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[35576] VRMMOえろデス
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:459b54a4
Date: 2012/12/15 10:29
これは、英雄の物語···かもしれない。

そこに正義はある···かもしれない。

これは、主人公とチョロイン・・・エロイン? ヒロインがイチャラブする話である。


本格的なデスゲームVRMMO話は期待しないでくれ。

主人公はチートかもしれん。だが、そんな事は些細な問題だ。




10/21 間違いの指摘箇所を逐次修正。 どんなけ~~


キャライメージは読者皆様の心の中に…
只、これだけは言っておく。
うちのエロインは貧ではないっ!!
女帝様の胸は女王様だっ!!

肌の色に関してはキニサナイが吉。
某キャラの2Pカラーもあり。

10/27 04の前半、セリフばかりだった処に一部加筆



[35576] 01
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:459b54a4
Date: 2012/10/20 10:16
我輩はボッチである。 名前は(ry

如何してこうなったかとんと見当がつかぬ。


掻い摘んで
イジメから長期間引篭もり・・・好機を期にコミュ障を如何にかしようと
VRMMO、しかも最新のゲーム内時間が加速され感覚も感じるというものに
運試しもかねて応募した処、見事当選してしまった。

ゲーム内時間1日が外の1分に該当し、それゆえゲーム内時間3日間完全徹夜すると昏倒
脳疲労対策で丸1日強制睡眠状態にするのでゲーム内時間1日最低6時間の睡眠が推奨
云々カンヌン
現実との違和感を起さないため現実に基づいたアバターで髪や眼,肌の色の変更はランダム
云々カンヌン
必要ないのはトイレと風呂ぐらい。でも、食事も出来る
云々カンヌン

コレは幸先いいとオープンとともにログイン
しかし、コミュ障ゆえに仲間も募れず一人フィールドへ。
一人黙々とレベル上げ&攻略の日々・・・・・・修行僧だってもう少し人と接するにちがいない。

如何してこうなった。

如何してこうなった。

と、思ってたら、アナウンスが流れてデスゲーム開始だそうです。

生の限り足掻くものだけがこのゲームを攻略できる云々カンヌン・・・

リアルの生?
ええ、実感しておりますとも。

襲いくるモンスター
正当防衛が遠慮無く許される処か過剰防衛推奨の、この状態
ジジイに嗜みで鍛えられたのは伊達じゃない!!

モンスターを千切っては投げ千切っては投げ、ブービートラップでハメ殺し
血が如きポリゴンの山河を築き上げ、俺は孤高の王になるっ!!!

 洒 落 に な っ て ね ー よ っ ! ! !



その店舗内を見ている第三者の視点があったなら、その青年は扉を開けることなく
突然店舗内に現れたように見えただろう。だがしかし、その青年が其処にいるのは
青年の後ろでドアがユックリとしまっていくのが証明している。

スキルなんてチャチなものではない、超スピードである。平々凡の外見のくせに。

店舗の内装は、ビジネスホテルを彷彿とさせる。
青年は落ち付いた感でユックリとカウンターの受付嬢の前へ歩いて行った。

右手右足を同時に出して。

御約束である。

あっ、蹴躓いた。

青年は何事も無かったように受付嬢の前へ。
「・・・お、表の看板に、ここが遊郭だと書いてあったけど?」

「はい、御客様。出会いを御求めですか、それとも一時の快楽を御求めですか?」
微笑のまま変わらぬ受付係の女の何処か作り物を思わせるカクカクとした動き・・・
そもそも、青年の 如何控えめにみても挙動不審にクスリとも笑みを零さない時点で
人間ではありえない。熟練の受付ですら( 生 )優しい笑みを向けるだろう。

「・・・昔ながらの遊郭?」

「一時の快楽を御求めの場合、料金を頂いてこちらの職員が御客様の御相手をいたします。

 出会いを御求めの場合は、
 御客様に御時間をいただいてコチラの御部屋で待っていただき
 御客様を御気にめした会員様が御客様の相手を勤めさせていただきます。
 今回は、お話だけとなりますが。

 なお、出会いを御求めの場合は料金を一切いただきませんが
 御客様を御気にめした会員様がいらっしゃらない場合も御了承ください」

いぶかしんだ青年に、受付嬢は間髪入れず応えてくれた。
つまり、『出会いを御求め』の場合はプレイヤーを紹介してくれる、と。

「出会い系なのか」
「遊郭です」

如何見ても、葛藤とみえる硬直の葛藤の末に青年が選んだのは

「・・・・・・女性との出会いを」


同意無く御触り厳禁など細々と注意を受けた後に武装を許されたまま通された部屋は
広めの個室で、ガラスのテーブルにソファーと彷彿とさせるものは丸で水商売のソレ。
とはいえ、青年はそういった経験がないのだが。

常時戦場の心構え。
待つというには余りにも短い時間でコンコンコンと上品を感じさせるノック。
開いた扉の向こうにいたのは

自由に出来る髪形は白金の如き白を絹糸にしたかのような長い髪を後へ流している。

まつげも長くパッチリと大きい目の瞳は透き通る宝石のような蒼。

褐色の肌は丸でチョコレートのように蕩けて甘いのかもしれない。
これが黄であろうと白であろうとクリームのように美味しそうだろう。

口は小さいながら唇は潤いがあってプックリと柔かさが伺い知れる。

桃色の口紅程度しか化粧をしているような感はなく、美女というか美少女かドチラにしても
街をいく人にアンケートを取れば余程奇特でないでないかぎり美人と認めるだろう

そんな人当たりのよさそうな彼女が身に纏うのは、布切れを首にかけたかのような
若草色の(キャバ嬢)ドレス。大きく開いた胸元からは明かに柔らかな双丘の谷間が
その双丘にしてもモンブランが如く聳え立って薄布越しでも頂点が主張して誘い、
スカート部分は長いが前は脚の付根が見えそうな位に開いており、太腿がムッチリと惑す。
というか、座っている青年の位置から二辺を褐色に囲まれたデルタゾーンが見える。

「・・・・・・・・・・・・え?」

「え?」
挨拶もなく、丸で有得ないものを見たかの様に疑問の声を上げる青年に。
如何言うことか彼女も首を傾げて疑問に反応してしまった。

が、次の瞬間に上がったのは惨劇を告げる悲鳴だった。

「ギャー―――――っ!!!」
「キャー―っ!!?
 って、なんで男の人が悲鳴をあげるんですかっ!!!
 私、貴方に何かしました? 初対面ですよねっ!?」

もとい、喜劇。

「平凡で、根暗っぽい俺なんかを美人さんが気に入って会ってくれるわけがないっ!!」
「・・・・・・」

「ならばコレは、美人局(ツツモタセ)という古典から現代まで残る由緒正しき罠っ!!

 遊郭だけにっ!!」

「・・・・・・」

「くそぅ、イタイケな青年のささやかな希望を踏み躙りやがって!!」

「何も泣かなくても・・・血涙なんで芸の細かいことまでして」

「ゴロツキどもっ、サッサと来いっ!!
 正義は我にありっ!! イエローになろうが血祭りに上げてくれるっ!!

 俺はここにいるぞぉっ!!!」

ドアに向きながら全方位に対応できるよう左を手刀に右を拳に構える青年だった。

微笑を消してジト目の彼女は、青年の視線から外れるように部屋へ入るとドアを閉めた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「私以外、誰もこないわよ」
「嘘だっ!!!」

「私、帰っていい?」
「すいませんっしたぁっ!!!!!!」
それは惚れ惚れするぐらいに見事なジャンピング土下座だった。


装備は無粋とラフな格好となった青年と変らず夜の華の彼女はソファーに座る。
二人の間に微妙に人一人分間を空けているのは青年だ。
「落ち付いた? 如何してあんなに動転したの?」
「そりゃ、別嬪さんが色っぽい姿で現れたら普通は騙されたと思うでしょう」

彼女は自分の姿を改めて見下ろし、
だから態々ドレスなんて用意しなくても普通の装備でよかったのに・・・と言葉を零す。
夜の華の格好は彼女自身も不本意で彼女の選んだものではなかったらしい。

「・・・目のやり場に困る」
ソッポを向いたまま呟いた青年に、彼女はその意を察して思わす笑みを零した。
正視できないほど気に入ったのなら不本意の甲斐があったというもの。

「私の事はアリスって呼んで。 貴方は?」
「ショウ」

「じゃあ、ショウ。 少しお話しましょ」
御触りは厳禁である。しかし、女性からはその限りではない。
改めて隙間を無くして隣に座り直して細く柔らかな手で無骨な手をとる麗嬢アリスに
青年 ショウはビクッと身体を震わし困惑 動揺する。
「二人っきりの個室で若い女性が初対面の男に触れるのは如何かと思うのですががががが」

「ここにいる時点で、健全なプレイヤーなのは明らかなのよ。
 この世界じゃ、人間性は直に露になるものだから・・・

 でも初級装備、PvsP対策?にしては露骨すぎなんだとおもうんだけど」

「・・・・・・」
「えっ、違うの?」
詮索することは余り褒められた行為ではない。 とはいえ、アリスにとって
この初めて見る人種 ショウは今や余りにもミステリアス過ぎる。

30階で未だに店売りの初級装備などはありえない。初めの街に篭っているならいざ知らず
命がかかっている以上フィールドに出るなら少しでも良い装備が欲しいのが心理。
10階にもなれば生産職が多少なりアイテムのカスタマイズをはじめられるようになるし
20階にもなれば数えるほどしかいないとはい鍛冶士についたものもいた。
レッドネームならいざ知らず、健全なプレイヤーが街に近づかないことなど・・・

「まさか、ナチュラルソロ?」
「ボッチですが何か?」

「ナチュ「ボッチですが何か?」」
瞬後、ショウは身体を引き倒されると共に顔が柔らかなものに包まれた。
視界が闇に包まれる前に捉えたのは柔らかな褐色。
鼻腔の奥を擽ってくるのは、お菓子のようでお菓子でない甘い香り。

「ショウ、貴方は泣いて良いのよ」
重くなっていく空気に絶え切れなかったかは定かではないが、
アリスは、ショウの顔を豊かな乳間に埋めさせて上半身を抱締めていた。
まぁ、アリス当人からしてみれば恋愛感情などではなく、
傷ついて弱りながらも健気に吼えてくるワンコをあやしている程度でしかないのだが。

ありのままに(ry,OkOk be cool.など古今東西冷静になるための約束をこなし
暫し間をおいて帰ってきたショウは、やんわりとアリスの腕を解いて身体を起こし
改めて座り直す。 香りやら感触を楽しんでいたのかはショウ自身だけの秘密だ。

「いや、泣かんがな」
「え~~~」
「残念そうな声あげられても泣かんがな」
アリスからしてみれば、ここでショウが泣けば正しくドラマチックに
計画通り などとアクドイ表情をするわけではないけれども
そんなシチュエーションに憧れがないわけでもなかった。

「ちょっくら、根暗男のグチでも聞いてくんな、お嬢さん。
 現実の事を話すのは良くないんだろうけど・・・」
苛められて引篭もりになった。 たった一人の家族の育て親にも死なれて孤独になった。
孤独に耐えられないようになって初めて始めたVRMMOは、結局人と話せない。
デスゲーム開始で、現実に帰るにも帰れず。
モンスターは実際の動物の様に牙を剥いて襲ってくるだけで可愛らしさもない。
何にしても、ソロの ボッチの限界。

「知ってるか? 
 スライムって食べられるんだぜ。核打ち抜いて、ゲルが消滅する前にゲットしたら。
 赤は暴君ハバネ□味、黄はカレー味だし。 青はミントで、紫は葡萄だ。
 でも、黒は簡便な。元々毒持ちだし。メタルは金属臭い罠」
余程人と話がしたかったのか、ショウは痛々しい話を細かい処を隠してさらっと流し、
不幸自慢なんぞしたくないとこのVRMMOでの笑える?話を始める。

「そうだ、同伴フィールドワークしましょ」
ぽむっと、妙案とばかりに拍手を打って話を遮ったアリスは、それはもう良い笑みだ。
「突然だな、おい」

「元々ショウだってソロが嫌だからココに来たんでしょ?
 行き成り遊郭に入るのも極端過ぎるとおもうけど」
「いや、それはソコは男の悲しいサガってやつだから。
 アリスだってその格好はer・・・けしからん。実にけしからん」

「「・・・・・・」」

「おいといて。 一応確認しておくけど、ショウ貴方の職は?」
「ソロのボッチでノービスですが何か?」
「ノービスなのにソロで30階まで来れただなんて凄いわ。
 でも、コレからはそう簡単にもいかないだろうし
 ショウにどんな職が向いてるか私が見てあげるし、転職クエスト受けましょ」

「あ~る晴れた、ひ~る下がり~ ドナドナ~~~」

遊郭の同伴というシステム上、仮パーティを組んでも
支援は出来ても相手のステータスは仮の名と状態ぐらいしか分らないようになっている。

とはいっても、見た目で多少なり判断できることはある。

アリスが騎士の如く装備しているのは、
肩や絶対領域の褐色肌が眩しい白い騎士服(長手袋,ロングブーツ)と赤いミニスカート。
ブラストメイルやバックラーも白く、長剣も丁寧な装飾が施されている。
一方、ショウはというと、デフォの衣服の上に余計みすぼらしく見えるレザーアーマー。
ただ、左手用に腰に携えている刀はアリスの目で良いものだと判断出きる。

30階に来ているのは幸運だけではなく伊達ではないと。

草原に立つ二人、その視界にモンスターが捉えられた。
同様にモンスターも二人を捉えたか掛けて来る。
「あのウルフ、ショウ貴方一人で戦って見せて。危なくなったら助けてあげるから」

ウルフ。ハングリーウルフ,ロンリーウルフの更にレベルが上がったもので、
注意しないといけないのは手早く倒さないと仲間を呼ぶ事である。
更に上位のウルフリーダーになるといつでも仲間を呼んだり、
一匹に見えても群れて包囲していてくれたりしてくれる。
閑話休題

「いや、この程度で腕を見せてなんて言われても」
スタスタと歩いて行くショウに、ウルフは先制攻撃とばかりに飛びかかった。
が、
「え?」
ショウを透り抜けるかのように地面に着地したウルフは、そのままHPを失い光と散った。

アリスは見た。
ウルフが射程に入った瞬間、左手が腰の刀を逆手持ちで抜き放ちウルフを斬り付け
その間に右手に刀が現れたのは、ソレこそがショウの本来の装備武器だからだ。
半分にまで減っていたウルフのHPが交わす勢いをともなった右の一撃で
左の一撃が必要無いほどオーバーキルされる。

アリスですら、まだウルフを攻撃スキルも使わず一撃で倒すことなんて出来ない。

戦いのズブの素人ですら怪物相手に勝利させうるスキルの恩恵は凄まじい。
だがしかし、使用直後の硬直故に身体の使い方を知る者ほど使用はシビアになる。
それでも、一度に大ダメージを与えられるスキルは戦術から外せるものではないのだ。

ならば、ショウは、攻略ギルドでエースに数えられている今の自分ですら手が掛る相手を
歯牙にも掛けないほど強いことになる。
アリスは何ともいえない振えが身体を走るのを感じた。
ソレは決して不快なものではなく、むしろ、快感に近い歓喜で・・・

「もう一匹、いっとくか?」
「ええ、お願い」
アリスの要請に応じて、先と同じでは面白くないだろうとショウは得物片付けた。
アリスはそれにいぶかしむことすれ、ショウがノービスであれど熟練者なので心配しない。

「生物ベースのモンスターっていうのは、骨なメインフレームの上に肉付けされてる」
「?」
「んで、生物である以上は機能してるかはしらないけど内臓があるし、
 生物的急所を狙えば大ダメージところか一撃死だって出来るわけだ」
突然始ったショウの講義に、アリスはその通りねと同意で頷いた。

二人に気付いたのか彼方から向ってくるのは、ウルフ。
さっきと同じようにウルフはショウの咽喉目掛けて飛び掛ってくる。が、
腹を蹴り上げられて牙を向いたまま硬直し空に浮く。
落ちてきて着地の態勢を取ろうと体勢を変えたウルフは、
落下するよりも勢いをまして、その頭を地面に蹴り叩き付けられた。

最初の腹への一撃でガリッと削られたウルフのHPはゼロになり、毛皮を残して消滅した。

「如何いうこと?」
アリスが求めているのは無論、
誰も出来るとは思わない素手でのモンスター撃破の事である。

「腹蹴ってウルフがダメージ受けたのは、
 俺の足がウルフの腹に減り込んだことで、それがダメージ判定されたから。

 んで、蹴りを与えたことでウルフのモーションはキャンセル。
 生の生物や空飛ぶモンスターは対処するだろうけどウルフは空を飛ぶ事を
 想定してないから、着地しないと次の行動に移れない。

 で、最後の一撃。これは、頭を潰された生物は生きていない。
 ウルフはアンデットじゃなくって、生物系のモンスターだから頭部破損で
 致死攻撃をくらったと判定されてHPがゼロになった。

 まぁ、ウルフより俺の方がレベルが高くて強いから許されるんだけどね
 生物系モンスターでも、攻撃判定ある部分以外に接触してもダメージ受ける奴いるし」

言われてみれば確かにそうかもしれないが、誰も態々検証しようとは思わないだろう。
アリスは、低いレベルのモンスターに素手で勝てるかもしれないとわかっていても
素手で対峙したいとは思わない。

「ショウ貴方、レベルいくつ?」

「・・・俺ってさ、RPGで最初にレベル上げられるだけ上げてから
 ストーリーとか楽しむ性質なんだ」

「レベル、いくつ?」

「・・・レベル上げ過ぎて最初から一気に上位職ならいいけど、
 どの職にもつけないでストーリーも進まない時なんて笑うに
「 レ ベ ル 、 い く つ ? 」 67です、マム」

「・・・67?」
「67」

「私、28」
「30階でレベル28なら妥当なんじゃないか?
 俺ならパーティでも最低35は欲しいけど」

「私の、2.4倍?」
「そんなものかな?」

「・・・どんな手品使ったら、そんなにレベルが上げられるのよ」
アリスは最早、感心をすっ飛ばして呆れるしかない。 何処の仙人だと。

「30階層なら、36階のダンジョンに手頃なモンスタールームがあるからソコで荒稼ぎ。
 汚物は消毒だーってな感じで火炎瓶放り込んで、出入口が渋滞して
 弱って出てきた処をサクサクと斬首を」

「ワケが分らないわ」

モンスタールームは、ダンジョンなどにあるモンスターがひしめき合っている空間である。
階相当レベルのパーティがウッカリ迷い込んでしまった日には、
脱出帰還アイテムが無い限り絶望しか残されておらず
生残るには知恵の限りを尽くし死闘大逃走を繰り広げるしかない。

確かに、それだけのレベルがあれば如何にかなるかもしれないが、
彼ショウが言っているのは現実の手段をゲームに持ち込んで攻略しているのだ。
汗など体液が出流れたり布が肌に張り付く感触や汗の臭いまで感じたり痛み以外の感覚を
追求している分、別の何かを無理にゲームの形にしているかのように
ゲームシステム的には残念な部分が多々あるとは良く言われるが・・・
VRを現実に近づけ様としたが故に盲点。

そして、ソレだけのモンスターを一人で何度となく狩っている以上、
本来なら経験値パーティ分割取得方式(ボス戦でMVPには特典が付く)の処を
総取りなのだから決してありえないレベルではない。
出来るからヤレといわれても一人でしたくは無いが。


アリスは同伴を申出た当初ショウに様々なことをレクチャーするつもりだったが、
ココではレベルに囚われず人間で可能な動きならイメージ通りに出来ると
モンスター踏台ジャンプや空中回転斬りなど映画的なアクロバティックな動きを
逆にレクチャーされてしまった。


同伴は必ずしも街まで送らなければならないというわけでもなく現地解散でも構わない。
そこは男の甲斐性か下心という事になるのだが、付合いのないアリスからみても
はしゃいでいたショウは日が暮れ始めると当然の如く自然に街まで送ると申出た。
アリスが隣に並んで歩くショウの顔をみると、
そこに下心など微塵も感じられず、丸で良い夢を見させてもらった・・・と達観の表情。

アリスはショウの前に立ち塞がって、怖気づく彼の目を見上げる。
近い、距離が近いなどとショウの抗議は端から受けつけない。

「ねえ、ショウ貴方・・・私の事、如何思う」

「正直、別嬪だとはおもう。今はまだ、直視するのが恥ずかしいくらい。

 恋沙汰では、出会って間も無い何も知らない人にそういう考えを持つことが
 ナンセンスだとおもう。

 ただ、一緒にいたいと思った。君の事を 君が何を考え、何を求めているか
 知りたいと思った。

 まぁ、君に愛想つかされてしまったらソレまでなんだけどな」

ニヒルに笑って肩を竦めてみせるのは、オノコのたった1つの純情。

ショウの視界が白に遮られ唇に感じるのは嘗て感じた事が無い『柔』
お菓子のようでお菓子でない甘い香りが仄かに流れた。

ショウが喋ろうとするのを、アリスの剣指が唇を抑えて遮る。
思考が吹っ飛んでいるにも関らず、その柔らかさに思わずパクッと咥えたくなる衝動を
目の前に男が抑えてることも知らずにアリスは

「また明日ねっ!!!」

その再会の約束を告げると、街の中へと駆けて行ってしまった。
ショウがフニャ~と骨が抜けてしまったが如く地面に倒れてしまった事など知らずに。

その日の夕方、ぬおおおおっと雄叫びを上げて転がるモンスターならぬナニカが
向ってくるウルフを撥ねたり逃げるウルフを追っ駆けたりしたのが目撃されたが、
その正体は定かではないったら定かではない。


一方、仕出かしてくれたアリスはというと全力ダッシュの勢いのままで路地裏に突入。
そのまま何処ぞの壁にビタンと張り付いた。
否、壁に身体を預けなければ腰から下を襲う脱力感と思しきもので
膝カックンをされたかのように地面に転がらなければならない。
あるいは、キスをしたのがアリス自身からではなかったら、
ナニでも喜んでされていたかもしれない。

「ああ、キスしちゃったぁ・・・ちょっとチクチクしたなぁ」

思いだしてその指で自分の唇をなぞり思わぬ過敏な感触にウヒィなどと悲鳴を上げたのを
誰も気付いていなければ見てもいなかった。



石で囲まれた広い通路
ブモオオオオッと雄叫びをあげて斧振り上げ襲ってくるのは牛頭の筋肉 ミノタウロス。
アリスは、ソロで対峙して勝てる姿がイメージできない処が
同人誌のように犯された挙句に白濁液塗しのミンチになった処しか思い浮かばない。

だが、目の前のショウは向って駆けて行く。
走りながらナニカシラをミノタウロスの顔に投擲し、そのまま壁走りから天井へ着地。

ナニカシラが顔に的中したミノタウロスは攻撃を止めて
某大佐が如く目ガァ目ガァと叫びそうなくらいヨタついている。
ステータスも盲目の上にHPがジリジリ削られていっていた。

其処に交差するのは、重力を味方につけた鋭い一撃。
一刀でミノタウロスの首が落され、HPは零に。
霧散していく骸の向こうで別に汚れてもいないが刃を払い仕舞う男が
そこに英雄のような華々しさはなくとも、アリスには格好良く見えた。

「目潰しに使ったのは、赤スライムならぬ暴君ハバネ□ゼリーな。

 壁走りは今更、天井着地は現実ほど重力を感じないから
 イメージを持って距離を見誤らなければ誰でも出来ると思うぞ」

「貴方は本当・・・職の括りの意味がないわね」

ダンジョンでは通路罠にしてもタイルパターンから看破し丸太ダミーで発動させたり、
宝箱にしても宝箱の一部を破壊してそこから中身を取出すという斥候職涙目の横着裏技。

ショウにないのはソロでやってきただけに他人を回復させる術等なのだが、
ダンジョンに入る前にショウが出した弁当は
唐揚,蒲焼,人参煮付,大根漬物,ふりかけオニギリと外見は平凡だったが大変美味で
食したアリスのステータスが若干アップしたり一時耐性が付いているのは
一体素材に何を使ってるのかと(ry。

A)唐揚げ(コカトリス 耐石化),蒲焼(バシリスク 耐毒),
人参煮物(アルラウネ SP上限増加),大根漬物(マンドレイク HP上限増加),
ふりかけオニギリ(ドライアード 耐麻痺)

他にも、豚カツ(森の主 筋力値UP),カレー風味肉(草食系幻獣 敏捷値UP)
等々、生産職の料理人連れて来いと言わんばかりのバリエーションはさて置き


同伴のシステム上、経験値はパーティ分割取得ではなく止め総取りになっており
場所が場所だけにアリスは一撃死が起る可能性があるので戦わせられない。

今、二人の目の前にあるのは、ポッカリと光刺し込まない深い闇を見せる部屋の入り口。
丸で夜の海を彷彿とさせて吸い込まれそうで、ここが何か知っているので一層恐怖を呷る。

「さて、ココに用意したのはオーク油」
オーク油とは、豚面の亜人モンスターであるオークの脂肪から搾る油である。
食欲をそそる大変美味しそうな臭いではあるが、
元が元なので残念な事に食欲が減衰させられてしまう使い処が難しい複雑な代物である。
換気させしっかりできれば、これほど熱源や光源に最適なものはない。

それが樽でドンと鎮座した。

「この栓に火をつけ、部屋の中へ蹴っ飛ばす」
中の油が零れないように亜人系モンスターの服の布切れで栓をし直し横に倒された樽は
その布に火がつけられて闇の中へとゴロゴロ音を立てて転がっていく。
闇の中にポツンと1つ灯る炎が不気味である。

不意にドカンと弾けた樽は炎を、そして油も撒き散らしていた。
メラメラと燃え盛る火事の中、ひしめき合っていた様々なモンスターがアクティブになり
ギャァギャァ騒ぎながら部屋の出入り口へと殺到してくる。
炎に包まれてHPが削られていっていることなど意もせず。

アリスは、その狂気に思わず背中が通路の壁に当るまで後ずさってしまった。

ショウは、その狂気も、肌を焼くような熱風に吹きつけられていても顔を顰めるだけで
弱ったモンスターの命をルーチンワーク的に刈り取って行く。正しく、屠殺場が如く。

「この方法の難点は、消耗系や素材系のドロップアイテムが手に入りにくいことだな。

 やっぱり、レベルが上がるには量が足りないか・・・」

「ショウ、貴方・・・コレ、楽しい?」

「フィールドで、コイツはどんな料理が出来るかって考えながらモンスター狩るのは
 凄く凄く楽しいけどな。

 これはレベル上げに必要な事だし、今更面倒であろうが何であろうが関係ない」

個人の感情を廃し、作業を出きる限り簡略化してリスクを減らす冷徹なまでの仕事人。
アリスは少なくとも、低レベルの安全圏であろうと、こんな事一人でしたくはない。


夕暮の中、街の隣するフィールドに1つに繋がった影があった。

30階層に着いてからというもの、アリスはショウの左手を握って離さない。
流石にモンスターが数きた時はアリスも早く戦闘を終わらせるために手を離して
戦闘に参加していたが、アリスが悪戦苦闘して一匹倒した頃には
ショウが残りを片付けてしまっていたので、其処は実に微妙。

アリスは治療もソコソコにショウの手を握り・・・街の出入り口の前に至っても
アリスはショウの手を離さない。
そして、ショウはそれを振りほどかず、アリスが離すのを待っていたが
「・・・今夜は泊っていって」

「怖かったのはわからなくもないけど、それは
 「貴方にフシダラだって思われても構わない。
  そんな事よりも、あんな事を知ってしまったら私は貴方を一人にしておけない」

 ・・・俺は多分独占欲強くて、確実にエロエロだぞ。オヨメに行けない身体にしちまうぞ」

「ショウ、貴方が私をもらって」

「えっと・・・、浮気するかも?」

男の方が弱気になっていっているのは、傍目でも確実だろう。

「私に夢中にさせるから、ショウは浮気なんてしないもん」

ズ~ルズ~ルと組んだ腕をオンナノコに街の通りを引張って行かれる青年をみて、
ドコぞのプレイヤーがリヤ中爆発しろと言いかけてナ~ム~と手を合わせた。


分厚い布で出来た肩を剥き出しの白い騎士服の上着に赤いミニスカートの衣装は
薄暗い中でも良く発達しているオンナノコの身体の起伏を隠さない処か、
寧ろ、護り支えるためにサイズピッタリでメリハリを可憐に際立たせていた。

オトコの無骨な指がされるがままに立っているオンナノコの衣を剥すために
止め具を上から一つ一つ淀みも感じられずに外していく。

顔を強張らせるほどアリスを緊張させているのは恐怖か期待か。
「私だけ緊張して、何かズルイ」

「知ってるか? 人って緊張し過ぎるとかえって冷静になるんだぜ。後で腰抜けるけどな」

「??? その心は?」

「緊張し過ぎて900°回って、かえって冷静になった。
 罠で行き成りモンスタールームへ放り込まれたほうがまだ緊張しないかもしれない」

「その言い方って可也酷くない!!?」

「オンナノコ、コワイ。オンナノコ、コワイ。 まじでオンナノコ、コワイ」
そんな軽口を叩いている間に止め具は外され、アリスがアッと気付いた時には
白い騎士服の上着と赤いミニスカートは床の上にスルリと音らしい音もなく落ちていた。

それでもまだオンナノコの身体を護っているのは下着たるハイレグのボディスーツ。
乳房や股間の局部以外をレース地で肌が透けているソレは、実に、実に、イイ仕事だ。

その年頃のオンナノコが纏うには艶やか過ぎるボディスーツも、
オトコの無骨な指が肩部を軽く弾くだけで胸部がブルンと弾け飛んでしまった。
明かにボディスーツに圧し込められていたであろう水風船、否、タワワに実った水蜜果
否、その丸さはとてもとても重力にさかれっているとは思えずスプーンを刺込めば掬えて
しまいそうなプリンの乳房の頂点にはピンク色の台座とサクランボがプルプルと奮える。

その凶悪ぶりは「ボク、悪イおっぱいジャナイヨ」等と戯言を吐こうが満場一致で
有罪だ。 ギルディだ。 処刑だ。 断罪せねばなるまい。

最も、ここまできたら絞首台・電気椅子前に立った罪人にも等しいのだが。

「やけに手馴れてない? よく脱がし方分ったわね」
最後の抵抗かアリスはプルン?プリン?と乳房を弾ませてジト目でショウを見るが、
美味しそうな褐色の肌を持ってしても高揚の紅は隠せるものではなかった。

「俺の灰色の頭脳はエロエロに発酵して250%で回転しております。
 おかげで、女体解体法にプラスして行った誘惑物陳列罪裁判も終わり、
 多元映像リピートで観客はスタンディングオベーション、コロせコロせとコールが」
「?」

アリスは気付けば腰を抱締められていた。
太腿の間に脚を刺し込まれ、乳房がオトコの胸板に押し潰される。
腰と御尻から布の圧迫感が消えて触れているだけになったことから
ボディスーツの脇の合具は肩の合具と同様にワンタッチで外されてしまっているのだろう。

アリスはオンナノコにしては高身になるが、それでも男の平均身長には負ける。
今、アリスの目の前にはショウの濃い桃に白さがある乾いた唇があった。

「アリス、俺はアリスの事が好きだと言われれば好きだとしか答え様がない。
 だから今更、愛してるとか、好きとか陳腐になるだけだから言わない」
「え?」

「だから、慎んで言いたい。 ― い た だ き ま す ― 」
「え?」
それは手こそ合わせていないものの、某グルメ人達が聞けば
心の篭った見事な『いただきます』だと評価しただろう。
そんな事、皿にのった料理で美味しく食べられる当のアリスには分るわけがない。

アリスは、唇にムニュっと柔らかな感触を感じた。
\\ズギャ――ン//と唇から全身へ抜けた衝撃波がソレをキスだと理解させた。

だが、それは序章の前振りにでしかなかった。
客観的にキスされていると理解しても思考がシャットダウンして唖然とされるがままの
アリスの唇を男の唇が食む食むと食み解し、
アリスの唇をムパっと開けて口腔内へヌルリと舌が潜り込んできた。

舌が丸で生物のようにアリスの歯や歯茎を這いまわり、アリスの身体を仰反り押倒す勢いで
圧しつけられた男の唇が唇越しにアリスの口を更に大きく開けさせる。

舌を歯茎の裏を舌の裏を舐められて、舌を舌で絡め取られて唾液ごと吸出されたかと思えば
口の中に唾液ごと圧し返されてヌチャヌチャと舌ごと舌で拡販される。
そのヘビィメタルのギターの如き衝撃、アリスは身体の事など息をする事を含めて忘れた。

最初のキスでビク―ンと硬直したアリスの膝は、
次の瞬間膝カックンを食らったかの様に力が抜けかけるも、

生まれたてで立ち上がろうとする小鹿のように頑張って踏ん張り、

だがしかし、既にグロッキーで倒れたいのにコーナーに追詰められて
殴られ続けるボクサーの如くカクンカクンと衝撃に打上げられて倒れる事が許されない。

アリスの理性1は、「私のライフポイントはまだゼロよ。
底ブチ抜いて天から落ちてくるまでモットヤレっ!!!」なとど言っている。
アリスの理性2は、「なんてフシダラナ接吻。汚らわしい」などと言いながら
身体をクネクネと説得力無い事この上ない。
アリスの理性3は、「ファイナルフュージョン承認っ!!!」などと濃ゆい顔で
おっぱいボタンを連打している。
アリスの理性4は、「you、やっちまいなyo」と何処のラテンダンサー
アリスの理性5に「やられているんだ!! 強いられているんだ!!」と集中線で
押し倒され

つまり何が言いたいのかというと、アリスはディープキス如きが気持ち良過ぎて
少しでもバカな事を考えて我慢しようとするも考えている事自体が末期。

アリスの最終結論、「私、頑張ったわ・・・超、頑張ったわ」 
そしてムゲン力により光の彼方へと。

二人の唇が離れ、間に銀の糸が引くが直に垂れ落ちた。

目が虚ろなアリスは、無意識に何度となく唾液を嚥下しているにもかかわらず
唇は唾液でベチャベチャに濡れる処か口端から頬へ伝い垂れていた。

プリンおっぱい頂点の乳首は、勃起というに相応しく高級サトウニシキとして君臨する。

簡単に折れてしまいそうなほど細腰なのに程好く肉と脂の乗った御腹の真中には
縦割で性器に出来そうな深さを感じさせるお臍が甘露染み出る源泉となっていた。

ショウの脚が圧しつけられてグッショリに濡らしたアリスの股間には脱毛処理をしたのか
脇同様に産毛しかないが、そこから涌出る愛蜜がアリスの太腿の内側を濡らしていた。

ベットの上に寝かされハヒィハヒィと荒い息収まらぬアリスは、正しく皿の上の料理だ。
前菜は終わったので主菜・・・の前にスープを頂くそうです。

アリスが意識を取り戻した時には既に成す術がなかった。
頭を下に御尻をあげて御腹を無理に曲げられる圧迫感。所謂、まんぐり反し。
股間の、身体の中にヌルリと潜り込んでくる柔らかな感触。
視界には、自分のビショビショに塗れた股間に顔を突っ込んでいる男の頭。

「ちょっ、ひゃぁっひゃあああぁぁあぁっ!!!??」
言葉は快感に押し流され、つま先が上下にビクンビクンと撥ねる。

尿道口を舌先で穿っていたと思ったら勃起した珠の淫核を食み、
綺麗な内臓のピンク色を見せる膣の中に舌を潜り込ませて淫肉をなめ回しながら
鼻先で尿道や珠の淫核を弄る。溢れる愛蜜を音を立てて啜り上げらる。

御尻も柔肉を揉み捏ねていたと思ったらアナルの周辺まで揉み解し、
何時の間にかアナルの中へ潜り込んでいる指。
一本がグリグリと直腸を掻き混ぜていたと思ったら2本になり、3本になり・・・
四本でアナルを広げられて腸の中に冷たい空気が流れ込んでくる。

草食獣が腹腔の中に肉食獣に顔を突っ込まれて貪り食われている映像がよくあるが、
アリスは今、股間から真っ二つに引き裂かれそうな勢いで貪られている。

その唇からは、唯、アの嬌声にすら至らない快感の悲鳴の音のみしか零れない。

それを、さっきより冷静を取り戻した理性アリスは第三者視点から眺めて思う。
我ながらなんて情けない姿のだろうか。少しは悪女っぽく手玉に取ってみろ、と。
とはいえ、自慰ぐらいしか性的快感を知らなかった処にドカンである。
唯、一寸唇を触れる程度の接吻ですらあんなに快感な代物だったとは。
アリスとてAVの一つも見た事があるが、理性アリスからみて今の自分は
アヘ顔も白目を向いて自分の液塗れでAV女優が可愛らしく見える位の喘ぎっぷりだ。

ディープキスならもう大丈夫、・・・多分、・・・おそらく、・・・だといいなぁ。

今、接続したら確実に理性アリスも確実にショートする。

本番には理性をもってエッチをしたいと思う理性アリスであった。

そうこうしているうちに,アリスの目が見開かれ瞳孔が拡大する。
理性アリスがいるソコにも全てをなぎはらわんとメテオストライク級の衝撃が迫る。

そして、理性アリスはジュッと音を立てて立ち昇る煙も一瞬に霧散し、光の中へと消えた。

アリスの股間がプシャを水音を立てて爆発した。二度目の大きな絶頂・放心である。

ベットに投出された四肢が痙攣に震える。
痛々しいほど勃起している乳首が乳房からプルンプルンと震えて
ささやかに空を撫でる感触を伝えているが・・・さっきの今でドレほどのものぞ。


包帯を巻いた重傷の全身に鞭打ち杖を支えに荒野歩いてくるものがいる。
討ち死すら辞さない覚悟を決めた理性アリスである。
この戦いを冷静に見届けなければならない。
彼の手玉に取られてひたすら善がりイクだけという同じ愚を繰り返さぬように。


ベットの上、アリスは大歓迎中と股を大きく開いて男に組み伏せられていた。
肘を立ててアリスに体重がかからないようにしているのは
ショウの独り善がりではない優しさか。
その彼を抱擁するかのようにアリスの脚がショウの腰というか笑窪ある尻に絡む。

脈打つ男根がアリスの浮いた腰 股間の中央にある陰唇 膣を裂けそうななくらいに
穿ち占領しているのに淫肉は男根を歓迎せんばかりにネットリと纏わり付いていた。
丸で内臓を抜いたところに納めようとしているかのように。

でも、理性アリスには既に御腹の中イッパイイッパイの感でコレ以上納めようとするなら
傍目からみても御腹がボコォになってしまうような気がする。

アリスのお臍からネチョネチョと汗だけにしては粘度ある液体が搾りだされる。
その愛蜜もアリスの御腹を伝い流れ落ちていっていた。

スィーツプリンな乳房が見るも無残に男の胸板の押し潰されて捏ね回される。
それでも直に元にもどろうという健気さは、時折パン生地で遊ぶが如く
アリス自身の五指が鷲掴みに食い込んで踏み躙られる。

処で、ココでは性交のオプションとして
現実では不可能な断面図や内臓視点での映像が見られる。
当然アリスは見ていた。子宮視点からのガツンガツン迫ってくる男根の亀頭を。
だからかアリスはンーンー喘ぎながら舌を出して男にシャブってもらう。

自分の淫唇が男根を咥えている変わりに。

子宮口が鈴口と何度もキスを交わすから。


限界が近いのだろう、男根は充血を増してグロテスクなんて表現が生易しいほど
鬼のように赤黒く染まり、灼熱に拳以上の硬さを感じさせ、心なし一回り成長したような?
動きが一層激しくなっていく。
とはいっても、ピストン運動ではなく、マッサージ機のようなグラインド運動。
ショウとて初心者、それでも強烈なものではなく両方とも耐えられる持続性のあるものを
選ぶあたり可也の玄人好み。極められた元ボッチ。

グラインドのあまりアリスの御腹の中 子宮口にショウの男根 鈴口がピッタリとフィットし
突かれてはアリスの子宮口拉げて男根も受け入れ様と拡張されかけ、
退かれては私ヲ捨テナイデと縋付くかの様にアリスの子宮口から男根に吸い付いていく。

固まる時、瞬後

ブビョっと鈴口から噴出す白濁液は、アリスの子宮口に飲干され、内壁へぶちまけられる。
アリスは口を開き目を見開き固まった。瞳孔も広がる。息も出来ない。

理性アリスは、突如何処から現れたか黒光りヘビィ級マッスルのボディブローを食らって
御腹から背中に拳が突き抜けそうなくらい空に浮いた身体がくの字に曲っった。

ビュルッビュルっと続く第二射第三射が子宮そのものを広げかねない勢いで溜まっていく。
それでもアリスの子宮は精液を飲み干すのをやめない。やめられない。
ヒウッとアリスの咽喉から零れるのは嬌声か歓喜の悲鳴か。

アリスの子宮が精液に溺れる。アリスも快感に溺れ、意識を弾けさせる。



理性アリスは致死に等しい一撃をくらってもなお立ち上がっていた
立っている体裁だけの理性アリスに影が刺す。 見上げれば、壁と聳える白濁液の大津波。
その上で黒光りヘビィ級マッスルがサーフィンしているのは如何でもいい。
「私、結局なぁにも勝てなかったよ・・・」

理性アリスは呆気無く倒れる様に落ちてきた白濁液の波に飲まれた。
水面に立つように残っていた理性アリスの腕もズルズルと引き摺り込まれて行く。

拳を、サムズアップならぬ人差し指と中指の間から親指を出した形で。



アリスはまどろみ漂う。
身体を満たすのは競技をやり終え優勝を果し興奮が引いた後のような心地イイ倦怠感。

身体を包んでいる温さの中、しがみ付いているモノから放たれている熱が快い。

鼻腔を擽るのは、肉か魚の料理を彷彿とさせる食欲をそそる香ばしい匂い。
だからアリスは夢現にカプッと齧り付いた。
カジカジというよりアムアムと、対象が抱き付けるほど巨大の上に硬く弾力があり過ぎて
歯が立たないので表面のタレだけでもこそげるようにしゃぶり付いているだけなのだが。
それでも、口内に塩味が広がって、実に良く知っているようで未知の美味である。

不意に、夢現のアリスの腰を支える感触が消え尻にサワサワと感触が生まれた。
その程度、アリスは意にすることなく食欲を満たそうとする。

そのサワサワの感触がムニムニと柔尻を捏ね回す感触へ変り
アリスはイヤイヤとプルプルと御尻を振るわせながら食欲を満たそうとするのを止めない。

尻間を上下に這い擦り回る感触が、電流となってアリスの背筋を走り脳髄を痺れさせるが
アリスは食むのを止めないというか、痴呆の如くア~ア~と喘いでいた。

ツプリと、アナルに深々と潜り込んできた指はコリコリと肉壁をかいて背骨を刺激し
知ったばかりで慣れていない快感がガツンガツンと脳髄に蹴りを入れて
アリスの意識を覚醒させた。

アリスは長年やってきた予習など塵紙程にも役に立たず、発情期の獣だって
もっと知的に行動すると言えるほど唯喘いでいただけという自分の恥態を思い出した。

「 バカ」
「ジト目で睨まれても、なぁ
 初めてかなって思って、アリスが気持ち良い様にしたつもりだけど・・・
 あの乱れ様、やっぱり初めてだった?」

見上げていたジト目から強がりが消えて泣きそうに目尻が下がった、唯それだけである。
「 ばかぁ」
「グフッ!!? おおぅ・・・」

 なんという破壊力、何コノ生物、チョー可愛いんですがー!!?

「えっち、へんたい、さでぃすと、ごうかんま、れいぱー、ちかん、えろえろ
 いつまで人のおしりの中に指いれてるのよぅ」

 ぐふおおおおっ!!? な、何という御褒美!!
「アリスが俺を食べようとして起きてくれなかったから?
 御尻の柔らかさも合わせてアナルの中の触り心地が絶妙」

元々アリスはショウの腕枕で向かい合う様に身体に抱き付き、上の脚を絡ませているので
彼女の股間は無防備であった。
アリスのアナルに深くまで挿入されている指が二本に増え、
男の手が御尻ごと媚肉を揉捏ねる。
アリスの出来る事など、悦んでいるのか、抗議か、濡れたアの音を発するだけ。

不意にアナルから指が抜かれて、アリスは快感から解放された。
いぶかしんでいるのか、イタズラを責めているのか、何故止めたか聞いているのか、
御腹を熱の塊でグリグリされてながらもアリスはジト目である。

「これから如何する? 御腹すいてるなら食べ物のストックあるけど?」

「・・・食べる」

このVRMMOの素晴らしいところは、痛覚以外の感覚がハッキリ
もしかすれは現実以上に感じられてしまうということだろう。
その感覚を活かすための一つに料理についても相応にシステムが完備されている。
ジョブの料理人ついていなくても、素のスキルがあれば相応に美味い料理が作れるのだ。

ショウの料理は、世界の珍味・美食を素で知っているアリスでも美味しいといえた。
其処に凝った技法はない。所謂、主婦の料理と言うヤツである。
だが、主婦が家族のために毎日食べさせるものだからこそ、侮っていい代物ではないのだ。
御褒事でも見栄えがイイとは言えないが薄味で飽きが来ず食べ易い。
ましてや、現実の超極上品(唯の高級品にあらず)に相当する材料を使っているので
何処のオバさんかと思えば中身は楊貴妃だったてなものである。
もっとも、わりと普通のオバさんでも一皮剥けば別嬪に化けかねないが。

アリスは食事の申し出を受けた時にショウのストックとやらを嫌がらせに
御腹が破裂しても全て食い尽くしてやるつもりだった。
しかし、実際ベットのマットの上に並べられた料理を見ると・・・

獣肉(豚にあらず)の角煮、魚切身の塩焼き、菜もの漬し、根野菜煮物

そう、作り手に恨み?があろうが料理そのものには何の恨みはないのだ。理論武装完了。

アリスは、
二人とも裸のままでベットの上に座り、皿の料理を指で摘み口へ運ぶ。
行儀悪くだらしがないが、ソレも悪くない。

口に含んだ具をムチャムチャと頬(顎)を動かして味を吟味しつつ咀嚼し
ゴクリと咽喉を蠢めさせて溜飲。
冷めて少し硬くなってはいるが、だからこそ細かい味が一層ハッキリとしてくる。
シッカリ味付けされていながらしつこくなくサッパリしており若者向けではないが、
実にアリスの好みを捉えている。

タレ汁が垂れて手や肌を汚してしまうが、拭くのが勿体無く舐めてしまう。
桃色の唇の間から更に濃いピンク色の舌を突き出し、掌へ伝い流れたタレを
ペロペロと舐め取る。

乳房や太腿に垂落ちたタレも指で拭い、その指を口に含むとニュポンと音立てて引き抜く。

焦っておらず動きがユックリなのでアリスが裸であろうが手掴みであろうが上品に見える。
寧ろ、妖艶ですらある。

目の前の男に股隠しの布がテントをはるほど仕種を欲情されているとも知らず
アリスは食事を続けた。

「御馳走様でした。今回も凄く美味しかったわ、へんたいが作ったのに」じと

「御粗末様。
 デザートとかスィ―ツに関しては、作れない事もないけど専門外なんでな諦めてくれ」

「そう・・・、残念ね」

「出来れば俺は『アリス』を『スィーツ』に提供してほしいんだけど」

「ショウに比べたら私なんて全然料理できないわよ」ワタオタ

アリスは理解していないが、アリスがスィーツを作るのではない。
アリスが『スィーツ』としてショウに食べられてくれという意味である。
『前菜』,『スープ』,『主菜』をその身体を呈して提供したので今更である。
アリスは自分が『スィーツ』であることを理解していないが。


ズドンと、腹奥から脳天まで貫く衝撃にアリスの思考はフリーズした。
衝撃のままに身体は仰け反り、
唇から腹奥から押上げられた気体がケプッと吐出される。

アイテムボックスを使って一瞬で片付けられ綺麗になったベットの上、
一度持ち上げられたアリスの身体は男の股座の中に再び下されていた。
陰唇から膣を胎奥まで一気に貫かれて。 所謂、対面座位。

理性アリスが思わずポルナってしまう早業である。

前に投出された脚はガクガクと痙攣し、腕は水面に漂っているかのように空を漂う。
半球乳房の上に薄く盛上る丸盆の乳輪、そしてツンと勃起した乳首が鑑賞されるのも暫し、
アリスは落ちてきたかのように男の身体へ全身でもって抱き付いた もとい縋り付いた。

折角の極上特大プリンは押し潰された。

「ばかぁ」
アリスの声が切なげに零れる。
「正直、すまんかった。反省はしている。でも後悔はしていない。
 アリスが食べてるのがセクシーで、もう辛抱ーたまらんかった」
「へんたいぃ」
「ん、エロエロ変態だし」
瞬殺挿入は酷くはあったが、後は身動きせずに背中を優しく撫でてくれるのが心地好くて
アリスの身体から次第に緊張が抜けてきた。
さっきの今ではあるが、股間から腹奥臍裏まで貫いて灼熱と質量と脈動をもって
自己主張してくれる男根にも耐えられないこともない。

「ああ、アリス可愛いよ、アリス。綺麗だけど、可愛いよ」キリッ
「もう、ばか」
真正面で近距離で見詰められ、恥ずかしくてアリスの視線が思わず左右にさ迷う。

「俺、初めて出会った時からアリスのおっぱいを味わいたかった」キリリッ
「ソッチが本音っ!!?」

「なめらかプリンすら彷彿とさせるこの柔らかさ。
 何故アリスっぱいが崩れ落ちてしまわないのが不思議なくらいだ。
 凄いぞ、アリスっぱい。流石、アリスっぱい」

乳房をショウが壊れ物を扱うかのようにフニフニフニフニと弾力を確かめ基、楽しむので
ムズムズとした感触がもどかしいアリスだった。

「私のオッパイをアリスっぱい言うな!!!
 ・・・作れるの、なめらかプリン?」
「作れたことはない。
 普通のプリンと焼きプリン、バケツプリン程度なら」
「作れるんだ、バケツプリン・・・」

指はフニフニと乳房の柔らかさを楽しむのをやめ、今度は細い線を引くかのように
ツ~~~と乳房の麓から上へと昇ってくる。
アリスは撫でられるこそばゆい感触が、
乳輪に入ってからピリピリへと変化して背中まで伝わるのを感じた。

「こうして見ると、アリスの乳輪は乳房と変らないほど凄く綺麗なのに
 意外と大きくて盛り上がってるんだな。凄くセクシーで美味しそうだ」

「あぅぅ~~」
現実で不本意とはいえミスコンの水着審査でマイクロビキニで人前に立った事もあり、
人目に曝されることに慣れていたアリスも近距離でマジマジと観察されるのは恥ずかしい。
ゲスにあからさまに視姦されることなど幾らでも平気で見下せるのだが。

既に恥態を曝されてしまった相手だというのに、だからこそかえって
改めて心からの賛美はズキュ―ンズキュ―ンと心を撃ち抜いてしまうのだろう。

「色艶触感鑑賞させてもらったことだし、アリスっぱいを味わてもらっていいか」
「だから、アリスっぱいって言うな。いやって言っても味わうくせに」

ショウが大口開けて齧り付きもといシャブリ付いたのは
アリスの予想する頂点ではなく、下乳 麓からだった。

勿論、ショウは空いている方のオッパイとて忘れずに乳輪を避け乳房を手で包み
フニフニフニと手全体で柔らかさを堪能する事を忘れない。

オッパイにしゃぶり付く男は丸で赤ん坊みたいで可愛いなどと言われているが、
水蜜果に貪り付いているのは獣であり、正しく貪られている。
男の口の中で自分のオッパイが涎を塗しながら舐め回され食まれているのを
つぶさに感じられたアリスは、背筋をゾクゾクとした愉悦がかけ昇っていた。

オッパイの乳房根元谷間から舐めにシャブリ回して漸く登頂しつつある。
ショウは其処は一気に乳輪丸々齧り付いた。
「きゃうっ!!?」
アリスの口から零れたものが嬌声であるため、ショウは止めないやめられない。

乳輪ごと吸引しつつ乳首をサクランボが如くレロレロする。
母乳こそでないが汗の塩気と異なり明かにある甘味仄かに感じるミルクの匂い。

もう片方のオッパイも、乳輪や乳首を摘んだり丸める様に揉むことを忘れない。
アリスの口から生まれたての子猫か子犬の如くキャウキャウと嬌声が止まらない。
だから、もう片手でちゃっかり御尻を触りたくられていても気付かない。

不意打ち挿入直後は抜き差しできないほど締め上げていたアリスの膣も
一時期は緊張が抜けて男根に柔かく纏わりついているだけだったが、
オッパイからの快感によってテンポ良く締ったり柔かくなったりと
無意識とはいえ男根に適度な快感を与えられるので、
アリスの中で情欲の灼熱が衰えることを知らない。


この後、二人がどれだけ長い間、何度、どんな風に盛っていたかは
当の二人と、部屋から出てきた二人に
「連日連夜お楽しみでしたね」と開口一番のたまってくれたAI受付嬢のみが知る。



[35576] 02
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:48794c2d
Date: 2012/10/21 12:40
攻略ギルド「白の騎士団」のエースが一人 アリスとフリーソロのショウは
昼間一緒に過ごすにしろ別々に活動するにしろ大概は遊郭の縛りを逆手に
無料システムを利用して夜から朝まで一緒に同じ床で寝泊りしている。
その辺りは、二人とも若くてヤリタイ盛りなので仕方がないというか当然というか・・・

夜どんなけ盛っていようが一寝入りしなければならず、朝がくる。
アリスはショウより先に目覚めると(実際は常にアリスが目覚めるよりも先に
目覚めているが、オンナノコの寝顔をジックリ鑑賞したり目を瞑っているだけだったり)
うっでまっくら~♪などとスリスリクンカクンカして二度寝しそうな誘惑を振り切ると
抱締めてくれているショウの腕 布団の中から抜け出てベットの脇に立った。

細くともムチッとした感のフトモモの上に小振りのプリンとしたオシリ、その交差点は
一般的にデルタゾーンと言われているが後ろから見るとスカスカの◇で
その◇半分が柔らか気な肉で塞がれていても下の▽から向こうが見える魔性の空間だ。

オシリから一転縊れた腰は、普通の男でも簡単にへし折れてしまいそうで
背骨のくぼみに並んで縦に二本列なる程好く鍛えられて盛上がった筋肉の背中の横には
セックスしやすいよう眠り易いよう頭の上で纏めた髪を解くために腕を上げているので
プリンとしたオッパイが丸くはみ出、無毛の脇は簡単に突き破れてしまうそうな膜の感。

降りてきた長い髪が絶景の邪魔をするが『リフレッシュ』で舞う髪を含めた光景は神秘的。

アリスは髪を後頭部で団子に纏めると、『アイテムボックス』から
ハイレグボディスーツな下着を取出した。
ココでは、衣類の類も『装備』で一瞬で着られるが、
補正下着並の造りをしているこのハイレグボディスーツでそれをすると
身を挟んだり弾けとんでしまうので、現実同様に正規の着用をしなければならない。
その手間があろうと姿勢とスタイルが綺麗に保たれ、着用者も支えられて楽であるため
愛用女性が絶えない代物である。

アリスは上部が解放されているハイレグボディスーツのレッグホール各々に
其々の脚を通すと上に引き上げてオシリに履く。
Tバックではないが普通に腰骨を出すほどハイレグなのでハイレグにレッグホールを引張、
ハーフバックにオシリの据わりを揉み直し、腰横をシッカリ閉める。

ハイレグボディスーツの横の止め具を上へ閉めていけば、布着れの上に乳房が乗る形に。
大きめの乳房をカップに納め、引きながら肩の止め具を閉めれば、下着の装着完了だ。
ハイレグボディスーツの上に赤いフレアのミニスカートを履き、白い上着を着る。

次に取出したのは、白のオーバーニーソックス。
このオーバーニーソックス、足首から下や膝以外のほとんどが
既にアリスの脚のサイズ形であるため現実と違い締め付けを感じないらしい。
現実でもありえそうな代物だが、靴下ごときに補正下着なみの技術を投入して作っても
採算が全く取れないので、完全な個人趣味でも存在するか怪しい処だ。

一応服を着終わったアリスは、振り返りビクッと固まった。
アリスならずとも、気配らしい気配を感じさせず口を開けて見惚けていれば
それが愛しい人でもビックリするというものだ。
「お、起きたなら声かけてくれてもよかったのに・・・」

「オンナノコが服着る光景って、・・・ホンマええのぉ」
「ばか、へんたい!!」
一連の光景を見て自己嫌悪しようが悟ろうが喜ぼうが惚けようが、
可愛い女の子が照れ恥ずかしがっているのだから如何罵られようと甘受するだろう。

 覗いているからこそ、自然な動きのオンナノコ。コレ以上美しいものがあろうか!!」
「しゃべってるしゃべってる」
「おおうっ!!? おはよう、アリスは今日如何するんだ?」

「私は今日、ギルドの定例会があるから。まだ時間まであるけど

 ・・・一発抜いとく?

 私服着たままだけど、同人誌みたいに私の子宮をショウの精液便所にしちゃう?」

呆れてたり真剣な表情をしたりしながらつぶさに男の様子を観察していたアリスは
発情の匂いを感じたかニヘラ~とだらしのない好色の笑みを浮べながら
デルタゾーンの上までミスカートを少し上げて自分から絶対領域を開放する。

それだけでショウの男根はギンギンに猛ってしまう。
箍が外れたか痛みらしい痛みがないせいか快感に慣れて気持ち良いのか、
可愛く美人なのにエッチに積極的で自分から中出しをねだるのも嬉しい限りだ。

化粧はしなくていいが、それでも必要な鏡台にアリスは手をつき
ピンと伸ばした脚を大きく開き腰を反らせて
布がピッタリ張り付いている御尻 というよりも寧ろ股間を突出してくる。
鏡に映るオンナノコは、瞳を期待に潤ませ、濡れた唇から切なげな吐息が零れす。

下から簡単にオシリを覗けそうなミニスカートを腰へ捲り上げると、
黒の鋭角になった布が尻間から真っ二つに切裂いてしまいそうなほど食い込んで
ハーフバックに肌が零れるオシリが曝される。これも丸1日眺めていられそうな絶景だが
ショウが、アリスの股の間に手をいれ下腹部 恥骨の上辺りにあるハイレグボディスーツの
止め具を外すと、それだけで布は弾けてオンナノコの恥部が曝された。

本来なら出す排泄穴なのに柔かく盛り上がって簡単に広がり入りそうなアナルの下、
しっとり潤った陰唇は僅かに開き明らかに濡れを見せていた。

アリスのラブハンドルを掴み、男根の先を陰唇の先に沿え、腰を突出す。
それだけで、抵抗らしい抵抗は感じられない処か一気に男根の先端は奥に衝突。

アフンと唇から吐息を零すアリスは、兆発的な笑みで鏡越に自分を犯している彼を見る。
媚肉が男根を逃さないといわんばかりに絡み付く。

アリスのラブハンドルを掴むのを止め、
右手の親指をアナルに根元まで挿入し、直腸に親指を突立て片尻を鷲掴む。
左手の親指をアナルに根元まで挿入し、直腸に親指を突立て片尻を鷲掴む。
両尻肉を掴み、男根でアリスの中を余す所なく全包囲耳掻きの如く擦っていく。
「あっ、うっ、は げ し い ぃぃ」

アナルが広がって覗ける内臓の桃色が実に美味しそうだ。
突く角度によっては男根に圧されて覗ける内臓壁が盛り上がり面白いのだが、
掴んでいるアリスの尻肉で角度調整。
「処で俺、面白い、スキルアクセサリー、持ってるんだ。『フル』リングってな」

「んっはぁ、んっはぁ」
快感を貪っているのか、射精を促そうとと頑張っているのか、
今にも力が抜けそうなのを四肢を突っ張って耐えているのか、
アリスは集中しているので返事らしい返事は返ってこない。

「んで、これに、『ラッシュ』を、コンボするとッ」
グッと一番深いところ、男根亀頭が子宮口に減り込んで密着している処で動きを止める。
瞬後、

ドビュルルルルッ!!!
「うひゃぁぁ~~~ せーえきがしきゅーにくりゅぅ~~~」
アリスの四肢が丸で尽きかけの如くプルプルと震えた。

ドビュルルルルッ!!!
「うああぁぁぁ」
アリスの全身にも現れていた歓喜の表情がまだ続く射精に惚けてきたが

ドビュルルルルッ!!!
「あ・・・え?」
まだ終わらぬ射精に惚けに、疑問符。そして驚愕へ

ドビュルルルルッ!!!
「ちょ・・・、おなか、もういっぱい!」

ドビュルルルルッ!!!
「あっ、まってっまってっ、これ以上はパンクしちゃうっ」
アリスは焦りに鏡に張り付いてまで逃げ様とするが残念、腰から下は固定されていた。

ドビュルルルルッ!!!
「あっ」
膨らんできた御腹に服が食い込みミチミチと悲鳴を上げる。
アリスは鏡に顔をこすり付け、涎や涙で汚してしまった。

ドビュルルルルッ!!!
「あっ あっ」
フレアスカートの腰の止め具が壊れ吹き飛び、
ハイレグボディースーツの腰横の止め具が外れた。
どんな手を使ってるのであれ、ここまで出すとショウの方も必死で。
膝をガクガクさせながらも歯を食い縛り踏ん張り続けた。

上半身鏡に張り付き明かに重々しく御腹が下に膨らみオシリを突出したアリス、
その尻肉を鷲掴み立つショウ。
時が止まったかのように動かない二人の間で、アリスの陰唇が飲み込んでいた男根が
フニャリと萎びれて抜け落ちた。
それに続き、ゴボッとアリスの陰唇から溢れ出てきたザーメンが
木工ボンドのように粘っこくボタボタボタと音を立てて床に落ちる。

「あぁ、もったいない・・・せーえきこぼれちゃう」
明かにやつれフラフラと後退しベットに座り込んだショウに意も払わず、
惚けているアリスは上半身を鏡の向こうと同じく自分に預けたまま
バカのように股間を弄り手探りで栓を刺し込むのだった。

全裸のまま正座しポーションをストローで啜る男を、
妊娠おめでとうと言わざるえないような御腹のオンナノコが見下ろす。
明かに説経の構図である。
アリスの服は体型に合わせてあるので、膨らんだ御腹に合わせて止め具を外し
だらしない感に着られていた。ミニスカートなどオシリに引っ掛っている感じである。
「・・・それで、これは一体如何言う事かしら?」
「イく時に攻撃スキル使ってみた。
 使ったらSPだけじゃなく俺の血? HPも結構もっていかれたぽくってやばかった」

「私の御腹タプタプになっちゃったじゃない、ばかー!」
怒ると角が生えるというが、アリスの場合怒っても生えるのは猫耳のようだ。
怒っていても、猫が愛主人にウニャウニャ抗議しているのと差して変らない。
その愛が分るが故に怒るに怒れないもどかしさ。

そもそも、常識的な量とはいえ御胎の中に精液を入れたまま公に行くなどと
企んでいた時点でアリスも可也の色バカである。
御腹を膨らませるほどに流し込まれた精液を子宮から出す発想が出ない辺り
相当にアレである。

「反省も後悔もしていない。当分はこりごりだけど、次はもっと上手くやる」
「再犯宣言!!?」

「それより、時間いいのか?」
「あああっ!!? もう着替える時間がないよ~~」


攻略ギルド「白の騎士団」
言わずもかな、このゲームの攻略を目的としたプレイヤー達のギルドである。
傘下というかサポート体勢にある各団体を含めればそれこそ最大の組織といえるだろう。
階層攻略後ということもあってボス戦で活躍した者達の一人であるアリスは
長い休暇を経て定例会で久しぶりにメンバー達と顔をあわせていた。

マントで身体を覆っているのを少しいぶかしまれながら。

定例会とはいっても緊急性のない連絡と生存確認ぐらいが主であり、
終われば各々が1狩りにクエストにと集まったり、装備の更新に向ったり、駄弁ったり
人当たりのいいアリスは様々な方面からの誘いを穏やかに交わし
姉分と慕っている「白の騎士団」の長 自他共に認める最強の美女 の処へ向った。

丸で本当に中世の騎士団長の執務室を彷彿とさせる煌びやかさはなくとも手の込んだ部屋、
そこに彼女は座していた。
一見、金髪に褐色肌のクールビューティーでありながら面倒見がよく
黙っていても感じられるカリスマ、何処か影を秘めたミステリアスな大人の女性
アナスタシアは、付合いが広くとも浅い逆の性格のアリスと似た風貌も相俟って
自他共に認める仲のいい姉妹のようであった。
実際、アリスも珍しく自分から手伝いたいと思うアナスタシアに対してだけは本音を零す。
ともあれ、

「アナスタシアさん、今ちょっといい? ちょっと相談したいことが」
アナスタシアはアリスの姿を見て、クールに相応しく表情を変えずとも首を傾げ
アリスを促し、部屋を密会モードにする。
「流石に私でも、男が認知してくれないなどと相談されても
 実力行使ぐらいしか思い付かないのだが?」

「違いますよっ!! これは、その・・・」ゴニョゴニョ

「あ~~、聞こえんな。
 まぁ、冗談はさて置き、やっぱりアリスは男で身を滅ぼすタイプだったようだ」
「アナスタシアさん、ヒドイ」

「しかも、旦那がシッカリしていようが自分から御バカになって旦那も巻き込む小悪魔。
 その御腹はどうせ、プレイの一貫だろう? 私は、注意しないからな」

「あ~~う~~ 変なもの、いれてませんよ。 彼の      」

「・・・訂正しよう。君達はきっと似合いのカップルだ。祝福しよう。
 末永く爆発していてくれ、周囲を巻き込まないようにしながら

 さて、冗談はさておいて相談というのは」キリリッ

「う~~~
 ・・・アナスタシアさん、今の私のレベルは幾つだと思われます?」
「うむ? たしか、30階層突破時は30になっていなかったな。
 だとすれば・・・よくて32前後だと思うが」
「36です」

「私は今36だが、・・・その36か?」
「その36です」

「一人で、例え彼二人と一緒だったとしても、何を危険なことをしているんだと
 怒る話でもなさそうだな」

「彼とほとんどエッチしかしていませんよぉ」
「確かにセックスすれば相性如何ではフィールドに出るより安全に稼げるが・・・
 君達は一体それだけ相性が良い以上に濃いプレイを・・・していても、
 フィールドで稼ぐまでには至らないはずだぞ」
相性を完全で1として、セックスの密度・時間云々カンヌンと
アリスを放って検証を始めるアナスタシア

人の相性など簡単に数値化出きるものではないがその辺りを如何しているか
兎も角として、なんとなく人の感性でも分るモノである。
セックスの密度・時間? そんなものは下世話なので以下省略。
因みに、アナスタシアが最初に想定していたのは同じレベル帯。それは当然。

単純に、同レベル帯の敵を撃破して経験値が1入るとするなら、
敵のレベル帯が下がれば1より下がり、レベル帯が上がればその経験値は1より上がる。

美貌だけでも、カリスマだけでもなく、その頭脳でもって周りを治め
組織の長となってしまった彼女がその結論に至らないわけがなかった。
「・・・アリス、私は君の彼とは一度会わなければならないようだ」

「えっ!!? ダメですよアナスタシアさん、私の彼取っちゃ」
「とらんわっ、そんなもの!!!」
「ええ~~、私の御腹こんなにしちゃうほど愛してくれるのに・・・」
「ええいっ、腹を撫でるな!! 頬を染めるな!! 身体をくねらせるな!!
 精液ボテなんぞ悦ぶな」

「アナスタシアさん、何故私の彼に会いたいんですか? 唯のノービスですよ?」
「・・・私をからかうとは、男が出来て一皮剥けたようだな。

 だが、柔軟さが出ても注意力が欠けてバカになっては、な。語るに落ちたぞ。
 こんな命懸けの事態になって、何時までも無職でいるものが『唯』なわけないだろう」
「アウチッ!!?」

「しかも、我々よりも遥かに高いレベルだ。
 なおの事一度会わねばならん。引き込むにしろ、ソロでいてもらうにしろ」
とはいえ、アナスタシアも流石に40台辺りでまさか倍近いとは思っていない。
数の力というのは侮れず、にもかかわらず個で上回る以上は其処に才能以上の
徹底的に人間性を廃したものがあり、周りはソレを受け入れることは出来ないだろう。
逆に、彼に其処までの人間性があるのなら既に合流出来ている。

「アナスタシアさん・・・、ほんとうに私の彼取っちゃダメですからね」
「そのネタはもういい。 ツマミ食いするぞ」
これ以上いても、皆一緒にセックスする時にサービスしきれん。
でも本当にツマミ食いはしてみたいな、と考えるアナスタシアから肉食な気を感じ、
思わず自分の口を抑える 何時も喰われてしまう側のアリスだった。

「他に相談事がないなら、本当は駄目だがここで着替えていくといい
 やはりその格好は目立つ」
アリスが聞きたかった事であろうセックスでも経験値が稼げるということを態と零し
態々口外するようなことではないと暗黙させる。
アリスの今の状態が普通でない(浮ついている)のは付合いのあるものなら分るし、
マントの隙間からオメデタ状態の御腹はアナスタシアにも見えていた。

実際、マントをとったアリスの姿は
精液ボテの御腹が胸の高さほどに出ているので上着の胸から下は閉められず前掛状態。
ミニスカートもその上に御腹がのってムチャシヤガッテ感がある。
ソレを脱いだハイレグボディスーツも、
御腹に負担をかけないために胸から下からの脇の止め具は全開きで超ハイレグに
胸下を縛るベルトはオッパイと御腹の間に食い込んで、ボンテージ妊婦になっている。

「若さの特権とはいえ次からはやり過ぎるなよ。するなとは言わんが、やり過ぎるなよ」
アナスタシアは大事な事なので二度言いました。 駝鳥倶楽部ではない。

アリスがワンタッチで纏うのはデフォルトの一つ。肌と身体の起伏を隠す地味な町娘服。
余りもの野暮ったさに存在することすら記憶から排除される一品である。
NPCの町娘だってもっと肌の露出の多いものを着ている。
NPCのオバサンだってもっと色鮮やかな物をきている。流石に豹ガラは頂けないが。

「装飾連中に見つからんようにな」
アナスタシアでも流石に、ここでその選択はないと思うが・・・
関しては意見できるほどのセンスもないので、投槍にアリスを送り出すのだった。


御腹は早々に食べ過ぎた程度まで治まってきている。
着たくても着たら速攻に周囲の女の子達に剥かれてしまう服を着れて
町行くアリスはフワフワと歩いていた。

曰く、アリスは人形(フィギュア)のように綺麗で可愛いのに、
イイ服を着ないと勿体無いらしい。

其処に、悪意はない。善意だ。美を賞賛する純粋な気持ちだ。
だが、その育ち故にイイモノに相応しい行動を取らねばならない。 その圧迫感。

しかし、どこにでもある二足三文の服。 その開放感ときたら

「アリス?」
「はぁ~い♪ ショウ御帰り~の、ただいま~」

振り返れば、其処には声通りに町に溶け込んでしまうような青年が一人。
アリスが見間違えるはずもない恋人のショウだった。

「ふつくしい」
「ほえ?」

「いやいや、ふつくしいじゃないだろう。可憐・・・いや、可愛らしい。愛らしい?

 ああ、兎も角、ただいまで御帰り。 アリス、御機嫌だな」

「わかるぅ?」

「わからいでか。
 今のアリスは凄くチャーミングでセクシー・・・
 ちゃんと生きているオンナノコって感じがする」

ズギューン

「アリスは容姿が・・・派手? 目鼻ダチがくっきりしているというか、
 だから派手な服も簡単に着こなせるんだろうけど、
 地味な服でも、だからこそアリスが引き立つ・・・というのも変だな。

 新鮮な素材は簡単に調理した方が美味いって、こんな表現で如何だろう?」

ズギューン、ズギューン

「えっと・・・初めて会った時、私がこんな姿してたら如何してた?」

「取り敢えず、結婚を前提に御付き合いを申し込む。
 断わられたら、影から見守る「ストーカー!!?」か、
 御持ち帰りで「拉致監禁!!?」」

「えっと、私の今の格好って皆からイイ顔されないんだけど・・・」
「人は人、俺は俺。
 今なら分るけど、綺麗な格好をするほどアリスは無理してるみたいに感じるし。
 今のアリスは開放感があってセクシーだ。それこそエッチの時みたいに」

キュン

「あっと、えっとね、その・・・エッチな娘って、好き?」
「アリスは俺の大好物ですが、何か?」

「私、今、つまみぐいしちゃう?」
「おいおい、俺は味見はしても摘み食いなんてせず本食いしちまう男だぜ。
 ホイホイ誘っていいのかよ」
「きゃ~~♪」

路地裏を、ふわりふわりと嬌声を上げながら逃げて行くオンナノコを追かける男。
絵面だけなら犯罪臭いのだが、
実際は、降りてきた天女に心奪われ誘われている男の図に等しい。

三方を壁に覆われた行き止まりに、オンナノコは壁に開く場所がないか探す仕種をするが
行き止まりであることはオンナノコ自身が一番よく知っていた。
その細い腰を男に優しく確保され、振り返るオンナノコには期待の表情。

抱擁に、双方から距離が縮まって行く二人の顔。軽く振れる唇。
更に、御互いが御互いの唇を軽く啄む。

「アリス、ますます御機嫌になってないか?」
「うふふふ~~、最愛の人が一番私を分ってくれていた
 こんなに嬉しいことはない、じゃない?」
「御もっとも」

「浮気してもいいけど、私を捨てないでね」
「俺がこんなにも食べてしまいたいと思うのは最愛のアリスだけだ。
 俺を孤独から救ってくれたアリスを捨てるなんて・・・寧ろ、俺の処に帰ってきてくれ」
「うん♪」

啄む唇は直に食むようになり、御互いの口腔を大きくくっ付け、
その中で交尾活動を行う二体の軟体生物。。

一方で、男から怪しい怪奇生物(小)が解き放たれていた。
それはワサワサと蠢いてスカートをたくし上げていくと中に入り込み、
オンナノコのパンツに包まれたオシリに張り付く。
オンナノコのフトモモにサワサワと這い擦り周ると、オシリの柔肉を食み堪能する。

そして、オンナノコのパンツのレッグホールから中へ秘所に潜り込もうと・・・
「ああん、オイタはダメ♪
 ねぇ・・・おっきなっちゃってるでしょ? いれちゃってもいいよ」

「フシュルルルル・・・」
怪奇生物の元も人語を話さない怪奇生物になっていた。

向けられてスカートを捲り上げられたオシリ。
柔肉を優しく包んでいるのは、オシャレなど考えず機能のみのokotyamaパンツ。
だが、ドロに包まれた黄金芋が甘露であるように、
怪奇生物はオンナノコが何よりも美味であることを知っている。
亜那根蛇(アナコンダ)が股布をずらしてオンナノコの中へ潜り込んで行く

「ん゛っ・・・おっきいよぉ」
亜那根蛇の頭は直にオンナノコの奥に到達するが、
身体を全て収めようと更に奥へ進んで来る。
前へ押されるオンナノコの身体を、怪奇生物がホールドして逃さない。

上着の裾から潜り込んだ怪奇生物(小)は、一直線にオンナノコの水蜜果に食らいつく。

オンナノコのオシリは柔肉が下から上へ押し潰され拉げる。

オンナノコの身体が二本の拘束と下から深くまで刺さった1本の杭のみを支えに
前後上下に揺さ振られ、つま先が空にすら浮いてしまう。

亜那根蛇は漸くオンナノコの中のスワリを定めると、
獲物にトドメを刺すために毒液を噴出した。

オンナノコの成熟しつつある子宮に流し込まれるのは、毒液ならぬ生命の雫。
それは前に注ぎ込まれたモノと混じりあい、オンナノコの中を満たして行く。
歓喜が身体を振るわせる。
「しゅっしゅごいぃ、たくしゃんでてりゅぅ~~」


街のMOB人並の中を、男の腕にしっかりしがみ付くオンナノコの一組のカップルがいく。
擦違ったプレイヤーが思わず「おのれ、リア重ぅ」と重々しく唸ったもの当然の
甘々ぶりである。

「何かゴメンな。サクッといってしまった」

申し訳なさげなショウに対して
アリスは腕を離すと舞い上がって一手しまいそうな上機嫌っぷりだ。

「ううん、全然いいよぉ、いいよぉ。
 ショウ分、いっぱいいっぱい補充できてるから♪」

説明しよう。
ショウ分とは、アリスが必要するようになった成分であり、
これが尽きるとアリスは切なくて泣きたくなってしまうのだ!!

「・・・それをいうなら、俺はアリス分補充したりないかな」

説明しよう。
アリス分とは、ショウが必要とするようになった成分であり。
これが尽きるとショウは手足の震えに幻覚、ついにはバーサークまでに至ってしまうのだ!!

「もうっ、えっちぃ~~」

「あの、さ、期間が終わったら一緒の家に住まない?」

「うん♪」
アリスの上機嫌は留まる処を知らない。



ここにおいて、先に進むのにクエストや大半のダンジョン攻略は必ずしも必要ではない。
ただ、クエストの報酬やダンジョンで得られるアイテムは非常に有効なものが多く、
階層攻略を順調に進めるには、そういった事を行うのが早道だといわざるえない。

大規模クエストに行ってくるから御土産楽しみにまっててね
と、ショウが言われて早3日。 耐えるを耐え、偲び難きを偲び、最早限界である。
歯を剥き出しの口からはフシィーフシィーと吐息荒く、目は充血し眼光鋭く
見れば10人が10人即逃げだし通報するだろう。

遊郭の受付AI嬢の営業スマイルも心なし引き攣っているように見えなくもない。
「本日、お客様が御約束して頂いている会員様は、既に「ハリー!ハリー!!ハリー!!!」
 御部屋で御待ちです。 奥へどうぞ」

通された部屋には、ベットに仰向けに横たわるアリスがいた。
肌も露に白いベビードールを纏っている姿は人形を彷彿とさせる。
ベット脇のテーブルの上に1通の手紙がある。

『三日間、いっしょにいられなくて寂しかった。

 御土産は、 わ た し ♪

 起きて相手出来ないけど、寝ている私を貴方の好きにしてねv

アリス』

瞬間、其処にヘンタイが光臨した。
否、こんな可愛いオンナノコがいてヘンタイにならずにいられようか。

先ずは、頬をサワサワと触る。スベスベで柔らかな向こうに頬骨の硬さを感じる。

薄っすらと開いた桃色の唇から零れる吐息が人形ではなく生きている事を現している。
非常にそそられるプルンプルンの唇を指先で撫でるだけでは飽き足らず
その唇の隙間に指を刺し入れると小さく綺麗にならんだ歯にぶつかった。

歯と歯の間に指を入れて舌を探す。
少しザラとした表面とヌトっとした塊、それを指で挟んで引張出そうとするも
弾力の感触と共にヌルリヌルリと逃げられてしまった。

透けるほど薄いベールに覆われた乳房は、
毎度の事ながら極上の柔らかさを覗わせながら形よくツンと薄布を押上げている。
天が造りたもうた至高のスイーツではあるが
毎度毎度頂いているので、今頂く必然はなかった。

なだらかな御腹に突如現れる孔 臍。
底が深いように見えて意外と簡単に到達するも、丸で底無し沼のように沈んで行く魔性。
これも散々底無し沼から涌く清水を堪能し、アリスを悶えさせたので今頂く必然はない。

眠姫の股間を覆うのは、胸を隠しているのと同じ素材のパンティ。
実用の物ではないが美しい包装をとくのは非常に躊躇われる。
「だが、俺はとるぜ!」
パカッと膝立てアリスに股を開かせ、横の紐をといて薄布を奪う。
プックリとした秘唇が露に。

「てってれっててー♪ しょ~く~しゅ~や~く~♪」
こんなこともあろうかと というわけではないが、
ショウが取出したのは以前手に入れた一時的に触手になる薬。
その時は身体全て触手化してしまったので頭がオーバーヒートを起したが、

今回触手化するのは舌と片腕だけだ。しかもソレには雄生殖器としての機能はない。
舌ともろもろの感覚器官だけである。

身体の一部を怪異とした男は眠姫の股間に齧り付いた。
味蕾の繊毛もグロテスクな舌触手が秘唇を開けて膣口へ潜り込む。
柔らかな肉の管の中をなめ回しつつ奥へ奥へ。
厚縁小穴を見せる子宮口へと辿りついた舌触手の先は、
クリュクリュと子宮口を穿り解し始める。
更にその奥へと入って行くために。

先が五枝に分れた触手が責めるのは、眠姫の肛門。
彼女の其処は生来柔かく、フィスティングこそ過酷だが腸性器の使用は可能だろう。
そこへヌルリと触手が入り込む。
直腸を抜けて大腸から小腸へ。
そのまま進んではでは彼女の御腹の容量的にきついので肉管を手繰り寄せていく。
腸を制覇してしまえばあとはあっという間、胃を通過し、食道を走り抜け・・・

不意に眠姫アリスの上半身が浮き上がる。
仰け反る頭に剥き出された咽喉が膨れ、開いた口から出てきたのは五枝の触手。
五枝の触手は丸で大きな同類の雌への求愛のように眠姫アリスの舌へ絡み、
口腔に収まりきらず眠姫アリスの口から6本の触手を生やさせるかのようになっていた。

身体の内側を隈なく嘗め回されて眠りながらも絶頂に達したのか、
アリスの肢体が戦慄き力無くピクピクピクと痙攣を繰り返す。

クリュクリュクリュと舌触手が丹念に準備を行った結果、
子宮口はヌルリと舌触手を飲み込んでしまった。
舌触手は丹念にオンナノコの子宮内壁をなめ回す。
いつもは精液を注ぎ込まれて乾く?暇もないが三日の間で精算し切られ綺麗なものだ。

舌触手は子宮の先へと続く左右の小孔を見付けた。
繊毛からなった触手が其処へ 卵管の中へと潜り込む。
進み、進み辿りついたのは、ピンク色でプリプリの卵巣。

 ああ、アリスの子宮ペロペロ美味しいよ。アリスの卵巣シャブシャブ美味しいよ。

爆発し果てそうなのを我慢し、男は眠姫の味を堪能し続けるのだった・・・


ベットの上に寝ているのは最早人形には見えない。
全身高揚して薄っすらと汗ばみ、
ァッ、ァッ、ァッ、と細かく荒い吐息が零れる唇は艶やかに濡れている。
股間にポッカリ口を開けた二つ穴、上の膣口は奥の子宮口まで開いており
アナルの方も先が見えないほど奥深い。

そんな眠姫に狙いを定める男根は効果が切れたはずの触手薬の影響があってか
何時もよりも割増の感で臨戦体勢をこえてエラも狂暴にはって赤黒く
何時でも暴発しかねないことを現すかのように鈴口に前擦り液が滲み滴る。

男は、眠姫の脚を持って抱擁し、腰を押出す。
オンナノコに挿入するには余りにも狂暴な代物が眠姫の秘唇にズブズブと飲込まれていく
が、子宮口は開いていても男根が大き過ぎるためにつっかえてしまった。
それでもグリグリ押し込まれて行く男根。
ァッ、ァッ、ァッ、と唇を開けて喘ぐ眠姫。

ゴリュと腹奥を抉られる感触に眠姫の息が一瞬止まる。男と眠姫の股間は密着していた。
男根の亀頭は、眠姫の子宮に包まれていた。
エラが子宮口にシッカリと引っ掛り、男根幹に膣肉が絡み付く。

男が腰を引けば、眠姫の御腹がペコっとへ込み秘唇が盛り上がる。
男が腰を突出せば、眠姫の御腹がポコッと盛り上がる。
高い密着感が其処だけ溶け交じり合ってしまったとすら錯覚させる。

男に動く意志がなくとも、脚に挟み抱締めた眠姫のフトモモのスベスベの感触に
身体全体をこすり付けて味わってしまう。 それだけで果ててしまいそう
というか、既に充填率は150%なんて生優しく完全シンクロに達していてもおかしくない。

アリスのために溜めに溜めた精液を出すに相応しい体勢に。

眠姫を後ろから抱締めるように腰の上に跨いで座らせる体勢へ。
力なく倒れ崩れる眠姫の身体を脇から胸の下を抱締めるように支え、
スワリのない眠姫の頭を肩に乗せる様にする。後背座位。
オシリを突きだし身体を仰け反らせて突出されたオッパイの先がプルプルと震える。

「ああ、可愛いぞアリス。セクシーだぞアリス。
 子宮の中で直接射精しちゃぞアリス。妊娠させちゃうぞアリス。
 いいよな? いいよな?」

眠姫は耳元で囁かれる男の言葉に言葉を返さない。
ただ、許しているかのように膣がキュウキュウと締め上げ、
眠姫の唇端からハフハフと艶ある吐息とともに涎が伝い流れた。

「ああっ、いくぞいくぞアリスありすありすぅううぅうぅぅ~~~~~」
男は眠姫をシッカリと抱締めて硬直。にもかかわらず眠姫の身体がビクンビクンと震える。
その少し盛り上がっていた御腹が明かに盛り上がってくる。
それは、傍目でオンナノコの臍下辺りに何か入ってると思われるサイズで漸くとまった。

男が眠姫に縋り付くように抱締め、今にも倒れそうな荒い吐息を整えるのも暫し
眠姫の唇端から零れる涎を男は甘露と舐め取る。

「凄く気持ち良かったよ。

 アリスも眠っていても凄く気持ち良かったんだね。
 アリスの子宮がキュウキュウ吸い付いてくるからまた元気になってきたよ」

眠姫は言葉を返さない。ただ男の全てを甘受するだけだった・・・


背中から包まれるような暖かさ。好物を食べて満腹になったような幸福感。
アリスはまどろみに身を委ねる。
指を絡めるように甲に手を添えられて、自身のパンパンに膨れている御腹を
撫でさせられているが、アリスにとっては気にするまでもないことだ。

彼女と一体化していたモノが熱と質量をもって彼女と剥離 存在感を持って侵蝕してくる。
アリスはソレを良く知っている。その行き付く果ては・・・爆発。
「きゃおぅっ♪」

御腹の中からの衝撃に、アリスは思わず背中から抱える者に密着度を上げようと
身体全体で圧しつけてしまう。
ダクダクと、御腹の質量が若干でも増えたのはアリスの気のせいではないだろう。

「ああん・・・妊婦さんにされちゃったぁ」
「おはよう」
「おはよー♪」
挨拶と共にキスも交わす。御互いに唇を啄むこと数回。

「ねぇ、私どうだった?」
「アリスの子宮も、卵巣も美味しかったです」
「きゃぁー、私大事な処食べられちゃったぁ」

「眠っているアリスも可愛かったけど、やっぱり起きているアリスと楽しむ方がいいな」

 キュン

「もう・・・、私をこんなにしてショウは私を如何したいの」
「そんなの、アリスをずっとずっと味わいだけに決まってるだろ」
アリスの幸せは留まる処を知らない。



いつものようないつもの日、

「私、おクチでしてみたいな」きゃるん♪

なんてオンナノコに言われたら、男はホイホイ食べられてしまうだろう。
だが彼、ショウは一味違った。

「だが、断わる」

にべもなく冷酷無比にバッサリ切り捨てられれば、アリスならずとも怯むだろう。
 だけどアリス負けないもんっ!!
「こ、断わるを断わるっ!!」

「エンドレスでその申し出を断わる」
アリスはその日、自分の彼氏が敵に一切容赦しないことを身を持って悟った。
だからといって、アリスもハイソウデスカと今更退けるわけがない。
「お口でされるの、如何してそんなに嫌がるの?」

「だって、なぁ・・・口でさせるんだぜ? それでキスするんだぜ」

「ショウだって私の身体舐め回してるじゃない」

「うっ・・・」

「私が頭マッシロになるまで私のアソコ舐め回して、
 その後で私のアソコにオチンチン入れながら凄いキスするじゃない」

「ううっ・・・」

「私の御腹に妊娠してるみたいになるまで精液注ぎ込んで、私の御腹の御腹が引っ込んだら
 また私がダメになるまでアソコにしゃぶり付くじゃない。

 どう違うの? 違わなくない? ねぇ? ねぇ? ねぇ?」

自分が優勢とみるや否や一気にたたみかけるアリス。
いつも良いようにニャンニャン食べられている恨みではない、多分。

ベットに腰掛け股を開けて曝されたイチモツは、力強いグロテスクさなど欠片もなく、
ナマコの方が艶張りがあるといっていいほど薄白黒くシナシナだった。

興味深げに弄ぶオンナノコの光景に、イチモツに血が通いはじめる
「あっ、少し元気になってきた。 如何したらいいの?」

「噛みさせしなければ・・・手で幹を先から根元へ扱くように」

オンナノコのスベスベでサワサワとした感触にイチモツはイチモツらしい形となるが、
まだまだ自立起立には至ってくれない。

「う~~~ん、・・・あむ☆」
オンナノコに亀頭を唇で食まれてイチモツは萎えそうになるも吸引がソレを許さない。
イチモツはココで抵抗しなければ食べられてしまうと踏ん張るかのように
ファイト一発と少しずつ力を漲らせていく が、其処は狩猟者たるオンナノコの方が優位。
イツモツをヌルンと一気に根元まで口に含んでしまった。

オンナノコの舌が丸で軟体生物の求愛行動のようにイツモツに絡み付く。
幹を舐め、エラの内側を磨き、エラの縁に舌先を這わせる。
オンナノコの唇からイチモツが引き出される毎にイチモツは相応しく力を漲らせていく。

もう、サイズ的に飲み込むのは難しいとオンナノコは亀頭だけを口に含み
手で幹をシコシコと扱き始めた。
漲った亀頭のエラの返しが具合良く唇の内側に引っ掛り、
オンナノコは一心不乱に赤黒くなった幹を扱く。亀頭を舌で磨き、舌先で鈴口を穿る。

戦慄く男の足腰に最期の時を察したか、オンナノコは手を緩めない。
寧ろ、早くイッチャエ☆とばかりに唇でイチモツをぐいぐい引張る。

「で・・・るっ!!」
男の宣言通りに鈴口からドビュるルルルルと噴出す生命の雫を
オンナノコは余す事無く口控内で受け止める。
舌上から溢れて舌の下に溜まり、幹を根元から先へと扱いて残滓も残さない。
亀頭鈴口を舌先で拭い、亀頭も唇で拭ってニュポンと音を立てて零れたイチモツは
力なく敗北感に溢れていた。

「んあ~~~」
アリスが態々大きく口を開けてまでショウに見せる口腔は、
白濁液に塗れ、白濁液が艶やかしく舌で撹拌されて泡立つ。

「吐いた方がいいぞ」
「んっ」ゴックン
アリスの咽喉が嚥下に蠢く。コイツ、飲みやがったっ!!と言葉にしそうなくらい躊躇なく。

「・・・クリーミーさのない白子みたい。
 しょっぱいけど甘くもあって、独特のクセが美味しいと思う、よ?」

「俺の珍宝を珍味にしないでくれ。肴に酒飲みはじめたら泣くぞ」
「あっ、精液酒なんて美味しそう」
「うぎゃ~~~~~!!!」
唯のセックスにはない悄然感にトドメをさされて倒れるショウの姿をみて、
肉食的にニヤリと舌舐めるアリスの姿があったとかなかったとか・・・



[35576] 02ura 浮気?編
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:48794c2d
Date: 2012/10/20 19:59
「本日、お客様が御約束して頂いている会員様は、現在いらっしゃいません。

 またのご利用をよろしくお願いします」

受付嬢はバカ丁寧に頭を下げて御役所仕事をこなす。まぁAIであるため当然だが。
だが、自分の彼女であるアリスが今日いない事を聞いていたのにスッカリ忘れて
遊郭に来てしまったショウにしてみれば、
そのルーチンワークが押し倒してアヘアヘ言わせたいくらいに腹立たしい。

そんなこと、VRMMOの中であろうと脳内でしかしないが。

ヤツ当りがてら今日は貫徹でモンスタールームを殲滅してまわろうかと
ショウが踵を返した時、何故かAI受付嬢が呼び止めた。
「お客様を御指名されている会員様がいらっしゃいます。
 お会いになられますか?」

「今更身も知らずの相手に「伝言を預かっております。
 『姉分としては、可愛い大事な妹分の彼氏と話をしてみたいという
  これ以上ない立派な建前があるんだがね、ボッチ君』」・・・会おうか」

ショウが通された部屋に待っていたのは、
胸間から零れる豊乳の谷間も艶やかな肌が透けそうな白いスーツ姿のクールビューティー。
金髪に褐色肌のみならず、纏う空気みたいなものがアリスと実の姉妹だと
言われても納得できるだろう。だからといって信用信頼できるかは別である。

世の中には、実の子でも気分で殺す親がいるし、逆もしかり。
憎しみ合い殺し合う兄弟姉妹もいる。

「はじめまして。
 私はアナスタシア。攻略ギルド「白の騎士団」で長を勤めさせてもらっている。

 おっと、君の名乗りは結構。
 君に会ったことがない私が君の名前を知っているのは不自然だからね」

ショウの前に立ち握手を求めてくるアナスタシア。
しかし、ショウは構えこそしないが警戒をとかない。相手は武装していないというのに。
「・・・」

「うむ、結構結構。
 単刀直入に、私は君と個人的に幾つかの契約を結びたいと思っている。

 先ずは、私が支援を行うから私の手が届かない処でアリスを護って欲しいということ」
「寝言は寝ていえ、アナスタシアさんとやらよ。
 誰が自分の大事なモノ護るのに人から頼まれる奴がいるか」

「うむ、実に青臭い意見だ。
 でも、本当に大事なら形振り構わない方がいいのではないのか?」

「アリスを護りたいと言っているアンタが組織力を持っている。
 俺がないのはコミュ力と組織力だけだ。
 アンタが手に負えないような事態なら組織なんぞない方がいいってことだろうがよ」

「青臭いのではなく賢明で何より。 これをもって最初の契約は成された」
「・・・・・・」
嬉々として舞台女優の腕を広げるアナスタシアに魅かれそうになり
ショウの中で返って警戒が強くなる。

欺くことが本性であるこの女を利用はしても、信用も信頼もしてはいけない。
最良なのは、出来うる限りギリギリ行動が見える所まで距離を取ること。

「うふふふふ、君との会話は内容があって実に楽しいな。
 感情的でありながら理性的。アリスが溺れるのも分るというものだ。

 さて、次の契約の話だが・・・私と秘密裏に個人的な繋がりを持っていてほしい」

「???」

一転、素面に戻ったかのように優しい笑みで接してくる褐色美女。
だが相手は某魔を断つ剣の這い寄る混沌を彷彿とさせた。
そういえば、色の違いこそあれソレっぽい容姿スタイルかもしれない。

ババァ、大好きですがなにか? 自分ロリコンに拘ってはいないので (←!!?

「要は、君が知りうる重要と思われる事を私に話して欲しいということだ。
 例えば、我々がまだ知り得ていないこの階層のボスについて、とか
 経験値を効率的に稼げる手段とか、変ったスキル・アイテム・魔法何でも構わない」

「そんなもん、俺から聞かなくてもアリスから聞けばいいだろう」

「色ボケになってしまったが、あれでも公私は区別していてね。
 ウッカリでもない限り君から聞いた情報も君の事についても
 肝心な事をもらしてはくれない。

 私も僅かな情報をえるために惚気以上の話を態々長々と聞きたいとは思わない」

本気で疲れた表情で首をふるアナスタシア。その心労だけ察して余りあるかもしれない。

「アリスぇ・・・
 秘密にはしていないけど、それこそ手間でもアリスに跨聞きしてもらうのが無難だろ」

「君が重要だとは思わなくとも他には重要であることはアリスでわかるだろう?
 それを教えて欲しいのだよ。
 私は周囲に信用信頼があるのでね、情報源については深く聞かれないさ。

 コチラは、アリスのプライベート,彼氏について秘密になるよう手をうとう。
 アリスは私共々下手なアイドルよりも人気があるからね。
 しかも、君を知ってから自然な表情になって一層魅力的になった。
 人気は鰻昇りというものだ」

「どこの芸能人だよっ!!」

「良くも悪くも『電脳世界』というわけだ。プライベートを護るのは簡単だが。

 関係 そう、友人契約の証として、私の身体を楽しんでみるのはどうだろうね。
 君が喜びそうなランジェリーを選んできたのだが・・・」

成熟した大人の色気ある微笑のアナスタシアは過度なスリットのロングタイトスカートから
白いガーターベルト吊りの白いストッキングに包まれた脚片方を付根まで広げてみせた。
言われてみれば確かに、白いスーツに褐色肌を彩っている白いランジェリーが透いている。
ランジェリーのレースまで察っせるから相当だろう。

「どこのエロゲー女マネージャーだっ!!」

「御互い秘密にしなければならない浮気 否、不倫は実に理に適っているのだよ。
 ああ、因みに私も恋人もしくは夫といえる主となる特定の相手はいる。
 だが、これは契約だから君が気に止むことは何もない。 そう、何もない。

 手付に、アリスを精液ボテにした以上の事をココでされても、私は受け入れよう」

「んな事したら俺が普通に死ねるわ!!」

「処で、ココにクエストアイテム『スライム薬』を改良した『触手薬』があるのだが。
 コッチは先に飲んでおいてもストックされてHP・SP回復効果がある『エリクサーⅡ』

 『触手薬』の安全性は実証済みだが、『触手薬』で試されるのは私も初めてだ
 後は、・・・言わなくても分るな」

アナスタシアは胸のブラックホールのような谷間から二種類の瓶を取出すと、
明かに暖かいソレをショウに手渡し背中を向けてしまった。
無防備にフンフン~♪フンフ~ン♪なんぞ鼻歌を歌いながら。


背後で正しくモンスターが生まれた事を知りながら、
脚を肩幅に開き後頭部の団子の下で手を組んで無防備な身体を曝すアナスタシアの背後から
蠢いてきた触手は、彼女の長く引き締まっていながら脂も乗ってムッチリの脚に絡み付き
昇っていく。動けないように固定するため。
更に後頭部から手を動かせないように腕も確保

布切れのようなレースのTバックで左右に分れた脚その間を穿つ槍 ならぬ触手。
「あぐぅっ!!? ま、まさか、行 き成り ア ナル から ふっ!! がっ!!?」

更に腰が浮き上がり仰け反らせる勢いで女陰へ尽きたてられる触手二本。
触手二本と膣壁の間に滑り込んでくる触手三本目、
その触手がアナスタシアの膣を押し広げて子宮口を空気に曝す。
其処へきた圧のかからない4本目は子宮口に対してベコベコとピストン運動を始めた。
そして、馴染んだ所で子宮口を一気に貫き最奥へ。
「よ、容赦 ない な。アナ ルは、フェイン トで、
 私の 子 宮 を 直 接 犯しに くる とは」

アナスタシアが自分が子宮行き成り犯された事を悟って
興奮したためか膣が締ろうとするが許さない。
子宮へ更に二本目を挿入し、子宮の中に空間を作り掻き混ぜるようにグチャグチャと動く。
子宮から零れた淫汁と膣からの淫汁が混じり脚の間の地面をポタポタと濡らした。
「子 宮 の 中を、なめ 回されて いる、みたい だな」

因みに、アナルでは触手がピストン運動を耐えず継続中である。
ユックリ出る割に一気に突っ込まれる方を長くして着々と進行中。

アナスタシアが犯されている自分の子宮に気をやっている間に
上着の裾から潜り込んできた触手は、一気にモチモチ熟肌に張り付く。
ブラジャーと胸 乳房の間に滑り込んだ触手は胸元から先をだしてアナスタシアの目前に。
「・・・この スー ツ は、ダメ に なっ て しまう か。
 一応 代え を 持って 来て いる が、白い スー ツを 着る 度
 私は 今日 触手に くまなく 犯され た こと を 思い 出して しまう ぞ」

陰核と共に尿道を内から刺激しながら先は膀胱の内壁を突付いて尿意を促し
膣には一体何本挿入されているのか淫肉を捏ね回し
子宮には卵管を探しているかのようにのたくりまわり、
アナルは激しいピストン運動、アナルと膣口の間も穴を掘らんばかりにグリグリと、
臍や脇も挿入されないのが不思議な位にズリ擦られ、
ブラジャーの意味なく乳房を絞ってパイズリを行い、
アナスタシタは服は一応無事でありながら膝がガクガクで立っていられないほどに
犯されてはいたが目の前の口もとの触手ぐらいはと咥えようとすると逃げられてしまう。

「ふっ、ふふっ、私は 唯の センズリ 対象か」
身体中を余すことなく男根をこすりつけているかのように撫で回す触手の意味を悟ったか、
敗北の苦笑を零したアナスタシタは舌を伸ばして目前の触手をチロチロと舐めてやる。

自分は見えなくても服の上からでも分るくらいに凸凹凸凹凸波打つ御腹の
腰骨の中を削り広げられているかのような感触で分り難くなってはいたが
ゴロゴロと下痢のようにだが下腹部から上へ遡ってくる気配に、
この僅かな自由ですら直に奪われてしまうだろうということをアナスタシタは察していた。

アナルを犯す触手の激しいピストン運動、出る分より入る分が多いなら
触手は大腸から長い小腸へ長い腸性器を真直ぐに慣らしながら胃を通過して食道を遡り・・・
アナスタシタは唯の嘔吐感とは異なる感覚をハイズリされている胸の奥に感じたのも一瞬、
咽喉が膨らみ
「ぐげぇぇええぇえっ!!」
クールビューティーのものとは思えない声と共に出てきたのは
彼女の体液塗れの触手だった。

アナスタシタは最早喋る事も難しく、それでも男根を根元まで口淫をしている時のように
咽喉を鳴らして嚥下し、唇で食み、舌を這わせる。
暴れる触手に顔をペトペトと叩かれるが。
喋らなくなった事を幸いとしたか、アナスタシタの唇に迫る触手。

「ふがっ!!?」
アナルから口まで貫通している触手がアナスタシタの口を大きく開けさせ
其処に飲み込まれて行く触手一本は彼女の関係なく嚥下されていった。
触手一本は口腔をくまなく蹂躙し咽喉に擦り付いてアナスタシタに嘔吐を覚えさせる。

身体中をくまなく犯されて意識が遠のきかけていたアナスタシタは、
不意に触手が動くのを止めるのを感じた。

「( ああ、ついにトドメを刺されてしまうな )」

アナルから口,口からアナルを犯していた触手も急速に引き出され、
アナスタシタの中心に先が据えられる。

触手の根元の方から先を目指して触手を大きく膨らませながら
先端目指して進んで行くのがアナスタシアの視界に入った。
だが、それは一本の触手につき一つの塊ではない、3、4、5と続いてくる。
「っ!!?」

ちょっと待て!! 流石にソレは有得ない量と数だとアナスタシタが慌てても、もう遅い。

ブシュ!!!
「~~!!?」
第一弾が先端に到達し、木工ボンドのような精液が内臓に直接かかり粘膜を焼く。
褐色の肌を白に染め始める。

ブシュ!!! ブシュ!!!
「~~~~!!?」
二弾三弾の精液がアナスタシアの内臓の粘膜を隙間なく焼いていく。
白のスーツが精液をすい、アナスタシアの身体に張り付いてきた。

ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!!
「~~~~~~~~!!?」
この頃になると、アナスタシアの内臓の中は殆ど精液に満たされつつあった。
既に白のスーツは精液でボタボタで、足元に精液の水溜りが出来ていた。

アナスタシアには見える。
自分の姿をしたガラスの器に精液が注がれて溢れてくるのを。

ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!! ブシュ!!!
「~~~~~~~~~~~~!!?」
触手の中ですら精液の渋滞が起り始め、ボタボタと僅かな逆流しか許さず
アナスタシアの子宮を、膀胱を、消化器を、肺を膨らませ始めた。

スーツの前が弾けと飛び、既に精液塗れになってしまった身体が露になる。
妊婦の様子を早送りしているように膨らんで行くアナスタシア
全身精液のシャワーを浴び、精液を汲まなく肌に塗り込まれ続ける。

妹分のヘンタイ具合を甘く見、己から作った淫獄から逃れる術は彼女にない。

ナミナミと精液を注ぎ込まれているが、ガラスの器が精液塗れになりながら
キシキシと断末の悲鳴を上げ

股間から口から鼻の穴からも木工ボンドのような粘度なのに猛烈な勢いで噴出す精液。

瞬間、アナスタシアは自分の身体が爆発するのを感じた。


部屋の中は精液で水浸しだ。
バケツなど生易しく、風呂桶何杯ぶちまけたかのような様相。

その中に二つ人の姿があった。

一人は全裸でどこかやつれた感の男。
ベットに背を預けて燃え尽きたように項垂れたまま動かない。
時々ピクピク痙攣しているように動いているから生きてはいる。

一人は、着崩れたスーツの女。
床に横たわり半身を精液に漬しているが男と違って既に精液漬けの様相だ。
白いスーツは濡れれば透ける代物だが、白濁液なので+-ゼロに
褐色の肌が白濁液に透けてみえるくらいである。
その表情は虚ろで、瞳は魂が抜けてしまったかのように光はなく所謂レイプ目だ。

「ふふふ・・・楽しませてもらったよ。

 こんな風になってしまうとは、流石に私も予想外だったがね」

女、アナスタシアの精液で濡れた唇から発せられるのは本来の斬れるようなものではなく
聞き取り難いガラガラの嗄れ声。
声と共に唇の間からゴボリゴボリと精液が零れてくる。

「私の身体の中、肺の中まで君の精液で一杯だ。
 コレでも生きていられる、素晴らしきかなこの世界」

「あ、悪女め。極甘の誘いにのった、俺が、バカだった・・・コレは二度と、しない」
男、ショウも枯れ声だが、コチラは疲労と水分が足りないものからだ。

「・・・済まない。今のは私も自棄だった。 私も、一度でコリゴリだ。
 次は、スライム薬で」

「男体に溺れて、精液で溺死しろよ。 あぁ、アリスとラブラブしたひ・・・」
「私が「しねえよ」・・・ヒドイ男だな君は、恋人の姉分をこんなにして」

「自作自演、乙」

結局、体力の消耗が少なく先に復活したアナスタシアが
精液塗れの部屋を綺麗にし、服を綺麗な白いスーツに着替え、
ショウにポーション瓶のストローを加えさせて出て来た。

今だ部屋で睡眠を貪っているショウは、置かれた綺麗なランジェリーにどんな顔をするか
アナスタシアは少し楽しみであり、其処を直接見れないのが残念である。

アナスタシアはさっきの今である以上に
白いスーツを着ているため、自分が全身汲まなく触手に犯されているのを覚える。
『リフレッシュ』したのに心なし身体から精液の匂いがしているような気もする。

因みにアナスタシアは
汚れたパンティで膣に栓をして子宮に妹分の恋人の精液を留めているだけでなく、
消化器官にも上の食道から胃,腸性器まで精液タンク状態であり、
膀胱も精液が詰っているが粘りがありすぎて出てこずで常に尿意を覚えている。

当分満足に喋れずセックスも出来ないが、
喋れないのは解呪不可な期限性呪いで誤魔化しが利くし
恋人達が帰ってくる前には身体の中の精液は消化している。

「ああボッチ君、君はやはり危険な男だ。女が求めるモノを与えてバカにする」

アリスは、素の自分を理解してくれるもの。
アナスタシアは、自分偽っている罰。
セックスなどソレが分り易いものに過ぎない

アナスタシアは独り言のために肺から逆流してきた精液を口の中で舌を絡めた上で
態々咽喉を鳴らし改めて嚥下する。
消化は順調に進み、はちきれ戻しそうな満腹感は薄れてきた。

「ああ、私は罪深い女だな。皆を騙し、希望の偶像を演じるなんて

 オマケに恋人達にだまって妹分の恋人と不倫までして。
 全身精液漬けにされたなんて・・・こんなこと人には言えない。

 私の本性が皆にばれたら、魔女か、売女か、何と罵られるだろうか」

白いスーツに豊かな乳房にポッコリ膨らんでいる下腹部という肉々しい身体の
陰影が露に浮び上がらせ艶っぽく歩く褐色美女を
通り過ぎるプレイヤーは彼女をビキニアーマー級の恥女で
最高ギルドの長とは微塵も思わないだろう。

後日、精液の消化が終わり精算がすんだ経験値をみたアナスタシアは、
その値にアレだけ濃いプレイすれば溜まって当然だと納得したとか。




この遊郭は、基本的に会員女性プレイヤーを護るための一連のシステムである。
簡単な処では、交際すると決定して一定期間過ぎないと
会員(女)と客(男)が正式にパーティを組めない制約がある。
一方で、二人一緒なら宿泊施設を使いたい放題というものがある。

と言う訳で、狩猟など荒稼いできたショウは何時もの約束の時間に遊郭へやってきた
もとい、アリスの処へ帰って来た。
「会員様が御待ちです。御客様、奥へどうぞ」

「やぁ、御帰り」

出迎えたのは最愛といえるオンナノコではなく、嫌悪感すら懐く美女。
攻略ギルド「白の騎士団」アナスタシア。
表評判では万軍の女帝や褐色の聖女騎士などとクールビューティと謳われ
その微笑に男女関係なくクリティカルをくらったといわれているが、
今目の前にいる過剰艶気の白スーツ女はトリックスターというに相応しく
胡散臭い笑みを浮べている。

「チェンジで」

「開口一番それはないのではないかい?」
「帰れっ!!」

「君との不倫の後で私が表情豊かになったと夫達は喜んでいたのだがね、
 最近私が心の起伏がなくなってきて無理しているみたいだと心配しているのだよ。
 私も、ほら、色々と秘密を抱えているものでね、夫達への罪悪感で胸が苦しくて」

「しらんがな。夫婦の悩みはミノタウロスさんにでも聞いて来い。
 てか、夫達って何人いるんだよ」

「脳筋が一人、コレが忠実で強いのだが考えて行動してくれなくてね。
 根暗が一人、頭は良いのだが直に悪い深みにはまってしまう。
 外面が一人、機転は利くが周りに人がいないと情緒不安定になる。

 流石に私でも三箇所しか大きいものを受け入れられる穴がないのでね」

「旦那さんたちに可愛がってもらってきやがれ」

「私が今欲しているのは夫たちのくれる優しさではない。

 そうそう、アリスは帰ってこないよ。 帰りは夜遅くになるだろうね。
 私が、そういう用事を言い付けたから」

「何、だと?」
アナスタシアともうコレ以上はないと踵を返したショウは足を止め後ろを睨む。

「ふふふ、駄々は捏ねなかったが、あれは君に速く会いたいとベソをかいていたのだろう」
瞬間、アナスタシタは後ろの壁に叩付けられていた。部屋の真中に立っていたはずなのに。
スーツの前は開かれ、白いレースが麗しいブラジャーの中に差し入れられた手が
男の手でも手に余るパンパンにつまった水風船のような乳房を握り潰す勢いで鷲掴み
胸を強く圧迫してアナスタシタを空に浮かせている。

それをしている目の前の男の表情は憤怒ではなく、無。

「怖い、恐い。彼女には、みs みせられない、顔だ」
アナスタシタの股間を掴み上げる手。
スカートを避けて中三本の指を根元までパンティをものともせず膣に捻り込み、
親指と合わせて恥骨を強く強く挟む。
現実でなくても、脳髄をガンガン叩いてくる衝撃で悶絶ものだ。

丸で辛い物を食べて口から涎があふれ出るように、膣から零れる淫汁が床に滴り落ちる。

「あんたのこの格好もトテモトテモ人様に御見せできないな、皆に慕われる騎士の聖女様。

 どこの馬ともしれない男に肉人形扱いされる今の気持ちって、どんな気持ちだ?
 なぁ、どんな気持ちだ?

 ほらほら、喋らないとマンコが割れて旦那さんらを喜ばせられなくなるぞ」

「そういう君こそ、今すぐにでも私の膣に君の貧疎なペニスをねじ込んで
 アヘアヘとだらしない顔をさらした挙句に私を妊娠させるほど
 ザーメンを流し込みたいのだろう?

 私の身体は、男のみならず女性もうらやむプロポーションをしているからね」

「萎えるわ~~。シオシオパ~~って、めっちゃ萎えるわ~~。
 幾ら見た目が幾らよくても中身が性悪だと、塩に漬け込んだ胡瓜よりも萎えるわ~~。

 料理サンプルと同じ位に食べる気しないわ~~」

「・・・それは素で、私も一寸傷つくのだけれとね」

「アリスッパイなんて、天上の特大プリン!!
 口に含むと丸で蕩けてしまいそうな柔らかさ。ミルクの甘味に仄かな塩気は正しく甘露。

 それに比べて、テメエのは中年オバさんの腹の贅肉の塊の方がまだましだな。
 握力リハビリ用ゴム鞠か?」

「私の胸は正真証明天然モノだよ。贅肉を寄せてもいない。
 運動しない生活をしていたから、
 体勢を綺麗にする補正下着をつけていたら勝手に育ってしまったのだよ。

 思うに、本来太腿や御腹に付くであろう肉の分の栄養が最初から束縛のゆるかった胸に

 ・・・何故、私は素で反論しているのだろうね」

「しらんがな。
 それを世間一般の女性は知りたがってるんじゃないのかよ」

「もう、一度育ってしまったものには手遅れだろう。
 私のプロポーションは、四角い西瓜を作るのと同じようなものだ。

 だから何故、素の会話を」

「正直、あんたの遊びに付合ってられねぇ。
 ようは、アンタをイジめてイかせればいいんだろ?

 俺、あんた相手だともう、立ちそうでも立たなくて何か腰重い。
 アリスだと速攻でアナコンダ様降臨してくれるのに」

ショウが無の表情をといた其処にあるのは、疲れ。
 
 ホント、旦那さんらに可愛がってもらえよ。
  あんたは何だ、同人誌みたいな俺のダメ姉か? 俺に甘えてくるなよ。

言葉にせずとも表情が語っていた。 

「・・・最早、女として歯牙にもかけられていない私は、
 絶望したと叫んでもいいのではないのだろうか」

アナスタシアは演技臭く嘆いて見せるが、オンナをコワす男の手の動きは止まっていない。
アナスタシアの股間はキシキシと軋み、パンティを濡らしてポタポタ滴り落ちた淫汁は
その下で水溜りとなっていた。
だが、搾り出されたようなモノとは異なり、どことなく粘度を増している感。

「あんたは、コワされる自分をタンノーでもしてろ」
アナスタシアは顔からベットに投げられて、
上半身突っ伏しお尻を高く上げた妙齢の女性としては恥ずかしい格好に。
スカートは捲り上がり、布切れで分れたムチムチのオシリが剥き出しとなる。

アナルに容赦なくねじ込まれた指が直腸をグルリと擦りあげ、
アナスタシアの背筋を鳥肌が立つゾクゾクとした感覚が付き抜ける。
モンスターを薙ぎ払える力はどこへやら、身体を動かす程度しか力はでてこなかった。

「投げ捨てるなんて、大人の女性に対する扱いではないね」
「アンタは唯の肉人形・・・ってほどでもない駄肉の塊だ。俺の性処理にも使えない」
アナスタシアのアナルが広がり、中にある指が三本四本と増えていく。

だが、アナスタシアの全身を走り回るゾクゾク感はアナルからのもの以上があった。

オンナに気遣いせず、アナルがダメージを受けない勢いでグリグリ広げられて行く。

「アリスのオシリは柔らかでアナルも簡単に開いたけど。

 アンタのアナルは柔らかというよりだらしがないな。
 ダンナ達コレで満足させられるのかよ」

「私の夫達は 君みたいに アナルに 手を ねじ込んで くる 真似は しない」

アナスタシアのアナルに手首までねじ込まれ、
手が丸で怪奇の生物のように容赦なくワサワサと動き回る。
余りにもワサワサ動き回るので腸壁は絡み付けなかったが、
大きく広がってとまった掌に手袋のように張付く。

ピギュ!!? と、アナスタシアから余りにもらしくない小娘のような悲鳴が零れた。
手が腸壁越に完全掌握したのは、そのアナスタシアの子宮なのだから当然だろう。
その衝撃、巨人に自身を握られてしまったかのように錯覚させられる。

「お、オンナの 大事な 処 を 乱暴にィィィィィィィィィ!!?」
ズギュムズギュムと握り込まれる子宮が、アナスタシアの意識を吹飛ばした。
腰から下は丸で別の生物のように脚は力なく広がって弱々しく痙攣を起す。
淫唇からは子宮から絞りだされるかのように淫液が溢れ零れベットのシミを広げていく。

「女性にとって大事でも、オマエのは汚物袋だろ。
 卵巣が脂が乗ってプリプリしてるのにゴム臭そうで含む気にもならない」

イ゛は、ア゛かオ゛か、大きく開けられた唇は自ずとベットに圧しつけられて
愉悦と恐怖と歓喜が完全に混じった悲鳴はくぐもった音として、誰の耳にも届かない。

アナスタシアは突っ伏してオシリを高く上げた状態から仰向けにひっくり返された。
精神の制御から離れた肉体は、丸で鮮度の落ちた蛙に電流を流しているみたいに
ビクビクと筋肉が震えても骨格は糸の切れた人形のように動かない。
タイトスカートのスリットからだらしなく投出された脚と真直ぐに伸びたままの脚の間、
入っている男の腕はスカートに隠されているが手首以上入っているだろう。
そのアナスタシアの腸性器はというと、出入り口こそきついが
中の淫肉は鮮度が失われたかのように張り付くことなく力なく絡み付いている。

上着の前は開け放たれ、ブラジャーから解放された大山脈は力強く上を向いているが
連日続く大地震に崩壊か大噴火かといったところなのかも知れない。

顔はクールビューティの凛々しさやトリックスターの胡散臭さなど地平線の彼方に吹き飛び
顔面崩壊だけでなくひっくり返された今なのに涙や涎や鼻水がとどめなく流れ出す。
今のアナスタシアを誰がみてもアヘ顔恥女の正体は分らないから公衆便所に最適だ。

腕なんて肘が曲って万歳にもならず指先だけが痙攣し、飾りにもならないと偉い人も分る。

そんな状態にあってなお、アナスタシアは優れた才能故にコワれていなかった。
唇はアゥアゥと痴呆のように喘いでいても、瞳は恐怖か期待からかキョロキョロとさ迷う。

「早々、触手薬の使用者としての感想、今しておくぞ」
少しでもアナスタシアの意識を保たせておこうというショウの悪辣。

「アレ、フルで使おうとするときっと脳味噌が焼き入れる。 聞いてるか?」
アナスタシアはガツンと殴られた。御腹の中から、乳房を。

「触手一本一本に触覚だけじゃなく視覚と
 味みたくないから使ってないけど味覚もあるから
 処理しなけりゃならない情報量が半端ない」
アナスタシアの御腹が度々盛り上がり、乳房と合わせて三つの山脈が衝突する。
衝撃に、アナスタシアの口からゲフッと吐息だけでなく涎やらの液が一層零れる。

「他になにがあったかな、なあ?」

「あんた、性根性悪なくせに内臓は綺麗だったな。
 本性で不味そうに見えて台無しだったけど」

「ああ、アリスの子宮ペロペロしたいなぁ、卵巣シャブシャブしてみたいなぁ。
 きっと甘いんだろうなぁ・・・アリス壊れそうだし駄目だな」

「てか、難で俺がアンタをイジメなきゃならないんだよ。
 幾ら直接のシガラミがないからって

 ・・・聞いてないし」

アナスタシアから引き抜かれるユックリと男の腕に、
今までに溜まりに溜まった腸液が共に溢れ零れる。

蛙の死体のように大きく広げられた股の間 アナルはポッカリと大口をあけて
濃いピンク色の内臓を曝し、アナスタシアは白目?をむいて本当の死体のようだが
カヒュッカヒュとか細い吐息だけが生存を証明していた。

ショウは、ポリシーに反して身体に毛布をかける以上のアナスタシアの介抱をしない。
彼女自身がそれを望んでいないから。

意識を取り戻したアナスタシアはイソイソと駄目になった衣服を着替え直す。
先の事などなかったかのように素面だが、手がプルプル震えている。
ヘドロの中の蛙を見るかのような視線を感じ、時々身が竦もうとしている。

「感じての通り、私には秘密がある。
 それは君の言っていないだけの秘密足り得ない秘密と異なり、
 墓場までもっていかないのなら私の評価が反転し断罪される秘密だ。

 私が君にヨゴレを押し付けた性ではなく、正しくその嫌悪の目を受けるだろう」

「もう、顔芸やめるから。コレ、ホント精神的にくるんだぞ」

「・・・君は、私の罪を知ってもきっと変らないだろうな」

「アンタは最初から胡散臭かったからな。大量虐殺コーディネーターでも納得する」

「流石に、其処まで大それた事はしていない、かな。

 私の懺悔を聞いてくれた礼だ。受け取り賜え」

やっぱりアナスタシアの胸元から引き出されたものは、スポッとショウの掌に治まる。
それは御丁寧に人肌温かい鍵だった。

「遊郭のアリスとの共有キーだ。あの子を出迎えてやってくれ」
「いわれなくても。 ホント、難儀な姉分は苦労させられるぜ」

「君のような面倒見のいい弟分がいてくれて、私は助かる。
 今夜は全てを忘れて夫たちに泣き付き甘えられるだろう」

「俺はな、やっぱりアンタの事が好きにはなれない。
 でも、律儀な処・・・自分ルールを曲げない所は嫌いじゃない。

 それがアンタに性欲わくかは全く別物だけどなっ!!!」


「・・・これが、ツンデレか。 なるほど、萌えるな」




攻略ギルド「白の騎士団」の団長室。
そこは何故か、女子会が開かれるようになっていた。

事の起こりは、『ダークエルフ姉妹』と悪い意味で揶揄されていた二人が
どことなくチョコレートのような人当たりの良さを感じられるようになってきた処に
一人の魔法使い女子が二人に恋人がいるに違いないと恋愛相談を持ちかけたに始る。

「要は、初エッチが上手くいくか不安なのだろう?
 私の夫から君の彼にそれと無く上手く行きそうか様子をみさせてみよう」

「失敗を心配するより勢いでやってしまった方がイイのでは?
 彼と一緒に色々してみる方が楽しいでしょう?」

アナスタシアの気遣いは頼もしく、アリスの体験に基づく発言は目から鱗だった。

魔法使い女子は速攻でキめた。タンカーである彼を押し倒したとか云々。
初エッチが上手くいったか如何かは別として、彼も先輩に教えを請い、
二人共々やっていくだろう。

後は、噂が噂を呼び、ドミノ倒しが如く。

「先生、私、彼氏が欲しいですぅ~~」
「諦めたら其処で試合終了ですよ とでも言って欲しかったのか?
 先にターゲットを定めろ」
「皆、彼女持ちなんですよぉ~~」
「御勧めできないが略奪愛 が否なら、ハーレムを容認。
 それが出来ないのなら、試合終了だ」
「ぎゃぼっ!!?」

「・・・彼が、ふ、フェラしてみてくれって」
「私の彼は、私が御口でしてみたいって言ったら嫌がったけど、
 いつも私の事食べちゃうくせにっていったらさせてくれたわ。
 何だかんだいって気持ち良かったみたいね クスッ」
「きゃー、アリスさん大人ー悪女ー。 そこに痺れるー憧れるー」
「・・・(言えない。それがホンのチョビットの優位な話で、基本的に負けてるなんて)」

 アリス、ムチャしやがって・・・

「そういえば、御二人の彼氏って何方なんですか?」
誰かの質問に、アリスは笑みを浮かべたままピシッと固まった。如何ぼかそうかと。
アナスタシアも背中に一筋の冷や汗が流れているのが見えるかもしれない。

「私はホラ、何故かアイドルみたいに人気があるから中に作るわけでもいかないですし」
「どんな人ですか?」「職は?」「レベルは?」「好きな体位は?」
「えっと、孤高で強い人。コレ以上いっちゃうと誰が分ってしまうから、後は秘密。
 好きなのは私は後ろからギュってされるの。彼は向かい合うのが好きみたい」
「「「「「きゃ~~~~」」」」」

皆の視線がアナスタシアに集中する。長だからといって何も言わないのは許さない。

「私は立場が立場だから誰だと言う訳にはいかないだろう。
 ただ、向こうも妻がいると公で言ってくれている。

 好きな体位は・・・まぁ、色々だろうな。結局することは変らない。
 私は、口でもアナルでも忌避はないのでね」
「「「「「「おお~~~」」」」」」






「40階層のボスはクリムゾンドラゴン、デカ物西洋竜ドラゴン上位種だ。

 弱点は、これ見よがしに胸にあるカラータイマーっぽい逆鱗。
 コイツがデカイ分、他の所は粗攻撃を受けつけないと思ったほうがいい。
 デカイ上に立ってるから素の接近は届かないし、狙ってる遠距離攻撃は避ける。

 突撃で轢殺しに来るし,近づけば前脚の薙ぎ払って吹飛ばす。
 最も脅威なのは掃射時間があるレーザーブレス。
 コイツは軽装なら即落ちるだろうし、耐火の重装も防ぎきれないと思った方がいい。
 しかもレーザーブレスを撃ちながら頭を振れる、下手に避けると薙ぎ払ってくる」

部屋へユックリと入って来たショウは、先制攻撃とばかりに開口一番に
椅子に座って優雅に待ちうけていた魔女が如きアナスタシアへ切出した。

「なるほど、迂闊に武力偵察を入れると殲滅されかねないな。
 犠牲が出る前に貴重な情報感謝するよ」

「・・・シリアススイッチはいった?」
「ああ、御かげで色々コチラの事を処理できそうなのでね、
 時間を割いても来た甲斐があった」

「今のアンタは犯したいくらいにセクシーだな。ソレが表のエンプレスモードか?」
「話を聞いていてくれるなら私を犯しててくれても構わないよ。
 もともとセックスしながら話をするつもりだったからね」

いつものトリックスター的な怪しい笑みを潜め、
出来るキャリアウーマンかクールビューティと言うに相応しい真剣な表情のアナスタシアは
戯言にも表情一つ変えずに応じる。

導かれるまま白スーツを脱がさずタイトなロングスカートは深いスリットが入っているので
ベットの上で抵抗なくマングリ返し。足首を紐で固定。
パンティの薄布腰でもパックリ口をあけている事がわかる淫唇を、
実際に布をずらして見れば膣口も小さく口を開けて厚縁子穴の子宮口まで覗けていた。

「わがギルドは、大まかに二つに分けられる。 前線戦闘系とサポート系。
 この前線戦闘系は更に二つに分けられる。対ボス戦を念頭においた主力とサブだ。

 そして改めて、わがギルドの人間を2種類に分類できる。
 Aグループは生残って真剣に攻略することを考えている人間」

「もう一つは攻略をまともに考えてない連中?」

前戯もなく、そそり立つ男根をアナスタシアの膣へ前方の肉を抉るように刺し込む。
尿道を刺激されているのだが、アナスタシアは表情一つ変えず、
体勢に逆らい収縮しようとして尻肉がピクピクと痙攣した。
圧し掛かってくる男の体重を、アナスタシアは全身で受け止め両手でベットを掴み耐えた。

「そう、未だにゲーム感覚で本当に死んでしまう危機感のない
 ・・・いや、自分は大丈夫と変な自信がある者。
 自分が頑張らなくても誰かが解決してくれるという日和見。
 現状を理解していないBグループだ。

 Bグループのサポート系はまだ構わない。趣味に走るからこそ仕事には五月蝿いからな。
 
 問題は、主力Bグループだ。なまじっか力を持っている分、英雄気取りで助長する。
 その力を使いこなせていないし、
 君のように一人で頑張ってきたわけではないというのに、な」

「好んでボッチだったわけじゃねぇよっ!!!」

アナスタシアのスーツの前とブラジャーを開け放ち、
勃起している乳首を指先で押し込むようにして豊かな乳房を
鷲掴む 揉み捏ねる 捻り上げる

「『アレキサンダー=ペンドラゴン』聖剣のアーサー、コイツが一番の問題だ。
 初期に攻略に有効な強力な装備を手にいれてギルドヘやって来たが
 装備とスキルに頼り切りな力圧ししかしない、ビックマウス。

 そのくせ私やアリスに並ぶほど華があるから、実情を知らない連中に人気がある。
 気前がイイ風に見えるが貢物があるから貴重な回復アイテムでも平気で浪費する。

 ヤツがギルドにいるのは、ギルドが一番攻略に近い処にあり、英雄になりたいからだ。
 要は、ヒーローになりたがってソレっぽく演じている超俗物といった処だ。

 本当に、ひっそり死んでくれないだろうか、あの口だけ男」

「どんなけっ!!?」

アナスタシアの冷たい剣幕に、亀頭のエラで女の尿道裏の淫肉を掻くのが思わず止まって
腰が密着する。 子宮が男根に抉られ拉げる。

「そういうが、ヤツはアリスを狙っているぞ。
 セックスが解禁されたことを知っているから、ハーレムを作っている。

 まぁ、レベルの高い実力者には相手にされず、相手をアクセサリーと
 性処理道具にしか見ていない輩だから、相手との相性はなきに等しい。
 セックスが経験値になることまでは辿り付けないだろうがな」

「よし、そいつは俺が殺す」

パン生地のように揉み捏ねられるアナスタシアの乳房がヌルヌルしてきたのは
果して汗だけの要因だろうか。仄かに部屋の中にミルクの香が漂って来ている。

「やめておけ。君が手を汚してレッドネームになる価値もなければ、
 しっかり処理しなければ死んでも周囲に害を撒き散らすだろう」

「なんて傍迷惑な・・・」

「今はまだ固定砲台としては優秀だが、クリムゾンドラゴンには通用しまい。
 体のいい餌だ。

 それでヤツだけ死んでくれるのならいいが、嗅覚もいいから生残るだろう。
 周りを犠牲にしてでも。 何せ、英雄様だから。

 いっそうのこと私の手で処分したいが、それをするとヤツの信者が抑えられない」

アナスタシアの乳房が男の体重をかけて嬲られている一方で、
尿道裏の淫肉が男根亀頭のエラで掻き上げられる。
快感と排尿感にアナスタシアの腰はプルプルと震えた。

「信者って・・・」

「ヤツが攻略してくれると本気で信じている者だ。
 それが、サブAの一部だから性質が悪い。

 そこで、だ、クリムゾンドラゴンにヤツを片付けてもらう。
 そのクリムゾンドラゴンをアリスが倒し、ヤツを批難すれば、ヤツは終わる」

「そんなに巧くいくか?」

女に与える快感が強ければ、男が得る快感も強い。
射精の時は近いが、実にユックリとした動きでピストンを行う。

「ああ、ヤツのパーティは全滅してもヤツは生残るだろうな。
 其処にもう1,2人生残って、証言してもらうだけだ。

 ・・・2パーティーでクリムゾンドラゴンを倒せると思うか?」

「俺はやっぱり、結局一人でクリムゾンドラゴンを倒すつもりで動いてきた。
 正直、アリスを危険な所に連れて行きたくないならな」

男根亀頭のエラの張り具合が増してきたことで男の射精の時が分ったのか、
アナスタシアの腰が悶えるように動く。

「では、現在最強の2パーティー+君なら?」

「言ったろ。一人で倒すってな」

「それは、可能なのか?」

「不可能なら、論じる前に俺は生きてない。
 100%成功するかと聞かれれば、其処まで持っていく時間がいるとしかいえない。

 まぁ、様子を見て考えた上での援護射撃なら助かるかもしれない。
 結局、下手な策を練るより堅実にやる方が一番いいんだよ」
「???」
「見ての御楽しみってこった。 トドメを刺す手柄は譲ってやるぜ」

アナスタシアの股の間に押し付けられる男の腰、
子宮口が唇を開けるほど男根亀頭を押し付けられて小便のように出された精液は
最奥が重力にしたがって一番下になった子宮へダクダクと流れ込む。

子宮壁に精液が伝い流れ子宮の最奥から順調に溜まって行くのを
アナスタシアは具に感じ取っていた。

「ああ、ドコゾのとは違って君は実に、実に頼もしいな。

 ・・・私が、トドメを刺されてしまったようだ。
 子宮が疼いて仕方がない」

「萎えるから、トリックスターモードにならないでくれよ。
 エンプレスモードなら、このままもう2,3発出してやる」

「皆から慕われる騎士女王を本当に犯して肉便器にするとは、トンでもない無頼だな。
 本当にキケンな男だよ、君は」

「騎士女王だろうが女には違いない。
 男は皆、大概一度は騎士女王を頭の中で犯してるだろうさ」

「だとしても、実際に今セックスしているのは夫ではない『身も知らず』の君だ」

「アーサーとやらだって『万軍の女帝』アナスタシアとセックスする妄想するだろうし」
「それは本当に虫唾が走る。甚だ不快だ。実に不愉快だ。
 チッ、ヤツの頭を吹飛ばしてやろうか」

「・・・ほんと、どんなけぇ」

「セックスしている時にヤツの名前が出てくるだけで
 自分がヤツに犯されている想像をしてしまい、
 私ですら思わず犯される小娘のように泣き叫びたくなってしまうくらいだ、私ですら」

その後、その名が素で禁句となったのは言うまでもない。

「参考までに、各階層のボスを君一人で如何って攻略したか教えてくれないか?
 私が上になって動こう」

一度離れたショウに、脚を縛られたままのはずのアナスタシアはスルリとベット脇に立つ。
ベットに横たわったショウのそそり立つ男根の上に
スカートだけ脱ぎ捨てたアナスタシアは跨り腰を落とした。

アナスタシアの中では、男根を全て咥え込んだ膣の上にある子宮が
中にある精液の重さもあって御腹側にボテェ~と頭を垂れる。
これで子宮から精液は簡単に零れず溜まっていくだろう。
その腰は細いのに、御腹には成熟しているだけあって肉が付いてるので可也の余裕がある。

ショウの下から見上げる視線だと、アナスタシアの乳房の大きさが良く分る。
球の半分以上あるスイカップの頂点プクッと大きく盛り上がった乳輪と乳首は前を突き、
アリスの大きくても繊細なモノとは異なり、一回り大きく圧倒的であるが大味感が強い。

その巨大な障害物を両手で左右に避けると正しくクールビューティが見下ろす。
意思の弱いものなら、アナスタシアに意がなくとも頭着きたくなる美貌だ。
もっとも、彼女の恥態を知っているものからすればその限りではないかもしれないが。

どんなに凛々しかろうが、彼女の身体は既に精液という猛毒に子宮から蝕まれている。
一撃で彼女をコロして肉便器に変え、麻薬のように虜にする・・・
その身体が、男を悦ばせるセックスをするためのものであるので、尚更。

「10階層はスライムキングだったよな。
 あれは、火をつけた油樽放り込んで厄介なゼリー吹飛ばし核剥き出しにしてサクッと」
「・・・体当たり攻撃しかしてこなかったとはいえ、
 我々は火力集中させて漸く倒したというのに」

アナスタシアのオシリが重々しくも抵抗らしい抵抗はなく引き上げられる。
そしてタプンといった感で降りてきたオシリ
膣を男根を扱上げるよう締付るので、強烈な快感に男根が力を急速に取り戻して行く。

「20階層のフェンリルは長期戦だな。
 俺も回避型だからグレイズでカウンター撃込んでチクチクと」
「やたらと動き回るから私達は包囲するのに難儀したというのに
 たしかに、アレなら1対1の方が戦い易いかもしれないが、それでも・・・」

男根が成長したので、膣を緩めようとエラが淫壁をガリガリ削ってくれる。
アナスタシアはその絶妙具合がきついのか、
男の絶頂が近いのを幸いに腰をシッカリ据え、腰を小刻みに動かす。
子宮口と男根鈴口がギュポギュポギュポと強烈なディープキスをかまし、
淫肉がエラに食い込み幹に隙間なく絡みついた。

「30階層オークキングは、配下にハバネロゼリーぶつけて最初から相手にしなかった。
 配下は倒さなければ新たに呼ばれないからな」
「ハバネロゼリー?」
「ああ、スライム(赤)の肉な。超強烈目潰しだけじゃなく料理にも使える」
「そんなに簡単に攻略されてたとは・・・
 オークナイトとオークメイジに戦力を割かれた私達の苦戦は一体」
「こっちは一人なんでな、正攻法じゃなくて楽しようとした邪道ってやつだ」
「あっ? いやいや、一寸待て。 一対一で、あのオークキングに勝っただと?」

アナスタシアの腰の動きが止まり、その御腹の中から
ビュルルルルルルルルゥ~~という噴出音とビチャッベチャッと粘液が滴る音が
聞こえてきそうだが、アナスタシアの御腹の肉が意に関係なくプルプル震えるだけだ。
古い精液に新しい精液が加わるが、同じ男のものでありさっきの今なので
直に交じり合って行く

「・・・重いな。 私には、其処まで自由な発想はない。
 勝てば官軍。ローリスクハイリターンの精神は重要だぞ」

アナスタシアの膣肉とショウの男根が絡み合う。 
が、アナスタシアの中で男根が力を取り戻す気配はない。
正直、子宮はイッパイイッパイでコレ以上注ぎ込まれても零れてもったいなく
アナスタシアにしてみれは幸いなのだが。

アナスタシアが腰を上げると、萎びた胡瓜のごとく男根が抜け落ちた。
男根は全体的に淫液で濡れているものの、鈴口に精液が滲んでいる程度しか汚れていない。
しっかり子宮にまで精液を吸い上げているとはいえ、男根尿道に極若干僅かは残る。

「私が口で綺麗にしよう」
「ノーセンキュー!!」
「即答だな。アリスから苦手だとは聞いていたが・・・
 これでも、夫たちには喜ばれているんだぞ。 フェラくらい私からさせて欲しいものだ」

「トリックスターモードになるなよ。普通に噛み付きそうだからな。
 フリじゃないからな!!」
「分っている分っている。
 私が面白がると君は形振り構わず逃げてしまいそうだから自重する」

やれやれこの駄々ッ子は と言わんばかりに頭を振って呆れてみせたアナスタシアは
ベットに浅く腰を下したショウの股の間に膝をつく。

ちからなくレロ~~ンと項垂れる男根の先から今にも滴り落ちそうな精液の雫を
アナスタシアは舌を長く伸ばし先で拭いとり口に含んで堪能してみせる。味わう。
それは彼女をして、非常に『美味い』と感じられた。

様子を覗おうと見上げて、ショウと目があう。
征服感にも、加虐感にも、被虐感にも支配されているわけではなく単純に感心していた。

「パイズリでもしようか?」
「余り魅力は感じないな。それは快感よりも心の満足具合みたいだし」

その誘惑は効果ないと悟り
アナスタシアはは改めて舌を伸ばし男根を導きながら口に含んでいく。
その刺激でか、萎びた男根が水気を取り戻して?きたが、マダマダ柔かい。
男根エラに唇を引掻けるように食み、男根亀頭を舌先でクリクリしながら一気に吸引。
尿道に残っていた精液がアナスタシアに吸出され、ショウからオフゥと悲鳴が零れた。

口淫は、男の征服欲を満たすと言われているが、
男の急所を握り込んで好きに快感を与えられる意味で女の征服欲もまた満たしている。
このキケンな男を如何泣かせてやろうかというトリックスター的黒い気配を感じ取ったのか
アナスタシアの口の中で急速にしなびていく男根。
なんというチキン。敏感・繊細過ぎるにも程があるというエンプレス的黒い気配には
男根は萎びて行くことはなかった。

最も、女王様に罵倒されて喜ぶ趣味もないので力を取り戻すこともないが。

アナスタシアは、丸でディープキスをするかのように柔らかなモノに舌を絡め、
一方で玉袋に手を伸ばし優しく確保する。
先二回があったせいか、フニャフニャの玉袋の中で子種を生み出す珠は可也小さい。

「フェラってさ、非常に手持ち無沙汰なんだよな。
 アリスなら、頭撫でるなり髪すくなりしてやれるけど」

アナスタシアはムチャムチャレロレロしながら見上げて耳を傾ける。
女といる時に他の女の話をすることはマナー違反に輪をかけているが、
元々二人はセックスはしても色っぽい関係ではない。
アナスタシアも情を向けて欲しいなどと要求しない。

まぁ、アナスタシアも夫に撫でられ梳かれるぐらいするし、
アリスのワンニャン愛玩具合もイメージできるが。

 誰だ、アリスに猫耳なんぞ付けたやつは。ニャン♪とかさせるんじゃない。

 萌 え る じゃないか!!!

 犬耳でワフゥ?もラメエエエエエエエッ!!!!

二人とも同じ事を考えていたのか、口腔の中で急速に力をつけて成長していく男根。
アナスタシアは思わずジト目ならぬ三白眼で見上げるが、
テメエ何を考えているんだというショウの顔があった。

 ・・・今度、動物装備を開発させよう。
 耳と尻尾は当然、肉球グローブとブーツもな。
 その発想はなかった。流石だな、弟君。
 バリエーションは猫,犬,兎,それとキツネとタヌキ。他には・・・
 キツネ辺り私の夫達が喜びそうだ。
 馬は、微妙。あと、幻獣で龍とか。
 その辺りは、切欠さえあればオタクどもが暴走してくれるだろう。
 まぁ、アリスには何をつけさせても可愛いがな。所詮飾りですエ□イ人には(ry
 惚気、乙

視線での下らない会議はさておき、
男根は既に臨戦までに力を取り戻しており、玉袋の珠もコリコリと立派な感覚を
アナスタシアは感じ取っていた。
絶倫などというレベルではなく、魔法やアイテムを使われたかのような超回復。
一人で普通に御腹をタプタプにされたのを納得すると同じに、ショウの秘密を垣間見た。

唇で幹を扱きながら舌を這わせ、上口腔に擦りつけ
顔を股間に埋めるまでして咽喉奥まで飲み込み嚥下する。

激しく吸引しながらユックリと引き出しつつ舌と上口腔で圧をかける。

小娘には出来ない卓越した技術に、
男の腰は戦慄き、膝は禁断症状が如くガタガタと痙攣する。

アナスタシアが股間に顔を密着させるほど男根が強く強く飲み込まれると同じに、
玉袋がキュっとに握られる。
嚥下にコクコクと蠢く女の咽喉。女の手の中で急速に萎み皺をましていく玉袋。

射精に二人の動きが止まりドレくらいたったか、
名残惜しげにズルズルと引き出されていく力を失った男根に
アナスタシアの舌にも精液の残滓が塗りたくられて、
掃除された男根が唇からニュポンと音を立てて引張出された。

「重い、な。まだ食道の壁に君の精液が纏わり付いて中々胃に行ってくれない。
 こんな風に上から犯されるとは思いもしなかった」

「凄かったけどさ、気持ち良かったけどさ
 やっぱり、アリスとイチャイチャしているのが一番いいなぁ

 空っぽ感が、切なくて痛いぜ・・・」

「そんなものだよ。
 味は君が一番いいかもしれないが、私も夫達の精液の方がいい」

何をしているんだ俺達はと御互い顔を見合わせ肩を竦ませる二人は
意外と相性がいいのだろう。
それでも、自分の相方が一番いいという結論がでるだけ
誉められないがコレの価値があるかもしれない。

二人の相性は、何れアナスタシアの身をもって証明される。
しかし、それが分ったのはアナスタシアだけである。



[35576] 03
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:dfa64db4
Date: 2012/10/24 21:45
40階層ボス 深紅竜 クリムゾンドラゴンを前にして、もう二人しか残っていない。
だが、その残された二人 アナスタシアとアリスはここで引くわけにはいかなかった。

バカが行き成りスキルをぶっ放したを切欠に反し放たれるレーザーブレスで
最初のパーティは壊滅してしまった。
バカの護りに立った騎士はバカに助けてもらえず無駄死に、
消えて死んでしまったと思い動揺したそのメンバーが轢かれ死に、殴り潰されて死に
仲間の死に動揺し使い物にならないと判断された残り二名は強制離脱。

これからが本番・・・とはいっても、残り2パーティで勝てると見込んでいた戦力も
実際は全然足りず、次々とクリムゾンドラゴンに次々撃破され離脱者を出していくだけ。
アナスタシアとアリスはレベル40の粗完全な状態だが、それをもってしても
その程度では深紅竜に勝てるビジョンが浮ばない。
脱出も、バカの取巻きにスクロールを使ってしまったために強制離脱出来ない。

それでも、少しでも生残ろうとアリスは剣構える。
が、アナスタシアがソレを征して前に出た。

「アリス、これ以上の戦闘は愚作だ」
「アナスタシアさんっ!!? でも、モンスターに降伏なんて・・・」

「アリス、君の彼氏 ・・・知られざる英雄は来るか?」
「来ます」

「バカを我慢させられなかったのは私の責任だ。 私が時間を稼ごう。

 アリス、耐えろよ。 生残ることを、決して諦めるな」

「え?」
アナスタシアの携える武器が、纏う鎧が光と消える。身体を彩る衣装が光と消える。

其処には、褐色肌の肉感ある抜群のプロポーションも露に立つクールビューティ。

「さぁ、クリムゾンドラゴン。 最後の晩餐に私を犯すがいいさ」

アナスタシアの意を察したか、深紅竜の後足の間の鱗がずれて
メキメキと肉塊が成長をはじめる。

そのサイズ、アナスタシアの脚よりも長く腰よりも太いかもしれない。

深紅竜のサイズならば当然なのだが、人に使われるには余りにも大きく大雑把過ぎた。

「・・・早くも後悔しているよ」
だが人形のようにその手に掴れてしまったアナスタシアに逃れる術はない。
食うのではなく犯す方に動いてくれたのは、果して救いかどうか・・・

その角のように尖った竜根にアナスタシアの股間が押し詰められる。
入るワケがないのだが、竜の腕力をもってすれば、グリッと
「がっ・・・はっ」
簡単に捻り込まれてしまう。腹腔に治まらず今にも突き破られそうに御腹が盛り上がった。

アナスタシアのHPがゴリッと削られる。が、セックスであるため回復をみせる。
それでも挿入される前までは回復してくれない。

「ぐっ・・・がっ・・・がはっ・・・」

アナスタシアの身体がオナホールのように上下に動かされ、
突き出た御腹がその大きな乳房をパンチする。
感じないはずの苦痛を少しでも緩和するために淫唇から淫液が溢れるが、
竜根の熱によって地面に落ちるまえに蒸発してしまう。
アナスタシアのHPがゴリッゴリッゴリッと回復している側から削られて行く。

「あ、が、が、が、が、が」

射精が近いのか、激しく動かされるアナスタシア。
意識が朦朧としているのか、人形のように動かされるだけだ。
アナスタシアのHPも最早一方に削られるだけ。

「もうやめてっ!! アナスタシアさん、死んじゃうっ!!」

深々と捻り込まれたまま動きを止められるアナスタシア。
だが、それは助かったわけがない。トドメだ。

 ブシュ~~~~~~
「ひぎっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」
ボコッと妊婦のように膨らんだ御腹から煙が上がる。
ブシャーと股間から撒き散らされるザーメンも熱湯のように煙を上げている。
アナスタシアのHPは残り僅かが削られていき・・・ゼロに。

「あ・・・アナスタシアさああああああんっ!!!」

びちゃっと、熱湯ザーメンを撒き散らしながら投げ捨てられるアナスタシアの肢体。
だがしかし、それは死んだように光の粒子へと消えていくことはなかった。
一度は完全に0の黒に染まってしまったHP表示が完全な回復を見せる。

とはいえ、受けた陵辱だけにアナスタシアが意識を早々取り戻すことはないだろう。
取り戻した処で、アナスタシアといえど精神的ダメージで動けるとは思えない。

「っ!!!」
アナスタシアは耐えろ、といった。
しかし、アリスには耐えられる自身など微塵もない。戦闘を行えば死は確実。
かといって、アナスタシアが受けた陵辱を受けて生きていられる自分が想像できない。
そもそも、アナスタシアがこうして生きていること自体どんな奇跡 バグだと問いたい。

討死か、陵辱死か。

「助けて・・・」

アナスタシアを庇い剣構えたつアリスが動かないため、
陵辱するかとクリムゾンドラゴンが手を伸ばす。

「助けて・・・ショウ」


 ぎゃおおおおおおおおっ!!?


クリムゾンドラゴンがドタンドタンドタンと後退していく。
某大佐が如く目ガァ目ガァといわんばかりに顔を抑えて。
「ハバネロゼリーの御味はいかが?」

「ショウ!!!」
「あいよ、待たせたな。
 その人抱えて後ろに行って待っててくれ。 ちょっくら、アレを、倒すから

 Hey, crimson dragon come on!!」

クリムゾンドラゴンがショウの気配を感じ取って烈風まきちらして豪腕を振う。
が、其処にショウの姿はなく、ショウは走る勢いそのままにスライディング。
二人に流れ攻撃が行かないように位置取りを済ませた。

「テメエを攻略しようか、ずっと考えていたんだよ」
クリムゾンドラゴンは視界が見えないので声を頼りに攻撃を繰り出す。
が、時には蝶のようにヒラリヒラリと、時にはゴキブリのようにシュバッシュバッと
時には蜘蛛のように空を駆け、逃げ回るショウには当らない。

「辿りついた結論が、努力に勝る術は無しってな。 まだレベル72だけど」

その動きが単調になっていたことに果して気付いていたのか、
クリムゾンドラゴンにらしい意思があったならニヤリと笑っていたに違いない。
腕を振うパターンが行き成り変り、ショウへ直撃のルート。

ズドン、と床に叩き付けられるクリムゾンドラゴンの拳。
そこにショウはいた、はずだが、

クリムゾンドラゴンの胸に片手ついて張り付いていた。
革のグローブに耐火装備で使う樹脂を接着剤にしているなど分るはずもない。

「おせえ上にソレは端から読んでる。 『フル・ラッシュ』」
逆鱗につきつけられる刃。放たれるスキルコンボ。唯の突きが刃のマシンガンと変る。
クリムゾンドラゴンのHPが急激に削られて行く。
それ以上に、ショウのSPが尽きる方が早い・・・はずが、行き成り回復し始めた。
それは、ショウの唯でさえ高い回復率とは根本的に異なり回復アイテムを使用したよう。

「薬の効果と俺のSPが先が、テメエのHPが先か、
 やせ我慢勝負としゃれこもうぜ、ヒィー――ハァー――!!!」

やせ我慢勝負、ショウがそういっただけあって薬の効果が切れたか
ショウのSPとクリムゾンドラゴンのHPが残り量同じ感で減っていく
が、ショウのSPの方が若干早く、そしてクリムゾンドラゴンのHPを削りきらず、尽きる。
ゆっくり落下はじめたショウに
クリムゾンドラゴンが俺の勝ちだと言わんばかりに腕を振り上げた。

「いや、俺の・・・俺達の勝ちだ。
 俺達は先へ進む。 テメエはココで食われてろ」

「『メガ・スティンガー』」

ショウの上の空間を貫く白い閃光がクリムゾンドラゴンの逆鱗に刺さる。
そして突きき抜ける。
クリムゾンドラゴンのHPを削り切る処かオーバーキルを成して。

ショウは着地し、白い閃光の源たるアリスも着地した。

「遅れてゴメン」
「~~~~っ!!!」
アリスは怖かったとか色々あるのだが言葉にならず、ショウに跳び付き猛烈なハグ。
ショウもまたアリスの身体を軽く叩いてあやす。

光へと散っていくクリムゾンドラゴンを背景にした幻想的な恋人達の図を目にして
適当な装備を纏い直したアナスタシアは一人愚痴る。

「モンスターに犯されるのがあれほど苦しく、死ねてしまうとは・・・
 アレはまだ愛があったのだな、やれやれ。
 挙句に、その愛に救われるとは・・・全くやれやれ」


クリムゾンドラゴン撃破、40階層攻略。
MVP:(匿名希望),アリス
称号獲得:アリス 紅き竜殺し(竜種に対し攻撃力+補正)
特殊スキル:『クリムゾン』(攻撃スキルの威力増加・永続効果、フルより良コスト)

ドロップアイテム:クリムゾンドラゴンの鱗・皮(防具上級素材),
 クリムゾンドラゴンの骨・牙・爪(武器上級素材),
 深紅珠(アクセサリー素材 称号の特殊スキル『クリムゾン』が使用可能),


突然だがシステム上、個人で『家』を購入する事が出来る。
要は、完全プライベート空間なのだが、生産職となるとコレを改良して工房なり店にする。
当然、戦闘職でも関係なく購入でき、カップルで住む者も少なくない。
購入と内装を整える費用はソコソコかかるが良識の範囲で自由にできる家と、
常に片付いた部屋を用意されている宿を泊続ける事を考えるとドチラがイイとも言えない。

アリスには家がある。

決して広いとはいえないが居間・台所に風呂,個室,庭と一通り揃ってあり(十分広い?)
選ばれた家具は簡素ながらセンスもよく、

何より、帰りを待っていてくれる人がいる。

『鍵』でゲートを開けて、玄関に直結している居間台所で出迎えてくれたのは、
シャツもカジュアルに膝掛けエプロンも玄人っぽい男ショウ。
「ただいま~~」
「御帰り~~。 先風呂にするか?」
「ううん、『リフレッシュ』してきたから後でいいよ」

凛々しくも可憐な騎士服で自分の部屋に行ったアリスは着替える時間も感じさせずに
背中も露に簡素な紐吊ワンピース姿でスリッパをパタパタ慣らし戻って来た。

食卓に並ぶのは、鳥の煮物に魚切り身の焼物、胡麻和え風根野菜、菜物漬しと銀シャリ。
華やかさはないものの内容的は十分に豪華な和風メニュー。
アリスの完全無欠大好物メニューである。

量は多くないが一口一口舌鼓をうちながら堪能しつつ完食。
一服も し・あ・あ・せ v ってなものである。

「それで、俺のことは向こうでは如何なってるんだ?」
「うん、善意の第三者(ヒーロー)が私達を助けてくれた上に、
 一人で倒せそうな処を手柄まで譲ってくれたことになってる」

「今の善意の第三者のフリ、ちょい言うてみい」

「実際ドロップアイテムはコッチが全部もらっちゃったし。

 そのくらい言っておかないと話半分も聞いていないのがいるし、
 それだけ力を持っているなら合流すべきだとか、
 合流しないのは疚しい事があるから脅威となる前に討伐すべきだとか、
 最近は馴れ合いで組織に甘えてるのが多いから。

 まぁ、アナスタシアさんが、
 「貴様等のような腑抜けた輩の世話などしたくないから彼もソロでいるんだろう。
 彼が明かな非道行為を行っているならまだしも、仮にも恩人に対して・・・
 法的に許されざる行為を行っている実証がない限り、我々は彼に干渉しない。
 私の判断が気に食わないものは遠慮なくギルドから出て行け、甘ったれども」
 って一括したから収まったんだけどね。

 それをアレときたら、
 自分の攻撃が通用しなかった相手にソロが敵うわけないとか、
 いいアイテム湯水の様に使ってるくせに強力なアイテムなんて卑怯だとか、
 実はそんな人がいなくて陰謀で自分をはめて仲間を殺しただろうとか」

「どうどう、モチツケ。怒るだけ無駄なことに自分で燃料投下するな。
 ほら、バ~ケ~ツ~ぷ~り~ん~」
「きゃー、素敵ー♪ 結婚してー――」

「プリン相手に浮気されたっ!!?」

黄金に輝く山脈に降注ぐのは、白雪ならぬ香ばしく苦味の利いたインスタント珈琲風粉末。
果物などの誤魔化しはなく、男前に一本勝負。
付け合わせの飲み物は暖かいウーロン茶。

男前に一本勝負とは言ったが、それは否。卵の濃厚な味の前に果物は邪魔にしかならない。
卵の濃厚な味があるからカラメルソース程度では意味がない。
そして、暖かく濃いウーロン茶が口の中を爽やかに洗い流し身体を温め、次の匙が進む。

オンナノコにとって甘い物は別腹とは良く言うが、
夕食の一人前総量よりも遥かに多い質量を殆ど一人で食したアリスは至極満悦である。

「祝勝会、抜けてきちゃった♪」
「だろうと思ったら、バケツプリンつくっといたんだ」

「貴方がいないのに祝われてもしかたがないし・・・」

「幸せな時に態々嫌なこと考えるな」
「うん。

 ところで、ひぃーはぁーって何?」

「ホントは、な、一人だと最低でもレベル80でないと勝てないんだ。

 今は其処を色々なモノで補って、それでもギリで負ける。
 テンション上げてバカしながらじゃないと、怖くて戦えないっての」

「無茶させてごめんねー―――」
御詫ビニ私ヲ好キニシテーと言わんばかりにショウへ抱き付いてくる。

 あとは、言わなくてもわかるな?



『白の騎士団』アリスの評価は世間一般において、
団長アナスタシアの妹分で古参・攻略エースメンバーの一人であるものの
特に役職についておらず体の看板であった。売り出していないが、アイドルだ。
可愛いのに強いらしいよ で、人気があるだけに過ぎなかった。

40階層ボス クリムゾンドラゴン撃破(オーバーキル)により称号獲得。

称号『紅き竜殺し』より、二つ名『真紅』のアリス

歴戦の戦士達にソレを支える面々までもを仕切る女帝の姉分、一騎当千を証明した妹分
名実ともに軍神武神の戦女神姉妹光臨のニュースに世間は沸いた。

その場に居合せたアナスタシアが有効打を与える事無く戦闘不能になっていたことや、
善意の第三者がその場に居た事をドコから聞いたか騙る輩が早々に出没こともあり、
何時の間にかアリス一人でクリムゾンドラゴンを撃破した流れになっている。

「んで、善意の第三者(ヒーロー)って、アリスさんの彼氏なんですよね」
「ぎくーんっ!!?」

「他に誰がいる?
 レベル40フルパーティー3つを相手にすることを想定している怪物がいるところに、
 それでも単身で乗り込んできて怪物を圧倒、しかも快く手柄を譲ってしまえる男が」
「アナスタシアさはー――んっ!!!」

「わからいでかってことですよねー」

「ホント、口だけ阿呆もアリスさんの彼氏の足の爪のあかでも飲べばいいんです」

「アリスさんはそんな彼氏にプロ仕様の食糧保存庫を購入してまで
 手料理を振舞っているんですね」
「デザートは、わ た し v きゃー!!!」

「え? デザートが私なのは本当だけど」
「「「「「「え?」」」」」」

「まっまさか・・・」
「彼氏が購入させただと?」
「強い上に気前もよく、その上料理上手だと」
「なんて、ねたますぃ~~~」
「口だけ阿呆にアリスさんの彼氏の足の爪の垢でも勿体無い。
 私にくれい。 彼氏に飲ませて料理もできるイケメンにするー」
「寧ろ私にくれい。ツマミにする」
「「「それだっ!!!」」」

「そこ、一寸待て彼氏持ち。テメエ等はダメだ。 彼氏の足でもしゃぶってろ」

「私がデザートなのは、どうでもいいのね・・・」(ホロリ

「そんな当り前の事、今更今更」
「オンナノコは皆スィ―ツなのですよー」


ショウの前にアリスが正座している。
一見、説経の様相だが、ショウの表情は困惑でありアリスの表情は見上げる懇願。
その破壊力は推して知るべしってなものであるが、
「んで、そのやり取りを俺に聞かせて如何したいんだ?」

「料理を振舞って欲しいというか、結局は私の彼氏の御披露目というか・・・
 来るのは、真剣に生きて攻略を考えて状況も理解している人たちだから、ね?」

「俺は接待できないぞ。料理はいくらでも作れるけど」

「え? お家に呼んでもいいの?」
「来るのは何だかんだ言ってアリスの友達で、アリスは俺の自慢をしたいんだろ」
「う、うん・・・」

「俺だって、友達がいたらアリスの自慢したいだろうしなぁ。

 折角だし、ヌーベルシノワっぽくして気楽に立食いできるようにするか」

「ショウ、好きー! 大好きー! 私をショウの好きにしてー!」

正座からピョンとショウの首に抱き付くアリス。スキルなんてチャチなものではない(ry


そのメンバーは、『白の騎士団』長アナスタシアをもってして厳選に厳選を重ねられた。
それこそ、対ボス戦以上の厳選具合といっても過言ではない。
結果として高いレベル帯の者になってしまったが、選ばれたメンバーに職の隔たりはない。

アリスの彼氏が披露されるなどと1時騒然となったが、今回は唯の立食会なのだ。

場所が場所だけにボス戦のようにメンバーが限られているだけ。

プライベートなのでアナスタシア(アリス)の意にそぐわない者が選ばれなかっただけ。


今回の催しは、アナスタシアにとっても楽しみだった。

本当は知らぬ仲ではない妹分の相方。
優れていても隠者のようにひっそり生きてきた者が、力量を正しく評価されるのだ。
だからといって、正式に公へ出すわけにもいかないのも一理。
伝家の宝刀のままだからこそ意味がある。価値がある。その瞬間に正しく機能する。

故に、そのメンバーには非常に頭を悩まされた。
肝心な事は黙っていられるのは当然、自分に何かあった時に代って力となれる者。
空気を読んで堅苦しくないのも、騒ぎ過ぎないのも重要な要素だ。

女子会メンバーで御バカな発言をしなかった者2人が選ばれたのは、偶然だ。意図はない。

結果、自分を含めて男女関係なく12人キッカリだったのは僥倖だろう。
選んでも問題無いが今回選ばれなかった面々は
次に呼ばれる機会を楽しみに待っていただこう。

家は、そこに住む人の姿が映し出されるという。
若いカップルが住んでいるとはとても思えない落ち付いた感。

プライベートでカジュアルということで決して着飾っているではない皆を出迎えたのは
肩も露でも皆よりも地味なワンピース姿のアリスだった。
ジャージだってもう少しオシャレ・・・とは言えないが、慣れた友達を迎えるノリだ。

仄かにセクシーさを感じさせるベージュのスーツ姿のアタスタシアを筆頭に
ゾロゾロと台所居間にへ付いて行くと、テーブルの上に並べられた料理の数々。

手掴みでも食べ易いように餃子の皮を焼いた様な生地の上に乗っているものは皿毎に
エビチリだったり、焼鳥風だったり、サラダだったり、マーボー豆腐だったり
キーマカレーだったり、魚のカルパッチョだったり・・・・・・量,質共に申し分ない。

ビールやワインなどの酒やジュース,烏龍茶,緑茶と共に
チャームのついたグラス一人辺り複数用意されてある気遣い。

「皆々様はじめまして。俺がアリスの・・・恋人の ショウだ。
 こんなんだから愛想を求めないで欲しいが、楽しんでもらえると嬉しい」
前掛エプロン姿のショウに皆が納得する。 コレは確かにアリスの相方だ。
アリス共々格好はMOBと対して変わらない処かより地味とも言える。
だがしかし、確かに其処に『生きている』力強い活力が感じられる。

「祝勝会は主役のアリスが抜けてしまっていたので、改めて祝勝会といこう。
 祝われる側が用意してしまっているのは目を瞑り・・・今日、この日に乾杯」
アナスタシアが仕切り終わると
その活躍を聞いて話がしたかったのだろう皆が皆、ショウに注目し、話しかける。

「君はウチのギルドに入らないのか? サポートは充実しているが・・・愚問だったな。
 共に刃を並べて戦える日を楽しみにしている」
「俺はソロの戦い方しか出来ないけど、囮とかなら使えると思う」
「囮ところか本命で、我々こそ囮になりそうだ。それもまた一興」

「貴方、装備何使ってるの? 職は、ひょっとして料理人?
 ああ、私鍛冶士ね。 ビジュアルは人任せだけど、燻し銀の良い物造るわよ」
「料理人じゃなくても心得があればこの程度の料理は作れる。
 あまり難しいテクニックは俺も知っていても使えないからな。
 職とレベルは・・・人に自慢できるものでもないから秘密って事にしてくれ。
 俺は回避型だから防具は基本邪魔にならなけれななんでもいい。でも裸褌は勘弁な。
 得物は刀を使ってる」
「うぬっ? うぬぬぬぬぬ・・・なんと作り甲斐があって難しい要求」

「ああ、ショウ、ドロップアイテムの1/3を君の取り分は確保してあるからな、
 アリスへまわすにしろ如何するか君が決めろ」
「いらんと言ったのに・・・」
「そういうわけにはいかない。コレはケジメだ。
 ましてや今回のボス討伐には殆ど貢献していないギルドが1/3貰う事自体
 ナンセンス極まりないのだよ。 美味しい話には裏があるというが、
 君が余りにも気前良く譲歩するなら我々が怪しまねばならないのだ。
 君が本当に唯面倒なだけで、背景に何もなかろうと、な。
 幸いギルド分はアリスへ注ぎ込む名目があって使わせていないが・・・で、如何する?」
「う~~ん・・・言われても俺も如何すれば、もうアリスにはいらないか?」
「いらない」「いらないな」「寧ろ、余ってるよ」
「私のお奨めでは君の装備だろう。見た処、未だに店売り初期のようだからな」
 !!?
「オーダー、回避型で職を選ばす上着とズボンのセット。当然男用。
 ギルドの者でないからギルドの制服のデザインを用いない。
 ショウ、こんな処でどうだろうか?」
「ソレなら贅沢な使い方できるし、良い物を作る事を約束するよ」
「よろしくたのむ」

「それでも、1/4以上は余るんだろうけどね。 色如何する?」
「派手でなければ」
「元々真っ赤だからね・・・赤黒くしちゃうか」
「見た目も華やかに紅の衣装のヒロインと、
 影からヒロインを護る血染めのダークヒーロー」

「ダークってないダークってない。イエローですらない健全プレイヤーだから」
「モンスターの血は浴びまくってるけどな。
 モンスターの血の山河を築き上げたぜ、ひゃっはー」
「「「「「・・・・・・」」」」
「存在してごめんなさい」

「ふぅ・・・ラーメン食べたい・・・」
「あるよ。 トンコツ? 醤油? 味噌? 塩?」
「あるのっ!!? えっと、えっと・・・お任せでっ!!!」
「ああ、僕もシメに欲しいんだけど、いいだろうか?」
「私は、甘いものが・・・」
「あるよ。」
「スイ―ツまであるのっ!!?」
「ラーメン欲しい人、挙手・・・スイ―ツ欲しい人・・・半々。 全員分作っておくか」
「昔の月9の判事ドラマに出てくるマスターみたいだな」
「あの人は、男の中の男。まじ、リスペクト」

スイ―ツの具の受皿になる餃子の皮風生地を焼いている間に
麺を湯がき、スープを温め、野菜に軽く火を通す。
スイ―ツの生地を冷ましている間に、
椀に麺を入れ、野菜とチャーシューを盛り、特製合わせスープを注ぐ。
ラーメンを美味しそうに食べ始めた面々をみて、最初は食べる気がなかった者も手をだし
結局は全員がズルズル鳴らしていた。

スイ―ツの具は、インスタント珈琲粉末を振りかけたアイスクリーム,
酸味の強い果物をトッピングしたカスタードクリーム代りのプリン,果物のコンポート。

立食第二戦も瞬く間に終わってしまった。
出したものを綺麗に食べ尽くされたショウが勝者なら、
美味しい物を色々と堪能できた面々もまた勝者だろう。

「で、結局職は何なんだ? レベルは聞かないでおく」
「・・・ノービス」
「ノービス・・・ノービスか。
 職はプラス補正とメリットは大きいが、デメリットも少なくないからな。
 戦闘ソロなら寧ろ正解かもしれん。 経験値も溜まり易いし。
 今となれば戦闘スキルとて装備アイテムで幾らでも補いが付く。
 こら其処、脳筋が知的なこと喋ったみたいな顔をするな」
「じゃあ、『フル』の上位『クリムゾン』が使える深紅珠をアクセサリーにして渡すから」
「俺、『フル』のリング持ってるから使ってくれ」
「有難く使わせてもらおう。
 組み合わせれば使い勝手のいい切り札となるのは見せてもらっているからな」



「良い少年だ。
 人に対して臆病過ぎるが、それを差し引いても勇気を知り力の揮い処を知っている」
「まぁ、こっちも美味しい御土産を貰った手前、余り強くいえないけどね。
 ささやかな術で自分の価値を上げる・・・実に巧みだよ」
「賢明で器用なら、人前にでれないくらい何の問題もない。裏方も重要な仕事。
 偉い人には・・・一般人も目立たないからって、それがわからんのです」

女の成熟した豊満な身体が男の筋肉にうずもれている。
前から、後ろから、緩やかに交わっている女は、
男の太腿を枕にしてその股間に顔を埋めていた。

「君が気にかけるのも良く分る」
「君は彼を愛しているのかい?」
「流石に我々の可愛い妹分から折角の彼氏を奪うのも如何だろう」

「ああ、君達がいなければアリスから奪い取ってでも・・・共有も辞さなかっただろう。
 もっとも、彼との交際が美味くやっていけるかは、別。直に、破綻するな。
 
 カワイイ可愛い弟が嫌いな姉は存在しない。そういうことだよ」

女は口イッパイに飲み込み慰めていたものを出して喋るが、
頬を擦りつけて慰め続けるのを止めない。

「君をもってして、弟といわしめるか。
 彼は、君が秘めている闇を察した上で寛容できるんだね。 そこは、妬ましいよ」
「だが彼に、我々のアナスタシアの手足という代りは勤まるまい。だからこそ、弟。
 彼には彼の役割というものがある」

「ギルドで攻略出切るにこしたことはないが、セカンドプランは必要だ。
 真のギルド最強であるアリスと知られざる英雄の彼がいれば
 我々に何がが起こってギルドが壊滅しようと攻略は成される。

 ・・・皆、僕が頭を使ったようなことを言うのは、そんなに変か?」

男二人と女一人に頷かれ、男はガクリと項垂れた。




立食会という名のアリスの恋人御披露目会から日を待たずして、
立食会に参加していた鍛冶士リスティはアリス達の愛の巣へ再来していた。
用件は、ショウの武器のパワーアップの為に武器を預かり、
間に使う代わりに武器を渡すためだが。

「「・・・・・・」」
「これが紅牙刀ex。
 exっていうのは、普通4~5本分刀を造れる処を一本に注ぎ込んでるからさ。
 これ以上の代物はSR(スーパーレア)ドロップの改造を持ってくるしかないだろうね」

テーブルの上にドドンッ!!と置かれた刀は、サイズは標準的でありながら
透き通るような紅の刃も相俟って神剣・聖剣・魔剣・妖刀と遜色ない気配を感じさせる。
ショウとアリスが圧されているのはそんな得物に対してではない。
ショウの今の得物を強化する間、代りに使うだけでなくサブとして持っておくものが
主として使えるものを貰えるという事実に対してである。
幾ら材料を提供していることになっているにしても加工・技術料は別であるにも関らず。

「えっと、な、流石にコレを唯では貰えないぞ」
「別に唯じゃないよ? 言ったろ、普通4~5本分刀を造れる処って
 普通そんな贅沢な材料の使い方なんてさせてもらえないしコッチも楽しませてもらった。
 それに材料だって未だ残ってる数本打てる分を丸々貰えるんだ。
 それでも気がひけるって言うならスイーツで払ってくれ。料理でも可」

「おっけーおっけー、ありがたく使わせてもらう。早速メシ食って行ってくれ。
 んで、俺の得物を預かるんだよな」
紅牙刀exが片付けられ、代りにテーブルの上にドドドンっ!!と置かれる刀二本。
マサムネ,ムラマサ
共々、鍛冶士といえど中々目にすることは出来ないSRの得物だが
問題は主に使っている武器が2つということだ。
「え? えっと・・・スイッチ? 違う? え、ひょっとして二刀流?」

「武器として装備しなくても手に持つことは出来るからな。
 ムラマサなんて呪われてるから装備せず使っても威力がある」

「あ~~まぁ、確かに可能不可能ってなら可能だよね。普通は自分もうっかりダメージ受けかねないからしないけど。
 じゃあ、もう一本の代行としてハイ、これ紅牙刀。これは壊したとしても返してね」
マサムネ,ムラマサが仕舞われ、代りにトンと置かれる刀。

刃は紅くあるもののレッドメタリックであって、透き通るような紅ではなかった。
そもそも拵えからしてexの方は柄頭から深紅竜の皮をつかった飾布を生やしていたりと
exというに相応しい豪華な造りとなっており趣味に走りまくっているのが一目瞭然だ。
「・・・まぁ、良い物だしな。ノーマル、買い取らせてもらってもいいか?」
「う~~ん、流石だね。しょうがない、材料貰ってるからあげるよ」
「多謝。今度良識の範囲で何なり頼んでくれ」


40階層ボス討伐 ということで、50階層が解禁となった。
30階層と40階層で劇的な変化があったため、40階層と50階層で劇的な変化があるようには
見られないが、それでも新しいフィールドということもあって人々の足は落ち付かない。
早く新しいフィールドへ出たいが、命の危険がある以上少しでも情報は欲しい。

「結局することなんて、いつも同じなんだよ」
「そんな事がいえるのはショウ、貴方だけだから」

鎧袖一触。
フィールドモンスターに攻撃らしい攻撃をさせずに一撃で葬りさる男の
初期の装備の姿をみたら、大概は正気を疑うだろう。 無論、自身の。
得物だけは宝石のような紅の刃で立派なのは救いかのしれないが。

一方で、共にいるオンナノコの格好は、これがまた派手だった。
透き通るような紅晶の如き兜に胸甲や腕甲はモンスターの攻撃にビクともしない
だけでなく、同じく紅晶のようなバックラーで弾かれ、紅晶のような長剣で葬られる。
鎧の下に纏う衣装もまた紅が主で、
人が見れば『白の騎士団』と同じデザインだと分るだろうが、
それだけで並の鎧よりも余程防御力があるとは誰も思わないだろう。

ノーマルが4~5作れる材料を注ぎ込んで作った
ルビーソードex,ルビーバックラーex,ルビープレートex,ルビーヘルムex,
クリムゾンドラゴンの皮を主に作られた深紅の騎士服。
どれも特殊な効果はないものの、軽さと強度に置いては超1級品である

「フィールドモンスターが弱過ぎるから、スキルの具合も確かめられないわね」
「アリス、自重。
 寧ろ、分かり切ってる雑魚で準じ試していって、威力を把握しないと」
「そんなことしなくたって、ギルドで数値は出してくれるわよ」
「数字は数字。 そんな事よりアリス、攻撃当り過ぎだ」
「っ!!! だ、大丈夫、通ってないから」

「そういう問題じゃない、ってな」
跳び襲いかかってモンスターを避け、すれ違い様に首を斬り落す
そこに自身の防御力も、敵の攻撃力も、何より敵の防御力も関係がなかった。

「ところで、ドコへ向ってるの?」
「50階層ボスのところ」
「・・・え?」


洞窟ダンジョンの最奥、その場所はあった。
岩肌の天井からはえている結晶が光を生みだし、地面の半分を水面が占める幻想的な空間。
だがしかし、そこの主は吸盤のある太い触手を幾つも持ち殻を被った巨大水生生物

クラーケン

50階層ボスの登場に、アリスの全身が鳥肌立つ。
武者震いではない。原始的な嫌悪を誘う姿に、身体が恐怖する。
ココまでショウが鎧袖一触で殆どのモンスターを葬り、アリスは戦闘訓練程度しか
行っていない上にココに入る直前に一休みいれているので全快なのだが、
ボス戦における6人パーティ×3の適性レベルここでは50にすらまだ至っていないのだ。

ショウは、アイテムボックスから丸太を取り出してクラーケンに投擲。
自分にぶつかった丸太を敵と認識したか触手で絡め取り、握り潰す。
「ん~~、クリムゾンドラゴンより遥かに攻撃力低いか?
 Hey, tentacles come on!!」

ショウの声に反応したか、触手が弾き打つ勢いで揮われる
が、ショウが避けた擦違い様にソレはアッサリと断たれ、
本体と関係なく地面でノタウチ回る。クラーケンが本気になったか
幾つもの触手が水面から立ち襲いかかってくる。


「ん~~、防御力も普通・・・触手もHPも回復してるな。
 一気に推し切れば簡単に勝てそうな処が何とも・・・」

縦横無尽に揮われる触手の隙間を、ショウは危なげもなく潜り抜けていく。
その光景は、アリスの胸奥を熱くする。
二人っきりであろうと何も怖気づく必要はない、と。
「ショウっ、私に任せて!!」



「アリスさん、俺は今猛烈に怒ってます。具体的には450°回って変な冷静になるくらい」
「え? あの、ドナタですか?」
「アリスさん、ココに正座」
ぶっきらぼうで粗野な何時もの口調と異なり妙に優しく
しかし感情の篭っていない口調表情にアリスならずともコイツは誰だと思うだろう。
眼鏡をかければ、インテリ野郎だ。

「ココに正座」

「・・・はい」

「それで、何故、飛び出しましたか?」
「え? 勝てると思って・・・」

「はい、勝てましたね。

 勝因その1、イイ武器なので前以上に攻撃力が高かった。
 勝因その2、敵は高い回復力はあっても特殊な防御をしなかった。
 勝因その3、エリクサ―Ⅱがまだ残っていた。
 勝因その4、『クリムゾン』が意外と効率がよく今の装備と相性が良かった。

 御陰で、俺が、クラ―ケンを倒せました。

 その時、イイ装備に慣れてきたアリスさんは如何してましたか?」

「・・・触手に絡まれて・・・動けませんでした」

「処で、俺はクラ―ケンを怖がってると思いますか?」
「・・・思いません」

「処がギッチョン、何も分らないまま簡単に倒せてしまったのでまだ怖いです。
 正直、単独で未だギリギリ勝てないクリムゾンドラゴンの方が怖くありません」
「え?」

「クリムゾンドラゴンは調べ尽くしましたからね。
 
 クラ―ケンの事で分っているのは、高い回復力,触手攻撃。たったこれだけ。

 もしかしたら、殻にこもって無敵状態で転がってくるかもしれない。
 軟体動物だけに墨ならぬ毒霧で範囲攻撃してくるかもしれない。
 余り関係ないけれど魔法攻撃を受けつけないかもしれない。

 本当は、捕まえた獲物は一撃必殺で、最初の丸太みたいにメキャァッ ブチィッ」

「ひぃっ」
 がたがたがたがたがたがたがたがたがたがたがたがた


「・・・アリスの事を思うなら、
 俺達は一緒に(フィールドに)いない方がいいかもしれないな」

「・・・え?」

「アリスは、パーティ戦闘しかしたことがないだろ?
 常に後ろなり隣に指示をだす人がいるし、後ろを護ってくる人がいる。
 別に、仲間を頼ることは悪い事とはいわないさ。

 俺はソロ専門だ。
 アリスを巧く気遣えない。俺はアリスも分ってる気になって勝手に行動してしまう」

「あ・・・う」

「俺は アリスを 殺しかねない。 それが一番恐ろしい。

 アリスを死なせたくない」

「うわあああああんっ!!!

 ごめんなさい。今度からちゃんと言う事聞くから私を捨てないでー――」

「え? アリスを捨てるなんてとんでもない。
 外では今まで通りに別々に行動しようって話しだぞ」

「・・・え?」

「パーティで戦闘指示を出せるようになれば、俺と並んで戦えると思うぞ」

正座から脅威のジャンプ力でショウの御腹に抱き付いていたアリスは、
安堵のためかズルズルと滑り落ち、地面にコロンと転げる。

「しびろれられろれら~~」

「ステータスチェック。 うん、麻痺だけだな。
 んじゃ、俺もう一回クラ―ケンとやってくるわ」
「(まだ怒ってる)~~~!!」


いつも美味しい食事を提供してくれるせいか、誰なりとが入り浸りそうな気配がする
ショウ・アリス宅。
今日の来訪者は、単に話しにきたアナスタシアとショウの装備を持って来たリスティだ。

「後半はレベルが大台突破したからかエリクサ―Ⅱなしでも倒せるようになったぜ。

 蛸烏賊、テラ美味しいです」

「・・・計6回も連続して素のボスを狩るなんて、君くらいなものだ。
 こっちは予定前倒しで必要レベルに達していなうちに攻略してしまったから、
 レッドドラゴン(40階層弱体化ボス)で齷齪訓練を重ねているというのに」
「それ、アリスも参加させてくれ。
 俺に付いて行くにはレベルや装備だけじゃなく広い視野が必要っぽいからな」
「ふむ、分った。
 どのみち、私達もレッドドラゴン如き1パーティで倒す事ができなければ
 安心して先へ進むことなどできないからな。」

「アイテムに使われるな。使いこなせってことだね。
 処でアリスは? 装備の感想聞きたいんだけど」

そう、今 台所居間で二人の相手をしているのはショウだけである。
アリスは奥にいるのか気配は感じられるが、来る様子は・・・ない。
何を察したか、アナスタシアはフルフルフルと顔を横に振る。
「アリスは今、野暮用だからまた今度頼む」
「野暮用?」
「野暮用 オシオk「ああっ、うん、リスティよかったではないか。
 堂々と食事に来る理由が出来て。
 早速装備の具合を確かめてきたら如何だ?
 リスティも、隠れた英雄の実力を見せて貰ってくるといい」」

二人を送り出したアナスタシアはクールビューティに似合わず安堵の溜息を零す。
ショウは未だに機嫌が悪かった。
ウッカリ覗いてしまった日には、犠牲者二人追加である。その躊躇がないくらいに。

「・・・ほら、流石は弟君」

オンナノコが天井から吊るされていた。
所謂、仰け反るポーズでオナカを下にして、目隠しボールギャグは完備。
耳覆にはドンナ音が流されているのか肢体が時折ビクンビクンと反応しては
口と股間から液が滴り落ちていた。

「・・・見なかったことにしよう。 くわばらくわばら」

人の気配を感じ取ったのか項垂れていた頭を起こしウーウー唸るアリスを余所に、
扉は無慈悲に閉められてしまうのだった。


50階層フィールドに二つの人影があった。

一人は、血で染めたかのような赤黒い戦闘服
胴裾が少し長めの学生服調で肩や胸など赤黒い結晶板のような装甲が張付けてある代物
を纏った男、ショウ。
クリムゾンドラゴンの素材をふんだんに使い込んだこの代物の価値は
スタイリッシュで燻し銀な見た目では測り切れないだろう

もう一人は、機動力,敏捷性を端から捨てて頭には装甲で覆われた頭巾を被り
身体も装甲で覆われたエプロンドレス、ハンマーという超重装のリスティである。
戦闘職でない彼女が高レベルのフィールドに出るためには其れなりに装備は必要だが、
彼女の場合は端から超重装っぽかった。それはさておき、

紅刃がきらめき、ショウへ飛びかかってきたモンスターが擦り抜けるように死滅する。
白刃がきらめき、得物を振り上げた亜人モンスターがそのまま死滅する。
黒刃がきらめき、ショウに背後に立たれたモンスターが死滅する。

「この装備は凄いな。重さも感じないし束縛感が全然ない。正しく雲泥だ。
 どの刀も研ぎ直したての包丁みたいに良く切れる」

「それが、オーダーメイドさ。

 マサムネは元々モノがいいからね、限界まで強化してあるよ。
 ムラマサは呪いを解いて妖刀ムラマサになったから安心して使えるだろ。
 両方とも抗錆処理がしてあるからナマクラになる心配しなくていいしね。

 しかし、あんたも凄いね。 私も強いヤツの戦闘は良く見るけど、
 モンスターを擦り抜けたり、パッとモンスターの背後に現れるスキルなんて
 初めてみるよ」

「それは、スキルなんてもんじゃなくて、小手先のテクニックだ。
 良く漫画とかであるだろ、グレイズカウンターの交差法とか、瞬動縮地とか。
 それの再現」
「それって漫画の中の話だろ?」

「今俺達がいる場所だって漫画とかの世界と同じようなものだぜ?
 そもそも、普通の人は肉体スペックの10%も使いこなせれば御の字って言われる。
 スポーツ選手とかだって20%って話しだ」

「うん? それが?」

「この世界じゃ、スブの素人ですらオリンピック選手のような動きが出来る。

 理論上じゃ肉体スペック100%の動きだって不可能じゃないってこと。
 とは言っても、それなりに制約はあるけど。

 例えば、コレ」

ショウは何かしらの瓶を軽く放ってリスティの注意を引くと、
ユックリとしたフォームで青空へ向って投げる。

「おお~~~~~、・・・え?」

分り易い放物線を描いた瓶は地面に激突する前に、
瞬間移動したかのように現れたショウによって奪われるように確保された。
テッテッテッと軽く駆けて戻ってくる様子をみると一瞬で行ける距離ではない。

「この程度、リスティでもイメージできれば出来る」
「出来ない出来ない」

「そっか・・・、そうだよな」
「え?」
ショウが何を勝手に納得したかなどリスティに分ろうはずがない。
一通り防御力以外の装備の具合を確かめたとはいえ来て早々に帰ると決められ
従わざるえないリスティだった。


テーブルを前に、椅子に座した一人の女性が優雅にお茶を飲む。
アナスタシアである。
別に帰っても良かったのだが、彼女は二人の帰りを待っていた。

ショウがリスティに襲いかかった時に自分も混じろうなどとは思っていない。

サボりでもない。
事務仕事も一応全て終わらせてあるし、レベルは既に50を超えている。

さっきの今で慌しく人が帰ってくる気配がする。
だが、アナスタシアは慌てない。優雅にお茶を飲む。
・・・空だった。

 だから、乱交など期待していないというに

飛び込むように帰ってきたショウはアナスタシアの前を素通りして奥へ。
間をおいて、這々体で武装を纏っていないリスティも台所居間へ入ってきた。

「お帰り。 彼は如何したのかな?」
「何か、勝手に納得して・・・」
「ふむ、まぁ、コレでも飲みたまえ」

「アナスタシア、ティーカップに、緑茶は、ないだろ。 湯のみ、あっち」


アリスの元へ駆け付けたショウは、一刀でもってアリスを解放。
落ちてきた身体を受け止める。
その顔は、目も虚ろで涙や涎でベチャベチャ。アウアウとしか言葉が出てこない。

「ごめんアリス。 
 俺がしようとしていた事は、結局アリスを捨てるのと同じよことだった。

 フィールドも一緒に行こう。俺が、俺と共に行ける術を教えるから」

アリスの口からはアウアウと丸で痴呆のような言葉しか出てこない。
しかし、目は輝きを取り戻していた。歓喜の涙が哀しみを洗い流す。


「・・・・・・何あれ?」

「良くある恋人達の恥部というものだ。性質の悪い誑しの現場のように見えても、な。

 気にするな。私は気にしない。 ああ、気にしないとも。
 帰るぞ。 それとも、イチャつくのを見学していくか?」

「んにゃ、当分スイーツもいらないよ」

二人が目を背けたその向こうでは、恋人達の顔の密着具合が半端なくなっていた。



未だ情報が出回っていない50階層フィールドは二人の独壇場であり、
そこにショウとアリスの姿があった。
「さて、俺はレベル80を突破、アリスは50代半ばなわけだけど」
「はいっ、コーチ!!」

「コーチ?
 俺が今から教えることは、身体の動かし方の応用。交差法や瞬動縮地だ」
「えっ・・・それ、私にも出来るの?」

「ぶっちゃけ、レベルなんて関係ない。俺はレベル5には使ってた。
 実際、レベルが上がったからって筋力が極端についた感じはしないだろ?

 アリス、スポーツの経験は」

「えっと、新体操を・・・大会で入賞の経験もあるよ」

「・・・うん、それがドレくらいのモノかは分らないけど、中々成功できない技はあるか?」
「あるけど・・・」

「それが、ここでは100%成功できる」
「・・・え?」

「考えてみろよ、ココでは精神・意思で直接身体を操ってるんだ。
 某電脳世界映画の救世主みたいに精神を肉体の頚城から解き放つ
 ような真似は出来なくても、肉体の縛りなんて無に等しい。
 重力は、上下を判断して地面に足を着けるためだけのものでしかない」

ショウの言葉を受けて、鎧の部分のみ消して騎士服にミニスカート姿のアリスの身体が
グラリと前に傾くや否や、舞う様に空を飛ぶ。
空中で天に足を地面に頭を向けた状態で数回転し、ミニスカートを翻してフワリと着地。
更に背を向けている其処から後ろへ倒れるようにしてジャンプ。
ショウの目の前に横回転を経たアリスが面と向ってフワリと舞い降りた。

「できちゃった
 トランポリンで床E難度したつもりで・・・如何だった?」
「お見事。 行き成り第1ステップクリアされるとは思わなかった」

「えっと、他に感想は?」
「求めるなよ。襲いたくなるじゃないか。

 置いといて、次は交差法グレイズだけど、コレは足運びと身体さばきの問題だな。
 一撃必殺は実際に生物の身体の構造を問題があるからのけておく」

「足運びと身体さばき?」

「そう、足運びは、こう。
 身体さばきは、ココで身体に捻りを入れ、つま先に回転を伝えれば・・・」
「こんな感じ?」
「おおっ、巧い巧い」

くるりくるりと二人はまわる。時には向かい合い、時には背中合わせで。
二人の楽しげな輪舞の向こうで、
草食系モンスターが平和はええのーと言わんばかりに欠伸をするのだった。


「さて、今日は瞬動縮地を教える」
「はいっ、コーチ!!」

「(コーチ・・・今度プレイしようかな)
 俺達は今、身体を50%ぐらいなら意識的に使っていることになると思う。
 身体を100%使おうと思うと意識がついて来れない。
 集中するとモノの動きは遅くなるけど、自分の身体も思うように動いてくれない。
 だから瞬間的に、予定した行動をさせるしかない。

 先ずは、クラウチングスタートなりで
 上半身で生み出した力を腰,太腿,脹脛で増加させていって、足裏で爆発。
 それで思いっきり打ち出されるから、転ばないように停止するのが最初。

 こんな感じな」

アリスの目の前で、クラウチングスタートのスタイルをとったショウは
言ったように打ち出される。 むしろ、撃ち出される。
そして、地面に線を引きながらスピードを次第に殺し、停止した。

アリスも同様にクラウチングスタートのスタイルをとり・・・撃ち出される。
しかし異なり、足が地面についた瞬間

「きゃぁっ!!?」
ずんがらがっしゃんごろごろごろごろ
地面にケ躓き、受身を取っても勢いをせず何処までも転がって行く。
ショウの足がつっかえ止めなければそれこそ何処までも。

「クラウチングスタートで思いっきりすると瞬間的にホント100%発揮されるんだ。
 だから、その勢いを殺すには足だけじゃなくって身体全体で威力を殺すようにする。
 しかも、急ブレーキじゃなくって、少しづつ減速させるように
「それは、最初に言ってほしかった」
アリスはショウに髪についた土を手櫛で落され、服についている土を軽く叩き落され
顔をフキフキされながらルルル~~~と滝涙を流す。

「最初の洗礼だしな。ドレくらいのパワーが出てるのか事故るのは一番わかりやすいし
 Hey, one more.」
「事故るって言ったっ!!?」

アリスも次はこける事無くスピードを殺す事ができた。

「んで、瞬動縮地はコレの発展で、
 身体にその挙動を出さず、入り・抜きをするだけなんだ。
 予備動作がないから第三者からみれば予測不可能で突然消えたように見える。

 実際が、一寸視界の外へ移動しただけでも」

「身体にその挙動を出さずって・・・つまりとういうこと?」

「近くに移動するだけなら、全身の力を使わなくても足の力でも十分だからな。
 右・左・左・右ってな感じで脚の捻りのみを使って無規則・超高速反復横跳び?

 あとは、要練習。 まぁ、モンスター相手なら挙動を見せても大丈夫だけど」

「はいっ、コーチ!!」

「・・・夜のコーチんぐを今したくなるじゃないか。やめろよ」
「きゃ~~♪」
右に左に珍妙な鬼ごっこをはじめたバカップルの向こうで
草食系モンスターがヤッテラレンワと言わんばかりに欠伸をするのだった。


ここにおいて、熟練者の動きは巧ければ巧いほど正しく達人を彷彿とさせる。
先ず、スキルを多用しないので事後の硬直もなく動きが滑らか。
避けながら攻撃,受け流しつつ攻撃なんていうのも態々口にするまでもない。

40階層弱体化ボス レッドドラゴンを前にして紅を纏う彼女の動きは格が違った。

振われた赤竜の豪腕も、貴様が狙ったのは幻想だと言わんばかりに腕の向こう側にいる。

振り下ろされ床を打つ丸太のような腕にフワリと着地し、腕を駆け上がって顔を攻撃する。

レッドドラゴンが距離をとってフレイムブレスを吐いても、既に其処にはおらず
その攻撃が届かない懐に入り込んで逆鱗に痛打を浴びせる。

彼女が装備している紅に輝くバックラーが使われる事無く寂しげに輝いていた。

蝶のように舞い、蜂のように刺す。
レベルや装備,スキルなどでは片付けられない、根本的な格差。
戦乙女が怪物を打倒する、神話のような光景が其処で繰り広げられていた。

戦乙女の隣に立つべき英雄の姿が其処になく、家で料理を作りながら帰りを待っている
なんてことは、今この場において割りと如何でもいい話だ。

皆が身惚けている間に残り僅かな処まで削ったのだろう。
赤竜の懐に潜り込んだ紅の戦乙女が紅の長剣を矢の如く必殺の構えを取る。

「『クリムゾン・スティンガー』」

紅の閃光が、レッドドラゴンの胸中央 逆鱗に当たり抵抗も一瞬、
レッドドラゴンの反対側に突抜けてHPを0にまで削り取っていた。

アナスタシア以下パーティでレッドドラゴンを当然の様に倒せても、
それでもダメージは間逃れない。

「そおおおいっ!!
 私はコレに何を仕込めというんだ、アレは」

態々何処からかスプーンを取出し投げたアナスタシアに、
以下パーティメンバーもウンウンと頷いた。

「私をコレ!!? ショウをアレ呼ばわり!!?」

「私であっても、その才能に嫉妬し少しは腹を立ててもいいと思うのだが?」

「才能というほど対したものじゃないですよ」

「ならばこそ。
 スキル外スキル、才能ということにしておかなれば悪用されかねない。
 何せ、レベル差など易く覆せるだろう。

 それに、問題はそれだけではない。

 攻略ギルドにおいて、一般プレイヤーは危険を冒して集めた情報を提供し、
 攻略パーティはその情報を用いて自身を強化して命をかけて次の階層を開放する。
 攻略パーティと一般プレイヤーはギブアンドテイクでなければならない。

 処が、最近は如何だ?
 新しい階層が解放されているというのに、一般プレイヤーは探索に出ようとしない。
 情報がない? その情報を集めてくるのが連中の仕事だというのに。

 ギルドからアイテムも情報も融通してもらって、
 修行でレベルあげもせず連中は一体何をしているのだ。

 仮に、攻略パーティだけでスキル外スキルをマスターして攻略を続けた処で
 立ち行かなくなるのは目に見えている。
 精鋭には相応の支援が必要なのだよ。

 ココのバランスは実に巧妙だ。
 低階層で最後まで使えそうな装備が手に入り、その装備に頼りきりで
 テクニックを磨かねば、装備に頼りきりでは太刀打ちできない敵が現れる。
 テクニックにおいてもレベルにおいても同じ事がいえるだろう。

 そういう意味では、アリス、君達のパーティが最もクオリティが高く
 『白の騎士団』よりも攻略に近いといわざるえない。

 だが、我々は直に追付く。数をもって追付かなければならない」

アナスタシアのソレは、暗にアリスを『白の騎士団』攻略メンバーより外すと宣言。
以外のメンバーも状況を察し、快く納得をしめす。

「アリス、ショウに伝えてくれ。

 『白の騎士団』で攻略メンバーの代りはいるが、君達の代りはいない。
 力試しで遊ぶのも、私達を利用するのも構わない。が、くれぐれも注意を。

 まぁ、其処はショウの事。いらぬ老婆心かもしれないが、な」


アリスが帰宅すると、ショウは最近購入した壁際のソファーに座り
空間投影されたディスプレイでアナスタシアに出すであろうレポートを作っていた。
「お帰り~」に「たらいま~」と気のぬけた言葉で返したアリスは
着の身着のまま、鎧を消した騎士服のままで当然のようにショウの膝を枕に横になる。

「アナスタシアさんがね、私が強くなり過ぎたから皆を甘やかさないために
 攻略メンバーに正式には入れないだって。助っ人には呼ぶかもしれないけど」

「攻略を変に急いでも躓くからな」

「皆、私達みたいに才能があるわけじゃないからって」

「才能・・・才能か。

 俺、な、前に高速並列高度思考いわゆるマルチタスクに挑戦したことがあるんだ」

「マルチタスク? 魔砲少女的な?」

「それ、な。
 俺は右と左で別々の数式問題解くまねなんて、とてもとても出来ないわ。

 料理は同時進行で複数作るけど、アレはスケジュールくんでるだけだしな」

「それが?」

「アナスタシア、あの人な、マルチタスクやってる。頭の回りが良過ぎるからな。
 将棋なりで4~5人同時に相手にすることぐらいやりかねん。

 だから、身体スペック100%使うことを、クロックアップとか考えないわけがない。
 んで、巧くいかなかったんだろ。

 あの人だって軍神ってわけじゃない生身の人間だ。出来ないこともある。
 腹の立つ事があれば、苦悩だって、普通に楽しいことだってあるだろうさ」

「・・・・・・」

「おいおい、良く分るんだって目でみるなよ。
 こっちは何時の間にか勝手に弟認定されてる身だぜ」



「さて、やってまいりました50階層ボスの間。
 当面の目標はアリスがソロで真クラ―ケンを撃破出来るようになることですが」
「ですが?」ガタガタブルブル
「先ずは、真クラ―ケンを調べ尽くしたいと思います」

ショウがアイテムボックスから取出したのは人だった。
キリリと鋭い双眸も麗しいクールビューティ。
纏うのは肉感ある艶やかな身体を隠さない二足三文のビキニアーマー。

「アナスタシアさんっ!!?」
「1分の1フィギュア。身体の中でも作りこんだ、ぶっちゃけダッチワイフだと」

「・・・・・・」

「んな目で見るなよ。当人から押収したけど悪用されないようにって押し付けられたんだ。
 んで、コイツを、こうしたいと思います。

 そおおおおおいっ!!!」

「アナスタシアさぁぁぁぁんっ!!?」

ショウによって頭からぶん投げられたセックスドール(アナスタシア)
それを、カモーン♪とばかりにクラーケンが触手で絡み取る。

空中で四肢を大の字で固定されるアナスタシア(フィギュア)
一撃でビキニアーマーを剥ぎ取られ、妙に艶めかしい局部が曝される。

粘液塗れの無数の触手がダッチワイフ(アナスタシア)の股間から中へと入り込み、
ボコボコと御腹を波打たせ、結合部からボタボタと粘液が零れ落ちる。

触手が余りにも無慈悲に弄ぶのでアナスタシア(セックスドール)の頭が
ガクガクと前後に揺さ振られ、四肢がもぎ取られてしまわないか心配になる。

アナルに挿入された触手の粘液が多かったのか、アナスタシア(ダッチワイフ)の口から
粘液がボゴボゴと溢れ零れるが、粘液まみれなのに凛々しい表情なのでシュールである。

ブルンブルンと揺れる大きな乳房は触手で絞られ今にも弾けそうなゴム鞠状態に。
伸び広がって大きくなった乳首乳輪に触手の吸盤が張り付いていた。

「うわぁ・・・、我ながら見てらんねーわ。誰だあんな物作ったの。
 天才通り過ぎてバカだぜ。アホだぜ」
「うひいいぃぃぃぃ、うわっ、うわっ、ひぎぃぃぃ、らめぇ~~」

「・・・アリス、五月蝿い」

「でもっ、あっあっあっ、こわれちゃうぅ~~」
良く見知った姿のフィギュア(アナスタシア)が身体の内外共々
グチョグチョにされるのを見てアリスがクネクネと身悶えしているが、
1つ間違えば自分がそうなることを何処まで理解しているのやら。

ショウは、触手を足場にアナスタシア(セックスドール)をサクッと救出して
お尻から口まで貫いてうねっている触手にヒイイイイィィィと腰を抜かしているアリスに
押しつけると、再びクラーケンへ突撃し本体をサクッと撃破した。

ショウが帰ってくると、アリスはアナスタシア(ダッチワイフ)にしがみ付き
グルグル目でアヘアヘ言っていた。
どうやら、人形についていた粘液を諸に浴びて錯乱状態になっているようである。
元々錯乱していたともいうが。

「・・・クラーケンの粘液は状態異常ランダム付加、と。
 こらこら、それは俺じゃないキスしようとするな口から触手生えてるから」

何が一番苦労したかというと、アリスを人形から引き剥がすことだったり。



女が裸体を曝して横たわっている。
脚は長くフトモモ・オシリはムッチリとしていながら
腰は簡単におれてしまいそうなくらい細く、それでいながら乳房は自身の顔程度に大きい。
顔も目鼻立ちが整っており、女神を彷彿とさせる美しさと妖艶さがあった。
だがしかし、その御腹は怪異に胎へ産卵されたかのようにボコボコと歪に膨らんでいる。
唇の間からは舌がデロンと力なく食み出て白目をむき、悲惨としかいいようがない。

その女体の上にオンナノコが突き飛ばされた。
腰を跨ぐ様に腰を下し、突き出た御腹がオンナノコの御腹に減り込む。
オンナノコの乳房がその柔らかさ、一回り小さいサイズ故に女の乳房に負けて
女のかたい乳首がスパイクのようにオンナノコの乳房に刺さり押し潰される。

背中を圧されて逃れられないオンナノコは姉と慕う女に抱き付くことしかできない。
オンナノコのオシリが後ろに突出され、
女の無残な姿にソレでも感じてしまった潤った陰唇が曝された。

オンナノコの抵抗できない股間を穿つ肉塊は、膣壁を抉り、
女のモノが詰った御腹に圧されて狭いオンナノコの胎奥を突き上げる。

圧され突上げられ女の乳首が柔らかな乳房を抉り
オンナノコに胸から脳髄に痺れを覚えさせる。

不意に広がられるオンナノコのアナル。
其処へ産卵されているかのように順次圧し込まれてくる球状のもの。

オンナノコの身体を女の身体に押し付けている圧はすでにないが、
オンナノコは自分の乳房を抉られてしまおうが女の身体に縋り付くしかできない。
女の無念の様相を真近で見ることになってしまおうが。

一体どれだけ腸の中に圧し込まれているのか、
オンナノコは女の御腹に張り合いはじめた自分の御腹が重く身動きがとれない。

オンナノコの中が狭くなり圧があがったのが気持イイのか
オンナノコの御胎をオカす肉塊が一回り大きくなり、脈動が強くなる。

不意に強烈な排泄感がオンナノコを襲う。
オンナノコの御腹を膨らませるほど腸を満たしていた卵のようなものが
オンナノコのアナルが捲り上がるのも構わず入る所を間違えたと言わんばかりに
プリプリと腸の愛液に塗れ滴らせながら出てくる。

オンナノコが目の前の女の舌にシャブリついたのは、
アナルから内臓を吸出されているかのような感覚に、
錯乱して口から性的快感を求めたのか、お尻から出て行くものを口から補おうとしたのかは
自身でなければ知る由もないが、オンナノコは自分が犯される一方で、
姉と慕う女の舌を口腔の中にまで吸い、唇を食み、力ない女の舌に舌を絡め唾液を注込む。

恰も、オンナノコが胎奥に注ぎ込まれている粘液を口から零しているかのように。


時間は遡る。
錯乱しているアリスを容赦なく拳骨で元に戻し、ショウは共々帰ってきた。
アリスが涙目で頭にミカンがくっ付いているのは気のせいである。

お風呂、ここではお風呂は必ずしも必要とはいえないが、
それでもタップリのお湯に身体をつけたいのが日本人のサガである。
中にはそのお風呂のためだけに家を購入し、1階全面風呂造り&庭なんて猛者もいる。

ショウ&アリス亭も風呂がある。
人二人悠々と身体を伸ばせる総檜造りは現実ならば色々と目玉が飛出てしまう事だろう。

浴室に向うショウに、何故か付いてくるアリス。
浴室についたショウは、アイテムボックスからあるモノを取出した。

洗い場に横たわるものは人の形をしていた。
キリリと整った目鼻立ち、男の肉欲をさそうプロホーション、恥ずかしげも曝される裸体。
リアル人形アナスタシア、である。
それは表面こそアイテムボックスに入れる際に綺麗になっているが、
先にクラーケンの囮に使われたせいで、中は粘液ドロドロである。
現に置かれた衝撃だけで股間からゴポリと溢れる粘液。

「えっと、アナスタシアさん人形、如何するの?」
「元々、クラーケンの粘液を採取するのが目的で使ったものだからな、
 そりゃ、中のクラーケンの粘液を取るんだ」

「うひぃ~~」

リアル人形アナスタシアのマンコにビール瓶のような瓶の口が容赦なく捻り込まれる。
その上でポッコリ膨らんでいるアナスタシアの御腹を押せば、
瓶の中にタパタパと流れ込んでくる粘液。

「結構入ってるな・・・」
「ああっ、アナスタシアさんの子宮がザーメンタンクにされてたなんて・・・」ハァハァ

「この人、性格はアレだけどプロポーションだけはいいからな。 性格はアレだけど。
 アリス、瓶固定しといて」

「うん、わかった・・・」ハァハァ
何故か、何時の間にか全裸待機していたアリスにソッチをまかせて
横に移ったショウは女の腹をマッサージし始めた。

一方で、アリスは女の片方のフトモモに股間を押し付けて跨り、
女のマンコに挿入してある瓶を前後に動かしているのは果して意図しての事か。

「御腹に余裕があるから袋パンパンなのにプルプル逃げやがる」
「・・・・・・」ハァハァ

アリスが股間を擦りつけているフトモモが愛液で濡れる。
その腰の動きが手に持っている瓶と明かに連動していた。

「こいつは、直で絞らないとだめか」
「・・・・・・」ハァハァ

「アリス、御腹の中にクラーケンの粘液ブチ込むぞ」
「うひゃおうっ!!?」

女の身体をうつ伏せに膝を立てればムチムチプリンプリンのオシリが突出される。
一応当人を真似て造られてあるとはいえ、其処までは観察してあるわけではなく
実際のアナスタシアと異なり、柔らかげで大きなアナルの下に
幼女のように綺麗でありながら大人サイズの陰唇があった。

陰唇の中の柔らげな膣口に瓶を捻り込み、アナルに手を入れていく。
腸管越に瓶を確認して中が詰った袋を掌握。ズギュムズギュムと絞り込む。
ここでも生きた女に行えば悶絶モノの行為。

「ああっ、アナスタシアさんの子宮がグチュグチュにされてるよぅ・・・グチュ、グチュ・・・」

上気して惚けながら膝立ちで自分の股間を弄り愛液を滴らせているアリスを見て
ショウはふと思う。このコ、なんでおバカな妹みたいになってしまってるんだろ。

 まっ、そこも可愛いけどなっ!!!



[35576] 理性アリス死闘編01
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:38764d4a
Date: 2012/10/25 00:24
二人のイチャラブに、作者は珈琲が何杯飲んでも足りず欠糖病になりそうです。
コチラでお口直し。

理性アリス死闘編、はーじまーるよー。





理性アリスのいる風景に意味はない。何故なら、イメージに過ぎないから。
理性アリスの纏う衣装に絶対はない。何故なら、イメージで作られたものだから。

理性アリスが纏うのは、所謂ビキニアーマー。竜探索のノーパン女戦士である。
剥き出しの御腹は、ほんのり脂が乗って腹筋の横の笑窪と縦割の臍が細い腰と相俟って
タワワな乳房に負けず劣らず男性の劣情をさそうだろう。
前掛けがあっても程好い大きさで位置が高い御尻まる曝しで
ハイキックなどしてしまえばクパァとなってしまう恥女の格好だが、
誰も見ていないから恥ずかしくないもん。

気付けは、その彼女の目の前に黒光りするヤツがいた。
油を塗ったかのようにテカテカの肌、毛のないゴリラを彷彿とさせる無表情マッスル。
彼女とでは子供と大人ほどのに巨大な体躯
股間から臍まで反返るのは彼女の腕ほどもある男根もとい、兇器なペニス。

理性アリスはこんなヤツ知らない。知らないのならココに存在してはいけない。

「こいつっ!!」
牽制では済まされず一撃で意識を刈り取るところか首をへし折りかねない
アリスのハイキックが『黒光り』の即答に炸裂。

しかし、『黒光り』は倒れない 処か微風でも当ったかといわんばかり。
何を考えているのか分らないガラス玉のような目で理性アリスの姿を捉え、
その手で自分の頭に蹴り込まれた理性アリスの足首を凄まじい握力で確保すると
そのまま地面へと叩き付ける。

「うぐぅっ!!?」

決して柔かくない地面が人型に減り込み、理性アリスの肺腑から勢いで空気が押出される。
更に理性アリスはブンッと放り投げられ、廃墟の壁へ叩き付けられた。

壁をズルリと滑り落ちて行く理性アリス。
『黒光り』はその場を動かず恰も先行者が如くセンズリを始める。

シャカシャカシャカシャカシャカシャカ

とチャージも一瞬、放たれた白濁砲弾は、理性アリスがいた場所に命中し
廃墟の壁諸共粉砕した。

転がり直撃をさけた四つ這いの理性アリスにも白濁液が混じった瓦礫が振りかかる。
ふざけた攻撃なのに凄まじい威力に理性アリスは恐れ戦いている間はなかった。
その場の地面を粉砕して突撃した『黒光り』はドックスタイルの理性アリスの
ラブハンドルを両手でシッカリと確保。
そのまま、ペニスの先端に理性アリスのマンコを落した。

「ぐはぁっ!!?」
理性アリスの桃のような柔尻が『黒光り』の腰に叩き付けられ、
理性アリスは股間から臍裏の上まで犯されてしまった。
真下から内臓直撃のボディブローに
理性アリスの口からは肺腑からの空気のみならず涎も溢れ零れた。

『黒光り』のターンは終わらない。今度は理性アリスのマンコ もとい
理性アリスをオナホールにして『黒光り』はセンズリを始めた。

「あ゛、が、が、ぐげっ、や゛、や゛めっ、や゛め゛でぇ」
『黒光り』のペニスが打ち込まれる度に
理性アリスの縦割臍の御腹が突き破られそうにテントをはる。
ラブハンドルをシッカリと握られているので理性アリスに逃れる術はない。

理性アリスは気付かない。
彼女の身体を上下に動かしている『黒光り』の肌から次第に艶が失われカサカサと
萎れてきているのを。あたかもチャージに己のそのものを費やしているかのごとく。

「ぶぎゅっ!!?」
ズドンと、衝撃とともに理性アリスの御腹が臨月腹に膨らむ。
だが、彼女の腹は破裂することはなかった。
『黒光り』の身体が射精の衝撃に耐えきれず砕け散ってしまったために。

股間から白濁液を噴出するかのように天高く打上げられた理性アリスは
ベチャァっとそのまま地面へ車田落ち。

四肢投げだし地に伏した理性アリスの下に、液体が広がっていく。
それが赤なら墜落死現場なのだが、広がっているのは白濁液だった・・・



[35576] 理性アリス死闘編02
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:38764d4a
Date: 2012/10/24 23:23
『黒光り』の砲撃射精を直接お胎にくらって死んだと思われた理性アリス↑
しかし彼女は五体満足に生きていた→ By世紀末的ナレーション


マンコから零れただけでなく空からも降って出来た『黒光り』のザーメンの池、
其処に背中を殆ど丸裸状態の身体を漬していた理性アリスの四肢に力が篭る。

大量のザーメンの中の地面に手を着き膝をついて身体を起こすと、
それだけで理性アリスの下に突き出た、乳装に支えられた乳房と
それ以上に大きく垂れ下がった臨月腹の間にザーメンの糸がひく。

まぁ、今の理性アリスは白濁液お化けみたいにザーメン塗れなのだが。

その池を作るほどのザーメンが一瞬で消えた。
理性アリスの姿も元の破廉恥ビキニアーマー姿にもど・・・ってはいなかった。
重力に従って重々しく垂れ下がる臨月腹はそのままに、
子宮を拡大して納まっている大量の精液は彼女の一部として認識されてしまっていた。

切れ長の眉をハの字にして立ち上がった理性アリスは自分の膨れに膨れた御腹を見下ろす。

理性アリスは所謂、精神世界の脳内キャラである。自身も自覚している。
元を模しているので内臓 口からアナルまで通る消化器から子宮卵巣までも備わっている。

『黒光り』の正体こそわからないが、攻撃のようでも生殖行為を行ってきた以上
理性アリスでも孕まされてしまうのかもしれない。

因みに、理性アリスの身体の中では両卵管ところか両卵巣まで蟲のような精子イッパイの
精液漬しになってしまっていて、何時でも可能な排卵がされていないだけなのだが、
理性アリスといえどそこまでは知る由もない。

兎も角、御腹イッパイ過ぎてマンコから零れ太腿を伝い流れ汚すはザーメンは、
理性アリスをして不快であり、いつまでも子宮の中にいれていては何が起こるか分らない。

理性アリスは前掛けを避けて前からも後ろからも完全に無毛のマンコを曝すと
用をたす様にしゃがみ込む。
その動きだけでブリュブリュと下痢のごとくマンコから噴出すザーメン。

アナルを盛り上がらせヒクつかせて幾ら力んでも出ないので、
理性アリスは臨月腹を両手で圧す。
腹筋の向こうに精液が詰まった子宮があるのが手の感触から分るのが嫌な感じ。
ブリュブリュと押出されたザーメンが理性アリスの足元に白濁液の水溜りを作る。


理性アリスは上から下へ御腹をマッサージするが、どうしても拳の一塊程度の水風船が
下腹部に納まっているかのようでマッサージに合わせて移動して押出せない。
人の女の子宮は、膣を上がって前に突き出る様にしてある。
一度拡張されて精液タンクとなった理性アリスの子袋の最奥は子宮口の下にあり、
人並み以上に鍛えられている彼女の身体といえどさっき臨月腹まで膨らまされて
今では御腹の肉が伸びてしまい弾力が失われて柔かくなってしまっている。

上から下へ搾るようなマッサージでは子袋のタプタプ精液をおしだせないのだった。

自分の子宮に残った精液を押出そうと頑張っている理性アリスに、不意に影。
見上げれは、朽ちて消えたはずの『黒光り』が其処に立っていた。
理性アリスが反応するよりも早く、『黒光り』が両手で彼女の頭をホールド。

「ああああっあ゛がぁ!!?」
人間の頭などトマトのように一瞬で弾ける握力を調整して軋む頭蓋に
思わず悲鳴の声を上げた理性アリスの口に捻り込まれたのは『黒光り』のペニスだった。
先のヤツの物より一回り小さいとはいえ、それでも人にはそうないほど大きい。

「を゛え゛っ!! え゛っえ゛っげぇっ!!」
理性アリスが咽しているのも構わずドンドン長いペニスを捻り込んでくる『黒光り』。
皮肉なことに理性アリスの唾液や吐瀉液が潤滑剤となってしまっている。
唯でさえ大き過ぎて理性アリスの顎に力が入らないのに、異様に硬いので歯が立たない。

傍目でみてわかるほど咽喉を膨らまされ、理性アリスの顔は
『黒光り』の無毛な下腹部に衝突させられてしまった。
撥ね上がった理性アリスの身体、仰け反って突出されたプリプリの御尻が
ビクンビクンと震える。
理性アリスの咽喉を通過してしまった『黒光り』のペニスの先端は、
理性アリスのタワワに聳える乳房の谷間の奥に到達してしまっていた。

剣飲みの如く口から貫かれてしまった理性アリスに成す術はない。
『黒光り』の腰に拳を叩き込んだ処で殴り返されるかのように
理性アリスの頭を『黒光り』の下腹部にぶつけられ胸奥をペニスで抉られるだけである。

恰も、オナホールにペニスを根元まで捻り込むかのように。

『黒光り』の動きが止まる。
口腔に納まらず口の外へ一杯一杯に出された理性アリスの舌は
舐める様に触っている『黒光り』の大きな金玉が異様に熱をもっているのを感じ取った。

理性アリスはまた砲撃射精かと、下半身を吹飛ばされてしまわないか恐れ戦くが
そんなことはなく、『黒光り』のペニスの根元からはじまった若干の膨張は
唇から咽喉 食道へ達し、胸奥に熱いものを無理に飲んでしまったような感触を
理性アリスに感じさせる。

ダクダクといつまで経っても終わらない射精に、理性アリスは『黒光り』の下半身に
だきついたまま胃の灼熱感で御腹イッパイイッパイだ。
口からの逆流嘔吐も許されずダクダクと精液を胃へ流し込まれ続ける理性アリスは
その熱が胃のある鳩尾あたりから下へと下がってきたかのような気がした。

アナルがピクピクと盛り上がって口を開き、
ブピィ~~ブピィ~~と激しく放屁の音を奏でるが、
恥じらいが何救いにもならないので理性アリスは無視する。

理性アリスになんて羞恥心などというものはないっ、たらないのだ。

ブビィ~~ブビィ~~と一体どれだけガスが出るのかと理性アリスが思ったのも束の間、
ブシュルルルゥブシュルルルゥと下痢の脱糞音が激しく響き渡った。

必要ないから食べるものも食べていないので出るわけがないのだが、
理性アリスは第三者視点で自分の様子をみて原因を理解した。

折角子宮の中の精液の殆どを搾り出せたのに、再び重々しく下へ垂れさがる臨月腹。

盛り上がって大きく口を開けたアナルから終わることなく噴出しているのは白濁液。
そのまま腸まで捲り返ってしまいそうな勢いだ。

何より、『黒光り』のよりにもよって新鮮な精液がダイレクトに内臓を焼き、
ジクジクと染み込んできている。そして、精液に上から下まで貫通されてしまっている。

余りもの事態に理性アリスの脚からガクガクと力が抜けていくが、
顔から胸奥まで雄性器を飲まされて固定されたままで、
前身乗出し下半身だけが女の子座りでザーメンが御尻の下に広がって行く・・・

一体、どれだけの精液が身体の中を通過していったか理性アリスといえど分らない。
単純に考えても同質量 液体固体存在密度で考えるならその倍に撥ね上がる。
大凡200Lぐらい、理性アリスの中を通っていったザーメンの池に彼女は顔を突っ伏した。
『黒光り』は朽ちてしまったのだろう上半身は解放されていた。

「・・・ぐえええぇぇぇ」
一度ザーメンの池に突っ伏してしまったためにザーメン塗れになってしまってなお
白濁液で化粧されて妖艶さを足された美しくも可愛らしい顔が苦痛に歪み、
口から嘔吐された精液が胸を汚し乳房の間を流れる。

理性アリスは胃の中のモノを全てひっくり返し、舌をいっぱいいっぱいに突き出して
ゲーゲー気体も吐くこと暫し、胃までにあるものは全て出し尽くし
胃を通過してしまったものは最早下から出せるまで待つしかないと悟った。
臨月腹ではないものの、腸に正しく腸詰めで精液が詰っているので
細い腰にも関らず理性アリスの御腹はボテェとだらしなく膨らんでいた。

理性アリスに、陵辱されたことによる絶望はない。
ただ、次起りえる事態を考えて的確に対処しなければならない。
何せ、彼女はアリスの理性なのだから。


背中に感じる圧倒的存在感。
理性アリスには振り返らなくても分る。ヤツがいる、と。
ガシッと両肩を掴み固定する黒光りの大きな手。御尻に所謂アスに感じる熱。
理性アリスが視線を横に移せば、『黒光り』が顔を真横に乗出して覗き込んでいた。

理性アリスは、感情の感じられないガラス玉のような目であるにもかかわらず
ヤツがせせら笑っているように感じた。
第三者視点でみれば、理性アリスに覆い被さるようにヤンキー座りしている。
怒張した雄性器の先端が尻間と太腿の間の交差点に狙いを定めて。

ヤンキー座りしている『黒光り』が理性アリスの肩に手をおいたままユックリ立ち上がる。
「うぐ・・・かはぁ」
アナルを広げてズリズリ遡ってくる異物感が理性アリスに苦悶の吐息を零させる。

柔らかな尻が『黒光り』の腰に押し潰され、『黒光り』は完全に立ち上がった。
それにともない理性アリスの身体も空に浮く。つま先も地面から離れる。
理性アリスの肩にかけられた手が持っているのではない
アナルから直腸奥深くまで雄性器が貫いているだけだ。

理性アリスは、『黒光り』に単純な体格差だけでなく近い存在率のために
武力では歯はたたない。
『黒光り』の弱点らしい弱点は射精すると死んでしまうことだ。
ならば、さっさと解放されるためには射精させるしかない。
砲撃射精なんぞされてしまっては、理性アリスの上半身程度吹き飛んでしまうが
犯されても結局生残っていることから大丈夫、だと思いたい理性アリスだった。

理性アリスは肩は固定されて下半身は下から貫かれてしまっているが、
アナルから直腸奥深くまで穿っている雄性器を軸に腰をうねらせるツイスト運動は出来る。
「うっ・・・くぅ・・・さっさと、イって死ねっ」
理性アリスは自分から御尻をムニムニと揉みこね、腹奥をゴリゴリ抉られていく。
それを見下ろす『黒光り』の目は正しく無感情で何を考えているか分らない。

理性アリスはドレだけ長い間、目を閉じて集中してツイスト運動し続けていたか分らない。
大凡人間と同じような形でありながら幹は胡瓜の如く凸がありながらゴムの如く硬く、
妙に尖った亀頭は、返しの渕に並ぶ様についているブツブツがイヤらしい。
理性アリスの腸性器での、銅像のように立って微動だにしない『黒光り』の存在感は
最初よりかは明かに大きくなっているものの射精の気配など一切なかった。

ただ、理性アリスの肉体的な反応として腸の透明感ある愛液がアナルの結合部から
ツイスト運動で押出されて彼女の御尻を濡らすに留まらず太腿から線を引いて伝い流れて
足元にピチャンピチャンと水音を立てて水溜りを作ってはいたが。
ハァァハァァと吐息が妙に艶っぽくなっているのも精神疲労のせいで
理性アリス自身の気のせいだ。

目の前に『黒光り』のヤツがいる。
理性アリスを圧倒的存在感で後ろから犯しながら空に浮かせているのがいるにも関らず。
「一匹ずつポップするなんて、私が考えてただけだものね・・・」

新たな『黒光り』は、理性アリスの足首を持ち優しさの欠片もなく
真横一文字の股裂きを行う。
理性アリスのギシギシと股関節が悲鳴を上げるにも関らず、既にいっぱいに占領されて
濡れたアナルの上では、マンコが陰核を珠と勃起して尿道口も小穴を開け
雄性器を歓迎せんばかりに濡れた陰唇がパクパクと口を開けた膣口まで曝されていた。

理性アリスの兇器に犯されたにもかかわらず小さな膣口に添えられるのは、
前と同クラスの兇器の先端。

刃物でさすかのようにズブリと膣を広げながら理性アリスの胎へ刺し込まれていく。
前のように何時の間に挿入されたか分らないような超スピードではなく
人間並の早い速さで。
妙に尖った亀頭で挿入はスムーズだが、エラが理性アリスの膣壁を抉る抉る。
そのため、理性アリスの膣壁は馴染む様に『黒光り』のペニスの幹に絡み付こうとする。

『黒光り』の亀頭 その鈴口が理性アリスの子宮口を捉え減り込むが、
『黒光り』のペニスはまだ理性アリスに収まり切っておらず挿入は続く。
理性アリスの臍上が御腹が盛り上がり、『黒光り』の腰が理性アリスの股間や尻を叩き、
理性アリスのアナル・マンコ其々の穴を占領している狂暴なペニスが柔壁越しに擦れ合う。

理性アリスのアナルを犯している『黒光り』は、
別の『黒光り』のポップを待っていたのか漸く動き始めた。
次のマンコを犯している『黒光り』と共に。
アナル犯『黒光り』が前に腰を突出せば、マンコ犯『黒光り』も前に腰を突出す。
間の理性アリスを放置して合致り手を組み合う両者は、
格闘技が如くガッツンガッツン腰を突出してぶつけ様としていた。

つまり、理性アリスの身体は両者の押し潰される。
理性アリスの腰骨はシキシキと軋みを脳天まで響かせ、
アナル・マンコ間の柔肉を磨り潰す勢いで擦り合わされる『黒光り』達のペニスから
生じる振動は四肢から血の気を奪う。

「私のっ中でっチャンバラをぉっするなあああぁぁぁっ!!!」
理性アリスは、下から二本刺しで支えられているとはいえソレは
本物の刃物なら刃を潰すような鍔競り合いを繰り広げており、不安定なことこの上ない。
刺し当って、理性アリスは不愉快ではあるが前の黒光リに脚も腕も使って抱き付く。
そこにコアラのような可愛らしさなど微塵もなく今にもミンチにされそうで淫靡悲惨だ。

アナル犯『黒光り』は理性アリスがマンコ犯『黒光り』に抱付いたのが気に食わないのか、
ブラアーマーを砕き乳房を指で挟み絞る勢いで理性アリスの脇胸をもって引張る。
人並み以上に大きい理性アリスの乳房は幾ら軟ウレタンの塊のように柔でも、
乳首が乳輪も勃起の上に搾られて紅の如き桃色に充血して今にも破裂しそうに震える。

マンコ犯『黒光り』は理性アリスを奪われんと太腿を確保する。
『黒光り』の指の間から理性アリスの柔らかな肉がボンレスハムの如くはみ出かける。

身体に打ち込まれた杭二本で身体を左右に引き裂かれてしまうのが先か、
身体が上下泣き別れになってしまうのが先か、
それ以前に御腹を内側から突き裂かれないようにしなければならないと
効果があるか分らなくとも御腹を抑えようした両手を当の暴れる歪な盛上りで弾かれ
悲壮の理性アリスだった。

グチョグチョグチョと御腹中が撹拌される。破裂した側から治っているとはいえ
御腹の中が血袋になっていないのは・・・
腰骨や肋骨がキシキシと軋みを上げて全身に響き渡る。
理性アリスはしばしば意識が遠のいても、苦痛といえる衝撃がソレを許さない。

だから、何時の間にか腰付きだし仰け反った体勢のまま動きを止めた『黒光り』達に
理性アリスは安堵の溜息すら零してしまった。
見ればプルプルと震えている『黒光り』達。前のように萎びれていってはいないが、
それは恰も、人間の男が射精を我慢しているようであり・・・
「まさかっ!!?」

『黒光り』が動きを止めている間に脱出しようと試みるが、
その巨大な手は理性アリスの太腿や胸脇をシッカリとホールドし微塵も解けない。

「あっ、あっ」
振動が次第に大きくなってきて、密着している理性アリスに伝わり意識を散らそうとする。

「うあっ、ああっ」
理性アリスの腸性器を上へ真直ぐ貫いているペニスも子宮の中に鈴口覗かせているペニスも
共に亀頭の傘がひらいて反しに理性アリスの媚肉が絡み付いてしまっている。
それが女を逃さないためか、精液の逆流を防ぐためがは
理性アリスにとって今更どうでもいいことだ。
既にカウントダウンは終わった。

「うあー――っ、あー――っ」
『黒光り』の振動が終わり、下からナニかが込上げてくる。
『黒光り』からペニスの中を渋滞しているのを理性アリスに伝えながら発射口へ。

理性アリスがいくら暴れ様が、最初に逃げなかった時点で手遅れ。

ズドムっ!!と、丸で地面に砲弾をおとしたのような衝撃が理性アリスの腹の中で生じる。
瞬後、一気に妊娠中期まで膨れ上がる理性アリスの御腹に、
食道を上がってきたモノに唇を開くのが間に合わずアリスの頬が膨れた。
「うげぼばぁっ!!!」

理性アリスの顔から悲鳴と共にあふれ出る体液。涙や涎等がコンコンと溢れ出す。
砲撃射精をされて上半身吹飛ばされるかと思った理性アリスだが、
一瞬意識は吹き飛んだものの、御陰様?でダメージらしいダメージはない。
しかし、安心出来る要素はナニもない。本震は終わったが余震は依然続いている。

子宮へ最早直接、小便のようにイジョウに粘度ある精液が注ぎ込まれている。
腸性器へ同様に注ぎ込まれている精液は、アナルがふさがっているので腹に溜まる一方だ。
目の前で『黒光り』が錆び付いた機械が動き出すかのように動きだし、
着々と膨らみつつある御腹と共に理性アリスは必死で打開を思考する。

理性アリスは精神世界の脳内キャラである。元があるため意図した身体改造は不可能だが、
肉体そのものの事態・環境対応力は、危機に思考して改造を行うくらいの速度を発揮する。

一度、理性アリスは中出しで臨月腹にされる処かロケットのように打上げられてしまった。

子宮は袋であるため大量に精液を射精されてしまうと即対処できない。拡張も限度がある。
そのため、理性アリスの子宮は精液の吸収器官へと変化していく。
精液を子宮内壁が吸収して理性アリスの血肉へと変えていく。

だがソレは、脅威的な回復力だけでは消費し切れない。
幸いにして女性にはソレを解決できる最適な器官が備わっていた。

理性アリスを挟んで『黒光り』達が腰を突きだし彼女にペニスをシッカリ打ち込んだまま
仰け反った上半身のみカクカクと奇妙なダンスもどきをしている。
ガラス玉のような目で無表情でもヌルい射精が気持ち良いのだと、理性アリスにも分る。

理性アリスはもう四肢は解放されているが、結局は身動き出来ない。
理性アリスの御腹が破裂するまえに『黒光り』が枯れるのを
重い御腹を抱え両脚をブ~ラブ~ラさせながら願うしかない。

それにしても重い、と理性アリスは思った。臨月に近づきつつある御腹もそうだが、
服の上からでも男が勝手に魅了される乳房が爆乳と言っても良いくらい二回りほど大きく、
軟ウレタンのような柔らかさは、水の詰まった水風船のようにタプタプと

「げぼぁっ!!?」
ズドムっ!!と本震に理性アリスの思考は中断された。
腸性器の精液は既に胃まで溢れていたのだろう。
ゲップではなくザーメンが頭仰け反らせた理性アリスの口から零れた。

だが、空に撒き散らされた白濁液は、ザメーンのみではなかった。
衝撃に空へもってかれた理性アリスの乳房が、引張られ自身の身体に押し潰される。
押し潰された分は大粒サクランボに勃起した乳首からブビューと噴出した。

口から吐いたザーメンで乳房が塗れているので理性アリスは気付かない。
自分が母乳を出し、ましてやその母乳の飛沫が
本射精で止まっている正面の『黒光り』の口に入っってしまった事など。

再起動を果した『黒光り』が凝視しているのに、
ゲフッゲフッとザーメンゲロを吐き続けなければならない理性アリスは気付いた。
その視線の先には、自分でも気付かない内に発達している乳房。

ヌボと怪奇に腹を曲げて顔を近づけてくるマンコ犯『黒光り』に
理性アリス上半身そらせてしまうがアナル犯『黒光り』が
理性アリスの背中に抱き付き固定してしまった。
アナル犯『黒光り』も怪奇に腹を曲げて理性アリスの脇から顔を出す。

『黒光り』はそろって口をカパッと開けた。
整い過ぎた歯並びが不気味に、食らい付くのは理性アリスの乳房。
「いっ!!?」

理性アリスの乳房は丸々口に含まれ、根元からこそげるように噛まれる。
ビュービューと乳牛が搾乳されるかのように『黒光り』の口腔へ母乳が噴出しているのを
噛まれているだけではなく乳首は弾け続けている感触から悟った。

理性アリスは胸から生じる脱力感に『黒光り』の頭に抱き付かざるえない。
『黒光り』の頭は明かに理性アリスの母乳を飲み始める前より艶を増していた。
なにより子宮と腸性器に注ぎ込まれている精液の量が増えているのが
ビリビリと射精の勢いが伝わって分る。
だというのに、母乳を吸われ始めてからザーメンゲロは吐かなくて済むようになった。
御腹も臨月近くまでいっていたはずなのに妊娠中期ぐらいに納まっている。

母乳の出が悪くなったのか、解放された理性アリスの乳房は明かに艶張りを失って
元のサイズの小振りになっていた。
理性アリスの御腹に一気に臨月腹に達するほど注ぎ込まれる精液。
下からの衝撃に理性アリスの唇間から零れるのはザーメンゲロ。

理性アリスが精液を吸収し、『黒光り』が理性アリスの母乳を飲む。
なんという悪夢の永久機関・・・



荒野を理性アリスが行く。
その身体は巨乳でもスレンダーだった元とは異なり肉々しくグラマラスに丸みを帯び、
絞られて縦割れ臍だった御腹も下腹部に簡単に摘める程度に肉が余っている横割れ臍だ。
正しく成熟して、セックスで雄を夢中に悦ばせる身体になってしまった。
必殺の砲撃射精も、大きく分厚くなった子宮と御腹のお肉で衝撃を吸収してしまえる。
していないのは授精・着床・妊娠・出産ぐらいだが、既に卵巣まで精液でベチャベチャに
されているので時間の問題なのを理性アリスが自覚している。
理性アリスが排卵要請を受ければ、意がなくとも応じかねない。

地平線が黒くなる。
『黒光り』だ。
一体二体ところではない。横並の上に列を成して機械のように歩調を同じくして進軍する。
その標的は、ここの根源の一部であり唯一の女である理性アリスだ。

それを己の意志でもって迎い撃ちに走り出す理性アリス。



ヒップアタック挿入から回し蹴りの要領で一体押し倒し
左右から突きで迫るペニスを各々両手で握り掴む
前から振り下ろされてきたペニスは、両ニの腕で圧を増したオッパイ白刃取り
理性アリスの中で生じた爆発がその御腹を膨らませ、
周囲でも連続して起った白い爆発が理性アリスを弄ぶ。


理性アリスは一気に四撃破して一息ついた処をラブハンドルを確保されアナルに挿入。
口にもねじ込まれて貫通串刺し豚の丸焼き状態。
身動き出来ない所に、左右から刺すようにペニスを擦りつけられる。
理性アリスが積極的に自分から咽喉を嚥下で鳴らし腰をくねらせて攻めて一気に大放出。
爆発が収まり切らず、結合部から大逆流。
頬を膨らませ、口から鼻からザーメンが噴出す。

普通では敵わないときたか、『黒光り』数体フュージョンで巨人降臨。
太腿より太い巨大ペニスをマンコに強引にねじ込まれて恥骨前結合部が外れ
理性アリス凸ォヒギィ。それでも全身を使って抱え込んで射精させる。

『黒光り』数体フュージョンで触手王降臨。
マンコに半本も触手をねじ込まれ子宮を舐め回され、オッパイを絞り吸われ
アナルから口,口からアナルに触手貫通で苦戦するも、辛くも勝利。

ザーメンの湖を作り上げ大勢を征したものの、
膨れた御腹が一向に納まらないのは妊娠してしまったらしい。
理性アリスの卵子を『黒光リ』の精子大勢がレイプして出来た授精卵は
理性アリスの子宮内壁に着床するや急速成長して胎児に。
胎児でも『黒光リ』なので御胎の中から理性アリスを犯し
直接エネルギーを奪って射精始める。

妊婦の理性アリスの子宮は『黒光リ』から積極的に精液を絞りとり捕食に走る。

ついに出産。
赤ん坊『黒光リ』は理性アリスから勝手にオッパイを啜り大成長。
産後で這々体の理性アリスを犯し侵し冒しオカシて消滅。

理性アリスの孤軍奮闘は始まったばかりだ!!!



問題:『黒光り』の正体は何?
1.アリスのエロ知識
2.アリスのエロ体験
3.アリスの情欲・官能
4.作者の妄想・陰謀

配点:エロ話



[35576] 04
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:db3779b4
Date: 2012/10/27 09:53
鳥肉のみならず海老に茸と具沢山のチキン(?)ライスを彩るフンワリトロトロの金色の卵。
彼女はそれをスプーンで救い口に運ぶ。
チキンライスの濃厚な美味が卵によって和らげられ、
卵の美味と合さって新たな味へと昇華する。

「・・・ふまい。 この卵自体も仄かに和風の味付けをしておくとは。
 味の濃いチキンライスに負けていないのは何故だ」

「卵の甘味とチキンライスの主の旨味を感じる舌の場所が違うんだ。だから味が際立つ。
 オムレツチキンライスってのはホント、計算され尽くして完成してる料理だ。

 ほれ、チリケッチャップ」

「ふまぁ~~い・・・、辛味と酸味で一層引き立つな」

クールビューティが劇画調になったり男を前屈みにする恍惚の表情になったりして
手を動かす。口を動かす。咽喉を動かす。

その内、目を口からレーザーを出す・・・なんて事は流石にないが、
外の飯屋でyuzanが如く「この料理を作ったのは誰だっ!!」ぐらいは
やって料理人を泣かせているかもしれない。

ショウ・アリス邸の居間台所、
アナスタシアがそのテーブルを陣取り何故か我が物顔で昼食を食べていた。

いるならついでとショウも近況というか予定を語る。
「50階層、俺達 俺とアリスで攻略しちまっていいか?」
「ふむ?」

「前提条件として、攻略してもクラ―ケンは弱体化しないと思う。
 というか、弱体化のしようがない。
 アレの特徴は基本的にパワーでもスピードでも数でもないからな。

 一番厄介なのは、水面の向こうにある本体まで辿り付くことと、
 触手の絡め取り、状態異常付加、そして超回復、本体の高い魔法防御以上はないんだ。
 そのどれもが欠けてもボスとしては成り難くなる。

 俺の結論は、高火力集中の短期決戦に如何に持ち込むかがミソだ。

 その点、40階層真ボスはどんなけ強かろうが辛抱強くチマチマ削って
 超々長期戦闘で勝つことも可能だったからな」

「ふむ・・・」
食べながらでもシッカリ話しを聞いているのかアナスタシアの表情はシリアスだ。
しかし、マルチタスクでも処理し切れないのか表情は目まぐるしく変わる。

「次に、50階層のフィールドモンスターが40階層と対してレベル差がない。

 状態異常攻撃がなければ。

 それがソレだけデカいともいえるけど、当らなければ如何って事もない」

「本当の所は?」

「俺がクラーケン狩りに厭きた。食材も大味で大したことがない。
 ハンバーグにしたら食えなくもないけど・・・
 これならレッドドラゴンの方がよっぽど美味い食材だ。

 当らないとはいえアリスが状態異常攻撃に弱いから、その為のアイテム確保。
 クラーケンのドロップアイテム『深蒼珠』が状態異常無効なんだよ。

 『海神の矛』は俺達は使わないから、ギルドでもっていってくれたらいい」

「ふむ・・・、御馳走様。
 君は如何なのだ?」

「俺は称号で、毒以外の状態異常にならない」
「称号? 君のは聞いていないな」
食事が終われば一服と見た目に似合わず渋く茶を啜る麗人がソコにいた。

「『絢爛舞踏』ってHP,SPの回復率を上げるやつだ。状態異常無効もな。
 毒だって、結局±でHPが減らないし。
 モンスターソロ撃破、数か経験値で獲得できる」
「君の場合はその全てがソロだろう? どれだけ殺せばいいのだ」

「たしか・・・レベル40辺りで取れかな。 ソロでボス撃破数体かもしれない」
「ソロで攻略にも動くバカなど君しか存在しない」

「これが未攻略ボスモンスターをソロ撃破しまくってたから真にバージョンが上がってな、
 HP,SP消耗し続けてステータス値を大幅に上げる『反転狂化』ってスキルが出てきた」

「それは・・・大丈夫なのか?」
「先にSPが尽きてタイムアップだ。HPも半分は残る。
 制限時間最大3分、インターバルと完全回復で最小30分」

「他のスキルも併用することを考えれば実質1分か。
 なるほど、なるほど、・・・君にHP,SP回復とは思ったが、
 『真・絢爛舞踏』へと繋がることを考えればコレほど君にあった称号はないのだろう。

 こっちは、漸く50階層の探索が始ったばかりだというのに、
 君は何処までも先を行くな」

「・・・少しペースが遅くないかい?」

「寧ろ40階層が急ぎすぎたのだ。
 実際、それまで全く君に追付けておらず、君の存在すら気付いていなかったのだ。

 その上、アリスが強くなり過ぎたために表向きソロ転向ということになって
 動きが鈍るものが多い。アレでも人付合いがよく経験値稼ぎの必要がないくらい
 助っ人として動き回っていたからな」

「・・・・・・」

「時に、ギルドは我々の攻略を主としたものだけではなくてな、
 特定の者を陰ながら見守り応援するアイドルギルドや、
 そういった物を製作販売するアダルドギルドも存在する。
 ダッチワイフもアダルドギルドからの肖像権侵害ということでの押収物だ。
 そこは直接害になるわけでもないし、珠に世話になるから偶に釘を刺す程度だが。
 プロマイドやフィールド上での個人不特定の盗撮程度ならば大目にみるしかない。
 人は目的のみでは生きていけないからな。

 因みに、コレが君のプロマイド『知られざる英雄』だ」

アナスタシアが今更ながら胸元から取出すモノは
何故か皺一つないにも関らず妙に生暖かい。 寧ろソコが追求されるべきだろう。

「・・・見事に刀で顔が隠れてるな」
「攻略ギルドの有志で監修をさせてもらった」
「をい」

「因みに、私も君の料理はお金を出していいほど好ましい」
「それをするとアンタは遠慮がなくなって毎食食いにくるのが目に見えてるからしないぞ。
 金もらったって毎日ウチで宴会なんぞされたくないからな」

「冗談はさておき、

 公の攻略ギルドが『白の騎士団』しか存在しないのは何故だと思う?」

「支援のギルドを含めて全体的に組織として完成されすぎてるからだろ?
 手をだされていないジャンルならまだしも、入り込む余地がない。
 しかも、『万軍の女帝』なんて言われる実績をそなえたカリスマのアンタがいる。

 余程の同好の士でもない限り集まって対抗しようとは考えない。理由がない。
 公の攻略ギルドになって『白の騎士団』に並ぶまでに至れない」

「その通り、満点の回答だ。

 それでも、『白の騎士団』の攻略メンバーに入れるほどのソロや
 正式にギルドに加入していないパーティのツワモノ多数ある」

「それにしたって、自動で情報を受け取れるサービスがないくらいで
 別にハブってるわけじゃなく最低限公平だから好意的だろ」

「世の中には組織の恩恵に浸りながら不満を抱え、
 頂点にたって権力を握りたがる俗物が多々いるということだよ。

 そういった連中が私を地に下すために君とアリスを御旗にと狙っている」

「・・・そいつ等、アホだろ」

「言ってやるな。当人達はレベルを上げる間を惜しんで企んでいるくらい至って真面目だ。
 60階探索に入った君達に追付けるものなら話しぐらい聞いてやるがいいさ。

 どうせ『白の騎士団』以下ギルドは自身のパーティで50階層ボスを倒さない限り
 50階層の町へ移転することはないのだから」

「・・・そいつら、どうやって俺とアリスを口説き落とすつもりなんだ?

 武力行使は「論外だな。アリスでも素手でも十二分だ」・・・
 お金は不自由していないし、装備にしても
 「あるかもしれないが制約が強過ぎて使いにくいだろうな。だからこそ連中に回る」
 ・・・色仕掛けか? 最高のオンナノコを嫁にした俺に対して
 「しかも、最高の女と名高い私の身体を幾度となく弄んでいるしな」

 世間評判的には最高でも、ダッチワイフの方が余程そそられるけどな」

「・・・君、私の事が嫌いだろう」

「そういう煩わしいのを排除する話はどうなったんだ。
 そもそも、アリスがいない時に一人でメシ食いにくるなよ」

「そういう権利ばかり主張する輩ほど弱いくせに生きしぶといのだよ。
 義務を果さないからね。
 因みに、アリスからは快く許可を頂いているからこそ食事に来れた」

「英雄の義務とか、民主主義とか、文民統制とかアホな事いいそうだ。
 ・・・俺の大嫌いな人種だよ。何にしても相手したくねー」

はぁぁぁ、と男女は肌の色の違いなど些細に仲のいい姉弟のような深い溜息を付く。

「ただいま~~♪ アナスタシアさん、いらっしゃ~い♪」
「お帰り~~」
「レッドドラゴンの肉、ムネとバラ(腹)とモモでよかったよね?」
「おうおう、ゴッソリ取って来た?」
「取って来たー♪ 取って来たー♪」きゃっほー♪

お使いから帰ってきた幼児の如く嬉々として帰ってきたアリスは早速
着の身着のまま兜と武器を片付けた紅の戦装束のまま獲物の具合をショウに求める。

「まてまてまて、君たちは一体何をしている。根本的に何か間違えていないか?」

「だって、倒し方しだいで食材として取って来れるしな」
「レッドドラゴンのお肉、どんな調理の仕方しても美味しいんですよ。
 牛の美味しさに豚と鳥の間くらいのモッチリとした肉質で、鰐(爬虫類)っぽくて。

 ああっ、レッドドラゴンの鱗と皮,牙と爪と骨、ギルドに下してきました」

「今夜はバラでシャブシャブにするか。
 ムネの照り焼きも捨て難いし、モモでバンバンジーかタタキもいいな」
「きゃー♪ きゃー♪」

「・・・ゴクリ」

「取り敢えず、ストック用の角煮でも作りながら何するか考えるか」
「いや~~ん♪」クネクネ

その日の夜、アナスタシア以下愉快な仲間達が襲来し
赤竜のバラ肉シャブシャブに舌堤を打ったのは言うまでもない。

「人は目的のみに生きられるものではない。癒しを活力にして前に進めるのだよ」



ショウの戦い方は、繊細でありながら大胆で計算されつくしており、
一見は常戦必勝といっても過言ではない。
そもそも退く場合でも敗退ではなく、
威力偵察で相手を丸裸にした上で次は必ず撃破するために撤退する。
極論、調べることすら敵わない相手に遭遇したらサッサと撤退することも厭わないのだ。

その逆、要点なのに調べるまでもなく撃破してしまうような敵は何度となく撃破する。
時には嬲る様に、時には戯れる様に、許されるなら人を囮にだってするかもしれない。

ショウはアリスに言った
「何を使ってもいいから一人でクラーケンを撃破しろ」と。

ショウはアリスにクラーケンの倒し方を何一つ言っていない。
しかし、その全てを聞いてきた。ショウがクラーケンを倒す処を常に見てきた。

足りないものは既に分っている。レベル、もしくは圧倒的な攻撃力。
ないのなら補えばいいとステータス値を一時的に向上させる強壮薬を用意した。
その攻撃力でもってクラーケンを倒し得るレベルまで赤竜狩りで経験値を稼いだ。

戦いに、夢も希望も熱意も欲もいらない。
必要なのは、倒すという意思と、それを成し得る手段。

「今日、50階層ボスを倒してきます」
「ん、何かいるものは?」

「・・・お弁当?」
「あるよ」
ショウの手で何処から取出したかドンとテーブルの上に置かれる三段重箱。
キリリと決めていたアリスの表情が、喜びと困惑にフニャりと崩れた。

「え、えっと・・・お茶?」
「冷たい緑茶,ホット烏龍茶、あるよ。 紅茶は知らん」
水筒二本追加。

「テザートっ!!!」
「重箱の一番下な。 果物取り合わせだ」

「う~~、う~~」じたばたじたばた
「う~~? そんなワケの分らないものは流石に用意できないぞ」ニヤニヤ

後は、些細な不安も薙ぎ払ってくれる心強い支え。
その全てが揃っている。


その日、人々の間に激震が走った。

攻略ギルド『白の騎士団』の『真紅』のアリスによる単独連続のボス撃破 階層攻略。
しかも、素で広域攻撃が可能な強力な武器『海神の矛』を『白の騎士団』に献上して。

対して、『白の騎士団』の対応は拠点を移転することなく静観の構え。

「何故、英雄の功績を認めない」とか「言ってくれれば協力したのに」などと
コレを機に自分の票を稼ぐため人の良さそうな顔をして囀っていた身のほど知らずも、
アリス自身に「私が勝手にやっただけ」
「仲間を盾にして殺す何時までも低レベルな人なんて、いるだけ邪魔」
と辛辣に拒絶されて、憤慨した取り巻きごと黙らざるえない。


んで、ショウ・アリス邸が人で座る場もないほど賑わっていた。
「ちょと待て、貴様等。理由をつけて人の家にメシ食いにくるんじゃない」

「またまたそんなこと言っちゃって。
 それでもちゃんと用意していてくれる・く・せ・に♪」
「ええいっ、頬を突付くな秋刀魚女、ケツを触るな鮭トバ女、
 俺の手は食物じゃない齧るな猫幼女」
ショウはオンナノコ達に集られ身動き出来ない。既に料理は一通り出揃ってはいるが。

「なして秋刀魚っ!!?」
「美味しそうでも、お手軽過ぎるっ!! 何処ぞで幼馴染み正ヒロインでもしてろ」
「・・・鮭トバ?」
「美味しそうでも、食い処が難しそうっ!! 何処ぞで不思議(ry」
「ふにゃー――」

「俺を助けろ、俺のヨメーっ!! 表向きお姫様正ヒロイーン!!」
「ごめーん、ショウで好き勝手に片付けてー」
アリスはアリスでオンナノコやら男に集られていた。

「「「まさか、SEISAIによるUWAKI容認っ!!?」」」
「んなワケあるか。生憎と普通の料理には困ってないんだよ!!
 スイーツになってから出直してきやがれ」
「ぎゃぼっ!!?」「・・・ぐふっ」「にゅー」

そして何故かショウの側に陣取っているアナスタシア。
「はっはっはっ、君は異性にモテモテだな」
「アンタがいうなアンタが。
 ついこの間までボッチだったのに、なんでこんな事に・・・俺は幼稚園の保父さんか?」

「自身を偽らない君は、居心地がいいのだよ。
 何より、いつも美味しい食事が出来る」
「寧ろ、メシが本命だよな」

「高い金を出して美味しいモノが食べられるのは当然のことだ。
 君の料理は食べ易くてホッとさせられる。高い金では得られないものだ」

「そりゃ、俺の料理には俺の愛が篭ってるからな」

「皆、その愛がある家に帰りたいだけなのだよ」

「・・・なんて、綺麗な言葉で片付けようとしても俺は誤魔化されないぞ、
 ヒロイン崩れのヨゴレ女。
 エロゲーで主人公にツマミ食いされて、主人公覚醒のために怪物に寝取られてろ」

「本当に君は容赦ないな。

 正直な話、攻略ギルドを掲げている以上は我々も攻略に専念したいのだが
 最近は権利ばかり主張して本当に義務を果そうとしない輩が多くてね、
 我々もそんな輩の面倒をみたくはないのだが組織である以上はそうもいえない」

「組織の再編成をしたいけど、他のギルドの繋ぎがあるからそれも出来ない、と」

「うむ。
 周囲の目をきにせず一人先を走り始めたアリスは我々にとってもあり難い。
 それを理由に気のない連中の相手をマトモにしなくてもいい」

「それとウチを溜まり場にするのは別の話だ」

 チッ・・・
「皆舌打ち!!?」

 むっつりエロエロ主人公のクセに。目指せハーレムエンド。
「ハーレムエンドってなんやねんっ!!!」




レベルというのは、レベルが上がれば上がるほど上がり難くなるのは当たり前である。
ましてや、高レベルであるにも関らず高レベルのモンスターと戦えないのなら尚更。
ゲーム的には中盤にも関らずカンストまでカウントダウンが入っているショウは、
今のままでは殆どレベルアップが望めない状態となっていた。
スキル外スキルも中々新たな発想など出るものではなく、装備も既に最高峰の一角。

ボスも既に、装備だけでも、テクニックだけでも、レベルだけでも
手におえない次元にきている。

ショウが、先に進むには並び立つアリスの成長が必要なのだ。

皆の出資で家を増設した共用スペース 隠れ家『 The Nest 』の管理人になったのは
ショウにとっても渡りに船なのかもしれない。 料理に関してはショウの趣味なので
気に食わなければ食うな、食うなら食材なり何か使えるもの持って来いで済ませられる。
リアルと違って料理は料理として幾らでもストックしておけるし、
AIウェイトレスも置ける。

必ずしもショウが常に『 The Nest 』に詰めておく必要がない。


何時しか1つの噂が流れるようになった。
真のツワモノ達の隠れ家、この世界のありとあらゆるモノが揃い限れた会員しか入れない
其処に行きたいのなら、攻略中階層の町を探すしかない。

彼女には嘗て仲間がいた。
一人の裏切りで、自身と彼女以外の皆が死んでしまった。
その彼女にしても、仲間が死ぬ際の機転で助けられたようなもの。
助けていなければ、或はその仲間が生残れたかもしれないと彼女は思っている。

そんな時1つの噂を聞いた。
この世界にあるありとあらゆるものが揃うというのは流石に眉唾でも
仇の情報ぐらいは手に入るのではないか、と。

途中、噂に名高い『真紅』のアリスに通りすがりに助けられ、
彼女は攻略中階層の町に辿り付き、見付けた。

 『 The Nest 』

周囲と異なり、明らかに生きている人間の気配を感じる店。
中は、丸テーブルが幾つか並び、壁の前に衣装も華やかに立つAIウェイトレス。
そして、奥のカウンターには何かしら料理を作っているマスターと思しき
作務衣に前掛エプロンの粗野な感の男の姿があった。

「はじめてで紹介もないのだが、大丈夫か?」
「・・・サービスだ。食え」

マスターにカウンター席を顎で示され、彼女の前に出されたのは、
鉄皿に乗ったステーキ,白の握り飯,浅漬け野菜,ポタージュ。

「マスター? ・・・ここは、この世界の全てが揃っていると聞いた」
「そのステーキは赤竜の肉でな、色々下拵えとジックリ蒸し焼きが美味くなるコツだ」

話が噛み合わない。

この世界では必ずしも食事は必要ではない。だが空腹を感じないわけでもない。

例えば、現実において1週間栄養ドリンク単一味だけで過したとしよう。
それで必要な栄養が一通り取れるように調整されてあるとしても
健康で真っ当な人ならストレスで精神が何処か歪にならざるえない。

その香ばしい香に、彼女の御腹がグゥ~~と抗議を上げた。

スパイスが仄かに効いている肉はジューシーで、
シッカリとした噛み応えなのにザックリと噛切れてしまう。

白の握り飯は、塩を振っていないが確かな甘味をもってオカズの味を引き立てる。

浅漬け野菜は、適度に水気が抜けて濃厚な野菜の旨味と爽やかさが肉の味を一進させる。

ポタージュはクリーミーな味が一瞬肉の味を忘れさせ、肉への渇望を促す。

彼女が我を取り戻した時、目の前の皿は全て綺麗に平らげられていた。
皿に汁が残っており、彼女が口の中で味を反芻してしまう以上、
何を抗議しようと良い訳だ。

「いい、食いっぷりだった。 サービスのサービスだ」

料理の片付いた皿を下げられて変わりに出されたのは
果物が載ったアイスクリームと湯気を立てる烏龍茶。
濃厚なミルクの味と果物の酸味がマリアージュし、烏龍茶の爽やかさと暖かさが祝福する。

 完 食 。

「違うんだ・・・違うんだ、私は・・・腹ペこキャラじゃないんだ」

「何も泣かんでも・・・それで、本当の御注文は?」

「はっ ゴホンゴホン。

 仇の情報が欲しい」

「個人情報は基本的に扱ってないんだけどな
 仇の情報を提供できたとして・・・あんたは、何を支払える?
 うちは基本的に物物交換だが、物がなければ労力でもOKだ」

「私自身の身体を含めて何でも。 今となってはソレ以外望む物はない」

「その時は、『The Nest』に借り1つな。
 その前に、アンタの事を含めて仇について知りうる限りの情報。
 指標がなけりゃ、分るものも分らん」

彼女の名前はスミカ、ジョブは魔法戦士。 仇はアベル、当時は神官。
彼女の話を聞きながらマスターは何処かへメールを送る。
待ち時間は一瞬

「故意であれ偶然であれ、珍しくない良く聞く話だ。

 ヒット。ブラックリストに乗るほどの小悪党でよかったな。
 アンタはヤツに何を望む?」

「死を。 マスターが止めようが私は奴を殺す」

「害悪撒き散らす、実質チンピラだからな。抹殺自体は止めはしない。
 だが、この程度を相手にアンタをレッドネームにするのは勿体無い。

 御膳立てもしてやろう。アンタが好きに料理しろ。

 まぁ、誰も食わないだろうけど、な」


行き成りデスゲームになったと言われて、誰が信じることができるだろうか。
ログアウト不可。死んだ者が蘇えらない。
そして、消えたログアウトの代りに追加された死亡者リスト。
現実で本当に死んでいるか確認する術はない。

今の御時世では長時間ログインも珍しくなく、事が発覚し救出されうるのは最低3日以上。
現実1分がこの世界では1日であるため3日は11年9ヶ月ということになる。
しかも、事が発覚したからといって直に救出されるとは限らない。
創作モノでは1年以上VR装置に繋いで・・・なんてのもあるくらいだ。

1年、365日、8760時間、525600分、この世界では1460年。

1ヶ月でも、30日、720時間、43200分、この世界では120年。

1週間でも、7日、168時間、10080分、この世界では27年と7ヶ月。

そんなに待っているくらいなら、自分で如何にかしたほうが早い。
そんな風に前向きに考えられるものは決して多くはないだろう。

如何なるにしても取り敢えず生き延びなければ。
この考えが大半であり、当然と言えるだろう。
もっとも、余裕が出てきて危機感を覚えるか、堕落してしまうか更に分れるが。

そして、何が起ころうと自分だけは大丈夫だと最初から変な自信があるもの。
その根拠が何処からくるのか、そういう輩に限ってズル賢く、平気で人を貶める。
人を謀っている自覚があるから直接的な復讐に対して用心深い。
だが、自分が一番賢いと思っているのか謀られるとは露とも思わない。

「まさか、本当に死んでしまうとは思わなかったんだ」
歴戦の感で余りいい格好とは言えないスミカに対し、身形のイイ男アベルが
フィールドの地面にも関らず躊躇なく土下座する。

だが、その言い分はオカシイ。
アベルはその後だけでなく前も何度か死亡者の最期に引っ掛っているのだ。
強盗など犯罪行為を行ったイエローや殺人のレッドでないからと
自分が健全だといいたいらしいが、そんなものはいくらでも抜け道があるのが常。

「そこのあんただって分るだろ。俺だって必死だったんだ」
「俺に振るなよ。俺は唯の立合い人で聴衆、手だしする気はないんだから。
 申したては其処の裁判官 兼、判事にしてくれ」
二人の間に立つショウにしてみれば、スミカを連れてココに行けと指示されただけである。
後はスミカの責めでアベルの土下座謝罪なのだから、何とも言い様がないのだ。

 アベル貴様、ちっ使えネエなと思っているな。

「・・・私は、こんな下らないヤツのために何年も費やしてきたのか。
 皆、報われないな・・・」
アベルの悪びれもせず情けない姿に、
仇が今だ元気であるにも関らずスミカから刺々しさが抜けていく。
もう、その身に殺気など欠片もなく武器を仕舞いアベルに背を向けて歩き出してしまった。

懐から何かを取りだし、スミカに突き刺そうとするアベル。
アベルの気配に気付き、振り返ろうとするスミカ。

遅すぎて、その身に何かが刺さる。

間に入ったショウが、沈黙のコックよろしくアベルの腕を捻りアベル自身に向けたから。

「な、ぜ・・・」

「スミカよ、煮ても焼いても食えないモノに対して人が甘過ぎるぜ。
 口ではなんとでも言える。行いが全てってこった。

 コカトリスの嘴を木ではさんでおけば雑アイテム扱いだし、
 確かにコレで人をさしても攻撃認定はされないけど、石化させられるわな。

 俺? 俺はフレーム(骨)を破損しない程度に捻っただけだから
 人に対する攻撃認定にならず警告もない。

 まっ、コイツに人望があるなら誰なり探しにきて高価な金の針使ってくれるだろ。
 モンスターに破壊される前に助けてもらえるといいよなー」

余りにも軽薄に物言いショウは用事は終わったとばかりに去って行く。

残されたスミカに、アベルが目で慈悲をこう。助けてくれ、と。
石化しても直接死ぬわけではなく行動不可能になるだけ。
だが、モンスターにそうと気付かれた時は攻撃されて死んでしまうだろう。

「・・・結局、私はどれだけ強くなろうと人を殺せない。
 いや、あの頃から対して強くもなっていないか」

スミカの物言いにアベルの目が希望で輝く。

「神にでも救いを請うんだな。 悪魔ですら聞き届けてくれるとは思えないが」

散々騒いたせいで引き寄せられたのか、幾つもの気配が迫ってくる。
脱兎の如く逃げるスミカ。 取り残されるアベル。

モンスターは、機敏なスミカよりも、身動きしないアベルを選んでいた。


「う~~ん、おいちー♪」
カウンターで隣の椅子に兜を置きスイーツに顔をほころばせる真っ赤な衣装のオンナノコ。
そして、カウンターの向こうでそれを見て顔が見ていられないほどだらしがないマスター。
空気がピンク色に見えるほどスイーツな匂い。 咽るっ!!!

スミカは思わず回れ右した。

take.2

カウンターで紅の衣装の女騎士がグラスを鳴らす。
彼女が『真紅』のアリスである事を、スミカは知っていた。
因みに、グラスの中身がブランデーではなく烏龍茶であることまでは分る訳がない。

「・・・御二人は付合っているのか?」
「俺の嫁だが、何か?」「いや~~ん♪」
「・・・納得した。 非常に」

ハードボイルドにしてみようが今更だ。
ハーフボイルドの方がまだ渋い「はーどぼいるどw」だ。

「んで、今日は如何した?」
「礼を言いに。 ありがとう」

「気にすんな。
 あんたを助け、引き込むのは『The Nest』の総意だ。

 あの場を拵えたのも皆、俺は何も大した事はしてねえよ」

「そんな事はない。マスターに命を救われ、本来私がすべき裁きまで下させてしまった。

 それに、御腹が空いてまたマスターのご飯を食べたいと思ったときに、
 私を助けてくれた仲間が笑っていたのを思い出したんだ。

 モンスターの肉で作った鍋が不味くて、それが可笑しくて、その時と同じ顔で」

「メシってのは、唯の栄養補給じゃねえ。其処に人の心が篭る。
 そりゃきっと・・・どんな出来だろうが極上の味だっただろうさ。

 ・・・サービスだ。 今日のカレーは泣けるほど辛いぞ」

アリスの手招きにスミカは隣の席に座る。間を置かずに出される料理。
スパイスの香に誘われるようにスミカはスプーンを手に取り一匙掬い口へ。

肉や野菜,香辛料の旨味の後にガツンとくる衝撃。
汗が吹き出る。涎が涌き出る。それ以上に涙が零れる。
「ああ、辛いな。 本当に辛い」



アリスは自分が思っている以上に美少女である。
彼女なら余程奇抜な衣装でない限り何でも似合うといっても過言ではないだろう。
だがしかし、アリスは着飾ることを好んでいなかった。

自分が選ぶ衣装は地味だと否定されてしまうこと。
着飾るのが自分のためではなく結局人のためであり人が選ぶこと。
着飾る時、つまらない社交のパーティにでなければならない事が多かったこと。

それは着飾る事に価値を見出せなくなり、嫌になって当然というものだろう。

アリスの心を全肯定してくれると言っても過言ではない彼が現れた事により
全てが鮮明で新鮮なものへと変った。

彼がみすぼらしく冴えない格好からある意味アリスと揃いの装備へと変えた時、
その鋭くカッコイイ凛々しさに受けた衝撃は、
神槍でハートを打ち抜かれメテオインパクトが起ったとしか言い様がない。

だから、アリスは思う。 場にあった衣装で着飾りたい。
戦う時は紅の装束、家で寛ぐ時は地味で楽な服。

Q)では、『The Nest』のマスターであるショウの隣に立つ時は?
A)ウェイトレス

何せ、経験値稼ぎの赤竜狩りに1日よくて6時間しか使えない。
それ以外は常にショウと一緒にいられるのだ。アリスも色々楽しみたい。

首回りを大きく開けて胸を柔かく布で覆いながら腰をコルセットで締め、
さり気無くフリルをあしらった色気と可愛らしさと清麗さを成立させたミニスカメイド

肌の露出は殆どないのに身体の線が緩やかに出る和服ならではの仄かな色気が漂う女中姿。

カットジーンズからハミ出たオシリや切り詰めシャツで剥き出しのオヘソもセクシーな
アメリカン娘風

腰骨まで見せるのが当然なくらい深く危険なスリットのアオザイ

そして、背中が大きくあいてオシリがチョットみえちゃってるミニスカチャイナドレス。
「ちなみに、はいてません♪」 きゃるん☆

「ダカラ、ハケト言ッテルダロウガァ!!!」
「きゃ~~~♪」

嬌声を上げながら逃げるオンナノコと、俺様オマエ丸齧リと号機よろしく暴走している男。
ハイハイばかっぷるばかっぷるってな毎度の光景である。

「いちゃつくのなら、バックヤードへ行きたまえ」

「ヨメにパンティをはかせてるだけですが、なにか?」キリッ
「いや~~ん、はかされちゃったぁ♪」

「因みに、俺が厳選したレースの見せパンだ」キリリッ

「だから、バックヤードでやってこいと」
ドチラに転んでもイイゾモットヤレと囃し立てている周囲に対して、
年長?組を代表して良識を説いてみせるアナスタシアだった。

今日のメインは、マーボー豆腐であって唯のマーボー豆腐にあらず。
濃厚な豆腐の小ブロックに絡む肉味噌は、味噌の旨味と共に
赤くはないもののシッカリと唐辛子の美味さを感じさせる。
油を控えているので沢山食べられるのが嬉しい一品だ。 男なら丼にしてガッツリいける。
付け合せは菜物の浸しで、その爽やかさがマーボー豆腐を味を洗い流し、振り返させる。
擦ったコーンを出汁で溶いたスープは、コーンポタージュよりもサラリと甘美味い。

カウンターの定位置に陣取ったアナスタシアはウンウンと堪能しつつ
ショウの今後の方針を含む近況報告に耳を傾けることを欠かさない。

「俺は83 アリスは58。

 60階層ボスはケルベロス,オルトロスの地獄の番犬兄弟。
 普通に戦えば不死身だな。
 ドチラか一方を攻撃してもHPは減らないし、身体が欠けても復元しやがる。
 
 戦い方はフェンリルの上位で全属性の魔法も使う感じか
 ブレスを吐くように発動させるから、出て来るまで攻撃か状態異常か広域かわからん」

「・・・話しを聞いているとお手上げのようにしか聞こえないが?」

「その当たりは50階層の各処にヒントがちりばめられているみたいだぞ。
 まぁ、俺は一人でも攻略可能は方法を見付けたけどな、
 でもアリスと一緒に倒す」

「ふむ? ・・・ふむ」

「クラーケン狩りの方が経験値稼げるけど、
 アリスには美味くないから赤竜狩りをチマチマやってもらってる」

「いっそう、レッドドラゴンが哀れに感じてくるな」

「それでも食うくせに。 そこっ、ソレは俺のもんだ」
「ぐふおっ!!?」
ウェイトレスをしているアリスのオシリを撫でようとした男の額に炸裂するコイン。
更にアリスの膝蹴りが炸裂し、絶景を拝む前に天井しか認識できていないだろう。

踊り子?さんに御触りは厳禁なのである。 みせつけてんのよー!!!

『 The Nest 』のバックヤード・・・つまり店のバックヤードは
そこの店員プレイヤーの許可がなければ部外者立ち入り禁止となっている場所である。
バックヤードで作業中で呼ばれても分るように店内の様子はバックヤードから分るが、
客がいる店内からはバックヤードの様子は分らないようになっていた。

店長を追ってバックヤードへやってきたミニスカチャイナのウェイトレスは、
声を上げる間も無く壁に身体前面を張り付かせられる
ウェイトレスの丸出しの背中 肩甲骨の間を店長の 男の手が抑え、
もう一方の手が背中のみぞを撫で下りていく。

「ショウさんはいいよなー。皆のヨメだったはずのアリスちゃんが~~」
「爆ぜろ、リア充」
「知ってるでござるか? アリス嬢、ノリノリで格好してるでござるよ。
 シ ョ ウ 殿 だ け の た め に 」

 ブッコロース 心の中だけで

「弱気だな、オイ」

剥き出しの背中の、見えているパンティの中へ滑り込んでくる手。

因みにこのパンティ、全てレースのように見えるが
肝心の部分はちゃんとした生地になっているので居部は見えないようになっている
実用性の高い見せパンだ。

パンティの中に刺し入れられた手でオシリを揉まれているだけでなく
首筋を食まれたので嬌声が零れそうになったウェイトレスは
思わず前の壁にしゃぶりついた。

壁に涎が伝い流れていく

「てか、勝てるかあんな愛想が悪いだけの完璧超人」
「知ってるでござるか? あの人・・・ボッチだったでござるよ」
「誰だよ、あんな怪物を世間に解き放ったのはっ!!!」

「アリスちゃんで~~す☆」

「「「「ノウッ!!!」」」」

ウェイトレスは、オシリを後ろに突出させられ前戯もソコソコに
既に湿っているパンティの局部をずらされ潤っている膣に男根を挿入されてしまった。
ウェイトレスは上半身壁に貼り付き、壁に涎を塗りたくることしかできない。

「今、アリスちゃんの声が聞こえたっ!!!」
「聞こえない聞こえない」
「例え、バックヤードで盛られても店内には聞こえないでござるよ~~~」

「あの二人なら、客がいてもバックヤードで盛ってそうだけどな。 今も」

「「「「のおおおおおおおっ!!!」」」」

「五月蝿い、そこのバカ男どもっ!!!
 そんなんだから、貴様らはモテナイんだ」
「「「「ぐふっ!!?」」」」 男たちは死んでしまった・・・

男は、挿入したままの男根を軸にウェイトレスの身体の柔らかさを使い
ウェイトレスの片足をもって後背立位から対面立位へと変えた。
潤む瞳に切なげに開き振える唇の蕩けた表情で自身の涎に濡れたウェイトレスの顔を
男は敢えて唇を避けて舐めて綺麗にしていく。
ウェイトレスは脚を男の腰に絡め全身で男に抱き付き押し潰されながら、
嬌声がこぼれそうな自分の口を自分の手で抑える。

ウェイトレスは自分で自分の口を抑えているつもりだが、腕から力が抜けて
下歯に指が引っ掛っているのでハヒハヒと嬌声が漏れていた。

「実際、アリスちゃんが御人形さんから可愛いオンナノコに変ったのって
 ショウさんに出会ってからなのよね~~」
「最近は自分から衣装を色々注文してくれるし」
「ホント、変れば変わるものよね」
「ぐぬぬぬぬ、私の手で女にするつもりだったのに」だむだむ
「「「うっっわぁ・・・マジものの百合だよ」」」

対面立位からI字開脚の変則立位松葉崩しへ。
最期が近いのか男の強い動きに、ウェイトレスは足が地につかず
股間から裂かれてしまそうだ。
ウェイトレスの口を塞がないために唇同士のキスはなく、
頬を啄まれ耳をはまれ、耳腔に舌を挿入されて舐め回されるので
ヌチョヌチョと湿った音にウェイトレスの思考は塗り潰され・・・


皆のアイドルと一緒に消えて一人戻って来たショウに、
『 The Nest 』にいた皆の視線が集中する。
その顔がスッキリと男前を増しているような気がするのは被害?妄想のせいだろうか。

「ま、マスター、今席を外していたのは何をしていたでござるか?」
「あ? 在庫の確認だよ。
 なんせ、調理前の材料から料理そのもの,飲料,その他アイテムの各々に
 別々のアイテムボックスが店舗そのものに態々用意してあるんだぜ。
 こんな処で開けて見られないっての」

「アリスちゃんは?」

「赤竜肉の在庫は限界ギリギリまであるからな、今日は狩りにいかなくていいってな。

 処で、皆はどんな動物が好きだ?
 俺は猫好きだが、犬派の性格らしい。犬も好きだが。

 こら、そこの女子、ガタガタ反応し過ぎだ」

男子はショウが何を言っているかわからず首を傾げるばかりだ。
一部の女子はアリスが何をしているのか検討を付けたらしく
丸で麻薬の禁断症状にたえているかのような様相に、男子にすら退かれていた。

その登場に店内は沈黙した。
頭を飾るのは、先の垂れた犬耳。剥き出しの背中の下オシリを隠すフサフサの尻尾。
腕は獣のもので、肉球のピンクがやけに眩しい。

ミニスカチャイナウェイトレス 黒毛犬娘アリスである。

アリスが歩く度に足の肉球からポミュポミュと音が聞こえる。
恥ずかしいのか少し身を縮こまらせて、動きの1つ1つが乙女乙女している。

アリスの向う先にいるのは当然、ショウだ。
「わふぅ?」にあう?
「ん~~、可愛いぞ~~♪」
「くぅ~ん♪ くぅ~ん♪」

ショウにハグされ髪を手櫛され、
犬アリスのオシリに生えている尻尾が嬉しそうに左右にゆれた。

「萌へあっ!!?」
百合と言われた女が、耳と鼻と目から血を噴出させてテーブルに突っ伏す。
それに、仲間の一人がモウダメダ。イカセテヤレと首を振り、
彼女の仲間達は彼女を残してテーブルを移した。

「そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、れは!!!」
「見てのとおりだ。
 犬1つにしても柴,ドーベル・・・結局、最後の決定はアリスまかせだし」

犬のようにしか声を出せないアリスは接客に回り、
肉球ハンド両手で頑張って御盆を挟んで運ぶので非常に愛らしい。

アリス一人では回らないのでAIウェイトレスも二人が居なかった間に続き接客しているが
コチラもいつのまにかトラ猫耳と猫長尾をつけて両手とも肉球にも関らず器用に
両手各々で盆を運んでいた。

終始沈黙を貫いている客ですら萌え血を垂れ流しているくらいである。

「セットで一つ」
「どのセットだ?
 猫だけでも白,黒,三毛,トラ、虎でも黄と白、兎でも白,黒、キツネ,タヌキ」
「私は猫だ。黒猫をよこせええええっ!!!」
「テメエがつけても黒豹にしからなねーよ。
 ハイハイ、製作者はコイツな。連絡先はコレだぞ~~~」

人々がわき目も振らずメールをする光景は、不気味を通り越して清々しさすら感じられる。

だからだれも気付かない。
アリスが愛想笑いにも関らず愛想笑いになっていないのは上気して艶があるからで、
アメリカンなウェイトレスの恥女っぽい格好を平気でこなすのに
今更獣オプションをつけたくらいでモジモジするわけがないと言う事を・・・

 「きゃうぅっ・・・」 栓が動くよぅ・・・




誰かがいった。『 The Nest 』にはこの世界の全てが揃っていると。
それは間違っているが、ある意味では正解でもある。

最初は攻略を目指していた者の中には自分が戦力にならないと判断を下し趣味に走り
突っ切ってしまうほどの猛者は割りとザラにいたりする。
そういった者が試作品を『 The Nest 』に持ち込むのだ。
装備なら、使ってくれそうな人へ渡してくれと。

或は、消費アイテムならチョット試して見てくれ、と。

それは何も、マスターであるショウに直接交渉するとは限らない。
食材採取に出ているショウに代り留守番をしているアリスに、そのつもりはなくとも・・・


ある錬金術師が画期的な薬を作った。 巨乳薬である。
そのシステムは、上限を超えて回復した分をオッパイにストックするが故に巨乳になり、
ストックしきれない分が母乳となって出てくる副作用がある、プレイのためのものだ。

しかし、巨乳薬にはちがいない。

出てくる母乳は濃縮されて、生産者?によっては
ハイポーション級のHP回復だけでなくSPも回復させたりする。

だが、巨乳薬にはちがいない。

因みに、ある錬金術師は天才的な発想と頭脳を持っていたが、
残念な事に彼女はいなかった。
泣きながら自分で安全性と効果を確かめたのは割りと如何でもいい話だ。

今、アリスの手にはその巨乳薬がある。
アリスの胸は小さくない。男の大きな手に丁度収まる、割りと大きい部類に入るだろう。
だがしかし、アリス以上に大きな胸の女性は周囲にはザラにいた。

アダルトなアナスタシアは成熟した立派なオッパイを持っている。

乳パンチでモンスターを倒した逸話をもつ爆大なサイズのマッチョな女戦士もいる。

某鍛冶士娘など厚着しているので分難いが、裏切ったなと言わせるほど大きかったりする。

美・・・もとい神・・・ならぬ甘乳だと好評価されているアリスが
もう少し大きくてもいいかな~~などと考えていることを、
オッパイで見栄をはった御陰で鎧に隙間ができ命が助かったナイ娘や
一応は大人なのに全てにおいてサイズゆえに猫幼女と呼ばれる娘を始めとした
その御同類の娘達が知った日には激怒では済まされないかもしれない。

ない娘達に希望を与えるために把握しておかなければならないと理論武装し
アリスは躊躇なく エイ☆ と薬を飲み込んだ。

ありす は、ねんがん でもないけど ばくにゅう を てにいれた 

見る見る間に成長していく乳房に、アリスはアワワッと身体のバランスが崩れる。
幸いにして家の居間台所なのでテーブルの上にオッパイをおくような
だらしのない格好を他人にみられることはない。
ワンピースは首の紐を緩めても胸がパッツンパッツンで頂点まで零れそう。

「うわぁ、すっごい。こんなに大変なんだぁ」

アリスが嬉々として弾力を楽しむオッパイは、既に自身の顔よりも大きく見え
ポニョンポニョンと柔らかな感触をみせてくれるが、
余りにも柔らかすぎで零れそうでアリスもテーブルから移動できない。
幸いにしてコレ以上大きくなることはなさそうだが・・・
これはいよいよもって腕で抱え持たなければならないだろうとアリスが考えていると、
丁度ショウが帰ってきた。

 「おかえり~~♪」
 「ただいm・・・・・・ああああああああっ!!?」

ショウがアリスをみて硬直するのも暫し、顎が外れそうなほど叫び驚愕する。

 「えっ!!? 何っ? 何が如何したの!!?」
 「あ、あ、アリスッパイがこぼれてるうううううっ!!!」

 「大きくなっちゃった」きゃるん♪

アリスが慌てていないので、
ショウもビークールやヒッヒッフーや素数など御約束を取り戻して漸く戻って来た。

 「アリスッパイがこぼれそうなのですがががががが」

 「うん、ちょっと大きくなりすぎちゃって、今のままだと身動きできないかな」

 「ああ、それなら・・・」キリリ
アリスが少しでも困っているとわかると復活するのがショウくおりてぃ。
アリスのその爆乳は、柔らかさをそのままにサイズが大きくなっている感なので
簡単に下へ垂れてきてしまう。垂れでも丸みは保ったまま乳首はしっかり前を向くが、
精神衛生上あまりよろしくない。
そこでショウがとった手は実に単純だった。

背中を介した帯で各々乳を堤み胸元でクロスして首後ろで結ぶ。
いわゆる一枚布性の簡易ブラジャーだが、爆乳には以外に有効的だった。

「しっかし、アレだな。プルンプルンがポニョンポニョンになっちまった。
 知ってるか? コレ脂肪の塊なんだぜ・・・」
「SHIBOU!!?」
驚いたせいで何もする気がなくなってソファで寛ぐショウの膝の上、横座りに
ワンピースの胸から上を肌蹴け代りに簡易ブラのアリスが劇画調に恐れ戦いているが、
そのオッパイはやはりショウがポニョンポニョンと優しく弄んでいたりする。

「脂肪の塊・・・のはずなんだけど、この弾力はなぁ・・・
 オッパオか? オッパオがつまっとんのか?」
「お、おっぱお?」
「母乳です。 アリス乳業ミルクタンクさん」
「うきゅ!!?」

罵倒?に小動物のような悲鳴をあげようと誤魔化されない。
ショウは知っている。アリスが時々御バカになってやらかしてくれる事を。

恥女みたいな格好でウェイトレスをすることに関しては、自慢かつ鑑賞で良しとしよう。
ノーパンだって見られるまえに履かせれば済む話だ。無論、自身の手なのは譲れない。

だが行き成りオッパイを大きくするような肉体改造は頂けない。
身体が資本なのに重心が崩れるのは致命的だ。
現に今のアリスはオッパイが柔らかすぎて流動し、急な動きをすると余計にふらつく。
一時的なものであれ、恒久的なものであれ当分は人前に出せない。

等々真剣な事を考えながらもショウはモニョンモニョンと極大アリスッパイを弄ぶ。

「これだけ大きいとミルクの匂いもしてくるな」
「ええ~~そんなことないよ~~」
アリスの言葉を否定するようにプシッと軽い噴出音と共に湿る簡易ブラの頂点。

ショウがアリスの乳房の根元を摘む。

プシィァと簡易ブラの頂点からシミが広がってくる。

「・・・アリス乳業」

 びくぅっ!!?

「ミルクタンク」

 ドキドキドキドキ

「絞ろうか、母乳♪」
「うひゃああああああっ」

―― どこから取り出したるは200ml ――

―― 根元から絞っていくように乳牛搾乳 ――

―― 絞りに絞って片パイで漏れなくイッパイ ――

―― ふたパイ合わせて200ml瓶二つで400ml ――

流石にアリスもグッタリ。
心なしアリス自身もオッパイもやつれてはいるが、HP,SPの減少は全くない。
「ふふん♪ これで、インターバルが分ければアリスを店ぐらいには出せるな」 ニヤソ

「うぅ~~、穢されちゃったよぅ。 私、も~も~おうしさんだよぅ」

「あああああっ!!? しまっつたあああああっ!!?」
 びくううっ!!!

「俺とした事が直飲みで味見しなかったなんて、なんてこっったぁ!!」

 なんてこっったぁ!!

「・・・え? そんなにショック受けること? 今更」

「アリスさん、素材の味見は極めて窮めて究めて重要なのですよ」キリリ
 まぁ、アリスを味わいまくってるから味の想像はつくけどな。

―― ただいま二人エッチ中。 対面座位で交尾中。 ――

「っというわけで一時間が経過しました。 
 今にも零れそうなくらい乳首に母乳が滲んでいるわけですがー
 セックスすると倍で充填されるのかな? かな? かなかなかなかな?」

「そ、そんなことわかんないよぉ」
アリスは自分を奥まで貫いている熱をもった圧倒的存在感に身動きを繰り返す。
純粋にエッチに没頭できず理性を覚醒させたままの蛇の生殺しなので
嬉しい恥ずかしい火照りテリテリ状態だ。

自身の組んだ腕の上にのったアリスッパイは、汗以上に中身が詰って
パツンパツンで艶々のテカテカ。
乳輪も乳首も相応に大きく赤ん坊に無理で完全大人用だ。

「では、 い た だ き ま す 」
「ひうっ!!?」
ショウはアリスッパイの乳首を摘み寄せ、両方とも口に含む。
それだけで乳首から全身に快感電流が走りアリスの身体が撥ねた。

じゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるる!!!!
「ぴああああああっ!!?」

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるる!!!!
「でちゃうぅっでちゃうぅぅっわたしがでちゃうにょおおおおおっ!!!」

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるる!!!!
「うあっ・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・・・・a」

「ごちそうさまでした」
妙に濃くマッチョになって誰ダコイツな男、もとい、漢が厳かにいう。

抱き抱えているのは、丸で人形のようにグッタリと力が抜けたオンナノコ。
目は正しくレイプ目でハヒッハヒッとか細い吐息と生命力が尽きかけている感。

吸い尽くされたアリスッパイはというと、元のサイズよりかは大きいものの
爆乳というには余りにもボリューム不足で萎びている感がいなめない。

「クリームのように濃厚で以上に芳醇、砂糖では得られない濃い甘さ。
 まるでそのままアイスクリームの原液になりそうな一品」

アリスが果てているのは何も無理に母乳をつい尽くされたからだけではない。
吸えば吸うほどに丸でドーピングしているかのように存在をましていく男根が
下からアリスを蝕んでいたのである。
魂まで吸われてしまいそうなアリスッパイの吸引との相乗効果により、
アリスは理性を中途半端に残したまま果て続けてしまった。
最早、指一本動かす意思も残ってない。

「御陰で、この身体に満ち溢れる力、返そうではないか」
漢がオンナノコの身体を腕で支え、股間に腰を叩き付ける。
だが、オンナノコは丸でダッチワイフの様にカクカク動かされるだけだ。

「フン! フン!! フン!!! フン!!!!」
「・・・っ、・・・っっ、 ・・・っっっ、 ・・・っっっっ」
丸でパイルバンカーを打ち付けるかのように男根がオンナノコに幾度も打ち込まれる。
が、オンナノコは反応らしい反応も出せず今にも尽きそうに吐息が喘ぐだけだ。

「フンッッッッ!!!!!!」 ホアタァッ!!!!
ズビュルルルルルルルルルルルル
「ぅ・・・ぁ・・・」

丸でホースの先から噴出す様に胎奥へ流し込まれる熱い熱い精液に
魂が抜け切ってしまっていたかのようなオンナノコも流石にビクビクと反応していた。


「アリスッパイ乳、マジやべえっ!!!
 何が一番やばいって、滋養強壮効果ありすぎて飲みすぎると世紀末的にキャラ変わる」


その後、『真紅』のアリスが爆乳になってウェイトレスをしているという噂に男子よりも
女子が食い付き、女子の間で意中の男子に自分のオッパイを飲ませようというブームが
流行ったかは定かではない。


『アリスπ牛乳』:牛乳嫌いでも味わって飲めてしまう美味さ甘味。
2本も飲めばHP,SP全て回復し、4本のむと根本的にキャラが変わる。
原材料は不明ったら不明。




 ある錬金術士の新作『巨根薬』を御楽しみに!!!

 続かないっ!!!



 ・・・多分



[35576] 浮気?編2
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:2e8c5f64
Date: 2012/10/28 22:23
カリスマ オブ カリスマ
自身も最前線に立つ攻略ギルド『白の騎士団』の長
『万軍の女帝(エンプレス)』アナスタシアが失踪した。

それは50階層ボスのクラ―ケンを討伐してギルドを60階層町に開けた後であり、
長とはいえアナスタシア一人いなくても一応は組織が回るようになっているため
その事実を知っているものは極僅かしかいない。
彼女が失踪した理由が分るものもまたそうである。

失踪を隠さねばならないため、捜索に動けるものは極わずかだった。

繋ぎのためアリスを『The Nest』に残し、借出されたショウが真っ先に向ったのは遊郭。

「会員様が御待ちです。御客様、奥へどうぞ」

AIの受付嬢はショウの想像通りの反応をし、通された先にまっていた人もまた想像通り。
毎度御なじみ透けるような白いスーツ姿で肉感な肉体をもつ妖女。

「やあ、やはり君が最初に私をみつけたな」

彼女は丸で良く来た共犯者いわんばかりにベットに足組んで腰掛けるのをやめると
ショウに歩みより、女が男にする様なものでない豪快なハグでビシバシ叩いてくる。
テンションがトリックスターモードな確信ではなく、天然で可笑しい。

「何時の間にかアンタの弟にされてるからな、否定できねえ自分が辛い。
 最初は放置しておいてやろうかと思ったけど、周りが余りにも心配してる。
 子供じゃあるまいしイイ年の大人が迷惑かけてんじゃねえ」

「攻略パーティは、私がクラーケンに捕まり犯される処を見られたから
 ショックで失踪したと思っているのだろうね、ウンウン」

「クリムゾンドラゴンに犯されて死にかけたアンタが、
 今更クラーケンに犯されたくらいで凹むタマか」

「クリムゾンドラゴンに犯された時は、私も予想外だったが死んでしまったのだよ。
 幸いにして、思っていた以上の君の愛によって私の命は存えたのだが・・・

 クラ-ケンに犯されてショックを受けた、それは誤りであり正解でもある」

アナスタシアのヤレヤレと他人事のようなオーバーアクションが小憎たらしい。

「寝言は寝て言え。
 触手プレイが存外に気持ち良かったか? 最近、御無沙汰だったしな」

「その通りっ、正しくその通りっ!! 流石は我が弟君!!!

 子宮に吸い付く吸盤っ、オンナの大事なトコロが引張だされるところだったよ!!
 アナルを貫き口まで貫通する触手、身体の中と外をヒックリ返されるかと思った!!

 皆は、クラーケンの粘液のせいで身動きでにないと思っていたようだが、
 顔にかかった粘液で盲目に、アナルからの触手で沈黙に、子宮で毒を受けただけっ!!!
 私は、自分の意s「オマエはまだ錯乱してるんだよ」」

目を見開き狂笑という顔芸の最中だったアナスタシアは
頬にスパンと平手打ちされ、ベットの上まで吹飛ばされる。

アナスタシアは容赦なく平手打ちされたことが理解できないのか目を見開き惚けたままだ。
ショウとて女性を平手打ちする趣味はないが、トチ狂っているアナスタシアには丁度いい。

「あんたが、何に苦しんでるかなんて俺の知ったこっちゃねぇよ。
 俺はただ、アンタが何も考えられなくなるまで
 身体も身動きできなくなるまで犯し尽くしてやる。

 御望み通り、コロしてやるよ。でも簡単に死ねると思うな」

態々一つ一つ服を消して裸になっていく男をみて、女の中に過るのは恐怖か歓喜か。
目の前に刃物のように突きつけられた男根をみてアナスタシアは再起動を果すが、
動く間のなくベットに顔を圧しつけられた。
肌を傷つけることすら意もせず衣服は丸ごと引き千切られて、
吸い付くような絹肌が曝される。

丸でAVを早送りして一気にクライマッスク直前へもっていくかのように
アナスタシアの股間を穿つ衝撃。
首を〆るように腕をかけられ、強引に後背座位にされる。

「ふ、くくくく、この程度で犯し尽くするもりかね。
 確かに君のモノが大きい事は認めるが、その程度今更なのだよ」

「この間よう、アリスが俺に御バカな薬を盛ったんだ」
「???」
行き成り始った耳を擽る語りに、嘲笑したナスタシアは思わずキョトンと首を傾げた。
これが唯の語りのわけがない。

「ポークビッツをGフランクフルトにする程度の巨根薬なんだけどな、
 ガマン汁が溢れて簡単に暴発してしまう、製作者曰く失敗作らしい」

「・・・・・・」
「んで、そのシステムってのが、自動回復の上限余剰分をチャージしてるんだろな」
「っ!!?」
「俺が服用すると、竜にも収まらないようなドラゴンススレイヤーならぬ
 ドラゴンレイパーになっちまったから、
 湯船イッパイにぶちまけてアリスを精液で溺れさせてやったぜ」
「ま、まさか・・・」

「That's right!! 挿入前に着服済みです♪」 キラッ ミ☆
「グベァッ!!?」
椅子になっている男が動きらしい動きをしていないにも関らず
アナスタシアを強烈に突上げた衝撃は、治まることも知らず
女の胎の中を容赦なく広げていく。
 
「おれには ひるいなき せいりょくが みについている」
今にも裂けそうなくらいに引き伸ばされた子宮や膣の淫壁にガマン汁がジクジクと染み込み
その効果で癒し強化されていくので、苛辱に等しい拡張に耐えてしまう。

「どらごんれいぱーの いりょくを  おまえのからだで あじわうがいい!!」
普通?そんな巨大なモノを挿入するならば前へ逃し御腹にテントを張らせて納めるが、
今回は挿入された状態から巨大化していっているので肋骨の内側に引っ掛り、
それでも男根は巨大化しようとしているのでオンナの身体を仰け反らせるせるように
アナスタシアの御腹を盛り上げる。

腹腔が占領されていくので、アナスタシアの口からタパタパと汁が溢れ零れた。
アナスタシアに、自分がただのチンコ肉ケースなのだと錯覚させて。

「きたぞ きたぞ」
コレ以上巨大化すればオンナ身体が破裂するくらいまで男根が成長したので
腰骨が内側から開かれ、腰骨と肋骨が軋みをあげる。
それでも、虐められる以上にダイレクトに癒され強化されていくので
アナスタシはコワれない。コワレさせてもらえない。

「あんたの身体の中、ほんと俺のチンポで一杯になっちまったな、おい。
 キュウキュウと締付けてくれて、アンタにしては極上に気持イイぞ」

「しん じゃう・・・これいじょう は しんじゃう」

「どうしたよ、多くの男を頭着かせる『万軍の女帝』ともあろうお方が
 可愛らしく小娘みたいにガタガタ震えて。
 男を狂わせるエロ肉イッパイに咥え込んでる今更のくせに」

「ヒゥ・・・ヒゥ・・・」

ガマン汁程度を穴性器に擦り込まれているだけで、その滋養強壮で
オンナの胎はどんな男でも喜ばせられる肉の穴に変化させられていく。

「そうそう、俺な、これでもずっとズットずっとイくの我慢してるんだよ。
 ガマン汁が小便みたいに垂れ流れてるだろ?
 全部アンタの身体が啜ってるみたいだけどな。 ホント卑しい雌の身体だ。

 おかげで俺の金玉はビーチボールみたいにパンパンだ
 モノはアンタの身体が弾けるギリギリのサイズで止まってるけど、
 その分、威力はでけえぞぉ~~~」

「!!? ァ・・・ィァ・・・イヤァ」

「どの道、出さないことには治まらない。
 治まらないことにはアンタは何時までもチンポケースのまま。

 あっ、漏れちゃった」

「っー――――――!!?」

ビュクリと溢れたのを皮切にズビズビズビビビ~~と猛烈な小便の様に注がれる精液は、
丸でニトロをぶち込んだエンジンのようにアナスタシアの肉体を隅々まで脈動させる。
超高濃度の滋養強壮に、細胞の一つ一つが雌となって盛り、より一層雄を貪る。

思考も意思もメテオインパクトのように吹飛ばされ
オンナは音なき嬌声を上げることしかできなかった。


人を探していたとは思えないほど早く帰って来たショウに
『The Nest』にいたアリスは唖然となった。

その背中には適当なワンピース姿のアナスタシアが血色がよく艶々の肌で
ス~~~~~ピヨピヨピヨと幼児のように眠っていたから。

野性の感でいってみたら汚物やらでドロドロになった酔いどれを見付けた。
その言だけでアリスは黙ってダメダコリャと首を横に振った。 

関係各所には「タイショウ発見、一晩巣家で保護」の必要最小で事足りる。


因みに、薬は『真・絢爛舞踏』のスキル『反転狂化』で無効化した。
折角のスキルの有効的な使用がこんな使い方ではスキルも報われないかもしれない。


アナスタシアはアリスの部屋で寝かせるべきかもしれないが一人にするのは不安であり、
アリスの部屋は洋風でダブルのベットだった。
ショウの和風の寝室に三つの布団が並ぶ。 並びは、アリスを真中に挟んで。
頑張ればイタせないこともないがソコまで空気を読まないわけにはいかず
静寂を空間が支配していた。

ただ、布団から顔を覗かせたアリスの視線がショウに刺さる。

アリスの視線がレーザービームの如くショウに照射される。

視線がレーザービームだったら既に貫通していそうなくらいアリスはショウを見ている。

「なんで見つけられたってか?」
「・・・」こく

「性格からして、孤高を愛している風で実は寂しがりやの格好つけ。
 バカはしたいけど簡単に人に見られたくない。人から離れられない。

 路地裏探していったら見つかった」

「・・・」
「なんで分るってか?」

「・・・」こく

「俺はリアルで家族はもういないっていったかな?

 俺を産んだ女は山師ってやつでな、
 なり上がって自分の勢力を保つためだけに政治家と仮面結婚して、
 出来た俺を処分しようとしたらしい。
 俺の祖父にあたる育ての親の爺さんが無理に産ませて引き取っただと。

 俺を産んだ女は正直好かんし興味もないが、
 落ちぶれて縋って来たらメシくらいは食わしてやる。それ以上は知らん。
 
 そんな感じだから俺にもし姉がいたら・・・アナスタシアだろうなってな感じなわけだ。

 好きというほど好きではないけど親しいといえるだけの交流がある。
 理解できなくもないから嫌いにはなれない。偶に面倒みざるえない。

 まぁ、弟認定されるくらいだから性格的に似てるところがあるんだろ。
 俺だって、もう、一人はいやだからな」

「・・・」私、如何接したらいい?

「クリムゾンドラゴンに犯されてなかったか、あの人。
 その後、普通にケロッとしてただろ。余り気を使わない方がいいな」

「・・・」あっ・・・
「忘れとったんかーい。 横着して目で語らんと、しゃべれや」

「だって、クリムゾンドラゴンの時は
 ショウがピンチに助けにきてくれてカッコ良かった印象の方が強かったんだもん」

「力及ばず、トドメを刺したのはアリスだろ」
「それはショウあっての事。ショウが来てくれなかったら私も・・・」

「ギリギリでも間に合わせただろ」
「うん♪」

 ゲフンゲフン

「今日はイチャラブ禁止ー。 寝ろ寝ろ」
「え~~~。コッソリするハラハラ感が・・・」
「アリス、自重」

その後、二人が1つの布団の中でモソモソしてイタしていたか如何かは語るべきではなく、
アナスタシアは久しく気持ち良く寝ていたので知る由もない。


布団を蹴飛ばし、二つの女体が浴衣を肌蹴て絡み合う。

オンナの魅惑のスイカップの間にオンナノコが顔を埋め、
オンナの細い腰をオンナノコの腕がシッカリと抱締め逃さない。
御互いのフトモモの間にフトモモを割り込ませ、
オンナノコはオンナのフトモモに股間をカクンカクンと小刻みに擦り付ける一方で
オンナの股間に膝を擦り付けているので、
オンナの唇は濡れてアフンとかンアなどの甘い吐息が魘されるように零れてる。

眼福の光景とはいえ、ショウは本来ならヨメたるオンナノコを引き剥がすべきなのだが・・・
「・・・よし、放置しよう」

オンナもといアナスタシアも、オンナノコもといアリスの頭をシッカリ抱締め
気持ち良さそうに身体を仰け反らせていっている。
直に二人とも共に寝ながら果てるのは目にみえていた。


朝のメニューで定番なのは、白飯,出汁巻卵焼き,味噌汁,焼魚,漬物だろう。
ココでは発酵食品をそのまま作る事が出来ない。
料理人のスキル『発酵』を使えばどんな菌種であろうと瞬く間に出来るクセに。

そのため、発酵食品はパンも含めて他の料理人が作ったものを購入しているのだが、
味噌や醤油は専門の『料理人』にパンはパン屋の『料理人』に、
関してはリアルで関係者かもしれない人達なのか味は絶品である。
デフォルト店売りの調味料も存在するが、やはり主で用いるには物足りないのだ。

ショウは米を炊いている間に、野菜を刻んだりと他のメニューも準備していく。

フト、振り返ると居間台所の出入り口で突っ立っているアナスタシアがいた。
未だ頭が目覚めていないのか半目の瞼が上下し、
着乱れた浴衣は肩を丸出し処か大きなオッパイの上半分も丸だしで頂点に引っ掛って、
下も空いてフトモモが丸だしと艶あり過ぎて、とてもとても人前には出せない格好だ。

「・・・まだ早いし、もう一眠りしてこいよ」

返事はなく、アナスタシアはヌボーとしかいいようがないくらいヌボーと突っ立っていた。

「・・・モノ欲しそうに人のケツ見んな」

返事はなく、アナスタシアは寝惚け眼で何でも好きにしてといわんばかりに脱力している。

アリスはスッキリしたのか二度寝が本寝で当分起きてくる気配がない。

エンプレスでもトリックスターでもないアナスタシアは、丸で大人しい幼子のように
導かれるままテーブルに上半身を張り付けた。

浴衣を捲れば、パンツに包まれた大きなオシリ。そこから伸びるフトモモもムッチリ。
シットリとした肌に減り込むように揉み触っても、肉人形のようにされるがまま。

パンツをずらし、既に淫蜜で潤っている淫唇に怒張した男根を挿入すると
抵抗らしい抵抗もなくヌルリと根元まで入ってしまった。
亀頭のエラにコリコリと心地良く引っかかるのは既に大きく開けている子宮口だろう。

ショウはアナスタシアの腰骨 ラブハンドルを両手で掴んだ。
それだけで丸で逃さないといわんばかりにネットリと淫肉が締め上げてくる。

淫肉を亀頭のエラで抉るように男根を抜いていく。
「ァ・・・ァ・・・ァァ」
そでだけで丸で楽器を奏でるように唇から零れる甘い吐息。 丸で乙女のように。

今度はオンナの尿道まで抉るように挿入していく。
余程気持ちいいのか、乙女ではありえない熟女な反応にオシリがプルプルと震える。

「ァァ・・・ァ・・・ァァァ」

浸る様に静かに零れてくる嬌声が没頭してますと言わんばかりで、男根を一層猛らせる。

兎に角、ラブランドルを跡が残ろうと構わないほど強く握り、
男根で淫肉を最奥まで擦り抉り周る。

アナスタシアは目を瞑り唯されるがまま
オッパイでテーブルを拭き、頬で涎をテーブルになすり付けていた。

その行為はきっと粘着質に短くはなかっただろう。しかし、最期の時。
赤黒く限界まで怒張した男根の狂暴に張ったエラが
幾度と嬲ってきた子宮口を抉りシッカリと引っ掛る。

「ほら、何も使ってない天然朝一番絞りたての濃厚精液だ」
ビュシッビュシシシシッビュシー―!!!
「ァ・・・ァー――」

子宮壁に叩き付けられた濃厚な精液が、ネッチョリと子宮壁を滴り落ちて行く。

淫壁が、男根の尿道に残った精液を扱き上げるように脈動する。

オンナの御腹を震わせて御胎の奥へ精液が溜まっていく。

アナスタシアは無垢に性の歓喜に身を委ねていた・・・



アリスが起きると、ソコには既にアリス一人しか残されていなかった。
両側の布団・・・というか、本来アナスタシアが寝ていたはずの布団にアリスは寝ていたのか
自分の布団と旦那であるショウの布団は既に冷たい。

台所居間へ慌てて駆けてつけたアリスは見た!!!

コンロの前で黄金の塊を作り上げていく男の姿を。

そして、花魁が如く肩も露に浴衣をだらしなくも艶気に着こなし?、
ソファーで親父が如くダラケ寛いでいるアナスタシアの姿を。

「あ、アナスタシアさん? おはようございます?」

「ああ、アリス、おはよう。
 しかし、良いものだな。何も考えず生活の音に耳を傾けるのも・・・」
フッと格好良く微笑んでみても、だらしない格好であることには変わりない。

アリスでなくとも何言ってるのこの親父女とジト目でみてしまうだろう。
酒と煙草がソコにないだけだ。

「お~~い、アリス。ソレは放っておいて、魚焼けてるから皿に乗っけていってくれ」
「あっ、は~~い」
若い夫婦の共同作業・・・というか殆どを旦那が仕上げ、最後に一寸ヨメが手伝っただけだが
十分に贅沢な和の朝食のセットがテーブルに並ぶ頃、
アナスタシアはヨッコラショっとテーブル席に移って来た。

 オヤジだ。 オヤジよ。 オヤジだわ。

「そこ、メシ食う前に少しは浴衣直せ」

「・・・、見るかね?」
「食欲減衰するもんみせんな」

「ア~ナ~ス~タ~シ~ア~さ~ん?」
「冗談だよ、冗談。いくら何でも目の前で誘惑する真似などしない」
「普通の相手ならしてるがな」

アナスタシアは一応着直したものの、ブラックホールのような吸引力が覗える
深い深い胸谷間は曝されたままであった。

ショウは、想像通りの出来前にンと納得しながら食べる。
アナスタシアは、ウムウムと満足げに堪能しながら箸を進める。
アリスは、相変わらず美味ちー♪と喜んだり、アナスタシアの様子を覗ったり。

 そこ、箸を咥えてはいけません。

「ふむ、ご飯おかわり」
「お代りは自分でつけろ。それがウチのルールだ」
空の茶碗を突出したアナスタシアをバッサリ斬って捨てるショウ。

慌ててとりなそうと動くアリス。
「アナスタシアさん、どのくらいがいいですか?」
「山にならない程度に軽くたのむ」
「は~~い」

「こうして見ると、アリスはヨメなのは当然だけど、
 アナスタシアあんたはアレだな。横柄な舅。」

舅:夫もしくは妻の父
因みに、姑:夫もしくは妻の母,小姑:夫もしくは妻の姉妹

「・・・・・・それを言うなら小姑だろう」

 否定できないよ、アナスタシアさんっ!!!

賑やかに、ある意味和やかに朝食は進んで行くのだった。

健全な男子だけに二人よりも早々に食事を終えたショウは、
食後のデザートを取りに店舗へ向った。
デザートもあるということでアナスタシアも食事を終えた。

「ふぅ、結構な御手前だった」
と自分の御腹を撫でるアナスタシア。しかしその動きは何処か悩ましく・・・
アリスには、ボテらせられた自分のソレを彷彿とさせる。

ありもしない霊感がささやく。ここに雄を求め食う雌がいるぞ、と。

「アナスタシアさん、私のショウを取っちゃダメー!!」

「ハッハッハッ、コレでも夫(達)ある身。そんなことはしないさ」
「・・・・・・」 フシャー!!!
「そもそも、私が彼の側へ行くと私は何処までも堕落しかねないのでね。
 それこそ、全てを投げ出してペットのように飼われる事すら厭わないかもしれない」
「・・・・・・」 じと~~~
「全てにケリがついた余生ならまだしも今は私自身がそれを許せない。
 だから、彼にも蹴っ飛ばされるだろうな」
「・・・・・・」
「私にとって彼は、本当にチョット変わった弟がベストなのだよ」

 だが血は繋がっていないから、チョット過度なスキンシップは問題ないのだ。

「アナスタシアさん、何か変な事考えていません?」
「別に考えていないサー」
ショウが見たら速攻で気付いただろう。ここに希代のトリックスターがいると。

ショウが持って戻って来たのが、果物のヨーグルト合えだったこともあり、
一服はアリスの紅茶である。
部屋は洋でありながら装いは和、嗜むのは洋とチグハグでありながら妙にマッチしている。

麗人が悩ましく溜息一つ。
「ふぅ・・・ここは、居心地がいいな」
「さっさと帰れっ!!!」

「行き成り帰れとはヒドイな」

「猫じゃあるまいし、アンタは甘い顔をすると付け上がってダラダラと居座だろう。

 現に、その茶は何杯目だっ!!!」

直後、アナスタシアは浴衣姿のまま町に蹴り出されることとなる。
着替えを持っているにも関らず浴衣姿のままで町を闊歩する麗人に
浴衣が流行り始めたとは割りと如何でもいい話しだ。





ココでは、店舗に店番を任せられるようにAIキャラを付けることが出来る。
当然、目的が目的であるため普通ではイタす事など出来ない。 しかし・・・

隠れ家『 The Nest 』を開店?するにあたり、
本来は攻略を旨としている二人は当然に間の留守番を預かる接客のAIキャラをも求めた。

臨機応変さを求めるために思考のキャップは当然外してある。
そのため、経験を積んで彼女は賢くなっていくだろう。それこそ人と変わらないくらい。
キャラデザインに関しては、有志(女)達が奪い行なってしまった。
結果、着飾る美少女ウェイトレスAIさんの誕生である。

「ありがとうごさいました~」
と、AIさんが客を見送り、店?の中はショウとAIさんの二人っきりとなる。
それだけで、本来は営業スマイルデフォルトであるはずのAIさんの顔が無表情へ変わった。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・こっちみんな、ふにゃちん野郎」
「行き成り罵倒!!?」
確かに、ショウはその二面性をある意味は興味深く見ていた。
何故この娘はこんな風になってしまったのだろうか、と思いつつ。

こんな娘に育てた覚えはないなんてオヤクソクをしたところで
貴方に育てられた思えがないと返されるのがわかっているので言わない。
もしくは、貴方がこう育てたと言われたら、それこそ、
こんな娘に育てた覚えはないとエンドレスである。

「それは、貴方がそうされると喜ばれるからです、このホーケーめ」

「確かに四六時中営業スマイル見ているよりかはよっぽといいけどな、
 俺に罵倒されて喜ぶ趣味はない。
 それとホーケーいうな。萎えている時は大概かぶってる。

 てか、AIさん、やけに不機嫌じゃね?」

「貴方に愛想を振り撒くことまで私の仕事に含まれておりません、この蛆虫野郎」

コミュ障ボッチだったショウに、
害意のない相手から不機嫌なだけで論争を挑まれた経験などあるわけがない。 
ある意味、最大の難敵だ。

ショウが出来る事はただ一つ。出来るだけ関らないようにする。
しかし、その目論は甘いといわざるえない。何せ、主導権は向うにあるのだ。

「蛆虫なら蛆虫らしく引篭もっていればいいのです。
 それを少しチヤホヤされた程度で・・・」
無表情のクセにフッと態々鼻で笑って見下す処が小憎たらしい。寧ろ、むかつく。

「おい、いい加減にしないと俺だってキれるぞ」

「蛆虫如きが切れて如何するのですか?
 私を視線で孕ませそうな位に見ているくせにイタズラ一つ出来ないふにゃちん野郎。

 そんな貴方を相手にして下さる方など心優しいアリス様やアナスタシア様ぐらい。
 そのお零れで貴方も皆々様に構っていただけると何故わからないのです、生ゴミめ」

ギリギリと歯切りが聞こそうな頬のひきつき、あちらこちらに浮び上がる青筋、
戦慄く全身、それでも男は耐えていた。

「はやり、貴方は罵倒されて喜んでいるではないですか。
 使い捨ての私如きにコレだけ言われても手を出さないのですから」

「そうかい、それが御望みかい」
ブチーンと何かが千切れた。 メキャとボタンが押し込む処か破壊された。

AIさんが気付いた時には目の前に立たれたショウに足掛けで床に転がされていた。
股の間に腰を割り込まれ、控えめでも形ある乳房が服の上から抉り潰される。
ミニスカートが捲り上がり、黒いパンティとガーターベルトが曝された。

「安心しろ、イエローでもレッドでもなってやるよ。
 皆に犯してる処をみせつけてやる。 さっきの罵倒と一緒にな」

ショウは知らない。
最後の客が出たのと同時にAIさんによって扉がcloseされていたことを。

リアルなら悶絶、ココでも悶えるのが確実なくらいに乳房を嬲りながら
男はオンナノコの股間を無遠慮に弄る。それこそ、薄い布地がダメになりそうなくらい。

「へぇ、普通のオンナノコみたいに作り込まれてるんだな」
「流石一度始めたら遠慮がありませんね、レイパーめ」

「ダッチワイフ風情が何言ってんだ。五月蝿くないだけダッチワイフの方がましか?」

「・・・訂正を。私はダッチワイフなどではありません」

「ダッチワイフの方がましって言ってるだろ。
 人間を舐め腐って向ってくる猫ほど可愛げがなくウザいものはないんだよ。

 第一、こんな狭い中に俺のモノは入らないだろ」

「はっwww、貴方程度の粗チンが何を偉そうに」
「コイツをみてまだソレをいえるか」

ビタンとオンナノコの下腹部に叩き付けられる男根。
ビタンビタンと叩く先は、臍の上に届いている。

無表情であるはずのAIさんが、想定外に巨大な男根を直視して固まっている
ように見えるのはショウの願望だろうか。

「・・・粗チンと言ったのは訂正しなければならないようですね、ウドの大木」

「そのウドの大木で串刺しにしてやる」
パンティの股布をずらしミチミチと狭い膣を裂きそうな感で男根がねじりこまれていく。
オンナノコの中に半分も入った処で男根は奥につっかえてしまった。

「ビッチみたいなこと言っておいて男のモノもマトモに咥えられないのか」
「私はビッチではないので貴方のようなクソ虫がトチ狂わない限り
 新品で狭いのは当然でしょう」

「それは暗に、初めてでもすんなり挿入できたアリスが
 ビッチだって言ってるようなものだぞ」
「・・・・・・」
流石にAIさんも失言だと悟ったか、今まで目を反らさなかったショウから目をそらした。

「アリスはなぁ、今は御バカになってしまってるけど、
 であった時は聖女みたいに清廉だったんだぞぉ!!!
 今もアリスは可愛いだろうがぁ!!!」
「逆切れ?」

オンナノコが損傷するのも厭わずマングリ返しでもって杭打ちのように打ち込まれる男根。
ガツンガツンとオンナノコの背骨を圧し折ってしまいそうな勢いで打ち込まれ、
オンナノコの狭い膣に男根が納められるのは然程時間はかからなかった。

椅子に座った男を椅子にオンナノコが脚を広げて座す。
そのミニスカートを捲り上げなくてもイタしているは一目瞭然だろう。
何せ、オンナノコは腰を捕まれグリグリと身体を揺すられているのだから。
「・・・客こねえな」

「closeがかけてあるので、当然です。 さっさと射精すればどうですか、遅漏」

「さっさといけば早漏って罵倒するくせに・・・
 AIさんは、俺を起らせてまでして結局なにがしたかったんだ?」

「アリス様が貴方と交ぐわっているのは良く存じています。それこそ何処でもなのも。
 それだけ性欲そのものな貴方が私に手を出さないのが不思議なのです」

「人を節操なしみたいに言わないでくれるか」
「?」
「何、その何いってるのこの人みたいな顔!!?」
「何いってるんですか、このド・ヘンタイ」

「そうホイホイ手をだす節操なしにするなよ」

「私に手を出しておいて、今更・・・

 いつまでも閉めておくわけにはいかないので、さっさと用を足していたけませんか、
 このレイパーめ」

「準備万端にAIさんの方から散々兆発したよな!! 俺まだグリーンだよ!!?
 俺を罵倒した記録だって残ってるんだぞ」

「さっさと行け、このド・遅漏。

 ・・・私は唯のプログラムです。今更ですが御存分に中で用を御出しください」

「プログラム云々いったら、人間なんて唯のたんぱく質の塊で、
 今の俺達もプログラムと変わらないんだけどな」

射精するだけなら五分もかからず終わらせることができるだろう。
しかし、ずっと勃起させたままというのは意外に労がいるものである。

ラストスパートとオンナノコの腰を激しくゆすり始めた男に、
オンナノコは沈黙して頭をガクガクと揺さ振られる。

不意にピタリと止まる男の動き。オンナノコもビクリと前を見据えて固まる。
しかし、無表情なオンナノコの瞳孔はせわしなく拡張と収縮を行なう。
あたかも乱電流で誤作動を起しているロボットのように。

「馬並なのはサイズだけではないのですね・・・量も多くて濃いです、この種馬」
「褒めたいのか罵倒したいのかドッチやねん」

出しに出し尽くしたせいか萎えたこともあってか
シッカリ腰を掴むまれていたにも関らずスルリと抜け出したAIさんはショウを放置して
何事もなかったかのように太腿に垂れてきた精液を拭い膣に栓をすると身嗜みを整えた。

「店を開けます。

 いつまで自分のモノが立派だと自慢しているのですか、露出狂マスター。
 それとも、私に中出ししただけでは飽き足らず精液塗れにしたいとでも?」

「せわしな~~い。 少しは余韻に浸れよ」



AIさんが最初にショウに意識を向けるようになったのは、給金を出すと言い始めた事だ。
それにアリスも思いもしなかったけど良い考えだと賛同した。

普通、AIキャラは一応所有物に分類されるため態々給金を出す必要はない。

給金をもらっても使う予定はないと断わるAIさんに、二人は衣装をそろえればいいと
結局は給金と別にAIさん用の衣装が下着までも有志達の手で取り揃えられていった。

AIさん専用のアイテムボックス,衣装,マネー,
そしてフィールドで活躍できるだけの装備までも。
今やAIさんは自分の部屋とも言えるのアイテムボックスへ自由に出入り出きることを除いて
1プレイヤーと何ら変わらない。

その心も・・・



[35576] 05
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:2838555e
Date: 2012/10/30 20:59
皆様は覚えているだろうか。 巨乳薬を作ったある錬金術士がいる事を。

彼はその前に巨根薬なるものを作っていた。
否、男ならば憧れ、願うだろう。 大きく逞しく在りたいと。

結果、服用した彼のシャウエッセンサイズはGフランクフルトサイズになった。
それだけを見れば大成功と言えるだろう。

だがしかし、効果が切れるまで勃起し続けるだけならまだしも、
溢れる前擦り液。ささやかな刺激で暴発。イカ臭くなる部屋。
部屋中に撒き散らされる白濁液。

悲惨である。

彼女がいて、これで別れられてしまったのなら救いもあるかもしれないが、
当時彼は錬金術士である前に・・・・・・

何が一番悲惨かというと、
口に入ってしまった自分の白濁液がトンコツスープみたいで美味かった。
コレ以上悲惨なことがあろうか。

前擦り液が止まらなくなり、簡単に暴発しまくる。誰得ってなものである。
故に、彼はコレを失敗作として、
サンプルの幾つかとレシピを『倉庫』の奥深くに片付けた。


「巨乳薬の製作者である貴方に、おちんちんが大きくなる巨根薬を作って欲しい」

そんな彼のところに不審者が現れた。
頭から足先まで真っ赤なマントで身を包んで隠している。隠しているのに目立つ。
声も、低くくぐもってるがオンナノコのモノであることはバレバレだ。

「巨根薬は、既にあるんだな」
「譲ってほしい」
「でも、これは・・・」

「これは、神官娘Cの、もの」
「・・・、!!?」
ことりと置かれる牛乳瓶

「これは、魔法使い娘Bの、もの」
「!!!!?」
ことりと置かれる牛乳瓶二本目

「これは、シーフ幼女(偽)Aマイナの、もの」
「・・・・・・」
ことりと置かれる牛乳瓶三本目

「・・・女王様Iの、もの」
ことりと置かれる牛乳瓶4本目

「巨根薬はボックンには失敗作で、前擦り液が垂れ流し状態になってしまうんだな」
「問題ない」
「簡単に暴発してしまうし、最後は部屋がバケツでぶちまけたようになってしまうんだな」
「その程度、許容範囲内だ」

「あ、あなたのオッパイも欲しいんだな」

「余計な事を考えるなら・・・死ぬぞ?」
生物を殺す事になれた者でも、其処には多少なりとも感情が篭るだろう。
だが、彼女のソレは違った。
ルーチンワークで殺すだろう。
彼女が普通の姿で街中で人殺しをしても普通過ぎて誰も彼女が殺したと気付かないだろう。

最近オンナノコと話す機会が増えたこともあって自信が付いてきた彼も
冷や水を全身に浴びせられた感に逆らう事はできなかった。

「どうぞ、これを持っていって下さい、だな」

彼が頭を上げた時、そこに赤い姿はなかった。
ただ、テーブルの上にある中身が詰った牛乳瓶四本がやり取りが事実である事を
証明していた。



出会った当初、ショウはアリスを完全無欠なスーパーガールだと思った。
強さ云々はさて置き、気配りなど精神的なものはそうであった。

それが付き合い始めてショウに気を許し気を抜くようになったためか、
シリアスでないと時々御バカな事をしてくれるアーパーガールになってしまった。
S一つないだけで大違いである。

まぁ、それはそれで可愛らしいので大いにアリなわけなのだが。


話しは変わるが、家において食事全般はショウが受け持っている。
アリスも作れなくもないが一応食べられるものを作れるだけであって、
栄養のバランスがシッカリしている上で美味しいショウには太刀打できない。
飲み物に関しても珈琲,烏龍茶,麦茶を完備し、
煎茶,緑茶,野草茶数種も直に淹れられるように用意されている。

ただ、料理においてブラウニーな赤い英霊を思わせるショウにも苦手なものがあった。
油を多用するため扱いにくいと揚げ物を料理することは好まない。
スィーツも、プリンやアイスクリームは売り物になるほどのモノを作るが、
パンケーキなどソコソコ美味しいがとてもとても売り物にならないものしか作らない
素人趣味のレベルでしかない。

紅茶、ショウは元々飲む性質ではないので完全に門外漢である。
そこは、御嬢様育ちのアリスの独壇場だった。

とはいえ、ショウも違いが分る男なのでアリスの淹れた紅茶を楽しむ事ができるし、
紅茶にあうスィーツだってそれなりに用意出来、和菓子系を合わせる曲芸もしてみせる。


二人そろうと四六時中イチャイチャ甘味爆弾をばら撒いているわけではなく、
知的で高尚そして優雅な一時だって過せるのだ。

ショウもそんな風に思っていた時がありました。


その日、ショウはアリスが薦める紅茶を飲んでみたところ明らかに味が変だと感じた。
しかし、紅茶に五月蝿いアリスがニコニコとしている以上は
こういうものだと一応は飲み干す。 
これは飲み辛いと感想を言おうとした瞬間。
 
 ドクンっ!!!

一時的であろうとはいえ、身体が書き変えられるような衝撃・衝動。
ショウはそれを良く知っている。

「ショウも尊大に甘いようで・・・」

「うっ・・・アリス、謀ったな!!? 俺に何を盛ったぁ!!」

「おにんにんが元気になるおくちゅり~~」きゃるん☆
ショウは某総統よろしく唸ってみせるが、
アリスは何時までも悪い陰謀家のキャラが保てず、寧ろ余計御バカなキャラになっている。

「今更、媚薬なんぞ盛るなよおおおおおっ!!!」
「え? 媚薬なんて盛ってないよ~~ だって、全然効果なかったんだもん」

「なん・・・だと?」

「形振り構わず襲ってこないしぃ」
「とーぜんだあああああっ!! その程度自制するわあああああっ!!!」

「え?」

「絶望したっ!! ヨメの御バカっぷりに絶望したっ!!!」

正直、アリスの目論みは甘かった。
亜那根蛇様が、大亜那根蛇様とか超亜那根蛇様とかグレート亜那根蛇様とか亜那根蛇皇帝の
頑張れば入れられなくもないモノになると思っていた。

怒髪天を突くというが、素でドラゴンキラーのような大雑把なものが天を突いていた。
亜那根蛇皇帝とて、その前では一刀両断で二枚下しだ

「・・・え?」

「アぁ~~リぃ~~スぅ~~」
「むきょっ!!?」
唸りを上げて迫る特大肉塊。
竜すら戦う前に撃退しえるその覇気にアリスは逃げることも避けることも敵わず
丸で棍棒を叩き付けられた羽虫のように プチ♪ と叩き潰される。

むしろ、ソチラの方が余程慈悲があるかもしれない。

「おま・・・、こんなにして如何するんだよ」

「ドクンドクンってっ! ドクンドクンってえええっ!!
 おにんにんがっ!!? おにんにんがおっきすぎゅる~~~!!!」

それが抱き枕ならあり?かは定かではないが、
人一人分ぐらいはありそうな肉の塊に押し潰されてアリスは動転しているのか
ヒックリ返された小虫のようにジタバタもがくばかり。

ショウとて臍までそりかねかねない息子が、成人?処かマッスルリベンジャーしてしまって
しかもサイズがサイズだけに下腹部の筋肉で立たせる事が出来ないばかりか
タマタマもバスケットボールサイズになってしまっているので腰が重い。

結果、男根をグリグリと小人にセンズリさせるかのように
超巨大男根をアリスに圧し擦付ける事になる。

「アリス、取り敢えず抱えて風呂まで移動っ! 爆発しそうな具合がヤバイっ!!」
「うひっ・・・うひひひひひあひあひあっひあっひあっひあっ」

本格的に錯乱し始めたか奇声で笑い始めたアリスに超巨大男根でバッシュを叩込んで、
「プギュッ!!?」とオンナノコとしてダメっぽい悲鳴を上げさせて
我を取り戻させたのは些細な問題である。

ギャグ的なツッコミで強行したものの
兎に角カウントダウンが始っている感じなのでアリスに超巨大男根を抱えさせて
ショウは風呂へと移動する。

亀頭のエラにアリスの胸や腕が引っ掛って具合がいい。
具合がいい。それは荷物運びのすべり止め的な意味だけでなく、
オンナノコのオッパイや腕の柔らかさ的な意味でもあり
「ショウっ、溢れてるっ!!? セーエキがたくさん溢れてきてるよっ!!!」
「モチツケ。唯の前擦液 所謂、ガマン汁だ。 まだ、ガマンできる。 ・・・多分」

超巨大男根の先から溢れてくる前擦液が丸でローションを掛けるように濡らしていくので、
滑らないようアリスの腕に力が篭る。

「オタマジャクシが!!? オタマジャクシがでてきてるよっ!!!」
「だから、モチツケ。
 ガマン汁にも精子は含まれてる事ぐらい保健体育で勉強してないのか?
 つか、精子がオタマジャクシになるなんて、どんなけ~~」

「あんっ」
「!!?」
「肌についたショウのオタマジャクシが暴れてくすぐったくて・・・
 オッパイの間にもピチピチてぇっっ!!!」
「耐えろっ!! 俺が爆発するっ!!」

落さない様に用心するため遅々として進まず牛歩に、
それでも、家の中で数歩のはずなのに長い長い道程を得て漸く風呂場に到着した。

ショウは、股下にぶら下がったバスケットボール大×2が邪魔で辛い上に
耐えているので既に膝がガクガクになっている。
アリスも前擦液で全身ドロドロに、張り付いたワンピースの布と肌の間で
特に胸の谷間や臍,パンティにも入り込んでまでオタマジャクシな精子が暴れ擽り、
それに喘ぐことも笑うことも出来ないので顔面が変な笑い顔のまま引き攣って
今すぐにも倒れてしまいそうなくらいに全身ガクガクだ。

湯船に縁に腰掛けたアリスは、そのままバランスを崩して後ろへ倒れていく。
アリスは腕だけではなく思わず生足をさらして足も絡み付かせ
全身で超巨大男根に抱きついてきた。

ショウが機転を利かせて身体を引き、アリスを軟着陸させるのも一瞬
もはや、ガマンの限界だ。

今度はアリスの身体を磨り潰しかねない勢いで超巨大男根を擦り付ける。
薄布越しのオンナノコの身体の柔らかさがなんと心地良い事か。
「つぶrウプッ!? 溺れtyウプッ!!」

アリスの抗議は、バケツイッパイぶちまけるかのような本汁の射精が顔に直撃し
碌に喋らせることすらさせない。

一擦り、二擦りで暴発に射精してしまう。早漏なんてチャチなものではないが、
超巨大男根や超巨大子種珠に衰える気配は微塵も見られない。

湯船に白濁液が湯水のように溜まっていく。

無数のオタマジャクシがオンナノコへ集る。

このオタマジャクシは精子だ。
本来は卵子に集るものだが、そんな卵子は竜でも引張ってこない限りは存在しない。
卵子は女の身体が生み出すものである。ならば、オンナノコの身体に集るのも道理。

入り口を求めてオンナノコの肌を隙間なくクリクリしてくる。
鼻の穴にも入り込んでくるし、耳の穴の中のもはいってくるので
アリスは噎せるやらこそばゆいやら。

うっかり口を開け様ものなら、某冒険映画の肉食虫を彷彿させる勢いで入ってきた。
ガボガボガボと嚥下も関係なく咽喉を通り過ぎて行く。
白魚の丸呑みなどメではなく胸の奥から擽られる。

浴槽に白濁液がガンガン溜まっていくので、アリスは四肢を超巨大男根に絡めたまま
身体は完全に水?没してしまった。

アリスの股間にもオタマジャクシな精子は集る。 陰核を、陰唇を、菊門を擽ってくる。
アリスは自分の中に入ってこようとしているものの正体を知っているので、
抵抗をするところか寧ろ筋肉を弛緩させて積極的に受け入れる。

尿道へ潜り込んできたオタマジャクシな精子は細い管の内側を刺激しつつ膀胱に到達
次から次へと膀胱に精子が溜まっていく。
アリスは強烈過ぎる排尿感と破裂しそうな膀胱に漏らす事も選んでも解消されず、
それは一層強くなるばかりだ。

アナルに潜り込んだオタマジャクシな精子は腸の内壁を隙間なく啄んで奥へ奥へ
満たしていくが、アリスに与える自覚は、適度な満腹感程度だった。

膣から入ってきたオタマジャクシは膣の柔壁を啄むかのように突付き奥へ奥へ
子宮口も難なく通りぬけ子宮壁も隙間なく啄んでいく。

卵管の入り口を見付けたオタマジャクシは躊躇なく卵管に潜り込む。
ウネウネと鞭毛をくねらせ先へ先へ進み、ついには卵巣に到達。
卵巣が何かわかるのか、オタマジャクシな精子は特攻自爆を敢行した。

ショウの巨大な遺伝子がアリスの卵巣に染みていく。

その衝撃が、アリスの全身にも染みていく。

次のオタマジャクシな精子がアリスの卵巣に自爆特攻を行う。

アリスは自分が卵子だと錯覚し、授精の快感に恍惚となる。 が、

次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、
次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、次の精子が特攻、

次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、次の、

精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、精子が、

特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、特攻、

 ちょっとまって、それ以上卵子(私)に精子は入らない。 弾けちゃう。

アリスは女であっても卵子ではない、卵子が受精卵となって生じる防護壁は出来ないのだ。
アリスは唯、圧し流され、溺れていくだけだった。


広い湯船を満たし溢れて零れるほどの精液。
一体何時間、何度、それだけ射精したかなど数えるだけ考えるだけ無駄だろう。
綺麗な脚の膝先がつき出て湯船の縁に引っ掛っている向うの水?面が
ヒクヒク痙攣しているだけの脚の主の挙動と関係なく細かく波打ってい様相は、
オンナノコが粘体生物に食われているかと思わせる。

出しに出しまくった御陰か精神疲労は半端ないが
御陰で元のサイズに戻った局部を下半身しまい、ショウは一息ついて救出に動き始めた。

アリスの足首を掴み湯船から引っ張り出す。
蠢く白濁粘液に塗れた人型に「リフレッリュ」をかけると、
そこには正しく100年の恋も冷めてしまいそうな同人誌的アヘ顔を曝すオンナノコが。
白目を剥いたまま、鼻や耳、口から白濁液がコポコポと溢れてくる。
オッパイはワンピースが寄れて隠れているが剥き出しの御腹もポッコリ膨らませ、
股間もおもらし脱糞程度の粗相などめじゃなくコポコポと白濁液を垂れ流し続ける。

ショウは、例え賢者タイムでなかろうと、首を横にふるしかなかった。


ある掲示板より抜粋

   あるソロプレイヤー(男)
聞いてくれ、ヨメのオバカが加速する。如何しよう? 取り敢えず御仕置き確定だが。

   ある忠義騎士(男)
先ずは、どのようなオバカを仕出かしているか聞かせていただこう。

   ある不良戦士(男)
ヨメのイタズラぐらい笑って許してやれ・・・ってやりてーが、先ずは詳しく。

   あるソロプレイヤー(男)
最初は、ウッカリミスをするくらいだった。外でも口を滑らせることがあったらしい。
んで、俺に惚れ直したかヨメから前にも増して積極的にエッチをするようになった。

   ある忠義騎士(男)
そこは聞かんぞ。

   ある不良戦士(男)
スキップスキップ

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
妻帯者男子会と聞いて俺、参上。御話の続きどうぞ。

   ヨメが出来たある錬金術士(男)
先輩の貴重な体験談、勉強させていただくんだな。

   あるソロプレイヤー(男)
最近はよく、はいてない

   ある忠義騎士(男)
・・・・・・

   ある不良戦士(男)
そりゃ、誘ってんだよ!!!

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
ヨメ、誘ってるな。

   あるソロプレイヤー(男)
オオヤケの場でも? しかも、はいてないのがバレバレな恥女服で?
ハッチャケ過ぎにも程があるっ!!! でも、ソコも可愛いっ!!!

   ある不良戦士(男)
あ~~、何か既視感が。 って、ウチのヨメか!!? だから、ビキニアーマーは(ry

   ある忠義騎士(男)
意外と良くある話かもしれん。我が妻もシッカリした身形でも好色なのは否定できん。

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
うちもだ。 外はシッカリしてるのに・・・

   あるソロプレイヤー(男)
薬を使ったから、取り敢えず絞った。極上に美味かったけど、効果強すぎ。

   ある忠義騎士(男)
それは、ひょっとしてアレか?

   ある不良戦士(男)
ひょっとしなくても絞って美味いってんならアレだな。

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
アレかぁ・・・

   あるソロプレイヤー(男)
ヨメ、どうやら俺に媚薬をチョクチョク盛ってハードプレイを求めてたらしい。

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
そこは可愛がってやれよっ!!!

   ある忠義騎士(男)
とはいうが、ヨメを甚振る真似など男としてっ!!!

   あるソロプレイヤー(男)
青姦とかコスプレだってしてるのに・・・
んで、ヨメはついに俺のを一時的にとはいえバケモノにする薬を盛りやがった。
とりあえず、精液風呂で溺れさせてやったがなっ!!!

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
すまん、青姦とかコスプレ言われた時点でシャカに説法だった。

   ある不良戦士(男)
ヨメにヤバイ薬盛られて、精液で溺れさせるなんて仕返しできてる時点で
あるソロプレイヤー(男)、お前は俺達のレベルを軽く超えてるわ、うん。
それで更に御仕置き予定もあるんだろ? 末永くイチャついていてくれ。

   ある忠義騎士(男)
最近の若い者は進んでいるな・・・

   ある不良戦士(男)
結局は、あるソロプレイヤー(男)の自慢話だったってことだな。

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
処で、ヨメが出来たある錬金術士(男)は如何した?

   ある忠義騎士(男)
話が過激過ぎて退いているだけなのでは?

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
ここでは、ヨメは皆肉食女子になってしまうし。
自分のヨメの未来の姿に絶望を期待しているがいい!!

   あるソロプレイヤー(男)
案外、ヨメを絞らないといけない薬とか、俺のをバケモノにした薬は
ヨメが出来たある錬金術士(男)の作ったものだったりして




ここでは、
その間はHPが0になっても死亡扱いされず身体が霧散せずに残り
事後に蘇えり受けだダメージが一切なくなるモードがあり、
プレーヤー同士の訓練戦闘も可能だが、
攻撃を受ける衝撃は変わらず経験値も得られないこともあって
真っ当な使用をする者は僅かである。

今、貸し切り訓練場に二つの影があった。
一つは、得物こそ立派だが纏っているのは通常服のシャツズボン姿の男 ショウ。

もう一つは、兜と剣と盾こそ紅晶で立派だが、ブラアーマーに股間は前張りっぽい
恥女な格好をしているオンナノコ、アリス。

因みに、ブラアーマーは乳輪付近だけ繰り抜かれて乳首が剥き出しになっている。
前張りっぽいモノは前を隠しているがオシリは丸出しで、
尿道に指し込んだ器具と前から恥骨を挟んで固定し、膣とアナルを金具で広げている。

そんな恥辱の格好であるにも関らずアリスの表情は真剣だった。
半分御遊び(御仕置き)とはいえ、本気で戦闘をする事には変わらず、
ショウは態々嬲りにいくから全力で抵抗しろと公言している。

開始と同時に双方の姿が消えてショウがいた場所にアリスが
その背後に現れたショウへ向って剣を振うが、
ショウはソレは読んでいたとばかりにしゃがみ回避ついでにアリスのオシリを撫で斬り、
アリスは構わず回蹴りを繰り出すもののショウに股下をくぐられついでに股間を斬られる。
一瞬のやり取りでアリスの受けたダメージは極僅かだが、受けた衝撃は生半可ではない。

脚を動かさずとも御互いに刃は届く距離。
ショウが繰り出す鋭いつきを、アリスは防ぐことなくオッパイを刺されると同時に
「『スタンバッシュ』」
盾によって繰り出されるスキル。
それを受け止めて弾き飛ばされたショウの刀が空を舞う。

一方で、アリスのオッパイを貫いていた刃は抉り引き抜かれてアリスの剣と絡み合う。
もう一度盾でスキルを繰り出そうとするアリスの盾を持つ腕を貫き止める刃。
武器を弾き飛ばそうが、持っている限りは幾らでも出せるので油断できないのだ。
ショウの蹴りがアリスの股間に減り込み、両者は再び距離をとる。

痛くはない。痛くはないが、
オシリや股間を切られ、オッパイを突き抉られ、股間を減り込むように蹴り上げられた
衝撃までは消えてくれるものではなく、故に局部がジクジクと疼き
アリスは泣きへたり込みたくなる。 が、目の前の男はソレで許してくれそうにない。

ただ、盾のスキルは随分とお気に召したようだが。

「さて、そろそろ終わりにしようか。 正直俺もアリスを甚振るのは堪える」
仮面を張り付けたかのような無表情なそこからは思考は読取れないが
当人がそう言っている以上はそうなのだろう。
スキをみせることなくアリスは構えるが、次の瞬間股間を穿つ衝撃は御腹へとつき抜ける

「え?」
油断していたわけではないのに、そこにショウの姿はなく、
見下ろせば、臍の上から外へ前上へ生える刃。

アリスが見ている処でグリグリグリと刃に捻り抉りが入れられる。
膣やアナルがズタズタにされ、穿たれていた子宮が刃にからみつき唯の肉片へ果てる。

直接命の危機には至らないが、女としては致命的なまでの一撃。

痛みはないが、だからこそ以上の全身を弾けそうな衝撃が局部から全身を貫き
アリスを身体仰け反らせるほど撥ねさせ完全な死に体にした。

次の、背後からの衝撃で背中から貫かれ各々オッパイの先から生える刃。

それでもアリスのHPはまだなくなっていなかった。
そして、四本しか刀を持ていないショウに武器はもうないにも関らずアリスの前に立つ。

「うっ・・・わあああああああっ!!!!」
身体を致命的に異物が貫いているというショックに膝砕けになりそうになるのを
アリスは気合いを振り絞り絶好のチャンスを生かそうとショウへ斬りかかる。

「アリスよぅ、無手でも人は殺せるんだぜ」
アリスの腕を取り、自分が傷付かない様に脇を背に乗せ一本背負い。
アリスは頭から地面に叩き付けられ、自分の首の骨が折れる音を・・・・・・


貸し切り訓練場に一つの影があった。
地面に正座するショウ。
その膝枕で下腹部に顔を埋めて抱き付き、身体をエッグエッグと震わせるアリス。

見事なまでに男女逆転の図。

グリグリ グリグリ グリグリ

「俺だってな、後で大丈夫でも人に対して殺す攻撃をしたのは始めてだったんだ。
 最初の殺人が最愛のヨメなんて、どんなけ~~

 思わず、狂ってアリスを屍姦したくなったっての」

ぴた グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ

「ちょっとまて。 今何考えやがったヨメよ。
 照れるな悶えるな喘ぐな。

 幾ら俺だって笑って許せることと許せない事がある。
 媚薬を盛られてたのは、まぁ笑って許せないこともない。

 でも、一時的にとはいえ人を勝手にバケモノに変えてしまうような事はダメだ。
 アリスだって勝手にチンポ生やされたくないだろ?」

ぴた グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ

「・・・俺、あおってないからな。

 アリスが勝手にチンポ生やしたら、切落すからな。

 離婚も辞さないからな」

ガタガタブルブルガタガタブルブル

漸くおちついたか、アリスは丸で幼子のように不安げに見上げる。
見下ろすショウと視線がぶつかること暫し
「・・・ごめんなさい」
「ん」

「次はちゃんと頼むから」

「ヲイ、コラ、待て」

「訓練戦闘でまた御腹をクチュクチュしてほしいかな~~なんて」ハァハァ

「アリスぇ~~~」



ある掲示板より抜粋

   あるソロプレイヤー(男)
聞いてくれ、ヨメのヘンタイが超☆加速する。如何しよう?
人のこと散々エッチとかヘンタイとかレイパーとかのたまってくれたくせに、
今じゃ俺よりもタイヘンタイヘンタイだよ。

   ある不良戦士(男)
またお前かっ、ソロの!!! 遥か先をいくお前に何を言えと?

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
まぁ、話しを聞かないことには始まらない。

   ある忠義騎士(男)
掻い摘んで軽く、な。

   ある夫婦そろってエロ鎧製作の鍛冶士(男)
ツワモノがいると聞いて。御話の続きとうぞ。

   あるソロプレイヤー(男)
前の続き。御仕置きに、ヨメをエロい格好で戦闘訓練。
リョナったら、俺に武器でクチュクチュコロコロされるのがお気に召したらしい。
とりあえず、足腰立たなくなるまでやってボテらせたらヨメは満足した。

   ある忠義騎士(男)
コロ・・・こr!!?
それならHPが0になっても大丈夫とはいえ、なんという無茶を・・・

   ある夫婦そろってエロ鎧製作の鍛冶士(男)
ツワモノや・・・モノホンおツワモノがおるで、おい。
其処に痺れる憧れる!!

   あるソロプレイヤー(男)
あそこでヨメの誘いにホイホイのって、ヨメをコロコロしながらやってたら
取り返しのつかないことになっていたかもしれない。 ・・・俺が。
だってヨメ、死んだら死んだで美味しそうなんだもん。 胃袋的に。

   ある不良戦士(男)
お前がかよっ!! お前の方がやべーよ!!!

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
ここ血も流れんし痛みないから、刃止め効かなくなるしな。
リアルでやったらタイーホ シケーイものだよ。

   あるソロプレイヤー(男)
ウチのヨメは定期的にボテらせてやればイタズラしなさそうだけど、
それだって何時までもつか・・・

   ある夫婦そろってエロ鎧製作の鍛冶士(男)
イタズラって?

   あるソロプレイヤー(男)
次は、ナニ生やすかもしれん。 勝手に生やしたら離婚とは言っといたけど・・・
実際は俺が捨てられない限り離婚はありえないし、垂流し放置プレイになるかと。

   ある不良戦士(男)
夫婦そろって何処まで先を行ってやがる!!!

   ヨメが出来たある錬金術士(男)
大丈夫。オニャ―コに生やす薬はないんだな。 まだ。

   ある夫婦そろってエロ鎧製作の鍛冶士(男)
・・・まだ、なんや。 ってことは、時間の問題なんか、錬金の?

   ヨメが出来たある錬金術士(男)
ボックンが作らなくても、別の誰かが作るかもしれないんだな。
そうっ、第二第三のボックンがっ!!!


攻略ギルド『白の騎士団』が本格的に50階層ボスのクラ―ケン戦対策を始めた頃
ささやかに波乱万丈,紆余曲折ありながらアリスのレベルは設定の値に達した。

今、アリスがショウと共に紅の完全武装でいるのは
60階層ボスの間、地獄の番犬兄弟 ケルベロス,オルトロスの前。
それは、口が縦に3つ,2つに分かれている巨大な黒い狂犬だ。

「アリス、今回の目的は?」
「威力偵察」
「OK、アリスがアレの謎を解け次第で昼食の一休み後の方針を決める」
「了解」

「アリス・・・、GO!!」
ショウの号令にアリスは紅の疾風と駆ける。迎え撃たんと襲いくる双犬。

「『フリップバッシュ』」
先に距離を詰めていたケルベロスがアリスのバックラーによって殴られ
大きくノックバック。
空かさずアイテムボックスから束縛アイテムのスパイダーネットを取り出し
オルトロスへ投擲、拘束。

オルトロスが身動きできず悶えている間にアリスはケルベロスと対峙する。
アリスはケルベロスの爪や噛付き攻撃や回避し、毒蛇尻尾を切落し、
魔法攻撃を消えるように回避して一気に距離を詰めて痛打を与える。

ケルベロスの機動力はソコソコ、防御力は全然高くはない。
しかし、切落したはずの毒蛇尻尾があり削ったHPも直に全快に戻ったことに、
これがショウの言っていた謎であるとアリスは気付いた。

オルトロスの拘束時間はまだ残っているのでアリスは再びケルベロスと対峙する。
先と同じ焼き回し。ただ異なるのは炎を纏わせた魔法剣で攻撃し傷を焼いた
が、結果は同じ。

そろそろオルトロスの拘束時間が尽きてしまうので、
先ずはスタンバッシュでケルベロスの動きを止めて位置取りも一瞬、
「『クリムゾン ペネトレイト』」
アリスの必殺の構えから繰り出した突きから放たれた紅の閃光が
ケルベロスを貫き、その後ろにいたオルトロスをも貫いた。

ゴリゴリと少なくとも両方とも確実に削られるHP。しかし倒すまでには全然至らない。
しかし、御陰で謎を解くのに重要だる情報は得られた。

「一端、撤収しまーす」
後はもう一当てしてソレを確認するだけ。

全快した地獄の番犬兄弟に対してアリスはケルベロス,オルトロスを入れ替えて
先と同じ事をくりかえし、昼食の休憩となった。

今日の弁当は照り鳥と野菜,海老?のサラダのボリュームたっぷりのサンドイッチだ。
飲み物は濃いミルクティーなチャイで、アリスも大満足である。
「それで、謎はわかったか?」

「不死身なんでしょ? 御互いが御互いを補完してるから。
 逆に、二体同時に同じ箇所を攻撃すれば、簡単に通る。以外の特殊能力は無し。
 身体スペックはケルベロスの方が上、魔法はオルトロスの方が巧み。

 私の考えは如何かしら?」

「75点」
「え~~」
ドヤ顔も長くは続けさせてくれないのがショウくおりてぃ。

 ドヤ顔も可愛らしいが唇を尖らせたブーブー不満顔も可愛らしいぞ!!

「HPを削っていったら、合体して真ケルベロスとか真オルトロスとか
 真地獄の番犬になるかもしれない」
「あっ・・・」
「なんて事は、多分ない」
「如何して?」

「補完不死身の旨味が無くなるだろ。

 合体したら合体したで頭は二つ身体は一つで不死身、
 でも頭は補完不死身か、付根が弱点なんてのはあるかもしれない。

 もしくは、尻尾の毒蛇が本体」
「おおっ!!」
「ってのは流石にないな。

 今まではみたことないけど、HPが残り僅かになって能力が撥ね上がる
 覚醒モードみたいなのになる可能性はある。

 クリムゾンドラゴンのようブレスをはく可能性は・・・魔法攻撃を使えるから必然がない。

 補完不死身があるから、相手が一人の時は片方しか積極的に攻撃に動かない。
 コンビバトルをした場合、突然相方の相手を攻撃する知能くらいありそうだ。

 これで団体が相手なら片方が盾になって広域魔法を使ってくるかもしれない」

「えっと、それなのに75点なのは貰い過ぎなんじゃないのかな~~なんて?」

「分る事に対して足りないと減点されるので、仮定は加点対象となります。

 んで、如何する? 今日は退くか、共に進むか」

「・・・進む。いっしょに」

「OK、地獄の番犬をコレから二人で食いにいこうか」

アリスとショウ、今度は二人ならび地獄の番犬二体に対峙する。

「右前足 3」
「2」
「「1、ハイ」」
ショウがケルベロスの、アリスがオルトロスの 言った通りに右前足を斬り撥ねる。
脚は再び生えることもなくHPはそのまま。

未知より怖いモノはなく、分り切ったものに恐れることは何もない。

胴を切裂き、尻尾を切り落とし、目を貫いて頭を破壊する。
無類のツワモノカップルが地獄の番犬兄弟を撃破するのに、あまり時間はかからなかった。



プレイヤーの運営する施設は移転することができる。
厳密には移転ではなく責任者が行った事がある階層町に出入り口を指定したり、
『鍵』となるアイテム 例えばメンバーカードや店の名刺を持つモノのみ
町でゲートを開けて出入り出きるなど責任者の設定によって異なる。

例えば、ギルド『白の騎士団』は一応攻略全階層町に施設を構えている、
中の施設は同じでも一般の者は入った階層町から出る仕組みとなっている。

『 The Nest 』は攻略中階層町に万人出入り可能な出入り口を構えているが、
ソレ以外でも店の名刺さえもっていればどの階層町路地裏からでも出入り可能だった。
無論、店の名刺など簡単に手に入るものではなく
持っているは余程の相手と見込んでも、連れて行くことはあっても譲ることもない。

戦いを終えて帰って着た二人を待っていたのは、察していた常連の面々。
この二人なら失敗はないが直接結果を聞きたいと皆のワクテカが止まらない。

「『 The Nest 』は現在、70階層町にオープンしております。
 おかえりなさいませ」

だがしかし、その結果を態々分っている二人に言うように告げたのは
営業スマイルのウェイトレス嬢AIさんだった。
空気を読み、そこで敢えて空気を読まない真似をする。
『 The Nest 』のウェイトレスAIさんくおりてぃ。

「私達は60階層のボスをたおして70階層町に着たけど、
 60階層を開放したわけじゃないからボスは素通りできないわよ」

アリスの普通に告げる冷酷な事実に、一部の人間はガックリと膝をついた。
だがしかし、『The Nest』を通して階層移動が出来ないとは言っていない。

アリスとAIさんが何故かワァ~イ♪タルンッタ♪タルンッタ♪と踊ってコ悪魔っぽい。

「70階増は、フィールドからアンデットゾーンで陰気臭い。

 ホレホレ、呑むにしろ食うにしろ解散解散。 こっち見んな」

「マスターの装備、滅多にみれないんだからそのままでいてくれよ」
「武器も飾っておいてやるよ。 これでいいか?」

「「「「おお~~、これがマサムネ,ムラマサ,(真)紅牙刀(ex)」」」」
「「「ふつくしい・・・」」」
「真だろ」「exだろ」

「しかし、アレだな。アンデットゾーンは火でバッサリ焼いていかないと、やり難い。
 アリスが大量に赤竜素材下したから赤竜装備は安くなってるんだろ?」

「出回ってはいるけど、高純度が欲しいなら自分で赤竜素材狩って来るしかない。
 3パーティ組んで、最低三回は狩取らないと」

「俺も純正一本打ってもらうかなぁ」

赤黒い戦闘腹に膝掛けエプロンという珍妙な格好のまま
ショウは片手間にカウンターの客と話す。

アリスも紅の戦装束のままでウェイトレスをしているし、
AIさんも何処から出したのか魔法使い系の蒼い装束だ。

客にも武装したりしだすものがチラホラ。今日は装備自慢大会のようである。


○『 The Nest 』のシステムについて
料理はマスターの趣味だが、
売り物になる代物が作られているので定番,日替りは御手頃に値段が決まっている。
物物交換も出来るので物に応じて値段相当分は無料で飲み食いできるが、
やはり料理の材料の方がレートが高い。

マスターの気分次第でサービス(試作・新作・作りたてが無料)の可能性が高いので
情報交換がてら一般の飯屋よりココへ通うものは少なくない。


『 The Nest 』へ食事に呼ばれた鍛冶士のリスティを待っていたのは
料理とスィーツのみならず赤竜素材の山だった。ざっと二体分フルである。
「まぁ、私も贅沢に造ってみたいからいいんだけどね」

「俺は赤竜純正の刀1本とノーマル1本。アリスも純正の剣と盾。

 アンデットは、生物的弱点攻撃できない上に変にリアルだからホント勘弁だ。
 バイOハザードなんてうつるし」

「ショウ、アンタにも苦手なものがあったんだねぇ。
 それで、余りは私の好きにしていい、と。」

「俺達が持っていても装備にまで加工出来るわけじゃないからな。

 アンデットが苦手というより、首斬落としても動きやがる。
 四肢斬落として蹴っ飛ばし行動不可能と判断されて漸くきえるんだぞ。
 腐った肉なんて食えるわけがないし」

「うげぇ・・・」

「みんなー、ゾンビをハンマーで潰してエンガチョをみたいかー」
「「「「「「うげぇ~~~」」」」」」
営業スマイルAIさんのくおりてぃ的発言に目で攻められるのは
同様にダメージをくらったショウだった・・・・・・


炎を纏った刃が動く屍を縦に一刀両断し、更に燃やし尽くす。
動く屍が、盾に炎の衝撃でもって弾き飛ばされる。
陰気臭い中で目の覚めるような赤を持つ男女は、正しく無双を繰り広げていた。

肌の露出がないほど重装が炎を纏う鎚を持ち、一人ポツンと残されていたのは気にするな。

「ホント、武器の効果ってデカかったんだなぁ。
 丸で熱した刃でバターを斬るような斬り易さだぜ」
「武器が良くって相性が合ったからって、普通は素で一刀両断なんて出来ない」

「え? 刀の軌道にそって刃を立てて、引けば簡単だろ。」

「「簡単じゃない 簡単じゃない」」
アリスとリスティから同じ反応が帰ってきてもショウは別に悲しくないったら哀しくない。

「それで、試しついでに二人は何処へ向ってるんだ?」
「「70階層ボスの所」」

「・・・え?」


そこにヤツはいた。
巨大な体躯から強烈な腐臭と毒の体液を撒き散らし、濁った目の主

 ドラゴンゾンビ

鍛冶士としてトップクラスのレベルを持つリスティは思う。

コレは人間が相手にするものじゃない。ミサイル兵器とか近代兵器で焼き払うモノだと。
だが、ここにはミサイル兵器など存在しない。
ならば、人の命を弾薬として数費やし焼き払わねばならないということに

「俺、一当てしてくる。 アリスは、リスティの護衛な」
「了か~い♪」

歩き出したショウに、ドラゴンゾンビも動き出す。
ドラゴンゾンビは愚鈍に動き腕を振り上げ、
射程にはいったショウへ重力を味方につけて腐汁と共に腕を振り下ろす。

その攻撃でドラゴンゾンビ自体もダメージを負っているが莫大なHPの極僅かだった。
そして、その攻撃など当然回避して、その腕の上を駆けるショウ。
見れば毒を受けている状態になっているが、その動きに淀みはなくHPも減らない。

ショウは、ザクッとドラゴンゾンビの片目から顔を斬りつけてHPを確実に削り
着地と共に迫る横殴りを地に伏せるように回避と共に脱兎の如く逃げてきた。
「総員、撤収ー――」
「あらほらさっさー♪」

「えっ? えっ?」
「重いっ!! 武装解除!!」
鈍足のリスティを肩に俵担ぎで抱え走るショウに、
アリスが殿を務めドラゴンゾンビの注意を引付けて毒のブレス弾を誘導し、
パーティーは危険地帯から無事に脱出するのだった。

「HPも多く毒も脅威といえるけど鈍足で、俺一人でも楽々勝てる。
 ぬる過ぎて逆に胡散臭過ぎる。
 ありゃ、第二変身とか新生とかの決手が確実にあるな。
 となると、流石に連戦で臨機応変はキツい。

 ドラゴンマミーからドラゴンゾンビ,更にの三段変身でないだけマシだろうけど」

「う~~ん、ドラゴンゾンビから更にってなると、
 スカルドラゴンとか、ゴーストドラゴン? エンジェルドラゴン?
ゾンビだけにドラゴンタイラントなんて、敏捷性がある上に触手の腕で攻撃範囲広そう」

「そんなもの出てきたら根本的に別の代物だな、オイ!! どんなバイOハザードだよ!!

 一度撃破してみるのもありだけど、暫くはアンデットの研究」

帰路のフィールド、そんな風に話し合う二人に護られリスティは思う。

アリスちゃん、あんたは人が踏み込めない怪獣大戦の住人になってしまったんだね!!



[35576] 06
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:b2180e22
Date: 2012/11/02 11:48
『 The Nest 』では自分の定番がない限り大抵のものが日替わりを選択する。
定番を選択するにしても昼前,夜の二度通いの内一方の夜という猛者だ。

いくら一度レシピが確立してしまえば電脳世界ならではに材料からプログラムで
即料理が出来る裏技にアイテムボックスで作りたてをホカホカの湯気ごと
保存が出来るとはいえ、本格的に『料理人』を雇うべきか云々の問題はさて置き、

今日の日替わりは肉丼である。
御飯の上にツユで煮た薄切り肉とタマネギを乗せたメインに、
菜モノの胡麻和え、野菜と揚げの汁と牛丼屋にはない料亭のような豪華さである。

美味しく栄養バランスが取れているのは認めているがお気に召さないのか、
カウンターの定位置を陣取り箸を動かす麗しいアナスタシアの眉間には皺がよっていた。
固い身形もあいまって、二人の回りに空白地が出来てしまっているくらいに。

「レイスが壁抜けして来るのは兎も角、
 スケルトン系に火もダメージが通り難いのは痛いな。
 ゴーレムと違って明確な弱点もない。砕かないと復元するのが手間だ」

「君が苦労している様は実に楽しいな。

 結局、君達は60階層を開放せず70階層で脚踏みか・・・」

二人が攻略を進めれば早いが、それをすると攻略メンバーの成長にならず、
ましてや代えのないサブと代えがあるメインが交代しかねない処で
踏みとどまってくれたが・・・
と目まぐるしく思考が回っているのかアナスタシアの箸が止まるのも暫し、
食べることに専念することにしたらしい。
美味しいのだが・・・美味しいのだが・・・と眉間の皺と呟きが止まらない。

「俺は御飯も汁を吸ってまた美味いと思うんだけどな」
「私は、御飯に汁が沁みるのは構わんが丼ものはベチャとし過ぎて好かない」

「冷めた丼は確かにベタっとしてるけど暖かい作りたてならサラリとしてるだろうに。
 今度から丼もののアンタのは皿に載せてだすわ」
「それで頼む」

今日も今日とて『 The Nest 』は平和に日が暮れて行った・・・

ショウ・アリス邸にはショウ,アリス其々に個室が備わっている。
しかし、アリスの部屋のベットは使われる事の方が珍しいくらいだ。

 何故? 態々言わせるなよっ!!

さぁ寝ようかとショウが寛いでいると、
浴衣を纏いシットリとした艶気を放つアリスがやってきた。
若い二人なので今更ながら、それは別に珍しいことではない。

「・・・ショウ、あのね?」
「ん?」
上目使いのオンナノコの頼みなら大概の男は内容を確認せずにウンと意ってしまうだろう。

「私、おにんにんが欲しい」きゃるん☆
「俺ので十分です」バッサリ

「おにんにんっ、おにんにんっ、私だけのおにんにんがほ~し~い~」ジタバタジタバタ
「そんなものは売ってません。がまんしなさい」
先のアダルトな艶気を蹴っ飛ばし、丸で御菓子売場の幼児がごとく転がって
肌が曝されるのも構わず暴れるアリスを一瞥もせずにショウは言い捨てた。

「お~に~ん~に~ん~」

「・・・これ、どんなプレイ?」
「え? ワガママ幼児を教育する、おっきなお友達?」
「「・・・・・・」」

「お~に~ん~に~ん~、は~や~す~の~」

「んなもの、オンナノコは生やせません」

「ところがギチョン!! 
 こんなこともあろうかと、 おにんにんを生やす、おーくーすーりー」

てってれっててー♪

と、アリスがヤワヤワな胸の間から取出す小瓶が一つ。
それがスパッとアリスの手から消えた。 そして、ショウの手の中にあった。

「ふっ・・・語るに落ちるとはこのことだなぁ」ニヤリ

「んにゃー、かーえーしーてー」
オンナノコが涙目で縋り付いてくる。おっぱいがムニムニ押しつけられる。
何コレ楽しいってなものである。

 暫く御待ち下さい。

再び取られまいと胸元で抱えフニャ―と威嚇するアリスに対し、
ショウはホールドアップしてみせるが油断ならない。

「御遊びは置いておいて、ぶっちゃけ生やして如何するんだよ。
 おれはヤオイの趣味はないぞ」

「えっと・・・ショウっていつもドレだけ気持ち良いのかな~~って。
 ショウの手でシコシコして欲しいかな~~って」

「OK 可愛がってやんよ」
あんた、今までのやり取りは一体何だったんだと言いたいくらいにサクリと降りる許可。
無論、そのやり取りを楽しみたかったのである。

アリスは、浴衣の帯下の前を開けてパンツを見せる。
パンツそのものは利便性のみで飾り気がない綿作りの布切れで、
オンナノコに履かれてノッペリとした柔らかな感が覗える。
コレはコレで実にいいものだ。

「うっ・・・う・・・あ・・・、おまたがムズムズするよう」
服用した薬が効き始めたのか、アリスはビクリと身体を震わせた。
それと共に忌まわしく膨らみ始めるオンナノコのパンツの前。

ついに、オチンチンが小さいパンツから顔を覗かせた。
皮を被って肌色の童貞丸だしなソレはオチンチンとしか良いようがない代物だ。

ショウはアリスの後ろに回ると、アリスのパンツを少しずらし下す。
それだけで布でつっつっかえていたオチンチンが解放されてフルフルと上下にゆれた。

優しくオチンチンを握られるだけでビクっと震えるアリスの身体
不意をつくようにズリッと一気に皮を剥くっ!!!

「ひうっ!!?」
ビクビクビクと震えるアリスの身体。既に膝がガクガクし始めていた。

ソレは、余り大きいとはいえないものの、赤桃色でシッカリとペニスの形をしていた。
そのエラに片手で指の輪をかけ、もう片手の指で幹をソフトタッチで掴み優しく扱く。

一擦り・・・二擦り・・・

「ひううっ!!?」
ドピュ♪

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・はや」
「ふえええええん」

取り敢えず、ガクガクと膝の力が抜けてきたアリスの身体を支えざるえないショウだった。

ココでは汚れ物があっても一瞬で綺麗に出来るのはあり難い限りである。
洗いたての爽やかさがないのは味気ないが、それでも利便性が勝る。

ショウに後ろから抱締められる様に脚を前に投げ出して座る
パンツを奪われたアリスの股についているオチンチンは見事にフニャけていた。
アリス自身もグッタリと身体を預けて元気がない上に疲労感が拭い切れない。

「・・・ショウって、いつもあんなに凄いの?」
「女の身体の方が快感に対する耐性があるっていうけどな。まぁ、慣れてないからだろ」

「セーエキ出したら、ゴッソリと力抜けたんだけど・・・」
「それは、そんなもんだ。思いっきり出すと魂までもって行かれそうな気になるしな」
「ふええええぇ」
自分はなんて弱点を求めてしまったのかとアリスは恐れ戦くが、もう遅い。

「次は、俺が楽しませてもらおうか」
「ふえ? はううっ!!?」
アリスが持ち上げられ浮遊感に襲われるのも一瞬、
落下感と共に襲ってきた腰の中に下から侵してくる電撃のような感触を
アリスは毎日味わっている。

アリスのオチンチンが唯のベビーなら、入ってきたのは亜那根蛇様だ。
その存在感に、何時にも増して全身が戦慄き視界がチカつく。だからアリスが気付かない。
力を失ってヘタていたオチンチンが押出されるように勃起している事を。

「おお、アリスが立った」
「う・・・い、いきなりはひどいよぅ」

「これからは俺のターン。いやいや、最初から俺のターン」
貧乏揺すりによる激しい震動が、発信源であるアリスの背中やオシリの下よりも
腰の中からビリビリと微電流のような快感となって全身へと伝わって来る。
丸で一戦終えた後の倦怠感が残ったままの連戦の如く、アリスを苛んでくる。
「うぁ・・・これ、キモチイイ。 らめぇ・・・おかしく、なっちゃう」

オチンチンが一人立ちして勝手に皮がむけてくる。
二度目ということもあってか既に先よりも勃起していた。

「ひあああ!!?」
オチンチンを捉まれただけで電撃をうけたようにアリスの身体が撥ねる。
ソフトタッチでオチンチンが捉まれているので勝手にセンズリが行なわれる。
「あひっあひっひああああっ!!?
 お゛ぉおぉおちんちんがはじけひゃうううぅううぅぅ!!!??? 
 にゃあああぁあめええええぇぇえええぇぇぇ!!!!」

「みさくら語で言われてもわからんがな」

アリスは、オチンチンを握っている手を如何にかしようとしているのか
かえって自分で亀頭を擦り上げて噴出す精液に手が塗れていくばかり。

萎えかけるのも一瞬オチンチンは脈動を取り戻し、再び精液が噴出し・・・

「れひゃうっれひゃうっ、しぇーきれひゃうううぅぅううぅぅうう!!!
 しぇーき とまらにゃいぃぃいのぉぉおおぉおおおっ!!?」



ある掲示板より抜粋

   あるソロプレイヤー(男)
聞いてくれ、ヨメがついにオチンチン生やした。

   ある夫婦そろってエロ鎧製作の鍛冶士(男)
はっ、甘いな。ソコはワイが当の昔に通り過ぎた所や!!!
・・・ヨメがな、ディルドーでワイのケツ狙ってきおってん。
その時はナンとか迎撃できたけどな・・・ワイの戦いは終らない!!!

   ある忠義騎士(男)
最近の流行にはついていけん

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
腐ってるんだ!! 

   ある不良戦士(男)
ハイハイ、続き続き。 どうせソロの事だ。勝ったんだろうよ。

   あるソロプレイヤー(男)
みさくら語しゃべるようになった。
HP,SP半分まで削ったら、泡吹いてた。

   ヨメが出来たある錬金術士(男)
それは多分、精液はHP上限余剰分をジャージする方式が作りやすいから、
ジャージするよりも出す量が増えたから削られていったんだな。
男はソコまで行く前に出なくなって気絶して泡吹くと思うんだな。

   あるソロプレイヤー(男)
翌朝、ヨメが寝小便みたいに夢精しててゴッツォ怯えられた。
小動物みたいで可愛い。 でも鬱だ 氏のう。

   ある忠義騎士(男)
生㌔

   あるソロプレイヤー(男)
当分生えてるらしい。コッソリみたらアヘ顔で柱に抱き付いて雄犬みたいに腰ふってた。
イくまで見てたら覗いている気付かれて悲鳴上げられた。 鬱だ 視のう。

   あるヨメオンリー魔法使い(男)
生㌔

   あるソロプレイヤー(男)
オチンチン目の仇にされるのが怖いのかヨメが余所余所しくて一緒に寝てくれない。
鬱だ 死のう。

   ある不良戦士(男)
ソロの、おまえは寧ろ威㌔

   あるソロプレイヤー(男)
3日もしたら虐められた事も忘れるかもしれないけど、
その内に浮気するかもしれない。女の子と。 鬱だ 仕のう。

   ヨメが出来たある錬金術士(男)
・・・その薬、まだ効果が切れていないのは明かに変なんだな。
ソロの さん、製造者に至急確認することをお奨めするんだな。

   あるソロプレイヤー(男)
錬金術士の、忠告多謝。



ショウは基本、クエストを受けることはないが、
その分をレベルを上げるためにモンスターと戦うこともあって
モンスターを研究し尽くす傾向がある。
しかし、50階層,60階層においてはボス狩りでレベルを稼ぎ
駆け足で通り過ぎたこともあって自身としては余り把握しているとは言い難い。

70階層、アンデットゾーンである其処は
生物的弱点を狙った一撃必殺を行なっていたショウにとって鬼門といえた。

ゴースト系は対幽鬼種である妖刀ムラマサの御陰で脅威とならない。

ただ単に首を撥ね飛ばしたりしただけではHPがゼロにならない
ゾンビやマミー,スケルトン系。

ゾンビやマミーは竜炎刀exの御陰で燃えて一撃必殺となるが、
スケルトン系は重量系武器で簡単に砕けても燃えてくれない。
ゴーレム系のように重装でも鈍足でわかりやすい弱点もない。

頭蓋から背骨,腰骨を一刀で断てば済むのだが、
そのためのタメすら隙となるので省きたいのがショウという男である。



「私、そろそろ二次職の騎士から三次職 聖騎士になろうと思うんだけど、
 ショウは如何する?」
「『料理人』は魅力的ではあるけど、戦闘デメリットを取ってまでのものでもないしな。
 現状維持、か。
 んで、アリスが転職するにしても、何かいるのか」

「必要なアイテムは全部もってるし、関連スキル,魔法もマスターしてるから、
 後はクエスト一つ終わらせたら転職出来るの」

「そのクエストって? 俺も手伝ったほうがいいか?」

 『聖騎士との決闘』

ここでは、レベル1でも2次3次に転職が可能である。
それは前提条件として、必要なアイテム,スキル,魔法を取得していることなのだが、
それを取得するためのクエストがレベル1のソロでは普通成功出来ない。

ましてや、クエスト『聖騎士との決闘』とは
レベル60相当の聖騎士と文字とおリに決闘して勝利しなければならないというもの。
騎士が勝つためには、例え対等の装備が用意できたとしても、
使用可能なスキル,魔法の数と質から最低でもレベル70は欲しい。
実際は聖騎士専用装備を纏っているのでレベル75は必要となってくるだろう。

今のアリスはレベル60代になったばかり。10回戦って1度勝てれば御の字の勝率。
そして、10回も最終転職クエストは挑戦はさせてもらえず、3回のみ。

さらに、最終転職クエストを1回で、しかもそのレベルが低ければ低いほど
レアなアイテムが手に入るらしい。
しかし、レアなアイテムをもってしてもレベルが高くなければ勝てないというジレンマ。


因みに、三次が最終職なのは戦士系のみで、
魔法使い系は魔導師,賢者が最終の二次なのだが主転職クエストは
受験勉強再びな筆記試験という・・・


決闘場に、全身を隙間なく鎧で覆い大きな盾と大剣を携えた騎士 正しく聖騎士が立つ。
相対するのは、紅の戦装束を纏い長剣とバックラーを携えた女騎士。
女騎士は煌びやかさ,華やかさでは聖騎士に劣ってはいない。
しかし、パッと見では絶望的な力の差があり女騎士に勝機はないように見えてしまう。

開始と同時に女騎士は消え、
自身を強化しようとしていた聖騎士の背後から強襲して
ガリッとHPを削ると共に強化をキャンセルさせた。

聖騎士も盾で殴りにいくのと同時に剣を振り翳す。
盾に当ればノックバックかスタンされ、剣の痛打を浴びてしまうだろうが、
女騎士は既に其処にはおらず空振り、聖騎士のSPが無駄に費やされただけ。

そして、上下逆に空を舞い聖騎士の頭上にいる女騎士から
聖騎士へ地面に減り込むほどの強烈な痛打が与えられ、HPはガリガリと削られていく。

一般的な見解に反して、知っている者には予想通りに、
女騎士は圧倒的な差を見せ付けて聖騎士を下した。

聖騎士となった女騎士 つまりアリスは、優秀聖騎士の証として
貫通攻撃と魔法攻撃を防御出来る『イージスの盾』を手に入れた。


知る人ぞ知るアリスの快挙は、直後すぐさま塗り返られることとなる。

彼の女騎士はレベル50代半ばで挑んだ。
強力な武器『海神の矛』を用いたとは言え、用いたが故に盾を使用出来ない状況で。

彼女はまず『海神の矛』の本来横薙ぎ広域攻撃を
縦薙ぎの持続性遠距離攻撃に用い聖騎士の行動を封じた。
広域・遠距離攻撃であるゆえに堅牢な聖騎士へ
ダメージらしいダメージが与えらるわけではないが、それは非常に大きい。

後は、聖騎士の動きを封じつつ聖騎士の刃も届く距離まで接近し
普通のモノでは計算しきれないような攻撃魔法と攻撃スキルの併用爆撃。
爆撃でありながら近距離で放つが故に鎧の隙間を通す繊細な攻撃は
HPを見る間に削り・・・結果、聖騎士を完殺。

想定されているよりも低いレベルで聖騎士となった彼の女騎士は、アナスタシア。
『万軍の女帝(エンプレス)』が手に入れたのは、最強の聖剣エクスカリバー。
そして、攻略ギルド最強という面目。


参考までに、二人が聖騎士になったということもあってか
皆大好き聖剣の某バカも継いでクエスト『聖騎士との決闘』を受ける。
序盤は聖剣の砲撃な遠距離攻撃で優位な展開をみせるのだが
狙いの甘い攻撃は護りに入った聖騎士のHPを全く削っておらずSPの無駄使いという実質。
SPの切れた某バカに、聖騎士は自身の強化を行ない突撃。
某バカが回復アイテムで回復を終えたときには、聖騎士は既に目前。
後は、聖騎士が一方的にフルボッコ、某バカ辛うじて回復、聖騎士がフルボッコという
流れで某バカの回復アイテムが尽きて敗北し、聖剣を奪われる結果になったという。



軍神武神の戦女神姉妹が想定よりも遥かに低いレベルで聖騎士になったという
大快挙の明るいニュースで世間が賑い、
『 The Nest 』ではアリスが最近妙に腰が引けて色っぽく動きもおしとやかだが
ショウの鉄壁に護られている今日この頃、
毎度の如くやってきたアナスタシアは、定位置について日替わり定食が出される前に
ブラックホールのように吸い込まれそうな胸元から1通の文を取出しショウへ差し出した。

 『果たし状』

「1対1の決闘を所望する」

「正気・・・みたいだけど、マジで? あんたの真骨頂は集団の『人間以上』だろう」
「それだと、負ける要素がある君は不戦敗も辞さないだろう?
 そもそも、それで勝っても負けても醜聞だ」

「あんたに勝ち目はないぞ」
「勝敗云々に意味はない。
 万が一私が勝てば、私への求心力が高まり静かになる。
 君が勝てば、ギルド最強を下した君に目先の欲で関ろうとするものは減る」

「俺に悪者になれ、と?」

「『 The Nest 』に通うものならこれが茶番だと一目瞭然だろう。
 エンターテイメント如きで君の評価など変わりはしまい。
 ほら、御約束のマスクだ」

「その、胸の谷間から出すのも御約束なんか?」

「咽喉元過ぎれば暑さを忘れるというが、今回は君の強さを示すことが重要なのだよ。

 それとも何かね?
 こんなにも真摯に頼んでいる私の頼みを、君は無碍に、無慈悲に断わろうというのか」

麗人の、ウルウルウルと目を潤ませて今にも泣き出しそうな乙女の表情に騒然となる周囲。

 流石、鬼畜。其処に痺れる憧れる。

ショウには見えた。
その仮面の向うで、新世界の神になるのか計画通りと細く笑んでいるトリックスターを。
何が計画通りか。無論、アナスタシアとショウの『個人的な』付合いである。

「OKOK、御望みとおリ俺は鬼畜悪党の伝説を立ち上げてやる。
 アナスタシア、簡単に負けさせてもらえると思うなよ」

アナスタシアは、その高い知能でもって物事を計画通りに進めてきた自負がある。
予想外のハプニングに対してもすぐさま計画を立上げるなり
治められる人材を配置するなりして治めている。

それゆえの、女帝。万人が認める、カリスマ オブ カリスマ。

だがしかし、『予備』であるアリスが見つけてきた男 ショウに関しては想定外だった。
一人忍び頂点を極める力は、アナスタシア全力をもってしても中々追い付けない。
アリスまで連れて行ってしまったが、それはそれでよりよい方向なので問題ない。

知恵比べをすれば確実に勝てるはずなのに、弱点を的確に付いて来るショウの嗅覚は
コトある事にアナスタシアを産まれかわらせるように助けてくれてきた。
御陰で憂鬱が激しくなり人間味が出てきたとより好感を持たれるという
火遊びのつもりが、とんだリラクゼーションである。


観客が満員御礼のアリーナと化した、壁で囲まれた決闘場。
その大半が『万軍の女帝(エンプレス)』アナスタシアの勝利を疑っていないところか、
対戦者に少しでも善戦して時間を引き延ばし麗人の艶姿の一つでもと
変な応援の仕方をする輩すらいる始末である。

一方で、実体を知る者からすればアナスタシアの身を案じつつ
少しでも希代のツワモノのテクニックを盗み見ようと注目している。

白銀の兜からは金の雫のように髪が流れ、褐色の肌を覆う白銀のドレスを白銀の甲が彩る。
丈の長いスカートの深いスリットから動く度に絶対領域の褐色の艶気が覗かせる。
携えるのは、白銀の盾と黄金で飾られた聖剣『エクスカリバー』
戦の女神が光臨したかのような麗人の登場に、アリーナは一気に沸き立った。

アリーナの闇が深い入り口からカツーンカツーンと足音が響いてくる。
その不気味さに、アリーナは波が引くように鎮まって行く。
顔を覆い隠すのは血のような赤で飾られた嘲笑の仮面。
纏うのは、血で染め上げたかのような赤黒い戦装束。
携えるのは、血を固めたかのような紅の刃。

名前,レベル,ジョブ、全てが不詳。

『知られざる英雄(フェイスレス)』『名もなき英雄(ネームレス)』
『え?マジでそんな人存在するの!!?』『アレだろ。アイドルの一般人な夫』
その正体を知る者は関係者だけである。

力量が見えない身のほど知らずがブーイングを上げたのを皮切に、
今度は悪役登場という分り易い構図でブーイングでアリーナが沸き立つ。

「人気者じゃないか」
「アンタがな。てか、何で見世物になってるんだ?」

「何、たいしたことじゃない。
 私が戦うところを実際に見たい者は多くいるということだよ」

「人目があっても、俺は手ぬかねーぞ。

今の俺は血を求めているんでな」

感情が消えた仮面越し視線がアナスタシアを穿つ。
ゾクリと、コトのクライマックスでトドメを刺される直前のような恐怖が襲うが今更。
そういう意味では、アナスタシアの危機感は正確ということだった。

アナスタシアは開始の合図が始る前から無言多重詠唱にによりまだ発動させていないが故に
魔法使い本職顔負けの数を用意する。
開始の合図と共にアナスタシアは死角強襲対策として攻撃魔法の攻勢防壁を展開した。

開始早々に超高速機動の瞬動縮地で襲ってくると思われていたショウは
ブンブンブンと見せ付けるように紅の刃を振り回すこと暫し
準備が整うのを待ってあげた上で紅の刃を思いっきり振り被り投げる。

レーザービームの如く撃ち込まれる紅の刃を防ぐ手などアナスタシアになく、
折角の攻勢防壁を無駄にして身を投げ出して避けるしかない。

ズガンと激突音と共に吹いてきた土煙を受けながら
アナスタシアは身を屈めたまま自分の死角に対して聖剣を振り回すが、
斬るのは空のみで手応えはない。

ふと、盾の向う側に感じる気配に確かめるまでもなくシールドバッシュ。
しかし、反応がない。『バッシュ』すら発動せず、
少し軽くなった身体にバランスが崩れのも厭わず其処へ攻撃魔法を放つ。

「先ずは腕一本」

激しい攻防も一瞬、し切り直しと距離を取り立つ両者。
しかし、右手に聖剣を構えるアナスタシアに左腕と盾はなかった。

何故なら、仮面の男が左手に得物を
右手にアナスタシアのものと思しき腕を持っているから。
それを一瞥し、ポイッと遠くへ捨てるのは『回復』で腕を元に戻させないためだろう。

『聖騎士との決闘』の時はレベル差諸々を覆して一方的に攻撃していた者が
今度は一方的に嬲られるという事態。HPもアナスタシアのみが削られている。
丸でヘタな八百長のようだが、これが現実。

 「・・・次は、御美脚一本頂こうか」
 「!!?」
アナスタシアが気付いた時には、視界に捉えていたはずの仮面の男の姿はなく
耳元で囁かれると同時にバランスが崩れて視界が回る。

倒れた視界には、元の位置に立つ仮面の男。 しかし、その右手にあるのは、
膝上まで甲に包まれ、褐色の太腿がムッチリと柔らげな脚。
根元からスッパリいったのか、丸々一本。

それもまた、興味がないとばかりにポイッと捨てられた。

「『万軍の女帝』とあろう御方が、随分とつまらんね。
 窮鼠猫噛むを期待していいのか? ・・・1分くれてやる」

「その余裕、後で後悔させられるように善処しよう」

片足でピョンピョンピョンと壁際まで逃げたアナスタシアは
壁を背にして構えた。これで、瞬動縮地の強襲は難しくなる。

更に、魔法使い職の御株を奪うような待機状態の攻撃魔法の群が展開されていく。

「ジャスト1分」

放たれる爆撃は『聖騎士との決闘』の時より遥かに上回り、
逃れられる場所のはアナスタシアの真正面のみ。

しかし、其処を貫くのは砲撃のような聖剣の対軍攻撃。
アリーナは爆煙に被われた。

「やったか・・・」

「残念、それは敗北フラグだ」


観客は見た。
爆撃に見舞われ砲撃の直撃を食らったにもかかわらず煤けた気配もなく
決闘場の真中に立つ仮面の男の姿を。
その手にするのは、紅刃・白刃の得物ではなく、女性の褐色肌の脚 まる一本。
それも興味はないとポイッと捨てられてしまった。

アナスタシアの姿は、先の前の攻撃同様に壁際にあった。
否、スカートの中に脚があるわけがなく
腹と胸を深々と剣二本で壁に貼り付けにされて、立っている状態と変わらない高さで。

腕一本と聖剣を最後まで残しているのは、仮面の男の余裕の現れか。
アナスタシアの残り少ないHPが更にジリジリと減っていく。
今までのペースならHPが尽きてしまうよりも明かにトドメの方が早い。

傲慢なまでに悠々と歩を進める仮面の男。
アナスタシは、それでも戦えると言わんばかりに聖剣を揮いレーザーのような攻撃を放ち
攻撃魔法を撃ちこむが、仮面の男の横を擦りぬけていくばかり。
アナスタシアが外しているわけではなく、
単に仮面の男が避けているだけなのだが、それは仮面の男がアナスタシアの目前まできて
観客に漸く理解できる。

仮面の男が持つ黒の刃が、アナスタシアの兜を弾き飛ばし、
敗北が確定している死の際にあってなお気丈にも凛とした佇まいをみせる双眸を曝す。

「降参しろ」
「私にはまだ腕一本、噛みつける歯も残っているぞ。それに」

空間に広がったスパイダーネットがその姿を捉え、
聖剣が、ソレが地面に転がる前に斬り飛ばす。 が、地面に転がったのは元丸太だった。

一閃、聖剣を持つ腕が地面に落ちた。
壁に縫いつけられていては、目の前に改めて立っていても、その歯も届かない。

「降参しろ」
「・・・私を殺せ。 君には、その資格 権利と義務がある」

「そうかい」
ザクリと、黒の刃がアナスタシアの胸の間に吸い込まれ・・・HPはOに、
光へと霧散していくわけでなく欠けた屍となってなお美しさを放つアナスタシアの顔は
項垂れて髪のベールに隠されて伺うことはできない。

仮面の男は、紅と白と黒の刃を片付けてアナスタシアの躯を解放すると
アナスタシアの躯を抱えて何者も手を出せない決闘場の中央へ移動する。
仮面の男は再び姿を消し、再び現れたその腕の中にあるのは4本の棒
ならぬ、甲に包まれてなお美しさを感じさせる腕と脚だった。

それを、アナスタシアの身体のあるべき場所へ配置する。
モード解除により、破損していた身体が燐光と共に復元されていく。

恰も、戦の女神の復活の如く。

決闘前のように傷一つなく地面に横たわるアナスタシはHPも既に完全であるにも関らず
気絶状態であり目覚めない。

仮面の男は、そのアナスタシアの腹の上に盾と聖剣と兜をのせ御姫様抱きで持ち上げ
決闘場の出入り口へと歩を進める。

出入り口からやってくるのは鎧で身を固めたアナスタシアの副官たる騎士の男。
彼は鉄面を変えず文句一つ言う事なくアナスタシアを受けとると、
仮面の男に並び退場していった。

強きを挫き、弱を蹴散らす
『血染めの英雄(ブラッティヒーロー)』、それが仮面の男の新たな字である。





アリスは苛まれていた。

アリスがオチンチンを生やしてから恋人達の夜の営みは絶えてしまっている。
それは、ショウの怒りのためではなく、
オンナノコとオチンチンを同時に攻めてくるのにアリスが耐えられないからだ。
アリスからの一方的なものにも関らず快く許しているショウに申し訳ないと思うが、
その責めは恐怖を覚えるくらいなので仕方がない。
オンナノコのみならばハードプレイでも全然耐えられるというのに。

朝一人で目覚めると未だ薬の効果が切れず朝立ちするオチンチンが
夢精はしなくなったものの疼いて疼いて仕方がない。
取り敢えず、手に余る成人男性サイズになってきたオチンチンの幹を握り扱く。

オンナノコにグロテスクなオチンチンが生えているという事に興奮する。

オチンチンにオンナノコな手の指が絡んでいるという光景に興奮する。

扱き上げる事にチャージされている上に更にジャージされていっている感覚に興奮する。

興奮に興奮を重ね、息が詰りそうな位に引き絞り放つ。

ハンマーで殴られたかのような白く染まる衝撃と共に腰の奥から吸出されるような虚無感。

アリスが我に返って見ると、一帯には精液は撒き散らされ、精液塗れの自分の手。

「・・・私、最低だ」


朝一で一発抜いた事で当分は大丈夫だが、それも油断出来ない。
自分の着替えすら、油断すると自分の各処がセクシーに見えて勃起する。

ショウの声を聞くだけで勃起はしないものの疼いてくる。
ショウの姿を見るだけで疼きは更に強くなる。
その引き締まったお尻を見ると、亜那根蛇様が光臨しそうになる。
その腰をみると、亜那根蛇様同士でオツキアイしたくなってくる。

オンナノコをみると、オチンチンの正しい使い方をしたくて仕方がない。
この際、正しい使い方が出来なくてもいいからオンナノコ何処でもいいから擦りつけたい。

アリスは解消するために、身体の線も露なウェイトレスのスカート布が盛り上がるほど
ローライズパンティから食み出るほど勃起したオチンチンを腰を引いて隠しながら
バックヤードへ行かざるえなかった。

もうシンポータマランと近くの柱に抱き付き、腰を振る

「ああっAIちゃん可愛いよぉ、

 肌にっ、

 お口にっ、
 
 可愛いオッパイにっ、
 
 脚にっ、

 オシリにっ、

 オマンコにっビュックビュックって、

 れひゃうっ、しぇーきれひゃうううぅぅううぅぅうう!!!」

柱にしがみ付いたままアリスが硬直して暫し、
ズリズリと滑り降りて行った身体は、コロンと床に転げた。

ハヒッハヒッと余韻冷め止まぬ恍惚の表情はハシタナイくらいにダラシがなく、
スカートの前はビッチョリになってしまっているのは、
オチンチンがパンティーから食み出しスカート生地に直だしなので当然だろう。

我に返ったアリスは自分の恥態の結果をみて、賢者タイムに+αで絶賛後悔中となる。

 オチンチン生やしてからオチンチン使う事ばかり考えて
 身嗜みの事全く考えてない~~ ルルルル~~

なんて思ってはいるものの、コスチュームのバリエーションこそ減っているが
身嗜みはシッカリしているアリスだった。

時間帯だけに客の姿もなく閑散とした『 The Nest 』内、
さて如何しようかと考えるショウの処に空かさずAIさんが距離を詰めてきた。
営業スマイルなど既にすてて無表情なのに、何処か怒りを感じさせて。

「くそマスター、アリス様をいつまであのように苦しめておくつもりなのですか。
 女心もわからないのか、人の心に鈍い私以上に気がききませんね」

「今のアリスの状況知ってる?」
「ペニスを生やされて常に勃起しているのでしょう?
 アリス様や私に対して同じような状態になられる御客様がいらっしゃるので
 割りと直に分りましたが、何か?」

「いま、オチンチン使いたい盛り」
「貴方が如何にかすればいいでしょう」
「俺は男で、そんな趣味もないから如何にか出来ない」
「そんな趣味を持ってください今すぐ」
「断固拒否」

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「「・・・・・・」」

「ほんと使えませんね、このダメダメマスター」

「寧ろ、女であるAIさんが動くべきところなんだぞ」
「・・・なんですと?」

「アリスが溜まってるのはオチンチン
 欲情対象はオンナノコ、さらに言うなら接触時間の多いAIさん。

 まぁ、もう直薬が切れるはずだけど・・・アリスの童貞を貰えるチャンスだな」

「・・・・・・」

「アリスの童貞、いただきますか? いただきませんか?」


膝折ブリッジでスカートの前を握り腰をカクカク動かすその姿は
女装美少年が自慰に耽っている以外何者でもない。
精液で濡れたスカートが丸で痴漢されたみたいだと思ってしまったアリスは
賢者タイムをすっ飛ばし再び勃起させてしまった。

精液が染み込んだスカートでオチンチンを包み扱く。
自分で自分を痴漢・・・寧ろスカートごと貫いている妄想に、
精液を潤滑油にした布のザラザラ感が一層猛らせる。

出したばかりなので中々チャージしてくれず、そのモドカシサ が タマラナイ。

「アリス様」
「・・・え?」
アリスの上下逆転した視界にあるのは、黒いストッキングに包まれた脚。
遡れば?白い肌の絶対領域が、ミニスカートの中身が覗け白いパンティまでも。
なだらかな山の向こうには、無表情で見下ろすオンナノコがいた。

それが嘲笑いるようにみえるのは、見下ろしているからかアリスの被害妄想か。
そもそも、AIさんはアリスの目の前でショウを罵倒することはあっても
無表情でもアリスには尊敬の念を感じさせるくらいに言葉使いは丁寧だ。

その好評価が反転して何処までも落ちて行く絶望感。
危険を通り越して破滅に突っ込むが故の禁断の興奮。

「あああっ、だダメぇ 見ないでぇ 醜い私を見ないでぇ!

 とまらないのぉ!! 手がっ!! オチンチンが気持ちいいからぁ!!」

涙目で顔をイヤイヤと振りながら腰をカクカク震わせているのは
滑稽よりも呪いじみて哀れすらある。
自業自得だが、おのれ○○○ーと唸りたくなるくらいに。

だからと言うわでもないが、
AIさんはアリスの側に膝を着いて腰を下し微笑の眼差しをむける。

「アリス様、遠慮なく私を御使いください」
「・・・え?」

「アリス様につかえる事が私が選んだ私の存在意義。
 私の身体でアリス様が心地良くなっていただけるなら、これ以上の喜びはございません」

AIさんの言葉にアリスが動きを停止して呆けるのも暫し、染み込むように意味を理解し
歓喜のアリスは餌を前にした子犬のようにAIさんの下半身にしがみ付いてきた。
太腿に抱き付き、股間に顔を埋めてくる。
構図的には肌の色の違いこそあれ妹に這い依り襲う姉だ。

「ああっ、AIさんの身体、やーかいよぉ・・・いーにおいだよぉ」クンカクンカ

アリスは、AIさんの腰を引張るように床に押し倒して股を開けさせて、
パンティの布地がダメになるのも厭わず秘裂の肉を弄ぶ。
丸で女を前にした初体験の性少年のように余裕がない。

仰向けに寝たAIさんの股の間にアリスは座し、AIさんのパンティの横紐を解いて無防備に。
アリスの股間にパンティもスカートも押し退けて勃起つのは、立派なオチンチンだった。
ショウの男根がア兄貴ィなら、アリスのオチンチンはオ弟ォなくらいには大きい。

「いいよね? 私のオチンチン、AIさんの中に入れてもいいよね?」

「どうぞ、御存分に」

 ニッコリと微笑むAIさん、マジ聖女!!!

躊躇もなくグリグリと見た目相応の狭い膣へ捻り込まれてオチンチン。

「うわっ、あいしゃんにょなか、しゅごくしぇまぁいぃいいぃぃ」

「お気になさらず、アリス様の快いようになさってください」

「うわっっうわっうわぁっ」
アリスは、AIさんのラブハンドルを掴み
余裕もなく股間に腰を叩き付けてオチンチンを捻り込んで行く。
それはキモチイイ云々ではなく、単に雄の肉欲の行動だ。
だから、すぐさまオチンチンは根元まで膣に納められた。

狭いオンナノコの中は何処を如何動かしてもキモチイイのか
錯乱に目を回しながらカクカクカクと腰を振るアリスを
AIさんはアリスの手にそっと自分の手を沿えアリスの腰に脚を絡めてホールド。

ガクンと腰を押し付けたアリスは仰け反り硬直。口から零れてくるのはアかオの呻き声。
絶頂の予兆通りにAIさんの胎奥をドピュドピュと熱い飛沫が叩く。
その量は決して少なくない。

丸で魂すら吐出したかのように倒れてきたアリスは、
AIさんのささやかな胸に顔をうずめるのだった。

「御疲れ様でした」


AIさんの、アリスの頭を撫でながら髪を梳く余韻の至福は長くは続かなかった。
AIさんを押倒し むしろしがみ付いてAIさんの中で勃起し始めたアリスの向うから
本来なら敬うべきマスターのショウが顔を覗かせていた。
AIさんを誘導した時と同じで悪い笑顔のまま。

「いやぁ、ごくろうさん」
「覗いていたのですか? 流石、外道マスター」

「当然だろ? アリスは俺のヨメだぜ。
 女・女で浮気も不倫もないから其処は今更文句をいうつもりはないけどな、
 俺は最近ずっと御無沙汰だったわけよ。
 だったら俺も楽しませてもらってもいいんじゃないのかね?」

「ま、まさか・・・」
AIさんの無表情が、珍しく驚愕へ変わる。否、これは十二分に想定されていた事態。

AIさんの身動きが心地良かったのかアリスは夢現のままカクカクし始めていた。

我慢にガマンを重ね臍までそそり返った狂暴な男根が今、ズガンとオンナノコを穿つ。
「っ!!?」

口から舌が突出され、目玉がひっくり返る見事なまでのアヘ顔。
それは、AIさんがドアップで突き付けられたアリス。

そのアヘ顔だけあって、AIさんの中のオチンチンも一気に勃起し狂暴にエラを張っている。
「あ、アリス様!!?」

ショウがアリスへ緩慢にピストン運動を行なえば、
アリスもAIさんに緩慢なピストン運動を行なわせられてしまう

「しゅしゅごいきゅもいいぃぃいいぃい~~~」
雄でも雌でも性の快楽を貪る獣は、落ち付いてきても残念感は拭えず、
それがAIさんにはある意味悲壮だ。全てはマスターの掌の上だったのかと。

「アリス、何処が気持ちいいのか言ってみ」

「おにんにんっ、おにんにんにゃきもちゅいいにょぉおぉぉ~~」

「何処に入ってるのが?」

「あーしのにょかもっ、あいしゃんにょにゃかにょもぉ」

「だってさ」
「ぐぬぬぬぬぬ」

「ほら、スマイルスマイル。アリスが見てるぞ~~
 アリスのオチンチンが気持ち良くないのかなぁ」

「あ、アリス様のオチンチンは凄く立派で、私の中を凄くかき乱しています。
 私がAIでなければ快感に溺れていたかもしれません」
とアリスを褒め称えるAIさんだが、その微笑はアチラコチラ引き攣り聖女には程遠い。

「れひゃうっ、しぇーきれひゃう!!」
「俺が出すまでガマンな。俺が出した後に俺の分まで
 AIさんに 思いっきり 注いでやれ」

「うん゛っ!!! だしぇえぇえぇ!! あーしにぃしぇーきだしぇええぇぇぇ!!!!」

「おらっ!!!」
ずっびっびっびっびっびっびっびっびぃ~~~~
「ひうっ!!?
 れ、れ、れひゃうっ!! しゅきゅーにっしぇーきっだしぇえぇっ・・・
 あいしゃんにしぇーきっれひゃううううぅぅううぅうぅぅううぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

ぶしゅっ!! ぶしゅるるるるるるるぅ~~~~
「っ!!?」

AIさんの脳髄に射精の音が響き渡る。
それは、自分の胎に射精される以前の、アリスの中の射精で子宮に精液が滴る音までも。

ビキビキと精液で子宮が拡張されてくる音に、
AIさんをハンマーで殴られたような衝撃が幾度となく襲いかかってくる。
アリスの上半身がショウに持ち上げられ、
二人の御腹がポッコリ膨らんで行くのがAIさんの視界に捉えられるのだった・・・


アリスが、壁を背に床に脚を投げ出しス~~ピヨピヨと心地良く寝ている。
スカートが寄り縮んでされられている股間に、オチンチンはない。

スカートを捲り上がったままグッタリと床に寝転がったままのAIさん、
その秘裂は酷使?にクパァと開き、白濁液が滲んでいる。
御腹は胸よりも高い・・・とはいえ、元々AIさんの胸は控えめなので食べ過ぎ程度なのだが

「AIさん、協力多謝」
「お気になさらず。アリス様のためですから」

スライム薬にはじまり触手薬などは、巨乳薬や巨根薬にくらべて総じて効果時間が短い。
それは、人間に元々ないモノをつけるので、精神に異常をきたす可能性を極力減らすため。

巨乳薬は比較的効果が長いが女性は元々大きくなりうる可能性があるので問題ない。
巨根薬は引篭もって垂れ流すしかないので、引篭もってろってなものである。

オンナノコにオチンチンを生やす件の薬、これは明かにスライム薬や触手薬に分類される。
にも関らず、その効果は異常なほど長い。
時間が経てば経つほどオチンチンは立派になり、
アリスのオチンチン使用率は増加していたのである。
AIさんから見てもアリスは精神に異常を来しつつあった。
因みに、件の薬は製作者が全く不明で、たまたまアリスの手に回ってきたようである。

対策は簡単な話、アリスの女性部活性化と当時にオチンチン酷使による構成破壊である。
結果、御都合主義に大成功と相成った。

AIさんも、実際にアリスのオチンチンが崩壊するまで
ショウが単にアリスを極上の快楽で潰そうとする外道に走ったものだと思っていたりする。

「さて、ようやくまともな日常が戻って来たな。

 AIさんは如何する? 風呂使うか?」

「いいえ、折角ですから暫くの間アリスさまの精液を御腹の中に入れておこうかと」

フフフと笑うAIさんは営業スマイルでも聖女の微笑みでもなく、
何処か暗く妖艶なものを秘め・・・

「・・・アリス、認知してくれるといいな」
ショウの冗談にクックックッと笑い始めたAIさん、貴女の進化はどっちだ。



[35576] 浮気?編3
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:c0c140e6
Date: 2012/11/04 12:16
「アリス、君の旦那様を1日貸してもらえないだろうか?」
「幾らアナスタシアさんの頼みでも御断りです」
思考時間を全く感じさせない即答。
『 The Nest 』で、周囲の者はニッコリ微笑むアリスの背後に唸るワンコの姿を幻視した。
犬ではない。ワンコである。
対し、燻し銀でも艶気漂うスーツな麗人は怯みもしない。

「まぁ、待ちたまえ。
 実は君達も良く使う薬の材料を取りに行きたいのだが、
 方法を含めてソレを余り人目にふれさせたくないのだよ」
「では、ショウではなく私が行きましょう」

「君に、残酷な風景を前にして我慢することが出来るのかね?」
「ざ、残酷な風景?」
人々は、アナスタシアの後ろに悪魔な女王様の姿を幻視した。
アリスの背後のワンコにビクッと怯えが走る。

「(生贄の悲鳴・・・事が済むまで手をだしてはいけないのだが)」
「うっ・・・」
オーホッホッホッホッとアナスタシア似の女王さまが高笑いと共に鞭打ち
アリスを彷彿とさせるワンコキャインキャインと逃げ戸惑う。

「話、聞かせてもらおうか」
「え? ショウ行くの? いっちゃうの?」
やって来た男ショウに空かさず縋り付くアリス。
幻のワンコはキャインキャインと逃げてきて、ショウの背後に隠れてしまった。

アナスタシア似の女王さまがやけにシナを作って秋波を送っているのは何故だろう?

「(エリクサ―Ⅱ?)」
「ああ。君なら知っておけば他の何かしらの手段を思い付くかもしれない」

「・・・アリス、俺、行って来るわ」
「うっ・・・ショウのバカー う、う、う、浮気してやるー AIさはーん」
妹に抱き付く姉のような構図に、周りは崩れ落ちた。

 期待はしていなかったさ。 でも、少しぐらい夢みさせてくれ。

周りに営業スマイルしか見せた事がないAIさんがアリスを抱締めて聖女の微笑を浮べたが、
貴重な光景のはずなのにイヤ~~ンな感じだった。



とある辺境のフィールドを妙齢のカップルパーティが行く。
女は、社交会にも出れそうな白銀の旗袍服の上にブレストアーマーと
四肢は膝上肘上まで無骨な甲に包まれているものの故に肌の露出が際立ち、
旗袍服の深い深いスリットには肌が大胆にも零れ
パンティの横紐の結び目までも零れるので男なら解きたい誘惑にかられるだろう。
男は女に反して、平々凡の使い捨てしていいような装備であり人の印象に残らない。

森林の奥の目的地に辿りついたか、女 アナスタシアは適当な大木を軸に
キャンプを張れる程度のモンスター遮蔽の結界をはる。

「さて、目的地に着き、後は待つだけなのだが・・・ や ら な い か 」

アナスタシアは好色の笑みを浮かべ、大木に背を預け前を捲りあげた。
歩く度にチラチラと見えていたが、フンドシのような簡素なパンティである。

「ウホッ、いい Celebitch!!
 よかったのか、ホイホイ誘ってきて。
 俺は安全さえ確保できれば、どんな場所でもくっちっまえる男なんだぜ」

「正直な話、今回使う生贄は私自身で、
 御胎を解し潤滑油に君とセックスして中出ししてほしいのだよ」

「しながら話をしてもらおうか」

ショウは、パンティを奪うとアナスタシアの片脚を抱え上げて
半立ちの男根を行き成り挿入する。
自ずと広げられた淫穴に収まった柔らかな棒が、絡み合う前に硬度を得ていく。

「エリクサ―Ⅱの 材料の 一つは ある モンスターが 偶に ドロップ する 
 種 なの だが、 その 種を もっと 短時間で 大量に 収集する 方法が ある」

「それで?」

「生贄を 使う 方法。 普通は 家畜系 の 雌 モンスターを 使う のだがね、
 ある 時 一人 の 女 プレイヤー が 失敗 して 件 の モンスターに 
 捕まって しまった。

 幸い に して 彼女は 死ぬ 事は なかった が ・・・見つかった 時は 割りと
 悲惨 な 状態 でね」

キスはしないので御互いに顔を離したまま。股間の密着度が上がり一層深く挿入される。
本格的に勃起した男根に、降りてきた子宮が引っ掛ってきた。

「その割りには悲惨らしくない話ぶりだな」

「私 に して みれば、 命が 助かって 大もうけ できた のだから
 あの 程度で へこたれるな と いいたい のだが・・・」

「俺だってウホッなオークにケツの穴掘られたら、二度と戦わないかもしれない」

萎えかけた男根亀頭のエラに子宮口がひっかかり、撤退を許さない。

「はっ、意気地なしめ」
「真っ当な男には切実な話なんだよぉっ!!!!」

「自分で そうなる のは 構わない が 他者に 強いる には 許せない 程度、
 どのくらい 悲惨か は 私の 有様を 観察して、 君の 目で 確かめると いい」

もう、これ以上話しておくようなことはないと、
アナスタシアは繋がったまま対面立位から後背立位へ。

押し退ける様に突出される大きなムチムチのオシリ。
楔のように打ち込まれる男根も相俟って、そのオシリを鷲掴む手は
アナスタシアの身体ごと裂いてしまいそうなくらいに力が篭る。

子宮が精液に染められるまでのネチッコい短くもない間
アナスタシアが何度何処まで昇り詰めたかは、当人以外しるよしもない。
戦闘機動が出来ないほど腰をガクガクになったが、生贄になるので問題ないらしい。


事後の余韻も冷め止まぬ頃、それは茂みの向うから姿を現した。

木の根のような触手で地面を移動し、木の幹にはえるのは青々としている枝のような触手。
中央には花の蕾のようなもの。

二人が盛っていたのに誘われたわけではなく、
回遊の途中なのか結界の外をノソノソと横切って行く姿は愛嬌すら感じられる。

「待望の御客様がきたのでな私が歓迎しよう 盛大に!!!」
舞台女優のように結界の外へ出てきたアナスタシアに気づいたモンスターは
空かさずアナスタシアの身体に触手を絡めて確保した。

四肢に絡んだ触手がアナスタシアを空中で大の字に釣上げ、
肌に及んだ触手の棘が刺さる。
「獲物を逃さないための麻痺毒だよ。ダメージを受けるようなものではないがね」

布が垂れ下がって隠されたアナスタシアの股の間、何処まで触手が及んでいるのか
ウっウっと吐息が乱れ、身体が僅かに撥ねた。
「こ、ここで抵抗すると 攻撃されて、抵抗する気がなくなるまで 嬲られる。
 ダメージを負うだけ 抵抗は無駄だ」

モンスターは自分の上にアナスタシアを落とす。
花の蕾のようなものは丁度アナスタシアの淫裂を貫き子宮まで届いてしまっているだろう。
傍目ではモンスターに騎乗しているようにしか見えないが、
四肢は解放されたかわりに身体シッカリと触手が絡んでいる時点で逃れる術はない。
「・・・ああ、今、私の御胎の中で 花が咲いている。
 花が腰骨の穴と同じ位に 広がっているから、私一人では 逃れられないな」

不意に、アナスタシアの身体がビクッと撥ねた。
ビクッビクッと撥ねると共にアナスタシアの御腹の中からカココココと
硬物がぶつかるような音が響いてきた。

「こ・・・こ、これの種は、殻の薄く 中身の詰った 胡桃 みたいなものでね。
 そのまま 食べても 美味で、 ハイポーション並の えHP,SP回復 ここ効果が」

既に胸と同じ高さまで膨らんだ御腹に、
アナスタシアの表情も引き攣り、脂汗が滲んでくる。
既に外へ音は響いてこないが、ガリゴリゴリと激しく擦れ合う音が
アナスタシアには自分の中から五月蝿いくらいに響いていた。

脂汗のみならず、涙が、涎が溢れ零れるアナスタシアはヒッヒッフーヒッヒッフーと息荒く
御腹が妊娠の経過を早送りするように自分未だ膨らみつつある。
服が服であるため御腹がふくらんでも破れることはないが、
パンパンに膨らんでヨコバラがスリットから覗けていた。

幸いにして痛みこそないが性的快感よりも苦しみが勝ってくるのも道理で、
歯を食い縛って話さなくなったアナスタシアは、ブレストアーマーを男前に剥ぎ取り
服の前を破く様に開けて転び出たタワワな巨乳を自ら鷲掴む。

手から溢れるゴム鞠のような塊二つを丸で親の仇のように各々指を突き立て
潰し、  引張り、  捻り、  揉み、  捏ね、
少しでも性的快感を得ようと乳房を自身で虐め甚振る。
乳房とパンパンに膨らんだ御腹がぶつかり合い弾ける音を幾度も奏でた。

大人のような立派な乳輪や乳首を、千切れそうなくらいに潰し捻り、
勃起に逆らうように指を捻り込み、
ゴッソリと根が引き抜けそうなくらいに引張る。
その乳首の先端から溢れる液体の量は汗だけでは決して足りないだろう。

「こ、これ以上は・・・これ以上は 限界だ!!! ショウっ、助け」
「はいな」
アナスタシアはクールビューティーが泣き顔へ崩れ、必死に助けを求め手を伸ばす。
モンスターは一瞬で砕け散り、横から浚われた女体は優しく横たわらせられた。

「重っ」
「・・・・・・」
アナスタシは流石に憔悴し切って軽口を返す余裕はないらしい。

アナスタシアがポーションを飲ませれもらい顔を濡らす液を拭いてもらうなどしばし、
その股からポロポロと胡桃のようなモノが零れてくる。

「私は、彼女に謝らねば ならないな。 私でも 二度とゴメンだ。

 幾ら何でも、自分からモンスターに犯される趣味はないのでね」
「嘘だな」

「・・・・・・」

「俺が知っているだけでも、出会い頭の触手プレイ,クリムゾンドラゴン,クラーケン。
 んで、今回」

「・・・・・・」

「誰が、自分からモンスターに犯される趣味はないってー? んー?」

「・・・・・・」

「このまま置いて帰るか」
「ごめんなさい」

「もう一つ 仕事を頼みたい。私の御腹から 種を取出してくれ」
「帝王切開?」
「いや、手でだ。 役得だろう?」

「このまま置いて帰るか」
「ごめんなさい」

膝を立てて股をひらく。
屋外ですることではないが、安全は確保されているので問題ない。

アナスタシアの秘裂は詰った種によってクパと口を広げていた。
突付くだけで入り口付近の種は零れてくるが、
口が閉じてくるのでそれ以上出てきてくれない。

膣に詰っている分だけでも指で掻き出す。
「んっ」
濡れたオンナの吐息と共に、ボロボロと淫汁に塗れた種が溜まる。

「さて、液体じゃないから押出すわけにもいかないし、
 子宮の中にある種は手で取出すしかないわけだけど」
「私に 気遣いせず、思いっきり してくれ。 チマチマ されていては、もたない」

「じゃ、コレ噛んどいてね」
とアナスタシアが噛まされる布切れ。
アナスタシアのパンティだが、クルクルとよじれば噛ませるのには丁度よかった。

秘裂にゾブリと手が突っ込まれ、女体がビクビクと反応する。
さっきの今なので膣は締っていないが、
淫壁を擦られ、胎の中を掻き混ぜられるような感触は
アナスタシアの意識を幾度となく白く染め上げた。

先のセックスで果して解す意味はあったのか、丸で双子、三つ子が収まっていたかのような
臨月腹から掻き出された種の重量は1袋約20kg。
それを御腹の中に納めていたアナスタシアは、
片付いた時には白目を剥いて気絶しているのだった。

「・・・だから途中から緩くなったのか」
何処とは言わずもかな。

結局、アナスタシアが精神的に疲労困憊で身動きできず其処で一泊し、
ショウが夜の間にダッチワイフ(アナスタシア)を使って
3袋約60kgを収集したのを知って見事な orz を披露してくれたのは些細な問題である。


『 The Nest 』そのカウンターで酔いつぶれる麗人の姿があった。
背中の「触れるべからず!!」の張り紙が哀愁を漂わせる。
「アナスタシアさん、如何したの?」

「最近、自分がアホになってきてるんじゃないか悩んでるんだと。
 俺と知恵比べで予想外に負けたのがよっぽと悔しかったからしい」

などとカップルの会話を背に受け
「あ、姉より優れた弟など在るものかぁ」
と不意に一叫びしたあと、再び倒れたのも些細な問題である。

「早い話、ある意味プレイヤーが絶対と視覚狭窄だな」




AIキャラのステータスは、基本的にマスターに準ずる。
例えば、鍛冶士の持つAIキャラなら鍛冶士がフィールドに出て留守を預かっている間に
客に武器の修理を依頼されたとしても鍛冶士がその武器の修理が可能なら
そのAIキャラもその武器の修理が可能であり、勝手にしておくくらいは出来る。
もっともオリジナリティの必要な製造は簡単であろうと流石にできないが。

ならば何故AIキャラをパーティに入れないのか。その答えは実に簡単。
先ず、AIキャラが倒したモンスターの経験値は得られない。
次に、思考キャップを付けたままだと高度な思考が出来ず一々指示しなければならない。
かといって、マスターが倫理に反する行動をとれば
思考キャップを外したAIキャラに叛乱を起される可能性がある。

それでも、AIキャラの思考キャップを外しパーティーに加えるのは
専ら自分から積極的に採集を行なう生産職ぐらいである。

『 The Nest 』のAIさん、彼女の正規マスターは現在レベル80代のショウである。
つまり、AIさんもレベル80に該当するということになる。
では、そのジョブタイプとはいうと、対個決闘型のショウの不安を反映して
広域遠距離攻撃が可能な魔法使い型になっている。
器用さは兎も角として、身体的スキル外スキルも使えず
御褒事でも前衛職はさせられないステータスだ。
しかし、当初に戦闘を想定していとはいえ、非常に頼もしいことには変わりない。

パーティにでるならまだしも戦闘するには論外にみえる薄く蒼いドレス『妖精の羽衣』は
魔法攻撃や遠距離攻撃に絶大な防御力もつ魔法使い職用の上級装備だ。
持っている杖『聖魔の杖』も打撃には使えないが消費SPを大幅に抑えてくれる。
更に、頭に被る『魔女の帽子』は鍔が広く頭部への攻撃を防いでくれる。

前線の魔法使い職の装備に決して引けを取らない一品の数々。


「というわけでやって参りました、何処ぞのダンジョン。 何処?」
「通称『百貨店』だってー。どんなアイテムがあるのかな」ワクワク
「・・・え? 来た事ないんか?」
「うんココは初めて」

「・・・・・・」

アリスの提案で『 The Nest 』を閉じてまでやってきた切出し石造りのダンジョン
の前にアリス,AIさんと共に立ち行き成り不安要素を叩き付けられてしまうショウだった。

「冴えない顔でムンクの叫びをしてもしかたがありませんよ、ダメマスター」

地下1階、基本的なモンスター,分り易い罠,安い消費アイテム
つまりは、10階層レベルということなのだろう。
地下2階、1階よりは強いモンスター,分り難い罠,御手頃なアイテム
つまりは、20階層レベルということなのだろう。

このまででは、AIさん無双でショウもアリスも安心して見ていることが出来た。
罠に関しても後ろからショウの言で最初から対処していっている。

地下3階、徒党を組んでくるモンスター,罠らしい罠,割の合わないアイテム
つまりは、30階層レベルということ。
地下4階、徒党を組んでくるモンスター,殺傷性の高い罠,中々でないドロップアイテム
つまりは、40階層レベルということ。

流石にAIさん無双というわけにもいかなくなり接近を許すが、
なんとか即攻性の高い初級魔法の弾幕で迎撃し切れている。
背後の警戒はアリスが受け持ち、
ショウは斥候も受け持って潰せる罠を潰し潰せない罠に目印をつけていく。

地下5階 特殊攻撃を行なってくるモンスター,辛辣な罠,
期待させて中々出てこないアイテム。
つまりは、敵や罠に関してだけは50階層レベルということ。

モンスターに関しては、ショウ達は最初から攻撃を受けずに避ける
避ける前に潰すことを前提としているためどんな攻撃をしてこようが関係ないわけだが。

「提案、今日はココまでで撤収」
ショウの突然声に、アリスのみならずAIさんも無表情がキョトンとしている。
「えっと、全然余裕だよ? 
 ショウはレベル80代だし、私だって60代だし」
「私もまだまだ全然戦えます」

「戦える戦えないという問題じゃないんだよ。 油断が怖いんだ」
「「???」」
ショウ先生による講義の始まり始まり。

「先ず、罠は軒並み俺が見つけてはいるけど本職じゃないから絶対じゃない」
「マスターはみみっちい性格だけあって其処は信用出きると思いますが?
 マスターが見つけられないのなら、
 本職が無駄にSPを消費しなければ見つけられないでしょう」

「ん、貶しながら褒めてくれてありがとう。

 んで、だ、AIさんでもいい加減戦闘時に動く範囲が増えてきたから、
 其処に罠があると分っていてもウッカリ踏みかねない恐れがある。

 その罠が落とし穴や転移魔方陣だった場合で、
 さらに先がモンスタールームとか最下層だった場合・・・」

「「・・・・・・」」

「俺でも、突然モンスタールームの時は1対多でフルボッコされかねないから
 逃げの一手だ。
 モンスタールーム狩りをする場合は最初から1対1ですむようにするしな」

「コレ以上先に進むなら、転移魔方陣や落とし穴で誰が一人逸れそうな時は
 もう一人強引についていって、もう一人は大人しく帰還して待つ」

「うん、分った。私頑張る」ムフン!!
力瘤を作り息巻くアリスだが、この面子で一番飛ばされる確立があるのはAIさんである。
そして、それにしがみ付いて対処出来るのはショウである確立が高いのだ。

その時、一人残されたアリスに撤退するという選択は選べるかは・・・

魔法使いとは、基本前衛を盾とした高火力である。
これがレベルの高い者になると、同時詠唱により高火力を用意しながら
高速詠唱・無詠唱により初級攻撃魔法の弾幕で盾を作るという事が出来る。
もっとも一人で全て受け持てばSPの消費も激しくなるのでしないのが常だが。

さて、今回ショウ達の目的は、AIさんの力試しがてら掘り出し物探しだった。
つまりAIさんの力試しが主であり掘り出し物探しはあくまでついでに過ぎない。
にも関らず、AIさんの力試しが忘れられ掘り出し物探しが忘れ去られてしまったのは
AIさんが予想以上に優秀で余り指示をされずとも戦えてしまったからである。
別にこの日のためというわけではないがAIさんが戦えると分った日に
遊び半分で考えた戦闘シュミレーションはその中でしっかり息づいていた。

しかし、それは戦闘に関したもののみであり、
足場が制限されるような場所までは及んでいなかった。

壁、天井、床、全てが小さな石タイルで作られた通路。全てが怪しい。
斥候の看過スキルを持ち合わせていないショウは、
其処に足場となりうる板を放り投げた上で丸太を転がし、
板の箇所は安全であるということを証明することしか出来なかった。

「おいおい、こんな処で御客さんだ」
ショウが板をばら撒き移動可能な場所を確保する一方で、
視界に捉えた蜂型モンスターをAIさんが攻撃魔法で撃退していく
が、その数が絶え間なく、蜂型だけあって機動力も高い。

迫ってAIさんに狙いをつけたモンスターをショウは一刀で切り捨てる。
「アリス、AIさんに近づき過ぎるな。 回避スペースが取れない」

油断はなかった。
しかし、余りにも攻める戦い方に慣れすぎて、守る戦いの経験が少な過ぎた。

アリスが気付いた時、側を通過していくモンスター。
その標的は、現在最も脅威に見えるAIさん。
「AIさんっっ、横に避けて!!!」

ショウならば、ソレで避ける処か切り捨てていただろう。
しかし、其処まで身体スペックのないAIさんは

ドスンっ!!
「っ!!?」

背中から体当たり以上にパイルバンカーのように撃たれた毒針が背中から腹へ突き抜ける。
たたら踏んだAIさんは足場を踏み外し1歩2歩3歩、運が悪い事に其処は転移魔方陣。

AIさんが意識を失う前にみたのは、
唖然とし、強制帰還させられるアリスの姿と
跳んで腰に抱き付いてきたマスターであるショウの背中だった。



AIキャラは眠らない。
眠るのではなく、アイテムボックスに入って呼ばれるまで一時休止しているのだ。


背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・


背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・


背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・


背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・

背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・

背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・

背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・

背中の衝撃と共に身体の中を貫いて腹から生える剣のような針。
回る視界の中で唖然としたアリスが強制帰還で上下から消えていき・・・

「おいっす」
脳天気に見下ろすショウの顔の向うに天井が見えた。
聡明なAIさんはすぐさま自分がショウの膝を枕に寝ていた事を理解した。

「相変わらず脳天気のようで何よりですマスター。
 状況の説明を簡潔に御願いします」

「遊びにきたダンジョンでAIさんがモンスターの一撃を食らったところで
 足踏み外して転移魔方陣を踏み抜いた。
 俺はアリスを送り帰し、AIさんと一緒についてきた。
 AIさんの傷と毒は治療済み。アリスには生存報告でのんびり帰ると送ってある。

 んで、一応は今現在の安全は確保してあるものの、現在位置は不明」

「その図太い神経、素晴らしいと絶賛を贈りましょう。
 簡潔で分り易い説明ありがとうございます。

 ・・・なぜ、貴方はそんなにも余裕なのですか?」

「『最悪を想定しろ。現実はその斜め三歩前を行く』って言葉があってな、
 それに比べたら今の状況は最悪のサの字にもひっかかからない想定範囲ないだ」

「ワケが分りません」

身体を起こしたAIさんを、ショウは懐にスッポリ収めるように抱締める。
「アリス様がいらっしゃらないからと行き成り何をするのですか、このヘンタイマスター」

「ガタガタ震えながら何言ってるんだ」
「私が震えるわけ、なd・・・ふ、震えr・・・ふ、ふrrrrrrrr」
ガチガチとなる歯がAIさんに言葉を紡がせない。

 ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR 

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「ああ、ビビってるAIさん見てたら、一発抜きたくなってきたなぁ」
ふざけてちゃかすようにのたまうショウに、
目も虚ろにヒキツケを起こしているかの様にガタガタ震えるAIさんは答えない。

壁を背に膝を立てた中にオンナノコを跨ぎ座らせる。
服を着せたまま男根をパンティをずらして挿入される秘裂は、
オンナノコの小さいナリ以上に恐怖で怯えていることも相俟って
キツキツで半分も入らず止まってしまった。

身体を包む熱と、股間を穿ってくる熱が思考に染み入ってくる。
それを理解した瞬間、AIさんの身体がガクッと落ちて一層深く挿入されてしまったが
未だ腰が浮いていて全てを収めるにはまだ至っていない。

「・・・わ、私がフリーズしている間に犯すとは、流石マスターヘンタイです」
「おいおい、褒めるなよ」
「褒めておりません。
 茫然自失のオンナノコの身体を犯すなど最低の行為だと言っているのです」
「きゃっほー、また褒められちまったぜい」

過去数回オトコを知った事もあって、AIさんの身体は自動に
オシリが開いたり閉じたり脈動し、狭い中に男根を飲み干していく。
AIさんの股間がショウの腰の上に軟着陸するのに時間はかからなかった。

「さて、作戦会議と参ろうか」
「この状態で?」

「リラックスできたこの状態だからこそ

 最下階かもしれないしもっと上の階かもしれない。俺達の現在地は不明。
 基本、救援はこない。行き違い,二次災害が怖いし、そもそも自力で脱出出きるしな」

「・・・私をおいて行かれれば、マスターなら直に脱出できるのでは?」
「ビビってたコが言っていい台詞じゃねーな。 そうでも、その考えは論外だ。
 AIさんは大人しく俺の荷物になってろ」
「そして、私の身体を強要するのですね。流石、汚いマスター鬼畜です」

「コレ以上何を強要できるんだ? 可愛いペニスケースのAIさん」

「ぐぬぬぬぬ」

「とりあえず、3時間ほど寝るから見張りだけでもヨロ」
ショウはそのままシッカリとAIさんの身体をホールドし目を閉じる。
何の遠慮もなくのしかかっているので
本来なら身体が圧折られ押潰されそうで苦しいだろう。
「・・・え?」

安全は確保してあるとは言ったが、
ショウが背を預けていたのは部屋の柱だったのだろう。
結界に被われた向うの部屋の入り口にも結界があり、その向うで
人型モンスターがノソリノソリと歩いているのが振り返ったAIさんに見えた。
「・・・え?」

背中を走り身体を蝕んでくる嫌な悪寒が何か、AIさんはもう知っている。
潰されそうなくらい抱締めつけてくる熱がなければ、とうにフリーズしていただろう。
股間を胎奥まで侵蝕する熱い存在感がなければ、在る事を放棄していたかもしれない。

AIさんに性的快感を貪るような機能はない。
だがしかし、人の身体の温もりは心地良いと考えられる。
アリスの オンナノコの身体の柔らかさは非常に好ましく愛おしい。
ショウの オトコの逞しい肉体に抱締められるとダッチワイフのように身動きできず
まともに動くのは動くのは思考身動きできずと口くらいなものである。

丸で攻撃されているかのように締め上げられいく身体の中、
熱く脈動する男根は身体を貫いて口から抜けてきそうだと
AIさんは考えさせられる。

戦慄くオトコの身体、
AIさんが知っている予兆通り胎奥で生じる爆発の衝撃が脳髄を殴り付けてくる。
オンナノコ扱いされている一方で、
ペニスケース以上ダッチワイフ以下の扱いでも使われることに悦びを感じてしまうのは、
AIさんがやはり道具なのか、それとも・・・・・・


AIさんの身体を締め上げるオトコの身体がみじろく。
それは今まで数度も撃たれた射精の予兆と全く異なっていた。
その通りに、AIさんの身体から圧が抜けて解放されるが、
未だ身体の胎奥深くまで貫く楔の返しは健在であるため逃げる事は敵わない。

Aiさんの目の前で、
ショウは同じ姿勢で身体を起こし寝ていたために強張った身体をベキバキ鳴らす。
「おはようさん」

「おはようごさいます、丸で寝ションベンのように精液を漏らすマスター」

「???」
「マスターは寝ている間に6度s」
 ブシュッブシュッブシュルルルルルル

「はぁ、きもちえがった」
「・・・7度抜かずに射精して、
 節操のないマスターは私を便所扱いされているわけですが」

「それが何か?

 それにしてもAIさんのオシリはアリスより小さいけどプリプリして可愛いねぇ。
 射精するとプクって膨らんでエッチだし。 セックスで興奮してる?」

「そんなことは、色狂いマスターの妄想です。錯覚です。願望です」

「でも、AIさんの控えめのオッパイの先も立派に勃起してるわけだし」
「ついにトチ狂いましたか」

「いやいや、こんなに勃起してたら普通の服の上からでもわかるだろ
 ましてや、この服薄いんだからホレ、ホレ」
摘み揉んでこられても、AIさんは力がはいらず押し退けるポーズしか取れない。
AIさんの御胎の奥でさっき出したばかりの男根が狂暴になってくる。

AIさんの無表情から溢れる焦りが一層興奮を誘わせる。
「くっ、ヘンタイめ」

「七回か八回も抜かず出されて一滴ももらさへんくらいにキツイまんこやのに
 まだキュウキュウ締付けて・・・

 ちっこいオッパイもまれるんがいいえんか? 摘まれるんがええんか?
 アバラこすられるんがええんか? 腰しごかれるのがええんか?
 ピクピクしてるちっこいオシリ触られるのがええんか?

 清楚な顔してオトコを受け入れて離さへんなんてエロエロでエロエロやのぉ~~」

「マスターが本当に壊れた!!?」

「こわれたんやないっ!! エロの神がおりてきたんやっ!!

 ホレホレ、小便みたいに幾らでも精液でして、
 AIやなんや関係なく女なら孕む位にボテ腹にしたるで~~~~」



「AIさんです。 マスターに当り前のように何度も中出しされました。

 AIさんです。 マスターに私がエロエロだと言われて身体を弄ばれました。

 AIさんです。 マスターに御胎の中を精液便所にされてしまいました。

 AIさんです。 マスターに力一杯犯されたので身体がガタガタで動いてくれません。

 AIさんです。 マスターに御荷物扱いされて、本当に御荷物にされてしまいました。

 AIさんです。 ウェイトレスAIさん改め、オナホールダッチワイフです。

 AIさんです。

 AIさんです。

 AIさんです。
 AIさんです・・・・・・」

床に手をつき乙女座りのAIさんから丸で呪詛のようにブツブツと声が零れてくる。

男には、時としてハメを外したい時がある。
だがしかし、たまにハメが勝手に外れて行き着く処まで止まらない事がある。

「もーしあけありませんっしたー―――!!!!

 ほら、もう、コレだけ謝ってるんだから、せめて泣き止んで」

「・・・泣いてません。 これは唯の目の洗浄液が流れているだけです」


「ウェットな冗談はさて置き、コレからDAI脱出をするわけですが」

「腰ところか身体中震えてマトモに杖も持てない私は本当に御荷物ですね、
 ナ チ ュ ラ ル ・ ボ ー ン ・ ス ケ ベ ヘンタイマスター」

「・・・・・・AIさんは、俺の背中に背負われるだけの簡単な御仕事。
 モンスターも罠も無視して突っ走るので、落さないように括り付けますが」


ガツンと、全身が巨大なハンマーにぶつかった衝撃とともに景色が跳ぶ。
AIさんは、壁に立つリッチ(上級アンデットモンスター)を一瞬みたような気がするが
いくらリッチ(上級アンデットモンスター)でもそんな無意味なことはしないので
気のせいだと流した。

ガツンと、衝撃に頭がもっていかれそうに仰け反る。
微かにみえた背後では槍や刃が通路を埋め尽くしているように見えたが、
そんな所を通過できるわけがないので錯覚だと思った。

ガツンと、
モンスターで出来た壁の間を抜けていくように見えたが、
前には一匹のモンスターもいないのは何故だろうとAIさんはふと思った。

ガツンと、
天井をモンスターが歩いて行く光景が高速で流れていく。
天井に張り付いて待機していることはあっても暢気に歩いていることなどないのに。

ガツンと、
ガツンと、
ガツンと、
ガツンと、
ガツンと、

気付けば、AIさんの視界にイッパイに光が迫り・・・
「あっ・・・」


 そ し て 、 か の じ ょ は か ん が え る こ と を や め た


アリスがショウによって強制帰還されたのは、正しい判断だと言えるだろう。
アリス自身、あの瞬間はAIさんが大ダメージを受けたことだけしか気が回らなかった。
ショウがAIさんに未だ迫るモンスターを放置してまで跳びかかった時は
意味すら理解できなかった。
家にいるのがアリス一人だろいうのが分って初めて、
AIさんが転移魔方陣に引っ掛って自分強制帰還させられたのが分ったくらいである。

助けにいくべきか待つべきか悩んでいる間も無く『二人でのんびり帰る』という
生存報告には、アリスは思わず座り込んでしまったくらいである。

だからといって、全く心配しないわけではない。
考えはじめると良くないことしか考えないので思考を放棄する。
思考を放棄するとまともな行動ができないのでソファの上で三角座りに動きを放棄する。

静かな家の中で一人、無事に帰ってきてと願い。

時間は流れて朝になる。
しかし、思考を放棄しているアリスはそのことすら気付かず虚空を凝視していた。

家に人が入ってくる気配に、アリスの思考が再起動し動き出す
が、強張った身体がソファから降りた瞬間に自分の足にケ躓き転げて居間台所の出口へ
シタッと勢いそのままに立ち上がり100満点。

「ただい・・・ま?」
鉢合わせたショウは、アリスの目でみて怪我1つ感じられない。

「おかえりあああああああっAIさはぁー―――んっ!!?」
が、その背中に背負われている少女はグッタリと、パッと見では傷1つないが
人形みたいに生気がない。

「取り敢えず、後ろの受けとってくれい」
腕を縛る紐を解かれて倒れてきた少女 AIさんの上半身をアリスは受け止める。

魂が抜けて呆けた顔が、アリスを視界に認めると丸で幼子のような満面の笑みに変わった。
「あははは~~ありすさまら~~」

「・・・え?」

「あのね~~ますた~~のせなかでねぇ~~しろいひかりがね~~ぱ~~って、
 ぱ~~ってね、きもちよくなってね~~

 あるぇ? おかしいな~~ きもちよくなったら、しろいひかりがぱ~~って

 あはっあはははっあははははははは」

「瞬動縮地でダンジョン駆け回って帰って来ただけなのに。
 可愛そうに・・・酸素欠乏症か。 よほど辛い事があったんだろうな」

「あははははははは・・・ふきゅぅ~~~」くてぇ

何かをしようとしていた少女の腕が、丸で力つきたかのように落ちる。

幼子のように満面の笑みは変わらないまま。

目はグ~ルグ~ルと回っていた。


その後、AIさんはちゃんと復帰を果したのは言うまでもない。
ただ、ショウに対する罵倒は形を顰め、何処かよそよそしくなったとか。



[35576] 07
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:a3e603e0
Date: 2012/11/06 21:01
アリスが最終三次職 聖騎士になったことを機にその装備を一新させる話となった。
今のクリムゾンドラゴン素材の装備 深紅の騎士服やルビーシリーズも
モノとしては最高クラスではあるが、コレには職制限がついておらず
職制限が付いて特化している量産ものに勝るとは言い切れない。

ならば深紅の騎士服やルビーシリーズを職制限を付け直すのも一つの手ではあるが、
何かがあった時のために無制限の最高クラスを確保しておきたい用心もある。

「つーわけでね、如何したものかと思ってな」

「御飯おごってくれるって言うから何かと思えば・・・
 まぁ、良い考えだと思うよ。私も新しい良い武器を作れるしね。

 職制限ね・・・聖騎士なら、素材はミスリルと聖骸布かな。
 それだと最初から聖騎士と神官しか装備できない良いモノが作れる」

野菜とチャーシューの下からズ~ルズ~ルとラーメンを啜っていたリスティは、
言葉と共に何を想像しているのか遠慮なく箸を振り回す。
御行儀が悪いからやめなさい。

「前向きに考えながら当分保留かな」

「当人は如何したんだよ?」
「折角の御揃いだから変えたくないんだと」

「あ~~~、

 ノービスで上級レベル制限なんか恐ろしいモノができるんだけどね」

「それは、カンストしてからな。 へい、チャーハンおまち」
「ひゃっほー♪」
ラーメンの味と香と共に、
目の前で火と踊っていた黄金の粒と香ばしい匂いは期待通りに
たっぷりのネギと卵のシンプルなもの。
ラーメン共に変に凝っていないからこそ見た目通りの誤魔化しが利かない
サッパリとした味は、いくらでも食べれてしまう乙女の悩みを彼方へ蹴っ飛ばす。
リアルであったとしても、油控えめ野菜沢山のヘルシーでオイシかった。

「ウチのヨメは可愛い過ぎて、ホント如何したものかね?
 そこのあんたもそう思うだろ?」

「あんたは、誰に、何を、聞いているんだ」
誰もいない彼方を向いて語りかけるショウに、リスティは空かさずツッコんだ。




アリスが聖騎士になったことはショウにとって正しく福音だった。
聖騎士が使える本来武器の攻撃力を上げる魔法はアンデット系には天敵であり、
タメをなくともスケルトン系を両断できてしまう。
しかしソレはショウを優先するために
強化してもなおスケルトン系を一撃で倒せないアリスが1歩遅れてしまうことになる。

「ショウはかんがえすぎだとおもうよ。
 せんとう・こうりゃくメインでソロとかしょうにんずうパーティなんて
 ふつうはないんだから」
「ヨソはヨソ。ウチはウチ。
 諦めたら其処で試合終了ですと偉い人もいってました」

唐突だが、日本人にとって風呂は魂の洗濯場といっても過言ではないだろう。
風呂が必要ないと分っていてもココに風呂や銭湯が態々存在してあることがその証拠。
熱い湯に身体を浸す時、人はその魂を解き放たれる。
何処ぞの魂補完計画なんぞ、皆で温泉に浸かれば無問題。

つまり、何がいいたいのかというと、

ショウとアリスが真剣な話をしていたのは湯船タップリの湯に浸かりながらであり、

更にいうなら、ショウの腰の上でアリスは向かい合って座っており、

アリスのプリンプリンのオシリの向こうにも毛の無い股間の前にも
臍までそそり立っているはずの男根はなく、

ショウは真剣な顔をしながら
その手は水面に浮ぼうと頂点が上を向くアリスの温泉プリンをフニフニと弄んでいた。

アリスが上気しているのはお風呂に浸かっている× +ではなく×(掛ける)で、
惚けて蕩けそうなくらいところか、溶けてLCLにまで至りそうである。

温泉プリンを遊ぶ事に飽きたか、手は腰を扱くような動きへ。
ただでさえ細く縊れた腰を更に細くするような動きではなく下から上へ持っていく感。
腰骨に触られるだけで腰骨全体にに罅が入るかのようような快感が生じ、
ソレが腰を扱かれて上へ、オッパイところか顔まで充填されていくかのようで
アリスは頭がクラクラしてくる。

「・・・えっと、なんのはなしだっけ?」

「アリスの強化は一応十分だけど、俺を如何するかって話しだな。
 防具は、今のままでもマグレ当たりは十分耐えられるから保留。

 アンデットは調べ尽くしたから、
 ドラゴンゾンビの後にどんなモノが出てきても大丈夫だけど
 スケルトンドラゴンが出てこられたら苦戦は確定だし」

「じっさいにたしかめたほうがいいんじゃないかなー」

「それで二戦目確定と同時に逃走不可能だったりしたらたまらないからな」

肉が溶けて存在そのものが男根と交じり合ってしまったかのようで、
自分がまだ人の形を保っているのかアリスには分らない。
あるいは、自分が彼の一部だと言われても納得するだろう

「あー、いままでなかったぱたーんだしねー。
 かいふくあいてむたくさんもってくー?」

「アリスのレベル上げも考えないとな」

「れっどどらごんがりでもなかなかあがらないしねー」

「それでも60階層のモンスタールーム狩りより安全で効率いいだろ」

「どーかなー。わたし、せーきしだからあんでっとこわくないしー」

「遠足は、帰ってくるまでが遠足です」

「ふにゅ」

「出て、もう寝るか」

「にゅー」

ショウに導かれるままアリスはショウの身体へ幼子が張り付くように抱き付く。
腰にまわされた腕は支える程度で、男根が奥深くまで入込んでいるので
アリスは股間から悠々と持ち上げられる。
オッパイを男の胸板で拉げさせて張付いているので湯から解放された重力も苦にならない。

アリスだけが。

「・・・別に、重いっていうほど重くはないんだけどさ。 重くはないんだけどさー」

アリスはそのまま溶けるように眠りに落ちていった。
そんな平和な1日の終わり。




セックスにおいて、
ショウはコンスタントに、隠れた背徳感がそそるのか「ながら」を好む傾向がある。
説得力は余り無いが。
一方アリスは、「ながら」も嫌いではないがハードにタベられなければ
セックスをしていると気分にならず不意に突拍子のない行動を取る。

「今日は、スライム薬飲んでエッチしたいな~~」
「OK、可愛がってやんよ。 Give me drug!」
「え? 私がスライムになるんだよ」

「その発想はなかった。

 でもいいのかい? 俺はスライムも(胃袋的に)食っちまう男なんだぜ」

「うふふふふ、今日は私がショウを(性的に)食べて あ げ る ♪」

薬を呷ったアリスの姿が、丸で氷像のような蒼い透明感のある、
しかし柔らかさを備えたヒトガタになる。

今、アリスが身に纏っていたのは肩帯紐で吊り下げるタイプのワンピースだが、
その肩帯紐がアリスの身体をすり抜けて通過しストンとワンピースがストンと床に落ちた。
白くノッペリと飾り気のないパンツも流動のため勝手にスルスルと脱げて床の上に落ちる。

形はアリスそのもの。
しかし蒼いゼリーのような身体は向こう側が透けて見える。
身体の中も透けてみえる。消化器こそ分らないが、
股間から臍奥へと繋がる細い筒状の空洞は性器の空洞だろう。
動かずともプルンプルンと揺れているゼリーのアリスッパイの胸の奥には柔らげで赤い核。

「うわっ、やべっ!! アリスライム、マジで美味そう!!」
「っ!!?」
後にアリスは語る。
「あの時のショウの目は完全に素の捕食者で、
 本気で食べられちゃってもいいかなって思った」、と。

「んで、如何するんだ?」
「・・・如何しよう?」
「おいっ!!?」

全裸になった男の上に、オンナノコの形をしたスライムが乗る。
普通のオンナノコならぬヒンヤリとした感触に男は鳥肌たつが、
オンナノコの形の中に透けて見える男根は、幹は下へ扱くような、上は吸い上げるような
流動によって萎えることを知らないところか急速に充填されて赤黒くなっていく。
「ねぇ、きもちいい?」

「ああ、凄く気持ちいいぞ。 アリスって今どんな感じ?」

「う~~ん、脳と心臓を1つにした感じの核で身体を操ってる、みたいな?

 核・・・触って見る?」

アリスライムの手に誘導されて
男の手が勝手にプルンプルン揺れているオッパイに触る
留まらずヌルリと沈み込んでいく。

そしてついに、男の手がアリスライムの最初よりも赤みを増した核に接触した。
アリスライムを構成しているゼリーと異なり、
シリコンゴムのようなツルリとした触感と柔らかなゴム鞠のような弾力。
「あんっ!!?」
「お?」

「・・・そこ、私の大事な処なんだから、優しく、して」
「おおう」

ショウは、アリスライムの中に両手を入れて核を両手で抱え包むと
撫で刳りなでくりナデクリ撫で刳りなでくりナデクリ撫で刳りなでくりナデクリ

「ああっ、わ私、私が撫で回されてるぅ~~~」

アリスライム全体のゼリーが不規則に流動を起こし、
オンナノコの形全身表面が波打つ。

アリスライムの核が興奮,発情を示しているかのよう一層赤みを増す。

男根に刺激を与える流動はアリスライムが制御していたのか、
不規則で乱流になってしまっているが、
アリスライムの悦楽の表情に興奮した男根亀頭の狂暴にはったエラに
流動が引っ掛るので全然問題無い。

「大事な核を撫で回されるってどんな感じ? ねえ、どんな感じ?」

「わ、私が、ショウの手の中で、クリュクリュって、クリュクリュってぇ~~~」

アリスライムは気付いていないが、核が赤みを増していくにつれてその位置は
ショウが引張下していないにも関らず自ずと下へと降りてきていた。
最初は心臓の位置にあったものが、触られ始めた途端に引き寄せられるように下へ下へ。

「じゃあ、大事な核におちんちんを擦りつけられるってどんな感じ?」
「っ!!?」
ヌプッと、核が男根の先に刺さる。
否、刺さりはしないが、グニッと減り込み、その弾力で押し返される。

「し、しゅごい」

これこそトロトロのアヘ顔というに相応しく目尻は下がり唇端からは液が零れ、
実際にショウの腕をもっていたアリスライムの腕はとろけて胴体にくっ付いており、
今は使い様のない脚も解け、人の形を保っているのは頭から胴体に太腿ぐらいだ。
遠目では大きなスライムが立っているようにみえるだろう。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
核が男根の先にドリブルされるごとにアリスライムから嬌声が零れ、
氷が少しづつ溶けるかのようにアリスライムから甘い甘い液が飛び散る。
核の赤みもこれ以上赤くなりようがないくらいい赤く、
寧ろ絶頂へのカウントダウンを示すように光を発し点滅しはじめていた。

「アリス、俺、いつでもいけるぞ」
「うんっ、かけてっ わたしのかくにかけてっ、
 わたしのだいじなところにしょうのせいえきかけて」

核の男根へのドリブルが、赤く発光している核を男根に捻り込むかのような動きへ。

ドビュッ!!?
「うきゅ!!!」
第1射で、赤く発光する核が一気に白濁に包まれる。

ビュルルルルッ
「~~~~~~~~~~~~~っ」
続く射精で恍惚のアリスライムの蒼い中へ白濁が広がっていく。

アリスライムが透明な蒼から白濁に染まるのはさほど時間は掛からなかった・・・

スライム薬とは、姿を一時的に不定形状態にする薬である。
一時的である以上、時間が切れれば元の姿に戻る。
その時異物が中にあれば弾き出されるのだが、吸収可能なものは収集されたりする。

今回、アリスライムは騎上位で精液に染まった余韻に浸っている間に
時間が切れてしまった。
ショウの手はアリスライムの中から押出され、男根はそのまま膣に包まれた。

アリスは力つきてスライム以上にスライムのようにペチャリとショウの上に崩れ倒れる。
全身をビクリビクリと痙攣させている様は小さな絶頂を続けているようにすら見える。

「わたしのからだの、さいぼうひとつひとつにまで、
 しょうのせいえきが、しみこんでるの」

「・・・アリス?」


「しゅごいの」



直後、アリスのレベルが60半ばから一気に70代に到達していたのは
誰にも言えない秘密である。




アンデットのスケルトンとであった事により
非生物系は一撃必殺が出来ないという弱点足り得ない弱点にショウは一層危機感を持った。
ゴーレムは鈍足で弱点も明白だが、もしスケルトン系よりも小さく以上のスピードを持つ
非生物系魔法生物モンスター 例えば、ガーゴイルやダンシングウェポンが出てきた時
苦戦することになる。となればマグレ当たりでは済まされず、確実に被弾していく。
そして、その時は皮肉にも目前だ。

 切り札を封じられ・・・ 弱点を攻められる・・・

 正しく一方塞がり・・・ 破滅への1直線・・・

 ジリ貧・・・ これが 絶望・・・・・・

家のソファーで一人座し悩むショウの平々凡の顔が心なしか目が三角に尖り顎がしゃくれ、
他に人はいないはずなのに ざわ・・・ざわ・・・ と音が聞こえてきたり。

 でも・・・ 俺は一人じゃない・・・

 アリスがいる・・・ 二人で出来る・・・

 スキル外スキルと合わせて・・・

 これが 唯一の活路・・・

「ショウ~~、見て見て~~、新しい私の聖騎士装備~~」

 ダメだった・・・

 これが 本当の絶望・・・

「えっ、なんで泣き出すの!!?」
「それ、装備ちゃう。 ただのネタ、エロアーマーや」
「違うよっ!! エッチだけどちゃんとした装備だよっ!! ほらステータスっ」

「うわっ!!? マジでスペック高っ!! 嘘くさっ!!」

この時のアリスの装備を端的に表現すると、
お臍ところか腹横の笑窪まで見えるスケスケ赤いチューブトップハイレグ水着だった。
肋骨からオッパイ下から支えるようにビスチェ状の装甲で覆われているが、
オッパイ上半分から肩,背中もほぼ丸だし。
股間もIバックな装甲で護られているが余りにも局部過ぎて煽情的でしか意味がない。

一応四肢は膝上,肘上まで装甲で覆われ、首周りと肩にはマント止めの装甲があり、
マントもあるのだが、如何見ても装甲の量と防御力の釣合いが取れていなかった。

「装甲の部分はミスリルをオリハルコンメッキだし」
「無駄に豪華!!?」

「このスケスケの部分だってシッカリと聖骸布なんだよ」
「どんなエロ聖人だよっ!!?」
「娼婦聖女。
 他の聖骸布だと、竜殺しとか、処女しか使えないとか、男しか使えないとか」
「Oh・・・」

「それでね・・・この装備したままセックスするとSPがストック出来るの

 だから、セックス、しよ♪」

オンナノコが身体を捩らせて上目使いでおねだり。
定番とはいえ、定番だからこそ、これで猛らない男などいようか。 断じて否、猛る!!

エロ大明神光臨
「エッチな格好してる上にセックスするとSPがストック出来るやてぇ~~?
 エロエロな聖騎士さまやなぁ。 寧ろ、性騎士さまやなぁ」
「きゃ~~~♪」

アリスが全然隠されていないハーフバックのプリンプリンお尻のを振るのも一瞬、
お尻をムニッと摘み上げられて前につんのめり
偶然そこにあったテーブルの上に上半身が乗り上げる。
逃げようにも剥き出しの背中を卑猥に手がピッタリムニムニ張り付いて置き上がれない。
何より、股間を覆う装甲をグリグリされて腰から力が抜けて行く。
「あんっ・・・あ・・・くふぅ」
「ん~~? なんや? コレとれへんの~~?」

「そ、それ、尿道と膣に器具挿入して固定してるの」

「ふんっ!!」
「きゃうっ!!?」
強引に其処を剥ぎ取れば、装甲の裏の股間の部分に布はなく紐二本渡されているだけ

さっきまで器具のはいっていた陰唇の膣と尿道口は口を開け勃起した陰核も曝された。
柔らかげにアナルがピクピクと盛り上がっている。
「まずは、性騎士さまを逃れられんように楔でも撃ち込んどこか~~」
「ん゛っ・・・」

性騎士アリスの膣に深々と男根を挿入し、肩を掴んで上半身を強引に引き起こす。
仰け反れば乳甲からオッパイが零れてしまいそうだが・・・

「んで、このオッパイは如何なっとんや~~」
「カップの 中の 穴に 乳首を 入れて 固定する けど」
アリスが何らかの操作をしたのか、ガチャガチャされていた片方のカップが鎧からもげる。
乳首が勃起して穴につっかえていたからか外れる時にオッパイが少し引張られたが。
もう片方のオッパイのカップならぬ半カップはくっついたままだ。

背中や肩の剥き出しの肌にしゃぶり付く。
それだけで性騎士アリスの身体がビクビクビクっと戦慄く。膣がキュッとしまる。

「性騎士様、こんなエロい鎧で戦えるんか~~」
「た、戦える、もん」
「そういや、防具だけやのうて武器も用意してあるんか?
 ホレ、身体だけは支えたるさかい、出してみ~~」

呼び出されたのは、ミスリル製の等身大剣。
聖騎士の制限で+補正にしてもスピードが落ちる重量制限ギリギリで盾も装備できない。
しかし、聖属性の重量武器なのでアリスでもスケルトンも一撃粉砕出来るだろう。

 闇の中・・・ 一筋の光明・・・

 繋がった・・・ 希望が・・・

大剣を構える聖騎士アリス。
しかし、後ろから臍下が盛り上がるほど犯され、陰核・尿道を穿られ、
剥き出しの片オッパイはもてあそばれ、肩から首にかけて食まれている。
プルプルと大剣の先が下がってくる。

「ホレホレ、この程度で剣落としとったら戦えへんで~~
 モンスターに犯され行くきか~~。

 ゾンビに毒の腐った精液塗れにされるで~~」

「っ!!?」

「ゴーストが擦り抜け攻撃で、子宮鷲掴んだり~~」
「んふぅっ!!?」

「マミーにオナカの中から汁吸われて~~」
「あっ・・・あっ・・・」

「性騎士アリスはエロゾンビになって、
 ドラゴンゾンビと末永くセックスするのでしたとさ。

 性騎士アリスはエロゾンビやから自分より大きなチンポ挿入されても平気やし
 ほ~~ら、オナカの中で腐った子宮もドロドロになってぐっちょぐちょぐっちょ
 皆大好きエロゾンビのアリスはドラゴン専用のオナホール♪」

「~~~~~~~」

その手から落ちてカーンと音を立てる大剣。
ビクンビクンと激しく痙攣したあと完全に力抜ける肢体。
どうやら、言葉責めで果ててしまったようである。

「・・・まぁ、俺がそんなことさせないけどな。

 ほんまエロ可愛え娘やのう。意識放棄してワイに身体玩ばせるなんて・・・
 まぁ、起きとったら起きとったで玩ぶけどな~~~

 ゲェー―ゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッ」

性騎士アリスは気絶している間にペロペロと邪鬼ショウに犯し尽くされ
毎度通りに精液ボテにされてしまったのは些細な問題である。
このエロ装備がボテ腹対応を証明し、SPストックが充填されただけなので。




70階層へ向う前に立ち塞がるボス ドラゴンゾンビ。

立ち向かうのは二人。
赤黒い血染めのような戦装束を纏い炎の刃と白刃を備えた『真・絢爛舞踏』ショウ。

新たな紅の装束を身に纏い、勇ましく等身の大剣を聖騎士『真紅』のアリス。
スケスケ赤いチューブトップハイレグ水着なエロ装備なのはかわらないが
当初より変更・改良が加えられていた。
例えば、マントは戦いの邪魔にならないよう背中の露出を隠す程度に切り詰め、
前は開いてハイレグが見えるもののオシリ下半分が隠れるスカートが付いた。
見えない処にも『内部』に改良が加えられ、容量と+補正が上がっている。
つまり、より可憐に、露骨さを抑えてよりセクシーに。

「アリス、いけるか?」
「うんっ!!」
返って来るのは頼もしい返事。見れば武器を構えた勇ましいばかりの姿。

しかし、ショウは知っている。寧ろ、その手で装着させたことも1度や2度ではない。

その股間の三つ穴にしっかりと挿入された器具を。
アナルプラグは太さこそソコソコだが長さがある上に返しのエラがボコボコと
狂暴な造りが腸性器の媚壁とフィットして抜くのがタイヘンなくらい一体化する。
プルンプルンとオシリを震わさせながらアナルプラグを挿入し、
それにガチョンと肢体を震わさせて膣挿入の少し曲った指の張子が立つ前張装甲をつける。
前張装甲の一番前の穴に棒を挿入し尿道を貫けば漸く装着完了。

だというのに、そんな痴態を感じさせず凛々しく立つアリスは一層興奮を誘い

 カットカットカットカットカットカットカットカットカァー―――――ット!!!

「とりあえず、ドラゴンゾンビはぶっ潰す。 まずは」
「了解っ!!! 『ホーリーウェポン』」
ショウの持つ白刃 マサムネに清浄を感じさせる蒼い燐光が絡み付く。

愚鈍ながらドラゴンに相応しい威圧とゾンビの恐怖・嫌悪をもって
腐汁・腐肉を撒き散らし両腕を振り上げるドラゴンゾンビに、
二人は左右から襲いかかった。

その一撃、当たればHPをドレほど削られるか分らない痛打だろう。
だがしかし、当たらなければなんてことはないのは道理。
二人をもってしなくても、ドラゴンゾンビは負けようとしなければ負けない相手だった。

ドラゴンゾンビのHPが削り切られ、
断末の憎悪を感じさせる雄叫びをあげつつ倒れ伏した躯から腐った肉が流れていく。
腐った肉の中から現れるのは赤黒く汚れた白い骨。

瞬く間に腐った肉は消え去り、
骸骨の空っぽの眼孔奥に灯る赤い光は生けとし生ける者全てへ憎しみを放つ。
アバラ骨の胸腔の中には呪いが集まったかのような黒い靄が収まる。
竜の骨格が、生前以上の軽快な動きでもって立ち上がった。

「腐ってたからガラスープもとれねーな」
骨だけになってしまったためか竜そのものよりも攻撃力は低そうだが、
棘つき棍棒のような骨腕の一閃は以上に早く鋭い。
だからといって当たってやる道理などなくショウもアリスも危うげなく回避する。

回避ついでに二人とも斬りつけているが・・・HPは全くへった気配はない。
骨にも表面に傷がついた程度だ。

「アリス、後方で精密射撃。狙いは目の赤い光」
「了解」
アリスが下がった事でスケルトンドラゴンの標的はショウ一人に。
右から左からくる骨腕の一閃を時には伏せ潜り、跳び避け
大きな顎には寧ろ懐へ跳び込み避ける。

スケルトンドラゴンの注意がショウ一人に向い、アリスは悠々と準備出きる。
その手に魔法使い職のような杖は装備できないもののアナルプラグが代りに以下省略。
用意するのは牽制のようなまどろっこしいものではなく、
一撃必殺すら狙える対個決戦攻撃魔法。
その手に光の槍が形作られ、アリスのジャージで振り被った槍へ更に光が集ってくる。

ショウに踊らされたスケルトンドラゴンが噛み付き攻撃で空を噛み、大きな隙を作る。
「いけっ!!」
蹴り足が空を裂きスカートが捲り上がってオシリが見えてしまうことも構わず
聖騎士アリスによって投擲された光の槍は一条のセンとなって
スケルトンドラゴンの眼孔へ吸い込まれた。

思わず仰け反るスケルトンドラゴン。
アバラが顎のように開かれ、胸腔の黒い靄が無防備となった。
「『クリムゾン・ラッシュ』」
そこへ放たれるのは、跳び込んで来たショウによる蒼き光を纏った白刃の紅の乱舞。

ガリガリガリガリとクリムゾンドラゴンのHPが恐ろしい勢いで削られて行く。
フィールドモンスターならオーバーキルもいいところの必殺攻撃を
弱点らしい箇所へダブルクリティカルヒットなのだから同然だろう。
その快進撃も、あと2,3削りといった処で止まってしまった。

 GYAOOOOOOOOOO!!!!!

「きゃっ!!?」
頭が半分欠けて胸腔の黒い靄も随分へったスケルトンドラゴンから放たれる咆哮に、
アリスは身体が吹飛ばされそうになって思わずたたら踏む。

其処へゴロゴロゴロゴロと転がってきたショウは、
アリスの脚に抱き付いて止まる事が出来た。
「うぐぁ~~~素で頭がクラクラする」

追撃に直備えばと、ショウはアリスの脚を這い登るように身体を支えに立つ。
途中、太腿に指を食い込ませたり、お尻を掴んだりしてしまったが問題無い。
何故なら、アリスは偶然股間を強打されていたが今はシリアスで真剣な素面顔だから。
「いけそう?」
「思いっきりノックバックされたが、ダメージもらったわけじゃないからな。
 俺じゃなかったら五感封じられて混乱してたぜ」

「如何するの?」

「することはさっきと同じ。 俺が踊って」
「私が撃つ」
「警戒してるかもしれないから、死角で準備な」
「了解♪」

追撃をかけてこないスケルトンドラゴンは警戒しているのか、
否、打って出て来たショウへ頭を振り被り咆哮の発射態勢へ。

 GYAOOOOOOOOOO!!!!!

放たれたのは、先と異なり空間が歪んでみえる透明なレーザーのような衝撃波。
先のスタングレネ―ドのようなものではなくコチラが想定内なので
ショウは地面との間に頭から滑り込むように回避、
その勢いのまま地を這うようにスケルトンドラゴンとの距離を縮める。

ゴキブリのようなその動きに嫌悪したかはわからないが、
地を擦るような骨腕の一閃にその姿は残像のように掻き消えた。
弾き飛ばしたわけでなく消えてしまった敵にスケルトンドラゴンは右へ左へ探し回る。
アリスの姿を一瞬視覚に捉えたが、攻撃有効範囲外なので対象外。
マップレーダー的にいうなら自分と敵が重なっているので、
すぐ其処にいるということなのだ。

だが、蒼き光を纏った白刃は直に探す必要がなくなった。
何故なら残った片目?の視界にその姿が逆さで捉えられたから。
「屍は屍らしく土へ朽ちて肥しにでもなってろ」

ザクリと蒼き光を纏った白刃が迫る光景がスケルトンドラゴンの捉えた最後の光景だった。

視界奪われ、スケルトンドラゴンは其処にいる気配を潰そうと暴れ回る。
「ヘイヘイ、何処狙ってんだ」

目障りなソレを弾き飛ばさんとスケルトンドラゴンはブレスを放とうと

「『クリムゾン・ラッシュ』」

それは、深紅竜の牙から鍛えられた真・紅牙刀が放つ紅の乱舞。
アバラの一部を砕き散らす、が、スケルトンドラゴンのHPを削るには至らない。

「アリス、GO!!」
「いっっっっけええええっ!!!」

しかし、胸腔に収まってアバラに護られていた黒い靄は露出された。
ニ度、聖騎士アリスによって投擲された光の槍は一条のセンとなって骨竜を穿つ。

 GYAOOOOOOOOOO!!!!!

と、断末魔か最後のスカシッペか、咆哮のその威力に自身も砕け散って行く。

ここに、ドラゴンゾンビに続き、スケルトンドラゴンの討伐はなった。

「ゲホっ!! ガハッ!!? ゲホっっ!!!

 だから土へ環れってんだ。 カルシウムのくせに塵になるな、塵に。」

スケルトンドラゴンの咆哮で地面に押しつけられたショウは、
頭から塵埃を被るはめになってしまったわけだが。
寧ろソッチのほうがダメージが大きいのだからスケルトンドラゴンも報われないだろう。

ともあれ、ショウはドロップアイテムを確認し・・・・・・

オンナノコ座り惚けているアリスの姿があった。
ショウが前衛で頑張っていたこともあり、アリスにはダメージらしいダメージなど
あるわけがないのに、あるいは呪いにかかってしまったかのように
「あ、アリスっ!!?」

「・・・あ、こしぬけちゃった」
「What?」

「だって、ショウ、

 わたしのおまたにてをおもいっきりぶつけたんだよ?

 くちからとびだしそうなくらいすごかったんだよ? 

 めがちかちかしたんだよ?」

アリスの身体が戦慄き甲と床がぶつかり合ってカチカチなる。
それは怒りのためではない。

肌が上気し、目は潤み、吐息が切なげで甘いのは性的な歓喜のせいだ。
戦闘中ということで我慢に我慢し、倍でドンらしい。

襲いますか?
  Yeeeeees!!!
→ Nooooooo!!?

「残心、残心。 先ず帰るぞ~~」
「え~~~~」

「こらこらオッパイアーマーを外すな。寝転ぶな。

 背負うのがいいのか? 肩車がいいのか?」

発情冷め止まぬまま意味が分からずキョトンとするアリス。
だから物欲しげに首を傾げるな、と(ry

とりあえず、アリスに手をとらせて引張、立たせる。
膝がガクガクしているのか、シリアスでないので直にへたり込みそうだが
ショウがそれを許さない。

「きゃっ・・・きゃぁ~~~~♪」
アリスの股の間に頭を突っ込み、肩に乗せるように身体を起こす。いわゆる肩車。
男にしてみれは、オンナノコのムチムチのフトモモに頬をスベスベできるので

これはいいものだ。

アリスにしてみても、今更いい年して肩車もなく
けれども何時もよりも安定して高い視点に想わず童心に返り、
エッチな気分なんぞ何処吹く風。

「あっ・・・髪がチクチクしてショウの頭おっきぃ。しょうのにほい・・・」くんかくんか
「こらこらこらこら、人の頭で発情すんな」

・・・でも、なかった。
ドット、おはらい。








ありえないけど、もしかしたらIF

襲いますか?
→ Yeeeeees!!!
  Nooooooo!!?

もう、準備オッケー カモーン♪とばかりに発情しているオンナノコにオネダリされて
我慢出きる男はいようか? 否、いるわけがない。

無防備に肘膝を地面についてオシリを突出したアリスは頭だけ振り返った其処に、
影で隠れてしまった男の顔に爛々と輝く双眸を見た。

「んっ・・・」
尿道を貫いている棒を引き抜かれて、アリスから上擦った声が漏れる。
尿道の用の棒は細いながらに元々性器でない尿道や膀胱を傷つけないよう
先端が丸く膨らんでいるのだが、それが膀胱の出入り口や尿道に引っ掛ってくれる。
それだけでも快感を得るには十分なくらいに。

はずされた前張装甲の中は既に愛液でびしょ濡れだ。
そもそも膣挿入用器具の曲った指のようなソレは引っかかって外れ難くさせるよりも、
Gスポットを攻める造りになっているのである。そんなものを挿入して動けば当然・・・
素面の顔を顔をしてとんだ恥女、聖騎士ならぬ正しく性騎士。

オシリの間、アナルを丸く開けて器具が頭を頭を覗かせる。
大きくボコボコした表面のソレはアリスが幾ら気張ろうと腸性器の壁に引っ掛って抜けない
ところか長さ故に蠕動運動に逆らい媚壁を擦り気張るほど脱糞の快感が生じてしまう。
一番抜きやすいのは、アリスがアナルの力を抜いて他の人に抜いてもらうわけだが、
腸性器の媚壁が張子に張り付くので相応の快感が生じてしまう。
シリアスでなければ使えないし、エッチな気分な時には主食足り得る代物だ。
現にアリスも絡み付いた腸性器の媚壁から愛液を纏わせつつ引き抜いてもらうだけで
脚からオシリのみならず全身を戦慄かせてしまった。
パックリ口を開けたアナルの奥には、美味しそうなピンク色に捲れ上がった媚壁が見える。

「ああっ、すっ・・・ごいぃ」
処が処だけに生命の本能か、
アリスの膣を子宮にぶつかるほど犯してきた男根は何時も以上に狂暴で逞しい。
男根亀頭のエラが掻き出す勢いで膣の媚壁を蹂躙する。

一方で、開いたままのアナルにも深々と指が挿入されて背骨を擽ってくる。

上半身が地面にへたるほど快感に力が抜けてしまったアリスが出来るのは、
ただァ~ァ~嬌声を奏でるだけだった。

だから、アナルを人の指では届かない奥まで擽りはじめた時は
毎度通りに何か新しいオモチャを持ち出した程度しか想わなかった。

しかし、アリスがソレしか知らない男根の形が変わり始めた。
幹から生えてきた触毛が膣の媚壁に引っ掛り一層の刺激を齎してくる。
男根亀頭の縁からトゲトゲが生え媚壁にスパイクが如く刺さり逃げることを許さない。

「っ!!? ・・・え?」

振り返ったアリスが捉えたのは人と竜が交じったようなモンスター。
しかし其処には恋人の面影があり、肉体が収まり切らず破れているものの
さっきまで身に纏っていたモノである。

 イビルドラゴン

特殊希少アイテムをもっていた獣化ショウがボスのリポップ時にいたために起ったバク。
バイOハザードのタイラント的な邪竜が生まれた瞬間だった。
とはいえ、何時もアリスが美味しい食べたいと公言憚らないショウの愛が残っているのか
長い舌で柔肌を舐め回していても狂暴な牙が生え並び一口で頭を食らえそうな顎で
噛みついて来ることはなく、剣のような狂暴な爪で傷つかないようにしながら
元さながらの愛撫してくる知恵とテクニックを見せる。

「そ んな・・・いやぁ。あっ・・・あっ・・・でも、きもちいぃ」

アリスの理性が叫ぶ。
モンスターは倒さなければならない。

だったら自分もモンスターになっちゃえばいいじゃない。

ゴプッとアリスの胎を満たす精液。
それは命の雫ではなく、人の命を奪い死者を死して動かす猛毒。
性質の悪い病のような悪寒と発熱がアリスを苛み、身体の動きを縛る。

「あっ・・・」

HPが見る間に減っていく。

「あっ・・・」

胎に精液を注がれれば注がれるだけHPが奪われていき・・・ゼロへ。

「あ   」

そして、アリスの意識は絶頂と共に虚無へ散っていった。

HPがゼロになったにも関らずアリスの身体は光へと散ることはなかった。
その肌が健康的な褐色から腐った肉のような灰青へと染まっていく。
水も弾きそうなピチピチの新鮮な肌が、
幾らでも水を染み込みそうなシットリとしたものへなっていく。
ピクピクと脈動を起こす肢体。しかしHPは0のまま回復したわけではない。

頭を上げたその顔は何処か虚ろに、濁った瞳と半開きの唇から漏れる呻き声は
ア゛~ と渇望に喘ぐ亡者のごとく。

アリスからプレイヤー表記は消え、新たなモンスターが生まれた。

 ロイヤルゾンビ ダークナイト『アリス』
プレイヤーを一撃でオーバーキルしえる強力な攻撃力と
ゾンビにはありえないほどの敏捷性を備えたイレギュラーなボス級モンスターも、

色に狂った今の頭では、
イビルドラゴン専用の愛玩モンスターでエロゾンビでしかなかった。

アリスがゾンビになってしまったことにより、
イビルドラゴンも抑制を解き放ち在るべきイビルドラゴンへと姿を変えていく。
そのサイズをドラゴン相応の大きなものへ。

当然、その男根も巨大なペニスへと変わっていく。
人間の女なら身体が裂けてしまう代物を受け入れるため、
ペニスの変化に合わせてゾンビアリスのオナカの中も変化していく。
最早必要無い内臓はドロドロにとけ、腹腔そのものがイチ性器に。
恥骨の前の結合部も簡単に開閉するので、
イビルドラゴンの巨大なペニスを容易に受け入れ、ソレでも即フレキシブルに動ける。

在るべき姿となったイビルドラゴンの初射精に、
巨大なペニスで歪に盛り上がったゾンビアリスの御腹が臨月のように
それ以上に膨れ上がるのも一瞬、口からダパダパとはき始めたのは
イビルドラゴンの猛毒精液だ。
エロゾンビアリスの身体には血の代りにイビルドラゴンの猛毒精液が流れている今更、
吸収しきれない分は口から出すかオッパイにしてイビルドラゴンに吸ってもらうしかない。

人間であろうとモンスターになってしまおうとセックスばかりしている二人だった。


ある日突然姿を消してしまった二人。
だからといって世界は止まるわけではなく、攻略をやめるわけにはいかない。
アナスタシアは妹弟を失った哀しみに心を凍り付かせ攻略に邁進する日々を起る。
そして60階層ボスの元へ辿り付いた。

しかし、其処で待っていたのは、以降偵察パーティーも殲滅され
一切情報が入ることがなかったドラゴンゾンビではなかった。

以上に兇悪狂暴なイビルドラゴン。
人のように座す竜の巨大なイチモツを当然のように平然と身体に収めているのは
装備こそ薄汚れているものの嘗てのオンナノコの面影そのままのモンスター。

「ばかな・・・」

情事を邪魔されたことに怒ったのか、ゾンビアリスの表情が惚けから不機嫌な感に変わる。
それにイビルドラゴンもまた仕方が無いといわんばかりに腰を上げた。
2体は交わったまま戦う、と。

「ばかな・・・」

一人、また一人とパーティーのメンバーがイビルドラゴンの剣指によって、
イビルドラゴンのペニスで穿たれフィギュアヘッドの如きゾンビアリスの
剣や魔法によってアッサリと殺されていく。
レベルではとてもとても太刀打できない力の前に少数精鋭など張紙すらならず・・・

「ばかな・・・」

残されたのはアナスタシア唯一人。
イビルドラゴンの助けを借りて、巨大なペニスを抜き放ったゾンビアリスは、
アナスタシアを一瞬で無力化拘束。
そこへ巨大なペニスを突き付けてくるイビルドラゴン。
丸で二人で奉仕しろと、 アナスタシアも仲間になれと言わんばかりに。

「ばかな・・・」

しかし、アナスタシアにはその誘惑に逆らえる力も術も、意志力もない。

ロイヤルゾンビ ダークナイトがもう一体生まれるのに然程時間は掛からなかった。


 BAD END


○ 邪竜 イビルドラゴン
最強最悪のイレギュラーモンスター。特筆すべきはその強さのみならず
体液によってプレイヤーをジョブクラスを持つロイヤルゾンビの眷属に変えられる事。
もっとも、 イビルドラゴンが男(雄)なので女しか眷属にする気がなく
大概の男は唯のゾンビになり、そのゾンビによってゾンビが増幅する使用。

ゾンビ感染がプレイヤー,MOB関係なく猛威を揮う一方で、
動き出したイビルドラゴンによってラストボスまで攻略され一抹の夢云々カンヌン。



[35576] ウルトラ夢想編(戯書グロ?注意)
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:5c78b894
Date: 2012/11/08 17:00
ささやかな日常の、何気ない雑談。それはアリスの一言から始まった。

「私、面白い夢を見たの。 私がウルトラマンみたいになっちゃうんだけどね」



登場配役
ウルトラガール:アリス
ウルトラレディ:アナスタシア
男1,2,3,4・・・・・:ショウ
怪獣,ワーム,超能力星人ズ,バグ,その他諸々:ショウ




地球は今、危機に見回れていた。
本来なら目覚めるはずがないのに悠久の眠りから目覚めてしまった先住者達。
何が目的か宇宙よりやってくる招かざる来訪者達。

しかし、地球は見捨てられてはいなかった。
どこからやって来たか正義の女神 巨大ヒロイン ウルトラガール。
巨大でありながら美少女のオンナノコらしい身体のナリも露に、
銀色の肌を彩るのは局部を指し示したり身体の凹凸を際立たせる赤いデルタパーターン。
見事ままでに前をむく半球のような乳房の間の上にはカラータイマーが輝く。

『でゅわっ!!!』
勇ましく剣手を構えるその先には、筋骨隆々というの相応しい赤の王の異名を持つ怪獣。

「いつも思うんだけどさ、ウルトラガールってポディペイントと同じだよな。
 ほら、乳首立ってるの見えるし、乳輪も分るし」
「デカいマンコなんて、膣口とクリトリスがあるのまで分るぜ」
「バカ、おまえ達こんな処で見てたら潰されるぞ」
「「彼女に潰されるなら本望だ!!!」」

ウルトラガールだってそんな人間を態々潰したいとは思わない。
そのウルトライヤーは野次馬の戯れ事など聞こえなかった。

幸いにして、怪獣はその場に立って動かず、その周囲も一暴れ出来る程度に人はいない。
『へあっ!!』

走る勢いそのままにウルトラガールは怪獣へ
マンコがクパァと開くのも構わず跳び蹴りを撃ちこむ。
が、人が巨大で固いものに行なったような撥返しに、
ウルトラガールの方がダメージを受けて地面に落ち転がった。

怪獣は、何かしたんかいな~~と言わんばかりに蹴られた場所をポリポリ掻くだけだ。

ウルトラガールは私がやらねれ誰がやるとばかりに立ち上がりチョップ攻撃

『へあっ!! へあっ!!』
 チョップ  チョップ 

『へあっ!! へあっ!!』
 チョップ  チョップ 

本来なら戦艦ですら真っ二つにしてしまうはずの威力なのだが、
怪獣には幼子が大人に対してしているかのようにペチペチと音まで聞こえてきそうだ。

「如何見ても、怪獣よりもウルトラガールの方が狂暴にしか見えない件について」
「てか、弱」
「御勤めだから大変だよな~~~」

『へあ~~!!!』
心無い野次馬のコメントなどウルトライヤーは捉えていないし、
ウルトラガールは別に涙声などなってはいない。

そのウルトラガールを哀れに思ったかイイ加減に鬱陶しく思ったかは定かではないが、
動き出す怪獣。
ウルトラガールのチョップを受けるまでもなく、
ウルトラガールの片乳房を握り股間を持って地面い向かって投げ飛ばした。

轟音を立て舞い上がった土煙が去った後の其処には、
ビルを背に上下逆で脚を開けたオッピロゲ状態で目を回しているっぽいウルトラガール。
光の当たる場所でクパァと広げられたマンコは人間の女と大差ないように見えながら、
中までも銀色で汁気もないのでやはり人間ではないとわかる。

それを見て、怪獣の股間が盛り上がる。
それは赤の王に相応しく男が崇めてしまうほどの巨大なイチモツだった。

それを、ひっくり返っているウルトラガールをドックスタイルに持ち直し、
イチモツで貫く
『へあああぁぁああぁあぁぁぁ~~~~っ!!!』

ウルトラガールの御腹が盛り上がる。
赤いデルタパターンに挟まれた臍のところまで。

「うわぁ、ウルトラレディと違って反応が初心だなぁ」
「ウルトラレディ?」
「ウルトラガールの前任。怪獣にいつも犯されコロされてたけど、
 悪の宇宙皇帝を道連れに自爆したんだって」
「へ~~」

ガッツンガッツン突上げられるウルトラガールに野次馬の戯言は届かない。
その胸のカラータイマーがピーコンピーコンと制限時間を知らせるよりも
絶頂までの時間を知らせるよう点滅し鳴り響く。

ウルトラガールはただオモチャのように犯されるしかできない。
カラータイマーの音が一層世話しなく早く鳴り響き、
もう時間切れかと怪獣はラストスパートで一層激しく動かす。

不意に、怪獣の動きが止まり
項垂れていたウルトラガールが仰け反った御腹の中からブシュルルルルルと音が鳴り響く。
その御腹がペニスでとは明かに違う膨らみを見せる。

「決まったな」
「ああ、腹ボテだな」

怪獣はスッキリ出し切ったのか、地面に捨てられるウルトラガール。
胸のカラータイマーが時間切れーとばかりに赤い発光と共にピーと鳴り響き、
音が小さくなっていくと共に発光も消えていき・・・カラータイマーは黒く染まった。
そして、ウルトラガールは霞むように消えていった。

「あれ、腹ボテされたよな?」
「ああ、されたな」
「腹ボテにされるほどの精液も持ってッたのか」




某海岸、丸でビルのように幾つも立つものがあった。
端的にいうなら蚯蚓のようなものだろう。しかし、サイズが人間を人のみ出来るサイズだ。

観光の営業妨害と嘆くべきか耕されて砂が柔かくなっていいと喜ぶべきか
人間には微妙な所だろう。しかし人間を襲うわけではないので少なくとも脅威ではない。

どこからやって来たか正義の女神 巨大ヒロイン ウルトラガール。
巨大でありながら美少女のオンナノコらしい身体のナリも露に、
銀色の肌を彩るのは局部を指し示したり身体の凹凸を際立たせる赤いデルタパーターン。
見事ままでに前をむく半球のような乳房の間の上にはカラータイマーが輝く。
『でゅわっ!!!』

しかし、ウルトラガールを恐れるように蚯蚓のようなもの 改めワームは地中へ引っ込む。
その余りもの潔さにウルトラガールは剣手を勇ましく構えたままで唖然とした。
それは決定的なまでの隙だった
『へあああっ!!?』

ウルトラガールの足元から現れたワームが逃げる間も与えず
ウルトラガールの四肢を拘束する。

そして、一本?一匹のワームがウルトラガールを真下から貫いた。
ガツンガツンと突上げるワーム。身動きできないウルトラガール。

力が抜けて犯されるままのウルトラガールは構えた体勢から
Vの字開脚に変えられて犯され続ける。

ピーコンピーコンと鳴り響きはじめたカラータイマーに
ワームの動きが変化した。
『へあっ!!? へああぁぁああぁあ!!?』

勃起した陰核も珠のようなマンコを犯していたワームが
ウルトラガールの中へ入って行くだけになる。
しかも、1本だけでなく2本目,3本目と続き、さらに入ろうと続く。
ウルトラガールを犯し入りやすいようにその体勢も寝かせて大開脚だ。


メリメリと音が聞こえそうなくらいに盛り上がってくるウルトラガールの御腹。
その御腹の赤いデルタパターンが歪に形をかえて
ウルトラガールのオナカの中で激しくのたうっているのを分り易く示す。
彼女の御腹の高さは既に胸よりも高い。

時間切れでカラタイマーがピーとなり黒く染まると、
ンつ子臨月腹のウルトラガールの姿も透けていく。
そこまで彼女の御腹を膨らませているワームの姿だけならず
ウルトラガールの子宮の姿も僅かな間とはいえ人の目に曝されてしまった。

「うわぁ、ウルトラガールの子宮って意外と普通っぽいのに良くアレだけ入ったな」
「お前は何と比較してるんだ」
「ウルトラレディの子宮。
 良く使込んでるのか意外と大きくてダブっとしてるから丈夫そうなんだぜ」
「見た事あるのかよっ!!!」
「腹ガバーって開けて犯されてたこともあるからな」





昔から宇宙人は地球へ来訪していた。
彼等がこの惑星に何を望んできているかは今だもって不明である。
都市部の一角でビルを丸で椅子のようにして座り陣取っている被り物の頭のような彼等は、
巨大ではあるものの、侵略の脅威など微塵も感じられない。
一層のこと色々とインタビューしてみたいくらいだ。
その普通っぷりに、ビジネスマンたちも避難を忘れて仕事を続けているくらいだ。

ウルトラガールが喋れたのならソレこそ侵略の第一歩と叫んでいたかもしれない。

どこからやって来たか正義の女神 巨大ヒロイン ウルトラガール。
巨大でありながら美少女のオンナノコらしい身体のナリも露に、
銀色の肌を彩るのは局部を指し示したり身体の凹凸を際立たせる赤いデルタパーターン。
見事ままでに前をむく半球のような乳房の間の上にはカラータイマーが輝く。
『でゅわっ!!!』

その登場に、宇宙人たちは慌てない。寧ろ待ちくたびれたといわんばかりに様子だ。
その宇宙人の一人へ問答無用で殴りかかるウルトラガールは、
別の宇宙人の翳す手に空中でその姿のまま静止した。
『へあ!!?』

別の宇宙人が透明な板のようなものを造りだし、面をウルトラガールへ向けた。
はや攻撃かと思いきや透明な板はウルトラガールを軽く通過してしまった。

『へ、へあ?』
ダメージが無い事にウルトラガールは疑問符を浮かべるが、
周りには宇宙人が何をしたかコレ以上なく明白だった。

ウルトラガールの身体の中が透けて見えているのだ。
その乳房は大きいながら若々しいだけあって無数にある乳腺は細い。
骨格・内臓などは人と余り変り無いようだが、消化器官は短そうだ。
そして骨盤、小さい膀胱の上には人間の女のような子宮があり
適度な太さの膣が股間へ繋がっていた。

全然身動き出来ないウルトラガールが毎度通りに、今回は宇宙人達に輪姦され、
その子宮が注ぎ込まれた精液でパンパン膨らむところまで視姦されていたのは省略。

時間切れとカラータイマーが鳴り響き・・・
宇宙人たちは犯され尽くしてピクリとも動かないウルトラガールを円陣で囲む。
空中に吊り上げ、大の字の透明な板に四肢が埋まる。

カラータイマーの音が止まり光が消えてもウルトラガールの姿は消えなかった。
丸で石化してしまったかのようにパックリ子宮の奥まで空いているマンコまでさらされて。

「すごく・・・エロいです。 でも今回の宇宙人は何がしたかったんだ?
 そもそもウルトラ姉妹って何だ?」

『ほっほっほっ、御答えしよう』

「貴方は宇宙人氏!!?」

『ウルトラ姉妹とは、宇宙の平和を護っている一族』

「な、なんだってー!!?」

『と当人たちは真剣に思っているようだが、
 宇宙は知的生命体が少なく平和以前に寂しいというのに
 態々侵略行為など面倒というのがウルトラ姉妹以外の星人万人の思うところだ』

「では、何故宇宙人は地球へ?」

『彼女達がやってくるからだよ。
 彼女達の星はかつて不幸な事故でほとんどが滅びてね
 生残って強化されたのが現在の彼女達の姿だ。
 彼女達の星の嘗ての姿を地球は非常によく似ていて好ましく思っている』

「彼女達が目的の宇宙人? 繁殖目的?」

『繁殖以前に性行為だ。
 彼女達の身体は頑丈だから死んでも死なない。呈の良い風俗だよ。
 孕んだ処で、彼女達の種族からは彼女達しか生まれない。
 そして宇宙には悪がはびこっていると独り善がりな正義が娘へ受け継がれていく。

 彼女たちも自分達が正義の名の元に男漁りして種族を繋いでいるとは
 気付いていないようだがね』

「ウルトラガールを捕まえたのは?」

『新人のコにハードプレイはいかんだだろう。だから彼女に御出座し願うのだ。
 彼女の先輩か上司・・・姉にね』


捕らえられて像のように固められたウルトラガールの安置されているグラウンドは
今や一大観光地のようになっていた。
そのグラウンドへ一条の光が降臨する。

どこからやって来たか、かつての正義の女神 巨大ヒロイン ウルトラレディ。
巨大でありながら美女らしい成熟した女の身体のナリも露に、
銀色の肌を彩るのはハイレグの紐水着の様に身体の凹凸を際立たせる
赤いラインパーターン。
タワワに揺れる巨大な巨乳の間の上にはカラータイマーが輝く。

因みに、下からみれば赤い水着のような処でも成熟しているマンコは丸だしに
中の淫核などが銀色で一層際立って見える。

『ウルトラガール、なんという姿に・・・はっ!!?』
光の針がウルトラレディの肩を穿ち、空中に現れた板に縫い止める。
更に光の針が撃ち込まれ昆虫採集の蝶のようにウルトラレディを貼り付けにした。

ウルトラレディの時と同じように身体を板が擦り抜けて身体の中をあらわにする。
乳房は大きいだけあって中の乳腺も成熟して葡萄の房の実ようにプルプルとしている。
その下腹部、身の乗った御腹だけあって子宮もウルトラガールより大きく分厚く丈夫で
良く使い込んで慣れている成熟した感が覗える。
その膣もウルトラガールのものよりも分厚く太いのはいわずもかな。
恥骨の前の結合部は簡単に開閉されてしまうのだろう。

『どんな辱めを受け様と、正義があるかぎり私達は負けない』

『では、コレならどうかな?』
ウルトラレディの声に応えるように突如現れた宇宙人の手からポロポロと落ちたものが
ワサワサと動き出す。
それは蟲だった、トゲトゲの挟顎を持ち、トゲトゲの身体を備えていた。

蟲がワサワサとウルトラレディの脚から身体へと這昇り、その身体がビクビクと反応する。

ウルトラレディの乳房に辿り付いた蟲は大木すら切断しそうにバチーと挟みを閉じた。
タワワな乳房の根元に、中腹に、先端に食い込み楕球な形を歪に変える。
ウルトラレディの身体が激しく反応するが、身動きもままならない。

膣の中にも蟲が潜り込んで行く。
膣を閉めればトゲがささり淫壁を激しく引っ掛れ、膣を緩めれば奥へ奥へと進んでいく
ジレンマ。
子宮の中にも潜り込んでいき、蟲同士で御互いに助け合って動く空間を広げていく。
前に垂れていただらしの無い漏斗を腹腔の隙間イッパイ楕円形に。
そして、ブラシのような口で淫汁をこそげ啜り・・・
自身では手の出せないオナカの中から貪られる激しい感覚にビクビク戦慄く身体。


既にウルトラレディは這々体だ。ソレが一層制限時間を縮め・・・
タイムアップに力つきたウルトラレディは消えていった。
身体に付いた蟲や中に入った蟲をボトボト落として。



今度こそウルトラガールを救わんとウルトラレディ再臨。
それを待ちうけていたのは、旧時代を思わせる無骨な人型ロボットた。
今回は最初から全快とウルトラレディは片膝ついて腕を十字に構える。

下からみれば、マンコは恥ずかしげもなく無防備に口をあけているのが見えるが
今、其処を狙うものはない。

ウルトラレディの構えた腕の十字から放たれるのは必殺のスペシャル交線。
原色のソレは避ける素振も見せない人型ロボットに直撃し見る見る吸い込まれていく。
束の間の光線照射に勝ったと構えをといたウルトラレディ。
ロボットがギギギと軋みそうな感で断末のように腕をむけ

『っ!!?』
ロケットパンチに顔を殴られて吹き飛ぶウルトラレディ
続くロケットパンチが腹に減り込みウルトラレディの身体がくの字に曲る。

ロケットパンチがグッタリしているウルトラレディの両手を掴み
吊り下げ運んでいる間に、ロボットは変形を開始した。
上半身がカパと後ろへ折れ伸びてくるのは長い棒。
その長さはウルトラレディの胴よりも長いだけでなく色々ギミックも覗わせる。
ロケットパンチはその真上にウルトラレディを運び、解放した。

落下するウルトラレディ。
そのマンコへ吸い込まれるように棒が挿入され、落下の停止と共に
ウルトラレディの頭がカクンと後ろへ仰け反る。
棒の先はあっという間に子宮を犯し、臍裏へ届いているだろう。

ウルトラレディは、局部から内臓へダイレクトな衝撃に力が抜けて抵抗できないが
ロケットパンチは抵抗させないためにウルトラレディの脚を掴んでガンガン引張る。
ウルトラレディの御腹がガンガン盛り上がる。

ウルトラレディを貫く棒のギミックも機動する。
パカッと縦4つ割れに開いてウルトラレディの膣を拡張し子宮へ風が通った。

ウルトラレディを真下からみれば腰骨を砕きそうなくらいに大きく開かれたマンコの奥に
銀色の淫壁の子宮が見えてしまっていただろう。

ロボットのターンは終わらない。棒の次のギミックが発動。
バチンと音と共にウルトラレディの腹で光は弾け、一瞬で全身へ抜ける。
仰け反って固まったウルトラレディの唇の間から煙が立ち昇り
マンコからタパァと淫汁が零れた。

再びマンコから内臓へダイレクトな電撃。
先と違い今度は威力が低いものの、ビリビリビリビリと持続性があり、
ウルトラレディの全身がガクガク痙攣する。
マンコから淫汁が零れるに留まらず、電撃で乳腺が刺激されたか
ウルトラレディのスイカップの痛々しいほど勃起した乳首から
プシップシッと射精のように母乳が噴出す。
そのカラータイマーがピィコーピピピー――ピコと狂ったように不規則に鳴り輝く。

いつもよりも長く嬲りショーを見せていたウルトラレディーは
異常に気付いた他の宇宙人により慌てて解き放たれ消えていったのは些細な問題だ。



ウルトラガールが不意に解放された。
それをしたのはウルトラレディではなく、威風堂々とした黒い鎧姿の星人。
人は彼を宇宙皇帝ダークカイザーと呼ぶ。

ダークカイザーによって在るべき処へ転移されるウルトラガール。
代りに降臨してくるのは嘗て戦った?ウルトラレディ。

『宇宙征服を目論むダークカイザー、何故生きている。
 貴様は私がウルトラダイナマイツで共に砕け散ったはず!!』

『ウルトラレディよ、貴女が復活できたなら我も復活できても可笑しくはあるまい。
 そんなことよりも未だに正義だと下らない戯言に踊られているようだな』

『正義が下らない?』

『そうだ。 
 そもそも、この宇宙には正義だ悪だと御託を並べられるほど命は溢れているのか?』

『そ、それは・・・』

『だからこそ、人々は命溢れるこの星へ惹かれるのだろう?』

『・・・・・・』

『我が軍門に下り、我が女になれウルトラレディ。
 他の何人にも手出しはさせず殺されることのないようにしてやろう』

『結局、貴様はそれが目的か!!?
 ウルトラダイナマイツで再び、諸共っ!!!
 ぐっ・・・』
ダークカイザーはウルトラレディを紳士が如く抱き締める一方で、
もう片手がウルトラレディの腹を撃つ。

グッタリと力が抜けたウルトラレディは最早、ダークカイザーのなすがままだった。

ダークカイザーを椅子に、ウルトラレディが座し背を預けている。
ウルトラレディのオナカを透かして見れば
腹腔イッパイのカイザーに膣と子宮の淫肉が絡み付いているのが見えるだろう。

ダークカイザーはウルトラレディのラブハンドルを掴み、
ウルトラレディの身体を上げて・・・下げる。
それだけでウルトラレディの頭が人形のようにガクガクと揺れる。

『所詮、女。こうなってしまっては他愛も無い・・・』

『・・・その、傲慢が』

『せめて大人しく我が軍門に下っていれば、良い目をを見れたものを。
 視野の狭い愚かな女め』

ダークカイザーはこれ以上話すことはないとばかりに
ウルトラレディの身体を上下に揺する。
ウルトラレディの頭が前後にガクガク揺れる。
スイカップの乳房がブルンブルンと揺れ、大きく勃起した乳首から液が滲む。
ウルトラレディのオナカが中で生物が暴れているかのように脈動する。

ウルトラレディのマンコからカイザーが引き抜かれると、
淫肉がカイザーに絡み付いてクリトリスが珠と震える。
ウルトラレディのマンコにカイザーが挿入されると
クリトリスもカイザーに掻き込まれ擦られ、ウルトラレディに強烈な刺激を齎す。

『あれから、正義が勝ったと己を騙し、またどれだけ犯されてきた?
 随分と子宮が発達したようだが・・・これには耐えられまい』

ウルトラレディの危機を知らせるかのようにカラータイマーが激しくなる。
ウルトラレディの上下移動は最早ズガガガがガと震動だ。

カラータイマーがピーと最後の時を告げる。
『これが最後だ。否、始まりの一撃をその身に食らうがいい!!!』

ウルトラレディにカイザーが一番深くまで挿入される。
瞬後、ズゴンとウルトラレディの身体がぶれ硬直も暫し
ピーと赤く発光しているカラータイマーの周りに白濁液が滲み・・・

ドパッとウルトラレディの胸元からカラーライマーと共に噴出すのは
ダークカイザーの白濁液。
ウルトラレディの口からもゴボゴボと精液が溢れる。

ウルトラレディの視界の中で白の中でカラータイマーが次第に赤を失っていき・・・
黒く染まる。
しかし、ウルトラレディの身体が消えて行くのが始まらない。

『自分の事だというのに気付かなかったのか、カラータイマーが制御装置であることを?

 カラータイマーを失った今、ウルトラレディは最早ただの強靭な身体を持っている女
 以上はなにもない・・・精々、我の性奴として可愛がってやろう』

ダークカイザーが消えて行くの合わせてウルトラレディも消えて行く。
虚空へ助けを求めるように手を伸ばし・・・



「ダークカイザー、なんと恐ろしいっ!!!」

『ほっほっほっ、ダークカイザーは根本的にウルトラ姉妹が嫌いなのですよ。
 正義だ何だいいながら、やっている事は地球へやってきた他星人を暴力で追い出し
 占領しているという侵略行為なのですから』

「貴方は宇宙人氏!!? それは如何言う事で?」

『ウルトラ姉妹が偽善ビッチなら、ダークカイザーは調停者。だからこそ、宇宙皇帝。
 宇宙皇帝は因縁がある上に苦渋を味合わせたウルトラレディを
 随分とお気に召していたようですが・・・結局は他と変わらないのか失望されたようで』







「・・・アリス、アナスタシアのこと嫌いにでもなったか?」

「ソンナ事ナイヨ―

 でも、偶にイジめたくなるほど可愛いよね、くけ」

「・・・(やべぇ。 俺が感染った)」



[35576] 07ura浮気?編4
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:cc25194f
Date: 2012/11/10 09:54
ショウは、コミュ障と言うだけあって自分から人の処へ行く事は無いと言ってもいい。
回復薬など限界まで持つ性質だがポーションなどはAIの店売りで十分だし、
エリクサーⅡなど個人取引なので御飯を食べがてら持って来てくれる。
武器に関しても、そんなにバカスカ造り替えたりしないし基本リスティに任せている。

そう、ショウとアリスの装備はリスティに任せている。

アリスの聖騎士の装備。 性騎士なエロアーマーはリスティが造ったものなのだ。

「りぃ~~すぅ~~てぃぃぃ~~~」
「うひああぁぁあぁぁっ!!?」
顔見知りで、なおかつ良い素材を提供して良い装備を造らせてくれるために
異性の中でもっとも好感度が高いとはいえ
幽鬼に憑かれたような恨め怨めしいといわんばかりの顔が扉を開けた其処にあれば
リスティならずどもヒックリ返ってしまうだろう。

長いスカートまで捲り上がり、凶器な白い足の根元
オッピロゲでピンクと白の横縞パンティまで曝してしまっていたり。
後にリスティは語る。
「あの時漏らさなかった自分を色々な意味で褒めたい」

リスティがハシタナイ格好をしている自分に気付き慌てている間に
ショウは半分工房の半分応接スペースのテーブルの上に
自分の家のように飲み物と御菓子を用意しておく。

「見た?」
リスティが聞いているのは勿論、
べらんめぇの姐御肌のクセに子供っぽいパンツを履いている事だろう。
しかも、オシリのサイズに対して小さい感があってピチピチだ。

「何か?」
しかし、其処は空気が読める男ショウ。
御嬢様っぽいのにエッチなアリスや、出来る女なのにビッチなアナスタシアや、
無垢を開発してしまったAIさんとエッチしているのは伊達ではない。
経験から、リスティが身持が堅い貞淑だと分る。

「・・・・・・」

「しっかし、工房ってのはいいなぁ。

 木工ぐらいは何処でも出来るけど鍛冶は何処でも出来るものじゃないしな。
 俺、昔に空き缶叩いてナイフ作ろうとした事があって」
「へ、へぇ。それで」

「結局ペラペラの刃一枚できたってオチだ。良く切れたけど耐久性がないってな。
 今となっては魚さばくのには使えそうだった」
「あんたも色々してるんだね」

ショウの雑談にコレはチャンスとリスティも乗ってきた。以外とチョロい。

「まぁ、つまらんものですが、どうぞ」
「ああ、これはどうもお構いなく・・・って、ここは私の家だっ!!!」

見た目は綺麗とは言い難いが、刻んだドライフルーツの入ったカップケーキは
生地の控えめの甘味さがドライフルーツの酸味と引き立て合い、
エメラルドの液体のような冷たい緑茶と良く合う。

普通なら、ここでリスティが慌てるような話しをして噴出させるのだが・・・
そこは武士の情け。最後の慈悲。

ショウの優しい眼差しに気付いてリスティも落ち付かない。
さっきの今の上に、心当たりがありすぎるので尚更。

「と、突然如何したんだ?
 あんたがこういう風に出向いてくるなんて初めてのような気がするけど」

「ああ、初めてだな。 用は・・・」

 ドキドキドキドキドキドキ

「・・・用は?」

「用は・・・

 アリスの聖騎士装備のアレは一体なんやワレえええあああああっ!!!!
 アレはプレイスーツ言うて、装備とはいわんのじゃあああああっ!!!!」

ミノさん級のタメを作って、イケメソが憤怒のヤーさんに変わる恐怖を御察し下さい。

「みぎゃああああああああっ!!?

 アリスがどうせ作るなら、あんたが喜びそうなものをってぇ。
 私だってあんなのアダルトギルドの仕事したくなかったんだよぉ。
 アリスがあんなに御バカだったなんて、私だって思わなかったんだよぉ。
 あんなに露出が激しいのにあのスペック、私がワケがわからないよぉ」

「・・・・・・はぁ~~、既にあるものは仕方が無い」
女の子が転げ逃げて部屋の小動物の様に小さくガタガタ震えられたら、怒るに怒れない。

もう虐めない?苛めない?とばかりに様子を伺うのは萌えるから(ry

「さて、次のクレームだが」
「ひいいいいぃぃぃぃ」
「露骨過ぎ」

「・・・え?」
小動物が未知に遭遇して混乱しているように首をかしげない。萌(ry

「だから、改良を要請する。
 もう少し色気を抑えて、具体的には隠れた処をモット過激に」

「あんたもかあああああああああっ!!!?」

「だぁれっ、ピンク縞パン娘っ!!!」

「みぎゃああああああああっ、ヤッパリ見てたあああああっ!!!
 あんたを殺して私も死ぬぅ~~~」

ハンマーを振り回そうとしているリスティがショウに取り押さえられています。
暫く御待ち下さい。

「パンツ見られた程度で何時までもグタグタいうなら、犯すぞ?」
「っ!!?」

「っていうかアレ、本当に使えるのか? 使わせるのか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。
 アリス、今はもう精液ボテの上に勿体無いって『栓』して赤竜狩りするくらいだから
 もっと過激にしても大丈夫」

「精液ボテ・・・『栓』・・・、私の知らない世界だ。あんた達いつも何してるんだよ」
「何ってナニ。 セックス」
「いうなーっ!!!」

「はっはっはっ、若いカップルなら毎日当り前だぞ~~。
 ヤリはじめた頃なんて、朝昼夕晩でも足りなかったし」
「もうやだ、このバカップル・・・」

「冗談はさて置き」
「冗談じゃないよ」
今、二人の目の前には裸のアリスの姿がある。
3Dモデルを簡単に用意できるのはあり難い処なのはさておき。
そのアリスの姿に聖騎士装備 もとい、性騎士装備が装着され、ショウの手で弄られる。

「こんな感じでどうよ?」
「うわっ、防御力は変わらないのに俊敏性が上がった!!?
 しかもコッチの方が見た目がいい!!」

「んじゃ、そっちはアリスと検討ヨロ。

 本命はコッチ」

ショウの手で、アリスは性騎士装備が取り払われて裸にされた上に、
膀胱,膣や子宮,直腸の透過モデルが足される。
「うわっ エッチ・・・」

「膣の器具はこんな感じ」
とショウはアリスの膣に指を入れて曲げる。
「うへぇ・・・な、何故に?」
「こうすると指の先がGスポットに引っ掛るし、
 指の第2関節もアナル側の膣壁に引っ掛って適度にいい」

「い、いいんだ・・・」

アリスの膣に指の張子が残ったまま、
そのアナルに適当に造ったような棒がズップリ挿入される。
「ひぎぃっ!!?
 ありえない・・・そんなのありえないよ」

「んで、アリスのアナルに入れるのは、魔法に+補正がかかるように」
「できるけど、そんなの入いんないよ・・・」
何故か自分のオシリを押えて首をふるリスティ。別に彼女に使うわけではない。

「え? もう少し長くたって大丈夫だ。
 むしろ、この1.5倍ぐらいないと刺激にならない。
 形はエノキ型で幹は腸の壁が絡むようにボコボコさせてくれ」
「もう、だめだ、このバカップル・・・」

暫くの間、壊れたようにウヒヒヒと怪奇に笑う鍛冶士娘の姿が目撃されたとか。






ココでは、戦闘に用いる魔法が以外と柔軟性があって日常生活でも使えたりする。
生産職『料理人』のスキル『発酵』はモンスターに使えば弱体化させられるように
同じ効果がある魔法使い職の魔法『腐食』は、相応の知識があり
日常でしっかりとコントロール出来れば食材を発酵熟成させることが出来る。

魔法使い職の魔法に『ダブル』というものがある。
これを戦闘時やフィールドで使えば、現れた分身と共に攻撃をしたり、
分身を特攻させたりと以外と使い勝手がいい。
しかも、行動がパターン化しているものから
消費SPを増やせば同等の思考を備え感覚を共有出来るものまで、
『ダブル』に『ダブル』を重ね更に『ダブル』で『ダブル』『ダブル』など
2の5乗で32人。 単純に一人で5パーティを超える人数となる。
もっとも、『ダブル』を使った時の状態で分身が出来るので分身すればするほど
最初から分身のSPが減り、数が増やせてもSPの切れた魔法使いが数いるだけという
笑い話にしかならないのだが。

この『ダブル』の日常でもっとも有効的な使い方の1つはコレだろう。

 さぼり もしくは・・・

AIさんは、ジョブ的には魔法使い職に分類され、
上級回復など職制限のかかる魔法以外の全ての魔法を網羅している。
だからといって、臨機応変・即時対応が求められる戦闘時に
悠長に魔法を選んではいられないので、使いそうなものだけリストにいれておく。
ショウ達に補助が必要無いこともあってAIさんの魔法リストに入っているのは
攻撃魔法一辺倒に防御魔法のオマケと補助系は見向きもしていなかった。

『ダブル』ショウやアリスにかければ恐ろしい戦力になりそうだが、
分身は生憎とスキル外スキルを知っていても使う事が出来ない。
AIさんが戦闘時に自身へ使うとしても、以前に多重詠唱に無詠唱が出来るので
『ダブル』を使うよりも攻撃したほうが早くSPも無駄がない。

だがしかし、AIさんは知っている。
マスターであるショウに降りてくるエロ神という最悪最狂の敵を。
そんな最悪最狂の敵を主たるアリスに相手をさせるわけにはいかないと
御題名目? 良い訳? 理由に、
AIさんは『 The Nest 』を自分と変わらず残ったSPを譲渡した分身とアリスにまかせ
野暮用でいないショウの帰りを家で待っていた。


「予定よりも早くてなによりです。おかりなさいませ、   マスター」

「そのマスターっての前、何いれやがった?」

肌も露に黒い革のビスチェは、控えめの乳房よりサイズが大きくスカスカで
簡単に乳首が見えてしまう。
ミニスカートも丈がギリギリで簡単にスケスケの黒パンティ越しに無垢な割目まで見える。
『 The Nest 』ではちゃんとサイズはあっているし
黒パンティもレースでスケスケの見せ仕様でも局部はシッカリ隠れているというのに。

今AIさんが身につけているのは明かにエロ仕様で
無表情首を傾げてみるところは無垢な少女が何も知らず騙されている背徳感を誘うが、
表では営業スマイルの裏で普通に罵倒してくるのをショウは身を持って知っている。

「で?」
「で?」
ショウに対し同じ言葉で今度は逆向きに首を傾げてみせるAIさんの無表情に、
このバカ何を聞いているんだと思考がありありとみえるのは、被害妄想ではないだろう。

「丸で犯してくれと言わんばかりの格好でコッソリ俺を待っていたのは
 どういうつもりなんだと?」
「・・・・・・」
無表情を驚愕にかえる顔芸が何気にムカつかせてくれるAIさん。
相手に自分の望みを言わせる、行なわせる。 何気に姑息である。

「俺ってさ、俺でも調子乗りだと思うんだよ。コミュ障て言ってたくらいだしな。
 だから、身内だと思ってる相手に期待されたらホイホイ応えてしまうわけだ」

「・・・・・・」

真剣に、寧ろカッコイイといえる貫禄を放つショウにAIさんは1歩下がってしまう。

 まさか、私が、エロマスターに、エロマスターに、圧されている!!?

「で、だ。俺の感なら、AIさんは一寸大人のオモチャ扱いで玩んで欲しい、と。
 YES or  NO?」
「・・・・・・」
「無言はNoと判定する」

「・・・ぃぇぅ」

「あ~~ん? 聞こえんなぁ~~ Hey, one more !!」
様々な感情で仮にも少女は小さいとはいえシッカリ答えたというのに、
それを改めてなかったかのように聞きかえす、まさに外道。

「 Y E S 」
「おけぇ。

 んで、本音は兎も角、理由  の御題名目は?」
「エロ大明神などという暴走している鬼畜変態バカマスターの相手を
 アリス様にさせるわけには行きません。 ですから、私が身を挺すのです」

無表情のAIさんが、凍り付いた。
用意していた台詞に本音が交じってしまったことに対してではない。

「ほな、いこか~~♪」
エロ大明神降臨。
その手も神速に、AIさんのスケスケ黒パンティの横紐を解いて奪う一方で
もう片手がAIさんの股間に中指は秘裂の膣奥深くまで滑り込んでいた。
人差し指・中指と親指で恥骨を摘まれ犬の散歩のように引張られているので
AIさんの腰から力が抜けるもへたり込めず、カクカクの脚で導かれるままついていく。

「思うんやけど、ここまで透け取ったら履いてる意味ないやん。ノーパンでいいやん?」
「・・・・・・」

「ノーパンやと、スースーして落ちつかんか? YES or NO」
「・・・yes」

AIさんは股間を吊ってる腕にしがみ付く。
当人は無表情のつもりだが、肌は上気し目は虚ろになってきている。

「アリスは、短いミニスカでノーパンやらかしてくれるけどな」
「それは、マスターが鬼畜だからさせているのでしょう」
「夜のパーティドレスとか、下着がつけれないものが多いらしいぞ。
 もしくは最初から見せパンとか。
 アリスは素で履き忘れるけど・・・」
「ありす様ェ・・・」

AIさんはずっと歩かされていた気がする。
だがしかし、実際にきているのは家の庭だ。
ショウ曰く、リアルなら少し畑にしてハーブを植えたかったらしいが、
ここは大人も上れる木を数本植えてある若干郷山仕様だ。
大層な洋風・和風庭園にしても管理し切れない云々はさて置き、

AIさんは一本の木にしがみつかせられる。
背中を押され、ミニスカートで隠し切れていない小振りなオシリを撫で回される。

「アリスのエロチャームポイントはオッパイを中心にして全てやと思うねん」
「当然でしょう」
「アナスタシアは、エロ均整の取れた身体の駄肉やね。
 素では運動せん人みたいやし」
「ビッチババアは論外です」

「んで、君のチャームは細いというより幼い身体やね」
「ヘンタイマスターはロリコンでもありましたか」

「そのくせ、オッパイとかこことか以外と大人大人しとるんやけどな~~」
トロトロにされていた秘裂が、無骨な侵入者に我を取り戻しキュッとしまるが
その進行を止めることは出来ない。
コツンと胎奥を突かれ、AIさんは思わず全身片足で木にしがみつく。

AIさんは脇横胸を捉まれたこそばさで腕の力が抜けそうになり、
一方でオナカを裏から突かれ木にしがみついてしまう。

「おお~~、AIさんの肉が薄いから
 AIさん越しにチンポに当たる木の感触が気持ちええわ」

「それなら、木とセックスされればいいでしょう。
 マスターはヘンタイなのですから」

「AIさん、オナカを木とチンポで挟み擦られて気持ちええんやろ?
 オシリがピクピクして可愛らしいでぇ~~」
「勝手な事を・・・」

「ほらほら、AIさんが余りにも可愛ええところ見せてくれるから」
 ドピュルルルルルル
「っ!!?」

AIさんは、オナカの中を焼く灼熱の衝撃で
巨大な蝿叩きで叩かれ壁にズリズリと擦り付けられる自分の姿を幻視した。

「しかも、こんなにキュウキュウ締めつけてくれて・・・

 アナスタシアの子宮が精液がボトボト溜まる精液ボットン便所なら、
 AIさんのマンコは自分から強烈に吸い上げる精液バキュームやのぉ。
 しかも、アリスがボテる量出しても全然ボテらへんし」

「そ、そんなこと・・・」

「どんなに否定しかて、オシリはピクピク震えて感じてるっていってるし
 マンコはまだまだキュウキュウ締めつけて、ほら」
 ドピュルルルルルル

2射目
今度は巨大な足でプチっと踏み潰され、グリグリとにじられた。
足がのけられた其処には、大の字で土にめりこみピクピクと痙攣しているAIさん。
「こ、われる・・・・・・」

「エッチすればするほど感度が上がってるなんてほんまエッチなこやのぉ」
「ち、ちが」

「ええで~~ええで~~幾らでも壊したる。
 AIさんは壊れて、エッチな自立式セックスドールになるんや」

丸で底無し沼のように沈み込んで行く身体。
思わず助けを求めて空に伸ばした腕にヌルヌルと白い泥が這い上がっていく。
身体の中にも股間から、そして口からイカ臭い白い泥が流れ込んできて意識は闇に・・・

「あ  」

営業スマイルでアリスと接客しながら、その場でセックスしている感。
弱った其処へ分身の視界や音や記憶が流れ込んでくる。
丸で自分が分身で、操られているかのように

「あ  」

木と男の身体でサンドイッチにされて、
アバラからオッパイまでシゴかれ、
中からチンポに押されて御腹を木に擦り付けて、
何を言われても肯定するかのようにAIさんは丸で白痴のようにァーァー喘ぐ。

庭と『 The Nest 』の中がグチャグチャに混ざり合う。
セックスしているAIさんの隣には、ニッコリ微笑むアリスがいた。

「あ  」



『 The Nest 』の売りは本来、実力者達の溜まり場である。
しかし、其処へショウの趣味である料理でアットホームな食事が加わり、
それを偶にとはいえウェイトレスをしてくれるのは皆のアイドルであるアリス。
常勤ウェイトレスのAIさんも営業スマイルであるとはいえ、可愛い事には違いない。
アリスとAIさん目当ての客が女プレイヤーにも多かったり・・・

そして、ショウもマスターらしく
客の無茶な要求にも気が乗ってくれは応えてくれることが多い。

マスターの帰還に、客も気楽だ。
アリスは、丸で主人が帰って来た犬のように満面の駆け寄り、
そのオシリに激しく振られる尻尾を幻視した客の某女プレイヤーの鼻から愛が零れる。

ショウの姿を捉えたAIさんは、丸でイタズラをして怒られる事を考えた子供のように
ビクッと身体を撥ねさせると硬直。

「??? AIさん、如何したの?」

「ちょっと疲れたんじゃないのか? 
 俺とアリスもいるし、AIさん少し休んできたら」
その笑顔、何も知らなければイケメンの微笑にしか見えないだろう。
現にある女プレイヤーの客がキュンときてアリスの背後に立つ幻視ワンコに吠えられた。

その笑顔、知っているものからしてみれば 悪魔だ。
既に事が終わったとはいえ、だからこそ、その所業の後に浮べる微笑ではない。

AIさんの顔が引き攣り、膝がガクガクしている感は、それだけの性ではない。

「あ、お、御心使いありがとうございます。失礼します」

逃げるようにバックヤードへ入る姿は、丸でショウに怯えているようですらある。
それはそれで新鮮な光景ではあるが、AIさんのファンである客がショウを睨んでいた。

「AIさん、大丈夫かな」

「・・・未だに俺の顔みたら、背負って瞬動縮地されたこと思い出すのかね」

「も~~、あまりAIさんイジめちゃダメだよ」

「何でか何気に罵倒されているから、『あの程度』許されると思うんだけどな~~。
 アリスだって、メッで済ますだろ」

「メっ!!」
アリスのメっ!!に数人のプレイヤーの鼻から愛が零れた。




『万軍の女帝(エンプレス)』アナスタシア
未だ『真紅』アリス以外誰もいない聖騎士になり
最強の聖剣エクスカリバーを手に入れようと態度になんら変わるはない。
直後の『血塗れの英雄』との決闘・惨敗も、
出来る引篭もりのオトウトを如何にか活躍させようとしてオネエチャン失敗しちゃったテヘ
的な微笑ましい失敗美談になってしまって真のアナスタシア像を巡り
一層カリスマ性を増している。

ましてや、最近は一部の隙も無く仕事をこなす一方で、
他人の多少の失敗も咎めるところか優しく励ましたりするので、株価の上昇が止まらない。

その理由を知らないことは、万人にとって幸せだろう。

その日、
白スーツ姿の褐色麗人恥女が丸で初デートの少女のようにスキップしているがみられたが、
以前からアナスタシア似で留まっている上に今回の行動が余りにらしくないこともあって、
この褐色麗人恥女とアナスタシアは全くの結論が出たのは些細な問題だ。

「隣でニコニコ這い寄るアナスタシアさんの到着だ。
 30分も早く来てしまったが、全然問題なさそうだな、うん問題ない」
扉を蹴破りそうな勢いで入ってきた満面の笑みの彼女はテンションマックスで、
トリックスターモードに輪をかけて、完全にダレダコイツといってもいいだろう。

対して、タッチの差で到着していた先客 ショウは普段通りである。
にもかかわらず、それがいつにも増してイケメンに見えてしまうアナスタシアは
素の脳内ホルモンでヤバイ薬をきめてる状態になってるに違いない。

「まぁ、落ちつけよ。御互い早いんだから茶でも軽く一杯のもうぜ」

「ああっ、いいともいいとも!!

 しかし、いやいやまさか、君の方から呼んでくれるとは微塵も思わなかったな。
 これほど姉冥利に尽きる事はない!!」

「そろそろ遊んであげないと御バカな事しでかしそうだしな」

「んふっんふっんふふふふふふふふ」
ショウが何気に貶しているにもかかわらず、アナスタシアからは笑みが零れる。
ツンデレ弟が優しくしてくれていると脳内補正しているのだろう。


「最近、妻帯者の間で一つの悩みが共通しているんだよ。
 ヨメのハードプレイを突破しそうな性欲異常ってヤツな」
「んふぅ?」

「それに関しては、ココは痛みがないから歯止めが利かないってのが
 一つの結論で出てるんだが、もう一つ結論があるんだよ」
「ほうほう」

「この世界では、いくらセックスしても子供が出来ない。
 子供が出来ないから女として自分が壊れていると錯覚して変な行動を取る」
「・・・・・・」
アナスタシアのテンションが一気に下がった。エンプレスモードで辛うじて保っている感。

「この間さ、アリスがスライム薬を使ってセックスしたんだよ」
「・・・は? いや、話しの脈絡がつながらないのだか。
 私がスライム薬を使ってセックスしたいのかね?」
話しが飛びすぎたこともあってアナスタシアはニュートラルにまで戻って来た感。

「いや、スライム薬を使うのは俺だけ。実験しながら色々遊ぼうって話し」
「そうか・・・」

「因みに、
 スライムは基本単細胞分裂で増え仲間にであうと遺伝子を交換するみたいだから、
 男女共にスライム薬を使ってセックスするとタイヘンタイな事になるっぽいな」
「何故に君は、今この場になって不安をあおるような事をいうか」


一体どんな実験をされるのかとドキドキしつつ服を脱いで全裸となった
アナスタシアが振り向くと、そこには蒼い透明なゲル状の人型があった。
面影は確かにショウのままである。核が赤黒いのは、若干興奮しつつも冷静だからだろう。

ショウスライムの身体からその体積以上にゲルが溢れ、アナスタシアの身体を包み
丸で液体に浸かっているかのように浮かす。
「・・・丸で、全身を舐め回されているみたいだな。 これはこれでいいものだ」

「あんたに対して食欲はわかんよ。撫で回してるだけだ」

「つれないな・・・んっ」
スライムが、
淫核を擽りながら尿道を遡って膀胱を膨らませてきた。
膣を隙間無なく舐め回すように、子宮の中までもなめ回してきた。
ハードでありながらハードさのない 早々に切ない吐息を零しそうな心地良い快感に、
アナスタシアの身体から痺れる様に力が抜けてくる。 甘い吐息が零れる。

むしろ快感と浮遊感に期待に身を任せ浮ゆらせ、
身体を骨と内臓だけにされても最後まで気づかないかもしれない。
気付かれず身体を骨と内臓だけにすることは可能だが、意味が無いのでしないが。

膀胱を膨らませたまま絶え間なく尿道を出入りしつづける排尿の
力が抜けて行くような快感は、
アナスタシアに自分の御腹が少しずつ膨らんでいっていることを気付かせない。

あたかも妊娠の経過を早送りしているかのように、子宮を確実に拡張しながら。

「アナスタシア」
「私は寝ていないぞ」
「別に寝ててもよかったけど、自分をみてみ」

アナスタシアが見下ろした其処には、
大きくタワワな乳房の向うにそれ以上の高さをとなったオナカがあった。
「ああぁ・・・こんなに膨らんでいるのに全然苦しくないなんて・・・
 丸で妊娠してるみたいだ」

「では、次はコチラをごらんください♪」
言われたコチラには、スライムの核。
丸い球体ではなく、どこなしかぼやけているように見えるのは
アナスタシアの目の錯覚だろうか。

「スライムの核というのは人で言う所の脳と心臓だ。
 でも、スライムはスライムであって人間じゃない。

 スライムの交配の仕方は、2体以上の核を混ぜ合わせて、再分割する。
 つまり、核も不定形にすることができる」

核が解ける。解けた核は丸で遺伝子を彷彿とさせるひも状となった。
その紐がスルスルとアナスタシアの淫裂に違和感を感じさせる事無く飲み込まれていく。

アナスタシは、何をしてくれるのか期待の興奮でドキドキが止まらない。

「んで、アナスタシアの胎の中で核を再構築。

 ・・・俺を孕んでしまった気分はどうだ、お母さん♪」

「ああ、思わすオシッコを漏らしてしまうほど心地いいよ」

ワサワサと自分の御腹を撫で回すアナスタシアの表情は正しく聖母の如く
慈悲に溢れて後光が差して見えるかもしれない。

「生まれるまでの間、オッパイでも解しながら話そうか」
「ああ、それもいいな」
アナスタシアのおっぱいの乳腺にスライムが入り込み刺激する。
勃起した乳首の乳房が明かに一回り大きくはちきれそうな感。

「生みの苦しみは鼻から拳を捻り出すとかいうけど、
 ここじゃ痛みを感じないから、子沢山のお母さんが更に子供を産む感じかな」
「生みの苦しみを1度は味わってみたかったが・・・」

「赤ちゃんを生むときの呼吸はヒッヒッフー」
「それは基本だな」

「其の時になったら俺は相手出来ないけど頑張って生んでくれ」
「???」
「その辺りは、フェアに命をかける気になれってこと」

アナスタシアの子宮に核がある。
ソレの意味するところは、アナスタシアの子宮でショウの人体が復元されて
そのままではアナスタシアは内部から破裂して、流石に死んでしまうことになる。
だがしかし、復元そのものをコントロールすれば・・・

御腹からの大きな力強い鼓動に、
アナスタシアはいつのまにか尿道や乳房の愛撫がなく、
自分がベットでスライムに塗れながら仰向けに寝ている事に気付いた。

「・・・ショウ?」
その呼掛けに、声は返ってこない。ただ、御腹から答えるかのように大きな鼓動一つ。
それに、行くぞ行くぞ行くぞぉと騒ぎ立てるかのように強い鼓動が続く。

「うっ、生まれるのか・・・」
不安と希望。周囲に助けてくれる人がいない孤独と、でも一人ではないという安心感。
10月10日のあいだ血肉を分けた前提以上の濃い関係が二人にはある。
だからこそ、『姉』であり『弟』だった。 それも既に過去の話。

「うっ!!?」
み゛ち゛っと、膣が 産道は開き、其処から人の腕が出てくる。
それは、当然赤ん坊のものではなく成長した男のもの。

アナスタシアのオナカの中で、スライムのゲルは人の細胞のスープとなって粘度を増し
産道で組織へと構築、出てくる時に初めて人の形として形成される。
いうならば、アナスタシアは大人質量分の赤子を生みつづけなければならない。

「ひっ・・・ヒッヒッフー・・・ヒッヒッフー」
アナスタシアの腰骨がゴリゴリと軋み鳴り、頭まで響いてくる。
思考は真白に染まり、何処まで生まれているかなどキにもとめられない。
ただ、御腹の中からの鼓動、蹴飛ばされるかのような衝撃に励まされるかのように
ひたすら力み続けた・・・・・・

ベットに横たわる女がいる。
力尽きた感で四肢を投出し、褐色の褐色の肌は汗ばんでシットリとした艶があり、
僅かに上下する胸の大きな乳房は中が詰ってパンパンの水風船の感を伺わせる。
その御腹は御肉が僅かにダポッとあって御臍も横に潰れダラシの無い色気がある。
股間は、淫裂がパックリと大人の拳が入りそうなくらいに口を開けて
灯りがあれば子宮の奥まで見えてしまう状態は淫壁がピクピクと痙攣し
当分元に戻る気配はない。

「御機嫌いかが?
 貴方の息子は、その息子も産まれた時から立派ですってな」

「ああ、君か・・・無事に生まれてきてくれてなにより。
 この疲労感・・・そして達成感。 まさしく最高にハイってやつだ。

 私のオナカの中は如何だった?」

「ウッカリ意識を手放して寝てしまいそうなくらいよかったな。
 心臓のリズムが丁度いいし、骨盤のスワリも悪くない」

「居心地が良かったのなら、それはなにより。

 ああ、君のペニスがギンギンに勃起しているようだが
 生憎と私のマンコは君を産んだばかりでユルユルでね、
 何処を使ってくれてもかまわないよ。

 それとも、おっぱいでも吸うかい?」

「・・・アナスタシアさん?」

眼差しもキリッと凛々しい表情のエンプレスモードでも、
顔芸に定評があり分って見れば胡散臭いことこの上ないトリックスターモードでもない、
全てを許し受け入れてそうな微笑?美笑?媚笑?『ビショウ』の麗人ならぬ
目尻が下がった優しげな美女が其処にいた。

ビフォーアフターなど目ではない変貌具合。 最早、別人である。
知らない人が見れば、アナスタシアのお姉さん?と言いそうなくらいに
慈愛と包容力が溢れている。
エロゲー的に言うなら、純愛孕ませ系攻略キャラの甘々お母さんである。

「今、私は君の望む事を何でもしたい気分なのだよ。

 恋愛でも性欲でもない・・・この感情、正しく愛だ」

「何でもしたいも何も、あんた・・・アナスタシアさんは動けないだろうが。
 面倒みるから、暫く寝てろ。無理すんな」

「ああ・・・君に気使って貰えるなんて、私は幸せだなぁ」
自分で放った幸せという言葉に何を思い出したか、アナスタシアの表情が憂いに変わる。
今までは決して表に出さなかったもの。

「アナスタシアさんが何を悔いているかは知らないけど、
 自虐行為なんて唯の自己満足だぞ。

 俺の望む事を何でもしたいってのなら、
 とりあえず、今度からモンスターに自分から犯されにいくような事は禁止」

「君は・・・君は・・・
 ああ、君が私から生まれてきてくれてありがとう。

 君との間に伴侶達にはない確固たる繋がりを感じる。

 もう、何も怖くない」

アナスタシアの憂いは消え、感涙に噎び泣く。
その狂気の雲は晴れたが、
何処かコワれてしまったのか、正しくなったのか、悪改されてしまったのか・・・

「プレイやプレイ。 血のつながりはあらへんがな」
ショウのぼやきはスヤスヤ眠り始めたアナスタシアの耳には届かない。



その後、『 The Nest 』では
ショウとアリスの二人をハグして二人の顔に挟まれて満面の笑みを零す麗人姿が
定番に見られるようになり、それに、他の客の鼻から溢れる愛が留まる所を知らない。

キャーキャー無邪気に喜びアナスタシアと頬をムニムニし合うアリスと
頬を頬でムニムニされながら「よせよ」と煤けているショウの対比が面白いともいう。
勿論、ショウがアナスタシアとアリスに挟まれてムニムニムニムニされて
「誰か助けろよ」とぼやこうが、誰も呪詛こそ吐いても助けるわけがなかった。



[35576] 08
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:e5ff63da
Date: 2012/11/16 19:25
アマノムラクモ、
スカルドラゴン(ドラゴンゾンビ)の胸腔の黒い靄に覆われていたものであり、
剣の形をしていながら分類では素材アイテムとなっているので
迂闊に使用すれば破損し消滅しかねない武器足り得ないもの。
本来なら唯一無二でUR(アンリミデットレア)になるはずが、SRにもなり得ない。

マガタマ、
スカルドラゴン(ドラゴンゾンビ)の頭蓋に収まっていた2つであり、
装飾アイテムとして用いれば攻撃・魔法防御を大幅に向上させてくれるSRアイテム。

アマノムラクモ,マガタマとなれば、日本神話の3種の神器
草薙の剣,八尺瓊の勾玉,八咫の鏡を思い浮かべるだろう。

この2種3アイテムが、
スカルドラゴン討伐後に強力な装飾アイテムになる深闇珠とは別に出てきたのである。
普通ならボスはパーティーで討伐され、
余程の事が無い限り有効なアイテムである各々が別の人の手に渡るのは明白。
しかし、アマノムラクモ,マガタマ2つはショウの手にあった。

アマノムラクモは成るのだ。クサナギのツルギへ

「いやいや、あんたの想像はただしいよ。
 アマノムラクモだけを加工してもクサナギのツルギにしかならないからね。
 
 クサナギのツルギも風を呼ぶ強い武器には違いないけど、それだけにしか過ぎない。
 代りなんて幾らでもある。

 ところが、アマノムラクモにマガタマ、しかも二つとも三つ一緒に加工することで
 聖剣エクスカリバーに並ぶ武器 唯一無二の神剣クサナギになるんだ」

「少し違いで大違いってやつだな」

「そうっ!!
 その風は禍を祓う。攻撃,魔法の相殺防御が可能な、強力な武器
 正しく矛を止める器なんだよ、神剣『クサナギ』は」

「ナ、ナンンダッテー 本当に、なんだってー」

「まさか、普通なら揉める元になるから3つとも別々の人の手にわたって
 一人の鍛冶士に持ち込むことはないし気付かないよ。
 アマノムラクモとマガタマは気付いたとしても真逆、3つとも必要だとは思わないしね

 まぁ、制作側のイタズラが挑戦かブービートラップだね」

「まかせた」
「まかされた。 最高のものにしあげてみせるよ」


UR(アンリミデットレア)アイテム。
それしか存在が確認されておらず、1度失われれば2度と手に入らないであろう代物。
SR以上に切り札となりえる超希少アイテム。

攻略ギルド『白の騎士団』本部に飾られている『海神の矛』はSPを消費ぜずとも
タメ次第で対複数広域攻撃が可能であるという効果がある。
聖騎士『真紅』のアリスがもつ『イージスの盾』は
普通の盾では防げない貫通攻撃と魔法攻撃の両方も防御出来る。
聖騎士『万軍の女帝』アナスタシアが持つ最強の聖剣エクスカリバーは
タメで直線複数攻撃が可能な上にSPを消費することでその威力を増すことが出来る。

嘗て一世を風靡していた某バカもエクスカリバーに迫るモノを持っていたが、
あまりもの不甲斐なさにゲームシステム的に没収されている。

そして、最良を冠する神剣クサナギ。

その場に居合せたものは幸運だろう。
『 The Nest 』へやってきたリスティは一瞬で店内を鎮まらせるほどの空気を纏っていた。
カウンターの指定席にいるアナスタシアも、
ウェイトレスをしているアリスもAIさんも、
他の客達も唯見守る。
ショウは、エプロンを取るとカウンターから出てリスティの前に立つ。

「神剣『クサナギ』
 ショウ、あんたの為に造った、あんたの為だけのモノだ。
 受け取ってくれ」

「確かに、受け取った。
 ありがとう、リスティ」

「礼は、実際に手にしてからだよ」

その手に装備されたのは、
装飾が少なくとも従来の武器とは貫禄がちがう、少し幅広の両刃の長剣。

ヒュンヒュンと刃が空を斬り、風が舞う。
「俺は刀専門なのに、手に馴染むな」

「ほら、ショウ!!」
リスティから投擲される数本の短剣。
正しい投げ方ではないが、それゆえに回転がかかって脅威はます。
ヘタに避けたり剣で弾くわけにはいかない。

「ならば、絡め取る」
クサナギの一閃に、短剣は丸で空中で柔らかなものに刺さったかのように一瞬停止し
突如転げ落ちてしまった。 御かげで、調度品も床も傷つかずにすんで。

「りぃ~~すぅ~~てぃぃぃ~~~」
「うひああぁぁあぁぁっ!!?」
笑顔でありながら笑っていない。

客は皆壁際ギリギリまで張り付くように退避し、
アリス、アナスタシア、AIさんはその場でホールドアップ。
嘗ての恐怖再びに、リスティはその場で凍り付いた。

詰め寄り振り上げられるショウの拳に、オワタと諦める者、
これから起る惨劇に目を背ける者、瞑る者、御悔やみを申し上げる者。

ポムポスっと
「・・・ふへ?」
「本当は拳固一発なんだけどな、俺も調子に乗ったし、リスティも良い仕事してくれた。
 ってことで、今度から得物自慢はしても振り回さないってことでな」
「・・・・・・」ほけ~~~

ショウに、頭を撫でるわけではなく空気を含ませて頭を叩かれてリスティは呆然唖然。

「撫でポだとぉ!!?」

「今日は、マスターお勧めは無料だ。ただしスイーツはりスティだけだから諦めてくれ」
「ただし、撫でポって言ったヤツ、てめえはだめだぁー―」
「だー―」
ショウに続くアリスとAIさんに、客の一部から愛が零れた。



階層ボス ドラゴンゾンビ(スカルドラゴン)を撃破し、
ショウとアリスは『 The Nest 』の扉を70階層町に設置した。
攻略ギルド『白の騎士団』は未だケルベロスオルトロスを撃破して
60階層を開放していない。
『 The Nest 』の客だけが70階層へ足を踏み入れる事が出来るのだが・・・
正直、排人・イロモノの彼等をもってしても進行が早過ぎて
70階層町外のフィールドモンスターですら脅威であり、
探索に出る以前に修行に励まなければならない状態である。

『 The Nest 』内非公式ランキングではレベル80代半ばのショウがトップで独走し、
レベル70代半ばのアリスが2位、レベル60になったばかりのアナスタシアが3位
以下、ツワモノ・モノノフなレベル50代が群となっている。

これが公式ランキングになると、アリスは非公開になってしまっているので
レベル60になったばかりのアナスタシアが1位となり
攻略パーティチームや斥候パーティチームがどんぐりの背比べでレベル50代である。

ショウ,アリスが身体的スキル外スキルでカンスト以上の戦闘力を誇っているのは兎も角、
アナスタシアもまた頭脳的スキル外スキルを有してるため魔法をも駆使した戦闘力が高く、
攻略パーティの経験値稼ぎの修行に加わり難くなってしまった。
ボス戦で3パーティの指揮をするならいざ知らず、
修行で一人突っ立っているわけでも行かない。

「ショウも神剣クサナギの完熟訓練をしたいのだろう?
 アリスも経験値稼ぎをしなければならないだろうし、
 そこに私も経験値稼ぎで加わらせて欲しいのだよ。

 実際、サイレントキラーやキャノンボールランナー,魔弾の射手など
 斥候職にスキル外スキルユーザーは結構いるのだがね、
 彼等はあくまで斥候職であって私と並び戦うのは難しい。

 私を固定砲台にして周りに前衛を据える手もあるが、それだと私の腕が鈍る

 先ず、私が弾幕を張って薙ぎ払い、
 其処へ皆で飛び込めば随分と楽して楽しめると思うのだかね」

カウンターの定位置でマスターへ熱心に語る麗人に、
ウェイトレスの一人がテメエどんなけ喋るねんと言わんばかりに割って入る。

「アナスタシア様、ならばソレは私で十分かと。

 つまり、クソビッチババァは用済み。 失せろ」

「はっはっはっ、この子は随分と面白いことをいうな。

 ・・・魔法が使えなければ自分の身も護れない御荷物人形ちゃん」

笑っていない営業スマイルから笑顔が消えて無表情に毒を吐くAIさんに、
丸で何でも許しそうな聖母の微笑が一瞬で這寄る混沌が如き嘲笑のアナスタシア。

壁まで退避した客たちは、高みの見物としゃれこみたい。

因みに、AIさんもアナスタシア同等以上に弾幕を張れるが、
其処は魔法使い職と聖騎士の違いで格闘戦だけなら
レベル10にも苦戦するAIさんに対し、アナスタシアは同レベル相手に裕に勝てる。

「そもそも、AIさんの本職は『 The Nest 』のウェイトレス。 留守番要員」
「だから、ごめんね♪」

「っ!!?」 がびー――ん!!!
ショウはともかく、アリスに謝られ
AIさんはフラフラとよろめき、そのまま崩れ落ちるかのように乙女座り。
うなだれたままシクシクと声が零れる様は罪悪感を誘う?

一方で、アナスタシはこの世の春とばかりにショウとアリスの二人の肩を確保して
二人の顔に挟まれて頬をスリスリ
「ふぅーはぁーはぁー、くやしかろう。ねたましいだろう。」

「ふらやましい・・・」
何処から取出したかハンカチを噛み引張る無表情なAIさん。

「君ら、実は、めちゃめちゃ仲良いだろ」


「アリス様の経験値稼ぎという観点では、私の助力は必ずしもブラスとは言い切れません」

「AIさんの力量なら護りがいるフルパーティなら安心して使えるのだが・・・
 AIキャラであることが本当に残念でならない」

「かまととぶってんじゃねよ、クソビッチババァ」
「この人形ちゃんは・・・すこしキョウイクしなければならないようだ」

アナスタシアはショウとアリスを手放し、立ち上がったAIさんと睨み合う。
見下ろすアナスタシアと見上げるAIさんの顔が、額がぶつかりそうなくらいに接近する。

「うりうりうりうりうりうり」
「うにゅうにゅうにゅうにゅ」

「君ら、普通に仲良しさんやろ」
ガンつけから額をぶつけ合うわけでもなく、
摩擦で煙が立ち昇りそうなくらい頬をこすりつけあうアナスタシアとAIさんをみて、
そこにいる皆の心を言葉にするショウだった。



暢気な平原を思わせるフィールドにモンスターがいる。
しかし、それは1匹だけではない2匹だけでもない。

フィールドであるために御互いに適度な距離があるものの、
それはモンスタールームにいる数に匹敵する飽和状態にあるだろう。

プレイヤーが入っていない以前に誘引剤でモンスターを態々集めるような行為は、
高レベルプレイヤーが低レベル地帯の人がいない処で自己責任ですることであって、
人が来そうな高レベル地帯ですることではない。

モンスター達の上から雨が降ってくる。
それは水の雨ではない。初級とはいえ攻撃魔法であり
余程魔法防御力が高くない限りダメージを負う威力。
仮にあったとしても確実に行動が阻害されてしまう。

モンスター達を雨霰と打つ攻撃魔法の弾幕に加え、其処を穿つ光の柱のような砲撃。
その左右から、攻撃魔法の弾幕が止む前に飛び込む赤黒い影が一つ。
攻撃魔法の弾幕が止むや否や飛び込む真紅の影が一つ。

土煙の中は既に屠殺場となっているのか、モンスターの断末魔が次から次へと響き渡る。

「やれやれ、思ったよりキルマークを稼げないかもしれないな」
其処へ加わるのは砲撃の発射元である白銀の影一つ。

今作戦?において、ショウは自分の獲物を堅いモノと定めている。
どんなに堅かろうと、弱点をつけば一撃で殺せ得るので堅さなど関係ないのだ。

アリスの獲物は、兎に角手当たり次第だ。
魔法で強化した大剣なら既に少なからずダメージを負っているモンスターは一撃で殺せる。
殺せずとも薙ぎ払われ弾かれたモンスターは次の一振りに巻込まれて死んでしまうだろう。

アナスタシアの獲物は、弾幕の後でエクスカリバーの砲撃を撃ち込んだ其処だ。
既に二撃が入っているモンスターは、二人より攻撃力に難があるアナスタシアでも
一撃で倒すのに苦がない敵だ。
三人の中でもっとも機動力がなくモンスターから攻撃を受ける可能性が増えるが、
そこはアリスから借受けたイージスの盾で防ぐ以上に弾き飛ばす。

攻撃重視高レベルパーティー三人の無双に、
少なからず付いて来たギャラリーは唖然とするしかなかった。
入念な前準備に始まり、スキル外スキルも含めた高度なテクニック。
そして、強力無比な力圧し。

ある意味凛々しいというより赤黒く姿を捉えがたい不気味なショウは、もういい。

若々しく躍動感溢れる色気ある装いのアリスが大剣を振り回す様は
オシリが見えそうなチラリズムも相俟ってタマラナイものがある。
軍女神に喩えられるほど貫禄があり凛々しい白銀の装いのアナスタシアは、
スカートのスリットから仄かな大人の色気を放ちながら御大の如く悠然の進軍。

つまり、ギャラリーは眼福ものであったという・・・

「うぎゃあああっ、流れモンスターがコッチにぃいいいいっ!!?」
「うわああああっ、血塗れの英雄様がお怒りじゃああああっ!!?」


フィールドのモンスターを狩り尽し、場所を変えて狩り尽す。
命懸の鑑賞にギャラリーは早々について来れなくなり、三人は三人きりでダンジョンへ。

ダンシングウェポン。
用は、担い手もいないのに勝手に動き回る武器の形をした魔法生物である。
短剣であったり、長剣であったり、大剣であったり、ハンマーであったり、斧であったり。
それの何処にショウの恐れる要因があるのかといえば、
ダンシングウェポンは曲がりなりにも武器そのものであるということ。

武器を破壊するために武器を用いる。

格の低い剣を用いれば、それだけで壊れてしまうだろう。
多少格が高い程度では、壊れずとも直にナマクラになってしまう。
URクラスなら自体に力を纏っているためナマクラになる心配はないが、
だからといって易く倒せるというわけでもない。

青龍刀のような刃に牙口がついているダンシングウェポンがショウへ斬りかかる。
それを透かさず牙口に木刀・・・神剣クサナギではなく適当な木から切出した木刀を
齧らせて動きを止めるのも一瞬
「お前はもう死んでいる」
 ユアぁッショぉーックっ!!! 

 ピギャー―――っ!!?

「指先ひとーつでーダウンさー♪」
ダンジョンに響き渡るダンシングウェポンの断末魔。
アリスさん、貴方は暇だからって歌わない。

「・・・これはヒドイ」
アナスタシアが嘆くのももっとも。

ショウな何をしたかというと、ダンシングウェポンの目を指でついただけである。
武器といえど標的を定めるために目がなければならない。
目は生物(ナマモノ)なのだ。瞼もないので、弱点丸だしという・・・
そもそも、素で目を指で突き貫く発想ができるショウが変なのか。

牙口に関しては、プレイヤーの武器を封じ攻撃やスキルを邪魔するのに大変有効なのだが、
オツムが貧粗なので1度噛付いたら死ぬまで離れない。

短剣のような噛み付くよりも刺さるのが早いようなモノは軽く、弾くのも易い。
弾いて転がったところで噛付かせて、ブスっで終わりである。

重量系など木刀を一撃粉砕できるというのに、牙口に噛まされてしまうと動くのを止めて
地面に転がっているいるところを、ブスっで終わりである。

真っ当に戦えば武器をダメにされかねない脅威も、
小手先で無力化されてしまうとは報われまい・・・

とはいえ、他のモンスターと共に現れれば脅威であることには変わりない。


人が集中していられる時間はそう長くない。
ショウ,アリス、アナスタシアの戦術はほぼ確定しているとはいえ、
モンスターを狩るというルーチンワークの中には、集中力と観察力、判断力が求められる。
本来なら日帰りが望ましいのかもしれないが、
これは修行ということで1日ギリギリまで戦闘を繰り返し其処で夜営することとなった。

一昔前?までモンスターを呼び寄せる誘引剤もなければ、
モンスターに気付かれず周りを迂回する結界という便利なものなかった。
もっとも、結界も安いものではなく使い捨てなのでソロで使用するにはコストがかかり
フルパーティーの長期遠征等に使用するのが専らなのだが。
この三人の面子ならフトコロ的に全く痛くはないが。

ともあれ、夜営といってもリアルと異なり準備は結界を張って安全圏を確保するだけ。
緊急時には即装着できる装束の上に纏う鎧などを解除して、
摘み飲みながらミーティングもかねた雑談し、寝るという過し方になる。

アナスタシアは、白銀の旗袍服姿で生腕生足をさらし
肩に騎士服の上をジャケットで羽織るという格好。

アリスは、外せる部分など首周りとマント、腰のスカート、四肢の甲しかなく、
チューブトップなエロ水着だけという格好。流石に毛布で包まれるが。

その点、元々軽装のショウは上のジャケットコート調?の戦装束を脱いでしまえば終わり。
上はシャツ一枚。下は股引な格好になるわけにはいかないのでズボンをはいたままだが。

食べ物に関しては、ショウがサンドイッチやら御弁当セットやらを持ち込むので
十二分なくらいに充実といっても過言ではないだろう。
リアルと異なりアイテムボックスに放り込んでおけ、腐らないので大万歳である。

「さて、経験値稼ぎは順調と言える以上に順調なだけだが・・・
 ショウ、神剣クサナギの完熟訓練はどうなのだ?」
「1対100になるような事態ならまだしも使わなくてもいいのに使うのは難しいな。
 後でアナスタシアに魔法の弾幕でも撃ってもらって遊ぼうか」

「それにしてもアリス、随分と大胆な格好だな。若若しくて羨ましい限りだ」
「うにゃっ!!? そ、そんなことないでしゅよ!!!」

「噛んだな」
「ああ、噛んだ」

「うにゃぁ~~~」
「「にやにや」」

因みに、アリスの定位置は胡座のショウの左脚の上である。
アリスの身体を覆っている毛布の中で、怪奇生物(小)がアリスのフトモモを
エサにしている事などアナスタシアには今更○っと御見通しである。
その向いに座っているアナスタシアが怪奇生物(小)に御箸をプスッとしたくなるのは
間違ってはいない。

「しかし・・・男一人に女二人か。両手に花だな。ハーレムだな。
 本当に両手に花をしてみるかね?」
「・・・アナスタシアさん?」

「私とて小人数で夜営することに不安をかんじないわけでもない。
 闇に人肌が恋しくなるのは人の性(サガ)だよ」
「ショウ・・・」

「チョロいな、アリス!!?」

寂しげに儚く微笑む美女のささやかな願いを断わる非道などそうはできず、
ショウがポンポンと隣を叩く手に、
アナスタシアが遠慮なく座すのは、ショウの右足の上。

アリスはオネムっぽく力尽きて?全身をショウに預けている。
アナスタシアもこれ幸いとばかりに二人とも抱き抱えてショウの肩に頭を預け目を瞑る。

プリンプリンのオンナノコと、ムチムチの成熟しているオンナ。
触りたい放題でも、それ以上はダメよ。
それは、この世の天国がはたまた地獄か・・・・・・

「・・・やーかくて、普通に気持ちええけどなぁ~~」
「「!!?」」


あた~~らしい朝がっきた♪ きぼ~~おの朝~~だ~~♪

 ・・・別に済崩し的に三人でグレツホグレツを期待していたわけではいない。
 ああ、期待していなかったとも!! 期待してなかったさっ!!!

 ・・・家のダンナは鬼畜外道です。焦らして、じらしてジラシテ焦らしてじらしてジラシテ
 美味しくペロっと喰べちゃうんです。 そんな所が・・・だいちゅき~~~~~~っ!!!

ツヤっツヤしている男に対して何処か背中が煤けている女二人。
トンネルのようなダンジョンの広い直線の通路を
其処へ向って押合い圧合い迫るモンスター達。
三人の後ろに逃げ道はなく、前はモンスターの頭上くらいしか空間がない。

「『クリムゾン ペネトレイト』」
紅の閃光が、無慈悲にモンスターを飲み尽くす。
「『エクスカリバー』」
更に、光の砲撃がモンスターを焼く尽くす。

「・・・えげつない。我が作戦ながらえげつない」
防御力の高いモンスターが盾になり生残ったモンスターもいるが、
その為の二段前構えの後では瀕死であり、急所攻撃でなくとも一撃で死んでしまう。
それのトドメを刺す、簡単でも距離を移動しなければならないのが、ショウのお仕事。

進めば進むほど生残ったモンスターのHPの残りは多少なりあるが、それも敵ではなく
ショウはL字の突当たりまできた。
来た道をみれば、アリスとアナスタシアがドロップアイテムを拾いつつやってきている。
これからいく道をみれば、三人ほど裸の女の子がいた。

生真面目系一人はもうの儚系一人に肩をかし、元気系一人が先行している。
パッと見では、どの娘も可愛らしく煽情的な身体をしている。
肌も、傷一つなく、土もついておらず、艶々だったりツルツルだったりテカテカだったり。
強姦でもされた後か虚ろで憔悴の感がショウの姿を捉えて喜に変った。

先行して来た元気系はフラフラとおぼつかない足取りでショウに抱き付いてきた。
が、
「「「?」」」
そこにショウの姿はなく、
元気系は打って変って機敏にたたら踏み慌てて踵を返してショウの姿を探す。

「「・・・」」
「?」
生真面目系と儚系が見たのは、×に斬られた腹が慌てて動いたために開き
腸やら子宮やらが飛び出してしまった元気系の娘。
血が出ていないないためにその形は鮮明で作り物のように思わせる。

二人の反応と自身のHPの減りで元気系の娘の顔が可愛らしいものから
口が裂け目が釣りあがった鬼のような顔へと変貌し、その背から翼と尻尾が現れる。
二人もまた同様にその背から翼と尻尾が現れるが、コチラは未だ人の顔のままだ。
良く見れば、その耳も人のモノではなく先が中途半端に尖っていた。

「テメエら、そろいもそろって目が笑ってるんだよ。
 人を舐めくさってんじゃねぇ」

ショウの声がして来たのは、上。
見上げた三人の娘・・・三体のサキュバスが見たのは、
天井に剣を刺して立っているショウの姿だった。

その姿を確認するや否や三体のサキュバスの行動は迅速で、
桃色波動のテンプテーションを放ってくる。

が、桃色波動が命中する前にショウの姿は其処になく、
生真面目系と儚系の首が転げ落ちる。恐らく、攻撃を受けたとすら気付かずHPはゼロに。

残った元気系の顔は既に鬼のソレではなく、
零れた内臓を腹に収めようとしながら怯え、哀れみすら誘う。

このサキュバスの思考をばらすなら、
 今の姿に油断して姿を現した男にテンプテーションをかければ
 後は食おうが虜にしようが、何故に目の間から赤い角g


L字の向こうへ姿を消したショウに残されたアリスとアナスタシアの二人の周りにも
異変が起きていた。

二人を包囲するかのように空間がぼやけ転移してくるように現れてくる人影。

それは裸の男だった。
筋骨隆々、優男、オサレ、ショタ、インテリ・・・
何処のホストと言わんばかりに選り取り見取り。

「・・・ねえ、アナスタシアさん」
「ん~~、何だ?」
「これって・・・私を、私達を舐めてるのかな? かな? カナカナ?」

 一昔前の私なら分っていても誘惑に乗っていたかもしれない、などいえない。

筋骨隆々がアリスの肩を荒々しく掴もうとして、縦真っ二つに割れた。

「汚い手で、私に触れるな」
アリスの大剣一閃、ショタ系数体以外の首がスポポポポーンと空を舞う。

「・・・アリス、暴れるなら言ってくれ。危ないだろう」
その残ったショタ系も怯えた表情のままで
アリスの一閃を屈んで避けたアナスタシアの盾で殴り飛ばされた。
そのままぶつかってダンコに絡んだショタ系達を
アナスタシアは屈んだ状態から跳出し剣で貫いてショダンコ兄弟完成、HP0、消滅。

「アナスタシアさん、これって・・・」
「インキュバスというものだな。見た目人で肌だが、要注意といった処か」

L字の向こうからフラフラとやってくる影一つ。
それはショウだった。裸だった。
丸で魂が抜かれてしまったかのように虚ろで、助けを求めるように手を伸ばし・・・
それに急いで駆け寄るアリス。

その大剣がショウの身体を貫く。
「やめてくれないかな。ショウの顔でそんな目をするなんて不快極まりないんだけど」
「同感だな。
 貴様の敗因は立った一つ、実にシンプルだ」
エクスカリバーがショウの姿をしていたインキュバスの顔を貫く。

「それに、ショウのオチンチンはもっとエッチい!!!」
「違うだろ!!!」

L字の向こうから再び人影がやって来た。それは一つではなかった。
一人もとい一体はアナスタシアを彷彿とさせるサキュバスだが、
尖った牙が見えるように大きな猿轡を嵌められ後ろ手に縛られ捕獲された感。
その後ろからサキュバスのお尻を蹴突き促すショウは二人と分れたときと変らず、
苦虫を噛み潰した表情で御機嫌ヨロシクない。

「・・・如何したの?」
その不機嫌も駆け寄ってきたアリスに少しは紛れたようである。

「アリス似のサキュバスが出てきた」
「こっちは、ショウに似せたつもりのインキュバスが出てきた」
「「はぁ~~~~~」」

愛しい存在に似せてあるからこそ許せない。
それを殺しても、間違って愛しい存在を殺さないかと気分は良くない。
もしかしたら、二人にもっともダメージを与えもしれない二体だった。

並ぶアナスタシアとサキュバス。
見た目ソックリでも、雲泥だ。
このサキュバスをみれば、AIさんもアナスタシアの事を
ネタとはいえクソビッチなどと言えず謝罪するだろう。

「私に似ているのは如何と言い難いが、生きたモンスターを捕獲できたのは行幸」
「・・・・・・」
「実験に、他にも色々と使い道はある」
「・・・・・・」
「贋物が本物に勝らない道理はないというが・・・私の影すら踏めないようだ」
私と貴様如何違うとばかりに唸るサキュバスに、アナスタシアは頭から布をかけた。


今回の遠征修行は大成功といっていいだろう。
アリスとアナスタシアは経験値を荒稼ぎし、色々なドロップアイテムも手に入った。
なにより、人と意思疎通できる知的なモンスターを捕獲できたのが大きい。
モンスターだけに油断できず隙を見せることはできないが、
そこはアイテムで封じて無力化するしかないだろう。

サキュバスが70階層町へ入る時に嫌悪するように抵抗したが、
1度抱えて放り込んでしまえば大人しくなってしまった。
後は大人しいものだが、そもそも今までモンスターを町に持ち込んだ礼がない。
しかも仮にも70階層モンスターで打撃力はないが魔法に優れているらしく
重犯罪者用の封印アイテムである首枷手枷は付けているが
何を仕出かすか分らないので注意は怠らない。

『 The Nest 』で、サキュバスとアナスタシアを見比べたAIさんが
1歩下がり慎んで土下座して見せたのは新しい思いでである。
それは実に見事で綺麗な土下座だった。
しかも綺麗なオンナノコが、ある意味女王様に、なので見た目悪い事この上ない。
当のアナスタシアが珍しく困惑を露にし、慌てたのが傑作だったが。

因みに、サキュバスは裸ままでは体面が良くないので誰の趣味か
防御力皆無なビキニアーマーが着せられている。
中身は如何であれ、見た目はアナスタシアと変らない。
局部のみを金属片で隠すムッチリと成熟して肉欲さそう身体は非常にエロエロだが、
サキュバスがサキュバスだと分るためにも悪魔のような翼と尻尾は隠せない。
よく知られているアナスタシアに似たサキュバスは、
サキュバスというモンスターを一目で理解させるのに最適な教材だった。

その姿に、誰しもが思わず前かがみになりそうになるが・・・
皆アナスタシアの人柄を知っているだけに、サキュバスの目を見て萎えてくる。
それでも萎えないのは高尚なM趣味の輩だけである。

寧ろ、本物にはないその目がタマラナイという訓練された輩が意外に多かった。

「贋物が本物に勝らない道理はないというが
 そんな事で勝ちたくはない。勝てなくていい」

遠征修行の当初の予定では、一泊二日フルに使うはずだった。
しかし、予想以上に二日目の朝で想定の倍の経験値を稼げた上に
サキュバスも捕獲したので、ショウ達は早々に帰還したのだが・・・

サキュバスは、安全に確保しておける場所がなく『 The Nest 』で一時預かりに見世物。

アナスタシアは暫く休憩していくということで軍女神のように武装したまま定位置。

そして、昼間から休む気になれないとウェイトレスをしているアリス。
腕こそ甲を外しているが、水着のような聖(性)騎士装備の上に膝掛けエプロンをつけて。

何も知らずに来たとある客は、そんな水着エプロンのような姿をみて思わず愛が零れた。
その「とある客」が女である場合が多いのは割と如何でもいい問題だ。

因みに、聖(性)騎士装備のナカが狂悪である。
にも関らずアリスがそのまま動いているのは、ソレを抜いてしまうと
緊張も抜けて、腰も抜けて、後は美味しく頂かれるしかないからだ。
中身はそんな状態なのに周囲に痴態を感じさせずニコヤカな笑みで接客しているアリス
を見て、ショウも隠し切れないくらいに機嫌もいい。

アナスタシアはそんな二人をみて、具体的には知らなくとも
ショウがアリスに何かをし込んでいるのは気付いているし若いって凄いなと悠然の構え。
AIさんは知っていても、ハイハイと諦めて知らぬ存ぜぬを貫いている。

サキュバス・インキュバスの淫魔は本来、裸の人の姿でプレイヤーを油断させ、
もしくは人を殺すという忌避感に付け込み、魅了で操り
プレイヤーで同士討ちをさせたりユックリと食い殺す。
打撃力でいうなら、やって来たプレイヤーに簡単に組み伏せられてしまうだろう。
そんなプレイヤーは簡単に操られてしまうだろうが。
兎も角、そういった事もあるために伝承元祖通りに淫魔は人の性的興奮に敏感である。

捕獲されてしまったサキュバスがはじめて出会ったプレイヤーが彼等なのは、
捕獲されてしまった事も、幸か不幸か判断に苦しいところだろう。
だがしかし、一切行為を及んでいないにも関らず濃い性的興奮を漂わせているのが
捕獲したその男女であることに首を傾げ見比べてしまうサキュバスだった。



一人の女の子がいる。
躍動感溢れるメリハリある身体に纏うのは水着のようなもの一つだけ。
紅の透ける生地に股間とビスチェ状に金属が覆って扇情的でありながら厭らしさはない。
だがしかし、彼女は腕を広げて背を壁に張りつけ、その膝はガタガタと震えている。
その表情は、一見では恐怖の余りに笑いかけているかのような
今にも泣きそうなのにに笑っているという、悦であり恐怖。

彼女の尿道、膣、アナルには今、器具が挿入されている。
これは本来、挿入してしまうと少しでも身動きしただけで快感を生み出す代物である。
そんなものを挿入したまま命懸の戦闘行為なと狂気の沙汰に等しいのだが
その御かげで装備は排スペックを誇り、人に見られることになれている彼女は
その程度の快感をシリアスで耐えることができる。

・・・そんな風に彼女自身思っていた時期がありました。

確かに耐える事はできる。問題はその後。
抜いてしまうと、耐えるための緊張も抜けてしまって『崩壊』する。
それはもう、色々と崩壊する。ましてや、一泊二日で溜められた量は、
抜く前から崩壊してしまいそうなくらいだと自覚出きる。
現に、既に股の内側は股間から零れた液体で濡れてしまっている。

そして目の前には、知って抜きたがっている男は一人。
「さぁ~~アリスちゃん、ヌギヌギしましょうねぇ~~」

「ふひっ」
その口から可憐なオンナノコが出してはいけない呻き声が零れ、
アリスは顔を力なくイヤイヤと振るが、
ショウはワキャワキャと卑猥な手の動きを止めることなく壁に挟むように確保。

アリスの股間、前張りのような金属片の装甲、その陰核に当たる部分に
良く見れば球がついているのが分るだろう。
その球が現しているのは陰核ではない。尿道に挿入されている棒の端なのだ。

「ひあっ、あっあ~~~」
その球に指が触れるだけでアリスの身体は面白いように反応し、
球を摘み尿道から引き抜いていくだけで向こう端の球が尿道に引っ掛り
アリスの身体 寧ろ膝がガクガク笑い一層刺激が強くなり・・・
ドパっとアリスの身体から汁が溢れた。
それは涙やら、涎やら、汗やら、愛液やら、なにより尿やら。

前張り装甲とアナルに挿入されてある器具との接続を外し、アリスから前張り装甲を取る。
「っ!!?」
曲った指の形をした張子がGスポットをコリっと抉ったのだろう。
アリスの身体がビクンとはね、その目が白目をむくほどにぶれた。
今更潮を拭こうが汁が溢れ零れていることには変わりない。

地面に伏して突出されているオンナノコのオシリだけが断末のようにプルプルと震える。
そのオシリを割る紅の布も局部だけはなく、無骨な器具の端がアナルから顔を覗かせる。
ショウが「オシリの力ぬけよ~~」と声をかけても
アリスは半ば力尽きているのかオシリがプルップルッと震えるだけ。

「~~~~~~~~」
アリスはオシリからは力を抜いているだろう。
それでもなお腸性器の肉は張子に絡み付き、アナルがひっくり返りそうに位に盛上がり、
ヌルヌルと愛液纏わり付かせて張子は抜けていく。
ヌポっと抜けた長い張子に続き、
クパァと開いたアナルから愛液がタパタパと止めど無く流れてくる。
便をする必要がないので、腸の愛液も飲めそうかくらいに綺麗な汁だ。

未だ口を閉じ切らないアナルとフニャフニャにふやけた膣に指を挿入し、
アナルと膣の間の媚肉を挟み扱く。
それだけで、力尽きかけていたオシリがビクンビクンと反応を蘇らせる。


その後、エビのようにツンテロリンと殻を向かれよく
煮込んだシチューの肉のように全身トロトロになったアリスは
もちろんスタッフ(ショウ)が美味しく頂きました。



遠征修行により、ショウはレベル80代後半ば、アリスはレベル80代前
アナスタシアはレベル60代後半ばとなった。
単純に考えるなら、ショウとアリスを前衛に据えてアナスタシアを後衛専にすれば
80階層の前に立ち塞がるボスを十分に討伐しえる戦力である。

安パイの為にもう1度遠征修行すれば
アリスは80代に入りアナスタシアも70代に入るだろう。

「だから、1度俺とアリスとアナスタシア三人のパーティで
 ボス討伐してみないかってな」

「ショウ・・・、私は10年かけてココを攻略するつもりだった。
 最初こそ順調すぎるほど順調で30階層まで1年半で済んだがね。

 その後は安全のためにもボス一つ攻略するためにも
 1年は準備しなければならないだろうと想定していた」

「それは、攻略メンバー全てを既定のレベルにまであげて
 装備を整えることを考えていたからだろ?」

「そう、何が起ころうと攻略は成されねばならない。
 例え1度や2度攻略パーティーが全滅することがあろうとも・・・」

「大敗はクリムゾンドラゴンの時だけだったっけな?」

「ああ、その通り。あの時は皆既定のレベルに達していたが・・・
 正直、私達は侮っていた。

 それで、だ、君は計4年で80階層に足を踏み入れようとしている。
 私の想定を遥かに上回るスピードで成長して」

「時間辺りの単純計算で俺とアリスは
 二人だけに経験値と装備を注ぎ込んでることになるからな」
「私のやり方が間違っているなどという気は毛頭ない」
「俺のやり方は、俺のためのやり方だ。 組織には着いて来れねえよ」

「その君をもってして、私を求めるか・・・」

「正直な話、マグレ当たりは耐えられるし攻撃を食らわない事前提の編成だからな」

「・・・それだけでは、私を動かすには弱い」

「別に、俺とアリスだけでもボス戦に向ってもいいんだ。
 ただ、いつボス戦で強制帰還スクロールが使用できなくなるかわからない。
 確実に勝ち生残るためにも、俺達に並び得る攻撃要員が欲しい。
 それはアナスタシアしかいない。

 ここを抜けてしまえば、フィールドでも俺のレベル上げが楽になる」

「つくづく、自分本意だな」
「この戦いにおけるアナスタシアのメリットなんて、
 俺の思い付く限り経験値とドロップアイテムしか思い付かない。

 後、俺達がカンストしてしまえば、アナスタシアの手助けがしやすい。
 何せ、経験値稼ぎが一番手間だしな」

「・・・君が短絡的な考えからだったなら未だ止めようがあったのだが。

 のった。 たまには私も、私の悦楽ために戦うとしよう。

 何、理由など後で幾らでもつけられる」

それは、誰にも聞かれるべきではない二人っきりの会話。



後で分った事だが、70階層帯にそのボスの情報は何もなかったらしい。

そして、80階層へ向うために倒さなければならないボスのいる場は扉で閉じられている。

 『この扉をくぐる者、一切の望みを捨てよ』

何の情報もなしに、威力偵察も許さない。

普通なら、レベル80の最大フルパーティー×3+2 20人で通るであろう扉を
最初に通ろうとしているのはたった三人。

レベル80代うしろ半ば、最強のノービス『真・絢爛舞踏』のショウ。
ノービスであるが故に職の補正処か上級装備すらないが、それは今更-要因にもならず、
今までの肉体的スキル外スキルに加えてモノにした主武器スイッチングと
神剣クサナギのアクティブ防御で護りも十分と言えるだろう。

レベル80代に入った 聖騎士『真紅』のアリス。
装備は相変わらず、若々しく躍動感溢れる艶やかな紅の装いであるものの、
その動きに一切の淀みは見られない。

70代に入った『万軍の女帝』アナスタシア。
白銀の衣装に兜、エクスカリバーとイージスを携え、足は何時もと異なり
御足の肌を曝す防御力の無さそうな羽飾り付きのサンダルだが、
軍女神が現れれば正しく彼女だろう。
『万軍の女帝』、それは為政者や勇将としての顔だけではない。
彼女が戦う時、万の兵の如き魔法の弾幕を率いる。故の、字。


其処には人がいた。
上半身剥き出しで筋骨隆々の肌には回路の如き刺青。両手に携えるのは斧。
頭は坊主であるものの鋭い眼光の偉丈夫。

ただ、サイズがおかしかった。
どんなに大きくとも成人の頭の高さが股間にも届かないなどということはない。

エルダージャイアント

それが、彼のモンスターとしての種族。

「殺サレニキタカ人間ドモヨ」
目に理の光が感じられるだけあって、その口から紡がれるのは流暢とは言い難いが
しっかりとした人の言葉。

「殺されたくもないし、戦うのめんどーだから通してくんね?」
「「!!?」」
対し、ショウも当然のように返す。
アリスとアナスタシアが驚いて顔を見てしまうのは御愛嬌。

「ココヲ護ルノガ我ガ役目。何者モ通スワケニハイカン」

「んじゃ、帰りまーす」
「「・・・」」
「帰スワケガナカロウ」
帰る素振すらみせず丸で弓矢を引き絞るかのように臨戦の気配を保つショウに、
エルダージャイアントもまた隙あらば襲いかからんと構える。

「ですよねー」

「ココマデ来ルマデニ一体ドレダケノもんすたーヲコロシテキタ?
 ソノ罪、男ハ死モッテ贖エ。女ハソノ胎デもんすたーノ命ヲ紡ゲ」

「だが断わる。
 生存競争に御託をもちこんでんじゃねーよ」
エルダージャイアントがその一撃を防げたのは、言うならば感と偶然だった。
フっと掻き消える赤黒い装束の男 ショウに、
それまでぶつかり合っていた視線の先に斧をもってきただけに過ぎない。
瞬後、ガギャンと鳴り響く武器のぶつかり合った音。

上から、右から、左から、下から、後ろから
縦横無尽に襲いかかる紅と白の刃。それは、エルダージャイアントの知らないスキル。
その数に、斬りつけは多少痛くとも見逃すしかない。
だが事前に其処へ熱を感じるくらいの殺気の篭った突きは危険だと
エルダージャイアントは辛うじて斧を盾に防ぎきっていた。

「メシに
 一々
 何を
 食ってた
 なんて
 覚えてる
 わけ
 ねえ
 だろうが。
 どの
 モンスターが
 どんな風に
 美味かった
 なら
 兎も角」

「フザケルナ、人間っ!!!」
放たれる攻撃魔法に、エルダージャイアントを中心に540°全方位へ衝撃波が放たれる。
空を舞うショウはその魔法攻撃を神剣クサナギの御かげで無ダメージで乗り切りこそすれ、
完全に死に体だ。
エルダージャイアントはショウへ必殺の一撃を放とうと

「俺ばっかりにかまけていていいのかよ?」
「!!?」
槍の様な中位攻撃魔法数発がエルダージャイアントの動きを封じ、胴を無防備に曝させる。
そこへ放たれる紅の閃光
「『クリムゾン・ペネトレイト』」

「『エクスカリバー』」
並び放たれる光の砲撃がエルダージャイアントを撃つ。

だが、それで倒れてくれるほどエルダージャイアントは優しい相手ではなかった。
必殺級の攻撃を食らっているにも関らず、持続性の攻撃だからこそキャンセルは利かず
エルダージャイアントから放たれるのは、槍の様な中位攻撃魔法の弾幕。

ショウとアリスは身体的スキル外スキルの瞬動縮地で何なく避けることができる。
身体的スキル外スキルを持たないアナスタシアは、
丸で氷の上のアイススケーターのように床の上を優雅に滑り避けていく。
『疾風のサンダル』、
防御力は皆無で重量制限もあるが、回避率を大きく向上させてくれるこの装備は
元々重装でなくイージスの盾で防御力の上がったアナスタシアに最適だった。

「オノレエエエエエエ、ニンゲエエエエエエン!!!」
エルダージャイアントが狙うのは、中で最弱のアナスタシア。
しかし、それはショウが許さない。
上から、右から、左から、下から、後ろから、前から縦横無尽に襲いかかる刃が
エルダージャイアントを其処へ釘着けにする。
が、その対策はエルダージャイアントも既に知っている。
540°全方位へ放たれる衝撃波がショウをその場に釘着けにする。
エルダージャイアントはその隙にアナスタシアへ襲いかかろうと

「『スタンバッシュ』」
「グボッ!!?」
アリスによってバットのようにフルスイングで放たれた大剣の一撃は、
スタンバッシュであるにも関らずフリップバッシュのように
エルダージャイアントをノックバックする。

そのエルダージャイアントの前に現れるショウは
右手に持った紅の刀の刃に左手を沿え突きの構え。
放たれるのは
「『クリムゾン・ラッシュ』」

「グッ・・・ガ・・・」
エルダージャイアントは顔と腹を斧で辛うじて護るが、マシンガンが如き刃の雨が
エルダージャイアントの腕や脚、肩や脇腹を襲う。

半分以上減らされていたエルダージャイアントのHPがジリジリ減らされていく
ショウのSPがガリガリ消費されていく。
チキンレースの様は、ショウのSPが尽きてしまったことで決した。
スキル後の硬直で身動きできないショウは、エルダージャイアントの格好の獲物だ。

「だから、俺ばっかりにかまけんな、っての」
「『スタンバッシュ』」
「グボッ!!?」
ニ度、アリスのフルスイングがエルダージャイアントの身体を弾き飛ばす。

「『エクスカリバー』」
SPを完全に回復させて待機していたアナスタシアから放たれた光の砲撃が
エルダージャイアントを撃つ。

「オノr」
「『クリムゾン ペネトレイト』」
更に、アリスから放たれた紅の閃光が十字砲火となって
エルダージャイアントの魔法攻撃をキャンセルさせる。

「これで死んどけ『クリムゾン・ラッシュ』」

例えSPが尽きようと、HPが尽きかけようと
回復アイテムで完全に回復できるのがプレイヤーの強み。
三方向からの必殺技にエルダージャイアントが耐えられる術など最早なく・・・



[35576] 08ura浮気?編5
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:348402f5
Date: 2012/11/19 21:13
ショウとアナスタシアの密会は、
そもそもアナスタシアが人には話せないような愚痴を零し、
ショウの雑談や近況報告を聞いたアナスタシアが新しいアイデアを得て
策を練るためのものだった。

何時の間にかアナスタシアの欲求不満を
ハードプレイ解消するための時になったりしていたが。

アナスタシアに、ショウは実験を兼ねて孕み出産プレイをさせてみた。
それはある意味大成功ではあったが、失敗な部分もあった。

いうなら、
自分にも人にも厳しい機械のように心が凍り付いている幻想のような出来る女が、
自分にも人にも厳しい出来る何処か人間味零れる一線の向こうに居る偶像の様な女となり、
自分にも人にも厳しいが励ます優しさも備えた憧れのオネエサン的出来る女となった。

しかし、その慈愛は力なくとも出来る事をしようと頑張る者達までであり、
権利を求めながら義務を果さないような者達には歯牙にもかけず放置。
つまり、愚者は自分達が虐げられていると騒ぎ一層アナスタシアに対するようになる。
とはいっても、表立って何か出来ないが、それだけに裏で何を仕出かすか分らない。

話し戻し、出産プレイによりアナスタシアがショウに対し今まで以上の絆を感じ
母が愛息子に懐く感情に似たようなものを持つようになってしまった。
狂気は拭われ、陰謀事にもトリックスターモードは出る幕もなく消えてしまった。

その代わりに出来たのが、甘々マミーモードである。

アナスタシアが出会い頭に唇を尖らせて抱き付いて来るので
ショウは腕を伸ばして頭をホールドするが、
腕をジタバタさせて諦めないのでハグで頬にキスするくらいは許すしかないのだが、
この子ったら照れちゃってといわんばかりの生暖かい眼差しを向けてくる。

何がいるものはないかとしつこいくらいに聞いてくるので
あんたは俺の母親かとショウが言えば、
アナスタシアは勝ち誇った所謂ドヤ顔で胸を張りタユンタユンと乳房を揺らす。

以前のアナスタシアは餓えるように期待するようにハードなセックスを好んでいたが
今はベタベタしているだけで満たされるのかショウのしたいことに任せている状態。
ショウが望めばそれこそ、フィストファックで骨盤ガタガタされたとしても
モンスター姦を強要されたとしても、仕方が無い子だと受け入れてしまうだろう。
もっとも、ショウはそんなことは望まないのだが。

因みに、アナスタシアは
ショウに抱き付ける対面座位や男体が乗ってくる正常位を望み、
隙あらばギャグのように唇を尖らせてキスを迫ってくる。


「・・・何か話しておかないといけないことってあったっけな?」
「何でも聞いておきたいが・・・差し迫って聞かなければならないことはないな」

姿見の鏡の中で、成熟した身体の女が股を開けて男の腰の上に座し、
淫裂に逞しい男根を飲み込みながら後ろから抱締められていた。
男の手は、手持ち無沙汰に女のゴム鞠のようなタワワな巨乳と御腹の肉を玩ぶ。

一方で、女は肩に乗った男の顔の頬にいとおしげに頬をすりつける。
オシリを左右に潰しながら腰をうねらせ、その中では男根に膣の淫肉がネットリと絡み付き
降りて来た子宮が男根亀頭をパクリと咥え男根亀頭のエラにコリコリとした感触を与える。

「そう言えば、俺と決闘した後はソッチはどうなったんだ?」

「ああ、狙い通り私の退陣を求めくるバカが現れたよ。
 レベル60前の聖騎士の私一人で平均レベル30の3パーティ18人
 エクスカリバーを使うまでも無く蹴散らしてやったがね」

対した事は無いと言わんばかりで事実以前には自慢することでもなかっただろう。
しかし、私だって強いんだ。だから、頼ってくれ
と言わんばかりにドヤ顔でブルルンと乳房を揺らす。

男根を子宮でキュウキュウ吸い上げながら。

「レベル30が18人もいて手も足もでないなんて、ヘボ過ぎるにも程があるな。
 戦う以前の問題だろ。

 てか、軍女神と謳われる聖騎士であるアナスタシアさんを、
 俺はフルボッコでコロしちゃったわけですが」

「ああ、アレは・・・私ももう少し善戦できるものだと思っていたが
 手も足も出ないところか、もがれてしまったな・・・」
やれやれ悪戯っ子ちゃんめとアナスタシアは肩をすくめてみせる。
その位しないと納得しないくせに、まるで一方的にショウが悪いような言いぐさだ。

「正直、魔法使い職ばりの弾幕は予想できなかったけと、
 それ以外は想定内だし。
 切り札一つってのは・・・もう二つは切り札がないと」

「弾幕も、エクスカリバーも、スパイダーネットも切り札だったのだがね。
 勝負をわけたのは、レベル差か・・・」

更に怒張した男根亀頭エラに子宮口が引っ掛りコリコリ擦りながら引張るので、
自ずと男根幹が膣に扱かれる形となり一層快感を与え
更に怒張した男根亀頭を子宮壁が擦りエンドレス。

「俺がレベル60辺りだったとしても俺が勝てただろうな。
 ただ、レベル80代半ば同士なら、接戦になるか」

ショウも自分だけ気持ち良くなるのはと、
タワワな巨乳を掌で捏ね潰しながら指先で乳首乳輪をクリクリ、
恥骨を掌でグリグリしながら淫核と尿道を指先で抉るようにクリクリし、
アナスタシアのオナカの中を上下に脈動させるが、
当人はなんでもないように生暖かく鏡越しにショウを見る。

もっとも、余裕ぶっているアナスタシアは肌に脂汗が滲み艶が出てきているが。

「接戦ということは・・・最初の一撃を当てれば勝負の大半が決するということか」

「アナスタシアってバトルジャンキー?」
「バトルジャンキーというほどでもないが、戦いが嫌いなら戦ってなどいられまい」

「戦いがイヤでも戦わざるえないから戦う者だっているだろ」

「君は・・・」

「俺は遊びならだましも勝てる勝負しかしない主義だぞ。 カケは好きじゃない」

「奇遇だな。私も、負けるべくして負けるのは構わないが
 勝てるはずなのに負けるのは性に合わない」

「アナスタシアの場合は、試合に負けても勝負に勝つ計算だろ。
 本当、勝気だよなぁ」
「ふ、くっくっくっくっくっくっ・・・それほどでも」

「俺は、今のアナスタシアは好きだな」
「なっ!!? い、行き成り何を言出すか、君は!!」

その不意の一言が、子宮にキュンとくるのをアナスタシアは感じた。
高まる官能という水を制御していたダムにピシッと亀裂が入る。

「出会った時は、アナスタシアは自分の身体をオモチャにしたり
 子宮を精液のボットン便所にするとんでもないクソビッチだったわけだけど」

続く言葉が、アナスタシアに自分の汚点を恥ずかしく思わせてリカバーを許さない。
熟した身体の女がモジモジと身を竦ませる感が、一層加虐欲をそそる。

「トリックスターモードの時はその余裕をヒーヒー言わせたかったし、
 エンプレスモードの時は真面目な顔をしてながらエッチをしているのは傑作だった。
 ドチラにしても策に乗って半分義務みたいにセックスしていたみたいなもんだ。
 心は其処にない。正直ダッチワイフと同じだった」
「言わないでくれ
 認めたくない、若さゆえの過ちなのだ。
 そんな私は修正されて当然だったのだ」

いうなら、ダムの中で小悪魔がヒィーハァーいいながら
破壊工作しまわっているようなものだ。
アナスタシアの羞恥が加速し、ダムの増えた亀裂からから官能が漏れ出して、
まるで口から飛び出してきそうな心臓を押え込んでいるように吐息が甘く切なげに乱れる。
これで男根に根元まで貫かれ密着していなければ、
逃走か攻撃行為に走っているかもしれない。

「今のアナスタシアは暖かい。本当に綺麗で、可愛くなって、
 こう、肌を重ねて自分からセックスしたいと思える。

 子宮にどんどん精液を注いで、孕ませると思えるくらいに。

 もう、ビッチなんていわない。 言わせない」

台詞に子宮がキュンキュンきてしまうのをアナスタシアは自覚して
頭までキュンキュンしてくる。

アナスタシアの手にショウの手が置かれ、アナスタシアの局部へ導かれる。
アナスタシアの手越しに局部が愛撫される。
否、アナスタシアだけで自分の片乳房を揉み、オナカを撫で回し、
ショウは開いている片乳房と淫部を愛撫していた。

ダムには今にも溢れそうなくらいに官能な水が溜まり、
ダムの無数に走る亀裂からはビュービュー水が噴出す。

止まらない小さなアメクがアナスタシアから思考らしい思考を奪う。

触れ合う頬が、密着している背中が溶けてしまいそうなくらいに心地いいアナスタシアは
オナカの中が男根で一杯になってしまったかのようで、
男根を愛撫するつもりで御腹を撫でて自分の身体を愛撫してしまう。

不意に、アナスタシアを抱擁してる腕に獲物を捕らえた顎のように力が篭り、
アナスタシアの頬に擦り付けられていた頬の感触が消えるも一瞬
「っ!!?」
肉に食い込む牙。吸い付かれる肌。 アナスタシアの肩首に喰らい付くショウ。

アナスタシアは、巨大な口に捕らえられ、小さな口に食い付かれる自分を幻視した。

だから、予兆を見逃した。
一瞬、硬度をます男根。プクッと膨らんだ男根亀頭のエラ。
男根鈴口からブシュリと噴出だした精液が、子宮内壁へスライムのように張付く。
「あっ・・・」

ブシュリリリと精液が足され、子宮の壁を愛撫するかのように垂れ落ちていく
子宮の奥へ精液が溜まっていく。

ダッパンと、崩壊したダムごと全てを吹飛ばす官能の大水。

唯一自由な頭を仰け反らせ息がつまったアナスタシアは
自分に落ちてくる白いスライムのような精液を幻視した。
独特のイカ臭さと共に口へ白濁液が雪崩込んで来て溢れ塞ぎ、視界をも白く塞ぎ・・・

「アナスタシア、いった?」

頭をのけ反らせ全身プルプル振るわせそれ以上動かない 動けないアナスタシアは
ショウが態々きかずとも最絶頂に達していると判断できるだろう。

「・・・あ、ああ、いった。いったとも。
 まさか、まさか、気絶もせずに、あんなにいくとは、思わなかった。

 まさか、弟のような息子に、あんなにいかされるなんて・・・
 あんなの、はじめてだ・・・」

何が恥ずかしいのか,帰って来たアナスタシアは自分で自分の顔を覆い揉む。
その仕種だけで、落ち付け~冷静になれ~と心の声が聞こえてくる。

「・・・弟・息子云々は突っ込まないぞ。

 セックスも、一人善がりならダメだろ。自慰と一緒だ。
 御互いに気持ち良くなってナンボだろ。
 俺は、アナスタシアが気持ち良くなってくれて嬉しいけどな」

「うぅ~~、反則だ。
 姉のような母である私が君を気持ちよくさせるならまだしも、
 弟のような息子に私が一方的に気持ちよくさせられてしまうなどと。

 やり直しを要求する!!」

「アナスタシアさんよぅ、ちょっくら御バカになってねぇですかい?

 1度出した精液は、元には戻せない」

「っ!!?」 ガビーン
聡明であるはずの自分が御バカになってしまっている事に対してのショックか、
それともやり直しが出来ないことに対してのショックか、
ドチラにしても背景に雷が落ちそうなほどのショックではない。

「そんな抜けてきたアナスタシアも可愛いなぁ」
「くっ・・・可愛いなどといわれては、子宮がキュンキュン疼くではないか」

「照れてるアナスタシアも可愛いなァ」
「だから、子宮が疼くといってるではないかっ」

聞くまでもなく、ショウはアナスタシアの片足を持って
繋がったまま後背座位から対面座位に。
オナカの中で捻られた感触に、男根が復活していることに気付いたのだろう
アナスタシアの瞳が左右にぶれる。
「そんな可愛いアナスタシアをみてると、また勃起してきた件について。
 再戦はOK?」
「・・・せ、せ、節操がないな君は。 しかたない、ああ、しかたない」

アナスタシアの頭にキツネの耳が生えて嬉しそうにピコピコ動き、
その後ろでキツネ尻尾がワッサワッサ動いているのが見えるくらいの
ナイスツンデレデレ


「処で、弟のような息子って未だに何やねん」

「元々、私と君は母子や姉弟のように魂で繋がっていたのだよ。
 君が私からプレイで産まれたのは、後付けに過ぎない。ならばこそのプレイ。
 
 君の献身が私の親愛を本当に目覚めさせた。

 そして、実際の肉体では血のつながりはないから幾らセックスしても問題無い」

 どやぁ、この見事な証明。エクスカリバーの如き理論武装。

「うん、凄い凄い」
「何だ、その気の無い・・・・・・これもツンデレか、萌えるな」

アナスタシアの頭の中は随分とハッピーな事になっているのだろう。
生暖かい眼差しですら好意的に捉えられてしまうらしい。

「だから、弟のような息子よ、姉のような母に存分に甘えるといいっ!!

 こんなに若いお母さんが出来た上に、
 幾らエッチしても不倫にならないのだから嬉しいだろう?

 ふぅ~~はっはっはっはっはっはっはっはっはっ」

アリスにも劣らない御バカ具合。
寧ろ素の頭が良い分、御バカなことに知恵をつぎ込んで御バカが加速する。
アリスのように突拍子な事はしないだろうが、ボケが半端無い。

頭はハッピー過ぎて笑いが止まらず胸をブルンブルン揺らしているアナスタシアを
後目に、ショウはそのオシリに手を伸ばす。
ムッチリと質量感ある柔肉は、頭と同じ位ありそうなタワワな巨乳同様に
対面座位では玩ぶには手頃である。

流石のアナスタシアもオシリを触りたくられるだけならまだしも
アナルに指を突っ込まれて広げられながらオシリを丸々揉まれていては
笑ってはいられなかったらしい。

因みに、アナルとマンコの筋肉は8の字で連動しており、
アナルを刺激するとマンコも締ると言われている。

「・・・私の、オッパイを吸ってみないか?」

「アナスタシアのオッパイってヤッパリ美味しそうって感じじゃないんだよな。
 流石にゴム臭い云々言う気はないけど」

「その辺りを確かめるためにも吸ってみるべきだ!!」

「・・・・・・」
「吸ってみるべきだ!!」 大事な事なので2度いいました。

「アナスタシアも、自分で自分のオッパイすってみ。 俺も吸うから」
「う、うむ」

乳輪ごと口に含み乳房を顔で押し潰してズッズッズッとタイミングよく吸いながら
乳輪の周りを歯で扱き乳首を舌先でレロレロするショウに対し、
アナスタシアは自分の乳首を口に咥えることは出来てもそれ以上は進まない。

「どした?」

「あっ・・・いや。」
「因みに、畜産の乳を絞るときは、根元から先へ搾り圧し出すようにする」
「私は牛か?」
「その位はあるけどな」

満遍なく、今までアナスタシアが弄っていた方の乳房のショウは食らい付く。
一方、アナスタシアは今までショウが吸っていた乳房の根元を両手で絞るように・・・

「ぜ、全然でないものだな」プルプルプル

「巨乳薬を使ったわけでもないし、本当の産後でもないからこんなもんだろ。
 いくら結構アナスタシアの乳腺が発達してるからといって
 母乳が直に出来るもんじゃない」

「私の乳腺が発達してると何故わかる?」

「不味くはないが美味しいとも言い難い。吸えば、それなりに乳まえの汁がでるもんだ」

「・・・・・・」
アナスタシアが無言でショウの顔をムニムニムニしても許されるだろう。


向かい合う様に、男の胡座に女が跨いで座し男の尻に足を絡めているので
女の股間は男の密着してしまっている。最深挿入の状態だ。
そのため、降りてきた子宮は先に直に注がれた精液の重さもあって
最奥を腹側に垂れたままシッカリと怒張した男根の先を咥え込んでいる。

男の頭は女のタワワな巨乳の間にあり、女が男の頭を抱締めているので
寄せる効果で乳圧は可也のものとなるだろう。

一方で、男の両手は女の両尻をアナルに指深く挿入してまでシッカリと掴んでおり、
男が女の淫壁を指の腹で掻く刺激が膣を脈動させて、男根はずっと勃起したままだ。
大きく開かれっぱなしの女のアナルからは泉のように愛汁がタラタラと零れる。

1度は完膚なきまでに大決壊してしまったダムは既に再建されて
官能の水がナミナミと溜まりつつあった。

「・・・しかし、意外だな」
「・・・(何が?)」

「君は絶倫だから、素だともっとがっついているものだと思っていた」
「・・・(俺は悠長過ぎてアリスが全然持たずノびてしまうくらいだからな)」

「あの子も意外と幼い処が多々あるから仕方が無いのかもしれないが、
 余裕がなかった以前の私でも絶えられなかっただろう。
 だが、今のこれも悪くない・・・ああ、悪くない・・・」

「・・・(悠長過ぎて、もう直タイムアップでねえかい?)」

「ああ、そうだな。時が流れるのは早いものだ。 それが至福ならば尚更」

「・・・(ラストスパートかけるか?)」
「君の好きなよう、存分に私の子宮へ精液を注ぐといい」
「・・・(んじゃ、シッカリ捉まっててくれ)」

ぐぐぐっとアナスタシアの視界が座っていたものかた立ってるものに変わる。
アナスタシア(のオシリ)を抱えてショウが立ち上がったからだ。

一瞬、突上げと共にアナスタシアを襲う浮遊感。
それが落下感に変るのも間を置かずオシリから受け止められ、
重力の勢いに従い、子宮が突かれ、膣の淫壁が脈動に男根を激しく扱いてしまう。
「ふあっ!!?」

腰の突上げ → 浮遊 → 落下 → 膝の屈伸受け止め
の一連に、ダムへ官能の水が勢いを増して溜まっていくが、
今度は強固で決壊する気配が無い代りに放水を知らせるサイレンが鳴り響く。

「ああっ、私の 身体ごと 弟の ような 息子 の君に 貫かれて しまいそうだ。
 姉の ような 母の 私の 子宮に 君の 精液を 注ぎ込んで
 姉の ような 母の 私が 弟の ような 息子の 君が 孕ませる くらい」

腰の突上げの勢いが足りない時は、
アナスタシアはアナルを後ろに引張られ背骨をビリビリと快感の電流が走り昇る。

ダムの官能の水は既に一杯一杯で小放水では追い付かない。
しかし、問題ない。
ダムを空っぽにするほどの水門を全て開く大放水の時は真近。

腰の突上げ → 浮遊 → 落下 → 受け止め
今回はそれのペースが短かった。
次の腰の突上げのためにと膝を屈伸してまでの腰は退かれることはなく、突上げたまま。
腰を仰け反らせた男の上にアナスタシアは乗ってしがみ付いたまま。

ずびゅ
「うっっあっ・・・」
胎奥の撃つ最初の一撃に、アナスタシアの全身から力が抜けて落ちそうになるが、
既に男の手は片手でアナルに指を突っ込んでオシリともったまま、
もう片腕はアナスタシアの背中に回されてシッカリと支えていた。

ダムの水門が開かれ、たまりにたまった官能が大放水と噴出す。

ずびゅるるるるるるるるる
「あ、ああ、あああああぁぁぁぁ~~~~」
タパタパと波打ち確実に重さを増していくオナカが
嘗て無いほどに心地良く満たされていくアナスタシアだった・・・


万歳と未だ息も荒く倒れている男の姿があった。
そして、その男の腰の上に跨いで座り身体を丸めて伏している女の姿も。

漸く再起動をはたしたアナスタシアはショウの胸板こ頬を擦り付ける。
「凄く、気持ち良かったよ」
「俺は、一回で、濃いのを、多く、出したから、死にそう」

「うふふふふ、私のためにそんなに頑張ってくれてうれしい限りだ。
 ほら、ポーションだよ」
アナスタシアはポーション瓶にささったストローをショウに咥えさせる。
アナスタシが腰をあげると、その淫裂から愛液に塗れて萎びた男根がヌルリと抜け落ちた。
子宮直出しなので淫裂から精液が零れることはないが、トロトロと愛液は零れる。

自分の股を拭くのを後に回してアナスタシアはショウの男根を掃除をはじめた。
萎えた男根の皮を剥き、精液滲む鈴口い唇をつけると
ジュルリと尿道に残った精液を吸い上げる。
それに若干の硬度をもったフニャフニャ男根を躊躇なく口に含み、
舌を絡めてレロレロレロレロ。
もしかしたらエラに溜まっているかもしれないチンカスすら舐る。
アナスタシアは艶やかな唇を尖りすぼませて吸引しながら自分の唾液も残さないように
引き摺り出された男根は、既に一人立ち出来る硬度を持っていた。

「私の口で出していくかい?」
妖艶なまでに笑みを受けベて聞いてくるアナスタシアに対して
ショウの答えは一瞬の迷いすら感じられなかった。
「今日はもう結構です」

「それは残念だ。ああ、残念だ。
 つれない・・・、君のそんな処も可愛らしいよ」

脳味噌がハッピー過ぎて残念な美人になりつつあるアナスタシアだった。





深夜、AIさんは不意に呼び出しがかかった。
AIさんは自立思考があるので、当然拒否権がある。しかし、その選択肢はなかった。
自分の部屋から『 The Nest 』に出て来て見ると待っていたのは当然、
マスターであり、呼び出した張本人である男 ショウ。

夜という時間帯、灯りのない薄暗い中でテーブル席の椅子に寛いで座っている姿が
AIさんには不気味なくらいにハッキリと見えた。

因みに、今のAIさんの姿はYシャツとパンツのみの格好である。
これは部屋の中で裸でいるのも何ということで選択してあったものであり、
呼び出したのがショウということもあって着替えるのが手間だっただけである。

「こんな夜遅くに何の御用でしょう」

「そろそろAIさんも可愛がってあげないといけないかなと思ってな」
「・・・・・・」

「俺ってさ、基本的に獲った獲物は捌いて食う主義なんだ」
「アリス様しかり、私しかり。よく分ります」

ジト目で鼻で思いっきり笑って見せるAIさんの顔芸に、
ショウは堪えるところか満足げである。
マゾではない。子猫が抵抗に噛み付くのを如何料理するか楽しむサドである。

「んで、屋台でとった金魚とかヒヨコの類は割と可愛がる性質でな、
 御かげでリアル家の庭の池じゃデカくなった金魚がいるし、
 ヒヨコはニワトリになって畑の雑草取りをしてくれる。

 そのニワトリもよく成長したら偶に下して食うけど」

「何をおっしゃりたいのか、よく分りません」

「アリスを美味しくいただいたんだけど、
 その前に可愛がりすぎてサクッとヘタッちゃんだよ。

 んで、俺は全然足りないわけでね、AIさんが相手してくれないなら、
 へタってるアリスを、潰してもいいから、美味しくいただくことに」

「マスター、貴方は最低です」

「いいねいいねぇ、その目付き、ゾクゾクするでぇ。
 身体はどんなに玩ばれようと心は譲らへんっても好物や」

「くっ・・・」

「そのキツキツまんこに、
 最初からクライマックスな俺のチンポ全部ねじりこむところまで
 一人でやってもらおうか~~」

この男は、自分の男根をよく臍までそりかえるなどというが、
身体の小さいオンナノコなAIさんには間違っていない表現だ。
男が椅子に座った状態で大きな男根を小さなオンナノコが自分で挿入するなど無理なので、
ショウは床の上に敷いたマットの上に仰向けに寝る。

AIさんは、ショウの股間の前を開ける。

 亜那根蛇様、光臨

否、AIさんが開けてない。開ける前に勝手に開いてその可愛らしい手を弾いたのだ。
そそり立つ赤黒いソレは、胴は太い血管が浮び上がって脈打ち、
頭のエラは威嚇するかのように開き、頭はテカリすら感じさせる光沢を帯びている。

およそ、人の生やすものではない。人の中に入れるものでもない。
AIさんはフリーズしながらそう思った。

「おいおい何固まっとんねん。いつも小っさいマンコにコレ咥え込んでるやろ」
「・・・・・・」プルプルプルプル

「まぁ、AIさんの胎の中やしなぁ・・・

 AIさんが自分で入れへんかったら、無理やり捻り込まんとあかんのやけど?」

「くっ・・・」

AIさんは、パンツを脱ぎ捨てると
今か今かと獲物を待ち構えている亜那根蛇様の上に立つ。
AIさんが腰を下し中腰になると、
その幼く見える陰唇と亜那根蛇様がブチュリとキスをした。

「あんまりモタモタしてると一層狂暴になって入れ難くなるで~~」

痛みはないが、恐怖がある。
それは身体の中に、改めて見た目からしてグロテスクなモノを無防備に入れるという恐怖。
過去数回、そんなものに自身が犯されていたことすらAIさんには信じられない。
しかし、その力強い脈動を、身体中に伝わる熱を、身体が弾けそうになりそうな存在感を
AIさんの下腹部はよく覚えていた。

「うっ・・・うあっ!!」

それは一瞬。
亜那根蛇様が突撃をかけたわけではない。AIさんが腰を下したのに間違いない。
しかし、AIさんは亜那根蛇様に突貫されて腰の力が抜けてしまったとしか思えない。
未だ亜那根蛇様はAIさんの中に全て収まり切っておらず、
突当っている奥の更に奥へと捻り入って行く。

「ふひっ♪
 小さいマンコがキュウキュウ締めつけてきて、ごっつエエ感じや。
 ほら、本気になったチンポのエラにAIさんの膣がひっかかっとるやろ?

 ほら、ちんぽの先とAIさんの子宮がブチュブチュキスしとるで~~」

「ふっ・・・くぅ・・・」

「ほらほら、動かんと何時まで経ってもおわらんで~~」

終わる所か、亜那根蛇様がオナカの中で暴れ回って抑え込まなければ身体が弾けてしまう
とすらAIさんには感じられて、自分の身体を自分で抱締めて耐えるしかない。
実際のところは力ない腕で自分を抱締めるという行為により自分の身体を扱くことになり
身悶えで更に快感を得てしまうという循環でAIさんはビクンビクンしているのだが。

Yシャツで肌は隠されているものの、オンナノコが耐えながら身悶えする姿はそそられる。
ましてや、小さな身体に大きな男根を完全に収めた。
オンナノコの中で本気になった男根はビキビキとエラを尖らせドクンドクンと脈打つ。
オンナノコが積極的に動かずともその痴態と僅かな身動きに、
集中すれば男根が十二分に快感を得られより一層猛り・・・

どくんっ!!? ぶしゅるるるるるる!!!
「ふあっ・・・」
瞬間、AIさんは股間から大蛇に大口開けて食い付かれる自分を幻視した。
臍上に深々と刺さった毒牙と膣奥深くまで挿入された舌先から噴出した毒液が
内臓にジクジクと熱をもって染み込む。
内臓から全身に伝わり、四肢をしびれさせていく。

射精された余韻に放心しているオンナノコ AIさん。
普段冷静沈着っぽく知的なクール系だけあって、
脱力してハァ~ハァ~と切なげな吐息を零す気が抜けている姿も可愛らしいものがある。

AIさんが帰って来た時には、既にショウに抱擁されていた。
無論AIさんのオナカの中には前と変らず力強く男根が存在感を放っている。
胡座のオトコの懐にオンナノコがスッポリ収まった対面座位であるため、
密着感と安定感が半端ない。

更にオシリからから背中まで撫で回され、身体前面を擦り付けられてので
小さな快感の微電流にAIさんの目がクラクラしてくる。

「AIさんってさ、身体が小さくて軽いから騎上位よりも
 抱締める方がAIさんを感じ易いな」

「な、何を」

「ナニをするんや!!夜はマダマダ長いんやし、楽しもうやないか。

 AIさんて、なんで小便するみたいに射精するのが楽なんやろ?」

じゅびぶしゅるるるるるるぅ~~~!!!

更に流し込まれる毒で肉がドロドロと溶けて身体がスープ袋になっていくのに、
身体を大蛇に少しづつ飲み込まれていく自分の姿をAIさんは幻視した。

「一番美味しいのはアリスだけど、
 一番射精して気持ちいいのは精液掃除機なAIさんかもしれへんなぁ」

「うっ・・・はぁっ」

「おお、いったいったAIさんがいった♪」

もう助からないというのに何時までたっても命尽きない。
甘美なまでの生き地獄。
オンナノコの救いを求める嬌声は夜闇に溶けて誰にも届かない。

「・・・マスターは・・・最低の上に・・・下劣です」

「ひゃっはー最高の褒め言葉やぁ。 まだまだいくでー」


 あっ・・・あ~~~~~~


その日、AIさんは有り得ないはずなのに寝坊した。
アリスなどは無表情ながら頬を染めるAIさんの姿に情緒が育っていると喜ぶが、
寝坊した本当の原因は、当人たち以外知る由もない・・・



[35576] 09
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:aad49fdd
Date: 2012/11/23 12:59
サキュバスやインキュバスにとって、人間(プレイヤー)とは唯の捕食対象でしかない。
形の定まっていない夢魔から適当な姿をとり淫魔として初めて人間の前へ姿を現す。
この時、気の早いモノは2度と変更が利かないにも関らず適当な姿を選択してしまう。
知恵の回るものは対象がもっとも気にかけている者の姿に真似て姿を現すのだが・・・

因みに、夢魔からなるものには対象がかなり弱っている時は対象そのものの姿を取り
対象に成り代わってパーティを陥れるドッペルゲンガーもいることが後に知られる。

ショウにとって最愛であるアリスの姿を選んでしまったサキュバスは、
それ故に行動を取る間もなくショウに殺された。
ショウにとって親愛の対象であるアナスタシアの姿を選んだサキュバスは、
逆鱗に触れていなかったが故に、理性を取り戻したショウに殺されずに済んだ。
そして、だからこそ捕獲されてしまった。

この、アナスタシア似のサキュバスは殺されることなく
攻略ギルド『白の騎士団』の本部で拘留される。
この地下牢は重犯罪者を冬眠処理する前に取り調べするためのものだが、
このサキュバスのためだけに特別製の完全個室が用意された。
関係者にはアナスタシア似のサキュバスがモンスターである事が知らされており、
容易に近づかないように注意されていた。
脱出困難な牢。
しかし、外から入り込むのはその限りではない。

夜はフィールドも暗くなり十分な視界できず、1日6時間睡眠が推奨される事から、
深夜の時間帯は何処もかしこも閑散となる。
一応は24時間営業を掲げているギルドの受付もその限りではなく
人の気配がないため受付のAI嬢も目を瞑っている。

そこへ滑り込んでくる1つの影。
それは斥候職のような機敏な動きではないが、AI嬢が反応しないように通り過ぎていった。
向う先は・・・

サキュバスのいる牢は、檻な牢とは別にあった。
一部の隙もない鋼の扉。その覗き窓を開けて覗いてみると奥のベットに座す人影が1つ。

パッと見は正しく褐色の美女。

タワワな巨乳と重量感あるオリシでありながら細く縊れた腰の成熟した女の身体を
ビキニアーマーという局部のみを隠し肌も露で卑猥なムチムチたゆんたゆんな格好なので
オリジナルの麗人とは異なり、正しく艶婦,妖女。

だがしかし、その後ろに見える実用性のないような翼と尻尾が
彼女が人間でないことを証明している。
そして、部屋の真中から扉まではいけない長さの鎖が壁から首輪に繋がっている上に
その顔半分を隠す眼帯,手錠が決して穏やかな相手で無い事を示していた。

サキュバスは思い出したかのように悩ましい唇を舌先が舐め濡らす。
それは意識したものではないが、雄を誘う煽情的な仕種。

ガチャリと鍵が開き扉が開く音に、
サキュバスは凡そ狂暴なモンスターとは思えない無垢な仕種で反応する。

サキュバスのタワワな巨乳の乳甲から食み出ている部分を切先がツンツンと突付く。
対しサキュバスはビクッと僅かに身動きする程度。
とてもモンスターとは思えない従順さに、「見るだけ」が「触るだけ」へと変った。

サキュバスの頬の肌は丸で絹のようでありながらフニフニと柔かく、
その唇はプクとしていてプルプルしている。
顔を触られているというのに、サキュバスは嫌がる素振をみせない。
「触るだけ」が一層大胆な「触るだけ」へと変る。

ブラジャーの乳甲の乳間の留め具が外され、タワワな巨乳が弾けこぼれる。
多くの者が憧れるそのオッパイは、巨乳相応にエロく
乳輪も大きく盛り上がり乳首も大人が加えるためのサイズだ。
鷲掴れた乳房は丸で柔らかなゴム鞠のような弾力で絹肌が吸い付き・・・

モンスター相手からかセクシャルに対して警告も起らない。
丸で御誂え向きの状況。
「見るだけ」が「触るだけ」になって、それで我慢出来るわけがない。

「あ、アナスタシアあああああっ!!!」
雄叫びと共に万歳で押し倒されるサキュバス。

食い付くようなキスに、
サキュバスは舌を吸出されしゃぶられ、マーキングのように唾を飲まされる。

タワワな巨乳は女性に対する気遣いもなく無遠慮に揉み捏ねられる。

貞操帯ではない甲なパンツは抵抗なく外され捨てられ
弄る手は前戯ではなく、穴を確認するためだけの無遠慮で淫唇を嬲る。

サキュバスの股の間に腰を押込み、オッパイに両手でもってシャブリ付きながら腰をふる。
そこに、女体に対する気遣いは欠片もなく何処までも一人善がりの性交。
サキュバスの上で腰振り運動も暫し、ウッと呻き声で男の動きは止まり・・・脱力。

サキュバスの吸い付くような肌の感触が、蕩けるような甘い香が、
ペニスに絡み付く淫肉が心地良く、男は再び猛ってくる。
が、不意にガチャリと開く扉に、男は凍り付いた。

「へっへっへっ、御同類さんよう、次は俺も加えてくれや。
 偽アナスタシアのアナルで良いからよ」

最初の男の上に乗り伏せたサキュバスのアナルが前戯もなく貫かれる。
サキュバスは2穴を貫かれたまま身体を起こさせられより深く挿入されてしまう。
「御同類さんはどんな早漏かと思ったが、こいつぁスゲエ。
 少しでも気を抜くともっていかれちまいそうだぜ」

サキュバスのアナルを犯す男は、サキュバスの顔を横に向かせて舌をしゃぶり始めた。
サキュバスのヴィギナを犯す男は、目の前に突出されたタワワなオッパイにしゃぶり付く。

男たちは本能の赴くままに女体に溺れ堕ちていく。

どこかで警鐘を鳴らす僅かな理性を、低俗が故に傲慢で蹴っ飛ばし。


 ――― エナジードレイン ―――


サキュバスにとって、人間(プレイヤー)とは唯の捕食対象でしかない。
それは性交する男であろうと変わりない。

だがしかし、捕らえられたサキュバス 仮名アスナも決して逆らわない者がいる。

同族処かもっとも愛しい者の姿をしたサキュバスですら瞬殺し、
アスナを捕らえた男 ショウ。
レベルが高い上に躊躇なないので逆らい様がない。

そのツガイであるアリスは同性?である上にレベルが高い逆らいようがない。
何より、アリスに危害を加えればショウが出てきてしまう。

そして、オリジナルのアナスタシア。
レベル的には対抗しえる。
しかし、プレイヤー達の1頂点に立つ女王の貫禄が逆らう事を許さない。


さっきのさっきまでサキュバス アスナを犯していた男達は
今やカラカラに痩せ乾せ、カヒューカヒューと辛うじて息をしている状態だ。
HP,SPともに1しか残されていないならまだしも、
経験値も吸い尽くされレベルも1になってしまっている。

其処へガチャリと扉を開けて入ってくるものが一人。
井出達は軍女神でありながら、女帝であるアナスタシア。

「うむ、御苦労」
「・・・・・・」
サキュバス アスナはアナスタシアの労いに答えない。
ただ、身体に纏わり付くザーメンをリフレッシュで取り除いて貰う報酬も快く受け取るが。

「・・・バカな男どもだ。こんな見え見えの罠に引っ掛るとは。
 それとも、命をかけてまで犯す価値が私にあると自惚れてもいいのだろうか?
 もしくは、私には敵わぬと弱者であるコノ娘に手を出したか、愚か者どもめ」

男達は答えない。答えられない。
ただ、怨めしげに、慈悲を乞い、各々が各々の思考と感情を持って見るだけだ。

「コノ娘は一応、私の所有物扱いだ。
 訴えて、冬眠処理にしてやってもいいが・・・無一文で1階層からやり直せ。
 綺麗事を並べておきながらその程度の貴様等にはソコが似合いだ」




ショウ,アリス,アナスタシアの三人のゴールデンパーティが
80階層の前に立ちはだかるボス エルダージャイアントを倒したのは
知る人ぞ知る事実である。
現に『 The Nest 』で80階層帯へ行けるのだが、
70階層帯ですら危険地帯である殆どにとって80階層帯は未知の領域である。
アナスタシアですら本来なら70階層帯でソロの経験値稼ぎは油断できないのだ。

そして、ショウとアリスのカップルパーティの狩場は80階層帯。

「そっちの景気は如何かね?」
今日も今日とてカウンターの指定席に座したアナスタシア。
待つまでもなく出されたのは和風茸ハンバーグとミネストローネ,銀シャリと燻り大根。

「俺達はボチボチだけど、モンスターの編成はヤベエな。
 重量系の堅いヤツを盾に、早いヤツが襲ってくる。
 しかも、魔法攻撃してくるヤツが後衛だ。回復役がないのが救いだな」

「ほう・・・、美味い組み合わせだ」
ジューシーなハンバーグの旨味がミネストローネの旨味を引き立て
ハンバーグの脂気をミネストローネの酸味が洗い流し、肉気を恋しくさせる。

「鉄板なんだろうな」

「鉄板は、成り易く崩し難いからこそ鉄板。故に、奇には弱い」
燻り大根は強いコクと旨味でオカズの味をリセットさせてしまう罠。
何気にハンバーグと合うのが小憎たらしい。

「注意すべきは、追詰められると味方諸共攻撃してきやがるってことか」

「所詮モンスターと嘲るべきか、プレイヤーにない強みと慄くべきか・・・
 何にしても、私達にはまだまだ当分先の話しだ。

 お勧めのスィーツも頂きたい」

「はいよ。

 我等、これより修羅羅刹となる。血の山河を築き上げ、我等が血肉の糧とせん。
 ってなわけだから、当分留守にして追い込みする」

薫り高く湯気放つ珈琲と氷の器に盛られたミルクアイスクリーム。
そのまま食べてよし。合わせてよし。

「・・・私は、君達よりも出遅れていることを自覚している。
 こんな足手まといだが、君達に甘えるみたいで悪いのだが、
 私も一緒に頂点へ連れて行ってくれないだろうか?」

「頂点まで一緒に征こうか」

レベルのトップ集団はショウとアリスである。間をおいてアナスタシア。
更に間をおき攻略メンバー精鋭が集団となってるのだが、
アナスタシアがこの攻略メンバー精鋭に付合うと何時まで経ってもレベルは上がらない。
そもそも、アナスタシアもトップ集団に含まれるべきだった。

その後、数日の間『 The Nest 』にショウとアリスの姿はなくAI一人の手で切盛りされる。
アナスタシアもまた、『白の騎士団』を数日の間留守にすることなる。
そして三人は帰って来た。

カウンターストップ レベル100

成長限界到達ボーナスによりショウが取得したのは二刀流。
アリス,アナスタシアは直接攻撃力を増す筋力+。



攻略ギルド『白の騎士団』本部は混乱に見回れていた。
長たるアナスタシア長期不在をいいことに、
極一部の者が抗議のデモ もといクーデターを起こしたのである。
駄々を捏ねれば自分達の要望が圧し通ると思ってる時点でドチラも大差ない。

因みに、攻略ギルド『白の騎士団』の通常一般業務は
良素材の買取から、受注・販売の仲介も行なっているのだが、コレにはレベル制限がある。
早い話、幾ら金があるからといって低レベルにエリクサーを用いるのは勿体無いという事。
例えば、低レベルにエクスカリバーを与えた処で、某聖剣バカのように10全に使えない。
だというのに、それが民主主義に反し、
低レベルの者達の経験値稼ぎを妨害しているとのたまう。
だから弱者である自分達が管理するという理論。

不意に、襲いかかる圧迫感でデモ隊?のざわめきが波が引いたかのように鎮まりかえる。
ギルドを占拠しようと詰めかけていた者達が、外からギルドへ向って道を作り始めた。

女帝の帰還を何人も妨げてはならないと。

軍女神というに相応しい覇のアナスタシアの左右に付き従って歩くのは、
これもまた戦女神というしか例え様がない凛と勇ましいアリス。
狂戦士か死神か不気味なまでに威を纏う仮面の『血塗れの英雄』。

「これは、何の騒ぎだ?」
「これはこれは、アナスタシア、御早いお帰りで」
アナスタシアの前に立ち塞がるインテリ系の男を筆頭にした一団。
どこにもで空気が読めない者はいるもので、
でなければ皆怖気づいて事が進まなかった事を思えばソレもあり難いのかもしれない。

「さんをつけろデコ野郎。私は貴様に呼び捨てを許した覚えはない」
「うぐっ・・・や、やはり御早いお帰りなのは早々に諦められたのですかな?」

「何を寝惚けた事を言っている。
 私達が帰って来たのは、レベル100に到達しカンストしたからに決まっているだろう。
 私の事など如何でもいい。状況の説明をせよと言っているのだ」

挨拶の先制攻撃に続き真実の本命攻撃に怯む。
名実とものカリスマに周囲はざわめく。

「我々は、アナスタシア殿貴方達ギルドの独占・横暴・不公平・不平等に抗議し、
 独裁者アナスタシア以下幹部の退陣を要求する」

「・・・参考までに、その後は如何するのかね?」
「文官統制は近代社会の慣わし。無論、確保したアイテムは平等に分配する
 貴女方は雑務を我々に任せて心置きなく戦いに赴いていただきたい」


「改めて言おう。寝言は寝て言うがいい。
 貴様の言分では、戦う気のない者に優れたアイテムが回り、
 戦う意志のあるものは奴隷のように働いて、
 戦う気のない者に渡せと言っているようにしか聞こえん」

「そ、それは詭弁だっ!!!」

「この攻略ギルドは、過酷な場で戦う者によりよい装備を信念の元にしている。
 それは創設者の私をして決して覆せない理念。

 強請るな。よりよい装備が欲しければ戦い己が手で勝ち取れ。
 戦えなければ、素材アイテムの採集,荷物運びなど仕事は山ほどある。
 努力した者が相応に報われる。これ以上平等で公平なものが何処にある?」

「・・・・・・」

「御託を並べる前に、権利相応の最低限の義務を果たすのだな、雑魚め。

 そもそも、命懸で力が全てのこの世界に、
 文官統制だの近代社会だの民主主義や社会主義の下らない話を持ち出すな。
 弱者が囀るだけで害悪だ」

「アリス嬢、血塗れの英雄殿、貴方達はこんな横暴が許されると?
 今こそ、正義の立ち上がるべきです!!!」
アナスタシアに論破された代表の矛先は二人へ。
二人を味方につけてアナスタシアと克ち合わせようという目論みが見え見えである。

「アンタよぅ、レベル幾ら?」
「・・・え?」

「因みに、俺が最初にレベル100に達して、
 次にアリス、アナスタシアの順だったわけなんだけどな。

 経験値稼ぎってのはホントだるいわけだ。 自分のだけならまだしも他の人まで。
 モンスター相手とはいえひたすらルーチンワークで殺戮を続ける・・・
 修行なんて生半可なものじゃねぇ、地獄に等しい苦行だ。

 あんた、レベル幾ら? ジョブ、何? なぁなぁ、俺に教えてくれよ」

笑っている仮面越しの狂気に、集まっていた人々が退く。
退かないのは、共にいて知っているアリスとアナスタシアぐらいだ。

「あ、アリス嬢」
「私の名前を呼ばないでくれる?
 それよりも、私のダンナ様の質問に答えて欲しいんだけど? 
 貴方、何時も何しているの?」

人当たりがいいという話のアリスならとりなしてくれるに違いないと代表は縋ってきたが、
普段の御バカっぷりは何処へやら、戦場にいるときのような鋭い眼光で切り捨てる。

「わ、私達はココの未来を憂い、少しでも生活をより良いものにしようと」

「貴方は何を馬鹿な事を言っているの?

 ココに未来はないわ。目的は、このデスゲームを攻略すること。
 生活が良いものであるにこしたことはないけど
 ソレは攻略ギルドで最優先すべき事じゃない。

 生活を良いものにしたいのなら、貴方達の裁量でそういうギルドを作ればいいのよ。

 ねえ、私達の言っている事、何処か間違ってる?」

近寄らば(言葉で)切り捨てるといわんばかりの三人から一層集まっていた人々が退く。
最早、このクーデター(?)は瓦解したかのように思われた、その時

「レベルとか、アイテム云々の話じゃないんだ!!
 アナスタシア、貴女が皆の上に立つべき人間性でないと説いているんだ!!
 ギルドの地下に囚われている貴女似た女性は一体何だ!!
 彼女はモノやペットではないんだぞ!! 彼女を解き放て!!」

如何にも残念なイケメンが薄っぺらい正義感を振り翳し立ち上がる。
他の面々も追従に顔に意気が蘇えった。

「君は何だ? 君に私の名前を呼ぶことを許した覚えもないが?」
「ぼ、僕は」
「ああ、名前は結構。

 ギルドの地下にいるのは、70階層帯で捕縛したサキュバスだ。
 迂闊に接触すると、HPからSPのみならずレベルまで吸い取られるぞ。
 ああいう厄介なモンスターもいるぞという見本に置いて在るのだが、
 解き放ってしまうと、君らのような低レベルの者が彼女の餌食になってしまうのだが、
 それでも良いと?

 君はあれだな。
 短絡的な思考で外来ペットを野に放ち環境を破壊する性質だな。
 
 あれは、あそこに置いておくか、殺すしかない。何せ、モンスターなのだから」

「そんな事はないっ!! 人の形をしているのならモンスターといえど分かり合える!!」

「では、君の裁量で分かり合ってくれたまえ。
 君が彼女を説き伏せて生残れば、彼女を町に解放しよう」

「・・・・・・」

が、残念なイケメンは速攻でアナスタシアに論破されてしまった。
酸欠の魚類のように口をパクパクさせるものの言葉が出てこない。

「如何した? ん? モンスターといえど分かり合えるのだろう?」

「そ、そんなことよりも僕から奪った聖剣を返してもらおうか。
 ギルド長といえどそんな横暴が許されるわけがない!!」

漸く切れる札を見付けたのか、残念なイケメンは憤怒の表情で訴える。
周囲もそれに便乗し、アナスタシアは非道だと盛り上がる

「『エクスカリバー』の前に確認された聖剣は
 『ちゅらんたる』というものだったと記憶しているが?

 『エクスカリバー』にしても『聖騎士との決闘』で私が受け賜ったもの。
 奪ったなどと人聞きが悪い事は名誉毀損だと受け取る。

 ああ、君はレベルが40にもなっていないのに『ちゅらんたる』を携えて
 私の後で『聖騎士との決闘』に挑戦して失敗し、奪われてしまったんだったな?

 あれからどれくらいレベルは上がった?
 なんと!! まだレベル40にも成っていないとは・・・」

「そ、それは聖剣がないから・・・」

「今やレベル50を超えている者達の殆どは、そのような優れた装備をもっていないぞ。

 『ちゅらんたる』は実に惜しい事をした。
 持ち主と共に成長するらしいあの聖剣はいずれ
 真の聖剣『デュランダル』になったというのに・・・
 あの時、ギルド長の強権を発動させて愚かな持ち主から奪い
 相応の者に渡していれば、さぞかし活躍してくれていただろう」

が、アナスタシアの反撃を受けて沈む残念なイケメン。
だがしかし、それで許すわけがない。

「ああ、いまこそギルド長の強権を発動すべきかもしれないな。
 真の聖剣『デュランダル』に至る聖剣を失うような具を犯さぬように。

 この騒ぎに加わった者は全て除名処分としギルドへ立ち入り禁止としよう」

ギルド除名処分で立ち入り禁止ということは、
ギルドそのものでなくても提携している鍛冶士や錬金術士などの関係場所にも関れない。
関れないということはアイテムを購入して、
端からそういった処に立ち入れない者(犯罪者等)に卸すことも出来ない。
代表を含め後ろぐらい処のある者や英雄失格を公開された残念イケメンに加え、
こんな大変なことになるとは思わなかった浅はかな者達も流石に顔色が変った。

「お、横暴だっ!!! 何の権利があって・・・」

「私が今まで使わぬようにしてきたこの権利を貴様等は欲していたのだろう?
 貴様等が望むべく独裁者となろう。 何せ私は女帝だからな。

 それ以前に、犯罪者が処罰を受けるうのは当然だし、
 確信的に会社へ不利益を齎す者が首になるのも当然だろう」

「け、決闘だっ!!!」
追詰められた愚者達が切ってはならない札を切る。

「レベル60の私一人にレベル30が18人でも敵わなかったのにか?
 レベル100となった私には一体どれだけの人数が必要だろうな」

「その決闘、俺も一口乗らせてもらおうか。
 齷齪人が経験値稼ぎしてたのに暢気に権力ゲームなんぞしやがって。

 俺が賭けるのは、

 征刀マサムネ
 妖刀ムラマサ
 真・紅牙刀
 真・竜炎刀
 神剣クサナギ

 貴様等は、その命でもかけてもらおうか」

「私も乗ったっ!!! 私はイージスの盾を賭ける」

「レベル100が3人だ。
 そっちは好きなだけ欲に目がくらんだ命知らずを集めてくるがいい。

 私は、エクスカリバーを含めて、私の全てをかけよう。

 三日後正午、アリーナ

 なお、今の私達のやり取りは各所で繰り返し流されている。逃れられると思うな」





『 The Nest 』には二人の看板娘がいる。
いわずもかな、アリスとAIさんである。
アリスは兎も角としてAIさんはマスコットなのでは?との意見は愚に等しい。

一見営業スマイルのAIさん。
しかし、ミニスカートの中を覗こうものなら、
目が笑っていない営業スマイルで顔を踏まれてしまうだろう。

「ああん、最初の頃はぱんちーに包まれた小さいプリプリのお尻が見れたのに
 最近はガードが固くって足の裏しか・・・でも、それがイイの!!!」ハァハァ

とは、非常によく訓練されたプレイヤーの言である。
その業界では顔を踏まれることが御褒美であることを、流石にAIさんは知らない。

メニューのどれが美味しいかと聞かれたときは、
営業スマイルが消えて可愛い顔の眉間に小さな皺をよせて真剣に悩む姿を見せてくれる。

AIさんのお勧めを聞いた日にはワタオタと困る姿が見られるだろう。
余りイジめると可哀想なので、上級者のみが許されたテクニックである。

一人の時は営業スマイルだが、アリスがいると素のスマイルになることを皆知っている。
背合わせ手組みの超時空なライオンやらキラッ☆など二人並んでされた日には、
ヘブンっ!! れてしまうだろう。

因みに、アナスタシアも並んで三人キラッ☆をした日には
『 The Nest 』は愛に沈んでしまったため、アナスタシアはキラッ☆禁止である。

 ババァ、むちゃしやがって・・・

つまり、何がいいたいのかというと、
AIさんは今や皆のアイドルであり妹だということである。

アリス?
人のヨメになってしまったアイドルなんて唯の女です。
人のヨメになろうとも、アリスちゃんは俺のヨメっ!! 人妻・・・むへ
なとど起った闘争は憤怒の御大降臨で諸々薙ぎ払われて以下省略。

決してロリではないが、小さなオンナノコが営業スマイルでも頑張って働く姿は
それはそれは胸の奥に疼くようなもどかしい衝動を覚えさせる絶景で・・・

 それを、人は萌えと呼ぶ

「・・・AIさんってホント可愛いよね。
 心のおにんにんがおっきなってきちゃった」
「アリス、お前は何を言ってるか」
いないことを良い事にアナスタシアの指定席を暖めつつ垂れていたアリスへ
思わずチョップを落したショウは正しいのか、間違っているのか。

「ショウにとって、AIさんって何?」
「・・・難儀な妹? 慕ってはいてくれるけどツンツンしている野良猫みたいな。
 威嚇はするけど逃げないし、触っても猫ぱんちもしない感じ?」

「ツン妹・・・野良猫・・・むへ」
「だから、何を言っているか」
何処ゾのならまだしもオンナノコがしてはいけない顔で
出してはいけないような呻き声を零すアリスに、ショウは空かさずチョップを落とす。

「AIさん、美味しそうだなぁ・・・食べたいなぁ・・・性的な意味で」
「だから、アリスお前は何処の性少年か。そんなもの、AIさん次第だろうが」

「え?」
「え?」


AIさんはポルなっていた。
アリスに今夜は家で泊まっていかないと人畜無害な笑顔で聞かれたと思ったら、
何時の間にかタップリの湯が沸いている湯船で
ショウの腰の上に乗っているアリスのフトモモの上に向かい合って座り
抱締められてアリスっぱいに顔を埋めていたのである。

真相は、誘いに唖然としていたAIさんをアリスが勝手に是と判断して御持ち帰りし、
ショウがいるにも関らずアリスはAIさんを基本的なウェイトレスの衣装から
黒くレースの下着まで引ん剥いて一緒にお風呂に入っただけ? だけでもないのだが。

ともあれ、オナカを密着するように抱締められているうえに
背中のみならずオシリまでナデクリナデクリ撫で回されて、
全身を走るゾクゾクとした感覚にAIさんは思考しようとした側から意識を散らされていく。
口元を覆うヤワヤワなアリスっぱいに、
幼子のように唖然と見上げざるえないAIさんの目が直に蕩けてくる。

「うふふふふ、AIさん、きゃ~わ~い~い~」
ネットリと笑みを浮かべる妖艶なアリスの肉食な気配を、AIさんはきっと理解していない。
全身を男根のように扱かれたAIさんの乳首が勃起してアリスを擽るのと同時に
乳首そのものが擦られて一層AIさんを加速して蕩けさせる。

「・・・ねぇAIさん、私のおっぱい吸って」
「はぁい・・・」
極上の甘露を思わせるタワワな水蜜果の上についている果実もまた極上の甘味を思わせる。
AIさんは、誘われるままに小さな唇でアリスの乳首に、丸で赤ん坊のように吸い付いた。

チュウチュウ、チュウチュウ、と啜りアリスっぱいの柔らかさを堪能する様は
淫蕩よりも無垢に幸せに浸っているかのようで、
アリスの背中から脳天まで肉体的な快感を圧倒してマロやかな官能が満たされていく。

「AIさん、右ばっかりじゃなくって左のおっぱいも吸って」
「はぁい・・・」

AIさんは知らない。
アリスの臍下にあった固いシコリを感じさせたオカナが
水風船を感じさせる膨らみになっていることの意味を・・・

意外と?肉体派の二人よりも身体が小さく頭脳労働傾向のAIさんが
エロ×湯当たりで逆上せて目をグルグル回してしまうのに然程時間は掛からなかった。


サワサワと頬を撫でる微風に、ハングアップしてしまった精神が復旧し
意識が浮き上がり始める。
目を開けたAIさんが最初に視界に捉えたのは、
上から優しく見下ろしている浴衣姿のアリスだった。
アリスの膝枕で寝かされているのか、視線を横へずらせば
これまた浴衣ショウが団扇を扇いでいる。
そしてAIさんもまた浴衣姿だが和室にはマッチして違和感ない。

「・・・私は?」
「ごめんね。私がはしゃぎすぎちゃってAIさん逆上せちゃった」
「はぁ・・・」
気づけばお風呂の中で、そのお風呂もやけに心地良く幸せだった覚えしかないAIさんは
余り申し訳なさ気のアリスに生半可な返事しか返せない。
そもそも思考も、最高OS窓XPあるはずが基礎並の能力しか出てないのだが。

AIさんの計算能力は高くとも、何を計算するかという判断力が乏しいのは
これは最早個性といってもいいだろう。

話戻し、
AIさんはマッタリフワフワとしているまどろんでいる様な感覚に包まれているわけで、
「私、ショウとAIさんの三人でセックスしたいなぁ」
「いいですよぉ・・・」

酔い潰して判子を押させる魔女のような手口に、
アリス恐ろしいヨメなどと慄いている声などない。
AIさんが素であったとしても、OKをOKと言えずワタオタする姿が見られただろう。

ムチュリと啄まれた唇からの快感が電気ショックのようにAIさんの意識を覚醒させる。

 私は今、何をされた? アリス様に・・・キスされた!!?
「な、何を・・・」
「だから、これからAIさんとセックスするんだよ」きゃるん♪

AIさんはいつの間に敷布団の上に寝かされていたのか、
頭の横にすわったアリスがその小さな頭をホールド。
う~~と唇を尖らせて迫ってくる様は相手がアリスでもAIさんに恐怖を懐かせ

「ウチのヨメは小悪魔です」

唇が唇をムチュムチュと捏ね回す。
それだけでAIさんの目は見開かれて視界はチカチカと思考まで乱し
小さい身体はキュッと縮こまる。

唇が唇を開き、アリスの舌がヌルリとAIさんの歯茎を舐めた。
それだけで全身をゾクゾクゾクと走る感覚に、AIさんは悲鳴を上げそうに

「ン~~~~~!!?」
口腔から舌を吸い出されしゃぶられ、
AIさんは自分の身体から力が吸出されているかと錯覚するくらいに身体が麻痺していく。
ガクガクビクンビクンと痙攣して思考の通りに動かない。

高くない胸が更にペタンコになるほど肺腑から根こそぎ空気を吸出され、
改めてアリスの肺一杯の空気をAIさんの胸が反り返るほど注ぎ込まれる。

舌が引抜けそうなくらい唾液を吸出されたかと思えば、
AIさんの唾液を嚥下したアリスが口に涌いた唾液を直に飲ませてくる。

喰って喰われて相手を貪る快感に、AIさんはトロトロに溶けていく自分を実感した。
その身体も、弱り切った断末のようにピクピクと小さな痙攣を繰り返すのみ。

AIさんの小さな身体が弛緩しきるのをまって、
浴衣の前下を肌蹴け一見無垢な恥丘を曝させるのも一瞬、
腰を持ち上げ股に割り込んでくる勢いで一気に根元まで挿入する。
「!!?!??!!」

我に返って狭い膣をキュッと締めても既に手遅れ。
AIさんは腰を上げてオナカを突出した正常位でショウの男根に貫かれていた。
まぁ、もっとも、意識があったところで全て挿入するのに時間がかかる程度なのだが。

「ねぇAIさん、ショウのオチンチン気持ち良い?
 私の大好物のショウのオチンチン、今日はAIさんに譲ってあげるね。

 その代り・・・今日は私のオチンチンもAIさんのアナルにあげるね」

アリスが浴衣の前下を肌蹴て見せる。
その股間にそそり立つ男根・・・の張子がベルトでアリスの腰にシッカリと固定されていた。

AIさんはただ、ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイと
半分泣きかけで顔を振るしか出来ない。

「このオチンチンって特別性でね、私がイってアソコの力ゆるめちゃうと
 さっきお風呂で溜めておいた私の子宮に入れてあるショウの精液吸出しちゃうの」

ハァハァと股間の張子をナデクリナデクリするオンナノコは、
張子に神経が通っていないにも関らず淫蕩に耽り・・・

AIさんの身体が持ち上げられ、騎上位ならぬ抱擁の女上正常位で再び口を貪られる。
ヌチョリヌチョリと舌にナメクジの交尾を真似させるかのような口淫は
すぐさまAIさんの意識を蕩けさせかけたが、
オシリを左右に開きアナルを襲うヌルリとした感触が背骨から脳天まで走った。

「AIさんのアナルもか~わいっv」

口淫で蕩けさせられそうになるもアナルを舐められる羞恥で帰ってこさせられる。
AIさんは、もう頭が破裂しそうだった。

オナカいっぱいの存在感の上にアナルの中までなめ回され、
身体ごと木端微塵になってしまいそうな快感の喘ぎ声も深い口淫で吸出されてしまう。
だから、アナルの中までなめ回されるのが、
存在ある異物感 アリスの子宮に直結している張子に変ろうが
快感で今にも溺死しそうなAIさんには差して変りはなかった。

ショウには対面座位、アリスには後背座位で挟まれたAIさんは
アリスっぱいの乳枕で目も虚ろに涙やらの液体でベチャベチャ
ハヒィ~~ハヒィ~~とか細い吐息が零れるのみの強姦死直前の感。

「AIさんが(ぺろ)可愛過ぎるから(ぺろ)、
 ついつい(ぺろ)虐め過ぎちゃった(ぺろぺろ)。 ごめんねぇ(ぺろぺろ)」
AIさんの顔を汚す液体を舐めながら謝るアリスは、
AIさんの浴衣を剥ぎ取ると身体を扱くように撫で回していた。

「ああん、AIさんのおっぱい可愛い~~」
「あっ・・・あっ・・・」
手に収めるには少し物足りないオッパイの頂点にピクンとたった小さな膨らみの乳首を
アリスにクリクリされてAIさんの身体はビクンビクンと震え口からは喘ぎ声が零れるが、
散々な後なのでショウの目には機械的な反応にしか見えない。

「アリス・・・やりすぎ」

「でも、私もう我慢できないっ!!
 でちゃうっ!! だしちゃうっ!!
 ショウのせーえきと私のおしるのミックスジュース、
 あいさん、うけとってええええええええ!!!!!」

びゅるるるるるるるるる~~~~

アリスの子宮に溜められた液が張子に吸い上げられ、張子の中を通ってAIさんのアナルへ。
AIさんの腸性器へ射精のように液が注がれる

アリスに抱締められ、白目を剥いて口から泡をふきAIさんはガクガクと痙攣する。
AIさんのキツキツまんこがイッパイイッパイに占領していた男根を
レジスタンスの特攻痛撃の如く締め上げる。

ぶしゅっぶしゅるるるるる~~~~

オナカの奥へ注がれる精液に、それでもAIさんの身体は反応しバギュ-ムする。
それは膣に限っただけではなくアナルまでも。
「ひあっ!!? お、オにゃカの中がしゅしゅわれぇ~~~!!?」

予想もしなかった反撃 今までにない感触に、アリスもまた舌を出して身悶える。


 あ゛~~~~~~!!!!


その後、伸びたオンナノコ達の身形を整えて布団に放り込んむのはショウのお仕事だった。


「えっと、昨日はゴメンね?」
「・・・いいえ、お気になさらず。
 私は気にしておりませんので、アリス様もお気になさらず」
「メッチャ気にしてるぅ~~!!?」
アリスが謝ろうと近づけば、AIさんはショウの身体を障害物にスススと逃げる。
それは丸で野良猫が怯えている様すら髣髴とさせる。

ホールドアップしたショウを中心に、ぐ~るぐ~る回る二人。
背景に、キャキャキャウフフと花畑が見えそうなくらい可愛らしいオンナノコ二人だが、
AIさんは可也必至な形相になりつつあり、アリスは何が楽しいのか肉食の笑みで。
子猫を追っ掛け回すワンコの図。

「こらアリス、stop! stay! stay!」
「だってぇ~~」

「今回は、アリスがやり過ぎ。留めなかった俺も悪いけど」
「だってぇ、ショウも初めての時は凄かったじゃな~~い」

「俺はホラ、初セックスは痛いって前提でアリスが痛くないように快感漬けにしたけどな。
 そもそも、アリスとAIさんじゃ身体の一回り近く違うだろ」

初セックスの時は普通にラブイチャエッチしとけばよかったとボヤキも、全ては過去の話。

「アリス様が変態になってしまわれたのも、全てはマスターの仕業です」
「そうよっ!! ショウが私を身体を調教して誑かしたから・・・」ヨヨヨ

犯人は貴様だーとばかりに指を刺すAIさんに、追従して加害者なのに被害者ぶるアリス。
そのアリスを、今さっきまでの恐怖を忘れて抱擁し慰めるが、
その可愛らしい胸に顔を埋めたアリスがグへヘへヘと笑っていることをAIさんは知らない。

「俺は、GORUGOMUかっ」

「私がエッチになっちゃったのも」
「空が青いのも」
「「全てはショウ(マスター)の仕業だー(です)」」

「・・・・・・」

その後
『 The Nest 』ではAIさんにスキンシップを謀るアリスの姿が見られるようになり、
仲のいい姉妹のように姉が妹を色々な意味で可愛がる光景に
客の愛が止まらなかったりするのだが、







訓練場や決闘場,試験場なと様々な呼ばれ方をしていが、
普段は全く人の気配のない場所がある。

アリーナ。

広い空間が確保されているとはいえ人が自身で何かを催さなければ
何かイベントが起るわけではないので人が来るわけがない。
スキルの試しや訓練で用いられたりするが、
それを公開しているわけでもないし、観客も入らない。

しかし、今日に限っては、以前のアナスタシア VS 以上に満員御礼となっていた。
この世界にいる殆どの人間が集まっているのかもしれない。

観客席は勿論、グラウンドの半分も人がひしめき合っている。
恐らくは200人近く。それは大凡4種にわかれていた。

割といい装備を身に着けながら戦い慣れていないのか顔色の悪い連中。

欲に目がくらんだか一攫千金を狙う装備もヨロシクナイならず者達。

よく分っていないのに義憤に燃える二軍の連中。

そして、明かに戦い慣れている感の真っ当っぽいプレイヤー達。


対するのは、
初期の『白の騎士団』の装備でありながら丸で上級装備を纏っているかのように
軍女神・戦女神のような貫禄に微塵の揺らぎもない
白銀のアナスタシア,真紅のアリス。
そして、目元顔半分を仮面で隠し身に纏っているのは初期の装備という血染めの英雄。

「ちょっと待て。オマエラ、ちょっとコッチ来い」
血染めの英雄もとい、ショウが呼ぶのは
戦い慣れている真っ当な『顔見知り』のプレイヤー達。
彼等もまたメシを食いにきたぜと言わんばかりに気軽にショウの処へやってきた。

「何でオマエラがここにいる」
「だって、こんな機会でもないとゴールデンパーティと戦えないしな。遊びに来たぜ!!」

 だぜっ!!  ( ^ー ゜)b

「・・・バトルジャンキーどもが。 首の後ろに気をつけろよ」


実際の戦う前の舌戦とばかりに中央へ出てくる代表数人と
ショウとアリスを左右に付き従えるアナスタシア。
代表数人は自分達の装備と数,アナスタシア達の装備から勝利を確信したのか
ニヤニヤが止まらない。

「おやおや、エクスカリバーは如何なされたのですかな?
 よもや、今更渡したくはないと隠されても私達も困るのですが」

「だから、寝言は寝ていてといっている。
 我々も、聖剣ななければ負けなかった などと往生際の悪い事を言われたくないのでな。
 くやしければ、私達に使わせてみせることだ」

「貴女は・・・この数に勝てるですか?

 降参なさい悪い様にはしませんよ」

「数は力というが、有象無象が集まったところで雑魚は所詮雑魚だ。

 貴様等と関係ない、あの一角の遊び半分の連中の方が余程厄介だろう」

「っ!!!」

「引導を渡してくれる」

それでも自分達の優位を疑っていないのか交渉は決裂したとばかりに退いて行く代表達。
ただ、残念なイケメンが残っているが。

「幾ら君といえど、この数には敵わない!! 降参するんだ、アリス!!
 今なら英雄の僕がとりなして如何にかする!!」

「何あれ?」
「知らな~~い。

 そこの貴方、私の名前を気安く呼ばないでくれる。 すごぉ~~く気持悪いから」

「君はっ、その男に騙されているんだ!!」

「・・・アリス、俺に騙されてるのか?」
「はっ!!? わ、私、今まで貴方に騙されてたのねっ!!
 こんなにも愛してるのに・・・もっともっと、ちゅき~~~♪」

 リア充、モゲロ!!

「ならば、その男を退治し君の心を解き放つ。
 その時は安心して僕の胸に飛び込んでくるといい」

「もう、アレやだぁ~~。気持悪い~~」
「おう、よしよし」
ショウの胸に幼子のように飛び込むアリス。
残念なイケメンは正義の味方気取りかグヌヌヌと格好をつけて怒ってみせるが、
誰が如何見ても振られた男の図で、ヒロインを助けにきた英雄ではない。

「二人とも、何時までも遊んでいるな。こんな茶番、さっさと終わらせるぞ」
「「はぁ~~い」」
何事もなかったかのように退いて行くショウとアリス。
格好をつけたまま一人ポツンと残される残念なイケメンが実に哀れだった。


開始早々、叛乱軍(仮)の反応は3つに分れた。

数で圧せば簡単に勝てると欲に目がくらんで焦ったか、脳筋で何も考えていないのか、
突撃してくる者達。

漁夫の利?を狙っているのか、怖気ついているのか、
3人が疲弊してからが本番だと言わんばかりに退く者達。

そして、3人を良く知っているからこそボス戦かのように連携して
其処で守りを固める者達。

突撃をかけていた者たちの足が次第に遅くなり、止まる。
ショウとアリスの前に立つアナスタシアの周りに浮ぶ光の矢 攻撃魔法が
次から次へと準備されていく様子を見れば、
魔法を撃たれる前に攻撃する発想など微塵も出てこない。
雪崩をうったかのように突撃していた者達は逆向きに突撃をかける。もとい逃げる。

「この程度で倒れるようならば、私達と剣を交える資格もないということだ」

丸で世界が違った。
雨霰と降注ぐ爆撃に、ゴミのように吹飛ばされて行く人々。

それで無事だったのは、距離を取って退いていた者達と、
連携して守りを固めていた者達ぐらいである。
距離を取って退いていた者達にしても、その殆どが近くに落ちた攻撃に頭から土を被り
志が折れて地面にへたりこんでいた。

連携して守りを固めていた者達は、次の攻撃
恐らくはショウが飛び込んでくるか、アリスかアナスタシアの砲撃なり爆撃に備えながら
進軍しようとして

一人増えている事に気づいた。

それは、剣というには余りにも巨大で大雑把すぎる鉄塊だった。
巨人が持つのならまだしも、持っているのは凛とした可憐なオンナノコ アリス。
しかも、アリスが構えた鉄塊 正統『竜殺し』は補助魔法で燐光を纏い威力を増し

「『クリムゾン・トルネードスラッシュ』」
 みぎゃああああああああああっ!!!??

スラッシュの上位トルネードスラッシュ、回転斬り(360°攻撃)で
薙ぎ払われた人形のように面白いほど空へ打ち上げられていく人々。
車田落ちで次々と作り上げられていく死屍累々。

トルネードスラッシュの攻撃有効範囲外にいて被害を免れた者達は、
アリスのスキル後の硬直を絶好のチャンスと襲いかかろうとするも
横殴りの弾幕で殴られたように吹飛ばされて逝く。

「アリスに気を取られ過ぎだな。 後で鍛え直してもらうがいい」

アナスタシアも、バカはバカでも気持ちの良いバカは嫌いではなかった。


「さぁ~~、まおーさまの登場だぁ。がんばれぇ~まけるなぇ~勇者さま~ってか?」
先の爆撃を何故か無傷で乗り切った残念なイケメンの前に現れたのは、
アリスの夫だといわれる仮面の男『血染めの英雄』。
ただ、その手にしているのは木刀だった。

「きs「御託はいいからサッサとかかって来い」」
『血染めの英雄』ショウに対して得物が木刀だというのに
丸で真剣を突き付けられたような恐怖を感じる残念なイケメンの感性は正しいのだろう。

だが、それを認めるには彼は傲慢過ぎた。
彼は英雄願望が強過ぎた。
彼は謙虚でなさ過ぎた。
彼は虚構の自分を信じ過ぎていた。

うおおおおと勇ましく突撃する残念なイケメン。スッと足を踏み出す『血染めの英雄』。
振り下ろされる長剣。
二人が一瞬交差し、二人の立ち位置が交代され歩みを止める。

ボトリと落ちる肉塊
「う・・・うあああああっ、腕っ、僕の腕がああああああっ!!!」

「痛みはないんだから、腕の一本如きでギャアギャアわめくな。
 アナスタシアは腕一本のダルマにされても立ち向かってきたぞ」

「こ、この、卑怯者めええええっ!!!」

「何が? 俺は木刀、あんたは長剣で寧ろあんたの方が卑怯ですがー」

残された腕に持った長剣の切先を向けながらガタガタ震える残念なイケメン。
『血染めの英雄』はユックリと歩を進める。

一閃
地面に転がる残念なイケメン。吹飛ばされる肉塊。
「あ・・・あしいいいいいいいっ!!?」

「うるせえよ」
一閃
吹飛ばされる肉塊。残念なイケメンに逃げるための脚は残っていない。

「ほら、未だ腕一本残ってるぞ。 如何するよ?」
「降参するっ!! 僕の負けだああああっ!!!」

つまらんと背を向けた『血染めの英雄』に、残念なイケメンの顔に笑みが浮ぶ。
ここで叫ぶのは三流だ。
「・・・(『スラッシュ』)」

斬撃に薙ぎ払われ、幻のように消えていく『血染めの英雄』。
ボトリと、どこかで4度目の肉塊が落ちる音がした。
「だから、つまらんのよ」

「~~~~~~~~!!!」

目の前に立つ『血染めの英雄』の木刀の形をした凶器を突き付けられ、
腕も脚もないだけに、手も足もなく残念なイケメンは顔のみならず全てが残念だ。

「さぁ、ここからぎゃくてんだーえいゆうさまー」

「こ゛め゛ん゛な゛さ゛い゛・・・ゆ゛る゛し゛て゛」
「いいともー」

「・・・え?」
残念なイケメンにぶっ掛けられる液体 エリクサ-でその腕と脚が蘇える。

「さー、第2らうんどだー」

「うっ、うわあああああああっ!!!」
「だが、残念。 知らなかったのか? 

 魔 王 か ら は 逃 れ ら れ な い 」

ガンッと、残念なイケメンが壁まで弾き飛ばされ、
落ちる間もなくガンッガンッガンッガンッガンッガンッと続く音で
残念なイケメンが丸で昆虫採集の虫のように無数の木刀で貼り付けにされていく。

HPはまだ残っているというのに気絶し、残念なイケメン戦闘不能。


この決闘が始まるにあたり、賭けが催されていた。
アナスタシア達3人と叛乱軍(仮)、ドチラが勝つか。

レベル100のカンスト3人と有象無象の約200人
3人を知る者は、3人に賭けるかそもそも賭けなかった。
何も知らない者達は半々だったが、叛乱軍(仮)に数集まったと知れると
叛乱軍(仮)に賭けるものが一気に増えのはいたしかないのかもしれない。

もう1つ賭けが行なわれていた。

アナスタシア達3人の内、何人倒されるか。
アナスタシア達3人が勝つとは思っていても、流石に無傷だと思うものは極僅かだった。
1人ぐらいは倒されるだろうというのが大方の予想である。

しかし、大方の予想を覆し、アナスタシア3人は全くの無傷で
約200人の死屍累々。
戦意が抜けて真っ先に降参を言い出した代表達も等しく倒された。

もともと、三人が三人ともレベル差を覆し得るスキル外スキルをそなえている。

戦い慣れている真っ当なプレイヤー達なら、一人だけなら勝てなくもない。
最初から相手は二人でも、それなりにイイ勝負が出来たかもしれない。

「正直、もう少し苦戦させられることも考えていたが・・・
 単純に数の暴力だけなどと策らしい策もなくアッサリ負けた貴様等には正気失望した」

アリーナは今や、処刑場と化していた。
無論、処刑されるのは叛乱軍(仮)であり、行なうのはアナスタシアである。

因みに、三人と戦うためだけににこのイベントに加わったバカ達は、
巻き込まれないように壁際で山積みにされている。
人の言葉に何も考えず騙された二軍連中もここで処刑するわけにはいかないが
信用信頼をなくしているので無罪放免というわけにはいかないだろう。

モードで、死亡,重症がなかったことにされたとはいえ
そうなったという記憶は消されなければ如何にかなるものではない。

叛乱軍(仮)主格とならずもの達の命請い等は『サイレント』で誰の耳にも届かない。

「とはいえ、人を殺したわけでもないのに死刑にしてしまうなど
 私も其処まで無慈悲ではない。
 騒動を起こすことしか出来ない無能者には相応の罰がある」

命まで奪わないというアナスタシアに一同は安堵するが、
世の中には死んだほうがマシという生き地獄もある。
今持っているモノを没収されることも考えて虚構なのに財産を隠しているものもいるが。

アナスタシアの合図に、新たにやってくる者がいた。

それは、肌も露なオンナだった。
アナスタシアに似ていながら全く異なる存在。

アスナと呼ばれるサキュバスである。

「これから彼女 アスナが攻撃を行なう。
 補助魔法系に分類されるが・・・それに耐えることが出来れば無罪放免だ。

 アスナ、やれ」

 ――― エナジードレイン ―――

その後の顛末を掻い摘んで話すと、
叛乱軍(仮)主格達は全てレベル1にされて無一文で10階層町へ追放される。
スキル外スキルでもあればレベルなど関係なく直にのし上がって来れるだろうが
根本は模索鍛錬な努力の賜物を連中が自力で取得出来る道理などなく、
かといってモンスターが跋扈するフィールドを突っ切って
『初まりの町』まで行って1から始める度胸も根性もない。
ギルドの除名処分を受けているので援助も受けられない。
結果、彼等は10階層町で囚われることになる。

何であれ、これで随分と風通しが良くなるだろう。





ショウ,アリスともにレベル100のカンストしたため、
強いて経験値稼ぎをする必要がなくなった。
折角の成長限界到達ボーナスも、レベル100限定の決戦仕様装備を造る材料を集めるのに
適度にクエストをこなすなりフィールドに出ることになるので相応に役立つ。

ともあれ、当分は『 The Nest 』でノンビリしていこうということになった。


「くっ、ハヤシライスを頼んだはずなのに何故カレーが!!?」
「それは、マスターの仕業だっ!!!」

「最初からチキンカレー中辛を注文してるだろ、テメー」


「アイスクリームが溶けてしまっただと!!?」
「それは、マスターの仕業です」

「・・・テメーがサッサと食わないからだろ」


「アリスちゃんが皆のアイドルでなくなってしまった!!!」
「それは、「俺の仕業だな」・・・」


「AIさんがプリチ-すぐる」
「それは、皆々さまの御陰です」ニッコリ


「舌が肥えてしまって、良い所でないと食事できません」
「それは、マスターの仕業だっ!! マジで!! メシうまー」
「ありがとう。まぁ、うちリアルみたいに採算考えてないしな」


ショウの性分として、自称コミュ症元ボッチだけあって余り騒々しいのは好きではない。
客のクレームにアリスが始めたお祭り。
ことある事に騒ぐので、何気にショウのストレスになっていく。
アリスにソレが分らないはずがない。

 仕掛けて来たか・・・結構、盛大に持成してやろうではないか!!

今日も今日とて、日が暮れ、夜は深けていく。
『 The Nest 』も閉店に、リアルと異なりワンタッチで掃除が完了するのは有難い。

「AIさ~ん、今日も家に泊まっていかない?」
「え? でも、アリス様・・・」
AIさんとて、人と触れ合うのは嫌いではない。
しかし、アリスの遊びとしてのセックスはいささか過激過ぎる。

「あの時、私がはしゃぎ過ぎちゃったのは、ショウの仕業だったのっ!!!」
「!!?」がびーん!!!

「ちょっとまて何でもかんでも俺の仕業か? それに今の何処にAIさんが驚く所がある?」
「え?」
「え?」

「ここまで俺をコケにする御バカさん達だったとは・・・」
フッと上から目線でキザに笑って見せるものの、如何にも怒りを抑えている感に、
ひゃっはー私は更に油を注ぐぜぇとアリスの兆発も止まらない。

「だってぇ、ショウが私をエッチにしたんじゃなぁ~い
 あんなことやぁ~~こんなことしてぇ~~」
「あ、あんな事やこんな事!!?  流石、変態魔神エロマスター。
 私、そんなレイパーな方が側にいると思うだけで身体の震えが止まりません」

「俺がエロエロなのは百を譲らなくても認める。
 でも、アリスだって最初っからエッチだっただろうが!!
 初エッチだってアリスの方から誘ってきてるし、街中でもアリスから誘ってるぞ」

「まっ、でりかしーのない人」
「ふっ、所詮ダメダメマスターですから」

これは分っていてもハラワタ煮え繰り返る。
ブチブチブチブチと自制の綱をぶった切る。

「絶対に許さんぞ、小娘どもっ!! 腰の骨砕けるまで嬲り犯してくれる!!」
「「!!?」」

二人が流石に遊び過ぎたと思ったが、既に後の祭り。
ショウのコマンドでテーブルや椅子が備品アイテムボックスに片付けられ
店内に暴れるのに十分な空間が確保される。

次にショウは何かしらの薬を服用した。

その怒り笑い らしくない狂笑に
アリスとAIさんが思わず赤い騎士服と青い騎士服に衣装を替え装備を構える前で
ショウの人の形が崩れ体積を増大し、異形へと変化していく。

口から口が飛び出しそうな狂暴な牙の生えた口に、甲に覆われた身体。
股間にそそり立つ生殖器は先端は尖りカエシにはブツブツと棘か這え幹もゴツゴツと
武器を思わせるくらいに刺々しく狂暴で、
尻尾も噴出器のような尖った先端で長く柔軟に動く。
それは最早、エイリアンモンスターとしか例え様がない。

「凄ク、爽ヤカナ気分ダ。丸デ、新シイぱんつヲハイタ正月元旦ノ朝ノヨウニ」
「「!!?」」
エイリアンモンスターな異形が知的に話す様は恐ろしく違和感を抱かせる。
モンスターは知性を持たないからこそ人は理性でもって対抗しえる。
しかし、端から狂暴な身体をもつモンスターが知性を備えた時・・・
もっとも、これの元は元なわけだが。

「何、すらいむ薬ヲ改造シタ触手薬ノ、一寸シタ応用ダヨ」
「「・・・・・・」」
「サァ、げーむヲハジメヨウカ!!!」
エイリアンモンスターが一瞬でアリスの前に立ちペシペシと剣と盾を弾き落とす。
そして、刃物で出来たような手でアリスの胴を傷つけることなく人形のように抱え持った。
目の前の怪物が大丈夫だとわかっていても異形に対する恐怖は拭えない。

「げ、ゲームって?」
「勿論・・・」
アリスの股間に、エイリアンモンスターの武器な生殖器が刺さる。
パンティを切裂き、アリス自身の脚の太さもある代物が捻り込まれた。

「げぴゅ!?」
信じられないと目を見開いたアリスの口から、押出された空気と共に
嬌声とは思えない悲鳴もこぼれた。

「ありすガイッタラ、射精スル。ダカラ逃ゲテミロ」
そんなの無理ーとアリスの心の悲鳴など届かず、
生殖器を軸にアリスは反転させられ後背立位で串刺し中吊り状態に。
アリスの細い腕をその狂暴な手が包み持ってしまった。

「がぴゅっ!? ぎゅぷっ!? ぐぴゅっ!? げぴゅっ!? ごぴゅっ!?」
エイリアンモンスターが腰を引いて突出すごとに、
アリスのオナカは騎士服が今にも破けてしまいそうなくらいに盛り上がり、
突かれる毎に反り返った身体から突出されたアリスっぱいにオナカが迫る。
エラの棘はアリスの媚肉に食い込んで内臓ごと揺さ振らせ、
幹の太さとゴツゴツの摩擦が陰唇の周りに肉ごと巻き込み、
巻き込まれた陰核が生殖器の幹に激しく擦られる。

「 ← → ヲがちゃがちゃスルトげーじガ溜マッテ脱出デキルゾ」
  ← → って何? ゲージって何なの?

腕は固定され、脚には力が入らず、身体を掘り進む勢いで犯してくる巨大な生殖器。
これでどうやって逃げろというのか。
アリスはただ、目を白黒させて自慰人形のように犯され続けるしかなかった。


目の前で異形に慕っているアリスを犯され、
AIさんは杖を両手で持ったまま見た目相応にガタガタ震えている事しか出来なかった。
マスターであるショウを怒らせてしまったが故の今の状況。
異形の正体はショウであるため、攻撃してアリスを助けることも出来ない。
寧ろ、完全に思考が麻痺しているアリスの姿に恐怖で身が竦む。

だから、股下にエイリアンモンスターの尻尾は来ていることに気づかなかった。
くいっと先端を上げて狙う先は当然AIさんの薄布に隠された秘裂。
其処を一気に突き抜く。
「ぷぴゅっ!?」

ぴんと伸ばされた足のつま先も地面から離れ、脚はプラプラゆれるだけ。
身体をオナカの奥から秘裂で支えさせられ、AIさんの身体から力が抜けていく。
その手から杖が零れ落ち、床に当たってカランと虚しく音を立てた。

「ぱぴゅっ!? ぴぴゅっ!? ぷぴゅっ!? ぺぴゅ!?」
尻尾が脈動する。
太くなったり細くなったり、その爬虫類の肌感が秘壁を擦りたてて刺激を与える以上に
尻尾が上下運動していないにも関らず脈動がAIさんの身体を上下に揺さぶってくる。
ドッチュドッチュとAIさんの小さな身体を股間から口まで貫通しそうなくらいに
オナカの中を突上げてくる。

気づけば、アリスの目の前にAIさんが、AIさんの目の前にアリスがいた。

「あ、ありしゅ、しゃぁあぁっ」
身動き出来ないアリスに、AIさんが抱き付く。
あるいは自分を支えているのが真下からつらぬいている尻尾だけであり、
目の前で犯されているという状況に不安で縋りついたかもしれない。
アリスのオナカの肉越しに、巨大な生殖器がAIさんのオナカを叩く。
AIさんの薄い肉のオナカ越しに、尻尾がアリスのオナカを叩く。

「あっあいっしゃぁあぁっ」
AIさんがアリスに抱き付いてしまったことで
アリスの不安と混乱が多少なり緩和され、恐怖を紛らわすためにも一気に悦に傾く。

お互いの唇がお互いとも吸いつけられるように着く。
激しく揺さ振られるお互いの身体にキスは自ずと唇を大きく開けた口腔を共有するものに。
吐息を共有し、時にはぶつけ合い、離れないように舌を絡め合う。
アリスとAIさんは、股間とオナカの中からのみならず口腔からも
グチョグチョと粘液質の音を響かせた。

溜まっていく官能のゲージが、二人が密着してたことで二人とも一気に加速して溜まる。
そして、ゲージの頂点すらぶちぬいて、イッても官能は溜まっていく。

「イッタナ? 二人共、イッテシマッタナァ!!」
「「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!?」」
ズガガガガガガと岩まで砕きそうな震動がオンナノコ二人のオナカの中から生じ、
二人の意識を白く染める。これは快感も何も耐えるしかない。
その二人の腰骨を粉砕してしまいそうな震動が不意に止まった。

だぱんっ!!!
「「    」」
いぶかしむ間も無く二人の中で起こる爆発。
二人の意識を吹飛ばし、見開かれた目の瞳が挙動狂い裏返る。

だぱんっ!!!
「「    」」
引いて圧しこんだ先で起る爆発に、二人の口からオ゛の嗚咽が零れる。

だぱんっ!!!
「「    」」
引いてジャバジャバと零れる精液も、圧しこんだ先で起る爆発で補充されてしまう。

だぱんっ!!!
「「    」」
二人が二人とも全身の穴から液を垂れ流し、爆発で撒き散らす。
涙を、鼻水を、ヨダレを、汗を、尿を、そして、精液を。

だぱんっ!!!
「「    」」
引いて圧し込むことに生じる爆発もとい、射精よりも最早『精液射撃』が
オーバーキルで叩き込まれ、アリスとAIさんは絶頂から降りてくる事を許されない・・・


床にできた白濁汁の池に横たわる二つのヒトガタがあった。
赤い騎士服ところか全身を白濁汁で汚したアリス。
そのアリスに抱き付くように、こちらも青い騎士服ごと全身白濁汁塗れのAIさん。
共に白目を剥いて唇の間から舌が食み出ている様が腹上死ふら髣髴とさせるが、
幸いにして二人ともピクンピクンと小さく痙攣をしていた。
或は、散々いきまくった二人の意識は『死んだっ!!』と思っているかもしれないが。
因みに、二人に注ぎ込まれていた精液にはポーション効果もあるので
身体を壊す勢いでモンスター姦をしたにも関らず二人のHPは満タンで傷1つない。

それでもオンナノコ二人の身体がどうなってしまうかは
翌朝をお楽しみにといったところだろう。

店内を綺麗にして二人も綺麗にしたのだからコレくらいの役得は許されるだろうと
ショウはアリスとAIさんをお持ち帰りするのだった。


身体が緊張と弛緩を繰り返す。
射精などというには生温いオナカの中の爆発で身体は四散にも関らず、
また突上げられて、射精されて身体が四散する。

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

身体が四散したのに射精されて身体が四散して、

  私、死んじゃったのに、これ以上殺さないで

彼女 彼女達の悲鳴は聞き届けられない。

彼女達は唯の贄。餌。肉。穴。

彼女 彼女達は、最後に残っていた唯一の何かを手放した。

手放したから、彼女達は支えを失って堕ちていく。
深い深い闇へ沈んでいくように・・・
蝕んでくる虚無。冷めていく身体。

だから、彼女は 彼女達は 其処にある暖かい塊に思わずしがみ付いた。
その暖かさが虚無を払い身体を温め、深い深い闇から急速に浮上していく。


ショウの左右からしがみ付いていたアリスとAIさんが、
夢でも見ているのか不意に痙攣を繰り返し絶頂し続けていたかと思えは、
一層強くしがみ付いてきて落ち付く。

可愛いオンナノコを左右に肉布団のように侍らせる。
しかも、オンナノコのほうから自分から脚を絡めて密着してくる。
更々スベスベの肌に、フニフニで柔らかな肉。
これほど男冥利なことはないだろう。

夢現のまどろみから次第に意識が起きてきて、ショウの存在に
アリスはニヘラと AIさんはホケ~としているのも暫し、覚醒してきたのか
オンナノコ二人とも意識が堕ちる前の狂事を思い出したのか、顔を青くしたかと思えば
今度は肌を高揚に染めてプルプルと強張らせ、
スピースピーと寝ているフリをしてみたりその真似をしたり。

そしてアリスは二度寝に突入しかけ身体をビクッと、それに驚きAIさんの身体もビクッと。

身体が密着しているので、ショウに二人が起きているのが分らないはずがない。
ショウが各々胸肩枕をしているアリスとAIさんの頭をサワサワと撫でると、
最初はビクッと固まった身体から次第に緊張が抜けていった。

「・・・俺は、ハードなセックスも嫌いじゃないけど、
 ベッタリイチャイチャしているほうが好きなんだ。

 怒ってみせて乱暴にするんだって精神的な負担も合わせて相乗で疲れるんだぜ」

ショウの語りにアリスとAIさんは二人は怯える小動物か借りてきて猫みたく
怒ってない?怒ってない?とばかりに上目使いに様子をうかがう。
頭を撫でてオンナノコ二人の返事を促す。

「・・・ごめんなさい」
「もうしわけありませんでした」

「次はもっと上手にするからね」
「違うだろ」
思わずアリスの頭をペシッと叩いたショウは間違っていない。

家族円満何よりであるというお話。

なお、アリスとAIさんの二人とも昨日の今日で
腰が抜けて脚がガクガクなので歩くことが出来ず、
ショウに御持ち帰りならぬお姫様抱っこでクルクルキャーキャー運んでもらったり
云々と皆得だったり。



[35576] 浮気?編6
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:d986c01e
Date: 2012/11/27 20:58
スキル外スキル

多重並列高速思考『マルチタスク』,
肉体的リミッターカットを主とした超高速機動『瞬動縮地』
と名称らしい名称がついてい以外にもいくつかあるが、有名処はこの二つと言えるだろう。

『マルチタスク』は、魔法使い職に『多重詠唱』という同様のスキルが存在する。
スケジュールを組んで余分にSPを消費してオートマチックに行なう『多重詠唱』に対し、
『マルチタスク』は人の思考の柔軟さをもって根源プログラムそのものを騙し
マニュアルで魔法を幾つも行使するという裏技なので消費SPを各段に減らせる。
もっとも、2か3の『マルチタスク』ですら修得するには相応の努力鍛錬が必要であり、
アナスタシアのように6,7の『マルチタスク』となると正しく業と呼べる代物だろう。

初級攻撃魔法は術式選択・標的指定・トリガーを思考するだけなので、
2か3の『マルチタスク』ですら素の4~12倍の数を一瞬で用意できるので侮れない。
アナスタシアの場合は、ほぼ一瞬で20の初級攻撃魔法が周囲に現れることになる。

この『マルチタスク』を駆使した攻撃魔法の弾幕の天敵といえるのは
肉体的スキル外スキル『瞬動縮地』。
行使する当人ですら移動中は自身を認識出来ない『瞬動縮地』は
攻撃魔法の弾幕の隙間を潜り抜け、罠は発動する前に通り過ぎてしまい、
正しく瞬間移動に等しい。
入りと抜きを条件反射で行なってしまう最早業となった『瞬動縮地』までいかずとも、
肉体的リミッターカットはソレだけでも攻撃の威力を増したり一気に突撃したりと
非常に有効的だといえる。

鈍足であるはずの重装騎士が肉体的リミッターカットで直線とはいえ
斥候職なみのスピードで突撃かけて来た日には軽く悪夢が見れるに違いない。


『万軍の女帝』アナスタシア
ショウ,アリスと組んだ3人パーティにおいては戦闘後衛扱いされがちだが、
彼女はボス戦においては3パーティを纏め自身も戦う指揮官であり、
基本は兵軍の如き攻撃魔法の弾幕と共に騎士のように突撃する前衛である。

そんな彼女が『瞬動縮地』のような
敵を一方的似攻撃出来るスキル外スキルを修得しようと考えないわけがなかった。
そして、彼女はかつて超高速思考によって止まった時の中を動き回る
『クロックアップ』を修得しようとした。

修得は、出来た。

例えば、頭上に棒を放り投げる。
今にも棒が頭にぶつかりそうな瞬間に『クロックアップ』
棒は停止する。

でも、身体は塗り固められたかのようにピクリとも動かない。
時は完全に停止しているわけではなくジリジリと棒は動き、頭に当たってくる。

痛い。

身体は動いてくれず、棒は頭にぶつかったままで色々な意味で痛く、如何しようもない。
『クロックアップ』を解除。

彼女は、きっとカコーンとイイ音がしたであろう外からイタイだけでなく
脳を酷使したことでズキズキズキ破裂しそうに発熱する頭を抱えるしかなかった。

幾ら思考を一時的に加速しても肉体が反応しない。
それが、彼女が肉体的スキル外スキルを諦めた経緯である。
ここで彼女が間違えたのは、
肉体的スキル外スキルを脳により制御しようと考えていたことだろう。

肉体的スキル外スキル修得者であるショウ曰く、
使用そのものは早過ぎて脳が認識できないため人が判断するのはオンオフのみの
プログラムされた動きをするような反射反応で行なわなければならないものなのだ。

その説明を聞いてアナスタシアはなるほどと思った。
そして、改めて肉体的スキル外スキルを修得しようと考えた。

っというわけで、運動場 もといアリーナを借切って
ショウがアナスタシアにマンツーマンでし込むこととなった。

「よろしくたのむ」

ムチムチのフトモモを露に、丸で水着のようなVフロントのハイレグブルマは
Tバックでオリシまで剥出し。
丈の短いシャツは、男が全力で抱締めればボキッといってしまいそうな位細い腰なのに
脂が仄かにのってムニっとした御腹の深いお臍ところか
ぶるんぶるんなシタ乳が少し食み出ている。
運動するには万全の体制ですと言わんばかりにドヤ顔の麗人がいた。

 ババァ、ホント無茶しやがって・・・すごく、エロいです。

 運動は運動でも、夜の運動用の衣装ですから、残念っ!!

「アナスタシア、その格好・・・」
「運動といえばブルマだろう。
 年甲斐もなく履いてみたが・・・動き易くて悪くはない」
アナスタシアは脚を肩幅に開いて腰を左右にクイックイッと振って見せる。
後ろからみれば誘っているようにしか見えない。

「いや、そういうことやなくて、おしり丸だし」
「ああ、問題ない。どうせ君と私の二人っきりだ。
 Tバックはお尻がキュッと引き締まるしな」
鋭角のハイレグで剥き出しな腰骨ラブハンドルを自分で掴み、
アナスタシアはふんぞり返って見せるのでシタ乳ところか乳間の闇まで見える。

「おしり、土つくぞ」
「そんなもの、叩けばすむだろう」
アナスタシアはペシペシと自分の剥き出しのお尻をたたいてみせる。
その衝撃でオシリのお肉がブルンブルンと震えた。

 もうダメだ、この御バカエロババァ。

「あ~~、取り敢えず、柔軟から始めようか」
「柔軟? 何故と聞いても?」
「身体の稼働域の確認だ」
身体を解さずいきなり運動をしてもここでは身体を壊すということはないが、
柔軟体操により身体の稼働域を確認するというのは何も間違っている事ではない。


「じゃあ、まず、足を肩幅に開いて上体を後ろに反らし~~」

「こうか?」
と、アナスタシアは顎を上げて上を向き、咽喉を曝す。
タワワなオッパイは前を向いたまま。

「・・・アナスタシア、ふざけてる?」
「いや、本気だが?」

「もっと後ろに反らせられるだろう」
「そんなことしたら後ろに倒れてしまうではないか」
素なのかブルンブルンとオッパイを左右に振って身体を反らそうとしている。

「御腹を突出して、腰を後ろに曲げるようにするんだ」
「お~~っ、なるほど。それならばバランスが取れて倒れることはないな」
アナスタシは御腹を突出して更に背中を反らしていく。
ツンと天をつく双巨峰。
短いシャツがずり上がって頂点で引っ掛ったため、魔の谷間が露に。

御腹を突出すので恥丘もグイッと前へ。
布越しの逞しい丸み具合が恥骨と肉の成熟している発達具合を伺わせる。


「は~い、OK。軟体芸みたに柔かくはないけど十分だな。

 次は脚をピッタリくっ付けて、両手を万歳。其処から前に倒して前屈~~」
「こうか?」
とアナスタシアがしているのは深々と頭を下げたような礼。手は膝辺りで止まっている。
麗人なのに自分のオッパイに自分の顔が埋まっている様は・・・

「・・・アナスタシア、ふざけてる?」
「いや、本気だが?
 これ以上、頭を下げると前に倒れそうなのだが・・・」

「はっはっはっ、ふざけてたらならオシリぺんぺんしてたぞ。
 さっきの逆でオシリを突出して前後のバランスを取りながら手を下げてんだ」

「そ、そうか・・・」

アナスタシアの手が地面につき、
重量感あるオリシがこれでもかというほど見せつけられる。
叩けばさぞかしイイ音が奏でられそうだ。イロイロな意味で。
そのオシリがプルプル震えているのは頑張っているからに違いない。きっと、多分。


手で自分の背中を叩いてみるなどは、もう別に特筆するようなことはなかった。


対して運動らしい運動をしていないにも関らずアナスタシアの肌は
シットリとした感から微かに汗が出てテカテカしはじめていた。

「アナスタシアって、本当は運動苦手な人か?」

「ふっ、元々は頭脳労働者だからな。
 自慢ではないが、リアルで運動らしい運動などしたことはない!!!
 そもそも、余計な運動をしないために人は頭脳を発達させ、
 その英知でもって様々な道具を開発してきたのであって」
「はいはい、次いってみよー」
「だから聞いてくれ。
 人の評価など見た目,身体能力だけで定まるものではない。
 偉い人にはそれが」
「地面に腰下ろして足を前にだしてー」

涙目になりそうなアナスタシアの言葉を切って地面に座らせる。
割と小石が転がっている地面に、Tバックで剥き出しのオシリをくっ付けて座らせる。

「・・・肌に、小石が、刺さるのだが」
そのまましていいのだが、アナスタシアが怨めしげに見上げてくるので、
ショウはある程度の広さの地面を靴の裏で掃きならす。

「んじゃ、こっちにな」

む~~と言わんばかりに顔をしかめて立ち上がるアナスタシア。そのオシリに
ぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつぽつ
と柔肌に見事なまでに食い込み刺さっている小石。

それをペシペシと叩き落す。
「なっ何故に私のオシリを叩くか」

「肌に小石が食い込んでるから、一寸まてよ」
成熟して発達している脚を下から上へ撫で上げる。
ムニムニのフトモモ、オシリ・・・指先が尻間の底を擦り上げる。
「ぬっ・・・あ、ありがとう」

「まだ、残ってる」
ペシペシと軽く叩いてみたりサワサワと撫で回してみたり。
指先がアナスタシアの尻間の底をコツコツ突付いたりシコシコ擦ってしまうのは事故だ。

「さぁ、改めて脚の裏を地面につけて前屈~~」
「う、ぬぅ~~~」
指示通り、地面に座りなおしたアナスタシアは脚を前に投げ出し、
腕を伸ばして上体を前に倒す。
横からみたその形を例えるなら、崩れた『ヒ』の字だ。

「・・・ふざけてるだろ? ふざけているっていってくれよぉ、アナスタシアぁ~~」

「だから、本気だと、言っている」

「頑張れがんばれできるできる絶対できるもっとやれる!!
 諦めんなやれる気持ちの問題だポジティブにがんばれ!!
 もっともっと熱く熱くなれよぉおおおおおおおっ!!!」

「気持ちで、覆せるほど、現実は、甘くないのだよ」
ぴんと伸ばされた指先がプルプル震えているが、
つま先までは遥か遠い。

「てい☆」
「うぼぇ~~~!!?」
アナスタシアの背中をグッと圧すとズコ-っと突っ伏すように頭が脚についてしまった。
手なとつま先の向こうだ。

蛙を踏み潰したような麗人にあるまじき呻き声などない。

身体を起こして見上げるアナスタシアは顔を青くしたり赤くしたり、
変な声をだしてしまったことより、上体が脚にグニャリとくっついた事が
意外と気持ち悪かったらしい。
「い、いきなり何をするかな、君は?」
「う~~ん
 挙動は身体の固い人でも、結構鍛えてるみたいに柔らかなんだよな」

「造形はオリジナルと同じでも、質そのものは理想のモノであるはずだからだろう」

「それが分ってるなら自分でやってくだせえや、アナスタシアさん」

「ふっ・・・
 このアナスタシア、頭脳においては他の追随を許さない自信があるが、
 こと運動神経に関しては他の追随を許さない自信がある。ないという方向で」キリリ

「いや、恰好つてけいうことやないから。
 そんなので、いままでどうやって戦ってたんだよ・・・」

「理想的な動きをモーションサポートさせていたに決まっているだろう。
 でなければ、運動神経が死んでいる私が前衛で戦えるわけがあるまい」どやぁ

「ほら、one more!」

ショウに促されてアナスタシアは再び前屈。
崩れた『ヒ』の字。

「次は股割いってみようか」
「股割?」

ショウは脚を真横一文字に開いた上に肘を地面に着けて見せ、
アナスタシアは珍しく驚愕の表情で目が見開かれた。

「はっはっはっ、私にそんなこと出来るわけがないだろう」
そんな事は楽勝だと言っている風な態度でのたまうことではない。
ヤレヤレこの困ったチャンはといわんばかりの貴女が困ったチャンにしか見えない。

「とりあえず、出来るだけ脚を開けて前屈」
「私は善処する所存ではあるが、現実として立ちはだかる限界が」
開脚は30° 相変わらず崩れた『ヒ』の字。

「・・・もう少し、まかりならん?」
「ならないな」
ショウに間髪いれず返すアナスタシア。 威張っていう事ではない。

座し自分の出来うる限り脚を開いているその後ろにピッタリくっ付いてきたショウに
アナスタシアの胸のドキドキが高鳴る。

恋的や性的な意味ではなく、恐怖的な意味で。

後ろからみたアナスタシアはおしりがムチっと饅頭のようになっていたが、
そこは今回触る場所ではない。
前上からフトモモの内側に手を差し入れ、左右に開く。
「ひぎぃ!!?
 股がミシミシいってる!! ミシミシいってる!!
 人体が放ってはいけない音が股間からしているのだががががががががが!!!」

「ああ、気のせい気のせい」
更に上体を圧し込むのでアナスタシアは更に脚を開脚しない限り逃れる術はない。
それでも漸く100°くらいだろうか。

アナスタシアが逃げられないように背中を抑え付ける一方で
もう片手の掌をその腰 オシリの谷間の始まりにのせる。

「あ゛っ、うっ、うっ、あっ、あ」
オシリの谷間の始まりをより股を開くようにリズムを付けて押し込むと、
最初は呻き声が、筋が伸びて気持ち良いのか呻き声が次第に艶を帯びてきた。
震動が子宮へ直撃しているので、あるいは性的に快感を覚えてきているのかもしれない。

尻谷の始まりのあった手を下にずらして尻谷を広げるようにしながら
ギリギリ隠していた帯な布をずらしてアナスタシアのアナルを指先で弄る。
弄るところか深々と指をつっこみオリシごと腰骨揺さ振る。
「あっ・・・あ・・・あぁ・・・」

もう上体を抑えるまでもなくアナスタシアの抵抗はない。
大股を開けている体勢だけに淫唇がクパァと開いて布が張り付き、
布の上からでも口を開けている膣口まで分ってしまう。
指4本というか殆ど手をアナルにいれて布越しに淫核や尿道を弄るだけで
アナスタシアの腰から力が抜けてビクンビクンとオリシを震わせながら下がっていき、
丸で熟練の軟体芸人のように大開脚のまま身体がピッタリと地面に接してしまった。

ピッタリと地面に接しているというより、大地に張り付いているようにすら見える。
あるいは、大地に抱き付いて淫蕩に堕ちてしまったのか。

クチュクチュと溢れ出した淫汁がブルマに染み込んで行く。
汗が滲んでいるのか、肌が一層テカリ艶をましていく。
腸性器の淫壁越しにGスポットから子宮まで指でコリコリされ、
淫核や尿道を布越しに親指で掻かれ、
何時の間にか膏を塗ったかのようなオシリがプルプルと戦慄いていたの暫し、
不意にビクンと跳ねるアナスタシアの腰。
瞬後、ブルマ越しにタパァと溢れ出す淫汁。

ショウがアナスタシアの股間から手を離すと、その手は淫汁でビショビショだった。

あまり股間を弄ってやるとアナスタシアは身動き出来ないようなので、
そのフトモモもサワサワと廻す。オシリをペシペシと叩いてみる。
プリンプリンスベスベの若いオンナノコと違い
成熟しているオンナの肌がネットリと吸い付いてくる感触は
中々やみ付きになるかもしれない。

「あまり、オシリを叩かないで欲しいのだが・・・」
「ブルマとか言いながらお尻丸だしのアナスタシアが悪い。

 出ているオシリは誰だって叩きたくなるもんなんだぞ」

よっこらせと開脚したまま上体を起こしたアナスタシアは、
枕にしていた腕から剥き出しの御腹まで砂塗れだ。
先の恥辱などなかったかのように澄ました表情だが、
肌が未だに若干高揚しているのが覗える。

「・・・この柔軟体操に意味はあったのか?」
「アナスタシアが自分の意志だと身体を満足に使えないということが良くわかった」

麗人は、明後日の方向を向いてニヒルに笑って見せた。

リフレッシュをかけて汗やら淫汁やら砂を綺麗にしてし切り直しである。
もっとも、ブルマは淫唇にシッカリと食い込んでいるのだが。

ショウは、スタートとゴールになるように100mの間隔を開けて二本の線を引く。
「んじゃ、ここから向こうまで全力でダッシュしてくれ」
「ふむ? 分った」

よーいドンと走り出すアナスタシア。
そのフォームは一言で言えば異様だった。
走っているにも関らず上体が殆ど動かさないのは、武器を使う事を想定しているからか。

ゴール目前というその瞬間、アナスタシアの胸下に腕がつっかえて急ブレーキ。
「ぐえ!!?」
その腕の主がショウであり、アナスタシアの身体を抱えたため転げることはなかったが。

何をするというアナスタシアの抗議の目を余所に、ゴールに到着。

「One more.
 今度はモーションサポートなしで、自分の意志で全力疾走な」
「君は鬼かっ!!!」
「・・・何故に?」

ラインを前にクラウチングスタートの体勢をするアナスタシア。
一応は様になっている。

よーいドンで撃ち出されるその身体。

ズザザザザザ~~~~~

蹴躓いたとかそんなレベルではない、大ヘッドスライディングだ。
地面に伏したままアナスタシアはピクリとも動かない。オシリもゆれない。

「・・・アナスタシアさん?」

「・・・指さして笑えばいいだろう。
 私なんて所詮運動神経が死んでいるドン亀だ」

あまりもの静寂に、アナスタシアは一人にされたのかと顔を上げた。
しかし、ショウはその場を離れてはいなかった。

 m9(^Д^)

「うぅぅううぅぅぅぅうう~~~~~~~」
麗人、改めて地に伏せてマジ泣きである。

「正直、そんなに気にしているとは思わんかった。 ごめんなさい」

―― ショウがアナスタシアを慰めているので暫くお待ち下さい ――

結果からいうと、ショウはアナスタシを襲った。
無論、性的にである。
恰好が恰好なので、ブルマの股布をずらしアナスタシアの腰を持ち上げてズッポリ。
所謂、後背位だが、改めて御腹を抱えもたれて上体を不安定に浮かされてしまったので
これにはアナスタシアも拗ねてはいられない。

「こ、こらっ」
「いつまでも拗ねられてると話が進まないし」
「私は、拗ねてなど、いない」
アナスタシアとしては私は怒っているんだぞとポーズでセックスできないので暴れるが、
手淫でイかされたさっきから余り時間が経っていないこともあって
アナスタシアの膣は男根幹に逃さないようにネットリ絡み付き
子宮は亀頭を咥えこんでしまっている。
強姦っぽいのが一層そそられ亀頭のエラははって食い込み、暴れるので締り脈動もいい。

アナスタシアのシャツの中でタワワな巨乳を鷲掴み上体をハグし、後背立位に。
それでもアナスタシアは暴れてみせるが、その動きは
重量感あるオシリを自分から男の腰に圧し付け一層自分から貫かれにいっている感。

「ここじゃ何だし、壁際までいこうか」
「・・・」
アナスタシアは、背中を反らして乳房を突き出し、
オシリも突出して子宮まで男根に貫かれたままツマサキ立ち歩きしなければならない。

腰が離れかければ御腹を引張られ、脚を動かせば淫壁が男根の幹に擦られ、
アナスタシアが力が抜けそうに成りながら短くとも長い時をかけて漸く壁際に辿りついた。
壁を背に胡座で腰を下ろすショウに、
もはや生きたペニスケースのようなアナスタシアも繋がったまま後背座位で腰を下ろす。
更に、アナスタシアはフトモモに指食い込んでグイグイ開かれ開脚にされていくが、
自身で行なっているわけではなく身体が弛緩しているので、
大開脚されたうえに股間に杭を打ち込んで裂かれそうでもアナスタシアには苦に成らない。

「大開脚すると、膣の締め付けは緩くなるけど、
 深くまで挿入されるから上からの圧迫感が凄いな」
「私は、腰が今にもコワれてしまいそうだよ」
アナスタシアの思考にさっきまで怒ってみせていた事などトウに忘却の彼方だった。

「結論からいうと、
 アナスタシアは、肉体的リミッターカットな肉体的スキル外スキルをマスターするのは
 難しいかもしれない」
「ふむ?」
「俺なんかはモーションサポートを全然使ってないわけだ。
 アリスも、多分剣を振う時ぐらいしか使っていない」
「ふむ・・・」

軋む恥丘を掌でグリグリされながら淫核や尿道を弄られるので
アナスタシアの腰が戦慄いてくる。

「んで、アナスタシアは戦闘行動を全てモーションサポートに頼っているわけだ」
「ああ、その通りだ」
「モーションサポートは型にはめて、
 肉体的リミッターカットは型をぶち抜く行為だから」
「相性は、真逆・・・」
「せめて、全力疾走を自分の意志で出来てたら、
 ブースト突撃くらいは出来るんだろうだけどなぁ」
「それは、もう、言わないでくれ・・・」


「そもそも、その姿は何ですか、アナスタシアさん。
 わがままエロボディに年甲斐もなくブルマって時点でAVかイメクラ云々以上に
 ハイレグでTバックのブルマなんぞどんなんやねん。

 セックスアピール(性別強調)やのうてセックス・アピール(性行為誘惑)し過ぎやねん」

「君だって、私のこういう恰好は嫌いではないだろう?
 私の身体を触りたくってギシギシいわせていたではないか」

現在でもギシギシいわせております
ハイレグなので剥き出しの上に大開脚してポコっと盛り上がった腰骨 ラブハンドル、
其処を指先でコリコリコリコリ掻かれるだけで、
アナスタシアは腰骨からゾクゾクと脳天のみならず指先まで快感が走る。

「オンナにそんな無防備な態見せられてイタズラせずにいられるかーい!!
 物事教える場で、無防備にセックスアピールってどんなんやねーん」

「君の姉のような母である私としては、息子のような弟の君に
 私の子袋を精液便所にされたとして性処理ぐらいは好きにさせてあげたいのだよ」

「だから、どんなエロゲーの甘ママやねーん、このMめっ!!」
「うふふふふふ・・・」


「てか腰細いくせに、ここだけ無駄に脂肪付き過ぎじゃー」
ズギュムと鷲掴れるのは、
重量感ある大きなオリシが体勢故に寄せられて今にも弾けそうな駄肉と
御腹のお臍まわりについているプルプルとした駄肉。

「こ、こら、何てことをいうのだ、君は!? お肉を掴むんじゃない!!」

たわわな巨乳ならまだしも、同じように御腹を掴れて贅肉を取りそうに揺さ振られては
いくらエッチな事をされても平気なつもりのアナスタシアといえど慌てる。
内臓まで揺さ振られて暴れた子宮が自分から男根にバッチュンバッチュンされていても
気にしていられない。

「あれか? ママのエロフィットネスか!?

 ドン亀ママはフィットネスに行く前に息子に見つかって
 エッチに運動させられちゃうんです

 ってか? ありきたりすぎるんじゃー!!!!」

「逆切れ!!?」

オッパイやオシリやフトモモなど最早時代遅れといわんばかりに
腹の肉を臍周りに寄せて絞り更にポコっと肉玉を作ろうとする。
アナスタシアは悶え制しようとするが、深々と男根に貫かれていては力も入らない。

「ドン亀じゃなくって寧ろエロエロお豚ちゃんだ、アナスタシアはっ!!!」

「  わ  た  し  が  、  お  ぶ  た  ち  ゃ  ん  ? 」

 がびーん

 ガビーン

 駕敏

 ガビーン

「ほらほら、豚みたいに泣いてみな」

「ぶ・・・ひぃ」
両手で顔を覆ったアナスタシアからか細く零れる声

「今は俺のチンポをマンコに咥えることしか能がない雌豚めっ」
ペシン♪とイイ音を立てて叩かれたアナスタシアの御腹が波打つ

「ぶ、ぶひぃん」

「この余ってるお肉を如何するんだ?」

「ぶひぃぃいぃん」

「ああ、そうだったな、アナスタシアは俺のママン姉だったな。
 ほらほら豚ママン、このダ肉で俺に何してくれるんだ」
アナスタシアの御腹が摘まれてプルプルされる。

「ぶひひん」

「チンポ突っ込むだけならオナホールでも出来る。
 ほらほら発情しているみたいに鳴いてみろ、このメスブタ」

「ぶっぶひっぶひっぶひいいぃいぃぶひひいいいぃぃいいぃぃ」
力なく手は滑り落ち、彼方に向って嘶くその固く瞑った目尻にはキラリと光るものが。

もうやめて、アナスタシアのHPはゼロよと止めてくれる人はいなかったので
ショウのアナスタシア弄りは延々と続くのだった・・・



「ああ、何が一番恥ずかしいかと、恥ずかしいのにブヒブヒ言ってた事よりも、
 君が余りにも興奮するから思わず応えてしまった自分が恥ずかしい・・・」

と、アナスタシアは火照った自分の顔を両手で覆い揉む。

「いやいや、恥かしながら鳴いてくれるアナスタシアは可愛かったぞ。
 アリスだとこうはいかない。ブヒでもワンでも喜んで鳴く。寧ろ、自分から雌犬になる」

「アリスぇ・・・」

「そもそもアリスはハードに精液を出せば出すほどいいと思ってる節があるからな。
 いくらシステムの恩恵があるからって俺がカラカラになるまで絞るなっての。

 そのくせ、長期戦しようとすると直にヘタって伸びてしまうし」

「まったく、あの子もまだまだ幼いからな。
 極濃厚な一撃必殺のワビサビを理解するのはいささかはやいかもしれない」
フ・・・とニヒルに笑って見みせるハイレグブルマ姿の大開脚でセックスしている麗人は、
さっきまで目を瞑って恥かしながらブヒブヒいっていた雌豚と同一人物である。
以前に末場のイメクラ嬢のような恰好で比較している内容からして格好つける事でない。

「アナスタシア、ばんざーい」
「? ・・・はんざーいっ!!?」
促され、アナスタシアが両手を上げたのも一瞬、
シャツが捲り上げられ頭を通過し腕の中途半端な処でそれ以上脱がさない。
服を用いた簡単な拘束具である。しかも運動用のシャツなので丈は短くとも丈夫だ。
アナスタシアは横乳零れる脇を曝したまま腕を頭の後ろで組むぐらいしか出来ない。

そのアナスタシアは上体を90°捻られた状態でシッカリ抱擁されたので
男根はアナスタシアの中へ一層深く挿入されてしまう。

アナスタシアとしては、脇や脇腹のお肉をモニュモニュされるので気が気ではない。
ぶひぶひメスブタの悪夢再発か?

「そういえば、如何してこうなった」

「私が君に肉体的スキル外スキルを教わろうと・・・」
アナスタシアが素知らぬ顔で語っているだけで、男根は一層存在感を増してくる。

 こいつ、私に喋らせて楽しんでいるな!!!

「それで?」
「・・・私が、運動神経がないために」
「その前に何かしてなかったか?」

その腕がアナスタシアの上体を骨格が軋むくらいにシッカリと抱締める一方で
貧乏揺すりから生じた震動がアナスタシアの腰を直撃する。

「柔軟 だ。 私の 身体を バラバラに しそうな くらい。
 開脚 しながら 君に イタズラ された な」
男根鈴口から滲む前擦り液がアナスタシアの子宮内壁にぬりこめられていく。

今まで煮詰められて濃くなった精液が自分の子宮に射精される準備をされているので
アナスタシアは腰は以上にゾクゾクと戦慄いてくる。視界がチカチカしてくる。

「柔軟してから?」
「君が 全力疾走 しろ と。そこで、私が 自力で 満足に 走れない から
 身体的 スキル 外 スキルの 修得は 難しい と」

男根幹がアナスタシアの恥骨を内側から外しそうなくらいにグリグリされ、
淫肉がまきこまれて尿道が、淫核が男根幹に擦られる。
アナスタシアのキリリと麗しい眦はシナシナと垂れ下がってきている。

「あれ? その話してた時にはアナスタシアとセックス始めてなかったか?」

「ああ、 場の 流れで・・・ 向こう から 君と 交わった まま ここまで 来て、
 交わった まま 君に 開脚 させられた のだ」

熱病に魘されているかのようにアナスタシアは吐息は乱れ目も虚ろで、
既に真っ当に思考は回っていない。
男が如何すれば喜ぶかということだけに聡明なはずの思考を動かす
セックス♀マシーンが其処にあった。

「それから?」
「君が 私の 格好に いちゃもんを つけて、
 ブルマ ハイレグ Tバック ママの フィットネス

 私は 豚ママ メスブタ ぶひ」

 鳴きたくない。 でも豚みたいに鳴いたら喜ぶから・・・
 メスブタを犯したがってるから・・・

「うっくっくっくっ、可愛いアナスタシアはホント可愛いなぁ」
「ぶひぃん」
身体を引き裂いてしまいそうなくらいに存在感を放つ男根が今にも爆発しそうに脈動する。
アナスタシアの股下ではパンパンに袋までパンパンに膨れ上がった睾丸の中に
ン十億の精子が今か今かと出撃の号令を待ちうけているのだろう。
アナスタシアは恥ずかしくても嬉しくて今にも顔が破裂しそうな熱さを覚えた。

「ほぉら、犯されるメスブタみたいに鳴け。
 今のアナスタシアは豚ママンなんだから」

「ぶひっ、ぶひひん、ぶひっ、ぶひいいぃいぃ」
アナスタシアは嘶く。
喘ぎ、抗議、羞恥、屠殺場の豚のように何も出来ない無情。
様々な思いを込めて。

「ぶひぃぃいぃん」
アナスタシアは、豚のように巨大な口に放り込まれ食われる自分を幻視してしまった。

子宮から脳天まで貫く衝撃。壁に丸で塗れ雑巾を叩き付けたかのような音が生じたのを
アナスタシアは聞いたような気がした。
精液というには余りにも濃く、固まり始めた木工ボンドのようなゼリーが
子宮内壁にこびり付く。 こびり付いても中々滴り落ちない。
続く第2射,第3射は、普通の精液そのもので精液ゼリーの表面を伝い流れ・・・

 ぶひひいいいぃぃいいぃぃ~~~~~~



アリーナの隅、壁と地面の角に人影が1つあった。
頭を抱えて壁にむいて横たわっているアナスタシアである。
Tバックのタユンタユンなオシリからフトモモに、
大きなオシリに対して谷のように縊れている腰がセクシーではあるが、
戦慄いているその背中は「私は不機嫌だ」と言葉にするまでもなく語っていた。

「あの、アナスタシアさん?」
「・・・君が初めてだ。

  私 ヲ ぶ た ニ シ タ お ば か サ ン ハ  」

「言ってた通り、恥ずかしがるアナスタシアは凄く可愛かったぞ」
アナスタシアの後ろから現れ今にも襲いかかろうとしている般若面の鬼女の幻影
その顔から面がポロリと落ちてしまった。キャーといわんばかりにしゃがみ込む彼女。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・膝枕など如何でしょう」

ひょいっと上がる腕。こっち来いとクイックイッと動く指先。

 この女、意外とチョロい。

ショウが手櫛で髪を梳きながらアナスタシアの頭を撫でていたら直に
激情が収まってきたのかその身体の震えも収まってきた。

「・・・何が一番腹が立つか、
 豚のように鳴くのが恥ずかしいのに色々鳴けてしまった自分だ」

「アナスタシアみたいに恥ずかしがってくれたら悲壮感もあるしサドッ気も満たされる。
 レイプのようにえげつなくもないしな」

「 私 ノ 心 ハ れ い ぷ サ レ タ ヨ 」

「アナスタシアにさせるからこそ、可愛らしいんであって・・・凄く興奮できた。
 精液絞り尽くして睾丸がヘナヘナになるくらい」
きしゃーと現れた鬼女の幻影は般若面を忘れていたのかUターン。

 だからこの女(ry

「・・・君の極濃厚濃縮精液は、私の子宮にシッカリ纏わり付いて
 当分の間は残っているだろう。
 このくらいのアブナイ代物でも出してもらわねば割に合わないな」

ズッシリとした重さを感じさせる存在感は、ピザのとろけるチーズのようですらあるが
ギガ盛りチーズピザがオンナにとって体重的に鬼門なら、コッチは性的に・・・
アナスタシアは自分の下腹部をいとおし気に艶やかに撫で回す。


「だが、豚のように鳴くのは、君の頼みでも2度とゴメンだ」



「ええ~~、おぶたさんアナスタシア、抱締めてハァハァしたいくらいに可愛いのに」
「君ってコはぁっ!!!」

 ワタシハ、キミガ、ナクマデ、ナグルノヲ、ヤメナイ!!
 ウワァ、コノオネーサン、ママンダカラツヨイ!! デモ、マダマダオワランヨ!!
 ナントォ!!? ア、ア"ー――― !!?


 ぶひー―― v v v



[35576] 10
Name: 流離のお尚◆c14570e9 ID:c52b6259
Date: 2012/11/30 12:27
『 The Nest 』には、誰が載せてもいい掲示板がある。
ネットの掲示板ではなく、リアルのようなお知らせを載せる掲示板である。
それと同様のものはギルドの建物にもあるが、コチラは来る者が限られているだけあって
内容も厳選されており信用があるといってもいいだろう。

例えば、,後衛回復職やタンカー,斥候や前衛主戦力,後衛主戦力等の募集。
この辺りはフリーそのものがいないので中々決まり難いが、1度決まれば固い。

例えば、SRアイテム トレードしてください。
戦士職が杖を、魔法使い職が長剣以上の武器を、斥候が鎧をもっても仕方がないので
割と頻繁に入れ替わる。ギルドと異なり人もモノもレベルも高いのがポイントだろう。
これは何も当人同士でトレードしなくても、手間でもマスターのショウ経由でも出来る。

例えば、彼女募集。
しらんがな。

例えば、彼氏募集。
隣。隣。

例えば、シット団 団員募集。
ここですんな。


その日、『 The Nest 』のマスター ショウによって一枚のお知らせが載せられた。

 『スキル外スキル講習会のお知らせ』

それを見たプレイヤーは、早速ショウに詳細を聞いてきた。
「俺がパッパッと移動するのがあるだろ?
 俺は瞬動縮地って呼んでるけどな、その元になる身体のリミッタ-カットの仕方」

「でも、お高いんしょう?」

「なんと、今回は無料!!!

 てか、俺にとってその程度でも、他に人に教えてマスター出来るか分らないモノらしい。
 教えて出来なくても恨みっこなしよってこったな。

 まぁ、後で攻略ギルドで教えることになるかもしれないから、
 その前のデータ集めもある。

 無料でもそれなりにメリットがあるんだよ」

その情報は、『 The Nest 』の顧客全てに直に知れ渡る事となった。
参加しないのは、生産職で戦闘を諦めている者や、後衛で格闘戦を諦めている者、
後でギルドで講習をするということでソッチに参加しようと考えるもの。

逆を言えば、生産職でも物見遊山で参加している者もいたりするが。


っと言う訳で、最近使う頻度が増えてきた運動場 もといアリーナに集った人々。
その格好は様々。特に女子。
ジャージ姿の一部がシマッタ!!という顔をしていたりするのは、
シャツにスパッツよりもシャツにブルマというツワモノがいるからだろうか。
もっともブルマと言えど末場のイメクラ嬢のようなものではなく真っ当な代物だが。

しかし、それに顔色を変えているのはショウの隣に立つ女子担当のアリス。
水色のハイネックノースリーブのレオタードの上にシャツという格好である。

「ま、真逆、私よりも濃い人がいただなんて・・・こうなったら脱ぐしか」
「追詰められたアイドルのような発想をやめい」
ぷりんぷりんオシリをスパンと叩かれてアリスが満足したのは
ここでは割に如何でも良い話である。

因みに、『 The Nest 』を閉め切ってついてきた
AIさんもアリスの反対側に立ち、シャツ出し派のブルマ姿である。。

クラウチングスタートからの全力疾走を超えて、初っ端から交通事故多発したのは克割。

止まる時に巧く威力を殺せず交通事故る者ありーの、

ブルマの脚線美に脇見運転?で交通事故る者ありーの、

身体のリミッタ-カットそのものは易く出来ても、
停止が巧く出来ず交通事故り続けて修得を諦めるものがいるくらいである。

根本から走るのが苦手であり全力疾走にならなかった者が極少数いたとはいえ、
クラウチングスタートからフルヘッドスライディングするものなどいなかった。

最終的に瞬間的な身体のリミッタ-カットを修得できたのは
参加者の6割を超えたのだから上出来なのかもしれない。
3割の殆ども瞬間的な身体のリミッタ-カットが出来るが
事故ってしまう確立が非常に大きいために修得出来ないという扱いであり、
本当に出来ないのは1割だけである。

その分布に前衛,後衛,生産い関係がないのは、
運動が苦手であろうとモーションサポートの御陰でバリバリの前衛も勤まるからだろう。

寧ろ、運動な苦手なものこそ動きに憧れてモーションサポートを活用する傾向があり、
自分のモーションサポートを作り上げてスキル外スキルと言ってもいい
格闘ゲームのような流派的なコンボを駆使する猛者も明らかになった。
そういった者は、端から第三者視点で自分を見ており死角が少なく、
『動』な身体のリミッタ-カットを使えずとも、『静』の強さの極めた一片がある。


因みに、後衛主戦力スペックはあっても格闘戦が出来るほどの運動神経のない
AIさんが何故ついてきたかというと、参加者に炊き出しのためである。
メニューはオーソドックスなカレーライスではあったが、
身体が小さなオンナのコが右に左に世話しなく働く様は非常に癒されるものがあり、
交通事故が多発しまくったにも関らず最後の最後まで脱落者が出なかったのは
この可愛らしいマネージャーの功績なのはいうまでもないだろう。




レオタードとは身体に密着した衣装であり、
極限までシビアな動きが必要とされる芸やスポーツで用いられている。
その薄さにおいては、専用の下着のラインですら浮き上がってみえるくらいで
身体の線も露であるため、裸よりもマシなのか、セクシーなのか難しい処だ。

ブルマ、一言で表してもチョウチン型から始まり様々な形がある。
AIさんがはいていたのは、わがままな身体しているイイ年の某女史がはいていた
腰骨の出るほどのVフロントハイレグTバックではなく、ショーツ型のものである。
AIさんは厚地の一般的なモノだが、紺に白のレースがハミパンしていたのは皆の秘密だ。

 この、おませさんめ

何故そんな話になっているのかといと、家に帰って来たにも関らず
アリスとAIさんは体操着のままテーブルや椅子を片付けて床の上で遊んでいるからだ。
アリスは体操経験者だけあって、
ぴたーとか言いながら180°以上開脚して上体ごと床に張り付いているし、
AIさんも180°開脚して座っている。

アリスなど、布地が薄いだけあって肌に張り付くようになっている処か
下着のラインがみえないよう着用していないので局部 陰唇の形までも透けて見え、
陰唇が少し開いているかと想像させられてしまう。

「ねぇ、みてみて~~♪」
と開脚で下腹部を床につけたままのアリスは上体を起こし
更に自分でオシリを掴んで海老反り。
変な格好で無邪気に笑って見せるが、自分で陰唇をクパーしてしまっていた。
陰唇の中、クパっと開いた膣口や運動で勃起した陰核の形までも露になっていた
アリスにしてみれば、そうなっていることなど見えないし、
分っているとしてもオナカの中まで覗かれた相手なので気にしないかもしれないが。
ばんっと突出されたシャツ越しのアリスっぱいにAIさんが目を白黒されていた。

見られる側ではなく監督で見る側なのでまだましかもしれないが、
裸よりもマシなのか実質一層エロい格好で人前に出ていたと思うとショウはぞっとする。
アリスのオシリに真近でハアハアしていた者に額を指弾一発撃った程度では
全然足りないかもしれない。
それよりも、問題なのはアリスの羞恥心の少なさだろう。

AIさんが気配にガタぶり、
アリスが体勢を直すことを許さず、ショウはその首に腕を掛けて
アリスをクヒュッ?と悲鳴が零れるのも構わず海老反りで股間を曝す格好で固定する。

「アリス、下着をつけてないように見えるけど?」
「う、うん、下着の線がみえちゃうから」
「アソコの形が見られるのとドッチがいい?」
「・・・え?」
ショウの御機嫌を取り繕うとしていたアリスの愛想笑いが固まる。
道理で近くのコにハァハァされるわけだとアリスは理解した。

同性とはいえ血走った目でハァハァされて気持ちがイイわけがない。

「俺は、アリスにオシオキしてもいいと思うんだ」

「あうえっ!!? あ、あの・・・お手柔らかにお願いします」

「お手柔らかにしたら、オシオキにならない」

「ひあぁっ!!?」
レオタードの布地ごと膣に親指を挿入され恥骨を持たれ、アリスは視界がチカチカする。
腰が戦慄いて暴れようとしても固められてビクンビクンとオシリが振えるだけだ。

更に悲鳴嬌声が零れそうなアリスの口は横縦の深いキスの口淫で封じ、
体勢が体勢だけに自分からキスをしてくるようなアリスを口で抑えつけつつ
空いたもう片手でアリスっぱいを玩ぶ。
「!!?」

布越しのアリスっぱいは、身体を仰け反らせた体勢だけあって引張られ
普段の今にも零れそうな柔らかさと異なり、今にも弾けそうな弾力がある、
乳首乳輪をいじられて生じた快感電流はアリスの脳天と股間まで直撃し、
零れた声は空気を振わせることなく飲み込まれてしまう。

レオタードの薄布を貫いてしまいそうなくらいグリグリと押し込まれる親指は
陰核から尿道のオンナの性感帯を自身の恥骨で潰し、
生じた快感がハンマーで腰骨を粉砕する姿をアリスに幻視させる。

プシッと愛液弾ける股間に、見開かれたアリスの目がグルンと白目を向いた。
変な体勢で筋肉がずっと緊張を強いられていたこともあって
拷問に等しい愛撫によるモノの数分もかからない瞬殺である。

床に置かれたアリスは糸の切れた操り人形のように滑稽な体勢で突っ伏したまま
顔と股間から液を垂れ流し、ビクビクと痙攣しかしない。

「さ、流石マスター、ヘンタイです。えげつないです。通報せねば・・・」

「AIさん?」
「っ!!?」
ヌタリと不気味に振り向いた男の目が光って見えるのはAIさんの気のせいだろうか。
丸で蛇に睨まれた蛙のようにAIさんは身体が動かない。
或は、迫ってくる車のライトを前にした小猫か。

「俺さぁ・・・一寸、たまっちゃったんだよね~~。
 アリスはオシオキだし・・・AIさん、セックスしようか」
「・・・・・・」

例えば、獅子の要求を断われる兎が存在するだろうか?
そんなものは存在しない。

床に180°開脚したまま腰を抜かしていたAIさんはそのまま後ろに押し倒された。
AIさんの慎ましい胸をシャツの布越しに男の顔がグリグリとしてくる。
一方でオンナノコの股の間に身体を割り込ませ閉じられないようにして
男の手はAIさんのオシリやフトモモをサワサワと撫で回し、
ブルマを食い込ませてオシリの肉をもんでみたり、秘裂を布越しにグリグリしたり・・・

「しっかし、何でオンナノコのレオタードとかブルマってこんなにエッチなんやろね。
 おいちゃん、たまらんとですよハァハァハァ」
AIさんはただ襲われている少女のままに身を竦ませてされるがままにするしかない。
それでも期待に胸を疼かせつつ・・・

「えっ?」
不意に開脚しているその中心をオナカの奥まで穿たれる感触。
AIさんはそれを良く知っている。寧ろほとんどその存在にしか貫かれたことしかない。
だがしかし、AIさんは未だにブルマを履いているにも関らず。

「ブルマ脱がせるの惜しかったから、ブルマに穴あけちった。
 ごめんねー。後で新しい特製ブルマプレゼントするから」
因みに、白いレースの下着はずらして挿入してある。
開脚して股間に力はが入っていない処に不意でズッポリなので。
AIさんの中はもうイッパイイッパイだ。股間から二つに裂かれてしまいそうだ。

だというのに身体を起こされて開脚したままなので一層深く貫かれる。
男根に貫きとおされてしまいそうな感覚に、AIさんは目が飛び出してしまいそうに覚える
でも、彼女は唯のオナホールにしか過ぎないのだ。
オシリの開放感がなく布地越しに触りたくられるので
ブルマに犯されているとも錯覚させられてしまいそうだが。

「AIさんてホント射精しやすいよなー。まるで小便するみたいに。
 AIさんのオマンコって・・・小便器?」
「っ!!!???」

今までのされてきた尋常ならない射精の量。それが小便だったなら納得できてしまう。
恐怖に戦慄くAIさんに、オマンコがキュ~~っと引き締まる。吸い上げてしまう。

ドプッとAIさんのオナカを奥を満たす灼熱感。
「う・・・あ・・・」

射精された? 小便された?
AIさんにその判断はつかない。
しかし、ドチラが分らないにも関らず身体はAIさんの意志に反して
オナカのナカに出された液体をキュウキュウ吸い上げてしまう。その絶望感。

「俺にオンナノコのオマンコに小便する趣味はないよ。
 でも、温泉浣腸ってのはありだよな~~~」
「!!?」
AIさんが安堵に脱力したもの一瞬、ブルマのレッグホールから入り込んだ手がアナルを弄り
身体が再びキュッと緊張する。

AIさんは自分の事をオナホールや精液便所扱いされることを望むが、
彼女は間違うことなくその感情すら美味しいオンナノコなのだ。

「アリスが起きても、小便のように何度も何度も射精してやるからな~~」

夜闇に吸い込まれていくのは、オンナノコの愉悦の悲鳴か、またまた悲哀の嬌声か。





肉体的スキル外スキルを公開する事は、実は前々からアナスタシアが考えていた事である。
そのために経験値をかねた誘いに不穏分子は乗ってしまい、
例え連中がレベル的に追い着いて来れた処で、実戦力に差をつけられて如何しようもない。

人権家気取りの偽善者が残っているが、
攻略ギルドにとって連中は攻略の邪魔にしかならない以上は攻略ギルドから関らない
徹底排除に動かないだけマシ
連中を援助したくば攻略ギルドを出て勝手にギルドでも立ち上げて自力で援助してくれ
と公言すれば大人しくならざるえない。

因みに、デスゲームが始まった当初は死を恐れて町に篭っていた人々も、
「私達は微力でも力を求めている。遊ばせておく人材はない。
 微力で構わないから攻略に力を貸してほしい」とアナスタシアの切実な訴えにより
大概が何かしら生産職を勤め、攻略ギルドに付いて来ている。
だからこそ、その援助のために30階層までショウに差をつけられてしまったともいえる。

閑話休題。

運動場 もといアリーナに人々が集う。
今回の面子はアナスタシアの命で攻略ギルドの攻略メンバーだが、
そこに戦闘職であっても前衛後衛の区別はない。
後衛であろうと肉体的リミッター解除の投擲は十分戦力になるのだ。誤爆は怖いが。
今回の主指導者は、剣道のような着物に袴姿で竹刀を携えたアリスである。
ブル魔のAIさんもマスコットとして隣に控えている。
そして、1歩離れて血塗れの英雄は仮面こそつけているものの普通のラフな格好だ。

遅れてやってきたアナスタシアが、皆にブルマの格好を確認される間も無く
血塗れの英雄に拉致られ、頭に饅頭を乗せてジャージ姿で来たのは如何でもいい話だ。
攻略メンバーの極一部がGJを送り、一部がブーイングを上げたのも如何でもいい話だ。
アナスタシアがちょっと泣きかけてたのも如何でもいい話だ。

講習をいざ開始しようとしたその時、比較的若手から抗議の声が上がった。
「アリスさんが俺達の前に立つのは分る。
 だが、本来部外者である貴様が俺達の前に立つのは納得いかない!!!」

「貴様の感情なんぞ知るか。俺は盟友のアナスタシアに頼まれてからここにいる。
 気に食わないのなら帰れ」

「まぁ、待ってくれないか『血塗れの英雄』。
 私の頼みとはいえ、彼の言う事ももっともなのだ。

 君は如何して欲しい?
 『血塗れの英雄』が、私と並び立ちえる者と証明でもすればいいかな?」

抗議をバッサリ切り捨てた血塗れの英雄に
クーデターの時とは打って変り丸で聖母のような笑みでとりなしてくるアナスタシア。
これでは、味方してくれるアナスタシアの提案には是といわざる得ないだろう。

「では、こうしよう。
 血塗れの英雄 対 3パーティ、それで実力を
 スキル外スキルの有効を確かめればいい。

 『血塗れの英雄』、講習の前に一働きしてもらってもいいかな?」

「いいともー」
血塗れの英雄はTVの昼の番組のように答えながらヤル気は無さげだった。

「なっ、舐めてるのか!!?
 こっちは精鋭のレベル60代前が3パーティ、
 前の数だけは多かった有象無象の雑魚とは違うんだぞ!!!」

「はっ、未だ60代に入ってなかったのかよ。
 それで、精鋭? チンタラしやがって、精鋭の看板下ろせよ、ドン亀」

ここに、血塗れの英雄と攻略メンバーの対決が成立してしまった。
アナスタシアとアリス(+AIさん)は一応中立である。

戦女神2人を奪われた形に近い恨みがある攻略メンバーとは
何時かは起ることが想像できる出来事だった。

講習会を中断し、急遽開催された血塗れの英雄と精鋭チームの決闘。
観客は決闘から外された主攻略メンバーだけだが、
一挙一動観察して技を盗む気満々なので静寂が支配し、寧ろ不気味だ。

精鋭チーム18人は、
前衛5・後衛5の攻撃を殆どに後衛の護りの壁5と極僅かな回復役3という編成。

「解説のアリス様、この勝負を如何見られますか?
 マスターは武器こそ業物ですが、防具は唯の服です。
 対して、精鋭チームの装備は現段階で公式トップクラスですが」

「精鋭チームが彼に勝てなくもないけど、非常に難しいかな。
 だって・・・紙装甲でも、どんな攻撃でも当たらなければ如何って事はない。

 仮に当たったとしても、一気に削り切らないと彼は勝手に回復しちゃうし、
 回復する間は彼は逃げに徹するだろうし、ボス戦よりもハードルは高いね」

アナスタシアの開始合図早々に精鋭チームから
攻撃魔法や遠距離攻撃スキルが弾幕の如く放たれる。
それは人数が人数だけにアナスタシアのを軽く上回るだろう。
対し、血塗れの英雄は逃げるそぶりも見せず一本の剣を揮うだけだ。

「祝福の風吹かせて禍を祓いたまえクサナギ、ってな」

そのその姿が弾幕に飲み込まれ、爆煙に包まれる。
例えレベル100であろうと防御力のない装備でアレだけの数が直撃すれば
倒せなくとも大ダメージは逃れないだろう。
だから、フラグだと分っていても思わず言ってしまうのは人の性。
「・・・やったか?」

その声に応えるかのように内から吹飛ばされる爆煙。
砂こそ被ったものの全くHPところかSPも減っていない血塗れの英雄の姿が其処にあった。


「やはりマスターには通じなかったようです」

「数で圧倒するのは良い考えだと思うよ。普通のレベル100が相手なら。
 でも、例えばアナスタシアさんなら一人でも数で対抗しえる。
 私ならイージスの盾があるから防ぎ切れるし、私でも逃げられる。
 そして、ショウには神剣クサナギもある。

 精鋭チームの敗因は、『人間以上』になれなかったこと」

「『人間以上』? それは・・・」

「個人の能力が凄いって話じゃなくってね、
 例えば、アナスタシアさんが指揮したら、
 アナスタシアさんの意志の元で皆がその手足となって動く、それが『人間以上』。
 それが、アナスタシアさん率いる『軍』と彼が戦いたがらない理由。

 アナスタシアさんなら、最初の弾幕も釣瓶撃ちなり面制圧でもっと巧く撃たせるから。

 ほら、彼の狩りが始まるよ。 先ずは・・・」


精鋭チームの視界に捉えられていた血塗れの英雄の姿が、ゆらりと消えた。
「くるぞ!!」

「がっ!?」「ぎっ!」「ぐっ?」「げぇ!!?」
何時の間に後ろへ回りこんだのか、
その1振り両手2閃で二人の首が跳ぶ。返す刃で更に二人の首が跳んだ。
幾ら回復役が無傷で万端でも致死攻撃で死んでしまえば意味がない。

「ごっ・・・」
後衛攻撃全滅。既に血塗れの英雄の姿は其処になかった。


「・・・出来の悪い出来レースを見ている、という感じでしょうか、これは?」

「仕方ないと思うよ。攻撃の瞬間なら彼の姿を捉えられるけど、
 それって味方ごと攻撃しなければならないことだもの。
 他に精鋭チームが彼に勝てる術は・・・ない、かな」


ザックリ首が撥ねられる前衛攻撃。

重装の盾役も気づけば鎧の隙間から刃を刺し込まれて大ダメージを受けている始末。
盾役だけあってHPも多く助かったが、それは僅かな生き長らえただけ。
両手二刃を刺し込み捻れば必殺。
抜く手間を武器の交換で一瞬で成し、揮われる刃が更なる命を奪う。


「『瞬動縮地』がね、身体的リミッターカットと違うのはね、
 リミッターカットで突撃するのと違って動きが全く見えないから。
 これだけ離れてると流石に分けるけど、
 直接目の前で戦ってる相手じゃ捉えられない捕まえられない。

 私は身体的リミッターカットも使いこなせてレベル100だけど、
 彼と対決しても苦戦する自分の姿しか見えないよ。
 負けるつもりはないけど、瀕死は絶対。それで勝てたらいいねって感じかな」


瞬く間に残ったのは回復役の神官三人。男一人と女二人。
戦闘職でも満足に攻撃手段を持たない三人に、
血塗れの英雄も流石に殺戮する気にはならず三人の前に姿をあらわした。

「さて、如何するよ? 降参するか」

その三人で戦闘に立つのは、神官とは思えない肉感の鍛えられた身体をしている女子。

「確かにコレじゃあ、ちょっと勝てないかもね。

 だが、断わる!!

 ほら、狙うのならココだよ」

と彼女が示すのは、自分の心臓。
明かな誘いにも関らず彼女の望み通りに心臓を貫く刃。

寧ろ彼女から貫かれていき、血塗れの英雄の片腕を確保し
首を撥ねられない様に身体に抱き付いて動きを封じる。

「  つ  か  ま  え  た  」

彼女のHPは・・・無くならない。減った側から戻り減り戻り減り
自身に回復魔法を掛け続けているのだろう。

「・・・あんた、大金星だ。
 免じて、見せてやるよ・・・絶望ってやつを。

 『スラッシュ』『ラッシュ』」

血塗れの英雄に攻撃しようとしていた二人が吹飛ばされHPがゼロになる。

「・・・え?」
彼女のHPが攻撃スキルにガツンガツンガツンと貫く衝撃と共に
回復が間に合わず削られていく。

「二刀流のダブルスキルってヤツだ」
「あ 」
そして彼女のHPもゼロになった。


その後、
モード解除で面々も復活し、言出しっぺが土下座することで事無きとなったが、
当の彼が伏した下で反逆の決意に歯切りしていることなどお見通し。
だがショウも焼き土下座くらいさせろ等と良いだす気もない。

アリスの指導の元、ショウのサポートもあって講習は交通事故を多発させつつ粛々と進み、
前と同様に前衛後衛関係なく優6可3不可1という成果となった。
優の6にしても交通事故らず突撃できるというだけで、実戦で使えるかは別物である。

血塗れの英雄にハートを貫かれた上にガッツンガッツン突つかれた肉食女子神官が、
血塗れの英雄をウットリと始終見続け、アリスにキシャーと威嚇されていたのは
今は割とどうでもいい話である。

「強くて洒落の分る男って・・・いいよね」
「きしゃー」
チラッ
「勝った・・・私のほうがグラマラス」ブルン
「きしゃぁぁぁぁぁっ!!!!」



ショウからAIさんにブルマがプレゼントされた。
これからそう使うことなどないと思われるにも関らず。
問題は、別に弁償する必要などないにも関らず何故改めてプレゼントされたかと言う事。
AIさんはソレを見て直にわかった。
ブルマの股間の部分が男性下着の前のペニスを出すようになっているのだ。
つまり、このブルマを履いたままなら履いたままセックスできてしまうという。

それを見てアリスの顔が引き締まる。

「ショウっ!!!」
 さぁ、このクソマスターにガツンと言って下さいガツンと、アリス様!!

「この発想はなかった。ショウって天才だねっ!!!」
 アリスさまああああああっ!!?

「レオタードもこうすれば、股間も透けなくてエッチがしやすい。ぐへへへへへへ」

思わず手を伸ばしたAIさんに気づく事無くアリスは自分の部屋へ行ってしまった。
ぽむっと置かれたショウの手が元凶にも関らず優しく感じた。

「AIさん、そろそろアリスに幻想を懐くのやめよう。アレは可也色バカだぞ。

 それはさておき、早速このブルマをはいてくれAIさん。
 アリスが出てくるまで着衣セックスしようぜ」

 もう、ダメぽ。



ショウとアリスは、
レベル100に達し諸々の障害を片付けたことでスキル外スキルの講習も行ない
隠れ処『 The Nest 』でノンビリとした日々を過ごしていた。
最終決戦装備のための素材探しをしなければならないが、
コレばっかりは焦ったところで情報がなければ如何しようもない。

今日のお勧めは『お好み焼き』である。
沢山のキャベツを主にタネで繋ぎ、上はコンガリ焼けた薄切り肉と海鮮の半々の合わせ玉は
ソース(&マヨネーズ)でオーソドックスに頂くもよし、
赤いソース(ケチャップorチリ)に粉チーズを振ってピザ風に頂くもよし、
和風ツユにつけてサッパリと頂くもよし。

そして、カウンターの自分の指定席でソレを食べるアナスタシア。
麗人とお好み焼きという奇抜な組み合わせに、他の客は思わず感嘆を零す。

アナスタシアもまたカンストしているため経験値稼ぎに齷齪する必要がなくなったが
いわゆる内政関係の雑務は絶えないようだ。
そんなアナスタシアとショウの会話は最新といえるので、
他の客も某バーの教授の如く聞き耳を立てる。

「・・・君は、ボス攻略に動いていないのか?」
「その前に、今回のボスの特徴って何だと思うよ?
 階層のMOBモンスター毎にボスの特色ってのはでるわけだけど」

 10階 スライムキング
 20階 シルバーウルフ 
この辺りは基本的なボスらしいボスということで、
MOBモンスターとの関係性は気にすることはないかもしれない。
ただ、鈍くとも中々ダメージが通り難く痛い一撃を与えてくる一方で
次はダメージが通り易くとも捉え難く痛い攻撃を次から次へ仕掛けてくるという
先行きを中々不安にさせてくれる。

20階層のMOBモンスターはゴブリンやオークなどの武器や魔法を使い
しかも連携こそ取れていなくても群れてくる亜人モンスターだった。そして
 30階 オークキング 取巻きのオークナイト,オークマジシャン

30階層のMOBモンスターは単独でも大型種が頻繁に出てきていた。そして
 40階 クリムゾンドラゴン

40階層は大半が海岸エリアだったりする。そして
 50階 クラーケン

50階層にはボスのヒントが各所にちりばめられている。そして
 60階 ケルベロス,オルトロス

60階層はアンデットゾーン。そして
 70階 ドラゴンゾンビ→スカルドラゴン

70階層のMOBモンスターは淫魔やトレントなど
幻想種らしいモンスターだった。そして
 80階 エルダージャイアント

80階層のMOBモンスターはパーティを組んで襲ってくる。
しかも亜人にいたってはスキル,魔法まで使ってくる。

「・・・集団戦か」

「しかも、モンスターのバリエーションが豊富なクセにアンデット系だけがいない。
 小ざかしくボスの周りで待機してるんだろうさ。
 リッチかヴァンパイアか・・・アンデットキングだな。

 スィーツ食い放題、カケてもいい」

「それはカケにならないから却下だ」

「俺とアリスとアナスタシアで攻略出きるかもしれない。
 でも、強制離脱が出来ないかもしれない処でハイリスクに掛けるわけにもいかない。

 俺としては後、魔法使いと神官の上位職、その護りをする戦士の上位職が欲しい。
 陽動で、斥候の上位がいてもいいな。
 レベル100でスキル外スキルを使えれば、なお良い」

「私としては、君も育ててくれとしか言えない」

デザートは、柑橘と人参で作った橙色のシャーベットと温かく濃いミルクティだ。
全く別系統でありながら、替る替る味わうからこそ生み出されるハーモニー。


「そうそう、私の処に血塗れの英雄へ再戦の願いが出ているのだが」
「寝言は寝ていてっな。
 スキル外スキル一寸齧った程度でイイ気になってないか?
 レベルが絶対とは言わないけど、せめてカンストしてから出直して来いっての」

ショウの台詞にビクッとする客の一部。

「全くだ。彼等にとって君は体のいい敵役(ライバル)とはいえ
 上位職になれた程度で調子に乗られても、私も笑うしかない。

 重騎士,魔騎士,侍、どんなジョブになろうとも、まだまだ君には及ばない。
 想定より低いレベルで神官から聖騎士になる快挙を成し遂げたコもいるが・・・」

「P vs P (プレイヤー対戦)なんて面倒なこと俺はゴメンだぜ」
「優勝者とエキシビジョンで戦うくらいは引きうけて欲しいものだ」

「???
 前衛戦闘は兎も角、魔法使いとか神官系は如何するんだよ。
 アレか?
 パーティー部門とか、無差別級とか、前衛級とか、後衛級に分けるのか」

「ふむ、その発想は頂きだ。やはり君に話してみて正解だったな」
「うぇっ!!?」

今まで内政は攻略することしか考えられないアナスタシアだったが、
自身がカンストしたこともあって余裕ができ、ガス抜きの必要が理解出来た。
人が生きていくには目標だけでなく娯楽も必要。
そして目標に邁進するのを支えるのは自信。 PvsPなどその分り易い最たるもの。

墓穴を掘って凹み一部の客を萌えさせているショウも、
この情報を聞けば顔色が変わるだろう。

「もう1つ、裏階層ダンジョンが見つかった。階がレベルに該当する代物だ」
「デパートダンジョンとどう違うんだよ?」

「デパートダンジョンが階層の練習代なら、
 裏階層ダンジョンは宝箱かもしれない。
 階に該当して希少アイテムがドロップしやすいそうだ。

 ただ、宝箱には相応の警備があるのは当然。
 MOBモンスターですら弱体ボスクラスに相当し
 フロアボスに至っては、真の+レベル20相当。

 斥候のエースが直に隠密調査すら諦めた難易度だ」

「どのみち、ドリームパーティ前提じゃねえか」
「だな」

変らず凹みだらけて一部の客を萌えさせているショウ。
しかし、アナスタシアはその頭脳が目まぐるしく回っているのを確かに感じていた。

丸で肉食獣が茂みに伏せて獲物を狙っているかのように・・・




アリスは、言うならば正統お嬢様ヒロインである。
学園モノなら部のエースでミスコン優勝者という皆のアイドル。

それ故に質素を好んでいたものの、愛(笑)により着飾ることに目覚めた。
着飾るといっても洋風,中華等の色々なウェイトレスの衣装なのだが、
そのどれもがやけに露出が多かったり下着が見えそうというか見えるセクシー系だったり
挙句に素で下着を履き忘れたり・・・
そのうち裸族にならないか戦々恐々のドキドキが、ショウはくせになんてなっていない。

ヨメの無防備過ぎるところはダンナであるショウの嬉しい悩みだが、
それ以上に困った問題がある。

御バカが進んで男がドン引きしそうなくらい思考がエロエロに発酵しつつあるのだ。
既にAIさんが餌食になってしまっているが、まだ手遅れではない、多分。

かつて自虐でハードプレイを超えてモンスター姦に走りつつあった某亜菜女史は、
スライム薬を使った妊娠出産プレイにより心の平穏を得ている。
もっとも、相手に息子のような親愛の情を懐いてしまっているのだが。

さて、アリスにスライム薬を使った妊娠出産プレイを行なったとして
落ち付く可能性は極めて高いが、
アリスに「でちゅよ~」などと赤ん坊扱いされかねないのはショウが堪らない。
よって、この方法は却下。

そもそも、アリスがセクシーな格好で人前に出るようになったのは、
隠れ処のマスターをしているショウの隣でウェイトレスをするためである。
それが一層、アーパーに拍車をかけている一因なのは間違いない。
では、逆に清楚な格好をさせてみれば如何だろうか。

服を脱げば脱ぐほどハッチャケルなら、服を着せればいいじゃない。

下着は、オシャレにレースでも透けないブラジャーとパンティー。
ガーターベルトでもって御美脚を包む白い長靴下をつる。
地味な紺色の丈が長いワンピースを、
簡単に抜けないように革のコルセットで固定する一方でオッパイを柔かく強調。
白いスカーフでもって首元をリボン飾り、オッパイに+アクセント。
そして、アリス専用レース縁の膝掛けエプロン。

「・・・私、アリス様の御姿に胸の奥に暖かさを感じます。
 マスターを、今回初めて、かつてないほど尊敬しています」
とショウを貶しているのか褒めているのか分らないAIさんの姿はアリスと同系でも
首元は白いスカーフをネクタイ調で飾り活発感ある膝上丈ミニスカバージョンである。

「えっと・・・これ、凄く恥ずかしいんだけど」
見惚けそうな姿だというのに、アリスはモジモジと身体を縮こまらせていた。

「何を仰るのですか、アリス様っ!
 マスターにしては珍しく、珍しく、珍しく素晴らしいセンスだというのに」くわっ

「ひいっ!!? AIさんのキャラが違う~~」
「寧ろ、アリス様が普段と違って引っ込み思案のように思われますが」
本来は荒事専門であるはずのアリスは、
そうでないにも関らず萌えによってパワーアップしたAIさんによって
皆の前に引き出されてしまう。

「いらっしゃいませぇ・・・」ビクビク・・・ニコ
「いらっしゃいませ」ニッコリ
オンナノコ達の素晴らしい姿 人目を恥ずかしがる様相に、
客達は思わず息を忘れ、愛が鼻から零れることなく胸の奥を暖め身体を漲らせる。
一休みを得て戦場へ向う客は思う。これで後10年は戦える、と。

今日の『 The Nest 』上品で穏やかなアリス(+AIさん)によって
優雅な時間が流れるのだった。

そして、夜の閉店時間。
店の掃除などリアルと異なってソレこそショウの指パッチンで終わった。
清楚メイドなアリスを着替えさせないように
何処となく柄が悪い感のメイドAIさんが家へ連れていく。

「私、これからの事を思うと、胸に嘗てないほど弾けそうなものを覚えます。
 コレがワクワク」
「うぅ~~、AIさんが意地悪だよぉ」

「何を仰いますか。私は可愛らしいアリス様を愛でているだけなのです。
 ケッシテ、シカエシデハナク
 可愛らしいアリス様を愛でるのは当然の事。寧ろ、義務かと」

ドンと突き飛ばされてキャッと悲鳴を上げたメイド嬢アリスは
ショウの腕の中にスッポリ収まった。

一方、アリスをショウへ投げ渡したAIさんは。椅子の背凭れを前にして
ミニスカートが捲り上がることもかまわず如何にもだらしなく跨いで座る。
背凭れの格子の隙間から見えるフトモモの付根にパンティが
無表情でもふてぶてしく悪い顔も相俟って妖艶だ。

アリスは、クルリと身体を半転させられ後ろから抱締められる状態に。
数枚の布越しでも分るくらいに勃起している男根をオシリに押し付けられているのが分り、
毎日毎日その男根をオナカに受け入れているにも関らず恥ずかしく感じる。

「色々話したいこともあるけど、先に入れちゃってもいいか?」
「・・・うん」
アリスに否の答えなどあるはずがない。

スルスルとスカートの後ろをたくし上げられるが男の身体が邪魔で
純白のパンティは食い込むプリンプリンのオシリが曝されることはない。
男の手がパンティの股布をずらし、陰裂を位置の確認がてらクパァと広げるのも一瞬
「!!?」
ヌルリとアリスの股間からオナカの奥まで刺された男根は、
普段よりも存在感を増してアリスの視界をチカチカさせる。吐息を乱し荒くさせる。

腰を引張られるままにヨタヨタと、
ソファーに座ったショウの腰の上にアリスも座らされた。
ドスンと、男根の先が子宮を叩き衝撃が脳天までつき抜ける。
「く・・・はっ」

腰骨を貫いている男根がスワリがいいようにラブハンドルを掴れて腰をグリグリされ、
アリスは視界がチカチカする。
かといって、覇気が入らない今のアリスにはされるがままにされるしかない。

ようやく安定したのか後ろからギュっと抱締められ、アリスはその温もりが心地良い。

「そのようにされていると、唯カップルがいちゃついているだけで、
 アリス様の御臍の裏までマスターの男根が挿入されていて
 セックスしているようには見せません」
「今日は、濃い精液を沢山アリスの中に注ぎ込んであげられそうだ」
「はうぅ~~~」

背中からオシリの温もりみならずオナカの中の熱も心地良いやら恥ずかしいやら、
しかも、面とむかってAIさんがジックリ鑑賞しているので倍でドン。
アリスはオナカの中がキュンキュンする。

「マスター・・・いえ、あえてこう言いましょう
 御主人様のペニスケースになって
 アリス様、今どんな気持ちですか? どんな気持ちですか?」

「・・・身体が溶けて、爆発してしまいそう」

「そうでしょう。
 今、アリス様は凄くエッチな顔をされています」

アリスは、AIさんと目を合わせられず視線を左右にさ迷わせる。
手持ち無沙汰な手はエプロンをクシャクシャと玩ぶ。
それも、頬に頬をスリスリと擦りつけられたり、
オッパイを服の上からムニムニされたりブスブス刺されたり
もどかしい快感にすぐ意識を奪われてしまうのだが。

「私は鳩尾に届きそうなペニスで貫かれ小便のようにジャバジャバジャバ射精され
 マスター 御主人様の性処理させられたわけですが、
 今のアリス様は御主人様に買われ玩具にされている没落御嬢様のようですね」

「AIさんへ小便するみたいに済まさないで、
 一時間以上かけて極濃厚をアリスの子宮に撃ち込んでやるからな」
「あ・・・・・・」

最後の瞬間まで、耳元で囁かれたり貶されただけで視界がチカチカとして達し、
絶頂に膣が男根を締め上げるも圧倒的存在に媚肉が負けて返って来た快感にまた達し、
一体何度達したかはアリス当人しかしるよしもない。

アリスの上体は脇からオッパイの間を襷掛けに肩を持つ腕がシッカリと抱締め固定するが、
腰はスカートの中に潜り込んだ手がラブハンドルを柔肌に指食い込ませて掴み
ガチャガチャ動かす。

「あ、アリス様、ご、しゅじん様が、射精されるまでは、意識を保ってください。
 子宮に、確実に妊娠しそうな、濃い精液を、射精されるのを、
 しっかり、感じてください」
悶えるアリスを鑑賞し続けるAIさんは、椅子の背凭れに抱きついて慎ましい胸をゴリゴリし
膝をガクガクと貧乏揺すりして腰を戦慄かせる。
スカートが捲れ上がってみえる股間を包むパンティの布地は愛液で濡れていた。

「うぎゅ!?」
腰を揺さ振る動きが止まり、アリスの身体を圧し潰しそうなくらいに腕が締め上げる。
瞬後、水をタップリ含んだ濡れ雑巾を叩きつけられるような衝撃がアリスを貫いた。
幹をレールガンにして男根鈴口から撃ち出された白濁ボンドもどきは
鈴口とディープキスしていた子宮口をゴリっと通過し、子宮の内壁にベチャァと
「あ・・・」

漸く、濃厚な精液ゼリーを子宮に射精された事を悟りアッサリと意識を手放したアリス
を鑑賞していたAIさんは、息荒く齧付きそうなくらい椅子の背凭れにしがみ付いていた。
アリスの絶頂に、肉体から性的快感をえずとも達したのだろう。
無表情でありながらその目は心地良さ気に虚ろだ。

だから、AIさんは目の前のショウとアリスが何時の間にか消えている事に気づかなかった。

だから、AIさんはヒョイッと人形のように抱えられて
手足をぷら~んぷら~んさせながら寝室へ御持ち帰りされてしまうのだった。


萌えの隠れた探求者であるショウ監修のメイド服や着物の女中服は
露出が少ないにも関らず大変たいへんタイヘン好評であり、
末期のアイドル思考なアリスは「わけがわからないよ」と半泣きに
一層皆を萌えさせたとか。


後日、アリスの聖騎士装備ならぬ性騎士装備のエロエロな部分が撤去され
良識的なセクシーアーマーへと造り変えられたのは割と如何でもいい話である。
エロエロな部分でアリスが強化されていたのは魔法に関する部分だが、
アリスが使用する魔法は聖騎士らしく強化系であるため効果が薄かったり・・・



[35576] 11
Name: 流離のお尚◆c14570e9 ID:0d2936cd
Date: 2012/12/03 21:26
「リゾート?」

「40階層は海岸がメインだろう。
 クエストの関係上ホテルがあるのだがね、其処は普通にホテルとしても使えるのだよ」

「何を企んでいるのやら・・・」

「企んでいるからこそ、1週間ほど情報が届かず誰も接触しにくい場所にいて欲しい」

「え~~」

「アリスは乗り気だが? AIさんも行く様だぞ」

「外堀から埋めるんだったら、最初からまとめてふらんかーい」

「男と違って、女には相応の準備がかかるのだよ。だからこそ今、私なのだね。

 留守は安心してまかせてくれたまえ」

「・・・ショートカット、使いたいんだろ?」

「うむ」





「っと言う訳でやってまいりました、うっみー♪」
「うっみー」
と海に向って御約束をしてくれるのは、
褐色の肌に白いワンピースが栄えるアリス。つばが大きく白いリボンの麦藁帽子も御約束。
そして、白い肌にピンクのワンピースが可愛らしいAIさん。
こちらもピンクのリボンの麦藁帽子も御約束である。
その避暑の御嬢様二人の後ろを付いて歩くのは丸サングラスにアロハシャツという
チンピラにしかみえないショウ。

アリスとAIさんがタルンタ♪タルンタ♪とはしゃぎ、だらけたショウが付いて行くだけで、
遊びにきた極道の娘姉妹と虫除けのヤスという構図がここに。
「・・・君ら元気やの~~」

「え~~、だって、こんな処で海に遊びにいけるなんて思わないじゃな~~い」
「マスターも折角の休暇なのですから」

「俺としては行き帰りの労力とか前後の雑用とかあるから、
 休暇は旅行に行くより家でゴロゴロしてるほうがいいな。 もしくは、近場。
 どちらにしても、三人だけで遊ぶってのも・・・1パーティ6人って適当な数だな」

ショウの腕にアリスとAIさんは抱き付き、
右腕はアリスっぱいに挟まれ、左腕は控えめな胸のクッションが。
「そこは、私達の水着をたんのーしてね。イロイロ用意してきたんだよ~~」

「マニアックなモノから正統派、キワモノ、選り取りみどりです」

「俺、山育ちだからな~、海でどんなものがどれるかは楽しみだな~」
「「流されたっ!!?」」がびーん

着いた初日は、アリスはビキニ、AIさんはワンピース水着で砂浜で遊んだのは克割。
AIさんの水着は濃紺で、4つ菱形に切り抜かれた前は
下は下腹部のきわどい処から御腹の臍周辺、ささやかなオッパイの間を上下から強調し、
脇腰の菱形の切り抜きは腰の細さを示すかのようで、
後ろも大胆に背中を出しているのにオシリはフルバックと、
露出の多い水着の時に日焼けの跡も楽しめる。


砂浜に西洋城と和風城が対峙対決しているのも省略である。

高級が売りであるこのホテルの食事は、ステーキとか刺身とか・・・
彼等にとって刺身くらいしか食べる価値がなかったのは
彼等が普段どんなイイ食事をしているか分るというものだろう。


40階層帯、海のホテルのクエスト
それは、消えたオーナーの娘を探し出しサハギン達から救出するというものだが、
そもそも消えた娘を探し出すという依頼を受けなければすむ話だったりする。
後味はよろしくないのだが、依頼を受けなければ
消えた娘はただ暗くなって危なくて動けなかったという扱いになり、
次のプレイヤー達が来た時には再び消えて・・・と頑張る娘さんだった。AIキャラだが。
因みに、海のホテルからの報酬は無料パスだが、
サハギンそのものが魔法に強い40階層帯ではボス級であるため割にあわず、
この依頼に撤退などで失敗すると海のホテルそのものが使えなくなってしまう。



二日目、ホテルの食事は基本的に当てにならないと言う結論に至り、
三人フルメンバーで漁をして食材確保となった。

「ウミンチュの女王に、私は、なるっ!!」
と鼻息荒く銛を振り回すのは、オッパイとオシリがプリンプリンな競泳水着のアリス。
流石に旧スクール水着『ありす』は狙い過ぎだと思ったのだろう。

「海釣り初めてだけど、大丈夫かね? 直接とった方が早い気がするなぁ」
と丸サングラスとアロハに加え釣り竿とバケツも相俟って
チンピラから冴えない釣人に転職したショウ。

「私は潮干狩りで貝でもとってまいります」
とAIさんは、腕と脚はコンガリ小麦色なのに日焼け残りの肌白さと御腹や腰の日焼け
が際立つ若々しい感がある身体を黄色い三角ビキニで局部のみ隠している。
紐サイドのハイレグなのでオシリはハーフバックに、フルバックの白さが零れる。
さらにパーカーも着て折角の日焼け跡が隠されているが。
因みに。AIさんのオッパイはささやかではあるがない訳ではなく、
ふっくらとした盛り上がりを頂点から1/3以上隠す三角が非常にマッチしていた。


ショウに釣りの経験は、ない。
川で魚を獲った経験はあるが、それは追詰めて手掴みである。
であるからして、ショウは端から期待せずその変の蟲を針先につけた釣り竿を一投し
岬の岩先に腰掛けて手応えをまつというよりボ~~っとしてみる。

ボ~~っと・・・ボ~~っと・・ボ~~っと・・・ボ~~っと・・・
「ひっとおおおおおっ!!?」

シャカシャカシャカシャカとリールを巻上げて、釣上げたのは
「・・・鯛ってエビで釣るもんじゃないのかよ。 幸先いいのか悪いのか」
三人で食べても満足出来る大物が先ず一匹。

続いてヒラメが釣れたり、イセエビ?が釣れたり、
「でも、カツオはないわ~~」

そんな感じで釣れること釣れること、当分食材が困らず夢は広がりんぐと
ショウは再び釣り竿を一投し、餌のついた針を海の彼方へ。

「ぬっ!!? 大物、きたぁー――――――!!!」
ショウはぐっと引かれる手応えにリールを固定、
手応えが弱った処でシャカシャカシャカシャカとリールを一気に巻き、
手応えが強くなると固定、弱まるとリールを一気に巻き
「ぬおおおおおっ、ファイトいっぱぁぁぁあああああああああっつ!!!」

ぬがぁと釣上げた獲物は、それはそれは見事なまでの大物で
「いやぁ~~ん、つられちゃったぁ♪」

「・・・・・・」

ぷ~らんぷ~らん揺れるのは褐色のマーメイドならぬ、釣り糸で亀甲縛りのアリスだった。

「刺身でも、タタキでも、煮付けでもいいけど、ワサビはやめてね♪」

「・・・・・・」

ショウが何処からともなく取出すのはハサミ。それでもって釣り糸をチョキーン♪と

「あ~~れ~~? あいるび~~ば~~っく!!」
どっぽーん

「さーて、釣り場変えるか・・・」
何事もなかったかのように移動するショウだった。


基本、ホテルの周辺はモンスターが出てこずリアルな海が再現されているという。
そのため、磯もまた命の宝庫だった。 磯蟹やヤドカリやウミウシがノンビリ歩き、
潮溜まりには魚が取り残されていたり、その魚に蛸が触手プレイをしていたり、

小さな身体を小さく丸めたAIさんは、何をするでもなく
ホ~~としか言い様がない表情で生物が動き回る様を
見た目よりも幼い子供のように楽しんでいた。

蛸は流石に雷撃を打ちこんでノックダウンさせておいたが。

広大でも小さな電脳世界しか知らないAIさんにとって
命溢れる海は好奇心を擽る未知の世界だった。

海の生物を追ってアッチへチョコチョコ、コッチへチョコチョコとさ迷うAIさんは、
満潮時には海に沈んでしまうであろう磯の岸壁に洞窟を見付けた。
その時の彼女を見ている者がいたら
頭上にペカーと電球が点灯しているように見えただろう。
何があるかな何があるかなと好奇心に胸躍らせるオンナノコを
洞窟の闇は飲み込んでいく・・・



アリスが銛つき漁を選んだ理由は至極簡単。分り易いからである。
ここでは幸いにして呼吸の心配がなく、ずっと泳いでいられるのだ。
後はウッカリ肺に海水が入らないように気をつければいい。

私は人魚~~♪と鼻歌を歌い出しそうに魚と戯れながら泳いでいたアリスは、
割と大型の魚の影に一気に戦闘モードへ。
銛にホーリーウェポンをかけて攻撃力を上げて投擲。

どっかーんと、獲物は木端微塵に粉砕。

テへペロなんてしても誰もみていない。

アリスの目の前を蛸がスーイスーイと横切る。可也の大物だ。
しかしアリスは放置の方向で。

何故って? アリスといえど、自分から一人っきりで触手プレイなんぞしたくない。
先ずショウ連れて来いってなものである。

だがしかし、蛸のほうはそうでもなかった。
キュピーンと光る蛸の目。
当方に迎撃の覚悟ありとアリスに襲いかかる。

いやー来ないでーと逃げるアリス。
当然海の住人である蛸の方が早いので、蛸はアリスにアッサリと絡み付く
臀部にベチャァと、腰に股間に脚を絡めて密着してくる。

思わず、ひああああ!!?と出してしまった悲鳴に、
肺から空気が零れ海水が流込み、胸の奥に掻き毟りたくなる違和感をアリスに覚えさせる。
だがしかし、アリスは苦しんでもいられない。
フトモモに絡み付いてきた触手に鳥肌が立ってくる。

引き剥がそうとすれば、水着が引張られて股間に食い込んでしまう。

アリスの戦いはこれからだっ!!!!


冗談はさて置き
切羽詰ったアリスは結局、筋力強化の魔法でもって水着をダメにするのと引換に
蛸を引き剥がし、真っ二つに引き裂いたのだった。


夕方、ショウは質量ともに上々の釣果でホクホクでホテルに返って来た。
一方アリスはビキニ姿、クタクタのヘナヘナで銛を支えに返って来た。
「どうした?」
「蛸ばっかりに遭遇したよ~。襲ってくるから蛸きらぁ~い」

「・・・なしてビキニ?」
「ふふふ・・・、ビキニだったら簡単に取られちゃうけど、取り返せばいいじゃない」

「んで、成果は?」
「ふふふふふふ、タコとったど~~~」

クケっと怪しく笑うアリスが空間にブスっと突き刺しアイテムボックスから取出したのは
蛸だった。 次も蛸だった。 次も、次も、次も、次も、次も、次も、
実に立派な蛸だった。 脚は刺身にしやすいくらいに大きな蛸だった。

「・・・帰ってからタコヤキにするか。 蛸の下拵えって塩もみしてから茹でるんだったけな」


日が暮れてもAIさんはホテルへ帰ってこなかった。
月明かりに星明りもあって夜でも全然歩けるし、
海岸に沿っているので迷うような敷地ではない。
ショウのみならずアリスの胸の奥も嫌な予感でざわつく。

ホテルの中がざわつく。
娘がいないと少ない従業員が騒いでいるのだ。

「アリス、行くなよ」
「え? でも・・・」

「コレがトリガーでクエストが発生して、AIさんが危険になる可能性もある」
「!!? ・・・わかった」

「戦力分散は良くないんだけどな、アリスはここで待機しててくれ。
 俺が探しに行ってくる」

「気をつけてね」


サハギンは何故娘を浚ったのか。
娘の御胎に産卵し、その身体の熱で孵化した稚魚の餌にもするためである。
そんなクエストであるため、撤退などすれば少女は悲惨な結末を迎え、
ホテルが使用できなくなるのも道理だろう。

魚類を彷彿とさせる頭にコケ色の強靭な鱗肌は節々に棘がある上にヌトッと湿って
他のモンスター以上に嫌悪を抱かせるだけでなく、
同レベル帯の鎧を破壊できる噛み付きや切裂き攻撃を繰り出してくる。

今やレベル100相当の魔法使い職であるAIさんにとって、
サハギンは倒せない相手ではなかった。

幾ら魔法に強いとはいえ、対個必殺の上級魔法をなら十分に通る。

ただ、それは一匹や二匹だけの話。

洞窟に入って暫くして不穏な空気を感じ取ったAIさんは情報を検索し、
洞窟がサハギンの巣に繋がっていることを知った。
『探知』でサハギンは既にAIさんを捕獲するために動き始めているもの分った。
そのためAIさんは其処で待ち構え、来る側からサハギンの命を刈り取っていったのだが、
大技連発で尽きるSPに回復させようとエリクサーを飲むよりも早く
次に現れたサハギンの一撃がAIさんの身体を捉えてしまった。

ゴリっと削られるHP

前衛戦闘型モンスターであるためダメージは仕方がないが、
それ以上に恐ろしいのは麻痺攻撃。丸で糸が切れたように崩れ落ちる小さな肢体。

サハギンはそれ以上せっかく現れた孵卵器を傷つける気はなく、
AIさんを脇に抱えて洞窟の奥へと向った。

そこは部屋のような広い空間だった。
今AIさんを抱えているサハギンを含め残っている数関係なく
広域攻撃高位魔法なら一撃で殺し得る。

ただし、AIさんが健全な状態でという条件付きだが。

どのサハギンがAIさんを犯すかという問題も、
もめる事無くAIさんを捕獲したサハギンのツガイと決まった。

雌サハギンは、AIさんを脱がす物も脱がさずマングリ返し、
狂暴な指先で着様に水着の股布を裂いて無垢な秘裂を剥き出しにした。

雌サハギンの股から伸びてくるのは、大人の腕の太さもある肉の管 産卵管。
前戯の愛撫などモンスターがしてくれるわけがなく、
太すぎる産卵管はそのままでは弛緩しているとはいえAIさんの膣に入りそうもない。
そこで雌のサハギンはAIさんの膣に狂暴な指を刺し込む。

武器でもある代物が大事な処に入ってくる恐怖。
それが一本、二本。もう片手も一本、二本。
そして、AIさんの膣を容赦なくグイッと左右に引き開いた。

女体を簡単引き裂いてしまえる怪力で曝された内臓は綺麗なピンク色で・・・
経産婦であろうはずがないAIさんの子宮口は
薄い丸唇の中のパスタ一本しか通りそうにない小穴だ。
そこを目指してゾブリと刺し込まれる産卵管。

後は人間と同様に、女体ところか地面すら掘削しそうな力で
雌のサハギンは腰を振ってきた。

目の前でガチガチとならされる牙は何時食い付かれるかわからない恐怖を誘い、
吹きつけられる息は吐き気を催すほど臭いのだが
幸いな事に嗅覚はサハギンの体臭でバカになっている。

身体を穿つ冷たい存在感は、摩擦熱をもってしても覆せるものではない。

不意に射精するかのように動きが止まる雌サハギン
目の前で今にも食い付かれそうな位に顎が開かれ、並ぶ狂暴な牙と口腔は見せつけられる。

産卵管を一際太くして雌サハギンから出てきた産卵管の膨らみは、
AIさんの膣に抵抗許すこともなくヌルリと送り込まれた。
AIさんにも産卵管越に膣肉を抉り自分の中に大きな固形 卵が送り込まれている事は分る。

産卵管から押出された拳大の卵は、当然AIさんの子宮口でつっかえてしまったが、
筋肉が弛緩している上に筋を切るかのように散々叩かれギチギチと引き伸ばされていき・・・

ついに、ヌルンとAIさんの子宮にサハギンの卵が圧し込まれてしまった。
AIさんの子宮の中にサハギンの卵が入っているというより、
サハギンの卵がAIさんの子宮に包まれているという表現の方が相応しいかもしれないが。

オナカの中のその冷たさが、身体から熱のみならず色々なものを奪っていくようにすら
感じられるAIさんの顔色は嫌悪や恐怖に増して青くなっていた。


子宮口が広がってしまったので卵は挿入しやすくなったが、
体勢が体勢だけつっかえてしまうので、AIさんの身体はグルリと半転させられて
膝立ちの伏した状態に。

子宮の中の卵はまだ一個にもかかわらず重々しくAIさんの御腹をポッコリさせる。
そのAIさんのラブハンドルを雌ハサギンはシッカリ掴み、次の卵を捻り込んできた。

AIさんの御腹の中が卵同士が擦れ合いゴリュと蠢く。

膀胱が膨らんできた子宮に潰され、ビュッと尿が噴出す。

一体の雌サハギンが産卵しきったのか、次の雌サハギンへ代る。

AIさんの膨らんできた御腹が卵の重みで重々しく垂れ下がる。

AIさんの中へ更に卵をねじりこもうと雌ハサギンはAIさんの腰骨を軋ませる。

端から数える気などないので一体何体の雌サハギンに何個産卵されたか知る由もないが、
AIさんの比較的小さい身体に反してその御腹は
今にも弾けそうなくらいパンパンの臨月妊婦のようになってしまっていた。
伏せているというよりAIさんが膨れた御腹に乗っている状態。

そうしている卵は未だ無精卵であるため、雄サハギンは精子を掛けなければならない。
雌と見分けがつきにくい雄サハギンの股間にそそり立つ雄性器は
尖った先に噴出口があからさまに分る角だった。

角性器が草臥れて開ききったAIさんの膣に挿入される。
子宮に詰った柔らかな卵の隙間を角性器が掻き分けていく。
そして、最奥の子宮壁を角性器が突いたが、
幸か不幸かAIさんの御腹は風船のように弾けることはなかった。

其処でビュクビュクと噴出す精液よりもベチャベチャな冷たい精尿は
卵の隙間を染み渡っていくだけでなく、AIさんの子宮にも容赦なく溜まっていく。
角性器で子宮に詰った卵と精液をゴリュゴリュと撹拌されるが、
弛緩しているAIさんはビクビク揮えることしか出来ない。
悲鳴も上げられず浅い吐息を乱すことしか出来ない。

AIさんの膣と雄サハギンの角性器の結合部の隙間からベチャベチャと精液が零れた。

丸で糸の切れた操り人形のように地面の上に転がされたAIさんの
ボロ布となったパーカーから食み出す御腹の中には
後は孵化を待つだけの卵が詰ってる。

どこにでもアブレ者はいる。その雄サハギンたちもそうなのだろう。
一体の雄サハギンがAIさんの腰を再び持ち上げ、卵を壊さないようにしながら
アナルへ角性器を刺し込んできた。
一体の雄サハギンが項垂れているAIさんの頭をもち口の中へ角性器を飲ませてきた。
AIさんの首を折ってしなないように気をつけつつ剣飲みの要領で
角性器の先はAIさんの咽喉奥を通過し食道を通り抜けて胃に到達。
顔が藻のようなモノでビッシリの股間にぶつかり、気持悪いやら、気持悪いやら、
吐くに吐けないAIさんの閉じた目から零れる涙は刺激のためだろう。

アナルは口のように上手くいかず、ラブハンドルをもってユックリユックリ挿入される。
前後から串刺しにされて中吊りになったAIさんの自由な手足が下に垂れ下がって
ぷら~んぷら~んと揺れていた。
アナルを犯していた雄サハギンがついに角性器を全てAIさんの中に挿入してしまった。
雄サハギンの腰がAIさんの小振りでプリプリのオシリをパチンとたたき、
オシリに感じるヌトとした感触にAIさんの肌が嫌悪でざわめく。

マスターであるショウが褒めてくれるオシリに汚物を擦り付けられてしまったようで、
今にも燃え上がりそうな衝動がAIさんの腹の中で煮え滾っていた。
しかし、AIさんは人形のようにされるがまま動かない。

先の雄サハギンと異なり、今の雄サハギン達は獣欲を満たすための行為もあってか、
顔やオシリが密着している状態から更に角性器をAIさんの中へ押し込んできた。
背が反り返り、いまにも弾けそうなくらいに膨らんだ御腹が突出される。
そこで角性器から丸で小便のように噴出す精液は、
AIさんの一番深いところから溜まっていく。
小さいAIさんの中にサハギンの精液はあっという間に満たされ、
結合部からゴボゴボと溢れ出すが、それでも雄サハギン達は射精をやめない。
丸でAIさんの細胞一つ一つまで精液を染み込ませてマーキングしているかのように。
結合部から溢れた精液は肌を伝い流れ、パーカーに染み込むことなく
垂れ下がった四肢を伝い落ちて地面に精液の液溜まりを広げていった・・・・・・


『無詠唱』というスキルがある。
詠唱せずに魔法を行使することで、専ら本命の準備を行なっている間
牽制で用いる初級攻撃魔法で『多重詠唱』と共に使うのだが、
『無詠唱』は何も初級攻撃魔法だけしか使えないわけではない。
ただ、魔法のレベルが上がれば上がるほど相乗的に
『無詠唱』の準備時間とSPが必要となってしまう。
利点は、術行使直前までばれない事ぐらいで、
『無詠唱』高位魔法などPvsPぐらいにしか使えない。


サハギンの獣欲を満たすために一体それだけの精液でマーキングされたか。
精液の池に浸っていたAIさんがユラリと立ち上がる。
身体についた精液がボタボタと流れ落ちていく。
咽喉奥イッパイまで詰っていた精液が小さな口からゲボっと吐出される。
開ききったアナルからビチャビチャと精液が零れ脚を伝い流れていく。


プレイヤーと違って経験値のデメリットがあるAIさんには幾つかの特典があった。
1つは、魔法使い職というデザインなので魔法使い職の全ての魔法が使用出きる。
数が膨大なので常用するものは選んでおかなければならないが。
1つは、情報の検索。キーワードさえあればググるように情報を得られる。
もっとも、バクや固体差情報に関してまではなく公式なもののみである。
1つは、回復率の調整。つまり、時間経過と共にHP1SP1回復するところを
HP0SP2回復できるというもの。


獣欲を満たすとはいえ四肢を欠損させ無駄にダメージを与える行為はしなかったが、
大きな御腹を抱えていては動くことですら一苦労であり
それ以前に陵辱に精神が耐えられないのでサハギンにとって脅威足りえない玩具、
AIさんの無表情でも据わった目にサハギン達はいぶかしむ。

「     」

AIさんの放った一言に、極光がサハギン達の視界のみならず存在すら焼いていく。



ショウは海のホテルへ来るにあたり、そのクエストについても一応調べておいた。

依頼を受けなければ翌朝娘は帰ってくる。
では、依頼を受けた上でサハギンに浚われた娘を見つけられなければ?
見つけられないわけがない。

ホテル裏手にコレ見よがしな祠があるのだから。

そして、依頼を受けて娘を探しに行かなければ
夜明前にその祠からサハギン達が現れて戦闘になる。
夜明まで凌ぎ切れればサハギンは撤退するが、依頼は失敗。
夜明までにサハギンを殲滅できたとしても、娘を陵辱し尽くした後だからこそ
サハギンは更なる獲物を求めて祠から出てきたのであって、依頼は失敗。

因みに、依頼を受けず夜の海にでたプレイヤーがいたが、その死亡だけが確認されている。
大方サハギンの餌食になったというのが見解だ。

ホテルを出たショウは地を飛ぶように駆けて件の祠へ。
一瞬で祠を16分割に破壊し瓦礫を蹴散らして洞窟へ突入。
地面のみならず、壁も、天井も駆けてノンストップで進んでいく。
分かれ道はないが、兎に角入り組んで長いので鬱陶しいことこの上ない。
光苔の明り程度でも障害物が分るのは助かるが。

随分と深くまで潜ったのか、前の方?からやってくる気配にショウはブレーキをかけた。
サハギンの間から出てきたであろうその気配は、サハギンにしては余りにも小さ過ぎる。

それはAIさんだった。
ボロボロのカーパーは着直す気力もないのか肩まで肌蹴け、
臨月の幼妊婦のように膨れ上がった御腹の下、股間から流れ出た白濁液が脚を伝い流れる。
唇の端から白濁液が流れる様が無表情も相俟って、正しく陵辱から逃げ出したオンナノコ。
御臍の日焼け跡が縦の菱形だったのに膨らみ過ぎて丸い正方形になっていることからして
悲惨さを一層表していた。

「あっ、マスター」
安堵のためか、膝が折れて前のめりに倒れていくAIさん。
AIさんの様相にショウも固まってられず、受け止める。 シッカリと抱締める。

「・・・マスター、私を破棄して焼却処分に」
「却下、論外、寝言は寝て言え」
「しかし、私はサハギンに汚され
 「洗えばすむ。俺が直々に洗ってやろうぐへへへへ」
 ・・・マスター、声が震えてます」

「状況確認。サハギンは?」
「遭遇したものは全て倒してあります」

「その御腹は?」
「・・・サハギンに産卵されました」

「AIさんは何故サハギンに捕まった?」
「干潮の時に磯で見付けた洞窟へ入った処、サハギンに遭遇し・・・」
「OKOK. RePopにしても海からくるにしても時間はありそうだな。
 先にサハギンの間でAIさんの腹の中の卵を出していこうか」
「・・・はい」

返事を聞くまでもなくショウはAIさんの膝の後ろと胴の後ろに腕を差しいれ
所謂御姫様抱きで持ち上げる。
「うわっ、重・・・片腕でも軽々だったのに」

「も、もうしわけありません・・・」

「気にすんな。こんなことになるなんて、誰も想定できねぇよ。

 俺はこれでも独占欲が強くってな、自分のモノを他の良い様にされると腹が立つ。

 俺の手でAIさんをこんな御腹にしたかったし、
 AIさんをこんな風にしたヤツは俺の手で始末したかった」

「もうしわけありません・・・」

「俺の獲物をとった分の謝罪だけ受け取っとく」

ガランと広い空間の隅、壁際に安全圏を確保して、地面に毛布を広げた上にAIさんを下す。
その御腹は見事なまでにチッパイを圧倒していた。
秘裂の膣口は完全に閉じ切っていないものの、卵を出すには戻り過ぎてしまっていた。
取り敢えず、パーカーと裂かれた水着のパンツは捨てる。

「・・・帝王切開できたら、楽そうだよなぁ」
「マスターの御心のままに・・・」

「ないな。AIさんの御腹の中が少しでも汚れそうな可能性は却下。
 AIさんの子宮や卵巣を直接クチュクチュしてみたくはあるけど」

「流石、マスターはヘンタイです」//// ////

「つーわけだからAIさん、自分で自分に筋肉が弛緩するくらい『麻痺』かけてくれ。
 俺が手で直接取出す。 さぁ、Hurry! Hurry! Hurry!」

普通、回復や補助魔法のようなものでもない限り自分で自分に魔法をかける事は出来ない。
グッタリと、ピクリとも動かないAIさんは丸で人形の様で・・・
しかし、心配げにさ迷う瞳と確かな体温が生きていることを証明していた。

「てってれっててー、しょ~く~しゅ~や~く~」

 アホで天才でバカがいるっ!!!

AIさんがショウを見る目は、驚愕と恐怖に染まっていた。

触手薬を呷ったショウの片腕が指の太さ程度の触手数本へと解け
膝を立てて股を広げたAIさんの膣の中へ一本二本三本四本と挿入されていく。
子宮口に一本入り込み、グリグリと広げた処に二本、二本が隙間を作って三本四本と入る。
そして、クワッと子宮口を広げれば、卵は自然に押出されてきた。
触手に管と広げられた膣からプリュプリュと出てくる卵を横に捨てる。

出てきた卵を横に捨てる。

出てきた卵を横に捨てる。









出てきた卵を横に捨てる。

出てきた卵を横に捨てる。

山となった卵の透明な殻の中では目がギョロっとした魚がビクビクと悶えている。
どの道、一瞬で霧散させてしまったが。

AIさんの子宮に産み付けられたサハギンの卵は全て処分したが、処置はまだ終わらない。
AIさんのオナカの中を綺麗にしなければならない。
ショウは腕の触手をホース状にして、中ほどの袋にポーションやエリクサ―の液を入れる。
そのホース触手の先をAIさんのオナカの中に入れて、
ブシュシュシュシュシュシュシュシュと水流でもって汚れを洗い流していく。

ホース触手とAIさんの膣の結合部に作られた隙間から汚水?がシュワワワワと流れていく。

「!!?!!!!??!?!?!!?!!!!??!?!?」
突如、ガクガクと痙攣するAIさんの身体。唇の間から零れるのは音無き嬌声。

「あっ、ひょっとしてエリクサーで麻痺解けた?」

AIさんは応えられるわけがない。
正しく、身体の中から綺麗に洗われ生まれ変わってイクような快感。
しかし、態々再び味わいたいものでもなかった・・・・・・


汚物の処理は全て終わり、AIさんは生まれたてに等しい綺麗な身体である。
記憶に関しては弄れるものではないし弄ってはいけないものなので
それも心の糧と背負って生きてもらうしかない。

綺麗な毛布に包まれて幼子のように眠るAIさんの頬は赤子の様にプニプニだ。
見ているだけで幸せにしてくれる光景だが、そうも言っていられない。

海側の出入り口から来たのは、サハギン。
それが、AIさんが相手をしていたモノより二周り大きなペナルティ的な代物だと
ショウが知る由もないが、ショウにはただの格好な獲物でしかない。

大物サハギンがその姿を捉えた時、その姿は消えていた。
姿のみならず視界の片目分が失われていた。

「まぁ・・・、クタバレ、魚類」
『反転狂化』で目が赤く輝くショウの手が大物サハギンのもう片目を抉り取る。
大物サハギンは仲間を呼ぶ雄叫びを上げようとするも、
体勢を崩され顔から地面に叩きつけられる。その首のエラに刺し込まれる手刀。
ビクンと四肢を振るわせた大物サハギンはHPを0にして霧散していく。

レベル50ボス相当であろうと、人間サイズの範疇で弱点がある以上
レベル150相当ステータスの前では瞬殺される雑魚でしかなかった。


「・・・のんびり帰るか。
 しっかし、AIさんは軽いなぁ」

腰を抱き抱えられ、抱き付き肩に頭を抱き付くような形で毛布に包まれたままの
オンナノコは触りたくられているにも関らずスヤスヤ眠り続ける。
普通に歩く震動すら心地良い子守唄に変っているのかもしれない。
その温もりに身の全てを委ねて・・・・・・

「・・・しっかし、AIさんは可愛いなぁ」
「・・・z・・・z・・・z・・・」 //// ////

「ああ、AIさんのオナカの中にタップリ射精してぇ」
「・・・z・・・z・・・z・・・」 ビクビク

「フゥ、Be cool. Be cool.  オンナノコの扱いは優しく繊細にね、と」
「・・・z・・・z・・・z・・・」 ニャムニャム

結局、以降はサハギンに遭遇することなく、
急ぐことなくノンビリと、ショウの鼻歌のつもりの唸り声(猫のゴロゴロ)に
AIさんは心地良く眠り続けた。

性急な深夜の帰還にアリスは喜び、
全裸のAIさんはサハギンに襲われピンチだったと納得し、
ショウとアリスは適度に警戒しつつ、しかし何事も起きる事無く翌朝を迎えるのだった。


早朝、消えた娘が無事に帰って来た云々話はどうでもよく、
三人はイチャイチャしていたかもしれないがチョメチョメヌトヌトすることなく
ノンベンダラリンと昼まで過し・・・

「今日は、どーしよー?」
「遊ぶのも面倒くせぇし、食い散らかすか?」
「さんせー」

ギャギャギャと魚介の皮を剥ぎ下して、蛸や鯛,ヒラメの刺身で皿に華を作る。
・・・ショウが。

魚のアラは潮汁にして、皮はパリッと焼いて煎餅に。
・・・ショウが。

イセエビっぽい大型エビは縦半分に切ってそのまま焼く。
・・・ショウが。

「AIさん、火としてのファイヤー」
「かしこまりました」
ボ~~
「AIさん、冷却としてのブリザート」
「かしこまりました」
キンキン
ショウとAIさんの共同作業であっというまに作られる鰹のタタキ。
因みに、アリスはみるだけの人。食べるだけの人。

そんな感じで、刺身の甘味を堪能し、潮汁で刺身をシャブシャブにして楽しみ、
その他諸々に舌つつみをうって過した3日目。


4日目、2日目から3日目こそハードだったが3日目を休養に費やしたこともあって
夜明と共に動き出すくらいに皆元気だった。

「さて、今日は如何する? 余り遊ぶとか気にならないんだけど」

「私は、蛸狩人なんて称号は、認めないっ!!
 今日こそ、ウミンチュの女王に、私は、なるっ!!」
と銛を振り回すアリスは所謂セクシーな紐水着だ。唯のVではポロリとなってしまうため
オッパイの下で帯で固定されているが。
しかし、恥ずかしげもなく野人のようにかけていって残念な事この上なかった・・・・・・

「アリスぇ~~」
「アリス様ぇ~~」

「俺達は釣りでもいくか」
「・・・はい」
とショウと手を繋いであるくAIさんは丸で妹か娘か。
但し、新しいパーカーの中に纏っているのは唯のVの紐水着で、
前の凹凸がささやかなAIさんの身体にマッチしていた。

格好の釣り場に着くと、岩に腰を下したショウがポンポンと自分の太腿を示すので、
AIさんが「失礼します」とオズオズと其処へ跨き腰を下す。
ショウは懐にAIさんを抱えたままAIさんの目の前で
針に食べられない魚の内臓を餌に刺してみせる。
そして、AIさんに見えるように竿を振って餌針を遠くへ投げた。

「はい。次からはAIさんが一人でやってくれ。俺はAIさんの身体で遊んでるから」
「・・・はい、かしこまりました」

釣竿を渡されたAIさんはオナカの中がキュンキュンしてくる。
そもそもオシリに谷間に熱く勃起した男根を填められた時点で直撃である。

AIさんの軽い身体が両脇をヒョイと持ち上げられ、ヒョイと下される。
オンナノコの小さい身体の中に男根が大きな存在となって挿入されていく。
そして呆気無くAIさんはショウの腰の上にオシリを下した。

「前と違って最初から奥につっかえなくなったなぁ。
 締まりは相変わらずいいけど」

「は・・・い」
貪られ奪われるのではなく、オナカの中を満たされ熱を与えられ、
AIさんは挿入されただけで気をやってしまいそうになるのを
無心無心と釣り竿に集中しようとする。

「俺のチンポ、AIのどの辺りまで入った?」
「・・・鳩尾まで届いているような気がします」

「AIさん、巻いて巻いて」
「・・・え?」
AIさんは、ショウが何を言っているのか理解できない。セックスで何を巻けと?
「リール、糸巻いて」
「あ? はい」

AIさんは竿を片手にリール巻こうとするが、糸が繰り出されるのを止めるのだけで精一杯。
竿すらもっていかれてしまいそうだ。
ショウは、腕でAIさんの身体を抱き抱えるのを止めて、AIさんの小さな手の上から
竿を持ちリールをまく。
オナカの中で男根がビクビクし、AIさんはドキドキキュンキュンが加速する。

釣れたのは初っ端から大物だった。
AIさんの前でショウの手で慣れた手つきでビチビチ暴れる魚から釣針が外され
アイテムボックスに放り込まれる。

今度はAIさんの手で拙く針に餌が付けられ、
― AIさんの手が震えていたのは、きっと初めてのせいではない ―
再び腰をシッカリ支えられたAIさんによって竿が振られ餌餌が投げられる。
― ヘナヘナポチャンと全然飛ばなかったが、結果は後の御楽しみ ―

「・・・AIさん、感じてる? 興奮してる?」
「マスターが何をおっしゃっているのか、私には分りかねます」

「AIさんのオシリがビクビクして自分から食い付いて来るみたいだ」
「そんなことおっしゃられても、私はマスターのオナホールです。
 精液吸引処理装置以上を求められても困ります」

「ほらほら、まらAIさんのオシリがビクビクして・・・唇で甘噛してるみたいだ」

丸で自分から貪りたいのを清楚に我慢しているかのように。

ショウが手でAIさんの腰を支えるのをやめてパーカーをペラっと捲ってみると、
男の腰にムニッとなって突出された小さなオシリを更に水着が食込んで左右にわけていた。
日焼けの後がAIさんの起伏を際立たせ、オシリの形や腰の形をハッキリさせるので
キワモノ水着以上に扇情的である。コレならビキニの方が一層卑猥だろう。

「やっぱり、可愛いオンナノコはユックリ眺めてたいもんだ」
「・・・・・・」

不意に、AIさんの身体がグググッと下から圧し上げられる。
AIさんを穿つ男根が一層熱い存在感を増し、上を目指す。
ダバッズビッドバァと噴出したものが火傷しそうな灼熱感となって
AIさんの肉体にジクジクと染み込んできた。
「あ・・・」

サハギンの冷たいモノに犯されただけあって、
その熱さが一層AIさんに溶けていく。

その熱さで一層AIさんが溶けていく。


AIさんが気づいた時、後ろから包まれ二人羽織のように竿をもっていた。
ポルなるまでもなく、射精されて気をやってしまっただけなのはAIさん自身も分る。
「お? やっと帰ってきたか。
 早速また出したいんだけどな、俺の可愛いAIさん」

「マスターの御心のまま御出しください。
 精液であろうと小便であろうと御存分に私のオナカの中へ・・・」

「素っ気無い言い方するくせに、オシリはシッカリ食い付いてきてるな
 このエロっ娘め」

「私は、存じません。ヘンタイなマスターの調教の成果でしょう」
道具としてだけでなくオンナノコとしても使われる本望。
ビキビキとオナカ奥深くへ食い込んでくる男根に、
更に熱を注ぎ込まんと燃え滾る灼熱の存在に、
身体は、喜びを、悦びを、隠す事は出来なかった。


夕方前の定刻になって帰路についた二人は大漁だった。
射精されては気をやって、帰ってきては射精されていたAIさんが
何時の間にこれだけの釣果を?とポルなっていたのは当然か、仕方ないのか。
テクテクと歩くAIさんに歩調を合わせて浜辺を歩く、手を握っているその手の温もりが
AIさんの胸の奥を更に暖かくさせてくれる。

褐色のその気配を表すのなら「THE BEAST」な初号機だろう。
爛々と輝く目、牙剥き出しの口からフシュルルルゥと湯気と共に吐出される息。
浜辺の向こうから丸で足音が聞こえそうなくらい1歩1歩砂を踏締める足。
上体を前に突出している様は丸で今にも飛びかからんかとしているかの如く。
余りにも女を捨てているので
トップレスで剥き出しにプルンプルンと柔かく揺れる豊かなオッパイが哀れですらある。
腰には布切れが絡み付いて辛うじて局部を隠している状態である。

それはアリスだった。

「アリスぇ・・・ついに野生にかえっちまったか」
「アリス様ぇ・・・私は手を齧られなければならないのでしょうか。
 あの口で齧られてしまっては・・・私の手が無くなってしまいます」

幸いにして、アリスは二人が分らなくなるほど理性は捨てていなかったようであり、
思わず立ち尽くしている二人の前に来る事には人間に戻っていた。
もっとも、興奮のためかツンと前に勃起して艶っぽい乳首を上下に揺らして
美味しそうなアリスっぱいは剥き出しだというのに、当人に恥ずかしがる素振もないが。

仕方が無いのでアリスに予備のアロハシャツを投げる。
ワプっ!!?と悲鳴が上がるが、痴女に其処まで気遣う必要はない。

「こっちは大漁だけど、そっちは凄い有様だな」

「フフフフフ、戦争してきたよ。

 千切っては突き、千切っては突き、蛸の軍隊に無双してきたよ。

 大漁だけど、蛸しかとれなかったよ・・・

 テンタクルキラーなんて称号いらないよ・・・」るるる~~

テンタクルキラー、蛸のような触手のある生物に対して攻撃力が上がるが
触手にヘイトが無条件で発生し襲ってくる、使えるのか使えないのか分らない称号である。

「・・・まぁ、蛸も美味いからな、ソレはソレで良しとしよう。
 後、アリス、銛つき漁、禁止な」
「がびーん!!?」 がびーん!!?

「アリス様を、何を其処まで銛つき漁にかりたてるのでしょうか」

AIさんのぼやきに応えるものは何もなかった。
因みに、蛸の総漁獲量はソレだけで当分の間専門店が開けるくらいだった。

「蛸の美味い食い方なんて、煮物に酢の物,干物,タコヤキぐらいしか知らないぞ」
「ぐらいじゃないよっ!!?」
「それが粗全てかと」



5日目、それは予感だったのかもしれない。
三人に、客がやって来た。一人は言わずもかな、
灰色のスーツであるにも関らず麗しい気配を微塵も隠せないアナスタシア。
もう一人は成長したイイなりを右足右手が同じに出るくらいガチガチに固めた
リクルートスーツ姿の女性。
「お、おひさしぶりです、ショウさん、アリスさん」

「スミカだったけか? おひさし」
スミカ、かつて仇を探すために『 The Nest 』に辿り付き
その力を借りて復讐を成し遂げた?女性プレイヤーである。

「この娘を君達のパーティに紹介したかったのだよ。
 スキル外スキルのリミッターカットをマスターし、レベルは55。

 ジョブは、2次の魔法戦士だったが今は1次の戦士に戻してある。
 今のこの娘なら特典つきで、どの3次戦士職になれるだろう」

アナスタシアの言わんとしているのは、一人の人間を
RPGのように好きすればいいということ。

「・・・スミカはそれでいいのかよ?」

「復讐を成し遂げた今、私の生きる目的は攻略以外に
 御二人の役に立つこと以外ありません。
 そのためだけに、今日この日まで精進を重ねて参りました。
 
 私では、御二人の役に立てないでしょうか?」

成長したイイ形なのに丸で捨てられた子犬の如くウルウルと目を潤ませてくる様に、
それが心の底からであったためにかアリス辺りはコロッといっている。

「俺は、さ、長い間ソロ・・・ボッチだった。
 だったからこそ、パーティってのは家族だと思う。
 信用信頼できない奴は論外。おんぶに抱っこな奴はノーサンキュー。

 パーティを殺されて復讐に走ったアンタなら分るだろ?」

「・・・はい」

「ってワケだから、これからよろしくな」

「「・・・え?」」

先のショウの台詞に断わられたかとショボーンとしていたスミカとアリスは、
服で拭いて差し出したショウの手に二人してキョトーンとしていたキョトーン。

「うちのマスターは意地悪です」
「それが彼のクオリティだからいた仕方あるまい」
ヤレヤレとヤレヤレするアナスタシアとAIさんを余所に、
キャーキャー喜ぶアリスがショウとスミカを握手させるだった。

「え? あの、如何して・・・」

「1つ、気質からして信用信頼は出来る。
 2つ、偶に店に来ていたアンタはソロみたいだった。でもレベル55。
 3つ、アナスタシアがスキル外スキルのリミッターカットをマスターしてる
 って言うくらいだから、アリスと同じ位にマスターしてるんだろ。
 4つ、1度クラスが上がったジョブは中々元には戻せないってのに態々戻してきた。
 戻せたとしても余りメリットはないのに、俺達のパーティに加わりたいってだけで。

 其処までされて突き放すなら、俺はどんな鬼畜外道だっての。
 
 アンタ・・・スミカも頑張ってきたんだから、今日明日くらいは休め。
 美味いメシだけなら幾らでも用意できる」

「勿論、私も遊んでいってもいいのだろう?」
アナスタシアのワクテカが止まらない!!

「はいはい、適当に食って行ってくれ」

蛸の漁獲量は半端ないが、普通の魚介も身内で消費するなら当分困らない量があった。

「さあ、ショウが御馳走を作ってくれている間に
 私達もリゾートに相応しい姿に着替えましょ」
「えっ!!? 私、水着なんて持って来ていませんよ!!!」
「大丈夫、私が用意しておいた」
アリスとアナスタシアの両腕を確保されてズ~ルズ~ルと連行されていくスミカ嬢。
彼女の明日はドッチだ?

ショウと其の場でシンプルなビキニとエプロンに着替えたAIさんが料理をしていると、
三人が戻って来た。

アリスは、縁にフリフリがついて御嬢様ちっくなビキニで、昨日の痴態が嘘のようである。
アナスタシアはビキニだ。たゆんたゆんピチピチだった。ローライズで食み出ていた。

スミカは成長したイイ形を縮こませて犯罪臭漂わせていた。
旧スクール水着である。胸のゼッケンは『すみか』である。
サイズに無理がありすぎてピチピチピチピチである。

イイ仕事したといわんばかりのアリスとアナスタシアはショウに頭を叩かれた。

そんな感じで御馳走に舌ツツミを打ち、暇にまかせて砂浜に再び砂の城を作り上げ・・・
夜、娘が消えたと騒ぎが起る。
アナスタシアとスミカが来た事によりクエスト発生。
ショウ,アリス,AIさん,アナスタシア,スミカでパーティ登録しクエストを受注。

「ちょっち、リベンジに行って来る。
 アリスとAIさん、アナスタシアは待っててくれ。
 スミカは腕を見せてもらうつもりだけど、獲物とっちまったら勘弁な」
ショウが手にするのは白刃と紅刃。
アロハシャツと戦う格好ではないにも関らず修羅羅刹が其処にいた。

スミカは大きめの盾に片手斧の上、頭の兜から全身を鎧で固めた重装だった。
移動速度や敏捷性に-補正がかかるが、身体的リミッターカットで補える。

祠は再築されていたので破壊することなく普通に開けて入り、
二人はリミッターカットのダッシュで突き進む。

途中、サハギンが現れるも1歩先行しているショウが鎧袖一触で
擦違い様に首を刎ねてしまっていた。
「すごい」

「皮は 一応 堅い けど、 首に デカイ 稼働域が ある からな、狙い 易いぞ」

「易く ありません」

「刃を 刺し 込んで、クルッ と」

「無理 むり 絶対ムリ」

二人は嘗て来たサハギンの間に到着。モンスタールーム並の数がいる。
しかし、其処に件の娘の姿はない。

一瞬で奥に現れたショウは、散歩でもするかのような軽い足取りで
サハギンに攻撃させる間も無く首を刎ね飛ばしていく。

スミカは、サハギンにリミッターカットの突撃タックルをかけて盾を盾にして撥ね飛ばし、
リミッターカットの振り下ろしでサハギンの頭を一撃粉砕。

「御見事」
「私がやっと3体倒した間に、ショウさん残り全て倒してしまいましたけどね」
スミカが2行程で一体倒す処をショウは1・・・0.5より少ない行程で2体倒せる事になる。
しかも、攻撃の早いショウの方にヘイトが集まるのでスミカも殆ど攻撃されることなく
ダメージらしいダメージは負っていなかった。

「いやいや、轢逃げタックルは実に好みだぞ」
「轢逃げタックルって・・・保護対象はいませんね」

「タイムスケジュール的にはこれから娘さんがサハギンに捕まって
 ココに連れてこられるんだろうさ。俺達ちゃ超特急でココに来たからな。

 保護対象連れて来たら、俺が拉致った後でスミカが轢弾きタックルで一端追い出し、
 一匹づつ誘い込んで殲滅な」

「今度は轢弾きって・・・もういいです。作戦、了解」

画して、
娘を担いできた大物サハギンはサハギンの間に入ってくるや否や
俵担ぎの獲物を奪われた事に気づく前に盾で轢弾かれ、
スミカに襲いかかって盾に一撃を防がれた処でショウに後ろから首を刎ねられるのだった。

「はい、撤収~~」
「軽っ!!? 普通はもっと大変なクエストのはずですよ。
 私一人でも如何にか出来なくも無いですけど、時間はかかるでしょうし。
 安全マージンを考えると二人じゃありえませんって。 今更ですけど」
「今更だな」

娘を御姫様担ぎでヒョイヒョイといくショウに、スミカはついていくしかなかった。
これは、行って帰ってくるだけの簡単な御仕事・・・ではないはずである。

因みに、クエストを無事達成しホテルの無料パスを人数分ゲット出来、
一応警戒はしていたものの朝までサハギンの襲撃は起きる事はなかった。
サハギンは殲滅されていて、大物サハギンがラストだったようである。


6日目、夜通し朝まであった事もあって昼までダラダラと過し、
昼間も浜辺に出てパラソルの下で一同が一同ダラダラしている。
アリスとAIさんは昨日の続き御嬢様白ビキニと簡素なビキニで、
アナスタシアはVの水着でタワワな巨乳と重量感あるムチムチお尻を恥ずかしげもなく曝し
チェアーでセレブが如く寛ぎ、
スミカもまた武士・騎士気質とは違ってワガママな身体をVの水着で隠し切れず
見えちゃう見えちゃうと身体を縮こまらせていた。

「でさー、スミカは3次職如何するんだ?
 聖騎士でも行けそうだけど重騎士だって悪くない。今更だけど魔騎士もな」
「ショウが侍みたいなものだから、侍は無しの方向だな。
 特典を考えると、これ以上まだレベルは上げられまい」

「本当、如何しましょう?」
リーダーとギルドトップの言に、当人だけあってスミカも頭から煙が出そうなくらい悩む。

「レベルはサキュバスのアスナに頼べば下げられるんじゃない?
 職のクラスを下げれるアイテムを使えば、特典のURアイテムを何度もゲット出来る!?」
「生憎とそうはいかない。
 クラスダウンのアイテムはURに近いSRでな、
 それならSRを鍛えるなり他のURを探す方が手間がかからない。
 そもそも最初の1度でレベルが低ければ低いほど良いアイテムが出るはずだった」
アリスの妙案は速攻でアナスタシアに消されてしまった。

結局遊び方が分らないと、そんな感じで過した最終日。
休暇らしからぬ休暇を経て、戦士達の戦いが再び始まる。




 << あ と が き >>
何か、AIさんのヒロイン力が半端無い気がスメル罠。
さて、スミカを如何するか…いろいろな意味で



[35576] 12
Name: 流離のお尚◆c14570e9 ID:4554b6ab
Date: 2012/12/07 21:30
プレイヤー達は今や攻略に邁進しているといっても過言ではない。
実際、加速度的にレベル,熟練度,スキル外スキル,生活環境など進歩していっている。

だがしかし、それは全ての人間ではない。

例えば、
下らぬ事を企み、己の欲の為に人を貶め様とするも反撃を受けてドロップアウトした連中。
平穏のためにも願わくばそのままくたばって頂きたいものだが、
そういう者に限ってしぶとく、色々なズルを使ってしつこく伸し上がってきかねない。

例えば、
用心ではなく日和見で、気づけば波に乗り遅れた者達。
大人しくクダを巻いているのならいいが、こういった連中は往々にして人を妬み
逆恨みで前者に転げ落ちかねない。手を貸しかねない。


例えば、
初めて也に頑張っても勝手が分らないが故に波に乗り遅れている事に気づくも、
それでも自分が出来る事をしようと頑張っている者達。
こういった者達は報われて欲しいものだが、正しく努力できていない時点で
回し車を必死でまわすハムスター 自慰に等しく、悪党にクイモノにされてしまう。
正しく導いてくれるモノに出会わなかった運命を呪うか、
己が歩く道を自身で選ばす人に選ばせた己を、正しく人を選べなかった己を恨むか。


神官と斥候職(シーフ)、ここに初心者だった二人の女子プレイヤーがいる。
彼女達は最初6人パーティの一員だった。
リーダーの戦士(女)とその取巻きの魔法使い(女)、取巻きの僧侶(男)
女子が多いからと来た日和見な脳天気戦士(男)
そして、初まりの町の外に出るときに誘われたその二人だった。

最初、リーダーのバイタリティは彼女達の目では非常に素晴らしいものだった。
否、初心者からすればMMOを多少なりやりなれたものは誰でも素晴らしく見えるだろう。
このパーティは当然、門扉の広い攻略ギルドに加わることにする。
しかし、彼女達程度などザラにいる中で精鋭の攻略パーティに加われるわけがない。

言うなら、小中学校でクラス一番の美人といわれていた娘が
高校や世間では対したものではないという現実にぶち当たった、ただソレだけ。

アナスタシアやアリスが唯美人なだけでアイドル(象徴)になったわけではない。
アナスタシアは冷徹なまでの真摯と聡明さで組織を作り上げ、自身も先頭で戦っていた。
その妹分であるアリスは、アナスタシアを助けるために人々を手伝っていた。

リーダーはソレが納得できなかった。自分より優れたものを認められなった。
そして、某聖剣バカに倒錯してしまった。
某聖剣バカにとってリーダーは有象無象の一人にしか過ぎないにも関らず。

採集の仕事も大事だと戦うこともなく某聖剣バカよりレベルを上げず、
リーダーが口を開ければ某聖剣バカの賛美か、アナスタシア・アリスの悪口。
二人が嗜めてもリーダー(+取巻き女)は逆切れし、
男達はナアナアマァマァで其の場を誤魔化す始末。
某聖剣バカの没落に、それは一層加速する。
このパーティはオカシイと二人が思った時に離れるべきだったかもしれない。

しかし、人情に引き摺られ、気づいた時には既に後の祭りだった。

アナスタシア達VS叛乱軍に何故か参加している取巻きの僧侶男。
これでアナスタシアは終わりと息巻くリーダーに反して起る茶番劇。
ショックを受けて失踪してしまうリーダーと取巻き女。

よりにもよって、パーティーの資金や共有アイテムを全て持って。

パーティーの資金や共有アイテムは某聖剣バカに貢がれて殆ど残っていなかったのは
彼女達が知らないことだが、ドチラにしても大差ない話ではある。
残ったのは、この二人は俺のモノとのたまう脳天気だけ。

今の装備では如何ともしがたく、採集で稼ぐ金は日々の営みで費やされ一向に溜まらない。
食事をしなくとも死なないとはいえ、空腹は耐えられるものではないのだ。
流石に日和見な脳天気戦士(男)も二人からの視線が痛くこのままではいけないと思ったのか
一攫千金のカケに出ることにした。

当人は、勝てる分のいいカケのつもりでも実際はカケにすらなっていない浪費は多い。

階に該当して希少アイテムがドロップしやすい『裏階層ダンジョン』。

彼はソレしか知らない。それ以上を聞く前に焦って行ってしまった。
他の人達に取り遅れるものかと。
MOBモンスターですら弱体ボスクラスに相当するという重要な情報を得ず。

その1階で遭遇したのは倒しなれたスライムのはずだった。
「うわぁ、何でスライム如きがこんなに強いんだ!!?」
と一人逃げ出してしまった日和見な脳天気戦士(男)。

「セリア、私が食い止めている間に逃げて!!」
「だめっ!! そんなことしたらリースちゃんが」
リースと呼ばれた細身で軽装の斥候が必死でスライムの気を引いているからこそ
セリアと呼ばれたオットリ系の太ってはいないがふくよかな神官の処にへ攻撃が行かず、
芯を反らすことはできても掠って受けた大ダメージをセリアが直に癒しているからこそ
リースは今だに生きていられる。

そのチキンレースは今回辛うじて二人が勝ち生残ることは出来た。
しかし、SPもHPも次の戦闘に耐えられるだけは残っていない。
そして、長々と戦闘をしていたため、通路の両側からやってくるスライム、計2体。

「・・・セリア、最後に一花咲かせてみようか。私達じゃ道端の小さな花かもしれないけど」
「私、小さな花、好きよ」

「私達、何処で間違えたのかなぁ・・・別に英雄なんてなりたくないけど」
「お花屋さんとか、ケーキ屋さんもいいわね」
リースのその手にしているタガーは消耗しきり、いつ破損しても可笑しくない。
後ろから脳天気な声と共に振えている気配を感じる。

「セリア、私が囮になるから逃げて」
「それならリースちゃんが逃げるべきよ。私カケッコ苦手だし」

突然、スライムがスパーンと縦半分に分かれHPが0になり霧散した。
「・・・え?」
突然、スライムがスパーンと縦半分に分かれHPが0になり霧散した。
「えっと?」

「辞世ゴッコしている処で悪いけど、どーすんの、あんた等?」
気づけば、二人の横に赤黒い衣装の仮面をつけた男が立っていた。

「ち、血染めの英雄っ!!?」
「あらあら、まぁまぁ・・・かっこいい」
「セリア、趣味わるっ!!?」

「おい、そこのツルペタ斥候。当人の前なんだから少しは慎め」
「ツルペタいうなああああ!!!」
「まぁまぁ、早速仲良しさんだなんて羨ましいわ」
「ちっがぁーうっ!!!」

本来なら会話することすら憚られる声をかけられただけでも膝着いてしまいそうなくらい
別世界の御人であろうと、死を覚悟してしまえば何も怖い物はないのだ。

「んで、どーするんだよ、あんた等。引き返すのか、このままクタバルのか。
 自殺したいんなら、余所でやってくれ。 サービスだ」
リースの額にスコーンと当たり、液体を振り撒いてHPを完全に回復させる小瓶。
セリアの方は目の前でプラプラされた小瓶受け取り飲み干すと、
残り僅かのSPが完全回復した。

「・・・血染めの英雄は、何故このダンジョンに?」
「あ? 下見だよ下見。 一人で行けるところまでいって」
挑戦するような目付きのリースに、血染めの英雄も面白いとばかりに応える。

「・・・私達も連れて行ってくれないかしら? 何でもするわ」
「何でもするって言われてもなぁ、女はヨメがいるし
 スライム如きで辞世ゴッコしてるようじゃ使えない。
 俺に連れて行くメリットが何もない。 謂れもない。
 因みに、レベル幾ら?」

「・・・32、二人とも。 レベル100の血染めの英雄様には雑魚でしょうけどね」
「雑魚だな」
「「!!?」」
バッサリ切り返されるとは思わず、リースの目は驚愕に更に大きく見開かれる。

「どんなに綺麗事をならべようとなぁ、ここじゃモンスターを殺してナンボだ。
 レベルってのはその絶対の指標だ。
 モンスターと戦うのが怖いってのなら、最初から色目なんか持たず
 生産職になっとけって話だ」

「うぐっ・・・」

「そっちの神官のネーチャンもよぅ、回復職だから戦わなくて良いなんて思ってないか?
 何の為に神官の武器があると思ってるんだ?
 味方に護られるだけじゃ信頼云々じゃなくってオンブにダッコっていんだぜ」

「・・・・・・」
ほやほやしているセリアも血染めの英雄様の言葉に俯く。
プルプルと振えるその床にポタリポタリと出来るシミ。

「それでも、如何しても付いて来たいってなら・・・脱げ」

「分ったわ」「分りました」
「ちょっとは躊躇せえええええ!!!」
二人に脱がす挙動すら取らせず二人の額に吸い込まれる血染めの英雄のチョップ。
何言ってるのこの人といわんばかりのリースに、
行き成りブツなんてヒドイわと目を潤ませているセリア。

「脱げたぁ言ったけど、真剣度合いを試すために決まってるだろうが」

「分ってるわよ、そんなこと。
 でも、私は 私達はもう流されるだけなのはゴメンなのよっ!!
 ここで貴方に付いて行かないと、私達はきっと、ずっと、何も出来ないっ!!」

「私、貴方みたいな凄い人とお話出来るだなんて思わなかったもの
 もっとお話したいわ」


「1つ、あんた等に暇潰しの会話だけ、戦闘は期待しない。黙って見てろ
 2つ、ドロップアイテムは全て俺のモノ
 3つ、俺の指示は絶対」
「飲むわ」「分りました」

「・・・・・・パーティ登録するから情報隠蔽の承認、装備とステータス見せろ」
血染めの英雄の指示に二人は大人しく従う。

二人のステータス もとい装備をみた血染めの英雄が寧ろ止まる。
「・・・道理で32で、スライム程度で苦戦するはずだ。
 えっと・・・、おまえ等コレ装備しろ。くれてやる」

「・・・え? 何これ? 凄いんだけど」
「むしろ、素だけで戦ってるのに、あんた等の装備が酷過ぎだ。
 マトモに修理されてないからボロボロで、店売りの方が遥かにマシ」
「こんな良いもの、もらえないわ」
ほえほえのセリアも流石に渡されたものの質が分るのかオロオロしている。

「あんた等、ホントどれだけ頭悪い上に貧乏なんだよ。
 普通にバリバリ戦ってりゃ、こんなものゴロゴロしてるぞ。
 いや、まぁ・・・真っ当そうなのにコレじゃぁ良い様に使われてたクチか。

 こんな酷い装備でこんな処にくる前に雑魚狩りでチクチク貯めて
 装備整えるのくらい基本だろ」

「「・・・・・・」」
口ではキツイことを言いながら気前良く良い装備をくれる血染めの英雄に
二人は今まで金を貯めるため金を貯めるためとドレだけ搾取されてきたか理解した。

「お客さんだ。二人だけで戦ってみろ」
「ええっ!!?」
「でも・・・」

「ソレで今更、ここのスライム如きに苦戦するか。
 いけっ!!!」
血染めの英雄の指示に、リースがスライムに襲いかかり新しいタガーで斬りつける。
前と違って一気にHPを削られたスライムは空かさずリースに襲いかかり弾きとばす。
否、リース自身から後ろに飛んで攻撃を受け流していたが、
前と違って掠ってもダメージがない。

そこへ追い着いてきたセリアが「え~~い」メイスを振り下ろす。
それでスライムのHPは0まで削られ霧散。

チパチパと拍手しながらやってくる血染めの英雄。本当に感心したと言わんばかりだ。
「リース、あの程度の攻撃受けるのは頂けないが、ダメージを逃すのが上手いじゃないか。
 セリアもさっきの今で思いっきりがいいな」

「そんな事言われたの、初めてだわ」
「えへへへ~~」
褒められるとは思わなかったのかリースが身を縮こまらせて頬を赤くする。
セリアは素直に喜ぶ。

「ほら、もたもたするな。サクサクいくぞ」
二人の目の前で、血染めの英雄に襲いかかったスライムが両断され霧散した。
リースは見た。振り抜く手に現れてスライムを切裂き消える刃の早業。
セリアには、血染めの英雄が指パッチンでスライムを切裂いたようにしか見えなかった。

血染めの英雄の前に敵はない。
スライムエンペラー,フェンリル狼
立ち塞がったボスも攻撃らしい攻撃がまったく当たらず殺される。
経験値が二人だけに振り分けられるので恐ろしい勢いにたまっていく。

「レベルが上がった程度でイイ気にならない方がいいぞ」
「「!!?」」

「熟練プレイヤーってのは、誰もが何かしらスキル外スキルを持ってる。
 肉体的リミッターカットは公開したとはいえ、
 名も付けられず人に教え様がないスキル外スキルなんてザラに存在するんだ。

 リースは、先ずはその見切りを昇華させてグレイズ(掠り避け)を
 完成させた方がいいかもな」

「「!!?」」
血染めの英雄に襲いかかったモンスターが、その身体を擦り抜け
揮った刃に首を刎ねられた。
リースの目は、血染めの英雄の身体がその時左右にぶれているのを捉えている。
それはグレイズではなく唯早く避けていただけだ。

「セリアは・・・良く分らん」
「ああ~~ん」
「状況をしっかり判断できる戦略眼は悪くないと思うけどな」

リースの目は、血染めの英雄の捉え難い挙動の謎が手足のスナップ,回転に
態と崩した重心を利用した身体の位置の変化に寄るものと見極めていた。
見極めさせてもらっていた。後は自分で如何昇華するかである。

セリアに、リースほどの動態視力はない。
ただ、両断されたり首を刈られたり突き抜かれたりするモンスターの共通点は見出した。
血染めの英雄が一撃必殺に拘るのは、基本相手に攻撃させないためだというのも分った。
当たらなければ、どんな攻撃も如何って事はない。
リース向きのスタイルではあるが、セリアには到底真似できない。
でも、その逆なら可能だ。むしろ、腰を据えて落ち付いてはセリアの得意分野だ。

その日、地を這い擦り回るしかなかった彼女達は天翔ける翼を手に入れた。
後は全て彼女達次第。
経験値の割がよく彼女達のレベルはもう40前ではあるが、
戦うスタイルを確立するという命題がある。それが、もう二人でも可能だ。

1度くらいは改修に出したほうがいいとはいえ、上位職になるまで使える装備がある。
戦うスタイルを確立させれば変えなければならないかもしれないがソレでも貴重なものだ。

血染めの英雄はドロップアイテムは貰うと言っておきながら、
そのアイテムの殆どを使わないからと二人にくれた。
消耗品と素材だが、戦いを旨とする者は売ることなく自分で消費してしまうだろう。

二人の手には各々名刺がある。

隠れ処『 The Nest 』

世間に物足りなくなったら来い、と。
ここは、もう1つの最前線の先鋭基地だ、と。

「血染めの英雄、あの人、侍かアサシンっぽいスタイルだけど、素で出来るから違う。
 騎士でも魔法使いでもない。生産職らしくないけど・・・」
「コックさん、とか?」ポム
「最強の沈黙かっ!!! それはそれで有り得そうで怖いわ・・・
 でも多分・・・」
「戦士ね。
 スキルを使わなかったのは私達に手札を見せたくなかったかもしれないけど」

「それでも頂点に立った・・・私は、あの人が見る世界を見てみたい」
「あの人のおかげで世界が鮮明に見える様になったものね」
血染めの英雄がオマエ等と見ているものは同じだと言う事は二人にも分っている。

でも、灰色になってしまった世界は今は色付いてみえる。
ならば、その隣には立てずとも側にまで行ければどんな世界は広がっているか。
二人の胸は希望で膨らむ。 片方はソレでもツルペタだが。

「ツルペタ言うなっ!!」
「貧乳はステータスよ、リースちゃん」
「余りまくってるセリアがいうなあああああっ!!!」

その後、斥候と神官にも関らずバリバリの前衛並に戦闘をする二人組みパーティの姿が
暫く各所で目撃されることになる。




○轢きアタック
 身体的リミッター解除で盾を盾にして対象に体当たりを行ない弾き飛ばすテクニック。
盾の角度により対象を正しく空へ弾き飛ばし、更に落下でダメージを与える。
『バッシュ』も加えれば更に与えるダメージは増加するがタイミングが難しい。
『聖騎士との決闘』で某女史が用いて聖騎士を終始圧倒する処がコレだけで倒してしまい
見物していた血染めの英雄が「轢逃げ・・・」と呟いたこともあって一躍有名に。
回避されると相手に背中を曝すので一転ピンチになりやすいが、
填まると立ち上がった処を轢き撥ねるという一方的展開に持ち込めることもあって
『聖騎士との決闘』で用いるプレイヤーが度々見られる。

「正直、聖騎士は私の性分に合いません。ですから、重騎士になろうと思います」
「え? でも・・・」
スミカの突然の切りだしに、アリスはキョトンとしてしまった。
まぁ、普通はなった直後にそんな事を言出すなんて思わないだろう。
しかも、シッカリと特典を確保しているにもかかわらず。

「レヴァンティン・・・折角のURでも大剣では私には使いにくいのです。
 ですから、レヴァンティンをアリスさんに譲るので、
 私が重騎士になり装備を整えるのに協力してください」

レヴァンティン、炎の魔剣の名を冠しているだけあって炎のような赤い両刃の剣身は、
一次開放で剣身を1.5倍に伸ばし、二次開放で元のサイズの4倍に相当する魔力刃を纏う。
開放中はSPを消費するが、伸びる射程と増加する攻撃力は素で魅力。
開放とスキルのタイミングが合えば、その威力はトンでもなく撥ね上がってくれる。
しかも、聖騎士専用ではなく重騎士や魔騎士でも使用出きる代物だ。

散々撥ねられた聖騎士の、盾を重用するスミカに対する恨み、もしくは抗議
これを期に剣をちゃんと使えという意味ではないだろうが・・・・・・

スミカは、ショウやアリス達の事を尊敬し好んでいるが、別に信者というわけではない。
これは取引であり、大きなカリだ。

「いいんじゃねえの
 アリスだってアナスタシアにイージスの盾、無期限で貸してるだろ」
「だってソレは、私が持ってるよりアナスタシアさんの方が良く使うし似合うし」

それを言うなら、防御,突撃スキル重視のスミカよりも
攻撃スキル重視のアリスの方が良く使いこなせるし似合うだろう。
ニコニコと微笑みハイと渡すスミカに、アリスもハイと受け取ってしまった。

「じゃあ、早速俺達がクラスダウンのアイテム探しに行って来るから、
 スミカはAIさんと一緒に『 The Nest 』でウェイトレスの留守番な」
「・・・・・・え?」

ショウの一撃に、スミカは笑顔のままフリーズ。
復讐に生き、鍛錬に生きた根暗に一体なんて事をしろ、と。

「別に、ウェイターの格好でウェイトレスしててもいいぞ~~」
「ああっ、それイイ。スミカってこう、キリってしてるから良く似合うよ~~」

スミカがワタオタしてる間に、様々な事が決定していく。
大きなカリ(笑 なんてあって無いが如く。

「AIさん、留守は任せた!」
「AIさん、スミカのコーディネイトは任せた!」

「マスター、アリス様、お任せを」
サムズするショウとアリスに、サムズアップで返すAIさんだった。


スミカは素で鍛えていたのか非常にいいナリをしている。
アリスが柔らかさなら、スミカは弾力だろう。
であるからして、そのボリュームある胸や臀部、無駄がなく細い腰は
男装をしたところで隠し切れるものではなく、寧ろ一層引き立たせられてしまう。

手始めとして用意された衣装は、白いワイシャツと黒いズボンの上に
武士の情けか首から下げるシンプルなエプロンという
スミカが思わず安心してしまった組み合わせだが・・・ヅカのようでヅカでない、通な色気。

「いらっしゃいませ」
と営業スマイルで客を迎えるAIさんに
「いらっしゃい・・・」
と愛想笑いをするわけでもなく、失礼にならない程度に簡潔にすませるスミカ。
AIさんの手が負えなくなってきてヘルプを出されたら動いたらいいということで
スミカも気が楽だった。

だが、スミカは甘いといわざるえない。
美女・美少女の類なのに燻銀というある意味、女侍はプレイヤーのツボと捉えている。

 新 し い キ ャ ラ  、 キタぁー―――――――っ!!!

テーブル席ならいざしらず、カウンター席に来た客はスミカが相手しなければならない。

「おねーさん、おねーさん、今日の日替わり何ー?」
「あっと、すまない。マスターが所用で留守にするので当分日替わりはないんだ」

「じゃあ、おねーさんのお勧めって何ー?」
「うぇいっ!!?」
客に振り返され、スミカはワタオタとしながらメニューの映像を取りだし味を想像する。

そんなスミカをAIさんは生暖かく見守るのだった。
私も良く聞かれますが、頑張って応えてください、と。



アリスは元々、バックラーを牽制に用い長剣で攻撃するスタイルだった。
それが何故大剣を用いるようになったかというと、ショウのように一撃必殺が出来ず、
並の領域をでない自分の攻撃力への不満が明らかになり
対大物に大剣を用いたところ身体的リミッターカットと存外に相性が良くはまった。

これに尽きる。

大概のMOBモンスターが一撃で落ちる。
仮に防ぐなり回避したところでソレで体勢を崩し、次の一撃には巻き込まれ落ちる。

そんなアリスが神剣レヴァンティンを手にした。
モンスタールームの真中に大剣を構えたアリスが現れ、モンスター達がアクティブになる。
が、フルスィングで振り回された刃がモンスターを両断し、打ち飛ばす。
打ち飛ばされて死ななかったモンスターも、
天井なり壁なり他のモンスターにあたり大ダメージを受ける。

開放もフルスィング中の一瞬なので、スキルよりもSPの消費は少なく硬直もない。
正しく、鬼に金棒 もとい戦乙女ならぬ戦女神に神剣。

「えげつない。これはえげつない」
なとどアリスに感想を零すショウもモンスターを攻撃する勢いで別のモンスターに投擲し、
装備変更で投擲した武器を回収と共に次のモンスターを攻撃している。
しかも二刀流なので倍の勢い。

人外に一層拍車が掛るバ(ケモノ)カップルであった。

当然、モンスタールームが殲滅されるのに全く時間は掛らず
ドロップアイテムは根こそぎ確保できてしまうという・・・・・・



スミカが最初AIさんを見た時、リゾートのショウ,アリス,AIさんの仲睦まじい光景に
アイと呼ばれる少女が二人の娘かと思った。
しかし、二人の年齢的にそれはありえず、この世界で子はなせないのでそれはありえない。
その後の紹介で『アイ』ではなく『AI』さん、つまりAIキャラであると分り、
ああ結局、御二人の子供,妹であろうと変らないじゃないか、という結論になっている。

基本無表情だが、豊かな感情から時々零れる無垢な表情は人々の心を魅了しガッチリ捉え、
彼女がとてもトテモとても作り物だとは思えない。
彼女を作り物扱いしようものなら、『 The Nest 』に通う粗全てが敵になるといっても
決して過言ではないだろう。

因みに、
二大アイドルを一人占めしているショウを凝らしめることを
男女合同シット団&マニアックス等は計画中である。
それにより、アリスとAIさんのオシオキは寧ろ御褒美となるだろう。
MUSHIRO、その御褒美こそ最大目的である。

 腐ってやがる・・・

話戻し、
スミカとそんなAIさんは二人で留守をしているわけなのだが、
二人とも受身体質の上にAIさんが主で留守を任されているのでスミカは快く従うので
仲が悪くなろうはずがない。
因みに、2階に宿並の従業員宿泊スペースを増設してしてスミカは其処で寝泊りしている。
宿とは違い下宿みたいなもので、自分で片付けなければならないとはいえ
アイテムボックスから装備や衣装を並べておけるのが利点だろう。

ともあれ、スミカが隠れ処の2階の一室に居を構えるようになって3日目、
嘗てアリスを大人しくしたメイド服(薄碧色のランジェリーを含む)のシリーズを
着る羽目になってしまい、恥ずかしがる姿で客の多くをヘブンさせたのも克割。

4日目、スミカから見てもAIさんの元気がないように感じられる。
「AIさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですが・・・身体の中が空っぽになっていくようで、寒く感じるのです」

自分の身体を自分で抱締めるAIさんの姿は、丸で弱った幼子のようで・・・

「熱・・・はないようですが、休みますか?」
「いいえ、出ている方がまだ気が紛れるので・・・」 一人は、嫌です

スミカが見て気づくのだから常連の客がAIさんの様子に気づかないわけがない。
常連の客の一人がスミカをチョイチョイと呼びヒソヒソ話。
「あんなAIさん見るの初めてやけど・・・きっとアレやね。
 御嬢ちゃんは愛しい人達が居なくて、寂しくて切ないの」

「・・・ふざけてるのなら、轢きますよ?」
シールドタックルをネタにされるのはもう開き直ったので、ドスが半端なかった。

「ちょいちょい待ちぃ。
 言い方はふざけてるかもしれんけど、そうしか言い様がないねん。
 唯でさえマスター達がおるときは笑顔が自然で柔かかったんやで。
 他にも声かけとくけど・・・声かける必要ないかもしれんけど、
 スミカはんも気つかってな」

「・・・私では、ショウさんやアリスさんの代りにはなれませんよ」
「AIさんは皆の妹やで?
 そういうわけやから、スミカはんはスミカはんらしく安如がんばりや。
 新米おねーちゃん」

その常連客の言う通り、満員御礼とまではいかずとも適度に客が来ては
珈琲一杯で粘って他の客に蹴り出されるものありーの、
AIさんのミニスカートの中を覗こうとして顔を踏まれ「黒」の遺言を残すものありーの、
何でもいいから美味しいもの一人前などとたわけたオーダーを出すものありーの、
と賑って時は流れて行くのだった。

だが、どんなに賑おうと夜になると自分の寝場所へと向わなければならない。
次第に閑散としていき閉店の時間になってしまった。

掃除など一瞬で終わってしまう。
何かを言おうとして言い淀むスミカに、AIさんは首を傾げる。
ならばAIさんからお疲れ様なり切出せばいいのだが、ソレが口から出てこない。

「私は、まどろっこしい言い方は出来ないので、単刀直入に。
 AIさんは、お二人がいなくて寂しいのか?」
「寂しい? ・・・これが寂しい。 私は寂しいのかもしれません」

サハギンに犯された時に感じた、熱のみならず奪われていく寒さ、虚無感。
その時は、自分、如いてはショウやアリスの敵を殲滅する目的があったので耐えられた。
殲滅した後は、帰らなければというただ1点で動いていた。

その虚無感に似た、しかし急に奪われるのではなくジワジワと少しづつ零れていくような・・・
明日明後日ではないにしても何れ確実に機能停止に陥らせると思わせるモノ。

突然、AIさんをふわりと温もりが包んだ。
自覚したことで急速に流失しだした熱が、完全ではないとはいえ留まる。

「私は、御二人の代りにはなれない。でも、居ないよりはましだと思う。
 今日来ていた客だって、みなAIさんを心配していた」

優しく抱擁するスミカからAIさんはソッと離れてスミカと視線を合わせた。
「ありがとうございます。私はまだ大丈夫です」

その微笑を見ようとして適わず、何人もの戦士が倒れていったことを
スミカは知らない。
その微笑を見てしまったがためにダークサイドへと飛び込みした者がいることを
スミカは知らない。

「っ!!? あ、うん(な、なんという綺麗な微笑み これが皆の妹の破壊力)
 ああ、そうだ。この建物で他に人の気配がなく一人っきりというのも寂しい。
 AIさんが良ければ、私の部屋で寝泊りしてくれないか?」

「・・・よろしいんですか?」
どことこなく恥ずかし気なAIさんの仕種が、ズギャ―ンとスミカのハートを射抜いたのは
決して気のせいではないはずだ。
「是非なく頼む」

二人とも喋る性質ではない。
必要最小に近いやり取りだけを交わし静寂の中で眠りにつく。
しかし、一人ではなく、そこに暖かいものが確かにあった。

ミニスカートなど極端な可愛い格好には抵抗あるもののバリバリと働くスミカに
常連客達が確かにお姉ちゃんパワーを見たのは、割と如何でも良い話だ。



隠れ処『 The Nest 』の客は皆親しく、新規の客は存在しないに等しい。
正攻法で行くなら、今は80階層町にしか出入り口がないので当然だろう。
だから、今回来たその斥候と神官の女性二人は非常に目立った。

中に求める姿がないことを認め、
一直線にカウンターの中にいるマスターっぽいスミカの元へ。
「・・・血染めの英雄に会いたいんだけど」

「お客様に、お尋ねしたいのですが
 『血染めの英雄』の素顔を御存知でしょうか?」
如何とも応え難いスミカに代り対応するウェイトレスなAIさん。
斥候娘はウェイトレス如きにようはないと言いたげだが、
AIさんの目配せで他の客の対応をし始めたスミカを見て留まる。

「知らないわ」

「『血染めの英雄』はお客様と当分お会いになることは出来ないと思います」
「・・・それは如何言うこと?」
「所用で出張探索に出掛けられているので、何時お帰りになるのか分らないのです」
AIさんの対応が悪意でなく唯の用心だとわかり斥候娘から険が取れた。
斥候娘は余程緊張していたのか、一気にドッと疲労が出てきて立つのも億劫と
カウンター席に座る。

代りに話すのは、ほえほえ~とした癒し系の神官娘。
「私達ね、『血染めの英雄』の御世話になって、その時にココを紹介されたの~~」

「他人事ではないとはいえ、当事者ではないので御応えかねます」
営業スマイルでニッコリ返すAIさん

人々は二人の後ろに立ち込める雷雲と稲光をみた。

「・・・何あれ?」
「さぁ。私はここに来たての新人だから何とも言えない。
 ここは普通に食事も出来るけど、注文は?」
水のグラスを差し出したスミカに、斥候娘は台詞に感入る処があったか物色する。
別に、その胸を親の仇のように見てはいない。

「メニューにないけど、会話。
 私、レベル56でシーフだけど、忍者になろうかなって思ってる。貴女は?」
「私か? 私は60前の聖騎士だ」

「・・・・・・」
レフリーがいれば、スミカに勝ちを告げるだろう。
レベルとか、ジョブとか、体格ではなく、その余裕で。

「因みに、彼女はレベル100の魔法使い」
「・・・・・・」

「まぁ、私が聖騎士だといっても、直に重騎士に成り直すが」
「はあああああっ!!? あんた、バカぁっ!!?
 何で聖騎士になってるのに、わざわざ重騎士なんて」
斥候娘がドンとカウンターを叩き、クラスがクワンクワンと揺れた。

聖騎士といえば、アナスタシアやアリスが代表する花形職だ。
前衛に立ちながら味方のサポートも出来る、これほど憧れの出るものはないだろう。
対し、重騎士は聖騎士になり損ねた者が選ぶイメージがあり、
しかも堅くても重く遅い鈍亀と良いイメージはない。

しかし、聖騎士になれる能力がありながら、だからこそ最初から重騎士になるものは多い。
それほど重騎士は護るということに関しては特化している。

態々、都市伝説でしか聞かないようなクラスダウンをしてまでである。
制裁で良くあるレベルドレインではなく。

「聖騎士はアリスさんで間に合ってる。
 私は聖騎士という性分ではない。むしろ重騎士の方が性にあう」
それは、獰猛なまでに狂暴な笑みだった。
別に目の前の斥候娘に対してではなく、
唯単に戦車のように立ち塞がるモノは轢き飛ばすとヤケになっただけだが。

そこにいる皆がスミカに票をいれた。押し問答をしていた神官娘とAIさんですら。
これはキリがいいとAIさんが切出す。
「御客様はこれから如何なさいますか?
 『血染めの英雄』が御戻りになるまで更に1週間もかからないと思われます」

「「・・・・・・」」
『血染めの英雄』に会う事しか考えられなかった斥候娘と神官娘は
御互いに顔を見合わせるしかなかった。
出来る事なら今すぐ会いたい。行ける場所なら向いたいが、それは命懸だろう。
最次は、『 The Nest 』で待つことだが、ただ屯るには外聞が悪すぎる。

「御二人1部屋で良ければ、この上の御部屋を用意させて頂きますが。無料で」
「「御願いします」」

その後、今まで栄養の友のようなレーションしか食べられなかった二人が
サービスですと出された定食に涙しながら食していたり。
それに、マスターのヤリクチを真似るだなんてAIさん恐ろしい子と常連客が慄いたり、
スミカが二人が何処か他人事に見えず少し優しく出来たり・・・

「私はスミカだ。よろしく」
「AIと申します。皆々さまからはAIさんと呼ばれています」
「リースよ」
「セリアよ~。よろしくね~」

余談だが、AIさんとリースが対峙した時、一斉にAIさんの方に軍配が上がった。
身長はリースの方が高い。
AIさんは営業スマイルでなければ無表情のクール美少女だが
リースは気が強そうな美少女で甲乙つけ難い。

あとは、・・・分るな?


家庭のようにほっとさせられ高級料理に引けを取らない御馳走の食事に、
安心して眠れるベットもあって、リースとセリアは泥へ沈むように眠り・・・
朝、リースが目を覚ますと既にセリアの姿は部屋になかった。
『血染めの英雄』の拠点と思しき安全な場所でもあって寝過ごしてしまったのだが、
リースが下に降りると、ウェイトレスが増殖していた。

ミニスカメイドウェイトレスのAIさん、ウェイター的ウェイトレスのスミカ。
ここはまだいい。

何故かふくよかな身体にふんわりとロングスカートメイドな衣装を纏ったセリアがいた。

「セリア、貴方、何してるのよおおおおおおおっ!!!」
「えへへ~~、コレ、可愛いでしょ~?」クルリ
「うわぁお、可愛い・・・じゃなくって」

「御手伝いしていただけるのなら、食事は三食無料で提供させていただきますが?」
「私も喜んで手伝わせていただいます!!!」
ニッコリ微笑むAIさんに、サクッと軍門に下るリースだった。

一度知ってしまったら、三食宿泊付きと引換のバイトなど易いものだろう。

「AIさんはシッカリやってるよ・・・」
スミカが思わず仰いだ天井ならぬ空には、サムズアップしたショウが映っていた。


ここで問題が生じた。
リースは女性である。美女?美少女?と間違い無くいえるだろう。
ただ胸が哀しかった。少年と見間違うばかりに哀しかった。

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リースに似合う衣装がない。

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AIさんが珍しく困惑の表情で顔を横にふる。自分の能力を超えた問題だと。
スミカとセリアには出せる言葉がない。そもそも発言権などない。

と、その時、扉を蹴破る勢いで入ってくる影
「呼ばれて飛出てジャージャジャーン♪
 オシャレの事に御悩みなら、この常連客A子におまかせよ!!」
「続き、B子参上」

「胸がないなら、足せばいいじゃない!!」
「それだああああああっ!!!!」
A子の妙案 寧ろ天啓にリース、大・復・活。

「ふっ、甘いなA子。ここのアイスクリームのせハニートーストよりも甘いぞ。 
 アオザイならペタン子「ペタンコいうなあああああああっ!!!」げふぅ!!?」
ドロップキックで吹っ飛ばされるB子。

「まぁ、賑やかな所ね。 リースもあんなにはしゃいじゃって」
「・・・そういう問題だろうか」

リースが涙しながらAIさんから借りたブラジャーを中に詰め物をして装着し
ミニスカメイド衣装に着替えている間に、
A子とB子はさっさと朝食を食べて撤退してしまってたりする。


『 The Nest 』はリアルなら二人で何とか運営出きる規模である。
否、常時満員御礼では2人だけなら即日過労で倒れてしまうかもしれない。
やはり、食事時などは満席に近い状態となる。
注文を厨房に伝え料理をもってくる手間を省き、その場で取出せるVRだからこそ
AIさん一人でも回るといってもいいだろう。

タイミングをずらしてくる者も多いので割と誰かしらの客がいる。
そして、満員でなければ皆寛いでいく。

「お~い、そこの新人ミニスカウェイトレスさんや」
「はいはい、何よ?」
「態度悪いな、オイ。 ウェイトレスさんお御勧め何?」
「そんなこと言われても分らないわよ」
「権限でメニューの実物みれるだろ?」
客に促され、新人ウェイトレス もとい ミニスカメイドのリースは
空間に出したパネルでアイテムボックスにあるソレを見ていく。
「うわぁ・・・、どれも美味しそうなんだけど」
「よかったら君も食うか?」
「じゃあ、このメニューの一番上から一番下まで」
「ごめんなさい」

「御客様~、御注文は何になさいますかぁ~」
「あ、あなたで」はぁはぁ
「まぁ~、御冗談ばっかり。
 現在はマスターがいらっしゃらないのでメニューの中だけから御選びくださ~い」
何事もなかったかのようにスルーするセリアに
新人イジメを目論んでいた客(女)はショボーン。
ほえほえした癒し系に反して、手馴れた強敵だった。
「・・・あなたのお勧めは?」
「全部~~」
「あなたも一緒に食べてくれるなら」はぁはぁ
「当店では、そのようなサ~ビスは行なっておりませ~ん」

と早速馴染んでいる二人。
最も、二人にして見れば、善人面をして人を欺くことしか考えていない連中よりも、
端から何か企んでますという顔のオープンエロは遥かに好感が持てるのだった。


新しく加わった二人が当り前の光景になって数日が過ぎた。
誰に聞いても、二人がいるのは随分と昔からのような気がするだろう。
そんな昼過ぎの暇時、二人組の男女が『 The Nest 』に入ってきた。

一人は、装備も相俟って丸で戦女神が如きオンナノコ
彼女を知らない者の方が少ないと言われるほどのアイドル(象徴) アリス。

一人は、リースやセリアは決して忘れる事が出来ない血で染めたような装束の男。
派手さはないが、安定感あるイケメンの顔を二人は知らない。

その二人の処へスタスタスタとやって来たAIさんは、勢いそのままに二人に抱き付く。
丸で温もりを求めるかのように。
「おかえりなさいませ、マスター,アリス様」

「ただいま」
「何か寂しがらせちゃったみたいで、ごめんね」

家族の光景に、ウンウンウンウンと頷く客達とスミカ。

ここまでくれば、リースやセリアは態々推理しなくとも分る。
真紅のアリスの夫『血染めの英雄』=『 The Nest 』のマスター
= AIさんが抱き付いたイケメン

「おかえりなさい、ショウさん、アリスさん」
「おう、ただいま。 はい、御土産」
やってきたスミカに、ショウは有無なくアイテムを譲渡する。

「うぇいっ!!? 希少な素材アイテムも沢山あるじゃないですか!!」
「それだけありゃ、装備一式作れるだろ。チャッチャと重騎士になってきてくれ」

URアイテム 神剣レヴァンティンをアリスに渡したカリなど
とうに返されてしまった気がしなくもないスミカだった。

ショウが、リースやセリアの方へ向き直る。
その背にAIさんが顔を埋め腰に抱き付き、更にその後ろからアリスが抱き付いて
AIさんを包み込んでいるのはスルーの方向で。
「おひさし、リース・セリア。
 俺が『血染めの英雄』ことショウだ。ここのマスターでもある」

「あ・・・う」
「えっと・・・えっと」
憧れのアイドルを前にした少女のようにアタフタしている二人を
素のAIさんが見れば何処のオコボですかと突っ込んでくれただろう。


ショウ分とアリス分を十二分に補ったAIさんは復活を果たし、
戦装束のままのアリスとともに戦装束に着替えて給仕に戻った。
ショウは、シャツにズボンと膝掛けエプロンの簡素な格好でマスターに戻っている。
そして、リース・セリアはメイド姿のままカウンター席で一休み中。

「要約すると、俺のパーティに加わりたい、と
 レベルは当然カンストしてもらうし、最悪ラスボスと対決することになっても?」
「上等!! いずれ私達は現実世界に戻る。
 なら、行く所までいってやるわっ!!!」

「口では何とでもいえる」

「あの後、私達がんばってレベル56になったの~。
 リースが忍者に、私が破戒神官になったら直接戦闘に貢献できると思うんだけど~」
レベルを短期間で15以上上げるのは並大抵のことではない。
二人っきりで・・・二人っきりだからこそギリギリの線で綱渡りを渡り切ったからこそ。
それは意気込みと覚悟の証明でもあった。

「・・・俺は、パーティは家族だと思ってる」
「「・・・・・・」」

「俺達が留守の間ウェイトレスしててくれたみたいだし、アリスも、AIさんもOK、と。
 最後突っ切るまでヨロシク」

「「よろしくおねがいします」」

「刺し当たって今後の方針として、二人が最終職になるのは当然、
 まだレベルダウンアイテムがあるから、
 リース辺り忍者以外に一度なって特典ゲットしてから忍者になりなおしてもらえるか」
「それなら、怪盗ね。アサシンはアサシンナイフしか貰えないみたいだし」

「その後は、二人の装備を整えてから
 スミカ・リース・セリアのレベルを上げがてら決戦装備のために
 あの裏階層ダンジョンへ潜り、攻略する」
「「!!?」」

二人の前に道が遥か彼方へ広がっていく。
某口だけの語る夢ではなく、
それは唯の予定計画に過ぎない。だからこそ目的地までは明らかになっている。
それを成し遂げられるだけの確固たる力量をみせつけている。

「前座に90階のボスを食って、最終ボスとの対決に臨む。

 まずは、あの裏階層ダンジョン攻略までバリバリいくぞ!!!」


重騎士になるのは聖騎士になるよりも遥かにハードルが低い。
最終的に『重騎士との決闘』で勝利すればいいのだが、重騎士は魔法を使わず魔法に弱い。
プレイヤーが魔法を使えずとも、消費アイテムの攻撃魔法スクロールを使えば圧倒出来る。

だが、本当に重騎士にならんとするものは自身の力で勝利をもぎ取る。
そうして初めて、味方と自分の位置を一瞬で変える特殊スキル『キャスリング』や
的からの攻撃や魔法をそのまま敵にかえす『カウンター』系が使える。

一部の隙もない重厚な重騎士に対し重装とはいえ明かに女性と分る騎士が
互いに盾を構えぶつかり合う。
重騎士の防御スキルに加えて重量差で本来弾き飛ばされるのは女騎士なのだが、
轢きアタックに『バッシュ』の相乗は重騎士を遥かに上回り、重騎士が空を舞う・・・

重々しい体躯が空を舞う・・・




斥候最終職は1つ、怪盗。
読んで字の如く盗むことに関するスペシャリストである。
モンスターからアイテムや武器を盗み、宝箱の中から財宝を盗み、
プレイヤーからは装備やアイテム,お金のみならずスキルも盗む。

素の攻撃力は高くないが、様々な特殊スキルは場面で活躍してくれること請合い。
ただ、ボス戦においてはボスに対して特殊スキルの大半が聞きにくく
斥候最終職他二つと違いサポートに回らなければならないとはいえ
それはそれで十分に活躍できる。

その怪盗になるためのクエストが『怪盗参上』
屋敷から財宝を盗み出すというただソレだけなのだが、
警戒が厳重な上に奪ったアイテムがアイテムボックスに入れられない。
アイテムが手に入れられず失敗しても無事脱出できればまた挑戦出来るが、
捕まってしまうと、このクエストを受けることはできない。

うろついている警備兵が一人倒すと三人ポップしてくるのも難点だろう。

ただ、このクエストで手に入れたアイテムはそのままプレイヤーのものになる。
普通は1つ2つ持ち出せればいいので目利きも要求されるということである。
某三世にならってか計4人までパーティを組める。
当時にそれはリスクでもある。一人でも倒されて捕まれば失敗なのだから。

「いいね、いいね、いいいねぇ、実に面白そうだな、おい」
「なんで、ショウさんが一番ヤル気になってんのよ!!
 三代目怪盗の役は寧ろコレの主の私でしょ」

カウンターで面々が顔付き合わせてワイワイガヤガヤ作戦会議している時点で
このメンバー、ノリノリである

「ヤルからには、屋敷のアイテム根ご削ぎいくぜ」
「え~~、どうやって?」
「ふっふっふっ、我に秘策アリ。
 メンバーは、リースに俺、アリス、そしてスミカ」

「えっ、わ、わ、わ、私っ!!? 私、重騎士ですよ!! 身軽な斥候と対極でしょう」
「大丈夫大丈夫。アリス共々ただの人手だから」

「だーかーらー、私がリーダーなんだってば!!」

見~つめる、猫目っ!!

明るい月夜、某屋敷の屋根の上に4つのあった。

女性らしい身体の線も露なレオタードに身を包んだ、今夜だけは三姉妹。
グラマラススレンダーな身体をおしげもなく見せ付けるかのようなアリス。
成長したイイ形の肉体を縮こませて全然隠せていないスミカ。
二人との間に超えられない壁があるからではなく主役を盗られたから涙するリース。

そして、怪盗以上に怪盗らしく笑う仮面をつけたタキシード姿の男ショウ。
「っと言う訳で、やって来ましたターゲットの屋敷」

スカカカカンと屋敷の中から外まで各所にトランプのカードが刺さり屋敷が騒然となる。

何故か、サーチライトが夜空を照らす。
サーチライトが屋根の上の影を1つ捉えた。他のサーチライトもその影に集まっていく。
その影の主は、マントをはためかせる笑う仮面の怪盗ショウだった。

「ふぅーはーはー、この俺を捕まえられるかな、諸君?」
地面に降りたショウを、警備兵達が2重3重に包囲する。
が、ショウは壁を蹴り、空を 空に垂れ下がっていたワイヤーを掴んで
振り子の要領で包囲から抜け出してしまった。

「ほ~ら、鬼さんコチラ♪」

着かず離れず逃げるショウを、追い駆ける警備兵達。
偶に前から現れる警備兵を交わし逃げ回り、
警備兵を倒さずに更に増殖させてトレインしつづけること暫し

「まっ、こんなもんかな」
ショウがソレを警備兵達にぶちまける。
ソレ トリモチ粘液に絡まった警備兵に更に警備兵が絡まり、更に警備兵が絡まっていく。

財宝が盗まれたという合図のサイレンが鳴っても警備兵は其の場から動くことは出来ない。

そして、玄関から悠々と出てくる今宵だけの怪盗三姉妹。
その成果は、腕に抱えるに収まりきらず身に付けている始末。
「きゃっほー☆ 大漁大漁♪」
「何だろう・・・涙が零れそうだ」
「・・・こんなに簡単でいいのかしら」

「ふぅーはーはー、あばよぉ、とっつぁ~~ん」

その後、クエスト『怪盗参上』で得られる財宝は、
素材アイテムになる像や宝石の類しかなかったという・・・



斥候最終職は1つ、忍者
攻撃力の高い術(スキル)や使い捨てとはいえモンスターを使役する術(スキル)、
囮など使い勝手のいい分身の術(スキル)、影縛りの術(スキル)、変わり身の術(スキル)
とスキルのデパートであり、万能最強斥候と言われている。

だが、この忍者になるのは非常に困難なのは言わずもかな。
上級職が護る城に忍込み、そのスキルを取得する為の巻物 忍法帖を得なければならない。

チャンスは一度きり。
但しフルパーティで参加可能・・・だが、それでも上級職の数相手には心もとない。

普通なら

「処がギッチョン、俺達なら力押しでも可!!」
「ひゃっはー♪」

魔法使い職が魔法を使う間も無くショウに斬殺される。
前衛戦闘職が職も分らせるまもなくアリスに斬り飛ばされる。

暴れ回る二人へ護りが引き寄せられている間に、
リースは数々の罠を乗り越えてアッサリと忍法帖をゲットするのだった。

その後、真白に燃え尽きたリースがカウンターで突っ伏していたという・・・・・・



デスゲームとなったこの世界において、HP0=死ではない。
HP0になると,プレイヤーは四肢の末端から霧散していく。
その霧散が心臓に達しプレイヤーが弾ける前に如何にか出来ればプレイヤーは復活出きる。
それが公に成し得るのは、神官最終職は1つ 聖神官。
戦闘力は今一だが、防御補助系の充実さはサポートの第1人者職といえるだろう。

もう1つ、神官最終職は1つ 破戒神官
聖神官と異なり、破戒神官のみの特殊魔法・スキルは
SPを消耗することなく捕獲しておいたモンスターを生贄にして即時行使される。
モンスターのレベルが高ければ高いほど特殊魔法の威力が上がるわけだが、
蘇生に関しては該当プレイヤーのレベル以上のモンスターの生贄が必要となる。
SPを消費することなく特殊魔法を使用できるという利点がある一方で、
モンスターを戦闘で弱めて特殊な宝石1個につき一体のみ確保しておかなければならず、
しかもその宝石は消耗品。手間,コストを考えると聖神官に軍配があがってしまう。

ただ、破戒神官には聖神官と異なり、特殊魔法には攻撃も負荷も補助もSP回復もあるのだ。

「破戒神官でバリバリ戦い続けるってことは、金がかかるぞ」

「私ねぇ、思うの。
 良い装備になればなるほど、お金より素材が必要になってくる。
 じゃあ、その余ったお金は何に使えばいいのかしらぁ?

 この世界が終わってもお金も持って行けるわけじゃないわぁ。
 それに、お金で命そのものは買えない。
 それなら、ぱぁっと使っちゃいましょう。

 カンストしちゃったら、経験値もいらないでしょう?
 それなら、モンスターを捕まえちゃいましょう」

聖騎士でも聖神官でも成るのに協力はおしまないぞと確認するショウに、
セリアはほえほえ~な癒し系の雰囲気のまま応えた。

破戒神官になるのは、実に簡単だ。 破戒・・・道を踏み外せばいい。
神官にあるまじき、モンスターを生贄にする禁じられた極意を手にして。
それが転職クエスト『邪なる道』

聖神官と『聖なる道』同様に、罠がないとはいえモンスターが跋扈するダンジョンを
一人で攻略しなければならないという過程は同じ。
だが、装備も消耗品アイテムが充実しているセリアが攻略できないわけがなかった。



ショウ,アリス,AIさん,スミカ,リース,セリアという6人体制により、
店?は可也の余裕を持って運営できるようになった。
例えば、アリスがドラゴンの肉を狩りに行っている時

「そういや、蛸が売れるほどあるんだよな。
 AIさん、蛸の下拵えするから手伝ってくれ」
「わかりました」
と、残り三人に任せて二人はバックヤードへ引っ込むことが出来る。

バックヤードへ引っ込むや否や、
ミニスカメイドのAIさんの小さな身体は人形のように持ち上げられた。
後ろから、ミニスカートをたくし上げて黒いパンティに包まれた股間を持たれ、
ブラジャーをしていないオッパイを服のうえから摘まれ玩ばれるように胴を支えられて。

蛸の下拵え 塩もみや塩茹でなど今更パッと終わってしまうから、
セックスするために呼ばれたことなどAIさんも最初から分っていた。
「ま、マスター、下拵えは・・・」

「この小さいおっぱいの先をずっと勃起させてたんはわかってんねんで~~。
 薄布一枚で何時ばれるかって感じとったんやろ~~」

「ちっちがっ!!?」
オッパイをフニフニされた上に乳首をクリクリされて生じた電激が
AIさんの身体から力を奪っていく。
腰が退けても空中に上に体重を股間で支えてグリグリされるので
あっあっあっと喘ぎ声しか出せず、最早人形のようにされるがままだ。

パンティの股布をずらされてヌルリと挿入、後背立位だが
AIさんの足が地面に届かないので、股間を男根に串刺されて支えられる状態に。
太腿を擦り合わせそうなくらいに内股になり股間の存在感に力が抜ける。その繰り返し。

AIさんの股間を持って支える必要がないので、
その両方のおっぱいが身体を支えるのと同時にクリクリフニフニと玩ばれる。

「このおっぱいを護るためにブラしとるんちゃうんか~~。
 そやのにブラさせんと服の上から分る程勃起させるなんてケシカラン。実にケシカラン。

 なんで?」

「リース さんに、貸し て いるの で・・・ つい」
「ああ、ツルペタのくせに妙に綺麗なおっぱいしてるかと思えば・・・」

オナカの奥まで貫く男根を軸にAIさんの小ささな身体がクルリンと半転させられ対面位に。
股間から脳天まで弾けるような刺激に、AIさんはヒウっと嬌声を零しつつ
思わず男の身体にしがみ付くがズルズルと力が抜けてきてしまう。

AIさんは黒いストッキングに包まれた細い脚を男の腰に絡み付かせられるが、
それで一層深く挿入することになり、
両オシリを両手で鷲捉まれAIさんは男の首に縋り付き直す。

バッチュンバッチュンとシェイクされる小さな身体。
バッチュンバッチュンと男根に掻き混ぜられるオナカの中。

視界がグルグル回る。
AIさんはその視界に、物陰から食み出たメイド服の端を捉えた。

「あっ・・・」
ドビュルルリと男根から噴出した精液が、
AIさんのオナカの奥深くからジクリジクリと染み込んでくる。
セックスしている上にオナカの奥で思いっきり射精されている処を
アリス意外の別のオンナノコに見られているという事 羞恥が
AIさんが気をやってしまうことを許さない。

AIさんは顔が熱くなり目から火が出てしまいそうな感を覚えるが、
身体は貪欲に主の男を求めてしまっていた。
「お? 今日は随分と頑張ってくるじゃないか」

それでも、男の手の中でオシリがピクピクと痙攣させるがままに、
結局誰に見られていようが関係なく耐え切れず、
AIさんが意識を手放す事を選ぶのにさほど時間は掛らなかった。

僅かな時間とはいえAIさんの性快に溺れ蕩けた表情を、
果して盗み見ていた者は如何捉えるか。








ウェイトレスさんは見た!? マスターと娘分ウェイトレスとの情事っ!!

Q)複線を張られたのは、誰?
1.スミカ 2.リース 3.セリア

Q)シチュは?
1.小さい娘になんて事を!? 代りに私を!! と勘違い生贄
2.わ た し も ね の参戦型
3.私は何も見なかった

集計の結果は、今後の展開に影響しないかもしれないし、しないかもしれない。
でも・・・



[35576] 浮気?編7
Name: 流離のお尚◆c14570e9 ID:e0b43ab1
Date: 2012/12/10 21:27
ショウとアリスは結婚している。
結婚しているとはいっても、ここはリアルのように戸籍云々カンヌンというものは一切なく
立合い人の前で愛を誓い、同じ家に住み、財産を共有しているということぐらいだ。

二人の家族といえるAIさんは、大元はデザインされたものとはいえ成長し、
クーデレを体現した小猫のような非常に可愛らしいオンナノコである。
二人の家族だけあって黒く計算出来るところはあっても、
それがあるからこそ一層際立つ純粋さは万人に妹分・娘分として愛されている。

ショウは、そのAIさんを物陰に引張り込んで
丸で便所で小便するかのように、或はオヤツを食べるかのような気軽さで
性処理をしていた。それは一度や二度ではない、1日辺りで。
それほど乱暴ではないとはいえ小さいオンナノコの身体が貫かれ押し潰され、
か細い声すら貪られて果ててしまう様は・・・

その後、カウンターの隅で休憩しながらジュースをチュルチュル啜る様子は、
気だるげでも情事の気配など一切させず健気ですらある。

確かに、AIさんはモノ(アイテム)である。
しかし、其処にはちゃんとした感情があり、確かに生きているオンナノコなのだ。



 case.1-1
スミカのリアルはさて置き、
スミカはAIさんを仲間である以上に護るべき可愛い妹のように感じている。
隠れ処で、小さい身体にも関らず機敏に働く姿は頼もしく愛おしくすらある。
戦闘では、後ろにいるAIさんをありとあらゆる攻撃から護りきるだろう。

人、それをシス魂という。

小さく可愛らしいAIさんを、ショウは性処理に使う。
しかも、よりにもよって正妻であるアリスも容認している気配がある。
確かに、日に3回4回以上の性欲は一人では受け止められないかもしれない。

注)寧ろ、アリスは精液ボテぐらいまでしないと満足せず、ショウが草臥れます。
 アリスが容認しているのは可愛いAIさんを愛でるためです。

だからといって、妹のような娘に負担を強いるのは明かにおかしいとスミカは考える。
AIさんは、既にショウの性処理をするのが当然だと思っているのかもしれないが。

客が途絶えたその時、ショウがAIさんを呼ぼうとするその前に
ロングスカートメイドなスミカは先手を打って
有無も言わさずショウをバックヤードへ引張込んだ。
スミカとショウは体格上の筋肉量はさほど変わらず、
ステータス上に置いてはレベルさがあるにも関らず補正を抜けば筋力は拮抗している
だからこその力技である。

ショウの後ろを壁に押しつけ、言葉を発する前に唇で封じる。
ぶっちゃけ、ショウはぶつけられた後頭部が痛くなくともイタイ、
唇も思いっきり歯がぶつかって痛くなくともイタイ。

顔を離した真っ赤なスミカは天元突破しそうなくらいにグルグルと目が回り
フシューフシューと吐息荒く、情事に挑む乙女というより、今にも襲いかからん獣だった。
「スミカ、さん?」

「ショウさん、セックスしよう」
「・・・ WHAT?」

「私が、ショウさんの性処理をするといってるのです!!」
「うぎょっ!!?」
ショウは引き摺り倒され、後頭部を床に叩きつけられた。
痛くはないが、目が飛出そうな衝撃でイタイ。コレは確実にHPが削られている。
ショウが悶えている間に、その下半身が涼しくなり、重みと共に暖かくなった。
そして、勃起しているとはいえまだまだ柔かい男根を
ギュッと絞り潰さんばかりの感触が包む。

ショウの腰の上に、スミカが座っていた。
広がったロングスカートで中は覗えないが、感覚からOUT。騎乗位である。
とはいえ、顔の横にドンでのしかかられて、
フシューフシューと威嚇するような顔のドアップは奇特な趣味でない限り
興奮するものではない。

「さぁ、出してください」
「お金ですか!!? アイテムですか!!? チャリンチャリンですかあああっ!!?」

「違う!! 男は女の中に精液を出して満足できるんでしょう?」
「こんなシチュエーションじゃむりいいいいっ!!!
 逆レイプはいやあああああっ!!!」

「なっ!!? 失敬な!!
 私のおっぱいだって触りたい放題なんですよ!!
 ほら、男は大概大きいオッパイが好きなんでしょう?」
ショウが無理やり掴まされるスミカの胸は布越しを抜きにしても
丸でゴム鞠のような弾力で強烈に押し返し、
コリッと立っている乳首は快感のためというより唯単に興奮しているせいだ。

情緒の欠片もない。

「・・・スミカさん? マスターに何をしていらっしゃるのですか?」
恐らく、この世界でもっとも大事だと言える人の涼しい声にスミカは凍り付く。
ギ、ギ、ギ、と錆び付いたようは動きで振りかえってみれは、声の通りの人。
AIさんが、無表情ならぬ驚愕と受け取れる表情で目をパチクリ。パチクリパチクリ

「ああっAIさん助けて! お~か~さ~れ~て~る~」

「・・・それは、マスターがおっしゃってはいけない台詞のような気がします」
思わずAIさんにジト目をさせる何とやら。

「あっと、えっと、あ、AIさんは気にしないでくれ。
 直に終わってショウさんは直に仕事に戻る」
「勝手な事いうなああああああっ!!」

「スミカさんは、何故、マスターとセックスされているのでしょう」
「いやっ、これはっ、あのっ、そのっ・・・」
AIさんの矛先はスミカへ。
無垢に首を傾げているので、スミカとしては子供の前で如何わしい事をしているに等しい。

「私は、セックスとは好き合っている者同士で行なうものだと思っています。
 スミカは、セックスしてもいいと思えるほどマスターが好きなのでしょうか?」

「・・・え? わ、私は、AIさんが性処理に使われないように」

「私は、マスターのアイテムです。マスター達に使われる事が存在意義です。
 ですから、マスター達以外に使われたくはありません」
「そ、そんな言い方っ!!」

「・・・では、もしマスターがスミカさんを戦力外通知されたら如何ですか?
 少しニュアンスは違うかもしれませんが。

 私は、私の意志でマスターのアイテムになっているのです。
 オンナノコとして造られた私は、オンナノコとしても使われたいと望み・・・
 あの時の満たされた感覚は今も忘れることが出来ません。

 マスターは聞かないで下さい」

「無茶言うな」

「そもそも、私にはマスターに求められようと拒む権利があり、
 ソレを盾に私を破棄処分にする権利などマスターにはないのです。
 マスターが私にスミカさんが思っておられるような酷いことをされているのなら
 私は既に出ていっているでしょう。 アリス様と一緒に」

「え? 何ソレ俺崖っぷち?」

「寧ろ大陸のど真ん中でしょうか。 水があればいいのですが・・・」

「え? 何ソレ俺砂漠に放置?」

「寧ろ、アリス様と私に愛を注いでください カラカラに干からびるまで」

「うわぁい、なんという愛地獄!!」

「マスターに喜んで頂いて幸いです」

「AIさんが間違った方向に成長している!!? 俺の育て方が間違ってたのか!!」

「マスターの愛奴隷教育に間違いはなかったかと
 ただ、スミカさんの行ないは私の感情を乱し、思考の回転をあげているようです。
 分り易くいうのなら・・・トサカにきたぜ」

「分るけど、微妙に分り辛いな、オイ! それ言ったの誰だ!」

「マスターです」

「・・・え?」

二人の漫才など、ショウの腰の上に思いっきり座したままのスミカは聞いていない。
AIさんの実質愛の宣言の時点で両手で顔を抱え込んでしまっている。

なんという、独り善がりの勘違い。
恥ずかしいやら、恥ずかしいやら、自分のウッカリが腹立たしいやら恥ずかしいやら。
お先真暗だというのに、顔は爆発しそう。
自爆したのだから、一層本当に自爆してしまえばいいのに
なとどスミカが思ってと、背後から優しい温もりが。
しかし、抱擁ではなくムギュゥ~~とスミカのゴム鞠な弾乳を鷲掴んできた。
「うぇいっ!!? な、何をっAIさんっ!!?」

「スミカさんは、何時までマスターの上に跨っていらっしゃるおつもりなのですか?」
AIさんのジト目の対象はショウではなく明かにスミカであった。

姉より優れた妹はいないという者はよくいるが、
妹に蔑む目で見られて喜ぶダメ姉は割と多い。

「す、済まない。すぐにいぃいぃぃんっ!!?」
腰を上げようとしたスミカは、腰から力が抜けていく。
緊張が解けて程好い締まりとなった膣に男根のエラが食い込んで
興奮していたために分らなかった刺激を如実に感じる様になったのだ。

男根がビクビクと震えながら成長し中を押し広げていっているのがスミカに分る。

「どうしたのですか、マスターを犯しているスミカさん。
 よもや、マスターのペニスに、私のように腰が抜けてしまうほど感じている
 などということはないでしょう?」
AIさんはサッサと立てといわんばかりにスミカの弾乳を引張る。
態々魔法で強化して手に収まり様がない塊に指を突き立てるという念の入れ様で。

「あ AIさん、やめっ・・・」
オッパイからの刺激が腰へ直撃し、男根からの刺激が腰に満ちて脳天に直撃する。
AIさんに責められ、中ではビキビキと力を増していく男根がスミカに食らい付いてくる。

立てば全てが解決する事。
AIさんも宙ぶらりんになってまでスミカにオッパイにしがみ付いていたら
流石にオッパイが千切れかねないのだから。

「・・・マスター、スミカさんは立ち上がれないようです。
 下から押上げて差し上げては?」
「ほいきた」

ガツンと突上げる衝撃が子宮を殴り、
子宮に生じた衝撃が目が飛出そうな刺激となって脳天まで直撃する。
正しく、スミカの思考は停止し、息をすることすら忘れる。
「か・・・はっ!!?」

「マスターのペニスの味はいかがですか、スミカさん。

 私はいつも、口から飛び出してしまいそうなくらい鳩尾まで貫かれて、
 オナカの一番深い処で射精されて精液が染み込んでくるので
 意識が保っていられないのですよ」

「!!?!?!!!??!!!?!!?!?!!!??!!!?」
スミカの腰が撥ね、弾乳がパン生地のように捏ねられる。
その刺激は丸で電撃のようにスミカの神経を掻き乱し、筋肉を出鱈目に痙攣させていた。

「男は大きいオッパイが好きとかの話だけどな、
 一番美味しいのはアリスっぱいだけど、一番愛らしいのはAIさんのオッパイだと思うぞ。
 ドチラがイイとかは甲乙つけ難いなぁ」
「あ、ありがとうございます」
犯しているスミカを挟んで何気に惚気ているAIさんとショウの二人。
スミカは会話を辛うじて捉えることは出来ても、吐息を忘れて話すに話せない。

「では、スミカさんのオッパイはいかがでしょう?」
「まぁ、大きくて弾力はあるな。弾力的な意味で玩ぶには丁度良さそうだ」

「では・・・」
「でも、一寸なぁ・・・」
二人に犯され、言葉で責められ、スミカが意識を手放すのに然程時間は掛らなかった。


スミカがガバッと布団を跳ね除けて見回した其処は、見慣れた自分の部屋だった。
着替えさせずにベットに放り込んだのか、
ロングスカートのメイド服は多少寝乱れた感はあるが、それ以上のナニかはない。
ショウを押し倒し、AIさんとショウに犯されたのは丸で夢のようで・・・
オナカの中に男根がある感触など知らないのに、知っている。
それが夢であって欲しいと願うスミカの身体は戦慄き、ゾクゾクする。

スミカが階段を降りると、カウンターを挟んでショウとAIさんがいた。

「おうスミカ、頭大丈夫か?」
「うぇいっ!!? えっと、あのっ、そのっ・・・」

「覚えてないのか?
 何か突然怖い顔して俺をバックヤードに引張り込んだと思ったら」
「っ!!?」
「てんぱって、スッテンコロリン。頭打ってバタンキュ~~」
「・・・えっと、本当に?」

丸で夢が夢であったかのように、ショウにソレらしい気配は微塵も感じられない。
AIさんは何事もなかったかのようにぷりっとした唇を啄むように動かしながら
ストローでジュースをチュルチュルと啜っては堪能している。

「んで、何のようだったんだ? 今なら俺とAIさんしかいないぞ」
「あっ、いえ・・・何の用だったんでしょうね、ははははは」


「・・・何か勘違いして、自爆しようとなさったとか?」
そんなAIさんの呟きが、スミカには聞こえたような気がした。





case.2-3
リースにとって、自分よりも身長が低いくせにオッパイあるAIさんは
倒さなければならない強敵(ライバル)である。
何で如何やって倒すとかは聞くな。

端からみればリースの一人相撲で、AIさんに圧勝の軍配があがっているとしても。
・・・おっぱいだけでなく可憐さとかにおいてでも。

だから、一挙一足を具に観察してしまう。
その結果、AIさんは無表情ながら実に分り易いと判明した。

ショウとアリスがいないと極端にテンションが落ちる。
アリスがおらずショウと二人っきり?になると、丸で恋する乙女の様にドキドキしている。
其処でショウに何かを誘われると、キター―――!!!と言わんばかりだ。
表情にこそ出さないようにしてはいるが、目が潤んでいたり、吐息が切なげだったり。

二人が引篭もったバックヤードへコッソリ行って見れば案の定、
リースにブラジャーを貸したからノーブラだとかでイチャイチャズッコンバッコン。

 人を言い訳にして盛るなああああああっ!!!!

思わず突っ込まなかったリースは実に良く我慢した。

よし、コレは見なかったことにしよう・・・どうせ見てないのだから、見ていこう。
そんな感じで、
二人がシケ込む度にリースもコッソリとデバガメに着いて行く。

 うわぁ、自分の腕と変らないモノを、よくもまぁ小さい身体のくせに
 アソコにスンナリ飲み込んじゃって・・・

 あんな大きなモノ、何処に隠してるのよおおおおおっ!!!

 ショウさん、AIさん刺し殺す気っ!!? って、今更だあああああっ!!!

 てか、お前等1日何回如け込んでるんじゃああああああっ!!!

と一人楽しく賑やかに心の中でツッコミながらも、
リースは自分の下半身・・・股間から臍裏まで疼きを感じて
フトモモを擦り合わせるようになってくる。

 根元まで挿入しちゃったら、御臍の裏まで簡単に届いちゃうわよね!?
 何でAIさん平気・・・でもないけど、大丈夫なの!!?

 可愛い顔して、あんな凄いことされてるのに、気持ち良さそうに・・・

 小さくて可愛いオシリをあんなにコネコネされちゃって
 オシリの穴見えちゃってるじゃない!!

 オシリの穴見えるところか、あんなに広げちゃ奥まで見えてるうううううっ!!!

フトモモを擦り合わせるだけじゃ物足りず、
股間に手を伸ばして股布の上から陰唇を弄ってしまう。
膝をガクガク振わせている痴態などトテモトテモ人様に見せられるものではないが、
『隠身の衣』で姿を見られる事はない。

しかし、全く気配が捉えられないわけではない。

彼女の敗因?は、見なかったことにする一方で
コンプリートしかねない勢いでデバガメしていたに留まらず、
『隠身の衣』で姿を見られないからと自慰まで行ってしまった事である。

AIさんが後背立位で股間からオナカの奥まで貫かれ、つま先が完全に空に浮く。
身体を支えるついでにまたノーブラの乳房を服の上から弄られ、布に乳首が浮き上がる。

リースは、背中を壁に預け自分の両手で自分の股間を布の上から弄る。

AIさんは後ろからガッツンガッツン突上げられて脚をプラプラと揺らし、
一層深く挿入されるようにオシリをつきだし身体を仰け反らせていく。
突上げられるごとにAIさんのオナカの布がボコボコ盛り上がるのすら髣髴とさせて。

陰唇を掻き、尿道口をほじくり、陰核を抉り、快感に膝がガクガク笑う。

AIさんは突上げられた状態で止まり、プラプラ揺れていただけの脚がキュと内股に。
小猫の鳴声ような嬌声を上げて恍惚の表情を浮べて身を震わせている事暫し、
力尽きるかのように全身脱力に意識を失ってしまった。

リースは布越しとはいえ自分の手で大事な処をガリっと抉る。
股間から下腹部を撃ち抜き脳天まで届く衝撃に、リースの意識は白く染まり・・・

リースが気づいた時には逃げ場はなかった。
壁に背中を預けていたので後ろには壁。
前には、怒っているわけではないのだろうが圧倒的な圧で見下ろす男ショウの顔。
左右にはその両腕が壁に手をついている。
傍目では男が見えない相手に対し囲い込み脅しているとすら見えるだろう。

そう、今のリースは『隠身の衣』で姿を捉える事が出来ない。
良く見れば、布が波打つように空間が波打つのぐらいは見えるかもしれないが
であるからして、隙間のある脇や股下から擦り抜けてしまえばいいだけの話だが・・・

窮鼠猫噛むというが、蛇に囲い込まれた蛙は果たして逃げる事は出来るか?
否である。

リースは、少しでも身動きすだけでそのズボンをエイリアンが如く突き破って
男根が襲ってきそうだと錯覚してしまいそうだ。
自分よりレベルの高いモンスターと対峙する方が余程マシというものである。

観念しろよと言わんばかりのショウの長い溜息に、リースはビクッとしてしまう。
観念して『隠身の衣』をしまったリースは、せめての抵抗とばかりに真正面から睨む。

「何よ?」

「俺とAIさんのセックス、見てて楽しかったか?」

「っ!!? い、いつからよ?」

「最初に様子を見にきた時から?
 AIさんも直に気づいたみたいでなぁ・・・頑張ってくれるし、可愛いし」
「ま、まさか・・・」

「みせつけてんだYO~~」ニヤニヤ

乙女(笑)の怒りか羞恥か、リースの身体を熱く燃え上がらせるモノ。
「こ、このっ」
「おや、全部デバガメってたリースさんが、俺をヘンタイとでも仰るつもりかい?
 因みに、デバガメってのは風呂を覗いてた性犯罪者の名前らしいぞ」

「~~~~~~」ギリギリギリギリギリ
リースは更に燃料を投下されても、皮肉なことに知性が逆切れを許さず、
拳を振わせ、肩を振わせ、歯を食い縛ることしかできない。

「そうそう、ソレ、返してもらおうか」
「っ!!?」
ショウがリースの肩をポンとたたき、わざわざ見せるその手にあるのは、
一部透けていても上品な色気でセクシーな黒いブラジャー。
床にボトボト転げている詰め物。

「AIさんのモノは俺のモノでもあるんでな。
 借りてないでサッサと自分で買え」
「~~~~~~」フヒッフヒッフヒッフヒッ
激情に、リースは今にも卒倒しかねない。

レベル1が魔王と行き成り対決しているようなものである。寧ろソチラの方がまだましだ。
コチラは逃げる事を許さず、かといって一撃必殺をするわけでもなく
SP(精神力)を削り、装備(ブラジャー)を奪い、ジワリジワリ嬲るのだから。
エロゲーにしか使えないくらいの性質の悪さ。
普通のゲームなら、直に電源を切ってディスクを叩き割るくらいのクソゲー。

だがしかし、最後の最強呪文が残っていた
「あ、アリスさんに言いつけてやるぅ!!!」

「アリスの玩具にされたいのなら、俺は止めない」
「・・・え?」

「アリスはな、エロに関してはバカなんだ。紙一重な意味で」
「・・・ふ、夫婦そろって腐ってるっ!!!」

「ひゃっはー、最高の褒め言葉だぜぃっ!!!」
「っ!!?」
突然胸を持ち壁に押しつけられて、リースの視界に火花が散った。
ゴリゴリゴリゴリと無い胸を服の上から押し潰し、
心臓に直撃した快感の電流が脳天と股間から抜けていく。

「貧乳はステータスだっ!! 恥じ妬むから無様に不恰好になっていく」

 何てことしながら何いってるの、この人!!?
 減るっ!! 胸がヘルっ!!

「寧ろ、ヘブンにいっちまえ!! 少女よ、チッパイイッパイに愛を抱けっ!!」

 コイツ、真性バカだっ!! 紙一重な意味でっ!!

「センキュゥ!!」
指先が、リースの勃起している乳首を押し潰し、無い胸の中に押し込んでくる。
局部を、刺し、コロサレル。

 あ゛~~~~~~~~っ


それは夢か現実か。

リースが気づくと、『隠身の衣』を被ったまま壁を背に座っていた。
丸で居眠りしてしまったのようで、胸はジンジンと疼き、
股間は濡れたパンティは張り付いて気持悪い。

思いだし、思わずガパッと胸元を覗きこんで見れば・・・

ナイ乳を誤魔化す

黒いブラジャーが

あった。

奪われたはずの黒いブラジャーをリースはつけていたのである。
外すのは兎も角、着けるのは1度服を脱がさねば難しい事を考えれば、
デバガメがばれたことは夢のようであり、
かといって、ジクジク疼く胸は現実であったことの証のようであり・・・


リースがバックヤードから出てくると、カウンターを挟んでショウとAIさんがいた。

「こら、人がいないからって何処でサボってたんだ?」
「あっと、ごめんなさい」

丸で夢が夢であったかのように、ショウにソレらしい気配は微塵も感じられない。
AIさんは何事もなかったかのようにぷりっとした唇を啄むように動かしながら
ストローでジュースを少しづつ堪能する姿は小猫がミルクを味う様を彷彿とさせ、
リースが如何足掻いてもキャラ的に乗り越えられない壁だ。

「・・・AIさん」
「何でしょう?」
話しかけてきたリースに、AIさんは何ようかと自然に首を傾げる。

「・・・ブラジャー返すわ」
「・・・はい」
リースは、ブラジャーと詰め物を直接アイテムに入れ、データとしてAIさんに譲渡。
膨らみのあったリースの胸が、ボフっと叩けば無くなってしまった。

「如何すんだ、そのメイド服? AIさんくらい胸はないと似合わないぞ」
「ふんっ、貧乳はステータスなんでしょ。
 なら、貧乳でも似合うように改造してやるわよ。 文句ある?」

ショウに性的な感情があろうとなかろうと、それは貴重な意見には違いない。
AIさんの胸に嫉妬していたリースが貧乳に肯定的でない以上、
ソレが夢であろうと、現実もショウは同じ結論をだすとリースは考える。

「んにゃ、可愛いなら問題ない」


「・・・でも、デバガメは程々に」
そんなAIさんの呟きが、リースには聞こえたような気がした。





case.3-2
セリアは、おっとりとした言動とふくよかな身体のフワフワとした癒し系の気配から
悪く言えばトロい・鈍臭いというイメージがある。
実際の彼女は、動態視力は冴えないものの観察力に優れている。
当初はデータがなく如何とも出来なかったが、良くも悪くも様々な経験が糧となり、
今や、一端の軍師になりえるかもしれない。
もっとも、彼女の雰囲気は演技ではなく素なのだが、
これだって悪意には悪意を、1つ間違えば某数の子陰険メガネに化けるかもしれない。

そんなわけだから、AIさんが少女な見た目に反してオンナであることは一目瞭然処か
軍女神な某御大女史もショウに懐いているのが親愛の情のみではないことを
セリアは知っている。
ショウの周りが何かしら出来る綺麗処のオンナノコばかりだというのも納得できるし、
その御眼鏡に適っているというのがセリアは喜ばしく誇らしい。

綺麗で可愛いオンナノコが好きなのは何処の男も同じでショウも例から外れないものの、
好色の視線で鑑賞する一方で以外と紳士的に自分から手を出すような真似はしない。
オンナノコの方が余程の失態を犯してしまわない限り。
ともあれ、彼はオンナノコに囲まれていることもあってSeiyokuWoMoteamasuのか
客波の隙を見てはAIさんをバックヤードへ連れ込む。

その前のAIさんの期待が隠し切れない表情。

その後のAIさんの気だるげでも満足気な表情。

その間に何があったかなど、推理するまでもなく分りそうなものだ。

変らないのは、某猪侍先輩程度だろう。

現に、機を狙ってコッソリ覗いて見れば交わっている二人の姿が。
巨大な男根が小さいオンナノコの股間からオナカの中に包まれ、
小さいオンナノコの身体は男の身体に包まれ、
男の身体から食み出た小さいオンナノコの腕脚は、男の身体に絡み付く。

そのオンナノコの表情ときたら、
可愛らしい容姿にも関らず愛を知り愛に溺れるオンナだった。

女冥利に其処まで愛されるのが、妬ましく羨ましい。

そうこうしている間に、AIさんは毎度通りに愛で満腹になって果てる。

ノびているAIさんの身形と整え一息つかせているショウの後ろに、
セリアは気配を隠すこともなく近づいていった。

「ショウさ~ん、私でも少しばかり遊んでいただけませんか~」
ロングスカートを摘み上げて素足のフトモモを曝しながら、フラリフラリと踊る様に。

「意外とアッサリ出て来たな。 もう少し見てるかと思ったけど」
「あらあら~~」
セリアの前に立ったショウは、その細い腰を抱き寄せ、
スカートが落ちる前にフトモモの間に脚を割り込ませていた。

フトモモと股間に、男のズボンの布地が触るだけでセリアの背筋が
オシリから首の後ろまで戦慄く。

「・・・セリアってさ、男の相手なんてチョチョいのチョイって言いたいんだろうけど、

 処女だろ」

「どーして、そういう結論になったのかしらぁ?」

「顔が泣き笑いで崩壊しかかってるぞ。 気分は、楽しくて怖いお化け屋敷に入る前?」
「・・・・・・」
セリアの身体が強張り、顔が笑顔のままで止まる

「うっそぴょん♪ でも、耳年増は見つかったな、オイ」
「かまを、かけたのねぇ」
男の手がレッグホールの中に入ってきてまでプルンプルンのお尻をモニュモニュと揉むので
セリアの腰が戦慄きゾクゾクする。

「焦り過ぎだな、オイ。
 余裕を見せるならメモでも渡すなりするんだな」
「勉強になるわぁ」

「ライトノベルとか読みふけってたクチだな、エセ文学女め。手紙は古典の基本だぞ。
 挙句に、全然運動してないダラシノナイ身体して・・・」

「もぉ~、貴方は私の事ドンドン見透かしちゃうのねぇ」

「・・・リアルの追求はダメだったんだっけな」

「別にいいんじゃないかしらぁ。 勝手に推理したのが当たってただけだしー。
 今のこの世界じゃぁ、リアルの生き方がありのままにでるんですものぉ。

 貴方は・・・ムードメーカーで、トラブルには皆をグイグイ引っ張っていくリーダー
 ライトノベルの主人公を体現してるような人、とかぁ」

「この世界じゃそうかもしれないけど、ハズレ」
「えー―? 逆境に超主人公へ変身系?」

何処か寂しげな苦笑は、一瞬にも関らずセリアの脳裏にシッカリと焼きついた。

「回答が間違ってたので、これよりセクロス体操を始めたいと思います」
セリアの身体がクルンと反転させられ上体が壁に張り付かされる一方で
後ろから抱締められる。もとい、男の手がセリアの豊乳を服の上からもみしだく。

優しく丁寧ながら力強く、解すかのように。

「アリスがプリン,AIさんが青い果実なら、
 セリアのオッパイは山盛りホイップクリームだな」
「はぁ・・・くっ・・・ふぅん・・・、じゃあ、アナスタシアさんはぁ?」
「熟しきって餡になってる果実ってとこか。隠してるのに気づくたぁ、意外だ」
「カマかけたのよぉ~」
「おう・・・」

メイド服の構造上オッパイが直接触りにくくなっているが、
ブラジャーさえ取ってしまえば其処は布一枚しかないのだ。
何時の間にか乳房がブラジャーから開放されて
メイド服の布地に乳首のポッチを浮き上がらせていることをセリアは知らない。

「ああん~・・・おっぱいがぁ・・・こんなにぃ・・・気持ちいい~・・・なんてぇ・・・」

「女性が自分のオッパイで自慰なんて、可也の上級技だろうしな。
 次はコッチだ」
乳房からの軋むような快感が止まりセリアがいぶかしむ間も無く
捲り上げられるスカートは腰の抉れにひっかかり、
ピンクでレース縁のパンティに包まれきれずピッチリ張付いたプリンプリンのオシリから
フトモモまで、ふくよかな下半身が剥き出しになる。
そのオシリがプルルンと振えるのは、突然風に触れたせいか・・・

セリアの濡れシミある股布の股間を男の手が無遠慮に掴む。
「ひあああぁ~~、あぁ~~,行き成りぃ、机の角より凄い~~」

ラブハンドルを掴んで身動き出来ないようにして、
アナル,陰唇の膣口,尿道口 の穴関係なく股間の柔肉が揉み捏ねられる。
丸で腰骨の中の肉を掘ってきてくるとすら錯覚させて。

「セクロス体操といったが、アレは嘘だ。
 セクロスマッサージ如きで果てるがいい、処女ビぃぃぃッチ!!!」

「あっ・・・、あ・・・、あ~~~~~~~~」


「ふあっ!!?」
ビクッと跳ね起きたセリアが見回した其処は、『 The Nest 』のフロントだった。
カウンターで腕を枕にして寝ていたのか、
隣でAIさんが首を傾げながらオヤツを食べながら御茶を飲んでいた。

オヤツは、ドライフルーツを材料を適当に混ぜ合わせ焼いたパンケーキで、
見た目は不恰好でも生地の旨味とドライフルーツの酸味とホイップクリームがマッチし
非常に惜しく美味しい一品だ。
その如何にも家庭の間に合わせ的な感じが素朴でタマラナイという意見もあるが。

「セリアも食うか?」
「ひゃっ!!? は、はい~~、いただきますぅ」
AIさんとの情事を覗き乱入してきたセリアを玩んだとは思えない普通なショウが
カウンターの中でマスターをしていた。
セリアの120%の観察力をもってしても、夢か現か判断がつかない。

何せ、ノービスにも関らず身体的スキル外スキルで(意図せず)ジョブを隠し続けた
ツワモノを、未だ未熟と自覚しているセリアの観察力で見通すのは至難の技だろう。

「如何かされましたか? 随分とマスターを熱心に見られて。
 寝ていらっしゃる時も随分と楽しげな感じでしたが」
AIさんも、ショウやアリスには後ろに看板が立っているくらい分り易いのに、
自分に直接関係していなければ無表情オブ無表情で分らない。

「ええ、ショウさんにねぇ、すぅごくキモチいいマッサージしてもらう夢をみたの。
 次はもぉ~~と凄いことして欲しいわぁ」

珍しくほえほえ~な癒し系ではなくネットリと食肉華のような妖艶な表情のセリアに見られ
ショウの身体がビクッと振るえたのは、
ターゲットロックオンされたためか、はたまた心辺りがあるのか。



「人の夢まで神出鬼没とは・・・マスター、たいヘンタイへん自重」








こんな感じになってしまいました。
べ、別に感想が嬉しくってホイホイ書いちゃったわけじゃないんだからねっ!!!



[35576] 13 (エロ少なめ)
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:df8e716b
Date: 2012/12/18 23:01
リスティ、恐らく鍛冶士の中ではトップクラスの腕とレベルの彼女は、
別にショウ達の専属というわけではなく
『白の騎士団』の攻略メンバー等からも注文を受けている。
改修や改良ではなく、気風よく1から良いものを作らせてくれるのは
個人ではショウのところぐらいしかないが。

今回、新たに注文を受けたのは、
動き易い女性用重騎士の鎧一式と攻防一体の大盾 +、
女性用の忍者帷子スーツと着物,大クナイ
神官最終職用のチェインメイルとグレートメイス。
無論、新しくショウ達に加わったスミカ,リース,セリアのための装備であり、
職制限こそ掛っているもののレベル制限はなく、
決戦装備を作るための素材探しに用いるものである。

金,素材に糸目をつけず決戦装備を造ると約束しているのだ。

サハギンの時に得た対生物種のSR刀『ドウジ斬り』や、
クエスト『怪盗参上』で得た一振三連斬のUR級SR刀『モノホシ』,
真空波斬撃を放てるUR級SR刀『フツ』を初めとした希少な装備アイテムを
見せてもらってテンションの高いリスティは更なる創作意欲を豊かな胸に、
渡された素材をフルに使いヒャッハーとテンションが高いままに仕事をこなしていった。


毎度通り、可愛いオンナノコが見られるアットホームな隠れ処『 The Nest 』
バンと扉を開けた人物は、グへグへグへヘへヘへヘとキャラ的に有り得ない笑いを
血走った目の幽鬼のようにやつれた顔で緩慢な嫌悪を誘う動きで入ってきた。

 知ってるか? ヘンタイは感染するんだぜ

「 ミ ツ ケ タ 」
「「「ひぃいいいいいっ!!?」」」

ソレがダーゲットロックオンするのは、スミカ,リース,セリア。
自分が標的でないとわかり壁に張り付いていた客が安堵の溜息を零すのは当然だろう。

ソレはゾンビ以上にゾンビらしい動きで三人を追詰める。
今回ばかりは超主人公のショウやアリス、AIさんも無力でただ
これから起るであろう惨劇?を見守る事しか出来ない。

「サァ~~~サァ~~~」
ガタガタブルブルと三人抱き合って振えるスミカ,リース,セリアに
ソレは手を伸ばして促す。
ピコンピコンとせかすメッセージウィンドが更に恐怖を伝染させそうで恐怖を誘う。

アイテムを受け取りますかと確認にYESし、
ソレは更に先を促してくる。ショウならHurry! Hurry! とせかす処だろう。

流石に其の場でそのままさせるのは酷なので急遽カーテンで覆い隠されたが。
その前でソレがワクテカと待ち構えているのは言わずもかな。

四肢はシッカリと甲で覆いながら、稼動粋の大きな股間は如何ともしがたく
前はハイレグ後ろはハーフバック状に甲に覆われいるが脚の付根まで肌が露出し、
甲を組み合わせて身体をシッカリと護りながらも女性らしいラインは覗える。
左肩は丸いショルダーアーマーで護られ
右肩は稼働を優先させた甲で覆い、右手に持つのは等身の細長い大盾。
大盾の先に付いた三ツ爪は粉砕器のように敵を撃破してくれるだろう。
頭を護る兜は、目元を嘴状の甲がマジックミラーとなって護りながら十分な視界を約束し
口元をフェイスガードが護ってくれる。
股間周り肌の露出や肩が球体間接だったなら女性型武神の如く
重厚でありながら軽快さがあった。

網タイツならぬ耐刃の帷子と耐魔の布に加え手甲足甲で四肢を護り、
身体も網タイツな同様のハイネックノースリーブレオタードで護る上に
耐衝撃の腕袖無しのミニスカ着物を纏う。
腰に差した大きなクナイ二本は両刃の短剣として2刀流で速攻を約束してくれる。
重量を削りながら必要な防御力と攻撃力の追求の成果が其処にあった。

敏捷性を捨てて鎖帷子を縫い込んだ套衣は、
下手な小細工がないからこそ確実な安定性でフルプレート並の防御力を誇る。
釘バットならぬ棘バットな造形のグレートメイスは直撃すれば叩き潰し
掠っても抉ってくれる兇悪な代物で、単純に振り下ろされるだけでも脅威だ。

武装した彼女達を見たソレは、
我人生に一片の悔い無しと言わんばかりの恍惚の表情を浮べると
床に崩れ落ちるように倒れ、突っ伏したまま動かない。
さっきの今だけあって再びゾンビの如く復活しかねない気もするが・・・

「リスティ・・・、無茶しやがって」
「惜しい人を無くしたわ・・・」

「「いや、死んでないし。寝てるだけだから」」
呆けてみたショウとアリスに思わずツッコまざるえないスミカとリースだった。

テンションアゲアゲのまま不眠不休で作り上げたのだろう。
一部を外し色気があることを除けば手直しの必要がない完成度。
ゾンビのようになってまでして見届ければ、倒れるというものだ。

「報酬もあるし、2階の空いてる部屋に放り込んでおいてくれ」
「分りました」
AIさんの魔法に空中に浮かされたリスティは丸で本当の屍のようで
フワフワと運ばれる姿に皆ドン引きである。


ハンバーグステーキのオロシソース添え
贅沢魚介のカルパッチョサラダ
ミネストローネ
銀シャリ 燻り大根

「ふ~~ま~~い~~~~」
数日ぶりの食事 御馳走に、リスティの涙が滝のように流れ止まらない。
それを見ているメイドウェイトレスなリース,セリアの半開きの口から
ヨダレが滝のように流れ止まらない。
コレはリスティへの報酬なのだがら二人にはあたらない。
そんな二人の目の前で瞬く間に完食されてしまった。

「御代わりっ!!!」
まだまだイケルぜもっともっとイクぜと言わんばかりのリスティに、
カウンターの向こうのショウがストップをかけた。

「TAKOYAKI、はじめました」キリッ
「・・・いただこう」キリリッ
何でアンタ等は無駄に渋くキメてるんだというツッコミをスルーし。

穴が並んだ鉄板にタネと具と流し込まれ、
熱で固まってきた処を千枚通しで丸く整えられる。

リスティの前に出されたのは、板にのった黄金の球。
ソレはソレで美味しそうなのだが・・・

「先ずはツユでどうぞ」
「!」
パリパリの表面はツユを吸ってジューシーに、中のトロトロと絡み合う。
確実に火傷するアツアツが冷たいツユで冷やされ、和風の味が一層引立ち香り立つ。
ああ、ニッポン人に生まれてよかった。

「次は、赤タルタルソースでどうぞ」
「!!?」
今だ熱が失われないアツアツに細切れ野菜タップリのトマトソースが絡み
濃厚でもサッパリとした酸味とクリーミーなトロトロのハーモニーがタマラナイ。

「最後は、基本をどうぞ」
木紙の舟にのった黄金を彩る
茶色 ソースは早々に熱で水気を奪われ、白金の線 マヨネーズは泡立つ。
振りかけられた鰹節はユラユラ舞い踊るのを止める気配はない。

「ふぁっつぅ!!?」
それはこの世の天国か地獄か、美味しくて食べたいのに熱くて食べられない。

「この後、この娘らの装備の具合みにいくけど
 リスティも腹ごなしがてらついてこないか?」
「ふぁふぅぁ。ふぃふぅ」分った。行く

「急がなくてもいいぞ。皆、タコヤキ食ってるから」

「「「「「「「ふぁっつ! ふぁっつ!」」」」」」」
何か、増殖してた。



下にアンダーのレオタードを着ているとはいえ身体に隙間なく密着し動きを阻害しない甲は
可也の重量になるにも関らず丸で薄衣をきているかのようにすら錯覚をさせる。
しかし、並大抵のモンスターの攻撃では甲を前にして全く通る気はしない。
ソレ以前に、一見右腕そのものに見えかねない三連爪の大盾は、
左手でも支えれば赤竜の攻撃も反らし防ぎ得る鉄壁となり、
突撃の勢いを右腕に伝え拳を繰り出せば
如何なるモノも撃抜きかねない三連爪の一撃となって赤竜の巨体すらノックバックさせる。
赤竜は、自分よりも小さな相手に自分以上の拳でもって撲殺されるのだった。

彼女が纏っているクノイチ風装束で防具らしい防具は手甲足甲のみである。
対人戦程度ならいざしらず、赤竜のような巨体では余りにも心もとなかった。
しかし、正しく、当たらなければどんな攻撃であろうと如何って事はない。
そもそも、赤竜は『隠身の衣』で隠された彼女の姿を捉えることが出来ない。
クナイが赤竜の目を穿ち視界を封じ、
逆鱗に刺さったクナイから撃込まれる雷遁が赤竜を痺れさせ動きを封じてしまう。
赤竜は忍術の巨大な刃で生きながら解体される運命が待ちうけていた。

「え? 私ですか~~? 流石に私が攻撃する前に弾き飛ばされてしまいますよ~~」
敏捷性を捨てた彼女は、最大でそのまま人のかける程度のが精一杯である。
赤竜の攻撃に攻撃をぶつけて相殺することはできるが今だ有効打はないので
千日手になってしまう。
だが、其処までの大物でなければ問題ない。
モンスターが遠距離攻撃をしてこようと套衣なミスリルチェインアーマーは
身を丸めた彼女に全く攻撃を通す事無く、
じれたモンスターが肉弾戦をしかけようと迂闊に近づけば、
射程に入った瞬間にグレートメイスで殴り潰される。正しく、撲殺される。
小物の捉え切れないくらいの俊敏性を誇るモンスターであろうと、
ミスリルチェインアーマーの防御力は貫けない。
攻撃で動きが止まった処にくる一撃は掠っても次は肉片にされてしまう運命を齎す。


「ふぅーはーはー圧倒的ではないか我軍は、とでも言った方がいいか?」

「あの娘達の能力に合わせて私が全身全霊、魂込めて作ったんだよ。当然だね」
横柄なリスティの物言いも、全く嫌味でないところが自然である。
それだけのものをもって無様な体を曝せば、それこそ恥ずかしいだろう。

「さて、直次にいきたいけど・・・当分留守にするって告知だしとかないとな」
「裏階層ダンジョンかい?
 これで、ショウ達なら直に攻略してしまいそうだね」

「最大レベル120相当計算だからな。
 7階に行くまでに皆を一度カンストさせてからだから、
 2回目の遠征で攻略、3回目で荒しってな感じかな」

「おや、随分と用心深いね。
 この面子でこの装備なら一気に攻略できそうだけど?」

「出来るかもしれない。
 かもしれない、で仲間殺しても仕方あるめぇ?
 それにカンストボーナスもあるから、それも含めて1度自身を見直さないと」

「奢らず、堅実で何より。
 AIさんもつれていくのかい? 一寸見ない間にAIさんがあんたに依存してるような気が」

「まぁ、色々あってAIさんと一緒にいてやりたいんだ。どうせ、戦力にカウント出来るし。
 
 一層、店を常連の料理人に頼んだ方がいいかもな。
 食材たんまり溜め込んで」

隠れ処『 The Nest 』の常連には戦闘職のみならず生産職もいる。
装備作製のエキスパートである鍛冶士や希少な消費アイテムをつくってくれる錬金術士が
他の常連客に依頼がてら食事していくのは十二分に納得出きる話である。
しかし、常連の中には『料理人』もいる。
戦闘職としての『料理人』は、
良くて主戦力として物足りない斥候職なのみ攻撃力と防御力で
後衛の神官や魔法使い並の敏捷性しかない。
HPを回復させたりステータスを一時的にアップさせたりできるが、
食材を料理し食べるという手間があるので戦闘中には使えない。
それでも戦闘職としてやっていけるのは、アイテムのドロップ率が上がったり
ステータス値に依存しない何かしらのスキル外スキルがあるからである。

生産職としての『料理人』は文字通り料理人である。
この世界では、普通ではナマモノは腐敗しない。発酵食品が作れないのだ。
そのため、醤油職人や味噌職人,酢職人,杜氏,チーズ職人,パン職人,納豆職人,
くさや職人すら生まれくらいに食は人が生きる上で決してかかせないものだのだ。
そして、それが出来るのは『発酵』のスキルを持っている『料理人』のみ。
無論、メシ処を開く料理人いるわけだが、
繁盛してやっていけるのは、リアル同様に食材を知り尽くし素で調理できるものだけ。
だからこそ、行程をスキルで一足飛ばしして食材から行成り美味い料理を作る事が出来る。
そして、自ずと切磋琢磨して新たな料理を開発していく。

それが分らないものは、スキルに頼りっきりで一応食える物足りないものしかできない。
安直な気持ちでメシ処を開いた『料理人』は、この世界ですら現実の壁に挫折し、
他の生産職の『料理人』へ食材を下すような戦闘職の『料理人』となっていく。

『 The Nest 』の名が料理人に知られるようになったのは
いまでこそ珍しくないモンスターを材料にした料理の数々だろう。
名刺は配ってあって食べにきた職人『料理人』から料理人へ話が伝わり、
食べに連れてきてもらって味に驚愕する。
例えば、竜肉のステーキ
肉そのものは直にギルドから購入出きるようになったものの、従来と性質が違う肉質は
料理人を専門知識を持つが故に随分と梃子摺らせてくれたものだ。
コカトリス,バシリスク,魔猪,アルラウネ,マンドレイク,ドライアード
一応食べられる事は知られていても既存の調理法のままであったため
いまいちとしか判断されず食材として扱われることはなかった。
スキルの使い勝手のよさに、味見にスキルを使って調理してしまったのだ。
コカトリスは鶏ではない。バシリスクは蛇・蜥蜴ではない。魔猪は豚・猪ではない
モンスターを、新たな食材として捉えた時、新たな(以下省略)

ともかく、『 The Nest 』の料理は珍しくも懐かしくもあり
料理人たちは一目おいているといえるだろう。
決して、自分で作るのが面倒な時に口に合うからという理由ではない。

隠れ処『 The Nest 』の留守を預かりたいという料理人は、早速数人が名乗り出た。

美少女?美女?からモノノフまで誰も誰もが只者ではないのは一目瞭然。
料理人の面接というより、猛者のトーナメント顔合わせといってもいいくらいだ。

「料理人の募集なんだから、料理人らしく、料理を作ってもらおうか。
 食材,調理器具はコチラを使ってくれ。量は一品鍋1つ分。制限時間はなし」

一番手は見た目も活発そうで容姿も整った女性だった。
彼女が作ったのは(スキルで)切り分けた食材を鍋に放り込み
(スキルで)煮込んだ肉じゃが。
見た目は普通の肉じゃがで、美味しそうではあるのだが・・・
ショウは取り分けられた器を手に取り、箸一切れとって口へ。
ムシャムシャと咀嚼し、嚥下。おもむろに器と箸を置きなおす。
彼女の脳内では、既に自分が採用される所か、結婚を申し込まれる処まできてきた。
が、
「帰れ」

「どうしてっ!!?」
「まず、食材に全然火が通ってない。食材を知らなさ過ぎだ。
 次に、食材に味が全然染み込んでない。 
 長い間煮込むんじゃなく、直に食べさせる事を考えた味付けしてないな。
 最後に、素で料理しないからスキルを全然使いこなせてない。
 以上

 あんた、洗剤で米あらったことあるだろ」

「・・・・・・」

周囲が退くくらい据わった目で淡々繰り出されるショウの口撃の前に、
彼女は酸欠の魚のように口をパクパクさせる事しかできなかった。

「納得できないなら、他の人のを見てろ」

二番手は、壮年の男だった。
その料理は、一口サイズの野菜や肉が澄んだスープに浸ったポトフである。
「マスターは、行き成りハードルを上げてくれるな」

適度に煮込まれた食材は軽い歯応えと共に解れ
素材そのものの味とスープの味のハーモニーを奏でる。
ショウは気づけば、皿に口をつけてスープまで啜り終わっていた。
そして静寂の中、空の皿がテーブルに置かれてコトリと音を立てた

「御見事」

「マスターが素材の味に五月蝿いのは分っている。
 今回は一品ということで薄味にしてみたが、正解だったようだ」

「コレだけの腕があるなら、自分の店の1つぐらいあるだろう?」

「生憎と私は戦いを旨とする性分でね、料理も嗜んでいるというだけ。
 もっとも、戦いにおいてもマスターには適わなかったわけだが・・・」

「沈黙のコックっぽいのになぁ・・・」
「生憎と私はなりそこないの紛い物だよ」

この世界で生残る極意とは、強敵なら躊躇なく退くことである。
2人目を絶賛しているショウに、適わないと見たか
ダメだしされて残っていた一人目以外の料理人はいなくなっていた。

勝てない敵に向うのは唯の愚かな蛮勇だが、
勝てる目算があっても傷を恐れ退いては何時まで経っても成長できない。

「決定ってことで。
 俺達が留守の間、店を任せるのが契約内容だけど・・・」
「私も戦いのでね、君達と噛み合って丁度イイだろう。
 私の事は正道(マサミチ)と呼んでくれ」

「じゃあ・・・、一人でまわすのは大変だろうから、
 正道の裁量で一人二人つれ込んでもいいから」

 ピンガシグッグ

「マスターとはイイ酒が飲めそうだ。
 早速だが、彼女を雇ってもいいだろうか?」
「??? 『料理人』とは名ばかりで料理のイロハも知らないみたいだぞ」

「なに、何も知らないからこそ1から仕込みやすいというものだ。
 じゃじゃ馬ならじゃじゃ馬で結構。それを躾るのも醍醐味というもの」
「オトナですな」
活発そうな気配も意気消沈していた一番手のナンチャッテ料理人の彼女は
二人の気配にビクリと身を振わせることしか出来なかった。




『裏階層ダンジョン』
階に該当して希少アイテムがドロップしやすいが、
モンスターのレベルも階×10+20と中々侮れない。
前衛のノービス(偽)のショウ,聖騎士アリス,忍者リース
中衛の重騎士スミカ、後衛の破戒神官セリア,魔法使いAIさん
というゴールデンパーティの前では、階のボス スライムエンペラー,フェンリル狼も
リースやスミカ一人で倒せてしまったのだが。

それも、3階ボスの前で一時停止。
教壇に立ちそうなショウの元、作戦会議ならぬ作戦会議。

「さて、ここでお浚いというこうか。
 スライムキングに対して、スライムエンペラー,シルバーウルフに対してフェンリル狼,
 そして、この向こうにいるのはオークキングと取巻きに対して
 オーガキングと取巻きだ。
 
 オーガってんならYUJIROUでも連れて来いってんだ。 勝てないけどなっ!!

 階層ボスとここのフロアボスとの違いはレベルが+20くらい強いと思っておけばいい。
 それだけ経験値も入るのが嬉しい所だがな
 さ~~て、俺はレベル50相当のボスを前にして何を企んでいるでしょう。
 リースさん、御答え下さい」

「うぇいっ!!? えっと、パーティ戦の練習だろうか?」アタフタアタフタ

「ブー外れです。 リースさん、御答え下さい」

「ショウさんの考えって斜め上いくんだもの。わかんないわよ」ヤレヤレ

「・・・。 セリアさん、正解をどうぞ」

「え~~と、私達の第一目標からして経験値稼ぎじゃないかしらぁ?
 レベル50で取巻きがいるんだからぁ、取巻き倒して無限Popー?」

「 That's right !! 」

「・・・ショウさんって、RPGで最初にレベル上げるだけ上げて楽しむ達でしょ」
「ふぅーはーはー、無双楽しいです!」

オーガキングに人並みの意志があったなら、それは絶望でしかなかっただろう。
オーガナイト,オーガマジシャンが召喚された側から倒される。
それが重騎士,忍者,破戒神官のたった三人にダメージを与えることなく。
オーガキングが動こうとしても唯一男のリーダーが牽制し、必殺技が無効にされる。
そして、部屋の隅では聖騎士と魔法使いが暇つぶしとばかりに歌って遊んでいるし。

経験値稼ぎで何がもっとも障害になるかといえば、
ルーチンワークを繰り返すこととモンスターが尽きてしまうことである。
つまり、モンスターが尽きなければAボタンを押すだけ・・・ではないが
簡単な仕事となってしまうのだ。

スミカ,リース,セリアが可也レベルが上がれば、
三人で行っていた取巻き殲滅が一人で行えるようになってくる。
スミカは盾を盾に轢き撥ね殺し、リースは出てくる側から一撃必殺。
セリアは射程に入った瞬間に撲殺。

ローテーションで続けられる殺戮。
オーガキングが心なし肩で息をして涙目に見えなくもない。
その雄叫びが、モウヤメテ私ノらいふハ0ヨと悲鳴に聞こえなくもない。

苦痛なルーチンワークも、戦い方を変えれば意外と続けられてしまう罠。
スミカはマチェット2刀流の1挙動で叩き割って無双し、リースは様々な忍術の実験に、

セリアは射程に入れて撲殺し続けなければならないが。

オーガキングは最早、涙目でなくレイプ目である。
誰も鬼マッチョ♂をレイプなんぞしたくないし出来ないが、レイプ目である。

スミカ,リース,セリアが無事カンストし、一撃でトドメを刺されたオーガキングは、
それはそれはモンスターとは思えない健やかな表情だったという・・・・・・

モンスターを探して西へ東へ北へ南へ、ルーチンワークを繰り返す。
経験値稼ぎが一番手間なのはスミカ,リース,セリアもよく分っている。
はっきり言って、ボス取巻き無限Pop狩りは恐ろしいまでの効率だった。
一人だったら、ルーチンワークの苦行で早々に心折れてしまっていただろう。
恩恵を受けたとしても、言わざるえない。
「「「これは酷い。」」」

「え~~、私達の時はもっと大変だったよ~? モンスタールームはしごして」
「アリスとはアナスタシアは大剣フルスィングとか魔法の弾幕とかで無双してたけどな。
 俺なんて、一匹一匹ひたすらチクチク首狩りだぜ」

「「「贅沢言って、申し訳ありませんでした」」」


4階フロアボス レベル60相当 ルビードラゴン
攻撃力があり固く、多少動き回る程度のデカブツモンスターなど、
この面子では対した脅威ではなかった。

どんなに鱗が固く皮が強靭であろうと挿入角を狙えば鱗の隙間を切裂けてしまう。
どんなに鱗が固く皮が強靭であろうと目や耳は生身だ。
どんなに鱗が固く皮が強靭であろうと衝撃波は通る。

ルビードラゴンに、ショウやアリスが有効打を与えて気を引く隙に、
リースがルビードラゴン目を潰し、スミカが転げさせ、
後はリースが影縛りしている処を皆でフルボッコ。



斥候職の仕事とは、罠を看破して無効化・利用、敵の情報を持ち返ることである。
そのため、単身で苦境に飛び込むことも珍しくない。

5階フロアボス レベル70相当 イビルクラーケン
素のクラーケンが特殊攻撃をしてきたこともあって、
忍者のリースは単身威力偵察でイビルクラーケンに対していた。

素のクラーケンに対してレベル相当の触手の猛攻を
ヒラリヒラリと回避するレベル100のリースは風遁や火遁で痛打を与えるが、
朽ちた触手は直に生えてきてしまう。
弱点そうな雷遁は、その表面の粘液が流してしまい触手に対してすらダメージにならない。
影縫いなど、触手一本ですら質量的に自身の動きも止めねばならず
他の触手にやられかねないので使えない。

他に新たな情報はないかと油断のなかったリースは
キングクラーケンが触手の先から撃ち出された粘液の砲弾を危うげなく避ける事が出来た。
しかし、直後細い肢体は背後で生じた爆発で吹飛ばされる。

頭から被ったその正体を、彼女は自分の身体の状況が分る前に知った。
リースには当たらなかったものの、近くに当たった粘液の砲弾が弾け粘液をばら撒く。
その粘液が更にリースへ降り注ぐ。

何にしても、最初の着弾に巻込まれた際に掛った粘液でリースは麻痺してしまっていたが。

触手が細い肢体に絡み付き中吊りにする。
布地の少ない上着の着物は奪い捨てられ、その身を包むのは網タイツなレオタードぐらい。
レオタードは網タイツでスケスケのため胸にはサラシ一巻きと下着を着けているが
肌の殆どが見えている扇情的な姿には違いない。

触手がリースの四肢に絡み引張り、空中で大の字ならぬ脚開脚の土の字で吊り下げる。
触手はレオタードこそ破けないものの、股布をずらしてリースの中へ入り込んできた。
リースの口にも無理やり捻り込まれる触手は硬いゴムのような弾力で歯が立たず、
咽喉の奥へと進んで行く。
陰核など周りの肉を巻き込んで膣に潜り込んだ触手は子宮口を突き破る勢いで抉じ開け
胎奥に吸盤が食らい付き、直接子宮を揺さ振ってくる。
アナルに潜り込んだ触手はアナル処か腸性器にダメージが及ぶ事すら厭わず
ドンドン挿入されていき、消化器を逆流しながら制覇していく。
口を犯す触手は咽喉を嚥下し食道の内壁を擦りながら胃も通過して・・・

「ぐべぇっ!!」
触手に犯される分身の感覚のフィードバックに、
脚がガクガクと腰が引けてセリアに支えられていたリースが、
皆に見られている前で悪阻に嘔吐しかける。
傍目では、強烈なボディブローを食らった態だが。

感覚は素の1/数とはいえ、身体の中を這い擦り回られる感触は・・・
「リースちゃん? 無理しなくても・・・」

「この程度、だいじyうぷっ!!?」
中で触手が吐出した粘液が、逆流して分身リースの結合部の口やアナルから噴出す。

「・・・リースよう、もう十分だから」
「まだ・・・分身、持つから」
中止を促すショウに気丈に微笑んで見せるリースも、真逆一部の者に
分身リースが触手に犯されている事が気づかれている事に気づいていない。

アリスなどAIさんを抱締めてソッポを向いているがハァハァしているし、
スミカは知らずとも悶えるリースの艶に赤くなってソッポを向いている。
マトモに心配らしい心配しているのはセリア程度だろう。

分身は映像を投影するだけのモノから、気配を伴うもののダメージに弱いモノ、
SPを多く消費するものの実体を伴い独立して戦えるのみならず
感覚を共有出きるものまで存在する。
ただ、実体分身はスキル外スキルが適応せず、装備がコピーであるため耐久性はない。
だが、実体分身に装備を持たせることは出来るし威力偵察には最適といえるだろう。
強制帰還スクロールが使用出来ないボスに確実な唯一の情報源になりえる。
もっとも、何であれ、今回のリースのように負担を強いることになるのだが・・・

「きゅぶっ!!?」
精子の塊である精莢を積め込まれオナカが破裂してしまった分身に、
リースも突出した腰が蹴り上げられたようにビクンッと撥ねさせると
白目を向いて気絶してしまった。

この世界ではHPやSPが一瞬で回復し得るからこそ、精神の状況はダイレクトに出てしまう。
例えHPが満タンで気付けをしようと、精神が疲弊してしまえば起きれない。
ノびたリースを幸いに、パーティは夜営し翌日から攻略を再開することとなる。

タネの割れた手品はそれでもそれなりに楽しめるものだが、
秘密がばれた秘密兵器は最早脅威足り得ない。

特殊攻撃が基本効かないショウがイビルクラーケンの気を引いている間に、
アリスとセリアが神官系の魔法で特殊攻撃に対する防御魔法を
スミカやリースにかけて順次アリスやリースが戦力追加という作戦通り、
イビルクラーケンもフルボッコでスーパーヒーロータイムが如く倒されるのだった。


6階フロアボス レベル80相当 地獄の番犬四兄弟
御互いに補完することで不死身のオリジナルに則り、その4体バージョンのコレも、
ショウに1匹、アリスに1匹、スミカに1匹、リース(影縫い)しセリアで一匹と
同時各個撃破で瞬殺されてしまうのだった。


7階フロアボス レベル90相当
アンデットドラゴンの、マミー → ゾンビ → スカル → カース 
とシツコイくらいの4変身も、特殊攻撃に対する防御も万全のパーティの前では
攻撃力があり固くスタミナが多いだけのデカブツモンスターでしかなく、
結局フルボッコでスーパーヒーロータイムが如く燼滅・撃滅・大殲滅されるのだった。


8階フロアボス レベル100相当
戦神 オーディン

槍を携え片目の失われた巨人の偉丈夫は二羽の巨鴉と一匹の巨狼を従え、
今までのボスとは違い意志の光をその目に宿し戦人の気配を纏っていた。

「な、なんでこんな大物が・・・」
と思わず零れた台詞が誰も者であろうと皆の心を代弁していることには違いない。

「オーディンさんよぉ、あんたがここにいるってことは、
 あんたを倒してしまったら禍が開放された云々で
 ハードモードになるってことはないよな?」

「若さは無謀の特権とはいうが我を倒すとは随分と大きく出たものだな。
 安心するが良い、若人よ。 我は最後の慈悲。

 我を倒すこと適わねば先へ進む資格なく、
 邪神とその眷属との戦いの敗北は死すら生温い地獄が待ちうけているであろう」

ショウが話しかけ流暢に返すオーディンに、皆がギョギョギョと驚愕する。
そもそも、AIさんのような可愛らしいオンナノコがいる以上、
開発者の思考をコピーしたかもしれないオーディンのように人と変らないモノはいても
何ら不思議ではないのだが。

「この世界じゃ一応レベル100が上限だからな、
 この先は数か、絡め手ってことか。

 他にサービスがないなら、早速始めようか。

 俺はオーディン、アリスとリースは巨鴉、スミカは巨狼、AIさんとセリアはサポート」

「生き急ぎ、この世界を終わらせか若人よ!!」

消え、目の前で現れ揮われたショウの双刃をオーディンは槍で受け止め、
戦いは始った。

戦いにおいて最も弱い者から狙うのは定石だが、
オーディンの眷属はAIさんとセリアを狙う以前に各々の相手を倒さなければならない。
巨鴉は、アリスに叩き落されリースに動きを封じられ、成す術もなく倒される。
巨狼は、スミカと激突し合うも押し負け
撥ね飛ばされた処をマチェットで頭を砕かれ倒された。

オーディンといえば、魔術に長け、狙った的は必ず貫くグングニルの槍で有名だろう。
魔法は兎も角、グングニルの槍をオーディンに使わせないために
ショウは上から下から右から左から前から後ろから縦横無尽に双刃で襲いかかる。
だが、最高神の名を冠するだけあってオーディンも然るもの。
ショウの捉えられない猛攻を避け、時には槍で防ぎ、
急所狙いからは確実に逃れ、ダメージらしいダメージを食らわない。

オーディンの攻撃魔法がショウを空へ弾き飛ばす。
自身に一番最初にダメージを与えてしまったその一撃は、ショウを死に体へと変えていた。
投擲される必中の槍。狙うのは当然、パーティのリーダーであり支柱のショウ。

「こなくそっ!!!」
命中寸前のグングニルの槍を蹴飛ばし地面へ強引に着陸するのも一瞬、
軌道を変えて襲ってくるグングニルの槍のみならず
オーディンの攻撃魔法の矢雨からもショウは逃げ回る。

ショウが一人ならオーディンに接近してグングニルの槍を誤爆させることも困難で
詰んでいたかもしれない。

「ていやっ!!!」
とアリスが揮う神剣レヴァンティンの大刃がグングニルの槍の明後日の方向へ弾き飛ばす。
再びショウへ襲いかかろうと軌道を変えようとしたグングニルの槍もスミカに抑えられ
無力化させられてしまった。

AIさんの攻撃魔法の弾幕が、オーディンの攻撃魔法の矢雨を相殺する。

オーディンが状況を悟った時には、『反転狂化』で目が赤く輝くショウが前にいた。
「『ダブル・クリムゾンラッシュ』」
狂暴な紅で攻撃力2倍の刃2本が嵐となってオーディンに襲いかかる。

斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、
斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、
斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、
斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、
斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、

ものの数秒でショウのSPは尽き、
『反転狂化』は解除され『ダブル・クリムゾンラッシュ』が終了する。

両手の双刃を振り切ったショウと
徒手空拳で今にも必殺の拳を繰り出しそうなオーディンは
対峙したまま動かない。

何処かで、ビシリと砕ける音がした。

「御見事」

「敵に対して、ここまでダメージくらったのはアンタが初めてだよ。
 切り札のリスクとはいえ」

「征け、理の狂戦士よ」
選別の言葉と共に戦神の体躯が光へと散る。
寧ろ、オーバーキルにオーバーキルを重ねたダメージを受けて霧散することなく
言葉を残せるだけ、流石は最高神の名を冠するだけはあるのかもしれない。


バースト
攻撃スキルの前にSPを消費して対象に与えた攻撃スキルの合計の攻撃を更に与える、
SPが尽きるまでスキルを放つフルに並ぶ上位スキルである。
例えば、ラッシュ攻撃値aを防御値bの対象にc回行ったとすると、
対象に与えるダメージは(a-b)×cとなる。
ここでbの値が大きすぎると対象に殆どダメージを与えられないことになってしまうので
ラッシュは防御力が大きい対象には不向きなスキルだといえる。
弱点を確実に狙えるのならば防御値bを考えなくともいいとはいえ、それも難しい。
そのため、スラッシュ(前方複数薙ぎ払い),スティンガー(突き突撃),バッシュ系
のスキルの方が遥かに使い勝手がよく、ラッシュの使い手は珍しいくらいに少ないくらい。

しかし、ラッシュバーストの計算は(a-b)×c+a×c-bとなってしまう。

オーディンが格好よく決めた後早々に帰るんかーいと蘇えってツッコミそうなくらい
清々しく撤収するパーティの前に現れたアンデットドラゴンという厄介な障害も、
オーディンを倒したことによって得たショウの
『反転狂化』の『ダブル・クリムゾン ラッシュ バースト』で
トロけるところかフィニッシュで蒸発する威力である。
アンデットドラゴンが喋れたとしても、まだ変身を3回残していると言わせない。



隠れ処『 The Nest 』の売りは、
交流の場と手頃で美味い食事と可愛いウェイトレスだろう。
信用問題がある重要な物件は貫禄があろうと流石に雇われマスターの正道は扱えないが、
交流の場としての有効性は全然失われていない。
美味い食事に関しても、レシピと食材が豊富にあるので困る事はない。
可愛いウェイトレスに関しては絶望的なまでに絶望的ではあるが、
客が鑑賞しないので屯ることはなく回転が上がった。

料理人志望な彼女も決して器量が悪いわけではない。
ショウのパーティの娘達に決して劣っているわけではないのだが、
トウが立っているところが・・・
にもかかわらず、彼女にウェイトレスをさせるまでに仕込んだ正道は
テイマーの職があったら、きっと簡単にテイマーになれただろう。

「今日は、魚でも捌こう」
「ええー!!?」

「魚1つとってみても、背中,ハラ,尾で味が違うだろう?
 魚によっては部位の味の違いはなくとも内蔵まで食べられるものもある。
 流石に、鰻や鱧まで料理しろとはいわないが、
 普通の魚ぐらいは普通に三枚におろせなければ料理人とはいえないな」

カウンターの中の調理台、俎板の上にデデンと乗るのは鯛だった。
「先ずは、鱗を落そうか。
 尻尾から頭に向けて包丁の背でゴリゴリ鱗を飛ばしてしまえばいい」

「こ、こう?」

「そう、いいぞ。

 次は、内臓を取出そうか。 ・・・ふむ」

やぐされて不良メイドな感が拭えない彼女の後ろに回り込んだ男は、
包丁を持つ手に手を添え、彼女のもう片手にも片手を重ねる。
二人羽織のように彼女はビクリとするが、男は気にしない。

「腹を縦に切って、内臓を掻き出す」
「・・・・・・」
耳元で囁かれながら、手はヌチョヌチョと嫌悪を誘いかねない滑った感触。

彼女は背中に男の熱を感じながら、男にされるがままに鯛を洗う。
調理台と俎板を一応綺麗にして、俎板の上にニ度デデンと乗る鯛。

「次は、頭と身を三枚に分けるわけだが。
 骨を断つ時は思いっきり。骨から身を剥すときは、包丁を骨に滑らせればいい。
 ほら、ゴリゴリとした感触を包丁に感じるだろう?」
「・・・・・・」


ふと、正道は、店の出入り口に目を向けた。
少し開いた扉。そこに並ぶ6つの顔。
下から、AIさん,リース,セリア,アリス,ショウ,スミカ

何処ぞの誰かなら、某音楽隊かーいとツッコミそうだが、
そこは、正道は大人なので慌てない。
「やぁ、御帰り。随分と・・・想定の半分くらいの早さで帰ってきたが、何かあったのか?」

「絶好の経験値稼ぎスポット見つけてな。

 ああ、俺達に気にせず続けてくれ。どーぞどーぞ」

正道の懐で、彼女は丸で借りてきた猫のように縮こまっていた。

「もう、ほとんど終わってしまったよ。
 鯛のカルパッチョサラダのサンドイッチを作るから食べてくれ」

「皮とアラ、如何するんだ?
 使わないなら、皮センベイとアラでスープ作るぞ」

「ふむ・・・、皮センベイもサンドイッチに挟ませてもらおうか」
「ほいほい」

男二人が厨房に並び腕を奮う光景を、カウンターを陣取ったオンナノコ達が並んで魅入る。
おふぅ~~と思わず零れた感嘆の溜息は一体誰の者か。
闘わない戦場に立つ真剣な男もまた、隠れ処『 The Nest 』の売りだった・・・



[35576] 14 エロ無しだけど聖夜に愛を込めて…
Name: 流離のお尚◆2901f8c9 ID:be735a72
Date: 2012/12/24 14:03
装備には制限がある。

無制限のものは初期には多いに助かるが、安いものは直に使い捨てにならざるえない。
大半が使用限界があって壊れ易いという意味で制限があるといってもいいだろう。

職制限、これは寧ろ神官職が刃物を装備できないとか、斥候職が重量装備を使えない、
魔法使い職はほぼ杖のみ等といった処の大方である。

重量制限、これは筋力がなければ大剣,槍や大斧等の重量武器を装備できないというもの。
筋力そのものが体格に依存しないとはいえ、理に則っている部分も多い。

レベル制限、特定のレベル以上でなければ装備できないというもの。
これは装備そのもののスペックが高いが故の制限である。

制限がつけばつくほど、装備の補正あがっていくなり特典が付くのは道理である
では、職制限ノービス・レベル100制限の場合の装備のスペックは一体如何なるか。
そもそも、そんな装備を造れる素材が限定されてしまう。

既存の最終上位職の職制限,レベル100制限のほうが
まだ現実的で造りやすいと言えるだろう。
実際、聖騎士,重騎士,忍者のそのための素材は揃っている処か、
聖騎士以上のスペシャルなアリス専用装備を作るための素材は
クエスト『怪盗参上』で可也揃っている。
スペシャルなだけに今度は鍛冶士がカンストしなければ造れないが。


クエスト『怪盗参上』そのものも、可也特殊なモノだといえる。
これは、斥候職一人で適当に物を取って逃げるのが一番手っ取り早い。

多少目利きの効く者なら、自分や仲間が使えるレアの高い物を盗ってくるだろう。
実際、斥候職が装備できないアイテムが大半であったりする。

目先に惑わされる者は、価値が高そうでも二足三文にもならない
絵画等の美術品を盗ってきてしまうかもしれない。

目利きが効く者なら、みすぼらしいにも関らず丁寧に保管されているものを怪しむだろう。
実際、丁寧に展示されてある宝石が多少レアな素材アイテムだったり、
一方で寝室にある普通の宝石箱に並べられたアクセサリーやクローゼットの衣装が
特殊効果を備えた貴重な装備になったり、可也ツボだったりする。

斥候職二人で片方が囮をしている間にもう一人がユックリ物色するならいざしらず、
まさか警備兵を纏め絡め固め『貴重品』を根御削ぎ持っていくとは
製作者も考えもしなかっただろうが。


『 The Nest 』へ来たアナスタシアが
ショウが余ったレベル100聖騎士用の素材や様々なアイテムを譲り、
この子をうちの子にすると戯けた事をのたまいゲンコで沈静化させられ中略。

「皆の慰撫と威武をかねて年末にイベントとして武闘会を開こうと思う。
 何せ初めての催し、最初で最後かもしれないとはいえ今回は試しのため
 参加者は前衛戦闘職が望ましいということにさせてもらっているが。

 処で君は、現在何人の人間がレベル100に到達しているか知っているか?」キリリ

毎度の指定席を陣取る麗人は、先の痴態に加え
目の前で湯気を立てるタコヤキが熱過ぎるので爪楊枝でつつき回しイマイチしまらない。
頭に乗せている湯気を立てているタコヤキはきっと皆の気のせいだ。

リースやセリアの装備待ちのため、外に出て何やら動き回っているリースとセリアを除き
ショウやアリス,AIさんスミカは今『 The Nest 』でノンビリとしている。
タブルマスター状態のため、ショウはアナスタシアの隣でユックリできていた。

「私に、君、アリス。そして、君のところのスミカ,リース,セリア。
 たったソレだけだよ」

「少ないな」

「私としては、君が三人にどんな魔法を使ったのかと聞きたい処だがね」
今だ熱く手をだせないタコヤキを舟の上で転がして遊ぶアナスタシアの手が叩かれた。

「それは・・・」カクカクシカジカ

「・・・何にしても、武闘会には間に合わないな。

 ワクは八人。私、君、アリス,スミカ,リース。
 残り三つは参加者のバトルロイヤルで決定っといった処だが」

「俺達は参加決定なわけね」
「カンストしているプレイヤーそのものが少ないからこそだよ。

 ふぁっつ! ふぁっつ!」

トロリとした白が麗人の舌に纏わり尽き口腔を犯す。
冷めたかと油断した処でタコヤキの中から流れ出たのは未だアツアツだった。



スミカのレベル100制限女性用重騎士装備の大まかな形は変っていない。
脚の付根からハイレグ,ハーフバックのエッチな肌の露出も稼働域を確保するため勿論。
ただ白銀のミスリルメッキにヒヒイロカネの緋の飾り・縁取りで可也豪華な仕上りだ。
この豪華さが魔法防御のポイントなので如何ともし難い。
兜に至っては状態異常無効のアイテムを組み込み、何処の王族専用武神かと。

スミカがカンスト特典で二刀流スキルを取得したため
三つ爪大盾は少し小さめの三つ爪盾二つとなったが、
三つ爪盾二つで防御体勢を取れば三つ爪大盾以上の規模で撥ね飛ばしが出来、
三つ爪盾の爪に至ってはオーディンの狼の爪や牙を素材に用いているので
攻撃力そのものも格段に上がっている。

ロイヤルフルアーマースミカを前にして、その威圧感に、
それこそ生半可では勝てる気がしない。


忍者であるリースの売りは身軽さの敏捷性であるため、重装にするわけにはいかない。
帷子レオタードの縁が豪華になっている以上に、その上に纏う着物も
見る角度で柄が花鳥・雲月とかわり豪華で捉え難くマグレ当りに耐えうる代物だ。

リースの今の主装備であるクナイは、耐久性がないものの高い攻撃力があって
使い捨てにも使い勝手がいいので変更はない。

ただ、何も考えていないわけではない。忍者が装備出来るイイ武器はある。

攻撃力(スキル攻撃)を倍にする『鬼哭』,クリティカルの『明王』
無属性真空波斬撃が放てる『小鴉丸』,貫通効果の包丁『マサムネ』
9連撃『九字』
そのどれもが、短剣短刀であるが故に決定打には物足りない。1つ1つでは・・・

リースのクナイにしても、セリアの生贄捕獲用の宝石にしても、
今の処リスティの御手軽御手頃な経験値稼ぎだったりするのだが。



攻略ギルド主宰とはいえ、ギルド内外関係なく参戦者が募られ武闘会の予選が行われた。

レベル100の五人が予選もなく本戦から始まる事に不公平という声もあったが、
スキル外スキルでレベル差を覆せるとはいえレベル100の五人が五人とも
瞬動縮地,身体的リミッターカット,マルチタスク,クレイズ等何かしら取得している。
以上は、強者とリスクなく決闘できるチャンスが三人にあるということで
参戦者に文句などあろうはずがなかった。
寧ろ公式最強のアナスタシアか、非公式最強の血染めの英雄が参戦者大半の目的だろう。

予選は、アリーナのグラウンドの中にある四角いマスの内でバトルロイヤル。
マスの隅は前だけ注意すればいいが押出され敗退する危険もあり、
中央は押出される敗退される危険はなくとも集中攻撃を受ける可能性が高い。

その中で勝ち残ったのは、

真中を陣取り周囲を正統『竜殺し』で薙ぎ払ったLv78の重騎士オルランド。
運良く最初から隅で陣取る事が出来た上に生き残れたLv76魔騎士テテス。
獅子奮戦で隅まで行き、最後まで残ったLv83侍ムサシ。

予選を生残った三人の内二人が攻略ギルドの攻略メンバーですらなく
組織に属しているが故の弱さが露呈したかはさておき、
オルランドが攻略ギルドのNo.2の一人であったりしても生残っているのは実力。

トーナメントの対戦相手は厳正なクジによって決められた。

第一試合 聖騎士アリス VS 血染めの英雄
第二試合 重騎士オルランド VS 重騎士スミカ
第三試合 聖騎士アナスタシア VS 魔騎士テテス
第四試合 忍者リース VS 侍ムサシ

第一試合と第二試合の勝者の対決が第五試合。
第三試合と第四試合の勝者の対決が第六試合。
第五試合と第六試合の勝者の対決が決勝。



「この魔境に咲いた一輪の華・・・だが、それは唯の華にあらず!!
 その姿は皆を癒し、その茨は怪物を裂く刃となる!!
 戦女神姉妹が剣の女神 聖騎士『真紅』のアリス」
アリーナに紅の風が吹き抜ける。
それは、躍動感溢れる魅惑の肢体を紅の衣装で覆い、若々しく爽やかな艶気を放つ戦女神。
軽がると揮われる大刃の神剣が空を裂き、
ジャキとレヴァンティンを構えるアリスの姿にアリーナが沸いた。

その歓声もカツーンカツーンと不気味に響く足音に鎮まり返る。
アリスの反対側の出入り口から闇から滲むように現れる血で染めたような赤黒い衣装。
顔には嘲笑の仮面。
「この魔境に咲いた一輪の華を摘み取って行ってしまった大悪党!!
 戦女神姉妹が軍の女神を嬲りに弄った鬼畜漢にして最初の超越者!!
 よもや、コイツこそ本当に倒すべき裏ボスか 魔王『血染めの英雄』」
「MC、ちょっと体育館の裏にこいや」

ブーイングの嵐はアウェイの香り。
それも、『血染めの英雄』が揮う双刃が地を裂き、吹き払った。

「ダンナ様、手加減無しの全力全壊勝負だよ」
「俺が勝ったら、アリスが当分マッタリと抱き枕な」
「うひぃっ!!?」
なおの事負けられないといきり立つアリスに対し、
血染めの英雄は緊張の素振もなく全く力みがない。

開始の合図と共に二人の姿が掻き消え、巨大な炸裂音と共に
二人は最初の立ち位置の真中に現れた。
血染めの英雄が振り下ろした双刃をアリスが大刃で受け止めるという形で。

「『ダブル・クリムゾン ラッシュ バースト』」
「『クリムゾンバッシュ』」
紅の燐光を散らしつつ雨霰と降注ぐ刃の雨を、アリスは神剣の大刃で薙ぎ払おうとする。
全てを薙ぎ払う神剣の大斬撃を、血染めの英雄は幾重も繰り出す刃で押し返そうとする。

束の間の競り合いは終わり決着はアッサリとついた。
SPが尽きて血染めの英雄の必殺技が終わり、
アリスに弾き飛ばされる前に半分近くまで減っていたHPが瀕死のレッドゾーンまで達する。

一方、アリスにはダメージらしいダメージが見られない。
あるいは、数ドット程度は削られているかもしれないが、コレだけではアリスの圧勝。

「あはっ、やっぱり勝てなかったよ・・・」
微笑むアリスに、何時の間にか周囲に散っていた紅の燐光が一斉にアリスに集り

その身体がズドムと追撃の衝撃に撥ねた。

何は起こったかなど観客の殆どが理解出来るわけばない。
アリスが勝ちかけていたと思ったら何時の間にか負けていた。八百長なんて(ry

レヴァンティンを押し返す合間に掠らせた数発分のバーストが
綺麗なまでにピッタリと削り取ってしまっていたから、
地面に倒れたアリスに傷らしい傷はないというのにHPは残っていない。

立ち上がった血染めの英雄のHPは既にイエローゾーンまで回復し、
見る間に回復していっている。

その勝者宣言は、沈黙でもって受け止められた。



「幾たびの戦場を越えて不敗
 その身は軍女神の剣であり盾であるっ!! 騎士の中の騎士っ!!
 白の騎士団のエースオブエース Lv78重騎士オルランド」
フルプレートメイルに身を包み携えるのは剣と盾。
聖騎士以上に騎士らしい気配を纏うその姿に、歓声があがる。
アニキぃの声は流石に頂けないが。

両手は巨大な腕のような盾を備えた機械仕掛けの女性型武神のような井出達に、
観客は一瞬鎮まり返るもそれ以上の歓声に涌いた。
カッコイイ男もいいが、カッコイイ女もソレ以上に好物なのは誰も変らない。
「彼女の前にモンスターの群れ、彼女の後ろに道がある!! 
 彼女が道を作る!! 立ち塞がるものは全て轢き飛ばす高速戦車!!
 血染めの英雄のパーティが破壊鎚 重騎士スミカ」
「・・・MC、後で撥ねる」

「私に勝てる要素は極めて少ない。だからと言って、負けてやるつもりはない。
 勝たせてもらうぞ」
「戦う以上、勝ちたいのは誰でも同じです。私は、勝つべくして、勝つ」

開始の合図と共に、その図体故に丸で砲弾のように
重騎士とは思えないスピードで撃ち出た二人は、轟音を立てて衝突する。
スミカの盾の爪をオルランドは盾で受け止め、
オルランドの剣をスミカは盾の爪で折り砕く。

ダメージらしいダメージもなく弾き飛ばされる両者。

オルランドが既に手にしているのは、正統『竜殺し』。
スミカは巨腕を振り被ってニ度突撃し、オルランドは正統『竜殺し』を振り被って構える。

ぶつかり合う、突撃から更に撃ち出された巨腕の爪とフルスィングの巨剣。

衝突の轟音に、粉砕音も重なる。

バラバラと地面に降注ぐのは、砕かれた巨刃だった。

バガンと鎧甲冑が打上げられ空をユックリと舞い・・・ズシャーと車田落ちる。

その身を一応は護られているとはいえダンプに撥ねられているに等しい衝撃を受けても
自力で立ち上るオルランドは、兜を脱ぎ捨てて強い意志を宿す瞳の精悍な男前を曝した。

レベル差は、取得出来て使う装備のスペックに撥ね返り、相乗となって全体の差に現れる。
オルランドに最早肉体の他に武器はなく、スミカの武器は予備が必要がないくらいに強力。

「この命尽きるまで、私に敗北はない」

「・・・しからば、御免」

敗者に対しても賞賛で沸き立つ歓声の中で、
その勝者宣言は新たな盾の戦女神の誕生を告げたのだった。



「・・・彼女の号令に兵は立つ。万の兵が彼女の剣となるっ!!!
 彼女を表すのにコレ以上の言葉は要らないっ!!
 勝利を齎す麗しき軍女神 『万軍の女帝』聖騎士アナスタシア」
艶やかな褐色の肌に栄える白銀の装束に聖剣と神盾を携えて
丸で神話の戦女神がそのまま降臨したかのような姿に、アリーナが歓声で沸き立つ。
彼女と共に戦いたいと。 彼女の一剣となりたいと。

現れたその姿に、歓声は次第に静まっていく。
それなりの性能ではあるだろうが平凡々な装備もあって
まるで其処らのプレイヤーを適当に見繕って引張ってきたかのようですらある。
何処ゾの誰かのように強者のオーラもなく、平凡々なMOBっぷりである。

その時、観客の心はきっと1つになった。

 ・・・コイツ、誰?

「振り返ればヤツがいたっ!!
 突然現れたダークホースは、予想を覆し英雄となるか!!
 知られざるツワモノ Lv76魔騎士テテス」

「・・・違うねん。 友達に無理やり参加させられて、
 仕方ないからサッサと負けるつもりやったのに、
 何時の間にか生残ってもーただけやねん」

「かもしれないな。しかし、そのレベルは伊達や酔狂ではないのだろう?」

開始の合図と共にアナスタシアの回りに現れる攻撃魔法の軍勢。
一発食らった程度では致命傷にはならないかもしれないが、
当れば敗北に繋がるのは想像に易い。

それが、雨霰の弾幕となってテテスへと降注ぐ
「うひぃ、おたすけ~~」

着弾にポンポン吹飛ばされるコメディじみた滑稽な姿は、観客の失笑を誘う。
だが、その情けない姿がアナスタシアを一層警戒させる。

テテスを吹飛ばしているのは、初級とはいえ攻撃魔法なのだ。
本来なら吹飛ばされるだけですむはずがなく、HPなど見る間に尽きてしまう。
にも関らず、テテスは未だ健在。 HPの減りは、ない。

「・・・なるほど、攻撃そのものに対して弱体の魔法をかけて実質無力化するか。
 実に見事。しかし、そんな姿で私を謀れるとは思わないことだ」

アナスタシアは攻撃魔法の弾幕でテテスをリフティングのように空に留め、
振り翳した聖剣エクスカリバーは必殺に光り始める

「みぎゃ~~~」
聖剣エクスカリバーから放たれた破壊の極光は、テテスを抵抗許さず飲み込んだ。
丸で羽虫が火に飛び込んだかのような、ジュッと音を立てて。

光が消え去り、其処に残ったのは、プスプスと煙を上げるケシズミが1つ。
それでも警戒を解かないアナスタシアに審判は勝者宣言を上げられない。
観客は、まさかと静まっていく。

ピクリと動かないケシズミに、流石にアナスタシアも気付いた。
世の中、能力を伴わず高望みする輩はいるが、
優れた能力と運を持ち合わせているにもかかわらず控えめの性格の者のいるのだ。

恐る恐る近づき、ツンツンと突ついても蘇えることのないケシズミに、
アナスタシアのソレは確信へと変る。

「やり過ぎた?」
歓声で沸き立つ中の勝者宣言に対し、
アナスタシアの微笑が心中を罪悪感が占める苦笑であることを知る者は少ない。



「それは朧か霞か、閃変満華(センヘンマンゲ)のクノイチ!!
 最強の一角、刃と忍術を備えた偵察者!!
 血染めのパーティが魔眼 忍者リース

 ・・・あれ? リースさ~ん? リースさ~ん?」
いつまでたっても出入り口から出てこないのでいぶかしむMCに、
アリーナの中で突然に空を振り払うように現れるのは正しく戦忍。
一部残念とはいえソレで華やかさが欠けるわけではなく
寧ろそれがいいと沸き立つアリーナ。

それも、冷や水を浴びせるかのような気配に鎮まり返った。
着物のような軽装に、両手各々に手にしているのは刀
護りの上から貫けるマサムネと己が血で切味を増すムラマサ。
血染めの英雄の愛用している刀の中の二本と同じマサムネとムラマサである。
「人(亜人)に会えば人を斬り、獣(モンスター)に会えば獣を斬る。
 鬼も、仏(幽鬼)も斬り伏せて、最強を斬るためにやってきた!!
 最狂孤高の剣客 Lv83侍ムサシ」

「血染めの英雄を斬って、最強の侍の称号をこの手に・・・」
 手始めに貴様を斬る」

「寝言は寝ていってなさい。アンタ如きが最強になれるわけないでしょ。
 そもそも、血染めの英雄は侍ですらないわよ。
 カンスト特典で二刀流を手にする前から素で二刀流だったらしいけど」

「ぬぁぬっ!!?」

開始の合図と共に、リースの姿が消える。
それは身体リミッターカットの突撃や挙動でもって欺く瞬動縮地ではない。

ムサシは不意に、気付いたナニかに刃を振う。
傍目ではトチ狂ったかのように見えなくもないが、
その向こうに現れたリースの姿に何だったのかは明白だ。
透明になったリースの接近に気付いた、と。

「あらあら、最強の侍になりたいって言うのは伊達や酔狂じゃないのね」
「斬る」
ムサシの双刃をリースは両手のクナイで受け止め競り合い、し切り直しと跳び離れる。
リースの手にあるクナイは瞬後砕け、新たなクナイがその手にあった。

「でも、現実は無情なのよ」
リースの姿が2と増え4となり8・・・16
透明になって接近して来たリースの気配を感じ取ってみせたムサシは
そのどれもに気配を感じ取った。
「何、だと?」

ムサシが斬ったリースが擦り抜け、虚と思いきやムサシは背後から斬りつけられた。
本物は、短刀を両手にしてその場から動かず攻撃に参加していないのは一目瞭然。
しかし、ムサシが本物へ辿り付くには、15体の分身リースを片付けなければならない。

「『臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前』、からの『ラッシュ』」
『九字』で9倍の数になった『鬼哭』で2倍の短刀ならぬ攻撃力の斬撃の雨前に、
分身で身動きを封じられた侍の軽装では防ぐ術はなく・・・

歓声の中の勝者宣言は幻惑の戦女神の誕生を告げた。



白の騎士団の攻略メンバーですらない者がドレほどのモノぞという予想に反し、
スキル外スキルが公開された今となってはレベルは絶対の指標という予想通り、
ベスト4の皆が皆レベル100という実状。
未だ白の騎士団の攻略メンバーにレベル100がいないという実体。
そもそも、ベスト8に白の騎士団の攻略メンバーが三人しかいないという・・・

試合の時間の短さもまた予想に反していたといえる。
どれもが決着がつくまで全く時間がかかっていない。
一番時間がかかったのが第三試合だが、それもアナスタシアの過大評価によるところだ。


この日の内に最強が決するのではないか言われる二日目

「自分のヨメすらも容赦なく叩き潰す外道悪鬼!!
 この大魔王を倒す勇者はいないのか!!
 そのジョブはノービス・・・ノービス『真・絢爛舞踏』血染めの英雄!!」
MCすら信じられないそのジョブにブーイングが消えるのも束の間、
以上の驚愕でアリーナが突沸する。
現れたその不気味な姿に、観客は最早ブーイングすら忘れ唖然と見守るしかない。

 いや、もうジョブなんて大魔王でいいじゃん

対して,こちらは機械仕掛けの機械仕掛けの女性型武神のようで格好よく華がある
何処までも分り易い姿に歓声があがる。
「軍の女神アナスタシア、剣の女神アリスの戦女神姉妹に次いで現れた
 その鉄壁で護るところか轢き撥ね圧し潰す盾の女神!!
 重騎士 スミカ!!」

「手加減無用。本気で行かせていただきます」
「レベルはタイ。特典は共に二刀流。
 ジョブで使えるスキルが制限されてる分、俺の方が不利なんだけどな」
「私は経験において全く貴方の足元にも及ばないでしょう」

ノービスは、HP,SP,筋力,敏捷,精神力がジョブ補正がない分、
成長率だけに関しては多くバランスがいい。
その代わりアクティブのスキルロットの数は少なく、必殺技のためだけに圧迫されている。
重騎士は補正により敏捷,精神力を犠牲にHP,筋力が成長しやすい。
レベル,タイミングが同じならノービスの攻撃が先にあたるが、
重騎士はソレに耐えうるHPと防御力が備わっている。
スキル外スキルで瞬発力が出せるので敏捷も数値が絶対とは言い難い。
重騎士スミカは、血染めの英雄の天敵なのだ。

開始の合図と共に消えるその姿に、スミカは明後日の方向へ腕を振う。
瞬後、ガキンと盾に吹飛ばされる血染めの英雄。
スキル外スキルでも筋力,重量で劣っている以上はソコで如何ともし難く、
血染めの英雄の着地を狙い、重装の戦女神は突撃をかける・・・
が、ソコに標的はなく、空振ったスミカが見たのは
神剣クサナギを左手に空を駆ける血染めの英雄。

「何、神剣クサナギの一寸した応用だ。
 攻撃を防げるほど風を集められるなら、足場とするのは造作もない」

「何て、出鱈目。やはり貴方は一筋縄ではいかない」

血染めの英雄が重騎士スミカを倒すには、隙を狙うか、
アリスを倒したようにバーストを使うしかないが、
そんなことは重騎士スミカも百も承知で隙もなく近づけば即弾く構えだ。

空に立ち見下ろす血染めの英雄と地面に立ち見上げる重騎士スミカという構図。

「処で、規定にゃ回復アイテムを除いて使っちゃダメってのはないんだな~~」
「っ!!?」
血染めの英雄が重騎士スミカに当てるまでもなく地面にぶつけた玉から生じる煙。
煙幕で重騎士スミカの視界が遮られるが、風を操れる血染めの英雄はその限りではない。
しかし、迂闊に接近すれば煙幕の動きで分ってしまうのは御互い様。

重騎士スミカに油断はなかった。しかし、防いだために直撃してしまった。
動きを縛るスパイダーネットに。

それは一瞬でも致命的なまでの隙。

無防備な態を曝す重騎士スミカの前に煙を吹飛ばし現れた血染めの英雄は、
既に必殺の構え。
「『ダブル・クリムゾン ラッシュ バースト』」

スミカが重騎士でいくら良い装備を纏っているとはいえ、
ラッシュの刃の嵐を耐えることはできても、バーストには耐える術はなかった。

規定で許されているとはいえ小ざかしいまでに悪辣な手腕の前に
勝者宣言は血染めの英雄ならぬ大魔王の威厳をしめすのだった。



「矢軍と共に自ら先陣を斬る。
 聖剣と神盾を手に麗しき軍女神は最強なるか!!
 聖騎士『万軍の女帝』アナスタシア!!」

共に華があるもの同士の対決。
アナスタシアにも揺るぎ無い人気はあるが、だからと言って
その対戦者にブーイングを向ける理由は微塵もなく、終わりない歓声で迎えられる。

「蝶のように舞い、蛍の如く惑わし、蜂軍のように苛烈に攻める!!
 どんな攻撃であろうと幻惑の戦女神には届かないのか!!
 忍者 リース!!」

「私は彼にリベンジしたいのでね、決勝は譲ってもらおうか」
「生憎と、貴女は私のリーダーじゃないのよ。
 欲しいなら、勝ち取っていってみなさいな。勝てるなら、ね」
開始の合図が告げられるまでもなく既に勝負は始っていた。
余裕でもって威圧するアナスタシアに、リースも劣らず兆発する。

開始の合図と共に、アナスタシアの回りに攻撃魔法の矢軍が生まれ、
リースの姿が2から4、8、16と増え、四方八方へ散開した。

アナスタシアに本物のリースを見分ける術は攻撃を当てるしかない。
しかし、ソレで矢軍を費やされてしまっては接近格闘戦に持ち込まれてしまう。
自分より素早い相手に力押しで勝てると言えるほどアナスタシアも傲慢ではない。

だから、アナスタシアは矢軍でもって結界を作る。
初級の攻撃魔法を自分の周囲に巡らせ、接近を許さない。
そして、その場を動くことなくエクスカリバーによる砲撃でリースを撃つ。

リースを撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。
実体を伴わない分身は当っても消えないが、実体を伴う分身は当れば消える。
なにより、分身は分身である以上スキル外スキルは使えず格好の的だ。

そしてリースは全て消えた。
アリーナの何処にもリースの姿は影も形もない。

アナスタシアの判断は一瞬、矢軍が力を失う前に四方八方へ目暗撃ち。
当れば儲けモノだが、自棄ではない。

舞い上がる土煙。

姿は見えど実体がないわけではなく、
直に収まりつつある透ける靄の中に明かに不自然に透明な塊が1つ。
ソコへ撃ち込まれるエクスカリバーの砲撃が、慌て避けるリースの姿を露にする。

新たな矢軍が雨霰の弾幕となって降注ぎ、リースを追詰める。
『九字』の9連撃も高い能力故に九字を唱えなければ使えず、
そもそもアナスタシアがリースにコンボを使わせる事自体を許すわけがなく・・・

「場の利で、私の勝ちだ」
「っっっアー――――ッ!!?」
分っていても軽装故に矢軍で追い込まれた其処に打ち込まれる軍女神の砲撃が
幻惑の戦女神を打ち倒す。

勝者敗者関係なく見事な戦いを見せてくれた戦女神達への賞賛で沸き立つ歓声の中で、
その勝者宣言は軍女神の不動を証明するのだった


カツーンカツーンと不気味に響く足音にヤツがくると観客は鎮まり返る。
出入り口からジョブ大魔王と言った方がいいくらいのオーラを感じさせて現れたのは
言わずもかな、血染めの英雄。

やってきた血染めの英雄は手の小瓶をアナスタシアに投げ、
アナスタシアはその小瓶の液体を躊躇なく呷る。
小瓶の液体 エリクサーの効果でアナスタシアは瞬く間に全快した。

「いつかのリベンジ、させてもらおうか」
「戦い終わったばかりだってのにセッカチだな」

「君と戦いたくて戦いたくて、身体が疼くのだ。
 私の事ながら私らしくないとは思うが、戦う者として強さへの渇望は否定出来ない」

「バトルジャンキーめ」

因みに、ノビているリースはスタッフ(セリア)が珍しく迅速に回収しました。

今まで軍の戦女神が見せた事がない妖艶な微笑の態に
観客に思わず咽喉を鳴らさせたり前かがみにさせつつ
決勝の開始の合図は下された。

アナスタシアの回りに立つ初級攻撃魔法の矢軍が令と共に雨霰の弾幕となって
血染めの英雄へと迫る。

が、其処に彼の姿はなく、彼の姿のある場所へ弾幕が降注ぎ
重弾爆撃がアリーナを舐め尽くしていく。
この世界はファンタジー系MMOだというのに、戦略大戦の様相が其処にあった。

アナスタシアの弾幕がいくらコストパフォーマンスに優れているとはいえ、
SPを急速に消費していくのは否めず、接近を許さなくともジリ貧は愚策。

瞬動縮地は言わば、身体的リミッターカットというよりも
フェイントの1つの究極で挙動を悟らせず、予測射撃が出来ない。
当ったように見えたとしても、既に其処におらず残像だったりするのだ。
血染めの英雄は称号の特性からマグレ当り程度では直に回復し切ってしまうので
一気に削りきってしまうしか倒せる術はないのだ。
そして、マグレ当り程度では其の場に留めることは出来ない。

だから、アナスタシアは弾幕を止めた。

「君は本当につれないな。
 私がこんなにもアプローチしているというのに、全然応えてくなれない」

「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」ガタガタ
初級攻撃魔法の弾幕というアプローチを直接もらいにいくために
今すぐアリーナに飛び込んできそうなバ観客ドモはさておき、

アナスタシアの目の前に現れた千染めの英雄の一閃に、
盾で防いだアナスタシアは勢いそのままに吹飛ばされるも直に90°横滑りで
アナスタシアの背後から一撃を加えようと空振った血染めの英雄は直に追撃するも、
風に棚引く柳か氷上を滑るかのように逃げられてしまう。

「ヤンデレは、No thank you だ」
「っ!!?」
アナスタシアの逃走も、神剣クサナギの一寸した応用で終わる。
その場に四方から圧迫されて判断は一瞬、アナスタシアは全方位へ弾幕を放つ。

「俺は、さ、根本的に博打が嫌いでな、勝てる勝負しかしたくないんだよ」
弾幕を越えて背後から囁く声に、アナスタシアは動く事が出来ない。
「・・・意外だ。君が形振り構わないなんて」

「こうでもしないと、いつまで経っても終わりそうにない」
アナスタシアの装束の上から分るほど豊かな胸の間から生えていた刃が、
呆気無い決着を語る。
「本当につれないな、君は」

「空気を読むなら負けた方がいいかもしれないけど、
 負けて会う度にアナスタシアにドヤ顔されるのもしゃくだ」
弾幕に飛び込んだために減っていた血染めの英雄のHPが回復していく一方で、
アナスタシアのHPはクリティカルで恐ろしい勢いに減っていく。
「大概に勝気だな」

勝者宣言は軍の戦女神を打倒した大魔王の君臨によって
人々を絶望のソコに落したり、落さなかったり・・・


今回の武闘会の閉幕を告げる授与式、
優勝者へ祝福を与える役をするのは、本来主催者であるアナスタシアなのだが
アナスタシア自身が武闘会に参戦している上に準優勝であるため、
優勝台の前へ来たのは可憐な妖精の如く蒼いドレスを纏ったAIさんだった。

そして、優勝台の頂点に立っているのは大魔王の如き血染めの英雄・・・
ではなく、戦女神が如き聖騎士のアリスだった。

「すみません。ウチの人が面倒くさいって駄々捏ねるんです。本当に、ごめんなさい」
とヘコヘコ頭を下げる良妻っぷりを見せつけられては誰も文句は言えないし、
優勝台に麗しい戦女神が揃っているので観客は大満足である。
むしろ、皆のアイドルであるアリスを謝らせる所業
其処に痺れる憧r・・・大魔王許すまじと妬みと僻みの嫉妬の義憤に燃えさせる。

誰の顔ともわからない戦女神を象ったデザインの様々なサイズ・クオリティの盾を
AIさんから贈呈されていくスミカとリース,アナスタシア,そしてアリス。
優勝台に立っていたのが血染めの英雄自身だったならキスの1つも贈呈され、
恥ずかしがる妖精の姿に観客を一層モえさせていたのだろうが・・・




 最早、ガマンの限界だ!!

 嫉妬の心は父心、押せば命の泉わく!! 

 誰かが嫉妬に狂う時、言わずとしれた嫉妬仮面が現れる!!!

 見よ! 正しい憎悪をこの胸に、嫉妬魂は暑苦しいまでに燃えている!!!

 これは、天誅ではないっ!! 人誅(ヤツアタリ)であるっ!!!

血染めの英雄が見渡すアリーナは、
皆一様に目が炎で燃えているデザインのマスクを被っていた。
アリーナの中央に立つ血染めの英雄を包囲している者達だけではなく、
観客席にいる者達も、その数を数えるのすら多すぎてバカらしい。

マスクは同じとはいえ、装備は千差万別。
某ギルドの制服な騎士服だったり鎧だったり、某隠れ処の常連の見慣れた装備だったり、
ショブも様々に、戦士職は当然、魔法使い職もいれば、神官職,斥候職のみならず
鍛冶士も錬金術士も料理人もいる。
男も女も関係ない。

「はぁ~~~、まさか本当に俺が嫉妬の標的にされるなんてなぁ」

「当然だろう!!

 軍の戦女神からは姉弟のように親愛の情を寄せられ、
 剣の戦女神をヨメにし、蒼の妖精を眷属に、
 盾の戦女神や幻惑の戦女神を綺麗処を侍らせる!!

 しかも、鍛冶の女神からも優遇されている!!

 貴様がドレだけ強かろうが、大魔王であろうが関係ない。
 これは、ジハードであり、ハルマゲドンなn」

代表で前に出ていた嫉妬仮面が吹飛ばされ砲弾となって他の嫉妬仮面を吹き飛ばしていく。
話している途中に攻撃するなんて流石、大魔王。

それだけの数もいれば軍師もいるのか、
すぐさま戦う能力の高い戦闘職を前にして血染めの英雄を包囲、魔法使い職を後ろに、
戦う能力の低い者たちは更に後ろで回復アイテムも使ってサポートにまわる。
丸で最終決戦のような超大物に対する布陣だ。

だが、包囲の中にある血染めの英雄の姿が消える。

数によって作られた空を占める弾幕の中を、
血染めの英雄は神剣クサナギで身を護りたい処をスピードを落さないために
ダメージ覚悟で強引に突破し、後衛戦闘を蹴散らしにかかる。

因みに弾幕は当然に血染めの英雄を包囲している最前線前衛を巻き込むが、
其処は護られた神官職等の回復役が周囲を癒しカバーしていた。

兎に角、数が多い。

血染めの英雄が10を蹴散らしても一撃は受ける。
一撃が癒え切る前に次の一撃は受けてしまう。

一方で、倒された嫉妬仮面もHPが0になっていなければ蘇えってくる。

HPが0になってしまえば流石にアウトで、地面に転げたまま。
聖神官ぐらいいたとしても、その当りは嫉妬仮面といえど律儀らしかった。

何にしても数は力であり、蟻であろうと軍隊蟻は猛獣を襲い喰らってしまえる。
ましてや嫉妬仮面軍は1つの意志の元でその命を弾に襲ってくるのだ。
しかも無駄に命を費やすのではなく知恵を駆使する。
正しく、怪物を打倒するのは人を体現しているといえるだろう。

ガリガリと確実に削られて行く血染めの英雄のHP。

不意に、最後方の嫉妬仮面達が吹っ飛ばされ始めた。
それをしたのは、嫉妬仮面の女性達。
他の嫉妬仮面達が何故にと言う前に、その武器に気付いた。

巨大な神剣だった。
妖精の杖だった。
聖剣・神盾だった。
爪の双盾だった。
双の護身刀だった。 
鬼の金棒だった。
巨大な金鎚だった。

なら、マスクを被っていても正体は分る。
マスクを剥ぎ取り装備をし直した彼女達は、やはり戦女神だった。

「・・・如何して、私のダンナ様を皆で寄って集って虐めるような事するかな。
 私のファンとか言って私も苦しめるようなことして、オカシイよね?

 私の言ってる事、間違ってる? ねえ? ねえねえ?

 ・・・少し、頭冷やそうか」

アリスがフルスィングする神剣の大刃が嫉妬仮面達をホームランしていく。

「・・・マスターを傷つけるモノは私の敵。
 いえ、敵ですらない有象無象の害虫でしたか。

 これより、害虫の駆除を開始します」

AIさんが放つ雨霰の豪雨な弾幕が嫉妬仮面達を叩き潰していく。

「小便はすませたか? 神様に御祈りはすませたか?
 部屋の隅でガタガタ振えて命ごいする準備はOKか?

 まぁ、命ごいをしてもケジメはつけてもらうが、な」

アナスタシアの弾幕に追い込まれた嫉妬仮面達が砲撃の光に飲み込まれていく。

「絶望しろ。そこが貴様達の終着点だ」
スミカ自身が砲弾か高速戦車となって嫉妬仮面達を轢き飛ばしていく。

「どのつまり、リーダーが変な連中に教われてる。
 だから、パーティの私達が変な連中を叩き潰す。

 ただ、それだけの話なのよ」

リースが揮うムゲンの如き刃が嫉妬仮面達を斬り伏せていく。

「う~~ふ~~ふ~~ふ~~ふ~~」
セリアが笑顔で怒っているのは、自分だけはぶられたせいではない。
それで、嫉妬仮面達を撲殺していっているわけではない。多分。

「文句あるなら、こんな事する前に
 修理とか改修よりも私にイイモノ作らせてみろ。
 ほら、こんな風に叩いて伸ばして武具を鍛えてやるからさ」
リスティが振り回す戦鎚が嫉妬仮面をノシイカ状態にしていく。

戦女神達の登場、その制裁にうろたえる中で嫉妬仮面の誰かがいった。
「血染めの英雄を倒せ。 そうすれば、俺達の、勝ちだっ!!!」

「俺一人なら、倒されてやってもいいかなって思ったけどさ・・・
 一人でも味方がいるなら、倒されてやるわけにもいかないよな。

 ましてや、一人じゃなく皆、ベッピンなら尚更になっ!!!」
血染めの英雄の、翼の如く振るわれる双刃が、投槍のように放たれる刃が、
一瞬で嫉妬仮面を何人も倒していく。

聖なる夜に降る雪のように、地面に嫉妬仮面が積もっていく。

「ば、ばかな・・・数千の人間が集まって、たった一人の人間すら倒せないなんて・・・

 だが、覚えているがいい!!
 例え我々がココで全滅しようと、モテ男がいる限り人の心に嫉妬は宿る!!
 第二第三の我々が現れる!!

 我々は、何度撃ち滅ぼされようと、不死鳥の如く何度でも蘇えるのだ!!!」

「はい、ご苦労さん」
ザクッ
 ア゛ー―――――――!!!??


ああ、救われぬミナシゴ達に愛の手を・・・

「「「「貴様等などにやる愛は、欠片もない」」」」
 ぎゃぼっ!!?

「「「「その代わり、貴様等には」」」」
「刃を」「砲撃を」「攻撃魔法を」「強打を」
「「「「くれてやる」」」」
 みぎゃー―――――!!!!!!

その悲鳴の1/3ほどが恐怖ではなく歓喜のものであったりなかったり。
変態にオシオキは御褒美です。


おわれっ!!!



[35576] 設定 適当デス
Name: 流離のお尚◆c14570e9 ID:c52b6259
Date: 2012/12/16 17:46
ノービス 
 ↓
戦 士
 
○戦士系二次職
騎士:スキルが取得しやすい
魔法戦士:魔法も取得しやすいが成長が平均的?

○騎士派生 戦士系三次職
重騎士:防御スキル特化
聖騎士:補助魔法系特化

○魔法戦士派生 戦士系三次職
魔騎士:状態異常魔法系特化
侍  :騎士¸魔法戦士両方から到達可。二刀流¸盾·重装不可


ノービス or 戦士
 ↓
魔法使い

○魔法使い系二次職
魔導師:攻撃魔法+状態異常魔法系特化
賢者 :攻撃魔法+補助魔法系特化


ノービス or 戦士
 ↓
神 官

○神官系二次職
聖騎士:騎士派生 戦士系三次職の聖騎士と同じ
聖神官:補助魔法系¸回復魔法系特化 蘇生魔法
破戒神官:特殊スキル魔物捕獲·生贄


ノービス or 戦士
 ↓
シーフ

○斥候(シーフ)二次職
シノビ:罠設置·看破など万能斥候
怪盗:アイテム奪取
アサシン:一撃必殺(クリティカル)¸貫通攻撃¸ただし、装備制限強く紙防御力


ノービス or 戦士
 ↓
丁 稚(生産職)

○生産(丁稚)二次職
鍛冶士:武器防具等作成
錬金術士:消費アイテム等作製
料理人:アイテムドロップ率上昇


生産職は戦闘のみならず、生産によっても経験値を取得。

魔法使い職¸神官職¸斥候職¸生産職が二次までしか存在しないのは
戦士から転職可能であるため。


<<<キャラ身体比べ>>>

○アリス
スレンダーグラマー プリンプリンの極上の乳·極上の尻、スラリとしたフトモモ。
仄かに脂が着いているオナカ、縦割の御臍
若ピロテース

○アナスタシア
肉感グラマー タユンタユンでタワワな巨餡乳、ムチムチで重量感あるオシリフトモモ。
ムチっと脂が乗ったオナカ、挿入できそうなくらい深い臍
褐色肌の熟セルベリア

○AIさん
スレンダー 手にスッポリ収まるフニフニの儚乳、プリプリのオシリ フトモモ。
未発達感あるオナカ、
アヤナミ(じゅうよんさい)·長門
○リスティ
グラマー プルンプルンの巨乳、ムチムチで重量感あるオシリフトモモ。
運動はしていなが日常的によく動く性質なので適度に発達したオナカ。

○スミカ
筋肉質な発達した身体 ゴム球のような弾乳、キュと引き締まったオシリ·フトモモ
腹筋割れのオナカ

○リース
唯一の欠点以外欠点のない身体 ツルペタ、プリプリのオシリ フトモモ。
オンナノコらしい柔らかなオナカ

○セリア
太ってはいないけどふくよか プルンプルンな豊乳、プルンプルンのオシリ·フトモモ
オンナノコらしい柔らかなオナカ

年齢
アナスタシア>アリス、スミカ、リース、セリア>>AIさん
身長
スミカ>アナスタシア>アリス、セリア>リース>AIさん
おっぱい
アナスタシア>スミカ>セリア>アリス>AIさん>(絶望の壁)>リース


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