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[34616] 武田信玄の欲望(織田信奈の野望ss) 
Name: 雲流れ風庵◆7787cf64 ID:70a72ab5
Date: 2016/08/14 20:28
はじめまして。にじファンがなくなったためこちらに引っ越してきました。
小説書きとしてヘッポコなのでご指導・ご指摘をよろしくおねがいします。



内容としては無駄にかっこつけ。俺無双が含まれますのであしからず。



八月二十五日   仕事の出張等々で次の更新は二週間後ぐらいになります。にじふぁんから応援してくれている人、新規の人もごめんなさい。にじふぁんの時から多少内容は変更してありますのでご了承を。

九月二十三日   連絡がかなり遅れてすいません。 仕事等々でテンヤワンヤで更新する暇がありません。失踪はしないつもりなので我慢強い方はお待ちしていてください。・・・・・暇がほしいよぅ。
六月二十一日   年越して半年たってしまった。さすがに自衛隊生活しながら執筆は難しいなぁ。ノロノロとですが進めて行きたいと思います。

八月十四日    三年たってしまって申し訳ありません。仕事等で忙しく、さらにプロットを紛失してしまいやる気の方がダダ下がりしており、こんな風な状態になりました。が、プロットの再構成と、仕事が一段落して、このままやめるのも個人的には納得いかなかったので再開させていただきたいと思います。プロットの再構成などで投稿はおそくなるかも知れませんが、再開の方は必ず行いますので、待っている人がいるかはわかりませんが、頑張ります。



[34616] 第一話
Name: 雲流れ風庵◆7787cf64 ID:70a72ab5
Date: 2012/09/23 14:37


             決戦!!設楽ヶ原!!




天正三年六月二十一日・長篠は設楽ヶ原(したらがはら)

「やれやれ、致命傷とは行かないが・・・・大敗か。」

両手に長刀を持つ蜘蛛の兜をかぶる青年。名を武田‘典厩’信繁と言う。甲斐を中心にする大大名・武田信玄の家族である。しかし、正史の武田信繁は川中島の戦いで戦死している。無論この青年は本物ではない。いや、この世界自体が青年の知る世界ではない。史実では織田・徳川連合軍が武田勝頼率いる甲州軍団を馬防柵を作り三千の鉄砲で撃滅して武田家に致命傷を与える戦いのはずだが、この青年が経験している戦いは織田・徳川連合軍が武田信玄率いる甲州軍団に一万五千の鉄砲と大筒二百をもって包囲戦を行っている。

「オーバーキルってか。」

そしてこの青年もこの世界に生きる人間ではない。本名を三条義信という本来なら平成の世を生きるはずであった。

「殿、いかがいたしますか?」

「決まっているだろう。俺達五千がここで遊ぶためにいるわけじゃない。」

「御意。」

部下に戦準備をさせる。それと同時に戦場から退き太鼓が響き渡る。

「こっちにあわせてくれたのか・・・。そうでないか・・・。どちらか知らないがナイス判断だ。勝千代。」

蜘蛛をかたどった馬印に風林火山の孫氏の黒旗を掲げる。その間にも次々に味方が通り過ぎ武田領に退いていく。そして本隊もさがってくる。

「おお、典厩殿!!」

「修理殿か。皆は無事か?」

土や煙で煤や泥だらけになりながら話しかけてくるのは内藤修理亮昌豊。武田四天王の一人で抜群の働きをするのに勧状や褒美がなかなかもらえない地味な将である。

「は、はい。お館様以下、主だった武将は無事ですが兵のほうは壊滅に近い模様です。負傷者としては山県殿と真田殿が重傷ですが命には問題はありません。」

「よし、このまま高遠に向かえ。数刻すれば高坂弾正と獅子殿が援軍に来るはず。」

獅子とは相模の獅子・北条氏康のことである。武田とは今現在では問題が無く同盟関係も良好である。

「し、しかし・・・・お館様が・・・。」

「おおよそのことはわかる。あとはまかせるといい。勝千代のわがままにはなれているからなぁ。」

ニンマリと重々しい雰囲気を壊すように笑う典厩。内藤も安心したように部下をまとめに向かう。

「やれやれ。」

頭を二度三度掻き、もめているであろう本陣に向かう。




「あ~・・・・。飛んでいるな~。」

本陣に着くと次々と味方の将兵が陣のそとに飛んでいく。信玄に投げられているのだろう。

「失礼いたし申す。典厩信繁まかりこしました。」

と、いっても聞いている人間はおらず中では予想通り

「ええい!!は~な~せ~!!」

「「「「お館様!!落ち着き・・・ぎゃぴ~!!」」」」

暴れる信玄をなだめる将兵がいる。しかし力及ばず空へ昇ってしばらくして落ちる。

「おや・・・あ~・・・かたさま・・・」

四天王最強の馬場美濃守信房が羽交い絞めにしていながらのこの惨状とはさすが武田信玄というべきか。

「信房、無事か~。」

「てん・・きゅ~・・・。」

「もうちっと早くしゃべれないのか?」

「う・・・ん・・・・。」

「分かった分かった・・・。」

手を振りあきらめの意思を伝える典厩。言っていることは大体分かる。

「まぁまぁ、落ち着けお館様。」

「あ゛あ゛!!・・・て、信繁か。ちょっとまってろ!!」

「いい、いい。大体分かる。」

その言葉を聞くとニンマリと豪快かつ美しい笑顔を浮かべる信玄。

「おお!!それなら話は早い!!殿は私に任せてい――「――却下。」なんだと!!」

落ち着いたのもひと段落したのかまた信房を振り回し暴れ始める信玄。さすがに信房も目を回してきた。

「一番強い奴が殿を務めるのが当たり前だろう!!」

「姉上。しかしながら総大将が殿などきいたことがりません。」

瓜二つの双子の妹・武田‘逍遥軒’信廉が諌めるが信玄は

「ここにいるだろう。それに砥石崩れの時もあたしが殿をしただろう!!」

「それでも姉上は甲斐武田家の総領主です。もしものことがあれば我々は空中分解します。」

もっともな意見を言う逍遥軒だがそんなことは聞かない信玄。らしくも無く頭に血が上っているようだ。

「だったら誰が殿やるんだ!!」

「俺がやる。第一なぁ、勝千代。お前より俺のほうが強いだろうが。」

コツンと頭を叩く典厩。

「それにな。俺の手勢五千は無傷の上やる気もある。最後に追手の織田軍の相良は俺の後輩だ。殺されることは無いだろう。な。」

しかし信玄は反対する。

「い、いや。お前は客分ってあつかいだし、いまやってもいればあたしのほうが強いし、それに・・・えっと・・・それに・・・」

「はいはい、言い訳はいいだろう?」

「そ、そんなことは無い!!それにあたしの一番大事なものを!!」

「勝千代・・・。お前は勘助と弟の信繁を裏切るつもりか?」

「そ、そんなことはない!!でも・・・」

「子供みたいなことを言わない、言わない。約束は守るんだろう?さっさと行った行った。」

クイっとあごを動かすと向こうに砂埃が上がる。織田の追手だ。金の千成瓢箪の馬印だ。

「な。相良だろう?だったら俺に任しておけばいいの。わかった。」

それでも食い下がる信玄。

「それでも!!」

「でも。も、かも。も無い。必ず躑躅ヶ崎に戻るから待ってなって。」

「でもでも・・・うぐっ。」

躊躇の無い手刀を首筋に入れる。そして唇に軽く口付けをして逍遥軒に

「あとは頼む。戻れなかったら勝頼にまかしてあるから、な。」

「いいのですか?姉上は典厩殿・・・いえ、義兄上が帰ってこなかったら自我を失いかねません。」

「だいじょうぶ!!そんなに弱い頭首かい・・・。」

「かならず戻ってきてくださいよ。義兄上。」

「はっはっは。お兄さんに任せないってね、行った!!行った!!」

はっはっはと笑い続けながらグイグイと陣からみんなを追い出す典厩。皆を追い出したあとに味方を陣中に集める。

「さて、皆々。貧乏くじを引かしてしまったな。」

「いえいえ、そんなことはありません。」

「そうです。お館様と御子を守りきったとなれば御家や後世に名が残りましょう!!」

部下達は覚悟を決めているようだ。ここで何か言うのは野暮というものだ。

「うっし!!なら・・暴れるだけ暴れたら逃げますか!!」

「「「「「おおおう!!」」」」」

部下達は笑いながら武器を構え敵を迎え撃つ体制に入る。正面だけで敵は少なくみても二倍。

「さぁ!!行きますか!!!」

騎兵を駆り敵陣に突撃する典厩隊五千。

(やれやれ、まぁ生きては帰れないだろうが・・・がんばりますか!!!)

典厩の敵との衝突までのわずかな時間、いままであったことが頭の中に駆け巡った。




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