※注意事項
・この作品は東方Projectの二次創作+式神の城とのクロスです。
・作品を書くにあたって一部キャラクターの性格及び設定を改変している場合があります。故に、そういった事が受け入れられない方はブラウザバックをおすすめいたします。
・以前、習作とつけずに投稿した際に指摘して下さった方にこの場をかりて謝罪と感謝を。未熟なものでいきおい感情だけで投稿してしまいました申し訳ない。
8/6追記
あまりにも説明不足&拙い、人物名の間違いがあった為修正しました。
プロローグを追加。それにともない、投下してあったものを一話としました。
幻影の城が消え去る。
夢を見せていた根源を打ち倒した者達。少年探偵、中年探偵、魔女、暗殺術の使い手、傭兵、世界忍者、伯爵、未来から来た警察官、偽名の少女、執事見習い。
そのなかの悪をぶっとばす少年探偵、玖珂光太郎とその式神の小夜。
茶髪の少年は隣に添う小夜に無茶のし過ぎを怒られていた。
光太郎には元々別の式神が憑いていたのだが、その前の事件で重傷を負った小夜を助ける為、その式神が融合し小夜は一命を取り留めた。
しかし、代償として小夜は光太郎の式神となり光太郎と離れれば消滅していしまう身となってしまった。
「だから、私から離れないで下さい!」
「はあ、小夜タンが遅いんじゃねーか!」
二人に意見はすれ違う。
「もう、光太郎さんなんか見たくありません!」
思わず口に出した言葉、本当はそんな事思ってもいないのに。素直になれぬ故にでた言葉は、現実になってしまった……
「え?」
目の前から光の粒子となって光太郎が消える。それと同時に、小夜は寒気を感じた。
(光太郎さんの記憶が!)
自分の中から砂粒のように光太郎と一緒にいた記憶がこぼれ落ちて行くのを感じた。
消えゆく光太郎が叫んだ、しかしその声は届かない。けれど、小夜には唇の動きで彼が何を言っているのかわかった。
『小夜!』
涙がこぼれた。名をちゃんと呼んでくれた事、そして目の前から彼が消えようとしているのに止められない事に対して。
涙が落ちたあと、光太郎のいた痕跡はそこには残っていなかった。
しかし小夜は消滅せず、そこに佇んでいた。何かを失った空虚感だけが胸に残った。
数日後、日本に帰国した中年探偵こと日向玄乃丈 は懐かしの事務所の表札に首を傾げていた。
『H&K探偵事務所』、となっている。時差ボケのせいかな、と思いサングラスを取って、眼をこする。次に住所を間違えたかと、確認しそこが愛しの大久保にある事務所だと再認識する。
数十秒悩んで日向は気にしない事にした。実害はない、それに気に入らなければいつでも消せばいいのだ。
しかし、心の奥どこかでこれを消す事に強く抵抗する気持ちが生まれたのも事実だった。
客はその数日後、やって来た。