けたたましいサイレンと血のように赤いランプが夜の静かな住宅街を一種の異界へと作り変えていく。だがそれとは裏腹に辺りには全く人の気配が感じられない。まるで廃墟。そう感じてしまうほどの静寂、無音の世界。そしてそこに向かう二つの人影。それは二人の男性。加えてその服装から彼らが警官であることが分かる。彼らは迅速な、無駄のない動きの中に緊張を感じさせながら目の前にある民家へと足を踏み入れていく。しかしその民家には明かりが全く見られない。その事実に不安と恐れを抱きながらも警官たちはその場所へと向かって行く。
その理由は十分前の通報によるもの。隣の家の様子がおかしい。そんな近隣住人からの通報。だが些細な異常ならわざわざ110番してくることなどなく、その内容も看過できない物だった。大きな物音と悲鳴。それだけで彼らが急行するには十分な理由。それは当然の行動。市民を守る彼ら警察のあるべき、正しい姿。唯一つ、間違いがあったとするならば
それが彼らの常識を遥かに超えた事態であると知るのが遅すぎたこと。
警官の一人がライトを手にし、進路を照らしながら家の入口に手を掛ける。その後ろにいるもう一人の警官もそれを援護する体勢を取る。通報の内容から強盗が民家に押し入った可能性が高い、そう二人は判断しいつでも対応できるように緊張を高める。警官といえども彼らも人間。危険がある場に足を踏み入れるには覚悟が必要となる。大きな深呼吸と共にそれを為したと同時に二人は民家へと突入する。だがそこには外と変わらない静寂が広がっているだけ。物音一つしない。まるで空家なのではないかと、そう感じてしまうほどの無音の中、二人はさらに奥へと進んでいく。そしてリビングと思われる部屋のドアを開けた瞬間、彼らはその動きを止めてしまう。
赤。
彼らの視界全てにまるで血の様な真っ赤なペンキによって塗り変えられてしまっているリビングの光景が飛び込んでくる。壁から床に至る部屋中にそれが広がっている。その量は尋常ではない。バケツ一杯のペンキをぶちまけたとしてもこんなことにはならないであろう程の量。一体何があったのか。だがそのペンキの乾き具合からまだ時間はそう経ってはいないようだ。不可思議な事態に困惑しながらもさらに探索を続けようと二人が動き出そうとしたその時、
カタン、と小さな物音がリビングの隅から聞こえてくる。
「誰だっ!?」
いきなりの事態に声を荒げながらライトを手にした警官がその場所を照らし出す。そこには
パジャマを着た小さな少女の姿があった。
「子供……?」
強盗ではなかったことにどこか安堵しながらも疑問を感じさせる言葉を警官は発する。確かこの家には若い夫婦しか住んでいないはず。子供がいるという話は聞いていない。警官たちはそのまま目の前にいる少女に目を向ける。歳は三歳程だろうか。だがその姿は真っ赤に染まっている。恐らくはこのリビングに広がっていたペンキなのだろう。そしてその両手でボール程の大きさのナニカを抱えている。だがそれが何なのか暗闇であることで知ることはできなかった。そして少女はどこか呆然とした姿で自分たちを見つめている。だがそれは当たり前だろう。少女からすればいきなり警官とはいえ大人の男性が二人の現れたことになるのだから。
「大丈夫、おじさん達はおまわりさんなんだ。お父さんかお母さんがどこにいるか知らないかい?」
警官の一人は屈みこみ、できるだけ怖がらせないよう優しい声色でそう語りかける。子供がこんなところで一人でいるとは考えにくい。両親もどこか近くにいるのでは。そして場合によってはこの少女だけでも先に保護する必要がある。そう判断しての問い。少女はそんな警官の問いを聞き少し考えるような仕草を見せた後、
その両手で抱えたナニカを差し出してきた。
「………………え?」
警官は自分が出した声に驚くような表情を見せる。いや、自分がそんな声を出したことにすら気づいていない。それはある感覚によるもの。浮遊感。まるで自分が床に落ちていっているのではないかと思えるような感覚。そんな今まで感じたことのない感覚に囚われながらもその眼が捉える。そこには少女が自分に向けて差し出してきたモノがある。先程までは暗闇と距離があったためそれが見えなかった。
それは人の首。人間であったもの。そして自分の問いに対する少女の答え。
部屋中に広がっていた血の様に赤いペンキ。それが文字通り、人間の血そのものであったということに警官はようやく気づく。自分が少女が持っているモノと同じモノになったことには気づかないまま―――――
もう一人の警官はその光景をただ見つめていることしかできなかった。それは断頭台。少女が両手に持っていたモノを差し出した瞬間に目の前に屈んでいた警官の首が落ちてしまった。まるで初めから外れるようにできていたかのように。あっさりと、何の抵抗もなく。瞬間、辺りに雫が飛び散って行き、それが自分にも降りかかってくる。その温かさと鮮やかさがこれが現実であることを伝えてくる。そのまま警官は目を奪われる。そこには仲間だったモノの姿があった。まるで噴水の様だ。そんな他愛のないことを考えているといつの間にか目の前に先程の少女の姿がある。
少女はそのまま自分に向かって笑顔を向ける。その表情に警官は魅入られる。その表情を自分は知っている。それは無邪気な子供の笑顔。
そう、まるで、虫を殺して遊ぶ子供の様な――――――
ペタリ。ペタリ。ペタリ。
そんな足音を立てながら少女はリビングを後にしていく。リビングには四つの死体がある。だがそれが誰のものであるかは分からないだろう。何故ならそれらは全て首がついていないのだから。
少女はそんな光景を眼の端に捕えながらも表情一つ変えずに廊下を歩いていく。その跡には赤い足形が点々と続いていく。まるでハンコを押しているようだ。それに気づき、少し笑みを浮かべながら少女はある場所を目指していく。それは風呂場。流石にこれだけの血を浴びたままなのは気持ちが悪い。そんな単純な理由。そして少女がそのまま廊下の突き当たりに差し当たった瞬間、
大きな音が少女の耳に響き渡った。それはこれまで少女が生まれてから一度も聞いたことのない音。でも何かの音に似ている。あれはなんだったか。
そうだ。風船だ。風船が割れた音の様だ。まるでクイズの答えに辿り着いたかのような、そんなことを考えながら少女はそのまま床に倒れ込む。
少女は知らなかった。それが銃声と呼ばれるものであったことに――――――
「目標の死亡を確認、ただちに処理に入ります。」
「ああ、さっさとやっちまってくれ。」
どこか面倒臭そうな表情を見せながら男はそう言い放つ。だがその姿から男が只者ではないことが伺える。それはまるで軍隊、特殊部隊が身につけるような服装。その証拠にその手には先程少女を撃ち抜いた銃が握られていた。
「お疲れ様です、斎藤さん。」
「田中か、遅かったじゃねえか。もう始末は着いちまったぜ。」
少女を撃ち殺した男、斎藤は銃をしまい煙草に火を着けながら遅れてやってきた部下である田中にそう告げる。田中はそんな斎藤の姿にどこか呆れながらも現場に目を向ける。そこには頭を打ち抜かれて絶命した少女とそれを回収していく部隊の光景が広がっていた。だがそんな光景を目にしても田中は動じる様子を見せない。何故ならはそれは田中たちにとっては見慣れた光景であったから。
「斎藤さんが早すぎるんですよ、部隊の準備が整う前に出動しちゃうんですから。始末書ものですよ。」
「ふん、そんなもん後でどうとでもなるさ。」
田中の苦言に斎藤はどうでもいいとばかりに煙草をふかしながら答える。だがそんな斎藤の態度を見ながらも田中は苦笑いをするだけ。上司と部下という関係ではあったがそれ以上のものが二人の間には存在していた。
「それにしても今回は警官に被害が出ちゃいましたね。もう少し早く来れれば良かったんですけど。」
「仕方ねえさ、『角付き』のことを知らない連中ならな。」
「確かにそうですけど……でもやっぱりいなくなりませんね。『角付き』を匿ってる親は……」
「ふん、ワクチンがあるのに使ってねえ連中が馬鹿なだけだ。」
そう吐き捨てながら斎藤は民家を後にする。田中もそれに続くように歩みを進めていく。『角付き』の処理。それが自分たちの任務。後の事後処理については別の管轄になるため自分たちの役目はこれで終わりだ。二人はそのまま近くに止めてあった施設車両に乗り込みながら帰還の準備に入っていく。
「でもやっぱり斎藤さんは凄いですね。僕はまだ分かってても人を撃つのには慣れませんよ。」
「あいつらを『人』だと思ってるからそうなるんだ。あいつらがどんな奴らかお前だって散々見てきただろうが。」
「それは………」
斎藤の核心を突く言葉に田中は言葉を失う。それは真実。そして変えることができない、絶対の真理だった。
「……そういえば、新しい任務が始まるみたいですよ。何でも今度の相手はこれまでより危険度が高いとか。」
気まずくなってきた空気を変えようと田中はそう話題をそらす。それは今回の出動の少し前に本部から伝えられてきた任務。斎藤は一人で先に出撃してしまっていたため聞きそびれてしまっていた。
「またか、今度は退屈しない任務を期待したいもんだ。」
そう言いながら斎藤は車の座席を倒しながら横になってしまう。だが田中は見逃さなかった。それは眼。話を聞いた瞬間にまるで獲物を狙う獣のように光ったその眼。それこそが斎藤がこの部隊に身を置いている理由。
これではどちらが化け物か分かったものではない。そんな自嘲気味な笑みを浮かべながらも二人は夜の闇に姿を消していった――――――
「……そこから私達人類は未曽有の危機を迎えることになりました。それが二十年前のベクターウィルスによる乳幼児突然死症候群です。」
広い講堂に低い老人の声が響き渡る。それは教壇の上に立っている教授。今、その講義が行われている最中だった。そんな教授の講義を聞きながらもどこか心非ずといった様子を見せている青年がいる。今時にしては珍しい何も染めていない黒髪。少し年齢の割に幼く見られる童顔。変わったところといえばその髪の長さ。それはまるで女性の様に長くそれを後ろでくくっている。
少年はノートを取りながらも眠気を抑えることができないようだ。だがそれは無理のないこと。この教授は決まって同じ謳い文句から講義を始めるのだから。それが分かっているため少年以外の学生たちも誰ひとりその講義には耳を傾けず談笑し、携帯をいじっている。
「……それにより我々人類の人口は激減し、滅亡するかに思われました。しかしそれは防がれました。かの有名な荒川博士の作り出したワクチンによって。そしてそれにより生まれたのが君達『新世代』の子供たちなのです。」
そんなことにも気付かず、教授は自分の世界に入り込み熱弁をふるっている。その話はもう耳にタコができるほど聞かされてきている。今更大学の講義で習う必要などないというのにそれが分からないのだろうか。いや、もしかしたらその荒川博士とやらが好きなだけなのかもしれない。そんな噂を耳にしたこともあるがまあどうでもいいことだ。このままこの場にいても仕方ない。ならふけることにしようと静かに席を動きだそうとした時
「ちょっと、どこに行く気なのよ、ユキト。」
それは隣にいる存在によって阻まれてしまった。
「いや……ちょっとトイレに」
「嘘言いなさい。どうせまた抜け出そうとしてたんでしょ?」
苦し紛れに言い訳をするもののそれは目の前の少女には通用しなかったらしい。こうなってしまっては逃げ出すこともできない。観念したユキトは再び席に座り直しながら隣に座り、自分の袖を掴んでいる少女に目を向ける。
「いいだろう、さやか。こんな講義受けてても時間の無駄だろ?」
「そんなこといって、私に出席だけ取らすつもりなんでしょ?」
「う……」
痛いところを突かれてしまったのかユキトはそのまま黙りこむことしかできない。隣にいるさやかは近所に住んでいる幼馴染。長髪の自分とは対照的にショートカットのしっかりとした、悪く言えばきつい性格の少女。その腐れ縁からめでたく幼稚園から大学まで一緒という快挙を成し遂げてしまった存在。一人暮らしをしている自分の面倒を見てくれている……といっても自炊も洗濯も自分でできるのだがそれはあえては口にしないことにしているが。
そのため自分の行動も読まれてしまうことが多い。ある意味天敵の様な存在だ。残念ながら後一時間以上、あの退屈な講義を受けなければいけないらしい。そのことに溜息をついていると
「何だ、朝からシケた顔して。また喧嘩でもしてんのか?」
そんな聞き慣れた声が誰もいなかったはずのもう片方の隣の席から掛けられる。振り向いたそこにはさやか同様、もう一人の腐れ縁の存在がいつのまにか居座っていた。
「守か、珍しいじゃないか、こんな朝から講義に出てくるなんて。」
「人聞きが悪いな。これでもちゃんと出席日数は考えてるんだぜ。」
ユキトのそんな皮肉も全く通用せず、どこか胸を張りながら悪友である守(まもる)は笑い続けている。
こいつとの付き合いは中学時代から。その頃は自分も少し荒れており、その関係からこいつとめぐり会うことになったのだがそれは今はいいだろう。見た目は完璧にヤンキーそのものと言ってもいいのだが一応人当たりは良いらしく、ある意味人気者でもある。それに少し嫉妬するところもあるのだがそれは心の内に秘めておくことにしよう。
「そう、だったらこれからは守の分は出席出さなくてもいいのね。助かったわ。」
「い……いや、それとこれとは話が違ってな、さやか……」
自分に対しては強く出れる守もさやかには弱いところがある。それは他人事ではないのだが。いやこれはさやかが強すぎるだけなのかもしれない。
「まあ、それは置いといて……お前ら、ちょっと最近街の方が物騒だから夜は出歩かないようにしてくれ。」
一通りの挨拶が終わったのか、守はどこか真剣な表情をみせながらそう二人に告げる。その姿に自分とさやかは少し体を身構える。それは守の姿。いつもは冗談交じりの飄々とした態度を取っている守がこんな態度を取るのにはよっぽどの理由があるのだと悟るには十分なものだった。守はそんな二人の姿を確認した後、話を続けていく。
最近、夜の街で原因不明の爆発事故や、殺人が連続して起こっていること。
守は裏側の、あまり関わり合いになるべきではない人々ともつながりがあるためその情報を手に入れたらしい。
だがテレビや新聞ではそのことが全くと言っていいほど報道されていない。どうやらそれほどの危険な理由がそこにはあるらしい。
「特にユキト………お前はそういう厄介事には巻き込まれやすいから注意しろよ。これだけ言っても聞かねえんなら死んでも文句は言えねえからな。」
「おい……」
そんな冗談か本気か分からないことを守はユキトへと告げる。だが守は冗談などではなく、本気でユキトに忠告していた。ユキトは面倒事に巻き込まれやすい。いや、自分からそれに近づいていこうとするような癖がある。それはまるで光に寄って行く虫の様に。同時に何故かあまり守としてはお近づきになりたくないような女性からユキトはモテるところがある。一時期はそれにストーカーされていたこともあるほどだ。もちろんそれはさやかによって防がれたのだが。そしてそれがさやかにとっての悩みの種の一つであることも守は気づいている。もっともあえて口に出すことはしないが。
「まあ確かに心配だけど大丈夫でしょ、ユキト、今日、凛ちゃんが帰ってくるんでしょ?」
「ああ、今日の夜にはこっちに来るって連絡があった。」
「そうか、前言ってた離れて暮らしてた妹さんってやつか。」
守はその言葉によって思いだす。凛というユキトの妹が今日から戻ってくるということに。ユキトは両親を亡くし、今はその後に残った屋敷に一人暮らしをしている。妹の方は詳しい事情は知らないが祖父のところで暮らしていたらしい。だが先日その祖父が亡くなり、身寄りがユキト以外いなくなったためこちらに移ってくることになったというのがいきさつだった。そしてその準備や、そのことにより生活も大きく変わるはず。そう言った意味では街を出歩いている暇などないだろうとさやかは見抜く。
「でも……あんまり気乗りしないんだよな。凛とはずっと会ってなかったし……」
ユキトはどこか肩を落としながらそうぼやく。妹である凛とはかれこれ十年以上会っていない。手紙でのやり取りは何度かしたことはあるがそれも今は途絶えている。加えて今は十六歳と言う多感な時期。そんな時に帰ってくるというのだからユキトとしてはどう接していいのやら分からず、まだ帰ってきてもいないのにストレスで胃に穴があきそうだと本気で心配するほど。
「そんなに心配しなくてもいいわよ。兄妹なんだし、すぐに昔みたいに戻れるって。」
「そうだな、ユキト、妹さん、美人だったら俺にも紹介してくれよな。」
「心配するな、絶対紹介しないから。」
結局、講義中にも関わらず、三人はそのまま談笑で盛り上がって行く。だがそれはいつも通りの三人の日常。まだ三人には知る由もなかった。その日常が今日を機に、崩れていってしまうことに――――――
「はあ」
今日何度目になるか分からない溜息をつきながらユキトは街中を歩いていた。その理由は言うまでもなく妹である凛のこと。さやかがああは言っていた物のすぐにそれができるほど自分たちが離れていた年月は軽くない。凛が自分のことをどう思っているかも分からない。それほど嫌われていない………と思いたいが。
ふとユキトは振り返る。そこには夕刻になり、夕日が落ち始めている空があった。いつもならさやかと一緒に帰るのだがどうやらサークルの用事があるらしく、先に帰ってほしいということで自分は一人、家路についている。後は駅まで行き、電車に乗るだけ。守が言っていたように夜は出歩かないようにした方がいいだろう。守の言葉に同意するのは悔しいが自分がそういったことに巻き込まれやすいのは自覚している。何よりも早く帰り、凛を出迎える準備をしなければ。そう覚悟を決め、歩き始めたその時
歌が―――――聞こえてきた―――――
「………え?」
ユキトは思わず足を止める。知らず耳を澄ませていた。それは聞き違いなどではない。歌が、いや歌声が自分の耳に届いてくる。
それは少女の口ずさむ歌。
どこか寂しげな、それでも綺麗な妖精の詩。
知らず、鼓動が、呼吸が止まる。
その目はある少女に目を奪われていた。
少女は何をするでもなく、ベンチに座り歌を口ずさんでいる。だがその歌の寂しさとは裏腹にその表情はどこか楽しそうだ。
歳は自分と同じくらいだろうか。長い髪に、大きな瞳。そのどちらも赤、いや桜色の様な色をしている。
だが一番目を引くのはその頭。
その頭に二本の、まるで角の様な物が生えている。
だがそんなことなど自分の頭の中にはなかった。そう、ただ身惚れていた。まるで世界から外れてしまっているような、いやこの世界の物とは思えないようなその少女の姿に。
瞬間、少女の目が自分を捉える。自分はそれに視線を返すもののまるで金縛りにあってしまったかのように動くことも、言葉を発することもできない。
それが全ての始まりであり、終わりでもある、ユキトと『ルーシー』の邂逅だった――――――