったって思うくらい怖いからせめてもうちょっと殺気引っ込めてくれないかな」
「余でもビビるぞ。……魔王がヤンデレになるとこうなるのか。ルカはこういうのが嫌いなようだし、肝に銘じておかねば」

 おそらく、本来ならば女神イリアスの座するだろう、天界中枢部。そこにいたのは、見た目だけならば女神と言っても通じそうな少女、黒のアリスだった。いつもの変わらぬ少女らしい服にクマのぬいぐるみ。でも、笑顔だけはやっぱり異質だ。
 僕にねっとりと絡みつく視線。なのにピリピリと肌が張り詰めるような緊張感。あんなにかわいい女の子に見つめられてるのにこの僕がいまいち興奮しないとかありえないよね。

「……何故、そうまで全てを求めるのだ、黒のアリス。魔王の道は、決してそれだけではないはず。少なくとも余はそうだ。人ともんむすは手を取り合える。ルカと出会ってそう確信した。貴様もそうだったのではないのか。歴代の魔王の中でも数少ない、勇者と対峙した魔王よ」
「全てを得ることこそが魔王の進むべき覇道ですわ。天と地の全てをこの手の中に収めて……そうすれば、この胸に空いた穴も埋まるかもしれませんもの」
「ハインリヒ、ですか」

 そんな超怖い黒のアリスなのだけれど、彼女がこうなった理由は案外ありふれている者だったのかもしれない。
 でも、もちろんそれを許すことはできない。本当ならばハインリヒがするはずだった黒のアリスを止める役目、僕が果たさせてもらう!

「あん、やっぱり勇者の精液は一味違いますわね。五百年ぶりの味わい……うっとりしてしまいますわ」
「ならせめて口でしてよお!? 触手で吸わないでえ!」

 とりあえずさっそく搾られてみました。上半身こそこれまでの姿のままだけど、下半身から先はクラーケン娘さんたちと同じかそれ以上の容積を誇る触手の塊。まあ触手に全身絡みつかれるのなんて僕にしてみれば服を着るくらいにありふれたことなんだけど、さすがに魔王のものになると格が違うわけで。

「嬉しいですわ、私のご奉仕でこんなにみっともないくらい射精してくださって。さあ、もっとください。あなたの子供、孕んで差し上げますから」
「うひいいいい!?」

 首から下が触手の中にある口のような器官に飲みこまれ、肩も腕も指も足もお腹も、もちろんペニスも膣内そのものといった感触の襞がまとわりついてくる。じゅわっと染み出る粘液の温かさが僕の思考まで蕩けさせてくれるなあもう。

「はぁ、はぁ……まさか、この姿の私の許容量を超えるなんて、さすがですわね」
「それだけが取り柄なんで」
「一応これが最終決戦ということ忘れてないか貴様ら」

 顔を赤く息を荒げたちょっとエロい黒のアリスの触手の中からぺっと吐き出される僕。だけどまだ勝ったわけではない。なんと黒のアリスは、ラスボスのお約束であるさらなる変身を遂げたのだ!

「……がに股?」
「がに股」
「失礼なことを言わないでください! 触手の形がそう見えてしまうだけですっ!」

 服がどっかに消えて触手スーツになり、しかも下半身部分から延びる触手の形ががに股にしか見えない事実上の第三形態になるのであった。

「この姿は、これまでハインリヒにしか見せたことがないのですから。感謝しつつ吸われてください」
「あっ、やっぱりこれもすごい……っ!」

 とはいえここまで巨大になるとやることは決まっているわけで、例によって体をほとんど飲みこまれた。でもさっきまで吐き出した精液は変身のエネルギーに使われたようでまた新鮮な感触が僕を迎えてくれる。うう、気持ちいい!

「で、どうせまた満タンにする未来が目に見えているのだが」
「そんなまさか……」
「ううっ、また出る!」
「……どうだ、黒のアリス」
「今の一度の射精で3割くらい埋まりました……なんかちょっと悲しくなってきます」

 はらはらと涙をこぼす黒のアリスだったが、それでももんむすの本能なのか搾精器官の動きは止まらず、魔王として規格外の精力を持つ僕を前にしてため息をつくアリスと黒のアリスに対してあひ顔をさらしたままその後も射精させられた。せっかくの美女揃いだというのにため息つかれて一人だけ情けなく射精されるなんて、何それ僕にとってはご褒美なんですが。

「……ふう。で、それが最終段階ってことでいいんですかね?」
「ええ、その通りです。イリアスを取り込み、全てを取り込むための最終形態! こうなるともう私自身でも止められませんわ!」
「あー、じゃあルカ、行って来い。余はちょっと疲れたんで昼寝しておく」
「最終決戦の緊張感がまるでないね」

 そしてついに、黒のアリスは理性も未来も手放した。イリアスを取り込んで得た力の全てを開放して、体から生えていた触手を無限に増殖する肉塊へと変異させた。このまま放置しておけば、確実に天界どころか地上までをも取り込んでしまうだろう。まさに、世界全てを手に入れるという黒のアリスの野望そのものと言っていい姿だ。
 ……さあ、ここが正念場だ!

「さすがのルカも、世界を精液で埋め尽くすことは……できませんよね。できないですよね。だから、私の勝です!」
「アリスどうしよう。僕一応勇者なのに、射精以外戦う方法がないと思われてる」
「大体その通りだろうが」

 一応勇者としてのプライドが著しく傷つけられたりもしたんだけれど、僕は元気です。

「そういうプライドは、こうして情けなく射精するのを我慢できるようになってから言うべきですわ。あと2回射精したら私に取り込まれておしまいですからね? ……この体の子宮がもつかはちょっと不安ですけれど」
「それ以前にハエトリ草っぽいのとか舌の生えた触手っぽいのとかおっぱいの塊みたいなのでも射精したからなんとかもうちょっと余裕くれません?」

 肉の塊に埋もれるような形になった僕に、黒のアリスが騎乗位でまたがってくる。魔王らしいドS感バリバリの表情で挿入させられて、熱い愛液を塗りつけてくる子宮の中に精液を注がせられる。肉塊もおぞましいはずなのに触れてしまえばそれだけで射精しそうなほど気持ちいいし、なるほどさすがは世界の全てを取り込もうという魔王だけはある。
 僕のあひ顔と、全身を弾ませる黒のアリスの喘ぎ声が天界にこだまする。僕の精力が尽きるのが先か、黒のアリスが限界を迎えるのが先か。世界の命運はその一点にかかっていた。


「いやあ、黒のアリスは強敵でしたね」
「信じていたぞ、ルカ。というか疑う余地が全くなかったぞ。なんか腑に落ちんが」

 結果は、僕の勝利だった。黒のアリスを構成していた肉塊はずぶずぶと音を立てて解け落ちていき、あとに残るのは呆然とした表情をした黒のアリス本体のみ。

「……ここまでしても、世界を手に入れることはできないのですね」
「当たり前だよ、黒のアリス」

 涙をこぼすことすらなく、ただそう呟く彼女に、僕はどうしても一言だけ言っておきたかった。光を宿さない目が僕を見る。うわ何このレイプ目。まるで僕が犯したみたいじゃないか。これまで犯されたことはあっても犯したことはないというのに。

「君の中の空白は世界全てを支配したって埋まらない。それを埋められるのは、ハインリヒだけだよ」
「……ええ、わかっていましたわ。500年間、ずっと。でもハインリヒの魂は封印されて、その血筋で生まれ変わりに等しいあなたは今の魔王と結ばれて……私はもう、どうしたら」

 つう、と初めて零れる涙。その一粒のしずくに、どれだけの悲しみが詰まっているのか。僕に知る由はない。
 それを知っているのは。拭ってあげることができるのは、この世とあの世を見渡してもたった一人だけ。


――泣かないで
「……え?」

 天界は、魂の座に近い。輪廻の流れは多分その近くを流れているのだろう。人にとっても、もんむすにとっても。
 だから黒のアリスの涙は光がぬぐってくれた。かつての勇者、ハインリヒの姿をした光が。

――待たせてごめん。一緒に行こう、黒のアリス。……いや、「僕の」アリス
「……はい!」

 聖素と魔素の融合による過負荷のせいだろう。黒のアリスの体はぼろぼろと崩れ、その中から抜け出た魂が光となって、もう一つの光と一緒に空高く昇って行く。

「……」
「……」

 僕とアリスは言葉もなく、その光を見送っていた。


 だが。




「計画通り、ですね」

「!?」

 戦いはまだ、終わっていない。


◇◆◇


 黒のアリスが溶けて消えた肉塊の中から響く声。それは徐々に人の姿と、その背に広がる純白の翼の姿を取っていく。つるりと向けるように崩れ落ちた肉塊の中から現れたのはまるで慈愛に満ちた笑顔のよう。創世の女神を謳っていたモノ。イリアスだ。

「あれ、食べられたんじゃなかったっけ。あまりにも消化に悪くて残されたのかな」
「……いきなり皮肉を言ってくれますねルカ。ですが事実は違います。これは全て私の計画通りなのですよ」

 イリアスの計画は、こうだ。
 最終目標は、黒のアリスと同じく聖素と魔素の高純度融合による<神>へと至ること。だがイリアスはなまじ高純度の聖素の塊であるがゆえに魔素に触れることができない。そこで利用したのがプロメスティンの技術と黒のアリスの野心。その二つが合わされば、確実に自分と同じ目的を抱き、狙ってくる。
 そしてあえて一度自分を黒のアリスに食わせ、しかる後に勇者に退治させ、それまで気合で耐えて成り代わる。そういう作戦だった。
 なんかもうツッコミ所以外を探すのが難しいことこの上ないのだが、結論から言ってこの計画は成功した。今目の前にいるイリアスはさんざん僕の夢の中でセクハラされたり魔王城に降臨したときとは明らかに違う、荘厳で、神秘的で、美しく、そして何より禍々しい存在になり果てていた。
 あ、でも相変わらずおっぱいは女神級でした。

「あなたには感謝しています、ルカ。あなたの努力の全てが、私を本当の神にしてくれたのです。……ご、ご褒美にちゅーくらいはしてあげますよ?」
「ああ、これイリアスだわ間違いない。旅立ちの日の朝に僕が夢の中でセクハラかましたあのイリアスそのものだ」
「貴様ら平和だな」

 とかなんとか言いながら、イリアス自身も闘わずに収まるなどと思ってはいないのだろう。張りつめる緊張感は時間を追うごとに増すばかりで、僕はエンジェルハイロウを、アリスは拳とか魔法とかを構えていく。
 いつものごとくいつものように、しかし最後の戦いが、はじまった。


「うふふ、最後だといきがっておきながらこっちは私に挟まれてこんなに元気にしてしまって。んっ、ちゅ。とても喜んでくれているようですね」
「ひゃあっ!? だ、だってこんなパイズリなんて……はうううう!?」

 ……せめて最後ぐらいはカッコよく決めようと思ったんだけど、そううまくいくはずもないよね! いつものごとくいつものように、さっそくパイズリ始まりましたよ。というかすでに一回あっという間に射精させられたし。顔に精液をぶっかけられて滴り落ちてもドSな表情を変えないままパイズリ続けるって何この女神怖い。

「……いえ、私としてはこれだけ大量に射精してもまだ平然とあひ顔で気持ちよさそうにしているあなたが怖いのですが。見てください、おっぱいも顔もあなたの精液まみれではないですか。この女神をあなた専用にするつもりですか?」
「だって、すっごく気持ちいいからぁ……!」

 胸の谷間に溜まった精液の中からまた精液が飛び出した。さすがは女神と邪神が備わり最強に見えるイリアスだけあっておっぱいの感触もすごいよ!


「ふう、ふう……も、もう限界です。これ以上は……真の姿で相手をするしか!」
「おいルカ、貴様初代様すら越えると豪語する女神を精力だけで撃退したぞ」
「それを普段から受け止めてくれるアリスには感謝してるよ?」
「やめろバカ。余まで精力がハンパではないと思われるではないか!?」

 黒のアリスの時と同じパターンだけど、イリアスもついに出し惜しみをやめた。女神としての肉体に加えて邪神の力も加え、明らかに女神ではなく怪物の姿になってるんだけど、内に秘めた凄まじい力だけはひしひしと感じられる。だがそれだけに、僕とアリスは今度こそ本当に最後なのだということも悟っていた。
 思えば、イリアスヴィルでアリスと出会ってから三つの大陸を回り、四精霊と契約して、四天王と戦い、アリスとも退治して、天使たちから世界を守り、ようやくたどり着いた最後の最後。辛いこともあった。何度となくあひらされたりもした。でも今にして思えばどれも愛おしい思い出ばかりで、あの世界が消し去られるなんて絶対に許せない!


「その意気よ、ルカちゃん。あとでいっぱいご褒美あげるから、頑張って。んっ」
「むぐうぅ!? ……ぷはっ。そこはふつう投げキスと化じゃないかなアルマエルマ。ズキュウウウンて効果音が鳴りそうなくらい激しいキスされるとは思わなかったよ」
「うふ、ごちそうさま」

 最後の決戦に、聖素物理固定結界を天界してくれた四天王たちが続々と駆け付けてくれた。一番手は風の使い手アルマエルマ。なんか今まで見たこともないくらい熟練のカラテを披露してくれていたけど、結構な割合で「格闘技」とか「試合」とかいう言葉と相反するような人体破壊技が混じっていた。もし魔王城での戦いのときにあれを使われていたらと考えると……五体満足でいられた自信はあんまりない。


「ルカと魔王様には指一本触れさせない。全て……耐えて見せる!」
「愚かなスライムごときがっ、沈みなさい!」
「愛は……沈まない!」
「……すごいなールカは。まさかあのエルベティエがこんなにちょろいことを言うとはなー」
「アリス、その棒読みとジト目はやめてよ興奮しちゃうから」

 僕とアリスの楯となってくれたエルベティエ。青くてメイン楯とかどこかのロボの防御重視な5号機みたいに死亡フラグじゃないかなーと思わなくもないんだけど、エルベティエはたとえ2、3回死んだとしても命を複数持ってるから大丈夫だったらしい。


「久しぶりじゃのお、イリアス。1000年前から続く因縁、今日こそ決着をつけようぞ」
「……誰だ貴様!?」
「たまも……かと思ったけど違う! たまものおっぱいはもっと立派なちっぱいだもん! ……あ、もちろんそのおっぱいも好きですよ?」
「ふふふ、ならば甘えてみるか? うちの情夫になれば揉み放題じゃぞ?」
「おいコラ、なにしに来ました駄狐」

 最初は誰かわからなかった九尾の狐のお姉さんは、なんとたまもだという。たまもの正体は六祖で、普段のロリボディはちょっと前までのアリスと同じ封印から逃れるためのダミーボディだったのだと。大人ボディは大人ボディで匂い立つようなエロさがあってたまらないねこれは。


「女神と邪神の力を合わせたモノ、か。……いいな、斬り甲斐がある」
「やっぱりグランベリアがいると頼りになるなあ。なんか雰囲気変わるし」
「本来はこうあるべきだと思うがな。貴様がデレデレしすぎなのだ」
「……大変ですね、グランベリア」
「まあ、あれがルカのいいところだからな」

 最後に駆けつけたのはグランベリア。空気が一気にちゃんとした戦いの者になるあたり、そのストイックさは見習いたいよね。やっぱりカッコよくって憧れちゃうなー。
 だけどその戦い方はどうにも危うい。残された命の全てをここで使い切るとばかりに、防御も忘れて乱刃・気炎万丈を何度となく繰り返している。その一撃一撃は全てイリアスに確かなダメージを与えているけれど、明らかに反撃で受ける傷の方が深い。あのままじゃ……危ない!

「やはり愚かですね、トカゲ風情。その程度で女神に太刀打ちできると思いましたか?」
「ふっ、確かにな。私の剣ではまだ神の域には至らんだろう。……私の剣では、な」

「受けなさい、天軍を束ねし聖なる剣!」
「うごふっ!? こ、この感触は……ミカエラ!?」

 だがそれは、全て作戦の内だった。無謀ともいえる奥義の連発で注意を引きつけたところに、背後から仮にも産みの親であるイリアスに情け容赦のひとかけらもない一撃を叩きこんだのは、なんとミカエラさんだった。

「ミカエラさん、来てくれたんですか! ……それも、そんなリボンを体に巻いただけみたいな衣装で……母さんと似てるから、ちょっと目のやり場に困りますね」
「そうですか? 昔はこの姿だったので特におかしいと思わないのですが。というかルシフィナも大体こんな感じでしたよ」
「今明かされる衝撃の真実!? ミカエラさんだと超綺麗だけど、自分の母親がそうだったって考えるとちょっとどころじゃなく複雑だよ!」

 なんか聞くべきじゃなかったかもしれない事実も明らかになったけれど、ミカエラさんまで助けに来てくれたなんて、うれしすぎる。

「天軍の剣、しかと見させてもらったぞ。勉強になるな……」
「ええ、あなたのおかげで最高のタイミングで叩きこむことができました。さすがの私も今ので打ち止めです。……頑張ってくださいね、ルカ」
「……はい」

 グランベリアの無茶はこのための布石。ここへ来る途中で合流した二人はその場でこの奇襲を計画したのだという。まったく、二人とも無茶をして。……でも、勇気はもらった。僕をぎゅっと抱きしめてくれるミカエラさんの思いには、必ず応えないと!

「ふ、ふふふ……! ちょっとキツかったですがこれで増援のめどもないでしょう、あとはもうあなたたちさえ倒せば」
「はいもう一発天軍の剣どーん!」
「ぎゃふんっ!? ……もう打ち止めって言ったじゃないですか! 言ったじゃないですか! 私はあなたをそんな嘘つきに育てた覚えはありませんよ、ミカエラ!」
「私も育てられた覚えはありません。……というか、本当に打ち止めのはずだったのですがルカを抱きしめたらこう、胸の奥からふつふつと力が湧いてきまして、つい」

 最後になんか謎パワーでの援護までしてもらったんだから、ますます負けられないよね。

「うぅ~、それは私も同じことです。ルカには次の世界を創世するための、女神の夫になってもらうとずっと、ずっと決めていたのですからっ。さあ女神の子宮に射精しなさい、思いっきり!」
「あひんっ!? な、中もすごいいい!?」

 そんな決意を一瞬であひって崩す男、それが僕ですごめんなさい。イリアスの体部分に真正面から抱きしめられ、密着して犯される僕。両手足には長い金髪が絡みついて十字磔のよう。どぷどぷとこぼした精液は世界創生の座を謳う子宮の中に一滴残らず吸い込まれていく。
 ぐりぐり、と腰をひねられると先端を責める子宮口が連動して亀頭を丸ごと飲み込もうとしてくる。あまりの快感に、僕の精神はうっとりとバラ色に染まっていく。これに抵抗できる男なんて、きっとこの世にいないに違いない。

「うふふ、いいですよルカ。初めてあなたの夢に降臨したときから、ずっとこうしてしまいたかったんです。あなたがさんざんセクハラしてくれたおっぱいも好きにさせて上げます。嬉しいでしょう?」
「あ、あひいいぃ……」

 おっぱいで顔をはさまれ、うっとりした表情で見下ろされる。その最中もペニスは膣内で徹底的に責め抜かれて腰の力が抜け、びゅるびゅると精液を子宮に注いでしまう。
 だけど僕を見つめるその目の奥底に、ひとかけらの寂しさを見つけた気がした。

 そしてそれが僕を正気に返らせ、イリアスの敗因となった。


「……アリス!」
「まさか、ルカが自分で正気を取り戻しただと!? こいつこれまで何度犯されてもあひらされるままだったというのに!」

 アリスが驚くのも無理はない。僕だって何があったのかわからない。だけどイリアスの拘束をノームの力で振りほどき、僕はアリスの元へと帰ってきた。

「馬鹿な……どうして、いまさらどうして!」
「決まってる、これが今まで旅して出会ってきた全ての人たちと、僕をあひらせた全てのもんむすがくれた……慣れだ!」
「どれだけひどい理屈で勝てば気が済むのだ貴様」

 そして、エンジェルハイロウにすべての力を込める。
 最初に出会った精霊、シルフ。いついかなるときでもちぃぱっぱな姿には何ともコメントしがたい感想を抱くとともに、その底抜けの明るさには何度も助けられた。
 これまで一度としてしゃべってくれなかったノーム。こんな時になって「今まで楽しかった」なんてかわいい声で言ってくれるんだもん。今日までだって、もっといろいろ話したかったよ。
 エルベティエのように一歩引いたところのあったウンディーネ。でも今となっては彼女も僕を認めてくれた。一緒に戦ってくれている。
 グランベリアの師匠で、孤独に戦ったハインリヒのことを誰より理解していたサラマンダー。炎を司る精霊でありながらとても優しくて、この期に及んでも僕を心配してくれている。

 みんな、ありがとう。

「それだけではないぞ、ルカ。お前の力も重ねろ!」
「わかった、母さんから受け継いだ、聖なる力を!」
「そして余の持つ闇の力も加える。六重属性の力、受けてみるがいい!」

 これで、本当に決着だ!

「くらえイリアス、これが余とルカの……!」
「ラブラブル・ギガだあああああああああ!」
「ちょっと待てなんだその恥ずかしい名前はああああ!?」


◇◆◇


 寂しかった。
 一言で言ってしまえば、ただそれだけなのだろうと思う。
 生まれたそのときから同等の存在が隣にいなかったこと。それが唯一で最大の不幸だったのだろうと、今ならばわかる。
 唯一比肩するのは邪神。ただあの存在は自分にとって全くの対極で、決して分かり合えることはなかった。
 寂しさを紛らわすために生み出した天使も、結局は自分の移し身。空しい人形遊びをしているような気分がどうしても抜けることはない。そんな時だった、人間を見つけたのは。
 地上に蔓延る矮小な存在。だがどういうわけか愛おしく、慈しみ、いつしか自分は女神と呼ばれるようになっていた。彼らが望むならばと、女神としてあり続けた。いつか彼らが自分と同じ高みに上ってくれるかもしれないと、そう信じて。

「ですが、その時間が長すぎたようです。いつしか私は自分でも自分のことを女神としてしか認識できなくなっていたのでしょう……」
「……うん、そうなのかもしれない」

 イリアスの思いが流れ込んでくる。ここはどこなのか、いつなのか、僕にはわからない。でもずっとこの世界を見守り、最後には利用しようとしたイリアスが終わりを告げる瞬間なのだということだけは理解できた。これはその狭間にあるわずかな時間の対話なのだろう。

「……気づいていますか、ルカ。あなたの体のことを」
「覚悟は、してたよ」

 イリアスの視線が向いた右手を見る。そこには、エンジェルハイロウと同じように聖素の塊となった僕の手があった。自分の意思では動かすこともできない。力を使いすぎた代償だ。遠からずこの現象は僕の全身をも蝕むだろう。
 そのこと自体は怖くない。ただ、アリスやサラマンダーや他のみんながあれほど心配してくれたというのに、それに報いることができないのが悲しかった。

 そんな僕の手を、イリアスが取った。

「……貸しなさい。私は仮にも聖素の塊。今の状態ならば、私が引き受けることも可能なはずです」
「えっ、どうして……?」

 俯くイリアスの顔は髪に隠れてよく見えない。だけど、ほんの少しだけ。
 笑っていたような、気がした。

「仮にもあなたは、私の孫のようなものです。最後くらい女神らしいことと、ルシフィナの母のようなことをしたくなっただけですよ」
「イリアス……!」
「……あの、勢い込むのはいいですけどこの期に及んで動かないはずの聖素化した右手で思いっきりおっぱい揉むのやめてもらえませんか?」

 僕の体の中から聖素が抜けていくような感触と共に、意識もまた白い光の中に消えていく。ああ、本当に終わったんだ。そう思いながら。


「――大丈夫ですよ、また会えます。今度はセクハラせず、大事にしてくださいね?」


 最後の記憶は、そう言いながら下腹部を愛おしげに撫でるイリアスの姿だった。
 ……え゛!?


◇◆◇


 次回、エピローグです。



[38003] エピローグ「もんむすのいる日常」
Name: 八科◆1b7ae020 ID:43d650d3
Date: 2013/12/15 21:44
「……にゃんぱすー」
「ルカ!? 目が覚めたのか! あとそのセリフはなんだ」
「あぁ、アリス……おはよう。いやなんとなく」

 気づいたのは、魔王城のベッドの上だった。すぐ隣には心配そうな顔のアリスの姿。聞いたところによると、イリアスとの最終決戦から一か月の間、僕はずっと昏睡状態にあったらしい。それがいきなりこんなことを言いながら目覚めればそりゃ心配もするよね。
 でもそれだけ眠っていたのに不思議と体は爽快だった。理由として思い当たる節は……まああるんだけど、涙ぐんで喜んでくれるアリスに言ったら不機嫌になりそうだから、折を見て話すとしよう。

「では、さっそく行くとするか。世界を救った勇者の姿を皆が待ち望んでいる。さっそく見せいかんとな!」
「えー……」
「なんだ、不満か?」
「いや、お世話になった人たちにお礼を言いに行くのはいいんだけど……せっかくだから正式に結婚して新婚旅行として」
「さあいくぞ! ガルダー!」

 あれ、なんだろうこの反応。いつものアリスならツッコミの一つも入るところだと思ったのに、照れて赤くなって話をそらして無理矢理旅に出るなんて。
 念のため断っておきますが、冒険がひと段落ついたんでいよいよ本格的にアリスにプロポーズしたいというのは超本気です。さすがにちょっとムードがなかったかな。


「ところでアリス、世界の様子はどう? トラブルとか起きてない?」
「安心しろ、イリアスの抑圧がなくなったことで人間ともんむすはそれなりに良くやっている。人間ともんむすの間の婚姻に関する忌避感も緩くなって、ラミアとハーピーとケンタウロスとスライムと人魚とアラクネを侍らせてモンスター娘のいる日常を満喫している猛者もいるらしいぞ」
「負けてられないな。だから僕とアリスもねっとり濃厚に……」
「急げ、ガルダー!」
「くえー?」


◇◆◇


「目が覚めたのですね、ルカ。よかったです」
「はいおかげさまでむぐぐぐ。ミカエラさん苦しいです」
「心配させた罰です。少し我慢しなさい」

 最初に向かったのはエンリカの村。迎えてくれたミカエラさんには思いっきり抱きしめられてしまった。僕ともあろうものがおっぱいの感触を楽しめないなんて。でも、ほとんど唯一となった肉親であるミカエラさんにそれだけ心配をかけてしまったということだと思って、甘んじて受け入れた。

「よかった、本当に。……でもイリアスの気配がしますね」
「ああ、多分僕の聖素を持って行ってくれたときのものです。……最後に、僕を助けてくれました」
「あのイリアスがそんなことをしていたのか。まあ、余のルカを助けてくれたことには、感謝しよう」

 ミカエラさんもエンリカの村も無事だったけれど、雰囲気は大分変っていた。なんというか、人がいない。それもそのはず、天界云々の事件があったことで堕天使さんたちが隠れ住む必要がなくなったことで、人の中で生きるようミカエラさんが勧めたらしい。だから今は本当にひっそりと静かな村になっている。穏やかなこの空気、僕も嫌いじゃない。

「また来ても、いいですか?」
「ええ、もちろん。あなたならいつでも歓迎しますよ」

「……それはそれとして、向こうの角から顔だけ出してこっちを見てるあの人って」
「……エデンです。イリアスが倒れて路頭に迷っていたので拾って連れてきました」

 優しい笑顔で頭を撫でてくれるミカエラさんも、涙目で僕を睨んでくるエデンさんもいる。また来よう。僕はそう決意した。

――エンリカの村。
 元熾天使が二人も住んでいるというとんでもない村にして、その熾天使が二人とも勇者ルカの母の姉妹にあたるからか、世界的に見ても極めて珍しくルカの子供がほとんどいない村となる。……まあ、ミカエラとエデンがルカの味を知らないかというと、決してそんなことはないらしいのだが。


◇◆◇


「ルカー! 私達、私達やったのだ!」
「イリアスベルクは我らが守ってやったぞ、ほめろ!」
「頑張ったよ、いっぱいがんばったの!」
「うん、本当にありがとう三人とも。よーしよしよしよし」

 イリアスヴィルがすごい勢いで復興しているのを確認してからやってきたイリアスベルク。僕たちが旅に出てから最初に訪れた町で、今もって名物のあまあまだんごがアリスを魅了してやまない町。この町に着くなり、プチたち三人に熱烈に歓迎された。聞くところによると、大人モードに成長してまで守ってくれたらしい。
 そんな話を聞くたびに、この戦いはイリアスと戦った僕たちだけではなく、地上を守ってくれた他のたくさんの人たちもいてこその勝利だということを改めて実感する。

「てなわけで、感謝も込めていっぱい射精するね」
「ふぁああああっ、また出てる……飲みきれないのだあ……」
「わ、我も……お尻までたぷたぷにされて、限界だ……」
「ルカ、ルカぁ……大人モードの私達にまでこんなに出されたら、おなかの赤ちゃんびっくりしちゃうよぉ」

 だから、どっかの廃屋に連れ込まれて大人モードにまでなって犯されるのくらい大目に見てあげよう。これまでと違ってロリな体だけでなく立派に育ったおっぱいとかも使ってくれて目新しいしね。

――イリアスベルク。
 勇者ルカが初めて訪れ、四天王グランベリアと戦った町として有名。かつて周辺を荒らしまわった元少女盗賊団の四人が居ついていることでも知られている。また、結構な頻度で魔王の使いか魔王本人がホテル「サザーランド」にあまあまだんごを買いに来ているのが目撃されている。
 プチたちはばっちりルカに孕まされ三人揃って元気な子供を産み、精神年齢が近いながらしっかりと母として成長していることもあり、たまもには次期四天王の有力な候補として目をつけられている。


◇◆◇


「お久しぶりです、クィーンハーピーさん」
「眠りから覚めたとは聞いていましたが、無事で何よりです、ルカ。魔王様におかれましても大変ご機嫌がよろしいようで。うふふ」
「ぐぬぬ、なぜそういう話が電光石火で広まっておるのだ……!」

 ハピネス村は、元々半ばなし崩し的に人間とハーピーの村が融合しただけあって割と違和感なしに天使たちも混じっていた。かつて僕が訪れた時同様、今度は天使が人間とハーピーから男を寝取ろうと画策してるみたいだけど、まあそのくらい裏表なく素直に望むところをぶつけ合った方がいいよね、多分。

「ハーピーの一族総出のおもてなし、喜んでいただけていますか?」
「あうううう、クィーンさんの中、やっぱり気持ち良すぎですよお……!」
「んちゅ、勇者の精液おいしい。この精液で孕めるなんて、ますます興奮しちゃう」
「私にも分けて~」
「私も~」
「女王様、早く私達にも変わってくださいよ~」

 そして安定の一族総種付けのお時間です。今回はクィーンハーピーさん直々に僕を押さえつけて、その上で今は妊娠していないハーピーさん達全員を孕ませてくれ、と頼まれてしまった。あの戦いでの犠牲はなかったけれどハーピーという種族全体を見ればまだまだ数が少なくて、とか言われたら人と魔物の共存を目指す者として断れないじゃないですかー!

――ハピネス村。
 あまあまだんごの原料となるハピネス蜜の産地であるため特に手厚く保護された、という噂がある。もとは人の村だったが後にハーピーの集落と合流し、天界との戦いの後は天使も平然と住みつく村になっている。
 そして、この時期を境に集落ひとつに収まるまでに数が減っていたハーピーの人口がたった一人の男のおかげで爆発的に増加したという伝説が残っているが、後世の歴史家は「またルカか」「もしかして:ルカのしわざ」「ルカ一人いればもんむすの数が10倍くらいに増えるのは歴史的事実」とロクに調べもせずに断定している。そしてそれは事実である。


◇◆◇


 ナタリアポートは前とあまり変わらない。確かに平和は取り戻したものの、そこで生きているのが今まで通り人間と人魚だからだろう。この港町はあの大事件の起こる前も今も変わらずに、二つの種族が仲良く暮らしていた。

「ちょっと出遅れたけど、この町を侵略してやるでゲソ!」
「はーい、新参者はちょっと私とOHANASHIばしよか。こっちゃきー」
「なんでゲソ!? 魔王様並みに怖いじゃなイカ!」

 ……仲良く暮らしていたのである。

「では、勇者様がその筆頭になってみませんか?」
「いやいやいや、人妻相手なんて……興奮して超心惹かれますけどさすがに」
「大丈夫、人魚に悲恋はつきものですから。女王様を筆頭に、人魚はNTR好きなんですよ?」
「いやクィーンマーメイドさん絶対に望んでませんから。それに自分から積極的にNTRされに来るなんて前代未聞ですよたぶん」

 メイアさんってば相変わらず大胆だよねー。人妻相手にこんなお誘いをされて断れる男なんてそうそういないって。おっぱいに顔を押し付けられてもう片方のおっぱいは掴まれた手で揉まされて、それで犯されるなんてなにこれ背徳感がすごい。

「さあ、これはお礼ですからたっぷり精液を吐き出してあげてくださいね。大丈夫、人魚は卵生ですから、旦那様とは別に勇者様の赤ちゃんも産んであげます」
「あ、あひいぃ、こんなにイケナイ種付けなんて初めてですう……」

――ナタリアポート。
 人間と水生系もんむすが共存する港町。かつて人魚伝説の当事者であった悲恋の人魚、クィーンマーメイドは人間との和解こそ拒んだものの他の人魚たちと人間の交流は許可するようになり、ますます共存が進んでいった。
 ちなみにこの町の顔役ともいうべき、人間の夫を持つ人魚のメイアはにこにこした笑顔でたくさんの子供を産み、そのうちの半分くらいは夫に、もう半分は勇者ルカにとてもよく似ていたというが、真偽のほどは定かではない。


◇◆◇


「うぅ、イリアス様を失った今、天使はどうあるべきなのでしょうか」
「元気を出してください、マリエル様。私も罪を犯しましたが今はシスターとして認めていただいています。これからのことは一緒に考えましょう」
「そんな難しく考えないでさー、男漁りでも行って元気補給してくればいいじゃん。付き合うよ?」

 イリアス教の信仰の中心であったサン・イリアは、さすがに少しばかり空白が大きかったようだ。復活した精霊信仰の対象としてシルフがあがめられたりしていたが、世界のどこでもかつて心のよりどころだったイリアスとイリアス教を失ったことの影響は小さくないだろう。大天使マリエルをシスターラミアが慰め、キューピッドが問題発言をかましているのを見るとそれなりに折り合いがついているような気もするのだが。

「まあ、そう思い詰めなくともよいじゃろう。儂や精霊や幽霊がうろうろしていても気にしないほどおおらかな住人なのじゃからして、そのうちまた信じるべきものを見つける」
「その通りです。私が愛を知って生まれ変わったように」
「そうだね、クロム。……って、君はもしかしてラプラス? 復活できたんだ!」
「はい、一か月ぶりですね。会えてうれしいです」

 それでも、希望はある。教会で出くわしたクロムと復活したラプラスは相変わらず元気そうだったし。失くしてしまったものがあったとしても、そこからまた立ち直れるのならばそれは失わないでいるよりもカッコいいと思う。

「でもその前に八つ当たりをさせてもらえるかしら。私の八つ当たりを甘く見ないでちょうだい」
「じゃあ私はお尻をいじるね、ぐりぐり~」
「ふぇえええ!? な、なんでいきなり襲うのさあ!?」

 ただしやはり時間はかかるだろう。ヴァルキリーさんとキューピッドさんとかも、人間を襲う気こそないもののやり場のない思いは抱えてるみたいだし。キューピッドさんの場合は確実に性欲を持て余してるだけだけど。

「ヴァルキリーの清らかな胸をこんなに精液で汚して……。さあ、私のおっぱいがきもちいいのでしょう? 正直に言ったらまた射精させてあげるわ」
「は、はいぃ……気持ち、いいれすう」
「よろしい。キューピッド」
「うん、わかった。覚悟してね、奥まで入れて、前立腺ぐにゅってしちゃうから」
「おふぅっ!?」
「んっ、すごい勢いです」

――サン・イリア
 イリアス教の信仰が盛んだったせいか多くの天使が移り住んでいるが、元々いつの間にか住みついている妖精や幽霊も平然と受け入れる町だったため、かなり寛容に天使たちを町の一員として扱っていた。
 たまに教会に顔を出すクロムとラプラスもルカと会うたびにあひらせて子を産む。ラプラスは人工子宮こそ備えているものの妊娠の確率は低かったらしいが当たり前のように孕んだことから、勇者ルカの必中伝説が噂になった。


◇◆◇


「……どうしてこうなった!」
「お父様の無い知恵絞った口車に乗ったからでしょ」

 サバサ王国。
 歴戦の戦士っぽい風格が伊達ではないサバサ王によって収められる強国。天界との戦いの後もいち早く復興に手を付け、その戦いにおいて久しぶりに姿を見せたスフィンクスとの交流も続けて崩落寸前だったピラミッドを立て直して観光資源化することを計画しているなかなかに強かな国。
 ……そしてそのしたたかさは姫であるサラの婿取りにも発揮されるようで。

「さ、サラはいいの? 僕は一応アリス一筋なんだけど」
「まあ、王家の血縁が複雑なんていうのはよくあることよ。……ていうか、淫魔化してるときにばっちり種付けされちゃってるんだからむしろこうやって正式な形でつながりを持っておいた方がいいの。私だって、ルカが相手ならイヤじゃないしね」

 訂正。サラ自身かなりがっつり肉食系だったらしい。

「聞いたわよ、人間としたのは魔王様が人間化したときだけだったんだって? じゃあ私がルカの二人目の女ね。どう、気持ちいいでしょ。……まあ中だけこっそり淫魔化してたりはするんだけど」
「す、吸われるう! サラの子宮口、思いっきり吸ってきてるよお!?」

 身動き取れないよう押さえつけて、騎乗位で激しく腰を振ってくる王女。このシチュエーションがエロ過ぎてなんかもうたまんないです。赤ちゃんに栄養あげるんだから、と目の中にハートマーク浮かべて男を貪るサラの姿は、やっぱりとっても淫魔的だった。


――サバサ王国。
 大陸の果て、砂漠の中にありながら精強な国であり、王家はスフィンクスの血筋に連なるとイリアス戦後に公式に認めたことで知られている。
 サラ王女はたまにふらっと姿を消して、そのたびに魔王城で良く似たメイドが目撃されたりすることもあるが、大層エロ美しいと周辺諸国にも評判であり、勇者ルカとの間に子を設けたほとんど唯一の人間として知られている。まあ、どこの国でももんむすもみれば結構な数のルカの子供がいたのだが。


◇◆◇


 グランドノアあたりまで来ると、元からもんむすが普通に生活していただけあって復興さえ進めば町の様子はかつて訪れた時とあまり変わらない。グランドノア城ではすでにコロシアムも復活しているし、人々は日々をただ生きることだけに専念しなくなってもいいのだということがわかって、とてもうれしかった。

「じゃあその嬉しい気持ち、全部私のおっぱいに吐き出して教えてちょうだい。ルカちゃんの精液なら、一滴残らず舐めてあげるから」
「だ、だめえ……こんな、大勢の人が見てる前でアルマエルマの縦パイズリなんて、耐えられないぃ……!」

 だけど僕が楽しみを提供する側に回るっていうのはどうなんだろうね?
 アルマエルマに半ば無理矢理参加させられた闘技大会でアルマエルマに当たるなりご覧のありさまだよ! 少しは強くなったつもりなのに、たまに本気の格闘も混ぜてこられるとちょっと分が悪すぎる。

「あー、また射精しちゃったわね。わかる、私のおっぱいの中。ルカちゃんの精液でにちゃにちゃすごい音がしてるのよ。とってもあったかいし、れろっ。味も濃くて、これで一体何人のもんむすを孕ませてきたのかしらね、私も含めて」
「ああああぁぁ……」

 腰を抱えられてパイズリ続行。観客席の女性たちの興奮に染まった黄色い声を聞きながら、アルマエルマの勇者凌辱ショーは今日も大人気だった。

――グランドノア。
 復興も途中の段階からいち早くコロシアムを復活させたことは当初こそ不謹慎という者もあったが、国民の心を昂揚させる手段として極めて有効でありグランドノア女王の政治手腕の高さを見せつけた。
 アルマエルマは以後もキュバの名で格闘大会に出場を続け、無敗の女王としての地位を不動のものとする。だがなぜか男相手には洗練された格闘技しか使わなくなり、淫技を使う相手は勇者ルカただ一人となった。
 後に生まれた勇者ルカとの子供は風の申し子とでも言うべきほどにシルフと仲が良く、疾風のごとく素早いサキュバスとして成長する。が、あまりにもシルフと仲が良すぎて頭の出来までちいぱっぱにならないかということに、アルマエルマは珍しく頭を悩ませたという。


◇◆◇


「世に平穏のあらんことを。そう思うまでもなく、実際に平穏があるというのは素晴らしものですね……」
「そ、そうですね?」
「プリエステスさん無理しないで。あとクィーンビーさんもいい加減その掛け声引っ込めていいんじゃないでしょうか」

 プランセクト村は久々に平穏を取り戻していた。昆虫系と植物系が境なく交わっている、というわけでは決してないけれど、お互いを知り、尊重し、その上で分け合うことができるならばそれは紛れもない共存のあるべき姿だと思う。

「そうね、人間とスライムにとってもそれは同じことよね。では私達も生存戦略、しましょうか」
「ふぁあああ、待ってよエルベティエぇ……。どうして10人くらいに分身して責めるのさあ……」
「ただでさえスライム族は数が少ないのだから、あなたの子種で一気に数を増やすのよ。大丈夫、ルカはただいつも通りに射精していれば、あとは私がたくさん子供を産んであげるから」
「あっ、あっ……出るう!」

 腰を震わせて吐き出した精液は、空気に触れることがない。いつものクールな表情はどこへやら、発情しきった顔のエルベティエズが殺到して一滴残らず青い粘液の中に取り込まれてしまった体。10人の青いエルベティエが白っぽい水色になるまで、この搾精が終わることはなかった。

――プランセクト村。
 昆虫系もんむすと植物系もんむすが共存する村。天界との戦いの後は近くにスライム族の聖地であるウンディーネの泉も存在することからスライム系もんむすも間借りして、種族間のケンカこそあるものの穏やかに存続し続けた。
 ちなみに、ウンディーネの泉に毒を流され生存が危ぶまれたスライム族だが、この時を境に旅立ち直後のルカと遭遇したスライム娘やエルベティエがぽんぽん子供を産みまくり、一気に数を持ち直したことが知られている。


◇◆◇


「あ、ルカだー」
「にゃー!」
「ゴブリン娘にねこまたちゃん、久しぶり。元気そうだね」
「うん、なんだかいついちゃった」

 ヤマタイ村の様子も変わらない。異国情緒のあるのどかな田舎といった風情で、あれだけの戦いがあった後だというのに平和な雰囲気はみじんも揺るがない。元々もんむすが普通に済み、あまつさえ崇められたりもしていたから村を守ることにも積極的に協力してもらえたおかげだという。

「ほんに、若い衆はようがんばってくれた。我ら8つの体をすべて精力満タンにするなど、そなたでもなければできないと思ったが」
「まあ、さすがに一人では賄いきれず若い衆総出する羽目になって今も倒れておるのじゃが」
「さすが気合いありますねヤマタイ村の若者たち」

 ……人間も頑張ったんだ、頑張ったんだよ、多分。

「そうじゃのう。そして今度はルカ、おぬしが頑張る番じゃ。主に子作りにおいて」
「たまもが本当の姿になるくらい本気だー!? 待って、今のたまもにされたら死んじゃうよお!」
「ルカが言っても説得力がまるでないのう。じゃが諦めろ、一度この体に戻った時から、ルカの精液で潤いたくてしょうがないでの。今夜は一晩うちの情夫になるのじゃ。安心せい、死ぬほど気持ちよくしてやる」

 もふもふのうえ大きくなった尻尾に体を押さえつけられて、ずにゅんと挿入させられたたまもの中は一瞬で頭の中が真っ白になるくらい気持ちよかった。小さい体の時の締め付けはそのままに、とても深い。そして1000年ものあいだ封印されていた体のせいかどこまでも貪欲で、僕のことをしっかりと観察していたぶりながらも激しく責めてくる。

「あ、あああ、あああああああ!」
「ふふふ、もう言葉もないか。大丈夫じゃ、ルカの気持ちはここから全部伝わってくるからの。うちを孕ませたいというその気持ち、しっかりと応えてやろう」

――ヤマタイ村。
 四天王にして実は六祖の一人であったたまもの生まれ故郷である、実は歴史の長い村。もんむすを神の一種として信仰していたことから、イリアス教の崩壊の影響を最も受けなかったともいえる。長い時の中、この村のありようは変わらない。
 ちなみにたまもはこの後娘を産むまでの間ずっと封印されているはずの本当の姿のままだった。お腹の中の子の莫大な魔力のおかげだろうとはたまも自身の分析。この子を元気に育て、ルカ相手に大小母娘丼とロリ母娘丼で迫る日を楽しみにしているらしい。


◇◆◇


「腕だけで剣を振るな。むしろ腕はないものと思え!」
「はい!」
「足を踏ん張れ。腰が入っていなければ斬ったつもりで逆に吹き飛ばされるぞ!」
「ふんぬああああ!」

「グランベリア? 剣を教えてるんだ」
「む、ルカか。この平和な時代に剣で生きる道を考えてな。広く伝えてみるのも一興だろう」

 グランゴルドは元が復興途中だっただけに国を挙げてかなり大変そうだった。それでも魔導技術は発展しているし、今ではクィーンアントやアリ娘たちも国の一員として積極的に復興に協力している。グランゴルドがかつての栄光を取り戻す日も近いだろう。

「どうだルカ、お前も手合せをしてみるというのは。体がなまってはいないだろうな」
「そうだね、試しにひとつ」

 ……だけどなぜだろう、グランベリアの目がやけにギラついてるのが、平和が訪れたはずのこの時期に妙な不穏さを感じさせた。

「ふんっ! ……ダメだな、ルカ。お前は誰かを守るために力を発揮するタイプだ。こういった技を比べるのには向かないらしい」
「そうかもしれないね。これまではあんまりこういうことがなかったから……ってなんで僕を押し倒してズボンを脱がすの!?」
「ん? 負けたのだから勝者の慰み物になるのは当然だろう」
「さも当たり前のような顔で何言ってるのさ!」
「うるさい。竜人である私の前で竜印をちらちらと見せたのだから当然だ。あれでは結婚しろと、犯してくれと言っているようなものではないか。以前は決戦前だから必死に抑えたが、もうその必要もない。……容赦、しないぞ」
「ひぃいい!?」

 グランベリア、超怖い。初めて会ったときに感じた剣士としての隔絶した実力差以上の恐ろしさを、性欲に支配されたグランベリアを見て感じる僕だった。

「んんっ、やはりルカとするのはいいな。私の中を満たしてくれる。さあ、もっと奥までお前の子種で満たせ。子宮が膨らむくらいに射精しないと許さんぞ? ちゅっ」
「ふぁぁあ、キス、優しい……こんなのズルいよお!」

 馬乗りになって騎乗位。両手を頭の上でひとまとめに掴んで身動きを取れなくして、でもキスだけはまるで乙女のようにやさしくそっと唇を寄せてくる。このギャップに萌えない男なんているわけないって。

「んひゅう!? は、はぁ……出したな、ルカ。私の子宮にぃ……赤ちゃん、溺れちゃう……」

――グランゴルド
 凡人から覚醒したグランゴルド王と、常にその傍らで彼を支えたクィーンアントの頑張りと、それを見て励まされた国民の不断の努力によってそれまで以上の繁栄を見せることになる。
 グランベリアはサラマンダーの故郷に近いせいもあってかこの国の剣術指南として顔を出すことが多く、ルカの子供で大きくなったお腹を抱えながらも続けられた。剣しか知らないと嘯く武人であったが、子供は厳しくも慈しんで育て、他の四天王、特にアルマエルマに可愛がられ、強さと可愛さとエロさを併せ持ち、将来の夢はお父さんのお嫁さんと公言するある意味最強な竜人少女となる。


◇◆◇


「ダーリン、目が覚めたのね。安心したわ」
「ありがとうアミラ、ここにいたんだ。道中たまに見た勇者ルカの伝説って本、書いたのアミラでしょ」
「ギクッ!? な、ななななんのことかしら。私は別に、ストーカーじみた取材と想像でダーリンの冒険を書いたりしてないわよ!?」
「その反応の時点でバレバレではないか貴様」

 サキュバスの村には、なぜかアミラがいた。おそらく最後に出てきたときからずっと居座り続けているのだろう。アミラらしい残念さだ。まあ僕が寝ていた一か月の間、なにもしなかったわけではないらしく世界中のあちこちでアミラが書いたらしき僕とアリスの冒険の本が大ヒットしてるのを見かけたわけだけど。

「怒ってるわけじゃないよ。あの物語の勇者は、もんむすとの共存をずっと唱えてた。僕たちのことをよく見ててくれたんだよね。旅の間はなんだかんだでアミラにもたくさん助けられたし。お礼を言いたくて」
「ダーリン……」
「それから、言葉だけじゃ足りないからこれも。……僕からすることはあんまりないんだけどね、ちゅっ」
「!? だ、ダーリン、もし今のキスで私の呪いが解けて美人もんむすになったらどうするつもりだったの。そうしたらもう残念なもんむすではいられないわ」
「いや、それは別に呪いでもなんでもなく貴様の生まれつきだろう」

 それでも、アミラならいいかなと思えるあたりが人徳というやつなのだろう。

「もう、勇者様ったら。こちらへもどうぞ。サキュバス村総出でご奉仕しますからあ」
「ご奉仕っていうか搾取ですよねこれええ!? サキュバス複数相手は無理ですって!」
「大変ですわリリスお姉さま。私達姉妹を相手に軽くノックアウトした勇者がこんなことを言っています」
「それが嘘だということを体に教えてあげましょう、リリム。他のみんなも、容赦したらこちらが精液で溺れると思いなさい」
「わーい、お兄ちゃんの精液また飲めるんだー!」

 そしてサキュバスに慕われまくるのは僕の人徳ということで一つ。村長さんの家に挨拶しに行ったら周到にスタンバってた住人のサキュバスさん達に襲い掛かられましたよ。

「こらこら、あんまりやりすぎちゃだめよ」
「私たちの分も残しておいてくれないと」
「ふぁああぁ……」

 村長とウィッチサキュバスさんに両側から耳の穴の中を舌で犯されて思考が蕩け、弾ける精液で視界が白く染まった。

――サキュバスの村
 人間がいなければ成り立たず、しかし人間の社会においては人間の女性に嫌われるサキュバスにとっての安寧の地として作り上げられた村。様々な事情でこの町を訪ねるサキュバスを受け入れ、そんな彼女らに身を捧げる覚悟を決めた男達が集まる聖地となった。
 ちなみに、アミラはルカにキスをされても残念を返上して美人もんむすに変身するとかいうことは別になかった。


◇◆◇


「ヘイ、遠征に出発ネー!」
「はいなのです」
「ちょっと待って、今準備するから」\メロンアームズ! 天・下・御・免!/
「夕張、それ艤装じゃないわよ。兵装実験しすぎ」
「……ヲ!」
「ヲ級ちゃん張り切ってますね。私も一航戦として負けられません。でもボーキサイトおいしいですもぐもぐ」

「港がエライにぎやかになりましたね、もんむすではない何かによって」
「ちょっと応援を頼んだら、なんだか居心地がよくて気に入っちゃったみたいなのよ」

 ゴルドポートはなんか想定していたのとは別方向の活気を見せていた。明らかにもんむすとは違う子たちが闊歩してるし。なんでもキャプテン・セレーネが町を守るにあたって海の底のほうから引き揚げて手伝ってもらったのだとか。バラエティに富んだ子達ばかりで、町の人たちとも仲良くやってるんならツッコミ入れる気もないけどさ。

「それは良いとして、実は現世に留まりすぎたせいで成仏できなくなってしまったのよ。というわけで、ちょっと力を貸して頂戴ね」
「やっぱり襲われるんですねわかります」

 そして、キャプテン・セレーネが成仏するためのエネルギーすなわち精力を供給することになりました。さすがはキャプテン。海賊時代を女性のみの海賊団で生き抜き、傘下の男は骨抜きにしたというテクニックは凄まじいです。弾む腰、締まる膣内、絶妙の刺激。人助けだから、という大義名分も相まってたっぷりと射精しました。

「どう? 人魚より気持ちいいって言ってくれた男もいるのよ」
「人魚にもされて生きてるんだったらすごいですよねその人。ちなみに僕の感想としては、本当に人魚と甲乙つけがたいです」

――ゴルドポート
 魔の大陸に最も近いために人の往来が少なかった港も、もんむすや魔の大陸との交流が盛んになってからはかつて以上の繁栄を享受することになる。その理由の一つとしてキャプテン・セレーネが連れてきたあきらかにオーバーテクノロジーっぽい艦むす達の活躍もあったのは間違いない。
 キャプテン・セレーネは成仏のための精力をルカからもらうも、お約束通り予想をはるかに越えるエネルギーを受け取ってしまいなぜか受肉。仕方ないからついでに受肉した配下を率い、帰ってきたキャプテン・セレーネとして海上警察のような仕事をすることになったという。


◇◆◇


「お帰りなのじゃ、魔王様、ルカ」
「ただいま、たまも。……なんで大人モードのままなの?」
「おぬしのせいじゃ、ルカ。いやさ、それよりよくがんばったの。試練におぬしは見事合格した!」

 世界中を旅してまわって、帰ってきた魔王城。そこでは、何故か大人モードのままのたまもが出迎えてくれた。いや、試練ってなんのこと?

「無論、魔王様の婿としてふさわしいかの試練じゃ。あちこちでもんむすに誘惑されたじゃろう? ……本来ならばそれら全てを振り切ることが合格の条件だったのじゃがの。こちらの仕込みとそれ以外含めて全員孕ませる勢いならそれはそれで魔王様に釣りあうじゃろう、と思っての。……最初からわかっておったが。それに魔王様もルカ以外眼中にないさけじゃし」
「たっ、たまも!? 余計なことを言うな!」
「大丈夫だよ、アリス。僕も……まあ何度となく襲われたけど、それでも心はアリス一筋だから」

 なんと、そんなにも厳しい試練を課されていたらしい。合格できたからいいモノの、もしできていなかったらと考えると恐ろしくてならない。主に搾り殺される危険という意味で。僕でなければ死んでたんじゃなかろうか。

「安心せい、魔王様との子作りの儀式はこんなものではないからの。ルカでも死ぬかもしれん」
「そんなことをするものか。ルカ相手ならば余ですらあひ顔をさらす羽目になるかもしれんのだぞ。じっくりねっとり丁寧に、儀式の作法にのっとって三日三晩かけて子を作る。……そ、それでな、どうだルカ。心の準備ができずにはぐらかしてしまったが……余と結婚して……くれるか?」

 この長い旅の全てにおいて、この一瞬こそが、僕にとって最も死にそうな気になった瞬間だった。

 アリスと言えば、あのアリス。
 尊大で、大食いで、子供っぽくて、頭がよくて、可愛くて。ほとんど一目惚れで、その後もずっと一緒に旅をしてきていろんな面を見て、絆を深めてきた。
 そんなアリスが初めて見せてくれた表情に、くらっときた。

 頬を染め、上目遣いに、信頼とそれでも消えない不安を震える声にのせて、僕への好意を伝えてくれる。結婚してほしいと、言ってくれる。
 あんまりにも可愛くて、息が詰まって死にそうだ。

「……うん、もちろん。アリス、結婚しよう」
「……うむ!」

 その時アリスが見せてくれた笑顔を、僕は一生忘れない。


「では、余としては貴様が今まさに浮かべているあひ顔を一生忘れないことにしよう。愛おしいぞ、ルカ。余の中でびくびく震えて子宮に直接種付けをして恍惚とした貴様の顔が」
「あひい、あひぃぃぃ……アリス、アリスぅ……」
「ん、キスだな。いいぞ、中で搾るのは容赦しないが、こちらは甘やかしてやろう。余の舌を思う存分愛でるがいい。んっ」
「ちゅ、ちゅうぅ、れろぉ……アリス、んじゅぷ、きもちいいよぉ……!」

 対してアリスが心に刻んだ顔がひどすぎる気がするけど、僕らの場合は平常運転だよね!








◇◆◇


「さてアリス、次はどの町に行くんだっけ」
「貴婦人の村だ。生まれた娘を見せたいと、正式な新領主になったエミリが言っていたぞ。……言うまでもないと思うが、貴様の子だ」

 半年後。
 僕とアリスは、今も旅を続けている。

 人間ともんむすの共存が成されたとはいえ、それまでの世界の在り方からすれば急激すぎる変化であちこち大小の軋轢も生じている。僕とアリスはこうして世界を巡り、そういった争いごとを解決して回っていた。
 身重のアリスを連れて歩くのはさすがにやめておきたかったのだけれど、魔王の体は頑丈だから逆にこれくらい動いていないと子供に悪い、とたまもに言われてしまえば反論の余地もない。もちろん、イヤなわけじゃない。僕たちにできることがあるならしたいし、しかもアリスと一緒にできるならこんなにうれしいことはないのだから。
 今日も僕は平和な空の下、贅沢にもちっぽけな悩みを抱えて道を行く。

 ずっと望んだ未来。
 頑張って掴み取った、みんなが笑える日々。あまりにも尊く、アリスのお腹の中にいる男の子と女の子の双子が生まれてくるこの世界は泣きたくなるくらいに幸せで。

 だから、さ。そろそろ戻ってきていいんだよ?


「え、えーんえーん」
「ん? なんだこのやたら棒読みくさい泣き声は。注意を引きたがっているにしてはわざとらしすぎるぞ」
「まあまあアリス、そう言わずに」

 不意に聞こえて聞こえてきた大根役者すぎる泣き声に気が付いた。
 揃って顔を向けると、そこには道の端でうずくまっている女の子が。きれいなふわふわの金髪に小さな体。日の光を受けるとまるで髪自体が輝いているようにも見える女の子だった。青い瞳と、幼いながらゲス顔が似合いそうなこの雰囲気に、どこか懐かしい物を感じた。というかぶっちゃけ、半年ほど前にアリスと一緒にぶっ飛ばした女神にとてもよく似ている。
 アリスはその子の顔を見るなり呆れたような顔をしているけれど、口元は苦笑いを浮かべているから、きっと大丈夫。

「君、お名前は?」
「わ、私は……えーとえーと」

 顔を上げた女の子は、1、2、3、4と何故か指折り数えている。きっと、何かの帳尻を合わせているのだろう。それを微笑ましく眺めていると、意を決して名乗った。

「私は……アイリスです!」
「せめてもう少しひねれ貴様」
「あはは。まあいいや、迷子か何かだよね。一緒に行こう。……さ、おいで」
「は……はい!」

 アイリスと名乗った女の子の手を取ると、反対の手をアリスが握ってあげた。アイリスは驚いたようにアリスを見上げ、そっぽ向いている横顔を見つめている。アリスが受け入れてくれたことが意外だったのだろう。

 三人が手をつないで並んで歩く。本当に夢のようだ。
 だけど、これで終わりじゃない。僕たちはこれからもこの世界を生きていく。だからこれからの日々を、僕はこう呼んで締めくくろう。


 そして伝説が、はじまった!




「主に子作り伝説が」
「既に3ケタ届きそうなほど生まれているからな。余との子供もじき生まれるわけだし」
「……予想以上にとんでもないところに来ちゃった気がします」


 勇者ルカ。
 後の世に「百発百中のルカ」と伝えられる、伝説の勇者である。




◇◆◇

 以上、完結でございます。
 XXX板でありながらエロよりネタが多いかもしれないような話にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。もしも少しでも楽しんでいただけたり、原作に興味を持っていただけたのならば望外の喜びでし。
 新作も控えていることですし、これからも続くもんむすくえすとを楽しみにしていきます。


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