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[31976] 【ネタ】フェイトさんレイブです。 
Name: 807号◆7b33fdea ID:ff49da9c
Date: 2013/03/12 14:52


※プじゃないです。ブです。ネタなのであまり深い事は考えずにどうぞ。
 ヤマなし。落ちなし。














【フェイトさんレイブです 立ち食い蕎麦屋編】





「…………」

朝日が眩しいですね。徹夜明けで勤務を終えたフェイト・T・ハラオウンさんは一人ミッドにあるリニアレールのホームに立っていました。
眠気を通り越して頭はぼんやりしています。齢19で未だお肌の心配をする年頃ではないですけれど、流石に徹夜は不味いと思ったみたいです。
始発まで、まだかなり時間があります。でもお家に帰るにはリニアに乗らなければなりません。仕方が無いので待ちます。待ちます。待ちます。

始発が来るのはおおよそ20分後。ベンチに座ると眠ってしまうので我慢しているのは内緒です。
そんなフェイトさんのもとに、いい香りが届きました。ホームの隅っこにある太刀食い蕎麦屋からです。

あまり食欲はありませんでしたが、それでも蕎麦つゆのいい香りが漂ってきます。なんともいえません。
唾液がでるほどではありませんでしたが、それでも始発が来るまでまだ時間はありますので、ちょっと寄ってみようという気持ちになってしまいます。
時間潰しても兼ねて行こうとフェイトさんは決めました。立ち食い蕎麦屋に足を向けます。とってもいいにおいなんです。本当に。

「いらっしゃいまセー」

店に入るとおばちゃん達の掛け声に出迎えられます。人数は3人。一人は割りと最近管理内世界に指定された訛りの強い世界の人みたいです。わかりやすいですね。
そしてフェイトさんはどうでもいいことも知っています。おばちゃん達は早番で夜は訛りの男性が勢ぞろいになる事を…………食券を買います。

実はフェイトさん。立ち食い蕎麦は初めてではありません。通と呼べるほどではありませんが何度か店に入った事があります。
空腹時は割と美味しいです立ち食い蕎麦屋さん。で、も。

「………………」

ワンコインを握ったままフェイトさんは食券機とにらみ合います。注文するものを迷っているようです。
蕎麦もいいですが、うどんもいいです。そして盛り合わせを何にするかでフェイトさんの脳内は激しい葛藤が始まります。

フェイトA「今日は、天麩羅蕎麦だー!」

フェイトB「立ち食い蕎麦で天麩羅蕎麦など笑止! 半年に一回食べれば満足なレベルだよ天麩羅なんて」

フェイトA「な、なんだってー!?」

フェイトB「立ち食い蕎麦屋の原則は不味いが基本だ。手打ちの蕎麦屋に勝てると思ってんのかああん? 手打ちの蕎麦屋で萎れた天麩羅出てくると思ってんのかコラァッ!
金の無駄じゃー!」

フェイトA「んな事解ってるんだってばよー! この店のメニュー全制覇したじゃんか! その上で天麩羅だよ! しなしなの天麩羅は浸してやわらかくして、箸でわけて
口に入れても気持ち悪くならないようにして食べるのがいいの!」

フェイトB「馬鹿め、馬鹿めぇ! それならたぬき蕎麦こそ至宝!」

フェイトA「何ぃ!?」

フェイトC「まぁ、まぁ、落ち着きたまえよ君達。ここは一つ、無難にコロッケ蕎麦in生卵だ!」

フェイトAB「「はいアウト!」」

フェイトC「何ぃ!?」

フェイトA「朝っぱらからコロッケなんて濃いもの食わせんじゃねーよ!」

フェイトB「そーだそーだ! しかもコロッケは不味さの極み二号じゃないか! 塩素みたいなかっちり感があるんだぞー!」

フェイトC「いやーだって私これから寝るだけだし?」

フェイトA「っていうかこの前の夜も食ったじゃんコロッケin生卵! てんぷーらー」

フェイトB「そーだそーだー」

フェイトC「あまいな。天麩羅の胸焼けする感覚とコロッケの満腹感。そして最後に水を飲んだ時の爽快感。やっぱコロッケでよくね?」

フェイトA「えー」

フェイトB「解った私も妥協する。コロッケin生卵にお稲荷さん加えればまんぷくっぽくて朝ごはんによくね?」

フェイトA「うん。解った。天麩羅はまた今度にしよう」

フェイトB「天麩羅は胸焼けの筆頭だしねー」

フェイトC「ねー」

というわけでコロッケ蕎麦と生卵そしておいなりさんを買う事にしたフェイトさんでした。朝からよく食べますね。
おばちゃんに食券を渡してる間に水とお稲荷さんをゲットです。食べます。甘くて美味しいですねお稲荷さん。
なんども噛みます。

噛み千切ります。

お稲荷さんを。

食べ物はいっぱい噛むのがいいですね。
さて、蕎麦ができるまで店内を見渡すとサラリーマンらしき人が蕎麦を啜っています。皆さんご苦労様です。
ふとフェイトさんは気づきました。テーブルの上がとても汚いので備え付けの布巾で拭きます。これでOK!

「はい、コロッケ蕎麦と生卵ー」

「ありがとうございます」

すぐできます。流石立ち食い蕎麦屋さんです。
自分のテーブルまで運ぶと、フェイトさんはそこらへんにいるオヤジのようにテーブルにひじをついて食べます。行儀が悪い。
箸を取る前に七味を取り一振り。これでOK。フェイトさん的に立ち食い蕎麦に関して思う所は色々あるようです。まず始めに
不味いが基本。それが立ち食い蕎麦です。


当たり前ですが手打ちの蕎麦屋さんと一緒にしてはいけません。
リーマンや陸戦魔導師さんや社会人の方々がサッと食べてサッと食べ終えることができる。それが太刀食い蕎麦です。
蕎麦は腹にも溜まりますしサッと食べられる点では最高です。何より、駅のホームにあり電車の時間と相談しながら食べられるのがグッド。
ただし味に期待するべからず。

箸を割りすする前に、フェイトさんは卵をサッとかき混ぜます。
不味いがわかりながら食べてしまうのはある意味スキモノ。そして不味いものを工夫して食べるのもまた一つです。
生卵はサッとといて麺に絡ませて一気に食べます。

ズッ!!!!とすするフェイトさん格好いいです???


麺の不味さはさることながら、生卵の甘みととろみを一緒にすすると美味さがあがります。
しかししるに卵は流れるのでスピード勝負。一気に食べます。箸休めには輪切りの葱をしるに浸して食べます。
運が悪いと葱は臭いです。本当に臭いです。

なのでごまかします。

生卵にしても、割らずに飲むと下手したら臭いです。
そこは味わいしるの出番なのです。頑張れしる。それいけしる。

麺、葱。麺、葱。麺、葱と繰り返して食べ終わったらコロッケに入る前にワカメを食い尽くします。
基本ワカメが臭いという事はありません。ねぎや卵と違い加工されているものなので新若布と比べるのは愚かですがそれでもおいしいですよ。
まずくないって素敵ですね。

そして、麺という山を食べ終えお腹も満足したら最後の砦コロッケです。
これが一番まずいんです。最悪です。当然店で揚げたコロッケではなく大量生産された量産型コロッケな上、味がおかしいです。
スーパーに売ってるコロッケと食べ比べると解りますがハッキリ言ってまずいです。でも食べる。汁に浸して食べるんです。

こう……たまに塩素の匂いがたまにかぎたくなる人にはコロッケはお勧めです。
最後はスープを飲んで一息ついたら、最後は水を飲み下して終わりです。

「ふぅ」

うまずかった。
です。マナーとしてテーブルの上は拭いておきましょう。しっかりと自分のところを拭いたフェイトさん。
最後はお皿を指定位置に戻して終わりです。

「ご馳走様でしたー」

「はーいまたよろしくねー」

たまに食べたくなってしまう立ち食い蕎麦。その魅力は言わずもがなです。

「美味しかった……」

誰もいないのをいいことにお腹を撫でながらゲップをするフェイトさん。
下品ですね。電車が来るまで後10分ぐらいです。それぐらいはのんびり待ちましょう。
ふと、葱の輪切りを思い出しなんだかカエルが食べたくなってきたフェイトさんでしたがそれはまたの機会に。

「あー……」

一人ぼやきます。

「まずかった」

意訳にてとてもおいしかった、です。
ごちそうさまでした。



[31976] フェイトさんレイブです2
Name: 807号◆d8e2e823 ID:ff49da9c
Date: 2012/10/21 08:38

 フェイトさんは執務官のお仕事で今日も大変。地上の部隊を巡り巡って仕事が終わったのは深夜一時。
疲労感もさることながら、とてもお腹が空いています。

「疲れた……」

 今すぐシャワーを浴びてベッドにダイブしたい気分。
でもその前に営業中のラーメン屋さんを見つけてしまいました。
空腹です。

 ラーメンです。
良い臭いです。
覗いてみると空席がちらほら見えました。

フェイトさんは決めました。
ガッと財布を握り店の中へ。
らっしゃーいとだるそうな声を聞きながらも、金髪ブロンド美人は夜食としゃれ込みます。
もう油ギタギタだろうと関係ねぇ!






月夜が浮かぶ遅い時間。
今日のミッドは………………こってり。









フェイトさんレイブです2【深夜のラーメン編】








「(私はラーメンには五月蝿い)」

 妄執の眼差しと共にそんな自負を抱きながら、カウンターに腰を下ろしセルフサービスのお冷を飲むフェイトさん。
でも本人がそう思ってるだけで食に関しては凡人でした。まる。

そんなフェイトさんはハイヒールに管理局の制服姿。
ラーメン屋には場違いな格好だが、今はもはやそんなの関係ない。
腹が減っては戦は然り、食べねばならねば時があるのだ。

がっつりと。
フェイトさんは迷う事は無かった。

「豚骨のりラーメン角煮乗せ、油多め麺は普通固さも普通でお願いします」

「あいよー」

好き嫌いはあるし食事においてこれが絶対という判断はない。
醤油の時もあるし塩の時もある。だが、フェイトさんは今が深夜で在る事と明日は休みである事と空腹感から豚骨のりラーメン角煮乗せを選択した様子。
店内を観察する。

カップル一組、中年の親父が一人で食べていた。
恐らく、ラーメンは絶賛するほどの美味さはないだろう。
だがそれがいい。これは仕事を遅くまで頑張った褒美でもあるのだ。

店主が支度するのを眺めながらぼんやりする。
のりラーメンと聞いて連想するのは恐らく、ラーメンに対し円を描くように添えられたのりであろう。
誰でも一度は抱くはずだ。

"のりというトッピングは味気ない"

事実、昨今のフェイトもそう思っていた。
コーンほど力も無い。
メンマほどの魅力もない。
肉類に比べパンチもない。
卵ほど味わいもない。

確かに香りはいいが汁につけるとべちゃっとなってしまいちょこっと食べて終わってしまうがっかりな付け合せ。
そんな印象。
だがそれは違う。

それは間違っている!
のりラーメンの食い方というものはもっと崇高で次元的で――美味いのだ。
そんなことを考えながら一人にやついてしまったフェイトさんは慌てて口許を隠す。危ない危ない。変な人と思われてしまう。

のりの前では豚骨も角煮も言ってしまえばむしろ麺すらも、刹那は脇役になってしまう。
一瞬の主役になれる存在。

それがのりだ。

では何故そこまでのりを褒め称えるのかは後にしよう。
今はとにかくラ ー メ ン だ!できあがった丼がカウンターに置かれるのを待ってましたとばかりに眺めるフェイトさん。

「はいっ、のり豚骨ラーメン角煮乗せ油多め麺麺は普通固さも普通」

「ありがとう」

 来た。待ってましたとばかり割り箸をとると口で咥えて割る。 ※行儀が悪いので真似してはいけません。
しかしレンゲはとらない。どこの店のラーメンは大体味は一定で美味いもの。しかし、空腹で空腹で堪らない時に待ち受けるトラップが既に待ち受けている!
迷わずに麺を鷲づかみにすると凄まじい音を立ててすするフェイトさん。カップルも中年も店主もびっくり。 ※行儀はもういいです。

 美味い。
不味いかもしれないがうまい! 凄まじい空腹は舌の判断を狂わせる。兎に角、フェイトには美味く感じた。

まずラーメンを食べようとして手にするのはレンゲと箸だが、トラップとは前者であるレンゲなのだ。
ラーメンの麺、具、そしてスープ。その容量を見れば、大半はスープが勝ち取っており、人は汁物を胃に落とすと早く満腹感を感じてしまう。

ここでフェイトさんのMOTTAINAI☆が発動するのだ。
内なるフェイトさんは鼻で笑う。

フェイトさんA「スープで満腹になっても後で直ぐ腹が減る! ならばしっかり替え玉を食ってけ! 食事に来てんだからちゃんと食べていかないと!」

フェイトさんB「でもレンゲでスープを掬いながら麺と一緒に食べたいよ!」

フェイトさんC「そうだそうだー!」

フェイトさんA「カツ丼を食べる流儀があるように(※ありません)ラーメンを食べる流儀を持たずしてどうする!」

フェイトさんB「流儀……!?」

フェイトさんC「そんなの知らないよ」

フェイトさんA「ふっふっふ……ならばおしえてやる! まずは麺を啜る! これ三回! そしてノリがくる!」

BC「!?」

ラーメンのトッピング"のり" これを美味く食す方法の一つとしてノリで麺を挟んで食べるのだ。
日本人であるならば一度は食べた事があるであろう"餅"あれと同じだ。挟んで食べる。大切なのでもう一度挟んで食べる。
角煮ほど肉厚でもなければ卵ほど味わいもない。だが、ノリには香りがある。麺とノリの絶妙なハーモニーが奏でられる!一瞬の主役のりは麺にバトンタッチしながらも香りという引き立て役として麺をさらに押し上げる。

「(美味い!美味い!美味い!)」

……。
のりの香り、麺、絡みついたスープの一体感は言い知れぬ美味さがある。
くじょう葱でも、卵でも、肉でも出せない味わいがある。それがのりの力だ。
大凡のりラーメンに付属されるノリは10枚。

5枚は挟んで食べる。
2枚は浸して食べる。
1枚は浸さずにそのまま食べる。

残りはその時の気分と勢いに任せる。
鉄は熱いうち打ての如く、ラーメンの麺は伸びてしまうのだから。
好きに食えばいい。

食えば解るさ。
一気にノリ10枚を消費したフェイトさんは角煮を口の中に放り込み、咀嚼しつつ食べ始めてから封じていたお冷を解禁して一口飲む。
一息ついた。だがここは第一ラウンドなのだ。勢いのままに食べたが、まだ満腹感は満たされていない。

満足度は、そこそこある。
ここからが勝負なのだ。

「替え玉一つ」

「あいよー」

醤油にも塩にも味噌にもない脂っこさこそ豚骨の真髄だが、全てを同列にする恐ろしいトッピングがある。
言わずもがなニンニクだ。しかも店によっては無料で入れられる。豚骨だろうが醤油だろうが王道だろうが外道だろうが、スータンサンやキムチ、紫蘇ラーメンといった
例外的な状態異常(?)達を除いた味を全てを並列の味にしてしまうのだ。

ニンニク臭。

これに尽きる。
だがニンニク好きには堪らない。
そしてもうお代わりもいらない躊躇もしなくていい。摩り下ろしニンニクをドバッと入れレンゲをすばやく取り、替え玉が到着すると共に左手にレンゲ。
右手に箸を手に戦いを挑む。深夜の空腹はもはや過去のもの。後は、食べ終わるまで駆け抜けるのみ。

ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ!!!!!…………







深夜のラーメンほど魅力的な食事はない。
立ち上る湯気の暖かさ。
手軽さ。
程よい脂っこさ。
食欲を掻き立てるスープの香り。
自由なトッピング。

それらが一体となるのが深夜ラーメンの魔力であり魅力だ。
フェイトさんはのり一辺倒な女ではない。

実は煮卵にも拘りがある。
ラーメンに乗せられてくる鮮やかな黄身と白身を口に放り込んだ時。
店に対してジャッジメントが決まるのだ!

その判断材料は、

「ふぅ」

……温度だ。とまあ卵の話はまたいつかにする。フェイトさんは食べ終えてご満足。
お冷に手を伸ばしごっくごっくと飲み干すと腹ごなしも済んで落ち着けた。
これから家に帰らねばならない。可愛いヴィヴィオとなのはさんが待ってる!

席を立つ。

「ごちそうさまでしたー」

「あっしたー」

店を出る。
少し、風が吹いていた。
そして気づく。自分のが息ニンニク臭に溢れている事に。

「げふっ。……まあいっか」





 スープ色々味わい色々。
だがこれだけは言える事がある。
深夜にラーメンは王道だ。


ごちそうさっしたー



[31976] フェイトさんレイブです3
Name: 807号◆d8e2e823 ID:ff49da9c
Date: 2013/03/12 14:51

夜半である。
なのはさんとヴィヴィオは既に夢の中。
仕事が残っていたフェイトさんはまだ起きてがんばっていたが、ふとお腹がすいたのに気づいた。
ぐぅ。
腹も空腹を報せてくれた。
ならばキッチンへ行くしかない。
抜き足差し足忍び足!
期待を忍ばせ物音を立てぬように冷蔵庫を開くと。

「……………………」

何もなかった。材料はある。ただし、夕食でヴィヴィオがスバルのようによく食べていたのを思い出した。
何もない。
本当になにもない。
がっかりだった。
さて。
料理はできる。
しかし深夜にお腹が減った時に誰かのためでなく自分の為に料理をするのは非常に面倒くさいフェイトさんだった!
げんなりだ。
今すぐ出来るものといえば餅(レンジでチン)だが、食い飽きていた。
そしてノリと醤油を出すのが面倒くさかった。

ならば仕方があるまいと振り返る。
振り返れば奴がいる。
頼もしい仲間だ、深夜の友だ!

てれれれっててれー!




インスタントラーメンである。
尚しょうゆ味の模様。








●フェイトさんレイヴです3 もう何も言うまい。 まさかのインスタントラーメン編







夜のキッチンでフェイトさんは口元に笑みを浮かべる。
上手く作る必要などどこにもない。今は空腹感を満たしたいだけなのだ。
まず湯を沸かしインスタントラーメンの袋を開けておく。

正直に言おう。

インスタントラーメンは決して体にいいものではない。
だが仕方があるまい! どんなジャンクフードとて食べたくなる時は必ずあるのだ。
鯨肉だろう分厚いステーキだろうがポテトだろうがなんだろうが。
仕方がないのだ。

そしてスピードを求めるときに野菜を切る、だしをとるといった美味くするという事は極力考えてはならない!
最低限の事だけをすればいい。丼を出して袋から麺を取り出しておく。尚袋に残った麺のカスはしっかりとつまんでいた模様。
これは礼儀だ。忘れるな。インスタントラーメンの神様に怒られるぞ。

はてさて。

湯を沸かしている訳だが量は決して多くなくていい。
固まった状態の麺が浸る程度でいいのだ。待ち遠しい場合は火力をあげて早く沸騰させる。
尚、冷蔵庫から卵1と丼にスープの素を出しておく事も忘れずに。

湯が沸騰したら、麺を入れる。
難しい事は何もない、インスタントラーメンが作れない奴が居たらそれはそれで凄い。
フェイトさんもビックリだが、湯が沸いたので麺を投下。ほぐれるのをしばし待ち、解れたらそのまま丼へ……

とみせかけて流しへ。
湯を捨て始めるフェイトさん。
勿論全部ではない。少量だ。

勿論このままインスタントラーメンを湯と共に入れて普通ーに食べても普通ーに美味しい。
「うまずい」は確かに存在するがフェイトさん流は少し違う。ほぐれた麺が少し隠れるぐらいまで湯を捨ててから、
丼に麺と湯を注ぐ。ついでに箸で粉末のスープの素をかき混ぜてほぐして、生卵を投下してできあがり。

スープが、「少なっ!」というぐらいの少なさが即効性のあるインスタンラーメンの食い方だ。
野菜もいらない。
何もいらない。
だが生卵がいる! 湯の量が少ないという事は必然的にスープの味は濃くなり辛くなる。
それを和らげるのが生卵なのだ。麺に絡めるようにしながら席へ。そのまま一気に――

「頂きます」

食べる。味の濃さ、そして卵のまろやかさとインスタントラーメン独特の麺の柔らかさが一体となり後に引く!
うまい、からいと思いながら一気に食べてしまう。時間は5分とかかるまい。さらば空腹感。ようこそ、とりあえずの満腹感。
丼が空になると冷蔵庫へ。

大丈夫、フェイトさんはちゃんと考えている。
冷蔵庫を開けると牛乳パックとグラスを出してなみなみ注いで一気飲み!

「ぷはー!」

喉に残る味の濃さを牛乳がすべて打ち消してくれる。
これぞ速効性のインスタントラーメンの食し方。
空腹感を即座に打ち消してくれる真打、いや、真髄か。

「げぇぇぇっぷ。ごちそうさま」

勿論、作者もノリで書いてるからいいのか悪いのか解らない!
お粗末!



[31976] フェイトさんレイヴです4
Name: 807号◆d8e2e823 ID:ff49da9c
Date: 2014/02/16 16:22
 夜。歩道橋の上でから揚げ棒を食べながら流れる車の列を眺める。
ここにも密かなうまずいがある。ただのチキンではなくから揚げ棒――ここがミソだ。
口の中で噛めばジューシーな肉が……ぬるっとする。

 考えて欲しい。お母さんが作ってくれたから上げはぬるっとするだろうか?
まずしない。しかし、寒空の下で食べるから揚げ棒は美味い。コンビニを出て冷めないうちに食べる。
これがいい。ビールがあれば最高だが、レディはそんなはしたない事をしてはいけない。

さて。

 これはレイプなどというお子様お断りな話ではないが、
お子様にレイヴが解るかどうかは読み手に判断をゆだねる事にする。
そうフェイトさんは言っていた。

 ゴミは鞄にしまいロングコートを翻しフェイトさんは歩道橋を立ち去る。
寒空と雪、金メダル。時事ネタ万歳の中でも、最高の調味料を仕事をしながらフェイトさんは考える。
それは空腹だ。仏陀も言っていた。腹が減っていればミルク粥も美味いのだと。

 しかし、最高に美味いものを食べても、不味いものを食べても美味くなるっていうのは……
少し問題かもしれない。から揚げ棒。たまに食べるから尚美味い。





翌日。

「ふぅ」

 被害者が入院している病院を見舞った後、丁度昼時の時間だった。
ここは1つ。どこかで食べようかと模索する。知らない世界だから、
土地勘はあまりないが……病院の受付に、確か地下に食堂が書いてあったのを思い出す。

時間を取るのも勿体ないとそこに赴く事にした。味は……あまり期待しないほうがいいだろう。

 エスカレーターで地下に降りると券売機の前に立つ。ありきたりなメニューを眺めながら、久しぶりに、ラーメンが食べたくなった。「野菜あんかけラーメン」のスイッチを押して券をとるとおばちゃんに渡す。

「はいー野菜あんかけラーメンねー」

 調子の良い声を聞きながら待つこと少々。立ち食い蕎麦のように、さっと麺を茹でて盛り付けると盆に載った野菜あんかけラーメンが出てくる。

「はい、お待ちどうさま!」

「どうも」

食欲が増す野菜と醤油スープの匂い。そして目を楽しませてくれるどろっとしたあんかけ。
これはいい。席について割り箸を口で割り、

「いただきます」

 いざ、野菜の山を掻き分け麺を口へと運ぶが、私を待っていたのはずばり落胆……。

「…………」

 管理局の訓練校の食堂を思い出す安っぽい麺がなんともいえない不味さを生み出している。
世間一般ではラーメン専門店が増えているが、こうも悲しい気持ちになるのは切ない限りだ。
まずいものは、まずい。しかしそこにうを加えるのは容易だという事を知るがいい。

 それは、古来貴重品とされた伝説の一品。胡椒である。
下手な鉄砲、数撃てば当たるように、まずいラーメン胡椒をぶっかけまくると。
驚いた事に、不味い悲しみが消えうせスパイシーな味わいが広がっていく。

 しかしそことはかなく存在するまずさ。これぞうまずいだ。
後に引く。……麺を啜りながら考える。私はまだ、牙城を切り崩してはいない。
野菜あんかけ。こいつはくせものだ。

 野菜あんかけに潜む暗殺者ともいうべき、肉の存在が恐ろしい。
調理前に塩を振っている、ないし胡椒を絡めているだけで、昔のなのはか、
今のなのはかというぐらい味が変わってきてしまう。

 胸のないなのはもいい。
でも今のなのはもいい。これは大きな問題だ。
恐る恐る肉を口に運ぶと私を待っていたのは――塩味。

 ――こいつはたまらない。

 噛めばジューシーな肉汁と絡むあんかけと野菜の旨味、そして塩味のコンボ。
これは利く……そして、追い討ちのように麺を啜って頬張る。

熱い。

熱い。

だが美味い。

口の中のものを飲み込むと、柔らかく炒められたあんかけ野菜を頂く。
優しい絡みはひと時の至福となり、次に迫る肉と麺の一休みになる。
そしてお冷。口の中をリセット。……これを繰り返す。最後はスープを飲み干し、

吐息を1つ。

「ごちそうさまでした」

 うまずかった……。さあ、午後の仕事が待っている。
今日も帰りにから揚げ棒を買おう。ビールと共に。



[31976] 手抜きのフェイトさんレイヴです5
Name: 807号◆bc85f4d0 ID:ca439d64
Date: 2015/11/13 22:15








ラーメンについて語ろうと思う。
いつもそればっかり? 違う! 


ラーメンは……人生だ!



嘘だ。そしてこの文章に意味を求めてるなんて全く持ってない。

ほんとにない。フェイトさん談。









フェイトさんレイヴです。「箸で抱く美女」





フェイトさんは渋い顔で仕事をしています。
皆さんも考えて見て下さい。ラーメンの事を!


………

「いらっしゃいませー」

寒くなってきたこの時期、お店の暖かい空気に迎えられて一息つきます。
コートを脱ぎながらカウンター席に腰を下ろし、出されたお冷で口を湿らします。

「ご注文とお好みは?」

「塩とんこつ。麺固め、後は普通で」

「麺固めの塩とんこつ一丁ー!」

ラーメンが来るまでの間、ぼんやりと店内を見渡しながら待ちます。
しかし、フェイトさんは思うのです。
昨今はラーメン屋さんがとても増えました。
昔ながらの中華屋さんは消え、ラーメン屋といえばラーメンだけの店がとても増えました。
なんだか寂しい気持ちもしますが、それもそれでありだと思いますが、それと同時に増えたのが味に対する評価です。
醤油が上だのとんこつがいいだの、どれが上だの下だのと、フェイトさんはあまり好きではありません。

旨ければそれでいいと思っているし、好みなんてものは人それぞれでいいと思います。
でもですよ。

でもですよ。

「はい塩とんこつおまたせしましたー!」

「ありがとう」

フェイトさんは思う。カウンターに置かれたラーメンを受け取り、箸を割り、湯気を吐息で飛ばしながら考える。
以前海苔で麺を挟んで食べるとレイヴした時にその店のジャスティスが決まるだどうだこういだと言ったが、
戦いはもう始まっているのだ…………

茹で卵。



そう、茹で卵こそがその店の(フェイトさんにとっての)ジャスティスなのだ!!!!!
卵の味?
ないし味付け卵の味?
黄身の濃さ?
半熟の度合い?

違う。

どれも違う!全然ナッスィング!

「(……あ、ここの店いい)」

満足しながら卵を食ってるフェイトさん。
オッケーだったみたいです。卵にこだわり持ってるラーメン屋さんって凄い少ないと思うし、フェイトさんも全然、
味にこだわりはないんですけど、駄目です。ラーメンを食べ始めた時にラーメンのスープの温度とあってない冷蔵庫の冷たさのまま出すのナッスィング!
風呂に入って全裸になって湯船に足突っ込んだらうわこれ水だー!みたいな気分にさせられるから駄目です!

「(駄目絶対)」

そしてフェイトさんは思うんです。
歳だな、と。
最近はもうとんこつラーメンを食べると胸焼けが酷くて食べられません。
なのはさんのことを考えたときのように胸が苦しくなってたまりません。
なのでさっぱり塩とんこつがいっぱいいっぱいです。
さて。

最近のフェイトさんはある事に気がつきました。
その店においてある調味料を使って食べると、これまた美味しいという事に。
勿論店によってあるものないものあると思います。なので、是非色んなお店に行って、色んな工夫をしたり、ラーメンを食べて見て下さいね。
一例としてあげると。いいえ、最近のフェイトさんのお勧めはこれです。

「(紅しょうが紅しょうが……)」

紅しょうがと一緒に麺を食べる? それもまたいけなくもないですが違います。
チャーシューです。レンゲでチャーシューをすくってみて下さい。
肉厚でとろりとした脂身はたまりません。
そこに、紅しょうがを挟んで食べると……味の方はご想像にお任せします。

そして、酢。

フェイトさんはともかく、普通のとんこつのこってりしたスープをかなりあっさりにしてくれます。
おすすめです。他にも胡麻、ニンニク、色々あるのですためしてみてください。すみません限界です。

「フェイトさん!」

ハッとして、顔をあげるとティアナさんがデスクの前に立っています。
フェイトは難しい顔のまま眉間を揉み解してから顔をあげます。

「ティアナ」

「はい」

「ラーメン食べに行こう」

「よだれたらしても駄目です」

駄目だそうです。
確かにどんな調味料も魅力的ですが最高の調味料は空腹でしょうか。
フェイトさんは天井を見上げます。

「ラーメン……」

「書類、溜まってますよ」

「解ってる……」



[31976] フェイトさんレイヴしてんのかあやしい回。
Name: 807号◆7b33fdea ID:7eaa0cc7
Date: 2016/07/30 02:26
※久しぶりすぎてトリップがわからなくなりましたごめんなさい。



そんなことより聞いてくれよ誰か。

昨日、立ち食い蕎麦行ったんです。立ち食い蕎麦。

そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。

で、よく見たらなんか昼飯時で、皆夢中で食べてるです。

もうね、(略)

………

……



立ち食い蕎麦通の私から言わせてもらえば今、魔法少女の間での最新流行はやっぱり、

ゴマだく、これだね。これが通の食べ方。

でもゴマはメニューにない。でもテーブルの上にある。

これ、普通はゴマすりでぐるぐるしてかけるけど、通のゴマのかけ方は蓋を開けて

どばーーーっとかけるのが今の流行。

これ、最強。

しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。

素人にはお薦め出来ない。

まあ普通の人は、コロッケ蕎麦にコロッケ乗せで食べてなさいって事。






「ごちそうさまでした!」


ゴノレゴ風に考えながら立ち食い蕎麦を食べるフェイトさんでした。
いやはや、ゴマのマシマシは本当に店員さんにマークされるので気をつけてくださいね。
それはともかくとして、フェイトさんは思うんです。

――美味いコロッケ蕎麦……とは。

一度、フェイトさんはまずくないコロッケ蕎麦に出会った事があります。
ぼそぼそでない蕎麦。かっちりしていないコロッケ。どちらも評価的には普通で、
決して不味くはありません。しかしながら立ち食い蕎麦におけるコロッケ蕎麦とは、
異なるのではないか?

と。

まず第一に不味い事。
これが前提条件。でなければ食ってる意味がない。※(立ち食い蕎麦屋さんごめんなさい)
そして、どちらも普通だと中途半端な印象しか受けないという意味不明な現象が発生する。それはまるでシュレーディンガーの猫における重なりあった状態を認識することはないというものに近しい。(※違います)

フェイトさんは思うんです。
最高の調味料は空腹。そしてそれを際立たせる不味さ。盛り上げるくそ不味いお冷。
それらがあってようやくコロッケ蕎麦は完成するのではないのかと。
非常に残念でならないのが、美味しい蕎麦屋さんにはコロッケ蕎麦なるものは存在しない事。是非、手打ち蕎麦で美味しいコロッケ蕎麦……というものをぜひとも食べてみたいとフェイトさんは願うのであった。頑張れフェイトさん。それいけフェイトさん!!!


題名にそっておちなしやまなしで終ります、が。
美味しいコロッケ蕎麦も若干はあります。
本当に。

そしてゴマにはご注意を。


「私は……注意されたからね」


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