他の書き手もやっている、などと言い出すのは少しみっともないですね。

その大御所さんには心当たりがありますが、原作設定からそう大きく逸脱しているわけではありません。
後の士郎であるアーチャーはメチャクチャになった居間を元通りにしていましたし（後に雑誌で修理の魔術は使えると公表）、盾や鎧ならば投影可能というのも原作設定。そしてそのＳＳではゴーレムの装甲を投影したときは２ランクは落ちていると表現されています。（魔術的な機能を持ってるわけでもないですし）

魔術機能を伴う魔法陣を素で投影なんて無茶な事はしていません。

ついでにそのＳＳはＵＢＷエンド後。つまりアーチャーから多くの技術を取り込んだ後でなおかつ凛の元で一年、さらに数ヶ月時計塔で学んだ後です。そして修行シーンもそれなりに描かれています。だからこそ、能力の強化にも説得力がでてきます。

あなたのＳＳは説得力を持たせる努力をしていますか？

まあ設定解釈にかんしてはそう厳密にいうつもりは実は無いんです。
原作でも解釈の仕方が複数ある描写があったり、はっきりしない部分もありますから。

でも、原作と明らかに違う設定を入れるのなら納得できるだけの描写が欲しいのです。
大御所とか良作家と言われる方はだいたいそれを行っています。

それと私の経験則ですが、物語開始段階で主人公が強化・能力の拡大解釈がなされているＳＳには面白くない物が多いのです。
代表的なのがスパシン物でしょうか？　よく分からない理由で神のごとき力を得たシンジが他作品世界に乱入して強敵を瞬殺し、ヒロインに惚れられクロス先作品の主人公に尊敬される。

そういう危惧があるのです。
それでは。

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