「……どうしてこんなことになったんだろう」
俺は溜息を吐き出すのと一緒に、愚痴もこぼれ出た。
「ん? どうしました嚇昭殿?」
「いやなんでもないよ周倉」
そういうと周倉は不満そうにし
「ですから夢と呼んでくださいと何回も言ってるじゃ無いですか」
「俺はまだ真名を貰えるような人間ではないよ」
「その持ち主が許す。といってるんですよ?」
「わかった。わかりました。夢、なんでもないよ」
「そうですか。今度からは最初からそういってくださいよ! まったく」
……それにしても周倉が女性だなんて、今になっても信じられんな。
「しっかりしてくださいよ。これからすぐに戦なんですから」
「そうだな。今回は官軍より兵数が多いから、少しは楽ができそうだな」
「油断は禁物ですよ」
「油断はしてないよ。でも前より少し不安は軽くなったかな」
「他の部隊はそうでもないですけどね。連戦連勝です士気は高いですけど一度負けたらそれ終わりですからね」
「まぁしょうがないでしょ。みんな農民とかなんだから、鍛えられた兵士みたいにはなれないよ。俺等のような部隊のほうが珍しいよ」
そうでしょうけどと、答える夢の言葉に聞いて苦笑を浮かべてこの会話を切った。
そのとき前方から一人の兵士が駆け込んできた。
放った斥候が戻ってきたな。そろそろ始まるかな
「両軍戦闘開始しました!!」
「わかった。それじゃ行くぞ夢!全軍抜刀!」
「はっ!全軍突撃!黄巾党の嚇昭隊に負けはないぞ!」
俺は夢の声とそれに続きわたる声を聞きながら改めて思う。
本当どうしてこうなった!?
俺の名前は名前は嚇昭 字は伯道だ。三国志演技・正史においては陳倉城にて諸葛亮を苦しめた名将だ。さらに圧倒的な兵数差の中でも降伏勧告にも応じなく、それに対して部下が付いてきたということから忠義に臣下からの信頼の高さがわかるもんんだ。カク昭が病死しなかったら陳倉城落ちなかったんじゃないかな。
前の世界で交通事故にあった瞬間までは覚えているのだが気付いたらこの世界に生まれていたところから想像するに、どうやら俺は転生したらしい。目覚めたときには赤ん坊になっていた。
最初はパニックになったね。目を開けたら目の前に美人の女性と髭を伸ばしたダンディの男性が俺の目の前にいたんだからな。この二人が俺の両親だというのはすぐにわかったが、名前を言われた時には、は?なにいってるのこの人たちと思ったね。それにしても赤ん坊の時は苦痛だった。まさかこの年に自分でできなくなるなんて……何ができなくなったかは聞かないでほしい。
さらに父上に文字を教えてもらっている時に気付いた。黄巾党がまだ起きていない。なぜか紙が多く出回っている。服装もなんだか変だ。それにカク昭は魏に仕えた武将だから生まれるのはまだまだ先のはずなんだけど何かおかしいな・・・・・・ちなみに生まれた場所は幽州だ。これもおかしいはずだ。
でも何年もすれば慣れてきたというか開き直ったね。で今後について家にあった本を読みながら
できれば病死じゃなくて老衰で死にたいなぁ
とか考えてたら母上が
「昭も7歳になったことですしこれから修行をします」
は? 母上何言ってんですか? といったら殴られた。さらに聞いたらまた殴られた。
「いいですか?今の世の中いつ襲われるかわかりませんし、あなたは私の子ですから、武の才能はあるはずです」
「それに今までも遊びに見せかけた訓練をやっていたのですからすぐに動けるようになりますよ。ですから修行します」
それに対して何か言おうとしたら、いう前に殴られた。
母上あんまりです……
その後母上の修行という名のいじめが始まった。
基礎体力をつけるといわれたら母上に気絶するまで追いかけられた。ちなみに母上は刃をつぶした剣を片手に持ち、ひたすら追っかけてきた。そしてスピードが落ちたらその剣で殴られた。
体力がついてきたら武術の稽古が始まった。
まずは無手での修行。
「なぜ無手なのか?」
と聞くと。
「武器が常に手元にあるとは思うな」
ということだ。それは確かに正論だ。
訓練内容はひたすら母上との組み手。気絶したら無理やり起こされ再び気絶しての繰り返し。これは弓以外の武器に関しても同じことの繰り返しであった。
しばらくしてなぜ母上はこんなに強いのか父上に聞いてみると、母上は昔偉い人の護衛の隊長をしていたらしく。そこで部下であった父上と結婚したらしい。その後父上は首になりこの地に移り住んで来たらしい。
家にたくさん本があったのはこれが理由か。正史のような名将を目指すならやはり学問についてもやらなきゃなぁ~
とか思っていながら3年間母上のいじめに慣れてきて余裕もできたので俺は父上に頼んでみた。
「父上!私に学問を教えてください」
「今お前は母に武術を学んでる最中だろ同時にできるのか?」
「今後この世の中に生きていくには武だけではなく学も必要だと自分なりに考えた結果です」
実際この後戦乱の世になったら武だけじゃ一兵士で終わりそうだし少しでも上に行ける要素を増やしときたい!
「そこまで考えているなら私から母上に言っておこう。中途半端にならんよう頑張るのだぞ」
「はい!ありがとうございます!」
「後母上には逆らうなよ。殴られる」
「もう殴られました・・・」
そんなこんなで武術を学びながら学問をやり始めてすぐに後悔したよ。母上のいじめかたのレベルがさらにあがってしまったんだよ。
「学問をやる余裕があるならもう少しいじ・・・ゴホン。修行を厳しくしても大丈夫ですね」
「今母上いじめっていったよね?いいまゴフゥ!!」
「文句をいわない!」
殴られますた・・・父上の忠告を気かなったバチがあたりました。
「でも学問を学ぶ姿勢は素晴らしいことなのでギリギリ頭が動くところまでで止めますから安心なさい」
安心できないです。
「文句をいわない!」
心を読まれた! というかまた殴られた! これが父上が言っていた本当の意味か!?
そんなんで学問と修行が同時に行われた。
それにしてもこの体はいろいろ素晴らしい。
俺は前世は運動音痴であった。頭も中の中。顔は下の上?くらいだったはずが今では
体は軽く、頭も前より記憶力が確実に上がってるし、顔も中の上はある。流石?昭!諸葛亮を苦しめた名将だ!?
その後も7年間(手抜きでごめんなさい!)母上の修行という名いじめに耐え続けてたし実戦も経験し人も殺した。初めて人を殺した時は体が震え吐きながら泣き続けた。その後めずらしく修行がしばらく休みになった。(母上なりの気遣いだとすぐに気付くことができ、また泣いた)
そして年も17になり体も筋肉も着き、身長も今では180を超えるくらい伸びたのに、母上には勝てん。母上強すぎですよ・・・。
ちなみに俺が選んだ武器は弭槍(はずやり)だ!この時代には無いはずなのになぜかあったのよ。やはりこの世界はただの三国志ではないようだから深くは考えないよ。
これを選んだのは生前好きな武器のひとつだったからだ。弓でありながら槍でもあるってなんかカッコイイじゃん!?無事習得することもできたし!
学問にいたっても戦略・戦術に限らず経済などとりあえず幅広く学んだけど戦術について学ぶのが一番楽しかったね。孫子の書いてあることは本当に的を射てるね。
これをまとめ直す曹操っていったいどんだけ天才なんですか・・・それにしても俺はやはり曹操の配下になるのかね?俺ははっきりいってそんな気まったくもってないんだけどね。
そしてついに黄巾党が立った。そしてなぜか巻き込まれた!!
どうやらこの村長が村を上げて若い人間に黄巾党に参加しろといってきたんですよ。それに対してみんなも結構乗り気になってしまっているんですよ。
死亡フラグすぎる!!
どうにかして回避しようとしてたら、母上が村の人間の指揮を俺にするように村長に進言したみたいで俺が引きいることになってしまった・・・
「母上、村長を止めてくださいよ!」
「父上が偉い人の元を首になったのは知ってるでしょ?そんときあてもなくさまよってた時拾ってくれたのがここの村長さんなのよ。だから恩を返さないといけなのよ」
俺はそれに対して何も言えなかった。母上は修行の時いつも<恩を仇で返すような人にはなってはいけませんよ>といわれ続けていたからか、母上がどれだけこの恩を重く感じているのか、わかってしまった。
「黄巾党に入ったらうまく立ち回って指揮する側の人間になりなさい。無能の人間の元にいればそれだけで死ぬことがきまってしまいますから」
「・・・わかりました」
「今あなたの武器を取りに行かせてます。少し待っていなさい」
「武器ですか?これじゃないんですか?」
俺は手に持っていた弭槍を持ち上げた。
「今持って来ているのは木の部分を鉄にした鉄弓です。木では敵の攻撃で砕けてしまいますからね。ん?ちょうど来たようですね」
「ほれ受け取れ伯。私にはちと重すぎる」
「よくこんなの準備できましたね!?」
「ああ、昔稼いでこんな日のために残していた金を使ったんだよ」
父上の言葉に驚いてしまい口に出そうだったが我慢して頭を下げた。
・・・どうやってもこの人たちには勝てそうにないな。この人たちは俺の永遠の目標だ。
「・・・ありがとうございます父上・母上。必ず生きて戻ってまいります!」
俺はそう言って若い連中が集まっている外に向かった。背中に視線を感じながらも俺は決して降りかえらず、村長の貰った黄色い頭巾をかぶりながら歩き続け村を出た。
―――さてどうやってこのフラグを回避しよう!?
あとがき
自分の文才の無さに絶望しています・・・
はっきりいってこの後の展開でいきなりつまってます。
ちなみに予定では3話くらいまで原作キャラでてきません(なんでだろう・・・)
今後ともよろしくおねがいします
修正しました。まだ間違いがあれば報告お願いします